孤独でラノベ原作なTVアニメ動画ランキング 1

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の孤独でラノベ原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月17日の時点で一番の孤独でラノベ原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.2 1 孤独でラノベ原作なアニメランキング1位
ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom(TVアニメ動画)

2000年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (93)
459人が棚に入れました
上遠野浩平の人気ノベルを原作に、オリジナルストーリーで展開するサイキックロマン。多感な高校生たちの間に起きる不可解な出来事をオムニバス形式で描く。女子高校生たちの間で静かに広がっている噂があった。この街には“死神”ブギーポップが存在するという。それは、他愛ない噂のようでいて、奇妙に真実味があった。聖谷高校1年の殿村望都は、現実にブギーポップに出会った1人だ。内気で潔癖性のため、男の子が苦手な彼女は、心の底にある気持ちをずっと抱えていた。

声優・キャラクター
清水香里、浅川悠、浅野まゆみ、福山潤、能登麻美子、小林沙苗、程島鎮磨、渡邉由紀、吉住梢、近田和生、伊藤美紀
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ブギーポップとは何か

マッドハウス制作。

ブギーポップ以降、以前とまで言われる、
数多くの作家に影響を与えたラノベの金字塔。

ブギーポップとは何か、
負の感情の具現化・擬人化である。
思春期の不安定な心と、疲弊し蝕まれる現代人の心。
自分自身には決定的に何かが足りないと、
他の人にはあるのに自分には欠けていると、
欠けているものを誰かに埋めて欲しいと願う心。

人格障害、いじめ、壊れた家庭環境、
ピーターパン症候群、メサイヤコンプレックス、
{netabare}心の歪みが具現化され世界の敵として現れる時、
浮かび上がる「不気味な泡」それがブギーポップ。{/netabare}

主要キャラのスピンオフである為ご注意を。
等身大の少年少女が思い悩み、妬み、抵抗し、
大きな1枚の絵を完成させる群像劇であります。
彼らは外の世界を知らず私たちのみがそれを知る。
名付けえぬものに心を蝕まれたオムニバスである。
ゆえに世紀末の世相を掴む貴重なドキュメントだ。

{netabare}人の可能性は善にも悪にも平等に開かれている。
孤独の虫に、心を蝕まれないよう願うばかりだ。
自分を知ること、それだけでは正しい道ではない。{/netabare}

私たちに新しい可能性が開かれ、
苦しみの全てが終わりますように。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 56

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ラノベの地位を確立した名作「ブギーポップは笑わない」の後日譚となるるオリジナルストーリー

2000年1月~3月にテレ東の深夜アニメとして放送された

原作 上遠野浩平 監督 渡部高志 構成 村井さだゆき キャラ原案 緒方剛志
制作 マッドハウス
 
OP「夕立」スガシカオ ED「未来世紀(秘)クラブ」杏子

テレ東は90年代から深夜アニメに力を入れ始めているが、この作品あたりが本格的深夜アニメのありようを確立したと言えると思う。

原作未読 ウィキによると原作のストーリーを知らなければ理解不能だということ。
同時期に上映予定だった実写劇場版とリンクの予定だったが、
映画の制作が遅れ、いろいろ手違いが起こった作品のようです。

各話の語り手が変わり、セカイ系不思議ストーリーとして初めから理解する気が無い人(わたしのような)なら雰囲気アニメとして楽しめます。

主役のブギーポップは清水香里 ブギーポップファントムは浅野まゆみ
他に能登麻美子、伊藤美紀、田村ゆかり、浅川悠、など新旧世代が共演。

毎回、意味が判然としないミステリーゾーンが描かれ、最終話に向かって収束していくはずが、映画版の不備などで構想が狂ったらしい。

もはや原作を読まなくては理解は無理とのこと。

リアルな描写の少年少女たちが黄昏の空間へと紛れ込んでいく。

あなたもトワイライトゾーンに踏み込んでみませんか?

そして、18年ぶりに「ブギーポップは笑わない」が復活。
本作品は「ブギーポップファントム」というオリジナルストーリーだったので、
今度こそ上遠野浩平の小説がアニメ化されるのか、どうなのか?

主役「ブギーポップ/宮下藤花」に悠木碧 霧間凪に大西沙織
監督は夏目慎吾 制作はマッドハウス

「新世紀エヴァンゲリオン」「最終兵器彼女」と並ぶセカイ系の名作が、
今度こそ再現されるのかどうなのかは、見てのお楽しみでしょう。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 24

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

西尾維新の原点

化物語など物語シリーズの原作者こと西尾維新がこの作品の原作者である上遠野浩平を執筆業を志した決定打であったと度々インタビューで答えている。

注意点

それから原作の『ブギーポップは笑わない』および『夜明けのブギーポップ』の後日談を描いたオリジナルストーリーであること。
同年公開の映画版とリンクするメディアミックス企画であり、原作の場面や台詞も登場するがその一部は映画版のそれに基づいているようです。
原作と同様に各話の語り手が異なり、全ての話を見ることで事件の全体像が浮かび上がってくる構成となっているが、小説本編を読んでいないと内容をほとんど理解できない。
感情移入が難しいです。
(『笑わない』の部分は映画版によって補われるはずだったが、公開が遅れたため構想が狂ったらしい。wikiより引用

なんとも難解なアニメです。原作未読な為か…
子供が大人になるにあたって切り捨てた部分をやっつけるのがブギーポップ?
大人への階段を登ることを促すのがブギーポップ?
心の闇を食う少年を倒すブギーポップ
なんだろう心理的描写で言うと物語シリーズには似ているのは感じました。
恐らく作者のいとをくむには小説及び映画を見ないとわからないのでしょうけど。
なので評価は3です。
全部見てないので良くわからないのですけど、多角的視点で物語を書いてるのは面白いですね。
まぁその分感情移入がしづらいのが難点なんですけど、恐らくその辺りもこのシリーズ全部を見ていけばきっと面白いのでしょう。

物語シリーズが好きな方はこのシリーズを読んでアニメをみてみるのもお勧めかもしれません。
なんか羽川さんみたいなキャラも出てきますしね。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 15
ページの先頭へ