戦争で軍隊なおすすめアニメランキング 20

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの戦争で軍隊な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月28日の時点で一番の戦争で軍隊なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

93.9 1 戦争で軍隊なアニメランキング1位
幼女戦記(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2198)
10582人が棚に入れました
統一暦1923年6月。
金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは帝国軍士官学校の最終課程、
部隊勤務の一環として北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で研修に励んでいた。
航空魔導師として輝かしいキャリアを踏み出すための第一歩である研修は
何事もなく無事に終わるはずだった。

しかし事態は思わぬ方向へ転がっていく。
協商連合の越境侵犯をきっかけに帝国と協商連合は戦争状態に突入。
戦時体制への移行に伴い、観測任務が割り当てられるも、
協商連合軍による奇襲が発生し、
ターニャは敵の魔導師中隊と単独で交戦しなければならない事態に陥ってしまう。
多勢に無勢で味方が到着するまで持ちこたえることなどできるわけもなく、
しかし逃げようものなら敵前逃亡で死罪は免れないという絶望的な状況。
何としても生き延び、上層部に対して最善を尽くしたとアピールするため、
ターニャはとある作戦に打って出るのだが……。

“其れは、幼女の皮をかぶった化物――。”

声優・キャラクター
悠木碧、早見沙織、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

見た目は少女、中身は・・・おっさん!?

原作未読。最終話まで視聴。

【物語】
1話を視聴し終わった時には、単なる「主人公最強系」かと・・・。
それにしては、主人公が『幼女』っていうのが意味が分からなくて・・・。

2話を視聴して初めて物語の世界観が分かった。

一見、現実の世界とリンクしているようで、でも『魔導師』なんて現実には存在しない存在がいるという不思議な異世界。
現実世界と異世界が入り混じった世界観が好きでした。

【作画】
背景や登場人物はとても綺麗に描かれていたと思います。
主人公の目は、主人公のひととなりを表しているというか何というか・・・。
セレブリャコーフ少尉は、もう少し可愛く描いてあげれば良かったのに・・・(笑)。

【声優】
何と言っても、主演の悠木碧さん。最高でした。

【音楽】
OP・EDとも作品の雰囲気に合っていて良かったと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 114

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

戦闘シーンが生々しい。1、2話のエピソード順はこれで正解じゃないかな…。

[2017年冬作品1クール視聴終了時ランキング] コメントより
==
1月末から順位は落としましたが、面白かったです。ただ、原作はもっと面白いと思いました。
==

小説投稿サイト「理想郷(アルカディア)」発らしい。原作があるはずですが、未読です。

ドイツ帝国っぽい「帝国」と周辺諸国(協商連合、共和国、連合王国、連邦)が、第一次世界大戦レベルの武器+魔法で戦争をしている状況らしい。普通の魔道士が観測兵として迫撃砲の命中精度を上げたり、飛行兵として空中から銃器で歩兵を攻撃するのがせいぜいっぽい世界で、「幼女の皮を被った化物」と呼ばれるターニャ・デグレチャフ少尉は戦術級の強大な魔法攻撃で無双している感じです。

このターニャと、その部下であるヴィーシャ伍長が中心人物のようですね。

協商連合のモデルは良くわかりません(ベルギーとか?)が、共和国はフランス、連合王国はイギリス、連邦はロシアがモデルでしょうか。

1話ではライン戦線の現状が、2話では時間を遡ってターニャが何も任官するまでの経緯が語られました。

魔法が普通に軍事技術化しているのは中々面白そうです。しばらく注目して観てゆきたいですね。

2017.1.23追記:
→アニメの第2話まで観て面白かったので、原作を読み始めました。2巻目まで読み終わりましたが面白いです!
戦記としての面白さとギャグ要素のバランスが良いですね。

2017.3.2追記:
協商連合は、帝国との国境位置的にフィンランドですね。

2017.4.1追記:
アニメ化部分よりも先に原作を読み進んで、既刊分7巻まで読了後にアニメを観終わりました。

原作のグランドストーリーに大きな影響のある改変は無いものの、ちょこちょこと改変はあります。私は原作原理主義者ではないので、現状レベルの改変ならOKです。でも、これだけ高い点数を付けたアニメよりも、原作の方が面白いと思います。

私は原作に出会わせてくれたことを本作品に感謝します。でも、そうさせてくれたのは「存在X」ではないと思っています(笑)。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 81
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

小さなACABCモンスター

原作未読、コミカライズは読んでいます。

ある人物がある理由により戦時下へと異世界転生する物語。
「見た目は子供。頭脳は大人。その名は、ターニャ・デグレチャフ」。


時代背景は第一次~第二次世界大戦ごろによく似ています。
地形なんかはそのままですが、

* 魔導師が存在する(生存率が高いなど、話に色を付ける程度の魔法使い)
* 1910~20年代にしては科学テクノロジーがやや高い

という違いがあります。

また、地域名が分かりにくいので整理しておきます。
{netabare}
国勢図が異なるので現在のおおよその位置です。

| 国名 | 呼び名 | 現実世界との対応 | 解説 |
| --- | --- | --- | --- |
| ??? | 帝国 | ドイツ | ターニャの国 |
| レガドニア | 協商連合 | スウェーデン・ノルウェー | スキー板 |
| ノルデン | ノルデン | デンマーク | 紛争地域 |
| ダキア | ダキア | ルーマニア | 大歩兵部隊の国 |
| フワンソワ | 共和国 | フランス | 空飛ぶ木馬 |
{/netabare}

歴史の流れも似ているため、ターニャは知識的に最初から有利です。
また、元の能力の高さと、転生の因果が重なって、ものすごい優秀。

そんな人物が軍に入り、世界大戦への情勢の中で奔走し、活躍(?)する物語です。


さて、イラストを見ればわかると思いますが、この幼女、怖いです。
原作絵や漫画版はもっとキュートなんだけど……(EDの絵)。
アニメでは顔芸と動きに特化したデザインになっています。


ターニャは人命を非常に軽視しているフシがあります。
演技で道徳心を装うことはありますが、見破られています。

これを聞いて湧いてきたキーワードが「サイコパス」。

人に共感せず、人を操り、衝動性が強く、責任感が欠如している。
これが「サイコパス」、後天的であれば「ソシオパス」の特徴です。

しかし、ターニャは責任を最後までしっかり果たす人物です。
決して衝動的ではなく、論理的に思考してから行動します。
また、自分で自分の性格の歪みを認知しています。


* 固定観念、目的意識が強い
* 冷淡で、マイペースで、情に動かされない
* 強引に人を釣り、自分に従わせるが、責任はしっかりとる
* 職務上では間違いなく尊敬を得るが、社交上では敬遠される

うん、こんな感じ。


あ、これ……私が考えたターニャの紹介文じゃないです。

性格テストで有名な「エゴグラム診断」の「ACABCタイプ」の診断結果です。
[エゴグラムによる性格診断結果](http://www.egogram-f.jp/seikaku/kekka/acabc.htm)
アニメを見た人はわかると思いますが、これとってもターニャっぽくないですか?

決して多くはありませんが、大人では一種の典型的な性格。
つまり、小さな女の子がこの性格で凄むから目立つわけです。


さて、「社交上では敬遠される」とある通り、ターニャはなるべく関わりたくない人物です。
キャラとしては立っているけど、現実にいたら嫌なタイプ。
(サイコパスはむしろ魅力的に映る)

そんなターニャが楽をするために策を巡らせます。

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

結果、評価され、より重大で危険な任務を任されてしまいます。

「最悪極まる!!!」

外目には成功するものの、本人的には失敗。
完全にギャグになり、笑えます。

外目には失敗するものの、尊敬に値する行動を取ることもあります。
この場合は嫌なやつなのに意外性が生まれ、ギャップ効果で普通以上に感心できます。

つまり、成功も失敗も楽しめるんですよね。
そういったキャラクター設定、ストーリー運び、演出がとても上手な作品です。


歴史物、戦争物としても楽しめます。
戦術もなかなか練られています。
ターニャはめちゃめちゃ強いのですが、戦争はひとりの戦力でどうにかなるものではありません。
戦術単位では高度差だとか陽動だとか、作戦レベルでは一点突破や電撃作戦等、説得力のある描写も多々見られます。

戦争の歴史を、

* 知らない人は混乱しつつも、ギャグやアクション等に引き込まれる
* ちょっと知っている人はどちらも楽しめる
* よく知っている人は設定の粗探しを始めてしまう

くらいであり、それなりに重厚だと思います。

「この番組はフィクションであり、
登場する人物、団体、場所、『法律』、名称等は
実在のものとは一切関係ありません」

「法律」ってのがいい。

ただ、空中戦で空気抵抗の高そうな木馬に乗っていたり、ゴーグルをかけていなかったりします。
アニメでは映像的なわかりやすさを優先しているのでしょう。


映像、音楽、効果音はレベルが高いです。
OPもEDもかなりカッコよく、何度も見たくなりますね。
話の内容に合わせた曲の使い分けにも注目です。


1クールながらまだまだ書けることはあります。
属性の非常に多い作品であり、展開の余地も大きいです。
「物事の二面性」のようなテーマにも触れつつあります。


タイトルから誤解を受けますが、このアニメの幼女に萌えるのは難しいです。
しかし、それ以外の目的なら満足できる可能性が高い作品です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 72

76.5 2 戦争で軍隊なアニメランキング2位
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1225)
6739人が棚に入れました
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』はA-1 Pictures制作のYVアニメ。月刊コミック電撃大王にて連載も予定。略称は「ソラヲト」。テレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」の第1弾作品。

空深カナタは廃墟で女性兵士と対面する。彼女はトランペットを手にしていた。喇叭手に興味を抱き、軍に入隊すればトランペットが吹けると勘違いしていたカナタは軍に入隊することを決心し、セーズの街の駐留部隊である第1121小隊に配属される。彼女が水かけ祭りの日にセーズで騒動に巻き込まれる所から物語は始まる。

声優・キャラクター
金元寿子、小林ゆう、喜多村英梨、悠木碧、遠藤綾、福圓美里、石塚運昇、八十川真由野

しょうすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

予想通り最終話じゃボロボロでした(T∇T)ゞ 

子供と一緒でも見れる感動ストーリー系?w

絵もNHKか?ってくらいな完成度で雰囲気的に名作劇場か?って感じでしたねぇ(* ̄。 ̄*)ウットリ
展開も1話から引き込まれる感じでツカミは(o^-')b グッ!
音楽はOPとEDの雰囲気逆じゃない?って感じだったんだけどw1話のエピソードを見てOPを見てると最後は号泣な予感はしてたが。。。
そして予想通りに…w

キャラもとっても気に入ったし♪ラストはこれ以上ないって感じで名作ランキングベスト3くらいに入るお気に入りになりました☆彡

はぁ良かった(*´ェ`*)ポッ

投稿 : 2024/12/28
♥ : 13

. さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

素直に感動をいただきました。良い作品との巡り会いに感謝します。

この作品は残念ながらこちらのサイトでの評価は低めの様です。ただ、私は大変楽しく視聴する事が出来ました。また感動を受け素直に涙する事が出来ました。ですので、私の感じたことをレビューとして残したいと思います。お付き合いいただけますと幸いです。


本作品のキャラクタですが、一目見て解るほど「けいおん!」の登場人物達と似ています。主人公の”彼方”は「けいおん!」の唯ですし、”フィリシア”は「けいおん!」のさわ子先生でしょうか。他にもエヴァを彷彿とさせる独特の喋り方のキャラクタも登場します。アニメの本数を多くご覧になっている方ほど、この事に違和感を感じ、また受け入れがたい事となってしまうかも知れません。


お話は12話から構成されます。比較的短く、休日1日があれば一気に鑑賞出来てしまえる長さかと思います。DVD/BDでは番外編として7.5話と13話が収録されています。7.5話はお遊びの回でしょうか。シリアスな本作品の登場キャラ達が、とっても真剣にお馬鹿な姿を見せてくれますよ。私、根が単純な人なのでお腹の底から笑わせていただきました。とっても楽しかったです^^ 13話は後書き的なエピソードでしょうか。主人公の”彼方”を中心に”夢”について追求していくと言う内容になります。


物語についてです。時は遙か未来。戦争によって荒廃した仮想の世界でのお話。国境防衛と警備を担当する通称「時告げ砦」に駐屯する小隊メンバー5人(全員10代のうら若き少女達)の日常と、戦争によって滅びた古代文明の遺品である超科学兵器、そして古(いにしえ)の言い伝えが絡み合って物語を構成していきます。
この世界設定、正直に言うとジブリ映画であるナウシカやラピュタの影響を強く受けていると感じます。実際、描写されるシーンでも影響を感じたと思わせる点は多々ありました。残念ですが、ここも人によってはマイナスと受け取られる点かも知れません。


本作ではタイトルからも解る通り、”音”がとても重要な要素として描かれます。ある時は物の”響”であり、そしてある時は”音楽”であったりします。”音”が人を結びつけ、”音”が人から人へメッセージを伝えていきます。
そうした描写の中で、本作品は素晴らしい音楽を用意してくれました。「アメイジング・グレイス」と言う名曲です。この名曲が物語の重要な変化点で演奏されます。私はこの演奏を聞いて、自然に涙しました。音楽がメッセージを伝え、物語を語ってくれていると感じました。


この作品は先にも述べました通り、批判されても致し方無い点が多々あります。ですが、私としてはそれを差し引いても、良いと思える点を沢山感じました。
ほのぼのとした風景、街の描写、生き生きとした登場人物達。1話時点から感じたやすらぎ感・・・。そして美しい音楽。この作品との出会いはとても素敵な出会いだったと思います。
私のとても好きな作品になりました。「ソラノヲト」と言う作品にこう言いたいです。「感動をくれてありがとう!」





投稿 : 2024/12/28
♥ : 30

たにゃーん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

個人的には癒し、感動、笑い、萌え、音楽すべての要素を含んだ神作です

一般的には評価は低いようですが、個人的には物語や登場キャラクター、声優、主題歌どれをとっても大満足でした。

作画は「けいおん」のパクリだの言われて叩かれていましたが、けいおんが好きな方や、癒し、感動、格好良さを求める人にはとても楽しんで見ていただけるアニメだと思います。

また学園などではなく軍隊物のアニメのなかでこれらを表現するソラノヲトは新鮮かつ魅力的だと思います。

特に最終話は鳥肌がたちました。まじお勧めです。
番外編までしっかり見ることをお勧めします。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

74.9 3 戦争で軍隊なアニメランキング3位
終末のイゼッタ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (798)
3917人が棚に入れました
西暦1939年、帝国主義国家ゲルマニア帝国は突如隣国に侵攻を開始した。その戦火は一気に欧州全域へと拡がり、時代は大戦の渦に巻き込まれていく。そして1940年、ゲルマニアはその矛先を美しい水と緑に恵まれたアルプスの小国エイルシュタット公国に向けようとしていた。

声優・キャラクター
茜屋日海夏、早見沙織、内田彩、東山奈央、花澤香菜、諏訪部順一、高橋広樹、花江夏樹、KENN、細谷佳正、遊佐浩二、置鮎龍太郎、間島淳司、平川大輔、森川智之、山寺宏一
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

第二次大戦を下地にした魔女と王女の物語…信じ尽くす大切さを問う物語

この秋、ユーフォ二期とともに期待した作品でした。第二次世界大戦のヨーロッパをモチーフに、小国の皇女が大国に立ち向かう。それに加わる魔女、これは面白そうだし、1話で引き込まれてしまいました。展開しだいではそうとうな作品になる予感がしました。

1話…あっという間に引き込まれてしまいました
{netabare}小国の皇女(モチーフはスイス?…ではなくリヒテンシュタインだったようだ)フィーネが、大国で戦争しかけているゲルマニア(どう見てもドイツ)の脅威から自国を守るために、同盟を求めてイギリスっぽい国にいく話でした。
道中で敵から逃れるために奮闘するフィーネ。従者は倒れ、自国はとうとう戦争に巻き込まれ、自らも囚われとなっても信念を曲げないフィーネがカッコいいです。それからキャラデザインも良いです。最後に主役のイゼッタが登場してフィーネを救う場面で次回へ。箒でなく銃に乗った魔女のイゼッタ、こんな設定もありかと。

1話があっという間に終わった感じです。これは面白そう。最後までこの面白さが持続しますよう祈ります。{/netabare}

2話…二人の絆
{netabare}フィーネのピンチを救ったイゼッタ。国にたどり着いたは良いけど、フィーネは重傷。イゼッタとフィーネの関係が深いものだった事が分かり(1番肝心なところは後回しみたいだが)、イゼッタはフィーネの国を救うことを決意する。

魔女狩りのピンチをフィーネが体を張って救ったのかなと思いますが、イゼッタがどうしてゲルマニアに連れられそうになったのか、興味がありますね。とにかく深そう。まだ2話か、先が楽しみで仕方ないです。{/netabare}

3話…最終兵器魔女
{netabare}大国に攻められる小国、兵士たちのフラグたちまくりのなか、戦闘は圧倒的不利な状況。大国の軍は余裕降りまくり、これフラグだよな?
そこにイゼッタが参戦、なんだこの魔女は?圧倒的ではないか!ランスのファンネル?楯?おいおい、つえぇぇぇぇぇl!
ピンチはたった一人の魔女によって救われた。という展開。それと、フィーネの心の強さと王的資質いったら…惚れます。これは思っていた以上に面白い。つかみはすごく良かったです。でも、鬱な話も有るんだろうな…{/netabare}

4話…魔女の秘密
{netabare}魔法が使えるのは特定の場所のみ。そこから外れると使えないという。
フィーネの父、つまり王が亡くなり、フィーネが王位へ。そこでイゼッタを登場させて白き魔女の再来を告げ、他国への牽制も狙うという。
イゼッタとフィーネの過去が明らかとなり、イゼッタが忠誠を誓う理由が分かりました。それにしてもフィーネがカッコいい。

白き魔女の裏切り、気になります。イゼッタがゲルマニアに捕らえられていたこともあり、再び捕らえられて洗脳させられ…なんてことないよね? あまりにもフィーネとイゼッタの絆が強いから、イヤなフラグに感じます…{/netabare}

5話…探り探られ
{netabare}フィーネの王位継承式でイゼッタを面前に披露。その能力を世界発信して、他国を牽制させる狙いだ。
白き魔女の末裔の存在はやはり影響が大きく、小国を無視できなくなっていた。が、ゲルマニアはその存在を見透かし、イゼッタに弱点が有ることを察知する。
ゲルマニアの侵攻が再びはじまるが、そこは魔法が使えない場所。フィーネ達は策を練り、その侵攻を食い止める。という展開でした。

大国対小国の心理合戦、なかなかの筋書きでした。ただ、ゲルマニアの諜報部員が入り込み、イゼッタの弱点がバレそうな気配、眼鏡君も加わりそうな気配が…眼鏡君、いっぱいフラグ立てているからなぁ…。

ここに来て、ちょっと粗が見えてきた気が…。近衛が全員女子というのはさすがにないかと。しかも、先祖伝来って言うからね。近衛師団の女子団っていうことにしていいのかな? ま、細かいことだけど。{/netabare}

6話…貴重な眼鏡君
{netabare}小休止の日常回…と思ったのは前半だけ。ゲルマニアには何か研究施設があったり、新型戦闘機が製作されていたりと着々と準備始めてます。研究ってまさか核じゃねぇよな?
ブリタニアで会議が行われるためイゼッタ、フィーネが向かうことに。その頃、スパイの報告が入り、ジークが向かい、イゼッタの秘密を知っている眼鏡君を射殺…そうだ、この話は戦争の物語だったね。ジークの決意を聞いたときに、そういう役目を負う人間が必要だよねと思った。

バチバチ戦う以上に緊張感あるストーリーだったように思います。前半の日常も良かったですけどね。フィーネの可愛い部分が見えて。ただ、パイを食べているフィーネがどうしても小鳥ちゃんに重なったのは何故だろうか…。{/netabare}

7話…いっしょにおいで
{netabare}ブリタニアに到着したフィーネとイゼッタ、そこにはゲールに対抗する諸国のお偉いさんが会議をしていた。ゲールは空母を完成させ、さらに強力な力を手にしていたという。フィーネはイゼッタが空母を蹴散らすと告げる。
魚雷を従えて空母に向かうイゼッタ。しかし、空母はすでに出航、敵に動きが読まれていたのだ。待ち構えていた敵兵に狙われるイゼッタ。4発あた魚雷は2発失い、しかも海に墜落。魔法使える地場からずれたのだ。魔力使えるポイントには空母が、そこでイゼッタは空母の隙を狙い、魚雷をぶち込む。見事空母を撃破。しかし、その動きでベルクマンに弱点がばれてしまい、しかも、なぞのカプセル登場で次週。

ゲルマニアはイゼッタのほかにも魔女を捕らえていたようだ。ということは、イゼッタを逃してものうのうとさせていたのは、魔女の力がどんなものか、弱点は何かを探っていたということなのかなと思う。ゲルマニアも実際に魔女の力がどんなものか計りかねていたのではないだろうか。
イゼッタが戦っているシーンは痛快なんだが、服の汚れぐあいとか、一生懸命さとか見ていると、なんか切なくなる。不幸な話にならないでほしいと心から思います。{/netabare}

8話…スパイと近衛の小さな恋物語
{netabare}エイルシュタットに潜入したリッケルト。目指すは旧城、その途中で出会ったのがビアンカとロッテだった。ロッテの実家の宿屋に宿泊し、ビアンカとも仲良くなるが、目的である旧城に潜入。そして発見した白き魔女の秘密。その証拠を持ち帰る途中に近衛に見つかり、ビアンカに撃たれて絶命するリッケルト。ビアンカもまさかの展開に呆然とするしかなかった。リッケルトに証拠を託されたローレンツもまた、近衛に狙撃され死亡する。証拠は謎の住民に引き継がれ…
一方、ブリタニアでは仮面舞踏会が開かれ、フィーネとイゼッタが外で踊ろうとしたところに現れたベルクマン(なぜお前がここにいる?)と謎の少女。謎の少女はイゼッタの唇を奪い、口を切らせて血を吸う。その瞬間、謎の少女は白目を剥き気を失う。
イゼッタの力を知ったアメリカ…アトランタ合衆国ではこの戦争に本格参戦を決定した。それはゲルマニアとともに、脅威となってきたエイルシュタットも撃ち滅ぼすために…

後半の伏線を張った回でした。ゲールの魔女は何なんだろう?人工物?となると、イゼッタを捕まえていたのはイゼッタの魔力を抽出するためだったのか?
アトランタの本悪参戦で戦局ががらりと変わるんだろうな。エイルシュタットはどうなってしまうのか…。
なんだか悲しい結末待っているのではないかとハラハラします。ED物悲しいし…{/netabare}

9話…展開急変、あぁ…ヤバい…
{netabare}ブリタニアの会談から3ヶ月、包囲網が築かれつつあり、ゲールの動きが鈍くなっていました。イゼッタは世界から注目されるようになり、エイルシュタットも束の間の休息感に浸っていました。
そこから一転、ゲールが西を囮に東から攻めてきました。イゼッタは新兵器とともに向かいますが、打ち込んだミサイルが何者かに撃退されてしまいます。なんと、ゲールが送り込んだのは魔女。しかも、伝説の白き魔女(のクローン)なのです。クローン技術使ってきやがった! 伝説の白き魔女はイゼッタに止めよう説得しますが、フィーネのために戦うと言う。イゼッタは白き魔女と戦うけど、魔法使える場所なのに墜落、白き魔女はアンチ魔法の道具使えるものと思われます。敗れたイゼッタは鎖に吊るされ…
イゼッタの敗北により、空ががら空きとなり、ゲールはエイルシュタットに突入。首都がぼろぼろ…

急展開でした。どうなるのか気になって仕方ありません。いちおう、これまでの伏線を回収しつつ、次の展開に入ってきてますが、一気に重い展開になってしまいました。白き魔女の過去に何があったのか、戦争はどうなるのか、イゼッタはどうなってしまうのか…。

これ、一期で終わるのかな? どうせなら丁寧に描いてほしいので、二期までいかないかな? このままだと半端になってしまう気がします。面白いだけに、丁寧にいってほしいです。{/netabare}

10話…絶望か、希望か、どっちに進む?
{netabare}イゼッタが捕らえられ、エイルシュタットは首都が陥落。イゼッタを命がけで救うエイルシュタットの兵士たち。イゼッタはなんとか救われ、首脳陣たちが避難した防空壕兼秘密基地で療養。
そのころ、ゲルマニアはゾフィーの力を使い、ブリタニアに大量のミサイルを撃ち込み、ロンドン…ロンデニアを木っ端微塵に。ゾフィーがゲルマニアの兵器として確立したことにより、ベルクマンがお役ごめん。ほぼ捨てられて状況に。ゾフィーの量産化が図られ、さらにはどう見ても「核爆弾」を開発したゲルマニア。もはや怖いものなしとばかりに各国に講和の条件を突きつけ、さらには東の大国ソ連…ヴォルガ連邦と不可侵条約結んで(当然表面だけ、侵攻する気満々)、最後はアメリカ…アトランタを攻める気でいる。

ジークから白き魔女の秘密が語られ、その力の源になっている魔石の半分を見せられたイゼッタは…で次週。

フィーネがその先をどうするのかを迷い、イゼッタは姫を助ける決意は変わらない。どう転んでも魔石を使うんだろうね…となると、イゼッタの命は…。
ゲルマニアの先も見えてきたようです。二次大戦をトレースしているので、ゲルマニアは連合国から逆襲され、首都陥落、皇帝自殺(もしくは暗殺)という全体の流れなんでしょう。しかし、イゼッタ対ゾフィーの決着はどうなることやら…なんとかイゼッタが生き残れる決着にならないだろうか…イゼッタがあまりにもけなげ過ぎて、見ていると切なくなるんだよね…{/netabare}

11話…そういう展開になるよね…
{netabare}秘密の基地がゲール軍に発見され、急襲される。フィーネは投降を覚悟し、絶体絶命のピンチ。そこに魔法を使って救出するイゼッタ。魔石の片割れを使い、魔法を使えるようになったのだ。それはつまり、命を削ること。フィーネが弱気になっているのを檄するイゼッタ。フィーネも覚悟を決めて最後まで戦うことに。
ゲール軍に付いてきたベルクマン。ベルクマンは自分が生き残るためにゲールの情報を伝えた。その内容は国の終末を意味し、それを阻止する必要があり、フィーネとイゼッタは最後の決戦に向かう。

かなりすっ飛ばしましてつじつま合わせがスゴいのですがが、内容は濃かった回でした。ベルクマンとジークの会話が良かったです。
えっ?もう終わり?…やっぱり一期では短い…イゼッタ、生き残って幸せな結末になってほしい…。{/netabare}

12話(最終回)…「地球のみんな!ちょっとずつ元気を分けてくれ!」
{netabare}ゾフィーとイゼッタの最終決戦はこんな感じでした。
ゲールが主催する会談に向かうフィーネ一行に立ちはだかるバスラー。これを振り切り会場へ向かうが、その途中、ジークが倒れる。彼が最後に観たのは眼鏡君の幻だった…。
一方、ゾフィーとイゼッタの最終決戦は魔石の力を全解放した激しいものとなる。二人は信頼する者のために戦い、一方は裏切られ絶望し、一方は最後まで信じ抜くことで戦った。ゾフィーがイゼッタとの戦いから離れられないことに、ゲールの部隊はミサイルを発射する、クローンの力を使って。
ゲールと諸国の会談に現れたフィーネ。フィーネはイゼッタがゾフィーと戦っていることを伝え、終息させると宣言する。しかし、魔女が残ると同じことになると憂慮する首脳たち。それに対しフィーネは言う、すべての魔力をこの世から無くすと。これはイゼッタからの提案だった。
イゼッタはすべての力を使い、この世にある魔力の全てを吸い上げる。ゾフィーの魔力もゾフィーのクローンの魔力も、ミサイルに搭載された爆弾の魔力も…。
これによってゲールの力は弱まり、大戦の流れも変わり、3年後にはゲールが敗れる。フィーネはとある森にあるコテージを訪ねる。そこには成長したロッテに車イスを押される赤い髪の女性が待っていた。

終わっちゃった…どんな終わり方するかと思ったら、あるあるな感じでした。イゼッタが全てを背負い、最悪をを除去する。よくある。生きていたことを示唆する終わり、あるある。
ゾフィーが救われなかったのは可哀想かな。最後に何かしら笑顔にできるシーンがあってもよかったように感じます。{/netabare}

第二次世界大戦をトレースしたこの物語。キャラは本当に良かったです。イゼッタは最後の最後までブレませんでした。とにかくフィーネのために戦い、やり遂げました。綺麗な衣装着てボロボロになるイゼッタの姿は切なかったです。フィーネは小国ではあるが国王として苦労と悩みを抱えながらも国のために戦いました。エイルシュタットの幹部、ゲールの幹部、それぞれ曲者揃いだけど個性強くてそれが絡んで物語を盛り上げました。

ストーリーは12話でギリギリまとめた感じは否めません。世界観が大きいのに、こじんまりとテンプレのようなまとめ方です。これだけのキャラと内容なら二期とは言いません、せめて5話くらい余裕があったらもっといい作品になったと思います。映像は好きでした。特に戦闘の場面は滑らかで迫力ありました。

魔女と王女の世界を変えるための戦い。戦争をモチーフにしてますが、人間の物語が強くなってます。期待分のものは見れたように思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 53

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

西暦1940年…そして少女たちは、世界に挑む。

この作品は亜細亜堂さんの制作したオリジナルアニメだったみたいですね。
正直存じ上げない会社だったのでwikiでググってみたところ、制作元請の下で制作に協力する体制で制作に参画するケースが多い会社みたいです。
この会社が元請として入ったのは、直近では「北斗の拳 イチゴ味」が該当するようです。
でもはやみんと東山さんが出演される事を知り、早々に視聴を決めていた作品でした。

物語は第2次世界大戦時のヨーロッパのような世界を舞台としています。
ゲルマニア帝国は、欧州の中でも大国で圧倒的軍事力をによって周辺諸国の支配に乗り出します。
そしてそれは辺境の小国であるエイルシュタット公国も例外ではありませんでした。
欧州全域を舞台に激しい火蓋が切っておとされ…物語が動いていきます。

エイルシュタット公国の第一皇女であるフィーネは、ゲルマニアと敵対する隣国の要人と会談するため秘密裡に動いていました。
そんな激動の真っただ中…それぞれ敵国の囚われの身となっていたフィーネと…この作品の主人公であるイゼッタが劇的な出会いを果たし…物語が動いていきます。

この作品…枝葉を取り除いて幹だけを見ると、主人公であるイゼッタと、イゼッタの友人でエイルシュタット公国の第一皇女であるフィーネの…二人の物語だったと思います。

1話での出会い…本当は再会で、前に二人が会ったのはどちらも幼かった頃…
でもその頃には、現在のフィーネの下地は出来上がっていました。
大切な国と国民を守るためには、自分の身を厭わない強さです。
持って生まれた資質…といっても過言では無いと思います。

イゼッタの脳裏に焼き付いているのは、両手を広げて自分を守ってくれている幼いお姫様の姿…
ふと気づくと、目の前の状況はまるで昔をフラッシュバックしているかのよう…
きっとここで会うべくして出会った2人なんだと思います。

あの時と一緒…何度だってお前を守ってやる…
あの時は守って貰ってばかりだった…だから今度こそ私が絶対に姫様を守る…
お互いがお互いを思い合う気持ちが随所に感じられるんです…

イゼッタは魔女一族の末裔です。イゼッタは手に触れたモノは自在に操れる魔力を持っていますが、これは本来人が持ちえない力…だからイゼッタはこれまで力を隠しながら暮らしてきました。
これは一族の掟でもある絶対遵守事項…

だからイゼッタは人前で魔力を使う事は絶対しない…そんな女の子でしたが、フィーネが困っているとなると話は別です。
ゲルマニアの猛攻によりエイルシュタットは、選択肢が殆ど無くなってきています。
選択肢が無くなるという事は、それほそのまま国の敗北に直結するのです。

姫様が…国民が笑って明日に迎えるならと…禁忌を冒すのを厭わないイゼッタ…
本当は苦しい時こそフィーネが国民にかけてあげたい言葉があるのをイゼッタは知っています…
でもそんな状況を作れなかったフィーネは自分を不甲斐無いと責めるんです…
次期大公として背負わなければならない荷物は、フィーネにはまだ重すぎるのかもしれません。
でも自分の立場をわきまえたフィーネは国民に対してどこまでも真摯…
そんなフィーネだからイゼッタも心が動かされたんだと思います。

でもイゼッタの申し出を二つ返事で了承するようなフィーネではありません。
何故なら自分の命令によって、イゼッタを最も危険な最前線に送り出す事になる訳ですから…
いつ命に重大な危機が訪れるかもしれない最前線…大切な友人に「死んでくれ」と言っているようなものです。
だから一度は申し出を拒否はするものの…2度目は拒否できないのがフィーネなんです。
だって、イゼッタが最前線に赴かないとそこで苦しい思いをするのは同じエイルシュタットの大切な民なんですから…
只のお涙頂戴的物語ではなく、頭首の聡明さが垣間見えたところでもあったと思います。

数あるフィーネの命令の中で…やはり物語終盤のイゼッタへの命令が一番我が身を切られる思いをしたのではないでしょうか…
そう…イゼッタがフィーネにお願いする時って…いつも笑ってるんですよね…
一片の曇りのない本心からのお願いをしているんです…
この二人のやり取りには何度も目頭が熱くなりました。

だから後戻りのできない崖っ淵での最後の勝負…一筋の光を見てフィーネが号泣するのも納得です。
こうなる事は分かっていたし予見もしていた…けれど、想像と実際とでは雲泥の差がありますよね…
本当に悲しい時って…きっと人目を憚る事なんてできないんだと思います
こんな二人の絆の物語…こう書いてしまうと軽いですが中身のギッシリ詰まった重厚な物語の上で展開される二人の立ち回りの気になる方は、是非本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、AKINO with bless4さんの「cross the line」
エンディングテーマは、May'nさんの「光ある場所へ」
どちらも物語の重厚さを支えた素晴らしい曲だったと思います。
これもアニソンBEST10行き決定です。

1クール12話の作品でした。
この作品の様な終わり方…大好きです。
世の中は絶望と悲しみだけで出来ている訳じゃない…そんな気持ちを持つ事ができました。
物語もしっかり纏まっていたと思います。しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 37
ネタバレ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争+魔女=?(絶賛レベルではないですがまあまあ面白かった)

原作なしのオリジナルTVアニメ作品。

W主人公二人(公女フィーネと魔女イゼッタ)の名前を合わせると、タイトルの『終末のイゼッタ』になる(?)といういきなりのタイトルネタ回収…。
(真面目なドイツ語のタイトル "Izetta, Die Letzte Hexe" は「最後の魔女、イゼッタ」の意味。"fine" はイタリア語での「最後」の意味なので本気にしないでくださいね…。)

話の設定としては、現実に似ているっぽい架空の歴史を舞台とする『GOSICK』方式ですが、年代は『GOSICK』よりも後で第二次世界大戦相当の時代が舞台です。似たような設定の『ストライクウィッチーズ』よりはリアル寄りな感じ。

国の名前はぼかしてあるけど、モデルとしている国はまあ普通にわかる。

エイルシュタット(フィーネの故郷)= リヒテンシュタイン
ゲルマニア帝国 = ドイツ第三帝国(あえて「第三帝国」表記(笑))
ブリタニア = イギリス
テルミドール = フランス
ウェストリア = スイス
リヴォニア = ポーランド

ゲルマニアがリヴォニアに電撃侵攻して同盟国のブリタニアとテルミドールが参戦することで欧州大戦となったという経緯もほぼ史実通り。

ゲルマニアの使用している兵器も当時のドイツ軍が使用していたものがモデルになっているようですね。

そしてエイルシュタットでは、ドイツ語が話されているっぽい。そして史実のリヒテンシュタインとはきっと異なる過程を経て{netabare}ゲルマニアによる占領を免れて{/netabare}終戦を迎えます。

{netabare}ドイツ語タイトルの方がストーリーとマッチしている気がするけど、軽いネタばれ感。{/netabare}

なお、作中登場兵器の実戦投入時期は史実と若干のズレがある模様。それを細かく気にするのか、あるいは戦史自体が異なっているから気にしてもしょうがないと考えるかで視聴者の軍事面の描写に関する評価は別れるかも。

ちなみに私は「戦史自体が異なる」派かなあ。あと、フィーネとイゼッタの関係をあえて性的なものに見えるように演出している感があるのも賛否別れるかなあ…。

音楽については、特に劇中音楽はかなり良かったと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 62

69.3 4 戦争で軍隊なアニメランキング4位
戦場のヴァルキュリア(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (668)
3860人が棚に入れました
時は征暦1935年。ヨーロッパ大陸は東西の二つの大国に分断されていた。
鉱物資源・ラグナイトをめぐり勢力争いを広げる専制君主国家「東ヨーロッパ帝国連合(通称・帝国)」と、王政を廃した共和国の連邦国家「大西洋連邦機構(通称・連邦)」の両国がついに開戦する。
争いは、武装中立を国是とする小国・ガリア公国へも飛び火し、国境の町・ブルールで出会った少女アリシアと青年ウェルキンは、「必ず故郷へ戻る」ことを誓い、義勇軍への入隊を決意する。

声優・キャラクター
千葉進歩、井上麻里奈、櫻井孝宏、桑島法子、皆川純子、乃村健次、田中敦子、福山潤、大原さやか、大塚明夫、大塚周夫

DEISU さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

戦闘だけじゃない神アニメ。

ストーリーが面白く一く話見たら止まらなくなりました。
そして戦闘では戦略や戦い方が色々あって次の戦闘はどんな風に戦うのかなとワクワク出来ます。

まぁちょっと主人公専用の戦車の性能が著しく高く。
無敵だろ?と最初は思っていましたがあとあとものすごい性能の兵器が出てきてバランスが取れた気がします。

あまり言ってはいけないと思いますが。
人種により迫害を受けるシーンが自分的にはちょっとムカつきました。(アリシアが正規軍に移動する時などの)
ですがそのシーンのお陰で、
(連れ戻そうとするのかな?どう行動するのかな?)
と次の話への興味も沸かせてくれたので+-0ですね^^;

そして戦闘だけだと思っていましたが。
恋愛の方にも力が入っており、かなりリアルに恋愛を描いているなと自分的には思いました。
恋愛系を見たいと言う方でも楽しめるレベルだと思います。

物語で色々な出来事が起こり見ている自分も色々と考えさせられます。
考えさせられるアニメだからこそ感動もあり涙もあり・・・
見終わったあとに名残惜しさがこみ上げてきてもう一度見ようかなとも思いました。

かなり面白いアニメでした。
色々と納得がいかない時もあるけど最後まで見てもらえると幸いです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

優男に期待し過ぎた。

見たのは結構前。
期待したのは画像の優男で、雰囲気、台詞、危機へ冷静な対処、司令官、
~の英雄絡み、考え方、上官にしれっとした顔で言う態度、取る戦術とか、
おそらく銀英のヤンがモデルだと判断したんだけど、検索で調べてみたら
やっぱりそう思ってる人は結構いた。多分間違いない

帝国の福山マクシミリアンは銀英のラインハルト・・ってか福山が万能
声優過ぎて、ちょっと動画見直してたけどかなり良いキャラ

優男に期待しまくったせいで、思ったより活躍しないのが凄い残念だった
記憶がある。もっと格好良く知的に派手にやって欲しかった・・
あと画像みたいな関係になるには、ちょっと話足りなくね?とか思った


だから作品はアリシアとセルベリアと、あと福山のキャラ用品かな
あまり出番なくても美味しいキャラは結構いる。美形も美形じゃないのも
とにかく数は多い。腐用品としても結構優秀な作品かも。

銀英のパクりで良いからコードギアス並に仕上げて欲しかったなー。
作画はかなり良い、というか好きな質で、キャラも良いからあとは脚本が・
あ、これは良いド無能 と 美形の能登もいるね。

20話以降はもう戦術とか戦略とかあんまり関係ないんで、
これ評判悪いけどさ、俺はこーゆー展開アリだなw途中まで楽しませて
くれてたら何の文句も無かった。てか、色々パクりすぎだろこれww


シリーズ構成(脚本&脚本監督)が・・横手 美智子

代表作・は、聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編、げんしけん、侵略!イカ娘

ああ、なんか妙に納得した。


ストーリー以外は評価できる作品。やっぱりキャラ用品だな

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6
ネタバレ

吉鷹望夢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最近では、本当に珍しくなってしまった恋愛ファンタジー

 この作品を観ようと思ったきっかけは、最近発売の発表されたゲーム「戦場のヴァルキュリア リマスター」が理由です。ゲームの「戦場のヴァルキュリア」はとても評判がよく、気になってアニメ版を観ることにしました。正直全く期待はしていなかったのですが、思いの外とても面白く完走してしまいました。{netabare}物語評価は☆5.0にしていますが、これは気持ちです。確かに、とても面白かったのですが単調であり壮大な故に説明しきれてない部分が多くある作品です。なので、実際のところは☆3.5~4.0といったところでしょう。ですが、26話で「しっかり物語を終わらせられた」と言う点では評価できます。{/netabare}
 最近では、珍しくなってしまった「恋愛ファンタジーもの」。少し言い方を変えて「純愛ファンタジーもの」だったとも言える本作。最近の流行りだから仕方がないのですが、普通の「恋愛ファンタジー」よりも「ハーレムファンタジー」が多くなっているなか本作は僕の好きな「恋愛ファンタジー」だったので観ててとても気持ちが良かったです。
 ゲーム原作と言うこともあり、一歩引いてしまう人がいるかもしれません。しかし、本作はゲーム原作アニメの中でもとても良くできている方だと思います。{netabare}でも、仕方がないのかも知れませんが、ゲームでは描かれていた事や説明が省かれている事があるそうです。原作をプレイしてない僕でさえそれは感じました。ゲームはとてもボリュームの有るものが多いですし26話でまとめるのは難しかったのだと思います。本作は、原作の設定に重心をおいたと言うよりは人間ドラマに重心をおいたのだと思います。まあ、物語を確り終わらせることが出来ただけ良かったと思いますが。
 もっと詳しいことを知りたければゲームをやれって感じの漂う作品でしたが、そうさせてくれるだけの魅力は十分あると思います。点数的には70点~78点位ですかね。見る価値はあると思います。{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

86.1 5 戦争で軍隊なアニメランキング5位
劇場版「幼女戦記」(アニメ映画)

2019年2月8日
★★★★★ 4.1 (480)
2518人が棚に入れました
統一暦1926年。ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる、帝国軍第二〇三航空魔導大隊は、南方大陸にて共和国軍残党を相手取る戦役を征す。凱旋休暇を期待していた彼らだが、本国で待ち受けていたのは、参謀本部の特命であった。曰く、『連邦国境付近にて、大規模動員の兆しあり』。新たな巨人の目覚めを前に、なりふり構わぬ帝国軍は、自ずと戦果を拡大してゆく……時を同じく、連邦内部に連合王国主導の多国籍義勇軍が足を踏み入れる。敵の敵は、親愛なる友。国家理性に導かれ、数奇な運命をたどる彼らの中には、一人の少女がいた。メアリー・スー准尉。父を殺した帝国に対する正義を求め、彼女は銃を取る。

声優・キャラクター
悠木碧、早見沙織、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠、飛田展男、濱野大輝、笠間淳、林大地、小林裕介、土師孝也、小柳良寛、高岡瓶々、森川智之、福島潤、田村睦心、戸松遥、チョー、稲垣隆史

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

メアリー・スーがメアリー・スーを名乗る限りメアリー・スーたるのであれば改めてメアリー・スーとは何なのか模索してみた

Arcadia投稿の小説が原作のラノベアニメとして2017年冬にテレビシリーズが全12話放映されたのも記憶に新しい異世界転生ファンタジー×架空戦記モノの直接的な続編


狡猾な性格のサラリーマンが逆恨みが原因で死亡
不神信者が故に神=存在Xの怒りを買い、魔法が実在し世界大戦を控えたヨーロッパに似た異世界に金髪碧眼の幼女「ターニャ・デグレチャフ」として転生させられる
ターニャは不可避の大戦を前に無力な幼女のまま死ぬわけにもいかず、自ら志願兵として戦線へ打って出る
ターニャの思惑は溢れ出る魔力と機知に富んだ頭脳と平滑流暢な弁舌で部下達の士気と戦果を上げ、出世してから安全な後方任務に就くことだった
ターニャの活躍で属する“帝国”は“協商連合”や“共和国”との戦いには順調に勝利を収めていく
が、そんな矢先に帝国へ牙を向いたのは徹底した共産主義を掲げる大国の“連邦”であり、ターニャと部下達もその戦線へ送られることとなる
理不尽さを感じていたターニャだったが、徹底的に嫌悪していた共産主義者への憤りをぶつけるべく、連邦の政治的面子を徹底的に破壊する【連邦首都襲撃】を立案する
そんな前代未聞の作戦を目撃したのが、ターニャ達を苦しめたあのアンソン・スーの愛娘にして、アンソンの死をきっかけに義勇兵に志願した「メアリー・スー」だった…


と、いうわけで今作が題材にしてるのは人類史上もっとも悲惨な戦争として著名な“独ソ戦”であることは明らか
さらに原作ではどうなのかよく存じませんがテレビアニメ版では極力オミットされていた政治や思想や宗教感の対立が物語の構造上、強く押し出された一作にもなっており、架空戦記モノでありながら立派な戦争映画に仕上がっています


そもそも戦争という非生産的な行いに対して否定的な立場であるターニャでしたが、今作中では共産主義者=コミーを徹底的に批判、罵っており、その感情的な動機で作戦を進めた結果、皮肉にも戦争が泥沼化するキッカケを自ら作ってしまうことになります
映画の冒頭でシューゲルは戦争を加速させるのは“感情”だと言っていますが、ターニャはコミュニストアレルギーという個人的な“感情”で連邦首都を破壊します
さらにこの後のクライマックス“感情”を爆発させて戦う敵に対して冷静さを取り戻したターニャが“感情”を廃して戦えば勝てることに気付くのが面白い
まずココが一番目の観どころとなるでしょう


そして今作、遂にターニャにとって最大の障壁となる“この世界で最強の魔導師=メアリー・スー”がとうとう戦線に登場することとなるのです


テレビシリーズでは群像劇を彩る、戦線とは別の国に生きるサブヒロインの一人…ぐらいにしか思ってませんでしたが全く持って迂闊でした;
そもそもメアリー・スーという名前の時点で気付くべきでしたが、この娘は【実質的にこの世界における真の主人公】と言ってもいいかもしれません


実はメアリー・スーという呼称そのものが英語文学圏、特に二次創作界隈において本家本元のキャラクターを食ってしまいかねない、<THE 厨二病設定なチートキャラ>を揶揄する隠語として機能しています
そして同時にメアリー・スーとは作者の願望の自己投影である、と常に批判に晒される、言うなれば“痛いキャラ”のことを指すのです
具体的には極端に若く、劇中のどのキャラよりも秀でており、孤軍奮闘の大活躍の後に、その死に皆が涙する…というのがテンプレートです


今作のメアリー・スーは父を愛し、祖国を愛し、慈愛に溢れ、何より信心深く神を愛したことで神=存在Xから愛された者なのです
で、あるがゆえ今作世界中では桁外れの魔力と加護を行使することが出来るのです
観る前は『ガルパン』ぐらいのアクションシーケンスを期待してたのですが、メアリー・スーが戦線に登場してから『ガンダム』か『魔法科高校の劣等生』が始まったのかとすら思いました
その圧倒的パワーで亡き父の仇であるターニャを執拗に追い詰め、彼女が思うところの【正義】の名の下にターニャを討ち取らんとし鬼気迫る表情と戸松遥渾身の芝居で襲いくるシーケンスは背筋凍る圧巻の迫力です


王道で行けば残忍で冷酷なターニャこそがヒールで、父の仇を取ろうとするメアリー・スーがヒーローなのでしょう
だからメアリー・スーは“実質的に主人公”なのです


とwこwろwがw


このメアリー・スーはやっぱり主人公のなりそこないかもしれないのですw
ターニャに固執する身勝手さ、歳相応の思慮の浅はかさ、政治や戦略への無配慮、直情的な独断専攻などが目立って描かれ、ターニャと相対的に全く持って知性を感じない【劇中最大最強最低最悪のバカ】であることは明白


『オーバーロード』や『ゴブリンスレイヤー』といった昨今のラノベ原作アニメを見渡すと、このようなメアリー・スー的なポジションのキャラをあえて登場させ、イキって出て来たは良いがバカをみたあげく散々酷い目にあってから死ぬ、という展開がトレンドなのは間違いないでしょう


たぶんこーゆーのを流行らせてしまったのは『ガンダムSEED DESTINY』が一因だと思います


逆に『サイコパスSS1』では明らかにこのシリーズのメアリー・スーとして登場した霜月美佳を、これが上手く成長する姿を描いたことでヒロイックな作品に軌道修正したのが印象的でした
メアリー・スーはぶっ殺すのがトレンドかもしれないが、あえてコレを一段階上にレベルアップさせてやるのも選択肢というわけです


さて今作のメアリー・スーそのものですが、こうもあからさまにメアリー・スーを名乗る以上、今後はその有り余る力で散々ターニャを追い掛け回した挙句、最後の最後でターニャに勝利を収めるか、一矢報いてから盛大な死を遂げてもらうと大変個人的には望む展開であります(笑)


正直とても面白い映画ではあったものの、当初あまりレビュ執筆には乗り気ではなかったのです
が、三日三晩メアリー・スーのことが頭から離れず、なんとかしてオイラのこのバカ野郎愛を記したい
と、こうしてキーボードの前に座った次第であります


まあクライマックス、数で勝る連邦があの戦線から手を引いた理由がほとんど描かれてなかったのが不満なのですが、それに付けてもメアリー・スーの装備する演算宝珠がまさかのスキー板で“アニメ史上初じゃないか?と思うほど丁寧にスキーのエアトリックで戦う姿が描かれた”のには思わず感無量でした
この時期の楽しみはFISの中継観戦か雪山アクティビティと相場が決まってますから(お
ですからその辺はもはやプラマイゼロといったところですよ
是非このシリーズの続きを、というかメアリー・スーの行く末をオイラはゆっくり眺めたいと願っております


1回目は新宿のEJアニメシアター(旧角川シネマ新宿)で観たのですが、2回目は立川シネマシティのシネマツーcスタジオの「幼女の皮を被った極上(化け物)音響上映」で鑑賞
岩浪音響監督も絶賛の太鼓判を押すほどの仕上がりで、それもそのはず
魔導士が飛ぶ度に強烈に歪んだ低音がサラウンドでうねりを効かせて飛び交いまくるし、貫通術式が放たれる度にそれはそれは凄まじい破裂音を浴びせられます
これまでの爆音上映の類の中でも1,2を争うのではないかという、ちょっと他の映画では体感出来ない音でしたね


3回目観ました
立川シネマシティ、シネマツーaスタジオでの極上爆音上映「限定魔導爆音上映」です
これで確信しましたが間違いなくオイラが今まで観てきた全ての映画の中で最も音圧が強く、尚且つそれがずっと続く映画が今作ですね
ティゲンホーフ戦線での大砲の炸裂音の連続、ターニャとメアリーの空中戦での歪んでうねる低音、そして戦闘機の地響きのようなエンジン音
このようなデカくて歪んだ音がずっと続く映画ってのは今作以外には無いでしょう
少なくてもアニメとしては世界的に見ても唯一無二だと思います
是非とも劇場で、可能であれば岩浪音響監督がオススメする劇場でご覧になって欲しい


4回目の鑑賞はイオンシネマ幕張新都心の8番スクリーン
幼女の皮を被った ULTIRA(化け物)9.1ch
ULTIRAとはイオンシネマの独自規格でIMAX程でないものの、他のスクリーンに比べ非常に大きいシルバースクリーンとDolbyATMOSにも対応した高品質な音響設備を持ったイオンシネマとしては最高峰のスクリーンです
これに近いのがTOHOシネマズの独自規格のTCXですね
まず画面なんですがこれは3D上映に対応する為のシルバースクリーンってことで若干色合いがくすんで見えます
正直これに関しては致し方ない
で、音響面ですがウーファーがスクリーン下で剥き出しになっているせいか、やや低音が強めに感じます
そして9.1ch仕様の恩恵を最も強く感じる(通常は5.1ch)のは背面スピーカーから台詞が聴こえてくるような場面です
具体的には第二〇三航空魔導大隊のモブ兵士達がざわめくようなカットや、モスコー襲撃の際にヴィーシャが公共放送をジャックした時など、後ろから聴こえてくるセリフがハッキリと聴こえました
細かいセリフを聴き取り方には最もオススメ出来るスクリーンですね


5回目の鑑賞はユナイテッドシネマ豊洲の4DX
劇中、空中を漂っているシークエンスが多いので結構な割合で座席モーションがフワフワと揺れていることが多いのと風がずっと靡いてるのも多かったです
冒頭のメインタイトルバックで泡による降雪の表現があったのには笑いましたw
宝珠が発動するたびにストロボによる眩い光が入るのもカッコよかったです
爆炎に呼応するスモークの演出はやたら濃い目でしたね
ユナイテッド豊洲は特にアナウンスしてませんでしたがこれはシネマサンシャイン平和島が言うところの所謂「効果マシマシ上映」に相当すると思いました
ロリヤが唾を飛ばすシークエンスで水飛沫を期待してたのですがソレは無かったです(笑)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 28

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なんでこーなった!

原作未読 1時間45分

TV版の「幼女戦記」の続きです。先にTV版を観ることをオススメします。

次々と最前線の戦場を駆け巡る(駆け巡らされる)異世界から転生させられた少女ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる帝国軍第二〇三航空魔導大隊のお話。

今回は、TV版で因縁が出来たある少女とのお話がメインとなっています。

TV版と同じく調子に乗ったところもあり、夢の後方勤務とはならず大部分が戦場でのお話でバトルシーン満載でした。

バトルシーンは大画面と音響で映画ならではの大迫力です。

ターニャの禍々しい顔芸も健在ですw 観ていると幼女という感じは全然しなくなりますねw

まだまだ続きがありそうです。次回があるのならばTVに戻ってほしいですね。

EDは、ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐役の悠木碧さんが歌う「Los! Los! Los!」とTV版のOPを歌うMYTH & ROIDさんの新曲でした。

最後に、TV版と同じで自業自得な面が多かったですねw

投稿 : 2024/12/28
♥ : 41
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

妖怪がヨーロッパを徘徊している――共産主義と幼女という妖怪が

PVでも披露された狂気を孕んだ“幼女”の挑発的なダンスに
まんまと映画館へとおびき出された私でしたがw
毒素たっぷりで、とっても楽しい劇場鑑賞でした♪

凄惨な近代戦に、魔法や爆撃機が飛び交う空中戦。
“幼女”ことターニャ・デグレチャフ少佐の
含蓄ある毒舌や顔芸も交えた独演にプレゼン。
あとは{netabare}国歌斉唱とかw{/netabare}
さらには各所に配置された大きくて、脆くて、良く爆発する
オブジェクトの手助けもあって、
各要素の劇場スクリーンでの最大化効果は期待以上でした。

あくまで本シリーズのブラックジョークが楽しめる方限定ですが、
ファンならば是非、映画館で毒酒に酔いしれることをオススメします。


思えば我々の世界における、先の大戦では、
原爆、ホロコーストと多発したジェノサイドの影に隠れがちですが、
独ソ戦もまた語り継がねばならない惨劇でしょう。
ファシズムVS共産主義。人類史上屈指の殺戮数と収容所数を誇る両独裁体制の直接対決。
虐殺、粛清を統計上の数値と割り切って人材を浪費し続ける国家同士による阿鼻叫喚の戦場。

元々、戦争など非合理的な破壊と殺戮と冷ややかに見る“幼女”ターニャ。
デグレチャフ少佐に置かれましては、
本人の出世と保身、何より安全な後方任務を実現するためにも、
歴史的教訓も生かして、この世界の「連邦」との戦いは
できるだけ穏便に済むよう尽力して欲しい所。

ですが、自由を愛する者として、
神こと“存在X”に対する憎悪と復讐に匹敵するくらい、
共産主義へのアレルギーが激しいターニャ。
“コミー”に嫌がさせをしたいと言う反共の欲求は抑えがたく、
後に禍根を残しまくるであろう見せ場を次々に披露w
結果、泥沼化した東部戦線は控え目に言って地獄wどうしてこうなった(笑)

合理的な近代人を気取りながら、感情が判断に影響した故に、ドツボに嵌っていく……。
この“幼女”やっぱりどこか可愛いらしいですw

こうした個人的感情が客観的な戦局判断に優越するケースは他でも頻発。
ターニャ自身もまた、他人の感情にさらされ、運命を掻き乱されることに。
本作ではかねてよりターニャに復讐心を向けて来た件の少女だけでなく、
さらなる厄介者にも粘着される羽目に……。
{netabare}ロリコンの“同志”が戦局を左右する歴史的瞬間を目撃して、私も背筋に悪寒が走りましたw{/netabare}

妖怪・共産主義に対する皮肉もスパイシーで病みつきになりますw
例えば、{netabare}最前線の断末魔にも似た悲報が、上層部には朗報として到達する共産官僚組織の腐敗とか。
敵前逃亡者はその場で粛清とか。畑の農産物出荷みたいに兵士をつぎ込む人海戦術とか。
自国の魔導師は邪魔な学者や知識人みたいに収容所に送っちゃったとか(笑){/netabare}


鑑賞後は狂宴の続きをせがみたくなる。
好きな人にとっては満足度も中毒性も高い劇薬ムービーです♪

投稿 : 2024/12/28
♥ : 36

86.2 6 戦争で軍隊なアニメランキング6位
ヨルムンガンド PERFECT ORDER(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1797)
9868人が棚に入れました
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎むようになった元少年兵ヨナは、ひょんな事から若き女性武器商人ココ・ヘクマティアルと、彼女が率いる私兵達と共に世界中を旅する事になるのであった……。

声優・キャラクター
伊藤静、田村睦心、石塚運昇、大原さやか、乃村健次、小西克幸、四宮豪、勝沼紀義、羽多野渉、箭内仁、豊口めぐみ、松風雅也、冬馬由美、奈良徹、小清水亜美、加藤沙織、磯部勉、久川綾
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

<最終回まで視聴完了> ヨルムンガンド計画の全貌を知った上でみつめる世界はどう見えるのだろう

原作は未読だけれど、1期から視聴してきた。
この作品を観るとき、銃撃戦にワクワクしてしまう気持ちと同時に
いとも簡単に人が殺されていくことに対しての麻痺に恐怖を感じ
ちょっと複雑な想いに駆られる。

両親を戦争で亡くし、武器に深い憎しみを抱きながらも
武器商人であるココたちと行動をともにし、自分と彼女達の身を守るヨナ少年の
心境にはまるで及ばないにしても、少し理解した気持ちにはなれる。

兵器や武器は人を殺す道具であると同時に、身を守るものでもある。
兵器や武器は憎しみを生む道具であると同時に、
一部の平和は保たれているという現状。
無抵抗ではやられてしまうだけなのだ。
だから戦うしかない。
生きるために。後世のために。
だから兵器や武器は作られ続け、それを売る人がいて使う人がいる。
だったら・・本当の平和はいつやってくるのだろう?
ココが言う世界平和とは?そう思って最終回までを見届けた。
彼女の考えに賛否は分かれるかもしれないが、僕は概ね共感できた。
もしそれが実現したとして、いったい誰が実現させるかで
世界は大きく変わってしまう恐れはあるけれど、
少なくとも武器を持つ戦争はなくなるのだろう。
しかし同時にそれは、武器に変わる新たな戦法でしかなく
この地球に人間が生きている限り、その危険は続くのかもしれない。

ミリタリー的なものが好物な自分にとって、もしかしたら永遠のテーマかも。
リアルな銃声や映像に心躍らせつつも、単純にカッコいい!と喜ぶだけじゃ
なんだか不謹慎な気持ちになり、綺麗ごとでもなく、
この想いを追求したくて「戦う作品」をついつい観ている自分がいる。

特にこの『ヨルムンガンド』はスケールの大きさや、リアルさが
演出や作画、脚本ともに際立って感じるのでなおさらなのだ。

今回の2期は、やたらドンパチやっていた1期に比べ
人間ドラマのほうを深く描いていたので、感情移入もハンパなかった。
とにかく、納得のいく良い最終回だった。
ちなみに、OPは相変わらずカッコいい曲なのだけれど
EDは正直、1期のほうが好みだったな~
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<8話(20話)の感想>

おぉ、ついに「ヨルムンガンド」動き出すのだね。
今回は女性陣の活躍が中心で、観てて楽しかった。
アマーリアさん鋭いし、寡黙なカレンさんクールだし
料亭?っぽい座敷でのミルボとカレンの殴り合いが始まったのに
無視して話し合いを続けるDrマイアミたちも可笑しい。
さてさて今後はぐんぐん山場になっていくのかな。
次週が待ち遠しいです。
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<7話(19話)の感想>

緊迫感の連続で、今回はすごく面白かった!
OPなしで始まったのに、あっという間に次回予告になってた。
銃撃戦以上に、人間の悪意と良心、計算高さや洞察力が
とても興味深かった。いいなぁ・・・ワイリのキャラ。
ヨナも冗談が言えるほどになって、随分と変わったよね。
冷静に考えれば、とんでもないことが起きているのに
ワクワクしてしまう・・・許してくり(苦笑)
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<6話(18話)の感想>

海ほたる懐かしい。って思ってられないほどの緊張感。
気づいたら握りこぶしになって身を乗り出してたし(汗)
後半、なんとも日本人らしいというかなんというか。
なかなか渋いまとめ方だったけれど、底知れぬ怖さがあるよね。
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<5話(17話)の感想>

舞台は日本に。
よく知った場所や建物が見れるのはなんだか嬉しいけど
ホテルでの血しぶき飛び散るドンパチ見ながら
「あらあらあらあら」と『ARIA』のアリシアさんみたいに
心の中でつぶやいてしまった。
でも今回は空港での飛行機の描き方、カメラワークが
すごく好みだったので特に嬉しかった!
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<4話(16話)の感想>

1期の1話の冒頭シーンが再び映し出された。
ヨナのいきさつを知り、これまでを見てきた今もう一度観ると本当にせつない。
{netabare}
かつて一緒にいて、今は日本で保護されている子ども達を
車越しにみつめるヨナのホッとした笑顔が、たまらなく泣けた。 {/netabare}
寡黙なヨナの気持ちを想うとき、いつも胸が締め付けられる。
そしてキャスパーがヨナに言った言葉が、どうにも引っかかって気になった。
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<3話(15話)の感想> 真実より事実

哀しかった。でも救われた部分もある。
{netabare}レナードの真実と事実。{/netabare}
ココ同様、事実を大切にしたいと思った。
いつも以上に深く、いつも以上にきめ細かく
ココの中にある憎しみ、怒り、そして哀しみを感じた回だった。
今回だけなのかな、EDもいつもと違っていた。
やなぎなぎの唄う「真実の羽根」がとてもせつなかった。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 70

log さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

屈指の名作、アニメ化後編

全11巻の漫画原作を2期分割でアニメ化した後編。
原作を尊重しその面白さを損なうことなく、より判りやすくアニメの利点である動きと音を実に上手く使っている。
センスの良いガンアクションは必見。

主人公である少年兵ヨナの視点を通した武器商人ココ・ヘクマティアルとその傭兵達の戦いは、登場人物全員のキャラがしっかり立ちガンガン状況が変化していく為、片時も目が離せない。
散りばめられた伏線も絶妙で、完結した暁には原作と同じく「何度だって見たい作品」になってくれることと思う。


今作PERFECT ORDERは全24話と予想される13話からのスタートなので、是非前期の1話から見て欲しい。
攻殻機動隊やカウボーイ・ビバップを愛好する人には満足を保証する作品だ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 20

銀兎の夢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

この面白さ~凄さ~格別

見る人によって大きく評価が分かれる作品かもしれないけど
女武器商人ココのブレない鉄の心と、まだうら若き女性としての心。そのスタビライザーとして存在するかの如くココの支えであり癒しであるヨナ
ラノベを適当にアニメ化して小銭を稼ぐのがスタンダードな昨今~これ程キチンとテーマに沿ってストーリーが紡がれてラストへと誘われる作品は残念ながら極僅か…
社会の成り立ち構造~裏表~光と闇、いかに現代が抱えている問題が、聖者を名乗る詐欺師の論法に基づいた、圧倒的暴力に支配されているのか~改めて考えさせられた。

現人類の抱える不変の難題に対する一つの回答を告げている点、そこに辿り着くまでの描き方~素晴らしいっす。大好きな作品です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11

73.8 7 戦争で軍隊なアニメランキング7位
最終兵器彼女(TVアニメ動画)

2002年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (761)
4696人が棚に入れました
北海道の田舎町で暮らすシュウジとちせ。
ちせは以前から興味を持っていたシュウジに度胸試しとして告白、そのぎこちない交際は交換日記から始まった。
そんなある日、謎の敵に札幌市が空襲される。攻撃から逃げるシュウジが見た物、それは腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽根を生やした兵器と化して敵と戦うちせの姿であった。
国籍不明の軍隊との戦争が激化していくにつれちせは兵器としての性能が向上していくが、故障をきっかけに肉体も精神も人間とは程遠いものとなってしまった。
二人のクラスメイトのアツシは、以前から想いを寄せていたアケミを守る為に自衛隊に入隊。戦場へ赴いていた。
TVアニメオリジナルエピソードで、ちせの親友四人組の一人のゆかりは自警団の白人兵狩りに参加。銃を持ってタケの仇を討つ為、山狩りへ向かう。
そんな中、アケミは大地震に巻き込まれて大怪我をし、シュウジの目の前で死んでしまう。歪んでいく日常。シュウジは再度姿を見せたちせを連れて町を出るが…。

声優・キャラクター
石母田史朗、折笠富美子、三木眞一郎、伊藤美紀

阿紫カービィ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

何もかもが曖昧でも 何もかも 正しい

鬱アニメとして
必ずあがるこの作品。


はるか前に、漫画で読んだのですが、

その頃の私は…心が爛れていたのでしょうか?(笑)
特に何も感じなかった…ので

ずっとスルーしてました。


縁あって視聴。

…びっくりしました。


ファンタジー(AI)、戦争、高校生の恋愛、生死観。


異なる要素が
巧く絡み合って、もうひとつの『現実』を見た気がします。

(某、東京大震災のアニメがありますが、この作品の方がよっぽどリアルだと感じました。)



どんどん兵器化していく、ちせちゃん。

その姿に
恐怖を感じてゆく、シュウジ。

その恐怖から逃れたいためか、他の女性に安息を求め、余計に罪悪を感じる、

誰にでもある、現実からの逃避、負の連鎖。



自分に
何ができるのか、何をしたら良いのか、解らず苦悩するシュウジ。


一方、親友のアツシは、『好きな人を護るため』軍に入ることを志願します。


その時
シュウジがアツシに言った言葉は、とても重く、心に残りました。

戦争は
死にに行くのではない、人を殺しにいく事だ…



恥ずかしながら私にはない考えだったので。



戦争で、震災で、最期をむかえる人達
無念を残して 涙を流しながら…



どうも、ひっかかったのは
ちせちゃんの親友の アケミの行動。

彼女はズルい と思う私は、間違ってるのかな?


私は
拗れた(?)女性の気持ちに鈍感なんですよ…



ラストに向かっての流れはとても好きでした。

最愛の人と
二人だけの生活。。憧れます。

ちせちゃんとシュウジの蜜月は
とても短く…切なくて切なくて。




観て本当に良かった。
一人でも多くの方に観て頂きたい作品です。

きっと何かを得られるはずです





観るきっかけをくれた、貴方に、感謝とお礼を。



ありがとう。



後日

原作読み直しました。
素晴らしい、の一言に尽きる!

ぜひ、原作も読んでください。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 48
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世界スケールの「主観体験」

原作既読。

バトル……ではなく、恋愛ものです。
世界観は地球規模と、とてつもなく大きいです。

それだけスケールの大きな話なのに、わかるのは、自分の恋人のことだけ。
それも断片的なものです。

何か大変なことが起こっているのはわかる。
いつの間にか、どこか遠く、見えないところで変わっていく恋人。
しかし主人公にできるのは、そんな彼女を見守り、声をかけ続けることだけ。

つまり、主人公が見えている世界≒視聴者が見えている世界、主人公ができること≒視聴者ができること、というわけです。

そういう「主観体験」ができるお話です。
そこが最終兵器彼女の最大の魅力だと思っています。


その魅力を引き出す替わりに捨てたのが、世界観の説明や事件の解決。
よく「セカイ系」とカテゴライズされますが、誰にもどうしようもない、ほとんど選択肢のない状況であるため、主人公や身の回りの人間の行動が世界の運命を左右する「セカイ系」とは少し違う気がします。

残された少ない時間の中で、少しずつはぐくんでいく、「純愛ストーリー」として捉えるのがいいのではないでしょうか。

したがって、大きくストーリーを追ったり謎を解明しようとするのではなく、シュウジ≒自分と、ヒロインちせ、サブキャラクターの感情変化に注目して視聴すると楽しめると思います。

正直、サブキャラクターも出さなくてよかった気がするんですが……そこは、視聴者の分身の一部だと考えましょう。

{netabare}
気になる結末。
最終的にどうなったのか、それは視聴者の想像におまかせといったところ……{netabare}と言いたいのですが、実は世界は滅びていないんです。
生き残った人々の話を描いた「スター★チャイルド」という読み切りの漫画が存在します。
「地球はもうだめ」と言い切ったちせは、最後の最後まで、「かわいいけど……ノロい」だったんですね。{/netabare}
{/netabare}

……あ、実写映画版は正直全然違う話なので、原作やアニメと切り離して考えてください。

趣旨をはき違えている気がします。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 59

blackwolf さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

作画に少々不満点がありましたが、
見ているうちに気にならなくなりました。
ストーリーは非常に現実離れしていて主題はいまいちよくわかりませんが、内容自体は非常に面白かったです。
特に作品後半、脇役が次から次へと死んでいく描写は非常に写実的で心に響きました。
また、全般的に涙を誘う部分が多くありましたが、そこまで感動した部分はありませんでした。

因みにこの作品は実写映画化されています。
しかし作品が作品なので明らかにアニメより描写力が落ちています。
また、かなり内容が変わってしまっていて最後の大切なクライマックスの部分が大きく変更されていました。
少し残念です。
実写版はおすすめできません。

人の心の温かさ戦争の残酷さと同時に映画にはないアニメの描写力に気付いた作品でした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

72.3 8 戦争で軍隊なアニメランキング8位
魔弾の王と戦姫(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1018)
6453人が棚に入れました
中央から遠く離れた辺境の若き領主であるティグルヴルムド=ヴォルンは、
ある日、国王の命によって隣国との戦争に出向く。
敵の総大将は竜より超常の武具を与えられし七戦姫の一人、
エレオノーラ=ヴィルターリア。
弓使いの少年と銀髪の美しき戦姫が出会うとき、
後世まで語り継がれる《英雄》の伝説が幕を開ける!

声優・キャラクター
石川界人、戸松遥、上坂すみれ、井口裕香、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、小松未可子、小林ゆう、原田ひとみ、興津和幸、飯島肇、菅生隆之、木村良平、松本大、東地宏樹、小杉十郎太
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

千の声、万の夢を踏み越えていく英雄の物語

この作品も2014年のお気に入りの1つになりました。

特にOPの鈴木このみさんの「銀閃の風」は、とっても好きな曲で、この物語の勇壮さ、人のはかなさ、激しさを想像させてくれました。それにしても鈴木このみさんの声量、ほんとうに素晴らしいです!

私は歴史ものが好きで、特に馬がたくさん出て来る映画を見るのが好き。本作品では馬が走るシーンが結構あるんですけど、本物の馬が走るように細部にわたって動きがいいなあと思えます。opのエレンが馬上の人となって滑走するシーン、大好き。

馬ばかりではなく、英雄ですとアレキサンダー大王やジュリアス・シーザー、ハンニバル、そしてグスタフ・アドルフが好き。グスタフはスウェーデンを発展させた英雄ですが、その称号が「北方の獅子王」で、17歳で王様(ティグルやエレン、リュドミラもほぼ同じ年齢)となって、王妃の名前がエレオノーラ。ライバルがヴァレンシュタインという名前なんです。戦姫のエレンやヴァレンティナなど似たような名前だけど、2人は将来 {netabare}争うと思えることから、ちょっと驚きです。

ティグルとエレンとの出会はとても印象的。エレンを射殺しようとして失敗、捕虜になるのに、物語が進むにつれてかけがいのないパートナーになっていくのがとっても素敵。
でも、いっしょになって戦ったのは、エレンよりもリュドミラのほうが多かったみたい。戦争終結後にティグルとリュドミラが寄り添って寝てたし。
ティグルにとって、エレンは先生の立場みたい。 リュドミラはティグルととってもお似合いと思えたのは気のせいでしょうか。

戦争中心でお話が進むので、内容は人命軽視ですけど、中世の戦争っていろんな本を読んでもこんな感じだったと思うし、エレンに兵を借りたティグルが多くの兵の死者を出したことに謝罪するシーンもあったことから、これも許せるかなと思います。{/netabare}

不満だったのは、あまり時間がなかったこと。2期でやってほしかったと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 59

ビマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

★の数は原作評価

誰もが、あるいは作家が涙を流したくなるような原作を踏みにじった作品があると思います。

それがうちにとってはこれだー!(怒)
まぁあと百錬もですけど。

初見、戸松さんのOP曲に「カッコいいー」と痺れた感動も放送終了時には「…スン。」としてしまいました。いやいや、そんなはずはと2話を見ている途中で切りました。いや心の中で斬り捨ててました。
確かに原作に比べて物足りないと思う作品は多々ありますが、これは明らかに酷すぎる。
声優陣が豪華ですが声スキーの私も擁護できませんでしたよ。

この作品、コミカライズでこけたにも関わらずコミカライズのペースでアニメを進行したのが間違いなんですよね。
原作者もかなり腹ただしかったと思いますが、原作者側から自身の子供ともいえる作品を守る手段はないのでしょうか?私は出版業界の事情など知らないんですが正直この作品、原作ラノベは傑作の一つだと思っているのでアニメだけでこの作品が評価されるのは残念でしかたないです。

ホントにラノベは面白いですよ!興味ある人は是非たも読んで欲しいです。
アニメには触れません(笑)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 0
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

そうだ。これは意地だ

序盤 タイトルからして怪しい

中盤 工夫したのか

終盤 まぁまぁ

この話は弓の名手である領主が戦争によって敵国の捕虜になった話
ジャンルはバトル・戦争・魔剣・主人公最強・微恋愛・ハーレム
タイトルの時点で結構疑いましたよ。どうせ主人公最強バトルハーレム恋愛ものなんだろうなと。大丈夫かなと視聴始めたら、なんと予想していたジャンルでした。なんじゃそりゃ。まぁ「領主のオレが本国の戦争に負けて敵国の捕虜になったけど気づいたら敵国の王女に惚れられた件について」て題名だったら絶対クソアニメでしたがそれよりマシかな。ハーレムと書きましたが正直ハーレム要素は少なかったです。単純に主人公を尊敬(戦友認定)している女の子がおおいってだけです(多分)
そしてこれは戦争アニメです。なので戦闘シーンもありますが戦術シーンも必要になってきます。本来ならば相手が「何!?○○をしただと!?」的なこと(相手軍の伝令兵など)をやるのが妥当でしょう。しかし本作はチェス(っぽいやつ)の駒を使って戦術を描いています。なんとすべてそうです。そしてナレーション解説もあります。ちょっと淡泊な感じもしますが、斬新な工夫で面白かったです
内容です。序盤はやはり掴みが悪いです。中盤は戦術メインになってきます。終盤はいい感じにまとめようとしてますが実際はそんなにまとめられていません。なんやかんやで流されたといったほうが正しいでしょう
中盤から出てくるキャラが可愛い。{netabare}王女だったんですが。{/netabare}

監督・シリーズ構成・脚本は佐藤竜雄さん。らぐりんの総監督をされた方ですね
キャラデザは椛島洋介さん。キャラデザは二回目だそうです。ちなみにサブキャラデザはいとうまりこさん。ログホラのキャラデザをした方ですね
劇伴は横山克さん。機巧少女の劇伴を担当された方ですね。
アニメ制作はサテライトさん。創聖のアクエリオンやマクロスFを制作した方ですね

作画はちょっと荒かったかなという印象です。キャラデザは普通でしたが
opは坂井竜二さん作詞、鈴木ヤスヨシさん作編曲、鈴木このみさん歌唱の「銀閃の風」結構好きです
edはLINDENさん作詞、片山修志さん作編曲、原田ひとみさん歌唱の「Schwarzer Bogen」ドイツ語で黒弓の意があるそうです
声優さん、特にヴォルン伯爵役の石川界人さんは良かったです

総合評価 工夫が見られたがそれだけの作品

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11

64.0 9 戦争で軍隊なアニメランキング9位
Pumpkin Scissors パンプキン・シザーズ(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (216)
1343人が棚に入れました
停戦から三年を経た今も戦災という名の混乱が続く帝国。この戦災から帝国を復興させるため、専門課を軍隊内に設置した。それが陸軍情報部第3課(通称:陸情3課)及び実動小隊パンプキン・シザーズ。物語は、とある村にパンプキン・シザーズとして赴いたアリス・L・マルヴィン少尉と退役伍長ランデル・オーランドとの出会いから始まった。 
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「戦災復興」というテーマ

<2019/8/27初投稿>
原作未読。

以前より良い評判は聞くもなかなか機会がないなーと思ってたら、先日BS236で放送してくれました。

ワクワクしながら視聴。
期待のハードル上げすぎるとがっかりすることも多いのですが、本作は期待通りに楽しむことができました。


舞台は第一次大戦と第二次大戦の狭間のような架空の世界。

「帝国」と「フロスト共和国」による長期に渡る大戦の終結から三年後の帝国側でのお話です。

「戦災復興」を縦軸に
「国や軍部の歪み」を横軸とした
なかなか歯ごたえのある内容。

架空の国の戦後ですし、サイエンスファンタジー的な要素も少しあるのですが、復興の様子や人々の生活・仕事、軍隊や兵器、社会の仕組みなどの描写が細かく、現実に近いので没入しやすいと思います。


舞台となる帝国は皇帝を頂点とする厳然とした階級社会。
豪奢で堕落した生活を疑問にも思わない貴族たち。

その一方で被災した民衆はその日食べるものにも困る暮らしぶり。
常に貴族や軍部へ強い不満を持ちつつも、その階級差の高い壁にあきらめにも似た感情を抱き、鬱屈した日々を送っています。

二人の主人公アリス・L・マルヴィンとランデル・オーランドの所属する帝国陸軍情報部第3課、通称「陸情3課」の任務は「戦災復興」

陸情3課を創設した軍上層部の本音は「進まない復興に不満を抱く民衆へのエクスキューズ」、
つまりお飾りの「戦災復興」部隊として創設されたはずだったのですが・・・

陸情3課の面々はそうした軍上層部の思惑に囚われず、
軍や国や身分制度の壁といったさまざまな歪みに阻まれ、
戦災で被災した人々の生々しい心情とジレンマに葛藤しながらも、
戦災復興に真正面から向き合う。

本作の魅力は彼らのその「心意気」だと思います。

そんな魅力的な陸情3課の面々を紹介します。

◆アリス・L・マルヴィン少尉(隊長)
本作ヒロイン。
有力貴族マルヴィン家の次期当主。
戦災復興を使命として、貴族の義務=ノブレスオブリージュを心の底から信じて疑わず。
その直情的な言動はしばしば周囲を振り回すことも。
しかし、常に真正面から困難を受け止め、正々堂々と向き合うその姿には心の強さと爽やかさがあります。
金髪碧眼でスタイル良い美人。
でも色気はなし。
規律にはめちゃくちゃうるさい

◆ランデル・オーランド伍長
もう一人の主人公。
アリスの部下。
陸情3課では一番下っ端の新入り。
いたって穏やかで優しく平和主義、虫一匹殺せない。
その優しさと2mを超える巨躯は「独活の大木」「象さん」「朴念仁」といった感じ
でも実は元「901ATT隊(※)」隊員という出自から
腰に下げた青いランタンに火を灯すと非人間的なまでに攻撃的且つ強くなり、
そして大概重傷を負い、
最後は入院先のナースと尿瓶バトルまでがお約束。
アリスに依存気味。
猫好きで巨◯ン。

(※)「901Anti Tank Trooper隊」
{netabare} 戦中に設立された、非人道的な人体実験により改造強化された兵による部隊。
そのコンセプトは作中最強の兵器である戦車を歩兵で破壊すること。
クレイジーです。
901隊員は青いランタンを腰に下げ、火を灯すと(おそらく)暗示が発動して、痛みや恐怖を感じなくなり、敵に向かってただひたすら前進、攻撃する存在となります。{/netabare}
悲哀を含め浦沢直樹「MONSTER」に登場したグリマーさんを思い出しました。

◆オレルド准尉
金髪長身イケメンの女好きチャラ男キャラ。
軍内部から極秘情報を入手する際は、女口説いていろいろやってピロートークで。
と言いつつ、
実はメンタルもイケメン。
実は軍人としてもそこそこ腕が立つ。
実は喧嘩屋としてはかなり腕が立つ。
アリスがいない時は隊長の代わりに指揮を任されることも。

◆マーチス准尉
黒髪メガネキャラ枠。
頭脳派兼運転手。
見た目通り真面目だし規律にもうるさい方だけど、それよりも正義感が勝ることも多い。
オレルドと真逆の性格容姿だけど何だかんだ仲良し。
むっつりスケベ兼童貞疑惑あり。

◆リリ・ステッキン曹長
天然のドジっ子キャラ枠。
仕事はお茶汲みと軍用の伝令犬マーキュリー号のお世話と事務全般。
それでも階級はオーランドより上。
「一桁の足し算は間違えるくせに、帳簿の不正は一眼で見抜く」という謎スキルを持っている。

◆ハンクス大尉
3課の課長。
つまり一番偉い。
攻殻機動隊・公安9課の荒巻課長を昼行灯にしたような風貌。
曲者で切れ者の昼行灯。
チョーさんの声が合ってるんですよ、これが。

◆マーキュリー号上等兵
犬。
仕事は伝令(この世界は無線が無いようです)
ちょいちょい人を噛む。
頭からガブリ。
それで伍長待遇から降格させられたこともあるけど本人は気にしていない様子。
ゴールデンレトリバーかな。

テンプレキャラのオンパレードですが、それが心地良い。
キャラデザイン含め皆好きです。

また烈しいバトルシーンや兵器の描写などもかなり好み。

OP曲「蒼き炎」もかなり◎。
残酷な天使のテーゼ」でお馴染み高橋洋子さんが聴かせてくれています。


アニメはこれからが本番か?という盛り上がり手前の中途半端なところで終わってしまったのが残念です。

原作はまだ続いているそうなので、是非2期やって欲しいのだけど、アニメ放送からもう13年。
もう難しいんでしょうか。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 21
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

戦後の闇に漂う鬼火。陸軍情報部第3課!パンプキン・シザーズ!!

月刊少年マガジン連載、岩永亮太郎原作漫画のアニメ化。

国同士の大規模戦争が停戦を迎えてから、各地での復興支援をするために発足した、
“陸軍情報部第3課”の人物達を中心に描かれる、架空の世界での戦後を描くアニメ。

戦後で行き場所を失った兵士たちや、困窮や圧政などに苦しむ人民を中心に
物語が進んで行きます。
このアニメの最大の魅力・・それは、ダブル主人公の対比だと言えるかも知れません。

女性でありながら少尉という肩書を持ち、拝命十三貴族の“マルヴィン家”の公女である「アリス・L・マルヴィン」

そして・・かつて非公式部隊に所属していた、巨体に似合わない覇気の無さを持つ青年「ランデル・オーランド」

この主人公2人の光と闇、強さと弱さの対比が実に上手い作品です。

作中で扱われる兵器などが渋く、海外で人気が高いという事でも有名ですね。

原作がまだ続いていることもあり、アニメ化では兵器の緻密さや戦闘描写がメインの見どころ。
(まあ、詳しい方が不満がある部分も結構あって何箇所か語りぐさでもありますけど概ね良い出来)

近年だと幼女戦記が良い出来だったので、コッチ勧める前に幼女戦記観たほうがいい気もします。

約10年前の2006~2007年のアニメで、この辺りのアニメが今観て一番古さを感じる時期なのかも。

幼女戦記のようなジャンルが好きなら一見の価値ありかもですね。


・・んん??ちょっとまてよ??

ドアノッカー片手に戦車ぶちぬく伍長と、アリスの可愛さ観るアニメっすよね(笑)

ちょっと真面目すぎたわwスマンww ヒロインは伍長です(笑)

{netabare}
ビーム兵器音とたまにドアノッカーの長さ変わるのだけはやめちくり~w
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

その口からたれる云々の前と後にSirを付けろ!  Sir Yes Sir!!

面白かったよ(゜∀゜)
 
原作は読んだことがないけど、現在も連載中のようです(゜ω゜)
謎を解明しないまま終了したのは残念でした(´・ω・`)
原作の進行状況にもよるのでしょうが、ほとんどが投げっぱなしで終わっているので
OVAででもその辺りを整理してほしいですね(´・ω・`)
 
とは云え、十分に楽しめる作品でした ヽ(゜∀゜)ノ

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

56.3 10 戦争で軍隊なアニメランキング10位
ケイオスドラゴン 赤竜戦役(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (324)
1574人が棚に入れました
ドナティアと黄爛、覇権をかけて争うふたつの超大国の、冷戦によって引き裂かれた世界。
その睨み合いの只中で、独立を失った島国ニル・カムイ。
島の守護神たる<赤の竜>の異変をめぐって結成された混成調査隊のメンバーに、この島の運命は委ねられた!
ケイオスドラゴンの世界 世界を分かつのは、冷戦状態にあるふたつの大国。

一度は世界を征しながらも、いまでは衰退しつつある
軍事国家・ドナティア帝国。
もう一方は、かつては遅れをとったが、いまや旭日の極みにある黄爛国。
その中間地点には、世界の覇権をめぐって相争う大国の間で
翻弄され続けてきた島国――ニル・カムイが存在した。

声優・キャラクター
井上麻里奈、沢城みゆき、斉藤壮馬、内田真礼、石塚運昇、大塚芳忠、赤羽根健治、江口拓也、大川透、山寺宏一、古木のぞみ、渡辺はるか、照井春佳、中田譲治、藤原啓治、愛美、佐藤晴男、関智一、大原さやか、松井恵理子、白石涼子、田丸篤志

エアスケ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

秘めたる魅力は底知れず

1話を見たとき、切ろうかと思った。
2015夏アニメの中でもぶっちぎりでつまらなかった。
全く話が頭に入ってこず、視聴するのが苦痛だった。
だが2話3話と話が進んでいくのを見ているうちに、
アレ?これひょっとして相当面白いんじゃないか?と
思い始める。
その時点で7話まで放送されており、ちょうど中盤で
話を振り返るいい機会でもあったので、早速1話から
見返してみた。

「なんだこの神アニメは…たまげたなぁ」

気づけばこのアニメの全ての要素が好きになっていた。
つながれものとか岩巨人とかキャヴァリア騎士団とか。
魔剣・七殺天凌に魅せられた婁震華のように、自分も
ケイオスドラゴンの虜になった。

オススメは絶対にしませんが、もし興味があるのであれば
3周するぐらいの覚悟を持って臨んで下さい。

登場人物全員言えるようになっていれば、晴れて貴方も
混成調査隊の一員です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

84.2 11 戦争で軍隊なアニメランキング11位
オーバーロードⅢ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (836)
4463人が棚に入れました
TVアニメ第1期が2015年7月~9月に放送された第1期が「最凶ダークファンタジー」の名にふさわしい圧倒的なスケール感と、クオリティの高い映像に多くのファンを魅了、2017年には劇場版総集編(前編・後編)が公開。TVアニメ第2期「オーバーロードII」が2018年1月~4月にかけて放送された。「オーバーロードIII」は7月より放送開始。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、東山奈央、五十嵐裕美、小松未可子、沼倉愛美、瀬戸麻沙美、佐倉綾音、真堂圭、東地宏樹、楠見尚己、雨宮天、石井康嗣、安野希世乃、逢坂良太、白熊寛嗣、遊佐浩二、小清水亜美、斉藤貴美子、花守ゆみり、石上静香、富田美憂、嶋村侑、櫻井孝宏、土師孝也
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

本格的に世界征服へ?

原作未読。第1期、第2期は視聴済み。最終話まで視聴。

いよいよ、”ナザリックVS人間”の構図で物語が描かれます。
ナザリック(アインズ様)サイドに肩入れすれば、爽快なんですけど・・・。
人間サイドに肩入れしちゃうと、結構グロい作品かも知れないです。
{netabare}対フォーサイト戦や、対ガセフ戦{/netabare}など、少し心が痛みます。

オーバーロードのもう一つの魅力はコメディパート。
第1話の、アインズ様や守護者たちの日常は、かなり面白かったです。
それ以降も、デミウルゴスに対する、アインズ様の知ったかぶりとか、定番ネタも面白かったです。

第4期を期待して待ちたいと思います。



《以下、各話レビュー的何かです》
{netabare}
【第1話】
OP、EDが、いつもながら、とてもカッコいい。
OxTとMYTH&ROID、OPとEDの担当が1期、2期から入れ替わっている。
こういう変化は、ファンには格別の御褒美ですよね。

ナザリックの日常回。
さりげなく、第2期のおさらい。
さりげなく、新キャラ登場。
このさりげなさが、とても良い。

コメディ回であり、サービス回(?)でもある。
しかし、アインズ様の{netabare}入浴シーン{/netabare}って、需要ありますか?

【第2話】
相変わらずデミウルゴスに振り回されるアインズ様。
思わず声が出るほど、ウケた!

カルネ村編。
恐らく本編とは大きく関わらないであろう、カルネ村の日常が丁寧に描かれる。
第2期のリザードマン編とも通じる、丁寧な作風が嬉しい。

【第3話】
カルネ村編のつづき。
エンリの大変な一日。
そして、恐らく、アインズ様にとっても大変な一日(笑)。

いちいち説明がなくとも、エンリの背後でアインズ様が暗躍している様子がうかがえる。

ルプスレギナ。
エンリに絶妙なアドバイスとしたかと思えば・・・。

【第4話】
はい!ルプスレギナちゃん叱られました(笑)。
「ほうれんそう」は組織の基本ではありますけどね(笑)。

アインズ様はアウラを連れて、巨人と魔蛇のもとへ。
しょせん、ハムスケと同レベル。
結果はおのずと・・・。

【第5話】
巨人の群れがカルネ村を襲撃。
前話との繋がりから、アインズ様の指示を受けた魔蛇が、陰で糸を引いていることは容易に想像が出来る。
ルプスレギナちゃんも無事にテストをクリア。

エンリとネム、ンフィは、アインズ様の招待でナザリックへ招かれる。
甘味に目覚めたエンリが可愛い!

【第6話】
捕らわれのデスナイトから始まる、バハルズ帝國編。
皇帝役は櫻井孝宏さん。
パンドラズ・アクター役の宮野真守さんの時も思ったけど、有名声優さんの贅沢使いは人気作ならでは。

デミウルゴスの提案を受け入れ、アインズ様も動く。
冒険者とは異なる組織。ワーカー。
フォーサイト。
この後の話の中心になるんだろうな。

【第7話】
ワーカーたちがナザリック地下大墳墓に、盗掘目的で忍び込む。
いうまでもなく、これはアインズ様たちの企て。
次々と排除されるワーカー。

恐怖公の声優さんは神谷浩史さん。豪華声優の贅沢使い。これも人気作ならではですね。

ガゼフに匹敵するともいわれる天才剣士・エルヤーがハムスケに一蹴される。
三人のエルフの奴隷に見捨てられた末路は惨めでした。

【第8話】
この回は純粋に面白かったですね。

{netabare}アインズの「仲間」というキーワードからフォーサイトのリーダー・ヘッケランが導き出した答え・・・。
『ナザリック地下大墳墓にいるアインズに宜しく』
一見、間違っていない。
しかし、第1期から視聴している視聴者なら分かりますよね?
{netabare}至高の四十一人のメンバーなら「アインズ」ではなく「モモンガ」と呼ぶ。
守護者なら「アインズ様」と呼ぶ。{/netabare}
仲間の名を語った嘘にアインズ様が激怒するのも無理はない。

クレマンティーヌ戦と同様、はじめは戦士として戦うアインズ様。
理由は、{netabare}恐らくあの首輪{/netabare}?

次にマジックキャスターとしての力を見せつけるアインズ様。
アインズ様が魔力探知阻害の指輪を外した途端、アルシェが嘔吐。

『タッチオブアンデス』
超位階魔法保有者のアインズ様にとっては恐らく下位の魔法。
だけど、フォーサイトの面々には目にしたことのない高位の魔法?

イミーナを庇い犠牲になったヘッケラン。
自らの命と引き換えにアルシェを逃がすよう懇願するロバーデイクとイミーナ。
そこでアインズが導き出した答えは・・・。
{netabare}シャルティアに対して『苦痛なく慈悲深く殺せ』と。
「そこのどこに慈悲があるというのですか!」
『教えてやろう。このナザリックにおいて死は、これ以上の苦痛を与えられないという意味で慈悲である』{/netabare}
ひえ~っ!
まあ、実験材料にされたり、拷問を受けたりetc・・・。
そんなナザリックでは、苦痛の伴わない死は慈悲なのかも知れない(笑)。

アルシェとエントマの{netabare}声優さん{/netabare}が同じ理由がここにあったんですね。

Cパート。ドラゴンとともにアウラとマーレが王宮を襲撃。
まず先に相手に手を出させておいて、それを口実に、後から相手の本陣に乗り込んで、相手を屈服させる。{/netabare}

【第9話】
ジルクニフにとっては恐怖の一日だったでしょうね。
{netabare}居城に乗り込んでこられたら、目の前で大量殺戮。
ナザリックに呼びつけられたら、デスナイトの出迎え。
玉座を間を一望しただけで把握できるであろう、圧倒的な財力と武力。{/netabare}

ジルクニフ一同が帰った後の玉座の間のくだりは、とても面白かった。
アインズ様の心の叫びと守護者たちの過大評価!
これぞオーバーロードの真骨頂!

ラストの演出はとても良かった。
アインズ様の圧倒的な魔力を目の当たりにした{netabare}フールーダの{/netabare}声の上ずり方。
興奮と歓喜が否応なしに伝わってくる。
{netabare}フールーダの方を見向きもせずに前を通り過ぎるジルクニフとそれを見送るフールーダ。{/netabare}
言葉が無くても、お互いに察し合ったことが伝わってくる。


【第10話】
王国と帝国の戦争が近づく。

レエブン公は第2期ぶりですね。

第1王子のおバカぶりが笑える。

【第11話】
エンリ将軍が誕生し、第1王子のおバカな行動が、笑えない事態を巻き起こす回。
そもそも、情報収集に行くだけなのに、{netabare}5000人もの{/netabare}兵士を引き連れて行けばどうなるのか?
情報収集すらまともにできないおバカぶり。

数で押し切ろうとしたら、逆に数で押し込まれて、撤退・・・。
おバカ丸出し・・・。

アインズ様が動揺するさまも面白い回でした。

【第12話】
アインズ様の超位階魔法に王国サイドも帝国サイドも圧倒される回。

ところで、アインズ様が言っていた、『3人いや4人の殺してはいけない人』って誰と誰なんですかね?
{netabare}クライムとガゼフは決定でしょうね。
クライムには、ラナー王女から目立つ鎧を身に着けるように指示がありましたからね。
これは、デミウルゴス辺りからの入れ知恵でしょうね。
大勢の中で間違えて殺されないように、目立つ鎧を身に着けろ、と。
ガセフも、この後アインズ様からスカウトされましたからね。
まず間違いないでしょうね。{/netabare}
残りの2人は、今、戦場にいるのか?いないのか?で意見が分かれちゃうかもしれないですね。
今、戦場にいる場合なら{netabare}国王とレエブン公かな?{/netabare}
今、戦場にいないとすれば、{netabare}ラナー王女とザナック第2王子かな?{/netabare}

【第13話】
{netabare}アインズ様を殺せるほどの武器の存在。{/netabare}
シャルティアの精神支配のくだり以来の重要な話となりそう。

パンドラズ・モモン登場(笑)。
{netabare}『トウッ』って・・・。{/netabare}
思わず{netabare}『お前』{/netabare}って言っちゃった、アルベドが可愛い。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 61

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

4期以降ってまさか2期円盤の売上次第とか無いよね?よね?

オーバーロード2のク◯の産毛にもならない物語は2期目6話締めで上等。それ以降を3期の物語と絡めたらもっと色々できたんじゃないの?これ!な物語。



戻った!戻った!やっと進んだアインズロード。そしてオーバーロード2の1クール無駄遣いは本物だった!このオーバーロード3で2の存在感って放送時間1話分もあるか無いか分からん程度。一体オーバーロード2って何だったんだろうね。分割2クールにするからダメになるんだよ、本当に勘弁してよね~!
ってな感じで成り行きで進んでしまう世界制覇や世界の謎の解明。っていっても何も解明されてないか少なくとも時間の変動というか世界の変動を感じられるだろう。

しかし食べ物の作画ひっどくなったね。元々絵がキレイな会社じゃないから期待はしてなかったがこれはなかなかの・・・。マッドハウスってもう少し丁寧な会社かと思ってたが2期の駄作具合と3期の所々ある片手間作画&3DCGの雑さはかなり痛々しい。物語自体は1期も3期も良い構成だとは思うんだけど。


ちょっと売れちゃったらすぐパンクしちゃうって中小企業の悲しい性というか、残念だなぁ。ってかアニメ業界に世間で言う大企業ってないのか。
とにもかくにもアニメで追いかけておくれ、マッドハウスさまぁ~!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 29

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

主役はあくまで…そうだったな! そんな感じを受けてしまう作品

安心安定の面白さ。とはいえ、理不尽極まりない話しも多分にあり、好きな人は好きだし、苦手な人は苦手だろうと思います。

3期はカルネ村とかガゼフとか、1期を見てないと繋がりが分からない話が中心です。また、ナザリックがいよいよ表に出てくるという、分岐点みたいなものでした。にしても、アインズ様の考えの及ばない上を行くデミウルゴスにあたふたするアインズ様が相変わらず滑稽。

理不尽極まりないと言いましたが、遺跡探索隊討伐はもはや虐殺とでも言いたくなるような、そんな残酷な話です。どう感じるかは見た人の感性に頼るしかないでしょう。また、ガゼフの話はガゼフという人の良さが際立ち、退場はもったいない…。

続き、気になります。ここまできたら先も、そう思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31

63.6 12 戦争で軍隊なアニメランキング12位
ブレイク ブレイド(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (462)
2783人が棚に入れました
化石燃料が採れないクルゾン大陸では、人々は石英に命令を与えることで動力源や熱源にしてて暮らしていた。この力は「魔力」と呼ばれほとんどの人々が持っていたが、ライガット・アローは生まれつき魔力を持っていなかった。そのため、能なしと呼ばれ続けてきたが、あるとき、地中から発掘されたゴゥレム(魔動巨兵)「デルフィング」は魔力を持たないライガットでなければ動かすことができなかった。折しも、ライガットの暮らすクリシュナは隣国アテネスとの戦争に臨んでおり、親友であり国王のホズル、同じく旧友で王妃のシギュンを助けるため、ライガットはデルフィングを駆り、戦いに身を投じることになる。

声優・キャラクター
保志総一朗、斎藤千和、中村悠一、神谷浩史、花澤香菜、井上麻里奈、鳥海浩輔、白石稔、河相智哉、菅原正志、緒方賢一、葛城七穂、柳沢真由美、浅野真澄、中井和哉、寺島拓篤、白石涼子、土師孝也、喜多村英梨、林和良、宝亀克寿、ささきのぞみ、井上喜久子

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

勿体ない

原作:漫画 未読

全12話

ジャンル:ロボットアクションファンタジー

劇場版:第一章~第六章まで 未視聴


感想

作画は奇麗ですね。

戦闘シーンは、凄くリアルで迫力ありました。
結構死人がでるので、手に汗握る緊張感もあります。
けど、なんだろう?
キャラに感情移入しにくい。

原作読んでる知人に聴いたら、9巻分だったかな?(違ってたらすみません)
それを12話に詰め込んでるから、端折り過ぎてて見せられてる感じ。
主要部分をダイジェストで纏めてる感じかな~。
場面がころころ変わり過ぎだし、展開早すぎる。

キャラ同志の関係性や、立場、過去の出来事等が理解できないまま進むし、重要人物とか簡単に死んでるし・・・(これから!って言うキャラとかが)
正直ついていけない。

これ、2クール×2クールの48話で製作してくれたら、すっごく良い作品になるんじゃないかな~?
って思いました。

もしかしたらこのTV版って、原作紹介アニメなのかもね。
面白く感じたらコミック買ってね!みたいな ^^;
それか、原作ファン向け的な作品なのかな?
まぁ、そんな事ないと思うけど、こんな風に思わせる作品、最近多いですよね!
(2期あるのか解らない、投げっぱなしの作品とか!)

自分としては、ここ数年、毎期放送されるアニメ作品の数が多くなってて、全部観たいけど、現実 時間がなくて観れないから、切らなくちゃいけない訳で・・・
なので、できればアニメ化する作品は、人気がある原作が、終わりそうになったらしてくれればいいな~っと思います。

それか、せめて原作が10巻くらいまで出て、ちゃんと原作通りに製作して、上手く奇麗に〆て欲しいです。

だから、この「ブレイク ブレイド」勿体なかった気がします。


原作ファンならいいかもですが、知らない人にはあまりおススメできないですね。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 55

たにぐー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

久々に、熱くなったよ、、、

1話を観た感じは、なんかありきたりなお話になりそうで特に面白くなるとも思わなかったし、とりあえず全然ワケわかんなかった。
でも、見続けてたら、俺、こういうロボットアニメ好きだなって思いました。

とある拍子に、今まで田畑を耕すしかしてこなかった主人公ライガットが古代のロボットデルフィングに乗ることになります。
そうすると、当然ロボットなんか動かしたことのないライガットの操縦はかなり大雑把な感じになってしまいます。
なので、動きはでたらめです。でも、そのでたらめな動きが個人的にはかなり好みでした!

もちろん、実践経験もないど素人なので、戦場にでても計算して戦うことが出来ず、とりあえず、敵を倒せばいいんだろ的な感じで後先考えず突っ込みます。それがいいんです!
その、ライガットのでたらめな操縦と、デルフィングのこの世界ではありえない機能性がマッチして、久々にロボットアニメでこんなにも熱くなれました。

とある話で、デルフィングに乗ったライガットが敵に向かって一直線に突進するシーンがあったんですが、そこが一番興奮しましたね。
デルフィングに向かってプレスガンを連射する敵、それでも止まらないデルフィング、そして衝突し吹き飛ぶ敵、飛び散る破片、、、ヤバイです!興奮しすぎて鳥肌がたちました!

終わってみればけっこう面白かったです!
ジルグもかっこ良かった!
クレオには驚いたな、、、あれでそれはなしでしょさすがにw
作画もきれいだったと思います!
ストーリーは正直理解できていない部分もありましたが個人的には良作です!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22

うっきー星人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

バトルシーンかっこ良すぎてチビるw

【総評Sランク】
S:特別好きなアニメ A:かなり良い B:なかなか良い C:普通 D:微妙 E:くそ

ロボットアニメで一番戦闘がカッコイイアニメは何ですか?と聞かれた時、俺がオススメしたいのは絶対これ!
レーザーぶっぱ系ロボではなく主に接近戦、格闘戦重視ですが、
そこがリアルで良いし、戦闘に物理的なというか空気の「重さ」を感じる
スピード感もあるんだがそれ以上にパワー感を感じるアニメ

作画、音楽ともに最高で鉄と鉄のぶつかり合う感じがたまらず興奮します
鉄血のオルフェンズの戦闘シーンが好きな人に合うと思う、雰囲気はそれに近いタイプだから
特に全身重鎧なタイプで突進するライガットVSゼス戦と、ジルグの無双シーンが印象的でした
ジルグの戦闘なんてボロボロの機体を極限まで使いこなして容赦なく敵を虐殺していく様がヤバイし、
華麗に銃弾を交わすシーン、折れた足の骨で操縦部をブッ刺すシーンなんかは惚れそうですわ!!

ストーリーは人間関係の描写と心理描写が上手いと思ったなあ
敵であろうと殺したくないという自分の甘さのせいで死んでしまった人へのやりきれない罪悪感
唯一理解し合えた親友と戦わなければならない心境、
特に恋愛描写なんかはリアルで結構面白く、
シギュンとライガットなんか素直になれず切ないスレ違い方しちゃってて親友にNTRれちゃってますが、
逆にNTR返しそうな雰囲気もあって、この「友達を裏切れないが恋愛感情にも嘘をつけない」感じがたまらん
誰にでも過去に素直になれなかった事ってあるだろうしこのジレンマは結構経験してると思う

でもライガットVSジルグのシーンには特に納得がいかなかった
ライガットは稼働時間的にあそこに留まるしかなかったんだろうが味方同士そんなことしてる場合か?とw
それでもドラマ部分も素晴らしくマイナス部分よりプラス部分の方が大きく評価できるアニメと思います

主人公も最初は無能タイプかと思いきや、おまいらの大好きな最強系に近い
だからNTRアレルギーなんか発症してないでそういうのが好きなおまいらも観ろよな!!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

70.6 13 戦争で軍隊なアニメランキング13位
銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (281)
876人が棚に入れました
数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”という2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。 この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返されてきた。長らく戦争を続ける両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。(銀河英雄伝説公式ポータルサイトより)

声優・キャラクター
宮野真守、鈴村健一、梅原裕一郎、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、中村悠一、川島得愛、三木眞一郎、石塚運昇、水内清光、藤原貴弘、楠見尚己、竹内良太、ふくまつ進紗、目黒光祐、櫻井トオル、畠中祐、小野友樹、下山吉光

森可成 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ヤン・ウェンリー中将風にしてみた

「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅 」を
どう考えるか、ねえ。

私は「銀河英雄伝説」とは
敢えて別のアプローチを
選んだことは正しいと考えているよ。

「銀河英雄伝説」を名作、傑作と呼ぶ人が
多いよね。
私もその通りだと思うけど、
何より一番相応しい称号は力作だと思うんだ。

原作に徹底的に準拠して、
出来る限りのシーン、セリフを拾った。

うん、
その通りだよ、グリーンヒル大尉。

あんなことはそうそうできるもんじゃない。
それに全く同じもので映像がキレイなだけ
では余り意味がないんじゃないかな。

私は銀河英雄伝説に関するキャラデザインは
道原かつみ先生の漫画が好きだけど、
「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅 」の
キャラデザインはそれに次ぐと思っている。

声がどうしても耐えられないという人
もいるけど、そういう人は脳内で旧ボイスを
補完できるんじゃないかな。

ああ、ユリアン紅茶ありがとう。
うん、(ブランデーの)いい香りだ。

群像劇という面を薄めて、
戦争活劇に近づけたのは
決して間違いじゃない。

尺の問題もあるし、
あのフルCGの宇宙戦を
見せられたら、
胸が熱くならないかい。

あのシーンがない、
あのセリフがない、
とは私も思ったけど
それだけで評価をつけるのは
少し極端だと思うんだ。

思い入れがある作品だからこそ、
色んなアプローチを受け入れて欲しい、
と私は思うね。

私たちは憂国騎士団の様に
なってはいけないってことさ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

観終わったと言っていいものか…

続きは劇場で…なので途中までの評価ですが、
まあ、旧作に比べて軽いですよね。

でも、リメイクの方針としては的外れでもないと思います。
原作にあるラインハルトのセリフにも
{netabare}「私に学ぼうと思うな。私の模倣は誰にもできぬ。かえって有害になる。だが、ヤン・ウェンリーのような男に学べば、すくなくとも愚将にはならずにすむだろう」{/netabare}
とあります。

まあ、模倣かどうかは個人の主観に寄るでしょうが、フルコースのディナーに定評のあったお店がランチメニューを提供し始めたくらいの気持ちで観れば良いのでは無いでしょうか。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

銀英伝の入門編としてまずまず使えそう

旧作の方は『本伝』だけで110話、『外伝』が52話、併せて162話という超長編なうえ、30年近く前の作品ということで、クラッシックを多用した音楽は印象的ですが作画・演出面からも、おいそれとは人に視聴をお薦めできない代物ですが、それが現代のアニメ技術でリメイクされる・・・ということで多少の期待を持って視聴してみました。

◆総評

事前情報では、旧作で描かれたエピソードが色々と省略されてシナリオが薄くなっている、ということも聞いていたのですが・・・
実際に視聴してみると、旧作の第14話まで(※アムリッツア星域会戦の直前まで)を、新作では第12話までにまとめた・・・ということで、さほど気になるエピソードの欠落もなかったのですが?(※私は数年前に初めて『銀英伝』旧作の本伝と劇場版を見終えた“にわか”なので、本作のディープなファンの方々とは新作の見え方が多少違ってしまっているのかも知れません・・・)
とにかくこの新作を一周した直後の率直な感想としては、タイトルに書いた通り「なかなか良くできた『銀英伝』の入門編」という割と肯定的な評価となりました。
今後公開される劇場版三部作にも期待しています。


◆制作情報
{netabare}
原作小説       田中芳樹
監修         らいとすたっふ
監督         多田俊介
助監督        森山悠二郎
シリーズ構成     高木登
キャラクターデザイン 菊地洋子、寺岡巌、津島桂
音楽         橋本しん、井上泰久
アニメーション制作  Production I.G{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== 銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅 (2018年4-6月) =========
{netabare}
第1話 永遠の夜の中で ★ 同盟軍の3方向包囲作戦を逆手に取った各個撃破戦法成功(ラインハルト上級大将)、敵将の声明、中央突破と罠
第2話 アスターテ会戦 ★★ ヤン准将の同盟軍指揮権代行、蛇の絡み合い、両軍撤収、ヤンへの入電、ラインハルト元帥昇進
第3話 常勝の天才 ★ ※作品世界説明回1(銀河帝国と自由惑星同盟の成立経緯、両者の百年戦争、主人公とサポート役の個人事情、主人公の野心)
第4話 不敗の魔術師 ★ ※作品世界説明回2(主人公の好敵手の個人事情、エル・ファシルの英雄、親友ジャン・ロベールの婚約者) 
第5話 第十三艦隊誕生 ☆ 扇動政治家トリューニヒトとジェシカの詰問、憂国騎士団のヤン弾劾、ヤン少将昇進・艦隊司令官任命・イゼルローン要塞攻略命令
第6話 イゼルローン攻略(前編) ★ ヤンの幕僚招集、ローゼンリッター連隊長シェーンコップへの作戦依頼、作戦開始 
第7話 イゼルローン攻略(後編) ★ シェーンコップ活躍・要塞司令部制圧、帝国守備艦隊旗艦轟沈、フェザーン自治領の蠢動
第8話 カストロプ動乱 ★★ キルヒアイス少将の将器(叛乱惑星の迅速な鎮圧)、オーベルシュタイン大佐帰参 ※本作ならではの見所のある回
第9話 それぞれの星 ☆ 退役希望叶わず(ヤン)、民主共和政体の迷走(選挙目当ての開戦決定)、ジェシカの反戦・反政府演説
第10話 幕間狂言 ☆ 同盟の大艦隊派遣(フォーク准将立案)とヤンの懸念、ラインハルトの迎撃作戦(オーベルシュタイン立案)
第11話 死線(前編) ★ 帝国軍の撤退・焦土作戦、同盟軍の補給限界(ヤンの戦略的撤退具申)・占領地の暴動発生、帝国軍の大反攻開始
第12話 死線(後編) ★ キルヒアイスの同盟軍補給艦隊撃滅、同盟軍派遣艦隊の敗勢・アムリッツァ星系への撤収{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)7、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「Binary Star」
ED 「WISH」


=========== 銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 (2019年(予定)) ========

※三部作(予定)
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価

投稿 : 2024/12/28
♥ : 20

64.6 14 戦争で軍隊なアニメランキング14位
プランダラ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (288)
1001人が棚に入れました
「廃棄戦争」と呼ばれた未曾有の大戦後の世界、アルシア。そこは、強者が弱者から自らの存在を示す「数字(カウント)」を奪い取る、弱肉強食の世界。そんな世界で、2人は出逢う。仮面で素性を隠しながらも、エッチなことが大好きで、弱き者たちのために太刀を振るう青年・リヒトー。母の遺言を頼りに「伝説の撃墜王」を探して旅をする、健気でひたむきな少女・陽菜。2人の出逢いをきっかけに、「数字」がすべてを支配する世界の謎が、少しずつ明らかになっていく---。

声優・キャラクター
中島ヨシキ、本泉莉奈、小澤亜李、市川蒼、梅原裕一郎、伊藤静、悠木碧

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

すべてを奪え。≪数字≫も、≪世界≫も…。

この作品の原作は未読ですが、水無月すう先生の作品ということで視聴を楽しみにしていた作品です。
水無月すう先生の作品と言えば「そらのおとしもの」が有名ですよね。
何となく気になって水無月すう先生の公式HPを覗いてみたら、「そらのおとしもの」の6年後の物語がコミックスになっていました。
元通りの生活に戻ってから6年後の世界…一体どうなっているんでしょうね^^

思わず脱線してしまいましたが、「そらのおとしもの」は私のお気に入りの棚序列15位の作品なんです。
その先生の次回作と聞けば気にならない訳はありません。
期待値MAXで視聴に臨みましたよ。


「廃棄戦争」と呼ばれた未曾有の大戦後の世界、アルシア。
そこは、強者が弱者から自らの存在を示す「数字カウント」を奪い取る、弱肉強食の世界。

そんな世界で、2人は出逢う。
仮面で素性を隠しながらも、エッチなことが大好きで、弱き者たちのために太刀を振るう青年・リヒトー。
母の遺言を頼りに「伝説の撃墜王」を探して旅をする、健気でひたむきな少女・陽菜。

2人の出逢いをきっかけに、
「数字カウント」がすべてを支配する世界の謎が、少しずつ明らかになっていく---

「そらのおとしもの」の水無月すうがおくる、
渾身のヒロイックアクションファンタジー開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

最終回の様相からも、きっとアニメ2クール終了時点では、物語の序盤なのではないでしょうか。
少なくてもリヒトーらが進むべき道は明確になりましたが、正直未だ分からないことだらけですからね。
だから、現時点で物語の良し悪しを判断するのは少し尚早な気がするので、そこは保留にしておきたいと思います。

数字に支配された世界…
自らの星を懸けて争う星奪戦…
数字のカウントがゼロになったらアビス送り…

途中からこの設定にあまり意味が無いような気がしてきましたが、少なくても物語序盤におけるこの設定がもたらす効果は十分にあったと思います。

そしてカウントは自らの努力で加算できるという設定も大きなポイントでした。
元々人の持って生まれたカウントがどの程度かは分かりませんが、どれだけ努力してきたかは分かりましたから…

この作品のもう一つの魅力は、登場するヒロインが可愛いだけじゃなく、とても直向きで一途なんですよね。
本泉莉奈さん演じるメインヒロインの陽菜ちゃんを筆頭に、亜李ちゃん演じるリィンちゃんに伊藤静さん演じるナナさんの共通項として括れる個性です。
そう、これは単なる個性の筈なんですが、一貫して微塵のブレが無いとなるともう魅力で宜しいんじゃないかと…

特にメインヒロインの陽菜ちゃん…
一番華奢で、攻撃力は限りなくゼロで、普段は物腰の柔らかいフワッとした感じの女の子なんですが、兎角リヒトーの事になると人が変わります。
絶対諦めない…信じて疑わない…例え自分がどんな逆境に陥っても、絶体絶命のピンチだったとしても絶対気持ちが揺らがないんです。

陽菜ちゃんはお母さんとの約束だから…とか言っていますが、心の強さが彼女の最大の魅力です。
彼女のカウントが1つ増える度に、会いたい気持ちを募らせていたと考えると、もう気持ちが爆発してもおかしくないくらい、彼女はカウントを進めてきましたから…

簡単に叶えられる願いなんかじゃありませんでした。
気の遠くなるほどあちこちを歩き回って、ようやく見つけたと思ったらその相手は詐称で、やっと思いで辿り着いた相手は親の仇…
心の中はグチャグチャになってもおかしくない状況だと本気で思いましたが、それでも彼女はブレないんです。
そんな女の子…もう応援するしか無いじゃありませんか。

でも、陽菜ちゃん一択に絞れないのが、本当に辛いところ…
亜李ちゃん演じるリィンちゃんも相当な強者ですから…

設定とヒロインの設定だけでこれだけ語れる作品なんです。
今後の展開によっては面白さも増し増しだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、みっくこと伊藤美来さんの「Plunderer」と「孤高の光 Lonely dark」
エンディングテーマは、陽菜による「Countless days」と、陽菜、リィン、ナナによる「Reason of Life」
個人的にはオープニングが大好物でした。

2クール全24話の物語でした。
これから益々面白くなって欲しい期待の作品になりました。
この作品も続編ありきの構成と見受けました。
早く「続編制作決定!」情報を見せて欲しいですね^^

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

20世紀の香り

普段はお間抜けでえっちな主人公が、いざという時には実力を発揮して大活躍。
20世紀末は鉄板だった主人公像です。ジャッキー・チェンやシティハンターの文法と言えば分からない人は少ないのではないでしょうか。
時は流れて2020年、ソードアートオンラインのキリトくんなど、周囲からもてはやされるタイプの無双主人公が大きな地位を占めているタイミングです。

プランダラは両方の特徴を持っているのが個性と言えるでしょう。
スカしまくりのキン肉マン、性欲丸出しのキリトくん。
あるいはストレートに、シティハンターの冴羽リョウが原型かもしれません。


わたしはリィンちゃんと道安くんが好きでした。
{netabare}
かわいい男の子すき。
{/netabare}

まあ女の子が守られ役になってしまうのは今どき欠点と言えると思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

71.9 15 戦争で軍隊なアニメランキング15位
フルメタル・パニック!Invisible Victory(IV)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (281)
1324人が棚に入れました
相良宗介たち「ミスリル」に、敵「アマルガム」が逆襲!
今度は本気の闘いだ!!

敵<アマルガム>のガウルン、ゲイツといった強敵を倒し、いつもの平和な日常が戻った「陣代高校」。
しかし、そんな日々は長くは続かなかった・・・。
失態続きの<アマルガム>は、本気で相良宗介たちに襲いかかってくる。
世界各地の<ミスリル>の基地が強襲される!
テッサ率いるトゥアハー・デ・ダナンが格納されている「メリダ島」もたくさんのミサイル、アームスレイブによって攻撃される。
一方、日本の宗介、かなめにも魔の手が追っていた!!

再び、宗介、かなめ、テッサたちに試練が訪れる!!!

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、木村郁絵、森川智之、夏樹リオ、ゆかな、三木眞一郎、根谷美智子、大塚明夫、西村知道、浪川大輔、山路和弘、杉田智和、てらそままさき、井上麻里奈、内田彩、茅原実里、津田健次郎、玄田哲章、速水奨、山口勝平、遠藤大智、斉藤次郎、代永翼、櫻井トオル

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最終エピソード(11、12話)が、ひっそりと延期に…。最速はAT-Xで7/18、その他MX、サンテレビ、BS11で順次放送予定。

「Invisible Victory」の頭文字を取るとローマ数字のⅣ(4)になるという、なかなかにオシャレなタイトルを冠しての登場だった<フルメタルパニック!>シリーズの最新作。

今作ではミスリル的にはけっこう受難、アマルガム的にはしてやったりな展開になりました。

前作から間が空いたこともあり放送前にはシリーズの前の作品を再放送するなど、盛り上げにはそこそこ力を入れていたと思うのですが途中で製作が遅れてしまうなどして総集編をちょくちょく挟み、結局は放送予定の話数を6月いっぱいで使い果たしてしまったために10話が放送された時点で残りの2話の放送が延期となってしまいました。

幸い、残りの2話についても7月中に放送されることにはなったようです。けっこう面白かったけど、2018年春クールのベスト10には絶対に入れてやらない(笑)。

2018.7.25追記:
観終わってたけど更新し忘れ。面白かったです。1クールですけど、作中時間はけっこう経ってましたね。ナムサク編がエピソード的にもスケジュール的にもいろいろと辛かった…。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 26
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今回のフルメタは死者・怪我人続出の本気戦闘モード!

本シリーズに関しては、サブヒロインのテッサ隊長が可愛いだけの、温(ぬる)くて展開の散漫な「なんちゃってロボット&学園ラブコメ」アニメとばかり思っていて、この新作の視聴前はほとんど期待していなかっただけに、第1話から・・・ちょービックリ!!!!
前作まで(1~3期+OVAの計50話)は、長~い前座だった!?

何か見続けているうちに、主人公=宗介君が『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ君に見えてきた!
これは、《リアル志向ロボット&軍事アニメ》の思わぬ拾い物でした。

チンタラしてなかなか話の進まなかった前作までを余り確り見ていない私が、この新作はこれだけ楽しめたということは、コレ単独で新規に見始めてもいい作品なのかも?
というか、私の場合、この新作を見終えて、初めて前作の方をじっくり再視聴してみたくなりました。
原作の方は、さらにこの後シリアスな展開が続くそうなので、何とか最後までアニメ化して欲しいところです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      賀東招二(『富士見ファンタジア文庫』1998-2011年刊)
監督         中山勝一
シリーズ構成・脚本  賀東招二
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン  海老川兼武、渭原敏明
音楽         佐橋俊彦
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== フルメタル・パニック! Invisible Vicrory (2018年4-7月) ========
{netabare}
第1話 ゼロアワー ★ テロ組織「アマルガム」の本気宣言(レナード)、普通の学園生活の終り、世界各地のミスリル基地への大攻勢開始
第2話 損害制御 ★★ メリダ島基地への敵襲、宗介&かなめへの襲撃、スペック伍長懲戒(テッサ大佐)、かなめ動揺
第3話 BIG ONE PERCENT ★★ ベヘモス迎撃(スペック戦死、キャステロ中尉戦死)、Mr.クラマの卑劣な罠(人質・常盤恭子)、宗介とかなめの約束
第4話 オン・マイ・オウン ★★ 学園の戦闘(人質解放、レナード来襲・かなめ投降)、メリダ基地放棄・テッサ隊脱出、宗介の決意{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第5話 WELCOME TO THE JUNGLE ★ 東南アジア・ナムサク市編(AS闘技場(アレーヌ)、ナミ&レモンとの出遭い、参戦)
第6話 腐敗のまどろみ ☆ 続き(地元警察署長の接触、宗介の目的)
第7話 ジャイアント・キリング ★ 続き(闇バトル(ロートル機サベージvs.最新鋭機M9)、再びクラマの卑劣な罠(人質・ナミ))
第8話 ワン・マン・フォース ★★ 続き(ナミ死亡、宗介の復讐戦、クラマ戦死・宗介重症、かなめの行方) ※ED「Remained dream」{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第9話 堕ちた魔女 ★★ 旧アーバレストAI(アル)の機能回復、テッサ大佐サンフランシスコにて発見、アマルガムの尻尾あぶりだし作戦
第10話 前へ、前へ ★ レモン隠れ家への襲撃、囚われのかなめ、フロリダ軍事キャンプ(宗介回復)、カリーニン少佐の裏切り
第11話 ストーミー・ナイト ★★ メキシコ・レナード隠れ家強襲、かなめ奪還作戦(クルツ&メリッサ合流)、レナードの待ち伏せ
第12話 メイク・マイ・デイ ★★ かなめ奪還失敗、新機レーバティン無双(AIアル&宗介のコンビ復活)、かなめからの連絡・約束、テッサとの再会・宗介&アル原隊復帰{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.3

OP 「Even...if」
ED 「yes」

投稿 : 2024/12/28
♥ : 16

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

千鳥かなめ(が)かっこいいじゃないか!

正直中盤の闇バトルの物語は何の作品か分からなくなりましたが
最後まで観ていると繋がりとして必要なのですね。
この4期、最後4話からすっごくかっこいいです
テッサの回。楽しめました。
そして、かなめと宗介。お互いの思いを伝える場面はいまどき無いセリフですよ。
いいね直球!!ストレート!!
わかりやすいシチュエーションは大好きです!
テッサの恋心がなんとなく可愛そうですが。。。

次期
Ⅴ期待ちますよ。でも、なるべく早く観たいですね。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 23

65.6 16 戦争で軍隊なアニメランキング16位
ガーリー・エアフォース(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (208)
808人が棚に入れました
突如出現した謎の飛翔体、ザイ。それは、人類の航空戦力を圧倒した。彼らに対抗すべく開発されたのが、既存の機体に改造を施した「ドーター」と呼ばれる兵器。操るのは、「アニマ」という操縦機構。それは——少女の姿をしていた。鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝く戦闘機、そしてそれを駆るアニマ・グリペンだった。人類の切り札の少女と、空に焦がれる少年の物語が始まる。

声優・キャラクター
逢坂良太、森嶋優花、大和田仁美、井澤詩織、白石涼子、Lynn

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私に乗って!

“荒野のコトブキ飛行隊”と同時期に制作され、どちらも“SHIROBAKO”の劇中アニメ“第三少女飛行隊”が元ネタだそうです。

それに加えて、“松本零士”の一番弟子である“新谷かおる”の“エリア88”、“ファントム無頼”へのリスペクトを感じる作品だ。

ドーターとアニマを分けることで人間とも絡みやすくなりハーレム指数も上がってきた。
でも、ミンホアちゃんが少し可哀そうだ。
まあこれは、兵隊さんを慕うクーニャン(姑娘)の悲劇という、戦争物のお約束かな。
リン・ミンメイちゃんもそうだったなぁ・・・。

興奮してきたので、ヲタク噺を少し・・・。

グリペンはマニア一押し(知るか!)のマルチロールファイターだ。
高速道路を臨時滑走路にして、わずか10分(普通は2~3時間が必要だ)で再出撃することができる超省エネ戦闘機なのだ。

F15Jイーグル、F4EJ改(ファントムちゃんは偵察ポッドを取り付けた戦術偵察機仕様です)、そしてグリペンちゃん曰く“変態”、バイパーゼロF2の3機は日本を守る盾だ。

因みにF2は空対艦ミサイル4発を主翼に携え遠距離飽和攻撃を可能とする。現在は電子戦にも対応し、驚異の上昇力をもって迎撃戦にも対応するマルチロールファイターだ。

原作も冊数を重ねているようだ。
続編期待の良作である。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新感覚アニメ

絶妙にダサい!王道戦闘機バトルアニメ。
{netabare}…だと最初は思ってたんだけどちょっと違った。

狙ってやってるんじゃないかってくらい多くのツッコミどころあるシーンが出てくるんだけど、
これ、部分的には本当に狙ってやってやがりますね!?

3話で確信。
{netabare}「そーだそーだ!」
からの「大人げないからやめろ!」{/netabare}
ってクダリ、あまりにも天才すぎる。


そして、そんな滅茶苦茶な采配を許容させている大きな要因が、王道から微妙に外れた感じのキャラクターたちが放つ魅力だと思う。

まずグリペン。
{netabare}食べたり寝たり怒ったりしてる仕草がいちいち可愛い。
"機械だから世間知らず""機械なのにポンコツ"という設定はありがちだけど、
そこに"マイペース行動"と"負けず嫌い"が加わることで、大幅に魅力を増している。
また、戦闘機を操縦している姿をローアングルで映した際に見られるえちえちな下半身が素晴らしい。{/netabare}

そしてミンホア。
{netabare}めっちゃヒロインムーヴしてるのに、主人公の対応が徹底的にクソ野郎なの、可哀想なんだけど笑っちゃう。
時々描写されているメールのやりとりとか見ても、完全に脈が無くてじわる。
8話のミンホア回が大好きで、照れを隠そうとして顔を映画チケットでぱたぱた扇ぐシーンがお気に入り。{/netabare}

八代通(デブのおっさん)に関しては発言の全てがオモシロイ。
こんな魅せ方もありなのか~って思わされた。


最終話、{netabare}ザイの謎が更に深まって終わり。

ザイってなんやねんwwwwwwwwww
って正直馬鹿にしてたけど、意外と奥が深そう?
ライノの結末はショックだった。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アフターバーナー全開で贈る美少女×戦闘機ストーリー!

この作品の原作ノベルは未読です。
そしてこの作品の視聴を決めたのは、「しーちゃん」こと井澤詩織さんとLynnさんが出演されると知ったから…
ですが、本作品の核となるアニマ役として、「Run Girls, Run!」のメンバーの一人である森嶋優花さん、「ネトゲの嫁~」のゲーム内で大活躍(?)したセッテ役の大和田仁美さんも出演されると知り、更に視聴が楽しみになった作品です。

「突如出現した謎の飛翔体、ザイ。それは人類の航空戦力を圧倒した。
彼らに対抗すべく開発されたのが既存の機体に改造を施したドーターと呼ばれる兵器。
操るのは、アニマという操縦機構。
それは…少女の姿をしていた。
鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝く戦闘機、そしてそれを駆るアニマ、グリペンだった。
人類の切り札の少女と、空に焦がれる少年の物語が始まる。」

分かりやすく纏まっていたので公式HPのIntroductionを引用させて頂きました。

ザイの存在…ストパンで言うところの「ネウロイ」の様な存在と思えば問題無いと思います。
敵の存在はありきたりですが、人類の切り札であるアニマの存在がこの作品に彩りを添えています。
何故ならアニマはこれまで居そうでいない存在だったから…だと思っています。

改造された機体を操る少女…パッと見は「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」のメンタルモデルっぽいんですけど、メンタルモデルは船そのものなので、似て非なる存在という事になります。
飛行機乗りのパイロットは、これまでアニメの中で星の数ほど描かれてきましたが、特別な操縦機構という存在はいなかったと思います。
でも忘れているだけかも…と思い、少し思い出してみました。

飛行機ではありませんが、「アスラクラインの機巧魔神(アスラ・マキーナ)」、「ブブキ・ブランキのブランキ」や「レガリア The Three Sacred Starsのレガリア」なんかは同系統の存在かもしれません。
でも調べているうちに段々思考がズレていっている気がしてなりませんでした。
もしご存知の方がいらっしゃったら教えて頂けると嬉しいです。

…レビューが思い切り脱線してしまいました。

日本軍には3体のアニマが所属していました。
森嶋優花さん演じる「グリペン」、大和田仁美さん演じる「イーグル」、そしてしーちゃん演じる「ファントム」です。
人類の切り札がたった3人の少女…?
思わず聞き返したくなるような設定ですが、事実彼女たち以外の普通の攻撃はまるで敵に当たらないんです。
でも人間は決して諦めていませんでした。
例え無力でも生きるのを放棄したら、本当に人類は居場所を失ってしまう…そんな瀬戸際だから、大人の…軍人の誇りをかけて敵地へ赴くんです。

そんな中、一騎当千の戦力を誇る戦力がアニマ…という訳なのですが、アニマのひとつであるグリペンは挙動が不安定で廃棄が決定していたんです。
ところが、主人公である鳴谷慧の傍でならグリペンは本来の力が発揮できたんです。
挙動が安定する術があることをそ知った日本軍がグリペンをそのまま廃棄処分する筈がありません。
当然、鳴谷慧の身の振り方も決まってきますよね。
実はここからがこの物語が加速度的に面白くなるんです。

アニマとザイとの戦闘は熾烈を極めています。
だから作り手の皆さんには申し訳ありませんが、縦横無尽に飛び回るアニマを見ている時が一番心が躍る瞬間でもありました。
日常パートが面白くない訳ではありません。
ただ、戦闘中の圧倒的な迫力は視聴者を痺れさせるには十分過ぎるパワーを持った作品だったということです。

日常パートで感じた唯一の不満…
それはLynnさん演じる宋 明華(ソン ミンホア)の扱いが雑だったこと…でしょうか。
尺の関係で多くの時間を割けないのは分かっています。
それでも、幼い頃から慧を支え続けてきた大切な人なんです。

ある時は突然連行され、そしてまたある時は慧の挙動不審に翻弄されて…
それでも慧の前で見せる笑顔が眩しくて…
明華はアニマにはなれませんし、代役も務まりません。
ですが慧の居場所はアニマだけ…という了見も無いと思うんです。
この物語がこの後、どの様に展開していくかは分かりませんが、明華には幸せになって欲しいと思います。

それではアニマの中での立ち位置ですが…個人的にはグリペン推しかと思っていましたが、完走して振り返ってみると、やはりしーちゃん演じるファントム推しだったような気がします。
彼女がこれまで背負ってきた期待の重さに潰れる事無く、人類を救済するために気の遠くなるような準備をしてきたこと…
有事の際にはアニマの救済が最優先事項であると、人類存続の可能性を全力で模索・実行する実力を兼ね備えていること…
そしてやっぱりCVがしーちゃんだから…
もちろん、元気一杯のイーグルも可愛らしいですけどね。

原作ではもっと沢山のアニマが登場するようですが、本作品ではアメリカ海軍に所属するライノにスポットが当てられました。
アニマの製造は各国がしのぎを削っている最中…アメリカが唯一成功したアニマがライノだったということです。
ライノもアメリカ中の期待を一身に背負ってきたんでしょう。
アニマのコアは各国が独自に開発・調整しているため千差万別…
考えてみると日本の3体ですら性格がバラバラなんですから当たり前なのかもしれません。

でもこの当たり前が検証できているのは日本だけなんです。
何故なら日本以外の国は複数のアニマを管理していないのですから…
そしてバラバラであることが、これほど重要である事を私たちは思い知らされることになるのですが、その代償はあまりに大き過ぎた気がします。
人類の未来に何が待ち構えているのか…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Run Girls, Run!さんの「Break the Blue!!」
エンディングテーマは、グリペン、イーグル、ファントムによる「Colorful☆wing」
どちらも甲乙付け難い曲だったと思います。
楽曲のメロディーはオープニングの方が好みでしたが、エンディングの旋律に昔懐かしユーロビートの香りを感じたので…

1クール全12話の物語でした。
作画も綺麗でしたし、ON/OFFの切り替えもスムーズだったので見応えのある作品だったと思います。
こういう作品はこれからもドンドン視聴したいですね♪

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19

69.7 17 戦争で軍隊なアニメランキング17位
劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~(アニメ映画)

2017年11月11日
★★★★☆ 3.7 (77)
299人が棚に入れました
大和和紀「はいからさんが通る」の40周年を記念した作品。

大正時代の東京を舞台に、活発でおてんばな“はいからさん“ こと花村紅緒と、許嫁である陸軍少尉・伊集院忍との波乱万丈な恋模様を描く。

声優・キャラクター
早見沙織、宮野真守、櫻井孝宏、中井和哉、梶裕貴、瀬戸麻沙美

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

浪漫の香りに満ちたこの東京 時代を超えて進んでいく勇気を私にください

2017年公開の劇場版アニメ 「はいからさんが通る」前編 97分

原作 大和和紀 監督脚本 古橋一浩 キャラデザ 西位輝美 音楽 大島ミチル
制作 日本アニメーション

主題歌「夢の果てまで」竹内まりや 唄 早見沙織

1975年から「週刊少女フレンド」に連載された少女コミックが原作。
当時のコミックは人気のあるなしにかかわらず、初期設定のストーリーで終了する場合が多く、
この作品もその代表格ともいえる文学的コミックだったと思う。

「世界名作劇場」「未来少年コナン」「釣りキチ三平」などを制作し、
20世紀五大制作会社の一つと言われた日本アニメーションによって、
1978年にテレビアニメ化。
4クールの予定であったが、42話で打ち切りで原作のラストは描かれなかった。
その後、三田寛子主演のテレビドラマ版など作られたが、
今回初めて原作のストーリーが最後まで映像化されることになりました。
それも、経営悪化から立ち直った日本アニメーション制作と言うことで感激もひとしおです。

舞台は大正時代、花の都東京の跡無女学館(モデルが跡見学園なので神田かな?現在は大塚)
徳川家旗本の没落した家の娘「花村紅緒」CV早見沙織と、
伯爵伊集院家(名前からして薩摩)の御曹司「伊集院忍」CV宮野真守の恋の物語。

4クールアニメだったものを100分程度の前後編では酷い詰め込みが予想されましたが杞憂でした。
原作に癖がありまして、当時のサブカルチャーをネタにしたギャグが全編を覆っていて、
本筋である日本版「ドクトルジバゴ」とも言うべきラブストーリーの部分は、
この劇場版前後編と言う長さが調度良いと感じました。

もちろん、監督でもある古橋一浩の脚本の出来が素晴らしいのも要因です。

昭和版「はいからさんが通る」は視聴済みのため物語は知っているのですが、
非常に良い出来で、ほろりとする部分もあり大満足の一作でした。
女房はギャグ部分が削られたことに怒っていました。
「牛五郎さんが~」とか訳の分からないことを口走っていましたが、
そんな寒いキャラはどうでもいいのです。

もともと原作や昭和アニメ版に不満があった私としてはこちらのほうがずっといいです。
泥沼の戦争へと向かう日本、ロシアの世界を震わせることになる革命。
大正ロマンに浮かれる日本から始まる美しいラブストーリーの前編は満足のいく作品になりました。
 
後編は2018年公開、初めて映像化されるラストシーンに期待は膨らみます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 28
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

昭和の作品を平成の時代にリメイクした大正ロマンの名作ラブコメ

「はいからさんが通る」は再放送視聴になります。何せ、この裏で放送していたのが日本昔ばなしでした。テレビが一家に一台しかない時代、ゴールデンタイムに親子で見ることができた作品が優先されました。まぁ、小学校の中学年だったし、少女漫画原作作品なんて、恥ずかしくて見れないというのもありましたけどね…。

再放送で見たのは思春期に入る頃。その時に見た印象は「紅緒が可愛い…」。とにかくおてんばで、でも一途な紅緒に惚れてしまいました。それとストーリーとおちゃらけた場面の面白さがとにかく引き付けて、自分のラブコメ好きはこの作品が原点といっても過言ではありません。ただ、ワケわからないところで終わってしまい、心残りでした。このあと原作は読んだのですが、やっぱり動く紅緒が見たかった…。

あれからウン十年、まさかまさかのはいからさん。なんで今ごろ?という思いはありましたが、楽しみにしてました。が、キャラデザイン見たときに2017流行語大賞のノミネート言葉が真っ先に出てしまい…「ちーがうだ~ろ~‼」。正直、楽しみは不安に変わりました。そして、映画館へ。

不安と違和感は3分で消えてしまいました。そこに描き出されていたのはまさしく「はいからさんが通る」。制作会社が一緒だし、長い間喉に突き刺さったままだった中途半端な作品を仕上げようというスタッフの思いが伝わりました。そして何より中の人たちの演技力、特に紅緒のはやみんは特筆もの。あぁ、紅緒ってこういう子だったなという感じを思い起こしました。

物語は原作にしたがっています。ただ、前半とはいえ、結構なボリュームを90分にまとめてますので、どうしても無理が出ています。例えば{netabare}紅緒と忍がそれぞれ互いを好きになっていく過程や伊集院家での生活、紅緒と蘭丸と環の微妙な関係、忍の出征への過程、忍亡き後(死んではいないが)の伊集院家{/netabare}等々、上げたらきりがないかも…。それでも物語に破綻がないようにうまくまとめたと思いますし、原作も過去アニメも知らない人でも楽しめる内容にはなっていたと思います。また、ギャグになるシーンは懐かしいし、過去アニメ知っている人向けにはラスト付近で流れるインストバージョンのあの曲が涙ものです。

客層はけっこう広い印象でしたが、なかでもドストライク世代であったろう女性の姿が多かったのが他のアニメ映画では見られないなと思います。彼女たちがよみがえったはいからさんを見て、何を感じたのかな…。

大正ロマンを元にしたラブコメの名作。懐かしさも感じつつも、いつの時代にも通じるラブコメだと改めてストーリーの素晴らしさを実感しました。後半も見に行きたいと思いますし、ラブコメ好きな人にはぜひ見てもらいたい作品です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 25

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ハイッハイハーイ あの先あるなん~て 知らなかっ~た

 私の記憶が正しければ、私が物心ついた後か?幼い頃に見た、「はいからさんが通る」では、少尉が戦争に駆り出され、屋敷を後にする少尉を紅緒が見送ったところで、終わりを迎えた記憶があるです。蘭丸も女性声優?さんが演じていたせいか?、メイド服姿が印象に残り、男であること自体が当時の私には、理解できなかったです。主題歌の歌が忘れられない、個性的なOPと歌であったことも覚えているです。

 劇場版が今になって、作画、キャラデザ、声優さんも一新され、生まれ変わった「はいからさんが通る」だったです。原作は未だに読んだことはないけど、当時私がTVで見た「はいからさんが通る」の先も描かれていたことには、興味深いものがあったです。

 紅緒と伊集院少尉の出会いが上映開始、数分で起きたことには少し驚いたです。少尉と紅緒の戦いは、見所の一つです。

 紅緒が反発しいろいろ騒動起こしながらも、伊集院家に花嫁修業に駆り出さるです。少尉を初め伊集院家の人達と関わるうちに、徐々に紅緒は少尉に惹かれるという訳です。親友の環や、芸者の吉次さんもいたなぁと思い起こすです。TVアニメだとその出来事が、劇場版より濃かった気がするです。

 そして、私も知らない少尉が戦争に駆り出された後の話もあるのだから、私には初めて見たときそれが驚きだったです。
 まさかの展開になるとは!、紅緒との約束はどうなるのか?、展開に直面したときの紅緒のとった行動とは!、離れて会えない日々が続けば続くほど、少尉を愛おしく思う紅緒を見たです。
 それに応じた紅緒の伊集院家と少尉に対する強い思い、芯の強さというのか?大きな決断をしたと思うです。

 私の知っていた紅緒のロン毛の袴姿から、見違える姿には驚いたです。そこからの新展開、新たな人達との出会い、思いもよらない愛おしい人を求めて急展開に・・・・。
 こんな先があったとは・・・・です。それとないラストに後編、見なくてはと気になる気になるでしたです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

66.3 18 戦争で軍隊なアニメランキング18位
ブレイブウィッチーズ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (347)
1574人が棚に入れました
扶桑国佐世保航空予備学校に通う生徒・雁淵ひかり。
エリートウィッチで佐世保の英雄でもある姉・雁淵孝美に少しでも追いつくため、
日々努力を重ねる魔法少女は今日も一人山道を走っていた。
そんなある日、父の務める無線発信所に一報の電信が届く

「今日の午後、第三航空戦隊が入港する」

「三航戦・・・お姉ちゃんだ!」

喜ぶひかりは居ても立ってもいられず、その場を飛び出すのだった。

声優・キャラクター
加隈亜衣、末柄里恵、村川梨衣、高森奈津美、原由実、照井春佳、五十嵐裕美、佐藤利奈、石田嘉代、水谷麻鈴
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

“勇敢な魔女たち”を応援したくなる、レニングラード攻防戦モチーフ《架空戦記》

『ストライクウィッチーズ』(2008年)(※個人評価 ★ 4.2)、『ストライクウィッチーズ2』(2010年)(※個人評価 ★ 4.3)に続く「ワールドウィッチーズ」シリーズのTV企画第3作です。
そして、この3作の中で、個人的には一番好きで高く評価している作品(※個人評価 ★★ 4.6)であり、本作の第1-2話をたまたま視聴していなかったら、前2作に再挑戦して完走する気にならなかっただろう、と思うくらいに良い意味で刺激を受けた作品でした(※その辺の事情は、『ストライクウィッチーズ』のレビューに書きました。)

・・・ただ、この手の作品(※WWIIの出来事をモチーフとするミリタリー系作品)は、どうしても極端に低い点数を付けるアンチが涌くのか、それとも、既存のあにこれ評価をみて何となくそれに合わせて低めの点数を付けてしまう自分の目に自信のない人が多いのか、本サイトでの評価が意外にも低めになってしまっているのは、とても残念な気がします(※円盤売上がコンスタントに5,000枚を超えるヒット作だったのにね)。

・・・ということで、本作の実際の面白さは、個々人が自分の目で見て確認して下さいね。
以下のレビューは、その魅力の一端の紹介です。


◆まずは、作品舞台である聖ペテルブルグ市街の描写が圧巻

本作のヒロイン達が所属する「ブレイブウィッチーズ」と呼ばれる航空戦隊の基地があるオラーシャ帝国のペテルブルグ市は、現ロシア連邦の聖(サンクト)ペテルブルグ市がモデルであり、作中に登場するラドガ湖や北海・ネヴァ河といった地名、またペトロザヴォーツクやムルマン(スク)は実在の地名や都市名で、本作はロシアの中でもフィンランド(※作中ではスオムス共和国)の国境に近い一番北側の地方を舞台としています。

で、ネヴァ河の河口付近にあるペトロパヴロフスク要塞(※作中で幾何学的な外癖に囲まれたウィッチ達の基地がある小島)から自然河川と運河を介して東西南北に広がり、朝は霧が立ち込め、昼は青空が広がり、時に冷たい雨や雪に見舞われ、冬はオーロラ・初夏は白夜に包まれる、幻想的な聖ペテルブルグ市街の様子が、かなりの再現度で美しく描き出されている点が、まず素敵だと思いました。

歴史好きな人は御存じかと思いますが、この聖ペテルブルク市は、ロシアの名君として知られるピョートル大帝が、それまでバルト海周辺を支配していたスウェーデンとの激しい戦争(北方戦争)に打ち勝って、ようやく手に入れた海への出口に、それまで内陸国であり文化的・経済的に立ち遅れていたロシアに先進的なヨーロッパの文化・技術を招き入れる拠点とすべく建設した人工都市であり新都であって、その都市建設(1703年)・モスクワからの遷都(1713年)から、ロシア革命によるソヴィエト政権の成立とモスクワへの再遷都(1918年)までの間、約200年に亘ってロシア帝国の首都として機能した街です。

そして新都の建設の際に、ピョートル大帝が旧都モスクワの貴族や商人達に強引に移住を促し、また彼らが住みやすい環境を整えるために運河の開削を進めたことから、聖ペテルブルグ市は、モスクワのような自然発生し拡大した都市には有り得ない人工的な景観が与えられ、ことに運河の多さから、“北方のヴェネチア”とも称えられる美しい街並みを今に至るまで保っています。

ただ、どうしても気候環境が厳しく、とくに暖房の効く室内の空気と壁との温度差が大きいことの影響なのか、聖ペテルブルグの建物は外観はともかく、室内の壁がその境目部分からボロボロになってしまうそうで(※同市で一番の有名施設であるエルミタージュ美術館(※もとロシア皇帝の冬の宮殿)の各室内がそうなっています)、アニメでもウィッチ達の基地の室内の壁がやはり境目からボロボロになっている様子が忠実に描き込まれている点にも好感を持ちました。

あとは、ロシアの中央部から北は小麦が取れず、従って白パンが作れないので、より冷涼な気候に強い大麦・ライ麦から作る黒パンが主食になっていることが確り描写されている点も好印象でした。


◆次に、軍人の本分を体現しているキャラが多くて好印象

詳しくは、『ストライクウィッチーズ』のレビューの方に書きましたが、私が最初に同作の視聴を始めた頃、その1/3も見終えないで視聴を断念してしまったのは、そこに描かれる主人公・宮藤芳佳の、たとえ巻き込まれた結果とはいえ、一旦は軍務を任された者に似つかわしくない無責任な行動・思考パターンに納得いかなかったこと、が一つの大きな原因でした(※もうひとつは、不必要にしつこいパンツ押しに嫌気が差したためです笑)。

ところが、本作の主人公・雁淵ひかりや彼女の姉・孝美は、その正反対で、第1-2話から存分に飛ばしてくれます。

まさに、“軍人の本分は、後に続く者を信じて前進すること”
涼宮ハルヒ風にいえば、“Super Driver 突進まかせて 何てったって前進”(※第2期OPの歌詞より)

・・・この気概がなければ、そもそも軍隊なんて機能するはずがありません。
どれだけ優秀な作戦を立案できる参謀や、最適な決断を下せる指揮官がいようと、最後に事の成否を決するのは軍人の行動力であり、その行動力を奮い起こすのは彼らの気概でしかあり得ません。

前作・前々作(『ストライクウィッチーズ』1-2期)も、最初は遠慮がちながらも、結局のところは、そうなる道理を描き出すしかなかったわけですが、それから制作時期が下った本作では、世間一般の空気の変化にも後押しされてか?、最早、それまであったしつこいパンツ押し(※これは軍人を描いた作品ではなくてただのギャグなんですよ・・・だから目くじら立てて怒らないでね評論家さん!という制作側の苦心のアリバイ作り?)なども脱ぎ捨てて、真正面からそうした道理を描き切った点に、私は非常な好感を持ちました。

なお、ここで「なんで女の子が軍隊に?」という問いを持ち出すのはナンセンスです。
だいたい、この手(※いわゆるミリタリー系)の作品に女性視聴者が余り付くとは思えませんし、そうした専ら男性視聴者をターゲットとした作品にするんだったら、彼らが見易く応援しやすい設定にして人気が出るのを狙うのは当然の制作方針でしょう。
何のことはない、彼らは女の子キャラに仮託しつつ、実際のところは(特に性別に関係のない)その気概や心情に共感し応援しているわけですから。

・・・思うに、前々作の宮藤芳佳や、古くは『機動戦士ガンダム』のアムロのように、結局は軍務に就いて散々に敵主力を撃滅するキャラに成長しようとも、少なくとも作品登場当初、あるいは軍務に就くことになってからも相当の長きに亘って、「軍隊なんか大嫌いだ、自分は戦いたくない」と憤(むづか)って(=機嫌が悪くなり、泣いたりすねたりして)周囲に迷惑をかけまくるのがデフォルトの主人公が要求された(※そういう主人公にしないと、アニメ雑誌などの安保闘争世代(団塊世代)やベトナム戦争世代(全共闘世代)の評論家に叩かれたり無視されて、そういう評論に影響されがちだった一般視聴者にも人気が出にくかった)時代がようやく終わり、そういう変なアリバイなしに、堂々と正面から軍人の本分を描き出す作品が、それに相応しい評価と人気を獲得できる時代に回帰しつつあるのではないか(※例えば、かって『宇宙戦艦ヤマト』や『太陽の牙ダグラム』が人気を博したように)。

・・・そういう取り留めない期待をふと感じた作品でした。


※以下は、本作登場キャラの簡単な紹介です。
(本作は設定が凝っているので、視聴を始める前に予め登場キャラとその属性をある程度把握しておくと便利です。)

◆連合軍第502統合戦闘航空団(ブレイブウィッチーズ)メンバーと階級・固有魔法
--------------------------------------------------------------
{netabare}(1) 雁淵ひかり (扶桑皇国=日本) 軍曹 接触魔眼 ※負傷した姉に代わり入隊志願
(2) 雁淵孝美  (扶桑皇国=日本) 中尉 絶対魔眼 ※配属前に負傷し長期離脱
(3) 管野直枝(愛称ナオ)  (扶桑皇国=日本) 中尉 超硬シールド
(4) 下原定子  (扶桑皇国=日本) 少尉 複合魔法視力 
(5) グンドュラ・ラル (帝政カールスラント=ドイツ) 少佐(※司令(隊長)) 偏差射撃 
(6) ヴァルトルート・クルピンスキー (帝政カールスラント=ドイツ) 中尉 マジックブースト
(7) エディータ(愛称パウラ)・ロスマン (帝政カールスラント=ドイツ) 曹長(※教育係)
(8) ジョーゼット(愛称ジョゼ)・ルマール (自由ガリア=フランス) 少尉 治癒魔法
(9) アレクサンドラ(愛称サーシャ)・I・ポクルイーシキン (オラーシャ=ロシア) 大尉(※戦闘隊長) 映像記憶能力
(10)  ニッカ(愛称ニパ)・エドワーディン・カタヤイネン (スオムス=フィンランド) 曹長 超自己回復魔法{/netabare}
--------------------------------------------------------------
※このようにウィッチーズの国籍分布は、日4、独3、仏・露・芬(フィンランド)1・・・の計10人で、各々そのお国柄を反映したキャラ設定になっています。

※なお、本作の開始時期は、 『ストライクウィッチーズ』(第1期)のラストに描かれた、宮藤たち第501統合戦闘航空団(通称“ストライクウィッチーズ”)によるガリア地域のネウロイの巣破壊・同地域解放(1944年9月)から間もなくの頃、という設定です。

※また、レビュータイトルにある「レニングラード」は、ソ連邦(ソヴィエト政権)時代の聖ペテルブルグの呼び名で、ピョートル大帝の名前にちなんだ「ペテルブルグ」から、ロシア革命の指導者レーニンにちなんだその都市名に改名されていました(ソ連邦崩壊後に再改名)。
そして、第二次世界大戦中の1941-44年、長期にわたるドイツ軍とソ連軍のレニングラード攻防戦が繰り広げられ、その中には本作に描かれた北海沿岸ムルマン(スク)への英国艦隊の補給作戦やドイツ軍の巨大列車砲グスタフ&ドーラの戦線後方搬入も史実としてあったそうです。


◆制作情報
{netabare}
原作          島田フミカネ&Projekt World Witches
監督          高村和宏
シリーズ構成      ストライカーユニット
脚本          鈴木貴昭、浦畑達彦、あおしまたかし、村上深夜
キャラクターデザイン  島田フミカネ(原案)、高村和宏
軍事考証・世界観設定 鈴木貴昭
音楽          長岡成貢
アニメーション制作   SILVER LINK{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================ ブレイブウィッチーズ (2016年10-12月) ===============
{netabare}
第1話 佐世保の魔法少女? ★ 佐世保航空予備学校1年・雁淵ひかり(14歳)、姉の一時帰国、欧州派遣軍選抜試験
第2話 羽ばたけチドリ ★★ 北極海ネウロイ迎撃戦、絶対魔眼、ひかり出撃、BW来援、入隊志願
第3話 第502統合戦闘航空団 ★ ひかりの魔法力不足、ラドガ湖周辺の戦(ひかり/菅野/ニパ、剣一閃)
第4話 戦いたければ強くなれ! ★ ペテルブルグ軍集団結成、ロスマン先生の期限付き特訓、接触魔眼 ※オベリスク登りが◎
第5話 極寒の死闘 ★ ジョゼの治癒魔法、定子の博識、吹雪のペトロザヴォーツク戦(ジョゼ/定子/ひかり)
第6話 幸運を ★ ネウロイのゲリラ攻撃、対擬態ネウロイ戦(サーシャ/ニパ/ひかり) ※ペテルブルグの街の描写は◎
第7話 聖なる夜に ☆ ネヴァ河畔の氷床、ひかりの風邪、補給不足、サトゥルヌス祭、SW来援(エイラ&サーニャ)
第8話 君の瞳にぶどうジュース ★ ブリタニア船団護衛任務(クルピンスキー/ひかり/ニパ/菅野)、クルピンスキー奮闘・負傷
第9話 ブレイクウィッチーズ ★★ 補給路の危機、菅野&ひかり共同作戦(接触魔眼、剣一閃)、孝美の目覚め ※宮藤ちょい出
第10話 姉と妹と。 ★★★ フレイヤー(グリゴーリ撃滅)作戦、孝美BW着任、ひかり転属命令、姉妹の魔眼能力の優劣
第11話 やってみなくちゃわからない ★★ 作戦開始、列車砲グスタフ&ドーラ護衛・コア特定任務、魔導鉄鋼弾投下、真コア捕捉作戦
第12話 ひかり輝いて… ★★ 続き、グリゴーリ撃滅(剣一閃、幸運の一撃){/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)4、★(良回)6、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★★ 4.6

OP 「アシタノツバサ」
ED 「LITTLE WING ~Spirit of LINDBERG~」


============ ブレイブウィッチーズ (特別編)(OVA) (2017年5月) =========

全1話 ペテルブルグ大戦略 ☆ 3.5 ※第7-8話の間の日常回(エイラ&サーニャ活躍)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

東部戦線異状あり。極寒の地での激熱物語

501部隊が西部戦線で勝利。
そのころ、東部戦線では502部隊によるペテルブルグ攻防戦が行われていた。
扶桑からの帰任中の雁淵中尉はネウロイの急襲により重体。
その代わりに、見習いとして妹のひかりが着任した。

ひかりは、やる気と根性と体力は一人前。
しかし、魔法力は足りず、ウィッチとしては力不足。
とても危険な特技、接触魔眼が唯一の武器です。
彼女の成長がこの作品の見どころといってよいでしょう。

やってみないとわからない!
彼女の無茶な申し出。
{netabare}対立はありつつも、仲間と共闘し次第に認められるひかり。
とくに熱血漢菅野中尉との関係が特筆すべき。
当初はひかりを認めない菅野中尉。
しかし、最終的には相棒に。
最悪な関係からの好転は、ひかりの前向きな明るさによるものでしょう。
{/netabare}全身全力でぶつかるひかり。
学ぶところ大です。

最終決戦は{netabare}激熱。
私、これまでの想いがこみ上げ、目がウルウルです。
極寒の地であの格好。
寒いを通り越して痛いでしょう。
そんなことを忘れるほどの熱い熱い戦いでした。

春3月。
ひかりは温かい日差しの元、502部隊に正式着任。
そして新しい戦いが始まるのです。たぶん・・・{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 25

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

どんなことでも、やってみなくちゃわからない!

「ストライクウィッチーズ」と同じ時代・同じ世界で戦う、
別の部隊「ブレイブウィッチーズ」の物語。

設定や世界観は全く同じですが、
「ストライクウィッチーズ(通称ストパン)」とは切り離された物語なので、
ここから視聴することも可能です。

ストパンのキャラも何人か登場するので、
ストパンファンにも嬉しいかも^^

雰囲気も似ているので、
ストパンが好きだった方はこちらも楽しめるのではないかな。

私もとても楽しめました^^
やっぱりこのシリーズは安定して面白い♪

全12話です。


● ストーリー
突如世界に出現し、
ヨーロッパを征服した異形の敵・ネウロイ。

ネウロイに対抗するために結成されたのが、
“ウィッチ”と呼ばれる魔力を持つ少女達。

雁淵ひかり(かりぶち ひかり)は、姉の孝美(たかみ)のような、
立派なウィッチになることを目標にして訓練に励んでいた。

姉のヨーロッパ行きに影響されて、
自分もヨーロッパ行きを志願する。

姉の代わりに連合軍第502統合戦闘航空団、
通常「ブレイブウィッチーズ」への入隊を志願。

実力不足だからダメだとされながらも、
あきらめの悪さと根性で少しずつひかりは成長し、
ウィッチとしてネウロイと戦う。


世界観や設定、時代はストパンと同じです。
時系列的にはストパンより後のお話です。

ストパンは501部隊で、今回は502部隊だから、
舞台となる部隊が違うだけです。

キャラが全く違うので、
その辺りで好みは分かれるかもしれませんね。

私はどちらのキャラも好きなので、
どちらがより好きというのはなく、どちらも好きです♪

最初は、こちらの方がキャラは微妙かなーと思ってましたが、
掘り下げ方や仲間としてのつなぎ方がとてもうまかったです。

ひかりと接点を持たせながら、
そのキャラを掘り下げ、よさを引き出していく。

もちろん、ネウロイとの戦いも並行しながら。

キャラを見せることに重点を置いたストーリーと、
ネウロイとの戦いに勝って平和を手に入れるという中心ストーリー、
その2つの物語のバランスが非常によかったです^^

そのバランスの良さがあったから、
最初から最後まで飽きずに楽しめたのだと思いました。


≪ ケモ耳 ≫

ウィッチたちは魔法力を発動させたとき、
その力のコントロール役として使い魔となった動物の力を借ります。

そのため、魔法力を発動させたときには、
その動物の耳と尻尾が出てきます。

これがなんとも愛らしくて萌える(*´Д`)

緊迫しそうな戦闘シーンもそれほど重たくならず、
スピード感や美しさを楽しむシーンとなるのに一役買っていると思います。

戦闘は真剣だけど、見た目はずっと可愛いという、いい塩加減です^^


≪ 服装 ≫

このシリーズの特徴といえば、服装ですね。
私もレビュー書くたびに触れていますがw

ストライカーと呼ばれるユニットを履くため…と言われれば、
確かにそうなのでしょうが、下半身が非常に軽装ですw

ひかりを例に挙げると、
水着の上にセーラー服の上だけを着用している状態。
下半身寒いよ!お腹冷えちゃうよ!

だけどこの世界ではこれが普通の恰好であり、
パンツのようなものはパンツではなくズボンらしいので(無理あるw)、
別に恥ずかしくない服装なのです。

ミニスカートやタイツ、長めのトップスを着ているので、
ワカメちゃん状態にはなりませんが、
空を飛んだり激しい動きをすると見えちゃいます。

キャラのイラストだけ見たらよくない受け取り方をされるのでしょうが、
でもこれが不思議とアニメの中では下品に見えないんだなー。

むしろ、大きなユニットを履いて空を飛ぶ姿と非常にマッチしていて、
可愛さすら感じるのです。恐ろしいww

ブレイブウィッチーズでは、
これまでよりも下半身強調は少な目だったと思いました。笑


● キャラクター
主人公のひかり。
私はひかりのキャラ、好きだったなー。

決して実力や才能があるわけではないけれど、
根性とあきらめの悪さは誰にも負けない。

努力と“やってみなくちゃわからない”精神で突き進む主人公です。

そんなひかりは、気が付けば仲間とつながって、
気が付けばみんなの中心にいて。

なんとも主人公らしい女の子だなと思いました。
ぐいぐい突き進むから自然とみんなを引っ張っていきます。

うっとうしがられても自分の信念を曲げずに突き進む図太さ、
見習いたいですw

そんなひかりと共に戦う502の仲間達もいいキャラしていて、
それぞれの魅力や可愛さがあって…ここじゃ語り切れない!笑

口も態度も悪い菅野(かんの)は、私は最初は苦手でしたが、
最後には大好きになってましたね。

菅野が変わったんじゃない。
ひかりが関係を変えたんだなーと、ひかりのすごさも感じます。


● 音楽
【 OP「アシタノツバサ」/ 石田燿子 】

この曲大好きです♪
私の好みドンピシャです。笑

歌詞も曲調も、
前向きなひかりのキャラにぴったりだし^^

この曲を脳内再生させながら原付乗ってまっすぐな道を走っていると、
すっごく気分がいいですw

エンジン音の効果で、
ストライカーユニットで空を飛んでる気分に♪笑


【 ED「LITTLE WING 〜Spirit of LINDBERG〜」 】

LINDBERGの曲を、
回ごとにいろんなキャラがカバーしています。

…こちらは特に印象に残らなかったかな。笑
歌を聴いても誰が歌っているのか、あまりわからなかったし^^;


● まとめ
面白かったです!

キャラの関係が温かい仲間で、
見ていて気持ちがいいし、感動もします^^

ストーリーもすっきりと終わるし、
満足度の高い作品でした♪

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

56.2 19 戦争で軍隊なアニメランキング19位
みりたり!(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (203)
940人が棚に入れました
宗平の父はクラコウジア公国とグラニア共和国との戦争で公国側に戦況を傾かせた奇跡の男。

そのため宗平は命を狙われ、護衛としてやってきたルト中尉・ハルカ少尉と暮らすことに。

しかも、宗平の命を狙う共和国の兵・シャチーロフは隣人の水野さん宅に居候し、不安な日々を送る。

声優・キャラクター
東山奈央、佐倉綾音、山谷祥生、水瀬いのり、鈴木美咲、寺﨑彩乃、黒田崇矢、櫻井孝宏、茅野愛衣、チョー、新井里美

70.5 20 戦争で軍隊なアニメランキング20位
銀河英雄伝説 わが征くは星の大海(アニメ映画)

1988年2月1日
★★★★☆ 4.0 (135)
609人が棚に入れました
常勝の天才ラインハルトと、不敗の魔術師ヤンの初対決である第4次ティアマト会戦を中心に展開する。遙か未来において、銀河系に進出した人類は銀河帝国と自由惑星同盟という2つの陣営に分かれ、約150年間という長きに渡って戦争を繰り返していた。宇宙歴795年、帝国軍の若き大将、19歳のラインハルト・フォン・ミューゼルは、遠征艦隊を率いて自由惑星同盟との戦いに向かっていた。

声優・キャラクター
堀川りょう、広中雅志、富山敬、井上和彦、森功至、若本規夫、柴田秀勝、屋良有作

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

本編の前にこちらから

記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。したくない時、受諾しない時は以降の文章を読み進めないこと。受諾する方のみ文面を読んでもらいたい。参考になったと思うときのみ、参キューしてほしい。

二人の英雄の出会いと戦いの物語。
初心者にもとっつきやすい作りで、綺麗にまとめられている。一部他の作品とかぶるところもあるが、元々同じ物語を分割し、別のものとして出しているのだからそれも道理。

登場人物としては(有名どころだけ)

ラインハルト・フォンミューゼル
ジークフリート・キルヒアイス
ウォルフガング・ミッターマイヤー
オスカー・フォン・ロイエンタール
パウル・フォン・オーベルシュタイン
メックリンガー
シュタインメッツ
グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー
フレーゲル男爵

ラザール・ロボス
パエッタ
ヤン・ウェンリー
ダスティ・アッテンボロー
フレデリカ・グリーンヒル
ドワイト・グリーンヒル
コーネフ
ヨブ・トリューニフト

まだ若く、双方ともに軍隊という組織内で恵まれない立場にあるものの、鋭い洞察眼と意見で話を盛り上げる。

ただし、今回は主にラインハルトを主軸としており、ヤン・ウェンリーの活躍を期待していた人には不満が残るだろう。

スペースオペラの傑作だが、スペースオペラというより、スペースクラッシックと評したほうが正しい。

製作された年数が古いため、やはり画像の粗さを感じるものの、今でも十分鑑賞にたえられる重厚な作りだ。

番外だが、まずは本編の前にこちらから見てもそう悪いことではない。

よく聞くと、ラインハルトの声が本編よりも低く抑えられているのと、「終わらせるよ」という彼らしくない台詞が入っていた。まだ全体像ができあがっていなかったのだろうか。

追記
レビューに記載された言論を規制したい人は、個人の意見を以てするのではなく、あにこれの法的論拠に基づいて規約に記載する必要がある。
運営諸氏に連絡し、説得し、規制を規約に付け加えてもらうこと。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

二人の英雄の戦いが 今ここに始まる・・・

銀河英雄伝説の視聴にあたって
(視聴とレビューの方針を1作目の「螺旋迷宮」に代表して記載しています)
https://www.anikore.jp/review/1475830/

【銀河英雄伝説の時系列】
 (1) 「螺旋迷宮」
 (2) 「白銀の谷」
 (3) 「叛乱者」(宇宙暦791年/帝国暦482年8月〜)
 (4) 「決闘者」(宇宙暦792年/帝国暦483年1月〜)
 (5) 「黄金の翼」
 (6) 「奪還者」(宇宙暦792年/帝国暦483年12月〜)
 (7) 「朝の夢、夜の歌」
 (8) 「千億の星、千億の光」
 (9) 「第三次ティアマト会戦」
⇒(10)「わが征くは星の大海」
 (11)「汚名」
 本編 第1話「永遠の夜の中で」
 ※ 「新たなる戦いの序曲」

この物語は、「第四次ティアマト会戦」が描かれています。
この作品が航海されたのが1988年2月で、先に視聴した「黄金の翼」の航海が1992年12月・・・
こちらの方が古い作品という事になりますが、両者を比較しても古さは感じられません。
むしろ、「黄金の翼」はキャラデザが異なり声優さんも総入れ替えとなっていましたが、こちらはこれまでの外伝の流れをそのまま踏襲しているので、より入りやすいと思います。

この会戦をラインハルトは大将で、ヤンは准将で臨む事になりました。ラインハルトはようやく一個艦隊を指揮できるようになっていましたが、ヤンは准将なので戦略を具申しても聞き入れてもらえないのが実態でした。

それにしても・・・新進気鋭の若手が疎まれるのは世の中の風潮なのでしょうか・・・^^;?
確かに異端に見えるのかもしれません・・・でもそれは、物差しの尺度が自分を基準にしているからにほかなりません。
異端に見える・・・という事は、逆に自分より優秀である事を認めてしまっている事だと思えて仕方ありません。

「年功序列」最近はあまり耳にしなくなりましたが、未だこの体勢が根強く残っている企業があるのかもしれません。
もしそうだとすると・・・残念に思えます。何故なら若手がどんなに頑張っても、どんなに成果を上げても会社はそれを評価しないという事ですから・・・
これでは若手のモチベーションが上がらないのも当然です。

頑張ったら頑張った分だけ評価され昇進にも反映される・・・この成果主義が企業の発展には一番だと思います。同期で差が付くかもしれない・・・先輩後輩の関係が逆転するかもしれない・・・でも、その人より自分はどれだけ頑張って成果を上げたのか・・・胸に手を当てて考えてみれば答えは自ずと出てくると思います・・・

150年もの間・・・300回もの戦争を重ねてきた理由がこの風潮にあるような気がします。
従来の考え方や実績にばかり固執し、新しい風を取り込もうとしない・・・
従来や実績を軽んじている訳ではありませんが、それだけだと進歩がありません。
「研究開発をしない企業は衰退する」という事を聞いた事がありますが、新技術や新規分野の開拓が企業にとって不可欠であるように、帝国軍や同盟軍にも同じ事が言えるのだと思います。

「第四次ティアマト会戦」では、従来の考えや実績に固執した顛末が描かれているので、気になる方は是非本編を視聴頂きたいと思います。

帝国軍と同盟軍のどちらも膠着した戦いをどう動かすのか・・・これがポイントになってくる訳ですが、この状態を打開したのがラインハルトとヤンだったんです。
でも立場上、ヤンの才覚は片鱗しか見る事ができません。それでもラインハルトにとっては十分過ぎる情報でした。

この「第四次ティアマト会戦」は、ラインハルトとヤンがお互いの存在を強く意識した戦いでもあったのです。
きっと「常勝」vs「不敗」の英雄の戦いがここから始まるんだ・・・と思うとドキドキです^^

約60分の作品でした。ここまでの道のりは正直短くはありませんでしたが、時間をかけた分の見返りは十二分にあったと思います。
ここまで視聴してきて思ったのは、少なくても外伝においてはラインハルトが主役でヤンが準主役であるという事です。物語が明らかにラインハルト寄りに描かれています。
宇宙船同士の戦いでも同盟軍の船が沈んでいくシーンの方が明らかに多かったですから・・・^^;
次は最後のOVAとなる「汚名」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 14

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

良く出来ている!

1988年上映作。
にしては絵が現在でも見れる。ただしセル画にゴミが付いていたのかそれが気になる。

20年以上前の作品だが現在でも充分満足できるストーリー。
良く考えて出来ていると関心!
ただ、話の都合上、え??というシーンはあったが。それが無いと収拾つかないからしょうがないけど。

なるほど!高評価なの納得。全話観たくなった(^^)
ただ話数多くて大変そうだから観てるアニメ切れたときゆっくりと・・・

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5
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