学ランでショートアニメなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの学ランでショートアニメな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の学ランでショートアニメなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.5 1 学ランでショートアニメなアニメランキング1位
魁!!クロマティ高校(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (146)
767人が棚に入れました
東京都立クロマティ高校、そこは選りすぐりの不良達が揃う、「ワルのメジャーリーグ」とも言われるほど恐れられている高校である。
主人公・神山高志は優等生ながらも、中学時代に助けてもらった親友と同じ高校に行くため引き算ができれば入学できる(しかも面接がない)というクロマティ高校を受験したのであったが、なんとその親友は不合格となってしまったため、結局神山1人が入学してしまう。それでも挫けず通っている内に、究極のバカ・林田慎二郎や影の薄い前田彰、茶筒型のロボット番長メカ沢新一や、高校生どころか日本人にすら見えないフレディ、それどころか明らかに本物のゴリラであるゴリラ(豪ヒロミ)、喧嘩は強いが乗り物に弱い竹之内豊、大財閥の息子・北斗武士と名前を名乗ろうにも必ず妨害が入るため名前を名乗れない子分など、クセの強い友人や仲間が増えてゆき、この異常な学校にも馴染んでいくのだった…。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、鈴木琢磨、稲田徹、若本規夫、内藤玲、風間勇刀、黒田崇矢、森訓久、陶山章央

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「前略、[あにこれ]の前の視聴者様・・・

このアニメに出てくる奴らは【不良】です。だから決してこのアニメのマネはしないで下さい」(マネするな!バ〇になるぞ!)

(バカ)真面目優等生・神山高志。中学時分、高校進学に悩む不良クラスメートを見かねて共に引き算さえ出来れば入れる「クロマティ高校」を受験しようと励ます。が、入れたのは神山1人(不良同級生は予想外のバカだった)。
喧嘩っ早い不良たちだらけのクロ校で神山高志の運命やいかに・・・

もう言わずともソコソコ知れたコメディの怪作。
・タイトルは、かつての日本プロ野球で助っ人として活躍した外人選手の名前と「魁!!男塾」を合わせたようなパロディー風に、
・キャストのネーミングも芸能人から「読み方そのまま・漢字は当て字&ひねり」という耳馴染みやすさ(覚えやすさ)、
・野中先生の「絵の下手さを忠実に再現」した作画、
(池〇遼〇先生と同じ手法で、或るアングル「だけ」の絵が上手く、それを映画みたくコマに組み合わせる方法。しかし池〇先生より女性と機械系等のデザインがお粗末な程下手糞)
・なので野郎しか出ませんが、皆未成年なのに恐ろしくオッサン顔。

そして場違いすぎる異色キャラの数々
・その漢気に誰もが一目置くが、どう見てもドラム缶ロボットにしか見えないのに誰もツッコミがいれられない「メカ沢新一」(声、優、はぁ、ぅわ~かもと、のぉ~りおぉでぇ~す)。
・ゴリラ。どう見ても「ゴリラ」。
・今なおCMとかにも使われる「QUEEN」の曲。そのボーカル、フレディ・マーキュリーにクリソツの謎の寡黙な男「フレディ」(オッサン?高校生?)
等々・・・

今はもう殆ど居ない強面学ランの不良たちが何気ない一言事で間違った解釈で話がドンドン膨らんでゆきトンデモないオチになるというパターン。
厳つい顔して真面目にバカをやる茶番劇がシニカルな笑いを起こさせて楽しくも思いますし昨今の「お笑い芸人」のコントに精通するものがあるようにも思えます。(笑いの基本は『真面目に非常識』!)
原作での喫煙シーンはアニメ規制により「変なモノ」で代用しているのも面白おかしいですネ。

原作がそんなに面白くなくても、アニメ化によりで小気味よいテンポの演出で面白くなった作品はジャンプ系の「ギャグマンガ日和」や「すごいよマサルさん」なんかもありますが、コレもそんな感じだと思います。

そういえば、実写映画版では「仮面ライダー龍騎」の須賀貴匡さんが神山高志役をやってたっけなぁ・・・「宇宙猿人ゴリ」をマンマ入れてたけどあんまり面白くない印象が・・・

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シュールな上級者向けアニメ。クロマティ高校

選りすぐりの不良達が揃う、クロマティ高校は
「ワルのメジャーリーグ」又は
「毎日がワルのオリンピック」状態だった・・。
優等生の主人公神山高志が入学し{netabare}(第一話の鉛筆回から神山が一番のワルだって判明(笑)){/netabare}
沢山のワル達と出会い、生活していく上で学校での立場も向上し
奇抜な高校生活を満喫する・・みたいな話

上級者向けアニメ探してたら
このアニメが見つかったけれど、
勇気が(色んな意味で)出なかったので今まで疎遠でした(震え声)

原作未読なのでアニメ見る前に一応Wikipediaで調べて、
単行本第1巻に載っている「クロマティ高校沿革」をみて
特に1930年:初代総番長が「喧嘩相手が止まって見えた」との名言残した。
1987年:学校ごと入学式の日にち間違える。新入生大混乱。
そして何度も校舎が破壊される・・
等の部分などにカオスを感じて視聴決定しました。

あにこれのクロマティ高校のサムネがいかにも
QUEENのBohemian Rhapsodyっぽくてシュールですw
(実際にニコ動でBohemianのMADがあったので私と同じことを考えている人がいることに安心感を感じました)

高校生なのか日本語が通じるのかわからない
某シンガー↑にそっくりなフレディ初登場回や
ゴリラそっくりな(明らかに本物のゴリラ)の
豪ヒロミ(←絶対郷ひろみ本人に怒られるw)の登場回に爆笑しましたw

メカ沢くんがロボットなのに機械が苦手で
義理人情に厚く男らしい硬派キャラだから
作中の人気キャラクターの一人なのに作者から
否定され嫌われているのが謎・・(笑)

2005年に実写{netabare}
「魁!! クロマティ高校THE★MOVIE」が
原作ファンに人気なので(実写化で成功なのも珍しい)
アニメ視聴後に見たら、ほんとアニメそのままでシュールだった・・
第一話の鉛筆もろ食べてたし・・役者魂を感じた・・スゴイ!
特撮組が多くて女性一人も出なくて、まさにクロマティだった。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

メカラッタメカラッタメカラッタ

物語の評価は、爆笑レベルの評価と思ってください。
ナンセンスギャグばっかりでまとまな物語なんてありません。
ロック好きでクィーンの大ファンでもあるしサービスの満点。
画はあれですが、作品に相応しい。

コミックは未読。
この2003年のアニメ版の後に制作された、2005年公開の実写映画版観る機会あって
そこで初めて知ったタイトルです。

呆れるほど下らないけど、なんだか可笑しく、
意味不明だったり、わけわからんキャラのてんこ盛りだけど
それで逆に忘れられなくなっちゃてアニメも観ちゃいました。

これはこれでというか、映画以上に面白い!
予想不可能の展開で飽きません。

主題歌「純」(作詞・作曲・編曲・歌:吉田拓郎)が妙に嵌ってていい。

キャラでは他の方のレビューにもありますが、
メカ沢新一とcv若本規夫の組み合わせが最高。

1話15分で全26話なので総時間では長めの1クールアニメ分。
ほとんど笑いっぱなしになるので15分で区切ってくれて大正解。
{netabare}
99%野郎ばかりでまとまな奴は一人もいません。
一見優等生に見える主人公神山高志(cv櫻井孝宏)が実は一番のワル。
彼もバカですけど、それ以上のバカばっかで
バカのハーレムアニメと言っても過言ではありません。

端役を除き、唯一の女性キャラは前田母(cv林原めぐみ)
といってもアニメでは「ン」としか言わず見た目は前田。
なぜに林原さんを起用?勿体なさすぎ!
{/netabare}
人を選ぶ作品ですので迂闊には薦められない。
ただ、1話観れば相性判断出来ると思うのでお試しの価値はありますよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

52.0 2 学ランでショートアニメなアニメランキング2位
ライチDE光クラブ(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (65)
268人が棚に入れました
少年たちの幼いがゆえの純粋で暴力的な欲望と狂気、そして純粋な心。帝王として君臨する少年ゼラ、彼を崇拝する仲間たち、謎の「機械」ライチ、囚われの美少女カノン……それぞれの人間関係が複雑に入り組みながら、最後の最後まで息をつかせぬドラマチックな展開が続きます。
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

レトロ学ラン少年と秘密基地

このチビキャラたち、これはこれで楽しめました。

こうして地上波に出てきて
また誰かがこの作品に興味を持ってくれたり、
好きになる人が増えたとしたら嬉しいです。

ただ、初めてこのアニメを観た人が
原作まで興味を持ってくれるのかは、かなり謎ですね 笑

ショートアニメで、内容は薄いです。
パロディギャグです。
本当は、ひとりひとりとても濃いキャラなのだけれど
それが全く表現されていません。
劇のための宣伝アニメだとしても、もう少し味を出して欲しかったです。

原作とはかけ離れたこのアニメ、少し残念でした。

ここから先は、アニメではなく原作漫画のことです。
強烈な内容で、引いてしまう方もいるかもです。
この作品に興味ある方、原作を読んだことのある方、
暇なときにでも読んでくださいね^^

{netabare}
原作漫画「ライチ☆光クラブ」
この作品、私のとこまでやってきたことが驚きです。
或いは、私がたぐりよせたのかもしれません。
そんな風にしてしか廻ってこないような漫画本。
大人になった20歳頃に読みました。

凄まじい衝撃が体中、心中、五臓六腑(?)に走ります。
(意味不明ですが、とにかくここに確かにある身体中です)

人には勧めません、できませんが、
(特に子ども、R指定して頂きたいです。女性はショックを受ける方が多いと思います)
この驚異的中毒性に私は魅了されました。

9割がたの方が受けつけず
残り1割くらいの方はドップリだと思います。


一言で表現すれば、「何という残酷劇!」
1985年の劇団「東京グランギニョル」による舞台作品に
漫画家古屋兎丸先生 がアレンジを加え描きあげた物語。
(月刊漫画ガロでデビュー)

アングラ、サブカル
グロテスク、エロス、
タナトス、耽美

少年の狂気、幼さ故の愚かしさ、
醜悪、純粋、強烈さ。愛欲。
混沌と自意識。

残酷で美しく、罪深い
少年たちの実験。

秘密基地、工場の煙
捕われの少女、学ラン、チェス
薔薇、黒星、機械 


↑上に書いたものたちが
悪夢のようにしつこく、そして不気味に絡み合い、闇の中踊り果てます。
少年たちの奈落のデガダンス。

「ライチDE光クラブ」のアニメにも出てましたが
登場人物たち、あだ名と二つ名と称号がついています。
 
      二つ名
 ゼラ 「廃墟の帝王」
 ニコ 「忠誠の騎士」   アインツ (1番)
 雷蔵 「暗闇の乙女」   ツヴァイ (2番)
 カネダ「鬱屈の瞳」     ドライ  (3番)
 デンタク「科学少年」    フィーア (4番)
 ダフ 「夢見る眼帯」    フュンフ (5番)
 タミヤ「真実の弾丸」    ゼックス (6番)
 ヤコブ「地下室の道化師 」ジーベン (7番)
 ジャイボ「漆黒の薔薇」   アハト (8番)

 ライチ「甘美なる機械」
 カノン「囚われの白百合」



少年たちが考えたこの名前、最高だと思います。
称号がドイツ語なところもいいですね。
けれど、本物の中2病です。
こんなひどい中2病はみたことないです。
ここまでこじらせたら、もう引き返せません。

本当に濃くて魅力的な登場人物たちばかりです。
「真実の弾丸」タミヤくんなんて、全くその通りの人物でした。


読み終えたとき、私は、強い敗北感を感じました。。

少年たちを私が救ってあげたかった。
けれど、当然こちらからは何も手を出せず(当たり前)
誰か大人が気づいて…と読みながら祈ってしまいました。

しかし、大人は確かに存在しているけど、
彼らの世界に、大人は居ない。

悲しい程届かない私のダメな腕では、少年たちを救えない。
暗闇の中彷徨う少年たちの少しの明かりにすらならない。
無力!

もとより、漫画の世界なので救えるはずもなく。
指でページをめくるしか、私にはできないですね。
現実とリンクして考えてしまいました。

そこまで私を入り込ませてしまうこの漫画の引力は凄まじいです。

「体の成長は罪ではない。大人になるまで生きることが罪なのだ。」

私には太刀打ちできない哀しくで歪んだセリフでした。


凄まじくメッセージ性のある作品です。
私には破壊力がありすぎて、読んだ後しばらく心が崩壊しそうでした。
ライチ光クラブのあとに、
ぼくらのひかりクラブを読んだら、少しマシになりました 笑

トラウマになりかねないので
これから、もしも読む方は心の準備をしてからにしてください。



ライチ☆光クラブ「廃墟の☆帝王」OP
http://www.youtube.com/watch?v=XwJi2AtVqe4


ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

99%舞台の宣伝広告作品。残念な事に、磨いても光り輝きませんでした。

”TOKYO MX”という東京の地方局の『学園魂』という10分番組の中で『ゴクジョッ。~極楽院女子高寮物語~』と一緒に放送されていた作品です。

原作・古屋兎丸さんということで、とても期待していました。
ジャンルとしてはコメディーなのでしょうが、肝心の内容が・・・
シュールな笑いを目指したのでしょうが、失敗ですね。

古屋兎丸さんの事を”奇才”(もしくは”鬼才”)と表現していましたが、それは違います。
漫画家としてデビューする時には、高校の美術教師を仕事としていたので、基礎はできています。
本当に”奇才”を体現したいのであれば、丸尾末広・根本敬・山田花子(お笑い芸人ではなく漫画家)あたりの人を指してもらいたいです。
映像で表現するには、ハードルが高い漫画家さんなのですが・・・

放送の最後に必ず現れる舞台の宣伝が主目的なので、無理やり視聴する必要はないです。

声優さんも舞台役者さんです。
セリフ回しも下手でした。(本職ではないですしね)

この番組はハッキリ言って面白くないですが、古屋兎丸さんの描く漫画は面白いので、宣伝目的ではない作品に期待したいです。

『ライチDE光クラブ』というタイトルから「光クラブ事件」を連想した自分は、ある意味、病気なのかな~。


古屋兎丸は漫画雑誌『ガロ』でデビューしたので、『ガロ』について少し説明します。
レビューとは関係ないので、お暇な時にでも読んで下さい。
{netabare}
漫画雑誌『ガロ』は、白土三平さんの「カムイ伝」を世の中に出すために作られた漫画雑誌です。
ただ、創刊号には「カムイ伝」が間に合わなかったそうです。
代わりに「ゲゲゲの鬼太郎」が掲載されたんだったかな。
ジャンプ・マガジンなどの大手の出版社では連載不可能な漫画家を排出しています。
有名な人だと、蛭子能収さん・みうらじゅんさんなどでしょうか。
漫画の神様と言えば手塚治虫さんなのでしょうが、『ガロ』初代編集長の長井勝一(ながい かついち)さんは漫画編集の神様と言っても過言ではないと個人的に考えています。
長井勝一さんがお亡くなりになった時には、2号(2カ月)連続で追悼号を出すぐらい慕われていた人物でした。
神保町の材木屋の2階が編集室で、作家に原稿料を支払えない雑誌という事でも有名かな。
編集部と経営者の間で諍いがあり、『ガロ』は休刊(事実上、廃刊)になってしまいましたが、編集部の方々が青林工藝社という新しい会社を起ち上げ、『ガロ』の精神は『アックス』という漫画雑誌に引き継がれています。
古屋兎丸さんは、『ガロ』最後の新人と言っても言い過ぎではないと思います。
(花くまゆうさくさんは、少し前にデビューしていたので)

簡単な説明しかできませんでしたが、もう少し詳しい事を知りたい方には、文庫本で「『ガロ』編集長」という本が出版されているので、本屋さんなどで探してみて下さい。

マニアックな漫画が好きな人にはお勧めできるのですが、「エロ・グロ・ナンセンス」などが合わない人には難しいと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

原作とは全く別物のひどさ

<最終話を視聴しての感想>

せっかくの最終回(8話)だからと少しは期待してみたが
あまりにひどい出来で、呆れてしまった。
原作とかけ離れてしまう作品は、たくさんあって
アニメ化する場合、それはもう仕方ないと思っていたけれど
ここまで雑に扱った例はあまり観たことがないかも。
舞台の宣伝的に放送されたはずだよね?逆効果なんじゃないの?
ライチが何であるか、紅一点の彼女の存在とか関係とか
リーダーであるゼラへのメンバー1人1人の想いは
いつ紹介されるのかと思ったら最終話で軽薄にさわりだけ。
まぁ元々時間が短すぎたかな。
ギャグにもシリアスにもなりきれない中途半端さが残念。
期待してた分だけ失望した。
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<5話までの感想>

元々のダークでシュールな展開はほとんどなく、健全たる男子が集まって
ガールズトークならぬボーイズトークしてるような感覚だ。
本当は1人1人、すごく濃いキャラを持ってるのに生かせず
ちょっと、もったいない気はするけれど、時間も短いし仕方ない。
音楽を担当されてるHAKUEIさん登場しちゃうし、
もう舞台のためのCMアニメと割り切るしかなさそう。
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<1話の感想>

原作は、いまや幻の劇団である東京グランギニョルの演劇『ライチ光クラブ』
当時、宣伝美術を担当していた漫画家 丸尾末広氏の絵を見て
すぐに惹き込まれてファンになり、それが今の自分の趣味趣向の原点となり、
幼い頃から両親に固く禁止されていたコミックを堂々と買って
家に持ち帰るようになったきっかけを作った・・
『ライチ☆光クラブ』と丸尾末広氏は私にとってそういう存在。

同じくその舞台を観て丸尾氏とこの作品の大ファンになったという
古屋兎丸氏によりリメイクされ、さらに舞台版の上映が決まったということで、
それを受けての今回のアニメ放送なのかも。
登場する少年達の声を舞台で演じている俳優が担当するだけでなく
個々の顔つきも原作よりその俳優達の顔のほうに似ているしね。

ただ、1話3分ほどなので内容もすごく薄い上、
原作を知らない人には少ししか伝わらないだろうし
原作を知っている人には、とても物足りない内容だと言わざるを得ない。
1曲2分程度のさわり部分だけ集めたクラシック名曲集のCDみたいな印象。
そこが残念ではあるのだけれど、キャラデザはこちらのほうが
一般受けすると思うし、2頭身にしたことでコミカルな部分が
強調され、間口は広くなっているのかもしれない。

退廃的で、少年達特有の美意識と残酷な狂気による壮絶なあの悲劇を
このキャラデザで描くと案外、シュールさが強調される場合もあるかもだし
ライチと少女にスポットを当てていくなら、それはそれですごく観てみたい。

たとえ短い時間でもその後何十年も記憶に残るようなCMもあるし
描ききれない世界ではないと思うので、ここはひとつ脚本のうまさで
ショートアニメを魅せて欲しい・・というのが1ファンとしての願いだなぁ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
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