必殺技でバトルなアニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の必殺技でバトルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の必殺技でバトルなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.7 1 必殺技でバトルなアニメランキング1位
劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女(アニメ映画)

2017年6月17日
★★★★☆ 3.7 (424)
3046人が棚に入れました
詳細不明

声優・キャラクター
中村悠一、早見沙織、内山夕実、寺島拓篤、佐藤聡美、田丸篤志、雨宮天、巽悠衣子、花澤香菜、井上麻里奈、諏訪部順一、日笠陽子、小原好美

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

そして司波達也は、伝説となる…。

この作品は、原作者書き下ろしの完全新作オリジナルストーリーだったようです。
全身が痺れまくった、はやみんの「お兄様…」を始めて見聞きしてからはや4年…
ようやくこの作品を視聴することができました。

思い返せば4年前…
お兄さんのハイスペックさと、とても高校生とは思えない様な凄い人たちが次から次に出てきたことに圧倒されたのを覚えています。
そして司波達也の奥の深さをまざまざと見せつけられた…という感じでしたが、嫌な気持ちではなく、むしろお兄さんが強さの片鱗を覗かせるたび視聴にも熱が入りました。

そしたら劇場版の公式HPに「<最強>司波達也の活躍に刮目せよ…。」と記載されているんです。
作り手が彼の強さにこだわってこの作品を作っているこれが何よりの証拠…
今回は彼のどんな強さが見られるのか…視聴前から楽しみで仕方ありませんでした。

物語は、物語の核となる伏線が描かれた後、達也たちが高校1年生の春休みに小笠原諸島にある別荘でバカンスを楽しんでいるところから始まります。

4年前に放送された本編を最も効率的に思い出す方法を作り手の皆さま方は良くご存じでした。
南の島でのバカンス…青い海とどこまでも広がる青い空…こんな開放的なシチュエーションの中で、はやみんの「お兄様…」から物語が始まるんです。
達也との弾む会話に時折喜びと恥じらいを露わにする妹の深雪…
それにエリカの剣術や、CVの天ちゃんが可愛らしさをどこまでも助長したほのかが、間髪置かずに物語の仲に溶け込んでいくんです。
きっとこれ以上は考えられないくらいの完璧な導入だったと思います。

そんな平和を満喫する達也たちでしたが、お約束通りそれも束の間でした。
私たちを待っていたのは尺に限りのある劇場版ならではの怒涛の展開です。
きっかけはみんなで訪れたショッピングモールで、一人の少女と出会ったこと…

とある場所から逃がして貰ったということ…
自分がこれまで何をしてきたか分からないこと…
自分自身を失う自覚症状が出始めていたこと…

ポツリポツリと自分のことを話し始めた綿摘未 九亜と名乗るその少女は、陶器の様な真っ白な肌と、吹けば飛んで行ってしまいそうなほど華奢な身体…
これまで凡そ人間としての真っ当な生活を送ってこれなかったことを容易に想像させる、そんな少女のお願いはたった一つだけでした。
「助けて欲しい…」
今にも消え入りそうなか細い声で…
今自分の置かれている状況だって良く分からなくて、助けを乞う相手を間違っているかもしれないというのに…
でも彼女は自分の使命を覚えていて…それをちゃんと全うしました。

ややもすると、とんでもない事態に足を踏み入れることになるのかもしれない…
国家権力並みの組織との対峙を余儀なくされるかもしれない…
自分の家に多大な迷惑をかけるかもしれない…
少女に手を指し伸ばすということは、これほどまでのリスクを背負うということ…
でも、それで少女を見放すほど薄情なみんなではありません。

こうして物語が動き始めるのですが、振り返ってみるとこれもこれから巻き起こる物語の過程にしか過ぎませんでした。
表向きは大義名分…ですが脅威となり得る存在を絶対に見過ごさない相手からも少女が逃げ出してきた場所は目を付けられていて、小笠原諸島のとある島を舞台に、島全土の大きさが持て余すほどの衝突の勃発まで事態は発展していくいんです。

ここから先は作り手…そして登場する主要キャラの真骨頂をひたすら堪能してくことになるのですが、主要キャラの一翼を担う中で一人だけ記憶にない人が存在したんです。
そのキャラは、プライベートでの愛称はリーナと呼ばれているアンジェリーナ…
どうしても思い出せなかったのでwiki先生に聞いてみたところ、アニメ本編には登場せずゲームから登場したキャラだったみたいです。

彼女も常軌を逸する魔法の使い手なのですが、見惚れるほどの迫力の中で際立つのはリーナもですが深雪の魔法もただ事ではありません。
いいえ、一度決めたことを成し遂げようとする仲間の雄姿からは片時も目が離せません。
そして、やっぱり…司波達也はとんでもない16歳でした。

この作品の何がどう凄いのか…
なぜ「星を呼ぶ少女」がタイトルに付加されたのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
全てしっかり腑に落ちるよう制作されていますから…

主題歌は、GARNiDELiAさんの「SPEED STAR」
作品の余韻と楽曲の曲調を楽しめる一粒で2度美味しい系の曲でした。

上映時間約90分の作品でした。
この作品シリーズに関するwiki先生の情報はあまりにも膨大…
ということは、TV版、劇場版しか視聴していない私にとってはネタバレの宝庫だと思い内容は殆ど見ていません。
それでも、ポイントとなるキーワードはどうしても目に入ってしまいます。

ただ一つ言えること…それは続編を作るには十分過ぎるくらい原作のストックがありそう、ということです。
だって、知らない学校名や単語がたくさん目に入ってきましたから…
達也、深雪についても殆ど深掘りされていない状況ですから、続きはきっとあると信じています。
その時にはTV版のような長丁場の作品になってくれると嬉しいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

民明書房の血脈

ご存じない方もおられよう。たぶんもっとも有名なやつ全文引用します。

(引用開始)
ゴルフの発祥はイギリスではなく、
中国の宋家二代 「呉竜府」(ご りゅうふ) が編み出した

「纒欬狙振弾(てんがいそしんだん)」
 
棍法術最強の流派として名高いチャク家流に伝わる最大奥義。

 「この技の創始者 宋家二代 呉 竜府(ご りゅうふ)は
 正確無比の打球で敵をことごとく倒したという。

 この現代でいうゴルフスイングにも酷似した打撃法は
 運動力学的観点からいっても弾の飛距離・威力・正確さを
 得るために最も効果的であることが証明されている。

 ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが 
 最近では前出の創始者 呉 竜府の名前でもわかるとおり 
 中国がその起源であるという説が支配的である。」

               民明書房刊「スポーツ起源異聞」より(引用ここまで)


実はこの劣等生シリーズにイマイチ乗り切れてない私にたいしてのとあるレビュアーさんからの至言。

{netabare}「自分これ、ギャグとしてしか見てないっす」{/netabare}

察しました。そこで思い出した昭和後期に煌めいた『民明書房』。魔法を科学するこちらの作風と相通ずるものがあると言い聞かせるとこれ苦手な人も大丈夫かもしれません。自分の拠り所です。
ただしそこまで。兄と妹の関係性はひたすら気持ち悪いです。本作の売れ筋No.1『さすがおにいさま』を消化できてないわりに1期2期そしてこの劇場版と継続してる者の以下感想です。


6年ぶりのTV2期まで視聴済という視聴歴です。たまたま正月地上波でやってるのを録画。
本作のリリース順は1期→劇場版→2期です。
相関を整理してみると、2期の主要キャラのリーナ(CV日笠陽子)が登場してたり、リリース順に観ておいたほうがしっくりくるのではないかと思われます。

そして本編90分。サブタイトルは『星を呼ぶ少女』。
劇場版オリジナルな謎の少女が鍵を握る物語。そこにいつものメンツが絡んでくる映画らしい閉じた設定です。アニメ映画の常道。オールスター集結みたいなところや売れ筋(さすおに)の投入は頻度もタイミングも申し分ありません。魔法発動時のエフェクトはさすが劇場版です。
よってあとは好みではないでしょうか。

冒頭で民明書房について触れて言いたかったのは、楽しみにしていた“小理屈”感が圧倒的に足りなかった、ということです。
無かったわけではない。取ってつけたネタをものすごい熱量でドヤってくれないのが個人的に残念。
{netabare}例)サイコなSTARS隊員なんて派手な作画に合わせるためだけの要員でした。{/netabare}

いいとこはありましたよ。
{netabare}・お兄様のダースベイダーのコスプレ
・相変わらず国家の軍隊より強い高校生{/netabare}


ファンサービスの試供品です。

オイタなドラマ 「さすが」なドラマ ここあが怒れば 嵐を呼ぶぜ♪ 



※おまけ

■そういえば…
最終盤のネタバレ有です。

{netabare}セブンスプレイムを完全に無害化するためにリーナの力で高度140kmまで飛ばしてもらったお兄様。
これだけでなんのこっちゃ感マシマシなわけですが、成層圏の外すなわち宇宙に飛ばされ○△×構築して“ベータトライデント”を発動しいろんなものを救ったのはさすがです。とはいえさすがのお兄様もいろいろ使い切ってぐったり状態。{/netabare}

{netabare}男塾塾長江田島平八も宇宙飛ばされてたような。。。
なぜかふんどし一丁でしかも自力で生還してたような。。。{/netabare}

どうせやるならこれだけまじめに荒唐無稽してほしかったやね。麻痺してるのかしら?自分が…



視聴時期:2021年1月

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2021.03.14 初稿
2021.10.26 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

つむぎ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

劇場版でも、さすがはお兄様です!

原作全巻既読
アニメ全話視聴済み

アニメから入り、そのまま原作全巻買ってしまう程ハマった作品だったので、今回の映画もとても楽しみにしていました。
また、今回の『劇場版 魔法科高校の劣等生-星を呼ぶ少女-』は劇場版の為に書き下ろされたストーリーとのことで、今回はどの様にして主人公である司波達也を始めとしたキャラクター達が事件に巻き込まれ、解決して行くのかも楽しみにしていました。

今回舞台となるのは、小笠原諸島のとある島。
高校生になってから初めての春休みを迎えた達也達は、雫に誘われ島の別荘にバカンスへ行くことになります。
それと時を同じくして、別の島ではとある戦略級魔法の実験が行われていました。
その戦略級魔法が原因で、達也達『一高生』、リーナが総隊長を務める『スターズ』、日本の『国防軍』や『一高卒業生』なども巻き込んだ事件に発展していきます。

今回の話は『戦略級魔法』というものがこの世界においてどの様に認識されているか。
道具として生み出された魔法師の『立場』などに重点を置いて描かれていた様に感じました。
また、今回はアニメ版には登場しなかった『アンジェリーナ・クドウ・シールズ』やアニメでは描かれなかった『ヘビィ・メタル・バースト』も登場し、劇場版の名に恥じぬ大規模な魔法の数々と話のスケールでした。
そして、今回劇場版で初登場した『綿摘未九亜』
映像作品としては初登場の『アンジェリーナ・クドウ・シールズ』もしっかりと話に絡み、特に九亜はこの話において重要な役割を持つキャラクターなので、是非注目して欲しいです。

今回の劇場版では、原作でも登場していない魔法も登場する為、多少魔法の効果などが分かり辛くもありましたが、パンフレットに劇場版で登場した全ての魔法の説明が書かれていたので、魔法の効果などを詳しく知りたい方はパンフレットを購入されると良いかと思います。

作画などに関してはさすが劇場版といった出来で、魔法発動時の起動式や魔法式、魔法発動時のエフェクトや魔法の効果などが分かりやすく描かれており、アニメとの絵の違いも無く、とても見やすかったです。

ですが、今回は劇場版ということもあり、決まった時間で話を完結させなければいけない為、全体的に早足な感じを受けました。
それでも話が理解出来ないという事は無いので、そこまで気にならないかと。
ただ、今回の劇場版は時期が1年の春休みとなっています。
アニメ版ではそこまで話が進んでいない為、アニメしか見ていない方だと
「リーナって誰?」
「スターズとは?」
「何故達也達と知り合いなの?」
といった疑問が生まれると思います。
そういったことに関しての説明は劇場版では一切されないので、詳しく知りたい方は原作の『来訪者編』を読めば理解できますので、気になった方は原作小説も読んでみて下さい。

アニメしか見ていない方には理解出来ない箇所もあるかと思いますが、これを機に原作小説にも手を出してくれる方が増えてくれればなと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

67.2 2 必殺技でバトルなアニメランキング2位
THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(アニメ映画)

2014年12月6日
★★★★☆ 4.0 (191)
1205人が棚に入れました
月が異常接近!このままでは月が崩壊し、隕石となって地上へと降り注ぐという最悪のシナリオが待っていた。地球最後の日に向けたカウントダウンがスタート! ナルトはこの危機を乗り越えられるのか?ナルト、最後の物語が始動-!!

声優・キャラクター
竹内順子

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

げんなり。

 久しぶりにナルトを見た、が、げんなりしてしまった。小学生から追って読んでいたが、対ペイン戦を経てナルトが里の英雄になる辺りから面白みが減退してしまった気がしている。ちょっと呆けてしまった。
デビュー当時は良い曲を作れていたのに、有名になると作れなくなったという光景はよくあります。志向性を維持するのって難しいですよね。ファンと子ども向けの商業作品と言ってしまえる。良し悪しは、どうかな、言わないけど。

…「NARUTO THE LAST」はほぼファン向けに制作されたようなものでした。つまりファン向けの本編の文脈に依存した商業作品に退廃し、脚本もぐたぐたで、見入ることができません。まず単なるナルトとヒナタの恋愛成就の話しなのに舞台装置がデカすぎました。舞台装置つまり感情を劇に動員する装置です。月と地球、地中世界と地上世界などですね。異世界ものだったので現実と異世界とのなんらかの対比や風刺がなされるかと観察していましたが、特別なにも起こりませんでしたから兼用もないし舞台装置それのみにおいて決定です。
舞台装置がなぜ巨大化することが可能だったのかは、本編での文脈(力と舞台)の拡大が反映可能だったからです。人物たちの能力の拡大にともなって舞台が拡大し、舞台の拡大にともなって装置も拡大可能だったという構図でしょう。
力の拡大は、戦術の多様性を損なう形式的な力の発展性限定がありえます。シンプルだけど、戦術や策は発展しない。想像性に欠けると言い切れます。ジャンプが得意ですね。今ある代表格は「BLEACH」でしょう。「ハンター×ハンター」は、そのシンプルさを嫌った戦術的なものと考えます。
戦争プロパガンダ映画の文脈に始まるのが、成就の困難の象徴として表現される「悪」というモチーフです。この「悪」(によってもたらされる危機) も舞台装置ですから、つまり「悪」はそれに対置されるものを際立たせる作為的な象徴物。本作のテーマは恋愛、目的は恋愛成就です。ですが、商業的な意図もあってか(穿ちすぎ?)、〈NARUTO劇場版〉元来のバトルもの文脈を維持するために「象徴的な悪」を用意せざるえなく、そいつにナルトとサクラの恋愛成就の試練として間に割り込ませて分断し、それだけでは人物性が成立しないので既存の文脈のなかから世界改変、世界滅却をもくろむ人物を作り上げ、舞台装置である根拠なき月面上の戦いでナルトはヒナタと世界と無事救い、成就するというシナリオに、一時半ほど費やされます。全ては恋愛の為、成就を鮮明にする為の「象徴悪=危機」でした(穿ちすぎか)。まあ危機は、絆や愛の繋がりの強さを問います。必要悪と言うこともできますが。ナルトとヒナタは共同作業で悪を倒しました。しかし地球もよく救われるようになったものだとも思ったのは事実。安易すぎてちょっと怖かったのも事実。
危機なのに危機感を感じない。作品の非統一性に意識が持っていかれることもあります。原因のひとつとして、羸弱な子どもの為の優しい嘘の世界が前面に出てしまっていることがあります。見たくないものを見ないようにする、戦争プロパガンダ映画(勧善懲悪!) に始まるキレイな表現です。現実的に世の中にキレイなものは観念的にしか存在しないので、このシナリオ的にももっと汚く恐ろしくやってよかったと思います。ん、いや、やっぱり、どうかな。ダメだ固い言葉使ってるわりに全然なってない。
ナルト映画には新鮮味がありました。つまり本編との文脈に依存しない独立性です。しかし今回は文脈依存もとかく、パッケージモチーフの満載です。ナルトならOKのファンもの化と言えてしまいます。良し悪しはともかく、飽きやすいのは確か、見られにくいのも確か。
そもそも論ですが、ナルトとヒナタの成就は随分強調して本編、劇場版ではないところで示唆されてきました。いまさら必要ではありません。しかも大恋愛すぎる。
・説明の多様も問題です。愛に説明はいらないからです。制作側の自信のなさ、あるいは手抜きが、舞台装置がちかちかするほどデカいように見え見えです。
たとえ細部は合目的化して気にしないとするまっさらな子どもの目で見ても、ちょっとどうでしょう。
恋愛成就のためだけにある舞台装置が見え見えかつ不可解にデカすぎて、デカさゆえに大恋愛ものになっていますが、現代の気風のなかでド直球な大恋愛ものをそこまでやるもんじゃない。それに視聴者がそれに憧憬を持てるほどウマくも作られてないし。
「おかずばかりで主食なし」と言うと、大恋愛という主食があります。でも、そんな大装置にしなくてもいいし、まして劇場版にしなくてもいい。私的には心境でした。なんか書いてて詰まらなかったな、このレビュー。子どもは、こんな小さいこと気にせず見るよ。2016/06/11

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

kids さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

恋愛メイン!主役は・・・ナルトじゃないような(笑)

週刊少年ジャンプで長らく連載されていた超有名漫画が、昨年ついに完結!それに伴って作られた青年ナルトの恋愛物です。結局誰が誰とくっついたのか知ってはいましたが、それでも十分に楽しめました。


★登場人物について
ええ・・・・この作品の主人公は、おそらくヒナタなのではないでしょうか?初登場時には引っ込み思案で、分家のネジにコンプレックスを抱き・・・と頼りないキャラでしたが、今作では非常に魅力的なヒロインだったなあと思います。引っ込み思案な面は恋に踏み出せない乙女な姿として可愛らしく描かれ、一方で大切な人のためには、何事も恐れず進むとても頼りになるキャラクターとなっています。まさかここまでのキャラになるとは思っていなかっただけに驚かずにはいられませんでした。
そして長髪がとても似合っています!そりゃナルトも惚れますわ。

一方でナルトは、特に前半は忍者としての成長しか見せてくれず、ちょっと残念でした(笑)。あんな簡単に螺旋手裏剣を扱えるようになってたのはすごいけどさ・・・・平和になったんだからそんなことよりヒナタのこと気づけよ!と突っ込んでいる自分がいたりします。後半は逆に忍者としての見せ場、恋愛モノとしての見せ場が続いていたので、主人公としての貫禄は十分に見せてくれたなと感じました。

その他にも任務に同行するサクラなど今までに出てきたキャラは大体ひと通り出ています。キャラによってめっちゃ見た目や雰囲気が変わっていたり、全然変わってなかったりしますが、それはみてのお楽しみです。


★ストーリーについて
今回のストーリーはヒナタの恋愛成就がメインでした。展開自体はシンプルでとてもわかり易かったので、展開が予測できてしまう方もたくさんいらっしゃるのではと思いましたが、作品全編を通してのマフラーによる叙述表現など、演出がとてもうまいなあと感じました。 {netabare}ナルトがヒナタを意識し始める時にマフラーが二人をつなぎ、敵にヒナタが連れて行かれた時にはマフラーが焼かれ、再び編まれたマフラーが二人の想いをつなぐ・・・、 {/netabare}なぜマフラーを選んだのかは謎ですが、この一貫性のある演出はとても気に入りました。

一方忍者としてのシナリオでは、 {netabare}六道仙人の弟 {/netabare}が登場し、あのインフレ激しい戦争編の後でもバトルの迫力には満足できるのではないかと思いました。白眼に関する新たな設定も明かされ、ナルトとヒナタという組み合わせにより一層合理性を感じさせることに繋がったのではないでしょうか?
個人的には {netabare}敵の大筒木トネリに対して、ずっと傀儡と一緒に月で暮らすという孤独な境遇に同情してしまいたくもなってしましたが、やはり月を落として世界を再構築というのはやり過ぎですね。一人では暴走してしまうものも、そばで理解し支えてくれる人が一人いるだけで、全然違うのではないかなと思います。そう思うとなおさら一族皆殺しの経緯が気になってきますね。 {/netabare}


★最後に
さすがにナルトを知らない人に突然勧めるのは無茶かなと思いますが、ファンは満足出来る内容になっていると思います。一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?


★おまけ(グチ)
{netabare}ナルトがヒナタに惚れたのは、結局何がきっかけなんでしょうか?あの幻術で見せられた夢がきっかけだとすれば、自分に向けられた好意に気づいたから好きになった、ということになりますが、それでいきなりあそこまで本気になれるものなのでしょうか?まあそこら辺は人によりけりなので推測するだけムダかもですけど。
でも当初はヒロインのサクラをサスケと取り合うという形だっただけに、それがラストで急に変わるのには違和感が拭いきれませんでした。一応この映画の中でサクラが「ナルトが私を好きだと言っていたのは、サスケと張り合うためだ」という趣旨の発言をしていますが、あんなに長くに渡りサクラを好きだと指定他にもかかわらず、そのセリフ一つで納得するのは僕には無理でした。 {/netabare}

みんな納得してるのかなあ・・・。どう解釈してるんだろ?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

長年培ってきた想いのつまった、素敵な映画。

NARUTO、実は大ファンでした。
ジャンプを読まなくなってからもNARUTOだけは読んでました。
でも最後の方、正直好きな展開ではなかったんですよね。
だから60巻くらいまでしか読んでません。
すまぬ・・。
それでも長すぎるんだってば・・。

あと、原作が大好きすぎてアニメはほぼノータッチでした。
よって映画を観るのは今回初めてです。



そんな僕ですが、長年付き合って良かったと思わせてくれる映画でした。

オープニング、壮大な映像でハリウッド映画かと思いました。
CGであそこまで大迫力なのは初体験です。
スタッフもNARUTOは日本の漫画アニメを背負う大物だということをかなり意識していたんではないでしょうか。
NARUTOの歴史と重みを感じます。。


ストーリーの主軸はナルトとヒナタの二人です。
あえてこの二人を選んだ岸本先生はやはり只者じゃないと思います。
普通、少年漫画でこのカップリングはしませんよ。

多少強引でも、先生の恋愛観とか人生観がたくさん詰まっていて、だからNARUTOが好きなんだって再確認しました。



今回、すごく強い敵が新たに出てきて地球を滅ぼそうとするんですが正直そんなことはどうでもいいのです。

要は、恋の障害であり恋敵が相手です。
すごくヒナタのことを好きな奴が出てきて、鈍感なナルトはどうすんだ!この野郎!ってな感じです。


ナルト、昔から思ってたけど鈍感すぎますね。
僕が言えたことでもないんですが。
ナルトが少しずつ、少しずつ気付いていく過程が丁寧で彼に合わせたスピードが良かったです。


そんなナルトによくヒナタは付いていったな、想い続けたな、と感慨深いです。
僕はまずオープニングで震えて、ヒナタが映った瞬間泣きそうになりました。
ヒナタもそうだけど、皆成長したなあ・・って。
もう親目線ですよ。

一人一人書いていきたいけどキリがないから止めますね。
とにかくNARUTOで一番成長したのは間違いなくヒナタです。


厳しいこと言うと、あまり良く出来た映画ではないです。
一つのアニメ映画として見るとキャラクターの登場比率だったり、展開の構成だったり粗さが目立ちます。
一番悲しかったのは
{netabare}
サスケの登場がたったのワンシーンだったこと。※回想除く
「サスケェ・・お前‘モブ’だってばよ!」

サスケ好きな僕は辛かったです。
最後の映画でこんな扱いなんて・・うう・・。
岸本先生、漫画だけじゃなくて映画でももっと活躍させてください。
血の涙を流しそう。
{/netabare}

あと敵に魅力が感じられない。
忍者なのに忍んでないのはもういいとして、お前らのそれは忍術か!?
絶対にあれ{netabare}ドラゴンボールの気功波{/netabare} ですよね。
まあ恋の障害なのでやっつけ感ありありですし、バトル漫画としては残念な敵でしたね。


恋愛映画としてはどうか。
割と丁寧ではありましたが、やはり情緒がないというかナルトがこういう話をやるのはミスマッチだと思いました。
上手くまとめたとは思います。
しかしそこまでロマンチックな映画ではなかったです。



と、客観的に冷静に見ると絶賛はできないものではありますが、そんなことはどうでもいいんです!
NARUTOのファンが観て満足できればそれでいい。
この決着はファンとして満足の行くものでした。

岸本イズムにあふれた映画、これ以上のクオリティのものは現れないでしょう。
それからヒナタ役の水樹奈々さんは今年No.1の演技と言ってもいいと思います。



とにかく、長い間ありがとうございました!!
感無量です!!!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

56.0 3 必殺技でバトルなアニメランキング3位
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編(アニメ映画)

2011年12月17日
★★★★☆ 3.3 (94)
450人が棚に入れました
TVアニメ化15周年記念の完全新作アニメ誕生。緋村剣心と志々雄真実の死闘を描いた人気の「京都編」を大胆リメイク。新たな時代を築こうと激しく衝突するふたりの姿を御庭番衆・巻町操の視点で描く。TVシリーズの監督を務めてきた古橋一浩が続投し、15年を経て成長した当時のファンだけでなく、シリーズ初見の人も楽しめる1作を作り上げた。
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

脱力要素が斜め上からきやがった・・・

ゲームなんかで懸念していた声優さんの劣化が・・・目立たない。
だってただの時代劇にしちゃってん。トーンが落とされ叫びもしない。そりゃ劣化もくそもない。追憶編ならまだいいのよ。幕末だし・・。これ京都編よ・・・。

必殺技やら演出やらに加え、剣心の特徴であるジャンプとアメコミばりの武器とかアクションがまったくない。しかも単調・・。
これは剣心といえるのかどうか・・。そこらへんが分かれるところ。少年漫画、アメコミ、渋い時代劇、さまざまな捕らえ方ができる作品なわけで。
特に原作京都編は最終回にしたかった話しだし、作者、ファンとも剣心らしさがらうまくでたと評判の名作。このままだとみんなしってる牙突ゼロスタイルもフタエノキワミーもでないぞ・・・・。
せめて技名の漢字だけでもバシっと。。。。

ストーリー構成もあまりにもやっつけすぎて起承転結、山も落ちもありゃしない。突然はじまり勝手に進む。
原作読んでれば理解は可能。それにしてもひどい。
これならフラッシュバックとかつかっちゃたりで原作既読済み前提でつくればよかったのに・・。


前編
{netabare}

逆刃刀=剣心の心情、ポリシーなわけですから、そこだけちゃんと描くだけでも違ったと思うよ。るろうにと人斬の書き分けがされてない。=志々雄との対比構造にならない。
瀬田に負ける、あの刀が折れるということが彼にとってどいう意味なのかまったく表現せず。
操と絡みとか余計なモンもっと削ればよかった。
赤空とのエピがないのがわかってなさすぎ。
やっぱり齋藤&rarr;瀬田&rarr;赤空の回想の流れがないと剣心のドラマとして成立しない。奥義習得の前提、使用条件が満たされない。
まぁこのままだとでてこなそうだけどさ・・天昇龍閃・・
しかし最終戦に向けて抜刀術を極めるとするならば、剣心の成長と決意の証である真打に関してはちゃんと描かなければいけない。

逆に操のラブストーリーにするにはちょっと無理がある尺とお話。

後編視聴

やはり出てこなかった必殺技の数々。ゼロ式のみ。
時代劇なのかファンタジーな少年アクションものなのか非常に中途半端。戦闘シーンもあいかわらずおもしろくない。タメがないす。

シシオさんのキャラとかは良かったと思う。
アオシが・・・w前編ほとんどいらねーよってくらい立場がない。師匠戦いらん。
で、剣心シシオを明らかに殺してないか・・。


実写映画のついでに借りてきたんですけど、
あっちはよくできてますね。
佐ノ助とか。
封がしてあって刀すらぬかない剣心、最後までなかなかぬかない。なぜ抜刀斎なのか、飛天御剣流とはどんなものなのか。
原作知ってる人間は終始ニヤニヤ、抜刀術の構えキター!
エンターテイメントとしてなかなかのリメイク。
竜馬伝の延長な雰囲気もすてきだった。セルフオマージュパロディにもなってる。一部評判わるいキャストとかワイヤーアクションはまぁ・・予算ですよ。逆にすごくよいキャストだったとおもうぜよ。







{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なんかもう良くも悪くも同人誌レベルのお祭りアニメ(笑)

まず以下は前編のみの時点で書き記したもの


90年代ジャンプファン
特に女性層から圧倒的支持を得たあの「るろ剣」が再リメイク
前後編に分けたOVAを映画館でイベント上映する最近流行のスタイルで発表されました


お話はいわゆる京都編を原作に沿う形で再編
剣心と志々雄真実一派との激闘が描かれます
ただし細かい部分は片っ端からしょっぴぃて改編されてる部分も多少入ってきてますね


特にハッキリと違うのは“心眼の宇水”こと魚沼宇水が斉藤一とは戦わず、志々雄真実との因縁の一騎打ちを果たしてることですね


・・・んで、率直に言って感想は最悪でした(爆
御庭番衆のくのいち、操ちゃんの視点で物語が進みますが、片っ端から入る大量のモノローグとテンポ感無視の畳み掛けるような説明ゼリフの嵐がひでぇ


具体的には
「ば、ばかな!今の間を一瞬で!?」
っていう感じのくっちゃべりがバトルシーンの間中延々と続きます
いくらなんでもアレは安っぽ過ぎる
るろ剣の【厨二臭さ】が強烈に前で出しゃばってくれてる感じです


作画もディーンの精鋭が揃ったものの、特別に良いというわけでもなし
テレビシリーズの繰り返しショットを多用したバトルシーンの方がまだ迫力あったんじゃないか?と思うところも多々・・・;


追憶編や星霜編と同じスタッフなので弥彦の表情デフォルメも控えめ、だから可愛らしさ的な面も皆無


唯一の救いは涼風真世さん、藤谷美紀さんを筆頭にしたキャスト陣がまったく衰えていない、というところぐらいでしょうか


後編になれば面白くなると信じたいですが、とりま今年最悪の映画
ということにしておきます
以下後編へ










{netabare}2012/7/11 後編視聴後の追記


前編にくらぶれば俄然面白くなってます
そして、ドンドン原作とは違う方向へ進んでいきますwww


見所は【斉藤一VS志々雄真実】、そして【緋村剣心VS瀬田宗次朗】
あれ・・・?剣心VS志々雄は???って思った方^q^
その辺は本編でのお楽しみってことでw


宗次朗は得意技の縮地を再現してか、加速装置を使った某サイボーグみたいなキャラになってしまいましたw
さらにそれに追い付く剣心ww
完璧に人外の戦闘ですなwww
だけどカッコイイから許す!


そして宗次朗、志々雄の2連戦で消耗しきった剣心にもはや卑劣とも言える最後の刺客はなんとまさかの四乃森蒼紫www
もはや復讐鬼に成り下がった蒼紫ですがw剣心はなんとコレを瞬殺w(いえいえ;殺してはいませんよw)
蒼紫どんだけ弱いんだと^^;


前編から問題視してましたがいくらなんでも内容詰め込みすぎです


一ファンが好きなキャラだけ揃えて夢のオールスター共演させた同人誌、みたいな作品になったというのが良くも悪くも適当なところでしょう


ちなみにみんな大好き天翔龍閃も二重の極みも出ませんw
(会得するシークエンスがそもそも無いため)
だけど牙突・零式だけはちゃんと出ますよ^q^{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

鰻Monkeys さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

強ければ生き、弱ければ死ぬ・・・

良く言えば、ダイジェスト版。

悪く言えば、スカスカ。

ですが、なにより評価に値するのはこの作画と声優陣!!


物語は志々雄編の話です。

物凄い中途半端なところから始まりますw

正直、アニメ版か原作知らないと付いていけないと思います。

{netabare} ~
非常に残念だったのが、刀狩の帳の愛刀「薄刃乃太刀」が無かった事・・・

敵では帳が好きだったんでもっと見せ場が欲しかった!!(´・ω・`)


そして、魚沼宇水が殺された事はビックリしました!?Σ(゚Д゚)!?

宇水「ティンベーで守り、ローチュンで刺す!!」 

フラグばりばりのセリフが好きだったのに・・・w

~ {/netabare}
ですが、やはり評価すべきは声優がほとんど変わっていない事!

昔のリメイク版となれば声優陣が一掃され新キャストでやる、ということがされていない。

新井赤空の息子の声優ですら変わっていないとおもいますw

斉藤一の声優さんが変わっていたことは仕方がありませんが・・・(-∧-)


そして、作画は今風になっていいてとても見やすかった。

ですが、前のイメージとは変わった感じがあまりせず、すんなり受け入れられました。



続きがとても気になりますね(゚Д゚)b

斉藤一は誰と戦うんだろうかw 蒼紫?宗次郎?気になるなぁw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
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