復讐でロボットなアニメ映画ランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月13日の時点で一番の復讐でロボットなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.5 1 復讐でロボットなアニメランキング1位
機動戦艦ナデシコ The prince of darkness(アニメ映画)

1998年8月8日
★★★★☆ 3.9 (436)
2170人が棚に入れました
先の戦争終結より3年が経った西暦2201年。地球と木星間に和平(休戦条約)が結ばれ、人類は再び一つになろうとしていた。そんな中、ボソンジャンプを新たな交通手段として使用する計画「ヒサゴプラン」のコロニーが次々と襲撃される事件が発生する。連合宇宙軍ナデシコB艦長ホシノ・ルリ少佐は、事件調査のためターミナルコロニー「アマテラス」へ向かうが……。

声優・キャラクター
南央美、うえだゆうじ、桑島法子、日髙のり子、三木眞一郎、伊藤健太郎、高野直子、岡本麻弥、飛田展男、小杉十郎太、小野健一、横山智佐、菊池志穂、長沢美樹、置鮎龍太郎、松井菜桜子、大谷育江、一城みゆ希、山寺宏一、仲間由紀恵

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

テレビ放送編から5年…状況は大きく変化していました

この作品はTVアニメ版の続編に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、TVアニメ編を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

火星での壮絶なラストから5年…物語は突飛なところから始まります。
ミスマル・ユリカの父が墓前の前でお墓に向かって話しかけているのですが、その相手が何とTVアニメ版の主人公とメインヒロインだったアキトとユリカなんです。

メインキャストを序盤でバッサリって…頭の中は?マークでいっぱいになりました。
「どんな展開になっていくんだろう…」
と思っていた矢先にナデシコが登場するのですが…艦長はなんと電脳美少女のホシノ・ルリだったんです。

ルリちゃんは16歳になっていました。
世間では「史上最年少の天才美少女艦長」と呼ばれており、大人から子供までもが知っている人気ぶりなんだとか…
そしてこの劇場版は彼女を中心に物語が動いていく事となります。

TVアニメ版のナデシコの乗組員は個性派揃いでしたが、憎めない人たちばかりでした。
劇場版で見たかったのはみんなの勇姿…けれども蓋を開けてみると当時の面影は僅かにしか残っておらず、みんな地球でバラバラになってしまっていたんです。

「ナデシコに乗り込む」という事は、危険に向かって自ら進んで行く事…
だから地球上で危険と隣り合わせではない普通の生活を臨んでも構わない訳ですし、自分がその立場なら間違いなく安全を取ると思います。

でも、全員が安全を選択したかというと必ずしもそうではありません。
ナデシコの新艦長であるルリちゃんが良い例です。
彼女はナデシコを自分の居場所とし、メインコンピューターである「オモイカネ」との繋がりをとても大切にしていました。
それにオモイカネも相変わらず茶目っ気タップリで応えています。

変わる事は決して悪い事ではありません。けれど、変わらない事を選択する勇気も大切だと思います。
彼女が変わらずナデシコに自分の身を置いているのは、この場所を守りたかったから…
アキトがいて…ユリカ艦長とみんなと過ごした大切な場所だから…
自分を変えてくれた場所だから…

改めて考えてみると、ナデシコに乗り続ける理由ってたくさんあるように思います。
自分の意思でそれを忠実に実行しているルリちゃんを見ていると本当に彼女は変わったんだなぁ…と思いました。

一方、物語の方は謎のコードネーム「OTIKA」がコンピューター上に表示されてから予想外の方向に転がり始めます。
ここで感じるのは5年の歳月がもたらした傷の深さ…だったと思います。

絶対変わりたくなかった…だけど変えられて…もう戻れなくなった…
時間の使い方は自分で決める…そんな当たり前の事すらできなくなった…
途切れない思いと行き場を失った思いが交錯する…答えなんて出せないくせに…

そしてルリちゃんは呼びかけます…
旧ナデシコ乗組員はその呼びかけにどう応えるのか…気になる方は本編でご確認下さい。

約80分の作品でした。ラストも綺麗な纏まっていたと思いますが、個人的にはそこまで綺麗に纏めなくても…と思ったのも事実です。
でもルリルリの衝撃発言や続編を示唆する伏線がたくさん残されています。
絶対続編を期待させる展開なのに…
大人の複雑な事情が色々あるようですが、続編が決まったらファンが大喜びする事間違いなしの作品だと思いました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 18
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

アキトはどこへ行きたいの~?

七人の侍のように
散り散りになったナデシコクルー達が集結する展開

小説版「角川スニーカー文庫 機動戦艦ナデシコ ルリの航海日誌」でアキトとユリカがテレビ放送の最終回で拘束された後に、2人でラーメンの屋台をルリちゃんと一緒にはじめる話は心の底から祝福をしました
{netabare}
しかし、最後の最後で新婚旅行に向かった二人の乗る旅客機が事故という鬱展開
そのため、メディアミックス小説が発売した後の劇場版は救いでした
{/netabare}

後の木星とのパワーバランスや、本編で気になっていたこと
ある種、国家反逆罪ともいえるネルガルの暴走にどういう制裁があったか
クルー達の再就職先など、解決してスッキリした部分も多く
小説での起承転結の「起」から劇場版の「承」「転」を観て、一応の「結」を見せつつ後を想像させるような
制作側の意図に乗れたファンなら結構納得できた劇場版だったでしょう

ただ不評も多く、ハッピーエンド以外望んでいないファンや、小説版を踏まえた上でのメディアミックス展開が裏目に出て賛否が飛び交いました。作画も演出もテレビ放送とは比べ物にならない凝りようで、賛否も出ず、続編をあの時代にスムーズに出せていればと悔やまれる。確実に賛否の部分でプロジェクトが停滞してしまったでしょうから、業界がまだチャレンジングな時期に出せなかったのは勿体ない

銭湯のシーンや電車でのシーンなど、劇場らしい、シーン先行の印象深い場面が良く
劇場版単体で観ても意外といけんじゃないかって思っています

もし今からナデシコ観るって方は、先にコッチを観るのもありですね

投稿 : 2025/01/11
♥ : 13

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

なにげに仲間由紀恵が出演しているロボットアニメ

美少女ギャルゲー+ロボットアニメと、オタクの好きなものと好きなものを掛け合わせましたといった感じの90年代ロボットアニメ。今度、スパロボに参戦するclampの「レイアース」と同期です。

基本的には「トップをねらえ」序盤のアニメパロディ中心で、TV版では敵対する木星人のバイブルが熱血ロボットアニメという設定は今だと失笑ものですが、まあ良いでしょう。

しかしながら、劇場版はある程度ダークでシリアスな方向に舵を切り、主人公の性格、容姿が完全に様変わりしているところが面白いところでもあります。

あと、メカニックデザインが今回は秀逸。「黒い幽霊」ことブラックサレナのデザインは見事だと思います。TV版と見比べるとよりわかりやすいかも。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 12

78.6 2 復讐でロボットなアニメランキング2位
機動警察パトレイバー the Movie(アニメ映画)

1989年7月15日
★★★★★ 4.1 (384)
1838人が棚に入れました
すべてが朱に染まる夕暮れ、篠原重工の天才プログラマー・帆場暎一が、バビロンプロジェクトの要となるレイバー用海上プラットホーム「方舟」から投身自殺する。その口元に嘲りの笑みを浮かべながら…これが、すべての始まりであった。時期を同じくして、レイバーが突如暴走する事件が多発、遂に自衛隊の試作レイバーまでが暴走事件を起こす。特車二課第1小隊は、近々正式配備される新型パトレイバー(通称「零式」)に関する研修中のため不在。単独で暴走事件の処理に追われる第2小隊の篠原遊馬巡査は、多発する暴走事件の異常性にいち早く気付いて独自に調査を始め、原因が暴走した機体すべてに搭載されていた篠原重工製の最新レイバー用OS「HOS」(Hyper Operating System)ではないかと推測する。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、西村知道、辻谷耕史、辻村真人、小島敏彦

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

押井作品苦手で、パトレイバーに無知な自分が見た結果・・・

「イノセンス」を見て以来、押井守の作品にはどうにも苦手意識がありまして、
(GHOST IN THE SHELLを未見だったのもマズかったんでしょうが、難解で退屈なだけでしたw)
で、この人の作風がどんなものなのか色々調べてみると、やはり自分の好みと驚異的なまでに
合致していないことが分かり、もう押井作品は見なくていいかなぁーって思ってたんですが
どうやら「劇パト1」は押井作品の中では異色なエンタメ性に優れた作品であるらしく、
モノは試しと見てみることに。で、実際見た結果・・・

・・・めちゃハマりました。もう、素直に面白かったです。
話の内容はウィルスによるサイバーテロに挑むというもので、サスペンス要素もあり
若干ホラーチックな面もあり、迫力満点なメカアクションも満載。
起承転結がしっかりしていて、テンポもよく、エンタメとして実に素晴らしい出来栄え。

さんざん言われてる通り、1989年公開の作品でありながらOSやウィルスに着目し
作中に取り入れた点は評価されるべきで、いま見ても古臭さを感じません。
作画も昨今のアニメと比べても遜色ないどころか、絵を動かす技術とセンスは圧倒してます。
セル画の味わい深さと、細部まで描き込まれた東京の街並みも見所ですね。

本作の大きな魅力として、川井憲次による劇伴も挙げられると思います。
観終わった後、衝動的にサントラを尼ポチしてしまう程ドハマりしましたw
緊張感漂う銃撃シーンが繰り広げられる冒頭なんかは、曲の良さを全面に押し出すために
曲の流れに沿うようなシーン作りをしている印象を受けました。
テロップが出るタイミングもバッチリで、ラストのタイトルが出る瞬間なんて鳥肌モノです。
もうこの冒頭シーンは20回位繰り返し見てますが、何度見ても素晴らしい。芸術的。

てなわけで、全てのアニメファンにお勧めできる傑作です。
ただ、やはりパトレイバーファンに向けられた作品であるという印象も強く、
キャラの性格と関係性、世界観を把握してからの方が、より楽しめそうな気はします。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 35
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

エンタメ重視の警察活劇

制作はスタジオディーンのメディアミックス作品です。
ジャンルはSF警察です。
押井守監督作品になります。


「機動警察パトレイバー劇場版」の第一作。
天才プログラマー帆場暎一が仕掛けたコンピュータウィルスに立ち向かう第2小隊の活躍を描く。


ファン向けの要素がかなり強い「攻殻」シリーズよりも、こちらの方が分かりやすく万人向けだと思われます。
個人的にはこちらの方が楽しめました。
とは言ってもキャラの数が多く、人間関係が最後まで良く分からなかったですがねw

世界観の説明が冒頭からしっかりとされており、初見でも問題はないと思われます。
「レイバーシステム」という万力機械が開発されたというのを抑えれば後は気にしなくても構わないです。
話の筋は警察を題材にした作品にしては複雑でなく、分かりやすいです。
どちらかといえば、第2小隊の活躍を楽しむエンタメとして楽しむべきでしょう。


この作品、1989年に公開されています。
当時はコンピュータなんて普及していませんでしたから、これを見た人はどう思ったのであろうか?
正直、現代のようにネットが張り巡らされた世界ができるとは思っていなかったのでは?
古臭さが全くなく、普通に面白い。

その理由としては硬質過ぎない内容やセリフ回し、結構動いて迫力のある戦闘シーンとそのBGMが大きいでしょう。
「攻殻」シリーズレベルとは言いませんが、時代を考えれば十分すぎる動きっぷり。
終盤の{netabare}レイバー同士の一騎打ち{/netabare}は震えたw


難点としては、やはりキャラクターが多いことでしょうね。
しっかり予習しておけばより楽しめたかもしれません。
まあ重要なのは4人くらいなので、その人たちだけはしっかり見ておけばいいんじゃない?w


総括して、これは良いエンタメ作品だと思います。
クスッと笑えて、硬質過ぎず軟派でもなく、爽快な面白さがありました。
時代を先取りした押井流エンタメ作品を楽しんでみてはいかがでしょうか?

投稿 : 2025/01/11
♥ : 32

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

今観ても、見ごたえのある作品です。

1989年作品です。
今はBDでレンタルされていますので10年以上ぶりに視聴しました。
明るく楽しいストーリーではありませんが非常にスピードの緩急があり無駄のない見ごたえのある作品です。
実は私自身TV放送は視聴していませんけど、そんなこと必要ない位、構成がしっかりしております。
まぁ少しだけ主要キャラクターの特徴を知っていれば(知ってなくても大丈夫かな。)物語には十分かと思います。

映画作品らしい見ごたえのある作品ですので、未視聴の方は是非ご覧になってみては。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 28
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