宇宙人で熱いなアニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の宇宙人で熱いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月04日の時点で一番の宇宙人で熱いなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.0 1 宇宙人で熱いなアニメランキング1位
GODZILLA 怪獣惑星(アニメ映画)

2017年11月17日
★★★★☆ 3.6 (105)
413人が棚に入れました
監督:静野孔文/瀬下寛之、ストーリー原案・脚本:虚淵玄(ニトロプラス)で制作される。

声優・キャラクター
宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、三宅健太、堀内賢雄、山路和弘、中井和哉

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ゴジラ映画として見ても、SF映画として見てもかなり微妙

このアニメ映画は、ゴジラシリーズで初の長編アニメーション映画
として制作された作品である。ちなみに、このアニメ映画は3部構成と
なっており、今作はその一作目にあたる。
地味に、専門用語が多いので、それの事前知識を踏まえたうえで
視聴したほうが、比較的スムーズに理解しやすいと思われる。

内容を一行で言い表すなら、怪獣要素を取り入れた
壮大(?)なSFアニメ映画である。
他の方からも指摘されているように、シドニアの騎士や
BLAME!の雰囲気にかなり似ている。私はまだ、双方の作品を
視聴できていないが、製作会社を見て直ぐに納得した。
このゴジラ映画も、シドニアの騎士、BLAME!と同じ制作会社だったからだ。
ぶっちゃけ、無理してゴジラの要素を付け加える必要
はなかったのでは?まあ、こんなことを書いても仕方ないが。

全体を通した感想としては、色々なものを詰め込みすぎて
脚本家が勝手に迷走しているような印象を受けた。
いい所はあったような気はするが、悪い部分がかなり目立っている。

ゴジラが光線を吐き出しているシーンや、謎の生命体の奇襲シーンは
良かったように思う。但し、光線のシーンにおいては、カメラワークが
非常に悪くなっているケースもあるため、がっかりさせられたのも事実。
後、空中戦がかなり多いので、それを期待していた方はかなり
楽しめたのではないだろうか。劇場で見れば確実に臨場感を味わえる。
空中戦が多い理由に関しては、楽園追放を見れば直ぐに分かるだろう。
楽園追放で味を占めたのが手に取るようにわかる。

なぜわざわざ、光線を持ち出したのかは理由がある。
それは、唯一光線を出さなかったゴジラ映画が存在したからだ。
デザインもゴジラには到底似つかないもので、そこに映っていた
生物は、ゴジラではなく只の巨大なイグアナドンだった。
しかもマグロが大好物というオマケつき。これの二の舞にならなかった
のが一番評価できる部分だろう。

後は、特に褒められるような部分はないかな。
はじめに目立ったのは、序盤で膨大な情報量を詰め込み、
無理に圧縮したことだ。もう少し丁寧に描写しようとは
一切思わなかったのか。「ゴジラの戦闘シーンを早く書きたいぜ!」
という気持ちが先走りすぎたあまり、面倒になったのだろう
それまでの過程を省略したようにしか見えない。

その際に、なぜか唐突な自分語りがでてくるのもかなり辛い。
新海氏への憧れを抱いたのだろうか、とりあえず語らせておけば
視聴者は納得するだろうという魂胆が見える。
意図は理解できるが、止めてくれ。睡魔に襲われるわ。
これのせいで、テンポが非常に悪くなったのは言うまでもない。

そもそも、異星人との交流があるという前提なので
彼らとのやりとりを通じて、地球人が葛藤する場面が非常に少ないのは
致命的だ。少し見せただけで、納得できると思っているのだろうか。
そこをきちんと見せれば、まだ作品にのめり込めるのだが…。勿体ない。

主人公が、ゴジラに対しなぜ復讐心を抱くようになったのかは
かろうじて理解できたものの、それ以外の部分がおざなりである。
しかも、時系列が滅茶滅茶なため混乱が生じやすい。
とりあえず、あの爺さんはなんとしてでも地球に帰りたかったんだねー
というのは納得できるが。別の見方をすれば、尺の都合により
排除されたという考えに捉えることが可能だ。割とどうでもいいが。

主人公以外の登場人物が、地球へ降りる動機について説明されている
とは言い難い。どいつもこいつも、顔が似通っているような
デザインになっているのも原因の一つかもしれない。また、
突然顔を覗かせるパターンもあるので
「誰だお前!?」と突っ込みたくなることも多かった。
基本的には、主人公のお守りをするために降りたと考えた方が自然だろう。

正直な所、主人公もそんな魅力的なキャラクターではない。
ゴジラに対する熱烈な復讐心が伝わるだけで、冷静な判断が出来る
指揮官には見えなかった。他の人間の命を預かる立場なのに
駒感覚で使用しているようにか思えない。そういうのは、ボードゲーム
でやってくれよ。

更に困ったことに、主人公に付属していた側近のお守り役は
彼なら絶対に大丈夫だと確信するあまり、自分の役割をすんなり
彼に委ねているのだ。こいつ、もしや愉快犯ではないのか。
だが、そう考えると理解できる。つまり主人公の圧倒的な
カリスマ性を利用し、地球人を疑心暗鬼に陥れることが目的だったのだ。
そういった命令が、上層部から依頼されていたに違いない。
こいつ中々のやり手だなと、自らレビューを書いていて納得した。

散々主人公に対し、悪いイメージを植え付けてしまっているが
唯一褒められる部分がある。それは余りにも痛々しいセリフだ。
(笑えるセリフが多いため、特に腹筋が)締め付けられるもの
が多く、自然と笑顔になった場面もいくつかある。
一番気に入っているのは「俺はキサマを殺したぞぉぉ」
である。いやー、これには流石に驚かされた。
(涙が出そうになる程笑ったので)素直に天晴れという感情が湧いてきた。
こういった理由から、コメディアンとして見れば
かなり優秀な人物だと判断した。
私としては、指揮官よりもそちらの道を歩んでほしい所だ。

また、ゴジラのデザインも明らかに、2014版のゴジラを
意識しているのは明白だ。ハリウッドへの対抗心を燃やすのは結構だが
変に意識すると大失敗することを忘れてはならない。
マーベルを意識しすぎた余り、大火傷してしまったどこかの
アメコミ映画製作会社と同じ結果にならないことを祈るばかりである。

この1作目を見終わった後、かなり不安な気持ちにさせられたので
2.3作目は期待していない。2作目のレビューも、あにこれを含む
レビューサイトで沢山挙げられているが、評判もよくなさそうだ。
まあ、私もこの作品は表紙からして危険な香りがしたので
劇場で見ていないが。ゴジラ映画の入門として見るのは
ありかもしれないが、強くは勧めない。
この作品に限らず、初代ゴジラ(1954)やゴジラvsビオランテ
などといったゴジラ映画は数多く存在するので、それらの作品も
調べたうえで見るかどうかを判断したほうが賢明と言えるだろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

日本映画の最大の悪いところ。知能レベルを下げて話を作った気になってる?

 SF映画として設定、舞台などはなかなかいいと思います。問題は「ゴジラ映画」として「ゴジラ」の名を冠するに足るストーリーになっているかです。
 
 ゴジラというのは核のメタファ―ですから、その点で地球を滅亡に追い込むというのでゴジラマインドを継承していると思います。ゴジラVS人類という構図もいいと思います。生物としての側面も設定に組み込まれていましたし、3話中1話のまとめとして、なかなかの結末だったと思います。

 ということで「ゴジラ」の継承作品になっている気がします。まだ1話ですけど。シンギュラーポイントよりもこの点においては各段に上だという印象です。

 ただ、ストーリーですよね。深い話ではないので伏線云々を考える必要なく、ゴジラという恐怖を味わうのにゴジラ映画はストーリーを複雑にしてはいけません。その点ではいいのですが、正直長い。冗長すぎます。SF作品として植民惑星に降下して…というのを描きたいのもわかりますけど、あそこはカットでしょう。というか本作は編集と脚本の工夫で30分程度でまとめないと。

 長く感じるのはキャラクターが描けていないのが原因だと思います。ゴジラは人間ドラマも面白い部分です。
 で、本作のCGの問題は後にするとして、とにかく日本のSFの作品作りで時々見かける手法ですが、キャラの知能レベルを下げ、感情レベルを上げてドラマを作って作品を見せている気になるんですよね。だから余計なキャラがいっぱいでてきます。あの幼馴染のキャラを切れるかどうかでしょうね。

 たとえばエイリアン2とかはまあ続編ですけど、リプリー以外のキャラの個性って前半だけで描き切れていました。それぞれの結末に上手くドラマを作った上で、です。こういうところの脚本の弱さが日本の映画の駄目さだよなあ、と改めて感じます。

 あと日本アニメならマクロス愛おぼえてますか、かなあ。あれは初見段階でTV版見てませんでしたが、キャラに乗れましたし、設定もストーリーも分かりました。なにより面白かったし。

 私はシンギュラーポイントはゴジラ作品としてはダメダメの最低な作品なんですけど、それでもキャラは良かった面もありました。

 ポンポさんで言っていたことだと思います。「切って切って切りまくれ」です。3部にならないと金にならないじゃん、じゃないんです。1部でパーフェクトを目指して作った映画は世界市場がまっています。日本の方法論を全否定する気はないですが、本作の駄目さは、アニメ制作の駄目さ、というより投資家の見る目の無さや戦略性の低さを感じます。

 で、CGがシドニアそっくりですね。それはいいんですけど、本作の短期勝負に合っていたでしょうか。キャラがまったく判別できないし感情移入もやりづらいです。画面暗いし、宇宙船の内部が宇宙船的な空間ばかりだし。宇宙船もどっかから借りてきたようなデザインばかりです。

 シドニアの3DCGの秀逸さは3Dなのにアニメのような出来栄えになっていて、キャラに萌えられるという極めて優れた画面でした。それがどうしてこうなった?という感じです。
 ゴジラもCGならではの迫力が今一つでしたね。ポリゴン感でものすごい違和感でした。

 ということで、1話なので結末が無い状態なのでこれくらいにしておきますが、まあ、この話に1時間30分かけないでほしいなあ。

 アニメ映画の評価としては、かなり低いなあ。日本のアニメ映画って酷評される作品多いし金払っている以上しょうがないですけど、TVアニメと比べるとかなり出来がいいと思うんです。

 それが、本作は日本映画の駄目なところをアニメで見せられたような感じで、まったく作家性を感じないし、キャラ増えすぎだし、尺稼ぎだし。
 本作を何かの1章だとして次作を見る気力が起きるかどうかといえば、起きないですね。ネットでサブスクだから見られますが。

 満足度は12点/100点満点くらいですね。企画とコンセプトはまあまあ、CGの見るべきところがない訳じゃないのでその程度です。
 テレビシリーズ並みの長さがあるなら、テレビアニメみたいな構成で、SFの説明と戦闘シーンに終始するのではなくキャラに焦点を当てた方がよかったのでは?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゴジラとポリゴン・ピクチュアズの白と黒

これは怪獣映画ではなくゴジラを題材にしたニッチなSF映画だろう。
そんな事前の印象は、三部作第一部である本作劇場鑑賞後、
虚淵玄氏とニトロプラスとその一味による、
宗教色も付加されたSFロボットファンタジー?という
さらなるマニアック路線独走への予感に変わり、私の目は点になっていますw


怪獣映画のアイデンティティである、
破壊表現のための有名都市と観光名所は既に消滅。

人類が誇る火事場の馬鹿力・無限の人海戦術も設定から強制排除。

ゴジラもSF設定内で生き残るためか?
人類の武器である通信連携遮断のために進化を遂げ、
怪獣というより『ヘヴィーオブジェクト』かwという位、
“装備”が科学兵器じみていますしw

長年、生態系の頂点に君臨し続ける、そのガタイは、
国産ゴジラでありながらハリウッド版ゴジラ二作目の如きゴリラマッチョ。

何よりゴジラが吐く熱線の弾速がオカシイ(笑)
どこぞの重力子放射線射出装置なんかを想起させる脅威のレーザービームぶりw
もっとも、リアルに意志を持った飛行物体をキッチリ撃ち落とすには、
これくらいのスピードは必須なのかもしれませんが……。


知れば知る程、怪獣映画としては、興行収入の伸びを阻害しそうな、
コレジャナイ感が強まる一方ですがw
それでも私がわざわざ隣の隣の街まで劇場鑑賞のため遠征したのは、
本シリーズのアニメーション制作がポリゴン・ピクチュアズだから。

私の中で『ゴジラ』史上最も怖いゴジラは未だに、初代の白黒作品。

一方、ポリゴン・ピクチュアズのCG作画は、
白と黒、そこに時折さし込まれる鮮烈な赤。
といった極端な配色に特徴を感じます。

しかも生粋の純白と漆黒はない。
傷の入った不純な白と黒を強調する作画。

正直このスタジオよりリアルでゴージャスなCGを実現する選択肢もあるとは思います。
けれど私を映画館まで足を運ばせたのは、
白黒映画の怪物ゴジラと白と黒を追及した独特なCGとのマッチアップを観たいという欲求。

結果、CGで構築された黒いヘドロの塊みたいな巨大生物が
白と赤が目立つスクリーン内を闊歩する異様を体感でき、その点は満足できました。
ただ、これすらもかなり異端な趣味であることも自覚はしていますw


その他、疑問に思ったのはキャラの描き分けについて。

本作は{netabare}人類も含めた宇宙を旅する三種の人型生命体の共同戦線。
けれど、外観がみな人間っぽいため、どのキャラが人類か宇宙人かしばしば混乱w{/netabare}

このシリーズでSFとして私が惹かれた点は、
文明の進化と滅びや故郷への執着についての、異なる価値観の交錯にあったので、
その会話劇をスムーズに堪能するためにも、
直感的にキャラの生い立ちを判別できるくらいの記号化はあっても良かったのでは?と思いました。


ただ、上記のSF的な問いかけは、続きが気になる引きと合せて、
第一部で作画面での願望を充足してしまった私に、
解答を求めて続編劇場鑑賞の意欲を持たせるのには十分。

来年公開が予定されている第二部以降も、石川県内で興業してくれれば良いのですが……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

69.8 2 宇宙人で熱いなアニメランキング2位
劇場版 機動戦士ガンダム00[ダブルオー] -A wakening of the Trailblazer-(アニメ映画)

2010年9月18日
★★★★☆ 4.0 (552)
2879人が棚に入れました
イノベイドの力による支配で地球人類を導こうとしたリボンズ・アルマークとソレスタルビーイング(CB)の死闘は、真のイノベイターとして覚醒を遂げ人間同士の相互理解への道を示した刹那・F・セイエイの勝利によって幕を閉じた。情報操作によって悪行を隠蔽し続けていた独立治安維持部隊アロウズは解体され、世界は再編成された地球連邦軍の下で、ようやく真の平和へ向けて歩み始めたのだった。それから2年後の西暦2314年。既に表舞台から姿を消して久しいCBは戦争の抑止力となるべく密かに活動を続けていたが、新たな戦争が起きようとしていた。その発端は、130年前に廃船となったはずの木星探査船が地球圏へ漂着したことである。確かにその船には、生体反応は無い…しかし、この漂着によって地球圏へ未曾有の危機が訪れることとなる。再結集したガンダムマイスター達や地球連邦軍のパイロット達は、地球圏の危機へ立ち向かう。
ネタバレ

サメロン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

世界平和、いや宇宙平和を願う感動の物語

ガンダムシリーズ最高峰と名高い作品
その完成度と物語の濃厚さは凄まじかった。
劇場版の作品のテーマは『来るべき対話に備える』
キャッチコピーは「最終決戦(来るべき対話)の始まり。それは、人類の目覚め」


◆◇劇場版はイオリア計画『第三段階』のお話◇◆
情報操作によって悪行を隠蔽し続けていた独立治安維持部隊アロウズは解体され
世界は再編成された地球連邦平和維持軍(連邦軍)の下で、ようやく真の平和へ向けて歩み始めていた。
それから2年後の西暦2314年後
突如謎の金属生命体が地球に進行し、敵対行動をする。
だがイオリア計画の第三段階(最終段階)は、人類を外宇宙に進出させる来るべき対話に備えるということ。
その為、地球連邦政府に『ELS』と名付けられた金属生命体との対話し共存することを模索する。


◆◇ラストシーンが見所◇◆
TVシリーズでは人類意思の統一までのお話でした。
劇場版ではイオリア計画の第三段階(最終段階)は、人類を外宇宙に進出させる来るべき対話に備えるということ。
簡単に言うと地球人同士の争いなんて止めちゃって、やがて交流することになる宇宙人と対話し
相互理解して仲良く共存しなさいということです。

{netabare}その為に刹那は最後、新しい機体であるダブルオークアンタに搭載されている対話のためのシステム
『クアンタムバースト』を発動させELSの心の声を聞きます。
実はELSは敵対行動を取ったのではなく、滅亡しかけた母星から脱出して人類に助けを求めていたのでした。
ELSも人類が自分たちのような【群】ではなく【個】を基準に成立していることを理解します。
そして刹那はELSとのさらなる相互理解のために彼らの母星を訪れることを決意し、量子テレポートで外宇宙へと旅立つ。
それと同時に全てのELSは一箇所へ寄り集まり、友好の証として地上からも目視できる大輪の花へと変化します。

それから50年後の西暦2364年。ELSの花は宇宙ステーションとして利用され、人類の4割がイノベイターへ進化した。
人類がELSとの共存を進めながら外宇宙への進出に乗り出していく中
ELSとの対話を終えて50年ぶりに地球へ帰還した刹那は、老いたマリナ・イスマイールの下を訪れる。
お互いの歩んできた道が間違っていなかったことを確認する2人の彼方では
刹那同様にELSとの融合を果たしたダブルオークアンタが花々に包まれるのだった。{/netabare}


◆◇ガンダムシリーズの劇場作品としては『機動戦士ガンダムF91』以来19年ぶりとなる完全新作◇◆


ここからは私も「トランザム!!」全開で殴り書きしていきますね!
ガンダムOOシリーズ全てを観終えて私が思ったことは
地球人同士で争っていては、やがて交流し出会うことになる地球外生命体
要するに宇宙人と対話なんて到底出来ない。

これは私達に取っても身近なことなのではないか?と
現在、表上は昔に比べ平和になっているのかもしれないですが、現状まだ世界平和など程遠く
色々な場所、理由は様々(人種、宗教、国家)ですが、争いが耐えることなく何千年も続いています。

私は太陽系には未だ宇宙人(知的生命体)はいないと思っていますが
観測されていない太陽系外には宇宙人は正直いるとは思っています。
だって地球だけに生命体がいるなんて都合いい話でしょ?笑
もしこのままでは宇宙人が地球に進行して来たときに、何も出来ないだろうと
だって地球人同士で争っているくらいですから、到底宇宙人となんか対話し共存することなんて出来ないと思います。
この作品はそんなことを考えさせられるとても深い話でした。


ちなみに劇場版で一番好きな名シーンはこちら
{netabare}グラハムが自らのMSを自爆させ敵の防壁を破り、刹那の道を切り開くシーン
「何を躊躇している!?生きる為に戦えと言ったのは君のハズだ!!
 例え矛盾をはらんでも存在し続ける!…それが生きる事だと!!
 トランザムゥ!!
 行け、少年!生きて未来を切り開け!
 未来への水先案内人は!このグラハム・エーカーが引き受けた!
 これは死ではない!人類が生きる為の!!……」{/netabare}

※ちなみに今作は2014年の8月頃に視聴

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なんだこりゃと思うところがないわけではない

ガンダムダブルオー劇場版作品。
ガンダムの映画は何作かありますが、テレビシリーズまたはOVAの総集編ではないオリジナルの劇場版作品としてはF91ぶり、Wikipediaさん曰くには19年ぶりだそうです。
そうだっけかなと思って振り返ってみると、確かにW劇場版はOVAシリーズが先にあったし、Gセイバーがあるじゃんと思ったのですが、あれは特別単発放映のテレビドラマだったため、F91以来というのは意外にも確からしいです。

本編終了より2年後の世界が舞台のダブルオー完結編というべき内容で、本編で中途半端な説明で終わったイノベイターとは何か、来るべき対話とは何かについてスポットがあたったものとなっています。
イノベイターとして覚醒した刹那がリボンズ・アルマークを倒し、新しい政府のもとアロウズは解体、世界は平和へ向けてようやく歩みだそうとしていた。そんな最中の出来事です。
地球に落下しつつある、130年前に廃船となった木製探査船を破壊したが、その破片は断熱圧縮で燃え尽きずに地球に落下した。
それ以降地球上では、イノベイターとして覚醒しつつある人々、あるいは強い脳量子波を持つ人々に無人の乗り物が暴走したり、謎の金属生命体が寄生するなど、奇怪な事件が頻発し始める。
イノベイターである刹那は、地球外変異性金属体(ELS)と名付けられたその金属生命体との対話を試みるが、その情報を受け止めきれずに脳にダメージを受けて昏睡する。
木製より大群で現れたELSは地球へ侵攻を開始するという話。

本作、賛否両論だと思います。
外宇宙から進行してきた、いわゆる宇宙人との宇宙戦争が行われており、人と人との戦争ドラマだけを描いてきた過去のガンダム作品とは印象の異なるものとなっています。
そのため、これはガンダムではないという意見はもっともで、私自身なんだこりゃと思うところがないわけではなかったです。
ただ、本編のセカンドシーズンで不完全燃焼だった私的には、満足のいく内容でした。
本劇場版を持ってすべての説明は完了し、刹那・F・セイエイの物語は完全に幕を閉じました。これで夜もぐっすりです。
本作を見ると、そもそもこの展開は本編時点で予定していたことであり、ここで新たな組織が登場してソレスタル・ビーイングが戦うなんてそれこそ本作のテーマからそれているので、本作のストーリーはある意味で必然と思いました。
批判があるのは仕方ないと思いますが、私としては壮大でまた将来的にあり得る、考えさせられるラストだったと思います。

ただ、ダブルオーの戦闘は総力戦が多い気がします。
本作でELSは大量の針のような形状で襲いかかりますし、本編でも17話でオートパージした軌道エレベーターの外壁を大量のMSで破壊するシーンや、本編最後の戦いで大量のイノベーターがソレスタル・ビーイングに襲いかかるシーンが印象的で、物語の都合上ということもあるのでしょうけど、強大な敵と主人公が叫びながら斬り合うような場面があまりない気がしました。
だからダメというわけでもないのですけど、戦闘シーンはずっと忙しく動き回っている感じがして個人的にはいまいちでした。
また、戦争をして罪のない人がいっぱい死んでるのに、このラストはいいの?となりました。
やられたからやり返すを繰り返していたら、それこそいつまで経っても戦争はなくならないわけですが。

オリジナルストーリーですが、本編の続編のため、本編は視聴済みである必要があります。
私としては面白かった、テレビシリーズの気になる点を保管してくれた、メッセージ性が伝わってきたという点で高評価ですが、とにかく賛否の分かれる作品なので、実際どうかというところは観て判断いただければと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「人は分かり合える」

ガンダム00 1st
ガンダム00 2nd 続編

ガンダムによる圧倒的戦力を活かして武力介入を開始
一時は組織壊滅の危機を迎えながらも争いの絶えなかった世界を急変させた
その結果、武力に頼らない社会を選択する人類だったが再び危機が訪れる
これまでの戦いで人類を導く革新者(イノベイター)へと進化していソレスタルビーイングのガンダムマイスター「刹那・F・セイエイ」は
新たなガンダムでその根源に触れようとする
そして人類のイノベイター化を求めてきた
「イオリア計画」の全貌が明らかになっていく


~感想~

00の続編だけど単体の物語として観れば面白いです
なんといってもガンダムは「戦争」が基盤となっているわけですが
今作ではどこぞのSF映画?といった感じです
相手は未知の生命体で人類はCB関係なく協力関係になっています
「戦争」と言う問題はTVできれいにしめられていて
今作は「イオリア計画」の「来るべき対話」
がテーマなので戦争アニメという概念を捨てて観たほうがよさそうです


劇場版というのは詰め込んでるため
内容が駆け足であったりとんだり急展開だったり…
とがっかりすることが多いけど
ストーリーは良くも悪くも単純でテンポを重視していて
展開もハッキリしていて盛り上がっていてまとまっていました

戦闘シーンとBGMでみせれていたので細かいところは気にならなかったです
キャラも多い中で1人1人動かせていたし少しベタかなと思うシーンでも
ハッキリ見せる事によって印象付けされました


00のメインテーマであった「対話と変革」は
別々のようでありながら実は1つのものでした
コミュニケーションは互いが自らを変化させていく事によって成り立ち
その変化を受け止められないものは対話できないと思う

自らの変革に戸惑いそれを受け止めきれない刹那
そして変革に向き合い受け入れるまでの過程が好きでした

ニール・ディランディは刹那に
「お前は変われ、変われなかった俺の代わりに」と言ったのか
自身を理解してもらうことに
無意識に拒絶が出てしまい意識不明になった刹那
ニールやクリス、リヒティ達に諭され
「今」を生きるための戦いをしているみんなを感じたことにより
刹那は過去を受け入れ生きるための戦いをする為に刹那は目を覚ました
ニール・ディランディは自身の過去と決別できなかった
だから刹那には過去に縛られるのではなく
未来を切り開くために「お前は変われ」と言ったのだと
ハッキリとわかるシーンがありうれしく思いました
単純3人の登場がうれしくもあります


グラハムの最後は衝撃を受けました
生きていてほしい!という気持ちがありました

OPを飾ったCBの映画シーンは笑えました
沙慈の「僕、出てなかったな…」と呟いていましたね。笑


1stでは戦う事しか選べない自分を手紙に綴った刹那は
戦う以外の可能性を示そうとしてくれた
マリナの元へ行ってましたが個人的にマリナはあまり好きではないので
とても良いシーンがやや減しました


「刹那・F・セイエイ」=「刹那・FROM・聖永」
"永遠の中の、ほんの一瞬を生きる人間"
という意味が込められているみたいです

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ページの先頭へ