広島で漫画原作なTVアニメ動画ランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月04日の時点で一番の広島で漫画原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.5 1 広島で漫画原作なアニメランキング1位
ろんぐらいだぁす!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (268)
973人が棚に入れました
ある日、女子大生の倉田亜美はタイヤが小さな折りたたみ自転車に一目惚れ。
「運命の出会い」を信じた亜美は、貯金をはたいて「ポンタ君」を購入。
サイクリング経験者の幼なじみ・新垣葵と一緒に走り出す。
流れる景色、肌をなでる風の心地よさ……。
初サイクリングで味わった非日常的な体験が、亜美の心と体を刺激する。
「私…このままどこまでも行けちゃいそう」
しかし、サイクリングの現実は甘いことばかりではなかったのだ!

声優・キャラクター
東山奈央、五十嵐裕美、大久保瑠美、黒澤ゆりか、日笠陽子、東城咲耶子、津田健次郎
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

面白いと感じたけど、自転車に手を出そうとは思わない。

途中、総集編を挟むという業界でいうところの万策尽きた状態があった作品。過酷な労働の中、作品の質を担保するためにはしょうがない?作画に関してというよりCGのクオリティは少し怪しいところもあったように感じた。そうは言っても、2期があるなら、見たい。やってくれそうにないけど。

最初の折り畳み自転車で長距離走るのはやっぱりきついやろね。タイヤ小さい分、漕いでも、あんまり進まないだろうから。せっかく名前つけた愛車だけど、ロードバイクには勝てなかった。

あづみのオータムライドでは{netabare}スタートで区切られて亜美は一人取り残され、後ろの速い人に抜かれ、焦ってしまう。ショートカットしたい気持ちあるけど、仲間に促され、休憩ポイントに立ち寄り、のんびりしすぎる。最後尾を走るスタッフに時間ぎりぎりだけど、どうするか聞かれ、完走危ういと思われたが、他の4人で風よけになって引っ張ってくれる。競技自転車のごとき走りで時速40km超える速度になって余裕と思いきや最後に坂道でスリップストリームの恩恵を受けられなくて厳しい。諦めずに頑張って、ゴールした直後に泣くわけだが、自分の時計がずれていただけで実は制限時間に間に合っていた。それにしても、交通量少ない。車が一台も通らない。{/netabare}

しまなみ海道も良いスポットやったね。車が走る橋の下に自転車道路があって自転車乗りが多いのも頷ける。{netabare}雨の日走行は滑りやすいからグレーチングには気を付けよう。亜美みたいに下半身で踏ん張るとお股が裂けるし、自転車のハンドルが曲がる。{/netabare}

ブルベって作中で結構言ってるけど、タイムや順位にはこだわらず、制限時間内での完走を認定するロングライドのサイクリングイベントらしい。また、知識を得た。

主人公の亜美は自転車との出会いによって色んな人に出会うし、妹に最初はおかしくなったと思われたけど、自転車修理で見直されていいことづくめ。でも、長距離走るのとか坂道を嫌がるのなら、辞めたほうがいいんじゃない?とイライラすることもあった。

自転車は気持ち良さそうだけど、交通量の多いところを走る自転車乗りにイライラさせられることもあるし、車の迷惑になるのは嫌だから絶対に手は出せない。それに、男の場合は玉が温められて良くないとも聞いたことがある。{netabare}葵が光害とか言われて落ち込んでたけど、夜間は怖いからギラギラしていてほしいよね。亜美も前が見えなくて恐怖体験してたし。{/netabare}

どうでもいいけど、パカさんっていうのがエンドロールでバカさんに見えた。

OP
♡Km/h(ハートキロメートルパーアワー) 歌 Ray
アニメーションは、第4話までは第1話や第2話の本編から流用した素材で大半が構成されていたが、第5話からはすべて新作の素材。meg rock作詞で音楽と歌詞の噛み合いが非常に心地よい。またRayの歌声が聴ける日がくるといいな。
ED
ハッピーアイスクリーム! 歌 チーム フォルトゥーナ{倉田亜美(東山奈央)、新垣葵(五十嵐裕美)、西條雛子(大久保瑠美)、一之瀬弥生(黒澤ゆりか)、高宮紗希(日笠陽子)}
影山ヒロノブが作詞作曲していることに驚き。こんなほんわかした歌詞や音楽のイメージなかった。映像の最初で顔が隠されていた娘は佐伯美弥かな?{netabare}ロードバイクを最終話冒頭でさっと買ってて凄いと思った。{/netabare}
挿入歌
キミと 歌 Ray
Starting Up 歌 ChouCho


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ある日、女子大生の倉田亜美はタイヤが小さな折りたたみ自転車に一目惚れ。「運命の出会い」を信じた亜美は、貯金をはたいて「ポンタ君」を購入。サイクリング経験者の幼なじみ・新垣葵と一緒に走り出す。流れる景色、肌をなでる風の心地よさ……。初サイクリングで味わった非日常的な体験が、亜美の心と体を刺激する。「私…このままどこまでも行けちゃいそう」 しかし、サイクリングの現実は甘いことばかりではなかったのだ!

1. 第1話 小さな奇跡
大学生になった倉田亜美。何もないところで転ぶようなドジな女の子だけれど、始まった大学生活に期待を膨らませる。そんな時、キャンパスで見かけた折りたたみ自転車に「かわいい」と胸をときめかす。決心した亜美は、同じ大学に通う幼なじみの新垣葵と共に自転車ショップへ。本格的なスポーツ自転車の価格に驚きながらも、亜美は一台の自転車と出会う。この子となら、自信がない自分が変わるかも……。自転車を通して日常が少しずつ動きだし、新たな出会いと体験が始まる。

第2話 海沿いサイクリング
初めてのサイクリングを体験した亜美。そこで遭遇したピンチを救ってくれたのは、大学の先輩であり、サイクリストの雛子と弥生だった。経験豊富な二人の口から出たのは、「ブルベ」という長距離サイクリングの非日常的な世界。そして、チームで走る「フレッシュ」というブルベの魅力を教えられた亜美は、自分の前に広がる大きな可能性に胸をときめかす。そんな雛子たちに「海沿いをのんびり走ろう」と誘われた亜美と葵は、サイクリングの人気エリアである三浦半島へ。決して楽なだけじゃない自転車の現実と、非日常的な感動が亜美を待つ。

第3話 新しい世界
亜美がサイクリングを始めて一ヶ月。専用のウエアも揃えてモチベーションを高めた亜美は、先輩である雛子と弥生、そして幼なじみの葵とサイクリングを重ねていく。ある日、「本格的な峠に挑戦してみないか?」と雛子に誘われる。期待がふくらむ亜美は、その「ヤビツ峠」の実態を知らないまま走り出す。しかし、待っていたのは、どこまでも続く坂道と暑さだった……。サイクリングの厳しさと、自分に足りないものを思い知った亜美。その悔しさと仲間の存在が、亜美を少しずつ変えていく。

第4話 秘密のアルバイト
ロードバイクの軽さを知った亜美。私にはポンタ君がいるから……と、ロードバイクの購入を躊躇する亜美だったが、先輩の雛子と弥生に「自転車の使い分け」を教えてもらい、スポーツ自転車には用途に応じた車種があることを知る。 ある日、自転車ショップを訪れた亜美は、白くてキレイでカッコいい、しかも安いという奇跡的なロードバイクと出会う。その購入資金を用意するため、アルバイトに精を出す亜美だったが……。 サイクリング女子たちの意外すぎる一面が楽しめるサービス回!

特別編 わたしのサイクルアルバム
幼なじみの葵との初サイクリング、雛子と弥生に導かれた海沿いサイクリング、達成感と挫折を味わった峠越え。そして、紗希に出会った亜美は、ロードバイクの魅力を知り、新しい世界が始まる予感に包まれる……。自転車と出会って成長していく亜美が、仲間たちと一緒に体験してきたサイクリングシーンを振り返る特別編。ヒロインたちによる自転車の解説を交えながら、亜美がロードバイクを買うまでの道のりが、臨場感豊かによみがえる

第5話 変わる世界
ついにロードバイクを手に入れた亜美。その加速感や風を切る爽快さは、亜美に新たな感動と可能性を与える。そして、新しい自転車仲間とも出会う。彼女こそ、渋峠で遭遇していた高宮紗季だった。 走る気満々の亜美は、ある日、ひとりで江ノ島へのサイクリングを実行。仲間がいないことで、サイクリストとしての実力が試され、トラブルにも遭遇する。戸惑う亜美だったが、ひとりで走る体験をとおして、仲間と走る意味や楽しさに気づいていくのだった。

第6話 フォルトゥーナ
ロードバイクに慣れてきた亜美は、ヤビツ峠のリベンジを決意。亜美の成長を実感している雛子たちも賛成し、揃って走り出すことに。前回のリタイヤで味わった悔しさを胸に、力強く坂を登る亜美。やがて峠に達し、大きな達成感と仲間への感謝の気持ちに包まれる……。そんな時、チームジャージを着たサイクリストたちを見かける。「仲間の目印」であるお揃いのジャージを作って、5人でフレッシュに参加できたら……新たな夢が生まれた亜美は、実現のために動き出す。

第7話 チームの絆
愛しのポンタ君とロードバイクを掃除する亜美。その様子を見た葵は、ショップでの点検を薦める。さっそくショップに持ち込まれた亜美のロードバイクは、謎めいた店長によって各部が手際よく点検、調整されていく。居合わせた弥生が発するメカフェチオーラに戸惑いつつも、亜美はメンテナンスの大切さを知る。 ある日、待ちに待ったオーダージャージが届き、紗季を除く4人で日光いろは坂へ走り出す。そして、補給のために入ったカフェには、なぜか同じジャージを着た先客がいて……。「紗季さん!?」。偶然の再会によって、紗季の華麗な過去が明かされていく!

第8話 広がる世界
雛子と弥生の提案で、距離160kmを走るサイクルイベント「あづみのオータムライド」に参加することを決めた亜美。その練習を兼ねて、まずは距離100kmのサイクリングを体験。仲間に励まされ、見守られながら、亜美はサイクリストとして確実に成長していく。 イベントの舞台は信州。弥生の運転で現地に向かった亜美たち4人は、前泊する宿で紗季とも合流。岩風呂、夕食、枕投げ……合宿気分で夜を過ごし、ついにイベント当日を迎えたチームフォルトゥーナ。5人みんなで完走することを目標に、160kmの旅が始まる。

第9話 あづみのオータムライド(前編)

第10話 あづみのオータムライド!(後編)

第11話 街が動き出す瞬間
弥生の提案でナイトライドを体験することになった亜美。江の島あたりまで走る(距離約30km)と思っていた亜美は、夜通しかけて伊東まで走る(距離約100km)と知って驚く。ためらう亜美だったが、走り終わった後の温泉や朝の海鮮丼の素晴らしさを弥生に教えられるとモチベーションアップ。ライトや反射ベストなどナイトライドに必要な装備も貸してもらい、意気揚々と走り出す。月光に照らされる海原の美しさ、ライトなど装備の大切さ、そして、暁を迎えた伊東で見た光景……。自転車に乗って初めての経験を重ねる亜美は、自分の世界がまた広がったことを実感する。

第12話 ろんぐらいだぁす
亜美たち5人は、一泊二日の自転車旅行で「しまなみ海道」を訪れる。名コースならではの絶景とグルメを満喫しながら、泊まりがけのサイクリングに求められるノウハウを体験する亜美。そして、雛子や弥生、紗希たちの目標が、「PBP(パリ~ブレスト~パリ)」というブルベの最高峰に参加することだと知り、異国を走る壮大なロングライドに想いを馳せる。しまなみ海道を走りきった亜美は、「これからも自転車で走っていきたい、どこまでも、みんなと一緒に」という自分の強い気持ちに、あらためて気付くのだった。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

不名誉な称号を排せば、なかなかに楽しめる自転車(ロングライド)導入アニメ♪

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
作画崩壊に3度の放送延期と、不名誉なことで話題になった本作。ただ、「趣味としての自転車(ロングライド)導入編」としては、なかなか良かったと思います。自転車そのものの(走る)楽しさもそうですが、ロングライドに付属する楽しみ(景色・グルメ・温泉)なども充実していて、このアニメを観てロードが欲しくなる方もいるのでは?

また、単に「自転車最高\(^-^)/」ではなく、自転車ならではの辛さや挫折、危険などもしっかり見せているのが好印象でした。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「競技系」の自転車は「弱虫ペダル」が有名だけど、それとは違って「ロングライド」をするってところは新しかったし、本作の見所でしょうね。

最近は自転車がブームらしいし、瀬戸内海の「しまなみ街道」なんて海外の雑誌で「走りたい道」の世界一にも選ばれたみたいですね。 都内でも、出勤をロードバイクでしている方も当たり前になってきました。「ALL OUT」のラグビーもですが、やはりブームに乗っかろうという作品ですな。

まあ、色々と惜しいアニメでした。でもまあ、2期あれば観たいなと思います♪

このアニメの問題点は、間違いなく作画だと思います。このアニメは絶対に、自転車でしか見られない、苦労した先にたどり着いた「美しい風景」を魅せるアニメだった思います。でも、その風景の作画に魅力がない(キャラとかはまあ作画崩れても最悪良いんです)。自転車の作画はがんばろうとしているのは伝わりますが……。

最低でも、11話の朝焼けくらいの風景を、2話に1回くらい差し込めれば……とまあ、それやると、最終回までどれだけ時間がかかったか分からないけど(笑)

もしこのアニメを、美しい風景を描かせたら天下一品のP.A.WORKSさんが制作したら、全く違う印象になると思います。

作品のテーマや雰囲気は良く、充分に楽しめている本作。マジで作画さえよければ、秀作多数の今期(2017秋)の中でも、上位にくるアニメになった可能性も。かなり延期しての、ラスト2話。ナイトライドにレインライド、しまなみ海道と、かなり詰め込んだ感じ。どれもこれも悪くはないけど、「達成感」でいえば、10話の安曇野オータムライドのゴールシーンが最高潮では? むしろ、そこで終わっててもアニメとしては違和感なかった。

これは、原作者、泣くな~。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
第1話
1話の前半は、大学か高校か。自転車か楽器か。という違いだけで、あとはまるっきり「けいおん」のパクリで、逆に笑えたw あんまりやりすぎると、京アニさんと、かきふらいさんに怒られるぞ(笑)
まあ、最近は折り畳み式の自転車でも良いやつ出てるけど、あの値段のあのインチの自転車なら疲れるよね、そりゃw1回だけ30万くらいの自転車乗せてもらったことあるけど、超進んでびっくりしたw

第2話
主人公の亜美が、まだそこまで「自転車楽しい!」になっていないところが、今後に期待をもたせますね。初心者がロングライドでつまずく所(登り坂、尻の痛さ等)をしっかり押さえつつ、その乗り越え方(ギア、クッション、名物料理、走行距離の満足感)も見せていて、自転車の初心者以下をターゲットにしてるのがよく分かります。ただ……本来一番の魅力の、景色が開けた瞬間があまりにショボすぎて……。

第3話
前回同様、試練でしたな。やはり、ポン太君で峠は厳しい。てか、早いうちに誰か教えてあげれば……。作画は一週休んだことでAパートはなんとか観られましたが、Bパートは……。このペースでいけるのだろうか?

第4話
思いきって欲しいもの買うって良いよね! つか、作画、もう日常パートは全編ディフォルメキャラでいったら? 表情とか日常パートは簡略してもいいから、ロングライドの描写や風景とか、大事なポイントに搾ってがんばったら? 最後に一言。1話に回は自転車に乗ろうw

総集編w
総集編でちゃんと働くのは声優さんだけ(笑) それぞれのキャラクターの自転車をちゃんと紹介しているのは良いですね♪ まあホントは、止め絵&文字解説で、アイキャッチかなにかでやってほしいけどw

第5話
ロードバイクに乗った時の嬉しさや難しさ、ちゃんと表現できてたと思います。困っているといつも誰かが助けてくれて、ラッキーだねw 初めて一人で走りに出た亜美。皆で走る楽しさを再確認して良い回でしたが、個人的には、一人(旅)には一人の良さもあると思ってます。

第6話
リベンジを楽しむってのは、まあ良い感じ。チーム名考えるクダリあったけど、普通に格好良くて、逆に微妙w 同時期のアニメでいっても「SNS部(死んだ魚の目日照不足シャトルラン部)」には勝てないな(笑) そう考えると、「放課後ティータイム」とか、やはりセンス◎。作画は安定して低レベル。まあ、そこはもう突っつかないであげましょうw

第7話
初のメンテの話。車好きな人もそうだけど、メンテも楽しさに含まれてるよね♪ 日光か~! 好きな街です。3回行ったな♪ 「いろは坂」に行くと、どうしても小柏(頭文字D)を思い出すw あっ、カレー食べてるとこ(コーヒーハウスユニコーン)は行ったことあるし、カレーもマジ旨かった♪ 優しい甘さのあるマイルドカレーだった♪ 女子向けかもね♪

第8話
新キャラ登場。どうせならBluetooth(インカム)をして会話を楽しむとか、ツーリングの現代的な楽しさを見せても良いのでは? 小川町って、行ったこと無いけど、東武東上線の駅名表示でよく観たなw 松本、良いところだよね♪ 山賊焼き旨かった♪ 安曇野の山葵はガチ旨かった♪

第9話
いや、亜美は悪くない、皆、待ってあげてれば良かったやん。第二エイド、沙希の説明的に絶対おやき だと思ったのにw まあ、岩手も粉モノ文化ってこともあり、おやき はそんなに「美味い~!」とはならなかったかな。

第10話
盛り上がり的には、この回がMAXかな? 亜美の(人間的な)成長を見せたかったのだろうけど、回想シーン多いし、これからの夢を語らせて、別に10話で終わりでも良かったような(汗)

第11話
かなり待たせたわりには、良くも悪くもこれまでと大して変わらず。ナイトライド後の朝焼け。ようやく真面目に景色を見せる気になったか(笑)

第12話
しまなみ海道って、本作のメインだね。虹の作画、ショボw 雨のシーンとか、辛いとこちゃんと見せるのが、このアニメらしいですね。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 39
ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

女子大生の自転車ライフ♪女の子が自転車楽しんでいく雰囲気は悪くないです。

『月刊ComicREX』の漫画原作、全12話。
大学1年生の女の子が「ロングライド」(自転車で長距離を走る、サイクリングや競技など)と出逢い、大学の仲間や先輩たちと一緒に自転車の楽しさを知っていく…。
スポコンではない楽し気な雰囲気と、自転車ロングライドの大変さも同時に描く作風。
「けいおん!」の系譜ですが、完全ゆるふわでもない感じ。
「ヤマノススメ2期」に近い路線かも。

「万策尽きた」経緯はありますが、雰囲気は好ましく、自転車ロングライドの入門アニメとしては十分佳作じゃなかろうか。

{netabare}『物語』
今まで取り柄の無かった女の子が、入学をきっかけに、○○と出逢い、仲良し女子仲間と一緒に、○○の楽しさにはまっていく…
「けいおん!」以来の王道ですな。
「オーバードライブ」や「弱虫ペダル」のような競技系スポコンではなく、楽しくエンジョイする系なんですが…初心者の主人公・倉田亜美ちゃんに対する先輩たちの自転車指導が結構スパルタ、とまではいかなくても「甘やかさない・放任主義?」なので、初心者にとっては決して甘くはないロングライドの厳しさも結構ありました。

自転車を選んだり、メンテナンスしたり、長距離サイクリングはしっかり準備しないと厳しかったり、初心者な亜美ちゃんは頻繁に困難に直面。
…そこは先輩たちの優しさ(ただし事前に中々教えてはくれない)と、亜美ちゃんのドジっ子で放っとけないオーラな可愛さが合わさり、あまりストレスなく自然にクリアーしていく感じ。
一緒にロングライドする過程での仲良しな雰囲気で、日常系寄りな楽しさも良かったです。
小規模な旅行物な側面もあり、仲間と一緒に色んな場所に行く楽しさ。
終盤は静岡県や神奈川県、広島尾道~愛媛県今治市の美しい絶景も見せてくれる。
気の置けない仲間たちと一緒に見知らぬ土地をサイクリングするのはとても楽しそう、先々で名物を一緒に食べる食事シーンも見所でした。

山場の9話10話「あづみのオータムライド」は中々熱い展開…(本放送時、ここで万策尽きて最終2話まで間が空いた)10話で最終話でも良かった…
と思いきや、11話12話のロングライドは今までの集大成的な魅力があってとても良かったです。
決して楽なばかりではないロングライドの厳しさ、悪天候やアクシデントだってある。
けれど。
亜美ちゃんが試行錯誤悪戦苦闘しながらも、仲間たちと一緒に走ってきた時間は、決して無駄では無かった。
仲間と一緒に「しまなみ海道」の景色を見れた…ロングライドって良いものだな~と素直に思えました。


…基本的には好ましい佳作なんですが、以下やや難癖を。
キャラドラマ的には主人公の亜美ちゃんの成長が中心で、親友の葵ちゃんも含めて、ロングライド以外の交流や接点が乏しい面も。
先輩たちは親身になってくれるものの、あくまでも自転車仲間の域を出ない。
事前に手取り足取りは教えてくれない不親切さも、本作ならではの持ち味に繋がるので良いのですが、交流の乏しさもありそう。
…何となく、主人公が大学生という舞台背景が影響している気がします。
高校生までと違い、授業や教室や部活で四六時中一緒にいるワケでもなく、大人に近い距離感。
これは本作特有の良さでもあり、決して悪い面だけではないとは思うのですが(というか大会出場条件なので必須)…萌え的には若干不利に働いた感。
大学が舞台の作品自体(良作率高いながら)少数派なのも、日常系のゆるふわ的に不向きだからでは?
(逆に見ると大学舞台作品は軒並み大学ならではのアドバンテージ・必然性を活かしており、少数精鋭な良作多いのかも)

…全体的な流れも専ら亜美ちゃんのみに焦点を当てて、新しく挑戦→困難直面で青息吐息→何とか乗り越え→美味しいお食事やおしゃべり楽しい、ロングライドって楽しい♪
各場面は雰囲気良いし十分楽しいのですが、若干「単調」に感じました。
亜美ちゃんが着実に成長して自転車の楽しさを知っていく過程が丁寧ではあるので、↑は難癖かもしれませんが…あと少し飽きさせない工夫や、日常系萌えの見せ場が欲しかったです。
(コンセプトが一番近いと思うヤマノススメ2期はその点も完璧)
…もう少しきらら的な百合萌えがあればなぁ(そういう作風じゃないだろうし、難癖ですけど)

総じて「ロングライドの魅力を多角的に分かり易く、楽しく伝えてくれる」入門アニメとしては十二分に良かったです。
基本エンジョイだが厳しい側面も決して疎かにしない、でも明るく楽しい雰囲気が魅力でした。


『作画』
キャラデザは2016年にしては地味ながら、亜美ちゃんの可愛さは申し分なし。
ただ、葵ちゃんと紗希さんの黒髪組の見分けが付かないのは難。
静止画はところどころ崩れてはいますが、別に目くじら立てる程ではない。

自転車は力入れている面もありますが、サイクリングの魅力十分に伝えるのは厳しかった模様。

風景描写は11話12話に限れば中々、それ以外はイマイチ。
食事シーンも絵的には美味しそうに見えない。
…不評な作画は致命的とまでは思わんのですが、11話12話のクオリティーをコンスタントに出せていたら、一段いや二段は評価が上がったのでは。


『声優』
亜美ちゃんの東山奈央さんはかなり良かったです。亜美ちゃんの可愛さ存分に感じます。
他も安定感あり。
サイクルショップ店長の津田さんが津田健次郎さんなのは狙っているのかw

『音楽』
EDは地味ながら主題や雰囲気に沿った良曲、歌詞ラストにタイトル挿入するのは好印象。
OPも雰囲気に沿っていて楽し気で良いのですが、どちらかというとEDの方が好き。


『キャラ』
主人公・倉田亜美ちゃん一強でした。
不器用でドジだけどがんばり屋、先輩たちに愛されつつ、少しずつ自転車にハマっていくのが可愛らしい。
家で妹に呆れられるシーンは「けいおん!」の唯ちゃん彷彿として微笑ましいです。
エンジョイとがんばり屋のバランスが取れた良主人公でした。

本作は良くも悪くも亜美ちゃんの成長物語に絞られており、他キャラの印象が薄いです。
親友の葵ちゃんが奥ゆかしくって好きなのですが、主人公の親友ポジとしては地味。
先輩たちも良い人たちかつ個性は十分あるのですが、キャラ個別ではさほど印象に残らないです。

亜美ちゃん助けてくれたモブの自転車乗りさんの方が記憶に残ってるくらい。
姉の奇行に戸惑う恵美ちゃんが最萌でした。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 29

64.0 2 広島で漫画原作なアニメランキング2位
涼風(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (269)
1702人が棚に入れました
秋月大和15歳。
「東京に出れば・・、高校に入れば・・、何かが変わる!」そんな根拠のない期待を抱え、高校進学のため単身上京。叔母が経営する銭湯兼レディースマンションに下宿することに。
-ある日、学校で見かけた美少女に目を奪われた大和。その子が大和の隣の部屋に住む涼風と知ってびっくり!!しかもクラスまで同じになり…。平凡だったはずの大和の日常が少しずつ変わり始める…。

声優・キャラクター
三橋加奈子、中村太亮、細野佑美子、大山鎬則、細川聖可、明坂聡美、甲斐田ゆき、鈴木真仁、三浦初美、前田剛

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「勇気を出して一歩前へ…」←実践する事の難しさを教えてくれる作品です^^

この作品の原作は未読です。ずいぶん前からソースは持っていたのですが、中々視聴するきっかけがありませんでした。ですが、この作品の作者である瀬尾公治先生の「風夏」という作品がテレビアニメ化されること、そしてその「風夏」とこの作品との間に繋がりがあることを知り、今回の視聴に至りました。

この物語の主人公は、高校1年生になる秋月 大和(あきつき やまと)。
もう瀬尾先生の作品ならではと言える広島県の片田舎出身の彼は、高校入学と共に東京に上京する事にしました。
上京に特に目的があった訳ではなく、「都会に来たら何かが変わると思ったから」が理由の彼は、入学する学校のグラウンドで綺麗なフォームで高飛びをする女の子を見つけるのです。
その彼女こそ、この作品のヒロインである朝比奈 涼風(あさひな すずか)です。

こうして朝比奈に一目惚れした大和の奮闘の物語が…動いていきます。

大和と朝比奈の性格はまるで真逆(wikiより)…
精神的に幼く、稚拙な言動が目立ち、他人への配慮に欠け、優柔不断ゆえに行き当たりばったりに行動する大和と、気が強く、完璧主義者でいい加減なことが大嫌いな朝比奈…

蓋を開けてみると、どちらも若さゆえの幼さが残る二人ですが、性格は違えど唯一と言える共通点がありました。
それは「好き」という自分の気持ちの受け止め方がどちらも真っ直ぐという点です。

真っ直ぐである事は「自分の正直」という見方ができますが、一方で「頑な」であるとも見ることができます。
この唯一の共通点が悪い方向ばかりに転がってしまい、お互い空回りして反発・すれ違う回数も一度や二度ではありません。
だから時には自分の気持ちに枷を嵌めたり見ないフリをしたり…

これで振り回される周りの人は正直堪ったモノではありません。
けれど、何かを期待させる二人の人となりが、結果的に周囲を突き動かしていくんです。

突き動かされる周りの人…何かを手伝っているうちはまだ良いと思います。
でも、人の心ってそんなに単純じゃありません。
手伝っているうちに…親身になればなるほど芽生える感情…
あるところまでは自制する事ができます…
でも、一度芽生えた感情が溢れだしたら…きっと誰にも止められません。

結果的に溢れた感情を受け止めてくれる人がいてくれたら、きっと何の問題もありません。
でも…そんな事は大概なくて、思えば思うほど苦痛を伴うとても理不尽な感情にしかならない事が殆どです。
だからといって「じゃ、やーめた」といって舵を切れるほど簡単じゃありません。
だって、その人の心が自分に向いていないのが分かっているから…
何度も諦めようとして…それでも諦められないから…涙が溢れるんです。

そんな恋愛模様をとても丁寧に描いた作品だと思います。

まだ高校1年生…人から頑なと言われるほど人生の経験値は多くないのに…とも思いますが、経験値だけでは説明できない事ってたくさんあるんですね。
物語の中でこれまで背負ってきた荷物の重さとこれからの顛末は…?
ぶつかって…たくさんぶつかって…導き出された答えは…?
気になる方は本編でご確認頂けたら…と思います。

オープニングテーマは「スタートライン」
エンディングテーマは「青いフィールド」と「君のこと」
3曲ともCOACH☆さんが歌っています。

COACH☆は、この作品に登場した明坂聡美さん(藤川美穂役)、細野佑美子さん(桜井萌果役)、三浦初美さん(松本恵美役)、北浦実千枝さん(白川奈々役)、manaさん(秋月理恵役)の5人で構成された声優ユニットだそうです。

2クール全26話の作品でした。
レビューを書くためにwikiをチラ見しましたが、アニメ化されたのは原作の一部で物語はずっと先まで続いているようでした。
今度アニメ化される「風夏」も気になりますが、この物語の続きも気になります。
もうアニメ化される事は無いのでしょうか…?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

陸上の距離、恋愛の距離

私が勝手に名作認定!
素敵な作品です。


正統派ラブコメ作品。
無駄に女の子を増やすわけでなく、
高校生の純粋な恋愛模様をじっくり26話かけて描いたものです。
エロ描写もないですし、リアルな恋話が観たいってときにおすすめしたいですね。

恋愛と陸上競技を巧く噛み合わせた作品で、
青春というものをこれでもかというくらい感じさされます。
恋愛面での進展、競技面での成長。
本作の見所であり魅力ではないでしょうか。


最初は主人公の大和がヒロインの涼風に一目惚れするところから始まり、
その後の展開で大和は涼風にぞっこん。
一途に想い続けますが涼風はなかなか振り向いてくれない。
そしたら大和を想う女の子登場!?
近付いては遠ざかり、離れては近付き…。
そんなもどかしい恋愛話、妙に現実味がありました。


大和は適当で中途半端な性格。
対して涼風は完璧主義とも呼べる性格。
はじめから涼風はいい加減な性格の大和に嫌悪感があるわけです。
その二人の間の溝を埋めるものは何なのか。
それは決まってます。これしかないです。
大和の『涼風が好き』という気持ち。
果たして彼の想いに彼女はどう応えるのか、是非確かめて頂きたいものです。


陸上について。
学生時代、私も陸上やってたので不思議な懐かしさを感じました。
大会などの演出も気合い入ってて好印象です。
私が陸上をはじめた動機は不純すぎて言えませんw


OP「スタートライン」 歌ーCOACH☆
ED1「青いフィールド」 歌ーCOACH☆
ED2「君のこと」 歌ーCOACH☆

懐かしい音楽というかなんというか。
古めの曲っていう印象を受けました、特にOP。
いや、こういうのも好きです。
EDの2つはかなり良い曲だと思います。
ED2が流れると思わず泣きそうになりますね。


陸上100㍍の距離。
恋愛1㍍の距離。
近いようで遠いこの2つの距離。
陸上で苦闘し恋愛で苦悩する大和。
一方で涼風の気持ちは…。
心情描写が秀逸で素晴らしかったです。

正直、大和さん好きになれません。
言動行動は無茶苦茶ですし。
でも何故か応援したくなってしまう、そんな奴です。
二人の恋を手伝う人物、はたまた引き裂きたい人物もいて、
展開としても飽きませんでした。
大和の友達である安信、なんていい奴なんだろう。


とにもかくにも、素敵な物語でした。
ストーリー面においては文句なしです。
ラブコメとしての物語性は完璧に近いかな。
純粋な気持ちにさせてくれる作品で、
恋愛系のアニメでも個人的上位に位置しています。

これはもっと評価されるべき!
おすすめです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 36

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

感想

全26話。学園・恋愛・スポーツもの。

メインキャラ紹介。

秋月 大和(主人公):精神的に幼く、幼稚な言動が目立ち、他人への配慮に欠け、優柔不断ゆえに物事に対して中途半端な性格。

朝比奈 涼風(ヒロイン):ツンデレ娘。陸上部の走り高跳びのホープ。気が強く、完璧主義者でいい加減なことが大嫌い。とにかくツンツンしてます。

桜井 萌果:神社の神主の娘。大和に恋心を抱いている。

広島から東京にやってきた秋月大和が陸上部の練習に打ち込む朝比奈涼風を見かける。ここから物語が始まります。

まずこの作品は「めぞん一刻」を感じました。
設定がかなり似ていると思います。
精神的に幼く優純不断な主人公、三角関係の恋愛、ゆかいな寮の住人達など。

次に涼風が過去のトラウマの事で悩んでいるのも「めぞん一刻」のようでした。
この作品も二人の気持ちのすれ違い、もどかしさなどの心情描写がかなり丁寧に描かれていました。

そして、大和はそんな涼風に振り回されます。
このあたりは見所かと思います。

私はこの作品の原作を読んだのですが、原作と違い中途半端で終わって無難にまとめた感じがします。

不安定な作画や声優さんの演技などのツッコミ所はありますが、そこそこ楽しめました。

純粋な恋愛ものが観たい人向けの作品かと思います。

最後にこの作品リメイクして欲しいです。原作が結構良いんですよね。
京アニさん、カノンのようにお願いします。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

71.9 3 広島で漫画原作なアニメランキング3位
ジパング(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (255)
1271人が棚に入れました
西暦200X年の6月。日米新ガイドラインの下で海上自衛隊の自衛艦隊が海外派遣でエクアドルへ向かう途中、その中の最新鋭イージス艦みらいがミッドウェー沖合で突如嵐に巻き込まれ落雷を受ける。
その直後からレーダーからの僚艦喪失や故障していないにも関わらず衛星通信が不能になったり、雪が降るなどの不可思議な現象に直面し、さらに戦艦大和以下大日本帝国海軍連合艦隊に遭遇。ミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップした事に気づく。
そこで帝国海軍通信参謀、草加拓海少佐を救助し、彼に未来世界の情報を公開したことから、みらいは徐々に変化してゆく歴史の流れに巻き込まれてゆく…。

声優・キャラクター
稲田徹、東地宏樹、星野貴紀、うえだゆうじ、屋良有作
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

山本五十六といふ男

イージス艦がもしタイムスリップしてしまったら?
という架空戦記。
モーニングを読んでるので原作は既読。

アニメ版でとにかくすごいのが自衛隊監修らしく、描写がかなりちがうんです。セリフの言い回し、細かい兵装からww笑っちゃいます。操舵の方法もちゃんと自衛隊の法にのっとったものだとか。
零戦なんかもちゃんと私が好きな初期のグレーへ変更。かっこいい・・。ニワカでも知ってるようなことをなんで原作間違ってたんだろう・・いやまぁどうでもいいんですけど、そのミリオタくさいこだわりこそがアニメ版の要かなってw


ストーリーはタイムスリップものなのでどういう時間軸になるかってわかっちゃうと後は落とし前をつけるだけ。
原作よんでてても最初しか面白くなくて、あとはグダグダ・・。核兵器を大和に積み込んで『オワフ島沈没』でいいじゃんwって思っちゃう。鳥肌実的?w
『みらい』が横須賀へいくまでの序盤で終了。あとは原作読めな販売促進。続編作るには人気がないよね。


初期の部分を扱っているので山本五十六が出番多し。
このじいさま、とんでもない慧眼をお持ちだったようで、現在の空母主体の戦略をいち早く考えた人物といわれる。
なんせ開戦のはるか前から訓練してたんだから・・赤城の艦長だっけ?当時は艦載機って斥候だったらしいんですよ。
レーダーがありませんから。
でもそれで戦艦を沈められる時代がすぐに来ると・・
その予想は大いにあたり、大戦初期の雷撃の命中率は9割を超えたとか。本作で本人が語るとおり、パイロットが一番大事なんですかね。氏の細かい航空機の運用については賛否あるらしいので・・ジパング山本はそうなってるよと。


真珠湾奇襲を立案した人物とされながら、米国の在外武官だったため頭も柔らかかったそうで・・。
真珠湾の立案を無謀ととるか、それしか道がなかったかどうかはわかりません。
その成否わからぬ逸話の数々からさまざまなアニメでネタ元にされる男。大艦巨砲主義の否定、死んだ部下の名前と人数を全部メモしてるとかねw

ニワカ知識の限りでは
・軍縮会議で当時の主力戦力である戦艦以外に空母の廃止を求めた。
・米国との開戦は避けるべきとした(絶対に負けるから)
・三国同盟に絶対反対
太平洋戦争開戦をかたくなに反対していたのは確実らしく、命を狙われ続けたとかなんとか・・。だから大和なんぞに左遷してもらってるとか言うよね。内地にいたら謀殺される。
戦後の教育でネガなイメージを植えつけられた旧日本軍。
でもこんなじーさんがいたんですよってのは覚えておくべきかと思います。
日本が誇る英雄、名将と評されながら、時代の流れ、国家という大きな力に勝てず翻弄され散っていった、というのが現代の日本人の心にけっこうツボるようで。

映画観たくなってきました・・役所さんじゃなくて三船さんのやトラトラトラが。。


アニメ版で結構意識されてるのが現在の日本の状況。
自衛隊の思想もはっきりと打ち出している。これは自衛隊からの希望なんだろな。日本軍とどっちがいいって話じゃなくておかれた立場も仕事も全然ちがいますと。うちらは軍隊じゃねえよってね。

アニメ版追加のアバンを見る限りでも、戦争反対とか右翼ぶってるとかじゃなくて、なぜ戦争になったのか?というのを強調してる気がします。

本当にそうせざるを得ない時代だったのかどうかはご本人たちにきいてみないと分からないことですから。
ただ現在のように安穏といしてたらあっというまに植民地にされちまうぞってのは間違いなのかな・・。そういったことを知っておくべきだというメッセージを感じました。


エンターテイメントとしては架空戦記、タイムスリップものとしては『戦国自衛隊』が偉大すぎる。
『織田信長は俺だった』みたいな結末 あれには勝てん。
ジパングも山本五十六が俺だったでよかったんじゃ・・。{netabare}
近いエンディングだけどな・・・。マッカーサーが俺だ!だよね。。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 16
ネタバレ

lZQnV50529 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

正直さが感じられた

 日本の最新鋭のイージス艦が1942年の太平洋のど真ん中にタイムスリップしてしまうお話で、総じて、単なるミリタリーもの、タイムスリップものと簡単に片付けられない真面目さ、正直さを感じた作品です。
 まず、{netabare}40機のドントレス(という戦闘機)と戦闘するシーンでは、技術的にはシースパローや主砲を使ってイージス艦が圧勝するはずなのに、ちょっとした心の緩みからハットン中佐の操縦によるドントレスの船舶への体当たりを許してしまうところなど、戦闘シーンは、リアルで正直だと思いました。イージス艦を圧勝にさせないところが感心しました。{/netabare}自衛隊は普段から十分演習をしているようですけど、実戦に出ればこんなもんかもしれません(自衛隊の人読んでいたらごめんなさい)。
 太平洋戦争末期の日本の都市への空襲や広島長崎における原爆で死んだ人の数はとても多いので、1942年を生きる人なら誰でも、もし未来を知れば、空襲や原爆を避けたいと思うもの。さらに、大日本帝国と敗戦後の日本のどちらも見てしまったために、そのどちらでもない新しい日本(ジパング)を作っていきたいと思う草加拓海の心の動きと行動はとてもよくわかる。他方で、自衛隊の理念をこの時代に入っても困難を伴いながら貫きたいという「みらい」クルーの気持ち、帝国海軍将校のあるものは「みらい」を活かそうと考え、またあるものは「みらい」を沈めてしまおうと考えており、それぞれの思惑もとてもよく描けています。
 これらの登場人物の気持ちをしっかり描きつつ、みなさんの思惑が絡んで新しいタペストリーが作り出されて、事態が進んでいくところがとても上手いと思いました。おそらく、こういう設定を設けて、現代と戦前の違いを浮き彫りにし、現代のいい点と問題点を探るというのがこのアニメの意図の一つのように思えます。圧巻なのは、最後の方に出てくる{netabare}米内光政の日本批判でしょう。米内は、日本が帝国主義など100年早い。日本国100年の計にとってこの戦争は勝ってはならない。日本はいま蜃気楼を見ている。敗戦という現実でしかその夢は覚めない。と当時の日本を強く批判し、「みらい」に、この横須賀のドックで鉄くずになって欲しいと要求します。米内光政という人物をここまで踏み込んで描いたところに作者の強い歴史観を感じます{/netabare}。ここは見ものです。
 また、過去へのタイムスリップというのは、物理学者ホーキングの発言からもわかるように、まず不可能だと言われています。このお話では過去へのタイムスリップが可能だとすると起こりうる矛盾の問題「母殺しのパラドックス」に近いお話を取り入れておりここにも正直さを感じました。すなわち、{netabare}「みらい」が横須賀に入港したとき、角松二佐は父の子供のころの様子を見に行こうとします。父の生家のあたりを見に行くと、なんと父は、海軍の車のよそ見運転のために轢かれて死亡しており、そのよそ見運転は、「みらい」が60年後から来た船でありそれが信じられないと軍人同士が運転中も雑談したことが原因だったというものです。因果的に「みらい」が1942年世界に現れたため角松二佐の父が死亡してしまったということになります。{/netabare}
 このアニメ、テーマからややとっつきにくい方もいると思いますが、淡々と正直に事象を描いていくところをもっと評価されてもいいと思います。
 
 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

hidehide さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

優柔不断 で 中途半端

優柔不断、中途半端、滑稽、チープ、曖昧、
そんな言葉が当てはまる、

何とくだらない作品か、と。

近年、
平気で領空、領海を侵犯される日本。
ミサイルが国土を飛び越える事を許している日本。
まさに、現代の弱腰精神の日本、日本人精神が、
イージス艦に乗艦している話しである。

正直、『0 か 100』なのではないのか、と。

それら一切に触れない、か、全てに関わるのか、
これはするが、あれはやらない、など、
決めきれない優柔不断さが見ていて苛立ちを覚える。

ゼロ戦から、その時代の人間を救助し、素性を明かし
現代の技術を見せつける。
コレをした事は、当時の帝国軍人を、
当時の人間の頭脳を軽視しているに外ならない。

当時の人間でも明晰な人間はいる訳で、
結末を知り、未来を知り、イージス艦の
武力を知ったら、利用しようと考えるのは当然である。
加えて、
彼らは、自衛官ではなく、紛れもなく軍人であり、
戦争を知っている、戦争をしている日本人なのである。

それに、
食料狙いだろうが、爆発しなかろうが、
ミサイルを発射した時点で、それは攻撃なのだ、と。
サジタリウスの矢? 米兵を馬鹿にしているのか、と。
たった1つの戦場を掻き回してどうするのか、と。

1人助けて歴史を歪め、一発発射して更に歪める…
もう、
『0』ではないのだ、と。戻れないのだ、と知り、
覚悟を決めるべきだったのではなかろうかと。

ましてや、爆発しないミサイルを敵地に残す…
何とマヌケな…
その命中精度に加え、分解、解析されたら、
その技術の高さゆえに
ただ、米軍の警戒を強め、無用な情報を与えただけである。
これも、
同じモノは作れないだろう、と、当時の人間を軽視している
証拠である。

20話〜敵機の大群に狙われるワケだが。
数機を撃墜するが、数機は威嚇にて見逃す…

『戦争中』なんですよ、と。
超戦時下、な訳で、敵は『殺しに』きてるんですよ、と。

何を寝ぼけているのか…何故、全機撃墜しない?
味方をことごとく攻撃されれば、
そりゃ、米兵にも特攻する機も出てきますよ。
だから、イージス艦はダメージを受け、犠牲も出る。
結果、十数機を逃した事により、
2000人の空母を攻撃しなければならないハメに…
優柔不断と曖昧さが招いた、当然の結末である。

…と、言い出したらキリがないのですが。

専守防衛…
それは、『先に手を出した方が負け』みたいな、
親が子供をしつける時の様な脆弱な言葉。
今の、現代の日本ならばそれが通用するだろう。
現に、『決して攻撃してこない』と判っているから、
領空、領海は侵され放題。
で、
出てくるのは言葉のみ…『遺憾の意を表明』である…

…が、本作。時は戦争の只中。

先に手を出されるのは当然である。
しかし、それが致命的だったら?
やり返す手段を奪われるものだったら?
やられたから、トマホーク、では遅いのでは?
トマホークを発射できないまでの損傷を負ったら?


絶対に遅れは取らない、負けるハズがない、と、
どこか、斜に構え、冷やかしの様に戦場を荒らす…
その中途半端で、優柔不断な、艦長以下、自衛官。

実際のイージス艦に、その様な人間が乗っていない事を
切に願うばかりである…

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1
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