2024年度の小学生TVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度の小学生成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月20日の時点で一番の2024年度の小学生TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.3 1 2024年度の小学生アニメランキング1位
ダンダダン(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (242)
797人が棚に入れました
霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。 モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。 互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。 そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。 窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる!? オカルティックバトル&青春物語、開幕!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

少年の憧れ「不思議と恋愛」を真正面から描いた古き良き系譜。

 とても面白かったです。テンポや演出などアニメのレベルの高さはあるでしょうけど、古き良きドタバタ劇を上手く今風にアレンジしたと思います。

 本作においてはUFOはSFというよりもオカルトとして展開しています。そのオカルトを題材としてゲスト妖怪・宇宙人が繰り広げるギャグとバトル、そして恋愛感情は「うる星やつら」を思い出します。ハーレムではない4人組みの関係性も同様です。

 リメイク版の「うる星やつら」が少々退屈だったのと比べて、キャラ付け、ストーリーの幹、オマージュなどで情報量の密度が3倍くらいになっていました。この情報量が現代的で一時たりとも退屈させなかった要因でしょう…とはいいますが、やはり最後の数話は若干間延びやマンネリが感じられたかもしれません。ほんのちょっとですけどね。

 そして、なんといっても「涼宮ハルヒ」の影響です。恐竜が出てきた回で学校に閉じ込められたシーンが朝倉涼子とのバトルシーンにそっくりで気が付きましたが、宇宙人、未来人、超能力者もしくは地底人のうち、宇宙人…はゲストですが、妖怪と超能力者がメンバーにいます。ジジなる少年は父が火山学者とのことですので、おそらく地底人なのでしょう。

 雑誌ムー(作中ではポー)という少年のころみた、オカルトへのあこがれというのは「涼宮ハルヒ」のテーマそのものです。「君の名は。」でも坊主の彼が持っていました。つまり、UFO,ネッシー、妖怪などはクリエータたちのあこがれだし、そういうあこがれを持ち続ける少年はどこにでもいます。

 オカルトが実在して不思議な仲間がいて、普通ではない学校生活を送れたらな、という少年の夢のようなものを感じました。この少年の夢と淡い恋愛にワクワクドキドキする高校生活というのが「うる星やつら」から「涼宮ハルヒ」を経由する日本のコミック・ラノベの一つの系譜だと思います。

 ただ、近年この系譜が「女子だけ部活もののきらら系」「ストーリーがない異世界転生もの」「コメディの弱いラブコメ」「中途半端なSF」「感動ポルノ」などに浸食され、20年30年たっても面白かったと語れるような作品が減っていると思います。

 つまり、視聴者が見たい要素が純化してニーズに応えすぎて物語やテーマが消失した抜け殻のような作品が量産されています。もちろん、それぞれのカテゴリーで優れた作品はありますがごく少数だし、優れた作品であっても時代の変化に耐えられるのか不安になる作品も多いです。

 そんな中で、本作ですね。正統派のラブコメであり、コミック・ラノベ的な不思議を真正面から扱っています。「うる星やつら」「涼宮ハルヒ」を彷彿とさせるボディのしっかりした作品が、2024年にコミック原作で登場したのは心強い限りです。この両作とて途中で失速しています。その意味で今後原作「ダンダダン」がどうなって行くかわかりませんが、この1期のアニメ「ダンダダン」は素晴らしい作品になったと思います。

 ただし、その本作をもってしても、2006年の「涼宮ハルヒ」2011年「まどかマギカ」などと同列で名前が後世に残る作品になれるかなあという気はしました。
 それはなぜかと言えば物語のスケール感が小さいからです。不思議は登場しますが、冒険や広がりがありません。ですのでカタルシスがこの両作に比べて弱い気がします。もちろん本作は完結していませんが、涼宮ハルヒは少なくとも1巻の結末をシャッフルという手法を使い、あるいは「サムデイインザレイン」というわけのわからない回で完結させました。
 今後、学校や街にとらわれない広がりがあるか、カタルシスを作れるか、ですね。そうでないと10年後には忘れ去られる気もします。

 一方でオカルトを「都市伝説」の名のもとで大量に消費し、不思議なものを信じるというより一種の話のタネになってしまった現状、この種の話に入り込めなくなっているという点では時代のせいとも言えます。1999年以降オカルトは急速に風化し、ネットの登場でオカルトが半分ギャグになってしまった現状からはもうカテゴリーとして成立しないジャンルになっているのかもしれません。だから、本作でもウルトラセブンのオマージュになってしまっており、そこに実存感がありません。ひょっとしたら自分にもという夢がオマージュによって薄れてしまっています。

 それと宇宙人やターボばばあをはじめ「性的なもの」のテーマ性が中途半端だったのも惜しいですね。そこが軸にならないと、テーマが見えなくなります。

 アニメとしての作画、美術、カメラ、構図、演出、エフェクト、色彩テンポどれをとっても素晴らしかったです。特に人物の表情が素晴らしかったと思います。

 評価はそうですね。テーマやカタルシスが弱いのと、続きがあり中途半端なのでストーリーだけ4にします。あとは5ですね。





1話 方向性はわかりませんが面白い。SARUのアニメ表現は最高だなあ

{netabare} サイエンスSARUは今のところハズレなしの印象です。独特なアーティーなアニメ表現がとても良いです。作画もいいですし。

 ダンダダンですか。名前はかねがねという感じです。こういう話だとは知りませんでしたが。初回はアニメに意識を持っていかれて話を確認するため2回見てしまいましたが、オカルトアクションボーイミーツガール?ホラーヰタセクスアリス?そんな感じでしょうか。

 はじめの格闘シーンで女の子が容赦なくボコられるのが、なるほど攻めた作品だという期待感になりました。その割にスカート鉄壁じゃん、さすがサイエンスSARU。机に座っているときもわざわざ椅子の背でスカートの部分を隠していたので性表現のデオドラントがすごいな、と思っていました。

 で、あのエロい拘束シーンですか。うーん、だったら格闘シーンで見えたほうが不自然じゃない作画だった気がしますが、そこは椅子も含めて演出なんでしょう。下着はシンプルなデザインですけど、肩紐が浮いていたりなかなかの作画でした。薄い本の展開っぽかったですね。性的な内容なのか?と思いましたが、アクションも派手でしたのでどの方向性かわかりません。

 処女を強調した以上、そこはテーマにしてほしいですけどね。これだけ性的な内容を入れたのだから。そこが軽いと単なる少年漫画どまりでしょう。ただ「ギャル」に対する視聴者(読者)への言い訳な気もしますけど。

 心情とか過去をセリフで説明しちゃうのが今どきの少年漫画的でそこでちょっと期待感が薄れましたが、初回のアニメのクオリティーはすごかったので継続視聴します。

 一番最後の「この作品は、実在の人物(○○○を含む)、団体とは一切関係ありません。」の〇〇〇に気づけた人はアニメを注意深く見ている人でしょうね。{/netabare}


2話 思ったよりエロくないいし、がっつりオカルトで少年向け感があります。

{netabare} 考えてみれば「イチモツがない」と言うことは「性的な作品ではない」という宣言なんでしょうか。1話を見るとセックスがテーマに含まれるかとおもいましたけど。
 2話を見ると微エロは見せますけど、むしろ孤独な主人公がヒロインと出会う、ボーイミーツガールなのか、友情物語なのか。何しろイチモツがないですから男女の友情が成立するということかな?そういう話は含まれるでしょう。  

 最後イチモツを取り戻したときにはどうなることか、その辺よくわかりません。去勢された男子=恋愛もセックスも出来ない草食系男子とも取れます。
 名前が話題になる話はそこが結論になるんでしょう。本名でオカルンが呼ばれる日はいつ来るんでしょう?そして、モモがオカルンを高倉健と呼ぶときはどんなときでしょうか。

 思ったより本格的なオカルトで行くんですね。というより変身ヒーローものの亜流の匂いもします。期待よりは少年向けテイストが強いですが、話、テンポ、演出、作画が高水準なので面白く見られています。後半の白黒+赤の画面でこれだけ魅せるのは大したものです。

 それとOPみると2人サブキャラがでそうですが、その辺どういう展開なんでしょうか。味方なのか敵なのか。 {/netabare}


3話 結構普通だったかも。頭を使わないで見られる系かな?面白いけど。

{netabare} 回を追うごとに普通の少年マンガになって行きます。面白いですが展開は一般的なボーイミーツガールものになりそうですね。もうちょっと何かあるのかと期待していましたが、そこは期待外れです。それとも何か仕込みがあるんでしょうか。

 それと、祖母があの若さなのは何かオカルト的なものがあるのでしょうか?「幽遊白書」の婆さんがたまに若くなっていた気がしますけどそれとは違いそうです。理屈では40歳ちょっとで高校生の祖母になれますけど。

 面白いのは否定しませんが、どんどん頭を使わなくなっています。レビューを継続する内容があるかどうかはもう数話見極めたいと思います。{/netabare}


4話 汚いセリフと表情が良かった。ターボババアの出自が今後活きるのか?

{netabare} 追いかけっこのシーンは迫力はありますが、こういう速いだけの作画というのはあまり好きではないです。ただ、汚いセリフのテンポが快感になります。ウイリアムテル序曲をベタに使いながらもセリフと効果音が効果的で耳的には非常によかったです。

 それとこの作品はむしろ止め絵の方が気に入っていて、人物の作画のカメラアングルと表情が非常にいいですね。この作品の特筆すべきところでしょう。

 追いかけっこで終わるのかな、と思っていたらターボババアは「理不尽な死」と言葉を選んでいましたが、凌辱され殺されたた少女の怨念ということですか。だから、イチモツを切り取る妖怪だったんですね。このターボババアの話が今後なにかあるんでしょうか。イチモツが戻ってもタマがないのかな?

 カニはちょっと「デビルマン」の「ジンメン」をオマージュしている感じでした。ところでなんでカニなんでしたっけ?意味がありそうですけど。
 カニが温泉で赤くなるのか?と思ってちょっと調べたら40度くらいからすこしずつ赤くなるみたいですね。固くなるのは60度からだとは思いますが。{/netabare}


5話 恥ずかしすぎる青春劇に悶えましたが、そこが良かったです。

{netabare} 青春劇が恥ずかしすぎて悶えてしまいます。ギャルとオタクはもはやテンプレですし、ギャルのパワーで恋愛描写を省略したり恥ずかしさを相対化する機能だと思っていましたが、本作は思いっきり内面を描いた恥ずかしい青春もの展開でした。
 だが、それがいい…という奴ですね。キャラの性格造形と立ち位置を深掘りしつつ、短い時間で面白く丁寧に描写しました。内面を自分で説明しているのでわかりやすすぎますが、テンポが良すぎるぐらい良いし、ギャグテイストでやっているので気になりませんでした。

 それにしても、日常パートの作画が本当に素晴らしい。前半の学校のシーンの2人の表情がたまらないですね。コミックとアニメのいいとこどりをしたような感じで、これこそがアニメ化の意味ですね。これは本当に良かった。「ダンジョン飯」とか本作とか見ると、日本のアニメはまだまだやれると思わせてくれます。

 それとあのピンク髪の娘はゲストではなく続くんですね。なかなか濃いキャラで期待が持てそうです。

 コミックスをポチリたいのを我慢しています。アニメをフレッシュな気持ちで見たい作品ですけど…読みたくてしょうがないです。 {/netabare}


6話 体感時間5分の圧倒的テンポ。1週間のロスがきつい。

{netabare} アイラが金の玉を拾ってポケットに入れるシーンのカメラワークのレベルの高さに魅了されてしまいました。もちろん、話も面白い、キャラ立ちがすごい、演出もいい、何よりテンポですよね。

 コミックのアニメ化はこの作品のテンポを見習ってほしい。コミックの段階からこのテンポだとしたら、削ることを知っている原作者なんだと思います。全部だらだら見せて、聞かせて、説明するのではなくとにかく怒涛のようにすすめる…それでいて話を見ていれば説明の必要がない過不足のない作りこみ。つまり推敲がきちんとできている考え抜かれた作品ということでしょう。

 ストーリー、演出、作画、カメラワーク、テンポ、声優あらゆる面で最高です。

 恋愛の部分もいいですね。可愛い事に気づくって…甘酸っぱすぎるでしょう。ボーイミーツガールにふさわしい展開です。それにモモの友達のギャル達がいい子すぎます。
 声優さんに金玉とかクソダラと言わせる光景もメタ的に想像して1粒で2度おいしいですね。

 という事で今週もさっき見始めたと思っていたら体感5分で終了です。1週間のロスがきついなあ…それにしてももう6話かあ…分割2クールであってほしい…いや、4クールでもいいですよ?{/netabare}


7話 シリアスさのチューニングに違和感があります。これがやりたいの?

{netabare} アニメ作品はきれいごとだけでは奥行が浅くなるので、つらい事や悲しい事、痛い事、ストレスがたまる事など必要があれば描くのは避けるべきではないと思います。

 ですが、どうでしょうね。この作品のチューニングとして今回の後半の回想をあそこまで丁寧に描く必要があったのか。主要キャラ2人とターボババアに同様の出来事があるんでしょうか?
 例えばターボババア発生の原因となったのか知りませんが過去犠牲になった女子学生たちのことを描いているなら今回の回想はわかります。しかし、実際にはこのレベルの悲惨さは他の主要キャラでは描いていません。

 そこの違和感はかなり強く感じました。つまり、妖怪退治で過去の悲惨な出来事を掘り起こす話になってしまうのでしょうか?そういうじめじめした部分を省略することで、深味とサラリとした部分を両立するのが良かったのにと思わなくはないです。この深掘りがやりたいのなら、主要キャラのどちらかで初めの内に見せておくべきでした。

 要するに今回の悲惨さとか女の辛さが主要なテーマであるとか、キャラたちの過去を深掘りするとか、アイラのキャラ描写に役立つならいうことはありません。ただ、何で突然この妖怪の深堀りだけするの?というのが本気でわかりません。
 そして、この7話が面白くないとはいいません。エピソードの出来が悪いとも思いません。ですが、チューニングというかバランスが非常に悪いなあと思いました。そして、ちょっと悲惨さがテンプレな気もしますので、その点でもっと短く描いても良かった気がします。

 はじめアイラの実の母だと勘違いしましたが、葬儀のシーンを見ると違う人みたいですね。その割に父親の淡々とした感じに違和感はあります。悲しみをこらえて虚無になっている感じでもないし。そこにまだ設定が残るのかな?アイラの母親も今回の妖怪と同じだという読みとり方も出来なくはないですが…

 ということで、本作の初の減点項目ですね。こういうシリアスがやりたいなら1~6話の導入がちょっと違う気がします。引き延ばしが始まらなければいいのですが。{/netabare}


8話 オカルトがメインというよりラブコメ?涼宮ハルヒの影響が強い?

{netabare} テーマというか視点をどこにもてばいいのかわからなかったですが、結局ラブコメということみたいですね。オカルトバトルは一つの話の要素であってテーマではないと見た方が面白く見られる気がします。

 ラブコメでもみんな主人公のあそこを狙っているということで、そこに意味性がある可能性もありますし、2人の肉食系女子に翻弄される草食系男子ですね。ここに性的なメタファがあると思うのですが、そこにまだまだ意味性は薄いですね。妖怪の原因というか被害者に女性性が関係はしてますけど。

 で、オカルトの視点で見ていたので気が付かなかったですけど、今回見て思ったのが「涼宮ハルヒ」の影響が大きい気がしてきました。妖怪や宇宙人、超能力者と来てますからね。ハルヒとキョンがいないハルヒの世界ですね。その意味では世界系の話になるのかな?

 そして、教室に閉じ込められるシーンは朝倉涼子とのバトルのときを嫌でも思い出します。OPを見る限りもう一人男子キャラが出てきそうですが、これで未来人か地底人がくれば完璧ですね。この男子が2人いる構造もハルヒですし。無理やりハルヒの影響を強弁するつもりはなく、なんとなくそう感じたという話です。


追記 女子のスカートの下の影が一直線になっていて、スパッツをはいているように見える作画がちょっと気になりました。光源が真上以外にああなることってあるのかなあ…と思ったりしました。 {/netabare}


9話 ラブコメバトル回。後半の作画とエンタメ度がすごかったです。

 作画がなんかすごいことになってました。特に13分以降の後半の水中戦です。動きだけでなく表情も良かったです。今回、内容は無いですが、ラブコメバトルとしてエンタメ度はすごいです。


11話 世界系=ハルヒ、うる星などの系譜か。分割2クールだよね?(願望)

 この状態、構成で数年の2期待ちはない気がするんですけど…この感じはひょっとして分割2クール?まあ、願望70%ですけどね。

 はじめにいろいろテーマがどこにあるのかを考えましたが、要するにラブコメですよね。現代のラブコメの構造としてオタク+ギャルというのは考えてみれば王道です。

 そこにサブカル好き、そして非常に強く感じるハルヒ臭。そう、この作品から非常に強く感じるのは「涼宮ハルヒの憂鬱」です。特にハルヒ=桃子の性格造形は非常に強く感じます。

 それと4人という構造的には「うる星やつら」もありますけどね。つまり、あたる、ラム、面堂、忍の関係性ですよね。「ハルヒ」が世界系と言われていますが、実は「うる星やつら」もラムとあたるの恋愛がそのまま世界の存続に繋がるという点で世界系です。

 ですが、世界系の本質はそこにはなく「日常の崩壊により少年が特別な存在になる=恋愛のスタート」というもともと思春期課題こそが世界系ではないかと思います。うる星は実は終わらない日常などと言われていますが、ラムの登場で日常が終わるところからスタートしています(それがビューティフルドリーマーの違和感の正体な気がします)。

 エヴァはもちろんですが、例えばガンダムにしたって、日常の崩壊とガンダムによって力を得るところから物語が始まります。つまり世界系作品は14歳から16歳の少年が主人公になるのは、自己拡張、日常の破壊というのは思春期のメタファになっているのでは?と思います。

 本作の「日常の終了の終わり」「力を得る」ことこそ思春期の始まりのメタファであり、その時恋愛が始まる。これこそだ世界系の本質ではないかと思いました。つまり、それは何百何千何万と作られた日本のラノベ、コミックの王道そのものです。それこそが、日本の正当派世界系少年コミック的SFラブコメです。だから本作は面白いのではないかと思いました。



 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 18

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

掴みバズり優先と、笑えないワチャワチャ問題。〇〇にも悲しき過去…問題

 opのセンスが良くて惹きつけられて見てみたが、とにかく今時の当てようとしてる作品お共通の個人的不満点を兼ね備えてる感じで少々ゲンナリ。


 まず、掴みはオッケー!重視でとにかくいきなりわかりやすく、バズりやすいようなフックを矢継ぎ早にかけようとしまくるが…。その意図ありきすぎて有機性がない…、早くやんないと今のネットで読む読者は逃げんちゃうんだよ!って焦りが見えすぎる感じで本当に心を掴まれてワクワクしない。


 あと、シリアスやイイ話とワチャワチャでメリハリをつけようとしてるんだろうけど、ワチャワチャがテンションだけで笑えないから寒いし、これも無理にやってる感あるから有機的なキャラに感じられない。現実にいるような人しか認めない!なんて言わないが、いくらなんでも切り替えが極端過ぎるのはねぇ…。


 7話は非常に作画や演出がこれまで以上に気合いが入っているのがわかるが、主役の二人がほぼ蚊帳の外…。そして、話としても悲しい親子という「誰もが泣ける」枠を出ない感じで正直…。


 この作品ってテンポが異様に性急なようであんまり話が動いてない、或いは展開していってない感じてた理由がだんだんここに来てわかってきた。少年漫画的な建付けなのに燃える「目標」や、こういう方向に話が広がっていきそいう!ってワクワク感が見えてこないからだコレ。『モブサイコ』みたいな例外的な傑作は別やが。


 あと、他でも書いた気がするが、〇〇にも悲しき過去…展開はもう勘弁して。あれはそれをやらなくても十分魅力的なキャラで、その別の面をスパっと見せると効果的という実は技量がいるテクニックなのに乱発し過ぎ。トラウマがあれば深くなると思ってるのは浅すぎる。このままだと、このクールは見届けるが次はないです。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 13

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

単純におもしろい

<2024/10/4 初投稿>
原作はジャンプ+
見始めなので評価はデフォルトの3.0です

まず絵柄が好み。
キャラデザは石黒正数や村田蓮爾っぽくて好きです。

ノリはモブサイコ100っぽいところもあって、1話見た限りではかなりおもしろそう。

OP曲はCreepy Nuts
声優さんは主人公二人が若山詩音さんと花江夏樹さん
周辺のキャラが水樹奈々、田中真弓、中井和哉とか豪華というか実力派揃えてます

アニメーションの質も高いし失速しなければかなり楽しめそう

期待したい作品です。。

<2024/10/27 追記>
四話まで見ました。

なんかねー
1〜4話までで良質な一本の映画並みの密度とクオリティで大満足!
原作派の人に聞いたら「原作は1〜4話までの面白さが最新刊まで続くよ」というありがたいネタバレ

アニメーションスタジオSARUとの相性も抜群の様子

毎週が楽しみっす♪♪♪

<2024/11/17追記>
7話まで見ました
哀しかった
ターボ婆あの時から少し感じてましたが、モブサイコ100のようなやるせなさ。
いやもっとかな。
少し前に、笑いの中にどん底のような哀しみを感じる作品があったような。
とつらつら考えてみて思い当たりました。

「ハコヅメ」

笑と哀しみの振り幅にぐるんぐるん振り回される感じ

<2024/12/1 追記>
9話見ました。
ジェットコースターのような展開で楽しい。
ラストのヒキも、少し予想はしてたものの予想を上回る衝撃がありました笑

裸(ラ)で笑いをとるのは嫌いじゃない
別にエロくはないし、寧ろ変な緊迫感を煽る効果もあって良いと思います。
来週話どうなるのか、気になります。

オカルトバトルと、コントと、ラブコメ、せつない話がうまい具合に混ぜ合わさって素直におもしろい
これだけ毎週楽しみな作品は久しぶりです。

<2025/1/4 追記>
去年のうちに最終話まで見終えてました。
最後までおもしろかった。

花江夏樹さんは黒髪メガネ地味キャラやらせるとしっくりくるなぁと、君嘘好きな自分は思ったり。
若山詩音さんは、いかにもアニメな可愛いキャラでも有名ですが、本作のモモや、ハコヅメの川合とかクセのある役どころもぴったりはまりますね。演技力高いと言われる所以。

ちなみに作者は「チェンソーマン」「ルックバック」の藤本タツキさんのアシだったそうで。
どおりで物語やキャラの作り方、魅せ方、盛り上げ方が素晴らしいわけだと納得したり。

最終話はなんか不穏なところで、中途半端にもほどがあるところでバッツリ終わり。
2期は2025年7月からということで待ち遠しいですね。
新しい煽り方かもしれない

投稿 : 2025/02/15
♥ : 32

70.8 2 2024年度の小学生アニメランキング2位
魔法少女にあこがれて(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (211)
629人が棚に入れました
わたし、柊うてなは魔法少女が大好きなごく普通の女の子☆ある日、変身する力を与えてくれそうなマスコット的なやつに出会って不思議な魔法をかけられちゃった! これでわたしも魔法少女に――と思ったらえ? なにこの格好?悪の組織の女幹部ってどういうこと!?これからわたしどうなっちゃうの~~~!!?魔法少女ファンの心優しい内気な少女がサディスティックに大変身!!?正義と悪の激しい SM プレイ(!?)スタートです!!

わんわんお さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

"解釈違いにも程がある"

きゃぴった萌え声とボンビーのテーマみたいな演出音が流れるギャグアニメ
となってしまいましたが原作はそうではありません
本当に面白い漫画なのでアニメで変なイメージがついてしまう前にぜひ読んで欲しいです
原作厨めいたことを言ってしまいましたが、低評価なのは単純に作品の設定とアニメの演出が噛み合っていないためです

主人公である柊うてなは学校では誰とも絡まずひとりぼっちでご飯を食べているような陰キャで、唯一の楽しみが魔法少女を推すことという極度な内向的オタクキャラです
しかし変身することで内面に潜んでいた狂気、サディスティックでエッチな変態性、優しさ、百合、邪悪さ、色んな他者に対する外向的感情が発露します


何をどう解釈したのかアニメではこれら全ての要素を排除してしまいました

演出面では内に秘めた感情の発露、とくにマジアベーゼの暗黒面が垣間見えるサディストシーンでどうして90年代のようなコメディ演出をしたのか不思議で仕方ありません

演技面もド新人声優和泉風花さんを否定する訳じゃないですが、現状顔と萌え声のみで勝負する彼女はこの二面性のあるキャラを演じきれていません
少なくとも1話では最もアイコニックな面である陰鬱さと狂気を示す必要がありました
(尤も彼女の枠をOKしなければ企画倒れとなっていたんでしょうけど)

うてなちゃんの言葉を借りて解釈違いにも程があると言いたいです
満足度★評価は演出や演技によって物語のジャンルやキャラクター性が歪んで伝わってしまっているので低評価にしてあります

投稿 : 2025/02/15
♥ : 5

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

やはり魔法少女は素晴らしい…byマジヤベーゼ。久々に「謎の光」が輝くとき。

 主役の名前がうてなで、ネイチャこと前田さんが出ている時点で期待作。もこっちっぽい陰キャデザインをここまで良くしたのは素晴らしい。


 アリス登場くらいから作画もテンションも下がっちゃったけど、7話終盤から持ち直しましたね。声優さんもノリノリで、イジり辛い感じに下手とか、アリスちゃんとキウイちゃんの仲良しぶりも良い。こっからの展開が楽しみでワクワクしてきた。


「ラブリーロコ」が聞けただけでこの作品見た甲斐がありました。「イジり辛い感じに絶妙に下手くそだなお前…」byキウイちゃん。それにしても、ウテナ役の和泉さん新人ぽいが才能あるなぁ〜。こんな汚れで才能開花させちゃうと、一発で終わっちゃうか、大輪の花を咲かせるか2つに一つやでぇ。


 全体的に作画が平均的に良しとされがちな退屈な優等生感ある昨今のアニメ業界で、本作は平均より重要なポイントで作画開放するというどちらかというと昔ながらな姿勢で臨んでいて好感がもてる。なにより魔法少女の敵という道に矜持を見せるマジヤベーゼという主役が一本筋が通っているからやる気のない単なるネタエロに堕していない。


 薄っぺらい弱肉強食論を説いてるロードに対して、マジつまんねぇーこの人なに言っての?というマジヤベーゼの姿勢には、昨今現実にも跋扈しているイキリ逆張り小賢しい勢に対する良いカウンターで心地よい。ロード、実は正体は本当にイキってる小学生とかでも良かったなぁ。久々に2期が欲しくてオラわくわくしてきたぞ。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 12
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

オリジナルのないエロ2次創作が生み出したオリジナリティ。

 最終回が一番面白かったのが意外でした。ツボに入って声を出して笑い転げました。
(追記 12話で終わりと勘違いしていました。13話がありました。この作品に水着回が意味があるのかわかりませんが、マジアアズールの覚醒が明言されていました。やはり、マジアアズールが真の主役でした。伏線はずっとありましたから、一応これで伏線回収ということで)

 この手の作品は出落ちが多いので本作もそうかなと思っていたら、どんどん面白くなってゆきました。原作未読なので、アニメの制作の力なのか原作の出来の良さなのかはわかりませんが、エロと面白さの相性の良さを最大に引き出した秀作と言えるでしょう。

 それと本作をメタ的に俯瞰した場合、本作はちゃんと構造上「魔法少女もの」の物語になっているのが素晴らしかった。魔法少女に憧れている少女が闇墜ちして、悪役に回る。悪に取り込まれそうになるけど、悪のやり方が気に入らず、3つ巴の対立構造になる。そして、真の悪役である異質な悪意(ヴェナリータ)が次の展開をにおわせる。

 これをシリアスにやろうと思えばそのままダークヒロインものにもなりそうだし、原点ともいえる女児向け魔法もの(プリキュア等)にもなりそうです。つまり本作はプロットがしっかりあります。

 キャラのコンプレックスを使えばテーマの深堀りもできます。悪と正義の仲良しごっこは魔法少女モノそのままです。本作はそれをエロに持って行ったということですね。

 出来がいいので、テーマ的なものを牽強付会できなくはないです。が、それは視点を間違ってしまう気がします。
 本作の優れているところは「魔法少女」というカテゴリーのエッセンスを抽出して、そこにエロのガワをかぶせることによって作品を仕上げているということです。
 オリジナルのない「魔法少女もの」という概念に対する2次創作が、結果的にどんな作品よりもオリジナリティを産み出したという評価が正しいかもしれません。要するに本質を見抜く目を持った人が作り出した作品と言えるでしょう。

 最後のエピソードが特撮怪獣ものの視点でも描けるよ、というのを見せてくれたのもいいですよね。シンウルトラマンでみんなが思った事をそのままやっている感じです。
 いろんなカテゴリーのエッセンスを抽出して、是非、特撮もの、戦隊もの…と続けて欲しいものです。


 作画の評価4が高すぎるのは分かりますが…しかし、ここまで攻めた作品をやり遂げたスタッフへの敬意も込めて。

 



1話 化けたらすごい作品になるかも。推し活の深層にあるリビドーを描いている?

{netabare}  可能性を感じる作品です。明らかにまどマギのオマージュですが、力と引き換えの自らの選択を試されているわけでなく、強制的に魔法少女…のアンチとされてしまうところが秀逸です。

 少女の憧れだった魔法少女をまどマギで少女の欲望・ダークサイドとして描きました。その後「魔法少女特殊戦あすか」「間違った子を魔法少女にしてしまった」等過激さは増して行きますが、いずれも魔法少女側です。この作品はその点で視点が非常にいいです。

 そして、その逆転構造にエロス・リビドー・性癖を入れてきています。これはメタ的な視点で 2次元の魔法少女を愛でるマインドとは?理屈をつけてもエロだろう?という意図が見えます。少女の性の切り売りというのはまどマギのテーマの一つでもあると思いますが、あまりそこは注目されませんでした。

 また丁度今やっている「SHY」のヒロインのメンタルに非常に近いので、正義・悪というよりも、コンプレックスと2面性、承認と立場のような構造になるのかな?という気もします。

 ウテナという名前にも何か意図があるのか?柊の意味は?マギアレコードの方には出てくる苗字みたいですが見てないのでわかりません。花言葉というより棘があるのと冬の字が入るのが重要なのでしょう。

 とにかく1話面白かったです。これは期待枠…と言いながらも、アニメは結構安っぽいので、ほどほどの期待にしておきます。今のところ可能性ですが、化けたら面白そうだなあ、とは思います。出落ち、パターン化ではないことを祈ります。そして、謎の光いる? {/netabare}


2話 放送事故並みの止め絵も、やっぱり面白い。演出力でしょうか。

{netabare}  地上波でもやってるんですよね?今回は随分攻めてましたけど大丈夫か?と思ったら、ATXの他はサンテレビ、KBS、BS11ですか。一応選んでるんですねえ…

 巫女に面…そして○○○○とはマニアックな…古き良き日本の緊縛ですね。

 で、なかなか面白い展開でした。一方的な蹂躙だと飽きるかなと思っていたら、まさかでしたね。ヒロイン?のコンプレックスをエピソードでもっと描いてくれると奥行が増すのですが、まあ、過剰な期待はしませんが、おバカな作品に見えて、妙な何かに引っかかりがありますので、展開に期待します。テーマ的なものが見えてくるのでしょうか?

 それにしても面白さは作画じゃないということでしょうか?ファミレスのアップシーンとか放送事故か?と思うレベルでしいた。5,6秒は動かなかったと思います。一番力が入っていたのがSM雑誌だった気もします。それでも面白いのは演出力なんでしょうか?

 で、1話のあこがれverも見ましたが、謎の光があった方が見やすいかも。どうせこのレベルの作画ですからね。想像を掻き立てられる分で変な効果が出ていると思います。{/netabare}

3話 アニメは予算じゃない。センスと工夫だ。

{netabare} 面白い作品は予算じゃなくてセンスなんだろうなあ…と。本当に面白いです。ストーリーやキャラが秀逸なのはもちろんですしプレイのシーンが秀逸なのはもちろんです。謎の光があっても…というかあったほうが面白いのはすごいですね。
 それだけではなくて、金髪の娘の髪のハイライトが白抜きではなくピンクになっていたり、EDの歌詞がしっとりとSの目覚めについて歌ってたりで、アニメ作りに関していろんなところの工夫がいいですね。

 あるいは原作×制作会社の奇跡のマリアージュかもしれません。

 というか、これが予算があっていい作画だとつまらなくなる気がします。作画のB級感が脱力系の面白さにつながっています。その点では「おにまい」と似て非なる面白さですね。

 3話はちょっと電気ショックプレイだと物足りないかな…と思ってたらアズール…最高です。「うてな×アズール」がいい感じなのが伏線なんでしょうか。

 レオパルトが承認欲求キャラでうてなとの対比で、結構キャラがちゃんとあるんですよね。これが物語の面白さを引き出しています。ところでレオパルトはベットの上で何をしてたんでしょう?自家発電ではなく、エロ系の写真アップでいいねを貰おうとしていた…と見えたんですけど、スマホとかが描かれていなかったので確信がもてませんでした。 {/netabare}


8話 笑いの感情とサディズムは相性がいい。境界線上だから面白い。

{netabare} いわゆる一般と成人の線引きって、考えてみればかなり恣意的ですよね。性癖の多様性を考えれば、単にどこまで見せているのかで考えるのはかなり乱暴です。その線引きに挑戦しているのが本作かなあという気がします。

 変な言い方出すが、大人が見ればこの作品はギャグです。決してアダルトには見えません。魔法少女もののパロディとしてギャグ要素をエロにする、というだけの話です。薄い本の様なニーズでは決してないと思います。

 こういう面白さを表面上の裸体表現の有無で安易に判断することで、どこかでクオリティを犠牲にしているのではないのか?という気がしなくはないです。「お兄ちゃんはおしまい」でも、ある意味本作のベクトルのチャレンジはありましたが、そのコンセプトは本作においてもっと先鋭的です。

「笑い」はサディスティックな感情と相性がいいのは漫才・コントで良く知られています。みっともない、醜い、痛い、そして裸…蔑む心が笑いを誘います。

 なんとなく本作を見ていると「笑いの構造」「エロとギャグ」「ジャンル・規制とは何ぞや?」などと考えてしまいます。見ているときはもちろん普通に楽しんでますけどね。
 要するに本作の「ジャンル」は境界線上ぎりぎりだと思いますが、その境界線が生み出す面白さだなあ、と思います。そこに人間の感情が一番動くポイントがあるのかもしれません。

 それとマジアアズールだけ、妙に内面の深掘りが丁寧ですよね。このキャラがいることで深みがあるように感じているのは錯覚でしょうか?7話最高でした。{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 20

65.9 3 2024年度の小学生アニメランキング3位
ネガポジアングラー(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (98)
230人が棚に入れました
多額の借金を抱え、さらに医者から余命2年を宣告された大学生、佐々木常宏。 鬱々とした日々を過ごす常宏は、ある日借金取りに追われ海に転落したところを、釣り好きの少女ハナとその釣り仲間の貴明たちに助けられる。 ハナに勧められるまま人生初の釣りを経験し、その釣り仲間とも親交を深める常宏。 ハナや貴明の働くコンビニでバイトも始め、難解な釣り用語や生アミの匂いに苦戦しながらも、徐々に釣りにハマっていく。 手元に伝わるアタリは、生の実感――。 転落し続け世界を見上げるだけの人生は、そう簡単に変わらない。 そんな常宏が釣りを通して見つけたものとは……?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

メッセージはいいんですけど、キャラに入り込めない感じがもったいなかった。

 うーん、メッセージは伝わります。私が考えていたメッセージとはちょっと違いましたが。人生の幸福を時間の長さで計るな、という「妻、小学生なる」のメッセージが強烈だっただけに、本作の結末は、ちょっと物足りないかもしれません。

 ほっとするし、さわやかな気分も感じましたので、視聴後感は悪くないんですけど、後から余韻を味わう何かを自ら放棄してしまった感じもします。安易な結末と言えば安易な結末、転落するに身を任せるよりも自分の運命の中で上を見れば何かが見えてくるという点を描けていたと言えばそうとも取れます。

 釣りと人生…チグハグな描き方ではなかったですが、彼の病気や借金の設定をもう少しご都合主義ではない何かにできなかったのでしょうか。転落を象徴しただけで物語に上手く絡んできません。
 また、躑躅森の弟と家庭の話、何よりもハナの活かし方ですよね。どこか中途半端です。サブキャラの深堀りをしている話があるなら、こっちをもう2、3話使って上手く構成できなかったのか。

 ただ、ちゃんと咀嚼して解釈すると違う考え方もできます。死を安易に扱わなかった。躑躅森の過去に常守のバッドエンドのIFを重ねられた。ハナは釣りをとことん楽しむ少女と言う人生のお手本にもなっています。だから、恋愛とか彼女の家族関係を深掘りせず少し距離があるところから描いたので、かえって常守からの視点と視聴者の視点を重ねられたのか。さまざまなキャラの生き方を見せることで、人生に正解はないというメッセージにもなっています。借金も人生はお金じゃないよ、と。これらを説明ではなく物語で描けた点は、なかなかレベルが高いと思います。

 つまり、メッセージ、脚本、結末、構成は決してご都合主義、安易、短絡的とはいえません。むしろ、このご時世に必要な大学生で人生に絶望した特に少年(青年)に必要な話だったのかもしれません。釣りに仮託して「死」ではなく「生」を扱った作品とも言えます。

 うーん、迷いますね。結果的に12話を見ると何が描きたかったのか見えてきますし、その内容は良いと思います。一方で11話までモヤモヤしたので決してシーズン通じて楽しめたかというとそうでもなかったので。その点ではシリーズ構成とキャラの使い方に難はあったのかも。エンタメ不足ということではなく、ちぐはぐな感じが常にしたからです。だから、感情移入という点で少し作品と距離感が生まれてしまい、出来の良さが味わえませんでした。


 
1話 釣りに人生を仮託して何かを語れるのか。感動ポルノで終わるのか。

{netabare}  死の意味を釣りと釣り仲間に仮託して、どれだけ描けるかにかかっているでしょうね。私は死が結末=泣かすだけなら感動ポルノ、人生や死生観、人とのつながりなどの意味を考えさせるなら物語だと思っています。

 感動ポルノでもいい作品はありますが、基本的に浅い作品が多いし余韻がなく一過性です。つまり、泣いておしまいです。「泣ける話」=名作と定義する人もいますので人それぞれだとは思います。私はそれがどんな号泣だったとしても、あまり高く評価はしないです。
 もし、主人公その他の人物の死が、見ている側の人生について考えるヒントになるなら、それは「物語」でしょう。

 本作は淡々とした雰囲気の中で、しかも男でクズ主人公です。泣かすだけならもっといいひと美少女を主人公にするでしょう。そして仲間ももっとエモく設定するでしょう。そこに期待があります。彼の人生の意味について余韻が残るような結末を見せてほしいなあと思います。
 そして、それが他人事じゃなくて、人間の死は彼の2年=一般の余命(最長100年)の差でしかないからですね。普遍性があればもっといいです。

 オリジナル作品でわざわざこれを始める以上は、何かを見せてほしいです。その期待は持てるスタートでした。ぜひ、単なる泣いて終わりにならないようにお願いします。 {/netabare}


2話 ネガとポジは画像の反転ですね。釣り=人生ならコスパへのアンチテーゼかな?

{netabare} ネガ、ポジとは昔のフィルム式カメラのフィルムを現像したモノです。ネガは印画紙に投影して感光させる元で色が反転しています。ポジはスライドなどで投影する元で色は自然な色をしています。そして、もちろんネガティブ、ポジティブの事でもあります。アングラーは釣り人の事です。また、カメラ用語だとするとアングルは角度ですね。

 本作において主人公は意味がないとぼやきます。これはコスパタイパ意識の強い現代の若者のカリカチュアでしょう。また、生死の境に彼はいます。キャラ造形としては「チェンソーマン」のデンジに状況は似ています。

 題名と「意味がない」というぼやきの若者、そして生死の話に釣りが絡んできますから、そして見方の反転の問題ネガ、ポジが出てきます。人生を語るなら、人生を意味のあるものにするかどうかは心の持ちよう、世間の見方という話になるのではないでしょうか。釣りも魚を喰うだけならスーパーで買った方が安いですからね。しかし、やる事に意味があるならそれは意味がある。

 2話まで見るとそういう話になるのではないかと思います。テーマは凡庸ですが、ドラマによっては深く心を揺さぶられる可能性もありそうです。{/netabare}


3話 主人公は現代の問題点の縮図ですね。少子化の原因そのままでしょう。

{netabare} 今のネットで氾濫している他責のコメントをそのままキャラにしたような主人公ですね。非常にムカつくし、見ていて勝手に死ねばと思わなくはないです。それ故にこの作品の言いたいことは、この主人公が変わってゆく物語なんだろうなと思います。

 志望大学に行ける頭がなければ働けばいいだけの話です。FXに手を出せば破滅しかないです。他人と同じでなければ幸せを感じられない、生まれと運のせいにする感覚、そして努力をしていないのに頑張っていると言う認識、安易な解決手段。自分で自分を不幸にすることに熱心なようにしか見えません。

 悲惨すぎて目もあてられませんが、しかし、これが今の若者どころか社会全体の感覚だとすれば、そりゃあ停滞感しかないでしょう。
 こんな価値観の人間なら究極の利他である育児や妻を支えるなどできるわけはないです。少子化の原因をそのまま絵にかいて形にしたような主人公です。


 ただ、母親がどうも毒親っぽい雰囲気もあります。その点でいえば、バブルの恩恵はあずかれなかったけど、金と見栄えに翻弄された世代の被害者とも言えなくはないです。
 他人と同じでないと不幸。金が無いと不幸。格差や出自でスタートが違うのが許せない。人間社会の当たり前を当たり前でないと教育したせいかもしれません。
 ただそれは社会を俯瞰した世代論であって、個人個人は考え方でなんとでもなります。

「釣り」でもなんでもいいですけど、生きている意味は自分で見つけるしかありません。そして、逆に言えば、幸福論を極論すれば生きる意味を日々の何かの中に見つけられる人が幸福な人となります。
ただし、先ほどもいいましたが、利他ですよね。あるいは人とのつながりです。これがなくて、個人だけで生きる意味があるのか。「釣り」なのか「釣り仲間」なのか。
 今季の「結婚するって本当ですか」のヒロインにも同じテーマを感じています。「結婚…」の方がテーマは狭いですけどね。そこがどう展開するかでしょう。


 そして、その問いをしながら生きているのが躑躅森でしょう。過去に何かあったんでしょう。その何かを取り戻す物語になるのだと思います。

 正直、見ていて面白いかと言われるとエンタメとしてはそうでもないです。ですが、このオリジナルアニメを企画して、このメッセージを発しようという企画は大変興味深いです。どうやって展開するんでしょうか。{/netabare}


4話 ハナの日常に溶け込んだ釣りの描写がとても良かった。

{netabare} ヒロインのハナちゃんの生活を見ると好きな事に全集中ですね。こういう生き方だと貧しいとか金持ちとか関係ない気がします。彼女の生活パタンを淡々と見せるシーンに結構感動しました…が、設定が金持ちばあさんの孫というのが、ちょっと「持てるものの余裕」という気がしなくはないのがノイズかもしれません。ただ、そこはあまりこだわりすぎるのも良くなさそうです。家族の問題もあるようですし、彼女の性格造形はそこじゃない気がします。

 もちろん、ハナにとっては釣りがすべてです。釣りのシーンは細かい用語は出てくるものの体系的ではありません。しかし、雰囲気はいいですね。釣りが日常になっている人々をよく表していました。全体的に生きる意味という大上段のテーマではなく、幸福論のような気がします。日々をどうやって生きるか。その一つの形としてハナの描写が性格造形も含めて面白い回でした。{/netabare}


5話 男の趣味あるある。とりあえず最高級ギアから入る。

{netabare} 成果がでないとつまらない、成果がでると面白くなる。成功体験という奴ですね。そして、可愛い女子は大きなモチベーションになります。この辺は男の特徴でしたね。そして、道具ですよね、道具。どんな趣味でも男はギア(道具一式。単品はツールですが誤用が転じてギアも単品の意味で使う例も見かける)から入ります。それも最高級ギアを知ってしまうと、欲しくて欲しくて眠れなくなります。カタログや情報を集め、数日後には手元に金があれば買ってしまっています。

 ゴルフ、釣り、キャンプ、サバゲー…いろんな趣味がありますが、男はとりあえず最高級ギアです。「ゆるキャン△」とかで女子たちが少しづつ道具をそろえていったのと対照的です。
 男は釣果で、女子はとりあえず食事のメニューという部分は男女の思考方法の差ですね。

 ということで今回は男の趣味あるあるでした。釣りアニメらしくなってきましたが、余命2年はどこに行ったの?という気もします。{/netabare}


6話 タイのモデルのお姉さんがエロくないのはかなり意図的な気がします。

{netabare} さて、本題らしき展開でしたね。2年間の過ごし方として好きな事をやる、そして、その2年は自分だけのものではなく周囲の人間にとってはどういう意味になるのか。タイ釣りになにか意味性があるかわかりません。タイとタイを引っかけただけかもしれません。

 ですが、皆で釣りに行く、その釣果で皆がお祝いをしてくれる、その釣り仲間ができたことから感じられるものはもちろんあります。嫌いなはずのパクチーへも挑戦しました。タイという南国の人をあえて持ってきたのも意味はあるでしょう。何もなくても生きようと思えば生きられるような意味も含んでいました。
 この調子で最期まで淡々といってもいいし、何かドラマがあってもいい気がします。

 それにしてもタイ人でモデルであるアイスの造形は本来ならかなりの美女だと思いますが、彼女だけカートゥン的なのは、本作からエロを排除したかったんだろうな、という気がします。5話のこずえはちょっと煽情的でしたけどね。モデル設定や声優さんの演技、アイスの弟の造形を見てもそれはかなりこだわった意図でしょうね。

 ということで、6話まできましたがちょっとずつ面白さが増している気がします。アニメ的な面白さという点で損をする可能性がある内容ですが、100ワニではないですが感じるものがある作品です。{/netabare}


7話 主人公が病気なんですよね?あまりに無関心でトリックを疑いますが…

{netabare} 無駄に死を意識した話にする必要はありませんが、余命2年の若者の描き方としてそろそろ違和感を感じてきました。普通治療しますが…それが勘違いとか親の事ペットの事でした…ではないんですよね?自分が病気だって明言していない気もしてましたが確認するのは面倒なのでしていません。

 冒頭の病院のシーンの感じだと若干仕掛けをしたような印象もありますが、そういうトリックを弄するなら最悪の話になってしまいますので、さすがにそれはやらないでしょう。というか、そこは制作は裏切らないですよね?

 とはいっても、釣りに惹かれて主人公が現実から逃げるという表現かとも思っていましたが、ちょっと不自然だよなあという気もするので、そろそろ病気と向き合う場面もないと不安になってきました。

 釣りの話にはなってきました。知らないことは調べる、前準備が大事。それはわかりますし、普通の釣りの話なら面白いしためになると思いますが、余命2年の使い方に違和感がでてきました。そうそう、夢落ちとか幽霊とかでもないんですよね?{/netabare}


8話 群像劇なら看板に偽りあり。主人公が死と向き合う物語じゃないの?

{netabare} うーん、主人公の生死と向き合うテーマがもうちょっとあると思ったんですけど、期待と違いました。1エピドード1エピソードでサブキャラの掘り下げっていう手法は、もういい加減にしてほしいなあという気がします。

 アイドルものからなのか知りませんが、このキャラ深掘り手法のせいで、作品のテーマやメッセージを大きな物語を描く脚本力が無くなってしまった気がします。グループ全体の複数キャラが主人公という構造の物語ならそれでもわかりますが、本作のような明確な主人公がいるならそれは違うでしょう。

 あるいはそういう群像劇の中に主人公が自分の生きる意味を考えるならいいですけど。そもそも、はじめから釣りの群像劇でいろんな人の釣り人生を見せるというならそういう話で初めればいいと思います。

 この後、主人公の話に戻ったとしても、どうひねくっても感動ポルノで終わる気もします。それは少しでもいいからエピソードに死と向き合う態度が見られないからです。どう考えても説明くさいテンプレの感動にせざるを得ません。

 細切れのエピソードの果てに死の問題が唐突に訪れる感動ポルノエンドとかそもそも余命2年が勘違いエンドとか絶対やめてほしいです。せめて9話からはもうその問題に入らないと…{/netabare}


9話 多分期待外れの予感がしています。ここまで見たら最後まで見ますけどね。

{netabare} モデルのお姉さんを一応頭身高くして美人っぽく描くようになったんですね。今回気が付いたので、何話か前からそうなっていたのかもしれません。

 それはいいとして、金貸しの人たちの意味深な感じですけど、それがこの物語の収束の伏線なんだとは思います。今回、何かツネヒロの良い思い出的な回想も入りましたし。
 ただ、もう9話なんですよね。いままでの1話1話に意味があるのかどうかです。なんとなく4話で終わる話を引き延ばしたような脚本になる気がします。思い出に意味がないとはいいませんけど、その思い出がツネヒロの生死感に寄与しているかどうか。寄与していたとしても、言葉だけで終わらないか。セリフだけで泣かせようというなら、それを感動ポルノといいます。

 ここまで来たら、最後まで見ますけどね。期待値がかなり下がりましたね。{/netabare}


11話 釣りと人生の対比をどう活かすのかが今のところ見えません。

 多分あと1話ですよね。彼の病気は本当の様でその点は変な仕掛けがなくてよかったです。彼の死を望んでいるわけではないですが、物語としての問題で死に向き合う描写が欲しいと思います。

 で、釣りと人生。この対比が上手くいっているか、ですね。コミュニティに参加することで彼の人生が最期で豊かになるなら幸いですが、作品としてその構造が活きていたか。そこが最終話になってくると思います。ヒロインと思われたハナが全くキャラとして活躍できませんでしたが、そこがどうなるのか。まあ、何をやってもセリフだけの付け焼刃にはなるでしょうけど。そこを上手くまとめてほしいなあ、と切に思います。

 

 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 9

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

クズめな主人公に好感は持てずストレス強め。質は悪くなさそうですが

人生上手くいかない主人公が余命2年で釣りに出会って…。
という。

いや釣りやったから何やねん、人生好転するのか、と言われればそんな内容ですが。
ちょいとストレス強いですね。
主人公は割とクズで… あまり応援できないし好感も持てない。
ここから成長していくのかもしれませんが、単純に今はストレス強いですね。

私も「なろう系みたいなノンストレスな作品ばかり人気でどうか」
と文句を言っている方ですが、だからってストレスフルな作品が好きかと言われりゃそんなことは無いんですよ。
まあ… 好きではないですね。

ただ作画等クオリティは高めで、後は最初はこれでも主人公が成長するにつれハートフルな内容になっていく可能性も秘めているわけで…。
あっさり切って良いかは悩ましいところです。

とはいえストレスは強いから見るのが面倒には思うのですよね。
うーん、考えます。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 1

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

生と死の狭間で

余命2年で借金取りに追い立てられる人生詰んでる男子大学生が偶然気のいい釣り人さんたちと出会って釣りにハマっていく話
全体的に丁寧で良くできたアニメ、釣りに興味ないけど面白かったです

魚の作画とか料理の描写とかこだわりが感じられていいですね、ヒューマンドラマが中心ですが、釣りの魅力もそれなりに表現できているのではないでしょうか?
釣った後みんなで賑やかに食べるところとか釣りやってて良かったって思える瞬間なのでしょう
そういった明るく楽しいところと、主人公が抱える余命2年という重たい現実の対比が作品のテーマ

趣味全開のアニメは純粋に楽しんでるところを見たいので重たい話は余計な感じはするんだけど、生の実感を感じると逆に死ぬことが怖くなってくるっていう主人公の生に向き合うドラマも見ごたえがあって味わい深い作品になっています

欠点は良くも悪くも釣り好きが数少ないアイデンティティで釣り以外の生活感がなくリアリティがなくて人間的な魅力に欠けるキャラが多かった

投稿 : 2025/02/15
♥ : 15

66.6 4 2024年度の小学生アニメランキング4位
キン肉マン 完璧超人始祖編(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (63)
93人が棚に入れました
宇宙の果てのキン肉星から地球にやって来た王子・キン肉マンは、ダメ超人と人間たちにバカにされ続けてきたが、ひょんなことから出場権を得た世界一の超人を決める大会、超人ワールドカップで奇蹟の優勝、しかも翌年は連覇まで達成! 以降は宇宙の平和を守る正義超人の中心人物となり、この世の支配を目論む悪魔超人、さらには地上からの弱小超人一掃を狙う完璧超人ら、猛威をふるう敵勢力をテリーマンやロビンマスクといった仲間たちとの友情パワーでなんとか退けてきた。 それらの功績を認められ、最後の試練“キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ”をも勝ち抜いたキン肉マンは晴れて父から王位を譲り受け、誰もが認めるキン肉星第58代大王に即位! 地球から故郷の星へ帰還。結婚も果たし、8年に渡る闘いの日々に別れを告げた。 それから約1年半後。全宇宙は平和に包まれていたはずであったのだが…!?


声優・キャラクター
キン肉マン:宮野真守
ミートくん:上坂すみれ
テリーマン:小野大輔
ロビンマスク:小西克幸
ウォーズマン:梶裕貴
ラーメンマン:関智一
ブロッケンJr.:笠間淳
ジェロニモ:小野賢章
バッファローマン:安元洋貴
ブラックホール:宮田俊哉
ステカセキング:柿原徹也
スプリングマン:吉野裕行
ミスターカーメン:谷山紀章
アトランティス:間宮康弘
ザ・魔雲天:かぬか光明
アシュラマン:神谷浩史
ネプチューンマン:杉田智和
キン肉真弓/プリンス・カメハメ:神谷明
ストロング・ザ・武道:大塚明夫
マックス・ラジアル:小林親弘
ターボメン:野島健児
ダルメシマン:檜山修之
クラッシュマン:富岡佑介
マーリンマン:尾高慶安
ピークア・ブー:石毛翔弥
委員長:古川登志夫
アナウンサー:太田真一郎

の! さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

本気度が違う

作品を作っているスタッフや声優の熱というものがかなり高い作品という印象です。
キン肉マンの最高傑作と言われているシリーズで基本的にはキン肉マンが好きな人だけで作っているアニメになっているので
キン肉マンが好きな声優の豪華さももちろんですが、ネトフリで全世界に配信するなどグローバルに人気があるなので楽しみしかないです。

キン肉マン完璧超人始祖編を観ましたが、めちゃくちゃアニメーションが綺麗でビックリしました。
それもそのはずで幽遊白書やマクロスフロンティアの作画の方やONE PIECEのアニメーションを担当している方の本気の作画でした。
まだ序盤ですがキン肉マンは戦いのシーンの深みや心を揺さぶるところが魅力なので、これから楽しみです。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 0

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

悪魔超人たちの言う「あのお方」とは一体何将軍なんだ!?<63>

悪魔超人のリブートという燃える展開で1期終了。
アニメは細かいところまで行き届いたデキだったけど、必殺技が決まった時の演出があっさり気味だったのが唯一残念。
劇画調止め絵とかマルチアングルで繰り返すとか、そんな昭和アニメ的なのじゃなくてもここがキメ!という強調がほしかった。
原作でも改良阿修羅バスターくらった瞬間のコマではジェロニモの手足がちぎれてるからね、その後なぜか繋がってるけど。
今シリーズの見どころは悪魔超人の仲の良さ。正義超人がちょっと義務感漂ってるぶんステカセ・BHのやりとりとかほんわかしてて良いですね。
1期は裏返すための表の発言に終止したスプリングマンの見せ場は2期か。
細部まで完成度の高いOP/EDも合わせて2期に期待。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全然キン肉マン通ってこなかった私も楽しめそう。

 宮野さん主演でキン肉マンはどうかと思ったが、思った以上に丁寧に作られてるし、声優さんが好きな人ばかりだから楽しい。


 1話はほぼ回想な話だが、キン肉マン通ってこなかった私でも良かったです。声優さんの力と、ちゃんとレスラーの身体を表現できてるアニメーションの基礎体力がいい。なにより通ってこなかったとはいえ超有名作品だから、なんとなく知ってたあの場面が!な喜びが合った。


 宮野さんはやはり低いボイスじゃないので少し違和感あるけど、流石に上手いからそこまで不満はなかったです。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3

62.2 5 2024年度の小学生アニメランキング5位
カミエラビ シーズン2完結編(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (22)
75人が棚に入れました
大ヒットゲーム「NieR:Automata」のディレクターとして世界に絶望と感動を与え続けるヨコオタロウ。そのヨコオの驚くべき発想の数々に呼応したクリエイターが結集。これまで多くの少年少女たちを虜にしてきたじん(「カゲロウプロジェクト」)が脚本を手掛け、魂を。
ヒット作を連発する漫画家大久保篤(「炎炎ノ消防隊」「ソウルイーター」)がキャラクターデザイナーとして肉体を。そして、ビジュアル表現の最先端を切り拓いてきた瀬下寛之(「シドニアの騎士」や「BLAME!」)がその生まれたてのカタマリに、圧倒的な生命力を与える。

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

Art of Life

前期とは違っておちゃらけ皆無のシリアス
じん&ヨコオタロウのサイキョー厨二コンビが贈るデスゲーム。

アンチ萌えとアンチ掘り下げな挑戦作

ゴローが消滅した828事件から早12年、再びカミエラビが開催される。事件に興味津々な少女エコは候補者のリョウと少女のラルに出会うことで自身も巻き込まれていく。

OP・タンゴっぽい曲調がバッチリハマってる
ED・こっちもちゃんとハマってて良きかな
劇伴・MONACA最高なのでバトルシーンはよ

大爆死での主人公変更だがアンチ萌えをやり過ぎてキャラの魅力ガー。部外者追加での解説増量もこの舞台設計ではあまり効果的ではない。掘り下げ嫌いのヨコヲらしい昔のアフタヌーンレベルにクドクド説明しないスタイルは視聴者の引き出し頼りになるのでビジネスとしては大爆死。ヨコヲさんはピュアすぎる。視聴者を信頼したいのはわかるけどアニメとゲームは顧客層が違うのだ。

17
俺たちの戦いはこれからだ!で勝利する漢、アキツ降臨

まどかのヒットで小娘ばかりの悠木碧だが中の人だって年とるのよね。スライム300でのアズサなど、上のポジションに立つ成人女性キャラもなかなか板についてきた感がある。リョウの含みのある嫌らしさが漂うフィクサー感は沢城みゆきっぽさもあって実にいい。

時間指定のある試合っぽくしといて乱入OKなどなんでもアリなカオスルール。もうみんな大人なのでは?基本みんなぼっちなので協力プレイは難しいか。事実取引のケイタはやはり早々と退場。あの設定は上手く使っても結局後付けにしかならいので使いにくいから正解。で今度は可逆時計のアキツを使ってのループものにするのかね。

10数年を棒に振った大人には刺さるのかもしれない。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

全滅エンドにまっしぐら!?よりも酷い…。

 最終話(12話、通算24話)まで観ました。2024.12.31

 8話話位で世界の謎にせまる…。あれ?面白い?と、思いきや、そうでもないですね。

 1期では、ほとんどのプレイヤーが生存していたのに、2期では殺しまくりです。ここまで3人死にました。

 また、2期で突然すげー力の敵が出てきて、他のプレイヤーは手も足も出ないのですが、何ですかコレは?雑に物語を畳もうとしてね?

 もう、ゴローすらどうでも良くなってきています。スマホが諸悪の根源で、実は神様もいる様です。ま〜たマッドサイエンティストかよ…。

 しかし…、ネタが分かると、ぶっちゃけセカイ系的な話でしかなく、規模がデカい様で小さい良くある世界観のアニメでした。何か失望…。

 そして、オチへ向かって怒涛の展開に…。新キャラのニコは親子で物語をたたみに来ます。便利に使いすぎやろ…。

 なんやかんやで復活したゴロー!過去の自分と向き合ったり、平行世界の他キャラと交流したり、過去作でも散々やった、オチに困ったら諸々の事態を個人化(個人の心の持ち様で何とかなるといういつものやつ)して乗り切る系の手法をフル活用します。今更エヴァンゲリヲンかよ!

 そして、ゴローさんは新世界の神に選ばれたのかよくわかりませんが、トラックに轢かれて、異世界転生的なオチでラスト…。

 う〜ん…。何これ?おめでとう!おめでとう!ありがとうで締めたエヴァンゲリヲンから何も進化しておらんです。やはり、形而上の存在が暴れる話はシナリオがクラッシュしますね。

 擁護出来ない駄作としか言えません。何で2期やったんかいな…。ただ、OPとEDは良かったかなぁ…。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました!2024.10.19

 1期主人公のゴローは、女性もしくは女性風キャラは全く殺さなかったのに、今期主人公のラルは容赦しないですねえ!前回登場の女性プレイヤーを真っ二つにしてやりましたよ!

 1期を観てないと、全く意味不明です。殺害が救いであるなら、1期の戦いは全くの茶番ってこと?ラルは元々社会や学校、親等のしがらみとか無いので、皆殺しエンドを狙えますね!

 ゴローの復活をかけて、殺せ!殺すんだラル!ゴローが復活したから何だってんだ?っつ〜外野の声なんぞ気にするな!

 単なる物語の導入に使われたキャラでしかない、タンクトップ君はどうなるのかな?

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3

計測不能 6 2024年度の小学生アニメランキング6位
科学×冒険サバイバル!(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (6)
28人が棚に入れました
日本をはじめ韓国、中国、タイなど、世界中の子どもたちに3000万部以上も読まれているオールカラーの科学漫画がアニメ化。「サバイバル」とは生き残り作戦のこと。次々と襲いかかってくるピンチに、子どもたちが勇気と科学の知識で立ち向かっていく冒険物語です。生き物、自然、人体、災害、環境問題、AI、宇宙……科学に関するあらゆるテーマがそろっているのも特長。手に汗にぎるストーリーを進めるうちに、いつの間にか科学や理科の知識が身につき、理系脳が育まれます。

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

子ども向けアニメとしてちと不親切に感じた

ちょっと不親切な子ども向け教育アニメといった印象。

科学をテーマにした作品というと、マリー&ガリーのイメージで、短いながらも科学の面白さもさることながら高校物理の内容にも触れたりで子供心に満足度の高い内容だったが、本作は最初からそれが常識だった前提で物語が進んでいくため、一応予備知識を必要とするのがなんか子ども向けなのに不親切だなぁという感じがしました。

もっとも、扱っているテーマは今に通ずる事でタメになる事柄が多く、勉強になりますが、それを無理矢理物語に絡めているという感じで違和感を感じたかな。

そういう意味でははたらく細胞一期の素晴らしさをひしひしと感じました。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3
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