引きこもりで戦いなTVアニメ動画ランキング 5

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の引きこもりで戦いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.3 1 引きこもりで戦いなアニメランキング1位
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (805)
3997人が棚に入れました
「ゲームで魔王やってたら、異世界に召喚された!?」MMORPGクロスレヴェリにおいて坂本拓真(さかもとたくま)は、他プレイヤーから『魔王』と呼ばれるほど圧倒的な強さを誇っていた。ある日、彼はゲーム内の姿で異世界へと召喚されてしまう。そこには「私こそが召喚主」と言い張る少女が2人いた。拓真は彼女たちから召喚獣用の奴隷化魔術をかけられる――しかし固有能力《魔術反射》発動!奴隷と化したのは少女たちで……!? 魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む異世界冒険譚、開幕!

声優・キャラクター
水中雅章、芹澤優、和氣あず未、原由実、大久保瑠美、加藤英美里、種﨑敦美、森嶋優花、千本木彩花、置鮎龍太郎、石田彰、大塚明夫
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロールとペルソナ

*誤記修正


また妄想充足型の異世界転生無双ハーレムものか、と思いつつ視聴すると、設定や描写の各所が奇妙なバランスを見せていて、不思議な視聴感がある。
不思議と感じるのは、このバランスが意図しているのか偶然なのか判然としないせいで、どう捉えたらいいのかモヤモヤした感想を喚起するためだろう。


引きこもりの最強ゲーマーが、ゲーム内の最強スキルごと異世界に召喚される冒頭は、これからゲーム的「異世界」で無双するチート願望全開の妄想が展開されると予期させながら、意外にも妄想にブレーキをかける慎重な設定がなされていることが明かされる。

{netabare}主人公の「最強スキル」は、「異世界」の中でも異常に強力なものだとされていながらも、「世界」の根本を捻じ曲げてしまうような「異質」なものではなく、異世界なりの「ことわり」の範囲内にある能力であり、「チート」と言えるほどの「主人公に不利なことは絶対に生じさせない」妄想実現力を保証されてはいない。

この「異世界」に向き合う主人公の姿勢も、固有の歴史性をもって自生した、無数の他者によって構成されている「世界」であるという、この種の物語では異常ともいえる極めてまっとうな認識に支えられている。

ラノベ的な、妄想と「世界」を直結させて他者のいない幼児的な全能感の満足を目指すのではなく、私とは無関係に他者によって構成された「世界」の中に「この私」の居場所を探していくという一般性のあるストーリーは、しかし、ラノベ的な「引きこもりのヘタレ」が「社会」との接触に慌てふためくという設定が生み出しているのであり、ラノベ的指向の視聴者と妄想には距離感のある一般指向の視聴者を、共にまたがって引き付ける巧妙なバランスを見せている。
このバランス感覚が、意図的なのか偶然か判然としないのが本作の特徴かもしれない。


他者=社会との交渉に忌避感のある「ヘタレ」主人公は、RPゲーム内の「ロール」であった「魔王」のキャラクターを「ペルソナ」として纏い、何とか交渉をこなそうと奮闘する。
この内面の「ヘタレ」とペルソナとしての「魔王」キャラとのギャップの面白さがアニメとしての見どころだが、ストーリーが進み、主人公が社会に居場所ができてくるに従って微妙な変化を見せることになる。

社会とのかかわりが深まり、社会の中で「ディアブロさんという人」が認知されていくにつれ、ゲーム内のロールであった「魔王ディアブロ」を模した「ペルソナ」は主人公の「仮面」であることを逸脱し、社会の構成員=一員としての「ディアブロさん」という役割〈ロール〉へと再帰してゆく。


以前に、別作品の感想の中で、大人が職業を持って社会参加することは、個人としての人格を超えて社会内での役割〈ロール〉を演じることである、と書いたことがある。

普通に働く大人は、仕事においては、個人としての「好/嫌」や「損/得」の判断を切り離して、役割の命じる職業的な判断をもとに行動して役割〈ロール〉を果たす。それが社会的な存在としての「大人」=社会人だ。

主人公が「ヘタレ」の個人的感情を抱えながら、異世界での社会的存在=社会の一員である「ディアブロさん」として振る舞うギャップは、普通の大人の日常的な仕事の比喩でもある。

そう、内心で戸惑いながら、「魔王」=ディアブロさんとして本心とは違う行動をする描写は、引きこもりくんが社会人デビューして職業人になろうと奮闘するメタファーになっているのだ。

自己肯定感の乏しい「ヘタレ」が「異世界」でチヤホヤとされる居場所を得る展開は、ラノベ的妄想の共有感ではなく、普通人の普通の職業生活のメタファーが支えている。

社会の一員=「ディアブロさん」の役割〈ロール〉を全うしようとする主人公が、単なる「無双」のチート野郎とは異なる印象を与えるのは、こうした設定とストーリーの微妙なバランス感覚のせいだろう。


繰り返すが、こうしたバランス感覚が、意識的に生み出されたものであるのか少しばかり怪しいのが、本作の弱点かもしれない。

コメディとしての笑いを支える「ヘタレ」と「魔王」のギャップは、召喚という設定によって持ち込まれた、主人公の「現代日本人」としての価値観や思想が、「異世界」のそれと違和しているというギャップに根拠づけられている。

半裸の美少女に迫られて手出しできないという「ヘタレ」ぶりも、現代日本人の感覚に規定されている。
異世界の倫理・価値観であれば、奴隷の少女たちをどのように弄んでも何の問題もない。
が、現代日本の倫理観が、手出しをできないヘタレぶりと同時に、「奴隷」化は本人の自由意思による合意であるという「言い訳」を生み出す。

自由意思による自己決定が高い価値を持つことは、現代日本では支配的な価値観ではあるし、視聴者には説明抜きで共有されている。

だが、もしも本作のバランス感覚が本当に意識的なものであったなら、制度に縛られ「個人」や「自由」の概念が存在しない「異世界」に、「自由意思」という革命的な「新思想」を持ち込んだことが主人公のモテモテを支えているのだという描写を、作中で明確なものとして挿入できたのではないか。

その果てには、自由意思が徹底されるなら、一対多数の恋愛という「自己決定」もあるのではないかといった、「現代」の制度性を逆照射することまで射程に入れられたはずだ。

残念ながら、ここでは視聴者の常識をあてにするばかりで、日常感覚を異世界と対比して対象化しきっていない印象がある。

こうした、ちょっと詰めの甘い感じが、バランス感が意図的なのか偶然か不明のモヤモヤにつながるようだ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

今はこれが精一杯

1話感想{netabare}
異世界転生…ってよりもこれは召喚だね。
タイトルからして「うわぁ」と思ったが、見てみたら案外抵抗を覚えなかった自分に驚愕。
…。
なんでじゃろ?
ってことで異世界転生や召喚モノで自分的にOKなのとダメなのを比較して考えてみたらちょっと答えが出て来た。
召喚したヤツ(自分はよく「黒幕」って表現する)は絶対どこかに居るハズで、悪い言い方するとそいつに“誘拐された”ってのが実状なワケで…主人公は自ら「異世界行きたい」として行動(思うだけじゃダメよ)したワケじゃないじゃん?
登場人物がそいつに視線を向ける作品だと結構平気。
また黒幕には黒幕なりの理屈・事情があって共感できる・出来ない場合は対峙すべき存在として描かれてないとどうにも気持ち悪い。
あれだ、ずっと前にSAO(二期)の感想でも書いたっけか、一期は召喚(比喩)したヤツが黒幕で敵対対象で、そいつの用意した世界なんてブチ壊しても構わないって状況だからチートでも気にならなかったのに、二期では云々。
幼女戦記では存在Xの考えに全く共感できなかったうえに主人公の行動も(敵対してるかのように振舞ってはいるが)迎合してるだけでダメだった。
イセスマでは1話の段階で不快感そんなに抱いてない頃(ダメだと判断下す前)に書いたなぁ、転生させた神様が実は黒幕なんじゃね?みたいなこと。
オバロは風呂敷広げるばかりでいつになったらそっちに話進むんだろう?と様子見。
デスマは鳥居とかそれっぽいことを提示してはみたけど結局掘り下げなくて残念だった。
ナイツマは…知るかあんなの、ナイトブラッド以下。
桃色パラドックスではちゃんと事情が描かれてた。
織田信奈の野望では黒幕は出なかったけど主人公は世界への違和感は常に感じてた(誘拐犯に用意してもらった世界が自分の干渉によって崩壊するのを恐れてた)。
…他にもOKだったのとダメだったの色々あるんだろうけどパっと思い出せるのを羅列してみるとこんな感じ。
要は召喚したヤツ(人ではなく現象であっても)に迫ってくれないと、結局「その場」を主人公のために用意してくれた誘拐犯の掌の上で踊らされてるだけにしか感じずダメっぽい。

答えが出るもなにも、前からちょくちょく語ってはいたんだけど…より一層明確になったというか、この反射にも似た反応は一貫できてると再確認。


前フリ長くなったけど話をこの作品に戻すと…
召喚に初挑戦したレムは内に魔王を封印してて、それの作用によって誤作動起こして地上人を召喚しちゃった、って感じじゃないかな。
まだ1話だしそこまで詳しくは迫ってないけど、多分そうじゃないかなー?
で、原因は事故であっても構わない、事故の原因を突き止めて解決(この場合元の世界に戻るか留まるかの選択権を得る)って方向に話が進んでくれるのなら。
「なんでオレはこの世界に来ちゃったんだろう?」と疑問に思うこともなく「異世界たーのしー」ってだけに終始する内容だと困っちゃうワケですが…果たして今後どうなるかね?
ってかタイトルで損してないか?これ。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
原作未読だけど「原作では○○なんじゃないかなー」ってのは想像できて(合ってるかどうかは不明)。
で、感じるのは、原作は“百錬~”といい勝負なんじゃねーの?ってこと。
実際この作者の他の作品のタイトル見てみたら…ある意味凄い、「そん時ウケてる他作品のパクり」ばっかりで、これって編集から「今○○がウケてるからそれやって」って言われたのをソツなくこなしてる職人らしい。
仕事でやってるんだからそれで正解なんだろうけど、けどこれって…どうしてもソツのない・無難な作りになってしまうのも想像に難くない、器用貧乏とでも言いましょうか。
んで実際、「なんでこの世界に来てしまったんだろう」「どうやったら元の世界に戻れるんだろう」って探索はどこかにすっ飛んでしまい、これも恐らく“参照”してる他作品がそうだからってことなんでしょう。
多分「元の世界に戻るための探索するのがウケてる」ってなったらそういうの書くんじゃね?

で、これらはアニメから感じる原作の推測でして…これはまぁここで書くのは適切じゃない。
が、そんな原作でありながらアニメスタッフはどうにか面白いものにしようって意気込みを強く感じまして。
お色気押しって実は気を使うんだねぇ、イセスマや百錬はそれやっても「不快」のほうが先に来るのだけど、こっちはそこら辺注意してたんじゃないかな。
主人公最強も頑張って嫌味を消し、他の男性キャラの扱いが悪いのも改善し、一応ピンチらしい演出も入れる、と。
原作からそうなんかも知れんけど、そこをちゃんと辺汲み取ってアニメスタッフは強調してたんじゃないかな。

とはいえ、だ。
やっぱりTVアニメじゃ限界はあって。
序盤街中に現れた魔物を始末するシーン、背景に倒された衛兵や冒険者を映して欲しかったけど、それが無い。
流れで「そういう状況」ってのは分かるけど、そのシーン(主人公が魔物を倒す)だけ切り取って見ると残虐行為してるだけになってたり。
あと川でエデルガルドと接触のシーンもやけに唐突だったような…?
う~ん、やっぱりこれが限界だったんじゃないかなー。
まぁ結局はおっぱい押しが(この作品を魅力的に見せるには)正解だってことで落ち着いちゃった感じでした。


総評としては、テンプレラノベアニメをどうにか面白くしようと頑張ったアニメスタッフの意気込みを見るのには良いかも知れない。
やる気無しで作ったらイセスマや百錬と同程度になってた気がする。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

とろとろとろろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

異世界転生枠

異世界転生+ヒキオタ+最強+エロのテンプレ暑中見舞いギフト。
ついでにヒロインは金髪巨乳+黒髪貧乳のこだわりよう。

第2話まで見たけどこれが意外と面白い。
なぜなのかは知らんが面白い。
スマホ太郎や綴る主人公よりは遥かに期待できるかも?
絵がよく動くのも劇伴がいいのもポイント高いわ。

・3話目
はぁ.......{netabare}エロ要素が薄くても十分面白いじゃねーかwww{/netabare}
止め絵が多くなってきたような気がするけど、上手くやりくりして欲しい。

・4話目
ここにきて.....{netabare}今期全アニメ最高の熱い展開wwwwwwwwすげぇ!{/netabare}

・5話目
前回と比べるとかなり大人し目。
{netabare}なんだかモゾモゾする展開。(意味不明)
あと主人公のソリロキーがちょっとしつこい。
多用し過ぎるとテンポが悪くなる。
まぁ新キャラの顔見せ回ということで。{/netabare}

・6話目
あ~..........
{netabare}エロエロエロエロエロエロエロエロエロエロ石田wwwwwエロエロエロエロ
エロエロエロ石wwwww田wwwwwwwwwwwww{/netabare}
.......な回でした。
なおネット上の情報では、放映局の違い(自主規制?)でエロ度に天と地の
差があるもよう(笑

・7話目
今回もエロい、そして熱い。
{netabare}引き篭もりの素が出てしまった豆腐メンタル崩壊から、仲間パワーによって
一気に持ち直すというありきたりの展開なんだけどなぁ。
ここまで楽しくさせる制作スタッフはスゲーわ。
劇伴も絵もよかったし、何より石田wwwwwwが頑張ってた。
ここまでシェラにかなり比重が置かれているけど、8話目で決着とすれば、
残りの9~12話がレムの話になるのかな?
まだEDのロリっ子も出てきてないしね。{/netabare}
つーか既に2期望んでますよハイ(笑

・8話目
強敵とのバトル回
{netabare}ちょっと一部(というか男キャラ)の作画が崩壊してませんかね?
あと強敵x2との対戦にしては動きがイマイチ。
主人公のソリロキーで解説する時間も多過ぎる。
今回はもっと作画に力を入れて欲しかったし、そうすべき回だったはず。
その辺が残念だったので、評価も若干下方修正。
ラストは安定のエロ落ち。
しかも放映アニメでは触れてはいけない場所に手を出してしまったなwww{/netabare}
そうそう、今度はスマホ向けにゲーム化されるそうで(笑
コケずに稼いで2期3期と作ってくださいよ!

・9話目
水着回(嘘
{netabare}しかしあれだな、露出度が高いほどエロさが薄れていく典型だわ。
強敵っぽい聖騎士様が手下に担がれて退場していったのには笑えた。
それにしても、レムの体臭は何だったんだろうか?
ディアブロの方がよっぽど臭そうだけど。{/netabare}

・10話目
出産回(嘘
{netabare}まあエロやり過ぎて、肝心の戦闘シーンがおざなり気味というか......。
もうちょっとディアブロの強さを映像でしっかり出して欲しいわ。
残り2話?でメガネっ娘と聖騎士様とロリ魔王のオチつけられるのかな?
2期決まってるんなら無理にまとめなくてもいいけどさ(笑{/netabare}

・11話目
エロ無し回!!!
{netabare}......の割にはイマイチ熱くなれない。
怒り覚醒の展開がありきたりだからか?
ディアブロの活躍自体がほとんど無かったからか?
いや違うな。
アリシアが悪魔崇拝者として人間を憎む立ち位置がピンとこないからだ。
ここまでの展開で一番のマイナス要素だと思うわ。
魔族の大集団が進軍してくるシーンはもっと盛大に描かないとダメだろ。
聖騎士様の消え様も捨てキャラ扱いで実にあっけない。
今回の見所はレムへの拷問&オーバーキルだけだったな。
それすら映像的には物足りなかったけど。
終盤の尺不足はエロを詰め込み過ぎた弊害なのか?
このアニメ、絵的にもエロ方面には全力で肝心の部分が手抜き状態。
そこはホント残念でならない。
つーか、レムに刺さってた剣はどこ行ったんだよ(笑{/netabare}

・最終話
ん~前回の感想そのままというか。
{netabare}結局アリシアの絡みが話をつまらなくさせてしまったような?
魔王vs魔王の対決シーンも薄味でパンチ不足。
終盤の構成に難有りだと思う。
エミールだけはいい味出してたけど(笑{/netabare}
俺の中での評価は下方修正となったが、もし2期があるならこの先の展開に
期待したい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

72.5 2 引きこもりで戦いなアニメランキング2位
はたらく細胞BLACK(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (324)
1210人が棚に入れました
毎日せっせと体中に酸素を運ぶ、新米赤血球。しかし彼の職場(世界)の労働環境は、徹底的にブラック――!!飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足……不健康の総合商社のような世界で、過重労働の末に細胞たちは何を思うのか?これは、あなたの体の物語――。

声優・キャラクター
榎木淳弥、KENN、日笠陽子、Lynn、内山夕実、鳴海崇志、久保ユリカ、椎名へきる、ブリドカットセーラ恵美、平川大輔、津田健次郎
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

不健康な人は体内の労働環境劣悪

はたらく細胞の対抗馬は労働環境が劣悪。
飲酒、喫煙、睡眠不足でたたでさえ、細胞は忙しいのに、そこに色々な菌や病気が襲ってくる。
そりゃ、やめたくなりますよ。やめたら死ぬけども。

精子のお話とかも悲しい気持ちになってしまった。前置き見ると辛い。
{netabare}定期的に放出しないと受精する能力だったり、精子を作る能力だったりが弱くなるからしょうがないっす。
性病貰っちゃうのはやるせないね。コンドームつけるか一人で処理するかどちらかにしようね。飲酒、喫煙、疲労で勃起しにくいのを無理やり薬で勃起させてまでしたのになあ。{/netabare}

終始、暗い雰囲気で辛い別れも多い{netabare}特に心の支えになってくれた同志の赤血球が胃潰瘍に巻き込まれて{/netabare}わけだが、それでも希望を持とうしている細胞たちに心を打たれた。津田健次郎ボイスの解説もわかりやすくて良かった。
それに、この肉体は何度も死線を潜り抜けていて、医療の進歩を感じるわ。

健康が一番大切だなとしみじみ考えさせられた作品だった。
自ら進んで不健康なことしている人に対して医療資源を投入するのって本当に困っている人の治療機会を奪う可能性もあると少しは考えてほしい。

僕自身は飲酒、喫煙を規制してもいいと思ってしまうんだけど、そこは利権だとか好きな人{netabare}好きっていう感情は所詮、依存でしかないっていうのはあんまり良くない考えかな?本来は体に対して毒だから本来の味自体は美味しいものではないはず。そこには慣れ、惰性、味のごまかしがある。{/netabare}がとか色々あるから難しい。
一部、体が頑丈すぎて効かない人もいるらしいが、そんなの一握りなので、基本は健康に気を遣いたいですね。
自己判断に委ねるしかないわけだが、自制できるんだったら苦労しないわってね。
現状ではマナーだけは守ってくださいっていうのが精一杯。守れないような人の治療はしないで(過激派)


日笠陽子さんって最近のアニメだとエッチないたずらされるのが多いようなイメージがあったけど、今回はそんなことされても動じることがなさそうな(そんなシーンはないが)クールキャラ。いいですね。


OP
走れ!with ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)
ED
上を向いて運ぼう with 赤血球 & 白血球 赤血球(榎木淳弥)と白血球(日笠陽子)
両方ともPOLYSICSというグループが制作し、ゲストボーカルを迎えている。OPは颯爽?とこれから社畜になるぞという感じを受ける一方でEDがなんとも拍子抜けな感じ。むしろ、それがいいのかも。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
毎日せっせと体中に酸素を運ぶ、新米赤血球。しかし彼の職場の労働環境は、徹底的にブラック──!!飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足……不健康の総合商社のような世界で、過重労働の末に細胞たちは何を思うのか?これは、あなたの体の物語──。

第1話 喫煙、細菌、終わりの始まり。
「僕たちは一体何のために働いているんですか!」ここは人間の体の中。赤芽球から脱核した赤血球たちは、明るい雰囲気の職場紹介映像を見た後に研修に向かうが、そこに待っていたのは、何も教わらないまま先輩から無茶振りされる仕事の数々。とまどいながらも体中へ酸素の配達に向かう赤血球(AA2153)だったが、職場紹介映像で見た細胞たちは、過酷な労働によりすっかり変わってしまっていた--。

第2話 肝臓、アルコール、誇り。
「ディープな肝臓の楽しみ方を教えてやるよ」この職場に新人という概念はない。初出勤にもかかわらず、休みなしで酸素を運んだ赤血球(AA2153)たち。仕事を終え、疲れ果て、座り込んでいたところに、現れたのはベテラン赤血球。「ベテランの勘だが……こんな日は降るぞ」。その言葉の真意を掴めずにいた赤血球(AA2153)に直後降り注いだのは、アルコールのシャワーだった。そして赤血球たちは、仕事のストレス発散の為、肝臓へと足を運ぶのだった--。

第3話 興奮、膨張、虚無。
「全細胞に告ぐ……これよりこの身体は興奮状態に入ります」赤血球達は海綿体に血液を満たし、勃起させるという重大なミッションを課せられた。「新たな生命の誕生」という一大ミッションに携われると、やる気に満ち溢れる赤血球(AA2153)。しかし、この体内では一筋縄でいく訳もない。先輩赤血球のいびり、蓄積されたストレスによる勃起率の低下。様々な困難が細胞達の前に立ち塞がる。果たして、赤血球達の奮闘は報われるのか。

第4話 最前線、淋菌、葛藤。
「……上はわかっちゃいない、現場のことなんて」性交渉により、体内に淋菌が侵入する。驚異的な増殖スピードを誇る淋菌に対し、戦い続ける白血球達は苦戦を強いられていた。淋菌は勢力を増し、尿道から周辺に進行し、精子達のいる精巣上体に迫ろうとする。これ以上の進行を止めるべく、白血球達は、ついにリンパ節にて総力戦を仕掛けることとなった。一方赤血球達は、尿道へ酸素を届ける危険な仕事を任せられる--。

第5話 過重労働、脱毛、錯乱。
「異物を排除……異物を排除……」幾多の苦難を乗り越え、自分の仕事に自信を持てるようになった赤血球(AA2153)。これからも良い世界を作っていこうと白血球と共に誓い、仕事のやりがいを感じたのも束の間、毛根に炎症が起こる。そこにいたのは、仲間である毛母細胞を襲い、毛根を破壊する、頼れる仕事仲間であるはずのキラーT細胞だった。

第6話 腎臓、尿路結石、涙。
仕事にも慣れ始め、合間に軽口を叩きあう余裕も出てきた赤血球(AA2153)と赤血球(AC1677)。二人は仕事中に付着した汚れを洗い流すため、腎臓を訪れることに。腎臓では、血液をろ過する役割を担う糸球体達が、黙々と仕事をこなしていた。そこで若い糸球体から、とある忠告を受ける。「尿管の近くを通るときは気を付けてください……」。その後、赤血球達が尿管のすぐそば、輸出細動脈を訪れると、何かが引っかかる不穏な音が辺りに響いた……。

第7話 カフェイン、誘惑、嫉妬。
「そのうち来るさ、あいつは俺達と同じ匂いがする」赤血球(AC1677)が運んだ酸素が、偶然「活性酸素」に変化し、若い一般細胞を老化させてしまう事故が発生する。事故とは言え、一つの細胞を老化させてしまったことに負い目を感じる中、新人赤血球たちの表彰式で赤血球(AA2153)が最優秀新人賞に選ばれる。同期との間についた大きな差を痛感していたところへ、お前の気持ちはよくわかるという先輩赤血球が現れる。先輩赤血球は「元気になれる所」へと、赤血球(AC1677)を誘い出す。

第8話 ふくらはぎ、肺血栓、機転。
「気づいていないのか、この体は丸二日、睡眠をとっていない」喫煙やアルコールの量が増えた影響により、にぎわっていた肝臓は活力と華やかさを失っていた。肝細胞たちも明らかに体調が悪く、話を聞くと、脂肪肝により肝臓の機能が弱まっているとのこと。赤血球(AA2153)が状況に困惑していると、仲間の赤血球から、酸素を運ぶ人数が不足している為、助けてほしいと頼まれる。かくして赤血球たちはろくに休めぬ中、ふくらはぎの機能が鈍くなり、酸素を運ぶことが困難になっていた深部静脈へと足を運ぶ……。

第9話 異変、水虫、働く意味。
「白血球さんが僕達の前であんな不安そうな顔するなんて…」白血球たちがどこにもいない。明らかな異常事態が起きている体内に困惑する白血球(1196)。赤血球(AA2153)は、ますます不健康化が進む体の状況を心配しつつも、酸素を運び続けていた。そんな中、偶然新人赤血球達の研修に遭遇する。いい機会だからと最近活躍をしている赤血球(AA2153)は、教育係に任命され、新人と共に酸素を運ぶことになった。だが、後輩たちの分も頑張らなければと気負う赤血球(AA2153)は、休みも取らず働き続けてしまい……。

第10話 胃潰瘍、友情、喪失。
「命が惜しい奴は遠慮なく帰ってくれ……見ての通りここじゃロクな死に方しねぇぞ」赤血球たちに緊急招集が掛かる。持てる限りの酸素を持って現場へと向かった赤血球たちの眼前に広がっていたのは、潰瘍を起こし、大きな亀裂ができた胃だった。漿膜(しょうまく)まで穴が空いてしまったら最後、胃がメルトダウンしてしまう。胃酸が噴き出し、いつ命を落としてもおかしくない状況で、赤血球たちは必死に酸素を運ぶ。しかし胃粘膜は次々はがれ、炎症が進行していく。そんな最悪の環境の中、ついに『奴』が現れる。

第11話 自暴自棄、痛風、反乱。
「……僕は……大切にできなかった……」胃酸の海に落ちていく赤血球(AC1677)のフラッシュバック。友を失ったのは自分のせいだと、赤血球(AA2153)は自暴自棄になっていた。しかしこの身体(せかい)は、ひとりの赤血球が立ち直る猶予など与えてはくれない。睡眠・運動不足により益々ブラック化の一途をたどる体内に現れたのは、上空を浮遊する、鋭角で無機質な巨大物体。過去に例を見ない、謎の細菌が襲来する--。

第12話 復帰、心臓、終焉。
「オレたちに休みがあるとしたら、この場所……心臓が止まるときくらいだ」働くことの意味は未だにわからない。だが、それでも目の前にある「酸素を運ぶ」という仕事を頑張ろうと決心し、懸命に励む赤血球(AA2153)。そんな赤血球の決意に反して、体内環境のブラック化はますます加速してゆく。血管内ではコレステロールや脂質の塊・プラークが至るところに付着し、崩壊が起こり始めていた。やがてそれは心臓をとりまき、心筋に酸素と栄養を送る“冠動脈”にも及び……。

第十三話 心筋梗塞、蘇生、変化。
「この体(せかい)は今日限りをもって、死を迎える…!」体の機能が停止していく。どの細胞も、この絶望的な状況下で諦観する中、唯一赤血球(AA2153)は諦めてはいなかった。ブラックだから、働かされているのか。もう死ぬから働かなくていいのか。幾多もの病気に苛まれ、友を失い、それでも赤血球(AA2153)が導き出した自分なりの答え、そして全細胞達の答えの先にあるものとは--。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

酒を呑みながら観ると罪悪感を感じるアニメNo.1(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「働く細胞」のスピンオフ。「働く細胞」がホワイト企業(健康体の病を描く)なら、こちらはブラック企業(不健康体を描く)。殺伐とした世界が描かれます。

飲酒、喫煙、睡眠不足、暴飲暴食、ストレス。

私達にはむしろ、こちらの方が身近かもしれません(笑)

無印にも良さはあるけど、よりメッセージ性の強いBLACKの方が、私はより好きですね。禁酒、しようかな~(する気ない)w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私自身、かなりBLACKな働き方をしています。月の時間外労働は、平均で120時間くらい。MAX200時間超えた月もあるし、連続38時間勤務した経験もあります。

酒は350日くらい飲んでます(呑んでない日=二日酔い)w タバコは一切吸いません。健康診断、今のところ血圧が少し高いくらいで、後は引っ掛かってないんで、一応、体は健康(と思っていたい)w

基本、毎日仕事して、家帰って、酒呑んで、アニメ観て、寝る。

まあ、私自身は仕事にやりがいを感じていて、好きで働いているので、精神的に苦はないですし、毎日楽しく過ごしているので、現状に不満はないです。

ただ、検診の度に医者から「働きすぎ」と言われ、上からも労働環境の改善を促されているので、ここ1、2年は意図的に仕事をセーブしています。なんとか月の時間外労働を80~100時間に収め、アルコールも、週1回は休肝日を作ろうかなと、ど、努力はしています(笑)

と、そんな私にとっては、「健康になれ(体内の労働環境=生活習慣を改善しろ)!」という叫びが響き渡る本作は、結構刺さりました。

厚生労働相は、働き方改革とか言って実質の仕事を増やしてサービス残業、隠れ残業を助長する前に、黙ってこのアニメを観ることを研修として各事業者に義務づければ良い(笑)

意識の改革は、各個人がやることで、国や事業主がやるのは、システムやルール作り。ようは、働き方を改革することがメリットとなる社会構造を作るしかないのだが、資源に乏しい日本では、マンパワーこそ1番の資源であり、私達労働者の「無茶」が、日本の経済を押し上げてきた過去からは、なかなか脱却できないのが難しいところだよな~とは思います。

さて、アニメとしての本作の魅力は、とにかく、「最悪」を描き続けることで、反面教師として、我々の生活習慣を改善させようという、医療アニメとしてのメッセージ性の強さ。そして、体内の悪い環境を、ブラック企業など、日本の社会の問題点とうまくリンクさせている、社会派アニメとての優秀さ。この2つが抜群に上手かった。

問題点としては、終始シリアスな内容で、観ていて疲れること。まあ、あんまりコメディタッチにすると、「反面教師」としての効果が下がるから、私はこれで良かったと思います。OPの前向きさ、EDのユルさにも意図を感じます。上手いですね。

ラストの2話は、絶望から希望への転換が見事。12話で死んじゃうバットエンドパターンでも、アニメとして充分に成立していたと思いますが、私はハッピーエンドが好きなので、13話も良かったです。全ての細胞が大切な役目を果たしていて、だからこそ、雇い主として我々は、彼らに感謝して自愛しなけばならない。医療アニメとしての結末をしっかりつける。

と同時に、自分の仕事に誇りを持って前向きに働くという、社会派アニメとしての結末もちゃんと用意する丁寧さ。いや~、良い最終回だった。

と、ここまでベタ褒めし、実は☆5つけようとしてたんですよ、13話Cパート観るまでは。

もう不健康を描けないから、輸血で別世界に移し、不健康を描き続ける。なるほど上手い展開だと思った。

でもこれ、折角の爽やかな読後感を台無しにする、大失策です。これを蛇足と言わずになんと言う。これやるなら、2期の冒頭でやりゃいいのに。

この画竜点睛を欠いた演出にがっかりし、☆5にする気がなくなりました。惜しくも☆4。あ~あ、勿体ない。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ブラックって、ブラック企業のブラック?(笑) 目指している、だけ(笑) 可愛くない血小板ちゃん(笑) なるほど、人間がブラックな労働すると、体内もブラックになっていくということか。タバコか。吸わないから関係ないが。中学生とかの喫煙防止教室で、これ見せようよ(笑)

2話目 ☆4
まあ、酒呑みながら観ているわけだが。なんかこう、色々考えさせられるな~。

3話目 ☆4
なる程、大人版だから、下ネタ系もあるのか。勃起、、、赤血球くん達、いつもご苦労様です(笑) 血液50%充填って、つまりは、半勃ち(笑) まさかのインポ(笑) 全体としての、エヴァ感(笑) そして、バイアグラ(笑) 陰茎、完全に勃起しました! って、声優人生でもまず言わないよな(笑) んで、性病かよ、相手も相手。

4話目 ☆4
淋病。まあ、病院行って薬だよな。性病だから、触手責め(笑) 膿へのリスペクト。近代兵器、ペニシリン。肩代わり出来ないから、誇りを持てる仕事。

5話目 ☆4
沈黙の臓器で、私語厳禁か(笑) 尿路結石は経験ないな~。しかし、抗生物質って、強いよな。

6話目 ☆4
抜け毛に加齢臭か~。段々他人事じゃないな~。エナジードリンク。カフェイン中毒の人、いるよね。

7話目 ☆


8話目 ☆4
肝細胞さん、、、ごめんなさい(笑) いやホント、健康には気をつけないとな。エコノミークラス症候群、高原選手で有名になったよな。

9話目 ☆


10話目 ☆4
胃潰瘍。友人の死。ちゃんと症状を見せつつ、ドラマも魅せてくるな。抗生物質、いつも強いよな。引きこもった。もう、働きたくない。

11話目 ☆4
エヴァじゃん(笑) 痛風には、なったことないけど、痛風の人、しんどそうだよね。脾臓、カッケェな。叫び、ちょっと刺さったわ。

12話目 ☆5
働く必要がない。世界の終焉。身体のことを見せつつ、社会システムとも上手く結びつけている。働くことに文句ばかり言う人は、働く必要がなくなるということの意味も、少し考えてほしいやな。BLACKが、ブラックを生む。

13話目☆4
これまで、体外を一切描いていない本作が、例外的にAEDをきちんと描写するのは、なんだかすごく良心的だったな。全ての細胞が大切だというメッセージ。この、おばちゃんの台詞は、人間から体内の細胞に向けたメッセージ。自分の仕事に誇りを持つという大切さ。一度死にかけて、ようやく、生活改善。希望のあるラスト。

なるほど、もう不健康を描けないから、輸血で別世界で二期ね。でもこれ、折角の爽やかな読後感を台無しにする、大失策。これやるなら、二期の頭でやりゃいいのに。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

右肩下がりの虚無感こそBLACKの本質

不健康な人体で過重労働を強いられる擬人化細胞たちの日常を描いた、
『はたらく細胞』の同名スピンオフコミック(3巻までレンタル)のアニメ化作品。

【物語 4.5点】
乱れた生活が招く重大疾病
→免疫低下中の現場では対処し切れず崖っぷち
→外部からの抗生物質等の運で首の皮一枚つながる。

皆、一生懸命頑張っているのに!
俺たちは何のために働いているんだ!?溢れる感情、涙……。

定型をブラック企業風の3K脚色で繰り返しながら、
主人公の赤血球らが心身共に追い詰められて行く絶望感を、
1クール3巻途中までのスローペースで、
一部“出張版”や“第二部”のエピソードを先取りして構成しつつジックリ消化。

各エピソードの急性的な悲哀、憤怒だけでなく、
慢性的な消耗の蓄積により感情が爆発する、
あの時、勇気を貰った言葉へのアンサーなど、伏線回収も良好。

公式HPは“はたらく人たちに勇気を贈る、大人の“はたらく細胞”開幕!”
などと銘打っているが、
よくぞここまで、はたらく苦しさを斟酌してくれた!と奮起できるか、
もうダメだ……と、めり込むかは視聴者次第(私は前者でしたが)
メンタルヘルスは“自己責任”でお願いします。


【作画 3.5点】
制作のライデンフィルムもかつては、
序盤の勢いが続かず、徐々に作画が息切れする傾向もあったが、
近年のスタジオや人員の増強で戦力は整ってきている模様。

人物等にデッサン風の陰影を描き込み、疲労感を増強。
背景美術も、寂れた工業団地の如き体内組織を構築し、ディストピア感を演出。
序盤から血管内に汚泥となって積もるプラーク(こぶ)の描写も手を抜かず、
破滅への序曲を奏でる。

暗い体内で輝きを放つのはもはや、
巨乳白血球さんたちの純白な胸元しかないのか?(←錯乱w)
ですが彼女たち好中球の斬撃や“貪食”のグロ描写も容赦しませんw

{netabare}ネオン街風の街並みで“抜いて”くれる肝臓や、
汚れた身体を洗い流してくれる腎臓{/netabare}も大人(アダルト)向けw


【キャラ 4.0点】
主人公の赤血球(AA2153)……真面目なメガネ男子
同期の赤血球(AC1677)……サボる要領も弁えた主人公のバランサー男子
白血球(1196)……落ち込んだ主人公のカンフル剤にもなる長髪巨乳剣士

彼らを軸に、各臓器、器官の惨状を行脚。

胃の主細胞のおっちゃんや、クレーマーおばさん細胞など、
劣悪な環境に毒され終わってると思われたキャラが、
時折、人情を見せたりもするが、基本的にBLACK。

ここはCV.久保ユリカさんの血小板ちゃんで幼女成分を補給しよう……。
が、BLACKは血小板リーダーすらも、口が悪いガテン系w残念w


【声優 4.0点】
ナレーション役は津田 健次郎さん。年季が入った渋いボイスで、BLACKに拍車。
尚、人間ドラマへの没入重視のためか、解説の際、テロップ表示もほぼありません。
……新入りに優しくないw

主人公・赤血球役の榎木 淳弥さん。ポジティブからネガティブまでカバーする
アップダウンの激しい熱演でBLACKを体現。

脳細胞の司令官役には平川 大輔さん。
常にギリギリの対応に追われる狼狽ボイスが修羅場を好演出。

あと、{netabare}淋菌役の高橋 伸也さんの「淋しい~」{/netabare}が脳裏から離れず、夢に出て来そうですw

【音楽 4.0点】
劇伴は菅野 祐悟氏。特に勇壮な管弦楽の主旋律に、
心電図モニター音をアレンジしたメインテーマは、
感情が限界突破したシーンで多用され、ハートを揺ぶる。

OP主題歌は「走れ!withヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)」
大変、前向きなロックチューンなのですが、
このシナリオ下で聴くと多分に空元気w
でもOPアニメはキャラの表情も明るいオアシスです。
{netabare}で、これすらも夢落ちって……そりゃ、ないよ~(泣){/netabare}

EDは「上を向いて運ぼうwith 赤血球&白血球」
明るい曲調で“はこ~べ♪はこべ~♪”“フレー♪フレー♪細胞♪”
などと歌う、もはや破れかぶれなブラック企業社歌の様相。
二番では“タイムカードの意味はないよな”
との爆弾発言まで飛び出し、労基署通報待った無しw


【感想】
不健康な生活への警鐘アニメであると同時に、
BLACKについて、思う所が多々ある私にとっては、
涙無しには見られないシーンが多い、お仕事アニメでもありました。

例えば、{netabare}暴走の末、「もう働かなくていいんだ」と涙するキラーT細胞とか、
赤血球AA2153とAC1677の友情とか、
自暴自棄になった主人公に「世界を壊すことじゃない」と抱擁する白血球とか。{/netabare}

長いデフレ不況下における、ブラック労働の何処が悲惨かと言うと、
皆の日々の頑張りは、マイナスをゼロに保ち続けるだけの防衛戦でしかなく、
働いても働いても、定昇も成長も見込めない。
むしろ右肩下がりに衰退していく虚無感にある。

その観点からも本作のBLACKは本物だったと思います。
人体の不摂生だけでなく、社会の不健全についても考えさせられた作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

66.8 3 引きこもりで戦いなアニメランキング3位
イクシオン サーガ DT(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (625)
3437人が棚に入れました
とある理由により、現代から「ミラ」と呼ばれる異世界へと飛ばされた主人公、火風紺(ほかぜ・こん)。
そこは「アルマ」という神秘のエネルギーが万物に宿る世界。

敵に襲われて絶体絶命のピンチの渦中だったエカルラート姫一行の前に現れた紺は、姫を助けることになる。
右も左もわからないまま一行と行動を共にする紺。
姫は婚礼のため、都を目指していたが、政略結婚であるその婚礼を阻む敵対勢力に、その命を狙われていたのだ。

時は、大陸がジャグラバーク連邦とラガルト皇国に分裂する以前、セントピリア帝国がアルマの力を独占している世界、アルマをめぐり戦争の影が忍び寄る時代……。
対立するセントピリア帝国と反体制派、その衝突を回避するためにセントピリア帝国皇帝は、反体制派の急先鋒と呼ばれるジャグラバーク卿と自らの娘、第36皇女エカルラート姫との政略結婚を画策していた。
嫁入りの為に極秘裏に旅立ったエカルラートは、何者かの襲撃を受けお供のほとんどを失ってしまう。
残ったのは、護衛の騎士とメイドのみ。
追い詰められた姫一行を、突然空から降ってきた紺が救った。

その後、紺は都に行けば元の世界に戻るヒントがあるかもしれないと教えられ、姫らと共に都を目指すこととなる。
一行は姫を無事に嫁入りさせる為、敵中突破、都へと進む。果たして、彼らは無事に都にたどり着くことができるのか?

声優・キャラクター
江口拓也、神谷浩史、中井和哉、福山潤、三上枝織、細谷佳正、梶裕貴、杉田智和、鈴村健一、斎賀みつき、新谷良子
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

見ているとツッコミに疲れる作品でした。けれど、ツッコミ所が多いいだけに超おもしろかったです。

この作品の世界観
この作品の世界は「アルマ」という神秘のエネルギーが万物に宿る世界です。

ストーリー

ある日突然主人公の火風 紺がパソコンでオンラインゲームをしていたら突然ゲーム内でフローラと名乗る謎の女から声をかけられそれに答えた途端「ミラ」と呼ばれる異世界へと飛ばされました。飛ばされた先は敵に襲われて絶体絶命のピンチの渦中だったエカルラート姫一行の戦いの真っ最中でした。そして、偶然落ちたその下にはバリアシオンっと言う敵の中ボスがいまして、偶然倒してしまい、ヒメ一行と友に旅を始めました。そして、旅を続けるうちに・・

私の感想。

ああ~ いろいろ笑いましたね~ おもしろかったです。特に主人公の紺がおもしろかったです。いや~ アホですね。 紺は非常にアホです。 かなり笑えました。 ってか、転生する人間間違えただろう・・ 絶対にもっとアウトドア派のほうが仕事していたと思うのだが・・ なんであんなにゲーム大好き、漫画大好きインドア派の人間を転生したんだか・・ まあ、だからおもしろかったって言うのもありましたがww

しかし、いろいろむちゃくちゃでしたね。この作品は。 はじめから、いろいろ意味不明な所がありましたが、ここまでくると最高におもしろいですね。そして、いろいろとツッコミ所が多かったです。ツッコミは最高ですね~

{netabare} 玉 魂(玉) けっこううるさいですね~ この作品は。まあ、玉は男にとって大切なものですが、ここめで強調されるとなんだか少しイラっときますね。 でもしかし、DTのあのエレクに入れたあの一撃は超いたかったですね。それで玉が無くなってしまって、最終的に最終話まで自分の玉が戻ってこなかっただなんて・・ でもマリアンデール、玉あげていいの? もう、ニューハーフではなくなってしまうよ! まあ、いいか。{/netabare}

この作品のキャラクターデザインは少しいまいちでしたが、ギャグアニメですので、このくらいが最高でした。いや~ 最高でしたね~ 笑いが止まりませんでしたね~

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品は特に注目してほしい所はありません。心からリラックスして、エンジョイできる作品です。是非この作品をみて心を落ち着かせてください。

オープニング

「DT捨テル」
もう、どこからツッコメがいいのだか分からない。
どう、ツッコンだらいいのやら・・ 
え~ まず、この曲はゴールデンボンバーさんとのコラボレーションで、ゴールデン・イクシオン・ボンバー DT っと言う形になっています。最高な曲ありがとうございます。「元カレ殺す」っと言う曲が元となっている曲です。かなりかっこいい曲ですので、その曲も是非聞いてみてください。元がどんな曲だかしって置きましたら、新しい発見ができると思います。(これはツッコミ所ではありません。)
まず、この曲の歌詞としたに書いある歌詞がほとんどまったくあっていませんでした。何でこんなカオスな状況になってしまったんだ。おかしすぎる。
しかもこの曲の歌詞の内容っていったら・・ 
はじめは一人で体の火照りを処理していましが、今はパートナーができたからこれからは一緒にやるって意味ですよね! それは少し納得いきませんね。
ってか最後に
「今夜 帰さない」
だなんて・・
ツッコミどころが多すぎです。

「DT捨テル(紺Ver.)」
この曲は前オープニングと同じですが、今回は同名曲を火風紺が歌うバージョンです。この曲も最高ですので、是非聞いてください。

エンディング

「レッツゴーED」
この曲もゴールデンボンバーさんとのコラボレーション曲で、ゴールデン・イクシオン・ボンバー DTさんが歌っています。元の曲は「レッツゴーky」っと言う曲です。この曲もかなりツッコミ所が多いいです。むっちゃ多いいです。一番私がツッコミたい所は画像ですかね。いろいろとおかしかったです。ってか何なんですか はじめはED御一行のまあまあかっこいい所を紹介している感じの画像でしたが、次に起きたのはなんですかあれ。みんな上半身を脱いで汗などを強調する画像になって。一番笑えたのはエレクですかね。何故あんな事になってしまったんのだか・・ まあ、以外にかっこいいですからいいですが、まあ、うん。いい曲なので、許してあげましょう。

「レッツゴーED(エレクVer.)」
この曲は同名曲をエレクパイルが歌うバージョンです。歌詞は2番になります。かなりかっこいいです。相変わらずツッコミ所が面白いです。

「DT音頭」
この曲は熱にとってとっておきな曲です。それでもいろいろツッコミ所が多かったです。いや~歌詞がいろいろな意味で終わってますね。なんだかなにかの妄想トレーニングって感じですね。私が一番気に入っている所は「左脳で」って所です。何故左脳で! おかしすぎるw

「Stand Up! ED」
指が・・ 指が! はじめの指が! 
指がおかしいです。かなり・・ いや、ここはツッコまないでおきましょう。
かないりかっこいい曲です。私は結構気に入っています。ED御一行は最高の声優使っていますね!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

まさか!の2クール  ∑(=゜ω゜=;) マジ!?   

原作 ゲーム 未プレイ

全25話

お笑いバトルファンタジー

突然異世界に飛ばされた青年が、その世界を救うお話ですかね?

主人公 火風 紺(ほかぜ こん) 声 - 江口拓也
異世界に来てしまった普通の青年の話。

セングレン 声 - 中井和哉
大剣を扱う厳つい大男

エカルラート・ジュピトリス・セントピリア 声 - 三上枝織
8歳のちびっ子で、無愛想の皇女

マリアンデール 声 - 福山潤
女性にしか見えない男の侍女。(おかま?おねえ?)

特に、このマリアンデールの声優が福山潤さんなんですが、イメージが崩れそう (^^;
でもなんか笑えました。 ^^

それと、そのほかの男性声優陣がとても豪華です。

エレクパイル・デュカキス 声 - 神谷浩史
バリアシオン 声 - 梶裕貴
ギュスターヴ 声 - 鈴村健一
レオン 声 - 杉田智和

2話までの感想
{netabare}
普通の青年が、剣で戦う感じでしょうか?
剣の技術もないのに、今後どう戦って行くのか?ちょっと興味があります。(アイテムだよりかな~?)

シリアスと云うより、ギャグ全開で面白いです。^^
神谷浩史さんのキャラが・・・方タ〇の件で、イメージ崩壊です。(^^;
爆笑でした~♪
{/netabare}

下ネタギャグ系なので、観る人を選ぶ作品ですね~

自分には今後、楽しめそうな作品です。^^
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最終話まで見た感想

うーん・・(〃 ̄ω ̄〃
面白かったのは序盤と最終話くらいでした。。。
終始下ネタで、タ〇タ〇ってw ^^
女性には下品過ぎてオススメできましぇん。

中盤は中だるみもいいとこで、つまんなかったです。
これだったら1クールの12話で十分だったと思う。

キャラは、おかまのマリアンデール (声 - 福山潤)と、
エレクパイル(声 - 神谷浩史)が面白かったですね!

マリアンデール の、上は工事済みだけど下は未工事とかwエレクのタ〇なしキャラでもw
福山さんと、神谷さんのカッコいいイメージが崩壊しそうでした。^^;

ラストで {netabare}マリアンのモノを、エレクに与えて一件落着って!
なんじゃそれ!んな、バカな!
もう笑うしかないじゃん!(≧▽≦)vぶは!
永井さんのナレーションも、ガンダムのナレーションの言い方で、パロってるし!
いろいろ突っ込み入れたい所 満載でした。

最後は無事?元の世界に戻れたけど、姫との別れでは、初めてかな?涙してデレた姫が可愛くて、見れてよかったです。
紺が姫に言った「良い女になれよ!バツ一。」
このセリフはカッコよかったな。^^

エンディング後にイクシオン・サーガⅡのタイトルが出て、10年後の姫の姿が映ったけど・・・
姫、めっちゃスタイルいい美人さんに成長しとるし!
2期あるのか!?
あれば見るけど、多分ないよね!ニャハハ(*^▽^*)
{/netabare}

総評
中盤以外は、笑えて面白かったですが、1クールに纏めた方がよかったと思う。
2クールもいらんよね^^;

お笑いギャグ系が好きな人にはオススメですが、お下品が駄目な人にはオススメできません!

OP:「DT捨テル」
ED:「レッツゴーED」
ED:「Stand Up! ED」

歌詞もお下品でした。
笑えたけどね~^^

修正、更新 --;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

<8話まで視聴中> アホらしいけど笑ってしまう

<8話の感想>

カリスマっていうのはこうやって作り上げられていくことも
けっこうあるよね(苦笑)
いろいろと皮肉な内容で可笑しかった。
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<7話の感想>

温泉地にやってきた一行の騒動。
っていうか紺がひとりで右往左往していたようなw
温泉街や宿の中のあれこれのデザインが、
なかなかえっちぃに凝ってて笑ってしまった。
テンポの良い脚本も、アホらしいながら見飽きない。
それにしても、マリアンの声を担当していらっしゃる
福山潤さんって器用に声出されるんで
心底感心してしまった。声優さんってすごいね。
-------------------------------------
<6話の感想>

姫のアホ毛が3本立つとやばいらしいが、何がどうなるのか、
とにかくマリアンたちが尋常じゃない慌てよう。
姫はすんごい食欲、しかもへんな要望出したりする。
人格が変わるのか、それとも何かに変身してしまうのか。
とにかく今回、今までで一番大笑いできたし面白かった。
相変わらずお下品だけどね(苦笑)
------------------------------------

<5話の感想>

マリアンについての回。
彼女がニューハーフになった理由なんてそんなもんw
{netabare}
話が進んでいくにつれ、きな臭さプンプンだったので
ほらやっぱりね、って感じだったw
{/netabare}
中途半端にシリアスっぽくしないでこのまま突き進んで欲しい
-------------------------------------
<4話の感想>

ギャグが男子向けではあるけど、笑うより同情したくなるw
ストーリーも一応前には進んでいて、わかりやすいのだけれど
脇役のほうが面白く、主人公はイマイチ何がしたいのか
まだ見えてこない。たぶん本人もただ闇雲に歩んでる感じ。
まさに珍道中・・今のところそれしかない。
-------------------------------------
原作はゲームらしい。確かにタイトルには聞き覚えがある。
ゲームはほんと疎い世界なので、当然未プレイなのだが
『銀魂』のスタッフが手がけるらしい、と聞いて視聴。

なるほど!これが噂のOPかー(笑)
表示される歌詞にわざわざ違う歌詞でルビをふっていて
これって替え歌なの?それにしてもなんっちゅう歌詞やねんっ
そしてEDのほうも、OPに対抗するかのような内容で
バカバカしくも笑ってしまった。

そして本編も、いろんな意味で予想を裏切られた。
なるほど、こうくるのか。
でも、かえってこのほうが面白いと思った。
作画はあえてなのか古臭い感じで、台詞も展開もさんざん今まで
観てきたものとどこか似ているわけだけれど、
女装男子の侍女がいたり、男装しているけど声が中性的なあの人とか。
気になるのだよねぇいろいろと。
不思議に切る気が起きないwなぜだーなぜなんだ~
答えをみつけるために、きっと最後まで観るかもしれぬ・・

ちなみに声優さんは名の知れた有名どころばかり。
サブタイトルはこのままずっとアルファベット並べていくのかな。
「DT」「ED」「NK」と続いて次は何が来るのか~?

腰を据えてじっくり観るというよりは、軽いノリであっさり観て笑う
それで一日が終わればいいじゃないか。って感じで
中途半端にシリアス展開入れずにいて欲しいなぁ。
今後も期待してます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

66.5 4 引きこもりで戦いなアニメランキング4位
OVERMAN キングゲイナー-オーバーマン(TVアニメ動画)

2002年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (205)
1184人が棚に入れました
時代は地球環境が悪化した未来。
かつて人間が暮らしていた豊かな土地は食用地として保全され、 人々は凍えるツンドラ地帯や灼熱の砂漠地帯のドームポリスに押し込められ、中央政府や食料を運んで来る鉄道公社には逆らえなかった。
そんな生活が何代も続いたとある時代に、ふと疑問を抱く人々が現れ始める。『自分達の先祖が生活していた土地への帰還』=エクソダス。
そんな中、シベリアのドームポリス『ウルグスク』に住む少年、ゲイナー・サンガは、シベリア鉄道警備隊に逮捕されてしまう。容疑はドームポリスから脱出する『エクソダス』だった。
ゲイナーは留置場で出会ったゲイン・ビジョウという男と共に脱走するが…。

声優・キャラクター
野島裕史、かわのをとや、小林愛、鬼頭典子、子安武人、水城レナ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

無駄回なし。面白い上に考察をするのが楽しい作品。

 ブレンパワードが女あるいは母がテーマだとしたら、本作は漢と書いてオトコの話ですね。これが対になっていたのだと思います。
 女たちが自然に母になるのと違い、少年の成長には「見本になる大人」が必要だ、と。シリアスなブレンパワードと対照的に本作はとことんコミカルな演出でした。

 実は英語版(Dubアニメという奴です。10年以上前なのでご勘弁)で以前見ていて読み取れなかった部分が、今回初めて日本語版で見たので、ニュアンスが初めて分かった部分もありかなり理解できました。結果、本作はちょっと語りたいことが多いので、長くなります。

 ガンダム+エヴァのイメージです。エヴァほど敵を正体不明にしていません。テクノロジーの設定を先史文明に完全に丸投げしているのは当時の世界系の影響でしょう。それを上手く消化して、富野的に戦っている敵が人間である、という話にしています。

 冒頭のOPのアナ姫ダンスの裏の英語…第1章 再生への道(Road to Rebirth)となっていました。Long,Long agoから始まる露骨なスターウォーズのオマージュです。ここに富野氏のスターウォーズへの影響というのを色濃く感じます。途中、野生味のある男を表すのに「動物の腹の中で過ごす」と言うセリフがありますが、これは帝国の逆襲の冒頭のシーンを見ているのでしょう。ガンダムにおけるライトセーバーやニュータイプ=フォースの影響も合わせると、富野氏へのスターウォーズの影響が見て取れます。

 なお、OPの英文は要約すると「人類文明の過度な発達によって地球の環境に変化が生じた結果、生き残るために肥えた暖かい地域から寒い地域に移り住んだ。それは2500年前のことです」と読み取れます。
 で、おそらく作品に出てくるキングゲイナーとブリュンヒルデ、オーバーデビルはこの2500年前くらいの時代の超高度文明が残っていた時代の技術ではないかと思われます。

 一方で、ミイアの髪型が非常にキングゲイナーと似ている点と、キングゲイナーの胸のパーツをブラジャーと呼んでいる点、OPのアナ姫ダンスの時のキングゲイナーがかなり内股で骨格が女性でないかと思われるので、キングゲイナー=ミイアという風に見えました。キングだから漢かなあ…とも思いますけど。初代エクソダスを導いたミイアを象ったのか、ミイアがキングゲイナーの巫女だったのかもわかりません。

 でまあ、ブリュンヒルデというのはワルキューレの一人で女性名ですからやっぱり女性でしょう。(ワルキューレはいろんな言い伝えがありますが、ワーグナーのニーベルンゲンだと9人の女神ですから、そういう設定でワルキューレシリーズみたいな兵器だったかもしれない、などの妄想ができます)
 ミイアの森の裂け目は当然女性器のアナロジーだし、それとコックピットは子宮のイメージで侵入口はやはり女性器です。つまり、漢の物語のパートナーはヒロインたちもロボットたちも女性ということになります。まあ、ブリュンヒルデはまんまアレですけどね。

 本作についての最大の仕掛け、エクソダスですね。これは素晴らしかった。OPの説明の通り地球を再生させるためにドームに閉じこもった人類ですが、そこから生まれ故郷に帰る。あるいは新天地に行く、どちらとも取れます。巨大な構造物が延々と列をなして、都市ごと移動する絵面が素晴らしい。都市が動くというのはイギリス系のSFで見かけますが、それ自体は珍しくありませんが、本作の巨大な構造物が連なる絵のパワーはすごかったです。

 本作の発想ですが、ディストピア設定と失われた超文明というのが非常にターンAガンダムでしたね。おそらくターンAのいくつかのプランの一つではないか、と思うくらいの類似性がありました。アスハムのキャラが完全にギムギンガナムだったですし。
 環境問題で人類の危機があったので、宇宙世紀ものと連続性がありそうにも見えます。シャアの危惧そのものですし。ターンAと並行宇宙でしょうか。
 移り住む住人に考え方の対立があるのもターンA的だし、食料問題や象を持ち上げるシーンも、ターンAの牛を持ち上げるシーンそっくりです。
 オーバーデビルVSキングゲイナーはまさにターンX対ターンAの構造です。ここにミイアが介在したなにかの出来事があったのでしょう。

 シベリア鉄道ですね。これはモノを動かして商売にする資本主義なんでしょう。階級があるのも社会構造を表しています。ロンドンが今の議会制民主主義の社会のもとを作ったイギリスです。
 対して、ヤーパンの方は宗教を想起させるミイアと5賢人の他は階級がありません。これは日本的でもあると同時に共産的でもあります。この辺は神道的なまとまりをもつ日本的共産主義のようなものをイメージしているように思えます。

 で、肝心のゲインとゲイナーですが、ゲインは利得という意味よりは進んだ者という意味な気がします。ゲイナーは進んでいる者という感じがします。本作のラストですね。サラのキスでは解けなかった氷のゲイナーがゲインの呼びかけで目を覚まします。これがこの物語が漢の物語であるという象徴でしょう。
 
 ゲインが眼鏡をかけているひきこもり少年なのは、日本の少年のカリカチュアで、ガンダムの初回と同じです。力を得た少年が旅を経て成長してゆく。ただ、ゲームそれ自体が最後にゲインのアイデンティティとして再び役に立つので、お仕着せのゲーム少年批判ではないと思います。

 サラはゲイナーのいう通り、あるいはゲインが心配した通り悪女気質です。EDのサラの表情。すごいですね。ヒロインとは思えません。小ばかにしているのか、醒めて観察されているかのような表情です。一方好意的にみると微笑んでいるようにも見えますので、あの表情が女の本質だぞ、と言っているのでしょう。

 伝説の共感性羞恥が崩壊する回がありますのでお気を付けください。めぞん一刻や青春ブタ野郎でもありましたけど、もっと恥ずかしいです。
 ただ、あれも大事な回で、自分が恥ずかしいと思っても、周囲から見れば微笑ましいし、あそこまで言われてうれしくない女はいないという、当たり前のことだから全然傷になんかならないという意味では、非常にいいシーンです。
 ゲインの女を口説くところの態度とか、哲学と対比するとより面白いと思います。

 アデットはすごいですね。こんな美しい造形のキャラはめったにお目にかかりません。中身は残念キャラですが、男を見る目についてのサラとの対比が面白かったです。ちょっとヤッターマンのドロンジョ様っぽかったです。

 シンシアは教育一家というか、優秀な血統によって育てられた世間知らずのイメージです。毒親問題もちょっと垣間見えますし、これがゲイナーというもう一方の世間知らずと一緒になったときに恐ろしいことになります。
 オーバーデビルの造形が赤ん坊でしたからで、イコールシンシアですからシンシアは赤ん坊ということでしょう。
 これが世界を凍らせるのだから、教育を間違うと世界は凍結するぞ、という意味なんでしょうか。あるいは、もっと広くとれば家族問題とかジェンダー問題など人間としての何かを忘れてないか。民主主義とか経済とか言って家族が崩壊すると滅びるぞ、ということでしょうか。

 アナ姫は最高です。本作の中では唯一の大人が童女というのが面白い構造ですね。保守的で残酷な5賢人に比して人間的で進歩的でした。

 ミイアの無垢性は気になるところです。彼女の達観はひょっとしたらエクソダスの歴史を全部しっているのかもしれない、などと思ってしまいます。しつこいですけどターンAの設定を紐解くとミイアの裏になにを見出せるのかがわかる気がします。

 ヤッサバと占いの女の子の心配をしていましたがここはちゃんと回収しましたね。

 本作の最大の特徴ですが、アナ姫以外のすべての女性キャラが男をどういう目で見ているかが丁寧に描かれています。女性からの言葉とか女性と付き合いたいと思うことが、男の成長には必要だということだと思います。
 そして、ゲインの過去の仕掛けですね。この女性問題の結末におおお、とうなってしまいました。

 で、いくらなんでも長くなりすぎました。まだまだ言いたい事はあるのですが、これくらいにします。

 なお、18話、20話を初め作画が酷い回が結構ありました。サンライズでWOWOWのスクランブル枠でこれはひどいなあ、と思いました。

 OPEDですね。どちらも素晴らしいです。特にOPはそのままでもいいし、MAD動画でもいいものが沢山あります。曲もいいし、もちろんアナ姫ダンスが最高です。
 一方EDです。これが本作の言いたいことです。ゲイナーはゲインを追いかけて成長してゆく。それをサラがふーん、と観察している、という感じに見えます。


 2002年の作品ですが、本作は古さを感じません。テーマ性が裏に沢山隠れているので考察にはもってこいの作品です。一方で考察したり意味を考えたりしないと、演出に労力を振っているために、因果関係がはっきりしないで、ご都合主義で展開しているだけにみえるかもしれません。したがって、低評価の人がいても不思議ではありません。

 それとほぼ同時期にシードやっているんですね。これが面白い。本家ガンダムは富野以外の人が作って、富野は世界系ガンダムを作る。

 ジェンダー思想、政治思想、SF的な背景など、いろんな富野要素が読み取れる大変面白い作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
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ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

(ガンダム+ギアス+エウレカ)÷3=微妙。

こちらは『∀ガンダム』(1999年)の次に制作された富野監督作品ですが、パッと見の印象として、

『ガンダム』の富野由悠紀監督
『ギアス』の大河内一楼氏のシリーズ構成
『エウレカ』の吉田健一氏のキャラクター・デザイン

・・・の3要素の混合具合がちょっと面白いかも?と思ってしまいました。

厳密にいうと、本作の製作時点では『コードギアス』や『エウレカセブン』はまだ制作されていないので、大河内氏や吉田氏にとっては、本作はよい踏み台になったのかも知れません。

一応、完走後の感想として、

(1) 2002年制作の作品としては作画・演出は非常に高レベルで、制作会社(サンライズ)としても力が入っていたものと推測します(※同時期に同社が制作・放送していた『機動戦士ガンダムSEED』よりも本作の方が作画・演出は上です←但し音楽・シナリオは『SEED』の方がずっと良い)。
(2) 本作自体のシナリオは残念ながらかなり微妙ですが、最後まで見れないほどではありません(※但し頑張って見終わっても、特に感動・感銘などは得られませんでした)。

《まとめ》
上記のとおり、シナリオ面では『ギアス』の大河内氏らしさ、キャラデザ面では『エウレカ』の吉田健一氏らしさが随所に見られるので、それらの作品のファンの方は、“ついで”に視聴すると良いかも知れません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
いきなり意味不明の展開で???。これ、本当に面白くなるのだろうか?
・第8話視聴終了時点
ここまで見て、シナリオを丁寧に追う気が無くなってしまう。
以降は、適当に流し見のため、各話の内容書き込みはほぼ省略。
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作・総監督     富野由悠季
監督         森邦宏
シリーズ構成     大河内一楼
脚本         大河内一楼、高山治郎、浅川美也、高橋哲子、野村祐一
キャラクターデザイン 中村嘉宏、西村キヌ、吉田健一
メカニックデザイン  安田朗、山根公利、吉田健一
音楽         田中公平
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========== OVERMANキングゲイナー (2002年9月-2003年3月) =========
{netabare}
第1話 ゲインとゲイナー ☆ ゲイナー(ゲームチャンプ)&ゲイン(エクソダス請負人)の出遭い、OVERMAN機動・命名(キングゲイナー)、アナ姫(メダイユ侯爵娘)誘拐、冬至の祭(エクソダス開始)
第2話 借りは返す ☆ 五賢人とドームポリス「ウルグスク」ごとエクソダス、シベリア鉄道警備隊所属OVERMANラッシュロッド(ヤッサバ搭乗)撃退
第3話 炸裂!オーバースキル ★ アデット潜入・アナ姫奪取失敗、ラッシュロッドの時間停止オーバースキル(OS)、ゲイナー激白・辛勝
第4話 勝利の味はキスの味 ★ エクソダスから1週間(気晴らしボクシング)、OVERMAN同士の決闘、時間停止OSの逆利用、サラのご褒美
第5話 シベリアに光る目 ★ 嫌われ者ヤッサバ脱走・透明OVERMANブラックメール奪取・辻占い少女とのエクソダス、セントレーガン(SR)のOVERMANゴレーム出現
第6話 セント・レーガンの刺客 ☆ ロンドンIMA直轄特務隊SRのゲイン引き渡し要求、アスハム・ブーンSR隊長とゲインの因縁(ゲインの娘カリン)
第7話 鉄道王キッズ・ムント ☆ シベリア鉄道総裁登場、ブラックメールのコート着用キングゲイナーの装甲車両スバルビッチ攻撃・撃退、ミイヤの合流
第8話 地獄のエキデン ☆ ※ここでシナリオを丁寧に追っていくのが虚しくなる(まあ、面白いけど・・・)
第9話 奮闘!アデット先生 ☆ 
第10話 アスハムの執念 ☆
第11話 涙は盗めない ☆
第12話 巨大列石の攻防 ☆
第13話 ブリュンヒルデの涙 ☆
第14話 変化(へんげ)ドミネーター ☆
第15話 ダイヤとマグマの間 ☆
第16話 奮戦、アデット隊 ☆
第17話 ウソのない世界 ☆
第18話 刃の脆さ ☆
第19話 リオンネッターの悪夢 ☆ ゲインの旧友
第20話 カテズで勝てず ☆ ゲーム仲間シンシア、ドミネーター、ゲイナー負傷とシンシアの動揺
第21話 オーバーマンの闇 ☆ キングゲイナーの謎の力  
第22話 アガトの結晶 ☆ オーバーデビル争奪戦
第23話 復活のオーバーデビル ☆ 
第24話 オーバーマックス ☆
第25話 氷の中で ☆
第26話 ゲイン オーバー ☆{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)23、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「キングゲイナー・オーバー!」
ED 「Can you feel my soul」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
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イワレニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ザブングル+ZZ+ガンダムX+Gガン  恐ろしくポジティブなキレイな富野

まず、率直な直感だけの感想として
面白いし、感情引入も出来、感動する。
これに尽きる。

しかし、ガイナックス作品を見たとき天野っぽいな~と思ってしまうことが多々あるが(エヴァとかエヴァとかエヴァとか)

この作品も非常に「富野」っぽい作品である。
ストーリー、メッセージ性、セリフ回し、テンション、どれをとっても富野らしい作品であると言えよう。

感じ的には、ザブングル5割+ZZガンダム4割+ガンダムX1割と言った配分。
もしも、上記の作品が好きならばハマれると思う。
(他にもGガン、Wが好きでもイケる)

と、だいたいスペックは分かってもらえたと思う。



要するに、この作品。面白いは面白いんだが一癖あると言ったところ。

まず、見るのに下記のハードルがある。

1、モビルスーツ(ロボット)の形が独特。
生き物のようなぬいぐるみの様なものに乗って戦う。(コックピットなんてファスナーだしねw)

2、しゃべり方が独特。
(ZZガンダムっぽい)

3、テンションは高い。
はじめはついて行けないかも?w

4、専門用語が多い。
序盤6話ぐらいにすべての用語が登場するといってもいいぐらい序盤は詰め込んでいる(説明っぽい?)これを乗り切れるかどうか。
実際には理解しないでノリで突き進むのが正しいであろう。



この、いくつかのハードルを乗り越えることが君にできれば「面白いキングゲイナーワールド」が待っているだろう!


俺の好きなところ

{netabare}
・もう一回見れるアニメというのを結構高く評価してるのだが、このアニメは1~5話ぐらいに情報がとにかく多くそこが2回目見たときに全て分かる。というのがよかった。

・富野と言ったら「富野だったら死んでた」の名言を残してるぐらい普通に重要キャラが死ぬ。しかし、このアニメ重要キャラはおそらく誰も死んでないであろう。敵も含め。戦争をしているのに死なない作品は珍しい。そういう意味では、富野っぽくない作品とも言える。

・明るい富野。先にも言ったが死なないだけでもなくメッセージがとてもポジティブ。普段だったら、「全員死んだらそれで終わりなんだよ」ともとれる鬱になるようなメッセージがこの富野はキレイで正反対。「ポジティブにやり直ししよう!」という気持ちが伝わってきます。

・とにかくOPのノリが素敵。
アナ姫さんがいちいちかわいい。それだけでも見る価値ありなアニメ。アデットさんもいい女すぎてヤバイ。

・引きこもりなゲームマスターが主人公。
なんかぐっと来るシチュエーションでした。アクセルワールドを思い出すような設定w

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

64.6 5 引きこもりで戦いなアニメランキング5位
逆転世界ノ電池少女(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (121)
371人が棚に入れました
西暦2019年、改元を目前とした日本。その上空に突如現出した異次元の裂け目。そこには天地逆転した異世界「真国日本」があった。かつての軍国主義を維持したまま、永世昭和の世を続ける並行世界は、現行兵器を無効にするガス兵器「幻霧」と巨大人型兵器「伽藍」を駆使し、私たちの日本を軍事的侵略。瞬時に政府を掌握し、事実上の征服を果たす。我らに「令和」という時代は訪れなかった......。―――それから十年後。真国の属国として生まれ変わった幻国・日本。厳しい検閲の中、かつて隆盛を誇ったマンガ、アニメ、アイドル等のサブカル文化は完全に死に絶えた......かに見えた。しかし、Otaku is not dead!サブカル文化を守るため真国に真っ向から抗う集団が存在した。その名も秘密結社「アラハバキ」。そして主力兵器「ガランドール」と、その動力源となり戦う少女たち。人は彼女たちを称してこう呼んだ…、電池少女と…。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シンエヴァ、コロナ、秋葉衰退…なぜ今この時期にこのテーマなのか?

 どこがと説明するのが恥ずかしいくらいの露骨なエヴァオマージュでした。隠そうとしないでなぜここまで見せたのか、でしょう。
 エヴァというのは、基本的にはオタクによるオタクのためのアニメからスタートして、最後はオタクよ、現実に戻れ…で締めくくっています。つまり相反する気持ちを25年も引きずりました。

 本作については、オタク文化に対して言いたい事があるのはわかります。それがどういう方向性か、というのがテーマを読み取るポイントになると思います。ただ、これが難しい。なぜかといえば本作のオタク像はほぼ2、3世代前のオタク像だからです。

 そもそも秋葉原は現実世界では衰退していますし、コロナのせいでそれが加速しました。この作品で描かれるオタクはゼロ年代以前のオタク。非現実の萌え少女を嫁と呼ぶようなアニメオタク、スクールカーストと対になってあらわれたAKB的グループアイドルオタク、学校に行かないでゲームをやり続けるようなゲームオタクのような、古いオタク像でした。

 これが本作のテーマ性を読み取るのに難しいところでした。既に自然消滅しかかっている古いオタク像への憧憬なのでしょうか。3年前なら間違いようがないのですが、急激に衰退した秋葉原を中心に置いたので本当にわかりづらいです。
 シンエヴァが公開されたタイミングもあります。オタクを捨てよ現実に戻り恋愛せよなのか、アンチエヴァなのか。
 
 代表的な萌え少女たちは、旧来の文脈からいえば想像上の理想の存在です。本作の3人のヒロインはオタクの主体でありながら萌えの対象となるロリ少女のアナロジーでもありました。別にこの物語のヒロインたちが想像だという設定という意味ではなく暗喩としてです。その中心にあるのがガランです。これは空虚ともとれますし、伽藍つまり宗教施設ともとれます。

 空虚でも気持ちがあれば形になるという肯定的にもとれますし、中身はなにも無いとみることもできます。あるいはオタクの熱狂は宗教的であり醒めると何も残らないという意味にも取れます。

 恋愛できない先代のパイロットがセカンドインパクト的なものを起こしたのは、人の気持ちがわからない包容力がない度量がない、ということでしょう。つまり、主人公は旧来の隠れオタクではなく恋愛しながらオタク文化も愛せる人物像になっています。
 あえてイケメンホストに描いた意味は、あえてテンプレオタク像とずらすためでしょう。

 本作のテーマは「アキバを取り戻せ」「オタクを肯定しろ」だけではない気がします。アキバは破壊されその上に新しいオタク像、人とのコミュニケーション、恋愛をしなさい、という意図に見えました。だからダーリンインザフランキスのような男女2人のコクピットだったと思います。

 作画の手抜きに見えたアラハバキのスタッフですがつまり顔がないということかもしれません。ネット社会の匿名性でしょうか。
 敵側のキャラをわざわざ掘り下げるという意味合いも、外から見た場合のオタクの異常さに気が付けという風にもとれます。それに友情らしき表現もありました。

 クリエータの苦悩や狂気はちょっと触れただけでしたね。クリエータの家族、深さがあってもセールスに結びつかないとというような表現でした。

 あとは表現の自由ですね。ここが中心テーマでくると思いましたがそれほどでもありませんでした。ビッグサイトに非現実文化禁止とありましたので、2次創作等について思うところはあるのでしょう。

 本作は複雑なストーリー性を持たせず、あえてオタク文化を分かりやすく散りばめているので、テーマがどこにあるかは非常に明快です。キャラの造形も萌えを強く意識しています。
 ただ、コロナ、シンエヴァ、秋葉衰退という微妙なタイミングすぎて、テーマがどこにあるのか、何なのかはわかっても、何を言いたいかが伝わりづらかったと思います。



以下 視聴中のレビューです。

{netabare}3話 わざわざベタな展開にするのはなぜでしょう?これがワザとなのは何となく感じますが。
 私は作家性があるアニメは嫌いじゃないですし、しょうもない裏読み癖があるので飽きずに最後まで見られますが大丈夫でしょうか。アニメのクオリティから言ってクリエーターの力も入っていると思いますけど…。

 テーマの方向性はまあ想像通りでいいと思います。ただ、逆転世界なんですよね。来週はアイドルの娘で次がゲーマーでしょうかね。ちょっとひねくれて見ると、ロボット、アイドル、ゲームが勝つ…で終わるか、さらに深いテーマがありそうな気もします。

 本作の「令和がこない」と合わせて考えると少なくとも、今のサブカルの状態を肯定はしてないですよね。サブカルの熱が冷めた、表現の自由とか今のアニメの衰退みたいない自己批判になるのでしょうか。

 逆転世界、真国日本、そしてよく見るとOPで分かりづらいですが夢想主義という単語とLEGACY(遺産)とでてましたね。うーん。昭和ですか。何を象徴したいのか。本来昭和は表現の自由はゆるかったし、アニメやアイドル、ゲームが成長した時代ですからね。

 昔のロボットものをオマージュしているのは良くわかります。地下から上がって最後ロボットの首がカクンと上を見るのもエヴァでしたね。咆哮は初号機の暴走です。効果音やバトルはガンダムでした。コックピットはダリフラでしたね。電池の形はエントリープラグかナイトメアか。その他拾えてないアナロジーはいっぱいありそうです。{/netabare}

 まあ、もう少し見ましょうか。



2話 言いたい事が伝わりますかね?まず、面白くしないと。

{netabare} 作品の演出が安っぽい子供向けロボットアニメ的になっているので視聴継続のハードルは高いかもしれません。今のところストーリー運びもベタですし。

 やっぱり作家性でテーマを内在させていますね。言いたい事はなんとなく伝わってきます。
 秋葉原のおでん缶って話題になったのは電車男の2005年でハルヒの頃でしたよね。そしてガンダム的の等身大象。敵の指揮官機が赤い。東京に水没はエヴァを想起させます。アニメ文化の停滞や表現の問題をやりたいのでしょう。

 眼鏡をかけることで本当の自分になるというペルソナの問題。ガランドールという空洞のロボットという設定も関連すると思いますが、マインドや感動がなければ創作物など空っぽだということでしょう。
 バッテリーと表現していますが、湧き上がるものとか感動ですよね。作る側、見る側とお金の問題がやはりテーマとしてあると思います。ただ、伝わるかなあ?

 ストーリーとしてまず面白く見させないと、言いたい事があっても伝えきれないと思います。{/netabare}



1話 今のアニメ制作の現状を嘆き、逆転を狙いに行くという宣言でしょう。

{netabare} 秋葉原のオタク文化が壊滅状態だそうですね。そして、異世界転生ものにアニメ世界は席捲され、ガンダムのような作家の想いが入ったアニメが絶滅の危機にある。

 そういう状況に対するアンチテーゼとして本作は作られたのでは?と思います。ガンダムや過去のヒーロー、ロボットものを恥ずかしいものという表現がありますが、それは恥ずかしいことを真面目にやらないと作品にならない、ということでしょう。見ただけで作家性の塊みたいな第1話でした。

 マルチメディア展開、1クールで完結しない原作付の低レベルコンテンツの乱造、そしてなにより、テーマの無い作品の数々。本作は、そういったものに対する反抗なのだと思います。

 音楽が消えるアニメと同時期にこれが制作されたというのは、恐ろしいことです。これはクリエーターサイドが意識か無意識かわかりませんが、そういう空気を感じているのでしょう。

 昭和から続く思想というのは、おそらくポリティカルコレクトネスとか安易なフェミニズムの創作物に対する介入を、揶揄しているのでしょう。

 ホストが主人公になっているのも「冷めている」「金のことしか考えない」「どこかでアニメをカッコ悪いと思っている」「人の顔をみないで話をする」という現代の若者ではなく老人も含めた今の人間たちを象徴しているのだと思います。

 つまり、この作品は今のアニメに対する危機感、あるいは表現の自由に対するSNS上の叩き、作家性を無くした金中心のコンテンツに対する逆転を狙っているのだと思います。

 そうそう、画面から言って中国資本のことも入っている気がします。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

秋葉原版「堕落論」

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
日本は、令和の直前、異次元から現れた「真日本」という軍国主義国家に占領される。そして、アニメやゲームなどサブカルはその一切を封印されてしまう。

それを解放すべく立ち上がる主人公と巨大ロボ、、、という作品。

キャラデザなどは子供向けに作っているが、内包するテーマはオッサン向け。というか、かつて子供で、今でも子供の心を持つオタク向け。それに、クオリティはかなり高い。バカアニメのフリをした、バカじゃないアニメ。

ヲタクのヲタクによるヲタクのためのアニメ。という感じ。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
つまりは、堕落論だなと思った。

坂口安吾の書いた堕落論は、(wikiから引用){netabare} 第二次世界大戦後の混乱する日本社会において、逆説的な表現でそれまでの倫理観を冷徹に解剖し、敗戦直後の人々に明日へ踏み出すための指標を示した書。敗戦となり、特攻隊の勇士も闇屋に堕ち、聖女も堕落するのは防げないが、それはただ人間に戻っただけで、戦争に負けたから堕ちるのではなく、人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ、と綴られている。旧来の倫理や道徳の否定といった次元ではなく、偉大でもあり卑小でもある人間の本然の姿を見つめる覚悟を示している作品である{/netabare}。とある。

私自身、堕落論を読んだ感想としては、「人間の在り様を絶対的に肯定する」作品に感じた。何が正しいとか何が悪いということではなく、「今、ココに存在する、人間の姿が、結果として正しい」ことを伝えたいだけだと感じた。

中畑邦夫さんが、「安吾の思想を右翼的であるとする観方も左翼的であるとする観方もともに一面的であり、そういう観点で作品を捉えることは、安吾の思想のもつはるかに広い射程を見失ってしまう」と言うように、あまり政治的な視点で読むべき作品ではないなと思った。

(ちなみに、私自身、堕落論や安吾の考えに賛同する、或いは否定するということではない。彼は彼の価値観の中で、論理的かつ正直に自分の思想をまとめており、それは、文学的に「作品」として一見の価値があると思っているだけだ。例えば、私は、芥川の小説が好きだし「凄い」と思っているが、芥川のような人間が好きなわけじゃないし、もし彼が身近にいても友達にはなれないだろうというのに近い立場である)

さて、本作はそこまで高尚ではないけれど、やっていることは近いのかなと思った。

本作も、ともすれば右とか左の話になりそうだし、むしろ、それによる炎上商法を意図しているのかとも思うけれど、私自身、アニメに現実の政治を組み込みながら観るのは好きじゃないので、そういう見方はしていない。ただ、「好きなものを、好きだと叫べば良い」というテーマのアニメとして観たし、その立場でレビューも書きたい。

だって、漫画、アニメ、ゲーム。これに読書と酒と露天風呂を加えると、ほぼ、私の人生になるからね(笑)

ともすれば、世の中で悪者にされがちなこれら。実際、凶悪事件が起きた時、アニメや漫画、ゲームとの関連が報道されることがある。その真偽は分からないが、イチアニメ(漫画・ゲーム)ファンとしては、悔しい気持ちになる。

真誅軍は、それらサブカルにハマることを、「人としての堕落」として禁止した。

安吾は堕落論の中で、「国が戦争末期に未亡人の恋愛を書くこを禁止したのは、軍人達の悪徳と女心の変わりやすさを理解していたから」「武士道は人間の弱点に対する防壁である」と述べているが、そこからすると、サブカルを禁止する真国が実は、一番「サブカルの力」「サブカルの魅力」を信じているということになる。

アラハバキはそれに抗う。

「好きなことを好きと言って何が悪い」「好きなことが電池になって頑張れる人間だっているんだ」。

こんなバカみたいなアニメを、バカみたいに真面目なクオリティで作る、彼ら作り手の気概が、アニメ内で語られるテーマと重なる。

安吾の堕落論を再び引用するなら、「二十の処女をわざわざ六十の老醜の姿の上で常に見つめなければならぬのか。これは私には分らない。私は二十の美女を好む。」と言っている。ロリコンだろうが猫耳好きだろうが堂々と胸を張れ、ということだろうか(笑)

日本映画の興業収入トップ10のうち、6作品はアニメ。しかも、あと2作はハリー・ポッター。

これだけでも、どれだけ日本人がアニメ好き、ファンタジー好きかが分かると思う。

それを堕落と呼ぶなら、呼べば良い。

「ゲームばかりすればバカになる」「アニメばかり観ているから引きこもる」「漫画みたいに夢ばかり語るな」

そんな批判に真っ向から立ち向かう本作。今の日本を、「これでいいのだ」と肯定してくれているアニメのように感じた。

(ちなみに本作で一番笑ったのは、「お台場送り」というパワーワード。リア充スポットを、そんな刑務所みたいに言わんでもw)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
サブカルチャーが封印された世界。作画はまあ、良いか。

2話目 ☆3
ホスト。がらんどう。皮肉を込めつつ、懐古主義全開のサブカル復活の宴。

3話目 ☆3
リトル本田(笑) オタク>ホスト(笑) ヲタクしか楽しめないアニメだよな。

4話目 ☆3
今度は、アイドルね。こうやって3話ごとにアキバ文化を紹介。7話からはPCとかラジオとかその辺の電気オタク。ラストの2~3話で、アキバの総力をあげてシン国を退けるのかな? トキメキの充電(笑) アホになる、トキメキエンプティ(笑) お台場送り(笑) プロのアイドル(笑) 

5話目 ☆3
アイドル。サイリウムファンネル(笑)

6話目 ☆3
なるほど、逆転世界って、そういうことか。戦争に勝った日本が、新国ね。堕落論だな、これ。

7話目 ☆3
フルアーマーって感じだな。

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆3
原作者の息子ね。

11話目 ☆3
トラックで突っ込んだとこは熱いね。

12話目 ☆
秋葉原恋愛アレルギー爆発(笑) 逃げたから爆発(笑) トキメキや愛に優劣はない。これ、2期に含み持たせるのか(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

取り戻すんだ! ボクたちの世界を!

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
ファイちゃん、あいにゃ、しーちゃんらが出演していることを知り視聴を決めた作品です。


西暦2019年、改元を目前とした日本。

その上空に突如現出した異次元の裂け目。

そこには天地逆転した異世界「真国日本」があった。

かつての軍国主義を維持したまま、永世昭和の世を続ける並行世界は、
現行兵器を無効にするガス兵器「幻霧」と
巨大人型兵器「伽藍」を駆使し、私たちの日本を軍事的侵略。

瞬時に政府を掌握し、事実上の征服を果たす。

我らに「令和」という時代は訪れなかった......。

―――それから十年後。真国の属国として生まれ変わった幻国・日本。

厳しい検閲の中、かつて隆盛を誇ったマンガ、アニメ、アイドル等の
サブカル文化は完全に死に絶えた......かに見えた。

しかし、Otaku is not dead!

サブカル文化を守るため真国に真っ向から抗う集団が存在した。

その名も秘密結社「アラハバキ」。

そして主力兵器「ガランドール」と、その動力源となり戦う少女たち。

人は彼女たちを称してこう呼んだ…

電池少女と…。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正直序盤の展開は個人的に今一つでした。
主人公である細道は、奮起しようとする電池少女をバッサリと切り捨てる言動を幾つも発現しているので、それが不憫で仕方がありませんでした。

ですが、一番イラっとしたのは、細道を借金返済で苦しめ、色んなことをやらせておきながら高みの見物を決め込んでいる宗方さんの存在でした。

性格的にも決して好きなタイプではないのですが、最も嫌だったのが細道に事あるごとに言っていた「マグロ、カニ…」の脅し文句そのものです。

確かに、ひと昔前、遠洋マグロ漁船で一航海行けば「家が建つ」という時代がありました。
家族の中で誰か1人が乗船すれば経済環境が一気に改善し、豊かな生活が出来るという時代があったようですが、それは高度成長期の話しで現時点の相場じゃないんです。

一般的な漁師の年収の相場は260万円程度。
近海の漁業では、年収は200万円~400万円。
遠洋漁業で600万円~800万円程度なんだそうです。

もちろん、一人前になったり国家資格を取得したり、船長や漁労長になったら段階的に年収はアップしていくようですが、最高責任者である漁労長にならないと、年収1000万円超にはならないそうです。

カニの遠洋漁業になるともう少し収入は高いようですが、意識を失うほどの過酷な仕事内容で、命をはる覚悟が無い方にはお勧めできない職業なんだとか…

カニ漁の最高峰は「ベーリング海峡」というユーラシア大陸とアメリカ大陸を分かつ海峡らしいです。
ベーリング海峡のカニ漁解禁は冬なので、4つの恐ろしい理由があるんだとか…
・気温は氷点下を上回ることはない
・風が凄まじく、船が転覆しそうになる
・氷点下の気温+風速40mの風で体感温度氷点下-30℃
・高波が凄い時は高さ15~18m(ビル7階相当)
こんなにも過酷な条件であるにも関わらず、船長のカンが外れた場合は漁は失敗に終わるんだそうです。

ググってみると色んな記事があるので、レビューそっちのけになってしまいました^^;

こんなところに細道を放り出したら2度と帰らぬ人になってしまいます。
そうしたら、宗方さんだって借金を返して貰えなくなるというのに…

でも、中盤~終盤にかけて宗方さんに言われっ放しではなく、自身の意志で行動するようになってから俄然面白くなってきましたけれど…

そうです、「ガランドール」に乗るなら電池少女と一緒にときめかなきゃダメなんです!
少なくても私は、電池少女とトキメキを共有してどこまでの突き進み、己の限界を超える雄姿を見たいと思っていましたよ。
だから中盤以降、面白さが鰻上りした作品という印象を受けました。

気になった点が一つだけ…
物語の中でも突っ込まれていましたが、ガランドールって真の姿がいくつあったんでしょうね^^;
もしかすると、未だお目にかかれていない真の姿もあったりするのでしょうか^^;?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Mia REGINAさんによる「Fever Dreamer」
エンディングテーマは、あいにゃによる「Reverse-Rebirth」

1クール全12話の物語でした。
総じて面白く、しっかり堪能させて貰いました。
細道と電池少女がこの先仲睦まじくあることを祈念しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
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