店長でコメディなTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

79.7 1 店長でコメディなアニメランキング1位
ブレンド・S(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (753)
3304人が棚に入れました
ツンデレ・妹などなど、店員さんのいろんな「属性」が楽しめる喫茶店で、新人アルバイトの苺香(まいか)が店長にリクエストされたのはなんと「ドS」キャラ!?
一生懸命働くうちに、意外と「ドS」の才能が開花してしまい…。
踏まれたって全部がご褒美、倒錯的ワーキングコメディ!

声優・キャラクター
和氣あず未、鬼頭明里、春野杏、種﨑敦美、徳井青空、前野智昭、鈴木達央

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あなたの嗜好にあった女性がエスコートする純喫茶スティーレにようこそ

2017年秋放送のテレビアニメ 全12話

原作 中山幸 監督 益山亮司 構成 雑破業 音楽 菊谷知樹
制作 A-1 Pictures

まんがタイムきららキャラット連載の4コマ漫画のアニメ化。
メイド喫茶風純喫茶「スティーレ」を舞台にした日常系お仕事アニメ。

5人のウェイトレスと店長、キッチン担当と犬一匹がメインキャラ。

桜ノ宮苺香 16歳 CV和氣あず未 ドSキャラ
日向夏帆 17歳 CV鬼頭明里 ツンデレキャラ
星川麻冬 21歳 CV春野杏 合法ロリキャラ
天野美雨 22歳 CV種崎敦美 お姉さんキャラ
神崎ひでり 16歳 CV徳井青空 アイドルキャラ

秋月紅葉 21歳 CV鈴木達央 キッチン
ディーノ 26歳 CV前野智昭 オーナー兼キッチン

主人公の桜ノ宮苺香が喫茶店経営者ディーノにスカウトされることから始まる物語です。
王道きらら系なのでストーリーはありません。
さらに、イマイチ癒し系が不得意なA-1picturesと言うことで、
微妙なバランスの作品になっていますが、
ワーキングという人気作があったことで一定のファン層は期待できる作品のようです。

個人的好みで言えばワーキングは興味本位で完走はしたものの、
好みの作品とは言えず続編は一切無視状態なのですが、
この作品のほうが、私には観やすかったようです。
ワーキングに比べると女性キャラはリアル感に欠け深みも無いのですが、
なんと、この作品は男性に萌えるタイプのような気がしました。
7人中3人が男性なので、まあ視聴者は好きなキャラを選べばいいわけなんですが、
男性キャラのほうが力が入っているようです。

やっぱり、ワーキング同様女性に人気が出るタイプの萌えアニメっぽいですが、
後半登場のウェイトレスが男の娘で最もキャラが立っていると言うところが、
男性にも受けそうです。
ワーキングと違い常時女装の本物の男の娘と言うところが現代っぽいです。

テンポ感が安定せずイライラする部分が多いのはきらら系の宿命で、
このタイプを好むかどうかの分かれ目になると思いますが、A-1は特に目立ちます。
もちろん、作画の安定感はさすがの一言で何度も観ることに耐えられる高レベルだと思います。

主人公苺香の魅力が今一つ・・・これは個人的な感想ですので気を悪くしないでください。

男の娘とは言っても中の人はごちうさのマヤなどで名を上げた萌え萌え美女の徳井青空。
その演技は一番の見どころと言ってもいいと思います。

好みのジャンルではない割には普通のペースで見れたと言うことで、
ジャンル内良作で間違いないと思います。
若手声優を堪能できる嬉しい作品でした。
 

投稿 : 2024/11/23
♥ : 35

紅鍵 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

きらら作品初挑戦

きらら作品は全然見てなくて初挑戦がこのアニメ。WORKING!!みたいな雰囲気が気に入って視聴し始めました。まず、ドS、ツンデレや妹などキャラを演じてやるカフェという設定が良かったと思います。そして元の性格とのギャップがたまりませんでした。私は特に麻冬さんが一番好きなのですが、妹キャラを演じているのに実際は成人しててお姉ちゃんってのがとても良かったです。ワーキングのぽぷらちなんとはまたベクトルの違う合法ロリで非常に良かったです。
ただ、この作品は他のきらら作品と違い普通に恋愛がからむのですが、原作では麻冬さんも相手がいたのにアニメでは即効断ってそれっきりというふうに改変されたのが気になるところです。それがあった方がまた違う麻冬さんの魅力が見れたはずなのに…まあ、それは原作を買って補完するとして、全体的に良い日常系アニメだったなで一度見る価値はあります。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

安定のきらら枠→普通に笑える作品でした。

原作未読。最終話まで視聴。

毎回、期待度の高い、きらら枠作品。
安定して、普通に笑える作品でした。
{netabare}
苺香(ドS担当) 本当は、生真面目で礼儀正しい。
夏帆(ツンデレ担当) 本当は、普通に礼儀正しい。ゲーマー。
麻冬(妹キャラ担当) 本当は、お姉さんキャラ。キッズアニメ好き。
美雨(あ姉さんキャラ担当) 本当は、成人向けの漫画家。
ひでり(アイドル担当) 本当は、男の娘。
{/netabare}
とにかくキャラの渋滞がヒドい作品。
そこが面白い所なんですけどね。

この手の作品では珍しく、男性キャラのレギュラーが登場するのも良かった。
店長さんのいじられ方が個人的にはツボでした。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 50

69.2 2 店長でコメディなアニメランキング2位
ラーメン赤猫(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (94)
262人が棚に入れました
猫だけで営むお店『ラーメン赤猫』、そこにバイトの面接で訪れた人間の珠子。正直に犬派と答えた彼女はあっさりと採用が決まり、任されたお仕事は猫たちのお世話係。ブラッシングを通じて垣間見える猫模様に、様々なお客様が織りなす人間模様。身体も心も温まる『ラーメン赤猫』、愛しさ大盛り、召し上がれ。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

猫と経営と日常の素晴らしい融合。面白いけど、惜しいのはテーマ性。

 人種差別のアナロジーとかコミュニケーション論とかいろいろテーマ性はつけられると思いますが、それは牽強付会でしょう。どちらかと言えば、経営と猫という2つの異質な要素の優れたミクスチャーと見ればいい気がします。

 その点では素晴らしい作品でした。猫あるあるにとどまらず、経営と猫の緻密な設定から面白く興味深いエピソードを作り上げていました。高く評価したいと思います。

 ただし、です。その構造にテーマ性をもう少し入れられなかったのかな、という気もしなくはないです。何か軽くてもいいので主義主張があればもっと興味深く見られたのかなと思います。
 最終回に至ってタマコの過去が清算された気がします。その構成は大変良かったですが、クリシュナの虎・製麺、佐々木さんの経営者、サブのゲーム、ハナのアイドル設定などエピソードのネタどまりになった気がします。

 ですので、名作・秀作認定はできませんし、わかりづらくてよくわからないけど引っ掛かりがある話でもありません。よくできた日常系の範囲にとどまってしまったかなという気がしました。ですので再視聴のモチベーションがわくかちょっと疑問です。1年後くらいに再評価されるかどうかでしょうね。

 ですので、評価はオール4。面白さ、設定のすばらしさをストーリー・キャラに加味して4.5とします。





1話 いや、毛がメインテーマかい!という突っ込みを入れたくなる。

{netabare} 猫を飼ったことがある人はご存じでしょうが、猫の毛はすごいです。猫の苦労は、スプレーと爪とぎさえしつけられれば、毛との闘いと言っていいでしょう。毛はどんなにいい子でもどうしようもないです。
 ですので、本作も猫がラーメン屋とか無理だろうけど、まあフィクションだからそこはスルーして見ようか…と思い見始めました。「いや、毛がメインテーマかい!」と言う感じです。

 この設定で出オチ以外に何かできるのか、興味があります。ラーメンに主題はいくのか、それともお客さんのゲスト物語なのか、個々のキャラの深堀りなのか。猫好きとして内容は数話は確認したいです。

 それにしても、釘宮さんと早見さん、最近また活躍が増えてます?{/netabare}


2話 面白いです。猫設定をちゃんと活かせています。ただ、偽格言とサブタイが機能してないかも。

{netabare}  なるほど…面白いです。通常のラーメン屋物語では成立しない猫だからこそ、猫を活かして話がうまくできていると思います。その点で後半は普通にわかりやすかったです

 前半はタマコさんがなぜお客さんから受け入れられたかが、ちょっと読み取れませんでした。猫だけだから繁盛しているわけじゃない、という意味なんでしょうか?もちろん「ハナちゃんのプロ意識」がサブタイトルですから、その話なんでしょうけど。プロ意識が空回りしているのがちょっとハナちゃんが可哀そうな感じでした。後半のギョウザ無料券を渡すところも含めてかな?

 それと、好奇心は人をもころす…という導入の意味がよくわかりませんでした。これは後半の実況者にかかっているの?タマコさんは余計なことはしなかったし…
 製麺機のちょっとした下りでも、ちゃんと猫(虎)であることのハンディキャップと手打ちの話が入ったりして、次以降に繋がりそうで話の作り方は上手いと思います。
 ですが、どうもサブタイトルと冒頭の偽格言が活きているかなという気はしました。

 とはいえこれは気楽に1クール見られる奴ですね。ED後のショートコーナーが面白いです。 {/netabare}


3話 結構作品としてレベルが高いことをやっている気がします。面白いし感心します。

{netabare} 今週気づいたのが、ハナちゃんの耳の花はちゃんとピアスの穴をあけてるんですね。そして花が変わります。ちゃんと女の子してました。
 あと「水曜日のカンパネラ」って、テレビ番組の名前だと思ってたら、アーティストだったんですね。で、辮髪の子が歌ってるのはそういう中華風のチョイスをしたんでしょうか。なかなか癖のあるいい曲ですのでちょっとチェックしてみます。

 今回はラーメン屋としての売りの問題ですね。手打ち麺は前回からの続きで結局売れているかどうかわからないというのは、次回以降で何かあるのでしょうか。クリシュナちゃんが性格の割にプライドが高いのが分かるし、そのプライドは本当に経営と比べて優先すべきなのか?が描かれました。
 それとスープの味の方は、ちゃんと猫の性質についてネギ中毒と塩分(腎臓をやられて本当にすぐ死にます)の話が絡んでいるのが工夫です。

 イケメン問題はちょっと猫の審美眼が気になりましたが、最後のショートコーナーで回収していました。

 この原作者は単なる猫あるあるじゃなくて、猫を物語に昇華しています。それぞれの猫の性格も虎が混ざっていることも活かしているし。結構、レベルが高いことをやっていると思います。1つの店の話でクオリティを落とさず少なくても3週続きました。今後も期待します。とても面白いです。 {/netabare}


4話 原作者は経営に携わったことがあるのかな?

{netabare} 猫は「寝子」らしいですから、当然寝る話は出てくるだろうなと思ってたら、やっぱり出ました。寝かしつけられる話だとは思いませんでしたが。最後のオチがシャンプーの香りというのが、なんとも言えない味があります。ゲーミングPCのところでは、寝起きのシャーがありましたし。

 で、商工会議所にも参加しているんですね。商工会ではないところから大きな街だということはわかります。

 手打ちラーメンはやっぱり一つの軸になってくるのでしょうか。少しずつ前進しています。クリシュナちゃんの人件費というか猫件費がかかっているなら、当然、手打ち麺の比率が上がれば利益率はかなり改善しますよね。廃棄が減るのもそうですが、1回の製麺にかかるコストは一緒ですから。そこに付加価値を載せられるなら当然でしょう。ただ、仕入れている麺の廃棄問題がありますけどね。お客様のニーズに合わせてハーフをすぐに提案するなど、この辺はちゃんと筋が通った話になっています。

 商工会議所、原価率、人事関連のエピソードもありましたし、原作者は経営に携わったことがあるのでしょうか。妙に生々しい話が出てきます。

 そういえばゲーミングPCが買えるなら、結構給料もらっているのでしょうか。{/netabare}


5話 面白さでは今季ナンバー1候補です。本当に話の作り方が上手いです。

{netabare} 単純な面白さで言えば今季ナンバー1です。今のところ候補ですけど5話時点でこれなら1クールならそうは変わらないでしょう。
 猫あるあるに逃げないでラーメンと経営、猫好きの人間という視点を組み合わせてエピソードにするところが本当に素晴らしいと思います。

 今回は「換毛期の猫の毛」「猫好き」の両面からいろんな人物に焦点を当てていました。ヒロイン雇用の前日譚としてなぜ猫好きじゃないというのが雇用条件だったのかも自然に説明できていますし、クリシュナのイライラの見せ方も良かったです。
 クリシュナの毛玉も何かいじってくるかな、と思ってたら全然絡まないのでちょっともったいないと思ったら、最後にやっぱり使ってましたね。{/netabare}


6話 中間総括。擬人化ではなく、猫あるあるでもなく。発想が特異です。

{netabare} CEOですか。この作品の特異性はこの辺でしょうね。

 半分経過ですので総括すると、擬人化の様で擬人化じゃない、猫そのものです。猫あるあるの様で猫あるあるじゃない。人間から猫に向ける視線は愛玩動物としてのそれですが、しかし、店のクオリティも認めている。アニメにおけるしゃべる動物はたいていはマスコットどまりかファンタジーですし、本作は実に特異な作品です。

 一旦見方を戸惑うとひょっとしたら面白さが伝わらない人もいるかもしれませんし、それはしょうがないと思います。覚めてみればこんな荒唐無稽な話もありません。

 それだけに話の作り方は難しいでしょうけど、上手くラーメン店を丁寧に設定することで、ネタは今のところダレは感じません…と言いたいところですが、6話はちょっとダレたかな、という気がしなくはないです。

 6話は少し同じネタが重複してきたかな…と思わなくはないです。ただ、クリシュナの出自とかハナの感情の変化とか相変わらず上手く描いています。最後のギョウザの件も黒猫の性格を上手く拾っているので、それほど心配することはないでしょう。

 終わってみれば、今季NO1は言い過ぎかもしれませんが上位作になると思います。{/netabare}


7話 「照猫画虎」が気になります。スイカを食べる虎は、猫を見て描いたので本質じゃない…というメタ的なギャグ?

{netabare} 今回も順調に面白かったので、言うことはあまりないのですが…

「照猫画虎」という故事成語、初めて知ったのでためになりましたが、やっぱり作中のどこに当てはまるかわかりません。最後のラーメン屋買収の話かなとも思いましたが「形骸化」という意味だそうで、ちょっと違う気もします。

「形だけまねて本質の理解がない」ということなんでしょうか。ただ、あのラーメンチェーンの経営者の言っていることは、結構「赤猫」の本質だった気がします。ラーメンの味にこだわらないところに店長は引っ掛かっていましたが「赤猫」の客の描写から判断すると味もありますが猫のために来店している気がします。

 それと虎って、スイカ食べるんだ…雑食ではなくて肉食のはずなんですけど…とちょっと思いました。で、思ったのがメタ的に「照猫画虎」は「ラーメン赤猫」という作品の虎は、猫を見て描いたので本当の虎じゃないよ、という意味なんでしょうか。つまりメタ視点のギャグです。{/netabare}


8話 道徳的な話でちょっと違う感がありましたが、結果組織論になってました。

{netabare} 一番初めの子育てママの話は「社会・コミュニティで子供を育てる」ということですね。赤ん坊は社会の礎ですから子育て中の母含めて社会で守らなければなりません。赤んぼを見かけたということは同じコミュニティにいるということですから、その時点で無関心であってはなりません。その啓蒙にもなると思います。
 思いますが、この作品はそういう道徳から少し離れたところが良かったのになあ、という気はしなくはないです。

 ただ、経営を考えて『情けは人のためならず』的に「大きくなったらまた行こう」というセリフで分かる通り「客を囲い込む」という思惑も出てきます。つまり企業がやる「善行」は基本的には先行投資であるという考え方とも取れます。その辺に佐々木の経営者としての手腕が読み取れました。過剰サービスの匙加減の難しさは明言されていました。

 あとは仕事上の個人の工夫ですね。業務に関する自主的な努力をする子を便利屋として使いつぶすのは会社にとって大きな損失です。ただ、そういう子に気が付いて評価するのは、本当に難しいものです。

 そして、新規メニューですね。そのタマコの見えない努力を評価し自分を反省できる店長の資質です。全体として優秀な人間を正当に評価すると組織全体が進化するという話だったと思います。{/netabare}


9話 面白いですが「相変わらず」になって、どこかでマンネリ感も感じます。

{netabare} 相変わらず面白いですが「相変わらず」になってきた気がします。日常系とはいえ、感心するポイントがあるからこその出来の良さですので、そろそろ若干の陰りを感じ始めました。

 今回思ったのがクリシュナがいること、ハナとヤシロさんの関係性、佐々木の経営者キャラなどで話を作ってきましたが、今後、新味が感じられる何かが必要でしょう。ですが、新キャラやキャラの深堀りが効果的かと言われると苦しいでしょうね。

 それと最後のショートコーナーでハナの「決まっているような接客してごめんなさい」の意味が取れませんでした。アドバイスがありきたりという意味ではないですよね?ちょっと考えてしまいました。

 来週変化球があればまた印象も違うでしょうが、現状では1クールでちょうどいいと思います。その辺は構成で最後盛り上げてくれると期待します。{/netabare}


10話 お話のためのお話かな。

{netabare} 少々話のレベルが落ちてきた…気がします。なんとなくお話のためのお話で、こういうのを続けるのはちょっと…という感じがしました。{/netabare}


11話 捨て猫の話が面白かったです。

 捨て猫の話は、猫がやっている飲食店に捨て猫が来ると?というIFがちゃんと話になっていて面白かったです。女弁護士で笑ってしまいました。クリシュナの話は、面白いけどいつも通りですね。
 で、気が付いたのが生い立ちとか過去の話が私は面白さを感じないみたいです。それも大事なんでしょうけどファンタジーに無理に理屈をつけない方がいいきがします。人情ものにはなりますけどね。

 で、あと1話ですかね。今週持ち直して良かったです。11話までのアベレージは高いレベルだったと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 10

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

猫も茶を飲む

人の近くで、何千年もの間生活してきた猫。
ニャーと鳴いてゴロゴロするかと思えば、遠くから様子を伺う。
この絶妙な間合いがなせる技か、起源種から体の大きさをほとんど変えずに世代を重ねてきた。

この作品には毎回、オープニングが始まる前に、本編にまつわる“まくら”が入る。
これがすこぶる気が利いている。
そんなわけで、ネットで調べてみると、こんな本に出会った。
『世界の猫ことわざ』である。
紹介記事から一つ。

「猫を嫌う人には気をつけろ」(アイルランドのことわざ)

相手を支配したがる人には注意しろと言う皮肉の効いた格言である。
決してこちらの思い通りにならない、マイペースさが魅力の猫。そんな猫を嫌う人は、きっと支配欲の強い人だと…。

あと、最近使われなくなった日本のことわざで、「猫も茶を飲む」と言うのがある。
分不相応で、なまいきなことを猫に例えたものだそうだが…。

『ラーメン赤猫』にいるのは正真正銘の猫。
もちろん人に合わせて大きくなったりしない。
その距離感、人も猫も分をわきまえた世界が素敵だ。

まさに、人も猫も幸せにする人情噺でしたね。
ラスト3話、しっかり泣かせてくれました。
釘宮理恵さんの啖呵とキャラソン。
佐々木さんと店長の“あやふや”な記憶、そして津田健さんの「いらっしゃいぁせ」。
特に最終話の展開はお見事でした。
珠子さんの思いと感情が見事に昇華された笑顔。

ありがとうございました^ ^

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

にゃー!

原作未読 全12話

猫が営むラーメン屋に人間(女性)がアルバイトとして採用されて働くお話です。

猫が人間の言葉を理解して人間の言葉を話して、ラーメン屋を営むわけですが、そこはファンタジーとして見ていますのであまり気になりませんでした。

猫同士、お客さん、アルバイトの女性などそれぞれの心温まるお話が好きでした。

時には猫特有のトラブルにも巻き込まれるお話あり、その場ではかなりピリピリしていますが、解決の方法も良かったですね。

1話に2〜3のエピソードとなっていますので、テンポ良くお話が進んでいきます。

また、エンディングの後にその話のエピソードの補完があって、そちらも一緒に観るといいですよ^^

キャラも猫の従業員たちアルバイトの女性とお客さん、ラーメン赤猫を支える人たちと結構出てきますね。{netabare}(虎のクリシュナは反則ですねw){/netabare}

そこまで期待して観たわけではないのですが、とても好きな作品になりました。興味がある方は是非観てくださいね。

OPは水曜日のカンパネラさん、EDは離婚伝説さんが歌っています。

最後に、OPのタイトルはずばり「赤猫」、歌詞にも赤猫が使われていてテンポも良かったですね。EDは毎回気になる名前でついテロップを観てしまいますw曲はポップでこちらもテンポ良い曲でした^^

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16
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