戦争で第二次世界大戦なアニメ映画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

63.4 1 戦争で第二次世界大戦なアニメランキング1位
ジョバンニの島(アニメ映画)

2014年2月1日
★★★★☆ 3.8 (43)
177人が棚に入れました
色丹(しこたん)島を舞台に、主人公たち少年の視点から、ソ連軍の進駐する光景や島民の不安、ソ連側の人々とのふれあい、そして家族の絆を描く。

声優・キャラクター
市村正親、仲間由紀恵、柳原可奈子、ユースケ・サンタマリア、横山幸汰、谷合純矢、ポリーナ・イリュシェンコ、北島三郎、犬塚弘、八千草薫、仲代達矢
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

想いが心いっぱいに詰まって、銀河の底に沈む星

【一言紹介】

ジョバンニとカンパネルラの星の旅

【思ったこと】
{netabare}
始まりから最後まで

色も音も
切なくて、悲しくて、
苦しくて、寂しい

そうゆう感情を堪えるのに
精一杯だった。
涙もでそうだった。

最後のあの世界はなんだったんだろう。
表だけ楽しそうにして
心の中は真っ暗なのを
まるで隠してるようで

とてもとても私には心苦しくて
明るい気分になれないような
終わり方に思えた。
{/netabare}
【ゅずワールド】
{netabare}

人と人って
なんでこんなに
分かり合えないんだろうね。

ただ生きていることだけで
幸せなはずなのに

好きになったり
憎んだり。

人間はそうゆう感情を持てることも
すごく幸せな存在だよね。


まるで海、否、銀河の底で
息を止めるような
感覚になった。

【おとぎ星】
星が見える
その星の音を繋いで
楽譜にしよう。

一つの星の音だけじゃ
奏でれないメロディー。

その星達は
競り合って
高め合って
響き合う。

三拍子、四拍子、
それぞれ違う星と
重なり音を奏でる


それぞれ星は違うけれど
こんなにそばにいて
こんなに遠くにいる

そんな星達の
音とおとぎ話。

【星めぐりの空】

あの二つ星に出会わなければ
僕はこんなにもこの空を
見たいと思うことはなかっただろう。

君達が流れ星になって
僕の中をかけめぐる
こんなにも素敵に輝く星達を
大切に大切に思う

金平糖を食べたら、みんな星になって
この銀河の中でも息ができるよ

僕たちはどこまでもどこまでも一緒にいけるだろうか…
僕はどこまでもどこまでも君達とかけめぐりたいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 23

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

悲観や同情はいらない ただひた向きに この映画が伝えるのは説教ではなく【現実】

北方領土の一つ、色丹島を舞台に「終戦~ソ連侵攻~日本人強制退去」を描くフィクションです
作品の随所に宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフとしたイメージを挟み込んでくるのが特徴


この映画を観る前、北海道を旅したときに訪れた札幌の北海道庁旧本庁舎にいらした北方領土出身のガイドさんのお話を思い出しました
結局、北方領土に住んでいなかった僕ら世代が、あの島の問題をとやかく言っても肩透かしなんだと、虚しさを感じた話でしたね
ただ生まれ育った故郷に帰れない人々がいる、その事実を僕らは知っておかなければいけないわけです
キャッチコピーが「忘れてはいけない物語」と、なっていますがこれはちょっと違うと感じますね




1945年、戦時下の色丹島では比較的緩やかな日々が送られていた
しかし終戦直後、ソ連軍による突然の占領を受けて島を守っていた日本軍は武装解除とシベリアへの抑留を余儀なくされ、残された島民達もソ連軍による制圧や略奪を受ける
密やかに、しかし必死に今日を生き抜こうとする島民たち
そんな島の一部始終を、父親が島の防衛隊長を務めている兄弟、ジュンペイとカンタは幼い目で見つめていた
やがて島にやってきたロシア人の少女ターニャやその家族、ロシア人の子供達と自然と打ち溶け合って交流を深めていく日本人の子供達
しかし兄弟の父親がソ連軍に隠れて日本人に備蓄品の配給を行っていたことが発覚
父はソ連軍に連行され、歩み寄っていたかに思えた日本人とロシア人の間にまたも軋轢が生じる
そしていよいよ日本人は島を追われることとなってしまう・・・




まず興味深いポイントなのが戦争という題材を軍人や政治家ではなく市井の人々の目線で描いている部分でしょう
それもどちらか一方に偏ることなく、日本とソ連の両面が描写されているのが説教臭くなくていい


大人のピリピリした空気をヨソに、日本の子供が「カチューシャ」を歌い、ソ連の子供が「赤とんぼ」を歌い出す場面はミュージカル風で特に印象的
今作はあくまで領土問題を示唆することがメインなのではなく、双方の人々を好意的に描いているのが素晴らしい


プロ声優は用いず有名俳優や声優未経験の役者だけで固められたキャスティングも恐らくこれ以上は無い!というぐらいバッチリ決まっており、強烈なキャラクターのユースケ・サンタマリアや一家を見守る担任教師役の仲間由紀恵も良かったです
なによりジュンペイとカンタの幼い二人を演じた子役達には力一杯の賛辞を送りたい
天才です!最高!b


随所に挿入される『銀河鉄道の夜』の一文は、妹の死で傷心した宮沢賢治が訪れた樺太の地で体験したことが執筆の元となっているという説によるもの
主人公のジュンペイとカンタの兄弟の名前も、ジョバンニとカンパネルラを文字っているもの


また、想像の中に登場する銀河鉄道が巡る世界のイメージの表現も美しい
作画スタッフに西尾鉄也や黄瀬和哉や大平晋也といった実力派アニメーターを揃え、芝居、表情、光、影、雪、煙、etc,etc・・・
キャラクター造形や背景、ハッチング、CG、そのどれもが大変素晴らしいかったです


史実を学ぶことはそれこそ大切なことです
でもこんな名作が埋もれてしまうこともほっとけない
いい映画ですb







(まぁw7月とはいえ色丹の海に飛び込む冒頭のシークエンスはちょっとありえないと思いましたがw)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 17
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

狭間の物語

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。100分くらい。実話をもとにした作品。

 終戦前の色丹島を舞台として始まり、その後のソ連軍侵攻によって起きた生活の変化を描いた作品です。これを俯瞰的な視点ではなく、一つの家族の視点から見続けます。現在の北方領土問題のきっかけとも呼べるものですが、政治的な主張は脇に外し、あくまでも家族愛や人間愛を描くことに主眼に置いています。


 視聴に際して特に基礎知識は必要ありませんが、余裕があれば二つのことを予習しておくといいと思います。

 一つ目は、歴史的な背景です。
 最初から最後まで一家族からの視点で描かれますから、大局的な視点による解説というのはほとんど入りません。その裏で何が起こっていたのかは、視聴者側の知識に委ねられています。ですから、最低限の歴史的な背景は押さえておくと更に理解が進むものと思います。

 二つ目は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』(以下、『銀河』)に関する知識です。
 タイトルに入っている「ジョバンニ」は『銀河』の主人公の名前ですし、重要なシーンは『銀河』の描写と絡めた演出がされています。この作品自体が『銀河』をモチーフにしていますから、『銀河』に関する知識があれば、より楽しめるでしょう。

 誤解してほしくないのですが、基礎知識がなければダメ、というわけではありません。この作品自体はきちんと完結したものとして成立していますし、知らなくても十分楽しめることは間違いありません。ただ、この作品を見た後にこれらの知識を習得しようとする欲求が出てくるものと思います。ならば、後手を打つよりも、先手を打つ方がいいのではないのかな、と思った次第です。
 とはいえ、「めんどくさい!」という方も多いでしょうから、このレビューではその補完を目標として位置付けたいと思います。


歴史的背景:{netabare}
 1945年2月 ヤルタ協定(全ての元凶のような…)
 4月5日 ソビエト、日ソ中立条約の不延長通告(一方的な条約破棄)
 8月8日 ソビエト、対日参戦
 8月11日 ソビエト、日本の国境侵犯
 8月14日 日本、ポツダム宣言受諾(事実上の戦争終結)
 8月25日 ソビエト、南樺太占領(日本の武装放棄後の侵攻)
 9月2日 日本、降伏文書調印調印(形式上の戦争終結)
 8月28日~9月5日 ソビエト、択捉・国後・積丹・歯舞群島占領
 1946年2月2日 ソビエト、北方四島の自国領編入
 1947年~1949年 日本人の強制帰国

 作品内で描かれる期間は、玉音放送前から日本への帰国までです。ソ連軍が侵攻してきたものの、ポツダム宣言受諾後であるため交戦できず…と展開していきます。
{/netabare}

『銀河』のテーマ①:{netabare}
 『銀河』は多くの作品に引用されていますが、引用される中心はほぼ決まっています。蝎(サソリ)の話です。「ほんとうの幸」について考える主人公ジョバンニが、「蝎のようになりたい」と願う話。

 蝎は虫を殺して食べて生きていた。ある時イタチに見つかって食べられそうになってしまった。一生懸命逃げたけど、いよいよ捕まりそうになってしまった。その時、井戸に落ちて溺れてしまった。
 蝎はイタチに食べられなかったことを後悔した。どうせ死ぬのなら、イタチに食べられていたら彼を一日生かすことができたのに。神様お願いします。むなしく死ぬくらいなら、まことのみんなの幸のためにこの体を使ってください。
 すると蝎は真っ赤なうつくしい火となって、闇を照らし続けた。

 私の他作品のレビューでも『銀河』については触れていますが、今作のレビューとしてはもう少しだけ踏み込みます。
{/netabare}

『銀河』のテーマ②:{netabare}
 「蝎は虫を殺して食べて生きていた」というのは、原罪について述べられたものです。「生きるためには、他者を犠牲にしなければいけない」ということ。
 これに続く「逃げる蝎」というのは、心情について述べられたものです。「他者を犠牲にすることは厭わないけど、自分が犠牲になるのは嫌だ」ということ。

 蝎が井戸に落ちた際に感じたのは、自分が犠牲にならずに死ぬことが、結果として無駄死にになってしまうのではないかということです。「原罪を避け心情を優先したことに価値はあるのだろうか」ということ。
 そして、蝎が見せたエゴから自己犠牲への転換が、世界に希望をもたらしました。

 ジョバンニは、この「無駄ではない死に方をすること」を「自分の生き方」と捉え、「みんなのほんとうの幸」のために身を捧げようと心に決めます。ですが、「みんなのほんとうの幸」というのが何なのか分かりませんでした。これを探すことがジョバンニの目標となり、同時に私たちに対する問題提起となります。
 『銀河』における銀河鉄道とは、この世からあの世へと向かう鉄道です。そこにジョバンニとカンパネルラの二人が乗り合わせることで、死に方と生き方を考える話、これが『銀河』なんだと思います。

 おそらく、『ジョバンニの島』を見た方は、私が何を言わんとしているのかは分かると思います。
 「生きるために犯す罪とは何なのか」「自己犠牲を厭わないほどのほんとうの幸いとは何なのか」「なぜ銀河鉄道に乗れないのか」「なぜ銀河鉄道に乗れてしまうのか」、この『銀河』と関連したテーマが作中で描かれていきます。

 蛇足ですが、私は他のレビューでも『銀河』の話を書いていますが、特別この作品が好きなわけではありません。ただ、多くの作品に引用されていることを考えると、教養としては成立しているんだろうな、とは思います。
{/netabare}

 基礎知識は以上で終わりです。次項は単なる感想です。
 国の狭間、人種の狭間、親子の狭間など様々な狭間が描かれているこの作品。私が視聴後に感じた時間の狭間と共感の狭間について述べてみたいと思います。

時間の狭間と共感の狭間:{netabare}
 時間には二つの概念があります。クロノスとカイロス。
 クロノスというのは、刻一刻と流れる客観的な時間の流れを指します。実時間とも訳されます。「時刻」や「スケジュール」や「タイム」をいうときの時間の概念に相当します。
 カイロスというのは、体感時間とも訳される主観的な時間の概念です。「集中しているときは時間の進みが早い」というときの「時間」はカイロスに含まれます。また、ある書籍によれば、カイロスは「その出来事が起きる前と後で、人間に質的変化が起きる時間」であると書かれていました。つまり、「タイミング」の概念です。

 例えば、「私が誕生した日」は、私の家族には質的変化をもたらしたでしょうから、私の家族にとってのカイロスに該当します。ですが、その他の人々にとっては「いつもと変わらぬ日」でしょうから、単なるクロノスに過ぎません。つまり、同じ時間に対しても、立場の違いによって認識の相違は当然生まれ得るということです。

 このカイロスによる共感というのは、個人的なものだけには留まりません。多くの日本人にとってのカイロスというものも存在しています。カイロスの質的変化に着目するのなら、現代の日本人にとってのカイロスは二つあると思います。一つ目が1945年8月15日の終戦の日、二つ目が2011年3月11日の東日本大震災の日です。
 もちろんここで俎上に載せたいのは、前者の方です。

 1945年8月15日が私たち日本人のカイロスになっているからといって、それが世界的な共通観念となっているわけではありません。英米ソなどにとっての終戦のカイロスは、おそらく1945年9月2日だと思います。なぜなら、これらの国々は、日本が降伏文書に調印した日をもって対日戦勝記念日としているからです。

 現在の日ロ間における北方領土問題は、政治的または法的に解決することは出来ると思います。ですが、どのような解決策が図られたとしても、両国民間におけるカイロスの差は埋まらないように思えます。おそらく、その差は感情の差として表出することでしょう。フォークランド紛争によってイギリスとアルゼンチンの領土問題が解決したとしても、両国民間の不和が拡大したように、です。個人的なカイロスに差があるように、集団的なカイロスにもまた差がある。

 この作品のエンディングがあのような形になったのは、国や人種の差はあれど、同じ時間を過ごしたという個人的なカイロスの共有が出来ていたからだろうな、と感じました。これは、国や人種が違えども個人的なカイロスなら共有できるという希望の形の一つだと思います。
 ですが、この延長線上に集団的なカイロスの共有があるのかは、私には分かりません。延長線上なのかもしれないし、別次元なのかもしれない。クロノスをカイロスにすることができるのかも、個人的なカイロスが集団的なカイロスになるのかも、別のカイロスを持つ集団同士が歩み寄れるのかも分かりません。端的に言えば、どこまで共感を育むことができるのか分からない、ということです。

 私は合理主義的な性格も強いですから、どのような問題にも「白黒はっきり解決させろ」という意見を持つことが多いことは自覚しています。ですが、何を持って解決とするのかという問題解決のスタート、やはりここが一番難しいようにも思えます。
{/netabare}

対象年齢等:
 家族愛と人間愛が主題ですから、全年齢が対象で良いと思います。戦争ものではありますが、凄惨な場面というのも描かれませんからね。
 ここに関しては「凄惨でない戦争があるか!」との批判もあるかもしれませんが、私はこの作品に関してその批判をするのはやや的外れなような気もしています。この物語はあくまでも主観で進行しているため、凄惨な場面に出会わなければ凄惨さは描きようもないでしょうからね。実際にそうだったのかは分かりませんけれど。

 私の感想はともかくとして、視聴後のすっきり感もいいですし、素直に見てよかったなと思える作品でした。何を見ようか迷っている方はこの作品に手を出してみてはいかがでしょうか。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

64.4 2 戦争で第二次世界大戦なアニメランキング2位
はだしのゲン(アニメ映画)

1983年7月21日
★★★★☆ 3.4 (32)
175人が棚に入れました
世代を超えて読み継がれる、中沢啓治の反戦漫画の劇場アニメ化。1945年4月の広島。国民学校(戦時中の小学校)2年生の中岡ゲンは、父親の大吉が戦争を批判したことから非国民の子といわれていた。だが苦渋の生活に耐える一家の前で8月6日、広島にピカ(原子爆弾)が投下。ゲンは父、姉、弟を一瞬のうちに失った。このショックで早産した母・君江と、生まれた赤ん坊の妹・友子の面倒を見ながら、他の被災者とともに必死に生きるゲン。彼は死んだ弟・進次にそっくりな戦災孤児・近藤隆太を家族に加え、そして原爆のため全身に大火傷を負った画学生の青年・吉田政二の看病をしながら戦後の世を生きていくが。制作はマッドハウス。監督は真先守。原作・脚本ではゲンの2人の兄が登場しているが、完成した本作のアニメ版では整理された。また原作では政二青年は死亡するが本作では最後まで生存するなど、いくつかの改訂が図られている。なおゲン役のCV・宮崎一哉はオーディションで選ばれた、広島県出身の当時小学生だったが、この作品で好評を博し、以降、本格的にボイスアクターの道を歩むことになった。

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これはぜひ観ていただきたい作品です。

はだしのゲンとは
原作者自身の原爆の被爆体験を元にした作品で、これはそのアニメ映画です。
小学生の時、平和教育の時間に御覧になられた方もいるのではないのでしょうか?

最近、YouTubeでこの作品のとあるワンシーンをたまたま見つけまして。
それは丁度、広島の町に原爆が投下されるシーンでした。

凄まじい轟音と閃光。
あらゆる生命が失われたその瞬間が生々しく、途方もない恐ろしさをもって表現されます。
幾重にも重なった荒い線で描かれた絵。その中に、この作品に携わった方たちの感情をひしひしと感じ溢れる涙を抑え切れませんでした。

でも、こんな言葉なんかじゃ伝えられない。そんな焼けつくような映像でした。


これがきっかけではだしのゲンを視聴することにしました。
この作品には1と2があるのですが、1は原爆投下前後のエピソード。
2は戦後、少し成長したゲンのエピソードです。
両作品、話が続いているので一気に観たほうが良いかと思います。
ゲンやその仲間たち、彼らを見守る大人。必死に生きる彼らの姿は私にとって生涯忘れえぬ程の感動を与えてくれました。

小学校の頃図書館で読んだ原作とは全く違う印象を受けました。
この作品に込められているのは説教くさいメッセージなんかじゃ決してない。人間である彼らの生き様なんです。


現在、平和教育のためにこのアニメを児童に鑑賞させることはほとんど無いそうです。
表現の過激さが原因ということもありますが、時代考証に多少誤りがあるそうで。
致し方ないですが、実に残念なことだと思います。


またこの作品は当時の時代背景・人間の様子を考察するきっかけを私に与えてくれました。
あれから、関連する本をいろいろ読むようになりました。

最近読んだモノでおすすめなのが
『原爆投下は予告されていた 国民を見殺しにした帝国陸海軍の「犯罪」』(著:古川愛哲)
という著書です。
原子爆弾投下時の政府の対応と福島原発事故時の政府の対応にみられる共通性について言及しています。

タイトルからも分かるように、この著者の観点には政府批判への極端な偏りが見られるので
内容を鵜呑みにするのも危険ですが、的を射た部分もありとても考えさせる内容に違いは無いです。

原爆と原発。日本人はどうやら原子力と腐れ縁なようです。

ついこの間まで、原発についてそんな真剣に考えたことなんてありませんでした。
自分が考えてもどうしようもない問題だとスルーしていたので。
でも、はだしのゲンや数々の著書に触れて、少しずつ考えるようになりました。
やっぱり政府の役人たちだけに丸投げしていい問題でもないですよね。
私と同じようにあまり原発に対して意識したことのない方には是非触れて頂きたいです。


■最後に

はだしのゲンという作品をきっかけに
こういう風にまだ自分が変わっていけることを嬉しく思いました。
この出会いを大切にしたいです。

読んでいただきありがとうございます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

☆原爆の恐ろしさ

原爆の投下した後の場面が強烈すぎました。でもここまで描いてまで伝え
たい意図もわかります。

悲惨なことばかりですけど元くんが明るく前向きなのが
唯一の救いでした。


投下したアメリカも、国民を戦争に引きずっていった大日本帝国も愚かしいと思わせてくれる(戦争の愚かさ)アニメでした。


原作/中沢啓治


監督/真崎守


アニメーション制作/マッドハウス


1983年7月公開

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7
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