式神で異世界なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の式神で異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月19日の時点で一番の式神で異世界なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.4 1 式神で異世界なアニメランキング1位
最強陰陽師の異世界転生記(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (214)
728人が棚に入れました
強いだけでは幸せになれない。たとえ、最強の陰陽師だとしても。 並ぶ者のいない天才と称された陰陽師・玖峨晴嘉は、朝廷からの裏切りにあい、命を落とそうとしていた。 次の生でこそ幸せになりたいと決意し、自ら生み出した秘術・転生の呪い(まじない)によって異世界に転生する。 そして、セイカという名と新しい人生を手に入れた。 「前世の自分に足りなかったものは狡猾さ、今世では上手に立ち回り幸せな生を手に入れる――――」 最強の陰陽術と強力な妖怪たちを従え、彼の進む先に待ち受けるのは、望んだ平穏か、それとも・・・。 いまだ誰も目にしたことのない、最強の陰陽師が挑む異世界ファンタジーが始まる。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

陰の実力者になりたくなくて

私は結構好き

話は面白くないし、最初は主人公の人を見下した態度があまり印象良くないけど、物語が進むうちに主人公の印象も良くなってきて、見ていて退屈とか嫌な気持ちになる作品ではなかったです

【見どころと欠点】
{netabare} 主人公以外のキャラの魅力を描こうと頑張ってるけど、主人公が全部美味しいところ持っていくのでヒロイン達の見せ場が足りないところは残念かな?
特に勇者なんてこの設定だと話の軸になるはずなのに、全然目立ってなくてただのハーレム要員Aになっちゃってるので物語の軸が弱い

でも、人間の権力者と魔族側が争いの火種を消したいから勇者と魔王を邪魔に思っているということが終盤わかって、主人公が自分の強さに酔ってるだけのイメージから、親しい人を放っておけないイメージが強くなっていく物語の展開の仕方が良かったし、安っぽいシリアスシーンを使わずにそれを描けていたので、終わってみれば満足感のあるストーリーでした

{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 18

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

和風?(陰陽師ってことで和?でいいの?)の味は出ていたか。

なんか最近の視聴が「この手の作品」に偏っているのはなぜだろうw。
期間別ランキングを参考に観ているはずなのだけれど。

さてと、この作品も特に刺さる点は薄いのだけれども、何故か観れてしまった。
某アベマなTVで休日に一気をやっていたのが大きいだろうか。


正直を言いますと、この主人公のセイカは私のお好みではなく、どちらかというとあまり刺さらないタイプの主人公でした。
あと、作品内で奴隷というワードが何度か出てきて、そこが効果的に私のネガティブな感情に刺さりましてあまり得意では無かったです。
なので、どちらかというと、苦手な要素が多い作品だなぁ、と思いながらの視聴だったのです。


そんな中、視聴を継続できたのは、サブキャラの魅力でしょうかねぇ。
何故だかわからないし、それ程容姿やデザインが刺さった訳ではないのですが、何人かのサブキャラに行く末や、今後の行動を観ていたいというキャラが何名かおりまして。
そのサブキャラ達の魅力で視聴を継続できたという点が大きいです。


それ以外は、それほど「俺つえー」系のテンプレを脱してはいないのですが・・・。

それにしても、主人公のセイカには何となくですが「神達に~」のリョウマ的な要素も感じてはいたのですが・・・、どうしても好きになれないw。
なんでなんでしょうか。
本当に不思議でした。

あと、残念だったのは、最終盤ではそれほど築いてきた人間関係が発揮されませんでした。
仲間感は発揮されず「俺」でほぼ片付いていしまいました。


個人的にあえて言うならば、数名のサブキャラの魅力で観れた作品でしたw。
まぁ、そういう作品があってもいいかなとは思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 16
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

狡猾に 策を巡らす 怨霊の 掴みし幸は 花霞かな

原作小説『最強陰陽師の異世界転生記〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜』はweb版、ラノベ版共に未読。

【物語 3.5点】
シリーズ構成・脚本・待田 堂子氏。
私が好相性を感じている書き手の一人。
伏線の強調の仕方が、しつこ過ぎず、分かりにく過ぎず。
私にとって丁度いい塩梅なのが心地良いです。

終盤、主人公セイカ・ランプローグが(※核心的ネタバレ){netabare} 魔王{/netabare} でしたという件にしても、
道中セイカはチョットやばい奴だぞ?という布石が、
アンテナ張っていれば捉えられる程度に、さりげなく置かれていたので、
唐突感なく受け入れられました。

ラストの(※核心的ネタバレ){netabare} 勢力均衡を保つ人間界と魔界。
魔王を倒す勇者伝説など疎ましい。{/netabare}
この世界の大局提示も上々でした。


世界観・設定によるシナリオ明快化もまずまず。

主人公最強な転生者の陰陽道が、洋風ファンタジー世界にインパクトを与える構図。
和と洋。設定のコントラストで展開が捉えやすかったです。

転生者の主人公は前世で力を持ちすぎた陰陽師として忌避されハメられた反省を元に、
現世では狡猾に立ち回り幸福を掴むことを人生の目標に据えている。
けれど狡猾に掴んだ幸せなど虚しいものではないか?
元の優しいセイカのままでは幸せになれないのだろうか?
葛藤のテーマも明確。

ただ、テーマについては前世、狡猾以前にセイカが、力がなければ幸せになれないと悟ったいきさつ。
そもそも前世で謀殺された詳しい経緯。
過去の掘り下げは持ち越され、やや不完全燃焼。


私は脚本家や和洋折衷な世界観を始め、気になる要素が多数あったので美味しく頂けました。
ですが、お話自体は、量産型の異世界転生物。
結末も、やっと基本的な方向性が示された所で終わる俺たたENDの典型。
オススメ度となると、お暇でしたらどうぞ位の学園系の異世界転生アニメです。


【作画 3.0点】
アニメーション制作・スタジオブラン

凡庸。

洋風モンスターたちの描写。
いくら原作タイトルで弱過ぎると酷評しているとは言え、
この作画では、ちょっと倒しがいがない感じw
特に初回、巨大モンスター出現!と期待したら、
{netabare} ただのドでかいオオサンショウオ?{/netabare} だった件はズッコケそうにw

一方でセイカ配下の妖怪たちなど和風モンスターについては、
襖(ふすま)が開いて召喚される中々の演出で魅せる。


それにしても魔法学校の学生服デザイン。
スカートの丈が短くて実にけしからん(笑)

普通、魔法学校の制服と言えば『ハリポタ』ホグワーツのロングローブや『まほよめ』2期学院のハーフパンツにロングコート辺りが定番でしょう?
あんなミニスカじゃ下位の風魔法演習とかでパンツ見えちゃいますよw
と私はツッコミながらも、ついヒロインズの絶対領域に目がいっちゃうわけですがw


【キャラ 4.0点】
ヒロインズ。
セイカの奴隷だが精霊魔法使える金髪ロングのイーファ。
今世代の勇者でセイカとは冒険仲間意識が強い赤髪ショートのアミュ(八重歯、下ネタ付)。
色々隠し事が多そうなクール系な後輩赤髪ショートのメイベル・クレイン。
あとは予言系の聖皇女とか。

色恋沙汰には興味なさそうな前世陰陽師の少年の周りに、
恋人ポジションからは微妙にズラして美少女を配置する。
鈍感ハーレム人物相関のバリエーション。

ただ、どういう都合なの?との疑問や違和感には、答えを用意しているキャラ設定ではある。
何でイーファは奴隷なのに凄い魔法適正があるのか?
→{netabare} エルフの血筋でした。セイカから離れろ展開。{/netabare}
何でメイベルまで赤髪ショートなのか?アミュと被ってるじゃん。
→{netabare} 地毛は青髪。背負った宿命も背筋が凍る凄惨さ。苦手のお勉強で高飛車を崩される。ただし私は赤髪のメイベルの方が好きです。{/netabare}


もう一匹ヒロインズとも言えそうな狐妖怪ユキ。

前世からの縁で、セイカが転生者であることを知る数少ないキャラ。
現世では狡猾に生きると言うセイカに、目立ち過ぎでは?あの娘に肩入れし過ぎでは?などと進言したりする配下。
要所でセイカの葛藤を整理、言語化することで、主人公を拡張しテーマも深める献身ぶり。


【声優 4.0点】
主人公セイカ役には花守 ゆみりさんを指名オーディションで起用。
この手の転生者の役には、外は少年、中身はおっさん。狡猾に子供を使いラッキースケベをいなす。
といった難解さが付きまといますが花守さんは好演。

大人の中身が滲み出る主人公モノローグも、前世の陰陽師ボイス担当の梅原 裕一郎さんではなく花守さんが全対応。

さらに陰陽道独特の詠唱呪文もこなし、果ては月下で短歌を詠みながら敵を始末し、寒々しい和風ムードを演出する万能ぶり。
私も感心のあまり僭越ながらレビュタイで一首詠んじゃいましたw

花守さんの転生少年ボイス。もっと聞きたいです。


異母兄弟のセイカにつっかかるランプローグ家の次男・グライ役には上村 祐翔さん。
良く吠える噛ませ犬ボイスで主人公無双を引き立てる。
その後も続くグライの人生。価値観の変化もカバーする。
この手の波乱万丈の乗りこなし方はお手の物です。

その他、ヒロインズだけでなく、敵、モンスター、妖怪役にも実力者が配されキャスト陣は安定。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は桶狭間 ありさ氏。
その名の通り古戦場出身で、和風と洋風の往復をカバーする守備範囲の広さが魅力。
今後も共作で参加が決まっているアニメ版『薬屋のひとりごと』など東洋風サウンドに期待したい劇伴作家です。

OP主題歌はangela「RECONNECTION」
デビュー20周年。32ndシングル。確立した音楽観を持つベテランユニット。
エレクトロ成分と和風サウンドを混在させても崩れない安定度で世界観を支える。

ED主題歌はヒロインズ3人による「リンク」
個別キャラ回のソロ歌唱にも対応したバラードソング。
EDアニメのセイカ+ヒロインズのパーティー編成で気ままに冒険する穏やかな日々。
本当の幸せはまだまだ遠そうです……。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 16

65.0 2 式神で異世界なアニメランキング2位
京騒戯画(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (339)
2446人が棚に入れました
京都であって京都でない。

独自の発展を遂げた箱庭のような空間、「鏡都」。

ひょんなことからそんな世界に迷い込んでしまった女の子・コト。

謎の坊主に出会ったり、メカオタクの女の子に追いかけられたりと
波乱万丈の日々をけっこう楽しんじゃったりもしていた彼女だが、
知らぬところである計画が動き出しつつあった・・・。

妖怪と人間が入り交じった不思議な街で、今、祭りが始まる!

声優・キャラクター
釘宮理恵、鈴村健一、久川綾、石田彰、中原茂、喜多村英梨、斎藤千和、竹本英史、日髙のり子、白石涼子、矢尾一樹

mennma2 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いつだってココが全てなんだ。

くぎゅううううううううううううううううううううううが主人公・コトちゃんというキャラを演じるこのアニメっ‼
コトちゃん、ヤバい可愛すぎる。
このアニメはストーリーはよく分からなかったですw
自分の理解力が足りないのかなぁw
他の方のレビュー見てようやく理解できました。
キャラデザがとても可愛くて背景の世界観もとても合っていたと思います。
特にOPはとても良かったですw 中毒になります。
声優さんはもう満点ですね。
キャストで釘宮理恵&石田彰って聞いたときもう見るしかないっ‼と思いましたw この2人の声優さん凄く好きです^^
所々に感動する話もあって最後の締めも良かったんじゃないかなぁっと思います‼ 時間があったら覗いてみてください^^
くぎゅううううううううううううううううう。

~ストーリー~
ここは京都であって京都でない。
ここは都の絵から生まれた「鏡都」なのだ。
そこで暮らしていた、僧侶の青年・明恵。
ここは人間と妖怪が仲良く暮らし、人は死なず、ものが壊れても修復される不思議な都。
そこにある日迷いこんできた主人公・コト。
コトは何をしにこの世界にやってきたのか、彼女の存在が今後の未来を大きく揺るがしていく…。
これは、とある一家を巡る、愛と再生の物語である。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 49

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

意味が分からないのも魅力の一つ

京都に似た世界、鏡都を舞台にした少し変わった家族の物語。
全13話ですが、本編は全10話です。

なんだか評価が難しい作品ですねw

世界観や雰囲気、絵柄に音楽、ノリに勢い、意味不明な部分も含め、
自分は大好きなんですが、ストーリーが面白かったのかと
聞かれると少し困ってしまう...

正直なトコロ、ストーリー自体はそれなりだったと思います。

少しわかりづらい話だとは思うけど、しっかり見てれば理解出来るし、
疑問などもあまり残らないので、決して悪くはないのだけど、
単純にストーリーとしての面白さは足りてない気がする。

他は良いのに、なんかもったいないな~って思ったりしました。

それに、最終話もキレイに終わっていましたが、なんだか少し
あっさりしすぎな感じがして、物足りなさは残りましたね。
もうちょっと意外性とか欲しかったかな。

まぁ見る前から色んな人の感想を見てたので、ちょっと期待しすぎてた
のかもしれませんねww


とはいっても、全体的に見てみれば、それなり楽しめたし
良い作品だとは思うので、興味のある人にはオススメですw

ただ、好みはハッキリ分かれると思うので合わないと思ったら、
早めに切ったほうが無難かもしれません。


あと最後に、他にもレビューで書かかれてる方がいましたが、第0話の「予習篇」は
最初に見てもよく分からないですし、大筋のストーリーが見えてしまうので、
これから見る人は最後に見たほうが良いと思います!!

少なくとも、自分は最後に見て正解だったと思いましたw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 38
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

そういうのが、愛だよ

Web版の存在もそろそろ忘れかけてきた頃にやってきたTV版
Web版のトレイラーに有った映像を柱に大幅にボリュームアップされていますが
大体映像として目を引くようなシーンは
それ予告編で見たなぁというようなところが中心で
真新しい驚きは少なかったように思います
ストーリーの説明量は予告編からだいぶ追加されているのに
何がしたいのか何が伝えたいのかという肝心な部分は
むしろより一層わかりにくくなっている始末
「かつて、幾つかの星々が存在し
人と神の境が曖昧だった頃
これは、とある一家を巡る愛と再生の物語である。」
というオープニングのナレーションも全く理解の助けになりません

早いうちに視聴者の心をつかんでおかないと
最後まで見てもらう事さえなく終わってしまうのが
昨今のアニメ事情であることを鑑みれば
この作りは問題があったのではないかと思います

序盤のストーリーは謎に満ちておりそれが終盤に明かされるという流れは
うまく使えばその謎自体がストーリーを牽引してくれるものですが
いったい何が謎なのかすら理解しがたいという状態では
視聴者を繋ぎ止めておくどころか脱落者を増やすだけでしょう
私もちょうど忙しい時期だったのもあって6話で断念しました




下手するとそこで私の中の京騒戯画は終わっていたかもしれなかったのですが
時間に余裕ができたので残り数話を視聴してみると
怒涛のラスト3話でおおよその謎は解決し
同時に作品コンセプトが明確に打ち出されていました
最後まで見終わった上でもう一度最初から見直してみると
色々とまた違ったものが見えてきました
これはまさにOPナレーションどおりの
「とある一家を巡る愛と再生の物語」だったわけです

以下多分にネタバレを含むので視聴済みで時間のある方だけどうぞ

{netabare}
近年日本では核家族化・少子化・未婚化と
「家」というものの概念が大きく変化しています
さらには隣人関係も希薄になってきていて
都会のマンションなどでは隣に住む人の顔を見たことが無い
なんて話もそう珍しいものではなくなっています
その結果、自分の子供以外の子育てに参加する機会などは
ほとんど無くなってしまいました

このアニメと同時期に放送していた「のんのんびより」では
「駄菓子屋」がまだ幼かったれんげのベビーシッターになる話がありましたが
ああいったような経験をする機会は私が子供の頃はまだそれなりに残っていましたが
最近はもうめっきり聞かなくなっています

もっと昔に遡れば義務教育が普及する以前
子供も貴重な労働力と考えられていた時代では
子守りは子供の重要な仕事の一つでした
実の兄弟であったり、親戚や近所の子供であったり
手伝いという形で育児の練習の機会が与えられていた
というか義務付けられていたわけです

そして、たとえ実際に子育てに参加しなかったとしても
家族が多く近所付き合いが活発だった時代は
自分以外に対する育児を第三者として客観的に観察する機会が
今よりもずっと多くありました

そもそも旧来の日本の社会において子育てというものは
二人(場合によっては一人)だけでするものではなく
もちろん両親が子育ての主役なのは当然として
祖父母や兄弟、叔父叔母、近所の隣人までコミュニティ全体で
少しずつ負担しながら行っていくものでした
だからこそ結婚し、子供を作り、家を構えるということは
両人だけの問題ではなかったため
周囲の了解なしでは結婚することも子供を作ることも許されなかったわけです

欧米的な個人主義の広まりとともに
結婚も育児もコミュニティのものからプライベートなものに変化し
生活の単位がどんどん小さくなっていきました
核家族で一人っ子近所付き合いも希薄ともなれば
自分と親の関係が自分の知る唯一のリアルな親子関係の形となり
しかも、自分自身のこととなれば
その親子関係を客観的に育児の手本として認識することはとても困難です
育児の練習の機会が消え、周囲のサポートも受けにくくなったとあれば
子育てが上手くいかないケースが増えるのは当然でしょう
 
さて、話をアニメに戻しましょう

稲荷は創造神(以下祖父)の二男坊でしたが
作った世界に興味を失った祖父はその力を息子たちに預けて雲隠れ
これって一種のネグレクトですよね
よく子は親を見て育つなどと言いますが
祖父は自分の責務を投げ出して失踪し
その息子の稲荷は自分の力をコトと薬師丸に渡して消えることを望み
薬師丸は会ったばかりの生き別れの妹に自分を殺してほしいと願う
親子三代にわたる逃避癖の連鎖は
なんだかんだでこいつらは似た者同士なんだなぁと思わせるものがあります

自分は親に捨てられたと感じていた稲荷が
家族の絆に憧れるのは自然な流れだったでしょう
そうして家長である兄には内緒で鏡都という「家」を作り
そこで歪な家族ごっこをやっていたわけです
周囲の承認もなく、外の世界から隔絶されたところに作られた自分たちだけの世界
これは現代の家庭のプライベートな側面の象徴ですね

でも、自分の「家」を作ったものの父親は失踪し、兄を除けば身寄りのない稲荷には
子供を育て家族を作るための手本にすべき存在が全くありません
だから彼には家族への愛を表現する方法が良くわからなかった
死にかけているところを拾ってきた最初の子供、薬師丸
稲荷は彼に不死の命を与え、兄姉を与え、自分の名を与え、創造の力を与え・・・
稲荷の薬師丸に対する愛情表現はモノを与えること
しかし、自らの死を望む薬師丸を救うことはできませんでした

だから、次の子供コトに対しては
愛をモノのかたちで与えるのではなく
言葉にして伝えることを選びました
しかし、それがただの孤独の裏返しに過ぎないことを
コトにはしっかりと見抜かれており
逆に愛とは何かを自分の娘に諭されることになります

物語は一家が絆を取り戻すと同時に
世界を拒絶し、世界に拒絶されていた「家」が
世界に承認され世界と共存することを選んで大団円を迎えます
親子関係がそのまま世界の命運に直結するあたりは
一昔前にはやったセカイ系の流れを汲んだ作品ともいえますね

この作品の致命的な失敗点はテレビアニメシリーズという土俵を選んだことでしょう
TVシリーズは一話一話が勝負なので
毎週視聴者に来週も観たいと思わせる必要があります
ラストまで見ないと良さがわからない作品はTVシリーズとしては欠陥品です
もし、この作品をもう少し見せ場を中心に圧縮して劇場公開していたならば
これほど低評価に甘んじることは無かったと思います
もっとも内容的に商業的な成功には結局縁遠かった気もしますけど

おまけ1{netabare}

次女とは女の子の中で2番目、三男とは男の子の中で3番目という意味であり
本来ならそれぞれ長女、次男であるべきです
視聴中は何か意味があってわざとそうしているに違いないと思っていましたが
最後まで見ても特にそれらしい理由は見当たらず
まさか普通に間違えてるんだろうか?{/netabare}

おまけ2{netabare}

古都とコトの母娘の会話
コトの目は母と同じ「赤い瞳」
母が手で示す幼いコトのサイズ・・・
生まれたときのコトは人間の姿ではなかったのかな?
ひょっとして母同様ウサギの姿をしていた?
となると漢字だらけの主要人物の中で
ずっとカタカナで表記されていた彼女の本来の名前は
コト=「子兎」なのかもなぁなんて思ったり{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 30

60.6 3 式神で異世界なアニメランキング3位
ムシブギョー(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (202)
1376人が棚に入れました
常住戦陣!
“死ぬまで勝ち続ける武士”を目指す月島仁兵衛は、江戸「蟲奉行所」でのお勤めを志願する。
人々の平和を守るため、強烈個性の仲間——孤高の天才剣士・無涯、発破のくノ一・火鉢、人斬り・春菊、陰陽師・天間——と、仁兵衛の戦いが始まった!

声優・キャラクター
KENN、明坂聡美、大久保瑠美、寺島拓篤、江口拓也、芹澤優、宮野真守、小山力也、福山潤、潘めぐみ、下崎紘史、関智一、高城元気、羽多野渉、クロちゃん、佐々木睦、俊藤光利、三木眞一郎、好川貴裄
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

死ぬまで勝つー!

原作未読 全26話
バトルラブコメ作品

江戸時代、変な礼をするw 真っすぐでバカ正直で元気な主人公 月島仁兵衛が、江戸に跋扈して人を襲う巨大な蟲(虫)を退治する集団、蟲(虫)奉行所のお話です。

このお話は、前半と中盤と後半、3つに分かれています。
{netabare}(江戸の話、蟲狩の話、蟲人の話){/netabare}

敵もどんどん強くなって、味方が窮地に何度も陥ります。
それぞれ見応えがある戦いで、みなさん超人的ですね。
ワンパターンの感じもしますが、結構見応えはありました。

キャラデザインも個性的で、着物や背景が鮮やかですね~
ギャグも入っていて結構楽しめました^^

色々と謎を残して終わってますが、最後はきちんと区切ってあって良い終わり方でしたね。

主人公が熱血なので、少年マンガの見本みたいに熱いバトル作品でした。
主人公の暑苦しさとw バトルや蟲が大きすぎて結構リアルなので苦手でなければ(グロいシーンもあります)、観てくださいね^^

OP 前半/後半共に、この作品に合っていて熱い熱い曲です。結構好きです。
ED 切ない感じの曲ですね〜

最後に、江戸が何回も破壊されていましたね~よく復活できるものですw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 27

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

どこまでも素直でどこまでも真っ直ぐな根性が彼を成長させる。

ストーリー

時代は江戸時代。巨大な虫、通常「巨大蟲」を江戸の町と将軍を守る仕事の蟲奉行所に新たに所属し始めたのが主人公の月島仁兵衛でした。彼は元々彼の父親がスカウトされていたのですが、父は足を悪くしてしまい息子の仁兵衛が代わりに蟲奉行所に行くことになりました。この物語は仁兵衛が蟲奉行所の先輩たちと成長していき巨大蟲を倒していく物語です。

私の感想。

正直言って面白かったですが、気持ち悪かったです。登場するキャラクターはかっこよかったり、可愛かったりと良いできなんですが・・・・敵がね・・・ どの敵も虫、虫、虫で本当にかっこいい敵がまったくいませんでした。普通こういう戦い系の作品となると敵がかっこよくてなんだか知らないけど、敵のほうが主人公よりも人気が高かったりするんですが、今回はそんな事は一生ないだろうと思うほど敵が虫だらけと言う謎のハーレム状態でむかつきました。こんなハーレムは無視しましょう。虫だけに。

けれど、戦闘シーンは充実していましたし、努力が本当にすばらしく見られる作品でした。常日頃から仲間に信頼されるように強くなろうとする心意気や根性は本当に私には信じられないほどすばらしかったです。努力はすばらしいですね。

そして、この作品に登場するキャラクターは人間はかっこよかったです。どのキャラクターも一つや二つ癖があり、その癖が友情をもっと強くしている気がしました。特に主人公の服装は実に江戸って府陰気をだして最高です。私がこの作品で気にいているキャラクターは月島仁兵衛の母親です。あまり登場して来ませんが、なんだかキャラクター自体が濃くて本当にぶれない感覚です。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品に登場する火薬を使う火鉢さんはパッと見た所巨乳に見えますが、実際はCカップと言う中途半端な胸の大きさなのです。

オープニング

「友よ」
実にこのオープニングの歌を歌と読んでいいのか分からないほど原曲に合っていないセリフに笑えました。歌とはほど遠いそんな曲です。実際、この曲な我々に何を伝えようと子弟いるのかがまったく分かりませんでした。まあ、友は最高と言う気持ちを伝えたかったのでしょう。(タイトルから見て。)しかし、画像は結構かっこよかったです。

「伝心∞アンチェインド」
登場するキャラクターが両サイドに登場していくというシンプルなオープニングですが、表情がそれぞれ仁兵衛へ送られる感じなのではんだか感情移入しやすいです。そして曲も結構脳内侵食度が高く、非常に人々に愛されやすいオープニングの一つとなるでしょう。
エンディング

「イチズ」
少々この作品には合っていない曲でしたが、画像は落ち着いている平和な江戸を描いていてなんだか見ているこちらが平和になってきました。

「Through All Eternity 〜縁の絆〜」
蟲奉行さんが静かに花蓮に踊りを踊るおしとやかなエンディングです。私的にはこの作品のエンディングはもっと派手でテンションが上がる曲のほうが良いと思いましたが、こういう落ち着いた曲も良かったです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 18

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

セブンアークス規制解除 江戸時代ver 相手は人でなく蟲です。これゴールデンなのに放送ギリギリだった...

なのはやDOG DAYSでは空中機動がメイン
セキレイは地上戦がメインだった
じゃあ時代劇にしてやってみよう。元はサンデーでやってます。相手は蟲です

主人公の月島仁兵衛は「宇宙兄弟」の南波日々人をやってます。これも息が長いです
無涯は有馬哲平じゃんwww
春菊は比企谷八幡か、2期決定の
天間はルーキーズ
火鉢はミューズさんか(セブン・アークスとプリキュアは中の人でどうしても切っても切れないんですよ、作品内で必ず一人以上いるから)

OPはガガガさんが歌ってるのか。GITADORAにあったぞ。ADVでもまあまあムズい
後半はFREE蛇'Mさんという見知らぬアーティストではあるがスルメ曲だったwwwwww

初回
江戸に来たら来たらで迷ったwwwまあ初めてだからお約束だ
というよりも春さんの胸揺らして大丈夫か!?⇒大丈夫だ、問題ない
いやこれ問題あるって!!
あと白い液体もあったけど大丈夫なのか!?教育上の問題にならなかったのか!?

2話~ 皆の過去を暴く&カグラの如く衣服破壊はお約束
素振りはともかく覗くな馬鹿wwwwwwwwwwwwww
そして汚ねえ花火だ、しかも2回www

6話
長福丸ってルルーシュじゃないかwww
無駄遣いしていいのか!?www
それと人の話は最後まで)ry

7話
あんま胸見せちゃアカンって春さん!!これでも大丈夫の部類なんだろう
蟲奉行さんの声プリンセスさんじゃないか!

8話
やっと敵さん蟲狩のお出ましだ
とりあえず誘惑担当は蜜月っちゅうルーキーです
色気にウナギは定番www
たかだか水かけられた程度で対抗意識を燃やすなwwwwwwww
そしてふんどし脱ぐなwwwwwwwwwwww

10話~ 覚醒
蟲奉行さんの髪を咥えたら覚醒しただと...?
蟲狩を撤退させ最初のミッションは完遂した
謎解きはこれからだ&幸村達のお出ましだ

12話
親父いいいいい!!会えてうれしいぜ!!ちなみに声は冴島さん
どうやら覚醒中は記憶が途切れるようだ

13話
2クールでたまにある総集編です。でも何で風呂場でやるwwwwww

15話~ 真田十勇士 蟲ver.の推参
親父から過去の話を聞きました。
よしゃ紀州に行くか、奴らを叩くために
戦闘中に下着の露出は御遠慮頂きたいのだが...これでも大丈夫なレベルなのかwww
霧隠よ
アンタの幻術見極めさせてもらった
例え馬鹿だろうとそれを活力源として人は本気を出せるんだよ

22話 ジャスティスとは
そんなんねーよ。だって全がら全部正しいから。それを法で捻じ曲げても法自体正しいとは限らないから
あるのは悪故に性悪説だ
言い換えると「人は弱い」生き物だ
生きているからこそ必死で足掻いているのではないか?
生きることも戦いの一つだから

依存は自分を見失う
故に依存される人にならなければならないのか?物や人に頼っていてはいけないのか?
しかし、どの道を辿ろうと希望も絶望もないんだよねー
故に誰だって主人公になれるし、キャラをそう扱ってくれるかどうかは製作者次第なんだ(アニメの世界では)
人が正義や悪を掲げるのは勝手で構わない。それで話が面白くなれば尚更だ
人を思うからこそ、心に燃え上がるものがある。忘れるな

23話~ 蟲奉行の過去とラストパーリィ
蟲を助けたことにより呪いがかかり、家臣たちを殺した
それが忌まわしき過去だ
でも小さき蟲だろうと助けることは正しい
故に「蟲を否定する」っちゅう世界がおかしいんだ

さあラストパーリィを始めよう・・・
ああ、これもうマジや・・・何も言うことないわwwwww
でも火鉢の技の名前にツッコミが欲しかったwwwwwこれ絶対規制かかるってwwwwww

やっぱセブンアークスええわ

「死ぬまで勝ち続ける」
刻ませて貰った。

投稿 : 2024/12/14
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