復讐劇で戦いなおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの復讐劇で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の復讐劇で戦いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.3 1 復讐劇で戦いなアニメランキング1位
はめつのおうこく(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (132)
363人が棚に入れました
人類に知恵と安寧をもたらした存在――“魔女”。 しかし、リディア帝国の“超産業革命(ギア・エクスパンション)”は魔法を凌駕する科学文明を生み出し、 魔女は進歩を阻害する“敵”と見做されてしまう。 かくして“魔女狩り”が始まった。 魔女クロエに育てられた人間アドニスは 最愛の師を奪われ、同族である人類への復讐を誓う。 絶望を糧にした修羅は、殺戮の果てにいかなる“救い”を見いだすのか――。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

【失敗作の典型例-5】アイデアだけの投げっぱなし。面白いストーリーに昇華できていない。

【レビューNo.102】(初回登録:2023/12/31)
コミック原作で2023年作品。全12話。
「葬送のフリーレン」のレビューで
>面白いアイデアや一見いいシーンだな思う作品はあるのですが
>・アイデアを出したことに満足して、そこで終わってしまっている。
>・全体像がしっかり練られてないから、いいシーンも「点」にしかならず、
> むしろ全体像との整合性から違和感すら覚えてしまう。
と書いたのですが、まさにこの作品はその典型例かなっと。

(ストーリー)
かつて魔女と人間が共存していた世界帝国リディア。しかし科学文明が発展し
魔女の力を恐れた人間族の王が魔女狩りを強行する。魔女に育てられた人間ア
ドニスは師匠クロエとの逃亡の果てに目の前で彼女が殺される事となり、帝国
への復讐を決意する。
(wikiより)

(評 価)
・アイデアを出したことに満足して、そこで終わってしまっている
 この作品いろいろとアイデアは光るものがあり、特に1話は期待大だったん
 ですよね。
 ・科学文明 VS 魔法という対立軸から始まる重厚なダークファンタジー感
  ・魔女狩りという残虐非道な行為
  ・公開処刑にはこの光景に熱狂する王国民
   (ネットでは「民度がゴブリン並みの王国」と揶揄もw)
  ・かなり攻めた残虐でグロいシーン(エロも少々)
 その後も
 ・ビジュアル映えする記述式召喚魔法
 ・絶滅寸前の魔女側の企み
 ・意表をつくどんでん返しの連続
 ・OP曲もかなり良き

 特に魔法といえば「何!?無詠唱魔法だと!!」がお約束となっているこの
 手の作品の中で、特殊な羽根筆(クイル)を用いて発動する記述式召喚魔法
 はかなり魅力的だと感じたのですが・・・
 物語が進むにつれ、「意表をつくどんでん返しの連続」もその場のインパク
 トで「おおー」と最初は感心するのですが、それ以降が結局雑に殺し合うと
 か「残虐なシーンをぶっ込んでおけばそれっぽく見えるやろ」みたいな感じ
 で、最初のアイデアを出したことに満足して、そこで終わってしまっている
 みたいな。
 「フリーレン」がひとつのアイデアをもう一歩踏み込んで更に面白くなるレ
 ベルまで昇華しているのと比べると、最初のインパクトだけでストーリーへ
 の落とし込みが不十分かなっと。

・全体像がしっかり練られてない
 物語の全体像としても「人類(科学)VS 魔女の重厚なダークファンタジー」
 のハードなシリアス路線でいくのかと思いきや・・・
 {netabare}・国王の妃は実は魔女だった
  ・男を操る愛の魔法で実は国王を操り、同族狩りをしていた!!
   (自分の魔法は女性には効かないので、脅威を排除した)
   → 物語の根幹を覆すとか、それに見合う展開を準備してるの?
     (アニメでは当然時間切れw)
  ・新王女さまご乱心?!まさかのアイドルライブwww
   (一応国民に魔法をかける狙いがあったぽいが)
   で、その陰に挟まれる旧体制の粛清シーン(首斬り)
   → 魔法の効かない女性はともかく、魔法で操ることが可能な男性も粛
     清の必要あったの?
 ・ずっとシリアスだったのに、新章が始まるとヒロイン・ドロカのドジっ子
  ネタでコメディ色多めに。{/netabare}
 何というか、この原作者は一体何をやりたいのか?
 敵の国家諜報局局長・シロウサギとの最終決戦も
 ・シロウサギのキャラがいろいろとこの作品から浮いている
  シロウサギをワイルドでクレイジーなキャラにしたかったんだろうが、ワ
  ンピース・黄猿を下品にしたような、残念なキャラ描写で不快感しか残ら
  ない。
  (それにサイボーグのくせに王女さまの愛の魔法が効くの?等ツッコミど
   ころも多いw)
 ・アドニスの方も
  ・瀕死の重傷もドロカの愛の魔法・束縛(マンドラゴラ)で完全復活どこ
   ろか謎のパワーアップ。
  ・クロエ直伝の最終奥義を発動するも仰々し過ぎて、シロウサギ一人倒す
   のにそこまで必要だったのか。
 ・最後にドロカの「復讐は間違っていない」ってそっち側になるんかーい!
 ちょっと引き気味で観てたというか・・・

 全体像がしっかり練られていないようで、いろいろとチグハグな感じが否め
 ないなと。他のレビュアーさんも書かれていましたが、
 「描きたいシーンから話を構築している印象」
 というのが拭えないかなっと。

・クリエイターとしての矜持は?
 上述で「アイデアは光るものがあり」と書きましたが、これも投げっぱなし
 でいいのでしたら、他のクリエイターさんももっとアイデアがあったのかも
 しれないんですよね。
 でも、いろいろ検討の結果、
 ・そのアイデアから以降の発展性
 ・作品全体像との整合性
 で、泣く泣くボツにしたアイデアもあったと思うんですよ。
 この辺はやはりクリエイターの矜持として、譲れないところでしょう。
 そういう目でみると、この作品はどうなかなっと。

ちょっと辛口なレビューになりましたが、ある意味1話が良すぎたので期待値
が上がってしまい、そこから裏切られた感もあるから、この評価になっている
のは否定できないですかね。1話から心動かされなければレビューを書くこと
すらなかったと思いますし。
そういう意味では(良し悪しは別にして)印象に強く残る作品ではあったと
思います。ただ個人的は原作者にもう少し頑張って欲しかったなと。

OP「消えるまで/Hana Hope」
これはかなりよかったので、毎回飛ばさずに聴いてましたね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

はめつのじんかく

原作未読 全12話

魔女と共存している世界、科学文明が発達した人類の国である帝国は魔女狩りを始めて多くの魔女を滅ぼしました。

主人公のアドニスは、魔女であるクロエの育てられた人間でした。その2人も帝国に捉えられて、そして大衆の面前でクロエは処刑され主人公は人間に対して復讐を行うダークファンタジーです。

アドニスは人間でありながら魔術を使い、帝国に対抗していきます。

とにかくアドニスも帝国も殺し方が非常に残酷で、これから脇役になるような感じのキャラでも簡単に殺されます。

帝国もアドニス陣営も魔女も性格がぶっ飛んでいますね〜

ハッキリ言って滅茶苦茶です。

最初は、ちょっといいお話かな〜と思って観ていましたが、1話の途中から酷いお話になりました。

残酷描写に耐性がない方にはオススメしません。

OPはHana Hopeさん、EDはWho-ya Extendedさんが歌っています。

最後に、よく地上波で放送できたと思うような残酷描写が多かったですね〜

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世界観とテーマが上手く重なっています。面白くて奥行を感じました。

 科学(新しいもの)と魔法(古いもの)の対比とそれぞれに闇を抱えている。特に科学側のスマホとか大衆の衆愚化とか面白い視点だったと思います。魔法側は伝統重視で頭がアップデートせず、選民思想的なものもあったのでしょうか。それが8話までくらいでしょうか。

 9話の意味性も突然始まったAISFものみたいな展開で驚きましたが、なるほど女性と経済そしてネットポルノのアナロジーですね。

 そして最終の3話。主人公の愛ゆえの復讐劇と復活の阻止、ドロカの愛と救済の物語。全体的な構造は面白かったし、ドロカの魔法の正体と11話の衝撃。女性とは?愛とは?善性とは?という話にもなりそうな感じでした。

 そこで終わってしまったのが中途半端だったし、アイドル女王も含意がたっぷりなので描き切れなかったのは残念ですが、初めの残酷表現のインパクトから始まって、なかなか奥行がある世界観とストーリーだと思います。一つ一つの意味が分かりやすくくみ取れる話になっています。

 残酷表現というのはゴブリンスレイヤー等でもそうですが、作品世界における道徳や倫理水準、キャラの性格描写等々の含意があるものと、単なるエロいものでわけられると思います。本作はその点で復讐、群集心理、支配層や分断による対抗勢力にたいする残虐性などがちゃんとありました。作者はちゃんと考えているなあと思います。

 もちろん、創作意欲として自分の潜在意識にあるリビドーとタナトスの表出もあるでしょう。そのドロドロしたものがまた創作のエネルギーですから、これを否定しては作品は出来ませんし、エンタメの要素としても機能するでしょう。見てもらわないことには伝わりませんから。

 ということで、グロ表現でネガティブな意見はあるのは知っていますが、内容を読み取ると今の世界の分断や女性、SNSなどがテーマになっている出来がいい作品だと思います。
 荒っぽい表現でエピソードとかキャラとかドラマに若干のアラはあるものの、私は面白かったです。というか、ここから先が気になりました。

 評価はオール4点+世界観でストーリーに加点で4.5。ドロカのキャラの使い方の意外性で加点で4.5。音楽はOPはいいんですけどEDがちょっとなあ…それとOPEDアニメはもうちょっと凝って欲しかった…減点で音楽は3.5点とします。






以下 視聴時のレビューです。

2話 魔女狩り、エログロの胸糞だからこそ面白いと感じる自分を見つめる。

{netabare} 大西巷一氏(乙女戦争)久慈光久氏(狼の口)綱島志朗氏(人狼機ウィンガルダ)、アニメでは「海賊王女」など女性を特段に貶める話は多いです。特に魔女と刑罰、火刑のようなものは多いです。藤子F不二雄氏の「タイムパトロールぼん」の拷問シーンは強烈でしたねえ。

 ジャンヌダルクと魔女狩り、中世西洋、日本の江戸時代など女性に対する刑罰の史実というのは、胸糞ですが人気があるテーマですし、私自身眉をひそめながらも、その世界に引き込まれることがあります。(なお、魔女狩りは男性も対象でした)

 こういう創作は、作者の性癖としてのエロ表現の探求というドロドロしたものはありますが、一方でそれが悲惨であればあるほど物語性が増して行くという性質を持っています。人間の本来持っている、暗い方の好奇心や情動を直接刺激される感じです。それだけに現実にあり得ることであり人間の行動原理としてリアリティを持って迫ってきます。
 エロスは当然として、公開処刑や差別が大衆に及ぼしたガス抜き効果や体制への忠誠心の醸成効果を考えれば当然でしょう(スマホが強調されていたのは、この部分のアナロジーですね)。集団心理・群集心理の要素もあるでしょう。それが上にあげた作品群です。女性ではないですが映画「グラディエーター」もありました。

 例えば最近の作品で「回復術師のやり直し」が性的な表現で非難を浴びていましたが、私は「異世界もの」の中ではかなりリアリティをかなり感じましたし「復讐」のモチベーションと人間の本質から物語性を感じました。

 要するに1、2話には引き込まれましたし、胸糞が面白かったです。その要因は残虐性とエロス表現にあるのは認めざるを得ません。その心理が自分の内部にあることを見つめるのが重要なのでしょう。

 本作においては魔女=超能力的な扱いにも通じます。つまり能力がある故の差別問題です。直接的には「アキラ」「エルフェンリート」ような作品との類似性を感じながら、SFとしては「シャーロット」「新世界より」などの要素も垣間見られます。

 人の命の復活なら「鋼の錬金術師」が印象的ですが、要するに禁忌問題が絡むかもしれません。

 あるいは国家の問題も提起しています。「過去の国家の罪」の上に立った国家の国民に対する復讐問題ですね。強制連行(事実には議論がありますが)、ナチス(これはまごうことなき事実)、黒人奴隷問題、海外植民地、中華思想と直接つながります。

 デオドラントされた異世界転生ものやラブコメも面白いですが、こういう人間の暗黒面が見られるエログロもバランスとして見ておいたほうが良いと思っています。刺激の強さが強烈ですから、10対1くらいでいいですけど。

 いろんな可能性を感じる作品ではありますが、いろんな作品の引用から成り立っている感じがあります。それを真似、パクリと言う事もできるでしょう。が、私は最近この作劇法にかなり肯定的です。これだけ創作物が多ければ新しいことはゼロ年代まででやりつくされています。というか失われた30年で原作者にとって、アニメや漫画、ラノベがそのまま作者にとっての「リアル」なのでしょう。現在は過去作がデータベース化されて共有して作られるしかないと思います。{/netabare}


8話 自分を産み出し、愛するものを奪う地獄のような世界への復讐と、愛による救済=隣人愛アガペ―の物語だと思います。

{netabare} ここまで見ると、1人の愛する人のためにあらゆるものに復讐する。つまり、1人か世界かという世界系の逆ですね。逆世界系です。
 愛する人を救うか、世界を救うか、という選択とマインドは似ていますがベ
クトルが違う。世界が救うべき価値が本当にあるのか?

 この愛する人の為をイコール自己愛にすると更に分かりやすいでしょう。師匠が復活を望まないことを誰よりも知っている。だから、そこに意味はない。つまり、師匠のためではなく自分のための復讐です。

 科学と伝統。どちらにしてもいい目に合えなかった犠牲者としての世代論に置き換えると、スマホが頻繁に出てくる意味、文明=資本主義、魔女=ある種の女性と考えると、現代社会のアナロジーでしかないです。すると、どんな人が生きづらくて世界に復讐したいか見えてくると思います。

 この世界にクロエを再びというのはすなわち地獄を味合わせることですから、そりゃあそう言う決断をするでしょう。一方で意思をもち明るく生きていたドロカを選ぶ理由ですね。
 彼女はすなわち世界を救済する象徴である「愛」です。それが男女の愛だけでなく、隣人愛アガペ―に通じるものではないか?もしかしたら自己犠牲による愛に通じて行くのかもしれません。

 この8話まで見る限りでは、現代社会への復讐=逆世界系と愛による救済=アガペ―の物語かなという気がします。

「はめつのおうこく」がひらがななのは、ひょっとしたら日本のことを指しているのでしょうか。要するに究極の疎外感と搾取と蔑みですね。男性の方がのれるマインドかな? {netabare}新しい支配者がアイドル的なのと、魔女=単性生殖だったのが象徴的ですね。{/netabare}オタクVSフェミニズムも入っていると思います。

 結構面白いです。アナロジーを読み取らなくても個人による復讐譚は最近の気分で増えているのかな?それが今の気分なんでしょう。そうそう「チェーンソーマン」と重ねると面白いかもしれません。{/netabare}


9話 突然のSF的寓話回。主人公のキャラブレた?

{netabare} 突然SF的な寓話の回になってちょっと驚きました。作り物の女性がアイドルなのか風俗なのかパパ活なのか2次元コンテンツなのかわかりません。しかし、子供を作らない性行為が国を亡ぼすと言う意味で、やっぱり日本のことですね。

 この話全体が不条理系の舞台設定の上で成り立っていたので、突然キノの旅みたいな話で、しかも分かりやすい内容でした。ただ、ちょっとキャラブレてない?と思わなくはない回でした。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

61.6 2 復讐劇で戦いなアニメランキング2位
獣王星(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (133)
740人が棚に入れました
西暦2436年、地球から150光年の距離にあるバルカン星系に移民していた人類は太陽系から独立し、独自の政府を築いていた。バルカン星系の首都であるコロニー「ユノ」に住む双子の兄弟、トールとラーイは政治家でかつ科学者の両親を持つエリートの出自。11歳の彼らもエリートへの道を歩む日々を過ごしていたが、ある日両親が殺され、トールとラーイの二人も今まで存在さえ知らずにいた、死罪のものが送られるという死刑惑星「キマエラ」に落とされる。厳しい環境で想像を絶する生態系をもつキマエラは獣王と呼ばれる王が支配する弱肉強食の世界。最先端の設備に囲まれ環境も整備されたコロニーで育ったトールとラーイにとっては生きることさえ困難な星だが、生命力に溢れるトールは惰弱な弟ラーイを連れ、生き延びるために戦っていく。

声優・キャラクター
堂本光一、高山みなみ、小栗旬、中井和哉、水樹奈々、深見梨加、朴璐美

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この星を、獣の王だけが生き残れる星 『獣王星』と人は呼ぶ

■簡易あらすじ
地球外星系で平和に暮らしていたある日、家に帰ると両親の死体が・・・
目撃したのも束の間、犯人に眠らされ「死罪のものが送られるという死刑惑星(キマエラ)」に落とされる。

未知の惑星で、両親の殺害と自分がキマエラに落とされた理由を知る為
生き残りを賭けたサバイバルが行われる。

少女漫画原作(全11話)

■声優
高山みなみ
水樹奈々
中井和哉
朴璐美
堂本光一(俳優)主題歌「Deep in your heart」
小栗旬(俳優)

■感想
他の俳優が出てる作品に比べると、聞けないほど下手じゃないし声も役柄に合ってると思います。
当然プロの声優は素晴らしい演技力です。

面白い設定
・魅力的な美形キャラ多数

・キマエラの女性は20%程しかいな為、女性から婚約者を選ぶ権利がある
(当然優秀なDNAを持つ男性しか選ばれないw)

・自分で最低3人のチームを作り頭を倒すとその国の王になれる
(トップ、セカンド、サード)『リング・トライ・獣王制度』

・両親の殺害と自分がキマエラに落とされた理由、その他

惑星の生態を知り、住人世界のルール知り、目的である原因を知る。
シリアスなアニメが好きなのでタマラナイです
話数と視聴者が少ないのが残念、面白いのになぁ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪くはないけど、1クールで作るべき作品ではない。

両親を殺された上、死刑星である獣王星(キマエラ)へと落とされた双子の兄弟が、
凶暴な食肉植物が生息する過酷な環境の中を生き抜く姿を描いた物語。全11話。

話の流れとしては、両親殺害の真相と自分達が獣王星に落とされた理由を知る為、
惑星の外に行く事の出来る唯一の存在・獣王になることを目指すって感じですね。

植物が生態系のトップに立つ弱肉強食の獣王星という舞台や、上記以外にも、
その惑星の覇者たる獣王の存在や惑星自体の存在理由などの謎もあり、
設定はよく作り込まれていて なかなか面白いです。

ただ、ストーリーとしては、どうしても物足りなさを感じずにいられない。

問題は全11話という尺の短さ。流石に、1クールでこの内容を纏めるのは厳しくて、
全体的に展開速いし 終盤なんてダイジェスト版かって位のスピードでした...
そのせいで、面白い設定や魅力的なキャラなど 良い要素や素材が沢山あるのに
掘り下げもあまり無く 描写不足で、内容に生かされていません。

せめて、2クール位かけて物語をじっくり丁寧に描いてくれてればとホントに残念。

あと、物語としては完結してるんですが、ハッキリしない部分が多々残っていますし、
ストーリー上、必要性が全く見えないのに無意味に人が死んでしまうというのも
マイナスだったかな。

う~ん... 物語の舞台や素材、要素などで言えば、相当面白い作品になっていても
おかしくなかったと思うだけに、すごく勿体無いなと感じた作品でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

0.2秒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

色々とマイナス要素はあるけど、それを踏まえても面白い

あにこれで会ったとある方のオススメとのことで視聴。原作未読。少女漫画原作らしいですね。下手な少年誌よりクオリティ高いです!(゚∀゚)

物語は惑星キマエラに落とされた主人公が脱出のためにキマエラで成り上がって行くというのが本筋で、そこに辿り着く為の紆余曲折を描いたバトル物。

設定が非常に練られていて、特に説明のない部分を自分で考えて補うのが非常に面白かったです。
自然、科学、哲学、歴史、復讐劇、生物学etcを融合させて、広く深いストーリーであるにも関わらず、それぞれの美味しいポイントを上手く昇華させているので先の展開が気になり、とても楽しみに観れます♪
多少の説明不足感は否めませんが、それでも充分理解出来る範囲だと思います。

私が一番心を惹かれたのは植物の描写ですね。中には植物?どっちかってーと昆虫じゃね?とか疑問に思っちゃうのもいたのですが、植物ならではの特性を描いていたりして好感が持てました。
もし、この世界でこんな植物がいて、こんな状況なら色々な使い方があるだろうなと思っていたのですが、そういった部分を上手く活用して単なる植物との戦争にさせなかった所も良かったのではないでしょうか(´∇`)
背景の作画も美しく、そして力強く描かれているのでこれだけでも充分魅力的でした( ^ω^ )

声優さんに関して
まー・・・これに関して言えば良くないです。
特に小栗旬の演じたサードは完全なミスキャストだったと思います(´・ω・`)
ただ、堂本光一は思っていたよりも良かったので、そして前述の方が酷すぎたのであまり気にならなかったです(゚∀゚)

ただ、声優さんに一部不満な点がありますが、それを余裕で補える程ストーリーがしっかり出来ているので、未視聴の方は食わず嫌いせず観てみることをオススメします♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

65.4 3 復讐劇で戦いなアニメランキング3位
シグルイ(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (160)
738人が棚に入れました
シグルイ HALF-BOX 虎 【期間限定生産】 寛永6年9月24日、駿河大納言・徳川忠長の一意により、駿府城内で御前試合の十一番勝負が行われた。
通常、御前試合は、無益に剣士の生命を失わせないために、慣例として木剣にて行うこととなっているが、周囲の諌めにも拘らず、今回の御前試合は真剣を用いる事が決定され、二十二名の達人らによる凄惨な殺し合いが幕を開ける。
左腕を缺損している隻腕の剣士・藤木源之助の前に現れた相手は、両目が真横一文字に切り裂かれた盲目・跛足の剣士、伊良子清玄であった。対峙する隻腕と盲目の剣士。両剣士には浅からぬ因縁があった…。

声優・キャラクター
浪川大輔、佐々木望、桑島法子、篠原恵美、加藤精三、堀江美都子、屋良有作、稲葉実、島田敏、小山力也、大林隆介、チョー
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

残酷さそのものがテーマ

時代劇です。
殺陣もありますが、激しいものではなく、一刀のうちに切り伏せるイメージです。
{netabare}
「三寸斬り込めば人は死ぬのだ」
頭部に正確に三寸(9cm)斬り込めば、確実に相手は死ぬ。
{/netabare}
そういった、現実的な斬り合いというものに対する描写も見所の一つです。

なお、グロテスクで残酷な描写が目立ちます。
内臓が平気でびよーんです。
作画が妙に良い分、グロテスクさ倍増です。

画面や台詞も陰鬱としたものが感じられます。
クスリとも笑えません。

笑えるのは{netabare}徳川忠長{/netabare}だけでしょうね。
こいつは本気で許せません。
{netabare}
目の前で忠長を諫めるため、割腹自殺をはかった直次。
それを見て笑みを浮かべた忠長。
直次がいまわの際に一言、
「…暗君」
この一言がとても印象に残りました。
{/netabare}

しかし、単に目を惹くためにそういうシーンを入れているわけではありません。
残酷さそのものが作品のテーマとなっています。

平気で裏切りや殺し合いが起こる、不安定な世の中。
そんな世の中で切磋琢磨し、何とか生き抜いてきた人々。
登場キャラクター達には、生々しい傷跡と共に、強い「執念」が感じられます。

そうやって必死になって努力してきた人々に、さらに殺し合いを命じる。
そこまでして得るものは{netabare}「たった一人の歪んだ快楽」{/netabare}。

逆に、失ったものは、
{netabare}
・出場剣士十一組二十二名
・敗北による死者八名
・相討ちによる死者六名
・射殺二名
・生還六名 中二名重症

・他、御前試合に至るまでの多数の命
{/netabare}

つまり、努力すれば報われる、正義は勝つ、そんな美しい机上の空論なんて最初からない。
それだけ世の中は不条理で、残酷なものであると訴えかけてくる作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

武士道とは死狂ひなり

江戸時代初頭を舞台に、数奇な運命を辿ってきたふたりの同門剣士、片腕の藤木と
盲目の伊良子との因縁の戦いを描いた物語。全12話です。

なんだろうな、この殺伐としてて重苦しい雰囲気の作品は... エログロな作品だとは
聞いてはいたけど、内容がかなり暗いしグロ描写は生々しくて気持ち悪い...
それに良くも悪くも空気が張り詰めてるので見ていて少し疲れます。

作風や内容からして、かなり観る人を選びそうな作品ですねw

物語としては、濃尾無双と謳われた剣客、岩本虎眼の門弟、藤木と伊良子による
御前試合へ至るまでを描いてるのですが、説明なども無く淡々と進んでくので、
序盤は話の筋がよくわからなくて少しついていけなかったりもしました。

まぁ話が進むにつれ、全体像が掴めてきて徐々に面白くはなってくるんですけどね。

ただ、てっきり御前試合の決着で物語を締めるのだろうなと予想していたので、
最後まで見ても そこまで辿り着かない最終話にはビックリです。
確実にココまでやらないと大きな疑問も残るし区切りつかないよねってのを
放り投げて中途半端に終わってしまっています...

正直、原作を読む気が無いのなら見る価値は無いとバッサリ言いたくもなるのですが、
困ったことに、作品の雰囲気や映像、斬り合いの場面などは物凄く良いんですよね...

独特な感じもありつつ綺麗さと迫力を併せ持つ映像に無駄な音を省いた音楽、
斬り合いでの焦らすよう間の取り方など すごく良かったです。
激しく斬り合うといった派手さはないが、相手の命を奪うその一瞬にかける
静と動の描写の見せ方が上手く、緊張感や緊迫感など その場の空気が
すごく伝わってきます。

こういう所はホントに良かったんですけどね~ 中途半端なストーリーさえって思いますw
まぁ続編あるなら評価も変わりそうですが、確実に無さそうな気はするんですよね...
とりあえず、御前試合での決着までは見たいので、続編があることを密かに願いつつ
期待せずに待ってみようと思いますw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作を超えている

そもそも「駿河城御前試合」という時代劇小説の漫画が原作であり、漫画化は二度目らしく、二作目は少年チャンピオンで好評だった山口貴由が担当している。

山口貴由は原作を更にバイオレンスとエロスの濃い作品にしている。岩本虎眼の狂いっぷりは原作の小説ではないものらしい。

そしてなにより、原作のケレン味のある山口貴由によるデフォルメされた作画ではなくデッサンの整った劇画っぽい絵に変えたのは正解だったと思う。それによりあたかも事実として描かれているので迫力があり重みが増している。

劇画路線のアニメとしては良作だと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

70.6 4 復讐劇で戦いなアニメランキング4位
宇宙の騎士テッカマンブレード(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (67)
400人が棚に入れました
連合地球暦192年。謎の宇宙生命体『ラダム』が突如として地球に来襲、人類の宇宙進出の夢を懸けて作られた軌道エレベータ基地・オービタルリングを瞬く間に占拠し、地球侵略を開始した。地球製兵器では傷つけることすらできない強靭無比のラダム獣に対し、唯一対抗し得る兵器であるオービタルリングのレーザー砲を奪われた人類には対抗する術がなく、その侵攻をただ黙って見ているしかできなかった。そんなある日、地球上のラダム獣や地上に根付くラダム樹の調査・分析をしている外宇宙開発機構の前に、正体不明の記憶喪失の青年が現れる。

声優・キャラクター
森川智之、松本保典、林原めぐみ、横山智佐、鈴置洋孝、飯塚昭三、中原茂、子安武人、水谷優子、小杉十郎太、島香裕、横尾まり、飛田展男
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「仮面の下の涙を拭えっ!!」

1992年タツノコプロ製作。
『宇宙の騎士テッカマン』(1975年 未見)から設定・世界観を一新し、
ハードSFアニメとして再構築した4クール作品。

【物語 5.0点】
悲壮。過酷な宿命を背負った主人公“Dボゥイ”こと“テッカマンブレード”が、
宇宙からの侵略者にひとり立ち向かう。
仲間の協力も得ながら徐々に心を開いていくが、
そこへ襲い掛かるさらなる悲劇と絶望のフルコース。
それでもヒーローは、男は、燃え尽きるまで戦い続けねばならないのだ。

プロット自体は変身ヒーロー物の王道だが、
主人公に課せられる試練が心身共にアニメ史上屈指のベリーハード。
キャッチコピー「仮面の下の涙を拭えっ!!」は伊達じゃない。

運命に立ち向かう男の生き様に魂が震える。


【作画 2.5点】
不定形。本作唯一の弱点。

作画そのものは実はそんなに悪くはなく、
むしろ戦闘シーンのメカニック描写などは上々。

ただ作画担当によってキャラデザ?何ソレ?
と言わんばかりに大きく変動する人物描写は、
声優さんの演技がなければキャラ判別困難。


【声優 5.0点】
主人公Dボゥイ役の森川 智之さんVSライバル・テッカマンエビル役の子安 武人さんによる
宿命バトルには単純な演技を超えた鬼気迫る物がある。

そして、{netabare}その決着を受けて、大トリを務めるラスボス役・若本 規夫さんの煽り文句は圧巻。{/netabare}

さらにはヒロイン役を務めた林原めぐみさんだけでなく、
クールだが秘めた情は厚い司令官フリーマン役の鈴置 洋孝さん
オカマなメカニック役の中原 茂さんら、
脇を彩るボイスも濃厚。
あとは{netabare}ミユキ役の水谷 優子さんとか。{/netabare}

本作はフリーマン視点で物語を俯瞰する脚本であり、
ナレーションも務めた鈴置さんの沈着冷静なナビゲートが
ハードな展開をいっそう引き締める。
(上記のキャッチコピーはフリーマンによる次回予告の締め文句でもあり、
彼が語ってこそ味わいが出る)

90年代アニメの中でも、本作の魂が籠もった熱演は別格かつ伝説級。


【音楽 5.0点】
極上。総勢60余名のオーケストラ編成に
勇壮な混声コーラスをアレンジしたメインテーマなどの迫力のBGM。
繊細な弦楽が、ロボットとも有機生命体ともつかないテッカマンの神秘性も内包しつつ、
地球圏に跨がるSFバトルを大いに盛り上げる。

OP&ED主題歌は前後期4曲とも小坂 由美子さん。他に挿入歌もあり。
確かな歌唱力に裏打ちされた、伸びのあるビブラートが、主人公の哀しみと共鳴。


【キャラ 5.0点】
悲運が積み重なった主人公には“Dボゥイ”ほか様々な名前、異名があり、
そのこと自体が彼の過酷な運命を象徴している。

ここでは本作の徹底した悲劇設定から生まれた主人公名言だけ引用しておきます。

{netabare}「Dボゥイも相羽タカヤも今ここで死んだ。俺はテッカマンブレードだ」{/netabare}


【感想】
“隠れた名作”としての悲劇が語られることも多い本作。

よく見るのが『セーラームーン』の裏番組で埋もれてしまったとか、
テレビの自主規制で表現萎縮が進む中、
ハード過ぎる描写故にろくに再放送もされなくなっていったとか。
(エロ面でも、一応、一部変身シーンで乳〇が見えるアニメでもありますしね)

けど都会の人気アニメが放送後回しにされる北陸在住の私には無関係(苦笑)
本作も『セーラームーン』の裏ではなく、
全国放送終わった少し後の夕方16時台~17時台の枠で観てました。
因みに後の『エヴァ』何かも、私は旧劇公開に合わせた夕方再放送を視聴してました。
後回し地方民も悪いことばかりではありませんね。

夕方、帰宅してすぐにグロエロ不問でハードなアニメを自主規制なしで楽しむ。
あの頃は良い時代でしたな~(遠い目)
(もっとも、帰宅しなくてもスマホの動画見放題サービスで本作を視聴できる
今もまた良い時代ですが)


本作は私が“神アニメ”と呼べる数少ない傑作の一つ。
今世紀実現した『スパロボ』参戦後も依然埋もれているようなので、
一人でも多くの人に掘り起こして欲しいと願います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画は不安定だが、とても見ごたえのあるSFヒーローもの

この作品は、1975年に放送された『宇宙の騎士テッカマン』
を元に制作されたオリジナルアニメである。

私は、この作品の後に宇宙の騎士テッカマンを知ったため
詳しくはコメントできないが、一部の設定を除き、全く
異なる作品として作り上げられているようだ。
別物として、考えた方がいいだろう。

作品のジャンルとしては、復讐劇としての要素が非常に強いSF
ヒーロー物だが、1990年代の作品の中でも特にハードで、主人公が
最初から最後まで報われない鬱展開に仕上がっている。少なくとも、
近年のテレビアニメでは中々お目にかかれない卓越したストーリー
展開であることは間違いない。

一時的に暴走したのを機に戦意を完全に喪失したり、自分の目的を
達成するために、後半では寿命を削ってでも肉体を強化しようと
試みるのだが、今度は脳に障害を起こす等とことん負のスパイラルが
連鎖していくのだ。最終的には平和をもたらすことに成功したものの
その代償はあまりにも大きいものだった。
今までの事を考えると、あの終わり方が彼にとって一番幸せ
なのかもしれない。切ない。耐性がない人は視聴しないほうがいい。

それを可能にしたのは、主人公の憎むべき敵であり、全ての
元凶ともいえるラダムの凶悪さにある。いわばキャラクター設定だ。
なぜ、ラダムがオービタルリングを占拠したのか、
どうして主人公以外のテッカマンが存在するのか、
ラダム獣が植物化してラダム樹へと変化すると何が起きるのか
こういったことは作中できちんと説明されるので安心して欲しい。
ラダムの凶悪性が把握できている頃には、主人公がなぜあそこまで
ラダム討伐に力を注いでいるのか分かってもらえると思う。
(ここまで行くともはやいじめの領域に達しているような
気がしないでもない)

ラダムだけに関わらず、主人公を支えるブルーアースのメンバー
やラダム側のテッカマン達にもきちんと焦点が当てられているため
そういった点にも抜かりはない。

個人的に思い入れのあるキャラクターが非常に多く、選び出すと
キリがないだが、ここではあえて劇中屈指のネタキャラとして
愛されているテッカマンランスを挙げていこうと思う。
彼はラダム側のテッカマンの一人であり、戦闘力も高いのだが、
やたら自信家な人物として描かれている。

単独行動を取り、先にブレードを仕留めようとウキウキな気分で
立ち向かっていたのだがタイミングが悪かったのか、たいした
活躍を見せずに消えてしまったなんとも哀れな奴だ。
要はただの咬ませ犬である。

まあ、別の見方をすれば自らの命を犠牲に
死亡フラグを丁寧にレクチャーしてくださるありがたい教師ともいえる。
彼を象徴する代表的な台詞と言えばやっぱりこれ。

「フッ、いくら進化したと言えど、この至近距離からの
ボルテッカではひとたまりも……なにっ!?」

文字だけ見ても、典型的な咬ませ犬のテンプレそのものだ。
そりゃあ、テッカマセランスと呼ばれても仕方ないわな。合掌。
(他のラダムテッカマンと比較しても存在感はかなり薄い方だったので、
ぶっちゃけいなくてもいいんだけどね。)

作画に関してだが、非常にムラがあり、とても不安定な点はぬぐえない。
キャラクターの顔が多岐にわたっているのは勿論の事、
一部のシーンは色塗りがされていなかったり、使いまわしている
場面も多い。

原因は、予算や時間の都合によるものだというのは納得していたが
流石に48話のエビル作画だけは非常に目についてしまった。
なんせ顔だけでなく、髪の色がまるっきし違うのだ。
「あいつこんな色してたっけ?」と自分に問いかける始末。
もう少しで話が終わるのでせめて色だけはきちんとして欲しかった。
勿体ない。声優の演技に救われたのは言うまでもない。

作画はそこまで気にしない、濃厚なストーリー展開を好む
SF好きの方にはオススメ。但し、これでもかといわんばかりの鬱要素が
詰まっているのでそこだけ注意して欲しい。

個人的には、名作の域に入っても不思議ではないと感じるほど
とても面白かった。 名作だと思う。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悲惨な話でしたが、当時泣いたかと言うと泣いてない

御指摘在りましたので訂正を。
×ブレード化→〇ブラスター化 でした(汗)

一応繋がりの有るⅡを見たいような気もするし、見ずにイイ思い出で済ませた方がいいのか迷ってたりして。
訂正ついでで点数直します。
//////////////////////////////////////////////////////
当時、友人から「お前が好きそうなのやってるよ」と紹介されて見始めたんですけどね。
家族が敵とか、ブレード化とその反動とかホント悲惨な話で放送当時嬉々として見てた記憶がw
車いす押すアキが気の毒でツボに入りましたが、思い出してみると号泣したかと言えばそんな事も無く。
泣ける要素は満載な作品だったんですが・・・・
年を食った今が涙脆いだけなのか、若い頃の方が冷めてたのか。

演出の巧さは今時のアニメの方が確実に上ですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

55.1 5 復讐劇で戦いなアニメランキング5位
Xenosaga-ゼノサーガ THE ANIMATION(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (35)
197人が棚に入れました
T.C.4767年──発祥の地である地球を棄ててから4000年、人類は未知の存在グノーシスの侵攻によって、危機に瀕していた。
グノーシスに対抗すべく開発された少女型アンドロイドKOS-MOS(コスモス)の開発技術者シオン・ウヅキが乗り込んだ星団連邦軍の巡洋艦ヴォークリンデは、航海中ゾハルと呼ばれる謎の物体を回収する。だが、それは新たなる物語の始まりであった。

NoName さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

惜しい部分が多い

ゲーム原作。原作のEPⅠの物語を辿るだけの内容で、省略された部分も多い為原作済みでないと理解は厳しい。更に原作はEPⅢまであるにも関わらずこれ以上アニメ化する兆しが見えないのも残念。一方作画や音楽は良く、設定や雰囲気自体は魅力的。だがこれを見るくらいなら原作プレイを推奨したい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

こたろう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

これは原作を冒涜していると言っていい

たった1クールで到底語れるようなストーリーではありません。
作画がどうの演出がこうのと評価する以前に、これは企画が無謀です。
これでゼノサーガの何が表現できると思ったんでしょうか?


原作のゲームはかなり重厚で壮大なSFですが、このアニメはそんな世界観を表すことを放棄してます。
わかんない用語や設定は、ゲームやって自分で調べてくれって感じです。
深層心理や差別、陰謀、謎といった原作では重要なファクターである重たい部分も無視するか適当にお茶を濁すだけ。
結果、アニメ的に見栄えのする派手な部分だけを寄せ集めて何とか終わらせてます。
おかげで、薄っぺらいことこのうえなし。
ヘビーなSFで人気を博した「ゼノサーガ」の名を汚す駄作。


ゲームのムービーをそのまま放映した方が、百万倍マシな作品でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

ひげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

なんでやったのかわからない謎のアニメ

原作と違う。一応エピⅠになるのか。
1クールで終わるわけがない。
こんなんでうれるわけもなく、時期もいまさらな感じだった気が。。。コスモスもなんかダサいな・・。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

66.9 6 復讐劇で戦いなアニメランキング6位
バブルガムクライシス(OVA)

1987年2月25日
★★★★☆ 3.7 (34)
139人が棚に入れました
 近未来世界を舞台に超法規立場の美少女戦士たちが活躍する、OVAの大ヒットシリーズ。西暦2032年。かつて大地震で壊滅した東京はメガロポリスTOKYOとして復活したが、闇の中では殺人兵器の人造人間ブーマが出没。その陰では、現代社会を半ば支配する大企業ゲノム社が暗躍する。ブーマに襲われる人々を救い、ゲノム社の暗部を白日にさらすため活動するのは「闇の仕置人」こと美しい曲線の戦闘パワードスーツをまとう謎の4人の美女「ナイトセイバーズ」。ゲノム社への復讐に燃えるシリアをリーダーとする彼女たちは今夜も事件を追うが、そんな一同の前に新たな事態が……。
 先行OVA「ガルフォース」シリーズの成功を受け、アートミックとAICが企画製作した美少女SFアクション路線の第二弾。キャラクターデザインは「ガルフォース」同様、園田健一が担当。今回はさらにメカニック色を重視し、先行作に続くヒット作となった。主人公プリスのCVを演じる歌手・大森絹子が熱唱する主題歌も大反響を呼ぶ。

声優・キャラクター
大森絹子、榊原良子、富沢美智恵、平松晶子、古川登志夫、堀内賢雄、佐々木望、緒方賢一、池田秀一、川久保潔、佐藤正治

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

80年代美少女が一番しっくりくる。ハマーン様がSFキャツアイみたいなことする(ゴクッ…)。

 別に80年代が青春でもないし、その時期のアニメばっか見てるわけじゃないが80年代デザインかその派生系くらいが一番好き。昔は良かったおじさんじゃないが、ドンドンあっさり化ソフト化が進み過ぎてる気がする。

 
 それにしても、榊原さんが出てる作品にハズレ無し。ただ、本作の主役の一人プリスの中の人が声優さんよりメインが歌手の人らしく上手くねぇ…。山ちゃんがモブやってるのが時代を感じる。


 どうでもいいが、近年流行りのシティーポップのサンプリング映像として80年代アニメが採用されてるって話は聞いてたが、本作を見てたら「あ!、このシーーンは。」ってところがあって驚いた。80年代アニメには存在しないノスタルジー効果があるのかもしれぬ。


バリってるでお馴染み大張さんや、「ポケ戦」の高山さんなど有能クリエイターが参加しているだけあって回によってクオリティーが段違いである。ただ、一番印象的なのは、7話でうるし原さんが参加していて、みんなうるし原さんデザインに変更されて美少女度マシマシな濃い目になってて良し。やはり私は濃いめなデザインの方が好きなのかな。


 ただ、全体としては、こういう作品は「パトレイバー」みたいに沢山の話数をテレビでやりつつの方が合っている気がした。1話完結タイプの話は短いovaだと少々物足りない。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

らびえぬす さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これが美少女系OVAというものなんでしょうか

本作品、随分昔に同じバイト先の方から借りて観ました。

作画はお世辞にも良いとは言えませんが、何故かはまったような気がします。
ちょっと退廃的な東京が舞台ですが、そこがすこしばかりエキゾチックな感じがして、ツボにはまりました。

脚本もOVAということもあり、無理やり感満載で今の私では受け付けないと思いますが、その当時は全然OKでした。

キャラは一応、美少女系なのでしょうが、今のアニメのそれとは少し違った方向性だと思います。
これも、もう一度観てみたい作品です。

多分、途中で挫折しますが・・・・

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

しげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

低解像度でなければ

作画は結構好みなのだが、なんせ古いアニメゆえの低解像度。ブラウン管テレビで見れば良いのだろうけど、FullHDで見ると残念な画面にw
あの単調なストーリーでは今さら1080pにリメイクされるはずもなく、どうしても見たい人だけ見てね、としか言いようがない。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

68.0 7 復讐劇で戦いなアニメランキング7位
カムイの剣(アニメ映画)

1985年3月16日
★★★★☆ 3.8 (30)
110人が棚に入れました
キャプテン・キッドの財宝をめぐる忍者たちの死闘を、動乱の幕末を舞台に壮大なスケールで描く冒険スペクタクル。主人公の次郎の声を俳優の真田広之が演じたことでも話題になった。原作は矢野徹、監督はりんたろう。親殺しの罪を着せられた次郎は、僧侶・天海に助けられて、真犯人であり、親の仇の五郎佐を倒す。だが、数年後、彼は衝撃の事実を知る。実は五郎佐こそが本当の父であり、次郎は天海に騙されていたのだ。そうとは知らず天海の元で忍者の修行をしていたことを悔やむ次郎。彼は天海への復讐を誓い、抜け忍となる。

声優・キャラクター
真田広之、小山茉美、石田太郎、永井一郎、山本百合子、堀江美都子、塩沢兼人、羽佐間道夫、池田昌子、杉元直樹、青野武、曽我部和恭、家弓家正、りんたろう、宇崎竜童、林英哲
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おもしろいんだけどな~(p_-)。。

1985年 劇場公開アニメ 2時間13分
原作 矢野徹 監督 りんたろう 制作 角川春樹事務所

一時期日本アニメ界のスピルバーグとまで謳われたりんたろう氏、
白蛇伝や西遊記といった日本アニメの夜明け時代からの方だけど、
そんな氏の油の乗り切った時期というとやはり1980年代かな、
劇場版999等と並び氏の代表作とも謂われるのがこの「カムイの剣」
描かれるのは矢野 徹氏の原作小説5巻中の1~2巻にあたる内容、
この原作本特に1~2巻は機会あれば一読お勧めしたい、
文句なく面白い、
{netabare}
内容(表紙折込記載)
海賊の黄金時代、彼らの覇者として七つの海を暴れまくったキャプテン・キッド。彼が生涯をかけて世界各国に残した莫大な秘宝の謎は、今もって解明されていない―――。
 時は幕末、西洋文明の嵐が日本を襲わんとするとき、下北半島にアイヌ人の血を引く赤ん坊が流れ着いた。だが、この子の身につけていた剣こそがキャプテン・キッドの秘宝の謎を解く鍵であり、彼を波乱の渦の中へ落とし込むのだ・・・。
 幕末・維新の時代の子、忍者次郎左の半生を壮大なスケールで描くエンターティンメントの最高傑作。
江戸時代末期明治維新前時代背景に、北海道(蝦夷地)の片田舎から始まる物語は、やがて北海から氷海渡りアメリカ(メリケン)にまで及ぶ、産みの親、育ての親のみならず係る者全て理不尽に殺される主人公、自らの出生に隠された謎追う過程で判明する真の敵、宿命に立ち向かい抜け忍となり追っ手を退けつつ目指すものは?
{/netabare}
剣劇、復讐劇、悲恋、民族、西部劇、サクセス、カタルシス、
なんか全部詰まってる感じの原作本、
たしかに財宝探しや人との出会い等ご都合的だったりあるけど、
冒険活劇娯楽エンターティメントって事でページ捲る手が止まらない、

アニメ化については当時の角川映画この作品への本気度かなりなもので、
最高レベルのスタッフ揃え、音楽、声優、演出、作画、各方面、
とてもよい仕事してた、
主人公次郎の声あててたのは俳優の真田広之氏だけど自然体で好印象、
イメージヒロインともいえるくの一お雪の声は小山茉美嬢だけど、
髪型や表情が国際的ファッションモデルの山口小夜子女史そのままで、
これも印象的だった、
音楽は宇崎竜童氏で、和太鼓やケチャ取り入れた感性もハマってたし、
テーマ曲歌詞は阿木曜子女史ならでは、挿入歌カムイの子守唄も秀悦、
惜しむらくは唄ってる渡辺典子嬢本来俳優さんで若干不安定、
薬師丸ひろ子~原田知世~渡辺典子~歴代角川路線女優さんの流れで、
タイアップって事だったんだろね、

本作は不運な点もあって、
当時の角川映画実写モノについては波に乗ってた感もあったけど、
アニメ映画については一作目の幻魔大戦は消化しきれずな印象、
二作目少年ケニアは宮崎駿オリジナル名作ナウシカと競合大敗、
翌年制作されたのが本作だったが前二作↓の印象もあったのか、
前二作より内容遥かに優れてるにも関わらず、
興行的にはふるわなかったらしい、
こちらあにこれでも画像ナスってのが悲しいね、
面白いんだけどな~。。


アロロロ 夜風は何故泣くの
お前の困り者

アロロロ 夜風は何故止むの
お前が泣いたら眠れない

ホーチップ それ 漕げ カヌー出しで
ホーチップ やれ 漕げ 眠りの国へ

ホーチップ ひとりじゃ 心恐り
ホーチップ 歌って 子守唄だよ

アロロロ あいつの名を呼んで
私も困り者

アロロロ あいつの名を呼べば
心が騒いで眠れない

ホーチップ 涙で溺れそうさ
ホーチップ この恋 寝かせつけてよ

ホーチップ あいつに会えるのさえ
ホーチップ つかの間 夢のなかだよ

「カムイの子守唄」
作詞 阿木燿子 / 作曲 宇崎竜童 / 編曲 萩田光雄 / 唄 渡辺典子

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

目覚めよ冒険心

かなり昔の角川アニメ映画なのですが、興行的には振るわなかった様です。
しかしその出来はかなりのもので、個人的に隠れた名作と言ってもいいかと思っております。
音楽は宇崎竜童率いる竜童組が担当し、和楽と洋楽が融合した壮大な楽曲が魅力的ですし、映像も新たな手法を使いかなり高いレベルに仕上がっています。
二時間を超える作品ですが、ストーリーも演出も魅力的でスピーディかつスリリングな展開で、中弛みする事なく見終える事が出来ました。
キャラクターデザインは地味な中にもリアリティがあり、それぞれの設定も緻密で魅力的。
忍者の物語に付き物の忍術描写は見た目こそ派手だけど、基本的に薬による幻覚であるとか研ぎ澄まされた感覚の賜物であったりする等、かなりリアルさを感じられます。

ネタバレを避けるので細かい説明はしませんが、主人公ジロウは人生ハードモード全開で気の毒にさえ感じる程…
ただそれだけに彼自身と物語には魅力を感じますし、ワクワクさせて貰えました。

現代のアニメに比べると古臭さは当然ありますけど、「萌える」ではなく「燃える」と高揚感を感じられる作品ですよ。

ただし明確なラストを求める方には向かないかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
ネタバレ

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久しぶりにこんなに良いアニメに出会った

【20150328】

正直期待をしていなく、ちょっとしたきっかけで見だしたが、素晴らしいアニメだった。

独特で不気味なBGMに聴き惚れ、今の作画に比べらばお粗末だが工夫することで凄いバトルのシーンになっている演出に驚いて、これが良いアニメを見ているだなと感じた。

内容しては、濡れ衣を着せられた抜け忍の復讐劇という内容である。

ストーリーの展開としても、シーンを切ることによって、とても長いアニメなのに物語に集中することができた。

{netabare}



登場人物の出会いにはすべて整合性があって、無駄な人物がでてこない点や、お雪が「実の姉だった」とかはそうなのかと思ったが、キャプテンキッドの宝があんなに簡単に見つかってしまうのか・・・・となってしまった部分もある。(2時間くらいのアニメだからしょうがないだけど)

個人的に好きなシーンは、次郎とお雪の戦闘シーンである。次郎が抜け忍となって逃亡してからそのシーンになるまでの流れなど80年代の作画なのにいまのよりも興奮するなと技術の進歩=感動を生むものではないと改めて思った。

{/netabare}

個人的には、アニメファンなら最後まで観なくても一度は観てもらいたい作品である。

【マッドハウスの作品紹介・カムイの剣】
http://www.madhouse.co.jp/works/1986-1983/works_movie_kamui.html

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5
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