戦国時代で時代劇なTVアニメ動画ランキング 5

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早速見ていきましょう!

80.5 1 戦国時代で時代劇なアニメランキング1位
どろろ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (532)
2194人が棚に入れました
時は戦国時代、武⼠の醍醐景光は、天下を取るという野望をかなえるために、⽣まれて来るわが⼦の体を⻤神に与えてしまう。そうして⽣まれた⼦供は、命以外すべての⾝体を奪われており、川に流され捨てられてしまう。時は流れ、戦の世を旅する少年・百⻤丸。実は彼こそが、魔物に体を奪われた⾚ん坊の、成⻑した姿であった…。

声優・キャラクター
鈴木拡樹、鈴木梨央、佐々木睦、内田直哉、千葉翔也、大塚明夫、中村千絵、麦人
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

和風ダークファンタジーの良作

云わずと知れた手塚治虫による原作漫画は、『週刊少年サンデー』(小学館)などでの連載は終了(全4巻、原作未読)。
アニメは、全24話(2019年)。監督は、『将国のアルタイル』、『SPY×FAMILY』などの古橋一浩。シリーズ構成は、『クレイモア』、『進撃の巨人』などの小林靖子。アニメ制作は、『呪術廻戦』、『地獄楽』などのMAPPAと『ブラック・ジャック』、『アンダーニンジャ』などの手塚プロダクションの共同制作。
(2024.8.24投稿、8.27余談追加、10.2推敲)

本作は、ちょうど50年前の1969年に制作された白黒アニメ版のリメイク。

当時、既にカラー技術がありながら1969年版が白黒になった理由は、お茶の間に真っ赤な血しぶきが飛ぶ描写はグロテスクすぎるというスポンサーの意向から(Wikipedia『どろろ』参照)。
ここからもわかるように、1969年版は、アニメは子供向けという意識が強い時代において、比較的大人向けである恐怖や絶望を前面に描くダークファンタジーの先駆けとなった作品です。

もっとも、本作は、1969年版が時代を先取りして世間に受け入れられなかった「ダークファンタジー色」を一層強めた内容で、物語、キャラクターデザインなども1969年版と比べて大きく改変されています(※ちなみに、1969年版は途中で路線変更を余儀なくされる。)。


【あらすじ】
加賀守護の富樫政親(※室町時代後期の実在の人物)の下、醍醐の国(石川)の領主であった醍醐景光(だいごかげみつ:CV.内田直哉)は、領地が長らく日照りや疫病などの厄災に見舞われていたことから、神仏にすがることを諦め地獄堂に祀られる十二柱の鬼神に領地の安寧と自らの天下取りを願う。

鬼神は、その約定を果たす代わりとして生まれたばかりの景光の息子(後の「百鬼丸」(CV.鈴木拡樹))の命を奪おうとする。しかし、百鬼丸は、母親である縫の方(CV.中村千絵)が信仰していた観音菩薩の犠牲で一命を取り留めたものの、十一柱の鬼神に11か所の身体の部位を奪われ、あまりの見た目の恐ろしさから川に流されてしまう(おいおい…)。

その16年後、醍醐の国が鬼神との約定通り繁栄を謳歌する中、百鬼丸は、医師の寿海(CV.大塚明夫)に保護され、百鬼丸という名と義手義足などを与えられて育ち、鬼神に奪われた体を取り戻す旅に出ることに。その途上、義手に仕込まれた刀で鬼神の一柱を宿した妖(あやかし)を倒し皮膚を取り戻したところで、盗みを生計として乱世をしぶとく生き抜いてきた孤児の「どろろ」(CV.鈴木梨央)と出会う。

どろろは、妖を倒す強さを持ちながら話すこともままならず生きることも覚束なそうな百鬼丸が心配になり、自らの身体を取り戻す百鬼丸の旅に同行するのだった…


【和風ダークファンタジーの良作】
本作と1969年版との一番の違いは、放送された時代でしょうか。
本作では、もっぱら子供が観ることを前提とされていたことから避けられていた「テーマ」や「描写」を中心に据えることができるようになった。


まず、本作の大きな「テーマ」は、古来から自然災害などに対して生贄が捧げられてきましたが、「国の安寧を維持するためなら個人を犠牲にしてもよいのか」というもの。

戦国時代が始まろうとする不安定な治安、科学も医学も未発達という人の命が極めて軽い時代において、景光が治める醍醐の国の安寧を鬼神にすがることは仕方のないことなのかもしれません。しかし、その代償として、彼の息子である百鬼丸(の身体)が犠牲になります。

しかも、百鬼丸が自分の身体を取り戻すほど、その分だけ醍醐の国の安寧が奪われるというトレードオフの関係になっている。したがって、国の安寧を求める景光と、その実の息子である百鬼丸は対立していくことになります。

確かに、景光の行為は、「最大多数の最大幸福」という功利主義的な観点からは肯定されるでしょう(なぜなら、一人の命の犠牲で多くの人の命が助かるから)。しかし、哲学的には、公平なくじで選ばれた一人の健康な人を犠牲にして、その人の臓器を移植することでより多くの人の命を助けることの是非、いわゆる「臓器くじ」の問題が近いでしょうか。

これは一種のジレンマ状況ですし、迷信ではなく本当にそういう恩恵を受けられるなら、むしろ為政者としてすべき決断とも思えるので、単純な解決の難しい子供向けとはいいがたい「テーマ」だと思います。
個人的には、百鬼丸の母親である縫の方が「百鬼丸の生みの親であること」(私的な立場)と「為政者の妻であること」(公的な立場)という二つの立場の板挟みになっているところに、すごく人間臭さを感じました。

また、本作のテーマを補完するようなエピソードとして、人と妖との「食うか食われるか」(弱肉強食)だけではない様々な関係性が描かれています。
例えば、妖は人を食べるが、人を食べようとするので人間から殺されるリスクがある。そこで、自分たち以外の人を犠牲にすることで、人と妖が共生する姿などが描かれています(他人の犠牲の上に成り立つ日々の平穏)。

もっとも、本作は、寡黙な百鬼丸に代わって、どろろがコミカルに話を盛り上げるかと思えば、ちょっとほっこりするようなエピソードもあるので、ダークファンタジーといっても終始深刻な話が続くわけでもありません。


次に、今では、すっかりダークファンタジーというジャンルが世間に受け入れられているので、1969年版で白黒アニメになった理由である、いわゆる「残酷描写」が解禁されています。

本作では、血しぶきどころか、矢が脳天貫通するわ、手足も余裕で切り飛ばされてます。また、それが、世の中の恐怖や絶望といった雰囲気を醸し出し、妖のおどろおどろしさなんかをうまく表現していると思いました。

特に百鬼丸と妖、百鬼丸と景光たちとの戦闘シーンは、本作の見所の一つ。


ということで、本作は、その「テーマ」と「描写」から、「和風ダークファンタジーの良作」といえる内容になっていると思います。


【声優】
本作の百鬼丸とどろろの声優については、俳優が本業のため賛否両論あるところ。

おそらく本作がリメイクということで、1969年版当時の主に舞台俳優が声優を担っていたころの雰囲気を再現したかったんじゃないかと思っています。

個人的には、アニメは見た目が絵というフィクションなため、そこから出て来る音がリアルすぎる自然な声だとかえって違和感があると思っているので、声もフィクションっぽい方が合うと思っています。

もっとも、百鬼丸はほとんど喋らないし、どろろ役の鈴木梨央さんは、物話の進行とともに違和感がなくなっていきます。


【音楽】
オープニングは、前半が女王蜂による「火炎(FIRE)」、後半がASIAN KUNG-FU GENERATIONによる「Dororo」。
エンディングは、前半がamazarashiによる「さよならごっこ」、後半がEveによる「闇夜」。

特に女王蜂の「火炎」は、本作の雰囲気に合っているし、個人的に一時期ヘビロテしてました。


【百鬼丸が自分の身体を取り戻そうとすることは「わがまま」なのか?(※ネタばれ有りの感想)】
{netabare}さて、上で書いた本作の「テーマ」について考えてみようと思います。

作中で、景光は、兄の百鬼丸を殺すことに反発する弟の多宝丸に対して、「兄のため国を差し出すか。何の痛みも背負わず、ただ己の善良さのために再び民を地獄に突き落とすか。」と言って諭そうとします。
この言葉をかみしめた多宝丸は、為政者の息子として、国の安寧を優先して肉親である兄・百鬼丸と対決することを選択します。

これは、侍という為政者としての「エリート主義」(※資産・知識・特別な訓練・経験やその他の属性などによって区別される個人の集団(エリート層)に対する信頼や態度であり、彼らが社会の中でより重要な役割を持ち、建設的な行動を行い、統治するに適した卓越した技術や能力や見識を持っている、と考える。(引用:Wikipedia))、支配者としての覚悟の表れとみることができます(※侍のもつ高潔さは、エリート主義によっているところがあると思うので単純にそれが悪だとは思いません。)。

では、百鬼丸は、為政者の息子として運命を受け入れ多くの民のために犠牲となるべきなので、彼が自分の身体を取り戻そうとすることは彼の「わがまま」なのでしょうか。


本作と上で書いた「臓器くじ」との違いは、そういう社会であることを本人が了解しているかどうか。百鬼丸は、生まれた直後に体の一部を有無を言わさず奪われているので、それを判断する猶予も能力もなかった(※弟の多宝丸は、上で書いたように父から考える猶予を与えられています。)。

また、景光は「痛み」といっているものの、息子とはいえ他人である百鬼丸を犠牲にしているので、自身はリスクを負わずリターンだけ受けています。
しかも、跡継ぎは、彼にとって代えが利くように思えた(現に多宝丸が誕生している)。まして景光には、生まれたばかりの赤ん坊への愛着は未だなく、縫の方と違って自ら腹を痛めたわけでもないので、息子を失うことへの深刻な「痛み」があったかどうかも疑わしい。

為政者の息子という理由だけで、本人の了解なく犠牲を強いて、他の人がノーリスクで恩恵だけ受け取ってもいいのかという問題提起はできそうです(少なくとも「臓器くじ」では、くじに当たるリスクを平等に負う。)。


また、第23話で、縫の方が、醍醐の国の繁栄は鬼神によって与えられたもので、自ら勝ち取ったものではない。そして、自ら勝ち取ったものではないので、我々は、それをどうやって守るかの術を知らない。だから、誰かを犠牲にするのではなく、自分たちの努力によって自国の繁栄を得るべきだったんじゃないかという趣旨のことを言っています。

しかも、百鬼丸は鬼神が「護国の代替となる価値がある」(=国の安寧と等価)と判断した器の持ち主なので、景光が百鬼丸を跡継ぎにしていれば、自分たちの努力によって明るい未来を手に入れる可能性があったことになる。

その可能性を一時の国の安寧を得るという誘惑から自ら手放してしまうという景光の判断もまた人間らしいといえば人間らしいのですが…
百鬼丸が景光にとどめをささなかったのは、その判断を後悔しながら生きていけ!というのが、景光にとって一番の罰になるということなのでしょう。

確かに、景光は、一人ではどうしようもないと思ってしまうような残酷な現実に直面しているので同情の余地はあります。しかし、すがる対象を神仏から鬼神に変えただけで、結局のところ為政者として自分の力でどうにかしようとしなかった。鬼神にすがって得た繁栄は、自ら勝ち取ったものではないので、国の末永い発展に繋がらないと批判することはできるかもしれません(もっとも、この辺りは現代人の感覚だとも思います。)。{/netabare}


【国家と個人の関係における欧米と日本の違い(※余談)】
{netabare}17世紀のイギリスの思想家トマス・ホッブズの社会契約説は、人の身体・生命の安全(自己保存)に至上の価値を認め、それを危うくする「万人の万人による闘争」を避けるため国家に圧倒的な暴力(「リヴァイアサン」)を与えるという社会契約を正当化しました(より単純にいうなら、圧倒的な力を持つジャイアンがいれば、ジャイアンからの報復を恐れて、ジャイアン以外の人たちの間で喧嘩は起こらなくなるということ)。
したがって、国家は個人の安全を保障するために存在するのであるから、国家のために個人の安全を犠牲にしてもよいという発想自体がここからは出てきません(ちなみに、これが「臓器くじ」が否定される理由の一つ)。

まあ、この辺が欧米と日本との発想の根本的な違いでしょうね。西洋思想が正しいとは思いませんが、太平洋戦争の例をあげるまでもなく、国家を維持することに至上の価値をおいて個を犠牲にすることを厭わない社会もまた生きにくい。何事もバランスが大事だと思います。{/netabare}


【どろろがいっていた「侍によらない国」は実現したのか?(※考察)】
{netabare}本作の舞台となった加賀は、景光の主君に当たる守護の富樫政親の治世の後、織田信長に滅ぼされるまで、「侍ではない一向宗による支配」が100年弱にわたって続きます(いわゆる「加賀の一向一揆」)。 

そうすると、「加賀の一向一揆」が、どろろがいっていた「侍によらない国」を実現したということなんでしょうかね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

何故に今頃リメイクか分からないけど、とにかくホゲホゲタラタラホゲタラポン!(ひょっとして作品登場後、半世紀記念?)

2019.01.23 初見印象◎

東京オリンピックも終わった翌年の1965年(昭和40年)以降、水木しげる御大の「墓場鬼太郎」が「ゲゲゲの鬼太郎」に改題連載され、人に害をなす妖怪を退治する鬼太郎のブームがジワジワ浸透してきた頃、
戦後コミック・アニメの先駆者&神様と言われつつも同業漫画家の才能に何かと嫉妬深い手塚先生。(楳図かずお先生や石ノ森章太郎先生とか、他にも色々の方々に対しても)
「ボクにだってね、コレぐらいの事はやれるんですよ!」と対抗して生み出されたのが『どろろ』ではなかろうかという『噂』も最近では囁かれてます。(あくまで『噂』です)
そして1967年(昭和42年)、少年サンデーにて漫画「どろろ」連載開始。でも暗いストーリーに不評だったらしいです。 ああ、あれから半世紀。(ホント、50年も経ったんだ!)
言わずと知れた手塚先生の異色作で、何かと主人公を逆境に追い込み追い詰め、どん底から這い上がる「生命力の強さ・尊さ・美しさ」を謳(うた)う『手塚テイスト』作品の一つ。(ホント手塚漫画って作品により読んでて何度心が折れそうになったやら)。

・1969年(昭和44年)には白黒アニメ。劇中の男性コーラス(「ん~ん~ん~ん~・・・」っていう暗いコーラスのアレ)も相まって、子供向けTV漫画(アニメ)なのに「物凄く暗い」仕上がりでやや不評。
・2004年(平成16年)のプレステ2では「無限の住人」の沙村広明先生がキャラデザしたゲームが出たり、
・2007年(平成19年)には妻夫木くん主演の実写映画になったり、
・2000年以降から、たま~に舞台演劇にもなったり、
・成長した「どろろ」が「ドロロンえん魔くん」と一緒に「百鬼丸」を探す旅をする永井先生の漫画が出たり、
未だ何かしら『尾を引く』作品。(白黒アニメは一応完結した〆方にしたものの原作漫画や映画は未完で終わっており、何かしらモヤモヤした感じが作品にふれた人それぞれの妄想を掻き立てるのでしょうか?)

そんな「どろろ」が2019年1月から放送。アニメーション制作は「MAPPA」と「手塚プロダクション」。製作は「ツインエンジン」と『質』が高そうです。
リメイクにあたって色々改変(改正)&ディティール設定なんかもあり、原作で不明瞭だったところが付加したストーリーで描かれて見応えありそうですネ。

身体部位を奪った妖怪を倒して取り戻す百鬼丸の物語ですが、勧善懲悪色がやや濃いめの鬼太郎と違い「人の業」の深さを描いているので今回も暗そうです。

三話まで見て、{netabare}
・原作と違い今回の百鬼丸は、序盤「会話に近い意思疎通(テレパス)」が出来ず「魂の色」を感じて敵味方を判別することしかできないので、声も出せずコミュニケーションはかなり不憫。少しづつ『人の心』を創り出すような今後の成長が注目。
・原作ではゲスト扱いだった盲目の琵琶法師で居合いも嗜む琵琶丸が準レギュラー?でもスートリー進行を助けるような役回りは好感。
・原作で百鬼丸が恋した(愛した)戦災孤児の世話をしている未央(みお)。OPやPVで意味ありげに出てるので彼女の登場に見る前から心が痛みます。(若い頃、原作読んだ時に軽いトラウマになったもんです)
・百鬼丸の育ての父・寿海が何故『侍』を辞めて医者になったかというエピソードが熱い!しかもCVは医者だけにブラック・ジャック(大塚明夫)と何か嬉しい。(笑)
・残酷な戦乱描写もさることながら、戦災で手足を無くした子供の描写もあり、今回何故「地上波放送」されないのか納得。(暇な「クレーマー趣味」の輩を煽らない対応策?)
・百鬼丸の両腕の仕込み刀。長さが収まりきらないのか、肘からハミ出ている感じがちょっとリアルで面白い。
などなど。{/netabare}
「ヘタな仕事」はしたくない意気込みが感じられるますし今後も期待出来そうです。

幼少時は子供特有の憧憬で仕込み刀の百鬼丸がカッコよく見えたもんですが、年を経た今では生まれながらに親の業を背負い、身体部位が戻る度に激痛でのたうち回り、そうまでして「人」になろうとする姿を見ていると色んな意味で心苦しいです。

さて、
・PVにも出てた「妖刀・似蛭(ニヒルって・・・)」にとり憑かれ、凶剣鬼となった仁木田之介(にき たのすけ)と百鬼丸との対決。
・「どろろ」は何故{netabare}女の子なのに「男の子(生意気なクソガキ)」のフリ{/netabare}をしなければならなったのか?(大体皆さんご存知でしょう?)
・どろろの両親、盗賊集団の頭だった火袋(ひぶくろ:手塚スターシステムのブーン)とその妻・お自夜(おじや)の末路。
・OPにも出てた盗賊集団の裏切り者・イタチ(手塚スターシステムのハム・エッグ)の策謀(野望)。
・実の兄弟と知らずに邂逅、そして敵対してしまう百鬼丸と弟・多宝丸(たほうまる:蟹頭)の行く末。
・因縁の実父・醍醐景光(だいごかげみつ)と実母・縫の方(ぬいのかた)と百鬼丸の運命は?
・百鬼丸は果たして『人』に成ることが出来るのか?(何か「ダーク・ピノキオ」みたいに思えてきた)

と、色々ドラマイベントはありますが、どんな風に味付け調理した仕上がりになるか今後も楽しみです。



2019.07.15
【感想あにこれ・・・じゃなかった。あれこれ】
現代風解釈と創意工夫を盛り込んで良作の部類であったと思います。自分は満足です。 ただ、キャラたちの「物分かりが良過ぎる」展開がチョット不自然すぎたように思えます。なので予想して身構える程『鬱』な感じはしなかったです。

自分で言っててなんですが「ピノキオ」的ファクターも少しありましたね。
百鬼丸→ピノキオ
どろろ→コオロギの幽霊・ジミニイ(ジェミニ)
寿海→ゼペット爺さん
{netabare}
[百鬼丸]
これまでの百鬼丸と違い、「ニヒルで物憂げで危ないお兄ちゃん」ではなく「本能に生きる無垢なモノ」というようなキャラ設定。当初は声も出せず、声を取り戻しても「言葉」を知らないのでカタコトで少ししか話せないまどろっこしさが「リアル」でイイ。
対人、対物の識別を『魂の色』で感じるというアイデアはよかったですネ。敵意あるモノに対しては視聴者側にも解るように小さな「赤い炎の数」で判るという、まさに『人間ドミネーター(サイコパスガ規定値ヲ超エテイマス。執行対象デス)』(笑) 人体欠損部位も48カ所から12カ所に変更されてるのも何となく納得いく設定(そら、48カ所もなかったら生きてられないって!)。
様々な経験で取り戻していく「体」、育まれていく「心」。本来あるべき「人」になっていく百鬼丸。しかし最後の試練は・・・鬼気的なもので、一歩間違えれば「闇堕ち」でした。
声は2019年の舞台版・百鬼丸と同じ鈴木拡樹さん。セリフ殆ど無いですが悪くはないです。

[どろろ]
もう大体ネタバレされてる様に「女の子」です。父母を死に追いやった「侍社会」を憎み、無鉄砲・啖呵と威勢だけは一人前で天涯孤独。女々しさで生きられるほど世間は甘くなく、男装で悪業(コソ泥稼業)をしてまで生き抜こうとするバイタリティー。原作では「バカなクソガキ」でしたが、今回は小さいながらも百鬼丸を気遣う母性(女性?)的な面や、社会体制(民百姓の暮らしなど)を真剣に想い悩み考える「賢さ」がステキ!
声は鈴木梨央さん。本業は子役からの俳優・タレント業ですが、それほど悪くはなく良かったと思います。「下手クソなのに無理くり入れたアイドル」よりは!「滑舌悪いのに採用されるタレント」よりはっっ!!!(笑)

[寿海・琵琶丸]
かつては武士だった寿海。戦さ(殺傷)に無常を感じ、武士を辞めて大陸(朝鮮か中国?)に渡航して医術を学び、「白」一族からはからくり人形の技術を習得。(ココは嘘です。でも時代的に白銀・金兄弟が西欧目指したのもこの時期かも。)(笑)
帰国後は戦場で「かたわ(身体を切り落とされた)」の遺体に義手義足を取り付け五体満足の「人の姿」にして供養したり。戦傷で無くした手足を義手義足で補う治療医師を行い戦没者に対しての贖罪のような生活・・・う~ん、業が深いような・・・
原作では、この頃の医術って「薬湯」が主流なのに対し、寿海は「外科」をを行う「異端医師」なので、人里離れたところに居を構えてたんだけどね。

気がついたら何故かいる琵琶丸。困った時に現れる琵琶丸。出てくる度に禅問答みたいな「道」を示す名バイプレーヤー。(笑) 全盲なので視界が百鬼丸と「同じ」というのも面白い。

[未央]
「相愛同士は結ばれず、悲運を乗り越えてこそ人間賛歌」という手塚トラウマの一つ。(苦笑) 幼少時、原作読んでび未央が百鬼丸に「汚れた女」という告白の意味が良くわからなかったのですが、大人になって察しがつき、今回気を引き締めてみましたが・・・やはり辛かった~~。(泣)
劇中歌「赤い花白い花」は昭和童謡なので作品(時代的)に合っていたかたというと・・・私個人としては△デス。

醍醐家の人々
[醍醐景光]
原作では野心の強い憎たらしい「外道暴君」でした。今回は領地の君主としてやや人間味ある感じに思えます。作中寡黙なシーンになると、ヤってしまった事(生まれたばかりの息子を鬼神に貢いだ)への後悔やら、贖罪やら、無かった事にしようと払拭する思いやらが、普段の固い表情からジワジワ伝わってきそうでした。毎度作品によってオチが違う景光。今回は・・・コレでもアリかなと思います。

[縫の方]
悲しい程典型的な普通の女(ひと)。身を痛めて産んだ我が子が人の姿をしてなくても慈しみ、しかし家長・景光の命で泣く泣く手放した事への後悔と懺悔。
運命の再開で叫んだセリフ。「百鬼丸!許してください!わたくしは・・・わたくしは!・・・そなたを・・・救えませぬ!」。コレは心底身につまされる思いです。それでもなお、「母」の愛は強かった(?) 終盤は結構立ち回ってくれました。

[多宝丸]
どろろに次いで準々主役。原作では武家社会にふんぞり返った憎らしい若き暴君でしたが、真っ当に次期・醍醐家当主になるべく日々研鑽し、国(領地)と領民を思い、歳の近い戦災孤児・陸奥、兵庫の姉弟を幼少時から従者に付けて人間味ある若様ぶりに成長してきました。が、ただ気になるのは頑張っても母・縫の方が自分を気にかけてくれないこと。その原因となる百鬼丸が現れると・・・兄が居たことに嬉しかったのもつかの間、
・百鬼丸が鬼神を倒して体を取り戻す度に醍醐の土地は疲弊していく。
・母の憂いの原因は実兄・百鬼丸への愛のみにあった。
という事実に、
・領主としての使命感20%
・母の愛を独り占めされてるような嫉妬感80%
ぐらいの比率(笑)で執拗に百鬼丸と対立。いろいろガンバッたんだけど・・・ものすごく不憫で可哀想な役まわりでした。

でも城下町でお団子喰ったら、ちゃんと銭は払おうね。(笑)

[オリジナル・エピソード]
幾話かアニオリがありましたが、
第七話「絡新婦」
女性型人外と若者(男)のなれそめ話ってケッコウ好き!

第十九話「天邪鬼」
終盤間際なのに、イキナリの手塚ギャグ・テイストの投入!ヒョウタンツギにスパイダー(オムカエデゴンス)まで出てくるとは!!(笑)
{/netabare}
厳密にツッコめば甘々なトコロも多少ありますが、リメイク物として設定や時代考証など割と丁寧に作り込んでた部類だったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

This is Japanimation

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
日本で、近年に制作されたアニメの中で、「外国人にオススメしたいアニメ」と言われたら、本作を勧めます。

それは、「最近のアニメで一番面白い」というのではなく、「外国人が喜びそう」という観点です(やや安易ですが)。

例えば私は、食べ物の中でラーメンが一番好きで、日本のラーメンはもはや日本食と言って良いレベルに昇華されているとは思うものの、やはり、「外国人にいきなりラーメン屋を勧めるか」といえば、その勇気はなく。もっとベーシックな和食(の中で旨い店)を勧めるでしょう。

そないな感じです。

作画は、ディズニーやピクサーのようなポップさや、ジブリのような幻想的な美しさがあるわけではありません。が、日本のアニメ独特の格好良さがありました。世界観など、やはり外国人にウケるものに感じます。

原作漫画は、多分大昔(小学校低学年の時)に1度読んでいるはずですが、内容はほぼ忘れています。薄い記憶頼りですが、多分、アニメ化にあたり、かなり簡略化し、現代風にしているように思います。この辺は、賛否あるでしょうね(私はまた別物として楽しめました)。

もし、視聴のポイントを言うなら、「部屋を暗くして近づいて観てね」ですかねw(画面をいっぱいに感じてほしい)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「人になることは、人として生きることは、不幸なことなのか?」

そんな問題提起を感じました。

百鬼丸が体を取り戻す瞬間に、初めて得た感覚は大抵、「苦痛」であった。感覚が戻れば、切られた痛み。聴覚が戻れば、雨音に啜り泣きの声。嗅覚が戻れば、硫黄の悪臭。両手が戻れば、血に濡れた武器を持つ。

それでも、それでも百鬼丸は、自身の体を取り戻そうとする。それは、利便性や復讐などではなく、もはや、「性(さが)」。本人にも分からない、どうにもコントロールできない、「熱いなにか」が、百鬼丸を突き動かしていた。

それは、生物として根元的な、「生きる」という意志。最後に目(全身)を取り戻した時、見たものは、母の姿に夕景に、どろろ。全て、美しいものだった。わずかな、救い。

そういう意味では、圧倒的なまでの、「生命讃歌」だった。

原作をちゃんと読んでいないので、手塚先生がこの作品に何を込めたかは分からない。でも、アニメを観た限り、そう感じた。

他にも、考えるべき事柄は多過ぎて、1回観た程度ではまとめきれない。

例えば母親。多宝丸の件に関しては、明らかに母親の愛情不足なのだが、もしかして、百鬼丸は「愛した男の子供」であり、多宝丸は「もはや愛していない男の子供」なのかな? だとしたら、母親もだいぶ、業が深い。

例えば、多宝丸。彼はたくさんの「宝」を持っていたが、最も大切な「愛」をもっていなかった。それは不幸ではあるが、百鬼丸からすれば、また一般の庶民からすれば、「金持ちの無いものねだり」にも感じられる。結局、人間とは、どこまでいっても「足りない」ものなのだろうか。だとしたら、業が深い。

他にも、イタチの死に様、というより生き様は、たんなる悪役と切り捨てられ無いだけの印象を残してくれた。善人も悪行を成すし、悪人も善行を成す。そんな人間の矛盾を感じさせてくれた。

みよ姉も、たんなるゲストキャラとは言えないだけの印象を残してくれた。最後まで汚れずに死んだお自夜(どろろの母)も立派だし、汚れながらも生きようとしたみよも立派だった。この辺は、簡単に良し悪しで語れるものではないだろう。

この色々と五月蝿いご時世に、よくこの原作をアニメ化したなと、感心。勿論、身体に障害を抱えた方にとっては、心が痛む内容であり、許せない部分も多分にあるのではないかと心配する。でも、やはり「表現する」という部分において、力がある原作であることは間違いなく、清濁併せ飲む覚悟で、後世に残すべき作品だろうと思った。

まあ、「人として生きる上で追求すべき普遍的なテーマ」ならまだしも、「アニメ」という「娯楽」において、あまりに「尖った主張」をすること自体は、好きじゃないんだけどさ。
{/netabare}

【余談~ 作品における原作者の影響 ~】
{netabare}
以前、私の大好きな小説家が覚醒剤で逮捕された。そして、本屋から彼の本が消えた。

勿論、覚醒剤は悪いことだ。覚醒剤をやった彼も悪い。きちんと罪を償うべきで、いくらファンだからといって、擁護する気は1㎜もない。

でも、彼の生み出してきた作品に罪があるかと言われたら、私は「ない」と思っている。

勿論、「クソみたいな彼が書いた本はクソだから読みたくない」と思うのも、自由。本屋も商売だから、彼の本を置かないのも、自由。

でも、それ言い始めたら、芥川や太宰の本なんか1冊も置けないでしょ。なんで、芥川や太宰は許されて、彼は許されないんだろうか?

それは勿論、「格」が違うから。

芥川や太宰なんかは、なんていうかもう、「絶対的な是」なんだろうね、国民の中で。芥川や太宰は、もう、「芥川龍之介」や「太宰治」という「存在、ジャンル」であり、「人」としての枠組、常識に当てはめる必要もない。

であるならば、同じように、「手塚治虫」もまた、「絶対的な是」と言える格があるだろう。だからこそ、このような「問題作」もスルーされる。

私が何を言いたいかと言うと、「それで良い」ということ。

芥川や太宰の小説も、手塚治虫の漫画も、全てが道徳的というわけではない。中には、差別的なもの、犯罪まがいのものもあるだろう。でも、それを「臭いものに蓋をする」ように、全てを「無かったこと」にするのが正しいとは、どうにも思えない。

小さい子に読んで聞かせる絵本や童話を、全て「良い話」にするより、「恐い話」や「悲しい話」を混ぜた方が、豊かな情操が育まれるとも聞く。保育園の角という角の全てに柔らかいスポンジを取り付ければ、確かに保育園では怪我はしないが、無闇に走ると痛い思いをするという学びは得られなくなる(勿論、それで死んでしまったら最悪だし、幼い内から汚いモノに触れすぎ、他人を平気で傷付けるようになってもいけない。この辺のバランスは難しいところではあるのだが)。

話を初めに戻すと、私は、芥川の作品も太宰の作品も手塚治虫の作品も、もっといえば、過ちを犯したの彼の作品も、生み出されたモノ(作品)は出来る限り後世に残すべき、伝えていくべきだと思っているということ。

あくまで、フィクションはフィクション。それ自体に人を傷付ける力はない。

人を傷付けるとしたら、そういうものに影響された、人だ。常に。

それが毒なのか薬なのか、それは個人が、あるいは後世の人が判断すれば良い。私たちは、正しく取捨選択するだけの価値観や倫理観、知性を磨けば、それで良い。かめはめ波で人は殺せるが、かめはめ波を実際に撃とうと思う、人を殺そうと思うバカを育てなければ、それで良い。

どろろ のアニメ1作目は、「大人の事情」により、ほとんど再放送されないと聞いた。そんな「問題作」を、これほど高いクオリティで再アニメ化した制作陣に、拍手を送りたい。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
スタートからいきなり深いな。仏への疑心が生まれる前に死ねるのが救い、って、もう疑心は生まれているわけね。

戦闘シーンは、よく動くな~。

前期のグリッドマンでも感じたが、やはり、「ガチの熱量」で作るアニメは、面白い。

2話目 ☆3
焼き魚に驚く、つまり、命が見える。魂の色。話の筋としてはよくある話。自らの身体を取り戻す話。

3話目 ☆4
かなりグロいんだけど、なぜだろう、グロさを感じないのは。古典的な話しがきっちりハマってるんだよな。まあ、そもそも古いんだけど。大陸で学んだという設定がな、オーバーテクノロジーだよな。二組の親子の対比。

化け物が人の器官や感覚を欲しがる理由。痛覚戻りは、この段階では不利だろうな。

4話目 ☆4
聴覚を取り戻し、最初に聞いたのが、雨音と啜り泣きか。

5話目 ☆4
みよ姉、川でナニを新って洗っていたか、だよな。身体を売っていても、魂は綺麗なんだな。歌も美しい。みよ姉、死亡フラグだよな~。得るものがあれば、失うものもある。

6話目 ☆5
痣? 性病? 田んぼを持つのが、夢、か。死んでも身体を売らなかったおっ母ちゃんも偉いけど、身体を売ってまでも生きるみよ姉も同じくらい偉い。

足、戻るもんなの?

心は取り戻したの? それとも元からあって、身体を取り戻したことで復活したの?

性善説、性悪説、そんなところかな?

7話目 ☆4
愛を知り、魂が浄化されるアヤカシ。ますます、性悪説だな。最後の蜘蛛といい、一話目の羅生門感といい、このへんは芥川オマージュなのかな?

8話目 ☆3
なんか前向き過ぎるが、サルは、死というものを身近に感じてきてたかな? と思わせての、夜泣き。緩急が上手い。初めて人間の感覚が役に立ったな。ただ、あの高さから落ちたら死ぬよね。初めてかいだ臭いが硫黄、悪臭か。

9話目 ☆4
どろろの過去。母の強さ。餓死、か。厳しいな。なぜか、ラブコメの波動が(笑)

10話目 ☆4
多宝丸、お坊ちゃんだけど、なかなか優秀。

11話目 ☆4
百鬼丸も、赤くなる。生きていくことは、汚れていくこと。

12話目 ☆4
確かに、言い分としては、分かるんだよな。因果だね~。

13話目 ☆3
新OPも格好良いね。EDは一期の方が好き。 背中に地図。ストーリーが動くかな?

14話目 ☆4
金があれば、余裕ができ、未来を考えられる。その通りだな。

15話目 ☆4
平和な村の様子は、コミカルで、どこか浮世離れしている。作り物の世界のよう。妖怪か、神か。背骨が戻ったか。

16話目☆4
イタチのキャラは、なんだか難しいな。基本的に悪役だが、それだけでもなく。正直、というところかな。

17話目 ☆4
狼狽するどろろ。いよいよ、真実に近づく?

18話目 ☆5
イタチの生きざま、死にざま。良し悪しではなく、ひとつの真実。敵キャラとして、かなり記憶に残るキャラとなった。

19話目 ☆4
珍しい、コメディタッチ。オチまで含めて、素敵な話だったな。こんなんも、箸休めには良いな。

20話目☆3
作画力、落ちてきたな~。

21話目☆4
シリアス、シリアス。らしくはなってきた。

22話目☆4
魔神の力に手を出したらね。壮絶な最後。執着。人とはなんだ? おいらが、手足になる、目になる、だから鬼になるな。母親がな、多宝丸に愛情を注がなかったから、こうなる。でも、もしかして百鬼丸は、「愛した男の子供」であり、多宝丸は、「もはや愛していない男の子供」なのかな? だとしたら、母親もだいぶ、業が深い。あってもなくても、足りない。思えば、鬼神も人間になりたかっただけ。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

67.3 2 戦国時代で時代劇なアニメランキング2位
へうげもの(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (248)
1230人が棚に入れました
時は戦国乱世。織田信長が今まさに天下を獲らんとするその陰に、茶の湯と物欲に魂を奪われた一人の武将がいた。
のちに数奇者として天下に名を轟かせる「古田左介(織部)」である。
「出世」と「物」、二つの欲の間で葛藤と悶絶を繰り返す日々の中、時代は大きく揺れ動く。やがて左介は「数奇者」としての天下獲りを心に決め、「へうげもの」への道をひた走る。
天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、戦国時代を駆け抜けた男/知られざる傑物の物語。

声優・キャラクター
大倉孝二、小山力也、江原正士、田中信夫、田中秀幸、鶴見辰吾

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

この物語は限りなくノンフィクションにて候

① 明智光秀 「敵は本能寺にあり!」

② 織田信長 「・・・是非もなし」

③ 信長、自分の首を明智に取らせないために、部下(大抵の場合、森蘭丸)に、本能寺に火を放つよう命じる

④ 信長、敦盛を舞う "人間五〇年~"

⑤ 信長、炎の中に消えていく、あるいは自害する

・・・というのが、同じNHKの大河ドラマで戦国モノだった場合の「本能寺の変」のお決まりの流れである。
今年の軍士官兵衛でも恐らくそうなるであろう。
要は、この決まりきった流れを、どの役者がどういう演出の元行うか、みたいなのが見所になってしまっている。

本作の序盤の見所も、やはり本能寺の変と「三日天下」と言われた明智のその後になってくるが、上記のようなテンプレ本能寺ではなく、実にオリジナリティーに溢れている。これは原作が良いのであろう。

本能寺の変は、陰謀説・真の黒幕が誰であったのか、など日本の歴史上最大の大事件として、様々な解釈がなされている。
「へうげもの」における、本能寺の変の顛末は実にこの作品らしさが出ていて面白く、その後の展開にも上手く繋がっていくので、実に巧妙である。

さて、この作品の登場人物はごく一部を除き、主人公・古田織部を始めとして殆どが歴史上実在した人物である。さらに、それぞれの人物が成したことや、政治や戦の時期・内容もほぼ史実の通りである。

フィクションとなっている部分の大半は、歴史的にはあまり知られていない主人公・古田織部の人柄や行動の部分であろう。
古田は決して、善人ではない。武人である前に「数奇者(すきしゃ)」(茶道や茶道具に熱心な人)としての己を高めることに飽くなき探究心を燃やし、時に他人の持つ名器をネコババしたり、狡猾な行動を取ることも厭わない。当然だが、イケメンでもない。

しかし、どうにもそんな彼のキャラクターが憎めないのだ。
血なまぐさい戦国の世にあって、武人として生きながらも、美しいものや、茶道のわびさびに傾倒する古田の姿は、一種の救いのようにも感じられる。

しかし、冒頭から最後まで時に古田以上に圧倒的な存在感を放っていた千利休がまた、このアニメに程よい緊張感を与えている。

しいて言うなら、「数奇の戦 in 茶室」と言ったところであろうか。戦国の世の様々な出来事や謀は、茶室から生まれたのではないかと思わせる程に、この作品における利休の怪しさが怖い。

豊臣秀吉がなぜ、一介の茶人でしかなかった千利休に切腹という重い刑を下したのか・・・というのは、理屈では分かっていても、理解し難く思っていた。
しかし、本作ではフィクションとはいえ、そのプロセスが精巧かつ、納得のいくように描かれており、非常に興味深かった。

さて、★に関しては全体的に過大評価と思われるかもしれないので、一応今回は理由を:

① 作画:私自身、茶道は嗜まないものの、陶器収集が趣味の「チョッピリ数奇者」である。その観点から、それぞれの茶道具や名器のもつ色合い、つや感、質感などが実によく再現されていた思う。あとは、ギャグ要素の多いこのアニメらしく、古田を始めとしたキャラクターの見せる変顔もGood!

② 声優:俳優・ナレーター・吹き替え声優・アニメ声優とごった煮状態であるにも関わらず、ほとんど違和感がなかった。主人公・古田を演じた大倉孝二さんも、主に舞台やTVドラマで活躍する役者さんのようだが、この人以外に古田は演じられないのではないかというくらい、ハマっていた。具志堅用高はちょっちゅねー・・・だが、そこも愛嬌に思えてくるほど、どのキャストも役にピッタリ合いすぎている。これが本来のキャスティングというやつなのだと思った次第。

③ 音楽:EDテーマの斉藤由貴が歌う「KIZUNA」は、歌詞から明らかに、登場回数は少ないが古田にとっては重要な人物である妻のおせんの心情を歌った内容だ。一見この曲の歌詞は、おせんのように、男にとっては実に物分かりの良い大和撫子的な女が、愛しい相手を陰から応援しているように表面上は受け取れるが、どうにも私にはその裏に、「私をほったらかしにして、数奇にばかり興じて!コラ!!」という恨み節が見え隠れして仕方がない。このこっそりと皮肉を込める感じが素敵★

本作で利休が投げかけ、それにより古田が迷走するきっかけとなる「創意ある侘び数奇」がこの作品にはある。歴史モノでギャグ満載なのに、どことなくハードボイルド感もあって、カッコいい。

歴史的事実をできる限り踏襲しつつ、創意・・・つまりオリジナリティーある解釈とエピソードを足すことで彩られたこの作品は、39話と長いが、観る価値は十分にあると思う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

アジェル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

実は3回目の見直しでしたが、やはり良い作品です☆彡

感想タイトルにある通り、実はこの作品を観るのは3回目に
なります。何回見ても面白さを感じられる作品であり、ご存
知の方はアレですが、私の前の登録キャラ時代のレビューが
多くの方に評価されてましたので、今回は新しくした今の私
のキャラとして、内容は同じですが宣伝の意味を込めてまた
このレビューを書く事に致します(-^〇^-)

まずこの作品は、日本歴史の中でも人気の高い戦国時代をモ
チーフに書かれております。織田信長、豊臣秀吉などの天下
取りに名を馳せた大名や、伊達正宗、徳川家康などの後の世
で拡大してきた大名、はたまた福島正則、加藤清正、前田慶
次、真田幸村などと言った人気的な武将などが・・・
登場してくる!?のですが、主人公ではありません@@;

【古田織部】【千利休】皆様ご存知でしょうか?
利休に関しましてはそれ相応の大茶人としてゲーム、小説、
ドラマに映画と様々なメディアに名前を聞く人物です。
しかし、もう一方の古田左介・・・織部!?
ご存知の方は、なかなかの戦国通ですよ(笑)
そうなんです。その作品の主人公は、【古田左介】こと、
のちの従五位下織部正という官職を持たれた有名な方なの
です。また大茶人である利休の弟子の中でも筆頭とされ、
利休死後はその後を任された人物でもあります。

さて、本作品はこの【古田織部】を主人公として、【数寄】
についてを語る物語でございます。
【数寄】とは簡単に言いますと、本来「好き」の意味であり
特殊な当て字として流布しています。古くは「すきもの」と
は和歌を作ることに執心な人物をいい、桃山時代になってか
ら連歌から茶の湯へと意味を変えています。江戸時代には、
数寄のための家「数寄屋」も茶室の別称としてています。
この数寄者による、天下の裏事情というものが題材にされた
新しいジャンルの物語になっております。

その他にも、豪商、大名、有名武将など、茶の湯を心得た人
物を中心として、天下の形成について分かり合ってきた人物
達の違った方向からのせめぎ合い、または裏事情、交渉事、
実は・・・歴史はこうだったのではないかという通説などを
うまく組みう合わせたフィクションで構成されています。

ここだけの話、ネタバレではありませんが「利休」役の声優
様は「田中信夫」さんです。ご存じの通り「トリビアの泉」
「さんまのスーパーからくりTV」などでお馴染みのナレーシ
ョンをされている名優様です。
聞いていてなんだか説得力があると言いますか、なかなかの
しっくり具合に別の意味での感動を覚えます。

その他にも作画やグラフィック等においては、CG合成的な部
分や書き込み具合、織り込み等に関して、なかなか良い方か
と思われます。古い美術品におけるアニメ的な作画の再現力
やグラフィックとしては、数寄を題材にしているだけあり、
なかなかの魅力ある仕上がりになっている方だと感じます。
また登場キャラに関しても、面白系、コミカル系、おふざけ
的キャラ、本格派などの様々な人物が描かれており、作画も
さることながら、それぞれのセリフや口癖にも注意して観る
となかなか面白く仕上がっております。


今回も簡単なさわり部分のコメントだけに留めさせて頂きま
したが、是非ご覧になってみてください。
この作品は、総合的な評価こそまぁまぁな数値ではあります
が、戦国時代を愛する方や、芸術、文学を愛する方が観ても
悪い気はせず、楽しく見る事が出来る作品かと思われます。

それでは、また次回デビューにて^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

感性類似判断のメルクマール

『侘び数奇とは?』

これを、アニメ作品全体で体現している。

作画、声優、BGM、演出、どれもこれも気に入らない部分が少しずつある。
「完璧」とはいえない。
どこか欠落している。

しかし、それが・・・なんとも「面白い」。

他のアニメ作品も素晴らしいのだが、完璧になろうなろうとして、
どこか力み過ぎている。みていて疲れる。
面白いように見えるけれども、なんだか面白くない。

そんな境地に達しているアニメ数寄者には、心地よいアニメになるのではないか。



アニメ数寄者の皆様は、これ以降をお読み頂く必要はございません。
蛇足というべきものにて。





~~以下蛇足~~

このアニメを「面白い」と感じる人とは感性が近いと思う。
その辺の嗜好を判断する良いメルクマールになるだろう。


よく知られている、織田信長らが活躍していた戦国時代。
この時代に、血縁ではなく、軍事力でもなく、経済でもなく、人と人を結びつけ、勢力構造に影響を及ぼしたファクターがあった。

「文化」である。

ここにスポットを当て、
それがどのように人々を結びつけ、成長させ、変化させ、破滅させていったか。
その点について、さすがNHKともいうべき、奥深い人物描写がなされている。

しかし、この作品、それらの表現がどことなく垢抜けない。ちょっとカッコ悪い。
だがそれがいい。

有名な画家の描いた風景画を見てみるとわかると思うが、山にしろ人物にしろ、決して主題となる対象物をキャンバスの中央に描かない。
中央に書かれているように見えるかもしれないが、必ず少しだけ左右にズレて描いている。

キッチリし過ぎは美しくない。
そういうこと。

キッチリした方が美しく見えるって?
気にしないことです。
それもまた「あなた」なのですから。







~~~以下、6話までの感想~~~

主人公は戦国時代に文化人としても生きた実在の武将。作中では使番(敵軍への使者)の任務をこなす。

冠婚葬祭など、ピーンとした緊張感が張り詰めた場所で、俗物的で場違いなことを考えたり、したりすると、無性におかしくなる気持ち、お分かり頂けるだろうか。
この作品、この種の笑いを描いていると思う。
これがハマる人にはハマるだろうし、ダメな人は全くダメだろう。
ただ、この笑いはおそらくメインではない。
茶の湯のシーンや有名武将同士の駆け引きなど、心のやりとりはとても深く、かつ緊迫感があって楽しませてもらった。
このような心理描写がメインだと思われる。

歴史モノは大好物なので、ここは文化面のみならず、その時代の作法、生活、合戦の状況など、細かい設定にまでこだわって描いて欲しい。
初回、丁寧な説明を省いて、いきなりストーリーが開始される。
なので、ある程度戦国史の知識がないと入りづらいと思う(「松永久秀の信貴山城篭城」と聞いて、すぐ把握できる方ならば大丈夫だろう)。

所々気になる部分はあるものの、現段階では、史実に沿ったストーリー展開、描写。
それでも、時代設定を維持したまま、ギリギリのところで笑いを取っている。
今後は、このラインを維持していって欲しい。
全39話が予定されているようだが、同じNHK放送の「十二国記」並みの好物アニメになるかもしれない。期待が高まる。

・・・しかし、秀吉のCVに江原正士さんは、ちょっと違和感がある。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

67.6 3 戦国時代で時代劇なアニメランキング3位
信長協奏曲(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (482)
2156人が棚に入れました
ごくごく普通の今どき高校生サブロー。そんなサブローがひょんなことから飛ばされたのは、なんと戦国時代! そう、彼はタイムスリップしてしまったのである。自分の人生に日本の歴史なんてこれっぽっちも関係ないと思っていたサブロー。そんな彼がこの時代で出会ったのは、あの織田信長であった。歴史上とは似ても似つかないほど病弱な信長に、更に驚くべき頼み事をされる。それは、信長とサブローが入れ替わることであった…
乱世で生きることとなってしまった平成育ち信長の、奔放奮闘記!!

声優・キャラクター
宮野真守、梶裕貴、水樹奈々、中村悠一、悠木碧、興津和幸、小山力也、浅沼晋太郎、三宅健太、高橋伸也、緒方賢一、福山潤、櫻井孝宏、木村良平、杉崎亮、吉野裕行、村瀬歩、杉田智和、黒田崇矢、内山昂輝、清川元夢、秋元羊介、小栗旬
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

絵はアレだけど、面白い!! 下手な大河ドラマより、感動作だった。音楽が抜群にイイ!!

「乱世で生きることとなってしまった平成育ち信長の奔放奮闘記!」

主人公・サブローは高い塀から足を滑らせ転落したことをきっかけに、戦国時代(1549年)へとタイムスリップしてしまう。


【まず結論から】
日常系萌えアニメやロボットバトルアニメしか観ませんとゆう方には、無理には薦めませんが、
実写の映画やドラマを観て普通に感動できる方なら、面白くて、感動できる作品だと思います。
とにかく、絵が理由でこの作品を観ることを迷っているなら、もったいないです。

あとは、長々と書いているので、隠しているところは、読んでやってもいいと思ったご興味のある方だけ、読んでやってくださいませww


◆1話~4話まで観た印象
{netabare}
#1 サブロー信長(↓あらすじだけ)
{netabare}歴史に興味がないイマドキの高校生サブローが戦国時代にタイムスリップ! そこで出会ったのは自分と瓜ふたつの「織田信長」だった! 聡明だが病弱な信長は、サブローに自らの身代わりを頼むが…?
{/netabare}
#2 諌死
{netabare}信長として生きることになったサブローの破天荒ぶりに、尾張では「殿はうつけ」と評判。今川義元のスパイ・伝二郎は家来になって織田家潜入を試みるが、家老平手に見抜かれ門前払いをくらう。
{/netabare}
#3 美濃のマムシ
{netabare}「マムシの道三」と恐れられる妻・帰蝶の父と初対面するが、意外な展開に。別れ際、道三はサブローにあるものを託す。道三と息子・義竜の戦が勃発し、サブローは援軍に向かうが…。
{/netabare}
#4 桶狭間の戦い
{netabare}4万の巨大勢力今川義元軍がせめて来る! 対する織田勢は3千! このピンチ、サブローは切り抜けられるのか? そのとき、伝二郎から名を改め織田家に潜入していた藤吉郎は…。
{/netabare}

まず、ED♪…疾走感のあるロック調の曲でカッコイイ
曲がカッコイイとアニメ全体のセンスがぐんとアップして見えて、
つい評価が甘くなっちゃう傾向あるけど。良作になる予感♪

キャラデザインも個性的で味があっていい気がしてきた。
それにキャラデザ以外は、丁寧で綺麗っぽい。
ロトスコープもキャラデザのおかげか、悪の華のときみたいには感じない。
「簡略なキャラデザイン×リアルな動き」は意外と効果的な使い方なのかも。

悪の華では、{netabare}おそらく全編実写の映像をそのまま絵に変換するような手法がつかわれており、役者の演技そのままが動きに反映されて、部分的な調整や手書きとの併用も難しかったと思う。
今回は、おそらくリアルな動きを再現したい部分的のみロトスコープを採用し、トレースする際にも調整ができるので、手書きの良さとロトスコープによるリアルな動きを適宜使い分かることも可能だと思われます。それもシンプルなキャラデザインが故、膨大なトレース作業が可能になり、手書き部分との切り換えも自然にできるのだと思う。{/netabare}

一見へたくそに見える絵も、これはこれでいいと思えてきました。
声優も豪華。みなさんも楽しんで演じているのが伝わってきます。

なによりお話は面白そうです。
原作は未読なのでわかりませんが、人気漫画らしいので大丈夫でしょう。
見て損はなさそうです。
{/netabare}

#5 らぶれたぁ(↓あらすじだけ)
{netabare}帰蝶の生まれ故郷「美濃」を奪取するため、元康(のちの家康)と同盟を結ぶ。一方、藤吉郎は虎視眈々と織田家転覆のための策を練るのだが…。サブローの動向を見守っていたひとつの影が動き出す。
{/netabare}
#6 明智光秀
{netabare}美濃を奪還したサブローの前に、意外な人物が現れる。その人物の手引きでサブロー一派は時期将軍に足利義昭を擁立し2回目の上洛を果たす。
{/netabare}
#7 信長を討て!
{netabare}大和の大名・松永久秀登場。その背中には意外なものが…? 竹中半兵衛も合流し、活気づくサブロー織田軍。一方、信長の妹・お市の嫁ぎ先である浅井家ではにわかに不穏な動きが。
{/netabare} 長政とお市のやりとりは、うるうるします。
#8 まさかの裏切り
{netabare}朝倉領に侵攻したサブロー織田家と徳川連合軍。しかし、金ヶ崎の陣営にてお市から不思議な包みを受取ったことで、事態は思わぬ方向に。
{/netabare}
#9 イバラの道
{netabare}ついに織田軍と、お市のいる浅井、朝倉の連合軍が対決。古くからの家臣である森蘭丸の父・可成は、宇佐山の城守備に奮闘するが、敵に比叡山延暦寺も加わり、絶体絶命の危機を迎える。
{/netabare} いいな、男のロマン!感動します。


◆9話まで観たけど、やっぱり面白い。
{netabare}サブロー以外は大真面目なやりとりが、逆に可笑しくてチョイチョイ笑えたり、にまにましちゃったりします。

サブロー信長は、回を重ねるごとに好感度アップしてます。
絵がアレでも、何故かとても凛々しくカッコ良く見えてくるから不思議。
見事な采配に臣下もサブロー信長を信頼してて、忠義を尽くす姿に胸があつくなります。

先は読めないのだけど割と王道の展開なので、とっても観やすい。
特に9話は、脚本も演出も秀逸で、男のロマンや色んなものがいっぱい詰まったいい回でした。
{netabare}森可成と森ブラザースには泣かされました。長政もステキです。{/netabare}

史実では信長の死は確定してるにしても、サブロー信長にはなんとかGoodエンディングを迎えて欲しいと祈ってしまいます。

お市がチャーミングですごく可愛いです。長政とお市のやりとりは、うるうるします。
蘭丸も目がくりっくりで、可愛かった。

OPテーマもカッコいいし、BGMがとても良くて、使い方が丁寧でとても上手いです。
戦闘に向かうシーンや感傷的なシーンは、情感あふれるBGMでドラマチックに雰囲気を盛り上げてくれるので、下手な大河ドラマよりもワクワクするし、感動できるかも。
音楽の横山克氏気になったので調べてみた。
{netabare}アニメよりドラマを多く手がけていて、最近では「福家警部補の挨拶」「アリスの棘」「ペテロの葬列」など。福家のEDテーマは印象的で、毎回、強烈な余韻を残してくれたし、ペテロも良かった。BGMの使い方が秀逸なのも、ドラマのような使い方をしてるからなのかもしれません。{/netabare}

EDテーマの入り方は、本当にいつもとてもいい所で入ってくるので、
余韻を残しつつも次回への期待が高まります!
この曲せいで、サブロー信長が5割増しくらいでかっこ良く見える(笑)
{/netabare}


◆本当に素晴らしい最終回でした。<ネタバレ注意>
{netabare}まさかの新キャラ登場などもあり、前半ではまた笑わせてくれましたww

そしてもうひとりの信長(ミッチー)との絡みからはじまるラストへのくだり、
ミッチー目線が中心で描かれますが、
{netabare}サブローの代役をした際の、帰蝶とのやりとり、
松永との謁見でサブローが未来から来たことを知るくだり、そして決意のもと比叡山へ…。
ミッチーのモノローグと、誰もがおお〜って思うだろう、二人が重なるシーン、
二人の信長の最後の会話、サブローの一言まで…。
{/netabare}
目の表情、シナリオ、声優の演技、演出、音楽、ED、すべてにおいて秀逸で、
鳥肌立ちまくりで、何度も観かえしてしまうほど。

二人の信長が、二人とも
あの絵なのに…、目の表情が、なんと豊かなことか。しっかり目で語ってました。
あの絵なのに…、実に凛々しく素敵に見えることか。カックイイ〜♥です。
顔は似てるのにしっかり別人でした。あの単純な絵での描き分け見事でした。
特に最終回では、ミッチー信長が素敵でした〜♪

EDも「二人の信長バージョン」になって、最終回まで観てからみると、
ああそうゆうことかって判って、更に良く、違ったものに見えてきた。
{netabare}EDは、曲に酔って画面は割とぼーっと雰囲気で見てたので、最終回で初めて、
「二人の信長バージョン」に変わっていたのに気付いたのですが、確認したら6話から変わってました(笑){/netabare}

最高に素晴らしい最終回でした。{/netabare}



思わず笑ってしまうとぼけた台詞や
カッコよくて感動的なシーンや名言もたっくさんでてきました。

話は途中なのにこの満足感は何なんだろう。見事としか言いようが無い。


■この作品についての勝手な考察
実写ドラマの作り方を活かして制作したアニメなのかも知れません。
{netabare}
ロトスコープとゆうことは知っていたが、
アニメーション制作会社の記載が見当たらなかったので、不思議に思ったら…。
{netabare}放送局であるフジテレビがアニメ制作会社に発注せずに局内のCG事業部で直接アニメ制作を行うという、日本のテレビアニメでは異例の製作体制を採る。アニメ自体もテレビアニメとしては珍しい、俳優の演技によるロトスコープをベースに制作される(CG技術も導入したハイブリッドスタイル)。{/netabare}
とゆうことらしい。手書きアニメーションとの併用ではなく、CGとの併用みたいですね。

この作品の演出などの上手さは、作画と声優以外は、ドラマなどの制作でのやり方やリソースが、上手く活かされてるゆえんかと思います。
普通のアニメ制作では、つい作画や絵を動かすことにこだわりたくなると思われ、そこに様々なリソースがかかってしまったり、制作上の制約や葛藤があると思います。
そこでバランスを失い、お話などがおろそかになってしまうこともあると思います。
作画は良かったけど、お話は……。良く聞く言葉ですね。

他のアニメ作品とは、そもそも発想が違うのかもしれません。
アニメ制作会社にたよらなかったことで、
既存のノウハウのいいとこ取りができ、アニメ制作の制約からも解放されたのかもしれません。

詳細は違うかもしれませんが、考え方として、モーションアクターでドラマとしての作品を完成させ、
+それをアニメの絵に変え声優がアフレコ。
だから、ドラマ的な完成度の部分で、上手くコントロールできたのではないかと思います。
{/netabare}

===================================
【参考情報】

▼NEW
「信長協奏曲」コミックス11巻にドラマCD付き特別版の発売決定、
TVアニメ未収録の「修学旅行IN京都編」が収録
{netabare}
小学館:コミック 『信長協奏曲 11 ドラマCD付き特別版』

今、最高に豪華なキャストが大集結!
宮野真守のサブロー信長、いざ京都へ!! 
TVアニメ未収録の「修学旅行IN京都編」収録。原作&キャストファン必聴の特別版!!!
収録後のフリートークもたっぷりです!!

価格 2,100円(税込)
発売日 2014/09/10

・キャスト
サブロー:宮野真守
帰蝶:水樹奈々
木下藤吉郎:中村悠一
池田恒興:興津和幸
柴田勝家:小山力也
浅井長政:浅沼晋太郎
足利義輝:緑川光
{/netabare}



▼事前参考情報もろもろ
{netabare}ロトスコープで作ってるらしい。

2014年にはフジテレビ開局55周年プロジェクトとして
テレビアニメ・実写テレビドラマ・実写映画の3媒体を同時企画・随時展開する(@Wiki)

ドラマは10月からで、主演が小栗旬らしい。アニメのナレーションもやってる。

アニメPVはなんかへんてこな絵で??感じだったけど、マンガ原作で、
フジテレビがかなり力入れてるっぽいプロジェクトの一環なので、
きっとお話はおもしろいんだろう。

信長協奏曲 - フジテレビ開局55周年記念プロジェクト
http://www.fujitv.co.jp/nobunaga-concerto/

テレビアニメ 
http://www.fujitv.co.jp/nobunaga-concerto-anime/
テレビドラマ
http://www.fujitv.co.jp/nobunaga-concerto-drama/
{/netabare}

■放送情報
フジテレビ:7/11(金) 25:50~
(初回26:10~)
{netabare}福島テレビ:7/18(金) 26:00~
テレビ静岡:7/21(月) 25:35~
新潟総合テレビ:7/21(月) 26:00~
テレビ長崎:7/22(火) 25:45~
岡山放送:7/22(火) 25:50~
高知さんさんテレビ:7/23(水) 25:40~
鹿児島テレビ:8/2(土) 25:55~ {/netabare}

EDテーマ「不可逆リプレイス」作詞・作曲・歌 - MY FIRST STORY
▼Here is the full song
https://www.youtube.com/watch?v=5fba9R2G3eE

■スタッフ
{netabare}原作 - 石井あゆみ
監督 - 冨士川祐輔
プロデューサー - 尾崎紀子
アニメーションプロデューサー - 高橋美香
協力プロデューサー - 村瀬健
企画協力 - 沢辺伸政、備前島幹人
原作協力 - 市原武法(ゲッサン編集部)
脚本 - 高橋ナツコ
音楽 - 横山克
ナレーション - 小栗旬
制作著作 - フジテレビ{/netabare}

■声優
{netabare}サブロー:宮野真守
明智光秀:梶裕貴
帰蝶:水樹奈々
木下藤吉郎:中村悠一
お市:悠木碧
池田恒興:興津和幸
柴田勝家:小山力也
前田利家:浅沼晋太郎
佐々成政:三宅健太
丹羽長秀:高橋伸也
沢彦:緒方賢一
徳川家康:福山潤
竹中半兵衛:櫻井孝宏
浅井長政:木村良平
森可成:杉崎亮
森長可:吉野裕行
森蘭丸:村瀬歩
足利義昭:杉田智和
松永久秀:黒田崇矢
織田信行:内山昂輝
平手政秀:清川元夢
斉藤道三:秋元羊介
ナレーション:小栗旬
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

信長はチャラい高校生だった!?

石井あゆみによる原作漫画は、『ゲッサン』(小学館)で連載中。第57回小学館漫画賞少年向け部門受賞、「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」7位(既刊22巻、原作未読)。
アニメは、全10話(2014年)。監督は冨士川祐輔。制作はフジテレビ。フジテレビ開局55周年プロジェクトとして、テレビアニメ、実写テレビドラマ、実写映画が同時展開されたメディアミックス作品。
(2024.6.10投稿、6.26「信長様の近年の評価」を修正(笑))

【あらすじ】
勉強嫌いでチャラい高校生サブロー(CV.宮野真守)は、塀から落ちた瞬間に戦国時代にタイムスリップ。そこで出会った本物の織田信長(CV.梶裕貴)がサブローの生き写しであったことから、病弱であった本物の信長に頼まれ信長の代役として戦国武将となることに…
もっとも、本物の信長も第6話から{netabare}明智光秀として{/netabare}再登場。
本作は、この「本物の信長」と「偽物の信長であるサブロー」の二人の「信長」が協力しながら天下を目指すというお話(「協奏曲」)。

また、本作がメディアミックス作品ということもあり、実写版で主人公役を演じた小栗旬さんがナレーションを担当。


【信長はチャラい高校生だった!?】
現代の創作活動における「版権フリーの存在」として各方面から引っ張りだこだからなのか(笑)、もはや知らない人を探す方が難しいほど国民的な戦国武将となってしまった織田信長公。

もっとも、その描かれ方は、大雑把な一致はあっても真相がよくわからない昔の人ということもあり多種多様(もはや創作によるイメージの方が強いかもしれませんね)。本作では、神仏をも恐れぬ「比叡山焼き討ち事件」を起こし、早くから「鉄砲」の有用性に目をつけるなど、かつて「戦国の革命児」といわれた信長が、実は現代人、しかも歴史を知らないチャラい高校生だったという設定が斬新。
(※色々調べていたら、最近の歴史学界では信長が特に「革新者」だったわけではないという説が主流のようです。このあたりは、実態とかけ離れて信長の評価が爆上がりしてしまったことに対する反動なんじゃないでしょうか。まあ、歴史は同じはずなんですが、後世の評価・見方で変わってしまうもの。)

確かに、信長は、「うつけ」といわれたように奇行が多かったり、(彼のしたことが特に革新的でなかったとしても、)それまでの価値観にとらわれない合理的な考えをもっていたといえるでしょうから、実は現代的な価値観を持ったチャラい高校生だったという設定も面白く感じます。

また、サブローは、日本史の詳しい知識がないにもかかわらず(※一緒にタイムスリップした歴史の教科書を見て、ざっくりとした知識はあり)、そのチャラい奔放な性格で、偶然上手く事が運んだり、周囲が勝手に都合のいい勘違いをしたりして、ほぼ史実通りの出来事を起こしていきます。

個人的に面白かったのは、松平元康(徳川家康)は正室・側室が合わせて20人以上いたといわれるほどの女好き(一応、跡取り確保という名目はありますが…)。その原因はサブローが現代から持ってきた「ある物」を元康にプレゼントしたからというもの…
まあ、そんな感じの斬新な解釈で、ほぼ史実通りの出来事を起こしていきます。


【「本能寺の変」はどうなる!?】
さて、史実通りであるなら、上で隠したネタバレのことも併せて考えると、信長が明智光秀に謀反を起こされた「本能寺の変」がどうなるのか、特に気になるところです。まして、第1話では、その「本能寺の変」の授業シーンから始まり、さらに、サブローが本能寺の前を通過した際には、意味ありげに俺ここで死ぬんだよねって敢えて言わせてます(笑)。

もっとも、本作では、史実通りの「信長包囲網」が形成されるところで終わってしまうので、残念ながら「本能寺の変」までは描かれず。ただ、全10話で弟との権力争いからそこまでいってるので、テンポはかなり速め。

まあ、主人公以外にもタイムトラベラーがいたり、羽柴秀吉が他の作品とちょっと違っていて信長の忠臣ではなく裏のあるキャラクターとして描かれているので、本能寺の変も斬新な解釈をしてきそう。でも、本作が出来てから、もう10年ですか…続きはどうなることやら…


【作画】
本作は、他のアニメではあまり見ない「モデルの動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーションにする手法」(Wikipedia)である「ロトスコープ」をベースとして制作されてます(※EDのクレジットに「モーションアクター」の表示があります)。
キャラクターの表情がのっぺりとした浮世絵っぽい感じですが、動き自体はトレースなんで当たり前ですがむしろ自然かも。でも、見慣れない感じなので特殊な印象は受けると思います。


【まとめ】
主人公が現代人のままなので、時代劇としては感情移入しやすい作品だと思います。また、史実を知っている人も、一応史実通りに話は進んでいって、斬新な設定だけれど、そうきたかという感じにはなっているので、“細かいことを気にしなければ”、その解釈の斬新さを楽しめる作品だと思います。

総じて時代劇としての雰囲気を楽しむというより、一般受けを重視した作品でしょうか。


【リアリティとファンタジーのバランス】
こっからは時代劇アニメ一般に関する余談なので、興味のある方だけお付き合いいただければ幸いです。

{netabare}今、個人的に時代劇のベスト10を作ろうと思って時代劇アニメを集中的に観ているのですが、一つのテーマで様々な作品を観てると、なんか横断的なものが見えてくることがあります。

時代劇は、個人的に好きなジャンルなのですが全体的には衰退傾向にあると思ってます。地上波テレビでも、ほとんど流れなくなった。

その理由の1つは、時代劇に出てくる日本人を当時のまま忠実に再現すると、おそらく現代の日本人にはもはや理解しにくくなっているからではないかと考えてます。つまり、特に言葉や文化などの設定について、共感しにくくなっている。時代劇が少なくなっているので、知る機会も失われて「負の連鎖」ですよね。

例えば、言葉は忠実に再現しちゃうと通じない(笑)。文化についても、落語なんかでよく出てくる「長屋」での共同生活(井戸端会議など)も日本人でもピンと来ない。また、現代人にとっては、帯刀した武士が街を闊歩する姿も「コスプレ」です。

だから、時代劇が生き残るためには、より一般受けするよう現代人の感覚に合わせる必要がある。もっとも、そもそも「時代劇」とは、「主に明治維新以前の時代の日本を舞台とした作品の総称」(Wikipedia)をいうので、単に武士のコスプレをさせればいいというわけでもなく(笑)、少なくとも何時代か特定できる程度の「リアリティ」がないと時代劇とはいえないわけです。

時代劇アニメをみていると、この時代劇として確保しなきゃいけないリアリティと、そのこだわりを捨ててどこまで現代人の感覚に迎合させるかの「せめぎ合い」(≒「工夫」)みたいなものを感じるんですよ(例えば、『さらい屋五葉』の次回予告がまんま「サザエさん」とか)。

要は、現代人がわかりやすいように時代劇を作ると、言葉や文化といったリアリティが犠牲になってファンタジーになる。でも、完全なファンタジーにしてしまうと、その境界は曖昧ですが、時代劇ではなくなってしまう。あくまでリアル寄りだと感じるのが時代劇でしょう。

そういう意味で、本作のように戦国時代に現代人をそのまま飛ばすというのは、ファンタジー色は強まってしまうのですが、当時の人間を現代人にして登場させるより、戦国時代という設定自体をいじっていないように見せるので、うまいやり方だと思うのです。

ただ、本作でいえば、普通の高校生が、異世界転移ファンタジーでよくある特別なスキルを神から与えられて、馬にまたがって軍を颯爽と指揮し刀でバッタバッタと敵を倒しはじめたら完全にファンタジーになってしまう。だから、本作では戦国武将なのにサブロー自身が戦うシーンが描かれていないのだと思います。

まあ、戦国時代に現代人を無理やりねじ込むわけですから、どうやってもほころびが生じる。


じゃあ、そもそも現代人に迎合してまで時代劇にする意味あるの?という話にもなってくると思うわけです。

時代劇の忠実な設定は共感しにくくなっているとは思うんですが、時代劇のもっている精神性、例えば、「弱きを助け強きをくじく」、「判官びいき」、「人情」といった日本人に通底する価値観は薄まってきてはいるものの、まだ共感できるところがあると思うんです。
こういった価値観は、日本文化の発信につながり物語としても魅力的で、むしろ現代とは異なる時代劇だからこそ、うまく表現できる可能性がある。要するに、時代劇にはまだ魅力があると思うわけです。


時代劇というジャンルを生き残らせるためには、言うのは簡単ですが、「時代劇として認められるためのリアリティ」と「現代人に受け入れられやすくするためのファンタジー」との「バランス」をアニメでどう表現するのかが重要になってきそうだなと(作品を通じて何を伝えたいかにもよりそう。)。
もっとも、おそらく時代劇のファンタジー化は今後さらに進むと思ってます。なぜなら、本作のように、かなりファンタジー色の強い作品であっても「ファンタジー風時代劇」ではなく「時代劇」として認知されているからです。

なので、最近はそれが時代劇アニメが生き残るための術なのかなあと考えています。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ロトスコープ否定派の自分でしたが、最高な作品でした。文句なし!。

原作未読です

見る前の印象として「絵柄が無理!><」・・で、見る気は全くおきませんでした。
・・でもこのサイトでけっこうダークホース的な評価がされてるので
じゃあちょっと頑張ってみてみようかな~になりました。

1つ気がかりなのは、宮野さんの勿体ない使い方になったりしないかなあ・・という心配。。
宮野さんの無駄遣いになっていないことを祈りつつ・・1話視聴に臨みました。

>1話まで視聴して
うわ、正直やっぱり絵柄はかなりキツいです・・><。
ロトスコープっていうんですか?。惡の華?の前例同様、生理的に受け入れ難いなあ・・。
やはり個人的には、独創的な”人の描く線”が好きですねえ・・。
映した実写をただなぞって・・(+背景やCGと合成??)っていうのは、
何か・・”魂の入っていない入れ物”的に感じてしまいます><。
声優さんの演技の映え方にも悪影響なんじゃないかな??。
よほど声優さんの演技でカバーしないと従来のイーブンまでいかない気がします。

物語的には、見慣れた(見飽きた?)織田信長のアレンジものかな?という第一印象。
「織田信奈の野望」がかなり気に入ってたので、もう満腹状態です・・。
「ノブナガザフール」では・・・・・・・・・・(無言)。

いまのところ残念ながら継続視聴したいなという要素が見あたらないですね。

宮野さんの良さも、十分生かしきれてなさそうに思います。

やっぱ宮野さんは”行動がある程度予想できる設定キャラ(歴史上人物含む)”よりも
”行動がまったく予想できないある意味イミフな難解キャラ”の方が
断然魅力的だと思います!!。


>2話まで視聴して
・・といいつつ、気になって2話見ました。
あ、けっこう宮野さんのセリフに破壊力がある♪。
「○○○は、やめて~><」だったかな?。あそこで断念を踏みとどまりましたw。
今後も意表を突くセリフが期待できそう^^。

・・でもやっぱり自分には絵柄が馴染めそうにないなあ・・苦しいですw。

-------------------------------------------------
>4話まで視聴して
3話で一気に評価があがりました!。
その最大の理由は、やはり宮野さんの演技ですね。
もう主人公と完全同化しています!。
ストーリー的にも予測不可能な展開ややり取りがあってとても面白い♪。
あれほど先入観があって嫌だと思っていたスコープ?の作画にもだんだん慣れてきた?。
どこかNHKの大河ドラマチックな壮大感と静寂な空気感を感じるほどまでにw。

自分にとっては何というか、子供の頃に食べられなかった嫌いな食べ物が
大人になってある日突然味に目覚め食べれた・・的な感じです^^。

宮野さんの信長といえば、どうしても前期のフールが刷り込まれてしまっている自分だったので、
宮野さんは信長に向いてないかもなあ・・と思い込んでしまっていましたが、
本作で見事にその対極ともいえるキャラになっていてとても爽快でしたっ。
本作での宮野さんの信長は最高です♪。

最終話まで視聴確定しますた。

-------------------------------------------------
>10話まで視聴して
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工。
もう終わっちゃうのぉぉおお??。
ウソだと言ってよ、○ー○ィ。

とにかく面白かった!。
視聴前に持ってた先入観なぞ、全て吹き飛ばしてくれました。

序盤では「のっぺりとした顔だなあ」と思ってたサブローの顔が、
信長になることによって、ほんとに自分の中で劇的に変化してしまいました!。
信長をやってる時のサブローの微妙な表情の変化が特に素晴らしかった!。
OP・EDでの曲の中での演出もとてもあってて、見る度にカッコ良くなっていった!。

ちょっと今、wiki見てみましたが、やっぱり
”俳優の演技によるロトスコープをベースに制作される(CG技術も導入したハイブリッドスタイル)”
なのですねー。”ハイブリッド”なんて、技術も進化してるんですねー。

いろんな方々の苦労の上に成り立ってた作品なのだなーと
今しみじみ感じています。

自分にとっては、サブローはもう宮野さんしかありえません!。
近日TVで実写版やるみたいですが、
こっちのキャストも、いっそ宮野さんにしてほしかった!!。
(ありえないだろうけど、どっかで実現してくれないかなああああ)

あ、そうそう。水樹さんも、かなりのハマり役だったと思います。
歌手としての水樹さんは以前からとても大好きで、曲は聴きまくっているですが
声優としての水樹さんはあまりコレといった印象が残る作品が思いつかない自分なのです。。
でも、本作では大満足でした!。
こんな人が近くにいてほしいものですね。

2期を切望しますが、もし実現してもおそらくかなり先になりそうなので、
ここからは原作に走ります!。
原作の評判は折り紙つきなので、とても楽しみです♪。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24

63.8 4 戦国時代で時代劇なアニメランキング4位
BRAVE10 [ブレイブテン](TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (479)
2598人が棚に入れました
時は戦国――関ヶ原の戦いが始まる約1年前のこと。信ずるべき道を見出せずに生きていた若き伊賀忍者・霧隠才蔵(キリガクレサイゾウ)は、出雲から逃げてきた巫女・伊佐那海(イサナミ)が刺客に襲われるところに出くわす。伊佐那海は徳川家康の手の襲撃者に出雲大社の全てを焼かれ、信州の真田幸村(サナダユキムラ)を頼ろうとしているところであった。一方、その真田幸村は、乱世の切り札となる10人の強者―「真田十勇士」(サナダジュウユウシ)を集めようとしていた。
続々と集結する猛者たちが繰り広げる戦いの中で、伊佐那海に
秘められた不思議な力が発動して・・・?!史上最高に美しい、華麗なる真田十勇士! この10人が歴史を変える力となる・・・!
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

外見はいいけど中身がね、羊質虎皮とはこの事です(^▽^;)

■BRAVE10ってこんなアニメです (`・∀・´)!!
『真田十勇士』を題材にしたアニメなので知ってる人はわかりますね♪
おそらくストーリーは、真田幸村(信繁)に仕えた10人の勇士達が、大阪の役で宿敵徳川家康に挑んでいくという内容なのでしょうね♪
十勇士のメンバーの中で名前が変わっててわかり辛いのが、ヒロイン役の伊佐那海[isanami]ちゃんが三好伊三入道で、アナスタシアが穴山小介って事ですねw
他のメンバーはそのまんまの名前で登場するのでイメージしやすいかも知れませんね♪


■BRAVE10と出逢った日の日記 φ(・・*)ゞ
間違いなくこの作品は完走することでしょうw
えっ何故かって…モジ(((*´ε` *)(* ´З`*)))モジ
豪華声優陣ですしねぇー(● ̄▽ ̄●;)ゞキャラもカッコいいし♪
もちろん歴史物が好きって事もあるんですけどね!
女性キャラでは伊佐那海ちゃんもそーとー可愛いので、アナスタシアの登場までは伊佐那海ちゃん一人勝ちってところでしょうねw

キャラ毎に特殊な能力や武器などの演出も現代風にアレンジされていて戦闘シーンを盛り上げてくれそうな気がします♪
女性キャラを二人十勇士に設定してる事からも、彼女達がストーリーのアクセントになって行くのかなぁって印象も受けました!
現代アニメ風にアレンジされた『真田十勇士』をしっかり観せてもらいたいと思ってます(๑・`ω´・๑)


■総評
今風に洗練されたキャラデザと作風に、百戦錬磨の豪華声優陣の演技力でどんな『真田十勇士』が見られるのか結構期待していました。
そんな期待を見事に裏切ってくれましたね・・・( #` ¬´#) ノ コラ-!
『BRAVE10』を料理で例えるなら…c(゚^ ゚*;)ウーン…あっさり、さっぱり、うす味時短クッキングってところでしょうか(^▽^;)
どんなに良い食材を揃えても、どんなに高価な調味料をつかっても、出来上がりまでのプロセスが粗雑だと美味しい物ってできないんですよね。
とにかく雰囲気はあるけど言葉の重みもが無ければ、ストーリーに深みも感じられない内容でした(/∇≦\)アチャ-!

真田幸村が真田十勇士を集める過程のストーリーを描いているのですが、1クール12話の枠で収めようとしたことがそもそもの間違いだったと思うのです!
ちなみに、NHKで真田十勇士の人形劇なんて第435話もあったんですからね.....∑ヾ(;゚□゚)ノスゲーーー!!
オリジナリティあふれる面白みのある真田十勇士の物語を作ろうとするのであれば、真田と勇士一人ひとりの関係をもっと深く描くべきだったんじゃないのかなぁってねd(・・〃)?
鎌之助なんて、ただ才蔵にくっついてきて「これもなんかの縁だし」みたいな感じでしょ(^.^;
才蔵になんでそんなに固執しているのかもイマイチ不明だしねw
とにかくノリが軽いから、出会いがあれば誰でもいいの?って印象でした…
伊佐那海ちゃんの恋心の描き方も雑でしたね…
一目惚れにしてもねぇ…いきなりLOVE度MAXってのはちょっと面白みに欠けちゃうよぉ...アラアラ('-'*)ウフフ
挙げ句の果ては、ラストの戦闘シーンですね…
{netabare}
伊佐那海ちゃんの闇の力に半蔵が突っ込んで勝手に死んじゃったり…
瀕死状態の勇士達が闇の力のお陰?でいきなり復活したり…
{/netabare}
とにかくあっけない逆転劇に(゚O゚;エッ! エッ!(゚ρ゚;∑(・◇・*;)エェー!?でした!
個々の戦闘シーンの演出はスピード感があって良かったのにね♪

本作品はストーリーを楽しむというよりもプロローグ的なシナリオ構成なので、どうせならもっと凝縮してOVAで制作した方が良かったかも知れませんね。
それで真田十勇士が全員揃ってるところから、大阪の陣での活躍とかをTVアニメ化でスタートされればよかったのにって思います
原作の方はストーリーが続いているようなので、もし2期あるようなら人間模様をもっとしっかり描写して欲しいです(*・人・*) オ・ネ・ガ・イ♪


■おまけ
伊佐那海ちゃんのかんざし『奇魂(くしみたま)』についてちょっとメモφ(≧▽≦)モメモメ
神様って荒魂(あらみたま)と和魂(にきみたま)っていう2つの霊魂をもってるんだって♪
「神の祟」は荒魂を表していて、「神の加護」は和魂を表しているんです(・0・。)
和魂はさらに幸魂(さちみたま)と奇魂(くしみたま)2つに分けられてて、前者は人々に直接的な幸を与えていて、後者は奇跡的な幸を与えているんですって♪
ちなみに一霊四魂って言う心の構造を表す思想があって、人の心もこの「荒魂」「和魂」「幸魂」「奇魂」のバランスによって支配されているんですよ (^ー'*)b

BRAVE10で「奇魂」はとっても禍々しい闇の力として描かれていたみたいですけど、どんな意図があったんでしょうね?
ちょっと気になるので続きは2期かな・・・!?


■MUSIC♫
OP曲『精霊飛来』
 【歌】霧隠才蔵(小野大輔)、猿飛佐助(柿原徹也)
OP曲『天下を躍る』
 【歌】真田幸村(森川智之)、海野六郎(神谷浩史)
 どちらも90年代の日本のロックシーンを思い出すようなノスタルジックなナンバーでした♪


ED曲『艶男。-adeosu-』
 【歌】ADAPTER。
 ベースとギターとドラムと三味線のセッションはかなり新鮮な印象を与えてくれました(o^-')b
 まず三味線を使って「和」を演出しているのが第一のポイントです♪
 ヴォイスチェンジャーをつかってテクノポップ風にアレンジされているところも注目♪
 疾走感溢れるデジタルチューンサウンドを是非d(*'-'*)b


2012.01.21・第一の手記
2012.08.17・第二の手記

投稿 : 2024/11/02
♥ : 38
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

真田十勇士?否、これは鎌之介を愛でるアニメです(*´Д`)

最初から分かってました、「釣り」だって事は!
だから釣られてやりました、美味そうだったし(*´∀`*)
それは、男性諸君にも言える事ですよー!
可愛い巫女だったり、
プルプルのくノ一だって登場しちゃいます♥

え?真田十勇士?「知りません( ー`дー´)キリッ」
むしろ、知らないと楽しめないの?
否、「真田幸村を護衛する、10人の家臣」的な感覚でよかとです!
私は、その程度のスキルで観てました♪
初心者の私が察するに、むしろ、あんま関係ないんじゃね?
逆に意識して観た方が違和感がありそうな感じじゃね?

だって、服部半蔵ボディピ!何連してんの?
現代のうちだってバーベル2個だよ(;´∀`)みたいなw
ちなみに、時代は関ヶ原の戦いの1年前、
安土桃山時代の世界観で描いておられます!
そんな時代からピアスの文化はあったのでしょうか?
おまけに、衣装が妙に透け透けで、エロいっす!(注:半蔵は、もち男!)
そんな事を言い出したら、くノ一のアナスタシア・通称「アナ」
なんて とんでもなくエロいし、露出度高めのわがままばでぇですがw
(原作1巻を立ち読みしましたが、原作では真っ裸のシーンがありましたが、
アニメでは規制されてました・・(´;ω;`) ww)
何でか、脇役の半蔵と、十勇士の一人のアナの話をつらつらと書いてしまいましたが・・

私が最も語りたい事はそんな事ではなく、
真田十勇士の一人で、実際に存在したとされる「由利鎌之介」たん・・に関してです♥
彼?彼女?は3話で初めて登場しますが、
最初は、ただのイカレた野郎かと思ってたんですよね。
でも、あるシーンで顔を赤らめた時に全部持ってかれました(*゚∀゚)=3ハァハァ
もうそこから、鎌に夢中ですよ!で、6話の温泉ですよ!mana撃沈すよ!まさか鎌が・・
{netabare} 女の子だったなんてー!?(wikiによると、性別不明)余計萌えるじゃねぇか!w
ISのシャルよろしく、 男の子だと思ってた子が実は女の子だったと、いう状況に私は弱い模様。
(もしかしたら違うかもしれませんが、鎌のあの身体つき絶対女の子です(・∀・)ニヤニヤ)
{/netabare}
更に好きになりました、可愛い過ぎる見事なツンデレキャラです♥
まぁ、「ツン」の部分がツン過ぎて怖い位ですがね~何てったって鎖鎌振り回してますからww
ちなみに声は「高城元気さん」♫

そんな感じで、徐々に集まって行く十勇士メンバーなんて気にもならず、
鎌ばっか観て(・∀・)ニヤニヤしてましたww
(いや、1人だけ突っ込みたい!根津甚八、君は独眼竜か、はたまた三刀流の海賊か?(´・ω`・)エッ?w)
11話とか、鎌ファンにはたまんなかったですねぇ!
どこかの黒執事かと思いましたがw
って、肝心な主人公やら真田幸村の事は完全そっちのけ!
他にも突っ込みたいキャラばっか出てきますが、勝手にやってて状態でしたねw

基本、作画は美しくて、みんなかっこ、かわいいです!
おまけに声優人も豪華で、これは素敵なワンダーランドです☆

そして、ストーリーについて一言だけ言いたい事が・・
なんだかやっと十人集まって、もしや、戦か?
って感じの真田幸村の伏線のような台詞で終わっちゃいましたが、続きあり?
私は是非希望します!!これからが面白くなりそぉですし♪

肝心なとこを突っ込むのを忘れたので最後に・・
あのOPはなんですか?
基本、「精霊飛来 」:霧隠才蔵(小野大輔)+猿飛佐助(柿原徹也)
たまに、「天下を躍る」:真田幸村(森川智之)+海野六郎(神谷浩史)
2曲とも もう何と言うか、格好良すぎて笑っちゃいますよね(´;ω;`)アハハ・・
あんな濃いアニソンを聴いたのは、初めてだったかもしれませんw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

この先にある戦いを前にした序章

時代は関ヶ原の戦いが始まるおよそ1年前。
伊賀の忍者 霧隠才蔵が、出雲の巫女伊佐那海と
出会うところから物語はスタート。
彼女は信州の真田幸村を頼ろうとしているところであり、
真田幸村は10人の同志を集めている最中だった。
出雲で何が起きていたのか、伊佐那海が付け狙われる理由は?
真田幸村の本当の思惑とは?伊佐那海に秘められた力とは?

やがて揃う10人に陰謀が・・・というお話。

真田十勇士の物語は子供の頃から好きだったので、
放送開始前からとても楽しみにしていたのだけれど、
1話ごとに新たな人物とバトルしては1人ずつ勇士を
集めていく・・というそのスピードのゆるさに、
なんだ、10人集まってから活躍する話ではないのかと
少々落胆し、実は5話あたりで一度断念してしまった。
でも、軒並み今期のアニメが最終回を迎え、
この作品を最後まで観ていないことがなんとなく気がかりで、
昨日、5話から最終話まで一気に視聴を終えたというわけ。

史実に忠実に基づくのは、所詮無理なようだったので、
戦国時代の名のある人々をベースにしたフィクション活劇として
あたたかく見守ることにした。

キャラデザはなかなかカッコ良く、まぁ個人的には
どうなのその服装?って部分も無きにしも非ずではあったものの、
先日出かけた京都の太秦にある東映映画村で、
このBRAVE10のコスプレをした男女含む、多くのレイヤーさんたちに
出くわし、やっぱり人気あるのだなぁとw
アニメのキャラデザを考える時、フィギュアやグッズなどの
商品化だけでなく、やっぱり彼らの存在も意識して
作られている部分は大いにあるのかもしれないなと、
あらためて思ったりして。

また、出演されている声優さんも豪華だし、
挿入曲などの音楽はけっこう好みだったし、
女性向けと言われがちな雰囲気は確かにあるものの、
自分はそれだからといって敬遠するよりむしろ、そういう作品も
どんどん観て楽しめる部分を探したい派なので、
それぞれに立っていたキャラも魅力は充分あったと感じる。
結果的には、楽しめる部分がたくさんあったということ、
そこはしっかり、ここに書いておきたいと思う。

ただ最後、え~~この先の話が観たかったんだよ。。。と
思ってしまったので、もしかしたら2期があるのかも???
もしあるなら、2期のほうには飛びつきますw


■キャスト■

霧隠才蔵 (小野大輔)
伊佐那海 (佐藤利奈)
猿飛佐助 (柿原徹也)
海野六郎 (神谷浩史)
アナスタシア(浅川悠)
筧 十蔵 (置鮎龍太郎)
由利鎌之介(高城元気)
三好清海入道(庄司宇芽香)
望月六郎 (橘田いずみ)
根津甚八 (中井和哉)

真田幸村 (森川智之)
伊達政宗 (子安武人)
石田三成 (緑川光)
直江兼続 (三木眞一郎)

服部半蔵 (櫻井孝弘)


投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

54.0 5 戦国時代で時代劇なアニメランキング5位
義風堂々!! 直江兼続 ~前田慶次酒語り~(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (106)
401人が棚に入れました
「義風堂々!!」は、謙信の御旗である「義」の旗の下に生きた上杉家重臣・直江兼続を主人公にしたマンガで、兼続は、生涯独身を貫いた謙信の実子という異色の設定。「北斗の拳」の原哲夫さんと、元週刊少年ジャンプ編集長の堀江信彦さんが原作、武村勇治さんが作画を担当している。08年から「義風堂々 直江兼続-前田慶次月語り-」として連載が始まり、10年に創刊された「月刊コミックゼノン」からはサブタイトルを「酒語り」と変えている。
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

2人の歌舞伎者/4話で断念

直江兼続に惹かれて視聴。直江兼続デカイww筋骨隆々でイメージが違うw
題名のごとく、2人の思い出話の語りで進むみたい。
EDの月と夜桜の絵が印象的。

4話目が、内容を理解するのがめんどくさい回だったから見る気失せた。。この調子で行きそうだもの。時代劇ドラマの方が余程わかりやすい。
兼続の知略って程のも見れてない。チラっとあるけど・・・これからかもだけど・・・。
画は人物の見分けがしづらくて疲れる。少しは慣れてきたけど、画面の切り替わりや、次週で判別できるか自信がない。
酒語り・・・・、颯爽とするかと思えば説明臭いのが…。兼続目当てで見て、当人に魅力を感じれないので、、早いかもだけど断念><
余程、評判が良くないと再視聴する気にならない。


各話内容メモ
{netabare} 1話
{netabare} 兼続と慶次の出会いの話で、何事もなく顔合わせで終わった。
後妻打ち(うわなりうち)の常識はずれな仲介人として歌舞伎者の前田慶次 が登場したことを相談されたのが、直江兼続。
遊郭で慶次のビワの音に乗り咲き誇る儀を見・聞きながら無言で名乗らず酒を飲む兼続。
対峙した時、慶次に死を覚悟させるほどの威圧感。
なんだか2人は似た者同士に見えたなぁ。{/netabare}

2話
{netabare} 戦場で以前遠くから矢を射合い認め合っていた2人。うわなりうちの仲介人は偽者の慶次だった。本物の慶次も現れ、悪いのは儀を欠いた夫のみ。存分戦えと女たちに。兼続と慶次は笑い合いスッキリ終わった。毘沙門天?兼続の背にある影に秘密あり。 {/netabare}

3話
{netabare} 豊臣秀吉もデカイ。佐渡攻めする事になった兼続。見送りで、鉄の扇子を作った兼続 対 槍・鉄の鎧の慶次。陣借りに来たと(虎、秀吉が相手だから助っ人するって。) {/netabare}

4話
{netabare} 比丘尼が加賀の忍者を刺して逆襲され死んだ。佐渡は元来一つの国だった覇権を奪い合う2家。佐渡平定に乗り出した上杉軍を陣中迎え入れるのは、北佐渡の地頭・河原田本間高統(かわらだほんまたかつな)異常に頭でかすぎるー!
しかし、その裏には本間家、ひいては豊臣秀吉の上杉潰しの陰謀が潜んでいた。
比丘尼(びくに)全国を巡り歩く女性宗教者。佐渡を平和にする為に。比丘尼も戦人だった。清音尼(せいおんいん)後に遊郭の開祖となる。兼続はこの女たちを使い 秀吉からの仲裁の使者は都を発っている。佐渡も納められぬ上杉と攻めるつもり。上杉をがんじがらめにする為の罠だった。 {/netabare}
{/netabare}

あにこれあらすじ
{netabare} 「義風堂々!!」は、謙信の御旗である「義」の旗の下に生きた上杉家重臣・直江兼続を主人公にしたマンガで、兼続は、生涯独身を貫いた謙信の実子という異色の設定。「北斗の拳」の原哲夫さんと、元週刊少年ジャンプ編集長の堀江信彦さんが原作、武村勇治さんが作画を担当している。08年から「義風堂々 直江兼続-前田慶次月語り-」として連載が始まり、10年に創刊された「月刊コミックゼノン」からはサブタイトルを「酒語り」と変えている。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

朝鮮玉入れ枠(3話で中断

おい作画!どうしてこうなった!
髪の毛と服以外皆ケンシロウじゃないか!
見分けがつかないぞ馬鹿野郎!

ストーリーは実に真面目な感じで面白そうなのに本気で見分けがつかないのですけれども。
前田慶次と直江兼続と上杉謙信のメッチャ面白そうな話なのに…
昔戦国無双というゲームにムチャクチャハマって前田慶次ばっか使っていたのを思い出しました。
やりこみまくって全員lv99にして最強武器揃えてとやった頃が懐かしい。

普段作画は大して気にしない方なのだけど、本当にこれどうしてケンシロウにしちゃったのですか。
右を向いても左を向いても皆ケンシロウじゃないですかー!
前田慶次はさておき兼続と謙信は美形とか知的系でしょうよ(;´Д`)
100烈拳で殴り合いでもさせる気なんですか!?
お前はもう死んでいるんですか!?
キャラデザやり直して欲しい(懇願)

なんかパチンコの税金対策でこのアニメがあるとか、何故か2クールもあるとか。
一体どういうアニメになるんだろう。


朝鮮玉入れは良くないよね。警察と癒着とかだめだよね。違法賭博だよね。パチスロ全面禁止にしましょう。
予備知識ももう覚えてないしどういう話になるのかわからないけどなんか面白そうじゃないのでここらで断念します。
評判良かったらまた見るかもしれない。


各話感想
{netabare}2話
義も文字は我と羊である
羊は日と同じである
故にぎとは我を美しくなんたらかんたらry
しかしまぁ出るキャラ出るキャラガタイがいいのぉ。
みんなで殴り合ったら超重量級のK1が見れそうだ。
灯籠斬りつけるとか日本刀の刃こぼれがry
景勝の首の太さがやばいwいやどいつもこいつもかw
巨大な馬にも程があるだろ程ってものがw
鉄扇で木が切れるわけがないだろ!w
戦国無双でも直江兼続の武器だった気がする。
大男はやっぱ前田慶次だったか。
陣借り?陣狩り?助けにきたのか。


3話
だから顔が同じじゃねぇか馬鹿野郎w
ホンマでっか!じゃなくてどんだけ顔でかいんだよw
待ちに待った戦闘か!ってすぐ終わった/(^o^)\{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

義の文字は我と羊である。羊は美と同じである。故に義とは我を美しゅうするの意となる。

ストーリー

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三人の戦国時代の覇者が認めた男の直江兼続と前田慶次が送る自由だけど真の男の友情と戦いの物語です。

私の感想。

なんだか男のキャラクターも女のキャラクターもすべて「安部さん」に目えてしまうキャラクターデザインでした。もう、いつ「やらないか」って言われてもおかしくないキャラデザでした。

けれど、そんなキャラクターデザインですが、ストーリーもしっかりしていて、非常に楽しめました。しかし、所々分からない所もありましたが、多分それは私はそれほどこの時代の歴史に詳しくないからかもしれません。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品は戦国時代を舞台にした作品なのである程度日本の戦国時代の歴史を知らなければいけません。是非歴史を勉強してください。

オープニング

「SAMURAI ROCK 〜義風堂々!! ver.」
非常にかっこいいオープニングです。実に男と男の戦いを描いているような最高のオープニングでした。キャラクター説明も世界観紹介もよかったですが、最後に映し出された渋い画像はもっと長くするべきだと思います。

「The Sliders」
私個人的には前オープニングのほうが好みなのですが、このオープニングも非常に面白かっこよかったです。今回はもっと図体のほうを紹介するのに力を入れているオープニングです。

エンディング

「月下に交わす、杯と契り」
男二人の友情を描いた休日の一ページを描いたような落ち着いているエンディングでした。ゆったりしていて気持ちがいいエンディングです。夜空でもたまには見に行こうかな・・・

「Last Moment」
女性ボーカルの悲しみを描いたようなゆったりとしたエンディングです。この作品には男性ボーカルが一番似合うと思いましたが、案外意外と女性ボーカルも良いものでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
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