2023年度の怪盗TVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2023年度の怪盗成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の2023年度の怪盗TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.2 1 2023年度の怪盗アニメランキング1位
アンデッドガール・マーダーファルス(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (224)
689人が棚に入れました
19世紀末。吸血鬼・人造人間・人狼など、異形な存在がまだ暮らしていた世界。首から下のない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽と、彼女に付き従うメイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵 “鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡る―――。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

汝の意志することを行え

ラパントラック制作。

物語は19世紀後半が舞台である。
怪物専門の探偵「鳥籠使い」が数々の事件を、
解決しながら奪われた身体を探しヨーロッパを巡る。

公式では世界的な著名人が登場するようだ。
どのように物語が展開するのか楽しみにしておこう。

異形な存在がまだ人と共生している。
{netabare}首から下のない不老不死の美少女鴉夜は、
半人半鬼の男、津軽と契約しヨーロッパへと渡る。{/netabare}

ファルスとは短く他愛のない喜劇とのこと、
或るは、卑俗な笑いを含んだ短い笑劇ともいう。
ふざけすぎるのも好ましくはないが、
奇想天外なミステリーに期待しています。

序盤は興味を惹くものがあり、なかなか面白い。

最終話視聴追記。
{netabare}身体を巡る旅もまだこれからのようだ。
事件から教訓めいたものを強くは感じませんが、{/netabare}
それ以上に癖のあるキャラクターと娯楽性溢れる、
伝奇×推理×活劇、人を選びますが楽しめます。

幕開けは上々、続編に期待したい作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

軽妙な会話が面白いホラーミステリー

[見終わって]
ざっくりとした感想ですけど、全体的には面白かったと思います。
見ている間は物語の行方に引き込まれて、いつの間にかEDになってたことが多かったです。
でも、特に初回などで感じた、軽妙な会話の面白さがちょっと少なくなった気がしてそこが残念でした。
それから、複数の組織が複雑に絡む展開でしたが、もっとシンプルな物語でキャラの掛け合いが面白い作品だともっと楽しめたかもです。
探しているモノの場所が最終話で分かりましたし、もし2期があればぜひ見たいと思います。

[2023.7.16初回感想]
舞台は19世紀末の私たちの世界とよく似た別の世界。
そこでは想像上の怪物が実在していて、怪物を一掃しようとする運動が起きている。
"鬼殺し"の真打津軽(しんうちつがる)の前に、ある日"不死"の輪堂鴉夜(りんどうあや)と従者の馳井静句(はせいしずく)が現れて・・で始まるホラーミステリー。
原作は講談社発刊の小説みたいですが未読です。

作画綺麗ですね。
見せ方も工夫されてて面白い。
なにより気に入ったのは会話の面白さ。
津軽と鴉夜の軽妙なやりとりが聞いてて飽きないし面白いです。

鴉夜役が、ユーフォの久美子やスキローのミツミを演じた黒沢ともよさんなのにびっくり。
役に合ってる声だと思います。
津軽役の八代拓さんの軽妙な語り口調も良いですね。

二人が探している共通の相手が欧州にいるみたいで、3人で旅をするロードムービーみたいな展開になるのでしょうか。→推理ものみたいですね。

今のところ、夏アニメの中では楽しみな作品のひとつです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大乱闘大衆カルチャーブラザーズ

“怪物一掃”が推し進められる架空の近代世界。
鳥籠の中に佇む主人公の“不死”の生首女探偵・輪堂鴉夜(りんどうあや)
半人半鬼の“鬼殺し”真打津軽(しんうちつがる)
鴉夜(あや)に仕える色々な意味でクールなメイド・馳井静句(はせいしずく)
怪物専門の探偵グループ“鳥籠使い”の3人が、鴉夜の奪われた身体を探し求め、
欧州各地を巡り、怪異事件を解決していく。
同名小説シリーズ(未読)の連続アニメ化作品(全13話)


【物語 4.0点】
一応の基本ジャンルは伝奇ミステリーですが、
ルパンやホームズなど誰もが知っているようなフィクションの登場人物との絡みあり、
真打津軽らとヨーロッパでお馴染みの怪物とのバトルもあり、
五体が不満足どころか皆無な鴉夜が繰り出す自虐ネタのノリは落語の小噺のようでもある。

近代は、教育の普及による庶民の識字率の上昇と共に、
彼らに向けた大衆文学や新聞などのマスメディアが急速に発達した時期でもあります。

本作の近代世界においては“怪物一掃”により、
怪物は人間を襲撃せず共存を誓った「親和派」以外は撲滅される一方。
ですが、実際は近代こそが、怪物だの怪盗だの、
庶民の妄想ワールド(切り裂きジャックにまつわるゴシップなども含む)が急拡大した時代。

ジャンル横断的な展開は闇鍋感たっぷりで、悪く言えば的が絞れていない感じもしますが、
本作は大衆文化のオールスター展開により表現された、
近代空想世界の爆発的なエネルギーを浴びる作品なのだと思います。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ラパントラック

始まり地・明治日本や欧州各地などの多彩なロケーション。
多種多様な怪物たちやその社会性を反映した建物、小物。
再現すべき要素は多いが無難に対応。

バトルシーンも極上と言うわけではないですが、
広い空間を躍動する人物や怪物のスピード感には時々目をみはる。

表情変化の描写もまずまずですが、
脳裏に焼き付くのは、いつ何時でも変わらない生首探偵・輪堂鴉夜の不敵な笑みw
作中では一度、{netabare} 馬車に轢かれて真っ二つになった後でも微笑み続けた{/netabare} 不気味なことこの上ない不死の生首ですが、
900年以上生きている間に鴉夜様が泣いた夜とかあったのでしょうか?

尚、作画も闇鍋なので唐突に部位欠損や出血多量が飛び出したりしますが、
主人公が生首でも視聴するような奇特な方なら心の準備はできているでしょう。


【キャラ 4.0点】
津軽による真打とは名ばかりの前座レベルのネタを
鴉夜(あや)に吹っ掛けてはヤレヤレといった感じで流される。
津軽の落ちないネタを、メイドの静句(しずく)の毒舌に痛打される。
灰汁が濃い掛け合いが珍道中の定番。

生首だの鳥籠だの、こんな濃厚な闇鍋メインキャラ要るの?
となりますが、オールスター級の面子を相手に事件に挑むなら、
むしろ、これくらい濃くないとメインがゲストに負けて埋没してしまいます。

某話にて、{netabare} 鳥籠使いの3人が名探偵らと共に、怪盗の挑戦を受ける展開があって、
これは灰汁の濃い闇鍋が出来上がったな。そろそろ灰汁取らないとアブナイな。
と思っていたら、引きでさらに、怪物界隈の“夜宴(バンケット)”の一味が横槍を入れて来まして。
闇鍋にまだゲテモノを放り込むのかと、私は胃もたれしながらも、ブラックな笑いに酔い痴れましたw{/netabare}


鬼の力を持つ津軽だけが“不死”の鴉夜を殺せる。
死を願う鴉夜に、津軽が、肉体の捜索がてら、もう少し人生を楽しんで頂きましょう。
といった感じで始まったこの欧州行脚。

落ちたら旅も人生も終わってしまう。
だから津軽の話は滑ったまま落ちなくて良いのですw


ただ持ち越しとなったシナリオの方は決着して欲しい所。
鍵となる黒幕の夜宴(バンケット)首魁・{netabare} モリアーティ。{/netabare}
不死を求めていると思しきラスボスが、不死に飽きて来ている鴉夜とどう対峙していくのか。
拡大し続ける大衆文化の妄想ワールドの大風呂敷を鮮やかに畳む一手はあるのか。
鴉夜様の本気。是非見てみたいです。


あとはパリの新聞特派員・アニー。
メディア・スクラムを通じてマスコミの発達と弊害が印象付けられる中、
真っ直ぐな14歳記者がどんな取材で食い込んで来るのか。
私が地味に楽しみだった隠し味です。


【声優 4.5点】
鴉夜役の黒沢 ともよさん。
動けない生首でも、探偵は頭脳さえあればできる職業などと鴉夜様は述べられますが、
数分間、人外含む曲者相手に論理的な推理に傾聴させるなど、
口車が回らなければ出来ない芸当でもある。

津軽役の八代 拓さん。
時に落語の演目も拝借しつつ鴉夜や静句や怪物たちに減らず口を叩き続ける。
こちらもスタミナが要るタフな役柄。

メイン2人には噺家の如き長尺のセリフをオーディションの段階から要求し選出。

前期『スキロー』みつみ役で主演を務めた、ともよさんのロスを埋めるように本作を観始めた私ですが、
田舎出のほんわかJKから不敵な生首探偵へ。この落差w
聞く度に毎回ニヤニヤが止まりませんでしたw


【音楽 4.0点】
劇伴担当はyuma yamaguti氏。
ジャズやクラシックを軸に伝奇ミステリーを演出。
民族音楽を想起させるコーラスや、電子音なども幅広く取り入れる大胆なアレンジもまた、
ジャンルをまたぐ作品の志向性を後押し。


OP主題歌はCLASS:y「Crack-Crack-Crackle」
明治日本、近代欧州と来て、主題歌はK-POPともはや何でもアリですがw
トレンディーなダンス音楽が、混沌としたOPアニメーションと割りとマッチしていたのが意外性。

ED主題歌はAnna「reversal」
不気味な電子和音に乗せて生首探偵の矜持を述べる怪作バラード。
いくら常識に囚われた人間が浅はかだからといって、
脳の蜜を吸い取ってしまうのはあんまりなので、
鴉夜様落ち着いて欲しいのですw


【余談】
掛け合いも独特な本作の余韻に浸ろうと。
また、落ちない津軽の講釈ばかり聞いてないで、たまにはちゃんと落ちる話を聞こうとw
先日、落語の寄席に行って参りました。

正真正銘の落語の真打の演目はラスト、少々の感動も伴いながら、見事にストンと落ちました。
俺たたENDとなった本作のモヤっとした気分も晴れて、今はスッキリとした気分。

続編のアニメ化は微妙なラインでしょうが、無心で待ちます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

62.6 2 2023年度の怪盗アニメランキング2位
ルパン三世 VS キャッツ・アイ(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (36)
120人が棚に入れました
ルパン三世50周年、キャッツ・アイ40周年を記念したコラボ作品。1980年代を舞台にルパン三世とキャッツ・アイらが活劇を繰り広げる。
狙う秘宝はキャッツ・アイの父が遺せし三枚の絵。ルパン一味とキャッツアイ、2組の大泥棒は互いのプライドを賭けてその争奪戦に挑む。そして秘宝を追う内に両者はその絵に秘められた謎に迫ってゆく。
(Wikipediaより抜粋)
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Prime Videoが呼んでいる。

Prime Videoがどうしてもって言うもんでついつい観ちゃいました。

アニメタイトルにVSとあるけど、どっちかというとWITHかな。
それもルパンの方が遥かに上でした。
敵の規模を考えると、キャッツ・アイには荷が重すぎます。

往年の有名泥棒キャラの共闘は親和性の高いものでした。
でも、キャラが2倍になった分だけ物語に厚みがありません。
このアニメはキャラ相互の絡みとアクションが見どころといってもいいでしょう。

キャッツ・アイはおいといて、ルパン三世ものとしてはコミカルが足りません。
いつもはふざけ半分のルパンも、本作はマジモードです。
{netabare}とくに愛が2回もドジってルパンがボロボロって・・・スマートさが欠けています。{/netabare}

もっともおいしい所を持って行ったのはやっぱり峰不二子か。
{netabare}すべてをお見通しの不二子は、さりげなくルパンやキャッツ・アイに助力。{/netabare}
スーパーかっこいい、クールビューテーなお姉さまでした。

キャラ声の変質とか絵の動きとか気になるところはあります。
でも、総じてみると単純に楽しめるエンターテイメントな仕上がりです。
有名アニメの融合を心行くまで味わいましょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

高齢化社会をメタ的にテーマにした…わけでは無いんですよね?

 ルパンチームのキャラデザの違和感が凄いです。キャッツアイチームは思い入れが無いせいか違和感はありませんが全体にCG感が強くてもうちょっと2D化のエフェクトをきかせて欲しかったです。沢城さん除く声優さんは老人会ですねえ。

 と、思ったら瞳ちゃんが初めにトラップから脱出するときのアクションが結構良くて「あれエロカッコ良くね?」という感じになってきました。また、そのあたりで慣れてくるせいでしょうか。ルパンと銭形以外は結構見られました。不二子のキャラデザもなかなか良かったです。キャッツチームでは瞳ちゃんがいいですね。ちゃんと美人です。

 キャッツアイチームのレオタード姿も原作・アニメだとちょっとやりすぎ感がありましたが、デザインが丁度いいくらいの露出とボディラインなのがなかなか良かったです。

 乗っている車がベンツSSKではなくフィアットですからこれは本来のルパンではないという宣言でしょう。カリオストロ系ですね。助けるのは聖女ではないですが、ただ泥棒つながりがあるのでそこはストーリーとしての面白さにつながってます。ハインツの絵の関連で共通の敵も不自然ではなかったです。

 男が歩くときの動きがガニマタというか猫背というか膝歩きが不自然というかで、皆おむつをした老人に見えるのがなんとも言えません。
 ラスボスですけど {netabare}話が始まった辺りのこいつ敵だよなあという人が、何の捻りもなく敵でした。 {/netabare}

 銭形と内海の刑事コンビで内海をコメディリリーフにしたのが正解でしたね。ルパンと愛ちゃんの組み合わせもなかなか良かったです。愛ちゃんが無能なのって昔からでしたっけ?
 愛ちゃんがメインであるなら、キービジュアルは瞳ちゃんではなく愛ちゃんでしょうね。

 愛ちゃんが最後のほうでピンチのシーンで微笑んでいるように見えるのは多分3Dの光源の関係なんでしょうか。ちょっと不自然でした。

 アクションで最後に見せ場は無くはないですが、冒頭のシーンの方が出来がいいです。せっかく瞳ちゃんのアクションをあそこまでやれるなら、キャッツチームのもっとド派手な立体的なアクションシーンが欲しかった。してやったり的な痛快さも不足気味でした。最後の滑空の場面はもっと3人に寄りでしょう。

 電話が妙に大きいのはなんででしょう?軍用の衛星電話か何かでしょうか。作戦で使うのはいいですけど接客中につかうのはどうなの?と思ったら、そうかスマホもパソコンも出てこないですね。1980年代末から1990年くらいの設定なんですかね?

 テーマ的なものは期待していなかったですが、ストーリーそのものも深みは無いです。結末はちょっと良かったですけどね。

 で、有名なあの曲ですけど…うーん声の張りが…これはきついですね。

 企画はよかったと思いますが、なぜこうなった?という出来です。声優さんを刷新して3DCGはもうちょっと何とかすればなあ。まあ、映画ではなく企画ものとして評価すれば落第ではないですが、褒められるレベルではないです。

 と思いましたが、あえてメタ的に超高齢化社会をテーマにしていた?ルパンチームの老いも表現がありましたが…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

キシリトール昆布 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

脚本は最高だったが・・・

ストーリーはルパンとキャッツアイの良さを出した
コラボ作品では最高の出来と言って良いのではないでしょうか。
終わり方もいつも通りで好き。

ただイマイチpointがアニメ的にキツイ。
キャラデザインが微妙。特にキャッツ3姉妹と俊夫が・・・
CGモーションのアニメが微妙。
キャプチャーで撮った動きをアニメにそのまま使うのは勘弁してください。
動き的に物足りない。中抜き等をして緩急つけて欲しい。

※冴羽獠を見つけられて嬉しかった。
いつかルパンvsシティーハンターなんてw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4
ページの先頭へ