宇宙戦艦で小説原作なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの宇宙戦艦で小説原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の宇宙戦艦で小説原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.5 1 宇宙戦艦で小説原作なアニメランキング1位
銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (280)
874人が棚に入れました
数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”という2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。 この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返されてきた。長らく戦争を続ける両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。(銀河英雄伝説公式ポータルサイトより)

声優・キャラクター
宮野真守、鈴村健一、梅原裕一郎、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、中村悠一、川島得愛、三木眞一郎、石塚運昇、水内清光、藤原貴弘、楠見尚己、竹内良太、ふくまつ進紗、目黒光祐、櫻井トオル、畠中祐、小野友樹、下山吉光
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

日本アニメはここまで堕ちたか

【総合評価☆】
 日本アニメはここまで堕ちたかと慨嘆を禁じ得ない作品である。
 簡単に作品概要を述べておく。
 原作は田中芳樹が執筆した小説で、1982年から87年にわたって、徳間文庫から本伝全10巻・外伝全4巻(後に短編集1巻を追加)が刊行された。
 最初のアニメ化は1988年から2000年に掛けて行われ、主にOVAの形で発表された。以下のレビューでは「旧作」と呼ぶ。アニメ界のレジェンド・石黒昇が(一部を除いて)総監督を務めており、傑作の誉れ高い。私の評価ではオール5.0。
 一方、ここで取り上げるのは、2018年に発表された新シリーズ『銀河英雄伝説 Die Neue These』の第1期(テレビ版)「邂逅」全12話。以下、【作画】【物語】の2点を中心に、旧作と比較しながらレビューする。

【作画】
 アニメ制作を請け負った Production I.G が、旧作との差異化を図るために全力を傾注したのは、CGを多用した作画だったようだ。しかし、「何をどう描くべきか」という基本が疎かにされたため、表面的な派手さが目につくばかりで、作画の質はきわめて低いものとなった。

(1) 人間の描写:
 アニメは、ドラマを「動く絵」で表現する芸術である。実写映画ならば、カメラを回すだけでさまざまな情景を撮影できるが、アニメでは、一枚一枚作画しなければならない。このため、細密な描き込みは難しく、要所を押さえるテクニックが重要になる。心理描写の場合、未熟なアニメーターは、顔の表情に重きを置きがちだが、より肝心なのが、体幹の描き方である。
 明確に意識化されない情念は、腰の位置と、それに対する上体や四肢の関係に端的に現れる。『千と千尋の神隠し』制作中の宮崎駿を取材したNHKのドキュメンタリーでは、豚に変えられたことが信じられない千尋が声を限りに両親を呼ぶシーンで、若手アニメーターにダメ出しし自分で描き直す宮崎の姿が映し出された。このとき宮崎が描いたのは、少し前屈みになって両の手を胸元に引き寄せ、足許が定まらずに踏み惑う千尋の姿。彼女の心細さと必死さがダイレクトに伝わる、さすがの作画である。
 『銀河英雄伝説』旧作では、宮崎アニメと同様に、キャラの体幹がきちんと描き込まれていた。いくつかの実例を挙げよう。
{netabare} 旧作OVA第2話「アスターテ会戦」Aパート終わりからBパートにかけて。中央突破戦法を逆手に取る敵の動きに気づくと、厳しい顔で座していたラインハルトは、前のめりになって「何っ!」と呟き、前傾姿勢のまますっと立ち上がる。だが、立ちすくんだのも束の間、すぐに体を横に傾けると、両手を肘掛けに置きストンと腰を下ろす。高揚感が吹き飛び、一瞬の動揺と狼狽を挟んでから、現実を直視できるようになるまでの心の動きが、見事に体現されたシーンである。
 一連のシーンの終わり、副官のキルヒアイスが、保護者のように優しい物腰で、「どうなさいます? 反転迎撃なさいますか」と声を掛けると、ラインハルトは完全に我を取り戻し、上体をわずかにひねって冷静に応答する。ほぼ完璧な戦略家であるヤン・ウェンリーに対して、ラインハルトは、カリスマ性こそ圧倒的であるものの、知謀に関して粗略な点がある。これを補うのが、大局観に優れ他者への共感に溢れたキルヒアイスで、アンネローゼの頼みもあって、真摯にラインハルトを見守る。二人の関係性が的確に表現されたのがこの場面であり、(特に女性の)ファンの胸を熱くする。
 ところが、新作の第2話「アスターテ会戦」では、ラインハルトとキルヒアイスが棒立ち状態のまま並んで会話するさまが、顔のクロースアップによって描かれるだけ。二人とも同じようにおたおたしており、「常勝の天才」が聞いて呆れる。
 もう一つ、旧作第14話「辺境の解放」で、同盟軍を陥れるラインハルトの機略を察知したヤンが、ウランフ提督に占領地を放棄して撤退することを進言するシーン。その場にいるのはヤンと副官のフレデリカのみ。きりっとした表情で機械を操作するフレデリカとは対照的に、ヤンは左手を卓に置き体を開き気味にして、ウランフが映る小さなモニターを覗き込む。総司令部の方針に反して独断で撤退を画策せざるを得ない重苦しい雰囲気が、巧みに醸される。
 一方、同じ場面を描いた新作第11話「死線(前編)」では、巨大なスクリーンを使ってウランフと会話するヤンの周囲に、4名の部下が何をするでもなくボーと突っ立ち、数百万将兵の命運が懸かった深刻な謀議であるにもかかわらず、「われわれの提督は賢いなぁ」とでも言いたげに薄ら笑いを浮かべる。見ていて胸クソが悪くなるシーンである。
 体幹を描くテクニックは、ヌードデッサンなどの基礎練習を繰り返すうちに身に付くものなので、にわか仕込みのアニメーターには難しいのかもしれない。もっとも、ここ数年のテレビアニメでも、『ふらいんぐうぃっち』『クロムクロ』『Wake Up, Girls!』など、人間の作画がしっかりした作品が少なからずあり、これらと比べると、『Die Neue These』の出来の悪さは突出している。{/netabare}

(2) CG:
 激しい戦闘場面でのCGこそ新作の売りなのだろうが、アイキャッチ効果があるだけでエモーショナルでない。CGがドラマに絡んでこないのである。
{netabare} このことを如実に示すのが、ウランフ戦死のシーン。旧作第15話「アムリッツァ星域会戦」では、味方の艦船を逃がすため後詰めで応戦していた旗艦に、ビーム砲が撃ち込まれる。爆風で背後の壁まで飛ばされ前のめりに倒れたウランフは、定位置で仰向けに倒れた参謀長と頭を並べる態勢となり、体を動かせないまま囁くように言葉を交わす。「参謀長、味方は脱出したか」「半数は…」「そうか」--胸を衝く名シーンである。
 これに対して、新作第12話「死線(後編)」になると、艦隊戦を描く派手で空疎なCGが延々と続いた後、艦橋にいるウランフと参謀長の姿が爆煙(CG動画ではない)で覆い隠されるシーンとなる。画面外から二人のやり取りが聞こえるや、目を閉じたまま「そうか」と呟くウランフのアップとなってフェードアウト。つまり、派手なCGと人間が動く姿は、同時に画面に現れることがないのである。これは、CGスタッフと人間を描くアニメーターの連携が取れていないことを意味する。なるほど、CGがドラマに絡まない訳だ。
 そもそも、新作のCGスタッフは、原作をろくに読んでいないようだ。アスターテ会戦の終盤、ヤンとラインハルトの軍が、互いに相手の後背に食らいついてリング状の陣形となる。旧作が静止画で表現したこの状況を、新作は、モニター映像で示すのだが、1秒ほどの周期でクルクル回っており、どう見ても、両軍併せて数万の艦船が広大な宇宙空間で戦う光景ではない。何をどう描くべきか、スタッフ自身が理解できていない。
 小型戦闘機(スパルタニアン/ワルキューレ)による攻防戦は、新作でも何回か描かれるが、目まぐるしい動きばかりが強調され、3次元的な画面構成がおざなりにされるために、戦況の把握すら困難である。
 旧作第1話で描かれたアスターテ会戦序盤では、先手を取ったラインハルト陣営のワルキューレが空母の艦載機を重点的に破壊し、相手の機動力を奪ったことが、引きの映像で示される。ところが、戦術上重要なこの作戦が、新作では映像化されていない。
 帝国領侵入中に逆襲された同盟軍が、ポプランらエースパイロットをスパルタニアンで出撃させる場面。旧作第15話では、まず発進するポプランの主観映像から始まり、視点を細かく変えながら戦闘機同士による空中戦が描かれる。その後で、戦闘機を艦砲の射程に誘い込んで撃滅する帝国側の戦術が、客観的な視点から描写されるので、実にわかりやすい。一方、新作第12話では、発進したポプランらが敵と遭遇するまでは迫力があるものの、それからは戦闘機が画面狭しと動き回るばかりで、誰がどのような状況にあるのか判然としない。
 新作のCGは、小型戦闘機周辺だけを捉えた寄りの映像が中心であり、まるで戦争シミュレーションゲームの戦闘シーンのようだ(それとも、このアニメ自体が、ゲーム会社に売り込むための営業用サンプル動画なのか)。全般的に、新作は戦術を叙述することに無関心で、派手な映像を見るだけで喜ぶ(何も考えない)視聴者を想定したとしか思えない。{/netabare}

【物語】
(1) シリーズ構成:
{netabare} 今回アニメ化されたのは、原作第1巻「黎明篇」のうち、序章から第8章「死線」まで。最大の山場である第9章「アムリッツァ」と、終幕となる第10章「新たなる序章」は、2019年公開予定の劇場版「星乱」全3話の冒頭に繰り込まれるらしい。
 なぜ、まとまりの良い「黎明篇」全編をアニメ化しなかったのかは不明。第8話の放送翌週に、キルヒアイス役の声優が作品紹介を行う退屈な特別番組「キルヒアイスのイゼルローン訪問記」が挿入されており、制作が間に合わなかったのかもしれない。
 旧作では、OVA第15話が「死線」の後半と「アムリッツァ」に相当するが、それ以前に外伝のエピソードなど3~4話分が挿入されていたので、旧作・新作とも、同じ分量のストーリーを12話ほどにまとめたことになる。にもかかわらず、新作はいかにもスカスカで、単に粗筋を紹介するだけのような印象を受ける。
 全26話を使って原作の第1,2巻を描く旧作第1期では、戦闘シーンの派手な「死線」~「アムリッツァ」をシリーズ真ん中より少し後ろにずらし、その手前に、敢えて本筋から離れたエピソードを挿入した。おそらく、シリーズ構成の河中志摩夫が、外見だけ派手で中身が空っぽなアニメにしないために、激しい戦闘以前に人間を描くべきだと考えたからだろう。
 新作のシリーズ構成には、こうした配慮が全く感じられない。年代記風の原作を大きく膨らまし、登場人物の内面に踏み込んだ旧作に対して、新作では、人物描写が杜撰で、ド派手なCGにばかり頼っている。それが、作品を空疎で見応えに欠けるものにした。{/netabare}

(2) 脚色:
 原作第1巻をそのまま映像に起こすだけでは1クールに届かないので、旧作・新作ともに尺を伸ばす工夫をしている。ここでは、双方で取り上げた「カストロプ動乱」のエピソードを比較しよう。
{netabare} これは、原作でわずか数ページ(徳間文庫版p.220~p.226、鎮圧したキルヒアイスの事跡に関しては1ページ足らず)、動乱の概要が淡々と記されただけのエピソードなので、映像化するためには、具体的な情景をアニメーターが考案しなければならない。
 旧作では、首謀者マクシミリアンが、賄賂で得た莫大な資金で高価な防御兵器を購入、これを鉄壁だと信じて、古代ローマ風の居宅で淫蕩に耽るさまが描かれる。キルヒアイスによって防衛ラインが破られると、忠実な手下を身代わりに仕立てて逃亡しようと図るが、その手下に裏切られ殺される。欲にまみれた人間の愚かしさが、生々しく浮かび上がる。
 一方、新作になると、マクシミリアンは司令官として艦隊を指揮、キルヒアイスの策にはまって危地に陥ったのに、降伏勧告を受け入れず、腹立たしげに部下を打擲するばかり。結局、そのままでは生きる道がないと悟った部下に殺される。帝国に歯向かうマクシミリアンの心情には触れられず、無能な司令官が戦闘で敗北する過程を描いただけの、何の深みもない軍事エピソードでしかない。{/netabare}

【声優】
 旧作は、洋画の吹き替えを担当したことのある声優が多い。吹き替えをする際には、表情の裏を読み取り微妙なニュアンスを付けることが要求されるので、心理表現が巧みになる。これに対して、アニメ専門の声優は、声のトーンを大きく変えるのは得意だが、トーンを一定にして表情を付けるテクニックが未熟になりがち。
 『Die Neue These』の声優たちは、かなり頑張ってはいるが、それでも、旧作の若本規夫(ロイエンタール役)や塩沢兼人(オーベルシュタイン役)らの練達の技と比較すると、どうしても聞き劣りする。

【音楽】
 旧作は、マーラー、ブルックナー、ドヴォルザーク、チャイコフスキーの名曲を、アレンジせずに使用している。クラシック音楽は、音色の豊かさ、ダイナミックレンジの広さ、構造の複雑さなどの点で、一般的なポップスとは段違いであり、音楽の持つパワーは圧倒的である(ただし、ビート感に欠けるので、音楽とともに体を動かすのが好きな人には、退屈だろうが)。旧作OVA第1話の冒頭、マーラーの第3シンフォニー(渋い選曲!)とともに重々しいナレーションが流れると、壮大な歴史物語の始まりを予感させ、胸が躍る。
 新作では、情景に適したBGM風の楽曲を流しており、良く言って無難である。

【キャラ】
 今風のキャラクターデザインにアニメファン歴30ウン年の私が文句を付けるべきではないのかもしれないが、ラインハルトがただのボンクラに見えてしまうのはいかんともし難い。旧作で、かつての猛将も歳を重ねて判断力が鈍ったかと思える描き方だったロボス司令長官が、新作では、無能を絵に描いたような顔立ちになっており、笑ってしまった。
 特に酷いのは、アンネローゼ、フレデリカ、ジェシカら女性陣で、あまりにありきたりなキャラデザなので、途中で他のアニメの似たキャラとすり替えても、誰も気づかないだろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

物足りないなぁー。これじゃプロージットできん!

祝!再アニメ化!

1番好きなアニメはもちろん銀河英雄伝説
1番好きなキャラはファーレンハイト
旧作に対する想いはいつまでたっても変わらない
再アニメ化でもっと色々な人に銀河英雄伝説を知ってもらえることが素直に嬉しい

-数話視聴してザックリ思ったこと-
単純に絵は綺麗、というか感動した
艦艇とか艦隊戦とかすごい!!!
物語も再アニメ化ということだから旧作と大きな差異はなさそうだし良かった
キャラデザは・・・
まぁ自分の持ってるキャラクター像とハマるかハマらないかだよね
旧作よりおじさんキャラ達がイケメン化されてるね、これはじわるw
声も問題なし!旧作で演じてた声優へのリスペクトを感じる

-各話感想-
1話-永遠の夜の中で-
{netabare}ファーレンハイトが無骨な武人って感じすぎるね、彼の華奢で優男風な容姿が好きだったから残念
声はファーレンハイト以外は意外と大丈夫かな、思ったよりしっくり来てる
特にキルヒアイスいいね、けどキャラデザはねぇー
キルヒアイスと言ったら赤毛の天パじゃないと笑
全体的にキャラデザは腐女子に寄せすぎか、黒子のバスケみたいだね
艦艇および艦隊戦のCGはめっちゃ綺麗、ブリュンヒルトの曲線は甘美そのもの
あと理屈倒れのシュターデンさん健在で安心した笑
そしてみんな大好き「ファイエル」が聞けたことに感動
{/netabare}
2話-アスターテ会戦-
{netabare}まず思ったのが、ヤンが想像以上にヤンだ!!!
パエッタ中将とかパストーレ中将(空気)が相変わらずの無能で逆に安心したw
幕僚のラオ少佐…旧作にもそんな人いたかな?
ブリッジ攻撃されたときのダメコン描写で「銀英伝が新しくなったんだなー」ってしみじみ
フィッシャーが微妙にイケメンになっててワロタw
全体的におじさんキャラがイケメン化してるよね笑
いつ反転迎撃からの轟沈でエルラッハ死ぬんだろうと思って楽しみ(不謹慎)にしてたんだけど死ななかったね!
こういう細々したシーンが楽しみだったりするんだけどね!
最後の最後にフリードリヒ4世が旧作より少し若返ってて笑った
※ガムンダさんよりラオ少佐の詳細を教えていただきました、ありがとうございます!
{/netabare}
3話-常勝の天才-
{netabare}今回はラインハルトとキルヒアイスの前日譚的な話ね
冒頭のナレーションが思ったよりいい感じだと改めて実感、下山さんいいよいいよ
フリードリヒ4世の声が軽すぎない?なんか若すぎるよー!個人的にはもっとヨボヨボでしゃがれた声が希望だね…
オーベルシュタインいいぃー!
レジェンド塩沢兼人さんを彷彿させるね諏訪部さん、ハマってるぅー!
そうだそうだ思い出した、これは「歪曲した」姉弟愛と「歪曲した」友情の物語だったね笑
血統主義なんてクソ食らえ!能力至上主義こそが絶対!ってのが銀英伝って感じするね
ただ、いざ自分のおかれてる状況にあてはめて考えてみると自分に能力があるかどうから甚だ疑わしい…かなしいなぁー
{/netabare}
4話-不敗の魔術師-
{netabare}今回はヤンの前日譚的な話ね
ジェシカのビジュアルが格段にアップしてる笑
模擬シュミレートのワイドボーン戦がめっちゃリアルで綺麗になってる!!!
旧作では座ってポチポチしてただけだったよね笑
たしかワイドボーンってラインハルトと戦って盛大に戦s…おっと失敬
きたきた、エルファシルの英雄!
えらいサクッとしてたね、こうゆうところで時短…!?
コーヒーより紅茶のシーンきたきた、将来のおよm…おっと失敬
{/netabare}
5話-第十三艦隊誕生-
{netabare}ユリアン…えらいイケメンなったなぁー。
トリューニヒト…お前は無駄にイケメンになったなぁー。あんたの如何にも胡散臭いペテン師っぽいツラが好きだったよ…
ふむふむ、順調に憂国騎士団が荒ぶってるねぇー。
でもさ、アスターテ会戦の慰霊祭ってこんな感じだっけ?
ヤンは慰霊祭に出席しなくて一人で荒ぶったジェシカをヤンとアッテンボローが助けに行って、そしてトリューニヒトとヤンが交渉するみたいな感じだったよね…?
ここの描写がないってことは後々にも結構な影響があるような気が・・・
あと、クリスチアン大佐が憂国騎士団でしかも慰霊祭にも登場するとはね…これは意外すぎる
旧作との意外な違いも楽しめますね!
{/netabare}
6話-イゼルローン攻略【前編】-
{netabare}もっさいユリアンをかえせー!
童貞感モロ出しのユリアンをかえせー!
で、なんやこのムライは!?!?!?
これがムライなのか…眼鏡やし髪の毛チリチリやしこれが「歩く小言」なのかよ
グリーンヒルはいかにもアニメキャラっぽくなってしまったのぉー、ムライよりグリーンヒルの方がコレジャナイ感が強いかな
シェーンコップは超絶イケメンやしビュッコクはめっちゃスリムやしアニメキャラって感じになっちゃった
密命を帯びた味方部隊って怪しさMAXやけど本当に味方だったら見殺しにすることになるし中々難しい判断だよね
{/netabare}
7話-イゼルローン攻略【後編】-
{netabare}イゼルローン要塞の液体金属の質感がすごいリアル!
帝国は刺青だめなんだ…危ない危ない
ボディーチェックのハイテク感よ、過剰なまでのハイテクぶりちゃう笑?
前作同様あっけなく司令室占拠しちゃったね
トールハンマーの発射描写めっちゃリアルで見応えあるぅー
ルビンスキーのモミアゲが思ったよりギザギザでワロタ
やっぱりオーベルシュタインはハマってる
{/netabare}
8話-カストロプ動乱-
{netabare}マクシミリアンさんすごい無能でボンボン感が漂う容姿してる…前作のカストロプ星系の人はほぼ裸だったよね笑?
おぉー、バルバロッサかっこいい!
ちゃんとビューローもベルゲングリューンもいる!
ちょっw
マクシミリアンさん部下ぶん殴りすぎやろw
前はアステミスの首飾りに頼ってたけど、今作は部下を掌握出来ずに反乱?みたくあっけなく終わったね
オーベルシュタインのピンチをチャンスにっていう考え方は好きよ
フリードリヒ4世は治世者としては暗愚だったかもしれないけど、結構大胆な考え持っちゃってるし物事を達観してるし中々の人物ですよね
{/netabare}
9話-それぞれの星-
{netabare}【悲報】ジョアン・レベロもホワン・ルイも完全に別人の件
うーん…トリューリヒトの没個性化がやっぱり残念
「戦争」というキラーフレーズに負けるのが政治屋だよね、どんな世界でも一緒だ
グリーンヒル大将「君が優等生のユリアン君か」→ユリアン「はい!はじめまして」って謙遜しろよユリアン!!!
ボルテックの謎の老化も気になるw
タイトルの「それぞれの星」…深いねぇーシミジミ
歴史は1人1人が創るもの
「history」はhis story=彼の物語
{/netabare}
10話-幕間狂言-
{netabare}「増長させておけばいいでしょう」なんと無責任な助言だ、それで納得する方も大概だがw
ロボス元帥の顔がいかにも昼寝しそうな顔になってる笑!
でたでたフォーク准将、なんかただのイケメン
そして迷言「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に」
フォーク准将のマスタベーションはやっぱり(逆に)すごい
タイトルの「幕間狂言」が的確すぎてワロタ
負けると分かってて戦うのは嫌だね、それなら僕は負けると理解できない脳筋でありたい
{/netabare}
11話-死線【前編】-
{netabare}焦土作戦にまんまとハマった同盟軍
旧作にあった占領星の地主の娘と兵士との恋物語は丸々カットですかね?
きたきたプロージットからのグラスぱりーん、人生で1度はやってみたいことベスト3に入るね笑
ブリュンヒルトの出港シーンかっこいい!
躍動感が違うね、荘厳だぁー
{/netabare}
12話-死線【後編】-
{netabare}おぉー、ここにきて初の空中戦?というかドッグファイト
ビュッコックの的確な指示ステキヤン
疾風ウォルフきたー、相変わらずのそうr...おっと失敬
オイゲン久しぶりだなぁー、元気だった笑?
ウランフさんはミサイル全部発射できたかね…?
ロボスはなんちゅー顔で報告聞いとるんや{/netabare}

-見終わり後の総評-
{netabare}・物語:アムリッツァ星域会戦までのダイジェストみたいな感じで物足りなさを感じた
・作画:すごーい!めっちゃリアルやし、スピード感のある艦隊戦には感動した
・声優:いいんじゃないでしょうか(あんまり詳しくないし)
・キャラ:これはダメだ…
・音楽:いいんじゃない(適当){/netabare}

旧作を知ってる人は「こんなシーンあったねー」・「このキャラ懐かしいなー」って思いながら観れるから楽しいと思いますよ♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

銀河の歴史はまだ数ページ

スペースオペラの代名詞。
多少なりとアニメや漫画、ライトノベルを趣味としている方なら、観たことは無くとも何処かで必ず耳にした事のあるビッグネーム。
原作小説が刊行されたのは今から30年以上前。アニメやゲームにメディア展開され、今もなお多くの熱烈な固定ファンの心を捉え続けるのが「銀河英雄伝説」という作品です。
12年間という期間をかけて、アニメ本編で110話、本編のビフォアストーリーを描いた外伝で52話という、現在のアニメ作品では考えられないロングランリリースのOVAアニメでした。
本作は、平たく言ってしまえば、その20世紀の大作、銀河英雄伝説のリメイク版・・・・いや、新約版とでも申しましょうか。
21世紀の若いスタッフと最新の製作技術で創られる新たな銀河英雄伝説です。


最初にお断りしておきますが、私は前作の銀河英雄伝説の大ファンです。
アニメからではなく原作小説を完走してから入り、このクソ長いOVA作品を何回もリピートしてるので、観ていて次のシーンでキャラが言うセリフが思い浮かぶぐらいのハマりっぷり。
当然、石黒監督の20世紀版銀英伝には想い入れがありますし、私の中では揺るぎない不朽の名作として心に刻み付けられております。
ただ、だからと言って、この新しい銀河英雄伝説を「イメージが壊された」とか「声優が変わって違和感が」などという無粋な色メガネで見るつもりはありません。
大好きな銀英伝を、いったいどう解釈してどう料理してくれるのか、フラットな視点でイチアニメ作品として楽しんで視聴しました。
まぁ、セリフが頭に入ってるぐらいなので、ストーリー展開などにワクワクしたり驚いたりすることは皆無でしたが、前作から変えてきた部分や逆に前作を踏襲している部分がよく判るので、そういったオタ的な楽しみ方をしております。


前置きが長くなりましたが、この「Die Neue These 邂逅」。
銀河英雄伝説本編の前半部分、いや、長大なストーリーの導入部分のお話となっています。
正直物足りなさは感じるものの、12話しかない1クールの深夜アニメ枠ということを考えればこれは仕方がない。石黒監督版ではアニメオリジナルのお話などが入ってましたが、本作はかなり忠実に原作準拠しており、外せない重要エピソードを12話に収めた、といった印象です。

ご覧になった事のない方のために、ものすごく要約して銀英伝とはどんな話なのかを説明すると
『人類が宇宙進出を果たした遠い未来、歴史を大きく動かした2人の”英雄”の生涯を描いた物語』
とでも言いましょうか。
なので、この2人の主人公の行動原理や人となりを視聴者に理解してもらうのが前半の役割となります。これ、とっても重要。
で、このアニメでそれができているか?を考えると・・・・私にはわかりません^^
無責任な言いようで申し訳ないですが、散々視聴を繰り返した銀英伝オタの脳ミソでは、まっさらな状態の人にそれが伝わったのかどうか判らんのです。客観的に考えるとちょっと尺が足りてないんじゃないかなーと思うのですが
ラインハルトが、なぜ志をたてているのか、
どうしてヤンが、ああいうスタンスで居るのか、
初見に人聞いてみたい。わかりましたか?って

まぁしかし、それはこの先、追々ストーリーが進んでいくうえで理解できればいいとも思いますが。
アホみたいにキャラが多くややこしい政治情勢や独特の用語が飛び交う作品なんですから、正直いって1回の視聴でその機微が理解できるわけもありません。反芻してこそ味の出る銀英伝です。


作画に関しては、普通に良くできていると思います。
単純に戦闘シーンだけを見れば、CGを駆使した大艦隊の動きや表現は30年前のアニメでは到底不可能なレベル。艦や戦闘艇のデザインも一新され、より今風な無骨さが付加されているのはカッコいいと思います。重厚感は手書きアニメの方が良かった気もしますが、あれは前作の描き方とBGMによる盛り上げ方が上手かっただけのこと。
前が良かったからといって、今を否定する材料にはなりえません。

微妙な評判のキャラデザインも前作のイメージを引きずっていなければ全然OK。
古臭さは排除しながらも、その人”らしさ”は失われないようなキャラに仕上がっていると思います。
最初、キャラ絵だけみててもピンときませんでしたが、実際に声が充てられ動き出し喋りだすと、ちゃんとその人だとすぐに馴染んてきました。

キャラに違和感を感じないのは、声優さんの力量に拠るところも大です。
モノマネしている訳ではありませんが、明らかに前作の声優を意識して演じられているのが解ります。
同じ人物を演じるわけですから、自ずと同じ感じになるのは当たり前といえば当たり前なんですが、あからさまに寄せているキャラがチラホラ。
でも全員がという訳ではなく、逆にあまりに個性的(若本、キートン、羽佐間、堀川)な人には無理に寄せず、今の声優さんらしい喋りになっています。まぁ、そりゃそうですよね^^
賛否はあるかと思いますが、これも慣れ次第。
イメージが変わったなどと埒もない事を言っても始まりません。


総じて、さすがはI.Gの仕事。及第点のアニメ作品になっています。
とにもかくにも物語を完走させないと作品的には評価できないでしょうが、この水準で続けていただければ、良作と言っていいのではないでしょうか。
”名作”となるには、何かが足りないような気もしますが、ね。


最後に。
前作への想い入れが強ければ強いほど、この新作への評価が辛くなる、というのは理解できます。
コキおろしてる人の気持ちもわかります。
でもね、今のご時世で出来得るベターなやり方で、ちゃんと一定水準以上のものを提供できている。私はそう思います。
あの名作を現代の若い人にも知ってもらえる機会を作ったこの企画には、素直に称賛を送りたい。

前と同じ声優を採用して、あのままのキャラデザインで110話通してつくれよ!
と願うファン心理はわからなくは無いですが、それこそビュコック提督に
「じゃあ代わってやるから貴官がやってみろ」
って一喝されますぞ。
できもしない事を騒ぎ立てる行為の愚かさは銀英伝ファンなら重々承知の事ですよね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

59.1 2 宇宙戦艦で小説原作なアニメランキング2位
スターシップ・オペレーターズ(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (88)
402人が棚に入れました
舞台は西暦2300年。人類が宇宙に進出し、数々の「惑星国家」が成立。
惑星国家の一つである「キビ」所属の新造宇宙戦艦「アマテラス」は、航海実習で試験航海を行っていた。しかし、航海終了のとき、強大な軍事力を誇る「ヘンリエッタ星域惑星国家同盟」(王国を指す)が突如宣戦を布告。
その奇襲により護衛艦を撃破され、そちらに対し即降伏を余儀なくされる。アマテラスも王国に明渡されるが、訓練生たちはそれに反発。訓練生の発案は「銀河ネットワークをスポンサーとして、艦の運営費用を調達し、その代償に同盟との戦いを中継させる」であった。
惑星国家「キビ」を平和に戻すため、訓練生たちの戦いは続く…。

声優・キャラクター
伊藤静、浅野真澄、渡辺明乃、新井里美、能登麻美子、甲斐田裕子、榎本温子、浅川悠、川澄綾子、小尾元政、清水香里、小林ゆう、加藤将之、坪井智浩、川田紳司、入野自由、志村知幸、生天目仁美

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

スポンサーの意向で女性の活躍中心の映像。

2005年1月5日 - 3月30日TV放送されたアニメ。全13話。
メカデザは山根公利が担当。キャラデザは松本文男。
アニメーション制作 - J.C.STAFF
OP「radiance」歌-川田まみ/作詞-KOTOKO、川田まみ。
ED「地に還る 〜on the Earth〜」歌/詞/曲-KOTOKO。

諸設定

祖国を敵国に占領された訓練航海中の戦艦「アマテラス」に
搭乗していた士官候補生が故国解放の為戦艦「アマテラス」
を買い取り国家として戦う様を描いている。
ロマンティック系サイエンス・フィクション。

舞台は西暦2300年。
人類が宇宙に進出し、数々の「惑星国家」が成立してる設定。

殆どの国は「抑止力」として惑星防衛用の「宇宙戦艦」を保有。
技術的にも予算的も「核兵器」による抑止力の様な設定の様。
故に実質的な戦闘は全くと言って良い程起きていない設定。

つまり「宇宙戦艦」の保有が国家のバランスに影響する程の
重要なファクターという位置づけで必要悪の様な設定。

それで所謂軍縮もテーマになっていて、大国が小国を護る。
要は連合国。戦艦一隻が小国の国家予算レベルという設定。
政治的に喜ぶ国と拒絶する国と賛否両論の中・・若干強引
に武力で介入する面があるので当然悪?とも取れるけど・・
実社会において実際に起きていること・・要は米?とかw
つまり色々な要素があり善悪を明確にした作品ではない。

ヘンリエッタ星域惑星国家同盟と戦艦国家「アマテラス」の
士官候補生達乗組員の戦争を描く。超ロマンティック路線。

国家予算並みの超高価な戦艦「アマテラス」を買い取る為に
全ての戦闘等の放映権をメディアに売るというスポンサー
契約など近年のメディアやネット社会の風刺も入れている。

無音の筈の宇宙戦の攻撃発射音や戦艦撃沈シーンに派手な
効果音演出を加えろ! 戦闘中のブリッジ要員にお化粧を
させろ等メディア側の要望や、クルー全員をタレント扱い
するなど・・メディアプロデューサーを可成り灰汁の強い
強調した描写が多々ある。情報社会を強く意識した作品。
要するに可成ロマンティック系とリアルを混在させた感じ。
政治家とメディア家を最大の悪としている様な感覚かな。

巫山戯た設定で戦争を玩具にした様な雰囲気も有るけど
至って真面目に作られいる気もする。
派手に美しく人が死ぬシーンを排除しているからかな?
死が如何に簡単で・・美しくないか・・振り向いた先に・・
もう其処に「居ないだけ」等・・余計に泣けるシーンも多い。
やりすぎじゃね?って盛り付けもあるので賛否は両極かな。
シリーズ物のビックネームアニメでも結構頻繁に扱う内容
が多く・・其処だけを特に強調したのがこの作品かな。
当然?視聴者を意識した綺麗な女性中心の描写が多い。

キャスト

香月シノン(伊藤静)艦長補。父親譲りの天才肌。
防衛大卒業後多国籍企業に就職を希望(寿退社を夢見てた)
王国との戦いに反対してたが仲間の為アマテラスに残る。
提督(艦長より格上)の渾名がある。

氷坂アレイ(渡辺明乃)主任通信員。
比較的年上。寡黙でクールだが感情的になる面もある。
王国に殺された養父の敵討ちの為王国と戦う事に賛同した。

秋里ミユリ(浅野真澄)主任観測員。
天文学が好きで光学観測機器「南十字(サザンクロス)」を使う
為にアマテラスに残り常に星を見ている。シノンとは親友。

神崎キスカ(小尾元政)艦長。机上のエリートタイプ。
アマテラスで王国との戦いを発案した一人。
事務処理・情報処理能力は高い。とっさの判断は不得手。

若菜サンリ(能登麻美子)射撃管制員。大企業の御令嬢。
副艦長の桐生タカイに思いを寄せ、アマテラスに残った。

神谷イマリ(甲斐田裕子)遠距離防御管制。
女性陣で最高身長・最大パワー。姉御肌で世話を焼き。

七瀬ユキノ(新井里美)近距離防御管制。
あまり深く考えずに何事にも前向きに捉えている。

桐生タカイ(加藤将之)副艦長・射撃管制砲術長。
細かい事を気にしない様に見えるが、射撃の腕は高い。

摩耶アキホ(榎本温子)第三艦橋副航宙士。
天然ボケキャラ。王国との戦いにも危機感を持っていない。

間宮リオ(川澄綾子)星間気象観測員。
王国との戦闘の発案者の一人。元キビ首相間宮タツマの姪。
亡命政府として王国との戦いを正当化するために尽力する。

三上シント(坪井智浩)副艦長・第三艦橋航行管制。
タカイの親友で、一級航宙士の資格を持つ。

里見レンナ(浅川悠)浮遊物監視員。
ほとんど話をしないが、シノンとはメール友達。

荻野セイ(清水香里)補給長。
日頃から「金儲けが趣味」と公言している。

榊原コウキ(川田紳司)機関長。あだ名は「おやっさん」。

結城シメイ(入野自由)技術士官。唯一の現職自衛官。
人工知能「イソップ」を担当している。謎の多い少年。

篠原ミナセ(小林ゆう)防衛医大の研修医。


ディータ・ミルコフ(生天目仁美)
スターシップチャンネルのレポーターでアマテラスに乗艦。

ピーター・スパイクス(志村知幸)
スターシップチャンネルのディレクター。
アマテラスの戦争を最高のエンターテイメントとして扱う。
利己的でドライな性格。目的の為なら手段は選ばない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

TVの中の宇宙戦争

水野良氏の原作ライトノベル(未完)は未読。

ポスト冷戦の世界で一時加速した紛争のTV露出。
戦場の実況生中継。センセーショナルな映像が世論に与える影響は、
時に戦局をも左右する程。

この傾向が続けば、報道各社はやがて戦争すらも支配するのではないか?
近年では国家権力も戦争報道に対する統制を取り戻しつつあること、
戦況情報を拡散するのがマスメディアから個人のネット動画配信やSNSに移っていることもあってか、
流石にここまで極端なメディア台頭論は後退してきていますが、
90年代~ネット普及辺りまでは“第四の権力”マスメディアに対する畏怖は相当なものでした。


21世紀初頭から展開された本コンテンツもこうした時代の空気を受けたSF作品だと思われます。

西暦2300年……「惑星国家・キビ」の亡命政府艦として「王国」の支配に抵抗する宇宙戦艦アマテラス。
実習生主体の乗組員らが資金源として当てにしたのは、
戦場実況番組をビジネスにするマスコミが支払う巨額のギャラ。

引き換えに、メディア側はより数字を取れる刺激的な展開を求めて作戦に口出し。
のみならず、{netabare}感動を煽る宇宙葬の挙行。窮地に花咲く恋バナ、告白ドキュメンタリー。{/netabare}
さらには画面映りの良い可愛い女の子を艦橋に並べるための人員配置。
果てはメイクアップまで指示。戦時下の艦内に漂う口紅が象徴的です。


生き残るためならばビームは勿論、茶番劇すらも飛ばして利用する。
こうした化かし合いに妙味がある本作ですが、
この要素は反面、演出が綻びれば、作品自体が視聴者に茶番と見放されかねない諸刃の剣。

上記で触れた、現実離れした美女比率という
普段エンタメ作品鑑賞時はあまり意識しないお約束ですら、
生存に必要なショーの一環と根拠付けられることで、思わず斜に見てしまう。
設定から来る低評価のジレンマが本作にはあります。
加えて心理描写飛ばし気味なハイペースによりリスクはさらに拡大。

恐らくはこの辺りが、角川グループ創立60周年記念作として、
劇伴・川井憲次氏やOP・川田まみさん、ED・KOTOKOさん。
豪華声優陣などの陣容でアニメ化した力の入れ具合とは裏腹に、
今一つ人気が盛り上がらなかった一因かと思われます。


ですが個人的には戦争報道に対する視点だけでなく、
ブラフも交えて練り上げた作戦が盤上競技の勝負手の如くキマり、
即時撃沈という成果として現れるドライな宇宙戦闘の描写など、
観るべき点はあるSF作品だと思います。

ですから、視聴の際は、戦争を玩具にする胸クソな報道人や政治家たちに絶望して、
こんなの茶番だと匙を投げたりせずに、
是非、粘り強く終点を目指して欲しいなと願います。

飛ばした茶番にその人なりに責任を取る、一定のケジメくらいは拝めるかと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

一言、「地味」

宇宙ものSFです。
宇宙戦艦が舞台となりますが、妙なところにリアルで、戦闘はとっても地味。主砲一発が直撃すればカタが付くので、駆け引きと読みが勝負です。
こういう設定、個人的には好きなんだけど、絵的には盛り上がらないのが多いですよね。
本作も、もうちょっと見せ方を工夫すればいいのに、艦の撃沈シーンなどはモニタやレーダー越しにしか映していません。(あえて淡白に表現しているのかもしれませんが)
命の取り合い、つまり戦争しているって緊迫感が薄いヘンな作風です。

ストーリーは突飛です。
マスコミをスポンサーにして補給物資を調達し、候補生達が新鋭宇宙戦艦で亡命政府を・・・・という荒唐無稽さ。
突っ込みどころは色々ありますが、フィクションだからそういう無茶振りは納得できます。ただ、その無茶なキッカケの割りには、ストーリー展開が戦闘と同じくえらく地味。
政治的な駆け引きとかで簡単に決着しちゃいます。
ある意味、リアルといえはリアルなんですが、見ていて解りにくいし、全然盛り上がらない。

そして残念なのがキャラクター。
大袈裟にに感情表現をすることがなく、話し方も端的。惚れた腫れたのエピソードが少しありますが、取って付けたような簡単な扱いなので感情移入ができません。
ぶっちゃけキャラの魅力に乏しいです。
だから、生き死にを扱った話も感動的じゃない。大きな盛り上がりも無く死ぬ人は地味に死んでいきます。


エンターテイメントとして派手に盛り上げて魅せる事と、リアルに魅せる事は真逆だと思い込みカン違いして作った「なんちってリアルSF作」。
設定とかは悪くないんだけど、残念な部分が多すぎた惜しい作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

59.8 3 宇宙戦艦で小説原作なアニメランキング3位
それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ(TVアニメ動画)

1999年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (43)
266人が棚に入れました
『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』(それゆけ うちゅうせんかんヤマモト・ヨーコ)は庄司卓の手によるSF小説、及びそれを原作とする漫画・アニメ。
相対未来の30世紀を舞台に、銀河に進出した人類の二大勢力であるTERRAとNESSの間で繰り広げられている人の死なない戦争に、主人公である現代世界の女子高生山本洋子とその仲間達がTERRAの宇宙戦艦のパイロットとして活躍する。

声優・キャラクター
高山みなみ、林原めぐみ、宮村優子、松本保典、勝生真沙子、玉川砂記子、かないみか、鈴木真仁、根谷美智子、江原正士、麦人、神奈延年、石森達幸、ゆきのさつき

ヒロ(4代目) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

人の死なない戦争。

とりあえず 声優さんは この時期の頃だったら
  高山みなみ・林原めぐみ・宮村優子と
そろってたので 十分に良かったと思います。

内容は 未来から戦争の手伝いをしてくれと
頼まれた 主人公が 戦艦に のって 戦争に参加する話。

ただ 戦争の内容が 領地争い 。
人が死ぬ事がない 戦艦同士の 戦いによって勝敗を決めるというもの。 危機感とかは薄くはなる感じがあったけど
死なないってのは 気楽に見れて良かったかなと。

ヨーコの出撃 の時の 「Get Ready Go!」
は割と好きでした。あと口癖の
    「誰に喧嘩売ったか教えてあげる!!」

御堂まどか の異常なまでに光るデコ演出も良かったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

白兎尾 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

え~~!!未来ぃ~!

それゆけ!って・・・アン〇ン〇ンかぁ~?

宇宙戦艦ヤマ〇まで付けちゃって・・・

当時流行りのヨーコってオノさんですか?!

素晴らしいネーミングセンスにグッタリしながら鑑賞しました

映像が我慢できればテンポは良いです

ダラダラ引きずらずにサクッと観る事ができました

独特の古さは否めないのですがストーリーはOVAより良いです

もちろんOVAの方が綺麗で明るいのですがね

30世紀の方に頼まれて戦争という名のゲームに出かける高校生

30世紀って・・・え~~~~!!未来だよねぇ~確か?って感想です(笑

私は楽しく鑑賞できました

題名ほど痛くはありませんのでおすすめしておきます

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

うっちゃり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人の死なない戦争

全26話。遠い未来における人の死なない戦争に巻き込まれてる現代の4人の女子高生。そんな彼女たちは、ゲーム感覚で参加していたが次第に戦争に影響を与えていくことに…。

それぞれのキャラクターが個性的で魅力的、そして声優陣が豪華!
山本洋子(CV:高山みなみ)
御堂まどか(CV:林原めぐみ)
白鳳院綾乃エリザベス(CV:宮村優子)
松明屋紅葉(CV:雪野五月)

OP「天使の休息」も耳に残る良曲だと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
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