恐竜で友情なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの恐竜で友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月25日の時点で一番の恐竜で友情なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.5 1 恐竜で友情なアニメランキング1位
ドラえもん のび太の恐竜(アニメ映画)

1980年3月1日
★★★★☆ 3.6 (106)
614人が棚に入れました
スネ夫のパパのアメリカ土産「恐竜のツメの化石」を見せてもらえなかったのび太は本物の恐竜を見つけると宣言、やむなく、のび太は化石発掘を始め、悪戦苦闘の末、化石らしき物を見つけた。ドラえもんのタイム風呂敷にかぶせて一億年前の姿に戻すと、これが巨大なタマゴ。それから毎日、のび太はふとんの中でそれ抱いて寝むるのだった。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也、加藤正之、千々松幸子、よこざわけい子、鳳芳野、青木和代、井上和彦、宮村義人、島宇志夫

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

僕らのSF教科書

初めて子供だけで映画館に行って観た作品が本作です(゜-゜)
開演前に大抽選会があって、私の次に入場した友人に、特賞のドラえもん自転車が当たって
悔しい思いをしたのを覚えています(゜-゜)

確か、この作品に登場するタイムマシンの背景(時計柄の例のヤツ)はずいぶんな費用をかけて作った
CGじゃなかったかな?(゜-゜)

・・・今見ると、ただの線描なんだけど(゜-゜)
技術の進歩は目覚しいですね(´ω`)
 
作品自体の本質は30年以上経った今でもなんら変わることのない名作です(´ω`)
 

投稿 : 2025/01/25
♥ : 10

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

記念すべき大長編1作目

ビデオも原作もぶっ壊れるまで見た。
おもしろいんだよね・・。
鼻からスパゲッティは名言。
このころは長編と連載もリンクしてたよね。
お話の流れもテンポよくが子供がわかりやすく解説してくれる。
ジャイアン映画版の法則も初の発動。
主人公はのび太であるとはっきりと明言。
これがあるおかげで普段のドラえもんが成立しているといっても過言ではない。


語りだすと愛がとまらない思い出の作品。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 4

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

色んな優しさが溢れる、「映画ドラえもん」の名作の一角

記念すべき、映画ドラえもんの1作目ですね。後続の作品に比べ、筋が分かりやすいというか、テーマ性がそこまで重くないというか、良い意味で子供向け(もともと子供向けのコンテンツですがw)。

恐竜なんて、当時の男の子だったらみんな好きでしたよね。現在のように色々と研究が進む前だったからか、「現実世界の過去」というよりは、「一種のファンタジー」として、恐竜が存在していたように思います(研究が進むこと自体は良いことですが)。

そんな少年達の心をグッと鷲掴みにした本作。この頃はドラえもんを観ると、無条件にワクワクしたな。知らない世界に連れていってくれるようで。

この作品が現在でも色褪せないのは、「友情」という普遍的なテーマに絞って作られたからだと思います。あと、ピースケの可愛さが反則だから(笑)

本当にのび太って、良いキャラだと再確認。ダメダメでも優しい男の子。しずかパパが結婚式の前に言った名言は、のび太の本質を表していると思います。この時代の主人公としては異色の弱さと優しさ。そんなのび太の魅力がいっぱいに詰まった素敵な映画です。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 18

63.6 2 恐竜で友情なアニメランキング2位
アーロと少年(アニメ映画)

2016年3月12日
★★★★☆ 3.7 (18)
107人が棚に入れました
もしも、隕石が地球に衝突せず、恐竜が絶滅をまぬがれていたら?」というかつてないスケールの世界観をテーマにしている。

絶望をまぬがれ文明を言葉を得た恐竜たちは、言葉を持たない人間たちと共存しており、我々が知っている地球とは少し異なる舞台で物語が進行する。

本作の主人公は臆病で甘えん坊の恐竜アーロ。

大好きな家族とはぐれてしまった彼は、言葉も通じない見たこともない生き物・人間の子どものスポットと出会う。

見た目も性格も正反対なひとりぼっちの同士の二人が手を取りあうことで、どのようなストーリーが紡ぎ上げられるのか。

壮大なアドベンチャーである最新作も見逃せない内容となった。
ネタバレ

NANA さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

アーロの成長を描いた王道物語。子供に見せたい映画

物語は友情や家族をテーマに大事に描かれていて、どこか懐かしさを思い起こさせる。奇想天外なストーリーや派手な演出はないかもしれませんが、ゆっくりと、でも確かに心に響く映画でした。
言葉が少なく情景やキャラの表情で心情を描いていたのも、子供には逆に親しみやすかったのかもしれません。(劇場の子供達の反応は良さそうでした)
言葉で全て語るのでなく、表情や行動からそれを感じ取って欲しいという作り手の思いが込められた作品だと思いました。

この映画の大前提は、「もしも地球に隕石が落ちなかったら」

恐竜は絶滅せず、知識を得て彼らなりの生きる術を身に付けている。ここでは後から生まれてくる人類の方が知能が低く、まるで犬のような扱いです。
アーロは恐竜ですが、中身は人間そのものです。外見は異なっても、アーロの考え方や行動は共感しやすく描かれていて、アーロの経験や成長を美しい大自然の中で疑似体験出来ます。劇場でこれを観ていた子供達は、きっと素敵な冒険をしたことでしょう。

CGによる背景はどこまでもリアルで、本物と見間違う出来でした。必ずしもリアルが良いとは思いませんが、この作品はとことん本物を追及し、あたかもそこにいるような気分にさせてくれます。

物語は弱虫のアーロが勇敢な少年と出会い、一緒に冒険をしながら成長していく話です。
中でも、下記の3つの成長か印象に残っています。

{netabare}
アーロは偉大な父親を、少年スポットのせいで失ってしまいます。でも、スポットが殺したわけではなく大自然の脅威によるもので、その危険を避けることも出来たのです。アーロはスポットを憎んていましたが、次第に心を許していきます。
岩の下敷きになった時、穴を掘って助けてくれたのはおそらくスポットです。アーロを元気付けるために食べ物を運んで来てくれたのもスポットです。アーロは戸惑いながらも心を許し、憎むのをやめます。彼を憎んだところで父親は帰って来ない。そして、アーロ自身が生きていくために彼が必要だと感じたのでしょう。

死んだ父親の幻と再会したシーンでは、切なくて涙が出ました。このまま父親の後に付いて行く方がアーロにとって幸せなのかもしれない。そこには怖いものもなければ、悲しみもない。きっとこれまでの弱虫アーロなら、それを選んだはず。でも、アーロは友達のために生きることを選びます。幻を振り払い、自分の力で起き上がり、スポットを助けに行きます。
生前父親がアーロに「お前は強い子だ」と言った理由がようやくここでわかりました。

スポットとの別れのシーンでは、最初に他の人間の姿を見掛けた時、アーロはスポットを彼らから遠ざけようとします。自分以外の者の所へ行って欲しくなかったのでしょう。アーロにとってスポットは、もはやなくてはならない大切な友達になっていました。ずっと一緒にいて欲しい、いるべきだと。
当初、アーロは、親を失ったスポットが人間の元へ戻ることはないと思っていたかもしれません。でも、アーロの目の前でスポットを温かく迎え入れる人間の家族を見て、そして彼らに甘えるスポットを見て、考えを改めます。自分に帰る場所があるように、スポットにも帰るべき場所がある。ずっと一緒にいられたらアーロはどんなに幸せだったでしょう。でも、スポットの幸せを願うからこそ、アーロはスポットを彼らの元へ送り出します。
最後のハグは互いの幸せを願い、道は別れても決して忘れない、大好きたよと告げているようでした。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/25
♥ : 3

71.5 3 恐竜で友情なアニメランキング3位
映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(アニメ映画)

2019年11月8日
★★★★☆ 3.7 (61)
235人が棚に入れました
ある日の午後、お気に入りの喫茶店「喫茶すみっコ」へとやってきたすみっコたち。おなかをすかせて注文した料理を待っていると、突然、地下室から物音が。 「地下室のすみっこに誰かいる・・・?」 みんなで中に入って行くと、そこには一冊のとびだす絵本。ひどくボロボロで、ページの大事なところがなくなっている。桃太郎のお話のページには背景があるだけで、おじいさんもおばあさんもいない。すると突然、大きな影が現れて、えびふらいのしっぽが絵本にすいこまれてしまう! すみっコたちがおっこちた物語の世界にいたのは・・・新しいすみっコ?

声優・キャラクター
ナレーション:井ノ原快彦
ナレーション:本上まなみ
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分らしさの檻の中でもがいてるなら♪……おいでよ すみっコへ

「すみっコぐらし」というキャラクターコンテンツについては、
私は名前を知っている程度。

ただ、サンエックスが生み出す不可思議生物?については、
昔ちょっとハマっていた「たれぱんだ」等、
何だか大人の心にも引っ掛かる物を感じていて……。

本劇場版でサンエックスの最新成果&集大成の一端を確認したい。
という気持ちはありましたが、映画館までわざわざ足を運ぶ程では……
と部屋の片隅で躊躇していたわけですがw

本作の反響ホント凄いですね(驚)
せいぜい傍流で細々と語られる程度の映画かと高をくくっていたら、
いつの間にか、この秋冬のアニメ映画では、
『アナ雪2』に次ぐ位の勢いで、エンタメニュースのド真ん中で持て囃されている。

押し出されるように私もいつの間にか、お子様連れのママさんに混じって、
映画館のド真ん中に座っていましたよw


滑り出しの感触は簡素なキャラクターアニメ。
隅っこで落ち着いている、各種“すみっコ”にも声はなく、
セリフは、無言のキャラたち仕草等を補完する
井ノ原快彦さん&本上まなみさんのナレーションのみで、淡々と場面が進んで行きます。

序盤は部屋の隅に落ち着くまでの来歴等
“すみっコ”の生態紹介にゆる~く費やされ、
これは初心者にも優しい間口の広いお子様向け映画かな?

……と油断してたら、“すみっコ”たちが、
おとぎの国々の各登場人物に落とし込まれる“本番”以降、俄に高度化。

この“すみっコ”……そのキャラで、あんな役とか務まらないだろうw
というツッコミ待ち等、ハイレベルなキャラ芸も次々と繰り出されるので、
最初の方でしっかりとキャラを把握しておくことをオススメします。

いつの間にか、作画も音響も簡素な中に力強さがあることも分かり、
これは単純にアニメ映画としても侮れない出来と、
“すみっコ”ワールドに没入させられて行きます。


「号泣した!」、“すみっコ”好きの男性のための限定上映会開催!
との評やニュースも耳にしていた本作。

皆、各々、社会の役割を演じる中で、俺はちゃんとこなせていない、
こんな端役は俺の役割じゃない、自分らしさを見失ったなどと、
精神を磨り減らしている。

いや……もはや、自分らしくなければ幸せじゃない!
と自分を探すよう脅迫する言説にすらゲンナリしてしまっている。

本当の自分だろうが、偽物だろうが、
今、自分がここで落ち着けるなら、それで良いじゃない?

こんな感じで、“すみっコ”たちに世の大人たちの涙腺は
突き崩されて行くのでしょうか?


私は号泣!までは行かず、涙が氾濫しそうになる程度でしたが、
本作がブームになるなんて……世の中まだまだ荒んでるんだなぁ~と、
むしろ、そちらの方にも泣けてきますw

但し、終盤の{netabare}鬼の助太刀{/netabare}には、
ベタですが、私の涙腺も一部決壊しましたね……。あれはズルいw


自分の役割に囚われず手を差し伸べられる人間に私はなりたい。


心に養分を補給され、再び社会の隅っこに戻っていく私なのでした……。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 14

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゆるキャラが織り成す涙腺がうずく幼児向け物語

このアニメは幼児向けです。
ですが、学生が見ても大人が見ても大いに感動します。
私も思わずポロリと涙がこぼれ落ちました。

物語はすみっこをこよなく愛するゆるキャラたちが絵本の中に吸い込まれてしまい、そこから抜け出る内容です。

ゆるキャラたちは声を出しません。
声を出すのはナレーションの人だけですし、ときどき説明する程度です。
物語の大部分はゆるキャラたちのかわいらしい動作が中心です。
その動作に癒されます。
この動作がつまらないと思われる人は途中で寝られると思います。中盤まではいたって単調です。

しかし、ラスト七分、今までとはうって変わって、シリアスな展開となります。
あるキャラクターのとても可哀想な現実を見せつけられます。
アニメだから魔法とか奇跡とかで幸せにできるはずなのに、この映画ではそれをしません。
幼児向けアニメでここまで可哀想なことをする必要ないだろうと、私はつい思ってしまいました。
近くの席にいた幼稚園の男の子が、思わず「かわいそう」とつぶやいていました。そして後ろの席からは、すすり泣く観客の声が聞こえました。

でも安心してください。魔法も奇跡も起こりませんでしたが、最後はハッピーエンドで終わることができました。しかも、ハッピーエンドにする方法が、実に現実的で暖かみがあり感動します。
魔法や奇跡を起こさなくとも幸せにする方法があることを、私は教えられました。

例えば、地震や台風で家を失った人にとって、つらい現実は変えようがありません。でも私たちは義援金やボランティアをすることで、少しは被災者の方を癒すことができると思います。
決して無理をせず、自分たちができる方法で困っている人を助ける。
日本中の人がそのように行動してくれたら、未来は明るくなると思います。
この映画を見終わって、そう感じました。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 32
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

寂しいからみんなで過ごそう

視聴前 さて

視聴後 ..

このお話はすみっこたちがとある絵本を見つける話
ジャンルはほのぼの・ファンタジー・童話

まだ見てない方へ
この作品がものすごく高評価だと聞いた方は期待しないでください。なめてかかりましょう

見た方へ
{netabare}正直舐めてました。私は友達(非オタ)から「私すみっこでないちゃった」と聞き、まさかwwと笑って流してましたが、本当に評判がいいので私も見に行きました(私も非オタですけどね)。
この際、はっきり言いましょう。私はなけませんでした。おそらく感動ポイントはみつけたのですが、ウルっときませんでした。
しかし、勘違いしないでいただきたいのはこの作品は良い作品である、ということです。すみっこぐらし、というものを耳にしたことはあるものの一体それが何なのかを当日まで知らなかった私が隅っこたちを理解できましたし、何よりも「やさしさ」を感じました。
さて内容です。序盤はキャラ説明と導入。ナレーションにまかせっきりなところもありますが、正直これが後で効きます。中盤は展開もありますがシリアスシーンも意味も少ないです。重要なのは終盤です。この終盤で感動する人は感動するでしょう。評判に期待しすぎた私には泣けませんでした。しかしとても素晴らしいラストではありました。序盤中盤を含めた今までを丁寧に着地させたものです。もともと勢いのある作品ではないのでゆっくりとした展開に更に慎重なラストとなり、かなりほんわかとした「やさしさ」を感じました。
この作品で伝えたかったのは「やさしさ」「思いやり」ではないかと思っています。みなさんは今も思いやりを持って生きていますか。もちろん非道の精神を貫いている人はいないでしょうが、いまも子供の頃の純粋な優しさや思いやりは今でも残っているでしょうか。無条件で人を助け可愛そうだと思ったらすぐ手を差し伸べる、今の私には正直できません。というか忘れてました。年を重ねるたびに幼い声ころの純粋な心を忘れてしまって「じぶんにのことは自分でなんとかする社会」というものを受け入れてしまっているような気がします。そんな忘れてしまった童心を思い出させてくれるのがこの作品です。なんの見返りもなく仲間を思って行動できる。そんな信念をわすれずにこれからの人生を生きていきたいと思います
〇〇さんのナレーションとすみっこたちの身振り手振りで表現されます。これはキャラがしゃべり自然とキャラ説明」してくれるより方法的にはかんたんですがその文話を面白くするのが難しかったりします(その後もナレーションをうまく使わないと手抜きとバレルからね)。しかしこの作品は丁寧なナレーションとわかりやすい動きで物語を早く理解することができました。素晴らしいですね
キャラはかなり好みです。初めて見たキャラですがかなり多くのこと(性格や大体の思考パターン)を理解できるキャラ説明は素晴らしいですね

原作はよこみぞゆりさん。
監督はまんきゅうさん。ガンダムさんや弱酸性ミリオンアーサーの監督をされた方ですね
シリーズ構成は角田貴志さん。
キャラデザは横溝友里さん。
劇判は羽深由理さん。
アニメ制作はファンワークスさん。やわらか戦車などを制作してるところですね

作画は悪くなく丁寧な動きがありびっくりしました
主題歌は高橋久美子さん作詞、伊藤ゴローさん作編曲、原田知世さん歌唱の「冬のこもりうた」
{/netabare}


総合評価 みるべき

投稿 : 2025/01/25
♥ : 5

70.8 4 恐竜で友情なアニメランキング4位
ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(アニメ映画)

2017年3月4日
★★★★☆ 3.9 (36)
185人が棚に入れました
史上最大の危機!?
ドラえもんが、そして全てが、カチコチに凍る!?

真夏の暑さに耐えかねたのび太たちが向かったのは、巨大な氷山。
ひみつ道具「氷細工ごて」で遊園地を作っていたのび太たちは、氷漬けになっている不思議な腕輪を見つける。調べてみたところ、なんと腕輪が氷に埋まったのは、人が住んでいるはずもない10万年前の南極だった!腕輪の落とし主を探して南極へと向かうドラえもんたち。その前に、なんと氷の下に閉ざされた巨大な都市遺跡が姿をあらわす。
「10万年前に行って、落とし物を届けよう!」
ひみつ道具「タイムベルト」で10万年前に向かうドラえもんたち。そこで、凍りついてしまった自分たちの星を救うため、宇宙を旅し、腕輪の謎を追う少女カーラとヒャッコイ博士に出会う。
おっして、腕輪を巡り、ドラえもんたちは、地球が凍結する危機に直面する!

声優・キャラクター
水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、高橋茂雄、八木真澄
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いざ、南極大陸を冒険!10万年前の友情と勇気が、地球を救う。

幼いころからドラえもんがちょっと苦手で。

数々の秘密道具は楽しいのだけど、
のび太が調子に乗って、最後には痛い目を見るという展開が苦手で、
オチのシーンになると別室へ逃げていた思い出がありますw

さらに声優さんが変わってからは、
ドラえもんは意図的に遠ざけてしまっていました。

今回たまたまこの映画を観ることになって、
ドラえもんにハマりそうです。

それぐらい、
この作品よかったです♪

ドラえもん映画は良作が多いことは知っていたけれど、
こんなにいいものだったとは…!

100分ほどの作品です。


● ストーリー
夏休み中ののび太は、
真夏の暑さにぐったり。

ドラえもんと共に巨大氷山へ出かけ、
氷で遊園地を作って遊ぶ。

氷山の下で見つけた、
不思議なリング。

そのリングは10万年前に
南極で凍ったものだということがわかった。

10万年前の南極の秘密を探るべく、
のび太たちは南極探検に出かけた。


ドラえもんがいると、
場所も時間も簡単に行き来ができてすごいわw

南極?寒い?
秘密道具があれば快適に過ごせますからw

のび太は世界一あらゆる経験を積んでいる小学生だと思いますw

困難があってもドラえもんの道具で突破。
かゆいところにも手が届く豊富さですw

wikiによると今回登場した道具は、
27種類以上。

四次元ポケットの収納はすごいなあ…。
そもそも、四次元という概念が私には理解できていませんがw


話が逸れましたが、
ストーリーはとても面白かったです^^

飽きる暇もなく展開ぎっしりでした。

子ども向けだろうと若干侮っていましたが、
むしろ大人向けと言っていいほどです。

氷山のでき方の説明など、
お勉強になるシーンもあったりで、

親へのアピールも忘れないところは
ぬかりないなと思いましたw

細かな設定は適当にスルーしているところも多く、

例えば
{netabare}
ドラえもんの作戦によって冬眠するパオパオは、
10万年後の未来に起こされますが、

起こされるとすぐ10万年前に移動して、
また10万年間冬眠する…という無限ループに陥るわけですよね?

それはとても冷酷な行いだと、
私には思えてしまったのですが…。

パオパオにとって10万年という時間は
「昼寝みたいなもんだ。」と大した事ないように言われていますが、
いやいやそんなわけあるかwww

じゃあ起きている時間は一瞬にも満たないじゃないか!
{/netabare}

その辺りは“子ども向けだから”という盾をうまく利用して、
深く考えないようにされていますね。笑


● キャラクター
声優さんが変わって以来、
初めてしっかりとドラえもんを見ました。

キャラの表情も随分変わりましたね。
時代に合わせた表情の変化。

時代の流れを感じましたが、
これはこれでいいなと思いました。

のび太からはジャイアンにイジメられる要素を感じませんでした。
将来、好青年になりそうな予感しかしませんw

いじめに敏感な現代、
アニメではどんな感じで描かれるようになっているのか、
ちょっと気になりました。


今回のオリジナルキャラクターは、
カーラ(cv.釘宮理恵)という女の子。

釘宮さんの好演と、表情の可愛さもあって、
とてもいいヒロインだったと思います^^

のび太ともいい感じだったし、
しずかちゃんの立場の危機すら感じましたw


● 音楽
BGMのサウンドが豪華だなー、というのは
あらゆるシーンで感じました。

ハリウッド映画を彷彿とさせるようなサウンドでしたよ。
さすが劇場版アニメ。


【 OP「夢をかなえてドラえもん」/ mao、ひまわりキッズ 】

この曲好きなのですよ♪

子どもにぴったりの可愛くて元気になれる曲調、
長く愛されるのも納得です^^

今回はこの曲に合わせて
ドラえもんとのび太が氷の遊園地を作っています。

夢溢れる映像に、
キラキラとしたこの曲…。

とても素敵なOPでした♪


【 ED「僕の心をつくってよ」/ 平井堅 】

感動系ソングなのは、
ちょっと意外に思ったのが第一印象です。

作中でははっきりとしたお涙シーンはなかったので…。

繰り返し聞いているとだんだん、
内容よりも映画全体とつながってきました。

ストーリーも作画も音楽も、
圧巻のクオリティだった。

きっとたくさんの方が
この作品に情熱を注いで携わってきたのだと思います。

その努力や愛情を想いながら聞くと、
とてもしっくりときました。

このEDは作品への愛が詰まった曲です。


● まとめ
ストーリーが普通に面白くて、
毎年恒例でドラえもん見たいと思えるほど、大満足でした。

のび太のいい子さが、
前面に押されてますね。

他人への思いやりに欠けがちな現代だからこそ、
子どもはもっとドラえもんを見るべきだと思っちゃった。

勉強ができなくたって、
他人と比べてダメなところが多くたって、

優しい心があって、
友だちと笑顔で過ごすことができれば、それでいいと思うんだ。


ドラえもんにハマりそうなので、
おススメドラえもん映画があれば、ぜひ教えてください^^

投稿 : 2025/01/25
♥ : 23
ネタバレ

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

不満ほとんど無しの傑作

岡田斗司夫氏がこの作品をH.P.ラヴクラフトの「狂気の山脈」の翻案でありハッピーエンドバージョンと高く評価していました、加えて子供向けにしたのが当作品だと思います。
ストーリー、音楽、キャラクター、声優などどれをとっても不満のない作品です。
釘宮さんの演じたヒロイン、カーラは可愛いだけではなく明るく活発かつ有能なヒロインで、とても良かったです。
どことなく宮崎駿作品のヒロインを彷彿とさせます。

ドラ映画史上、鉄人兵団のリルルと一、二を争うくらい印象的なヒロインでした(ただ、もう少し活躍して欲しかったな。何より一回きりのキャラとしては惜しすぎます。)
ストーリーはエヴァを彷彿とさせる壮大な部分があり、過去に地球にやってきたヒョーガヒョーガ星人はいわば地球に「セカンドインパクト」を起こしたかったのかなと思います(ファーストインパクトはヒョーガヒョーガ星人の仕業ではなく只の自然現象らしいですが)。

しかし、巷のこのドラ映画の欠点として責められている点として{netabare} 「ジャイアン、スネオの暴言問題」についてですが
この映画で中盤でジャイアンとスネオがヒロインのカーラを責める酷い発言をした事がいろいろ批判している人達がいますよね。
「映画ドラのジャイアンは良い奴だ、男気に溢れた奴だという鉄則は守って欲しかった」
「可哀そうなヒロインを罵るジャイアンとスネ夫なんて・・・」とか盛んに言われてますが、
良く考えたら、例えカーラたちの行動に悪気が無かったとしても結果は極めて重大で、
あの状況ではのび太たち四人組が家に帰れないどころか全員むごたらしい凍死の運命にあるのと、現代の60億の地球人類が存在していない事になってしまう事を考えると、
ジャイアン、スネオがつい感情的になりカーラを罵るくらいは仕方ないと思うのですが、どうでしょうか?
ましてや彼らは小学生でしかありませんし、そこまで聖人君子であれって変です。
むしろ、ヒロインを庇ったのび太の発言の方が理想論すぎる気すらするんですね。
映画ドラ恒例の「映画ではジャイアン(とスネ夫)は良い奴だ」も伝統として続ける必要まではないと思います。
時には感情的になって怒ったり罵ったりする彼らも人間的で嫌いではないですよ。 {/netabare}

あと、個人的にはラスボスのブリザーガのデザイン、特に顔が昔のアニメふうというか、いかにもドラえもん世界ふうのデザインで、ちょっと気に入らなかったかもです。もう少し今風のアニメのデザインにして欲しかったですね。
もう一つの敵のオクタゴンのデザインの方がいかにもクトゥルフで良かったと思います。

「リングは、ひとつ。救いたい星は、ふたつ」という映画のテーマがご都合主義的に簡単に解決された点も欠点として挙げる人がいますが、
あれはあれでハッピーエンドで良かったと思います。

以上、わずかに不満はありますが、傑作だと言い切れる作品です。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 13

saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドラえもんとして成立しているSF大作

アマゾンプライムで全40作品がいま観ることが出来るので鑑賞。

個人的には子供の頃にみた「のび太の恐竜」が心情的にはベストなんだけど、この「のび太の南極カチコチ大冒険」はとにかく凄い。

ドラえもんなんだけど、設定は完全にSF。しかも設定完成度がすごく高い。1970~80年代にアニメを作っていた大人たちの「アニメは子供が観るものだけど、中身は大人の本気出す」というアニメの再来って感じ。

大人の目線で楽しむと、「おー、すげー。これ、ドラえもんじゃなくても成り立つ話だけど、きちんとドラえもんになっていることがヤバい!」と思ってしまう。

全40作品を観たわけじゃないが、自分の中では、まちがいなく心情1位を上回る、設定完成度がある映画だ。

クレヨンしんちゃんの「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」や「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」みたいに、大人と子供では受け止める感想はまったく違うのだけど納得いく作品に仕上がっている。もっといえば、このクレヨンしんちゃんの2作品は、ノスタルジーや感動で琴線に触れさせる(素晴らしい作品だけど、ある種ずるい?)手を使っているけど、ドラえもんの南極カチコチ大冒険は、SFとしての完成度であり、エンターテインメントに徹してるから、個人的にはその分レベルが上かなとも思う。

ドラえもん映画って、なにかと左翼思想かつ左翼理想論が強い作品もあるだけに、思想とは離れた大人のSF本気が完成された物語として作られたことが個人的に気に入った作品。その意味では、ドラえもんだけど藤子・F・不二雄ではないかな…。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 1
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