少年ガンガンで笑いなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの少年ガンガンで笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の少年ガンガンで笑いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.8 1 少年ガンガンで笑いなアニメランキング1位
鋼の錬金術師(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1573)
10599人が棚に入れました
舞台は錬金術が科学として発達した世界にある軍事国家「アメストリス」。
幼き日に最愛の母親、トリシャ・エルリックを亡くしたエドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術において最大の禁忌、人体錬成を行ったが、失敗し、兄・エドワード(エド)は左脚、唯一の家族である弟・アルフォンス(アル)は全身を失ってしまう。
エドは自身の右腕を代価として、アルの魂をかろうじて鎧に定着させたが、自分達の愚かさに気づく。その後エドは自ら失った右腕と左脚にオートメイル(機械鎧)を装着し、一時的に手足を取り戻す。
12歳となったエドは、国家錬金術師となり二つ名・「鋼」を授けられ、アルと共に元の体に戻る為、絶大な力をもつ賢者の石を探す旅に出る。しかし、旅には数々の試練がエルリック兄弟を待っていた。人ならざる人・ホムンクルスや、傷の男・スカーなど、迫りくる数多くの敵や苦難を乗り越え、エドとアルは本当の体を取り戻す事が出来るのか…。

声優・キャラクター
朴璐美、釘宮理恵、麻生美代子、豊口めぐみ、置鮎龍太郎、大川透、根谷美智子、内海賢二、藤原啓治、松本保典、志村知幸、白鳥哲、室園丈裕、永井誠、柴田秀勝、佐藤ゆうこ、高戸靖広、山口眞弓、三石琴乃、こおろぎさとみ、鷹森淑乃
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

原作準拠の前半は面白かったのですが、後半オリジナル展開は・・・かなり微妙

2003年、2009年と二度もアニメ化された2000年代を代表する人気作品。

このうち、原作マンガ連載のまだ序盤で制作が始まったために後半からオリジナル展開となった旧作(2003年版)は、TV放送(全51話)のあと、続編となる劇場版『シャンバラを征く者』が2005年に公開され、興行収入12.2億円の大ヒットとなった。

また、原作マンガ終盤に制作が始まり、原作と同時ENDとなった新作(2009年版)は、TV放送(全64話)のあと、やはり劇場版『嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』(但し続編ではなくTV放送分の途中でのサイド・ストーリー)が2011年に公開され興行収入6.5億円のヒットとなった。

・・・という事前情報に惹かれて、本サイトでも評判の良い本作について、TV放送分(旧・新)+劇場版2本を一気観してみました。


◆シリーズ別評価

旧作(2003年版)          ☆ 良 3.6 (72点相当)
劇場版『シャンバラを征く者』  ☆ 良 3.8 (76点相当)
新作(2009年版)         ★ 優 4.0 (80点相当)
劇場版『嘆きの丘の聖なる星』  ☆ 良 3.5 (70点相当)
----------------------------------------------
総合              ☆ 良 3.8 (76点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 鋼の錬金術師 (2003年10月-2004年10月) ===========

{netabare}- - - - - - OP「メリッサ」、ED「消せない罪」 - - - - - -

第1話 太陽に挑む者 ★ リオールの町(レト神教団)、賢者の石、人体練成の咎(とが)
第2話 禁忌の身体 ★ 続き、7つの大罪(ラスト(色欲)、グラトニー(暴食)、エンヴィー(嫉妬))登場
第3話 おかあさん…… ★ リゼンブール村、母の死・人体練成失敗・修行・旅立ち
第4話 愛の錬成 ☆ マジハールの魂の定着実験
第5話 疾走!機械鎧(オートメイル) ☆ セントラル行き列車ジャック事件
第6話 国家錬金術師資格試験 ☆ 綴命(ていめい)の錬金術師ショウ・タッカー、大総統登場
第7話 合成獣(キメラ)が哭く夜 ★★ タッカー(続き)、スカー登場、※胸糞悪い展開にビックリ
第8話 賢者の石 ☆ 切り裂き魔バリー事件(ウィンリー誘拐)、“鋼の錬金術師”誕生
第9話 軍の狗(いぬ)の銀時計 ☆ ユースウェル炭鉱(東端の町)、ヨキ中尉登場、※話が都合良過ぎで× 
第10話 怪盗サイレーン ☆ 観光地アクロイア(謎の女クララの話)
第11話 砂礫の大地(前編) ☆ 金産地ゼノタイム(偽エド兄弟に遭う話)
第12話 砂礫の大地(後編) ☆ 続き、偽者の賢者の石
第13話 焔 vs 鋼 ☆ 国家錬金術更新査定(マスタング中佐vs.エド)、イシュヴァール殲滅戦の記憶

- - OP「READY STEADY GO」、ED「扉の向こうへ」 - -

第14話 破壊の右手 ★ 結晶の錬金術師(マルコー)、スカー来襲、鉄血の錬金術師バスク・グラン准将敗死
第15話 イシュヴァール虐殺 ★ 13年前のアメストリス軍の蛮行、対スカー戦
第16話 失われたもの ☆ セントラルへの鉄道移動中の挿話
第17話 家族の待つ家 ★ 故郷リゼンブール村への立ち寄り、機械鎧の修理、※日常回
第18話 マルコー・ノート ★ スカーvs.ラスト&ブラットニー、 ※賢者の石の正体が胸糞悪い
第19話 真実の奥の奥 ☆ 第五研究所潜入、エドvs.№48(スライサー)、アルvs.№66(バリー)
第20話 守護者の魂 ★ 続き、バリーの言葉に動揺するアル

<----- 第20話までほぼ原作どおり、第21話以降はオリジナル展開 ---->

第21話 紅い輝き ★★ グリード(強欲)登場、紅蓮の錬金術師(キンブリー)登場、タッカー再登場、※かなり胸糞悪い展開
第22話 造られた人間 ★ ウィンディ来訪、アルのわだかまり 
第23話 鋼のこころ ☆ 
第24話 思い出の定着 ★ 兄弟の絆確認
第25話 別れの儀式 ★ スロウス(怠惰)登場、ヒューズ中佐殉職

- - - - - - - OP「UNDO」、ED「Motherland」 - - - - - -

第26話 彼女の理由 ☆ イズミ(エド&アルの師匠)登場、ラッシュバレー(機械鎧の町)
第27話 せんせい ☆ イズミ師匠との修行
第28話 一は全、全は一 ☆ 続き
第29話 汚れなき子ども ☆ 謎の少年(ラース)
第30話 南方司令部襲撃 ★ イズミ大活躍
第31話 罪 ★ ホムンクルスの真実、※意外な内容で面白いが、ストーリー自体は粗雑×
第32話 深い森のダンテ ☆ イズミの師匠ダンテに会いに行く話 
第33話 囚われたアル ☆ Devil's Nestの戦い 
第34話 強欲の理論 ★ グリード消滅
第35話 愚者の再会 ★ ラストの医師ルジョンとのエピソード ※これまでとかけ離れた回
第36話 我が内なる科人(トガビト) ☆ イシュヴァール人難民の話
第37話 焔の錬金術師/戦う少尉さん/第十三倉庫の怪 ☆ マスタング大佐の部下の話
第38話 川の流れに ☆ ジュリア・ダグラス(スロウス)の正体を探る話
第39話 東方内戦 ☆ リオールの町へ、ロゼ再登場
第40話 傷痕 ☆ スカーの過去
第41話 聖母 ★ 大総統の正体(プライド(傲慢))、スロウス練成の秘密

- - - - - - - - OP「リライト」、ED「I Will」 - - - - - - - -

第42話 彼の名を知らず ☆ キンブリー死亡、アル「賢者の石」化、スカー死亡
第43話 野良犬は逃げ出した ☆ ホーエンハイム登場、エリック兄弟追跡
第44話 光のホーエンハイム ☆ ライラの正体
第45話 心を劣化させるもの ☆ ライラの目的
第46話 人体錬成 ☆ 
第47話 ホムンクルス封印 × ラストの封印、※いろいろと話が唐突過ぎる
第48話 さようなら ☆ スロウスの封印
第49話 扉の向こうへ × セントラルの滅びた町、門の向こう側の世界、※この回も展開が唐突過ぎる
第50話 死 ☆ 
第51話 ミュンヘン1921 × ストーリーの整合性がいろいろとダメ{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)16、☆(並回)30、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.6


========== 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 (2005年7月) =========

{netabare}全1話 ☆ 「門」の向こう側の世界の1923年のミュンヘンでの出来事 評価3.8{/netabare}


◆総評

上記のとおり、第20話までは原作に準拠した展開で、その後は次第にオリジナル度が上がっていき、第29話以降は完全にオリジナルな展開になっていきます。

個人的な感想としては、折り返し地点の第25話が面白さのピークで、それ以降はストーリーが散漫になってしまい、作品テーマを確り打ち出せないまま(※ここが2009年版と個人的評価が分かれた理由)、強引に終盤をまとめてしまった印象が強く残りました。

ただ、TV放送分の後日譚となる劇場版({netabare}1923年にミュンヘンで起きたビヤホール一揆を扱っている{/netabare})は、私が西洋史が凄く好きなこともあって、これはこれで観て良かった作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33
ネタバレ

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本作はブラックコーヒー。「FULLMETAL ALCHEMIST」はカルピス。

少年ガンガンの看板作品として有名だった「鋼の錬金術師」
語らずとも知っている人も多いはず。
最初にアニメ化した本作は、原作とは違った内容になっています。

原作に忠実な展開の「FULLMETAL ALCHEMIST」と比べて、アニメオリジナルの部分が多々あり、そこが評価の分かれ目ですね。

少年漫画テイストな「FULLMETAL ALCHEMIST」と比べて、こちらはダークチックで、鉛のように重苦しい展開が多いです。まるで、精神まで病んでしまった病人の介護しているようなダークチックなシーンが多く、真剣に観ていると、視聴者の精神までやられてしまうのではないか、というくらい重苦しいです。ブラックコーヒーでも飲んでいるような感覚です。

「鋼の錬金術師」の着想のきっかけは、作者の荒川さんのリハビリセンターの交通整理のアルバイトをしていた時の経験が元になっています。そのため作中には、腕や足を無くしたエドのリアルな心情が描かれています。

アニメオリジナルの部分ですが、気にするほど悪くはない気がしました。ただ、「FULLMETAL ALCHEMIST」とはテイストも雰囲気も違っているので、原作との差異に耐えられない方にはおすすめしません。本作はブラックコーヒー、「FULLMETAL ALCHEMIST」がカルピス、というイメージです。


本作は、等価交換の原則を中心に描いています。
このテーマを描くために、反対意見や賛成意見を持ったキャラクターを登場させて、それを徹底的に掘り下げています。

例えば、「何かを賭けてもそれの努力が報われることはない、等価交換の原則は錬金術の中の法則でしかない」という意見が、{netabare}ダンテ{/netabare}視点から描かれています。

それに対して肯定側の意見も存在して、エドがそれに当てはまります。

↓ネタバレ 「ラストについて」
{netabare} 結局、等価交換の原則は、とても厳しいものなので、報われない場合もあると、ラストで描かれています。正直、あのラストは好きではありません。誰も報われないような苦味を感じるラスト。

現実は思っているほど甘くない、不可能な夢を追い続ける者はこうなるんだ、とでも言いたげそうなラスト。私は、このラストに吐き気がして受けつけませんでした。「FULLMETAL ALCHEMIST」は、ただ追い求めるのではなくて、こういう方法もあるんだよ、と別の方法を示してくれたおかげで、凄く救われた気分になりました。
しかし、本作は理不尽さを突きつけようなラストが、かなり癪に障り、何とも言えない焦燥感に襲われました。アルの体は手に入ったけれど、今までの旅の記憶を全部忘れて、エドは扉の中の世界に閉じ込められたままってなんですか?
等価交換の原則も破っていますよね。明らかに人の命一つと釣り合った結果ではないです。

鋼の錬金術師は、報われないエドとアルが、何を取り戻すために必死に努力している姿を観るのが良いのは分かります。だからといって、最後のシーンをああいう誰も報われないようなラストにするのは、何のカタルシスも感じず、モヤモヤとしたやり切れない感情だけしか残りません。{/netabare}

確かに、等価交換の原則は、報われないことがあるから、あのラストにするしか無かったのかもしれません。あくまで少年向けなのですから、「FULLMETAL ALCHEMIST」のようなスッキリとしたラストにして欲しかったです。

↓ネタバレ マスタング大佐について
{netabare} マスタング大佐が全く報われていない事が、アニメオリジナルのシナリオに穴のある証拠です。「FULLMETAL ALCHEMIST」では、それなりに報われていますが、本作では二度と大総統になれない立場になってしまいました。マスタング大佐は、大総統になる夢も捨てないけれど、仇討ちをするんじゃなかったですか。
「FULLMETAL ALCHEMIST」では、エド達に諭されて、涙を飲んで復讐するのをやめました。殺してしまったら、マスタング大佐が道を踏み外して、スカーのようになるから、止められたのでしょう?
あのラストでは、マスタング大佐は見事に道を踏み外してしまっているじゃないですか。だから、気に入らないですよね。
{/netabare}

↓ネタバレ ダンテの等価交換の原則について
{netabare}作中でダンテさんは、「子供が勉強したって、良い成績が出ることが無いこともある。生まれた子供が、必死に生きようとして、こうやって簡単に殺されることもある。等価交換の原則は存在しないこともある」という意見で、エドの等価交換の原則は存在する考え方を否定していますね。やっぱり、アニメオリジナルの展開は私には合わない部分があるようです。特に、このダンテさんの考え方ですが、ラストがああだったので、この意見が正しいことだと肯定したいのでしょうか。とっても強調されています。おかしいですよね。
だって、子供が勉強して手に入るのは良い成績ではなくて、知識であって、知識があるからテストで良い点数になる理屈にはなりません。テスト問題が、その子の知っていることから出題されないこともありますし、たまたま病気で本調子が出ないこともあります。
さらに、生まれた子供が生きる努力をしているのに、簡単に殺されてしまうのは、ダンテさんがその子を殺すという動作を行ったことによって、生まれた結果であって、それも等価交換の原則ですよね。動作から生み出された結果、つまり動作から結果が交換された、ということです。押し付けがましくて嫌になってしまいます。{/netabare}
やっぱり、本作はこういうところがあるので、「FULLMETAL ALCHEMIST」の方が好きです。少年向けアニメのやることじゃないですね。


仮に少年向けのアニメとして評価するなら、この三つは少し傷になります。
等価交換の原則のテーマ性はとても深いのですが、私とは意見が合わないようなので、あんまり好きじゃないです。「FULLMETAL ALCHEMIST」よりも深いシーンは多いものの、そもそもテーマが明らかに少年向けではなく、若年層に観せるのも、夢を無くしてしまいそうで怖いアニメです。



良いところは、{netabare} エドとグリードがちゃんと正面から対決してくれるところやマスタング大佐と大総統が対決してくれるところですね。「FULLMETAL ALCHEMIST」の組み合わせはあんまり好きじゃないです。

ラストの扱いがとても良かったのは、本作で評価したいところです。ラストがどういう人物だったかを描いた後に、「私は死にたかったんだ」という台詞を呟いて、死んでいきました。この台詞はグッと心に響きましたね。

散々、人を利用したダンテがグラトニーに食われるというところも、利用した者は誰かに食われるという教訓が秘められているような気がして、深いシーンでした。{/netabare}

ただ、エンターテイメントとしては、バトルシーンが本当につまらないところが多いので、あんまりおすすめできません。

バトルの勝ち方は頭を使って捻ったものが多いので、そこそこ面白いのですが、それまでの過程が駄目ですね。迫力がありませんし、だらだらとしすぎています。
あと、前半が冗長だという欠点もあります。この辺は人によって変わると思いますが、私は蛇足だったんじゃないかな、と思いました。


「FULLMETAL ALCHEMIST」よりもダークチックなストーリーを好む方におすすめします。


「FULLMETAL ALCHEMIST」に続く。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ファン層を飛躍的に拡大させた最初のアニメ化 [改]

★少し補足しました。
==================================
この作品のあらすじや、内容の詳細に関しては、記してしませんので、それらをご覧になりたい方は、別の方のレビューをご覧ください。

放送当時リアルタイムで観て、夕方の少年向けアニメを侮れないと思うようになったきっかけの作品でした。

まったくの予備知識なしだったので、偶然テレビで1話を観たときは、衝撃的でした。
とても子供向けのアニメと思えず、いい意味で驚愕しました。
とても重いテーマを扱っており、キャラクターも魅力的で、ストーリーも引き込まれるものでした。
以後、夢中になって欠かさず観ることになり、完全に嵌っちゃいました。

後で、第2作めのFA(FULLMETAL ALCHEMIST)が放送されると知ったとき、
続編かと思って観始めたら、まったく同じ最初話からで、なんで?と戸惑いました。
話が進むにつれ徐々に、微妙に違ってきて、同じキャラが違う設定で出てきたり、
わけが分からず頭が混乱しました。

もともと、原作の読者だった人にとっては、
原作に忠実な2作目のFA制作は、うれしいことだったと思いますが、
この1作目で始めて鋼錬を知って好きになった私は、
2作目をわざわざ作る事情がわからなくて戸惑いました。
そう思った人は、少なくないはず。
このアニメを観て新たに鋼錬のファンになった人は、相当多いと思うので。

後で、この1作目が作られた当時は、原作漫画がまだ継続中で結末が決まっていなかったと知り納得。

ちなみに原作者の荒川弘は、本作のアニメ化に当たっては、
「根っこの部分さえ取り違えなければ思い切りやっちゃってOK」
「原作と全く同じならアニメという別メディアに乗せる必要は無いと思うので」
と言ったそうです。

勝手な考察:
{netabare}それに、同じ結末で、微妙に違うとかえって気持ち悪いし、先にアニメで結末を見せてしまったら、
原作のネタバレになってしまうため、アニメオリジナルで、
原作の世界観を踏襲しつつも独立して楽しめる内容にする必要があったのだと思います。
だから謎がすべて解明されて、
(原作より気持ちの良い終わり方で)すっきり終わってはいけなかったのだと思います。それで、どうせなら全く違う方向での結末をと考えたのではないかと思います。 {/netabare}

その上で、ここまでのストーリーを組み立てて、まとめ上げたのは見事だと思います。

FAができて、その完成度も高いので、この1作目の影が薄くなりましたが、
それなりにどちらも好きです。

勝手な考察
{netabare}正直、原作に忠実なFAが1作目より出来が悪かったら、最悪で、だれもハッピーじゃないですよね。
だから、FAの評価が高くなるのは当然で、この1作目の目指したのはそこではないのだと思います。
本作の最後が、どこかすっきりしていない分、本作を観た人は絶対FAも観るでしょうし、
より高く評価すると容易に考えられます。
鋼錬のファン層を拡大し、FAにつなげるそんな役割も担っていたのではないかと、
そして十二分にその役目も果たしたのだと思います。 {/netabare}

平成16年度文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 審査委員会推薦作品
第9回アニメーション神戸 作品賞・テレビ部門
2004年東京国際アニメフェア ノミネート部門 テレビ部門 優秀作品賞
だったりもします。

ただ、私にとって、鋼錬との最初の出会いでもあり、強烈な衝撃を与えてくれたこの作品には、特別な思い入れはあります。
より退廃的でダークな感じも個人的に好みです。
キャラクターもFAよりちょっとクールでスマートな感じがします。

でも少年少女に勧めるなら、やはりFAをすすめます。

懐かしくて、余計にこの第1作目が観たくなっていたところ、再放送されてうれしいです。

ただ、FAを先に観てしまうと、別物として楽しめるかどうか、多少なりとも抵抗あるかも知れません。

★ちなみに、劇場版「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」は、本作の続編になっていますので、続けて見られることをオススメします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

64.5 2 少年ガンガンで笑いなアニメランキング2位
ソウルイーターノット!(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (511)
3207人が棚に入れました
死武専に入学した「恋に恋する14歳」春鳥つぐみ、天然少女で職人の多々音めめ、“キング・オブ・庶民”としてつぐみに興味を抱くツンデレお姫様アーニャ・ヘプバーンの3人が紡ぐ、死武専を舞台にした「殺伐だけどウキウキな学園ライフ」を描く。

2004年から2013年に月刊少年ガンガンに連載され、2008年4月~2009年3月にテレビアニメ化もされた「ソウルイーター」の外伝的作品で、本編中で描かれなかった設定を後書きに掲載するのではなくマンガで描きたいという思いから始められた作品。

声優・キャラクター
千菅春香、悠木碧、早見沙織、櫻井孝宏、山下誠一郎、小松未可子、小岩井ことり
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

それでも私は、あえて『ガガントス』を推したい。

2014年4月放送。
全12話。


【前置き】

本編である[ソウルイーター]は、原作もアニメも見ていました。
ただ、その外伝である本作に関しては、原作単行本に第1話が丸々載っていたのを見ただけだったので、今回のアニメ化は嬉しかったですね。

人気作品を別の視点から見れる外伝的内容は、無粋とも取られますが、私的には素直に嬉しいです。
ただ本作に関しては、本編には無いちょおっと百合っぽい感じがあって、正直なところ、ちょっぴり『ガガントス』だったのですけど。



【あらすじ】

舞台は、死神武器職人専門学校、通称「死武専」。

自らの身体を特定の武器へと変身出来る才能を持った人間が多く集まるこの死武専では、その「武器」と、それを操る「職人」を育成することを目的としています。

ひょんなことから、自らを武器に出来る才能に目覚めた主人公「春鳥(はるどり) つぐみ」は、死武専に入学。

おっとりポワポワな「多々音(たたね) めめ」と、庶民に憧れるお嬢様「アーニャ・ヘプバーン」という職人と出会い、どちらかをパートナーに選ぶことになるのですが……。。。



【論じてみる】
{netabare}
本作は、本編の単行本のあとがきにもありましたが、本編が世界観の説明を(あえて)一切省いてシナリオを進めてきたので、その世界観を別の視点で描き説明しようという意味合いからスタートしたそうです。
その為、世界観の説明が非常に分かりやすく、本作からソウルイーターの世界に入ることは十分に可能です。

ただ、本編の主人公やサブキャラが多く登場しますので、やはり100%本作を楽しむには、本編視聴は必須。
時系列的には、本編のシナリオが始まる少し前からスタートするので、本編キャラの物語以前の行動が色々と垣間見えるシーンは、後を知っているからこそニヤつくポイントが一杯でした。

…と言っても、本作のメインキャラ3人も非常に可愛らしく、且つ分かりやすくキャラ立ちをしているので、そっちが全く出ることがない本編も、後々見直すと寂しく感じてしまうかも。



主人公つぐみは「武器」ですが、後の2人は武器を操作する「職人」です。
その為、どうしても板挟みが発生しちゃいますが、基本的には3人いつも仲良し。

ここら辺りは、全く直接的ではないにしろ百合っぽさが見受けられ、個人的には少々鼻につくところもありましたが、「けいおん!」的な良さもあり結果的には十分楽しめました。
(私は、ゆるゆり程度でも多少嫌悪感を感じてしまうレベルなので、私が過剰なだけかも。)

加えて、本編がシリアス色で血の気の多い作品ですので、その片鱗を少しずつ見せていく演出は憎いですね。
いつか必ず、この平和な世界観が壊れるのを分かった上で見る日常モノというのも、これまた乙なものです。

「殺伐だけどウキウキライフ」

という本作のコンセプトも、言い得て妙なフレーズですが、本作を見ると納得しました。


ただ、その日常が壊れるシーンが本作のピークで、終盤の戦いやオチに関しては想定の範囲内でしかなく結果的に、「一番面白かったのは、何気ない日常回かなぁ」と思い返してしまう点も然り。
『クライマックスはアニメ先行で見て欲しい』
という意向の元、あえて原作を追い越す形でラストまで描かれましたが、そのワリには…それほどインパクトのあるラストでは無かったですね。

定評あるボンズの作画も今作では、目を見張るシーンもあれば乱れや手抜きに思えるシーンもあり、少々残念でした。


ですが、人気作の色を継いでいる辺り地盤自体はしっかりしていますし、キャラクターデザインも整っているので、安定して見られたのも事実。

本編の主人公マカにしても、前作よりもかなり可愛くなっていて、ちょっとビックリしました。
(当時アニメ界隈を賑わした、小見川千明さんの「オマエの魂いただくよ(棒)」が、今は何処吹く風だったのは、ちょっと寂しかったですけどね。)

キャラクターで楽しめる方には、ハマるキャラがいればかなりの高評価になるのでは、と思いました。
{/netabare}



【『ガガントス』は、何故流行らなかったのか】
{netabare}
なんか偉そうなタイトル↑でスミマセン。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」みたいなタイトルを一度付けてみたかっただけなので、温かい目で見て下さい。


この『ガガントス』とは、主人公つぐみが、ショックな出来事に見舞われた時に口にする台詞でした。

このフレーズは、原作でも冒頭から登場するのですが、ここでは台詞ではなく、「ガーン!」などの効果音として表現されています。
それを、アニメにした際に、つぐみに口癖のように言わせてしまったことで、原作に無い差異が生まれ、結果的に作品に馴染まなかったように思います。

加えて、アニメのオリジナル部分でも「ガガントス」を挟むこともあり、序盤は特にノルマの如く毎話「ガガントス」が入っていた印象で、視聴者としては制作側の「流行らせたい!」という魂胆が浅ましく見えて、少々食傷気味になった部分もあったように思いますね。

中盤は、「ガガントス」が入らない回も続いたりしましたが、序盤の勢いを考えると、どうせなら全話挟んでも良かったかなぁ…なんて思ったり。
更に無理矢理に挟むことになりそうで益々浅ましく見えますが、もう既に十分に浅ましく見えるので中途半端よりは、存分にやりきってくれた方が好感を持てたかもしれません。

…それでも、流行ったとは到底思えませんけどね。
作品の知名度も流行る確率に直結するワケですが、本作はそれも今一つでしたから。
最後の最後も、「ガガントス」で〆るぐらいの徹底ぶりは見せてくれたのですけれど…。


ただ、だからこそ、私はあえて(製作者側の傷口を抉るように捉えられるかもしれませんが)、この『ガガントス』を推したくなるのです。
「知ってることしか知らないわ」じゃありませんが、知ってる人しか知らないアニメのフレーズって、なんか嬉しくなりますし。

実際、初めて見た時は意味不明さも手伝い非常に温度差を感じましたが、その言い方や、両手をパーにして下方に突き出すポーズ自体は、非常に可愛いのですよ。

最も可愛かったのは第10話の冒頭、つぐみがカボチャを3人に模して一人芝居をしていた時のシーンですね。
アーニャさんにガガントスな台詞を言われたことを想定して、楽しげに一人で

「ガ~ガントス~♪」

と言ってるのですが、その言い方や楽しげな雰囲気も合わさり、私的にはかなりの萌ポイントでした。


「ホビロン!」「まるっ!」「スラマッパギ~」等々、数多に消えていった流行らなかったフレーズ集として、この「ガガントス」も私は、未来永劫忘れないようにしたいです。にゃんぱす~♪


※ちなみに一応補足として。

この『ガガントス』は

日本プロサッカーリーグのチーム『サガン鳥栖』

ドラゴンクエストに登場するモンスター『ギガンテス』

ゼルダの伝説のボスキャラクター『ガノンドロフ』

等とは、一切関係は無いそうです。
{/netabare}



【総評】

雰囲気は多少百合っぽいですが、人気作の外伝として、一定の水準で楽しませてくれた作品でした。

後、昨今のアニメは原作が終わっていないことが多い故に、2期を期待させるような形で中途半端に終わる作品が非常に多い中、本作は1クールでしっかり最後までまとめられている点も評価したいです。
見終わったという感覚がしっかり味わえるので、総じて見た甲斐があったとも思わせてくれました。

「ガガントス」というフレーズは残念ながら流行ることは無かったようですが、そういう点も含めて、なんだか可愛く思えてきちゃう作品でした。

キャラクターは文句無く可愛いかったので、未視聴の方は、良曲のオープニング「monochrome」(Dancing Dolls)を見て、合いそうか判断してみるのはいかがでしょうか。

ではでは、読んでいいただきありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『アーニャ・ヘプバーン』声 - 早見沙織さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『多々音 めめ』声 - 悠木碧さん



以降は、本当にどーでもいい私の「低俗」な駄文なので〆ます。
{netabare}

ちなみに私も、身体を「武器」の如く硬化させる能力を、幼少期よりごく自然に身につけておりました。

この度、その私を「武器」として操る、「職人」を募集したいと思います。

要項を読んだ上で希望者がいれば、書類選考の上で面接を受け付けますので、ご連絡の上履歴書をご送付下さい。


■募集の背景■
開放的な季節になってきたから。

■仕事内容■
私を硬化させ「武器」として操り、魔女と闘う。

■求める人材■
10~15歳の女性(若年層の長期キャリア形成を図るため)
(※熱意次第では、男性も可。)

■勤務地■
死神武器職人専門学校、通称「死武専」

■勤務時間■
23:00~08:00(実働8時間)
残業あり。

■給与■
出来高制。
賞与/年2回

■諸手当■
皆勤手当
家族手当

■休日・休暇■
週休2日制(土曜・日曜)、祝日(※土曜は「死武専」カレンダーによる)

■福利厚生■
各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
従業員持株制度。


以上となります。

末筆となりますが、このような駄文に目を通させてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

どんな誹謗中傷も、ガガントスながら甘んじて受ける覚悟です。


…さぁ、今日も私を「武器」として操る、アーニャさんや めめちゃんを想像して、眠りにつきますか…☆彡
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

キャッキャウフフ、キャッキャウフフ・・・きゃー!!!? キャッキャ・・・きゃー!? ・・・はあ

一番の見どころは、{netabare}キムとジャクリーンかわええ~(*´Д`)ハァハァ{/netabare}w
あとマカかわええ♪

さて、ソウルイーター無印の原作もアニメも結構好きな自分としてはあんまり楽しめませんでした。
だって{netabare}リズとパティが無印の方がかわえかったから{/netabare}・・・ではなく、
戦闘が微妙だった。

無印の方は、雰囲気オシャレアニメだったが、戦闘がカッコ良かった☆☆☆☆☆
その点において手抜きをしていたとは感じたことはない。

この作品では、メッチャそれを感じた。


マカやブラック☆スター、キッドたち優れた死武専生(しぶせんせい)EATに対し、
今回、主人公である入学したてのつぐみ、アーニャ、めめはNOTって言う下級生みたいな扱い。
下級生たちの話がソウルイーターノット。

一話目の戦闘がステキだったので、この点を一番期待していた。
次に無印からのキャラ。

どちらも中途半端に終わってしまった。


初めてOPを見たとき、正直、不安だった。
あのジャンプしてスローモーションになる出だしを見てそう思った。駄作臭がすると。
あれ、例えば、つぐみとアーニャ、つぐみとめめ、が視線を交わすシーンをちょっと入れたりするとか、
ものすごい改善の余地を残すシーンだよ。
毎回あれ見てテンションが2割減。

ソウルイーターのファンとして贔屓目で見ていたがため、期待の方が不安を上回ってはいたが。


結局、この作品は何を表したかったのだろう? 何を売りにしたかったのだろう??

萌え萌えきゅんきゅんを売りにしたかったら、
シャウラ関係を削ぎ落として、キムとジャクリーンの出番を増やせばいいのに。
成長を売りにしたかったら、
キムとジャッキーの人間関係の構築を全面に出し、それから学ばせれば良かったのに。
戦闘を売りにしたかったら、
無印の2コンビ、1トリオ、そしてキムとジャッキーの戦闘シーンを増やせばいいのに。
主人公たち以外を売りにしたかったら、
ジャッキーとキムに9割の尺を割けば良かったのに!!!!!wwwww

・・・はあはあ、ふう、ジャクリーンかわええ(*´Д`)ハァハァ

っていうか、椿の出番少ない!!


いえいえ、この作品はノットなんですから、あの3人で何とか盛り上げて欲しい所ですが、
いかんせん、あの3人にそんなに魅力を感じないんだよね。

ソウルイーターの主人公たちは個、エゴの塊でありながら協力関係を築けていた。
ノットの主人公たちは個性すら希薄で、協力関係の礎を築き始める段階でしかなかった。
どうも、凡人とツンデレと天然という、どっからか持ってきたような設定があるだけで、記号的だった。
{netabare}アーニャは{/netabare}かわえかったけどねw

{netabare}どうしてアーニャやめめが強いのか、それにも{/netabare}触れず、
キャラの掘り下げも中途半端で、あの終わりを無理やり持ってきた感が強い。

原作は1巻か2巻までしか読んでないから分からんが、
きっとストック切れということもあって、オリジナルで終わらせたのだろうけど、微妙。

あと致命的だったことは話の重要な部分がパートナー選びにもかかわらず、オレの記憶が正しければ、
{netabare}職人であるめめが武器であるつぐみを使って戦闘するシーンがなかった。
{/netabare}そりゃ、パートナーも選べないわ。


オレ個人としては、戦闘だけでも滑らかで迫力あれば満足できたのだが、
せめてアーニャとめめの魅力が溢れんばかりの作品、
あるいは先輩方の魅力が発掘された温泉源のように溢れる、先輩方を見守る作品とか、
ジャッキーとキムの日常を事細かに書いた作品を観たかったwwwww

{netabare}じゃ、ジャクリーン先輩、萌え、萌え、萌え萌え(*´Д`)ハァハァ
・・・燃え?燃え!?燃え燃え~~~!!!燃える~~~~~!!!!ぎゃ~~~~~っ ・・・チーン{/netabare}





★最初に書いた感想~{netabare}
2014.04.19 21:26 物語 : 3.5  作画 : 4.0  声優 : 3.5  音楽 : 4.0  キャラ : 4.0

【2話までの感想『萌えよ、わたし!!!!!』】

萌え8割、燃え2割の作品。
スピンオフの元のソウルイーターがアニメとして好きだな、
けど、これはこれでアリ♪

って「ガガントス」って擬態語だと思ってたww
効果音程度にしとけば良かったのに。

そもそもノットって原作ストックが多分、3巻しかないんだよね。
だからまず、展開の遅さが気になってしまう。

戦闘はなんか初々しくてええ☆
けど、ソウルイーターと違って戦闘メインじゃない。

ノットから入っても十分分かる必要最低限の説明してるから、初見切りにはなりにくいかな。

主人公は女の子3人、
キャッキャウフフを楽しみたい人にはいいと思うよ~♪

{netabare}
旧主人公陣がメッチャかわええ~、そしてかっこええ~☆☆☆☆☆
だがしかし・・・マカに憧れるよな~、真の主人公だから。
椿に憧れてたら、ポニテになっていたのにwwwww

オレは椿とブラック☆スターが好きです♪{/netabare}

ノットではアーニャが好きかな、テンプレっぽいけどね~♯

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あと一押しのガガントス

【1話感想】
{netabare}
  私が知っている『ソウルイーター』とイメージが違ったので、最初全くの別作品だと思ってました。
  同作者による外伝作品なんですね。いや、ビックリ。
  んーまあ、この方が人気出ると踏んだのでしょうかね。前のちょっとダークな雰囲気も結構好きだったんですが。

  まだ肝心のバトルが薄味なので何とも言えませんが、中々小気味良い作りになっていると思います。
  今のところはポップな雰囲気なので、もしかして日常系みたいな感じになるんでしょうかね?
  どちらにしても、本編とは違う視点で描かれるそうなので、その辺りに期待して視聴したいと思います。
{/netabare}
-----------------------------------------------------------------------
【8話まで】
{netabare}
  いやー、思っていたより大分感触が良いです。
  これは技術の上に成り立っている面白さと言っていいでしょうね。
  何と言ってもほのぼのとシリアスとのバランスの絶妙さ。
  ちゃんとストーリー進行に合わせて、毎回比率調整しているのが高評価です。
  具体的に言うなら、{netabare}
  1話から5話まではほのぼのベースで徐々にシリアス増加。
  6話はクッションとしてシリアス多め。
  7話でアボーン。(決して唐突な展開ではありませんよ?)
  8話出だしの過剰とも言えるギャグで緩和、最後に本題(?)突入。
{/netabare}
  キャラも個性的な上にポイント絞って小出ししているので、すんなり覚えられます。
  『ガガントス』とか『ロイヤル~』とかキャッチーな語句も多くて好きです。

  気になる点として、バトルの少なさと見えてる情報が少ないことでしょうか。
  前者は、最終的な山場がしっかり見えているので、数より質が良ければそこまで問題はなさそうかな?
  後者は、主に魔女関連ですね。
  本編見てると魔女ってこういう存在だというのがわかるのですが、本作だけだと魔女って何? 状態に近いと思うので、
  もう少し興味を惹く情報があれば良かった気がします。
  {netabare}せっかくキムさんがいるんなら魔女告発とかあっても良かったかもしれませんね。
  死武専の中に本物の魔女が潜り込んでいる→被害者が一名→誰が魔女だ?→キムお前なのか?
  →ジャクリーンがかばって何とか難を逃れる→デマだった(被害者はただの事故?)→一件落着
  ついでに、実は噂は本当でキムの他にもう一人いて、事故だと処理されたのも……。までやったら面白そうだけど、どうだろう?
  こんな感じで魔女の存在やその恐ろしさも早めに描けた気がしないでもないけど、
  それだと前述のバランスが崩れるかもしれないか。んー難しいですね。
{/netabare}

  あとは個人的な趣向として、ED曲好きです。
  哀愁ありつつ元気の出る曲でもあるので、あとは作品の熱が加われば言うことなしですね。

  作品として『ガガントス』にならないことを切に願います。
{/netabare}
(2014.5.28)
-----------------------------------------------------------------------
【視聴後】
  構成や世界観作りは申し分なし。
  ただし、戦闘周りがガガントス。
  作品の雰囲気を保ちたかったのはわかりますが、ここはもっとガツンといって良かったところだと思います。
  あとはつぐみの武器形態ですかね。
  {netabare}双斧槍とか、多分裂できる武器の方が良かったと思いますね。
  未熟者という設定上難しいことはわかっているんですけど、アレだと流石に戦いにくさが顕著なので。
  同様にシャウラの魂の扱いももう少し工夫できたかと。
  つぐみが食べるのを渋っている隙にソウルに食わせるなど。
{/netabare}

  主に本編との関係性により(公表順番と雰囲気の相違など)、昇華しきれなかったのが残念です。実に勿体ない。
  まあ、らしいと言えばそうなんですけど、あと一押しが欲しかったです。
  {netabare}順番が逆だと、本作でマカたちをもっと活躍させたり、本編につぐみたちを登場させたりして相乗効果を狙えたり、
  シャウラをもっと派手に暴れさせたりもできたのでしょうね。{/netabare}
  前述の通り戦闘方面での盛り上がりには欠けますが、作品としては十分に楽しめるものだと思うので、
  お暇があれば視聴してみるのも悪くないかと思います。
(2014..7.2)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

68.4 3 少年ガンガンで笑いなアニメランキング3位
ジャングルはいつもハレのちグゥ(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (214)
1238人が棚に入れました
ジャングルで母親と2人平和に暮らす少年ハレの前に突如現れたナゾの少女グゥ。
何でも食べてしまい、お腹に異次元世界を持っているグゥが巻き起こす珍騒動の数々と、グゥに振り回されて苦労の絶えないハレの姿を描いたギャグアニメ。
基本的にはハレとグゥとその周辺のジャングルでのお話だが、第37話~第58話では、ウェダ(ハレの母)の実家のある都会に話の舞台を移す(「コンクリートジャングル」という意味合いもある)。
ある晩、ウェダが村の集会に行き、孤児のグゥを連れて帰ってくるところから第1話が始まる。


声優・キャラクター
愛河里花子、渡辺菜生子、茂呂田かおる、中村尚子、井上和彦、岩永哲哉、保志総一朗、白鳥由里、前田このみ、松岡由貴、岸尾だいすけ、石田彰、氷上恭子、玄田哲章

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

頭を軽くして見てください

視聴回数 全話二桁回くらい(好みの回が複数)

子供向けの定番ギャグアニメが「クレヨンしんちゃん」だとすれば、
この作品は青年以上向けの定番ギャグアニメだと思います。

作画は子供向けにも見えますが、大人の諸事情が含まれているので
子供向けとは言いづらい。。。というか台詞の意味が理解できないかと。

作成スタッフ 水島努監督&横手美智子構成のタッグはこの作品が
初で、後に「XXXHOLiC」や「侵略!イカ娘」「SHIROBAKO」などで
視聴できます。

物語の本筋はあるのですが、ほとんどがグゥの奇行&発言と
ハレのツッコミ&自問自答で構成されています。
(要所ではシリアス展開もあります)

私の主観なのですが、このアニメはアニメに興味ない大人であっても
少し見ただけで笑いが理解できる作品であるのが素晴らしいところです。
(シュールな台詞の間やネタのキャッチボールなど)

ほぼ気持ちが暗くなる要素がなく、逆に明るい気持ちになれます。
あまりに会話のくだらなさが、そういう気持ちにさせているかと。

メインキャラクターのハレは心配性、周りに気をつかう、子供だけど
子供ぽくない性格。
(CV愛河里花子の早口は凄いです。特に次回予告。これだけ発音できる声優は他で聴いたことありません)

グゥは行動と会話が支離滅裂で、たまにまともな事を言うのですが
それが妙に大人びたシュール発言(哲学で的を得ている)

他にもポクテとかマンダといった、よく分からない生物も楽しいです。

オープニング曲「LOVE☆トロピカ~ナ」は中毒性が高くて、
作品インパクトはこの曲で決まってしまいます。

ちなみに親戚の小学生低学年にこの曲を視聴させると、意味不明な踊りを
始めだして、覚えてないくらいリピート要求させられました。
(どうやらグゥのしかめ面と踊りが手本らしい。。。)

この作品を作画で敬遠されている方もいると思いますが、ギャグアニメを
純粋に楽しみたい方や、普段は笑うことが少なくて笑いに飢えている方などは一見の価値はあると思います。

恐らく最期まで視聴されたら、続編の「デラックス」と「FINAL」が
見たくなるかと。

個人的な意見ですが、大人向けギャグアニメの出来栄えから言えば
対比できる作品があまりないと感じています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ハイスピードなツッコミは名人級。ギャグアニメの名作!

ギャグアニメ数あれど、登場人物全員ボケに対して
ツッコミ1人で展開するアニメも珍しいです。
この1人ツッコミを担当する声優
愛河さんの演技力は相当なものです。
ツッコミは超ハイテンションかつマシンガン!

愛河さん演じるハレはジャングルで生活する普通の子供なんですが
突如同居することとなる人間の姿をした???なグゥと
同居することとなります。
この少女が人を飲み込んだり、奇行の連続で
ハレは心が休まる暇がありません。

ジャングルを舞台にしたほっこりストーリーが軸ですが
とにかく奇人が多い村なので
ハレは休まる暇がないんです

見所はグゥの底知れない奇行と達観した毒舌
そしてハレのハイテンション+長台詞ツッコミでしょう

愛河さん笑っていいともに出演して演技力を披露されたことも
ありました。

下ネタやパロディに頼った笑いが多い中
ボケとツッコミという王道で笑いをとるスタイルは
本格派といってよいのではないでしょうか?

キャラデザもとても可愛らしく、(原作者は今は女性誌連載が多い)
水島努監督の代表作といっても過言でないでしょう

ギャグの王道アニメ
ぜひ、ご覧いただければ幸いです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

グルグル+パプアくん を、さらにカオスにした、ハイテンションギャグアニメ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
一時期のガンガンを支えた漫画が原作(既読)。グルグルもパプアくんもガンガンですし、似たような絵柄、雰囲気ですが、その中でも一番シュールでブラックなコメディ作品になっています。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ギャグとしては、グウの腹の中の世界や、ダマさんなどは鉄板として笑えた。たまに感動回があって、これまた良い。

ただ、これは原作でもアニメでもそうだけど、やはり出オチ系の作品ではあり、笑いは尻すぼみになっていく印象。特に、都会編からはそれが顕著(原作だと、かなり連載終了を引きのばした感がある)。

ただ、このアニメ化は成功だと思っていて、なによりも声優さんがピタリときた。ハレの甲高いツッコミに、グウのニヒルな低音ボイスは、原作のイメージにピタリと合っている。それだけでも充分だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ページの先頭へ