shino さんの感想・評価
4.0
呪いの子
MAPPA制作。
本編主人公虎杖が呪術高専入学前の、
呪術廻戦の原点にして愛と呪いの物語。
乙骨と里香の純愛は世界を救うのか!?
迫真の映像表現、音楽と魅力で溢れている。
乙骨の声の演技が緒方恵美だけに、
否応なしに碇シンジを想起させますが、
人を傷つけることを怖れて、必要以上に、
他者との交流を避ける分、結果は同じでも、
その向き合い方は真逆なのかも知れない。
乙骨がどうにか、人生を能動的に、
その生きる意義を見出す物語なのです。
後半になるほど、面白さは加速されていく。
対する夏油が、仕掛けた殲滅戦には、
{netabare}強力な特級過呪怨霊である祈本里香を、
我が物にしようと意図するものだが、
そこには彼なりの人の在り方、生存戦略がある。
夏油は強者が弱者に適応するという、
矛盾が成立してしまっている世界を、
底なしの呪力で破壊し見直そうとしている。{/netabare}
呪術師の楽園はそこにあるのか!?
楽しみに続報を待ちたいと思います。