弟子で小説家になろうなおすすめアニメランキング 1

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63.2 1 弟子で小説家になろうなアニメランキング1位
片田舎のおっさん、剣聖になる(TVアニメ動画)

2025年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (24)
169人が棚に入れました
片田舎で道場を構えるしがない剣術師範の中年、ベリル・ガーデナント。 剣士としての頂を目指した日々は遠く過ぎ去り、自身の実力に気持ちの折り合いをつけてのんびり過ごしていた彼のもとへ 今や王国騎士団長にまで出世した元弟子の一人、アリューシアが十年の時を経て来訪する。 「先生を騎士団付きの特別指南役として推薦し、無事承認されました」 このまま田舎暮らしで静かに生涯を終える、それでも構わないと割り切っていたベリルの運命が、大きく変わる──! 都会での生活。大きく成長した元弟子たちとの再会。新たな仲間、そして強敵との巡り会い。 「俺みたいな峠を過ぎたおっさんには、荷が重すぎるよ......」 そう思うベリルだが、長きにわたり実直に鍛え続けた剣の腕は“片田舎の剣聖”と称されるほどの凄まじい領域に達していて──
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

剣術シーンの感想を語ってみる

佐賀崎しげるによる原作小説は、「小説家になろう」から鍋島テツヒロをイラスト担当として「SQEXノベル」(スクウェア・エニックス)にて書籍化(既刊9巻、未読)。
乍藤和樹によるコミカライズ版は、「どこでもヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載中(既刊7巻、既読)。※コミカライズ版のストーリー展開は原作小説と若干違うよう。
アニメは、コミカライズ版の作者を原作者として表示していないので、小説のみに準拠しているよう(※小説がスクエニで漫画が秋田書店だから?)。監督は、『ひとりぼっちの異世界攻略』などの鹿住朗生。制作は、『異修羅』、『狼と香辛料(リメイク版)』などのパッショーネと、ハヤブサフィルムの共同制作。※『ひとりぼっちの異世界攻略』と同じ監督と制作会社(以上、Wikipedia参照)。
(2025.4.7 投稿 第2話まで視聴 ※評価はデフォルトの3のままの暫定)

コミカライズ版を既に読んでいたので、視聴を開始。あらすじは、剣と魔法の異世界ファンタジー世界の片田舎で剣術道場の師範をやっていたオッサンが実はめちゃつよで、その弟子たちがことごとく出世した結果、王都で騎士団の指南役となることに。そして、その弟子たちが、ことごとく美女で…という、ここからは、よくあるパターン(笑)
ただ、コミカライズ版は、恋愛より「剣術関連の描写がよかった」ので、そこに興味がわいて観ていた作品でした。

コミカライズ版の主人公ベリルの個人的な脳内再生声優は、津田健次郎さん。アニメでは平田広明さん、一般的には『ワンピース』のサンジ役でしょうけれど、オッサン役といえば『TIGER & BUNNY』のワイルドタイガー役でしょうか。

私が主人公を津田さんで脳内再生していた理由は、コミカライズ版の主人公の印象として『呪術廻戦』の七海建人(もしくは、『魔王様、リトライ!』の九内伯斗)のように普段は飄々とした雰囲気だけど、戦闘になると「何を考えているかわからない底知れない怖さ」を感じたから。

アニメは、上でも書いたようにコミカライズ版準拠ではなく小説準拠のようですが、平田さんを起用することで、よりコミカルな感じで「剣術パート」より「弟子たちとの恋愛パート」に力を入れるのかなあというのが第一印象。

それで、第1話を観た感じですが、その第一印象通りの内容でした。

ただ、なんか本作の剣術シーンが話題になっているらしいので、需要があるか分かりませんが、一介の武道家として各話の剣術シーンにコメントしていこうと思います。

ちなみに、アニメの剣術シーンの出来は、さすがアクション監督が配置されているだけのことはあって『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』がぶち抜けていいです。しかし、いまいち世間的に凄さが伝わってないようなので、解説してみようかなというのもあります。


【第1話の剣術シーンの感想―「回転斬り」は隙がでかい―】
{netabare}まず、本作の剣術シーンの出来には賛否あるようで、確かにアニメ的には上手く3D技術を取り入れていて迫力がありましたが、専門的に評価するなら、残念ながら全く説得力のある描写ではありませんでした。

例えば、片田舎の剣術道場師範の実力をいぶかしんで、騎士団の副団長であるヘンブリッツ(CV.石川界人)がベリルに力試しの模擬戦を挑むシーン。

ヘンブリッツの得意技は、「回転斬り」というジャンプして体を回転させ、その勢いで剣を横に薙ぎ払うという自身の怪力と相まった破壊力抜群の大技です。ただ、大技なんで隙がでかい。

あまり想像したことないかもしれませんが…(笑)、あなたの目の前で剣を持っている人が突然ジャンプして回転しはじめたら、相手に背を向けて隙だらけになるんで、そのまま自分が持ってる剣を前に突き出しませんか?

いくら相手の始動の方が早くても、さすがに剣を回転して大回りさせるより、単に前に剣を突き出す方が速い。なので、この大技は相手がすぐに反撃できるような状況だと容易にカウンターを食らいます。

ちなみに、このシーンのコミカライズ版を確認しましたが、コミカライズ版では、「ベリルは片足で立っている状態」と書かれてました(※要は、すぐに反撃できない体勢だったというフォロー。こんな感じでコミカライズ版は剣術関連の細かいところの描写が良い作品なんです。)。

まあ、この程度、偉そうに講釈垂れるまでもないといわれれば、その通りなので、「専門的に評価するなら、残念ながら全く説得力のある描写ではありません」ということになってしまいます。

あと、「回転斬り」は隙がでかい技なので、アニメの様に相手の後ろに回ること自体はできると思います。ただ、普通は、そんな迂遠なことをしないで、そのまま剣を前に突き出して終わりです。
それと、アニメではベリルが模擬戦で動きだす前に大きく息を吐いていますが、このシーンのように吐き切った後に動き始めることがバレるので、達人ほど自分の呼吸を隠します。なので、緊張感を出すための演出なのかもしれませんが、武術をやってる人が観たなら、結構気になる描写になります。

この辺の動きをどれだけ合理的に描写できるかは、体の動きをちゃんとわかっているかどうかにかかっている。

というわけで、剣術シーンに賛否あるのかもしれませんが、今のところ個人的にはアニメの剣術描写に全く期待できない状況です。

なお、コミカライズ版では、先ほども少し触れましたが、その辺がしっかりフォローされていて個人的に「おお」と思っていたので、本作も原作小説準拠じゃなく、コミカライズ版を準拠しとけばよかったのにといわれることにならなければいいのですが…{/netabare}


【第2話の剣術シーンの感想―西洋っぽいけど、実は日本の剣術―】
{netabare}本作で描かれている「剣術」なんですが、見た目は西洋風ですが「日本の剣術がベース」になっていると思われます。

そのわかりやすい見た目の根拠としては、「全員が盾をもっておらず両手持ちの剣を使っていること」。
実戦では日本も盾を使っていたようですが、少なくとも剣術の稽古で盾を使うか使わないかは西洋と日本の大きな違いで、「全員が盾をもっておらず両手持ちの剣を使っていること」は、日本の剣術道場の特徴だと思われるからです。
(※あと、ベリルの剣の師匠である父親が着物?を着ているように見える。)

それと、これはちょっと感覚的な話になりますが、剣術含めた武術全般における西洋と日本の根本的な考え方の違いが見えます。細かい流派の違いを無視して、ざっくりいうなら、西洋は自分から積極的に動いて仕掛け、日本は相手の動きに合わせて動くカウンターが基本になります(※動き出しが自分主導か相手主導かの違い。正確には違うんですが分かりやすさ優先で。)。

日本も西洋も、自分から仕掛けるのも相手の動きに合わせるカウンターも発想自体はどっちもあるんですが、どっちが主になるのかって話です。
例えば、K1などの異種格闘技で空手出身の選手が、カウンターばかり狙って積極的に自分から攻めず手数が足りなくて判定負けするのは、そのためだと考えられます。他にも柔道の国際大会で、最近はだいぶ対策するようになりましたが、日本の選手の手数が足りず判定負けするのも同じだと思われます。

アニメでは相手の剣を受け流す練習をしてましたが、こんな感じで相手に合わせる動きを基本にするのは日本の考え方です。
西洋の剣術にもパリィなど受け流す動きはありますが、柔道が西洋に行くとパワー偏重になっているように、相手の力を利用する「柔よく剛を制す」という発想は日本の方がより強いです。そして、相手の力を使うには、相手を先に動かす必要があるので、カウンターが基本になる。

なので、本作がどこまで意図して作っているかわかりませんが、ベリルが異常に強いのは、日本の剣術がいかに優れているかをアピールしているという側面がありそうです。


こっからは余談ですが、アニメで出稽古に行った際に、負けた生徒が「寸止めだから負けた」と言っているシーンがあって、すごく懐かしかった。

寸止めではなく実際に当てるルールなら勝っていたとか、真剣であれば勝っていたという話は本当によくあった(笑)

確かに、寸止めには寸止め専用の技術があるので、寸止めルールだと強い人がいることも事実ではあるんですけど、ルールのない真剣勝負ではなくルールのある模擬戦としてやっているのですから、負けは負けなんです。

もっとも、昔もそうだったようで、日本の武士は潔いことが美徳とされていますが、自分の負けを認めない潔くない武士の逸話には事欠きません(守り難い規範だからこそ、武士の美徳とされた面もあると思いますけれど(笑)){/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

無私欲先生~片田舎のおっさん、腱鞘炎になる~

●おっさん剣士は「花の都」を目指す!?

妖怪人間の一角に匹敵するベム、ベラ、ベリルがやらかしてしまいました。

なろうだから仕方ないことかもしれません。
最強戦士設定はいつものことです。

【ベルセルク】と同じ【ベル】の戦士なので最強というわけです。
剣の腕が凄いことはまぁいいでしょう。

しかしながら、{netabare}魔法師団の団長とおっさん剣士の戦いが突然始まりまして、
どうするんですか?という話であります。

剣と魔法は原理上噛み合わないはずでありまして、魔法使い相手に剣術が
通用するなら魔法の意味がなくなりませんか?というオチであります。

せめておっさんも魔法剣士という設定ならば、嚙合わせることもできたのでしょうが
例えば呪いの藁人形で暗殺を企てる魔法使いに対して、呪いを剣で受けたり
跳ね返したりする気なんですか?という話であります。

剣で魔法をパリィできてしまうと魔法使いは最弱でパリィの剣士が最強となってしまいます。

おっさんは今すぐフランスに渡航して最強の使徒=首都{/netabare}「パリィ師団」を作るべきでしょう。




なろういつものご都合主は通過儀礼みたいなものでございます。
弟子キャラで釣る作戦は功を奏しているように見えました。

剣劇が一つの見せ場でありますが、しかしそこはおっさんでありますから
{netabare}単純に力を見せつけるような真似をしないという展開に持ち込みまして
ほっと一安心と言ったところでしょうか。

経験を生かした先読みの能力を駆使して戦うという展開には、好感が持てます。
おっさんのキャラ設定をまともに生かしており、滑り出しは好調と言ったところでしょうか。

後は弟子たちとのやり取りで、大ボケかまし過ぎないよう願いたいところであります。
おっさんキャラの大ボケ選手権は熾烈を極めておりまして、そろそろお腹いっぱい
いい加減一辺倒な大ボケは控え目にしてもらいたく思います。{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

視聴前に大きな勘違いしてましたw(1話まで視聴して)。

原作、コミカライズともに未読です。

>1話まで視聴して
あー、この聞き覚えのある中年声。いいですねえ♪。

やっぱどうしても、TIGER&BUNNYのTIGERが脳内チラついてしまいますw。
でもいいんです。安心できるので^^。

で、女っ気ゼロみたいな前置きしておいて、早々にヒロイン登場!。
あれ?。なんか一瞬、「芦毛のウマ娘」かと思ったw。

で、もうデレてるw。
う~ん、「スレッガーさんかい?早い!早いよ!」 (byカイ・シデン)
で、あっちもこっちも。


で、なんやかんやあって、結構アクションシーンも楽しめ満足できたのですが
そのまま1話いい感じで終了。


・・ここで疑問が湧きました!!。
「あれ?1話では主人公死なないのかな?。
 これって過去にも似た作品のあった、剣に転生する作品なんでしょ?
 ああ、ひっぱって2話にするのかな?・・」
・・と。

ハイ。わたし、大きな勘違いしてましたw。
「剣聖」になるのですね。「剣」になるのじゃないのね。。
後者だったら継続するつもりなかったのですが、前者だったので継続できそうです^^。


あと、youtube動画で知ったのですが
本作は原作小説のアニメ化であって、コミカライズのアニメ化ではないとのこと。
だがしかし、評価されているのはコミカライズの方・・だと?w。

自分は幸い?。コミカライズも原作小説もどちらも未読なので
いまのところ、単純にアニメを楽しめています♪。

でも、それほど評価の高いコミカライズへの興味に抗えるワケもないと思うので
いつかコミカライズの方も見てみたいと思ってます。
それまではアニメで楽しませてもらいますが、コミカライズも読んだときに
自分がどう変化してしまうか、今から楽しみになってきました。
 
 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4
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