2022年度の山梨県おすすめアニメランキング 1

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2022年度の山梨県成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月19日の時点で一番の2022年度の山梨県おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.7 1 2022年度の山梨県アニメランキング1位
映画 ゆるキャン△(アニメ映画)

2022年7月1日
★★★★☆ 4.0 (230)
874人が棚に入れました
高校時代、キャンプを通じて関係を育んでいった、なでしこ、リン、千明、あおい、斉藤。時を経てそれぞれの道を歩んだ5人が、とあるきっかけでキャンプ場を作ることに。 『ゆるキャン△』が演出する、自然の美しさや美味しい食事、焚火を眺めるようなゆったりと流れる時間――。 「美味しいご飯を食べたり、きれいな風景を眺めたり、温泉にゆっくり浸かったりして……明日もまた頑張ろう」 そんな気持ちになれるひと時の体験。2022年の夏は、映画館で野外活動しよう。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大人になった彼女らだからこそできること

この劇場版は、彼女たちが高校を卒業して大人になった頃のできごとです。
なでしこたち5人の女性のそれぞれ違う個性が合わさって、キャンプ場づくりをしていく物語です。
大人になった彼女らだからこそできることを劇場で見ることができます。


リンは名古屋の出版会社に勤めていました。
なでしこは東京でアウトドア用品の販売員をしています。
千明は山梨県庁に務めています。
あおいは地元で小学校の教師をしています。
そして恵那は、神奈川でペットの美容師をしています。

みんなそれぞれ別々の場所で働いていますが、彼女たちの友情は深く結ばれています。

千明は地域振興としてキャンプ場づくりを県庁に申請します。
そのキャンプ場づくりにみんなが駆けつけるのです。
そして定期的にみんなで作業をします。

作業といっても最初は草刈りからです。とても地道な作業です。
そして作業中にいろんな問題も発生します。
でも、彼女らは力を合わせて問題を克服してゆきます。


高校の頃にキャンプの楽しさを知った彼女たち。
その楽しさを彼女らは多くの人に伝えてゆきます。
伝える方法は、それぞれ違います。例えばリンは記事で伝え、なでしこはお店でお客様に伝えたり…
大人になった彼女たちだからこそ、伝えられることがあります。


個人的に感じたこととして
ちくわが老犬になって満足に走れなくなったこと。
自然の摂理なので仕方がないのですが…
おそらく恵那は、これからもずっと、ちくわが老衰で亡くなるまで世話をしていくのでしょうね。
恵那の優しさがにじみ出ていました。


エンディングは佐々木恵梨さんの「ミモザ」
あいかわらず癒される曲でした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 35
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

受け継いでいきたい優しさの連鎖がここにある

【物語 4.0点】
『へやキャン△』、『ゆるキャン△』2期、映画『ゆるキャン△』。
2018年冬・1期終了後に立ち上がった足掛け四年に亘る3本制作企画の総決算。

大人になった社会人・なでしこたち野クルメンバーが、{netabare}年末戦士サンタクレンジャーから週末戦士作業着レンジャー{/netabare}に進化して、キャンプ場作りに挑むというオリジナルストーリーがメインだが、
決して、1期、2期の人気の余勢を駆った蛇足ではない。
じっくりと煮込まれた設定、脚本、シリーズを横断する伏線芸が提供される。


子供の頃、大人になったら何でも出来ると思っていた。
だが大人になったら案外出来ないことも多かった。
それでも大人になっても楽しいと思うことを皆と一緒にやって行こう。

官民含めた組織を越え始まったキャンプ場プロジェクトに対して、
周りの大人たちが優しく、さり気なく見守るのも暖かい構図。
しがらみの中にあっても、皆、本当はワクワクしたかったんだとの性善説に包まれる癒しの120分。

鑑賞後は凝り固まった心身が、心の芯から解きほぐされるのを実感しました。
整体やマッサージ店に高額なサービス料払うくらいだったら、
本作に鑑賞料金払って身も心も軽くなりましょう♪(←強引な勧誘w)


【作画 4.0点】
アニメーション制作は1期以来のC-Station。

2期では比較的温存していた?富士山も今回は冒頭から押して来ます。
未だかつて、これほどまでに、配給会社がロゴ富士山の松竹で良かったと思った瞬間があったでしょうかw

{netabare}カニだの鮭{/netabare}だの今回も飯テロは即死級の威力。
腹ペコで鑑賞するのは危険なので、何かつまめるフードは用意しておきましょう。

東京、名古屋、横浜と、なでしこたちの活動圏拡大に伴い背景も(聖地巡礼地もw)大増量。
その描き込みに労をいとわず、彼女たちの成長を好表現。
広がった大人の世界を、志摩リンが祖父から受け継いだ大排気量のバイクで駆け回る描写も感慨深いです。


【キャラ 4.5点】
東京・昭島市のアウトドア用品店「フォレストオウル」店員となった各務原なでしこを見守る店長・小牧。
刹那的にノルマを達成する営業ではなく、長期的にアウトドアファン層拡大に寄与する、
なでしこのある種の甘さをも容認するステキな女性。
なでしこに、この仕事本当に向いているわと評価しますが、あなたも相当に向いています。

{netabare}女子高生3人にランプにお試しで火を付けたりしてアドバイスするなでしこの接客に、
なでしこが「カリブー」に何度も眺めに来たランタンをお買い上げするまで見守った店員の姿が重なります。{/netabare}
TVアニメ版で客として優しくおもてなしされたなでしこが、
今度はキャンプの楽しさを広める店員となる優しさの連鎖が温まります。


名古屋の「しゃちほこ出版」編集部員として苦闘する志摩リンを見守る先輩アフロ社員・刈谷。
{netabare}部下が伸び盛りと見て、裏でフォローする心情を上司・白川に吐露する件。
それを受けて白川がお前のほうが大変だったとイジり返す。{/netabare}
先輩が後輩を育み会社の将来を繋ぐ。
氷河期に断絶した当たり前の育成精神がこの会社では連綿と続いています。
こんな暖かい社風なら、ブラックに呑まれて消えていったアイツも凍えずに済んだのかな……。
そう考えたら目頭が熱くなるものがありました。


大垣千明、犬山あおい、斉藤恵那と他の野クルメンバーも成人。
映画では恩師の“グビ姉”鳥羽に続いて{netabare}千明{/netabare}が酔いどれ2号として覚醒w
早速、{netabare}酔った勢いで名古屋から遠征し、タクシー料金メーター9万オーバーの{/netabare}武勇伝を打ち立てるw
ですが、これがプロジェクトの始まり。“飲みニケーション”も悪くはありません。


【声優 4.5点】
実はメインキャスト陣が成人した野クルを演じるのは1期12話の妄想シーンに続いて2回目。
因みに、キャラ設定等も、その妄想シーンから組み立てられており類似点多数。
イメージトレーニングも万全で、キャラを崩さずに成長を演じる好対応。

ナレーションは引き続き大塚 明夫さんで盤石の安心感。
最後、{netabare}兼任する志摩リンの祖父役として発した「いいキャンプ場だ」{/netabare}との一言に報われます。

犬山あおい役の豊崎 愛生さんは映画でも、まつぼっくりさんで\コンニチワ/などと暗躍している模様。
終盤、{netabare}帰って来た原付ビーノで\マカセロ/{/netabare}と男気?を見せたボイスも決まってました。


【音楽 4.0点】
劇伴もお馴染みの立山 秋航氏がオフィスシーンでもブレずに
笛とパイプのケルト風も散りばめる癒し系を継続しつつ新曲を量産。
今回は組曲「松ぼっくり」を編成し、キャンプ場完成までの道程を管弦楽も交えて生き生きと演出。

主題歌もお馴染みのお二人。
OPは亜咲花さんの「Sun Is Coming Up」
淡々と重ねた日々がちゃんと明日につながっていると励ます社会人応援ソング。

EDは佐々木恵梨さんの「ミモザ」
ふと立ち止まって振り返って変わった物、変わらない物を静かに確認するバラード。


【余談】
歴史文化財の保存と活用についても考えさせられた映画でもありました。
{netabare}特に、縄文、弥生の遺構辺りは、教科書に載るレベルの重文級であっても集客は厳しい。
実際、立派に整備された箱物に閑古鳥が鳴いている遺跡が当たり前になっている感があります。
土器発掘体験だけじゃ家族連れは中々やって来ないかと。
少子高齢化でインフラの維持すら難しくなっていく今後の日本にて、
遺跡の価値を損なわない程度のエンタメ化は検討に値すると感じました。{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 34
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

楽しい時間はいつでもそこに

【感想】
少し長めですが見に行って良かった!

※詳細は下のほうに書いたけど作中に出た本沢温泉、冬に行くとたぶん危険なので聖地巡礼は夏に行ってください!

本編が毎日楽しくて仕方ない夢いっぱいの日々だったのに対して、本作は社会に出たなでしこ達のリアリティのある暮らしを見ることで現実を突きつけられて、全体的にもの悲しさを感じる映画でしたけど、離れ離れになっても仲の良い5人が見れて満足です!

本編の底抜けに楽しい雰囲気のほうが好きだけど、これはこれでアリかなあ

{netabare}
それでも程よくいい感じに大人になっていて、現実は甘くないってところと、トントン拍子にうまくいくところのバランスが良くって、現実的すぎて夢のない話にならなくて良かった!
でも、たぶん25歳前後くらいなので、誰にも彼氏や旦那さんいなさそうなのはちょっと夢見すぎかなー、リンちゃんのアフロ先輩との関係が気になります!

私は本編の感想を「最高のアニメだけど楽しい時間は必ず終わるという気がして視聴後に寂しくなる」と書きました、この映画では楽しい高校生活の夢から覚めた後の現実を見せられて寂しい気持ちになったけど、なでしこ達から「楽しい時間はいつか終わっちゃうけど、終わっちゃうならまた次の楽しい時間を作ればいい」ってメッセージをもらった気がして、前向きな話で良かった
{/netabare}
【本沢温泉の聖地巡礼は気を付けてください】{netabare}
私は山育ちなのでわかるのですが
映画では雪がつもっていましたけど、あの標高なので酷いときはマイナス10度~20度くらいになると思います、山は天気が変わりやすく、晴れていても急に雪が降りだして歩けなくなることもあります、軽装備で雪山を1時間以上も歩くのはとても危険なのでマネしてはいけません、聖地巡礼の時には冬はやめたほうがいいです!

なでしこは「誰も来ないから大丈夫だよー」って言ってたけど、この温泉は有料なので近くの小屋に人がいるし、女の子が見張りもなしで入るのはやめといたほうがいいかなー、出た後すぐに服着てもすごく寒いしかなりハードなことしてますね
男女別の内湯もあるので女の子が聖地巡礼するならそちらにどぞ!

うちの実家の近くにも秘湯と呼ばれる混浴の露天風呂があって、湯浴み着で入れます、地元の人は気にせず裸で入る人が多いですけどね
雪景色の露天風呂は最高で、小さいころは冬でも入ってたけど、お風呂から上がった後の寒さが尋常じゃないのでオススメはしません、きっとリンとなでしこもあまりの寒さに震えたでしょうね

{/netabare}
【ちくわ危機】{netabare}
タヌキだから良かったけど、日本アルプスあたりの山々はイノシシだけじゃなくクマも出るので危険!
ちくわが無事でよかったー
{/netabare}
【大人になったなでしこ達】{netabare}
なでしこ達仲良し5人組は大人になってもずっと一緒なのかなーって思ったら、みんな離れ離れに暮らしていて、ちくわは「もうおじいちゃんだから・・・」って言われてて涙出ちゃった
本編で「わたしたちの友情は永遠だー」って言わんばかりのみんなでわいわい賑やか楽しい日常だったのに、現実を思い知らされた感じ
あれだけ仲良くても大人になったら年に数回集まれるのがささやかな幸せなのかなーって思うと悲しくなるけど、みんな素敵な大人になっていたのは良かった
特に千明ちゃんは髪型変えてますます美人に!
{/netabare}
【名古屋について】{netabare}
名古屋駅前やジュンク堂の再現が凄かった!
りんちゃん一宮市民になったのね、一宮市は何度か行ったことあるのでなんか親近感♪
名古屋の職場まで電車で通ってるみたいだけど、一宮から名古屋は電車で片道30分くらいなので十分通えるのよね {/netabare}

【キャンプ場づくり】{netabare}
地元にいる2人はともかく他の3人は東京やら名古屋から山梨まで通って作業手伝うのはちょっとムリがあるかなー
土器が出てきてキャンプ場やめて土器ミュージアム?に変わったけど、たぶん田舎に土器ミュージアムなんてすぐ人集まらなくなるからキャンプ場併設案なかったらそのうち廃業になりそうね
{/netabare}
【作画】{netabare}
本編がアニメ的な穢れのないキレイさで、映画版はリアリティのある美しさで建物や自然の絵が美術的でキレイだったー
私は本編の塗りのほうが好きだけど、これはこれで良い!!
{/netabare}
【声優】{netabare}
本編より大人になったので、声優の演技も大人に寄せていて、ちゃんと大人の声に聞こえるのが凄い!
本編の元気な声が聴けないのはちょっと寂しいですが、声優さんの演技ってすごいなあ {/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 32
ページの先頭へ