ザビアザキ隆太 さんの感想・評価
1.2
話…特に作画が…
話はいいとしてとにかく作画にクセがありました。
見ているだけで目がクラクラしてしまいました。
2話に期待していいのでしょうか。
作画などに不安です。
Witch さんの感想・評価
3.9
【レビューNo.165】(初回登録:2025/1/12)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全13話。
個人的には「レビュー書くのどうしようか」と思っていたのですが、saitamaさん
のレビューに感化され、思うところを一気に書いてみようかと。
(ストーリー)
時は今、かつてなき「トレジャーハンター黄金時代」。
帝都ゼブルディアで煌めく数多の才能の中に一際異彩を放つ男がいた――
その名はクライ・アンドリヒ。
主人公クライは幼馴染たちと最強のトレジャーハンターを目指すことを誓い合う。
仲間たちが次々と才能を開花させていく中、クライは才能に恵まれず、やる気を
失い引退を表明する。
しかし仲間たちから「役割がないならリーダーやれ」とパーティー「嘆きの亡霊」
のリーダーに任命されてしまう。
そして「嘆きの亡霊」は、仲間たちの活躍で帝都でも最強のパーティーとなり、
気付けばリーダー・クランも「千変万化」の二つ名を持つ最強のクランマスター
として祭り上げられていたのだった。
(評 価)
・これは令和版「『スーダラ社員』こと植木等」
植木等は昭和の喜劇俳優ですが、個人的には
・かつてなき「トレジャーハンター黄金時代」
→ 1960年代の高度経済成長の中で「モーレツ社員」が溢れていた時代
・そんな彼らを尻目にハッタリでスイスイ世渡りしていく(植木等演じる)
「スーダラ社員」や「無責任男」にクライを重ねる
そんな感じの作品ですかね。
(一応言っておくと、私はその時代の生き証人ではないですよ(笑))
「勘違い・すれ違い系コメディ」的なところから『オバロ』や『陰実』の
ような作品と評されることも多いですが、いうても主人公「アインズ様」
や「シャドー様」は作中でも最強クラスの実力者ですからねえ。
一方のクライは
・「ワイも無敗やぞ!」→まあ今までまともに戦ったことないけどw
(宝具頼りで誤魔化しは利くが)
・唯一の特技が「土下座」というプライドのなさ
そして口癖も「ゲロ吐きそう」w
・面倒ごとはすぐに他人任せでやる気なしの他力本願
・宝具集めが趣味でそのため仲間のシトリーに多額の借金中
となかなかにクズな描写が多いですね。
でもそんなクライを「愛すべきコメディリリーフ」として愛情を持って描い
ているから、意外と不快にならず楽しく視聴できるんですよね。
(後述しますが)上述2作品よりもかなりコメディ主体に振った作品という
印象ですね。
・素材選びの勝利!?「低予算なろう」ながら上手く調理している
いわゆる「低予算なろう」になりますが、この手の作品の失敗の典型例は
・チート能力などで「俺tueee」を見せつけるぞ!
→ となるとバトルシーンが主体となるよね
でも「低予算」で「魅力あるバトルシーンの作画」ってかなり難易度
高いよね
→ 結果中途半端
・ついでにコメディも加えちゃえ!
→ 練られてないので中途半端
・ハーレム要素で主人公モテモテにしちゃうぞ!
→ テンプレのご都合主義にうんざり
って感じのパターンですね。
その点本作だと
・コメディ主体でいくぞ!
→ これなら「低予算の泣き所:作画」にあまり負担をかけずに、演出や
センス等工夫で勝負ができる余地が大きくなる
・バトルシーンも描くぞ!
→ でもコメディという基本軸はズラさないぞ
・クライ「聞いてないよ~」
・ティノ「これはますたぁが与えた私への試練!」
→ バランスを上手く取れば面白い魅せ方が可能
・ハーレム要素も描くぞ!
→ (後述するが)ヒロインに役割を与え上手く活用すればさらに面白く
描くことが可能
感覚的には「低予算」でも勝負できるいい素材を仕入れて、制作陣が的確に
調理して仕上げたって感じですかね。
まあOPや次回予告から「遊び心」を感じる”ご機嫌仕様”ですからねえ。
上述の「クライのキャラ描写」といい、制作陣はノリノリで作品愛もかなり
深かったんじゃないですかねえ。
・ヒロインたちも物語上の役割をしっかり担ってた
ヒロインたちもただのハーレム要員というだけでなく、上手く活用して機能
させてたという印象ですね。
・ティノ
{netabare}「ますたぁに甘えたい」というヒロイン性を描きつつも「ますたぁは神」
という盲目的なクライの信奉者
→ 「勘違い・すれ違い系コメディ」の先導役として機能{/netabare}
・シトリー
{netabare}クライを甘やかす”ダメ男製造機”という表の顔とは裏腹のマッドサイエ
ンティスト気質で策士の黒幕的な一面も
→ 本作に不足美味の「ダークな毒気成分」補充要員として機能{/netabare}
・リィズ
{netabare}戦闘能力が高く頼りになるが、脳筋の直情型で行動が制御しずらい
またシトリーの姉であり、ティノの師匠でもある
→ クライでも”取り扱い注意”のトラブルメーカー+ヒロインズ間の
相乗効果の起点として機能{/netabare}
三者三様にキャラ立ちしてたと思います。
視聴時はそこまで深く考えていたわけではないですが、saitamaさんのレビュー
に感化され、再整理してみると意外に奥が深い作品だったかも(笑)
刺激をアザ━━━(*゚∀゚*)ゞ━━━ス!!
最終話もまさかの{netabare}オークション{/netabare}展開で、そこでしっかり見せ場もつくるという
終わり方も本作らしくよかったと思います。
ただ2期決定らしいですが、これはどうなんですかね。
この手のなろうだと
「最強目指して成り上がる!俺たちの戦いはこれからだ!!」
とかが多いですが、始めから成り上がちゃってますからねえw
物語の方向性としてどこを目指すのでしょうか?
「この制作陣が次は何をみせてくれるのか」
という期待半分、
「『1期で終わっておけばよかったのに』とならないか」
不安半分って感じですかね。
ED『すくりぃむ!/P丸様』
耳に残る中毒性のある楽曲とティノのかわいいお尻みせのED映像にしっかり
ハマってましたねえw
(『すくりぃむ』といえば、『氷菓』の「I scream」が頭に浮かび、
「曲中でやたら叫んでたのはそういう意味か!」
と納得したのは私だけ!?)
ninin さんの感想・評価
3.7
原作未読 全13話
異世界で、他の冒険者やパーティから恐れられる幼馴染と結成したパーティ「嘆きの亡霊」のリーダークランは、気まぐれに言ったことを周囲が勘違い(深読み)して大変なことになります。
クラン本人は早く冒険者を引退して楽な生活をしたいが、物凄い人物だと偶像化している自分の運命から逃れない生活を送っているお話です。
杉田智和さんがナレーションから始まり、EDにはよくあるもののアバンがOPと重なる珍しい構成でしたね。
主人公が掴みどころない性格、まわりのパーティメンバーが強すぎて勘違いされているキャラというところが面白い設定ですね。
クランの言動や行動などで敵も味方も翻弄されていきます。
翻弄されている人たちは大変ですが、観ている側からすればクランの実力が分かっているためにコミカルに見えます。
いくつかのエピソードがありますが、最後のエピソードがクランの性格をよく表していますねw
お話はまだまだ続くようなので、続編(2期?)の制作が発表されました。
OPはLezelさん、EDはP丸様。さんが歌っています。
最後に、部下や仲間、敵の勘違いからのお話が元になっている作品も多いですね。
「ひろ。」 さんの感想・評価
3.8
原作未読です。
放送開始時に1話視聴して「面白そうだな~」と感じてたのですが
同時にあざとさやエ○要素?等からくる嫌悪感の方が勝ってしまい1話断念・放置してました。
正月休みに入り、録画してたレコーダーの整理する際
削除してもいいか念のため確認してたところ
本作はついつい最終話まで一気見してしまいました(数日かけましたが)。
最初のころに懸念してたあざとさやエ○要素は・・
最終的に個人的にはギリ許容内?・・でしたが、不快に感じられる方も少なからずいそうかな?。
(そんな要素を入れない方が、最終評価が上がったのは確か(つまりその分減点あり))
あと、虐待一歩手前(二歩先?)な描写も、不快感のギリ手前(二歩先?)かも。
される側のキャラ付けのためもあってか、なんとか踏みとどまってるけど
これも不快に感じられる方も少なからずいそうかな?(いやもっとたくさん)。
勘違い系作品としては、「陰の実力者になりたくて!」と同系統作品に感じます。
あちらは主人公が自ら能動的に斜め上方向の努力するのに対し
本作は巻き込まれ型で、まあ、いわゆるハーレム的に何もしなくても万事上手くいってしまう。
自分にとっては敬遠しがちな設定ですが、それでも継続できる要素がたくさんありました。
まず、まわりの環境・キャラ設定等がうまくできていると思います。
幼馴染パーティ設定は、なんかノスタルジック感もあり、それなら仕方ない感までw。
続いて、適度に狂ったキャラ設定。
個々のキャラが、それぞれ確固たる自分を持ってる気がします。
なので、ありがちな最初からパーティ全員でボコる・・・
みたいなのではなく、個々で十分魅力的なエピソード展開・戦闘ができる。
作画はすごく丁寧ですね。
すごくよく動くのに、崩れないし、やわらかさがある!!。角の少ない優しい作画?。
色彩も豊富で、決め画面も過度にならない程度のスタイリッシュさ。
OP・EDも凝ってて、本編がうまく組み込まれていて、見逃し厳禁なつくり。次回予告も。
からのCパートまであるのは、個人的に高評価ポイント!。
12話の特殊OPも良かったですね♪。
毎話、Bパートラスト・ED手前で食い気味に入ってくるED曲。
それまでの雰囲気もある意味ぶち壊してしまう感ありあり(いい意味で)の
ちょっと電波気味であざとさ感つよつよで、下手したら嫌悪感まで抱かせかねない楽曲。
う~ん、だんだんくせになってきたw。
クレジットよく見てみたら「ピノキオピー」!!!。
マジですか?。ビックリしました。
同時に納得。。。
今まで全然知らなかったのですが、最近はこういった感じで他のアニメにも携わってたりされるのかな?。
※余談:今でも大好きな楽曲・PV
・「モチベーションが死んでる / 初音ミク」 https://www.nicovideo.jp/watch/sm27868484
正直、EDに全部持ってかれてしまいますね。
最初、声優さんが歌ってるのかな?って思ってましたが、P丸様。という方なのですね。
キャラ設定、本編の雰囲気にもすごくあってる楽曲・歌詞で、中毒性がありますね。
※余談:ぜんぜん聞き取れなかったので、歌詞付き助かる^^。
・「【Onボーカル カラオケ歌詞full】すくりぃむ! / 嘆きの亡霊は引退したい ED / P丸様。」
https://www.youtube.com/watch?v=r0RPjbUuyvk
※余談:タック二階堂さんのレビューで↓の動画知りました。感謝です。
こういうのすごく面白いですね!。
・『嘆きの亡霊は引退したい』エンディングガイドパフォーマンス映像
https://www.youtube.com/watch?v=3UnVfmWHPEc