幼なじみTVアニメ動画ランキング 78

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の幼なじみ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月04日の時点で一番の幼なじみTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.9 1 幼なじみアニメランキング1位
アホガール(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1000)
4593人が棚に入れました
幼なじみのあっくんが大好きで主食はバナナ、とにもかくにもアホすぎる女子高生・花畑よしこ。なんだかんだと面倒見がいい、と思いきやそうでもない、よしこの幼なじみ・阿久津明(あくつ・あくる=あっくん)。 そして、よしこに振り回される地味ガール・隅野さやか、あっくんを巡る恋のライバル(?)の風紀委員長など、個性豊かなキャラクターが繰り広げる残念な日々を描く。

声優・キャラクター
悠木碧、杉田智和、原田彩楓、上坂すみれ、日笠陽子、浪川大輔、八代拓、千本木彩花、佐藤利奈、M・A・O、前田玲奈、井口裕香
ネタバレ

▒▒▒ ⇒ムフ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「アホ」にはいろいろ詰まってますd(ゝω・´○)

久しぶりに見たら、やっぱり♪

犬( *¯ 罒¯*)いー( *¯ □¯*)わー
犬( *¯ 罒¯*)いー( *¯ □¯*)わー
犬( *¯ 罒¯*)いー( *¯ □¯*)わー

喘息持ちだから、毛のある動物はアニメでも敬遠したいけど、この「犬」だけわ…

( *¯ 罒¯*)いー( *¯ □¯*)わー


それにひきかえ、幼少期の「よしこ」が…

ウザ━━━(´∀`;)━━━!!!!

前に見た時は、そこまで思わんかったのに…これは体調悪い時は、頭に響きそうだから見れないやww

見直して分かったのが、「よしこ」だけが超アホで、「犬」以外はアホばかりだったww

あぁーーーー♪

「よしこ」みたいな丈夫なアホを…

殴りてぇ( っ・∀・)≡⊃ ゚∀゚)・∵.


【「アホ」と「バカ」について…】
{netabare}
「アホ」っていう表現は「バカ」ほどバカにしてないと思う。

関西(特に大阪)では、「アホ」という表現の中に

・凄い!
・尊敬♪
・可愛い♪

とか、含まれてる事が多々あります。

このアニメでいうと…

「よしこ」は勉強ができないだけで、他のスキルは超人なみですww
他のアホキャラもそんな感じがしますしね♪


関西にいる私には「バカ」という表現は「小馬鹿にしてる」感じがしてしまいます。
見下してる感じさえあります。

これは「バカ」を多様してる地域の人に聞いてみないと、どういう気持ちではっしてるか、わかりかねませんが。


私は相手に愛情がある時は…

「アホやなぁ♪」

相手をけなしたり見下すときに…

「アホちゃうか。」

と、表現は変えてます。

「バカ」にも話し方が違うだけで、意味合いが変わってくるのもあるかもしれません。

例えば…

「もう♪バカなんだから♪」のバカはたまりまへん(*´д`*)ハァハァ


【「あっくん」の「よしこ」に対する行動は「暴力」か「ツッコミ」か?】

私は過激な「ツッコミ」だと思ってますww

幼少期から「よしこ」に振り回させれてる「あっくん」は気の毒でしかありません。

幼少期から頭の賢い「あっくん」は「よしこ」に言葉で説得できないのを理解し、それでもまとわりつく「よしこ」を避けるために「暴力」という手段を選んだと思います。

最初は「あっくん」も「暴力」で「よしこ」を制圧しようと思ってたと思いますが「よしこ」は…

・とてつもなく丈夫
・あっくんの「暴力」を愛情表現として受け取ってしまう
・とにかく「あっくん」が大好き♪

こういう二人の関係ですから、「暴力」から「ツッコミ」になったと思います♪


第三者的に過激な「ツッコミ」や表現、喧嘩を見ると、「暴力」とか仲が悪いのかと判断しがちですが、二人の関係は当人しかわからないので、その二人が良かったら私は何でもOKだと思ってます♪

「よしこ」と「あっくん」の関係のように♪


昔…

ダウンタウンの「浜ちゃん」のツッコミが「暴力」としてとらえられ、物議がありました。

私はボケたらつっこんで欲しいのでアリですが、頭を殴る行為は、今の世間では受け付けられません。

私の周りでも頭を殴る「ツッコミ」は、かなり前から見なくなりました。
相手の胸に「なんでやねん!」とつっ込むぐらいですね♪

今は「カミナリ」がかなり激しい「ツッコミ」をしてますが、受け入れられてるのかしら?
{/netabare}

【「殴る」怒り方について…】
{netabare}
世間一般では「殴る事」では何も解決しないと言われてます。

私は「怒り方」しだいだと思います。


「怒り方」で相手に1番悪影響を及ぼすのが…

長々とネチネチと怒る事です!

かなり脳に悪影響があり、パワハラ、モラハラなんかは、その典型的ですね。

「殴る事がダメ」という人の中に、長々ネチネチと説教をする人がみられますが、それは「説教」というより相手を「服従」させたい願望の方が強い気がします。

私もこれをしがちなので、気をつけねばと思ってますがorz


私は…

相手が過ちを犯した時に「殴る」行為で一瞬に「怒る」という行為を終わらせる事が出来れば、頭以外を「殴る」行為もアリだと思います。

これも二人の関係が、それで納得がいかないといけません。

今では「親子」か、信頼関係が成り立ってる「師弟関係」しか成り立たないかもしれません…

いやぁー。これも難しい⤵︎ ︎


例えば…

今世間を騒がしてる日大アメフト部問題。
{netabare}
信頼関係が出来ず、服従のための体罰や言葉、態度の「暴力」になった結果だと思います。

内田前監督の記者会見を見てると、他人事のように話してます。
世間では嘘ばかりついてると言われてますが、本人は「何が悪いんだ?」という気持がいっぱいで、罪悪感もなく自分がやってきた事は間違ってないと思ってるのでしょうね。

ネチネチと体罰や言葉の「暴力」をふるう人のほとんどが、内田前監督のように、「相手が悪い」「相手の為だ」と勘違いしています。

これって氷山の一角なんですよね…
クラス、クラブ、会社…家庭でも起こってます。

同じ事をやってる人が日大問題を見ても、反省できないと思います。

罪悪感がありませんからね…


あの勇気を持って発言した該当選手のように、公で発言して実態を公開しないと被害者が加害者になって、悪循環を産んでいくと思います。


でも、これってかなり難しいorz

そういう環境にいたら逃げる方が早いかもしれません。

こういった環境の大きな特徴に「陰口が多い」現象があらわれます。

それは、信頼関係が出来てない環境では、これからどうやったら良くなるかという考えより、誰かを見下したり、足を引っ張り合う事ばかり話題にあがってしまうからです。


私が懸念してしまうのは…

日大の問題で「体罰の暴力」ばかり目立ってますが、「体罰」は分かりやすいから発見しやすいです。

ところが…

「言葉の暴力」「態度の暴力」は目立たないし、やってる本人に自覚がありません。いわゆる「パワハラ」です。

日大問題のおかげで「体罰」が多い環境で「体罰」をやっている人は少しは「体罰」を減らす事でしょう。
日体大のように自分の体裁のためにねww

でも…

見えにくい「言葉や態度の暴力」が増えるような気がしてなりません。

イジメ問題がいくら取り上げられても、無くならいし気づきにくくなってるようにorz


さらに懸念してしまうのは…

日大問題を見て「信頼関係」を築けてるか?と思ってしまう人です。

「信頼関係」を気にしすぎると「人間関係」がおかしくなる可能性があります。

トップが「信頼関係」出来ているか?と考える組織は、以外にできてる場合が多いと思うんですけどね♪

とにかく…

反省もなにも出来ない、「罪悪感」のない輩にも少しは意識させるためにも、日大問題は世間に注目し続けて欲しいと願うばかりです...( = =) トオイメ
{/netabare}

【日大アメフト部は『スタンフォード監獄実験』状態になってたかも?!】
{netabare}
スタンフォード監獄実験とは
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/スタンフォード監獄実験
を参考にしてもらったら分かるように、囚人役は看守役に屈服し、看守役は囚人役をどんどん虐げていってしまう。

誰にでも起こりうる現象です!

日大アメフト部しかり、ブラック企業、クラスや部活のイジメも同じような事が起こってると思います。

日大アメフト部のコーチは内田前監督に職を紹介してもらったりしてる人が多く、歯向かえば職を失う、故に家庭を人質にとられてる状態だったみたいです。

こうなってくると、自分の意志とは関係なく部員を虐げてしまう人も多かったと思います。

該当選手を初め虐げられてきた生徒は、前監督やコーチに服従するのが当たり前のような状態になってたと思います。

一番の原因は内田前監督だと思いますが、こうなった環境では誰もがどうしようもなくなってしまいます。

会社なら転職、学校なら転校と環境を変えるしかありませんが、精神的に行き着くところまで追い込まれないと、なかなか難しいと思います。

なんかいい方法はないのか…

該当選手のように公表するしかないかもしれない…

そういう環境だと気づいたら逃げるのが…できるなら誰かを引きつれて逃げるのが今の所一番いいかもしれません。

いっそのこと…

「よしこ」みたいなキャラの人が上にたてば、こういう事は起こりにくいかもしれませんww

いがいに上司が、好かれる「いいアホ」なら、周りがカバーして、いい環境になりやすいですからね( ´∀`)ハハハ
{/netabare}
{/netabare}

【よしこが殴られて可愛そうと思う優しい人は…】
{netabare}
男だけの兄弟なのかもしれません。
(一人っ子で母親が大好きな人もそうかも)

男兄弟の人は全般的に女性に優しい人が多い傾向がみられます。

ところが!

女だけの兄弟しかいない人は男性に対して…

・キモイ
・クサイ
・下品
・体毛が嫌

とか、散々たる印象を男性にもってしまう傾向があるみたいですorz

男兄弟の人は女性に優しいのに…姉妹ときたら…
男って可愛そうな生き物だ( இ﹏இ )


私のように歳が近い姉を持ってると、小さい頃から争いが日常茶飯事でしたから、「女性」に対して冷めた目でみる傾向があります。

なので、「よしこ」が殴られても、あれだけムカつく行動をしたら、しょうがないと思ちゃいます。

他のキャラなら「よしこの母」「風紀委員長」も殴られても、しょうがない感じに思えちゃいますww

これはあくまで確率論なので、誰もがそうではありませんが、今までの環境で「女性」に対する想いが変わってくるのは、面白い現象だと思います♪

※オマケ※
アニコレで少ないであろう女性ユーザーへ。

男性から優しくされたい人は、男だけの兄弟
男性から理解されたい人は、姉妹がいる兄弟

を、パートナーに選ぶと気楽に付き合える可能性が高いです♪


これは男女ともにいえることですが、
パートナーの価値観が違う事に苦労された方は…

第1子は第1子
間っ子は間っ子
末っ子は末っ子
一人っ子は一人っ子

のように、生まれた順番が同じ相手だと、環境が似かよって、価値観が近くなります。

この関係性の面白いところが、相手の年齢は上でも下でも関係ないところです。

参考程度にねd(ゝω・´○)
{/netabare}

【このアニメは…】
{netabare}
上記で述べた小難しい事を考えながら見るアニメではありませんww

ただのギャグアニメですから♪


私は…

アンジェラのOPでテンションを上げ♪
 ↓
「よしこ」と「あっくん」の夫婦漫才を楽しみ♪
 ↓
「風紀委員長」や「よしえ」の変態発想を楽しみ♪
 ↓
いろんなキャラのアホさかげんにクスクスして♪
 ↓
人格のできた「犬」に癒された♪

ので、かなり楽しめました♪

アニメは楽しめたもの勝ちだと思ってますしね(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!


私も気に食わない作品は、設定やキャラの声が気になって、酷評する時もあります。

これって…

ただ単に私に合ってない作品だと思ってます。

時間も勿体ないし、さっさと1話切りする判断に利用してますけど(´∀`*)ヘヘ
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

真空のディスコミュニケーション

空前絶後のアホの子、というキャッチコピー通り、周囲の正論のことごとくを粉砕して我が道を行く「アホ」の主人公が爆笑を振りまくギャグアニメ。

腹を抱えて笑いながら、二度観したとき、ふと笑いの後にうそ寒いものを感じてしまうのは、爆笑の起爆剤になっているものが、主人公と周囲のディスコミュニケーションであることに起因しているようだ。


笑いについての研究は古くから行われ、単一の法則が確立するほど単純なものではないと言われているものの、最大公約数的な見解では、ギャグは、おおざっぱに言えば、価値観の衝突が生み出している。
価値観が衝突して、変形したりねじ曲がったりする、その落差が「笑い」の契機となるらしい。

「常識的な人物」と「変な人」の絡みで「笑い」を作り出すギャグの定型は、その産物だ。

本作においても、「空前絶後の」アホである主人公と、周囲の常識人との掛け合いは「定型」を忠実に踏襲しているように見える。
が、笑いの向こうに異様な感覚を与えてくるのは、両者の間にコミュニケーションが成立していないからだ。

コミュニケーションとは、互いの価値観をすり合わせる行為である、と言い換えることが出来る。
笑いを生み出すための「常識人」と「変な人」の絡みによる価値観の捻じ曲げも、コミュニケーションの一種だ。

体を張ったドつき合いの派手な映像で撹乱しながら、本作においては、主人公の「アホ」な価値観はいささかも変化を受け付けないし、幼馴染を代表とする常識人たちも、「アホ」の価値観に感染することが無い。

両者は激しく激突するものの、「笑い」を生み出すはずの価値観の歪みは発生しないままだ。

ギャグのシークエンスは、どちらかの価値観が変質して「落差」を生じさせる「笑い」ではなく、主人公への働きかけ=コミュニケーションを放棄するという、ディスコミニュケーションが「オチ」として繰り返される。

確かに「常識人」たちが持ち出す「常識」が、どこかで聞いたような門切り型で独創性のかけらもない「お題目」ばかりであって、「空前絶後の」アホに影響を与えられないのも不思議ではないように見える。

が、よく観ると、主人公が繰り出す口答えのような「屁理屈」もまた、手垢の着いた「定型句」ばかりだ。
若者向け産業の宣伝文句やリップサービスの中から、いくらでも採取してくることが出来るだろう。

従来のギャグの観点からは、固定した価値観を揺さぶって「笑い」を生み出す「歪み」を発生させる為に、非・常識人=アホの価値観は「独特に」ぶっ飛んだものであるべきだ。

が、「アホ」の屁理屈は、どこかで聞いたことがある門切り型という点で、全く「常識」と類型的な空虚な「お題目」であるという事態は、主人公を特徴付ける「アホ」の実質が、独自性を発揮する価値観の歪みではなく、一切のオリジナル性を持たない真空のような空虚さであることを示している。

その場その場で、もっともらしい口答えを返しているのは、常識を相対化する「アホ」の理屈ではなく、真空装置が空中から吸い寄せた、空虚に浮遊する「定型」の屁理屈の自動応答に過ぎない。

在りものの「定型句」を吸い寄せ続ける「空虚」さが、本作の「アホ」が意味するところなのだろう。

一切のコミュニケーション=常識との価値観のやり取りが不能であるのも、当然ということになるのだろうか。


「アホ」は何処まで行ってもアホだというコミュニケーションの断絶が「笑い」になってしまうのは、あるいは本作が鋭く時代性を取り込んでいるということかもしれない。

どれほど見え透いた嘘をつき続けようとも、突きつけられる事実を無視して平然と地位にとどまり続ける人物は、本作の主人公同様に、ディスコミュニケーションによって一切の干渉を拒絶して空虚な言葉の中に生きる無内容な真空=「アホ」の同類といえるだろう。

そんな「アホ」がのうのうと生きているさまを、視聴者はもう何年も前から見続けているのだから。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

愛嬌があって間の抜けた感じのええアホは2人かな

いや、これアホちゃうやろ。

私の認識で言えば

アホ→間の抜けた感じ、なんか許せる
バカ→頭が悪い、あんまり許せない

・・・っていうか『間の抜けた』って表現も難しいな、
言葉の意味、使用方法に地域差・個人差が大き過ぎる。

アホっぽい登場人物は大抵バカだ。

登場人物をアホとバカを用いて解説してみよう。

よしこ
 アホ{netabare}を通り越してバカ過ぎてどうしようもない。愛嬌はあるが度し難い許せんレベルのバカ。
 ものすごいバカなのに他人と他人との恋愛感覚のみそこそこまとも。母譲りかな。体力は無尽蔵。
 りんご切ったり、裁縫できる辺りただのバカではない。{/netabare}

あっくん
 勉強がものすごいできる。{netabare}人間関係は1話の時点では破綻どころか、そもそも関係がない。
 よしこのせいで怒りっぽくなったと思われる。そういうのも祟って非常に可哀そうな人。{/netabare}

よしこの母ちゃん
 よしこの人生を憂う人。{netabare}あっくんとよしこをくっつけて
さらに自分の老後を面倒みさせようとしている。
人間としてダメな人間の部類。よしこの父ちゃんは被害者。人生楽しそう。{/netabare}

〇さやか
 かわええええ子。{netabare}この作品の癒し兼ツッコミ役。
 おっぱい小さい。ポメラニアンの飼い犬に「ポメちゃん」と付ける辺りはちょっとアホかも(家族かも)。
 苦労人。{/netabare}

風紀委員長
 {netabare}おっぱい委員長。あっくん専門のストーカー。
 多分、本当にどうしようもない人、かわええのに。{/netabare}

◎のぞみちゃん
 女子小学生。ええアホの子。{netabare}よしこに少し毒されている。
 既に2人の男を惑わせつつある。将来有望。{/netabare}

〇まもるくん、ただしくん
 男子小学生。小学生らしいアホさとまじめさも備えている。
 スタッフロールを静止して初めて名前わかった。
 多分{netabare}のぞみちゃんのことを好きだと思う。{/netabare}

不良のりゅうじくん
 バカでアホで不良。{netabare}よしこに構ってもらってなんかを救われた。
 りゅういちくんかも知れない。{/netabare}

るりちゃん
 あっくんの妹。{netabare}勉強ができない。努力しているのにかわいそう。
 さやかちゃんに「きっとアホも、直る!」を言わせた素晴らしい小学生だ。{/netabare}

いぬ
 大きくて白い犬。捨て犬。{netabare}よしこに飼われる。
 頭ええ。{/netabare}

28歳の女子教師
 {netabare}かわええけど彼氏がいない。可哀そうな人。{/netabare}

◎ギャル
 かわええ赤毛のアホの子。いつも3人でいる。
 {netabare}文化祭を楽しみにしているなどかわええ。{/netabare}

※◎ええアホ 〇いいアホ


よしことあっくんを中心にアホな出来事が起こる、よしこが起こす。

好きな回は
・あっくんとさやか
・よしこと小学生
・バナナの佐藤さん
・さやかとるりちゃん
・水着を買い物
・犬と映画
・夏祭り
・ギャルの恋バナ
・文化祭委員長決め
・遠足のおやつ
・犬とポメちゃん
・バナナフロペチーノDX
・犬と花

さやかちゃんと小学生と犬とギャル大好きだなぁ。
あと動きが派手な回は面白い。

さやかちゃんはかわえかわいそう、
小学生はアホなごむ、
犬は最高、絵的にアホ、
ギャルはアホかわええ。

あっくんがよしこにバイオレンスで
よしこがパンチラオンバーゲンセールなので
そういうの嫌な人はダメかも。


キャラがアホだけど、悪意のある人間がほとんどいないから平和に楽しめる。
けど悪意のない迷惑・犯罪行為ほど恐ろしいものはないけどね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 22

86.9 2 幼なじみアニメランキング2位
冴えない彼女の育てかた(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2890)
14986人が棚に入れました
春休み、アニメBD購入費用を得るためのアルバイト中のオタク・安芸倫也は、桜の舞う坂道で出会った少女に興味を抱き、その少女をメインヒロインのモデルにした同人ゲーム作成を思いつく。1ヶ月後、その少女が名前も知らないクラスメイトであることを知った。
それほどまでに印象が薄い加藤恵をメインヒロインにしたゲームは成立するのか? イラストもシナリオも書けない倫也は、同学年の美術部エース・澤村・スペンサー・英梨々と学年一位の優等生の先輩・霞ヶ丘詩羽を誘い、恵の協力のもと、なんとか同意をとりつけ、コミケ参加を念頭に、サークルとしてゲーム作りを始める。
合わないスケジュール、乏しい予算、仲が悪いメンバー、愛弟子・波島出海に絡んだ確執、その兄による引き抜き、オタクに無理解なバンド少女の従姉妹・氷堂美智留の途中加入、土壇場で見つかるシナリオの問題点… 数々の試練を乗り越えて、少しずつゲームが具体化していく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、大西沙織、茅野愛衣、安野希世乃、矢作紗友里、赤﨑千夏、柿原徹也
ネタバレ

ユキオウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

無難に楽しめる美少女系アニメ。(ノイタミナ保障)

全12話 ラノベ原作

■作品紹介
―ノイタミナの挑戦!
・正直舐めてましたけど良い意味での裏切り有です。
・話が進むにつれて主人公がじわじわ成長しカッコ良くなっていく感じなんです、つまりこのアニメは序盤で主人公が足引っ張ってます。(苦笑)
この主人公以外の要素が最初から非常にクオリティが高いのはさすがノイタミナ枠だなと言える作品。

―ギャルゲーやラノベ他美少女系2次元をこよなく愛する方にオススメ!
・女の子がとにかくかわいいです。(キャラデザ・声・しぐさ・心理描写)
・カメラワーク。(男心わかってます)

―話事体は典型的なハーレムアニメです。

■OP、ED評価
{netabare}
OP ☆4.5
♫君色シグナル/春奈るな
AメロからBメロにかけてのフェチズムをばっちり押さえたカメラアングル。(本編にも通じる要素だと思います。)
サビの作業風景などが頭に残る。
登場人物の爽やかな情景を描きぬるぬる動くアニメと曲とがマッチしていて素晴らしいです。

ED ☆4.5
♫カラフル。/沢井美空
ポップでかわいいタッチに彩色されたキャラが織り成すアニメ。
沢井美空さん作詞作曲の歌がOPに引けを取らずこの作品を上手く表現されていると思います。

OP、EDともこの作品のために作られた楽曲、作品に合った丁寧な画で飛ばさずに最後まで見てしまうので高評価。
{/netabare}

【第0話】
{netabare}
『愛と青春のサービス回』
ラノベ原作アニメのベタな展開ですが、キャラの長い説明台詞が炸裂。
主要キャラが最初から登場しますし一斉にしゃべり出すのでカオスな印象になりました。(良い意味でも悪い意味でも)

ストーリーはギャルゲーを制作するゲームサークル内で主人公が周囲の女の子との恋愛や絆を描く感じといったところなんでしょうか、期待は持てる内容だと思います。
☆3.0
{/netabare}

【第1話】
{netabare}
『間違いだらけのプロローグ』
原作未読なのでどこまでがアニメオリジナルの内容かわかりません。(原作ファンの方ごめんなさい)
王道のラブコメっぽいポイントが数多くありますが動きの少ない場面でも飽きずに見られる作画のクオリティが良いです。特に静と動のバランスが非常に良く取られている印象をうけました。

教室のシーンで主人公が親友との会話で最後に言った「3次元てのはなぁ、もっと面倒くさいんだよ。」に引っ掛かりました。
前後の会話からヒロインのことであるし、こういう主人公ってそういうの言うよなぁって想像もできます。(個人的に)
今後のヒロインの描写に対してハードル上げてないか?とドキドキしつつ先が気になります。
☆3.5 
{/netabare}

【第2話】
{netabare}
『フラグの立たない彼女』
Aパートは喫茶店にて倫也と加藤さんとの会話シーンからスタート(後に英梨々・霞ヶ丘先輩が合流)
倫也に一般人の常識を超えた言動などが目立ち、学校内の三大有名人に数えられる理由も頷ける。あれだけキモいし痛い行動を取っている倫也に対してここまで一緒にいられる加藤さんはなんて優しい人だ。

Bパートは倫也が自宅で加藤さんにひたすらギャルゲーを布教するといった内容です。
キモオタな倫也と一般人加藤さんによって進行するトークはさながら漫才かコントといったところでしょうか。
…でなんだかんだ次の日の朝までギャルゲーをプレイする二人でした。(Cパート)

ここまで見ていて主人公に慣れないといった心境です(苦笑)。
苦言になりますが主人公の描写が残念でなりません。
(ex.過剰なオタク演出の割にそれを補うプラスポイントがない)
今のところヒロイン達は何に惹かれて一緒にいるのかわかりません。
この先のどこかで彼のイケてるシーンがあるよう願います…

なんとなくこの作品の魅力は普段アニメ、漫画、ゲームに触れているとき、あのモブ子可愛いなぁ、ヒロインとして攻略したいなぁ…という思いを形にしてくれている気がします。
☆3.0
{/netabare}

【第3話】
{netabare}
『クライマックスはリテイクで』
GWに入る。倫也は合宿を計画するが電話で加藤さんが北海道へ家族旅行だと知る。
英梨々が倫也の家に勝手に上がりこむ。
玄関のチャイムが鳴る、霞ヶ丘先輩登場。
霞ヶ丘先輩は今のサークルメンバーを本気にさせなさいとアドバイス。
その日の夜、電話越しに加藤さんは自分の良いところは何かと倫也に尋ねる。
翌日、丸一日ラノベを読みネットサーフィンをして潰す倫也。
また翌日になり息詰まる倫也はあの坂道へ…
そこに加藤さんが登場!!(電話で事情は知っていたので早く帰宅していた。)
理想のヒロインを演じる加藤さん(衣装・英梨々、台本・霞ヶ丘先輩)
Cパートでばっさり企画を切られる倫也。

倫也の行動力に皆一目置いているのでしょうか、特に何事もなく集結する4名。
ヒロイン全員の好意が全面に出ているのでハーレムENDみたいに終わりそうです。
個人的には加藤さんがめちゃくちゃ良い子なので応援したくなる。
主人公メタ発言とかいいからそろそろカッコいいところ見せてくれよぉ…
☆4.0
{/netabare}

【第4話】
{netabare}
『予算と納期と新展開』
締切に追われる霞ヶ丘先輩は町田という編集からインタビューの催促をされご機嫌ななめ、しかし何かうまい話があるそうでびっくりして机に足の小指を打つ。
倫也から渡された霞ヶ丘先輩のラノベにハマる加藤さん。
場面が変わり霞ヶ丘先輩が執筆している作品の出版社。
インタビュアーは倫也だった。(副編集長の町田さんが倫也のホームページからオファー)
霞ヶ丘先輩の作品が売れたのは倫也のブログでのプッシュのおかげだった。
いつもの喫茶店でバイト中の倫也の前に男を連れて加藤さんが現れる。
次の日にその男が加藤さんのいとこだと知る。
週末加藤さんがいとこと行く予定だったショッピングモールの開店バーゲンに倫也が変わりに行くこととなる。
Cパートでぐずる倫也。

せっかく良いところがあったと思ったらキモ過ぎだよ倫也、ただのストーカー野郎だ…
☆3.5
{/netabare}

【第5話】
{netabare}
『すれ違いのデートイベント』
空き教室で作業するサークルの面々。
上手く表情が作れないという加藤さん、デートについて英梨々に質問する倫也、嫉妬する英梨々と霞ヶ丘先輩。
倫也はオタクに対して偏見のない加藤さんに一目置く。
プロットとキャラデザが仕上がる。
※内容は超展開です(加藤さん曰く、設定が凝っているとのこと)
先輩と倫也との意味深な回想。
デートしようと決意する倫也!
デート当日になり、いつもと違う環境に押される倫也&平常運転の加藤さん。
ここはコミケ会場と一緒なんだ!ホームだ!と意識を切り替え、フロアマップをチェックして誘導する倫也、ツイッターを駆使し情報収集するなどイケメンじゃねーか!
加藤さんの可愛すぎるシーン
倫也を駅で待つ先輩

神回でした。
ここまでネックだった倫也くんが遂に覚醒してくれて嬉しい展開です。
☆5.0
{/netabare}

【第6話】
{netabare}
『二人の夜の選択肢』
書店のサイン会で出会うファンの倫也とラノベ著者の霞ヶ丘先輩。(回想)
倫也は霞ヶ丘先輩に電話するが先輩は出ない。
ファミレスに入る倫也。(また回想入ります)
著書の参考にしたいから倫也の意見を聞きたいと言う先輩。(回想)
夜、雨が降り落ちる駅前で空を見上げる先輩。
雪が降っているなか倫也に最終巻の原稿を読んで欲しいと頼む霞ヶ丘先輩に対して大ファンだから読めないと拒む倫也。(回想)
ホテルの前で倫也に別れを告げる先輩。(回想)
ホテルで打合せする霞ヶ丘先輩と町田さん。
倫也がホテルに到着、ホテルに二人を置いて帰っていく町田さん。
倫也はプロット作りのためにやって来たのであった。(過去に囚われるストーリーの修正のため)
過去に囚われて何が悪いと霞ヶ丘先輩。
全てを否定するのではなくプラスアルファを求める倫也。
霞ヶ丘先輩のサービスシーン。
霞ヶ丘先輩にクリエーターとして認められる倫也。
Cパートに英梨々と加藤さんが登場、英梨々に倫也に置き去りにされたのだと言われムッとした表情の加藤さん。(かわいい)

倫也と霞ヶ丘先輩との馴れ初めがわかるとともに伏線も回収。
サークルの面々一人ひとりのギャルゲーキャラっぽさが増した回になりました。
倫也が優柔不断なのはともかく、彼は自分の日常がギャルゲーのようになっていることに気にはならないのでしょうか。
一から創作するよりもお前ら自身の話が面白いよと突っ込まざるおえない。
…というか、このアニメのギャルゲがあったら売れるんじゃないかと思います。
PSVita用ソフト「冴えない彼女の育てかた - blessing flowers - 」公式サイト
http://5pb.jp/games/saekano/index.php
2015年4月30日発売か…現実にあったよ…
☆4.0
{/netabare}

【第7話】
{netabare}
『敵か味方か新キャラか』
季節は夏になる、倫也は英梨々に呼び出され同人誌作りの手伝いをする。
あっという間に終業式。
倫也と加藤さん(ポニテ)がご都合主義な会話をしていたら…
新キャラ登場、波島出海ちゃん!!妹系後輩ヒロインである。
倫也は3年前に出海ちゃんをオタクの世界に勧誘する。(親が名古屋に転勤することになりしばらく会っていなかった)
出海ちゃんは夏コミに参加する旨を倫也に告げるのであった。
出海ちゃん兄も現れる、名前は伊織。
倫也と伊織は親友だったが、他人の力を利用しオタクの世界でのし上がるためだった。
その結果超大手サークルの代表になっていた伊織、こいつはできる男だ。
伊織は倫也達のサークルの活動を知っており、英梨々をヘッドハントしようと考えている。
倫也達と伊織との間に英梨々を争奪する戦いが始まる。
Cパート、小学生時代の倫也と英梨々(回想)

新キャラ登場回、出海ちゃんは妹系のテンプレのようなので次回以降に深い話が置いておきます。
伊織は倫也のライバルキャラということで重要な役回りです。設定がイケメンで成績優秀、モテモテで倫也と同じオタク趣味ですがクリエーターとしての意識が対極にある。(英梨々にツッコまれているので同じ?)
未だに英梨々メインの回がないのでまだ先なのかな…メインの役どころなのに不遇です。
☆3.5
{/netabare}

【第8話】
{netabare}
『当て馬トラウマ回想モード』
キャラデザの方向性を決めるため倫也の家に集まる面々。(霞ヶ丘先輩のみ欠席)
先輩ファンの方残念。(泣)
英梨々は夏コミの仕上げに苦戦中。
出海ちゃんの様子を見に行きたいと夏コミに参加決定の加藤さん!
リトラプ(乙女ゲー)をやり始める加藤さん!(プレイヤーの名が本名・選択が上級者向けキャラのセルビス)
加藤さんの成長が著しいです、絶賛ヒロイン力上昇中!
気を取られる英梨々。
英梨々にこれからどうしたいのか聞く倫也、それに対し今から倫也のサークルの柏木エリになると答える英梨々。
―夏コミ会場、出海ちゃん登場。
手伝いをする倫也と加藤さん。
出海ちゃんの同人誌を読み、完売させようと宣言する倫也。(宣伝用の看板を現地で制作したりとオタクスキル発動)
完売させることに成功!
英梨々が出海ちゃんの同人誌をこっそり購入。
英梨々を見つける倫也、涙ながら自分の作品の評価を問う英梨々に言い淀む倫也。
小学生時代の倫也と英梨々(回想)

出海ちゃんにも作家の才能があり倫也の目に止まりました、途中出場者だけあって他ヒロインに負けない魅力の持ち主ですね。
終盤の展開で長々溜めた英梨々と倫也のストーリーが展開していくのが楽しみ。
☆4.0
{/netabare}

【第9話】
{netabare}
『八年ぶりの個別ルート』
前回出番のなかった霞ヶ丘先輩が登場!
加藤さん当然ながら倫也の家に。
英梨々とのことを二人に相談する倫也。
倫也が頑張り、英梨々との幼馴染フラグを回収するという作戦になる。
夏コミ会場で伊織に協力を頼む倫也。(こいつらホント仲良いな)
英梨々のサービスシーン。
夜、リトラプのシーンを再現し英梨々を家から連れ出す倫也。
通っていた小学校へ向かった二人。
お前のことを恨んでいたと倫也、何があっても謝らないと英梨々。
作品の件で口論する倫也と英梨々。
「あんたの一番になる!」と宣言する英梨々。
英梨々を背負って帰る倫也。
サークルカット完成!
サークル名は“blessing software”、意訳すると“めぐみそふと”
―波島兄妹宅、柏木エリのサインを伊織から渡される出海ちゃん。
裏面に英梨々からメッセージが書いてあった。(笑)

ヤンデレ度が増す霞ヶ丘先輩、完全に倫也の嫁ポジションの加藤さん。
英梨々ファンお待たせの回になりました。
幼馴染なだけあって良いシナリオですね、意味のある引っ張り具合だと思いました。
回を重ねるごとに倫也の成長を感じます。
個々のイベントによってサークルとしてまとまっていく様子が伝わっているので
違和感もなく見られている印象。
☆5.0
{/netabare}

【第10話】
{netabare}
『思い出とテコ入れのメロディ』
音楽担当登場、氷堂美智留は倫也と同い年の従姉妹で、誕生日と病院も一緒という奇跡。
高校に入ってバンドをやるようになった彼女、そして痴女っぽい。
今回エロカメラワークが冴える。
作業が進むが音楽が足りないと考えるサークルの面々。
倫也スマホに美智留から送られたメールを見た面々。
倫也の部屋に自分の荷物を持ち入れる美智留。
美智留が倫也に無断でアンプで音を出しながらギターを弾く。
倫也のギャルゲの想像。(ピアノ、シンセの音も入る)
倫也は美智留に一緒にギャルゲを作らないかと相談。

美智留がようやく登場しました、0話から見て忘れかけてたよ…
残りの話数も考えて出番多め、サービスシーンもかなりありました。
この話の内容としてはだいぶ取って付けました感が。
☆3.5
{/netabare}

【第11話】
{netabare}
『伏線回収準備よし』
美智留をサークルの面々に紹介する倫也だが興味ないと言う美智留。
美智留でなくちゃダメなんだと倫也からの熱い勧誘。
オタクに対する尊さを熱く説明する霞ヶ丘先輩。
文化(オタクとバンド)が違うけど倫也は別だと評価している。
(一般人からしたら線引きはしたくなってしまうところですよね)
バンドの夢があって余裕がないと断る美智留、条件次第で親父は許すと言う。(ちゃんとしたマネージャーをつけることが条件)
俺が何とかすると言う倫也。(知り合いに掛け合う)
美智留は倫也に任せる気でいた。(ほぼ美智留の中では確定事項だった様子)
倫也のサークルは歪んでいると指摘。
他の子はいろいろあって参加していて私のバンドはみんな本気だと指摘。
親友のよしひこ…生きてた。(このメタ発言は好きです)
英梨々の家で徹夜して作業する英梨々と加藤さん。
霞ヶ丘先輩も自宅で頑張っているようだ。
―翌朝
電話する倫也と加藤さん。
倫也:本気でゲームを作っているのは俺だけか?と相談。
加藤さん:ご飯を食べようと喫茶店に誘う。
本気でゲームを作ろうとしていると言う加藤さん。
少しでも自分の力で頑張ろうとしていることをアピールする加藤さん。
加藤さんのかわいい犯行。(良い演出)
美智留の曲を聴いて本当にオタクと関係ないのか疑問を持つ加藤さん。
美智留のマネージャーになり、いきなりライブを取って来る倫也。(メンバーに承諾も取った)
サークルの面々に勝手なこと言ってごめんという倫也ではあるが何か策があるようだ。

オタク活動に否定的な美智留ですが彼女にはしっかりとした理由や信条(バンド活動に対する本気度、倫也に対する幼少期からの人望)があり、倫也の現状をよく把握していました。
ただの追加キャラではなく、後半の登場である意味が理解できました。
この時点で美智留は今まであったことは聞いていないみたいなので元からプロやセミプロが二人いる現状で加藤さんがキーパーソンかなと…
この話でテンポよく判明していますが加藤さんもガチでギャルゲーを作ろうと頑張っていましたね。
喫茶店での倫也と加藤さんのやりとりにはニヤニヤしてしまいました。
(これがメインヒロイン力)
美智留のマネージャーになり、持ち前のスキルで用件をクリアする倫也は
頼もしいです。
何か策があるみたいなので期待したい…て思ったら次回が最終回か!
☆5.0
{/netabare}

【第12話】
{netabare}
『波乱と激動の日常エンド』
―ライブハウス
美智留のバンド“icy tail”のライブ本番。
ライブハウスにやって来た霞ヶ丘先輩と加藤さん。
加藤さん、英梨々、霞ヶ丘先輩のやり取り。(二人の仲介役になる加藤さん)
実はアニソンのカバーをやっていた“icy tail”(こてこてのオタク集団だった)
知らない間に洗脳されていた美智留。(ご都合主義でもいいと思います)
互いにwinwinな関係になる。
倫也の熱い宣言。
―♪空色デイズ
盛り上がるライブ。(結構入ってる)
オリジナルソング“Cherish You”を最後に披露。
(歌詞が倫也のことを歌ってる)
お前が俺の夢を叶えてくれと言う倫也。
―契約成立
加藤さんと英梨々の帰り道の会話。(仲良くなって名前で呼び合う二人)
霞ヶ丘先輩のシナリオ…
ギャルゲーの導入部分(倫也によるナレーション)
1ルートだけ完成したのであった。
俺達の戦いは…

“icy tail”の真実はご都合主義とはいえ、現実でもありそうだし何より面白いから良かったです。
まとめ方は綺麗でした、1ルートだけとはいえゲームの完成を少しでも見れたのは嬉しい。
2期ありきの終わり方ですか…
DVD/BDの売上やゲームの売上次第ってことでいいんでしょうか?
☆5.0
{/netabare}

■総評
{netabare}
―ノイタミナ枠での挑戦!(上記とカブってごめんなさい)
・全話完走してみても改めてわからなかったのですがクオリティ(作画・音楽)はノイタミナにふさわしかったとは思います。

◆物語に関して
―内容は典型的な美少女系アニメなので意外性はなかった。
・0話からの4話まで個人的に主人公が嫌いだったので後半から盛り返してくれて好きになりました。
・話の内容では3話の加藤さんの件で盛り返してるかなと。

―明らかに今後のプロモーションを見据えた結末
・この終わり方をされると2期が来るまでの評価は残念ながら落ちるかと。
・TV放送終了時、次回作未定。関連商品の売り上げ次第ですね!

◆声優に関して
・安芸倫也役の松岡禎丞さん…感情表現がとにかく上手い、同じようなキャラをよく演じてますけど実力があるからなのだとこの作品を見てもわかります。
・加藤恵役の安野希世乃さん…棒演技からヒロインの見せ場まで完璧だったと思います。

◆キャラに関して
・ヒロインの見せ場は随所にあって良かったです。
・これも上記していますが出だしの主人公でつまづいてる。
・波島兄妹…2期待ってます。

◆作画に関して
・どの層がターゲットかよくわかってらっしゃる。

◆音楽に関して
・マッチしていたOPとED曲
・自然と本編と混じるBGMやSE
・健闘してるのはここのポイントだと思います、演出と合わさって素晴らしかった。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 18
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

属性も、フェチも、あるんだよ

原作ラノベ未読◆0話+12話◆

視聴のきっかけはキャラデザが自分好み
だったのとノイタミナ枠として注目度が
高かった事から観てみようかと。

【感想】
{netabare}
まず最初に,リアルなギャルゲー作り×ハーレムを
題材に扱ったストーリー設定は珍しく,着眼点が
斬新だと感じて興味を惹かれました。

そして,近年のラノベ特有のハーレム作品に多い
ファンタジー要素には一切頼らず,逆にリアルな
業界ネタとオタクあるあるネタをふんだんに
取り入れた会話劇とハーレム物の王道である
微エロだけを武器に勝負しているストーリーと
いう点においても目新しさがあって斬新でした。

ハーレムと言えば,
それぞれのシーンを彩るヒロイン達。
彼女達がまた魅力的なのです♪

彼女達の属性だけみてみると
ツンデレ,クーデレ,ステルス系,妹系,幼なじみなど
深夜アニメ作品では既出の使い古されたかのような
テンプレキャラではありますが,会話のやり取りの
仕方やフェチ要素をふんだんに取り入れたちょっぴり
エッチな体勢をちょっぴりエッチなアングルから
映したサービスカットにより新たな「萌え」を見出だせ
たのではないかと勝手ながら思っています。

シリーズ構成・脚本を務めた原作者の丸戸 史明さんは
ゲームシナリオライターの肩書きを合わせもつ業界でも
かなり有名な御仁。

ゲーム,アニメ,ラノベなど全てのオタク文化に
精通している方にしか創造する事ができない物語は
共感する事もあり,自分が今まで知らなかった分野や
新しい発見に驚いたりと,最後まできっちり楽しむ事
ができました。

第0話を最初に据えた手法も個人的にはアリ。
終盤に出てくるヒロインの美智留を先に視聴者に
お披露目しておく事で彼女のキャラ設定にも
理解が深まりましたし♪

ただ,当初の始まってからすぐのエロ描写に対しては
「もう少し王様ゲーム方式で徐々に小出しでエロを
出していった方が視聴者はついてくるのでは?」
と,少なからずの疑問がありました。

でもこれって見方を逆に変えれば
「この作品はこんな感じの作風だから好きな
やつだけ視聴ヨロシク!」と言う制作サイドからの
メッセージが込められていたのかもしれないと,
後になって気づきもしました。


中盤で出海ちゃん,終盤で美智留が
登場した事で全てのヒロインが揃いぶみ。
主要キャラが出揃った事でこれからどんどん
賑やかに,そしてどんどん面白くなって
きそうな所で惜しくも最終回。

せっかく恵の魅力にも
気付きかけてきたばかりのに…。

まだまだこの先の倫也と彼女達の
日常を眺めていたいものですね。

是非とも2期で続編を観てみたいです♪


【お気に入りシーン】

第9話 「八年ぶりの個別ルート」での一幕
過去の仲違いとなった原因と出海の同人誌を
選んだ事について英梨々と倫也がお互いの
気持ちを爆発させるシーン。

このお互い気持ちをぶつけ合って吐露していく
シーンは声優さんの熱演も相まって不覚にも
目頭を熱くさせられてしまいました。

そして最後に英梨々が倫也の胸に
拳をトンとつきながら…

『なる…! あたし、あんたの1番になってやる!
 それまでは絶対謝らない…』

胸がギュッと締め付けられる様な熱いセリフ。

このセリフの個人的解釈としては,
本来の意味合いとは全然違うのかもしれないけれど…
倫也もそれに気づいた様子は全然ないのだけれど…

これはもう,英梨々から倫也に対しての
「倫也と一緒にいたい!」と言う気持ちがイッパイに
込められた半分告白みたいなものだと感じました。

ここまでのくだりが
この作品イチお気に入りシーンです♪
第6話での詩羽先輩とのエピソードも彼女の
魅力がたっぷりと詰まっていて好きな話では
ありましたが,熱い想いをぶつけてくれた
英梨々との話の方に軍配が上がりました。

こういった,要所要所の大事なところで
起伏をきっちりと魅せてくれる作品は大好きです♪


個人的にハーレム作品はストーリーまたはキャラの
どちらかに魅力さえ感じれば俺得作品になってしまう
ぐらいに甘々な大好物ジャンルだったりします。
でも好きと嫌いは意外に表裏一体のもの。

他のハーレム作品によくありがちな
「何でこの娘達はこの主人公の事が好きになったの?」
とか
「何でこの主人公がこんなに意味なくモテまくるの?」
など,ハーレム作品の根幹を揺るがす様な本末転倒の
疑問を感じてしまうストーリーの作品には少々嫌悪感を
抱くぐらいに潔癖な所が自分にあったりもします。

要は,後付けでも何でも良いからキャラクター達の
心理描写に対する納得できるだけの理由が欲しいのです。
そうでなければ主人公やヒロイン達に感情移入が
できなくなってしまい,ハーレム作品の魅力が大幅に
削がれてしまいます。

ひいてはニヤニヤ&ブヒブヒに繋がらない←ここ重要!

その点をふまえて上記2つのエピソードを
改めて振り返ってみると「倫也の事が好き」という
理由(想い)がちゃんと伝わってきてすごく好印象の
作品でした(*´ω`*)♪

そして,そのエピソードを観た後に第1話から
観返したりしたら,そりゃあもう…グフフものですぜw


【お気に入りキャラ】

『霞ヶ丘 詩羽』

あれ? 英梨々じゃないのかって?

す、すいません。
あれほど英梨々エリリ言っておきながら..ねw

次点,というか超僅差で英梨々です。
本当に甲乙つけがたいぐらいに二人とも魅力的です。
そして対極的な二人でもありましたね。

普段ならツインテ,ツンデレ,ニーハイ,貧乳
このワード全てに該当するおにゃのコであれば
無条件でその作品イチのお気に入りキャラに
なるはずだったのですが...。
なるはずだったのですが...。

最近,凛としたお姉さんキャラに
めっぽう弱いのです(*/ω\*)♪

視聴当初は正直言って
あまり好きなキャラではありませんでした。
でも,回が進むにつれて意外と幼い女のコっぽい
一面があったり想い人である倫也の布団の匂いを
嗅いで悦に入ったりする変態的な一面も◎

僕自身,異性に自分の匂いを嗅がれるという行為は
恥ずかしい気持ちと同時に嬉しいという気持ちの方が
上回りますので♪(もちろん相手にもよりますけどw)
倫也に対してのデレた表情や,どこかクセのある
言い回しも可愛らしいです。

まったく,ギャップ萌えは最高だぜ!
ヒャッホォォォォウ!!!
(失礼,取り乱しましたw)

リアルでよく言われている
「美人は薄い黒のストッキングを穿く法則」
詩羽先輩もしっかりと薄めの黒ストでしたね。
この法則をも取り入れるなんて制作サイドの方々は
良い仕事してるなと,密かに驚いてしまいました。

まさに匠のお仕事!
本当にご馳走さ……もとい
ありがとうございました♪♪
{/netabare}

◆OP曲 「君色シグナル」 歌 : 春奈るな

爽やかな歌詞とメロディで冬アニメ一番の
お気に入り曲になりました。
サビの 君はいつだっていつだって~ の
フレーズを最近よく口ずさんでいます♪
A‑1 Pictures作品のOPは好きになる曲が
多くて毎回注目しまくりです。


◆ED曲 「カラフル。」 歌 : 沢井美空

恋する乙女心を綴ったかの様な歌詞を軽やかな
メロディに乗せた歌声がとても心地良いです♪
セピア調の作画も目を惹きました。



【ここからは超余談】

※この作品にまつわる個人的エピソードをネタバレと
下ネタを交えつつ,ノンフィクションでお送りします。
かなり長文になってしまったので色々とご理解と
ご興味がある方だけ読んでいって下さいまし。
{netabare}

 タイトル
『冴えてる3Dテレビの使いかた』


皆さんもご存知かとは思いますが,
3Dテレビっていう文明の利器があるじゃないですか。

そう,専用のメガネをかけると映像が飛び出て
見えたり角度を変えるとまた違った様に見えるアレ。

僕の部屋にも2年前のセール時に近所の
ヤ〇ダ電機で安く買い叩いたソレが1台あるのです。

購入した当初は3D対応の洋画BD等をよく視聴していた
ものなのですが,ここ最近はめっきり普通のテレビとしか
機能させていませんでした。
3Dテレビをお持ちの方で僕と同じような方って,
意外とおられるのではないでしょうか?


さて,ここからが本題

感想の方でも前述しましたが,
『冴えない彼女の育てかた』
この作品の魅力の一つとして可愛いヒロイン達の
ちょっぴりエッチな体勢をちょっぴりエッチな
アングル描写で楽しませるってのがあります。

ちょうど,自室で録画しておいた第10話を鑑賞していて
倫也とのやり取りをしている英梨々のスカートが際どい
アングルでパッと映った時にふと,脳裏にある言葉が
よぎってしまいました。

「これ,アレを使えば見えるんじゃないのか?」 と…
はい,俗にいう魔が差したというやつです。
察しのいい方ならもうお気付きですよね?

いや,いくらなんでも流石に
頭の中では分かってはいるんですよ?
3D放送でもないのに見えるわけが
ないって事ぐらいはちゃんと。

でも世の中には万が一の可能性って
ヤツがあるじゃないですか。
知らず知らずの内に深夜アニメの技術も
そこまで来ていたかもしれないし,
何も試さないで最初から否定的な考えで
入るのは僕の善しとする所ではない。


なぜなら...
諦めたらそこで変態紳士終了なのだからッ!
そうですよね? あ〇ざい先生?

うん♪

脳内であん〇い先生の許可をもらったところで
早速,行動に移す事に。。。

メガネ、メガネ……
必須アイテムの3Dメガネを探す事に。。。

どうしてこう,探し物は必要な時に限って
みつけにくかったりするものなのでしょうね。


♪探し物は何ですか? →3Dメガネだよ!
♪見つけにくいものですか? →そうだよ…てか,陽水か!

脳内で勝手に流れ出す某名曲に一人でノリツッコミ…

…マジ虚しい。

あ~ッ,もう! まったくもう!
まったくもうだよ,まったくもう!


「日頃から整理整頓できてる人ってスゲェよな
マジ尊敬だわ」と思いながら探す事10分弱。
デスクの三番目の引き出し最深部にてようやく
お目当ての物を発見する事ができました。

久しぶりだな、相棒!

心の中で軽く挨拶を交わし,意気揚々と装着。
まぁ,メガネとしても今の今までどこにしまってあったか
忘れてる様な奴に相棒呼ばわりされたくはないだろうが,
この時の僕にそんな事を考える余裕なんて無い。

この時既にテンションうなぎ登りなのだから。
いざ,英梨々のニーハイへ! 絶対領域のその先へ!!
この思いで頭がいっぱいなのだから。

再びテレビの前に戻って様々な角度から
英梨々を観てやりましたよ,ええww
そりゃあもう,もし電機屋のテレビコーナーに
こんな奴いたら通報待ったなしだろうなってぐらいに。


「ん~ッ,やっぱダメかぁ…」

最初から分かってはいたものの,
やっぱり残念な感じは否めません。

そんな風にテンション下がり気味で画面いっぱいに
映る英梨々を下斜め45度から見上げていると…


ガチャッ


自室の扉が開く音が……そして



『何やってんの?』


背後から今まで聞いた事がないような
冷たい声音が放たれました…。
どうやら相方が部屋に遊びに来てたようです,はい。

いきなりの事だったので
テンパッてフリーズする僕。
でもこのままではヤバイと
何とか言葉を紡ぎだし…

僕『何やってんのじゃねぇーし!
  てか,部屋に遊びに来んなら事前に
  連絡しろっていつも言ってんだろ』と,
  ややキレ気味に言葉を返す事に成功。


相方『えっ? 今日行くねってlineで
   メッセ送ってるはずだけど』

Oh…こちらの逆ギレが確定になった瞬間です。


相方『で、ココちゃんは一体何を
   やってたのかなぁ?かなぁ?』

追究の手を緩めない…だと!?
しかも,最近「ひぐらしのなく頃に」を一緒に
観てから妙に相方が調子ずいた時に発する
レナちゃん言葉のオプション付き。
もう後がないと思った僕は…


僕『あっ、いや…その…見えるかな、と…』

正直に話してしまいました…はい。


相方『見えるわけないじゃん,バカじゃないの?』

真顔で返されてしまいました…はい。
えっ、何このコ? 血が通った人間なの?
そんな風にさえ思える真顔…正直,少し怖い。


僕『ですよねぇ~…(超小声)』

この手厳しい発言に対して内心では
本当は分かっててわざと言わせてんだろ,このドSが!
と、悪態をつきそうになるのをグッと堪える。。。


相方『で、他に何か言い訳は?』

まだ言いやがりますか!?
そうですか,そうですか。
僕の心は既に…やめたげてよぉ!状態なのに。

このままではラチがあかないと思い,
スゥ~ッと深呼吸して自分を落ち着かせてから
精一杯の表情と声を作って…


僕『たしかにメッセを確認しなかったのは
  悪かったし,言い方もきつかった。本当にゴメン。
  それとテレビの件、あれは…うん、人間って奴は
  探求心と遊び心を失ったらそれまでと思うんだよね。
  僕はまだそういう人間にはなりたくないし,
  なるつもりもない (イケボ) 』


相方『そんな犯罪者の常套句みたいな事を…ぷぷっ(笑)』

どうやらその切り返しが妙にツボにはまったらしく
それ以降は口撃という名の追究はされずに事無きを
えました。

それから鼻歌混じりでリビングに向かう
相方を目で見送ってから一人思い馳せる。

フゥ~…こんなに焦ったのは何年ぶりだろうか?
中学生の頃,親にアレな本みつかった時よりかは
確実に上だな…。ふむ,だとしたらあの時以来か?
それとも大人になってからのあの時以来か?
それとも・・・ぶつぶつ・・・ぶつぶつ・・・

そんな風に過去の自分の恥ずかしい思い出の数々を
振り返るオチで一日の幕を閉じる事になるだなんて
当初は思いもしませんでした。

まったくもうだよ,まったくもう...orz


◆最後に一言◆

例え,世間の荒波や逆風にのみ込まれる事が
あったとしてもお互いにこれからも頑張って
いきましょうね♪


 そう、なぜなら…


『オレ達の聖戦(たたかい)は
 まだ始まったばかりなのだからッ‼ キリッ★』


 おっと,
 余計なフラグを立ててしまいましたねww



今回はこの作品に纏わるちょっとした
失敗談(?)をお話しさせて頂きました。
このレビューをお読み頂いている紳士淑女の
皆様方にもこういった恥ずかしいエピソードの
一つや二つお持ちではないでしょうか?
いつか機会があれば伺いたいものですw

そして,長々と綴った駄文に最後まで
お付き合い下さいました事に感謝申し上げます。
ご清聴ありがとうございました(*^_^*)♪



おわり
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 78
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不思議な感覚

原作未読者の勝手な想像がメインな感想。
【最終話まで見て を追加(6話まで感想微修正)】

【4話まで見て、何故に主人公は加藤ちゃんにキャラを押し付けるのだろうか?を押し付けてみる】
{netabare}見てて一番疑問に思うこと。
何故に主人公は加藤ちゃんに2次元ヒロインキャラを押し付けるのか?
いくつか候補を出して考えてみる。

1.ゲーム制作のためにヒロインキャラでいて欲しい
ゲーム制作と、加藤ちゃんが2次元的ヒロインアイコンキャラになる、は別問題。
勝手に脳内で、今まで読んできたラノベや、やってきたゲームのヒロイン像を元に、加藤ちゃんを理想のヒロインに仕立てあげたり置き換えたりすれば良いだけのことで、それを3次元反映する必要性は皆無。

2.俺色に染まって欲しい
やり方が完全に間違っている。
普通に告白して、普通に付き合って行けば、関係性深化と共に互いの色に染まっていく。

3.加藤ちゃんが2次元的ヒロインキャラで無いと困る
これが一番そうなのかなぁ、と思う。
普通に加藤ちゃんに惚れたんだけど、「いやいや、俺が惚れたのはそのシチュエーションに、であって、決して加藤本人、3次元の女に惚れたわけじゃないから」と言い訳をしている状況。


3がベースにあり、言い訳として1,2へ派生している状態ではないかと。


なんでそんな事になるのか、勝手に想像。
極普通に3次元の加藤ちゃんに惚れたんだが、無自覚にそれを否定。
惚れた事実に対する理由付けの補完が、出会いのシチュエーションが2次元ヒロインのようだった、から。あくまでも2次元への思い(ということにしたい)。
主人公にとっては、あくまでも2次元への思いなんだから、加藤ちゃんが2次元ヒロイン像からズレられては困ってしまう。ズレて加藤ちゃんがそのアイコンを失ったら、加藤ちゃんに惚れた思いの持って行き場が無くなるし、それと同時に3次元の加藤ちゃんに惚れた自分の思い=無自覚な3次元への希望や期待、を自覚してしまうから。
よって、加藤ちゃんに2次元ヒロイン像を押し付ける理由は、惚れた思いを捨てたくない願望と、3次元への願望を自覚をしたくない防衛本能。

そんな防衛本能が働いてしまうほどのトラウマを抱えている。
そのトラウマを与えたのが先輩。
先輩が主人公に拘る理由は贖罪。

金髪ちゃんから見れば、主人公は恋に恋する乙女。「泣きゲーみたいな恋がしたいの」と言ってるようにしか聞こえない。主人公と金髪ちゃんの思いは噛み合わない。

結局、主人公は傷つけられる3次元から心地良い2次元に逃避したヘタレ君。

ラストは、ありのままの加藤ちゃんにちゃんと告白して、フられる。加藤ちゃんにとって、主人公が普通の男になる=何かをくれそうな人ではなくなる、から。


現状、出ている3人のヒロイン像を見ると

主人公を振り向かせたい2人
・黒髪ロング黒ストッキングナイスバディ成績優秀小悪魔キャラ
・金髪ツインテ絶対領域ニーソハーフ天才絵描ツンデレキャラ
という2次元キャラのアイコン化したヒロイン。

で、主人公が無自覚に振り向いちゃったのが
・様々な項目がオール平均以上だが飛び抜けた項目がない
という2次元キャラのアイコン化してないヒロイン。

見様によっては
「お前ら、アイコン化されたアニメのキャラ見て萌え萌え喜んでんじゃねーぞ。
 現実見ろ、現実を。
 アイコン化されてない、極普通の女の子にもこんないい子がいるんだよ。
 平凡の中に幸せは十分に転がってんだよ。」
と、言われてるような気がしないでもない。{/netabare}

【6話まで見て 6話Aパートの電車に好感を持つ】
{netabare}加藤ちゃんデート回及び先輩過去話な5~6話。
上の感想、というか、シナリオ予想、というか、勝手な押し付けで
トラウマを与えたのが先輩
などと思ってみたが、もうちょい素直な見方のみで良かったようだ。

過去話をザックリ書くと
イマイチパッとした売り上げではない小説家の先輩。
その作品に対する情熱をぶつけてくる主人公。
それに答えるべく作品を書き上げる先輩。
すると、売り上げが上がっていき、ヒット作となった。
さらに、作品に対する情熱をぶつけてくる主人公。
さらに、それに答えるべく作品を書き上げる先輩。
そして、最終巻を書き上げた先輩は、原稿を主人公に渡して、読んで欲しいという。
しかし、主人公は「それは出来ない。何故なら先輩の大ファンだから」と拒否。


先輩からしてみれば、主人公は
イマイチ売れない自分の作品をヒット作へと導いてくれた恩人
自分の作品に情熱をぶつけてくれる人であり、それに熱い思いで応えたい人
な訳だ。
だが、主人公からしてみれば、先輩は
凄い面白い作品を書く凄い才能を持った作家
作品に対する我が儘な情熱を受け止めてくれる作家
な訳だ。

先輩からすれば渾身のラブレターとして最終巻を書き上げたのに
「いや、そんな、大先生の作品を商品化前に読むなんて、俺には無理っす」
って言われたら、そりゃ、傷つくわなぁ・・・・

だが、先輩は主人公とともに作品をつくり上げる快感を知ってしまっているから、作品制作に誘われたら断れない、と。
主人公のスペックを知っているから、お前の企画力はこんなもんじゃないだろう!、とダメ出しを出来る、と。


一方の加藤ちゃん。
特に何もない自分に何かをくれそうな人である主人公。
一緒に買物に行くも、オタク気質全開で、速攻に人酔いでヘバる。
と、思ったら、行動計画を立案し、手を引きながら店舗廻りを効率的にやってくれる。
あぁ、ギャップ萌えだね・・・
と、思ったら、
他の女に会いに行かなきゃだからじゃあねっ!
って、そりゃ、怒るわなぁ・・・・


話変わって1
6話Aパートは電車の往来が楽しい。
主人公と先輩の心の方向を電車を使って表現してるんだよね。
全てを描かなければならないアニメで、こういう風に、背景にちゃんと意味を持たせてくれるのは、見ているこちらからしても楽しい気付きになるんだよ。
こういう仕事を丁寧にやってるアニメって好感が持てる。
で、その内容は、
握手会後日の喫茶店(ファミレス?)では左右両方から電車が来て停まる。
先輩探して訪れた喫茶店(ファミレス?)では片側から電車が来て停まる。
最終話原稿を主人公に渡すときは片側から電車が走っていく。
でも、
電車は絶対にすれ違いなんだよね、
当たり前だけど・・・

話変わって2
ちょいと疑問なのが、6話の主人公の嘘。
先輩が和合市にいると経験と直感で気づいたのに、先輩には「親御さんに電話で居所を聞いた」と告げる。
なんで、この嘘をついたのか。
直感で気づいた、と告げると、先輩に気があるように誤解をさせてしまうから。
まぁ、そうなんだろう。
が、この気遣いが出来る主人公が、チョイチョイ見せる無神経さはなんなんだろうか。
わざと?演技?「え?なんだって?」と同じ類?
3次元の女との恋愛を否定し続ける理由に繋がるのかな。

どこまで話が進むか分からないが、キャラの根幹に軽くでも触れるエピソードを見せて欲しいなぁ。{/netabare}

【7話見て、サクッとした感想、加藤ちゃんのいじらしさ】
{netabare}5話のショッピングモールデートから何日経過してるのか知らないが、加藤ちゃんの髪型がポニテに。
アイコンキャラの先輩に負けた加藤ちゃん、意地のアイコン化。
頑張ってアイコン化したのに、キャラクターを変えるなっ、って主人公、酷い。
嫌味半分にキャラクター論を主人公にぶつけるも華麗に受け流される。
いじらしいのぅ、加藤ちゃん。

話変わって、新キャラ登場。
・お団子ヘアーロリ巨乳妹系キャラ
という、またまたベタなアイコンキャラが加わった。

こいつらにベタなアイコン化してない加藤ちゃんが勝つ物語。
やっぱ、現実見ろっ!って言われてる気分。{/netabare}

【8話を見て、ノイタミナという放送枠の狙い?】
{netabare}相変わらず主人公の性格が掴み難い。
だが、こんな訳の分からん主人公に振り回される加藤ちゃん達ヒロインの
「ムギギギ・・・・」
具合が楽しいから、まぁいいか、と、思えてくる。
しっかし、なんでこんなに掴みづらいキャラなのかなぁ、と。

真偽が分からないことを前提に書くが、ノイタミナ、というアニメ放送枠は、普段あまりアニメを見ないようなOLの方、専門的に言うとF1層(20歳から34歳の女性)を意識されているそうな。

これを踏まえて、このアニメのストーリー展開を振り返ると、
オタク趣味な彼氏を持ってしまった女の人の大変だよねあるある
をカリカチュアライズしている作品に見えてきた。
・彼女に気を配らない
・と、思ったら変なところで気を使ってくる
・オタク趣味が絡むと廻りに意識がいかない
・無駄に純情
・結果的にオタク彼氏はよく分からん
だから、わざと主人公の性格を見てても読み取れないようにしているのかな、と。


お話としても面白い8話。
金髪ちゃんが「主人公サークルに全力を尽くす」って言った直後に、主人公が他の女のサークル作品販売に全力を出しちゃう。
女としても振り向かれず、作家としても振り向かれず。
金髪ちゃん、ズタズタじゃん。

幼なじみが涙を流しながら横断歩道を渡って行き、そこには彼女が落とした帽子。
こんな有りがちなベタシチュエーションに、帽子を拾い上げた時に主人公は何を思うのか。{/netabare}

【最終話まで見て、面白かった】
{netabare}面白かった。うん。面白かった。
で、友人に
「正直、艦これ勧めてすまんかった。
 同じ木曜深夜ならノイタミナの冴えない彼女のほうが全然面白かった」
と、教えたら、質問された。
「そうなんか。で、どんな話なの?」
・・・ここで、ふと、困った。
オタクで我が儘な高校生の主人公が、幼なじみとかの才能ある女をかき集めて、全然特徴がないヤツをヒロインに据えたゲームをつくろうっていうハーレムアニメ
・・・なんだ、この物語。全然、面白そうじゃねぇ。
なんか知らんけど変にモテる主人公が訳の分からん部活つくってハーレムウッヒョーな
「あー、良くある系なアニメだね」
以上の説明が出来ぬ。

なんか不思議な感覚だ。
俺、何をそんなにコレを面白いと感じたんだろうか。

主人公の3次元への希望を必死に打ち消そうと足掻く姿。
先輩のあざといヤンデレっぽさと可愛さのギャップ。
幼なじみのエセっぷりと滑り台っぷり。
従姉妹の健康的エロ。

結局、アレだな。
加藤ちゃんの小悪魔っぷりだわ。色んな人格で書き分けてるけど、加藤ちゃん以外は、まぁ、一人と思っとけば良い。
「わたし、なんにもわかりませんよ~」
みたいなのを出しておいて、時には冷酷に、時にはオチャメに、時には熱を持って、振り回してくれる感じ。
ラスト近くの、
一生懸命勉強してスクリプト組んだ
で、感謝されてからの
ゲーム画面を確認させながら、従姉妹絡みのネタをズブズブ突き刺してくる
この感じ。
うん、加藤ちゃん、サイコー!


最後まで画や動きも良いよね。
ヒロイン達をエロく可愛く魅せることに成功したと思う。
そこが崩れたら終わりな作品でもあるとは思うけど。
ノイタミナ、枠が減るそうだが、続編つくって欲しいなぁ。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 23

88.2 3 幼なじみアニメランキング3位
エルフェンリート(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2912)
13837人が棚に入れました
側頭部の対となる二本の角とベクターと呼ばれる特殊な能力を持つ女性型ミュータント、二角奇人(ディクロニウス)。彼女らは人類を淘汰する可能性を持つとされ、離島の国立生態科学研究所に国家レベルでの極秘機密として隔離、研究されている。
ある日、偶発的な事故によって、研究所に隔離されていたディクロニウスの少女ルーシーは拘束を破り、研究所からの脱走を試みる。海に飛び込む直前に頭部に銃撃を受けるものの幸い軽症で済み、彼女はそのまま海へ投げ出される。
一方、大学に通うため親戚を頼りに鎌倉にやってきた青年コウタは、いとこのユカと由比ヶ浜でルーシーに出会ってしまう。頭部に受けたショックでルーシー以外の人格に入れ替わり、「にゅうにゅう」としか喋ることの出来ない彼女をにゅうと名付け、コウタが住むことになる楓荘に居候することになる…。

声優・キャラクター
鈴木千尋、小林沙苗、能登麻美子、萩原えみこ、松岡由貴、細井治、中田譲治
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

エログロが先か、テーマが先か(酷評注意)

今更ながら、必須教養だと思って観てみました。
あー、これは確かにすげえわ。

これから酷評します、好きな方にはごめんなさい。
各所で深みのある名作とされ海外でも大人気な本作、後で書くように傑作たりうる可能性も一応あるのは理解できます。
しかし私には、(少なくとも表面的には)メッセージ性を免罪符に過激描写を重ねるだけの作品に思えてしまいました。
正直、高評価の意味がわかりません。
なお、このレビューを不快に感じられたなら、直接お叱りいただくか、もしくは、右下にあるピンクのハートマークついたボタンを連打してストレス解消してください(ゲス顔)。



■エログロが先か、テーマが先か

この作品の基本構造は、キャラの抱える悲劇と人間の闇とを、萌えキャラと残虐描写のギャップから生まれる強烈な刺激によって視聴者に強く印象付ける、というものです。
「エルフェンリートが好き」という方の多くが、エログロ描写は表面的なものであり、本質は人間の醜悪さや差別を描いたテーマ部分にある、とされているように思います。
実際、監督の神戸さんは、本作のテーマが差別と救済だとおっしゃったそうです。
最近の「売れりゃいいや」みたいなただの娯楽アニメもいいですが、こういった高い志で作られた作品はやはり心に残るものの質量が違いますね。

しかし私にとって、エルフェンリート視聴後に残った重たいものは、感動ではなく嫌悪感でした。
物語とテーマの描写があまりにお粗末すぎて、テーマは単にエログロを糊塗し正当化するための装置にすぎないように思われてしまいました。
要は「エログロが先か、テーマが先か」と問われれば、テーマが先と見せかけてやっぱエログロが主体なんじゃねえのか、ということです。
(5.11追記)エログロの存在が許せない、って訳ではないです。
エログロをテーマで塗り隠すような「偽善」っぽさ、みたいなのが個人的に全く受け付けなかったということです。
誤解を招く書き方してごめんなさい。(追記終)

刺激の強い表現を用いてテーマを描きたいのであれば、物語や登場人物にそれ相応の「強度」が必要だと、個人的には思っています。
「強度」は「説得力」と言い換えてもいいかもしれません。
人間、娯楽の中の刺激の強い描写にはどうしても心が動かされるものです。
作り手側は劇薬を扱う者としての倫理というか対価として、その描写を用いて示したいテーマをしっかりと描き切り、他の部分でもケチがつかないような堅牢さを持った作品を作らなければならないのではないでしょうか。
例えば、グロ描写でも有名な漫画『寄生獣』は人間の自己中心さを問う点でエルフェンリートと重なります。
一方で、より高いメッセージ性と必然的な物語展開を兼ね備えており、今でもテーマと娯楽性を両立した名作として読み継がれています。
またアニメ化もされた『GUNSLINGER GIRL』(原作大好きです)は、美少女+悲劇に洗脳、ミリタリーと、批判されない方がおかしいくらい業の深い要素の積み重ねから出発しました。
しかし、それらの題材を娯楽として消費することの気持ち悪さに自覚的で、それでも批判から逃げずに最後まで気持ち悪さを自ら提示したまま、希望をテーマとした物語を美しい結末に矛盾なく導くことに成功しています。
これらの作品において、刺激的な描写は確かに必須でしたが、あくまで一貫したテーマを描き切るための手段として過不足なく使用されていました。
というか、少なくともそう錯覚させられるくらい作品に引きずり込む力を持っています。
それはキャラの行動・心情や物語展開に無理が少なく、登場人物に感情移入できるからであり、またテーマ部分に関しても少なくない時間を割いて通り一遍ではない深い描写がなされていたからだと、私は考えます。

翻ってエルフェンリートですが、まずアニメとして普通にツッコミどころが多すぎです……。
行動原理の全く不明な主人公とか、感情の起伏が激しすぎるヒロインたちとか、アニメと言えどキャラの性格や背景設定が非現実的すぎます。
そのくせ、さっき会ったばかりの人物の気持ちを、他人が斟酌して言葉に出して説明してくれたり。
ストーリー展開も唐突で説得力が全くありません。
{netabare}感動ポイントと言われる父娘パートもテンプレ以上になってないし。
戦闘で死亡/生存するキャラも戦闘の展開も、ご都合主義という神の見えざる手が働きまくってます。
結局発現の理由も不明だし、感染云々もドン引きするくらい適当な設定。
そして、家族皆殺しの犯人を許した挙句のラストシーンの展開とか、物語としては庇いようがないくらいひどいと思うのですが……。{/netabare}
また、髪型でしか見分けのつかないキャラデザ、そのくせ崩れる人物作画や、上滑りして過剰に思えた声優さんの演技など、観ていて辛くなるポイントが多かったです。

そして、テーマ部分の描写にしても、ただグロを振りまくだけで実際は表層をなぞっただけに見えます。
テンプレートな過去回想で「人間は醜いですねー、差別が悲劇の元凶ですよねー」とかやられても、距離感を感じてしまいました。
キャラが現実離れしてるし、加害者側があまりにもクズなうえ描写も少ないしで、メッセージが示されているのは理解できても、心にまで伝わってきません。
グロ描写にはすごく力が入っているので、心理描写やいじめ・差別の陰湿さにもこだわってくれたら、それだけで説得力が格段に増すと思うのですが。
そうなっていたら実際傑作になっていたのではないかと。

良かったのは聖歌にまで上り詰めたという主題歌くらいですが、バチカンの爺さま方が聖歌の元ネタがこんなエログロアニメだと知ったら卒倒するんじゃなかろうか。
まぁでもあそこも権力闘争とか性暴力とか氾濫してるみたいだし、案外合ってるのかもしれませんね。

ということで、テーマ部分が心に響かず、物語の筋も萎える出来で、結局エログロ描写が心に残るだけという悲しい結果に……。
よって私の中では、結局テーマではなくエログロが主体のアニメ、という評価に落ち着いています。



■エルフェンリートが傑作である可能性

ここまでけなしまくってきましたが、最初に断ったように、エルフェンリートは傑作かもしれません。
観方によっては、確かに稀有な作品として称賛するほかないとも思うのです。
その「観方」、二つあると思うのですが、お薦めするのは、この作品を人間の愚かしさ・醜さをメタレベルで抉り出す作品だと捉えること(作中で提示される直接的な性悪説的表現を鑑賞することとは意味が異なります)。
過激なエログロに脊髄反射的に反応しつつ、反応してしまった自分を直視したくないがため、薄っぺらな物語に「テーマ性」を見出すことによって自己を正当化する。
その上で、次元すら隔絶した安全地帯から少女たちの悲劇に心を震わせ「感動」するのです。
悪趣味の極みじゃないですか。
それでも心は本能的に強い刺激を求め、否応なしに反応するのですから、それが人間の本質的な醜悪さと言わずしてなんと言えましょう。
事実、私もこんなに文句を垂れながら再生する手が止まらず、2日で全話視聴しました。
俗物である自覚はありますが、しかし過激描写を心がこんなに求めるとは、ほとほと自分が嫌になります。
ということで、そういった点を自覚しつつエルフェンリートを観てみれば、一シーンごとの自分の心の動き様に戦慄させられる方も多いはずです。

もし製作陣がそこまで考えてこのアニメを作られたのであれば、ここまで書いてきた文章は全部的外れです。
というか、議論のレベルがずれています。
エルフェンリートはエヴァ劇場版で庵野監督がオタク相手に試みたことをTVシリーズで人間一般レベルまで敷衍して解りやすく主張し、しかも物語の完結まで果たした傑作だと、評価せざるを得ません(私はエヴァ信者ではありませんが)。
ネットの片隅でこんな長文を垂れ流してる自分は、まさに風車に挑むドン・キホーテ、お釈迦様の掌の上の孫悟空に等しいでしょう。
ただ神戸監督自身が「テーマは差別と救済」とおっしゃったようで、私としてはやっぱりそこまで深い作品じゃないんじゃないかな、という結論に至ってしまっていますが。

ちなみに本作を傑作として楽しむもう一つの方法は、以上で書いたことすべてを理解し、その上でさらに一歩引いた視点から、超絶エログロナンセンスギャグアニメとして鑑賞する方法。
作品の物語・テーマ面での稚拙さと、そこから繰り出される高度なシュールさ、そしてエログロに本能的に興奮してしまう自分の醜悪さもすべてひっくるめ、ひきつった冷笑で笑い飛ばすのです。
もう悟り開いちゃってますよね。
もしあなたがその境地に至れるのなら、人生設計とか将来の夢に、新興宗教の開祖になるって項目を付け加えることをお勧めします。
きっと人生安泰ですよ。
責任は取りかねますが。



【個人的指標】 15点

投稿 : 2025/03/01
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

グロいだけのアニメじゃない。芸術性の高さは、分かります。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
エログロとして、大変に有名な作品。ただ、エログロ苦手な剣道部も最後まで観られたので、多分大丈夫かなと思います。

頭をぼ~っとして観るのではなく、色々考えながら観るのに適したアニメだと思いますよ。


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一番は、事前情報があり、覚悟してたってこと。後は、「ヨスガノソラ」でエロ耐性が、「魔法少女育成計画」でグロ耐性がついたのが良かったのかな(苦笑) (エログロ苦手でも)ちゃんと完走できました。

あとはまあ、この時代にしてはかなり絵は綺麗なんでしょうが、あくまで古いアニメ。やはりグロさに耐えられる1つの要因にはなったと思います。


さて、「グロい」という外皮を剥ぎ取ると、かなりの重いテーマがたくさん詰まっている社会派のアニメですね。

「異種族間の差別」「PTSD(トラウマ)」「性暴力」「いじめ」「解離性同一障害(二重人格)」などなど。

このアニメに込められたメッセージは、人間の発達段階における「遺伝的要因」と「環境的要因」だと思います。もしくは「性善説」と「性悪質」。

「遺伝的要因」とは、その人間が生まれながらに親から引き継ぐ先天的な性質で、「環境的要因」とは、その人間が育った環境(教育)下で得た後天的な性質を指します。

例えば、同じ遺伝子をもつ一卵性双生児でも性格に違いがあるように、人の性格(性質)を決める上で、環境的要因は大きいとされています(今の研究結果では、遺伝的要因と環境的要因は、50対50程度とされています)。

今作でいくと、ディクロニウスになったり、ベクターをもっているのは100%「遺伝的要因」。極端な狂暴性をもつのは、「環境的要因」が大きいのだと思います。

例えば、「親の愛を受けていた(と本人が信じている)」ナナには極端な狂暴性がないことや、悪魔のようなルーシーにしても、イジメによって子犬が殺されたりコウタに裏切られた(と本人が思う)までは、ちゃんと人間味がありました(動物園のシーンなど)。

最も大きくそう感じるのは、「ルーシー」と「にゅう」の対比です。確かにルーシーは殺人狂というか、(研究所の職員曰く)人間を人間とも思わない悪魔、のように描かれていますが、それは初めからそうだったわけではなくて。そんな「純粋な頃」の比喩が、赤ちゃんのような「にゅう」。

人は、生まれつき悪魔なのではない。様々な不幸な境遇下においては誰しもが悪魔になる可能性をもつ(性善説)。そんなメッセージが感じられる作品でした。

それは例えば、ルーシーが殺人者になるきっかけとなった施設のいじめっ子ですらそうです。あのいじめっ子達もあくまで「児童養護施設」の子供であり、何らかの不幸な境遇下にいた子供達です(実際にルーシーもそんなことを言ってるし)。だから許されるわけではない(結局殺された)けど、それなりの理由はあったということですね。

例えば、冨野さんがガンダムで「戦争を描くことで戦争を否定した」ように、この「エルフェンリート」は、「有形無形、様々な種類の暴力を過激に描くことで、暴力を否定した」作品なんでしょうね。

幼い頃のルーシーが、「あくまで自分の意志で」「無実の人々を虐殺しまくった」ことも、(特に環境の影響を受けやすい)子供の教育に対する警鐘なのかもしれませんね。

この作品のテーマとしてはよく、「罪と贖罪、愛と赦し」なんてことがあげられるようで。まるで鎮魂歌のようなOP(これ、ラテン語の歌詞で聖書の一部を抜粋しているらしいですね)も含めて、なんかこう、(私は無宗教且つ、あまり宗教には詳しくありませんが)キリスト教圏で好まれそうなアニメって印象。このような過激な表現を「芸術」と捉える気質って、日本人にはあまりない部分だし(OPの絵がクリムトの絵画のオマージュだということからもそれはわかります)。

いや、本当に「芸術性の高いアニメ」だということは「分かります」。

でも、(好きな方も多いだろうに)本当に申し訳ないんですが、私はシンプルに言って、あまり楽しめませんでした。(名作を批評するのは勇気がいりますが)シリアスなアニメは好きな方だけど、(詳しくは各話感想にありますが)シリアスなアニメだけに、(あの助手とか)細かい矛盾点が気になってしまい、うまく入り込めませんでした。かなりご都合主義というか、ラストも「妹と父親を虐殺した相手を、よく赦せるな」とか、思ってしまいましたし。

まあ、心が狭いんですね、私って(汗)。ファンの皆さんには、美しい森を観て、その中の数本の木が枯れているだけでいちゃもんをつけるような剣道部のケツの穴の小ささを笑って頂ければ幸いです。

〔まとめ〕
◎メッセージ性の強さ
◎社会性、芸術性
△エログロ
×多くの矛盾点
{/netabare}

【余談(原作ネタバレ)】
{netabare}
このアニメ、原作とはだいぶ違うようですね、しかも結構大事なポイントで。例えば、原作では、コウタはルーシーのことを死ぬ間際まで許していないとか、他にも、自分が感じた違和感をちゃんと回収しているようです。これはまあ、原作連載中にアニメ化した作品の宿命だから、仕方がない部分だと思います。原作読むほどじゃないって方は、Wikipediaにかなり詳しく載っているんで、そちらで補完して下さいw
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
OPから乳首見えてるのと、1話目冒頭の最初のカットがちぎれた腕ってねw リアルタイム視聴してた方の衝撃は大きかっただろうな。如月のシーンは、「うわぁ…」って思った。

2話目
坂東は、殺人狂ではなく戦闘狂? 即射殺できない奴は死亡フラグw 腕もげてあれだけたって元気って(汗)

3話目
ふ~ん、なんかディクロニウスって、「レベルE」の「マクバク族(サキ王女)」みたいだな。凄いどうでも良いんだけど、ご飯とみそ汁の置く位置が逆(笑)

4話目
なかなか印象的な回。蔵間はただのクズではないのか? ナナの最期はなかなかだった。

5話目
予想以上にへビーな、まゆの過去。これ、海外で人気になったアニメでしょ? 日本人を勘違いされるんじゃ(汗) あっ、またご飯が右側だ。最初は作画ミスかなって思ったけど、続けるからにはなんか意味あるのかな? 地域性? ただの無知? ご飯が右側って、確かお葬式の時の配膳だよね。そのへん、なんか比喩的なもんかな? 考えすぎか(笑) なんか、大分ご都合主義。黒幕の息子がたまたま主人公の大学の教授って……。

6話目
説明台詞(研究内容)をペラペラ喋る謎の助手……。これで伏線になっていなければ、駄作だぞ? やはりコウタの行動って完全にエロゲの主人公じゃんw(自分的エロゲ主人公=とりあえず全方位に優しくしといて、イケそうなら何でもイっとく)

7話目
ふ~ん、ナナは生きてたのね。これはこれで好きな展開。ん? ベクターって質量の大小に影響されるような能力なの? じゃあ、戦車砲とかで勝てるじゃん。1話目の狙撃は「知覚外の攻撃」だから通用したのかと思った。腕すぽーんは、笑ったw

8話目
謎の助手、何か狙いがあるのかと思いきや、ただのバカだったの? 腕すぽーんは鉄板w いくら酷いイジメとはいえ、あそこ(犬を撲殺)までは……また日本が誤解されるかな(汗)

9話目
コウタと出会い、気を許し、裏切られ、黒いルーシーに覚醒した。核になる回だね。

10話目
仮に子宮頸がんが見つかっても、旦那に相談する前に帝王切開するかい? 今回のグロシーン(子宮から血を流しながら歩く妻)が一番ダメージあったな(汗) かなり悲しいシーンだった。

11話目
体が半分ブッ飛んでいたら即死のような気はするけどね。しかも、暫くたってたし。ラスボス登場って感じ? 作品がさらに悲劇的になっていく予感。

12話目
水に落ちるのは生きてるフラグ(笑) やっぱり、コウタが天然エロゲ主人公やっているから、この悲劇が生まれたんじゃん(苦笑)。

13話目
車椅子のラスボスって、ファイナルファイト(ゲーム)を思い出すなw う~ん、角を折られた程度で能力が発動できなくなるの? 研究所、試しておけよ(苦笑)。てか、だったらディクロニウスって、自ら角を折ることで人間として生きる道もあったということ? あるいは、生まれた時に角の除去をするとかね。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 45
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

毒を帯びた密を緩やかに含むような不思議な作品

【レビューNo.39】(初回登録:2023/3/11)
コミック原作の2004年作品。全13話。
名作という噂は聞いていてずっと気にはなってたんですが、何故か2クールアニメと勘違いして
いてちょっと敬遠してたんですね。交流あるレビュアさんが強く推してたので、ようやく重い腰
を上げたって感じですね。

(OPについて)
まあ本作にを語る上でOPに触れない訳にはいけないでしょう。
クリムト絵画でキリスト教のような世界観を描きつつ、OP曲「LILIUM」は歌詞がラテン語で聖書
からの引用も多いため、海外では教会関係者の間で賛美歌のひとつとして歌われるようになったと
いう凄い話になってます(NHKで取り上げられたらしい)。そんな感じで冒頭から宗教的な世界観
を醸しだしている感じですね。
あと海外という話だと、上述事項に加えグロさ(向こうはスプラッタームービーの本場だしw)が
ウケて、日本以上に海外での評価が高い作品として知られているようです。

(世界観)
ネタバレになるがちょっとこの辺の情報がないと説明しにくいので
・「ディクロニウス」という側頭部に2本の角があり特殊能力を持つ生命が存在する世界
(人間の遺伝子の突然変異によって生まれた女性型ミュータントらしい)
 以下詳細{netabare}
・彼女たちは「ベクター」と呼ばれる見えない複数の腕を持つ。ベクターの機能は主に2つ。
 ・「ベクターウイルス」というレトロウイルスを有し、男性に接触することで感染が可能。
  このベクターウイルスに感染した男性が親になると、必ずディクロニウスの女の子が生まれる。
  (生殖機能)
 ・ベクターには有効射程距離があり(2m~個体差あり)また高周波による微振動で鋭利な切断が
  可能(人を遠隔から真っ二つに切り裂ける)。またディクロニウスには本能的に人類に対する
  殺戮衝動が埋め込まれており、3歳を過ぎた頃からベクターが発動する。(殺戮機能)
 → つまりこのまま放置すると、男性がどんどんベクターウイルスに感染しディクロニウスの女
   の子が生まれ続け、その子たちがベクターを発動し人類を殺戮し続け滅亡させてしまう。
・それを阻止するため国立生態科学研所なる機関が存在する。彼らはディクロニウスを捕獲し研究
 (能力調査やウイルスに対するワクチンの開発等)や国防と連携し彼女たちの殺戮を実施。{/netabare}
という感じで、(神の御心的な?!)種の起源や絶滅といったやはりどこか宗教観のある世界が描かれ
ています。それにしても岡本倫先生のこういう世界観の作り込みはさすがですね。

(ストーリー)
そんなディクロニウスの少女「ルーシー」が研究所から脱出するところから物語が始まる。ルーシー
は脱出の際、頭に受けた衝撃が元となって人格が分裂し、「にゅう」という別人格を有するように
なる。ルーシーは逃げのびた海岸で、大学生のコウタといとこのユカに助けられ共同生活を送ること
になる。普段は「にゅう」という何も知らない無垢な人格で過ごしているが、ルーシーを回収するた
めに送り込まれる刺客とのバトルでルーシーの人格を呼び起こすことになる。そこで彼女の幼き日の
記憶も蘇り・・・

(評 価)
・巧みな仕掛け「人格分裂」
 「極黒のブリュンヒルデ」でも感じましたが、原作者岡本倫先生はこういうギミックの使い方が
 本当に上手いなと。上述事項を見れば全編に渡って血生臭いバトルが展開されてもおかしくない
 のですが、それを抑えているのが「人格分裂」というギミックです。
 {netabare}本作では意外にも大半が「にゅう」の人格で描かれているので(ちょこちょこバトルは入りますが)
 全体的には拍子抜けする程穏やかに日々が過ぎていきます。これでグロ展開連発の大味なダーク
 ファンタジーに成り下がらず、上手くメインテーマを描きながら、この(偽り?の)平穏がいつ
 まで続くのかという緊張感を視聴者に与え物語に引き込んでいきます。{/netabare}

・もうひとつのギミック、それぞれの「記憶」
 本作にはもう一人のキーマン研究所室長の「蔵間」が登場します。彼を加えて物語の重要な部分
 はほとんど彼らの回想で綴られるというかなり特殊な構造になっています。
 {netabare}・コータ:衝撃的な事件で閉ざされてしまった過去の記憶
 ・ルーシー:普段は「にゅう」により封印されているルーシーが持つ記憶
 ・蔵間:研究所の責任者・またそれ以上の関係者としてディクロニウスと関わってきた彼の記憶
 そのためエピソードは進むものの、物語の核心はその回想という「振り戻し」で語られるので、
 率直なところテンポの悪い作品だと感じます。実際状況の進展としては、
 {netabare}「モブでない何人かのキャラが死に、コータの元に美少女が集まりプチハーレム状態になったw」{/netabare}
 位でしょうか。それに閉ざされた記憶が蘇るとき・・・こういうところでも結構引っ張ります。
 (上述の「にゅう」の人格がいつ消えるのかを含め、どこで爆弾が爆発するのか緊張感がある
  反面、なかなか爆発せず物語が静かに進行する点もテンポの悪さを感じる一因かな){/netabare}
 それでもラストを観ると何故か納得させられてしまうという、本当に不思議な作品です。
 あと記憶の話でいえばOP曲「LILIUM」も記憶のアイテムのひとつに使われ、こういうところは
 本当に抜け目がないなと感心させられます。

・「人の持つ醜悪さ」「救い」「純愛」がテーマ?!
 1話を観た感じでは「『神の御心?!』種の存亡をかけた『ディクロニウス』VS『人類』の激闘」
 というイメージがあったのですが、個人的にはざっくり下記3つがテーマなのかなっと。
 {netabare}・「人の持つ醜悪さ」
  人ならざる者への悪意・差別、弱い者が更に弱い者を叩くという人間の醜さ、また強力なる力を
  私欲のために独占せんとする人間の愚かさ
 ・「救い」
  上述醜悪な世界からの救い、過去に犯した罪(の意識)からの救済、(あと「人ならざる者として
  生まれた者」が安心して生きていける居場所という救い?)
 ・「純愛」
  コータ×ルーシー、蔵間×ディクロニウスの他種族との垣根を越えた「純愛」{/netabare}

「毒を帯びた密を緩やかに含むような不思議な作品」ってレビューのタイトルを付けたのだが・・・
{netabare}冒頭のド派手なグロ展開がウソのように物語は静かに進行し、コータやにゅう達の何気ない日常は甘い
蜜のようです。しかしそこには遺伝子レベルでの「殺戮衝動」や「人の醜悪さ」といった「毒」も存在
し、いつそれが牙を剥くのか・・・本当に微妙なバランスの上に成り立った不思議な作品だったなと。
なので、率直にいうとどう評価すべきか悩ましい作品ではありますね。期待してた爆弾がある意味不発
気味に終わり、少々肩透かしを食らった感は否めないし。
それでも岡本倫先生の作り込まれた世界観やギミックは秀逸で、「種の存亡」という壮大な世界観から
、最後にコータ×ルーシーという2人の世界へと収束されていく「純愛」への流れは確かに美しい。
なので途中に粗があったとしても、それで許してしまえるっていうのが結論ですかね。{/netabare}

作画・キャラデザは2000年代初期って感じで、感情表現も(細やかな演出ではなく)良くも悪くも分かり
やすく、ストレートな描写が多いところも時代を感じるかな。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13

66.7 4 幼なじみアニメランキング4位
覆面系ノイズ(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (197)
921人が棚に入れました
歌が大好きな少女 ニノは、幼馴染で初恋の相手 モモと、作曲が得意な少年 ユズ、それぞれと幼いころに離れ離れになってしまう。
「いつの日か、歌声を目印にニノを見つけ出す……」
二人と交わした約束を胸に、信じて歌い続けてきたニノ。
高校入学の日、彼女たちの運命は音となり、唐突に鳴りはじめた……!

「ぼくたちは ほんとのこころを かくしてる」

声優・キャラクター
早見沙織、山下大輝、内山昂輝、小野大輔、高垣彩陽、福山潤

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

原作コミックス12巻まで読んで(6話まで視聴して)。

※★の評価は暫定的なものです。最後まで見終えてから再度つけなおす予定です

>1話まで視聴して
少女マンガ原作なのかな?。そっちは未読です。
ほとんど事前情報ナシで、PVで「音楽系アニメなのかな~?」程度での視聴でしたが
中盤くらいでヒロインの歌声が早見さんだと気付き、自分の中で異様にテンションUP↑↑!!。
それも、自分が今まであまり聴いたことのないような早見さんの歌い方!。
言葉にすると陳腐になってしまうかもですが
「枠にハマりきらない、はみだしてしまう歌い方」・・かな?。

この時点で自分の中では、余裕で視聴確定でした!。
原作組の方は、それぞれ脳内でイメージされてた音源が重なりながらの視聴に
なってると思いますが、原作組の方はどう感じてるのかな??。
アニメで初見の自分としては、惹かれまくってます♪。
普段なら、まず少女マンガっぽいキャラデザに引いてしまう可能性大なのですが
本作ではまったく関係なく、引く前にもっていかれてしまいました!!(絶賛)。

さらに追い打ちをかけるように、〇角関係展開なのかな?。
1話にしてウマい引きだな~って感じました^^。
もう、2話を観るしか選択肢は残されていません!!。

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>2話まで視聴して
今のところ順調に楽しめています♪。
それぞれがどんな想いを抱いているのか少しずつ見えてきて
どの立場にも少しずつ共感し始めています。

早見さんを中心とした△関係・・・と言えばっ!
自分にとっては”あの作品”が真っ先に浮かんできてしまいます!!。
さらにその3人の間に流れる早見さんの歌声!!。
ああ、もうこの要素だけでたまりません^^。

原作も非常に気になってきました。
アニメを追い越さない程度に試し読みしてみようかとも思っています。

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>3話まで視聴して
順調にハマってきています!。
やっぱり自分は早見さんの声も歌い方も好きですし
その演技と歌が”このアニメ版が表現しようとしてること”にあっていると感じています。
1話で、あえてああいう歌い方だったことにも納得できたし
あれはあれで個人的には絶賛だったりします!。
今後の歌い方の変化も楽しみですね♪(演技するのは大変だと思いますが)。

あと1点、ちょっとだけ残念だったのは”某キャラの理由付け”ですね。
普段普通に〇〇できているのに、〇○だけ〇〇ないっていうのは
実際そういうことがありえるのでしょうか??。
両方とも〇〇〇〇くなってしまう気がするのですが・・。

次回予告での4話タイトルも上手いですね。
原作を読まずにガマンしている自分としては
今後誰と誰が同じ音楽で繋がっていくのか
来週までの1週間、ずっと気になってると思います^^。

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>4話まで視聴して
待ちきれずに原作コミックスの1巻2話あたりまで、さわり程度にちらっと読んでみたのですが
それだけでもアニメでは触れられてなかった逆ネタバレ?・・が><。
「ああー、やっぱそうだったんですねー」
アニメ版での少しずつ見えてくる感じの構成も気に入ってるので
そこから先は原作読むのガマンすることにしますw。

では本題の4話ですが、期待どおりガッツリ展開してくれました!!。
最後の方で、中途半端なところで終わってしまわないかやきもきしてしまいましたが
ガッツリ自分の満足感を満たしてくれました♪。

これまで(1話~3話)の各キャラのセリフや態度に
少し違和感や疑問を抱くこともありましたが
話が進んでいくごとにそれらが少しずつとけていく感じがして、それがすごくいいんです!。
まだまだ予想外に展開していってくれそうで、楽しみが膨らみます!。

話が進むごとに、曲も増えていってますねー。
演奏の疾走感もすごくいいし、ボーカル違いも楽しめておいしいです。

★の評価、上昇しました。

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>待ちきれずにコミックスをもう少しだけ読んで
アニメを追い越してしまわないように
アニメ4話終了時のところまで原作読んでしまいました~♪(読みたい誘惑に勝てずw)。
そこでやっと気付いたのですが、順番構成?や演出とかが若干異なるようですね。。
今のところは許容範囲内?の変更かなとは思いますが、やはり印象が違ってきますね。。
アニメ版の演出も好きなのですが、原作の方が明らかに良い場面もあり(どっちも素晴らしい)
結論としては、並行して補完しながら見て行くと、2倍以上に楽しめそう!ってことです♪。
同じ進行状況でも、原作読んで「そうだったのかー」とより深く理解できますね。

少女コミックスは、”柱”っていうんですか?原作者さんがちょこっとイラストつきで
コメント入れる・・のが定番なのかな?。それが本作の原作版も凄くいい!!。
それを見て初めて知ったのですが、コミックス2巻の時点で既にドラマCDが出てたのですね!。
それも、アニメ化で若干のキャスト変更はあるものの
この時点で早見さんと高垣さん等確定してたのですね!!(驚愕)。
高垣さんって正直あまりよく知らなかったのですが
本作での登場キャラ+歌声で知ることができて、とても感激しています。


(本作で流れる曲名も少しずつ覚えてきたので、曲感想も唐突に順次追記していきます)
♪スパイラル
早見さんの歌い方に尽きる絶品ですね!。
例えるなら今まで自分が他作品で聴いていた早見さんの歌声はクリーントーンの美しい歌声。
本作のはディストーション系の歪みが絶妙の、ある意味魂の嵐が込もった歌声!!。
・・ただやっぱり気になるのは、早見さんの喉ですね><。
イベントで生で歌うのは控えた方がいいかも?って思ってしまうほどに、喉には過酷かも。。
・・でも聴けることなら聴いてみたい!、というジレンマw。


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>5話まで視聴して
もう放送されたらまず2回視聴するのがルーチンになってしまいました!。
そしてその後で原作コミックスでおさらい・・って思ってましたが
なんかだんだん原作読む時間の方がメインディッシュになりつつあります!!。
やっぱ、ほんの少しずつ微妙に演出変えてますねえ・・。
確かにアニメ版でも伝わってきますが
原作コミックスに記された文字列を読むと
・・さらに不意に涙がにじみ出てきてしまいます;;。

アニメ版では現実に会話してるセリフかなって思ってた内容が
原作コミックスでは、あくまで胸の内に秘めた言葉ととれる描写だし
そんな細かなところでも、ぜんぜん印象が違ってきますよね・・><。

あと、ちょっと気になったのは、アニメ版の作画です。
4話まではあまり気にならなかったのですが、最近原作コミックスの
福山センセイの繊細な線画に心を奪われてしまってからは
どうしても、アニメ版の作画が
せっかくの声優さん方の素晴らしいの演技に追いついていってないかな?
・・と感じてしまうのです。。
(原作コミックスの表紙絵は1巻~12巻まですべてが絶品でした!!)

今回はコミックス3巻の最初ちょっとまでで続き読むのガマンしてるのですが
2巻を読み終えた際、巻末の3巻予告シーンを不意に目にしてしまったため
今、堪らなく続き読みたいモードに陥っています・・・。

あと、アニメ本編で今回終盤で歌われたあの曲
あれはCD版とはまた違ったあくまであの場面だけでの歌声なのかな?。
CD版では違ってくるのかどうかも気になってたまりません!。
CD発売も来週までおあずけなんですねw。

★の作画評価、下がりました。

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>がっかり報告(速報)
in NO hurry to shout「ハイスクール [ANIME SIDE] -Alternative-」(初回仕様盤)の
特典DVDにガッカリ・・。
てっきりアニメPVフル(イノハリLIVE映像)だと思ってたら
ニコ動チックな動画が・・・。
・・・「リリックビデオ」って、何??????。
歌詞カード見るわ~い。
どこに需要があるんでしょうか・・・・。
なぜこれをつけた・・・。
動画のクオリティがどうのこうのじゃなくって
(動画はVOCALOID動画とかであれば文句ない作品だと思います。m( __ __ )m )
なぜこの内容のDVDをつけようという企画になったのかを問いたい・・><。

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>原作コミックス5巻まで読んで
はい。我慢できませんでした。
3巻から5巻まで一気に読んでしまいました!!。
たくさん泣かされたり、ニヤニヤさせられました^^。

原作、まじでサイコーです!!!!。

いやー、よくアニメ化に踏み切りましたねえ♪(←驚きと感謝の言葉。ペコリ(o_ _)o)))。
この部分のアニメ作る覚悟は、並大抵じゃないでしょ。。
かなり大変だと思うけど、ぜひぜひ頑張ってください!。

現在までにシングルのCD3枚発売されましたが、
4枚目のカナリア試聴分含めて、どれもすばらしいクオリティだと思います!!。
5、6枚目も俄然楽しみになってしまったので、発売日早めてもらいたいけど
アニメの進行待ちでの発売なんでしょうね~。当然><。
「ノイズ」楽しみだな~♪。

アニメ版でもまずまず楽しめてた、ちょいちょい差し込まれる「デフォルメキャラ」ですが
原作版は作者様のカエル?含めて、さらにさらに数十倍クオリティ高いです!!(お気に入り)。
そのクオリティに早見さんの演技が負けてないのがスゴイ!!(完全に同調してる)。
某別作品「ようじょしぇんき」のようなものも出来れば作ってほしいなー(アニメ版)。

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>原作コミックス12巻まで読んで
土日に原作12巻まで一気に読みきってしまいました!。
ずっと濃度が濃いまま突っ走ってるので止め時が全くありませんでした。
読み終えた後は、13巻が発売されるまで読めないな~と思うのと同時に
どっと疲れを感じてしまいましたw。
読んでる間は夢中で、読むのも突っ走ってしまいましたが
どんどん展開していくので、息継ぎせずに読んでたのかもしれません(←例えです)。
・・なんか少女マンガの恋愛がらみの作品って
読み終えたあとで冷静になって考えてみると、息苦しくなってしまう感覚がありますね。
でも、原作は最高でした!!(原作オススメです)。


>6話まで視聴して
・・はい。原作を読んでしまったために、視聴する感覚が変わってきてしまいました><。
既に原作でいろんなシチュエーションの脳内イメージができあがってしまったため
アニメ版での大事なシーンでのアップ作画や
ほかにもセリフ等でのふとしたニュアンスの違いに違和感を感じるようになり
終盤では、若干視聴が困難になってしまいました・・。

・・ああ、これは自分の中での
 ①「アニメ初見でハマる」
⇒②「我慢できず原作でさらにハマる」
⇒③「アニメ版に帰ってこれなくなる><」
のパターンのやつかもしれません・・。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 20

jujube さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

音楽はガッカリだけど、物語は末広がりな予感。[完走後追記]

最近バンド物が増えてきて、これもその一作。
バンドと聞いたら、見ちゃうんだよね。
少女漫画(低年齢層向け)特有の目デカなキャラデザには拒否反応が起きるんだが、それを無理して(笑)


2話まで視聴。
音楽はね、さすがにラウドロックと早見さんの声質が絶望的に合わんわ…
ワザとやってんのか?ってなノイズだよ、ありゃ。タイトルがノイズだけに。
早見さんはメロディーあれば上手いだけに、楽曲ちゃんと調整しろよ。

周囲の反応とか、持ち上げ方とかジョークになってしまったよ。
逆に音が無い原作を読んでみたくなった。

ストーリーはそれくらいには予感を感じさせるけど。
深夜アニメでこれくらいゆっくりな導入なのは久しぶりかな。
雰囲気を保ちつつ、今は仕込みを作ってる感じ。
まだ何がどうなるのかも分からないけど、主人公のメンヘラヒロインが幼馴染み2人から(会えなくても)想われてる設定なのか。
主人公が高校入学を機に、幼馴染みと再会できたり、できるのか?ってところ。
でも昔から地元?に住んでる主人公に、どうして会えなくなって、どう戻ってきたのか謎が多そうな2人。
3人は音楽で繋がれるのか。

少女漫画だけど、あまり恋愛色強くないのはさすが白泉社だね。
(ただ、実写の自社CMは止めとけwあれは酷いw今のJKはあんな似非韓流が良いのか?何度か流れてキツい。)

これから恋もバンドもライバル?な元ボーカル女子も暗躍しそうだし。
実際、芸能界に〜て展開もしそう。

バンドの楽器隊は上手かったから、今後そっちをしっかりやってくれればいいな。

それにしても女の子顔のチビ(コミュ症、不登校児、留年)が普通にモテる世界、少女漫画も柔軟になったな…
あのツンデレは意味分かんねぇよ…
ウッ!156cm…リアルならhydeか!(笑)


ーーーーーーー
<最終話完走後追記>

2話くらいまではストーリー的に動きが余りなかったけど、
3話以降の動かし方は中々面白かった。

しかし、ボーカル変更は無理がありすぎるw
あれでファンが気づかないとかありえないっしょw
黒猫バンドの歌(声)聴いたら一発アウト!

しかし、終盤までメインカプすれ違いパターンで行くかと思ったら、わりと早い段階で顔バレとかw
モモ(初恋の幼馴染)ということがニノ(ヒロイン)にバレたら即退散してしまうってのがアニメだけだとイマイチ分からん。
ニノに正面切って向き合えないとか、そんなビビりなのか?!
同じ学校のままで俺に近づくなオーラでも良かったと思うんだけど。
それにしては、そもそも高校で再会する背景とか、語られてないけど片手落ちな気がするわ。
舞台は都内でも無いし、湘南かどっかじゃなかったっけ?
芸能物なら都内舞台が妥当だろうに、よりによって湘南を舞台にする意味とか。
そもそも出身地ならニノに会う可能性なんて高いだろうに、それこそ何の覚悟でモモはこの学校に?ってなワケで。
それにその近辺に住めるマネージャー?高校生DKと同居とか面倒見切れなくない?
都内居住じゃないと仕事上死ぬのに、自己犠牲強すぎじゃね?
なんて現実感が襲ってくるけど、まるっと無視して(笑)

モモの同居人(マネージャー)が好き発言の真意も深いところが分からなかったゾ。
ニノにそれを言う彼の本意が分からないというか、マネージャーに対して全然そんな雰囲気本編に無いし。
対してモモのニノ好き好きオーラはめっちゃ出てたけど。


逆におチビのユズくんは、1話からすぐに手のひら返ししてニノに一直線…だけど空回りてのが可哀想すぎた。
いっつも損な役回りですわ。
モモにはライバル発言するけど、それをニノに言えと。
原作はまだ続く…から、いつかどこかでちゃんと告白すると思うけど。

つーか、学校で軽音部で演奏してて良く身バレしないなコイツラ。。。


ニノは相変わらず人の話しを聴かないキャラでアレだけど、
ライブでそのメンヘラが大爆発してた表現は凄く良かったよ!

この原作者は男キャラの描き方は浅いけど、
女キャラに至っては切り込んでいけてる、かな。


アニメとしては、特に最終回は構成がとても良かった!
一本ストーリーの通った流れながら、ライブと交互に見せていくシーンが秀逸。
また、ライブの迫力というか、カット割りとかがこのアニメは凄く上手かった。
(歌はまだ許容できないけど、この際目を瞑ろう。早見さんは誰かが言ってたけど、バラードは良くてもエモ系は駄目なんだな。歌に感情が入らないというか。)
ライブ中のハプニングと、どんでん返し。ニノのライブに対する凄みが増していく様は見ていて高揚感がある。
一番緊張感あるシーンがライブシーンだったのは自分としては最後まで見て良かったなと思わせてくれた。

ただ、ライブシーンで一部CGを使ったのはガッカリだったけど。
CGは全くこのキャラデザと馴染んでいないどころか、等身が違いすぎて違和感バリバリ。
天井から真下を写すところなんて、CGキャラが延々くるくる回りすぎて冗長。
良いと思われたそれまでの緊張感をぶった斬りにするような気の抜けた感じになっていた。
本当にその表現が必要だったのか?とか、そもそもそこまでしてCG使う必要あるか?とか、手書きで別の表現に置き換えることができるだろとか、多少は言いたいことはある。

それでも前述したような、ライブシーンをより強烈に魅せるカット割りや、観客との距離感とか、フェスでの盛り上がりとか、近年のバンドアニメの中では一歩突出して上手く描けていたように思う。

この先は、いかようにでも続く終わり方だったけど、
まだまだ描くべきところが足りないかと思われるので、
白泉社だし、2期が出来たらイイネ♪
てゆーか、実写化くるしワンチャンあるか?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

♪寝ても覚めてもさえずるの あたしまるでカナリヤ…♪

この作品の原作は未読ですが、ここ最近特に大活躍のはやみんが出演されることを知り視聴を決めた作品です。
音楽を題材にした作品はこれまで山ほど放送されてきましたが、この作品ほど感情をストレートに曲に乗せた作品は無いのでは…?
と思えるほどの熱量を感じた様に思います。

この物語の主人公は、「ニノ」と呼ばれる高校1年生の有栖川 仁乃…
彼女は家が隣同士で幼馴染のモモと大の仲良しで、小学校の頃は一緒に登下校したり一緒に大好きな歌を歌ったりと彼女にとって充実した日々を過ごしていました。

けれど、ある日突然モモがニノの前から急にいなくなってしまったんです。
まるで自分の半分がぽっかりと抜け落ちてしまったように落胆するニノ…
でも、小さい頃に交わした約束を頼りにニノは歌を歌い続けてきました。

そして、時間は流れて高校に進学したニノは、幼いころ挫けそうな自分を
励ましてくれたユズ(杠 花奏)に再開するんです。
幼いころ音楽で励ましてくれたユズは、今でも音楽を続けていました。
ユズとの出会いがニノが幼い頃にモモと交わした約束を加速させながら物語が動いていきます。

レビューを書き始めたこの段階でふと思いました。
この作品のレビューは「どこからがネタバレなんだろう」って…
考え出したら良く分からなくなったので、物語にはあまり触れないようにしたいと思います。

この作品…兎にも角にもはやみん演じる「ニノ」の迸る熱量が半端ありません。
小さい頃から気持ちを全部歌にぶつけてきたから…
気持ちをぶつける相手が「歌」しかなかったから…かもしれません。
海岸で海に向かって歌い続ける彼女の後姿を何度も見てきました。

彼女が歌と真摯に向き合うのは、モモと幼い頃に交わした約束があったから…
けれど、時間が経てば経つほど曖昧さが増して、吹けば飛ぶような約束だった事もまた事実です。
だから彼女は全身全霊で歌い続ける事で必死に約束に縋り続けました。

その結果の一端…彼女がバンドのボーカルとして歌うシーンがあるのですが、彼女の歌声に…正直圧倒されちゃいました。
「♪抗え、君の声 掠れる螺旋…♪」

ニノは思いを全部歌に込めるから歌声は…魂の叫びになって私たちの五感に訴えてきます。
挿入歌である「スパイラル」が流れる第1話から全力全開…必死にしがみつかないと振り落とされてしまいそう…

でも歌ってただ気持ちを込めて歌えば良い…というモノじゃありません。
様々な人との触れ合いを通して、ニノは音楽に対する様々な切り口を身に付けていきます。
こうして5話で流れる挿入歌「カナリヤ」を迎える訳ですが…
正直この回は鳥肌モノでした。
小さい頃からずっと約束だけを頼りにしてきたのに全否定されて…
それでもステージに立たなければいけなくて…
もう頭の中はぐちゃぐちゃ…

けれど、ニノには新しい目標ができました。
「歌を届けること」「振り向かせること」
でもその目標に対して自分はまだ全然足りない事を思い知って、堰を切った様に溢れ出る歌詞と共に一気に物語が動き始めます。

ここから先は物語の流れに身を任せながらニノの紡ぐ音を楽しめば良いと思います。
火傷しそうなほど激アツなサウンドに包まれながら物語の行方を見届ければ良いのだと思います。
この熱量…音楽系の作品に限らずこれだけ持っている作品も中々ありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、深桜(高垣彩陽さんの)「ハイスクール」
エンディングテーマは、はやみんの「アレグロ」
挿入歌は6曲ありましたが、ニノの歌う「スパイラル」と「カナリヤ」がお気に入りです。

1クール12話の物語でした。
この作品ははやみん目当てで見始めましたが、ニノの激しい激情を見事に演じきったはやみんの新しい一面を見た気がします。
ニノは歌うときに本当に叫ぶから、きっと誰にでも演じられる役では無いのだと思います。
正直声が潰れちゃうんじゃ…なんて心配するくらい激しい役どころでした。
流石はやみん…はやみん凄い…何かもうこんな言葉しか出てこないくらい圧倒された気がします。
しっかり堪能させて貰いました。
続編が放送されるなら是非視聴させて頂きたいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 20

74.8 5 幼なじみアニメランキング5位
神様になった日(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (758)
2256人が棚に入れました
高校最後の夏休み、大学受験を控えた日々を送る成神 陽太の目の前に、ある日突然「全知の神」を自称する少女・ひなが現れる。「30日後にこの世界は終わる」そう告げるひなに困惑する陽太だったが、神のような予知能力を目の当たりにし、その力が本物だと確信する。超常的な力とは裏腹に天真爛漫であどけないひなは、なぜか陽太の家に居候することが決まり、2人は共同生活を送ることになる。「世界の終わり」に向けて、騒がしいひと夏が始まる。

声優・キャラクター
佐倉綾音、花江夏樹、石川由依、木村良平、桑原由気
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

君には期待してない

ある夏の日。突然「30日後に世界は終わる」と告げる一人の少女が現れてのすったもんだ。
こういったへんてこなツカミは大歓迎。多少アニメを観てる層にはおなじみの『KEY×P.A.WORKS』のゴールデンコンビ。独特なクセの強さにハマるとこのコンビが翼くんと岬くんに見えてくるわりと業界でも成功しているカップリングでございます。
当然のように2020年秋期を牽引することを期待されてた作品だったといえましょう。


さっそくの結論。感想は“つまらない”であり、端的にその理由を述べると主人公がダメ。
その前提で以下長々と失礼します。


keyはわりとプロトコルがきっちりしていて前半のドタバタとおおむね3分の2終わったあたり(8話近辺)での超展開。救いなさげなネタを投じてからのやや前向きな内容で終幕。音楽は独自性ありで映像は綺麗。演出面で秀でてるなと感じるところ。
今回も手順は同様でした。悪い意味ではなく、笑点をマンネリだと眉を上げないのと一緒です。

そのため過去の自身の立ち位置が参考になります。これまでの評価は以下

 クラナド3.9
 アフター4.6
 kanon 3.9
 Air 4.2
 AB 4・0
 シャーロット3.9

面白い/普通の分水嶺を4.0に置いており多くがボーダーライン上なのです。アフターストーリーが突出してプラス。見方を変えればムラがないともいえる実績。
完走し良いほうに転ぶと前半のドタバタ劇は「あの時は平和だったよね」となり、パッケージ全体で落ち着くところに落ち着くのですが今回はそうはいきませんでした。
高い要求レベルを求めるとそもそもクールで一つはある4.3点以上の評価に届かないKey作品群。

 共通する弱みはなにか?

尺不足だと考えます。閉じてない群像スタイルの合う作風でキャラの増加は妥当。超展開を支える骨子の説明に時間を割くのも妥当。
そうするとどうしてもキャラの深掘りはできず説明不足に陥ります。ただしこれは構成上やむを得ない二律背反。超展開止めたらそれこそブーイングの嵐でしょう。工夫は見てとれ、尺を使うキャラの“心情掘り下げ”よりも、キャラの持つ“クセの強さ”でのインパクト狙いにやや軸足置いてますよね。

充分すぎる尺をとった『CLANNAD』や1クールなら登場人物を絞り気味だった『AIR』の評価が高いためより一層そう思ってるところがある私です。


 キャラの心情描写に期待してない
 1クールでそこそこまとめてくるだろう


そんな高すぎない私の期待値すら下回ったのは、ひとえに主人公陽太くんのキャラクター性に負うところが大きい。これは好みではないかと。
私が嫌いなタイプ

 {netabare}やる気のある無能{/netabare}

そのまんまでした。花江さんこういうのやらせるとほんとに上手ですよね。さらにさらに、好き嫌いはしょうがなくても作品評価に直結してしまったのには別の理由があります。

それは大黒柱の性格。好き嫌いじゃないですよ。これまではいくらメイン/サブ問わず歴代ヒロインがぶっ飛んでいても、♂は堅実に狂言回しするタイプを配置してたんだと思います。

【歴代♂】
 岡崎朋也(CV中村悠一)
 国崎往人(CV緑川光)
 相沢祐一(CV杉田智和)
 音無結弦(CV神谷浩史)
 乙坂有宇(CV内山昂輝)

下衆いの一人{netabare}(乙坂くん){/netabare}混ざってますがそんな彼すら当時それほど気にならなかったのは、みんな一歩退いてたり、やや皮肉屋だったりどこか冷めてるところが共通していて既視感があったから。
それが本作では前に出てくるタイプへと変貌を遂げて、バランス崩壊の決定打となりました。

いくら「そう来るか!」のびっくり要素がきても
終盤の泣き要素をかぶせてきても


※ネタバレ
{netabare}ひと夏の恋で廃人の人生を背負うと決意し行動するのが意味不明。{/netabare}
{netabare}ひな父のスタンスが至極真っ当できちんとそういった人も描けているのにどうしちゃったんだろう?{/netabare}


茶番劇にしか見えなかった此度のKEY×P.A.WORKSでした。
プロトコル変にいじっちゃって途端につまらなくなっちゃった例になるのかしら。
おそらく大喜利の特番なんかで座布団運びを山田たかおじゃないアイドルにやらせちゃったことで感じる「コレジャナイ」感に近しいもの。
なんだかんだいつもながらの壮大なマンネリを強く期待してたのは私だったのかもしれません。



※ネタバレ所感

■強く擁護する

腹を抱えて笑いました。牛乳飲んでる途中でなくてほんとよかった。

{netabare}第4話麻雀回。
「二色同順」「ドラ隣」「途中まで通貫」「喰い七対子」で腰を抜かす。
アガられるか?のピンチでスキップとリバース。UNOかよ!
やってることは無茶苦茶でルールを無視したゲームは成り立たないのは承知の上で、「二色同順ドラ隣ドラ隣(2300点)」でドヤられたのが心地よかった第4話でした。{/netabare}


■絆(余談)

10年前に感じた嫌悪感。覚悟無き善意の押しつけと言ったら妥当だろうか。

{netabare}奪還するために施設に乗り込むのは構わないんですけど、普通なら施設で療養を続けるべき事案です。
そんなのを超越する情が芽生えるにはひと夏の恋で説明するには強引と思うのは既述のとおり。
後日譚が描かれることはありませんしできません。単独での介護は不可能で必ず家族を巻き込む未来が見えてます。仕事の選択も限られるし仕事中誰が面倒みるの?とかそもそも高校生は養うための収入がありません。子犬を拾ってきてもおかんに「誰が世話するの?」となるわけだし、おかんに怒られるかもと拾う時に迷うものですが、そんなの描いてたら成立しない物語となってます。

リアリティはないし、ファンタジー路線ですら寓話にもならないんですよね。
キャラクターの弱みがもろに出てました。繰り返しますが“やる気のある無能”なんです。10歳満たない子供が同情心から衝動的に捨て犬を拾うことはあるかもしらんし、「毎日僕(私)が散歩に連れてく!」くらいの言い訳は用意するだろうに、それすら微塵も感じさせない高校生というのが自分には致命的でした。しかも犬ではなく人間だもの。

これは覚悟無き善意の押しつけです。
覚悟の定義にもよりますが、気合だけで思慮のない浅い行動をとることを覚悟とは言いませんよね。考えた形跡がなくヒロイックな気分に浸って酔ってるようにしか見えませんでした。{/netabare}


さらに10年前ということで刃をあなたにも突きつける。


{netabare}「絆」「私たちにできること」という機運が生じた10年前。
震災がれきの受け入れを拒否した人少なくなかったですよね。測定して数値がほぼゼロだったと言おうががれき撤去が進まず復興が進まないと言おうが、測定値が信じられないとか漠たる不安とかやらない理由をあげつらった善意の市民。
当時の東京都知事石原慎太郎が四の五の言わず「受け入れる」と決定したのに反感をもった方々もまあ同じ穴のナントカでしょう。文句言うだけの楽な商売です。某体操選手が言ったように「どうやったらできるかを考えてほしい」の数段前にいながらこういうのに限って似非ヒューマニズムをまき散らす。非を認めず他に責を求める。ついでに感謝の意を示さないと怒る。なんで被災した身ながらお前らの感動ポルノに配慮しなきゃいかんのよと思いましたね。
いまさら掘り返して怒る気もないし、日本全国動揺しまくってた時期だとの情状酌量もあるので「当時私はそう強く思ってた」というそれ以上でも以下でもないです。{/netabare}


同情が欲しいわけではなく関心寄せるなら適切な行動を取ってくれという事案。
身近なものなのに身近なものとして捉えることを拒否したアニメ作品と身近なものになった途端逃走した現実の出来事。
災難だったり不幸を目の前にして当事者意識がないのは一緒なのですよ。


プロトコルの変更(主人公♂)で生じたメッセージ(善意の押しつけ)への非共感で沈んだ一品です。



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2021.01.31 初稿
2021.09.28 修正

投稿 : 2025/03/01
♥ : 57
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

地に足をつけた神は、神か?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
P.A.WORKSの作画&演出×Keyのシナリオ(麻枝准)。
これは、『Angel Beats!』『Charlotte』と同じであり、期待値は当然上がる。

それが、、、少し足を引っ張ったかなという印象。これ、P.A.でもKeyでもなければここまで批判されてないかもですが、まあ、期待の裏返しと思って受け止めてほしいと思います。

個人的には☆3.5(65点)くらいで、そこまで悪くないアニメだったと思いますよ。作画は勿論綺麗ですし。ただ、この布陣なら80点は期待しちゃいますよね。シナリオが足引っ張っちゃった印象です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
挑戦したいことは分かった。Keyと言えば、現実にファンタジーが混ざる、不思議な世界観が魅力。

しかし、本作では、おそらく意図的にファンタジーを廃している。一応、「ロゴス症候群」「量子コンピューター」など、空想的な要素は入れてますが、あくまで現実の延長線上にあるもの。

物語の結末も、「奇跡的な何かで、ヒナが全快してめでたしめでたし」とせず、リアルの範疇に納めている。これらは、「視聴者の予想を裏切る」結末だったが、同時に、「視聴者の期待を裏切る」結末になってしまったのは、大きな皮肉。

まず、「世界終了まであと○日」とさんざん視聴者を煽っておきながら、「ひなが病気に戻る」というスケールの小さなところに着地してしまった。あれは、視聴者の期待の斜め下をいってしまった。

予想を裏切るのなら、期待の斜め上にいかないと、そりゃ叩かれるわな。

陽太の行動やキャラクターも微妙。

このアニメは、ユーザーの平均年齢が高めのあにこれでは、特に評価されにくいと思う。

ヒナの介護の問題だが、私世代(30代中盤)にとっては、親や子のリアルと重なってくる。介護なんて、陽太が言うほど簡単なもんでも綺麗なもんでもない。

あれだけ恵まれた施設にいて、しかも回復の傾向があるならそのまま施設に預けるのが一番だし、その間に自らは勉学に勤しみ、量子コンピュータの開発に邁進すれば良い(ていうか、ヒナと陽太が過ごしたのは1ヶ月弱で、ヒナが施設で過ごしたのは半年くらい。むしろ、施設が家なんだよね)。

それをガキのヒロイズム振り回されてもね。大人の視聴者は引いてしまうと思う。

例えば、陽太の頑張りが認められて一時帰宅が許可→映画撮りきる→ヒナによい思い出が出来る→泣く泣く施設に戻す→Cパートで量子コンピュータ開発の感じを出す。くらいの流れなら、リアルの範囲内かと。

こんな難癖、「Angel Beats!」にはつけない。なぜならファンタジーなので、「感動」できれば良い。でも、本作は自らリアリティーに舵を切ったので、「納得」させなければならない。

基本的にこの作品は、ミスリードを狙ったけど、それが全部裏目って、騙しや肩透かしになってるのが残念なんだよな~。

まあ、全部を全部否定するわけじゃないんだけどね。

基本、ギャグパートは単純に面白かった。あのまま日常系ラブコメにしても良かったくらい。

キャラクターも魅力的。特にヒナは良かった。作画は勿論、バッチリですし。

メッセージ的にも、「佐藤ひな」という「ありきたりな名前」をヒロインに据えることで、「誰でも誰かの神様になれる」ということを伝えたかったのかな。

P.A.WORKSの「アニオリで勝負しよう」という姿勢は尊敬に値します。

最近、「P.A.らしくない作品」でコケていて、それはまあ「挑戦」と言えたので良いんですが、今回は「P.A.らしい作品」でコケてしまったので、ちょいと厳しいですね、ブランド力として。

残るはもう、お仕事シリーズだけですね。個人的には、P.A.には、「朝ドラのアニメ版」をつくり続ける制作でいてほしいんですよね。

レビュータイトル、「地に足をつけた神」とは、本作の「佐藤ひな」のことであり、「ファンタジーを使わないKey」のことです。

P.A.の良さは、「小さな世界を地味に丁寧に描くこと」だと思っているので、神様じゃなくていいから、地に足つけて地道にいきましょうよ。大河やハリウッドは、他の制作会社に任せて、P.A.らしい作品が観たいです。大好きな制作会社であることには変わりないので。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ノリ突っ込み(笑) テンポが良いし、作画は流石。とにかく、シナリオが楽しみだな。

2話目 ☆4
佐藤陽菜(笑) アルマゲドンじゃねぇか(笑) 出発から帰還までが早い(笑) ギャグ展開からの素敵さへの緩急が良い。

3話目 ☆4
神のこめかみ(笑) 意外とちゃんとしたラーメンアドバイス(笑) なんか、また少し作風に変化?

4話目 ☆3
麻雀、ゲン担ぎ(笑) 印刷ミス(笑) 一色足りない(笑) 途中まで通貫(笑) 東西南北(笑) ドラ隣(笑) ポー(笑) もう麻雀じゃない(笑) うちらもオリジナル役作ったりしたけど、ただ、ちょっと悪ふざけが長いかな? 麻雀の時間は半分で良かったかな。また確かに、麻雀が話題にはなるわな。素人がフリテンとかけて上手いことなんか言えるか?(笑) あとは、このふざけた話が、どう伏線となってくるかだよな。それをやらないなら、駄作になるけど、PAだし、大丈夫と信じたい。

5話目 ☆4
母の話。前回からの落差がすごい。問題は、この色んな話をどうまとめるかだよな。

6話目 ☆3
型抜き=バーリトゥード(笑) こういう日常系のギャグ回はクオリティ高いよな。童貞を殺しにかかるほどのロリ(笑) それは普通に停められるんでない?

7話目 ☆4
映画撮影。なんだあの、ムダにすごい卵の作画は(笑)

8話目 ☆3
なるほど、ロボ的なあれなのなね。

9話目 ☆3
ちょいと性急過ぎるかな。

10話目 ☆3
今度はゆっくり。時間経過を。Keyコーヒー(笑) 

11話目 ☆4
かなりデリケートな問題。あれは機械との記憶。めちゃくちゃ正論だな。ただ、逆とも言えるな。ゲームは、脳には良さそうだけどな。

12話目 ☆
そんな、殴らなくても。なるほど、絵じゃないと。う~ん、家族愛より、恋愛の方がよかったかな? 
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 37
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

麻枝准って感じ

麻枝准のKey作品を見ていたときの当時の気持ちを若干味わえた作品。

序盤中盤はずっとギャグの単発作品でその裏で陰謀めいたものが進行して最後は感動を狙っていくスタイル。

確かに終盤だけを見ると序盤中盤いらないじゃん!!何のためにこの話をいれていたんだ!!てなっちゃうし、実際なんだかなあと思うこともあるけれど、僕の単純な前頭葉では最後の連れ帰りシーンやら映画鑑賞シーンで涙を流してしまったので、悪い作品ではないという評価。エゴかもしれんけど、家族愛に弱いんです。
こういうのは家族愛じゃないという意見はあろうが、ええんちゃう?

そして、僕はパロディ好きだったぞ。
さすがに麻雀の話はまじで意味不明だったけど。

{netabare}神ではなく、量子コンピューターが宿っていただけだったとはなあ。むしろ、開発者が神では?{/netabare}

壮大な陰謀進んでいる感じあったけど、{netabare}意外と大したことなかったな。脳みそいじくっただけやんけ。あっさりすぎる。もっとあるんかと思ってた。最後のほうもちょっぴり襲撃されるかと思ってドキドキしていたわりには肩透かし感は否めない。{/netabare}
これが麻枝准スタイルかな。


佐倉綾音が最近、覇権の握っているのか?出番多い。凄い。


OP
君という神話 麻枝准×やなぎなぎ
ED
Goodbye Seven Seas 麻枝准×やなぎなぎ
挿入歌
宝物になった日 麻枝准×やなぎなぎ
夏凪ぎ 麻枝准×やなぎなぎ
楽曲に関しては完全にやなぎなぎに持っていかれた。このアニメを嫌いになっても曲は嫌いにならないでください。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
彼女が神様になった日、世界は終焉へと動き出した--高校最後の夏休み、大学受験を控えた日々を送る成神 陽太の目の前に、ある日突然「全知の神」を自称する少女・ひなが現れる。「30日後にこの世界は終わる」そう告げるひなに困惑する陽太だったが、神のような予知能力を目の当たりにし、その力が本物だと確信する。超常的な力とは裏腹に天真爛漫であどけないひなは、なぜか陽太の家に居候することが決まり、2人は共同生活を送ることになる。「世界の終わり」に向けて、騒がしいひと夏が始まる。


#01 降臨の日
高校三年生の成神陽太は、受験勉強の息抜きに公園でバスケをしていたところ、修道服を着た少女・ひなと出会う。ひなは陽太に「我は全知の神である。」と高らかに宣言し、そして「30日後に世界が終わる。」と告げる。陽太はひなを信用していなかったが、ひなが起こす“奇跡”を次々と目の当たりにすることになる。

#02 調べの日
ひなが遠い親戚であることを母・時子から聞かされた陽太は、成神家にひなを居候させることをしぶしぶ納得する。そしてひなは、映画制作をきっかけに片想い中の幼馴染み・伊座並との距離を縮めるよう、陽太に助言し--。

#03 天使が堕ちる日
空の所属する映研部OGの神宮司ひかりは、母が経営するラーメン屋を手伝っている。しかし、ラーメン屋の経営は傾いており、借金の取立て屋から逃げる日々を送っていた。神宮司を心配する空を見かねて、ひなはラーメン屋を立て直すよう陽太に命じる。

#04 闘牌の日
陽太が美人弁護士・天願賀子のファンであることを知ったひなは、陽太の名前を使い、天願が主催する麻雀大会「リベルタス杯」のネット予選で勝ち抜き、本戦への出場権を掴み取る。麻雀初心者であるにも関わらず、陽太は本戦に挑むことになり--。

#05 大魔法の日
伊座並杏子は、幼い頃に母親を亡くしていた。母の命日が近づき、父を墓参りへ誘うが、仕事を理由に毎年断られてしまっていた。そんな伊座並家を心配したひなは、陽太と伊座並家に向かい、何とかして伊座並の父を外出させようと画策する。

#06 祭の日
近所の神社で夏祭りが開催されていることを知ったひなは、連れていくよう陽太に懇願する。さらに、「夏祭りは大勢で楽しむもの!」と言い張り、伊座並や阿修羅たちを誘うことを提案する。気乗りしない陽太だったが、結局夏祭りの誘いの電話をかけることになる。

7. 映画撮影の日
ついに映画の脚本を完成させた空は、撮影に向けてスタッフキャストを集めるよう陽太にお願いする。陽太はメンバーをかき集め、伊座並や阿修羅、神宮司、天願など大勢のメンバーが参加することに。そして、空が配役を検討した結果、ひなと陽太がメインキャラクターを演じることになり--。

#08 海を見にいく日
映画撮影は順調に進み、夏休みも残りわずかに。ひなが言う“世界の終わり”が近づくにつれ、陽太はひなが急に成神家から居なくなってしまうのではと不安を感じるようになる。意を決して、ひなについて両親に尋ねることにするが……。

#09 神殺しの日
興梠博士の目的を突き止めた央人だったが、研究結果までは突き止めることができなかった。平凡な高校生である陽太が、ラーメン屋を再建したり麻雀大会で優勝したりと、不自然な行動を繰り返していることに違和感を覚え、央人はひなが関与しているのではと疑いを持ち始め、ついに“ある秘密”に辿り着く。

#10 過ぎ去る日
ひなが連れ去られ、必死で探す陽太たちだったが、何の手掛かりも見つからないまま、2学期が始まってしまう。虚無感に苛まれている陽太の前に、央人が現れる。央人は陽太と次第に仲良くなり、阿修羅や伊座並とも一緒に過ごすようになるが……。

#11 遊戯の日
ひなを取り戻すことを決意した陽太は、央人の協力の元、ひながいる養護施設に潜入する。ついに再会を果たすが、ひなは完全に心を閉ざしていた。それでもひなの中に、「あの夏、一緒に過ごしたひな」がいることを信じて、陽太は必死に向き合っていく。

#12 きみが選ぶ日
潜入が発覚し、施設から退去することになった陽太。司波からひなが別の施設に移ることを告げられ、何とか頼み込んでひなと過ごす最後の時間をもらう。「一緒に過ごしたあの夏」の思い出話をしながら、陽太は「一緒に暮らしたい?」とひなに問いかけ--。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

80.9 6 幼なじみアニメランキング6位
のうりん(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (2039)
11348人が棚に入れました
県立田茂農林高校―通称『のうりん』。ぼくの名前は畑耕作。ここ『のうりん』に通う、ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル草壁ゆかたん…!?方言幼馴染、メガネ美少年、ラブリー小動物、巨乳少女!妄想系女教師!パンツ!足フェチ!そして、謎の転校生…ここには青春の全てがあるッ!!

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、田村ゆかり、花澤香菜、羽多野渉、井上麻里奈、斎藤千和、加藤英美里
ネタバレ

watawata さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

三べん目の正直やて‼︎ (注意、非常に長文になってしまいました、お時間のある方のみ、お読み下さい。)

まあぁ、視聴していて何かしっくり来るなぁ、と思っていたら我が岐阜県のご当地アニメだったんですねコレ。良く見ると見覚えのある風景・・・実は舞台になった「岐阜県立田茂農林高等学校」(作中)・モデルになった「岐阜県立加茂農林高等学校」に中学生の頃、高校見学の一環で興味本位で行きました。遥か昔の記憶ですので曖昧ですが、カントリーな風景にカントリーな香り、加えてカントリーな方言で拙くも一生懸命、高校の説明を在校生から説明を受けた記憶が残っています。(内容は一切覚えていません)ちなみに当時から主人公達の暮らす校内に併設されている寮「青田寮」(作中)モデルは「明誠寮」は存在していたりします。

さてと、どうでも良い前置きは置いておきまして、作品について。

この作品1本?いや5〜6本ネジがぶっ飛んでます‼︎

視聴する側も楽しむ為には、準備段階で頭を空にする必要があります。余計な前知識無しでハードルを低くして下さいとの意味合いですので誤解の無い様お願いしますね。
そして、深く考えたら負けです‼︎
繰り広げられるギャグとパロディーと下ネタの応酬の嵐に身を任せる事をお勧めします。

一応あらすじです。・・・突如、超人気アイドル「草壁ゆか」が電撃引退!
アイドルオタクの主人公「畑耕作」(この名前もアレですよねジャパニーズビジネスマンのパクリですよね^^;)は部屋中に「草壁ゆか」のポスターやグッズに埋もれるほどの熱の入れる大ファン、当然ショックで落ち込み部屋に引き籠ってしまう。幼馴染の「中沢農」、親友の「過真鳥継」になだめられ渋々教室に、そんな時転校生が・・・ハイお約束です、引退した筈のアイドル「草壁ゆか」が「木下林檎」と名乗り転校・・・。そんな4人のキャラクター中心で繰り広げられる、ギャグ&パロディー&ラブ&下ネタ&下ネタ&下ネタ&下ネタ&下ネタのコメディーです。
あ、時々真剣に農業及び農業の問題について語られています。

ギャグはベタですが、畳み込む用にハイスピードで展開され、非常に間が心地良いです。パロディーに関しては、アニメの枠内に収まらず、漫画、映画、小説と多岐に渡り、あざとく放り込んで来ます。が一部例外を除き自然な形で作中に溶け込む様、演出されていますので、元ネタが分からなくても基本大丈夫です。まあ知っているとより楽しめますがね。
っと、一部例外です・・・・・3大料理アニメ【美味しんぼ】【ミスター味っ子】【クッキングパパ】を恐れずに放り込んた問題回‼︎ 『第10限 究極と至高の野菜対決!』(タイトルからしてアレなのですがw){netabare} 固定種及び有機無農薬野菜(世間一般的に安全性が高い認識されているが生産効率が悪い作物)に拘る過真鳥継・・・そんな彼には農薬が原因で母親を失う悲しい過去があった、対し父・校條 創は一代雑種(F1種)(色や形が良く生産効率に優れている、ブランド力もあるが農薬も使用する作物)を作り続ける。勿論二人の間には大きなわだかまりが生じ犬猿の仲に・・・・成り行き上、野菜の販売勝負になる。
・・・・(アレ?何処かで見た設定ですよねコレw)・・・
結果は純粋に味での勝負で、父・校條 創に軍配が上がる。
一学生が学校の授業の一環で作られた作物が、日々、会社の総力をあげて開発された作物に敵う訳が無い。
「有機無農薬が最高だと?お前は農業の歴史を否定する気か!」校條 創の一言、うなだれる過真鳥継。と、ここでお話終了。当然、美味しんぼで同じ題材を扱っていたら逆の結果になったでしょう。{/netabare}巨匠、雁屋哲先生と花咲アキラ先生に唾を吐きかけ喧嘩を売る締め括り、でもこの姿勢は嫌いじゃあ無いです。むしろ世間一般的に有機無農薬野菜がもてはやされ重宝される昨今、価値観の一方的な押し付けにうんざりしていた次第で、逆に爽快で良くぞ言ってくれた、実際の農業の現状からのアンチテーゼを唱えてくれて有難うございます、の気持ちで一杯です。(親戚が兼業農家をしていますので、そこそこ内情は理解しております。)でも、もしかして美濃加茂市の農業に影響が出ない様に配慮されていたのかもしれませんね。ついでに補足援護すると、日本の農薬使用量は現在世界第2位と数字の上からは良く無い順位です。農薬を大量に摂取すれば人体に影響も出ます、が、皆さん、ADI=一日許容摂取量と言う指標をご存知でしょうか?これは食品に用いられたある特定の物質について、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量であり、当然食卓に並ぶ日本の作物はクリアしているのです。もっと言うのであれば、日本の食品自給率は40%を少し切る位です。(カロリーベースでの計算では70%との意見もありますが、話が長くなりますのでここでは置いておきます。)
決して高くはありません、付随する弊害はもうお分かりですよね。地産地消と言う言葉が最近認識されたのも、この問題から起因しています。


すいません、随分横道に反れてしまいましたので軌道修正します^^;


キャラクターについて。
ここ1〜2年の中で個人的にぐぅあしっと、心を鷲掴みされたキャラがお二人^ ^
1人は言わずと知れた、担任のアラフォー変態独身女教師・戸次菜摘ことベッキー、
作品の汚れ役を一手に引受けるツワモノ。ギリギリアウトな下ネタ及び奇行の匙加減には大笑いwギリギリセーフでは面白く無いんです、コレ放映しても大丈夫?とハラハラさせる位が丁度良いのです。詳細は多くの方が語られてますので、割愛させて頂きますね。と言うか本当に詳細を書くと18禁レビューになってしまいますのでw
でも一つだけ・・・ドスのきいた声で『どっこらセックス‼︎』ハイ、この一発ギャグだけで自分はもう満足ですw
声優の斎藤千和さんGOODJOB‼︎ あなたの仕事を選ばないプロ根性に脱帽です。

もう1人は主人公の幼地味、中沢農。キャラクターに萌える事は滅多に無いのですが、いやぁこの娘は別格です。バリバリの美濃弁?同県民として聞いてみると少し尾張弁が混じっている様に思いますが、^^;まあ、聞き慣れた方言、言葉はしっくり、ほっこり馴染みます。次にルックス、ボン、ボン、ボン(バスト、ウエスト、ヒップ)とビア樽の如くふくよかな体形、いわゆる安産型なのですが自然本来の女性らしい姿が個人的に好みです。ショートヘアも働く女性をイメージして好印象♪
今まで声優さんにはあまり興味が無かったのですが、一気に花澤香菜さんのファンになりました。我が愛しの初春に万が一の事がありましたら、次のサムネは農ちゃんに決定です。^ ^

最後に岐阜県、地域振興活性化の切り札として、この作品を使うのか?‼︎
まあ、無理でしょうね、内容が内容ですから・・・献血キャンペーン程度にしておくのが丁度良いかも。個人的には、お気に入りの棚に入れる位、一押しの作品ですが、大々的に県をあげてプッシュしたら品格を問われます。
ですので、頼みますからやめて下さい。
いや、やめてくれ‼︎
美濃加茂市に留まらず変なレッテルを貼られ近隣の市町村にまで悪影響が出てしまうじゃないですか。
ん?美濃加茂市の市長がアニメ応援コメント動画を発信?若い市長(日本一若い市長だそうです)なので柔軟性があるでしょうが、真剣に今後のプランニングを見据えてます?その場のノリで行動していませんか?
えっ?長良川鉄道で聖地巡礼イベント?
・・・・・時すでに遅し・・・。
鯖江市の二の舞いには、ならないと思いますが程々にして下さいね。本当に程々にね。

でわでわ

ん?・・・・・すいません表題について書くのを忘れていました^^;
今岐阜県では献血キャンペーンで、のうりんとコラボレーションしています。

期間:平成26年4月9日(水)~平成26年6月30日(月)

場所:あかなべ献血ルーム ・ 新岐阜献血ルーム ・ 多治見駅前献血ルーム

希望者には、ポスターとしおり(3種、草壁ゆか、中沢農、良田 胡蝶、の中から一つ)
貰えます。なくなり次第終了となります。

当然行きましたよ献血に、3度も・・・^^;普通400ml献血をすると3ヶ月、間隔を開けないといけないのですが・・・。

以下状況説明です。

一日目 4月12日(土)その日は仕事は午前中で終了、職場に風邪のひいた方々が大量に来られ、仕事も忙しくwatawataはかなり疲れていた。しかしポスターとしおりの為、軽い食事を取った後に献血ルームへ確認の電話をする。

watawata「あのぉ今日献血に伺う予定なのですが、まだ、のうりんキャンペーンのポスターはまだあるでしょうか?」 勿論、慈善の為の献血では無く、のうりんグッズ目的なので無駄足ならない様に聞く自分。しっかりアニオタである事をアピールする事も今後の献血キャンペーンの為には必要だと自分に言い聞かせる。
受付「はい、まだ在庫はありますので時間内に来て下さいね。」
と優しく応対。
献血ルームへ向かい、いざ初めての献血に挑む。今までは体重の兼ね合いで献血をしたくても出来なかったりする。ここ数年で体重も増えギリギリ許容量になっていたりする。で知らなかったのだが、事前採血なるものがあり、コンデションが良く無いと献血して貰えないのだそうだ。結果・・・・・
看護師「watawataさん、あなた今風邪引いてます?体えらくありませんか?白血球値が異常に高いんですよね。残念ながら今日の献血は見送らせて下さいね。」
watawata「えっ、大丈夫ですよ、少し疲れてますが抜けるなら抜いて下さい。」
食い下がる自分。
看護師「無理です、次チャレンジして下さいね」
諦める自分。しぶしぶ受付に行き一応聞いてみる。
watawata「あのぉポスターは・・・・」
受付「すいません、400ml献血されたのみに差し上げてますのでご遠慮下さい」と冷たい反応・・・無理も無いかな多分同じ目的で来られる方々も多数おられるからね。で協力者には、もれなくしおりのみ貰えるので迷わず中沢農のしおりをGET。
何て事無い、しっかり風邪を引いていたのだ。

二日目 4月21日(月)風邪が治って無い事は分かっていたのだが、仕事の休憩時間に献血ルームへ移動。当然の如く事前に電話にてグッズの在庫を確認し、そして事前採血、案の定まだ白血球値が高く、門前払い。そして草壁ゆかのしおりをGET。
ふっ、ここまでは計画のうちである、何故、草壁ゆかのしおりを選んだのか?理由があり、献血ルームに入る際しっかりとカウンター下に置いてある各キャラクターのしおりの残数をチェックしているのである。ここまで来たらコンプリートしたいと思うのが、オタの心理‼︎ 転んでもただでは起きないのである。つまり二日目は意図的に献血出来ないのを分かっていて敢えて献血ルームに行ったのである。
でも、ポスターの残数もチェックしていた所、残数も残り少ないと予測。
次がラストチャンス‼︎その日から体調を整うべく、ビタミン剤と睡眠時間を8時間キッチリ確保。風邪薬を服用すると献血不適合になってしまう為である。自己免疫力で治すしか術が無い、時間も無い。焦る自分。

三日目 4月17日(木)この日も半日勤務、体調は万全、例の如く事前確認してから軽い食事、そしていざ献血ルームに向かう。そして、事前採血。
看護師「watawataさんおめでとうございます。やっと献血出来ますね。」
おめでとうございます?やっと?アレこれは多分名前と顔を覚えられているな。でもいいや、安堵する自分、間に合った〜。そして献血前の説明を受ける。
看護師「気分が悪くなったら直ぐに言って下さいね。献血を中止しますので。」
watawata「はい。」
一応はいと答えたものの心中は穏やかではない、冗談じゃない、やっとの思いでここまでこぎ着け、途中で中止されたら今までの努力は水の泡になってしまう。気力だ‼︎嘘でも乗り切れ‼︎
で献血開始。一瞬意識が遠のく、見逃さない看護師。
看護師「大丈夫ですか?watawataさん止めましょうか?」
watawata「大丈夫です‼︎そのまま続けてください‼︎」
目に力を入れて笑顔でアピールする。
看護師「分かりました。でも顔色が悪くなったら中止しますからね。」
そして、献血終了。少しふらつきながらも受付でポスターと良田 胡蝶のしおりをGET。コンプリート達成である。
受付「今後の献血活動をよりよくするためのアンケートをお答えください」
アンケートの内容は簡単な個人情報から、この作品が献血のきっかけになったのかとの質問及び、今後希望する作品を問うものだった。
迷わずハイに◯をつけ、今後希望する作品には、まだ制作決定もされていない「のうりん2期」と記入。そして長い長い献血との戦いが終了したのである。
まさに三度目の正直‼︎

本当にでわでわっ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 36
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最終話まで鑑賞後。総評らしきもの、してなかったので追加。

原作小説は未読。
コミックスは5巻まで。

採点について
{netabare}
●物語●
個人的にはとても楽しめているので、もっと高くしても良いとも思えます。が・・・どうしても若干ノリが過ぎているような気がしないでも無いのです。のでその辺差し引いて3.5。

●声優●
主要キャラのキャストは素晴らしいの一言。浅沼さん、羽多野さん、田村さん、花澤さん、千和さん、井上さん・・・凄い面々ですよね~。

●キャラ●
総じてノリの良いメンバーだと思います。
唯一、継の父だけ納得いかないです。

●作画●
綺麗で見易い画だと思います。1話冒頭のライブシーンとか見直してみると、現実では無さそうな演出だと思いますが、圧倒的でした。

●音楽●
田村さんソロ、田村さん&花澤さん、花澤さんソロとOP・ED・劇中歌と聴きましたが・・・インパクト大ですね。おそらくアニメーションもあってこその評価だとは思います。農&林檎のEDみてると『まほろまてっく』を思い出しますw
{/netabare}

●総評らしきもの●
{netabare}
ギャグパートとシリアス(主に農業関連)パートとのバランスが絶妙だったように思います。個人的にはギャグメインで観てたところはあるので、後半失速気味だったように感じましたが、トータルでは配分できてるのかな?とも思えます。

主人公である耕作がボケ倒すのかと思いきや、話が進むつれてボケ担当が増える一方でw 基本ひとりでのツッコミ役、ご苦労さまでしたw 主に・・・ベッキー先生への対応。

レビュー内でも書かせてもらったことですが、「農業」に対して、知らないことが多かったことに気付かせてもらった作品だとも思います。どんな職業でも大抵の紹介には、マイナス面とか現実的な苦労とか、記述されていませんからね・・・。

キャラで推すならやはり、農でしょうか。
あとは「工(たくみ)」。良い東山ボイスでしたw

OP・ED共に総じてレベル高かったと思います。映像込みでの評価だとは思うので、純粋さには欠けますがw 「コードレス☆照れ☆PHONE」「も・ぎ・た・て フルーツガールズ」が特にツボ。農ソロも良かったです(この為にDVD買いますw)。
{/netabare}

7話から12話まで(一応話数別で)-----
{netabare}

ここは農業メインの回だったように思います。
林檎の育てる大豆が病気でダメになってしまい、追い討ちをかけるようにトマトも天候によるダメージを受け。そんなこんなで落ち込む彼女を励まそうとする耕作。12話まで見た上で考えると、あのセリフは彼自身の経験が含まれた、結構重い物だったんだな~と。

そんな中でついに、『文通』のことがバレてしまうわけですが・・・まぁ他人を騙るのは良いことではありませんが、耕作をよく知る農なりのフォローだったわけで。きちんと林檎に謝れてましたし、林檎の中でも『手紙の人物』は高評価だったようで。
まさかの『農×林檎』の百合エンドw


このアニメ、良い話の次の回はギャグメインになるんですよねw
4話からの5話とかw
日常回扱いなのに、ネタがテンコ盛りw

冒頭から畑の中を原付で暴走。
アラフォー幻魔拳。
女体盛り。
とどめは『AKB40』。
これでもかとばかりにベッキー大活躍(?)な回だったと思いますw
千和さん、ホントお疲れ様でした。

林檎さんの「出汁が中敷」も結構笑えないですw


台風の中、校庭で海水浴(?)とかBBQとかビーチバレー(?)とかは、スルーしてw

稲作にも、人知れない数々の苦労があるんだなと、恥ずかしながらこの歳になって思い知りました。家の近くの田畑が、マンションや宅地に変貌していく裏には、こういう部分もあったのかな?と。
林檎の大豆、トマト、この9話と観て。農業というのは僕が思う以上(何倍も)に過酷な物なんだなと感じました。
様々な思惑・圧力・利権などもありましょうが、TPP反対と上がる理由の一部分でも感じられたように思います。
実際の農業の苦労とは、僕が感じた物の比では無いのでしょうが・・・。


結論から書きますと・・・この回は好きじゃないです。
この回が最終的に伝えたいメッセージ、訴えたいことはわかるんです。

理由は1つ。継の実父が受け入れられないことですね。

実父は自らの信念と経験から、継の農業方針を否定するわけですが・・・。
そもそも継の考え方の根底には母の存在があるわけで、養子になってまで家を出ている時点で、実父がそれをわからないはずもなく(わからないでここまできたなら、親としてどうなの?と)。
実父には実父なりの信念・方針があるでしょう。継には継なりの(高校生レベルなのかもしれませんが)物があるでしょう。それを無理やりにでも曲げてしまおうという考え方も、頂けないですね。
後継者にする為に連れ戻しにきたようですが・・・そもそも自分と真逆を行こうとする息子を、力ずくで据えようとする辺りもイマイチ。

結局野菜販売勝負をすることになるわけですが、ここらも・・・。
そもそも勝負を吹っかけているのが、実父というのがまずどうなのか?
一日中野菜のことを考えていられるプロが、高校生(経験・技術・時間的にどう考えても不利)相手に勝利して当然なわけで、それで勝ち誇って自らの正当性訴える姿は・・・正直痛々しさと疑問しか感じませんでした。
『ブランド力』は関係無いと力説してらっしゃいましたが・・・技術も販売力も経験も、総じて『ブランド』になるんではないかな?と思えるわけで。それらに優れなければ、売れることも付加価値が出ることも無いのですから。ついでに突っ込むならば、テントに企業名書かれていましたが・・・。


耕作の過去、農業や農村が抱える問題点・ジレンマが、この2話のテーマでしょうか。

農業がやりたい親に連れられて引越してまでも、立ち行かず。
逆に両親とは離れて暮らすことになった彼にとって、農業高校を選んだ理由は何なのか?
育ててもらった中沢家の人達の為、ではあるのでしょう。

農の姉妹。名前を並べると「士農工商」なんですね~。
農と下二人の年齢差が結構ある気がしますがw


ベッキーが出てくると、いろいろ荒れますね~w
給食に鯨の竜田揚げて・・・w

偽の結婚式エピソード。
先に「パフォーマンスです」と公言しておけば、こんな騒ぎにならなかったのに、と思いましたが・・・耕作の「村への思い」を語らせる場が必要だったわけですね。

林檎と農どっちが好きなのか?と問われて、(まぁ選べるはずが無いのはわかってましたが)「オマエ達がオレの翼だ」て・・・。どこのアルトだ!?w
(余談ですが・・・元のネタの方、あのセリフが嫌いで2度と観る気がおきませんw 劇場版ですらもw)
せっかく良い話だったのにw
{/netabare}
6話まで鑑賞後-----
{netabare}
『五人の四天農』『萌の錬金術師』ということで、四天農とのエピソードでした。といいますか、5話のサブタイトルを観た時点でツッコみたい気持ちが1週間続いたわけですがw

耕作のセリフではありませんが・・・4話で結構いい話したのに、その後が(良い意味で)酷すぎるw

良田さんが四天農の一角だとは思いませんでしたが、他の四人のキャラが濃すぎですw
・バイオ鈴木・・・「かけるヨーグルト」の話辺りから、何にか変では?と思い始めましたが、案の定w 魅入られてるのか乗っかってるのか不明ですが、継のおかげでかなり笑わせてもらいました。
・ウッドマン林太郎・・・「山頂へいこうぜ」からの件、アニメでは元ネタが思い出せなかったのですが・・・コミックで読んでみて『あ~なるほど』とw 彼のキャラやエピソードよりも、耕作の羨ましい状況の方がインパクト大でした。中二の11月まで四姉妹と?w
・ローズ花園・・・二つ名を聴いた時点で疑ってかかるべきだったと後悔していますw ポッキン(?)ゲーム直前くらいに「?」と思い始めたのですが(あの勝負は勝っても負けてもダメなのではw)。
・マネー金上・・・最初は男かと思いましたが容姿で女の子だと確認して、一安心(?)w エピソード自体が1話丸々使って、前出3人の扱いが軽いな~と思いましたが。『萌米』ね~。ありましたね~。初めてみたあの時は、いろんな意味で凄い世の中になったものだと思いましたね。バイオ鈴木と組んだ辺りから、もう歯止めが効かなくなっていたように思いますw
{/netabare}
4話鑑賞後------
{netabare}
猿被害~笑わない林檎に笑顔を、という流れだった4話です。

こう書いてしまうのは何ですが、ここまでで一番シリアス、良いお話な回だったと思います。
同時に・・・パロディが一番露骨だったのも、この回かも知れませんw

至る所にパロディが散りばめられていて、ゆっくり観ている隙は無く。こっそり配置されているわけでもないので、スルーできるわけも無く。中盤~終盤のお話が無かったら、笑い転げて終わるところでした(まぁ・・・5話以降も怒涛のパロだと思いますが)。

ハンターの大森さんも良い味だしてたと思いますw
何より中の人が杉田さんとかw
中の人で言えば『孔雀:千和さん』とか、どんだけw

何をどう早とちったかは謎ですが、突然の耕作の訪問に部屋一面『YES』一色で応える農が・・・可愛くも可哀想でもありましたw やっぱり個人的には農を応援したくなっちゃいますね~。

1話冒頭のライブシーンと転校してきたシーンでの林檎のギャップが大きかったわけですが。アイドルは完全営業スマイルで学校での彼女が本性なのか?と思っていましたが、今回で引退~転校に至った経緯も分かりまして。あわせて少し耕作・継・農との距離が縮まったのかな?と思えました。
連作障害からの負の連鎖の話と相まって、しんみりしつつも、真面目で良い話だったように思います。

余談ですが。
タイトルに合わせてだとは思いますが、ヒロインの名前も『のう』と『りん』なんですね~。気がつくのに結構時間かかりましたw
{/netabare}
3話鑑賞後------
{netabare}
サブタイトル通りの展開だったと思いますが・・・農さんが大人気ないw 林檎の素性を知った上でやっているのだから、尚更ですね~。というかライバル認定したから、の行動なんでしょうね。
戦った後に、並んで寝転がって称え合う・・・というのは男の子の友情の深め方では?w

あ~このアニメ観てると、本当に色々心配になってきます。
この良くも悪くもとれる『ノリ』は、アニメ独特なのか原作からなのか。
『事勿れ』を押し付けるわけではないのですが・・・地元や業界からソッポをむかれることだけはありませんように、と思っております。
舞台や背景など詳細な描写をする上で、その土地・世界・社会の協力・理解というのは大切だと思いますので。

今回のEDも凶悪でしたw
{/netabare}
2話鑑賞後------
{netabare}
元アイドルの林檎さんが転校してきて、本格参戦1話目というところですが・・・。

ノリは相変わらずで基本主人公のハイテンションなボケ(妄想?)で暴走気味だったのは、個人的に良かったのですが・・・。

とりあえずパンツの話だけでBパート使っていたように思いますが、展開とか尺とか大丈夫なんでしょうか?w 農さんのパンツが意外でしたが。

友人の継は・・・パッと見てブレーキ役になってくれるのかと思っていましたが、コイツもどうもダメっぽいですねw
誰かこいつらを止められるキャラはいないんですか?w

林檎さんは、今回でも本心・狙いはよく分からないままだったように感じます。基本表情は無く、あまりしゃべらなかったので。今後何らかの進展があることを期待します。

初になるEDは・・・凶悪でしたね。
画的にも、声優さん的にも。
{/netabare}
1話鑑賞後------
{netabare}
色々大丈夫なのか、心配になりましたw
・物語の方向性や先々
・何処までかは不明ですが、地元に観せてるんですよね?
・先生のキャラw  等々。

導入のライブシーンの気合の入りっぷりからして、普通じゃないな?とは思いましたが・・・今後の流れは知りませんが、色んな意味で色んな方向に対して大丈夫なのか?と。終始このノリなら、それはそれで面白いですがw

1話で一番印象に残ったのは、やはり先生w
独りで自虐で盛り上がっておいて、急に素に戻って、そのままダークサイドにw
・・・さすが千和さんw

今クールの土曜も楽しめそうです。
継続視聴です。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 26
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

反予定調和者の予定調和な作品

(総評)
現実の農業の問題はしってますよーと問題提起はしたいけど、こうしたら心地よいという作品なりの視点や解決案は出したくないのか?いい話に落とし込んで安心させたくはないのか?よくわからない作品でした。んードタバタ劇をしたかっただけってことかな。。

コレ、本当に農業に従事したり興味をもってほしいの?大変さをわかって欲しいということなのか?
農業高校に通う年齢前の子に見せるにしても(それにしては下ネタあるし)、社会人向けにしても、何を求めて農業をするかという想いをみせることをなぜ避けるんだろう。りんごちゃんが求めて来たものの先はとくにみせていない。
そんな事いってたら商売にならないからね〜って、現場の問題提起に戻って、でも農業やるしかないんだ僕らは、で終わってしまった。
ラノベだから?現実のちょっとした理想や希望なんかみせたらかっこつかないわけ?よくわからない。
ベッキー先生のことだってそうだよ。

りんごちゃんは多分、自分が何で出来ているのかがわからなくなって、コーサクが送ってくれた野菜の出来ているところが見たくなった。野菜の育つ根っこが知りたいと思ったんじゃないでしょうかね。そこに大事な事がある気がします。

私は生産者ほどの農業なんかやってなくて、この作品でケイがやって「井の中の蛙」呼ばわりされていた程度の、自分や家族で食べる分のことにしか興味ないけど。作物作るのって面白いし、作らなくても山で食べられるものを見つけるの楽しいよ。
先日、自分のやってるミニミニ田んぼに、クロサンショウウオの卵がありました。

**************
第1話雑感(1話は結構楽しかったよ。)
{netabare}
リアルさは求めずに観はじめたんだけど、やっぱり農作業してる姿見ると心和んだりして。アイドル「ゆかたん」の非日常的な…しかしアニメで昨今あり過ぎるステージシーンの後で、地味かつ無茶な高校の実習風景や部屋の様子を見るとますます心和みました。

そして、主人公耕作を囲むキャラクターの切れ味あるギャグの展開にすごく笑わせられた。みんな生きがいいね〜。
テンポ抜群にメリハリきいてて。下ネタもそこまで丁寧なかけ合いでノってやってくれると聴き入りますね。
この大沼心監督て、あっけらかんと罪の無いノリがうまいですね。

心理描写も含めて光の差し方が独特。アニメならではの明るい暗いの切り盛りが、テンポの良さになってるのかな。


下ネタを低反発マットのごとく吸収しつつも突っ込める農(みのり)ちゃん。私は健康的な体系(足太め)でいいと思うけど。
モロ「おっぱい」呼ばわりの胡蝶ちゃん、強気なわりに眼鏡相手に詰めが甘そうでかわいいなぁ〜と思ってたら、

せっ せんせーーーっ!

せんせぇぇぇぇーーー!

ハイテンションから急降下でオーロラのような毒を散布する先生に、全て持ってかれた初回だった。どんな反面教師ー。
あー… 笑った。
てことは多分、引く人もいるよね?
スリリングな先生が楽しみなので継続視聴します。{/netabare}

2〜8話{netabare}

2話
パンツパンツ言ってた印象しかない。りんごちゃんが結構なアタックを目論んでいる模様。*ベッキー度低い。やたら唇舐めてます。

3話
まじめっぽく農作業してる!
姑って、そういうことかー。
でもなんかりんごちゃん楽しんでない?
途中途中で挟まれる自然の背景カットがハッとするくらいキレイ。(のんのんで培われた田舎描写なの…?)
ネタに出てきたベニシ○さん、そんな周知されてるの?アニメファンにわかるのか?
でもゴメン私そっち系人間で畑いじってる(;^_^A
{netabare}今度映画になる「リトルフォレスト」の原作とかね。
やっぱまぁ農業高校となると、農協と付き合って食べ物を流通にいかに乗せるかという一般知識で叩き上げとかなならんのだろうね。銀の匙でも、自然農法の人とかはこういう学校に通わないんかなと思ったり。

→後から考えたら、「そういう輩が他にもいるけどお前もか」ってニュアンスだったような。ならいいんじゃないのーどんなでも自分なりの興味持って取り組みに来るならさ。

(「銀の匙」あんまり観てないんだけどさ、スイマセン。荒川弘の「百姓貴族」読んだから充分かなと思って…。) {/netabare}

*ベッキー度中。花嫁様ー。どこから持参したん。
夕べ考えたんでしょうか。「明日は田植え実習→汚れる→汚されたい→処女の純白、この展開でいくわ!」


4話
*ベッキー度は0ですが!
笑えて笑えて、シリアスな展開では真面目で、土の再生の丁寧なメッセージがあって、とてもいい話だった…。

疲れた土の上には背の高い硬い雑草がたくさん生えて、数年かけて落ち着いた土には、背の低い柔らかい雑草が生えるようです。(クローバーとかね)
硬く茂る草のように、表情がパタンと閉じてしまった、りんごちゃん。
仲間と一緒に、草を分け入って、新しい表情を見つけられるといいね。
雑草雑談 {netabare}疲れた土が、自分の力で土を再生しようとする時にまず生えてくるのは、「スギナ」なんだって。伸びるとツクシになるやつね。
ボウボウに生えて、雑草として嫌がられるけれど、アレはとても人の体にはいいんだよ。滋養あり過ぎるから、食べるならほんの少しで。片栗粉まぶして天ぷらにすると、スナックみたいでうまい。
お茶にすると身体の毒素を出してくれる。皮膚のかぶれにはすり潰して塗るといい。荒れた土の上で、人に役立つものがそうとはあまり知られずに生え茂る。不思議ですね。 {/netabare}

オープニングのベッキーは、屈伸してなにしてるんだろ?


5話
大豆は収穫後の活用範囲も広いですが、根っこに根粒菌を蓄えて土を強くしてくれます。他の豆科も。だから豆科のクローバーの生えてる土は良い土。
*ベッキー度0。発酵女子が若干ベッキーと胡蝶ちゃんとキャラ被るような。
発酵菌が作物の生育にいいというの聞きますね。菌て大事。バクテリアが土を耕してくれて、根が伸びやすくしてくれるとか。


6話
萌え作物商法の経済のお話。ケイって考えてる事が深いけど直感的で冴えてるなぁ。金ナントカさん?君?も、単なる金の亡者じゃなくて、多角的に地元や、今の自分が過ごす時間の優先順位を語ってて。大人だな〜
*ベッキー度 低。
七夕短冊書きまくり。ベッキーおざなりな出番…。

7話
美味しいものたべすぎて。太っちょなりんごがかわいいぞ!?みのりは…なんか馴染みすぎ(-。-;
イイ話回。
初めて期待した作物が、病気になっちゃうとゲンナリしちゃうね。
*ベッキー度 0。
くっ…四天農やらキャラ増えたおかげでベッキー影薄いじゃないの⁈



8話
*ベッキー度 濃厚ですが
あまり笑えないし、真面目にうけとるべきなのかもわからない。

ベッキー、なんで教師してるのかなぁ。お父さんがお偉いさんって言ってたけど、単なるしがらみなの?そうならば、批判ていうか、別の生き方あるんじゃないのかなって。
年、年、若さ、若さ、って…
尊敬できる人間は年上にいなかったの?今もいないの?そんなに老いるのが怖い?私にはよくわからない。年取って安心したことの方が多いから。
一話の時点のベッキーは、自分のノリを楽しんでいる人かと思ったの。
この話の様子だと、すごく辛そうだね。自分の見つけた負の感情を精一杯手放すまいとしてる感じで…。しがみついている。
主人公がめげずに突っ込みをいれ続けてくれたことに感謝すべきと思う。

最後、ベッキーの宴会芸に年期と共に磨きがかかっていたというオチで、ポジティブな方向を見せたかったのかな?
でも、AKBで笑いとるとかって、よく50代60代の婦人会のおばさま方がやってるけど、彼女たちの悠長なノリにはかなわないと思うわ〜。ベッキーはまだ微妙に若々しすぎるんじゃないかな。

この先ベッキーが、若作りの衣装を捨てて自分らしく溌剌といられるようになればいいのにな。 {/netabare}


9〜12話{netabare}

9話
ベッキー度は0
みのりちゃんもっと似合う水着があるんじゃないかー

10話
ベッキー度 中?謎のお母さんプレイ
有機無農薬栽培で固定種を育てていたケイが、大量管理生産のお父上と対決。
んー、味がよければ安全ならF1種でもいいじゃないって流れになってしまって残念。
もっといつもの説得力でがんばれよケイ〜。固定種はその土地土地の風土を受け継いで育てられるので、病気にも強くなりますよ。
ケイのやってた有機がどんなかわからないけど、肥料で水太らせない野菜は味が濃くて負けないよ。
うーん、ふざけたマーケティングいらなかったと思う。

ここで勝たせるのは予定調和な感じで好かないって作者なんですね?きっと。

11話
ベッキー度は0
過疎化と農業離れを考える回。
コーサクのご両親、借金をかかえたとのことで。トマトのハウス栽培が豪雪に押しつぶされて失敗した光景が出て来ました。
失敗にもいろいろあるんだろうけど。事情はあるんだろうけど。
真面目に受け取ると、冬にとれるものではないトマトを無理に気候に沿わず作ろうとした事が、無駄な負荷になったのではないでしょうか。その土地に根ざした、地力を生かす農業はきっとあるはず。

今田舎に戻ったり農業に関わろうという意識を持ち出す若者は、
やっぱり有機農業や無肥料栽培や自然農法に憧れたり、この作品の冒頭の頃チラッと浮ついているとネタにされたとしても、田舎暮らしという自然な暮らしのイメージへの憧れから端を発している人々じゃないでしょうか。りんごちゃんみたいにね。ひとつの豆から芽が出るのってとても輝かしく嬉しい、田舎が好き、そこからでいい。根っこが育つのは、それから。そこのキラキラしたことを描きたくはないんでしょうか、この作品は。


12話
ベッキー度中 中途半端な恨み節

「田舎か都会かどっちかじゃない」? んー、歯切れ悪いじゃないの。
みのりお姉ちゃんのどこ行っても同じってのもある。

田舎に慣れると、都会とっても疲れますけどねぇ…私は昔、東京暮らしでおいしい楽しいと思ってたものが、今住んでいる土地のものの良さに気づいて馴染んでしまうと、全く色褪せました。


{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 52

86.7 7 幼なじみアニメランキング7位
ニセコイ(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (3124)
17585人が棚に入れました
極道一家「集英組」のひとり息子だが、ごく普通の高校生・一条楽。彼は、10年前、仲良くなった女の子と「再会したら結婚する」という約束をし、その時に貰ったペンダントを肌身離さずに持っていた。そんなある日、楽のクラスにやって来た転校生の美少女・桐崎千棘。最初の出会いから相性最悪で、事ある毎にケンカを繰り返す楽と千棘だが、とある事情から二人は恋人を演じることに。恋心を抱く、クラスメイトの小野寺小咲の事を気にしつつも、恋人のフリを続ける楽。「偽恋物語」の行く末やいかに!?

声優・キャラクター
内山昂輝、東山奈央、花澤香菜、小松未可子、内山夕実、梶裕貴、子安武人

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

『クオリディア・コード』EDテーマはClariSの「Gravity」に決定!

ウソツキは、恋の始まり。
極道一家「集英組」のひとり息子だが、ごく普通の高校生・一条楽。
彼は、10年前、仲良くなった女の子と「再会したら結婚する」という約束をし、その時に貰ったペンダントを肌身離さずに持っていた。
そんなある日、楽のクラスにやって来た転校生の美少女・桐崎千棘。
最初の出会いから相性最悪で、事ある毎にケンカを繰り返す楽と千棘だが、
とある事情から二人は恋人を演じることに。
恋心を抱く、クラスメイトの小野寺小咲の事を気にしつつも、恋人のフリを続ける楽。
「偽恋物語」の行く末やいかに!?

ニセコイ 1
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第1巻。
極道一家「集英組」のひとり息子・一条楽は、転校生の桐崎千棘とある事情から恋人を演じることに。
第1話「ヤクソク」と第2話「ソウグウ」を収録。
オーディオコメンタリー
第1話「ヤクソク」 内山昂輝/東山奈央
第2話「ソウグウ」 クララ(ClariS)/kz(livetune)/冨田明宏(音楽評論家)

ニセコイ 2
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第2巻。
恋人のフリを通すために家でも気が抜けない日々を送っていた楽と千棘は、学校でも恋人同士を演じることに。
第3話「ニタモノ」、第4話「ホウモン」、第5話「スイエイ」を収録。
オーディオコメンタリー
第3話「ニタモノ」 花澤香菜/内山昂輝

ニセコイ 3
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第3巻。
水泳大会で溺れてしまった自分を助けてくれたのが楽だったと知った千棘は、殴ったことを謝ろうとするが…。
第6話「カシカリ」、第7話「ライバル」、第8話「シアワセ」を収録。
オーディオコメンタリー
第6話「カシカリ」 小松未可子/東山奈央

※パッケージ版第6話「カシカリ」で掲示板に「僕と○○して、飼育係になってよ」と表示があった。
魔法少女まどか☆マギカにおけるマスコット的キャラクター・キュゥべえのセリフ「僕と契約して、魔法少女になってよ!」が元ネタの、「僕と契約して、○○になってよ!」が流行した2011年度ネット流行語大賞銅賞(3位)のパロディ。

ニセコイ 4
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第4巻。
千棘は謎の鍵が挟んである10年前の日記から、ある男の子との「約束」を思い出す。
第9話「オンセン」、第10話「クジビキ」、第11話「オイワイ」を収録。
オーディオコメンタリー
第9話「オンセン」 内山夕実/花澤香菜

ニセコイ 5
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第5巻。
千棘は楽に「10年前に約束した男の子がいる」と告げ鍵を取り出す。
楽は意外な事実に動揺する。
第12話「カクニン」、第13話「ホウカゴ」、第14話「シュラバ」を収録。
オーディオコメンタリー
第14話「シュラバ」 阿澄佳奈/内山昂輝

ニセコイ 6
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第6巻。
万里花の正体は10年前に楽が仲良くなった少女・マリーだった。
だが、彼女と交わした約束は思い出せず…。
第15話「サンボン」、第16話「タイフウ」、第17話「エンニチ」を収録。
オーディオコメンタリー
第17話「エンニチ」 東山奈央/花澤香菜/小松未可子/阿澄佳奈

ニセコイ 7
「週刊少年ジャンプ」で連載中の古味直志原作漫画を新房昭之とシャフトがタッグを組みアニメ化した学園ラブコメ第7巻。
海水浴にやって来た楽たち。
食事当番の千棘は、お祭りのことが頭をよぎり、動揺して指を切ってしまう。
第18話「ウミベデ」、第19話「エンゲキ」、第20話「ホンバン」を収録。
オーディオコメンタリー
第20話「ホンバン」 内山昂輝/東山奈央/花澤香菜

【アニメキャラの魅力】ニセモノの恋が本物の恋に!?ツンデレヒロイン「桐崎千棘」の魅力とは?
『ニセコイ』は「集英組」というやくざの組長の息子である「一条楽」と、対立するギャング「ビーハイブ」のボスの娘である「桐崎千棘」が、双方の仲を悪化させないために恋人のふりするというストーリー。“ふり”をしているうちに千棘はだんだんと本当に楽に惹かれていくのですが、楽には小さい頃に再会したら結婚しようと約束して別れた少女がおり、その少女は一体誰なのか?という謎も加わりながら、高校を舞台に繰り広げられるラブコメディです。

運命の少女と思われるヒロインは何人かいて、ここで紹介する「桐崎千棘」も有力候補。楽とは実は両想い(お互いに相手の気持ちは知らない)のもう一人のヒロイン「小野寺小咲」の存在もあり、今後どうなるのか展開が楽しみな作品です。それでは、ニセコイが本物の恋になってしまった「桐崎千棘」。彼女の魅力をご紹介します。

■ツンデレキャラ
恋人の“ふり”だったはずがいつの間にか本当に楽を好きになってしまった千棘。事情が事情なこともあり、どうしても素直になれず、つい楽に対してはきつい言葉を投げつけたり、暴力的になったりしてしまいます(それでも楽の方は全く気にせず普通に接してくるのですが)。きつい言葉も暴力も実は照れ隠し。デレな部分が出せない甘え下手なだけにツンツンキャラとも言えますが・・・。しかし、心にもないことを言ってしまった後に後悔したり、本当は違うのに・・・と思い悩んだりする、乙女な千棘を知っている視聴者にとっては、ツンデレ以外の何者でもなし。頑張れ!と応援したくなるポイントです。

■複雑な家庭状況
ビーハイブというギャングのボスの父と、会社経営のため世界中を飛び回る母。かなり特殊な家庭環境で育ってきた千棘。同年代の友達がいない状況で育ってきたため、高校で楽を通してやっとできた友達にも、やっぱりまだ遠慮がある様子。モデル並みの容姿で、頭もとっても良く、もっと自信を持っていろいろ積極的になってもいいはずなのですが・・・。普通の人とは違う生活を送ってきたことでの引け目というか、人に対しての不器用さがあるんですよね。

普通の生活ができる高校生活はきっととっても楽しいんだろうなー、そうやって楽しく過ごせることに、楽への感謝も感じているんだろうなー、なんて(勝手に)千棘の気持ちを考えると、何だかちょっと切なくなってしまいます。楽に対してだけでなく、ほかの友達とももっともっと仲良くなって、遠慮なくいろんなことを言い合えるようになってほしい、目いっぱい高校生活を楽しんでほしい、なんて、もはや母目線で願ってしまったりも・・・(笑)。

■思いやりの心
普段はツンツンキャラに隠されていますが、本当はとっても優しい女の子。ビーハイブの一員で、小さい頃から付き合いのある鶫のことは、時にお姉さんのような目線で見守っていたりします。どこかで自分より人のことを優先してしまうところもあるので、楽と小咲が実は両想いだったことに気づいたら、自分から思いを封じ込めてしまいそう。いい子なんですよね、ほんと。

もう一人のヒロイン小咲より、派手で目立つ存在の千棘。しかし本当はすごく繊細で、乙女で、周囲に気を遣う女の子。楽との今後の関係は?運命の少女は一体だれ?等々、気になるポイントはいろいろありますが、千棘にとって貴重な今の時間。いろんなことをして、いろんな人と仲良くなって、いろんな気持ちを味わって、思いっきり“今”を楽しんでほしいなと思います。

【アニメキャラの魅力】じれったい!歯がゆすぎるヒロイン「小野寺小咲」の魅力とは?
ニセコイは高校を舞台にしたラブコメ漫画です。主人公は「集英組」というヤクザの組長の一人息子である一条楽。楽には昔「再会したら結婚しよう」と約束をした女の子がおり、楽は錠を、相手の少女は鍵を持って別れています。
『ニセコイ』にはその少女の可能性があるヒロインが何人も出てきますが、ここでご紹介する小野寺小咲もその一人。楽の中学・高校の同級生で、楽に密かに想いを寄せています。実は楽も小咲のことが好きで、両想いなのですが、二人ともそれには気づかず・・・。そこに運命の少女の可能性があるヒロインたちが何人も登場し、なんだかとってもじれったい思いで見守ることとなるのが『ニセコイ』なんです。そのメインヒロインの一人である小野寺小咲、最もじれったいヒロインである彼女の魅力をご紹介します。

■控えめな性格と一途すぎる気持ち
メインヒロインである小咲ですが、決して存在を主張するタイプではありません。実は楽を追って高校に来たというほど、中学時代から一途に思いを寄せていながら、一度も気持ちを伝えることなく現在に至っています。周りは二人が両想いであることに気づいており、親友のるりちゃんなどは、何とか二人を結び付けようと色々画策するのですが、どうにもうまくいかないんです。

控えめで周りにも気を遣うタイプ。さりげない優しさに楽も心惹かれているのだと思いますが・・・。そんな歯がゆさに、早くしないとほかの人に取られちゃうよ!!と思わず応援したくなるヒロインです。

■かわいさの自覚なし
実は密かに校内に多くの小咲ファンがいるほどかわいい小咲ですが、本人にはまるでその自覚がないようです。周りを固めるメンバーがなかなか個性的なこともあり、自分をいたって平凡な人間だと思っていて、今一つ自分に自信を持てないところが、楽に対して積極的に出られない要因でもあります。自分をかわいいなんて思いだしたら小咲の魅力半減ですが、もっと自信を持って大丈夫だから!!と背中を押してあげたくなります。

■料理下手
かわいくてちょっとドジっ子要素があるのも萌えポイント。実家が和菓子屋さんの小咲は、仕事を手伝ったりすることもあるのですが、和菓子の成形はとてもうまいし、味覚も優れていて味見を任されるほど。しかし何故か自分で作ると殺人級の味になるという不思議。一生懸命なのにうまくいかない、そんな姿も本当にかわいいです。

想いを寄せる楽には、ある事情で恋人のふりをすることになった千棘という存在がおり、初めは千棘の存在にかなりショックを受け、楽を諦めかけた小咲でしたが、実はニセモノの恋=ニセコイだったことを知り、その後も気持ちを温め続けています。

二人の気持ちが通じ合う日が来るのか?運命の少女は誰なのか?毎回じれったさを噛みしめながら、結末を楽しみにしている作品です。実はかなりモテモテの楽。誰にでも優しく、誰に対しても一生懸命関わる楽だから・・・誰かに取られちゃう前に何とか想いを伝えてほしい。親友のるりちゃんばりに応援しています。がんばれ小咲!

【アニメキャラの魅力】猪突猛進時々ツンデレ!?小さなヒロイン「橘万里花」の魅力とは?
小柄で愛らしいルックス、お嬢様の様な「~ですわ。」といったお淑やかな口調、そしてお嬢様を決定づける虚弱体質の持ち主、守ってあげたくなるキャラNo.1・・・。しかし実際の所は、その愛らしいルックスを武器に、日々大好きな「一条楽」に対して激しいアタックを繰り返し、ライバルの千棘ちゃんや小咲ちゃんに対しても容赦のない口撃、そして昔の自分を知る相手に会うor感情の昂ぶり抑えられなくなると、口から飛び出る九州弁・・・。今回は、そんな「橘万里花」の魅力についてご紹介したいと思います。

■可愛い見た目とは裏腹な性格?
万里花ちゃんは、スタイルの良い千棘ちゃんや小咲ちゃんと違い、小柄で愛くるしい小動物系の見た目で、とかく庇護欲を掻き立てられます。しかし、一度楽を目の前にすると、自分をこれでもかと売り込み、どれだけ自分が楽を愛しているのかをぶつけるマシンガントークを炸裂させます。

成績はとても残念で壊滅的。にも関わらず、ライバルの千棘ちゃんや小咲ちゃんに対しては、頭の回転が非常に速くなり、かなりの数の嫌味が飛び出します。その姿はさながら小動物ではなく猪そのもの。そんな万里花ちゃんですが、実は非常に寂しがり屋の照れ屋さん。千棘ちゃん達に優しくされると動揺し、楽が自分に構い始めると照れまくる、まさにツンデレキャラの王道をいく可愛い女の子なのです。

■実は方言女子なんですの!
万里花ちゃんは、普段は非常に上品な口調(口撃中以外は・・・)で喋りますが、昔の自分を知っている知り合いや、喧嘩で相手に負けそうになりムキになると、口から飛び出すのは九州の方言です。そう、実は万里花ちゃん、今流行り(?)の方言女子なのです。しかし、彼女にとってはコンプレックスでもある様で、普段は絶対に使おうとしません。そんなレア感漂う、方言の万里花ちゃんも堪らなく魅力的なのです。

■楽にゾッコン!その恋の行方は・・・?
猪系女子と言いつつ、万里花ちゃんは押すばかりではなくきちんと引く事も知っています。いつもは“いけいけドンドン”な彼女ですが、ふと大人びた表情と言葉で楽を翻弄する事も。方言+猪系女子+ツンデレと、なかなか個性的な性格の万里花ちゃん。しかし、残念ながら身体の発達は身長同様で・・・。巨乳やスタイルの良い女性を妬む事もあります。「貧乳はステータス」という言葉もあるのですが・・・。

美人で元気な千棘ちゃんも良い、可愛くて乙女な小咲ちゃんも良い、しかし・・・普段はツンデレお嬢様なのに、いざとなるとコロコロと表情を変え相手を翻弄、その可愛い見た目で大胆なアタックをしてくる万里花ちゃんは、彼女たちに負けず劣らずの魅力満載女子ではないでしょうか?皆さんも是非、「橘万里花」の魅力や活躍に注目して『ニセコイ』を見てみてください。

『MADOGATARI展』大阪会場のキービジュアル&12月24日・25日限定特典“クリスマスカード”公開!
『魔法少女まどか☆マギカ』や『〈物語〉シリーズ』などの制作に携わってきたアニメ制作スタジオ「シャフト」の40周年記念イベント『~シャフト40周年記念~MADOGATARI展』大阪会場の会場別キービジュアルが公開されました。さらに、12月24日(木)・25日(金)の2日間には来場者へのクリスマスプレゼントも! 一部展示においては、東京会場で展示した内容から追加も予定されているとのこと。初めて行く方はもちろん、既に東京会場に遊びにいった方も楽しめる内容となっているので、ぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか♪

大阪会場キービジュアルには、『魔法少女まどか☆マギカ』『〈物語〉シリーズ』『ef - a tale of memories.』『ニセコイ』『まりあ †ほりっく』『夏のあらし』『それでも町は廻っている』の合計7作品より9キャラクターが登場! 会場内では、『魔法少女まどか☆マギカ』の新作へとつながるコンセプトムービーの上映や劇団イヌカレープロデュースによる立体造形の展示、『〈物語〉シリーズ』の西尾維新書き下ろし短編小説を元に制作した映像展示やプロジェクター3台を使用した特別映像上映が行われます。

『魔法少女まどか☆マギカ』と『〈物語〉シリーズ』のキャラクターがコラボした会場限定オリジナルマナー映像、シャフト40年の歩みを体感できる原画や制作資料の展示、会場限定のイベントオリジナルグッズも販売されます!そしてなんと、12月24日(木)・25日(金)の2日間限定で、ご来場頂いた方へシャフト描き下ろしの来場者特典“クリスマスカード”のプレゼントも!

マンガ好きが選んだ、「絶対に無理だろうけど…実写化してほしいマンガ」
昨今のドラマや映画は、原作モノが多い。とりわけ、小説ではなくマンガを原作としたものは、その“トンデモ設定”をいかに実写化するのだろう…と話題になりがちだ。最近でいえば、『暗殺教室』『進撃の巨人』『テラフォーマーズ』などなど。

♠“男の理想”は、二次元のなかにしか存在しない
3位:『ニセコイ』(古味直志/集英社)
近年稀に見るような王道を突き進むラブコメが3位に。主人公・一条楽が親の言いつけにより、転校生の桐崎千棘と、「高校生活の3年間、恋人同士になる」ことがストーリーの主軸で、タイトル「ニセコイ」の所以でもある。「好きなラブコメだから実写化してほしい」「知的なお笑いと非現実的な設定は成功しそう」など、これまでのものと比べると好意的な意見が寄せられた。しかし、「ヒロイン役に当てはまる役者さんが決まらないだろう」と、“ヒロイン枠”については厳しい声があがっている。もはやこれは、ラブコメ実写化について避けては通れない論争か。まぁ結局、“男の理想”は二次元のなかでしか存在し得ないということだろう。

『ClariS』デビュー5周年!正体不明!?の現役高校生アイドルユニットの魅力
今年デビュー5周年を迎え、4月15日に初のBESTアルバムをリリースした高校生デュオ『 ClariS 』。

2010年に当時は『アリス』と『クララ』の二人による現役中学生デュオという触れ込みでメジャーデビューを果たし、現在まで数々のアニメタイアップ曲をリリースしてきた。
15歳でアニソングランプリを制した『鈴木このみ』さんや『春奈るな』さんなど、今や10代でメジャーデビューを果たす実力ある若いアニソンシンガーは珍しくなくなってきた。
その中でも、中学生にして動画サイトへの投稿動画から目にとまりスカウトに近い形で『リスアニ!』というアニソン雑誌の記念すべき創刊号の付録CDでインディーズデビューを飾りその年にアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主題歌『irony』でメジャーデビューという、まさにシンデレラストーリーのような大抜擢デビューを果たした。
『supercell』やアニサマにも出場経験のある『ピコ』などを初めとした、動画サイトから火がついた方たちが次々とデビューをする、という気運が高まっていた当時に置いてもかなり鮮烈なデビューであることが伺える。

大人びた歌声とキレイなハーモニーが冴えるClariSのアニソン
彼女たちの楽曲の多くは、ローティーンとは思えない大人びた歌声の中にも垣間見える幼さの残る声と、ハイトーンなふたりのキレイなハモリが特徴的な、キュートでそして切ないガールズポップサウンド。

メジャーデビュー曲となった『irony』はゆったりとしたメロディラインに、『俺妹』のヒロインである中学生の桐乃のような、思春期特有の素直になれないツンデレちっくな歌詞を乗せた曲で、キャラクターと同世代の当時中学生であったふたりが歌うということのリアルさと作品との親和性が図られた楽曲となった。

そして、社会現象とも称された『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌である『コネクト』は作品のヒットとともに『ClariS』の知名度と人気をも確立した曲でもある。

鬱屈とした徐々にダークになっていくアニメの内容に反して、爽やかな映像と疾走感ある曲調で長らく『OP詐欺』だと言われていましたが、10話で明かされたとある過去にぴたりとシンクロする壮大な歌詞は、まさしく作品と楽曲の最高のマッチングが生まれた。

この曲を作詞作曲した『渡辺翔』さんはアニメの展開を聞かされずにこの曲を作り上げ、奇跡的にシンクロしたというからさらに驚きである。
曲のよさに加え作品との相乗効果で何倍にも素晴らしい出来となったClariSの代表曲だ。

9枚目そして記念すべき10枚目のシングルとなった、現在第2期が2015年春アニメとして放送中の『ニセコイ』の第1期の主題歌『click』と『step』。

既に多くのアニメタイアップ曲をリリースしてきたふたりがデビュー曲『irony』を担当した「kz」さんと再びタッグを組んだ楽曲。

どちらも『ニセコイ』の主題歌らしい前向きな恋の歌詞に、アッパーチューンでバンドサウンドが強めのかっこいい音に透明感あるコーラスが映える曲だ。
clickでは作品のキャラの名前が隠された歌詞にも注目して聞いて欲しい。またアリスとクララで歌う最後の曲となったstepは文字通り、次なるステップへと踏み出す節目の曲となった。

最後に、新メンバー『カレン』を迎え新生ClariSとなって初のシングルとなった『border』は『物語シリーズ』ではおなじみの「megrock」さんによる作詞の曲。

卒業したアリスとの別れを惜しむような表現にも捉えられる切ない歌詞と、今までのClariSとも劣らないふたりのハモリが心地よい曲となった。
そのほかにもまだまだオススメの曲はあるので、是非ベストアルバムで堪能してほしい。

ClariS初のベストアルバム「ClariS ~SINGLE BEST 1st~」、発売初日から各チャート1位のロケットスタート!
4月15日、今年デビュー5周年を迎えるClariSの初のBESTアルバムがリリース! そのBESTアルバム「ClariS ~SINGLE BEST 1st~」が、パッケージ、配信共に各所のチャートを席巻中です!
パッケージ商品はタワーレコード、HMVなど主要チェーン、配信もiTunes、moraで1位を獲得! 発売初日のオリコンデイリーチャートも2位とロケットスタートとなりました!

初のベストアルバムは、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「魔法少女まどか☆マギカ」<物語シリーズ>「偽物語」「憑物語」「ニセコイ」など、大人気アニメとのタイアップシングル全11曲を完全収録。それに加え、雑誌「リスアニ!」付録でのみ発表された幻の楽曲も3曲ボーナス収録されたClariS完全コンプリート盤!

これまでのシングル、アルバムの累計販売枚数はなんと100万枚を超える驚異のアイドルユニットClariSの初ベスト必聴です!

◆主要チャートを大公開!
◆タワーレコード全店アニメチャート第1位
◆HMVアニメ総合第1位
◆Amazonアニメ・ゲームベストセラーチャート第1位
◆iTunes アニメ・トップアルバムチャート第1位
◆mora総合・アルバム(まとめ買い)ランキング第1位
◆moraハイレゾ・アルバム(まとめ買い)ランキング第1位

【CD収録内容】※全形態共通
1.irony(TVアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」OPテーマ)
2.コネクト(TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」OPテーマ)
3.nexus(小説「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」テーマソング)
4.ナイショの話(TVアニメ「偽物語」EDテーマ)
5.Wake Up(TVアニメ「もやしもん リターンズ」OPテーマ)
6.ルミナス(『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』主題歌)
7.reunion(TVアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」OPテーマ)
8.カラフル(『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』主題歌)
9.CLICK(TVアニメ「ニセコイ」前期OPテーマ)
10.STEP(TVアニメ「ニセコイ」後期OPテーマ)
11.border(TVアニメ「憑物語」EDテーマ)
12.DROP(2010年4月24日発売「リスアニ!Vol.1」付録CD収録曲)
13.君の夢を見よう(2010年7月24日発売「リスアニ!Vol.2」付録CD収録曲)
14.Clear Sky(2014年11月8日「リスアニ!Vol.19」付録CD収録曲)

◆ClariSプロフィール
クララとカレン現役高校生女の子2人組。
2010年TVアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」OPテーマ、シングル「irony」でメジャーデビュー。その後も話題のアニメとタイアップしシングル、アルバムともに立て続けにヒットを連発。
14年6月にリリースとなった3rdアルバム「PARTY TIME」をもって初代メンバーのアリスが卒業するも、同年11月には新メンバー”カレン”をむかえ新生ClariSが新たな一歩を踏み出すことを発表。
15年4月15日にキャリア初のBESTアルバム「~SINGLE BEST 1st~」を発売。
ユニット名“クラリス”という言葉には、ラテン語で「明るい、清潔、輝かしい」などの意味。
恐るべき女子高校生ClariSの快進撃は止まらない!

7月新番『クラスルーム☆クライシス』EDテーマはClariSの「アネモネ」に決定! コメントも大公開!
エンディングテーマは、これまでも数多くの人気アニメを手掛けてきたClariSに決定です! コメントも到着したので、ここに公開しましょう。

◆メンバーのコメント公開!
クララさん:「アネモネ」は恋をしている女の子の少し苦しくて切ない気持ちを疾走感のあるサウンドにのせて歌っています! 切なさが皆さんに伝わるといいなと思います。サビなどはとてもキャッチーで覚えやすい曲だと思うので、アニメと一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです! 私も「Classroom☆Crisis」はどんなストーリーなのか、曲とどんな風にリンクするのか今からとても楽しみにしています♪ 皆さん一緒に楽しみましょうねっ!

カレンさん:アネモネという曲は私にとって、とても等身大な歌詞で、気持ちが込めやすい楽曲でした!! アネモネの花言葉も意識しつつ、好きな気持ちを言いたいのに言えないもどかしさや、一方的な想いの辛さや不安の中にも少しづつ前を向いていく恋心を思って歌いました(*^^)是非楽しみにしていてください☆彡 私もこの曲がアニメとどうリンクして物語が進んでいくのか今からとても楽しみです♪♪

大人気作品のコラボレーション!? 「シャフト」設立40周年記念映画作品 『ニセコイモノガタリ』制作決定!?
「シャフト」は、設立40周年記念映画作品として、同社が手掛ける『ニセコイ』と『物語』シリーズのコレボレーション作品『ニセコイモノガタリ』の制作を発表しました! 大人気作のコラボレーションで綴る、4人の女子高生たちの、ひと夏の出逢いと別れの物語です。

<作品情報>
■あらすじ
直江津高校と凡矢理高校が姉妹校となり、各校の代表として、1ヶ月間だけお互いの高校に体験転入する事になった、ひたぎ、千棘、翼、小咲の4人。
たった1ヶ月、何事もなく過ぎるはずだった、ニセモノの学園生活。
しかし、互いの高校での新たな出会いが、両校を巻き込んだ大事件へと発展していく。
果たして、彼女たちの、それぞれらしいひと夏のモノガタリの行方は。

■キャスト
戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和
桐崎千棘:東山奈央
羽川翼:堀江由衣
小野寺小咲:花澤香菜

■スタッフ
原作・脚本:西尾維新(講談社 BOX)
  ・古味直志(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
キャラクター原案:VOFAN・古味直志
キャラクターデザイン:渡辺明夫・杉山延寛
監督:新房昭之
アニメーション制作:シャフト
主題歌:ClariS

<公式サイトにて PV&先行カット公開中!>

アニメ『ニセコイ:』、春らしいキービジュアル公開
4月に放送開始のアニメ『ニセコイ:』が、公式サイトでキービジュアルを公開しました。桜の下に集うキャラクター達。春らしい可愛いイラストになっています。

本作は、週刊少年ジャンプで連載中の、古味直志さんのマンガが原作。2014年1月から5月にアニメ1期が放送され、『ニセコイ:』は2期目にあたります。

なお、2期の放送開始日時は既に発表されており、4月10日23:30~のTOKYO MXを皮切りに、BS11で4月14日25:00~、MBSで4月14日 26:30~となります。

TVアニメ『ニセコイ:』ビーハイブのヒットマン「ポーラ」を演じるのは沼倉愛美さん! 放送&特番情報もお知らせ!!
2015年4月より放送予定のTVアニメ『ニセコイ:』。小咲の妹・小野寺 春(CV:佐倉綾音)、春の友人・風(CV:小岩井ことり)に続き、TVアニメ第2期からの登場となる、ビーハイブのヒットマン「ポーラ」のキャラクターボイスを担当するキャストが発表となりました! 気になる担当声優は、沼倉愛美さんとなります! これまでと同様に設定画も公開されていますので、併せてご確認くださいませ♪

そのほか、ヒロインたちによるTVアニメ『ニセコイ』のエンディングテーマを1枚にまとめたトクベツ盤「NISEKOI BEST SONGS」のジャケットも解禁!

千棘と小咲の笑顔が輝くステキなジャケットとなっています! ちなみに、こちらのCDは4月8日(水)発売予定。なお、各楽曲を映像付きで楽しめるPV&CMも公開中ですので、こちらもチェックを!!

この声しか考えられない!アニメファンが選ぶ「もっとも声が合ってたと思うキャラ&声優」
2015年4月よりアニメ第2期が放送予定の大人気ラブコメ『ニセコイ』から、アシンメトリーな髪型が特徴のヒロイン「小野寺小咲」(CV:花澤香菜)が選ばれた。花澤香菜といえば、以前キャラペディアにておこなわれた「好きな声優ランキング」「美しい声優ランキング」ともに、2位以降を大きく引き離してトップとなるほどの、今をときめく大人気声優である。『物語シリーズ』の「千石撫子」、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』「五更瑠璃」など、数えきれないほどの人気キャラを担当している中、今回 「小野寺小咲」が選ばれたのは、先述のアニメ第2期放送による話題性の影響があるのかもしれない。

TVアニメ2期『ニセコイ:』2015年4月より放送開始! 小野寺春 役に佐倉綾音さんを起用
「週刊少年ジャンプ」(集英社 刊)で連載中の古味直志先生による大人気ラブコメディー『ニセコイ』。本作のTVアニメ2期となる『ニセコイ:』の放送時期が2015年4月であるとが12月20日・21日開催の「ジャンプフェスタ2015」会場にて明らかとなった。

さらに、2期からの登場となる小咲の妹・小野寺春を佐倉綾音さんが演じることも発表! 併せて春のアニメビジュアルも公開となっている。

新生ClariS「border」ジャケット公開! 『憑物語』描き下ろしイラスト
2015年1月7日(日)にリリースされる、ClariSの11枚目となるニューシングル「border」のジャケットが公開された。

本シングルは、12月31日(水)の大晦日にTOKYO MXなどで放送されるアニメ『憑物語』のEDテーマとなっており、期間限定生産アニメ盤は『憑物語』のヒロインとなる斧乃木余接の描きおろしイラストが使用されたデジパック仕様となっている。

イラストの監修は、〈物語〉シリーズのキャラクターデザイン・総作画監督をつとめる渡辺明夫さん。

新生ClariS初となるシングル!
ClariSは、クララさんとカレンさんによる現役女子高生2人組のボーカルユニット。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』や『魔法少女まどか☆マギカ』をはじめとした数々のTVアニメとのタイアップ作品を手がけ、スマッシュヒットを果たした。

3rdアルバム「PARTY TIME」をもって、初代メンバーのアリスさんが卒業を発表し大きな話題となったが、新たにカレンさんをメンバーとして迎え、再始動を果たした。本シングルはアリスさんの卒業後初となるシングルとなっており、大きな期待が寄せられている。

ニューシングル「border」は、期間限定生産アニメ盤のほか、初回生産限定盤、通常盤の3種類が発売される。初回生産限定盤には「border」のミュージックビデオが付属するほか、『憑物語』のアニメイラストを使用したワイドキャップステッカー仕様となっている。

ClariS、新メンバーでカレンが参加 <物語>シリーズ「憑物語」EDテーマで新生スタート
メンバー“アリス”の卒業から約半年、その動向が注目されていた人気アイドルユニットのClariSが、新生スタートを切ることになった。ClariSが所属するSMEレコーズは11月8日発売の「リスアニ!Vol.19」にて、ClariSに新たメンバー“カレン”を迎えることを発表した。
姿を見せない現役女子高校生ユニットとして話題のClariSだが、カレンも高校生である。活動にあたっては星をイメージとし、イメージカラーにはパステルグリーンを選んだ。初代メンバーのクララとカレンのふたりが、ClariSの持つ「明るい、清潔、輝かしい」の言葉と共にユニットを背負っていくことになる。

新生ClariSの活動の第1弾もすでに明らかになっている。2014年12月31日の大晦日の一挙放送が決定している話題のアニメ<物語>シリーズ『憑物語』のエンディングテーマを担当する。作中で、その歌声も確認出来るはずだ。
この曲「border」が新生ClariSのシングル第1弾となる。ClariSにとっては11枚目のシングルとなり、2015年1月7日にリリースされる。

さらに年明け2015年1月24日、25日に日本武道館にて開催されるに大型ライブ「リスアニ!LIVE-5」に、ClariSが出演することになった。
これまで姿を現さないことで知られてきたClariSが音楽フェスに参加するのは初めてのことだ。人前で立って歌うのも2014年1月の企画イベント「2014 New Year’s Festival 始まりの予感・・・」以来である。どんなかたちでの出演になるのか、こちらも大きな話題を呼びそうだ。

アリス卒業から5ヶ月、新生“ClariS”が始動! 「リスアニ!」に 新メンバーを加えた音源収録
ClariSは、2010年秋にメジャーデビューした女性2人組のアイドルユニットだ。デビュー当時は現役女子中学生で、イメージイラストのみで姿を見せないことが話題を呼んだ。
このたび、"アリス卒業"の発表から約5ヵ月、新メンバーを加えた新生“ClariS”の初めての音源が、11月8日発売の「リスアニ!Vol.19」の付属CDに収録されることが明らかとなった。

ClariSは、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』オープニングテーマ「Irony」でメジャーデビューした。その後も『魔法少女まどか☆マギカ』オープニングテーマ「コネクト」、アニメ『偽物語』エンディングテーマ「ナイショの話」、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』主題歌「カラフル」など、続々とヒット曲を送り出してきた。
そんな人気のさなか、今年5月26日、突如アリスの卒業が発表された。6月4日に発売されたサード・アルバム『PARTY TIME』は、アリスが参加する最後のClariSの作品となった。

再スタートを支える「リスアニ!」は約4年前、創刊号にてClariSの前身である“アリス☆クララ”を付録CDにて"誌上デビュー"させた過去がある。今回の企画、はそんなClariSの原点を意識しつつ、彼女たちのリスタートを祝い、応援するためのものだという。
この企画のために書き下ろされた楽曲のタイトルは「Clear Sky」。作詞・作曲は、最初期からClariSを支えるコンポーザー・丸山真由子が手がける。キラキラと音が輝くミドルナンバーで、"はじまるこのメロディー"というフレーズがClariSの今後への期待を高める。ClariSファンは聴き逃せない楽曲だ。

また、本誌購入者に特典として「Clear Sky」CD制作キットを先着でプレゼントする。歌詞カードとバックカバーが両面印刷されたもので、ジュエルケースを各自購入のうえ、市販のCDのように組み立てられる。

2014年10月に第2期の制作決定!千棘の特集本も
古味直志原作によるアニメ「ニセコイ」第2期の制作が決定した。2015年4月より『ニセコイ:』のタイトルで放送予定。
「ニセコイ 4seasons」は、劇中の各ヒロインたちを1人ずつフィーチャーする1冊。vol.1では桐崎千棘を特集しており、キャラクターデザインを手がけた杉山延寛による2枚の描き下ろしピンナップや、古味とアニメスタッフによる座談会、声優陣から千棘へのメッセージなどが収められた。第2弾では小野寺小咲、第3弾では鶫誠士郎、第4弾では橘万里花がそれぞれ取り上げられる。

人気投票第2回で番狂わせ 前回1500票を手描きで送った“千葉県のYさん”が奇跡を生む
2月10日発売の週刊少年ジャンプ11号で発表された漫画「ニセコイ」(古味直志)の第2回キャラクター人気投票結果で番狂わせが生じ、波紋を呼んでいる。同作の公式Twitterアカウントは「『あの方』の熱意が奇跡を生んだ……!」とツイートしているが、一体何が起こったのか。

ニセコイは2011年に連載スタートした人気ラブコメ。2012年のジャンプ本誌におけるラブコメ戦国時代(VS「パジャマな彼女。」「恋染紅葉」)を制し、今年1月からはシャフト制作によるアニメ放送も始まっている。
ストーリーはこんな感じ――主人公は極道一家の1人息子で、親の都合からギャングの娘・桐崎千棘と恋人のフリをすることに。でも、彼には本命の同級生・小野寺小咲がいて、さらには新しい女の子もやってきて……。そう、いわゆるハーレム系の学園ラブコメだ。

人気投票に話を戻すと、昨年の第1回の結果(コミック7巻収録)は、「1位:小野寺小咲 4893票」「2位:桐崎千棘 4338票」「3位:鶫誠士郎 2982票(※女性)」「4位:橘万里花 2694票」「5位:宮本るり 971票」と、ダブルヒロイン(作中の出番は千棘が最多)が最上位にいた。しかし、当時は結果以上に4位・橘万里花(準ヒロイン)のコメントが注目された。それが、「私に一人で1500票手描きで送ってくださった、千葉県のYさんに特別な感謝を……」という衝撃の内容だったからだ。
これを受けてか、第2回人気投票の開催告知には、「千葉県のYさん、今年もお待ちしておりますわ!!」とのあおり文句が添えられていた。そして、第2回の投票結果は――「1位:小野寺小咲 5110票(+217)」「2位:橘万里花 4518票(+1824)」「3位:桐崎千棘 4341票(+3)」「4位:宮本るり 2902票(+1931)」「5位:鶫誠士郎 2889票(-93)」。2人のサブキャラが票を伸ばし、橘万里花に至ってはメインヒロインを押しのけて2位にランクインした。
応募総数は前回より約6000票増加した2万4020票。カラーページには「沢山のご応募有難うございました!! 特に千葉県のYさん」と、やはり特定の人物へのコメントがあった。果たして、今回はどれだけ投じたのだろうか。


原作6巻第50話のシュヤク(一年次の学園祭編)まで制作された。
限定版単行本9巻にTVアニメ化記念スペシャルドラマCD 第7話「テヅクリ」・第40話「ウソツキ」が同梱された。

オープニングテーマ
「CLICK」(第2話 - 第14話、OVA14巻)
第1話ではエンディングテーマとして使用。
「STEP」(第15話 - 第20話、OVA16巻)
第14話ではエンディングテーマとして使用。TV版の第20話は未使用。

エンディングテーマ
「Heart Pattern」(TV版第2話 - 第7話、BD・DVD版第2話)
「リカバーデコレーション」(TV版第8話、第10話 - 第13話、BD・DVD版第3話 - 第5話)
TV版第9話では未使用。
「TRICK BOX」(TV版第15話、第17話、BD・DVD版第6話 - 第8話)
第16話では未使用。
「オーダー×オーダー」(BD・DVD版第9話 - 第11話)
TV版では未使用。
「はなごのみ」(TV版第18話 - 第19話、BD・DVD版第12話 - 第13話)
「想像ダイアリー」(TV版第20話、BD・DVD版第15話 - 第17話、第20話、OVA14巻・16巻)
「大切の作り方」(BD・DVD版第18話 - 第19話)
TV版では未使用。
なお、主題歌CDのCMナレーションは番組の放送局ではキャラクターが担当し、番組の非放送局ではClariSが担当している。

エンドカードイラスト
第9話なもり
『ゆるゆり』は、なもりによる日本の漫画作品。

第14話蒼樹 うめ
『ひだまりスケッチ』シリーズ作者
『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズキャラクターデザイン(原案)

『ひだまりスケッチ』は、蒼樹うめによる日本のストーリー4コマ漫画『ひだまりスケッチ』を原作とし、TBSほかで放送されたテレビアニメ作品。2007年に第1期が放送され、その後、第4期まで製作・放送された。

『魔法少女まどか☆マギカ』
新房昭之×虚淵玄×蒼樹うめ×シャフトが描くオリジナル魔法少女物語
「化物語」「ひだまりスケッチ」シリーズなどヒット作を多数手がける新房昭之監督とシャフトがタッグを組んで送る初のオリジナル作品として注目される本作。
脚本をPCゲームメーカー「ニトロプラス」所属のシナリオライターとして、その重厚な作風でファンを魅了し、小説「Fate/Zero」でもその才能を如何なく発揮した虚淵玄、「まんがタイムキララCarat」(芳文社刊)連載中の「ひだまりスケッチ」原作者・蒼樹うめが、初のオリジナルアニメのキャラクター原案を担当する。

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。
ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。
この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い―
それは、新たなる魔法少女物語の始まり―

投稿 : 2025/03/01
♥ : 53
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これ見て萌え死んだ奴、数知れず?TV放送時1話切りした自分を叱りたい魅力作

◆和菓子屋&癒し系ヒロイン(+悲運・悲恋系?)の凄まじい破壊力

しばらく前に見た『To Heart』のヒロイン(神岸あかり)や『冴えない彼女の育てかた♭』のヒロイン(加藤恵)もなかなかのものでしたが、本作のサブ・ヒロインはそれを遥かに上回る恐るべき破壊力でした。

・・・『艦これ』の島風さんみたいな「うさ耳リボン」+金剛さんヴォイス(cv東山奈央)のツンデレ帰国子女(メイン・ヒロイン)の方ではないですよ、念の為。

そっちはただの当て馬で、本アニメの真ヒロイン(=視聴者にとっての本命ヒロイン)は、『少年ジャンプ』に連載されていた原作マンガの方はどうであれ、間違いなくパッチリ目&癒し系の和菓子屋の娘(cv花澤香菜)の方です。
同じ新房監督+シャフト制作アニメ『「魔法少女まどか☆マギカ』をパロったと思われる「{netabare}マジカルパティシエ小咲ちゃん{/netabare}」が登場する続編(第2期)『ニセコイ:』まで見るとそれがハッキリ分かります、はい。

これまでいろいろ観てきた「学園&ラブコメ&青春」ジャンルの人気作・話題作・・・例えば、『とらドラ!』、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』、『冴えない彼女の育てかた』、あるいはそこに更にSFや怪奇要素をプラスした、『涼宮ハルヒ』、『物語シリーズ』といった名作級作品に比較対象を拡張してもいいですが・・・
そういう高校生♂の主人公に、複数の♀ヒロイン(※高校生だけでなく、一部中学生や大人も含む)が絡んできて、主人公♂の心中はどうであれ、作品全体が一種のハーレム状態になっちゃってる、いわゆる「ハーレム」ないし「プチ・ハーレム」アニメの星の数ほどいるヒロインたちの中で・・・

圧倒的じゃないか、本作の真ヒロイン({netabare}小野寺小咲さん{/netabare})は!

もしここで仮に、「学園&ラブコメ&青春」縛りも外してしまい、《最萌えアニメ・ヒロイン》グランプリ(※個人基準)を開催するとしたら、その第一位は『ツバサ・クロニクル』のサクラ姫、第二位は『アイドルマスター』の天海春香さんに既に決まっているのですが、{netabare}小咲さん{/netabare}なら三位争いには加われないまでも、確実にベスト8には入選して、五位争いに絡んできそうな勢いでした。


◆真ヒロインの隠し味は《悲運・悲恋》オーラ?

同じ、和菓子屋&癒し系ヒロインでも、『たまこまーけっと』・『たまこラブストーリー』の北白川たまこさん(※厳密には「餅屋」です)の場合は、{netabare}《幸せ》オーラ{/netabare}が強すぎて、ちょっと個人的にはパスしたい気持ちです(※アニメ作品の完成度の高さは大いに評価していますが)。

また、『俺妹』に出てくる田村屋の麻奈実さんも癒し系ヒロインっぽいですが、コイツは実は、{netabare}中学生のときに3歳も年下の小学生(桐乃)を泣かせて頬かむりしている《腹黒系》{/netabare}なので、やはりパスさせてもらいます。

・・・ということで、本作の真ヒロイン(※ここで敢えて「サブ」を外させていただきます){netabare}小咲さん{/netabare}は、何の落ち度もないのに、{netabare}ことある毎に「悲運」に見舞われて「悲恋」に終わってしまう(※原作マンガの結末もそうなっています){/netabare}、まごうことなき「悲劇のヒロイン」ということで、マンガ原作者(古味直志氏)と『週刊少年ジャンプ』編集部は鬼畜だと思いますが、これは心ある♂なら、ほぼ確実に萌え死ぬな・・・( ^ω^)・・・。


◆2番目ED「リカバーデコレーション」に本作の魅力がギュッと詰まっている

新房総監督+シャフト制作ということで、2014年の放送当時は自分も気になって第1話を視聴してみたのですが、その余りにも安直すぎる設定(※だって「集英組」ですよ?ソレいつのネタ?)と、これまた余りにも都合の良すぎる展開に「あーこれ見なくていいな・・・」と思って、これまで長く投げ出してしまっていました。

そして最近になってようやく、ある方のレビューを拝読して気になって再視聴を始めたのですが・・・序盤、あのClariSの歌うOP「CLICK」も、メイン・ヒロイン({netabare}桐原千棘{/netabare})のcv.東山奈央さんが歌う1番目ED「Heart Pattern」も、何だかシャフトにしては気合が入っておらず冴えない感じで、やっぱり本作は外れなのかも?と思いかけていたのですが、その第8話のラストで流れた2番目ED「リカバーデコレーション」を聴いて・・・

♪泡立った感情シェイクされて/まさかのライン踏み込んでる/予想外!
いまさら後悔もう遅いよね/少し苦い失敗もほら目をつぶって/リカバーデコレーション(Recover Decoration)

・・・「ん?何か妙に気合入ってるな?」と思ってそのまま視聴を続けたら、半ば過ぎの第11話(オイワイ)で、割と予想外の展開が来て、ここから俄然面白くなって、本サイトのレビューで多くの人が話題にしている第16話(タイフウ)へ。
ああ、なるほど、これが本作の魅力なのか、ということがようやく分かってきて、見続けて本当に良かった、という気持ちになれました(完走後、二周目に突入し原作マンガにも手を出す)。


◆前半の設定&シナリオへの違和感はやや我慢が必要かも

歌舞伎や人形浄瑠璃の公演では、役者や人形師の背後で黒い頭巾を被った者たち(黒子)がテキパキと舞台装置を整えて、場面が次から次へと都合よく進行していき、観客たちはそれを「お約束」として別段気に掛けずに鑑賞を続けていきますが、本作の展開はまさにそんな感じで、とくに初見時の前半は私のように「何?この子供騙しみたいな安易な展開は・・・」と閉口してしまう人が多いと思います。

でも、前述のとおり、本作の設定の良さとシナリオの面白さが分かってくるのは、半ば過ぎの第11話から先なので、それまでは、「これは、そういう“お約束”のある作品なんだ」ということで、しばらく我慢しましょう。


◆設定&シナリオ面での評価は幾分低くなるけど、好感度はとても高い作品でした

本作に個人的評点を付けるにあたって、上にも書いた同じ「学園&ラブコメ&青春」ジャンルの名作・優秀作・・・『とらドラ!』、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』、『冴えない彼女の育てかた』と比較してみましたが、

(1) シナリオ面では、やはり、それらの作品の出来の方がずっと高く、本作の場合はどうしても評点を一段階も二段階も低く付けざるを得ませんが、
(2) では、「果たして自分にとって好感度の高い作品はどっちなのか?」ということを考え始めると、ヒロインの好感度の高さ、という一点が効いて、現時点ではむしろ心情的には本作の方を推したい気分です。


それにしても、これだけの安直な設定&ご都合主義のシナリオの原作を、ここまで魅せるアニメ作品に仕上げた新房総監督の手腕&シャフトのアニメ制作技術は、やっぱり凄いのかも知れませんね。

そういう意味で、上記の2番目ED「リカバーデコレーション」という謎の曲名・・・

recover(回復する)には動詞としての用法しかないので、ここはおそらく recovery(回復、復旧)という派生名詞の形容詞的用法を使って、「リカバリーデコレーション」で、“失敗補填の取り繕い”“ミス挽回の飾り付け”という意味合いだと思いますが、それが、

(1) 本作のヒロイン{netabare}(小咲)が主人公(楽)の前でいつもドギマギしてヘマをしてしまい、その埋め合わせをして今度は主人公を歓喜させる{/netabare}様子を含意したもの、であると同時に、
(2) ヘボい原作マンガの設定とシナリオを、アニメ化にあたって、それでも何とか魅力的な味わいのあるものに、頑張って装飾しました、というアニメ制作者の側の矜持が含意されている、

・・・この曲名には、そういう二重の意味合いがあるのではないか?と思ってしまいました。



◆制作情報
{netabare}
原作マンガ       古味直志(『週刊少年ジャンプ』2011-2016年連載)
総監督         新房昭之
監督          龍輪直征(第1期)、宮本幸裕(第2期チーフ演出)
シリーズ構成      東冨耶子、新房昭之
脚本          中本宗応、木澤行人、大嶋実句
キャラクターデザイン 古味直志(原案)、杉山延寛
音楽           千葉“naotu-”直樹・石濱翔(第1期第1-6話)、菊谷知樹(第1期第7-20話、第2期)
アニメーション制作  シャフト{/netabare}


◆期別評価

第1期 ★ 4.3  (20話) (2014年1-5月)
第2期 ☆ 3.8  (12話) (2015年4-6月)
-------------------------------------
総合  ★ 4.2 (計32話)


◆視聴メモ(第1期)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
少し前に見終えた少女マンガ原作の人気アニメ『しょごキャラ!』は、少年の方が鍵(ダンプティ・キー)、少女の方が錠(ハンプティ・ロック)を持ってる話だったんだけど、本作はその逆なんですね。
『しゅごキャラ!』の方は「少女マンガ」だから・・・ということで笑って許されたんだけど、本作の方はきっと、♂が鍵で♀が錠だったらPTAあたりからボロクソに叩かれていたかも知れませんね。
・第5話視聴終了時点
第1期の1/4まで見終わりましたが、やはり展開や設定の強引さが目立ち、面白いのだけど作品全体としては評価が低めになってしまいそう。
『週刊少年ジャンプ』連載マンガ原作だから当然といえばそれまでなのだけど。
・第6話視聴終了時点
ここで野球ボール飛込→告白中断はベタ過ぎてもう一工夫欲しかった。
一話一話はそこそこ面白いのだけど、やっぱりコイバナになると少女マンガに敵わないなあ・・・。
・第8話視聴終了時点
第7-8話の誠士郎の安っぽいエピソードでゲンなりするが、この第8話のラストでちょっと意外な展開があり、今後に期待を持つ(※ED「リカバーデコレーション」への切り替えが良い感じに決まっている)。
・第10話視聴終了時点
肝だめし大会で主人公(楽)と小咲は互いが待ち望んだペアに決まりながら、楽が小咲との出発直前に行方不明の千棘を心配して駆け出して行ってしまう→本作の結末を暗示?
・第14-15話視聴終了時点
ここで強引に第三のヒロイン投入でハーレムアニメ化確定。
これは流石に幻滅。
・第16話視聴終了時点
小咲の魅力爆発回。
この回だけは何度でもループ視聴できてしまうレベルで、三週目で遂に個人的《神回》認定しました。
かの田村屋の娘(麻奈実)も、この同じ和菓子屋(おのでら)の娘くらい可愛かったら桐乃にまさかの大逆転サヨナラ負けを喰らうこともなかったろうに・・・。
・第17話視聴終了時点
楽の買った恋むすびを預かった小咲の鼻緒が切れてしまい、色々あって結局、楽が恋むすびを千棘に渡してしまうエピソード→やはり千棘endを示唆?
・第19話視聴終了時点
楽&小咲のロミジュリ衣装が本作2番目のED「リカバーデコレーション」の二人の衣装→二人がすれ違う結末を暗示?
・第20話視聴終了時点
千棘が演劇のセリフに自分の本当の気持ちを重ねて語る・・・という、これまたベタな展開だったけど、それを正攻法で映像としてきっちり描き出したのは流石シャフトだと思った。
後半の小咲&楽の屋上ロミジュリも視聴者の期待を外さぬ見事なシナリオで◎{/netabare}


◆視聴メモ(第2期)
{netabare}
・第2期はシナリオ面での進展ほぼなし。
・まるで第1期のOVAみたいな作風で、前半は余り見所がないが、第8話以降は楽しめる話が増える。
・原作マンガの終盤はどちらかというと不評だったそうで、第3期は難しい感じか。
{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== ニセコイ (第1期) (2014年1-5月) =============

 - - - - OP「CLICK」、ED「Heart Pattern」 - - - -
{netabare}
第1話 ヤクソク ★ 桐崎千棘(きりさき・ちとげ)転入、ペンダント捜し、偽の恋人 ※OPなし・ED「CLICK」
第2話 ソウグウ ★ 楽&千棘の初デート、小咲との鉢合わせ、誤解と嘘 
第3話 ニタモノ ★ 公認カップル、小咲の落とし物(鍵)、千棘の友達ノート、小咲の立ち聞き
第4話 ホウモン ★ 小咲の親友・るりの策略1(一条家勉強会)、蔵に閉じ込めた二人
第5話 スイエイ ★ るりの策略2(水泳レッスン)、合わない鍵、水泳大会のアクシデント
第6話 カシカリ ★ 楽と千棘の事情判明(小咲ひと安心)、ペンダント再紛失、小咲の告白失敗、千棘の遠い記憶(ザクシャ・イン・ラヴ)
第7話 ライバル × 鶫誠士郎(つぐみ・せいしろう)転入、楽VS誠士郎 ※この展開はないな・・・{/netabare}

 - - - - OP(変わらず)、ED「リカバーデコレーション」 - - - -
{netabare}
第8話 シアワセ ☆ 誠士郎の任務遂行と恋、千棘の10年前(5歳)の約束と日記、もう一つの鍵
第9話 オンセン ☆ 林間学校、楽の額の傷 ※お約束の温泉回だけど謎の湯気が邪魔(笑)、EDなし
第10話 クジビキ ★ 続き、肝だめし大会、千棘の王子様、ファーストネーム
第11話 オイワイ ★★ 千棘の誕生日、プレゼント選び、小咲の秘密の場所、10年前の約束の女の子
第12話 カクニン ★ 鍵合わせ失敗、千棘パパの昔話、平常心なくした千棘、写真選び・誤解
第13話 ホウカゴ ★ マックでのうっかり発言、10年前の写真の女の子、雨宿り、楽の許嫁(いいなずけ)
第14話 シュラバ × 橘万里花転入、本当の鍵の持ち主?、万里花とのデート ※デンパ女登場で流石にこれは酷い、ED「STEP」{/netabare}

 - - - - OP「STEP」、ED「TRICK BOX」 - - - -
{netabare}
第15話 サンボン ☆ 10年前の夏の記憶、結婚の約束?、警視総監の父との対面
第16話 タイフウ ★★★ 夏休み開始、和菓子屋おのでらバイト、小咲のアルバム、メアド交換 ※EDなし
第17話 エンニチ ★ 夏祭り、千棘との夜店巡り、切れた鼻緒、恋むすびの渡し先{/netabare}

 - - - - OP(変わらず)、ED「はなごのみ」 - - - -
{netabare}
第18話 ウミベデ ★ 海辺グループ旅行、小咲の大胆発言、千棘の悩み事(これって恋?)・楽の失言、秋新学期
第19話 エンゲキ ★★ 学園祭の演劇「ロミジュリ」配役、千棘との亀裂(偽恋の終わり)、小咲のケガ、代役申込、楽の本心{/netabare}

 - - - - OPなし、ED「想像ダイアリー」 - - - -
{netabare}
第20話 ホンバン ★★ 開演、二人の障害、恋心を認めた千棘、二人だけのロミジュリ{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)11、☆(並回3、×(疑問回)2 ※個人評価 ★ 4.3


=============== ニセコイ: (第2期) (2015年4-6月) =============

 - - - - OP「Rally Go Round」、ED「曖昧ヘルツ」 - - - -
{netabare}
第1話 コレカラ/キヅイテ ☆ 千棘の恋の自覚、冬服、鈍感ダーリン
第2話 インネン/ショウブ ☆ 誠士郎のライバル登場(ポーラ) ※ED「TrIGgER」
第3話 ヒツヨウ ☆ 千棘のママ登場(華)、X'mas Eve
第4話 ハハオヤ ☆ 続き、リボンのプレゼント ※シナリオ色々と強引過ぎて×、ED「Sleep zzz...」
第5話 オシエテ/ラクサマ ☆ 万里花家の勉強会・お喋りオウム ※ED「またどーらぶ」
第6話 オイシイ ★ バレンタインデー回(千棘と小咲の友情、チョコ作り、特別な義理チョコ)
第7話 イモウト ☆ 2年進級、小咲の妹(春)登場 ※ED「marchen ticktack」
第8話 マジカルパティシエ小咲ちゃん!!/ハタラケ ★ ※OP「マジカル☆スタイリング」、EDなし
第9話 オソウジ/オミマウ ★ プール掃除、小咲の風邪、春の看病、戻ってきたペンダント
第10話 オウエン ☆ 集(楽の親友)の想い人、キョーコ先生の寿退職 ※ED「通り雨drop」
第11話 ヤセタイ/オハヨウ ★★ 小咲のダイエット・中学時代 ※ED「クレヨンカバー」
第12話 ソウサク/オタメシ ★ うさ耳リボン捜し、千棘の悩み(告白する・しない){/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)4、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.8


※2周目完了で個人評価を (第1期) ★ 4.2→4.3 (第2期) ☆ 3.7→3.8 に上方修正。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 35
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

王道な展開と王道なヒロインを、めいいっぱい楽しむ作品

2014年1月より放送。
全20話(10月3日発売の原作第14巻には、新規アニメDVDが付属予定。)


【前置き】

週刊少年ジャンプ連載作品。原作未読。
原作者のデビュー作「ダブルアーツ」が、(打ち切られながらも)とても胸に残る作品でしたので、本作「ニセコイ」も、連載当時から気にはなっておりました。
そんな折、シャフト制作によるアニメ化が発表。
加えて、オープニング曲はClariSが担当。
……避けて通る理由がありませんでしたね。


原作を読んでおりませんでしたので、いわゆるシャフト演出と噛み合うのかどうかも私には未知数で、期待も不安もあまりせず、「とりあえずオープニング曲を楽しめればいいや」っていう気楽な気持ちでの視聴開始でした。
そんな気張らない姿勢だったからかは分かりませんが、最後まで気楽に楽しめました。

ただ、シナリオ展開に関しては正直、恋愛アニメとしてはちょっと私の心には響きませんでした。
ですが、ラブコメとして見れば良い意味で「続きが気になって仕方ない」とはなりませんでしたので、そういう意味では毎週見ていても精神的にラクでしたね。



【あらすじ】

おヤクザの息子として育てられた高校生の一条 楽(いちじょう らく)を主人公とし、双方の親の事情で、おギャングの娘である桐崎 千棘(きりさき ちとげ)と、偽りの恋人(ニセコイ)を演じることになるところから始まります。

しかし、楽には幼少期に将来を誓い合った女の子がいて、楽が持つその子との思い出の鍵穴のついたペンダントの鍵を持つのが誰なのかが、シナリオを動かす大きなファクターとなっていきます。



【論じてみる】
{netabare}
さて…、このペンダントを持つ鍵が誰なのかという点ですが…。

千棘をはじめ、片思い中の小野寺 小咲(おのでら こさき)や、途中から登場する橘 万里花(たちばな まりか)と、続々と幼少期に会っていて且つ鍵を持つ女の子達が登場する設定は、流石に非現実的。
原作では、更に増えたとか……。
まるで、鍵を持つヒロインのバーゲンセールd(ry


シナリオ展開的にも、鍵を挿そうとして結局挿さなかったり、ヒロインとの進展がありそうで結果的に何も進展していなかったり…。
完全なるコメディとして作品を見ればそれもアリなのかもしれませんが、ちょっと引き伸ばしがあからさま過ぎる感じがありました。
ジャンプの人気連載作品としては、致し方ない部分もあるのでしょうけど。

中でも、海辺で片思い中の小野寺さんと2人きりになった時のエピソード。
実は小野寺さんの想いも一緒で「キスしていい?」と言われる展開に発展しながら、主人公はガチで寝ていたというオチには、戸惑いを隠せませんでした。

今の高校生は、その状況で、好きな子を前にして、座りながら寝られるのでしょうか…?
当時の私なら最低限、まぁ…失禁程度は確実でしょう。


全体的に見て、最初の「おヤクザ」「おギャング」という設定はどこ吹く風で、それを上手く活かしたエピソードを練ろうというより、毎回行き当たりばったりで物語が進行している印象がありました。
故に、どこかで見たような展開やキャラが多く、毎話の引きにもイマイチ心に残りません。

それでも最終話では、千棘が自分の気持ちについて、内の言葉で

「この気持ちに、なんて名前を付ければいいだろう…。

 うぅん……。

 ……本当はもう、知っている…。」

と言い、目を引く進展を見せるのですが、そこで本編が終わってしまうので…。
区切り目としては良い場面かとも思いますが、本作単品としては何一つ結果がついていないまま終わってしまうので、ストーリーを楽しむ方にはあまりオススメ出来ませんね。

同じく週刊少年ジャンプで連載されていた作品で言えば、
妄想とキカンボーの純恋愛漫画「I"s」
お約束エロを念頭に置いたラブコメ「ToLOVEる」
いちごパンツ(*´Д`)ハァハァの「いちご100%」
等と比べても、ちょっとパンチが弱い気がしました。


ですが本作は、同時期に連載を開始した「パジャマな彼女。」「恋染紅葉」という恋愛漫画の中で唯一生き残り、アニメ化に至った作品です。
勝敗を分けた、この大きなポイントは一体どこだったのでしょうか。

それは(私が勝手に思ったことですが)、もう単純明快。
何より可愛く分かりやすいキャラクターによる、王道でコミカルな展開が良い意味でウケた(見やすかった)からだと思います。
ホント捻りも糞もないのですけど。
{/netabare}


【キャラクター】
{netabare}
繰り返し申し上げますが、本作の魅力は何より、この分かりやすい且つ可愛らしいキャラクターだと思います。

まさに、王道を地で行くヒロイン達。
千棘の暴力&ツンデレぶり。
小野寺さんの、奥手で照れ屋な王道ヒロインぶり。
誠士郎の男装ぶり。

加えて、途中参戦した万里花に関しては
『お嬢様&虚弱体質&猛烈アタック型&感情が高ぶると訛る』
と、いくつ属性を付ければ気が済むのだと言わんばかり。

本作では『可愛いは正義』という真理を、まざまざと見せつけられたようでした。


王道と一言で言っても、それをキャラクターとして分かりやすく動かし、視聴者に伝えるのは意外と難しいものです。
ニセコイは、シナリオを描くというより、キャラクターをコミカル重視にキッチリ描いて、「視聴者にヒロイン達を好きになってもらおう」、という製作者のインスピレーションを強く感じました。


私は当初、コミカルながらも抑揚を感じないシナリオ展開に視聴を断念しようかと思いましたが、小野寺さんのド直球なヒロインぶりにやられ、シナリオ重視からキャラ重視に切り替え視聴を継続していました。
声が花澤香菜さんなので、まさに土俵の如くこなされていましたしね。
毎度顔を赤らめ照れる小野寺さんは、メチャクチャ可愛かったです!!!

展開は相変わらず、どこかで見たようなシーンが続きます。
キャラクターも、次にどんな行動をするか、どんな反応をするか、少なからず予想出来てしまいます。
でも、それがあまり退屈に感じない。

それは、作中で動くヒロイン達がそれぞれ可愛いくて、見ていた楽しいからなのでした。
言えば言うほど単純過ぎる言い分で、最早擁護になっているのかも怪しいですが。。。


私が一番好きなのは、当初はド直球ヒロインの小野寺さんでしたが……。
最終的には、途中参戦の橘 万里花(マリー)に、その軽~~いハートを持って行かれました。

確定したのは第15話の、この台詞↓ですね。

『急にそがんこと言われたら困るばい…。。。』

『こっち見んでくれんねーーー!!!』

『照れとらんけん、こっちば来んとって!!』

声を担当された阿澄佳奈さんの訛りっぷりの相乗効果も含めて、このシーンの破壊力たるや…、私の心を鷲掴みどころか握り潰すのに十分の破壊力でした。

楽へのアグレッシブな姿勢や、好かれようとする努力がちゃんと見えるところも良いですね。
あと個人的に、口に手を添えてジト目ながらドヤ顔でクスリと笑っている、あの表情も大っ好きです。

これだけでも、私が「ニセコイ」という作品を視聴したことに意味はあったと思っています。キリッ

まぁ…ボクのような、にわかファンなぞ…。
原作の人気投票でマリーに1500票を1人で入れた「千葉県のYさん」の、足元にも及びませんけど。
{/netabare}


【総評】

純粋にラブストーリーとして作品を見ると、肩透かしを食らうかと思います。
バラエティー豊かなヒロインが定期的に登場して、対抗馬も一切いない主人公がドンドンとハーレムになっていくような展開ですので…。

シナリオを特に気にせず何より気楽に、ラブコメとして可愛いヒロイン達を見て楽しみたい。
そんな人が求めるのが、本作のような気がします。
押し付けがましい萌えや過剰なエロも無いので、そういう点でも万人が見やすい作りですしね。

シャフトの作画も安定していましたし、その演出も過剰なクセにならず雰囲気も良し。
ClariSのオープニング2曲や、ヒロイン達がそれぞれ歌う曲も良曲。

そして、マリーが可愛い。

なんだかんだ私は5ヶ月間、楽しませてもらいました。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『橘 万里花』 声 - 阿澄佳奈さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『小野寺 小咲』 声 - 花澤香菜さん



以下、本作の主人公と私との、どーでもいい共通点と相違点について。
駄文なので、〆ます。
{netabare}

さて作中とあるシーンで、

ヒロインの一人である小野寺さんの修学旅行の写真に、

下着姿が写り込んでしまった事件がありました。


学生が掲示板に公開された一覧写真を見てそれぞれ欲しい写真を選ぶ中、

それにいち早く気付いた主人公の楽は、

それを教師に伝え撤去させる男前っぷりを見せました。


勿論……、紳士の私も同じ状況なら、そう行動したことでしょう。


無論……、拡大コピーしてから。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 55

69.3 8 幼なじみアニメランキング8位
異世界美少女受肉おじさんと(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (239)
792人が棚に入れました
「行くぞ神宮寺」 「あぁ、俺たちで魔王を倒す」 「「俺たちが、互いに惚れる前に!!」」 平凡なサラリーマン生活を送っていた幼馴染の橘日向(32)と神宮寺司(32)。 二人はとある合コンの帰り道に、女神を名乗る謎の存在によって異世界に飛ばされてしまう。 そこで神宮寺が目にしたのは、金髪碧眼美少女の姿に変わり果てた親友の姿だった…!? 美少女の姿になった橘を見て、あまりの可愛さに戸惑う神宮寺。 女性の身体になったことで、神宮寺のかっこよさにグッと来てしまう橘。 しかし元は親友同士。この関係を壊さないためにも、一刻も早く魔王を打倒して元の姿に戻らなければならない。 そう、お互いがお互いを好きになる前に――。 これは、おっさんと元おっさん美少女の、絶対に惚れてはいけないラブコメディー

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この物語はおっさんと元おっさんのラブコメです。

この作品の原作は未読です。
作品のタイトルに動詞が無いことから、一見何をしたいのか分からない、という奇をてらったタイトルは印象的だったと思います。

奇をてらう、と言う意味においては、おっさんと元おっさんのラブコメという時点で既に目的の過半は達成できていると思いますけれど…


「行くぞ神宮寺」
「あぁ、俺たちで魔王を倒す」
「「俺たちが、互いに惚れる前に!!」」

平凡なサラリーマン生活を送っていた幼馴染の橘日向(32)と神宮寺司(32)。
二人はとある合コンの帰り道に、女神を名乗る謎の存在によって異世界に飛ばされてしまう。

そこで神宮寺が目にしたのは、金髪碧眼美少女の姿に変わり果てた親友の姿だった…!?

美少女の姿になった橘を見て、あまりの可愛さに戸惑う神宮寺。
女性の身体になったことで、神宮寺のかっこよさにグッと来てしまう橘。
しかし元は親友同士。この関係を壊さないためにも、一刻も早く魔王を打倒して元の姿に戻らなければならない。

そう、お互いがお互いを好きになる前に――。

これは、おっさんと元おっさん美少女の、絶対に惚れてはいけない異世界ラブコメディー


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

異世界転生モノなんですが、おっさんの方は…まぁいいです^^;
それより、元おっさんが異世界に転生した拍子に起こった出来事がとんでもなくヤバい…
公式HPのINTRODUCTIONにも記載されていますが、元々は目元まで髪の毛を伸ばした平凡なサラリーマンだったのに、いつの間にやら金髪碧眼の美少女に変わり果ててしまったのですから…
しかも、見たもの全てを魅了してしまうという特異体質付きなんです。

「えー、美少女転生、決して悪く無いんじゃ…」
と最初は私も思いましたよ。
ですが、誰かれ構わず無差別に魅了する事態って、ハッキリ言って尋常じゃありませんでした。
リアルでそういう体験をしていないだけに、その効果と影響を測りかねていたようです。

加えて、その超の付くほどの美少女に声をあてているのがM・A・Oさんというのもポイントがメッチャ高い…
M・A・Oさんの声質って、どうしてこんなに良きなんでしょう。
今年、M・A・Oさんは出演する作品の殆どが主要キャラというのも納得です。
これで声優としてだけじゃなく、女優としても活躍しているのですから、凄いとしか言い様がありません。

私は女優としてのM・A・Oさんにはお目にかかったことはありませんが、個人的には声優さんとしてバリバリ頑張って欲しいと思っています。

ですが、これだけの活躍を見ると逆に気になるのがM・A・Oさんの体調面です。
以前、爆発的な人気を誇り…って今も人気ですけど、体調を崩され休業を余儀なくされた声優さんがいらっしゃいましたよね。
種ちゃん…
今年は「うたわれ」のクオンを再び演じてくれるというので楽しみにしていますが、今でもセーブしながら仕事をされていますよね。
どの仕事でも一緒だと思いますが、一度体調を崩したり怪我をしてしまったら誰も挽回してくれないんですよね。
結局最後には自分のところにツケが全部回ってくる…
だから同じ轍は絶対に踏んで欲しくないです。
これはM・A・Oさんに限った話では無いと思っています。

一方、物語の方は設定が斬新なため、中だるみやありきたりと思う部分は殆どありません。
寧ろ、キタエリ、ゆうちゃんや牧野さんの演技を思いきり堪能頂ければと思います。

オープニングテーマは、福山芳樹さんによる「暁のサラリーマン」
エンディングテーマは、Luce Twinkle Wink☆さんによる「“FA“NTASY と!」
オープニングは覚えたらカラオケで歌うと気持ちよさそうな感じです。
まぁ、コロナ禍で全然カラオケにも行けていませんけど^^;

1クール全12話の物語でした。
肩の力を抜いてい視聴できる作品だったと思います。
たまにはこういうユル~い感じの作品を視聴するのも悪くありません。

そう言えば、各話のタイトルが「ファ美肉おじさん」で始まっていましたよね。
何故「ファ」から始まるのか疑問だったんですが、「異世界」と書いて「ファンタジー」と読むからだったんですね^^;
恥ずかしながら最近まで知りませんでした^^;

投稿 : 2025/03/01
♥ : 18

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは・・・、意外としっかり作られている。

いやー、タイトル的にあまり食指の動かない感じの作品だったのですが、観てしまいましたwww。

ところがどっこい、意外と面白い。
ちょっとタイトルで損しているかなー、あくまでも字面上って事ですが。

異世界美少女⇒うん、まぁ、いいでしょう。ベタだけどフツーにあるシチュエーションですし。

受肉・・・⇒「神が人の形をとって現れること。キリスト教では、神の子キリストがイエスという人間性をとって、この地上に生まれたこと。」だそうな。
まぁ「化身」とか「托身」とか、要は「化けた」とか「なった」ってことで・・・。
あんまり、普段使いでは縁のない言葉ですよねー。
それに、どこか字面的に怪しい雰囲気持ってますよねぇ。

で、後に続くのが

おじさん⇒キョーミネェーーーーーー!

訳すと「異世界美少女になったおじさんと・・・」
え~っ!!って感じですよねぇ。


私もそう思っていましたし、序盤は、
「いやー、だってオジサン二人・・・」
「野郎同士だろー」
と、拒絶感ありありだったのです。

ところがですねー、話が進むうちに確かに橘が可愛らしく見えてくるんですよねーwいや、まいった。
ティアラを装備して、耳ついたら、あら不思議、それなりに受け入れていましたとさ。

それに、この作品はコメディーとしてのメリハリ感とスピード感がいい感じなんですよねぇ。
キャラ同士の掛け合い、ツッコミ合いも程よい感じですし、通常サイズとデフォルメキャラへの切り替えも程よい感じ。
キャラクタの濃さ、くどさ、通常キャラと崩壊キャラの変化具合も程よい感じですし。
硬軟のバランスが程よい感じという印象を受けました(個人の見解です)。
いろいろなバランスが程よい感じなんです。

作画もですね、超一級ではないものの、程よい感じ。
荒れたところもほとんどなかったですし、トレス線もほんのりシャープで私好み。
とにかく、程よく安定している印象なんです。

音楽だって、
OP:最初は、出だしからうるせぇなぁ、あふぉか。好みじゃねぇなぁ。だったんですが、フツーにバックの絵と合わせて楽しめるようになりましたし(慣れただけ?)
ED:これが、意外と特徴無いのにバックの絵と合わせて最後まで観ることが多かった。
不思議だー。

って感じでした。

声優さんも、特にネガティブな要素は感じませんでしたし、程よい感じでした。

 ああ、橘(女)の方の声優さん、なんか転スラのリムルっぽい雰囲気を醸し出していたので、割と好きだったのですが、誰かな~と思って調べてみたらM・A・O(市道真央)さんという方だそうな。
 実はあまり意識したことが無い方で(スミマセン)、なんと、プリコネのぺコリーヌの役の方だそうで、ビックリ。
さすがですねー、まったく想像がつきませんでした。
さらに、転スラのシオンも・・・、いやー何回も観た作品なのに、まったくわかんなかったです。
 その他に演じられているキャラクタの作品も観たことはあったのですが、あまり意識していなかったですねー。

とにかく、この橘(女)をいい感じで演じられていました。
観ていて楽しかったです。


キャラクタは、先にも書きましたが、結構ベタなキャラばかりなんです、異世界ものとしては。
ですが、どのキャラも程よく濃くて、くどくていい感じなんですよねぇ。
主要な登場人物はそんなに多くないんですが、なんかキャラが立ってるというか、どいつもこいつも、おっかしいんですよねぇ。
なんなら、敵モンスターもEDでしっかり扱われるくらい、キャラ立ちしてましたしねぇ。
不思議ですよねぇ、私の肌に合ったって事なのかなぁ。



さて、いきなりの総評ですが、
私的には、いい感じで、程よく面白い異世界コメディ作品だったと思います。
もし、私のようにタイトルで視聴候補から外しておられる方がいらっしゃいましたら、最初の数話観てみて欲しいです。
また「野郎同士かよ」「おじさんかよ」と思われる方も、観てみて欲しいなぁ。
もしかしたら、私のように「肌が合う」かもしれませんよw。
(きもい表現だのぅw)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

異色な転生モノ

おっさんと、元おっさんTS猫耳少女の異世界コメディ
{netabare}
設定見たときは、これきつい奴だと思ったけど、見てみると別にきつい要素はなくいいコメディ枠だった。
エロ展開とか露骨なものがあまりないから、作者の性癖を見せられてる感とかはないし、しっかりとしたギャグアニメとして成立していた印象。
橘に惚れないように気を付けるとか、設定からしてばかげていて面白かったし、話の流れも謎のイカが出てきたり変なキャラが次々と出てきたり、いろいろとぶっ飛んでいて良かった。
一番好きだったキャラははキリ...シュバルツ
ああいう中二病キャラはいるだけで面白い。この作品の雰囲気にも絶妙にはまってて、実はポンコツというのもいい作りだった。

一個残念だったのは最終回付近。
よくある、ギャグアニメとか日常アニメの最終回でシリアスをやって微妙になるパターン。
シリアスでも面白ければいいんだけど、面白くなかった。
橘が少し自己中すぎたし、展開のためにキャラが動かされてる感がかなりあった。
シリアス以外は良かっただけに残念。

OPのミスマッチ具合好き。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
クソなろうアニメ3本目。OP発注ミスだろw
ロボアニメ始まりそう。キリトおるやん。この設定一部の人には受けそう。
はい転生転生。駄目女神駄目女神。これ以外と面白いな。
エクトプラズム これ結局ホモではw
これが今期のなろうで一番マシだとは思わんかったw 

2話 ☆7
発注ミスOP 真っ赤な誓いいいいい
このアニメの優しい空気感は佐々木と宮野に通ずるものがある。
だんだんと浸食されてるやんけw 

3話 ☆7
怒られてるとこ見るの嫌なの分かる。殺意高すぎやろ...
マジで草 人間の肉か?w エロ漫画にいそうな触手w
次回キリト回か。

4話 ☆7
黒の剣士ってw 露骨すぎんだろw コロナ対策
長すぎるからキリトでいいだろ。鬼滅の刃で見た。
カズマさん感あるキリト 

5話 ☆7
オードリー。キリトにしろ。
この黒髪の女騎士くっそかわいいから脱がせろ。
やったぜ。エロ拷問かなw 
これで勝ったと思うなよー なろう特有のステータス 卓球部は陰キャ。

6話 ☆8
魅了の力じゃないのか 実質アクア 焼きイカあるのか。
ダクネスじゃねーか。マジでイカにつかまってんじゃんw
今回一番面白かったわ。

7話 ☆8
草、言いたいことはわかる。これがスローループですか。
あるある演出 割と狂気アニメだなw イカイカうるせえ 

8話 ☆7
ヴィ―ガンにやさしい。媚薬 さてはホモだな?
男と聞いて反応すんな。やっぱりホモじゃないか...(困惑)
上に被るんでしょ 

9話 ☆8
謎曲 吸血鬼すぐ死ぬみたいなノリだな
そうはならんやろ。何で反乱に手を貸すw ガチ反乱かよ

10話 ☆8
いるんだよなぁ。それもアイカツだね。
縛りえっろ。キリト再登場w また俺なんかやっちゃいました?
親かよw 性剣? キリト出るとやっぱ面白いなw

11話 ☆5
キリトつよいなw 謎シリアスいらないな。
ほんとに謎な理由で対立するじゃん。

12話 ☆4
シリアスほんといらないな。割とガチな音の嘔吐やめろw
褒める場面長い。ヒナタ正直許されるのは謎でしょ。
別れる意味ある? 

曲評価(好み)
OP「暁のサラリーマン」☆7.5
ED「"FA"NTASYと!!」☆8
{/netabare}
{netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

76.6 9 幼なじみアニメランキング9位
イエスタデイをうたって(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (484)
1763人が棚に入れました
大学卒業後、定職には就かずにコンビニでアルバイトをしている"リクオ"。特に目標もないまま、将来に対する焦燥感を抱えながら生きるリクオの前に、ある日、カラスを連れたミステリアスな少女―“ハル"が現れる。彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオはかつて憧れていた同級生“榀子"が東京に戻ってきたことを知る。

声優・キャラクター
小林親弘、宮本侑芽、花澤香菜、花江夏樹、鈴木達央、坂本真綾、寺島拓篤、洲崎綾、名塚佳織、堀江瞬、小野友樹、喜多村英梨、前川涼子、遠藤大智、大塚明夫、小形満、川島得愛、小林千晃、田中宏樹、西山宏太朗、藤原夏海、本田貴子、諸星すみれ、天海由梨奈、村井美里
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ゆらぎ(※配信限定エピソードを再視聴して)

アニメーション制作:動画工房、
監督・シリーズ構成・脚本:藤原佳幸、
副監督:伊藤良太、脚本:田中仁、
キャラクターデザイン・総作画監督:谷口淳一郎、
総作画監督:吉川真帆、原作:冬目景

作品タイトルと同じ、10話からのED主題歌が印象的だ。
ブルージーなギターからは60~70年代の薫り。
調べてみるとRCサクセションの
初期の曲のカバーだった。
発売はやはり1970年。
『イエスタデイをうたって』は、
ビートルズの『イエスタデイ』を歌って欲しいと
せがむ少女についての曲だ。
ちなみにビートルズの『イエスタデイ』は、
母を失ってしまった今の自分は、
失ってしまう前の昨日の自分とは
全く変わってしまったという深い哀しみの曲。
『イエスタデイをうたって』という作品のタイトルは、
原作の冬目景が最初に考案したものを
編集者にダメ出しされて思いついたものだった。

主人公は、大学を卒業しても自分探しのために、
モラトリアムな状況を続けている魚住陸生。
いかにも、ひと昔前の人物像だ。
ある日、鴉を連れた少女・野中晴(ハル)と
アルバイト先のコンビニで出会ったことで物語が始まる。

1話ずつの完成度がとても高い。
感情の機微を丁寧に掬い上げていく。
まるでオムニバス形式に感じるほど、
序盤は余韻を残しつつ完結し、次の物語へと続いていく。

ひと昔前の年代を感じさせる時代背景。
携帯電話がなく、黒電話やカセットテープなどの
グッズが懐かしい。コンビニに外人がいない。
若者の思考にも時代性を感じさせる。
自分自身が青春時代を過ごしたころなので、
余計に感慨深くなる。
視聴すると昔の感情が呼び覚まされる。

振り返ってみると、舞台となっている02年ごろは、
バブルがはじけたといえど、
経済的にはまだ安定していて生き方の自由度が広がり、
価値観がより多様化した時代だった。
私たちは自分に正直に生きることを望み、
本当に大切なものを手に入れようとあがき続ける。
自身の心に問いかけ続けるあまり、何もできなくなる。
でも、欲しいものが必ず手に入るとは限らない。
人はどこかで、その望みに折り合いをつけて
いかなければいけないが、それをできる人と
できない人にはっきりと分かれていく。
なぜかと言うと、いつまでも追い続けることが
可能なほど自由度が高いから。
だから、動き出しても、またすぐに
立ち止まってしまうことになる。

そんななかでも人は年を取るごとに
何かを得て、何かを失いながら変わっていく。
2度と戻ってこないものもある。
懸命に生きているときはそれに気づかない。
何かが終わっても、ただ寂寥感だけが積もっていく。
でも、私たちは進み続けていくしかない。

主要人物はほぼ4人だけ。
彼らは皆、長い時間をかけた行き場のない心を抱えている。
物語が動かないため、退屈だと感じる人も多いだろう。
しかし、停滞しているようでも
登場人物の心は、いつもゆらいでいる。

空気感の演出が抜群に優れている。
桜の儚い美しさ。一方通行の想い。
「死」を身近に感じる状況。
哀しみがこみ上げる瞬間。
二度とは戻ってこない日々。
そのときのシーンに応じた劇伴も効果的で、
観ている者の心を動かす。
繊細で大切なものが零れ落ちていく。
目や手の動き、仕種、ちょっとした沈黙。
心を映しているような描写だ。

彼ら4人はずっとゆらいでいるが、
周囲の人々は、決意して前に進みだす。
ハルの同級生の湊航一や陸生の元恋人の柚原チカ。
決着をつけて自身のなかに何かを見出す。
陸生自身も少しずつではあるが前進しようとする。

軸は4人のラブストーリー。
とはいえ、この作品の核の部分は、
陸生と榀子の心情のゆらぎにある。
自分の心の在りかをずっと探っている。
似たもの同士、受け身気質のふたりが
歩んでいく方向を見つけるために
真剣に迷い続ける物語といえるだろう。
そう考えると、納得感のあるラストだった。

陸生の気持ちのゆらぎは、
世田谷線の車内での独白に集約されている。
自分で自分の心が分からない。
正直さ、誠実さを突き詰めようとすると、
自分の本質がゆらいでいくように感じる。
それでは、どうしたらいいのか。
物事を論理的に考えるのではなく、
感覚的に捉えることだ。
自分の心がどこにあるのか。
もっとシンプルに考えるべきだ。

{netabare}ひとつ残念だったのは榀子の心の動きを
描き切れていないこと。
2話からずっと榀子の心模様を
繊細な描写で追ってきたのに、
最後の段階では、井の頭公園での陸生の言葉に
全て任せきりになってしまっている。
アニメを観ているだけだと、榀子がどのように
自分自身に決着を付けたのかが理解できない。
もちろん、想像することはできるが描写不足は否めない。
だから榀子だけが身勝手な女性に見えてしまうが、
個人的にはとてもリアリティがあるし、
現実の人物像もひとりふたりは思い浮かぶ。
作者がどのように捉えているのかは関係なく、
情の深いキャラクターだと思う。
原作は未読なので分からないが、
単純に尺が足りなかった可能性もある。
ラストに向けては、2話分くらいかけて
ふたりのやり取りを突っ込んで欲しかった。{/netabare}

タイトル面から作品を考えると、
ハルが主人公のようにも思える。
そもそも作者が最初に考案していたのは
「ハル」というタイトル。
{netabare}ハルは陸生に近づいたことで、
以前よりも臆病になってしまい、
自分が変わってしまったことを自覚する。
これは『イエスタデイをうたって』の詩にもつながる。
だとすると、この作品はハルや浪の変化を
目の当たりにした陸生と榀子が
それに押し出されるようにして
一歩踏み出そうとする物語とも言えるだろう。{/netabare}

原作の量からすると、1クールでは厳しかった感はある。
ショートアニメ&ラジオドラマで補完しているが、
若干の消化不良感は残った。
ただ、作品は全話を通して、とても丁寧な仕上がり。
それぞれの動きや言葉にリアルを感じる。
懸命に生きている人間の息遣いが聞こえる。

4人が歩み出す先にささやかな幸あれ。
(2020年7月4日初投稿)

原作を読了して(2020年8月9日追記)
{netabare}ここのレビュアーさんから、アニメとは大きな違いがあり、
とても良い作品であることを聞いて原作購入。
つい先日、読了した。

漫画を読んで再認識したのは、
アニメの完成度がとても高いことだった。
漫画を読んだ後に自分のレビューを再読したのだが、
この作品に対して感じたことは、
原作読了後も基本的には変わっていないし、
大切な部分は、ほとんどアニメでも
表現しているのではないかと改めて思った。
もちろん、漫画とアニメとは表現方法が違うため、
コマで感じることのできる微妙な「間」や
心情のゆらぎは、圧倒的に漫画のほうが優れている。
11巻も巻数があるので、登場人物も多いし、
人間関係も複雑になっている。
最初のレビューで書いたように榀子の心情について、
アニメでは圧倒的に描写不足。
しかし、それにも関わらず、私のアニメに対する感想は、
漫画を読んだ後でもほとんど変わりはなかった。
それは、凄いことではないだろうか。
アニメでは、漫画で登場する重要なふたりの人物を
完全にカットして物語を短くしているにも関わらずだ。

例えば同じように原作を短くしたアニメを視聴してから、
原作を購入した『はねバド』という作品がある。
放映時には原作が未完だったので、
全く同じ状況ではないが、原作を大幅にカットして
物語を再構築したことは同じだ。
こちらもアニメは、なかなか面白かったが、
作品としては全くの別物といっていいほど
原作とは違ってしまっていた。
再構築とは普通はそういうものだろう。
しかし『イエスタデイをうたって』は、変わっていないのだ。
作品をじっくり咀嚼して大切な部分だけを残して
アニメとして作り上げている。
スタッフの多くは原作のファンという話を
どこかで読んだが、それは原作とアニメを
両方味わってみれば、とても納得できる。

漫画とアニメにおける大きな違いは「時間の流れ」だ。
この物語のひとつの軸は、陸生と榀子が出会って
別れていくまでの話になる。
長年、片思いしていた陸生が榀子を手に入れながら、
そこで葛藤して別れを決意するまでには、
劇的な出来事でもない限り、それなりの時間や葛藤が必要だ。
ところがアニメでは、付き合ってから、
大した理由もないのにすぐに別れてしまう印象。
じっくり物事を考える陸生の性格からすると、
あり得ない展開ともいえる。
それは榀子についても同様だ。
榀子は、自分の感情と理性の間でずっとゆらいでいるわけだが、
アニメを観ていると、それまでのスローな時間が
最後になって急加速して自身も納得するという
どう考えても受け入れがたい流れになっている。
ただ、これは尺の問題であって、
限られた時間のなかで、スタッフは最良の仕事をしたと
漫画を読んで感じた。

それでは漫画はどうなのか。
アニメ同様、繊細な心情描写を
時おりオーバーアクションを挟みながら独特のリズムで
紡いでいく。バックボーンとして私が感じたのは、
冬目景が大ファンだったという高橋留美子だ。
高橋留美子は、80年代に女性漫画家が少年誌に
連載するという画期的な立ち位置を確立した人物。
同じ女性漫画家として目指す人だったようで、
冬目景も当初はギャグ漫画を描いていたそうだ。
だから、この作品でも若い巻数のころは、
ギャグテイストに共通点のようなものを感じさせる。
それと、何人かの人も指摘していたが、
榀子=響子さんというのは、影響しているだろう。
私が感じたのはハル=ラムだった。
作者は意識していないかもしれないが、
やはり自分の好きな作品の影響は
どこかに出てくるものだ。

また、これは私の勝手な想像だが、
高橋留美子が自身を投影していたのは、
しのぶであり、響子さんであり、あかねであり、
かごめであるのだが、『イエスタデイをうたって』でも
自身を投影して、思い入れが深いのは、
榀子ではないだろうか。
作者自身はインタビューで榀子を「毒」と呼んでいるが、
これはある意味、自虐だから言えるコメントであって、
自分のなかにある「面倒臭い」部分を
抽出した人物像ではないかと思っている。

榀子の「純粋な無自覚」が相手を傷つけるのは、
多かれ少なかれ、人間関係のひとつの形だ。
榀子は世話焼き女房のような性格で、
自分の近しい人の部屋を掃除したり、
料理を作ってあげることを全く厭わない。
それが浪の父親にいつまでも頼られる
原因にもなっているが、
無意識に人の世話をすることで、
相手から好意を持たれてしまう。
しかし、その気持ちに最終的に応えることはない。
確かに考えるとなかなか厄介だ。
陸生が榀子を好きになった銀杏のエピソードも
そういう榀子らしさがよく出ている。

漫画とアニメとの最大の違いは、
陸生と榀子が関係を解消することになった
心情描写だ。漫画のほうが積み上げる
エピソードが長いので、
読者の心にも同じように積もっていく。
陸生がハルを想う気持ち。
榀子の場合は、ライバルの莉緒が登場してからだが、
その複雑な心情は繰り返し描かれる。
しかも、その対比として雨宮とみもりという
幼馴染の関係性もクローズアップされる。
徐々に焦点が合ってくる感覚がある。

決定的な出来事は、陸生の兄の結婚祝いに
まつわる部分で、陸生がキスをしようしたとき。
陸生の手が紙切れにふれることで
ハルに対する気持ちのゆらぎが表現される。
榀子は、表情や仕種によって
我慢のようなものが描かれる。
そういう意味では、陸生の決断は納得できるものだった。
そして、リアクションや表情、
自宅に戻った後の描写によって
榀子の気持ちも明らかになる。
このシーンはよくできているが、
時間的な理由でアニメでの表現は難しかっただろう。

ここまで、ハルのことをほとんど書いてこなかったが、
私が思うに、ハルはラムであってファンタジーなのだ。
どちらかと言うと、こういう子がいたら可愛いなと
思わせるキャラクターで、あまり実在感はない。
高橋留美子は最後までラムのことを
自分では理解できないキャラクターだったと語っている。
それは冬目景にとってのハルと
似たようなものではなかっただろうか。

表向きの主人公はハルだが、
やはり真の主人公は榀子だったのだろうというのが
漫画を読了したときの感想だった。
漫画本編のラストは、榀子が桜を眺めながら
穏やかな表情で歩く姿なのだから。{/netabare}

配信限定エピソードを再視聴して(2023年4月16日追記)

{netabare}放映当時にアニメを補完する物語として
配信限定で観ることのできたエピソードが
改めてdアニメストアで再配信された。
それを観ていて感じたことがあったので追記したいと思う。

この作品のアニメ本編は、分かりやすくするために
原作とは違ってほぼ4人の登場人物に絞っており、
いろいろなことを内省することをメインに構成されている。
私は、この作品を観ていて、
時代背景などから懐かしさを感じていたのだが、
別の側面から捉えると、多くの人々が「常識」と考える
男女関係の在り方そのものが
硬直化していた時代でもあったのだと思った。

この作品の時代背景は2002年ごろだと先のレビューで記したが、
それは作者がインタビューで答えていたもので、
実際にこの作品に通底している時代は、
70年代から80年代ごろではないかと感じる。
そもそも『イエスタデイをうたって』という
古い曲をタイトルにしていることだけ考えても
作者の心のなかにある時代が想像できる。

だとすると、この作品に対する見方も少し変わる。
陸生と榀子は、お互いのことが好きだと思って
付き合い始めるのだが、それは陸生がハルという
年下の少女のことを好きだという感情を
封印するためだったと考えることもできる。
榀子の場合は死んだ恋人の弟で、学校の生徒でもある浪に
特別な感情を抱くことは、社会の常識から外れた行為だと思ったために
陸生からの告白を受け入れたともいえる。
ふたりの男女が「時代の常識」に囚われた結果、
最初から「愛」というものを勘違いしていたのかもしれない。
個人的には、これが2002年という年代なら納得ができないが、
70年代~80年代の時代背景なら妙にしっくりくる。

そのことを象徴しているといえる
配信限定エピソード内にある陸生の独白を紹介しよう。

男女の友情は存在するのか。
そんな答えのない永遠の謎に
大人になれないオレは、自分の感情を誤魔化しながら
自分の都合のいいように生きてきた。

これはオレの悪い癖だ。
自分の好きなカメラだって、諦めるわけでもなく、
ただその欲求をずっと抱えていた。
答えを出すのが怖くて、答えが出るのが怖くて、
結末が怖くて、ずっとこのままでいいと、
いつか忘れてしまうことを待っていたんだ。
それは居心地がいいようで、息苦しい空気が漂っていて。

何かに変化を求めていた。
何かに期待していた。
変化を求めながら、自分から変われない自分が情けなくて、
そんな後ろ向きな動機でしか頑張れない自分を変えようとした。
その結果、自分のことしか考えていなかった結果、
傷つけてしまった。

失ってから気づくような愚か者で、
これからも同じような過ちを繰り返すかもしれないけど、
オレにできる限り大事にしますので、
これからもよろしくお願いします。

ハル:60点。
陸生;え!?
ハル:前半、榀子先生とのことじゃん。
言い訳ばっかじゃん。
大事な私と具体的にどうなりたいかが明確じゃない。
やり直し!

先ほどの独白は、陸生のラブレターなわけだが、
アニメオリジナルの部分。
しかし、このアニメをとても上手く表現している。
今さらこんなことをまた書いてしまう私は、
やはり、この作品のことが好きなのだと思う。
これまで、お気に入りの棚に入れるのは、
自分の総合点が4.6点以上の作品と決めていたが、
この作品は、例外としてお気に入り作品にすることにした。 {/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 87
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

(音無響子+関口さとみ)÷2ってどう?

原作未読 18年かけて完結した名作らしい


つくづく携帯電話というツールが青少年の恋愛模様に与えた影響は計り知れないものがあると思う。
コミュニケーションの取り方が今とまるで違う。

 『ポケベルが鳴らなくて』とその主題歌のヒットが93年
 初期費用10万円越えだが携帯電話が小型化したのが94年
 PHSのサービス開始が95年
 それに引きずられて携帯初期費用の下落が起きたのが96年
 契約台数200万台から一気に10倍規模へと拡大した97年
 99年に11桁化へ

私の場合、世の女子はポケベルかピッチ(PHSのこと)かなにも持ってないかみたいな時期に大学入学し卒業年次には皆さんおおかた携帯電話を持ってたかなぁという過渡期に学生生活を送ってます。振り返ってみると移動端末を持ってない女子には独り暮らしでもしてない限りアタックすることは無かったような… 逆もしかりで「携帯持ってない」はひとつの断り文句として通用するようになりもしました。

 “チャンスが失われる”

若者にとっては死活問題。端末が手に入れやすい価格帯になってあっという間に10倍以上の規模となった裏には下心あり。かようにわずかニ、三年で恋愛のルールに大転換が起きたのです。


本作の連載開始が98年1月。構想期間などリアルタイム反映は難しいにしてもすでにNO携帯な恋愛劇はやや時代遅れ感なきにしもあらずなタイミングです。
作者冬目景の生年は1970年。物語の主役が大卒直後のフリーターであって作者とリンクさせるなら92~93年頃と携帯端末勃興前夜の計算になります。原作者が自信をもって世に送り出せる恋愛劇に携帯というガジェットは辞書に載っておりません。単純に消化して落とし込むことができなかったのではないかと思われます。
ディスりではなくて、なんとはなしに肌感覚でNO携帯な恋愛劇を描いた最終世代の作品として貴重なのでは?と思いながらの鑑賞でした。推定'96大卒くらいまでがリアルに感じる恋愛物語と言えましょう。

現在でもやってやれないことはないでしょうが20年も経てば、当時を知る若者は中年/壮年になり恋愛する感覚が追いついていかない部分あるだろうし、リアル若者は取材した上で落とし込む作業が必要なんだろうなあとぼんやり考えてました。
肌感覚でイメージしづらい若人の皆さんでも手っ取り早くどんなものか知る方法はございます。動画とかで『JR東海 X'MAS EXPRESS』のCMをいくつか見てみたらいかがかと。60秒でNO携帯時代の恋愛のクライマックスを垣間見ることができると思います。


時代背景の前フリが長くなりました。作品に戻ります。

 『49%うしろ向き、51%まえ向き』

水前寺○子がニコニコしながら歩いてきそうな大きなテーマがまずはそこにあります。
繰り広げられるのは主要メンバー男2名女2名計4人の恋愛劇で登場人物はこちら↓

魚住陸生(CV小林親弘)
野中晴(CV宮本侑芽)
森ノ目榀子(CV花澤香菜)
早川浪(CV花江夏樹)

主役は大卒フリーター魚住陸生(リクオ)♂。その同級生、新卒で高校教諭の榀子(シナコ)♀。シナコの教え子だったが高校中退した晴(ハル)♀。シナコの実家金沢からの縁、浪(ロウ)♂。で、この狭いコップの中でいろいろやり合うわけでございます。
主役はなんとはなしに“陸に住み生きる魚”よろしく居場所がなく所在もなさげな青年。それでも“野”中や“森”ノ目と陸の上に安住の地を求めてるからなのか苦しんでしまう。そんな印象を受けた序盤です。
{netabare}※早“川”ならラクじゃんと腐女子が鼻血出しそうな展開を想像しかけたがあえてスルーしとく。{/netabare}

作品のキャッチコピーから
主役名からの類推(妄想)から
そして作品タイトル“イエスタディ”から

すっきりせず停滞しそうな物語を約束されたようなものであり、事実そんな感じの全12話でした。12話分を俯瞰するとやや途中の説明不足や強引な終幕を残念に感じる一方で、

{netabare}よくもまぁこの短尺で“恋愛の停滞感”を出せたなぁ…{/netabare}

むしろポジティブに受け止めたい。感心することしきりでした。約束された“停滞”はおそらく原作でも鍵になってるんでしょう。そのへんをアニメスタッフが大事に扱っていることを伺わせるような作り方をされてたと思います。

この褒め言葉としての“停滞”を生んだのは明らかに二点。
7割方は主人公らのパーソナリティ。これはネタバレで各人個別に後述します。こっちがやきもきするような優柔不断な二人が中軸なので話が進みません。
残り3割はツールの不備。先述の携帯端末がないことに起因してます。即時そして直接のやりとりが減るためすれ違いが生じやすくなり、当人らの性格もあいまって話が進みません。


 2%前に進んだ(かもしれない)恋愛群像劇


“即断即決”の2020年代を生き抜く私たちにとって、“すれ違い”や“空白”。行ったと思ったら戻ったりのもどかしさを楽しむタイプの作品です。
現実においてはアニメ作品も放送延期が連発したこの時期。
立ち止まって一呼吸したのは作品や業界だけでなく我々もでした。
奇しくもそんな2020年春クールにて、視覚に頼れず音と想像で空白部分を埋めるラジオという媒体を扱った作品だったり、本作だったりが生き残ったのは偶然ではないのかもしれませんね。
例えば空白部分。画面にも映らなかった会えない時間に彼女らがどんなこと考えてたんだろう?とかを想像しながら、深まってく想いだったり徐々にズレてく想いを堪能できる良作だったと思います。



※ネタバレ所感
以下、当方ゲスモード全開でいきます。Wヒロイン評いってみよー!
不快な表現があるやもなので純粋レビュー止まりならここでブラウザバックすることを推奨します。


■(音無響子+関口さとみ)÷2

誰のことかすぐ頭に浮かんだあなたは立派な大人です。そう榀子センセですね。

{netabare}想い人を亡くしたことが重しになってこじれちゃってるのが共通項。気立てが良くて恋愛経験少ないのも似てるかしら。めんどくさいけどかわいいのが響子さんで鬱陶しいのがシナコさんです。{/netabare}
{netabare}そのかわいいと鬱陶しいを分かつものは関口さとみ成分の有無でしょう。関口さとみ自体の説明は割愛。どうぞ『東京ラブストーリー』をご覧くださいませ。シナコは天然というか自分に素直なだけなんですが、リクオを完全にキープ扱いしてますよね。外形だけみると地雷女以外の形容詞が浮かばない彼女の特徴は以下↓

・過去を引きずり過ぎ
 ⇒まだなにも始まってない相手への一方的な恋心だぜ?
・浪を甘やかしすぎ
 ⇒自分の居場所確保のために彼に言うべきことを言わない
・リクオを都合よく利用し過ぎ
 ⇒そのくせ「私が甘えてるだけなのよ」と本人に言ったりする
・自分からフッたのに怒る
 ⇒そのくせ「私たちそんな関係じゃないから別に」と言わずにいられない
・自分から告ったのに優柔不断
 ⇒なんだかなぁ{/netabare}

この上なく強烈な印象を残すキャラクターさんとなってしまいました。ロクなもんではありません。
…と言いながらかくいう私だったらホイホイついていくと思います。

{netabare}そして、「そんなつもりじゃないの…」とフラれる未来を想像して打ちひしがれるまでがワンセット。
普通の男…と言っても自分基準ですがなんといいますか口説けそうだと勘違いしてアタックしかけるでしょう。作中でも複数回チャンスありました(キリッ)。そこを全く行動を起こさないリクオだから良かったかと思いきやところがどっこい。断言してもいいですが「冗談、ゴメン忘れて」という態度をこちらが取ることができればリセット可能とふんでます。そしてこのテの方々は“まだ脈はある”と匂わせる行動を繰り返します。理由は

 考えてそうでなにも考えてないから

前後の行動の因果関係や会話で投げかけられた言葉の意味を理解できていません。他者への想像力の不足。これまで言い寄ってきた男もいたでしょうが亡者バリアが発動し見切りをつけられたいていの男は彼女の元を去っていって久しい。そのくせ異性の気配がないのはそれはそれで淋しいというのが露骨であり、その感情を整理なり処理できてるようには見えません。バリアをくぐり抜けた親族ロウと優柔仲間リクオくらいしかストックがない。逆にくぐり抜けさえしてしまえば言葉悪いけどちょろいです。あとは「こんなに思われてるんだからしゃーない」と自分を納得させたいだけでしょう。

要は“一線越えて上書きしてしまえばいーじゃん”という思想です。作中でもシナコ本人が自分で決断する怖さから判断をリクオに委ねる意思表示をしてましたがそこに乗ることのできないリクオというのがまた作品の味となってました。

と、これまでボロクソに言いつつされど惹かれてしまうやっかいな女性だと思われます。原作者の方女性と聞いて納得したのですが、シナコは女性のめんどくさい部分を詰め込んだような人。そこが良く描かれてます。このめんどくささってそのまんまめんどくさいんですけど一方でめんどくさいのが好きな人もいるでしょう。私なんかそのうちの一人ですよ。
そんな「いいですよね~めんどくさいの」と言い切れちゃうような某アニメに言わせれば南極向きな性格をしている男性陣はおおいに楽しんだらいいと思います。{/netabare}


■少女漫画に描かれた文脈でしか男を知らない人

誰のことかすぐ頭に浮かんだ人は残念なことに私と思考回路が似通ってるかもしれません。
そう晴ちゃんのことですね。

{netabare}まだJK年代だからいいけど早いうちに軌道修正してねという娘さん。カラスを手籠めにしている女性は古今東西、魔女しか私は知りません。{/netabare}
{netabare}家庭環境から妄想する偏見ですけど男女交際のロールモデルを想像できてないんだと思います。自分の“好き”という感情に直面した時に、まがりなりにも次の段階を想像できているのがシナコだとして、ハルにはそれがありません。
それでいて臆病なシナコとは対極的にハルは行動的です。想像してみてください。イメトレなしで試合に臨んだ時の惨状を。もしくはゴールや落としどころを描けずに商談に臨んだらどうなるかを。ハルのやってるのがまんまこれ。下手に行動力のある分ズレたらズレたであさっての方向に行ったまま帰ってこれない怖さがあります。

 一緒にいるだけで幸せ

彼女の好きになった理由が希薄なこともあるかもしれません。高校中退理由もなんだかよくわかりません。シナコに輪をかけてなにも考えてなさそうなのが彼女の危なさ。地雷臭しかしないでしょ?普通。

と、同じくボロクソに言いつつされどこちらも惹かれてしまうやっかいな女性だと思われます。
ただし理由はしょうもないところ。

 {netabare}好意もたれて嫌いになれるわけねーじゃん{/netabare}

ストレートな愛情表現を“素直”であると好意的な勘違いをしかけますが、彼女と一緒に描く未来が見えません。でも見ため可愛い子に好意もたれたらホイホイついていくスケベ心を私は隠さないですよ。
そんな抗えない下心を是とされる男性陣はおおいに楽しんだらいいと思います。{/netabare}



男二名のめんどくささも書くつもりでしたが息切れしました。野郎二人は中学生です。学校で教師を呼び捨てにしてマウント取ろうなんて高校三年生としては稚拙。黙って○○へ行け! …以上です。

ということでもう一度戻って女子二人。要は二人ともめんどくさくて二人とも魅力的なのです。
出来れば両方ともおつきあいしたいとゲスの極みなことを考えているのは私だけでしょうか。皆さんどの子がいいなぁという視点で観てるんでしょうか。その場合誰が人気あるんだろう?
最後に本作で自分だったらこの娘さんが一番いいなぁと思った人と理由をネタバレで挙げときます。
ズバリ当てたらすごいかも(笑)


{netabare}その子はリクオと4か月付き合ったという同級生の子{/netabare}

{netabare}迷わないですね。キタエリさんが声あてしてた娘です。次点はハルのバイト先のお姉さん。理由は↓

・言い寄られると弱いという自分の弱みを理解している
・そしておそらく経験を踏んで対処の仕方も心得ている(はず)
・育ちが良いので本人が遵守してるかはともかく社会常識の判断基準に世間とのズレはなさそう
・職能を理解しなんだかんだ生活するための目途をつけている
・例えばピアノできるのよ、のドヤ感が一切ない。わきまえてる
・居候先にリクオを選んだ選球眼と行動に移せるメンタリティ
・シナコやハルの様子を瞬時に察してフォローにまわれる観察力
・そしておそらく「一線越えてから考えよう」の割り切りの良さに聡明さを感じる


たぶん付き合ってて退屈しないし、結婚したらしたでしっかりするであろうと思われる。{/netabare}



この物語を鑑賞して思ったのは女のめんどくさいはかわいくて男のそれはどうでもいいということ。
次に主役四人組以外の登場人物はわりとまともだったこと。
あと言い忘れてたけど榀子センセなんかの比じゃないくらいこいつはダメだと思ったキャラがおります。さっき最後と言っといてすみません。断トツでした。

{netabare}そいつは早川父。

「いい加減解放してやれよ」

突き放してあげるのも大人の役割です。

携帯電話のない恋愛劇を懐かしむことのできた方々はこの父親と同年代くらいではないでしょうか。
どこかしら欠落した四人組にあーだこーだとマウントを取ろうとする前に、はたして自分がこんな早川父みたいな大人になってはいないか自省してみるのもよいのかもしれません。{/netabare}



視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.07.04 初稿
2021.03.07 修正

投稿 : 2025/03/01
♥ : 68
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな by与謝野晶子

[文量→大盛り・内容→(大きな愛ゆえの)酷評系]

【総括】
ジャンルは恋愛。青春群像劇。

レビュータイトルの短歌は、「何となく、君が待っているような気がして出掛けたら、花畑に夕方の月がかかっていました」という意味で、このアニメの魅力を的確に表していると思います。

この短歌のように、すれ違って、もどかしくて、ふるくさくて、でも、美しくて、切ない。それが、「イエスタデイをうたって」です。

私はこのアニメの原作漫画が大好きで(多分10周くら読んでるw)、原作に評価つけるなら☆5。だから、「原作の魅力をきちんと出せれば」アニメの評価も☆5になるわけです。

ただ、、、最終話がねぇ。原作好きの私的には、「12話は存在しない」が、正解です(苦笑) 私、11話までこの作品を、「☆5お気に入り棚」に入れてたんですよ?

よって、今からこのアニメを観る方には、次のような視聴方法をオススメします。

①アニメの1話~11話までを観る。②原作を読んで完結させる(出来れば1巻から観てほしいけど、9巻くらいからでも良いです)。③アニメの最終回は一生観ない。

マジこれ、オススメです(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
大事なことなので最初に言いますが、「私は榀子派」です(笑) 地雷女だ全ての元凶だのメンヘラだの言われようが、私は、メンドクサイ榀子が好きですw

でも、だからといってハルには不幸になって欲しくない。最終回、ハルの恋が叶ったことは素直に嬉しい。あのキスシーン(タバコ臭い)は、漫画史に残したくなる名シーンです。

それはつまり、「とてもレベルの高いダブルヒロインもの」ってことです。榀子もハルも悪くない。そう、悪いのはリクオだけですw

というか、私が榀子派なのは多分、「ハルも榀子も幸せになるためには、リクオと榀子がくっつくしかないんじゃないか」って思うからです。

ハルは多分、リクオじゃなくても大丈夫。それこそ、湊ならハルを幸せに出来ると思う(雨宮には無理)。リクオは、ハルでも榀子でも大丈夫。つか、ハルにも榀子にもフラれても、それなりに生きていける。

でも、榀子にはリクオしかいなんじゃないかって思うんですよね。申し訳ないけど、浪くんじゃあ、力不足です。

個人的には、榀子が浪くんと結ばれる未来は全く想像できない(湧くんのことがあるから、逆に浪くんとだけは絶対に無理だと思ってる)。さりとて、どこかの馬の骨にかっさわれるのも納得できない。

ハルにはリクオとくっついてほしい。榀子には幸せになってほしい。そんな矛盾する願いを叶える、私的な解決策は1つ。

「リクオが榀子と一線越えてから、別れて、ハルと付き合う」

これですな。

ハルの幸せは、=リクオと付き合う、なんですが、榀子の幸せは、=前進する、なんですよね。榀子はハルより年上だけど、精神的には、ハルよりずっと幼い。んで、榀子が子供なのはやっぱり、「男性経験がない」ってのも大きいと思うんですよね。変な幻想があるというか、無駄にびびってるっていうか。

かの北方謙三先生は、「童貞は風俗にいけ」という言葉を残しました。かなり乱暴だけど、一部、真理は突いているとも思ってて、「とりあえず榀子は男とちゃんと付き合え」ですよ。心の枷というか、変なプライドみたいなのを捨てた方が、多分うまくいくと思う(現に榀子は、初めての男女交際をリクオとすることで、最終話、少しだけ前進できた)。

ちなみに、この最終話、かなり不評のようで、それはよく分かります。序盤~中盤をかなり丁寧に描いたことで、明らかに尺不足。原作未読組には厳しかったでしょう。

大体、1巻~6巻までの内容を10.5話くらい使っているのに、7巻~11巻をラストの1.5話くらいに押し込むなんて、無理な構成でしょうに。

本来は、(原作ネタバレ){netabare}就職した後のリクオはもっとミルクホールに通い、ハルとの関係も深めていたし、榀子の拒否り具合や二人がギクシャクする感じも、ちゃんと描かれている。その上で、ハルを狙う雨宮という優しい男がいて、リクオにフラれたハルはちょっと流されそうになる。そんな状態が嫌なハルは、岐阜だったに逃げる。それを追いかけるリクオ。{/netabare}

そういう過程を経ての、ラストの駅のシーンに至るわけですよ。しかも、

(原作ネタバレ){netabare} 浪は浪で、莉緒という年上のモデルと頽廃的な逃避行があり、榀子と付き合うなんてことはないです。榀子に関しては、リクオと別れた後、寂しげに笑うカットがあるだけで、その後は不明です。アニメ最終回のように、浪の家に行くなんてシーンはない。{/netabare}

冒頭書いたように、私は榀子の幸せを心から願いますが、アニメの最終回の展開は、絶対にアリエナイ。あの改変はダメでしょ。冬目さんも、榀子の扱いに困ってた(てか、あんまり榀子を好きじゃない)から、許可とれたのかもしれないし、監督の勝手かもしれない(この監督が原作を愛していて、熱量を持って作ってくれているのは感じてて、だから、四人それぞれに結論をだしたかったのだろう)けど、とにかく、「ないわ~」と思った。

私の評価、1話から順に追っていくと、5→5→5→4→5→5→5→5→5→4→5→1ですよ? 最終回でここまで評価下げる作品なんて、過去で一番かもしれません。

いや、実は原作のラストも、自分的には100点ではないんですよ。でも、アニメのラストよりかなりマシ。

アニメ制作陣の皆様、この度は私の好きな「イエスタデイをうたって」という、すでに完結から4年以上経つ作品をアニメ化して下さり、本当に感謝しています。しかも、美しい作画と、素晴らしく原作のイメージに近い声優陣、何の文句もありませんでした。ただ、最終回。色んな思いや事情の上でしょうが、アレはないです。本当に、「画竜点睛を欠く」惜しいアニメだったと思います。
{/netabare}

【余談~ 原作漫画について ~】
{netabare}
本作、「作画」と「声優」に関しては、満点だと思います。

まず作画は、「動画工房、こんなにすげぇんだ」と思いました。原作の冬目先生は、画集を出すほど絵にはこだわる漫画家。ていうか、漫画家というより、絵描きだから、あの人(笑) それを、きらら系や萌えアニメのイメージが強い動画工房が、ここまで描ききるのかと、かなりビックリしました。


声優陣ですが、「自分の中での」イメージは、

リクオ→もう少し低い感じ。
ハル→大体イメージ通り。
木下さん→めっちゃイメージ通り。
福田→もうちょい高い感じ。
榀子→かなりイメージ通り。
浪→もう少し高いイメージ。
杏子さん→イメージ以上。

てな感じ。私はあまり、原作→アニメっていかないんだけど、先に原作を読んだ作品としては、歴代1位の納得感でした。

ストーリーに関しては、11巻を12話だから、そんなに難易度は高くないと思うけど、「原作の空気感」を大切にしているため、「間」をたっぷりとっていました。その分、「ハル×雨宮」「雨宮×みもり」「浪×莉緒」「木ノ下妹×深町」「滝下×葛原」「杏子×クマ」というサブキャラの恋愛(ていうか存在自体)をカットし、メインキャラ四人の恋愛話にしていた。

これも、12話って尺を考えると、英断だったと思う。

これだけ、「間違えずに、原作を表現してきた」のに、なんで最終回で、あんなに間違ったのかなぁ?

本作、2クールでアニメするような作品ではないけど、1クールにまとめられるような作品でもないと思います。許されるのなら、「ReLIFE」のように、「後編」をつけて、15,6話くらいでアニメ化するか、アニメの11話までを12話で描き、「みもりと雨宮、莉緒が登場するところから最後まで」を劇場版でやれれば、名作になったと思います。勿体ない。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆5
作画、素晴らしいね。声も、概ねハマっている。原作の大ファンなんだけど、めっちゃ良かった。空気感が、原作を上手く表現できてる。ただちょっと、ギャグパートの演出がくどいかな。まあ、原作好きはあの地味で暗く変化の少ない空気感が好きだけど、アニメで入る人にはややハードルが高いから、ちょうど良いのかもしれない。

2話目 ☆5
基本的に、シナコが子供で、ハルが大人だからな。内面的には。

3話目 ☆5
半周遅れのランナー。愛とはなんぞや。印象的な言葉だよか。この回のハル、可愛いよな~。

4話目 ☆4
滝下の声も、概ねイメージ通り。この盛り上がりに欠ける回、原作好き以外は楽しめてるのだろうか?(笑)

5話目 ☆5
リクオのカメラ好きは、ここまでにもう少し推しておいた方が良かったかな。なんか、ちょっと作品のテンポが早くなってきたな、この作品の場合、あまり褒め言葉ではないんだけど。ハル、ビールじゃなくてオレンジジュース飲んでる(笑) エンゲージリングのくだりのハル、可愛いよな(笑) 湊、1話で退場か。結構好きなキャラなんだけどな。

6話目 ☆5
ユズハラ、好きなキャラなんだよな。「文化系の妙な色気」は、結構自分の好みを変えた言葉だな。この回の榀子は可愛いんだよな。この二人、怒り方が対照的なんだよな(笑)

7話目 ☆5
ゆっくり、ゆっくり、皆が進んでいく。この作品の醍醐味。

8話目 ☆5
チャンスをモノにできない男(苦笑) まあこの作品、意図的に携帯を排してるかならな。男は働いて、自信を持つことが大事。ハルの言葉に、魚住の理解度という点で負けていることを悔しく思う榀子。無理してって、リクオはダメだな~。ハル、めっちゃ理解力あって、可哀想。

9話目 ☆5
そう、どうなったって壊れないんだよ。そもそもあの発言が重い女(笑) 京子さんは大人だからな~。ハルサンタ可愛い♪ 鉄壁のシナコ(苦笑)

10話目 ☆4
福田嫁、出来る女だな~。これが本当の女子力(笑) クマさんと京子さんの恋愛話も好きなんだよな~。ムーンストーンは「恋愛成就の石」。石言葉は「純粋な愛」「母性本能」「永遠の愛」で、「恋が叶うまで自分を磨き待つ」という意味ももつ。ぴったりですな。深い意味はないし、何で連絡ないのよ? シナコさん、難しい(笑) いけ、リクオ、チャンスだ! 逃すな(勢いでヤッちまえ)! 、、、って、逃すの知ってるけど(笑) ただこれ、最終話までに、まとまるか?

11話目 ☆5
知らない天井(笑) ハルは本当は、謎料理が得意だけどね(笑) 榀子は、男をダメにするな~。小学生だよな(笑) 荷物を落としそうになって、握り直す描写、好きだな。ハルの本音と正論。完全に榀子が悪者なんだよな(苦笑) まあ、カットされてるけど、リクオも結構ミルクホール行ってたからな~。リクオ、ダメだな~。そういうことじゃない。シナコをちゃんと叱らないと。

12話目 ☆1
いや、やって良い改変と、ダメな改変があるでしょ。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 39

80.0 10 幼なじみアニメランキング10位
異世界おじさん(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (537)
1818人が棚に入れました
2017年秋――。17歳のときにトラックにはねられ、それから17年の間ずっと昏睡状態だった叔父が目覚めた。 病室を訪れた甥のたかふみが目にしたのは、意味不明な言葉をつぶやき、異世界「グランバハマル」から帰ってきたと話す叔父の姿だった。 ……叔父さんは、頭がおかしくなっていた。 絶句するたかふみだったが、おじさんは異世界にいた証拠を見せると言って魔法を使う。おじさんの力を金にかえて食っていこうと心に決めたたかふみは、身寄りのない彼を引き取りルームシェアを始めることに。 おじさんとの生活の中で聞かされる、異世界での冒険譚と溢れんばかりのセガ愛。孤独で過酷なおじさんの半生に、時には歓喜し時には胸をいためるたかふみ。 動画配信業に勤しむ世代の離れた男二人、団地の片隅にて繰り広げられる、新感覚異世界コメディ!
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

"顔"が導く異世界のリアル

まずは本作を勧めて下さった先輩レビュアーさんにお礼を申し上げたい。
同工異曲の異世界アニメに辟易していた身には、本作はまさしく福音であり、
このジャンルの閉塞を打ち破るブレークスルーと言い得る快作である。

本作の斬新かつユニークな特長は言うまでもなく、
異世界から帰還した主人公の"その後"が語られるという点にある。
17年に及ぶ異世界での壮絶なサバイバルののちに生還したおじさんは
現在はユーチューバーとして、まったりした悠々自適の生活をおくっている。
そんな日常が同居する甥っ子のたかふみの目をとおして描かれるのだが、
そこに魔法によって再現された異世界時代のおじさんの回想が織り込まれ、
劇中劇のような趣向で、二つのパートが同時進行する。

いわば日常系の中に異世界物がすっぽりと収まった、入れ子構造である。
ジャンルをまたいだこの一種のハイブリッド仕様は昨今の人気作にも見受けられ、
個人的に興味をそそられる現象なのだが、詳しくは次の機会に回そう。
完走後に補筆する前提で、今回はあまり深入りせずにざっと書き流すことにする。


{netabare}さて、本作の真髄は何と言っても、おじさんの"顔"にある。
ホラー風なタッチで、敢えてキモく無気味に描かれたインパクトの強烈さのみならず、
物語の出発点であると同時に、本作のすべてが凝縮されたエッセンスと言っても過言ではない。
その顔は、異世界の人々の目にはとても人間には思えないほどに醜いものなので、
オークの亜種と間違えられれたおじさんは、何度も狩られかけ、吊るされる。
勿論、ここは笑えるところなのだが、自分はもっと本質的な何かを感じた。

すなわち、我々の顔というものが否応なく、最もプリミティブかつ直接的な
コミュニケーションツールとして機能しているという、容赦のない事実である。
つまり本作はそもそもの発端から、一方的にコミュの回路が遮断された状態で始まっており、
この"コミュニケーション不全"というモチーフが作中を一貫して底流しているようなのだ。

本質的な問題に引き直して示してみよう。
コミュニケーションが成立するためには、双方が同じコードを共有していなければならない。
そして、異世界というからには当然、そこには全く異質なコードが存在するはずだ。
例えば、上記の人々の行動は魔物に生存を脅かされる世界ではごく自然な反応なのである。
すなわち、広義の文化的コードの差異を本作の異世界は最初からはらんでいるわけなのだ。
心躍るような冒険ファンタジーを期待していたたかふみが、いきなり目にしたものは
宗教的な禁忌に触れたことでまさにおじさんが処刑されようとするショッキングな場面だった。
これらが端的に示すように、異世界ファンタジーの"お約束"をブレイクしまくる痛快な笑いは
コードが共有されないことで生じる"ズレ"に基づいたブラックな笑いなのであって、
その底にはかなりクリティカルな眼差しが潜んでいるように感じられる。

大げさに言うなら、本作のパロディー的な性格は、一般的なファンタジーの成立基盤を
我々のシビアな現実の論理に根差した、独自のリアリティーに置き換えることによって
内部から書き換えようとする、きわめて野心的な試みなのではないだろうか。
ご都合主義の"お約束"を茶化しただけのパロディーでは得られないような迫真感は、
そこから来ているのかも知れない。量産式アニメと差別化される本作の個性もまた、
こうしたひそやかなリアリティーの在り方から生まれているようにも思われる。

これも考え過ぎかも知れないが、気になった点をもう一つ付け加えておく。
おじさんの超絶的な力は、翻訳魔法による精霊との直接の交信に由来しているのだが、
この精霊に対する自在なコミュニケーション能力は見事なまでに、
相手が人間である場合のコミュ不全と対照をなしていて、完全に両極端に分裂している。
この辺りにも何か示唆的なものを自分は感じずにはいられない。
あるいは抑圧されたコミュニケーションへの渇望がチート能力として現実化する逆説が
ここに想定できるとすれば、それは作者自身の内面にまで遡れるものかも知れない・・・
などとまあ、考えていくとキリがないからこの位にしておこう。

ただ、確実に言えるのは、このコードの問題をめぐるおじさんの態度表明が
彼のキャラクターの一貫した本質を形成しているということだ。
第3話には、おじさんとツンデレさんの間でこんなやり取りが交わされる。

 「顔、かくしたりしないの?」「…したくない。」「ふーん・・・」

災禍の原因である自分の顔を、おじさんは絶対にかくそうとはしない。
生命の危険を冒しても、異世界のコードに自分を合わせることを拒みつづける。
生存の保障よりも自らのコードを優先し、自分ルールを貫く、ストイックな美学。
まあそれも多分、ゲームに影響された薄っぺらいこだわりだったなんてオチがつくのだろうが、
元の世界に帰ること以外に一切関心を持たない、異世界に対するこの醒め切った態度が
結果的に、アウトロー系ヒーローの孤高の風貌をおじさんに与えているのである。

このキャラ造型によって、ツンデレエルフを筆頭とするヒロインたちとの関係に、
クールでつれない男を女が情熱的に追いかけるという、小洒落たロマンスの雰囲気が加わり、
異世界ハーレムとは一線を画した奥行き感を物語に与えている点も見過ごせない。
異世界三人娘については、いずれ稿を改めて書いてみたいと思う。
ついでに付け加えると、ツンデレもまた恋愛表現における特殊なコードの一例として、
コミュニケーションをめぐる問題圏の一環をなしていることは言うまでもない。{/netabare}


近年のアニメの中でも際立っているように感じられる、この作品の非凡な個性が、
どのような場所から発生しているのか・・・そんなことを考えていたせいで、
結局、いつもの調子でどうでもいいことをグダグダと書いてしまった。
原作、アニメともに優れた出来であると書けば、一言で済む話なのだが・・・

それから、本作を観ていると妙な安心感を覚えて、ついリピしてしまうのは
一体どういう訳なのだろうか?・・・また余計なことを書いてしまうが、もしかすると
ズレた生き方をしながらも決して揺らぐことのない、おじさんの超人的な自己肯定感が、
やはり周囲とのズレを感じて生きる人々の、ストレスの受け皿になっているのではないか?
・・・何にしても、おじさんたちの将来もこの国の未来も、先行き不透明なことに変わりはない。
彼らに倣い、せめて現在のささやかな幸せを嚙みしめていたいものである。

最後に、極めつけのどうでもいい話を一つ。
おじさんのソックリさん(?)を偶然発見しました!→ Kaspars Putnins
似てないと言われても責任は負いかねますが、おヒマならどうぞ。

2022.10.24 投稿

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

17年の歳月の重みをSEGA方面から噛みしめる

2017年。17年ぶりに昏睡から目覚めた叔父は異世界帰り。
同居した甥のたかふみと共に、異世界で覚えた魔法をウリにユーチューバーやったり、
異世界での思い出話に花を咲かせたりする同名コミック(未読)の連続アニメ化作品(全13話)


【物語 4.0点】
時代や世代など、ギャップを上手く取り込み開拓した視点を通じて、異世界物に新味。

タイトルの割に、意外と現実世界のシーンも多い。
おじさんが異世界“グランバハマル”に転生していた間に現実世界で起こっていた衝撃の諸々を振り返る。
{netabare} ガラケーが消えて行くわ、『こち亀』や『笑っていいとも』が終了するわ。
そして何よりSEGAがゲームハード事業から撤退するわ。{/netabare}
おじさんと、若いたかふみ、藤宮さんの生きた時代、世界の違いを浮き彫りに。

土台を固めているからこそ、その上で回顧される、
おじさんの異世界体験記にツッコむ、たかふみたちという芸風のキレ味が倍加します。

世代的にツンデレを知らないおじさんは、異世界のツンデレエルフたちの秋波にもどこ吹く風。
おじさんが、エルフの迷惑行為、自らどうでも良い記憶映像と評する。
完全に恋バナだろう?と、たかふみたちが色めきだつツンデレ描写も新鮮でした。

異世界体験記が、動画再生の如き「記憶再生(イキュラスエルラン)」で構成されたのも妙手。
必要な場面だピックアップしたり、ツマラナイ場面は早送りしたり。
「記憶再生」は{netabare} 藤宮さんの禁断の過去{/netabare} を掘り下げるのにも重宝。
お気に入りのYoutubeチャンネルに入り浸っているかのような居心地の良さがありました。

重宝したのは「記憶忘却(イキュラスキュオラ)」も同様。
誰もが消したい過去を持っているという共感だけでなく、
{netabare} おじさんのゴブリン討伐の記憶を消された故にモブから「神聖勇者」に成り上がったアリシア{/netabare} など、
シナリオ展開の原動力としても機能していました。

懐古向けのようで、構成はトレンドを掴んでいるような。
不思議な魅力を持ったシナリオでした。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・Atelier Pontdarc

新興のスタジオながら、異世界&現実世界、各々でのおじさんが放つ魔法エフェクトや、異世界でオークと誤解される言動。
それらを目撃した、たかふみたちや異世界ヒロインズたちの多彩な顔芸など、膨大な設定に対応。
時おり、ねじ込んで来るSEGAネタも特徴的。

まだ制作工程の外部依存度が高いのか、コロナ禍の影響も受け、放送延期と仕切り直しを繰り返す。
時々挟まれるCGもレトロ風味とも言えるがクオリティ自体は凡庸な印象。

ただ、表現センスは面白く楽しませてもらったので、今後の体制強化に期待したいスタジオです。


【キャラ 4.0点】
主人公・おじさん。
重度のセガファンでもあり、それが現実&異世界とのギャップを単なる世代によるもの以上に拡大させる。
私もソニックファンのメガドライバーとして共感できる部分が多々ありました。
ゲームハードがマイナーであればあるほど、入れ込んだ愛は熱く燃え上がるのですw

おじさんの甥・たかふみ。
ツンデレを知らないおじさんの異世界ヒロインズに対する鈍感さに呆れるたかふみ。
だが、たかふみも幼馴染・藤宮さんへの“男友達”意識を捨て切れない鈍感力のバリエーションで、おじさんを微笑ませる。

自分が世間から見てどれだけ浮いているのか?鈍感なのか?
他人を見るようには分からないものなのですw


異世界ヒロインズ筆頭・ツンデレエルフ。
おじさんと良い感じになる度に、無自覚にフラグをへし折られ、
プンスカするベタベタなツンデレパターンを構築。

その他、メンタルがニートな氷の一族の末裔・メイベルなど、
コメディ要員のヒロインが適宜追加され異世界体験談は賑やか。


【声優 4.5点】
おじさん役・子安 武人さん。
スタッフは「もっと汚く!!」と鬼ディレクションw
子安さんも怪しい息遣いなど、全力で応え“テラ子安”伝説に新たな1頁が刻まれる。

「もっと汚く!!」と要求されたのは藤宮さんを演じた小松 未可子さんも同様。
たかふみに想いを寄せる乙女な現在と、小学生時代の落差が強烈w
たかふみや、弟・藤宮千秋には、幼少期には別の声優が配役されているのに、
藤宮さんだけは、みかこしに全てを背負わせる。
この鬼キャスティングから既に笑わせにきていますw

メイベル役の悠木 碧さんに至っては「もう溶けて、何言っているかわからなくてもいいです」と指示が出されたそうで(※1)
全く、わけがわかりませんが、確かにそんな感じの奇声で盛り上げてくれていましたw

その他、エルフ役・戸松 遥さん、アリシア役・豊崎 愛生さん。
キャリアを積んだ中堅以上の実力者を当てにしまくって、見事に面白いことになった感w



【音楽 4.0点】
劇伴担当は末廣 健一郎氏。
木琴がとぼける現実世界の日常コメディパートから、
金管が吠える異世界戦闘シーンの古き良きロープレ風BGMまでフォローする安定感。

OP主題歌は前島 麻由さん「story」
異世界物にタイアップし続ける歌手による不屈のデジタル・ロック。
OPでおっさんが踊る作品にハズレなしという私のジンクスも継続中。

ED主題歌は井口 裕香さん「一番星ソリティ」
このキモチに気づいて!って感じでエルフさんの心情と重なる片想いソング。
井口さんにとってはKADOKAWA移籍後第一弾シングル。かつ自身は本作には出演していない。
今後はよりアーティストとしてアニメに関わることも増えるのでしょうか。


【余談】
おじさんの魔法に対するアプローチ。
精霊の機嫌を損ねないようにお友達になる感じで魔法を“借りる”という感覚が興味深かったです。
{netabare} へそを曲げた精霊に部屋を極寒にされ、イワシの頭を供えてみたりw{/netabare}
この感覚って案外、AIを活用して力を得る技術に近い物があるのかもしれません。
作中でも取り上げられたYoutube規約変更などで、ユーチューバーが立ち行かなくなっても、
おじさんならAIが人を超える特異点をも乗り越えてしぶとく生き残りそうです。


参考文献 ※1.夏アニメ『異世界おじさん』おじさん役 子安武人さん×エルフ役 戸松遥さん×メイベル役 悠木碧さん×アリシア役 豊崎愛生さん、アフレコでされた変わったディレクションとは|《異世界組》声優座談会

投稿 : 2025/03/01
♥ : 32

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

自虐的な要素が作品全般占めすぎて、満足感が得られにくい(7話まで視聴して)。

原作未読です。

>2話まで視聴して
物語は目新しい視点で描かれていて、ここは興味惹かれるのですが
今のところ、現実と異世界、どっちつかずのフワフワした感じの
ストーリーなので、感情移入するまでには至っていません・・。

子安さんのボイスもカッコよすぎて
見た目はおじさん、中身はイケメン?に感じられて
何か自分の中で整合性がとれません・・。


瞬間的に自分の中でのバロメーターが跳ね上がるのは
ちょくちょくはさまれるSEGAネタですねw。

自分がSEGA推しになったのは
ちょうどプレステ1とセガサターンがほぼ同時発売された時期です。
本当はプレステ1を買いにいったのですが、売り切れていて
仕方なく売れ残っていた??セガサターンとバーチャファイターを買ったのが始まり。

その頃から何となく
業界No.1ではなく、2番手3番手で追っている
野心を持ちつつも、いろんな試行錯誤・工夫・努力を惜しまない存在に
惹かれるようになっていきました。


「サターンのゲームは世界いちぃぃぃ!」
「セガのゲームは世界いちぃぃぃ!」
セガサターンマガジンやドリームキャストマガジンで連載されていた神4コママンガ?です。
まさか最新のアニメ作品の中で観られる日がくるとは・・。夢ですか??、コレ。

丁度1年前に「セガハードヒストリア 」が復刻予約販売された際
「セガのゲームは世界いちぃぃぃ!」のpdfファイル特典等が付属されることを
知ってはいましたが、トータルの価格と財布を相談して撤退・・><。
未だに未所持(4コママンガコミックス)なので、欲しくてたまりませんね。

サタマガ読者レース1位は「EVE burst error」ですね。
自分、当時購入&プレイし、文句なしのお気に入りの1作・名作です!。
あ、誰かのTweetで観ましたが
たしかに本作の男性主人公役も子安さんではないですか!!?w。
これは縁を感じますね。意図的??。

「ガーディアンヒーローズ」は未だにちゃんとプレイできていませんが
名作というのはよく耳にしていました。
一時期、入手困難気味で価格も高騰していたように思いますが
現在はいろんな通販手段等もあり、問題ないようですね。
今度時間を作って、ガッツリ遊びたいと思います♪


自分が、他に気に入っていたサターンの作品は
「街」(実写取り込みのドラマが最高!!、同時に複数人のストーリー進行が影響しあう!)
「DAYTONA USA」(ボーカル入りBGM病みつき!!!!♪♪♪♪。どれも神曲です。)
「デビルサマナーソウルハッカーズ」(現在のネット社会を既に予言してましたよね)
「蒼穹愚連隊」(画面のスタイリッシュさだけでなく、BGMも最高でした))
「この世の果てで愛を叫ぶ-YUNO-」(タイムリープ的な進行と目に見えるシナリオ分岐システム!)
「スーパーロボット大戦F完結編」(トップをねらえ!とイデオンに初めて出会った作品!!)
他にも山ほどあるけどほどほどに・・。


そして次世代機「ドリームキャスト」
当時自分はパソコンから離れていたのですが
まさかの本機によるインターネットデビュー。
GEO CITIES等で、HTML記述でHP作ったり、最高に楽しかった♪。
先日、某まとめサイト様で湯川専務のことを知り、激しくショック受けました。
SEGAはいろいろその形を変えていますが、間違いなくその志は受け継がれていると思います。
  
  
-------------------------------------------------
>3話まで視聴して
3話で一気に面白さが爆発しました!!。(正直、1話は睡魔にやられてた・・)

個人的には、おじさんには今後ももっと頻繁に○身してほしいのですが
おそらくあれは今回限りなのでしょうねえ・・。(もったいない!!!)

エルフ役は戸松さんじゃないですか!?(3話まで気付いてなかった)。
ハイ、加点1万点w。
何わざとらしい演技させてるんですかw。
ハイ、加点1万点!。
今後、実際に本人が登場してくれる展開を期待して
ハイ、さらに加点10万点ですっ^^(5段階評価で)。

藤宮さん、さすがにあの幼少期の描画はやりすぎだと思いますが、まいっか♪。

たかふみ、今のところ、あたりさわりなさすぎるキャラ付けで
せっかくの福山さんが、なんか空気になってしまってる気が・・(P5でも同様)。
今後、超絶覚醒する展開を期待!!。


さっきちょっとwiki見てみたのですが
悠木さんは既に登場していたあの人だったのですね!?(全く気付いてなかった)。
今後さらに、豊崎さん、金元さんまでもが控えているのですね!。

どのキャラも、おそらく平凡なままの演技では終わらないと予想っ。
これは、今後さらに期待が高まってきます^^。

★の評価、かなり上昇しました。
 
 
-------------------------------------------------
>7話まで視聴して
う~ん、前回のレビューで評価↑してましたが、また下がってしまってます><。
なんか、話数による”バラつき”が大きいのかな?。

じっくり考えてみたら
自虐的な要素が作品全般占めすぎて、満足感が得られにくいのかも・・?。

・・どのキャラも、根本的なところで”後ろ向き”というか。

藤宮家の一部キャラ作画の扱いも、やっぱ笑えないヒドさでは・・。

ビデオ観る的なシーンも、2~3回程度なら問題ないけど
毎話毎話だと多すぎて
キャラ的にも過去のことばかり固執する人に見えてきて
”現在+これから”が展望できない作風になってしまってないですか?。


 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

72.6 11 幼なじみアニメランキング11位
もういっぽん!(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (213)
531人が棚に入れました
『週刊少年チャンピオン』にて大人気連載中! かわいくアツい、柔道ガールズ・ダイアリーがTVアニメ化! 柔道はもう卒業(おしまい)! 高校では彼氏作って甘酸っぱい三年間を送るんだ。 日焼けすると道着が擦れて痛いし、寝技で髪の毛抜けまくるし、寒稽古つらいし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。 だから……だから思い出させないでよぉ。 この”一本”の、気持ちよさ。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

柔らか戦者

●冬アニメトータルバランス№1作品に確定

「覇権アニメ」という言葉にはなんとも言えない歪な響きや妙な思い込みめいたものを
感じ、この言葉に以前よりある種の違和感を覚える人も少なくなかったように思います。

あまりに露骨な点数操作の出現により「あにこれ」における「覇権アニメ」というものには
全く以て意味がなくなったような状況になりました。

単に点数が高い低いだけでは中身が伴っているという証明にはならず、むしろ
点数操作により自己満足なランキングは幾らでも捏造できるというわけであります。

そういう状況を踏まえて改めて言えることは、本文付きレビューにおいて
作品の中身についてどのように評価されているかということになるかと思います。

本作は今期アニメの中でも物語性において優れた素養を持ち合わせており
特に主人公と部活メンバーとの人間関係における心理描写という面では
非常に繊細で、ハートフルな各キャラの思いが巧い事表現されており
よって見事なまでに視聴者を感化するように至らしめるわけであります。

単にキャラデザが可愛いとかではなく、キャラの内面性における心情の表現が饒舌
でありまして、それによってキャラの持ち味が引き出されているという特質から、
ただの萌えアニメとは一線を画すべき存在であり、情緒感溢れる優れた表現力ありきの作品
だからこそ今期の首位に君臨するのでございます。

このような本作に対抗できる作品があるとしたら、今期では「ブルーロック」と
「ヴィンランド・サガ」位であり、この3作品が他を圧倒してると言うべき状況であります。

「ブルーロック」は本作よりもエンタメ性に優れており、スポ根お約束の熱い展開も
ありつつ、見やすい作風でありますからより万人ウケがいいのはこちらと言えますが、
エンタメ性が高いとそれに反比例するようにして心理描写がさっぱりしがちになるため
共感性という点ではやや劣勢と言うことになります。

「ヴィンランド・サガ」は本作に負けず劣らずの高い表現力を持ち合わせていますが、
ダークファンタジー並みに重くて陰鬱な描写が多く、ある種のクセが強いので
幾ら作品の完成度が高いといえども、万人ウケする可能性は低く、あまり人にお奨めできる
ような作品とは言えない類のものになるでしょう。

と言うことでトータルバランスの良さで考えると本作こそが
今期№1作品に確定するわけでございます。


●「物語」絶対主義宣言

作品の好みは当然の如く人それぞれでありますが、大雑把に分類すると
「作画中心主義」と「物語中心主義」の2つ観点があるように思います。

{netabare} 物語中心主義者は作画クオリティの判別に疎く、一方で
作画中心主義者は複雑な設定や心理描写などを見落としがちになる。
そのような一般傾向がもしかしたら?あるのかもしれません。

作画クオリティーの判別にはとことん鈍い当方からしてみますと
作画中心主義の方々とは、まるで代々木の学院に通っているような?そんな偏見めいた印象を
抱いてしまうのは不徳極まりないことで自重せねばなりませんが、
ある種の職人気質があり、職人気質特有の技術論を持つ、専門家の観点から作品を評価している
そのような印象を抱いています。

物語中心主義者は恐らく作品に登場するキャラの中身=人間性を重視する傾向が強く
その関係上今まで生きてきた人生観に基づく尺度でキャラの人間性を測り
物語展開の良し悪し決めているのではないかとそのように推測するわけでありますが、
人間と言うのは長く生きれば生きるほど、例えば「理想の恋人観」なども
見た目よりも性格重視という風に変化する傾向があるような気がいたします。

ということで本作が年寄り向き作品だとは決して申しませんが、
登場キャラの人間性や作品内で描かれる人間関係を重視し
キャラの心情に対して共感性が強い傾向がある視聴層には
本作はかなり破壊力があると言えるように思うわけであります。

「鬼滅の刃」のブレイクによりアニメ視聴者層は厚くなったとも言えますが
「物語中心主義」の視聴層は相対的に希薄化されたような気もいたします。

もしも仮に本作の評価がこれ以上伸びないようなことがあるとしたら?
今のアニメ事情は以前とはまるで異なるものとなったというのが
{/netabare}その背景にあると言えるのかもしれません。


●駄作作品を悉くぶん投げろ!

作画だけしか取り柄が無い異世界似非グルメ作品だとか、百合だけしか取り柄が無い作品
だとかいう類のただのマニア向け路線は本作の敵に非ずであります!

現状性懲りもなく作画だけしか売り要素が無い変態性癖アニメの類がしぶとくランク上位に
しがみついているようでありますが、物語重視の評価で考えたらただのマニア向けアニメが
高評価で終わると言うには無理があり過ぎるように思います。

マニアにはマニアの趣味趣向の自由があるとしても、マニアの意見がすべてのファンの意見を
代弁するとかいう話には無理あり過ぎるため、最終的にすべてのアニメファンの意見を反映
した結果して選ばれるべきは本作でるべきであるとの確信が回を追うごとに強まって参りました。

作画いいとか言う評価は、実は物語の弱さを誤魔化す言い訳でしかないのではないかと
思われても仕方がないくらいに本作に比べて物語性が脆弱な気がするのは、
果たして気のせいでありましょうか?

兎に角マニアが騒いでるだけの駄作作品を悉くぶん投げるのが
本作に課せられた使命であると確信することろであります。


●名作候補筆頭格が動き出す!?

6話で大技炸裂、完全覚醒したかのようにも思えます。

個人的な今期の名作候補と言えば「ヴィンランドサガ」と「大雪海のカイナ」でありますが
前者は色々と重苦し過ぎたり、後者はややマニア向けだったりということで
完成度が高いとしても必ずしも人気が出るとは言い切れない部分があります。

それに比べると本作はキャラの持ち味が視聴者の心に刺さりやすく
感情移入しやすいため、不特定多数の層から支持される潜在能力を持っている
ように考えられるわけであります。

現状ではリアクション薄めでありますが、口コミで本作の評判が徐々に広がれば
上方修正の雨嵐も必然であると予想できるわけでございます。。


●一撃必中!
本作の最大のライバルは王者「ブルーロック」であると個人的に考えています。

単純に見ていて圧倒的に面白いのは「ブルーロック」でありますが
{netabare}その一方で本作にはボディブローの重みのような独特な打撃力を感じます。

随所随所で重みのある一撃を喰らい、蓄積されたダメージが終盤戦にはどのような
結果をもたらすのかは未知数であり、計り知れない結末をもたらすような
そんな漠然とした予感が頭をよぎるのでございます。

主人公が天然と言う意味では「転天」の主人公とキャラが被っている
とも考えられる故に敢えて比較してみますと
「転天」の方は「百合関係」を強調したような物語に対し本作の方は
まさに王道の友情物語を大展開するであろうと目されるわけであります。

ただの百合では済まされな濃厚な人間関係を描く物語がいよいよ動き出し
そしてここから、怒涛の猛追撃が開始されるのであります。{/netabare}

●ライバルをすべてぶん投げる実力は鉄板!?
物語とキャラ性による潜在的シナジー効果を推し量るのならば
本作がトップ3に入るのは造作もないことのように思われます。

1クールという短期ではその能力を十分発揮できない可能性も懸念されますが
相対的に見た限りでは「萌え」を売りにした他作品を物語性において圧倒している
ようでありますので、パフォーマンスに疑いはないように思われます。

とは言えスポ根柔道もの作品のため一般視聴者の食いつきはやや鈍いような印象でありますが
今後の怒涛の巻き返しに大いに期待したいところであります。






スポ根系と言いますと今の時代ではあまり注目されないような気がいたします。

同じジャンルの「ブルーロック」こちらには、少し変化球気味でエンタメ性が強いという
アドヴァンテージがあり、個人的にも「ブルーロック」の方が好みでありますが
本作は主人公が女子高生であることから、視聴者の好感度という点においては
本作の方に分があるように思えます。

天然さっぱり系の主人公の友情物語展開に対する需要は相応に高いものと見込まれる故に
場合によっては人気アニメとして高く評価されることも?
もしかしたらあり得るのかもしれません。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

良いアニメ。素晴らしいアニメ。でも、「剣道」部的には、批判もしなければならなかった(苦笑)

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
女子高生、柔道部アニメ。

スポ根として、とても素晴らしい。爽やかだし、熱いし。良いアニメですよ。

でも、、、レビューでは、前半は誉めてますが、後半と余談では、剣道部的な難癖をつけちゃいました(汗)

柔道部の皆さん、スミマセンm(_ _)m

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、誉めます。

柔道の試合展開が、熱い。まず、ここが1番の魅力。

柔道や剣道、相撲など、武道の試合を、面白く描くことは、以下の理由で、難易度が高いと思っています。


①卓球やバドミントンなど、お互いに何度もポイントが入る競技は、見せ場を多く作れますし、試合展開にも変化を生み出しやすい。ボクシング等の格闘技も同様で、「ダメージ」という見せ場は多く作れます。

しかし、柔道は1本(技あり含めると、自他で最大3ポイント)。剣道は2本(自他で最大3ポイント)。相撲は、勝つか負けるかのみ。痛めつけることが目的の競技でもない。単純に、見せ場が少ないんです。やるとしたら、「惜しい」なんだけど、あんまりやりすぎると、試合が間延びします。


②サッカーやラグビー等の、何点取られても試合時間が約束されている競技は、強豪校との試合を描きやすい。前半はリードされる苦しい展開を描きつつ、徐々に追い上げ、逆転できる時間的猶予があるから。

しかし、剣道も柔道も、1本とられたら、そこで試合終了。長くても、数分(剣道は、高校でも4分。中学なら3分。柔道も同じだっけか)。しかも、実力差が大きいときは、マジで5秒くらいで試合終わります。3年間努力してきて、5秒で引退試合終えるという残酷なことは、リアルでもわりとあることです。


③バスケットや野球のように、ポジションがある競技は、ポジションごとに異なった展開やプレーを描けます。また、団体競技は、連携プレイも描けます。

しかし、武道は基本的に、1対1で、同じことをしています。先鋒とか中堅は出る順番であり、ポジションではありません。プレースタイルの違いはあるから、それで試合展開に差をつけないと、同じことが5回繰り返されるだけです。


と、このように、武道はアニメや漫画にしにくいと思います。そもそも、スポーツのように、ゲーム制があるのではなく、極めて実用的なもの(武術)から生まれているわけですし(同様に、陸上や水泳も難しいと思います)。

そんななか、

①に関しては、1試合1試合を変に間延びさせず、テンポのよい試合展開を心がけ、ポイントで回想や心理描写を入れることで、一本を取る瞬間のカタルシスを生み出していました。

②に関しても、ちゃんとアッサリ負けさせるところが素晴らしいです。あれは、なかなかやれないと思います。ついつい、弱い頑張りキャラには感情移入しちゃうけど、リアルさを失わないギリギリのところで、弱いキャラに見せ場を作っていましたね。

③は、剣道に比べれば柔道の方が、技の種類が多く、体重というキャラ付けもできるので、まだ描きやすいのですが、にしても、良くできていました。立ち技(スピード)、寝技、試合巧者、天才と、キャラ立ちしていましたし。ポジションがない分、技術的な繋がりではなく、精神的な繋がりを描くのも、武道では大事ですね。

ということで、これまで、「YAWARA」「帯をギュッとね!」等読んできましたが、充分、互角に戦える魅力があったと思います。

長くなるので書きませんが、日常パートも充分に面白いです。


では、何に文句をつけるかというと、、、南雲ですよね、剣道部的には(苦笑)

やっぱり自分が剣道を、かなりガチにやってきたからこそ、悪い意味で感情移入しちゃいました(苦笑)

といことで、ここからは、「剣道部による、剣道部員に向けた、難癖」と思ってもらえれば(苦笑)

まず単純に、「友達と一緒にいたいから、部活を変える」ってのが、全然共感できませんでした。

これが、弱っちい選手ならまだ分かるんですが、1年生で、団体戦とはいえ、埼玉からインターハイに出る難しさ、分かっているのかな~。しかも、インハイ前に退部してるし。周りのメンバー、どんな気持ちかな?

そんだけ適当な気持ちでやってきても、インターハイに出られるくらい、剣道って楽勝な競技、と、バカにされているような気になりました。あくまで、「私は」ですが。

あと、私も高校時代は柔剣道場で部活やってきたから分かりますが、この2つの部内で転部するって、まずないです。だって、毎日同じ環境で練習するんですよ? 気まずいどころじゃない。

実際、アニメでも、南雲が転部する前は、柔道部の背景で、よく写り込んでいた剣道部も、南雲転部後は、ほとんど写らず、「柔道場」になっていました。

だったらはじめから、屋外の部活から転部させれば良いのに。

これで、転部後に、剣道部から嫌みを言われ、葛藤する様子などを描くなら良いのですが、すでに、「なかったこと」にされている感じが、寂しく、「剣道部が使い捨て(踏み台)にされたな」という気がしました。

南雲が、剣道部ではなければならない理由はなんでしょうか?

私はむしろ、序盤は、南雲の存在を高評価していました。それは、こういう部活モノには珍しく、部外から、主人公を励ましたり、一緒に青春を楽しめる、リアルな友達キャラになると思ったからです。

ようは、スラダンにおける、赤木と青田みたいな関係を期待していたんですよね。残念でならない。

まあもし、「柔剣道場」で「応援される転部」を描くなら、例えば、試合中の事故(竹刀の先革が破れ、飛び出した竹刀の一部が目に当たり、失明は免れたものの、先端恐怖症になってしまった)とかで、剣道をやりたいのに、やれない南雲を描き、

そこを、未知に誘われ、剣道部の仲間も、祝福して送り出してくれる、とか。

南雲の夢を、「父のような警察官になること」にし、そのために剣道を始めた回想を流し、事故の後、父親に「警察官には柔道も必要だぞ」と背中を押され、一歩踏み出す、とか。

そんな風なドラマを1つでも入れてくれれば、個人的には、もっと感情移入して観られたのかな~と(苦笑)

てな感じで、自分の個人的な感情だけなら、☆3なんですが、流石にこのクオリティで☆4をつけないのはと葛藤し、☆4にしました。

もう一度言います。

良いアニメですよ、剣道部以外には(笑)
{/netabare}


【余談~剣道部から見た、柔道部~】
{netabare}
高校時代、柔道場とは同じ空間で稽古していました。共にインターハイ常連の部でしたから、どっちの部も、同じくらいキツイ練習はしていました。

が、、、うちの学校がたまたまそうだっただけでしょうが、柔道部は、、、可哀想だったな~(苦笑)

剣道部にも柔道部にも、良い先輩もいれば、悪い先輩もいるし、大抵、「しごき」はあります。

でも、剣道部のしごきは、体力的・精神的にキツイのがメインですが、柔道部はそこに、肉体的にキツイ(痛い)が入ってくるので(汗)

黙想(無言で瞑想)してる時、締め落とされそうな柔道部員の「すみません、すみません、許してくだ、、、」の声、忘れられないな~(苦笑)

まあ、世の中には、「青葉西」のような爽やかな柔道部も、いっぱいあるんでしょうが(笑)

あと、いつも目のやり場に困ったのが、柔道部女子の着替えですね(笑)

彼女ら、結構普通に、柔道場で着替えてました。といっても、スパッツみたいなのは履いてましたが、わりとセクシーです。

でも、なんていうか、みんなかなりの「ガチムチボディ」なんですよね~、鍛えてるから。顔は小さくても、太ももはみっちり、みたいな。

別に見たいわけじゃないんですが、ついつい、チラっと見てしまうのは、男のサガでしょうか(苦笑)

そういえば本作は、妙にこの部分の作画には、力が入ってた気がしました(笑) ガチムチな体型とか、下着(スパッツやタンクトップ)の感じとか、やけに、リアルだなと(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 24
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

自分史上最高で十二分に熱い柔道アニメ

蒸し風呂のような夏の暑さに耐え、氷のような畳の上の寒稽古にも耐え、
日焼けした肌が柔道着に擦れる痛みにも耐え、鼻血に骨折も乗り越え……。
稽古を重ねても大して強くなれなかった柔道は中学まででオシマイにして、
高校では彼氏を作って青春するんだ。

一度は競技引退を決意した主人公少女・未知らが、再び柔道に打ち込んでいく。
『少年チャンピオン』連載中の同名コミック(未読)のアニメ化作品。


【物語 4.5点】
世のスポ根物の激しい能力インフレを眺めていると、思考がバグって、
全国制覇、将来プロやオリンピック以外の部活は無価値なのでは?と錯覚してしまいがち。

ですが本作は、もう一度、柔道をやってみたい。
あの娘と一緒に、もういっぽん。
インフレばかりに頼らなくても、自分たちなりに青春すれば部活は十分に熱いことを証明する、
私のような凡俗にも共感性の高い内容。

例えば8話の博多南戦。{netabare} 古豪復活を願い力んで校名を連呼しプレッシャーをかけてくるOBの檄を、
温かい“なっちゃん”コールに変えた五郎丸 冴と未知の一戦。{/netabare}
名門校の伝統継承、規律を叩き込む人間教育以前に、
自己実現の一助となるのが部活動のあるべき姿という一理を感じました。


主人公・未知の柔道もやる、だからと言ってパフェも海も彼氏も諦めないという姿勢も、
この場合は散漫ではなく、青春への貪欲さとして評価できます。
未知の中学時代の先輩たちも彼氏持ちばかりとか、
最近のこの手の女子部活物には珍しい肉食ぶりも一周回って新鮮でした。


構成としては、{netabare} 金鷲旗大会{/netabare} にて、現状の自分史上最高を表現した所で一区切り。
作品の主旨は伝わったので、ここで終わっても良い気もしますが、
私としては{netabare} “大型新人”南雲の試合デビュー{/netabare} は見てみたい気持ちもあります。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・BAKKEN RECORD
タツノコプロが2019年に設立した新興レーベル。

“柔道をちゃんとやる”ことを第一に、試合シーンにソースを集約。
駆け引きの肝になる組手の迫力などの再現性。
回り込みなど多彩なアングルからの撮影による臨場感。
作画の注力が高熱量の柔道描写として結実。

一方で日常シーンはミニキャラの“生首”でしのぐなど、
オンオフの切り替えを統率し、1クールを無事完走。

ただ、率直な感想として、全体的にもう少し枚数があれば尚良かったという欲は残りました。
最後、念願の{netabare} 海水浴{/netabare} にしても止め絵中心で、全力出し切って倒れ込みました~って感じで清々しいような、無念なようなw
今後の戦力充実による底上げに期待したいスタジオです。


【キャラ 4.5点】
主人公の園田 未知。いっぽん“みち”
ワクワク柔道少女ぶりの熱が方々に伝播して、
廃部していた柔道部の復活、強敵(とも)との熱い青春が展開する、
典型的な競技の魅力布教型の部活ヒロイン。

未知と遭遇する仲間や強敵(とも)もまた、各々が柔の道に挑む個人的な事情や信念を抱えており、回想、モノローグでの解像度アップも良好。
その胸の内をキャラ間では、ひけらかさずに、秘めた感情の一端を試合でぶつけ合うのみ。
多くを語り合わぬまま、未知を中心に輪が広がっていく。
この適度な距離感が心地良かったです。

その観点から私は地味に2話の早苗がお気に入り。
{netabare} 未知とまた柔道やりたいと言い出しっぺの早苗が、実は両親と高校では勉学専念を約束。
早苗が悩みを未知に打ち明けぬまま、自力で両親を説得し、柔道部に入部する。
未知はそのいきさつを何も知らないし、詮索してこないけど、いつも通り笑い合って取っ組み合ってくれた。{/netabare}
この安心感、安定感。
私は柔道苦手だけど、このアニメなら行ける!と確信した回でした。

青葉西柔道部メンバーの中では“秘密兵器先輩”こと姫野紬も印象的。
顧問の夏目と二人三脚で培ってきた引き出しをフル活用して猛者に挑むシーンはグッと来ました。

中学時代のわだかまりを晴らすように、闘志をぶつけ合う氷浦永遠と天音恵梨佳。
未知を{netabare} 「パフェ泥棒」{/netabare} と目の敵にして絡んでくる妹尾。
など学校間のライバル関係も上々。

ただついに終盤、王道スポ根キャラが来たか!と思ったら、
{netabare} 強豪・立川学園顧問・犬威のスパルタ指導は外面で、
素は青西の顧問・夏目先輩を慕う乙女だったという、{/netabare}
まさかの百合事案?にはズッコケそうになりましたがw


【声優 4.0点】
技名連呼して指導を食らうw主人公・園田未知役の伊藤 彩沙さん。
身体能力が高い未知を事あるごとに剣道に引きずり込もうとする南雲安奈役の稗田 寧々さん。
ムードメーカーとなる明るいボイスも作品を彩りましたが、
“ちゃんと柔道をやる”意味で貢献したのが、体力勝負を印象付けた各キャストの荒々しい息遣い。

特に滝川早苗役の安齋 由香里さんのゼェゼェ言いながら、寝技で食い下がる演技は泥臭さがありました。


ライバル役には他作で主役級も務めてきた猛者も数多くキャスティング。
一人挙げたいのが錦山高・堂本恵役のファイルーズあいさん。
78キロ超級の重量級太めボイスもいける芸域の広さを再認識しました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は成田 旬氏。
王道のピアノやギターなどで表現する青春のキラキラ感。
特にストリングスのフレーズが美しい「青春の記憶」は純度と高揚感を併せ持ったバランスの良さで重宝され作中多用。

OP主題歌はSubway Daydream「Stand By Me」
ゆるいボーカルで漸次前進していくバンドソングが作風にマッチ。
余談ですが本曲も収録されたアルバム「RIDE」を、マイペースで上げて行きたい時に流したりします。
「ケサランパサラン」とかゆ~るゆるで良い感じです。

ED主題歌は青西柔道部メンバーによる「いっぽんみち」
“みち”で韻を踏む前向き青春ソング。
OPよりは前傾姿勢ですが、やはりここも目標設定や進捗を過度に求めず慌てない感じ。



【1話感想】柔道の気持ち良さをアニメーションで伝えようとする意欲を買いたい

長いので折りたたみ。
{netabare}
主人公・園田 未知(みち)……中学では大した結果は出せなかったが、驚異の柔軟性を持ち、ときおり理解を越えた返し技を繰り出す。

氷浦 永遠(ひうら とわ)……未知の中学最後の対戦相手。組み付いたら引き剥がせない握力の強さなど柔道選手としての能力は十分だが、奥手でメンタルに課題がありそう。

滝川 早苗(さなえ)……おっとり三つ編み眼鏡っ娘。未知と中学時代に2人だけの柔道部をやっていた友人。

南雲 安奈……中高共に剣道部。未知の運動神経を見込んで執拗に剣道に誘い込もうとする。


何かキッカケ一つ、指導一つで開花しそうな才能も秘めたキャラ。
加えて廃部同然からの青春という滑り出しと、キャラも設定も変哲のない部活物との印象。

惹き付けられたのは柔道の描写。
組み手にしても、私はゴチャゴチャと袖を掴み合う地味な駆け引きとの印象でしたが、
選手視点で描き込まれた組み手は、ボクシングかよwと軽く恐怖心を覚えるくらいのスピードと迫力。

この緊張感の中で立ち技や寝技をかけたり、返したりする。
そりゃ、玉のような汗かいて、ゼェゼェと息も上がるわと納得。

未知の柔軟性にしても、永遠の怪力にしても、言葉だけでなく、
回り込んで臨場感を出すカメラワークも含めて、
アニメーションでしっかり魅せて伝えてくる姿勢が好感できます。

未知の、柔道の気持ち良さを思い出させないでよ~との実感が、
視聴者も映像体験で共有できるのは大きいです。


一方で、作画は常に高カロリーというわけではなく、止め絵で凌ぐシーンも。
日常会話パートで、ちびキャラ顔の掛け合いでつなぐ演出はチョット苦手です。

1話にしてこれだと、中盤辺りで作画の息が上がる場面もあるかもしれません。


けれど、動かして題材の魅力を伝えてこそのアニメーションと再認識できた上々の初回。
今期アニメの“もういっぽん”としてオススメしたい作品です。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 35

74.4 12 幼なじみアニメランキング12位
ハナヤマタ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1078)
5113人が棚に入れました
容姿も普通、頭も普通、美術や体育……何だって普通。そんなフツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。おとぎばなしに出てくるような“ヒロイン”に憧れて、いつかこんな世界から連れ去ってくれる誰かを待っていたが、中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」 突然の出来事に戸惑うなるだが、異国の少女ハナに導かれ、次第に『よさこい』という非日常の世界へと踏み出していく。まだ子供だけれど、ちょっぴり大人。花々しい少女達の物語が今、幕を開ける――。

声優・キャラクター
上田麗奈、田中美海、奥野香耶、大坪由佳、沼倉愛美、豊口めぐみ、小山剛志
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

このよさこい部には問題がある! →よさこいをしっかり描いていれば・・・

【レビューNo.82】(初回登録:2023/9/17)
コミック原作で2014作品。全12話。
元々YOUTUBEでオススメアニメとして紹介されていたのと、夏のレビュアーさん
の集まりの中でもオススメということで視聴。
きらら系作品のようですね。

(ストーリー)
全てが平凡なことにコンプレックスを抱いていた中学2年生の女の子、関谷なる。
ある月夜、神社で和服を着て踊る金髪の少女との出会いを果たす。逃げる彼女に
「私も連れてって、妖精さんっ!!」
追いかけながら思わず叫ぶなる。すると彼女は
「私といっしょに踊ってくれますか?」

翌日登校すると、「昨日の妖精」は留学生として再会を果たすことに。
彼女の名は、ハナ・N・フォンテーンスタンド。
以前来日したときに見た、皆で一体感を持って踊るよさこいに憧れ、自分もやり
たいと思っていたのだった。早速メンバーに勧誘されることになったなる。
人前で踊るのに抵抗があったなるだが、部員勧誘を手伝っているうちに
「私もみんなのように輝きたい」
と思うようになり、一緒に踊ることを決意。
そしてなるの親友・笹目ヤヤや幼馴染で先輩の西御門多美らに声をかけ、部員を
集めていく。
夏の「花彩よさこい祭」を目指した「よさこい部」の挑戦が今始まる。

(評 価)
・OP/EDが神がかっている
 他のレビュアーさんも皆触れていますが、OP/EDがホント神がかっています。
 特にOP「花ハ踊レヤいろはにほ」がとにかく凄い!
 詳しいことは他の方が解説されているので割愛しますが、「ここでそうくるか」
 というような転調具合とかが普通じゃなくホントヤバイ。
 本作では、この曲はなる達がよさこいを踊る時に使う、自作のオリジナル曲扱い
 にもなっています。

・タイトル「ハナヤマタ」の由来
 タイトルは、ヒロイン5人の名前の頭文字を並べ替えたアナグラムだそうです。
 ●(ハ)ハナ・N・フォンテーンスタンド。(中学2年生)
  アメリカからの留学生。前向きで積極的な性格で自分がやりたいことに正直。
  母親は離婚してアメリカで仕事をしている。(日本では父親と2人暮らし)
 ●(ナ)関谷なる(中学2年生)
  自分のことを「何の取り柄もない極めて普通な女の子」だと思い込んでおり、
  また気弱な性格から長らく踏み出す勇気を持てず、行動に移せせずにいた。
 ●(ヤ)笹目ヤヤ(中学2年生)
  なるとは小学校来の親友であり才色兼備で、なるの憧れの存在。
  でも「ツンデレ」っぽいキャラで、なる達には強く当たってしまうことも。
  自身もバンドを組んでいて、オーディションを目指している。
 ●(マ)常盤真智(中学3年生)
  生徒会会長で面目な性格で正義感が強く、厳しい態度で接することが多い。
  (最初はハチャメチャなハナ達の活動に対立していた)
  姉(よさこい部顧問)との確執を抱えている。
 ●(タ)西御門多美(中学3年生)
  生徒会副会長で温厚な性格であり、容姿端麗・頭脳明晰。なるとは幼馴染。
  (彼女もなるの憧れの存在)
  ファザコンで厳格な家柄ということもあり、西御門の家に相応しい娘として
  父に認められるよう父の意向に沿って、バレエ・ピアノ・茶道・華道など多
  くの習い事をこなしている。

・中学生の青春群像劇としては悪くないが・・・
 ・特になるについては
  「おとぎ話のヒロインのように、誰かがここから連れ出してくれる」
  という受け身体質から
  「自分が本当にやりたいことと正面から向き合う」
  という能動的に変わり、失敗しながらもそれを糧に成長していく姿がしっか
  り描かれています。
 ・それに加え、他のメンバーの掘り下げもしっかりしていくので、「中学生の
  青春群像劇」としては見応えがあると思います。
  でもそれに尺をかけすぎというか、{netabare}ヤヤが入部するのが5話の終わり
  (それに6話でバンドの解散騒動があり、7話でもまだグダグダ引っ張るw)
  真智に至っては10話の頭からようやく部員として始動という、{/netabare}「よさこい部」
  としての活動のテンポがかなり悪いです。
 ・しかも
  {netabare}・夏の「花彩よさこい祭」前に出場したイベントで曲を入れたCDを忘れた!
  ・「花彩よさこい祭」の申し込み忘れてた!しかも期限切れてる!!
  ・以下特大ネタバレ
   {netabare}最後の「花彩よさこい祭」前にハナの家族が和解して帰国するとかwww{/netabare}{/netabare}
  メンバーの掘り下げも相まって、ともかくアクシデントや家庭事情頼みで話
  を盛り上げようというのが多すぎで、終始バタバタしてる印象が強く、落ち
  着いて視聴できないって感じなんですよね。
  「この美術部には問題がある!」違ったw「このよさこい部には問題がある!」
  って位にお前ら何やってんだよっとw

・肝心のよさこいの魅力がほとんど伝わらない
 ・第1話のハナとなるの幻想的な出会いから、2話のなるが初めて「鳴子」を鳴
  らすシーンまでは本当に素晴らしく期待大でしたが、そこから部員集めのテ
  ンポの悪さから始まり、よさこいとしての見せ場が少なすぎる!!
 {netabare}・しかもメインの夏の「花彩よさこい祭」も、ハナの帰国騒動で興を削がれた
  上に、作画の手間を省きたいのか、5人のそろい踏みもほんの少しだとか…
  いや作中一番力を入れなきゃいけないところでこれでは、なんのためにこの
  作品をここまで視聴してきたのかって感じですね。
  (ここはフルでしっかりみせて欲しかった・・・){/netabare}

同じ「きらら系」でも「けいおん」が女子高生の緩い日常とバンドのかっこよさ
の両輪をしっかり描いて超人気作になったのに対し、本作は
・中学生の青春群像劇を少しシリアスに描きすぎた(尺も取り過ぎ)。
・キャラデザとか秀逸なのに、もう少し緩さがあってもよかったのでは?!
・肝心のよさこいにもっと尺と作画を費やせよ!!(作画自体の質はいい)
という、個人的にはちょっと残念な結果に終わったかなという印象ですね。
いろいろとポテンシャルは高いと思うので、もっとよさこいを面白く魅せること
に注力していれば・・・
(物語としてよさこいである必要性がかなり薄かったかなっと)
まあ原作者が描きたかったものは、そういう方向性じゃなかったのかも。
(私が期待してたものとは、方向性が合わなかったのかな)
OPは本当に素晴らしいので、そこは本当に一度観て欲しいなっと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

よさこい

ガールミーツガールとよさこい。
凄まじく内気な少女なるがアメリカからよさこいを踊りたいとやってきたハナと出会ってというお話し。

それぞれのキャラクターの心情に焦点を当てて、葛藤ありつつも仲間集めするというありきたり?な展開ではあるが、普通に楽しめる作品だった。
嫉妬(ツンデレ?)やファザコン、姉妹葛藤などなど。

個人的には海坊主とさり先生がもう夫婦みたいでこれからどうなるんだろうとわくわくしながら見ていたが、これは物語の主題ではないので、ちと残念。いい具合に釣られているのがツボ。

あとWUGのメンバーが少し出ているのは少し嬉しかった。
彼女達は最近どうしているかなあ?僕が知らないだけだろうけど。


OP
花ハ踊レヤいろはにほ チーム“ハナヤマタ”[関谷なる(上田麗奈)、笹目ヤヤ(奥野香耶)、ハナ・N・フォンテーンスタンド(田中美海)、西御門多美(大坪由佳)、常盤真智(沼倉愛美)]
ED
花雪 smileY inc.
12話のみチーム“ハナヤマタ”ver.
挿入歌
コドクシグナル Need Cool Qualityという笹目ヤヤが所属するアマチュアバンドが演奏する曲
よさこいの楽曲は
ココロフルサト、しなと屋正調、夏月半簾風、ちょんまげ、愛音というタイトルの楽曲らしい。
OPのぱーっとぱーっと晴れやかにが印象的。合いの手含めてなんだか可愛い楽曲。
ED歌うのはsmileY inc.(スマイリー)という音楽ユニットらしい。大坪由佳と、VOCALOIDを用いるクリエーターのゆうゆからなるようだ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
フツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」花々しい少女たちの物語が今、幕を開ける。


1. シャル・ウィ・ダンス?
なんだって普通の中学2年生・関谷なるは、ある夜月光の下に和装で舞う金髪の少女ハナに出逢う。それはなるが『よさこい』という非日常の世界に触れた瞬間だった。なるは戸惑いながらも、「私も輝きたい」と新たな第一歩を踏み出す。

2. ジェラシー・ローズ
なるとハナは学校の皆がどうしたらよさこいに興味を持ってくれるか話し合いをする。急接近する二人の仲がおもしろくないなるの同級生ヤヤ。ちょっとしたすれ違いをきっかけに喧嘩を始めてしまうなるとヤヤだったが...

3. ガールズ・スタイル
よさこいショップ「勝」を訪れたなるとハナは、夏に開催される「花彩よさこい祭」のことを知る。よさこい部で出場しようと意気込むハナ。しかし部を結成するには最低でも4人が必要だという。部員集めのパフォーマンスを学校で繰り広げるハナに、ヤヤは...

4. プリンセス・プリンセス
生徒会長・マチに屋上の使用禁止を言い渡されたなる達。しかしなるの幼馴染で生徒会副会長のタミは、他の活動場所が見つかるまでの間は取り計らうと約束する。大和撫子然としたタミに、よさこいを一緒にしようと誘うハナ。タミは...

5. ファースト・ステップ
タミとヤヤの加入で、ついに部員が4人揃ったよさこい部。夏に開催される「花彩よさこい祭」のステージで踊ることを目標に活動をスタートする。しかしまだ本物のよさこいに触れたことのないなる達は、タミの提案で「湘南よさこい祭り」に行くことに。

6. トライ・トライ・トライ
花彩よさこい祭に向けて準備を進めるなる達。シンボルマークに、衣装に、振付、音楽...。そんな中、ハナが見つけてきたのはデパートでのステージイベント。よさこい部での出場を計画するも、課外活動の許可を出すには2つの条件をクリアするようにとサリー先生に言われてしまい...!?

7. ガール・アイデンティティー
デパートのステージイベントも近づく中、なんだか元気のないヤヤ。どうやら先日のバンドオーディションが関係しているようで...?理由を話そうとしないヤヤを気遣い、力になろうとするなる達だけど、そんななる達にヤヤは思わず感情をぶつけてしまう。

8. ミッション・イベント
ヤヤの正式加入で名実ともに4人揃ったよさこい部。デパートのイベントに向けて振付や音楽の準備が進むが、よりによってイベント当日、音楽が収録されたCDを忘れてきてしまう。「妹に頼む」と言うサリー先生が呼んだのはなんと生徒会長のマチだった。そして初めてのステージに...

9. シスター・コンプレックス
デパートでの失敗を乗り越え、花彩よさこい祭でこそ踊りを成功させようと決意を新たにしたよさこい部。そんな折、マチが「よさこい部はまだ正式に認められていない」という衝撃の事実を告げる。代理教員であるサリーは部の顧問になれないからだという。

10. オンセン・ガッシュク
マチの入部で5人になった由比浜学園中学よさこい部は、花彩よさこい祭に備えて箱根で温泉合宿をすることに。はしゃぐハナ達とは対照的に、入部からまだ日の浅いマチは、遅れを取り戻そうとハードな練習を強要してしまい...?よさこい部の合宿は楽しいだけでは終わらない!?

11. スマイル・イズ・フラワー
花彩よさこい祭まで、いよいよあと3週間!よさこい部の練習にも力が入る一方、ハナがなんだか浮かぬ顔。何か心配事があるのではないかと気遣うなる達。そして花彩よさこい祭で踊る音楽に歌入れを行ったその夜、ハナがなるのもとを訪れる。泣きじゃくる彼女が告げたその言葉とは...。

12. ハナヤマタ
ついに迎えた花彩よさこい祭当日。ハナがいなくなってしまったことで少し落ち込んでいたよさこい部を盛り立てたのはなるだった。ハナと初めて出会ったその場所で、なるは決意の表情で鳴子を鳴らす。そしてハナも...少女たちのひと夏の思いが結ぶ時。かわいく元気にハナヤマタ!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

厚さ1mmの花弁

【1話視聴後】
{netabare}
  今のところは定番ストーリーですが、まあ導入はこんなもんかと。
  肝心なのはこのあとなので、今のところは保留とします。

  ひとつ、言っておきたいこと。
  「アニメだからいいじゃん」
  これは大概好ましくないお約束なので、そこに甘えて欲しくはないですね。
  ゲームなんかのソレとは違って、視聴者側にメリットがありませんから。
  そういう動きをさせたいならそれに見合ったキャラ設定にするのが妥当だと思いますよ。

  全体の印象としては悪くはないかな。
  作り手の想いも伝わってきますし、変に奇抜なストーリーになっているわけでもないので、
  主人公含め伸びしろは十分にありそうです。
  今期見るものないという理由も掛けあわせて、期待値盛ってみます。
  まあちょっと浮世離れしているのが気になるんですけどね。

  ああ、あと音楽いいですね。
{/netabare}
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【5話まで】
{netabare}
  ううん、思っていたよりも伸びが弱いですね。
  筋書きは王道で良いですけど、もう少しスパイス加えないとこのままズルズル行きそうです。

  あと肝心なところで動きがないのも気になりますね。
  よさこいシーンは謂わばこの作品にとっての華(名シーン)になるはずなので、
  もっと力を入れて欲しいです。
  1話のぶっとんだ動きはどこにいったのやら。
  その影響もあって大人しさが悪目立ちしている印象です。
  バランスが難しいとは思いますけど、要所での動きやストーリーの方はもっと暴れさせても良いのではないでしょうか。

  最後にひとつ。
  是非とも魅力的なライバルは登場させて欲しいです。
  おそらくそれだけで作品の質が数段上がるので。
{/netabare}
(2014.8.5)
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【10話まで】
  エピソード自体は悪くないと思うのですが、節々で脇の甘さが出てますね。
  例えば10話だと、
  {netabare}①大会への出場権獲得
  ②旅客こぞっての声援

  前者については、あまり良い解決法が思いつかないので言及しません。
  私的には出場見送りもアリだったとは思うんですけどね。
  後者については、敵役を配置するともう少し説得力が出たかも。
  部屋での練習時に、仲居さんの注意ではなく売れない作家系の客人が怒鳴り込み。
  外での練習時に、再度遭遇。すかさず撤退しようとするが、事無きを得る。
  理由としては個人練習するマチを見て自分と重ね感情移入したから、とか。
  「余所でやったら他の客に迷惑だろ」なんてツンデレ台詞言わせたり、
  もう一歩踏み込ませて後に大きな味方として登場させる、とかも面白そうですね。
{/netabare}
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【11話感想】
  とんだ勘違いしてました。てっきり24話構成かと。
  最終回の展開も明白なので、ひと足早くまとめちゃいます。

  まず構成。
  この手の作品では良く見るんですけど、承の薄さが著しいですね。
  ぶっちゃけ中身に当たる部分なので、ここに力が入っていないと転結で何をしても付け焼刃にしかなりません。
  こういう形の結にしたいなら、仲間集めではなく、仲間との思い出に時間を割かないと厚みに問題が生じやすいかと。
  尺的に厳しいのはわかりますが、理想としてはその時点で考える得る最大の山場を中盤に持ってくるぐらいの勢いが欲しいですね。
  山場を越える山場は、しっかり描いていれば自ずと出来上がるはずなので。(特にこういうストーリーは)

  次に題材。
  開拓する意志は良いと思います。ただ、なぜ〇〇が題材なのかがわからないのはNG。
  これは言い換えると題材を題材としていないことになるんですよね。
  設定と物語が剥離していたら、作品として歪なものになるのは至極当然かと。
  青春や友情、恋愛だけを描きたいなら普通の学生で十分。
  他に付け足したいなら、是非そちらをメインに据えて欲しいです。物語が動けば上記のものも勝手についてきます。
  往々にしてそれらを主体にしたものが薄っぺらく感じられるのは、そういう理由じゃないでしょうか。

  総評としては、題材以外はよくある作品。
  良く言えば言葉としては王道(表現としては庶民道)、悪く言えば量産型。
  なので平均点の☆3.5で。
  私的には、OP曲やそこへの入り(11話)、和風なイメージなど目を惹く部分もあったので、もっと頑張って欲しかったです。
  あとは最終話でどれだけ魅せられるか次第で、多少上下するかも。
(2014.9.16)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

89.2 13 幼なじみアニメランキング13位
君に届け(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (3044)
14996人が棚に入れました
陰気な容姿のせいで霊感があると恐れられ、「貞子」というあだながついている黒沼爽子。
周囲に避けられることに慣れてしまっていた爽子は、わけへだてなく接してくれるサワヤカさ100%の少年、風早翔太に憧れる。自分を変えたいという爽子の背中を押してくれる風早や、矢野あやね、吉田千鶴、真田龍といったクラスメイトたちとの関わりの中で、爽子は少しずつだが自分の殻を破っていく。
ピュアな爽子が友情や恋、ライバルや友達の失恋などいろんな「初めて」を知っていく過程を、丁寧に描いていく作品。
一般の少女漫画原作の作品と異なり、ドロドロとした女の戦いなどはあまりなく、それ以上に爽子が不器用ながらも自分の気持ちに正直に生きていく姿を中心に描かれており、思わず見ていてニヤニヤしてしまう学園青春ストーリー。

声優・キャラクター
能登麻美子、浪川大輔、沢城みゆき、三瓶由布子、中村悠一、平野綾
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

一時期、流行った少女漫画ですね。
いつの時代もコレって少女漫画が話題になるけど、その作品の中の1つですね。

主人公、黒沼爽子はクラスで避けられていて、周りから「貞子」と呼ばれてます。
彼女は少し陰キャで暗いイメージがあり霊感もありそうだからと言う理由

けど、ホントは優しくて笑うと可愛くて、周りと打ち解けたいと積極的に行動をしようと自ら挨拶したりと積極的な面を持つ女の子。
そんな彼女が、クラスメイトの風早翔太と出会い周りと打ち解けてゆくって話。

さて、この作品はクラスメイトがガキ過ぎます。
{netabare} 例えば、肝試しの後日、1人でゴール出来なかった風早にクラスメイトは罰ゲームは「1週間、貞子と付き合える件」とか言う罰ゲームでした。
それにクラスメイト全員がワイワイ騒いでて……

罰ゲームで誰かと付き合えとか失礼だし、そんな罰ゲームで盛りあがるのは小学生低学年くらいですよ。
高校生のする提案じゃない。 {/netabare}

ただ、それを否定する風早は良かったです。
{netabare} 「罰ゲームは受けるけど、黒沼と付き合う事が罰なんて黒沼に失礼過ぎる!」ってのは良かったなぁ〜
{/netabare}

後、席替えで、クラスメイトは黒沼の前後左右斜めになりたくないと大声で否定します。
そんなの言葉にするなよって思います。
正直最低な発言です。
ホントにガキぽいクラスメイトだなぁ〜と思いましたね。
結局、このクラスメイトは風早の良さを引き出す為に配置されてるんでしょうけど、行動に発言が高校生に思えないのが凄く目立ちます。

{netabare}そんな中、進んで黒沼の隣りに座る風早や目の前に座る友達の矢野に黒沼の噂を気にしないクラスメイトのリュウに後ろをの席を奪われた友達の吉田が斜め前に座ってくれます。{/netabare}

この席替えのシーンは凄く好きなシーンでもあって、私は例えば100人の人から好いて貰いたいとか理解して貰いたいとは思わなくて、100人の内1人でも自分を好いてくれたり理解してくれる人が居てくれたらそれで十分嬉しいかな?と思います。

だから、爽子の席の周りに5人も進んで傍にきてくれてホントに爽子は嬉しそうで素敵なシーンだなと思いました。

でも、そんな彼ら彼女らとすれ違っていきます。
{netabare} 陰口で爽子は「貞子と一緒に居たら絶対風早、株を落とすよ」 と聞かされます。
だから、自分と居たら風早が評判を落とすと思い風早を避け始めます。

けど、そんな爽子の対応が気になる風早は爽子と話し理由を知ります。
だから、風早は自分の気持ちを伝える。
噂なんかよりも大切なのは本人達の気持ちです。
もしも、自分の株があって特定の誰か、友達と居ると落ちる様な薄っぺらい株なんて何の意味があるのか、そんな株よりも誰かとの絆とか気持ちの方が大切だよなぁ〜と思いました。 {/netabare}

一方、友達の矢野と吉田ともギクシャクする爽子。
{netabare} 実は、矢野と吉田の悪い噂が流されて、それを爽子が流してると聞かされます。
2人は爽子が流すわけがないって信じてますが、爽子が別のクラスの幼なじみとの会話で爽子が「矢野さんと吉田さんは友達じゃないよ……」と意味深な言葉を耳にします。

2人は爽子に「私達の事を好き?」と聞くと「好きと言うか……」って言葉を聞いて2人は爽子の気持ちを怖くて最後まで聞けずに……目を背けてしまう。

爽子は自分の気持ちが伝わったと誤解してしまう。
彼女は友達なんて出来たことなくて、少しの言葉でも気持ちが伝わったと誤解してしまう。
そんな中、爽子は自分が吉田と矢野の悪口を流してるって噂を聞いて誤解を解こうとする。

それは自分の為じゃない。
吉田と矢野が傷つくからです。
だから、爽子も引けなくて女子集団に1人でぶつかる。
そんなやりとりで、爽子の気持ちを知り助けにくる吉田と矢野。 {/netabare}

結局、爽子は友達の関係性が解らなかった。
友達っていつから友達なのか?

{netabare} だから、彼女は友達じゃないよ、でもいつかは友達になりたいと思っていた。
好きと言うか、もっと好き大好きって気持ちって言葉を伝える。{/netabare}

やっぱり気持ちを伝えるって大切ですよね。
言葉にしなくても気持ちは伝わるなんて言うけど、言葉にしないとハッキリは伝わらないし、言葉を聞かないと自己完結させてしまうから擦れ違いもしますよね。

さて、爽子のライバルが現れます。
胡桃沢梅、多分学園の人気者かな?
確かに可愛いし優しい女の子。
でも、ホントは計算高くて悪巧み?する女の子。

{netabare} 常に爽子と風早が話していると割り込む。
吉田と矢野の噂も彼女が流した。
爽子に自分の気持ちを気づかせないように誘導。

中学時代も風早を誰にも取られたくない彼女が入念に手回しして誰も風早に告白しない状況を作り出した。

爽子に風早を諦めさせようと、自分が風早を好きだから応援するように話すも爽子に否定されて思い通りいかなくなると性格が一転……
爽子に嫌味を言うけど爽子は爽子で前向きに捉えてめげないw
逞しいですねw {/netabare}

胡桃沢は多分風早をホントに好きだから解るんだろうね。
{netabare} 風早は胡桃沢を好きじゃない、風早は好きな人は居なかった……けど、今は爽子が好きな事を。{/netabare}

{netabare}胡桃沢も気持ちを伝えたらと思うけど、胡桃沢は失敗する告白はしたくなかったんだと思います。
告白して失敗したら今の関係性は大なり小なり変化するから、それは出来ない……そうなるのが怖い

だから、矢野と吉田の噂を流したのも彼女を周りから孤立させる為だった。
最後は爽子の気持ちを風早からリュウにすり替えようとした。{/netabare}

問い詰められた時に、胡桃沢の「周りを陥れて利用して何が悪いの?みんなだって私を利用してるじゃん」ってセリフがあります。

多分、胡桃沢って本当は優しい女の子なんだと思う。
誰かが困って居たらただほっとけない女の子なんだと思います。
でも、他の女の子達からはそうした行動が目について、他の男の子に、言い寄っている様にうつったんだと思います。

{netabare} 陰口で「胡桃と居ると男子と喋れるから一緒にいるだけなのにね〜」って言葉を聞いてしまう。
これはショックだよね……仲のいい友達の本音って傷つく。

だから、彼女は友達関係を友情から利用に変更した。
二度と傷つかないように……周りが自分にしたように。 {/netabare}

確かに気持ちは解る。
ムカつくしショックだと思うし、自分も利用してやろうって思うよね。
でもさ、ダメなんだよね。
周りの関係のない人を巻き込んで利用したり傷つけたりさ。
特に爽子の様な本気で向き合ってくれてような子に、そうした痛みや辛さを知ってる人が、その痛みや辛さを押し付けるような事をしちゃダメなんですよね。

{netabare} 全ての顛末を矢野は風早につたえると言いだす。

爽子はそれを止める。 {/netabare}

爽子はショックだったと思う。
{netabare} 嫌われて、友達じゃないと言われて、噂を流したのが胡桃沢だと知らされて……
それでも、胡桃沢と同じく人を好きになったから解る。
好きな人に軽蔑され嫌われる事がどれだけ辛くて悲しいことなのか…… {/netabare}

自業自得だと言われてしまえば、それまでだし当然の悔いだと思う。
もしも、私が爽子の立場なら止めない。
けど、爽子は自分が傷ついても人を傷つける事は絶対にしない女の子で、人の痛みが解る女の子だから、そう言う強くて優しい女の子だから風早は好きになったのかな?ってw


吉田の恋は少し切ないね。
大好きな近所のお兄さん。
家族のように大切にしてくれる。
いつかは気持ちを伝えたい……

{netabare} でも、そのお兄さんは結婚してしまう。 {/netabare}

誰でもある子供の頃の恋の憧れ。
優しいお兄さんやお姉さんに憧れた年頃で「大好き」な人。
そして、成長すると気づく「大好き」の意味。
{netabare} 吉田の場合は告白する前に失恋しちゃったけどさ。{/netabare}

いつの日か、そうした子供の頃の憧れって徐々に忘れてしまう気がする。
その恋の対象が、クラスメイトや先輩や後輩とかに移り代わっていくような。
でも、子供の頃の大好きをしっかり持ち続けた吉田の恋心は素敵だなぁ〜と感じました。

クリスマスの話はね。
爽子ファミリーが良かったかなw
{netabare} 爽子のクリスマスプレゼントを見つけた父が娘の部屋から勝手に持ち出して喜んでる。
いゃいゃダメでしょうw
勝手にお部屋から持ち出したらwしかもお父さんへのプレゼント別にあるのにww

爽子だから許されたけど、私なら大激怒ですよ!
クリスマスがブラッディクリスマスに変わりますよww {/netabare}

けど、このお父さん。
しっかり家族とのクリスマスパーティをしてくれて素敵だと思います。
{netabare} プレゼントも爽子に友達が出来たから携帯電話を選んだのでしょうね。 {/netabare}

そして、家族とのクリスマスパーティの最中に電話が鳴ります。
それはクラスメイトからで父も母も爽子を送り出してくれます。

多分、父は爽子の為にクリスマスパーティを楽しいものにしたかったんだと思う。
友達の居ない爽子がクリスマスって素敵な日を寂しい思い出にしないように楽しい日にしようって毎年毎年準備してくれたのかな?って。

でも、今年は友達がいて一緒にクリスマスを祝える人がいる。
父が「早く行きなさい」って言葉があるけど、多分、父は娘の成長に気づいて送り出してくれたんだろうなぁ〜素敵なお父さんだなぁ〜と思えたエピソードでした。


最後に風早はいいキャラですね。
これは好かれますね。
カッコイイキャラではなく爽やかで可愛いキャラって感じがしますね。
なんだろ?男女問わず人気の風早君。
なんか納得出来る部分はあるかな。
普段は爽やかだけど、爽子が絡むと照れて可愛い1面を見せる風早君は、結構考えられたキャラ設定で女の子受けは良さそう。

男友達には少し爽やかってか、無邪気になるけどノリが良くてジョークにも付き合ってくれる友達にしても楽しいし男の子受けも良さそう。

後、風早が凄いと感じたのが。
{netabare} 胡桃沢に爽子とリュウが2人で話してる場面を見て、風早が爽子の手を取り走り出すシーンです。
私が風早のポジションなら、これは出来ないけど、このシーン見てたら、そこまで人を好きになるって凄いなぁ〜って。
どうあっても諦めたくない相手なんだろうなぁ〜って思いますね。 {/netabare}

結構リアルな話が多かった印象でした沁みやすい作品でした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

爽やかな風に心洗われる初恋ストーリー

完成されたプロローグと言える、アニメの第1話は、原作少女漫画が連載化に推される元になった、傑作読み切り短編を、丸ごと完璧に収めています。

この1話だけで、本作が純粋に真っ直ぐに向き合う恋物語である事がわかり、無垢なヒロインの清廉な魅力と、作品全体を包み込む優しく清澄な空気を感じれるはずです。

乙女チックなモノローグや表現はいかにも少女漫画らしいのですが、序盤のエピソードで、女の子同士の心が通じ合うシーンは、友情を看板とする少年漫画も顔負けの熱さです!

主人公であるヒロイン「黒沼爽子」は、登場人物中、一番ファンタジーな設定ながら、説得力があり惹き付けられます。
ホラーを連想させる容姿から気味悪がられ友達もいない。
それゆえに純粋培養された無垢な純真さが、愛らしく自然に見えます。
誰に認められずとも、周囲の為を考え行動する姿は、健気で前向きで応援したくなります。

この主人公の設定は、ストーリーが重くなり過ぎないようバランスを取るのにも軽妙に活かされています。
恋の駆け引きが試される場面でも、彼女の天然な真摯さが、いじらしくも微笑ましく映ります。

お相手の男の子「風早翔太」は、頼られたら精一杯応えてあげる、困ってそうな子をほっとけない、そんな模範警察官のような正義感の強いイケメンくん。
当初、少女漫画の典型的な王子様に見える彼も、恋には純朴で、照れたり焦れたりする姿は背伸びしてない高校生に見え好感が持てます。

原作者、椎名軽穂先生曰く「孫の成長を見守るような」優しい目線で描かれた、オクテのヒロインの心情は、初々しく清らかに表現され慈愛に満ちています。
彼女の成長と恋の行方は、2期まで全36話(総集編除く)かけて見守ることになりますが、総じて他の登場人物達も、相手を思いやる気持ちが丁寧に清々しく描かれ心が洗われます。

人から優しくされたいとは多くの方が望むでしょうが、その為に、まず自分から人に優しくありたいと思える方(自分は思っても行動が伴いません~ -_-;)なら、強いシンパシーを感じることでしょう。

原作を忠実に再現したアニメですが、唯一残念な点を挙げておくと作画です。
途中の数話は体型のデッサンまで崩れている所があり不安定極まりないので、そこは我慢して観てください。(最初の1話のクオリティを最後まで保って欲しかった~)

私にとって、深夜アニメの世界の扉を開いたメモリアルアニメであり、乙女チック物語も大好きな痛いオヤジにさせられた、恐ろしくも素晴らしい作品!
ぜひ御堪能あれ♪

以下は1期2期通してのネタバレ含みの感想です

キャラクターについて
{netabare}
キャラクターデザインは女の子達が上手く描き分けられてますが、男性陣は似たようなイケメン揃いですね~
(本作に限らず、男性向け作品なら髪型以外は同じような可愛い女の子ばかりといった、主な対象視聴者受けの傾向は仕方ないでしょうが、個人的には男女共に描き分けがしっかり出来てる作品が好きです。同じ女性向け作品でも「ちはやふる」は傑出!)
キャラクター描写は、爽子については言うまでもありませんが、1期では出来すぎ感が強かった、お相手の風早くんも、2期での焦り悩む姿には同情して感情移入できました。
作品中唯一の悪役である「くるみ」もCV平野綾さんの好演も相まり、憎めない演出は光ってました。(因みに原作では、許されざる罰として、二度と恋の舞台には上がらせてもらえないのですが、ずっと抱え続けた爽子への贖罪の気持ちには泣かされます~T^T)

声優さん

個性豊かな主要キャラを演じる声優さんも、それぞれの特徴を見事に引き出す配役。
中でも爽子役の能登麻美子さんは、デフォキャラ時のコミカル声も可愛いし、ドア越しの告白は、こちらまで緊張するドキドキ物の迫真の演技!
私の初めてのお気に入り声優さんです♪

音楽

タニザワトモフミさんのOP、1期の「きみにとどけ」が作品にマッチした歌詞と優しい歌声で好きです。
劇伴曲もヒロインの情景を引き立てる瑞々しい響きが心地いいです。(EDは個人的な感性が合わず~^^;)

最後に

私、2期の放送まで続きが待てず、原作コミック、初の少女漫画大人買いをしたんです。(今では平気ですが、当時は本屋さんのレジに持っていくのも爽子のように勇気が要りました^^;)
アニメでは2人の恋が成就するまでが描かれています。
私的には、恋物語としてはアニメで十分なのですが、原作では他のキャラ達も含め、恋や将来に向けて真剣に考える姿が、一貫して美しく優しく描かれ続けます。
この作品世界にどっぷりハマれた方ならご一読ください~♪
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 22
ネタバレ

☆エトペン☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

sawako not sadako.

名前と容姿が似ていることで
「貞子」と呼ばれ、避けられるため
一人も友達が出来ないでいた。
(ここはちょっと微妙。なんか仲いい幼なじみがいるし)


彼女は私たちの考える事とは
ちょっとずれていて、ちょっと
勘違いばかりしてしまう。
いい方にも、悪い方にも。


これは最初は友達いなかったけど彼女の勇気とみんなのフォローで
クラスに打ち解けていく。
そんな温かいストーリー。




実はこのアニメは半年前から見ていたのですが、
最初の方はあまり気に入らず
3話で中断した状態だったのですが
最近見たいアニメも充分見たし
中断したアニメを全部最後までみることにした。



再開した後もこのアニメはすごくニヤニヤしてしまうので
その心を落ち着かせるため
停止しては再生。
停止しては再生。
を繰り返し、なかなか進まなかった。

そして途中から停止するのを無理やり止めたのですが
内容が全然頭に入ってこず
二回見る羽目になることもしばしば。

なのですべて視聴するのに時間を要してしまいました。




もうこのアニメはキャラがすべてだと思っているので
今回はキャラのことだけを語りたい。
まあしかしそうは言ってもキャラの中でも
殴りたいと思ってしまったのもいたんで
ちょっとキャラの評価を下げたんですがね。




黒沼爽子
{netabare}
この子は言うまでもなく純粋な子だよね。
あんまり好きな感じではなかったんですけど、
寝てるところはやられたね。

あと最後の方で風早とお参りに行ったとき
すんげーかわいかった。

いつもなら化粧で化ける女は好きになれないんですけど
今回は許せましたね。
{/netabare}




風早翔太
{netabare}
こいつはかっこよかったね。
最後まで見たらちょっとかっこよさが
薄れた気がするけど
席替えの時、黒沼の席の隣に移動したときは
こいつかっけーと思いました。
あとどんだけ黒沼好きなんだっつーのw
{/netabare}




矢野あやね
{netabare}
この人声良すぎてもったいないw
黒沼の友達だけでなく俺の友達にもなってくれw
中の人のおかげでどんな言葉にも重みがあるし。

初登場の時は感じ悪いと思ってたけど
徐々に仲良くなっていったときは本当に
ヤバかった。
もう感動せずにはいられない。

最近女の友情を見てると
どこか百合っぽいので
本当に新鮮な感じでしたね。
{/netabare}




吉田千鶴
{netabare}
この人も最初の印象は矢野と一緒だったけど
第1話で飲み物を爽子に渡したときは思わず
感動してしまった。

途中から貞子ではなく爽子と呼んでいたところにも涙。

早く気持ちに気づいて龍と一緒になってほしいですね。
{/netabare}



真田龍
{netabare}
作中で最もかっこいいと思った瞬間はやっぱり
この人の発したセリフかな。
「俺は千鶴一筋」。
ふつうこんな告白できないぞおい。
なんでみんなそんなにかっこいいかなw
{/netabare}




胡桃沢梅
{netabare}
この人は完全なビッチでしたね。
まあ日本語でビッチというとそんな重みはないのですが
英語でいうとかなり重いのでそっちのビッチです。

この人は殴りたいと思ってしまった一人で
もう多分どんないいことしても自分の評価は
ひっくりかえらないと思う。

最後までひどい女だなと思ってしまった。
{/netabare}



ピン
{netabare}
この人コメディ要員なんだろうけど
こいつ絶対教師じゃない。

生徒の噂を飲み込んで黒沼に対しての行動は
教師のやることではない。


まあ後々誤解は解けた感じだったけど
あいつの力じゃないし。

胡桃沢をかわいそうと思ってしまったのは
こいつのせいだし。

自分はこの人嫌いでした。
{/netabare}



二期があるらしいのですが、
そこまで面白くないと聞きましたし
自分もお腹いっぱいなので当分みることはないと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 47

70.7 14 幼なじみアニメランキング14位
ツルネ ―風舞高校弓道部―(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (264)
1062人が棚に入れました
「弦音」=ツルネ。矢を放ったときに鳴る弦の音。射手にとって美しい弦音を響かせることは喜びであり、その美しい音は人の心をとらえて離さない。同一人物が、同じ道具を使ったとしても同じ弦音を発することはできず、まさに一期一会。一射一射が、一生に一度の<出会い>と<別れ>である。鳴宮湊にとって、弦音が全ての<出会い>の始まりとなった……。果てのない弓の道を歩み始めるのは、若葉のように瑞々しい高校1年生の少年たち。彼らは弓道を通して一生に一度、かけがえのない経験をし、<仲間>を手に入れていく。

声優・キャラクター
上村祐翔、市川蒼、鈴木崚汰、矢野奨吾、石川界人、浅沼晋太郎、小野賢章
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

弓道の良さとは・・・

【注意】これはアンチ専用レビューです

→→ 概要 →→
「ツルネ」は2018の秋クールにNHKで放送された弓道アニメです。制作は京都アニメーション。

 主人公の鳴宮湊は小さい頃から弓道の魅力に魅せられ、中学生時代は名門校で活躍していました。しかし中学最後の大会で彼は大きな失敗して自信を失い、早気(はやけ)に陥る。早気とは弓を放つタイミングを図れなくなる重度のスランプで、「会(かい)」という弓を引いてから矢を放つまでの動作ですぐに離してしまう状態を言います。

 それから転校をして弓から遠ざかろうとした彼が、立ち上がったばかりの弓道部で新しい仲間とともに再起を懸ける…というのがストーリーの大筋です。


→→ 葛藤を描くこと →→
 思うに、この作品は最初の設定で失敗しているのではないでしょうか。物語の開始時に主人公が心に鬱屈としたものを抱えているという設定は珍しくないし、傑作もあります。ただ問題は彼の抱える悩み、早気が弓道の中で閉じてしまっていることです。弓道は専用の道具と場所が必要であるため、弓道部に所属した人でない限り、視聴者にとって未知の世界です。そのため彼の苦しみを一緒に共有することはなかなか難しい。

 心理学者のアドラーは「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」という言葉を残しています。こういった一般の人があまり経験しない苦しみは、人間関係の悩みと重ね合わせるのが創作の基本ではないでしょうか。

 例えば将棋マンガ「三月のライオン」の主人公も神童、将来の名人と嘱望されておきながらプロ入りしてからはなかなか結果を出すことができず苦しんでいる青年です。主人公の設定はツルネと少し似ている。しかし「三月のライオン」は主人公の複雑な生い立ちを徐々に明かしていくことで、たとえ将棋を知らない読者であっても彼の苦悩を十分に分かち合うことができる構成になっています。

 登場人物の抱える苦悩や葛藤は友人・家族・恋人といった人間関係の悩みと一体化させなければ効果的ではないように思う。本作の早気は競技における苦しみであって、薄情なことを言ってしまうと視聴者からするとそれ以上でもそれ以下でもない。画面の中のキャラクターに視聴者が十分に共感ができてこそ、苦しみを乗り越えた後の「雨上がりの虹の美しさ」を表現できるのではないでしょうか。


→→ 弓道というテーマ →→
 正直言うとこのアニメを見ても弓道の魅力はあまり伝わって来なかった。繰り返しですが、弓道は知名度は高くても実際に経験したことのある人は少ない競技です。弓道をテーマに据えるのであれば、その良さを視聴者にプレゼンする人がある。でもこのアニメはどうもプレゼンに失敗しているように思えてならないのです。

 マイナースポーツをテーマにするとき無難なのは主人公を初心者にしてしまうことです。これなら主人公の目線と視聴者の目線がずれないため、作品への導入がスムーズに進む。競技カルタの「ちはやふる」、なぎなたの「あさひなぐ」などマイナースポーツを題材にした漫画の代表格も、主人公とその競技との出会いから物語が始まる。

 しかしこのアニメはほとんどが経験者。なんと初心者は小野木という男が1人を残して全員、部から追い出してしまう。「やった!モブキャラを描く手間が減った!」と作画スタッフは喜んだかもしれないがお話としてはまずい方向に進んでいる。視聴者のほとんどは弓道は未経験なのだから、弓道の道具に触れたときの戸惑い、的の前に立った時の胸の高鳴り、初めて的中させたときの感動などを味わえるシーンは必要でしょう。

 でもたった1人残った初心者の遼平クンはあまり目立たない存在で、小野木にガミガミ言われる子分キャラ。貴重な未経験者なのに彼の視点で先に挙げたようなフレッシュな感動を表現できている場面があったでしょうか。この扱いはあんまりじゃないかな。

 それにもう一つ、この作品は対立の構図が弱いんだよね。武道とスポーツ、名門校と弱小校、経験者と初心者、天才と努力家、男性と女性、若者とベテラン。どれでもいい。こういった二項対立を活用して、弓道という題材の魅力をアピールするべきだったと思う。「ツルネ」はどの要素を掘り下げることなく中途半端なまま13話という短いようで長い時間を使い切ってしまった。最終回は{netabare}個人競技と団体競技{/netabare}という対比をうまく表現していて面白かったです。最初からこのクオリティなら名作になる可能性も十分あったのにもったいないと感じます。


→→ ギスギス感 →→
 本作最大の問題が弓道部の空気の悪さです。早気に苦しんでいる主人公に、いつもイライラしている小野木という男が「足手まといは辞めてしまえ」とばかりにいちいち噛みついてくる。これだけでもかなりきつい。この小野木、弓道を愛しているとうそぶいているくせに元々は弓道部がなかった風舞高校に入学するという設定的矛盾を抱えている。作者は一体何を思って彼をこんな性格の悪い人間にしたのだろう…

 幼馴染みの竹早は陰湿で「湊を泣かすことなんて造作もない」などと暴言を吐く。おまけにストーカー体質。主人公の受難は続く。遼平は小野木にガミガミ言われてる不憫な子だし、ジャニーズ系の七緒はキャラが型にはまりすぎていて実際のところ何を考えているのかよく分からない。彼を掘り下げる回がないため、悪い奴じゃないんだけど言うことが若干嘘くさく感じてしまう。

 顧問のトミー先生はのほほんと見守るだけ。まさか平成の終わりだというのに「~じゃのう」などというジジイしゃべりをするキャラをアニメで見るとは思わなかったんですけど。イケメンコーチの雅さんは男子部員に罰ゲームとして「下僕」とデカデカ書いたシャツを着せて使い走りにするというパワハラを行う。彼の笑顔はなんだか作り物のようで怖い。

 このように風舞高校の弓道部はギスギスしていて非常に空気が重い。その元凶といえる小野木も、鳴宮が真摯に弓道に取り組む姿を見て態度を軟化させていくのだけど、息つく間もなく中盤にはなにかと因縁を付けてくる双子の超煽りキャラがライバル校に登場する。この双子の鬱陶しさは筆舌に尽くしがたい。小野木にしても噛みつく相手が身内からこの双子に変わっただけと言ってよい。青少年の健全な心を育成するのが武道だと思っていたのですが、みんな煩悩だらけじゃん。

 この淀みに淀んだ空気を変えてくれるのは女の子しかいない!という思いも空しく、風舞高校の女子弓道部員は可愛いことは可愛いのだけど、本作では完全に脇役扱い。「ツルネ」の公式ページを見ても、男子部員は1人ずつページがあるのに女子は「女子弓道部員」の項目で3人セットでの紹介。"何らかの大きな力"が働き、女子は個人戦で弓を引くシーンすらカットされる。お互い「男子」「女子」と呼び、ほとんど名前で呼び合うことがないから最後まで見ても女の子の名前を覚えられなかった人が多いのでは。極端な話、「弓道女子A」「弓道女子B」「弓道女子C」でも十分なレベル。

 このアニメを見て弓道をやりたいと思った人はどれだけいるのかな…


→→ 匂い系 →→
 さて、ここまでは通常の高校部活ものとして感想を書いてきたけれども、この話題に触れないわけにはいかないでしょう。ツルネは「匂い系」というジャンルに入る作品です。「匂い系」とはやおい用語で、はっきりボーイズラブだと描写しているわけではないのだけれども、そう受け止めてあれやこれやと腐女子に妄想させてしまう作品群を指します。(そもそもボーイズラブはイケナイ妄想を楽しむものらしい)

 別にBLそのものを否定するわけではないけれども、本作の欠陥はBLで全てが説明できてしまうのが悲しい。

 主人公の湊、彼が女の子だったらどうなるか。若いイケメンのコーチ雅サンにドキドキしてしまう女子高生で、それに幼なじみで密かに主人公(♀)に恋心を抱く竹早クンが雅サンをライバル視してしまうという構図になる。不愉快なキャラ小野木も仮に女の子だったなら雅サンと仲良くする主人公(♀)にジェラシーを感じているイヤなお嬢様キャラの立ち位置に落ち着く。まとめると、

・鳴宮 → 年上の男性に憧れてしまうヒロイン
・雅貴 → イケメンのコーチ
・竹早 → ヒロインが実は好きな幼なじみの男の子
・小野木 → コーチをGETしようと必死なお嬢様系ライバル

というベッタベタの少女漫画構図が浮かび上がります。これを全員男にしたのが「ツルネ」という作品の正体なのです。何のことはない。女を男にひっくり返した結果、破綻しただけのお話です。

 少年同士のカップリングを脳内でさせることばかり頭にあるからか、武道の奥深さ、思春期の複雑な心理、努力と友情の大切さ、何かを直向きに取り組む充実した時間などなどスポーツ青春アニメに本来あるべきものがこの作品には不足しているように感じました。こんな「少女漫画の下位互換」でしかないボーイズラブアニメをどうしてわざわざNHKでやろうと思ったのか。京アニさん、本当にしっかりしてくださいよ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 35
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

1枚の絵画たれ

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
弓道アニメは、初めて観ました。なかなか面白かったです。

あえて、弓道の(技術的な)マニアックな部分を省き、精神的な部分やキャラクターの成長に焦点を当てている感じがしました。よって、弓道若葉マークにとっては見やすくなっている気がします。

一方で、弓道経験者にとっては、物足りなさを感じるのかもしれません(いや、分かりませんが)。

あと、若干ホモホモしい感じもするので、嫌な人は嫌だろう(私は視聴断念するほどの不快感はなく、ギリ友情の範囲内かな)と思いました。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
武道を追求する上で、「勝つためにやるか」「武道の真髄を表現するか」というのは、多くの武道家が悩むこと。

「1枚の絵画たれ」というのは、私の恩師の言葉。曰く、「剣道を極めていくと、その立ち姿は1枚の絵画のように美しくなる。我々剣道家は、最終的にはそこを目指さなければならない」。

警視庁に出稽古に行った時に、警視庁の名だたる師範の先生を評して、「1枚の絵画」と表現していた(ちなみに私の恩師も、後に、剣道の最高段位、合格率0.1%と言われる八段を取得した名剣士です)。

本当は、「美しさ」と「強さ」は両立する。

理屈ではそう分かるものの、その領域にいけるのは本当にほんのわずかで、多くの選手はどちらかに傾倒していくことになる。剣道では、勝つことに特化して、形の美しさや礼節などを軽視した剣道を「当てっこ剣道」「スポーツ剣道」と揶揄することがある。

(弓道には詳しくないので、もし間違っていたら訂正してほしいのだが)弓道は剣道以上に「勝つこと」以上に「美しさ」を重視している武道だというイメージがある。

「射形」「弦音」ということが、本作ではかなりフォーカスされていた。

(詳しくないことに対してあまり偉そうに言うのもなんだが)アニメを観ている範囲では、確かに、鳴宮や藤原の「射形」は、「美しい」と感じた。その美しさはおそらく、(工芸品などにおける)「用の美」に近いのではないだろうか(用の美とは、機能美から合理性を引いたものという感じ)。

「美しくあるために美しい」のではなく、「的に当てる」ことを追求した「結果として生まれる、美しさ」。とはいえ、的に当たれば何でもいい(合理的なだけの)わけではなく。

私の師匠は、「剣道の試合とは、相手を打つのではなく、審判の心を打つもの」だと教えてくれた。剣道にも一応「一本の基準」はあるものの、そこまで厳密ではなく、ようは「審判が一本だと思ったら一本」なので、「審判を感動させられたら勝ち」とも言える。

弓道の試合で面白いと思うのが、ポイントが「1」と「0」しかないところ。もし「的に正確に当てる技術」を厳密に評価するなら、アーチェリーのように、的の中心ほど高い点数にするのが合理的である。しかし、弓道は、的に当たりさえすれば、中心だろうが端だろうが同じ点数。

もしかしたらこれは、「最低限的に当たる程度の技能」があれば、あとは「美しさ」を追求できるようにした、「あそび」なのではないだろうか(車のハンドルのあそびと同義)。

そういう意味で、「競技としての勝ち負け」と別のところで、「弓道としての勝ち負け」があるのでしょう(射形や弦音の美しさで感動させる)。だとすれば、素敵な武道だと思った。

さて、いくら雑談系だとしても、弓道の部分だけでなく、アニメの部分にも少し触れよう(苦笑)

私はスポ根好きなので、もっと熱い展開や、技術的にマニアックな部分を見たかった。あと、ヒロイン要素が欲しい(笑) だから、高評価はしていない。

けれど、今まで縁遠かった「弓道」の世界に触れさせて頂き、色々と考えることができたのは、ありがたかった。

ひとつ、「武道として共通点」を感じたのが、最終話で、「優勝したのに、会場を出るまでは喜びを表さない」風舞の面々。あれは、武道の描写として非常に正しい。剣道でもそうだけど、強いチームは、優勝を決めたその瞬間さえ笑顔を噛み殺す。ガッツポーズなんて、絶対にしない。喜ぶのは、少なくても会場の外。下手すりゃ、帰りのバスに乗ってから。それは、敗者への配慮。どこまでも、礼を尽くすのが、武道。

だから、(日本の武道で断トツの露出度を誇る)柔道の国際大会とかで、優勝した選手の決める派手なガッツポーズなど見てると、違和感を感じてしまう(学生の大会とかならまだしも)。未だに記憶にあるけど、北京オリンピックで負けた鈴木桂治選手が、帰り際に会場のパーテンションを帯で思いっきりぶっ叩いたのには、衝撃を受けた。それが、日本選手団の旗手を務めるほどの、超一流の武道家の振るまいか。本当に、風舞の選手達を見習ってほしいな。

あれ? やっぱり武道の話に(苦笑)

まあ、雑談系なんで許して下さいm(._.)m
{/netabare}

【余談~ 剣道部の弓遊びw ~】
{netabare}
昔、部活前の暇な時間に、部室で弓を射って遊んでいました。実は、竹刀に使われる材料だけで、簡単に弓を作る事ができますw

①(壊れた)竹刀をバラバラにする。
→竹刀は4本の竹が組み合い、1本になっているので、弦や柄といった装具を全部外してバラバラにします。

②そのうちの1本を弓にする。
→バラバラになった竹の上下に、錐で穴を空ける。竹をしならせ、空いた穴に弦を通し、竹の外側でたま結びにして固定する。

③余った竹で矢を作る。
→竹をノコギリで3分の2程度の長さにする。その際、竹の細い方を残す。切断面に切り込みを入れて、弦が掛かるようにする。場合によっては、竹を縦に割いて、ヤスリをかけると良い矢になる。

これ、結構殺傷力がエグくて、2~3mくらいからなら、ベニヤ板貫きます(笑) うちらは段ボールで的作って遊んでました。

余談ですが、日光江戸村の弓矢のアトラクションは全部当てて、マグカップもらいました(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なんか、ホモホモしいな。イップスみたいなもんか。

2話目 ☆3
本気になったら泣かすなんて造作もない。特に、ドラマもなく戻るのは良いね。

3話目 ☆4
シンプルながら熱い展開。

4話目 ☆3
下僕ティー。個人攻撃かい(笑)? 武道にはこういう儀式的なやつはあるよね。

5話目 ☆3
ここまでやられたら、よほど信頼している相手以外だったら、ついていかないよな(まだ早い)。嫌味のない作画の良さ。

6話目 ☆3
復讐。守破離というやつだな。

7話目 ☆3
弓道って、競技人口どんなもんなのかね? 剣道も似たようなもんだよ、声援とか。

8話目 ☆4
的の先を見る。イップスの克服。弓を愛してない。

9話目 ☆3
なるほど、単なる友情(ホモ)ってわけじゃなく、事故に関わった、贖罪の気持ちもあるんだな。

10話目 ☆2
甲虫(笑) あまりにホモホモしい(汗)

11話目 ☆3
これでもかというくらい、順調にいかないな(笑)

12話目 ☆3
ホントに、メンタルメンタルメンタルメンタル、な。

13話目 ☆3
まあ、弓は竹刀よりもずっとシビアだろうな。まあ、メンタルの繋がりだよね。ここでもう、勝たしちゃうのか。負けた後の動作は、流石に武道。そうそう、ガッツポーズは会場を出てから。ちょっと桐裂の先輩、物分かりが良すぎ。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 37
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

弓道を求道するに能はず

2019.01.26記


原作未読 全13話


『進撃の巨人3期』⇒『ツルネ』⇒『ピアノの森』と連なるNHKアニメ放送リレー。
進撃の頃から災害報道・選挙特番といった公共放送らしい理由による放送回スキップの影響で、2018年10月22日 - 2019年1月21日と中途半端な日程での放送となりました。進撃観てなきゃ危うく見逃しちゃいますよ。一方で一通り他作品が終了してからクライマックスを迎えるのは悪いことではないかもしれません。


出身の高校に弓道部があったり、家内も高校では弓道部だったりとそれなりの縁を感じたことが視聴動機。なにより袴姿というものは美しい。

弓を引いた時の音“弦音(つるね)”を聞いて弓道を始めた少年が、中学時代に“早気(はやけ)”イップスの一種に罹り一時期は弓を置いてしまう。そんな青年鳴宮湊が、新設の弓道部の仲間たちと再生を図っていく友情物語です。

言うほど京アニ制作はトリガーにはなりませんでした。むしろ男子5人組が主軸で、武道を扱って『Free!』みたいなのを見せられたら敵わんな・・・という不安が強かったと思います。
どういうことかというと、男子同士のあっさりとした友情物語と、心・技・体の一致を目途とした武道の世界との相性の悪さを気にしてたのです。もちろん京アニが自身の過去作をトレースせずに、ユルめの友情物語とは一線を画す物語を製作するという選択もできたと思いますが・・・

その不安は的中します。

なお作品自体は“不可”ではありません。
・マイナースポーツを扱っている。ルール説明があり競技の理解に繋がっている。
・所作や型は綺麗。動作の前後含めて弓を引く姿に違和感がなくリアリティが保たれている。このへんはさすが京アニといえる。
・締めも前向きさを感じさせる良い纏め方。
小さく纏まった感じでした。実力者京アニが弓道をそれなりに取材をして持ってる引き出しを流用しただけ、といったところでしょうか。“型”を突き詰めた描写がないことで競技の根っこの部分が最後まで伝わらず、無難過ぎて“弓道である意味”を見出せませんでした。素材の物珍しさで興味を引いたはずなのにもったいないという印象です。


“弓道である意味”を作品に期待することは求め過ぎでしょうか?

武道(柔道、空手道、剣道、相撲、弓道、合気道、なぎなた)に共通するのは、単に技術を磨くだけでなく、人としての成長をめざすことにあります。“競技の勝敗だけではないよね~”自分が武道をしていなくても広く日本人に共有されてる概念になるでしょう。
なかでも弓道は相手との接触がなく、より自分の内面と向き合うことでの心の在り方に重きを置いてます。ここで見せられるはずだった凄味が決定的に足りない。具体的には、
1.弓道と一体化したようなキャラが不在
2.鍛錬している姿が欲しかったなぁ

Mr.弓道みたいな弓道と一体化したような超越キャラがいても良かったのに。候補となる藤原愁はそれに及びませんでした。{netabare}幼少期の湊との関係が伏線にはなってたものの、{/netabare}強さの源泉に触れる描写はなかったと思います。マサさんも初登場が悪くはないんですが、{netabare}主人公そっちのけで葛藤するキャラと化し、それが物語の肝だったりするためツッコむのも無粋な話と理解しつつ、{/netabare}もっと超然としていてほしかったなと思います。佇まいだけなら桐先高校の主将さんはいい雰囲気でしたね。むしろご老体3人組が最も具現化されていて、なんだかなぁといった感じでした。

鍛錬している姿も同様です。人間関係に重きを置き過ぎておざなりになっていた領域でした。
{netabare}部に入る入らない、弓道するしない、反目するしないの群像劇をやってるうちに6話から大会が開始して・・・{/netabare} 競技の魅力を伝える暇がありませんでした。競技の難しさを早気という素材を通じて訴えかけてくるものはあったものの、いかんせん“足りない”のです。


先入観が邪魔してる可能性はあります。ここまで全て、私の武道への期待値に対して“足りない”といっただけの話です。気にしなければ気にならないでしょう。
朝青竜の勝ち名乗り後の雄叫びや、柔道国際大会で優勝した日本人選手のガッツポーズやくだけたインタビューにひっかかりを感じなければ、全くの杞憂かと思います。繰り返しますが、全13話。ほどよく纏まっている佳作ではあります。

なまじクライマックスの攻防が良いだけに、そこまでの段階の踏み方に素材(弓道)を活かしきって欲しかった。
細かいところでは、小野木海斗のイライラ設定も底が浅いし、千一・万次兄弟も高校部活ではあるまじき悪態のつきっぷりと、武道を嗜む者のメンテリティとして私にとってはそうとう違和感があったのは事実です。キャラの良し悪しというよりも、「これだったら別に他のスポーツ例えば水泳でもいいじゃない」ってことなんだと思います。


会場に日本人が入ると空気が変わる。国際大会で畏敬の念を持たれる存在。それが柔道における日本人である。こう喝破したのはスポーツライターの金子達仁氏でした。
諸説あるものの、スポーツマンシップを超えた柔道家としての矜持あればこそ、ラシュワンは山下の右足を執拗に攻めることはしなかったのです。
競技は違えど、〇〇道と名のつくものに通じる精神の一端でも垣間見えればまた違った見方もできたでしょう。取材はしたけど表層しか見てなかったのか、またはエンタメする上で敢えて削ぎ落としたのかはわかりません。
道場に飾ってあった『礼記射義』に触れてくれても良かったのに。

なんか悔しい。もったいない。

実力者こそチャレンジャーでいてほしいと思う次第です。
期待の裏返しってやつですね。ちょっと概念的な感想でしたが読んでくれてありがとうございます。



※以下おまけ

■そっち方面に振り切っても良かったのに
弓道部の多くは先輩が後輩を一人面倒を見る“師弟子制度”を導入しています。新設で同級生同士の風舞高校は厳しいとしても、伝統校桐先高校では導入してても良かったのにそういった描写はありませんでした。
どうせ作風から腐だ腐だBLだ!言われるんだったら、そっち方面に振り切る材料があったのですが、さすがにそれはやり過ぎ?

■モブ?
白菊さん。
{netabare}下僕Tシャツの男どもへの頼み方が板につき過ぎてたり、大会での全外しや、不遇の女子部員のなかでは印象に残るキャラクターさんでした。{/netabare}

■弓道キャラさん
そういえば弓道部キャラって女子のイメージが強いですね。静謐さだったり凛とした強さを備えた子って感じ。

{netabare}『艦隊これくしょん -艦これ-』加賀、赤城
『アイドルマスターシンデレラガールズ』水野翠
『ラブライブ!』園田海未
『ちはやふる』大江奏(仮){/netabare}



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2019.07.03追記
《配点を修正》



視聴時期:2018年秋期(ややズレありのリアタイ視聴)

そういえばNHK放送リレーは『ピアノの森』⇒『進撃の巨人3期の後半』の進撃全10話をもって通常スケジュールに戻りそう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 51

68.1 15 幼なじみアニメランキング15位
球詠(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (256)
682人が棚に入れました
埼玉県、新越谷高校。この春入学した武田詠深(たけだ・よみ)は、そこで幼なじみの山崎珠姫(やまざき・たまき)に再会する。中学時代、受け止められるキャッチャーがいないために鋭く変化する「魔球」を投げられず、野球への気持ちをあきらめかけていた詠深。だが、強豪チームで実力を磨いていた珠姫は、詠深の変化球を受け止めることができた。幼い頃の約束を果たし、再びめぐり逢った二人は、クラスメイトの川口姉妹や仲間たちと共に停部中の野球部を復活させる。目指すは全国!新生・新越谷高校野球部の挑戦がここから始まる――。

声優・キャラクター
前田佳織里、天野聡美、野口瑠璃子、橋本鞠衣、永野愛理、北川里奈、富田美憂、宮本侑芽、本泉莉奈、佳村はるか、白城なお
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

背番号10の功罪

原作知らず。昨今の事情により、いろいろ制作にしわ寄せがあったことは容易に想像できますが、それはそれとして(勘案せずに)感想を。


(おそらく)野球が女子のものである世界。プロも甲子園も女子球児のもの、という世界線で展開される、高校球児たちの青春ストーリー。野球を諦めたはずの幼なじみの再開、ある事情により活動停止となっていた野球部の再起動、徐々に集まるメンバー、そして甲子園を目指す戦いを描いています。女のこたちの物語ということで、ときに百合百合しい描写も見られます。

このサイトの評価基準に沿うと評定点が低くならざるを得ないのですが、作品を通しての満足度という観点に立てば、4.0/5.0くらいにはなると思います。誰にでもお奨めできるかと問われれば、No。もう一度見たいかと問われれば、微妙にYes。作品に対して文句はあるかと問われれば、はっきりとYES。

僕にとってそんな作品です。文句の向く先は作画ではなく人物描写ですが・・・


作画面{netabare}に関しては評点を上げる要素が見いだしにくいです。
キャラデザはそこまで悪くないと思っています。ガチでスポーツやる女子は、一部の例外除けばどうしたって丸っこくなるのです。僕は彼女たちのぶっとい太ももに描かれた筋肉の陰影を、スポーツ女子の勲章として評価します。でも、野球やるなら短パンやめろ。せめて試合中は髪の毛まとめよう>#1,4,5。
アニメーションとしは、比較的最近放映された別の女子野球ものよりは遙かに良いと思います。ちゃんとボール投げてる、バット振ってる、走ってる。でも2Dアニメと3Dとのギャップが気になりました。顔がある程度以上の大きさになると、どうしても3Dモデルの表情は厳しいですね。うまく顔を半分くらい隠すような構図をとるとか、背面からにするとか、工夫の余地があったと思います({netabare}この観点からみると、ガルパンは実にうまく2D-3Dのトランジションをこなしていたんだな、と感心すること頻りです{/netabare})。
全体として作画が安定しなかったのが痛かったかな。終盤の極端なコマ数削減も気になりました。
{/netabare}

声の演技{netabare}は、正直今ひとつと思いました。新人の方を大量に採用しているのだと思いますがなんとなく違和感を感じました。
おそらく演出・音響監督さんの領分になるのだと思うのですが、もう少し何とかできなかったのかなと思います。単純な音圧あわせのレベルで雑に感じました。最終話はまとまっていたと思います。

音量・音圧あわせがうまくできていない中で、#10の声が悪目立ちをしていたように感じます。言葉を選ばず言うなら、耳障りでした。中盤あたりまで#10が全台詞の半分近くを持っていたのも、悪い方向に働いたかもしれません(声優さんに対する批判ではなく、音響監督・演出に対する批判です)。{/netabare}

OP{netabare}は、結構好きです。OPの女性ボーカルは、僕にとってものすごく「気になる声」です。歌詞はいろんなことに投影できる前向きな詩と思いました。
12話の最終局面で感じたのですが、スポーツの緊迫した場面でのストリングスって、凄く盛り上げてくれますね。ハイキューとか。{/netabare}

物語と人物描写{netabare}は、王道も王道の野球ものです。

人物配置からして王道と思います。挫折を経験し野球から離れようとしていた主人公たち、過去があるチームと野球を捨てきれない先輩たち、最初はそこまでモチベーションがない選手たち、取っつきにくいエリート、可能性モンスターな初心者たち。。。

ほかの野球漫画・アニメで思い当たるものしかないと思いませんか?Clichéですが、スポーツもの、こと野球ものに関してはこのうえなく「機能する」構成だと思います。

物語としても、12話構成としては十分な展開(おそらくそれなりに上手な取捨選択)がなされていて、いい区切りで最終話を終えていたと思います。物語の主軸となる#1,2、および、#3,10の物語に加え各選手がそれぞれにちょっとずつ見せ場をもつという展開も、まさに王道。#9のホームランは、初登場時点で確約されていたようなものです。それでいいんです。

最終話の展開は、正直うるうるしちゃいました。でもね。でもね。{/netabare}

#10の人物像{netabare}、描かれ方に大きな不満があります。終盤でぶれたことが不満です。

9話まで、#10はデータDrivenに冷静な判断を下しつつ、勝負勘も持ち合わせた指揮官候補生として描かれていたと思います。判断に際しては無感情で、むしろ気味が悪くもある。それがこのキャラの「売り」だと思っていました。

それが9話終盤から12話まで、ただのうじうじキャラへと豹変します。指示は遅れ、出せなくなる。これに加え、ひたすら内なる逡巡を台詞として語り続けます。うざ。あまりにうっとうしく感じたので11話はいったん視聴を止めて数日放置したほどです。

自身の判断に自信が持てなくなることや、判断に対する後悔それ自体はかまわないのです。自信のなさが顔に出ても(ない方がいいけど)、それは仕方ない。最悪、顔真っ赤にして半べそかきながらでもかまわない。でも、指揮官・指示を出す立場のものって「求められたタイミングで指示を出す」ことが全てです。「何も変えずにそのまま」も、ちゃんと指示として出さなければなりません。

なのに、あれだけ無感情系監督候補として描かれた人物が、その場面場面で逡巡し、判断を迷い、遅らせ、あげく逃げる。指揮官としてのあり方からも、キャラぶれの面からも、これは許されないと考えます。これは事前の想定が不十分なだけで、判断を下すものとしての能力不足。#10内面の苦悩を表現する方法はほかにもあったと思います(#6,9あたりや観客に、悪意のない戦術批判をさせる(たらればを言わせる)→うつむく#10とか)。

#3とのやりとりも、ベンチ裏ではなくベンチ内でやってほしかった。求めすぎでしょうかね。でも、序盤の描かれ方からみて、「不安にえづきながらも指示は出す」くらいのキャラかと期待したのです。

#3ホームラン後の、相手ピッチャーの台詞も「?」でした。#10をさして「あれだけ有能な指揮官が・・・」って、この試合で#10完全無能だったのだが・・・

それでも、#3のホームランは凄く良かった。それは認めます。その分、その後が間延びした感じがしました。
{/netabare}

主人公は誰だったんだろう。 {netabare}最終話の盛り上がりは、間違いなく#3と#10の物語に支えられていました。でも、この作品の真の主人公は誰だったのか。
原作の、もっと長い物語の中では問題がなかったのだと思います。ですが、12話構成という「原作の部分抜き取り」の中で#10の立ち位置が相対的に大きくなり過ぎてしまったのでは、と思います。
{/netabare}

#10の功罪、どちらも大きいと思いました。

[2020/06/23 v1:背番号10の功罪]

投稿 : 2025/03/01
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何気に真面目に野球してる(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
ジャンルは、スポーツ(女子野球)・やや百合。

わりとスポ根というか、ちゃんと野球してるな~と。作画は大分怪しいとこもあったけど、なかなか普通に面白かったです。

もし途中で飽きたとしても、最終話までちゃんと観ることをオススメしますね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤は、仲間を集めて野球部を創部する、かなり王道の展開。

中盤は、一人一人の成長にスポットを当てながら、チームの成熟を魅せていく。サブキャラにもきちんと光を当てたのは偉い(そして影森戦で目立った稜、息吹、白菊などが、梁幽館戦では完全に消えているのはバランスが良い)。

終盤の梁幽館戦は、試合を、競技をしっかりと魅せていた。

全体的な構成は非常に王道。野球アニメの中でも、こんなに1つ1つのアウト(ストライク)をちゃんと見せるのはそんなに多くなく、「おおきく振りかぶって」に近い要素が多い。

特に梁幽館戦の希のホームランは熱くて、きちんと伏線が効いていて良かった。思わず単話での☆5をつけてしまった(ちょっと高い評価つけすぎたw)。

ただ、本作は、「果たして女子野球である意味があるのか?」と思ってしまう。

男子の野球と女子の野球の最大の違いは「飛距離(パワー)」だろう。調べてみると、イニングが7回になるだけで、後は男子と同じ球場を使うようだから、ランニングホームランならまだしも、柵越えは多分無理。ピッチャーの球速にしても、女子プロですら、日本人最速は128㎞らしい。

例えば女子サッカーの場合、男子と比べて圧倒的に少ないのが、大きなサイドチェンジ。そこまで飛距離蹴れないからね。あと、意外とロングシュートが多い。キーパーがちっちゃいから、山なりシュートでも結構決まる。

ようは、そういうを「リアル」をしっかり表現するのか、それともその競技の面白さを最大限に描くのか。

本作は後者、つまり、「女子野球アニメ」ではなく、「野球アニメ」を女子にやらせてるだけ、となるわけです。

そこが、マイナスと言えばマイナス。せっかくリアルが売りの作風にしているのだから、女子野球をきちんと取材し、女子野球ならではの戦術や駆け引きを魅せてくれた方が、他の作品との差別化もできて良かったと思う。

もっとも本作は、「女子野球が一般的(メジャー)になった世界」を舞台にしているため、実はファンタジーとも言える。

気になって(全国高等学校女子硬式野球連盟サイト)調べたところ、現実の女子硬式野球部(加盟高校)は、わずかに31校。アニメ内では、埼玉県だけでも、それ以上の高校があったようだった。

そういう点では、「ガールズ&パンツァー」や「咲」に近い設定のアニメともいえるので、「柵越えできる女子」も「ファンタジーの住人」として許容できるねかな?

あと、「初心者なのに上手すぎ」は、もはやお約束なので、言わないこと(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
女子野球。なんか、この間もあったな。1話目から、動かないな~(笑) 初心者系ではなく、経験者系なのは、なかなか好印象。それぞれにツラい時間を過ごし、再会。分かり合える仲間と共に、再び野球を始める。実に王道だな。作画は怪しいけどね。

2話目 ☆3
つか、双子が上手いな、初心者?なのに。綺麗にセンターラインが揃ったな。クラブチームで、というわりと真っ当な感じ。どっちが勝っても野球部入部。あと3人か。この顧問、絶対に裏があるよな(笑)

3話目 ☆3
後ろティーで流し打ちとか、レベル高い練習してるな。ここで「野球上手い」の伏線回収。それは、剣道続けようぜ(笑)

4話目 ☆3
全国で会おう。めっちゃ目が怖い(笑) 剣道部は、やたらバッティング飛ぶよ。引っ張るしかできないけど。全中1位かい。百合特有の、嫉妬?

5話目 ☆3
試合も王道。カットはムズいよ。振り逃げ、ファーストの内側走るなや。

6話目 ☆3
ノクバ使わんのね。控えピッチャー大事。チーム内の練習で毎回エースに投げさせると、壊れるし。女子野球の県ベスト4は、凄いのか? 魔球、デスサイズ(笑) 作画、大分苦しくなってきたな。コマ数が足りない。

7話目 ☆3
なんとなく気になったので、女子硬式野球連盟のホームページ見たら、31校しか加盟してなかったな。アニメだからいいけど、埼玉だけでやたら学校あるな。そりゃ、試合中誰か怪我した時のために、10人目は登録するよな。過去の振り返りは、なかなか良い。

8話目 ☆3
個人的には、剣道は間合いの競技というより、機会(タイミング)の競技だと思ってるけど。白菊がやってたのも、間合いというよりタイミングだし。1話でこんなにちゃんとアウトをとる野球アニメも珍しい(笑)

9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆3
満塁からの敬遠。なかなかちゃんと野球していていいね。

12話目 ☆5
ここでのスリーランは、熱いな~。伏線も効いてるし。色んな立場での勝負があって、かなり面白かったな。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 29
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

【失敗作の典型例-1】(作画崩壊w)制作ガチャの悲運!→「引き」が良ければ超名作にも成り得た逸材

【レビューNo.28】(初回登録:2023/2/8)
コミック原作の2020年作品。全12話。
もともとの動機は、純粋にスポーツもののレビューもひとつ入れたかった
から。
【失敗作の典型例】は今期の某アニメをその方向で下書きしてたのですが、
制作ガチャでここまで評価を下げた作品を今後扱う機会もなさそうなので、
栄えある1号にしておこうかと。
(本作を失敗作認定するのは個人的には気が引けるのですが・・・)


(ストーリー)
武田詠深(詠)は鋭い変化球を持つ優れた女子中学生投手だったが、捕手に恵
まれずその才能を発揮できずにいた。
高校に進学した詠は、幼き日の野球仲間だった山崎珠姫(珠)と出会う。彼女
は強豪チームで捕手として実力を磨いていた。
「超高校級の変化球投手」と「それを捕球できる実力派捕手」・・・2人の
時間が再び動き出す!!


(評 価)
・制作ガチャの悲運!→作画崩壊はネタレベルw
 この作品の問題はホントここだけなんですよ!
 『いもいも』『DYNAMIC CHORD』『おさまけ』等と同列に語られるほど、
 ネット民のおもちゃにされている作品のひとつですね。
 正直脳死じゃないと話の興を削がれるレベル。
 だからまともな作画でアニメとして魅力ある演出のできる制作会社を引い
 ていたら・・・本当に惜しまれます。

・きららとは思えない!本格派野球作品
 これってきらら作品だったんですね、知らなかったw
 確認してみたらたしかに珠詠コンビはイチャイチャしてる感はあるのです
 が、内容はかなりガチの野球モノですね。
 {netabare}
 主役2人は実は高校で野球を続けるつもりはなかったのですがその物語だ
 ったり、この高校も実は不祥事で活動中止で部員がどんどん部を去ってい
 中、2人の先輩が陰で部を守ってくれていて、そこから部員が集まってき
 てというドラマ性もしっかりしてますし、もちろん真面目に練習もします!

 しかも練習試合は勝ち負けよりも課題の克服優先とかどんだけガチやねんw
 他にも「ここぞ!という場面以外はフォームが崩れるからホームラン狙わ
 ない」強打者・中村希(博多弁がかわいいw)や珠の試合中の配球など、
 本当に本格的に野球してるんですよ。

 「男子野球」に比べスピード・パワーといった描写は格段に劣りますが、
 「女子野球をどう面白く魅せるか」
 原作はかなり考えられてるなという印象を受けます。
 また1クールという尺の都合もありますが、男子野球にありがちな「過剰
 な引き伸ばし演出」がないのも好印象ですね。{/netabare}


・「川口芳乃」とかという超有能な野球オタw
 この作品を格段に面白くしているのが彼女の存在。
 {netabare}・体を触るだけでどれだけ練習してきたかや選手の特徴を把握できる。
 ・県内の有力選手は全てチェック済み。(珠や先輩のことも知っていた)
 ・もちろん野球に対する造詣も深く、練習メニュー立案や技術・メンタル
  面のアドバイス、試合では作戦等の采配を振るい、ちゃんとノックも上
  手い。それにオタの真骨頂・データ分析も。
 ・トドメに栄養管理から手際よく雑務まで担当
 ってどんだけ有能やねん!って感じで、彼女を見ているだけでも全然飽き
 ません。
 だって「場面ごとに守備のシフト変更」サイン出すとかwこの娘どんだけ
 野球好きやねん!!
 上述「本格派野球作品」は彼女の存在によるところ非常に大きいです。{/netabare}


ただ「スポーツアニメはこうあるべき」という固定観念の強い方から見ると、
迫力や熱量といったものが足りてないという評価になるかも。
でもそういうのって絶対「男子野球」に敵わないと思うんですよ。
だから同じ土俵では戦わず「女子」を活かしたうえで、別角度から野球の魅
力を伝えていく。
「何故野球を『女子野球』で描くのか?」
個人的には、この命題にひとつの答えを提示した良作かなっと。
それだけに作画だけでなく、演出面でもこの作品の魅力をもっと引き出しよう
があったのでは・・・
「制作ガチャ」が!!!!!!! 本当に勿体ないです。
それ以外はよくできた作品なので、作画耐性がある方には是非観てもらいたい
作品ですね。


(追 記)
作画がアレで1クールで終った(多分2期はないでしょう)なので、原作を買う
か迷ってる作品です。
正直「娘に引かれるかも?!」ってとこで躊躇してるんですが(笑)
制作ガチャのせいで原作の興味を引いたのなら、ある意味アニメ化は成功と
いえるのか(皮肉w)
「制作会社を変えて1から作り直して欲しい」
こういう作品は誰もが1、2つ持っているのでは。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

67.2 16 幼なじみアニメランキング16位
結界師(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (395)
2873人が棚に入れました
主人公は、400年続く結界師一族の墨村家に正統継承者として生まれた少年・良守。まっすぐな性格であれど結界師としての腕はまだまだ修行の身。同じく結界師の一族、雪村家に生まれた時音。繊細で周りを思う心を持つ少女。舞台となる烏森の地を治めし烏森家は滅んだけれど、この地に眠る烏森家の塚のため妖怪を呼びよせる力がこの土地に残ってしまった・・・。妖怪巣食う不思議なこの地で人々を危険から守るため、そして己が強くなるために今宵も良守は妖怪たちと戦う!!

声優・キャラクター
吉野裕行、斉藤梨絵、大西健晴、石井正則、多田野曜平、田中真弓、川庄美雪、百々麻子、村治学、和希沙也、宮内敦士、宮下栄治

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アニメ評価はあとで

マンガ全巻読破。
アニメはまだ見てないので、あとで。

マンガについては、まあ、なるほどサンデーだなぁ、という内容。偉大なるマンネリの匂いを感じさせる。サンデーにしてはすこし大人びた描写もあるかなぁ、という感触はあるが、おおむねこれは、サンデー文法で95%は構成されている。

しかも、印象深いのは、本作が2000年位後の新しいサンデー作家によって描かれたものだということだ。高橋留美子、あだち充、椎名高志、青山剛昌など、偉大なるマンネリ作家たちを抱える週刊少年サンデーにおける「新しい作家」は、こうも、たんたんといかにもサンデーらしい文法の塊のような作品を出してきた。これは、いったいどうしたことか、と思う。

作者の田辺イエロウさんは、もう少し変なものを連載させたかったらしいが、編集者サイドでOKしたものがこういうものにしかならず、田辺氏もおおむねどういうノリが許容されるかを理解しつつ淡々と書き続けた結果がコレ…という、そのこと自体に「小学館サンデー編集部」なる組織のコンテンツ生成のメカニズムはいったいなんなのだろうか、ということを思わせる。

本作には、
「烏森…俺達を縛り続けてきたこの土地…烏森っていったいなんなんだ…!」
みたいなセリフが登場するが、
それをもじって言えば、
「週刊少年サンデー編集部……マンネリを生産しつづけるこの場所……サンデーっていったいなんなんだ!」

みたいな気分。
なので、原作は「あとがき」が一番おもしろかった。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

とうみょう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アニメの評価の落とし穴

僕が一々言わなくても、
皆さん気がついているでしょうけど、言いますね!

楽しいアニメ、楽しくないアニメ、
好きなアニメ、嫌いなアニメ、

なんて定義は、この世に存在しません(笑)

そもそも、その考え方が間違っているからです

なぜ、いきなりそんな突拍子もないことを
僕が言い出したかというと。

結界師 ←これが一番例えやすかったからですw

アニコレでの総評
物語:3.8 作画:3.5 声優:3.6 音楽:3.5 キャラ:3.8

僕視点の総評
物語:5.0 作画:5.0 声優:5.0 音楽:5.0 キャラ:5.0

↑この違いはなんでしょう?

答えは簡単。僕は塀の中(刑務所)でこのアニメを
観ていたからです・・・m(__)m

皆さんも大体想像つくとは思いますが、
刑務所ってすごくたるいですw

唯一の娯楽といえば、将棋や囲碁や運動・・・
そして、限られた時間のTV視聴くらいなもんです

そんな状況の中でなら、
たとえサザエさんやアンパンマンを
評価してもオール5ってことになります

僕にとって、アンパンマンも塀の中アニメです。

ドキンちゃんにドキンドキンしながら、
画面に釘付けになってましたね(マジで!)


僕が今、結界師を観たら、間違いなく
それほど大したアニメではないと思うでしょう。

状況次第、気分次第で変化する。
それがアニメの評価の本質だと思います!

ドキンちゃんにドッキドキン!!

お疲れ様ですm(__)m

投稿 : 2025/03/01
♥ : 25

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

時音を守る!妖退治バトルアニメ

原作は少年サンデーの人気漫画。
結界師である主人公が、夜の学校を舞台に『結界術』を使い妖怪を退治していく物語。

なんとなく犬夜叉と被ってるように思われがちだけど
まぁ作風は全然違いますね
主人公「墨村良守」とそのライバルでもありパートナーでもある「雪村時音」
この二人の成長と戦いを描いたアニメ
すれ違いながらも結びつきを深めていく・・・
なかなか手堅い出来で悪くなかったなという印象です

視聴率が低迷して放送時間帯が変更されたりしてしまったのですが
とりあえず区切りの良いところで終わっています(打ち切り臭いけど)
オリジナル展開が多く、終盤のゴタゴタ感はあったものの
総合的にみればまずまずの出来で、そこまで悪くはない
なので、視聴率が低迷してしまったのはちょっと気の毒だなぁという気がします

原作ファンの評判は良くないので、原作との相違が一番の原因でしょうか
まぁ犬夜叉というお化けアニメの存在で、完全に霞んでしまった感もありますがw
犬夜叉はリアルタイムで見る時はとても面白く、その人気は絶大でしたが
それ故にぐだぐだと無駄に長く続いてしましました。(全160話ぐらいw)
結界師は全52話でそこそこの面白さでまとめているので、こちらの方が視聴はしやすいですね

少年誌原作のバトルアニメにしては、悪くない出来なので
興味があれば見てみてください

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

69.0 17 幼なじみアニメランキング17位
ウマ娘 プリティーダービー Season 3(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (213)
574人が棚に入れました
これは別世界から受け継いだ輝かしい名前と魂を持つ“ウマ娘”の物語。 幼い頃にトウカイテイオーの奇跡を目に焼き付け、 自身もそのキラキラした光景に飛び込みたいと願うキタサンブラック。 そんな幼なじみの夢をすぐ傍で応援しながら、 己の使命を果たそうともがくサトノダイヤモンド。 強大なライバル、抗い難い運命などが立ちはだかる中、 信じる仲間の言葉や人々の声援を背に受け、 今、キタサンブラックは夢に向かって走り出す!
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

覇権の自信は何処から...

{netabare}
放送前から史実では目立っている馬も多いし1クールじゃ2期より出来は劣るだろうなと不安があったが、自分の不安はまだ甘かったのであった。1期はコミカルなノリとスポ根のバランスが良い雰囲気でライバル達や(スズカ以外の)スピカメンバーのキャラ描写の不足という悪い部分はあったが、夢を追うウマ娘達の努力や友情を爽やかかつコミカルに描き、我々の見ることの出来なかった夢をも描いていた。2期は少し内容が重くなるが、幾度夢を絶たれようと諦めないトウカイテイオーや周りのウマ娘達の栄光を史実とうまく絡めて描いていた。悪い部分は終盤辺りで露骨な感動路線に走った事とラスボス的立ち位置のビワハヤヒデのキャラ描写不足、好みが別れるギャグシーンなど。だが、結果的に出来は良く、特に10話の構成は史実とストーリーのの絡ませ方がとても巧みで素晴らしいものとなっており、1話の出来はトップクラスである。どちらも最終回後にはポジティブで希望感があり、素直に面白かったと思えることができた。3期はストーリー前半は主にキタサンブラックがキャラ達と関わり努力し、後半キタサンが自身の衰えに抗い奮闘する姿が描かれる。主なストーリーは決して悪くはなく、11話からの展開は賛否あるが、個人的には10話のレース結果をうまく理由付けして展開自体もアニメウマ娘では目新しかったのである程度は評価したいと思っている。2話のネイチャが励ますスポ根展開も熱く、6話のサトイモ回は日常描写から掘り下げまで仕上がっており、レース描写も丁寧、1話分で綺麗にまとまっていてこの作品の中では1番面白く感じた回であった。10話前半の学園祭パートはボイスは少ないがアプリ内の様々なキャラを見ることができてウマ娘ファン的には盛り上がった。だが結果は1期と2期の悪い部分の詰め合わせに更に悪い部分を足した形となった。最終回後はまずまずの残念さと違和感が残り、自分なりに改善点を思案することだけであった。

まず良い点
①作画
作画はスタジオ櫂なだけあってクオリティが高く、日常パートは勿論、レースシーンはカメラワークが比較的キレが良く、アニメーター殺しの勝負服をしっかりと綺麗に動かしている。最終回のライブシーンは流石の出来栄えで最終回で唯一の美点であった。

②曲
個人的にはedが好きで、このコンテンツらしい明快で疾走感溢れる曲調とポジティブでポップな歌詞、そして色鮮やかで愉快なシーンとキャラ解像度の高い可愛らしいイラストに目と耳が癒された。


ダメな点

①キャラ描写 ()が多くて申し訳ないです...
→今作はキャラ描写の不足が多く、盛り上がるはずのシーンも盛り上がらなかった。サトノクラウンはほぼサトイモの付け合わせでまともに描かれもせず、サプライズで登場したドゥラメンテは放置気味、シュヴァルグランは姉妹に対するコンプレックスが描かれていおり、別のベクトルで来るかと思っていたら唐突に矛先をキタサンに向け、何故か掘り下げを活かさない。1期2期共にチームや主人公の為に奮闘し、テイオーの怪我を見抜いたりレースを解説したり、様々な活躍をしていたトレーナーも大した見せ場はなく、4話では何故か🍚とブルボンを登場させマネージャー役にしてしまう。解説も的外れ。おまけにスペちゃんはですねbotでサウンズオブアースはモブに成り果てる始末。キタサンと他キャラとの直接的な描写も基本的に乏しいため、発言や行動に違和感が生じることも多々(スペちゃんが分かりやすい例、商店街の人達じゃなくスピカメンバーとの絡みをやっとけばマシになったのでは)。
特にダメだったのは、主人公が好きになれないキャラだという点。失礼な発言(ゴルシに対する発言、誰!?など)やキャラ設定とアニメ内での描写が乖離している(設定: 明朗快活で明るい人情派ウマ娘 困っている人を見れば助け、悩んでいる人には話を聞き、たくさんの人に慕われる
実際:アニメだけでは明朗快活な印象はあまり残らない 発言や行動により人情派か怪しい 商店街の人達を一応助けてはいるが他人に頼る描写が多い 慕われているような描写がない)
こと、最後まで勝つ目的が曖昧、など。アプリストーリーも見ましたが、キャラ設定通りの良い子で少なくともこんな嫌味なキャラでは無いしアプリとアニメがどうにも自分の中では割り切れない、2期の頃のキタちゃんを返して。。
対してライバルのサトノダイヤモンドは勝つ目的がハッキリとしており、キャラ設定通りの魅力的なキャラで製作陣は主人公を選び間違えたのではないかと疑いたい。1期2期RTTT共に作品を楽しむことが出来た要因はメインのキャラに魅力があったことが大きいと気づいた。
↓キャラ設定の引用元
https://anime-umamusume.jp/character?i=satonodiamond

②史実描写
→アニメウマ娘での醍醐味といえば、史実をうまく絡めたストーリーだといえるが、今作は過去作ほどのものは観ることが出来なかった。まともに描いていたのは小ネタ程度でレースは勿論前作に劣り、史実ガン無視のピークアウト設定や天皇賞秋は言わずもがな、個人的にピークアウトはストーリー的には悪くはないと最初は思ったが後々ボロが出てしまう。

③センスを疑うレベルのギャグ
個人的な好みかもしれないが、基本ギャグがつまらない。また、2期でも気に触るようなギャグがあったが今作はそれをも遥かに超えてくるものが5話に。「誰ー!?」は酷すぎて流石にギャグセンを疑う。他にもシュヴァルグランのフォーク(食事シーン)、ネイチャのG1 0勝を無意味に擦るシーン。元ネタの馬に対するリスペクトが足りてないのが残念。

④ストーリー
局所的にスポ根として良い部分はあったが全体的にはスポ根物として昇華出来ておらず(キャラ描写不足含め)尺不足が目立つため史実云々抜きに鑑みても単純にあまり面白くない。史実ベースの部分は仕方ないとは思うが、目的が決まる回は早めにしておいた方が明らかに良かったし、よくアニメ内で話題に挙がっていた凱旋門賞を新聞で流したのは特に残念。最終話で無理に感動路線に入ってしまったのもダメだった(私は2期最終話でも露骨な感動路線に入り少し萎えました。露骨過ぎるのがダメです。この監督さんはもう感動路線をやめた方が良い)。レースシーンは前作ではあったはずのレース解説やレース中の心理描写はほぼないせいで見応えがなく、重要なレースをモブが勝つことがあるのがイマイチ締まらない。また、退学したモブ、ルービックキューブ等の伏線?も放置されている(リハビリ後のドゥラメンテはアプリであるのかな)。{/netabare}

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感想

1話
{netabare}キタちゃんの皐月賞時の反応が気になっただけで他は良いと思いました。最後の反応との対比をつけたかったのかな。それとドゥラメンテが来た!一期のブロワイエみたいにアニオリでもいいけどやっぱり実名で出てくるとテンション上がりますね(*^^*)レース中のカメラワークはキレが良く作画も相まって出来が良かったです。勝負服をしっかり動かしていたり、作画も二期に引き続き高クオリティ。モブの使い方だったりも良くも悪くもこの作品らしいなとも思います。それと小ネタが多いwドゥラメンテ勝利後の奇声は笑いました。ストーリーについて、話が皐月賞から始まるのは意外でした。2期と比較して鑑みるとまずはキタちゃん達メインキャラの日常風景でキャラやキタちゃんの現状を描いてから皐月賞となるはずだと思ったのでキタちゃんやサトイモ以外のキャラでも何かしらするのではないかと予想。皐月賞以前のキタちゃんの経緯は過去回想(あれば)か脳内補完かするしかないですね。日本ダービーでキタちゃんがドゥラメンテに追い抜かれるシーン、憧れているテイオーの様に追い抜かれされたから絶望したというように描かれていて良かったです。
追記 リアルスティールが実名で登場してないのは少し悲しかったです...ちゃんと実力ある競走馬だったし立ち位置も絶妙だと思うのでキャラ達と絡ませて欲しかった...{/netabare}

2話
{netabare}opとed公開しましたね。opは力強くて映像も面白くて、edは曲調が明快で良いですね。特にed映像は色使いがとても良くて好きです。話とリンクした演出も良かった。個人的に一期ed好きなのでその人が担当してるのは嬉しいです。twitterで見ましたがedの黒背景で黄色の星の前に立ってるキタちゃんの絵、史実ネタなの全く分からなかったです。op映像は色々と詰め込まれていて観ていて楽しかったです。新キャラみたいなのもいましたね。姉妹かな?話は変わりまして、内容はキタちゃんの掘り下げとネイチャがキタちゃんを応援する感じの話でした。二期は一期やOVAの内容やキャラ描写がそれほど関わっていなかったので、三期でネイチャが関わってくる展開は意表を突かれました。スポ根らしい展開良かったです。これから三期を見る場合、二期は必修ですね。史実ではキタちゃんは1話(日本ダービー)の後セントライト記念に出ますがカットでした。野暮なことを言うと、キタちゃんが菊花賞に出る前にセントライト記念勝ってるのに落ち込んでるのは個人的にはうーんこのといった感じ。菊花賞の史実ネタ要素はカットが多かった印象ですが尺的に無理なら仕方ないかと。ネイチャがアイキャッチでアプリの衣装着てるサプライズ嬉しかったです。内容にも沿ってるのも粋。{netabare}史実ではドゥラメンテはこの後海外の重賞と宝塚に出て引退してしまいますが、引退の後の展開はどうするかが見所だと思ってます。{/netabare}{/netabare}

3話
{netabare}レビューを書いたのが観てから三日後なのでうろ覚えですが。。3話はサトイモデビューとゴルシ引退の回だったと思います。冒頭、確かサトイモのデビュー&初勝利記念でパーティーしてたと思いますが、シュヴァルグランのキャラが(アプリと)違う!?となりましたw一応アプリはプレイしてますが、弱気なキャラな印象だったので。キタサンもなんだか性格悪い?wゴルシとの会話で生意気だったのが気になりました。二期でもそういうことありましたし、アニメの世界線はアプリのパラレルワールドだと考えれば問題ないでしょう。サトイモの場合はアプリでのトレーナーがいないのでキャラが違うのは必然的だと思ってます。サウンズオブアースはカノープスなのかと思いましたがよく考えなくともG1未勝利なので話に関わってくるとすればカノープスくらいしか思いつきませんね。有馬記念の途中、みなみとますおの隣に来た二人組は誰か全く分かりませんでした。個人的に3話で一番印象に残ってることはやはりオルフェーブルとジェンティルドンナの名前が出てきたことです。まだ3話なのにサプライズが多いですね(歓喜)オルフェーブルは初期設定があまり定まってない頃のPV https://youtube.com/watch?v=HYrVKLBhitE&si=vyt7cQnEGzW4Wk_I ではマスク付けているキャラデザでしたけど、7年ほど経っていると流石に変わりそう。そしてラストシーン、キャラ付けの為に持たせていたルービックキューブに意味を持たせていたのがすごく良かったです。ゴルシの最終直線のシーンが儚げで好きです。{/netabare}

4話
{netabare}修行回。ブルボンとライスが取締役で、2期の内容を活かしてちゃんと修行してたキャラを使うのは良かったけどトレーナーの役割が2期と比べて減っているのが気になるところ。レース前まであの練習続けるのはまずくないか?的なことをコメントでツッコまれてましたwサトイモの皐月賞、マカヒキ登場してなかったですね。許可取れてたら日本ダービーで登場するかなと予想。サトイモの日本ダービーを観ていて下さいの発言は当時、皐月賞よりも日本ダービーの方が本命だと考えられていたようなことから来たんでしょうか。キタちゃんは元気をもらったみたいでしたけど、そのシーンは個人的にあんまりよく分からなかったです。。ライスの朝食はパン派設定やパワートレーニング等アプリからの逆輸入もあり、温泉が馬用だったり史実ネタも健在で結構楽しめました。サトイモはやっぱり睡眠妨害されてるのかw{/netabare}

5話
{netabare}やっとドゥラメンテが喋った!想像通りの声で嬉しい。マカヒキ出ませんでしたね..ドゥラメンテ菊花賞見にきてたのにキタサン知らんのはおかしいやろ。マリアライトも、「誰!?」は流石にないな。登場してないのは尺的に無理があるというのは重々理解はしてますが...リバーライト、声可愛いw現時点でキタサンが宝塚なんで思ったよりもレース消化がスローペースで尺が心配になってました。この後もG1G2ばかりですし、他のキャラも描くとするとどれかのレースが雑になっちゃうかな。個人的には天皇賞春でシュヴァルグランとのライバル関係をしっかり描いて欲しいところ。ドゥラメンテがキタサンを認知してないのも無理があるような気もしますが(キタサンもマリアライトを誰扱いしてましたけど...)、ラストのシーンの土台としては良かったと、キャラとの関係等その辺りの作りはガッツリスポ根で流石だなと思います。欲を言えばサトイモの靴はもう少しボロボロに描いて欲しかったです。スズカさん、4話では少し見せ場あったのに今回そうねしか言ってない。。ここまでスイープトウショウ登場なし、まさか登場しない?
追記 つべで目にした「他ウマ娘を軽んじるキャラにして欲しくなかった」(多分キタサンとドゥラメンテに対して)というコメントがその通りだなと感じました。史実では素晴らしいドラマや輝かしい実績を持つ名馬が数多くいるわけで、その名馬でも尺等の都合上仕方なくモブ扱いにせざるを得ない馬がいるのは理解してはいますが、モブ扱いにした上での描き方も他により良いものがあったのではないかと思ってしまいます。元ネタが実在するからこそもう少し敬意を払って思慮深い描き方をして欲しかったです。{/netabare}

6話
{netabare} 木曜日にインフルにかかってしまったので観るのが遅くなりましたw肺炎になったりもするのでお気をつけて。
サトイモ良かったですね。現時点で1番楽しめた回だったと思います。今回はレースシーンが凄かったです。作画の書き込みも圧巻でモブがサトイモをマークしている所もしっかり描写していて、我々ファンが観たいのは熱いレースシーンなんだなと実感しました。前半はジンクス破りのくだりをコミカルに描いて、後半はサトイモの苦悩を掘り下げる、上手く1話でまとまっていて面白かったです(5話がそこそこ酷かったので尚更)。キタサンだけならまだしも他キャラも掘り下げるとなると本格的に尺が心配になってきました。4,5人ちゃんと掘り下げれるか?{/netabare}

7話
{netabare}ライバル回。2人のライバル描写が不足気味に感じたので次の天皇賞春回で描写作って存分に発揮してもらいたいけど、そうするとシュヴァルグランがどうなるか。。一応少なからず描写されてはいるからどう演出されるかわからないです。大阪杯はサラッと流されると予想。2期はキャラ描写の取捨選択が凄かったんだなあと改めて思いました。{/netabare}

8話
{netabare}キタサン目標決定回。なぜ走るのかという目標が決まったのは良いとして、それを序盤辺りでやれてたらなという感じです。目標も漠然としてながらG1三勝してるのがなんだかなぁ、となってしまうので。尺の心配はいつも通りとして(今回レースして無いんだよなぁ...)、今作は謎のネイチャ推しが目に余りますね。1シーン凄く可愛かったですけど、流石に今回の話はネイチャは必要無いんじゃないかなと思いました。キタサンのキャラもなんだか悪い方向に向かっていってるような...商店街のシーン、泣いてから他キャラを困惑させてから去っていくのがそうじゃ無いんだよなぁ、気の利いたセリフとか言って欲しかったのが本音。少し失礼なやつみたいに描かれてるのが不憫に思えてきます。
8話の話題からはそれますが、3期はEDが特に好きです。1期の方がデザインしてるのもあって色使いが鮮やかで3期の雰囲気に沿った愉快な映像で、キャラが並んでいるシーンもキャラの解像度が高い。スズカさんが少し照れて腕が控えめになっているのが好きです。{/netabare}

9話
{netabare}大阪杯は案の定サラッと流されましたが、今回の内容がすぐ入ってくるので悪くは無い冒頭ですかね。カレンダーに絶対見に行く!って書く商店街のおっちゃんが可愛かったです。前半日常描写、後半レースと綺麗に分かれた構成でしたが、今回キタサンがレコード勝ちするので個人的には前半は練習描写メインの方がしっくりきたと思います。風景は綺麗でしたけどね。キタサンとサトイモの関係が次第に友達→ライバルへと変化していく描写は良いと思いました。レース後に悔しがるシュヴァルグランがキャラ性がよく感じれて良いなと思った描写でした。あと3〜4話しかないですが、シュヴァルグランだけでもどうにか頑張って描いて欲しいものです(ジャパンカップでそろそろ?)。どうでもいいかもしれませんが、レース終わった後すぐ話すのじゃなくて別の場所で話して欲しいです。レース後の高揚感だったりの演出かもですが、2人だけでいる時の方が親密というかしっとり感があって好みです。今回は特殊edで曲がambitious worldでした。好きな曲ではあるので少し嬉しかったですけど、今のedも好きなので複雑ですw{/netabare}

10話
{netabare}学園祭パートではアプリではお馴染みのキャラが多く登場したり、スピカメンバーが執事喫茶してたりと特に楽しめました。アニメで見る別衣装もアプリのクオリティと遜色なく描かれていて満足でしたが、スイープトウショウが出てこなかったのが唯一残念でした。レースに何故負けたかは風邪など体調の乱れのように描かれてましたが、武豊騎手も分からないと言ったりしてたのでその辺りの理由付けは頑張っていたと感じました。次の回でも負けたこと引きずりそうな切り方だったのが気になりました。キタサンが学園祭の実行委員に決まってからすぐに学園祭当日まで描かれたり、いつのまにか風邪になっていたりと今回は少し駆け足だったような印象を受けました。11話で凱旋門賞(サトイモ)はほぼ確定だと思うので12話では天皇賞秋かジャパンカップ(シュヴァルグラン)かな?もし13話あるとしたら何とか収まりそうな感じですかね。制作陣の方々には頑張ってもらいたいです。{/netabare}

11話
{netabare}賛否両論になっているのは知ったうえでの感想としては、10話の展開を納得いかせる為に上手くやってたなという感じです。出遅れで天皇賞を勝った物凄いレースなのにも関わらず落ち込むというのは引っ掛かりますが、最終回の布石にしたいんでしょうね。作画も良かったですし、史実の原因がよく分からない9着をよく落とし込んだなと少し感心しました(忘れっぽくなってるのはやりすぎとも思いますが)。レースはいつものうおおおおでクラウンがここだ!といって内側に入るシーンはどうしてそうなったのかwwアニメだけだと理由が分からないんですよね。ですが作中でも言っていた凱旋門をサラッと流したのは残念でした。完全にキタサン中心で進むつもりなんでしょうね。サトイモ主人公の方が良かったんじゃと思ってますw(最後のレース負けちゃうけどスペちゃんみたいな後日談的な展開にしてとか)。史実ではピークは引退まで来てなかったんじゃないか?という疑問は浮かびましたし批評が出るのも納得ですが。個人的には史実はあくまでもベースであって大体はレース結果と史実ネタを正しく扱えばいいかなと思いました。ですが、1期2期はもっと当時の空気感だったりも忠実に描いていたのでその辺りは残念{/netabare}

12話
{netabare}シュヴァルグラン回、見せ所は思ったよりもスポ根らしくて良かったです。大好きは少しオーバーじゃないかと思いますが、それと勝った後の表情が好きでした。掘り下げも効いてましたが、姉妹に対するコンプレックス描写しかなかったので今回急に対象がキタサンに向いたのが少し気になった所、姉妹描写あんまり必要なかったような...他キャラ(今回はスペとサトノクラウン)の絡みの描写も薄いから泣いていたり引退寂しいと言っていると本当か?と少し思ってしまう。実際には2年くらい経ってはいますが。セリフや行動に至るまでの描写が足りてないんですよね。ピークが過ぎた設定も良くない方向に作用したかな、シュヴァルはキタサンに勝ったのだけどもピーク過ぎたキタサンだからといったようにでそれで良いのか?となるような。スちゃんはロイスアンドロイスということで、ここまで引っ張る意味はあったか謎ですが、声も合ってると思いますし解説?シーンも好きでした。ところで、アニメキタサンのナチュラル畜生描写は狙ってやってるのか?(今回だとバナナの箱のシーンが気になりました。){/netabare}

13話
感想書くのが面倒なので省略しますm(._.)m
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11月26日
今日のジャパンカップが凄かったのでここにきましたw一着はやっぱりか...でした。しっかり枠内(二着)に食い込んでくるリバティアイランドは流石ですね。パンサラッサの大逃げカッコよかったです、が他が強すぎました。住んでる地域が近かったら現地で観てみたかったです(田舎住み)。レース後にイクイノックスとリバティアイランドの騎手同士が握手し合うのが5話の内容と奇跡的にリンクしていたのも印象的でした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

原作者サイゲームスがアニメ製作に口を出した影響?

本作は、国民的演歌歌手北島三郎さん所有(※厳密には大野商事)でGⅠを7勝した史実の競走馬キタサンブラックを「ウマ娘」として擬人化した物語である(2024.1.15、最後にキャストトークのリンクを追加)。
「ウマ娘」シリーズとしては、1期スペシャルウィーク、2期トウカイテイオーに続く3期として制作された。

ウマ娘は、レース後、ウイニングライブと称して勝ったウマ娘たちがステージで歌って踊るのだが、そのネタ元の1つは、キタサンブラックが2015年の菊花賞で初GⅠ制覇したときに、北島さんが「まつり」を歌ったことだろう。
という繋がりもあってか、本作では、北島さんがアニメのシナリオを事前に見ていたり、アニメに対する応援メッセージを送っていたりする。

本作は、このような馬主の全面的なバックアップ、アプリゲームを中心としたライブ・漫画・アニメなどメディアミックス展開されるウマ娘の人気、1、2期がスポ根ものとして好評であったこともあり、アニメ監督曰く今季の覇権を狙いにいった作品であった。

しかし、本作は、お世辞にも覇権アニメとはいえない結果に終わってしまった。もっとも、特にリアル競馬ファンから酷評されているが、様々なアニメを観てきた身としては、1、2期に比べて見劣りするものの、作画や音楽面はむしろよくなっており、名作ではないけれど酷評されるほどでもないと思う。ただ、ストーリーについては、これまでの忠実な史実路線を継承したとは言い難く、掘り下げもあまりないので、高評価にはしていない。

そこで、今一歩となってしまった原因をウマ娘のアプリゲームのユーザーとしての視点も交えつつ、できるだけ客観的に見てみようと思う。


【本作の事情を考察(ネタバレ有り)】
{netabare}【過去作によるハードルの上昇】
1、2期、それに引き続いて作られたナリタトップロード主役の短編『ROAD TO THE TOP』が好評だったこともあり、3期に対する期待が高く、ハードルが上がっていた。

したがって、本作は、期待の裏返しではないが過剰に低く見られている傾向はあると思う。

なお、特に2期は、いわゆる円盤の売り上げが20万枚を超え、『エヴァンゲリヲン』を抜いて歴代1位となっている。もっとも、これは、メディアミックスの強みともいえるが、アプリゲームの課金アイテムのおまけがついていることで、おまけ目当てでの購入が相当数いる点に注意が必要である。


【本体であるアプリゲームの人気の凋落】
3期の制作が決まったのは、メディアミックスの中心であるアプリゲームが「覇権」といわれる絶好調期であり、親会社であるサイバーエージェントの株価が今よりずっと高かった頃の話である。

しかし、現在の状況は、中心となるアプリゲームの人気の凋落が著しい。
例えば、ウマ娘のゲーム攻略動画をあげていたyoutuberが再生数の下降を敏感に感じ呪術廻戦のアプリゲームに鞍替えを始めたり、また、主力ゲームであったウマ娘の売上が大幅に下がる状況を見て2400円弱あった株価が800円前後と最盛期の3分の1まで下落している。

このような状況の急変を読みきれなかったことが、根本的な原因だと思われる。

本作は、過去作と比べて、チームスピカの面々やトレーナーとの絡みが少なくなり、過去作やゲームに出てくるキャラまたは登場予定のキャラの出番を増やしたシナリオ作りになっている。

また、本作では、過去作と違って、アニメとゲームでのキャラの実装を連動させており、ゲームの販促という側面がアニメ制作に大きな影響を与えていたことが予想される(要するに、サイゲームスがアニメとしての内容よりゲームの販促を重視した可能性がある。)。

これは、過去作やゲームの既存ファンにとって嬉しい作りであり、ウマ娘が大人気コンテンツであることを前提とした作りといえる。
しかし、現状は、その人気に陰りが見え、新規ファンの獲得が重要であっただけに、たくさんのゲーム内実装キャラを広く浅く出すことより、少ないキャラを掘り下げて新規に興味を持たせることが必要だったのではないか。

この辺りのズレが、本作が覇権に至らなかった一番の原因だと思われる。


【キャラの掘り下げ】
まず、ゲームに登場するキャラを優先してしまったために、ゲームに実装されるキャラがアニメの内容と関連が薄いのに登場したり(例えば、世代の異なるナイスネイチャ、ロイスアンドロイス)、ゲームに登場しないキャラの扱いが雑になったりしてしまった(例えば、ゲーム内に登場しないキャラがレースで1着になった際にキタサンが「誰!?」と言って物議を醸した。)。

次に、ゲーム内のキタサンブラックの紹介文には、「困っている人を見れば助け、悩んでいる人には話を聞き…たくさんの人に慕われる優しい子」とあるのだが、本作では、商店街限定の人気であって「たくさんの人に慕われる」という描写ではなかった。
史実のキタサンブラックは、必ずしも優良とはいえない血統(買値は350万円、ちなみにサトノダイヤモンドは2.4億円)からの活躍や馬主の影響もあって、まさに国民的な人気があっただけに、この辺りのストーリー構成や掘り下げ不足は、他に時間を割いた弊害ともいえる。

また、これまでキタサンブラックの幼馴染として2期終盤に出てきたにも関わらず、サトノダイヤモンドとの絡みがあまりなかった点も描写不足とされている。

これらも、私は販促を重視して他のストーリーに時間を割いたことによる弊害だと思っている。


【キタサンブラックの引退描写】
上と関連するが、キタサンブラックは、本作のように競走馬としてのピークを迎えて引退したのかという点が物議を醸した。

これには、競走馬特有の引退事情がある。実績のある競走馬は、レースの賞金で稼ぐより種牡馬とした方が安全かつ安定して儲かるため、必ずしも力が衰えたから引退するわけではない(最悪レース中に骨折して死亡する場合がある。)。
例えば、キタサンブラック産駒で先日行われた2023年GⅠジャパンカップを制し引退したイクイノックス。その2024年度の種付料は、2000万円で日本競馬史上最高額となっている。

史実のキタサンブラックは、最後の3レースを1着(天皇賞秋)、3着(ジャパンカップ)、1着(有馬記念)で終わっており、特に秋の天皇賞は、台風が近づき走ると水しぶきが上がるような不良馬場の中、スタートで出遅れての1着という力強い勝ち方であった。
したがって、リアル競馬界では、もう本当に限界だと思われていて、有終の美を飾るかのように有馬記念で1着になったという感じではなかったため、ピークアウトして引退したとするアニメの描写についてリアル競馬ファンからの批判が根強い。

ただ、アニメの描写としてみた場合は、前年に引退した同じチームスピカのゴールドシップと関連付けたかったと思われること(ただ、ゴルシは明らかに衰えを感じる引退レースだったため、関連付けることに賛否がある。)。また、力が衰える前の種牡馬入りをアニメとして表現しにくかったこともあると思われる。

もっとも、ウマ娘の引退に関する設定は、世代の異なる競走馬が一緒に存在している以上、そもそもガバガバにしなければならないという大人の事情もある。

したがって、この辺りの設定が詰められておらず、この設定の曖昧な部分の弊害が出たともいえる。


【レース描写】
最後に、レース描写は、期を重ねるごとに段々進化していると思う。
ただ、ゲーム内で実装されているか否かでキャラの扱いに差を設けてしまったがために、ウマ娘同士の駆け引きが限定的になってしまった。

また、全力を出す描写が声を張り上げる一辺倒で単調に感じたので、もう少しアニメ的な工夫が欲しかった。例えば、ゲーム内の固有スキルの演出で使えるものがあるかも?


【まとめ】
本作は、監督が1期から代わっていないので、ウマ娘の原作者であるサイゲームスがアニメ制作に金を出し口も出した結果、アニメとしての出来に大きな影響がでてしまったと思っています。

確かに、ガンプラを売るためにガンダムのアニメを作ってんだから、同じように販促を優先して何が悪いという意見は当然あるでしょうが、そもそもアニメとして面白いことが大前提だと思うわけです。
ウマ娘には、リアル競馬ファンも多く、今までは彼らを味方につけ、彼らが旧ツイッターなどで頻繁にコメントすることで、アニメがバズる要因にもなってきたのですが、今回はそれができなかった。

ただ、ウマ娘には、オグリキャップを元ネタにして好評を博している漫画『シンデレラグレイ』という最終兵器が残されているので、そのアニメ化で失敗しないためにも今回の経験を活かして欲しいと思っています。{/netabare}


【そこそこぱかライブTV Vol.30 ウマ娘3期のキャストによる振り返りトーク】
https://youtu.be/xFdnNY5QKwQ?si=H6WVVHfikCmXdnvK

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ウマ娘の引き際

【物語 3.5点】
キタサンブラックの競争生活とその周辺を題材に描く。

1期スペシャルウィーク17戦、2期トウカイテイオー12戦、
3期キタサンブラック20戦。
アニメ『ウマ娘』にとって、この3期で大きかったのが、
キタサンのような出走回数の多いウマ娘も1クールで描き切れたこと。

かと思えば、4話構成でナリタトップロードらのクラシック戦線をピックアップしてみたり、
次は今春ジャングルポケットで劇場版ですか。
『ウマ娘』の構成は“脚質”展開自在で感心します。

私の次の関心事は、オグリキャップを描くコミック『~シンデレラグレイ』をいつどうアニメ化するかですが、
どんな構成で来るのか期待して待っています。


ただ構成、展開が違うということは、視聴者の折り合う推奨方法も違うということ。
競走馬キタサンブラックの特徴は雄大な馬格による逃げ先行、勝負根性、無事是名馬。
しぶとく伸びるとも言えるが、悪く言えばズブい。
キレのある脚本による明快な展開もやり辛いし、
怪我による挫折でピンチを演出するのも難しい。

結果、全体構成の中でジワジワと温めるようなシナリオ。
勝ちたい!群像を薪としてくべてジックリと温めキタサンの集大成につなげる。
1話1話ガツンと感動するというより、1クール全体を俯瞰してじんわりとこみ上げて来る作風に。

象徴的だったのが序盤のヤマ回・3話に{netabare} ゴルシの引退回{/netabare} を持って来たこと。
意外と私が一番泣けたのがこの3話で、ここで3期は序盤からの伏線を{netabare} キタサンの衰えと引き際{/netabare} として、じっくり回収する作品なのだなと手応えを掴めたので、満足度は高め。

ですが、これってつまり2ヶ月前に放送された内容を、視聴者側が覚えておいて、こちらから折り合う必要があるということ。
ジリジリしているけどいつ面白くなるの?と受け身で焦れる層を引き込むだけの牽引力はもう一つだった印象。


注文を付けるなら、キタサンの勝負根性を前面に押し出すならば、
萌えより燃え。メンタルよりフィジカル。
もっと露骨にスポ根でも良かったかなと思います。
{netabare} サトノのジンクス破りのために様々な験担ぎを試すダイヤちゃん{/netabare} とか、
{netabare} 本番前のキタサンとダイヤの小旅行{/netabare} もウマ娘間の絆とキャラ萌えを提供する意味ではアリなのでしょう。
が、私はベタなお約束でも4話みたいな秘密の猛特訓を多用して、もっと熱量を上げて欲しかったとの感想も残りました。

何よりこの3期、トレーナーが空気過ぎます。
{netabare} ミホノブルボン先輩{/netabare} に特訓任せている場合じゃありませんw


【作画 4.0点】
アニメーション制作は2期のスタジオKAIが続投。

逃げ粘るキタサンの脚質に合わせて、
レース中の表情描写も必死の形相が目立った3期。
萌えって何ですか?と狼狽える方もいらっしゃるかもしれませんが、
ジャンポケ劇場版予告PVの表情はもっとワイルドですし、
『~シンデレラグレイ』の領域(ゾーン)に入ったウマ娘の顔芸はもっと鬼の形相で凄まじいですw

私がキタサンブラックのレースで一番好きなのが、
{netabare} 5歳秋の天皇賞。
大雨で極悪不良馬場となった府中を2分8秒もかけて、
キタサン鞍上の武豊騎手まで泥まみれになりながら激走しG1を奪取した。{/netabare}
キタサンは泥臭い。だが、それが良いと確信させられた私にとっての伝説のレースなのですが、
表情だけでなく、服装、背景にまで高カロリーの仕事を求められる難レースを、
アニメでどう再現するかが私の3期最大の注目ポイントでした。
そこを見事クリアしてくれただけで、
私の視聴目的は半分以上達成されました。


【キャラ 3.5点】
脇のウマ娘を実名化し切れなかったのが想像以上にダメージがデカかったです。

初回サプライズでウマ娘化が難航している印象の社台系の{netabare} ドゥラメンテ{/netabare} を実名登場させ一矢は報いましたが、
他はオールハイユウ(ゴールドアクター)だのツウカア(マカヒキ)だの実名じゃないモブウマ娘が乱発。
ゲンジツスチールとか、もうリアルスティールで出せばええやんw
って感じで落合博満選手を“おみあい”、原辰徳選手を“はり”でお茶を濁していた初期の『ファミスタ』を思い出しながらツッコんでいましたw

特にサトノダイヤモンドのクラシック戦線に至っては周りのほぼ全員モブウマ娘が相手。
このモブはモデル誰だっけ?と戸惑っている内にレースが進み、私も折り合いを欠きました。

手持ちの実名ウマ娘の中でなんとか盛り上げようと、
世代の違うブロンズコレクター・ナイスネイチャさんを、
勝てないキタサンの励まし役として多用したりと苦心していましたが、
その役回りもペルーサ(当時のJRA最長間隔勝利・5年3ヶ月の記録保持者)とかに担わせてとの私の願望を払拭するには至らず。

解説役の山本昌さんなんて“やまもも”で十分ですからw
今後もウマ娘の実名化は推進して欲しいと願います。

むしろ3期実名版が出たら是非再見したいです。


【声優 4.0点】
主演キタサンブラック役の矢野 妃菜喜さん。
他のキャスト陣もそうなのですが、主役は特に、力の入る直線でとにかく叫びまくっていた印象。
『ニジガク』高咲侑役で、柔和な表情でピアノ弾いてるキャラと同じ中の人とはとても思えません。

終盤は{netabare} ピークアウトした自身の息切れ感、最終回に至っては叫ぶだけでは足りぬと、
「勝ちたい!」の絶叫連呼で{/netabare} さらに熱演。
声優って凄いなと思う一方で、脚本の牽引力がもう一つの中、
キャストが孤立無援に陥っていた印象も。
回想も交えて、皆の勝ちたい!気持ちをキタサンに集約するなど、
もう少し演出のやりようはあったのかなとも感じました。


脇では八百屋の女将役・八百屋 杏さんら“福永商店街”の人々の声援が温かかったです。
キタサンが苦しい時、いつも支えになってくれて。
故に{netabare} 凱旋門賞で海外遠征は諦めるけど、地元の人たちに勇姿を見せるとのキタサンの決断には一定の説得力がありました。{/netabare}

ただ、やはりこれだとトレーナーの出る幕がありませんw


【音楽 4.0点】
OP主題歌はキタサン世代のウマ娘たちによる「ソシテミンナノ」
イントロから「勝ちたい!」を連呼し、サビ前に「負けない」とキタサンがつぶやくド根性ナンバー。

ED主題歌はチームスピカのウマ娘たちによる「アコガレChallenge Dash!!」
ほぼ毎回G1レースで燃える中、
種々のコスプレ衣装等による目の保養も交えて、萌えて一息付ける良質な爽やかナンバー。

ただチームスピカも、特にチーム同士のライバル関係については、
シナリオ上は1期までで役割が一区切り付いているので、
私はこの辺りがチームの引き際かなとも思案しながらED眺めていました。


それにしても初回いきなりバラード曲「ロストシャイン」で締めるというのも、
華より泥が似合うキタサンらしい滑り出しでした。


【余談】
最近の競馬界。キタサン世代活躍が目覚ましいですね。
キタサンも世界最高レーティングを獲得したイクイノックス輩出したり、
ドゥラメンテ産駒もドゥレッツァの菊花賞なんか見てると今後どこまで凄い種牡馬になるのだろうと戦慄します。
この双璧に、サトノ家の子孫たちがどう対抗していくのか。

2期からやや間隔が空いての放送となりましたが、
リアルタイムの競馬からキタサン世代産駒のライバル対決で熱量を補給しながらアニメ視聴できた。
結果的には良いタイミングで視聴完走できました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 20

74.6 18 幼なじみアニメランキング18位
ひとりぼっちの○○生活(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (408)
1549人が棚に入れました
極度の人見知りの女の子・一里(ひとり)ぼっち。中学校でクラス全員と友達にならないと、小学校の唯一の友達と絶交しなければならない!! 友達ってどおしたらできるの!? 絶体絶命友達つくろう作戦始動!

声優・キャラクター
森下千咲、田中美海、鬼頭明里、黒瀬ゆうこ、市ノ瀬加那、小原好美、高橋未奈美
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「私と・・・友・・・・・・さいっ!・・・・・・ウッ、ウエッ(ゲロゲロゲロ・・・)」

2019.07.16
キャラ名が「少年ジャンプ」のレジェンド漫画みたいに「名が体を表す」役作り。

小学時分、唯一無二の親友「八原かい(柔らかい?)」と中学進学が別々になってしまった「一里ぼっち(一人ぼっち?)」。
悲しむ「ぼっち」を励ます意味(?)&自立を促すつもりで中学卒業までにクラス全員と友達にならなければ絶好と切り出す「かい」。しかし「ぼっち」は「極度の人見知り」で「コミュ障」で「ネガティブメンタル」で「小動物並みの臆病」な女の子。「かい」との『約束』はもはや「ぼっち」にとって『呪い』級。大好きな「かい」と仲直りしたいがために「ぼっち」の中学デビュー(試練)が始まる!

些細なきっかけ友達第1号になった、
・見た目ヤンギャルだがトゲトゲしさは無く、あまりつるむのを好まなかったが、割と面倒見が良いケレド、他者の天然ボケを敢えてツッコまず見過ごして楽しむチョッぴり意地悪な「砂尾なこ(素直な子?)」
を皮切りに、
・人当たりも良く社交的な人気者。しかし必ず「ドジ(失敗)」を起こすので何かと仕上がりが『残念』な「本庄アル(本性ある?)」。
アル「残念言うな~~!(フライングヘッドバットー!」
・外国人アルアルでいうトコロの『忍者』に間違った夢想を持ってる留学生「ソトカ・ラキター(外から来た?)」は「ぼっち」に友達ではなく弟子入り。
・「倉井佳子(暗い過去?)」は攻略難易度高めでした。(暫定友達)
何かとキョどりまくり、今までまともに相談できる(話せる)相手が居なかったせいか、常人とは見当違いの思考で間違ったコミュニケーション・アプローチしたり、極度の緊張の為に言語中枢に支障起こしてカタコトになったり、ゲロPしたりと(そりゃ苦手な事を無理くりしたら)、艱難辛苦と七転八倒の日々な「ぼっち」。
当初は苛々させられもしましたが、イカンイカン。これでは弱者を見下すクソ野郎と同じではないかと思い、出来る限り「ぼっち」目線で見てみると・・・彼女なりの「必死」さが伝わってきました。(珍妙でしたが)
そして「かい」ちゃんとの約束(呪縛?)の為に頑張りました。普段の「ぼっち」なら到底出来なかったでしょうね。
そんなアヤフヤナな「ぼっち」を周りのみんなが見かねて(見捨てておけず)支えてくれて、普通なら誰でも出来ることが出来ない「ぼっち」を応援したり(教えてあげたり)、素っ頓狂な行動にも敢えて付き合ってあげたりと・・・「本当の友達」ってこういうものなのですね。おかしいでしょうが見ていて『眼福』デス。

2巡見ましたが、ホントよく頑張ったぞ「ぼっち」!
「対人恐怖」というのは他人から「怒られたくない(脅されたくない)」「嫌われたくない」という極度の『自己防衛』の一種なのかもしれません。なので出来るだけ他者と関わらないようにしようとする本能なのでしょうね。しかし(社会)集団生活において、コミュ力(りょく)は大事なコト。気の弱すぎる「ぼっち」にとって辛い試練でしたが、結果は良いモノになってめでたしめでたしデス。些細な感激でスグ失神したり、「変」な考えこみも可愛く思えてきました。(笑)

とりあず、1年間で6人の友達ができた「ぼっち」。がんばれ!ぼっち!!「ガンバル妖精」も見守ってるぞ!






※チョット嫌な話{netabare}
現実で「ぼっち」のような子がいたら・・・{netabare}
ハイエナ(イジメ加害者=クソ野郎ども)の格好の餌食(スケープゴト)になる確率500%になりそうですね。 人と普通に喋れない。人の顔色を窺ってオドオドした態度はスクール・カーストの最底辺に見下され、口答えしようものなら恫喝され、日ごとにエスカレートするパワハラや嫌がらせ。金銭・物品をタカられて、相談する友人も無く、巻き込まれたくないから助けてくれるクラスメイトも無く、保護者(父母)には迷惑かけたくないから相談できず、教諭側には全然アテにならないから相談できず、虐待される悩みを抱え続け、深い深い深~いネガティブ思考が続き、自暴自棄に陥って・・・恨みごとのメモを残して、{netabare}
・駅のホームから電車に飛び込む。
・高所建物から飛び落ちる。
・首を吊る
等の事件で「イジメ問題」が発覚。
肉親は口惜しさに悲嘆し、父兄はモンスター化して騒ぎ立て、学校は保身と対応に追われ、一時期社会問題として世間を賑わすも、2~3年経ったら忘れ去られてしまう。
そんな結果になりそうです。

「イジメのテンプレート」第1章 [発生と経過]参照。(ウソです)
{/netabare}{/netabare}{/netabare}
ああ、本当に『アニメ(漫画)』で良かった!!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

友達作りは気負うと難しいようで案外簡単なのかも。

幼馴染のかいちゃん鬼畜すぎる。クラス全員と友達になるのはすごくフレンドリーな奴でも厳しいような。ましてぼっちの性格なら尚更。そこは凄く嫌な感じ。{netabare}久しぶりに会っても無視は人間として欠点ありそう。あの娘は嫌いです。自分いいことしてるとか思ってそう。{/netabare}

ぼっちが頭おかしい行動しつつも努力して友達を増やしていくのは好感度高い。周りの人たちも優しくて心温まる。友達増えて良かったね。倉井佳子のツンデレを完全なデレにできるといいね。{netabare}進級しても同じクラスメイトしかいない場で自己紹介するのに緊張して吐くとは全然成長しとらんやんけ!!傑作なオチ?{/netabare}

なこ可愛い。田中美海の今までの役イメージと全然違った。新境地?
そして、キャラクターの名前は覚えやすい。


OP
ひとりぼっちのモノローグ 歌 一里ぼっち(森下千咲)、砂尾なこ(田中美海)、本庄アル(鬼頭明里)、ソトカ・ラキター(黒瀬ゆうこ)
ED
ね、いっしょにかえろ。 歌 一里ぼっち(森下千咲)
爆笑ぼっち塾 校歌 歌 一里ぼっち(森下千咲)、砂尾なこ(田中美海)、本庄アル(鬼頭明里)、ソトカ・ラキター(黒瀬ゆうこ)
原作のコマからキャラクター達が出てくるのが風変わり。
挿入歌
まけるなアル かがやけアル 歌 本庄アル(鬼頭明里)


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
極度の人見知り少女、一里ぼっち。小学校時代の友人は、ひとりだけ。そのたったひとりの幼なじみと、卒業を機に離ればなれになってしまったぼっちは、彼女と約束します。「中学卒業までにクラス全員と友達になる」できなければ……絶交!?でも、自分から人に話しかけられない、ぼっち。緊張すると足がつっちゃう、ぼっち。人の目を見られない、ぼっち。そもそも、友達になる方法がわからない……!!ぼっちが思いつく友達づくりは、ちょっと的外れで、いつも空回り。果たして、ぼっちの友達づくり作戦は成功するのか……?ぼっち少女、“脱ぼっち”がんばります!

1. はじめての告白
4月。中学の校門前で挙動不審な動きをする女の子が1人……。一里ぼっち。今日からここに通う新1年生。そして、今日からクラス全員と友達になる……予定!?

2. 本当はありがとう
初めてできた友達・なこちゃんを怒らせちゃった!! でも、どおして怒ってるのかも、どおやって謝ったらいいのかもわからない! どおしよう!! どおすれば……!? その時!

3. つたわる空回り
「本庄さんと下校したい。本庄さんと下校したい……」願望が口から漏れちゃってる、ぼっち。なこはぼっちに、「まずは誘いに行かないと」とアドバイスしたけれど……!?

4. 弟子になります
「あなたをずっと、探してました。ソトカの目はごまかせないです」登校中にはキケンがいっぱい! 気配を消しながら進むぼっちの前にあらわれたのは、キラキラ外国人~!?

5. アルアルあるある
残念な子、アル。今日の残念は、うっかりランドセルを背負って登校してしまったこと。この残念な状況を完璧な1日に変える、うまい言い訳を思いついたけれど……!?

6. 五七五で夏が来る
「熱、出ろー!」どおしても学校を休みたい、ぼっち。拳を握って力をためてみたり、水でシャワーを浴びてみたり……。でも、体調は「むしろ体がポカポカする……」状態で?

7. やわらかい涙
「世の中は、世知辛い」本日、7月19日。明日から夏休み。クラス全員と友達に……なれてません。今日中にあと1人、たった1人でいいから友達になってもらわないと……!?

8. 外からおかえり
新学期。キラキラ外国人ソトカは2学期になっても輝いてて、手作り手裏剣もすごい人気。それに比べてぼっちは、佳子に話しかけたいのにあんまりうまくいってなくて……?

9. 絶好のカレーパンケーキ
実習の班分けで、なこやソトカと別の班になっちゃったぼっち。でも、今日のぼっちは“つよぼっち”。班のみんなに話しかけ……れない。妄想だけがくるくる回って……!?

10. はじめて言われたこと
つよぼっち、パワーアップ! 今日のぼっちは、“スーパー強つよぼっち”。そして、ソトカも“スーパー強つよソトカ”に! 何がいつもより強いかと言うと……足?? 納豆!?

11. たぷたぷからプリプリまで
友達全員と毎日おしゃべりしないと忘れられちゃう! 友達が増えて悩みも増えちゃった、ぼっち。みんなとずっと友達でいるためにはどおしたらいい? CDデビュー、ですか!?

12. もしかしたらきっと
ついに……ついに、ぼっちがスマホを……! これでぼっちもスマホたぷたぷグループの仲間入り。なこのアドバイスで、まずはスマホに挨拶。「友達になってください」結果は?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ひとりぼっちの友達づくりがはじまります。

この作品の原作は未読です。
タイトルから何となく内容の想像できる作品…なのですが、まさか主人公の名前が一里 ぼっち(ひとり ぼっち)だとは夢にも思いませんでした。


極度の人見知り少女、一里ぼっち。
小学校時代の友人はひとりだけ。
そのたったひとりの幼なじみと、
卒業を機に離ればなれになってしまったぼっちは、彼女と約束します。
「中学卒業までにクラス全員と友達になる」
できなければ…絶交!?
でも、自分から人に話しかけられない、ぼっち。
緊張すると足がつっちゃう、ぼっち。
人の目をみられない、ぼっち。
そもそも、友達になる方法がわからない…!!
ぼっちが思いつく友達づくりは、ちょっと的外れで、いつも空回り。
果たして、ぼっちの友達づくり作品は成功するのか…?
ぼっち少女、”脱ぼっち”がんばります!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

私の廻りには居ませんでしたが、ぼっちの様な極度の人見知りの方はきっと実在するんでしょうね。
でも、クラス全員と友達に…というハードルは、普通に考えても相当高いのではないでしょうか。
私が通っていた中学は、マンモス校に加えて毎年クラス替えがあったので、3年間で一言も会話したことの無い人は普通にいましたから…

クラスが違う…部活やクラブ活動の接点も無く、出身小学も違えばそれも当然かと…
今では地元に住んでいた時間より離れて過ごした時間の方が多くなってしまったので、中学の頃の友人とはすっかり疎遠になってしまいましたけれど…

レビューが逸れてしまいました。
この作品に登場するぼっちと同じクラスの女の子を紹介します。

一里 ぼっち(ひとり ぼっち)声 - 森下千咲さん
砂尾 なこ(すなお なこ)声 - 田中美海さん
本庄 アル(ほんしょう アル)声 - 鬼頭明里さん
ソトカ・ラキター 声 - 黒瀬ゆうこさん
倉井 佳子(くらい かこ)声 - 市ノ瀬加那さん

最初、ぼっちという名前が可哀想かと思いましたが、皆さん特徴的な名前の方ばかり…
だから「ぼっち」という呼び方も途中から違和感を感じなくなっていました。
個人的には市ノ瀬さんが投下された頃から俄然視聴に気合いが入った気がします。

ぼっちは友達を作ろうと必死に頑張ります。
でも、それと同じくらい全力で人を避けるので、時折「本当に友達作りたいのかな?」と思える時もありましたけれど、それもこの作品の作風なのでしょう。

人とのコミュニケーションを取るのって簡単じゃありません。
自分の気持ちを押し付け過ぎてもいけませんし、物事の優先順位を見極めたり相手に対する気遣いだって必要です。

だからと言ってコミュニケーションを「苦しい」とは思いませんし、思いたくありません。
人は一人じゃ生きられない生き物なので、いろんな人と接点を共有しながら日々を過ごさなくてはなりません。
一つとして同じ接点はなく、大きさ、形、位置もみんなバラバラ…

ぼっちの友達との接し方はまだまだ一方通行で、周りの優しさに助けられている面が沢山あります。
でも、いつか本当に人とのコミュニケーションが取れるようになったら、違う景色が見えてくると思います。
もちろん、険しい道のりです。
色んな人がいますし、性格的に合わない人や接するのが難しい人だっているでしょう。
それでも決して諦めてはいけないことなんですから…

クラス全員と友達になるのがぼっちの目標かもしれませんが、今手を引いてくれる人との繋がりを一番大切にできるぼっちになれる事を切に願っています。

オープニングテーマは、ぼっち、なこ、アル、ソトカの「ひとりぼっちのモノローグ」
エンディングテーマは、ぼっちの「ね、いっしょにかえろ。」
どちらも作風にピッタリの楽曲だったと思います。

1クール全12話の物語でした。
視聴すると気持ちが優しくなれる…そんな作品だったと思います。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 23

65.2 19 幼なじみアニメランキング19位
あやかしトライアングル(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (103)
454人が棚に入れました
人に害をなす妖を祓うことを生業とする祓忍の風巻祭里は、幼なじみで妖から好かれやすい花奏すずを陰ながら守っていた。 そんなすずに目を付けたのは見た目はネコだが、妖の頂点に君臨し続けるシロガネという妖で...!? 『To LOVEる-とらぶる-』の矢吹健太朗、新境地! あやかし恋愛ファンタジー、待望のアニメ化決定!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

【トランス・セクシャル】が暗示する「人類の進化」は【トランスヒューマニズム】で完結する

一見してただのエロアニメと見せかかて、【トランス・セクシャル】ゴリゴリアニメ・・・

今にして思えば「らんま1/2」もこのジャンルでありましたが、近未来の人類は
性別も超越できる存在となるという暗示だったわけであります。

{netabare}グローバルエリートが集う【ダボス会議】で示されたキャッチフレーズに
「あなたは何も所有しない」「そして幸せになる」という奇妙な言葉があります。

【SDGs】達成後の未来、【新しい世界秩序】においては私有財産が否定され
共産主義的管理体制が確立すると目算されいますが、更に興味深いことは
人間の脳内にマイクロチップの埋め込むことを推奨する【トランスヒューマニズム】信者が
近未来の持続可能な人類の在り方について提言している内容であります。

「何も所有しない」というのは、自分固有の肉体も含まれるという意味なのかもしれません。

男の肉体に飽きたら女性の肉体に、あるいは全身義体のサイボーグに、
あるいは仮想空間上のアバターに、アカシックレコード的な「舞浜サーバー」に
「人間の中身」が自由に転送、アップロードできる素敵な未来世界がやってまいります。

主人公の頭には「4」枚羽の風車と首には「4」枚刃の手裏剣を身に着けていますが
4+4=8であります。

【8】は「女神」と【金星】を表す数字でありまして、【金星】は【ヴィーナス】とも言います。
【ヴィーナス】は美しくもエロい「女神」でありますが、【金星】には別の呼び方もあります。

【ルシフェル】とはラテン語で「明けの明星」=【金星】を意味する【光の天使】でありまして
この【光の天使】は大変美しい容姿を持つ、性別不明な存在であり
あるいは【両性具有】の性質を持つとも言われております。

「トランス・セクシャル」もの作品の背景には、【8】が暗示するエロエロの【女神】と
【堕落の天使ルシファー】があると考えればすべては簡単に理解できるのであります。

【エデンの園】でアダムとエバにしたように、蛇となった【ルシファー】は
禁断のテクノロジーを駆使して、人類の【願い】を何でも叶えてくれる存在であります。

光の祝福を受けたものはその【灯火】=文明の光により人類に持続可能な身体を与えるでしょう。{/netabare}
人類に刻まれる「ビーストコード」【666】は契約の証であります。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

なにがトライアングルなんだろう?

あんまり注目されてないけど、私は結構好き
でもなにがトライアングルなんだろう?恋のライバルは出てくるけどあんまり三角関係って感じしないし

ちょっと古い感じのセンスが光るエッチなのんびりコメディアニメ
エッチな展開を無理に入れようとしているのがずっと気になるけど
まつりもすずも友達の女の子2人も純粋にお互いを思ってるいい関係で
ライバルや敵も含めて嫌な感じのキャラクター出てこないゆるくて優しい世界が好き

全体的に雰囲気が良くて、ストーリーも週刊少年漫画!!って感じのわかりやすい話だけど先が気になって結構面白かった

気になるところは、まつりが女の生活になじみすぎなのと、あんまり元に戻ることに執着してないことがふしぎ、心が女の子の身体の影響を受けてる?
下着とかをシロガネの顔で隠してるのがすごく多くて目立つので気がちる
どうせ隠すなら最初からスカートとかめくれないようにすればよくない?
作画あんまりよくないけど、女の子の可愛さとエッチなシーンは力が入っていました

【なんで美少女化はいっぱいあるのにイケメン化はないのか?】
それにしても男が美少女になっちゃうアニメ多いけど女がイケメンになっちゃうアニメって知らないかも
これって男には女の子になりたい願望があるのか、それともエッチなシチュエーションを妄想してるだけなのかどっちなんでしょう?
BL好きは自分がイケメンに転生してイケメンとBLしたいわけじゃないんですよね、それはノーマルカップルです。BLというのは心が男同士である必要があるわけです。
めんどくさい女の身体と違って男の身体は楽そうだから男になれたらいいのにって考える人もいると思うけど、そこから面白い話はあんまり思い浮かばないです。
女の子で男の身体になりたいって妄想は思っていてもカミングアウトする人なんてなかなかいないでしょうけど、そういう作品がほとんどないってことはやっぱり男性特有の願望なのかな?って思った

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

ファルコーニ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エロまでどう持っていくのか。早くも2期希望

ToLoveる原作者の矢吹さんの作品として有名な「あやトラ」。主人公の祭里(男)が性転換するというエチエチ要素たっぷりな今作だが、このエチエチを1クールでどう描くか非常に楽しみにしている。

矢吹さんは単なるエチエチ作品としてではなく、妖のいる世界を真剣に描いている。だからこそバトルシーンは熱いし、主人公とヒロインの関係性や妖との繋がりも丁寧に描いている印象がある。

それは良いことだが、そっちに時間をかけていると肝心のエチエチシーンへなかなか突入できない。最初の2話を見た限りでは、まだ今作の真のエチエチは出ていない。

原作を追いかけているが、この作品は中盤あたりからが一気に面白くなる。性転換した主人公が徐々に女らしくなり、それに合わせて周囲との関係も発展してエチエチが冴え渡ってくる。

まだ2話の段階で言うのも変だが、もう2期が見たい。いわゆる「らんま」とかと同じで、登場人物が勢揃いしてからが本番の面白さ。物語の本筋も面白いが、やはり矢吹作品だけあってToLoveる同様に日常パートのエチエチが真骨頂だと思う。1クールかは分からないが、この「あやトラ」がどこまで周囲のキャラクターとの親交を深め、主人公が女らしくなっていく過程を描けるのかに注目している。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

77.8 20 幼なじみアニメランキング20位
Aチャンネル(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1557)
8094人が棚に入れました
「Aチャンネル」は学園コメディ。天然かつドジッ子のるん、その幼馴染でるんが大好きなトオル、弱気な関西娘ユー子、ツッコミ役のナギの個性的な4人が織り成すハイスクールライフが描かれている。

声優・キャラクター
福原香織、悠木碧、内山夕実、寿美菜子、又吉愛、斎藤桃子、茅原実里、沢城みゆき、小野大輔

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

A!A!Aチャンネルー!!

今期の癒しアニメ枠です
なんてことのない日常描写で、ポロポロと泣けてくるアニメは、ARIA以来ですね


ストーリーは何もないです、が、何もないのが却って良いんですよね、このアニメに至っては
彼女たちの日常が、私の日常になっていた、とでも言いましょうか
るんちゃんとトオルと、ユー子とナギと、ゆたかとみぽりんも含めて、楽しそうにしてる彼女らの毎日を見ることが、私の生活の一部に組み込まれてたわけです
愛おしいんですよね、みんな
台詞が在り来たりでも、動きがあんまなくても、彼女たちが居てくれるだけで満足なんですよ
そういった意味で、最終回を迎えるのが辛かったですね
出来ることならいつまでも見ていたい、そんな作品でした

監督:小野学×脚本:浦畑達彦×作監:佐々木政勝
咲スタッフが再集結してます!これだけで見る価値がありますね、制作は元GONZO5スタのStudio五組
咲も新アニメ化プロジェクトが発表されて、Studio五組で作るのかな?と期待していますが、どうなんでしょうね
今作の方は、ねんどろいどやにいてんごみたな人物作画ですが、とにかく仕草が可愛く描けてます
手の動き、足の動き、瞬きすらも可愛く感じる
監督さんのお話によると、女子高にロケハンに行ったり、女子高生に取材をしたりして、生の感じを掴んでいったみたいですね
確かに、我々が好きそうな女児像を提供しつつ、各キャラの根本には、良い意味で生々しい部分が感じられ、作品が潤ってます
より良いものを作っていこうとする、スタッフの情熱が感じられる作品は、やはり素晴らしい物ですね
・・・ただ、あれ?るんちゃんたちが通ってる高校って、共学だったような、なんで女子高(ry

OP「Morning Arch/河野マリナ」
MADみたいなOPですね、センスはあると思います
第四回アニグラ優勝者の河野マリナさんは、初のアニソンでしたが、かなり良好なスタートですね、有望です
ひだまりに~に似てるね~♪
ED「ハミングガール/るん、トオル、ナギ、ユー子」
控え目ながら愛くるしい曲だと思います、映像も含めて、聞いてると暖かくなれます
振り向~きながら~バイバイ~♪
そして賛否両論ある、毎回流れる劇中歌ですけど、
OPやEDのように、何回も聴くわけではないので、頭に残りにくいと言えば確かにそうなんですよね
EDが毎回変わるアニメもそうで、どうも一つ一つの曲の印象が薄れてしまうものです
そうではあるのですが、私はこの劇中歌、結構気に入ってます
やっぱ、これがないとAチャンって感じがしませんよ

福原さん、悠木さん、寿さん、内山さんとキャラに合致した声優がキャスチングされてますね
内山さんは、あまり面識、ならぬ声識がなく、メイン役としては初めてお声を拝見したのですが、いいじゃないですか
最終話の、るんちゃんのモノマネとか、かなり似てましたよね、伸び白のある声優さんだと思います
教師側の小野さん、沢城さん、茅原さんといった、中堅声優陣も良い仕事してて、声優に関しては文句なしです

トオルが可愛くて好き、というかトオルを好きでいたいのですが、、、
体が勝手にユー子に寄せ付けられていく。。。
Aチャンに不純な感情を抱こうなど・・・自分が情けない・・・
ま、ざっと見渡してみると、イマイチ需要が分からない属性のキャラが多いですよね
だので、決まったキャラに萌えるのではなく、みんなまとめて萌えてる感じですね
9話のエロ漫画といい、10話のオトナのおもちゃといい、時折下ネタ出してきますよね
日常系でそういうの法度だと聞きますが、作者さんが好きなんですかねぇ
あと、これの舞台って府中市、国立市あたりですよね
あの辺じゃ、ハロウィンにあんな大がかりな催し事をするんですかね
多少近いんで今度行って確かめて来ようと思います


先行試写会の時、黒田bbさんが近くに居て、そこで初めて知ったんですが、女性だったんですね
うめ先生もそうですが、和やか可愛い系の漫画って結構女性が描いてること多いですよね
さて、なんといっても私の大好きな日常系
もはや私の必須養分になっていますから、評価は甘くなりがちですが、それ差し引いても十分高評に値する作品だと思います
見てるとちょっと幸せになれるアニメでした

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

チャンネルはそのままで!

Studio五組製作、原作はまんがタイムきららキャラットに連載中です。


内容はあるやらないやら…女子高生4人組のユルくて、ふんわりとした日々を優しく綴った日常アニメでございます。
物語に起伏が激しくあるわけでもなく、大きな事件があるわけでもなく、とにかく平穏でのんびりとしている。そののんびり具合が心地よかったです。
1クールで四季の行事や出来事を綴っていて、とてもよくまとまっていました。脚本もちゃんと構成してあります。キャラの掛け合いは前半は若干テンポが遅めですが、中盤から制作者も馴れて来たのかテンポがよい。クスッとするギャグも垣間見れます。{netabare} 海回でのるんの台詞で「私、宇宙人だからさ」が、まさか最終話で生かされるとは思ってもいませんでした。こういう細かい台詞の伏線が丁寧で良かったです。{/netabare}


Aチャンネルに関しては原作愛読者ですが、原作者黒田bb氏の色使いをアニメでも再現していて、世界覧がきちんと表現されています。一場面でも様になっていると言いますか、空気が伝わってくるのですよ。特に夕焼け、桜がすっげぇ綺麗で感激しました。最近やったらめったら平面的な背景のアニメにはヤキモチしていたので、写実的な背景のAチャンネルには大満足であります。

音楽も派手過ぎず地味過ぎず、日常風景に合った楽曲です。でも毎回の挿入歌はお腹いっぱいになりました。UFOもどきは歌謡曲チックで好きです。


ちょっと残念だったのはキャラデザですかね。
頭が大きいのか、アンバランスな気がします。見ていて不安に感じる時があったり…。黒田bb氏の絵が可愛過ぎるのもあるんですが、キャラデザはもう少し頑張って欲しかった印象です。
原作であまりキャラが固まっていない一巻をベースにしていたので、アニメでも然りです。トオルがバット振り回すのを見てゲンナリした方もいらっしゃるかと。あざとい部分もちょっとばっかし目立っていましたね。まあそこは萌えるアニメのお約束だと思い、母なる海のように広い寛大な心で見据えましょう。それを乗り越えたら今日から貴方もAチャンネラーです。


キャラクターでは、特にナギとユー子の2人が親友といった感じで良かったです。声優さんもピッタリ。ユー子の関西弁はもちろん、「なぁ、ナギ」の何気ない一言がドンピシャでした。
今や出突っ張りの内山夕実をナギにキャスティングしたのは本当に見事としか言いようがありません。最初は初々しさがありつつも、聞いてるうちにナギになっていきました。
特に{netabare} 9話、るんにもらった人形を欲しがるトオルに「ダメダメ、私のだから〜」みたくな会話が自然でそれっぽいなあと。4話位で蛍光靴下を「いいでしょ」と自慢する言い方も良かったですね。{/netabare}
登場人物の微妙な関係、距離感も上手く描写できていたと思います。るんちゃんは天然な部分が際立っていますが、友人に気遣いするシーンもちゃんとあるので「天然ばっかりじゃないんだぜ!」と皆さんに言いたいです。


まさに日常アニメの王道、お手本のような作品に仕上がっていて、見ていてとてもまったりしました。ふわーっと見れる癒やし系アニメだと思います。最終話になるにつれてちょっぴり寂しさが伴っていくんですよねえ…。「あーこれが日常アニメなんだなー」と。雰囲気重視の作品なので、雰囲気が気に入った方は是非視聴をおススメします。挿入歌を入れ過ぎた印象があるので、控えめにしてくれたらもっと評価が変わっていたでしょうね。

2期を待ち望んでいる作品の一つなのですが、季節分やっちゃったし、難しいでしょうかね…。原作3巻収録ナギとユー子の喧嘩回も是非映像化してほしいなあ。お願いします五組さん!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

自分には微妙

控えめに言っても、るんが天然というよりもやべえ奴。るんを好きな先生がいたけど、彼もやべえ奴。トオルもバットを持ち歩いているから軽犯罪法に違反してそう。

OPのMorning Archに魅かれて見たけれども、いまいち自分にはよくわからなかった。なんかユー子が不憫だった。なんというか、ほのぼのを期待してしまってせいでトオルが平和をかき乱す邪悪な存在にしか思えない。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 好き
トオルは、るんのことが大好きで彼女が通う高校を受験する。合格したことを一番にるんに伝えようと彼女の部屋にやってくると、そこには、るんと見知らぬ女の子と抱き合っている姿が…。スーパー天然娘なるん、るんが大好きなトオル、冷静な(?)ツッコミ役のナギ、怖がりでいじられ役ユー子、4人のゆるゆるとしたハイスクールライフがはじまる!

2. 雨の日はお風呂
朝が弱いるんは、眠さのため靴下を片方、履き忘れる。トオルは、もっと大事なものも忘れていることに気づき、驚く。…放課後、雨は降っているが傘を持っていない4人は、濡れた服をナギの家で服を乾かすことにする。

3. 同級生
1年生の教室をのぞくことにしたるん、ナギ、ユー子はトオルの意外な優等生ぶりをからかう。そんなトオルの同級生・ユタカはトオルと仲良くなろうと積極的すぎるアプローチをかける。

4. きろぐらむ
ある日、教室でるんとトオルがユー子の長所をあげているのを聞いたナギは、忘れていた目標を思い出す。一方、トオルはユタカの友人であるミホからも友だちになりたいと話しかけられる。

5. 海
夏の暑い日。るんは「みんなで海に行こう!」と提案するが、トオルとナギからの反応はイマイチだった。そんなある日、ユー子のショッピングに付き合っていたナギは、気になるデザインの水着を発見する・・・。そして同じ頃、買い物から帰ってきたトオルが部屋に戻るとそこには、るんからのプレゼントが置かれていた・・・。

6. 真夏の夜の・・・
夏休み中の登校日。各学年それぞれのクラスで、2学期までに記入するよう、進路相談のアンケートが配られる。しかし、ユー子はアンケート用紙を学校に忘れてきてしまい、みんなで夜の学校へ取りに行くことになる。

7. 夏祭り
夏休みも終盤のある日。四人はカラオケボックスに行くことに。カラオケを楽しむるん、ナギ、ユー子の三人とは反対に、終始歌本とにらめっこをつづけるトオルの姿があった。

8. 新学期
夏休みも終わった新学期のある日。いつも仲よしのるんとトオルがケンカをしてしまう。いつもとちょっとだけ違う二人の様子を見たナギとユー子はなんとかしようと思い悩むのだった。

9. プレゼント
10月の終わり、ハロウィーンが近づいたある日。以前から興味があったというるんの提案により、お菓子を作ってみんなでハロウィーンパーティーをすることに。

10. 炭酸
とある冬の日。るん、ナギ、ユー子は3人でトオルの家へ遊びに行くことに。いつもは整頓されている部屋が珍しく散らかっており、不思議に思っていると、現れたトオルの腕には、一匹の子猫が抱えられているのだった。

11. たんじょうび
年の瀬迫る12月のある日。トオルの誕生日の話などをしながら、いつものように四人で帰る途中、校門の近くで学校説明会に来ていた中学生を見かける。そこで、高校受験のシーズンも近いこと実感するのだった。

12. 宇宙人
年も明けた1月。新学期の始業式の日。季節の移り変わりに、るんと過ごすことのできる限られた高校生活を意識してしまうトオル。るんやナギ、ユー子の何気ない会話にも寂しさを感じていたが…。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

74.9 21 幼なじみアニメランキング21位
たまゆら~hitotose~(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1111)
5102人が棚に入れました
人気OVAのテレビアニメ化。写真が大好きな高校1年生沢渡楓と、彼女をとりまく人たちの日常とささやかな夢を描いた物語。写真が大好きな高校1年生、沢渡楓。あだ名は「ぽって」。この春、海と山に囲まれた穏やかな瀬戸内海の町、広島県竹原市に引っ越してきました。そこは亡くなった父親が子供のころに住んでいた町。古い町並み、美しい海と島々、暖かな人々とそして新しくできた素敵な友達…。大好きになったこの町で撮った楓の写真には、ときどきたまゆらが写ります。たまゆらは楓の心がふわふわと舞い上がって幸せな気持ちの時に写るかわいい光。幸せが形になったような不思議な何か…。そして、その写真はみんなをちょっとだけ幸せな気持ちにしてくれるんです。
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

優しさを忘れてしまったそこのあなたへ(復習

今回はTVアニメ化第1期なので1話約25分、全12話+1話。
見る順番のお勧めはアニメ内時系列で言うと
本作1話→OVA1-4話-+本作2-5.5-12話→2期
販売時系列はOVA→1期→2期です。

舞台は広島県竹原市。実際にあるお店や場所が出てきます。

基本は日常系ほのぼのアニメです。
主人公はお父さんを亡くしているのでその心理状況を察する事が出来るとこのアニメがすんなり入るのではないかな?
終始暖かい感じのなんだか心温まる若干切なく優しい癒し系物語。
兎に角当たり前の優しさが身にしみるんです。
普段の些細な事に幸せを感じる事が出来るのかと言うような。
これは恐らく見る人が人の優しさというものに遠藤くなった時程しっくり来るアニメであるでしょう。
一人暮らしを始めたばかりだったり仕事を始めたばかりだったり、日々の生活に嫌気がさしちゃったりしている人だったり。
人の優しさと遠藤くなればなる程愛おしくなるアニメかと。

ちなみに初めてこのアニメ見た時寝落ちして何処まで見たかすら覚えてませんでした。
それから何ヶ月か後にふと見直して感動した覚えが。


原作・監督・シリーズ構成:佐藤順一
この人が凄い人できっと多くの女性の方が知っているであろうセーラームーンを作った監督でもある。
若い子はきっと知らないだろうけど。
他にも代表作に『きんぎょ注意報!』、『美少女戦士セーラームーン』、『おジャ魔女どれみ』、『ケロロ軍曹』、『カレイドスター』、『プリンセスチュチュ』、『ARIA』
数多くの有名所のアニメを作ってきている。
私的には異国迷路のクロワーゼ The Animationのシリーズ構成・脚本・絵コンテ・音響監督・挿入歌作詞「たからもの」が大好きです。
他にもEVAの絵コンテだったり、カウボーイビバップの絵コンテだったりと。
ってかこの人が絡んでるアニメ知ってるものがメッチャ多いから驚きである。
なんかシンパシー感じてるのかな?w
ARIAシリーズとかカレイドスターとかこのサイトのレビューで感動するってかなり好評だからいつか見たいけどなかなか見れない(・・;)


TV第1期OPED挿入曲

{netabare}オープニングテーマ

「おかえりなさい」
作詞・歌 - 坂本真綾 / 作曲 - 松任谷由実 / 編曲 - 森俊之

エンディングテーマ

「神様のいたずら」(第1話、第3話 - 第6話、第8話 - 第10話)
作詞・作曲 - 大江千里 / 編曲 - 清水信之 / 歌 - 中島愛
「夏鳥-うたとぴあの-」(第2話)
作詞・作曲 - 杉森舞 / 編曲・ピアノ演奏 - 清水信之 / 歌 - 中島愛
「星空」(第7話)
作詞 - 伊藤利恵子 / 作曲・編曲 - 西脇辰弥 / 歌 - 中島愛
「あしたの陽だまり」 (第11話)
作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 浜口史郎 / 歌‐沢渡楓(竹達彩奈)、塙かおる(阿澄佳奈)、岡崎のりえ(井口裕香)、桜田麻音(儀武ゆう子)
「A HAPPY NEW YEAR」(第12話)(最終回)
作詞・作曲 - 松任谷由実 編曲 - 窪田ミナ / 歌 - 坂本真綾
「花火」(第5.5話)テレビシリーズ時未放送話

作詞・作曲 - 矢吹香那 / 編曲 - 北川勝利 / 歌 - 清浦夏実
挿入歌

「やさしさに包まれたなら」(第4話)
作詞・作曲 - 荒井由実 / 歌・演奏 - marble
「ヒマワリ」(第5話)
作詞・作曲・編曲 - 北川勝利 / ストリングス編曲 - 長谷泰宏 / 歌 - 沢渡楓(竹達彩奈)
「夢の兆し」(第6話)
作詞 - 松浦有希 / 作曲 - hermin / 編曲 - 鈴木智文 / 歌 - 岡崎のりえ(井口裕香)、桜田麻音(儀武ゆう子)
「ずっと一緒 -うたとギター-」(第9話)
作詞 - 西直紀 / 作曲 - F.GIRAUD / 編曲 - 笹子重治 / 歌 - 保志まなみ(中島愛)
「ももねこ音頭」(第9話)(第10話のみ小学生バージョン)
作詞 - 西直紀 / 作曲・編曲 - 中島ノブユキ / 歌 - 沢渡楓(竹達彩奈)、ももねこ様(福井裕佳梨)
「希望のカタチ」(第10話)
作詞 - micco / 作曲・編曲 - 菊池達也 / ストリングス編曲 - 杉本優 / 歌 - 塙かおる(阿澄佳奈)
挿入曲
「たまゆら〜メインテーマ」(第7話)
作曲 - 中島ノブユキ / 竹楽器演奏 - 竹夢楽団{/netabare}


たまゆらじお
http://tamayura.info/hitotose/tamayuradio/index2.html
未だに全10回公式で公開中


各話感想
{netabare}1話
人権尊重都市ねぇ…まぁ広島だし。
チヒロちゃん良い子すぎるだろ…ブユスケきもいぞw
こういう所なんだよなぁたまゆらの良い所って。
この友情ってか人当たりの良さと言うか…
実に良い話だ。そして他人が思う程主人公は弱くは無い。
弱くはないのは仕舞いこんでしまったせいだった…
ここホントしんみりする。
あれ…お風呂一緒に入るだと!?弟よ、なんて羨ましいんだ…
何再設定なんだったっけ。まぁいいか。
まさかの引越し。
ぶゆぶゆテレ隠ししやがってからに(;_;)
なんで1話からしんみりさせてくるんだ…
まぁこれがうまい掴みになっているんですよね。
「アグレッシブに!!」
それで2期はもあぐれっしぶに…
うむ。こっからきてるのか?(適当)
わけのわからないプレゼント渡すなwでもその心意気確かに受け取りました。
プレゼントパート2がニャンコ先生…チヒロちゃんアグレッシブだね!
あれ?こんな話だったっけ…
地面に広がるおかえりの文字。
そして「ぽって。おかえり」と声を掛ける友人。
地方から状況した人やホームシック気味の人にはドカンと心に響いたのではなかろうか?


2話
引っ込み思案なところを直してアグレッシブになれるのだろうか?
アタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ
おもちゃ系?おもちゃ系ってなんだ?
先生良いキャラしてる。ってかこういうダジャレ好きな先生昔いたなぁ。
カッター訓練ってそんなのやってる学校あんのかね。
なお瀬戸の花嫁!誰か知り合いで使ってた気がw
やたら笛鳴らす体育教師もあるあるすぎるw
マエストロの声がいけめんすぎる。
瀬戸内レモンパイ綺麗だなぁ。甘いもん嫌いだから食べたいとは思わないけど。
天井に生えてた紫の花なんだっけなぁ近所の公園に毎年咲いててブドウかとちっちゃい頃思ってたんだよなぁ。
「たべてたべてーえんりょしないでー」目が猫ww
呪いの人形w
なんで焼きそば挟まってるんだろうか。広島焼きなのかな。
人生ゲーム懐かしいなぁ。
今の時代はカメラなんて携帯でいくらでも撮れちゃう便利な時代になったもんだ。
メッチャボケてるw
悲しい思い出から暖かい思い出か…
なかなか変わらないよなぁそういうの。
何かAIRのもうゴールしていいよねってのが思い浮かんだ。
さゆみおねぇちゃん泣かせてくれるぜ(;_;)
1話目のEDとすでに絵が違う。EDの入り方いいなぁ。
Cパートww布団独り占めすんなw

3話
メチャクチャうまそう…
和テイストだけど洋風カクテルなんたらみたいなのとかもあるのが凄いな。
井口裕香の声でおにいちゃんって単語出るともう月火にしか見えない。
そしておにいちゃんとか聞くとアララギ君なんだろうなぁとw
コマチ?オノノ?こんなキャラいたっけw
完全に忘れてる。
あぁそうかコウ君のあれか~そういやいたなぁ。
おばあちゃん気の利かせ方がうますぎる。
完全に見ぬいてる言い回しだよなぁ。大人の鏡。
コマチでも作れる簡単な料理を選んで傷つく事も無くまさに神業レベルのおばあちゃん。
リアルで出来るようになりたいもんだ。
こういうのがこのアニメの良い所。
のりえはなんで張り合ってんだよw
のりえのお兄ちゃんがこれまた優しい。きっとアララギ君なんだろうなー(棒
ホント音楽最高にいいんだよなぁこのアニメ。OPもEDもBGMも。
ちっちゃい頃のぽって可愛い。
しかし現実の甥っ子はあまり可愛く感じないと言う。


4話
今度はまおちゃんのおじいちゃんちで泊りかな?
瀬戸内海の島なのかな?
あらかわいいナカイさん。ぼんぼれそうですね。
コウたん浮いてる浮いてるww
ぽってのおじいちゃんもコミュ障かよw
レモン羊羹うまいのかな。甘いもの良く出てくるなぁ。
まおんちゃん仕事熱心だな。
「おもてなしの心をもった人がお客さんをもてなす所」名言。
まぁぶっちゃけ素人は手を出すなって話ですね。おじいちゃんとしてはまおんへの教育といったところか。
まおん父w
「やさしさに包まれたなら」いい曲だ。
なんともたまゆらにぴったりな曲があったもんだよなぁ。
友達も家族も皆温かすぎる。
口笛師は無いだろうwwCパートのアヘビアーンってww


5話
まさかのちひろちゃん復活回!1話からもう出ないんじゃないかと思ってたよ。
忠海駅ってホントにあるのか?w
と思ってググったら本当にありましたww
広島県竹原市忠海中町一丁目にあるそうです。
おかあさんバイク乗りなのか。
ツーリングクラブとかなんか男っぽいんだなぁ。
なんだろうこのアニメ見てると一々色んな思い出に浸ってしまってぼーっとしてしまう。
ちひろちゃん未だに泣き上戸で優しい子なんだなぁ…
出た!ほぼろ焼き。1150円だっけ?もう販売してないっぽいけど。
2期始まったしまた販売するんだろうか。どっちにしても遠すぎて行けないが。
ちひろちゃんも引っ込み思案だったのか。
うわー懐かしい昔無駄にセミの抜け殻拾ってたっけ。
なんで拾ってたのかさっぱりわからんなぁ今となっては。
おねぇちゃん活発だなw
1時間w2時間ww帰りが思いやられるなこれw
生グミラムネってなんぞ?グミとラムネが一緒になるのか…
はたまたラムネ味のグミの事なのか…
って事でググって見たらたまゆらしかでねぇぞおいどうなってんだ。
なんかこういう高台からの見晴らし昔は綺麗な風景に見えたけど震災以降イメージ変わったなぁ。
しかしちひろちゃんの人形毎度毎度可愛くないw
これ普通に可愛い設定で良かったんじゃないのって思う。
ちひろちゃんにも友達できたね!


6話
1999年秋。ロリまおんちゃん。
この口笛のメロディーなんだっけなぁ…懐かしい気がする。
思い出せないよ('A`)
ぽっていつの間にw
おまっタートルネックかぶるなww監督何やってんすかww
一つ上の男。上野クリニックじゃないですかーやだー!w
知っててやってんのか知らずにやったのか…
なんともシュール。
もらい泣き可愛いw
まおん強い子!口笛をなんで吹いてるかの回でしたねAパート。
謎のネコ型モフモフ。のりえちゃんの頭に乗るなw
まるごとかぼちゃプリンw甘いモノは嫌いだなぁ…
逆にしょっぱいものがちっちゃい頃から好きだなぁ梅干しとか漬物とか。
のりえちゃんとまおんちゃんは中学校からの友達なんだね。
この頃から口笛で心が読めるたのかw
口笛で意気投合しちゃったのね。
Cパート口笛読み合い大会ww


7話
憧憬の路(しょうけいのみち)。なんだろう東京駅のイルミネーションみたいなものかな。
まぁ竹の方が明らかに情緒あふれる温かい感じなんだろうなぁ。
なんというテルテルボウズwww否定しろw
しかしテルテル坊主ってなんで首吊ってるんだろ。
って事で調べてみた。
どうやら中国から伝わったらしい。首を吊ってるのは特に説明は無かったものの単純に晴れを祈願するものらしい。
本当は怖いグリム童話的な怖い話が出てこなくて良かったわ。
「今度こそ楽しんで貰いたい憧憬の路」
なんて友達思いなんだ。
マエストロのとこに入り浸るJDらしき女二人は何者なんだ。
先生お好み焼き屋で何してんのw
ってか相思相愛だろこれw お前ら様w
店先の竹の火の光綺麗だな。
憧憬の路ってリアルであるのかな?
って事でググって見た。
憧憬の路(しょうけいのみち)は、広島県竹原市の街並み保存地区で開催される祭り。竹筒にいれたろうそくを灯し、江戸時代から続く街並みをライトアップする催しである。
だそうで画像検索とかすると綺麗だねぇ。
ショウコさん… 田舎で灯篭流しやったっけなぁ…
こましゃくれってなんだよwまったくこの二人はw
こう君聞いてないww おばさん彼女にすんなw
かおたん…(T_T)
「だからね、泣かなくて良くなったんだよ?」
俺画面見えなくなっちゃったんだけど。゚(゚´Д`゚)゚。
雨上がりの濡れた地面に反射していつもより綺麗になってる!
結果オーライだね!
お礼の五段重ねwwそんな食えねーよwデートじゃねぇのかよw
何気にほぼろの人も奥手だなw
号泣してる女の人は何があったのだろう…
ってこれもしかしてショウコさんか!?
どういう泣きなんだろう。ぽってのお父さん絡み?
もっと何か別のことが?
過ごした時間ずっとずっと宝物ですありがとう昌子
意味深すぎる…。まぁ昌子ってのはわかったけど、どういう意味で泣いていたのか。
特殊ED多いなぁホント。凄くいいね!


8話
しほみさん「ただいま」ふむ地元だったのか。
先生不発ww
あれ?しほみさんほぼろさんちで住んでるのか…
コマチちゃんこまちぃ!
まさかのぽってにまで対抗意識ww
あぁやばいお好み焼き食いたくなってくる。
でもお餅明太チーズもんじゃも好きなんだよなぁ…
トリビアクイズー
Q.ほぼろさんの本名は?A.ちもちゃん
Q,苗字は何でしょう?A,八色(やくさ)
こりゃ読めん。
Q.なぜこの店がほぼろか?
A.広島の言葉でほぼろを売ると言えばお嫁さんが実家に帰る事。すなわち離婚。ほぼろ島のほぼろ。
食べ尽くしてくれるって意味なんだろうけどわけがわからないよ。
行き先の無い切符。いろんな意味に取れるよねこれ。
例えば先が決まってないから自由に出来る。
先が決まってないから不安。
どちらにも取れる。まるで官僚の答弁みたいだ。
ゴーヤクリーム抹茶冷麺ww まずいだろこれ。
「楽しみにしちょってねぇ~」むろみさんが脳裏をかすめたw
みそのさんイラストレーターだったのか。
ぼろぼろとかひでぇw
線路の二股が行き先は自由って意味を表してるのね。
その行き先を決めるのは自由。そっちに落ち着いたか。


9話
ももねこ様なんかまっくろくろすけっぽいw
あれ?OP絵が変わったかな?
猫って10F位から落ちても死なないとか昔聞いた事あるなぁ。
ももねこ様はゴミ拾いが日課だったのか。
何これもも猫回なのかw逃げたw
イノシシと決闘とか無茶しやがって。コウたんナイスタイミング。
猫の気持ちまで察しちゃうぽってたん。
熱くてさむ~い瞬間!w
10枚!?工エエェェ(´д`)ェェエエ工20枚とか無理ゲー。
何処の大食い選手権だよ。
おやすみなさいの効果が抜群すぎるw
あっあれかマエストロのとこに入り浸ってた人たちか。
まおんの妄想が止まらないwリオデジャネイロってなんだよw
謎の組織って何処の組織だよw
おねぇちゃん大暴走wいつでもアクセル全開ww何この人w
このアニメで一番ぶっ飛んでるキャラだな。
写真全削除か。
俺も別れたりした相手の写真は全て消して捨ててるな。
失恋の(;_:)


10話
かおる回か。
サバサバしてんなぁかおたん。
かおたんって言うなってのがないね。
ファイwwゴマシャクレなにしてんだよw渡部陽一かっ!
あの人ホントに戦場行ってるのか怪しいよなぁ。
しかしおねぇちゃん一々お節介だな。
竹酢液[ちくさくえき]
竹を蒸し焼きにしてでた煙を液化したもの。くさい。
何に使うんだよそんなもんw
って事でググってみた。
お風呂、花粉症予防、化粧水、うがい、虫さされ・切り傷など
やけど・日焼け、水虫、リンス
冷蔵庫、下駄箱、台所、トイレの殺菌・消臭
園芸、ペット、家畜、堆肥作り・生ゴミの発酵促進
小動物の忌避、染め物の媒染剤(色止め)として
なんじゃこりゃ。豊富すぎる。
良い仲間だな。毎度毎度甘いものばっかだのぉ…
もっと和食とか出してくれてもイイのになぁ。
うーんかおちゃん劣等感を感じてたって事なのか?
のりえ良い事言った。俺の言いたい事全部言った。
幼稚園からの幼馴染か。幼稚園の記憶なんてまったくない\(^o^)/
私たち展。何がどうなるのやら。
完全にかおたん回でした。
なんか普通に見入ってきちゃってた。


11話
とりっとりっとりとりっとりっww
どしたんだよ!w(さまぁ~ず三村風
朗読劇!なんだなんだ盛り上がってきたのか?
ジンジャーケーキ。まーたケーキ( ;∀;)
スイーツはもう飽きました/(^o^)\
甘い物が出れば出る程しょっぱいものが食べたくなる不思議。
先生ほぼろ通いすぎだろw
朗読劇の参考になるのが怪談ってww何処の稲川淳二だよw
のりえ引き出すのうまいな。
乙女座!!なんという展開。まおん現実逃避ww
本番ギリギリまで台本無しとかどうなってんだw
無口な鳥がいました…
これ完全に思い出話だな。凄くジワジワくる。
「わたしお友達が出来たよ!とってもとっても素敵なお友達」
感動した(´;ω;`)
喩え話からのリアル話への転向。すげぇ( ・∀・)イイ!!
4人で小さい頃あってた場所。これは4人とも知らないままなのね。
まさに視聴者特権的な表現がうまい。
特殊新ED。


12話(最終回)
私達展。やるのか!
まさかのガラガラww これは…
全部叫んでる顔www どうしてもも猫w
やっと来たか最初はおかあさんとおばあちゃん。
それ程でもあるのかよ!
マエストロちゃっかりナンパすんなw
あれ?朗読劇もう一回あるのね。
香水振りまくのかw のこちゃんコウ君なのか!
工エエェェ(´д`)ェェエエ工 完結しねぇのかよww
やっぱ冬に見るべきアニメだった。
クリスマスとか正月とか。
冬好きは冬ってだけで二倍位テンション上がる。
ちひろちゃん抱えてるのもも猫様のぬいぐるみじゃん!自前か!
でたーおねぇちゃん!おまえだけが大吉でどうすんだよw
うわー。冬の山道とか田舎道でよくあるよねこういう風景。
トラックが田んぼに突っ込んでたり車がスリップしたり。
いつだか先輩の車の助手席に乗ってて目の前の車がスリップして2回転位したのを目の前で見た時は死ぬなと思ったっけ。
山の朝日は綺麗だね。
スキー場で働いてた時は毎日綺麗な景色が見れて帰りたくなかったな。
写真の力って凄いよね。でも動画ってもっと凄いよね。
その時のその場所の記録が全て思い起こされる。
まさに記憶を外部装置HDD等に移し替えられる代物。
これをネット上の記録媒体になると攻殻機動隊みたいな話になるわけなので。
って事で最終回いい終わり方だったのか!?ちょっと疑問w
もっと感動する展開を望んでいたわけで、、、


5.5話
夏に戻ったわけか。
無くなったなくし物が突然目の前に現れると戸惑ってしまう…意味深だな。
ロリゆら回!!
浴衣にそんな思い出が…
だからちひろちゃんぬいぐるみが気持ち悪いってw
失敗写真ぼけまくりだな。
現像しなかった写真。おいやめろ。そういうのは見るもんじゃない。
未だに現像してなかった謎の使い捨てカメラがあるんだけどどうしたもんか…
何が映ってるかわからんから怖くて出せない。もう10年以上前の…
浴衣いいねぇ~。個人的には着物のほうが好きだけど。
おばあちゃん。止まった時間が動き出すか…
うーむのりえは浴衣なんか着てるともうますます月火でしかないというかなんというか…
まおんのキャラデザのほうが似合う。
自宅から綺麗な花火見えるとかすげぇな。
うちも見えるけど窓から顔出して無理な姿勢しないと無理だけどw
浴衣の柄は暖かい風か。黄色…なのか?うーんオレンジって感じがする。
楓(ふう)の名前の由来は温かい風だったのか。
だからちひろちゃんなんでわけがわからない写真をw
お父さんの写真…
あれ?こっちの方が最終回っぽいじゃないか!!
よーしやっと1期見直せた。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 27
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

とにかく温かい! 温かすぎて泣いてしまいましたが(笑)  追記:汐入に行ってきました

この前ニコニコ一挙放送でやってて、たまたま見た作品です。
見終わって、なぜ今までこの作品を見て来なかったのか、視聴しないまま一生を終えなくてよかったなぁと思いました。大げさすぎですが(笑)

視聴前のこの作品のイメージは
①広島県竹原市が舞台
②写真アニメ
③癒し系アニメ
といった感じでした。

たしかにイメージには当てはまっていた作品なのですが、それだけではない、色々な主張が詰め込まれている作品であり、さらに友達、親子の絆に感動するアニメでもありました。

そして、一貫性のある作品ですね。
ぼんやりした夢に向かって悩んだり、決断したりする主要人物たち、今を大切にしたいという気持ち、作品には目に見えないその人の気持ちが宿っているなどなど、1話限定ではなく、このアニメ全体を通して主張してきました。
作り手がぜひ伝えたい、何かしら考えてもらいたいと思いながら構成した姿が浮かびます。

最近よく思うことでアニメに限った事ではありませんが、イメージだけでは計れない、実際に視聴しないと分からないことってたくさんあると改めて思わせられた作品でした。



・写真には撮った人の気持ちも映っている
写真は映っている人の様子だけではなく、撮った人の楽しそうな気持ち、一生懸命さなどなど、色んなものが映っているということです。
そして、それはアニメも同じことが言えるでしょう。作り手の気持ち、考え、願いなど、そういったものがアニメの中に入っていると思うのです。
このアニメを見ていて、こういう思いを届けたい、こういう空気を大切にしたい、キャラクターの良さ、成長を見てもらいたい、魅力を存分に発揮させたいなどなど、いろんな思いが伝わってきたように思います。(お世辞っぽく聞こえますが、真意です。)



・さようなら、ごめんなさいではなく、ただいま、ありがとうで泣けるアニメ
他のアニメは前者の心境を共感することによって涙することが多かったです。
純粋に温かい気持ちでありがとうの気持ちで泣けるアニメって私はあまり見てこなかったように思います。
両親へのありがとう、友達へのありがとう、写真から伝わってくる温かい気持ちなど、見ていて本当に温かい気持ちになるアニメです。
癒し系のアニメではありますが、それ以上に温かい雰囲気をまとったアニメだと思います。



・変わるもの、変わらないもの
はいきました!私がアニメの主張の中で一番好きといってもいい分野が(笑)

「好きだから期待するし、(変わってしまえば)寂しい思いをする、でも決めるのは本人だから誰にも止められない」
{netabare}本当にその通りですよね。好きだったプロ野球の選手が引退する時は本当に寂しいです。他にも友達がずっと続けてきたスポーツをやめたり、追い続けてきた夢を変えたりしたら寂しいです。でも決めるのは本人です。
それに、好きだった気持ちは変わらないし、これからも応援する気持ちは変わらないでしょう。変わらないものもしっかりあるんです。“きっと、そういうものなんだよ。”
他人のことを考えたシーンでもあり、自分のことは自分できめるものだと考えたシーンでもありました。どんな決断をしても、変わらないものはあると信じて。 {/netabare}

「この先何かが変わっても、今ここにみんなといることは変わらないから、今できる何かを残したい。」
{netabare}今から見た過去は変わりません。そして、未来から見た今も変わらないと言えます。
今しかできない、未来では出来ない、変わってしまうことだから、今できることを未来に残したいというシーンでした。
こういう思いで生きていけば、1日1日を大切に過ごせるし、より自分に素直に生きれるだろうなぁと思いました。
12話も同じような主張がありましたね。
時がたてば手が届かなくなるから残しておきたい、それが写真である。その時にカメラの四角い窓から見つけた宝物をずっと残しておきたい。その瞬間を撮った写真にいつでも言える、「おかえりなさい」
うん。カメラ欲しくなったなぁ(笑){/netabare}



・あふれ出るセンスの良さ!もはや芸術です
とにかくセンスがいいです。各キャラクターの設定、自分の気持ちの表し方、EDの入りや歌詞にあったセリフなど、「こりゃやられた!」と思ってしまうシーンばかりでした。

印象的だった回をいくつか紹介します
①第10話 {netabare}で提案された私達展
みんなで何かしたいと言った時、本当にみんなでやることしか私は思いつきませんでした。みんなで写真を撮る、みんなでお菓子を作るなど。
だから、この提案が出た時は鳥肌立って、下手したら泣くところでした。
それぞれが興味を持っていること、今の自分を表現することをみんなでやるというものでした。
第10話視聴時の私の胸中
→「うわっそうきたか!楓は写真、のりえはスイーツ、麻音は口笛あるもんな!かおるはポプリ作って展示するのかな?それぞれの違う興味を合わせて、みんなで展示会を作る、このアニメだからこそできるとはいうものの、なんて発想力なんだ!これは思いつかなかったわ!」 {/netabare}

②第11話 {netabare}での麻音の朗読
自分の気持ちをなかなか口に出すことができない麻音。
朗読したのは、鳥を自分に見立てた自作の物語でした。途中まではできているものの、最後は白紙になってました。
今までの自分の生い立ちを書き、のりえと友達になったものの、最後がどうしても思いつかない。
麻音は何か伝えたいんですよね。でもなかなか言葉として出て来ない、すごく悩んで、一週間で消しゴムが豆粒くらいになるほど頑張って言葉を引き出そうとしました。
悩んだものの、友達や両親の顔を見たら自然に言いたい言葉がでてきました。
こんな素敵な友達ができたんだよ!今までありがとう!
ノートを閉じた時に麻音は間違いなく生まれ変わったと思いました。もう時間をかけて書かなくても、今思っている気持ちを言葉にして話せるんだ、というように。 {/netabare}

③5.5話 {netabare}お父さんの現像写真
5.5話視聴時の私の胸中
→「お父さんの写真どんなだろう、海とか、昆虫とかやんちゃな感じで、とにかくブレまくってるんだろうなぁ。
ちょ!?花火とか、ブレてる花火とか、ぽってと同じとか無理だって!反則だって!泣いちゃうって!
そりゃマエストロが作中でも屈指の笑顔で心のこもった声で良い写真だよって言うわけだよ。この回やべぇわ!最初から全力投球なのに、最後までツメがしっかりしているとか、文句なしの神回だわ。」

現像写真が花火じゃなければここまで泣くことはなかったと思います。このチョイスにもセンスを感じられます。
5.5話の完成度は本当に高い、たまゆら屈指の神回です。
楓という名前の由来、その願いに込められた浴衣のイメージ(あったかい風)、浴衣によって少し昔の後ろめたさが生じたぽって、止まった時間がいつか動き出すと信じていたおばあちゃん、浴衣を着て一番喜んでいるのはお父さんなどなど、すべての要素がかみ合っているんですよね。
そして、お父さんの宝物だったブレブレのぽっての写真、そのエピソードに合う花火のブレブレ写真、もうセンス抜群すぎです! {/netabare}



このアニメの主題の1つである夢、それとぽってのお父さんについてはOVAの感想で書きます。
これから2期がはじまるということで、1期を見てない人はまだ間に合うのでぜひ見てみて下さい!
本当に見て良かったと思えた作品でした。


追記:汐入に行ってきました
{netabare}横浜市に行く機会があったので、聖地巡礼をしようと思った時に、真っ先に思い浮かんだのが、たまゆらの第2の舞台である汐入でした。

公園がたくさんある町でしたが、特徴的な公園のカットだけでなく、何気ない通路や交差点などのカットも多く、実際の生活感や学校に通っている描写をしっかりしていたんだなぁというのが1つの印象です。

それでも、ひね生姜のある公園を訪れて、実物を見た時のテンションのあがりようは半端なかったですが(笑)

もしかしたら2期でまた新しいカットがでるかもしれないため、どうせなら終わってから行きたかったとも思いましたが、もしでてきたら「この道通った!」とか思いながら視聴出来ればなと思います。
次は竹原だな!{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 20

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

また一つ大切な宝物発見です(´ー*`)♪

●「たまゆら」ってどんなアニメなの(*'ω'*)......?
天国に行った大好きなお父さんに教えてもらった写真♪
その時、その一瞬の想いを、小さな一枚の枠の中にギュッと閉じ込めてくれる写真。
そっとしまっていた父さんの形見のカメラ「Rollei 35S」で写真を撮りたいと想うようになった主人公こと沢渡 楓(ぽって)が、お父さんとの楽しかった想いでを悲しい色に染めないように、前向きに生きていく日常を描いた作品なのです♪
 
ふわふわと幸せな気持ちのときに撮った写真に写る不思議な小さな光りの子供達♪
そ・れ・が『たまゆら』なのです!
たまゆらの写真は見る人をちょっぴり幸せにしてくれる♪
そうなんです、そんなちょっとの幸せを分けてくれるようなアニメが「たまゆら」なのです♪
 
そして「たまゆら」を手掛けるのが、「ARIA」でお馴染みの佐藤順一監督とスタッフ達なのです♪
サトジュンが作り出すゆっくりとした時の流れの中から繰り出される、ほんわか心温まるストーリーがジャブのように効いてきて、見ている人全員が幸せになれてしまうと言う「サトジュンマジック」をこの作品「たまゆら」でもきっと味わえるのでしょうね♪
 
 
●「たまゆら」~hitotose~と出逢った日の日記♪♪v(⌒o⌒)v♪♪
いきなりお空から桃色の物体か降ってきましたね♪
ももねこ様w
空から女の子?が振ってくるアニメは名作だっていう勝手なジンクスに無理矢理あてはめて、「たまゆら」の幸先の良いスタートを喜んでみましたヾ(〃^∇^)ノ♪
 
でも実際に1話目からこんなに涙を流したアニメは始めてかもしれません(。>0<。)
ぽってが引っ越す前に横須賀市汐入に住んでいた小・中学生時代の親友「ちひろ」ちゃんとのエピソードだったのですけど、ちひろちゃんの涙もろさが移ったのか、とにかく心奪われっぱなしの第1話でした
(゚ーÅ)
OVAを見ていたので、感情移入値は当然「MAX」状態なので涙腺ゆるゆるでしたよ(/ω\)
この作品を観る前にOVAの方を観ていた方が楽しめるのは間違いないので、まだOVA観てない人は手軽に観れるOVAを是非観てから視聴してほしいです♪
 
作画も優しいタッチで描かれていて、最低限のCGしか使ってないのがとっても好印象でした♪
同時期に始まった「WORKING!!」とは対照的な印象ですね。
2話からは広島県の瀬戸内の風景を満喫できそうですし、楽しみでしょうがないです♪
 
今期一番期待していた作品だけに、予想以上の好発進!
癒し系大好きなアタシσ(゚-^*)の中でかなりの名作になる予感がします♪
 
 
■キャスティングについて
「たまゆら」で登場するお店で、竹原市のお好み焼き屋さん「ほぼろ」と、呉市のカフェ「カサブランカ」はどちらも広島弁を話す女店主という設定なのですけど、「ほぼろ」店主の八色ちも[yakusa -]役に、松来未祐さん、「カサブランカ」店主の藤井 みその[fujii -]役に大亀あすかさんと、どちらも広島県出身の声優さんをキャスティングしているなど、広島県の良さを余すことなく伝えようとする姿勢がこういったところからも感じられますね♪

また、ARIAからのキャストも需要なキャラでキャスティングされているので、ARIAファンとしては嬉しいですね♪
志保美りほ(cv葉月絵理乃)・・・灯里ちゃん
塙 さよみ(cv大原さやか)・・・アリシアさん
飛田 志麻子(cv斎藤千和)・・・藍華ちゃん
篠田 こまち(cv広橋涼)・・・アリスちゃん


■総評
あぁ~o(*´Д`*) 1クールじゃ物足りない気持ちでいっぱいです♪
「たまゆら」のゆったりとした雰囲気にもっともっと浸っていたいですね(>o<")
一見、なんの変哲もないなにげない日常を描いた「たまゆら~hitotose~」ですけど、この作品から何を感じ取るかは観る人によって様々だと思うのです。
(  ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!何も得るものがないって・・・そういう人は・・・色々悩んだりした時に是非観てみてくださいねw

今回の「~hitotose~」ではOVAでは描ききれなかった部分にスポットを当てて作られている印象を受けました♪
ストーリーの前半は、ぽってのかけがえのない友達一人一人にスポットを当てた素敵なエピソードを用意してくれていて、キャラの新たな一面が見れたりと、その魅力を存分に引き出してくれていましたね♪
仲良し4人組みがまだ出逢う前のエピソードや、「行き先のない切符」のようにゆらゆらと揺らいでいる気持ちなど、どれも丁寧に描かれていてとっても満足のいく内容でしたo(`⌒´*)o

メインキャラの、ぽって、かおたん、のりえちゃん、まおんちゃん、ちひろちゃんはまだ高校生なので人生において色々と立ち止まる事もあるのは当然ですけど、大人になっても迷ったり立ち止まったりする事もありますよね♪
ぽっての憧れの人の志保美さんが空の写真を撮らなくなったエピソードや、志麻子さんのちょっと大人の大失恋のエピソードなど、そういったぽって達と違う世代の人たちの話も盛り込まれているのがまた好印象でした♪

移り行く街並みと変わらぬ街並みを欲張りに見ていたいと思う気持ち。
行き先は自由、今後その行きたい道が変わったとしても、決めるのは自分。
でも迷った時に戻ってこれる場所や人がそこにはいるのです♪
そんな想いを抱きつつ、今の気持ちを形として残そうとした「私達展」☆⌒d(*^ー゚)b
彼女達の姿を見ているとなんだか前向きに頑張らないとって気持ちにさせてくれますね♪

全13話(特別編含む)どの回も心に響く素敵なストーリーに本当に感謝したいです♪
「たまゆら~hitotose~」とはひとまずお別れですけど、なんとなく次回作があるような気がしてならないです♪
ぽって達の卒業までのストーリーを見たいと願いながら楽しみに待っていたいと思います。人(^□^*) オネガイ!!


■ひとり言(# ̄З ̄) ブツブツ
お気に入りのキャラといえば・・・
・これって何の絵・・・肉球です(≧ヘ≦ )プンプン!!
・かおたん!!かおたん言うなぁ~( `ー´)ノ
・まおんちゃんのほとばしる妄想( ̄¬ ̄).。o0O○
・なー! こないだのこまっしゃくれー!(;`O´)o
・タイトルはあつくてさむーい瞬感彡(-_-;)彡ヒューヒュー
・そいじゃー20枚ずつ焼くけーみんな残さずたべんさいよー(☆Д☆)キラリーン♪

第1位:ちもさん 第2位:こまっしゃくれ 第三位:のりえちゃん
でもみんな大好きですよ♪


■MUSIC
OP曲『おかえりなさい』
 歌:坂本真綾
 OVAに引き続き松任谷由実さん作曲に歌詞・歌に坂本真綾さんの最強タッグですね♪
 綺麗な坂本さんの声にユーミンの曲はとっても心地よくって大好きです♪
 
ED曲『神様のいたずら』
 歌:中島愛
 こちらの大江千里さんと中島愛さんのコンビも負けてはないですね♪
 かつて男ユーミンと言われたこともある大江さんって知らない人もいるのかなぁ(^▽^;)
 優しい歌声と情緒溢れる歌詞にしっとり聞かせるギターの音色がほっとさせてくれます♪
 
ED曲『夏鳥-うたとぴあの-』[2話]
 歌:中島愛
 OVAのED曲としても使われていたこの曲は私の大好きな曲の一つなんです♪
 ピアノが奏でる優しい音色と中島愛さんの声がベストマッチな名曲なのです(´ー*`)キラーン
 なんだか懐かしい気持ちにさせてくれる曲は、コーヒーや紅茶を飲みながら昔の写真を見たくなるよう
 な気持ちにさせてくれますよ(*^o^*)
 
挿入歌『やさしさに包まれたなら』[4話]
 歌:坂本真綾
 この曲もOVAのOP曲で使われてた名曲ですね♪
 この曲を朝聴くととってもテンションが上がる元気をくれるお気に入りのナンバーです(*^-^)
 
※「たまゆら-hitotose-」ボーカルアルバム12/28発売♪
 
 
評価は全話視聴後に採点させて頂きます♪
 
2011.10.08・第一の手記
2011.11.06・第二の手記(追記:■MUSIC)
2011.12.24・第三の手記(追記:■キャスティングについて、■総評、■ひとり言(# ̄З ̄) ブツブツ)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 80

74.2 22 幼なじみアニメランキング22位
先輩がうざい後輩の話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (365)
1146人が棚に入れました
糸巻商社入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、でもやっぱり本当にうざいときもあったり…
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

からかい上手の武田さん

原作未読


職場恋愛。大人っすよ大人(笑)
まるで某高木さん♀のそれのように、武田晴海(CV武内駿輔)先輩♂が、後輩の五十嵐双葉(CV楠木ともり)をからかう感じだといえなくもない。恋心を隠してるかどうかは知りません。
武田はガタイがよく一見ガサツなわりには細かいところに気がつきけっこうな頻度でクリティカルを放つTHE体育会系。対照的に双葉は見た目幼いちびっ子なんだけどそこ指摘されるのは気に食わないタイプ。基本頑張り屋です。鈍感ガサツな武田にからかわれる度にイラっとくるみたいなやりとりを指して“先輩がうざい”となってます。実際のところ、武田の後輩指導は双葉の羞恥心喚起どまりで面倒見の良さが視聴者にもわかるコミュニケーションとなってます。悪意がなくそれでいて一線を越えず、言い過ぎたり本当にへこんでるのを察知すればきちんと双葉のストライクゾーンに響くボールを投げ込むため不快さとは無縁ですね。

そんな凸凹コンビが紡ぐほのぼのラブコメ全12話でした。定番(王道)と変化球の塩梅もほどよかったかもしれません。思いつくところで以下

■定番(王道)
ラブコメはキャラが大事で見た目も性格も対照的な二人の絡みは相性がよいです。
要領が悪かったりなにかしらコンプレックスを抱えながら一生懸命頑張るヒロインと、そんなヒロインに迎合しないけどぞんざいな扱いをするわけでもなく適宜ヒロインが欲しい言葉を投げてくれる男の構図は少女漫画での定番カップルの構図ですね。放送中に目についた版元の“一迅社”は沿革みたところ少女向け媒体に強みありそうな出版社なので関係してるのかもしれません。

「この人あたしのことどう思ってるのかな?」

ここに至るまで適当なジャブをかましながら一定のラインを越すアクションを仕掛ける。その反応を見ながら何度かライン越えすると相手の警戒も解けるのです。その過程をきちんと辿ったストーリーだと思います。


■変化球
ありがちな“実は有能で優しい陰キャ”♂主人公の対極にあるキャラに新鮮味があります。一方♀は“かわいい”を全面に出した安全牌キャラでした。
ナントカの王子様的なビジュアルに頼ったわかりやすいイケメンではないけど女子のニーズをきちんと捉えているタイプですね。

完走して思ったのが{netabare}“三角関係の放棄”。双葉祖父が代替と勘違いしかけましたが基本ガヤです。{/netabare}
話の凹凸をつけづらいけどふっ散らかる心配もなく評価が別れそうなポイントでした。


ヒロインの楠木ともりさんは『ガンゲイルオンライン』レン役で認知した声優さんで今回もちびっ子役です。収まりがいい感じ。周囲を固める声優さんも適材適所だったと思います。
いわば手堅い作品。大きい波とは無縁ですが安心安全な佳作の印象です。



※ネタバレ所感

■だが断る
一言モノ申したいところはありますよ。評価爆上げとまではいきませんでした。

1.{netabare}社会人?{/netabare}
 {netabare}らしさをあまり感じません。双葉の見た目は当然として主要キャラの世代が狭い範囲で固定されたのが要因ですかね。おじいちゃんはイロモノ扱いだし、職場で唯一の大人枠部長は空気でした。高校生/大学生設定でもそのまま使えそうなパッケージだったと思います。{/netabare}
 {netabare}世代の固定ともう一つ。あけっぴろげなんですよね。“秘するが花”社内恋愛の醍醐味でしょうに。皆の見てる前でイチャコラはご法度です(笑) 和気あいあいとしすぎる職場環境は気になりませんでした。
フォローもしとくと、商事会社っぽいですが安パイなお得意取引先で食ってる小規模企業でしたら自ずと家族的な雰囲気を醸成したほうがうまく回ったりします。それに社内イチャコラといってもよくよく見れば好き好き光線の発信元は双葉のほうで武田にはありません。湿っぽくならない良きバランスではありました。{/netabare}

2.{netabare}見た目のハンデ{/netabare}
 {netabare}双葉が新卒三年目設定だと25歳になるわけですがどうみても十代半ばです。見た目もそうだし言動も幼い。清少納言ですら『瓜にかぎたるちごの顔』をうつくしきものとして、ちっちやいのを愛でる精神は日本人の血肉レベルに落とし込まれてることからそこをどうこう言う気はありません。むしろ日本文化を体現した世のロリコンどもは胸を張ってよい!
物語途中から登場の同僚桜井さんの弟君も高校生設定なのに見た感じはショタでした。このギャップを設けるメリットは好きだ惚れたの恋愛ドラマ未満にしてコメディ路線をキープできること。本気にしたらニッチな性癖を刺激することになります。一方デメリットはそのまんまラブ放棄。毒にも薬にもなりにくい仕上がりとなりますね。{/netabare}


■訂正しお詫びとさせていただきます

{netabare}冒頭。武田先輩をからかい上手としましたが、終わってみれば風間くんに対する桜井さんの振る舞いの足元にも及びませんでした。
桜井桃子(CV早見沙織) VS 風間蒼太(CV土田玲央) 両名にむしろラブコメの波動を感じたことで本作を良しとしたいと思います。{/netabare}

あいも変わらず{netabare}パピコは偉大なり! 最近セブンイレブンでお見かけしないのが寂しい限りです。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.06 初稿

投稿 : 2025/03/01
♥ : 41

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

社会人ラブコメ

全体的に社会人ラブコメで好きなんだけど。
武田先輩みたいな感じで双葉ちゃんに接する様子はちょっとイラッとくるなあ。頭なでなでは良くないのでは?好感度高いから大丈夫なんだろうけど。
いくら背が低いからって成人しているわけだし、大人として接するのが当たり前では?
お見舞い回は凄いなあ。男女が二人きりだもの。何も起こらないなんて考えにくいよね。僕の想像力が豊すぎるからかもしれないが。作中でももっとイベントほしかったものだ。
桃子さん半端ないなあと。あんな性的?視線にさらされつつも段々と自ら大胆に口説いているてきな?分かりやすい。

上述の通り、時折イラッときてしまったのだが、基本的には優しい世界で皆の恋路を応援したくなる作品だった。


OP
アノーイング!さんさんウィーク! 五十嵐双葉(楠木ともり)、桜井桃子(早見沙織)、黒部夏美(青山玲菜)、月城モナ(古賀葵)
ED
虹が架かるまでの話 堀江由衣
アノーイング!さんさんウィーク!って337拍子に合わせて社会人を応援している感じ溢れた素敵な楽曲だと思った。
からの堀江由衣。良い


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
糸巻商事入社2年目、早く一人前になりたい五十嵐双葉。 ちょっとガサツだけど面倒見のいい先輩・武田晴海。 双葉は武田先輩をうざいと思いながらも、本当はまんざらでもない様子だったり、 でもやっぱり本当にうざいときもあったり… 奮闘社会人の日常ラブコメディ!


#1 お互いの歩幅
糸巻商事に勤める、入社2年目の五十嵐双葉。その会社の先輩、武田晴海は双葉に対し子どものような扱いをしていて、うざがられていた。そんな中、双葉と武田は取引先へプレゼンをしに出かけるが、初プレゼンとなる双葉は緊張していた。

#2 うどん、ときどき満月
風間、土方、大石は社人気ナンバー1の桜井桃子の話で盛り上がっていた。双葉は桜井のプロポーションと自分を重ね「もしかしたら、武田先輩に女性として見られていない…?」と思うようになる。終業後、双葉は夏美と買い物に行くのだった。

#3 そしてクリスマス
もうすぐクリスマス!夏美は双葉に「誰かにプレゼントあげたりするの?」とニヤニヤ。最初は迷っていた双葉だったが、日頃お世話になっている武田へプレゼントを買うことに。クリスマス前夜、なかなかプレゼントを渡せずにいたそんなとき、夏美から電話がかかってくる。

#4 そばにいてくれる人
双葉は風邪を引いてしまい仕事を休んでいた。一人暮らしで心細く思っていると、武田が見舞いにやってくるが、次は武田が風邪を引いてしまった。どうやら双葉の風邪が移ったらしい。今度は双葉が武田のお見舞いとお世話をしに、武田の家へ行く。

#5 バレンタイン交響曲
バレンタインシーズン!ざわつく男性陣。そんななか密かに風間は、街角で背の高い男性と歩く桃子を見かけてしまった。バレンタイン当日、桃子はどことなく元気のない風間に気づきつつもチョコを渡すが…。

#6 双葉大好きおじいちゃん
双葉を幼いころから溺愛する祖父から、雛人形の写真と共に「今年もやっとるぞ〜♡」と双葉へメッセージが届く。3月9日、偶然にも誕生日が一緒だということを知った双葉と武田はお互いに花を買うことになったが、いるはずのないおじいちゃんが双葉の誕生日を祝うためにバイクで2人の前に現れる…!

#7 いま、ここで
持久走の練習をしていた優人は夏美とたまたま出会う。優人は『運動が苦手だから迷惑になる』という理由でバスケ部への入部をためらっていることを夏美に話し始めた。夏美も過去、双葉との間で『好きなことをやる』ということについて知られざるエピソードがあった。

#8 それぞれの休日
3連休。双葉は掃除、ビジネス書を読む、ヨガレッスン、など休みを有意義に過ごすための予定を入れていた。しかし、ひょんなことから武田が、家に来てくれて一緒に過ごすことに。一方、桃子と風間は水族館デート!イルカショーを見たりと楽しく過ごしていくが…。

#9 ウキウキ夏休み
双葉、武田、桃子、風間、夏美、優人たちは週末を使って一泊、海へ遊びに行くことに。ビーチバレーをしたり、スイカ割りをしたりと楽しんでいた。その夜、みんなで花火をしていると、優人はひとり何か思い悩んだ表情で線香花火を見ていた。

#10 秋、あるいは日常の日々
季節は秋。たまたま公園の近くを歩いていた風間は、バスケットコートでシュートの練習をしている優人を見つけ、教えてあげることに。今度また教えてあげる約束をしたことを桃子に話すと「見に行きたい!」とウキウキで一緒に行くことになるが、なぜかそこへ双葉、武田、夏美が合流!?夏美チームと風間チームに分かれてゲーム開始!

#11 めぐる季節
年末、仕事納め。双葉は夏美と、桃子は風間と、みんなそれぞれ思い思いの年越しをしていた。年が明け、双葉は着物に武田からもらったマフラーをして夏美と初詣に出掛けた。そこで、武田と偶然出会い、察した夏美は用事を思い出したとその場から離れてしまった。

#12 先輩がうざい後輩の話
武田が頑張っていた仕事が大成功し、手柄を立てた。嬉しく思う双葉だったが、女性社員に囲まれ皆に飲みに誘われている姿を見てどこか心が苦しくなる。双葉はその夜一人で居酒屋に入って武田との出会いを思い返していた…。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

おもしろかわい楽しかった。

いやー最初に言っておきますが、
とってもかわいくて、おもしろくて、楽しかったです。

久しぶりに、ニヤニヤ、背中のあたりがくすぐったくなる感じを味わいながら見てしまいました。(正直、客観視すると気持ち悪いと思いますw)
私の中では、良質な職場ラブコメだと思いました。


実際、ラブコメ要素としては二軸で進んでいってるんですけどねー、どちらもニヤニヤが発生してしまうのは大したものですw。


まぁ、この際、野郎はどうでもよいのでwヒロインさんについて語りましょうかね。


メインの主人公(ヒロイン)は、
規格外のチンチクリン(今回は誉め言葉的な意味で)のOL:五十嵐双葉ですねー。
確かに、他のコメントを書かれている方々がおっしゃるとおり、だいぶ幼い方へ振ったキャラクターを持たせてありますが、まぁアニメのコメディと考えれば許容もできるレベルかな、と私は思いました。
それに、ちんまりとして頑張っている様がなんともかわいらしいw。
色々と表情豊かな点もプラスに評価しちゃいましたねぇ、私は。
とにかく、いちいちかわいいなぁ、と思ってしまいました。
この「かわいい」もホントに幼い意味でのかわいい割合が多い気がするのですが、まぁ、賑やかで、元気で、かわいい ⇒ 観ていて楽しいに変換された気がしています。


そして、もう一人のヒロインと言ってもいいのが、
規格どおりのOLさんでしかも美人さん(私の所感では美人さんよりも愛嬌のあるいい女系へ振っている感じなのですが)の桜井桃子さん。
メタな話をすればCV:早見沙織さんという事で、この点も私的には注目しちゃいました。
どちらかと言うと、ステップアップしながらの恋愛路線は、この桜井さんの方がスピーディーかつ順調に進んでいきますよね。
この桜井さんとお相手の風間君とのやり取りもニヤニヤが止まらない系でした。
まったくもって羨ましい限りです。

ちなみに、自分の大きなバストを注視された時の過剰とも過小とも言えない反応、上品とも下品ともとられないようなフラットな余裕のある振る舞い、なんかイイですよね。
自分的には「いい女」感を感じてしまいます(個人の感想です)。

ああ、なんか、でっかい高木さん(誰w?)をイメージしてしまいましたねぇ。



そして、もう一人のOLさん、月城モナさん。
私的には、この「謎」のOLさんに興味津々でしたw
視聴していく中で、掘り下げエピソードとかあるんかなぁ、と期待をしていたのですが、スモールエピソードとしてはいくつかあっただけで、残念ながらボリューム不足でした。
もう少し、活躍の場が欲しかった!!!。
実際、かなり面白そうなキャラ付けがしてあるんですけどねー。
もし、続きのシリーズが出来たりするのなら、個人的にはおもしろエピソード期待です。



あとはー、双葉の中学時代からのお友達の黒部夏美さんもいましたねー。
金色の目が印象的なスポーティな女性でした。
双葉をからかいながらも、応援するようなところはやっぱりいい友達ですねぇ。
ちょっと、何考えているのかわからないところもあったりしますが、この夏美さんもなんかエピソードあるといいですかねぇ、次のシリーズがあったりしたら。
{netabare}桜井さんの弟の優人と絡んだ時に頬を赤らめていたりもしたので、コレも怪しいかもですね。{/netabare}


物語自体は、筋として機能していたのは意外と桜井さんと風間君の恋愛ルートだったかもしれませんね。
双葉と先輩の絡みは物語の筋と言うよりも、お仕事日常系のワチャワチャ感だったかもしれません。
それでも、最後にはほんわかと恋愛観的なものがあったり、双葉の成長を承認するところが有ったりでいい感じでした。

それから、主にOP/EDになりますが、こちらも私的には楽しかったです。
好きなタイプでした。
特に元気で楽しいOPは毎回視聴でも苦痛では無かったです。
EDもそうですね、ちょっと落ち着きがあって好きなタイプでした。


私的には、きっと時間を置いてまた見る機会をつくりそうな作品でした。
それぐらい好きな、楽しい作品でした。
そして、続きのシリーズがもしあればきっと観ると思います。

機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 21

71.6 23 幼なじみアニメランキング23位
MIX(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (176)
593人が棚に入れました
舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」。「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、今、運命の兄弟が物語の扉を開く・・・親の再婚によって、血は繋か?らないが誕生日が同じ、双子?の兄弟となった「立花走一郎」と「立花投馬」は、明青学園・中等部の野球部に所属する 中学2年生。走一郎は捕手、打者として活躍。投馬は「ある理由」から三塁手を務めているが、人並み外れた投手の才能を隠し持っていた。走一郎の実妹て?、投馬とは血の繋か?らない義理の妹「立花音美」も中学に入学し、2人の周囲はなにやら騒か?しい。やか?て高校に進学する2人は、甲子園の土を踏むことが出来るのか・・・

声優・キャラクター
梶裕貴、内田雄馬、内田真礼、花澤香菜、高木渉、井上喜久子

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの栄光の夏から30年。明青学園野球部が蘇る。

「タッチ」で主人公の上杉達也らが所属していた明青(めいせい)学園野球部。
甲子園優勝から約30年後の明青学園野球部の物語です。

今まであだち充作品はあまり読んだことがなくて、
タッチも読んでいません。あらすじはなんとなく知っていたけど。

主題歌が好きだったので、興味を持って観てみることにしたのですが、
そうでなければこの作品もスルーしていたかも。

きっと「タッチ」を知っている方がもっと楽しめたのかもしれませんが、
「タッチ」を知らない私でも十分楽しめたし、
ストーリー自体は「タッチ」とは関係なかったです。

全24話です。


● ストーリー
かつで一度だけ甲子園優勝を飾った明青学園野球部。
今は低迷が続いていた。

明青学園中等部の野球部に所属する立花投馬(たちばな とうま)と、
立花走一郎(たちばな そういちろう)。

彼らは両親の再婚による義兄弟だったが、
兄弟バッテリーとして活躍することを夢見ていた。

しかし、野球部には監督への圧力により、
今は力のない投手がエースとされていた。


物語は中等部から始まります。
作中で時間は流れ、後に高等部に進学しますが。

投馬たちの家族関係や、野球部に流れる何か訳ありな空気など、
最初は謎だらけです。

それらが徐々に明かされていき、
周りが固められていく。

最初からすべてを語らず、
少しずつ分かるのも面白いなと思いました。


野球部の話がメインですが
前半は試合メインではなく、

妹の音美(おとみ)のことや、野球部での練習などの、
周りの人物との関わりを描くシーンが多いです。

それでも安定して面白かったです。

キャラ同士のやり取りは、
テンポと笑いがいい感じです。

ギャグとまではいかないけど、
微笑ましく笑えるワードセンスがいい^^

後半は試合も増えましたが、
それはそれで展開の読めない戦いを楽しめした。

まだまだチームとしては未完成の明青学園野球部が、
強豪校相手にどこまで、どう戦っていくか、ハラハラドキドキでした。

ラッキーによる部分も多かったですが、
この作品はこれでいい気がしていました。

そんな気楽さが今の明青学園野球部や投馬らしいなと思えたので^^


● キャラクター
メインとなる立花三兄弟が安定しています♪

投馬(cv.梶裕貴)は野球のことしか見えていないマイペースな子。
妹の音美に対する優しさがかっこいい♪妬いちゃうわw

もちろん、投手としての成長からも目が離せません。


走一郎(cv.内田雄馬)はキャッチャーとしてチームを支える大黒柱。
もちろん、投馬を支える妻役も忘れていません。

一番投馬のことを理解している、
キャッチャーとしても兄弟としても完璧なところが魅力的♪

女の子にモテモテで、
デートに忙しいところは投馬とは正反対なところですね。


妹の音美(cv.内田真礼)は学校一の美少女。

本人はそんなことには疎く、
投馬と走一郎の野球に夢中。

兄たちの野球の一番のファンであり、
周りからのやっかみや視線も気にしないマイペースさは、
容姿以上に魅力的でした♪

兄妹として互いを大事に思っているけれど、
音美と投馬にはそれだけで終わらない何かを感じます。

この何とも言えない距離感もまたくすぐったい♪


それぞれの声優さんも役に馴染んでいて、
キャラの魅力が増していたように思います^^

他にも、タッチでのライバルキャラやその息子が登場したりと、
タッチファンなら嬉しい仕掛けもありますよ♪


● 音楽
【 前半OP「イコール」/ sumika 】
【 後半OP「VS」/ ポルノグラフィティ 】

もともとsumikaが大好きで、
主題歌を担当すると聞いたのがこの作品を見ることにしたきっかけでした。

曲はアニメを見る前からずっと聞いていましたが、
アニメと合うとまた違った感じ方ができて、かなりいい感じでした♪

爽やかな曲が、
すごく雰囲気に合っていると思いました^^

しかし後半のOPがまたよくてですねー。

爽やかな前半OPに対して、こちらはかっこよさが加わって、
さらなるMIXの魅力が引き出されている!

同じ作品でも曲を提供する人たちによって、
こう描き方や味が違うというのはおもしろい♪

ポルノグラフィティの曲を久しぶりに聴きましたが、
この曲はかなりのお気に入りとなりました^^


【 前半ED「君に届くまで」/ Little Glee Monster 】
【 後半ED「君に伝えたストーリー」/ Qyoto 】

EDがまた良曲ぞろいで^^

OPも大好きでしたが、
EDもまた大好きなのです。

作品に沿っているかと言われれば、
OPに比べるとそうではないのですが、

曲単体だけでもう魅力的。
幸せです。笑


● まとめ
原作はまだ続いていますが続編を作る気はないようで、
24話できれいに話はまとまりました。

野球部の話だけど、野球の話だけで終わらないところが、
私には合っていたのかもしれません。

途中からは「作中の時はちゃんと流れてますよ~」と示すために野球の試合があるのかと思ったほどでしたからw

タッチを知っている方や、
のんびりと野球ものの作品を楽しみたい方にはおすすめです♪

投稿 : 2025/03/01
♥ : 18

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

笑いと情熱のあいだ

 【First impression ~ review】

 とある配信で公開されていたので、一気に見てしまった。

 あだち充の作品は学生の頃は好きだったが、社会人になって新しい漫画が出ても買わなくなっていたが、このMIXという作品の名前は知っていたし、タッチの舞台であった明青学園でもう一度という懐かしさからワクワクしてしまう設定ではあるが、様式美のそれはあるとしても、もはや新しさを感じることがないので、漫画を読むかとなるとちょっと躊躇われていたところがあった。

 しかし、アニメを観てみると、再放送で小さい頃に見たタッチへのリスペクトがスゴイ感じられる脚本となっていて、あだち充の作品の良い所を引き出したアニメの演出があって、ただ明青が懐かしいわけではなく、アニメ作品としてもマルっと懐かしさがあるんです。

 タッチのアニメを見て、漫画を中古で買い揃えてみゆき、ラフ、H2、KATSU!とあだち充作品に触れてきたが、久しぶりにその頃を思い出してもう一気に見てしまった。

 さて、一気に見てしまったので、第一印象がそのまま今回のレビューになります。

 ズバリ、どこが良いのかって話をします。

 タイトルにもありますが、スポーツ×ラブコメの代名詞にもなっていると言っても過言ではないあだち充ですが、そのバランス感覚の良さと、どうなるか分からない恋の行方が良いです。

 アニメはまだ続編を乞うご期待という感じなので、まだまだ恋愛の行方がこれからどうなっていくのか分かりません。
 ラブコメの中には恋愛対象が矢印で見えてしまうレベルに分かりやすい作品が少なからずあります。こういった作品は表現が重たくなりすぎるように思う(ズバリ鬱陶しい)。
 好きだと分かっていて、それを成就させるために奮闘する姿を見せる自己投影型の恋愛作品って、観ている側に想像力を使わせない作りなので、全然面白さが分からん・・・。となってしまうんですよね。つまり、共感【してもらわなくては】始まらないので、説明的過ぎたり、分かりやすく演出しすぎたりするきらいがあるんです。自分の経験と重ならないと共感できないって人にはこれしか嵌らない。

 『MIX』では、誰がどう思っているのかを想像しなが視聴できるように、セリフの伝え方や間の取り方、表情、音楽などでキャラの心情をみせてくれます。
 恋愛模様の面白さって誰がどう思っているのか、そしてどうやって変化していくのかの余白を常に残していて、それを想像しながらそれぞれのキャラの気持ちを考えることが共感【する】ことに繋がりそこが面白い。
 例え間違えていても良い、人によって解釈が変わるんだから。
 『それは違うよ』とか観た人同士で話合うことができるそんな作品の方が個人的に楽しいと思うし、このあだち充の作品群はそういった面白さがしっかりある。もちろん今回も。
 脚本、と書いたけれど、原作の良さをそのまま出している脚本であって、原作あってこそだとこの作品については思いました。


 視聴者を意識している作り方。
 これはタッチの頃からそうだったけれど、メタ的なセリフがあったりする。原作も作品の中に作者がちょろっと顔を出したりするけれど、話が重くなりはじめると、しっかりと閑話を入れてくる。
 それを邪魔だと感じる人もいるだろうが、あだち充節に調教されている私やなどにはむしろ心地よく感じてしまい、この緩急のテンポだからこそ、一気にみても全然疲れない。
 視聴者を意識した脚本づくりとなっていると感じる次第です。


 タッチへのリスペクト。
 そもそも作者が同じなんだからリスペクトっていうのはなんか違うようにも感じるのですが、まぁ言葉の綾ですね。
 この30年前の舞台装置がまだ生きていて、少し彼らのドラマに影響を与えています。それが不自然でなく、確かにそうなるかもなと感じてしまう都合の良い頭なのですが、大きく絡めてしまうとそれもご都合主義かよと思ってしまう。
 そこは多分、注意して物語を作っているんじゃないかなって感じます。あくまでも主軸はMIXの主人公たちなのですから。


 ナレーターが南ちゃん!
 永遠のヒロイン南ちゃんの声をあてていた日髙のり子さんがナレーターです。これが良いです。そして南ちゃんをしていないところがまた良いですね。ここにも、前述したように、タッチという舞台装置を都合よく使いすぎている感を出さないようにしつつちょうどいいバランスを保っているように感じました。


 総括
 都合よく捉えている部分は多分多くある。
 こういった良い所を挙げていったけれど、それが逆に鼻につくという人もいるだろう。
 ただ、当時のタッチを好きだった人には須らくおススメであることは間違いない。
 タッチを美化しすぎて、汚されたなんて思わずに、今ある明青野球部をどうか一緒に応援してもらいたいですね。

 では、よしなに~

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

伝説、ふたたび。

この作品の原作は未読ですが、このタイトルを見て心の踊らない訳がありません。
物語の舞台が『タッチ』で「上杉達也」「上杉和也」「浅倉南」らが甲子園を目指したあの明青学園なんですから…

思い返せば、幼馴染って良いなぁ…と思ったのはタッチが初めてだったかもしれません。
家が隣でいつでも気軽に行き来できる間柄…
しかも相手が浅倉南の様な女の子だったら、きっと他には何も望まなかったでしょう。

作品を完走して『タッチ』のwikiを見て初めて知ったことがあります。
和也は事故死してしまいましたが、当時の編集部は大反対だったそうです。
だから原稿を受け取った担当者は、隠れて校了を終わらせて編集部から逃亡したんだそうです。
しかも、アニメで和也が亡くなった際には実際に告別式まで執り行われたんだとか…
鉄道橋の下で電車の通る音にかき消されながらも南が大粒の涙を流していたシーンは、今でも鮮明に覚えています。
当時テレビアニメは全部で101話もあったとか…
いかに偉大な作品だったかが窺えます。


舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」

「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、
今、運命の兄弟が物語の扉を開く…

親の再婚によって、血は繋がらないが誕生日が同じ、
双子?の兄弟となった
「立花投馬」「立花走一郎」は、
明青学園高等部に進学し、野球部に所属する。

走一郎は捕手、打者として活躍。
投馬は人並み外れた投手の才能を隠し持ち、
1年生エースとしてマウンドに立つ。

走一郎の実妹で、
投馬とは血の繋がらない義理の妹立花音美は
中学3年で人気者。

投馬や走一郎との関係が気になる監督の娘、大山春夏や、音美を追いかける西村拓味、
立花3きょうだいの周囲はなにやら騒がしい。

立花兄弟は、
甲子園の土を踏むことができるのか…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

立花投馬が上杉達也、立花走一郎が上杉和也、そして立花音美が浅倉南と同じような立ち位置と考えて差し支えないと思います。
唯一違いを上げるとするなら、走一郎と音美は実の兄妹なので、音美の二人への当たり方が微妙に違うことくらいでしょうか。

しかも音美役にまややん、春夏役に香菜ちゃんが起用されているんですよ。
こんなの、もう滾るしかないじゃありませんか…
もう期待値MAXで視聴に臨みましたよ。

この作品の魅力は、明青学園が30年振りに甲子園を目指す道筋だけじゃありません。
30年前に上杉達也と同じグラウンドに立っていたメンバーが立花3兄弟の廻りに溢れているんです。
嬉しさ、悔しさ、そして悲しみを共有した当時の仲間の記憶が少しも褪せていないのが、この作品を視聴できる嬉しさを助長します。

私は甲子園には縁遠い存在でしたが、夏の甲子園の優勝校…3,000校の頂点として立つ甲子園のグラウンドの空気はどんななんでしょう。
もちろん、登場する大人が全て甲子園の決勝を経験している訳ではありません。
途中で夢破れて悔しい思いをしたからこそ今がある…そんな人だって当然存在します。

だから戦うのは選手だけじゃないんです。
大人も30年前から蓄積した思いを野球にぶつけ合って戦うんです。
これが燃えないはず…ありませんよね。
あだち充先生の描くキャラは飄々とした人が多いですが、内面は触れる事ができないほど熱く滾っているんです。

強豪ひしめき合う東東京地区…
もちろん、簡単に甲子園に行けるほど甘い地区では無いのは十分分かっているつもりです。
でも、何故か期待しちゃうんですよね。
立花兄弟の外見が上杉兄弟と似ているから…?
音美の言動が南ちゃんを彷彿させるから…?
音美の期待に応えようと二人が全力全開のギアを上げ続けるから…?
実は私にも良く分かっていないんです^^;
でも、いつかみんなの期待に応えられる結果を、二人で導き出して欲しいと思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sumikaさんの「イコール」と、ポルノグラフィティさんの「VS」
エンディングテーマは、Little Glee Monsterさんの「君に届くまで」と、Qyotoさんの「君に伝えたストーリー」

2クール全24話の物語でした。
これでアニメ化が終わること…ありませんよね。
これまでのあだち充先生の作品同様、最後まで描かれるのを期待しています。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

65.0 24 幼なじみアニメランキング24位
結婚するって、本当ですか(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (86)
235人が棚に入れました
首都圏の旅行代理店、JTCの企画部に勤める拓也と莉香は、共に人付き合いが苦手で目立たないが、充実した一人生活を送っていた。ところが、アラスカ支店開設により1年後に独身者が優先で海外派遣されることになり、困った莉香は拓也にとある計画を持ちかけて……。ほとんどしゃべったこともない2人が、たったの365日後に結婚することに!?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

相互理解が進む前に結婚する話が見たかった。既成概念にとらわれすぎ。

 まず訂正です。すみません、2クール目があると何かを見て思い込んでいましたが、ありませんでした。それならそれで1クールで評価しますが、正直8話以降流し見です。それで最終回を見たんですけど、結局なんのヒネリもなかったです。

 もちろん、結婚までの葛藤を描くというのもドラマなんでしょうけど結末が分かっているのでドキドキがなかったです。これで結婚をあきらめる選択なら面白いなあという気もしましたが、まあ、それはあり得ないでしょう。

 私は、結婚してからが見たかった。嘘の結婚というのもそれほど珍しい展開ではないですが、この作品の冒頭から言ってそれが主題であるはずだという勝手な思い込みをしていました。
 本作がたどった展開が正直一番つまらないです。好きでもないしよく知らない人間と結婚するとどうなるの?がいいのに相互理解が進んでしまい、たまたまその相手が琴線に触れたというご都合主義展開です。既成概念の恋愛結婚に至るプロセスをちょっとひねっただけです。

 本作の展開だと結婚後の生活も紆余曲折はあるでしょうけど、まあ、それは恋愛結婚と変わりません。あるいはお互いを尊重して新しい結婚生活の形でもいいですけど、いずれにせよこの1クール分はスタートラインに立つまでの話です。

 結婚までのプロセスを描くにしても、お互いが不理解でむしろ嫌っているし、上手くいきそうにないけど、結婚せざるを得ないような拘束されていくような感じなら、また別の結婚とは何かを描けたかもしれません。本作は私が考えていた中で一番平凡な展開でした。こんな話ならテンプレ脚本の実写ドラマで十分です。


 ということで、最後まで一応…本当に一応見たので評価しますが、ストーリー、キャラは低評価を付けざるを得ません。




1話 アニメ向きの作品か?という疑問。情報量が確保できるのか?

{netabare} 「神のみぞ知る世界」の若木民喜氏の原作ですね。ファンタジーがあるのかと思ったら現状では現実世界のようです。話自体は偽装結婚ものとして初回は悪くなかったです。学園ものから大人のドラマに作家の成長に合わせてに進化するのは良いと思います。「16bit」はどうかと思いますが。

 ただ、です。最近思うのですが、SF、ファンタジー、アクション、スポーツ、ミリタリー、萌え美少女動物園…現実では描けないものを描くからこそのアニメの意味だと思うのですが、恋愛ものをアニメでやる意味ですよね。

 もちろん日本の俳優・タレント制度は広告代理店のキャスティングで最悪なので、演技力を気にせず自由に描けるアニメの意味はあるとは思いますが、こういうコンテンツを実写で面白く作れないかなという気もします。

 キャラ=記号表現だからこそ、特定の俳優にイメージを引っ張られないメリットはもちろんありますけどね。感情移入もしやすいし。
 ですので、マンガであるのは良いと思います。自分の作りたい物語を絵で表現するというのは、1人の突出した才能が前面に出てくるので日本のマンガの面白さの要因でしょう。

 ですが、アニメの映像表現にしたときに、やっぱり情報量の少なさが気になります。というのは、絵というのは実写に比べて、表情や手の動き、身体の動き、背景、空気感、陰影。そういう見るべきものがどうしても記号になります。異化効果やモンタージュ効果も実写に比べれば弱いです。だからエフェクトを多用するしかのいのでしょう。
(実際にアニメは結構な低画質でも楽しめますが、実写は低画質だとみられたものではありません。要するに情報量が段違いなのです。その差は大きいです)

 恋愛アニメはそれ故にどうしてもゆっくり「間」などで心情を描こうとするとかったるい作品になります。マンガはここも個々人のスピード調整でなんとでもできますからね。

 記号的故に、自分の経験や妄想に合わせて感情移入あるいは没入しやすいという意見もあるかもしれませんが、私はもし恋愛ドラマだけなら、少なくとも視線や口元、手の演技、キャラの何を見せたいかという意思と意図、背景美術のレベルが相当高くないと無理です。

 先ほど挙げたようなアニメ向きのジャンルはこの情報量の少なさを埋められ、面白さにつながるジャンルです。純粋なラブストーリーを描こうとしたときにアニメが向くかどうかですね。
 本作は猫の動きなどで動きを出していますけど効果的だったでしょうか。「氷菓」の始めの方のファンタジー表現などはそういうところだと思います。「小市民」の心情演出も同じような理由があるかもしれません。そう、アニメで現実描写だと間延び問題が発生するということです。

 メチャメチャ良い作画・背景美術でそれだけでも楽しめる作品なら成立するでしょうけど、TVシリーズのアニメですからね。この点は「負けイン」は作画と演出(ギャグ)で乗り切ったような気がします。「ロシデレ」は…まあ、いいでしょう。ラブコメのコメやエロが2次元コンテンツに置いて重要なのは、この情報量(刺激量と言ってもいい)です。
 あるいは考察できる材料があればそれも刺激ですね。そういう仕掛けがあるかどうか。

 更に、予感としては初期設定が良い作品の連載ものは、目標・目的がしっかりないと右肩下がりになることが多いようで、この作品は映画の長さまでかな、という気がしなくはないです。1回目は状況の説明と展開で面白く見られましたが、この先どうでしょうね。

 ですので、印象としては「実写・映画」でやるべき作品を「アニメ・1クール」で作ることがどうでるか、です。{/netabare}


2話 家とか儀式とか結婚したい願望とか、結構いろいろありますね。

{netabare}「一人でいるのは楽」ことと結婚をどう折り合いをつけて行くのか、ですよね。一方で結婚は「家と家」の結びつきという考え方は古いのだろうか。結納や披露宴と言った儀式って意味がないのか。

 そもそも結婚って、恋愛しないとしてはいけないのか。どうなんでしょうね。疑似結婚、契約結婚ものはなし崩し的恋愛のことが多いですが、この「結婚って何?」まで行き着けるなら、面白いテーマだと思います。

 会社の同僚の「どうすれば結婚できるの?」という切実な悩みと2人の対比ですよね。人間本当に1人でいいのか、1人に耐えられるのかという問題にもつながるでしょうね。

 地図を見て仕事のストレスを解消する趣味ですけど、65歳で引退した後にどうするんでしょうね?旅行に行くんでしょうか。では身体が動かなくなったら?目が悪くなったら?つまり、死ぬ間際は不幸を約束されている気がします。それが語られるのかどうか。

 原状では「じいさんばあさん若返る」を裏から見たようなテーマが含まれる気がしてきました。

 ラブコメとかラブストーリーというより、しっかりドラマになっている気がします。思っていたよりもストーリーに考えるべきポイントが散りばめられていて面白いと思います。 {/netabare}


3話 テーマがあるのは良いですが、そのままダイレクトに話にしないで欲しい。

{netabare} 後半の王女さまの話は「ローマの休日」のノブレスオブリージュのアンチテーゼとして描いたんでしょうけど、ちょっと頭で考えすぎの話です。そもそも「ローマの休日」が基礎教養だというのはもう通用しないので、それがわからないとやっていることが余計陳腐に見える可能性があります。

 王女としての役割をちょっとだけ抜け出して、羽目を外して大暴れしたオードリーヘップバーンは、王族としての責任を果たすために堅苦しい生活に自ら戻ります。本作では国はどうせ変わらないから結婚から抜け出して「目覚めた(woke)愛情」を目指します。

 そしてヒロイン本城寺莉香の態度ですよね。田舎の結婚観に強く心を揺さぶられた感じがあったのはいいと思います。この結婚と愛情のアンバランスを真剣に考えるのかなと思ったら、いつの間にか王女に絡んで主人公に対してヤキモチに近い感情がある描写でした。ここの違和感は結構すごかったです。

「結婚する」という宣言が生み出す状況とか事実に影響されていつの間にか心が動く、というところを丁寧にやった後でないと説得力がない心理だと思いますし、本作の大きなテーマとしてはこれが大事だと思います。

 その意味で強制的に結婚した王女さまとヒロインが心を通わせ、女同士で分かり合うなら、納得できたんですけどね。どうも王女様のキャラ造形が取ってつけた感じがありました。

 テーマを持つのはいいし、いろんなことを描きたいのはわかりますが、ストーリーとかエピソードの中に内包させて、直接見えないけど読みとれる形にしてほしいなあ。なんかかえって作者の考えを感じさせてもらうのではなく、作者の付け焼刃の知識を直接聞いている感じです。それなら新書でも出せばいいじゃん、と思います。{/netabare}


4話 嘘の結婚じゃなくて、嘘から出た誠みたいですね。

{netabare} 愛情がないまま結婚して夫婦生活を描くのかなと思っていましたが、嘘から出た誠的に、愛情が芽生えて結婚という形になりそうですね。タイトルから言えばそれが正しいんでしようけど、ちょっと期待からはズレました。少子化晩婚化の世の中ですから、とりあえず結婚してみようよ、というメッセージかなと思っていたからです。

 もちろん原作者が何を描きたいかが大事ですから、そのストーリーでどんな展開になるのか見たいとは思います。しかし、結婚には必ずしも愛情が必要ではない、という話も見たかったなあと思います。

 祖母の予言めいた言葉から方向性は見えました。アニメ作品においては「善意の老人の言葉は真実である(出典:自分)」だとすると、ちょっとわかりすぎです。何よりヒロイン側のデレがやっぱり早すぎな気がします。

 父親との関係で嘘を付き通すのかどうかと、片親であることが明示されましたが、ヒロインに孤独以上の意味があるのか。その辺がポイントになるんでしょう。
 アニメでなくてもよいファンタジーもSFもまったくない作品です。そのテーマ、メッセージをしっかりとストーリーとして見せてほしいです。{/netabare}


5話 よく言えば連ドラ的な面白さ、悪く言えばさらっと見てお終いの話です。

{netabare} この作品の面白味をちょっと味わえたかも。要するにNHKの朝の連ドラです。カミングアウトとか、親父が怒って顔を見せないとか、ヒロインが突然倒れるとか、この脚本通りにやっても全く違和感がないのではないでしょうか。阿蘇の田舎の描写や客を迎えたときの食卓や親せきが集まってくる雰囲気などリアリティがあります。
 NHK連ドラの定義として、ヒロインが立身出世して何者かにならないと採用されないでしょうけど、ドラマとしては結構しっかりした脚本だし風景描写だった気がします。

 つまり、話の展開そのものは面白いと言える部分があります。結婚をテーマにしているのか、単なる恋愛ものなのかちょっとわからない部分はありますけど。

 ただ、言い換えれば「実写でいいじゃん」はあります。最近SF、ファンタジー、スポコン、萌え、少なくとも「アニメならでは」がない作品のアニメに懐疑的になっていますが、この作品はどうなるのか。
 そして実写的というのは誉め言葉だけではありません。連ドラ的というのはよく言えばリアルあるいはリアリティがある、悪く言えば、さらっと見て「ふーん、まあ面白かったね」でお終いの話ということでしかありません。

 更に、朝の連ドラはモデルの人物が基本的にはいて、立身出世の幹となる話もないですからね。テーマとかメッセージがないと本当に時間つぶしの作品で終わってしまう気がします。{/netabare}


6話 エピソードの出来は悪かったですが、離婚は扱うべきでしょうね。

{netabare} 離婚問題きましたね。これはちゃんと離婚した結果を描いてほしいなと思います。

 エピソードとしての問題点は、昨日までちゃんとしていて幸せだった人の旅行の手配の問題が翌日の朝に発生するというのは時間軸的におかしい気がしますが、どうなんでしょうね?

 それとそこまで個人の事情に会社は首を突っ込まないだろう、という気がします。子供は奥さんに連絡して旦那に連絡して、数時間様子見てダメなら親戚に任せるか学校に連絡するか通報ですよね。

 そして、翌日休んでるとかのんきな事を言ってますが、懲戒解雇事案でもおかしくない気もします。事情を斟酌しても無給の出勤停止でしょうね。懲罰委員会が開かれるまでの暫定措置かもしれませんけど。
 そして、本人については一人にすると自殺する案件なので、それこそ当人の父母に連絡を取って誰か迎えに来るまで会社に拘束すると思います。

 あと、アロハの人、行先の見当がつくならもっと早く言えよという気もしました。

 まあ、そういうおかしいかもと思う点は置いておいて、もちろん結婚の幸せのアンチテーゼとして離婚の可能性を描くのは必要でしょう。本作の場合、家庭や奥さんに依存するとありがちな光景かなと思います。それは結婚がゴールではなくスタートだということを忘れたからではないかと思います。

 だから、結婚なんてしてみればいいんです。スタートラインと思うからこそ、相手の事を考えるし合わせるようになります。家庭についての責任を持ちます。結婚は若いうちの勢いでやって、子供が大きくなったころやっと夫婦として安定するくらいの感じでいいと思います。

 30歳で結婚では正直相手に合わせるとかは難しいでしょう。だから、相手のアラが許せなくなるのです。柔軟性がある若いうちに勢いで結婚して、そこが出発だと思うことでしょうね。

 6話のエピソードの出来ははっきり悪いですが、離婚を持ってきたのはいいと思います。

 そうそう、年齢という事で言えばヒロインはいくらなんでもコミュニケーション不全すぎるでしょう。主人公もお前はティーンか、という感じです。感じですが、似た人を知っていたりもするので、うーん、今の30前ってあんな感じがリアリティなのかなあ… {/netabare}


7話 中間まで休んで結婚するなら再開します。訂正2クール目なかったです。

 せっかく6話で離婚の問題を出したのに結婚を深掘りするわけではなく、新キャラだよりのエピソードで終わってしまいましたね。で、これだと結婚にたどり着かないじゃんと思って、調べたら全11巻で一応完結しているようです。なら、1クールに収まるわけない…と思ったら、2クールですか。

 うーん、どうしようかなあと思います。こういうのは結婚がゴールだと本当に面白くないんですよね。結婚がスタートじゃないと。せめてこの7話くらいまでに正式に婚約してほしかったなあ…

 そして、途中で結婚するのかなあ…できれば真ん中ぐらいで結婚して「結婚とはなにか?」を深掘りしてほしいんですよね。何歳の設定だかわすれましたけど、これが大人のラブストーリーか?というエピソードでした。
 まあ、そういうキャラ設定だからしょうがないでしょうけど…あの明るい硝子工房の子は意味があるのかなとか、王女さまの回とか余計だったよなあとか、いろいろ考えてしまいます。

 一回休んで、12、13話くらいで結婚するのか見定めて結婚するようなら再開しようかな…と思います。もっと早い段階で結婚して欲しかったですけどね。



 









 

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

折角「結婚」というお題目を掲げたのならそこにもっと切り込めよと!

【レビューNo.160】(初回登録:2024/12/25)
コミック原作の2024年作品。全12話。


(ストーリー)
主人公の大原拓也と本城寺莉香は、日本のとある旅行代理店の同僚。
人付き合いが苦手な2人は、それぞれ自分たちのペースで独身生活を満喫中。
ところがこの度アラスカ支店が開設、それに伴い独身者が海外に優先して派遣
されることになってしまう。
大原と本城寺はこの事態を回避すべく、嘘の結婚話をでっち上げることにする。
地味な2人の結婚話など誰も気にも留めないだろうと高を括っていたが、2人の
予想に反して周囲は盛り上がってしまい・・・


(評 価)
・結婚について真摯に向き合った展開を期待してたが・・・
 原作者若木民喜先生は『神のみぞ知るセカイ』を手掛けており
 ・そんな若木先生が”結婚ラブコメ”をどう描いていくのか
 というところに興味がありましたし
 ・始まりはアレだが、
  「よく知らなかったお互いを知ることで、新たな恋が芽生える」
  という着眼点は悪くない
 ・現在の若者の結婚事情といったところにも踏み込んでくれるのか?
 といった期待もあったんですよね。

 例えば
 ・10話位までいろいろなハプニングを乗り越えながら愛を育みプロポーズ
 ・残り2,3話で現在の若者の結婚事情やいざ結婚となった際のお互いのズレ
  やすれ違い、それでも結婚を選択する意味etc
 結婚について真摯に向き合った展開とか。

 ところが蓋を開けてみれば
 ・偽装婚約がバレないようにとか実家への事情説明等ドタバタ劇はまあアリ
  かなというところだが
 ・とにかく2人の関係が進まない!
  {netabare}・7話で大原が告白するも互いにパニクって関係性が定まらずグダグダ
  ・10話でキスまでしたのにまだ決め手にならずグダグダ{/netabare}
 ・そして最終話で
  {netabare}・アラスカ行きは後輩に決まりそうという噂が流れ
   → 「自分たちの責任だ!」と嘘を暴露
      (これも何を今更って感じだが)
  ・これで2人の協力関係は解消だ・・・やっぱりプロポーズします!
   何や!?この雑な締めくくりは!!{/netabare}
 結局結婚どうこうより、不器用な2人がひたすら恋愛の入り口でウロウロして
 るのを見せられ、最後に帳尻だけ合わすという何とも残念な作品だったなっと。

 このじれったいラブコメに独自の面白さがあればまだ救いもありますが、そこ
 も期待外れで「アレ!?若木先生劣化しちゃった?」って感じですし。
 穿った見方をすれば
 「原作者の技量のなさを『2人は不器用だから』という隠れ蓑で誤魔化した」
 という臭いもするんですよね。 
 (テンパった2人に何か頓珍漢なことさせとけば面白いやろwみたいな)


・他のキャラもイマイチで思い付きでエピソードを創ってる印象
 本作は2人のやりとりがメインになりますが、その他もイマイチでしたかね。
 例えば登場人物として
 {netabare}・実家に帰ったとき幼馴染の海山ナオが登場、しかも彼女も上京してくる!
  三角関係に発展か!?
  → 全くの肩透かし
 ・本城寺さんのバリキャリママが登場!
  → これもその場限り{/netabare}
 まあアニメ化による制約の影響もあるんでしょうが、エピソードを創るために
 「新キャラ出しては使い捨て」みたいな感じが拭えないんですよね。

 またサブキャラ回として
 {netabare}・先輩社員が突然妻から離婚を宣告されてしまう
  → 何故か”ゴリラ化”して暴走
    イヤイヤこのコメディ、作品から浮いちゃってるでしょ( ノД`)
 ・後輩がマッチングアプリで知り合った彼女にプロポーズ
  → 実は彼女はシングルマザーだった!(自分には覚悟が足りなかった)
    これも単体でみればいい話でしたが、全体像でみると・・・{/netabare}
 メインの2人は結婚どころか「恋愛初心者」でグダグダやってるのに、他方で
 結婚どうこうの話を突っ込まれても、何だかなあっと。
 全体像が練られていないというか、思い付きでエピソード創ってるような印象
 を受けましたね。


『神のみぞ知るセカイ』は面白かったですが、若木先生これはちょっといただ
けませんわ。
コメディにキレがなく、いろいろと中途半端で唐突感も拭えないし。
「若者の結婚離れ」(安易にそう決めつけるのは間違いという指摘もあるが)
というタイムリーさもあり、ここら辺を深堀りしたら違った面白さもあったと
思うのですが、そこにはほとんど触れずでしたし。
折角「結婚」というお題目を掲げたのならそこにもっと切り込めよと!
なんか「結婚」というワードだけが独り歩きしてた感じですね。

本城寺さんのキャラ造形は微笑ましかったので、個人的には本城寺さん目当て
で視聴してたって感じですね。
大原君は・・・ドンマイw

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

陰キャカップルのラブコメ。なかなかおもしろかったです

1話感想 陰キャカップルのラブコメ。普通に面白そうですが
作者は神のみぞ知るセカイの若木民喜さんですね。
アラスカ転勤から逃れるために陰キャ2人が偽装結婚しようとするわけですね。

周りが盛り上げてしまったり、そして本人達もやがて本当のカップルになっていくという流れでしょう。
陰キャカップルのラブコメとしてなかなか面白そうですね。

うーん、ただまあ、作画はそれなり程度。
キャラに好感は持て、普通に面白そうですが、是が非でも見たいレベルかは…。

他の様々な趣味や睡眠時間と図りにかける必要があるので。
まあ、考えます。

ただ、舞台が知っているところなのでそこはポイント高いですね。
あ、あそこだ、となるのが嬉しいです。

全話感想
主人公2人の煮え切らなさはありましたが、今どきの若い人のリアルという感じもしましたね。
今の若い人達は皆結婚しないし子供を作りたいという気持ちもなく、一人で居る方が楽しくて結婚とか考えてない、というのは普通なのでしょうね。

そんな2人がたまたま出会いがあって恋に落ちて、という流れを微笑ましく見ることができました。
なかなか面白かったです。

あとエンディング絵がみたらし三大さんで、ジャンプの新連載が面白いと思っているところなんで注目して、え、何で? 知り合い? とか思ってしまいました。
元からアニメーター兼漫画家だったのですね。普通に仕事の一環でしょう。
いや知り合いかどうかは知りませんが。


うーん、まあついでに昨今の少子化問題について語っちゃいますが…。

自由恋愛主義になってから結婚が難しくなったと思います。
昔は相手が居なければ見合いをして結婚していたが、その仕組みが無くなってしまって。

結婚するには自分で相手を探して恋愛とやらをしてその上で結婚しないといかんと。
そんな重労働に耐えられる人は、世の中殆ど居ないと思います。

見合いでも良いですが、強制的に結婚する仕組みを作らないと少子化対策は進まないと思いますけれどね。

今やっている少子化対策って全然実効性が無いなと思ってしまうのですが。
保育園を拡充するのは女性を働きやすくするだけで、女性が働いていたら子供作れないでしょ?
まあ保育園を拡充するなとは言いませんがそれは働き方改革であって少子化対策ではないと思いますが。

結婚支援からやった方が普通に良いと思いますけどね。
まあ、かといって貴方達2人結婚しなさい、と国が強制することは不可能なんで難しいのでしょうけれど。

とにかく本気の少子化対策ってのはもっとできることはいくらでもあるので、それをやっていないのは少子化なんてどうでも良いと思っているのかな、と思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

85.5 25 幼なじみアニメランキング25位
会長はメイド様!(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2443)
12663人が棚に入れました
元男子校だった星華高校は未だに男子の数が多く、女子は肩身の狭い思いをしていた。そんな中、初の女性生徒会長になった鮎沢美咲は男子の横暴から女子を守るため日夜戦っていた。男勝りな美咲は男子を圧倒するが、実は彼女には秘密があった。苦しい家計を助けるため、メイド喫茶でアルバイトをしていたのだ。しかしある日、その秘密を学校一のモテ男にして変人・碓氷拓海に知られてしまい…。

声優・キャラクター
藤村歩、岡本信彦、椎橋和義、花澤香菜、小林ゆう、市来光弘、寺島拓篤、細谷佳正、鈴村健一、五十嵐裕美、豊崎愛生、植田佳奈、阿澄佳奈、伊瀬茉莉也、鳥海浩輔、阿部敦
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「好き」の形は色々。だけど一番は・・・【4.0】

物語:3.8 作画:4.0 声優:4.8 音楽:3.5 キャラ:4.0 【平均:4.0】                          (63.1)

ジャンル        :少女漫画
話数          :26話
原作          :藤原ヒロ(漫画)
アニメーション製作 :J.C.STAFF
監督          :桜井弘明
シリーズ構成     :池田眞美子
キャラデザイン    :井本由紀
音楽          :前口渉
主人公声優      :藤村歩
OP           :「My Secret」作詞 - 春和文 / 作曲 - 山元祐介 / 編曲 - 前口渉 / 歌 - 水野佐彩
ED           :「予感」作詞 - 義彦、ナオ / 作曲 - ナオ / 編曲・歌 - heidi.
             :「∞ループ」作詞・作曲 - ナオ / 編曲・歌 - heidi.

参照元        :Wikipedia「会長はメイド様!」

【あらすじ】
 かつては男子校で、現在は共学校の星華高校は未だに男子の数が多く、女子は肩身の狭い思いをしていた。そんな中、初の女生徒会長になった男勝りな女子高生鮎沢美咲は男子の横暴から女子を守るため日夜戦っていた。屈強かつ強い美咲は男子を圧倒するが、彼女には学校では決して見せない一面があった。それは、苦しい家計を助けるため「メイド喫茶」でアルバイトをしていること。ある日、その秘密を学校一のモテ男にして変人・碓氷拓海に知られてしまう。

【特徴】
①学園ラブコメ
②メインとなるイケメンが居る
③色々なタイプのイケメンが登場
④女性キャラも多数登場(逆ハーレムではない)
⑤コメディー色強め

【長所】
①女性が理想とする恋愛シチュエーションが多数描かれている
②クセの少ないキャラクターデザイン

【短所】
①一部のキャラクターに関するエピソードが消化不良に感じる

【短評】
{netabare} 明るい内容の作品でした。特徴で想像出来るかもしれませんが、学園恋愛物の王道的少女漫画作品でした。

 始めに長所①です。基本的にメインのイケメン碓氷との恋愛が物語の主軸となる訳ですが、次々に主人公の美咲にすり寄ったり妨害したりする男子が現れ、ピンチの美咲を碓氷が救うという展開になります。その為、碓氷以外の男子との恋愛に発展するという事はありません。しかし、助けた後は必ずと言って良いほど碓氷からのアプローチが待っているので、視聴者はどの様なアプローチをするのか期待が持てる作りでした。因みに敵役男子も女性が好きそうなタイプの男子でした。どの様なタイプの男子が登場するかは観てのお楽しみという事にします。
 続いて②です。クセの少ないキャラクターデザインとは、顎がやたらと尖っている、肩幅が広すぎる、頭が小さすぎる、手足が長すぎるというようなデザインでは無いという事です。若干足は長めでしたが気になる程ではありませんでした。以上のことから、万人に受け入れられ易いという意味で長所だと思いました。

 次に短所です。一部諦めのつかない様子で美咲から離れるキャラが居たのですが、その後登場しませんでした。また、後半EDにある碓氷の生い立ちらしき描写は本編で説明されません。{/netabare} 

【総括】
 少女漫画の学園恋愛物語の王道的作品だと思います。真面目で率直な性格の主人公が頬を赤らめる様子は可愛らしく見えますが、基本的に恋愛模様は女性向けに描かれています。しかし、コメディーは男性向けラブコメと変わりません。尚、僅かに伏線未回収と感じる部分もあるがメイン二人の恋愛関係の変遷はしっかり描かれています。また、作画、音楽、声優もコメディー作品にマッチした出来で良質に感じました。最期にお勧めの観賞方法ですが、照れる主人公を愛でる目的で観る事も悪く無いですが、やはりなんと言っても、女性が理想とする男子との恋愛シチュエーションとコメディーを楽しむ事に尽きると思います。



【思った事・蛇足】

観終えて
(美咲はズルイなぁ・・・。)と
そんな風に思いました。


私はもう少し美咲が碓氷の気持ちに応えてもいいんじゃないかなと思いました。
ですが
中々なびかない辺りが碓氷にとって非常に魅力的だったのでしょう。



●鮎沢 美咲(主人公)
星華高校初の女生徒会長
そして
メイド喫茶では「ミサ」

文武両道で世話焼き。
星華高校の女生徒が過ごし易い環境にすべく努力し
日々の生徒会活動に励む。
アルバイトのメイド喫茶は貧しい家計の為。
苦手なキャラ作りも勉強によって克服する。

色恋に関しては鈍感というより
頑なに恋の感情を認める事の出来ないというような
そんな感じ。

メインのイケメン碓氷 拓海のさり気ないようで大胆なアプローチに
始めの内は鬱陶しく感じているものの次第に心動かされてゆく。

人物像は
純粋で真っ直ぐな心を持った努力家。



●碓氷 拓海
美咲と同じ学校に通う容姿端麗で文武両道の男(金髪)。
一見完璧に見えるが美咲に対してだけセクハラをするので変態宇宙人と呼称される。

また、独占欲が強く、いつも美咲の事を陰から見守っている。
自称ストーカー。
更には少しS気があって美咲の事をからかっては彼女の反応を見るのが好き。

しかし、美咲のピンチを救い、害悪な男からも守る。
正に美咲のヒーロー。

人物像は
独占欲の強いだけの男という訳ではなく
一途な想いを寄せる少し不器用な男。



●成分タグ「逆ハーレム」について
美咲の友人やメイド喫茶の先輩達がかなりの回数登場します。
なので逆ハーレム物というよりは
女性向けに作られた女が主人公の学園ラブコメという感じです。



●男でも楽しめるかどうか
正直分かりません。


可愛いものを愛でる目線で観ると
様々なコスプレをする美咲をはじめ
メイド喫茶の先輩達もかなり可愛かったです。


感情移入に関しては全く出来ない訳では無かったのですが
美咲に関しては碓氷にからかわれて心を掻き乱されて
自分の気持ちが分からなくなるという部分は良く理解できました。
しかし、いつまで経っても突っぱねる辺りは高校生にしては少し幼いように見えました。
その突っぱね続ける心境に中々理解には及ばず感情移入が難しかったです。


碓氷に関しては自ら告白するのは性に合わないとの性格です。
相手の心境を変化させて告白させたいという恋愛スタンスだったので
視聴者はそれなりのS気が無いと感情移入が難しいと思いました。
美咲に好いて貰いたいという気持ちは理解出来ますが
キザなセリフが少し現実離れしてて感情移入し辛かったです。
しかし、美咲が照れている部分は毎度とても可愛かったので
私は第三者的立場で観る事が多かったです。


例えば、キザなセリフを言いそうな場面では
(さぁ!くさいセリフで美咲をデレさせるんだ!)
という感じで碓氷を応援しながら観てましたw


コメディーは微笑出来るか否かの微妙な面白さでした。



●どんな人にお勧め?
「観たい」と思った人にお勧めです。
これは男女問わずです。
内容は多くの学園物少女漫画と同じだと思うので
想像通りの展開になると思います。
よって期待を裏切らない物語展開になっていると思います。


作画もコメディー作品に合った作画で綺麗です。
声優は演技がとても良かったです。
キャラはクセが少なくて観易く
扱いも丁寧です。
音楽は効果音がコミカルです。


兎に角
「直感的」に気になったなら観て損は無い作品だと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

普段は気が強くて、生徒想いの生徒会長。そして放課後は、メイド様♪

少女漫画が原作のアニメ作品。

だけど、恋愛描写もさらっとしているし、
強い少女漫画っぽさを感じないので、

どちらかというと少女漫画が苦手な私もとても楽しめました^^

キャラがいいよ、キャラが♪

全26話+番外編1話です。


● ストーリー
元々男子校だった名残で、全校生徒の8割が男子。

そんな星華(せいか)高校で、
初めての女子生徒会長になった鮎沢美咲(あゆざわ みさき)は、
肩身の狭い思いをしている女子生徒を守るため奔走していた。

そして放課後は家庭の事情から
他の生徒には内緒で、メイド喫茶でアルバイト。

だけどそれが
学校一モテる男子生徒・碓氷拓海(うすい たくみ)にバレてしまう。


素行の悪い生徒に全力でぶつかっていく。

そんなかっこいい生徒会長である美咲が、
放課後はメイド喫茶でバイトしているというギャップに加え、

なんでも器用にできる碓氷にピンチを助けられ、
素直になれないながらも、仲を深めていく様子にはときめきが止まらない♪

学校や、バイト先である“メイド・ラテ”が絡んだエピソードを中心に、
1話完結の話が多いです。

美咲の周りでは次から次へと何かが起きて、
さらに碓氷との関係も気になるので、面白くてどんどん観れます^^


● キャラクター
メインキャラである、美咲と碓氷のキャラがいい!

美咲は無茶もしながら、
生徒のために奔走するかっこいい会長。

だけどその真面目さと正義感ゆえに危なっかしさもあって。

それを支えるのが、碓氷。

ストーカー並に美咲のそばにいて(笑)、
ピンチには必ず駆けつけて助けてくれる。

そんな碓氷にだけは敵わなくなって、
赤面しちゃう美咲もかわいいし、

クールな碓氷も美咲の事になると
なりふり構わず行動しちゃうところにきゅんとしちゃう♪

さりげなく力を貸してくれて、支えてくれる。
碓氷はそれを自然にやってしまう余裕っぷりが、イケメンなのよね。

美咲もかっこいい女の子だけど、
美咲を見守る碓氷がかっこよすぎ♪

最強で、いいコンビです^^

ちなみに、観始めた頃から美咲に親近感湧くなーと思ってたら、
中学生時代、思い立ったら即行動だった自分と重なるのだと思い当たりました。

校舎裏でタバコ吸ってる不良たちに対して、
霧吹きを片手に「消火活動ー!」と追い回していたあの頃…。笑

今となっては
当時の自分の怖いもの知らずな行動力は羨ましくもあります。笑


主役の二人がずば抜けて目立っていますが、
脇役もいいキャラがそろっていて、全体的にバランスいい♪

私のお気に入りベスト3は、

<3:副会長・幸村(ゆきむら)>

このかわいさは、反則だよ幸村!

男の子だけど、
もはや会長よりヒロイン役が似合うw

妹想いのお兄ちゃんなところもまたかわいくて魅力的♪


<2:兵藤葵(ひょうどう あおい)>

女装が好きな男子中学生。

周囲から理解されなくて傷ついた過去もあるけれど、
それでも自分の好きなものを曲げない強い心の持ち主です。

かわいいものが好きな男の子ってかわいい♪笑

でも個人的には女装AOIちゃんより、
素の葵くんのほうが好みなのだけどなー。笑


<1:深谷 陽向(しんたに ひなた)>

昔は冴えなかった男子が、かっこよくなって現れて、
しかも好意を寄せてくるなんて、
そのシチュエーションだけで萌えるー(*´Д`)ハァハァ

美咲と碓氷の関係で十分なのに、
ライバルの存在とか下手すれば邪魔になりかねないけど、

陽向の人当たりの良さと、
犬っころみたいなかわいさは、いいスパイスとなっていました(*´Д`)

転校生という設定を生かした方言が、またかわいいの!


男の子キャラばかり挙げてしまいました。さすが少女漫画。笑

他にも美咲の妹の紗奈(すずな)もかわいいし、
3バカなど、欠かせないキャラがたくさんですw


● 音楽
【 OP「My Secret」/ 水野佐彩 】

この曲好きです♪
まさに、ちょっと昔のアニソンという感じですw

歌詞が美咲の境遇にぴったりですね^^


【 ED「予感」「∞ループ」/ heidi. 】

2曲とも碓氷をイメージした曲なのかな?

でも個人的にはあまり好きになれませんでした^^;

というのも、本編のきゅんとする話の後に
この曲が流れると雰囲気が台無しな気分になって。

あまりこの作品のEDとしては合ってないのではないかなーと思いました。


● まとめ
美咲と拓海の関係ににやにやきゅんきゅんしながら、
美咲の身の回りに起こる出来事を楽しむストーリーでした。

見やすいし、ストーリーの面白さも安定しているし、
良作だったと思います♪

27話も、そんなに長いと感じませんでした。
美咲と碓氷のその後のエピソードをもっと見たかったなー。

男性にも女性にもおすすめできる作品です^^

投稿 : 2025/03/01
♥ : 23
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少女漫画感ON/OFFを巧みに使い分けたラブコメの良作

【レビューNo.76】(初回登録:2023/8/6)
コミック原作の2010年作品。全26話。
交流あるレビュアーさんのレビューで「少女漫画原作」だったことを初めて知
ったのですが、「あまり少女漫画っぽくないな」と思いつつも、言われてみれ
ば「なるほど!」という部分もあったので、レビューしてみようかとw

(ストーリ—)
かつては男子校で、現在は共学校の星華高校は未だに男子の数が8割と多く女
子は肩身の狭い思いをしていた。そんな中、初の女生徒会長になった男勝りな
女子高生鮎沢美咲は男子の横暴から女子を守るため日夜戦っていた。屈強かつ
強い美咲は男子を圧倒するが、彼女には学校では決して見せない一面があった。
それは、苦しい家計を助けるため「メイド喫茶」でアルバイトをしていること。
ある日、その秘密を学校一のモテ男にして変人・碓氷拓海に知られてしまう。
(wikiより)

(評 価)
・少女漫画OFF:時代を感じさせる勢いのあるラブコメ
 ・主人公美咲は美人ですが、
  ・男嫌いという性格
  ・この学校の女子を守り、その地位を向上させるという目標がある
  それゆえ、とにかく男子への当たりが強く、男勝りで可愛げがない描写が
  多いです。
  そういう意味では、あまり少女漫画らしくいない主人公ではあります。
  ただ本作はかなりコメディよりのラブコメで、ノリと勢いで押していく感
  じの2010年の空気感溢れる、「アニメが今より元気だった時代の象徴」と
  もいえる作品です。
  その辺りもあり、ドタバタ展開の中で主人公がアクティブに描かれている
  という感じですね。
 ・それに美咲はただの男勝りキャラだけでなく、
  {netabare}・基本、学校をよくするために奮闘しており、真面目で責任感も強い性格
   と周りも理解しているので、信頼厚く人気も高い。
  ・貧しいながらも、病弱な母とかわいい妹と楽しく暮らしている。
  ・家計のためにメイド喫茶でアルバイト。(柄ではないと思いつつも)頑
   張って「人気メイド」としてかわいく振舞っている。
  ・碓氷の優しさや思わせ振りな言動には、ドギマギしながら女の子の顔を
   みせる。{/netabare}
  きちんと魅力的なキャラとして描かれています。

・少女漫画ON:「碓氷拓海」という王子様
 ・とはいえやはり本質は少女漫画かなっと。その象徴的存在が「碓氷拓海」。
  {netabare}・イケメンで文武両道、そして普段はクール。
  ・美咲がピンチの時に、颯爽と現れ助けてくれる「白馬の王子様」演出。
  ・気の強い美咲に、Sッ気で調教めいたことを楽しむような俺様的要素。
  ・時折みせる気品ある振舞い。
   (上流家庭の育ちの良さを感じさせ、王子様キャラが絵になる){/netabare}
  かなり女性読者の理想を体現したキャラとなっています。
  とはいえ、コメディ色の強い作品なので、碓氷も「完璧な王子様」ではな
  くちゃんとコメディに参加してますし、美咲に「変態宇宙人」と呼ばれる
  位にセクハラ行為でちょっかいを出してみたり、美咲のことでイライラす
  る描写等もあり、意外と人間臭く、男性からみても嫌みなく受け入れられ
  るキャラ付けになっていると思います。
 ・あとバイト先のメイド喫茶のメイドたちも、いわゆる「男性ウケを狙った
  媚びたような描写」を感じないところも「少女漫画原作」なのかなって感
  じがしますね。
  
基本的には美咲と碓氷の恋模様を描いた作品で、学校・メイド喫茶等で巻き起
こるハプニングを2人で乗り越えて、心の距離を縮めていくという王道ラブコメ
になります。恋のライバルもしっかり登場しますし。
それに上述の通り、コメディ色が強くテンポもいいので、非常に視聴しやすく
全26話でしっかりとドラマをみせながら、ラストもこの作品らしい締めで終わ
らせてくれるので、その点もポイント高いですね。
(面白い作品を2クールでしっかり見せてくれるいい時代だったなと。)
そういう「時代を感じさせる勢いのあるラブコメ」として、オススメの良作。
 
あとサブキャラでは美咲の妹・紗奈(すずな)が好みだったかな。
・姉とは真逆の落ち着いた印象で、(このドタバタ感ある世界で)淡々とマイ
 ペースを貫く意外と強者?!(それに意外と毒舌w)
・中学で「懸賞部」を設立。懸賞にハガキを出しては高確率で商品をゲットし
 て、家計を助けている謎属性w
 (なんだかんだ貧しいながらも微笑ましい家族)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
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