タイラーオースティン さんの感想・評価
3.2
ホタルに救われた少女の話
このタイトルで戦争ものの作品というと、どうしてもジブリの火垂るの墓を連想させられてしまいますが、あちらと比べるといくぶんか見易く分かり易い内容といった印象でした。
友達に促されてホタルクラブを抜けてキャッチボールをしていたタカシ少年が母親からホタルに関する昔話を聞かさせるところからストーリーが始まります。中国の大連を目指す道中の過酷な描写もさることながら、その中で少し救われる描写もあったり、それだけに終盤のホタルに救われるくだりは良いのですが、幻覚?を少女時代の母親が目にするシーンはちょっとホラーな感じもあってなんか怖かったし、勿体なかったですね。
終盤の演出がアレでしたが、それ以外は反戦ものとしては佳作だったと思います。