2023年度の式神おすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2023年度の式神成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月28日の時点で一番の2023年度の式神おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.3 1 2023年度の式神アニメランキング1位
呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変(第2期)(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (352)
1268人が棚に入れました
最強の2人 戻れない青い春 2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。 2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。 そして更に時は遡り2006年(春)—。高専時代の五条 悟と夏油 傑。 呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。 依頼は2つ。天元との適合者である“星漿体(せいしょうたい)” 天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。 呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が“星漿体”の暗殺を狙い介入する…。 後に最強の呪術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

このまま邪道ド真ん中を驀進して欲しいです

引き続き原作未読で視聴。

【物語 4.0点】
人間と呪いの激闘、“呪い合い”を通じて、
秩序を強いる文明社会に封じられた人間の本性を丸裸にしていく。
王道というより、いっそう邪道を極めていく、自分にとっては期待通りの展開でした。

呪いこそが剥き出しな人間本来の姿であるが、曝け出し過ぎれば渋谷も文明も崩壊する。
だからと言って、呪いその他を、払って封じ過ぎた社会における人間は生ける屍同然である。
特級呪物・両面宿儺(すくな)を内包した虎杖(いたどり)悠仁は人間と呪いの間に風穴を開け得る諸刃。
最強の呪術師・五条悟は、呪いを過度に規制しようとする呪術協会の“おじいちゃん”たちには想う所が多々ある。
五条先生が管理下に置いた虎杖悠仁をどう扱うのか?どうなってしまうのか?
これは悟や虎杖がヒーロー主役ポジから世界から危険視、敵視されるヒールポジに転換する波乱もあり得る。
というより個人的には是非そうなって、さらに人間の性をぶちまけて欲しい。

こうした見通しと願望を抱いて2期視聴に挑んだ私。
結果、(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む
興奮させられる幕引きでした。

全体構成は前半部「懐玉・玉折」にて、五条悟の挫折やら友との決別やらの青春時代を描写。
後半「渋谷事変」で現代の時系列に戻り、人間VS呪いの構図の転換と、傷付く仲間や自身の罪など大きなプレッシャーにさらされた虎杖悠仁の心身の変容を描く。

いずれも五条悟という最強の存在に振り回されたり、どうにかしようと食らいつく周りの悲喜交交がシナリオの軸。
作中、状況を「五条悟だから」で説明され虎杖が納得するシーンがありましたが、
私も納得し過ぎて吹き出してしまいましたw
五条先生ワイシャツもネタバレレビューを読む で最強ですしw

「懐玉・玉折」と「渋谷事変」の間に挟まれた『劇場版 呪術廻戦0』のエピソードの重要度も上がったため、放送中再鑑賞。
正しく生きたい乙骨裕太と、正しく死にたい虎杖悠仁。
二人がどこで邂逅或いは衝突するのか?も個人的に関心事でしたが、
2期ではネタバレレビューを読む 期待感を高めつつ持ち越し。
強い動機もあるので、制作が決定した3期「死滅回游」以降も当然視聴継続します。


1期Cパートのユル~い日常カット「じゅじゅさんぽ」が見られなかったのは地味に残念w
その代わり?2期次回予告の各キャラによるナレーションはユルく、しかし鋭く人生を語っているようで好きでした。

私のお気に入りはエピソード4(第28話)の釘崎野薔薇の次回予告。
ネタバレレビューを読む
私も大概中身ペラペラですが、裏はちゃんとあると語ってくれたようで何か勇気付けられましたw


【作画 5.0点】
アニメーション制作・MAPPA

バトルアニメーションの最高峰。

先日BD4巻&5巻リリースに合わせて、「渋谷事変」の一部エピソードを映画館で振り返り上映する企画があって、私も行って参りました。

TVアニメで劇場版クオリティ!という褒め言葉が定番化した昨今ですが、
呪術2期の場合は劇場アニメの中においてもトップクラス。
これはアニメーターに追加ボーナスあげないと、といった感じで作画の凄まじさを再認識。
宿儺(すくな)の戯れで倒壊する渋谷のビル群とか、スクリーンで体感すると大迫力過ぎて笑いますw

本シリーズもまた呪術を通じて各人、各呪いが抑圧された“人間性”を花開かせる、
バトルで語るタイプの作品。
メカ丸の巨大メカなどは胸が踊りました。

ユニークだなと思ったのは、禪院直毘人(ぜんいん なおびと)の投射呪法を、
コンテ指示書?など剥き出しのアニメ制作現場風の背景も交えて再現したシーン。
老練1級術師の最速戦闘を支える“コマ打ちセンス”、フレームレートへのこだわりwなども伝わって来ました。
MAPPAにはアニメ制作現場においてオールリテイクを意味する『全修。』と題したオリジナルアニメ企画がありますが、そちらの方も楽しみです。

バトルだけでなく人間ドラマを演出した作画、背景美術も印象的。
私は特に夏油傑(げとうすぐる)が最悪の呪詛師へと変貌する前の、雨のカットが脳裏に焼き付いています。
“吐瀉物を処理した雑巾”のような呪霊取り込みを繰り返してきた夏油の、
人間への献身から、凡俗な大衆への不信と蔑みへと移り変わる心中の他、
(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む 離脱前の回想シーンなど、心情描写も上々でした。


【キャラ 4.5点】
若き日の五条悟と戦い土を付けたフィジカルお化け・伏黒甚爾(とうじ)。
遠い昔、悟と同様の無下限呪術を操る五条家当主と刺し違えた禪院家当主と同じ十種影法術を受け継ぐ甚爾の息子・伏黒恵。

恵は家柄も御三家の分家筋みたいな立ち位置で、
虎杖(いたどり)のサブで組み頭脳戦を仕掛けるような、
才能無き弱者ポジション(でもないですが)で意地を見せるタイプのメインキャラと思っていましたが、
2期を見て、伏黒は今後ジョーカーになり得るポテンシャルを秘めているのかもと認識が改まりました。


1期から虎杖と対峙し続けて来た宿敵・特級呪霊・真人との因縁も渋谷で頂点に。
相変わらず人間の魂をこねくり回して弄ぶ、倫理観を捨てて欲望に忠実になる呪いらしい言動で、
利他よりも自己実現の利己からくると思われる虎杖の正義感のメッキを剥がすトリガーとなる。


「渋谷事変」でカッコ良かったのが七海建人。
ななみんは最後までクールでしたが、私は特に助太刀して、後輩を痛めつけた敵をシメるななみん。
ターミネーターみたいで相手がいたたまれなくなりましたw


【声優 4.0点】
伏黒甚爾(とうじ)役に子安 武人さん。
禪院直毘人(ぜんいん なおびと)役に中田 譲治さん。
ただでさえ七海建人役に津田 健次郎さんがキャスティングされたりしている所へ、
粘度高めのキャストが追加投入され、声優陣はさらにネットリw

収録エピソードで面白いと思ったのが、
宿儺(すくな)役の諏訪部 順一さん。
原作アクションコマの詳述により「うっ!」とか「くっ!」とか、
キャスト陣にアドリブも求められたというバトルシーン。
けど、史上最凶の呪術師・宿儺は一方的に鏖殺(おうさつ)するだけなので、
ヤラれることもなく、諏訪部さんも特にアドリブの必要も無かったそうでw
アフレコでもキャラ能力格差って出る物なのだなとw

ナレーション担当・榊原 良子さん。
バトルアニメを堪能したい層からしたら、術式解説が無粋と感じる方もいるかとは思いますが、
正直、多彩な術式が乱れ飛び状況理解が追い付かない原作未読組の私にとってはナレーション解説が命綱でしたw


【音楽 4.5点】
劇伴担当は旧来の三者共作から照井 順政氏に一本化。

これによりジャンルの守備範囲が狭まることもなく、
むしろ制作スタッフとの連携も取りやすくなったのか、映像との一体感が増す方向に先鋭化。
奔放にフレーズを奏でるジャズ、現代音楽風が呪術百花繚乱を好演出。

特に、虎杖(いたどり)VS脹相(ちょうそう)戦は、
ジャンル横断、リズムの緩急も自在なバトルBGM「Resolve」を筆頭に、
渋谷駅構内の効果音も交えて、漏水が続くトイレ内での赤血操術との激闘を再現した、
音響、映像共に大好きなバトルシーンです。

かと思えば落ち着いたピアノ曲でしっかりと心情描写も下支えしてくる。
色々スタッフ変更があった2期ですが、この音楽担当一本化は上策だったと思います。



主題歌

「懐玉・玉折」
OP・キタニタツヤ「青のすみか」
ED・崎山 蒼志「燈」

「渋谷事変」
OP・King Chu「SPECIALZ」
ED・羊文学「more than words」
(以上敬称略)

個人的には「青のすみか」の爽やかさが鮮烈。
OPアニメも青々としていて。五条先生や夏油にもキラキラした青春があったんだなぁと。
「渋谷事変」OPが不穏な旋律で、出血多量だから尚更w

投稿 : 2025/03/22
♥ : 24
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

若いごじょせん→渋谷事変

あのキャラクターの声優変更は無かったね。

47話
ネタバレレビューを読む

46話
ネタバレレビューを読む

45話
ネタバレレビューを読む

44話
ネタバレレビューを読む

43話
ネタバレレビューを読む

42話
ネタバレレビューを読む

41話
ネタバレレビューを読む

40話
ネタバレレビューを読む

39話
ネタバレレビューを読む

38話
ネタバレレビューを読む

37話
ネタバレレビューを読む

36話
ネタバレレビューを読む

35話
ネタバレレビューを読む

34話
ネタバレレビューを読む

33話
ネタバレレビューを読む

32話
ネタバレレビューを読む

31話
ネタバレレビューを読む

30話
ネタバレレビューを読む

29話
ネタバレレビューを読む

28話
ネタバレレビューを読む

27話
ネタバレレビューを読む

26話
ネタバレレビューを読む

25話
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/22
♥ : 3

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

続編が待ちきれない

どんどんジャンプバトル物嫌いはお断りになっていきますが(^^;)
1期、劇場版、2期と時系列や伏線も入れてただのバトル物でない所が面白さ増しています
渋谷事変の前に壊玉・玉折を持ってきたのも、より感情移入が入りナイス構成です。そして1期から登場してるあのキャラの顔、これ公式サイトのキャラクター紹介でも気付けるんですが、理由が分かった時の衝撃はなかなかでした。溜めるだけ溜めて放出みたいな、気づいてても気づいてなくてもこれは驚くんじゃないかと思います。

今回は今まで以上に戦闘シーンがかなり多いです。言われてるように特にすごい作画ですね。ちょっと今どういう動きで攻撃したとか目が追いつかない所も多々ありました。予算が十分ありそうだし急がず期間をあけて作り込んだ感ありますね。もちろん背景なども素晴らしい作画ですが、唯一私が気になるのが女性のキャラ絵が癖あり、まぁ正直に言えば美少女キャラ感が少し劣る部分で1期からずっと作画は4.5です、さーせん。

私的には劇場版と2期は作画以外5.0なので満点みたいなものですが、バトル物がかなり好きでないと疲れるかもしれませんし、グロさは増したとおもいます。人気作品だがダメな方はとことんダメでしょう。初めての方は1期から視聴しないと全く分からないのでそこで自分に合うかは分かります。ジャンプだからとかの理由で視聴しないのはもったいないですね。
ぜひともご覧くださいかなりお勧めアニメです。

2024年3月24日

投稿 : 2025/03/22
♥ : 12

74.9 2 2023年度の式神アニメランキング2位
わたしの幸せな結婚(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (280)
891人が棚に入れました
この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か―― 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。 これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

組紐の意味<追記;13話>

観る前にアニメタイトルに抱いた印象がホンワカ。
観てみると、ホンワカと程遠い。
どちらかというと、ドンヨリでした。

風景から察すると大正時代の帝都。
異能すなわち超能力が重視される世界です。

ヒロイン美世は名家に生まれ、無能故に虐げられています。
だから、卑屈で暗い。
前髪が長いのもそれに拍車を駆けます。

厄介払いの縁談が彼女の転機。
久堂家当主の清霞と婚約します。
果たして彼女は幸せな結婚を遂げるのか?
と言う物語です。

正直、美世の性格が私好みではありません。
自分を卑下する所がなんとも痛々しい。
実家で受けた扱いを考えると致し方ないですが。

ネタバレレビューを読む

異能バトルありの純愛物語。
未だ婚約状態なので、2期は必然。
山あり谷ありの美麗なストーリーになりそうです。

<追記;13話>
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/22
♥ : 22
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

尽くす女と守る男に一周回って新鮮味を感じる和風ファンタジー

原作小説はWeb版、ラノベ版共に未読。

【物語 4.0点】
ヒトは同類の他者に尽くすことで幸せを感じる生き物なのだという。

女は愛する旦那様のために世話を焼くことに喜びを覚え、
男は愛する女のために身命を賭して戦う。

昨今あまり語られなくなった価値観を、
主人公・斎森美世と久堂清霞の婚約者コンビのピュアな有り様から表現される。
ここから私はまず、伝統的な結婚という制度はヒトの幸せを一定程度保証していたものだったのかなとの感想を得ました。

大体「わたしの幸せな結婚」というこのタイトル。
一昔前だったらこんな平凡な作品名で世に何かを出そうなど思いも寄らなかったでしょう。
世の中それだけ価値観の多様化が進んだということでしょうし、
この作品名から一周回ってインパクトを受けた私自身に驚かされます。

結婚が幸せの絶対条件としていない点も、この作品名を含蓄のあるものにしています。
本作は純真な主人公男女の対比として、婚姻や女を血筋と権力獲得のための政略の具とする良家の醜悪さも描く。
架空の近代日本風ファンタジーである本作は、血の宿命を代々継承される“異能”という設定で固着させることで、
自由意志だけでは振り払えない、一筋縄では行かない波乱を演出しています。


あとは、自分のお気持ちで他者の表現を規制できると思っている阿呆が目に余る今日この頃。
作り手が外野の雑音に惑わされずに書きたいことを書くには、
もはや異世界やファンタジー位しかないなのではとも感じました。

例えば本作を現実の歴史ドラマなんかにしようものなら、
左から古い結婚観の押し付けだと、押し付けがましい蹴りが入ったり、
右からネタバレレビューを読む を醜悪な悪の権化に仕立てるとは何事かと怒鳴り込まれたりしかねません。

脱線しますが、近頃はNHK大河ドラマにすらも多様性やポリコレ配慮と思しきトレンドがありまして。
2年連続で、史実の裏に典型的な男女の夫婦関係とは異なるLGBTが絡んだ事実があったのでは?とのエピソードがねじ込まれていたりします。
昨年の『鎌倉殿の13人』のLGBT回は史料の裏を読んだ脚本が見事でしたが、
今年の『どうする家康』のLGBT回は正直、蛇足だった感が否めず。


愚痴はさておき、本作のファンタジー要素や異能設定に唐突感を覚える方もいるとは思いますが、
私は大河ファンタジーは得意分野なので違和感なく完走することができました。
原作者の小学校時代の愛読書『十二国記』、『彩雲国物語』、『アルスラーン戦記』。
この辺りが好みなら、1クールでは到底終わりが見えない。
制作決定した2期へ続くというスケール感も含めて楽しめるでしょう。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・キネマシトラス

惹き込まれる映像美。

決して作画枚数がMAXという感じではありませんが、
時折見せる心情ともリンクした天候、情景描写は流石は『メイドインアビス』のキネマシトラス。
セピア調のフィルターや、主線をかすれ線にする処理など、
随所にセンスを感じる画面作りで演出してきます。

魅入ってしまうのは色彩の美しさ。
単に色鮮やかにするだけでなく、
美世を幸せにする久堂家は全体的に明るい色調。
美世を苛める斎森家は暗い色調w
と明暗を使い分けた心情表現も上々。

私が毎回楽しみだったのはHALKA氏による着物デザイン。
男が愛する女性を遠慮なく着飾る楽しみ。
これもまた語られなくなりつつある価値観ですが、
このデザインの美しさで、純心から言われたらぐうの音も出ません。


【キャラ 4.0点】
“異能を持たない”ヒロイン斎森美世と凄腕雷異能者の旦那様・久堂清霞は高濃度のピュアカップル。
美世を苛める斎森家の面々や、女を血筋としかみなさない悪役は妬みと執着に塗れる。
キャラの美醜もコントラストがくっきり。


愚かな悪女として良く踊ってシナリオも盛り上げてくれた美世の異母妹・香耶。
ネタバレレビューを読む
こういうキャラの末路や覚醒も私の好物なので、今後アニオリでも良いので出番ないかなと思ってみたり。


辰石幸次や鶴木新といった御仁は人物相関図だけ見れば、美世を取り巻く広義の逆ハーレムキャラということにもなるのでしょうか。
清霞みたいな異能の天才に生まれなかったけど家の宿命やらは背負っている。
恋のライバルとはまた違った形で美世にアプローチしてくる彼らの姿に、
理想と現実の自分との狭間で苦悩する男の渋味を感じました。


【声優 4.0点】
ヒロイン美世役・上田 麗奈さん、旦那・清霞役の石川 界人さん、
美世の幼馴染・辰石幸次役の西山 宏太朗さん。
この辺りのメインどころはアニメ化に先立ち上演された朗読劇からのキャスト継続。

アニメより先にゲームやドラマCDなどが展開された場合、
アニメキャストは変更になることが多いのですが、
本作みたいに初回から勝手を知っているキャスト陣の繊細な演技を聞いていると、
キャストの継続性ってやっぱり重宝するなと思います。

上田 麗奈さんに、どちらかと言えば元気な凛とした声のイメージを抱いていた私。
初回の上田 麗奈さんのオドオドボイスを聞いた時は、
これ終盤キャラ覚醒した時、どんだけ振れ幅大きいんだ?とワクワクさせられました。

実際、最終回見たら、ネタバレレビューを読む


一方で私はアニメでキャスト変更になった
斎森香耶役の佐倉 綾音さんの嫉妬ボイスや、
使用人ゆり江役の桑島 法子さんの柔和な声色にも味わいを感じていまして。
声優継続か変更かもまた良作の絶対条件でもないんだなと考え込んでしまいます。


それにしても終盤登場した堯人(たかいひと)役に石田 彰さん。
2期に向けて、良い意味で嫌な予感しかしませんw


【音楽 4.0点】
劇伴担当はエバン・コール氏。
アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、劇場アニメ『ジョゼと虎と魚たち』
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、劇場アニメ『金の国 水の国』
と私が連続エンカウント中の作曲家。

本作もまた緻密な心情曲だけでなく、
和洋折衷のファンタジー世界観や異能バトルなど幅広い対応力が求められますが、
上記の同氏の経歴なら何が来ても美しく彩ることができます。

同氏は日本語もペラペラですし、日本のコンテンツ産業にとって大きな力となる存在ですね。
秋からのアニメ『葬送のフリーレン』劇伴でも活躍を期待しています。


OP主題歌は、りりあ。「貴方の側に。」
“あなたの隣は私でいいですか?”などとド直球で想いをぶつけるピュアラブソング。
私は劇場アニメ『バブル』ヒロイン役&ED主題歌以来の遭遇でしたが純度は相変わらず。

ED主題歌は伊東歌詞太郎「ヰタ・フィロソフィカ」
私は『デカダンス』ED以来の遭遇でしたが、こちらもEDアニメーションの画力に負けない相変わらずのバラード巧者ぶり。


音楽は総じて私がまたアニメで聞きたいと思っていた作曲家、アーティストが、
存分に力を発揮してくれて嬉しかった感じ。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 34
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

幸せな日々を送りたい送らせたいと願うお話

原作未読 全12話

時代は明治?大正?時代のような感じで、異能の力が重宝される世界。異能の力がないと見られていた主人公の斎森 美世(さいもり みよ)は、父親・義理の母・異母妹から幼い頃より虐げられて使用人より酷い扱いをされてしまいます。ネタバレレビューを読む

転機は異能者の家系で最高の名家とされる久堂家の当主・清霞(きよか)の婚約者候補として久堂家へ赴きます。清霞は数々の婚約者候補たちがすぐに逃げ出すほど気難しい性格と言われ、美世が行ったところですぐに追い出されるだろうとのことで斎森家は決めたようです。しかし、清霞は美世を気に入り、大切に思うようになりました。清霞と美世が色々な障害を乗り越え、幸せを掴むまでの物語です。

最初はとても残酷で悲しいお話が続き、自信がないのか細い声の美世はアクの強い斎森家の面々には到底太刀打ち出来ないだろうと観ていました。

でも清霞と出会って世界が変わり、その後も色々な障害がありましたが、幸せな感じで終わっています。

その時代のお話ということではなく、この作品には異能の力が随所にでてきます。ファンタジー要素も色々とありましたね。

作画がとても綺麗でした。(桜の描写など)

第2期の制作が発表されました。まだまだ一波乱二波乱ありそうですね。放送が楽しみです。

OPはりりあ。さん、伊東歌詞太郎さんが歌っています。

最後に、異母妹役は佐倉綾音さん、人の心に反感心を抱かせるいい演技でしたw

投稿 : 2025/03/22
♥ : 28

68.5 3 2023年度の式神アニメランキング3位
最強陰陽師の異世界転生記(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (217)
737人が棚に入れました
強いだけでは幸せになれない。たとえ、最強の陰陽師だとしても。 並ぶ者のいない天才と称された陰陽師・玖峨晴嘉は、朝廷からの裏切りにあい、命を落とそうとしていた。 次の生でこそ幸せになりたいと決意し、自ら生み出した秘術・転生の呪い(まじない)によって異世界に転生する。 そして、セイカという名と新しい人生を手に入れた。 「前世の自分に足りなかったものは狡猾さ、今世では上手に立ち回り幸せな生を手に入れる――――」 最強の陰陽術と強力な妖怪たちを従え、彼の進む先に待ち受けるのは、望んだ平穏か、それとも・・・。 いまだ誰も目にしたことのない、最強の陰陽師が挑む異世界ファンタジーが始まる。

ぼーちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

魔法世界と妖怪世界

よくある西洋魔法世界に和の国の妖怪や呪術をもってきて最強陰陽師主人公が無双するシチュエーションが好き。戦闘時の三味線や琴の音色、襖を使った映像表現もワクテカ。陰陽師の詠唱かっこよす。
前世で殺されたことを反省した結果、微妙にひねくれた独自の価値観を持つ達観した主人公なんだけど意外に人間っぽくて好き。(この声好きだなあ。)
ツンデレヒロインのアミュと主人公の奴隷巨乳イーファちゃん(8,9話でファン大幅増加)と、もう一人の青髪ヒロインメイベルの3ヒロイン+あやかし娘もどれもかわゆす。陰の実力者と並んで期待のアニメになりました。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 5

ポンゾ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

妖怪を召喚するシーンが良い

妖怪を召喚するシーンの演出がかっこいいです。コミカライズではなかった演出なので、アニメならではですね。一見の価値あり。
アンジェラのOPも作品にマッチしていて好きです。続きが気になります。

<見終わって追記>
クライマックス12話から最終話までも目が離せない展開。アニメ版はとくにクールなセイカだけどキレると一段と怖いんだよな。どうやら陰謀は根が深く、物語はまだまだ途中で原作も続いてますが、一旦区切りでキレイにまとまった最終話だったと思います。いやぁ、毎週面白かったです!2期を楽しみに待ちます。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 6

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

テンプレアニメ+ひと手間。

魔法のある異世界に転生。最強ちょいハーレムですが、元最強陰陽師の主人公は魔力無しという設定。なんで最強かと言うと元最強陰陽師だから呪力がぶっ飛んでるという事。(魔力と呪力の違いはわかりませんw)
使役する強力な妖を使い最強でーす。ってアニメです。
最強すぎる事を恐れた朝廷に裏切られ死の寸前まで追い込まれた前世のようにならぬよう、この人生では目立たず良い人生を。と言いつつすご〜く目立ちますw
可愛いキャラデザ、有名声優多数で良かったと思います。しかし子安さんって忙しいよなぁ〜。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 4
ページの先頭へ