宇宙人でラブコメなアニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の宇宙人でラブコメな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月11日の時点で一番の宇宙人でラブコメなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.0 1 宇宙人でラブコメなアニメランキング1位
シドニアの騎士 あいつむぐほし(アニメ映画)

2021年6月4日
★★★★★ 4.2 (112)
479人が棚に入れました
———— 身長差15メートルの恋未知の生命体・ガウナに地球を破壊され、かろうじて生き残った人類は巨大な宇宙船「シドニア」で旅を続けていたが、100年ぶりにガウナが現れた。再び 滅亡の危機に襲われた人類だったが、人とガウナから生み出された白羽衣つむぎや人型戦闘兵器・衛人(モリト)のエースパイロットである谷風長道の活躍により、ガウナをいったん撃退。なんとか勝利をおさめたのだった。あれから10年-。シドニアの人々は、つかの間の平和を楽しんでいた。つむぎも、今やシドニアの英雄となった長道に想いを寄せながら、穏やかな日々を過ごしている。だが、艦長・小林は分っていた。ガウナがいる限り、この平穏は長く続かないことを。そして、人類の存亡をかけ、最終決戦を決断する。愛する人を守るため、シドニア最後の戦いがついに始まった。

声優・キャラクター
逢坂良太、洲崎綾、豊崎愛生、金元寿子、櫻井孝宏、佐倉綾音、喜多村英梨、大原さやか、坪井智浩、子安武人、新井里美、田中敦子、本田貴子、鳥海浩輔、阪脩、佐藤利奈、能登麻美子、内田雄馬、上村祐翔、水瀬いのり、岡咲美保
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

人類お引っ越し前、最後の大掃除

数百年に亘る長き放浪の果て。
ようやく移住先となる惑星を発見した「播種船・シドニア」が
行く手を阻む「ガウナ」との最終決戦に挑むシリーズ完結編。

【物語 4.5点】
勝利のために人間やめますか。不完全な人体に拘る意味はあるのか。
愛する一人を守るために戦うのか。一人を犠牲にしてでも種を守るのか。その両立は。

内容はSF等で幾度も問われて来た王道テーマ。

本劇場版は、それらの葛藤を、主人公・谷風 長道(ながで)とヒロインらの世代だけでなく、
意志を受け継ぐ下の世代や、
ついに開示される上の世代{netabare}「不死の船員会」{/netabare}の過去と共鳴、合流させることで、深化、立体視。

怪物の如き野心に溺れた人間と、人間的な愛に目覚めた人外との対比も良好。

キャッチコピー“身長差15メートルの恋”も決してネタではなく、真剣な恋愛物語として秀逸。

敵だけでなく、登場人物各々が抱えた煩悩一掃をも図る集大成ぶりで、
ファンとしては上々の満足度が見込める。


人類の悲願達成を目指す最終作戦は一年の長期プランで
{netabare}恒星を決戦兵器「重力子放射線射出装置」のエネルギー源と企画する{/netabare}など大スケール。
(『BLAME!』も観ておいて良かった)

阻止せんとする「ガウナ」も{netabare}スパイ活動や「知性型ガウナ」による「掌位」連携プレイの再現{/netabare}などより狡猾に。

局地的な「ガウナ」の圧倒的物量、性能による絶望だけでなく、
中長期で徐々にプランが瓦解される切迫感がSF戦闘シナリオを重厚化。


永遠の命か、子孫に託す絆の蓄積かの問答の視覚化も骨太化に寄与。
クライマックスで{netabare}先祖伝来の人工カビの巨弾を「大シュガフ船」にぶち込む{/netabare}件など、
まさに人類の継承パワーの真骨頂。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ポリゴン・ピクチュアズ

3DCGによる亜光速航行も含む、超高速戦闘シーンは相変わらず圧巻。
人型兵器「衛人(もりと)」のモニター等に敷き詰められた
視覚による戦況把握と、東亜重工フォントのレーダー、文字情報。
それに合理的な情報伝達を追求した専門用語による報告乱発が加わり、
多量の情報が脳に押し込められる多幸感は健在♪

人物描写もさらに洗練しCGによる違和感も軽減。皆さん、眉間に良い皺寄ってます。
あと、赤面する融合個体に触手。かわいかったです♪

「シドニア」船内の夜景もロマンチックに活用され恋愛劇の盛り上がりに貢献。


【キャラ 4.5点】
冷徹な指揮で「シドニア」を導いて来た小林艦長。
彼女が数百年ぶりに分厚い仮面を外すか否かも本作の重要ポイント。

ヒ山と落合の過去と合わせて、上の世代が人類数百年の宿願を強調。


下の世代では主人公・長道(ながて)の同期・山野栄子の弟・稲太郎が
因縁に決着を付けんと躍動。
{netabare}彼の最後の一撃もまた人類継承の力の一端。{/netabare}

同世代のエース・浜形 浬(かいり)。優秀だがお調子者なのがイマドキの若者感w


元祖・お調子者の弦打(つるうち)にも見せ場?あり。
美女と一緒に“光合成”する彼の悲願は叶うのでしょうかw


そして、1期&2期と余り良い所がない岐神海苔夫(くなとのりお)w
最後に最高の“海苔夫タイム”に乞うご期待♪
{netabare}実際、本作の海苔夫は凄く格好良かったです。{/netabare}


【声優 4.5点】
主役・谷風長道(ながて)役の逢坂 良太さん。
長道は英雄としてポジションアップもしたけれど、
あまり格好良くなり過ぎないようにとの微妙なディレクションにも対応。

ヒロイン・つむぎ役の洲崎 綾さん。
幼女の如き無邪気さも見せたかと思えば、自己犠牲をも厭わない達観ぶりも見せる。
人間・星白の残像との距離感も含めて、精神年齢の塩梅が難しい役をこなす。

共に本シリーズ1期放送年度末に声優アワード新人賞を受賞したお二人が、
この劇場版完結編にて、懐の深い演技で成長の証を見せる。


その他の声優陣も、抱えた業が滲む好演。
そんな中、クローン人間姉妹・仄(ほのか)シリーズには新個体が補強され、
CV.喜多村 英梨さんはさらに多役にw


そして、ラスボスはやはり{netabare}子安 武人さん。
“テラ子安”な完全生物の自己陶酔ボイスが思想面でも長道らを翻弄。{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴担当はTeam-MAX・片山 修志氏に変更。
金管を前面に押し出した戦闘曲の攻撃力は健在♪

心情曲では監督要望により、長道(ながて)にオーボエを、つむぎにピアノ&ストリングスを、
“テーマ楽器”として設定し、アレンジ配分で、二人の距離感等を好演出。


挿入歌では{netabare}「シドニア」{/netabare}の投入もあり熱かったです。


ED主題歌はCAPSULE(カプセル)「ひかりのディスコ」
作品とのマッチ度よりも、本編終了後の解放感が強いエレクトロ・ポップ。
{netabare}新しい身体、早く慣れると良いですね♪{/netabare}

同ユニットは劇伴ソング「うつせみ」も提供。こちらは本編に食い込んだ高シンクロ曲。
{netabare}乙女が髪を解いて歌い上げたあの一曲は
長道に斎藤の面影を重ねていた彼女の決別と決意の表れか。{/netabare}


【感想】
原作未読のまま、2期の軽いラブコメのノリも続くのだろうと高をくくっていた私。
異種間恋愛の純粋さに思いがけず感動させられる等、
感極まるシーンも多い大満足の劇場鑑賞でした♪

私は平凡なシネコンでの鑑賞でしたが、
シリーズ特有の発砲、発進音、
触手つむぎのムギュムギュ音など音響へのこだわりは相当感じました。
本作はドルビーアトモスにも対応とのことなので、
今後、鑑賞される際は音響には妥協しないことをオススメします。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 21
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

愛紡ぐ星

視聴前 完結する?これ

視聴後 完結したね…

はい映画。
最初から映画をやるつもりだったのかは分かりませんが、非常に中途半端な状態で放置された2期から約6年。
待望の続編。私はまだ原作を読んだことがなく、本作で完結するかどうかすら知りませんでしたが、よくよく考えれば分かることでしたね

さて内容です。
濃密だったと思います。2期で回収されなかった様々な要素をひとつの物語に沿って連鎖的に解決していくシナリオは良かったと思います。
が、連鎖的すぎて一つ一つの重さが非常に軽くなってしまいました。いうなればマリオの3段ジャンプみたいなもんです。3段目だけに着目すれば大ジャンプに見えますが、3段あるため「あ、ちょっと高さ上がった?」みたいな感じになるのです
そんなアホみたいな例えはどうでもよく、連鎖的に解決していくシナリオについてです。
本来のシドニアなら映画どころかテレビシリーズを組めるほどの大きなテーマを映画で、しかも他の要素と一緒くたにしてしまった本作をよくよく振り返ると「あれ?案外呆気なくない?」という感想が出てしまう可能性があります。
実際私も思いました。が、私は満足しています。
理由は完結したことです。6年もの間不完全燃焼だったシドニアが終わるというのですから普通に嬉しいです。
これで「俺たちの戦いはこれからだ」だったら製作者を殴ってますし、続編が出るなら殺害予告を送ろうと思います
が、おそらく無いでしょう。{netabare}ガウナ本陣潰して、操られてた岐神一行も解放され、つむぎの恋の行方も実り、なんかイザナちゃんと纈ちゃんがくっついたし。{/netabare}あれ?{netabare}落合が乗っ取ったヌミちゃんはどうなったんだ…まぁ全員調査って言ってたし処分されたんだろうけどさ。{/netabare}これで続いたら本当に恨む
ともかく終わったことに意味があります。
作品として完成した「シドニアの騎士」は25話+2時間の内容があります。密度も申し分ないですが、内容の多さに着目すれば楽しめると思います。ぜひ視聴を

{netabare}正直つむぎの恋の行方、予告で確定してますよね。
「身長だってたったの15mだ!」て生物差別か告白の時ぐらいしか使いませんよ。隠す気がないのでしょうか。まぁ恐らくですが視聴者全員6年前から予想してるでしょうけどね{/netabare}

総監督は瀬下寛之さん。
監督は吉平 "Tady" 直弘さん。
脚本は村井さだゆきさんと山田哲弥さん
劇伴は片山修志さん。
アニメ制作はポリゴン・ピクチュアズさん

作画は良かったです。さすが3DCGの先駆者ですね
主題歌は中田ヤスタカさん作詞曲、Capsuleさん歌唱の「ひかりのディスコ」

総合評価 是非とも科とせ聴前 完結する?これ

視聴後 完結したね…

はい映画。
最初から映画をやるつもりだったのかは分かりませんが、非常に中途半端な状態で放置された2期から約6年。
待望の続編。私はまだ原作を読んだことがなく、本作で完結するかどうかすら知りませんでしたが、よくよく考えれば分かることでしたね

さて内容です。
濃密だったと思います。2期で回収されなかった様々な要素をひとつの物語に沿って連鎖的に解決していくシナリオは良かったと思います。
が、連鎖的すぎて一つ一つの重さが非常に軽くなってしまいました。いうなればマリオの3段ジャンプみたいなもんです。3段目だけに着目すれば大ジャンプに見えますが、3段あるため「あ、ちょっと高さ上がった?」みたいな感じになるのです
そんなアホみたいな例えはどうでもよく、連鎖的に解決していくシナリオについてです。
本来のシドニアなら映画どころかテレビシリーズを組めるほどの大きなテーマを映画で、しかも他の要素と一緒くたにしてしまった本作をよくよく振り返ると「あれ?案外呆気なくない?」という感想が出てしまう可能性があります。
実際私も思いました。が、私は満足しています。
理由は完結したことです。6年もの間不完全燃焼だったシドニアが終わるというのですから普通に嬉しいです。
これで「俺たちの戦いはこれからだ」だったら製作者を殴ってますし、続編が出るなら殺害予告を送ろうと思います
が、おそらく無いでしょう。{netabare}ガウナ本陣潰して、操られてた岐神一行も解放され、つむぎの恋の行方も実り、なんかイザナちゃんと纈ちゃんがくっついたし。{/netabare}あれ?{netabare}落合が乗っ取ったヌミちゃんはどうなったんだ…まぁ全員調査って言ってたし処分されたんだろうけどさ。{/netabare}これで続いたら本当に恨む
ともかく終わったことに意味があります。
作品として完成した「シドニアの騎士」は25話+2時間の内容があります。密度も申し分ないですが、内容の多さに着目すれば楽しめると思います。ぜひ視聴を

{netabare}正直つむぎの恋の行方、予告で確定してますよね。
「身長だってたったの15mだ!」て生物差別か告白の時ぐらいしか使いませんよ。隠す気がないのでしょうか。まぁ恐らくですが視聴者全員6年前から予想してるでしょうけどね{/netabare}

総監督は瀬下寛之さん。
監督は吉平 "Tady" 直弘さん。
脚本は村井さだゆきさんと山田哲弥さん
劇伴は片山修志さん。
アニメ制作はポリゴン・ピクチュアズさん

作画は良かったです。さすが3DCGの先駆者ですね
主題歌は中田ヤスタカさん作詞曲、Capsuleさん歌唱の「ひかりのディスコ」

総合評価 是非とも科戸瀬ちゃんのメイン回を。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 9
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

原作未読だとより楽しめそう。。是非1期から。そして劇場へ!

 
わはーい!ようやく始まり。。
そして終わる、のか。。

自分としてはTVシリーズは最多の7周した、ツボ度◎で完成度◎な作品です。

 原作:月刊アフタヌーン(弐瓶勉)
 制作:ポリゴンピクチュアズ
 公開:1期 2014年4月(全12話)
    2期 2015年4月(全12話)
    本作 2021年6月
 視聴:2021年6月(イオンシネマ利府)

正直、アニメ続編は諦めていました。

1期、2期を観て、原作を読み同原作者漫画のBLAME!を読み・・はや、数年。

公開が決まってからもコロナウィルスの影響で延び延びになって・・ホントに待ちくたびれました。

ようやく、ようやくです。。

■作画
もう最高。
3Dでの動き、演出は美麗で迫力もあり圧巻。
宇宙の無限感も惑星やガウナの質感も艦内の空気感もしっかり感じられる。
キャラも、BLAME以降はのっぺり感なくて表情豊か。
一部のキャラデザは初め違和感ありましたが、まあ許容範囲内かな。

■キャラ
なにこのチャラいリーゼント。いけ好かんw
新人たちが原作にいたかどうかは記憶にありません・・orz
え、ナガテかっこいいw
~{netabare}
・イザナ
 cvそういえば豊崎さんだったんですよね。
 2期観終わった後しばらくして気付きました。
 けいおんの唯ちゃんと同じ声帯とは思えない。
 いやー、さすがです。
・小林艦長
 cv大原さんだったんですね。
 つい最近気づきましたw
 やっぱりさすが。
 後半の艶っぽさ、それもそのはず、
 ARIAのアリシアさんですからねぇw
・モズク
 cvあやねるも後になって知りました。
 当初は嫌いなキャラでしたが声は好きでした。
・半間乙希(若手メガネギャル)
 cv岡咲美保さん。
 転スラのリムルではイイ演技でした。
 今作ではチョイ役なのがちょっと惜しい。
・端根色葉(若手のカワイコちゃん)
 cvいのりん!ありがとう(何)
・不動産屋のお姉さん
 む!cvゆかちー・・今頃気づいたorz
・仄姉妹
 cvキタエリさん。一体何役?すごいの一言。
 ちゃんとEDに書いてくれたら「魔女の旅々」以上かもw
・星白/紅スズメ/つむぎ/のどか
 cv洲崎綾さん。
 映画化に合わせてか、一時期地上波クイズ番組に出てましたが公開が延びてしまって、なんだかなあ。。でしたねぃ。あ、洲崎さん、たまこだったんだ。。
{/netabare}~

■エピソードとかつっこみとか
ハラハラする展開で息をも持つかせぬバトルがあったかと思えば、定番のほっこりエピソードも。意外なあのカップルまで登場。
これぞシドニア。
~{netabare}
しかし原作ラストまでうまく入れ込みましたね。
無理やり感はなかったけど、入らなかったキャラがいたのはちょっと残念。
無理に詰め込まずに、某EVAの様に3編位に分けてもよかったのにw
でも、人間つむぎの登場はジーンとしました。。
そして、ちゃんと娘ののどかまで。。
これは、本当に続編を作る気はなさそうですね。。
 ~原作{netabare}
 たしか融合個体二号のカナタには固有の人格があり、ツムギとの絡みもあったはずだし、機械生命体テルルの話とかも面白かったのに。

 2期でつむぎはクナト(落合)をお父さんと呼んでたけど・・落合、てめーまさかエナ星白を。。あれ?紅スズメのエナ星白を母体としてカナタを作ったとしたら、自分の子供に乗り移ったワケ?ホント外道だ。。まあそもそも人道なんて通じないか。。

 ガウナさん、山根を擬態!?赤井や百瀬はしないのんな・・

 仄の妹シリーズ、原作でもチビっこだったかな・・
 まいった。このキャラデザはツボった・・
 もっと登場させて欲しかった。外伝希望w

 原作でナガテがつむぎを選んだのも驚きでしたが、
 イザナとユハタがくっつくいたのはさらに衝撃でしたw
 自分の中ではイザナが男性化したものと記憶してましたが。。
 まさかユハタが男性化だったとはw
 そうだったとしても、ユハタの場合、性転換だったような。。
 うーんどうだったかな。。
 今作ではあっさり過ぎて視聴者に伝わったのか疑問です。

 ララァが美形だったのは、確か原作通りだったと思います。

 艦長の歌は原作になかったような。。
 歌も大原さんかな?だとしたらARIAでも聴けなかった歌声は貴重。

 原作も、もっとエピソードや戦闘を盛り込むこともできたと思うんですが、弐瓶さんの潔さがむしろうらめしいw
 {/netabare}~
しかしデート回なんかは原作の再現性も押さえながらもすごく綺麗でした。

{/netabare}~
原作知らずに観れば、きっと、もっともっと感動したでしょうね。。
ま、こればっかりはしょーがない。。
また原作読もうかな。。

いずれにしても、また劇場に行って、今度は噛みしめながら観たいと思います。


 さあ あなたも あい つむぎに ・・・ 
 

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

69.2 2 宇宙人でラブコメなアニメランキング2位
うる星やつら 完結篇(アニメ映画)

1988年2月6日
★★★★☆ 3.8 (70)
437人が棚に入れました
キュートな宇宙人・ラムと超女好き高校生・あたるが巻き込まれる奇想天外な現象や事件を描いた、高橋留美子の同名漫画をアニメ化。本作は、原作の最終話を元にストーリーが作られている。監督=出崎哲。撮影監督を「おじゃる丸」の大地丙太郎が務めた。ある日、黒ブタの馬車に乗った黒づくめの少年“ルパ”がラムの前に現れる。彼は曾祖父さん同志が決めたラムの許嫁だと名乗り、ラムに指輪をはめさせる。その瞬間、ラムの特殊能力はなくなり、彼女はルパにさらわれてしまう。ラムが連れていかれた先は、闇の宇宙。そこではラムとルパの結婚式の準備が進められていた。あたるはラムを救出するために闇の宇宙へ向かうが、ルパの巧みな妨害工作によってラムとケンカしてしまい、結局彼女を置いて地球に戻ってしまう。ところが、地球で起こった間抜けな事件の解決策として、ルパの持つブタが必要になり…。ラムはブタを提供する条件として、初めて出会った日と同じ鬼ごっこを要求してくるのだった!

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、神谷明、島津冴子、鷲尾真知子、千葉繁

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ラムとあたるの歴史的異次元ラブコメ完結編(仮)届け愛の電撃ショック!

1988年上映の劇場版 うる星やつら 第五作目 完結編ですが最終編ではありません

原作 高橋留美子 監督 出崎哲 脚本 金春智子 制作 マジックバス

1981年から1986年まで218回にわたりテレビ放送され、
劇場版も4作作られた「オタアニメのレジェンド」の原作版の完結編の映画化。

マジックバスは杉井ギサブローが設立した制作会社で主にグロス請けで現代でも活発に活動しています。
配給会社の東宝は「完結編」とすることで製作を了承した作品。
なぜなら、同時上映作品が「めぞん一刻 完結編」なので。

初の原作付き劇場版と言うことで、
作者特有の取っ散らかったキャラコメディになっていますが、
個人的には原作にやや難ありという感想です。

過去劇場版で何度も観たようなシーンの連続が原作コミックの最終章では、
作者の発想の貧困さを露見しているように思えます。
その劇場版も、本作未登場のクラマ姫編を金春さんが何度も脚色したものが多く、
本作もその路線ではがっかりです。
ちなみに、次作「いつだってマイダーリン」も同様。
作者が「ビューティフルドリーマー」の発想に嫉妬したのも当然かな。

この作品のアニメーションとしてのレベルは年代を考慮すると相当優秀です。
現代でもストレスなく観れる作画レベルで、
やや太めのキャラですが、体重が感じられる高度な出来です。
監督の出崎兄は無個性っぽく見せながら、各キャラに生命を与えられる、手練れ監督です。
名監督である弟の「エースをねらえシリーズ」で唯一監督を請け負った「新エースをねらえ」でも生命感が躍動しています。

個人的な評価としては、
押井守に奪われたうる星やつらを高橋留美子と金春智子が取り戻したが、
物語的には何も進展させられず、出崎哲監督の名演出に助けられた。
と言う感じです。

アニメ「うる星やつら」は多くの人がかかわった長期作品ですので、
制作側にもいろいろドラマがあったことが伝わっています。

原作でさえ最初は、お馬鹿ヒーロー「諸星あたる」の地球を狙う宇宙人撃退物語だったものが、
最初の侵略者「ラム」が戻ってきて主人公に居座ると言う破綻ぶりです。

それでもなお、「うる星やつら」はコミック界、アニメ界に燦然と輝く名作中の名作。
私も数十年に渡ってこの作品を愛し続けています。
物心つき始めの頃から知っていて、死ぬまで愛し続けるであろう作品は、
これと、「ゲゲゲの鬼太郎」だけかも知れないです。

ネガティブな意見はこのくらいにして、この作品最大の見どころは、
ランちゃんのUFOでしょうかw
初期の頃のラムのUFOはどうなったのかな?
弁天、お雪の活躍もいいです。レイさんはどうでもいいです。
宇宙戦闘の作画はなかなか凝ってまして監督と制作会社の実力がうかがい知れます。

先にも書いた通り、生命の躍動する人物画は、
ラストの輝くばかりのラムとあたるのシーンにスーパーノヴァの如く炸裂します。
素晴らしい部分もイマイチな部分も含めて、
これが「うる星やつら」の完結編(仮)。

永遠のヒロイン「ラムちゃん」完全復活の日を信じて、
今回はやや厳しい意見になりましたが評価点は平均以上です。

出崎哲氏制作のエンドロールには涙が溢れました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

レッツマゲマゲ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あれ…なんか安心してる俺がいる…

昭和を代表する人気アニメのひとつではないでしょうか。

それにしてもなんて内容のないオチのない漫画なんだと当時から思ってましたがそれでも毎回楽しみに観ていました。

楽しければいいじゃない的な、なんてバブリーな頃の作品なんでしょう。


なんでもないお祭り漫画として私の中で完結するはずのこの作品が、そうはならずに今も記憶に刻まれる名作となってしまいました。

それもこれもこの「うる星やつら 完結編」にてガッツリハートを鷲掴みにされたからなんですが。

当時初めて買ったこのマンガの単行本が最終巻である34巻だったのですが、うる☆には珍しく丸々1冊通したストーリーになっていました。この34巻をそのまま劇場版完結編にしたのがこの映画ですね。

だいたい毎回1話読み切りのドタバタだったのに…どうしたことだ!?でも最後まで読みきったあとすぐにレンタル屋に走ってアニメでも完結編を鑑賞しました。

この完結編これだけ観ても楽しめるのでしょうが、それ以前からの「しょうもないやり取り」からみていた方がより完結した感を味わえます面倒臭い話…(汗)

平行線のようで時には距離が近づいたかと思うとやっぱり特に代わり映えのない日常を過ごしていた「あたるとラム」ですが、やっぱり最後ってどうなるの?どうなったの?って気になるところでしたからね。

いや~そうなったか!ってゆうか
そうなの~!!ってゆうか

でもなんかこの作品らしい最後で…
あれ?なんか安心してる俺がいるってところに落ち着き、ひとまずこの作品に終止符を打つこととなりました。

昔のアニメですし、ここだけ観てみる?とゆう感じもあるので今更新規でオススメまではしません。

オールドファンが昭和ノスタルジーにちょっと触れたい時に手に取るアニメ作品といった感じでしょうか。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 1

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一生続く痴話喧嘩♪

タイトル道理「うる星やつら」の劇場版シリーズ完結篇。
1988年2月6日公開。

劇場版『うる星』シリーズでは唯一の原作付き作品で、
最終章「ボーイミーツガール」をほぼ忠実にアニメ映画化
している。(wiki抜粋)

ある日、ラムは黒い服を着た老人に「お前を嫁にする」と
言われる悪夢にうなされるが・・

ラムは空飛ぶ豚に乗る男・ルパに拐われてしまう。
あたるたちは救出に向かうが…。


劇場版の中で最もTV版の雰囲気に近いかな?
物語も簡潔で単純明快なラブコメになっている。
キャラデザなど微妙に雰囲気が変わっている。

あれ・・やはり恋愛モノに弱いみたいだ・・面白い♪
良い最終回ではありませんかw

「うる星やつら」放映開始10周年記念として後に劇場版
「うる星やつら いつだってマイ・ダーリン」が有るけどw


諸星あたる - 古川登志夫
ラム - 平野文
ルパ - 塩沢兼人
カルラ - 井上瑤
ラムの曾祖父 - 北村弘一

面堂終太郎 - 神谷明
三宅しのぶ - 島津冴子
テン - 杉山佳寿子
お雪 - 小原乃梨子
弁天 - 三田ゆう子
ラン - 小宮和枝
レイ - 玄田哲章
因幡 - 鈴置洋孝
藤波竜之介 - 田中真弓
竜之介の父 - 安西正弘
サクラ - 鷲尾真知子
錯乱坊 - 永井一郎

ラムの父 - 沢りつお
ラムの母 - 山田礼子
あたるの父、ウパ - 緒方賢一
あたるの母 - 佐久間 夏生
メガネ、記憶喪失装置 - 千葉繁
パーマ - 村山明
カクガリ - 野村信次
チビ - 二又一成
温泉先生 - 池水通洋
校長先生 - 西村知道
コタツネコ - 西村朋紘

投稿 : 2024/07/06
♥ : 0

66.6 3 宇宙人でラブコメなアニメランキング3位
うる星やつら オンリー・ユー(アニメ映画)

1983年2月10日
★★★★☆ 3.7 (75)
360人が棚に入れました
 高橋留美子原作の同名漫画をアニメ化した、劇場用作品第1弾。TVシリーズの好調を受けて制作された。監督は「攻殻機動隊」の押井守。無類の女好きで浮気ばかり繰り返す高校生・諸星あたると、その押しかけ女房となったキュートな宇宙人・ラムが日常的に巻き込まれる非現実的で奇想天外な事件をハイテンションに描いたSFラブ・コメディ。ある日、あたるの知り合い全員に結婚式の招待状が届いた。差出人は、“諸星あたるとエル”。謎の女性・エルの正体は、やっぱり宇宙人。だが、宇宙一の美女と言っても過言ではないほどの美しい女性だ。そのうえ、彼女と結婚すれば彼女の星の王にもなれる。ラムは当然のごとく嫉妬し、ふたりの結婚を阻止しようとするが…。ふたりは本当に結婚してしまうのか? そして、エルは本当にあたるに惚れて結婚しようとしているのか…!? 何やらこの結婚には裏がありそうで…。

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、榊原良子、島津冴子、神谷明、杉山佳寿子

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

完全無欠のうる星やつら これを見なきゃ始まらない20世紀を代表する名作アニメ

1983年公開の劇場用アニメ 公開版80分ノーカット版104分

原作 高橋留美子 監督 押井守 脚本 金春智子 制作 スタジオぴえろ

押井守氏の初監督作品は「うる星やつら」劇場版初監督は「うる星やつら オンリー・ユー」です。

監督降板(脚本が嫌だったのか?)を受けテレビ版監督の押井氏が急遽登板、
まったく進行していない状況で、脚本改編と絵コンテ作成を同時にほぼ一人で強行する、
それも、テレビ版の監督と同時進行、まさに「押犬大明神」と化していたという時期です。
脚本の人から文句が来るほど変えたそうですが、
この金春さんという人はテレビ版の「よっぱらいブギ」のみ執筆、
調子が悪いナツコさんのような回です。
「めぞん一刻」ではごく初期に2本執筆したのみということで、
ベテランの割にはあまり信用がおけなさそう。

おそらく、押井氏が不満だったのはこの設定の中枢であるエルについて。
宇宙人の王女「エル」が子供の頃した「あたる」と結婚の約束を果たすため、
地球に攻め込むというアイディアは、原作初期の「クラマ編」の焼き直し、
これではプライドの高い押犬としては、自分の黒歴史と思いたいでしょう。

ところが意に反してアニメは素晴らしい出来です。
傑作、いや名作級。
どうにも改変できなかった「エル」設定も含めて私には非の打ちどころがありません。
この時点での全キャラ登場のテレビファンのための特大ボーナス?
いや違います。
この作品こそがテレビの延長の「うる星やつら」本編本道の大作。
スピンアウト的位置の「ビューティフルドリーマー」のほうがボーナスです。

押犬に騙されてはいけません。オンリー・ユーこそが見るべき作品です。

諸星あたる CV古川登志夫  カイ・シデン ピッコロ大魔王
ラム Cv平野文    
三宅しのぶ CV島津冴子   フォウ・ムラサメ ダーティペアのユリ
面倒終太郎 CV神谷明    流竜馬 キン肉スグル 冴羽リョウ
テン CV杉山佳寿子     魔法のマコちゃん ハイジ 白鳥のジュン
錯乱坊 CV永井一郎     磯野波平 猪熊滋吾郎 八宝斎
サクラ CV鷲尾真知子
メガネ CV千葉繁      一堂零 レレレのおじさん ねずみ男
ラン CV井上遥       セイラ・マス おそ松
お雪 CV小原乃梨子     ドロンジョ コナン 野比のび太
弁天 CV三田ゆう子     ハットリ・シンゾウ ネコ娘
クラマ姫 CV吉田理保子   早乙女ミチル クララ 神崎メグ マリア・フリード
レイ CV玄田哲章      岩鬼正美 海ぼうず 多数

エル・ド・ローゼンバッハ CV榊原良子 ハマーン・カーン 竜崎麗香
ロゼ CV丸山裕子       ロボタン キノッピー

ラムの美しさは際立っていますが、同様にラン、弁天、お雪も超絶美しい。
見なきゃ損。
いや、お願いですから見てくださいレベルの個人的名作です。

押犬も心を入れ替えて自分が作った名作を認めなさい。

まったく未見の人はテレビ版1話からどうぞ。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 28

でんでん虫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

綺麗な薔薇には棘がある

・映画というよりテレビスペシャルというべき内容
・ギャグは面白かったが物語全体では楽しめなかった

■映画らしい所が無い
映画にはたいていインパクトの強いものやオーバーなくらいの演出があるものだが、この作品には印象に残るシーンが無かった。どれも中途半端というか、古いだけなのかもしれないが「目に焼き付いて離れない」というようなシーンが残念ながら無い。

■物語にメリハリが足りない
 物語の起伏が今一つ感じられない。「笑」と「悲」を区別して、もっとラムに感情移入出来るようにして欲しかった。主人公のあたるが他の女のことでヘラヘラと笑っている一方で、ラムが悲しむというのがこの作品のポイントなのだから、その辺の陰と陽をはっきりと出すべきだった。

■テーマやメッセージが分からない
 うる星やつらのアニメは少ししか見たことが無いのでよく分からないのだが、今作はおそらくいつものラブコメと大差ないと思う。一体この作品を通して何が言いたかったのだろうか。やっぱりラムが一番好き?綺麗なバラには棘がある?わざわざ映画にする意味が分からない。

製作した押井監督ご自身もこれが失敗作と仰っているようだが、私もこの作品は映画としては失敗だと感じざるを得ない。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8

plum さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

らしさでいえば本作

1983年公開のうる星やつら劇場版第1作。

諸星あたると宇宙人エルとの、結婚を巡ってのドタバタコメディ。
劇場2作目のビューティフル・ドリーマーよりもキャラデザがTV版に近く、
ストーリーもあたるの浮気性を中心にしたドタバタがメイン。
しょーもないオチと、最後はお約束のドタバタで締め。

とっても、”うる星やつら”らしくて好きです。

宇宙を舞台にした、ちょっとだけスケールが大きいところが
劇場版って感じでしょうかね。
うる星やつらといえば、数多いサブキャラが魅力のひとつですが
弁天くらいしか活躍の場がないのは、少し寂しいところです。

ビューティフル・ドリーマーの評価が圧倒的に高く、
また監督自身が失敗作だと言っている、少し可哀相な作品ですが、
”うる星やつららしさ”が出ているのは、本作だと思います。


しかしこの時代って、半裸の女の子がでるアニメとか、
パタリロみたいなBLのアニメが、ゴールデンタイムにやってたんですよね。
いまからすると不思議なものです。
まぁ、親はチャンネル変えろってよく言ってたな。

それは野球みたいからだろう!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8
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