戦闘機アニメOVAランキング 14

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの戦闘機成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の戦闘機アニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.9 1 戦闘機アニメランキング1位
戦闘妖精雪風(OVA)

2003年9月1日
★★★★☆ 3.6 (142)
606人が棚に入れました
『戦闘妖精・雪風』(せんとうようせい・ゆきかぜ)は、神林長平によるSF小説。これを原作としてラジオドラマ・OVA・漫画化された。
南極大陸の一角に突如出現した巨大な霧の柱。それは異星体ジャムの地球侵略用超空間通路だった。地球防衛機構は「通路」の向こう側、惑星フェアリイ上でジャムの侵攻を食い止めるために、フェアリイ空軍を設立し、前哨基地を置いた。30年以上に及ぶ人類とジャムの戦いに、今だ終わりは見えなかった…。
人間を信頼するより機械である戦術戦闘電子偵察機「雪風」を信頼する青年、深井零が愛機に乗り戦闘情報を収集するうちにジャムと接触する。ジャムは零と雪風に興味を示す一方、人間に対してあるゆる手段を使い戦いを挑んでくる。この戦いは何のための戦いなのか。
やがてジャムはフェアリイ空軍に総攻撃を開始する…。

. さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

雪風が…敵だと言っている・・・  彼女の声を聞いて下さい。

SF小説が原作です。筋金入りのSFもの。
私、自慢ではありませんがロボット物、メカ物はほとんど観ません。ですがこの作品、そんな私から観てもとても楽しめました。も~純粋にメカがカッコ良い! 戦闘機がカッコ良い! 雪風に惚れる!
機械である戦闘機に惚れるというのも変な表現ですが、言葉にするなら正にそんなイメージなのです。


南極に突如出現した超空間通路なる別の惑星(惑星フェアリィ)に繋がる空間。そしてそこから地球に進行してきた謎の異星体ジャム(JAM)。
ジャム(JAM)に対し、人類は逆に彼らの惑星に攻め込み、そこに基地を築きます。その基地に所属するパイロットの深井零少尉と、愛機である完全自律制御のスーパー戦闘機であるスーパーシルフ、コードネーム”雪風”の活躍を描く作品です。


先ず何がすごいかと言うと”戦闘機の描写”! なんだかアニメで描写される戦闘機って、現実ではあり得ない挙動を取ったりして覚めてしまうのですが、本作で描かれる戦闘機はとにかくリアル。戦闘機の挙動、その一挙動×2が現実的で、それでいてスピード感、緊張感というものを全く失っていません。

そしてその機体の美しい事・・・・。特に主人公の乗る”雪風”のカッコ良さは格別! 無駄のないフォルム、まるで女性のようななまめかしいライン。そして時には恐ろしいまでの戦闘能力を発揮する・・・。正に電子の妖精と呼ぶに相応しい機体です。


戦闘の描写も素晴らしいです。自衛隊の協力を得ているそうで、登場する兵器は非常にリアル。計器や武装の描写も素晴らしいです。そして英語で行われる戦闘指示は否が応でも雰囲気を盛り上げてくれます。
戦闘機のドッグファイト(空中戦)は手に汗握ります。特に渓谷の中でのスピード感溢れる戦闘は見応え有り!目にも止まらない高速での戦闘を本当に上手く表現しています。目の前に迫る渓谷。そして後ろから迫り来るミサイル。その緊張感たるや凄まじい物があります。


戦闘やメカにばかり目がいきがちですが、ストーリも目を見張るものがあります。
他人に感心を示さない深井零少尉の唯一の友人であるジェイムズ・ブッカー少佐。友人で有りながらも上官である彼は非情な命令を深井零少尉に下さなければなりません。いつも零少尉を気遣う彼が唯一出来る事は見守ること。「必ず無事に帰還しろ。これは命令だ」。彼らの男の友情をその目で確かめて!


機械の塊である”雪風”にだけは心を開く深井零少尉。そして彼は意志を持たない筈である”雪風”といつしか心を通わせ、”彼女”と1つになっていく・・・。
”雪風”は時折人であるかの様な行動を取ります。ある時はパイロットである深井零少尉を気遣い、そしてある時は戦闘に恐怖する。言葉は話せず、唯一意志を伝える手段は戦闘ディスプレィに表示される味気ないコマンドのみ。しかし深井零少尉は”彼女”の言葉を感じ取ります。彼女の意志を受け止めます。
私は”雪風”がまるで人間の女性の様に思えました。
深井零少尉は”彼女”を求め、そして”雪風”は”彼”を求める。機械と人間、決して交わることの無い線上で彼らは交わっていくのです。2人の恋?とも言えない微妙な心理描写も見所です。


謎の異星体であるジャム(JAM)とは何なのか?そして彼らの目的はなんなのか? 
想像を超える能力を持つジャム(JAM)に対し、人類はどの様な決断を行うのか? そして彼と彼女、深井零少尉と雪風はどうなっていくのか!?


「行こう・・・・・雪風・・・。」 戦闘の妖精が今、飛び立ちます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

戦闘機の好きな方にオススメ

EMOTION20周年作品ということで2002~2005年にGONZOが制作した全5話(合計約3時間)のOVA。
神林長平さん著作の小説の一部エピソードに多少オリジナル要素を加えたというSF戦闘機アニメ。


南極大陸の一角に突如として現れた巨大な雲のような超空間通路。
通路の先から現れる「ジャム」と呼ばれる異星体との戦争が33年続く世界。
地球上での幾度かの戦いの後に人類がジャムを追い込んだ通路の先、
緑色の空の惑星フェアリィを舞台に味方を見捨ててでも必ずジャムとの戦闘情報を
持ち帰ることを任務としている特殊戦第5飛行隊のパイロット深井零(ふかい れい)と
その上官のジェイムズ・ブッカー、そして零の搭乗する戦闘機に搭載されている
戦闘知性体「雪風」を中心に描かれる物語になっています。


個人的には何年も前から戦闘機ヲタの知人に「観ろ。とにかく観ろ。」と
薦められていたのですが、何か拒否感が働いてしまい今回初視聴。
本作の持つ独特のキャラクターデザインやジャムの存在感が受け入れ難かったようです。


本作、戦闘描写やコクピット内部の雰囲気などの手の込みようが異様です。
マクロスシリーズのような変態的カメラワークのミサイル描写とかは
それほどありませんが、戦闘機の旋回の様子や機銃発射時のレティクルの動きなどを、
固定アングルや飛行物を中心に捉えた追跡視点の中で重量感を
持って描いているイメージが強いです。

コクピットの静けさや通信の雰囲気もどこかリアルなように感じ、
同じ戦場を飛ぶ特殊戦の戦闘機に乗っている気分になる映像が多いです。
そのあたりはさすが航空自衛隊の協力があったからでしょうか。
そういえばフライトシューティングのリプレイ映像にも近い雰囲気がありますね。


先程も少し触れましたが、多田由美さんのキャラクターデザインは
ちょっと特徴的で観る人を選ぶ印象があります。
このキャラクターデザインと零役の俳優、堺雅人さんの演技、
BGMの少ない本編内で重要なシーンに流れる曲のピアノの音色などが合わさり
零の普段静かながら激情も併せ持つ独特の存在感を醸し出している気がします。

また、雪風が起動音を発する時の無機質な雰囲気は、機械らしさを強く印象に残します。
しかし、私はこれが雪風が本編で行う様々な意志表示、行動との間にギャップを作って
雪風の強烈な個性を表現しているように感じました。
そんな独特の雰囲気を持つ零と雪風も興味深いですが、
私は中田譲治さんの演じるブッカーの人間味溢れる姿が気に入ってます。


SF作品の持つ独特な世界観、メイヴを初め洗練されたデザインの戦闘機が飛行する情景、
先述の戦闘描写などを好きな方はとことんハマれそうな要素を持ったアニメだと思います。

ただ理不尽な言いがかりになりますが、私はちょっと好きになれない部分のあるアニメでした。
キャラクターデザインには慣れましたし、説明不足な話作りも5話で描ききれない情報量の多さから
仕方なしと思いますが、惑星フェアリィの空や建造物内、ジャムの作り出した空間などの
緑色系の配色からだんだんと生理的嫌悪が強くなってしまったのです。
途中で何度か地球側のシーンがあり、地球の空が描かれたせいもあったのか、
5話の光景を目の当たりにし「蒼い空がみたいよぉ…」と呟いてしまうくらい心理的にやられていました。


そんな訳で私にとってはちょっとトラウマになりそうな本作ですが、
最近の戦闘シーンが落ち着かないアニメに辟易している方には一見の価値ありではないでしょうか。
本作を気に入った人の中にはACE COMBATなどのゲームをやりたくなる人もいるのかなと思います。
本作を薦めた知人が以前、OVER Gというゲームで空母にプガチョフ・コブラで着艦する練習を
執拗に繰り返していたのもきっとそんな衝動からなのでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

GONZO厨の墓標

GONZOの輝かしき時代に作られたサブカル厨御用達アニメ。
本格的にアニメに嵌り始めた頃に丁度OVA化されてたので、その影響からか大分嗜好が偏ってるわけですが、ともかく私にとって思い出深いアニメであることには違いないです。最近またGONZO見るようになったけど復権は遠いですね。悲しいです。

さっくり言うとAI戦闘機とそれに溺愛するパイロットが意思疎通を図るセカイ系じみたSFだったかな。異星人がどうたらは結局どうだったのか思い出せない。
機械と人間の関係を描くという点だけ見ればSFの定番ですが、「ソラリス」にむっちゃよく似てた記憶があります。オススメするとしたら古いタイプのハードSFに興味ある人だけですね。あとは押井作品にもよく似てるので押井ファンならストライクゾーンに入ってきそうです。

まぁ、このサイトのタグで疑問に思う点があって、主人公の深井零の中身が割と若いので「ハードボイルド」とは少し違うんじゃないかな。wikiによると「ハードボイルド」は、感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情 、精神的肉体的に強靭、妥協しないなどの人間の性格を表す言葉、らしいけど・・・・

むしろアダルトチルドレン?っつーぐらい非常にナイーブなキャラクター像ではなかったか・・・?今考えると声優が「倍返しだ!」で今話題(2013年9月現在)の堺雅人だったせいかもしれない。でもかなり役には合ってたとは思う・・・ともかく私にはミステリアスでナイーブなキャラというイメージがあります。

内容はともかくそのハイクオリティな映像には説得力がありました。
もの凄い戦闘機の描写とか人物描写もリアルで細かい、そういうとこ萌えポイントです。
なんとなく雰囲気だけでここまで書いちゃったけど、いつもに増して中身がない(笑)

まぁ要するに格好良ければそれでいいだろってことだね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

68.9 2 戦闘機アニメランキング2位
エリア88(OVA)

1985年2月1日
★★★★☆ 3.9 (44)
253人が棚に入れました
大手航空会社である大和航空のパイロット候補生・風間真(かざま しん)は、社長の娘・津雲涼子との結婚も決まり、その将来を嘱望されていた。だが、同期のパイロット候補生で親友・神崎の策略により激しい内戦の続く遠く中東のアスラン王国の傭兵部隊へ送り込まれる。そこは地獄の最前線-作戦地区名エリア88。除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。真は日本へ生還するのが目的とはいえ、戦闘機乗りとして敵戦闘機の撃墜によって得られる報奨金を稼ぐ傭兵稼業に染まっていく。その長い戦いの中での数々の出会いにより、真はさらに複雑な運命へと導かれることになる…。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ここはエリア88、地獄の一丁目だよ、これ以上どこに落ちろというんだね?

黒歴史にしたい深夜アニメ版と違いこちらはすばらしい原作リスペクト。
アニメアレンジ。
大御所声優さんもなんか若い。
当時連載中の作品のため?物語は未完です。

原作が少年漫画というか時代というか、英国面も真っ青のトンデモ兵器が登場してきたり、んなアホなって展開もあったりするんですがこれを一切排除してスパルタンな作品になっています。
それでも軍隊としてはとてもありえない多彩なエリア88の兵器達は健在。
軽戦大好きな渋い趣味の主人公、どっからもってきたんだタイガーシャーク、でてこないぞドラケン。

原作は初期の一話完結の頃と中二心をくすぐる基地の調達⇒ラストが好きです。
近年の萌えミリの流れからちゃんとしたリメイクをつくってほしいのですが・・。ダメか・・。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

右を向く亀 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

なんで平成のサムネしかないのさ!

ここはエリア88・・・背中に死を宣告された男たちのねぐら・・・
戦争に取り憑かれた命知らずの外人部隊のお話
原作もゲームも所持してますがアニメはこのOVAが一番良かった。
気合の入った作画は今見ても素晴らしい迫力で
鉄とオイルの匂いがしてきそうな硬派さが男たちを引き立て
最高に熱~い作品に仕上がっております。

普遍的な面白さがあるにもかかわらず
アニメの地位が向上した今の時代にこういう作品が
作られることが少ないのはちょっぴり悔しいね

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

原作初期のシリアスな雰囲気が味わえるOVA。

OVA3巻(計190分程度)で、漫画単行本23巻に及ぶ原作の、主に前半の一部エピソードを引用・改変する形のオリジナルストーリー。

原作初期の「中東・砂漠の戦場で、1機墜として幾ら・1人殺して幾らの賞金目当ての傭兵稼業を、心ならずも強いられる日本人青年のシリアスな物語」というテーマを上手く生かした作品に仕上がっていると思います。

原作ファンの皆様のお叱りを承知で言わせていただければ、神崎の野望が世界規模に及び、話が大きく膨らんでいく原作中盤以降より、地上空母登場以前の、主人公のシンや彼を取り巻く傭兵達のエピソードがオムニバス的に描かれていた原作初期の方が遥かに好きなので、個人的にこのOVAの評価は高いです。

尺の都合が大きいのでしょうが、原作のコミカルな部分を完全カット、女性傭兵セラや子供傭兵のキムもカット、砂に潜れる地上空母や地中を進む核ミサイルなどのブッ飛び設定珍兵器もカット!!
あくまでニヒルで少しだけおセンチな傭兵達の男の世界を前面に出した構成は、作品の世界観を引締めています。

30年近く前の、ネットで叩かれることのない時代の作品なので、空中戦の描写は軍事板の人が見ればいい加減でツッコミどころ満載ですが、普通の人が観る分には十分に迫力ある出来栄えです。


長い原作に対して僅か190分で何ができるか、制作陣が八方美人にならずできることできないことを見極めてしっかりした土台を築き、冒頭に挙げたテーマに沿ってブレることなく造り上げた作品だと思います。


以下余談

作中でシンは機体をF-8Eクルセイダー→F-5EタイガーⅡ→F-20タイガーシャークと乗り換えていく訳ですが、タイガーⅡとタイガーシャークは外観が被るので、タイガーⅡではなく原作でシンも乗っていたJ-35ドラケンを登場させて欲しかった・・・私、デルタ翼機やダブルデルタ翼機が大好きで、その中でもドラケンが一番好きなので(*´∀`*)


【投稿履歴】
2013/04/14 初稿
2013/05/31 改稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

71.1 3 戦闘機アニメランキング3位
マクロスプラス(OVA)

1994年8月25日
★★★★☆ 3.9 (246)
1370人が棚に入れました
2040年、人類の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を誇る人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

初代マクロスより作りが丁寧な2期。OVAだからです。

初代マクロスの正統派2期です。
でも登場人物も、雰囲気も異なる別の作品です。

マクロスと言えば三角関係ですが、このアニメは特異で、女一人と男二人の三角関係です。

初代よりストーリーが作り込まれています。
また、バルキリーの動きがスムーズになっています。
特に、恋敵二人のガチの空中戦には迫力があります。

音楽的にも洗練されています。
菅野よう子さんのアニメデビューがこの作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

シリーズ中、7の次に好きだった作品

・概略
マクロスお決まりの『戦闘機・三角関係・歌』

・戦闘機のバトル
自分にはどーでもいい

・三角関係
シリアスで大人向け

・歌
「VOICES」この曲が良いので作品に余韻が残ります。

作曲、菅野よう子
古い作品なのでアレンジが攻殻ぽいw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ヴァーチャルアイドル

今作では地球外からの敵による攻撃に対抗することはない。マクロスの肝心の歌はVOICESとEDのAfter,in the dark。どちらも菅野よう子が携わっている。特にVOICESが重要な場面でよく流れ、鍵を握る曲である。歌の力に関しては一貫している。

近年よく見かけるヴァーチャルアイドルが登場するが、{netabare}そいつがこの作品の敵である。{/netabare}

一応、マクロスシリーズだが、単体で見ても分かりにくいということはないと思われる。ほどほどに楽しめた。

マクロスは女性2人、男性1人の三角関係が多いが、この作品では逆の三角関係である。初めは{netabare}ミュンとガルドのカップリングだったけど、最終的にはイサムとのカップリングに至ったかな。{/netabare}

以下は備忘録
{netabare}
地球とゼントラーディによる宇宙戦争「第一次星間大戦」の終結から30年後の2040年、人類初の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社が開発した試作可変戦闘機YF-19とYF-21のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を有する人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。かつて歌手を目指しながらも夢を諦め、不完全な人工知能のシャロンを裏で操る役目を担っていた。
シャロンの公演が終わり、ミュンは新たな興行のため大戦終結30周年記念式典が行われる地球のマクロス・シティへと向かう。一方、上層部の意向により、統合軍は有人可変戦闘機に代わる無人戦闘機の制式採用を決定し、スーパー・ノヴァ計画は中止となる。これに不満を持ったイサムは無断でYF-19を持ちだし、新型戦闘機の採用発表が行われる地球へと突入する。ガルドがこれを追撃し、二人は大気圏内で激しいドッグファイトを繰り広げる。その末にガルドは自ら封じていた7年前の記憶を思い出し、非が自身にあったことを認め、イサムと和解。そこに、人工知能を偏愛するエンジニアの手によって自我に目覚め、マクロス・シティを支配したシャロンが操る無人戦闘機ゴーストX-9が襲いかかる。ガルドはゴーストの相手を引き受け、イサムはシャロンに捕らわれたミュンの救出に向かう。ガルドとゴーストは激闘の末に相打ちとなり、イサムはシャロンの歌に取り込まれかけながらもミュンの歌で意識を取り戻し、シャロンの制御コンピュータを破壊してミュンとの再会を果たす。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

67.3 4 戦闘機アニメランキング4位
マクロスゼロ-MACROSS ZERO(OVA)

2002年12月1日
★★★★☆ 3.7 (249)
1219人が棚に入れました
1999年7月、後にマクロスと名づけられる監察軍の宇宙戦艦が地球へ落下した。この艦よりもたらされた様々なオーバーテクノロジーの奪い合いに端を発する争いは、やがて統合戦争と呼ばれる世界大戦に発展する。
戦争末期の2008年。統合軍パイロットの工藤シンは、反統合同盟軍の可変戦闘機SV-51に乗機を撃墜され、今なお伝説が生きる南海の孤島マヤン島に流れ着く。そこで彼が会ったのは島の巫女サラ・ノームだった。一方、落下した宇宙戦艦と同様のエイリアン反応を示す物体がマヤン島付近の海底に沈んでいることが判明し、統合軍と反統合同盟軍は新型可変戦闘機VF-0 フェニックスとSV-51を配備した回収部隊を派遣する。マヤン島を舞台に戦争が始まり、伝説に謡われた「鳥の人」が目覚めて「滅びの歌」を唄う時、世界は破滅の淵を覗うことになる。

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

人類は遺伝子操作されました

マクロスシリーズの時系列だと一番最初になるのかな

後から作ったサイドストーリーだけど、マクロスファンなら無問題
にしても「鳥の人」・・・ナウシカ?まぁそこは気にせずに・・・

ロイ・フォッカーも出てきて、cvも神谷さんでそれなりに楽しめました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

マクロスの原点がわかります。

マクロスシリーズの原点。
当然、時系列ではもっとも古く、初代マクロスのちょっとだけ過去です。

南の島での鳥の人をめぐる戦いです。
美しい風景の中、神秘的な雰囲気で物語が進行します。

OVAだけあって、とにかく絵柄がきれいです。
マクロス派の私としては見てよかったと思える作品でした。

ちなみに、マクロスFの主要登場人物のご先祖様が登場します。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ゲージュツマクロス

絵とか音楽とかとても綺麗でしたがストーリーが頭に入ってこなかったです。
河森正治さんがエコとかガイア理論にはまってた時に作られた作品でしょうか?
私は高尚な物よりも俗でポップな物が好きですのでこんな評価になってしまいました。
ごめんね!


忘れてました!マクロスFでランカの出世作になった映画の元ネタですので
比べてみると面白いかもしれません!ではでは。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

67.6 5 戦闘機アニメランキング5位
ザ・コクピット(OVA)

1993年10月22日
★★★★☆ 3.7 (46)
143人が棚に入れました
SFマンガ界の雄・松本零士の手によるもうひとつの代表作『戦場まんがシリーズ』を原作として制作されたOVA。オムニバス形式で3作品が映像化された。第二次大戦下、ドイツ空軍にてエースパイロットと称されたラインダースの栄誉は、一夜にして陥落した。夜間哨戒中に敵襲を受け、被弾前に愛機を捨て脱出したことから卑怯者としての烙印を押されてしまったのだ。そんな彼へ新たに下された任務とは、核爆弾を搭載した機体の護衛であり、それに乗り込むのは、かつて愛した女メルヘンナーだった。彼女は禁じられた兵器の製造に関わってしまった自責の念に囚われており、それを感じ取ったラインダースは敵襲を受けた際にある決断をする。(成層圏気流)「成層圏気流」「音速雷撃隊」「鉄の龍騎兵」からなる3本はそれぞれ異なる著名なアニメ監督が手掛けており、各人の個性が光る仕上がりとなっている。
ネタバレ

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「死ななくてもよかった男たちがなぜ死んだのか」・・・敗者たちの物語。

原作は松本零士氏の戦場漫画シリーズ「ザ・コクピット」。93年制作のOVA。
1話完結のオムニバス形式による戦場漫画は松本氏のライフワークで、
他に「ハードメタル」「ケースハード」「コクピット・レジェンド」等の諸作品があります。

主に第2次大戦時の日本・ドイツの一兵士(架空の人物。実録戦記ではなくフィクションです)を主人公に、兵器にもスポットを当てつつ、彼らが何を想い戦い、如何に敗れていったかが描かれています。

戦場における敗北は死に直結しますので、当然主人公が死んでしまうお話も多いわけですが、
単純に戦場のダンディズムや滅びの美学を讃美するようなものではありません。

OVA化された3作品を観て頂くだけでも、松本氏がシリーズに込めた想いが伝わってくると思います。
無謀な戦争に若者を駆り立て死に追いやる国家や、国家公認の殺し合いの場である戦場の「狂気」への批判を、キャラたちのセリフの端々から感じ取って頂けるのではないかと。
(ただし、3作品全編通して反戦一色の激鬱アニメというわけでもないですよ)

私の印象に残っているセリフを一言づつ。それと各作品の史実における背景を少々。


・「成層圏気流」・・・1944年8月ヨーロッパ戦線。ドイツ上空における夜間航空戦。

{netabare}「イヤな時代だ・・・人間は銃剣で渡り合うぐらいのところで、やめておくべきだったと思うよ」

6月の連合軍によるノルマンディー上陸作戦により、ヨーロッパに西部戦線が形成され、
東部戦線でソ連軍に押され後退を重ねていたドイツは、苦しい二正面作戦を強いられることに。
ナチスの支配体制も揺らぎを見せ始め、ドイツの敗北が既定路線に乗ったと言ってよい時期。{/netabare}


・「音速雷撃隊」・・・1945年8月太平洋戦線。九州・沖縄方面における航空特攻作戦。

{netabare}「オレは、ロケット工学を学んだからよくわかるよ 桜花を設計させられた技師は、とても悲しかったに違いない・・ なのに、造る限りは高性能を目指さねばならない・・ 悲しくて・・・悲しくて・・・・ 何しろ、桜花には人間が乗っていくんだからね 飛び出したら、二度と還れないロケットなんだからね」

前年10月、レイテ海戦の大敗で聯合艦隊は組織的戦闘能力を失い、フィリピン失陥により南方資源
地帯との補給路も断たれ、既に敗戦は確定的。航空戦力による絶望的な反撃が行なわれていた時期。
ハード・ソフト両面で極限の域に達していた米艦隊の防空網を突破して攻撃を行うのは困難を極めた。
史実では本土決戦に備え戦力温存が図られていた8月に、大規模な特攻作戦は行われていない。{/netabare}


・「鉄の竜騎兵」・・・1944年太平洋戦線。フィリピン・レイテ島における地上戦。

{netabare}「馬鹿!我が日本軍は命令がない限り死んでも逃げたりはせんのだ!!百年でも二百年でも頑張るのだ!!!・・・・・・・・えっらい国に生まれたなぁ」

大本営の戦況判断の誤りから、現地軍司令部の反対を押し切って行われたレイテ島地上戦。
ルソン島に集中させていた兵力を、アメリカ軍の大部隊が待ち受けるレイテ島に逐次投入した結果、
投入兵力約84,000人、戦死者約81,000人、戦死率約96%(各数値は諸説あり)という地獄を現出。{/netabare}


好き嫌いが極端に別れるジャンルであり、古い作品でもありますので、これから観ようという方はあまり居ないかと思いますが、「音速雷撃隊」と「鉄の竜騎兵」はぜひ機会があれば観て頂きたい作品ですね。

追記:ED曲「悲しいときはいつも」(松田博幸)は一般に殆ど認知されていない隠れた名曲です。


【投稿履歴】
2013/05/02 初稿
2013/09/20 改稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

オパマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「音速雷撃隊」のみの評価。

短編3話が収録されているオムニバス形式だが、そのうちの「音速雷撃隊」のみを評価したい。

私はミリタリー好きではあるし、自衛隊の国軍化に賛成のやや右寄り思考だ。
だが、最初から死ぬと解っている自爆攻撃を推奨した当時の帝国日本は大嫌いだ。

私の大叔父は遺書ではお国のためと、立派な事を書き遺していたが、出発前夜には「行きたくない」「死にたくない」と母親にすがって泣いていたそうだ。
その後、帰らぬ人となっている。
もう一人の大叔父は軍艦と一緒に海に沈んだ。

身内に戦争で亡くなった人がいる自分としては、胸が締め付けられる思いでこのエピソードを視聴した。

この作品は一つのアニメとして質が高いが、反戦作品の一つとして捉え、観て欲しい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6
ネタバレ

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

今でも覚えているのは、一話目 成層圏気流

成層圏気流は、考えてみればなかなか衝撃的なお話だった。
{netabare}
大量破壊兵器を葬るために愛する人を撃ち殺すわけで、
筋立てとしては
{/netabare}なかなかよくできている話。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

64.0 6 戦闘機アニメランキング6位
イリヤの空、UFOの夏(OVA)

2005年2月25日
★★★★☆ 3.5 (255)
1400人が棚に入れました
浅羽直之は園原中学校の二年生。
夏休みの間中、裏山にてUFOを探す日々を送っていたがUFOについては結局何の成果も得られなかったため、せめてもの思い出にと浅羽は学校のプールへと忍び込む。が、そこには伊里野加奈と名乗る、見慣れぬ不思議な少女がいた。状況が飲み込めないままに浅羽は伊里野と触れ合うが、すぐに伊里野の兄貴分と自称する謎の男が現れて、その夜はそれでお開きとなった。
そして翌日の始業式の日、浅羽のクラスに伊里野が転校生として編入してきた。ささいな事件がきっかけでクラスから孤立してしまった伊里野と、そんな伊里野のことが気にかかる浅羽と、伊里野の周囲に垣間見える幾つもの奇妙な謎。そんな風にして、浅羽直之のUFOの夏は、その終焉に向けて静かに動き出したのだった――。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ひと夏の切ない恋物語でした^^;

この作品を視聴する前情報として「最終兵器彼女」に近い世界観を持った作品だと教えて貰いました^^
「最終兵器彼女」は、お気に入りの棚に入れているとても感動的・・・というか、私にとって完全な涙腺崩壊作品だったので、この作品の視聴をとても楽しみにしていて・・・ようやく視聴する事ができました^^

物語の舞台は、UFO出現の噂で有名な空軍基地のある園原。
主人公は園原中学に通う2年生の浅羽 直之(あさば なおゆき)。
彼は夏休みを通してUFOの研究をしていましたが、思ったような成果が得られませんでした^^;
夏休み最後の夜、思い出作りにと学校のプールに忍び込んだところ、見知らぬ女の子・・・ヒロインの伊里野 加奈(いりや かな)に出会い、夏休み明けに彼女が主人公と同じクラスに転入してきて・・・物語が動き始めます。

OVA全6話なので、視聴はあっという間でした^^
そして、「最終兵器彼女」に近い世界観についても納得でした^^
でも、私の作品の印象として「最終兵器彼女」はとにかく「悲しい」でしたが、この作品は「切ない」という感じを受けました。

主人公とヒロインの距離が近づく度に、彼女のちょっと不可解な行動だったり、良く鼻血をだしたりする理由が少しずつ明らかになっていくのですが、ゆっくり・・・だけど確実に「終焉」に向かっているんです・・・^^;

二人が決して望んでいる訳じゃありません・・・
けれど、方法が一つしかないとしたら・・・?
「受け入れる勇気の大切さ」を感じさせてくれる作品でした。
私だったら同じ選択肢を選べるか、正直自信がありませんけど・・・^^;

でも、もっと違う形で出会えたら間違いなく違ったエンディングが迎えられるのに・・・と思うと、二人に対する切なさが倍増してしまいました。^^;

物語は、綺麗に伏線を回収して終幕します・・・
でも内容から考えると、6話では尺が短かったように思います。もう少し、丁寧な説明や登場人物の心理を掘り下げて描写すると、より一層感動できる作品になっていたと思えただけに、少し勿体無かったような気がします・・・^^;
でも、全体的には良く纏まっている作品だと思いました^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

夏の残滓を追いかけて……。

原作ライトノベルは全4巻購読済み。

軟弱な主人公の中二少年に、過酷な運命を背負った少女のボーイミーツガール。
彼女を強大すぎる敵との戦いや、少女を囲う大人たちから守りたい、物にしたいと思ってはみるが、
少年一人では力も技術も知恵も、そもそも精神力や覚悟すらも、圧倒的に足りない……。

前世紀末から今世紀初頭かけてに確立された、いわゆるセカイ系の典型的なプロット、表現を一通り揃えた本作。
(さらには{netabare} 少女のピッチリしたパイロットスーツまで付いてくる定番ぶり{/netabare})
ここまではまだ凡庸なのですが、本作を非凡たらしめているのは、夏成分のスパイス。

……とは言っても、本作、夏を含んだタイトルでありながら、
夏休みで展開される場面は、回顧を除けば、序盤、8月最後の一日のシーンのみ。
あとはズルズルと残暑が続く二学期にて、
パワー不足、思慮不足な少年のあがき……にもなっていないような中途半端な言動に、
思わず頭を抱えてしまう場面が繰り返されます。

中二少年にはとても無理な願望。それを諦めきれない青さ。
それらが終わった夏の熱気はやがて冷めていくという必然、
それでも終わって欲しくない夏への未練とリンクして、
何とも言えない切ない感情がいつまでも心に燻り続けるのです。

原作既読組から見ると、本OVAの物足りないと思う点は心理描写。
特に主人公少年が抱く、自己制御もままならないドロドロした思春期の心情が
描き切れてないとは思います。
原作に比べて少年がいい人になってる感じがするんですよね……。
こういうシナリオは主人公がイタければイタい程、
物語がハートの奥深くまで刺さると私は思っていますので……。

一方、背景作画は、いつまでも残り火となってグズグズしている夏という、
原作の特徴を再現するのに十分な画力があり、
感情が極まった所で、過ぎ去った夏への憧憬が最大化する、
雰囲気は味わえると思います。

作中、特に、{netabare}少年が無意識に南を目指す件がいい。
彼なりに、一生懸命、合理的に考えているようで、
結局は、消えゆく夏への諦観混じりの渇望により、
南へ南へと流されて行くのが精一杯……。
それらの描写が世界が変わってしまうのも、夏が終わるのも
何人たりとも止めることはできないとの宣告となって突き付けられます。{/netabare}

自分にとって『イリヤの空~』は未だに夏を葬り去るための劇薬なのです。


最後に原作小説でとても心に残っている一節を引用してレビューを締めたいと思います。

 
 {netabare}伊里野(いりや)は夢中になっていた。砂浜を四つんばいで手探りしては花火の化石を探し回る。
本当にそこに美しい花火が見えているような顔で浅羽(あさば)の説明に聞き入り、
最後には思い切りよく海に投げ捨てる。

 それらはみな、夏の化石だった。

 夏は死につつある。

 世界は、自分たちだけを残してどこか知らない場所へと動いていく。{/netabare}


さようなら……夏。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25
ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

気持ち悪い原作をアニメ化しても気持ち悪さは消えない。

原作は当時話題になっていたので読みましたが、
・ラノベ特有の自分に陶酔した文章およびタイトル。
・SF的背景をわざと説明不足にすることにより奥の深い感じを出そうとしているけど結構浅い(誰でも想像できる)設定
・主人公とヒロインの性格の気持ち悪さ
・表紙イラストで、イリヤの体のラインがくっきり出過ぎ。お尻の形が丸わかりのスカートとか、あり得ない。
など、どこを取っても中途半端かつ気持ち悪い作品でした。

まあそういう時代なので仕方がないのでしょうか。
この2年後に出た涼宮ハルヒは同じように謎設定のSFラノベなのに、浅さを感じさせないどころか作者のSFに対する造詣の深さがよく分かります。

で、アニメ。
原作のイメージをほぼ忠実に再現できていたので、原作が好きな人には満足できたのではないでしょうか。

イリヤの乗っている{netabare}戦闘機が動いているのを見て、普通の戦闘機とは違うからイリヤが特別なんだなと分かるようになったのは良かったと思います。しかし、学校で激しく動いただけで鼻血ブーのイリヤが、あの戦闘機の動きでかかる重力に耐えられるとは思えません。SFというつもりで作製したのであれば、体感重力を減じさせる方法とかの説明はして欲しかったです。{/netabare}


あと、この作品を著しく残念なものにしたと感じたところは、イリヤが{netabare}逃亡先の学校で襲われかけた後。

イリヤが「何にもされてない」と強調しますが、そもそもイリヤがその「何か」という行為を知っていたことに違和感がありました。性教育とか受けてなさそうで、男の子に会っただけで好きになったりするくらい無垢なのに、そういうことは知ってるんかい!とツッコミたくなりました。

そして浅羽の対応のクズっぷりが際立っており、後で謝って済むレベルでは絶対にないですね。それなのに後からイリヤがあっさり浅羽を受け入れているところも気持ち悪いし、浅羽が好きだと告白するのも、「あ、イリヤに許してもらえてる!こりゃワンチャンありやな」と体目当てに叫んでるっぽくて絶対に無理。{/netabare}
エピローグでも、 {netabare}イリヤが戻って来ないのに満ち足りた顔をしている浅羽が本当に気持ち悪いです。すぐにアキホと付き合いそう。{/netabare}

しかし、元々が中学生向けのちょっとエッチな淡い恋愛物語だと思うので、自分も中学生の時に読んでいたら名作と思ったでしょうね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

62.1 7 戦闘機アニメランキング7位
鴉-KARAS-(OVA)

2005年5月28日
★★★★☆ 3.6 (117)
498人が棚に入れました
夜を忘れた街・新宿。隣り合う妖怪の存在を忘れ、浮かれ暮らす人間たち。古来より、からみ合うこのふたつの世界の秩序は“ゆりね”と“鴉”によって守られてきたが、ここにきてそのバランスは大きく乱れつつあった。\n一切の「個」を捨て、街の下僕となることをさだめられているはずの“鴉”が、自らを廻向と名乗り、人間への復讐を開始したのだ。街で連続する奇妙な殺人事件。それらはすべて、廻向によって新たな体を与えられた御座衆と呼ばれる機械化妖怪のしわざによるものだった。\nそんな中、新宿駅にふたりの男が降り立つ。ひとりは猟奇殺人解決のために本庁から派遣されたエリート警部・呉。そしてもうひとりは、廻向を倒すため舞い戻った流浪の妖怪・鵺。\n人間社会の常識にとらわれるあまり事件解決の糸口さえ見つけることができない呉とは対照的に、鵺は御座衆のひとりである河童を追いつめる。鵺の狙うライフルのスコープが河童をとらえた時、もうひとりのゆりねと鴉が現れる。彼らこそ、新宿の大いなる意思が生み出した、新たなる街の守人であった。

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

これをタツノコプロが作るのか

タツノコプロ40周年オリジナルアニメ

人間と妖怪が隣合わせで暮らす世界、舞台は新宿ここからバランスを崩す輩が現れる
一つの街にゆりねと鴉が一組になって街を見守り続けてきた
長く新宿を担っていた鴉が街の腐敗に耐えきれず自ら変化を求め行動を起こす
そんな中、新たなゆりねと鴉が現れこれと対峙する

見せ場はやはり戦闘シーン
CGもふんだいに使い迫力満点、鴉に変身すると全身メタル系でどことなく実写のヒーロー系
武器は鴉によって違うようだが主役の鴉は日本刀を使う
驚きは飛ぶと戦闘機に更なる変身、オジさんビックリだよ〜

子供にもウケるだろうけど外国人にもウケるね
これがクールジャパンかぁ~

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

人か鴉か

タツノコプロ40周年作品。
全6話で構成されていて、舞台は魔都市東京。
サンシャインやヒルズなども出て来るので
親近感が湧くかも?
メカニック妖怪バトルと
それに絡む人間模様という感じかな。
メカニック妖怪の1人が鴉なんですが
牙狼を彷彿させるキャラデザ。

妖怪は使い古された感があるけれど
メカニック化されている事で斬新に見える。
純妖怪も出て来るし、五行結界をはる事で
6話と短いながらも納得できるシナリオになっていて
バトルも良く動く。

さとうけいいち氏が原案と監督をやっているので
作画は抜群だし、音楽も良い。
バハとかタイバニで有名ですね。
とても良く出来てると思うのですが
知名度が足りない気がするのは何故…

ゆりねのキャラデザをもう少し神々しくして欲しかった。
町並みはもう少し胡散臭い多国籍な感じにして欲しかった。
目の付け所は良いと思ったので
アンバランスな町並みを見て見たかったかな。

最初は意味不明というか、入りにくいというか
敷居が高く感じるかもしれないけれど
3話でおおまかな流れがわかり
4話で話が動いて
5話の猫さんの囲みで鳥肌が立ち
6話で綺麗にまとまっています。

白猫さんと巳さんは絶対に殺してはならないと言われていた所以がわかります。
個人的にはかたつむりの子が好きでした。
もっと話が多ければ純妖怪も沢山見れたのかしら。
どこぞの50周年記念とは大違いでとても良かったです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29
ネタバレ

タム_01 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

カッコイイの一言に尽きる

とにかくカッコイイというのがまずはじめに来る感想です。
バトルアクションシーンは圧巻の一言。
☆5.5くらいつけたいくらい、素晴らしい出来です。

作中の音楽も非常によいですし、
鴉の刀の構えがとてもカッコよく描かれてますね。

主役に俳優さんを充てがわれてますが、
できれば声優さんを使って欲しかったですね。
悪役の櫻井孝宏さんの演技はハマッてると感じました。

シナリオに関して、
個人的には全6話という短さの割によく出来ていると思います。

中盤で世界観やストーリーの全容が見えてくるといった感じで
序盤だと分からないことが多いかな。

ただ、それを吹き飛ばしてくれるくらいアクションシーンに引き込まれますし、
とにかくアクションシーンがあまりにも素晴らしい作品です。


{netabare}
いきなり1話目冒頭からフルスロットルで繰り出されるバトルアクションシーン。
そこに合わせてメインスタッフ紹介がされるシーン。
こんなにカッコイイスタッフ紹介は初めてです。

5話ラストでの鴉の復活シーンの演出も良かったです。
とても心が躍らされました。ワクワクしましたね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

57.9 8 戦闘機アニメランキング8位
戦闘妖精少女 たすけて!メイヴちゃん(OVA)

2005年2月25日
★★★★☆ 3.3 (16)
62人が棚に入れました
アニメイベントのチケットが当選し一人上京してきた杉山レイは、イベント会場の熱気にただただ唖然とするばかり、気を落ち着かせるためにトイレへと入った瞬間、見知らぬ世界に迷い込んでしまう。
分けのわからないままでいると突然、ナイフを持った少女メイヴちゃんに襲われてしまう。間一髪の所をスーパーシルフに助けられる。シルフがメイヴにこの人は敵ではないと窘めている所にシルフィードが現れ、この世界はアニメファンの想像上の世界であり、我々も元はあるアニメ作品に登場する戦闘メカであったと説明する。会場に集まったアニメファン達の情念が増幅されゲートが開いてしまったのだという。
さらにファーンIとファーンIIも合流した所に監視役のバンシー達から、新たな魔物が現れたという警告が送られくる…。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アニメが乱造される令和の今見ると意義深い良作でした。

 アニメ・ゲームが乱造されている今、本作には思うところがあります。ファンたちの作品への愛よって集合的無意識的に世界が形成され、キャラクターが意志を持つ。そして、作品が忘れ去られると作品とキャラたちは墓場へ。

 アニメによって勇気をもらった主人公が、親に逆らって冒険するという設定とあいまって、短い中に奥行のある話になっていました。

「RE CREATORS」へとつながる何かが見えますしボカロファンなら「初音ミクの消失」なども想起するかもしれません。

 アニメ的には古い作画ですが、丁寧な絵作りでホッとするというか好感がもてます。本作の演出意図ではないでしょうが、令和の今見るとこの古さが更に意味性が後付けで付与される気がします。

 どうせなら戦闘シーンをもっとド派手にやって欲しかったかなあ。それがあれば完璧だったんですけど。

 コミカルで「戦闘妖精雪風」本編とはほぼ関係がない作品でしたが、面白くそして意義深い作品だと思います。

 声優さんは 沢城みゆきさん、大原さやかさん、水樹奈々さんなど、10年以上前の最前線、今でもベテランという声優さんが勢ぞろいと言う感じでした。

 なぜかDアニメに新作で登場したので見ました。雪風本編もお勧めです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6

しげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ぺーぺー

戦闘妖精雪風の方はまだ見てないが、シリアスなSF物だと認識してます。本作品はそのスピンオフだそうで。妄想キャラがパンツを見せるだけのバトル物だけど、どうせスピンオフするなら徹底的にオタク文化のえぐい所を見せても良いのでは。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

57.5 9 戦闘機アニメランキング9位
変形少女(Webアニメ)

2017年3月27日
★★★☆☆ 2.9 (17)
61人が棚に入れました
変形少女とは?
「身近にいる少女がイキナリ変形したら!?」というコンセプトのもと、
美少女が完全「変形」する前代未聞のアニメーション。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

女の子版ターボ・ティーン

この作品は、株式会社DLEによって製作されたWebアニメである。
会社名に関してだが、鷹の爪という作品を知っている方ならば
聞いたことはあるだろう。まあ、私はこの作品で初めて知った口だが。
FLASHではなく、手書きと3DCGを使用しているのが大きな特徴だ。

あらすじを一行で言い表すと、女の子を機械に変形させた
ショートアニメだ。どうやら、「身近にいる女の子が突然変形
したらどうする?」がコンセプトとなっているらしい。
内容を把握するのに、検索する手間が省けたという訳だ。実に合理的だ。

全体を通した感想だが、まるでトランスフォーマーを見ている
かの様な気分に陥った。
とはいっても、変形少女は只の見世物としての側面が強く、兵器を
搭載しているようには見受けられなかった。そりゃそうか。
唐突にミサイルをばら撒かれたら大惨事になるのは目に見えているし。
そこは製作スタッフが上手いこと調整したという訳だ。

トランスフォーマーを知らない人のために説明すると、
タカラトミーがハズブロと共同で業務提携し、男児向けに発売
している変形ロボット玩具の一種だ。
玩具だけに留まらず、アニメや映画での展開もしているので、
海外での知名度はそこそこある。(と思いたい。)

変形少女に話を戻す。5通りのシチュエーションがあるが、
何かをきっかけに機械に変貌する点は共通している。
変貌するまでの過程に多少の違いがあるだけだ。

無理やりな場面も多々あるが、(2話における口から
直接ガソリン給油とか)そこは目を瞑ることにしよう。
後は、傍観者としての少女がいることぐらいか。とはいっても、
只のお飾りでしかないため無理をしてまで覚える必要すらない。
その上、セリフも大して記憶に残らなさそうだ。
こうやって、レビューを書けば1ヶ月くらい頭にはとどめられるかな?
割とどうでもいいか。

初見時のインパクトが余りにも強烈だったため、色々と
興味が湧いてきた私は、変形少女に関連する情報が何か
ないかと調査を続けることを決意。
十分足らずで、「ターボ・ティーンに似ている」
というコメントを発見。直に興味を示した。

確認のためにOPのみ視聴したが、
自然に口がポカーン( ゚д゚)となってしまう程の
マジキチアニメだった。
この分野に関しては日本が最先端を行っているかと思いきや
それは私の勘違いだったようだ。流石自由の国アメリカだ。

何度も繰り返してまで見る程の作品ではないが、数分だけ
暇つぶしをしたい時に見るには最適な作品の一つだと考えている。
中々寝付けないときに見るのにも効果があるかもしれない。
但し、全員がそうなるとは限らないのでそこは自己判断で。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

62.9 10 戦闘機アニメランキング10位
破邪大星ダンガイオー(彈劾凰)(OVA)

1987年9月28日
★★★★☆ 3.5 (24)
91人が棚に入れました
当時の若手スタッフが、かつてのスーパーロボットアニメへのオマージュを込めて制作したOVA。 宇宙の科学者ターサン博士によって改造されてしまった4人の少年少女たち。彼らは強力なサイキック戦士として宇宙海賊バンカーに売られるところだったが、すんでのところで脱出に成功。追撃してくる敵を相手にそれぞれが乗り込んだダンメカニックを合体させ、強力無比なロボット・ダンガイオーの姿を成して戦うのだった。これまでの記憶を失っていた彼らは、やがて各自の過去と向き合うことになる。 主演声優に神谷明、主題歌担当は水木一郎&堀江美都子、BGM作曲は渡辺宙明……と、どこまでも王道を突っ走る制作スタッフの狙いが気持ちいい。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

熱意は伝わるが、消化不良な点が目立つ

この作品は、平野俊貴氏が原案、監督、キャラクターデザインを
務めたロボットOVAの一つである。ちなみに、平野俊貴監督のOVAは
これが3本目となる。
当初は永井豪の『マジンガーZ』をベースに、ストーリーとメカの
両面で大胆なアレンジを加えるリメイク作品として話が
進んでいたのだが、諸事情から制作中止となったため
オリジナルアニメとして変更された経緯がある。

全体を通した感想だが、設定はよく練られているものの、
ストーリーが追い付いていない印象を受けた。というか
明らかに尺不足だ。因縁のライバルとして君臨すること
となるギル・バーグのキャラは良かっただけに、どうして
こうなったのかと見ていて切ない気持ちにさせられた。
非常に勿体ない。
平野氏によれば4話の企画もあったそうだが、それが
実現することはなかった。
(それを観たかったなあ…と思うのは私だけだろうか)

まずは良かったところから書いていきたい。
戦闘シーンは熱い所が多く、それなりに見応えがあった。
目を見張るほどではないが心の中でおおっとなった場面が
数か所あったのも事実。

また、とても展開が分かりやすいので、難しく考える心配もない。
サイダーを飲んでいるかのような気分で見ることが出来る。
70年代のスーパーロボットを懐かしむための映像として楽しむには
もってこいの作品だろう。

ここからは気になった所を。
先程前述したように、一番の足枷となっているのは
ストーリー展開だ。どういった話なのかは後で思い起こせば
なんとなく理解はできるものの、直にインプットする
のは非常に難しい。要は詰め込みすぎたのだ。

ダンガイオーに乗るパイロット4人のバックボーンを
きちんと描かれていた事は良かったが、反対にギル・バーグの
掘り下げが全くできていない。
千葉繁氏が懸命に演技したとしても、この有様では
双方が報われない。可哀想。
まあ、この作品の盛り上げ役として十分な役割を果たすことには
成功したなと途中で考えを切り替えることにした。仕方ないね。

また、基本的にはサイキックウェーブで勝負が決まるため、人に
よっては見ていて飽きる可能性も否定できない。良くも悪くも
作品のノリについていけるかがカギとなっている。まあ、
ここは個人の好みということで。

終わり方が中途半端ということも相まって、誰にでもお勧め
できる作品ではないが、昔ながらのスーパーロボットを
もう一度見たいという方であれば楽しめると思う。
私からはあまり勧めない。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

時代に逆行したスパロボアニメ。勢いとキャラの濃さが魅力

1979年に放映されたガンダムの影響等で、80年代に入って以前のスーパーロボット系のアニメが減少したことを考慮して制作されたアニメ・・・らしいです。


宇宙の散り散りから集められた超能力者4人がいきなり合体ロボットで戦うことになる、正に理屈抜きの展開。


OPから迸る熱血オーラ、水木一郎×堀江美都子の豪華共演で掴みは最高です。


ロボットを駆りつつ、自前の超能力を用いながら戦う戦法がとてもユニークでした。
とにかくロボットの立ち回りと戦闘が断トツに格好良いです。

合体時にミアが発する「クロスファイッ!ダーンガーイオ~!」って張りのある掛け声が最高です。荘さんにしか出来ない芸当だと思います。
あとダンガイオーの‘サイキック・ウェイブ’や‘ダンガイソード’は迫力があって良いです。


ヒロインのミア・アリスを始め、美少女アニメとしての側面も強いと思います。平野俊弘さんの描く美少女キャラ、個人的にはすごくツボです。


ただやはり時代の流れには勝てなかったか、3巻で打ちきり終了となりました。

そのため、各キャラの過去エピソードがかなり雑な扱いになってます。せっかく個性的な面々なのにキャラ紹介で終始してしまうのは本当に勿体ないと思いました。

極めつけはわずか2話目で1話の総集編を行う有り様(笑) よほど予算が足りなかったのでしょうか、制作スタッフの苦労が窺えます。


そんな感じで、AICが果敢に挑戦した結果不発に終わった感のある本作品ですが、
2話「涙のスパイラルナックル」は総集編を考えても素晴らしいエピソードです。ラストは感動もの。
この回だけでも見る価値あったと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

ウィラード さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1話がピークだがテンポよくて面白かった

1話がピークではあるものの
1話のテンポの良さが異常だった

ダンガイオーは普通にOVAで良かった作品だけど、
完結までやって欲しかった

ロボットが飛ぶのがダイゼンガーに似ていた
OVAで短いながらも、流れが好きだったなぁ

ロボット好きにはいいんじゃないかな

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

64.5 11 戦闘機アニメランキング11位
青空少女隊(OVA)

1994年10月21日
★★★★☆ 3.6 (12)
79人が棚に入れました
自衛隊がイメージアップを図るため、世界初!女性パイロットだけのアクロバット・チームを結成、その名も「801st T.T.S.(Tactical Training Squadron)」!目指すは第二のブルーインパルスのはずが・・・801st T.T.S.に転属を命じられた整備員の主人公、石動拓也が入間基地を舞台にパイロットの羽田みゆきと三鷹ありさとの三角関係を中心に一癖も二癖もあるキャラクターたちがストーリーを描いていく。

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「GIRLS & KAWASAKI T-4」・・・20年前の、特定層向けOVA。

1994年から全7話が制作されたスカイアクション+ラブコメOVA。
航空自衛隊中部航空方面隊入間基地の、女性パイロットだけで編成されたアクロバットチーム
第801練習飛行隊が舞台のお話。

本編となるのが前半の3話。主人公の整備員・石動三曹を巡って、
2人のヒロイン羽田二曹と三鷹二曹が地上と空で修羅場を繰り広げる三角関係ラブコメディ。
番外編と後半3話が、801飛行隊の濃ゆい面々が織り成す
ドタバタコメディだったりちょっといい話だったり。
話数が少ない分無駄なシーンが無く、テンポもいいので中弛みせず一気に観られました。

「美少女+兵器」という設定は最近はあまり珍しくもないけど、20年近く前にもあったんだこういうの・・
キャラデザインは「少しだけ目が小さくなったAIR」、私の乏しいアニメ暦で強引に例えるならですけど。
90年代の萌え絵ってこんな感じなのかなぁ・・・個人的には違和感なし。

ていうか主人公が美少女フィギュアを持っていたり、ヒロインの1人は微妙にツンデレちゃんだったり
ピンク髪の萌え系キャラいたり・・・明らかに当時の「特定」の層を狙ってるな?この作品(笑)

OP冒頭に「協力 航空自衛隊」と提示されているにも拘わらず、お色気あり(温泉回もあるよ!)、
夢オチながら☢ネタあり、賭けに夢中になって真面目にアラート任務やらなかったりと結構フリーダム。
空自さんってば協力作品に対して意外におおらかなんですね(*^ー゚)b

まあそれはそれとして、やはり空自協力だけあってメインとなる機体T-4の描写はお見事。
コクピット内から外装まで精密に描かれていて、最近の下手なCG画よりよほど見栄えがいい。
アクロバットチームの話なので当然空戦シーンは殆どないものの、綺麗なマニューバを見せるT-4に
制作陣の頑張りが見て取れて、この点では飛行機ヲタとして個人的に大満足でしたね。

残念なのは、やはり前半3話だけで三角関係の恋模様を描くには無理があり、お話がボリューム不足。
鷺ノ宮一曹、下連雀二曹、小西一尉ら脇役たちも含めて、皆しっかりキャラ立ちしていたのに惜しい!
せめて1クール分12話ぐらいで観てみたかった作品です。


おせじにも万人受けする設定とは言えず(20年前なら余計にか?)、
古いOVAということもあって現在の認知度ほぼゼロ。
当時の飛行機ヲタとアニヲタさん達をターゲットに絞ってピンポイントで狙い撃ちしたような作品かなぁ。
現代の深夜アニメを観ている層で飛行機好きなら、
結構違和感無く楽しめるのではないかと思った次第です。


【主な登場機体】
・ 川崎 T-4
・ ボーイング/三菱 F-15J
・ ロッキード・マーティン F-16C(サンダーバーズ仕様)
・ 三菱 零式艦上戦闘機五二丙型

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

盛ってリメイクすればウケる素材

航空自衛隊に創設された、女性のみのアクロバットチームを舞台にした、女性パイロットと整備科男子のラブコメ等々。
協力:航空自衛隊がクレジットされる1990年代中期のOVA作品。
全7話。

特に隊の主要キャラ女2男1三角関係が軸になるのですが、その関係の成立過程もあまりリアリティもありませんし、最終話は主要メンバー以外のちょっと良い昔話で終わると言う謎構成。
今見るとキャラデザやボケの間などが何とも古臭い事は否めません。
(キャラデザは当時の感覚でも魅力薄と思ってましたけど)

しかし設定はかなり見どころのある素材と思います。
航空自衛隊にはエリートパイロットに拠るチーム「ブルーインパルス」が存在しますが、こちらはそれと比較して自衛隊の広報パンダ役と言う場末部署。兵舎も基地の片隅のボロ屋。
敵が攻めてくるわけでもない脱力系の日常コメディと言うネタは素材としては結構面白いと思います。

作画もコックピットから立ち上がるパイロットのパースの効いた構図や、
ローパスする機を見送る女性自衛官の姿など、ダイナミックでドラマチックなハっとさせられるシーンが幾つかありました。
それをこれ見よがしに使うのではなく、短い尺でサっと入れる所がなんかとてもセンスが良かったです。

因みにヒロイン達が乗る機体はT4ですが史実の本家ブルーインパルスは当時はT2を装備し、後にT4に転換されましたとさ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

☆航空自衛隊協力アニメ

女性だけの自衛隊アクロバットチームの日常を描いてます。


戦闘機に乗ってお買い物の世間話をしたり楽しOVA です。

ちょっと古い作品ですけどギャグが多めです(^o^)~☆

ゆかなさんのキャラが可愛いかったです♪



1994年発売

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

63.9 12 戦闘機アニメランキング12位
紺碧の艦隊 特別編 蒼莱開発物語(OVA)

1997年4月4日
★★★★☆ 3.4 (13)
63人が棚に入れました
 荒巻義雄原作の同名小説を映像化したOVA作品。この作品は架空戦記ブームを巻き起こしたことで知られ、OVA以外にも、コミック、TVアニメ化もされている。今回のエピソードは、B30爆撃機を撃墜した高高度局地戦闘機「蒼莱」の開発秘話を中心にした特別編で、「COMPLETE DVD-BOX1」の特典として収録されている。ある日、敵重爆撃機迎撃について話し合っていた大高・高野の両名は、前世で幻に終わった局地戦闘機「震電」を復活させる計画を思いつく。調査の結果、帝国大学教授の鶴田正規、そして帝国海軍パイロットの正敬の兄弟二人が、前世で震電を開発した鶴野正敬の生まれ変わりであることが判明する。

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

プロジェクトX

外伝というかサイドストーリーとういか、紺碧の艦隊の中で最も人気の高い航空機「蒼莱」の開発物語です。

実際、太平洋戦争の末期に「震電」という名で開発されていたプロペラを機体の後方に配したエンテ式と呼ばれる特徴的な飛行機がモデルとなっており、超高々度を飛行する大型爆撃機から本土を防衛する邀撃機として開発されます。

その要求スペックから開発者は苦労する訳ですが、
・・・・・まぁ、プロジェクトXをアニメでやってるようなもんです。

人気に便乗して何でもかんでも創ってた、当時の徳間書店のお行儀の良くない商売の産物。
正直、熱烈なファン以外は無視していい作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

これは外伝なのね・・・

このシリーズは初めて鑑賞。
なので観始めは世界観が分からず、ん?と。

何となく理解してくると面白い!

10年以上前の作品(1997年のようで)なので作画の感じは今のものと比較するのはちょっと。

小説原作なんでストーリーに重点をおいて観ればかなり楽しめるかと。
紺碧の艦隊も観てみたくなった!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

72.2 13 戦闘機アニメランキング13位
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(OVA)

2005年12月29日
★★★★☆ 4.0 (323)
1826人が棚に入れました
『蒼穹のファフナー』から一年前、人類軍とフェストゥムの両方から追われ、身を隠してきた竜宮島は、フェストゥムに探知される危機を迎えていた。未だ戦闘準備の整わない竜宮島は、ついに「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する。その計画とは、島の一部・アルヴィス左翼部L区画を切り離して囮とし,本島へのフェストゥムによる探知をかわすという作戦だった。将陵僚・生駒裕未ら8人の少年少女達は、対フェストゥム兵器ファフナー「ティターン・モデル」のパイロットとして、過酷な戦いに身を投じる事となる──…

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「去り行く者達(LEFT)の権利(RIGHT) 」

この作品は、蒼穹のファフナーの前日談…一年前の物語です。
時間軸は本編より前ですが、馴染みのキャラも登場するので、本編を見てからこちらの作品を視聴した方が、物語に入り込みやすいと思います。
もし、本編を未視聴の場合は、そちらからの視聴をお勧めいたします。

本編視聴後の余韻がとても気持ちよく、この作品の世界観にもう少し浸っていたかったので、本編に引き続き本作品を視聴しました。

今回のレビューのタイトルは、「RIGHT OF LEFT」がとても意味深い意味であることを教えてくれたwikiを引用させて貰っています。

本編ではファフナーが整備され、竜宮島の持つ戦闘力がある程度高いレベルであるところから物語は始まります。
一年前と比べると、格段に戦闘力が増しているのを感じることができます…
でも、これって一年前の戦闘力はまだ発展途上であったことの裏返しですよね^^;

普段は身を隠しながら軍事力を増強する…そんなヨチヨチ歩きの竜宮島でしたが、ある日フェストゥムに探知される寸前まで追い込まれてしまいました。

竜宮島にはたくさんの一般住民と明日を担うパイロット養成コースに通うみんながいて…島そのものが島民にとっての希望だったのです。

そんな中、この危機を回避すべくL計画が立案~実行に移され…物語が動いていきます。

このL計画…希望を捨てないというみんなの意思が結集されて実行に結び付いたのだと思いますが…この計画の内容は身を切られような痛みを伴う切ないものでした^^;

L計画に使用できる軍備は必要最小限…
ファフナーの技術レベルは向上の余地を大きく残した状態のため、パイロットへの負担が半端ありません…
何よりパイロットの絶対数もほんの一握り…

この絶望的な状況にも関わらず、パイロットのみんなは希望に満ち溢れています…

でも…度重なる…幾度となく度重ねられた戦闘による疲弊…
ファフナー搭乗の副作用の厳しさに蝕まれるパイロットの苦痛…
状況が変わるのは当たり前です…
気持ちの全部が泣き言で埋め尽くされる…そんなときがあっても仕方ないと思えるくらい容赦ない計画だったのですが…
それでも、みんなは計画の完遂を目指して必死に歯を食いしばるんです…

それは計画完遂の先にある一人一人が胸に抱いている初めから決して変わることのない夢のため…

この冷血非道なL計画の行方はどうだったのか…
それはぜひ本作品でお楽しみ頂ければと思います…^^;

物語の終盤…パイロットにとって所期の夢を叶える千載一遇のチャンスが訪れます…
でも、それは同時に所期の希望を壊すリスクを抱えたものでもありました。

そこでパイロットたちが導き出した答えは…
きっと…いえ、私には絶対に出せない答えでした(/_;)
そしてパイロットの願いと待つものの祈り…物語の結末と合わせて本作を楽しんで頂けたら…と思います。

OVA1話の作品でしたが、引き込まれました^^;
引き続き劇場版を視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時系列ではこっちが先ですが

本編より1年前の悲しい物語
L計画と称する犠牲を経て本編に行きますが、本編を先に見た方が
いいかと思います

ラスト、わんこに泣けました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

尊い犠牲

このアニメは、蒼穹のファフナー一期の前日談
として制作された作品である。
話の流れが、蒼穹のファフナーへ続くように構成されているが、
どちらを先に見るかこだわらなくても特に問題はないだろう。
まあ、時系列を重視したいか、放送順で行きたいかによるので
そこは好みの問題だと思われる。

内容を一行で言い表すと、フェストゥムの探知から逃れるため
の企画、「L計画」という危機回避プランに身を投じた8人の
少年少女たちがパイロットとして最後まで戦った歴史である。

見終わった感想としては、想像以上にクオリティの高い作品であった。
実は、私自身一期からRIGHT OF LEFTという流れで視聴したのだが
序盤はそこまで乗り気ではなかった。中盤に入ったあたりから
徐々に面白みが増していったという印象が強かったので、少し不安
な気持ちで挑んだがそれは杞憂だったようだ。

焦点を当てる主要人物を少なくし、感情移入がしやすい
作りになっている。基本的には、将陵僚と生駒祐未の二人に
徹底的にスポットが当てられている。
彼らの関係性や、ファフナーに乗る動機等を見て自然と
応援したくなる自分がいた。
今作において、一期で活躍するキャラクターも数人いるのだが
必要以上に話に割り込んでこないので過度なストレスを
感じることはなかった。

一期では、結構な数の登場人物に焦点が当てられているのだが
一部のキャラに関しては登場シーンが少ない上、あからさまにフラグが
立っていたことも相まって感情移入がしにくいと感じてしまったのだ。
今作では、そこに気を使ったのだろう。非常に魅力的なキャラクターを
生み出すことに成功している。

また、前日談という設定を上手く活かしている。
この時は敵フェストゥムに関する情報が少ない上、ファフナーに
至ってはほぼ試作段階の状態。それ故に同化と呼ばれる現象が
パイロットたちに恐怖を植え付けてくるのだ。
しかも、一期の時よりも進行速度が速い上に結晶化するという有様。

それを見て全く動じないパイロットは相当強靭な精神力
を持っていると推察される。
私が、実際にその光景を目にしたら泣き叫ぶような気がする。
そこまでの精神力は持ち合わせていないからね。

鬱要素も、一期よりは確実に高い故に慣れていないと
引きずりやすい様に感じる。只、希望も含まれる形で
終わるので、絶対に耐えられないという訳でもない。
まあ、それなりに場数を踏んでいることが前提だが。

蒼穹のファフナーの一期がそこまで好きではない方にも、
この作品には是非とも挑戦していただきたいと感じる。
個人的には間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

60.8 14 戦闘機アニメランキング14位
ストラトスフォー アドヴァンス(OVA)

2005年5月27日
★★★★☆ 3.5 (43)
205人が棚に入れました
西暦2XXX年、流星群や隕石、彗星の絶え間ない襲来に地球は脅かされていた。
沖縄県の下地島基地に配属されている国連の対天体災害対策組織である『天体危機管理機構』のメテオスイーパーの高々度迎撃機パイロット本庄美風は、菊原香鈴、中村彩雲、土井静羽ら仲間達と共に迎撃機TSR-2(劇中ではTSR.2MSとなっている。『ADVANCE』ではMiG-31MSに機種変更)を駆り、宇宙の脅威から地球を守る事になる。
エリート家庭に生まれた美風は流されるままメテオスイーパーとなり、何事にも無気力であったが、流星迎撃の任務を通じて大空と宇宙、そして宇宙で活躍するコメットブラスターへの憧れを抱き、努力と葛藤を重ねていく…
本作では、彗星迎撃や美風達4人と基地の仲間の共同作業で復活させた超高度迎撃機ストラトス・ゼロ(ストラトス・フォー)1号機と、岐阜基地で新造された2号機の2機に搭乗し、地上から宇宙に向かって巨大彗星を撃破する。

浩平 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

code x-1/x-2の続編になります

本作は美風達の代わりに新人3人が加入してくるところから始まります。

このシリーズで特徴的だったのは、OVAシリーズからの新キャラたちが大活躍したところです。
その一方で美風たちの成長も見れるものとなっています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

Querl さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

TV版の続きかなぁ(*´・ω・)

完結編も一緒に(*´・ω・)

TV版からの続きで、宇宙に行く為の試験を受けたり、新しい訓練生の女の子達が来たり、新たな伏線など等(*´・ω・)
飽きる事無く、観れます(*´・ω・)

相変わらず映像は綺麗で、宇宙とかの描写はCGらしいです(*´・ω・)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

6話構成がイマイチ生きて無い気も・・・

 完結編へ向けて・・・では有るんですが。
正直、布石だけを見てる感覚でして面白いかと言うとイマイチかも。
X-1・2が2話構成ながら結構な満足感があったにもかかわらず、こちらはちょっとイマイチな気が。
完結編観た後でないと、このアドヴァンスの価値は見えてこないすね。

 5話がとてもライトスタッフ愛に溢れてましたw
"グラマラス・グレニス"も機体に書いちゃえば良かったのに。

 音楽も宇宙への憧れと言う要素も完全にライトスタッフへのオマージュに溢れた作品では有りますが、なればこそ4人の"パイロットとしての矜持"の部分を盛り込んでくれてたら、ほんと好きな作品になり得たんですが・・・

 彼女たちにはイェーガーの様に"最高のパイロットで有りながら大学を出ていないからアストロノーツに選ばれなかった理不尽さ"も無い訳ですし。
下手に恋愛要素を入れていない点が好ましいだけに、彼女たちへのかわいらしさ以外の魅力の付与が欲しかったなと個人的には思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3
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