心理戦おすすめアニメランキング 54

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの心理戦成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月14日の時点で一番の心理戦おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.4 1 心理戦アニメランキング1位
無能なナナ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (554)
1754人が棚に入れました
「わたし、人の心が読めます!でも、ちょっと空気は読めません!よろしくお願いします!」孤島にある奇妙な学園。生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者――。生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる!

声優・キャラクター
大久保瑠美、下野紘、中村悠一、中原麻衣、増田俊樹、中島卓也、井上雄貴、大塚剛央、山谷祥生、手塚ヒロミチ、堤雪菜、小坂井祐莉絵、田丸篤志、富田美憂、二ノ宮愛子、大野智敬、鎌倉有那、髙坂篤志、遊佐浩二
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

天使のようなミチルにより氷のようなナナの心が融けてゆく物語

超能力者が集められた孤島にて、物語前半は無能力者のナナが超能力者を一人ずつ暗殺していく物語でした。
正直、ナナの心には暖かさのかけらもありません。だから途中で見るのをやめようと何度も思いました。

でも、天使のようなミチルちゃんにより、氷のようなナナの心が少しずつ融けてゆくのです。そこが感動します。


ナナはある機関に雇われた暗殺者。
ナナは超能力者に家族全員を殺されたため、超能力者を恨んでいます。

ミチルは誰の言葉でも信じる少女。決して相手を疑いません。
そして相手のためならば自分の身を犠牲にしてでも守り抜こうとします。

ナナが機関から受け取っている超能力者ごとの推定殺害人数を記載した情報。それがデタラメです。
例えば他人の傷を癒す能力を持つミチルの推定殺害人数が15万人以上と書いてあります。
ナナの頭脳であれば、それが実現不可能な人数だとすぐにわかるのですが、
家族を殺されたナナにとって、超能力者は全て殺人鬼にしか見えません。
正常な判断ができなくなっているのです。ナナは、無能なナナとして機関から利用されていたのです。


でも、ミチルの献身的な愛によりナナの心に人間らしさが少しずつ戻ってくる。
{netabare}
高熱で意識不明のミチルをナナが助ける際、助ける理由を言い訳のように述べて助けます。
きっとナナは、本心では今すぐにでもミチルを助けたかったのでしょう。
でも、超能力者を暗殺するナナには助ける理由は無いのです。

ミチルの熱が下がったとき、思わず「よかった」とナナはつぶやきます。
その言葉にナナ自身が驚きます。
なぜ「よかった」とつぶやいたのか…、ナナは考えます。
{/netabare}
そして…

最終回は大いに感動しました。ぜひ見てください。


私たちは誰でも間違いを犯します。
そのときに、間違いを気づかせてくれる友達がいたならば、とても幸せなことだと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 67

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

おもろいやんけ!こんなんちょっと泣くやんけ!

<2020/10/4 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
そしていつも通りに原作未読です。


かなり面白いかも。
今期「百万の命〜」に続いての大穴かも。
ノーマークだったので危うく見逃すところでした。

それにしても作品紹介のサムネ、酷いですね。
いつもならこれで切ってるところでした。
酷い詐欺だw
いや、これもバズるための作戦か?

内容ですが第一話はネタバレ要素多く、あまり書けないので、Wikiからあらすじ引用します。

(以下、Wikipediaより)
能力者と呼ばれる特殊な能力を持った少年少女たちがいた。
彼らは"人類の敵"と呼ばれる怪物と戦うため、孤島の学園に集められ、日夜訓練を行っていた。
中島ナナオもその1人であったが、能力を誰にも見せない彼は無能と呼ばれクラスの中で嘲笑の対象となっていた。
ある日、2人の転入生がナナオの前に現れる。


・・・無能で超能力と言ってもジャンプで大人気のあの超能力学園バトル作品とはかなり違うと思います。
無個性じゃなく無能なのでw

レビューのタイトル「第一話で掴みは完璧」はこの通りで気になる方は是非ご覧ください。

それにしてもそもそもバトルものなのか、これ?

第一話終了後にATXで放送されたSP番組(主要キャラの声優によるトーク)を見る限り、今後もいろいろとトリッキーなようで。

「大穴が二つあればどちらかは大当たりなんじゃないか?」
という意味も含めて期待したい作品です。

<2021/1/1 追記>
最終話まで見て。

途中は「軽い推理サスペンスものなんかな?」
とか思ってたけどちゃんとしてますね。
とても良い作品。

作画が良くないととにかくダメ、という方にはお勧めできませんが。
そうでなければ万人にお勧めできるかも。

「安西先生・・・続きが見たいです。」(CV置鮎龍太郎)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 57
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ナナとミチル

アニメーション制作:ブリッジ
監督:石平信司、シリーズ構成:志茂文彦、
キャラクターデザイン:佐野聡彦、音楽:高梨康治、
原作:るーすぼーい、古屋庵

原作はスクウェア・エニックス発行の月刊『少年ガンガン』。
この雑誌は、ゲームとのリンクを目的に発刊され、
ほかの少年誌に比べると読者層の年齢は低めの印象。
かつては『鋼の錬金術師』連載で大注目されたが、
そのほかは、『ソウルイーター』、『ばらかもん』、
『ギルティクラウン』などが知られているくらいで、
最近は発行部数も2万部まで落ち込んでいるという。

ゲームを楽しむ層がターゲットのため
作品は、どちらかというと設定に重きを置いた
ストーリーになっている気がする。
私の知る限りで作風が近いのは、
少年チャンピオン原作漫画の
『弱虫ペダル』や『魔法少女サイト』。
それは作画レベルの低さという部分もあるが、
勢いで進めていく力技頼みの物語という面で、
特に近しいものを感じさせた。

とはいえ、ある意味、物語の構成は上手い。
1話目から読者や視聴者にインパクトを与え続け、
途中から主人公の心の声を聞かせることで、
能力者に対抗する展開を見せてくれる。
粗の多さは気になるところだが、
物語の面白さでそれを打ち消すだけの勢いはある。
{netabare}犯人の柊ナナと探偵役の小野寺キョウヤとの攻防で見せる{/netabare}
序盤は、とても退屈で視聴断念しそうだったが、
中盤から登場する犬飼ミチルによって、
大きく物語が転換する。
最初は、ただの頭の足りない子供に見えるミチルだが、
いつもナナを愚直に庇い続けることで、
次第にナナの心を開かせていく。
やがて、常に善人であり続けるミチルの体験を
ナナが聞いてしまうことで、自分のやっていることが
本当に正しいことなのか、迷いを生じさせることになる。
後半は、ナナの心の葛藤が表現されていき、
最後に、それを結実させる構成は面白かった。

色々な部分で読者(視聴者)の裏をかく展開は
成功しているといっていいと思う。
それとともにキャラクターの過去や心情を
上手く描いていく。

個々の超能力のご都合主義感や
バランス感覚についていけない面はある。
序盤のナナの読心術や人心掌握にも
ほとんど説得力がないため、
物語に入っていけない大きなマイナスポイントがある。
しかし、追われる展開になってから、
ナナの過去が明らかになるにつれ、
それまでのストーリーが物語に活かされてくる。
ナナとミチルのキャラにポイントを絞って
視聴すると、十分に楽しむことができる。

孤島の学園、能力者、人類の敵、推定殺害人数、委員会。
無能ではあるが有能なナナ。
今後、彼女が目指す場所。
自分の行動を顧みて、どのような決心に至るのかを
2期制作を実現させてじっくりと描いてくれることに期待したい。
(2020年12月29日初投稿)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 54

89.7 2 心理戦アニメランキング2位
DEATH NOTE-デスノート(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (2483)
12931人が棚に入れました
「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という力を持つ、死神が落とした恐るべきノート・デスノート。
天才的な頭脳を持ち、退屈を持て余していた高校生・夜神月(ヤガミ・ライト)がそれを拾った時から、すべては始まった。デスノートを使って、世の中に溢れる犯罪者たちに次々と死の制裁を下していく月(ライト)は、いつしか「キラ」と呼ばれるようになる。
果たして月=キラは、世界を救う救世主なのか。それとも独裁的な殺人者なのか。
キラを崇拝する者、その行為を否定する者。世界は大きく揺れ動いていく…。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

誰もが一度は考えるテーマ性。緊張感が途切れない!

原作既読。実写映画視聴済み。

名前を書き込むと人を殺せる「デスノート」。
夜神月(やがみ らいと)は、ふとしたきっかけでデスノートを拾う。
「世の中を良いものにする」という信念の元、彼は犯罪者を次々に殺害。
やがて「キラ」と呼ばれるようになっていく。

対するは、世界最高の天才名探偵「L(エル)」。
キラを捕まえるために全力を尽くす。

お互い、正体も居場所も分からない状態から、相手を出し抜き、見つけ出す。
そんな両者の頭脳戦を描いた物語です。

テーマは「正義とは何か、裁きとは何か」と言ったところでしょうか。
犯罪者がいなくなるのは喜ばしいことです。
しかし、人の手で、犯罪を犯した人間を殺すことは正しいのか?

横から見て楽しむ話なのですが、見所がたくさんあります。

・目的は変わらないものの、その手段が徐々にゆがんでいく、夜神月の心理描写
・誰も思いつかないようなLの作戦
・両者だけではなく、私たち一般人に近い周囲の人々の行動
・スピード感のあるアクションシーン。

頭脳戦がメインにもかかわらず、緊張感がいつまでも途切れません。


【テーマ性について】

私は現在、法律関係の資格取得を目指しています。
法文を読んでいると、法律のもつ矛盾性が見えてきます。

例えば、
・人にウソをついてはいけない
・人を傷つけてはいけない

この二つの法律があったとします。
「人をかばうためにウソをついた人をどう裁くか」と言われたら、何と答えますか?

単純化してみましたが、このように法律は矛盾でいっぱいです。
むしろ、矛盾が無ければ弁護士も裁判所も必要ありません。
どこかに価値基準=正義の基準を置かなければいけません。
これらを指摘する言葉が作中にあります。
{netabare}
夜神総一郎「確かに、法律は完全ではない、それは、人間が不完全だからだ。今の法律は正しくあろうとした人間が積み上げてきたものだ」
{/netabare}

しかし、キラはその基準を自分自身に置いてしまっています。

誰もが抱く、「悪人はいなくなって欲しい」という気持ち。
これは、キラの価値観にもつながります。
そして、その価値観に共感させつつも、キラを悪役として描く。
それには、「命はかけがえのないものだ」といった「倫理観」「道徳観」と対立させる意味があります。

ただの天才同士の頭脳戦に留まりません。
自分の価値基準を判断する材料にもなる、良くできた作品だと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 101
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ジャンプらしからぬ作品。

原作 漫画 既読

週間少年ジャンプ掲載されてた作品です。

少年ジャンプには3原則があります。
1、友情
2、努力
3、勝利
このデスノートにはちょっと当てはまらない、云わば邪道作品。(良い意味で)

一言で言えば「面白かった!」
リアルタイムで観ていましたが、
毎回ドキドキハラハラさせられ、毎週楽しみでした。

名前を書くだけで人を殺せるノート
それを使って夜神月(やがみライト)が犯罪者を葬り、犯罪の無い世界を創ろうとします。
神でもない一個人が人を殺す・・・やっていい事ではない・・・。それは殺人です。

それを止めようとするLとの頭脳戦。
驚く展開&スリリング、難しい話作りに関心させられます。

個人的意見ですが~
ライトのしている事は間違っているけど・・・
自分には子供がいますが、もし、子供が事故とかではなく、殺害されたり、イジメで自殺したとして、その犯人をライトが葬ってくれたら、きっと感謝してしまうと思います。(自分はそんなにできた人間ではないので・・・。)
ライトがいなくても、自分が地獄に堕ちてでも犯人を殺してしまうかもしれないです。(子供が殺されたと考えただけでも気が狂いそう)

Lの登場により、ライトがどんどん悪者に(特に目つきが・・・)なって行ったのが、ちょっと残念でした。
もし、Lの様な人間が現われなかったら、どんな世界になったのか?
ちょっと観てみたいですね~。(こんな事考える自分はいけないかな?)

物語の最後は、 {netabare} 社会的モラルとしたら、やっぱりな結果で、何かもやもやするというか、いまいちスッキリしない最後でした。 {/netabare}

作品的には楽しめたけど、
もし自分がノート拾ったら・・・
もし自分の家族が犯罪者に殺されて、ライトがその犯人を裁いたら・・・
もし、自分の友達がライトだったら・・・
自分はどうする?どうしたのだろう?
など、いろいろ考えさせられた作品でした。

Lとの頭脳&心理戦もかなり熱く、続きが気になる作品です。

見る価値は十分あります。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 66
ネタバレ

Nagi* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

駄目だコイツ… はやくなんとかしないと。

夜神月 VS L(エル) の人命をかけた頭脳戦。

実写版を知ってる人の方が多いと思うけど
アニメとでは相違点も多く
そこに注目しながら楽しむのも良いですよ~♪

『Death Note』というだけあって、やはり人は死にます

 ・グロテスクではない所がGood★
 ・色彩暗め。ダーク系苦手なら駄目かも…
 ・頭脳戦が好きな人にはオススメ!


この作品の注目すべき点は、声優さんたちの演技力

宮野真守さんや山口勝平さんだけでなく
他の方々の演技力の幅広さを実感しました。

主人公の夜神月が
{netabare}死んでしまう時に自分も死ぬのではないか?という不安にかられた{/netabare}
という宮野さんの言葉も納得です。


もう漫画も実写も見たからいいや…
と言わずに、一話だけでも見てみてくださいっ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 63

96.0 3 心理戦アニメランキング3位
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1729)
7551人が棚に入れました
家柄も人柄も良し!!将来を期待された秀才が集う秀知院学園!!その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!!プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、"如何に相手に告白させるか"ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!!新感覚"頭脳戦"ラブコメ、開戦!!

声優・キャラクター
古賀葵、古川慎、小原好美、鈴木崚汰、花守ゆみり、青山穣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とっとと 御くっつきなさい

原作未読

原作はタイトルを知っていた程度。『惚れたら負け』をどう料理するのか興味がありまして。
いわゆる“惚れた者の弱み”とは、熱量のあるほうが気を揉んで焦る機会が多く往々にして上手くいかないことを指すと思うのですが、本作はそれが先鋭化していって、

・自分から誘うと「負け」
・自分から告白するともちろん「負け」

誘うと負けってww
ラブよりはギャグ色強めかと。どんなものでも先鋭化するとお笑い要素が出てきてその美味しいところを掬った感じです。
四宮かぐや(CV古賀葵)と白銀御行(CV古川慎)。両主人公のゴールは、『相手に告白させること』。前段として、『いかに相手に誘わせるか』に権謀術数張り巡らせるお話です。
{netabare}序盤こそは『天才たちの恋愛頭脳戦』でしたが、徐々に意地の張り合いになっていくのがなんとも微笑ましかったです。{/netabare}


2019年冬期で最も笑った作品でした。いいですね平和で (^^)


さっそくのOPは鈴木雅之feat.伊原六花。  ・・・出オチです。いきなりそう来たか!
組み合わせがバブル過ぎて、ハイここ笑うところですよ~の狙いかと思いきや、回を重ねるごとに病みつきになってく大人の味でした。このねっとり感は久々です。
{netabare}第4話。『渋谷で11時』 そう今から恋が始まるわけでもなく、土砂降りで会えずじまいというのもこの二人らしい。いつか二人でサボタージュできる日が来ると良いな~っておっさんしかわからん。{/netabare}
それに『ラブ・ストーリーは突然に』の有名すぎるカッティングもろパクリだろって劇伴があったり、そんな古臭ささえも心地よく、去り往く平成に思いをはせてみました。


※こう見てました、の3つのポイント

■頭脳戦?ちゃうやろ
『天才たちの恋愛頭脳戦』の看板はちょい違いますね。天才をヘタレに置き換えるとしっくりきます。

{netabare}向こうが好意を持っているのを薄々感じているのに確証を得られないから動けないだけのことで、主人公二人を高スペックのヘタレと見て楽しんでました。
まじめにラブとして観てしまうと、「早くくっついちゃいなよ」か「はーめんどくせー」と思ってしまいます。「お可愛いこと・・・」ってかぐや様は一度たりとも言ったことない、というのがポイントです。やはりヘタレてるのであります。
ではイラッとくるかというとそうではない。白銀は筋を通すいい奴でかぐやは別の理由なんですが二人とも応援したくなるようなキャラなんですよね。{/netabare}

{netabare}むしろ時折登場する柏木さんと柏木さんの彼氏だけが普通にラブしてました。付き合いたて女子は成績落とし男子は上げるあるある。藤原書記の助言で『頑張って』最終話のエンドクレジットでは仲睦まじそう。絶対こいつら夏休みになんかあったな。カップルとしてはこちらがまともですしよっぽどストーリーになってます。{/netabare}


■テンポがいいよね
オムニバスみたいな一週につき3エピソードのサ○エさんスタイル。テンポの良さと合わせて物語としてきっちり進行していました。{netabare}ラーメン四天王ネタさえ回収する脚本の繋がりはお見事です。{/netabare}
1エピソード7分弱の計算になります。R-1で3分、M-1で4分、キングオブコントで5分の持ち時間。こうみると10分超えるネタ見せってないんですね。前の出番の組のネタを拾って繋げるリレー漫才を堪能するようなもんでした。


■狂言回しが優秀
脇役みんな優秀過ぎませんか?

藤原千花(CV小原好美) 石上優(鈴木崚汰) 早坂愛(花守ゆみり)の3名。 

空気の読みあい化かしあいの白銀VSかぐやが膠着状態に陥らないように波風立てるのは藤原書記と石上の両名。空気は読むものではない。“作るもんだ”藤原と“壊すもんだ”石上がいてくれてよかった。二人とも空気は全く読めません。
{netabare}弓道部からの胸の話で墓穴を掘りまくる石上に腹抱えて笑いました。{/netabare}


なんだかんだイチャコラを楽しむ作品になるのですが、ラブ ↓ コメ ↑ でテンポの良さと脇役たちの突っ込み突っ込まれが楽しい作品でした。

あと、かぐや様の声はしばらく茅野愛衣さんだと思ってました。



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

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2019.09.19追記

実写版公開。つきあいで鑑賞。
アニメを観るようになってから、実写とアニメの歴然たる差に気づくようになった。普段良いアニメ作品に私が触れてるということですね。



2019.04.14 初稿
2019.09.19 追記
2021.03.13 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 110
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

キャラ設定のしっかりとしたラブコメの秀作

原作未読。最終話まで視聴。

主人公2人は言うまでもなく、周囲の登場人物もキャラ設定がしっかりしていてとても面白かった。
味のあるナレーションも魅力です。

ショートストーリーが続く構成も、テンポの良さを生んでいて高評価です。

【天才たちの恋愛頭脳戦?】
{netabare}確かに序盤は、『いかに相手に告白させるか』という頭脳バトルが展開されていた気がするんだけど・・・。
途中から単なるツンデレというか、頭脳バトルとは違う展開になっている気がする(笑)。

だけど、この変化も含めて、コメディ色の強いラブコメとなっています。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 81

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

かぐやが優しくなったのは誰のおかげ?

この物語は、恋愛がメインではありません。笑いがメインの物語です。
日常で疲れている人は、このアニメを見てゲラゲラと笑ってください。
でも、花火の回だけは、心がキュンとなり、感動しました。
こんな優しい友達に囲まれたかぐやは幸せです。


生徒会会長の白銀御行と生徒会副会長の四宮かぐや、二人は秀才中の秀才です。
しかも、この二人は、人がうらやむほどの理想的なカップルに見えます。

でも、恋愛に疎い二人は、相手に自分の正直な気持ちを伝えていません。
「先に好きになったほうが負け」という恋愛のセオリーを重視しすぎてしまい、
いかに相手に「好き」と言わせるか、そのための戦略を毎日練っています。

しかし、それぞれの秀才が練りに練って考えた戦略は、いつも失敗します。
それがすごく面白く愉快です。

失敗の原因の大半は藤原千花のせい。
もちろん千花には悪気など全くありません。いつも良かれと思ってやったことが、とんでもない結果になります。

藤原千花は、生徒会書記でかぐやの親友。しかも、純粋で皆に優しい。
かつてピアノコンクールで全国一位になったこともあり、5ヶ国語を話しこなすことができます。バイリンガルどころかペンタリンガルの天才少女です。

でも、彼女は空気が全く読めません。しかも、彼女の行動は誰にも読むことができません。というか、いつもとんでもないことをしでかします。

かぐやは、中学の頃は高慢で人を見下した性格のため、友達は千花だけでした。
でも、千花と一緒にいることでアホが移り、優しい性格に変わったようです。友達も以前より増えました。
藤原千花は、この物語には欠かすことができないヒロイン(?)です。

この物語を見ると、かぐやが少しずつ人間として成長しているのがわかります。


頭脳優秀で優しい心を持たずに寂しさに気づかない人生と、
少しおバカで優しい心を持ったがために寂しさに気づく人生と、
あなたはどちらを選びますか?

私は後者を選びます。
だって、寂しく悲しい気持ちを知っているからこそ、人に優しくなれるのだと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 79

92.6 4 心理戦アニメランキング4位
約束のネバーランド(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (1128)
5455人が棚に入れました
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。ここグレイス=フィールドハウスは親がいない子ども達が住むところ。至って平穏なこのハウスでささやかながらも幸せな毎日を送る三人の主人公エマ、ノーマン、レイ。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた…

声優・キャラクター
諸星すみれ、内田真礼、伊瀬茉莉也、甲斐田裕子、藤田奈央、植木慎英、Lynn、河野ひより、石上静香、茅野愛衣、日野まり、森優子、小澤亜李
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

幸せな一生

アニメーション製作:CloverWorks、監督:神戸守、
シリーズ構成・脚本:大野敏哉、
キャラクターデザイン、総作画監督:嶋田和晃
原作:白井カイウ、出水ぽすか

森の中に佇む、グレイス=フィールドハウスという孤児院。
そこでは12歳までの子供たちが楽しく暮らしていた。
周りとは隔絶された世界。
外部とつながっている場所には鉄製の大きな門。
そのほかは深い森に囲まれている。
優しいママのいるハウスは子供たちの楽園。
里親が見つかった子供たちは、
定期的にハウスから去っていくのだった。

タイトル名はよく考えられており、
ふたつの言葉を合わせたものだろう。
旧約聖書の創世記12章に記されている、
イスラエルの民に神が示した土地である「約束の地」。
そして『ピーターパン』で、
森林の奥地に住み、親のいない
年をとらなくなった子供のいる国「ネバーランド」。
物語のストーリーをイメージしやすくなっている。
「ネバーランド」というと、
マイケル・ジャクソンの邸宅も思い浮かび、
その内実を思うと、さらに印象深い。

主人公のエマ、ノーマン、レイの3人がいい。
ストーリーはもちろんだが、このキャラクターたちが
物語のなかにどんどん引き込んでくれる。
真っ直ぐな性格で頭が良く、運動神経に優れるエマ。
ずば抜けた頭脳を持ち、正しいことを知るノーマン。
冷静な判断力と鋭い観察眼、卓越した記憶力を持つレイ。
彼らの動きや考え方を見ているだけでも楽しい。
いわば、小学生のときのクラスにいた、
何かするたびに驚かされ、私たち凡人を
いつもワクワクさせてくれる同級生たちを想起させる。

3人が互いに想いをぶつけ合い、理解し、
不可能なことをやり遂げようとする。
そして、それぞれに対する複雑な感情を抱えたまま
自らが信じた道を選び取ろうとする。
この関係性の妙が、作品の最も優れている部分だ。

1話からの構成力も見事。
原作の良さはあるのだろうが、
アニメスタッフの力も大きいことが分かる。
大きな流れを1話目で理解させ、
そこから各話ごとに盛り上げていく展開力は出色だ。

良質なハリウッド映画を観ているような感覚。
時代を象徴するような物語も含め、完成度が高い。

幸せな一生とは、どのような人生なのか。
子供たちやママの一生を考えさせられる。

{netabare}最終回でのイザベラの描写が秀逸で、
この時点で物語は完結している。
後のことを描くことが蛇足にならないかのほうが不安だ。{/netabare}
ここまでで実写映画を作っても十分に成立するだろう。

※EDのCö shu Nie 「絶体絶命」がお気に入り。
ピアノの打ち込みとベースが抜群にカッコ良い。
(2019年4月19日初投稿)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 97
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

生きていくんだ それでいいんだ

それは田園 こちらは農園 ・・・ふっ

・・・あ、ちょっと待って、{netabare}いやっ、行かないで~、、、{/netabare}な全12話。


原作も未読であれば、ジャンプももう何年も読んでませんね。週刊少年ジャンプの人気連載作品ということで、子供とTV前で待機。
第1話を観終えて彼らは静かに去っていきました。お子様と一緒に視聴するにはご注意ください。我が家でR12指定となった “ほんとに少年向けなんかいな?” な世界観です。


いやぁ毎週面白かったですね。なにせ間髪入れずもう一周しましたから。
導入良し→つなぎも良し→締め最高、、、と1話1話退屈せず、連載継続中ながら12話の尺で綺麗にまとめたことも好感です。結末を知って価値に気づきがちな序盤~中盤を面白く仕上げてもらってほんとにありがとう。2018年冬期の作品群の中でもトップクラスの出来でありました。
続きのある物語に対し早々に2期が決まったことで、今後の楽しみが一つ増えた幸福感もあります。


幕明けの舞台はグレイスフィールド(GF)ハウスと呼ばれる孤児院から。ママ・イザベラのもとで上は11歳までの子供たち30余名が一緒に暮らしてました。
ロケーションは大草原の小さな家。孤児院と聞けばあしながおじさんや若草物語のようなものを事前には想像してました。違うんだけどね。
そこの子供たちのうちエマ(CV諸星すみれ)、ノーマン(CV内田真礼)、レイ(CV伊瀬茉莉也)の3人が物語の主役。・・・それと彼らのみならずハウスの子供たち全員が主役の物語だったのでは?と思えるお話。
6歳から12歳までの間に里子に出されるとママから聞かされている子供たち。うち一人コニーとのお別れの日。別れを済ませた後、ぬいぐるみを忘れてることに気づいたエマとノーマンがコニーに届けようと後を追って。。。

そこから物語は一転。第1話ラストから最終12話までノンストップな子供と大人の心理戦?サスペンス?スリラー?またはホラー?が展開されます。
詳しくは本編で。農園の意味は早々にわかりますので、そこからハラハラドキドキを楽しみましょう。私的今期(2019年冬)のベストでした。


以下、思ったことを五月雨に。※ネタバレ

■ホラーやスリラーではなく心理戦でした
猟奇的な世界観で色濃く印象的だったのは、エマら子供たちとママ・イザベラ(CV甲斐田裕子)、シスター・クローネ(CV藤田奈央)の大人らとの駆け引きです。この腹の探り合いに集中できたのは不要なホラー演出を削いだからなんじゃないかと思ってます。
{netabare}例えば、子供らが謀議している最中に物陰からニュッとママやシスターが登場するような演出は皆無でした。双方に企みを盗み聞きしたり直接知るような描写がありません。状況証拠や間接的な言動からの探り合いに絞ってました。{/netabare}
{netabare}ママもシスターも元はと言えばフルスコア。さらにトレーニングを積んで派遣され実地で鍛えられた猛者です。直接でなくてもなんでもお見通し、一筋縄ではいかないラスボス感を十二分に引き出す効果がありました。{/netabare}


■絶望からの分岐
絶望を知った後にどう分岐していったか?の対比が好きです。
{netabare}言うまでもなくエマ、シスター・クローネ、ママ・イザベラの3名です。
エマ:抗う人。もちろんそこは主人公。けっこう身も蓋もない世界なのにエライよこの子!
シスター:堪えられなかった人。躁鬱の躁。壊れてましたね。選ばざるをえなかった道もイバラの道。自分♂ですがシスターやママやってたら正気を保てる自信がありません。
ママ:受け入れた人。ってまんまですが、シスタークローネが壊れてた分余計に底の知れぬ深い絶望を受け入れたことがわかり、そのことが最終盤効いてきましたね。{/netabare}
{netabare}一周めはノーマン、レイ、エマの3人を中心に観てました。最終回を見届けて今度はエマ、クローネ、イザベラの3人に焦点をあてて。けっしてクローネはネタキャラではないのです。{/netabare}


■イザベラ
{netabare}マンドリンの少年(レスリー)の曲が印象的な本作。イザベラにとってどういった意味を持つのか?
第1話コニーを門まで送る時の鼻歌が初出。第10話ノーマンとの別離。第11話でレイが火をつけた時。せめてもの手向けなのかレスリーの記憶を留めておきたかったからなのか。
ハウスで過ごした記憶の欠片を手離してなかったことに意味があったんじゃなかろうかと思います。{/netabare}

{netabare}「絶望に苦しまずに済む一番の方法は諦めることよ。抗うから辛い。受け入れるの。楽になれるわ。簡単よ。」

{netabare}かつてのイザベラが現在のエマだっていうのが、これまた切ないのでした(語彙力)。頼れる仲間がいたかどうかの差なんです。{/netabare}{/netabare}


■声優さんの演技
あらためてやっぱり声優さん凄いな~と思いました。
ノーマン役の内田真礼さん。ギルダ役のLynnさん。演技の幅って無限に広がるんですね。
それと短いセリフに込められ感情の豊かさでしょうか。※特定シーンのため閉じます。

{netabare}・「うん」エマ
ノーマンと別れの際、絞り出した「うん」その数8回。その短い言葉一つ一つどれも違っていて、ないまぜの感情が伝わってきた名演です。{/netabare}

{netabare}・「いってらっしゃい 気をつけてね」イザベラ
絵と音の力ではないと思うんだよな~。憑き物が取れた嘘偽りない「私のかわいい子供たち」に聞こえました。ダメねこういうの(T_T){/netabare}



次が気になる展開、裏をかいてまたその裏をかいての緊張感の続く化かし合い。
その根底で「絶望」との向き合い方で道の別れた3人に強いメッセージ性も感じました。
OPEDも作品に合った良いチョイスですね。


{netabare}・識別番号は連番ってことはなさそう。意味はあるのか?
・2期は頭脳戦からサバイバルみたいになるんだろうね。趣きはだいぶ変わりそう。
・イザベラ処分されるんだろうな。
・てかノーマン{/netabare}

きちんと謎や伏線は残したまま2期へと繋がるわけですが、もやっとした感情は無く、終わり方含めなんともすっきりした全12話でした。


それにしても、、、
{netabare}ヒーロー願望というか、男は死にたがるというか諦めが早いというか自意識が強いというか。女性の胆力の強さをまざまざと見せつけられた気分になりました。{/netabare}



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

-----
2019.09.17追記
《配点を修正》 +0.1

その後他のレビュアーさんとのやりとりでもやっとしたとこが解消しました。あざまーす!
2期前提ではあるものの、そこへの繋ぎ方と一作品としてのまとまり具合に嫌みがないこと。他の作品とのバランスを考慮し加点しておきます。



2019.04.13 初稿
2019.09.17 追記/配点修正
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 83
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

原作既読組にとって、この手の作品は・・・?

原作既読。最終話まで視聴。

週刊少年ジャンプは40年近い愛読書です(笑)。
連載開始当初から、緊張感満載のこの作品はお気に入りの作品でした。
お気に入りの作品のアニメ化なので、本作も、とても注目していました。

【原作既読組にとって、この手の作品は?】
原作既読組は、当然、先々の展開を把握しています。
そんな状況の中で、この作品の一番の魅力である『緊張感』を楽しめるかどうか?
そこが、この作品の評価の分かれ目だと思います。
{netabare}
言うまでもなく、私も先々の展開を把握しています。
それでもハラハラドキドキが止まりません。

力のこもった作画。
巧みな演出。
映画のようなカメラワーク。
声優さんの熱演。

全てが上手くかみ合った本作は、『名作』に分類されるべき作品だと思います。{/netabare}

【正直、原作と比べるとかなり話が省略されているんだけどね・・・】
{netabare}全ては、大感動の11話~12話へ繋げるため。
ここから逆算して、必要最低限の物語を紡いでいったという印象です。

エピソードはもっとたくさんあるんだけど、あえて必要最小限のエピソードに絞った。
第2期に回せるエピソードは第2期に回す。

そんな制作陣の苦渋の選択が伝わってきます。{/netabare}

【食用児・・・って、凄い単語ですよね】
{netabare}この単語だけで、この物語の世界観が凝縮されている気がする。
エマをはじめ、子供たちの必死さが伝わってくる。
何かが狂った世の中であることが、ひしひしと伝わってくる。{/netabare}

【ところで、各話のタイトルの意味って分かりました?】
{netabare}各話のタイトル、例えば第1話なら『121045』。
これの意味って分かりました?
{netabare}あれって、『日・月・年』なんですよね。
『121045』=『2045年10月12日』という意味。{/netabare}
要するに、1話から9話までは20日余りしか時間が経過していませんが、9話と10話の間だけでも2か月以上に時間が流れていることが分かります。

この間、エマたちはママだけではなくレイの目も欺き続けたことに・・・。
だから、11~12話にかけて、レイは驚きっぱなしだったんですね。{/netabare}


第2期も期待しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 78

76.2 5 心理戦アニメランキング5位
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (769)
4430人が棚に入れました
ジョースター家の宿敵・DIO復活の影響で、「幽波紋(スタンド)」と呼ばれる能力を身につけた青年・空条承太郎。DIOの呪縛によって倒れた母・ホリィを救うため、祖父・ジョセフや仲間と共に打倒DIOの旅に出る。長き旅路の中で、次々現れる刺客を退けながら、ついにDIOのいるエジプト上陸を果たした承太郎たち。だが、そんな彼らの行く手を阻むかのように、奇怪にして恐ろしき新たなる敵の影が迫っていた――。

声優・キャラクター
小野大輔、石塚運昇、三宅健太、平川大輔、小松史法、福圓美里、子安武人、大川透

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

鳥肌♡

23話事、47話のOP見ました?
絶対にとばしちゃいけないよ。
鳥肌ものだったので書く事に決めました。
かっこいいよ、すごく
もう何度みた事か…
繫ぎとか入り方とかカメラワーク?とか
もう、もうねw

見逃した方は

JoJo's Bizarre Adventure Episode 47 【Special OP】で
検索してみて下さい。

JOJOの素晴らしさとかテーマとかを綴ってみる。

人間讃歌がテーマのJOJOですが
絵柄で見ないなんて損してると思うのです。
1期からOPとEDや作画、声優、音楽などなど
拘りや尋常ならざるスタッフの意気込みや
熱の入れ方が他のアニメと全く異なる。

見所は全部。
名言がぎゅっと詰まってるこのアニメ。
EDは多分、荒木先生の趣味だろうし
作画の色指定迄してるんじゃないかな?と思うぐらいの色使い。

喩えがおかしい事や真面目に描いてあるだろうけど笑っちゃう場面や
名言、場面、擬音、JOJO立ち沢山ありすぎてもう…♡
動物に厳しいとこや女にも容赦ない(何故か凄く柄悪いw)
荒木先生の当時のセンスで描いてるので
これは今時の人にわかるのだろうか…という昔風なところや
ちっちゃい”あ”に拘ってるところや
1部に関しては、それ台詞だったの!?とアニメ化になって
驚いた事も多々あり原作に忠実。
忠実すぎて余韻を残させてくれないところは
┐(´д`)┌ヤレヤレだぜって感じだけど
アニメ陣営の本気度がこれでもかと伝わって来る。
色んな思いがありすぎて書ききれないけれど
3部のヒロインはエンヤ婆だと私は断言する。

凄く愛されてるって思うアニメはJOJOが一番じゃないかな?
アニメで見れて良かったなって思うのも個人的には
JOJOが一番。
OPも最初は?って感じで見てても
いつのまにかしっくり馴染んで
歌ってしまうぐらいの溢れてこぼれ落ちる程の愛
キャラの面々も癖はあるけど愛着が出て来る。
系譜が好きな方には是非共オススメしたいアニメ。

一言で表現すれば「愛」
もう終わりが…ってなってくると胸が熱くなる。
多分、見終わって追記書くと思うけれど
終わって欲しくないのと、4部からまたないかなとか
JOJOファンにとっては良いアニメ化だったと思う。

書かないと決めていたJOJOレビュー
勢いで書いた後悔は(ちょっとだけしてる)

という訳?でall 5 です。
スペダン2期からの2作目の5です。
女でも面白いと思うけれど、ジャンプなのにオタ向き作品かもしれない。
アニオリ部分は評価が別れるけど
私個人で言えばアリでした。
(アリアリアリ、アリーヴェデルチ!なんて絶対に言わないんだからねっ!!)

では…

ノミっているよなあ・・・ちっぽけな虫ケラのノミじゃよ!
あの虫は我我巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて 戦いを挑んでくるなあ!
巨大な敵に立ち向かうノミ・・・これは『勇気』と呼べるだろうかねェ
ノミどものは「勇気」とは呼べんなあ

それではジョジョ!「勇気」とはいったい何か!?

「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
いくら強くてもこいつら屍生人は「勇気」を知らん!
ノミと同類よォーッ!!
人間讃歌は「勇気の讃歌」ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!! 




アリアリアリ、アリーヴェデルチ!

追記
48話でラストでしたがOPにSE入ってかっこよさが増したw
4部5部も好きで面白いけど個人的には6部を見たい。
アニメ化しないかな。
凄く良かった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 49
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ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!じゃなかったジョジョの旅

原作既読 全24話(1期を含めて全48話)

ディオを追い求め日本から色々なディオの刺客を倒し、いよいよディオのいるエジプトへそして旅の終わりまでを描いた作品です。

この2期は、これまで以上に強いスタンドが現れます。

幾度となくピンチを迎えるジョジョたち一向ですが、ここまで追いつめられると悲壮感漂ってきて観ている方も辛くなる展開が多いですが、この作品特有のキャラクター(敵も味方も)とセリフやお話の流れが緩和していますね。

時折、おバカな刺客{netabare}(オインゴ・ポインゴ兄弟などもちろん真面目に刺客をしているのですがw){/netabare}を入れているのもこの殺伐とした闘いを何処かコミカルな感じを表現しているのかもしれません。

さすがに終盤は、シリアスな局面が多くグッと力を入れて観るシーンが多かったですね。
{netabare}アヴドゥル、イギー、花京院と次々と仲間が闘って死んでいきますが、特にイギーが亡くなるシーンは何度観てもウルウルしてしまいました。イギーかっこよかったですね。{/netabare}

作画も1期同様、原作に近い形で描かれています。擬音の表現も1期と同じですね。

全48話と話数は多いですが、色々なタイプのスタンドやスタンド使いが出てきて、それにどうしたら打ち勝つのかというぎりぎりの闘いが毎回あって、ときには笑い、ときには怒り、ときには泣き、毎回飽きさせずあっという間に終わった感じです。

原作既読で結末も知っていましたが、それでも最終話を視聴後には少しの間余韻に浸ってました。ジョジョの世界を存分に堪能しましたね。

ジョジョたちの長いようで短い旅、一緒に旅しているようで作品でした。バトルが苦手でなければ是非観てくださいね。

OP 今まで1期から歌っていた3人が一緒に歌ってました。後半になると効果音が響いてきてカットも若干変わっていて凝っていましたね。ちょっと「オラオラオラ」の掛け声が弱かったような方もいらっしゃいましたがw
ED メインの曲はムード漂う曲です。歌詞はありませんが、作画と雰囲気がマッチしてました。また、個人的にはオインゴ・ポインゴ兄弟の歌も好きでしたw(+ホルホースも)

最後に、一つ残念なのは4期の告知がなかったことですね。4期も面白いので充電してまた是非制作してほしいです^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

高らかな人間賛歌で綴じる長い旅の終わり

勇気と知略、ドラマとホラー、ファンタジーとリアル、痛快な台詞回しと独特な擬音が織り成すジョジョの世界は言葉で語るには深過ぎる。

初期作品「魔少年ビーティー」から脈々と受け継がれた、因果関係の明確なトリック、ポーカーフェイスからさりげなく飛び出すハッタリ、このジョジョ第三部でもやはり、荒木先生お得意の思考のゲームをたっぷりと楽しめるのです。

粒よりのエピソードの詰まった第三部ですが、私のお気に入りの回についてのレビューと総評だけにて失礼をば。

34話と35話「ダービー・ザ・ギャンブラー」の構成は特によく出来ていると思います。
{netabare}
このお話、ギャンブル3番勝負といった内容なんですが実に無駄が有りません。

最初のギャンブル、ダービーの口車に乗せられてポルナレフが挑むのは"ねこは地面に放られた2枚の魚の燻製の内どちらを先に食べるか?"というもの。私的にはこのお題だけでも面白い。ねこも燻製も大好きなので(笑)‥と言うのは半分冗談として、ここでは"バレなきゃイカサマじゃない"ルールが提示され、第三者による協力の可能性も暗示させます。同時にギャンブルで勝負しなければならない状況をも作り出し、後の展開へと繋げるという軽妙さ。漫画で言うとほんの数ページのお話なんですが、情報が凝縮されています。

次の勝負"グラスとコイン"では先の条件を踏まえた上で百戦錬磨のジョセフがダービーに挑みます。ここで初めてダービーは本領を発揮、イカサマ師として、ギャンブラーとして、実力を明確に見せてきます。ジョセフの言葉に苛立ちを見せるダービーの描写がそれとなく後の展開への布石となっている点も巧みです。

そして最後、満を持して真打登場、とうとう承太郎が勝負の舞台に上がります。ジョセフと比べればギャンブラーとしての経験や技巧に劣る承太郎ですが、ここで彼の用いた武器が言葉とハッタリ。先の勝負でジョセフの用いた戦術、言葉による揺さぶりと、スタープラチナによる目眩ましが、両者の実力差を見事に埋めていくのです。

自然に張り巡らされた数々の伏線が最終的には整然と収束するところにジョジョの物語としての完成度の高さ、荒木先生の完璧主義振りが伺えます。

余談、ダービーが指先で本のページ数とか、トランプのおもて面を読み取る能力について、子供の頃のわたしにとってコレが最大の疑問でしたが、よくよく考えてみれば、もしかしたら印刷箇所のインクの盛り上がりや手触りの違いとかでページ数や絵柄を特定してたのかも‥とか想像出来たり‥。まぁそれはそれで超能力染みていますけど。

ですがダービーのその能力を、スタープラチナの目の良さ&素早さと共にゲームルールの中に組み込んでいるので、現実離れした特殊な条件下であってもフェアなゲームが成り立つんですよね。ファンタジーでもSFでも成立するミステリーと言うものが古くからありますが、ジョジョは正にそれに該当すると言えます。

大川透さんのナレーションによる細かな解説(原作にもある)も公正さに一味加えています。もしゲーム終了後に"こんな超能力があったんだよ"とか種明かしされるお話だったら、拍子抜けして唖然としちゃうだけでつまらないですよね。

これで煙草描写の規制さえなければ、もっと素直に楽しめたんですが‥アニメ版はその点だけが残念でした(汗)
{/netabare}
次いで40話と41話の「ダービー・ザ・ゲーマー」。
{netabare}
ダービー弟(テレンス・T・ダービー略してTD)とのTVゲーム勝負も抜群の面白さ。

「エジプト編」初回エピソードでリタイヤしたまま、長らくのあいだ戦線離脱していた花京院が先鋒としてTDに戦いを挑みます。一度は強大な敵DIOの威力の前に圧倒され、恐怖に屈してしまった彼がTDとの勝負に選んだゲームがF-MEGAというレースゲーム。ここが最初の注目どころです。

レースゲームではフレーム刻みのタイミングの遅れやキー捌きの微妙なズレがそのまま数字としてレコードに反映されますので、些細なプレイングミスで全てがおじゃん、心の揺らぎが極めて顕著に表れる、精神的タフさが要求されるゲームと言えるのです。それゆえにこのシーン、"過去を乗り越える"と言わんばかりの決意が覗く花京院の選択にゲーマーの端くれであるブリキ男としてはシビレてしまうのです。

全編に渡って花京院の度胸と集中力の高さをこれでもかと言うほど見せ付けられるお話ですが、最終的にはTDの策略とウラ技染みたテクの前に敗北してしまうという点が個人的には残念。もっともここで花京院を勝たせてしまうとTDのスタンドの謎が解けずじまいという事になるので致し方ないんですが‥。

おこがましい事を言ってしまえば、私的には承太郎を先に勝負させ敗北させ、後に花京院を勝利させる構成もアリだった気はします。TDのスタンドのインチキ能力の入り込む隙を与えないレースゲームを選ぶという必然性も加わりますし、承太郎という切り札を失う事で緊迫感がより高まると思いますし、‥蛇足な妄想ですね(笑)

あれこれ不満めいた事を書いてしまいましたが、決着に至るまでの心理描写、ゲーム展開などがとても丁寧に描写されている3部でも屈指の良回になっていると思います。

続く承太郎とTDの対決ではTDのスタンドの謎の核心にじわりじわりと近付いていく展開が面白い。

歴然とした実力差のある二人の隔たりを埋めるのが、TDの軽んじている兄ダニエルの最も得意とする奇策(イカサマ)であったりする点も皮肉めいていて味があります。TDもスタンドでイカサマ染みた事やってますが、筋金入りじゃないからギャンブラーとしての目がからっきしという点にも合点がゆくのです。
{/netabare}
放送中は歯抜けで見ていたので改めて通して観ると、やはりジョジョ、面白かったです。

第三部は陣営も目的も年齢もバラバラだったキャラたちが、長い旅を通して、泣き、笑い、怒り、喜び合いながら、除々に友情を深め、いつしか一蓮托生の固い絆で結ばれていく過程が丁寧かつ自然に描かれている所に唯一無二の心地良さがあります。消えてゆく命の尊さと儚さが痛烈に心を刺すラストへ向けての展開は、人の死が意味するものを若干分かる様になった大人の目を通して見ると、より心に響くものがありました。

ジョジョの中でも荒木先生の言う人間賛歌というテーマが特別に強く脈打っているシリーズと言えるのでは無いでしょうか?

追加シーン等を添えながらも、原作の持つエッセンスを余す事無く凝縮させた、作画、構成、演出、全てにおいて(規制箇所だけは残念でしたが)素晴らしかったです。製作者の方々のJOJO愛と不断の努力が伺えるアニメでした。


※:喫煙などの規制シーンはDVD版では解除されているそうです。3周目する機会があれば是非そちらでしてみたい(笑)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

80.8 6 心理戦アニメランキング6位
コードギアス 復活のルルーシュ(アニメ映画)

2019年2月9日
★★★★☆ 4.0 (403)
2288人が棚に入れました
光和2年。世界は再編成された超合集国を中心にまとまり、平和な日々を謳歌していた。しかし、平和は突如として終わりを告げる。仮面の男・ゼロとして、ナナリーの難民キャンプ慰問に同行したスザクが謎のナイトメアフレームに敗れ、2人は連れ去られてしまった。シュナイゼルの密命を受け、戦士の国・ジルクスタン王国に潜入したカレン、ロイド、咲世子はそこで、謎のギアスユーザーに襲われる。そして、その場には襲撃者に“元嚮主様"と呼ばれる、C.C.が居た。かつて神聖ブリタニア帝国の大軍すらも打ち破った無敵の王国を舞台に、人々が描く願いは、希望か絶望か。果たして、ギアスのことを知るジルクスタン王宮の面々と、C.C.の思惑とは——。

声優・キャラクター
ゆかな、櫻井孝宏、名塚佳織、村瀬歩、島﨑信長、高木渉

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

こんなラストを待ち望んでいた!!コードギアスの最後に相応しいものだった。

時系列ではアニメ版の続きにあたる物語。
ゼロレクイエムの後を描いた作品。
コードギアスを観た人ならば、誰もがあの意味深なラストが気になったであろう。
ルルーシュは生きているのか?死んだのか??
その答えがここで明らかになった!

■劇場版らしい物語
今作のストーリー自体は劇場版らしいなというのが素直な感想だ。
アニメのような作り込まれたものでははっきり言ってなかった。
あくまでもファンのために作られた番外編という感じ。
新規で観れなくもないが、やはりアニメファン向けだろう。
だが、別に面白くなかったということでは一切ない。
私は普通に面白かった。
なので、過度な期待をしすぎるとがっかりしてしまうので上記のような心持ちで行くのがBESTだろう。

■キャラたちが勢揃い
懐かしのあのキャラたちが大集合!
そしてなんといっても、C2が久々に観れた!!
見に行く人のの大半がC2目的ではないだろうか?
もうね……最高!
C2に介護されたい~~ってなったw
予告編ではスザクが映ってるシーンが多かったが、今作はルルーシュとC2の二人がメインとなるストーリーだった。
なので、その二人の関係が観たい人たちは安心して観てきて欲しい。
もちろん、スザクも大活躍なのでスザク推しもモーマンタイ!

■総評
アニメ版ではルルーシュが犠牲になることで世界が平和になった。
しかし、ハッピーエンド派の私としては未練が残る最後となった。
そんな私からすれば、今作はかゆいところに手が届きスッキリできた。
みんな笑顔の大団円!!
今作単品で見ると、イマイチなのかもしれないが、シリーズ通してみると最高のできだったと思う。
コードギアスという物語の最後に相応しい。
あのラストにモヤモヤした人、コードギアス自体が好きな人はぜひ劇場に足を運んで欲しい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18
ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

本編を超えることは期待してなかったけど、ファンなら泣けるところ多し。

※コードギアス本編のネタバレが多数あります。未視聴の方はご注意ください。

本編のテレビシリーズは、最初の構想や設定がガバガバなのに勢いで押しまくって4クールの全話が面白くて最後は絶対に泣かせる、という奇跡の様な作品で、おそらく今後もこれを超える作品はそうそう出てこないだろうと思います。

この映画は、2時間程度の尺にR2の後からの整合性やファンサービスを入れないといけないこともあり、話の内容自体は二の次で本編に遠く及びません。
敵の{netabare}過去に戻るギアスに対しては、ルルーシュのいつもの頭脳戦で攻略しますが、それが謎理論になっちゃって、ちょっとどころかかなり無理があって納得できかねるものでした。まあルルも復活したばっかりだから寝ぼけたんだよね?とファンならギリギリ許せるレベル?{/netabare}
それでも、コードギアスらしいスピーディな展開は充分満足できるものでした。


そして随所にあるファンサービス的な演出・映像が、10年待ったご褒美のようで涙ものでした。
以下、ファンサービス的に泣けたところ
{netabare}
・R2の後半で影の薄かったカレンが全編通して活躍してくれた。戦闘だけでなく微エロも相変わらず担当してくれてるのが泣けた。

・ゼロレクイエムのメンバー(咲世子、ロイド、セシル、ニーナ、ジェレミア)の出番が多かったこと。地味ながらルルーシュを最も理解しているメンツです。咲世子ジェレミア以外は戦闘能力ないのに、また無事に集まって悪巧みしてるのが泣けた。

・コーネリアがルルに詰め寄る際に、ユフィだけでなくダールトンが死んだことにも言及したこと。部下思いで泣けた。

・シュナイゼルが政治家としてマトモなこと。付き従っていたカノン・マルディーニも、ギアスにかかってもないのに真面目にがんばってるのが泣けた。

・今まで敵だったキャラが全員共闘するという胸熱展開。特にカレンとスザクで戦術を立てるところは、これまでずっと敵同士だっただけに泣けた。

・エンディングのシャーリー。あの笑顔と涙を見て、泣かない人はいるのか? 私は映画館で号泣でした。

・扇が総理大臣を辞めていたこと。しかし、なんだかんだで幸せな人生を歩んでいることは甚だ残念。
ヴィレッタに愛想を尽かされて三行半を突きつけられた上に玉城にカフェゼロでこき使われてる描写があれば、嬉しくて泣けた。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

コードギアスの新作劇場版。正直それだけで満足。

久しぶりに制作されたコードギアスシリーズの新作。正直それだけでうれしかったです。久しぶりにアッシュフォード学園生徒会の面々や、黒の騎士団、スザクやカレン、ルルーシュの周りの人間たち。とくにC.C.(シーツー)が魅力たっぷりでした。もちろんロボの闘いもルルーシュのギアスやバトルシーンも堪能することができました。正直これで終わりなのは残念でもったいない気もします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

88.8 7 心理戦アニメランキング7位
ノーゲーム・ノーライフ(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (5455)
26693人が棚に入れました
ニートで引きこもりだがネット上では無敗を誇る天才ゲーマー兄妹の空と白の前に、神を名乗る少年テトが現れ、2人を異世界へと召喚する。そこは、一切の争いが禁じられ全てがゲームによって決まる世界だった。この世界で滅亡寸前の人類を救うべく、空と白の頭脳バトルが始まる。


声優・キャラクター
松岡禎丞、茅野愛衣、日笠陽子、田村ゆかり、井口裕香、能登麻美子、沢城みゆき、釘宮理恵、麦人、進藤尚美
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

なにこれかわいい!!!

この兄妹かわいいかわいい!
超かわいい!

妹単体でかわいいのでなく、兄妹ワンセットで
かわいいのははじめて!

そして白ちゃんかわいいよヽ(▽`)ノ♪

そして日笠さんのキャラが貧乳じゃない・・・だと・・・?

かわいすぎて1話を2回見てしましました(*^ワ^*)
くぎゅううううってあんな声のキャラもできるんですね^^

■第2話
{netabare}
「俺に惚れろ」って効果絶大ですね(笑)
来週から人類の逆襲?かな^^
今週も白ちゃんかわゆす

★じゃんけん
どこまで先読みするかによって最適手が変わりますね^^
空=グーを予想して、ステフ=チョキを空が予想して、
空=チョキ(orパー)なら、それを予想したステフはチョキが
最適。
ステフがどこまで先読みするかを読んだ空が勝ちでした^^
{/netabare}

■第3話
{netabare}
イカサマすぎ(笑)
とてもヒッキーとは思えない戦いっぷりでしたね^^
かわいいは正義★
{/netabare}

■第4話
{netabare}
4話目にして王様になってしまいました^^
演説もやはりヒッキーとは思えない(笑)
テトは昔世界制覇したイマニティ?
まだまだ先が長そうです^^
{/netabare}

■第5話~第11話
{netabare}
白ちゃんかわいかった^^
ラストの白シャツ姿とかもうね^^
今後の展望を空が語って1期は終了です。
2期がすぐ始まることを期待しています。
今期一番楽しみにしてたアニメでした~♪

『空白に敗北はないの♡』
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 155

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

白。11ちゃい。子供だから分かんない

原作未読。最終話まで視聴。

異世界ファンタジー&コメディ。
バトルはもっぱら頭脳戦。

主人公最強系だが、主人公の義兄妹それぞれに得意不得意があり、互いが補い合う事で、最強として君臨する。義兄妹の信頼関係が微笑ましい。

独特の画風は賛否分かれるかも。個人的には好きですけど・・・。

特筆すべきは声優陣の豪華さ。作品の魅力を格段に引き上げていると思います。

あと”白”と”ステフ”の可愛さはこの作品の魅力の一つかと。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 103
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

異世界ものでは突き抜けた面白さ!

2周目を完了!

これまで『アウトブレイク・カンパニー』『ログ・ホライズン』『問題児たちが異世界から来るそうですよ』等を視聴しましたが、やはり異世界に飛ばされる話では、本作が一歩も二歩も抜け出した面白さだと思いました。
(※『ソードアート・オンライン』もとくに第1期は本作と並ぶかそれ以上に面白いと思いますが、第2期の出来が個人的にはイマイチと思うので)

とくに第6話以降の展開が素晴らしいと思いました。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


========= ノーゲーム・ノーライフ (2014年4-6月) =========

{netabare}第1話 素人《ビギナー》 ★ 対テト戦(チェス)
第2話 挑戦者《チャレンジャー》 ☆
第3話 熟練者《エキスパート》 ☆ 対クラミー戦1(チェス)
第4話 国王《グランドマスター》 ☆ 続き
第5話 駒並べ《ウィークスクエア》 ☆
第6話 一手《インタレスティング》 ★★ 対ジブリール戦(具現化しりとり)
第7話 死に手《サクリファイス》 ★ 希望の鍵
第8話 起死回生《フェイクエンド》 ★★ 種の駒、※特殊ED
第9話 解離法《スカイ・ウォーク》 ★ 対クラミー戦2(オセロ)
第10話 指向法《ブルー・ローズ》 ★★ 対いづな戦(テレビゲーム)
第11話 誘導法《キリング・ジャイアント》 ★★ 続き ※OP「おねがい☆すにゃいぱー」
第12話 収束法《ルール・ナンバー・10》 ★★ 続き、対巫女戦(コイン・トス){/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)5、★(良回)3、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4


OP 「This game」
ED 「オラシオン」

===========================================
※以下は、2014年6月29日(TV放送終了直後)に書いたレビューです。

{netabare}第1話は上出来。90点上げてもいい。
マッドハウスさん制作で絵も綺麗で演出も良い。
原作なんて全く知らないけど、この調子でラスト回まで続いて欲しい。

第2話(今回は70点くらい)
異世界の設定それから登場人物たちの設定が色々と明かされる。
ゲームで負けて降格した元王女様もテンプレ通りだが悪くない。
ただ、今のところは面白いんだけど、今後も盛り上がっていけるか心配になる。
このまま一本調子だと視聴者に飽きられる危険が高そう・・・頑張って。

第3話(70点)
ゲームがちょっと酷いが、面白いからいいかな。
ジョジョっぽい演出はこれからも入るんだろうか?

第4話(70点)
ラストで唯一神テトが良い味出してる。

第5話「駒並べ(ウィークスクエア」(70点)
フリューゲルとはドイツ語で翼という意味らしい(英語のwing)。
ラストだけ見れば十分な回だったな。

第6話「一手(インタレスティング)」(80点)
クーロン力?知らない言葉だが、何か凄い!!

第7話「死に手(サクリファイス)」(70点)
ゲンドウ君パロ?

第8話「起死回生(フェイクエンド)」(90点)
ケモ耳種族との神経戦。チェス回が嘘みたいな面白さ。

第9話「解離法(スカイ・ウォーク)」(70点)
ちょっと中だるみ回。

第10話「指向法(ブルー・ローズ)」(90点)
ケモ耳種族と対戦開始。前回の中だるみ感を挽回する面白さ。

第11話「誘導法(キリング・ジャイアント)」(90点)
ケモ耳種族との対戦。

第12話「収束法(ルール・ナンバー・10)」(90点)
ケモ耳種族との対戦終結。今後への伏線。

第1話がかなり面白く期待したものの、第2~5話がそれほどでもなく失望しかけたが、第6話以降に持ち直す。
第10話以降のラスト3話はこの手のアニメでは今年最高に楽しめました。

早く続編が決まれば良いね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 82

87.2 8 心理戦アニメランキング8位
絶園のテンペスト(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (2717)
15207人が棚に入れました
ある日、魔法使いの姫君が、魔法が使えない無人島に閉じ込められた。またある日、一人の少年が復讐のために魔法使いと契約した。復讐と魔法が織り成す前代未聞の戦いが始まる。

声優・キャラクター
内山昂輝、豊永利行、沢城みゆき、花澤香菜、小山力也、水樹奈々、野島裕史、諏訪部順一、吉野裕行、浅沼晋太郎
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「いいから黙って8話まで観ろ!いいか、8話までは絶対観ろよ!!」by俺の友人

友人に「絶縁のテンペスト」はマジ名作だから観ろと強く勧められたので視聴。

あらすじとしては、(知っている方は飛ばしてください)
ある日、魔法使いの姫君である鎖部葉風が魔法を使えない無人島に閉じ込められた。
葉風が海に流したボトルメールの中には小さな人形が入っており、声だけの通信が可能。
それを偶然拾った不破真広は
1年前に妹の愛花を殺した犯人を探す手助けをしてもらうことを条件に
葉風に手を貸すことになる。
一方、街では無数の蝶たちが舞う中、黒鉄病と呼ばれる奇病により人々は金属化していく。
真広の親友、滝川吉野も巻き込まれていき、壮絶な戦いの幕が上がる。

まず、キャラデザを見て友人に文句を言いました。

不破真広は金髪の釣り目でオラオラ系のオレイズム。
頭も切れるし、運動神経バツグン。
「チッしょーがねーな」とか言いつつ子猫を拾うタイプですw

滝川吉野は一見優男風なんですが、
非常に頭が切れ、いざという時は躊躇なく銃の引き金を引ける冷酷さもあり、
芯が強いタイプです。

その他出てくる男キャラ全員が美男ばっかりです。いや、美男しかいません。

俺 「おい、なんだこのイケメンパラダイスは!
   俺が腐女子だったらカップリングはかどりまくりじゃねーか!!」

友人「ポイントはそこじゃねー!ストーリーだ!!」

俺 「ストーリーってどうせ魔法バトルの復讐劇だろ。
   しかもテンペストって。どうせイケメンがシェイクスピア気取りの
   キザいセリフのたまうんだろ?なに?ハムレットもかよ。うぜー!」

友人「いいから黙って8話まで観ろ!いいか、8話までは絶対観ろよ!!
   文句はその後聞いてやる」

俺 「お前は上島竜兵か! そこまで言うなら観てやんよ!!
   だが、つまらなかったら熱々のおでんを鼻から食えよ!!」

ということでのろのろと8話まで視聴したんですけど・・・これは驚愕の展開!!
そこからは全24話のこの作品をほぼノンストップで完走でしたw 友人サーセン!!

この作品では、魔法バトルと言っても火や雷を使うというようなものじゃなく、
加速や防御といった地味なもので鉄パイプとかを武器にして戦うといったものです。
駆け引きや戦術といった面が大きく、バトルそのものもなかなかの迫力です。

ただ、この作品はバトルメインではないのです。
テーマは「運命」もしくは「運命への抗い」
そして一体誰が真広の妹愛花を殺したのか?

伏線の張り方やミスリードさせるような仕掛けが上手く
「続きはよっ!!」とのめり込んでしまうようなおもしろさがあります。
だだ、物語の後半(14話くらい)からはラブコメ要素が強くなる部分もあるのですが、
正直この辺はちょっとダレました。
ピークは8話から前半ラスト、後半は人によっては評価が分かれるでしょうが、
それでも引きつけられる展開だとは思います。
それに物語の幕も綺麗に下ろしてくれたので心地良い余韻に浸れると思います。

いや~おもしろかった~
ここ最近のアニメの中では、相当いい出来の作品だと思います。
今度友人にセブンイレブンのおでんでもおごってあげようと思います。


「ネタバレありの雑感」(未視聴の方は絶対に見ないで下さい)

{netabare}愛花が自殺したのは、吉野と真広の為というのは分かる。
愛花が生きていたら1年後に吉野と真広が生きている保証はないわけだし、
それこそ黒鉄病で死亡してたかもしれないしね。
でもやけにあっさり受け入れちゃったよね。
まぁ愛花らしいと言えば愛花らしいけど。
今思えば愛花の回想シーンがやたら多かったのも
愛花ってそういう人だからと視聴者に納得させる為だったかもね。

あとは絶縁の魔法使いが吉野だと完全に思ってましたw
でも、そっちの方がおもしろかったかもって思ったりします。
最後の戦いでは、吉野も真広もただの傍観者だったしね。
もうちょっと二人の活躍シーンが見たかったです。
でもあの二人が本気の殺し合いをするところなんて見たくないですしね。
難しいところですね。

最後に好きなキャラは鎖部左門です。
彼のリアクション芸はそれこそ上島竜兵、いやカイジばりでしたねw {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 77
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

中盤以降が楽しめました (@´▽`@)

原作 漫画 未読

全24話

簡単に説明すれば、滅亡する世界を救おうとするお話。

ファンタジーなんだけど、推理、恋愛要素も含まれてます。


感想

ダブル主人公なので、ちょっと新鮮味があり、掴みはOKでしたが・・・{netabare}
話が進むにつれ、主人公の2人が死んだ人間(不破 愛花)の為に行動して行く姿に、後ろ向き過ぎて段々つまらなくなりました。
2人とも引きずり過ぎ感が半端ないです。
恋人の吉野はまだ分かるが、真広は単にシスコンでしかない。
まぁ、吉野は真広について行く感じでしたけどね・・・。

それに、シェイクスピアのハムレットとテンペストの話がでてくるのだけど、自分、全然知識ないのでその辺も理解できず楽しめなかったです。
知ってれば、より面白かったのかな?

だけど、中盤以降 俄然面白くなる展開が!

そう、島で2年後に死ぬはずの葉風さんが、生きて2年先の今に現われてからです!

この時の真広、吉野、左門の3人の言葉の駆け引き&心理戦がよかった。

特に、佐門の苦悩に歪んだ顔と、心の言葉には、見てて面白かったです。
それにしても吉野と真広って、高校生なのにあの理詰めには驚かされる。
とても高校生とは思えない。(まぁ、フィクションだからしゃーなしだけど)


この葉風の登場で、一気に面白くなりました。

これにより、もしかしたら、死んだ不破 愛花も生き返るかも!・・・・っていう期待が持てたので。
それに恋愛要素も強くなったしね。
葉風さんが吉野に惚れて、デレたりする所は可愛かったです。

でも、結局生き返る事はなくて残念でした。

終盤で分かったんだけど、愛花ちゃんが自殺だったとはね。。。
自分は葉風さんが過去に行く事になった所で、葉風さんがやむなく愛花ちゃんを殺すものだと思ったので・・・。
(これならつじつまが合うし・・・多分、皆もそれくらい予想できたと思うけど)

それにしても愛花が自分の死をあっさり納得し、それが当たり前の様に受け入れるのには・・・何だかな~でした。
(-ω-)

絶園の魔法使いだった愛花が不憫でしたし、残された吉野も可哀想でした。
(自分は吉野目線で観てたので)


ラストでは、世界が救われ、だれも魔法が使えなくなるのだけど・・・
只のじゃじゃ馬娘になった葉風さんと吉野には上手く行って欲しいと思いました。
{/netabare}

綺麗な終り方で、なかなか楽しめた作品でした。
何方にもオススメできます。


最後に二言
{netabare}
吉野、よく殴られてたね・・・痛そうでした。(> <) 

無職のエヴァンジェリン山本・・・君の存在って・・・?
28歳で、あのミニスカ衣装はよくやるよ!
頑張ったで賞をあげます。φ( ̄∇ ̄o)
{/netabare}


OP:「Spirit Inspiration」歌 - Nothing's Carved In Stone
OP:「大好きなのに」歌 - Kylee

ED:「happy endings」 歌 - 花澤香菜

ED:「僕たちの歌」 歌 - 佐香智久


「僕たちの歌」「大好きなのに」CD購入

「大好きなのに」この曲が特にお気に入りでした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 67

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悲しくも惹かれるアニメ♡

原作が好きでアニメも観ました!

愛花の死んでいるその姿が悲しくもとても美しい印象です。

私がこの作品で特に好きなのは
吉野と愛花の回想シーンですヽ(*´∪`*)ノ"
愛花の言動や身振り手振りにいちいち癒される私がいました。
なんなら2人の回想をずっと観ていてもいいくらい♡


シェイクスピアを使用していてそこがまたおもしろさを
個人的に増幅させられました。
愛花も大好きですが、吉野も好き♡
吉野の性格が私は大好きでした。
だからこの2人がすごく好き!!本当にお似合いだと思います。

まだまだ魅力的なキャラはいますが・・♪

作画も綺麗ですごくお洒落なアニメだと思いますヽ(´∀`*)ノ+.★
ただちょっと悲しいなって思う部分もあります。

私は、バトルシーンより回想シーンのが好き。
で、原作のが好きだけどアニメも充分良かったと思います♪

読んでくださりありがとうございましたヾ(●´□`●)ノ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

88.7 9 心理戦アニメランキング9位
ようこそ実力至上主義の教室へ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1451)
6954人が棚に入れました
『ようこそ実力至上主義の教室へ』の舞台となるのは希望する進学、就職先にほぼ100%応えるという名門校・高度育成高等学校。
ここは優秀な者だけが好待遇を受けられる実力至上主義の学校で、入試で手を抜いた主人公・綾小路清隆は、不良品が集まる場所と揶揄される最底辺のDクラスに配属されてしまう。
しかしそのクラスで成績は優秀だが性格に難のある堀北鈴音、気遣いと優しさでできた少女・櫛田桔梗らと出会うことで、状況に変化が生まれていく。

声優・キャラクター
千葉翔也、鬼頭明里、久保ユリカ、M・A・O、竹達彩奈、逢坂良太、岩中睦樹、日高里菜、日野聡、東山奈央、若山晃久、小松未可子、梅原裕一郎、小原好美、佐藤利奈、金元寿子、岩澤俊樹、竹内栄治、阿部大樹、郷田翼、水中雅章

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルが実力至上主義の「学校」へじゃないのは…(原作は7巻まで発売中(2017月12月現在))

なるほど、個人の評価じゃなくてクラス連帯での評価なんですね。
ラノベ原作未読でしたが超有名タイトルで気にはなっていました。

クラスに優劣があって個人評価でクラス替えって設定はわりと多いし現実の習熟度別クラスみたいなのも普通はそうですが、クラス全体が評価されるこの設定はなかなか面白いかも。

あ、でも『バカとテストと召喚獣』(バカテス)とかもクラスでの評価ですね。異能要素ゼロっぽい本作は楽しみではあります。

※評価は暫定で、視聴状況で変える予定です。

2017.7.21追記:
1話視聴後に原作を読み始めて、4.5巻まで読み終えた時点で2話目を視聴しました。

どうやら原作1巻には3話目まで使うようです。原作4巻くらいがキリが良さそうなので、アニメ化はその辺りまででしょうか。

シリーズ構成・脚本は原作物としては今のところ上手くまとめていると感じます。

2017.8.24追記:
1ヶ月近く前に原作の既刊分を読み終えていましたが、どうもアニメでは原作よりも堀北さんの扱いが良くなっているようです。逆に3、4巻あたりから目立ってくる軽井沢さんの扱いは悪くなりそうで残念です。

7話の元になるエピソードは4.5巻に収録の短編なのですが、原作では時系列的に3巻と4巻でそれぞれ「特別試験」(アニメではまだやっていないエピソード)があって、そこでメインキャラに浮上した軽井沢さんがアニメ7話で活躍した堀北さんに代わって活躍するエピソードなのでした。

個人的には原作の軽井沢さんが好きなので、ちょっと残念だったのでした。

2017.8.31追記:
8話で島編突入。残り話数を考えると、これは原作3巻までのエピソードで終わる可能性もありますが、4巻目まで到達するのかどうなのか…?

2017.9.28追記:
原作3巻相当のエピソードで終了。ということで軽井沢さんは活躍せず(笑)。

主人公の出自関連の情報は、もしかしたらちょっとだけ原作よりも多かったかも。なのでアニメでの原作からの改変についても、一応原作者との調整はついているのだと思います。

原作の販促アニメとしてはまあまあの出来だと思います。アニメ単体でどこまで評価されるか未知数ですが、私自身は原作の方が面白いと思います。ただ、原作への興味を持たせてくれたアニメ化にはありがとうの言葉を送りたいです。

2017.12.8追記:
原作は本編7巻+1(4.5巻)の計8巻が発売中です。アニメは3巻までの範囲でしたが、7話で4.5巻のプールエピソードを先取りした影響で(わりと目立つ)ストーリー変更がありました。

わりと各登場人物が頭を使っていろいろと画策する中、佐倉さんはすっかり癒し系キャラになっています。原作、面白いですよ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 65
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

テンプレキャラVS天才風主人公=評価が難しい作品

原作未読。最終話まで視聴。

『これが本当に高校1年生か?』と目を疑いたくなるようなテンプレキャラ祭り状態のアニメ。
これがこの作品の第一印象。

見終わった感想は『この手の作品は評価が難しい』

物語に爽快感を出すため、敵キャラの大物感を演出するのは常套手段だと思うけど、大物感を出すための演出が稚拙。
主人公が天才なのを際立たせるため、周囲にお馬鹿キャラが多いとか・・・。

これを、『仕方がないこと』と受け入れるか、『ご都合主義』と批判するか・・・?

作画は回によって乱れることがある。

主人公の口調は好みが分かれるかも。
私は低評価。
普段は良いけど、驚いた時くらい、もう少し感情的が露わになった方がリアルかと・・・。

----------------------------------------

毎月10万円相当のポイントが支給される。
希望する就職・進学先にほぼ100%答える全国屈指の名門校。
{netabare}
【第2話】
そんな名門校で、1年1学期の中間試験から落ちこぼれって???
『優秀な生徒が集まっている』って訳でもないのかな?

【第4話】
C組の連中、何を飲んでんだ?
これがシャンパン以外なら逆に凄い!
龍園の隣にいる女子生徒はホステス的な人?
黒人の用心棒までいるし・・・?

須藤が売られた喧嘩を軽々しく買ってしまう???
やはり『優秀な生徒が集まっている』という訳ではないらしい。

【第8話】
レストランのくだり。
場違いな言動をとがめられ、挑発に乗って須藤が相手の胸ぐらを掴む???
反省ゼロ?

本当に、主人公の周りにはお馬鹿キャラが多過ぎる。{/netabare}

『全国屈指の名門校』って設定はどこへ行った???

----------------------------------------

さて、肝心の物語の方ですが、後半{netabare}の無人島の試験編{/netabare}の導入部は、わりと面白かった。
原作者はこういう話が書きたくて『クラス対抗』設定にしたのかな?ってくらい良い設定だと思った。

しかし、その後の展開が尻すぼみというか・・・。
もう少し、知恵比べが見られるかと思ったんだけど。
{netabare}
なぜどのクラスも1位を取りにいかないんだろうって思った。
A組はスポットの占有ポイント狙い。リーダー当てポイントはC組頼み。
B組も同様に、スポットの占有ポイント狙い。
C組はリーダー当てポイントのみ。

う~ん。複数の占有ポイントを狙う組は無し。
リーダー当てのために行動を起こしたのはC組だけ・・・。
主人公も正面突破で各組の動向を探りに行ったのが、唯一目立った行動・・・。

あとは、ひたすらD組の内輪もめしか描かれない。{/netabare}

最終話。
{netabare}結局、ポイントの事とか、いまいちよく分からなかった。
視聴者がポイント計算をする必要はないのかも知れない・・・。

A組のリーダーの件、葛城でない理由はともかく、戸塚がリーダーである理由が、主人公の説明では説明不足。
(あくまでも、主人公の想像の域を出ない説明)

C組のリーダーに至っては、主人公の説明の中に理由が無い。
こちらも説明不足か?

たった数日のサバイバルで{netabare}ヘビを食べるかな?しかも1匹じゃなかったよね?{/netabare}
必死な龍園を軽くあしらう主人公を描きたかったんだろうけど、演出としてやり過ぎでは?{/netabare}

あれ?褒めてるつもりがいつの間にかツッコんでいる?

まあ、この手の作品にはありがちですよね。
どうしても、限られた時間内では説明不足っていうか、主人公にとってご都合主義っぽくなっちゃったりとか・・・。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 62
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

難癖ですが、アニメの内容的には、「実力(至上)主義」じゃなくて、「成果(至上)主義」の方が正確だと思いますが……

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
なんかこう、「奉仕部(俺ガイル)に憧れた高校生が、文月学園(バカテス)に入学し、真剣に戦っている」という印象を受けました。

ツッコミどころは多く、すごくおもしろいとは思えなかったけれど、「見て損」とも思いませんでした。知略系とか好きなら、観ても良いと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、難癖なのは百も承知でm(._.)m

レビュータイトルですが、「実力主義」の辞書的な意味は『(年齢や学歴、人柄などではなく)実力の程度で評価をくだす立場。能力主義』(三省堂 大辞林)となります。

似ている言葉に、ビジネス用語でもある、「能力主義」や「成果主義」があると思います。

ものスゴくザックリ言うと、「能力主義」は、資格などを含め「これくらいの力があるから、給与はいくら」という日本的な考え方で、「成果主義」は、人を見ずに、とにかく出した結果だけをドライに査定する欧米的なやり方ですね。

例えばプロ野球なら、「160㎞投げられるから年俸いくら」とか、「まだ一軍登板こそないものの、実力的に向上したから年俸アップ」なんてのは「能力主義」的。一方、「10勝した(防御率が○点だ)からいくら」とか、「力があるのは誰しも認めるが、(仮に不運が重なっても)結局試合では活躍できなかったから年俸ダウン」なんてのは「成果主義」的です(多分)。

一応、三省堂さんの解釈を信じるなら「実力主義=能力主義」としてるし、一般的にも「実力=成果」よりは、「実力=能力」と捉えると思います。(ビジネス用語として用いる時、実力主義と成果主義を同様のものとして扱うことも多々ありますので微妙なところですが、やはり普通の感覚としては、実力(能力)を評価すると捉えるでしょう。

となると、このアニメに置き換えた時、ポイントとして加算されているのは、明らかに「実力(能力)」ではなく、「成果(結果)」だと思います。

そもそも、「年齢(学年)」で集団を区切っている以上、「実力主義」とも「成果主義」とも異なる(真逆な)、「年功序列」という概念も入ってきています。本当に実力を至上とするなら、年をバラバラにして学級編成をするとか飛び級を認めるとか、あるいは、場合によっては3Aより2Bの方がポイントが上、ということもあってしかるべきでしょう。仮にDクラスでも、実力が認められれば(個人的に)Aクラスに編入できるとか(7話のアイキャッチで可能と分かりましたね)。

また、「実力主義」という資本主義的な発想で学校を運営しているのに、ポイントは学級(集団)の実績(連帯責任)という、なんとも「社会主義」的なシステムにしているのにも違和感が。まあ、そこ(集団を押し上げてこそ、真の実力)が盛り上げどころなのでしょうし、アニメにそこまでリアリティを求めても良くないのですが、自分が生徒なら納得しないかなw というかこれは、「クラス(集団)を成長させられる人間こそ本当に優秀」という、実に日本的に発想のもとにあるシステムだよね(一見、個人主義的な評価基準に見えて)。

そういう、「微妙な言葉やシステムのズレ」がどうにもこうにも気になって、なんか懐疑的な(斜に構えた)見方になってしまいました(汗)

それもあり、内容的も「知略戦、に見えてご都合主義」と、そんなことを感じました(辛口ですが)。

例えば、定期テストのくだり。過去問の入手って、いや、同じ学校に勤務し、定期テストを過去問通り出す教師なんていないやん。実力至上主義なら、まずその教師をクビにしろと(笑)

例えば、須藤の暴力沙汰のくだり。なんか目撃者とか色々と出してるけど、(それが相手の策略であれ、怪我の程度が本来より重くなったとはいえ)手を出したら、やっぱり手を出した方が悪いと思うんだけど、シンプルに。なんかみんな「俺達仲間だろ」と守ろうとしてたけど、そこで開き直って居座っている須藤には、普通に腹が立ちました(苦笑)。

とか、ツッコミどころは多数。キャラも、ひねくれたキャラは好きだし、よく作ってはいるけれど、飛び抜けた魅力は感じられず。いずれにしても、65点感が漂うアニメでした。

ただまあ、一定以上には楽しめたことも事実。今期(2017年夏)はあまりハマれたアニメがなく、途中切りも過去最多。「他に比べれば」と思っていたことは否めない。

もちろん、見所もあって、島編のラストの展開は(うまくいきすぎだけど)面白さもあった。あまり、深く考えずに騙され、積極的に翻弄されるのが得策でしょうか。ラストの「脱力系主人公がガチで腹黒クズの可能性」は新しかったと思いますし♪

私も基本的には実力主義ですが、「至上」かと言われれば、微妙かな。

まず、誰が何を評価するかによって、つまり評価基準によって実力なんて変わるから、あまり明確な基準は設けられないよな~と。

社会における正しい平等とは、機会の平等であって結果の平等じゃない。そう思います。アニメとは、あまり関係のない話ですが。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なんか、「俺ガイル」に似てるな。知能戦? が楽しめれば良いな。これ、連帯責任なのはどうなんかね。話は盛り上がるけど、評価基準として。他をリードできて、初めて評価に値するということ?

2話目
これ、Dクラスはダメな人を集めたのなら、主人公やヒロインもダメな人認定なわけで、多分ここから逆転していくんだけど、じゃあ、入学時の査定にセンスがなかったということですな。

3話目
いや、定期テストの過去問、そのまんま出すなんて教師の手抜きやん。そんな教師いないって。櫛田さん、もっと遠くで、いや、自分の部屋でストレス発散しようよw

4話目
なんなこう、正論を言ってもね(汗) クラブ? あれで格好いいと思っているんなら、笑えるんですけど(笑)

5話目
公然猥褻w 論破せずに、目撃者を出すし、目撃者が親近者だし、どれだけからまれても、結局手を出したのは須藤だから、非がないとは思えないんだけど。格好良い壁ドンw

6話目
いやいやいやいや、この段階で事件を取り下げても、「虚偽報告」とかあるんじゃね? いやいや、この程度でマスコミ動かないでしょ。いや、ファンかどうかは、相手が決めることでしょ。

7話目
かなり毒舌だが、こういう「大したことない作品」に、雑にエヴァ(名作)とかのパロディーをやられると、なんかイラッとするな(苦笑) ガラッと作風を変えた日常回&水着回。まあ、番外編的な感じで気軽には楽しめたかな。

8話目
ホントに、こんな奴らのキャッハうふふに税金を払っているとしたら、ガチで切れるな(苦笑)

9話目
中忍選抜試験かい? 言動には気を付けろと言った直後のリーダー宣言、トラップくさい。川の水は一応煮沸しよう。これ、多分、あのCクラスの娘が、Dクラスのリーダーを嘘報告してくれるの? まあ、一人いなくなっても、この段階なら、食糧を買わなくてすむから、30マイナスでも別に良いと思う。

10話目
下着を捨てりゃあ良いんじゃね?

11話目
キーカード、あの水浴びの状況で盗めるもんか?

12話目
ラストは意外かな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

74.1 10 心理戦アニメランキング10位
逆境無頼カイジ 破戒録篇(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (947)
4703人が棚に入れました
伊藤開司=カイジは、帝愛グループとのスターライトホテルにおける争いに敗れ、借金はついに約1,000万円に膨らんで、逃亡生活を送っていた。そこでカイジは、金融会社社長でヤクザの遠藤に接近し、新たなギャンブルを紹介してもらおうとする。しかしそれは実現せず、結局地下の奥深くにある帝愛グループの強制労働施設へ送り込まれてしまう。なんとか地上に戻ったカイジは、元ゼネコン現場監督の坂崎孝太郎と知り合い、その紹介を受けて帝愛が経営する高レートの裏カジノへ案内されるが、そこでカイジは1玉4,000円のパチンコ「沼」で一攫千金を目指すことになり……。

声優・キャラクター
萩原聖人、内田直哉、津嘉山正種、立木文彦、浪川大輔

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

地下生活はマシュマロみたいにふわ☆ふわ(美)

前回のギャンブルを敗北したものの生き延びたカイジが今度は借金のため拉致され帝愛地下施設で終わりの見えない過酷な重労働を強いられることに。再び地上に出ることが出来るのか?という感じの話。

今回から出没する(出番自体は多分無かった)数少ない女性キャラにしてヒロインの美心を見たら分かるように今回も一切の萌えを排除した男のための硬派なアニメ。

今回のカイジが挑むことになるギャンブルは地下チンチロとパチンコ。
勿論ただのパチンコであろうはずもなく1玉4000円の絶対勝てない通称沼と呼ばれるパチンコ。
1期に引き続きまたもシンプルなギャンブル内容には好感持てる。

1期ではどちらかと言えば一人で戦うことの多かったカイジだが今回は共に戦う協力者がいるのも見所。
協力者たちと戦略を駆使して圧倒的不利なギャンブルに挑む点は1期を凌ぐ。

地下でのカイジのささやかな日常も見所の一つ。
真面目に働くカイジが見れる大変レアなシーン。
ここでのカイジの心の葛藤っぷりは見てても非常に面白い。
カイジだからでは無く誰もが同じ思考に陥りそうな所がなお良い。妙に共感出来る。
ビールのCMにそのまま使えそうなあのシーンも見逃せない。

利根川先生の退場による心の隙間を埋めるかのようなニューフェイスたちも中々の粒揃い。
いつもニコニコ。たまに見せる邪悪な笑顔がワタミ元会長の笑顔とかぶる大槻班長や表情豊かなカイジの世界ではレアなイケメン一条等々。
さすがに先生に比較すると格は落ちるが彼らには彼らなりの味がある。

それと斬新なEDも必見。
これ自体がもはや1つの物語。曲調と絵柄が見事に調和して絶妙なハーモーニーを奏でる。
ヒロイン美心はここにいる。

難点は自分はさほど気にならなかったが沼パチンコ編の演出の長さ。
まぁ言いたくなる気持ちも分からんでもないが原作でも確かあんなもんだった。

後は総集編くらい。
最近ではキルラキルがこの総集編を本編の中でアッという間に終わらせると言う心憎いことしてくれてたが
誰もが思ってそうだが総集編なんぞ必要ない。
大体は節目で出てくるこいつだが、ここまで付いてきてる視聴者に今更1週まるまる使ってあらすじ見せることに何の意味があると言うのか。

とりあえず1期が気に入ったなら十分楽しめるはず。
絵柄で判断しないで見てみるのもいいんじゃないですかね?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

箴言は全然覚えてないですよーだ(^ー^* )フフ♪

■逆境無頼カイジ 破戒録篇ってどんなアニメなのΣ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!
本作品は『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』の続編のアニメなので1期を見ていた方がカイジ自身の事とか、石田親子との関係が解ってより一層楽しめると思いますよ♪
 
さて、内容の方は借金によって命をかけた闇ギャンブルに挑み人生のやり直しを計るカイジ達と、人の不幸を愉悦とする闇ギャンブルを運営・主催する帝愛グループ側との命を削る勝負を描いたストーリーなのです♪
 
2期の本作品では、「チンチロリン」と「パチンコ」で生き死にの勝負を挑んでいくわけですけど、人間臭い心理描写や表情の豊かさと、緊張感・臨場感を煽るナレーションの立木さんのコラボは見所ですよ♪
 
 
■総評
ずばり主役はカイジではなくってナレーションの『立木文彦』さんだと思ってますw
最終話のカイジのオーラの無さを見て核心しました≧(´▽`)≦
命の削りあいの勝負で、立木さんの熱の入れようはすごいの一言です♪
間の使い方から声の強弱のつけ方まで神懸ってますよね!
一度アフレコ現場を見てみたいなぁって思っちゃいました!!
その一方でカイジ君は極限の勝負では天才的なのに、普通のパチンコで有り金を全部つぎ込むあたり、やっぱりダメダメ人間のお人好しは相変わらずでしたね( ´△`)アァ-
 
しかしながら、「沼」での勝負はちょっと引っ張りすぎでしょ・・・って思ってしまいました♪
ドラゴンボールZを思い出すようなスローなストーリー展開でしたねw
緊迫感とか伝える為に必要な演出だとは思うのですけどね(>o<")
 
それと言っておきたいのが・・・このキャラデザで女の子を描いちゃダメでしょ♪
しかもEDで堂々と使っちゃうあたりどんだけ「ドS」なんですか!!Σ\( ̄ー ̄;)
坂崎の娘の美心ちゃんも別に何か悪い事したわけじゃないのですけど、このアニメに登場させられたってゆうだけで・・・不憫で不憫で可愛そうですよ(。・w・。 ) ププッ
 
1期に較べとる仲間の死の描写がなかったので、あまり恐怖感は感じませんでしたけど、重苦しい空気感はアップした感じですね♪
キャラデザに癖がありますけど、((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪((o(^∇^)o))わくわくしたい人は是非視聴をお薦めしますよ♪
 
 
■MUSIC
OP曲『Chase the Light!』
 歌:Fear, and loathing in Las Vegas
 キャッチーなメロディーとハードコアを融合させたスクリーマなナンバーです♪
 ACCEPTのウド様を思い出しちゃったのはσ(^_^)アタシだけ・・・ですねw
 
ED曲『CからはじまるABC』
 歌:忘れらんねえよ
 ブルーハーツを意識したと思われるパンクロックバンドのナンバーですね♪
 今後の活躍に期待です♪しぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーー!!
 
ED曲『未来は僕等の手の中』(26話)
 歌:カイジwithレッどぼんチリーず
 1期OP曲でTHE BLUE HEARTSの名曲のカバーですね♪
 カイジ役の萩原聖人さんも良いけど、ヒロトさんの声がやっぱりいいなぁ♪
 
 
2011.10.02・第一の手記

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンディングの気色悪さは強烈

クズがクズを陥れて、落ちぶれたクズ同士が結託してクズを倒す。
クズ!クズ!クズ!クズ!クズ!
まさにクズ!           ざわ・・・
クズの巣窟!           ざわざわ・・・
圧倒的なクズの戦いここに極まる!  ざっわー
(立木文彦の熱のこもったナレーションの声でお読みください)

というわけで、至高のギャンブル漫画、カイジのアニメ化作第2期です。


1期と同様、話の内容や絵柄については原作に忠実です。
ギリギリの状況においては不屈精神力と神懸り的な発想をする主人公カイジですが、それ以外の面では自堕落で意思も弱く、社会的な底辺に居るべくして居るダメ人間。
ダメ人間が悪魔ような金の亡者を相手に、騙し騙され金を奪い合う頭脳戦。
相変わらずゲームとしてのギャンブル楽しむなんて綺麗事は微塵もなく、とにかく金!
どんな手を使っても、相手から金を巻き上げた方がヒーローとなる薄汚い世界がなんとも魅力的です。
仲間とか、信頼とか、そんな1円の価値もないものに執着すると絶対足元をすくわれる・・・という、誰も教えてくれない素晴らしい教訓を与えてくれる社会派アニメ。
真理だとは思うけど、認めたくないなぁw

2クールありますが、今作でのカイジの戦いは2種類のみ。
底辺社会で行われる労働者同士のサイコロ賭博「地下チンチロ」。
そして、原作でも人気のある1000倍パチンコ「沼」の攻略です。
他のレビューでも指摘されているように、ちょっと沼で引っ張りすぎの感じは否めません。
オリジナルを入れていないので、やらた時間の進行が遅く感じてしまうのがイタいですが、引き伸ばし方としては上手にやっている方だと思います。
名ナレーションの煽りで、強引に雰囲気を維持してますw

まぁとにかく、面白いのは太鼓判です。
歯軋りするようなドン底のピンチからの逆転に次ぐ逆転の攻防戦。カッコ悪くうろたえたりした挙句、逆転勝利に至るときの爽快感がハンパない快作。
どんな大勝しようが、手痛い教訓を得ようが、相変わらずクズのままなのもお約束。
「しょーがねーな、この男は」
って気持ちで、お楽しみください。



-----以下、余談。(毒吐いてます)----

このTVアニメの放映後、実写映画「カイジ2」が公開されました。
商業的な意味で、当然といえば当然なのですが、このアニメを呼び水にして映画を宣伝しようとする動きが顕著でした。
番組冒頭で原作者を登場させて、
「作者が一番すきなカイジの名勝負ベスト3~」
とかやってます。馬鹿ですねぇ
1位に選ばれるのが映画のオリジナルエピソードで、2位が「沼」、3位が「地下チンチロ」・・・モロに映画でやる内容を、そのまま連ねているだけ。

何?この清清しいぐらいの茶番劇。
福本先生、「大人の事情で・・・」って漏らしてますケド?w


金に意地汚いという点において、TV局は時折、カイジ以上のドラマを見せてくれます。
クソも面白くないドラマですがね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

83.6 11 心理戦アニメランキング11位
賭ケグルイ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (966)
4695人が棚に入れました
舞台は、日本政財界有力者の子女が集う名門・私立百花王学園。この学園でもっとも重要な能力は、勉強や運動ではなく「駆け引き」「読心術」「勝負強さ」――つまりギャンブルの強さが全てを決める。学園はギャンブルによる階級制度(ヒエラルキー)で支配され、その頂点には絶対的権力を誇る「生徒会」が君臨。賭けるモノは「大金」「カラダ」そして「人生」。そして、本作の主人公となる謎多き転校生・蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)の登場により学園の階級制度に異変が起きていく。

声優・キャラクター
早見沙織、田中美海、徳武竜也、若井友希、奈波果林、伊瀬茉莉也、芹澤優、杉田智和、鵜殿麻由、福原綾香、沢城みゆき
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

狂気のゆくえ

MAPPA制作。

伝統と格式ある名門、私立百花王学園。
独自の階級制度を採用している。
生徒は将来を約束されたエリートばかりで、
この学園では勉強や運動の成績が評価されない。

将来「人を使う」立場になる彼らにとって、
それほど重要ではないとの考えからです。
大切なのは心理戦、駆け引き、読心術、
勝負強さ、つまりギャンブルの強さである。
{netabare}ヒエラルキーの最下層は家畜扱いで、
名前は男ならポチ、女ならミケとなる。{/netabare}

とにかく言葉も表現も過剰な作品。
オリジナルギャンブルの数々が出て来ます。
{netabare}ただ賭けるモノまで過剰になっていき、
この過剰さで好みが分かれるでしょう。{/netabare}

原作者そこそこ病んでいますね。
キューブリック監督の戦争映画的な病み方。

演出・音楽・声優の熱演など、
癖がありますが印象に残る作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 84
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お淑やかな美少女が実はギャンブル狂

原作未読。最終話まで視聴。

【物語】
イカサマや策略を張り巡らせた相手に対し、主人公が人並外れた洞察力、記憶力、交渉術など駆使して挑む物語。
しかし、最後の勝負所だけは{netabare}運を天に任せていることも多々あり{/netabare}、視聴者をドキドキさせます。

ある意味、主人公最強系と言えるかも知れない・・・。

【作画】
こういう物語の場合、細かな感情の変化を表情で表す必要があると思いますが、とてもうまく表現されていたと思います。
もちろん、”顔芸”も含めて良かった。(笑)

【声優】
主人公を演じた早見沙織さんと生徒会長役を演じた沢城みゆきさんはとても良かったです。
そういう意味で、最終話はとても見ごたえがありました。

【音楽】
OP、EDとも作品のイメージに合っていたと思います。

【キャラ】
「物語の性質上」ってことかも知れないけど・・・。
かなり「イッちゃっている」人が多いです。(笑)

【最後に】
{netabare}イカサマの無いギャンブルってないのかな?
生徒会役員って言っても、イカサマばかり・・・。
威勢の良い、カッコいいことを言っていても、結局イカサマばかり・・・。
イカサマで成り上がった生徒会役員が、偉そうにしている所がとても笑えた。

もしかしたら、大物ぶった小物をあざ笑う作品なのかも知れない。{/netabare}

{netabare}その点、イカサマではなく策略で勝負を挑んだ生徒会長は、もしかしたら本当にすごいのかもしれないと思った。
(本当は、多少イカサマめいたことはあったかも知れないけど・・・?)

まあ、そんな生徒会長相手に、運だけで”引き分け”を引き寄せた夢子(と鈴井)も大概だけど・・・。{/netabare}

第2期制作決定しましたね。
今から楽しみです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 74
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

酒と賭博と男と女(酒抜き)

原作未読 全12話


2019年冬クールの第2期を前に予習です。

良家のご子息ご息女が通う学園私立百華王学園。人を統べるにはギャンブルが強くないとネ、の校風でギャンブルの強さが学園内での処遇に直結。ヒエラルキーのトップに立つは生徒会長。底辺は奴隷扱い。そんな学園に転校生 蛇喰夢子(じゃばみゆめこと読む)がやってきて一波乱。学園を舞台にギャンブルに興じる高校生たちのドラマ!?です。

さすがギャンブル大国日本ですね。切った張ったの一寸先はわからないあの緊張感は当事者はもちろん、傍目から眺める分にも面白いものがあります。
『哭きの竜』あたりを祖に“酒”“賭博”“女”が絡んでやさぐれ感満載の劇画タッチ麻雀漫画が主流だった時代から、2000年代あたりからの『LIAR GAME』『嘘喰い』と知能ゲームに軸足を置いたものが市民権を得てきた分野です。
本作もそんな潮流に沿った原作を基にしています。年齢設定から“酒”要素は望めないものの“女”要素は表に出ていて、OPとEDの淫靡な雰囲気に表れてるように、豆生田楓(まにゅうだかえで)の言葉を借りれば“王道”の系譜にあたるギャンブル作品の佳作にあたるでしょう。

本作については、ギャンブルというか賭博の持つ毒は薄めではないかと思います。オサレなのです。
本編で展開されたゲームはあまり印象に残らず、親の金で好き勝手やってもなぁと一歩引いて見てたこともあり、大博打での一発逆転や人生一発アウトの緊迫感の描写にリアリティを感じられず、ギャンブルものとしての評価はあまり高くありませんでした。{netabare}なんだかんだ親が翻意してしまえば救われますからね。{/netabare}
どうしようもない輩が身を滅ぼしていく中で、神憑り的な天才性を発揮する主人公が活躍する旧来のギャンブルものから得られるカタルシスを期待していたのかもしれませんね。先入観といってよいでしょう。


「顔芸」 「イカレたキャラ」 「美少女もの!?」


賭博の毒を抜いた別物として、知能ゲーム+上記のなにかを楽しむ作品と理解しました。


好印象なのは以下、

・最終話しっかり纏めたこと
・{netabare}序盤第3話西洞院戦でヒロインの敗戦を描いたこと。また生志摩戦でゲーム勝利は何かを再定義したこと。と単純な勝ち負けに終わらなかった点。{/netabare}
・パートナーの鈴井くんの凡百な視点。イカレキャラばかりだと食中りを起こしてしまいます。

登場人物名の漢字がほぼ読めないのはツッコミどころでいいのかしら。
キャラの中では生志摩妄(いきしまみだり)がお気に入りでした。名は体を表すというか、いきは“イキ”で、しまは“締”“沁”で、みだりは“乱”“淫”と二重三重の掛詞がハマるJK!!
さらに声優さんイカレ感を出してくれれば良かったのにと思うものの、ヒロイン以外で唯一、人生全振りしてるなコイツと思えたキャラでした。


あまりにも「顔芸」で名を馳せてしまったために、キャラものの印象が強い本作ではありますが、1話あたりの構成は地味に良かったと思ってます。

・基本1話完結
・対戦相手がイカサマを仕込んでる。
・対する夢子はそれを見破る。

日常→ハプニング→対戦→決着→後日談、の大筋の流れがあり、そこでのトリック(イカサマ)ネタ明かしが毎回の楽しみだったりしました。

これは江〇川コナンくんや金田〇少年と一緒ですね。たぶんやらないしやる必要もありませんが、脚本家を複数用意できれば、延々と続けられる鉄板の構成です。
それに夢子が無双なので水〇黄門のような安心感も得られたりします。ギャンブルものとしてはどうかと思われるこの安定度合いがむしろ作品を支えていました。2期があるのも頷けます。


旧来のギャンブルものとして観ると肩透かしを食らう。
キャラを堪能するならレベルは高い。
ギャンブルの特性(不安定さ)と手堅い物語構成(安定さ)とのバランスの良さ。


独特な輝きをもった実に興味深い全12話でした。実家の資産食い潰すだけでしょ?のひっかかりがなければもっと評価を上げてたことでしょう。
また、パ〇ンコ屋や一時期の消費者金融の「私たち社会貢献してます♡」TVCMの胡散臭さを感じようものならむしろ評価を下げてたことでしょう。


人としての均衡はお世辞にも保たれてるとは言えない面々が織りなす非常にバランスの取れた作品ということになろうかと思います。
OPもEDも良いですね。狂気とエロスは表裏一体だぜーっ!を上手いこと表現できてました。


■余談
酒がもっと絡めばな~(しつこい)



-----
2019.09.06追記
《配点を修正》 -0.1


視聴時期:2019年2月 配信



2019.02.24 初稿
2019.09.06 追記/配点修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 68

81.7 12 心理戦アニメランキング12位
りゅうおうのおしごと!(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (847)
3811人が棚に入れました
玄関を開けるとJSがいた―

「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」

16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。九歳

「え?、・・・弟子?え?」

「・・・おぼえてません?」

覚えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。
ストレートなあいの情熱に、八一も失いかけていたモノを取り戻していくのだった。

声優・キャラクター
内田雄馬、日高里菜、佐倉綾音、金元寿子、茅野愛衣、久保ユリカ、橋本ちなみ、小倉唯

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

16歳の竜王なんて原作1巻の頃はただの絵空事と思っていたけれど…。(追記: 10歳の囲碁プロ棋士(女子小学生)誕生に寄せて)

== [下記は第1話視聴時レビューで以下、視聴前レビューと追記レビューが続きます] ==
第1話を観ました。アニメの1話目として構成するための時系列の整理などはあったものの、欠落して拾われなかったエピソードは今のところないと思います。

作画も良く、『りゅうおうのおしごと!』のアニメのツカミとしてはほぼほぼ満点かと思います。

1巻目で八一が対戦する神鍋歩夢(かんなべ あゆむ)の他、JS研の面々が喋っていたり、他の女流棋士が台詞はないものの八一とあいの横を通り過ぎて行ったりしていました。この辺りはアニメならではの演出ですね。

通常OPがEDに使われていましたが、夜叉神天衣(やしゃじん あい)や祭神雷(さいのかみ いか: 通称イカちゃん)、釈迦堂里奈(しゃかんど りな: 別名エターナルクイーン)なども出ていました。イカちゃんや釈迦堂さんも本編で出番があるのでしょうか。楽しみです。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで] ==

== [以下、視聴前レビュー] ==
2017年冬アニメ本命候補作ということで、視聴前レビューです。

原作は同タイトルのライトノベル(GA文庫刊)で、作者は『のうりん』の作者として知られる白鳥士郎先生です。まだ原作は終了していませんが、おそらくアニメは区切り良く終われるものと思われます。

タイトルの「りゅうおう」は将棋の棋戦タイトル「竜王」のことです。主人公の九頭竜八一(くずりゅう やいち)は中学生でプロ棋士となり高校には進学しておらず、16歳4ヶ月で史上最速の竜王タイトル保持者となったという設定です。

この『3月のライオン』の桐山零よりも凄い経歴は1巻刊行当時は「まあフィクションだからね」と軽く流せたのですが、藤井四段の登場により絵空事とは言えなくなってきました。

まあ、それはさておき普通なら竜王とはいえ十代の男の子が容易に弟子などとるはずもないわけですが、あにこれのあらすじにもある通りそこに小学校3年生の雛鶴あい(ひなづる あい)が、弟子にしてくれと現れるところから物語は始まります。

本作の構成要素としては「将棋」、「ロリ成分」、「ラブコメ」が三本柱として挙げられると思います。加えて「成長物語」としての構造も持っています。

「将棋」については主人公の他、あいを始めとするヒロイン・サブヒロインがことごとく将棋関係者である点、「ロリ成分」についてはあいを始めとするヒロイン・サブヒロインを含めた女子小学生が多数出てくる点、「ラブコメ」についてはあえて「ヒロイン・サブヒロイン」という書き方をしている通り八一を男性主人公とするハーレムラブコメ的な構造がある点が該当します。

ヒロイン(と敢えて言ってしまう)の年代は小学生のあいと夜叉神天衣(やしゃじん あい)、中学生の空銀子(そら ぎんこ)、そして年上のおねえさんポジションの清滝桂香(きよたき けいか)と多岐にわたります。

そして少なくとも原作では加えて八一以外にも「ヒロイン」相当のキャラクターに関しては同時に「女性主人公」とも言える局面・エピソードがあり、各々の成長物語として読むことができます。

これら将棋/ロリ成分/ラブコメ/成長物語の4つのうちの2つ以上に乗っかることができれば、おそらく楽しく視聴できると思われます。

原作のの知名度や書籍売り上げ的にはもちろんですが、個人的には2018年冬アニメ本命候補の1つでお勧めです。
== [以上、第1話視聴前レビュー] ==

2018.1.16追記:
第2話目を観ました。ちゃんと八一と歩夢が対局している盤面が出ましたね。原作で具体的な盤面を想定していたか覚えていませんので後で読み直してみます。誰が監修しているんだろう?
→ アニメのホームページのスタッフのところに野月浩貴 八段がアニメ将棋監修としてクレジットされていました。にゃん^^さん、情報提供ありがとうございました。

2018.3.28追記:
全話視聴完了。序盤はキャラ萌え要素を強めに押し出して視聴者を掴もうと試みて、原作の「将棋に関する真剣勝負」的なシリアス成分は、ほぼ終盤の3話くらいに集めてきた感じのシリーズ構成でした。

1クールで原作5巻分は尺的にきつかったとは思うのですが、ここが話のひとつの切れ目でもありどうやら原作者の意向でも沿っていたようなので、こういうものだと思うことにします。

原作の知名度アップ、売り上げ増への貢献はたぶんそこそこ見込まれていてその目的は果たしたといえると思います。

改めて「原作は面白いですよ」と言っておきます。ただ、JS要素はだいぶん薄まってきている気がするのでそちらに期待の向きに対してはご期待には沿えないかもしれないのですが…。

あと、ご承知の通り現実の方が「原作殺し」にかかっていてそこは今後どうなるんでしょうね(笑)。

2019.1.31追記:
将棋と囲碁という違いはあるものの、つい先日10歳の少女である仲邑菫(なかむら すみれ)さんが4月からプロ棋士となることが決まりました。プロ棋士内定に際してや格上相手と目される対局に際しての記者会見がYouTubeで観られたりするのですが、この会見の様子などを観ていると雛鶴あいのキャラクター造形にはライトノベル特有の記号化を感じる一方、一面のリアリティも感じました。

仲邑さんは既に女流のトップ棋士や元世界最強棋士などと対戦しているのですが、「胸を借りる」などという様子は見せず普通に「負けて悔しい」、「もっと強くなりたい」と言い放つメンタルを備えています。

あいちゃん以外のヒロインやサブキャラクターの子供たちは「ライトノベル的に造られた」感じが濃厚ですが、あいちゃんの場合は何らかの道で天才と称されたり早くから第一人者として活躍する人に独特の雰囲気を湛えていて、常人の感覚からはかけ離れた部分があるのはある程度リアリティを原作者なりに検討した上でのものなのだろうなと思ったのでした。

原作は決着していないのですが、あいちゃんはラブコメ的な決着の如何によらず、きっと他の女性キャラとは一段違う八一と並ぶ「主人公」なんでしょうね。

……ということで、原作はけっこう面白いです(笑)!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 67
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

胸が熱くなる、熱血将棋アニメ(少々、ロリ系ラブコメ要素あり)

原作未読。最終話まで視聴。

最初の頃は『ロリ系ラブコメアニメか?』と思っていました。
しかし、3~4話辺りで、間違いに気付きました。

この作品は、かなり胸が熱くなる、熱血将棋アニメでした。
「3月のライオン」とは一味違う、熱血将棋アニメです。

盤上を見つめる真剣な眼差しに、心を鷲掴みにされます。

ただし、『ロリ系ラブコメ』要素も、かなり紛れていますけどね(笑)
”緊張”と”緩和”のバランスの取れた、かなり面白い作品でした。

【物語】
真剣な将棋モードとラブコメのバランスが良かった。
感動と笑いは相性が良いと再確認できました。

【作画】
非常に安定していたと思います。
特に、真剣モードの『目力』はとても良かった。

【声優・キャラ】
豪華な声優陣が、個性豊かなキャラを上手く演じていたと思います。

【音楽】
OPは曲も画も、とても良かった。
みんなの真剣な眼差しに、OPだけでも感動があった。
EDも、銀子ちゃんの恋心を描いた、いい感じのEDでした。


【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
主人公は、弱冠16歳で竜王のタイトルと取った若き天才・九頭竜八一。
小学3年生の雛鶴あいと再会し、あいを内弟子として育てることに・・・。

掴みは満点。今後の展開に期待。

【第2話】
JS研ですか?小1もいるんですか・・・?
ロリ王確定ですね(笑)
JS&JC絡みのハーレムラブコメか?

【第3話】
あいの真剣勝負はなかなか目を見張るものがあった。
単純なハーレムラブコメではないのかも?

【第4話】
もう一人のあい(天衣)ちゃん登場。
やはり、将棋の時は真剣だ。
単純なロリ系ハーレムラブコメではないらしい。

【第5話】
うん!見誤っていた。
これは、ロリ系ハーレムラブコメなんかじゃない!
真面目な将棋アニメだ。
スポコン系だ!

ただ、主人公の周りが可愛い女の子だらけなのが少々気にはなる(笑)。

【第6話】
八一は苦手な相手の対策に勤しむ。
あいも新たな壁にぶち当たる。
相変わらず熱い物語。

【第7話】
桂香さん回。感動回。
研修会の年齢制限が近づいてきている桂香さん。
「20歳の私へ」~「10歳の私へ」
ありきたりな話かもしれないけど、感動した。

八一の姉弟子・銀子の「将棋星人」の話も良かった。
銀子の八一に対する本音。
普段はクールな銀子の熱い思いが伝わってくる。

順序が逆になったけど、八一の「諦めない将棋」も良い話だった。
弟子のあいから学んだ「あきらめない将棋」が窮地の八一を救い、八一は更なる高みへ更なる・・・。

相変わらず熱い物語。

【第8話】
女流棋界最大の棋戦「マイナビ女子オープン」
チャレンジマッチ(予選の予選)にあいと天衣、桂香が参加。
本戦で1勝すれば、研修会の成績とは関係なく、一気に女流棋士になれるので、桂香にとっては起死回生のチャンス。

【第9話】
マイナビ女子オープンの予選が始まる。
無事に1回戦を勝ち抜いたあいと天衣、桂香。
あいの2回戦の相手は女流帝位・祭神雷。
この日は8月1日。
あいにはどうしても負けられない理由が・・・。

あいが身を乗り出して「こう、こう、こう・・・」と呟きだすと、こちらも熱くなる。

後半、八一の竜王戦の相手が決まる。
現役最強の『名人』
タイトル100期・永世七冠を賭けて八一とのタイトル戦に駒を進めてきた最強の敵。
八一も最大の戦いが始まる。

【第10話】
竜王戦は7戦して先に4勝した方がタイトルに輝く。
現・竜王の八一は名人に圧倒され、3連敗。
後がなくなった八一は、余裕がなくなって・・・。

八一の絶望的な気持ちはよく分かる。
名人に今までの努力を否定されたようなものだから・・・。
小学生のあいちゃんに当たってしまったのも、理解出来なくもない。
それだけ八一は真剣だってことだし・・・。

『3連敗からの4連勝』この後の物語の展開は分かっている。(恐らくですけどネ)
大事なのは過程だと思う。
今後の展開から目が離せない!

【第11話】
マイナビ本戦開幕。(10話から)
あいは1回戦敗退。
天衣は1回戦突破。一足先に女流棋士の申請資格を得るが、とりあえず保留すると言う。

銀子は八一の元へ。
しかし、八一は「迷惑だ!」と言って追い返してしまう。

銀子からその話を聞いた桂香は・・・。

桂香のマイナビ1回戦の相手は「永遠の女王“エターナルクイーン”」釈迦堂。
起死回生で女流棋士を目指す桂香の最大の挑戦が始まる。
そして・・・。

今回も良い話でした。
言葉や態度で八一を励まそうとした、あいと銀子。
それに対して桂香は、{netabare}最強の敵との将棋で、八一を励ました。
「報われない努力はないんだ!」って。{/netabare}

ラストの前夜祭は、どう見ても{netabare}八一とあいの披露宴{/netabare}にしか見えないですよね・・・。
まあ、大人ばかりだから、誰も本気にはしていないんだろうけど(笑)
ただ、あいの両親のから見れば{netabare}嫁に出したようなものなのかも知れない{/netabare}、なんて思いながら見ていました。

しかし、銀子ちゃん。
なかなか苦労が報われないですねぇ・・・。

【第12話】
この作品の最大の魅力である、”緊張”と”緩和”のバランスが心地良い、とても良い最終回でした。

あいちゃん、可愛かった。
銀子ちゃん、可愛かった。
ただし、声を大にして言いたい!
私はロリコンになった覚えはありません!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 66

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

石川県の方言・文化の描写がかなり問題あります。

* 正直、ほとんど作品レビューとかけ離れた駄文考察ですが失礼・・・

第一にヒロインの小学生が七尾市和倉町出身だそうですが、盛んに「金沢弁」をしゃべってます。
七尾なら「能登弁」の筈ですので、微妙に違います。
まあ、金沢弁でも能登弁でもいいのですが、石川県方言としてはいろいろ間違いが多いうえ、
「あらへん」とか「せやから」とか石川県では絶対に使わないような関西弁が随分、混じっています。

それと、アニメでは端折られてますが、原作ではヒロインが金沢カレーを作る描写がありますが。
金沢カレーはとてもとても小学生どころか一般人が作れるような家庭料理ではありません。
地元金沢でも、金沢カレーは家庭で作られるものではなく、金沢カレー専門店でのみ作られて食べられるものです。
他には「金沢カレー」と商品名を付けたカレー弁当がスーパーで売られているくらいですね。
くどいようですが、今「金沢カレー」と呼ばれているカレーライスの歴史は30年程度、名称として「金沢カレー」が使われだしたのは2006年頃からご当地カレーの「よこすか海軍カレー」や「札幌スープカレー」の対比として「金沢カレー」という言葉が徐々に使われ始めたそうです。
原作者は「金沢カレー」なんていう名称から、かなり昔から金沢の家庭で金沢カレーが当たり前に作られ食べられている石川県定番料理とでも思ったのでしょうか?
金沢の一般家庭で家庭料理として食べられているカレーライスはバーモントカレーとかジャワカレーとか日本全国で普通に売られているカレー粉を使ったものや一般的なレトルトカレーばかりです。

かろうじて解釈するとヒロインはよっぽどの料理の天才で自分で金沢カレーに必要なスパイスを入手・ミックスして自己流金沢カレーを作ったのでしょうか?
そんな天才的料理技量があるなら将棋作品より料理作品にでもした方が良いです。

なんでも原作者は岐阜県出身で金沢大学(金大)出だそうですが、金大には関西人が多いそうなので、
金大のコミュニュティに属していた作者ゆえに、石川県方言や金沢カレーの誤解が生じた気がします。

石川県を舞台にしたアニメとして有名なのは「花咲くいろは」。
それと石川県に類似した方言を使う富山県を舞台とした「クロムクロ」のように
あんまり変に方言や地方文化を絡めすぎずに作った方が良いと思います。
岐阜県飛騨地方を舞台とした作品に「氷菓」や「ひぐらしのなく頃に」がありますが、あんなふうな作りで良いと思いますね。

追加
金沢カレーの件ですが、金沢カレー専門店から「計り売り」を購入してくる手がありました。
調べてみると作品の舞台の大阪にも金沢カレー専門店がありました。
それと「ヤフーショッピング」を調べると「ゴーゴーカレー」「チャンピオンカレー」などがレトルト形式で通販しているようです。
あいちゃんの作った絶品金沢カレーは計り売りや通販などで入手した金沢カレーに具を加えるなどの自分なりの工夫を加えて作ったと思われます。
ただし石川県内でも家で金沢カレーを食べる時に四話で描かれていたように、わざわざフォークを使ったりはしませんけどね。勿論、金属製の皿も使いませんし、キャベツを微塵切りにして乗せたりもしません。
普通の皿で普通にスプーンで食べます。

そもそも、金沢カレーはあくまでB級グルメであって伝統的郷土料理ではなく、金沢でも知らない人、食べた事の無い人の方が多いと思います。
ただ、大学生の間では非常に人気があるようです。大学生の間では昼も夜も金沢カレーという人もいるようで、金沢カレー専門店の混雑時間は大学生くらいの年代の若い人たちでびっしりです。
要するにこの作品のあいちゃんの言葉は「金沢弁」ならぬ関西からやってきた学生たちによる金沢弁と関西弁がミックスされた「金沢大学弁」であり、
金沢カレーの誤解は「金沢の大学生の食生活」から着ているようです。

* 金沢カレーの話しばかりしてしまいましたが、作品についても少し考察しまが、
三話で将棋初めて三か月の小学生女子が二枚落ちで七段のプロに勝つというのはちょっと無理があります。
続いて最強の女流棋士の銀子にも飛香落ち対局で優勢にすすめます。むしろこっちのほうはある程度、納得がいきます。
この時の八一の「優勢ですよ」という発言はあくまで駒落ちのハンディを加味してのものでしょう。
確かに大きな駒落ち将棋の場合は理論的には正しく指せば必ず勝てるものですから。
それから銀子が逆転したという事でしょうね。
銀子との対局はいろいろ言われてますが「もしや、勝つのでは?」くらいならありでしょう。

*2 「竜王は本当に最高の位か?」
今でも本音としては「名人」が最高の位と考えている人は多いですね。
昔、こんな話しがあります。王位戦だったかで、まだ六大タイトル制だった時期に羽生と米長にこんなインタビューがされました。
「もしも名人位か他の五冠かどちらが与えられるとしたら、どちらを貰いますか?」
羽生は「そりゃ、他の五冠でしょう」と軽い口調で微笑みを浮かべながら答えましたが、
米長は「言うまでもない事、名人」と重々しく答えたそうです。
それだけ、名人は重いタイトルなわけです。
名人位の歴史はなんと西暦にして1612年まで遡りますが、1935年の「実力制名人」が始まる以前までは江戸時代は世襲制、明治以降は名誉称号でした。
それに1948年の「全日本選手権戦(九段戦のちの十段戦の母体、広義では竜王戦の起源と言えなくもない)」、
1950年の「王将戦」などの諸タイトルが続いたわけです。

ちなみに竜王位が最高のタイトルという取り決めになったいきさつは、
読売新聞社が「十段戦を廃止し新たに最高賞金を設定した新タイトル竜王戦を始めるので、最高賞金なのだから、最大権威という扱いにして欲しい」と日本将棋連盟に訴えたので、
将棋人口の減少などから収入獲得の点でスポンサーが大切だった、日本将棋連盟がOKしたわけです。

なお、現代の位置付けでは事実上、「竜王と名人は同格」と言われています。
また名人戦に関しては「最も歴史が長く格式がある」とか言われています。

wikiからの引用ですが・・・
>竜王戦は棋戦として序列1位であるが、竜王在位者と名人在位者の序列はタイトル保持数が多い棋士が上位となり、同じ保持数の場合は棋士番号が小さい方(プロ入りが早い方)を上位とすることになっている[注 3]。なお、1名が竜王と名人を独占した場合は、「竜王・名人」と呼ばれる。これは、竜王戦は賞金が最も高額だが、名人位は他のタイトルと比べ圧倒的に歴史が長く権威があり、竜王と名人の序列をつけにくいためと考えられる。(中略)
なお、竜王および名人は将棋界の代表として、アマチュア段位の免状への署名等、対局以外の多くの業務を課せられる。

という事です。
しかし、作品的に言えば、名人は獲得するのにC2→C1→B2→B1→Aと順位戦を駆け上がりA級順位戦で最高成績をおさめると名人に挑戦できるシステムなので、獲得するまでプロ入りしてから最低、五年はかかるわけです。
それに対して竜王戦は竜王戦の予選は1組から6組までに分かれたリーグ(ただし下位リーグからの進出者には不利な構成だが)の優秀成績者のトーナメント戦で始まるので、最も低いリーグの6組の棋士でも
トーナメントに勝ちあがって竜王タイトル戦に挑戦でき竜王に勝てば竜王のタイトルを得られるシステムになっています。
つまり「17歳の名人」は事実上、無理ですが「17歳の竜王」はありえるわけです。

*3 「地獄の三段リーグ」について
このシステムについても説明しておきます(でも、今のアニメではあまり関係ない話しですがのちの銀子などの関門になります)、
女流棋士ではなくプロ将棋棋士になるには奨励会を抜けて四段にならなくてはいけません。
しかし、その最大の関門として立ち塞がるのが「三段リーグ」です。
奨励会三段にもなり、もうプロ棋士も同然の棋力を身に着けた棋士たちがここに数十人在籍していて、
彼らが半年に一度行われるリーグ戦を行い一位と二位の成績をおさめた者のみが四段になれるシステムで、まさに地獄です。
しかも25歳になったら退会しなくてはいけないという厳しい規定もあります。
一位と二位の棋士だけがプロ棋士になれるというのはあまりにキツいシステムで、多くの才能ある棋士たちがここで涙を呑んで退会していきます。
あんまり厳しいので「次点(三位)を二回取った三段棋士はフリークラスに編入できる」という救済措置もできましたが、やはり厳しいのには変わりはありません。

なぜ、こんなきついシステムになっているのかというと、「将棋プロ棋士があまりに増えると食っていけなくなるから人数制限している」に、他なりません。
医者とか弁護士のように「その職にふさわしい技能」を身に付ければ人数無制限でなれるというわけではないのです。
ちなみに奨励会三段の女性は二人居ます。一人は里見女流五冠(残念ながら一度も三段リーグで勝ち越す事も出来ず年齢制限で退会しました)、もう一人は女流棋士ではなく奨励会に専念している西山朋佳三段という女性の将棋棋士です。
西山三段は三段になった当時、三段リーグで六位だったかを取り騒がれ、その後も何度か勝ち越したりしましたが、
今はちょっと負け越しが続き、厳しいようですが、年齢制限いっぱいまではあきらめないそうです。

*作品と関係が薄い、いろいろ話しの長文を書き連ねてごめんなさいです。作品鑑賞の参考にしてください。

駄文 金沢では今は死ぬほどの大雪です。
綺麗に除雪した状態からでも、たった一晩で車の窓ガラスの半分に達する程の雪が降り、まず除雪しないと、ドアすら開けられない状態です。
しかも、そんな積雪が夜も昼も続いていて天気予報によると、だいぶ先まで続くのだから、ウンザリです。
「断続的な大雪」ならぬ「連続的な大雪」です・
仕事に行けない人やあちこちで車が雪にハマって動けなくなっている状態です。
融雪装置のない脇道は除雪用の雪上車やキャタピラの重機以外はほとんど動けない状態です。

*最後まで見ました。お話しとしては面白かったです。
最後の方は方言も出なくなってましたね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 49

85.6 13 心理戦アニメランキング13位
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★★ 4.1 (600)
2021人が棚に入れました
秀才たちが集うエリート校・秀知院学園 その生徒会で出会った副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行 誰もがお似合いだと認める2人の天才は、すぐに結ばれるのかと思いきや高すぎるプライドが邪魔して告白できずにいた!! “如何にして相手を告白させるか”という恋愛頭脳戦に知略を尽くしてきた歴戦の2人は各々、心の内にとある決心を固める…… 秀知院高等部の文化祭“奉心祭”の最終日までに、2人の恋愛模様は大きく動き出す事に!? 恋が天才をアホにする!! 新感覚“頭脳戦”? ウルトラロマンティックなラブコメ、再々始動!!


声優・キャラクター
四宮かぐや:古賀葵
白銀御行:古川慎
藤原千花:小原好美
石上 優:鈴木崚汰
伊井野ミコ:富田美憂
早坂 愛:花守ゆみり
柏木 渚:麻倉もも
大仏こばち:日高里菜
柏木の彼氏:八代拓
ナレーション:青山穣

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最後まで好きだとお互いに言っていないのでは?

これはかぐや様は告らせたいの第三部です。
今までのいきさつを知らない方は、先に第一部である「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」のほうを見てください。

この第三部では、ついに四宮 かぐや(しのみや かぐや)と白銀 御行(しろがね みゆき)との恋愛戦に決着がつきます。

かぐやは第一部の最初の頃に比べると、遥かに乙女チックに、そして可愛くなりました。
昔の氷のように美しく冷たく研ぎ澄まされていた瞳は、いつの間にか初恋に胸がときめく少女のようなつぶらな瞳に代わったようです。
そして、いつの間にか多くの友達と話ができるようになりました。

これはまぎれもなく人間としての成長です。
昔みたいに何でもできるけど友達が千花一人しかいなかった頃のかぐやとは、まったく違います。
これからは御行と共に幸せになってほしいと願います。

でも、よく考えると、かぐやも御行も、好きだと告白していないような…
言葉でなく既成事実で付き合い始めるとは…。結構大胆ですね!


また、この第三部は、かぐやや御行以外にも、いろんな人の魅力が表現されています。

まずは早坂 愛(はやさか あい)。
彼女は四宮家に仕える使用人でかぐやの侍女ですが、彼女の変装能力や性格を切り替える素早さは驚くべきものがあります。そして彼女の女性らしさは大変魅力的で、彼女のしぐさを見ていたら思わず鼻の下を伸ばしてしまいそうです。
早坂にその気があれば、御行を自分の彼氏にできたのではないかと、つくづく感じます。

そして石上 優(いしがみ ゆう)。
彼は子安 つばめ(こやす つばめ)先輩に恋しています。そして勇気を奮い起こしてデートに誘いますが…、
実は彼は、いつも犬猿の仲である伊井野 ミコ(いいの みこ)を陰でサポートしています。彼女が危険な目に会わないように、彼女が涙を流さないようにと…
石上はミコの前では気取らずに何でも気兼ねなく話せます(そのために、いつもケンカになるのですが…)
彼はもしかして、恋に恋しているのかもしれません。自分にとって最も大切な人が誰なのかを気づいていないのかもしれません。

そして伊井野 ミコ。
彼女はいつも正しいことをします。それは確かに正しいことなのですが、あまりにも厳しすぎるので、周りから誤解を受けます。(でも、いつも石上が助けてくれます)
今回、彼女の奮闘努力でキャンプファイアーが実現できました。
おそらくキャンプファイアーを楽しんだ人たちは一生忘れられない思い出ができたでしょう。それはとてもステキなことです。
いつかミコは、いつも石上が守ってくれていたことに気づき、石上を好きになる…そんな気がしてなりません。

そして藤原 千花(ふじわら ちか)
彼女はかぐやの親友であり5か国語を使いこなす天才少女。そして天才ピアニスト。
この物語で天才と呼べる人は彼女しかいません。(かぐやや御行は秀才です)
そして空気が全く読めなく、いつもとんでもないことをしでかす少女。
私は登場人物の中では千花が一番好きです。
千花が友達ならば、いつもとんでもない目に会いますが、悩みなど吹き飛びます。
でも今回は、今迄よりも千花の出番が少なかった。
それが残念でなりません。
もっともっと千花を活躍させてほしかったですね。


エンディングは鈴木愛理さんが歌う「ハートはお手上げ」
とても素敵な歌と描画でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 46
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

石上会計は罵られたい?! ウルトラマゾスティック

【紹介】
タイトルでわかりづらいですが、かぐや様は告らせたいの3期です
2期は告らせたい? 「?」がついています

【感想】{netabare}
最初から最後まで最高でした! まさにウルトラロマンティックでしたねー
2期で完成された感じですが3期も相変わらずの面白さで生徒会メンバーのやり取り見ているだけで楽しい

キャラクターの魅力が抜群で雰囲気いいし、笑える!
毎週とても楽しみな最高のコメディ作品です
ずっと面白かったけど特に最後の2話がすごく良くて、最高でした
区切りもよかったですね
退屈な時間なんて全くなくてコメディとしては非の打ち所がない作品

好きすぎて普段なら文句なしで1位に推したくなるけど、今季はいいアニメ多すぎてこれに対抗できるアニメがあるところが素晴らしい
{/netabare}
【キャラクター】{netabare}
全員好きだけど、1期から変わらず石上会計が好きです、次が白銀会長とハーサカ! 圭ちゃんも好きです
不要なキャラがいなくて個性的なキャラクターがうまく掛け合わされていてホント面白いですね

ラブコメ的には石上君とみこちゃんの関係が好き
石上はずっと毎日罵られそう {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

UR-ハーサカ・愛

【物語 4.0点】
「恋愛は告白した方が負けである」と逡巡するうちに、
ライバル候補?が増えたり、周囲で他の色恋が花開いたりして、
{netabare}恋愛自粛ムードの懸念{/netabare}など、事態がさらにややこしくなっていく3期目。

前作、打ち消し線で消滅の危機に瀕したサブタイトル『〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』も
『-ウルトラロマンティック-』に取って代わられ、
白銀会長の{netabare}スタンフォード大学合格{/netabare}という区切りにより決着に向け動き出すが……。


前半戦はいつも通り生徒会周辺で方々に脱線して色々グダグダやってる感w
が新キャラや、既存キャラの新形態?などを、笑って楽しんでいるうちに、
恋は盲目。例えば藤原書記から見たら{netabare}死んだアルパカ{/netabare}みたいにダメダメな白銀会長でも、
恋に落ちた、かぐやには良い所ばかり見えるなど。
いつの間にか恋愛に関する視点の補強が下味として仕込まれて、
終盤、最終回1時間SPにはコクのある美味しい紅茶を頂ける。

徹底的な伏線の管理。目的のあるネタの扱い。
恋バナの上で悶え踊るような乙女心。ムズキュンな一言を絞り出す創意工夫。
作品に染み付いた愛ある仕事。間違いない。これは一流のラブコメだ。
(文化祭ネタ拝借。失礼致しましたw)

この辺りが、安定して面白い本作の隠し味でしょうか。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・A-1 Pictures

毎度、キャラ1体につき、何パターンのデザイン用意するんだ?
というくらい多彩なタッチを使い分けるギャグ対応力は健在。
最後の『サザエさん』タッチも交えたオチもズッコケポイント高しw

表情別に様々な形態が発見されて来たヒロイン・かぐや。
恋により豊かになってきた彼女の心模様を逆に実感するのが、
終盤前9話に挟まれた過去話「1年生 春」
“氷のかぐや姫”と評されていた頃の無表情。

赤~紫系の光による撮影処理も引き続きムード向上に貢献。
肌色率が高いわけじゃないのにドキドキするのは、
光源がエロいのもあるかと思いますw


【キャラ 4.5点】
四宮家の従者・早坂愛。
かぐやとの主従関係も含めた秘密保持のため、
校内ではクール系JKに擬態するなど、涙ぐましい努力で滅私奉公して来た早坂。
そんな彼女が見せた普通の乙女心が、前半戦で私のガードを崩した先制パンチでした。
これがあったからこそ終盤、かぐや様を応援する早坂の当たり前の忠誠心も映える。

成績学年3位のモブから、かぐやの周辺に出没し、準レギュラー格に浮上して来た、遠い親戚の四条眞妃。
(再従祖叔母(はとこおおおば)とか初めて見ましたw)
“おば様”のかぐやと似て高飛車?と警戒する間もなく、
秒でデレて自己完結する、不完全なツンデレw

一方で2期の過去話でキャラが立った石上の元には、子安つばめ先輩という春の予感が?
かぐや同様、竹取物語(「燕の子安貝」)がモチーフの学園のマドンナは高嶺の花ですが、
かぐや&白銀会長のロマンスと並行、共鳴するラブコメの波動でクライマックスを彩る。


【声優 4.0点】
恋愛頭脳戦を実況、解説するベテラン・青山 穣さん。
『かぐや様』?3期?もういいでしょう?と躊躇していても、
「ウソである(含み笑い)」などと抑揚が巧みな青山さんのナレーションを聴くと、
安心して結局、完走してしまいますw

早坂愛役の花守 ゆみりさん。
かぐや役の古賀 葵さん並に諸形態への対応力が求められた3期でしたが、
対F仕様の{netabare}ハーサカ君{/netabare}も含めてお見事でした。

出番がわずかでも、要所と見れば実力者をキャスティングする本気度も高ポイント。
白銀会長を生徒会に引き込んだ前会長役にも島﨑 信長さんを起用し、転機を印象付ける。

チョイ役に人気声優と言えば、
{netabare}伊井野ミコが“癒しBGM”として聴いていたイケメンボイスに
梅原 裕一郎さん&斉藤 壮馬さんをねじ込んで来たのもゴージャス。
両耳をイケボで挟まれて「君は偉いよ。とても頑張ってる」などと囁かれたら
男の私も危うく堕ちそうになりますw{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴担当は1期以来の羽岡 佳氏。
相変わらず往年のトレンディードラマや科捜研?情熱大陸?
と想起させられるパロディぶりで多彩なギャグを追撃。

本音を中々言えない本編とは対照的に、
主題歌では昭和歌謡曲風のメロディに乗せて、
先攻・白銀、後攻・かぐやで心情を吐露する構成も恒例。

OPは鈴木 雅之 feat.すぅ「GIRL GIRL」
“愛を 愛を 愛を 打ち明けてくれ"
"GE・N・KA・I・DA!DA!DA!DA!”
と語句を反復強調して熱を込めていく歌唱が熟練の味。

EDは鈴木 愛理さんの「ハートはお手上げ」
内容は素朴なラブソングなのに、流れるED映像は壮大なスペース・オペラw
『かぐや様』アニメも劇場版実現の暁には是非、
幕前10分で良いので短編冒険アニメとして制作上映しましょうよ。


5話特殊EDにまでエスカレートしたラップバトルも印象的。
ただ白銀会長。いくら歌が下手だからって、ラップでボエボエとはならんでしょうw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

81.6 14 心理戦アニメランキング14位
ちはやふる3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (346)
1660人が棚に入れました
クイーンになる夢も、将来の夢も諦めたくない! この一瞬に一生を懸ける―――――高校2年生の夏、新入部員と共に全国大会へ出場した千早たち瑞沢高校かるた部。団体戦では常勝校・富士崎高校を破り瑞沢高校が念願の初優勝、個人戦ではB級が太一、そしてA級では新が優勝を果たす。千早は団体戦で負傷した右指の手術も無事成功し、太一と共に富士崎高校の夏合宿に参加する。顧問の桜沢先生によるスパルタな指導にもめげず、名人・クイーン戦に照準を合わせ練習に励んでいた矢先、出場が危ぶまれるある事実を知ることに……一方、チームを持つことでかるたへの可能性が広がることが知った新は、かるた部創設に向け動き出していた。新たなるライバルの登場、これからの進路、クイーンになる夢……等身大の高校生によるひたむきでまっすぐな想いと情熱が溢れ出す第3期が開幕!

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、細谷佳正、宮野真守、茅野愛衣、奈良徹、代永翼、潘めぐみ、入野自由、坂本真綾
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

時は流れゆく、波は砕け散る

アニメーション制作:マッドハウス
監督:浅香守生、シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:濱田邦彦、
音楽:山下康介、原作:末次由紀

2008年に講談社の少女漫画雑誌
『BE LOVE』で連載を開始して10年以上。
現在では、コミックスが45巻まで刊行され、
累計発行部数は2500万部を超える。
その影響力は、全国に伝播し、
かるた競技人口を大幅に押し上げた。

私は2期が始まるタイミングで
アニメ1期の再放送を視聴し、
物語世界の虜になった。
2期の放送終了時には諸々の理由で、
アニメ化が当分は難しいことが確定していたため、
コミックスを全巻購入。現在も追いかけている。
ちなみに実写映画は未視聴。
映画ヒットの恩恵もあってアニメ化につながったので、
実写化が宣伝として大いに役立った好例だ。

綾瀬千早、綿谷新、真島太一という
幼馴染の3人が物語の中心。
それに加えて部活のメンバーや
ライバル、先生、主人公たちの家族までを
深く掘り下げて描写しているのが最大の特徴だ。
まさに、微に入り細を穿つという言葉が当てはまる。
もちろん、競技かるたの魅力も
余すところなく表現しており、
ポイントを分かりやすく解説。
勝負の分かれ目における思考法や作戦、
必殺技?までを描くことで、
地味と思われていた競技を魅力的に見せている。

3期における最大の見どころは、
これまで楽しく過ごしてきた日々や関係性も
永遠には続かないことを
多くのキャラクターが自覚することだろう。
特に3人の関係性はモラトリアムの状態が
長年続いていたが、決着をつけなければ
ならない時期が迫っていた。
作者がこの物語世界を終わりに向けて
動かし始めたことがはっきりと感じられる3期だった。

競技かるたによってつながった幼馴染3人は、
それぞれに競技に打ち込む理由がある。
千早は競技かるたに対する一途な気持ち。
強さを渇望し、遠くにいる好きな人を近くに感じながら、
クイーンの座を目指している。
新は永世名人の祖父の才能を受け継ぎ、
幼少から積み重ねた努力によって
祖父が辿った道を歩んでいる。
太一は、かるたとの決別を常に意識しながらも、
複雑な想いを胸に抱いて競技を続けている。
才能の面でふたりより大きく後れを取る太一だったが
競技かるた特有の「感じ」とは別方向の
記憶力と洞察力に磨きをかけて覚醒し、
千早を脅かすほどの実力を発揮する。

原田先生の活躍や猪熊遥の登場が、
このクールのもうひとつの大きな見どころ。
両者は膝の痛みや母乳の出る体を抱えた状態で、
年月がもたらす残酷さを何度も味わいながら
懸命に戦っていく。
原田先生は、千早と太一に対して、
いつも含蓄ある言葉を投げかけてくれる存在。
その戦いぶりに、特に太一は心を動かされる。

人は時間経過の必然として変わっていく。
高校卒業後の進路はもちろん、
3人の関係性も、ずっと同じではいられない。

太一は、小学生のとき
千早が好意を持っていた新にかるたで勝利するために
新の眼鏡を隠すという行動に出てしまう。
そのときの自身の暗い感情とずっと対峙しながら、
千早や新のような真っ直ぐな生き方を目指した。
そして、仲間とともに競技かるたに青春をかけてきた。
「青春全部懸けたって、新より強くはなれない」と
思っていた太一は「懸けてから言いなさい」と
原田先生から窘められる。
この言葉が、ずっと太一の心の奥にある。
千早のことが大好きで、ずっと一緒にいたい気持ち。
太一にとってのかるたを続ける理由。
それは千早の存在だけだと思い込んでいる。

{netabare}告白の前に開催された太一杯。{/netabare}
原作を読んでいたときは、
あまり必要のないエピソードだと感じていたが、
アニメで改めて観ると、
ある意味、このクールでいちばん重要な話だと感じた。
ここで行われた源平戦が3人の原点。
競技かるたが人生を豊かにしてくれるのだ。

{netabare}そして、太一の退部後にその気持ちに対して
千早が想う源重之の歌。
「風をいたみ 岩うつ浪(なみ)の おのれのみ
砕けてものを 思ふものかな}
(風が強くて波が岩に向けて砕け散るように、
私だけが心が砕けんばかりに、
あなたを思い悩んでいる)
「私が岩だったんです。岩で粉々に砕いていたんです。
太一の気持ちを。ずっと、ずっと」と
千早は言葉を絞り出す。
千早は太一のこれまでの気持ちを深く想像していた。{/netabare}

太一の行動と決断は、どのような結果をもたらすのか。
かるたを好きな人々の感情と
仲間に対する想いを掬い上げながら、
物語はいよいよ終盤に向かっていく。

3人の関係性の変化とともに、
クイーン・若宮詩暢と名人・周防久志の
生き方にもスポットが当たる。
新は、競技かるたに対しての深い理解を求めて、
千早や太一から1年遅れでチーム作りを始める。
競技かるたがもたらしてくれた大切なもの。
それはどんな形となって現れるのだろう。

感情が解き放たれるクライマックスが近い。
(2020年4月25日初投稿)

15年の連載を終えた原作
(2023年4月2日追記)

{netabare}昨年末に最終巻の50巻が発売され、
完結を迎えた『ちはやふる』。
実は読了したのは、つい最近のことだった。
最終巻のコミックスは購入していたのだが、
ずっと放置して、読めずにいたのだった。
それは終了するのが名残惜しいというよりも、
終わり方については、おおよそ想像ができていたので、
敢えてすぐに読まなくてもいいだろうという思いだった。
もちろん、そこには終わってしまう一抹の寂しさもあったのだが。

そして読了したあと、
納得できる部分も多かったし、驚かされることもあった。
改めて末次由紀氏の温かさに触れたような気にもなった。
この作品は、小倉百人一首のかるたを広く全国に広めて、
競技人口を増やすことに大きく貢献した。
また、読み手やトップの競技者、競技かるたを楽しむ
多くの人々の想いにもスポットを当てた。
競技に対する深い理解も作品のなかで表現した。
最終回を迎えるにあたり、作者が思っていたことは、
おそらく競技かるたとそれに関わる人々に対する
「感謝」だったのだろう。
いや、ある意味、当然のことかもしれないが、
15年間の連載を通して、マイナーな競技かるたに
関わった作者は、コミックスの登場人物のような人々と
ずっと交流してきたのだろうという気がした。
私がちはやふるを読んでいて、いつも感じていたのは、
登場人物たちの圧倒的なリアリティとそこにある深い理解だった。
どのキャラクターも、まるでそこにいるように、
楽しんだり、悩んだり、苦しんだり、そして仲間たちと
喜びを共有していた。
私にとっては、それは奇跡のようにも思えた。
人の気持ちに寄り添うというのは、
こんなにも辛いものなのだと思いもした。

そんなことを含めての最終盤。

作者が行き着いたもの、
選んだもの。

それが凝縮されているように感じた。
長年にわたる競技かるたの世界との関わりで
着地したところは、深い感動を与えてくれた。
ぜひ、アニメで最後まで表現して欲しいと願う。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 67
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

青春の色は匂へど

原作末次由紀、制作マッドハウス。

強豪富士崎高校指導者桜沢の招きを受け、
強化合宿に参加する千早と太一から始まる。

強くなりたい動機は人それぞれですが、
追い込まれた経験のないものは強くは成らない。
集中し葛藤し理想の自分へと近づいて行く。

ちはやふるが称賛を受けるのはここであろう。
自分に期待する力、そのことの清々しさ。
燻り続ける青春とは対照的に、
全力であることの真っ直ぐさが心に響く。
それにしても宮野真守は独白が上手な声優だ。
そして林原めぐみの気怠い声が最高に美しい。

18話視聴追記。
文化系競技にしてこの緊迫感が凄い。
{netabare}応援、期待、全てが雑音だと、
孤独にかるたと向き合うもの、
いつだって全盛期だと自身を鼓舞するもの、
白熱した試合を通じ成長するのは、
技術だけではなく、心技体全てであろう。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}私の好きな王座2人が活躍し、
概ね満足なのですが、やはりこの物語は、
千早の葛藤と飛躍が主軸なのでしょう。
脇を固めるキャラの陰影が色濃く演出され、
緩やかに形になり始める恋愛模様少々、
大人の群像劇としても楽しめましたね。{/netabare}

立ち止まればそこで悩み学びなさい。
こうやって私たちの月日は流れていくのだ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 60
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

普通どこかでダレてくるもんですよ

原作既読 1期2期視聴済み

『アニメ3期決定!』

1期放送が2011年。2期2013年。ざっくり7年ぶりなわけであります。
この吉報は多くのファンから歓迎の意をもって迎えられました。自分も高揚感がハンパなかったっす。
聞けば、実写映画ヒットとメディアミックスでの収益化。福井での細く長いファンのバックアップ。単純に「原作のストックが…」というわけにはいきません。商売面でも企画を通すだけの材料が揃っての3期ということで大げさでもなく奇跡的な続編となりました。ひとえに感謝感謝です。
なお、どんな内容でどんなキャラがいてみたいな説明はばっさりカットであいすみません。
競技かるたに取り組む高校生らの奮闘記です。

 {netabare}方言指導 安済知佳{/netabare}

アニメに限らず映画『上の句』『下の句』『結び』もなんですかね。名も知れた華のある声優さんが裏方に回り後方から支援にあたる。細谷さんのセリフ部分を録音して毎度提供してたりしたんだとか。
福井南雲会と藤岡東高校。そこに確かな“福井”があった裏に福井人あり。
起用の経緯までは存じ上げませんが、このクレジットから役職や知名度に関係なく「良い作品作るぞーっ!」という熱のようなものが伝わってきます。
作品そのものも以前と変わらぬ熱量をもった安定の名作でした。

 ・質の高い原作
 ・継続したスタッフ
 ・変わらぬモノづくり

正直これ以外ではパッとしない『99RadioService』の継続起用もそうだし、2クールものでの楽曲使用では一般的な手法。1クールで曲交替をせずに2クール通して同じ楽曲を使い続けるやり方も1期2期そしてこの3期も変わることはありません。
1期から9年経過してるわけです。
キャストだってキャリアを重ね現在、皆一線級の活躍をされてます。監督さんはじめクリエイターさんだってそう。9年の蓄積を糧に色気を出したくなるのが本音でしょうに見事なまでにそのまんま。継続は力なりを実践されてますね。古典に向き合う上での“型”や“作法”を大事にしてるともいえます。

 {netabare}“作品制作の熱量”{/netabare}

 {netabare}“変えない勇気”{/netabare}

1期からの視聴者は変わらぬ様式美を堪能できます。
原作の信頼とそれを活かす勝利の方程式を知り尽くしたスタッフが仕上げる逸品にハズレはなしです。


 とかいって実は3期ってマンネリなん?


これがまた違うんですな。同じことやってても現状維持も覚束なくて“劣化”と捉えられることも少なくないシリーズもの。
瑞沢高校の面々。間違いなく本作の中枢を担う高校生たち使ってきっちりと掻き回してくれます。ざわつきの原因はしっかり1期からの流れを汲むもので納得感もある。本作の源泉、ちはや・太一・新のかるたを通じた三角関係のことです。
そしてこの三人が作品の根として、瑞沢高校かるた部を例に、同級の机くん・肉まんくんは第二波。1期25話で定評を得てからの第三波で筑波くん・花野菫。登場順で分けられると思うのですが…
想像してみてください。人気作であればあるほど通常は一→二→三と後続のキャラになるにつれ思い入れは浅くなってきます。『SLAM DUNK』みっちーやリョータ『俺ガイル』いろはすのように後から出てきてきっちり中枢に入り込んでくる事例は複数あるものの、けっこう難しい作業なはずです。
そんな『ちはやふる』3期は花野菫のターン。{netabare}この一年間過ごしたかるた部での時間が彼女を人間的に成長させました。“人間的に”です。未だ見ぬ4期ではかるた的な覚醒にも余地を残してたりします。筑波くんは変わらず筑波くん(笑){/netabare}


安定感のみならず、本流でしっかり動きをつけてきたわけでマンネリとも無縁な良作といって差し支えなく、これまで1期2期と視聴されてきた層が視聴を躊躇う理由は皆無と思われます。
ここまでで失速らしい失速も感じませんのでご新規さんも1期25話ずつとボリューミーではありますがこれらを安心材料とみてぜひこの世界に飛び込んできてくれたら嬉しいですね。お待ちしてます。



※ネタバレ所感

■この作品の恐ろしいところ

1.{netabare}もの凄く高いレベルで安定{/netabare}

これまで上のほうで書いてきたやつです。引退間際のイチローだって並の選手と比べれば高いパフォーマンスを残してたのにどうしても比較対象がイチローとなってしまうくらいには我々もマヒしてる。
ここではジョージ・シスラーの年間安打記録を更新した頃と変わらぬパフォーマンスを数年後も保っていて「いやー、良いシーズンだったね」と日常を楽しんでるのに似てるくらい普通の出来事。それでいて「内野安打減ったのは年齢じゃね?」とか無責任に放言してたりもする。
キープするための努力は確実にある。振り子足の幅が狭くなったことやサイズアップといったマイナーチェンジは言われてみないと気づかないレベルなんです。
 

2.{netabare}じじいと子持ちママを主役に!{/netabare}

まさにこの選択をできてしまうのが『ちはやふる』という作品の凄みだと心の底から思います。このレビューで一番訴えたいこと。
高校選手権の比重の高かったこれまでのシリーズからその上流工程、名人戦クィーン戦に重きを置いた3期でした。そして各々絶対王者に挑む挑戦者にこの人選。あり得ない(褒め言葉)。

{netabare}原田秀雄(CV三宅健太)猪熊遥(CV坂本真綾)両名のことです。
片や爺さん。初の名人戦。元々ナイス脇役の原田先生を無理に表舞台に乗せたところでという不安。
片や出戻り。3期初登場の元クィーン。坂本真綾さんで話題作り。はいはい分かりますとノーマーク。

ひとつ冷静になって、爺さんと出戻り以外の選択肢はなかったか?
例えば名人対綿谷新にしとけば新VS太一を活かした展開に容易に繋げられます。強い男子は他にもいます。須郷みたいな若手でも坪口(白波会)や村尾(南雲会)みたいな中堅どころでも不思議はありません。
そんな男子と比べて女子側。こちら対クィーンは新キャラで穏当だった気もします。めぐむたんやまさかの桜沢先生も選択肢としてはなくはないんですけどね。
挑戦者確定で思ったこと。原田先生は想定外。猪熊さんは桜沢先生との絡みも楽しく、とはいえ両名ともかませ犬ポジションを大きく逸脱しないだろうくらいで構えてました。

結果、

 {netabare}誰ぞ二人をかませ犬と誹ることができようか?{/netabare}

周防名人にとって初めて本気で闘わないと勝てない相手だったのが原田先生。
詩暢ちゃんにとって自分以上に札に好かれてるかもと思わせしめた相手だったのが猪熊元クィーン。
鉄面皮と言ってよい圧倒的な個性持ちだった二人の心をぐらつかせる激戦は本作のクライマックスだったと思います。それでいて、千早・新・太一ら若人の物語ともがっつり繋がっているというね。{/netabare}


あと超絶に好きだった猪熊さんのこの台詞。

{netabare}「やっぱりお腹の子、女の子だと思う。お願いしたのよ。男の子でもいいから勝たせてくださいって」

母になると○○ちゃんママの呼称を受け入れて折り合いをつけてく過程が生じます。この子には自分が必要だと思う母性の発動で徐々に消えてく個性や本人の意思。要は諦める作業です。
そんなして一度切り替えたスィッチを再度切り替えるのは旦那の協力があっても困難極まりないことでしょう。復帰するにしても自分なりのルールを決めて。とても納得感がある心の動きです。
そんな思いをして復帰して、マイルールをしっかり守って、でもやっぱり限界はあって子供にも負担をかけて、とクィーン戦を前にして無理がたたってるのも見え隠れしてきた猪熊遥。思い出できたからと気持ちが切れてもおかしくありません。彼女にとってあくまで日常は普段の家庭生活なんです。
そんな彼女がクィーンへの執着を示した精一杯の願い事が上のセリフ。男子三人はマジたいへん。ガキンチョの叫ぶ「一生のお願い!」とは比べ物にならない重みがあります。イマイチ理解できてなさそうな未婚の桜沢先生の表情もいい。{/netabare}



■名人戦クィーン戦に向けて

・名人戦
対立構図や対比がシンプル。
周防名人に新と太一が絡むのでまだ読めないところはある。

{netabare}「青春全部かけてから言いなさい」
を地でいき、かるたに人生を賭けた男と、かるたにしか人生を見いだせなかった男の対比だったのが原田VS周防でした。
全部かけて運命の女神は微笑んだか?運命戦の結末が一つの答えでした。
それでも試合後の清々しい先生の表情が素晴らしい。{/netabare}

{netabare}未来の挑戦者/太一と新はそれこそ一つに絞れないほど多くの場面で、行動言動の比較があったり、同じだったりしてました。その中で一つだけ印象的な場面を挙げると、周防名人のインタビュー場面。
名人を引き留めた新と名人の引退を望んだ太一がどうしようもなく二人らしい。
「真島 おめぇ 卑怯なやつやのー」
引退を望んでることが卑怯とはならないでしょうが、名人につっかかる新を目の当たりにして思うところがあったんだろうなとみられる後の展開です。
卑怯な奴である自分を克服するストーリーが太一自身には必要ですからね。{/netabare}

・クィーン戦
けっこう同じもの同士。

{netabare}若宮詩暢と綾瀬千早に絞られたと思われる。{/netabare}




そもそも最初のアニメ化の時点で紆余曲折があったものらしい。曰く、“売れなそうな商品”。
「セールス的な期待値は低いがアニメ化する意義ある作品」と関係者が企画を通し結果ヒット。

その後、ペイできる実写版がもう完結したし、3期をやる旨味がほぼほぼ無かったろうところをアニメ続編実現にこぎつけたことが至極ありがたい話です。
4期やってくれるかな!?根拠なく全幅の信頼をこの関係スタッフに置いときます。宜しくね!


最後に原田先生役での石塚運昇さんと宮内先生役での藤田淑子さんの訃報に際しあらためましてご冥福をお祈り申し上げます。
後任を見事に務めた三宅健太さん鳳芳野さんお疲れ様でした。



視聴時期:2019年10月~2020年3月 リアタイ

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2020.05.06
《配点を修正》-0.1


2020.03.30 初稿
2020.05.06 配点修正
2020.10.23 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55

76.3 15 心理戦アニメランキング15位
GREAT PRETENDER(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (364)
1512人が棚に入れました
自称"日本一の天才詐欺師“枝村真人。その日も相棒の工藤と2人で浅草観光に来ているフランス人に詐欺を仕掛けてひと儲け…のはずが、逆に騙され大金を奪われてしまう。その男はローラン・ティエリー、マフィアさえ手玉に取るコンフィデンスマンだったのだ。ローランが仕掛ける桁違いの<コン・ゲーム>に、枝村は巻き込まれていく…!!

声優・キャラクター
小林千晃、諏訪部順一、藤原夏海、園崎未恵
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アット ピンホール

WIT STUDIO制作。
キャラクターデザイン貞本義行。

ロス・シンガポール・ロンドン…、
世界を股にかけた壮大なコンゲーム開幕。
ローランが仕掛けた桁違いのマネーゲームに、
自称天才詐欺師・枝村は巻き込まれていく。
良質なクライムエンタテイメント。

絵の強さ、色彩の強さに驚きます。
巻き込まれ型のドタバタ劇の中で、
コミカルな演出が効果的に発揮されている。
カラフルなBLACK LAGOONでしょう。

音楽も素晴らしい。
ED曲がフレディマーキュリーって。
彼の透き通った伸びやかな声が夏に心地良し。

娯楽性抜群のシンガポール編から、
舞台はニース、そしてパリへ。
そこは本物の芸術と贋作の世界。
{netabare}若き日のシンシアと画家トーマスの記憶。
夢への情熱と悲哀、愛、決別。{/netabare}
きっと若き日への追悼の物語だ。
降り積もる雪のように心に染みて泣ける。
誇りを胸に生きたいと願う僕たちの物語である。

最終配信視聴追記。
チームはこうして生まれた。
愉快な面々の懲りない犯罪劇終幕。
楽しむには続けて観ることをお勧めしよう。
ラストカットも素敵ですね。

ぜひ皆さんもお楽しみ下さい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

映画好きに与ふる書

+ultra Netflixオリジナルアニメ

クライムエンタテイメントだそうです。コンフィデンスマン(信用詐欺師)の話。悪いやつらしか騙さんよってやつです。石川五右衛門みたいな義賊を想像すればよろし。違うか…
コンフィデンスマンと聞くと、杏ちゃんに三下り半を突きつけられた某氏を真っ先に思い浮かぶ私です。どうやら脚本同じ人みたいですね。そんなにTVを観ない私でも本作の脚本・古沢良太氏の手掛けた作品『コンフィデンスマンJP』『リーガル・ハイ』は知ってます。

全23話。Netflixで先行公開し地上波で後追う最近増えてきたかたちですね。チームで悪党を騙していく方式で4部仕立て。各々ターゲットが変わります。

【構成】
{netabare}#1~#5
 CASE1:Los Angeles Conection
#6~#10
 CASE2:Singapore Sky
#11~#14
 CASE3:Snow of London
#15~#23
 CASE4:Wizard of Far East{/netabare}

配分もほぼ等分にした3エピソードが1クール強使った前半。残り1クール弱の後半で集大成的なものをぶち込む構成の2クールとなります。受け取る感覚としてはオムニバスに近い。
1話完結では薄味になる。クールで一まとめすると間延びする。1エピソードで数話使ってたボリューム感はちょうど良いと思いました。

詐欺師を自認しながらどこか詰めの甘い枝村真人(CV小林千晃)が主役。通称エダマメ。そんな彼とローラン・ティエリー(CV諏訪部順一)が出会うところからスタート。
あとはもうそつない作り。クライムエンタメの王道「え!?あんたも仲間だったの?」方式で仲間たち{netabare}、アビゲイル・ジョーンズ / アビー(CV藤原夏海)、シンシア・ムーア(CV園崎未恵){/netabare}が集結していき、ターゲットとの化かし合いを繰り広げることになります。

そつな過ぎて物足りなさを感じるかもしれません。
詐欺師の話です。このテの作品に期待する「え!?まじすか?」感…これが圧倒的に不足してます。
{netabare}いわゆる“全てはローランの手の中で踊ってました”的結末。{/netabare}ジャンルのせいにしますが、どんでん返しの有無が作品評価に直結するこの世界において低評価が多数舞いそうな予感がします。{netabare}スリル演出なら生命の危険を感じたCASE1はまだしもそれ以降CASE2とCASE3は抑えめ。若干の物足りなさを感じる要因になってました。{/netabare}この感覚ってアニメに限らず映画・ドラマその他映像作品に多数触れてる方ほどその思いを強くするかもしれません。『スティング(1973)』の約50年遡ってコンゲーム系の傑作なんてわんさかあるわけです。

一方で、いろんなもの視聴してきて良かったなぁ~、と相反する仕掛けも散りばめられてます。
作品タイトルとEDタイトルの一致なんかもそう。元ネタはプラターズらしいですね。世界で一番有名な「オンリーユー」唄ってる人達。

{netabare}・OPなんてディカプリオの映画タイトルバックぽいし
・マフィア絡みだしCASE1タイトルは『フレンチコネクション』を意識
・タマナシの『アンタッチャブル』デニーロ(アル・カポネ)ネタとか
・FBIに「内通者になれ」って言われるの『スティング』にあったな
・「一本の刀じゃ…」と坊主のセリフ。これ『七人の侍』三船敏郎のセリフでもある

…映画の小ネタがあんなところやこんなところに。{/netabare}


知ってるからこそ物足りなく、知ってるからこそクスッと笑える。この矛盾がおもしろい。
…なんか上からですみません。
素直に鑑賞すればすんなり楽しめると思いますよ。しつこいようですが“そつない”のです。


古沢氏はアニメ初脚本とのことです。“初”なんです。
表現する媒体が違えば慣れたフィールドとの違いに戸惑うことはあるでしょうけど、一流どころになるとその違いが楽しくなってくるのではないでしょうか。本作でも背景画なんてやや青味少なめのわたせせいぞう風なファンタジックなデザイン。実写畑からやってきたら新鮮でしょうね。もちろん演出にどこまで首突っ込んでるかは不明ですがこれ本人悪ノリしてるだろうなというのが一つあることに気づきました。それは

{netabare}これ実写でやったらどんだけ予算いるのさ(笑){/netabare}

セットが大掛かりです。VFX使うにもけっこう値が張りそうなところ。プロデューサーがほうぼうで頭下げて金策に走らんでも実現できちゃうところがアニメのいいところなんだろうなぁと思える内容でしたね。いい意味で「遊んでるなぁ」がわかります。
いったん今回脚本は無難に済ませたけど次は冒険するよ、というような発展的展開を期待したいですね。それこそ『PSYCHO-PASS サイコパス』でみせた本広克行氏のパフォーマンスのように、実写で実績があるクリエイターの活躍を見てみたいです。新しいもん見れそうじゃないですか?

…とここまで書いて、ながらで点けてるTVから「残酷な天使のテーゼ」が流れてきました。『エヴァンゲリヲン』再放送の時間です。触れるの忘れておりました。キャラクターデザインは貞本義行です。

物足りないとエラそうに言いながら並の凡作よりは脚本めっちゃしっかりしてますからね。ここは明言しときます。前段の期待は本作でもきちっと仕事しているのが見えるから言えることなのです。後々に「あーこの頃から(名作メイカーの)片鱗はあるよね」となるかどうか、そうなってほしいなと期待を込めたい佳作です。



■一口で総評

{netabare}嫌悪の湧かないご都合展開。カッコよさやクールさを全面に出したクライムサスペンスならたぶんNGだったでしょう。コミカルが主成分だったからこそ救われた。
CASE2&3の緊張感の無さがイマイチだったがそれを打ち消すCASE4だったと思う。言い方変えれば中盤が面白かったらもっと…ってことです。{/netabare}


※余談

■中之島重工製作所

これも小ネタの範疇かもしれません。

{netabare}エダマメが飛行機エンジニアの修業をした場所です。名前負けしてそうな町工場。
カタギに戻ろうと日本でお勤め(服役)した後に斡旋された工場で修業。新しい人生を踏み出したと思いきやそれすらローランのシナリオでした…っと。

工場のおやっさんとの会話でぴーんっとくるもんありません?

「飛行機もやるんですか?」
「まあな。戦争からうちはプロペラひと筋だ。車は食うためにしかたなくよ」

{netabare}中島飛行機…と言いたいのですね。わかります(笑){/netabare}{/netabare}

{netabare}スバル(富士重工業)の前身となる戦中の企業っすね。たしか研究所の跡地は大学になってたような…{/netabare}

あーなるほどそういうことか。

{netabare}跡地に建った大学とは…国際基督教大学。略称はICU。

{netabare}I see you . (オラ、お前見てっぞ)

全てお見通しってことでした。おあとがよろしいようでm(__)m{/netabare}{/netabare}



視聴時期:2020年7月~12月 リアタイ   

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2020.12.05 初稿
2021.10.01 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アニメで「コン・ゲーム」は珍しい。今クールのダークホース枠?

[総評]
ハリウッド映画ではそこそこあるけどアニメでは珍しいコン・ゲーム物ということで、それなりに楽しく視聴できました。

作中でやっていることは詐欺であり犯罪で間違いないのですが、古くは「石川五右衛門」や「鼠小僧」など、犯罪者を主人公とする物語は日本にもないわけではないので受け入れられる素地は日本にもあるんじゃないかとは思いますが、海外の方がウケる作品であるようにも思われます。

現在の邦画の制作予算で逆立ちしても、本作を含めちゃんと作ったアニメを超えるレベルの映像作品は作れないと思われるので、そういう意味で「プアマンズ・ハリウッド」作品とでも呼ぶべきジャンルが確立しつつあるのかもしれないです。

ロケ用のセットやSFXで頑張るよりは、アニメを作る方が絶対に安いと確信できます。ただ、従来のアニメ好きが好む作風とは一線を画している気がするので、本作を楽しめそうな視聴層にどうやって周知を図るのかが課題なのかもしれません。

本作が地上波放送されたフジテレビ系列での「Ultra+」や『イエスタデイをうたって』や『体操ザムライ』が放送されたテレビ朝日系列での「NUMAnimation」などの枠にはそういった志みたいなものを感じるので、今後の展開に期待したいところです。

== [下記は第2話まで視聴時のレビュー] ==
第2話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

本作はNetflixがお金を出して作ったオリジナル作品らしいです。TV放送はされていますが、Netflixの配信が先行していますね。

タイトルと曲使用とどちらが先に思い付いたかわかりませんが、ED主題歌にはかのQUEENのフレディ・マーキュリーが歌う『The Great Pretender』が使用されています。

コンフィデンス・マン(confidence man: 虚偽の事業などを持ち掛けてお金をだまし取るようなタイプの詐欺師)が主役、いわゆる「コン・ゲーム」という分野のお話です。

映画ではハリウッド作品などでも『スティング』など有名作品はいくつかあると思いますが、日本ではそれほどメジャーな分野ではないと思いますしアニメでとなると心当たりはありません。

主人公の枝村真人(えだむらまさと: 通称エダマメ)は、日本で訪問タイプの詐欺師として生計を立てています。

ある日たまたま外国人旅行客をカモろうとして失敗、意気消沈しているところを突如拠点にしているアパートを取り囲まれてしまい、このままでは警察に捕まると慌てて日本を脱出してロサンゼルスへ高飛びするという導入でした。

ということで、本作の主な舞台はアメリカはロサンゼルスといったことになるようですね。

作品分野が分野なのか、脚本・シリーズ構成にはアニメ畑の人ではなく主に実写ドラマ、映画の脚本を書いている古沢良太さんを起用しています。脚本作品として有名なのは『リーガル・ハイ』、私が好きな脚本作品は『外事警察』です。

キャラクターデザインはエヴァで有名な貞本義行さん、監督は『91Days』の監督だった鏑木ひろさん、制作スタジオは「WIT STUDIO」ということでなかなか俺得な製作スタッフですね。

『91Days』同様に実写作品寄りのストーリーにはなりそうですが、この設定で日本のスタッフが作品を作るなら絶対に実写よりアニメの方が安くつくと思います。

この先どう転ぶかは良くわかっていませんが、ありきたりなありふれた感じのアニメ作品にはならなそうな期待でいっぱいです。
== [第2話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

67.8 16 心理戦アニメランキング16位
トモダチゲーム(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (198)
654人が棚に入れました
何よりも友情を大切にする高校生・片切 友一は、仲の良い友人・沢良宜 志法、美笠 天智、四部 誠、心木ゆとりと充実した日々を送っていた。しかし、とある事件をきっかけに、突如5人は多額の借金返済ゲームに巻き込まれていく。「友達を疑わないこと」、それが唯一“トモダチゲーム”をクリアする方法。固い友情で結ばれた彼らにとって、それは簡単すぎるゲームのはずだったが――累計発行部数370万部突破の大人気コミック、待望のアニメ化! 大切な友達か、それとも金か。人間の本性が暴かれる、極限の心理ゲーム開幕!


声優・キャラクター
片切友一(かたぎりゆういち):小林千晃
美笠天智(みかさてんじ):濱野大輝
沢良宜志法(さわらぎしほ):宮本侑芽
四部 誠(しべまこと):大野智敬
心木(こころぎ)ゆとり:天野聡美
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

これはゲームであって、ゲームではない

【感想】
最初の印象は今期でも最低に近いものでしたが、途中から一気に考察する楽しみができて面白くなりました
すごく陰湿でしょうもないなーって思ってたら実は裏の意味があったりとか予想を裏切られることも多くて面白いです
いろいろと細かいところは気になるけど、心理戦や次回への引きがうまく、この後どうなるの?って興味持たせるのが上手いと思った

最後はかなり中途半端な終わり方で先が気になる終わり方、2期前提のつくりですがやってくれますよね?

下のほうでいろいろと考察しています、見当違いなことを言っていたらごめんなさい

【欠点】
{netabare}
欠点は序盤だけだとすごく陳腐な騙しあいゲームしているようにしか見えないこと
それから主人公が「化け物」と評されていて、かくれんぼゲームも最後に結果がひっくり返るんだろうなって思ってしまったのはマイナスかなー
最後かなり中途半端な終わり方しているし、じゃんけんゲームはかなり微妙でした
それから信じる疑うの基準が甘くて、勝敗も敵が油断してくれたからうまくいったところも結構あったりしてちょっとモヤる
{/netabare}

【1期?最終話での各キャラの考察】 {netabare}
友一・・・いいキャラクターだけど魔王感出しすぎで、負けるところが想像できないのが難点、話に緊張感持たせるためにもたまには負けたほうがいいかも、実は運営だったなんてつまらないオチはやめてくださいね・・・

天智・・・今のところいいところないですねー、それらしいエピソードを語って友一をしほと対立させようとしている可能性も捨てきれませんが、たぶん誤解してるだけじゃないかな?

しほ・・・運営や天智から怪しい怪しい言われてて現時点で一番怪しそうに見えるけど、裏切り者だった天智が徹底して怪しまれる行動を見せないようにしていたのに比べて、裏切り者にしては目立つことや余計なことをしすぎなので、逆に信頼できると思う(下のほうで信用できそうな根拠も書いてます)

四部・・・現時点ではただのお調子者ですが、2期でなにか出てくるんでしょうね、こういうキャラが真の悪党だったパターンの話を知ってるのでちょっと怪しんでいますが、今のところほとんど掘り下げられてないので何とも言えないですねー

ゆとり・・・一番信用できないです、この後の最終話について思ったことでも話しますが、信用できない理由がいろいろあります

まず、最終話のエピソードでゆとりが裸で踊るか友一が手をえぐられるかって選択になったときに、手をえぐられるほうになったけど、周りに男のギャラリーがいっぱいいたけど誰も不満そうな声出さなかったの変じゃないですか? 最初からそうなるってわかってたような気がします

わたしがもしゆとりだったら、ツメ剥がされるのはかなり怖くて選べる自信ないけど他の2つは自分が犠牲になるほうを選べると思う
友達や両親だったら迷わず助けるし、絶交したのに命がけで助けに来てくれた人になら、代わりに殴られてもいいって思えるし、友達や親の手がえぐられるのを自分が裸になれば防げるなら私は迷わずそうする、そのあとに襲われることを考えてもね

いくら意思が弱い子って言っても特に手が抉られたら出血多量で死んじゃうかもしれなくて、そんな友達の命の危機になって「友一が決めて、従うから!!」はさすがにないんじゃないかなー? 

わたしはてっきりゆとりが意を決して服を半分くらい脱ぎ出してそれを友一が自分でナイフを刺して自己犠牲で止めるのかなー?って思ってたら脱がないどころかなにもかも友一任せだから、一気にゆとりの黒幕疑惑が深まりました

これってたぶん「自分で決断できないお荷物」って友一に指摘されたことへの意匠返しですよね?
自分で決断するのはきついんだよっていうことを友一に思い知らせようとしているように見える

一期ずっと見てれば友一が意外と友達想いなのはわかるけど、じゃあゆとりはどうなの?って思ってしまいます
ゆとりが潔白だったとしても、もう好きになるのは無理かも

援助交際のエピソードはちょっとリアリティがないので作り話かもって思ったのと、3話で襲っていた暴漢のセリフ「守る価値ないんだよ、そんな金のためなら何でもする女!」って言ってたのがやけに気になってて
援助交際してるだけでこんなセリフになるでしょうか? それにコスプレ撮影していたおじさんとは別の人たちですよね?
おじさんは自分の性犯罪のこと人に話すと思えないし、ゆとりも被害者なら話さないと思うのでどうやって知ったの?
たぶん、この人たちは援助交際のことを言っているわけじゃないと思うんですよね、「金のためなら何でもする女」それが彼女の本性なのでしょう
それをしほにばれそうになって、とっさに援助交際の話をしてごまかしたように見えました

紫宮たち・・・キャラが立っていたし、お兄ちゃんなんて有能さを匂わせただけで何もしてなかったので確実にまた出てくるキャラでしょうね
{/netabare}


【最終話について思ったこと】 {netabare}
あの暴漢達はどうやってトモダチゲームのことを知ったのでしょうか?運営にメリットなさそうだからたぶん4人のうちの誰かが仕組んだことですよね?

そもそもこの誘拐事件は何のために仕組まれたのでしょうか?
①友一をリタイアさせるため? ②二人の友情にひびを入れるため? ③友一と天智をこの場にくぎ付けにするため?
そう考えると普通に考えたらしほが怪しいようにも見えますが、①か②だとゆとりが何も知らない被害者なら、ゆとりがどう動くかわからないので思ったような結果にならない可能性が高い、だからしほ自身がゆとりの役をやるのが自然だと思うんです

それで結局何のために?って思ったら、ゆとりが友一に「何も決断できないお荷物」呼ばわりされて、傷ついたか怒ってちょっと友一を痛い目にあわせてやろうくらい思ったのかなー?って
これはただの妄想じゃなくて根拠もあるんです

ここでゆとりが悪意がないただの被害者なら、ゆとりは友一から「自分で判断できないお荷物、友達は絶交」だと言われて、ただの被害者ならその言葉で傷ついたはずなんですよね、でも誘拐事件では結局3回とも友一に決断をゆだねていて、友一に言われたことにショックを受けているなら意思を見せることくらいはするんじゃないでしょうか? 
これは少年マンガならゆとりの勇気や成長を試される場面で相手に選択してもらったほうが楽です、嫌な役を人に押し付けてる、友一の言葉は彼女に刺さらなかったのでしょうか?
援助交際のことがばらされてあれだけ必死に「友一しかいないの」みたいに弁明していたのは何だったの?って思った

手をえぐられた後に自分たちが解放してもらえる保障はなくて、友一が重傷負ったらどのみちゆとりは襲われると思うし、裸で済むならそっちのほうが助かる可能性高そう、さすがに羞恥より命のほうが大事ですよね?
でもゆとりはそういう可能性は考えてなさそうに見えて、友一が終わった後にまだやることがあるって残ろうとしたときも、普通は危険だから早く帰ろうよって止めるとこじゃないかな? 危険な状況だっていう緊張感がこの子にないように見えて、自分が仕組んだことなら緊張感ないのも当たり前なので

このエピソードでゆとりが黒幕じゃないかって思いました

結局ゆとりは傷つくこともなく、傷ついたのは友一だけ
このゲーム、もし友一がゆとりを庇わなかったとしても、ゆとりが仕組んだことなら何もゆとりにリスクないんですよね
友一がしゃべるのを防いでるし、殴るのは加減できるし、ツメはつけ爪って手があるのと、ツメを剥がす途中にしてはツメが変色してないのも気になりました、つけ爪の間に血のりでも仕込んでいたのでしょうか?

メタ的なことを言うとなんでこんな薄いエピソードで一期を締めたのかなー?って思うのです

じゃんけんで左手使えばいいじゃんって誰でも思いませんか?
あいこならどうなるんだ?って質問するくらい冷静なら、なんで左手は使えることに気づかないのでしょうか?
このエピソードが意味があるのだとしたら、友一を休場させるためか、ゆとりに何か秘密があるかのどちらかだと思うので
そんなわけでゆとりはすごく怪しいです
{/netabare}

【7話考察 〇〇は嘘つき?】 {netabare}
7話でしほとの過去の話を天智が語り出したけど、しほがぜんぶ仕組んだことかは確定してないですよね、むしろ可能性はとても低いと思っています

なんでそんなことを言い出すのかと言うと3つ理由があって

まず、シホが過去にけがをして整形したっていうエピソード、やけに設定と描写が生々しいのでひょっとしてトモダチゲームに関係するんじゃないの?って思った、無関係な話をこんなに注目させるわけない
天智と同じようにトモダチゲーム関係で過去に何かあって今回のゲームに何か別の目的があるのかもって思ったのがひとつ

2つ目は天智の話が真実ならさわらぎは借金が2倍になっていないのに2倍になったと特に言う必要のない嘘をついたことになります
あの時点でさわらぎが友一にそんなウソをつく必要があるとは思えません、何か企んでいるのだとしたらなおさら余計なことをいう必要ないです
さらにこっくりさんの時の金の流れは秘匿されたままなので、ここは他の2人の申告額が嘘の可能性のほうが高いように思います

3つ目は前回のトモダチゲームの裏に彼女がいたのなら、天智のシホへの態度に何かしら思うところがあるはずなので今回のトモダチゲームでのシホの天智への態度が不自然だと思うし、天智の父を自殺に見せかけて殺すだけの権力があるのなら、その息子である天智も念のため警戒はするはずで、天智がずっと尾行していたことに気づかないのは不自然では?しほの父親も、普通の警察官が危険だから事件に首を突っ込むなって普通のアドバイスしてくれてるだけなように見えるけど

さらにメタ的なことを言うと、他の2人がただ巻き込まれただけの被害者とは思えないし、こんなあっさり裏切り者の内訳が中盤?で確定するとは思えなくて、他の3人のこっくりさんでの金額上下が隠匿されたままなのに、そこに何かしらのカラクリが何も残ってないわけがないと思うのです
なので、逆にこのトリックで黒幕疑惑が出てきたシホは信用できるんじゃないかと私は思います

シホへの疑惑は①「シホのためにお金を使ったという2人の同級生は話をすると自分も消されると言っていた」②「シホの家の調査に行った天智父が何者かに殺された?」③「しつこく2人のことを尋ねられてくるシホがなんか怖かった?」④シホが借金額を偽った?
①はまずシホのためにどうお金を使ったかは話してないし、2000万借金を友達に押し付けようとする人(天智の元友達2人)の言うことを信じるの?
②はシホにそんな力あるの?そんな力あるならなんで天智はずっと泳がされてるの? トモダチゲーム運営に殺されたって考えたほうが自然な気がする
③は転校した2人と親しいはずなので純粋に気になったのか、上述した顔のケガがトモダチゲームに関係するなら天智が何か知ってるかもと思って聞いていたのかも、
それに天智に大して何か悪意があるなら2回目のトモダチゲームに巻き込まれた時点で天智に敵対的な行動とっても不思議じゃないけどそうでもないし
④についてはこっくりさん考察のところに書きました
これまでの状況から考えてしほも何か隠しているのだろうけど、天智が勘違いしているか、他の裏切り者か黒幕によって見事に誘導されているのではないかって思った
それから全部天智の作り話っていう可能性もあると思っています、ネームプレート裏の金額が天智の告白と合っていたからと言って信用できるとは限らないかな
辻褄が合うように話を考えた可能性も否定できないです
{/netabare}
【7話考察② こっくりさんについて】 {netabare}
こっくりさんは裏にまだまだ何か隠されてるんじゃないかな?
すごろく回はネタバレをやっていたけどこっくりさんは各自の動きが友一の視点での推測しかないですよね
そうなると、シホが嘘をついているのが確定とは言い切れないと思うのです
例えば、友一、天智、シホが本当のことを言っていたとして、残り2人の合計金額が+160万なら辻褄があいます
つまり両方が第二ゲーム終了までに200万ずつ帳消しにされているか、片方が400万帳消しにされて賞金で黒字になっていればいいわけです
※もちろんシホが友一に申告した第一ゲーム終了後~第二ゲーム終了までの間に400万円獲得していても良いです

それから、友一のターンならほぼ確実にクリアする方法があって、用紙には「はいを選べばクリア」って書いてあったと思うのですが、裏切り者はクリアの逆に入れようとしているわけですよね?
そうなると、いいえが正解になるような問題を出せば4人はいいえに入れて裏切り者ははいに入れるから、裏切り者が勝手にはいのほうに指を動かしてくれるからそれでクリアになるんじゃないのかな?
裏切り者がいるっていう確証が必要ですが・・・
友一のことをみんなが警戒している様子もなかったからたぶん成功する、ただ裏切り者が2人以下である必要はありますが

さらに言うと、5番目の質問で「はい」に動いたけど全員一致の可能性以外に、はいが2人以下でいいえが3人の可能性もあります、つまり裏切者が3人いるパターン
この裏切者は悪意があるとは限らなくて、いいえを選ぶと全員が有利になるような条件が提示されている可能性もあります

他の4人にも何らかの賞金が上下する指令が来ていると思うのですよね、天智の話によると誰かが借金額を偽っているという話ですが、
すごろくの時はアニメ見ている限りではすごろくのマス以外で点数が上下する要素なかったですよね、第2ゲーム中に秘密裏に引いている可能性もありますがその可能性は置いといて、そうなるとこっくりさんの個別に引いた指令に秘密があると思います
他の2人のどちらかが借金が400万減るような条件を満たした(あるいは両方が200万ずつ減額されてる)か、天智が嘘をついているかどちらかだと私は思っています
第二ゲーム中に実は借金が変更される条件を一人だけ引いていた可能性もあるけど、それはさすがにやりたい放題すぎるのでないと思いたいです
{/netabare}
【すごろく回の考察】 {netabare}
6話でタネ明かししてて、その前に気づいたことを話すと
友一がシホの肩に馴れ馴れしく手を乗せていたのがやけに気になってて、陰口カードでメッセージ渡しているんだろうなとは思っていて
BOX内にいれば誰にも悟られずにメッセージ読むことができるので、3分間は外に出られないってルールを見てそういうトリックあるだろうなーって思ってました
天智も同じように肩を寄せたりしてたから天智もシホにメッセージ渡していると思っていたけど、友一だけでしたね
天智はシホに信頼してもらうために馴れ馴れしくしてたのかな?

友一がシホを殴ったのと、ゆとりとシホの喧嘩、シホが友一に見切りをつけて天智に身を寄せたのは全部演技だと思っていたし友一が次にボックスに入る人を誘導しているのにも気づいていましたけど、
友一が一人一人信頼できるか確認していたことまでは想像できてなくて、ネタバラシみてそんな方法があったのかーって思いました

「シホにだけ伝えた秘密をシホが提出したから他の2つの暴露はシホが書いてないことになる」って言ってたけどそうかな?
一人一回につき何枚でも書けるからシホが2枚以上書いた可能性もあるのでは?って思ったらネームプレート預かってたって言われてなるほどーって思った。ネームプレートいつの間にかなくなってたのは全然気づかなかった
ただアニメ見ている人は気づきにくいけど、実際に会ってる人はネームプレートなくなってたら気づくんじゃないかな?

あと、ネームプレート預けたからって2枚以上書く工作をしないとは限らないと思うな、友一はプレートの裏を特に見ようとはしてないから第一ゲームで嘘ついていたとしても見られることはないですよね、かなりリスキーだとは思うけど
実際、天智の話が真実なら、シホは嘘ついていたことになるけどネームプレートを友一に預けてますよね?
わたしが裏切り者なら信用してもらうために預けておいてしれっと2枚書くかも、借金額が申告と違うことも裏切り者なら言い訳も考えてるでしょうし
それに、万が一見られた時のためにネームプレートの裏に細工をして数字を誤魔化す手もできるかもしれませんよね
{/netabare}
【3話について】 {netabare}
ゆとりの援助交際ですが、あの状況で女の子が怖くなって逃げだしたって言うのはちょっと厳しいんじゃないかな?うまく騙した?

それからゆとりの援助交際を知っても友一は許す? 
彼氏でもないのに許すとかないと思うけど、ゆるせるから友一は自分が汚れている自覚があるっていうのは作者の勝手な思い込みだと思う
あとは無償の愛情はあっても無償の友情はないって言ってたけどこれもそんなことはないと思う
友情で「一緒にいると楽しい気持ち」を「無償ではない」例として挙げてたけど、じゃあ愛情も一緒じゃないのかな? {/netabare}

【細部まで気を抜かないで】 {netabare}
1話の新聞配達の異常な部数は深く考えなかったのでしょうけど、配達に何時間かかるの?!っていうような部数でした
簡単に突っ込まれるような雑な設定を入れると評価が下がりかねないので気を付けたほうがいいと思う

給食費がなぜ現金徴収なのか?はたぶん何か意味があるんでしょうね、2期に期待です

かくれんぼエピソードも変なところはあって、紫宮達は百太郎だけを友一の近くになぜ置いて行ったのか?ってことです
リーダー含めて単純で利用されやすそうだって知ってるはずじゃないですか、本当に天才?
あの展開なら百太郎を連れてくかもう一人監視役をつけておくとおもう
このゲームは友一が凄いというより、ただの紫宮の油断のおかげな気がしてちょっと残念です
{/netabare}
【キャラクター】
1話のキャラクター紹介が一瞬かなりの長文で出てきて何書いてあるかさっぱりわからない

【主題歌】
OPの水樹奈々もEDのsajiもとても良かったです!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

2期目があれば、そちらで本領発揮してほしい感じ。

う~む。

「トモダチ」ねぇ。(カギカッコ付のトモダチです。)
ちょっとピンとこなかったかなぁ。

親友 >>> 友達 >>> 友人 >>> 知人  ?

どうにも、友達(≒誰か≒人物)ではなく「トモダチ」っていう形態、システム、状態を維持しようと頑張っているように見えてしまって、どうにも「どこにこだわっているんだ?」という思いが拭えなかった。

まぁ、そういう状態を維持できている=信頼関係を持ってい人物、っていう事なんだとは思うのだけれども・・・。
たしかに、そういう人物たちがいるっていう事は大切で、幸せな事なんだと思うけど。

ここら辺がピンとこないのは、友達関係が貧相な我が身を呪うしかないですね。


物語自体は、このクールではすべてが見えず、主人公の過去についてもすべてが見えてくる訳ではありませんでした。

ですので、タイトルの「2期目で本領発揮してほしい」につながる形となります。

ただ、こういったタイプの作品は、
私の中では「ライアーゲーム」が一つの試金石になっていると思っています。
この作品を越えられるか、越えられないかが私のモノサシとなっているのです。
現時点では、
ゲームと運営の正体、パッケージとしての結末が見えてきていないので、評価は未定です。
あえて、この1クールだけで判断するとすれば、まだまだ、いろいろな点で足りていないと思います。
結局、ショートレンジでの一戦一戦での結末、どんでん返し、トンチを観たくて、視聴を続けてしまう事にはなるのですが、
個人的には、観て良かった、素晴らしかった、そう来るか!と思えるアイディアはまだなかったように思います。

これなら、赤の他人同士で権謀術数を巡らす戦いの方が「シバリ」が無く、自由度の高い展開ができるのでは?
と言われてしまいます。

「トモダチ」=友情関係の維持・破壊、友達同士のアレやコレや、「トモダチ関係を維持しなければ!」「~維持したい!」という思い=「シバリ」
をどうゲーム展開、物語に織り込んでいけるかが勝負になると思います。

ですので、2期でさらなる展開を期待したいと思います。
あるのかないのかは知らないのですが・・・ね。


時折、出現してくるタイプの作品になりますね。
いわゆるデスゲーム的な作品に近いものになるでしょうか。
ユニークな作品が今までもタイミングタイミングで出てきています。
それらの端境期にあたってしまって、この作品が「初」という方は新鮮に見えるかもしれませんね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

友達、いくらで売りますか?

この作品の原作は未読ですが、これまでテレビドラマや映画が先行して制作されていたようですね。
もちろん、そちらも未視聴です。

個人的には、人を騙したり裏切ったり、或いはゲスい展開の物語は正直あまり得意ではありません。
だから、最初は視聴を躊躇していましたが、試しに少しだけ…という気持ちで視聴してみると、設定がよく練られていることが分かり、気付いたら完走していた作品です。


何よりも友情を大切にする高校生・片切 友一は、
仲の良い友人・沢良宜 志法、美笠 天智、四部 誠、心木ゆとりと充実した日々を送っていた。

しかし、とある事件をきっかけに、5人は借金返済ゲームに巻き込まれていく。

「友達を疑わないこと」、それが唯一 “トモダチゲーム” をクリアする方法。
固い友情で結ばれた彼らにとって、それは簡単すぎるゲームのはずだったが――

累計発行部数370万部突破の大人気コミック、待望のアニメ化!
大切な友達を信じるか、裏切るか。
人間の本性が暴かれる、極限の心理ゲーム開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

wikiをチラ見してビックリしたことがあります。
原作は既刊20巻まで発行されており、テレビドラマや映画が制作されているにも関わらず、思いのほかネタバレに関するデータが少ないことです。
極力見ないようにしているので、じっくり読み込んだらネタバレ記事が紛れているかもしれませんけれど。

ですが、少なくてもゲームの説明欄にはテレビアニメで放送されたところまでしか記載がありませんでしたので、もしかするとある程度配慮されているのかもしれません。
こういう心理戦の様な作品がネタバレしたら、面白さの欠片も無くなってしまいますからね。

完走して振り返って思うこと…
登場するみんなは「トモダチゲーム」に参加するのですが、ゲームの内容が序盤と終盤ではまるで別ものみたいでした。

物語の中で蠢いているのは様々な痛み…
そしてその痛みの質と強度が、視聴を進める上でどんどん大きくなるんです。
そして、私たちはその痛みを目の当たりにし続ける…
その中には思わず目を逸らしたくなるような展開も含まれていました。

そして完走して振り返ってもう一つ思うこと…
この物語はある種の麻薬的な要素を含んでいるのかもしれません。
その理由は、たくさんの痛みを目に焼き付けながらも、続きが気になって仕方ないからです。

物語の展開的にも次のゲームのタイトルコールで終わってしまったので、視聴者が続きが気になるよう意図して制作されているのも分かってはいるのですが、あっさりとその扇動に乗っかってしまったようです^^;

2度のテレビドラマ化や映画が制作される理由が良く分かったような気がします。
公式HPのINTRODUCTIONでは原作の累計発行部数は370万部と記載されていましたが、wikiの最新情報によると、2022年6月時点で440万部を突破しているそうです。
これも、テレビアニメの持つ宣伝効果なのでしょう。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、奈々様による「ダブルシャッフル」
エンディングテーマは、sajiさんによる「灯日」
奈々様の楽曲は久々に聴いた気がしますが、今回の楽曲の格好良さも半端ありませんね。

1クール全12話の物語でした。
先述しましたが、物語は次のゲームのタイトルコールで終わりましたが、まさか本当にこれで終わりじゃありませんよね?
もしここで終わったらただの販促作品になってしまいますよ。
是非続きをアニメで視聴できるのを期待しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

49.8 17 心理戦アニメランキング17位
ライアー・ライアー(TVアニメ動画)

★★★☆☆ 2.8 (112)
217人が棚に入れました
学生同士がランクを決める決闘<ゲーム>を繰り広げる学園島<アカデミー>。 俺、篠原緋呂斗は国内最難関の学園島編入試験で歴代トップの成績を叩き出し、昨年度の絶対王者・彩園寺更紗を転校初日で陥落させ、学園島史上最速で頂点に君臨する“7ツ星<セブンスター>”に成り上がった。 ――ああ、もちろん、そんなのは全部嘘だ。 大事をやらかした俺が学園島で目的を果たすためには、嘘でもトップに君臨し続けなきゃいけない。 そのためならば、俺を主人として補佐する美少女メイド 姫路のイカサマも、実は偽お嬢様だった彩園寺との共犯関係も何でも使ってやる。 じゃあ、世界を制する嘘を始めよう。 嘘と才知ですべてを勝ち抜け。学園頭脳ゲームがいま、始まる――!

ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

後だしジャンケンもほどほどにしないと

巻き込まれ系でウソをつかざるを得なくなった青年の物語。
最初は面白かったのだが、後付けのアビリティが限りなく出てくる。
ご都合主義もいいところ。
これではせっかくのゲームの緊張感やウソがばれる焦燥感も何もない。
そのゲームも、回が進むにつれてルールが複雑になっていく。
こんなん覚えられるわけないやん。
ゲームをもっとシンプルに。
変な小細工使わずに、純粋にゲームの勝敗を争う展開にすれば
もっとなんとかなったのではないだろうか。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

くまさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

さぁ、負けられない決闘(ゲーム)を始めようか

嘘がバレないように、イカサマを使って頭脳バトルを制する、
チート主人公のお話です。

可愛いメイドや嘘を共有するヒロインを助けたり、
敵を許したりと盛り上がるところはあります。

ところが、なんか、いまいち、私は見ていて盛り上がれない。。
決闘(ゲーム)の説明や逆転劇の解説で、
実はこうだったから勝った、となるのですが、
ふ~ん、そうなんだ、よかったね~、、といった感じになってしまいます。

おそらく、私が、この決闘は設定やルールをつかって、
こうなるのかな、わくわく、のような想像させてくれる余地が
あまり無いのが原因なのかなと思っています。

このルールで、どう展開するんだ!ああっそうか、これもありか!
のような衝撃がない。
ミスリードを誘われたり、予想外の展開に見舞われたりしない。

設定を設定で塗り替えていく感じのストーリー展開だから、
ある意味、傍観者になってしまいます。

メインの頭脳バトルがそんな感じなので、
いまいち、テンポに乗り切れない残念なアニメという感想です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

Mi-24 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

絶対忠誠のメイドさん

ゲームが全然面白くない。
主人公は何か目的あったっけ?

赤髪ロングストレートのヒロイン。こいつの謎が解明された時点で、もうストーリーを進める意味がなくなった。

虚無感満載のアニメ作品。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

85.4 18 心理戦アニメランキング18位
アクセルワールド(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (3715)
20040人が棚に入れました
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女“黒雪姫”との出会いによって、彼の人生は一変する。少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは“加速世界”の存在を知る。それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士“バーストリンカー”となった瞬間だった。

声優・キャラクター
三澤紗千香、梶裕貴、豊崎愛生、浅沼晋太郎、戸松遥、鈴村健一

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

『加速世界』側の凝った設定とバトルシーンは秀逸で続編を希望したいが、『現実世界』側に関しては……【総合評価:71点】

2012年春から夏に全24話放送され、OVAも2話発表された作品。

原作は全く読んだこと無いんですが、SAOと共にアニメ化決定から期待を寄せていた作品

携帯端末である『ニューロリンカー』を用いて仮想ネットワークが普及。
そのアプリケーションであり、思考を千倍に加速させる『ブレイン・バースト』
現実世界では理不尽な現実世界から目を背けている太ったいじめられっ子で本作の主人公、有田春雪が『ブレイン・バースト』のプレイヤー、『バーストリンカー』となり、『加速世界』を通して成長して行ったりするってな物語です。

物語は正に王道のバトルアニメ、その肝でもある戦闘シーンも見応えがありましたね。
恐怖や欲望、強迫観念がアバターの姿形として具現化するという発想は非常に良いなと思いましたね。
正直言いますと、自分は最初『加速世界』でのアバター全般がどうも微妙だなと思っていましたが、まぁ回が進むにつれ、その違和感も無くなって来ました。

アバターではなく現実世界でのキャラクターのデザインは、若干輪郭に違和感を感じます。
まぁ、そこを除けばまぁ上々、主人公のあのフォルムは正直ネタですよねww

音楽に関しても2クールでOP、ED共に2種類あります。
OPは作品のイメージに合った楽曲だと思いますし、映像面も実に良かったですね。
特に2クール目のOP「Burst The Gravity」 が映像面を含めて一番気に入っております。


そして、物語に関しては、やはりかなり練られていて奥深い設定が印象的
ですが、個人的な印象としては、どうにも凝った奥深い設定の割りにそれが活きていない印象を受けます。
まぁ、凝った設定故に2クールを用いてもまだまだその面白さの本領発揮に至っていないと言った方が適切かもしれませんね。
物語的には24話を費やしてもまだまだ序盤、今までの伏線などが回収されていく続編があってこそ活きてくる作品の様にも思えます。
王道のバトル展開、凝った設定、それらは続編があれば活きてくるだろうし高評価です。


『加速世界』側は高評価ながら、自分としては『現実世界』側での登場人物には全く共感が持てませんでした。
単純に、『加速世界』側でのみとなれば違和感を感じないのですが、一度『現実世界』側として登場人物たちが描かれると共感が持てません。

特筆すべきは主人公、太ったいじめられっ子、その設定は問題ないとしても、あまりにも『加速世界』を心の拠り所にし、現実以上に『加速世界』に重きを置いている姿勢に問題がある気がします……

現実世界では天と地ほどの差があるヒロインの黒雪姫に必要とされ、『加速世界』で唯一の飛行アビリティまで発現させる
現実世界で苛められ、劣等感を感じていると言うのは分かります、そんな中で彼の存在を肯定してくれる『加速世界』は確かに魅力的

ですが、所詮、ゲームでの事です!!
にも関らず、『加速世界』で劣等感を克服したんだよ、見たいな空気を醸し出されても共感できませんね。
現実世界に置いて確かに『ブレインバースト』で加速が出来る様になったかも知れませんが、別にそれを利用して世間の評価を変えたわけでもない。
加速を使って世間から高い評価を得る事を作中では悪事の様に描かれていました、現に敵キャラの能美はやっていた事ですね。
ですが、正直、自分としては現実世界でのメリットを求め、『ブレインバースト』をその為の手段として利用、それのメリットを維持する為に人を陥れていた能美の方がよっぽど理解できちゃいます。

現実世界で加速を使わないとなると、『ブレインバースト』ってただのゲームです。
そして、現実世界で加速を私欲に使わない春雪達は言ってしまえばただのゲームオタク、しかも現実世界よりもゲームに執着するかなり重度な……
そして、同じく重度なゲームオタクでしかない周囲の登場人物の中で、自信を着けて加速世界での有能さを現実世界に引き摺る様は、単純にゲームと現実の境が曖昧になりつつある深刻な状態になっているだけで苦笑しかできません。
好意的な見方をすれば、卑屈な性格だったが自信を得て、ポジティブになっていると、成長している風に捕らえる事も出来るのでしょうが、自分には無理です。
とまぁ、こんな感じに主人公の『ブレインバースト』に執着する様を捉えてしまいました。

非常に偏屈な捉え方をしたレビューとなってしまい、不快に感じる方も居たかもしれません。
ですが、この作品は『加速世界』側を楽しんでなんぼな作品だと思いますし、『現実世界』側を無視すれば、自分としては十分に楽しめたとも思っています。
最初に述べたように『加速世界』側に関しては、その凝った設定と王道のバトルアニメとしての展開は続編を希望する程に評価しております。
続編が出れば凝った設定もより活きてくる展開になるでしょうし、バトルアニメとしても順当に盛り上がって行く事でしょう。
ですので、この作品を総評すれば非常に良かったと思いますので、未視聴の方は是非視聴してみてください。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 83
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

飛べない豚はただの豚か

原作未読。
バーチャル世界で豚が超加速して戦うSFアニメ。

画像の丸っこいのが主人公です。
バーチャル世界では豚の姿or銀ぴかスーツ。
性格は映画版ののび太くんが近いかな?
他力本願だしいじめられっ子だし。
でもやるときはやる。
こういうキャラは好きですよ。


大まかに言うと、「克服」をテーマにしたバトルアニメです。
バーストリンカーというキャラ同士で対戦を行います。

出てくるキャラクターは小中高生。
しかし、加速された世界の中で生きているわけですから、実際の時間とはズレが生じます。
精神と時の部屋ですね。
中には語尾に「~じゃ」を付ける年季の入ったじいさんまで出てきます。
でも、現実では小学生かもしれないんです。
現実世界に戻ったらどうなるのか、気になって仕方がありませんでした。


……で、肝心のバトルですが、あまりひねりがありません。
主人公がピンチになったら、新たな力に目覚める。
作者がピンチになったら、よく使われるパターンです。
一応理由は付けられているのですが、後付け感が目立ちました。

それから、物語の肝になっている部分の掘り下げが足りない気がします。

具体的に言えば、
{netabare}
・加速世界の魅力
・先輩との親密感
・羽を奪われたときの絶望感
{/netabare}
「気持ちの移り変わり」という大事な部分が駆け足気味。
もっとじっくり描いて欲しかったですね。
想像力を加速しないと追いつけません。
感情を移入するというより「ああ、こういうキャラ関係や心情だったな」というように、設定と考えたほうがわかりやすかったです。
細かい伏線はしっかりしているので、もったいないですね。


それにしてもこの作者、悪役を描くのがうまいですね。
本当にイラっとくるような敵役を登場させています。
哀れになる外道っぷり。


さて、このアニメの主人公はへたれの豚マンという特殊なキャラ。
その時点で合わない人がいるかもしれないです。
少なくとも「主人公最強!!」ではありません。
また、前述のとおり、走ったストーリー展開です。
しかし、気にしなければ気にならない程度でした。
それよりじいさんキャラのほうが気になるよママン。


設定は面白いし、映像はキレイだし、音楽もいいです。
変わった設定のバトルものとしてはバランスのいい作品だと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 74
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルなし

黒雪姫先輩かっこよかったですね^^
{netabare}拓武くんが能美くんにあと一撃で負けそうになった{/netabare}シーンで登場したときがアツかったです。

春雪くんも{netabare}黒雪姫先輩が入院していた{/netabare}ときの戦いはガッツありました^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 63

81.8 19 心理戦アニメランキング19位
BTOOOM!(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (2112)
11151人が棚に入れました
全世界で300万本以上売れているこのゲームの武器に、銃の類はない。
BIMと呼ばれる爆弾のみだ。
レーダーで相手を見つけ、8種類のBIMを戦略的に駆使して敵を爆殺する。
それが、このゲームで勝つためのポイントだ。

22歳になっても職に就けず、さえない日々を送るだけの人生。
それが俺、坂本竜太(さかもとりょうた)の人生――。
だが、この【BTOOOM!】というネットゲームの世界では、
俺は誰よりも強く、
誰よりも尊敬され、
そして、誰よりも偉かった――。

しかし今、俺がしているゲームは仮想(バーチャル)ではない。
現実(リアル)だ。
無人島で、BIMを持たされ、戦う意味すらわからないまま、人殺しを強要される。

理由もわからず連れてこられたプレイヤーたちによる、生き残り(サバイバル)ゲーム。

現実世界で行われる【BTOOOM!】(殺し合い)。

生への渇望。
失われていくモラル。
侵食する狂気。
肥大化していく欲望。

全てが混ざり合い、粉々に砕け、

爆殺遊戯の幕が上がる――。

声優・キャラクター
本郷奏多、三森すずこ、大川透、沢城みゆき、中村悠一、高橋名人

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

生き残るための、人間の本質が問われるゲーム

拉致された老若男女が
とある無人島で脱出を懸けてサバイバルゲームを行う。
ゲームのルールは端的に言うと
他の人を最低7人以上殺すこと
ただし武器は「爆弾」のみ。

このアニメの見どころは
・さまざまなタイプの爆弾を駆使した戦闘シーン。
・サバイバル且つ殺し合いという過酷極まりない状況下で
 人間の心理状態がどのように変化するのか
 というところです。

爆弾にはさまざまなタイプがあるので
戦闘のバリエーションが豊富でとても見ごたえがありました。

そしてこういう窮地に立たされると
人間は自身のより本質的な部分を晒すことがわかりました。
社会に対してのモラルや人の倫理観などの縛りが
この無人島では一気に解放され
どんな悪逆無道も善悪を問わずにひたすら殺し合う。
まさに地獄ですね。

こういう時こそ人は助け合うべきだ、という者。
またその逆もしかり。
人の協調性を逆手にとり利用し、裏切る者。
さらにはこの状況をゲームがごとく楽しむ者。

自分はもしこのような状況に陥った場合
はたしてどのような選択をするのか…
と心の中で問いかけながら見ると
より面白いかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 67
ネタバレ

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

爆弾型バトルロワイアル!

話の設定がすごく好きです。
キャラデザはあまり好みではないのですが、爆弾を使ってのバトルシーンの作画は迫力があって良かったです。

1話感想
{netabare}
敵があんだけ爆弾投げまくって死ななかったのに、こっちが一個爆弾しかけただけなのに殺せるってどーいうことなの?
圧倒的主人公補正ですねw{/netabare}

2話感想
{netabare}
今回はヒミコサイドの話ですね。
てかヒミコかわいそすぎんだろ・・・
ヒミコがあの部屋から逃げ出せたんだから事件が解決されたといってもいいのに、それで島送りにされるってどんなだよ。
てか先輩の部屋に行きたがったの友達の方じゃねーか!
理不尽すぎんだろ!

てことは主人公が島に連れてこられたのはお母さんのせいなんだろねきっと。
いや、お母さんは悪くないのか?
働かないのがだめなんだし・・・
まぁなんでもいいやw{/netabare}

3話感想
{netabare}
ついに本格バトル始動です!
にしても平のおっちゃんはいいキャラしてるわ。
普段頼りなさそうに見える人がいざという時には超キレる、そういう人は結構好きです。
でも、坂本も伊達に主人公やってないねw
武器持ってる奴らがいるのに動じないなんて、やっぱ主人公はこうでないと。
てか、部屋で引きこもっている時とのギャップがすごいなw{/netabare}

4話感想
{netabare}
何か危ない子が出てきたよ!?
親父の方は中々エグイ死にざまでしたね。
てか、親子なのに顔似てなさすぎw

あの近距離で爆弾受けても死ななかったってことはあの子も主要人物なのかな?
主人公並みの補正がかかってますねw
あのモブっぽい弁護士のおっさんは今頃どっかであっさり死んでるんでしょうか?(;゚∀゚)

ちょっと原作が読みたくなってきましたw{/netabare}

5話感想
{netabare}
ようやく正ヒロインと行動することになりましたね。
準ヒロインはおっちゃんってことでw
バトルというほどのバトルはなかったけど、たまにはまったり?と話をしてもいいじゃないか!
中々エグイアニメだしねw

てか、オオトカゲって何ぞ!?
あんなのが普通に生息してたら殺し合いをするとか以前にみんな食われてしまうんじゃないか?
実際爆弾とか関係なく死んでしまう人とかもこれから出てきそうですね(;゚∀゚){/netabare}

6話感想
{netabare}
坂本いいね!
やっぱ主役はこうでなくては!
まぁわざわざはしごに上らずとも、普通にとっとと爆弾投げてりゃいいような気もしますがねw

ところで仕事中のおっちゃん、悪い顔してたね~。
あんないい人なのに、信じられないです(;゚∀゚){/netabare}

7話感想
{netabare}
坂本の運動神経おかしいだろ!?
引きこもりですよね!?
毒ガスからの逃げ方がすごすぎんだろ!
一体どこにあんな力が・・・?

そして宮本・・・
今回は中々のグロ映像でしたね(;゚∀゚)
あいつ結構いいキャラしてるからもっと最後まで残っていて欲しかったのに・・・

弁護士のオヤジ?
ああ、いたね~そんなのも。(興味なし){/netabare}

8話
{netabare}
手が吹っ飛んでも生きていられるものなのか?
即死はないだろうが普通は出血多量とかでお陀仏な気がするんだが・・・(;゚∀゚)

伊達って奴はひどい奴だねほんと。
でもおっちゃんの治療をしてくれてたっぽいよね。
何が目的なのか・・・

あとは出てきていきなり裏切りおった女ですね。
もうこの島では裏切りがあたりまえなんだね。
俺がもしBTOOOMに参加させられたらどうなるんだろう。
誰か仲間を作ってもやっぱり裏切ってしまうのだろうか・・・
それ以前にビムの使い方を誤って自爆したり、オオトカゲに食われて人知れず死んでしまいそうな気がしますねw
我ながら情けない(;゚∀゚){/netabare}

9話感想
{netabare}
史上最強のニート、それが坂本だ!
とは言ってもさすがにここまでの主人公補正はやりすぎなんじゃないかなぁ・・・?
ファイヤーを使ってたオッサンは一個のビムであっさり死んだのに坂本は三個ぐらい一気にくらったのに生きてたよ!?
いやまぁくらってないから生きてるんだけど、あの状況でくらわないのはさすがに無理があると思うんだ俺は(;゚∀゚){/netabare}

10話感想
{netabare}
坂本さん、マジすみませんでした!
前回は主人公補正で生き残れたとかなんとかほざいてしまって本当にもうしわけございませんでした(;゚∀゚)
ちゃんと坂本は考えてたんだね。
今回もまたピンチな感じで終わったが坂本ならまぁ大丈夫だよねw
結果として坂本は織田に負けてしまったが、ほんとに良い戦いで、これからの二人の対決が楽しみです。
{/netabare}

11話感想
{netabare}
ヒミコ自重しろw
ヒミコが胸でビムを跳ね返した時に変な声を出しやがったせいでおもわず吹いちまったじゃねえかw
シリアス展開台無しだよ(;゚∀゚)

村崎さんは伊達を許してしまったのか。
どこまでいい人なんだよ。
俺にはいまいち理解できないが、ほんとに伊達のことが好きだったということだけはよくわかるよ。
てか、村崎さんも坂本に負けず劣らずの生命力を持ってますよねw
腕なくなったのに生きてるし、伊達のビムくらっても復活するしw

次回最終話か・・・
ほんとに最後のは平さんなんかな・・・{/netabare}

12話感想
{netabare}
まさか平さんが死んでしまうとは思わなかったよ(T_T)
てかその後すぐにラブコメってる二人ってどーなの?
大事な仲間が死んでしまったら普通はしばらく立ち直れないと思うんだが(;゚∀゚)

最後だけOPが変わってましたね。
なかなかカッコいい曲だと思いました。
変える必要があったのかいまいちわからんがw
流れてきた映像もこれまでの戦いの総集編って感じで中々良かったです。{/netabare}

総評

かなり楽しめたバトルアニメでした!
終わり方からしてこれは2期あるでしょうね。
大いに期待して待ちましょう!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 62
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

サバイバルボンバーマン!

原作 漫画 未読

主人公は、職にも就かないニートで、ネットゲーム依存症?ですかね。
(やりたい仕事に就けてる人なんて、ほんの一握りなんだから、割り切って働けよ!って言いたい。)
お気に障ったらすみません。m(_ _)m

なんか最近、ネットオタクの作品が多いような気がしますね。
(作者がそうだった人が多いかならのかな?)

2話までの感想

爆弾で殺し合うサバイバルですか~。(ボンバーマンですね)
設定は面白いかな?
ヒロインのヒミコが金髪外人で、今後どう絡んでいくのか?ちょい楽しみです。
サバイバルだから、「未来日記」の様に、 {netabare} 最後はどちらかが死んでしまうのか? {/netabare}
この辺も気になるが、原作がまだ連載中なので、どう終わらせるのか?注目ですね。

まぁまぁ面白そうな作品です。(^^;

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最終話まで見た感想
{netabare}
男嫌いだったヒミコが、主人公の竜太に何度か助けられ、ネットのゲームの中で竜太と結婚した事もあってか、段々惹かれて行ったのには、良かったな~って思いました。

最終話で、ヒミコがネットのヒミコと同一人物だと分かり、二人の絆が深まったのも良かったです。
竜太がその場の流れでヒミコとしないで、「二人で一緒に帰って自分から正式に申し込む」っと言ったのは、好感が持てました。
この島に来て、竜太が大分大人に成長してきた事が見て分かりました。
その点でも、好感度が上がりましたね~。

ラストがまだ話途中で終わってしまったので、凄く続きが気になります。

個人的には、まだ終わりそうのない作品を、アニメ化しないで欲しいもんです。
だって、続きが気になって仕方ないから、原作買っちゃいそうになります。
これがアニメ化する目的の一つなんだろうけど、やれやれだ!
(ーдー)ハァ
{/netabare}

続きが気になり面白かったので、是非2期やって欲しいですね!

バトルロワイヤルや、
「未来日記」が面白いと感じた人にはオススメです。
!(*^ー゜)b! グッ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 54

86.9 20 心理戦アニメランキング20位
HUNTER×HUNTER -ハンターハンター(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1235)
7586人が棚に入れました
主人公のゴンは幼少期、森の中で凶暴なキツネグマに襲われそうになったところをカイトというハンターに助けてもらう。そして、カイトは父親・ジンの弟子であるハンターで、ゴンは父親の人間的な魅力・偉大さ、ハンターの素晴らしさを聞かされ、ハンターという職業について憧れを持つようになる。
ハンター試験をを受験することになったゴンは、クラピカ・レオリオ・キルアら仲間達と共に様々な難題を乗り越えて見事ハンター試験に合格するのだった。ゴンは悲願である父親との再会を果たすことができるのか、また行く手に待ち受けるものは何なのか…!?ゴンのハンターとしての試練まだ始まったばかりだった。

声優・キャラクター
竹内順子、甲斐田ゆき、郷田ほづみ、三橋加奈子、高橋広樹、木村亜希子、上別府仁資、日比野朱里、高乃麗、並木のり子、TARAKO、永野善一

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

何年かかっても冨樫さんこの作品を完結して下さい

[HUNTER×HUNTER]

http://www.geocities.jp/little_gate/06.htm
↑HUNTER診断です。お暇な時にでも。私は操作系でした。

ハンタ好きなんです。先の読めない展開、コンマ一秒で描かれる戦い。駆け引き・心理戦のやりとりがハンタの真骨頂。

念能力ってあるようで無い設定。絶や凝から何よりもズルイのは、必殺技と呼べる発と念の系統。念を強化する強化系にしても能力者の性格と技へのこだわりが念を強くさせるし、単に強化させるだけではなく、条件付きだったりする事で能力を大幅に強くさせる。例えば変化系で念を炎にしたとして、普通の炎ではなく見えない炎にしたりする事も制約次第では可能。技のバリエーションが無数に作れるわけです。

幽遊白書が終わって、ハンタが始まり念能力が出てきた時に思ったのは、冨樫氏は念能力の漫画を書くために幽白終わらせたのかななんて勝手に思ってます。ほら、幽白の仙水戦で能力者出てきたじゃないですか、シャドーとかスナイパーとか。それを改良して出来たのが念能力なのかなと。

戦闘の際、第三者の語りが刹那的速さの中で分かりやすく、また奥深い心理戦にさせているんだけど※
_

※そこら辺について
僕はエヴァの♯瞬間心重ねてがお気に入り回なのですが、あのような描写が好きで、ハンタ原作もセリフはあるももの、その位の刹那の速さが魅力だと感じます。(エヴァはセリフがない意味で)アニメでも生かされたらですが、まあエヴァのあれは元々1話限りでそういう風になっているわけですが、そこら辺厳しいのかな、なんてのも思いまして、スラムダンクのインターハイが何故アニメ化しなかったのかななんてのも、そこら辺が理由なのかなとも思ってます。山王戦なんか、そんな一瞬一瞬の描写の連続。最後なんかは、刹那描写の代表例かなと。アニメで再現するのは難しいと言うより別物になってしまうような気がしてます。

追記
例えばアニメで瞬間のやり取りの際白黒になる時あるじゃないですか。音や色が無いと二人だけの空間みたくなって、ものすごい速いはずなのに時間が圧縮されている感じ。そんな演出も期待しております。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

つるぴか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白いです。

ジャンプ漫画原作のアニメですが原作どうようにおもしろいですね。

オリジナルストーリーも原作を壊さず、面白さも持続させててすべてよかったと思います。

今、新しく放送されてますが、個人的には断然旧作のこっちのほうが好きです。

見るならこちらをおすすめしますが、時間はかかると思います。

あとは富樫さんが連載を休まなければいうことなしなんですが・・・

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大好き

この作品は、作者の仕事のペースについてよく話題に上がりますが、気にしたら負けですw
ゆっくりゆっくり待つしかですね

漫画のほうが好きですが、アニメも面白かったです
クラピカかっこいい♪
男ですが惚れそうになります
レオリオも同様ですがw
あっキルアもいいな~
…キャラに魅力があるって意味です^ ^

とにかく物語がしっかりしていて、戦闘シーンも素晴らしかったです
老若男女楽しめる作品だと思います

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

73.1 21 心理戦アニメランキング21位
デス・パレード(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1027)
5248人が棚に入れました
「いらっしゃいませ クイーンデキムへようこそ」
何も知らない二人の客を迎えたのは、不思議なBAR『クイーンデキム』と白髪のバーテンダー『デキム』。「お二人にはこれより、命を懸けてゲームをしていただきます」彼の口から語られるデスゲームへの誘い。やがて剥き出しになる客達の本性。
ゲームの果てに自らを『裁定者』と明かすデキム。
裁定者デキムが二人の客へ下す裁定とは…。


声優・キャラクター
前野智昭、瀬戸麻沙美、大久保瑠美、細谷佳正、内山昂輝、白石涼子、柚木涼香、玄田哲章
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルなし

訳ありな死人が連れて行かれるBAR「クイーンデキム」
クイーンデキムでは死人同士でデスゲームをさせる。
デスゲームの中で、死人たちの本性があらわになる。

1話完結型のようです。
地獄少女的な?感じですね^^
こきみよく、テンポよくストーリーが展開していきます。

■第1話~第12話
{netabare}
予定調和な最終回でしたが、とてもよかったです^^
デキムは今後、どんな裁定するんでしょうか?

第1話:デス・セブンダーツ
第3話:ローリング・バラード
・・・あたりが面白かったと思います。
デス・パレードならではの展開でしたね^^
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ダレカタスケテー

死んだ二人が連れてこられる「クイーン・デキム」という謎のBAR
ここで行われる命を懸けたデスゲーム
死んだ者が命を懸けるとはどういうことなのか?

人間の本性を生々しく描いた作品です
面白かったのでデス・ビリヤードはそのうち観てみたいですね


基本は1話完結型で、テンポが良かったと思います
エピソード一つ一つにインパクトがあり、全く飽きない展開でした
登場人物の言葉が胸に突き刺さることも多々ありました
このように常に驚かされる作品で、個人的満足度は高いです

物語のほかに見所を挙げるとすれば、それはデキムの脱皮です
デキムとは、「クイーン・デキム」のバーテンダー(裁定者)。
人間の感情を知ろうとする異色の裁定者、デキム。
彼が黒髪の女を通して、辿り着いた答えを是非見届けてもらいたいです


OP「Flyers」 歌ーBRADIO
ED「Last Theater」 歌ーNoisyCell

これはOP詐欺と言われても仕方ない…w
まぁこのノリでの話もありましたし、一概には言えませんが。
曲も決めポーズも私は好きですね



先程も述べましたが、話に起伏があったので退屈せずに観ることができました
独特の世界観も魅力的で、雰囲気だけでも十分楽しめるアニメなのかなと思ってます
もちろん(否定の意味での)雰囲気アニメとか言ってるわけではありません

生と死は常に隣り合わせ
この作品の登場人物たちを見ていると、
生きている今を大事にしたい
悔いの残らない人生にしたい
なんて柄にもないことを考えたりしました

はい元気です




~どうでもいい話~
『はい元気です』って一部の地域圏でしか使わないって聞きましたが本当ですか?
これはローカルネタなのでしょうか?
ダレカタスケテー

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55
ネタバレ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感情の果てには『愛』があったというお話

2015年1月~ 日本テレビ系列にて放送
全12話

突然、何も知らない二人の人物がたどり着いた不思議なBAR『クイーンデキム』
出迎えたのは白髪のバーテンダー『デキム』

「お二人にはこれより、命を懸けてゲームをしていただきます」

半ば強制的にデスゲームに参加させられ、二人はやがて人間の本性がむき出しになっていく
ゲームの果てに自らを『裁定者』と明かすデキム
人間の本性を暴いた先に下す『裁定』とはいったい…


まず物語の構成
2話完結のお話から始まり、1話完結の話もあれば
終盤に向けて含みを持たす繋ぎの回もあったり
展開の仕方が様々な作品です

また、あえて物語の結末や登場人物の行動原理
世界観の説明をぼやかすことで
物語の空白を作っているところが特徴です

一応、結論というのは導き出されますが
明確な答えを提示してくれることは無く
果たしてそれが正解なのか?
そんなことを考えてしまうような
文学的な趣きの強い作品でもあります


キャラクターデザインは決して流行りの絵柄では無いものの
洗練されていてカッコイイ絵柄
また全体的に作画がとても良く動きの激しいシーンや
細かい日常の仕草など細部にわたって作画レベルの高さが印象的
特に表情豊かな゛作画の芝居゛が声優さんの凄みのある演技と相まって
思わずおぉっ!唸ってしまう場面が多々ありました
特に9話のゲスト声優 藤原啓治さんの演技と11話のスケートシーンは
このアニメのベストシーンだと思います


そしてこのアニメには実に様々なテーマが内包された作品であると思っています

『既存の自動化された体制への反抗』であるとか
『見ている人の死生観に問いかける』ものであるとか
『正しい人生、より良き人生とは』みたいなものとか

しかしそのどれもがキャラクターや世界観と同じく
明確な回答を提示してくれる作品ではありません
視聴者がどれに重きを置いて見るのか
取捨選択が必要な作品だと感じました

それでも最終回の予告映像を見るとこの作品の主題が何となく感じとれると思います
最終回だけ2分程度のロングバージョンの予告が公開されていて
内容は劇場版の予告みたいな作りになっていて核心的なネタバレは無いので
この予告を見てから視聴すると印象が変わってくるかもしれません
もちろんフラットな状態で見たいという人は閲覧注意です


デス・パレードLast episode予告動画[Long ver.]

https://www.youtube.com/watch?v=40_pSjR_1OM


【総評】
一貫してダークな雰囲気で人間の黒い部分を暴いていく物語かと思いきや
ギャグに徹した回があったり素直に感動できる回があったり
作画・声優・演出が高いレベルで融合した物語の幅広さが印象的でした
それゆえにどっちつかずな展開が気になる人は多いかも
見終わった後、後味の悪いような感覚はありませんが
心によく分からない引っかかりが出来てそれが何なのか考えてしまうような
良くも悪くも簡単には消化できずに様々な感情を呼び起こす作品でした

あとOPがすごくファンクでキャッチーなノリの良い曲でお気に入りです
OPバンド BRADIOは他の曲もどれも素晴らしいです

多くの謎を残し、キャラクターがその後の展開を予感させる態度だったので
2期というものをどうしても考えてしまいますが
個人的には今回、原作・監督・脚本を務めた立川譲さんには
「俺の描きたい物はまだまだあるんだ」
という野心的な心意気を感じたので全く別の新しい作品を期待してます



以下、最終回を中心にネタバレ感想


感情の果てには『愛』があったというお話

{netabare}ずっと疑問だった『裁定者は感情を持たない』という設定
いや、あるじゃんっていう
怒ったり酒飲んで喜んでるのも感情ってやつじゃん
そんな疑問に自分なりの仮説を立てました

まず感情の分類をします
感情の分類は実に様々な人が行っておりいくつもの推論があります
この作品においては六情

喜 怒 哀 楽 愛(いとしみ) 悪(にくしみ)

の六つの感情で分類されると思っています
理由としてはまぁ一番メジャーじゃん?っていうのと
六情は六根とも呼ばれ仏教に由来した言葉であるということ
デス・パレードの劇中には仏教をモチーフにした描写が随所に見られました

喜怒哀楽は自分の内に秘める感情、愛と悪は自分の外 つまり他者に向ける感情であります
裁定者達には潜在的に喜怒哀楽と悪(悪意)の感情はあるけれど
愛、すなわち慈しむ心だけが無くそれを指して
『裁定者は感情を持たない』と定義しているんではないか?というものです

ノーナ以外の多くの裁定者は他者(人間)に対して無関心か悪意という感情しか向けてこなかった
ノーナ自身だって80数年の歳月を経てようやく裁定のシステムに疑問を持ち
裁定の在り方を変えるには人間の心に寄り添うべきではないか?と思うようになります

それだけにデキムの存在は非常にイレギュラーでした

「私は生を全うした人間を尊敬しています」

7話のクイーンとの裁定者の業務引き継ぎの場面で言ったデキムの発言はノーナにとって衝撃だったのです
尊敬という他者に向けた言葉、しかしデキムはその本質(感情)までは理解していませんでしたが
ノーナはそんなデキムに大きな可能性を感じ
『デキムを利用した裁定システム変革計画』が始まったのです

その変革計画を達成するためにはデキムに『愛』の感情を持たせる必要があった
そのためにわざと死の記憶を持たせた女(知幸)を送ったり人殺しの人間を送ったりと
裏で色々やってたわけです


結果、デキムは感情(愛)を手に入れることが出来ました

10話でノーナが「裁定者の記憶容量は気にしなくていい」と言って用意させた
普段の裁定ではありえないほどの膨大な知幸の記憶を元に
仮想空間を作ってまで極限状態を作りだそうとします
今までひたすら無感情に”ただ必要だから”という理由で極限状態を作りだしていたデキムが
初めて『悪意』をもって極限状態を作りだそうとしたのです
デキムはそんな知幸の感情の爆発を受けて心が痛みます
他の裁定者は標準で持ち合わせていた喜怒哀楽すら持っていなかったデキムにとって
知幸の膨大な記憶と感情が流れ込んだことにより『後悔』と『哀しみ』を覚え
慈しみを持って許されたことにより『愛』を覚えました

この一連の流れが演出と相まって素晴らしい最終回でした
特にデキムが笑顔で知幸を見送るシーン
知幸の笑った顔、泣いた顔、様々な表情をフラッシュバックさせた先に彼女に対する『愛』
それがデキムにあんなに良い笑顔をさせたのかと思うと涙が止まりませんでした

そして最後のOP

これから少なくともデキムの裁定は確実に変わっていきます
まだまだ不完全なシステム、不完全な裁定者ではあるけど
このFlyersの曲のように楽しい職場になっていくだろうと

「きっとなれるさ なりたい自分に」

これからのデキムを後押しするようなメッセージを残して
非常に前向きな気持ちいい余韻を残しながら終わったのも最高でした
詐欺OPではなく予知OPだったんですよ!!


ちなみにギンティも『愛』を少しだけ知ったのだろうと思いました
マユのコケシを残していたのもそうですが
黒猫のミーマインが消えていたこと

ミーマインが単純にアイマイミーマインのme,mineだとしたら
有田マユ=Mayu→My
I,my,me,mineのうちmy(マユ)とme mine(ミーマイン)が消えて

残ったのは I = 愛

ギンティにも『愛』の感情は芽生えていたんだよ!!

以上、言葉遊びにもならないこじつけでした


おわり
{/netabare}


11話までの各話感想
{netabare}
【1話までの感想】最後までリドル・ストーリーで行くのか!?
{netabare}リドル・ストーリー (riddle story) とは、物語の形式の1つ。物語中に示された謎に明確な答えを与えないまま終了することを主題としたストーリーである。 ※Wikiより

元々は「アニメミライ2013」の作品内の1つ「デス・ビリヤード」をもとにしたオリジナルアニメ。
原作・構成・監督を務める立川譲さんはTVアニメ初監督らしいですね。
このリドル・ストーリー、最後は視聴者のご想像にお任せしますよ方式は賛否両論ありそうですけど私は好きです。短いストーリー限定ですけど。引っ張りに引っ張って最後は視聴者の~ってやられた作品もありましたし…
この作品に関してはまだどっちに転ぶかわかりません。2話目で1話の答え合わせ的な話をするのかもしれませんし、まだ様子見といったところでしょう。

OPはノリノリな曲でしたね!クイーンデキムの従業員(レギュラーキャラ?)も沢山いるみたいだし日常回というか明るい話もあるんでしょうか。気になるところです(`‘ω‘´){/netabare}

【4話感想】中々見えない本筋に辟易しながらも、この世界観から抜け出せない
{netabare}3話ですっきりいい話で終わってたのに4話でまたモヤモヤが残る展開に。
黒髪の女に何度も突っ込まれる行動に『裁定に必要ですから』とデキムは返してましたが黒髪の女にも視聴者にも納得させるだけの描写が足りなかったので「このゲーム本当に必要なの?」という疑問が残りました。
最後のデキムの謎の包容力にちょっと笑いましたが死を受け止められない人にすべて吐き出させて死というものを改めて受け入れさせるのも裁定者の仕事なのかな。
どんな人生であったとしても最後に「お疲れ様でした」と言われるのはなんだか救われますね。{/netabare}

【6話感想】いったい何なんだこのアニメはぁ!?
{netabare}今回はデキムではなくギンティの所に死者が来るお話。
ゲームの内容はツイスターゲーム。アニメでツイスターゲームをするとエロ回かギャグ回にしかならないけど今作でも立派なギャグ回になってしまいました。
しかも裁定はせず終了!いったい何がしたかったんだ・・・
今回登場したギャル 有田マユは公式サイトのキャラ紹介にちゃっかりいたんですね。ということはレギュラーキャラってことでいいんでしょうか?

死んで悲しむのは残された人達で死んだ当人は案外楽しくやってるもんだよ!むしろ死後のほうが楽しいよ!!な回でした。
{/netabare}

【8話感想】本格サスペンスはじまた この引きは卑怯・・・
{netabare}久しぶりの前後編
人を殺めた人物が送られてくると聞いて自分には経験がないと心配するデキム
そういう人はやはり裁定の基準も変わってくるのだろうか
Cパートで二人とも殺人を犯していたと判明
黒髪の女にも二人の記憶が流れこんでいきそこで島田の妹が襲われている映像や犯人らしき金髪男の顔
辰巳のデスクには島田らしき人物の写真
二人の事件は明らかに繋がっています。では誰が誰を殺したのか…それは来週のお楽しみ
前提条件として裁定者のもとに来るのは「同時刻帯に亡くなった二人」
これを考えるとこのシリーズ史上最も胸くそ悪い展開もありえるかも
次回をドキドキしながら待ちたいと思います。{/netabare}

【9話感想】Q.面白かった?つまんなかった? A.すごかった
{netabare}凄まじい回だった
あれこれ考える間もなくこのドラマに胸ぐらつかまれて引きずられる感覚
声優さんの演技が鬼気迫る名演だったのも印象的でした。
今回でデキム自身にも大きな変化がおきそうです。
今一度裁定者とは何なのか見つめ直すきっかけの回でもあるかな
正直、故意に人の心の闇を暴くってのも相当むちゃくちゃだし辰巳にさらなる苦しみを与える場面は明らかに裁定者の領分を逸脱してる・・・
と思うんですけどねぇ
デキムにとって何が最適な裁定なのか見つけ出す物語なのかな
黒髪の女の件もあるし最後はどうなるんだぁあああぁ{/netabare}

【11話感想】最終話のサブタイは「自殺旅行」
{netabare}前回で名前が明らかになった黒髪の女「知幸」
今回でついに亡くなった原因が判明しました。
自殺…自分の全てを捧げ取り組んでいたスケートが奪われてしまって残ったものは何も無いと思ってしまって…
理解はできるけど心の中ではどこか納得できない部分があるのは私が命をかけて何かを成したことが無いからなのかもしれない
中盤4分くらいのスケートシーンは作画の凄さと相まってすごく綺麗で儚い
アニメでここまでのスケートシーンを見たのは初めてでした。
デキムは自分のすべきことが固まった様子
しかし爺さんが何やらきな臭い
マユが原田くんと共に虚無に落とされるシーンも切ない
しかし最後は原田くんと共にいられて良かったのかな
これがギンティによるせめてもの温情なのか
やはり人間とは理解できないものとしての行動なのかはわからなかったです。
最終話のサブタイトルはスーサイド・ツアー
穏やかじゃないタイトルだけどその真意は如何に!?
覚悟をもって見届けたいと思います{/netabare}

自分用に世界観と用語を整理

【トーテム】
大地から奈落の底へと伸びる巨大なタワー
タワーは無数の階層に分かれていて、それぞれに裁定者が存在する。
他にも裁定者に死者を振り分ける整理係、
死者たちの記憶を編集する情報部など様々な部署が存在する。

【クイーンデキム】
本作の主人公、デキムが管理しているBAR

【裁定者】
人間の魂を裁定し、「転生か虚無」に送り出す者
BARに訪れた客に死んでいることを気づかれないよう、ダーツやビリヤードなどの命をかけたゲームを強制し、その様子から裁定を下す。
{netabare}裁定の基準にゲームの勝敗は関係なく、ゲームの過程から人間の本心や心の闇を見て裁定を決める。そのため意図的にゲームを妨害するなどして「極限状態」を作り出すようにしている。 {/netabare}

【転生と虚無】
裁定を受けた者の魂が向かう場所。
死者の体は魂が送られた後、ただの人形と化す。
転生とは、 {netabare} その名の通りまた別の命となって現世に戻る。{/netabare}
虚無とは、{netabare}あらゆる負の感情と意識を抱いたまま何もない空間に永遠に落とされる。
※公式サイトでは転生と虚無の捉え方がこのようになっています。これを見るにデキムの言う「天国と地獄」は転生=天国、虚無=地獄ということになるでしょう。{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 52

89.5 22 心理戦アニメランキング22位
ノーゲーム・ノーライフ ゼロ(アニメ映画)

2017年7月15日
★★★★★ 4.1 (861)
5184人が棚に入れました
それは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる
《盤上の世界(ディス・ボード)》が
創造されるはるか以前の出来事。
世界を統べる唯一神の座をめぐり、終わりの見えない大戦が続いていた時代。
天を裂き、地を割り、星さえも破壊し尽くさんとする凄惨な戦争は、
戦う力を持たない人間たちに理不尽な死を撒き散らしていた。
強大な力を持つ様々な種族に追いやられ、
存亡の危機に瀕する人間を率いる若きリーダーの名はリク。
一人でも多くの人間が明日を迎えるために心を砕き、
擦り減らす日々が続くある日、リクは打ち捨てられた森霊種(エルフ)の都で
機械仕掛けの少女・シュヴィと出会う。
機械には持ち得ぬ心に興味を持ってしまったことでエラーを起こしてしまい、
仲間たちから廃棄されてしまったシュヴィは、エラーを修正するため、
リクに《人間の心》を教えてほしいと頼むのだが……。
これは六千年以上もの昔に紡がれた
《最も新しい神話》へと至る《最も古き神話》。
記録にも記憶にも残らない、誰にも語られることのない物語が今、幕を開ける——。

声優・キャラクター
松岡禎丞、茅野愛衣、日笠陽子、田村ゆかり、井口裕香、能登麻美子、沢城みゆき、釘宮理恵
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もう一つの「空」と「白」の物語!?

原作未読。TVアニメ第1期は視聴済み。

最低でも、TVアニメ第1期は視聴してからの視聴をお勧めします。
そうじゃないと、この作品の魅力が全く理解出来ないと思います。

本当は、原作も読んでからの方が良いのだろうけれど、私にはそれを言う資格がありません(笑)

コメディ要素が豊富なTVアニメ版とは異なり、かなりシリアスな内容でしたが、とても感動的で良かったです。

松岡禎丞さん、茅野愛衣さん、日笠陽子さんの熱演は必見。
TVアニメ版とは異なる役を演じているのですが、TVアニメ版で演じたキャラとの距離感というか、演じ分けが絶妙でとても良かったです。

作画の迫力は劇場版ならでは。

ラストの、{netabare}ステフのブローチに3人の名前が刻まれていたくだりは凄く感動した。
あと、いづながジブリールに向かって呟いた一言、『よく考えたら、大体こいつのせいじゃねえか・・・です』は笑った。{/netabare}

ラストで一気にTVアニメ版の世界観に引き戻されて、ますます、第2期が待ち遠しくなりました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48
ネタバレ

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

殺戮の世界に挑んだ二人の愛の物語

2017年公開の劇場版

2014年に放送された「ノーゲーム・ノーライフ」の続編の劇場版

スタッフでキャラデザが大舘康二→田崎聡に変わっているので少しイメージが違います。
原作の6巻「ゲーマー夫婦は世界に挑んだそうです」のアニメ化。
なので、間は空きましたが順調にアニメ化は進んでいるようです。

でも、このストーリーは劇中語りであって、空と白の活躍ではありません。
唯一神テト(釘宮理恵)が獣人初瀬いづな(沢城みゆき)に向かって、
6000年前の出来事を語っている設定。
テトといづなが普通に仲良しであることから、少し飛んでいるっぽい。
5巻の表紙がアズリール(ジブリールの姉)らしいので、そこはまだかも。
6巻の表紙はテト。

テレビ版ノゲノラ時間は最初と最後だけで、テトの語る「神話」が本編。
テト本人が言っているように「信頼できない語り手」の物語となる。

一応あらすじはネタバレとしておきますが、未見の人が見ても問題ない程度です。
{netabare}空に似ているとされる人物「リク・ドーラ」(松岡禎丞)が、
絶滅寸前の人類をいかに救ったか?不可能な賭けにどのように行動したかが描かれる。
リクに利用される悲劇の機凱種の少女「シュヴィ・ドーラ」(茅野愛衣)は、
心を手に入れるためにリクの求婚を受け入れ、愛し合うようになる。
最大の見せ場は空と白と同じ声、似た外見の二人の愛。
テレビ版を見た人であれば、感動しないわけにはいきません。
たぶん、いつか二人の愛のしるしが『空白』の物語の鍵となると思います。

相変わらずふざけているジブリール(6407歳)に向かっていづなが、
「全部お前が悪かったんじゃないか!」と食って掛かるシーンでは、
いづなは人類側に感情移入しているようですね。
ここもいいシーンでした。{/netabare}

テレビ版でも少し語られた過去の物語です。
2期が始まる前までには観ておくことをお勧めします。
単独作品としても素晴らしい作品でした。

テレビ版を見た人は絶対観るべき傑作アニメです。
年齢関係なく涙なしでは見られないでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

私の「感動したら負け」クリード(信条)を易々とクリアされてしまった!

この劇場版を見るまでは、異世界ファンタジー/異世界召喚ものジャンルで一番出来の良い作品は、『ソードアート・オンライン』シリーズで、対抗馬は『Re:ゼロから始める異世界生活』、そして『ノーゲーム・ノーライフ』は3番手かな、と何となく思っていたのですが訂正します。

①キャラクター&世界観設定の練り込み具合
②シナリオ自体の面白さ&作品から受ける感動ないし感銘の度合い

・・・を総合して考えると、同ジャンルでは、劇場版までを含めた『ノーゲーム・ノーライフ』が№1と考えます。

なお、上記3シリーズはいずれも原作未完(※アニメももちろん未完)であり、今後の展開次第で私の個人的評価もまた変わってくると思いますが、現時点で制作・放送(ないし配信・上映)されたアニメ作品を視聴した限りでは、個人的には本シリーズの今後に一番のポテンシャルを感じました。
というのも・・・

◆《トンデモ異世界ファンタジー》の顔をした《想定外の感動作》

本作は榎宮祐氏のラノベが原作ですが、アニメ制作スタッフは本年(2018年)の話題作『宇宙よりも遠い場所』(略称『よりもい』)とほぼ同じ方々です(監督・シリーズ構成・アニメーション制作会社が同じ)。
以前レビューした通り、その『よりもい』は“感動する”作品と事前に何度も聞いており、それなりに期待して視聴を始めたのですが、途中から「あれ?これハズレだな・・・」と気づき始めて、結局そのまま視聴し終えてしまいました。

因みに、英語表現だと“楽しむ”は have fun もしくは enjoy と能動態ですが、“感動する”は be moved と受動態となるのが通例で、私の場合も、アニメ作品は確かに大いに「楽しみたい」(※能動態)のだけれども、「はい、ここ泣くところですよ」みたいな制作側の誘導に簡単に引っかかって「感動させられ」(※受動態)たくないな・・・という拘(こだわ)りが以前からずっとあります。

⇒個人的に、これを「感動したら負け」クリード(信条)と呼んでいます笑。

私がアニメを見るときに一番大切にしている信条で、この「感動の壁」を超えるシーンに思いがけず出くわしてしまうと、その作品の個人評価が ★★ 4.5 を超えてきて、私の「お気に入り」作品の座に昇る可能性が出てきます。
(※実際には、この後さらに、その感動が「一時的なもの」に過ぎないのか、それとも「今後も継続的に感動できるもの」なのか、という厳格審査を実行するので、結局 ★ 4.2~4.4 程度の個人評価に留まる作品が大半ですが)

・・・で、本作なのですが、TVシリーズの時の視聴経験から、「はっちゃけた面白さには十分期待できると思うけど、感動できるタイプの作品ではないだろう・・・」と、さほど期待せずに見始めたところ、全体の2/3くらいを見終えたところで、思いもかけない《こころの震え》を覚えてしまい、「え?こんな作品に感動しちゃっていいの?」とビックリして、見終えて直ぐに、それが果たして正当な感動なのか、更に数回繰り返し視聴して自分に問いただしてみました。

結論からいうと、やっぱり本作は、

<1> よくあるような、音楽や演出などの技巧を凝らして視聴者の一時的な感動を喚起するタイプの作品(=一過性の感動しかない作品)ではなくて、
<2> 一見フザケた装いにも拘わらず、視聴者の感動が一時的なものでは決してない(=繰り返し見てもやはり確りと感動出来るくらいに)緻密に計算された設定&シナリオを備えた作品である、

・・・と思いました。

※なお、この「感動」には、前作であるTVシリーズ『ノーゲーム・ノーライフ』(※但し時系列的には劇場版の6.000年前の話)の事前視聴が、絶対必要とはいわないまでも、やはりある方がずっと良いと思うので、以下、併せて同TVシリーズの各話も再評価します。

《まとめ》
とにかく本作については、前作となるTVシリーズの、とくに第2-3話で、主人公たちの悪フザケに閉口して視聴を打ち切ってしまう方が多く発生している感じですが、そのTVシリーズが急に面白くなるのが第6話(ジブリール回)で、そのあとは最終話まで休みなしに駆け抜ける痛快さをもった《面白作》、そしてこの劇場版までくれば、視聴前は思ってもみなかった心の震えに出遭える《感動作》と思うので、これから初めて本シリーズを見始められる方は、何とか我慢してこの劇場版迄たどり着いて欲しいです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      榎宮祐(『MA文庫J』2012年4月-刊行中)
監督         いしづかあつこ
シリーズ構成     花田十輝
脚本         花田十輝、あおしまたかし、下山健人、榎宮祐
キャラクターデザイン 榎宮祐(原案)、大舘康二(TVシリーズ)、田﨑聡(劇場版)
音楽         SUPER SWEEP(TVシリーズ)、藤澤慶昌(劇場版)
アニメーション制作  MADHOUSE{/netabare}


◆作品別評価

(1) 『ノーゲーム・ノーライフ』(TVシリーズ)  ★ 4.4   (2014年) ※計12話
(2) 『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』(劇場版) ★★ 4.7  (2017年) ※約1時間45分(4~5話相当)
----------------------------------------------------------------------------
  総合                    ★★ 4.5         ※計16~17話相当


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ノーゲーム・ノーライフ (2014年4-6月) ==============
{netabare}
第1話 素人《ビギナー》 ★ 対テト戦(チェス)
第2話 挑戦者《チャレンジャー》 ☆
第3話 熟練者《エキスパート》 ☆ 対クラミー戦1(チェス)
第4話 国王《グランドマスター》 ☆ 続き
第5話 駒並べ《ウィークスクエア》 ☆
第6話 一手《インタレスティング》 ★★ 対ジブリール戦(具象化しりとり)
第7話 死に手《サクリファイス》 ★ 希望の鍵
第8話 起死回生《フェイクエンド》 ★★ 種の駒、※特殊ED
第9話 解離法《スカイ・ウォーク》 ★ 対クラミー戦2(オセロ)
第10話 指向法《ブルー・ローズ》 ★★ 対いづな戦(テレビゲーム)
第11話 誘導法《キリング・ジャイアント》 ★★ 続き ※OP「おねがい☆すにゃいぱー」
第12話 収束法《ルール・ナンバー・10》 ★★ 続き、対巫女戦(コイン・トス){/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)5、★(良回)3、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4

OP 「This game」
ED 「オラシオン」


============= ノーゲーム・ノーライフ ゼロ (2017年7月) ===========

全1話 ★★ 4.7 {netabare}TVシリーズより6,000年前に星杯(スーニアスター)を巡る古き神々&15種族の戦争を終結させた人類(イマニティ)の少年(リク)と機械種族(エクスマキナ)の少女型個体(シュビ)の物語{/netabare} ※1時間45分

主題歌 「THERE IS A REASON」

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

77.1 23 心理戦アニメランキング23位
ジョーカー・ゲーム(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (989)
5032人が棚に入れました
世界大戦の火種がくすぶる昭和初期を舞台に、帝国陸軍の“スパイマスター”結城中佐によって設立されたスパイ養成部門「D機関」の活躍が描かれている。

声優・キャラクター
堀内賢雄、下野紘、木村良平、細谷佳正、森川智之、梶裕貴、福山潤、中井和哉、櫻井孝宏、津田健次郎、関智一

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ラストのセリフに痺れる

昭和初期の東京、横浜、
そして上海、倫敦で繰り広げられる、
歴史の闇に埋もれたスパイミステリー。

帝国陸軍内に創設されたD機関の暗躍。
歴史の舵取りはどこが握るのか!?
心の拠り所さえ、裏切り捨て去る、
それがスパイなのである。

スタイリッシュな映像美で魅せる、
美術や背景を見てるだけでも痺れる。
淫靡で雑多な上海や当時の伊勢丹、
ダットサン(初期の車)が最高ですね。
物語は結城中佐を軸に語られるオムニバス形式。
お勧めは「魔都」「ダブルジョーカー」です。

世界大戦の火種がくすぶる、
あの時代に興味のある方にぜひお勧め。
テーマや設定が重過ぎるように感じますが、
キャラも良く、音楽もセリフも粋な物語です。
各国の諜報機関も雰囲気持っていますね。
原作の評判も良いのでは試してみては。

最終話「XX」、
最後の結城中佐のセリフに痺れる。
見事な幕引である。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 63

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

趣の異なった『主人公最強系』?

原作未読。

ジャンルはスパイ&ミステリー系かな?
日本が世界大戦に参戦する直前頃、結城中佐の発案で作られたD機関と呼ばれるスパイ養成学校の8人の訓練生たちが活躍する話。

今まであまり見なかったジャンルなので、楽しさ半分、好奇心半分くらいで視聴開始。

まず、作画の綺麗さにビックリ。

OP、ED曲とも作品のイメージにぴったり。

登場人物の姿形に特徴が少ないため、誰が誰だか見分けにくいけど、表情が豊かな部分は高評価。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 59
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

映像もストーリーもよく練られたスパイもの<原作読了、追記あり>

本作は繊細な描写が魅力で小説や洋画(特に古い名作)のような印象の、スパイを主人公としたミステリー作品。
何回も視聴して想像や考察をしながらじっくり楽しむのが吉です。

アニメよりも実写向きと感じるような作りですし、エピソードごと時系列を入れ替えていたり、メインキャラクターを意図して見分けがつきにくくデザインしているなど、アニメとしては尖ったところもあります。

エンターテイメント的なアニメを好む人や、キャラクターの掘り下げを望む人には向かないかもしれませんが、シリアスなアニメや他の媒体の作品も好む人には逆に入りやすいのではないでしょうか。

【ビジュアル面】
キャラクター原案は三輪士郎さんで、キャラクターデザインの矢萩利幸さんがアニメの方向性に合わせてより地味なイメージに落とし込んでいます。
ことD機関のスパイ8名は全員目立たないモブ顔を設定するという方法を取りました。アニメキャラクターは一目で見分けがつくべき、という考え方からすれば思い切っていますが、機関員8名はスパイとして目立たず活動する作品なのでこれで正解だったと思います。

作画は安定感と美しさでリアリティを追求している点が最大の特長。動きもデフォルメが少なめ、色彩も暗めなので若干泥臭いイメージにもなっていて、そういう部分が好きですね。
安定した作画でキャラクターの仕草や表情が細かく、緊張感やリアルな雰囲気が途切れなかったことが一番素晴らしい点だと思います。

背景もやはりリアルで美しく、地に足の着いた映像作りがされていて、世界観をよく表現していました。


【キャラクターと声優】 {netabare}
大御所がいっぱいでしたw演技に関しては本当に素晴らしかったの一言です。

結城中佐はほんの僅かに人間味を見せることが実は少なくなく、長いスパイ活動を経てもその人間性を捨て去っていない点がかえって恐ろしいと同時に素晴らしいキャラクター。
堀内賢雄さんは感情を見せない語り口、時折見せるかすかな人間性、変装時の演じ分けなど最初から最後まで、本当に素晴らしかったです。個人的に賢雄さんはシリアスキャラがすごく好きなので嬉しかったです。

ゲストキャラクターではヴォルフ大佐と、その声を当てた銀河万丈さんがとても印象深いです。若い頃との演じ分けも好きですし、判断力に優れた面、冷徹な印象や威圧感、結城中佐に対する一種の執着などその人間性がとても感じられました。
{/netabare}


【ストーリー面】 {netabare}
オムニバス形式 で各話独立した物語として展開、八人の機関員にそれぞれスポットが当たる構成です。
あえて時系列を入れ替え最初(1,2話)と最後(12話)にキャラクターの人間性を描くタイプのエピソードを配置。3話がいきなり荒唐無稽なストーリーなのは気になるものの、話数が進むほど視聴者を引き込む作りになっており、おかげで右肩上がりに面白くなったと感じました。

そして最終話がいつも通りに始まりいつも通りに終わる、というのが実に本作らしい。そういう終わり方になるだろうとは思っていましたし、私自身それを期待していました。
スパイたちの人生にも活動にも終わりはなく、視聴者はそのいくつかの出来事を覗き見しただけと思っていましたし、時系列の入れ替えのおかげでそれが自然だと感じられました。

ラストの結城中佐の台詞は第1話最初の台詞と同じで、これが格好良かった!全体のまとまりも感じられて良かったです。
佐久間さんに対しては「これまでの考え方を捨てろ」、小田切さんに対しては「ここでの経験を忘れるな」という意味もありそうですね。
原作からは改変されているそうですが、スタッフが最後までアニメとしてより良い作品を作ろうとしたと思えて、なんとも粋で、正直燃えました。そういうアニメじゃないけどこれw
{/netabare}

【本作の2つの柱】 {netabare}
本作を1クールで展開する上での柱だと私が感じたのは「スパイの生き様」「虚構」の2つです。しかもその2つの要素は密接にリンクして、綺麗に全12話で起承転結にまとめられていました。

まず1、2話で佐久間が初めて機関員(スパイ)の「虚構」を認識します。佐久間は視聴者目線に立つ存在でもあります。
そして機関員は優秀なスパイで、その存在は「虚構」であり、影となって状況をコントロールするという、その仕事ぶりでスパイを語るという構造なのですね。
3話~7話で機関員たちが主役でないのは当然のことです。スパイの生き様は色々ですが、諜報戦から降りざるを得なくなった者だけが「虚構」を捨て去り(あるいは剥がされ)、初めて物語の主役になるわけです。
そういう意味では、軍人であることを捨て去れない風機関の人間はそもそも諜報戦に参加することすらできませんでした。

結城中佐は上に立つ人間ですし身体的ハンデが特徴になるので影にはなれませんが、逆に掴まれている情報を餌に「虚構」を構築することで状況をコントロールし、アーロンを引退に追い込んでいます。結城中佐の過去話かとおもいきや、10話の主役はアーロンさんなんですよね。
11話は三好が真木という「虚構」を被ったまま人生に幕を下ろす物語でもあり、同時に結城中佐の「虚構」が危うく崩れかける物語でもありました。ニアミスしたのがヴォルフ大佐だったら、一切偽装していない結城中佐は実体をつかまれていたでしょう。
そして、最終話では自己を捨てきれない小田切を描くことで、相対的に視聴者に機関員の「虚構」を再認識させているのです。(キャストの役名が「飛崎弘行(小田切)」になってることに今になって気がつきました。細かい!)

もともと虚構であるアニメーションでは、いかにリアリティを持たせるかが大切です。
本作は映像からはリアリティを追求しているように感じますが、実際は「虚構」を描く作品でした。本作中でキャラクターの語る偽情報すら映像が付いていたのは、視聴者を引っ掛けるフェイクだったのでしょう。原作ファンを引っ掛ける改変もあったようで、そう言われると原作がさらに気になりますw

実写ドラマでも面白いかも知れないと最初は思いましたが、人の手でゼロから創り上げられる虚構(アニメ)だからこそ、本作は魅力的なのかも。
{/netabare}


【雑感】 {netabare}
感情移入が出来ないとのめり込めない私が全話面白く見られたのは、一見淡白に見えても、ストーリー(ミステリー)の中に人情噺のような側面を必ず入れていたからだと思います。
ストーリーを引っ張るのは機関員ですが、他のキャラクターはきちんと人物描写されていて、仕草や表情も見逃せなくて毎回画面に釘付けになってました。

それから自分としては意外だったのが、三好の死がめっちゃショックだったこと。
原作ファンの方の書き込みを目にする機会があって、視聴前から知っていたのにズシンと来ました…普通なら嫌いなタイプのキャラクターなのに…
なんというか三好が、というより「人間の死」というもののあっけなさ、迷いも後悔も心の中に一切無いスパイの死に様が重かったですね。ドラマチックな演出が一切ないからこそ辛かったです…

考える頭脳があるのに日本軍人として生きると決意している佐久間、スパイとして秘密を保って死んだ三好、暗い時代に孤独と苦難の道を歩む機関員たち、それとはまた違う厳しい道を選択した小田切、誰にも見せない苦悩を抱えているであろう結城中佐。
キャラに感情移入するアニメじゃないのに私が嵌ったのは、彼らに想像の余地を残してくれているからです。
本作で何を見て何を考えるかは視聴者に委ねられています。そこがとても好きですね。
{/netabare}

本当にスタッフに恵まれた作品でした。
本作を見ているとわからないことも沢山ありましたが、本作の公式サイトには時系列表やコラム等があり、理解の助けになりました。かなり内容が充実していて頭が下がります。

振り返ると無駄な話はひとつもなかったと思いますし、繰り返し視聴するのが楽しい作品です。
こういう新作が定期的に出てくれると個人的にはとても嬉しいですね。(2016,6,27)


本日原作を読了しました。
キャリアのある作家さんだけあって読みやすく情報量も多く、描く要素も一貫していてとても面白かったです。時系列は原作もばらばらで、アニメだけではなかったんですねw
アニメ版が気に入った方には是非読んでみて欲しいです。

原作のひとつの特徴として、小説というビジュアルのない媒体だからこそ出来る登場人物の「無名性」があります。{netabare}登場するスパイ達は偽名しか付けられていませんし、スパイが主役となる物語は最後にその人物の"スパイとしての死"が示唆されることが殆どです。{/netabare}
アニメ版に私が感じた「虚構」は原作から引き継がれた重要な要素だったのですね。

アニメーションではビジュアルが絶対に必要ですから、やり方を間違えると本作の魅力を大きく損なう難しい要素だったんだなと読んでみて思いました。機関員のキャラクターデザインはとても良いバランスだったと思います。

物語としても、キャラクター数や情報量を減らしながらも物語の筋はきちんと通り、そのために原作を分解・再構築することを恐れないよく練られた作品でした。

動画配信サイトが再放送など行ってくれていることもあり、良い評価を受けているようで一ファンとしてとても嬉しく思います。
(2016.7.8追記)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51

79.3 24 心理戦アニメランキング24位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (904)
5020人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

悪くないかな…。→ まともな戦記物で、面白い!(…ので原作買った。)

ライトノベル原作(電撃文庫刊)。既刊10巻なので不人気ではないはずですが、私は未読です。
→ 面白いので原作を買って読み始めました。現在既刊10巻すべて読了。(2016.10.1)

契約した精霊がパートナーとして各キャラについています。主人公のイクタは、同郷で名家の娘っぽいヤトリが仕官のために都へ上るにあたって、試験でヤトリを助けたり引き立て役になったりするために同行します。

途中で同じ試験を受けに行く人たちと一緒に乗った船が難破して…、ということで後は書きませんが、とりあえず主人公は軍師・参謀タイプです。

そういう設定で1話目から有能そうに見える主人公はなかなかいない気がしますが、イクタはちゃんと有能そうだったので視聴継続して完走しました。

かなりちゃんとした戦記ものです。

本作は主人公のイクタ以外の、「騎士団」を始めとする周辺キャラが魅力的です。原作では敵方も魅力的ですが、アニメ化範囲では顔見せ程度の感じで「続きが知りたければ原作で」になってしまいますね。

…作画は、崩れというよりは動きの点でちょいちょいダメっぽいですが(笑)。
2016.07.30追記: 力の入れ処をわかっているようです。これは大丈夫そう。

全13話で原作3巻まで+後の巻からの幼少期回想エピソードを消化しました。

原作はかなり長い話になりそうで、アニメ化部分はいわばプロローグみたいなものです。

2017.12.12追記:
原作は13巻に到達。もうすぐ終わるっぽいあとがきでした。そういえば原作ではわりと重要人物である気がするトリスナイ(カトヴァーナ帝国宰相)って、アニメではキャスティングされていないどころか、ロクに名前も出てこないですね…。

続編が作られれば登場するとは思うんですけど、まあアニメ化された範囲では名前は出ていても事実上出番はなかったですからね…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 59
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

硬派な戦記モノは希少

[文量→中盛り・内容→感想系]

〈2016夏 個人内ランキング 3位〉

【総括】
希少な「戦記モノ」。もうそれだけで価値がある(好きな人間にとってみては)。戦記モノの正否は、「戦術」「戦略」「ストーリー」が大きいけど、いずれもなかなかがんばっていた印象。特に「戦術」。

2期、あるなら1期以上に面白くなりそうで、戦記モノの中でも更にレアなテーマ! 期待してます♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
戦記モノとしては、(途中で萌えなどに走ることもたく)かなり頑張っていた方だと思う。ちゃんと「戦術」「戦争」を魅せようという姿勢は一貫していた。

キャラとしては、完全に「銀河英雄伝説」を意識していると思った。特に主人公のソロークは、かなり「ヤン・ウェンリー」してたw 戦術の天才であり、怠惰を目指している感じとかね。一方、ライバルキャラのジャンは、「ラインハルト」と呼ぶにはまだまだ軽いが、今後の成長に期待だね♪

少し残念だったのが、戦術的優位性を「新兵器」や「科学的な知識」に頼る場面が多かったことだ。それはアナライ・カーンという一人の天才がもたらしたもので、言ってみればオーパーツ。そりゃ~予測もつかないし、勝つだろうさ、と思うことが多かった。やはり、お互いに同じ条件の中、純粋に知略で勝負するシーンをもっと観たかった。

とはいえ、かなり楽しめた事実に感謝。自分的に1番好きなジャンルの戦記モノを真面目にやってくれるアニメは希少です。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
本格派ファンタジーといった感じですかね。大好物のジャンル。このような物語において、「第3皇女(王子)」というのは定番の立ち位置ですね(好きに動けるから)。

2話目
戦闘シーンやその後の展開などはわりと現実的で、「グリムガル」を思わせる。この展開だと普通、シャミーユ(王族)の崇高(壮大)な使命感に、ソローク(主人公)が忠誠を尽くすのだろうけど、シャミーユがさほど傑物ではない(子供にしては優秀)という設定が効いてるね。

3話目
ん? 学園モノに発展させるの? 2期やるならまだしも、まとまるか? このまま戦記モノとして(即座に王女つきの将兵にして)流していった方が良いと思うけど。ソロークが真面目に講義に答えるとか、キャラと違うくない? 落第、退学をした方が良いよね、本人的には。

4話目
ソロークの戦術や演説は確かに良かったが、軍人になりたくないというあの激しい怒りは何処に? これまでの間に「やはり軍人を目指す」というソロークの決意というか、動機付けがほしかった。ヤトリの戦いは、ちゃんと関節や鎧の隙間を狙っていて良かった。

5話目
回想編。これだけ良い回想シーンを作れるのだったら、これ(ヤトリを守る)をソロークの戦う理由に(ハッキリと)できれば良かったのに。

6話目
マシュー、格の違いってw こういう「主人公には及ばないが、平均以上の力を持つ脇役」が(死に際などに)主人公以上の行動をとると、作品の名シーンになるね(H2の木根とか)。

7話目
文化的な見地から、相手の言葉(聖戦)の裏にある事実を推測するのは、作風に合っていて良かった。

8話目
同じ帝国の民と戦う葛藤を理解していたはずのヤトリがやたら好戦的っての、ややキャラがぶれてる気がする。そんな分かりやすい死亡フラグw 引くのも勇気、ということがよく表現されていた。

9話目
バトルシーンは迫力があって、なかなか良かったです!

10話目
前話のただの下ネタ話が伏線になってるのは良かった。少しだけ、「08小隊」を思い出した。これまで戦術的なことばかり魅せてきたけど、ここで戦略的なことを描いてきたね。主人公が指落とすの、止めなかったのが衝撃。ラノベなら良いんだけど、アニメだと作画が面倒くさくならないかな(笑)?

11話目
戦死者に対して、非常に真っ直ぐ扱っていて、好印象ですね。

12話目
ここにきて、ソロークの戦う理由の説明ですね。これがあるなら、万事OKです♪

13話目
最後は交渉でなんとかするってのは良かった。2期を期待させるラスト。上手に負ける為の戦……なかなかないテーマですね、楽しみです!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あれ…ねじ巻きはどこに行っちゃったの…!?

この作品の原作は未読ですが、種田さん、水瀬さんが出演する事を知って視聴を決めた作品ですが、序盤の視聴ですっかりこの作品の魅力にハマってしまいました。

この物語の主人公は、17歳のイクタ・ソローク…彼は軍の名門イグセム家の令嬢であり幼馴染でもあるヤトリシノ・イグセムと高等士官試験に臨むため船出するところから始まります。

その船には、狙撃手のトルウェイ、旧軍閥のテトジリチ家の長男であるマシュー、衛生兵のハローマ…そしてなぜか帝国第三皇女シャミーユも乗船していたのですが、船が嵐によって沈没してしまうのです…

一行は地上に流れ着き一命を取り留めるのですが、流れ着いた先は帝国と戦争状態にある隣国のキオカ共和国だったんです。
彼らの選択肢は二つ…自国の領土まで逃げ延びるか、捕虜となって捕まるか…
紛争中の国境近くでもあるこの場所は敵の見張りの目も厳しく、簡単に逃げられる場所ではない事を認識させられるイクタ達…
きっと帝国第三皇女であるシャミーユ殿下は恰好の交渉材料となるでしょう…
でもそれは一つ間違うと戦局の大きく影響の出る可能性を秘めている…
こんな困難の中から物語が動いていきます。

この作品で第一に感じるのは、主人公であるイクタと幼馴染であるヤトリシノとの関係です。
ヤトリシノのCVが種田さんである事も相まって、彼女に流れるイグセムの血を重んじ、騎士として凛とあろうとする姿は堪らないくらいに魅力的…
でも、彼女が凛としていられるのは、傍らに必ずイクタがいるからにほかなりません。

このイクタ…「食わせ者」とは、正に彼の事を指す言葉といっても過言ではありません。
常日頃からいかに怠けるかを考えており、「怠ける時は怠けるが、怠けるための努力は惜しまない」が彼のモットー。
でもその実態はイクタが師と仰ぐ科学者アナライ・カーンの弟子一人で、彼が口にする「怠ける」とは「効率が良い」事と同義なんです。

例えば1日かかる仕事をやり方を工夫する事で半日しかかからなかった…
余った残りの時間は自分で好きなように使う…これがイクタの言う「怠ける」です。
人は面倒くさい事が嫌いで「安心・安全・安泰」が大好き…というのは本当だと思いますし、文明の発達もこの発想に基づいた部分が多いと思います。

でもイクタが怠ける事を追い求めた結果、彼に待っていたのは彼の人生における3重苦でした。
ただイクタにとっての3重苦が世の中全ての3重苦とはならない事を彼は知っており、軍人としての道を歩き始まるのです。
でも、イクタが軍人として歩むようになってからが面白さの本領が発揮された作品だったと思います。

それとこの作品の登場人物として重要なのが「精霊」の存在です。
火・水・風・光の4種類に分けられた精霊は手のひらサイズで、人間一人につき一体の精霊をパートナーとする事ができるんです。
精霊は武器の動力として使用できるだけでなく、人間に忠を尽くす存在なので一部では神から遣わされた存在として崇められています。

実はこの作品のタイトルを一目見た時から気になっていた事があります。
「ねじ巻き精霊戦記」です。精霊とねじ巻きって、アンマッチ過ぎ…だから物語の中でどの様な関わりを持っていくのかが楽しみで仕方ありませんでした。
でもそれは結局作品の中で触れる事はありませんでした…原作は10巻まで発行され、さらに連載も続いていますが今回アニメ化されたのは原作の3巻まで…つまりまだまだ序盤という事なので、そのうち制作されるであろう続編の中で明らかにされるのかもしれません。

イクタの前に広がるのは、見方の圧倒的不利な状況ばかり…
後に「常怠常勝の智将」と呼ばれるイクタでも味方の犠牲を一人も出さずに…という訳にはいきません。
それに智将よ呼ばれる人物は、この世でイクタ一人…という訳でもありません。
どんなに最善を尽くしても守りきれなかった命は一つや二つではありません。

自らの判断が…命の優先順位が間違っていると罵られた事もありました。
きっと普通に諭すことができるなら…そんな状況が許されるなら罵られる事もなかったでしょう…
でも戦争がそんな言い訳すら許してはくれないんです。
誰もがイクタの様に状況を俯瞰できる訳じゃない…
少しでも味方の犠牲を減らしたいだけなのに…
身に付けていたモノだけが淋しげに残されている…そんな状況を見たくないだけなのに…
気になる方は是非本編でご確認下さい。
私にとってダークホース的存在の作品でした。

この作品の続編は是非とも見たいところですが、乗り越えなければいけない壁があるのも事実だと思います。
最大の壁は声優さんの復活だと思っています。
この作品には、ヒロインのヤトリシノ・イグセム役に種田梨沙さん、そして藤原啓治さんも出演されていますが、お二人とも現在療養中です。
幾つかの索引では代役も決まったようですが、既に世に出回っている作品の出演者が変わるのは淋しい限りですし、ヤトリシノ役は種田さん以外は考えられないと思っています。

でも…wikiで彼女の出演した作品を見ると病気になるのも仕方ないような気がします。
出演される殆どの作品はメインキャラで、テレビアニメ、OVA、WEBアニメ、劇場アニメ、ゲームにドラマCD…それに吹き替えやラジオにまで出演しているんです。
それだけ彼女のニーズがあるからなんですけれど…
これだけ忙しかったら、自分の出演した作品もまともに見れていないのでは…と思ってしまいます。
絶対元気な姿をもう一度見たい…そう願っています。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんの「天鏡のアルデラミン」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「nameless」
相変わらず歌い辛いですが、岸田教団&THE明星ロケッツさんのオープニングは恰好良いの一言です。
しっとりとしたエンディングも好きでした。

1クール計13話の作品でした。物語的にも見どころがあり出演している声優さんも豪華…しっかり堪能させて頂きました。気になる続編…の前に療養されている声優さんの復帰を祈念しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 26

76.0 25 心理戦アニメランキング25位
闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (829)
4197人が棚に入れました
昭和33年。チキンランで生き残った少年・赤木しげるは初めて打つ麻雀でも異才を発揮し、ヤクザ相手の勝負に次々と勝利を収めてゆく。なかでも盲目の雀士・市川を破った夜は伝説となる。昭和40年“神域”と称され、天才の名を欲しいままにするアカギは、権力を利用して巨大な富を築いた怪物・鷲巣を狩るため、生き血を賭けた大勝負に挑む。

声優・キャラクター
萩原聖人、小山力也、玄田哲章、中田浩二、高木渉、田中秀幸、風間杜夫、古谷徹

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

これは名作ですよ・・・完結すれば゚。(*^▽^*)ゞ

■『闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~』ってどんなアニメ?( ^ー^ )/圜 一発自摸!
「逆境無頼カイジ」でお馴染みの福本伸行さん原作の作品!
裏社会に彗星のごとく現れた天才『アカギ(赤木しげる)』が数々の伝説を築き上げていく姿を描いたストーリなのです♪
僅か13才で賭博麻雀と出合い、その才能故に数々の勝負を請け負うことになっていくのです!
 
 
■総評
福本作品「カイジ」よりも前にアニメ化された作品なのですね♪
本作品もカイジ同様に人間の内面を緻密に描いた心理描写が絶妙で、対戦相手との命を賭けた心理戦が最大の魅力だと思います(*^-^)
ナレーションはガンダムのアムロ役でおなじみの「古谷徹」さんがキャスティングされているので、カイジよりも静かで落ち着いた雰囲気で緊迫感を醸し出していますね(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
 
また、「カイジ」は強運を引き寄せる才能に長けているのに対して、「アガギ」の場合は、危険察知能力、洞察力、判断力等が常軌を逸している程に長けているのです。
「死」に対して恐怖も未練もなく冷静沈着に相手の心理を読み、相手の戦意をなくすように完膚なきまで叩き潰すことから『悪魔』と呼ばれるほどなのです♪
 
とにかく麻雀を少しでも知っている方なら、ちょっと見ただけでのめり込む事間違いなしだとおもいます。
超心理戦のアカギ伝説の数々は何度見ても色褪せる事のない名作だとおもってます♪
 
最後に残念なのは、鷲巣麻雀編が原作がまだ完結していないので、その影響でアニメの方もとっても中途半端な所で終わっている点なのです・・・Σ(^∇^;)えええええ~
1クールも使った鷲頭麻雀編・・・早く続きが見たいんですけど( #` ¬´#) ノコラ!
 
おわり!v(´ー`)o圄圄圄回回回圀圀圀囚囚囚團團o パタリ
 
 
2011.10.23・第一の手記

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「強さ」とはこういうものだ

「カイジ」で有名な漫画家の福本伸行。
そんな彼を代表する、ギャンブル漫画のアニメ化です。
原作はアニメ化された部分までは既読です。

福本作品の醍醐味は、独自のゲーム性、そして細かな心理描写にあります。

カイジの場合は{netabare}「追い込まれたときの強さ」{/netabare}が魅力ですが、このアカギは「天性の強さ」が魅力。

才能、行動力、発想力、冷静さ、それに加えて、ここ一番での運……。

そんなアカギが、その道の「プロ」相手に、どんなに作戦を立て、どのように相手を揺さぶり、どう勝負を運ぶか、そこが見所です。

「そんな作戦を取るなんて信じられない!」というような、とんでもない発想で、相手を出し抜き、追い込んでいく様はまさに快感。

そんな福本作品の、独特の絵柄、そして、空気感を忠実に再現しています。

作品内でいくつも「ゲーム」が存在しますが、まだまだ未完のストーリー。
原作の連載ペースに、アニメが追いついてしまったのがなんとも残念です。


そろそろ年越しですね。
家族で過ごす方は、独自のゲームを作って、命がけの一家団欒を楽しんでみてはいかがでしょうか!

……私は遠慮しておきますが。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

真剣勝負というものは技量にかかわらずいいものだ、決する瞬間互いの道程が花火のように咲いて散る

点数計算もよくわからないし役もうろ覚え、そんな残念脳の自分ですが
岡目でも何となく伝わる勝負の駆け引き、緊張感、
さらに運が大きく作用するゲームで勝負を決する分水嶺を作者がどこに置いているか
そんな勝負ごとに対する作者それぞれの美学、哲学みたいなのが
うかがえて麻雀に限らずギャンブル物は好んで見ちゃいます。
{netabare}
麻雀というゲームは運の要素が強く例えばスポーツものなどにある
練習や積み重ねといったものがあてになりにくい
(まぁそんな中でも強い人はいるわけでそんな人がいわゆる玄人なわけだが)
とにかく不確定要素が多すぎるなか自分の判断を信じるメンタリティが要求されるわけで、
しかも今作では一回の勝負で大金が動き後々の人生まで大きく左右されるゆえ生じる
ひりついた緊迫状態とそんな重大事を水物であるのギャンブルで決めるという
矛盾、だからこそ躍起になざる得ない極限まで圧縮された時間
不条理が生み出した特異な空間。

それに主役のアカギ本人の根本の部分から
強い心、鋼の精神が引き寄せる謎めいたカリスマ性と牽引力
そんな諸々が融合し刹那的で破滅的ですが思わず
魅入られてしまう招き寄せられてしまう妖しい魅力を形成してると思います。


作画は常に暗めの色調、BGMも一貫して緊張感のあるシリアスなもので
光の当たらない深海の世界でのやりとりみたいな世界観を形作る好アシストになってるし
何よりナレーション、ガンダムのアムロ役で有名な古谷徹さんですが見物人が説明したりすると
緊張感が削がれ冗漫になってしまうであろう所を張り詰めた空気を保ったまま的確な状況説明
ベテランの仕事、たっぷり堪能させていただきました<m(__)m>
それにアカギ自身は戦略を組み立てているだろうがそんな独白をあえてカットする
ワンピースのルフィでもそうですがそうすることによって偶像性を高めてますね
(ニセアカギは頭の中でごちゃごちゃした確率を計算してる演出だったのでそこらへん対照的ですね。
彼もそれなりに優秀だったが魑魅魍魎がうごめく世界ではそれでは足りなかった、恐ろしい世界です)
時に絶体絶命な場面でもガタガタ騒がず身を削ることも厭わないブラフで流れを引き寄せる
黙って行動や背中で語る、かっこいい男はそうでなくちゃ。

あ、でも浦部戦の後でアカギは自分の手の内を明かしてたか、でもあそこは
このアニメの総決算ともいえるシーンで即ち人を観て癖を見抜きその裏に罠を隠せ
その理念があったればこそ代打ち矢木戦で小技を仕掛け迷いを誘う
こすいやせた考えを逆手に取り今度は自分がハメられる側だと思い込ませ勝負から降ろす
市川戦では合理的打ち回しの陰に牙を潜ませたった一筋の細い勝ち筋に狙いを絞り
喉を食いちぎる、浦部戦ではそれに加えて自分の情報を悟られないようにし
浦部自身の経験に頼らざる得ないよう誘導する
100%のオカルト麻雀ですがだからこそ色濃く炙り出されるアカギの活きた理、そして

圧倒的・・・悪魔じみた・・奸計っっ・・・!


勝負の中で避けようもなく晒されるその人の
奥底に息づく地金を看破する、なんだか
ハンターハンターでメルエムがそんなこと言ってたような気がします、
多面張の待ちの計算すらもたつく前提すらおぼつかない自分にとっては
雲の上のレベルですが何事も天上の域に達すると同じ結論に至るようですね
とにかく勝負事に関しては王と同等の境地のアカギさん
マジぱねぇっす

全編を通じて感じたことはなにより自分の頭で考え続け思考回数を重ね対策を練る
万物に通じる道理を刹那的快楽の極地
ギャンブルの世界で出会えたのは何とも不思議な心地でした。
しかしまぁそんな芸当を方程式が通じない、変わり続ける状況の中で人相手に
やってのける憑依するほどの洞察力と判断力、いやはや憧れちゃいます。

一番好きなシーンは一話の南郷に取引を持ち掛けるとこです
あそこは漫画ではもうちょっと詳しく描かれていて厄介ごとを
避けるためアカギを引き渡そうとする寸前なとこだったんですが
頼れる人が誰一人いない、それも本人が一番ひやひやする
そんな状況で取引の材料を用意する、独力で道を切り開く真の意味での
無頼。

タイトルにある言葉はこのアニメにも通じるものがあると思い
幽遊白書から引用させていただきました。厨二乙

あ、鷲巣編は・・・色々あるけどやっぱり適切な長さって大事だね(/・ω・)/
あと南郷さん借金背負ったダメ男で途中でフェードアウトするのにキャラ濃すぎませんかね・・・{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15
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