怪獣おすすめアニメランキング 30

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの怪獣成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月26日の時点で一番の怪獣おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.0 1 怪獣アニメランキング1位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1008)
4078人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『電光超人グリッドマン』は1993年当時には新しすぎた(笑)! (第12話: まごころを君に(笑))

※↓以下を書いた時点でアニメ作品は始まってもいないので、未見でした。視聴終了後追記あり。

「あらすじ」にある通り、『電光超人グリッドマン』という円谷プロ製作の特撮作品(以下、「原作」)がありまして、当時の情報科学・コンピュータ関連の研究者や業界人の間では有名な作品でした。

原作では敵であるカーンデジファーがコンピュータワールドに「怪獣」を送り込み、その怪獣の破壊行為が実行プログラムの破壊、不具合として顕現するというお話になっています。

そしてカーンデジファーを追ってきたハイパーエージェントが、少年少女たちがパーツから組み上げた自作コンピュータとそこで実行されるプログラムと一体化することによって「グリッドマン」として怪獣と戦うことで地球の平和が守られるというストーリーになっています。

そしてカーンデジファー側にも協力者の少年がいて、「悪意あるクラッカーと戦うハッカー」という構図が怪獣特撮物としてビジュアライズされているという異色の作品でした。

根っこの着想は映画『ウォー・ゲーム(WarGames)』(←こっちは背景に冷戦がある実世界でのお話でストーリー自体は全く違う)あたりから得たような気もしますけど、こんなん当時子供にウケると思って企画したやつアホやろ。(← 褒めている)

また「怪獣やグリッドマンは通信回線を通していろいろなコンピュータに入り込める」とか、「怪獣とグリッドマンの戦闘は手元のコンピュータでモニタ出来る」とか、「グリッドマンの支援メカ(?: プログラムというかデータなのですが…)も通信回線を通して送り込める」とかいった設定があって、当時の若めのコンピュータ関係者の心を(もしかしたら本来の視聴対象のはずの子供たちよりも)掴んだのでした。

また15年ほど前でしょうか、安価なコンピュータを多数高速ネットワークで接続して高速計算させる「グリッド・コンピューティング」という技術が業界トピックとなり、「グリッド」という言葉が本作を想起させることでリバイバル・ブーム的なものもありました。

なので今50~60代くらいのコンピュータ関係者の間では『電光超人グリッドマン』はそこそこの知名度があると思います。

というところで個人的にはこのアニメがどんな作品になるか期待大ではあるのですが、現代に需要があるのかとか何でいまさらグリッドマンなのかとかはさっぱりわかりません(笑)。

2018.10.7追記:
第1話、観ました! ジャンクやグリッドマンのデザインは旧作準拠。ジャンクへの過負荷時の演出なんかはアニメっぽいです。いきなり謎を残しての引きで、期待を持たせる1話目でした!

2018.10.14追記:
第2話を視聴終了。視聴を続けるかどうかを判断するで必要そうな世界観の説明は2話でだいたい片付きました。シリーズ構成、有能…。

2018.10.28追記:
第4話、「Arcadia」のグループとメンバー4人の名前が玩具メーカー由来で笑ってしまいました。

2018.11.12追記:
第6話を視聴終了。旧作を観ていた人にはわかる「先代」とイヤホンで聞かされていた旧作楽曲「夢のヒーロー」のアレンジバージョンの旧作ネタがありました。ということは、一応旧作『電光超人グリッドマン』とのつながりもあるってことなのかな?

2018.11.18追記:
第7話目まで視聴終了。「不安定な神様」(笑)。

UFOが糸で吊られていたのって、あれもしかして特撮メタネタ(昔は空中戦の撮影時には糸で模型を吊っていた)なの?

2018.12.23追記:
第12話(最終話)視聴終了。いや、TRIGGERがGAINAXの末裔だとして、何もあんな形で示さなくても…(笑)。

あれがアカネだなどとは絶対に認めん、だがという視聴者もわりといそうだが、案外あれは円谷プロサイドにはウケているかもしれない…。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 76
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

特撮好きでないマン in N.Y

2018.12.28記


「電光超人グリッドマン」未視聴


レビュータイトルはSTING往年の名曲から。

前評判が高く、放送中も事前の好評価そのままに走りきった感のある良作です。が、なんかしっくりこない。
1993~1994年に放送された「電光超人グリッドマン」という特撮ヒーローものを母体とした新作アニメで、“円谷プロ”“TRIGGER"“音楽:鷺巣詩郎”そしてあの“グリッドマン”か!のワードが期待を寄せる根拠となってました。
主人公響裕太がクラスメイト宝多六花の家の前で倒れて、目覚めたら記憶を失っていた、という冒頭。六花の家が営むジャンクショップに置いてある古いPCから「自分の使命を思いだせ」と呼びかける声。声の主はハイパーエージェント『グリッドマン』。ほどなくして、街に怪獣が現れて破壊の限りを尽くす。どうする?どうする?裕太くん、という導入でした。

そしてこの私。電光超人を未視聴もさることながら、そもそもウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ものをわくわくしながら観た記憶がありません。宇宙刑事シリーズも観てました。嫌いなわけではなく、ただ“わくわくした記憶がない”だけです。
おそらくこのわくわくした経験の有無が本作を捉える上でのスタート位置の差となって表れちゃったんじゃないかという感覚があります。もちろんスタート位置が後ろでも追いつき追いぬいた方もいると思います。特撮好きマンはすーっと本作に入り込みやすかったでしょう。
ちょっと煮え切らない感じですが、これは、前評判に裏切られながらも、自分なりの結論を探し続ける男の取るに足らぬ感想、と思って以下読んでいただければ幸いです。


なお結論は、“とはいえおもしろい”です。
理由は明確、日常パートが魅力的だから。
Aパート、Bパートのくくりが正しいかは微妙ですが、だいたい1話のなかで前半の日常パートと後半の戦闘パートに別れており、この系統の作品の流儀を守ってますね。

作品評価に与える分岐点は2つあると思ってます。
1.特撮作品との相性
2.主に日常パートで展開される物語の解釈

1.特撮作品との相性
アニメなのに特撮? アニメ作品ながら特撮作品の演出技法が散見されます。この、アニメなのに?がポイントで、良く出来た作画と合わせて見どころになります。さらに、グリッドマンのみならず旧作名作のあれやこれやを彷彿させるシーンがさり気なく描かれているため、これもわかる人には胸アツでしょう。
スタッフの特撮作品に対する愛情を感じることができることは好感ですが、{netabare}物語の展開上、闘う目的があるようなないような{/netabare}戦闘シーンの連続は、私にとっての付加価値にはなりませんでした。

2.主に日常パートで展開される物語の解釈
良し悪し以前に、例えば戦隊ヒーローもので展開される日常パートはほぼ蛇足です。ウルトラセブン等の例外を除いては、特撮ヒーローものの前半にしょぼい印象しか持ってない私ですが、本作にはそのしょぼさがない。
裕太、六花、内海将の3人組に新条アカネら人間たちと、グリッドマンと4人のアシストウェポン(新世紀中学生)、そしてアンチくん、アレクシスの人外さんらが絡む物語は濃厚です。全体的に暗いというか“不穏”な雰囲気を醸し出しながら進行する展開は私好み。
ただ演出の妙が冴える考察好きにはたまらん展開のため、シンプルに観てると、なんだかよくわからんなぁ、になりそうな感じでした。

これ1.と2.の相乗効果で天井知らずになったかもわからんです。そういった意味では残念でしたね。私は1.が欠落してます。
日常シーンと戦闘シーンそれぞれ高いレベルにありつつも有機的に絡み合っているかは微妙。1個で2度美味しいになるか、水と油だなとなるか、私は後者です。
{netabare}・アカネにスイッチ入って怪獣作ってドーン!の前後に繋がりがあるようでない。
・必殺技や合体技はあくまで戦闘特化というか説明がないためこちらも繋がりが・・・
・となると作画と特撮オマージュを堪能するしかなさそう{/netabare}


OPはTHEヒーローものと呼べるワクワクする曲ですこぶる良いです。EDだって負けてない。イントロのギターリフが好きですね。
「これ、お前の母校が何回も破壊されるアニメだで」と、都立井草高校出身の知人へネタふりも可能(実話)。
充分満足する一品でしたが、周囲の熱狂とはちょっと引いた場所にいるかなーっていう良作でした。



■良く出来た物語
※視聴済みの方向け

{netabare}第一話アバン、新条アカネのカットで始まり、ラストは見ての通り。一貫してアカネの物語でした。その視点での二周目(特に9話)はやばいですね。
SSSS.ってなんの略? スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド(Superhuman Samurai Syber Squad)と聞いて、超平和バ○ターズばりのネーミングセンスだな、おいと思ってましたが、案の定“フリ”でしたね。
グリッドマンへのアクセスコード『Special Signature to Save a Soul』。そしてフィクサービーム!見事なタイトル回収でした。{/netabare}

{netabare}「私の先代が君にお世話になった」と少女怪獣さん(6話)
こういったところは元ネタ知ってたら楽しかったんだろうなーと思います。{/netabare}

{netabare}アカネのバランスが崩れ始める第7話は隠れた良回。
裕太と中華料理屋の中で「(ここの娘を)あたしが殺したの」と言うアカネ。遡ることAパート。アンチくんとの一悶着の際、スペシャルドッグを踏んでたアカネ。このへんの自己矛盾描写は秀逸。{/netabare}


それと物語がいま一つと感じた人が二周目行くことはないと思うものの、二周目が面白い作品でもあります。


■(オマケ)けっきょく設計主義って
ルールを設計してその通りにすれば万事OK!・・・って少しでも考えれば無理難題。人間には自我というものがあります。
無理してこれをやろうとしたのが、{netabare}新条アカネであり、{/netabare}大失敗に終わった20世紀の社会実験であるのでしょう。

{netabare}本作は、不完全なるもの(アンチくんやグリッドマン同盟のみんな)が不安定な神様を救う物語でもありました。{/netabare}
{netabare}子供じみた設計主義はとっとと捨てて、早く大人になりなさい。てゆーか外に出なさい。人を知りなさい。{/netabare}

完全とは理論や対物には求めてもいいとは思いますが、対人間、社会に求めたり、統治の仕組みとして取り入れるのは無理がある、を再確認した次第です。



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2019.06.12追記
《配点を修正》


その後、『電光超人グリッドマン』も飛び飛びながら視聴。地上波で再放送をやっていたのです。

SSSSのほうはロボ好き特撮好きでなくても日常パートが良いし、六花とアカネのWヒロインも魅力的で、私のような“特撮好きでないマン”でも楽しめましたが、たしかに原題の電光超人おさえてるとニヤっとできる場面多数。

本作SSSSを気に入ったのならこっちに手を出して良いと思います。


追伸
『色づく世界の明日から』のOPとED同様、こちらのOPとEDは秋から冬にかけてヘビーローテーションで聴いてました。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 80
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ベイビダンダン輝け

2話までの感想{netabare}
元の特撮の方はフィルム撮り“じゃなくなった”影響がどうにも違和感であんまり見てなかった…と思う。
なぜか掃除機が暴走する話だけは覚えてるけど。

んでアニメの方は…グリッドマンの声ちゃんと緑川だ!
カーンデジファーの声ってどんなんだったっけ…これも同じ人?ってかカーンデジファーではない!?
確か脱獄囚みたいなんじゃなかったっけ?特撮の方は。
ってかこっちは現実で戦うのか。
やっぱ怪獣が出たらミニカー蹴飛ばしてナンボだよなぁ…この町破壊シーンはお約束っつーか“オーバーロード”見て「足りてねぇなぁ」と思った部分をガッツリ補完してくれた。
と思ってたら…グリッドマンの登場シーン、平成ウルトラマン(の一番カッコいい所)じゃーん!、「巨大化して登場して地面に着地した瞬間に地表がドバーンってなる」やつ(※)。
(ガイアより前にあったんだっけ?それがウケてかガイアではお約束化されたの…グリッドマン(特撮)ではまだ無かった気がする)
おお、わかってるねぇ。
ってことで1話は大満足、果たしてこのクオリティがどこまで続くのかが気になるトコロ。
でもって2話。
死者が出てても誰も覚えてないという思ってた以上にハードな展開、それでいて主人公達はイマイチ実感が沸かないってのも妙にリアル。
電脳世界じゃなくて現実世界で戦うって方針は正解だったと思う。
こうなってくると「バカヤロー」と言ってるくれる人が欲しくなるのう(ウルトラマンメビウス)。
とはいえ、ひょっとしたら現実に思わせといてーの実は電脳世界でしたって展開あるかも?
このままだとモモデビルークじゃなくてアカネが贖罪し切れないもの。
そんな敵は敵で早くもスペルゲン反射鏡(でいいのか?)を実装、強化はええ。
まぁこれはとっととグリッドマン側にアシストウエポン出させないといけないからね、仕方ないね。
ってかガイア的なドパーンって表現は…えっ、もう終了?
コンピューターの処理速度を重い・軽いって言うけど、それを重量(感)によって表してた?…とすると最適化後はもう重たそうな表現は無くなっちゃう??
悪くはないんだけど、どっちかっつーと特撮寄りではなく勇者シリーズに傾いた予感。
それと特撮の方はコンセントに繋いである・ないし機械制御されてるものが暴走を始めて町はパニックって内容だったけど、こっちはそういったパニック方面は薄味なんかのう?

今のところ非常に良い感じに思えますが、ど~しても旧作と比較してしまいますね、そんな詳しくもないのに。
あと※部分、気になってちょいと調べたらやっぱり「これが良いんだよ」って声は高いみたい、そこだけ編集した動画発見。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30524641
アニメじゃないしお暇な時に見てやって、いやぁタマランわぁ。

ところで円谷といえば、アイゼンボーグはどうなったんだ?{/netabare}

3話感想{netabare}
おお、ガイア演出復活、2話でグリッドマンがスタっとビルの上に乗った時はヒヤヒヤしたぞ。
やっぱこれだねー、巨大怪獣つったらミニチュアをどれだけ派手に壊せるかだよなぁ、と昔特撮をワクワクしながら見てた頃の記憶が蘇る。

それはそうとやはり現実世界だと思ってる舞台は実は電脳世界って展開じゃないかな。
そう考えりゃ街が戻ったり記憶失くしたり、アカネは贖罪無理じゃね?って問題は全て解決。
怪獣なの人間なの?とか一旦負けた後どこに居たの?とか、それの伏線じゃないかなぁ。
そうなってくると問題はあの世界の住人はNPCなのか中身居るのか…「オレはデータだけの存在だったんだ!」ってなるんかのう?
ってかうっかり「怪獣は人間なのかも?」と洩らしてしまったウツミはどうやらウルトラマンヲタ、カネゴンやジャミラ辺りの知識からそういう推察を立てたんじゃないかなー、と思って調べてみたらウルトラシリーズには結構な数怪獣になった人間ってあるみたい。
じゃあ舞台が電脳世界って作品知っててそこから推察するってことは…無いかな?
大元の特撮版グリッドマンは見てないとして…映画TRONとか。
その、個人的に凄い恐れてるのは“ゼーガペイン”みたいになっちゃわないか、似通ってしまうのは仕方ないにせよ劣化コピーみたいになってしまうのはカンベン願いたい。
ダリフラの前科があるからそこんとこイマイチ安心できない。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
ああ、こう来るのか。
常日頃“なろう系”について考えてるワケじゃないけど、やっぱりそれ関係を思い起こしてしまう。
グリッドマンがなろう系ってことじゃなくてね、それへのカンターというか揺り戻しとでも言うべきか。
今やってるソレ系(ゴブスレと転スラ)でも感じてることなのだけど、なろう系でよく目にするのは「自分の作った箱庭世界で気に入らないヤツをぶっ殺す」だけで、そんなのただ見させられてもちょっと…ってのがありまして。
これは“オーバーロード”の感想でも書いたような…って見てみたら「自分が怪獣になったつもりで積み木やミニカーで築かれた町(時にはそれの設定あれこれ考える)を破壊する遊び」って書いてました、自分。
あはは、グリッドマンのアカネのやってることが正にコレ。
別に自分が賢い訳じゃなく、同じように思ってた人は沢山居て、当然アニメスタッフにも居て、そのうち揶揄ったの作られるんじゃない?とは思ってましたが、まさかグリッドマンってかトリガーで来るとはなぁ。
といいつつまだカウンターかどうかは不明か。
今後アカネの行為が正しいって展開になる可能性も…あ、あるのか?そこまでヒネくれてはないと思うんだが。
「こんなこと(なろう主人公プレイ)ばかりやってるとカーンデジファー(詐欺や新興宗教)に付け込まれますよ」って展開だと良いなぁ。

ところで大して詳しくないのに特撮どうこうをよく喋ってるけど、エッセンスとしては昭和ウルトラマンではなく平成ウルトラマン寄りってのはオタ友とも共通見解。
元の特撮グリッドマンもそっち側ってのもあるけど、昭和の方は庵野が使い果たしたからなーってのはオタ友の弁。
確かに実相寺っぽい演出は無くて──これは自分評価してる部分でもあるのだけど、戦闘シーンを明るい日中にやってくれてるのは助かる、その時間帯でないとジャンク屋が開いてないって設定のおかげもあるんだろうけど。
(極端な例では作中夜しか登場しないキャラ(敵でもロボでも)があって、それの玩具見てみたら「え、こんな色だったの?」とビックリする羽目になったり)
その一方でフィルム撮りからビデオ撮りへの移行で余計な部分までハッキリ映ってしまう(影で誤魔化せなくなる)って問題がCGもそんな凄くなかった頃の初期平成ウルトラシリーズにはあって、解決策としてスモーク炊いてたんだけど──防衛隊のコクピットの中を俯瞰で映すシーンとかね、破損してる訳でもないのに──特撮グリッドマンではその処理も無かったんじゃなかったっけかなぁ。
ってことで6話で霧が出たときは「あっ」って思っちゃったよw
で気になるのは…平成ウルトラシリーズにも怪獣が出ない回ってあったっけ?
でもって怪獣好きであるならぶっ壊し甲斐のあるコンビナートを創造しておいて欲しいが…範囲的にアカネの生まれ育った町があの世界の限界だったりするのかね?地元にないものは創られない?{/netabare}

7話感想{netabare}
空を飛んで行ったらバハムートもとい天井があって…おお、この天井のディテールって初代グリッドマンのソレじゃん。
これには初代にそんな思い入れの無い自分もつい感動、CM見てりゃ嫌でも気がつくけど。
ってかこれ、CGを使わず狭いセットものだった特撮とは違ってアニメではどんなに広くもできるぜ、っていう特撮とアニメの違いを見せ付ける演出(意図)なんじゃないかな。
今ならCGでいくらでも出来るんだろうけどさ。

それとアカネの部屋映すときシルバーブルーメと、そこから2つ挟んで(この2つは知らん)ノーバの人形が置いてあるシーンがありまして…前から出てた?
もしこの回が初出であるなら未確認飛行物体が登場する回で円盤生物出すって狙ってのことだろう。
更に深読みすると新章突入の暗示に思えなくもない…マックもといジャンク屋メンバー全滅とかよしてくれよ?
ところでこれまで怪獣はアカネが作ったモノって内容だったので、最後は今まで倒した怪獣を繋ぎ合わせたタイラントみたいなのが出るかも?と思ってたが、その可能性は下がったかな。{/netabare}

8話感想{netabare}
前回書いた円盤生物の件、CMで流れてる怪獣娘のほうで登場するみたい、ああそれでか。
ってかあのジャージ着てたキャラってブルーメだったのか…気付かんかった。

でもって今回の感想。
ウツミとリッカが意見が対立しケンカして、けど最後は仲直りして。
一方アカネは自分と意見の違うヤツは殺しちゃえばいいって考えで、それの対比だったのかな?
「果たしてアカネは、ウツミとリッカの時のように謝ることができるのか?」って方向に話は進むのだろうか。
また、怪獣は復活強化型が登場。
ありゃあ、これで前回も書いた合体型の可能性は更に低くなっちゃったかな?
ってか全合体グリッドマン金色になってるし…ホントこういうの好きねぇ。
最近?だと“フレームアームガールズ”も最後そうなってたのを思い出したけど、これもお約束として定着してると解釈したほうがいいのかね。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
9話、ビックリするほど実相寺。
↑で「実相寺っぽさが無いから昭和ではなく平成ウルトラマン寄りっぽい」と書いてたのだけどちょっと訂正、平成に入ってからの実相寺だわコレ。
特に9話はティガの「花」「夢」リスペクト回じゃねーの?とさえ思えたり(もうちょっと頑張って「地平線と平行でないカメラアングル」を意識してくれたら完璧だった)。
ここじゃないどこかでウルトラマンマックスの胡蝶の夢がよく挙げられてるけど、あれも実相寺だし。
そこまでは良いのだけど、それプラス金田or板野要素が加わってプラマイゼロって感じ。
これまで金田臭さは無かったのになぁ…バリ臭はあったけど。
別に金田or板野が嫌いってワケじゃないのだけど安っぽい引用されると冷める、ってかそんなのは伊魔崎にやらせとけばいい。
そうねぇ、この気持ちは伊魔崎じゃないけどゾイジェネの3期ED見てもらえれば分かると思う。
細かいスタッフや制作のスケジュールとかサッパリ分からんが、この回作るタイミングでダリフラの制作が終わってそっちのスタッフと合流したのかな?と思ったり。
ってかね、「実相寺+(金田&板野)=エヴァ」であるならエヴァっぽいと思われてしまうのは仕方ないんだろうけど、個人的にはちと不本意。

そして10話。
心の奥で「アレやってくれないかなぁ…今の時代無理なんかなぁ」と、期待しつつも諦めてたアレがまさかの実現。

八 つ 裂 き 光 輪 キ タ ー

ウルトラスラッシュ?知らんなぁ。
個人的にウルトラマンはスペシウム光線よりも切り裂いてナンボと思ってる部分があって、それをやってくれただけで涙が出る勢い。
敵もケムール人…ってよりもメトロン星人じゃねーか?コレ。
縫いぐるみも最初はわざわざ覗き穴のあるデザインで、特撮好きはゲラゲラ笑うところだと思う。
ストーリーの方は、ゲーム“MOON”というか、アニメなら最近のだと“レクリエイターズ”のような、例え作り物であっても一度人格を与えたら作り手の意のままにはいかなくなる、って展開か。
まぁレクリはアレだったけど…かつてレクリの途中感想で書いた気がするけど、マンガのコマからキャラが飛び出してマンガ家をブン殴る、そんな話だったら良いなぁ。


参考・著作権的にアレかも知れんが消されずに残ってるしってことで…ってかエヴァが流行った頃アニオタなら実相寺作品はある程度チェックしてると思うので、あにこれでは「何を今更」レベルのものかも?
ウルトラマンティガ 夢
https://www.nicovideo.jp/watch/sm12565870
ゾイジェネ3期ED
https://www.youtube.com/watch?v=WKz6v8VX-BA
ウルトラマンは切り裂いてナンボ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm22282002
メトロン星人
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9932681
おまけ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm11358810


それと今回参考動画探すに当たって以前書いた感想に間違いがあったことが分かったのでここで訂正。
フィルム撮り「じゃなくなった」ことで余計な部分までハッキリ映ってしまうことの回避としてスモーク炊いてると書いたけど、実際はそうじゃなくてレンズにワセリン塗ってたらしい。
ティガの「夢」を見ていただければ分かると思うけど…とはいえこれは実相寺回で特例、スモーク炊いてた回もあったような気がするんだけどなぁ。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
アカネの“外の人”は一体どんなんだろう?ってのは気になってて、ひょっとしたら“カリギュラ”のスイートP({netabare}正体は脂ギッシュなラーメン大好きプリパラおじさん{/netabare})みたいかも?なーんて意地悪なことも思ってて。
そして実際最後は実写になって…あはは、さすがにカリギュラまでは行かなかったか、これでも十分「配慮」してるんじゃない?
それと途中「扉を開く」って演出があって、前も書いたけどその時以上に自分ははどうしてもゲーム“MOON”を強く連想してしまい(そっちも実写エンド)、それのせいもあるのかな?
ラストは「まぁこんなもんだろう」と思ってたら…あれ、一部では不評なん?
自分的にはもっとキモヲタデブ使って視聴者に冷や水ぶっかけるオチでも良かったくらいなんだが…。
因みに「エロマンガは作者の顔を知るとヌけなくなる」ってのはよく聞く話で、その気持ちは分からんでもないけど「そんなもんだろ?」とも思ってて…さすがに親しくなったら辛いけどね。

──って、もうちょっと真面目に考えてみよう。
あの世界はアカネが逃避の果てに自分の殻(空想世界)に逃げ込んでたって説明はされている、「ただの夢」ではない。
自分の作り出したリッカに励まされてリアル世界で「外に出よう」と奮起する、つまりは自分で自分を奮い立たせたというオチで、これを「ただの自作自演」と取るか「作り物でもひとたび自我を与えたら制御しきれなくなる・自分の想定を超えた行動をする」と取るかで評価分かれそう。
後者であることの説明も十分されてたと思うのだが…ってかそんなんちょっとネトゲかじる位で分かるっしょ、「開発者の想定しなかった挙動」なんてよく聞くじゃん。
そうでなくても意識して作ったモノでも無意識下の意思が乗ってるとか(※)、自分の与り知らぬ場所で外部からの影響で変質したとか、まぁそんなのはよくある話で。
気になるのはそんな夢の世界に先住民(アノシラス)が居たこと。
夢はそれを見てる個人の内にあるものなのか、どこかとアクセスしてるのか。
多分「今回」空想世界に逃げ込む以前に、幼い頃にまだアカネがリアルに押しつぶされる前に作った存在なんじゃないかなぁ、と解釈してます。
欲を言えばリアルアカネは「自分は孤独だ」として夢の世界に閉じこもって、けど実は気にかけてた人が居て、それがユウタで、つまりユウタにも外の人が居て…って展開の方が良かった気がするが(ってかそういうのを予想してた)ベタすぎかのう、今はそれって嘘臭いになっちゃう?「どこかで誰かがきっと待っていてくれる」はアカン?
けどこっちの方が「キミは、ひ・と・り、じゃ・な・い」って前作グリッドマンのOPに合うような。



他の作品でも同じ事を書くかもしれないので別枠で。
同じトリガー作品の“リトルウィッチアカデミア”の…何話だっけ?魔法のペンの話、超長編小説がリレー小説だったって話。
そこで触れられてたネタが結構印象深い、その内容は──
作家が何気なく書いた・意識してそう書いたワケじゃない描写が、ファンから見ると「このシーンは○○に繋がってる!」と賞賛されるポイントになってて、「え、そこ誉めるの?いやぁ気付かなかったわ」ってのを作者が認めるって話。
果たしてそれは「無意識の内にそう書ける自分は才能がある」と取るか「たまたまの偶然で別に才能があるワケではない」と取るか、どっちがいいのん?って問題提起とも。
モノを作ったことがある人間なら誰もが体験したことがあると思うのだけど、このテーマはエヴァで庵野が精神病患う(劇場版で「こんな糞内容でも誉めるのか?バーカバーカ」とケンカ吹っかけた件)原因だったり、“けもフレ”でいえばプロデューサーが「冷奴」と唾棄したものだったりと、かなり根深い闇を抱えている気がする。
または偶然を才能だと勘違いして天狗になってファンから煙たがられる作者とか…誰とは言わんけど思い当たる人居るんじゃない?
作家と読者の関係だけでなく、作家と創作物との関係でもそういうことは起こって、本気でモノ作りしてる人ほどこの問題に真摯に向き合ってる気がする。
ってかこの問題無視してる・気付かない人は作家として失格でしょう(要は「この場面はこのキャラにこう行動させると楽に展開させられるけど、このキャラはそんな行動しないよなぁ」ってのを気にしない人)、結構見かけるけど。
って書いてたら“ダリフラ”思い出しちゃった…あっちの感想で「いちいち突っ込んでいったらキリが無い」として書かずに居たのだけど、そんなツッコミの一つをここに書いときます。
自分は短命であるってのが分かってて、しかも同胞が次々と体調不良起こして「いよいよあと僅かか」と自覚してるハズの状態で、死ぬかもしれない決断をする時に「ここで何もしなかったら“一生”自分を許せない」と言うシーンがありまして。
ん?その台詞ってこの先何十年も生き続ける前提じゃね?そのキャラにとっての一生ってなんだ?明日をも知らぬ命だったら「生涯(生き様)に悔いを残したくない」とか言うべきじゃね?ってことを思ってしまって。
実際その体質は“後で”改善されるワケだけど、もうそれを知ってる前提での台詞になってて、キャラの声じゃなくて制作者の声が丸分かりで冷めた記憶があります。
些細なことだけどこういう積み重ねは重要でしょう。
なーんてことを考えると、グリッドマンは同じトリガーにしてはよく出来てると思います。


と、先にオチの感想書いてしまったけど、それ以外の途中の感想。
前作OPの挿入はやっぱりクるものがありますね、そこまで前作に思い入れ無くても。
最近だと“魔方陣グルグル”や“シュタインズゲート”が同じことやってて…ってかそれ以外も何かあったハズ…くそう思い出せん。
兎に角前シリーズの曲を流すのは良い文化だ、今後も続いて欲しい。
過去の出来事を写真風に流したアレ、出崎ってよりも自分的にはやっぱり実相寺(出崎だったら劇画タッチにするだろう)。
けどそこら辺意識してるなら(昔の)特撮好き?としては空中戦はもっとダサくして欲しかった、空中戦はヘボくてナンボでしょう。
ウルトラセブンの告白シーンリスペクトはやっぱりこれも最近何かのアニメで見たんだよなぁ…思い出せん、くそうくそう。
これも文化として継承して欲しい。

全体を通してでは、あんまりやり過ぎると「これ分かるかな?クイズ」になって、内輪受けが過ぎて不愉快になりそうになるところをギリギリ踏み止まった感じ。
自分が特撮寄りで(そうなのか?)甘い部分もあるかも。
とはいえ同じ映像作品でありながら特撮きらーいって人はアニメだけ見ててもしょうがない気が…(特撮畑がアニメに関わってることはよくある、雨宮とか井上とか荒川とか)。
ロボアニメ視点としては自分は“フレームアームガールズ”で書いたけど「プラモデル寄り」で物理的に頑丈であることを至上としてるキライがあって、即ち外部パーツはあんまり好きじゃなかったり(ってかフルアーマーだったらせめて鈍重にしてくれと)。
最後ゴチャゴチャ合体した姿じゃなくて初代の素体になってくれたのはホっとすらした。
でもってやっぱり、創作世界で怪獣ごっこ(児戯)をやってるだけのゴミカスヤローは死ね…ってほど強烈ではないにしろ、やんわりと「そうじゃないでしょ?」っていうアンチテーゼは感じた。
ってかこれでクソと断ずる人は「アニメしか見てない人」と分かるのでいい踏み絵かも?
一方で自分はデッドプールだと勘違いしてるゴブスレ作者は絶賛してるみたいだが「お前のこと言ってるんだよ」ってのは気付いてない模様、まぁ海老谷はそんなもんか。
とにかく、だ

視 野 を 広 く し ろ 、 外 に 出 ろ

という、ゲーム“MOON”と同じテーマだった気がする、多分。
そんなん富野がずっと言い続けてたことではあるんだけどね…(※)。
これがエヴァの亡霊を追い続けてる(少なくともダリフラ見た限りでは)トリガーが作ったってのはなかなかに興味深い。
個人的に今期タメを張れるのは“ゾンビランドサガ”だけだったけど、あっちは最後やや失速したのでこれが今期一番かなぁ。


これに関しては最近知ったんだけど、富野のこの主張に対し当時芦田豊雄は「それでいいじゃないか、アニメしか知らなくて何が悪い」と反抗したらしい。
ヲタ友の一人はそれを支持してたらしいのだけど、最近のアレっぷりにはいい加減辟易して「富野のほうが正しかったみたいだ」と考えを改め始めてる模様。{/netabare}

追記{netabare}
某所で考察が捗って、なにやら神様アカネは現実リッカをモデルにしてるっていう説があるみたい。
…。
……。
まんまカリギュラじゃーん。
↑でスイートPのこと触れたけど、それ以上にカリギュラ。
ってかカリギュラ知ってればすぐに思い付く内容で、むしろまさかそこまでのネタ被りは無いだろうと考えないようにしてたくらいで…。
その説を推してる人はカリギュラは見たのかな?
あいや、知らないなら知らないで良いんだ、自分だって見てないアニメは山ほどあるし。
ただちょっとシャレになってないのがアカネの声優が上田麗奈ってことでして…。
えーっと一応カリギュラの設定書いときます。
{netabare}・μ(ミュー):バーチャロイドで架空世界(メビウス)を作った神様的存在。
・リツ(主人公):ミューをプログラミングした人。現実はコミュ障で対人恐怖症でキョロ充でジト目でドモリ(それでもプログラムの腕は一流で社会人)、メビウス内では現実の勤め先の会社のチームリーダー(憧れのコミュ強イケメン)の姿…ってのが明かされるのは11話。{/netabare}
アカネはミューとリツを足したような設定。
テーマ似たようなものだしこれだけアニメの本数が多いとネタ被りは仕方ないことではあるけど、ミューの声、上田麗奈なのよ。
もしその説が本当ならさすがに声優替えるんじゃないかなぁ?どうかなぁ?
アニメの放送時期近かったし自分はパクりだとは言わないけど、カリギュラのゲーム自体は2016の6月発売で、そっちから拝借したら間に合う…のか?
う~ん、否定はしないけど、なんか危うい匂いが…。
ってかね、これを期にカリギュラの評価が上がるってことにはならないかしらん?
グリッドマン本気で考察したい人は見て損は無いと思います。

あーそれと六花ママはトリガーお約束というか…ガイナ時代だけど“まほろまてぃっく”の式条先生や“この醜くも~”のジェニファーポジでしょう(糞嫌いだった)。
今風にリファインされてグイグイ攻めてくるタイプではなくなったけど、なにかあったら(外伝や続編作るとか)そん時の都合に合わせて「実は○○だったんです」って設定追加が出来る便利道具ポジ。
作ってる側は保険として配置しただけでそんなに深くは考えてないと思うので考察するだけ冷奴だと思います。
ってか、ファンの間での考察が進んで「こういうことだろう」って解釈が形成されたところで「そそそ、そうです、そういうことです」とタダ乗りする気配がして、あーんまいい気分ではない。{/netabare}

投稿 : 2025/04/26
♥ : 21

73.7 2 怪獣アニメランキング2位
怪獣8号(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (265)
893人が棚に入れました
日常的に怪獣が人々をおびやかす世界。 怪獣を討伐する「日本防衛隊」への入隊を志していた日比野カフカは、いつしかその夢を諦め、怪獣専門清掃業で働いていた。 「二人で怪獣を全滅させよう」 かつてそう誓い合った幼馴染の第3部隊隊長・亜白ミナの活躍と、防衛隊を目指す後輩・市川レノとの出会いをきっかけに再び夢を追い始めるカフカ。 しかしその矢先、謎の小型怪獣によって強大な力をもつ“怪獣に変身”してしまう! 「怪獣8号」と名付けられ日本中から追われる存在になったカフカは、それでも防衛隊員への夢を諦めず、怪獣災害に立ち向かうのだった――。

声優・キャラクター
日比野カフカ/怪獣8号:福西勝也
市川レノ:加藤渉
亜白ミナ:瀬戸麻沙美
四ノ宮キコル:ファイルーズあい
保科宗四郎:河西健吾
古橋伊春:新祐樹
出雲ハルイチ:河本啓佑
神楽木葵:武内駿輔
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人間に対する敬意に溢れ、コメディの使い方にもセンスを感じる

【レビューNo.137】(初回登録:2024/8/4)
コミック原作で2024年作品。全12話。
コミックサイトの広告でよく本作が流れていたので、かなり気にはなっていた
のですが、アニメ化されて感謝ですね。

(ストーリー)
「怪獣大国 日本」
古来から怪獣が人々の日常生活を脅かしている日本が舞台。
主人公 日比野カフカも、幼いころに住む町が怪獣の発生によって破壊される。
そして幼馴染の亜白ミナとともに、防衛隊員になることを約束した。
時は流れて、ミナは隊長となり防衛隊員のヒーロー的存在となるも、カフカは
未だ防衛隊に合格できずにいた。
情熱を失いかけていたカフカだが、そんな彼の職場に市川レノが入社してくる。
彼の説得により、もう1度決意を新たにするカフカだったが、その矢先謎の生物
に寄生され怪獣化してしまう。
その場から無事逃亡できたものの、以降防衛隊からは「怪獣8号」と識別され追
われることとなる。
そして人間の姿に戻れたカフカは、レノとともに防衛隊入隊を目指すのだった。

(評 価)
・かなりの人気作ということで、アンチ的な意見も・・・ 
 おっさん世代の私には、「あー『ウルトラマン』の世界ね」ということでな
 んの違和感なく受け入れられたのですが、若い世代だとそうもいかないよう
 で、「説明不足!この世界観が理解できない!!」みたいな入口で躓く方も
 おられるようですね。
 (怪獣が自然発生するという感覚や怪獣の存在意義や目的がわからないとか)

 またキャラデザも「原作からの改悪だ!」とか不評のようですね。
 個人的には原作未読なので、「カフカの”おっさん臭”ちと強くないか?!」
 以外はこんなものかなあって感じで観てましたが。

 それと多いのが「既視感まみれ」「他作品からのパクリ」といったオリジナ
 リティに対する疑問の声ですね。
 よく挙がる作品名だと『エヴァンゲリオン』『進撃の巨人』『寄生獣』とか。
 個人的には
 ・別に既視感だらけでもきちんと料理されていて面白ければ問題なし
 ・(後述するが)本作の本質はそこじゃないと感じている
 ということで、かなり楽しめた作品だったかなっと。


・人間に対する敬意が溢れている
 本作で一番感心したのがこの部分ですね。
 怪獣を通して「人間に対する敬意」「人間の素晴らしさ」をしっかり描いて
 いるように感じました。
 その象徴ともいえるのが9-10話ですが
 {netabare}・保科副隊長回、彼を掘り下げつつ彼の活躍で怪獣を追いつめる
 ・ここで怪獣が巨大化
  → 「また”怪獣8号”頼みかよ( ノД`)」と興ざめしたが・・・
 ・しかし保科副隊長が決死の粘りをみせ最後に
  「怪獣・・・僕の勝ちや」
  「僕はこの基地の副隊長、あの人に繋ぐのが務めや」
  亜白隊長到着までの時間稼ぎをすると、期待通り亜白隊長が怪獣を撃破!!
 ありゃ、人間だけで怪獣倒しちゃったよ(笑){/netabare}

 人間は個々だと無力で弱い。でもだからこそ力を合わせて立ち向かうことで
 幾多の困難を乗り越えてきたわけで、全編を通じて「チームとして戦う」と
 いう姿勢が徹底して描かれているんですよね。
 (人間は手を取り合えるから尊く美しいのだと!)
 では「チーム=命令に忠実なロボット集団か」といえばそうではなく
 「チームに最大限貢献するために、自分の個性をどう活かすか」
 という個人もしっかり尊重されているんですよ。
 サブキャラに至るまで個性が端的に描写されて、皆きちんとキャラが立って
 いたと思います。
 1クールの尺の中で数多くのキャラを魅力的にみせていたのは、評価できる
 のではないかと。

 展開としてはよくあるパターンなんですが、何というか作品の端々に人間愛
 や敬意に溢れているというか
 「この原作者、本当に人間が好きなんだなあ」
 っていう描き方にセンスを感じるんですよね。
 (多少「愛が溢れ過ぎやろ!」って感じる部分もあるがw)

 
・コメディの使い方が抜群に上手い
 視聴してみると意外とコメディ色が強い作品でもあったかな。
 でも個人的には「コメディで狙って笑いをとりにいく」というよりは
 「コメディを上手く活用して作品のリズムを作っている」
 という印象ですね
 ・緊張感が高まっている
  → 小ネタを入れ、一度間合いを外してタメを作る(緩)
 ・ここでリズムを作りたい
  → ノリや畳かけのコメディでテンポを加速(急)
 だから既視感のある場面でも、上手くリズムをコントロールしているから、
 きちんとこの作品独自の面白さに繋がっているという印象ですね。


という感じで、
・既視感はあるかもしれないが
・原作者が描きたいこと(人間に対する敬意)がしっかり描れている
・コメディの使い方が上手く、作品独自の面白さを演出している
ということで、個人的にはかなり面白い作品だったかなっと。
(使い古された素材ながらも、原作者のセンスで上手く料理された作品なのか    
 なと)
そういう意味では「Production I.G」は原作のよさを引き出すいい仕事をして
いたんじゃないですかね・・・原作未読だから知らんけどw
ただ強力なカードを1期で切ってくるとは思わなかったな。
2期ではそれが吉と出るか凶と出るか・・・
{netabare}・カフカの正体が防衛隊にバレるw{/netabare}

ED「Nobody/ONEREPUBLIC」
・洋楽をあまり聴かない私のハートにも刺さりましたね。
 洋楽好きのスタッフがどこかで探してきたのかと調べてみたら、本作のため
 にわざわざ書き下ろしたようですね。
 洋楽アーティストがアニメのために楽曲提供とか何気に凄くないか?!

投稿 : 2025/04/26
♥ : 19
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

怪獣大国日本

原作未読 全12話

都市に怪獣が出没して人類を脅かす世界、特に日本は怪獣大国と呼ばれ発生率が高いと称される国です。

その怪獣を殲滅するための組織が日本防衛隊、主人公は防衛隊に何度も落ち、怪獣死体の解体清掃処理業者の社員となって燻っていました。

そこである人物との出会い、再び防衛隊へとある約束のために再度防衛隊へと試験を受け、怪獣を倒していくお話です。

また主人公は、あることで怪獣なることが出来るようになり防衛隊の仲間のピンチや人々を救うべく影で怪獣と戦っています。
{netabare}
キコルは、最初の印象が悪く余り好きではなかったのですが、でも後に仲間思いのとても良い人物と分かって好きなキャラになりました。

終盤でバレましたねw {/netabare}

怪獣は台風のようなナンバーリングをされていますね。

小型もいましたが、本体は怪獣ということだけあって大きいですねw

防衛隊との戦いのシーンも細かく描かれていて凄い迫力でした。(隊長のミナさんの武器は反則ですねw)

色々なタイプの怪獣が出てきて、戦いはこれからという感じで終わっています。

続編が決定しているとのことなので楽しみです。

OPはヤングブラッドさん、EDはONEREPUBLICさんが歌っています。どちらも外国の方ですが、洋楽で書き下ろしの新曲を提供するのは異例だそうです。どちらも好きな曲です。

最後に、お話の中でコミカルなシーンがあるのですが、怪獣の特性が描かれていて面白かったですね。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 22
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青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

過去作の「ごった煮」という印象を超えられるか

松本直也による原作漫画は、『少年ジャンプ+』(集英社)で連載中(既刊13巻、現在読書中)。「次にくるマンガ大賞2021」などを受賞。
アニメ1期は、全12話(2024年)。監督は、『鬼平』、『僕らはみんな河合荘』、『消滅都市』などの宮繁之と神谷友美。制作は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『PSYCHO-PASS サイコパス』などのProduction I.G。2期の制作が決定済み。
(2024.7.9投稿 8.10一部修正)

本作は、簡単にいうと、怪獣を倒す(地球)防衛隊員が、敵であるはずの怪獣になる能力を手に入れ、その能力を使って悪い怪獣と戦うというお話(ただし、巨大化はしない)。

なので、大雑把なイメージとしては、ベースが「ウルトラマン」なんだけど、ウルトラマンが宇宙人じゃなくて、人間が「(初期の)仮面ライダー」のように敵側の能力を手に入れて、怪獣と戦うという感じ。

ただし、細かいことをいうと、本作に出てくる怪獣は、宇宙怪獣ではなくて、自然災害(地震)をモチーフとした近年の「ゴジラ」的な怪獣(例えば、本作で怪獣の強さを表す「フォルティチュード」は地震のエネルギー規模を表す「マグニチュード」由来。「本獣・余獣」という表現も「本震・余震」ぽい感じ)。
あと、防衛隊員がそこそこ強いので、オマージュ元と違ってウルトラマン頼りじゃなくても怪獣を倒せます。

ある意味、日本の「男の子」(かつて男の子だったを含む)にとっては、説明不要の非常に馴染み深いお話を組み合わせた感じになってます(※狙ってやっているようです。)。

もっとも、具体的な作風については、他の方も指摘していますが、『エヴァンゲリオン』、『進撃の巨人』、『マブラブ オルタナティブ』あたりの影響を感じます。
ただ、主人公が真面目で一生懸命なところがありつつ、コミカルなところがあるので、これらの作品より深刻な感じの描かれ方ではないです。


【あらすじ】
古来から怪獣が日常生活を脅かし、その出現率も高い怪獣大国・日本が舞台。
幼いころ、住んでいた町を怪獣によって破壊された主人公・日比野カフカ(CV.福西勝也)は、幼馴染の亜白ミナ(CV.瀬戸麻沙美)と共に、その惨状を目の当たりにして、一緒に防衛隊員になることを決意する。

時は流れ、カフカは、怪獣の死体解体清掃処理業者に就職しながら、長年に渡って防衛隊員試験の通過を目指すも年齢制限から、その夢を絶たれていた。一方、ミナは、防衛隊の隊長として日本中でスーパーヒロイン扱いされるほどの大活躍。

そんな中、カフカは、防衛隊の試験対策としてカフカの勤める処理業者にバイトとしてきた市川レノ(CV.加藤渉)から、少子化を理由に防衛隊の年齢制限が引き上げられたことを教えられる。
そして、いつものように怪獣の処理をしていた二人は、怪獣に襲われ絶体絶命のところをミナに救われることに。カフカは、搬送された病院で防衛隊員になる決意を新たにしていたが、突如病室に現れた謎の生物に寄生され、怪獣に変身してしまう。

その後、病室から逃亡したカフカは、防衛隊から「怪獣8号」と呼称されることになるのだった…


【過去作の「ごった煮」という印象を超えられるか】
上で書いたように、本作は、過去作の「ごった煮」という印象が強いです。

もっとも、作品の出来は、人気作に相応しく、すこぶる良好だと思います。例えば、長々しい説明セリフをあまり用いず声優の演技や演出だけで状況を把握できる作品を久々に観た気がしますし、アクションシーンも気合が入ってます。この辺は、さすが時代劇アニメ『鬼平』の宮繁之監督だと感じました。
また、本作は、そこにもう一人の神谷友美監督がいい味を加えていそうで、全体的な印象として若者受けしそうな仕上がりになっていると思います。

ただ、上で書いたように、どこかで見たような設定が多いため、細かい設定を説明する必要がない一方で(※架空の生き物である「怪獣」を一から説明しなくて済むということは、「エルフ」のような偉大な発明の1つだと思います(笑))、視聴者の期待に応えつつ「その視聴者の予想をいい意味で裏切るような展開をどこまで用意できるか」というのが、2期も決まっているため、今後の焦点になってきそうです。

そこで、重要になってきそうな仕掛けが、「カフカ」の「変身」なんだろうと思います。
ある日目覚めると、突然、怪獣になっていた。俺は「人間」なのか「怪獣」なのか(※カフカの小説では「虫」。)

1期では、残念ながら、その辺のテーマに迫る内容は最後の2話くらい、正に壮大な物語の導入といった感じで終わってしまいます。

ということで、個人的には、1期だけで「過去作のごった煮という印象を超えられるか」を判断するのは時期尚早だと感じましたので、引き続き2期を観てみたいと思いました。


【「人の心」ってなに?(※ネタバレ有りの感想)】
{netabare}最終話で、ミナは、カフカが「人の心」を持っているので、カフカを怪獣として処分すべきではないといっています。
また、日本防衛隊の長官である四ノ宮功(CV.玄田哲章)も、カフカをギリギリまで追い詰めることで、その本質が人であるか怪獣であるのかを見極めようとしたのでしょう。

もっとも、1期の内容だけだと、じゃあ「人の心」やその本質ってなに?というところまでは、きちんと描ききれていないというのが率直な印象でした。

「人の心ってなに?」や、「肉体が人でなくても精神が人であれば人扱いすべき」的な話は、他のアニメ作品でもアンドロイドやAIの出てくるSFもので度々テーマになっています。

また、その辺の葛藤は、本作のオマージュ元であろう仮面ライダーやデビルマンでも描かれています。
もっとも、個人的には、ウルトラセブンとアンヌ隊員とのエピソードが真っ先に頭に思い浮かびました。

というわけで「怪獣の存在理由」や「主人公カフカの今後」について、全て「愛」で解決してしまうのか、はたまた全く別の視点を提示してくるのかは、今後の本作の注目点の1つでしょうか。


そういえば、昨今アニメ界でも大流行りのチート能力を持った主人公の話。その元祖ってウルトラマンとか仮面ライダーだったんだと、本作を観て改めて気づかされました。{/netabare}

投稿 : 2025/04/26
♥ : 11

76.3 3 怪獣アニメランキング3位
SSSS.DYNAZENON(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (364)
1156人が棚に入れました
「SSSS.DYNAZENON」は、2019年12月14日(土)、15日(日)の2日間にわたって東京ドームシティで開催された「TSUBURAYA CONVENTION 2019」オープニングセレモニーにて、制作が決定したことが発表されていた、「円谷プロダクション」と「TRIGGER」がおくる完全新作アニメーション。2018年10月から放送された「SSSS.GRIDMAN」(グリッドマン)と同じく、原作を「グリッドマン」とし、監督は雨宮哲さん、脚本を長谷川圭一さん、キャラクターデザインを坂本勝さん、そして音楽を鷺巣詩郎さんが担当する。

声優・キャラクター
濱野大輝、榎木淳弥、若山詩音、梅原裕一郎、安済知佳、神谷浩史、内田雄馬、諏訪彩花、内山昂輝、伊瀬茉莉也、田所あずさ、小笠原仁、梶原岳人、土屋李央、遠野ひかる

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

以前はそれほどでも無かったですが、ユメに着目したら非常に面白かったです。

 1回目、本作はSSSSグリッドマンという名作の後継だったので、何か仕掛けがあると思い込んで視聴したのが良くなくて途中で断念しています。再視聴しましたが、やっぱり思わせぶりでよくわからず低評価とはいいませんが、それほど高い評価ではありませんでした。

 で、今回3回目ですが、視点をユメとカナの問題に集中して見たところとても奥行がある話でした。他のキャラの問題も同時に見えてきた気がしました。
 そして、本作については、他の作品とのつながりや、オマージュなどで楽しむ要素が盛りだくさんらしいですが、そういうところをほぼ無視して見たら本当に面白かったです。

 ユニバースをまだ見てないので、的外れな考えもあるかもしれません。

 グリッドマンとのつながりでは、ナイト君はまあわかりますが、それと水門と学校だけ着目しました。

 で、ユメとカナの問題ですけど、結局ユメは「カナとはどういう人だったのか」が知りたかった、という事だと思います。結果的に死の真相を追うような形になりました。が、本当はカナについて分からないことがユメにとっては納得できなかったのでしょう。
 これは見ている方からすると、ユメもよくわからないということにも通じます。
 結果的に10話で、この2人の本音の部分は解決します。が、死因ですね。こちらはグレー…というよりは…だと思いました。

 10話でコヨミと稲本さん、怪獣に見せられた過去の世界ではお金を持ってデートしていました。確かコヨミは逃げているので、これは無かった過去ということですよね。ですから、IFか願望だろうなと思いました。

 で、カナの水門での死はグリッドマンのアカネと重なるかなあという部分です。2つの作品で、非常に象徴的な場所である水門にいること。そして屋上を歩ける渡り廊下とか判断して、学校は2つの作品で同じ学校に見えます。
 つまり、アカネという女性のIFではカナだったのかなあ、という気はしました。ここは正直妄想に近い部分です。

 ユメの約束すっぽかしは、なんなんでしょうね?そこがまだ納得しきれていない部分はあります。自己承認が弱いので他人の承認が欲しいのでしょうか?ここが読み解けるともうちょっとすっきりするんですけど。
 あのメガネの親友が脳内親友だとするとものすごく納得感があったんですけどあえて、12話では実存させました。これはそういうミスリードをしていた気がします。2人の関係とユメのキャラの解読はしたいと思っています。
 ユメとメガネの娘、ヨモギと4人の友達たちは関係性の対比なんでしょうか?

 あとは、いろんなヒューマンドラマがあり、それぞれ妙なリアリティがあって共感はできるんですけど、それほど深い意味性は感じられなかった気がします。
 例えば、稲本さんとコヨミの関係も、ムジナを加えたとしても面白いしよく描けてはいましたが、じゃあ、何かテーマ性があったかと言えば、それほどでも…と思います。

 怪獣思想というのが、人間の解放と過去からの因縁です。あるいは生きる意味もありました。初めは人間社会のアナロジーかと思いましたが、どうもそこは読み取れません。
 ダイナゼノンサイドが過去のしがらみを持っている人ばかりだったので、面白くはありますが、しかし、ここに深いテーマ性を見すぎるのは牽強付会な気がします。
 搭乗した人物に成長と救済がありました。そこが本作で描きたかった事なんだと思いますが、不思議なことに新しい仲間たちによるヒューマンドラマでの成長なんですよね。決して戦いそのものによる成長ではないのが、新鮮でした。

 後はやはり、ユメとヨモギです。この恋愛は良かったし、とって付けた感があるわけではないんですけど、どちらかと言えばユメその人のパーソナリティーの方に興味が行ってしまいました。

 まあ、いずれにせよ10話がポイントでしょう。10話はOPを省略していましたので、そこが重要だよというサインでしょうし。


 ということで、視点が全然違って、21年6月までに書いた1回目2回目のレビューはかなり適当で的外れだと思います。したがって削除。23年7月に全面的に修正しています。
 続いてグリッドマンももう一度見たい気がします。

 評価は3.5でしたが→4.3に変更です。特にキャラ描写と言う点では、ユメは非常に興味深かったです。もうちょっと深掘りして、彼女についてまだ残っている謎の部分は理解したいです。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 9
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

鬱屈した令和の現代人が変形合体

往年の実写特撮ヒーローを元ネタに展開する『GRIDMAN UNIVERSE』2作目の1クールTVアニメ。

【物語 4.0点】
特撮あるあるとして、予算の都合上、最後の派手なバトルシーンにソースを集約するため、
それまでは子供が見ても退屈な日常ドラマが延々と続くという構成が挙げられます。

本シリーズは、“退屈な日常”→対巨大怪獣バトルによる解放という各話構成でオマージュ。
それが作品テーマにもなっています。

私の場合、その“退屈な日常”とやらに、バトル以上に惹き付けられました。

『DYNAZENON』では退屈を越えて、鬱屈から情動を掘り起こす濃厚な人間ドラマが展開。

日常のキャラ心理とバトルのパフォーマンスが相互に影響し合うのは典型的な設定ですが、
決してロボで怪獣を殴った余勢を駆って日常の鬱憤も晴らす乱暴なプロットではない。
登場人物各々が知恵の輪みたいに割り切れない自分や仲間の心理としっかり向き合って前に進んでいく、綿密なシナリオが渋くて好感しました。
終盤の(※わりと重大なネタバレ){netabare}蓬の夢芽への「好きです。付き合って下さい」は、近年の告白シーンの中でも強く印象に残っています。{/netabare}

ただし、人間心理だけでなく、敵勢力「怪獣優生思想」もまた各メンバー信条がバラバラで割り切れないためか、
倒してもスッキリ感はもうひとつ。
そこは看板だけでも掴みやすい統一イメージがもっと欲しかったかもです。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・TRIGGER

新設の“メカニックシークエンスディレクター”が巨大ロボの変形合体バンクを磨き上げる。
(上空に光の道を敷いてまで空中合体にこだわるエネルギーの無駄遣い感こそが様式美w)

車やビルがミニチュアと化しひっくり返るバトルシーンの迫力も相変わらず。
本作は怪獣VSロボの被害が消えない設定となっており、爪痕の描写も印象的。
大量の壊れたビニール傘が遺棄されたカットが妙に脳裏に焼き付いています。

日常の心理描写についても、顔は無表情が多いので読み辛いですが、演出には力が入っており上々。
{netabare}ちせが“ゴルドバーン”を発生させる{/netabare}件などはゾクッとしました。


【キャラ 4.0点】
一応の主人公で怪獣使いのガウマ。
この現代社会では目立つ(浮きまくる)5000年来の熱血ヤンキー属性で、
高校生の蓬(よもぎ)&夢芽、ニートの暦+ちせ等、気だるげな現代人共を率いて、合体ロボ活動の中核を成す。
感情のもつれを引きずってやる気なくすは、{netabare}風邪引いて咳き込みながらコールするは、{/netabare}
頼りない現代人だけでは合体維持など無理ゲーですw

ガウマさんを裏切り者と罵る敵勢力「怪獣優生思想」の面々。
自力では怪獣を創造できず、破壊活動は怪獣の発生頼み。
怪獣の種である人間心理の情動にアンテナを張る中で、敵対する「ダイナゼノン」乗組員たちとも交流。
蓬たちの深層心理を引き出すトリガーともなる。
{netabare}ムジナさんの酒に付き合わされる暦先輩の顛末{/netabare}がグダグダで結構好きw


前作とは直接の繋がりがない中で、シリーズファンにとっては{netabare}ナイト{/netabare}との再会が望外の喜び。
来年劇場公開予定の『グリッドマン ユニバース』でも作品世界を繋ぐキーキャラクターとなるのでしょうか?


【声優 4.5点】
ガウマ役の濱野 大輝さんが「怪獣優生思想」ジュウガ役の神谷 浩史さん辺りとやかましくイキり合ったりする他は、
地声寄りのアンニュイボイスによるゆる~い掛け合いが繰り広げられる。

が、無気力に見えて、現代社会の病理に鋭く斬り込んでいるのが本作の凄い所。
特に夢芽の姉の死因を探る中で、“イジメ”と“イジり”の中間の掴み所のないグレーゾーンを演技で再現したのは白眉。

最近の若者は感情表現が苦手なのではなく、
平坦ボイスで、杭を打たれないように包み隠して防衛しているのだ。

ある世代から下の人間と接したことがあれば、非常に心当たりのある演技をしてくる。
私が本作でバトルより日常シーンに惹かれた主要因。

蓬(よもぎ)役の榎木 淳弥さんが、
{netabare}姉の過去の一端を受け止めた夢芽のことを想って泣く{/netabare}演技も繊細でグッと来ました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は鷺巣 詩郎氏の続投。
“退屈な日常”から解放される怪獣VSロボバトルを音楽でも演出するため、
日常シーンでは基本BGMなし、バトルシーンでは勇壮な金管、コーラスで盛り上げるという極端な音響方針を貫く本シリーズ。
たまに挿入されるピアノの心情曲も良好なだけに贅沢な使い方だなとも(苦笑)

OP主題歌はオーイシマサヨシ「インパーフェクト」
バトルシーンの挿入歌としても映える明快なメロディに、
世界の憂鬱をひっくり返すなどと、核心を捉えた歌詞を乗せた優秀なアニソン。

ED主題歌は内田 真礼さんの「ストロボメモリー」
どんだけ低音域に沈んで俯くんだ?って位の歌い出しの“タメ”から、
高音域のサビへと疾走していく解放感が心地よい一曲。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 32
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ゆる系日常ものと円谷式『様式美』の素晴らしい変形合体

はじめに懺悔しておきますが、
僕はロボや怪獣系がけっこう『苦手』です。
合体ロボを「かっこいい」と思ったことは一度もないし、
ガンダム系の作品だって、
モビルスーツ同士のバトルシーンは、たいていよそ見しています。

それは「ロボがよくない」と言っているわけではなく、
あくまでも僕個人の嗜好として、です。
トマトが嫌いと駄々をこねる、がきんちょと同じです。

そんなどうしようもない偏食家のワタクシですが、
本作と前作『SSSS.GRIDMAN』は、最後まで楽しく観ることができました。
というか、かなりお気に入りの作品です。

と言っても、バトルや合体シ-ンはやっぱよそ見してましたが……。


前作の『SSSS.GRIDMAN』は、
合体ものに『萌え』や『ゆるさ』を加味して評判になりましたが、
本作では、さらに一回り二回りネジをゆるめています。
{netabare}
  バイトで戦闘訓練サボるわ。
  遅刻しそうになってメカで学校行くわ。
  敵とわかってて学校で雑談するわ、
  一緒にプ-ル行くわ、
  お酒おごってもらったりするわ。

一応、怪獣優生思想との対立、みたいな図式はあるのですが、
本気で対立しているのは、
元・怪獣優生思想のガウマのみです。

そのガウマにしても根っこは「姫に会いたい」の一心なわけで、
勧善懲悪みたく立派な概念はありません。

あとのメンバーは、
怪獣が出てきたら周りに迷惑・危険だから戦っているだけで、
それよりも私的なこと、
  再婚しそうな母親からの自立だとか、
  おねえちゃんの死の真相だとか、
  やりたいことが見つからず逃げ回ってばかりいる自分とか、
そういう『日常』の方に、かなり体重かかっています。

また、前作のグリッドマンのときみたいに、
特撮オタでバトル志向の内海くんや、
戦うためにやってきた新世紀中学生みたいなのもいません。

だからまあ、対立構造が曖昧というかやる気がないというか、
主人公が怪獣との戦いを自分の『やるべきこと』と認識していた前作より、
設定そのものが、かなりゆるめになっています。

敵であるムジナにお酒おごってもらって酔っぱらい、
ダイナストライカーおとして盗られちゃうとか、ふつうないから。

お話も時々は怪獣から全く離れ、
  ヒロイン(夢芽)の姉の死の原因を調べたり、
  人妻になった元同級生とばったり出くわしてお酒飲んだり、
そういう関係ないことをしているうちに怪獣が現れて慌てて倒しに行く、
みたいな緊張感のなさが漂っています。

ただ、その一見関係ないような日常演出も、
怪獣によって『過去』と向き合い『現在』の自分を乗り越えていく、
という後半の物語の伏線になっているわけで、
このあたりの構成は、お見事、の一言であります。
{/netabare}

そういう、ゆるゆるの『日常』を過ごしている主人公たちですが、
怪獣とのバトルという『非日常』と対峙することによって、
少しずつ、日常に向き合う姿勢が変化していきます。

このあたりはいわゆる日常ドラマ系、
ぐだぐだな日常の中で『出会い』や『葛藤』『気づき』を繰り返し、
自分自身と対峙する機会を与えられて
一歩ずつ人間的な成長を遂げていくという構成と全く同じです。

  その機会が『怪獣』というのがシュールですが、そこがまたいい。

{netabare}
ヒロインの夢芽なんか、
最初は、死んだ姉との『守られなかった約束』に囚われ、
その姉の心情に近づきたくて自分も『守らない約束』を繰り返すという、
見事に方向性を見失い、
クラスの中でもほぼ孤立した困ったちゃんだったわけです。

それが怪獣バトルという非日常の中にあたりまえの『日常』を見いだし、
(ペタンと座ってダイナウイングを操縦するさま、かわいいです)
最後には主人公(よもぎ君)と付き合い始め、
まがりなりにも学園祭に参加するという、大進歩を遂げます。

これ、ドラマで大切な『振り幅』の典型例ですね。

よもぎ君だって、
最初は入学祝を募金箱に放り込むほど嫌いだった母親の交際相手と、
少なくとも表面的にはふつうに接することができるようになりました。

ダメニートだった暦くんなんか、
髪切ってスーツ着て就職までしてしまいます。
あんた誰? みたいな。

そして、その暦くん家に入り浸っていた中学不登校児、ちせ。
気分一新して左腕にタトゥーを入れ、
逃げではなく自信満々に、やっぱり不登校を続けていきます。
{/netabare}

この『人間的な振り幅』というのは、
前作『グリッドマン』にはほとんど見られなかった要素であり、
日常のドラマ性をパワーアップさせたいという監督の熱意が伝わってきます。



おすすめ度としては、かなり広範囲に向けたAランクです。
前作との関連度がけっこう密なので、
未視聴の方はそっちを先に見た方がいいと思います。
{netabare}
  イケメンになったアンチくんとか
  ス-ツ着た二代目とか、
  僕はけっこううれしかったです。おお、とか声でちゃいました。
{/netabare}
日常パートがまったりしっかり、そしてコミカルに描けているので、
僕みたく「あ~、ロボとか怪獣はちょっと……」という方も、
くすくす笑いながら、ゆるやかに感情移入していけるのでは、と愚考いたします。

ラノベ系妄想アニメみたいなご都合展開や人格破綻もなく、
一つ一つの言葉にちゃんと『体温』がありますし。

そしてバトルパートは、がっつりしっかり。
尺が短いので、僕みたくバトルが苦手な方でも大丈夫です。
というか、これがあるから、ゆる日常とのメリハリがついてる、みたいな。

  戦いの描写・演出はかなりの迫力です(たぶん)。
  円谷演出も、しっかりと踏襲しています(たぶん)。
  次々と変形合体してシャキ-ンと見栄を切る、
  というお約束もちゃんと果たしております(これは確か)。

戦いながらの会話もどこか力が抜けていて楽しく、
夢芽の「なんとかビームっ!」なんて小ネタも随所にはさまっています。

もちろん、会話時だの合体時だのには攻撃しないという、
こうした作品になくてはなない『様式美』も、
怪獣くんたちがきっちり守っています。いやあ、所作が美しい。

  ていうか、そもそも合体シ-ンというのは、
    ロボファンが喜ぶ
    尺と動画枚数が稼げて制作も喜ぶ
  というウインウインの関係なので、さすがに崩せないかと。


というわけで、日常好きでもロボ怪獣好きでもどんとこい、
両方好きなら一粒で二度おいしい、
という守備範囲のかなり広い作品となっております。

ただし、前作の新条アカネみたいに、
まったりかわいいくせに強烈な『毒』を持つような、
キレッキレのキャラがいないので、
女の子目当ての方にはちょっと物足りないかも知れません。

{netabare}
本作のヒロインである夢芽は、
いささか人づきあいが苦手な「ふつうかわいい」女の子で、
基本、男子なんか「どっちでもいい」ヒトです。
プ-ルで黙々とチュロスを食べるところなんか僕的に大好きなのですが、
萌えオタの方々よりは、
同性から共感を得やすいタイプではないかと思われます。

  中のヒト、若山詩音さんのナチュラルな芝居は、好感度大。
  前作で六花を演った宮本侑芽さんみたく、ブレイクしそうな感じです。
  ちなみにお二人とも劇団ひまわり所属ですね。ひまわり、侮るなかれ。

無駄にナイスバディなムジナにも特別なフックはなく、
基本はやる気がなくて、早く帰りたい系。
ただし、5000年前のヒトにしては水着のセンスなかなかです。

僕的に中の人とキャラがどハマりしていたのが、
安済知佳さん演じる飛鳥川ちせ。
三十路過ぎても中学生演れるっていうの、アニメの美徳です。
彼女の『ス言葉』とだるだるの喋り方、かなり好きでした。
  第五話Aパ-トの「無職の休みたい日ってどういうアレなの?」という台詞、
  何回聞き直してもめっちゃいいです。

  ちなみに、ちせのアームカバ-、
  Wikiでは「ボディペイントまたはタトゥー」と書かれてましたが、
  ふつうに考えるとリスカの跡だろうな、と。
  その上からゴルドバ-ンのタトゥーいれてカバーを捨てた、の方が、
  お話としてもつながりますしね。
{/netabare}

いずれにいたしましても見て損はない、おすすめの一本です。
人生における大切な何か、
みたいものはまるっきり見当たりませんが、
退屈しのぎにはもってこいの逸品です。

最終回のラスト、
いかにも『次』がありそうな演出でしたので、
ほんとうにあったらすごくうれしいですよね。


****************************************************************

ええと、あとは製作・制作目線のつぶやきです。
本編の評価にはほとんど関係ありませんから、
ネタバレで隠しておきます。

ご興味のある方、おひまつぶしにどうぞ♪

{netabare}
僕としては、本作を見ていて一番気になったのは、
  脚本、何枚(文字)ぐらいでやっているんだろう?
ということです。

たぶん、一般的な作品と比べると、一~二割減ぐらい。
『オカルティック・ナイン』あたりと比べると、
ひょっとしたら半分ぐらいであるかも知れません。

今回、音監の郷文裕貴さんがものっすごくいい仕事してますが、
それもやっぱり、
尺に余裕のある脚本だからできたことだと思うわけです。

だいたいのアニメ監督は、
どういう系統の作品で何分尺ならだいたい何枚ぐらい、
という自分なりの目安をもっています。

ただ、本作の雨宮哲さんは、前作のグリッドマンが初監督作品。
自分のモノづくりにおける縛りがない分、
思い切った方向付けができたのでないかと愚考しております。

その方向付けと音監さんの技量がマッチし、
さらに、そのディレクションに役者さんたちが応えた、
というのが本作の絶妙な空気感の源泉ではないかと思うわけです。

  これ、『ゆるキャン△』の京極監督にも通じる話ですね。

ゆる系だとか癒し系だとか言いながら、
実はヤマがないだけでただの萌えアニメじゃん、
という作品が少なくありません。

  ノー、コレは『Laid-Back』ではアリマセン、みたいな。

そういうの、個人的にはもうこりごりなんです。
本当の意味での『Laid-Back』系を確立するためにも、

  一度、尺と字数の関係を見直してもいいんじゃないか
  本作や『ゆるキャン△』が、その好事例になるんじゃないか

そんなことをついつい考えてしまいました。

実際のところで言うと、
脚本を一割削ると演出プランや『間』がガラリと変わってしまうので、
実績のある監督ほど大変だと思うんですけどね。

いや~、外野って好き勝手なことが言えて、ほんとラクチンです♪
{/netabare}

投稿 : 2025/04/26
♥ : 24

59.9 4 怪獣アニメランキング4位
怪獣娘(かいじゅうがーるず)~ウルトラ怪獣擬人化計画~(仮)(Webアニメ)

2016年10月1日
★★★★☆ 3.3 (65)
180人が棚に入れました
人類と怪獣との長い戦いは終結し、平和が訪れた。そんな時代に、怪獣の魂を宿し、怪獣の姿に変身できる少女“怪獣娘"たちが現れる。彼女たちを集めて結成された特別組織“GIRLS"に、新人としてアギラ、ミクラス、ウインダムの3人が配備されることに。立派な怪獣娘になるべく訓練を受けるデコボコトリオの明日はどっちだ……!? ショートアニメ『怪獣娘(かいじゅうがーるず)』は、怪獣娘たちによる笑いあり涙ありバトルありのドタバタコメディ。

声優・キャラクター
飯田里穂、鈴木愛奈、遠藤ゆりか、徳井青空、加藤英美里、五十嵐裕美、潘めぐみ、諏訪彩花、湯浅かえで

匿名女装子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

Webアニメなので非常にテンポが良いです

主題歌が非常に短く流れてますがフルコーラスだと長いです。
CDは通常盤と1話2話収録のDVD付きの豪華盤
それぞれの怪獣娘に在ってるのでキャスティングは良いです。
確実に演出スタッフの声優さん選びが上手く行ってる証拠だ。
ユニット名の「かぷせるがーるず」はネットでの一般公募だけど言いやすいし解りやすいネーミングが功を奏してる。

ストーリーとOP映像は円谷プロダクションっぽい演出も多く特撮マニアなら割と元ネタが判ると思う。
とに角テンポが良いし、全話を続けて視ても時間が掛からないのが素晴らしい。
是非2期も製作して他の怪獣娘も登場して欲しいです。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 2

70.8 5 怪獣アニメランキング5位
ゴジラ S.P<シンギュラポイント>(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (191)
593人が棚に入れました
2030年、千葉県逃尾市。“何でも屋"な町工場「オオタキファクトリー」の有川ユンは、誰も住んでいないはずの洋館に気配がするということで調査へ。空想生物を研究する大学院生の神野銘は、旧嗣野地区管理局“ミサキオク"で受信された謎の信号の調査へ。まったく違う調査で、まったく違う場所を訪れた見知らぬ同士の2人は、それぞれの場所で同じ歌を耳にする。その歌は2人を繋げ、世界中を巻き込む想像を絶する戦いへと導いていく。孤高の研究者が残した謎、各国に出現する怪獣たち、紅く染められる世界。果たして2人は、人類に訪れる抗えない未来<ゴジラ>を覆せるのか―。

声優・キャラクター
宮本侑芽、石毛翔弥、久野美咲、釘宮理恵、木内太郎、高木渉、竹内絢子、阿座上洋平、浦山迅、小岩井ことり、鈴村健一、幸田夏穂、手塚ヒロミチ、置鮎龍太郎、小野寺瑠奈、三宅健太、磯辺万沙子、志村知幸

mimories さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゴジラいたけどゴジラだよね?

 
(全話視聴後)

ゴジラだったがどこかゴジラ感の無いSF作品に感じた。災厄vs人間?的な、ピンチに直面した人々が頑張っちゃう話? その相手の中にたまたまゴジラがいた…みたいな。過去ゴジラ作品の知識がある方だとまた違うのかもしれないが。

作中なかなか難解な理論を聞かせてもらったが、そこで「メンドクサ…」と思って興味が薄れる人は多いと思う。でもそれは理解する必要ないだろう。もし理解して現実世界で喋ったらヤバイ人扱いがオチ(笑) 所詮スパイスと思って風味を楽しめばいいと思う。

キャラはときどき度し難い行動をするのが違和感だった。けど、人外キャラ含めて立ってるという意味ではよかった。でもビーサンはヤメなさい危ないから(笑) そういや洋服に草履はいてる人もいたな…あれ?
音楽はやっぱゴジラっぽいのが流れるといい。ゴジラファンなら嬉しいのでは。
作画はなかなか凄い。そこが一番の見どころとも言えるか。

トータルで言えば十分に良作と思う。
ところで、この作品のサブタイトルは何か意図があるんだろうな…というのは殆どの人が感じたかと思う。自分も一応は思ったが…考えるより教えてもらったほうが早いので検索(笑) なるほどなるほどそういうこと。それはいいんだけど、一部のサブタイとストーリーがしっくりこないような。

__________

(5話視聴後)

ゴジラ関連を観る前は「あまり期待しないように」と自分に言い聞かせてハードル下げるが、この作品はかなりの「熱」が感じられるし、ハードル下げる必要なかった。

怪獣が現れても緊張感なさそうな描写が一部見られるが、それ以外は気になるところも無くストーリー自体は面白い。これがゴジラでなくても十分良いデキ。

全13話らしいが、どの程度「ゴジラ」なのか楽しみにしてる。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 3
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

序盤の引き込まれ度はかなり高かったけど・・・

序盤「おおっ!これは!」
中盤「お、おう!?」
終盤「はぁ?」
手短に感想を言うとこんな感じかな?

序盤の引き込まれ度はかなり高かったけど、中盤、「アーキタイプ」、「オーソゴナルダイアゴナライザー」あたりで突き放され、ラストの展開には呆れちゃった感じです。

序盤。
謎が謎を呼ぶ感じ。
絶妙に交わっていく主人公の二人。
可愛いペロ2。久野美咲さんの貢献度はかなり高いです。
一気に引き込まれちゃいました。

中盤。
「葦原」
謎の多い人物。
ここまでは良かったんだけど・・・。
「アーキタイプ」、「オーソゴナルダイアゴナライザー」あたりで突き放された感が半端ないです。
『そういう物だ』と割り切って進むしかない感じ。

終盤。
最終決戦までの緊張感は良かったと思います。
とても良かったと思います。
ただ、ラストがねぇ・・・。
{netabare}スペックが上がったのはともかくも、何故大きくなった?{/netabare}
「はぁ?」が正直な感想です。

今後に続きそうなラストには、少しだけ期待したいです。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 20

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

おもしろむずかし

<2021/4/19 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
原作はあのゴジラ。
つまり「ゴジラをアニメでやってみた」

3話まで見た感想としては・・・大成功ですよね、これは。
実写ゴジラの雰囲気をうまく残しつつ、
アニメならではの表現力で最大限活かしてる。
物語もよく練り込まれているようで、極めて自然なSFになってる。
例えばコロナ禍の学術研究で昨年から一気に注目を集めるようになった「プレプリントサーバ」なんてものを小道具に使うあたり、設定も時代に合わせて細かく考えられてるなとか感心したり。
演出も素晴らしい。

ちょっと残念なのが髪型と死んだ魚のような目をした銀さんみたいな風貌の主人公?の人。
今んとこキャラがよくわかんねえ。
何言ってるか所々よくわかんないし。
そういう電波キャラなのかもですが 笑。
まあ、でも段々と馴染んでくるんだろうな。

というわけで、
少なくとも本作は3話まで見た限りではかなりの良作なんじゃないかと思う次第です。。

<2021/8/7 追記>
オンタイムで最終話まで見たのですが、レビュー更新するの忘れてました

面白かったです。
難しくて半分も理解できてないけど 笑
日本語字幕あり版で見てみたいな
わからない用語一つ一つをネットで調べながら

物語はよくわからないもののやり切った感はありました。
終始緊迫感もあり
そしてジェットジャガーが癒してくれる 笑
ジェットジャガーが強すぎて笑う

続編欲しいな
なんならジェットジャガーが主人公でも自分はOKです

投稿 : 2025/04/26
♥ : 24

68.1 6 怪獣アニメランキング6位
GODZILLA 怪獣惑星(アニメ映画)

2017年11月17日
★★★★☆ 3.6 (105)
417人が棚に入れました
監督:静野孔文/瀬下寛之、ストーリー原案・脚本:虚淵玄(ニトロプラス)で制作される。

声優・キャラクター
宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、三宅健太、堀内賢雄、山路和弘、中井和哉
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シドニア-ゴジラ

約2時間 3部作の1作品目

友人(ゴジラ好き)に誘われて先日観に行きました。

地球に出現したゴジラたち怪獣に占拠され宇宙に逃れた人類が、再び地球を人類ものにするため地球へとゴジラを倒しに行くお話。

シドニアの騎士を製作したポリゴン・ピクチュアズが製作し、宇宙のシーンが多く、キャラたちの服装(宇宙服みたいな)も似た感じがして、観てすぐに「シドニア」っぽい感じがしました。

ゴジラを本格的に観たのは初めてなので、私の観る前のイメージでは都市を破壊して暴れ回るゴジラ、逃げ惑う人々、対処しようする政府という感じでしたが、この作品はそれとはまったく違う感じでしたね。

戦闘シーンは、劇場版ということで音響も作画も迫力満点でした。{netabare}(2番目に出てきたゴジラデカすぎですw){/netabare}

お話は結構サクサクと進んでいましたね。まだまだ謎の多い作品なので、この作品だけを観ても物語の評価はできません。

「シドニアの騎士」が好きな方は観てもいいかも知れませんね。

最後に、次回作も友人と観に行くことになりましたw

投稿 : 2025/04/26
♥ : 21
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ゴジラで想像してなかった世界観

 アニメのゴジラ、CGでだとは初めてだったです。幼い頃から、ゴジラはよく知っているけど、アニメは今まで想像もしなかったです。ハリウッドのゴジラに近い姿で、ムキムキ筋肉のゴジラだったです。

 今まで見たゴジラどれにも属さない、時代設定立ったです。栄えていた人間社会に突如怪獣たちが出て来て、後にゴジラ登場で人類絶体絶命になる。異星人も助けに来て科学技術進歩したけど、敵わず残った人類は地球から逃げて、20年間新天地を求めて漂流することになるです。
 結局良い星は見つからず、地球に帰ってきたけど2万年経っていて生態系も変わり、ゴジラもまだいるという状況です。
 で、このアニメでは主人公?ハルオを初めとした人々が、ゴジラを倒して地球に帰ろうという話だったです。

 ハルオにとってゴジラは、深い因縁を持っていて、いろいろ調べていて倒す執念を燃やしている所が凄かったです。

 地球に降り立った時、変わり果てた環境やゴジラ以外にも生物がいて、襲撃受けたり大変大変。来た人たちがパニックになりながらも、結局ゴジラを作戦通りに倒さないと、宇宙船にも帰れない状況になるです。

 ゴジラにあって戦うことになるけど、その戦闘シーンが実写のゴジラにもない最新兵器、乗り物に乗った人によるゴジラへの接近戦は非常に白熱し、このアニメの見せ場だったです。犠牲者を出しながらも命を懸けたゴジラ殲滅作戦、成功するのか?は見てのお楽しみです。

 映像と響き渡る爆音、時代というか世界観、今までのゴジラにないもので私は面白かったと思うです。

 最後の方で、とんでもない大どんでん返しがあるのもお楽しみです。このラストは、このアニメらしいといえばらしいのだが・・・・・です。{netabare}最後に出てきた謎の少女?は!何者か?2018年5月上映予定の「GODZILLA 決戦怪獣増殖都市」に続くらしいです。{/netabare}

 

投稿 : 2025/04/26
♥ : 12

ZIN さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

評価がなぜ低い?

つい先日DVDを借りてきて視聴しました。

なぜGODZILLAという名前をつけた?というコメントを多数みかけましたがゴジラが出てくるからでしょうと突っ込みを入れたかったですww

本編に関していえば分かりやすい物語という印象をうけました、3Dアニメーションが苦手なかたでも全然大丈夫だと思います。
庵野秀明監督のシン・ゴジラを観たときにこれ以上のゴジラは出てこないだろうと思っていましたがそれよりも遥かにヤバイ強さでした。
正直な感想を言えば映画館で観たかったなぁ~と思いました。

私は怪獣映画、モンスターパニック系の作品が大好きですがそれよりかはずっとSF寄りの作品です。
SF映画やモンスターパニック系の映画は名作より駄作の方が遥かに多く、途中で見るのを止めるくらい酷いのも多々あります。
そんな映画と比べるのが失礼に思うくらいの良作です。

常々思うのが作品の批評を観ないで、先ずは自分の目で見て確かめた方が良いと思います。
その人がどう感じるのかは三者三様ですが、評論家を気取ってアレもコレもとダメ出しをする方々には正直うんざりします。

全3部構成で「怪獣惑星」、「決戦機動増殖都市」、「星を喰う者」と続きます。まだ観ていない方は先ずその目で確かめてはいかがでしょう(*^^*)

長々と読んで頂きありがとうございました!

投稿 : 2025/04/26
♥ : 1

77.1 7 怪獣アニメランキング7位
グリッドマンユニバース(アニメ映画)

2023年3月24日
★★★★★ 4.2 (116)
442人が棚に入れました
蝉の声が聞こえる中で繰り広げられる日常の風景。そんなツツジ台の静寂は、怪獣グールギラスの声によって破られた。響裕太は内なる声に呼ばれ、ハイパーエージェント・グリッドマンと一体化する。グリッドマンとなった裕太はグールギラスを苦戦しながらも倒すことができた。
裕太のクラスメートの内海将、宝多六花はグリッドマンの誕生に立ち会ったことで、3人はグリッドマン同盟を結成する。しかし、3人は翌日驚くべき現実に直面した。人々から怪獣の記憶が消され、犠牲になった人々はそもそも存在しないことになっていたのだ。
裕太たちはグリッドマンとともに、この世界に迫りくる危機に向かっていくことを決意する。ツツジ台に隠された秘密とは? そして怪獣を操る者の目的は?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人類は虚構から宇宙を創造する驚異の生命体

【物語 4.0点】
『SSSS.GRIDMAN』の少し後の世界に『SSSS.DYNAZENON』をクロスオーバーさせるお祭り映画の定番プロット。
多元宇宙(マルチバース)設定でというのも典型的。
だが決してやっつけで総出演させたキャラをごった煮するだけの後夜祭映画ではなかったです。

英断だったのは、当初、シナリオの主軸にと用意していた新キャラを、
脚本を詰める中で、尺が足りないからと、設定ごとバッサリと切り捨てたこと。
これ、中々できることじゃないと尊敬します。
もしも新キャラをゴリ押ししてたらコンテンツ崩壊の危機でした。


ファンなら何とか考察して食らいついて、展開カオスだな~wと笑って楽しめる。
この破綻しそうで崩れない、絶妙な脚本綱渡り感のスリルを、
初稿の未練など整理すべきは整理する、試行錯誤の末に実現。
(因みに六花と内海が、裕太がなくした『SSSS.GRIDMAN』の記憶を再現する学祭作中劇の改稿を重ねる件。
雨宮監督が改稿で受けたストレスの発散でもあるのだとかw)


作中劇制作の展開もあって、『SSSS.GRIDMAN』に引き続き、
虚構を創作する人類の功罪という題材はさらに深化。

人間の創造力が生み出したグリッドマンの可能性と危険性。
『グリッドマン』がネット時代を先取りし過ぎた90年代特撮ドラマとして誕生し、
時代が追いついて再起動(リブート)される。
映画館の鑑賞者を含めた入れ子構造で、テーマもクロスオーバーする爽快感。

『グリッドマン・ユニバース』のタイトル回収も見事でしたが、
『SSSS.DYNAZENON』に円谷の要望で付けられたという“GRIDMAN UNIVERSE"のサブタイも、ある意味、伏線回収された点も綺麗でした。


総じて闇鍋化しやすいオールスター展開を緻密に煮詰めた快作だったと思います。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・TRIGGER

日常シーンでは止め絵のっぺらぼうが声を発する底辺レベルまで脱力。
一転バトルシーンでは爆発力のあるリッチな映像で魅せる。
“退屈な日常”と鬱屈を晴らすバトルシーン。
ON-OFFを、作画カロリーで体現する極端なバランスは健在。

返す返すも、作品の枠を越え、複雑合体しても破綻しない、
巨大ロボのデザイン設定には驚かされます。
「フィクションなんて多少カオスな方がおもしろいぜ。」
というのは物によりけり、本作は良きですが……。
巨大ロボ合体はカオスな方が断然面白いですw

ただ最もインパクトがあったのは合体ではなく{netabare} 2代目の巨大化w{/netabare}
何故、宣伝ポスターで敢えて“『シン・ウルトラマン』の円谷”のコピーだったのか。
{netabare} 長澤 まさみさんが巨大化した{/netabare} トラウマも思い出しつつ、一番首肯したシーンでもありましたw


『SSSS.GRIDMAN』ラストで物議を醸した{netabare} 実写映像。{/netabare}
マルチバース演出に寄与した本作のカットを見れば、納得感が増すと思います。


【キャラ 4.0点】
裕太の六花への告白の行方というシナリオ軸。

『SSSS.GRIDMAN』主人公・響裕太とヒロイン・宝多六花より、
恋愛面で一歩先を行く『SSSS.DYNAZENON』主人公・麻中蓬(よもぎ)とヒロイン・南夢芽。
両カップルが邂逅した時、何が引き起こされるのか?
特撮だの、多次元世界の命運だのより、私は鑑賞前から恋バナが気になって仕方がありませんでしたw

蓬くんも裕太に{netabare} 「告白しないんっすか?」{/netabare} って感じで無自覚にマウント取る豹変ぶりw
すっかり明るくなった夢芽ちゃんもそうですが、恋が少年少女に与える活力って恐ろしいですねw

刺激を受けた裕太の行動を待つ形の六花。
六花は裕太との“グリッドマン同盟”の日々の再現劇シナリオを何度も書き直しています。
つまり改稿の度に、裕太くんのことをジックリ考えてアウトプットを繰り返しているということ。

これを踏まえた上で、六花が再びグリッドマンとして戦いに赴く裕太の身を案じる表情。
裕太がどれくらい六花のことが好きなのか探るような表情。
もう、いちいち可愛すぎて悶えます。
六花ちゃんの顔も太ももも眩しすぎて直視できませんw


その他、総登場したキャラたち各々に、時間と経験による成長や変化が感じ取れるのも楽しい要素。
ただ心配なのは{netabare} 再び無職となった山中暦。
蓬もナチュラルに「大丈夫っすか?」って感じで話振る辺り、ホント図太くなりましたw{/netabare}


【声優 4.0点】
主人公・響裕太役の広瀬 裕也さん。
記憶喪失設定もこじれて複雑化したキャラにも好対応。
宇宙の一大事に対しては割りと即断即決でハキハキして頼もしいヒーローなのに、
六花に対しては相変わらずモジモジとw
この落差を演じることで、世界平和や期末試験より重大な恋の難しさを好表現していました。

六花役の宮本 侑芽さんVS夢芽役の若山 詩音さん。
両アンニュイ・ヒロインボイスが共鳴したらどんだけ気だるげになるのか戦々恐々でしたがw
TVアニメ版でのキャラ成長もあってか意外とシャキシャキとガールズトークを繰り広げていました。
{netabare} マックス{/netabare} の横槍が無念ですw


TVシリーズでED主題歌を担当していた内田 真礼さんに今作では割りと出番があって良かったです。
賞味期限は本当に重要です。
食中毒防止の面でも、人間関係進展の面でも、趣味の面でも。
アニメ映画は劇場公開期間が一番の食べ頃。鑑賞したい衝動は抑えてはいけません。


【音楽 4.0点】
劇伴担当はTV版と同じく鷺巣 詩郎氏。
“退屈な日常”では無音やピアノ曲で潜伏→バトルではお馴染みの金管と混声コーラスの雨あられ。
ここも極端なバランスで押し通す。
本作ではエレクトロミュージックへのチャレンジも目立ちました。

ファイナルバトルでは鷺巣氏のBGMだけでは火力が足りぬとばかりに?
ボーカル・大石昌良さんによるTVアニメ版OPを相次いで投入するお祭り騒ぎ。

そのオーイシマサヨシさん主題歌「uni-verse」は歌詞には青春を織り込むが、
曲調はショータイム感のある陽気な一曲。

クライマックスでは内田 真礼さんの過去のシングル曲「ハートビートシティ」が挿入。
ポップな告白ソングで胸が高鳴ります♪

投稿 : 2025/04/26
♥ : 17

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「クロスオーバー作品には守らないければならないモノが3つある。サービス、サービス、サービスサービスゥ〜!だ。」

 評判が凄く良いので急いで鑑賞。ちなみに私のグリッドマン指数は、電光超人は見てない、グリッドマンはかなり好き、ダイナゼノンは微妙かな?って感じです。


 ネタバレが怖いのでアッサリ書きますが、とにかく後半はもうサービスサービスゥ〜!です。細けえことはいいんだよ!ってくらいクロスオーバーならではのサービスと、ロボ作品などの王道な燃える展開の釣瓶打ちで、もうちょっとちょっと盛り込み過ぎじゃないってくらいな豪華さです。


 全体的には単に作画が綺麗というようなレベルじゃなく、静かな場面のロングを上手く活かした画面構成の妙、特撮的な映像演出がより可能になったCG描写、トリガーっぽい過剰な勢い重視より美麗さと軽やかさが最高な手書き作画と、色んな表現を上手に使いこなしているのがグッド!。


 正直悪役が微妙とか、マルチバースとか導入して長期化しがちなシリーズ作品に対するメタな批評性をもっと入れて欲しかったとか色々あったけど、ある一点で「そりゃ反則だよ…。」と思いつつ見たかった展開を入れてくれて思わず落涙して全て許せました。やはり小賢しいことに拘るより、王道な燃える展開で歴代主題歌からの〜新主題歌!みたいなベタでも最高な演出とかのが大切。


 「人間は虚構を信じられる唯一の生命なんだ」ってのはもっと突き詰めれば「プリキュアオールスターズメモリーズ」的な私は号泣なテーマになりそうだったが、そこは少し不徹底だったかな。あくまでクロスオーバーの楽しい要素に重点を置いた感じですね。リアルとフィクション、虚構のおかげでなんかと生きていけるオタクや中二病的な人間を開き直らずに肯定してくれてたらより大傑作だったかも。「アニメなんて見てないで現実に戻れ!」って散々アニメやってきた人に言われるのはもう沢山。 


 どうでもいいが、エンドロール後にオフビートなオマケみたいなやつをつけるのはもうダサくなっちゃったような。マーベルで散々やり尽くしちゃったし。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

創作論、作品という宇宙、ファンサービス。面白かったです。

 単なるファンムービー、ファンサービスかなと思ってたら、ガッツリと含意がある感じでした。1度見たところだと、創作行為というのは一つ読み取れます。
 もちろん、六花、あかね、夢芽の3人のヒロインが再び見られるというゴージャスさはファンとしては喜ばしいことに間違いありません。

 そして、この見方ですね。制作者が込めた含意と面白いファンムービーの要素というこの映画の内容と、意味的にリンクしているメタ構造が感心ポイントになります。
 つまり、六花→アカネ→本作原作というそれぞれの創作活動が映画の内容的にも、メタ的な視点でも入れ子構造になっていることです。

 六花が創作についていろいろ悩んでいるので分かりやすいところです。この六花の話が最後の方のセリフにつながってくる感じです。「伝わったかな?」「面白かったんだからいいんじゃない?」とかそう言う感じでした。
 つまり、作者は言いたい事を作品に懸命に悩んで込めるけど、誰も受け取ってくれないのは残念。でも、面白がってもらえるならそれはそれでいいのかも、というのがありました。

 これは新条あかねが作った世界であるグリッドマンの世界で起こっているのが面白いところですね。{netabare}実写を出したのは、もちろんこの構造を改めて見せるためでしょう。グリッドマンという作品世界が忘れられて消滅するかもという話。あるいは他の宇宙と一緒になってしまうというのは、ちょっと「作品世界」という単語に連動する気がします。つまり一つ一つの作品とは宇宙だ、ということでしょう。

 つまり円谷ですからいろんなヒーローが過去いたわけで、その一つ一つの世界に携わった人が込めた思いが、忘れられて融合してしまう感じでしょうか。作品は忘れられてジャンルとして統合されてしまうという事だと思います。いろんな世界で作られた怪獣を創り出した行為が概念として形を持つ、というのもそのアナロジーでしょう。 {/netabare}

 話は変わりますが、最近宇宙論がホットです。量子論的な多元宇宙という概念だけでなく、我々の宇宙は実態のある宇宙の投射された映像のようなものであるとか、上位存在のシミュレートだという証拠があるとか、ビッグバンは実はなくてアインシュタインの宇宙項は正しかった、とかいろいろですね。
 それを見聞きして思うのは、宇宙の定義って結局人間の作り出した物理方式や数式で記述しているので、自分の描きたい宇宙に結論が収束して行くのではないか?ということです。

 この作品をみて、創作論と同時に「グリッドマンユニバース」の名に恥じない、ちょっと哲学的なものにも思いをはせてしまいます。と同時に人間の脳の活動つまり「創作という行為」は宇宙を創ることだ、という意味も強く感じました。
 ひょっとしたら物理的に宇宙は上位存在の創作活動から生まれたのかもしれないですね。この辺の世界観はSSSSグリッドマンを引き継いでいますが、アカネのパーソナルな問題の少し内省的な同作の内容に比べ、本作はもっと普遍性を感じました。


 2つの作品のクロスオーバーではありましたが、ダイナゼノンはちょっと弱かったですね。TVでちょっと気になってたことを見せてはくれましたけど。そして、映画のエンドロールのあとのカニ鍋です。あれの意味はちょっと考え中です。画面に映っていたTVの画面はなにかエルフがかば焼きに驚いているような感じでしたけど、意味はあるんでしょうか?あるいは本作で言っているところの創作論について主張でしょうか?
(追記 ああ…トリガーの制作の「ダンジョン飯」の場面かな?)

 アニメの出来は非常に良かったです。六花のふとももがまた太くなった感じもしますが、ヒロインたちも良かったです。
 ロボットシーンは実はあんまり興味はないですけど、エフェクトをたっぷり使って動きも構図もさすがという感じでした。

 1度見ただけなので、これくらいです。また、見たら追記か書き直します。

 評価は、そうですね。ただ、TVのグリッドマンと比べると物足りなさは残ります。そして映画で有料ということも加味すると、ストーリーは4、キャラは5。作画は4、声優・音楽は3.5(調整の意味も込めて)とします。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 10

76.8 8 怪獣アニメランキング8位
ダンダダン(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (296)
939人が棚に入れました
霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。 モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。 互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。 そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。 窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる!? オカルティックバトル&青春物語、開幕!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

少年の憧れ「不思議と恋愛」を真正面から描いた古き良き系譜。

 とても面白かったです。テンポや演出などアニメのレベルの高さはあるでしょうけど、古き良きドタバタ劇を上手く今風にアレンジしたと思います。

 本作においてはUFOはSFというよりもオカルトとして展開しています。そのオカルトを題材としてゲスト妖怪・宇宙人が繰り広げるギャグとバトル、そして恋愛感情は「うる星やつら」を思い出します。ハーレムではない4人組みの関係性も同様です。

 リメイク版の「うる星やつら」が少々退屈だったのと比べて、キャラ付け、ストーリーの幹、オマージュなどで情報量の密度が3倍くらいになっていました。この情報量が現代的で一時たりとも退屈させなかった要因でしょう…とはいいますが、やはり最後の数話は若干間延びやマンネリが感じられたかもしれません。ほんのちょっとですけどね。

 そして、なんといっても「涼宮ハルヒ」の影響です。恐竜が出てきた回で学校に閉じ込められたシーンが朝倉涼子とのバトルシーンにそっくりで気が付きましたが、宇宙人、未来人、超能力者もしくは地底人のうち、宇宙人…はゲストですが、妖怪と超能力者がメンバーにいます。ジジなる少年は父が火山学者とのことですので、おそらく地底人なのでしょう。

 雑誌ムー(作中ではポー)という少年のころみた、オカルトへのあこがれというのは「涼宮ハルヒ」のテーマそのものです。「君の名は。」でも坊主の彼が持っていました。つまり、UFO,ネッシー、妖怪などはクリエータたちのあこがれだし、そういうあこがれを持ち続ける少年はどこにでもいます。

 オカルトが実在して不思議な仲間がいて、普通ではない学校生活を送れたらな、という少年の夢のようなものを感じました。この少年の夢と淡い恋愛にワクワクドキドキする高校生活というのが「うる星やつら」から「涼宮ハルヒ」を経由する日本のコミック・ラノベの一つの系譜だと思います。

 ただ、近年この系譜が「女子だけ部活もののきらら系」「ストーリーがない異世界転生もの」「コメディの弱いラブコメ」「中途半端なSF」「感動ポルノ」などに浸食され、20年30年たっても面白かったと語れるような作品が減っていると思います。

 つまり、視聴者が見たい要素が純化してニーズに応えすぎて物語やテーマが消失した抜け殻のような作品が量産されています。もちろん、それぞれのカテゴリーで優れた作品はありますがごく少数だし、優れた作品であっても時代の変化に耐えられるのか不安になる作品も多いです。

 そんな中で、本作ですね。正統派のラブコメであり、コミック・ラノベ的な不思議を真正面から扱っています。「うる星やつら」「涼宮ハルヒ」を彷彿とさせるボディのしっかりした作品が、2024年にコミック原作で登場したのは心強い限りです。この両作とて途中で失速しています。その意味で今後原作「ダンダダン」がどうなって行くかわかりませんが、この1期のアニメ「ダンダダン」は素晴らしい作品になったと思います。

 ただし、その本作をもってしても、2006年の「涼宮ハルヒ」2011年「まどかマギカ」などと同列で名前が後世に残る作品になれるかなあという気はしました。
 それはなぜかと言えば物語のスケール感が小さいからです。不思議は登場しますが、冒険や広がりがありません。ですのでカタルシスがこの両作に比べて弱い気がします。もちろん本作は完結していませんが、涼宮ハルヒは少なくとも1巻の結末をシャッフルという手法を使い、あるいは「サムデイインザレイン」というわけのわからない回で完結させました。
 今後、学校や街にとらわれない広がりがあるか、カタルシスを作れるか、ですね。そうでないと10年後には忘れ去られる気もします。

 一方でオカルトを「都市伝説」の名のもとで大量に消費し、不思議なものを信じるというより一種の話のタネになってしまった現状、この種の話に入り込めなくなっているという点では時代のせいとも言えます。1999年以降オカルトは急速に風化し、ネットの登場でオカルトが半分ギャグになってしまった現状からはもうカテゴリーとして成立しないジャンルになっているのかもしれません。だから、本作でもウルトラセブンのオマージュになってしまっており、そこに実存感がありません。ひょっとしたら自分にもという夢がオマージュによって薄れてしまっています。

 それと宇宙人やターボばばあをはじめ「性的なもの」のテーマ性が中途半端だったのも惜しいですね。そこが軸にならないと、テーマが見えなくなります。

 アニメとしての作画、美術、カメラ、構図、演出、エフェクト、色彩テンポどれをとっても素晴らしかったです。特に人物の表情が素晴らしかったと思います。

 評価はそうですね。テーマやカタルシスが弱いのと、続きがあり中途半端なのでストーリーだけ4にします。あとは5ですね。





1話 方向性はわかりませんが面白い。SARUのアニメ表現は最高だなあ

{netabare} サイエンスSARUは今のところハズレなしの印象です。独特なアーティーなアニメ表現がとても良いです。作画もいいですし。

 ダンダダンですか。名前はかねがねという感じです。こういう話だとは知りませんでしたが。初回はアニメに意識を持っていかれて話を確認するため2回見てしまいましたが、オカルトアクションボーイミーツガール?ホラーヰタセクスアリス?そんな感じでしょうか。

 はじめの格闘シーンで女の子が容赦なくボコられるのが、なるほど攻めた作品だという期待感になりました。その割にスカート鉄壁じゃん、さすがサイエンスSARU。机に座っているときもわざわざ椅子の背でスカートの部分を隠していたので性表現のデオドラントがすごいな、と思っていました。

 で、あのエロい拘束シーンですか。うーん、だったら格闘シーンで見えたほうが不自然じゃない作画だった気がしますが、そこは椅子も含めて演出なんでしょう。下着はシンプルなデザインですけど、肩紐が浮いていたりなかなかの作画でした。薄い本の展開っぽかったですね。性的な内容なのか?と思いましたが、アクションも派手でしたのでどの方向性かわかりません。

 処女を強調した以上、そこはテーマにしてほしいですけどね。これだけ性的な内容を入れたのだから。そこが軽いと単なる少年漫画どまりでしょう。ただ「ギャル」に対する視聴者(読者)への言い訳な気もしますけど。

 心情とか過去をセリフで説明しちゃうのが今どきの少年漫画的でそこでちょっと期待感が薄れましたが、初回のアニメのクオリティーはすごかったので継続視聴します。

 一番最後の「この作品は、実在の人物(○○○を含む)、団体とは一切関係ありません。」の〇〇〇に気づけた人はアニメを注意深く見ている人でしょうね。{/netabare}


2話 思ったよりエロくないいし、がっつりオカルトで少年向け感があります。

{netabare} 考えてみれば「イチモツがない」と言うことは「性的な作品ではない」という宣言なんでしょうか。1話を見るとセックスがテーマに含まれるかとおもいましたけど。
 2話を見ると微エロは見せますけど、むしろ孤独な主人公がヒロインと出会う、ボーイミーツガールなのか、友情物語なのか。何しろイチモツがないですから男女の友情が成立するということかな?そういう話は含まれるでしょう。  

 最後イチモツを取り戻したときにはどうなることか、その辺よくわかりません。去勢された男子=恋愛もセックスも出来ない草食系男子とも取れます。
 名前が話題になる話はそこが結論になるんでしょう。本名でオカルンが呼ばれる日はいつ来るんでしょう?そして、モモがオカルンを高倉健と呼ぶときはどんなときでしょうか。

 思ったより本格的なオカルトで行くんですね。というより変身ヒーローものの亜流の匂いもします。期待よりは少年向けテイストが強いですが、話、テンポ、演出、作画が高水準なので面白く見られています。後半の白黒+赤の画面でこれだけ魅せるのは大したものです。

 それとOPみると2人サブキャラがでそうですが、その辺どういう展開なんでしょうか。味方なのか敵なのか。 {/netabare}


3話 結構普通だったかも。頭を使わないで見られる系かな?面白いけど。

{netabare} 回を追うごとに普通の少年マンガになって行きます。面白いですが展開は一般的なボーイミーツガールものになりそうですね。もうちょっと何かあるのかと期待していましたが、そこは期待外れです。それとも何か仕込みがあるんでしょうか。

 それと、祖母があの若さなのは何かオカルト的なものがあるのでしょうか?「幽遊白書」の婆さんがたまに若くなっていた気がしますけどそれとは違いそうです。理屈では40歳ちょっとで高校生の祖母になれますけど。

 面白いのは否定しませんが、どんどん頭を使わなくなっています。レビューを継続する内容があるかどうかはもう数話見極めたいと思います。{/netabare}


4話 汚いセリフと表情が良かった。ターボババアの出自が今後活きるのか?

{netabare} 追いかけっこのシーンは迫力はありますが、こういう速いだけの作画というのはあまり好きではないです。ただ、汚いセリフのテンポが快感になります。ウイリアムテル序曲をベタに使いながらもセリフと効果音が効果的で耳的には非常によかったです。

 それとこの作品はむしろ止め絵の方が気に入っていて、人物の作画のカメラアングルと表情が非常にいいですね。この作品の特筆すべきところでしょう。

 追いかけっこで終わるのかな、と思っていたらターボババアは「理不尽な死」と言葉を選んでいましたが、凌辱され殺されたた少女の怨念ということですか。だから、イチモツを切り取る妖怪だったんですね。このターボババアの話が今後なにかあるんでしょうか。イチモツが戻ってもタマがないのかな?

 カニはちょっと「デビルマン」の「ジンメン」をオマージュしている感じでした。ところでなんでカニなんでしたっけ?意味がありそうですけど。
 カニが温泉で赤くなるのか?と思ってちょっと調べたら40度くらいからすこしずつ赤くなるみたいですね。固くなるのは60度からだとは思いますが。{/netabare}


5話 恥ずかしすぎる青春劇に悶えましたが、そこが良かったです。

{netabare} 青春劇が恥ずかしすぎて悶えてしまいます。ギャルとオタクはもはやテンプレですし、ギャルのパワーで恋愛描写を省略したり恥ずかしさを相対化する機能だと思っていましたが、本作は思いっきり内面を描いた恥ずかしい青春もの展開でした。
 だが、それがいい…という奴ですね。キャラの性格造形と立ち位置を深掘りしつつ、短い時間で面白く丁寧に描写しました。内面を自分で説明しているのでわかりやすすぎますが、テンポが良すぎるぐらい良いし、ギャグテイストでやっているので気になりませんでした。

 それにしても、日常パートの作画が本当に素晴らしい。前半の学校のシーンの2人の表情がたまらないですね。コミックとアニメのいいとこどりをしたような感じで、これこそがアニメ化の意味ですね。これは本当に良かった。「ダンジョン飯」とか本作とか見ると、日本のアニメはまだまだやれると思わせてくれます。

 それとあのピンク髪の娘はゲストではなく続くんですね。なかなか濃いキャラで期待が持てそうです。

 コミックスをポチリたいのを我慢しています。アニメをフレッシュな気持ちで見たい作品ですけど…読みたくてしょうがないです。 {/netabare}


6話 体感時間5分の圧倒的テンポ。1週間のロスがきつい。

{netabare} アイラが金の玉を拾ってポケットに入れるシーンのカメラワークのレベルの高さに魅了されてしまいました。もちろん、話も面白い、キャラ立ちがすごい、演出もいい、何よりテンポですよね。

 コミックのアニメ化はこの作品のテンポを見習ってほしい。コミックの段階からこのテンポだとしたら、削ることを知っている原作者なんだと思います。全部だらだら見せて、聞かせて、説明するのではなくとにかく怒涛のようにすすめる…それでいて話を見ていれば説明の必要がない過不足のない作りこみ。つまり推敲がきちんとできている考え抜かれた作品ということでしょう。

 ストーリー、演出、作画、カメラワーク、テンポ、声優あらゆる面で最高です。

 恋愛の部分もいいですね。可愛い事に気づくって…甘酸っぱすぎるでしょう。ボーイミーツガールにふさわしい展開です。それにモモの友達のギャル達がいい子すぎます。
 声優さんに金玉とかクソダラと言わせる光景もメタ的に想像して1粒で2度おいしいですね。

 という事で今週もさっき見始めたと思っていたら体感5分で終了です。1週間のロスがきついなあ…それにしてももう6話かあ…分割2クールであってほしい…いや、4クールでもいいですよ?{/netabare}


7話 シリアスさのチューニングに違和感があります。これがやりたいの?

{netabare} アニメ作品はきれいごとだけでは奥行が浅くなるので、つらい事や悲しい事、痛い事、ストレスがたまる事など必要があれば描くのは避けるべきではないと思います。

 ですが、どうでしょうね。この作品のチューニングとして今回の後半の回想をあそこまで丁寧に描く必要があったのか。主要キャラ2人とターボババアに同様の出来事があるんでしょうか?
 例えばターボババア発生の原因となったのか知りませんが過去犠牲になった女子学生たちのことを描いているなら今回の回想はわかります。しかし、実際にはこのレベルの悲惨さは他の主要キャラでは描いていません。

 そこの違和感はかなり強く感じました。つまり、妖怪退治で過去の悲惨な出来事を掘り起こす話になってしまうのでしょうか?そういうじめじめした部分を省略することで、深味とサラリとした部分を両立するのが良かったのにと思わなくはないです。この深掘りがやりたいのなら、主要キャラのどちらかで初めの内に見せておくべきでした。

 要するに今回の悲惨さとか女の辛さが主要なテーマであるとか、キャラたちの過去を深掘りするとか、アイラのキャラ描写に役立つならいうことはありません。ただ、何で突然この妖怪の深堀りだけするの?というのが本気でわかりません。
 そして、この7話が面白くないとはいいません。エピソードの出来が悪いとも思いません。ですが、チューニングというかバランスが非常に悪いなあと思いました。そして、ちょっと悲惨さがテンプレな気もしますので、その点でもっと短く描いても良かった気がします。

 はじめアイラの実の母だと勘違いしましたが、葬儀のシーンを見ると違う人みたいですね。その割に父親の淡々とした感じに違和感はあります。悲しみをこらえて虚無になっている感じでもないし。そこにまだ設定が残るのかな?アイラの母親も今回の妖怪と同じだという読みとり方も出来なくはないですが…

 ということで、本作の初の減点項目ですね。こういうシリアスがやりたいなら1~6話の導入がちょっと違う気がします。引き延ばしが始まらなければいいのですが。{/netabare}


8話 オカルトがメインというよりラブコメ?涼宮ハルヒの影響が強い?

{netabare} テーマというか視点をどこにもてばいいのかわからなかったですが、結局ラブコメということみたいですね。オカルトバトルは一つの話の要素であってテーマではないと見た方が面白く見られる気がします。

 ラブコメでもみんな主人公のあそこを狙っているということで、そこに意味性がある可能性もありますし、2人の肉食系女子に翻弄される草食系男子ですね。ここに性的なメタファがあると思うのですが、そこにまだまだ意味性は薄いですね。妖怪の原因というか被害者に女性性が関係はしてますけど。

 で、オカルトの視点で見ていたので気が付かなかったですけど、今回見て思ったのが「涼宮ハルヒ」の影響が大きい気がしてきました。妖怪や宇宙人、超能力者と来てますからね。ハルヒとキョンがいないハルヒの世界ですね。その意味では世界系の話になるのかな?

 そして、教室に閉じ込められるシーンは朝倉涼子とのバトルのときを嫌でも思い出します。OPを見る限りもう一人男子キャラが出てきそうですが、これで未来人か地底人がくれば完璧ですね。この男子が2人いる構造もハルヒですし。無理やりハルヒの影響を強弁するつもりはなく、なんとなくそう感じたという話です。


追記 女子のスカートの下の影が一直線になっていて、スパッツをはいているように見える作画がちょっと気になりました。光源が真上以外にああなることってあるのかなあ…と思ったりしました。 {/netabare}


9話 ラブコメバトル回。後半の作画とエンタメ度がすごかったです。

 作画がなんかすごいことになってました。特に13分以降の後半の水中戦です。動きだけでなく表情も良かったです。今回、内容は無いですが、ラブコメバトルとしてエンタメ度はすごいです。


11話 世界系=ハルヒ、うる星などの系譜か。分割2クールだよね?(願望)

 この状態、構成で数年の2期待ちはない気がするんですけど…この感じはひょっとして分割2クール?まあ、願望70%ですけどね。

 はじめにいろいろテーマがどこにあるのかを考えましたが、要するにラブコメですよね。現代のラブコメの構造としてオタク+ギャルというのは考えてみれば王道です。

 そこにサブカル好き、そして非常に強く感じるハルヒ臭。そう、この作品から非常に強く感じるのは「涼宮ハルヒの憂鬱」です。特にハルヒ=桃子の性格造形は非常に強く感じます。

 それと4人という構造的には「うる星やつら」もありますけどね。つまり、あたる、ラム、面堂、忍の関係性ですよね。「ハルヒ」が世界系と言われていますが、実は「うる星やつら」もラムとあたるの恋愛がそのまま世界の存続に繋がるという点で世界系です。

 ですが、世界系の本質はそこにはなく「日常の崩壊により少年が特別な存在になる=恋愛のスタート」というもともと思春期課題こそが世界系ではないかと思います。うる星は実は終わらない日常などと言われていますが、ラムの登場で日常が終わるところからスタートしています(それがビューティフルドリーマーの違和感の正体な気がします)。

 エヴァはもちろんですが、例えばガンダムにしたって、日常の崩壊とガンダムによって力を得るところから物語が始まります。つまり世界系作品は14歳から16歳の少年が主人公になるのは、自己拡張、日常の破壊というのは思春期のメタファになっているのでは?と思います。

 本作の「日常の終了の終わり」「力を得る」ことこそ思春期の始まりのメタファであり、その時恋愛が始まる。これこそだ世界系の本質ではないかと思いました。つまり、それは何百何千何万と作られた日本のラノベ、コミックの王道そのものです。それこそが、日本の正当派世界系少年コミック的SFラブコメです。だから本作は面白いのではないかと思いました。



 

投稿 : 2025/04/26
♥ : 20

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

単純におもしろい

<2024/10/4 初投稿>
原作はジャンプ+
見始めなので評価はデフォルトの3.0です

まず絵柄が好み。
キャラデザは石黒正数や村田蓮爾っぽくて好きです。

ノリはモブサイコ100っぽいところもあって、1話見た限りではかなりおもしろそう。

OP曲はCreepy Nuts
声優さんは主人公二人が若山詩音さんと花江夏樹さん
周辺のキャラが水樹奈々、田中真弓、中井和哉とか豪華というか実力派揃えてます

アニメーションの質も高いし失速しなければかなり楽しめそう

期待したい作品です。。

<2024/10/27 追記>
四話まで見ました。

なんかねー
1〜4話までで良質な一本の映画並みの密度とクオリティで大満足!
原作派の人に聞いたら「原作は1〜4話までの面白さが最新刊まで続くよ」というありがたいネタバレ

アニメーションスタジオSARUとの相性も抜群の様子

毎週が楽しみっす♪♪♪

<2024/11/17追記>
7話まで見ました
哀しかった
ターボ婆あの時から少し感じてましたが、モブサイコ100のようなやるせなさ。
いやもっとかな。
少し前に、笑いの中にどん底のような哀しみを感じる作品があったような。
とつらつら考えてみて思い当たりました。

「ハコヅメ」

笑と哀しみの振り幅にぐるんぐるん振り回される感じ

<2024/12/1 追記>
9話見ました。
ジェットコースターのような展開で楽しい。
ラストのヒキも、少し予想はしてたものの予想を上回る衝撃がありました笑

裸(ラ)で笑いをとるのは嫌いじゃない
別にエロくはないし、寧ろ変な緊迫感を煽る効果もあって良いと思います。
来週話どうなるのか、気になります。

オカルトバトルと、コントと、ラブコメ、せつない話がうまい具合に混ぜ合わさって素直におもしろい
これだけ毎週楽しみな作品は久しぶりです。

<2025/1/4 追記>
去年のうちに最終話まで見終えてました。
最後までおもしろかった。

花江夏樹さんは黒髪メガネ地味キャラやらせるとしっくりくるなぁと、君嘘好きな自分は思ったり。
若山詩音さんは、いかにもアニメな可愛いキャラでも有名ですが、本作のモモや、ハコヅメの川合とかクセのある役どころもぴったりはまりますね。演技力高いと言われる所以。

ちなみに作者は「チェンソーマン」「ルックバック」の藤本タツキさんのアシだったそうで。
どおりで物語やキャラの作り方、魅せ方、盛り上げ方が素晴らしいわけだと納得したり。

最終話はなんか不穏なところで、中途半端にもほどがあるところでバッツリ終わり。
2期は2025年7月からということで待ち遠しいですね。
新しい煽り方かもしれない

(評点5.0 100点満点換算で100点)

投稿 : 2025/04/26
♥ : 36
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

青春こそ宇宙最大のミステリー!?

霊媒師の孫で、幽霊は信じるが宇宙人は信じない女子高生・綾瀬桃。
オカルトマニアで宇宙人は信じるが幽霊は信じない同級生少年・オカルン。
それぞれ異能を獲得してしまった二人が、凸凹とぶつかりながらも、怪奇現象に立ち向かったり、青春したりする同名コミック(未読)の、
連続アニメ化作品1期目(全12話)

【物語 4.5点】
オカルト、バトル、青春が高水準で寄せ鍋された好シナリオ。

幽霊物でよくある、霊の生前の悲しい過去を見事に掘り下げ、感動回に昇華させた第7話。
{netabare} 美少女JKが下着姿になる{/netabare} エロティックも交えて宇宙人との水中戦も含めたハイスピードバトルを展開した第9話。
など濃厚な回が、時に下ネタも含むギャグも絡めながら、毎週繰り出され続ける。
最初から最後まで勢いを落とさず突き抜けた愉快な深夜アニメ。

それでいて、振られたばかりのヒロインと、
そのヒロインが人生で初めてと言って良いくらいの友達となったオカルト少年。
適宜、新たな美少女、イケメンキャラとのハプニングの横槍で、嫉妬や動揺を演出しつつ、
少年少女の青春劇が展開されるのも高得点。

地味に5話にて、例の如く喧嘩する桃とオカルンを目撃した、桃のダチのギャルが、
何て仲睦まじいんだとキュンとなる件が私は結構好きですし、共感します。

怪異とのバトル中まで喧嘩を引きずることで、街の一大事と俺達の青春を並列させる。
青春の価値を際立たせる、この種のバトル物ではお馴染みの脚本パターンですが、ハイテンポで良き。
初回から、{netabare} 桃が、オカルンの本名が、憧れの俳優・高倉健と同姓同名だと知った衝撃の胸キュンと、
ハチャメチャバトルの締めの爆発がシンクロする場面{/netabare} で、
私のハートはわしづかみにされました。


当初から、この夏予定の2期も企画されていたのか、最終12話がぶつ切りENDに。
最近、分割クール体制の作品を中心に、こうした構成が多く一部で不評を買っていますが。
後を絶たないということは、分割の間に再放送などを挟んで盛り上げれば、
より多くの視聴者獲得に有効だからなのでしょうか。

実際、これから新規で観る方は、今春の1期再放送から追いかければ、2期にスムーズに接続できるでしょうし。
ただ、キリが良くなきゃ嫌だという方は、エピソードの切れ目となる9話辺りまでで、
2期に向けて待機することも選択肢としてオススメします。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・サイエンスSARU

あまりにも高カロリーな作画のアニメを視聴していると、
消化不良を起こして消耗してしまう自覚が私にもあります。
が、本作の場合は、ハイレベルなバトル映像などが展開されるにも関わらず、
観るぞ!と気合を入れなくても、スルスルと消化できてしまう。

何でだろう?とインタビュー等を漁ってみると、
やはり描き込み過ぎて見辛くならないよう、抜く所は抜く工夫が成されていたとのこと(※1)


一方で、ターボババアの赤、アクロバティックさらさらのピンク、
カミッシーの緑など。
怪異ごとにテーマカラーとなる背景色を決めて、空間支配を演出するなど、
こだわる所はこだわり抜く。

韋駄天ターボババアとのチェイスなど、背景と一体となった疾走シーンもスピーディ。
が、最も疾走感が出ていたのは、9話ラスト、
{netabare} 下着姿と裸で抱き合ったまま、皆がいる学校の廊下に戻って来てしまった桃とオカルンらが、
羞恥から悲鳴を上げて遁走するカットなんですけどねw{/netabare}


エロ絡みと言えば、怪異の攻撃などで、粉々に破れちゃう女子高生の制服が頻発するのも、昭和かwって感じで印象的。

で、その散り散りになった制服について、
{netabare} アニメだからと都合良く無償で再生を当たり前にせずに、
ちゃんと星子婆ちゃんに、制服買って下さいと懇願する{/netabare} 件も、
私の中では高得点ですw


【キャラ 4.5点】
仲良く喧嘩できる桃とオカルンら人間だけでなく、
怪異もキャラ立ち良好。

あのEDアニメの招き猫?はいつ登場するのだろう?
原作未読の私はワクワクしていいましたが、
中身が{netabare} ターボババア{/netabare} だったと知った時の衝(笑)撃と言ったらw

桃の祖母・星子もそうですが、
婆ちゃんが暴言も交えて活躍するバトルアニメに外れはありません。


主題歌アニメの斜め上からの伏線回収と言えば、
OPにてUFOに牛一頭丸ごと捕獲されるカット。
宇宙人ネタの代表事例であるアブダクション(動物連行)や、
キャトルミューティレーション(動物の内蔵、血液抜き取り)の象徴と思しきあのカットがまさか、
{netabare} 牛乳と同成分の血液を持つドーバーデーモンに、
治療用に提供された餞別の乳牛の場面{/netabare} だとは思わないじゃないw

悲劇の経緯を抱えた幽霊系も良いですが、
ドーバーデーモンさんも生活感あって好きでしたね。
依代を変えて継続的に登場し続けている幽霊系怪異と同様、
ドーバーデーモンさんにもまた再会できると嬉しいです。


【声優 4.5点】
ヒロイン・桃役の若山 詩音さんと、オカルン役の花江 夏樹さんによる、
痴話喧嘩?も交えた掛け合いを軸に、
CV.佐倉 綾音さんや、石川 界人さんも絡んでいく。
メインの少年少女役には一線級が起用され実力を発揮。
花江 夏樹さんは気だるげ妖怪モードへの切り替えにも好対応。

キャスト陣をさらに盤石にしたのが怪異役で気を吐いたベテラン勢。

ターボババア役の田中 真弓さん。
ターボババアは、イ◯モツだの、オ◯パイだの卑猥な罵詈雑言(ピー音なし)が多い怪異ですが、
オーディションの際、真弓さんは、こんなセリフを自分と同年代以上の大御所に言わせちゃいけない!私が引き受ける!
との使命感を持って挑んだとのこと。

2024年も色々な声優さんのエピソードに触れて来ましたが、
私はこの件が一番笑撃的でしたw
真弓さんの献身により、ベテラン声優の名誉は守られましたw

また、あの7話の出来は、アクロバティックさらさら役の井上 喜久子さんの熱演が無ければ成り立たなかったでしょうし。
あとは執拗に“バナナ”を追い求めるセルポ星人役の中井 和哉さんとかw


桃の祖母・星子役には水樹 奈々さん。
元々、弾けたり、声を張る役もこなす能力も備えた元・演歌歌手。
この婆ちゃんみたいな、キツイ口調の役も回って来るようになる。
奈々さんは円熟期に入ってからが面白い声優さん。
今後もドスを利かせて、コブシを利かせて、魅せて頂きたいです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は牛尾 憲輔氏。
牛尾氏とSARUと言えば、私の中では、
テクノ、エレクトロサウンドで『平家物語』を呑み込んでしまった仕事が印象的。

今回もオカルトバトル全般から青春、ギャグまで、求められる守備範囲は広範でしたが、
時に昭和歌謡曲風まで電子音でカバーしてしまう牛尾氏のサウンドは万能です。


OP主題歌はCreepy Nuts「オトノケ」
ラップ歌詞の随所に心霊オカルトネタを仕込んだ同曲。
このままだと幽霊・妖怪偏重ですが、
そこは『ウルトラマン』をオマージュしたOPアニメでバランスを取る。

ED主題歌は、ずっと真夜中でいいのに。「TAIDADA」
招き猫がドライヤーで波打って始まるEDアニメとか誰得?と最初は思いましたが、
(EDの子猫拾う話は原作の巻末おまけエピソードが元ネタとのことでファンサではあるらしい)
徐々に病み付きに。
て言うか、玉に爪立てるのはお止め下さいw

名前見た瞬間に、主題歌アーティストも濃いな~とニヤニヤが止まらなかった1期。
2期以降も楽しみです。


【参考文献】(※1)(※2)「月刊Newtype 2024年12月号」

投稿 : 2025/04/26
♥ : 23

63.0 9 怪獣アニメランキング9位
WXIII 機動警察パトレイバー(アニメ映画)

2002年3月30日
★★★★☆ 3.5 (123)
502人が棚に入れました
東京湾沿岸で、レイバーを狙った奇妙な破壊活動が続く。その捜査の途中、湾岸に浮かぶ備蓄基地で人間を食い殺す“怪物”に遭遇。この怪物がレイバー連続襲撃事件の犯人なのか…。

声優・キャラクター
綿引勝彦、平田広明、田中敦子、穂積隆信、拡森信吾、森田順平、池田勝、冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、郷里大輔、大林隆介

ジョニー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

パトレイバーとは別

私はパトレイバーを観た事ありませんが(というより観る気がない?)、この作品はとても面白かったです。
正直、本編で登場するキャラクターはほとんど出てこず、主人公もパトレイバーとは無縁の普通の刑事さんです。
そんな作品をパトレイバーとして上映したのですから、元々のパトレイバーファンとしては納得できる人も少ないのは当然ですが、まったくゼロの状態から観る事が出来た私としては、未だに印象深い作品として残っています。

本編の笑える雰囲気は一切無く、終始シリアスな雰囲気で物語が展開されていきます。
クオリティは劇場版という事を考えても非常にレベルが高く、派手なアクションは少なくとも人狼や攻殻機動隊並みの水準と言ってもいいです。(キャラデザも同じく)
先に述べた通り、終始シリアスな雰囲気という事で結末は、何とも言えない悲壮感のある終わり方です。
これについては人それぞれ持つ感想も異なると思いますが、私は『これは、これで正解なんだろう』という感想で、ちゃんと納得できましたね。。
タイトルのWXⅢなんですが、これはウェポン13と読み、これがこの作品で起こる怪奇な事件の最大のキーポイントとなり、物語を大きくけん引していきます。
言ってしまうと、その事件というのは殺人事件のようなもので次々と人が死にます。
なので一部グロいシーンもありますが、それもこーいったシリアスな作品の良さでもあるので、それも覚悟の上でご覧ください。
個人的にとてもお気に入りの作品なので是非観てほしいです。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 1

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

パトレイバーと思って見なければ・・・?

パトレイバー1と2の押井パトレイバーの人気には全く及ばない本作ですが
映画としてみれば、実は一番出来が良かったりします
終始シリアスでリアリティに溢れた展開。
脚本、演出、作画どれをとってもハイレベルで
パトレイバーの世界観を緻密に表現出来ている良作です

しかし、パトレイバーのメインキャラがほとんど出てこないし
完全にパトレイバーと名付ける意味がない作品w
それにハリウッドのモンスター映画とかなり似た内容になっているし、
(それらの駄作に比べればかなりクオリティは高い方だけど)
テーマ性自体も従来のモンスター映画とさほど変わらない。
娯楽作品としても中途半端な出来なので
映画マニアぐらいにしか受けない作品なんじゃないでしょうかw

パトレイバーのOVAだったかTV版だったか忘れましたが
一応原型となるモンスターものの話はありますけどね

良い映画だけど、オリジナリティがもうちょいあれば良かったんだけど
リアリティを追求しすぎて凡庸な内容になってしまった感がある。
嫌いじゃないけど、もうひとひねり無いと受けないよね・・・

投稿 : 2025/04/26
♥ : 7

チョビ髭 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

実写パト!?つまんねーことすんなよっ

異色のパトレイバーとなったこの作品は漫画作品で描かれたエピソードのスピンオフ。
制作会社はサンライズ、ProductionI.G.ではなくMADHOUSE。ヘッドギアのメンバーも橋渡しまでに留まり直接のメガホンは高山文彦さんへと変わっています。パトレイバー群と見てもスピンオフ。

そしてこれまでのパトとは明らかに違う点があります。そのことにより世界観を少し異色にし、別物であると視聴者に分かり易く提示したとも言えます。
それは痛みの表現です。
ここまでのパトシリーズはパーフェクトドリーマーと同じ終わらない学園祭、パラレルワールドで描かれていたと認識する必要があるのです。

ちょっと思い出しながらレビューを書いているのですべてのシーンに当てはまるか曖昧ですが、本作品以外のパトはドジをしても敵にかなりやられても登場人物達は ほとんどの場合無傷、もしくはすぐに回復していたと思います。例外は思い出せる中では熊耳さんが打たれたシーンかな?TVアニメの最後の最後だったかと思いますが、泉家で入浴から現場復帰、その現場で顔に傷をつくり「残っちゃうかなぁ」といった台詞への一連がパラレルワールドからの卒業を指すとはなかなか難しいネタでした。
本作は痛みへのタブーを外した作品であり他のパトとは明らかに別と意識しなければならない趣になっています。好き嫌いは別としても。

実写パトはどうなんでしょうねぇ。多分流血なんかの表現はなしじゃないかなぁ。

うる星やつらTVアニメ (1981年-1986年)
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー (1984年)
天使のたまご (1985年)
めぞん一刻 (1986年-1988年)
パトレイバー初期OVA 1988年4月-1989年6月
パトレイバーMovie1 1989年7月
パトレイバーTV 1989年10月-1990年9月<<互換性有り>>後期OVA 1990年11月-1992年4月
パトレイバーMovie2 1993年8月
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995年)
パトレイバーMovie3及びミニパト 2002年3月

漫画 1988年-1994年
ライトノベル いろいろ出てますが未読

実写パト!?つまんねーことすんなよっ(まとめ)
初期OVA
http://www.anikore.jp/review/297175/
Movie1
http://www.anikore.jp/review/584130/
TVアニメ
http://www.anikore.jp/review/584144/
後期OVA
http://www.anikore.jp/review/584156/
Movie2
http://www.anikore.jp/review/584163/
Movie3(XIII)
http://www.anikore.jp/review/584180/
ミニパト
http://www.anikore.jp/review/584184/

投稿 : 2025/04/26
♥ : 0

67.3 10 怪獣アニメランキング10位
ULTRAMAN(Webアニメ)

2019年4月1日
★★★★☆ 3.4 (107)
377人が棚に入れました
かつてこの世界には〈光の巨人〉と呼ばれる存在がいた。やがて〈光の巨人〉はその役目を終え、遠い宇宙にある自らの故郷へと帰還し、同化していた地球人はそれまでの記憶を失うことで自らの在るべき場所へと戻っていった。ウルトラマンの存在は過去のモノとなり、科学特捜隊日本支部もその役割を終えて、光の巨人記念館へとその姿を変えていた。早田進次郎は多感な思春期を過ごす高校生。だが彼は、自分が驚異的な跳躍力や頑丈な肉体といった人間離れした“普通"ではない力を持っていることを自覚していた。そんなある日、進次郎は父・早田進が、かつてウルトラマンであったことを知る。そしてウルトラマン無き地球に暗躍する宇宙人たちの存在も。進次郎は、秘匿組織として健在する科学特捜隊の井手によって開発されたウルトラマンスーツを着用できる数少ない適合者だった。「単刀直入に言おう――キミにウルトラマンになってもらいたい」

声優・キャラクター
木村良平、江口拓也、潘めぐみ、田中秀幸、諸星すみれ、魚建、牛山茂、竹内良太、花輪英司、関戸博一、津田健次郎、白石稔、曽世海司

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これは続編前提作品?・・ですよね。。

※漫画版未読です。
まずCGの質量感・高精細感・躍動感・光の美しさ・等々・・に驚かされました!!。
CGの技術は格段に進歩していってるのですね・・。

自分は特撮作品としてのウルトラマンシリーズは
少しふれたことがある程度で、特に思い入れはありません。

結論から言うと
個人的に本作は非常に素晴らしい作品だったと思います♪。
コミックスも気になり、とりあえず序盤の数巻買ってしまいました^^(デジタルで)。

ただ、今回のアニメ化全13話・・というのは
どういう経緯で全13話ってなってるんだろう・・。漫画版はまだ続いてるのかな?。
・・まあでもあの終わり方で、物語ENDはありえないので
これは続編前提作品?・・ですよね。
続編があると仮定した上で本作を高評価します♪。


・・ただ、本編に関しては
ストーリー進行上、いくつか納得できない点もありました。

戦闘シーンは、正直言ってご都合展開ですよね・・><。
普通だったら、即死で終わりなシーンも
「うわあああ」で、延々延命してます・・。
ハイ、ありえないですね。でもそこが表現の限界なのでしょう。
でも、わかった上で受け入れられる範囲です。

モロボシ姓・・・。
普段の日常生活ではあまり出会う機会のない姓ですが、
諸星あたる、本作の声の人・諸星すみれさん。
うーん、なくはないですね。
諸星すみれさんは、神撃のバハムート2期?で印象に残っていたので
本作もいいキャスティングだったと思います!。

あと、裏切りキャラなのかいい人キャラなのか
いろいろ後付けされそうな今後が予想されてしまう複数のキャラの正体だとか
・・まあ、それはいいんですけど
そうするんだったらせめて全13話の中で何か匂わせてほしかった。

アニメ版だけではいろいろモヤモヤしてしまうので
原作漫画を、とりあえず今進んでるところまで読んでみたくなりました。

自分は本家のウルトラマンシリーズにはあまり詳しくないのですが
こういう解釈・展開もアリだと思います!。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

和洋折衷ウルトラマン

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルはアクション。3Dアニメです。

私は、高評価。でも多分、それは私に「ウルトラマンに対する特別な思い入れ」がないからだと思います。

このアニメ、「ウルトラマンが好き」な人は戸惑うかもしれません。その辺を、レビューに書きたいと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「これはウルトラマンなのだろうか?」という疑問を、私は一切抱きませんでした。なぜなら、そもそもウルトラマンをちゃんと観たことがないからです(何回かは観たことあるよ、名前は知識として知ってるよ、レベル)。

だから私には、「普通に格好良いアクションアニメ」でしかなくて、別に「ウルトラマン」という冠は必要ありませんでした。

「ウルトラマン」というよりは、「アメリカのヒーロー」や、「平成の仮面ライダー」に近いような作風。だから、「和洋折衷ウルトラマン」にしました。

本作の良さとしては、まずアクションの格好よさ。なんか、プロレスみたいだなと思いました。

プロレスの必殺技の中には、「それって効くの?」と思うものが散見されるが、「客はちゃんと盛り上がる」。それは、「粋」という感覚に近く、「効かないとか避けられる」なんて言うのは、「無粋」。

本作も、空手やカンフーアクションのような実用的な動きの中に、いきなり「ウルトラマンらしい攻撃」が入るのが、なんか「ダサ格好良い」。そこは、3Dによる独特のカメラアングルや動きが良い働きをしていて、「ダサ」「格好良い」にしていたと思います。

次の良さとして、ストーリーの面白さ。縦軸として貫くのは、「主人公がヒーローであることを悩み、受け入れるまで」を描くということで、なんか「仮面ライダーっぽい?」と思いました。そこに横軸として、「主人公とアイドルの恋愛」や「星団評議会の暗躍」などがある構成。

特に、「星団評議会の暗躍」は面白くて、誰が黒幕なのか、味方なのかをワクワクしながら観られました。ここは、今後は縦軸になるでしょうし。 

と、私が誉めている部分は、多分、ウルトラマンファンからすると、「邪道」なのでしょう。

プロレス的なアクションは、「ウルトラマンを茶化してる」とも受け取れるし、複雑な世界観は、「爽快さの打ち消し」になるのかもしれない。そもそも、巨大化しないウルトラマンは、もはやウルトラマンじゃないという怒りもあるかもしれません。

私も、もし自分が好きな「ロードス島戦記=キャラがロボットに乗ってモンスターと戦う」とか「ガンダム=モビルスーツ同士でラブコメ」とかやられたら、「ふざけんなよ」「俺の思い出汚すなや」って思うでしょうしね。

賛否両論ある本作。どちらの評価にするかは、やっぱり、観て自分で判断するしかないように思います。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ウルトラマンのその後として、しっかり面白い。オッサンが格好良いアニメは、良い。

2話目 ☆4
バトル、急に地味になったけど(苦笑) 地面に投げても効かねえだろ。なんかちょっと、ハリウッドだな。変身のところは日本っぽい。トータルて、面白い(笑)

3話目 ☆3
なんか、ヒーロー願望で戦う、某大介を思い出すな(笑) グロのギリギリラインでちゃんと止めてるあたりが偉い。

4話目 ☆4
なんか、やたらプロレス技が目立つ。オスプレイみたいな戦い方だな(笑) 迫力のバトルを満喫。

5話目 ☆3
異星人街。セブンが意外と好意的? 民族差別をするタイプではないのかな。ジャック。帰ってきたウルトラマン?

6話目 ☆4
セブン、強いな。彼は、ただの人間なの?

7話目 ☆3
バトルは流石に格好良いわ。ヒーロー願望か。

8話目 ☆4
なんか、随分とひねくれた話になってきたけど、かなり面白いな。

9話目 ☆4
エース登場。さらに状況が混迷してきたな。

10話目 ☆4
エース。天才技士。本当に、色んな人の思惑が複雑に絡んでる。

11話目 ☆3
なんか、ややコメディタッチ。めっちゃ簡単にバレてるw これはセブンに殺される案件(笑)

12話目 ☆4
星団協議会、ゼットン。誰が敵で誰が味方か。

13話目☆
セブン強い。エース熱い。

{/netabare}

投稿 : 2025/04/26
♥ : 17

キャプテン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

惜しい!90点

OP&ED・とても良い。
ストーリー・複雑で好奇心をそそられる。
作画・とにかく超カックイイ! ダダ星人がイケメン過ぎて(笑える)でも好き。
その他の宇宙人も超イケメンで⋯イイ!!
あと
巨大化せずスーツを装着する点、斬新で良い。
もしくは、エヴァの様な高機動ロボに搭乗し操作もアリかなと思う。

唯一の惜しい点、キャラクターの違和感ある動き。今の技術であれが限界なのか?
滑らかに動いてくれていたら満点です。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 0

70.1 11 怪獣アニメランキング11位
GODZILLA 決戦機動増殖都市(アニメ映画)

2018年5月18日
★★★★☆ 3.8 (62)
291人が棚に入れました
「ゴジラ」シリーズ初のアニメ作品として製作された劇場3部作「GODZILLA」の第2章。ゴジラに蹂躙された地球を取り戻すため決死の戦いに挑んだハルオをはじめとした人類だったが、地中深くから現れた真のゴジラ=ゴジラ・アースに敗退。ハルオは、かつての地球人類の生き残りと目される「フツア」と呼ばれる民族の少女ミアナに助けられる。フツアもかつてゴジラに敗れたと言い伝えられていたが、彼らの持つ金属のナノメタルが、21世紀に対ゴジラ決戦兵器として開発されたメカゴジラを構成する物質と同じものであることが判明。メカゴジラの開発プラントがいまだ残されていることが明らかになり…。

http://godzilla-anime.com/

声優・キャラクター
宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、三宅健太、堀内賢雄、山路和弘、中井和哉
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

絶望からの起死回生なるか?

  まさか、平日昼間、初日観れるとは思わなかったです。

 「GODZILLA 怪獣惑星」の続きのお話です。前回、ゴジラを倒したと思っていた矢先、さらに巨大な筋肉ムキムキゴジラの襲撃に合いハルオ達、壊滅させられたように見えた展開からどうなるのかなぁ?です。あの謎の少女は一体?です。

 この映画の画像や劇場CM、ビラなどでも公にされている通り、ハルオ達何とか生きているです。
 その真相、あの少女とのつながりは、見に行ってのお楽しみです。
{netabare} あの少女を通して、前作序盤の歴史で出動もままならないまま、ゴジラに破壊されたメカゴジラ??とその施設???にたどり着くことになるのです。それはどういうことなのか?です。あれからどうなっているか?、{/netabare}驚きビックリ展開は、ハルオたちに何をもたらすのだろうか?です。

{netabare} このアニメを見る前、前作で見たメカゴジラが復活してゴジラと戦うのかなぁと想像して見に行ったです。勝手に思っていたけど、想像との違いに驚かされたです。

 メカゴジラに似ているかもしれないロボット出てきたりしたけど・・・・想像とかけ離れてたです。{/netabare}

 圧倒的な力を見せるゴジラをハルオ達は、目のあたりにしたです。その後、偶然なのか?必然なのか?思わぬ力に出会い、なおもゴジラ倒すために団結するハルオたちです。このアニメのタイトルを正に象徴する意味が、そこから始まるのです。
 ゴジラを倒す共通の目的を持つ仲間の間に何が、起きていくのか?です。

 ゴジラを倒すチャンスがきたとき、信じられない選択を迫られるです。「これでいいのか?」を問われたとき、ハルオの最後の最後の選択で、何を取るのか?が、最大の見どころだったです。その結果、凄まじかったです。
 強力な装備による前作以上にもみえる作戦で、ゴジラを追い詰める戦闘も迫力あったです。

 この続き{netabare}が2018年11月公開予定の「星を喰らう者」へになるけど、有名な何かが出てくるかも???しれないです。モスラかなぁ?何かなぁ?ゴジラより強いのかなぁ?{/netabare}その時が来る頃、分かると思うです。

 

投稿 : 2025/04/26
♥ : 7
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

嘘やろ...

第二部です

第一部の終わり、意味深な終わり方でしたが、今回はそれについて、とそれの副産物について、です

まず
私は次作を見る気になりません。ええ。
単純な物語の面白さ、というのもありますが{netabare}ユウコちゃんが死んだのが本当にね...もう希望は費えたよ...{/netabare}三部作目、正直もう良くない?
てわけにもいかないんですけどね

物語の展開としてはまぁいいんじゃないすか(投げやり)
タイトルに「機動」が付くので「もしや」と思った視聴者もいらっしゃるのではないでしょうか。{netabare}残念!メカゴジラは名前と残骸しか出てきません!{/netabare}そして本作で終わりでなく、三部作があります。
つまり、そういうことです。

ゴジラという使い古されたコンテンツで先読みがしやすい展開、良い所なんて日本アニメでゴジラを描いたっていう存在くらいじゃないですかね。あ、あとゴジラがかっこいいとか?わからないですけど。
{netabare}そういえばモスラ(おそらく)とキングギドラがでてきましたね。結構意味深なアレだったので次作に関係してくるのでしょうが、ユウコちゃん...{/netabare}

{netabare}合理的主義には賛同ですが、さすがに無許可でナノメタルとの同化はダメでしょ...まぁ破壊した上にユウコちゃんも助からなかったので本当にどうしようもないのですが。
ああ。つらい。本当に次作みるの躊躇っちゃうよこんなん。{/netabare}

投稿 : 2025/04/26
♥ : 2

67.7 12 怪獣アニメランキング12位
GODZILLA 星を喰う者(アニメ映画)

2018年11月9日
★★★★☆ 3.7 (54)
221人が棚に入れました
アニメーション映画『GODZILLA』(通称:アニゴジ)がついに最終章を迎える。

二万年後の地球で繰り広げられた、<ゴジラ>とそれに抗う人類の物語。最終章『星を喰う者』では、超科学が生み出した<メカゴジラシティ>をも焼き尽くし、地上の覇者となった究極の生命<ゴジラ・アース>と高次元怪獣<ギドラ>が相まみえる。

『アニゴジ』の誕生は2017年。これにより『ゴジラ』は新たな領域へ足を踏み入れた。同年11月公開の第一章『GODZILLA 怪獣惑星』はゴジラ映画史上初の3DCGアニメーション作品であり、その映像体験は大きな驚きと称賛をもって迎えられ、第二章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』は、アニメーションならではの<メカゴジラ>の新解釈で観客を圧倒した。

そして最終章では、虚空の神<ギドラ>と破壊の王<ゴジラ>がついに激突。戦いの果てに待つのは、人類への啓示か。

監督は、昨年公開の劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』で邦画年間興行収入ランキング1位を獲得し、確かな演出力を遺憾なく発揮する静野孔文と3DCGの第一線で培われた手腕を『シドニアの騎士 第九惑星戦役』、『亜人』、『BLAME!』で磨きあげ、余すことなくその魅力をフィルムに焼きつける瀬下寛之が務め、両者の最高のコンビネーションは最終章でも見事に発揮されている。ストーリー原案・脚本は、『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS サイコパス』などで知られる虚淵玄が担当。観る者全てを出し抜く突破力抜群のアイデアに今作でも驚かされるのは間違いない。

制作は米国エミー賞最優秀賞(デイタイム・エミー賞アニメーション番組特別部門最優秀賞)を4度受賞を果たし、直近では「スター・ウォーズ」シリーズの最新アニメーション作品「Star Wars: Resistance」を手掛けるなど、国内外から高い評価を得ている3DCGスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズ。


声優・キャラクター
宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、小野大輔、堀内賢雄、中井和哉、山路和弘、上田麗奈、小澤亜李、早見沙織、鈴村健一
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『ゴジラ』が食い散らかしたテーマをSFとして総括した力作。

人類&ビルサルド&エクシフの三種族共同戦線が、
怪獣化した地球の奪還を目指してゴジラに戦いを挑む“アニゴジ”三部作の最終章。

昨今の世界における怪獣映画の再興については、
童心に戻って怪獣を楽しむ気持ち半分、斜に見る気持ち半分。
そんな捻くれた私にとっては、『ゴジラ』映画が繰り広げて来たお祭りの中で、
怪獣とは?怪獣退治とは?ゴジラに通用するのは科学か?伝承か?人類はどうあるべきか?
等々、整理されぬまま散乱したテーマを、硬派なSFの枠組みで、
角度を変えて諸要素を考察したりして、再構築を試みた本劇場版シリーズは、
有意義な思索に耽ることができた刺激的なSF映画鑑賞でした。

最終章はバトルそっちのけで時に心象世界も交えた
哲学的な問答が応酬される場面が特に多かったのですが、
私は食い入るように見入ってしまいました。


ただ、やはり明快な怪獣映画として観るのは全くオススメできません。
だって三部作通じて例えば……
{netabare}ビル群や名所を破壊するゴジラの勇姿が観たい。
都市じゃない二足歩行のメカゴジラが観たい。
この世界の物理法則に則った、首だけじゃなく、ちゃんと胴体もあるキングギドラが観たい。{/netabare}
こんな『ゴジラ』ファンとして求めて当たり前の権利すらSFに蹂躙されるw

第一部・人類の知恵と勇気、第二部・マッドな狂気を含んだ科学と
ゴジラに立て続けにぶつけて、
特に第三部に至っては、カルトな狂信を含んだ宗教が出張って来るわけです。

私としては、カルトじみた宗教の描き方にしても、
人類文明が説明できない現象をカルトと断じるのは、
人類がその現象を理解できるレベルにないからである。
さらに進歩した文明は神への信仰による奇跡をも数学的に説明できる。
などとキチンとSF設定として組み上げられており、
それらを骨組みにして具現化した脅威(即ち{netabare}ギドラ{/netabare})には、
背筋が凍る迫力を感じました。

けれどSFに興味ない方にとっては、怪獣プロレス見物に胸躍らせて劇場に足を運んだら、
怪しげな宗教勧誘ビデオを見せられたwといった感じでトラウマにすらなりかねないので、
鑑賞の際は、自らの視聴動機と本SF映画との
折り合いの目処を立てて行くのが必須だと思います。


本三部作を展開した時期も尚早だと感じました。
例えば、魔法少女が消費し尽くされ、ブームも底を打った所へ、
諸要素を逆さに見たり、SFも交えて再構築してみたりすれば、
それはブレークスルーになり得ます。

が、『ゴジラ』の場合は、2014年に二度目のハリウッドリメイクが成功し、
2016年に日本で『シン・ゴジラ』の大ヒットがあって、
2019年公開予定のハリウッド版続編『~キング・オブ・モンスターズ』と
再興した怪獣映画の収穫期へと向かう上り坂の途上。

そこでゴジラの周辺に転がった諸々のテーマをSFとして冷静に振り返っても、
ゴジラに熱狂していく人々にとっては水を差されかねないタイミング。
私も怪獣バトル要素が悉くお預けにされて、
これは興行的には上映前に予告編が打たれた『~キング・オブ・モンスターズ』が
全部持って行くパターンかな?と苦笑してみたりw


とは言え、再興した『ゴジラ』ブームもやがて踊り場に至り下り坂に向かうでしょう。
パーティーの後で、取り残された人々の耳元に、
実はこんな渋いSFゴジラもあるんですよ♪と囁いてみる。
本作はそう言うポジションの映画だと感じますw

だから私としては本作を良作SFとして評価し語り継ぎつつ、
来たるべき終焉の時を待ちたいと思いますw
(但し怪獣映画ファンの端くれとしては、ブームの終わりは勿論来て欲しくないので、複雑な心境ですw)


以下、一部、時事ネタや私見も交えたキワドい感想&考察長文。

{netabare}人類文明の過ちが怪獣を生んだのではない。
そもそも人類は怪獣を生み出すための前座に過ぎなかったのではないか?

冒頭から虚淵玄氏&ニトロプラスとその一味による
逆からテーマを再構築する伝統の捻り技に脳汁を分泌させられた最終章。

前作で提示された決して倒せないからこそ怪獣という視点も交えつつ、
加速するSF設定はやがて、文明とは興隆と栄華の果てに
怪獣を生み出し滅び去ると言う宇宙観に到達。
主人公は無敵のゴジラとの死闘に加え、
エクシフの信仰や宇宙観から滅びの運命を受け入れ、心地よい終焉を迎えるよう迫られ、
心身共に過酷な状況に追い込まれる。
次第に、主人公はゴジラ相手に単純な勝ち負けとは異なる道。
敗北する運命との向き合い方等を自問するようになり……。


世界にとって普遍的な文明論を投げかける一連の流れの中で、
私が異彩を感じたのは、主人公とエクシフの司教が心象世界で対峙する中で、
やがて破滅する運命にある文明のイメージとして、
“ヒロシマ”や“ナガサキ”を連想させる入り組んだ島国と思しき地形に炸裂する
原子爆弾のキノコ雲と言う、ローカルな題材が提示されたこと。

日本人にとっては“ヒロシマ”や“ナガサキ”は確かに進化し過ぎた文明がもたらす
悪夢や破滅の代表的なイメージです。
ところが世界にとっては、ある人は“ヒロシマ”や“ナガサキ”の悲劇の詳細なども知らなかったり、
原爆など大きな爆弾程度の認識だったり……。
さらに一部の戦勝国(と思っている方々も含む)にとっては、かのキノコ雲、
特に日本に上がったそれは勝利確定や解放の祝砲だったりもします。
先日も、キノコ雲に抱くイメージの相違に起因する騒動が持ち上がったばかり……。

さらに本作はエクシフの司教への抵抗として、
モスラがエノラ・ゲイと思しき重爆撃機を撃墜する、
一部米軍遺族等にとっては噴飯物?のイメージも展開。

そして葛藤の末、披露されたラストの、
美化された特攻映画の如き?ゴジラへの単機突撃。

こんなローカルな日本のネタや思考法で、
普遍的なテーマをNetflixを通じて世界へ発信しても、
一体どれ位の方が理解してくれるだろう?と訝しんでいた私ですが、
やがて『ゴジラ』は日本のローカルな土壌から生まれた作品だと、
スタッフは暗に主張したかったのでは?との仮説も芽生えて来ました。


そこで私が思い出すのは初代『ゴジラ』
水爆実験による第五福竜丸・被爆事故から着想を得たという製作エピソードの流布により、
進歩した人類科学文明による環境破壊への怒りを具現化した
反核怪獣映画とのイメージが一般化している初代『ゴジラ』

ですが私がもう一つ重視するのは昭和二十九年という製作・公開年代。
米軍の焼夷弾により東京が焼け野原と化してから間もなく十年。
東京の街を眺めると一見綺麗で、戦後復興も順調に進んでいるように見える。
けれど敗戦の記憶は未だ人々の心に燻り続けている。

どうにか心の荒廃をなだめて、取り繕った東京の街並みが、
ゴジラによって再び破壊され火の海となる惨劇。
展開される地獄絵図はまさに十年前の大空襲の再来!?

これはもう日本人は敗北や喪失に対して狂気するか、達観するか、墜ちるか。
もはや悟りでも開くしかない、いたたまれない心境。

この敗北感の二段重ねもある点こそが、
私が未だに『ゴジラ』映画は初代が原点にして頂点と信じる理由の一つ。

当時鑑賞した900万人超の日本人がゴジラに抱いた原点の絶望感を説明し切るには、
敗北を重ね、追い打ちをかけられたと言う、
二次大戦での敗戦経験も含めた日本人のローカルな心情の表現が欠かせないのではないか?

こうした視点に立った場合、
一度ゴジラに敗れて地球を追われた人類が再戦を挑んでは跳ね返される。
という敗北を重ねる基本設定の上に、
敗れ続ける人々の心境を日本人特有の?敗北感や死生観も交えて、
ラストに向けて最大化させていく構成は、
これも、ある意味、『ゴジラ』の原点をリスペクトして
世界に向けて誤解や白眼視も恐れず発信した、
勇気ある試みだったと私は受け止めています。{/netabare}

投稿 : 2025/04/26
♥ : 25
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

勝つ事と負ける事、人の救いとは?

 前作でゴジラを倒す機会を目前に思いとどまったハルオ、これからどうなるのかなぁなお話です。

 これまであの手この手で、戦いを挑んだけどもうだめ状態、ハルオたちに広がる中、遂に行動を起こした最初からいたメトフィエスだったです。
 あからさまに怪しそうな振興で、言葉巧みに生き残った人たちを誘導する姿は、正に宗教ぽかったです。

 前作でメトフィエスがハルオにつぶやいたギドラ、どうやって出てくるのか?見どころです。黄金の終焉って???。{netabare}神の名は、ギドラ??。
 非科学的としか言いようのない、まるで召喚みたいだったです。さらにここまでくると何でもありな感じです。

 出てきたギドラ、胴体がなく異空間?宇宙から首だけ伸ばしてくるので、有名なキングギドラとは異なりすぎるです。それが三つも。全く新しい怪獣で更に実態をつかめないのだから、ゴジラ今度こそな状態だったです。ちょとしたギドラの全身の影はあったけど、ゴジラとの戦いの置いては出なかったです。{/netabare}

 メトフィエスがハルオに問いかけること、それぞれも刮目だったです。メトフィエスの言う救いをハルオが受け入れるのか?、自分自身に向き合い、いままでとこれからに気づくシーンはどのような光景をこの先もたらすのだろうか?です。

{netabare} ギドラが脅威過ぎて倒すはずのゴジラを応援したくなってしまう光景は、どうなってんのか?と思えたけど・・・・です。この戦いの行方は、見てのお楽しみです。

 エンドロール前のハルオの行動?ゴジラ倒せたのかなぁな?謎な感じだったです。

 一番最後を見ると、一応平和になったのかなぁだったけど、{/netabare}どこか謎の残ったアニメ版ゴジラに私は思えたです。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 8
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

勝者と敗者、畏怖と憎悪

三部作目

まぁ前作で衝撃の結末でしたからね
まさか死ぬなんて...

Q 前回のレビューであんだけ「次作みるの躊躇う」とか言ってたのに
A 厄介オタクの謎精神により

ということで「なんか知らんけど見なきゃいけない気がする」という使命感にかられ視聴。ここまでくるとツンデレですね
「べ、別にあんたなんか嫌いなんだから!(チケット購入)」
需要が無さすぎる

さて本編へ。
まぁシルエットがあれですから前回のラストのギドラ宣言はそういうことです
ギドラVSゴジラなんてものすごいありきたりですが、実際私は見たことないので「ついにゴジラとギドラの戦いを目にするのか...」と思っていました
{netabare}結果は虚無の王として五感でしか存在しないチート怪獣。勝ち目ないやん終わったと思ったらまさかの眼帯。もうなんでもありかな。{/netabare}
ここまで来たら二部作目も三部作目も変わらないのですが、一応興味を惹かれるシーンはありました。

それは結末。
{netabare}ハルオくんがユウコちゃんを抱えvultureで自爆したシーン{/netabare}
これが意味が分からない
見てない方は是非意味を理解しようとしながら頑張ってみてください。
{netabare}とはいってもある程度の予想はついてるんですよ
「ハルオはGODZILLAを滅ぼすことより苦痛からの解放を望んでいた」ということをメトフィリスに教えられ、一度は否定したもののそれが気がかりだったところを、博士が修復してしまい人間の醜さを再認識し、人間の愚かさの象徴とともに、大切な人とともに、GODZILLAに唯一従わなかった最後の一人として自爆。
人間の歴史をすべて無に帰した

ということでしょう?でもそれって矛盾ありません?
マイナちゃんに「憎むか?」と問いかけたということは少なくとも自分には憎悪の感情があったということであり、返答曰く彼女らには畏怖の感情のみだった
であればわざわざ運命からの解放の送迎者として憎悪の象徴を選ぶでしょうか。
二部にて合理的判断より感情的判断をしたせいで復讐を果たせなかったハルオがなぜ人類を存続させるという合理的思考にいたったのか。もし自己の解放という利己的な理由をメインにしたとしてもvultureを引っ張り出す理由が説明つかない。
論理的思考と倫理的思考を履き違えてるのかな、とも思いましたが最後には笑ってました
果たしてハルオの最期は言か人かどちらに従ったのでしょうかね
{/netabare}


「この星を一番愛していたのは一体誰だったか」ということで締めます

投稿 : 2025/04/26
♥ : 2

61.8 13 怪獣アニメランキング13位
ブルバスター(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (76)
158人が棚に入れました
若き技術者・沖野鉄郎は、自ら開発した新型ロボット・ブルバスターを携え、害獣駆除会社の波止工業に出向。田島が社長を務める波止が対峙しているのは“巨獣” と名付けられた謎の生物だった!
さらに万年金欠の零細企業とあって、波止には常に経済的な問題がつきまとう……。
ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、波止に未来は訪れるのか!?

61.6 14 怪獣アニメランキング14位
怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~ 第2期(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (37)
126人が棚に入れました
人類と怪獣との戦いは遠い昔。
かつての怪獣の魂を宿した少女”怪獣娘”たちが
現れるようになった時代。
晴れてGIRLSの一員となったアギラ、ミクラス、ウインダムは
着実に成長し、充実した日々を送っていた。
そんなある日、新種の「シャドウ」が
トラブルを起こしているという情報が入る。
一方、GIRLSのメンバーの「ガッツ星人」は、
不思議な体調の変化を感じていた……

声優・キャラクター
飯田里穂、鈴木愛奈、遠藤ゆりか、徳井青空、加藤英美里、五十嵐裕美、潘めぐみ、諏訪彩花、湯浅かえで、三森すずこ、松田利冴、寺田晴名、近藤玲奈

68.2 15 怪獣アニメランキング15位
怪獣娘(黒)(アニメ映画)

2018年11月23日
★★★★☆ 3.7 (26)
90人が棚に入れました
新たな侵略が始まる――!!
「GIRLS」と「BLACK STARS」
決して交わることのない光と闇!
2つの勢力が激突!!
(・・・・したり、しなかったり?)

都会というほど騒がしくもなく、郊外というほど長閑でもない街、祖師ヶ谷大蔵。
怪獣娘たちの組織「GIRLS」に憧れながらも、ごく平穏な毎日を過ごしていた女子高生・平賀サツキ。
ある日、不思議な力に目覚め戸惑うサツキを助けてくれたのは、あこがれの「GIRLS」…ではなく
ブラック指令と名乗る怪獣娘が率いる悪の軍団「BLACK STARS」だった!?

声優・キャラクター
新田ひより、八木侑紀、高橋未奈美、石原夏織、小倉唯、飯田里穂、鈴木愛奈、徳井青空、加藤英美里、五十嵐裕美、潘めぐみ、諏訪彩花、三森すずこ、松田利冴、沼倉愛美

58.6 16 怪獣アニメランキング16位
ノブナガン(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (359)
1891人が棚に入れました
2013年。 修学旅行で台湾に訪れていた女子高生「小椋しお」は、突如出現した怪獣「進化侵略体」に襲撃を受ける。軍隊も歯が立たない中、そこに現れた謎の男たち。彼 らは超国家機関「DOGOO」のエージェントで、偉人の魂を受け継ぎその力で戦う「E遺伝子(ジーン)ホルダー」だった。そして友人の危機に、しおの「偉 人の魂」も覚醒するのだった...

声優・キャラクター
武藤志織、鈴木達央、島﨑信長、浅川悠、石田彰、上坂すみれ、斎藤千和、保村真、津田健次郎、田村睦心、村瀬歩、井上遥乃、さとうあい、遊佐浩二、渡辺明乃、飛田展男

gagaga123 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

バトルアニメの娯楽傑作!

ノブナガンはアニメの教科書です。

低予算でもすばらしい原作とアニメ制作スタッフの創意工夫・頑張りによって傑作になった作品だと思います。

具体的に
1~3話の日常~戦闘~友情・決意~特訓の流れは、主人公のひととなり・世界観・キャラの立ち位置を提示し、各パートも楽しめて、導入としてお手本になる出来です。

4~10話では、進化侵略体との戦いを軸としつつ、主人公の成長、友情、仲間との協力・関係、(敵・味方)組織についても描き物語をより強化し、クライマックスに向けてのお膳立ては整っています。

10~13話でのストーンフォレスト作戦は、アニメ史上に残る戦闘だと思います。主人公を中心に各キャラの能力をフルに生かし連携・協力し、一般兵器にも活躍の場を与え、想像の上を行く作戦をチームで実行し、意外性もありハラハラドキドキで興奮は最高潮です。

こんなにも気持ちのいい洗練された作戦・戦闘は記憶にないです。
すべてのアニメの戦闘は、この作戦を基準・お手本にして作っていくべきです。

そう思う理由は原作の力でもあるのですが、

・凝った設定、ひねりが効いて飽きさせない戦闘、キャラの行動原理や活躍の理由がしっかり描かれている点
・各キャラのできることと、できないことがはっきりしており、役割分担があり組織で戦っている点
・敵である進化侵略体もシンプルそうで意外に賢く戦略を持っており、短時間でありえない進化をし、得体の知れない恐ろしさを十二分に発揮し魅力がある点

です。

それと積み重ねられた細かい真実と大胆な嘘もこの作品のよさです。

勝利に説得力が乏しいことが多い現在のバトルアニメに一石を投じる作品です。
勝利には納得感のある理由が必要です!

また、新人声優の武藤志織さんを主人公・小椋しお役に抜擢したのもよかったです。
新人声優とそれを支える実力派声優の配置とアニメでのDOGOOの新人・小椋しおと仲間達の構図及び武藤志織の成長と小椋しおの成長が見事にリンクし、他ではなかなか味わえない感慨に浸れます。

そしてなにより全13話できれいに締めた点も高評価です。

私の結論としてノブナガンは血沸き肉踊る快作で、アニメ史に残すべき名作だと思います。
さらに言えば、小学校4年生~6年生の男の子すべてに見せるべき作品です。昔、そうだった人にも見てほしいです。

PS 惜しむらくは低予算ということです。演出で補いながら作画も頑張っていたと思いますが、もう少しリッチな絵作りになっていれば、より魅力的な作品になっていたと思います。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

隠れた良作。低予算でも工夫次第で面白くなるお手本アニメ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
レビュタイ通りですが、これはなかなかの掘り出し物。バトルものですが、しっかりとした工夫が見られます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
能力系のバトルものは、各キャラに「出来ることと出来ないこと」があって、そういうの能力系同士をどう組み合わせるかというところに見処があると思うんだけど、そこがしっかりやられているんですよね。

小椋しお のキャラも良かったし、通常兵器がちゃんと活躍してくれるのが良かった。B級感が心地よい作品でした♪
{/netabare}

投稿 : 2025/04/26
♥ : 8

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

best is cheapest

史実にある人物をモチーフにした作品はたくさんありますが、アニメの世界では織田信長は一番人気かもしれません。

女子高生なのに何故かおっさんの遺伝子が覚醒した主人公の小椋しお(おぐらしお)が、ノブナガンという狙撃銃を武器にDOGOOという組織に参加して、通常の兵器では歯が立たない宇宙生物である進化侵略体と戦う異能バトル作品です。
敵の進化侵略体はその名のとおり、戦闘から学習してマッハで進化を続け、どんどん姿形を変えていく得体のしれない相手で、不気味な恐怖感を感じさせてくれる、よく練られた設定だと思います。

DOGOOの他のメンバーもそれぞれ偉人の遺伝子の継承者なわけですが、元ネタの偉人のチョイスがかなりマニアックで、知ってる必要がないというより、知っているとかえって個々の能力に困惑するような気がしないでもありません。
地味で渋い能力者たちが多いのが興味深く、力で押し切るような爽快感はありませんが、ものを重くする能力を、銃の反動を抑え命中率を上げるのに使うなど、勝つために考え、協力して作戦勝ちをおさめるような戦い方は、王道ではありますが、とても魅力的に感じられました。
運よく勝つシナリオを作るのは簡単ですが、やり方をひとつ間違えたら勝てなかったようなパワーバランスの匙加減が絶妙な作品には滅多に出会えるものではありません。
もちろん圧倒的な力の差を見せつける作品には違った魅力がありますが、溢れかえっているインフレ状態の能力を持て余すような異能バトル作品群には、ぜひ見習って欲しい出来栄えだったと思います。

作画についてはB級作品特有の臭いが漂う、低予算である事がまるわかりのチープな作品なのですが、見せる場所と手を抜く場所をちゃんと心得ていて、視聴しているうちに、狙っているとしか思えない野暮ったく垢抜けないネーミングさえも心地よく感じてる自分がおりました。

何の期待もなしに見始めた私は、主人公の成長に伴って白熱するバトルにいつも間にか夢中になってしまい、綺麗に1クールで終わってしまったのが残念に思えるような完成度の高い作品だったと思います。
目立たない場所にまでオカネをかけた、こだわりの作品が素晴らしいのは当然の事ですが、オカネをかけなくてもそれなりに楽しめる作品があることを、ぜひその目で確かめてください。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 26

70.5 17 怪獣アニメランキング17位
センコロール2(アニメ映画)

2019年6月29日
★★★★☆ 3.8 (31)
226人が棚に入れました
ビルの屋上に突如、出現した謎の白い生き物と、その姿を気だるげに見つめる少年・テツ。彼は、その生き物に「センコ」という名前をつけ、自在に姿を変える能力を使って、ひそかに高校生活を送っていた。だがある日、テツはその秘密を、同じ学校に通う少女・ユキに知られてしまう。そのふたりの前に謎の少年・シュウが現れ、センコをめぐる戦いが勃発する……。その後、テツたちの前にもうひとり、メガネの謎の少女が現れる。彼女の名はカナメ。とある組織に所属するカナメは、センコとは別の謎の生き物を操り、脱走中のシュウの跡を追っている。カナメの登場により、テツとユキとセンコの戦いがまた始まる……。

声優・キャラクター
花澤香菜、下野紘、木村良平、森谷里美、高森奈津美、赤羽根健治

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スタイリッシュ

(1期、2期まとめの感想です。)
ずっと観たかった作品でしたが、ようやくセンコロールコネクトで1、2と視聴しました。
私の期待値を遥かに超える素晴らしい作品で、スタイリッシュで格好良く、そして不思議な魅力に溢れている作品に感じました。
この作品を宇木監督がほぼ一人で作ったというのだから、宇木監督の才能に驚きです。
逆に考えれば宇木監督が一人で作ったからこそ外野に邪魔されず、監督の個性が詰まった作品ができたのかなとも思います。

物語はシリアスな中にもユーモラスな部分があって笑えたり、全体を通して爽やかな風を浴びているような爽快感を感じました。

キャラデザインも良いですね。
人間もセンコ達クリーチャーもシンプルなデザインなのに、僅かな表情の変化や仕草からそのキャラクターの気持ちが画面を通して伝わってきます。
センコなんていつも仏頂面なのになぜか愛嬌があって可愛いらしく思えてきて、私もセンコが欲しくなりました。
また、いつもテンションの低い主人公テツと好奇心旺盛なユキのやり取りが面白かったですし、メガネキャラのカナメと後輩?のゴトウダの関係性も楽しめました。

それから何と言ってもryoさんが作った数々のBGMが、これ以上ないほどこの作品に合っているように思います。
そもそもセンコロールに興味を持った理由の一つが、supercellが歌ったセンコロール一作目のテーマ曲「LOVE&ROLL」が大好きなためで、約10年前に初めてこの曲を聴いたときは体に電気が走りました。
以来、supercellが好きです(やなぎなぎさんがボーカルだったときが一番好きですが)。

センコロール3の完成が楽しみです。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 5

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

70分が「あっ」と言う間。

ありふれた普通の街並み。
その一角にあるビルの屋上にそれはいた。
いろいろなものに姿形を自由に変えられる不思議な怪物である。
そして、その怪物を操る少年が「テツ」。
テツは、その怪物のことを「センコ」と呼ぶ。
そのテツとセンコの視線の先、少し離れたビルの屋上に突如謎の怪物が出現した。
それは、センコと同種のように見えるが、はるかに巨大であった。
しかし、この世界では、「また"怪獣"だよ」と普通の出来事らしい・・・。

すごい。
最初からこの不思議な世界観に引き込まれる。

その後、テツは、同じ学校に通う少女「ユキ」とひょんなことから知り合いになる。
テツは、不本意ながらもその少女と一緒に行動するはめになってしまった。
それは、その少女が秘めたある能力のせいだったのだ・・・。

王道のボーイ・ミーツ・ガール。
この後は謎が謎を呼ぶ展開が続き、「あっ」と言う間にエンディングを迎える。

この作品には、良いところがたくさんある。
もちろんこの唯一無二の世界観は言わずもがな。
話の展開もテンポよく進み飽きさせない。
キャラデザもとても好感がもてる。
特に花澤香菜さん演じるユキがいい。
不思議な怪物どうしの戦いは見もの。
そして、ryo(supercell)のビートの効いた音楽がそれを引き立てる。

この作品は、70分が「あっ」と言う間だった。
それだけ、面白い作品なのである。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 11

60.7 18 怪獣アニメランキング18位
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (273)
1394人が棚に入れました
「もうひとつの日本」を舞台にした、「神化」という架空の年代の物語である。

戦後20余年の高度成長を遂げる日本で、数々の「超人たち」が実在していたらという内容だ。

主人公・人吉爾朗は厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」通称「超人課」のメンバーであり、「超人」を発見・確保・保護し、安全に管理する任務を行い、秩序確保を行う。

声優・キャラクター
石川界人、上坂すみれ、豊崎愛生、中村繪里子、川島得愛、金尾哲夫、鈴村健一、大川透、三木眞一郎

是正 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

凄まじい名作、神作といっていい。でも評価されない理由もわかる。

昭和史と昭和のコンテンツを用いていろいろな形の正義を問いかける作品。
ヒーロー、改造人間、怪獣、ロボット、魔女っ娘とオタクにはうれしいスーパー欲張りセットをふんだんにふるまってくれる。ストーリーもメッセージ性もあれば娯楽性もある素晴らしい出来。

評価が分かれる時系列サンドイッチも自分はむしろ演出としてすごく好きで、結果を先に見せ、過程をじっくり堪能させ、場合によってはさらなるオチまで用意している所が良い。

総合して万人に見せたいようなほど好きになったが、万人に見せても理解できる人が同じくらい好きになる。そういう作品だと思う。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 5
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

昭和ヒーローを取り揃えて、架空の年号を使った高度なメタフィクションアニメ

昭和ヒーロー、魔法少女、オバケ、ロボット刑事、ウルトラマン等それぞれ昭和をモチーフとしたキャラクターを思わせる内容になっていて、該当作品のファンはニヤリとさせられるんじゃないんでしょうか。
ここから考察です。
{netabare}今のところ、各キャラのモチーフはこんな感じに思えます。

人吉爾郎:サイボーグ009、人造人間キカイダー、超人ロック
星野輝子:魔法使いサリー、セーラームーン
風郎太:オバケのQ太郎
鬼野笑美:女鬼太郎?
柴来人:ロボット刑事、エイトマン、004
グロスオーゲン:ウルトラマン

更に、神化という年号がそのまま昭和の出来事とリンクしているような作りになっていて、色々考えさせられます。
例えば1話だと、神化41年を昭和と置き換えると、ジローのモチーフである009の劇場アニメ化、輝子のモチーフであるサリーのアニメ化などが進行されています。
また、その5年後。ジローが超人課を既に抜けているようですが。その頃に仮面ライダー放送がありました。ご存知のように、主人公が組織を抜けて孤独に活動する話です。
メタフィクションは数多くあれど、こんな風に架空の年号を使ってリンクしている作品はかなり珍しいように思えます。{/netabare}

また、ただのごった煮作品ってわけでもなく、話もちゃんとしています。
様々なヒーローが存在する超人課の中で、正義というものの在り方をうまく考えさせられる内容になっていますね。
サブキャラ1キャラごとに焦点を当てて、切ないエピソードを丁寧にまとめ上げながらキャラ紹介をしています。
時系列シャッフルのせいで多少わかりづらいが、結構丁寧に作られていて好感の持てる内容だと思いました。

3話。仕組まれたロボットの愛。
{netabare}今回も色々深い。ジローがギター弾いてるのは名前も含めてキカイダーのパロかなと思いました。全身全霊をもって石ノ森をリスペクトしまくってますね、この主人公。
それにしてもシバ刑事数年で変わったな~外見も思想も。一体何があったし。{/netabare}

4~5話。出現する巨大怪獣とそれを守るヒーローの話。
{netabare}今回も詰め込み過ぎで追っていくのが困難だが、相変わらず見ごたえのある話。
マグマ大使をアトム風にした感じのアースちゃんとか、鉄人28号のモチーフっぽいキャラまで出てきて、OPに登場したヒーローはひと通り出現したって感じですかね。
それにしても超人課連中黒すぎでしょ~、ジローと輝子ちゃんと風郎太以外はほぼ全員真っ黒ですやん。
そりゃジローも出たくなりますわ。
今回、こっそりキスしようとしてた輝子ちゃんが可愛かったです。
妖怪の人はどうでもいいんで輝子ちゃんルートでお願いしますよ!{/netabare}

6話。人を笑わせるバンド超人達の話。
{netabare}もし超人が増えたら、とその先を懸念して超人を管理しようと暗躍する黒い人達と、反対するお笑いバンド達。
シャーロットを思い出す話だった。
シャロは話の方向性としちゃ悪くないんだけど、他人の能力を勝手に奪ってもいいのかという点に結論をつける前に行動していた事が多少腑に落ちなかったんだよな。
この話も思想があっちこっちで何が正しいとも言えないけど、人を笑わせる超人という立ち位置だけはぶれないんだろうなと思います。
あの芸が笑えるかどうかはまた別の問題だけど。
あと、BL団ってアレか。普通の人はBLに反応するだろうけど私はそうはいかんぞ! すべてはビッグL(ご自由に想像ください)のために!{/netabare}

7話。超人ロボットアースちゃんの話。
{netabare}アースちゃんは本当に助けを求める人の声を感じ取れる。
その能力ゆえか、アースちゃんの味方に付いた者が世論を味方につける事になるらしい。
国民的というか地球的アイドルみたいな、普通の超人と比べても数段ランクが上の印象。
でも、完全無欠の存在ってわけでもない。
嘘には敏感なのだが、人には時に嘘をつくのが必要な時もある。
善悪は見分けられても、その嘘は正確に嗅ぎ取れるわけではない。
その彼女が嘘の味を感じ取るエピソード、という感じだった。

1話のエピソードとしてはかなり良くできていると思います。
それにしてもここまで伏線らしきものをやたらと点でバラまいているみたいですが…。
ちゃんと繋がって線になるんでしょうかね。2クールだし先は長そうですが、どうなるか楽しみではありますね。{/netabare}

8話。BF…じゃなかった、BL団。
{netabare}ギガンダー7は多分デザイン的にコンバトラーVが元ネタなのかな。操縦してるのが5人だし。
天弓ナイト関連の謎は色々深そうだし、これはまた後の話に引っ張るんでしょうね。
それにしても、対決~でブツ切りにする終わり方が多すぎw{/netabare}

9話。まさかのサザエさん回。
{netabare}まさかこの家族をネタにしてくるとはねww
しかも星の始まりから終わりまで生き続ける不死身超人という設定ww
まあ確かに永久に老いがないあのアニメは〝サザエさん空間”とまで言われてますしね。
最後、煙の中で蘇った彼らの姿がサザエさんEDのシルエットを象徴してましたね。何と言うか、とんでもない回でございましたよw{/netabare}

10話。ジャガーさん回。
{netabare}ジャガーさんの元ネタはスーパージェッタ―って奴だろうか。
私は知らないけど、多分タイムパトロール系なんだろう。
未来人で、超人課を組織したのもIQを組織したのも飛行船を作ったのもエクウスを作ったのも全部ジャガーさん。
ジャガーさんマジで万能すぎるだろ…。僕程度とか言われても普通に大物にしか見えません。

今回のジャガーさん、ややこしいので未来から来た順番に番号順で割り振ると。
ジャガー1、IQを組織して暗殺に加担
ジャガー2、一週間だけタイムパトロールでやって来る。輝子に捕まる。時計を奪われる。
ジャガー3、超人課を組織。ジャガー1を暗殺。
という感じでしょうか。
タイムトラベル系の話には多世界解釈型と世界収束型がある。
前者はDB等、過去を改変しても未来に全く影響を及ぼさず、未来世界は全くの不変。改変した過去と切り離された未来に分岐する作品。
後者はシュタゲ等、過去改変を行えば未来は世界ごと新たな形に創造し直される作品。このパターンだと歴史の改変時に強制力が生まれる可能性もありますね。
この作品は多分、条件付きで後者のパターンなんだろうな。
親殺しのパラドックスが生まれるとその人物は消滅するけど、歴史の重要人物であればその型に必ずしも当てはまらないと言う事になっている。
今回輝子ちゃんが時計を博士に渡すまでは、ジャガーさんは重要人物じゃないので暗殺時に消える可能性があったって事ですね。
あれだけの短い時間でジャガーさんが消えないように行動した輝子ちゃんのひらめきは、マジで凄いの一言である。{/netabare}

11~12話。ジローちゃん、キレるの巻。
{netabare}怪剣(字はこれであってるのか?)クロードを中心とした騒動の話。
今回はジローが超人課を離反した真相がわかる回なだけあって実に見ごたえのある話だった。
輝子ちゃんの悪堕ちはデビルマンレディー?
クロードの正体は輝子ちゃん既知の人だと言ってましたが、通院していた医者の人か…。もうちょっと驚ける正体の人ならと思ってたんですが…まあそれは私が多少ミステリー贔屓な所があるからかもしれない。
親父との電話で真相がわかる演出はなかなかゾクゾクしましたよ。
自分の父親が憧れの超人を罠にはめて殺してたなんて、流石にキレるに決まってますわ。
でも輝子ちゃんはあの後でも超人課に残ってるんだよな…。何でそうなってるのかは次あたりの話でわかりそうですけど。{/netabare}

13話視聴しました。
{netabare}前半の集大成回って感じで、出てきた超人がほとんど集合してましたね。
暴走初号機みたいになってたジローを止めるという胸厚展開。
クロードの最後はちょっとあっけないかなとも思いましたが、この世界観だと復活する余地もありって感じですかね。
前の回でヘルメットを量産してた描写も意味ありげだし、期待したいところ。
結局ジローは超人課には戻らず、独力で超人を守りたい路線についてるって事なのか。
大鉄君が彼の事をクズって言ってたし、ある程度荒っぽい事もしてる可能性もあるけど。

ほとんどの疑問も氷解してるし、1期の最終回としては十分に面白い回だったと思います。
後わからない事といえば、ライト刑事がグレた理由とかですかね。
ここからは時系列を未来にしてジローと他の超人課連中の戦いに移るって感じですか。うん、楽しみです。

……それはそうと最後のは、わざわざ20年と広島と書いてるって以上はあれのメタファーって感じですか。強大な力の象徴。
ん~、かなり際どいところを狙ってきてますね……。{/netabare}

1期の総評としては、超人の種類も多く勢力は複雑で時系列までいじってるので見る側はかなり集中してないと追いつけないでしょうね。
しかしその反面、見ごたえのある話が多い作品だと思います。
特に昔、昭和ヒーローにはまっていた世代にはどストライクな作品なんじゃないかと。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 22

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

好きなんですが、アニメで戦後昭和の回顧録をやっちゃうのってアリすか?

 BD1巻のオーディオコメンタリーが水島監督と脚本の會川さん、評論家の氷川さんだったんですよね。コメンタリーに評論家入るのって珍しいんではないですかね?
出し惜しみすると"切られる"という認識は有ったようで、あの世界観と前後する年号という見せ方を1話目に盛り込んだみたいで。
んで、それが世間的にはかえって判り辛いと言う感想を知って"判ると思うんだけどな~"なんて話でしてw
結構、視聴者側の反応意識してるんですね。
本編とは別の意味で面白かったです。ガッチャマンクラウズ・インサイトもですけど、製作者のコメンタリーはなんか得した気分でいいですね。
個人的には声優さんのコメンタリーより好き。

おそらく有り上げは大苦戦な作品でしょうけど、2期が決まってて良かった。
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観終えました。
春の2クール目次第で判断したいですが、毎週楽しみにしてた作品ですが全体としてはいささか判り辛い作品だったかと。
宇宙人も含めた超人各々の正義の定義が様々であるとした作品ではありますが、ちと数が多すぎな上に各個の個別回を作っちゃったのが余計に複雑さに拍車をかけて熱心な視聴者しか残らなかった結果に繋がってる様な。

やってる事は大好きな路線なんですが、作品全体としては楽しい類の作品じゃないとは思うんですよね。お膳の上の物語を味わう類の作品では無いし、作り手の考える答えも示されない物語にしかなり得ないでしょうしねぇ。
下手な答えを提示したらボロクソに叩かれる題材だと思うし(汗)
続く2期も気持ちのいい胸の空く展開・麗しい美談が無い事を承知の上で楽しめる方って限られちゃうんじゃないかと思うと、とんでもなくニッチなアニメじゃないかと思うし、ガッチャマンクラウズよりもチャレンジングすよね。
ガッチャマンクラウズ・インサイトは敵が"空気"ですし物語が一つの答えでは無い事を示す為にスマホ投票の結果をほぼイーブン若干サドラを地球に残すが上回ると言う結果として、よく言えばバランスをとり悪く言えば作り手側の思う答えをぼかしてましたし。
BDのコメンタリーでも最後のスマホ投票の結果はスタッフ内で調整したと言ってましたしね。
コレの場合、神化という架空の年号とは言え60年代の日本に紐づいちゃってますし・・・

ラストの締め方次第とは思いますが、こんな作品作ってくれた意気込みは称賛したいなと個人的には思ってます。

1月末に円盤発売ですが、売上やばそうな気がするw

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7話視聴
良かったです。こういう話好き。この作品の方向性が判り易く示されてたと思います。
今期の真面目な路線の作品としては、私もコレかなと。
ただ、すでにチラつく政治色に嫌悪感を感じる方も居るんでしょうね。
この作品の核心は"各々の立ち位置と正義"という柱でしょうから今後の話のもっていき方次第かなとは思います。
バランスを上手く取らないと難しいのは制作側も判ってるでしょうに、チャレンジャーよねw

醒めた目線で見るとこの路線と言うだけで人気作とはなり得ないとは思いますけどね。私はOP・ED、絵も含め好きです。今のところ。

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4話まで視聴
なんかED見てるとウィークエンダー思い出すのはオッサンだけですかねw
OP・ED共にいい感じですし、話の本筋も面白そうで今のところ気に入ってます。
 ただ、原作付きでない以上止むを得ないとは思うんですがキャラ・メカのデザインは昭和40年代的ではないと思う。まぁ本作は違う年号ではあるので別の世界ではあるんでしょうが、ノスタルジーを誘うのが戦略の一つならばもっと当時の作品へのオマージュを強めたほうが良かったような。
もっと色もラインもシンプルっしょ。どちらかというと50年代的だと思う。
けしてデザイン単独で見て嫌いなわけではないんですが。キッコちゃんかわいいしw

そういう点で行けば今川版鉄人28号は横山光輝且つ原作付きだったとは言え、時代を絵と雰囲気で上手く描けていたなと思ったり。
・・・ありゃ暗すぎてウケが悪いわけですがw

この手の路線として直近で血界戦線があった訳ですが、これはアレほどオサレに特化してないだけ評価できると思う。
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賛否ハッキリ分かれてる作品なので迷ってましたが、1話観ました。
私はアリな方でw
確かに昭和世代ホイホイな作品かと。

 男女関係なく近所の子が集まって遊んでた小さな頃の"何々ごっこ"を上手くアニメで見せてくれてる気がします。
自分が好きなモノを各々が勝手に演じて楽しんでた寄せ集め感が素敵と言うか。私も子供の頃、近所の子らとそういう遊びしてましたもんねぇ。
女の子の魔法モノに男の子のヒーロー物が混ざる的なカオスな世界観(汗)
女の子達がどの魔女っ娘だったかは覚えてませんけど、一つ上の近所の兄ちゃんは仮面ライダーかワイルド7の飛葉、私はジャイアントロボかゲッター2もしくはバビル2世のポセイドンでしたねw

今の子はいい意味で理屈っぽそうだから幼くてもそんな遊びしなさそうですが、自分らが子供の頃はそんな遊びばっかりだったなぁ と懐かしさ感じると言うか。個人的にはイイと思います。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 23

67.3 19 怪獣アニメランキング19位
劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕(アニメ映画)

1999年7月17日
★★★★☆ 3.6 (194)
1295人が棚に入れました
サトシ達一行は女船長のみっちゃんの船に乗せてもらい、オレンジ諸島を巡っていた。しかし嵐に見舞われ、オレンジ諸島の海の果て「アーシア島」にたどり着く。島は年に1度の祭りの日であり、サトシ達は島民から歓迎を受ける。時を同じくして、世界中の珍しい物を集めているコレクターのジラルダンが自らの飛行宮を使い、炎の神であるファイヤーを捕らえる。それを察知した雷の神サンダーと氷の神フリーザーが現れるが、ジラルダンの真の目的は海の神「ルギア」を捕獲し、自分のコレクションに加えることであった。

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

謎のポケモンX

今さらポケモンのしかも2作目!?と思う方もいるでしょうけど、最近ポケモンの映画にはまりました♪
タイトルに書いてある謎のポケモンXとは表紙のルギアの文字の後ろにある×印から思い出しました。 まだルギア爆誕が上映される以前、ルギアの名称は伏せてあったために後ろが×印=謎のポケモンXとされていたのです。

もともとテレビというものを見なかった私が、生まれて始めてみたアニメは、戦隊モノやヒーローモノ(アンパンマン)、ディズニー系ではなくポケモンでした。
この映画も小さい頃の私の思い出の一部です♪


さてさて、この映画は公開日が1999年であるにも拘らず、物凄いハイクオリティな作画です。 特にジラルダンが乗っていた飛行宮です。よくあの当時であそこまで壮大な作画であるなぁと。 あの飛行宮は当時の子供たちの心をつかんだでありましょう。まぁあの円柱形飛行物体が飛んでいるのは異常ですけど・・・。

この作品は、前作のように小難しいことはほとんどなく、迫力のあるアクションシーンが多い、どちらかといえば子供受けする映画であったでしょう。
この頃のポケモンの映画には、社会的命題が含まれていたそうです。ちなみに本作ではどういった社会的命題が提示されていたのかと言うと、「他者の共生」「大人たちの行き過ぎた個人主義の功罪」だそうです。
そう言われて思い返してみると確かにそれらのことが言えます。ただ単に、カッコい良さや、ちょっとした乙女心を表したモノではなかったのです。

ルギアが目覚めた原因はジラルダンによってサンダー・ファイアー・フリーザーが捕縛され、争わせ、世界のバランスが崩れたことがきっかけ。ジラルダンの目的はあの3匹ではなく、ルギアを捕獲することであり、世界の崩壊なんてどーでもよかったのでしょう。流石は生粋のコレクターです。
あの3匹が暴走することによって世界のバランスが崩れるとは、随分と壮大な設定です。ポケモンの世界ではサンダー・ファイアー・フリーザーをそれぞれ雷の神・火の神・氷の神と称するくらいですから、本当にポケモンなのですね。 ちなみにルギアは海の神。海の神が一番強いそうです。ギリシア神話のポセイドン様様です♪
ポケモンの動向で世界に影響を与えるとは、伝説のポケモンは天災と考えても間違いじゃないかもしれません。今回ではジラルダンがあのポケモンたちに余計なことをしたために天災発生。これは現代で人間が自然を破壊・化学物質の自然界への放出による天災と同じことが言えます。 『触らぬ神に祟りなし』ということです。

この映画において、サトシは大きく成長します。そして無謀度も大幅上昇しますw カスミはデレます。ツンデレ度が増してます。 ケンジはいつも通り。 ロケット団は今回良い人たちです。どこだかで聞いた、『いつもはいじめっこ(悪役)でも、映画で良い事をするといっそう良く見える、ジャイアンの法則』がここでも言えます。

あと、ヤドキングの声は浜田雅功さんがピッタリでした。
この間、5作目である『水の都の護神 ラティアスとラティオス』を見ていて、最後の方において、とある雑誌の写真にジラルダンが載っているのを見て少しビックリ。 まさか再び出てくるとは・・・。 ただのポッと出の敵役ではなかったのです。


まさかこの年になってポケモンを再び見だすとは・・・。まぁ全年齢対象だそうですから。

ポケモンのレビューであるのに、随分と長々とした文章になってしまいました。ここまで見てくださってありがとうございます。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 12
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

暗闇はまた眼をとじる

ポケモン映画第二弾です。

ジラルダンという男がルギア欲しさにムチャクチャをします。
まず別々の島に住むファイヤー、サンダー、フリーザーを叩き出し、ルギアを誘い出して捕獲をしようとします。
しかしあまりの彼の勝手なせいで今まで均衡を保ち、地球の循環に重要な深層海流を生み出していた3匹のバランスが崩れ、
世界の気候がまでもが狂い、破滅が音を立てて近づいてきました。
さあ、サトシ。あとは君しかいないよ。君が世界を救うんだ。

迫力のあるシーンもたくさんあり、なかなか面白い映画だと思います。
伝説の四体のバトルシーンもただ口から氷や炎を吐くだけでなく、びゅんびゅんと動く見事な空中戦を見せてくれます。
今回はロケット団は味方になって協力してくれます。なんともかっこわるいのにかっこいい!
世界の危機を感じたポケモンたちが大移動をするシーンがあるのですが
事の重大さを示すにも役割としていい働きをしまいしたし、単にそれだけを観てもけっこうすごい。

カスミの恋敵的なのも出てきます。
フルーラという名の流行にふらーっと流されやすそうなかるーい女の子。けど芯は強い。やることも大胆。
初対面でサトシにいきなりキス。この行動で一緒にいたカスミをけしかけます。
フルーラはサトシ達が初めに到着する村の巫女で、彼女の舞は美しく、奏でる笛の音もすごく良い。
風を操って船で陸をガーッと進んでいくシーンなんかはとてもかっこいいです。このシーン好きです。
フルーラは好きです。ビジュアルも声も性格もいいし、なによりかわいいですw
カスミはサトシのことをどう思っているのか。いまだに興味津々ですw

珍しくwikiの記述を見てみたらそこには
「他者との共生」と「大人たちの行き過ぎた個人主義の功罪」と書かれていました。
難しいです。
「共生」は確かに頷けはします。
例えば人がポケモンを、またはポケモン同士も(例としてはサンダー、ファイヤー、フリーザー)互いに過度な干渉はお互いを滅ぼしてしまうことを示唆しているかもしれないです。
でもそんなに言うほど語っていなかったと僕は思います。

後者はまああってるんじゃないかな。
個人主義の功罪。
「功」はジラルダンの乗っていた飛空宮のようなものまで作れるようになった
第二次産業と科学技術の発展による、現在僕たちが生きている文明そのものです。
パソコンも電車も車も、今となっては生活に必要なものは皮肉にもこのシステムのおかげなのです。
「罪」に関してはジラルダンがこの映画で体現しています。
世界に混沌をもたらした人間の代表である、ジラルダンの強欲。あの飛行宮の大きさはそれを表わしています。
でも僕は最後のジラルダンのシーンはとても好きですよ。
墜落した飛空宮をバックに遠くを望む。どんな気持ちだったんだろう。根っからの悪ではなかった気がします。

まあそんな難しいことを考えるよりは、この映画の迫力と彼らの闘志に飲まれた方が面白いです。

{netabare}


ラストのシーンでサトシのママがサトシに言ったことは不思議でした。
「あなたがいるから世界があるの。あなたがいなくなったら世界はもうないの。」
「あなたはこの世界で何がしたかったの?無茶せずにそれを目指しなさい。」
ママさんはこのことからサトシをすごく遠ざけたかったようにも思えます。
さらにルギアは去り際に「私が幻である方が幸せだろう」と言いました。
ミュウツーは記憶を消しました。
セレビィでは思い出はオーキド博士のスケッチブックの中へ閉ざされました。
ラティ兄妹の舞台となったアルトマーレはイタリア語で直訳すると「遠い海」「遥か彼方の海」、意訳すると「永遠なる海」。(wikiより)
ジラーチは千年に一度、デオキシスは人の手の届かぬ宇宙の果てへ、マナフィは海へ沈んでいきました。
様々な方法で本編に影響を残さないようにしていて今回のこれらの発言もそのひとつであると取れなくはありません。
しかし、少し暗示的というか、いまいちはっきりとしないところです。
ママさんがわざわざ”世界”という言葉を用いてまで言いたいことはなんだったんだろう。
世界解釈の違いだろうか。主観、観測している自分の「世界」が世界ではなく、サトシあっての「世界」であり世界である。
サトシの「世界」はサトシだけのものではなく、もちろん彼にとってはそれが全てであるが、同時にそれはママの「世界」の一部でもある。
「他者との共生」を広げることで、それは個々の独立した「世界」であると同時に共有しているという事実があると言える。
例え直接危害を及ぼさずとも(消失、喪失など)多大なる影響を与えることが可能なのだ。
またはこういうこともかもしれない。
世界=the earthよりもサトシの生きる世界が大事だったということ。
つまり、世界の危機なんかよりもあんたが生きてる方がなによりであるという愛の表現だったのではないか。
なにぶん僕の浅い解釈なので疑問は残ります。ですが、ちょっと意味深な気がしたので書いてみました。
ルギアが残した言葉も聞いたときはびっくりした。だってよく分からないから。
でもおそらくで申し上げるならば、存在が事実であることが知られれば、伝説も事実であり、ルギアが怒りを示したことになります。
それはやっぱり恐い。さらに人間のせいと知られればあれだけの大移動で自らの意志を表わしたポケモン達です。何をしてもおかしくはありません。
それとも単純に伝説は伝説として神格化され続けていた方が良いというだけかもしれません。
うーん、よくわからない。なんでママさんもルギアもあんな曖昧な言葉を使っていたんだろ。
考えすぎですかね。すみません。

余談

ヤドキングの声を担当した浜田さん。ガキのトークで松本さんが触れてるいるのを観たのですが浜田さんは特になんも言わずでした。
そんでHey Hey?のトークで主題歌を歌った安室さんを交えてのトークも観たけれど
まあ特には内容に触れずでした。どちらも腹抱えて笑いましたけど。

僕らが子どものころに好きで観たものに
声でも歌でも出演した人たちが好印象を持っていないというのは僕としてはちょっと傷つきますw
まあ浜田さんの出演理由は金と子ども人気かなw なんてねw
この映画の主題歌は当時から好きでずーっと聴いていたのですが時が経ち、安室さんと知ったときにはちょっとへこみました。
あまり好印象を持っていないもので。まあその歌だけはいいから今でも聴いています。歌に罪はありませんから。

まあそんなところで、読んで頂きありがとうございます。

{/netabare}

投稿 : 2025/04/26
♥ : 8

TDD さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ルギアかっけー

脚本家の首藤剛志さんのコラムをネットで観たので、小学生の時以来の再視聴。

やっぱりルギアはかっこ良いなぁ。ポケモンの中で一番カッコいいんじゃないかと。
改めて観るとやっぱりルギアのタイプにみずが入ってないのは無理がありますよね。(もう1つをひこうにするとでんきに弱くなり過ぎるんでそれを考慮してエスパーかで悩みますけど)

OPは今聴くと刺さりますね(笑)

自然との共生というよりも、大災害に対する先人の記憶とかを引き継いでいく事の大切さみたいなのも、本作の大事なテーマなのかなと思いました。


首藤剛志さんのコラムも面白いので本作と併せて是非読んでください。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 0

58.8 20 怪獣アニメランキング20位
絶対防衛レヴィアタン(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (268)
1208人が棚に入れました
水と緑の惑星アクアフォール。
突如降り注いだ隕石群は悪しきモノを放ち、それにより、大地に生きる全ての生き物に消滅の危機が広がっていった。「あたし、シロップ。早速だけど、あなた、<アクアフォール防衛隊>に入隊しない?只今、隊員大募集中なのっ。」お喋りでいつも腹ぺこな妖精<シロップ>が見込んだ隊員候補は3人の竜族の少女。笑顔を忘れた少女<レヴィアタン>、自由奔放なお嬢様<バハムート>、心優しい力持ち<ヨルムンガンド>。竜族の三人と小さな妖精が<アクアフォール防衛隊>として結束してゆくグローイングアップ・ストーリー☆

声優・キャラクター
早見沙織、喜多村英梨、竹達彩奈、花澤香菜、近藤隆、乃村健次、阿久津加菜、水野マリコ、金田朋子、笹本菜津枝、宮澤正、山本綾、長妻樹里

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

絶対この作品で毎週癒されたんだもん!

原作・・・気にせずにジャケットだけ見て視聴を始めましたが、元々はカードバトルタイプのRPGがアニメ化された作品なのだそうです。

そんなこの物語の舞台は、水と緑が織り成す惑星アクアフォール・・・このアクアフォールにある日宇宙から隕石が飛来し地上と激突します。その飛来した隕石から「ルーカサイト」という侵略者が出現するのです。この緊急事態に妖精のシロップ(CV:花澤香菜さん)がアクアフォールを守るため防衛隊の結成を決意し・・・物語が動いていきます。

主要人物は、防衛隊隊長のシロップ以下、下記の3名です。
・レヴィアタン(CV:早見沙織さん)
・バハムート(CV:喜多村英梨さん)
・ヨルムンガンド(CV:竹達彩奈)

どのキャラも強そうな怪獣がベースになっているのですが、実際はこれまで怪獣達に描いてきたイメージとは180度異なる、とても可愛らしいキャラばかり登場します。

彼女達は一生懸命頑張りますし、強くなろうと努力もします。でも、その一挙手一投足に可愛らしさが見え隠れしていると共に、戦いの緊迫感もそれなり・・・にはあるのですが、どこかホンワカしているような感じなのです^^

この作風だから・・・このキャラだったから、終始心を乱すこと無く視聴できたのだと思います。でも、緩い部分とキチンと締める部分とのメリハリも効いていたように思います。
タイトルにも記載しましたが、振り返ってみると私は間違いなくこの作品で毎週癒されていました♪

1クール13話で構成された作品でしたが、良く纏まっていたと思います。ラストもこれで終わってもよし・・・次期に繋げてもよし・・・というスッキリとした形で終わっていたと思います。
でも、少しだけ欲を言うと、世界柱の守りし神やお兄さんの事にもう少し触れる事ができるとなおスッキリできる作品だと思いました。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 24

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

『絶対防衛レヴィアタン ミニ 焚き火劇場』視聴済。

放送期間:2013年4月~2013年7月
視聴期間:2013年4月~2013年9月
視聴話数:1~13

第6話の翌週は特番『絶対防衛レヴィアタンスペシャル 絶対みせちゃいたいもん!』が放送された。
『絶対防衛レヴィアタン ミニ 焚き火劇場』
2013年7月から9月にかけて、テレビ東京での再放送の予告後に放送されたミニコーナー。ディフォルメのキャラがその回の反省会を行う。

オープニングテーマ「始まりのResolution」
エンディングテーマ「Truly」

投稿 : 2025/04/26
♥ : 3

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オープニングや本編が始まる前の可愛い声の解説が最高でした。こういう解説は「作品が始まる!!」って気合を入れてくれます。

ストーリー

この作品の舞台となる「要と成りし柱あり、七拾と弐、星の礎を支う。要を守りし神、七拾と弐あり、その姿、幻の様なり。」と言う神が存在し、七種族の生命体が暮らす、水と緑の惑星アクアフォールにある日謎の隕石が降って着ました。そこからルーカサイトと言う謎の生物が世界を侵略しようと湧き出て来ました。この物語は主人公のレヴィアタン、 バハムート、 ヨルムンガンドが世界を救うたびを描いた作品です。

私の感想。

キャラクターそれぞれがとても可愛く、かなりたのしめました。本当にこの作品のキャラクターたちは愛でる可愛さです。けれど、女性キャラクター以外のキャラクターは少々無理がある感じで私的にはあまり好きにはなれませんでした。

この作品の原作はGREEで配信されているソーシャルゲームっと聞いてどんな話かと思いましたが、かなり楽しめました。ストーリーがきちんとしていましたし、キャラクターとの関係が最高でした。

しかし・・

これは少々言ってはいけない気がしますが・・

この作品のキャラクターの名前が何故・・

ギリシャ神話の神やUMAや神の名前なんだ・・・

まあ、かっこいいのは分かりますが・・

もうちょっとオリジナルの名前を考えましょうよ・・・

せめて、中田とか田中とか中村とか中井とかそういう個性あふれた名前にしろよ・・

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品のキャラクターは先ほど言いましたが、かなり愛でられるキャラクターデザインです。ですので、是非皆さんもこの作品のキャラクターを愛でて愛でて愛でまくりましょう。(ちなみに 「愛でる」は「めでる」と読みます。)

オープニング

「始まりのResolution」
あまり他の人には高く評価されていませんが、私的にはかなり高く評価しています。かなりリズム感もありますし、そして、かなり脳内侵食度が高いです。私はかなりこの曲を気に入っています。キャラクター紹介もきちんとされていますし、世界観の紹介も最高です。このオープニングで一番最高なのははじめの所です。私はかなり気に入っています。

エンディング

「Truly」
可愛い曲です。キャラクターがなんだかかっこよくなっています。私はこのエンディングがもっと評価されてほしいです。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 9

66.4 21 怪獣アニメランキング21位
クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦(アニメ映画)

1999年4月17日
★★★★☆ 3.6 (112)
619人が棚に入れました
職員旅行で同じ埼玉県内の奥秩父の温泉に出かけたふたば幼稚園の先生たちが、巨大な怪獣を目撃。取り調べを受け、足止めを喰らったことから、翌日、幼稚園は休みになった。この知らせに喜んだしんのすけは、早速留守番をサボって散歩に出かけるが、途中、地面に突っ伏して倒れている・丹波・と名乗るおじさんを発見。風呂に入りたいと言う彼を家に招待すると、一緒に楽しい一時を過ごすのだった。ところがその翌日、野原一家は・日本人の心・である全国の温泉を秘かに管理、維持している政府機関「温泉Gメン」の基地に連れさらわれてしまう。

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

温泉は日本の心 温泉札から始まった全て 唯一の同時上映はこれだけ ガルパンの原型はここなのか?

温泉を破壊しようと企むYUZAMEの最終的な動機が爆笑www

それと民間自衛隊のInvasion of Astro-Monster
は死亡フラグですから!!wwwww
まあ敵組織のYUZAMEもゴジラのテーマで返り討ちにしたからwww

玄田さん「馬鹿逃げるな!!アレはゴジラじゃない!!
あーーー!!12億円の戦車がーーー!!弁償しろーーーーーー!!」
でwwwwwww
アクションビームかバッドエナジー砲かド――――ン!!
を撃ってくださいよ~!!

また同時に上映した短編も面白い
(ヒーローヒロイン大勢出て怪獣をボコらないで貰いたい
プリキュアオールスターズじゃないから)

投稿 : 2025/04/26
♥ : 2

55.8 22 怪獣アニメランキング22位
UG☆アルティメットガール(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (35)
213人が棚に入れました
21世紀初頭の東京ではなぜか月曜日ごとに、マニアックでどこかいやらしげな姿の怪獣が頻繁に出現していたが、その度ごとに謎のヒーロー・UFOマンが怪獣を倒してくれていた。怪獣とUFOマンとの闘いは人々の生活に馴染んでおり、人々は闘いを楽しんでいるようだった。

そんなある日、白絹たち3人が井ノ頭公園に来ていたところに怪獣が出現。UFOマンが現れるが、3人が怪獣に近づいていたためにあやまって3人を踏み潰してしまう。責任を感じたUFOマンは3人に自分の魂と身体の一部を分け与え、以後3人はUFOマンに代わって怪獣たちと闘うことになる。

ちなみに、UFOマンと白絹たち3人との出会いの部分のストーリーは『ウルトラマン』第1話のパロディとなっている。

声優・キャラクター
福圓美里、生天目仁美、古谷徹、徳永愛、松山鷹志、秦勇気、木村亜希子

66.2 23 怪獣アニメランキング23位
ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる(アニメ映画)

1995年7月15日
★★★★☆ 3.6 (104)
604人が棚に入れました
魔人ブウの脅威が去り、グレートサイヤマンの活躍などもあって地球はしばし平和な日々が続いていた。ある日、悟飯とビーデルはいつものようにグレートサイヤマンとしての任務をこなしている最中にホイという老人からオルゴールに封じられた勇者を復活させてほしいと頼まれる。オルゴールを鳴らすことができれば勇者は復活するというが、悟空でさえオルゴールの取っ手を回すことはできず、ならばドラゴンボールに頼んでみようということで神龍を呼び出す。神龍によって封印を解かれたオルゴールは美しい音色と共に壊れ、そこからオカリナを吹きながら一人の青年が現れた。彼こそホイの言っていた伝説の勇者・タピオンであった。タピオンのその雰囲気にトランクスは興味津々でついてまわるが、そこでホイの不審な動きも目撃する。その後打ち解けたトランクスとタピオンはカプセルコーポレーションで一緒に兄弟のように住み始めるが、実はタピオンには恐ろしい秘密が隠されていた。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今作はオープニングがなく、クレジットは作中に表記されていた。

魔導師・ホイの持つオルゴールの中に勇者タピオンが封じ込められていると聞き、悟空たちは神龍を呼び出しタピオンを復活させる。トランクスや悟天は勇者に会えて大喜び。しかし、タピオンは怒りをあらわにする。なぜならタピオンの体の中には幻魔人・ヒルデガーンの上半身が封印されていたからだ。同じ頃、下半身が実態で上半身は幽霊という奇妙のモンスターが出現。そして上半身と下半身が合体しヒルデガーンが復活する!悟空たちは立ち向うが、防御時は幽霊になるので攻撃が決まらない。そこでタピオンがとった行動とは?!

1995年7月15日に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第16弾。

大全集には「物語中では、悟空やベジータが肉体を持っており、地球に平和が戻っている。このことから、ブウとの闘いが終了したのちの物語であることは、ほぼ間違いないだろう」と書かれていた。今作はオープニングがなく、クレジットは作中に表記されていた。

エンディングテーマ - 「俺がやらなきゃ誰がやる」
挿入歌 - 「勇者の笛 ~タピオンのテーマ~」
本編ではメロディーのみ。

投稿 : 2025/04/26
♥ : 8

66.8 24 怪獣アニメランキング24位
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (132)
462人が棚に入れました
突如アナウンスされた新たなチーム対抗デスマッチ大会に、レン、エム、フカ次郎、ピトフーイの最強チーム《LPFM》が参戦する。 優勝候補筆頭と目される彼らを待ち受けるのは、“時間経過とともに海へ沈むフィールド“ “MAP中央に潜む【UNKNOWN】エリア“ “無名チームの結託” という過酷な状況だった。 さらに、全プレイヤーに驚愕の特別ルールが告げられる――

声優・キャラクター
レン:楠木ともり
ピトフーイ:日笠陽子
エム:興津和幸
フカ次郎:赤﨑千夏

猫好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画良し、ぴとさんの狂い具合良し

この作品、ソードアートオンラインのスピンオフ。SAOシリーズを何となく全部見てるのでその関連で見始めた。

私はガンマニアでもミリオタでも無い。そのためその系列の物を好んで見るわけでは無い。特に武器自体にうんちくが多い作品は苦手なんだけど、GGOはその点はライトでいい。

それで、セカンドシーズンのキモはぴとさんのヤバ女子具合。いい感じで狂ってる。ぴとさんにつられてれんちゃんもいい感じで壊れていく。声優さんの仕事にはあまりピンとこない方なんだけど、この演技はいいと思った。

作画もA-1Picturesだし丁寧に作ってあるんだけど、日本と海外ともに評価は今一つっぽい。確かにお話は前回の続きで目新しいところはどこにもなく女の子が銃を持って走り回ってるだけなんだけど、個人的にはぴとさんの狂い具合だけで許せた。

ただ、万人向けでは無いのは確か。でも私は気に入ったので押します~

投稿 : 2025/04/26
♥ : 2

65.8 25 怪獣アニメランキング25位
戦隊大失格(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (84)
241人が棚に入れました
13年前、突如始まった怪人と大戦隊との存亡をかけた戦い。だがこの戦い、実は茶番劇?! とうの昔にアジトは陥落、怪人幹部も全滅、残った下っ端戦闘員ダスターズは、大戦隊と結ばされた秘密の協定<毎週末、地上侵攻し敗れ散る>を繰りかえす日々。 この敗け続けの人生に、やさぐれた戦闘員Dは遂に立ち上がる!

声優・キャラクター
戦闘員D:小林裕介
桜間日々輝:梶田大嗣
錫切夢子:矢野優美華
レッドキーパー:中村悠一
ブルーキーパー:井上剛
イエローキーパー:小野賢章
グリーンキーパー:鳥海浩輔
ピンクキーパー:M・A・O
朱鷺田隼:吉野裕行
藍染小町:長江里加
翡翠かのん:和氣あず未
撫子益荒男:立木文彦
獅音海:小野友樹
浦部永玄:山下誠一郎
雪野アンジェリカ:鬼頭明里
石川宗次郎:濱野大輝
明林恋蓮:黒沢ともよ
薄久保天使:三上枝織
来栖大和:逢坂良太
七宝司:清水優譲
小熊蘭丸:野津山幸宏
戦闘員XX:羊宮妃那

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

『なんだっ奇襲か⁉︎少し刺さったぞ』

悪役戦闘員Dが戦隊ヒーローを倒すために頑張るヒーローバトルアクション

五等分の花嫁の作者さんの作品らしい!
全然想像つかないくらい雰囲気違くて、幅広作者さんだなと感じました

私的にゎこちらの作品のが好きだったかな♪

私たちの知ってる戦隊ヒーローの悪役ってヒーヒーって騒いでる日曜朝のアレw

戦闘員にもいろいろあるんやなあwって思いながら見たw

もちろん戦隊ヒーローも。。レッド血の気多すぎて焦るし、誰がヒーローなのか怪しいw

結構何かしら死ぬ。コメディっぽく描いてるけどシリアスよな

惜しいのがこれゎ2クール一気に放送すべきだった点かなあ。
戦闘員Dと桜間くん意外のキャラが薄いし、
ちょっとずつカジって何も解決しとらんのがもったいない

edぽい内容のopと、頭から離れない映像と歌のedどちらも私的に好評価◎

シーズン2も絶対見る作品

投稿 : 2025/04/26
♥ : 1
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