2025年度の怪物おすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2025年度の怪物成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月19日の時点で一番の2025年度の怪物おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.4 1 2025年度の怪物アニメランキング1位
全修。(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (71)
237人が棚に入れました
広瀬ナツ子は、高校卒業後アニメーターとなり、才能を開花させあっという間に監督デビューを果たす。初監督作品は社会現象になる大ヒット。 新進気鋭の天才監督と世間でも評価され、次回作は初恋をテーマにした劇場ラブコメ作品に決定! しかし、人を好きになったことがないナツ子は初恋がよくわからず、コンテが描けなくなり映画制作が行き詰る。
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

MAPPAが贈る高級な"なろう"

 
 第6話視聴しました。
 {netabare} 今回は作品の長所を活かした、作画でもっていった回でした。
 やはり、作画の良さは正義だなと実感させられました。

 ただ、作画の良さに隠れて気になるところはいくつかあります。

 例えば、メメルンがナツ子を諭すパート。

 メメルンはナツ子の戦い方を見ていると時々不安になるそうで、「がむしゃらで、命知らずで、何かを守ろうと必死で…」と語ります。

 …ん?そ、そうか? 前話の冒頭三連戦とかでも普通に調子づいてるだけじゃなかったか?

 それと「今度のヴォイドは共に力を合わせて戦わないと勝てませんよ」くらいのことで、ナツ子が現実世界の頃から引きずっている "出来る人間だから故のスタンドプレーの精神" はほぐされてしまうのか…。

 この価値観はナツ子という人間の根っこの部分であり、それ故その変化の様子には期待が出来ると思っていたので、結構コロッといったのは意外でした。

 いや、でも…自分の好きなキャラからこんな風に言われたなら、そりゃこうなるか。

 このパート、最後も微笑ましくて大変結構なんですが、メメルンがナツ子を諭す際に 前々回を踏まえた上での自戒するセリフなどがなかったので、たいぶ "お前が言うな" な仕上がりになっているのは気になります。

 「ナツコさんがいなければ、この街もわたくしたちもとっくに終わっていた」←いや、自分が終わらそうとしてたやん。

 「戦い方を見ていると不安になる」←最近で一番不安を与えたんは自分の方やん。

 みたいなノイズが入ってしまいます。

 最初に、わたくしが言えた義理じゃありませんが…とか、あなたがあの時わたくしに… みたいな部分があればスッと入ってくるんですけどね。



 続いて、戦闘シーン。

 作戦を立てて挑みましたが、開始10秒で瓦解してしまったのは笑いました。
 みんなで力を合わせて誰も失わないように と意気込んでいたのにも関わらず、力を合わせる間もなかったですね笑

 これ…ヴォイドがQJとメメルンをたまたま丸呑みにして、何故か飲み込まず味を楽しんでいてくれたから良かったものの、普通に死んでるところでしたよね。
 この世界ってそういうラッキーはある世界なんですね。

 
 ナツ子は今回サポートに徹し階段を出しましたけど、なんでわざわざ階段?

 上まで一気にいける昇降機なり、飛行できる乗り物とかで良かったんちゃうの?

 落ちる2人を見てとっさに、だと理解してもその後別に階段の続きを描いたり、階段が壊されたときわざわざ階段として直す必要があんのか?

 死角に入った2人を追う際に、たまたま駆けつけてくれた飛べないジャスティスさんに乗せてもらいましたけど……これってナツ子は元気なときのジャスティスさん描いて出現させる、とかは無理なんですかね?

 一度、階段を描いたら階段しか駄目なのか?

 能力を使うと寝てしまうっていうデメリットがあるのは示されていますが、能力使用時の制限についてはわからないので、なんでも出来そうなのに何故か変な遠回りをしているように思ってしまいます。
 パロをしているときはその遠回りな行為自体が、「パロ」というネタになっていたから気にならなかったんですけどね。

 
 あと…すっごいそもそもな話、最初から塔の頂上で待ち構えていたら良かったんじゃないのか?

 相手の狙いは分かっているし、ご丁寧なことにソウルフューチャーを取り込む口が弱点らしいし…。

 バオバブ様の結界+メメルンの3秒は持つらしい制御魔法、ついでにナツ子もヴォイドの動きを止めること 弱点を晒すことに専念してたら、余裕をもって勝てたような気がするけど…。

 もし塔の根元で自分たちが突破されたら、を考えていなかったのなら尚更頂上で背水の陣を敷いていた方が良かったな笑
 実際、孵化したばかりのヴォイドの想像以上の速さに2人死んでるところですし笑
 そういえば、モブの兵士とか魔法使いとかいたはずですが彼らは全員辞めたんですかね?

 
 それか、あれかバオバブ様が ないよりマシだろう と思って張った気休め程度の小手先の防御魔法とやらがルーク達の想像以上に堅牢だったんでしょうか。
 完全体になったあのヴォイドの突撃を十数回耐えるって、持って3秒というメメルンの制御魔法よりよっぽどあてにしていいと思いますけどね。

 間違いなく今回のMVPはバオバブ様ですね、バオバブ様が 「まぁいいか… 」で結界張ってくれてなかったら終わっていましたもんね笑

 もし、バオバブ様が避難所から遠目に様子を見ていたら、心臓止まってんじゃないですかね。


 これからは作戦を立てるときはバオバブ様も呼んだ方がいいと思います。

 次回に期待です。



         {/netabare}

 第3話まで視聴しました。
 {netabare} MAPPAのオリジナルと言えばまだ前作の"アレ"が記憶に新しいですが本作品はどうなるでしょうか。

 今ところ"アレ"よりはマシな気はしていますが、それはファンタジーな世界観が故に誤魔化しが効いているだけなんじゃ… という気持ちが拭えません。


 現状、私が気になっている点はというと…

 ナツ子の行動原理がよくわからん です。 

 現実の社会人としてのナツ子、新進気鋭のアニメ監督としてのナツ子、「滅びゆく物語」のファンとしてのナツ子、どの目線 どの立ち位置で考え行動してるのかがいまいち判然としません。(生きて現実に帰りたいっていうのは行動っていうより反射だしなぁ)

 例えば、第1話の祝賀会中にこの世界が「滅びゆく物語」だと気づいたところで早速ヴォイドの襲来を告げ改変をしようとしている点。
 いや、まぁ…被害がでないよう警告するのは真っ当な行動だとは思うんですけど…自分の好きな作品を改変することへの葛藤とか躊躇みたいなのないんですね。

 ユニオを助けに飛び出した時もそういう気持ちはなかったですし、第2話で目覚めてからも改変してしまったことの後悔や後ろめたさは感じていないようでした。

 第2話でその辺りの心境を整理するのかと思っていたら、なんか腹ペコキャラを確立してしまいましたしね。


 鬱々しい展開で、見るとメンタルがやられる 絶望すると言われている「滅びゆく物語」のことをナツ子は"大好き"とまで言っていたのになんだか釈然としないな、と思っていたのですが…
 そうか…ナツ子は「滅びゆく物語」が好きなんじゃなくて「ルーク」が好きなだけなのか…。

 そういえば第1話で「何回見ても訳分かんない、でもそこがいい」って言ってましたね。
 別に鬱展開が好きなわけでも、作品に対して独自の解釈を持っているわけでもないようですしね。
 (鬱々しい展開なのと訳が分からない展開というのはちょっと違うような気もするけど)


 ファンとしてのナツ子はそれでいいとしても、でもじゃあやっぱりアニメ監督の広瀬ナツ子としては、それでいいのかって気持ちは残っちゃうな。

 他人様が生み出した作品であり、しかもその本質を理解していないまま改変を繰り返している現状に、こだわりの強い新進気鋭の監督様は何も感じていないのか。

 今後の展開でその辺りは掘り下げられるかもしれませんね、少なくとも今はアニメ監督というより美術部の女オタクって感じがしています。


 今一度、私が気になっている点を整理して考えてみると…
 制作側は広瀬ナツ子というキャラをどういう風に見せたいのかがわからん という方が正確かもしれません。


 これからの展開に期待です。


       {/netabare}

 第4話視聴しました。
 {netabare} 今話は、映画では明かされない登場人物の心理をその物語の世界に入ることで知り得る、という本作品のテーマが持つ面白味、醍醐味が出た回だと思います。

 これまでの3話と違い主要キャラに焦点が当たっているのも大きいですが、何よりナツ子が今回の問題解決のために使用した能力はちゃんと自身のアニメーターとしての経験が活かされるかたちになっていたのが良かったです。

 第1話と第2話の時のようなパロはあれはあれでいいとは思いますし、今回のもパロっちゃパロなんですが、
「初めて原画として参加した作品」とか「怒られてヘコんだけど、そんなに喜んでもらえるならやってよかった」などの情報がつくとやっぱり見え方は違ってきます。
 ただパロを用いた盛り上げのパート ではなく、ちゃんとナツ子の精神的成長につながる意味のあるパートになっていると思います。


 総じてこれまでの3話より好感触ですし、原作者の存在を匂わせる引きでこれからに期待が持てるようになってはいるんですが、その一方でやはり気になるのはナツ子の「滅びゆく物語」に対しての気持ちです。

 主要人物が死ぬ大事な部分が謎展開となっていて、ナツ子自身も"マジで謎"と思っているような作品を何故好きだと思えるのか?
 ナツ子がこの作品と出会ったのって子供の頃のようですし、なんだったらトラウマになっててもおかしくないのに…。
 ナツ子のこの作品に対する好意の出どころがわからん。
 そんな状態で、メメルン好きだったのに とか言ったり、 メメルンにナインソルジャーへの好意を確かめてたりするのはなんだかモヤっとしてしまいます。

 後々出てくることなんでしょうけど、もっと序盤からその辺りへのフォローが欲しい。

 
 あと、細かいところで言うと ナツ子がルークはメメルンを殺すかもと思ったシーン。
 ルークがメメルンは裏切り者だとわかってから斬ったのならまだしも、映画のなかではルークはヴォイドだと思って斬っただけなので、何故ナツ子はそう思ったのかが謎です。
 映画じゃ斬った後のルークの反応は描かれていてないんか?


 ナツ子の「滅びゆく物語」についての気持ちは、引っ張るならその分だけ余計にドラスティックかつ説得力のある説明や心理展開を期待してしまいますがどうなるでしょうか。

 次回に期待です。

        {/netabare}

 第5話視聴しました。
 {netabare} 今回は、ヴォイド退治が好調なことをうけて調子をこき始めたナツ子が、現実世界と同じ「自分がやったほうが早い」ルートに入ってしまう という回でした。
 絶対絶命のピンチで引きを作ったので、次回以降のナツ子の心境の変化、価値観の変化の到来が楽しみです。

 今回の件に関して、スラム街の子供たちやジャスティスさんがどう関係してくるのかも気になります。


 スラム街といえば、特に治安の悪いスラム街である絶望地区を「ここで暮らし始めたら絶望しかない」とだけのなんともフワッとした説明でまとめてしまったのは拍子抜けでした。

 仮にも、見たら絶望する メンタルを病む と言われている作品のさらに闇の部分ですよね?

 「滅びゆく物語」が絶望と評されているのは、その世界観も込みでの話だと思っていたのですが、ただ単にナインソルジャーの面々が死んでいくからってだけなんでしょうか?

 それか、このスラム街やそこに住む子供たちっていう要素は特に大事じゃなくて、ナツ子がジャスティスさんと出会うためだけのものなのかもしれませんね。


 ジャスティスさんについて

 ジャスティスさんとの会話シーン、ここは前回同様キャラの真意を聞ける醍醐味な部分だと思います。

 ですが、映画内で描写もなく突然な謎展開を見せたというメメルンと違って、ジャスティスさんに関しては割としっかり描写されてるみたいなんだから、別に汲み取れるところなんじゃないのか?
 ナツ子は子供の頃から度々映画を見て、設定資料集も読み込んでいるのに、こんなにもキャラの心境がわかってないって、これはナツ子がアレなのか 「滅びゆく物語」がよっぽどなのか どっちなんでしょうね。

 それとも、ジャスティスさんは声が 朴 璐美 さんだしどことなく中性的に描いているのはそういうことなのか?
 だから人を好きになったことがないナツ子にはわからないとかそういう系か?

 
 鳥監督が出てきて「修正しても無駄だよ」と意味深なことを言ってきましたが、当のナツ子は別にこの世界を修正してやろう とも思っていませんし、改変していることについても特に何かを感じているわけでもない という食い違いは今後活きてくるでしょうか。



 第5話まで視聴して未だ目を引くのは作画面の「あ、これ〇〇のパロだ」の方ばかりで、ストーリーそのものに乗れないのはやはりナツ子の主人公造形にあると思います。
 ナツ子のクリエイターとしての信念とは、ナインソルジャーの1人として行動する ご飯 以外の動機、「滅びゆく物語」に対する独自の解釈か、世間の評判が悪いこの作品が何故自分は好きなのかの理由 または それを知ろうとする姿勢、など欠けているものがちょっと多い。

 ナツ子のことは嫌いではないけど、上記のものがないとナツ子の行動に対する興味が持てない。
 

 もう早くも物語は折り返しになっていきますが、どうなるでしょうか 次回に期待です。

         {/netabare}
 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 最後の作画以外虚無。話的にはメメルン=鶴山亀太郎という感じがするくらいかな。

1話 ナウシカの巨神兵のシーンは誰でもやってみたいのでしょうか?

{netabare} 髪で顔がずっと隠れているというのは想像以上にイライラしますね。今後も決めの瞬間までそうだとすると、結構なストレスになる可能性を感じます。ですが、そこにこだわりがある以上単なるキャラ付けでなく、顔が見えないことに意味はある気がします。

 顔が見えないというのは、一般的には特定の個人ではないという意味とか、個性がない意思がないという意味でしょう。つまり、顔が見える瞬間、描きたい表現したいという想いがあふれるというのが、つまり「変身」「覚醒」なんでしょう。だから冒頭のシーンで描きたくないものが描けなくて苦しんでいたのでしょう。

 あの机がセットされるシーンは変身バンクになりそうですね。

 今回の全修は、庵野秀明氏がやったと言われるシーンです。ナウシカの巨神兵オマージュが来ました。庵野氏はショート動画で後に巨神兵のシーンだけの作品を作ったりしています。あそこって、誰でもナウシカの「金色の野に…」ではなくて、巨神兵に吹き飛ばしてほしいとちょっと思っていたということ?巨神兵にもっと活躍してほしかったというのは、ナウシカを見ると誰でも思うのでしょうか。あるいはナツコに庵野氏が憑依した可能性もありますが、2話目以降じゃないとその辺はわからないです。

 あと、死因のハマグリ弁当なのは、ハマグリは蜃気楼の元ですから幻の象徴です。本当に転生したのか、夢オチになるのかわかりません。弁当の日付が2019年9月13日というのは何か意味があるのか。訃報やアニメ放送開始などの考察のネタになるような物はありませんでした。「BanG Dream! FILM LIVE」が劇場公開された日らしいですがあまり関係なさそうです。

 鶴山亀太郎という人が本作劇中で死んでいますが、それは話に絡んできそうですね。「滅びゆく物語」の監督であるなら物語をそのまま進行する方でしょうから、ナツコの敵になる可能性がありますね。ここで創作論が出てくるなら面白いと思います。鬱展開の是非とかですね。

 まあ、あえて考察ポイントがちりばめられているようです。スタジオのポスターとかも後でチェックしておきます。{/netabare}


2話 前半の作画は何?内容は浅い。期待値が半減しました。

{netabare} 作画、1話もこんなに安っぽかったでしたっけ?メメルンの顔がデカスギるし、表情ないから不気味だし。特に前半の作画が、なんかのっぺりというかなんというか…後半の方が良くなってたかなあ、この作画が安定しない感じは万策尽きる前兆なんでしょうか。

 それと、一般家庭でお代わりの数だけ器が山盛りになる、というのはよくある間違いの例ですよね。普通は同じ器に盛ります。1目でわかる絵としてローコスト化する工夫なんでしょうけど。作画のレベルが良くないので敢えてやったように見えません。作画を間違った感じです。

 バンクダメっていておきながらバンクにしてるし。メタギャグとオマージュ作画だけではちょっと厳しいですね。板野サーカスを出すのはいいですけど、一瞬だし。これだけで乗り切るつもりならそれは無謀すぎます。

 外から見た作品とその内部の現実、あるいはアニメ作りに関する何かがないと、厳しいなあ。ナツコのキャラ付けもウザいだけで、上手くできていない気がします。アニメに関するこだわりとか、せめて冒頭のシーンを活かしてスランプとか何かないんですかね。

 全体的に1話の期待値が半減したかなあ。構想倒れの予感がします。{/netabare}


3話 最後の作画以外虚無。話的にはメメルン=鶴山亀太郎という感じがするくらいかな。

 ストーリーが面白くない、というのはあります。ですが、もっと気になるのは演出なんです。演出が全然面白くありません。お祭りのシーンもドタバタしているだけだし。キャラもなんか類型的で騒がしいだけです。

 最後の作画というか絵コンテというかを楽しむ。そういう視点でメタ的に見て楽しむ作品なのに、アニメ全体のクオリティに不満足があると全然最後のシーンに乗れないんですよね。それ以外を犠牲にして平均点を大きく下げているというか。

 なので、見終わった後に虚無感があります。ですので、視聴は3話で切って最後のシーンだけチェックします。
 多少工夫があるとすれば、メメルンが鶴山亀太郎なんだろうなあ、そこでアニメ監督の苦労とかセリフで言っちゃうのかなという気はします。そういう当たりを付けましたが、別に外れてもいいです。


 どんでん返しで、あえて全部記号的に処理して進行して、5,6話あたりでひっくり返すというなら再開しますけど。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

オーガニック・ポータル

MAPPAオリジナルのなろうアレンジ
古き良き異世界なろうの味変を匠の技法で調理

MAPPA製「ぼくのかんがえたさいきょうのなろうアニメ!」

スタジオが自我を出して本気だすと盛大にスベる法則発動。エガオノダイカとか…。ブブキブランキとか…。クソなろうに汚染されたアニメ市場を憂いて「ぼくならこうする!」ってなったんでしょうけど。

妄想爆発自己表現文学だった初期と比べて、いまのなろうは完全に福祉や介護の領域。他者不在の唯我独尊、完全無欠の自慰体験。そういうふうにつくってあります。なのでナツコは傲岸不遜にイキリ倒さなければならないし、ノーコストでズバッと問題解決でチヤホヤゴイスーされなければなりません。それがそれこそがなろう。明確な設計思想があり、そういう意味ではよくできています。

「ねえねえ!ぼく!これ知ってる!」ってな情報を楽しむやつ。知ってるかどうかのみ。考察と呼ばれている何か。それで次は何かなーってみんなで盛り上がれるシステムは実にTV的というかライブ配信的というか。結局なにかで皆んなで一緒に盛り上がりたいってのは今も昔も陽キャも陰キャもかわらないってか。

OP
もう10年選手の中堅HRガールズバンドで海外ツアーや大規模フェスなどの実績を重ねる実力派。日本ではBABYMETALとともにイロモノキワモノ枠だけど、海外の屈強なロックおじさんからは熱狂的な人気。んでアニソンはどうなのかというと、いつもの平常運転でありました。

ED
ボカロP×歌い手という本作のメインターゲットのおじさんにとっては最凶の組み合わせ。アニメ作家モチーフならレジェンドアニソン歌手にするべきなのでは?スポンサーのゴリ押しかもだけど、なんでここは気を抜いてしまったのか…。ここでおじさん接待するだけで評価もかなり変わっただろうに。


03
キメのシーンだけチェックします

タイガーマスク×けものフレンズ?
大事な3話でこれはないでしょう。
マジで終わってんな。
ある意味次回が楽しみ。

02
板野サーカスって…もはやキャラですら無いのかよ。

01
初回の掴みで巨神兵はまあいいとして

投稿 : 2025/02/15
♥ : 0

61.4 2 2025年度の怪物アニメランキング2位
もめんたりー・リリィ(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (198)
133人が棚に入れました
「友達…できるかなぁ…」 転校生・霞れんげは新生活に不安を抱えていた。 なにせ知らない人と話すと気絶するんじゃないかと思うほど、 彼女はコミュニケーションが苦手である。 重い足取りで教室へと向かうと、 なにやら賑やかな声が聞こえてきて…? 「れんげちゃんも一緒に、今しか出来ないことをやろうよ!」 GoHands×松竹のオリジナルアニメプロジェクトより、 少女達の『したいこと』をポップにコミカライズ!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 CGに走りすぎて、細部へのこだわりを感じない緊張感の無さがダメでした。

第1話 ゲーム販促っぽい感じ。来週「マミる」展開があるなら見たいかも。

{netabare} まず目を引くのはCGです。一目で「好きな子がめがねを忘れた」の制作会社だということがわかります。ちょっとディテールがうるさい気がしますが「好きな子」の1話より見やすくなっていると思います。

 テクスチャや映り込みの処理から言って相当なスペックのコンピュータを持っているか、処理技術が発達している気がします。その点では興味があります。まあ、それが髪の毛と胸揺れの過剰さにもつながってはいるのでしょう。そこをどう見るかですが、私はもうその辺は気にしないようにしています。ただ、胸揺れの物理演算は横方向と重力の関係がおかしい気もしますけど。

 展開は一目「宇宙戦争」ですね。女子たちが戦う感じは「舞乙HIME」だし、機械生命的なものは「NieR:Automata」感もあります。それと「ブルアカ」「アークナイツ」「アサルトリリィ」など、ゲーム原作アニメ感が強いです。この作品が実はゲーム販促アニメですと言われても意外ではないです。女子だけだし。そんな感じのオリジナルSFです。

 その女子しかいない理由が有るのか無いのか。その辺も気にしたら負けなのでとりあえず保留します。キャラ造形もテンプレだしメインヒロインの初期設定が記憶喪失ということです。総合的に言えば、どんだけ都合よく盛ってるんだ?という内容ではあります。

 1話切りでもいい気もしますが、次回予告で『マミる』のか?(まどマギ関連用語)という期待が無くはないです。対象のキャラの声優さんが失礼ながら有名な役をあまりやったことが無い方なので。そ
 して、皆花の名前なのにこの子だけ『えりか』なんですよね。仲間ではないという示唆の気もします。奇乳だし。ただ、調べるとエリカという花はあるんですよね。でも、他のメンバーの花の名称に比べて一般的じゃないし、ひらがな表記が不自然でもあります。
 一方でそれをやるなら予告はすべきではないでしょうけど。ただ、引きとして2話目の話題として「まどマギ」展開を意図して、興味を引きに来た可能性も考えられます。

 題名はリリィーですから、メインヒロインのユリの事です。百合展開も意味しているかもしれません。momentaryは瞬間とか儚いですが、記憶設定とかけている可能性もあります。瞬間・記憶でドラマを作るなら「掟上今日子」のような短期記憶しか持てない設定も考えられます。「まどマギ」展開ならループの可能性もありますけど、そこまで行くとやりすぎかなあ。

 鬱展開をやるなら見たい気もします。CGも興味あるし。3話までは見てもいいかなという気になりました。

 正月なのでTVで見たので細かいところを考察したりクレジットは確認できていませんが、配信でちょっとその辺確認したいですね。{/netabare}


第2話 エリカおねえちゃんの「ふざけんなよ」があったので来週も一応見ます。

{netabare} うーん、まどマギ?やはりこれはタイムリープ、死に戻り系なんでしょうね。それは第1話の2話予告で予想が付くのでいいとして、友情ごっこにもうちょっと説得力があればなあ…都会の中心に皆で一緒に行く動機とか作戦とか食糧事情とかも設定が甘いです。

 ただ、死ぬのそっちかあというところは、まあ、予告からは外してきましたね。それと「ふざけんなよ、誰もこないじゃない」のセリフがあったのでもう少し見ようかな。CGも独自性があると言えばあるし、何よりオリジナル作品は3話、5話くらいで化けることもありますし。何より、エリカおねえちゃんがいつもあんな感じでボロボロにされて暴言が聞ける気もしますし。

 声優さん「誰もこないんじゃない」のセリフ、決め台詞なんだからもうちょっと滑舌良くお願いします。聞き取れなくはないですが、ビデオのスロー再生して確認しましたよ。{/netabare}


第3話 ストーリーに興味はありますが、いろいろ不足感も多いです。

{netabare} 恥ずかしながら、ゆりとれんげのキャラ名を取り違えていました。1話で後から合流した子が、ゆりかと思ってました。言い訳すると絵が濃すぎて話に集中していなかったかもしれません。と言うか、3話になってやっと集中して見られるくらい興味が出てきました。

 で、現状ゆりの能力をれんげが引き継いだり、以前の記録とか記憶が錯綜する展開がありました。そこがちょっと興味深いです。まどマギ臭はものすごくするんですけど、オリジナルだしストーリーを考えて作っているところに好感は持てます。

 少女の業を描いた「脱まどマギ」になれるかと言えば怪しい水準ですけど、しかし、まどマギのアナザー…あるいはモドキ程度にはなれるかもしれないという期待は持てます。

 水準で一番心配なのは、演出とキャラ造形です。エンタメとしての面白さが足りず、キャラのバックボーンが見えてきません。なので、感情移入型の視聴が難しいです。それっぽい萌え造形や言葉で作品を持たせるのはもう無理だと思います。アイドルものの人気が低迷しているのを見ればわかるでしょう。もう、この数年は演出とキャラが重要になっているのです。

 そして、世界観がなにを象徴しているのかというテーマ性も現状仕込みとして弱いです。せめて、あの武器が少女の何かを象徴していればいいんですけど、デザインがガンダムじゃないんだから、と言う感じで弱いです。思春期の少女は、恋愛、性、進路、過去、家庭、分断、いじめ…やりつくされていますが、それでも何かをいれないと物語にはならないでしょう。

 料理をする時間があれば、何かを描こうよという気がします。その料理に意味があるなら大したものですけど。こういう変化球は瞬間の引きにはなっても、ストーリーの緊張感を破壊するだけです。

 それでも、一般的な異世界転生や少年マンガ原作のありきたりのストーリーよりは興味が持てます。
 本作がまあまあのストーリーで終わるか、まどマギの深さのせめて半分程度のレベルの話になれるのか、それとも新しいまどマギのアナザーになれるのか。期待はしませんが、オリジナルへの挑戦としてしばらく見ようと思います。{/netabare}


4話 CGに走りすぎて、細部へのこだわりを感じない緊張感の無さがダメでした。

 令和のまどマギに挑戦してくれるのか、という期待を2話3話でしましたが、印象としてはそういう志ではないと思いました。なにか、尺を埋めるにはどうしたらいいのか、で汲汲としている感じです。

 もちろん、料理パートが邪魔なのはあります。その他の話でも、学校に来て思い出の話を作るのはいいんですけど、ストーリーの幹があって、それを表現するために、キャラのディテールがあって、エピソードがあって、緩急のためにコメディがある、と言うバランスを考えているように見えません。1クール分のストーリーをとりあえず用意しました…という、宿題の作文で原稿用紙を埋めるにはどうしたらいいのか?という感じがします。1万字のところを10万字書いてしまい、どうやったら削れるだろう?という感じはしません。

 ですので、見ているこちらも1シーン1シーンの意味で意味を考えるとか、さかのぼって咀嚼したり解釈したりという作業がありません。

 もちろん、すべての作品にそこまでの事は求めません。70点くらいでもいいんです。が、シリアスな話ならせめて何かメッセージが伝わってくる努力はしてほしい。メッセージが無くてもエンタメ特価なら、神が細部に宿っているようなエンタメマインドを見せてほしい。CGに走りすぎて作品のディテールからかえって緊張感が抜け落ちている気がします。

 日常系とか異世界転生もので頭を空にして見るならいいですけどね。それだって、やっぱりこだわりは必要だと思います。今後、鬱展開になるにせよ鬱の意味があるとは思えません。もっと悪いのは鬱にすらならない展開です。謎の提示は一応あるし仕掛けもありそうなのはわかりますが、弱いと思います。










 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 12
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

オモコロライターが企画で考えてきたオリジナルアニメ案を本当にアニメ化してしまった感。

 第6話視聴しました。
 {netabare} 水着回でした。 

 本当にただただ水着回でした。
 
 とはいえ、唐突な水着回はオリジナルアニメの特権ですので大いに結構だと思います。

 いつもの 標準速度での視聴が少々苦痛に感じるような空虚なキャラ同士のやり取りも、視覚的に目新しいことでマシに感じられました。

 一応、"人間である証明をする"という難解な目的があった上での茶番だったのも良かったです。


 ただ、まぁ…最終的にシトロンさんを敵ではないと判断した理由が、文面的にどうやら人間側の方に仲間意識を持っているっぽい でいいなら、このプールに来るまでに遭遇したらしいワイルドハントを自分たちが倒す様子を撮影して送ればよかったんじゃ…。
 
 それも人間であるという確たる証拠にはならないかもしれませんが、少なくともワイルドハントの敵であることを示せれば良かった気が…。

 いや、今回のような水着回にマジレスしても仕方ないのでやめましょう。

 
 次回は久し振りにバトルシーンがあるようなので期待です。

            {/netabare}

 第5話まで視聴しました。+アニメージュのインタビュー記事を読んで
 {netabare} ここまでの本作品の印象をざっくりまとめると、第1話は正直 なんじゃこりゃ止まりで困惑が勝ってしまいましたが、第2話にて 主要キャラのゆりが死んだり、えりかが追い詰められて口調が変わったりっていう印象に残るシーンがありました。
 若干、漫画・アニメにおける一つの技法…というかあるあるをこれ見よがしに披露してる感じはありましたけど、なんじゃこりゃなりに見所を作って視聴するモチベーションにしようとする気概を感じました。

 しかし、その少しだけ上向いていた期待値とモチベーションを第3.4.5話で丁寧に切り崩してしまった印象です。
 バトルがないから という理由もあるでしょうが、それで言い訳できないくらい いかんせんキャラの過去や現状に対するあれこれや会話シーンが本当に真正面からつまらない。
 一応、結果としてキャラ同士の関係が深まっているみたいですけど、それ用に話を用意した割に無難で かつそこに至るまでのプロセスと割烹パートで余裕でマイナスです。

 しかも、 なんだか制作側は この後半のペアなキャラ同士のやり取りと、それまでの三分の二くらいを占めるおもんないパートを「振り幅」だと思っていそうなところがより厄介なんですよね。


 そして、この作品を語る上で避けては通れない 割烹パート について。
 滅んだ世界でも美味しく食べることを重要視するスタンスは面白いと思いますし、話の構成面から見ても割烹パートがあることで話のリズムが取りやすくなっているのも良いと思います。


 ただ、どうしても気になるのは、やっぱりこのGoHands特有のCGを活かした画面と料理って相性悪くね?っていう部分です。
 
 なんでわざわざ苦手としているもんを軸に置いたんや?

 いや、むしろ苦手としているからこそ この機に挑戦したいんだ!っていう熱い気持ちがあるなら良かったんですけど、肝心の調理シーンがこの仕上がりなのはどういうつもりなんでしょうか。

 あの…GoHandsって前作の「デキる猫は今日も憂鬱」で料理の描写を頑張っていましたよね?
 調理シーンも使い回しが多かったですけど挑戦はしていましたよね?

 当然、その時得たノウハウをブラッシュアップし、また 進化させて、自分たちのオリジナル作品という絶好の機会にぶつけるか 挑戦する姿勢を見せてくれると思うじゃないですか。

 しかも割烹っていうワードを使い、セリフでも調理そのものとフォローまで入れてるじゃないですか。

 もう一度言いますけど、調理シーンがこの仕上がりなのはどういうつもりなんですか?
 
 一応、出来上がりの料理はそこそこ頑張ってはいますけど、実際食ってるシーンがあるのは第1話くらいでその後は基本カットだしなぁ…。

 テーマとして早々に死んでますけど、マジで何がしたいんでしょうね。



 アニメージュのインタビューを読んで

 監督は、本作の企画の成り立ちと どのようなテーマを軸にしたのかを問われ、こう答えています。

 監督 GoHands は創立以来、常にオリジナル企画をストックし、定期的に更新しています。今回、松竹様からオリジナル企画のお話をいただき、「世界が滅びた廃墟で、戦いの中で仲間たちと生きていき、美味しいご飯を自炊するアクション料理企画(笑)」を提案しました。さらに松竹様からリクエスト「女性が主人公にしたストーリー」「海外展開を見据えたこだわりのアクション」も反映しています。
 テーマは「人は1人では生きられない。他者の力を借りて共に生きていく」ことです。同年代の友人と補完し合って成長すること。私が歳を重ねて感じるようになった、友人へ感謝の念も込めています。

 
 オリジナル企画やりましょうって言われて、自分でも半笑いのこの企画を提案し通ってしまうって…
 いや、いいんですよ? まさか通ると思ってなかった企画が結果跳ねた とかの美談になるなら。
 でも、現状そういう兆しはなく、1話分の尺を埋めるのにも苦心しているように思えます。
 テーマの部分も要は、友だちを大事に ってことらしくもうこれ以上の発展は正直見込めません。

 常にオリジナル企画をストックし、定期的に更新しているのは素晴らしいですが、死んだ卵を温めストックしているだけならあまり誇れませんね。


 総じて、レビューのタイトルにもしているように、なんかプロの仕事って感じがしないんですよね。

 本当にオリジナルアニメ企画を持ち寄ろうという遊びで、相手がこの企画をもってきて「主人公の口癖は"割烹"です」って言われたらそりゃ大笑いしますし、ほんとに出来そう!と盛り上がるでしょうけど、会議室で話している時がピークのもんを実際やっちゃったらそりゃこんな感じになっちゃうよ…。


 ここまで視聴した以上、骨は拾うつもりでいます。

 次回に期待です。



        {/netabare}

 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2

Dave さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

きつい…

「ハンドシェイカー」とか「好きな子がめがねを忘れた」とかを作ってきたスタジオなので、まあ「そういう」制作会社なんでしょうし、それを受け入れられる人も一定数いると思うので好みの問題ですかね?確かにぬるぬる動くし背景はCGらしく綺麗なんですが、こういうCG臭を隠しもしない画が苦手な私のようなロートルにはきついです。

加えて世界観やノリもわりと厳しいですね。なんかよくわからないキレイ目なアフターワールドで、悲壮感なく主人公たちがキャッキャうふふしながら謎のモンスター?と戦う世界観。それでもってキャラ立ちさせようとして性格がそれぞれピーキーになったり喋り方に癖があったり。CGアニメで画は悪い意味で「今っぽい」のですが、ノリは10年くらい前までよく「キャラ弁」とか喋らせていたころの古臭さを感じてアンバランス。最近勢いのある若山詩音さんも、本作ではそのたどたどしさが悪いほうに働いている感じがします。

急に割烹(調理)をブッコんで来るんですが、それとて別に面白くも新鮮味もないし、何がしたいんでしょうね。どういう層にむけて何を売りにしようと制作したのかさっぱりわからないアニメですが、自分にはキツイことだけは分かったので1話切りします。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 17
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