Witch さんの感想・評価
3.1
【最終】「なろうが『純愛成分』多めで創ったら、こんなんになりました」
【レビューNo.86】((最終レビュー)初回登録:2023/9/26)
小説原作(なろう発の模様)で2023年作品。全12話。
元々新規アニメの中では一番期待していたので、どのタイミングでレビュー書
くかってところでしたが、終わってからだとテンション下がっているかもなの
で、先にポイントを整理しておこうかと。
(ストーリー)
この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か―― 名家(斎森家)に生まれた美
世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。 嫁入りを命
じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。 数多
の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り
捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の
薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもでき
ず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。 これは、少
女があいされて幸せになるまでの物語。
(作品情報より)
(評 価)
・1-2話:ここまでは順調(期待以上)
{netabare}・レベルの高い作画・所作の描写
いやービックリする位作画が綺麗ですね。いきなりOPからこのレベルって
感じだし、桜なんかは「京アニ?!」かと思わせる繊細で趣ある作画でし
たし。あと美世の手先が水仕事でボロボロになっている辺りも細かいとこ
ろまでこだわっているなっていう仕事ぶりですね。
それに時代的(明治大正を思わせる架空の時代らしい)に形式ばった所作
が多いのですが、そういう動作も本当に綺麗に描いているなっと。
・丁度良い斎森家での冷遇具合
美世は異能の家系にあって「無能」であったこと、また再婚で生まれた異
母の妹香耶が異能に目覚めたため、斎森家での立場を失い使用人以下の扱
いで虐げられて育ったのですが、
・ここの描写が弱いと物語の説得力がなくなってしまう
・さりとて過剰表現すると逆に引いてしまう。
ということで、その匙加減が難しかったと思いますが、個人的には美世に
思い入れが出来て嫌悪感もギリ抱かずちょうどいいラインだったかなっと。
この辺りも脚本がよかったように思います。
・ゆり江さん
嫁入りした久堂家のお手伝いさんで、久堂家は当主の清霞とこのゆり江さ
んの2人だけのようです。(ゆり江さんは住み込みではなく通い)
このゆり江さんが早々に美世の味方についたのは、物語的に大きかったと
思います。清霞がはじめは冷血漢で美世とギクシャクするのがわかってい
たので、「この展開まだ続くの?!」はちょっとしんどいかなっと。
ゆり江さんがいることで安心して物語を楽しめるようになりましたね。
見た目の割に声が若い気もしますが、作品の鬱めいた暗い空気を考えると
バランス的にこれ位がちょうどいいのかも。
・美世
今までの境遇から仕方のないところですが、自己卑下が過ぎる点がちょっ
と観ていて辛いですね。ただ2話終わりから好転の兆しがみられたので、少
しづつでも上向きになってくればいいですね。
正直現状維持で引っ張られるとちょっと辛い・・・{/netabare}
・今後の見所
{netabare}シンデレラストーリーということで、コケようがない反面他の作品とどう差
別化していくのかに注目ですね。
・清霞
冷酷無慈悲の根底には今までの女性不信があるようで・・・
とはいえ、この辺もテンプレ感がありどう差別化していくのか。
清霞の心がどういうきっかけでどう動いていくのか、シナリオや演出の魅
せ方に期待。
・異能
正直「普通のピュアラブストーリー」だと思っていたので、「異能」とい
う謎要素には驚かされましたね。異能については美世にも隠し玉があるよ
うで、わざわざ物語にぶっ込んできてる点に注目ですね。
・物語を輝かせる最高のスパイスとして機能するのか
・ただ奇をてらった不発弾で終わるのか
・斎森家
・凋落してざまあ展開?!
・改心して美世との和解?!
ある意味2人の結婚については、タイトルで結末がはっきりしているだけに、
こういうところをどうみせるかが結構重要な気がしますね。
・幸次さん
美世と想いあっていたのに無理やり妹香耶と政略結婚させられるなど、男の
視聴者からすると放っておけない存在ですね(笑)。
・美世の結婚が上手くいくほど、嫉妬等に苛まれて「闇堕ち」するのか
・斎森家の凋落(するのか知らんけどw)に巻き込まれてしまうのか
正直あんまりいいイメージが浮かばないので、救われてほしいのですが。
事前情報から(始めは)地味で重い話になるだろうというのはあったのです
が、制作陣が丁寧な仕事をしており、上手く魅せてるなという印象ですね。
作画のことを考慮すると期待以上の滑り出しですかね。{/netabare}
・3-4話:う~ん、なんか思ってたのと違う
{netabare}・久堂清霞はもう少し気難しい方で、ギクシャクしながらも2人の距離を縮め
ていく3,4話かと思いきや・・・
結局2話の「毒でも盛ったか」以降、距離が縮まるってレベルでなく、完璧
な「王子様ぶり」ですやんw
正直この変貌ぶりに何が何だか分からないのですが?!
・今までの金や権力目当ての婚約者が酷すぎたのか
・「冷酷無慈悲」の評判はなんだったのか?
・穿った見方をすれば、今までの婚約者とは違う美世にそんなに逃げられ
たくないんかいって位の手のひら返し?!
→ 何が清霞の琴線に触れて、美世を愛おしく想ったのかがよく分から
なかったのだが。
何か女性作家さんの妄想「『理想の王子様』を描きたかっただけなんかい」
って臭いがしてきましたね。
・結局不幸要素は「虐げられて育った」美世の「自己卑下が過ぎる性格」の
問題で
・そこにつけ込むように、香耶や辰石家が暗躍。
→ 清霞様が「俺tueee」でスカッと展開!
→ 美世「私みたいな女がこんなに大事にされていいの?!」
的な「結局『なろう』やったんかーい!!」で終わらないか心配になってき
ましたね。
・「俺tueee」といえば、清霞に一方的に攻められ追い込まれていた「斎森家」
も何なんやと。お前らも一応有力な名家じゃなかったんかい!
「清霞×美世」の関係性が深まっていく過程(特に清霞が変わっていく心理描
写)はもっと丁寧にやって欲しかったですね。
とりあえず美世の「秘めたる異能」と幸次さん(「闇堕ち」展開ないかな?!)
は気になるので継続視聴しますが、こういうところをしっかり魅せないと、本
当に、美世のピンチに「俺tueee」を見せつける「清霞様劇場」で終わってしま
いそうな・・・{/netabare}
・5話:(視聴前)「幸次さんかわいそう」→(5話視聴後)「こいつ単なる無能やん!」
{netabare}・正直今回、幸次と香耶の評価が変わったかな。
・香耶
後妻で入った香耶の母親が「斎森家」で認められるには、美世よりも自
分の産んだ香耶が圧倒的に優れていることを証明しなければならない訳
で、そんな母親の歪んだ欲望を一身に浴びて育ったのが香耶なのかなっ
と。ある意味彼女も狂った一族の犠牲者の一人なのかも。
結局彼女も親からの過剰な圧力から、美世を貶めることでしか自分を保
てない、そんな生き方しか選べなかったという感じですかね。
・幸次
ついにブチ切れて父親に異能バトルを挑むも一蹴、そして父親のセリフ
「異能者としてロクに訓練もしていない未熟者が!」
え―――どういうこと?!
異能の家に生まれて「ロクに訓練していない」って意味がわからんのだ
が・・・兄がいたから弟の幸次はあんまり期待されていなかったってこ
となのか。今まで何をしてたんや?!
これじゃ幸次さんだたのドラ息子じゃん!!!!
しかもこんな無能を婿にもらう「斎森家」はそれでいいんか?!
もう辰石家と繋がりができ、「種馬」として跡取りさえ作ってくれれば
それでいいやって感じなんか?
チャラい兄に代わり、辰石家ではそれなりに期待されてたのかと思いき
や、異能も兄の方が随分格上のようだし、結局自分に力がなかったから、
父親の操り人形になってたんか―い!!って感じですね。
次回は美世を救い出す「清霞様劇場」でしょうか。
もう清々しい位に辺り一面を「炎の海」と化してもらいたいものです。
異能者としての格の違いを見せつけてやれば、幸次さんも美世のことも潔
く諦めがつくでしょう。{/netabare}
・6話:「なろう」と頭を切り替えた方が楽しめそうだな
{netabare}>次回は美世を救い出す「清霞様劇場」でしょうか
さあ、ご期待の「清霞様劇場」の開幕です!
・チンタラ斎森家の門を叩いてるだけの幸次さんを下がらせると、問答無
用で門の建屋ごと吹っ飛ばす。
・立ちふさがる「辰石×斎森」親父コンビとの異能バトルを一蹴。
・なおも追いすがる辰石親父の炎の攻撃にも微動だにすることなく、雷撃
で撃沈。しかも「気絶する程度」だと手加減を見せる余裕ぶりです。
・そして香耶の戯言に耳を貸すことなく、一喝すると颯爽と美世を助け出
す王子様演出。
>もう清々しい位に辺り一面を「炎の海」と化してもらいたいものです。
・(前回の期待通り)辺りは炎の海となりましたが、その原因が清霞様
ではなく、まさかの辰石親父だったとは・・・
・清霞様にも「こんなとこで炎を使うとは、どこまでも愚かな!」と呆
れられる始末ですが、これってこの機会に
「どさくさに紛れて斎森家にダメージ与えとけ♡」
っていう、辰石親父の陰謀論を私は主張したいですねwww
>「幸次さんかわいそう」→(5話視聴後)「こいつ単なる無能やん!」
・で、幸次さんですが、
・己の力のなさを自覚し、美世の安全を最優先に(プライドを捨て)、
清霞様に助けを求めにいったところは株を上げましたが、救出劇では
力がないため空気感がハンパない。
・美世と清霞様が上手くいきそうになると、香耶母娘に「もうお前イラ
ネー、それより清霞様♡」とあっさり乗り換えられる。
もう「清霞様への咬ませ犬」っぷりがハンパないですね。ある意味美世
より扱いが酷いキャラなんじゃないかとw
そして本人も、香耶の身を案じて助けるのかと思いきや
「一番は美世。こんなお前でも死んだら美世が傷つく!!」
って、これも結構酷くないか?!
それにこの機に及んでまだ「一番は美世」とか?!清霞様相手に勝ち目
「0」だろうに、幸次さんどうすんのって感じですね。
・それと「斎森家親父」も辰石親父と自分の妻娘の暴走に巻き込まれて
・訳が分からないまま異能バトルに強制参加させられるw
(さらに清霞様の心象も悪くなっただろうし。)
・挙句の果て、辰石親父の愚策(?)で屋敷が丸焼けにw
まあ今までの前科や、周りの動きに気づかない監督不行き届き等の問題
もあるでしょうが、本人のセリフ「何故、こんなことに・・・」はまさ
に彼の心中そのものなんだろうなっとwww
今後新展開が始まる感じもあり、「斎森家ざまぁ展開」はこれで終了でし
ょうか?それとも更なる追い打ちがあるのか。幸次さんの今後を含め、ち
ょっと気になるところ。
(香耶は(前回レビューで書いたように)歪んだ母の育て方でああいう人
間になったところがあり、それに気付き改心すれば「幸次×香耶」の幸
せルートもワンチャンありそうですが)
・で、今回の騒動には真の黒幕がいたとw
「辰石の役立たずめ。このままでは薄刃の血は久堂のものではないか!」
と「陛下」と呼ばれるご仁の描写が・・・
このシーンを観ると辰石親父は、陛下の命に従って動いただけのようだが、
それ以上に辰石親父はノリノリだったような?!
まずは美世を自分の手中に収め、この親父なりに今後の策略があったので
しょうか?
「あるべきものをあるべき場所へ」
ついに陛下の家臣が動きだす模様。
2話までは「ピュアラブストーリー」を期待していましたが、3話で清霞様が
突然デレ出してから雲行きが怪しくなり、正直
「2人の純愛なんて、もうどうでもいいやw」
って感じになってきましたね。さすが安定の「なろう展開」といったところ
でしょうか。
そして作画や演出等無駄にレベルが高いのが、今となってはなんとも・・・
私の中では「なろう作品」として頭を切り替え、「ゆり江さん」を魅力的に
描いてくれればそれでいいや感じですかね。
もうゆり江さんだけが「この作品、最後の良心」って気がしてきました。{/netabare}
・7話:面倒になってきたので、思い付くまま雑記
{netabare}●斎森家親父
美世に対しては「名門:斎森家」ぶって強く当たっていましたが、清霞様
や辰石親父と絡むと途端に小者感がハンパない「超内弁慶」描写が哀愁を
誘うw
●幸次さん
自分の力のなさを痛感し出直しを誓っていましたが、だから異能の家に生
まれがらロクに訓練もせず、今まで何をしてたんやと?!
最後の美世との会話もしっかりトドメを刺されて、もう清霞様の引き立て
役になるためだけに作られたのではないかと勘繰りたくなるほどの見事な
咬ませ犬っぷりだったなw
●清霞×美世
・清霞様:「毒でも盛ったか」の最初だけ
・美世:「私みたいな女が」という強い自己卑下だけ
で、後は周りが2人を引き裂くために騒いでるという、ラブストーリーとし
てはいろいろお粗末だったかなっと。
今後も結婚に向けての障害は、異能を巡る「陛下」の介入等外部要因頼みで
、肝心の2人の間になにかすれ違い等が起こるわけでもないんだろうなっと。
まあ「デレてる清霞様に萌え~」みたいな原作者の「私の理想の王子様」的
な作品になりそうですね。
●清霞姉・異形(妖)
・「美世ちゃん大好き~お持ち帰りしたい♡」の清霞姉
・異能者を祀る墓(オクツキ)を荒らすことで現れた新たな異形(妖)
一段となろう臭が加速しましたね。まあ前回ぐらいから頭を切り替えたので
「ネタアニメ」として楽しませてくれれば、それでいいんですが。
あと最近ゆり江さんの出番が少ないので、ちょっと寂しい・・・{/netabare}
・8話:清霞様、森の中で豪快に炎をぶっ放すwww
{netabare}前回の墓荒らしで解放された「オクツキの異形」の回収率は20%程度で、
被害者も出ている模様。
本来は秘密主義の「宮内省(?)」も、泣く泣く「帝国陸軍」に協力を
依頼してきた模様。
今回も人物を中心に書いていくことに。
●鶴木新
・「陛下」と呼ばれる者のそばにいた今回の黒幕と目される人物。
・本職は貿易商らしいが、高い交渉能力が買われ「宮内省(?)」と
「帝国陸軍」との連絡係として、清霞様に接触。
・ラストではついに美世との接触も果たす。
自分で騒動を巻き起こしておいて「マッチポンプやんけ!!」って感
じですが、順調に計画は進行中の模様。
{netabare}なんとなく「薄刃家」の関係者(従兄等)の匂いがしますね。もしそ
うなら美世を使って「薄刃家復興!」といったどんでん返しを画策し
てる可能性もありそう。{/netabare}
●清霞×美世
・清霞様は「オクツキの異形」退治で忙しそうです。以前に不満を漏
らした部下に「いつ如何なる時も備えが必要」と気を引き締めてい
ましたが、その成果が試される時が来ましたね。
→ で、現れた異形に清霞様が炎を浴びせますが、森の中で豪快に
炎をぶっ放すとか山火事大丈夫なんか?!
以前「斎森家」で「辰石親父」が炎をぶっ放した際「どこまで
も愚かな!」と呆れていましたが、これはセーフでしょうか?
→ それに今回は尺の都合で他の部下達の活躍は不明ですが、ちゃ
んと部下は役立っているのでしょうか。
その辺りただの「清霞様劇場」で終わるのか描き方に注目!
・一方美世は
・昼間は清霞姉・葉月の「淑女教育」。
・夜は悪夢にうなされる。
→ 隠れた異能という内的要因か誰かの術等外的要因かは不明。
ちょっとお疲れの様子。
「清霞×美世」は次のパーティーか美世に危機が訪れるかしか見せ
場がない感じ(2人の心の機微といったものは描く気なさそうだし)
なので暫し一休みという感じでしょうか。
●辰石一志(幸次さんの兄)
・父親の失脚により新当主となった一志ですが、
・(帝の第二皇子)堯人様に清霞様達と共に謁見、上手く立ち回る。
(TPOをわきまえない服装は相変わらずですがw)
・(失敗したが)墓荒らしにかけられたに呪いの解術に呼ばれた。
等それなりに新当主として頑張っている模様。
帝都に未曾有の危機が迫っているらしく(あんまりその辺は伝わってこ
なかったがw)堯人様の天啓によると「清霞×美世」にも新たな試練が
訪れるようです。
ラブストーリーとしては観るべきところがなくなった感がありますが、
異能モノとしては、黒幕「鶴木」が表舞台に出てきたので注目という感
じでしょうか。
あと今回もゆり江さんほとんど出番なかったなw
(すっかり葉月に持っていかれた感じですね){/netabare}
・9-10話:清霞様まさかのNTR展開?!
{netabare}●清霞×美世
9話で2人のすれ違い
・自分の気持ちを分かってもらえない苛立ち
・相手の考えていることが分からないもどかしさ
っぽい描写があり、おっと思いましたが、本来ラブストーリーを描くなら
こういうところを3-4話で丁寧にやって欲しかったんだよな。
それが早々に清霞様が「理想の王子様」になっちゃったんで、「何やねん
この作品は?!」って話になるわけで・・・
その後はこの期に及んでも、美世の性格が面倒くさいのがなんとも・・・
まあ、もうラブストーリーとして観てないんでどうでもいいですがw
●鶴木=薄刃家
>なんとなく「薄刃家」の関係者(従兄等)の匂いがしますね。
まあこの辺は予想通りでしたね。
・しかし、新も「とりあえず清霞様の悪口言わせておけばいいやろ」的なw
なんというか、この作品のキャラって全体的に
・清霞様の凄さや美世の薄幸ぶりを際立たせるための引き立て役
・物語を進めるための駒扱い
って感じで、他のキャラに全く魅力がないのが致命的というか、役割を終
えたら使い捨てって感じで、そもそもキャラ造形やる気ないやろw
ゆり江さんですら「葉月が来たからもうお前イラネー」扱いだし。
・また美世の「隠れた異能」の凄さも明らかになりましたが、
「あるべきものをあるべき場所へ」
・「陛下」への忠誠
・「薄刃家」の野望のための「切り札」
「薄刃家」の真の狙いは何かはちと注目ですかね。
しかし美世の性格を考えると、本人には「無用の長物」で、むしろその力
を求めて有象無象が群がってくることを考えると「迷惑この上ない」って
感じだなw
・あと美世が今まで「無能」だったのは、美世の母・澄美の封印によるもの
とのこと。
次回澄美が斎森へ嫁ぎ、封印に至るまでが語られる模様です。
個人的には封印よりも、実は器が小さく小者ぶりが際立つあの斎森親父の
元に何故嫁いだかの方が気になりますが・・・
(強力な異能を隠すための隠れ蓑に都合がよかったとかw)
●異能バトル
いやあ、やっぱり「なろう」らしくこういうのやってくれないとw
「美世を賭けて」の清霞様VS新の異能バトル勃発www
・「『薄刃の異能』は『異形』と戦うためでなく、『異能者』を倒すためのもの」
っで、分身や美世の幻といった姑息な手段で清霞様を幻惑しますが、肝心
の攻撃は拳銃って、ただの物理攻撃やんけwww
いっそのこと、美世の裸とかの幻覚攻撃した方が効果あったんじゃないかw
・「勝負に勝って試合に負ける」
異能では新を圧倒していましたが、姑息な手段にハマり敗北してしまった
清霞様。だから森を薙ぎ払うような強力な炎を人の家の庭でぶっ放すのは
やめろやwww
「オクツキの異形」の方は、個別→群れをなして動き始めたと事態の深刻
化を憂いていましたが、清霞様の桁外れの異能なら一網打尽にできそうで
むしろ好都合ではw
バトルシーン自体は作画もよく見応えがありよかったのでは。
清霞様まさかのNTR展開?!
最初の新の「間男ぶり」から始まり「ネタアニメ」としては面白かったかな。
次回は美世の出生の秘密も語られるようで、そこも楽しみですね。{/netabare}
・11話:「黒」新さん、謎の茶番で「白」新さんに変身www
{netabare}美世の母・澄美の過去がついに明かされるなど物語も終盤、かなりいろいろ
ぶっこんできましたね。
●澄美×斎森家
・鶴木(薄刃)家が商売の失敗で傾いていたため、澄美が「薄刃の血」と
引き換えに独断で斎森家に援助を取り付けた。(以降自ら連絡も断った)
・「薄刃の異能」が期待される中、待望の美世が誕生。でも母はすぐに美
世に強力な「夢見の異能」があることに気付き、斎森家に悪用されるこ
とを防ぐため、美世の能力を封印。
って話なんですが、ん?!この話を聞くと
・鶴木(薄刃)家当主がこの援助のおかけで盛りかえすことができたと語
っていることから、斎森家は約束通り相応の援助を行った。
・で、その見返りの「薄刃の異能」はというと
・澄美は美世を産むと2人目を作ることなく他界。
・残された美世は澄美の封印のため「無能」
ちょっと待て!!斎森家丸損やんけwww
そりゃ斎森家親父からすると、美世への当たりも強くなるやろ!!
何か1話の風景が違ったものに見えてくるのですが・・・
本来なら母の思い出や美世への深い愛情等に共感したりする場面かもしれ
ませんが、上述理由により別の感情が芽生えてしまうわw
●新×美世
隙あらばNTR、新の執着ぶりが止まらないw
・薄刃家に代々伝わる「夢見の巫女」のための特別な服の着用を強要。
→ 清霞様から贈られた桜色の着物を没収。(巫女コスプレ?!)
・清霞様に逢いたいという美世を恫喝。
→ 俺が美世をどれだけ待ち望み、幸福を感じているか。
美世(夢見の巫女)を守ることこそが自分の使命。
しかも美世の伴侶を兼ねてwww
新さん略奪する気満々じゃないですか―――――!!
薄刃の一族は裏の世界に生きるために、親しい友人や恋人を作ることを禁じ
られている等厳しい掟があるようで、それで欲望が歪んでしまったのかと新
がヤバイ奴にしか見えないんですが・・・
●清霞様
・「オクツキの異形」退治は順調でほぼ討伐完了。えっそんなあっさりと?
「帝都に未曾有の危機が迫っている!!」とは一体何だったのか?!
・・・と油断してたら、清霞様が部下を庇い、まさかの異形の毒牙に!!
異形に襲われたものは、呪いにより前回・辰石一志でも解術できなかった
深い意識不明状態に陥ることに・・・
・その知らせは薄刃家にも届きます。
当然美世は駆けつけたいと懇願するのですが、ここでも新が立ちはだかり
ます。
→ 伝家の宝刀「帝との取引」
・薄刃家の悲願「夢見の巫女の奪還」に陛下が協力。
・その代わりに他の異能者との接触を一切断ち、その存在を秘匿せよ。
(陛下の狙いは不明の模様)
命に背けば、関係者にどんな罰が下るのか・・・
もうなりふり構わずって感じで緊張感が走ります。
・しかし薄刃家当主が(文字通り)ケツを叩くと、態度を豹変?!
とたんに新が協力的になりますw
で、薄刃家当主
「全く敵わんな、大事な孫たちを応援するのは祖父の役目だ」
え―――何やねん!!この茶番は!!!!!!
・2人で清霞様の元に駆けつけると、新曰く
「美世の『夢見の異能』なら彼を覚めさせることができるはずだ」
ついに美世の「夢見の異能」が発動か?!
しかし、ここまで美世に執着してた「黒」新さんが、謎の茶番で「白」新さん
に変身とか・・・3話の清霞様もそうですが、何故唐突に豹変しちゃうのか?!
原作の問題なのか、アニメ化のカットの都合なのか・・・
それに斎森家の大恩を仇で返す澄美さんとか、もうツッコミどころ満載でしたね。
まあ個人的には「ネタアニメ扱い」なので、今回も十分楽しめましたがw{/netabare}
・12話:面倒なので割愛
なんかもういいやって・・・それより総評頑張ろうかなっと。
(最 終)
・「ラブストーリー」としては残念な出来
ストーリーは悪くないです・・・が、元々
>シンデレラストーリーということで、コケようがない反面他の作品とどう
差別化していくのかに注目ですね。
その分、人物描写や地道な積み重ね等作り込みの部分でどれだけ物語に厚み
を出せるかってところだったのですが、こちらは期待外れだったかなあっと。
・人物描写が雑
→ 登場人物が基本物語の進めるための駒扱いになっている。
・積み重ね等作り込みも浅い
→ 面白いラブストーリーが10段位の練り上げた階段を作っているとすれ
ば、本作は3段位でポンポンポンとやっちゃってる感じ。
例えば人物描写でいうと、あるシーンを描く時
・キャラをきちんと育ててる作品なら、「このキャラはどういう人間か」い
う観点を重視し、キャラの魅力を引き出すことや整合性等といった細やか
な配慮がなされ
→ そこに積み重ねがあり、キャラへの愛着も生まれる。
・本作では(その場の)「このシーンはどの見せ方が一番ウケるか」を優先。
→ それに合わせてキャラを動かしちゃってる「原作者都合」が顕著。
って感じなので、結局あまり人物が描かれていないんですよね。
なので、
・「見映え重視」なので、たしかにキャッチーさはある。
・しかも本作は作画のレベルが高く、上田麗奈さんらの演技も素晴らしい。
だから「点」で観るといいシーンだなって感じる訳ですが、連続性で物語を
観ている私にはあまり積み上がったものがなく、むしろ整合性などの面から
違和感すら覚えてしまうという感じで、あまり面白さが感じられなかったと
いうのが率直な感想。
ラブストーリーにおいて人物描写や地道な積み重ねが弱いというのは、かな
り致命的かなというのが個人的見解ですね。
(厳しい言い方をすると、汗をかくべき部分をサボって、楽で即効性のある
「見映えのよさ」に依存しちゃってるという印象)
・「異能モノ」としては意外とよかった
いうても一番の魅力は作画のレベルの高さですね。
大半の異能モノが低予算アニメで作られている現状からみると、(飛び抜け
たアイデアがあるわけでもない)普通の異能バトルですらここまで変わるん
かと。
しかもこれは物語のメインでない訳で、そのシーンにこのレベルの出来映え
とかどんだけ贅沢なんだよっとwww
最初はテンプレ展開ながらもいろいろと丁寧な作りで作画もよく期待大でした
が、3話辺りから違和感が強くなり、5話位からは「ラブストーリー」としては
もう見切りをつけた感じですね。
(この原作者、キャラ造形とか全然練り込みしてねえーなっとw)
そこからは「なろうネタアニメ」という風に頭を切り替えたって感じですね。
最終的には
「なろうが『純愛成分』多めで創ったら、こんなんになりました」
という感じの作品だったかなと。
2期決定とのことですが、そこまで続きが気になるって感じじゃないですね。
(とりあえず惰性で観てそうですがw)
あとOP「貴方の側に。/りりあ。」もあまり好みじゃなかったかな。
歌詞があまりにもそのまんますぎて・・・もうちょっと工夫しようよと。
昔、好きな曲のPVがあまりにも歌詞のまんまの映像すぎて、興ざめしたのを
思い出したw