家出で居候なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの家出で居候な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月04日の時点で一番の家出で居候なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.0 1 家出で居候なアニメランキング1位
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (501)
1516人が棚に入れました
片思いした相手にバッサリ振られ、ヤケ酒をした帰り道、26歳のサラリーマン・吉田は路上に座り込む女子高生・沙優と出会った。べろべろに酔った吉田は、前後不覚のまま行き場のない沙優を一晩泊める。…翌朝、ふわりと美味しそうな香りに目覚めると、食卓には味噌汁が。「おはよう」「なんだお前!!なんでJKが俺ん家に!」「泊めてって言ったら泊めてくれたじゃん」「…味噌汁」「昨日“毎日味噌汁を作ってくれ~”って」「ハァ!?絶対言わねェ!!」家出をして行き場のない沙優を追い出すわけにもいかず、吉田は家事を条件に彼女の同居を認めることに…。こうして、家出女子高生とサラリーマンの微妙な距離がもどかしくもあたたかい、不思議な同居生活が始まった―。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

拾うか?届けるか?正直悩む

原作未読

物か人かで事情が変わるのよね。

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』

指摘するまでもなく釣りタイトルでしょう。そしてパクっと釣られる私。
セクシャルな要素入れ込むとわりと賛否別れるのよね。そんな作品です。

神待ち女子高生荻原沙優(CV市ノ瀬加那)を26歳IT企業勤務の吉田(CV興津和幸)が酔った帰りに拾う出だし。そこからの同居生活すったもんだを描くラブコメ。
沙優役一ノ瀬さんのこれまでって、気弱さの中に芯がある配役が多い印象でややビブラートかかり気味な発声が好みの役者さんです。『色づく世界の明日から』あさぎ役と『キャロル&チューズディ』チューズディ役の人って感じ。大事に育てられてるお嬢さん、決してお姉さんにはなれない声です。
それがトーンそのままなのに設定はもろセクシャル。このギャップでおなか一杯になる変態は私だけでしょうか。とどのつまり

 それ(市ノ瀬姐さん熱演)だけでよくね?

と釣られたまま完走です。異論は受け付けます。

そして本題。

 おー未成年略取か…そうかそうか

犯罪の匂いどころかこれあかんやつです。保護するでも児相ならOKで一個人ならNGな法律の建て付け。結局、ここでリリースしたらこの子にとってあかん!と吉田が思ったわけで古き良き昭和のお節介みたいなもんでしょう。それを良しとするか否か。
基本的に家出娘なんて頭のネジぶっ飛んでたりするもんなのに、けっこうな常識人に見えるところがむしろリアリティに欠けるのでツッコミどころはそこでした。設定そのものが許容範囲の内か外かで出だしの評価は分かれるでしょう。

私はわりと寛容的です。
法律を守るのは前提。さりとて現状に則してない法律がわんさかあるのはどこの法治国家だって一緒。近々のコロナでは、ロックダウンして私権制限しようにも法律がその建て付けになってないし、それゆえ制限と引き換えの補償も根拠薄弱で運用でカバー。法の整備を待たずに「主権制限しろ!」と主張してる方々と吉田の行為との根っこは同じ。「現状を良くするための具体的な方策はこれ」という意識なんだと思います。良し悪しは別としてですよ(笑)

 見ず知らずの他人に手を差し伸べるか否か

ぶっ壊れそうな娘を放り出せるか?って自問したのでしょう。
この最初のハードルをクリアできればそれなりに楽しめるんじゃないでしょうか。“違法行為”に目くじら立てるよか“違法行為しちゃう心の動き”に焦点を当てたい。そこはまずまず。拾う動機はわかるんだけど吉田は拾うにあたってもっと葛藤して良い。

その上でセクシャルなの取り扱う作品っておおむね3択だと思います。

1.『D×D』や『エグゼロス』みたいなアニメらしい能天気なやつ
2.とりあえずおまえら○○見たいんだろ?なあからさまなやつ(僧侶枠あたり)
3.山本直樹的な文芸作品(希少)

意外や意外。3.の雰囲気を感じました。全体の展開は中途半端な箇所も散見されますが時折光る部分があるんですよね~。私好きですよ。
1クールでスッキリまとめてラブコメらしい帰着をしており、手の出しやすい良作だと思います。
主人公が娘に出を出すかどうかは見てのお楽しみではあります。



※ネタバレ所感

■その時折光るやつ

・{netabare}バイト先で沙優と再会した矢口くんの一挙手一投足

 ややモブ的立ち位置な彼。これ普通のアニメなら嫌な役回りのキャラにしてお終いでしたよ。そうはなってません。登場からフェードアウトしてくまでの一連の所作が腑に落ちる感じがするのは私だけでしょうか…{/netabare}

・{netabare}自殺しちゃった娘と沙優との関係

 沙優の何もできない感じと自責の念とで堕ちていく感覚はわかるよね。{/netabare}


あっ!でも…
 {netabare}社内でマルチタスクする気にはなりません。こっちが真のリスクかと。{/netabare}



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

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2021.07.03 初稿
2022.05.28 修正

投稿 : 2024/11/30
♥ : 50

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ラブコメと呼ぶには気持ち悪い

== [下記は第5話まで視聴終了じのレビュー: 以下、追記あり。] ==
第5話まで視聴終了した時点で、このレビューを書いています。

スニーカー文庫では有名タイトルだとは思っていますが、カクヨム掲載も含めて原作は未読です。

別の作品を読んでる「月刊少年エース」をBook☆Walkerの「マンガ・雑誌読み放題」で読んでいるのでコミカライズは何度かチラ見してますが、ほぼ読み飛ばしていたのでアニメがストーリー初見と言って差し支えありません。

家出した女子高生が20代半ばの社会人男性に拾われて同居するという、保護者の同意なしに行うと未成年略取に当たる犯罪行為という判例があるらしい設定でストーリーが展開します。その点では原作は良くスニーカー文庫から刊行できたなとも、良くテレビアニメ化されて地上波放送されているなとも思います。

ただ、私は「創作物でも犯罪行為を描いてはいけない」という立場には立たないので、この設定自体に関しては特に問題とは思いません。
(そもそも親告罪なので親がアクションを起こさなければ犯罪ではない。)

ということで設定に関しての議論は横に置いての話なのですが、ラブコメというのは「ラブ(恋愛)」と頭には付いても「コメディ」要素がそれなりにあって欲しいと思うのですが、本作にコメディ要素ってほとんどないような気がするのは私だけでしょうか。

それと、主人公の吉田の職場の先輩に当たるアラサー女子の後藤さんが、面倒くささを極めた「特大地雷物件」としか思えません。

ヒロイン荻原沙優(おぎわら さゆ)の心理描写など見るべきものはそれなりにあって、文学作品的な面白さはちゃんとあると思うのですが少なくとも現在アニメで放送されている時点のストーリーにおいて、本作は断じて「ラブコメディ」ではないと私は思います…。
== [第5話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.29追記:
最終話まで視聴終了しました。

現在コミカライズの連載で差し掛かっている、吉田の高校の先輩(元カノ: アニメでは写真のみ登場)の話をバッサリとオミットして、原作最後までアニメ化したという感じでしょうか。

基本的に好感を持てる人物が見当たりません。敢えて挙げるなら沙優(さゆ)のコンビニバイトの同僚だったあさみくらい?

フィクションとして割り引いて考えても、各キャラクターの行動が「どうしてそうなった?」という疑問に溢れかえるストーリーでした。なんかもう、話題性だけで見続けて完走したようなきがします。

余談: テレビ放送だと提供テロップの後に「次回も観てね」的な1カットが入るんですが、最終回放送後は沙優のドアップでした。

それは良いのですが、テロップで表示されたのが「今度はあなたの家に泊めてよ♥」ってそれ、作品内容全否定のコメントとちゃいますのん…?

投稿 : 2024/11/30
♥ : 47
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
本作は「家出した女子高生と、それを家に泊めるがエロいことはしない社会人との恋愛モノ」という、過去に例のない設定が見処。

とはいえ、これはつまり「美人で金持ちで周りの男子全員からチヤホヤされてる女の子と、それに全くなびかず正論で説教かましてくるネクラ男子のラブコメ」という、王道設定の変化球なんだと思います(皆と違い、なんでアイツだけは、、、的なw)

本作の主人公の行為は、そこに悪意や性行為がなくても「未成年者略取・誘拐罪」にあたり、それに不快感覚える方はそもそも視聴しない方が吉だと思います。

本作を視聴するのであれば、そういう違法行為がある前提で、(主人公達も自らの違法性は認識してますから)その中で悩んだり歩み寄ったりする登場人物達の成長と恋愛を楽しむというスタンスが必須だと思います。

レビューでは、「犯罪、ダメ、絶対」ではなく、もっと内面的な部分で、本作で気になった点を。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私はアニメにおいて、設定は重要視していて、その上できちんと成立していれば褒めるし、破綻していれば批判するのだけれど、本作に関しては、やや破綻しているように感じる点がある。

まず、吉田の聖人君子っぷりが気持ち悪い、、、のは一旦置いといて(笑)、

荻原沙優は、これだけお世話になっている吉田を、「自分が犯罪者にしている」ことに対してどんな気持ちなのだろうか?

バレれば(吉田が)普通に警察に捕まることは理解している。なのに、身バレのリスクが上がるだけのバイトをしたり、あまつさえ初対面(どんな人かもまだ分からない)の友達(あさみ)を連れてくるとか、軽率が過ぎる。

あれ、結城あさみが通報してたら、一撃で吉田は犯罪者。社会的に大ダメージを受けるわけで。

そこに頭が回らないほど、バカなキャラじゃないでしょ、沙優は。

「すぐに身体を求める男→ヤらしてやったから対等の関係(貸し借りなし)→警察に捕まってもそれは自分のせいじゃない」という沙優なりのロジックがあるのは分かる。

でも、吉田の場合はそのロジックの外側にいる存在なわけで。

沙優が吉田を大切に思うほど、吉田の元を去らなければならないと考えるのが自然であり、でも、吉田の元にいたい自分の恋心との葛藤がちゃんと描かれていれば、この作品の設定をきちんと活かした恋愛アニメになったんじゃないかと思うんだよね。

その点は、後藤さんに諭され、矢口に襲われかけて、少しは描かれてたけど、それだと遅いんだよな~。

つまり、順番の問題ですね。

矢口に迫られたり、兄貴が来て初めて危機感を覚えるのではなく、もっと前の段階から葛藤していて、それでもズルズルと甘い汁を吸ってしまっていた自分が嫌で。

この設定でやるなら、こういうドラマだよな~と思うんですよね。

本作の縦軸となっているのは、「沙優が自分の過去を受け入れて、未来に向かって自立する」ことなんだろうけど、本作で1番リスクを背負っているはずの吉田に対し、「まあ、吉田自身がリスクを承知で良いって言ってるんだから、良いでしょ」っていうスタンスで、彼の犯罪行為を責める奴、もしくは吉田の為になんとかして沙優を追い出そうとする奴が誰もいないことが、めちゃめちゃ不自然。

だから、沙優にとって甘すぎる世界が生まれ、沙優が自分のことばかり考えているように見えちゃうんですよね。吉田のことを考えれば、最後の思い出作りに夏祭りになんて行っている場合じゃないし。

学校への不法侵入のクダリもそう。沙優の気持ちも分かるが、吉田のことを考えるなら連れていくべきではない(セキュリティ甘いとか、誰も来ないとかは理由にならない)。

ということで、「沙優の危機感のなさ」=「沙優が自分本意である」という構図になっているのが残念。確かに沙優にも同情すべき理由はあるけれど、ただ(男や友達に)依存体質なだけじゃないかともとれる。

本作の設定ならば、沙優のワガママに吉田が振り回されるよりも、吉田のワガママに沙優が振り回される方が、自然だったと思う。

例えば、吉田が沙優の母に対して正論で説得しきるより、「沙優、結婚しよう」と、吉田がぶちあげ、母親を見限り、父親に結婚の同意をとりにいくくらいが、個人的には好きでしたね(民法上、未成年の結婚は、親権がなくても父母の片方が認めれば可能なはずなので)。

このアニメは、あまりキレイじゃないことをやっているのに、結論をキレイにまとめようとしているところがあって、だから、なんかこう違和感を感じるんだよな。

まあ、(私の案はトリッキー過ぎるので)本作のゴールとしては、しっかり大人になった沙優と吉田が結ばれる、しかないわけで。

その過程をどう魅せていくかということに対して、全ての登場人物(沙優、吉田、後藤さん、三島ちゃん、橋本)の心理描写が雑だったように感じる。

ちなみに、個人的には完全に三島ちゃん推しです。あざと可愛いくて素敵だ思うので、それも吉田の好感が下がる一因でした(笑) 
{/netabare}

【余談~本作を例にし、アニメ(創作物)における犯罪行為について考える~】
{netabare}
例えばドラクエやってモンスター殺しても動物虐待なんて言う人はいない。

バトルものなんて全部暴行罪だし、ラブコメでお風呂覗いちゃうのも完全に犯罪だ(のび太君もw)。

ただしそれは、作り手も受け手も「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」という約束事の中で遊んでいるからであり、この作品に賛否があるのは、作り手も受け手もそこが曖昧になっているからだと思う。

家出女子高生を社会人が自宅に泊める。それはリアルにあること。

そんな女子高生が「ヤッても良いよ」といっているのにヤラずに住ませ続けてあげる男がいる。それはややファンタジー。

まあ、お化け屋敷みたいなもんだね。作り手は極力リアルになるように作る。受け手は、それに全力でのっかって恐がる(楽しむ)か、あくまで作り物という枠内で俯瞰して楽しむか。

私の場合は後者のタイプだけど、前者のタイプの方は吉田の犯罪行為を許せないのだと思う。

本作の場合、なぜここまで批判を呼んだかと言うと、「真似できる犯罪だから」だと思う(悟空がカメハメ波で街を壊しても「真似したらどうする」という苦情は出ないもんねw)。

昔、ドラマでタバコを吸うシーンがあって、ある保護者から「子供が真似したらどうするんだ」というクレームが入って、それに対して、「子供に真似していいことと悪いことの違いを教えるのが親の仕事だ」と言ったコメンテーターに共感したことがある。

本作の行為は犯罪行為であり、それは絶対に許されないことだけど、単純に「真似した奴が悪いだけで、作品自体は悪くない」と思う。世の中で犯罪者が出たとき、「それはアニメの影響だ」みたいな風潮がたまにあって、1アニメファンとして腹立たしく思うことも多い。

と、は、い、え。

本作の場合、「吉田みたいな良い奴がいるかもしれない」と、年端もいかない女の子の家出のハードルを下げてしまう心配はある。

女子高生くらいになれば多少の分別はついても、中学生や、あるいは小学生ならどうだろうか。世の中にはそういう子を狙う変態もいる。

彼女らを家に泊め、セックスをしない人が0人とは言わないが、割合はかなり低いだろう。中には、トラウマになったり、望まぬ妊娠をしてしまったり、命を奪われたり。そういう危険性がある行為であることには違いはない。

「真似して良いかどうかを教えるのが親の仕事」というのは正論だし、私は誰の親でもないからただのお節介なのだけろうけれど、正論をしゃべりたくなる気持ちも分かる。

だから、このように、「低年齢でも真似しやすい犯罪行為」について、あまりに美しく描きすぎることの危険性はあると思う。対比として、沙優の友達(知り合い)とかで、同じようなことをしていて殺されてしまうようなことも、描く必要はあるように感じた。

ということで、「アニメで犯罪行為を描くこと自体は批判しない」が、「低年齢でも真似しやすい犯罪に関しては最大限の配慮をすべき」だと思います(まして今は、たくさんの子供が深夜アニメを観ているからね)。

ちなみに、同様の事例で、「家についていきたい」と言ってきた家出女子中学生を拾った男子大学生は、自室に女性の友達を呼び、2人で女子中学生の悩みごと(父親による家庭内暴力)を聞いた上で、しっかり説得し、警察と児童相談所に通報し、警察から表彰されたらしいですよ、参考までに(笑)

よって、私がこのレビュータイトルにつけようと悩んでいたのが、「ひげは剃れ。そして、女子高生は拾うな」です(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
まあ、ヤるよな、普通は。聖人君子。

2話目 ☆3
会社の後輩、可愛いよな。三島ちゃん。

3話目 ☆3
三島ちゃん、良い子(笑) 沙優は、自分の身体に興味をもってくれないことが、自分に興味をもってくれないのかと思うわけね。う~ん、あまりに良い人過ぎてな、犯罪者であっても。

4話目 ☆3
どうやってコンビニでバイト採用になったの? てか、不用意だな。

5話目 ☆3
男性経験豊富なJkと、処女のアラサーの対決か。

6話目 ☆3
いやいや、それを店長にしゃべったら、通報されて自分も逮捕されるんだから、大丈夫でしょ。ここで吉田のことを心配するのは、まあ、そうだよな。

7話目 ☆3
兄貴ね。完全にバレてる設定で動かないとね。

8話目 ☆4
超正論。三島ちゃん、切ないな~。可愛いのに。花火大会、行ってる場合か? 

9話目 ☆3
世間体しか気にしない母親なら、家庭訪問を月1回とかにしてもらい、その時だけ帰省すれば?

10話目 ☆3
う~ん、感動的な話だとは思うけど、やっぱり、順番がな。吉田にヤキモキするし。

11話目 ☆3
更に不法侵入、とか、叩かれそうだな(苦笑) ビンタの1発で驚いたのは、もっと無関心を想定したからか。

12話目 ☆2
自覚していれば良いってもんじゃない。その通り。だから、そういう母親の性格を知っているなら、沙優は吉田を家に連れてくるべきじゃないよな。母親が訴えたら、どうする? 売り言葉に買い言葉。養子縁組なら、笑える(笑) ここで、法的根拠や正論が、通じるか? 

13話目☆3
ここまできてヤッちまったら、めっちゃ笑うけどな(笑) 吉田、もういっそ気持ち悪いよな、ヘタレ過ぎて。これで、吉田が結婚せず待っていて、沙優が会いに行くの忘れてたら、めっちゃ笑うけどな(笑) もしくは、三島ちゃんや先輩と付き合っていた吉田のとこれに沙優が来て、School Days展開に(笑)  とかって、最終話なのにふざけちゃう時点で、このアニメにハマらなかったってことだよな(苦笑) 最終シーンは、結構好きだけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 36

60.5 2 家出で居候なアニメランキング2位
ぶらどらぶ VLAD LOVE(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (94)
278人が棚に入れました
重度の献血マニアの女子高生・絆播 貢(ばんば みつぐ)。足繁く献血車に通っては、看護師に邪険に扱われる日々……。そんなある日、献血車で外人(?)の美少女と遭遇する。青白く今にも倒れそうな彼女は、血を抜かれそうになった瞬間、豹変し献血車を破壊!貢は、意識を失った少女を、なんとなくの勢いで保護し家に連れ帰ることに……。

声優・キャラクター
佐倉綾音、日高里菜、朴璐美、早見沙織、日笠陽子、小林ゆう、高槻かなこ、三宅健太、石川界人、綿貫竜之介、木内太郎、岩崎ひろし、中田譲治
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

【辛口コメント】チーム押井の暴走“採血鬼”ギャグアニメ♪

【物語 2.0点】
やりたい放題。視聴者とキャッチボールする気なし!?(笑)

ネット動画配信という解放区。ポリコレなど、アウトオブ眼中w

献血マニアの女子高生と吸血鬼とのガールミーツガール。
活動を支えるための献血部及び夜間部という枠組み確立の他は
押井 守総監督、西村 純二監督らスタッフたちの昭和の“オタク”趣味の開陳に尺が費やされる。

無礼講とばかりに撒き散らされたネタが、
シナリオとして調理されずに、生煮えのままぶつけられる感。
しかも一定以上のコアな高年齢層以外はキャッチ困難という厳しさw

私も前半は9割方ネタが分らずw
後半に入ると、さながら“汚い映像研”の如き、作中作品の創作回も挟まれる。
マキ監督を通じた往年の映画ネタ(トリュフォー監督作品等とのこと)や
漫画のオマージュ回({netabare}つげ 義春氏{/netabare}とのこと)など、
私の生まれる前のネタがお風呂回、水着回そっちのけで容赦なく投げつけられ、
私は為す術なく、ほぼ全球捕逸(パスボール)w
辛うじて掴めたのは最後の{netabare}『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』{/netabare}くらいw

表現者が自由にやれることが
万人にとって必ずしも面白いわけじゃないと思い知った全12話でした。

我こそは!とのハイレベル“オタク”の方の挑戦お待ちしておりますw


【作画 3.5点】
アニメーション制作・Drive

背景美術は、ぼかしが特徴的なフォトリアル風でホラーシーンもカバー。
むしろ実写も入り、時折、東京の夜景をバックに吸血鬼がフライハイする。

(結局、東京上空で爆撃機(ハンドレページ・ヴィクターとのこと)と
サラマンダーのドッグファイトやりたかっただけでは?という疑惑w)

平成の表現萎縮でスッカリ姿を消した、回転往復ビンタが乱発。
ギャグのオチは概ね建屋の爆散、倒壊w
“自主規制”がガードするとは言え、
“学園のマドンナ”等、昭和の価値観に基づいた露出描写もある。

雲の上から現代人がふるい落とされようが関係ありませんw


【キャラ 3.5点】
メインヒロインの吸血鬼・マイ。
吸血鬼伝説や関連エンタメの歴史を総ざらいした上で、
奥深いヴァンパイア理解に基づいたキャラ造形を……
と行きたい所ですが、こちらもキャラ立ちより、ウンチク披露が優先された感w
とは言え、濃厚な押し入れヒロインは、懐古には訴求。

その他、ヒロインに百合百合しく、バンバン血ィを貢ぐ、女子高生主人公・絆播貢(ばんばみつぐ)
(※血ではなく“血ィ”でなければならぬらしいw)
一斗缶で制裁する女風紀委員長など、
レトロな個性派がごった返す闇鍋感w

だが真打は、アンモラル保健医で血液研究者の血祭血比呂。
生徒への暴力的なツッコミ。方々の方言が混血する粗暴な言葉遣い。
EDアニメの左半分を占拠する彼女の強烈な生き様を受け入れることが、本作完走の絶対条件かw


【声優 4.0点】
ヒロイン吸血鬼・マイ役の日高 里菜さん。
吸血した血ィの主を反映して性格が豹変する
という無茶振りを器用にこなし混迷に拍車w

明るくアブナイ百合ボイスには実績がある貢役の佐倉 綾音さん。
ドスの効いたオトナボイスで生徒とシナリオを引きずり回す血比呂先生役の朴 璐美さん。
暴走監督ボイスで現場を逼迫させるマキ役の早見 沙織さん。

さらには、貢のとーちゃんに{netabare}中田 譲治さん。{/netabare}
など脇に至るまで非凡な声優たちが競演♪

ですが、このカオスに、この豪華声優陣。
申し訳ないですが、私は、正直、勿体ないという感想が先に立ちますw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は川井 憲次氏。
お馴染みの疾走感溢れるストリングスと勇壮な混声コーラスが、
ギャグと人情を無駄に格調高く盛り上げる。
氏は割と真面目?と安心した矢先、
カオスな献血歌謡曲「血ィがS.O.S」を冨永 みーなさんに歌わせ昭和へ逆走w
助けて欲しいのは視聴者の方ですw


OP主題歌はマイver.がLOBEBITES「Winds Of Transylvania」
海外でも活躍するガールズ・メタルバンドが放つ刺激的なロック。

貢ver.がBlooDyeの「Where you are」で百合への想いを探求。
高槻 かなこさんのピュアボイスが未来ずら♪


ED主題歌はalan&Ayasa「赤い雨」
映画『レッドクリフ』主題歌等のチベット族アーティスト・alanさんが参加した妖艶なバラード。


音楽も世界配信に向けて一級品が揃うゴージャスさ。
もはや勿体ないwとツッコむことも本作の嗜み方かw


【感想】
作中劇に寄せられたハチャメチャで最高だったぜ~!
との歓声が象徴するカオスなギャグアニメでしたw

アニメーターも平生は好き勝手にやっているようで、
多くの視聴者が受け取れるように配慮して制作して下さっているのだな。
と本作のストレス発散ぶりを見て、逆に痛感しましたw




【第一話ー特別編ー無料配信版・感想】
長くなるので折りたたみw

{netabare}
一話あらすじ

{netabare}超レア血液型“キメラ型”故に、献血しても有用性がないにも関わらず、
採血制限を待ち切れず献血バスに押しかける程の献血マニアの女子高生主人公。

バンパイアのクセに、人間に噛み付き新たな吸血鬼を生み出すのを躊躇する“美少女”吸血鬼。

血に飢えた吸血鬼が献血バスに乗り込み採血されそうになり車両を破壊する現場に
出くわした献血マニア少女の家に吸血鬼が転がり込み奇妙な同棲生活がスタート……。

採血により吸血鬼の“彼女”を養うため、
稀少血液収集研究家でもある保健美熟女医の忠言により、
主人公は“採血部”を立ち上げることになるのだが……。
{/netabare}

……などと言う、見ているだけで頭痛と貧血に襲われるw
押井守総監督(原作・脚本・一部絵コンテ等)の10年構想のオリジナル連続・吸血鬼ギャグアニメ(全12話予定)


テンポは良好(暴走とも言うw)
が、率直に言って私にとってはギャグは滑り気味に感じ、一笑も出来ませんでした。
ただ、パワハラと抗議されながら、全力出血往復ビンタでツッコむ
古のギャグスタイルを、時代の壁をぶち破って、
現代に押し売りしようとする破れかぶれ感は嫌いじゃありませんw

よって物語評点は基準点割れからのスタートになりますが、
変なアニメだな~wと感じつつも、
川井 憲次氏のBGMやCV.朴 璐美さんの方言罵声など、
興味は持続しており、
取り敢えず、主要キャラが出揃うまでは、
押井総監督とタッグを組んだ西村 純二監督と私との相性も信じて、
何とか食らい付いて行きたいと思います♪


ところで、次話の配信及び放送は何時でしょうか?
4話迄の先行上映イベントは決まっているそうですが……。

ん?未だTV放送もするか、配信でいくか、決まっていない?
どんだけフリーダムな企画なのでしょうかw

形態未定、放送時期未定で据え置いている、あにこれスタッフさんを、
あまり困らせないで下さいなw

※後日、2/14バレンタインデーに前半6話まで一挙配信。
3/14ホワイトデーに後半6話を一挙配信。
結局ギリギリ2020年秋シーズンのネット動画アニメとして分類は決着した模様。

この形態……視聴し辛い(苦笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 22

やまだ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パーフェクト自己満足アニメ

こいつぁすげえ。ビッグネームでしか通せない自己満作品。

これはもうよほどの押井信者でもなければ非難轟々なのは容易に想像できる。JK学園モノなのにキャラデザが古臭い。ギャグが古臭い。引用の元ネタも古臭い。というか何もかもが古臭い。ビビビって何だよ。鬼太郎かよ。今時ズッコケって。昭和かよ。昭和だよこれ。そもそもヴァンパイアだからって献血部とか意味不明。女子部員は萌えるのかはわからんが男子は完全に昭和で懐かしさすら感じる作り。

そりゃそうだ。今のポルノアニメが嫌いなヤツが作ったんだから。

誰でも感情移入出来るレベルまで記号化された萌えキャラ。キャラを泣かせて『感動ッ』。下げて上げたら『成長ッ』。初見でしゃぶり尽くせるほど単純でないと『魅力がッ』。順番に全員苦しめていかないと『掘り下げがッ』。

相当楽しんで作ったんでしょう。『意地でも萌えさせてたまるものか』って。

『JK学園アニメの女医』って強力なフックとしての重要な役。そこに年相応なキャラデザってまずありえない。商売を考えた場合にアレを持ってくるヤツは無能どころか企画潰す気マンマンとしか思えない。

絶対わざとでしょこれ。叩かれてるの見たら手を叩いて喜んでたと思う。


いつまでも『攻殻』『うる星』って鬱陶しい。でも好きなもの作れば作ったで全然売れない。何でだよ。そこらのくだらん萌えアニメよりかはよっぽどマシだろ?そんな時に久々のシリーズ企画。しかも好きに作れる配信オンリー。そこで満を持して作ったのがJK学園モノってアンタ。

押井がコレを作ったって事実だけで面白い。
そこ加味出来ないと古臭いで終了かも。でもそれでいいと思う。そう作ったんだから。

特に押井信者でもないけど昭和ギャグも嫌いじゃない。引用全部わかる必要もない。延々とつづくパト2のパロはいくら名場面とはいえそのまんますぎてウケた。

貢のマイに対する偏愛は押井本人の映画に対する尽きない憧れを表現しているッとかそういうわかったような解釈しなくても昭和生まれには普通にギャグ作品として楽しめました。というかこれなんか音声凄くないですか?気のせい?でもつまんなかったら意味ないか。絵がムリな人は声だけ聴けばいいと思ったがそもそもセリフも古いからダメだった。

でも楽曲は何故か昭和ではない。
OPのLOVEBITESは相変わらず曲は良いが音が悪い。
EDはイントロ聴いたらイエモンかと思った。

映画好きかサブカルマニアか押井信者か昭和ギャグ好きなら。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 15
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

昭和は遠くなりにけり

2021/08/29 投稿
2021/08/29 加筆・評価下方修正
2021/09/05 「状態」訂正(「今見てる」のままでした)と加筆
2021/09/23 一部補足説明追加


まずは,立ち位置をはっきりさせておきますが,

我輩は「押井信者」である。

という前提でこの文章を読んでいただけるとありがたい。


令和初でスカイクロラ以来の押井アニメ
30何年かぶりの押井守のシリーズ物とかなんとかかんとか・・・

原作・総監督・シリーズ構成 押井守
監督 西村純二

これは,見なければなりますまい(笑)



1話アバン冒頭の俯瞰での東京(?)の夜景を見て期待が高まります。(どうやら「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」を意識した物のようです。)※「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」の説明は12話の作中に有り!

OP「Where you are」Ver.(奇数話のOPはこっち)は映像的にすごくみずみずしく,スタイリッシュ!血比呂先生が苗木を背負って歩くシーンの映像的な美しさはなんとも言えません!!曲も悪くは無いです。これが新しい押井アニメか!って感じです。
なおOP「Winds of Transylvania」Ver.(偶数話)主要女性キャラによるヘビメタバンドによる演奏がメイン。ありきたりかな・・・曲もアニメーションもあんまり好みではありません。(文化祭回でのステージ演奏的な使い方なら評価は違ったかも知れません。)

背景美術が独特でいい味出しています。
「物語シリーズ」の戦場ヶ原家的な感じです。
個人的には餃子の将軍の外観が一押しw


さて,褒めるのはこんな所でしょうか^^;

この作品で最も強く感じたのは,セリフの言い回しの古くささです。
血比呂先生に代表される,謎のえせ方言(うる星やつらのサクラさん的な台詞回し)
「○○じゃと,ゆうとろうが!!」など諸星あたる的な台詞回し・・・
いわゆる,押井守的な台詞回しですね。うる星やつらのキャラクターであればなんとなくそれでいいのですが,本作のキャラクターに言わせるととたんに何というか古くささが際立ちます。遠い昭和の時代からタイムスリップしてきたキャラクターに感じられるというか・・・とにかくそんな感じです。
※シュタインズゲートで牧瀬紅莉栖が「○○と,ゆうとろうが!!」って言っていますね(アニメ版かゲーム版か無印かゼロかゲームのダーリンかフェのグラムかごちゃごちゃになっていますが,どれか1つ以上で確実に言っています。)気になったから記憶があるのかも知れないけど,それほど気にならなかったw

輸血マニア&献血部・・・
立喰師という言葉を聞いたときと同じ居心地の悪さみたいなものを感じます。こう言う設定を作品の中心に据えてくる・・・悪い意味で,押井守ですね・・・

以下押井守との世代的な違いあるいは地域的な違いかも知れませんが言葉の使い方に違和感を覚える物
保険医:自分のイメージでは養護教諭,保健(室)の先生,養護の先生など
夜学:定時制?夜学というと大学のイメージ?
血ぃ:なぜ「血」ではだめなの?聞くたびに違和感が・・・

他にも
往復びんたバシバシとか
突然や夜学設立,全教科養護教諭一人で担当とかいろいろ気になってイマイチ楽しめません。

「おたかさん」「青島幸男」などのうんちくコーナー
知っている層には必要ないし,知らない層は興味が無いし必要も無い。いったい誰に向けているの?
あ!でも,映画のうんちくはちょっと興味を持って見ましたwそれで「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」の冒頭部分を見て,1話アバンの意味が分かったりしました。

6話の文化祭,7話の自主製作映画撮影などは学園物としては悪くは無いです。9話は{netabare}うる星やつら 第76話「決死の亜空間アルバイト」のリメイクですが,うる星やつらの方が元作(造語です、原作とはちょっと違う気がするのであえてこう書きました。もとさくと読んで下さいました)であるつげ義春の「ねじ式」の不思議な雰囲気を良く現れている{/netabare}ような気がします。

個人的な評価としては,令和初の押井アニメは「Where you are」Ver.のOPと背景くらいしか見所が無い残念な作品という気がします。
期待が大きかった分,がっかりも大きかったように思います^^;
「好き勝手にやらせてダメだった押井作品」の括りに入ってくる作品の一つだと思います。

ヒロインがバンパイアのアニメにはあたりが多いのですが,この作品はどちらかというと貢がヒロインですかね?

再度,我が輩は「押井信者」です。
結構好意的に見てこの評価ですが,押井原理主義者からたたかれそうな気が・・・^^;

そして「ルパン三世PART6で押井守がゲストで脚本担当」というニュースを聞いて性懲りも無く期待していたりします^^;

投稿 : 2024/11/30
♥ : 14
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