将棋で恋愛なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの将棋で恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月03日の時点で一番の将棋で恋愛なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.6 1 将棋で恋愛なアニメランキング1位
有頂天家族2(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (446)
2194人が棚に入れました
人間は街に暮らし、狸は地を這い、天狗は天空を飛行する。

京都・下鴨神社、糺ノ森に暮らす下鴨家。
狸界の頭領であった今は亡き父・総一郎の血を継ぐ四兄弟たちは、タカラヅカ命の母を囲んでそれなりに楽しく暮らしていた。

総一郎の「阿呆の血」を色濃く継いだ三男・矢三郎を中心に起こった狂乱の一夜。
次期「偽右衛門」選出も、叔父・夷川早雲の策略も、そして「金曜倶楽部」との一幕も、すべてが一陣の風と共に京の夜空に飛び去ったあの日から季節は流れ、洛中に心地よい香が溢れる若葉の候。毛玉たちは尻の冷えを気にもせず、うごうごと動き出す。

天狗に拐かされ神通力を得た人間の美女・弁天は京を離れ、愛弟子である弁天に恋焦がれる隠居中の大天狗・赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊は、寂しさと不機嫌を撒き散らしながら相変わらずボロアパートの万年床で、赤玉ポートワインを啜る日々を送っていた。

そんな折、赤玉先生の息子であり、壮絶なる親子喧嘩の末、敗北し姿を消した“二代目”が英国紳士となって百年ぶりに帰朝を果たす。
大驚失色。驚天動地。吃驚仰天。
天狗界、そして狸界を揺るがす大ニュースは瞬く間に洛中洛外へと広がった。

京の町を舞台に、人と狸と天狗の思惑が渦巻く毛玉絵巻第二集、ついに開幕!

「面白きことは良きことなり」

声優・キャラクター
櫻井孝宏、諏訪部順一、吉野裕行、中原麻衣、能登麻美子、間島淳司、日笠陽子、中村悠一、島田敏
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

為せば成る 為さねば成らぬ 成る業を 成らぬと捨つる 人の儚さ by武田信玄

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
我ながら、書きたい事が多過ぎてまとまりのないレビューになってしまいました。でも、それがこの作品の魅力だとも思います。

人間、天狗、狸、それぞれの生き方、もっと言えば人生哲学。恋愛、家族愛。他にも、もっともっとテーマ性がありそうで、1度の視聴で全てを理解するのは難しいかもしれません。

難解な作品だけに万人受けはせず、だから覇権アニメにはなれないかもしれませんが、「芸術性」という点では、間違いなく今期(2017春)1番だと思っています。

もっとも、あまり頭を使わず、ただのエンタメ作品として観ても充分に面白いアニメなので、(一期含め)難しさだけで敬遠せず、もっとたくさんの方に観て頂きたいアニメですね♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビュータイトルだが、「やれば出来る、やらなければ出来ない、何事も。出来ることを出来ないと捨ててしまうのが、人の儚さだ」という、武田信玄の言葉だ。

この作品のOPの歌い出しは、「為せば成ると 人は言うが 成るがまま 為せば良い」である。つまりは、自然の摂理に従って生きることの肯定。あるいは、「片雲の風にさそわれて、漂泊の思いひまず、海浜をさすらふ(松尾芭蕉)」(自らの思いに正直に、行き当たりばったりに生きる)ような生き方の肯定(おくのほそ道は、作中に何度か引用されてたしね)。

それがそのまま、作品のテーマなのかもしれない。……でも、私は違うことを感じた。

むしろ、その逆。自然の摂理や大勢に逆らうような、はみ出し者の、「阿呆の生き方」の肯定。肯定というよりも、「阿呆の生き方」を愛しく思う、作者の視点。

OPの歌詞だが、「為せば成ると 人は言うが」とあるが、もしかしたらあくまで「人」が言っているだけで、「狸」や「天狗」からしたら、「為せば成る」という考え方は、違うのかもしれない。

出来ないことを、出来るようにしようとするのが、人間。

出来ないことを、出来ないと言えないのが、天狗。

出来ないことを、出来ないと諦めて楽しむのが、狸。

それぞれの生き方、それぞれに生きる難しさがあるのだと思った。そして、そこからはみ出した者は例外なく、阿呆なのだ。

一期のレビューでも書いたが、「阿呆に生きる」とは、「精一杯生きる」と同義だと思う。誰だって現状維持は楽だ。天狗は天狗らしくワガママに、狸は狸の分をわきまえて生きれば、そこに余計な軋轢や苦労はない。

でもそれじゃあ「面白く」ない。だから、波風を立てる。それが「阿呆の血」なのだろう。

人生、どうなるか分からない。分からないから、「面白い」。

確実にあるモノを探すのは作業に過ぎない。A地点からB地点を最短距離で結んだら、移動でしかない。あるかないか分からないモノを探すからこそ、夢であり浪漫である。道中を気ままにうろうろするから、旅である。それは、ツチノコを探すような、人生の楽しみ方だ。


私はこの作品を、「人間を描かないことで、人間を描いている作品」なのかな、とも思っている。もっと言えば、人間の醜さと、尊さの二面性。

この作品に出てくる人間といえば、「金曜倶楽部」の面々。明らかに印象が悪く、明確な敵役である。しかし、本当に彼らは悪人だろうか? 確かに彼らは狸を食うが、彼らからすれば、牛や豚を食う行為と同列であろう。それに醜悪を感じるのは、私達(視聴者)が狸に人格を認めているからで、もし、狸が矢三郎のように人格を有していると分かったら、金曜倶楽部の面々の大半は、狸を食わないのではないだろうか。それでも狸を食うのは、寿老人くらいかな。そもそも彼は、人間ではなさそうだし。実際、狸をただの動物ではないと認めた後の布袋(淀川教授)は、狸食いをやめているわけだし。

人間は、現状を否定できる、珍しい動物だと思う。それまで続けてきた行動(例えば狸食い)も、新情報や真実を知ることによって、アッサリと覆し、より良い生き方を選択できる生き物である(と思いたい)。

そういう意味では、人間を辞めて天狗になった弁天にしろ、天狗を辞めて人間になろうとした2代目にしろ、どうしようもなく人間だった。

「天狗より天狗らしい」と評される弁天も、2代目に負けた2回とも、人間らしい弱さを見せてくれた(そこは萌えたw)。彼女は彼女で、人間としての生き方を否定したくなるような何かが、過去にあったのだろう。弁天はまだ自分の生き方に迷っているのだ。それでも多分、、、そう、焼き切れた髪がまた伸びる頃には、弁天もまた、前を向いて生きているのだろう。狸だからこそ彼女の側で支えられない、とは、やはり弁天が「より強い存在に憧れる」「より強い自分になりたい」からなのかな。

一方、単純な戦闘力では他を圧倒する二代目も、最後には弱さを見せた。百年前の失恋と、父親への敗北で傷ついた自身を否定し、新たに「英国紳士」として生まれ変わった「つもり」であったが、この百年で築き上げた「財産」や「英国紳士としての身なりや物腰」は、全て燃えつき、破壊されてしまった。そして、素の自分にもどった時、彼は自分が天狗であり、どうしようもなく父親の息子であることに気付く。そして、百年前から何ひとつ変われていない、成長できていないことにも。だから赤玉先生は、ひさしぶり父親に戻ったのかな。


この作品の良さは他にもあって、矢三郎と海星のラブコメ(ラストの矢三郎の背中合わせの結婚宣言なんて、メッチャ良かった!)や矢一郎と玉蘭の恋愛要素、相変わらず格好良い矢二郎の生き方、そして、一期からのテーマである「家族愛」。

この作品、家族愛を描くのがメチャクチャ繊細で素敵だ。二代目がズタボロになった時、扇(天狗の象徴)を捨て、一人の父親として向き合った、赤玉先生。あんだけの大悪人なのに、それでも早雲を憎みきれない、海星(そして、海星に被害が及んだ時、欲にまみれた古狸ではなく、一人の父親として激怒した早雲)。雷が鳴ると母のもとに自然と集まる家族(下鴨家)なんて、なんて素敵なんだろうか。

書きたいことはつきないが、そろそろこの辺で。

とにかく、一期からのファンとして、大満足の出来だった。三期(何年後であっても)期待しているので、森見先生、執筆ファイトです(笑)
{/netabare}

【余談 矢三郎のモデルって○○だよね?】
{netabare}
矢三郎のモデルって、坂本龍馬だよね? 色んな勢力に顔を出し、繋いでいこうとする姿勢や、常識にとらわれない発想力に行動力。波風立てる阿呆の生き方。

恵比須川か死んだとき、「英雄も悪党も最後はただの毛玉」と言っていたが、それは、坂本龍馬の名言、「何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから」と酷似しているし、一期のテーマ「面白きこと」も、高杉晋作の辞世の句からきてるだろうし、これは確定かな~♪
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
会話劇、という感じが好き。「化物語」並みに好きなんだよな、あのやり取り。

2話目
天狗とは、天狗になっていること。狸とは、い出し抜くこと。天満屋。ここにもまた、はみ出し者が。芭蕉の引用をサラッと。

3話目
矢三郎の祖母、なんか精霊のようですね。ティーパーティーに豆大福w 雑に扱われる、弁天。新鮮で良いね!

4話目
桃仙が、自分の子供を凄く理解していて、どの子も平等に深く愛していて、時には空気を読めないワガママな母親っぷり、好きだな~。最後、アホには勝てないなw 玉蘭は、小さい頃から矢一朗が好きだったのですね。

5話目
人間、天狗、狸、それぞれの生き方。鴨川の弱々しい弁天は、なかなか良かった。

6話目
地獄にも産業革命って、なんかメッセージありそうだけど、初見だとわからん。恵比須川の、やられっぷり。しかし、英雄も悪党も、最後は毛玉か。坂本龍馬だね

7話目
雷が鳴ると母のもとに集まる家族。素敵すぎる♪

8話目
京都タワーの是非。この男兄弟感、好きだな~♪ なるほど、海星の真実。矢三郎の初めての弱点ですね♪

9話目
矢三郎がOPを歌っているw 矢三郎、波風立ててるね♪ 呉一郎が、良い奴過ぎて、完全に怪しいw

10話目
狸だけの別世界、か。なんかファンタジー&ミステリー。

11話目
熱い展開。矢三郎ならしょうがない、か。人間の傲慢さと、人間より人間らしい、狸、か。

12話目
ラスト、原作改編だけど、良いラストに。海星と矢三郎は、ラブコメとしては、ここ最近で一番好きでした♪ 屋敷でいきなり飲んだくれている二代目だけ、? でしたが。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 35
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

京都の町で阿呆な毛玉が大騒ぎ。面白きことは良きことなり♪

有頂天家族2期です。

話は1期の続きで、
1話にはこれまでの振り返りや人物の説明も一切ありませんので、

必ず1期から観てください♪

1期観てから時間が経っていたので、
私も人物の相関図思い出すのに時間かかりました^^;

全12話です。


● ストーリー
京都の町で暮らす狸たち。

下鴨四兄弟の三男、
下鴨矢三郎(しもがも やさぶろう)。

彼が世話をしている師匠・天狗の赤玉(あかだま)先生のところに
旅に出ていた二代目が帰ってきた。


原作には「二代目の帰朝」という副題がついていることから、
1期と違って目新しいのが“二代目”というキャラ。

英国紳士のような見た目で、
天狗としての実力を十分持ちながらも赤玉先生とは仲が悪い。

しかし、彼が主役になることはありません。
おいしいところは持っていきますけれど。

結局ストーリーを作ったり壊したりしているのは、
矢三郎をはじめとする狸たちですw

普段は人間の姿に化けていて、
まるで人間のように生活している狸たちが主役の物語です。


≪ “日常”を描いた物語 ≫

1期は“亡き父”という謎が軸にありましたが、
2期は何が軸にあるのか初めははっきりと感じられませんでした。

しかし、これはこれでOKなのです。

「有頂天家族」という作品は、阿呆な矢三郎の、
何かが起こり続ける退屈しない日常を描いた物語。

だから2期では、
二代目とか、
狸の将棋大会とか、
赤玉先生がベタ惚れの弁天様(べんてんさま)とか、
地獄から帰ってきたという奇術師の天満屋(てんまや)とか、

いろんな要素が絡んできます。

私達の日常だってそうだものね。
日々、ひとつのことだけを追い続けているわけじゃないものね。

気になる事が解決していなくても他にもしなければならないことがある。
なんなら、次から次へとややこしい問題が降りかかってくることもある。

そう考えると、
この作品は矢三郎のただの“日常”を描いているのです。

いやーなんて騒がしくて落ち着きのない日常だw


≪ 言葉選び ≫

原作が小説なのもあってか、
言葉の使い方が秀逸だなあと思うシーンがいくつもありました。

短い言葉のやり取りであっても、
観ている側は十分意味を察することができる。

こちらに自然と心情を想像させる。

直接的な表現でなく、
どこか遠回しだけど的確な表現。

そういう言葉の使い方が非常にうまい。

例えば7話。
{netabare} 早雲の死に立ち会った矢三郎と海星。
「もう苦しんではいない。」という矢三郎の言葉と「父と二人にさせて。」という海星の言葉。 {/netabare}

言葉のやり取りは多くなかったのに、
状況と気持ちが痛いほど伝わってくる名シーンでした。

う~ん、うまい。勉強になります。

12話の海星と矢三郎とおばあちゃんのやり取りも大好きですけどね~。
{netabare} 「いずれ夫婦になるよ。」という矢三郎の言葉。 {/netabare}

気持ちをストレートに告げたわけではないのに、
テンション上がらないわけがない一言でした。お見事!


● キャラクター
愛すべきキャラはたくさんいますが、
やっぱり主人公の矢三郎が飛び抜けていますね。


◇ 魅力①~阿呆な生き方~ ◇

矢三郎は阿呆で、
フラフラひょうひょうと生きているけれど、

それは彼が決めた生き様でもある。

ひょうひょうとしているのに、
どこか一本の筋を持って生きている。

惹かれるんだよなあ。
魅力的な主人公だよ。


◇ 魅力②~コミュニケーション能力~ ◇

矢三郎のコミュニケーション能力、羨ましい。笑

天狗であろうと人間であろうと、
もちろん狸とも、

すぐに仲良くなって気に入られるのは、
ある意味才能。

まあ、矢三郎と仲良くなって巻き込まれると
大抵ろくなことがないですけどねww


◇ 魅力③~話術~ ◇

コミュニケーション能力にもつながりますが、
矢三郎のうまく立ち回る話術には惚れ惚れします。

こんなふうにペラペラ駆け引きできたら気持ちいいだろうな。笑


◇ 魅力④~ミステリアス~ ◇

主人公なので一番スポットライトが当たるのに、
心の奥底で本当は何を考えているのか、

それがわかりにくいキャラでもあります。

だからこちらも不意をつかれて、
驚く楽しみがあるのです♪笑


◇ 魅力⑤~主人公としての総合力~ ◇

矢三郎が好きだから、
私はこの作品が好きなのだと思います。

この作品は、深く考えるいうより、
おもしろさを感じ取る作品。

矢三郎の魅力も
気が付けばあらゆる場面で感じ取ってしまっている。

この作品の魅力=矢三郎(主人公)の魅力です。
矢三郎が苦手な人は、この作品自体合わないでしょうw



思った以上に矢三郎について語ってしまったw
それほど、私の中ではお気に入りな主人公なのです♪

金閣・銀閣も、
阿呆すぎるところが愛おしいほど好きなのですけれどw


● 音楽
【 OP「成るがまま騒ぐまま」/ milktub 】

1期と同じくmilktubが担当。

milktubの曲とこの作品とは
相性が抜群なので好きなのですよね~。

今回の曲も矢三郎の生き様とマッチし過ぎなぐらいぴったり♪

この曲を聴くと、
「そうそう、これこれ♪」と有頂天家族の雰囲気を思い出せます^^


【 ED「ムーンリバー」/ fhána 】

こちらも1期と同じくfhanaが担当。

OPとは反対に、穏やかで切ない曲です。

矢三郎が弁天様へ秘めている気持ちを歌っている…?


● まとめ
やっぱり有頂天家族大好きです♪
今回も矢三郎が見事にひっかき回してくれて満足^^

12話でまとまるのか不安になるぐらい駆け足な部分もありましたが、
終わりよければすべてよし♪

3期も待ってます~!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 20
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

帰ってきた阿呆の血

2013年に放送された「有頂天家族」の続編。


1話目感想
{netabare}
櫻井さんの語りはやっぱり良いなぁ。

久々に観たけど雰囲気変わってなくて良かった。

いきなり赤玉先生と二代目の対決とかいうクライマックスだけどどうなるのか。

1話だけだとストーリーが良いのか分からないので物語の評価は保留。

それ以外の評価は下がることはないでしょう。
{/netabare}

2話目感想
{netabare}
天満屋は曲者だなぁ。

矢三郎と天満屋の化かし合いはこれからも続くのかな。

今のところは台詞回しと雰囲気だけで話は期待してたほどでもないかなぁ。

1期8話クラスの神回は来るのだろうか。
{/netabare}

3話目感想
{netabare}
曲者の天満屋でも弁天様には敵わないか。

それにしても天満屋のトリックが気になる。

二代目がアイロンがけをしてる時のBGMが壮大なのは笑った。

今回で物語的にも少し面白くなってきたかな。とりあえず安心。
{/netabare}

4話目感想
{netabare}
将棋大会はめちゃくちゃに。

戦略的撤退をする矢三郎。そして消えた玉蘭は...。

今回はあのBGMを聞けただけでも良かったかな。
{/netabare}

5話目感想
{netabare}
納涼船回は1期と同じくドタバタしてて面白い。

弁天様があっさり負ける辺り二代目はかなり強いのか。

珍しく赤玉先生がカッコいい回でもあった。
{/netabare}

6話目感想
{netabare}
地獄絵の中に落とされた矢三郎。早雲はほんと悪役だなぁ。

弁天様は二代目に負けて落ち込んでると思ってたけど意外と元気そうだった。

今回は弁天様がいたから矢三郎は大丈夫だったけど何だか不穏な感じになってきたような...。{/netabare}

7話目感想
{netabare}
弁天様に金曜倶楽部へと迎えられる矢三郎。

そして早雲が天満屋により銃殺。今作は二代目との話がメインなんだろうし徹底した悪役の早雲はこの辺で退場せざるを得なかったのかな。

早雲がどんなに嫌な奴でも1期からいたキャラが死ぬのは辛い。
{/netabare}

8話目感想
{netabare}
早雲の死をきっかけに下鴨家と夷川家の関係にも変化が。

海星が矢三郎の前に姿を見せなかったのも矢三郎を思ってか。

矢二郎は旅に出ようとしている様子。

矢二郎は海星が好きなんだっけか。

旅に出るというのは矢二郎が色々考えて決めた事なんだろう。
{/netabare}

9話目感想
{netabare}
矢二郎は旅に出てしまったか。

天狗が狸の話に関わってくると途端に頼りにされる矢三郎。

何だかんだで皆から信頼されてるよなぁ。

折角二代目を説得したのに弁天様が来てまためんどくさいことになりそう。
{/netabare}

10話目感想
{netabare}
京都にいる呉一郎は偽者で四国にいる呉一郎が本物?矢二郎の旅がまさかの事実を明らかにさせた。

そして海星と矢三郎はどうなるのか。

続きが気になる展開にはなってきたか。
{/netabare}

11話目感想
{netabare}
2期の話では今回が一番面白かった。

銀閣は根は良い狸なのかな。金閣よりはまともな感じがする。

流石に偽空気銃は二代目にバレるよな。

そして京都の呉一郎は早雲が化けていた姿だったとは。

次回はついに最終回。果たしてどうなるか。{/netabare}

12話目(最終回)感想
{netabare}海星を傷付けられて怒る早雲は何だかんだで父親なんだなぁ。

二代目と弁天様はプライドが高すぎる大人になれない子供。この二人を分かってあげられる赤玉先生はやはり流石。

矢三郎と海星の関係が進展したのは良かった。

2期は全体通して1期より盛り上がりに欠けていた印象はあるものの雰囲気を楽しめたので満足。

物語の評価は3.5にしようか悩んだけど好きな作品なので甘めになってしまう。

続編があるのであれば是非また観たい。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

87.1 2 将棋で恋愛なアニメランキング2位
3月のライオン 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (765)
4103人が棚に入れました
羽海野チカさんが「ヤングアニマル」(白泉社)で連載中のマンガを原作としたTVアニメの第2シリーズ。前作は2016年10月~2017年3月に放送され、東京の下町に暮らす孤独な高校生プロ棋士・桐山零と彼を取り巻く人々との交流を描き、幅広い層に好評を博した。監督は新房昭之さん、キャラクターデザインは杉山延寛さん、アニメーション制作はシャフト。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏、石田彰、玄田哲章、阪口大助、中村悠一、東地宏樹、大塚明夫、岩田光央、大塚芳忠、悠木碧、西明日香
ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

単なる娯楽を越えて世の中に貢献しているTVアニメは滅多にない

☆☆物語&感想☆☆

1期は物語としてはややスローペースながらも、
零という人物とその人間関係、将棋、棋士というものを、
非常に丁寧かつ細やかに描いてみせたのがとても印象深かったが、
2期は更にこれまで登場した人物との関係性をより深く描くこととなった。

部活、新人王~記念対局、棋聖戦といった将棋に関わる部分と、
零との関わり、そこに登場する人物に於いても、
これまで同様充分観ごたえのある珠玉の人間ドラマを観せてくれたが、
やはり、それ以外の約半分近い尺を費やした、
{netabare}ちほ、ひなたのイジメ{/netabare}が2期のメインとなったのは明らかだった。
感想は長くなるので、主にこの問題に関する部分に関して書こうと思う。
以下どれくらいネタバレになるのか判断しにくいので、続きは隠させてもらいます。
{netabare}
自分はこの作品が現代のイジメ問題に、
誤魔化し無しで真っ向から挑みアニメ化したことについて、
文部科学省とのコラボレーションという後押しもあったとはいえ、
本当に心からよくやった、快挙だと思っている。
何故なら誰もが経験する学校生活の中で、イジメほど身近で深刻な問題は無いはずなのに、
イジメ被害の側面を取り上げる作品はあっても、
本気でこの問題に具体的に取り組み、
視聴後に観た者に光や救いをもたらすようなものはなかったからだ。
それは何故か?答えは簡単、そんなものを作ったとしても「売れない」から。
内容が優れていても「売れない」作品をアニメ化出来るのは、
「TVアニメ」としては現在のところ実質NHKくらいだろう。

もちろん、イジメを描いたTVアニメがこれまで無かったわけではない。
長らく「日本アニメの良心」として作り続けられていた世界名作劇場シリーズの、
「小公女セーラ」などは、数十話に渡って虐げられる様が延々と繰り返されるという、
視聴者にもひたすら忍耐を強いる内容で、
本作で描かれるイジメに比べると遥かに過酷なものだったが、
当時は作品数が少なかったことや、放送時間帯に恵まれたことが幸いし、
セーラの決して絶望しない強い心や忍耐力は多くの人の胸に刻まれることとなった。

「小公女セーラ」は今でも時代を越えた名作であるのは言うまでもないが、
作品の中で描かれた「忍耐」や「決して絶望しない強い心」は、
80年台という時代としては、ある種の美徳であったように思うものの、
現代は価値観も変化し、必ずしも忍耐自体が美徳ではなくなったように思える。
そのような時代背景をふまえて考えると、「小公女セーラ」は現代人にとって、
もはや視聴後イジメ被害からの光や救いをもたらすものでは無くなったのかもしれない。

本作で取り扱ったイジメ問題に関して、
当初は綺麗なご都合主義でまとめるようなものであれば、酷評するつもりでいた。
しかしながら、作品中で描かれたものは、イジメの発生経緯~終息まで、
被害者、加害者のみならず、親、教師、周りの人間まで、
全ての言葉がこれでもか、という本音で、
現代のイジメが生々しくリアルに描かれていた。
(今は携帯が有るので、もっと陰湿かつ複雑になっているだろう)

その中に原作者の本音というか問題提起とも受け取れるような言葉も、
最後に担任を任される教師の口から出たような気がする。
「イジメの加害者が、謝って済むというのはおかしい。
加害者は自ら行った事に関して、それ相応の責任を追うべきだ」
といった感じの内容だが、自分も確かにこれには同意する。
被害者はイジメが終息した後も、ずっと心の中の傷は消えることはないのに、
加害者が何の罰も責任も負わないというのは、明らかにおかしいし、
イジメが減らない要因の一つでもあるように思える。

作品中で林田先生が、
「いじめにはどのケースにも当てはまる100%の答え、解決法はない、だから難しい」
と言っていたが、少なくとも解決の糸口はいくつも提示されていた。
その中でも最も重要と思えたのが、シンプルでいて実際は一番難しいかもしれないが、
「本人だけで抱え込まず、周りの大人に相談すること」だ。
先に上げた「小公女セーラ」のように強い人間ばかりではないし、
一人で抱え込んでしまうことで、
結果的に自ら命を経ってしまうような最悪のケースが起こっているのだから。
(実は自分の姪っ子も過去に小学校でイジメにあっていたのだが、
親を含めた周囲が努力することで解決することが出来た)

でも、実際はひなたの担任の教師のように、
現実を見ずに向きあおうとしない教師が多いのも事実だろう。
あの担任の教師は最悪だったが、その言葉にも同情する余地はあった。
今の教師も日々必死で教師自身が追い詰められ、
休職に追い込まれるようなことも珍しいことではない。
(神戸であったように、教師間でもイジメがあるような昨今である)
それでもやはり、とにかくイジメられている子供は、
周囲の大人に救いを求めるという事が本当に大事だ。

結果的に学年主任の教師が非常に優秀だったことと、ひなたの強い心があったからこそ、
イジメは解決に至るわけだが、たとえ100%の解決法が無かったとしても、
本作を観た大人や教師が、被害者、加害者に対してどう向き合っていくべきなのか、
林田先生や学年主任の教師の行動や言葉の中に、
学ぶべきものは本当に多かったと実感している。

イジメは当事者だけの問題ではない。
傍観者も間接的な加害者であるとも言える。
自分の子供が将来当事者になる可能性だってある。
全ての人が何かしら本作を観て学ぶべき所があり、
本当に観る価値のある内容だと確信している。

作品中、ひなたは零によって助けられたが、
零もまた、ひなたの「私のしたことは絶対に間違ってなんかない」
という言葉によって救われた。
(その真意は直後には語られないが、43話で零の口から語られている)
過去にイジメ被害に遭った人にとっては、
内容が本当にリアルであるぶん余計に目を背けたくなると思うが、
ひなたの言葉によって、零のように救われた気持ちになる人も少なからず居ると思うし、
是非これからでも観てもらいたいと思う。
{/netabare}
物語がまだ途中のものに5点を付けるということはやや躊躇われるところもあるが、
視聴後に於いて、人の考え方や生き方を変える可能性すら持った作品、
ましてや本作は、大げさに思われるかもしれないが、
間接的にでも人の命をも救う可能性すらあるという意義を鑑みると、
5点を付けることに躊躇する理由はないと判断した。

☆☆声優☆☆

キャスティングに関しては、1期から、もう完璧過ぎるというか、
よくこれだけの実力者&適役を集めたなとつくづく思う。
演じられる声優さんの方々も、本作の台詞には本当に演技のし甲斐があるというか、
声優冥利に尽きるんじゃないでしょうかね、この作品は。

上手い声優が全身全霊でぶつかって応える様は本当に心が揺さぶられる。
一言一言に魂が宿ったとも言える台詞は随所にみられたが、
中でも花澤さんの {netabare}「私のしたことは絶対に間違ってなんかない」
「こんな所生きて卒業さえすれば、私の勝ちだ」{/netabare}
千葉繁の{netabare}「よくやった、胸を張れ」{/netabare}
もうこの場面の演技で普段滅多にこの項目に付けない5点を付けても良いなと思えた。

そういや2期の最終話で登場した幸田母役に島本須美(ナウシカやもののけ姫)さんを起用し、
敢えて1エピソード丸々ほぼ止め絵での語りのみで聴かせたのはさすが、圧巻だった。

☆☆キャラ☆☆

人間というものを昨今のアニメでこれだけリアルに丁寧に描けている作品がどれだけあるだろうか、
そう思わされるくらい、この作品のキャラ描写と存在感はずば抜けている。
どの人物も主人公であるような錯覚、感情移入を覚えるが、
これはキャラそれぞれに圧倒的な説得力を持った台詞の深みと重みがあるから。
本当にこの作品は毎回名言が多すぎる。

シリアスな人間ドラマを、ある意味極限まで突き詰めている作品のため、
キャラ描写、存在感が弱かったらお話にならないが、
1期から引き続いて、やはりこの項目でも点数を引く気にはならない。

☆☆作画☆☆

自分の意見は少数派かも知れないが、贔屓目なしに、
2018年に観たTVアニメの中でも本作の作画は特に凄いと思って観させていただいた。

1期から変わらない極上の淡い水彩画タッチの背景は味わい深く、
キャラの輪郭が背景から浮かないセル画調の質感の相性は抜群で
派手なアクションはないものの、普通は動かさないような所で、
作画枚数を増やしてCGのようなシームレスなスローモーションで、
表情や髪の毛とかをヌルヌルと動かしてみたり、
かなり芸の細かいことを地味ながらやっている。
で、そういうところからユーモアのある場面には、
デフォルメの効いた全く違った作画で急に変化させてみたり、
本当にかなりの労力が掛かってるなと感じる。
キャラの表情の変化をこれだけ丁寧に描いた作品は滅多に見られない。

で、これだけなら通常は4.5点くらいの評価にするところ、
シャフトならではの表現力というか個性が出ているところが素晴らしい。
(別に自分はSHAFT信者でもファンでもない)
単純に美しい作画なものは色々あるものの、
映像に制作会社の個性までしっかり表現できている、
というのはなかなか並みの作品ではお目にかかれないところ。
EDなんかは予算の関係もあって、大抵静止画だったりするもんですが、
この作品はここぞとばかりにセンスを見せつけてくる。

ED後のイラストは毎話異なった人気漫画家を起用するなど、
こちらも毎回バラエティに富んでいて楽しませてくれた。

☆☆音楽☆☆

この項目は1期の点数から0.5点下げました。
OP,EDは曲自体に関しては文句はないものの、
やはり1期と比べてしまうと、アニソンとしてみた場合に劣ると感じたのが理由。
でも後半のOPに関してはイジメが解決してからのその後、
晴れやかさと新たな一歩を感じさせる曲調で心地良かった。

作中BGMに関しては1期から相変わらずで、このBGMのせいで何回泣かされたか。。
いや本当にBGMだけなら満点に値する素晴らしさ、生音への拘りも感じられるし、
曲数の多さも特筆モノだが、やはり予算の掛け方も違うんだろう。
シリアス~コミカルな場面、それぞれにとても印象深かったです。


恐らく2期の内容あってのアニメ化実現だったのかもしれないけど、
いつの日か続編が作られることを心待ちにしたいと思う。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13
ネタバレ

▒▒▒ ⇒ムフ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由とはd(ゝω・´○)

原作が好きだし、アニメもキレイに作ってくれるてるので大好きです♪

何もかも好きなんですが、特に…

あかりお姉ちゃんがたまりません(*´Д`*)
理想なんです♪

現実には、こんな人いないだろうなぁorz

芸能人で考えてみると…

映画で役をやってた倉科カナ…
(;-ω-)ウーン胸大きいけどフワフワ感がなぁ…

外見が似てそうな筧美和子かな…
(;-ω-)ウーン性格が違いそう。

声優で外見が1番好きな茅野愛衣…

これだ!(゚∀゚)
あかりさんの中の人だし、言うことなし♪
結婚して体つきがもっとフワフワになれば、あかりさんに近づいていきそう♪ԅ(¯﹃¯ԅ)グヘヘ


それはさておき…

特にこの2期は「イジメ」が取り上げられてて、色々考えさせられます。

今から、「イジメっ子がイジメをしていた事を自覚できない理由」を述べていきますが、壮絶なイジメを体験をされた方は見ないで下さい。気分を害するだけの内容なので(〃・д・) -д-))ペコリン


{netabare}
【イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由は…】
{netabare}
「ただのコミュニケーションとしか思ってない」
からです。

えっ?と思われるかもしれませんが、イジメっ子にとってはそんなもんです。

さらに…

「かまってやってる」「してやってる」という思いがあると、もっとイジメていた事を自覚できません。

イジメ以外にも…

パワハラ、セクハラ、モラハラ、等の〇〇ハラスメント。
DVやストーカーをやってる奴らも、ネットで影で誹謗中傷してる奴らも…


ただのコミュニケーションとしか思ってません。

※ここでは上の行為を行ってるものを「加害者」
被害にあってる方を「被害者」とします。
{/netabare}

【何故コミュニケーションとしか思えないのか】
{netabare}
いろいろ理由がありますが…
・自己肯定感のため
・相手とそういう事でしか関わりが持てないから
等があります。

だから、ただのコミュニケーションなんです。


「自己肯定感のため」だけなら、少しは罪の意識があるかもしれません。

怖いのが、「相手とそういう事でしか関わりを持てない」というのは罪悪感が持てないのです。

もしかすると高揚感を持ってしまう場合もあり、「加害者」はエスカレートしていきます。

これが多数からのイジメやネット炎上などになると、拍車がかかってエスカレートしていきます。

「加害者」が「ただのコミュニケーション」としか思っていないような「悪意のない悪」ほど、タチの悪いものはないと思ってます。
{/netabare}

【相手とそういう事でしか関わりを持てないのは…】
{netabare}
これはイジメっ子にもイジメられっ子にもあてはまります。
悲しいかな、それ以外の関係性が持てないのです。

もし、趣味や盛り上がる事で関係が持てたのなら「イジメ」は発生しません。

イジメもそうですが、ネットで「荒らし行為」をしてる輩もそういう事でしか、誰かとからめないんだと思います。

「加害者」全般にもいえる事ですね。


「コミュニケーション」はお互いが楽しかったり気持ちよかったりすれば、「いい関係」になりますが…

イジメやネットの荒らしや〇〇ハラスメント、特にストーカーが一方的な快楽のためだけに行ってる行為は「加害者、被害者」という関係になってしまいます。

加害者側は「ただのコミュニケーション」被害者側は「イジメ等」と相反した思いなので、泥沼化していくんだと思います。
{/netabare}

【日常の一部である無視】
{netabare}
人との関係性で相手に興味がなかったり、イジメとかタチの悪い相手などに関わりたくない「無視」というのがあります。

「イジメ」より多いであろう「無視」も人との関わり方(コミュニケーション)だと思ってます。

イジメやパワハラなどを、わかってて無視をする「自覚のある無視」は罪悪感を感じるかもしれません。

でも…

ネットでよくみる「こいつとは関わりたくないなぁ」というような「自覚のない無視」はいつも発生してるので罪悪感もなにも感じません。

これは一つの「防御反応」だと思いますが、「無視」という行為は誰もがやっている行為であるといえます。


ネットで日常的に行われてる「自覚のない無視」によってコミュ等をやめていく人も多いと思います。
これはコミュ力がない「無視されてる人」に原因があるので致し方がないと思いますが…

イジメやパワハラと共に行われている周りからの「自覚のある無視」は、被害者の方にとっては、たまったものではあまりません。

「イジメ」からの辛さに「無視」が加わることによって辛さが何倍も何倍もふくれ上がってしまうからです。


「無視」してる人の中には「イジメられっ子」が可哀想だと思って声をかける人もいますが、本作品のように「イジメられっ子」が受け入れられる事はなかなかありません。

受け入れられる可能性が高いのは、その「イジメられっ子」に興味がある人だけだと思います。

ひなたのようにね♪
{/netabare}

【イジメはこの世から消えないと思う…】
{netabare}
私は…

イジメ=コミュニケーションだと思ってるので、世の中から消えないと思う。

悲しいけど…


あえてイジメにあわない方法としてあげるとしたら、


「コミュニケーション能力を高める」

ことぐらいしか思いつかないorz

でもコミュ力を高めるのが、とてつもなく難しいのですorz


では、コミュ力を高めれない人はどうすればいいか…


「魅力を高める」

でしょうか。

「魅力を高める」のに効率的なのが、「何かに特化して夢中になる事」をあげたいです。


アニコレならアニメの知識を、豊富に持ってるユーザーは「尊敬」や「憧れ」の対象になって、他のユーザーから近寄ってくれる可能性が高いです。

一つの作品に特化するのもいいでしょう。

趣味でもスポーツでもなんでもいい!
興味持った事を長年突きつめると、そのことだけには自信を持つ事ができ、相手を蔑む行為さえしなければ「魅力のある人」になれます♪
{/netabare}

【芸能人や著名人の中にはイジメにあった人が多くいます…】
{netabare}
特に「指原莉乃」と「さかなクン」を尊敬しちゃいます♪

指原は中学時代に「イジメ」「引きこもり」の経験があるそうですが、極度のアイドルオタクだったおかげで辛いのを乗り越えれたみたいです。

モー娘か他のアイドルか忘れましたが、ネットで好きなアイドルを叩く荒らしと戦いまくってたそうですww

指原に魅了されてしまうのが、年々とキレイになってるなぁと思うからです。

バラエティでも過去のことをよく話しますが、暗さもイヤミぽさも感じません。
凄いスキルだと思います♪

時々みせる闇の部分が、私はとっても好きですけどねww


「さかなクン」もイジメにあっていたそうです。

さかなクンはイジメにあってた時に「魚の世界と似てるな」と思ったらしいです。
以外全文↓
{netabare}
広い海へ出てみよう

東京海洋大客員助教授・さかなクン


 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。

 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
{/netabare}

さかなクンを最初みた時は「ウザイキャラ」だなぁと思ってましたww

私は魚類というか水生生物全般が好きなので、さかなクンの豊富な知識に魅了されちゃいました♪

他に沢山の方がイジメや辛いことを経験されてます。

イジメで辛い思いをされてる方も一度は、好きな芸能人著名人+「イジメ」とググってみてはいかがでしょうかd(ゝω・´○)
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

将棋の世界に生きる者たちと下町の家族の物語…青春&人間ドラマの傑作

【開始前】
なんというタイミングでしょうか、今年、中学生プロ棋士が話題をかっさらいました。藤井君には零のような重さは感じませんが(あってほしくない…)、将棋に注目が集まったのは間違いないです。このタイミングで放映されますから、一期以上に注目が集まりそうです。

原作既読。一期の面白さに一期の途中で原作をむさぼり読んでしまうという始末…ドラマ系の作品が好きな人には満足いく作品だと思います。さらに、原作を活かしきって、上乗せするシャフトの演出も見事としか言いようがありません。それとNHKだからこそ、この作品が映像化されたと確信してます。

さて、二期。ほのぼのとしたスタートしました。{netabare}これはこれで良いのです。ここから二期は重くなりますから。重すぎてついていけなく人もいるかもしれませんし。それからかの名人の話も。{/netabare}この作品のテーマは桐山零が人間らしく生きることと、棋士として成長することです。そして、零の周りの人々が零にどう関わって、彼にどんな影響を与えていくのか、ここがとても面白いのです。時おり見せるクスッとする演出は重くなりすぎないためには必要なものだと思います。
二期も一期以上に期待しています。絶対に面白いです。

【後半スタート】
前半は{netabare}ひなたのいじめ問題が軸になる重い展開でした。ひなたの苦しみ、負けないと立ち向かう姿は涙なしには見ることができません。一方で、零は人との繋がりを覚え、棋士として成長していく様子が描かれました。なにかのために戦う、これまで零には無かった感情です。
いじめ問題のクライマックスが後半の1話で描かれました。いよいよ解決に向かっていきます。そして、桐山は棋士としてもうひとつ階段を上っていきます。そして、島田の話も来ることでしょう。これも熱くなります。{/netabare}
この作品の良いところは、対戦する騎士も魅力的に描かれている点。後藤もそうだけど、山崎の話をきちんと入れてくれたはさすがとしか言いようがないです。あの話も最後泣けてくるんですよね。本当に原作を大切にしてくれる良いアニメです。最後まで楽しみたいと思います。

【最終回を終えて】
原作自体、完成された作品です。その原作以上にすることなく、原作を潰すことがない、つまり、原作とアニメがイコールの関係性を保ち続けた素晴らしい作りでした。各エピソードがとにかく面白いのが「三月のライオン」という作品です。アニメにしても大丈夫か?というところ、例えば棋匠戦とか、本当に期待以上に描いてくれました。

二期はひなたのいじめ問題、名人との対局、棋匠戦、ひなたの受験と、怒濤の重い話が連続しました。ときおり、ギャグも入れて重すぎないようにしていますが、そうしてもズッシリくるエピソードです。

(ひなたのいじめ)
{netabare}二期の中心となったのがこのエピソードです。原作読んでいても本当に胸くそ悪くなる展開です。その中心人物である高城とその親、投げ捨ててしまった担任、見知らぬふりのクラスメイトに腹が立った人も多かったことでしょう。
いじめついては零が林田先生に相談した時の先生の言葉が大きな前ふりになります。「いじめで検索すると(中略)どこにも100%の解決方法は載ってないんだ」これです。そう、漫画といえど、いじめを取り扱ったときにはその答えをどう導きだすのかが大事。羽海野チカはこの問題をどう解決しようとしたのか。

ひなたの性格、ひなたを大事に思ってくれる周りの人々、置かれた状況。そして最後の切り札が国分先生と本気になった学校。これらから導いたのが三月のライオンにおけるいじめ問題の解消だったと思います。そして、三月のライオンが優しいのは高城を絶対的な悪にはしないところ。この子の心の底を見せ、その子の行く先を国分先生がとことんまで付き合うところを描いているのが本当に良いです。また、学校を出ていってしまったちほの行く末、いじめが起こす問題の大きさを実感させてくれました。{/netabare}

(名人との記念対局)
{netabare}見た雰囲気だけでただ者ではない感、まさにカヲル君のような不思議な存在感を醸し出していた三月のライオンの最強棋士である宗谷。中学生プロデビュー棋士としても零と比較されますが、人の形をした何か的な存在だった彼がなぜその雰囲気を作っていたのかが分かるストーリーでした。やっぱり宗谷も一人の人間だったことがわかり、零の棋士としての成長も垣間見えた良いエピソードでした。

舞台のひとつとなったのが仙台。駅からどこに向かっているのかがよく分かり、本当にきちんとロケーションしているんだなと実感。{/netabare}

(焼け野原)
実に三月のライオンらしい、見ごたえ抜群なエピソードです。この作品の良いところの一つが、キャラの誰もが主人公になってしまうくらい濃いキャラ設定。
{netabare}このエピソードの中心は柳原棋匠66歳。このエピソードまでは会長とおちゃらけしている場面が印象に残る程度の脇役。が、この話では一転、最年長A級棋士の化物として存在感を発揮します。悲願のタイトルを狙う島田8段との対局は地味で、タイトル戦として盛り上がらないと言われていたのが、二人の命を削るような一手一手に引き込まれていきます。柳原棋匠の心の声がどんどん重くなり、また、熱くしていきます。
その背負っているものの重さ、場面描写は作品中、ナンバーワンの名場面。島田8段の過去も1期で描写しているだけに、どちらにも肩入れしてしまうほど熱い話でした。なんでも、本当は島田8段がタイトルを獲る話を作る予定だったのが、書いているうちにこの流れにしたのだとか。この機転が利いてすごいエピソードになったということみたいです。正直、主役になりそうにないような人まで熱くしてしまうのがこの作品の良いところで、男の中男の漫画と言われるゆえんです。{/netabare}

(零とひなた)
二期の主軸の一つが零とひなたの関係性。二人とも大切な人して繋がっていきますが、それは恋ではありません。見ていると、いったいいつ意識するんだよというくらいもどかしいのですが、羽海野チカは単純に恋人として繋がることはさせませんでした。ここがポイント。
{netabare}零はひなたに心が救われました。そこで零はひなたを守ると心に誓います。勝ち進んで対局料で解決しようとしたり、普通とはズレた考えでも零がこれまで持てなかった感情です。ひなたもまた、零の思わぬ行動に傷ついていた心が癒され、彼を信じます。どこからどう見ても良い関係なんですが、あかりやじいちゃんからは零が男としてひなたと関係を作ろうと見られていません。「だって、零ちゃんですもの」「だって、ぼうずだぜ」がより、この二人の関係を表しています。
原作ではこのあと、また一つ大きく動くのですけどね。{/netabare}

作画と演出はシャフト丸出しの良いものでした。というか、原作そのものがシャフトの演出にピタリと合うものですけど。中の人は全員、キャラを演じきった素晴らしいものでした。というか、この人以外にはあり得んという当てはまりすぎな配役です。特に花澤さんは泣く場面が多く、難しかったと思いますが、ひなたが彼女で本当によかった。そう思います。

原作、アニメとも名作と感じる素晴らしい作品です。人間ドラマ、青春ドラマとして見ごたえも抜群です。この系統が好きな人は1、2期ともに見てほしい作品です。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 42

81.1 3 将棋で恋愛なアニメランキング3位
薬屋のひとりごと(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (463)
1604人が棚に入れました
大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。 名前は、猫猫(マオマオ)。 花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。 ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。 今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。 美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。 人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。 きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。 壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。 稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

期待した方向では無かったですが、キャラが面白かったです。

 2クールを初めから企画して、構成した作品というのはレベルが高くていいですね。その点は高く評価したいです。

 面白く見られたと思います。その要因はキャラ萌えです。薬と毒大好きという極端なキャラ付けがいい方向にエピソードに落とし込めていました。全体としては猫猫と壬氏のラブコメまで行かないドタバタ劇でした。

 この作品が文章で売れたというのが良くわかりません。猫猫のコミカルな動き、演出、声優さんの演技などがアニメ版の面白さの大きな要素になっているからです。マンガ版ならまだわかりますけど。つまり、動きがあるアニメだからこその猫猫の面白さが良くでていました。

 それとあでやかな宮中や娼館の女性たちと、1話完結のピッコママンガ的なダークサイド部分の描写で、最近はやりの病んだ女性の面白さがでていたかなと思います。軍師を含めて、ヒューマンドラマはキャラにクローズアップした分、エピソードとして面白い話になっていたと思います。

 裏に深い設定があるようで、思ったより…というガッカリ感はありますが、壬氏の素性とか新しい妃の話とかまだまだいろいろありそうなので、EDのコメントの通り、始まったばかりなのかもしれません。

 推理要素もありましたが、異世界中華で考証不可能な世界ですし、それを逆手にとった工夫もないので推理としては成立しておりません。キャラ設定として機能したかなと思います。

 韓流的で設定にこだわらないのと、思ったよりも深くない、感情的な感動が随所にある、という分かりやすさで、女性中心に人気が出るのも分かる気がします。伏線的なものもありカタルシスを用意した点はストーリーとして工夫した部分だと思います。

 エンタメとしては女性向け作品でそれを男も見られるチューニングにした結果、成功したという感じでしょうか。

 作画については、いろいろ評判があったようですが、全体として高めのクオリティだったと思います。初めの3話くらいまで「このレベル?」という勿体なさを感じましたが4話の出来が素晴らしく、見直して以降は気にならなくなりました。

 全体として、面白いのは事実です。が、見返してみるほどか、と言われるとそこまでのモチベーションは現状ではない、という水準かな、と思います。作画とキャラ、声優さんは評価高くていいでしょう。ストーリーは期待外れではありますが、アニメの水準としてはしっかりした脚本で悪くない出来だと思います。音楽はOPEDは毎回聞ける水準で良かったと思います。ユーチューブで曲だけ聴くというレベルではないですけどね。


1クール目総括。キャラは良いですが話全体でみるとどうなんでしょう?

{netabare}  1クール目総括。かなり面白い作品だと思いますが、どうも物足りない作品です。さすがに26話じゃないですよね?話的にも24話の半分で折り返しなのでしょう。毎週日曜日の朝の楽しみにするくらいに出来が良かったと思います。

 キャラとしての猫猫が壬氏込みで面白い話かと思います。推理については実は初めからあまり期待していなかったのでそこは逆にまあまあ雰囲気を作っていたのではないでしょうか?
 残念なのは後宮や花街という場所での政治やヒューマンドラマがもっとドロドロした一貫性のある事件があるのかと思っていたので、そこが物足りなかったです。
 下手をすると学園の派閥ものみたいなちょっと緊張感がないストーリーになっちゃったかも。そこが肩ひじ張らずに楽しめた点でもあるんでしょうけど。

 本作で同じ原作でもスタッフで面白さがこんなに変わるのか、という気付きがありました。脚本なのか絵コンテなのか演出なのか、それが全部なのかわかりませんが。4話が出色の出来で次いで10話です。この2話は本当にアニメとしての出来が良かった。
 逆に11話12話の気が抜けてたかなあ…12話の横顔の作画も安っぽかったし。宴会のシーンと最後の方は良かったですけど。

 中間として評価すると、実は難しいです。キャラはいいと思います。人物の背景が見えてこないので満点はつけ辛いですが4.5。ですが話ですね。
 設定とエピソードは悪くないですが、一貫性があるストーリーが物足りない気がします。その点では4でも過大評価でしょう。3.5でいいですが、エピソードの出来で話は4…かな。ここが迷いどころです。一気に見たときの印象は今より悪い気もします。

 作画は、安定性にかけると言うべきか個性が出たと言うべきか…背景は悪くなかったですが、うーん、分からないので4にしておきます。

 音楽はOPの雰囲気が余りにストーリーに合ってなくてかえって面白かったです。猫猫が花になるのかな?と思ったらそんな気配もないですが、今後どうなるんでしょう?暫定で3.5。声優さんは猫猫良かったですので4。

 これって2クール目レビュー別建てになるのかな?わからないので「今観てる」ままにしておきます。 {/netabare}



以下 1クール目の視聴時レビューです。

3話 なぜこのビッグタイトルの作画がこのレベル?

{netabare} 疑問なのですが、本作のラノベ原作売り上げは1200万部で無職転生やオバロ、リゼロより上です。そして、コミカライズは2種類あって、700万部と500万部でやはり1200万部で、すべての合計2400万部です。

 そのアニメ化なのになぜこの水準のアニメ?3話一挙同時をやるレベルじゃないでしょう。もっとお金かけていいんじゃない?という作画レベルでした。これは本当に残念です。

 また、本作は2つ同時のコミカライズで、両方売れているという珍しい作品です。アニメ版は小説準拠なのかもしれませんが、展開や演出を見る限りスクエアエニックス版のねこクラゲ氏に近い印象です。そして私は興味があって両方ある程度読みましたが、ねこクラゲ氏の方が出来が良く面白いと思いましたので良いと思います。
 ただ、2話の部隊の食事で毒云々はどちらのマンガにも出てません。小説版は未読なのでそちらの話かもしれません。

 内容です。この作品、なんちゃって中華もので時代は判然としませんし、人間関係がフランクすぎて後宮内がちゃんと描かれているとも思えません。「後宮の烏」と同じと考えればいいと思います。

 世界観が判然としない、キャラ・エピソードありきなのは少女マンガ的で原作の日向夏氏の性別はWIKIに載ってませんが女性作家で間違いないと思います。

 ただ、エピソードとキャラありきではありますが、ぼんやりとストーリー性はある感じです。その行く末は気になる作品でです。
 ですが、出来でいえばストーリーよりもキャラで特にヒロインに注目すると面白いと思います。あの、長髪の男とのやり取りが面白いですが、胸キュン的なものはあまり感じない気がします。

 まあ、やはり言いたいのは、なぜこのビッグタイトルの作画がこのレベルなの?という疑問です。本当にアニメ業界の分からないところです。{/netabare}


4話 冒頭の毒見のシーンとか表情の変化とかの作画良かったです。

{netabare} 作画は過小評価だったかもしれません。前半の毒見のシーンの作画は良かったです。毒見ってそういう動きになるのかという説得力がありながらコミカルな感じがよかったです。
 として見ると何かに気が付いた時の表情とか瞬きとかが結構丁寧に作画されていました。食事のシーンを初め手の動きはとても素晴らしかったです。近年見たアニメではトップクラスの食事シーンでした。止め画が減ってよく動いていた気もしました。カメラワークもちょっと不思議なためがあるというか、動きがなんとも言えませんでした。

 ビッグコンテンツなので「無職転生」とか「鬼滅の刃」と並ぶ動きを期待していたのですが、考えてみれば話の内容からいってある程度止め画でも成り立ちます。

 それとヒロインの服の作画の複雑さ(線の数とか陰影)がイマイチ安っぽいなあと思ってましたが、皇帝とか妃はある程度の水準なので、猫猫のクルクルと表情を変えるところとかコミカルな動きのために単純化したのなら、キャラ萌えの作品なので、それはそれでいいかなあと思いました。

 話それ自体にテーマ的な深みはないけど、エピソードとキャラが面白い話です。1話完結のようでいて、つながりがある結構秀逸な作品だと思います。アニメのレベルが4話の水準なら、いい作品になる予感がします。


 なお、気になって作画の人調べたら「もああん」さんと言う方で「着せ替え人形」の8話の人でした。江ノ島の砂浜の独特な作画のシーンの有った回ですよね?なるほどなあ、と思いました。参加作品調べたらすごい作品ばかりでした。
 さすがだなあ、と思います。この人の作画なら納得です。


追記 演出と動きが素晴らしいです。それがシリアスさとコミカルさを両立しています。面白過ぎて何度でも見たくなります。4話だけ3回目見てしまいました。

 毒見のシーンとか食事のシーンも素晴らしいですが、手がちゃんと演技しているところとか、ビンタのシーンの迫力とかとにかく素晴らしい。テンポやカットもいい。これが今風のアニメの最高峰でしょう。

 やっぱりアニメはCGのモデリングではなくて、演出と動きです。それでこそ原作の良さが楽しめるというものです。本当に素晴らしいアニメの出来でした。{/netabare}



5話 アラを含めて広い心で見れば、かなり面白いので視聴継続ですね。

{netabare} 4話の出来が良く、本作全体を感情的に受け入れましたので、もう多少の欠点はOKになりました。となって本作を見ると、レベルは高いほうなのかなあという気がしてきました。背景の凝り方と料理などはいいですね。
 それと作業が多いせいか手の作画は1~5話通して良い気がします。ということで話は面白く見られるようになってきました。

 ついでなので、少々アラを指摘しておきます。まず、シューマイにグリンピースをのっけたのは横浜の崎陽軒が始まりです。それに松茸を喜んで食べる文化は日本以外にありませんし、そもそも大陸の松茸は土瓶蒸しで喜びが感じられるような品質ではないです。土瓶蒸しも日本起原でかなり近代に近づいてからです。多分細かく見て行けばいろいろあるのでしょう。

 ただし、です。これこそが本作は「なんちゃって中華」ものであり、考証をするのが無粋ということでもあるのでしょう。

 言葉がそもそも滅茶苦茶なのはもう完全に開き直っていますよね。本作は、大まかに時代的には明の前半、14世紀のイメージかなと思いますがそこを考えすぎるのはやめています。

 で、更に深読みすると、シューマイとか松茸のアラってワザとやってる?言葉はワザとですよね?それも考証ギャグなのかな?…うーん考えすぎかな?バズるのを狙ってなら、面白いですけどね。有名な食品に関する「あるある」なので…中華のテーブルが回るのもタンタンメンも日本が発祥というのと同じ感じ?

 ということで、視聴継続ということで、4話のようなサプライズが無い限り、レビューはこれくらいにします。
 本作は「アラ」も含めて猫猫のキャラと壬氏とのやり取り、妃のエロ綺麗なのを楽しめばいいのでしょう。


 そうそう猫猫といえば今週の声優さんの演技が前半完全にターニャでしたね。そんな感じでしたっけ?{/netabare}


6話 作画は止め画が多いお休み回ですね。内容も続き物の前半っぽい感じ。クレしん笑いが猫猫のキャラに合っているかも。

{netabare} 今週はアニメ作画的には止め画オンパレードの動かない回でした。良くはないですがシリーズ通じた予算もあるでしょう。続き物の話みたいなので来週力が入ってのことならいいのですが。

 それにしても猫猫の「クレヨンしんちゃん」笑い…いいですね。あれの発明すごいなあ、と思います。目を見せないで笑うという、クレしんの中では厳格に守られているルールです。
 ダーク(というよりブラック?)な感情を表すのにこんなにすごい表現って、ちょっと他に類例がないですよね。そしてこのクレしん笑い、猫猫のキャラに合っているかも。

 6話ということで、中間?でそろそろ分析的なレビューもと思ってさっきググったら2クールものらしいですね。ちょっと本筋的なものが見えないので文句を書こうかと思ったら2クールの構成なら良いと思います。別に尺伸ばしというわけでなくテンポは悪くないですので。

 なお、食物アレルギーの歴史とか、サバやフグの食の歴史も興味が出て調べました。面倒なので書きませんが。{/netabare}


7話 前半と後半で面白さが全然違った気がします。1クールの半分ということでちょっと総括です。

{netabare} まず、この7話ですが前半の説明臭いちょっと退屈な進行に比較して、後半の方が面白いし展開にメリハリがあった気がします。

 それはいいとして、7話ということで中間での総括です。結論から言って面白いです。
 猫猫のキャラと周囲の掛け合いが「コメディ」という点でなかなかのレベルです。そして、シリアスパートの各種陰謀も後宮という場のそれぞれの女性の立場が上手く機能して興味深い話になっていると思います。「毒」という猫猫の特異体質と頭の良さがそれを補完しています。

 で、作品全体をほんのりと貫いている「猫猫とはどういうキャラか」という謎ですね。これが今週動きそうな感じで終わりました。この引きも良かったですね。

 こうしてみると、コメディ、後宮(女性たちの悲喜こもごも)と陰謀、そして猫猫のキャラと謎が上手く絡み合って、見ごたえのある作品世界を作り上げています。
 ただ要素が沢山ある分、若干薄まっている点があるので、今後どこまで深くなって行くか、がポイントでしょう。
 もう未読の部分になっていますので今後が楽しみです。1、2話完結のエピソードでの進行でも面白いとはおもいますが、全体を貫く何かは残しておいてほしいなあ。

 それと、4話の演出と作画。もう1,2本やって貰えませんかね?あれは衝撃でした。そういえば、各話に結構、絵コンテ・演出とか作画のクセがそのままのこってる気がします。それも楽しみになっています。(ヤマノススメの4期はそれが見辛かったのですが、本作は毎話の楽しみになっています) {/netabare}


8話 美少女の入浴シーンなのにエロも色気を感じないのはキャラ造形の妙でしょう。

{netabare} シリアスとコメディの混ざり具合が絶妙なのと、猫猫の俺TUEEE的な博学と後宮のルール的なものに対する無知のギャップに萌える。そこに絡むラブコメ要素という面白さが、上手く出た回でした。
 美少女設定なのに入浴シーンがこれほどエロくもないし色気がない、ということは猫猫のキャラの作り方がかなりレベルが高いということだとも言えます。

 キャラのそれぞれの内面というか言動はやっぱりなろう的なテンプレ感からは逃れてないです。推理も時代考証もガバガバです。

 が、確かに面白いとはっきりと言える作品でしょう。いろんな要素の組み合わせの妙なので、どこが?と問われると困りますが、見て素直に面白いという作品なのは間違いないと思います。{/netabare}


9話 不思議な美術演出とMVの回。10話の予告の映像が良かったです。

{netabare}  面白さで言えば4話がピークかな?全体としてキャラ芸で面白さは保っていますが、冷静に考えると面白い回はあったものの、そう高いレベルのアニメ作品としては評価できないと思います…今のところは。
 猫猫のキャラと生い立ちにどれだけ深さがあるかが気になっているのに、そっちが進みません。

 で、8話に続いて9話も前半は少々退屈でした。で、後半の不思議なMVというか心象風景です。あの赤い小さな実が成っている木のCGは面白いですが、なんでしょうね?流れ的には毒があるんでしょうか。楽しめたかと言えば、アニメとしては変わった映像演出だなという興味くらいです。
 ただ、引っ掛かりはあったので、映像に何か気付きがあれば評価は変わるでしょう。もう1回、2回は見たい回でした。

 合わせて水に沈んでゆく女性は随分丁寧な描写でした。9話は話とか作画と言うより美術とエフェクトに妙に変な力が入った回でした。


 で、今回見るべきは10話の予告ですね。気のせいかもしれませんが作画がなかなか良くて演出も面白そうで、力が入っているのではないでしょうか。
 本作はこれ以降の話で、あと1、2回でも4話並みの演出とかその他面白い回があれば、秀作に入るかもしれません。10話はなんとなくそういう回になるのでは?と楽しみです。{/netabare}


10話 女子が美しい作画でした。演出もいいし面白かった。

{netabare} 予告編で楽しみにしてましたが、やっぱり面白かったです。いい演出なのが大きいと思いますが、作画が良かった。動きないですが、女性の作画滅茶苦茶美人だったと思います。顔の線がシャープでした?手の動きや液体を躊躇なく画面に入れていて、本作のアニメのレベルの高さを味わえました。

 本作のEDですが、キャスト声優の前に「脚本、演出、絵コンテ」の話・演出の主要3人がクレジットされます。たまにありますが、本作は明らかに「違いを楽しんでください」という意図が見て取れます。昔のオタク的な楽しみ方ができる非常に良いコンセプトではないかと思います。加えて、作画・美術も個性を重視している感じがします。

 「ヤマノススメ」4期でも似たようなコンセプトでしたが、キャラの同一性や一定の水準の演出を保ちながらやっている本作のレベルの高さがうかがえます。

 今年は「おにまい」の作画が際立って良かったですが「僕ヤバ」「インソムニア」「グイグイ」などラブコメを中心に作画レベルが急に上がった気がします。
 コロナが終わったからか、CGの使い方がこなれてきたからか、海外のアニメータの習熟度が上がったからかわかりません。が、アニメなので画面が進化するのはとてもいいですね。
 本作は話も面白いですが、演出と作画技術の違いを1話1話見比べると面白いと思います。


 なお、本の虫干しで直射日光に当てるのはいかがなものかと思います。なんちゃって中華であるというのは皆分かっていますので、歴史考証は必要ありませんが、さすがにそこは猫猫も出来るという侍女頭も間抜けに見えるので気を付けてほしいなあ。 {/netabare}


11話 脚本、演出、作画…あんまりよくない回でした。

{netabare}  今週は紙芝居みたいな止め絵ばっかりでした。演出も凡庸だし、面白みに欠ける回でした。それと、結末で「母の様だった」で一瞬里樹妃が?と思いましたが、彼女は先帝の妃だったことを思い出せば「ああ、そうでした」とわかりますけど。ちょっと視聴者に不親切な感じはしました。

 あと9話後半で亡くなった下女ですけど纏足で自分で壁を登れないんじゃなかったでしたっけ?それと壁を登ろうとして爪が云々というのがありました。覚悟の…だったら、そういう前提と合わない気もします。あの大げさなCGの演出はなんだったんでしょう?

 ただ、2クールなんですよね?こういう回もたまにはあるとは思います。が、せっかく人気があるのでがんばってクオリティを上げる方向でお願いします。 {/netabare}


2クール

15話 第2クールになってゴチャゴチャした話が続くなあ

{netabare}  11話で壬氏がどうやら皇帝と阿多妃の子どもではないかという思わせがあり、13話冒頭で皇帝とサシで飲んでいました。また、身体ががっちりしているという表現もあったので壬氏は宦官でないこともわかります。

 また12話ではっきり壬氏の猫猫に対する執着が描かれましたので、第2クールは壬氏にまつわる話と皇帝になって猫猫を妃にする話とかかなと思っていました。また、モノグラスの男が絡んできましたので、その妨害か猫猫の出生の秘密を知っていて、壬氏との間に障害があるとかそういう話かなと思っていました。

 簡単な考察で外れていても驚きませんが、壬氏、猫猫、モノグラスの3人あるいは皇帝と新登場の楼蘭妃と緑青館をめぐる話で、1本筋が通った話になりそうだと思っていました。

 が、なぜか第2クールはとっ散らかった話が3話続きました。うーん、1話1話は面白いからいいんですけどね。特に15話は面白い演出でした。オロオロオロも良かったですし(毒が効かない体質なら、薬も効くはずはないんですけどそこはご都合主義ということで)。しかし、特に15話はゴチャゴチャした話でした。何がしたいのかわからない話でした。

 最後まで見るつもりなのでいいんですけどね。もうちょっと何か幹が欲しいなあ…まあ、あのモノグラスの男が絡むのは間違いなさそうですけど…{/netabare}


16話 見たことがあるトリックですが保留。細かい話が続きますが何かはありそう。

{netabare}「すべてがFになる」のシリーズ作品「封印再度」のトリックにそっくりですねえ。本作はトリックがメインじゃないし誰がオリジナルかわからないので何も言いませんけど。金魚鉢もありきたりだし、兄弟もののが仲良くなる様遺言で工夫するのは沢山ありそうです。推理系の話は既視感だらけで出来は良くなかったです。

 あの3男の手の作画に染みがありましたし、医者を紹介していたので父親と同じく鉛中毒なのはわかります。祭具云々とは何でしょう。モノグラスの男がらみで何かありそうですね。

 まあ細かい話が続くよなという印象は変わりませんが、しかし、何かが動いている感じはあるので様子見ですね。{/netabare}


19話 現状では後出しジャンケンで伏線になっていない。もう1段の深さを期待します。

{netabare}  やけにとっ散らかった話が進むのと、壬氏の素性についての思わせは、薬草畑の女性が伏線だったということですか。悪くない構想だと思います。

 ただ、今見えている話をつなぐだけだと、単なる壬氏暗殺計画です。祭具の関係者だとわかる種まきがその時のエピソードでありましたっけ?キセルの時に何か目撃証言とか。見返してないので、今の印象だと全部が繋がっていたとしても、トリック上の工夫を後出しジャンケンしただけですので、まっとうな推理上の伏線とは呼べません。

 それだけ?という気がしなくものないので、何か深みが欲しいところです。更に言えば、前半1話目からつながる何か1本筋が通った後付けではない仕込みに驚きがあればと期待します。
 後半だけならまあ工夫したね、というレベル止まりでしょうね。モノグラスの男がどう絡むのか、あるいは新しい妃の登場が回収されていないのでそこなのかな?{/netabare}


20話 十戒違反で推理の体裁は放棄?となると最後に残るのは猫猫の狂気?

{netabare} ノックスの十戒という推理小説におけるルールがあります。ただし広く周知されていますが、あくまで個人の意見です。10個のルールがあるわけですが、その4番目に「未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない。」と言うのがあります。
 あと8番目の「探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。」が2クール目のつながりに関しては感じるところです。見返してみると仕込みがあるかもしれませんが、どうなんでしょう。

 今週の薬もそうですが合金も同様ですね。あの熱で溶ける金属はねーよと思わなくはないですが、未知の金属として伏線で語っていますので、それほどアンフェアな感じはしない気もしますが…
 どうせなら、薬も以前のエピソードで実験の話を入れておけばよかったのにと思います。2クール目で死んだ人たちの祭祀祭具に関わる関連とかつながりがほのめかしでもあれば、ちゃんと推理になったのに…と思わなくはないです。

 それと壬氏の素性は伏線はずっとありました。モノグラムの男、新しい妃などは、それほど驚きはないですよね。話の本筋は宮廷の陰謀なのかもしれませんが、後付けで「実は…」と言われてもおも驚きはないのでどこに着目する作品なのでしょうか?

 キャラ萌えで終わってしまうのでしょうか。ですが、今週でキャラ萌えもちょっと放棄した感じです。最後に残るのは猫猫の狂気?{/netabare}


21話 突然のラブコメ回でした。

{netabare}  紙のところで出てきた妹とか宮廷御用達とかが伏線に回るのか?とちょっと期待していたら、突然のラブコメ回でした。あと数話なのにいいのか?と思わなくはないですが、まあ、いつものクリフハンガーでしたので、一応の何かはあるのだと思って見ています。

 さて、1クール目の途中から原作マンガ未読なので、興味が持続している感じです。裏を返せば次週が楽しみになる水準で面白くできているんでしょう。
 ただ、2回目を見て伏線の出来栄えの確認や考察までやる気が出ないので、そこそこかな、という気がします。もし、原作を読んでいたらそこまで感じたかは微妙かもしれません。

 ということで、今時の2クール目は長く感じますが、少なくとも毎週欠かさず見てこられました。2期はほぼ間違いないと思いますが、制作のOLMのスケジュールが結構詰まっているようですので、10月以降でしょうか?世間は飽きやすいので気を付けてください。{/netabare}


23話 なるほど、わからん

{netabare} なるほど、わからん。何がわからないと言って、何が描きたいんだろうか?あの壬氏と祭具の話はあれでお終いなんでしょうか?それともこの先つながるのかな?

 あるいはお互いの出生がわかった処で動きが?でも、あと1話?またはあっても2話ですよね?

 正直いうと前半に比べて面白さは半減ですね。謎は祭具のところは工夫したと思いますが、科学考証ができないなんちゃって中華ですから、それほど推理や伏線回収としての感動はありません。

 ヒューマンドラマにしてはいきなりあのモノグラムの男の素性がわかって、感動シーンを入れられても…今までの人格とのギャップに説得力が…

 作品の結末というか作品構成として、壬氏の何かがないと収拾が付かない気がするんですけど、何かあるんでしょうか?4話がピークだったかなあ…{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 24
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ザツになって

拙は好きに仕事を選べるほどエラくも才能があるわけでもありません。
ほんとたいしたニンゲンじゃないので、
やれと言われたらたいていのことはやるタイプなのですが、それでも
  『宦官』だけはカンベンして欲しい
と心より思うわけです。いやほんと、それだけはやめて、お願い。

後宮華やかなりしときは何万人もいて、
チョン切るのに麻酔すらしなかったというのは有名なハナシ。
それなのに自宮者と呼ばれる『志願してなった』若者も多かったそうですね。
なんと申し上げますか、
書きながらついつい内またになってしまうジブンがおりますです。


さて、本作は日向夏さんの『なろう発』ライトノベルが原作で、
人さらいによって後宮に下女として売られてしまった薬屋の女の子の、
推理ありいのサスペンスありいのといったエンタメ作品です。
(いつものごとく、原作未読)

後宮、といっても、中国が舞台ということではありませぬ。
中国に似た感じがする架空の国のおハナシ。
原作者の日向夏さんが
 「考証であれこれ言われるのがイヤ」
だったから、そういう設定になっているんだそうであります。

で、実際にそこまで考証がおかしいのか、
最近知り合った福建省出身の青年(日本在住)に、
いろいろと尋ねてみました。

 〇 猫猫(まおまお=『猫ちゃん』の意)という名前について
   → ジブンの常識の範囲ではありえないっス。
     ただ、中国は人口が多くていろんな部族・風習があるので、
     ワンチャンあるかも知れないっスね。
     それよりも、
     正一品4夫人の名前の方がありえないっス。

 〇 町並みや文化、服装について
   → 三つぐらいの時代がごちゃまぜになってるっスね。
     建物や室内は中国と日本のちゃんぽんっス。
     いちいち突っこんだら負け、みたいな感じじゃないっスか。

 〇 食文化について
   → マツタケはほとんど市場にないし、
     値段はけっこう高いんスけど、誰もアリガタがらないっスね。
     土瓶蒸しってのは聞いたことないっス。
     あのへんの時代の人がチョコ食ってたとか、
     菓子作りにバター使ってたってのは、笑っちゃうレベルっス。

 〇 中国人として、見ててイラっとしない?
   → いやいや、中国制作のドラマでも、
     考証がめんどくさくて適当な国でっちあげるの、あるんスよ。
     ましてやアニメだしエンタメだし、
     それでも気になる人は気になるんでしょうけど、
     ジブンは大丈夫っス。面白かったらいいんじゃないっスか。


みたいな感じでした。大人っス。

ちなみにwikiによると、
リアル宦官というのは声がほとんど女性、あるいは不自然な裏声みたいだったそうで、
そのへんも、リアリティは追及していないですね。

あと、作品にぜんっぜん関係ないチョイネタなんですが、
宦官になってもリビドーは残るらしく、
大量のヘンなものがちょくちょく押収されていたそうであります。
(だから切っちゃダメなんだってば)



というわけで、あくまでも本作はファンタジー。
舞台が中国風というだけで、
考証という意味ではザツの精緻を極めており、
中国の歴史とか文化とかを伝えるみたいな学術的価値はありもさん。
(そこに突っ込んだらアビス行きかと)

じゃあつまんないんですかと問われると、
面白いんだ、これがまた。
僕個人の主観まるだしランキングでは、
今期の新作アニメでは『フリ-レン』に次ぐ堂々第二位ですね。
(ちなみに三位は『アンダーニンジャ』です、ごめんなさい)

  同じファンタジーでも『パリピ孔明』みたいに原典をまったく理解せず、
  これが三顧の礼ダ-とか言って、
  他国の文化を間違って伝える・ウソを伝えるのはよくないと思うんですわたし。

  だけど『一騎当千』みたく、名前だけ借りて遊ぶのは拙的に全然アリ。

  ましてやこの作品は中国の『雰囲気』を借りてるだけですしね。
  異国情緒たっぷりをウリにしている日本の街で、
  ここんところが異国と違う、なんてアラ探しをするのは詮無きことかと。

  もちろん文化・芸術作品なら『いやでもね』なんですが、
  面白さを追求したエンタメ娯楽作品なんだから、
  そこんところはスルーするのが大人のたしなみかなあと愚考する次第です。


で、この作品のおもろしさはそういう『世界観』ではなく、
猫猫役の悠木碧さんを筆頭にしたお芝居と、
脚本・映像・演出の『バランス』にあると拙は思っております。

そもそも『世界観』なんてのはムカシの中国風というだけで、
OPで猫猫がダサいドレス着て踊ってたりして、
綿密に作り上げられた感というのはぜんぜん、まるっきりありませぬ。
ぶっちゃけ、
でたとこショウブでやってたらこうなりました、みたいな感じかと。

で、物語の舞台というか骨組みは、

  かどわかされ後宮の下女として売り飛ばされた花街の薬屋の女の子が、
  薬に関する知識を買われ『毒見役』に昇進し、
  身の回りで次々と起こるナゾや事件を解き明かしていく。

という、面白くも駄作にもなりそうなものであります。

これで『なろう系』だと聞くとイヤな予感する方いるかもですが、
猫猫は転生ものみたいな『チ-ト知識の保有者』ではないんですよね。
あくまでもその時代の薬屋さん。
ちょっとビョ-テキに薬の実験が好きだったりしますが、
その時代レベルでの毒・薬に関する知識が豊富な女の子にすぎません。

ですから、転生ものみたく、
  この薬はこういう化学反応で人体のココにこう作用してあ~だこ~だ、
みたいなウンチクは出てきません。
現代科学・化学・医学のセカイじゃないんです。
  これ、毒ですからこういう症状がでます。こうしたら治ります。
という、『なぜ』をぶっちぎった結果と対処療法のセカイ。
『おばあちゃんの知恵袋』のおくすり版、みたいな感じなんですよね。

  というわけで、言うことがずるくも鼻につくこともありませんし、
  なによりもわかりやすい。
  そいでもってムダなウンチクがない分、ドラマに尺が割けるんです。よき。


で、そのドラマ部分も、ほとんど1~2話完結。わかりやすくてよき。

中華風後宮ものと言えば
  権力・出世欲・愛憎ごちゃまぜのドロドロ系
のイメージですし、実際、その要素がけっこう含まれてたりいたします。
ただ、見ていて『しんどさ』を感じないんですよね。
猫猫のキャラクターが、そういうのを気持ちよく中和しているんです。

  そもそも猫猫って、かどわかされて後宮に売り飛ばされた身の上なのに、
  ぶつぶつモノローグでグチを言うだけ、
  復讐に心を燃やしたり我が身をアイゴ-と嘆いたりしないんです。

  ここ、花街の薬屋、という設定が利いてるんですよね。

  虚栄と色欲と権力とカネに彩られ、
  一歩裏をあるけば犯罪者や落伍者が闊歩する不条理のセカイ。
  そこで薬屋を営むとは、そういう連中とうまく付き合うということ。
  アルプスの少女みたくふわふわなんかしてられず、
  強く、たくましく、そしてしたたかでなければ生きていけませぬ。

  だもんで猫猫も、
  後宮に売り飛ばされた事態を冷静にうけとめ、
  粛々と仕事をこなし、年季が明けるのをじっと待っております。

  かと言って心が死んで感情をなくしているというわけではありません。
    他の下女を恫喝してみたり、
    コミカルな言動で道化回しに徹してみたり、
    乞われて名探偵役をしてみたり。
  ほんと、いい意味で『実践的にかしこい』女の子なんですよね。

  あと、これはまったくの主観なんですが、
  ぜんぜん媚びることのないボソボソした言動が、
  一周回ってすごくかわいいです。

そして、さすがファンタジー世界だけあって、刑罰がやさしいです。
これがリアル古代中国なら
{netabare}
  毒とわかっているおしろいを隠し持って、
  帝の子まで産んだ上級妃に使い続けていたなんて、ふつうにクビちょんぱ。
  (たぶん、一族みんなそうなります)
  兵士が毒で倒れたら、理由なんか調べず村人みんなクビちょんぱ。
  下女が皇帝の妃にいじわるなんかしたら、やっぱりみんなクビちょんぱ。
{/netabare}
そういうリフジンさがないぶん、
現代にもつうじるニンゲン模様的なドラマが成立してるんですよね。
ふつうのヒューマンサスペンスみたく、楽しく見れちゃうんです。

  それでもシリアス展開が続くときは続きます。
  そういうときはSD映像なんか使ってかわいらしくガス抜き。
  たまにある下ネタも、けっこう攻めててよきです。



拙の個人的なおすすめ度は、Aランク。ほとんどSに近いです。
 ・中国マニアで歴史考証絶対主義
 ・バトル・ロボ・アクションこそアニメの神髄
 ・アニメは美少女がキャンキャン声でなんぼ、きゃぴきゃぴしてなんぼ
という方々にはおすすめいたしかねますが、
(アクションなんか『ない』のもいっしょですし)
その他の方々は、楽しい時間が過ごせるのではと愚考いたします。

なろう系にありがちな
 『推理と呼べない推理みたいなもの』
 『局面によって人格がころころ変わるご都合テンカイ』
 『因果関係がはたんしているプロットつなぎ』
といった『作家のひとりよがり性』は、まったく見受けられません。

コミカルな演出でしっかり尺をつなぎながら、
人間ドラマやサスペンス要素がしっかりと描かれております。
しかも、もう終わった話かと思いきや、
次回や次々回でその断片がピタっとつながるなど綿密なプロット構成がすてき。
ストレスフリーなのにホネのあるエンタテインメントかと。


映像は、作監によるブレも少なく、高いレベルを維持しています。

キャラデや作画がちょっとジュニア寄りかなあとか、
演出がときおりムカシふうだなあとか、
そういうところをを感じなくもないんですが、
それはそれでちゃんと一つの『世界観』になってるんですよね。
ですから、あとは好き嫌いの領域かと。

  SDキャラ演出による枚数・尺稼ぎも、
  きちんとした演出として作品の楽しいアクセントになっており、
  うまいこと作ってると拙の目には映ります。

  けっこうタマシイ入った作画もちょくちょく見受けられ、
  剛柔あわせて『良作』と呼べるレベルなのではあるまいか、と。

  ただまあ、動きが少ないっちゃホントに少ないです。
  いやほんと、言いわけ聞き苦しいぞ、と思われるぐらい少ないんですが、
    止め画の連続をパンとセリフとSEでごまかす
  みたいな感じでない限り、僕、気にならないヒトなんですよね。
  口元を袖で隠す碇ゲンドウ式動画枚数節約も、演出として全然アリです。
  (背中向けてしゃべるカットも多いですね)


キャラとお芝居は、猫猫を演っている悠木碧さんが傑出しています。

この作品って、全国の萌えアニファンには大変申し訳ないのですが、
清楚カレンな美少女声でやったら、
すっごくあざとい物語になっちゃうと思うんですよね。

悠木さんって使える音域めっちゃ広い役者さんなんですが、
役柄を考えてトーンを中低音域に絞り、
リフジンな世の中をしたたかに生き抜く少女像を構築しておられます。

  ちなみに、同じ『したたかな女の子像』のお芝居であっても、
  背景にある社会性を考慮して、
  『サクラダリセット』とはまるっきり方向性を変えてるんですよね。
  あの作品で演じた相麻すみれも悠木さんの名演の一つであり、
  機会がございましたら、ぜひ、聴き比べておくんなまし。

そして本作における悠木さん、
喜怒哀楽それぞれで、お芝居のいや細かいこと細かいこと。
いわゆる「ただテンプレにあてて読んでいるだけ」という芝居が一つも、
ほんとうに一つもありません。
このへん、いわゆる『アイドル声優』さんたちにぜひ見習って欲しいかもです。

あと、けっこうスルーされているんですが、
玉葉(ぎょくよう)妃を『フリ-レン』の種﨑敦美さんが演ってるんですよね。
種﨑さん、こんな天然っぽいミセス声もだせるんだ。すごい。

  ちなみに、同じ役者さんが猫猫やってもサブキャラやっても、
  一話あたりのギャラは同じです。
  ギャラって役の軽重関係なく、ランクによって一枠なんぼなんですよね。

  それにしても
  玉葉妃ってドラマCDでは日笠陽子さんがやってた役なんですよね。
  ところが、アニメ化に際し、
    種﨑さん、収録ワク空いてるならぜひ
  ということで無情のキャラ変え(担当役者の交代)になったのかと。

  拙個人としては、正解のキャスティングだと思っています。
  玉葉妃の天然っぽさが物語をカラっとさせて、
  後宮を『大奥』みたいな生臭さから引き上げてる効果、大きいですもん。
  (申し訳ないけど、日笠さんが演ると女オンナしちゃうんですよね)


音楽は、OPが緑黄色社会さんの『花になって』。
MVはなんかちょっとアレな感じですが、楽曲自体はすっごくいいです。
EDはアイナ・ジ・エンドさんの『アイコトバ』。まあまあ。

  劇伴は、神前暁さん、ケビン・ペンキンさん、桶狭間ありささん。
  特に中国宮廷風とこだわっているわけでもなく、
  中華風の楽曲もあれば、現代風オケ、電子楽器もありもうす。
  (誰がどの曲やってるかはぜんぜんわかりませぬ)

  このへんも、考証ぶっちぎったことが良い目にでてる感じですね。
  特に不自然さ・違和感などはありませんし、
  むしろ、いろいろ変化があって楽しいかと。作品に合ってます。



いろいろ書いてまいりましたが、
まだまだ放送中の作品ですから、最終的な評価はできませぬ。
いやほんとできないんですが、
これまで(9話放送段階)のところ、とってもいい感じで回っています。
よっぽどのことがない限り、このままいくんじゃないかしら。

もうそろそろ作品のセカイ観に慣れてきたかな、と思いきや、
9話の猫猫のセリフで
 「ストイックな性格」とか「ストレスも原因になります」とか、
いやもうそれどの時代のどの国の言葉なん?
みたいな単語も飛び出し、
己の想像力の未熟さを痛感させられたりもしてますし。いや奥が深い。

考証ぶっちぎって自由奔放やりたい放題、天上天下猫猫独尊。
そのくせ人間模様やサスペンス要素はきっちりしっかり。
なんかもう、そのテイストが病みつきになりそうな、ならなさそうな。

  とにもかくにも、エンタメとしては一級品。
  見てソンをする作品ではありませんので、
  後宮テイストが苦手で未視聴の方、一度お試しになってくださいまし。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 27
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

毒にも薬にもなる表裏一体性が心地よい中華風宮廷ミステリー

原作小説、コミック2作とも未読。

【物語 4.5点】
架空の中華風な後宮等を舞台に1話~複数話完結の事件を、
毒と薬の知識が豊富で毒味に目が無いw主人公・猫猫(マオマオ)が、
やたら絡んで来るイケメン宦官・壬氏(ジンシ)の依頼に顔をしかめつつもw
謎解きしていく。

各々無関係に思えた事件が、やがて一つの大きな企てに結びつき、
親と子という全体テーマが浮上して来る。


振り返れば、大事なことは、結構、口で説明せず映像で表現する
飲み込み辛い作品でもあったはずです。
勿論、事件の謎解き等は解説しますが、猫猫や壬氏の生い立ちなど、
特に人間ドラマの肝心な部分については、心情はアニメーションで伝えるから、
後は察して下さいといった感じで割とハイレベル。

ですが例えば序盤から子を想う妃の愛など事件の背景に隠し味として仕込んだ要素が、
終盤の猫猫の親子関係という核心への道標となり、
ストレス少なめで難事件の真相と人物の深層へと誘導される。

それを行き当たりばったりではなく、全体構成から緻密に計算してやっている。
視聴後、この地味な凄さに舌を巻き、さらに加点したくなってしまう上質な構成・脚本だったと思います。


毒にもなる薬、生と死、陰と陽。
表裏一体な性質を掘り下げる中華思想がふんだんに活用されていたのも、
中華風ファンタジーとしてやった意義を感じられ良好。

ラスト(※核心的ネタバレ){netabare} 羅漢は、長年、人の顔が駒にしか見えず不幸を撒き散らして来たが、
最後の最後に“鳳仙花”のような想い人の美顔を誤認して幸福をつかむ。{/netabare}
不幸と幸福もまた表裏一体。余韻を感じる素敵な幕引きでした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・TOHO animation STUDIO×OLM

コメディーからシリアス、猫顔までカバーした猫猫(マオマオ)の多彩な顔芸などを花開かせた人物作画。
夕焼けだけで10色のパターンを使い分けて心情表現をアシストしたという背景美術。
作画・背景もまた、視聴者の無意識領域に真相へナビゲートする標識を植え付けるだけのパワーを有する。

特に後半、壬氏とすれ違い様にサブリミナル気味に垣間見せた猫猫の鬼の形相。
前半、警告するように広がった真っ赤な夕暮れ。
ここから先は入るな危険と、口で説明する以上に効果的な警告サインに鳥肌が立ちました。


各話の中で作画が強烈だったのが第4話・もああん氏の作画監督回。
いつもとキャラデザが変わった?との違和感が、
冒頭、毒味の所作描写の細かさで払拭され、これは凄い!と背筋を伸ばされ、
そのまま最後まで魅了されまくった忘れ難い回。

正座のまま追い出されてバウンドする猫猫のコミカル描写バンクwによるリズミカルな演出から、
間違った知識で主を危機に陥れた“馬鹿に折檻する”猫猫の闇深な強面まで、
4話は私が猫猫のキャラクターに一気に引き込まれた回でもありました。

キャラデザの一貫性や安定感が評価されがちな昨今のアニメーション作品では、
あまりお目にかかれない個性的な作監のお仕事。
今後、もああん氏が絡んで来たアニメでは、私も鑑賞ギアを一段上げて挑みたいと思います。


【キャラ 4.0点】
“薬屋”猫猫(マオマオ)と美形宦官・壬氏(ジンシ)
共に周りから過度に担がれたり、警戒されたりしないよう猫やら美男子属性やらを被っている凸凹コンビ同士。
どんな女官をも虜にする壬氏のイケメンパワーが、猫猫には悪寒をもたらすだけで、まるで通じないw
でも毒草には猫化して涎を垂らす猫猫w

単に探偵&助手コンビのテンプレートというだけでなく、
人によって薬になったり毒になったりを、お約束のコミカル描写でも好表現するお二人の掛け合いは見ていて楽しかったです。

花街の出で、しばしば矛盾に満ちた社会の影を覗かせる猫猫に、
想いを巡らせる壬氏。完全に恋する美男子なのではw
国家の縮図としての宮中を体現する二人の一面もスパイスとして効いていました。


そんな強烈な個性二人の間で堅実に役割をこなす高順(ガオシュン)や、
筋肉担当?で花街に入れ込み、宮中と花街を橋渡した武官の李白が、
妃たちの駆け引きも渦巻く中で、ある意味、私にとっての癒し?となった男たちでした。


【声優 5.0点】
全体構成から逆算してテーマへと誘導する監督スタッフ方針により、
単純に事件の状況を表現するだけでなく、
後々明かすことになるテーマも織り込んだ多重的な演技を要求するなど、
繊細なディレクションに対応できる修正能力を有した声優を選りすぐったキャスト陣。

特に主演・猫猫(マオマオ)役の悠木 碧さんは、
毒に狂喜するコミカル演技から、「これは、毒です」のシリアス演技まで、
濁声を駆使して作品を制圧していました。

モノローグのオン、オフの切り替え。今のセリフは説明なのか会話なのか。
この演じ分けが当たり前にできるのもまた地味に凄いこと。(※1)
これができないと、例えば量産型2時間サスペンスにて、クライマックス、崖の上で激情と事件解説をゴチャ混ぜにしてぶつけるが如き茶番劇で、興が冷めてしまうわけで。

説明都合丸出しの演技で視聴者に違和感を覚えさせることもなく、
気持ち良く真相へと惹き付けた声優陣。
プロ中のプロの仕事に経緯を表して、私は声優5.0の満点評価を付けさせて頂きます。


【音楽 4.5点】
『<物語>シリーズ』など多彩なジャンルを横断したミニマル・ミュージックで会話劇を演出する神前 暁(こうさき さとる)氏。

『メイドインアビス』などオーケストラによるスケール感溢れるファンタジー音楽を提供する豪州人・ケビン・ペンキン氏。

『呪術廻戦』1期などでも魅せた和楽器対応で東洋成分アレンジに重宝する桶狭間 ありさ氏。

三者三様の劇伴担当による化学反応への期待が私の本作視聴の決め手に。
中でもノッていたのが神前氏。
次回予告でも使用された「薬屋」などの宮廷BGMだけでなく、
挿入歌も多数提供し、掛け合いが織り成す人間ドラマを盛り上げる。



OP主題歌は前期が緑黄色社会「花になって」、後期がUru「アンビバレント」
ED主題歌は前期がアイナ・ジ・エンド「アイコトバ」、後期がWacci「愛は薬」
いずれも事物の表裏一体性や多面性を追求した作品世界に触発された良曲。

前期OP「花になって」は最初は中華風に随分攻めたアレンジするなwと私は苦笑していましたが、
物語の理解が進むに連れて、奥深い歌詞世界が病み付きに。
1クール目放送で流れていた時より、使われなくなった2クール目、放送終了後と、後になるに連れ、私はドハマリしていきました。

「花になって」はOPアニメーションも出色の出来。
猫猫ってこんなに美女だっけ?との違和感も、
{netabare} むしろソバカス顔の方が花街で搾取される美人顔を隠すための化粧{/netabare}
として伏線回収され唸らされ。
華麗な猫猫の舞の方も、ラスト{netabare} 身請けされた妓女の餞に舞として再び披露され{/netabare}
曲もOPアニメもスッカリお気に入りとなりました。


【余談】
YouTubeにて、日本在住中国人による李姉妹chというのがありまして。
アニメ専門とかではない異文化・言語学発信系のチャンネルなのですが、
TVアニメ版『パリピ孔明』の中国での反響などのネタも貴重なのでしばしば覗いています。

『薬屋のひとりごと』の中国での評判についても、
猫猫(マオマオ)の発音は中国語にはない発音なので、あくまで中華風と割り切って見ているとか興味深い話が発信されています。

因みに華流ドラマ界でも宮廷物は定番で、放送中は『薬屋』が実写ドラマ化されたら、
壬氏役はどのイケメン華流俳優が演じるか勝手に予想して盛り上がっているのだとかw

もし調子に乗って実写化とか企んでいる方々がいるとしたら、
取り敢えず、猫猫に悪寒を走らせるwイケメン俳優起用は実写化の絶対条件だと釘を刺しときますw


【参考文献】(※1)animate Times「アニメ『薬屋のひとりごと』は無意識を刺激する計算された一作/長沼範裕監督インタビュー」

投稿 : 2025/03/01
♥ : 35

68.8 4 将棋で恋愛なアニメランキング4位
それでも歩は寄せてくる(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (193)
642人が棚に入れました
将棋初心者・田中歩は八乙女うるしに一目惚れして将棋部へ。「勝ったらセンパイに告白する!」と意気込むが実力は遠く及ばない。一方、歩の“攻めの姿勢”にうるしは内心タジタジで…2人しか部員のいない将棋部では今日も盤上と盤外の駆け引きが展開され…!?「からかい上手の高木さん」山本崇一朗が仕掛けるムズきゅん“盤外戦”ラブコメディー!!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ごく平凡なラブコメ

{netabare}
高木さんの作者の作品。
この作者の作品で楽しめた試しがないけど、これは主人公ヒロインともキャラデザ好きだったし、将棋と言う題材もあって期待してたけど、やっぱり駄目でした。

完全に飽和状態のラブコメジャンルでこれもそのテンプレの一つでしかなかったかなと。将棋要素も大してないし本当に個性がないに等しかった。
1話時点からお互い惚れてて恋愛感情の進展とかも一切ないし、最初から最後までただただイチャイチャしているだけという完全に虚無アニメだった。
早く付き合えよって言いたくなる。
と言うかもう実質付き合っているようなもので...。

まあそういうところじゃなくてキャラ同士の絡みを楽しむアニメなんだろうけど、やはりこれ系のラブコメはどこかで見たようなありきたりな展開ばかりでつまらないです。
良い回は良かった印象があるけど、基本的に退屈。
2人のキャラは好きだったので、最初の方はキャラで楽しめてたけど、後半になっても基本的に二人の絡みばかりなのでさすがに飽きました。
まあ退屈だっただけで、日常アニメとしてここが悪いみたいな点はあまりなかったので、ノリが合う人なら楽しめるんだろうけど...。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
実質高木さんの逆バージョンかw いや、好きなんかいw 謎ダンスop
男で停めたらくノ一ツバキを髣髴とさせられるw 翻訳難しそうなアニメ。
可愛い。はよ付き合え。もうほぼ告白やんw もう告白してる定期。
これ弱いだろw にしてもここまで差があると将棋部楽しくなさそうだなw
お互い本心は噛み合ってるのにw
だからそれもう告白だろw 既にカップル成立してる。

2話 ☆8
この素のえっみたいな演技すこw 好きな人とか書かれてたら問題でしょw
たい焼きなのに乾杯とは。
硬い顔してる裏腹で実は惚れているという設定が面白いな。

3話 ☆8
角と竜ってなんか不釣り合いだな。催眠のやべーやつ。この子可愛い。
大胆な告白。もう告白しとるやんけ付き合えや。
それぐらい自分らでやれw 3つも食うんか。
話の筋、テーマが普通だから高木さんより好きだわ。
1番を教えてくださいとは。

4話 ☆7
なんだその驚き方w 逆に驚いてるし。1人で将棋部?
ベタすぎるセリフやめろw 学校にテレビとか。エロアニメかな?
6枚落ちじゃないとダメってかなり差あるのでは。
6枚落ち勝ちで告白は甘え。初詣にそんなこと言うなやw
てか時間経過早いな。

5話 ☆5
言うほどJK少女漫画読んでるか? すんすんすーん
クソ映画やんけ。クソ改変やめろ。

6話 ☆5
はよ渡せや。全員はよ付き合えや。プレゼント渡すぐらいでグダるな。

7話 ☆6
1クール中盤でクラス替えかよ。鈍感系主人公。
これ系で別クラスになる展開が見たい。
これで主人公以外の誰とも関わってなかったらさすがに気づけ。
あ、学年違うのねこの2人。ビビっとラブ 裏切られる友達。
これ系のラブコメでキャラ2人はきつかったから増えるのは嬉しい。
剣道で勝負するんかよw
将棋部入った意味は何だったのか。興味無い部活とか絶対苦痛だろ。

8話 ☆5
普通にうるし以外にはバレてて草。こいつら全員同じ思考なの草。
将棋要素うすすぎるのきついな。歩くんハーレム状態。眠い。

9話 ☆7
それ走るよりも汗かきそうだな。でこ 将棋要素…?
桂馬の癖に前にビーム出すな。これ入ってるのでは?
ゲーセンでお菓子って馬鹿だよな。

10話 ☆7
でっか。ラブコメでOPカットやめろ。結婚相談かよ。
いやいや平手で戦えやさすがに8枚はダサいやろ。草。
てかなんで話聞いてもらいたいんだっけ? 剣道で戦おう。
てか全然似てねえな。ロリ可愛い。うるしのせいやんけw 今回面白いな。
奈良に食べ物とは。はい2手差し。修学旅行でそういう水着着るのか…。
将棋ってそんなすぐに強くなれんがな。

11話 ☆5
胸がどうこういう会話ほんと嫌い。自分のことで願い事しろよ。
クソみたいな盤面で草。なんも無い回だな。
主人公もう教えられる立場になってて草。今回電話せんのかい。

12話 ☆4
ベタすぎるセリフで草。マジで凡作なラブコメって感じ…。
普通に見つかるわか。4枚落ちかよw
進展とかもないし絡みが特段面白かったということも。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

この想い、一手ずつ

この作品の原作は未読ですが、視聴を楽しみにしていた作品です。

作者は山本崇一朗先生…
これまで、「からかい上手の高木さん」や「くノ一ツバキの胸の内」などの作品を輩出している方と知ったら否が応でも視聴意欲爆上がりですよね。
まぁ、否が応でもというのは言葉のあやで、否という要素は微塵もありませんでしたけれど…


将棋初心者・田中 歩は
八乙女うるしに一目惚れして将棋部へ。

「勝ったらセンパイに告白する!」と意気込むが
実力は遠く及ばない。

一方、歩の“攻めの姿勢”にうるしは内心タジタジで…

2人しか部員のいない将棋部では
今日も盤上と盤外の駆け引きが展開され…!?

「からかい上手の高木さん」山本崇一朗が仕掛ける
ムズきゅん“盤外戦”ラブコメディー!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
確かに、「からかい上手の高木さん」や「くノ一ツバキの胸の内」と笑いのポイントは似ていたように思います。

特徴は、どこか少しズレてるんだけど、一つのことに一生懸命、若しくはこだわるキャラと、そんなキャラに寄り添うヒロインがいるところかな…
ツバキは自身がヒロインを兼ねているので少し違いますけれど。

しかし、wikiをチラ見して思いましたが、主人公である歩と、ヒロインの八乙女うるしのCVが2019年8月CM、2021年1月CMと今回のアニメ化と3回の機会の全て異なっていたのにはビックリでした。

歩は、1回目のCMに安元洋貴さん、2回目のCVで細谷佳正さん、そして今回のアニメ化では阿座上洋平さんが起用されています。
一方、うるしのCVは、1回目のCMでいぐっちゃん、2回目のCMにココちゃん、そして今回のアニメ化では中村アンナさんが起用されていました。
確かに、ココちゃんのうるし役も見て見たかったような…

今回うるしのCVに抜擢された中村アンナさんは、本作が初のヒロイン役だったそうです。
あまり新人っぽい違和感は感じませんでしたけれど…
ローゼンメイデンで声優という存在を知り、声優を目指すようになったそうです。

そういえば、ローゼンメイデンの「アリスゲーム」の行方はどうなったんでしょうね。
思い返すと、私もアニメにハマったきっかけの作品が、深夜にたまたま目にしたローゼンメイデンだったので、ちょっと運命感じちゃいました^^;

物語の感想は、「うるしを愛でる作品」の一択で!
喜怒哀楽が大きかったり、後輩の前で少し背伸びをしてみたりと、普通に可愛らしい女子高生なので、この一択で完走できること間違いなしです。
展開は日常系なので、殆ど起伏はありません。
体育祭や修学旅行など、学校行事をちょいちょい挟むくらい…
それ以外の出来事も無い訳ではありませんが、そちらは是非本編で確認していたらければと思います。

それと、催眠術を駆使する御影桜子も良き感じでした。
CVが、着せ恋の乾心寿ちゃんを演じた羊宮妃那さんとの相性も抜群でしたし…

香菜ちゃんもうるしと同級生の女子生徒を演じているのですが、これまた良き感じでした。
やっぱ声優さんって凄い!

オープニングテーマは、香菜ちゃんによる「駆け引きはポーカーフェイス」
エンディングテーマは、八乙女うるし(中村カンナさん)による「50センチ」

1クール全12話の物語でした。
アニメーション制作も「SILVER LINK.」さんだったので終始安定感が感じられました。
作品とアニメーション制作会社との相性の大切さを改めて認識した気がします。
もし、続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。
「からかい上手の高木さん」だって第3期までのアニメ化に加えて劇場版まで上映されたので、続編の可能性は十分にあると思っています。
続編情報、期待していますね!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

将棋だけに一手一手、一歩一歩でしたねぇ。

なんだか素直気持ちで見ていられるラブコメ作品。
歩がド直球で攻め手を打ってくるからかもしれない。
それにしても将棋に勝つまで告白しないとは、面倒な決心をしたものだ。
どこかの恋愛頭脳戦とは別ベクトルで苦労しそうだね、これは。

そして、その「ド直球の攻め」を受ける側の八乙女うるしも、なかなかに面白かわいく、楽しかった。
とにかくいろいろと反撃も試みはするのだが、大抵の場合そのままド直球に押され負けしてしまったり、照れながらも素直に受け入れてしまう。
この辺は将棋とは勝手が違うみたいですな、そこが面白いんだけど。
特に私が気に入ったのは、歩のド直球ワードにいちいち見せるリアクションだった。

これは秀逸だったと思う。
もう「恋愛リアクション芸」と言ってもいいのでは。くらいの勢いで楽しませてもらっていた。
どこかの出川も顔負けだ。

原作マンガでも当然こういうシーンは何度も何度も登場するだが、間といい声のトーンといい(私にとっては)キャラのイメージどおりに仕上がっていたものでね。


この原作者さんの作品は「~高木さん」「くノ一」とみさせてもらっているけど、一番スッキリとみれた感じがした。

高木さんは高木さんでひねりが効いていて面白かったんだけど、恋愛と言う部分においては、ある意味では変化球の連発と言っても良かったと思う。

くのいちは私自身が主人公のツバキをちょっと苦手としていたという点がありまして・・・。

それでの今作。
ひねりや大きなイベント事、大きな感情の起伏やもつれはあまりない感じではありましたが、その分真っすぐに、ほっこりと落ち着いて観れた気がしました。
歩もどこかの風早君とは少々方向性は違いますが、ちょっと不器用で頑固で男気がある感じでした。
嫌味が無い感じで好印象でしたね。

あと、タケルと桜子の恋愛ラインも気になってしまいました。
こちらも徐々にですが、いい感じになっているようで羨ましい事です。
タケルもいい奴でしたし、桜子ちゃんもユニークな感じですが可愛らしかったですね。恋愛方面については、さすが女子!しっかりとうるしと歩の事も察していますし、タケルよりはよっぽどしっかりとしているかもしれません。


個人的には、いつもニコニコしているマキちゃんも割と気になったりしているのですが、またの機会に何かエピソードが披露されればいいと思っています。


私的には、この作品好きでしたねぇ。
前述したように、大きな波風が立たたない、いい人ばかりが出ている感じの作品なので、物足りないという方もおられるかもしれませんが、私的に逆に見ている側にストレスが無いので、何度もリピしながらキャラクタの表情を楽しんだりできそうな気がしています。

きっと、流し見、適当見なんかも含めると何度も観てしまう気がしています。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

59.4 5 将棋で恋愛なアニメランキング5位
異世界はスマートフォンとともに。第2期(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (107)
402人が棚に入れました
神様の手違いで死んでしまった望月冬夜は、異世界で第2の人生をスタートさせる。 冬夜にあるのは神様から底上げしてもらった身体と、異世界でも使用可能にしてもらったスマートフォン。 様々な人達と出会い、大切な仲間を得ていく中で、いつしか主人公はこの世界の秘密を知る。 古代文明の遺産を受け継ぎ、お気楽な世界の王たちと力を合わせながら、個性豊かな女の子たちと共に彼はのほほんと世界を巡っていく――。

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

モテたい、全てを手に入れたいけど人間関係には耐えられないお豆腐メンタル向けの傑作?欲張りがすぎるなぁ…。

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.22

 一夫多妻制とも違う、異常な男女関係…。複数嫁は、お互い嫉妬もしないし、ケンカもしない。みんなウザい実家や地縁とも切れているので、主人公に寵愛され、子供を沢山産んで、嫁マウントを取れと言ってくるうるさい外野もなし…。

 カワイイ女の子を複数モノにしたいけど、家族関係や性交渉も面倒だなぁ〜、責任取りたくないなぁ〜てな感じで、主人公の欲望と行動が釣り合っていません。

 まさに、なろう系ならではの読者の欲望の上澄みだけを体現した異常な主人公です。脳内補完で楽しむ原作小説のみで完結していればいいものを…。

 こんなものを欲望の代価物にしているようでは、日本の破滅も近そうです。
………………………………………………………………………

 5話追記です。2023.05.04

 金、地位、名誉、女、権力、称賛と男の欲しいものを全てゲットするのがなろうの真骨頂です。

 ただ、初期なろうのスマホ太郎を観ていると、昭和的価値観と成功体験の持ち主をメイン視聴者として意識してるのかなと思います。

 多数チョロイン他、全ての配下的登場人物が主人公に直列接続されているのも、昭和的です。

 昭和の経済発展は、強力な官僚機構による統制によって、日本が一丸となってキャッチアップを目指す強力な縦社会によって達成されました。

 昭和の後期になり、経済発展をキャッチアップしてしまうと、今後の行先を求めて迷走し始めてしまいますが、平成、令和産まれには理解不能なほど、高度経済成長の成功体験は昭和産まれに深く刻まれています。
 
 昭和産まれの理想は、強力な存在に率いられた効率の良い縦組織が爆進していくことですが、後半産まれは、色々あって縦社会から排除されています。

 くそつまんねぇと批判されるスマホ太郎ですが、縦社会の成功体験を保持している昭和産まれには需要があるのではと思います。

 なろう系がこれからどんな進化を遂げるのか、占う意味で本作から目が離せません。

……………………………………………………………………… 

 5話まで観ました。2023.05.03

 また嫁が増えて、領土を貰って領主になりました。

 雑な展開が気にもならなくなって来ました。バイトや部活のヤンキーパイセンに気に入られてバイクでも貰う感覚で新嫁や領土をゲットです。

 新嫁はいきなり登場したとは思えない程の愛と言う名の忠誠心の持ち主らしく、絶対に裏切ったりしない、ヒロインの鑑です。キモいとか思ったら視聴の継続は出来ません。

 2期になって、主人公が珍名言を吐かなくなって寂しいかぎりです。

 嫁100人目指して頑張って欲しいです。

………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2023.04.26

 アニメならではの、動きで何が起きているのかを物語るのでは無く、主人公がやっていることを全部台詞で説明してしまいます。

 アニメでやる意味があるんでしょうか?神々に拾われた男2期もこんな感じでしたが。

 1期のストーリーは覚えていませんが、そもそもストーリーなど無いに等しいので全然問題ありません。展開も1期そのまんまです。

 そのため、1期のレビューを読めば作品の問題点も良く理解出来るので、2期のレビューで書く内容があまりありません。

 水道も電気もガスも来ていない、無人の限界分譲地に駐車場無しの新築賃貸アパートを作っている気分です。

 ヒロイン達も、相変わらず人間味皆無です。主人公と一緒にいない時は壁に向かって直立不動で待機しているか、寄生獣会議状態で椅子に座っていそうです。しかも、まだ増えるようです。

 もう、辞めてあげて…。

 確かにハーレム系多数ヒロインだと、ヒロインが人間っぽく無いのは仕方無い所もあります。

 この世界は、4話でも描かれるように、力さえあれば手下がついてきて、簡単に皇帝も殺れる下剋上社会のようです。

 ヒロイン達も王女が一応メインヒロインのようですが、皆それなりに強い上に、確固な身分制縛りも無いようなので、序列が流動的です。

 下剋上上等!力こそパワーの世界観で生きているヒロイン達、しかも、洗脳やテーム、奴隷契約無しの自由意志を持っているなんて、女の皮を被った猛獣です。

 主人公の寵愛を求めて女同士の凄まじい序列争いが…。

 やはり、個性あるヒロイン達は、放置しないで奴隷紋を刻んでやった方が良いようです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人々と出会い、大切な仲間を得て いつしかこの世界の秘密を知る…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
最近、週末に色々と予定が入ってレビューはおろか、アニメの視聴もままならない状況が続いています。
レビューも前回書いたのが1/14なので、もう1ヶ月も放置していたことになりますね^^;

最近の大きなイベントとは、やはりワンフェスに初めて行ったことかな^^
きっと一人だったら行かなかったと思いますが、友人に声を掛けて貰って行くことに…

主には商業ブースを中心に見て回りましたが、最近のフィギュアって総じてクオリティが高いです。
クオリティに比例してお値段も高くなっていますけれど…^^;

良きフィギィアがたくさんありましたが、中でも私のお気に入りは「スピリテイル」さん。
前回買いそびれた「デート・ア・ライブIV 時崎狂三~ランジェリー水着ver.~ 1/7スケールフィギュア」と再びお目見えすることができました。
それに監修中でしたが、「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 」の椎名真昼の1/7のクオリティも半端ありませんでした。
椎名真昼といえば、昨年「小悪魔Ver.」が発売されましたが、1/6というサイズ感が他のフィギュアと合わずに購入を断念しましたが、これは食指が動きそうです。

そしてもう一つ…
「豚のレバーは加熱しろ」のヒロインであるジェスのフィギュアも展示されていました。
ジェスのフィギュア自体は既にTENITOLさんから発売されていますが、そちらとは異なっていると思います。
既に販売済のジェスは受注終了になっていましたから…

元々出来の良いジェスがあったらと思っていたので、そこは希望が叶ったんですけど残念ながら撮影禁止だったので記憶にしか残すことは出来ませんでした。
ネットをサラッと見てみましたが、未だ情報は解禁されていないようです。
今後の続報が楽しみです…^^

って、思いきり脱線してしまいました^^;

この作品は典型的な主人公がチートのハーレム作品ですが、第2期ではハーレム度が従来より増しましになっていました。
そして、そのハーレムはここで留まらないということまで分かりました。
今回から…かは忘れてしまいましたが、主要ハーレムキャラに加え、準ハーレムキャラも着実に増えていきましたので^^;
でも、ここまえくると逆に嫌みも感じませんね^^;

シリーズ構成と脚本に赤尾でこさんが参画されていたからでしょうか。
のんびりとした異世界ハーレムライフですが、視聴を始めたら割とあっという間に視聴が終わった感じがしました。
結構楽しみながら視聴できていたようです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

そう言えば、本レビューのタイトルはPVから引用させて貰いましたが、「この世界の秘密を知る」と記載されていました。
まだ、私たちの知らない秘密が隠されている、ということなんでしょうね。

オープニグテーマは、Gemstone7さんによる「リアルダイヤモンド」
エンディングテーマは、ヒロインたちによる「イセカイジュエリー」

1クール全12話の物語でした。
どんなハーレム大国ができるのか…個人的には楽しみなので、続編を制作して貰えると嬉しいです。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

全話見たアニメの中で最低評価の作品の二期だと…→本作はそこまで酷くは無いです

前期は全部見た上で、最低評価を下しています。

普通ならつまらないと思えば即切れば良いわけで、当然1話からつまらないと評価していました。
なのになんでそんな無駄なことをしたかというと…。

当時はなろう系はあまり見ておらず、基本つまらないものと考えていました。
しかしそのつまらないなろう系を、食わず嫌いせず、ちゃんと学びたくてですね… いかにもなろうらしい、なろうの悪い点が詰まったように見えた本作を、勉強のために見てみたのでした。
…かなりの苦行でした。

まあ悪い原作を悪い監督がアニメ化した、負の奇跡のコラボレーションですね。
逆じゃなくて本当に良かったですね。

本当に、本作はなんで2期をやっているのかわかりませんが…。

さて、あの当時はなろうについて詳しくなかった。
あれから数多くの作品を見てきて、低品質なものも見てきて、なろう系というものに慣れた目で見れば、異世界スマホもそんなに酷いものでは無かったのではないか。
そんな望みもちょっとは… いやほとんど抱かずに、つまらんだろうと思って見たのですが、やっぱりつまらなかったです。

私は本来ハーレムは好きなはずで、本作は4人と結婚しようとしておりそこは評価しても良いはずなのですが…。
途中の好意表明がなんとも薄っぺらくてですね。
全然説得力を持って響かない。いや、1期を見ていないほうが良かったですね。もしかしたら仲良くなるのに説得力のあるイベントがちゃんとあったのでは? と思えたら、そういう前提として受け入れられたかもしれません。
しかし1期を見ちゃっていたので、好意を持たれるようなイベントがろくに無かったことを知っています。

主人公に魅力が無いので、どうしようもない部分ですね…。

何かやがて巨大ロボットも出てくるらしい、とか聞いてはぁ? と思っていましたが、今期はそこまで行くのでしょうか。

全然好きじゃない本作、普通に考えたら一話切り安定なのですが…。
見ることにします。
異世界スマホは本当に私にとっては史上最低の作品なのか、というテーマを考えていきたいですね。

全話感想
うーん、まあ、普通につまらなかったのですが、全作品で最悪というほどつまらなくは無かったです。
やはりアニメは監督ですね。
原作がつまらない以上どうしようもない部分はあると思いますが、今回は同じつまらない使い回しネタを延々と描写したりしなかったし、ヒロイン達も多少なりとも心情を描こうとしていたし、ちゃんとマシに描写できていました。
これならまあ、好きだという人が居ても、そう不思議だとは思いません。
一応雰囲気としてはまったりゆるいハーレムもので、居心地が良いと感じる人も居るのでは。
やっぱり主人公の魅力はどうしても足りないし、そのせいで面白いとは言い難いのですが… まあこの程度の作品はいくらでもあるので、そう目くじらを立てるほどでもない、と思います。

前回は質の低い作品を質の低い監督がアニメ化したことで、より酷さが際立ったのだろうな、と思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

61.1 6 将棋で恋愛なアニメランキング6位
ToHeart2 adnext(OVA)

2010年9月23日
★★★★☆ 3.6 (50)
310人が棚に入れました
放課後、図書室の書庫整理をする愛佳と貴明。異性への苦手意識を克服するために協力し合おうと、書庫の中ではお互いを名前で呼びあう“練習”を続けるのだが貴明を必要以上に意識してしまう愛佳は、2人きりの空間でドギマギしっぱなし。妄想もどんどん膨らみ、わぬ失敗やアクシデントが加わって一喜一憂するのだった。そんなある日、2人が“練習”しているところを雄二に目撃され、クラスでその話題を切り出されてしまう……。
ネタバレ

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

OPから見てささらメインと思いきや

OVA第4弾。OPが変わっていました。

まさかのパンチラ祭り(爆)OPを見ていた感じだとささらメインの話なのかなと思いきや違いましたね。

1話 委員長の妄想炸裂
委員長メインの話。妄想と現実が入り乱れていました。委員長の妄想力侮りがたしw

2話 草壁さんVSはるみ
昔のプロポーズ疑惑の話もいいですが、個人的には対決のシーンが良かったですね。
以下対決シーン(結構対決やってますね)
{netabare}
①ハンバーグ対決・・・はるみの料理が独創的w
②テニス対決・・・・・バックネット凹んでますがなw
③崩し将棋・・・・・・くしゃみ自重w
④カラオケ対決・・・・99点…だと??
⑤エアホッケー・・・・目にも止まらないスピード対決と思いきや決着は一瞬。
⑥ツイスター・・・誰得かと言われれば貴明得だろうw

{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

まだまだ続きます・・・

恋愛シュミレーションゲーム「To Heart」

シリーズのOVA作品第四弾です。

全2話からなる作品です。

内容はこれまでのシリーズ同様に

ヒロインの誰かを中心としたエピソードから

できています。

今回もまた、シリーズと同様にキャラ紹介の

側面を持った構成となっていました。

しかしよくもここまで作れると思いました。

この域まで達するとある意味(つまりは

このブレない製作陣に)すごいと思って

しまいます。

たわいもない日常の一コマに過ぎない作品

なので見るなら全シリーズを見てからの

方がいいかと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

良いコンテツです

個人的にめっちゃ好きです。エロゲにはまったきっかけの作品でもあるのでかなり思い出補正がきいてますがw

ただ、いろんなキャラゲやキャラアニメが存在する中でtoheart2のキャラはかなりレベルが高いと思います。

幼なじみ(妹、姉)、眼鏡、ツンデレ、双子、ロボ、ロリ、巨乳、生徒会長、先輩、後輩、電波、いいんちょ、天然、宇宙人、病弱、etc...

自分がどの属性萌えかを判断するのに最適と思います。OVAなのでこんかいはいいんちょに焦点があたっていますが、いいんちょかわいすぎます。

溝ラジもあるので聞いてみると面白いですよ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
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