守護者で漫画原作なTVアニメ動画ランキング 4

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早速見ていきましょう!

76.6 1 守護者で漫画原作なアニメランキング1位
ソマリと森の神様(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (382)
1673人が棚に入れました
森の中で私は"それ"と出会った。それ(人間)は、わたし(ゴーレム)を「おとうさん」と呼んだ----。地上は異類異形の人外たちが支配する世界。人間は迫害され、絶滅の危機に瀕していた。そんなある日、森の番人である「ゴーレム」とひとりの人間の少女が出会う。滅びゆく種族「人間」と森の番ゴーレムの父娘の絆を綴った旅の記録・・・

声優・キャラクター
水瀬いのり、小野大輔、七海ひろき、鈴木達央、小野友樹、早見沙織、小林ゆう、速水奨、関智一、茅野愛衣、高垣彩陽、柴田理恵
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「人間がマイノリティである世界」の果てを目指す旅。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
ジャンルはファンタジー、ロードムービー。テーマは、父娘愛、差別、といったところかな。

一番近い作品は、「魔法使いの嫁」かなと。優しい雰囲気に、優しくない展開が。

本作、☆4(高評価)と迷った。全体的には良い作品だと思う。だが、やはり☆3にとどまったのには、ひとつ気になった点があり、、、ということを、レビューに書きたいと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一番好きだった話は、ハイトラとウゾイの話。カニバリズム、とは少し違うけど、確実に背負ってしまった罪。難しい話だったけど、「生き方」というのを、色々考えさせられた。

また、全体として漂う、優しい雰囲気、ソマリのキャラクターなど、好意的に観られる部分も多い。

この作品は、「ソマリの視点」で観るか、「ゴーレムの視点」で観るかで、感じ方が変わると思う。

「ソマリの視点」であるならば、「人間差別」の面が強く出るし、「ゴーレムの視点」ならば「父娘愛」が強く出るのだろう。

私には子供がいないので、「ゴーレムの視点」で観ることは叶わなかったが、そうできれば、感情移入できて、さらに本作を楽しめたのかもしれない。

私は多分、「ソマリの視点」で観たのだと思う。でも、「人間が差別されて可哀想」とは思わなかった。

この点が、ちょっと心に引っ掛かっている部分。

というのは、「人間は差別されて当然だ」と思っているわけではなく、「人間が差別される理由にピンとこない」から。

ていうか逆に、他の「その他大勢」の種族が気持ち悪いんだよね、みんな仲良すぎて。

この世界は、大変な多種族国家だ。あれだけ容姿(身体というか、器官というか)が違えば、文化や考え方だけでなく、食べる物や、もっと根元的な部分で、「違う」と思う。

例えば、「コアラがユーカリしか食えない」みたいに、ある種族とある種族が「食う・食われる」の関係になっていたら。あるいは、ある種族の体内に普通にある菌が、ある種族にとっては致命的なダメージを与えるとしたら。

もう、生存競争しかないんだよね、どうしようもなく。

ところが、この「超多種族国家」では、皆が同様の、ていうか「人間みたいな」生活を送っていて、仲良さげに暮らしている。

それは理想的で、美しい。もしかしたら、長い歴史の中で、そういう「色々」を乗り越えた後の世界なのかもしれない。

でも、じゃあなぜそこに、人間は仲間に入れなかったのだろう?

これがもし、「マクロス的な感じで、人間族が他の惑星から来た」とかなら、まだ分かるけど、この惑星でずっと一緒に生活してきたんでしょ? 他の種族も、容姿こそ人間と全然違うけど、文化、風習、考え方はほぼ人間。だったら、仲良くできないかなぁ?

本作での人間の立ち位置は、「人間は何も持たない弱い種族であり、だから他の種族を極端に怖がり、戦争を起こし、負けたため、現在は他種族から迫害さ、絶滅危惧種になっている」というものだが、出発点に疑問がある。

そもそも人間は他の種族に比べて、排他的で差別的な生物なのだろうか?

今の我々の世界を見渡した時、他の種族(例えば、犬や猫)を家族のように愛したり、自分とはおおよそ関係のない種族を絶滅から守る努力をしたりすることが、他の種族(色々な動物)に出来るだろうか? 基本的に、「本能」による「弱肉強食」に支配されている種族(動物)に。

確かに、人間は「意図的な差別」をしてしまう種族かもしれない。でもそれは、それだけの「知恵」を得た裏側にあるものであり、もし他の動物が、人間と同レベルの知恵を手に入れたら、同じように、、、ひょっとしたら、人間以上の「差別」や「排斥」を行うかもしれない。

勿論、私の論は、人間を極めて好意的に見ているのだけれど、この作品は逆に、人間の負の側面を、殊更に強めて見せているように思う。

この作品は、「人間」対「その他、全種族」という二元化がされているが、本来は、「人間」は数多の種族の1種にしか過ぎず、「その他、全種族」にも、それぞれに明確な違いがあると思うんだけど、その違いが「容姿以外には示されていない」部分が、本作をやや薄っぺらくしているのだと思う。

同じ世界観の中で、登場する種族をもう少し限定し、それぞれの種族の違いや軋轢、そこにどう折り合いをつけているかまでをきちんと描き、なぜ人間はそうなれなかったかをきちんと示せれば、この作品はグッと深みを増し、伝えたいテーマがよりしっかり伝わったと思う。そういう意味では、勿体なかったなと。

あと、ゴーレムの寿命が近いことが、1話の段階で「CMで」ネタバレしてるのは、どうだろう(そういう作品、結構あるけど)。3話か4話くらいで明かされた方が、より心に染みたと思う。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
世界観の説明はよく分かった。ソマリが良いキャラやな。「それは時と場合による」w

2話目 ☆3
ぬくい、めんこい、もふもふ~w 鬼の二人、良い人だな。時間制限ね、CMでバレてたのがマイナスだな。

3話目 ☆3
今までもジブリだったけど、地下は今までよりジブリだな(苦笑)

4話目 ☆4
美しく、良い話だな。完璧な親なんていない。そこで、ゴメンねが言えることは、大切だな。お金は働けば手にはいるが、ソマリの代わりはいない。メチャ良い話。

5話目 ☆3
人間との出会い。ハイトラ、ウゾイ。1年後の姿かな。

6話目 ☆5
それで良い。殺そうと決意して、殺せるわけじゃないよな、普通。悲しいけど、なくはない世界か。カニバリズム、と少し違うけど、確実に罪を背負う。この話は難しい。どこまでも理知的なゴーレムの味が出ているな。

7話目 ☆4
特になにかかあったわけじゃないが、なんか、染みる話。静かに、染みる話。

8話目 ☆3
魔女は、魔力をもった人間ってわけじゃないんだね。人間がマイノリティな世界。人間が弱いから、排除して、安寧を得る。これは人間が悪いように描かれているけど、人間も虐げられる立場だったわけだし。難しい話だけど、多分、色々なことを互いに忘れた世代でしか、分かり合えないよな。

9話目 ☆3
幸せな時間。歯が抜けるとか抜けないとか、そんな小さなことで、平和だな(笑)

10話目 ☆


11話目 ☆3
人間の、におい。においで分かるなら、もっと早くバレそうだけどね。

12話目 ☆3
ゴーレム、強い(笑) う~ん、結局、なに一つ回収しきれてないじゃんね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ファンタジーだからこそ心理描写が大事

原作未読


つくづくジブリは偉大だと思う。


『ラピュタ』のロボット兵が『トトロ』のメイちゃんを連れ『千と千尋の神隠し』並に素性を知られてはいけない世界を闊歩する話。


これでこの作品どんなん?の回答となり得るからである。共通認識ができてるんですよね。

完全なファンタジー世界です。先述のロボット兵みたいなのが“ゴーレム”森の番人。メイちゃんみたいなのが“ソマリ”ゴーレムに拾われた人間。
長寿命であるゴーレムは寿命が尽きる日が近いことを自覚し、ソマリのために同種族の人間のもとへ彼女を返すあてのない旅に出ます。種族はいろいろ。人間は捕食対象で絶滅種扱いという世界です。

例によって世界観構築が勝負のファンタジー世界ということでは、概ね成功しているように見えます。
原作連載中の事情もあってか中途半端な終幕ではありましたが、一区切りつけてはいるのでそこは賛否両論というところですね。


ソマリのフード姿。目的のあるあてのない旅。このへんは↓

 {netabare}『銀河鉄道999』のメーテルと星野鉄郎の関係を彷彿させる。{/netabare}

感情のない大人と身寄りのない娘の交流。このへんは↓

 {netabare}『LEON』のレオンとマチルダの関係とも言えなくもない。{/netabare}

いずれも名作の予感を感じさせる立ち上がりではありました。


 {netabare}二人はどうなるのか?{/netabare}


本作のテーマです。
そしてこのテーマにこだわるか否かで作品評価が変わるといえるでしょう。
私はテーマ(と感じたもの)にこだわるとした上で「きちんとした結末から逃げたな」とネガティブな評価をしてます。なぜ逃げたのかな?と考えると原作(未読)のまずさに落ち着きました。このへんは後述。
意見は別れるところで、ファンタジーの世界観、全12話で一区切りと評価すべきポイントもある作品です。1クールだし観て損はない作品だと申し添えておきます。
そして声優“柴田理恵”。これはこれからどしどし仕事来るんじゃないかなというくらいの水準でした。貴重なのでこれ見たさという視点でもお釣りくるかもしれませんよ。


以降に展開するのは、本作品を面白いと感じた方には面白くない内容かもしれませんのでご容赦を。

※ネタバレ所感


■ソマリちゃんごめんよ

水瀬さん良かった!の声が並ぶはずですが、そここそ声が甲高くて苦手でした。周波数高めです。

{netabare}声だけでもないです。お使いにもいけるので5歳以上小学生低学年程度の設定でしょう。教育受けてないからの言い訳も立つし物分り良い必要はないです。だが我慢ならぬ鬱陶しさ。当初は天真爛漫キャラなんだろうなぁくらいで流してましたけど、作品自体の人間種の描き方が雑で、単に人間を描けないのね、という方向に考えが向いていきました。{/netabare}


■種族としての人間(重要)

ゴーレムとソマリの関係が作品のテーマとしたら、人間とその他種族との関係や未来は作品テーマを貫いてる重要な部分です。
この人間の描かれ方に首を捻りまくった私です。さっき後述するとした原作の不味さに繋がる部分。

{netabare}排他的になる理由が薄くないですか?むしろ「理由は無い」といってもいいんじゃないですか?
自分と違うからといって排斥する。そんな人間種の描写が繰り返されました。

・ケモノに襲われた人間の子供を助け、負傷してるその子を抱きかかえ親元を訪ねたら銃殺さる
 →さすがにそれはヒドイんでないかい?
・それまで仲良くやってたのに人間の幼女助けるために空を飛んで身バレしたらアウト!
 →え?目の前で助けてるの見てるのに言い分も聞かないんですか?
 →幼女とだけは理解し合えてた!っていい話にならんよ

“排他的な人間”を描きたいがための結論ありきで深掘りできず無理筋な描写になってます。こっち(異形)は何にも思ってないのにむこうがヒドイからは充分伝わってくるけど。人間があんなん(DQN)なのでこの点は説得力ありましたがなんだかなぁ。{/netabare}

これは嫌な感覚でした。

{netabare}人間だけが排他的でだから滅亡したというのを言いたいのでしょう。
なお、人間以外の異形の種族間での軋轢は一切描かれてません。

異なる種族は始めから仲良しなのです。以前は軋轢があったけど克服したよ的発想が作者になさそう。
人間だけひどい奴らです。そのひどい理由が全く描けてません。差別する奴はただ差別したいから差別するんだ!って浅っ!!そして薄い。杉村太蔵の政治評論ばりに薄口でございました。{/netabare}

この人間とその他種族との関係が納得感のあるものであれば幾分ましだったことでしょう。
巡り巡って異種族間のつなぎ役にもなってたソマリの存在意義が生じてくるからです。
ここも原作者はせいぜい「話せばわかる」くらいの発想なんだろうなぁと気持ちがひいてきました。
さらに巡り巡って連載終わってないのを考慮するとしてもアニメの結末はしょうがないだろうと諦観。きっと{netabare}「シビアなの描けないな」「描いてもつまんなかっただろうな」{/netabare}期待できなかったので、このお茶濁しエンドが限界だったと思えるのです。



あらためまして、、、ジブリは偉大です。
一方で巨匠の限界は主に後期の作品で露呈してました。
戦闘機設計者の意思や奮闘を描きつつ、その熱意の結晶の活躍の場は徹底的にぼかす。そんな作品が彼の最後(一応ね)の作品となってます。

奇しくもそれと同じ感覚が湧いてきた『ソマリと森の神様』。全般的に悪くない雰囲気で流れてくのに「そこ描かなかったら意味ないじゃん」という残念さ。そんなとこまでジブらなくていいのになぁ。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.06 初稿
2020.05.02 タイトル修正/修正
2020.10.11 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 58

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

森の中で、私は"人間(ソレ)"と出会った…

この作品の原作は未読ですが、いのりんとはやみんが出演するのを知り視聴を決めた作品です。
しかも、いのりんが主役…放送の始まる前から嬉しさMAXでした。


地上は異形たちが支配する世界。
人間は迫害され、絶滅の危機に瀕していた。

そんなある日、
森の番人である「ゴーレム」と
ひとりの人間の少女が出会う。

滅びゆく種族「人間」と森の番人ゴーレムの
父娘の絆を綴った旅の記録。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

いのりん演じる主人公のソマリは、凡そ5~6歳くらいの好奇心旺盛で天真爛漫な女の子です。
ソマリは森の番人である小野大輔さん演じるゴーレムと一緒に旅をしていました。
森の番人であるゴーレムが森を離れて街から街へと渡り歩くのは、どうしても果たしたい目的があるから…

個人的な推測ですが、ゴーレムは森を離れて生きていける存在では無い様な気がしています。
勿論、森から一歩でも外にでたら即死することは無いんでしょうけれど、番人であるが故に森から恩恵や加護を受けていたでしょうし…
きっと、森の中から出なければ生活に支障をきたすでしょうから、必要最低限の範囲で森から出ることはあったと思いますが、ずっと離れることは恐らくないんだと思います。
ゴーレムにとっても森の中の方がきっと居心地が良いでしょうから…

それなのに、ゴーレムはソマリと旅することを選択しました。
もしかするとゴーレムとしての禁忌を犯しているのかもしれません。
物語の中でゴーレムは色々悩んでいましたが、旅をすると決めた時点で物凄い選択をしたんだと思います。
覚悟が無いと取り得る選択肢じゃきっとないのだから…

それだけゴーレムの中でソマリの存在が大きかったことの裏返しだと思います。
2人の親子関係…最初は形だけだったのかもしれません。
そりゃそうです。実際の親子じゃないんですから…
今で言う「里親制度」の様なモノでしょうか。

それがどうです…?
2人の中でそれぞれの存在がどんどん大きくなっていくのが手に取るように分かるのですから…

小さな女の子とゴーレムが旅を続ける物語…
この物語に魅せられた最大の理由は、いのりんと小野さんの演技にほかなりません。

いのりんに子役を演じさせるのは正直反則なのではないでしょうか…
特にソマリの様な天真爛漫な子はヤバいと今回ハッキリと分かりました。
ソマリの感情の起伏に一喜一憂するだけじゃ済まされませんので…
ラストの池の畔でのシーンは、完全に涙で前が見えなくなりましたよ。
それだけじゃありません。
「流石いのりん^^」と思える場面が沢山ありましたからね。

それはゴーレムを演じる小野さんの演技も然りです。
「みなみけ」で「カレーのうた」を披露した方と同一人物とはとても思えません^^

2人の旅は決して順風満帆ではありません。
それにゴーレムは自身に大きな爆弾を抱えていましたから…
ゴーレムを見ていると、「親として自身との向き合い方を見つめる必要性」というメッセージを感じずにはいられませんでした。
現実でも同じことが言えると思います。
例えばもし自分が重篤な病に罹患してしまったら…家族とどう向き合えばよいのだろう。
家族にどう向き合って欲しいと思うのだろう…

今、新型コロナウイルスに大勢の方が罹患され、多くの方が亡くなっています。
現状で日本は緊急事態宣言を出す状況では無いと首相は言っていますが、右肩上がりで感染者が増加しており、増加のカーブは国外と見比べても遜色が無いことから、いつ何が起こってもおかしくない状況なんだと思います。
家族への向き合い方…考えてみる良い機会なのかもしれません。

オープニングテーマは、森山直太朗さんの「ありがとうはこっちの言葉」
エンディングテーマは、いのりんの「ココロソマリ」
個人的には、いのりんがしっとりと歌いあげているエンディングが大好物でした。

1クール全12話の物語でした。
原作の連載が続いている事からも、無難な纏め方だったのではないでしょうか。
妙なアニオリ回を入れると、世界観や物語を壊してしまいそうな気がするので…
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

69.9 2 守護者で漫画原作なアニメランキング2位
おまもりひまり(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (843)
5684人が棚に入れました
主人公・天河優人は、ごく普通の高校生。7年前に両親を亡くし、天涯孤独となってしまった。幼なじみの凜子の家族に世話になっているが、それ以外はどこにでもいるような少年であった。
そんな優人が16歳の誕生日を迎えた朝、謎の美少女「緋鞠」が突然現れた。そして、優人の祖父との約束で、これから優人を「守る」ため、ずっと優人のそばに付き従うと言う。しかし、その正体は…。

声優・キャラクター
小清水亜美、平川大輔、野水伊織、真堂圭、大亀あすか、松岡由貴、嶋村侑、鈴木達央、根谷美智子、本多真梨子
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

初めてこの作品を見た時は衝撃的でした。今でも大好きな作品です。見たことは無い人でラブコメ隙はかなりお勧めの作品です。

ストーリー

主人公の天河優人はごく普通の高校生だった。普通とは違う所は七年前に自分の誕生日の日に両親をなくしてしまい、天涯孤独な事と幼馴染の九崎 凛子がお世話をしている事くらいです。

ある優人の16歳の誕生日に学校へ凛子と登校していた時、ある刀を持った謎の美少女が現れました。その少女の正体は緋鞠っと言い、優人を邪悪なる悪霊から護るために優人の祖父との約束されたボディーガードのような存在でした。なぜ今まで必要ではなかったのは七年間あるお守りによって鬼斬り役の力が隠されていたからです。けれど、そのお守りの効果は切れてしまい、今は緋鞠が護る番なのです。この作品はそんな主人公と妖の関係を描いた作品です。

私の感想

かなりおもしろかったです。初めてこの作品を見た時はこのようなハーレムラブコメ見たことが無かったので、かなり衝撃的でした。はじめは戦い系かと思い楽しんでいましたが、だんだんヒロインが主人公にほれていく所が始めての私に超衝撃的でした。

そして今、三回見た私がこの作品を見直した今私がいまだにこの作品は最高におもしろいです。こうして こう何度も見れる作品はあまり多くないので、私は結構うれしいです。

{netabare} 私の一番好きなキャラクターは静水久です。なぜならあの可愛いロリボディーにあの優しいけれどどこかとげのある声、そして、何より家事、掃除、料理が完璧にこなせる所が最高です。{/netabare}

{netabare} 最終回の女子だらけの家にはかなり笑えました。最終的に女性の敵は全員仲間になっている所が最高です。{/netabare}

オープニング

「押しちゃうぞ!!」
かなりこの作品にぴったりで私はこのオープニング、かなり好きです。そして、何より最後に凛子がベットで優人とヒロインの誰かがいる所は毎回違い、その違いをいつも見ている私にとってこんなにおもしろいオープニングはあまりありません。けれどキャラクターのネタバレが少し多いいのは残念です。結構分かってしまいます。けれど、曲が最高なので、許せます。

エンディング

「BEAM my BEAM」
ヒロイン五人が猫耳、マイクと猫の手を持って踊るかなり萌えるエンディングです。このエンディングのすごい所はバックに壁紙として、移してあるのは原作の漫画版のコマが使われてる事です。大胆ですね~

そして、
歌 - 野井原緋鞠(第7話)
歌 - 九崎凛子(第8話)
歌 - 静水久(第9話)
歌 - リズリット・L・チェルシー(第10話)
歌 - 神宮寺くえす(第11話)

っといった感じにバリエーション豊かなエンディングになっています。 私が一番好きなエンディングのバリエーションは静水久です。彼女のバージョンはかなり水がかかわっていて、それが超可愛いです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

若殿と妖猫の素敵なロマンス

普通の高校生 天河 優人(あまかわ ゆうと)のところに突如現れた猫の妖 緋鞠(ひまり)
実は優人は妖(あやかし)を討伐する力を持つ「鬼斬り役」であり
彼女は優人をサポートする「護り刀」だという・・・

少々露出度高めのラブコメだがキャラ設定はしっかりしているし
物語に関しても、かなり練りこまれているので見ごたえがある
中盤以降は本線の物語もスタートして
「人と妖の共存」というテーマがはっきりと確立されるので
少々鈍感気味の主人公にもメリハリが生まれ充分な存在感を発揮してくれます。

主人公とヒロインの関係性も良好で
猫と人との関係であった過去の話は、なかなか心温まるエピソード
現在の「護り刀」としての関係性や
押しかけ女房的な立ち居振る舞いにも厭味な厚かましさは感じられない
義理的な義務感から独りよがりの優しさへ
そして相手を思いやる気持ち までの心の変化が
1話ごとにゆっくりと進行していく様子は
名作レベルの繊細さで描かれる

昨今のラブコメレベルで見ると
物語の進行とともに愛情表現が過激になっていくのが常だが
本作は逆行していくところが最大の魅力となっている
すっぽんぽんで添い寝するような状況から
相手の事を思えば思うほど「恥じらい」を感じるようになる
キュンキュンするその状況を見ていると
こちらまで恥ずかしくなっていくほど

主人公と同業の「鬼斬り役」でありなおかつ「許婚」の
神宮寺 くえす もまた同様に最初こそ過激さを極めるが
本来、敵対する妖に対しても理解を深めていく
その様子は同時に優人への気持ちの変化と同期していく事でもあり
甘酸っぱい思いがいっぱいの温かさだ

また、特殊なキャラクターの中にありながら
唯一、普通の人間の女の子として登場する
幼馴染の凛子(りんこ)、彼女の扱いも素晴らしい
バトルにおいても役に立たないこういったキャラは
えてして、モブキャラ的な扱いに成り下がりがちだが
本作では、自立した存在感溢れるキャラクターづくりに成功しており
気持ちの変化までも丁寧に段階を経ているので
場面によっては「感動」の一言を発する事も少なくない

こういったキャラクターの成長に対する作り手側の愛情は
軽薄でお気楽なパンツアニメにはあってはならないような繊細さが感じられます。
こうやって書くと、ギャップがあるように思われるが
ギャップが感じられない自然さがビックリである
これはつまり「うまい」という事なのだと思う

原作最終話までのエピソードを網羅していないので
オリジナルの最終回としてのまとめは少々ギクシャク感が残るが
「この先の彼ら」を見てみたいという気持にまでは昇華させてくれている

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

えみゅ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今観てるんですが→観終わった

4話観てやっとストーリーが出てきたかな。

とりあえずパンツ、おっぱい、ハーレムアニメのようです。
まだキャラに魅力をあまり感じない。なんでだろうか。今のところしずくが一番☆

ひまりが主人公を試着室に連れ込むシーンがあったけどデジャヴ感(?)ちょっと前に観たインフィニット(ryのシャルに全然及ばない。。(-.-)
花澤>小清水ではなくシャル>>>ひまり、なのか。
以降に期待します。

★1/7追記。5~6話より。
面白くなってきた。物語が進み始め各キャラ達の立ち位置も定まって流し見できなくなってきました。サービスシーンも過激になりつつバトルシーンも結構見ごたえあります。
{netabare}
というか5~6話はしずくのターン(個人的な意見です)!優人との特訓シーンは自身の能力と意外に体術もよくちょっとした本格バトルな感じでした。しかも、健全男子が喜ぶシチュになってみたり\(^o^)/
いやしかし!冒頭の優人の傷を治す「アレ」は「アリ」なのか?!

そして6話でのくえす戦はミズチの本領発揮の戦いですね。初登場時は触手従えた幼女(?)でキワモノな印象だったのですが・・しずく強ぇえ\(゜ロ\)(/ロ゜)/
幼女、クーデレ、ひんにゅ(ry。今回はしずくターン(あくまで個人的な意見です)。
{/netabare}

★1/8追記
作中音楽もイイ♪バトルシーンの曲は好みだ(^^)そして8話にしてくえす様が・・
{netabare}デレます。。はぃ?(@_@;)いや、その前の思い込みの激しさと、優柔不断(今回は違う)の主人公を刺そうとする「くえす様」から540°変わるデレっぷりが見所です?!

さて優人のハーレム要員がいよいよ揃いましたよ\(^o^)/{/netabare}

★1/10追記
王道バトルアニメ的な。昨日の敵は今日の・・・
キャラに愛着がわいてきたのか観入ってしまう。エロシーンも登場キャラが増えた分過激(?)に。

ホントに王道というか、ありがちというか。

でも悪くないですよ☆安心して観れます。

★1/12追記
主人公の声が最初何となく嫌な感じだったけど、最後はそうでもなくなった(慣れた?)。スクイズ未鑑賞だからそんなこと言えるのかなぁ。。。
で、バトルシーンはやっぱかっこいいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

66.3 3 守護者で漫画原作なアニメランキング3位
ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (491)
3172人が棚に入れました
高校生・鏑木アキラには、幼い頃に交わした約束がある。彼の正体は狼男であり、その約束とは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるというもの。そしてアキラの前に今、昔と変わらぬ姿の少女が現れる。彼女こそヴァンパイアの女王・ミナ・ツェペッシュだった。
日本に現れた彼女の目的は、ヴァンパイア達の専用居住区、ヴァンパイアバンドを設立する事。戸惑う人間達、そして、彼女を快く思わないヴァンパイアの勢力はミナの命を狙う。アキラは幼い頃の約束を守り、人狼の騎士として彼女を守ることになる。

声優・キャラクター
悠木碧、中村悠一、斎藤千和、甲斐田裕子、伊藤静、小林ゆう、喜多村英梨、渡辺明乃、谷井あすか、中田譲治

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

幼い頃に交わした誓約に基づき、自ら従僕となることを望んだ少年とヴァンパイアの女王との恋の物語…

この作品の原作は未読です。
私がアニメの視聴を本格的に始めたのが2012年ですが、最初の頃に視聴した作品です。
そしてアニメにドップリ漬かる道に舵を切ることとなった作品の一画となっています。
当時、そのくらい影響を受けた作品でしたが、今考えると監督が新房さんで、アニメーション制作がシャフトさんだったら、相応の衝撃を受けてもおかしくないと思います。

dアニメストアで「おおかみかくし」の視聴後、次にお勧めの作品という感じで3作ほどピックアップされた中に本作品を見つけ、懐かしさも相まって視聴することにしました。


普通の高校生活を送っていた鏑木アキラ。
しかし彼には幼い頃に交わした誓約があった。
それは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるといういうもの。

あるときアキラの前に一人の少女が現れる。
その少女こそが古の契約の王女、ヴァンパイアを統べる
孤高の女王にして夜の闇に君臨する少女ミナ・ツェペッシュだった。

日本に来た彼女の目的は、
ヴァンパイア専用居住区=ヴァンパイアバンドを設立する事…。
空想と思われたヴァンパイアの出現と、日本における特区の建国。

戸惑う人々はヴァンパイアと共存すべきか否かを模索し、
そして対立するヴァンパイア勢力は、
女王の座を降ろさんとミナの命を狙う…。


TOKYO MXのイントロダクションを引用させて頂きました。
この作品が放送されたのは2010年の冬なので、もう10年以上前になります。
先日視聴した「おおかみかくし」でも思いましたが、10年経っても残っているモノなんですね。

視聴したのは8年ほど前になるので、内容はほぼ朧気にしか覚えていません。
また、その頃は声優さんにも疎かったので、本当に右も左も分からない状況でした。

物語は、真祖の血脈を受け継ぐヴァンパイアの女王であるミナ姫と、幼い頃にミナ姫と出会い、彼女の傍にいることを約束した人狼の少年アキラが、お互いの絆を深めていく一方、ミナ姫の目的であるヴァンパイアバンドの設立を巡る攻防、そして、真祖を巡る血の陰謀など、内容は盛りだくさんです。

今回改めて視聴して思ったのは、一応アニメの展開上は終わりを迎えましたが、それが物語の終わりでは無かったということ…
それにメッチャ大きな謎を残して終わってるじゃありませんか!
原作はいずれも完結しているようです。
伏線が殆ど回収されていないので続きが気になって仕方ありません。

これまで、原作の完結から相応の時間を経てアニメ化されている作品が幾つかあります。
「フルーツバスケット」や、「うしおととら」などが該当すると思います。
どちらもしっかり腰を据えて制作された作品だと思います。
原作の販促目的のアニメと合わせて、原作が完結している作品も是非検討の遡上に挙げて欲しいところです。

オープニングテーマは、中野愛子さんの「フレンズ」
エンディングテーマは、hibikuさんの「爪痕」
最終話はオープニングとエンディングが入れ替わっていました。
記憶に残っていたモノの一つがレベッカの楽曲をカバーしたオープニングです。
レベッカとかムッチャ懐かしいんですけど^^

1クール全12話の物語でした。
今回視聴して一つだけ思ったことがあります。
主人公であるミナ姫の声優は碧ちゃんですが、本作品の第9話のタイトルが「ワルプルギスの夜」なんです。
この頃から碧ちゃんと「ワルプルギスの夜」って切っても切れない関係だったんですね^^;
しっかり堪能させて頂きました!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

一族の長の苦悩、計算された(?)金髪幼女設定

【レビューNo.14】(初回登録:2023/1/5)
コミック原作で2010年作品。全12話。
YOUTOUBEで「1話で騙される超展開アニメ」で紹介されていたので視聴。
シャフト制作。

(ストーリー)
主人公は金髪幼女のヴァンパイアの女王「ミナ」。
物語の格子は下記の通りですかね。
{netabare}・「ヴァンパイアバンド」建国
 「人間とヴァンパイアの共存」を実現するため、ミナはヴァンパイア
 の女王として、ヴァンパイアが安心して暮らせる世界「ヴァンパイア
 バンド」を東京湾の人工島に建国することに邁進します。
 そこには日本政府との政治的な駆け引きだったり、また因縁の「真祖」
 と呼ばれる三支族との権力闘争といった要素が加わって・・・
 彼女は時に非情な決断を迫られることになります。
・人狼・アキラとの愛と絆の物語
 記憶を失って普通の高校生活を送っていたアキラですが、過去にミナとの
 盟約(永遠に女王に仕える)を交わしていた。その記憶を取り戻した今、
 二人の絆の物語が動き出す。
 作中では恋愛描写的な感じが多いですが、実際はそれよりも大きな愛・
 絆的なもののような?
・バトルアクション&ホラー
 異能の力を持つヴァンパイアや人狼たちのダイナミックなバトルシーンも
 この作品の見どころとなります。
 あとヴァンパイアが人を襲っていくホラー要素もぶっ込まれているかな。{/netabare}

(評 価)
{netabare}ストーリーを見たらわかるように、1クールの中に結構いろいろ詰め込んで
いるのでちょっと苦しいかなって感じる部分はありますね。
特に三支族の話は、ヴァンパイアの女王であっても彼らの後ろ盾がないと
その権威を保つことができないらしいのですが、非常に分かりにくいです。
そういう意味でもシャフト独特の演出を入れつつ、上述要素のバランスを
保ちつつよく1クールでまとめたなと感心します。

個人的にこのアニメの一番の見どころは
「ヴァンパイアの女王「ミナ」の抱える苦悩や葛藤~心の強さと弱さ」
それを見事に魅せてくれた悠木碧の快演だと思います。

一族の長として彼女には皆を守るという重責があり、また理想実現のため
に清濁併せ呑み、時に非情な決断を下さねばならない場面もあります。
彼女は常に強くあらねばならないのです。でもその反面本当は誰かに
支えて欲しい、特にアキラにはずっとそばにいて欲しい、そして汚れた
自分を本当はアキラに見られたくないという心の弱さも併せ持っています。

それを効果的に魅せるのが「金髪幼女」設定なのです!
(まあ本当は400歳位らしいのだが)あの幼い容姿で凛として振舞うから
そのギャップで彼女の強さが引き立つのであり、またその幼さは彼女自身
の弱さの象徴でもあるともいえます。
正直最初は金髪幼女設定にあざとさを感じていたのですが、悠木碧の演技
を観るにつれ腑に落ちました。
まあ本当に原作者にそういう意図があったのか知らんけどw
(あと種族的な設定で子供を産まねばならないらしいが、体が成長して
 いないから産むことができないという口実に使ってる部分もあるらしい){/netabare}

上述の通りいろいろな要素を詰め込んでいるため、人によっては捉えた方
が違ったり、途中から「なんか思ってたのと違う」と感じる人もいるかと
思います。それでも個人的には高評価で観てほしい作品ですね。
あと「1話で騙される超展開」については、作品を見てのお楽しみ(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「租界をつくるのじゃ!」「そうかい」

まあ、指導者ミナ・ツェペッシュを眺めるお話でしょうね。

OPの「フレンズ」だけは納得できなかったなあ。
カラオケで必ず歌うやつがいるから、こんなとこでまで聴きたくねー。
さすがにそこは1曲作ろうや。作品内容とあってるとも思えないし。

内容的には、吸血鬼が日本の埋立地に血族の租界(ヴァンパイアバンド)を作るというお話。
要素としては[微エロ、一人称ワラワなロリ、人外、アクション]あたり。
2話の時点でいろいろ、このご時勢アウトくさい描写が出てきて、これどーなのよと。
全体的には、まあわりと無難な感じになってはいたが。
ときどきあるアクションシーンはいいアクセントになっていたように思う。

興味深いのは、おとぎ話の存在であったヴァンパイアが、
突如表立って人間社会に存在と主張を展開する、そのやり方でしょう。
けして暴力一辺倒で破壊と混乱を招くのではなく、
表面上は交渉可能な相手を装いつつ、資本主義国家の首根っこを押えてくるなど、
硬軟織り混ぜてよく考えてるなあと。
たぶん、あれをやられるのが一番効果的で、怖い。

『シャングリ・ラ』の感想で、アニメの組織描写について与太話をしましたが
本作におけるヴァンパイア組織の描写はそこそこ洗練されたものを感じました。
血を吸うだけがヴァンパイアではない、と。
そこの意識の高さは個人的に高く評価したい。

各話の脚本はそれなりに出来が良く、それとはべつに、
主要人物の設定含め、コアな部分を視聴者に握らせないまま
ズルズルと話を引っ張っていく構成が、なかなかお上手で。
あらゆる物事が、核心を残して周辺部分だけ埋まっていくので、
意外と途中でドロップアウトできない感じ。

なんだけど。
すごく「コントロールされたシナリオ展開」という印象を受ける反面、
キリキリと物語のテンションをあげていく、
燃え上がる感じが今一歩足りてないのではなかろうかと。
明らかに終盤の加速感が足りない気がするのよね。

マクロスFやギルティクラウンの吉野氏が、シリーズ構成を務めつつ、
自身が直接、各話の脚本の8割がたを手がけている模様。

どうにも評判は芳しくないようですが、なかなか端正な仕上がりの佳作かなと。


●どえらく評判の悪い第1話について

なかなか面白い切り口で世界設定の提示と今後の期待感を織り込んでおり、
むしろ良く出来た第1話と思っている。
スタートダッシュにおいてどれだけ「基本的なもの」を
広く浅くタッチできているだけを、自分は見ちゃったりするので。

基本的なものってのは、たとえば
舞台となる社会の価値観や成熟度であったり、独自設定の枠組であったり、
あるいは作品の通俗性の度合いであったり。そのへんのことで。
2話目以降にガツンと走っちゃっても視聴者を置いてけぼりにしない仕込みが
ちゃんとできているかだけを考えてしまう。

で、悪いクセなのか、それらをけっこう項目ベースで評価してしまう。
いざ絵と声が乗ってアニメーションとなった際に
アニメ好きな人の目にどう映るのだろうとか、あんまり想像できない。
根本的に自分はアニメってものに対する情熱やこだわりが足りないんだろうなと。
ほんと、いろいろ勉強になります。

ていうか、この第1話、アリだと思う人は、
けっこう自分と似たスタンスでアニメに接してる方なのかもしれない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

62.6 4 守護者で漫画原作なアニメランキング4位
NOBLESSE ノブレス(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (89)
320人が棚に入れました
820年に及ぶ長い眠りから目を覚ましたカディス・エトラマ・デ・ライジェル。彼は高貴なる血と精神を持つ貴族の守護者、「NOBLESSE」である。忠実な執事であるフランケンシュタインは、ライジェルを守るため、自身が運営する私立芸欄(イェラン)高等学校に入学させた。その後しばらく学校で同じクラスの生徒と交わり、素朴で平穏な日常を過ごしていたライジェルだったが…世界征服をもくろむ謎の組織「ユニオン」は、ある目的の為に改造人間を送り込んで、少しずつライジェル達の身辺を脅かすようになる。守るべき人たちのため、自らの絶対的な力を使わなければならなくなっていくライジェル…その時、世界が、動き始める――。

声優・キャラクター
新垣樽助、平川大輔、大西弘祐、若山晃久、茅野愛衣、中澤まさとも、大塚剛央、岩崎諒太、浜田洋平
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

拉麺

2016年に、0話が作られたみたい(放送直前スペシャル)
Production I.Gが元請けなので作画は安定しそう。

OP/EDをカノ国の人が歌うので、ググってみたら、
カノ国で連載されているものなのね。
せめて作風に合わせようよ。

0話見た限りだと、さすアノ枠だと思う。
{netabare}
820年眠り続けた吸血鬼でいいのかな?
目覚めて現代にビックリしましたって感じで、
バトルはオマケになるのでは?と。
{/netabare}

12話
{netabare}
ロードは、貴族社会に変革を求め永眠に。
それに賛同する家主数名も永眠に。

ゲシュテルは、ロードの命で、新世代の行く末を見守る役で残り、
いつしか、ロードの死の原因は、ライジェルであるという
風潮になり、そこで、現ロード陣営が団結したので、
ゲシュテルは、真実を言わずに放置していました!というオチだった。

ノブレスというのは、特殊な役職の意味だったのも分かった。
シリアスな〆でよかったのに、最後に拉麺ネタ持ってくるのも
カノ国のセンスなのかな?
{/netabare}

11話
{netabare}
8話で、現ロードが、ライの娘の様な説明があったけど、
前ロードの娘なのね。髪の毛の色違うけど。

前ロード殺したのは、現ロードってオチ?(ライに嫉妬的な意味で)
{/netabare}

10話
{netabare}
次回、敵の本拠地での戦いで、
ライに負荷がかかると何が起こるのか分かるのかな?

また、永い眠りについて終わりそうだけど。
{/netabare}

9話
{netabare}
過去回。
前ロードが変わった理由が分からず、
話は戻り、現ロードからの新たな指示が…

見せ方が下手な感が否めない。
{/netabare}

8話
{netabare}
現ロードが、ライの娘とは。
ルケドニアってルーマニアもじっているから、
貴族=吸血鬼だよね?

ライの嫁はでてくるのかな?
{/netabare}

7話
{netabare}
NOBLESSE3人の中での序列が決まったみたいだけど、
そこは、キチント描かないと…

そして、なぜかラブコメパートからの記憶消去

最後に、NOBLESSEの上?のロードなる女性が登場。
NOBLESSE兄妹がライの下に付いたということは、ロードより上なの?
{/netabare}

6話
{netabare}
ユニオン側ハッカーとポニーテールが仲間に?

NOBLESSE兄妹に、正体ライの正体がバレたっぽいけど、
ライより、上位種じゃないみたいだから、味方にはなるのかな?
{/netabare}

5話
{netabare}
バトルは、始まったけど、Cパートで、
また、ラーメンネタ持ってくるとはセンスないなぁ。
お国柄の違いか…
{/netabare}

4話
{netabare}
もう、ラーメンの国じゃないんだから…
次回の展開的にこれで終わりそうだけど。

ユニオン側ハッカーとポニーテールと、
主人公サイドのハッカーとヤンキーが顔見知りとなり、
違うユニオン側のキャラに拉致され、遭遇することに。
次回から、本格的にバトル回になりそうな予感。

あちら国々って、兄弟とか兄貴とか使うの好きだよね。
文化?
{/netabare}

3話
{netabare}
ラーメンネタ3話引っ張るとは…
基本的なギャグセンスが、やはり国が違うと違うのは分かるけど、
日本とかなりギャップあるよねー

ベジータみたいのは、今のところ、プライドだけは高いけど、
NOBLESSEとしての能力はどのぐらいなのだろう?
{/netabare}

2話
{netabare}
兄妹?のNOBLESSEが登場。

NOBLESSEって、直訳のまま貴族らしい。
でも、人外なんだよね?

この兄妹?も、最近目覚めたのか、ライと同じアクション…
同じボケ役いらないでしょ。

ギャグは、日本人向けではないね。
{/netabare}

1話
{netabare}
0話の続きから。

シリアスとギャグが混じっている旨、
放送直前スペシャルで声優さんが言っていたけど、
シリアスではなくアクションじゃないかな?

2話続けて同じ面白くないネタを使うのは…
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

経験上、この作品は絶対につまらない、、、はずなのに、なぜ、ちょっと面白いんだ(笑)?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
タイトルも、設定も、キャラデザも、ストーリーも、全てが全て、「絶対に面白くない」はずなのに、どこか憎めない作品。

ジャンルは(wiki的には)ダークファンタジーらしいが、個人的にはギャグと感じた。

「NOBLESSE」という絶対強者種(ほほヴァンパイアの真祖)がユニオンという改造人間達が争うという、物凄いB級感漂う設定。作画もキャラも安い。

全体として、女性向けって感じがしますね。

レビューでは、私の心の揺れ(これ、ギャグ?ギャグなんだよね?ギャグで良いんだよね?ネェってば!って感)を書きます(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
これまで、1300以上アニメを観てきて、トップレベルに評価が難しい作品でした。

これが「格好良いバトルアニメを狙ってこの仕上がり」なら☆1で噴飯ものなんだけど、「すかしによるギャグアニメ」として作ってるなら☆3な(普通に見られる)んだよな~。

例えるならば、NON STYLEの井上さんみたいな感じ(笑)

もしかしたら、原作は「格好良さ」を求めて作られたが、そのままアニメにしては、クソ寒いダサダサアニメになってしまうから、アニメ制作陣が上手く料理(演出)したのだろうか。または、ビギナーズラックなのだろうか?

まあとにかく、そこは最後まで分からなかったので、最後は自分の感覚に従おうかと。

なんか不思議と面白かった。まあ、それで良いや。

ある意味で私は、こういうアニメに出会うために毎クール20前後もアニメを観ているのではないだろうか?

本当に効率が良いのは、リアタイ視聴よりも、1クール遅れで、信頼のおけるレビュワーの評価を見ながらの決め打ちだろう。でも、それでは、「普通はつまんないけど自分等楽しめる」アニメには出会えないのだ。(まあ、とはいはえ☆3だから、別に良作とは言わない。オッズが50倍の馬が三連単の3位に入ってきてくれたようなもんですw)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
B級感だな~。乙女向け? ウルヴァリン(笑) 携帯電話のクダリ、笑えた(笑) なんか、安っぽくて逆に観られた(笑)

2話目 ☆3
だから教師、竹刀を持つな。一応、ギャグということで良いんだよね? 理事長、潔癖(笑)? ノブレスが盲目的に人間を守ろうとする設定はなかなか面白い。

3話目 ☆3
何だろう、安いのに、なんか不思議と観られるんだよな、不思議と(笑)  

4話目 ☆3
強化人間なのに、情報の聞き出し方が古典的w やけに陣営と絡むな。

5話目 ☆3
隊長、強いな。これ、ハッカーとロン毛は仲間になる流れか。

6話目 ☆3
ブラッディフィールド、、、ダセェ(笑) まあ、良い話でまとめるよな。

7話目 ☆4
ガッチリ日常系をやった後に、記憶の消去を申し出て、そこに消される側もちゃんと納得して消されるのは、なんだか新鮮な展開だった。

8話目 ☆3
結構貴族っていっぱいいるんだな。ピンキリってところか。フランケン博士、予想より強いな。

9話目 ☆3
ロードとナイジェルの関係。血の契約。なんかよく分からんが、良い話。

10話目 ☆3


11話目 ☆3


12話目 ☆2
ブラットフィールド、、、ダサい(笑) だめだよ、格好つけたら(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

その力、絶大。

この作品の原作は未読です。
韓国発の漫画なので視聴するか悩みましたが、アニメーション制作がProduction I.Gさんだったので、きっと期待する何かがあるのだと信じて視聴に臨みました。

完走後にwikiをチラ見してビックリ…
原作は2007年から2019年まで連載されており、全544話もあるんだそうです。
よく1クールに収めたと感心します。


全世界累計閲覧数46億回突破!
約11年間連載され、韓国だけではなく世界を唸らせた、ダークアクションファンタジー!
2018年からLINEマンガを通じて配信され、日本でも絶大な人気を得た話題作。

820年の眠りから目覚めた、
高貴なる血と精神を持つ貴族の守護者「NOBLESSE」のカディス・エトラマ・デ・ライジェル。

永き眠りから目覚めたライジェルが手にしたものは、平穏な日常だった―。
だが、その日常を壊す、恐ろしい魔の手が迫っていた。

絶対的な力を持つ「NOBLESSE」× 世界征服を狙う謎の組織「ユニオン」×人間を守り支配する「貴族」
魅力的なキャラクターたちによる、時空を超えたダークアクションファンタジー、『ノブレス』。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今期は私的にハマって視聴した作品があったので、視聴の優先順位は決して高くありませんでしたが、悪くは無かったと思います。
物語も1クールでしっかり纏まっていましたし、流石Production I.Gさんだけあってバトルシーンの動きは半端ありませんでしたし…

それに、声優陣も米澤さん、かやのんにあやちとベテラン声優さんが起用されていた点も高ポイントです。

キャラデザは、超がつくほどのイケメンと一般人のギャップが大きいと思いましたが、全然許容範囲内で問題の無いレベル…

つまり大きな加点はありませんでしたが、減点も無い作品だったと思います。

物語は、前半が日本の学校編で、後半がルケドニアの貴族編と大きく2つに分かれています。
個人的には後半の貴族編の方が面白かったかな。
ソウルウェポンという代々貴族の家主が所有する武器などでの戦闘シーンは圧巻ですから…

この作品には今回の作品の導入編に相当するOVA「NOBLESSE:Awakening」が制作されています。
今でもdアニメやYouTubeで配信されているので、気になる方はチェックされることをお勧めします。

オープニングテーマは、ジェジュンさんによる「BREAKING DAWN Produced by HYDE」
エンディングテーマは、OH MY GIRLさんによる「Etoile」

1クール全13話の物語でした。
この作品のタイトル「NOBLESSE」の意味は最終話で回収されました。
伏線もしっかり回収されましたし、キチンと腑に落ちる作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
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