妖精で陰謀なTVアニメ動画ランキング 6

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早速見ていきましょう!

76.1 1 妖精で陰謀なアニメランキング1位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (687)
3785人が棚に入れました
【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン。最強と名高い女剣士は今日も仲間たちと共に、広大な地下迷宮『ダンジョン』へと繰り出していく。様々な謎と脅威が襲いかかる深層域で、アイズが風を呼び、迷宮の闇へと一閃を刻む! 迷宮都市オラリオの地で、それぞれの物語が今、鮮烈に交差する! これは、強さを求め続ける少女と、その眷族の物語。

声優・キャラクター
大西沙織、木村珠莉、村川梨衣、高橋未奈美
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ダンまちに外伝を求めるのは間違っているだろうか

原作未読


劇場版『オリオンの矢』を控えた本編の再放送を観了後。だいぶ後回しにしていた『外伝ソード・オラトリア』をやっとこ観ました。2期も始まりましたのでその前に予習しとこ!そんな感じです。


本編は至極真っ当な古典的RPGの薫り高い良作でした。主人公ベルくんの成長物語や紐…女神ヘスティアに魅せられた本編の1期です。
思ったより硬派じゃあーりませんか…ってのが、「タイトルでもったいないことしてるな~」の褒め言葉にも繋がりました。


今回のソード・オラトリアは本編と時間軸を同じくするもう一つの物語。ロキ・ファミリアに焦点を当てた外伝に相当します。
ファミリアの豪華なメンツはこちら↓

{netabare}アイズ・ヴァレンシュタイン(CV大西沙織) LV.5 剣姫
レフィーヤ・ウィリディス(CV木村珠莉) LV.3 サウザンド・エルフ
ティオナ・ヒリュテ(CV村川梨衣) LV.5 アマゾン
ティオネ・ヒリュテ(CV高橋未奈美) LV.5 ヨルムガンド
フィン・ディムナ(CV田村睦心) LV.6 ブレイバー
リヴェリア・リヨス・アールヴ《CV川澄綾子(外伝)、種田梨沙(本編)》 LV.6 ナイン・ヘル
ガレス・ランドロック(CV乃村健次) LV.6 エルガルム
ベート・ローガ(CV岡本信彦) LV.5 ヴァナルガンド

※サポートメンバーもそこそこ。一部紹介。
ラウルーノールドLV.4超凡夫 クルス・バッセルLV.4 リーネ・アルシェLV.2
 ⇒超凡夫って(笑){/netabare}


1期の健闘で期待値が上がり、聞けば外伝の小説もなかなか良いらしい。いわゆる期待作ポジションからのスタートということだったのに

・なんか胸囲の格差社会の話になっとる
・本編の主人公と思しき娘さんの百合百合しさ

あーダンまちよお前もか・・・ラノベの闇に沈んでしまうのか!? およよ・・・となりかけました。
レフィーヤの成長物語のようなので百合嗜好薄めの自分にはキャラへの共感が薄くなりそうと不安になった序盤です。
意外と硬派だった本編のノリを期待した皆さま。どうしてもしんどい場合は撤退も選択肢でしょう。


さて、そんななかで本作の価値は

 {netabare}“そりゃ他にもファミリアがあるわな”{/netabare} 


もともと暇を持て余した神々の遊びみたいなもんで“ファミリア”と呼ばれる各神様の眷属(出入りの自由度高いけど…)パーティが複数あることは本編でも説明がなされてました。
言うまでもなく主役はヘスティア・ファミリア。紐・・・ヘスティア様とベルくんです。
主役はフォーカスされて当たり前。しかし同時並行して各ファミリアが別の場所でクエストをこなし、当たり前ですが各々の思惑で動いているのです。
そこを拾ってくれてよかった。拾われたのがこのファミリア以外考えにくいであろうロキ・ファミリア。この物語の基本設定を考えれば一足とびで2期に移行するよりも外伝をリリースすることは自然な流れだったように思えてなりません。

というわけで、

1.ベルくんたちがすったもんだしている横で何が起こっていたのか?

ありきたりですいませんが、具体的に形にしたことをなにより評価するものであります。

本編あっての外伝ですのでこちら単体の視聴はオススメしません。私はすこし時間が空きましたができれば1期から続けて観ることをお薦めします。またはこれ観ておさらいするとか。
本編とのリンクでは一部怪しいところありなものの、ところどころニヤッとできることでしょう。

{netabare}・アイズがベルくんに稽古をつけた理由の一つは“強くなるためのヒントが欲しい”事情があったから{/netabare}

本編描写の答え合わせであり、また両者の意思がいいタイミングで絡んだ結果でストーリーが進んでいったことがわかります。
ファンタジーは作りこまれてるに越したことはありません。本編が一見、“ハーレム”+“俺TUEEE”のコンボのように見えて安直さを感じなかったのは、こういった作りこまれた物語だったからとの背景もあるでしょう。


外伝としてはこれで充分な気がします。ところがさらにもういっちょ

2.やはり主役はベルくんということに(笑)

時系列の繋がりと同様に、この作品のメッセージが本編と外伝で乖離することはありませんでした。
ちなみに本編の主役らは驚くほど登場時間が少ないのでそちらのファン(私含む)はご愁傷様です。この一言のために松岡さんと水瀬さんアフレコに呼んだんかいな?というくらい。
それでも主役は主役だねと感じられる展開はお見事。ぜひ作品を実際観て感じてください。

{netabare}ベルくんもそうだったように、高めの目標をクリアすること、作中では“冒険”と言われてる困難を克服しないと次の高みに辿り着けないという設定がお気に入りです。形を変えてアイズもレフィーヤも彼女らなりの冒険をしてましたね。{/netabare}


上記1.2.を感じることができたので多少の百合やティオナ・ティオネのバスト漫才にも惑わされることなく、いや正直邪魔と思ったのですが、価値ある一品だと思いました。
いやだって本編だって似たようなばいんばいんはあったとは思うんですが、比重掛け過ぎですよ。こういうのは塩梅が大事なのです。
できれば1期とセットで観たい。そんな不思議な作品でした。



■オマケ
アイズさん何考えてるかわかんないです

{netabare}うーん、なんでアイズさん、ベルくんに謝ることにあんだけ固執したんでしょう?
・怖がられてると思い込んでて誤解を解きかたったから
・責任感から迷惑かけてゴメンと本気で思ってたから
・それは方便でベルくんに興味があったから

結論が導き出せないので考えればいくつでも出てきそうです。
剣を壊したら「(店の人に)怒られる」と言ってみたり、服破いてレフィーヤに謝ってみたりと、無事でなによりとの周囲の反応がアイズさんにはよくわかってなかった模様。天然っぽい返しをするヴァレン何某さんであります。
人との距離の取り方を学習中って感じでしたね。そして本人も取れるようになりたいとの指向がある。親とのやり取りがいわくありげで影を落としてそうでした。

そうみると、謝んなきゃ!って思ったら思い込んだでそれ以外の融通きかなさそうですし、“助けられる→逃げる”を繰り返すベルくんはアイズにとって特異なコミュニケーションをとる人として興味の湧く対象でもあったし。
それらしい理屈は思いつくのですが決め手に欠けます。{/netabare}


{netabare}もしかすると、強くなりたい彼女にとって、逃げ足がはぐれメタル級のベルくんから得られる経験値量を感じ取り、つけまわしてたのかもしれませぬ。
それにベルくん「しあわせのくつ」持ってますもんね。
だいぶナナメ上方向でとっても納得した気分になったのでこのへんで。{/netabare}


読んでいただき有難う御座いました。



視聴時期:2019年7月

-----
2020.03.22追記

リリース順
 本編1期→外伝→劇場版→本編2期→?たぶん本編3期

外伝(本作)の放送をしたことによって、ヘスティアファミリアに視線が集中しすぎず、なかなかダンジョンに入らない後の展開も許容されてるのかと。


2019.08.05 初稿
2020.03.22 追記
2020.10.10 修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 56
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

わざとつまらなく作った?

ダンまち本編は見たことないです、内容も全然知りません。
という状態で見始めた外伝、感想はというと──

{netabare}つ、つまんない…。
ただひたすら盛り上がりに欠けるばかりで、「自分こういう点が苦手だわー」という大きなマイナスになるところが無いのがこれまた厄介。
退屈で面白い所がないってのが正確な言い方だろうか。
なんだろこれ?本編が物凄く売れてて、税金対策でワザと赤字出すためにつまらなくしてるのかな?
おそらく6話くらいまでの内容って少年誌原作モノだったら1話で収めちゃう程度なんじゃないかな。
ピンチらしいピンチもなく、さりとて圧倒的な力でいなすでもなく、ファッションピンチも「死力を尽くしてピンチ」ではなく「持てるパフォーマンスを発揮できなくてピンチ」って…。
じゃあパフォーマンスが発揮できないのは重たい理由があるのかといえば大したこともなく…ガクッガクッと肩透かしの連続。

なにより口をあんぐりしたのは6話、レベルアップを目指してアイズがウライオス?をソロ撃破目指すってところ。
ウライオスとやらがどれだけヤベー奴なのか口で説明するだけで全然緊迫感が無いのもさることながら、もしソロ撃破が無理そう(気を失うなど)な時はリベリアンが援護してくれる状態での対決って…マジか!?
そこは地面に線でも引いて「これより後退することがあらば私を撃て」とするところじゃないのか?
倒すのは目的ではなく強くなるのが目的であってソロ撃破はあくまで手段でしょ?
いわば修行みたいなもので、そこで自分を追い込むどころか保険かけまくりで、それでめでたくソロ撃破できてレベルアップおめでとーって…え?ええええっ?
なんだこの緊張感の無さ…。

でもって8話、ここでまた「えーなんで?」と不思議に思うことに。
オリビアが追い詰められてもないのに親切に自ら仮面を外して説明をベラベラしゃべって、その後でバンシーに「あの時の生き残りか」と気付くんだけど…順番おかしくね?
過去の惨劇をほのめかしたらしくこく食い下がられ、「あの時の生き残りか」って気付いて、その後にベラベラ喋るのが順番としては自然だと思うんだけど…。
「折角ここまで事件に関わったのだから教えてやってもいいか」みたいな感じでね。
そうでないとあの場にバンシーが居る意味が薄い(「居たから聞き出すことが出来た」っていう活躍?必要性?を潰してる)というか、オリビアが唐突に饒舌になって笑ってしまいましたよ。
単に順番入れ替えるだけのことなので作画(予算)的な制約は考えにくいし、やっぱりワザとつまらなくなるように作ってる?

最終話の12話も…う~ん…。
対精霊戦だけど、相変わらず強さが分からない。
まぁ舞台がダンジョンなので山吹き飛ばすとか数キロに渡って焦土にするとか海水を沸騰させるとか、そういった「パっと見で分かるハッタリ」が描きにいのは分かるけど…。
退路絶たれたとか制限時間あるとかじゃない…よね?見逃してる?
道中鍛冶屋キャラが小躍りしてたようにレアなアイテムが転がってたみたいだし、それ持ち帰って装備強化してから挑めばいいんじゃ…と思ってしまったり。
他にも10話の意図の通じてない「警告」や11話の狙撃って先言えやとか意味のないパーティ分断等々、要らん部分はカットカットで詰めれば全2話程度で終わる話をダラダラやってるだけのような?
ジャンプアニメの引き伸ばしかな?レズエルフも要らんよね。
と、思い出せるものだけでもあれこれと突っ込み所満載で、それでいて「不快」とまではいかないのが始末に悪い、不快だったら視聴切れるんだけどねぇ。

物凄く好意的解釈をすれば、上記の突っ込みどころは全て「本編と対比」してる箇所で、本編を知ってれば楽しめるって内容なのかも知れないが…正直これで「本編見てみよう」という気持ちは起きない。
更にタイミングが悪いことに同期にはグラブルが放送されまして…。
そっちは1~12話までを無(もしくは低)課金モード、13話を廃課金モードのシナリオ展開で、それぞれの対比を描くという荒業を見せてくれました。
廃課金モードでは主人公が激強で、ハエを叩き落すようなノリで敵をサクサクいなして「うおーこいつヤベーくらいつえー」というのをありありと見せつけてくれました。
オラトリアはダンまちと対比して高レベルパーティの話なんだよね?
いかにも高レベルらしい「うおーこいつらヤベーくらいつえー」というシーンがあったかといえば何話かの「アイツ一人に任せればいいんじゃね」くらい。
重要な1話からして武器失うわ魔法うまく使えないわミノ取り逃すわで(それでいてファッションピンチ)、設定では強いと語られてるけど全くそうは見えない。
グラブルの13話みたいなノリを1話でやれば印象は全然違ったんじゃないかなー?と思うと残念でならない。
尺的にそんなシーン入れる暇がなかったとはとても思えないし…むしろ尺稼ぎウゼーって内容だし。
ってかね、グラブルは13話だけでも、見よう、カブトボーグ好きなら必須。

で、こんな内容になってしまったのはやっぱり税金対策と考えるのが一番ハラの立たない平和的な解釈だと思う、皮肉とか抜きでね。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ダンジョンに百合を求めるのは間違っているだろうか?

[文量→大盛り・内容→考察系]

前作、「ダンまち」は視聴済み。★4つと楽しめました。続編ではなく、スピンオフなんですね。

【総括】
ダンまちの、幕の内弁当みたいなアニメだな~と。色んな要素が詰め込まれすぎ、初見(本編未視聴)では辛いかもしれません。

ホントに、純粋にエンタメ作品だったと思います。今期(2017夏)は、純愛ものに本格SFと、濃い作品が多かったため、このような作品は楽しく観られました♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レフィーヤを筆頭に、ロキファミリアの面々の成長物語、なのだと思います。

物語序盤、ビビり魔法使い(&それなのに重宝される様子)にイライラさせられましたが、ラストバトルでは、レフィーヤの魔法によりアイズが救われるという熱い展開に感動。ちゃんと、努力の描写もありましたし。(ラストにロキを投げ飛ばすなど、精神的にも強くなりましたw)

最終話、デミ・スピリット(穢れた精霊の分身)の大魔法によりピンチに陥った時のフィンによる檄は格好よかったけれど、「それとも、ベル・クラネルの真似事は、君たちには荷が重いか?」という台詞だけは違和感を感じました。なんでこんな大事な場面で(主人公だとしても)ベル「ごとき」の話をするのかな、と。

でも、きっとそれくらい、ベルがやった(Lv1ながらミノタウルスに勝利する)ことは、冒険者的に、凄い(有り得ない)ことだったのです。多分、経験の長い冒険者ほど、「勝つための準備」を怠らず、「勝算が高い戦い」をしているのでしょう。例えばライオンなど野生の獣は、狩りを成功させることより、自らが傷つかないことを優先させると聞きます。だから自然界においては「威嚇」が大事な要素になっています(戦わずして=互いに傷つかずに、優劣を決める)。いくら大物を仕留めても、そこで負った傷が化膿して死んでしまったり、弱っているところを他の動物に教われたら意味がないしね。

規模的には、オラトリア最大のロキファミリア。しかも、その主要メンバーであるフィン達は、いつの間にか「勝ち目の薄い戦いをすること=冒険」からは遠ざかっていて、それ(不確定な未来への挑戦という冒険者の本分)を、ベル君の姿や、デミ・スピリットとの戦いの中で取り戻していく様子は、かなり胸熱でした。魔法、バトルと、作画は流石で、かなり迫力もありましたしね。

と、ここまでは好評。ここからは、やや問題点を。

とにかくこの作品、百合&日常系? バトル系? ミステリー? と、いったいどこを目指しているのかがわからなくなるように、作風が動いて(ブレて)いましたね。ラストも、無理矢理(しかも説明会話だけで)まとめた感じで、しかも、(レヴィスのことなど)ちゃんと伏線を回収しきれずに終わりましたし。まあ、スピンオフですし、それはそれとして、本編のファンだから楽しめましたよ。「本編のファンだから」楽しめたのかもしれないけれど。

個人的には、序盤や8話目のような、百合百合した日常系展開の方が好きでした。というか、スピンオフなんだからそっちを観たかったかな、という感じ。まあ、バトルもかなり熱かったので、バトル一本に絞ってもらっても全然よかったけど。

あと、本作、久しぶりに「OPもEDも作品に合ってないな~」と感じました。音楽自体は良かったと思いますが。

ただ、全体的にはかなり楽しみました。評価、4と迷うけど、本編には及ばないので、3で!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
あの場面で、ビビり魔法使いに一番大事なポジション任すというのもね、う~ん。バトルはなかなか迫力がある。

2話目
バラメーターが(上がり幅含め)ランダムアップというのは、本人にとっては辛いやな。

3話目
ここで魔法の真価が。なんか、固有スキルとかパラメーターのランダムアップとか、才能でかなりの部分が決められる感じですね。

4話目
ここで、本領発揮ですね。ん? エロ? と思ったらグロだった。

5話目
バトル、バトル、バトル! 団長格好良し。

6話目


7話目
ユリユリしてますな~。

8話目
こういう日常系の方が良い感じ。

9話目


10話目


11話目
ベルVSミノタウルスは、やっぱり燃えるな。

12話目
ちょっとドズルさんがいらっしゃったw
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 30

62.6 2 妖精で陰謀なアニメランキング2位
ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (161)
717人が棚に入れました
王位継承権を巡りフランス王国とイングランド王国が苛烈な戦いを繰り広げている15世紀の世界が舞台の歴史ファンタジー。フランスがアザンクールの戦いでの大敗によってパリが陥落し、貴族の息子で魔術や錬金術の研究に没頭し充実した日々を送っていた少年・モンモランシの運命が一変してしまう。すべてを失いお尋ね者の流れ錬金術師となったモンモランシは、逃亡先の村で不思議な少女ジャンヌと出会う。

声優・キャラクター
逢坂良太、大野柚布子、東城日沙子、沼倉愛美、大西沙織、高田憂希、石上静香、桑原由気、間島淳司、高橋英則、糸博、日野聡、興津和幸、阿部敦、斧アツシ、平田広明、玄田哲章、富田美憂、子安武人、諏訪彩花、石塚運昇

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【2019年1月1日追記】フランスを救うのは聖女か…それとも悪魔か

この作品の原作は未読ですが、視聴を楽しみにしていた作品です。
キャラデザが私好みだったから…そしてやっぱり起用されている声優さんのチェックは外せませんよね。
本作のメインヒロインであるジャンヌ・ダルク役に大野柚布子さん
ブルターニュ公国の姫騎士であるリッシュモン役に沼倉愛美さん
フランス王国の姫太子であるシャルロット役に大西沙織さん
ブルゴーニュ公国の公女であるフィリップ役に高田憂希さん
ガスコーニュ出身の女傭兵隊長であるラ・イル役に石上静香さん
モンモランシを『お兄様』と慕うカトリーヌ役にとみたん

どうです…この布陣?
って、私が鼻高々になる事はないんですけどね^^;

この中でも特に私の目を引いたのは大野さんでしょうか…
「天使の3P!」の五島潤役から見てきましたが、大野さんといえば「このはな綺譚」の柚が真っ先に頭に浮かんできます。
物語が面白かったせいでしょうか…いつも前向きで一生懸命な柚というキャラのせいでしょうか…
何度も目頭の熱くなった作品なので良く覚えています。
だからメインヒロイン役に抜擢されたと知った時は素直に嬉しかったですね。

この物語の主人公は、貴族の息子でありながら魔術や錬金術の研究に没頭する少年モンモランシ…
彼はパリの王立騎士養成学校で、先に紹介したリッシュモン、シャルロット、フィリップらと共に、充実した日々を送っていました。
「ずっと友達だ…」と約束を交わした4人でしたが、100年戦争の始まりによって4人は散り散りに引き裂かれてしまうのです。
イングランド軍の捕虜に墜ちた友人を助ける方法はただ一つ、錬金術究極の秘宝である「賢者の石」を身体に宿し、不死身の超人「ユリス」と化すことだけ…
そう考えたモンモランシは、賢者の石の力を発揮するのに必要なエリクシルの生成方法の研究に着手するのですが、研究は遅々として進まず、気が付けば7年もの歳月が過ぎていたんです。

7年もの歳月をモンモランシがどの様に費やしてきたかは分かりません。
ですが確かなことが一つだけ…自分はあの日の約束に対して何一つできていないということ…
モンモランシはエリクシルの生成に最適な場所と言われているドンレミに赴き、そこで牛飼いの少女ジャンヌと出会うことになります。
そしてモンモランシは、エリクシルの生成に成功するのですが、事故や敵の傭兵部隊の攻撃によりジャンヌが瀕死となるなどのトラブルから全てを守るには、ジャンヌに賢者の石とエリクシルを与えるしか方法がありませんでした。
こうしてモンモランシはジャンヌを「ユリス」として覚醒させることで難を逃れたのです。

しかし不死のユリスになるということは、同時に異端者として追われる身になるのと同義でした。
こうしてモンモランシとジャンヌは共に生きる事を決め…あの日の約束を取り戻す物語が動いていきます。

モンモランシが研究に明け暮れた7年間…きっと幼い日に交わした約束を忘れる事は無かったと思います。
そしてそれはあの日約束を交わしたみんなも同じだったんです。
それに…みんなの思いだって何一つ変わってはいなかった…
でも7年という歳月によって3人の皇女の立ち位置はがんじがらめにされていたのです。

どれだけ苦しかったか…
どれだけ悔しかったか…
どれだけ悲しかったか…
きっとあの約束だけが彼女たちの唯一の心の拠り所だったんでしょう。
モンモランシとの約束が無かったら、きっと今の3人は無かったように思います。
それが7年もの間音信不通で、フラッと現れたと思ったら隣に女の子を連れているのですから…
きっと尋常な心持ちではいられないと思います。
事実、モンモランシがみんなの前に戻ってからも色々ありましたから…

それでも所期の目的を忘れるみんなではありません。
そう考えると一番不運だったのは間違いなくフィリップだったでしょう。
自身の行動と心がずっとバラバラでしたから…
それでも最後には何が自分にとって一番大切なのか理解したみたいで良かったと思います。

モンモランシら4人は幼い日に交わした約束を実行することができるのでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
全てを映像で確認することはできませんが、きっと時間が解決してくれることでしょう。
そうあって欲しいと願っています。

オープニングテーマは、渕上舞さんの「リベラシオン」
エンディングテーマは、rionosさんの「百年のメラム」
渕上舞さんの楽曲は最近赤丸急上昇中なのですが、今回の楽曲も当たりだったと思います。

1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて頂きましたが、気になる点が一つだけ…
それは大野柚布子さんの体調です。
11月に健康上の理由により治療に専念するため暫く休業するとTwitterに告知がありました。
大丈夫なんでしょうか…?
大丈夫じゃないから休業してまで治療するんだと思いますけれど、生命に影響するような病気なのでしょうか。
個人的にずっと応援してきたので少しショックなんですよね…^^;
最近、声優さんが体調を崩すケースが増えているような気がします。
声優さんの勤務って適正に管理されているんでしょうか。
管理がずさんだといずれ足元を掬われるような事態に発展するかもしれませんよ。
大野さん、待ってますからまた元気な姿を見せて下さいね♪


2019年1月1日追記

この作品に登場する人物って、実在した人物なんですよね。

ブルターニュ公国の姫騎士であるリッシュモンは「正義王」との異名を持ち、百年戦争後半にフランス王軍司令官として活躍しました。カリスマとなったジャンヌ・ダルクの支持者の1人であり、決定的な戦闘における勝利と王軍の改革に貢献し、百年戦争をフランスの勝利に導いたそうです。

フランス王国の姫太子であるシャルロットは「勝利王」と呼ばれるフランス・ヴァロア朝の第5代国王です。ジャンヌ・ダルクの活躍によってフランス軍はイングランド軍に連勝、ノートルダム大聖堂で正式にフランス王として戴冠式を挙行したのは史実通りです。

ブルゴーニュ公国の公女であるフィリップは「善良公」と呼ばれ、百年戦争においてイングランドの同盟者でありながら殆ど手を貸さず、やがてイングランドから離れてフランスと和睦、百年戦争がフランスに優位になる転換点を作りました。

ガスコーニュ出身の女傭兵隊長だったラ・イルはフランスの軍人で、百年戦争後期で活躍した人物であり、ジャンヌ・ダルクの戦友であったことでも知られているそうです。

モンモランシも歴史上実在した人物がモデルになっているんです。
ジル・ド・レ…本名はジル・ド・モンモランシ=ラヴァルです。
1429年のオルレアン包囲戦でジャンヌ・ダルクに協力し、戦争の終結に貢献して「救国の英雄」とも呼ばれたそうです。
ですが、ジャンヌが捕らえられたことで次第に生活が荒み、錬金術や黒魔術にも手を出していたとか…
そういえば、とみたん演じたカトリーヌ…モンモランシの祖父の策略でカトリーヌは誘拐され、近親婚に相当するモンモランシと強引に結ばせ既成事実を持たせた略奪婚を実現させられたそうです。

ジャンヌ・ダルクはフランスの国民的ヒロインで「オルレアンの乙女」とも呼ばれているのは周知の事実です。
神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、イングランドとの百年戦争で重要な戦いに参戦して勝利を収め、後のフランス王シャルル7世の戴冠に貢献しました。
ですがその後、ジャンヌは異端審問にかけられ19歳で火刑に処せられてその生涯を閉じました。

これらの史実を総合的に勘案すると、この作品の含みを持たせた終わり方に相応の意味が感じられます。
この物語は、こんなにも悲しい史実の上に成り立っていたんですね…

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

宇宙伝説とは関係ない

2話までの感想{netabare}
ユリシーズと聞いたら31の方を思い浮かべてしまう人ってアニコレレビュアーには結構居そうな予感。
当時は若く「なんじゃこりゃ!?」と思いつつすぐ見なくなってしまったんだけど、今見たら面白いのかなぁと結構気になってたり。

と、そんなことは置いといて“ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士”の方だけど…原作未読で2話まで見てなんじゃこりゃ?って思ったけど、ちょっと待って?
エンディングのスタッフ見てたら(1話の時は気にしてなかった)作監に西田美弥子居るじゃん。
ってよりも監督の名前見覚えあるなーって思ったら…“てーきゅう”の人じゃん。
…。
ああ、納得、超~納得。
というよりズルいわ。
2話の後半、ジャンヌの豹変云々が唐突すぎると突っ込もうと思ったけど、てーきゅうだと思えば「普通」。
ライルがあたかも村人を襲ってるかのような描写は意味がワカランが(報酬巡って揉めてた?)、てーきゅうだと思えば「普通」。
ちっこい妖精のデザインなんか浮いてね?と突っ込もうと思ったけど、てーきゅうだと思えば「普通」。
ってか監督自身がキャラデザやりゃあ良いのに、メインキャラも全部。
いやぁズルいわ~、真面目に突っ込んだら負けみたいな布陣じゃないか。
これ…ギャグとして見るのが正解なのかも知れん、稲垣隆行監督(最近では“ちおちゃんの通学路”やってた人)の“聖剣使いの禁呪詠唱”みたいに。
とりあえず唐突な展開がウリな人な気がするので、今後も話運びが唐突になるのは覚悟しといた方が良いかも?

そ、それでも一応突っ込みってか感想。
妖精(ちっこい方)って人々の間ではてっきり空想上のモノ扱いだと思ったら、2話で普通に受け入れられてるのね。
1話の時と扱い違う気がするんだが…7年の間に認識変わった?もしくはそういう地域ってことか?
賢者の石の挿入は“魔装学園H×H”のコアインストールを髣髴とさせた、あンたも好きねぇ。
ジャンヌは延命のためとはいえ人ならざるモノになって、精神も凶暴になって、3分間だけバーサークモードが可能になった模様…主人公は戦わないのかな?
ライルはシャルトット姫太子に雇われて(支払いは滞ってる)村の護衛に行ったらブルゴーニュ公国の兵が圧倒的で…ってことだよな。
次回はシャルロットへ「話が違う(敵兵の数見誤ったな)」とか「代金支払え」と怒鳴り込みに行くの…か?普通に戦果報告でもいいけど。
でもってモンモランシもジャンヌを聖女扱いする根回しにシャルロットに会いに行く…のか?
いやさ、モンモランシがナチュラルにライルと同行するようなノリで終わったけど、何処に向かうと言ってもなければ仲間として認められるようなシーンも無い。
それは3話以降になるのかのう?と思う一方で、そんなシーン無くてもてーきゅうだったら「普通」だなぁ、と思ってしまえるのがナンとも悔しくて。

余談・更に他アニメの話
“サザンクロス”のエンディングの歌詞、サビの部分はてっきり「君はジャンヌ」って言ってるんだと思ったら「ギブミーワンモアチャンス」だった模様。
な、なんだってー!!!いやぁだって主人公ジャンヌじゃーん。
34年経って衝撃の事実…それが知れただけでもこの作品(タイトルに使おうと思って調べたのさ)には感謝しなければならんかも。{/netabare}

3話感想{netabare}
原作知らんけどめっちゃ飛ばしてるってのは分かる。
前回の感想で書いたとおり、ライルとジャンヌ一行が同行する理由はどこにも描かれてないのにしれっと同行してやんのw(※)
姫太子に会いに行くんだろうってのはこっちの好意的解釈でしかないぞ?
異端者として目を付けられる前に聖女として認めさせちゃおうって思惑は分かるが、元からそういう噂(聖女待望論)が飛び交ってたというのは寝耳に水。
歴史的にどうってことではなく、作中で前もって描写入れとくべきことだと思うが(※)。
しかもライルがモンモランシはシャルロットと面識があるって情報は旅すがら聞いたって扱い、聞かされたシーンそのものは無い(※)。
また旅の道中襲われて、撃退するもジャンヌの秘密(3分制限)が知られてしまう。
さて襲ったのはどこの手の者か?──ってのはその回のウチで明かしてくれたのは助かるけど、顔とか出そうぜ、デザインするの面倒だった?
でもって城に着いてモンモランシは牢に叩き落されてそこにはリッシュモンが居て…お前無事だったんかい!
1話の後どんなことがあったか説明はしたけどまぁ~飛ばす飛ばす。
片やジャンヌの方ではシャルロットの影武者の見分けは胸のサイズ…と聞かされてたって扱い、聞かされたシーンのものは無い(※)。
ってかモンモランシはジャンヌの居る村へ来る前は異端者として追われれたのか…追われてたシーンは回想のみ、絵として回想シーンあるだけまだマシか?

いやすっごいね、※印のような事後承諾で話を進める手法、カットする手法といってもいいのかな。
テクとしてはアリかも知れんが多用されるとちょっと…。
ひょっとして場面ごとの指示が上手く行ってないんじゃ?と思ったが3話のコンテは監督自身でした、ってことは意図的だろう。
どこまでカットしても内容通じるか?ってのを試してるかのよう。
じゃあそこまでカットして代わりに何を入れたいのかといえば(いろんな意味で)ジャンヌの活躍シーンだと思うのだけど…なんかそっちもかなり詰め詰めな感じ。
平常時とユリスの時とエリクシル禁断症状の時とで三態あるんだよね?
後ろ2つは平常時に対してギャップを楽しむ部分だとは思うのだけど、平常時自体があんまり定着してない。
う~ん、面倒臭い世界設定なのでその説明のためにどうしても尺を取られてしまい、それを極限まで削ぎ落としたけどキャラ描写をちゃんとできるほどの尺は確保できませんでしたって印象。
じゃあ100年戦争じゃなくて異世界を舞台にすれば?、と思わくもないがそうしたら有象無象の中に埋没してしまうんだろう。
ってか、この面倒くさい世界設定説明に要する尺をズバズバ切ってくためにこの監督が選ばれたんじゃ?と思ったり。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

もしや、大好きな戦記物!? → なんだ、エロアニメか(呆) → え、ベルセルク? → あぁ、BASTARD!!か = 【迷走】

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
中世ヨーロッパ、百年戦争を舞台にした人間ドラマ。そこに、賢者の石や錬金術、妖精族などファンタジーの要素が混ざりあい、独特な世界観を形成しています。。。

でもでもでも、そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ! ハイ、エロッパッピ~♪ (小島よしおさん、すいません汗)

てなことで、特に序盤はただのエロアニメでしたね、はい(苦笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ジャンヌ・ダルクを題材にしているということは、ある程度は史実を踏襲するわけで。でも、だからといって、「当然、知ってるでしょ?」と言わんばかりに、歴史的、地理的な背景の説明をアニメ内で省く理由にはならんと思います。

まあ、それは小さなことなんですけどね。

いや、なんかこう、「エリクシール無限生成機」やら「賢者の石」やら、ただ、エロいことをさせたいが為の装置に過ぎず、なんか悪趣味だな~と。

例えるならば、年端もいかぬ少女を海に突き落としておいて、素知らぬ顔して自ら救出し、「し、仕方がないんだ、ハアハア」とか言いなから、着衣をゆるめたり、人工呼吸しようとしている変質者を見ているような不快感が、、、。

しかも、なぜかそいつ(モンモランシ)がモテているという、謎の状況(汗)

あぁ、あと、そんなしょうもない作風なのに、所々にガンダムのパロディがあるのは、不愉快でした。原作者が好きなのか、アニメスタッフの悪ノリかは分かりませんが。(ガンダムは)個人的には大切な作品なので、「この程度の作品で」「こんな風に安っぽく」使われると、イラッとしますね。

ちなみに、私の場合☆1は、「つまらない」「クオリティが低い」というより、「不快」「苦手」というケースが多いです。本作もそんな感じですかね。

ちなみにちなみに、これらは序盤から中盤までの感想。終盤に神様だのが出てきたあとは、モウナニガナンダカワカリマセンガナって感じでぽかーんだったので、特に感想も書けません(苦笑)
{/netabare}

【余談~中世ヨーロッパの世界観は好きですが~】
{netabare}
私は「中世ヨーロッパ」の世界観が大好きなのですが、それは、剣とか鎧とか騎士道精神とか砦攻めとか、、、つまりは「ロードス島戦記」のように、【ファンタジーとして美化、昇華された中世ヨーロッパ】が好きなだけで、本物の中世ヨーロッパの歴史や文化、思想なんかが特段好きなわけではありません。

この作品にも散見されてましたが、かなり非人道的だったり、利己的だったり、悪趣味なものもありますよね(もちろん、素晴らしい文化や風習もあると思います)。

もっとも、私は歴史専攻じゃないので、そこまで詳しく知っているわけじゃないし、欧米の歴史や文化、価値観について、誤解も多々あるとは思いますが。それにまあ、日本も欧米もアフリカもアジアや南米諸国も、どこの国でも歴史を紐解けばそれなりに悪いことはしていて、全くの清廉潔白な国なんてないんじゃないかとも思うので、一方的に悪くは言えませんが。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
百年戦争、ジャンヌダルクか。ハーレム? 男1、女3、よりも、男2、女2とか女3の方がバランス良くないかい? 作風的に。アランソンの顔、ヤバすぎるだろ。「カレー」って街は、「水曜どうでしょう?」でも行ってたな(笑) モンモランシーって、主人公としては呼びにくい名前だな。

2話目 ☆2
歴史家の意見は色々あるんだろうけど、今の世界の責任というか、色々ダメだったのはイギリスだと思うんだよな。功罪はあるから、全否定はしないけど、「紳士の国」と言われると、?とは思う。観光的にも、ドイツとかの方が行ってみたいな。

いや~、ドン引き(汗) 賢者の石、ディープキスと初体験もどきをさせたいがための、装置かよ。その後のジャンヌダルクの闇落ちは悪くないけどね。

3話目 ☆1
エクシール無限生産機って、ただのディープキスしたいがための工夫かよ、クダラナイ。クダラナイエロ行為以外はまあ、悪くはないんだけどさ。いや、頭から落ちたら死ぬだろ。そこでラルの名言をパクられると、不愉快だな。

4話目 ☆2
なぜ、そんな風に情報を与える? エリクシルの蒸発情報、あったっけ? ??? 色々ワカランナ~。

5話目 ☆1
話、飛び飛びかな~?。どこのエロビデオかな(苦笑)? 手首だけで吊られるって、めちゃ痛いよな、多分。ただのバカでもイイヤツってか? この辺の西洋思想って、気持ち悪いよな~。闇落ちジャンヌの方が良かったな、2話みたいな。

6話目 ☆3
オウンビューの作画は良いが、全体的に雑。その横向きになる演出、流行ってるの? ん? 賢者の石の美女らよくわからん展開。自由落下中は加速できない。その通りだな。じゃあ、心臓ではなく、脳を狙えば? 切ろうかと思ったが、次の展開が楽しみになった。

7話目 ☆1
なんだつまらん。結局、聖剣&エロですか。しかもロリ。つか、兵2000の代償としては真っ当ではないか? てか、どっちが鬼畜かと言われれば、8対2でモンモランシでは?(笑) ジャンヌが死ぬか、死なないまでも賢者の石を失い、戦記ものとしての要素が強くなるのかなって思ったら、結局、力業。と、女性の犠牲。

8話目 ☆2
ミリオンアーサーかな(苦笑)? 聖剣いっぱい(汗) 驚いて木から落ちる、とか(苦笑) アスタルドが不死なら、そっちがしんがりを務めれば? 意識がないのに、唾(エリクシル)を飲み込めるのかな?

9話目


10話目 ☆2
1話とばしたら、いきなり超展開で、ウケる(笑) ベルセルクかな(笑)? いや、BASTARD!!かな(笑)?

11話目 ☆1
兜をかぶって、、、巨乳&巨尻化は、必要か? こんなシリアス展開で「童貞のまま死にたくない」は、必要か? 「私は、皆がいるこの世界が好き!」って、もう2万回くらい聞いたな(苦笑)

12話目 ☆2
力業で倒したな~。最後、明るい感じで終わるのは嫌いじゃない。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21

64.9 3 妖精で陰謀なアニメランキング3位
Fairy gone フェアリーゴーン 第2クール(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (124)
476人が棚に入れました
かつて妖精は、“兵器”だった―。 この世界には、動物に憑依することで不思議な力を宿す、妖精が存在していた。 妖精が憑依した動物の臓器を摘出し人間に移植することで、妖精を分身として出現 させ、兵器として扱えるようになる。妖精を戦争の道具として自在に操る兵士た ち、彼らは『妖精兵』と呼ばれた。長きにわたる戦争が終結すると、彼らはその役 目を終え、行き場を失う。あるものは政府に、あるものはマフィアに、あるものは テロリストに。それぞれの生きる道を選択する。 戦争から9年の歳月が経つ。主人公のマーリヤは、妖精に関連する事件を捜査・鎮 圧する、違法妖精取締機関『ドロテア』に配属されたばかりの女の子。 未だ不安定な政治情勢の中、戦争によって受けた傷や過去を持つ犯罪者が現れ、 復讐のためテロを起こす。 これは、無秩序な戦後に抗い、それぞれの正義を求め戦う 『妖精兵』たちの物語―。

声優・キャラクター
市ノ瀬加那、前野智昭、福原綾香、細谷佳正
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

あまりにも壮大なお粗末さ

分割2クールの後半戦ということで継続視聴
前半の説明不足感、設定過多、繋がりのない無理な回想の挿入がどれだけ改善されているかがポイントだと思う

1話感想
{netabare}1話は前半で断片的に語られたマーリヤの過去をおさらいする内容
ただしあくまでも「おさらい」なので、新情報と言えるのは妖精郷の説明とレイ・ドーンが焼き討ちを行った理由だけ

前半クールがまるで意味分からん!って人は楽しめたかもしれないけど、理解した上で視聴した側からすると「この回いる…?」という感じ
多分コレ総集編なんかと一緒に動画サイトで公開しておくべき内容じゃない?
続き物、まして裏番組に強力なのがある状況で新規視聴者がどれだけいるかって話だし、前半の焼き増しを1話にする度胸はある意味すごいな、と

押さえるべきポイントは
1.スーナなどの妖精郷がどのような立ち位置なのか
2.マーリヤは何故災いの子と呼ばれるようになったのか
3.レイ・ドーンは何故故郷でもあるスーナを焼き討ちしたのか
というところ

妖精郷の説明に関しては気になる点もある
前半で話に登場しつつ一切意味がなかった「黒の妖精書」にまつわる場所とされている点は今後絡んできそう
また、妖精原体が見えるのはマーリヤの個人能力ではなくスーナの民全員に共通する特異性というのもポイントになりそう

災いの子と呼ばれるようになった理由はちょっと驚くくらい浅かった
両親の死、養父母の死があり、それを受けて「災いの子と呼ばれた」と前半で全て語られていた
まさかそれがそのままの理由だったとは……
しかも正確には両親が死んだだけで災いの子扱いを受けたとか
田舎の因習にはそういうのはあるのかもしれない
ただ、「災いの子」というフレーズは占い師が用いたものなのに肝心の占い師が占いを行う素振りもなく適当に決めつけているだけってのは…
せめてマーリヤの母親が妊娠したあたりで祈祷を行って、そこで「災いの子かもしれない」と告げる、くらいすればいいのに
幸いの子が云々も誕生日に天気がいい!だの親戚が元気!だのやっぱり占いは関係ないってのがあまりにも適当すぎる

レイ・ドーンの焼き討ちの理由に関してはまあ分からなくもない、という感じ
統一戦争の最中にカルオーが妖精兵を量産しようってなると戦禍はますます広がっていくだろうってのは分かる
ただ、カルオーによる統一を良しとせず統一ゼスキア政府に組み込まれていく程の理由にはならないかな
というか妖精成体とそれを作る妖精原体の危険性を肌身に感じていたとして、それを理由に村人を皆殺しにするのはどういうことなんだろう
この辺の理由はちょっと飛躍し過ぎなので今後改めて回想があるんだと思う

結局はただの設定解説になっている妖精郷関連のみが意味を持っていて、マーリヤとレイ・ドーンについては1話まるごとつかっても説明不足
というかマーリヤの父親が死んだとこだけど、なんで身籠った妻がいる男が突貫するのを誰も止めないの?
「俺が行く」と言うのも突拍子がなかったけど、それ以上に二人が引き止めもせず行かせるってもっと分からない
というか妖精成体どうしの争いに介入する理由ってなんなの?っていう…
妖精を守るのが役目、みたいに言っていたけどスーナの森は妖精成体を頂点にした生態系が作られているわけで……
妖精成体が共食いをすると強力になる、ということならまあ分かる
「あの御方」というのが(公式HPによると)妖精の融合体らしいしそういうのがあるのかもしれない
ただ、それならそれで周辺の生態系を乱す危険な成体を狩るのが役目じゃないの?って疑問が生まれる
生態系に積極的に介入するけど命は奪わない、では彼らの仕事の意味がわからない
その割に里に降りてきそうなら生贄を与えて鎮めようだなんて、ますます守り人の存在意義が見えない

そして生贄に捧げるのが幸いの子ってのもよくわからない
普段は崇めて持て囃す相手を神事において生贄に捧げるってのはまあ分かる
ただ、それなら災いの子ってのはどういう意味があるの?という問題が出てくる
災いの子は普段から貶められる代わりに村によって守られるってこと?
それなら幸いの子=災いの子という表裏一体の存在にしてマーリヤに全て背負わせれば良くない?という話になる

村の全貌が見えていないのが疑問の理由だとは思うけど、それならそれで謎多き村らしい描写にすればいいのに
前半クールでちょくちょく挟まれた回想を一本につなげて、繋がらない部分に追加シーンを挿入したような内容
情報整理の回のはずなのに語られた内容は前半と同じだから、前半を腰を据えて見た人ほどつまらなく感じる構成
それでいて追加シーンの解説も描写も不足している点が多すぎて、どこまでが意図された伏線でどこまでがただの描写不足かわからない

面白かったのは前述の妖精郷関連の説明数分間
あとは「死亡フラグ爆立て→即退場」の繰り返しをやったとこはギャグアニメかってくらい笑ってしまった
ついでに挿入歌が邪魔をするようなシーンが無かったのも良いポイント
今後もあの場を乱すだけのカラオケ大会なんかやらないで地味なインストに徹して欲しい{/netabare}

2話視聴
{netabare}これ、もしかしたらギャグアニメだったのかもしれない
レイ・ドーンのパレードを高いとこから頑張って眺めるヴェロニカ
自領ツバルに戻るレイ・ドーンの追っかけをするヴェロニカ
最大の襲撃チャンスをふいにし、警戒が最も厳重な城を攻めるヴェロニカ……

うん、やっぱこれギャグだわ
今まで出番がないことでシリアスなキャラとしてイメージを保ってきたヴェロニカだけど、出番が増えた途端アホの子みたいな行動連発してる
復讐だ何だって言ってるけど、正直この回の行動だけ見るとレイ・ドーンの熱心なファンが追っかけやってうようにしか見えなかった

つーかいくら川?海?側から侵入したとは言っても城内に見張りの兵士ゼロって警備どうなっとんねんと
不審者の見本みたいな格好のウルフランがあっさりレイ・ドーンの部屋まで辿り着ける時点でねぇ…
いくら緊急事態とは言え、むしろ緊急事態だからこそ護衛対象の守りって厳重にするものじゃないの…?

んで、城門で見張りを担当しているクラーラ、セルジュコンビは襲撃が来たのに下に襲撃の規模を知らせないまま攻撃
襲撃が来た時点でフリーに知らせていれば、フリーの妖精が咆哮で衝撃波を発生させて一発で片付いたんじゃ……
結局セルジュでは敵の行動を止められず、城門の中に敵の人工妖精を招き入れてしまう

人工妖精って奏者がいるんだからソイツを優先して叩けば良いんじゃないの?とかそういうのは最早野暮なんだと思う
挿入歌ノルマを達成させるためにはどんなに間抜けだろうが無理矢理だろうが戦闘をしないといけなんだから
そう考えると、登場人物ってノウネイムのカラオケ大会を開くために力をセーブして戦ってるんだから大変だよねって思ったり

フリーとウルフランの戦闘については決着がつかないまま持ち越し
ウルフランについては思わせぶりなだけで何も語らないキャラ付けがかえって間抜けさを生み出している感じ
何を聞いても答えを返さないウルフランに対してフリーが家族の話をした結果「お前が俺を語るな」と言い捨てて逆上
フリーも大概鈍いところはあるにしても、何も語らないから質問せざるをえないわけで、地雷を踏まれた原因はそもそも自分にあるっていう
多くを語らないクールガイを作ろうとしたんだろうけど、ここまで来るとひたすら滑稽に思えてくる

マーリヤとヴェロニカについてはこんなもん
仕事を放り投げてヴェロニカを追いかけるところは、ドロテア入隊のきっかけがヴェロニカを追うことなんだからまあしょうがないかな?と思う
場面的にはフリーが大変なんだからそれどころじゃねえよ!って感じだけど、少なくとも今までの奇行と比べると意味が通る
復讐を止めようとするマーリヤと、それを拒絶するヴェロニカの構図自体は割と好き
ただ、マーリヤが復讐を止めようと思うに至った考えが飛躍しているために説得力が殆どないのは問題かな……

何を以て復讐心を理解するようになったか、そして何を以て復讐を止めたいと思うようになったかが曖昧すぎる
公式Twitterによるとオズの死をきっかけに復讐への共感を得たらしいけど、オズとの絡みはマジで一瞬だけだったわけで…
そしてその復讐は完遂したわけでも無ければ自分の意志で復讐心を抑えたわけでもない
単純にフリーから仕事の達成という形で説得されてやむなく諦めただけ
この辺が脚本時点で詰めきれてないから、そりゃヴェロニカだって反発するよねっていう

多数の違和感をギャグシーンととらえればそこそこ笑える内容だったかな?
ウルフランがアーケイムから離反して勢力が独立しちゃって、後半クールになって更に勢力図と目的が込み入りだしたのが今回の大きなポイント
きっと最終話までに収拾付くことないだろうな、と見ていて察してしまうほどに風呂敷を広げ続けているのはある意味才能だと思う
この広げた風呂敷を、果たしていつごろ畳もうとする形跡を見せるのか今から楽しみ

※今後は多分ツッコミ祭りにしかならないし、最終話まで感想更新はしない
{/netabare}

最終話視聴(総評)
一言で纏めると「力不足」
脚本の力量が足りていないし、当然ながら音楽の力量も足りないので全体的に臨場感不足
ついでに2クール描ききる作画の力量も足りていなかったために中盤以降は露骨に崩れる場面が多かった
演出面についても、キャラの動きや位置関係に違和感があったり、見せ場なのに動きが伝わらないなど残念な部分ばかり目立った

前半クールで用意していた伏線だけではシナリオを動かせず、物語終盤の新情報のみでシナリオが進行する展開は正直呆れる他無かった
その弊害として、使われないまま放置された前半の伏線はシナリオに活かされないまま数分で解決させてしまう雑さがある

挿入歌に関しては後半クールになって数自体がグッと減っていて、その点だけならプラス
そもそも挿入歌がマイナスに働いているって点自体が問題なんだけど、そこはそれ
とは言え登場した挿入歌は全体的に主張が強すぎて「場面を盛り上げる曲」ではなく「曲を押し売りするための場面」に転倒しているのは相変わらず

各部の問題点が多すぎるため、それについては別途書いていくけど、令和を彩る圧倒的なクオリティでこちらの失笑を誘うアニメだった

黒の妖精書について
{netabare}組織や人物の乱立に脚本が振り回されている印象
黒の妖精書争奪戦に参加している組織としては、
ドロテア(+妖精省)
グイ・カーリン
ビター・スウィート
ダミアン(+ヴェロニカ)
妖精省は終盤でゼスキア政府を裏切りアインツ教団として活動することになるわけだけど、争奪戦の段階ではこんなところ

で、この争奪戦の何が問題かって言うと、この組織のうち明確な意図を持って黒の妖精書を求めているのが妖精省くらいだって点
ドロテアは押収して悪用を防ぐ警察機構のため、妖精書を利用する意思がないのは当然だから問題ない
アインツ教団は妖精省を隠れ蓑に、ドロテアが押収した黒の妖精書を研究・利用しようとしていると描かれているのでここも分かる

ただ、グイ・カーリンについては完全に目的が不明なまま
物語中で語られているけど、黒の妖精書は全編揃うことで初めて活用法が判明する書物
これを収集して、果たして何がしたかったのかが全く描かれないままとりあえず「マフィア」の一言で片付けられている
アインツ教団が台頭するまでは物語における中ボスのような立ち位置にも関わらず、というのが余計にタチが悪い

黒の妖精書の内容はこの時点では語られていないため、「よく分からん書物を追っているよく分からん組織」という状態
「マフィアが求めるなんてどんな秘密が…」と思っていたら特に理由を語るようなことはないままグイ・カーリン編は終了
アインツ教団編に移ってみると、どう考えてもマフィアが求めるようなものでは無かった、というオチ
内容不明の書物なんだからある意味当然では有るけど、物語としてはマフィアを絡ませることに意味が全く感じられない

ビター・スウィートについては「父親のあとを継ぐため」というだけ
父親がトゥパールについて調べていたという回想は前半クールに一応存在する
ただ、あの場面は「マフィアの幹部からどうやって妖精書を押収するか?」というシーンの直後
焦点はビターではなくドロテアに移っており、その状態でCパートに時系列も理由も一切不明の回想を入れられたためただただ困惑するしか無かった

前半の出番としてはそこが最後のためCパートの回想は完全に宙に浮いており、入れるべき場面はもっと別にあっただろうと思ってしまう
何より、その回想を踏まえた上でなおビター自身が黒の妖精書を追うには理由が不足しており、ビター自身も特に本筋に絡まない
例えば、アインツが本性を見せたタイミングでトゥパールの研究成果をドロテアに持ち込み、神獣攻略のヒントを与えるなりするべきだろうと

同じことはダミアンにも言える
釈放されたヴェロニカを保護して協力者に仕立て上げ、黒の妖精書を収集・悪用を防ごうと単身動いていた
敵がどこにいるか分からな以上ドロテアや妖精省に加入しないのは理解できる
ただ、このキャラが果たして物語上の意味を持っているのかというと一切そんなこともない

妖精憑きが神獣の素材になるとか、トゥパール消滅が神獣によるものだ、というところは確かにダミアンによる情報
でも、この情報って同じく黒の妖精書を集めていて、父親がトゥパールを調べていたビターでも成立しない?
「以前に見た妖精書に妖精憑きを捧げるという言葉があった」とでも言えば、完全記憶能力と併せてもっと効果的にビターを動かせたはず
結局ダミアンはビターでも代替可能な情報だけを告げて、あとは神獣攻略に必要な情報をもたらすこともないまま役目を終えただけ

つまり、グイ・カーリンはそもそも敵として成立するだけの目的意識がなく、ビターとダミアンは目的に対して役割が不足している
キャラをどれだけ用意しようと、それに見合う役割や掘り下げが出来ないのでは全く意味がない
むしろ人数に比して世界観や物語の薄さばかりを目立たせる結果になってしまっていた
{/netabare}

設定について
{netabare}2クールで成立させられるだけの設定が作れていない
これは「設定が膨大過ぎる」ではなく「設定がボロボロ過ぎる」ということ
組織の数や妖精書・妖精武器・地名の数など量の面で言えば2クールアニメに相応しい、あるいは2クールでは収まらない膨大さを誇っている
反対に質の面で言うと、とても2クールを支えきれるとは思えないほどにスカスカなために話が進むほどに粗が増えてしまっている

例えば「三大マフィア」
グイ・カーリン
アーケイム
ビャクレー
この三組織が大きな勢力を持っている、という設定
そしてグイ・カーリンとアーケイムはそれに相応しいだけの出番を見せている
ただ、組織内部に目を向けるとその実態には疑問符ばかりが浮かんでしまう

グイ・カーリンは四大幹部がそれぞれに力を持ち、牽制し合いつつも一つの組織として纏まり、資産家を取り込むことで政府に食い込んでいる
アーケイムは上下の指示系統を持たず、それぞれのセクションが独立して動くために摘発が難しい
ビャクレーは海運業を主とし力を蓄えていき、地域を取り仕切るようになった組織では有るが違法行為はしない

…ビャクレーは完全に問題外としか言えない設定
マーリヤの所属していた組織だから、あんまり後ろ暗いことをしているとヒロインに傷が作って考えだと思う
ただ、そんな馬鹿げた理由でマフィアとしての設定をグラつかせるくらいならマーリヤの設定を変えろと
せめて「自分からは動かないが縄張りを荒らされたら手段を問わず徹底的に潰す」くらいしないと他の二組織との差があまりにも酷い

アーケイムに関しては設定もさることながら作中の動きが完全におかしい
「シュヴァルツ・ディーゼの反乱に組織一丸となって協力して人工妖精を供与するも、反乱が失敗に終わったことでディーゼと共倒れする形で壊滅」
これがアーケイムの簡単な経緯
で、振り返ってアーケイムの組織としての設定
「上下の指示系統を持たず、それぞれのセクションが独立して動く」

アーケイムの残党狩りをしている際にフリーがこの設定を語っていたが、そのときは思わず画面にツッコんでしまった
「各セクションが独立しているけど、反乱に向けて一丸となってディーゼに協力、その結果総崩れになって壊滅」
完全にギャグでしょ?こんなの

というかディーゼの反乱って人工妖精以外の戦力はハイブランツの領軍とリスカー率いる傭兵団なわけで、人員面の問題は特に起きてないじゃん
その上いくらディーゼに協力していたとは言え、積極的に人工妖精を売りつけているんだから資金面はむしろプラスでしょ?
なんでディーゼと一緒に壊滅まで追い込まれてるんだよ…

例えば、アーケイムの実態がそもそもディーゼの子飼いの組織だったなら分かる
それなら政府に食い込むパイプを失って総崩れになるのも頷けるし、組織が一丸となって反乱に協力するのも納得がいく
ただ、作中の設定だと上意下達の成立しない組織が全体で動くこと自体が既に違和感を生んでいる
その上、有力な顧客とは言えあくまで顧客でしかない筈のディーゼに共倒れするような入れ込み方をするのか?という問題も有る
ディーゼが権力を握ればアーケイムも利益を得られる、というのは分かるが、それを理由に武器商人が一緒に命をかけるかと言うと…

ついでに、この組織にウルフランが潜り込んでいたことも意味がわからない
アーケイムって基本的に武器商人の役割であって、黒の妖精書を求める展開は殆どない
強いて言えばアクセルがティムーンで一回鬼ごっこをしただけ
そしてウルフランの目的は黒の妖精書を集めて「あらまほしき世」を作ることだったはず
アクセルが争奪戦に参加したこと自体疑問では有るんだけど、それ以上にウルフランがアーケイムに潜り込む理由が疑問

ディーゼとゼスキアを争わせて戦力を削って神獣復活を楽に…みたいな意味合いかもしれないけど、あの時点では黒の妖精書は揃っていなかった
というか神獣自体は圧倒的な力を持つし、戦力を削るなんて迂遠なことをする必要性はない
レイ・ドーンを捕縛するために…とも思ったけど、そもそも首都ロンダキアにレイ・ドーンが来たから警備が固くなったんじゃ…?
仮に領都ツバルで襲撃をしていたなら領軍に限りが有るし、妖精兵もレイ・ドーンだけだから簡単に襲撃に成功しただろうに
アーケイムという組織の行動に説得力がなく矛盾に塗れ、それを利用しようとしたウルフランの行動すら理屈が通らない

グイ・カーリンについては黒の妖精書関連で書いたとおり
強いて言えば、イージェイの説明があまりにもなさすぎるって点かな
妖精武器をヴェロニカに渡すために登場したキャラで、独自の思惑や気になる出自などの一切を活かすこと無く退場する不憫な扱い

モルテラントを巡る話やダミアンとの因縁、量産型妖精兵という特殊技術など設定には事欠かない
これらの設定が使われることなく簡単にフェードアウトするとは誰が想像したか…
いや、本当を言うと残り話数と未消化の伏線的にアッサリ退場するキャラだってのは想像ついていたけど

マフィアに焦点を絞って書いたけど、この作品は数を増やせば重厚に見える、という浅い考えで作られた設定があまりにも多い
「三大」マフィア
「七」騎士
「七つの」妖精武器
「五つの」妖精書
「五」公

七騎士はパワーバランスと身体能力の設定を崩す要素
妖精武器は設定と能力が見合わない矛盾した描写
妖精書は原本と黒だけで成立する
五公は作中で既に三人退場しており、退場済みの三人は全く意味がない
とにかく数を増やして名前をつけて、でも扱いきれないのでは物語の世界観を逆に狭く見せてしまう要因になっている
この辺は企画を立ち上げた段階で監督なりプロデューサーなりがストップをかけるべきものであって、内輪ノリの暴走が目に浮かぶ
{/netabare}

演出について
{netabare}見逃されがちだけど、作中の演出についても酷さが目立つ
作画にも絡む部分なのでそこも併せてとなるけど、映像的な演出の下手さが目立つ

前半クールからの問題だけど、画面の色が暗すぎる
暗い場面、暗い室内での戦闘だから画面を暗くするのは分かるけど、それにしても単純に見づらい画が続く
暗い画面が続くなら服装や妖精を用意すればいいのにそれすら暗色系で余計に見づらい

そして後半にいくにつれて気になっていったのが戦闘の演出
妖精と妖精兵が連携を取らない…のはもはや論外だから語る気もない
気になったのは戦闘におけるキャラの動き

マーリヤやセルジュ、あるいは一般兵を除けば基本的に剣やナイフでの近接戦闘がバトルのメインになる
この時、見せ場の動きを遠目の視点で描いていたり、素早い動作をそのまま素早く動かしている

例えば後半クール11話、局長とリスカーの最終局面で、局長は迫りくるリスカーの攻撃を首の皮一枚で受け流してカウンターを決めている
このシーンで、走り寄るリスカーの動きはややスローにして台詞を挿入しているが、局長の動きは一瞬で描いている

もちろん、素早い動きで倒すスタイリッシュさを描く意図は分かるし、スロー再生にすると局長の動きを描いてるのも分かる
ただ、局長の顔アップ、腕アップ、リスカーと交錯とカットが頻繁に切り替わるためにちょっと見ただけでは何を描きたいのか伝わらない
仕方無しにスロー再生で数回繰り返し見て動きを整理していったけど、今度は剣の持ち方を描き間違えているという作画ミスを見つけてしまう始末…

普通に映像的な演出をするなら、
1.迫りくるリスカー
2.局長の顔アップ
3.やや遠目にカットが替わり上半身を見せ、剣を動かす腕にズーム
4.カットが替わりリスカーと局長の剣が交わる動きアップ(ここまでややスロー)
5.横視点にカットが切り替わり、スローを解除して一瞬の交錯を描く
こうなるはず

これを、カメラの動きを作らず全てカットの切り替えだけで演出してるために視覚的に動作を捉えづらい
同じことが最終話のフリーでも言えて、グリフに斬りかかるフリーが顔と剣とでカットが一瞬で切り替わるために何を見せたいのか伝わらない
ここなんか特に、顔と剣とが近い位置に有るのだから上半身アップから顔をなめつつ剣を握る手にズームするだけですんなり伝わるだろうに
映像的な動きと人物の動きを連動させるのが面倒なのは分かるけど、見せ場で動きをケチるせいでとにかく安っぽくなっている

あとなんと言っても忘れてはならないのが人物の位置関係
終盤が顕著だけど、例えばドロテアの隠れ家と首都、神獣を匿う祭壇の位置関係は笑うほど滅茶苦茶
隠れ家は街から車で出ていった先の小高い丘にある
そして祭壇は隠れ家から見ると首都の街並みを挟んだ反対側の位置
この位置関係にあって、首都から車で離れていったマーリヤ達を追って、ヴェロニカとグリフは「徒歩で」隠れ家まで辿り着く
その時点ですでにツッコミどころだけど、そこから更にグリフは「徒歩で」「レイ・ドーンを運びつつ」祭壇に向かっている
加えて言えば隠れ家から祭壇に辿り着くまではマーリヤが気絶から目覚めて少し、という僅かな時間
キャラがあまりにもワープしすぎてギャグみたいになっている

オマケに神獣に向かって走るマーリヤとヴェロニカもおかしなことになっている
隠れ家から徒歩で街に戻ったのに目を瞑るにしても、先の通り神獣はマーリヤ達の向かい側から現れた
当然最初は神獣に向かって正面から走り寄るわけなんだけど、なぜか途中から神獣を追いかける方向に変わっている
一回神獣の後ろに回り込んでから、改めて追いかけっこを始める完全に意味不明な動作になっているんだけど、製作中に疑問は無かったのかな?

終盤は制作現場が混乱していたのか、話数ごとの繋がりも完全に崩壊している
一目でおかしいと気付くのはフリーとウルフランの戦闘シーン
前話でフリーは二刀流で戦いつつもウルフランが短剣でそれをいなされる(この辺の演出・作画もツッコミどころだけど割愛)
そして問答を経て左の剣を納めてヴェロスティール一振りでウルフランに対峙する…という引きでマーリヤ達に場面が切り替わっていた

それが次話になるとガンガン二刀流で戦っている
オマケにウルフランも前話で盾を使っていなかったはずが、話数をまたぐと戦い方が全く違うものに変貌する始末
ウルフランに関しては前話がほぼ受け身だったからまだ分かるけど、フリーは完全にギャグでしょ…
剣を納めて戦って、でも勝てないからもっかい二刀流になって苦戦して、剣を折られたからもっかい一刀流に戻して勝ったの?

というかイージェイ戦あたりでも思っていたけど、なんで強敵と戦うときは二刀流をやめるんだよ…
本気を出す、という分かりやすい演出のつもりだろうけど、そのせいで前半クールのリスカー戦が舐めプのように見えてしまっている
それぞれの話数ごとに戦い方が滅茶苦茶なせいで、フリーの見せ場が全て疑問符で埋め尽くされてしまっている

世界観から作り上げて、部屋の間取りまで考えてあるらしいけど、その割にそれを一切活かせていないという印象しかない
{/netabare}

シナリオについて
{netabare}作者の脳内にある設定・情報量と、キャラクターごとに用意されている設定・情報量とを切り分けることが出来ていない
その辺りを一番大きく感じたのが終盤…というか演出にしろシナリオにしろ終盤の粗が多すぎじゃないか?しかたない事だろうけど

神獣の素材に妖精憑きが必要、そして妖精憑きはマーリヤ、ヴェロニカ、レイ・ドーンの三名
この三名がスーナを巡るアレコレに決着を見せたときにグリフが攻撃、反撃しようとしたレイ・ドーンは怪我により戦えず敗北、素材にされてしまう
この辺の展開は(和解の流れの雑さ・急展開っぷりをむしすれば)特に問題ない
問題はこれ以降のドロテアメンバーの様子

神獣には妖精憑きが必要になる、というのは全員が共有している情報で妖精憑きを守ることがドロテアの任務だった
これに失敗したのはまあドロテアの任務成功率を思えばある意味当然なんだけど、なんで誰も神獣の素材になった人間を気にしないんだろう?
一人は護衛対象、もう一人は同僚、残る一人こそドロテアに直接関係はしないけど、本命として狙われているのはレイ・ドーンなわけで…
つまり神獣の素材は高確率でレイ・ドーンか、それを護衛していたマーリヤってことになる
それなのにドロテアの人間は誰も素材の人間が誰かという想像をしないし仲間の心配もしない
というか任務失敗を思って焦る様子すらもない

ロバート・チェイスに至っては、隠れ家に医者を連れてくると言ってマーリヤから離れて行動していたはず
それなのに神獣が復活したと思ったら医者を連れている様子もなくセルジュ達と一緒に神獣見学をしてるだけ
あまりの鳥頭っぷりに某所ではロバート黒幕説まで出てきてしまうくらいのお粗末ぶり

作者の頭に「素材はレイ・ドーン、マーリヤは阻止しようと頑張っていて、最後は百合パワーで解決」という設定があった
これを各人物に合わせて知りうる情報を振り分けたり、行動に反映させたりという作業を怠ったんだろうと思う
そのせいでドロテアは神獣の発生に対して驚きこそすれ、素材に思いを馳せることをせず、護衛対象や仲間の様子を見に行くこともしなくなった
「レイ・ドーンが素材になったんやなーでも倒す手段ないなー諦めよー」を全員の共通認識として与えてしまったためにおかしなことになっている

脚本家の都合のいいお人形さん、というところからキャラクターを脱却させることが出来ないまま最終話まで進んでしまったのは悲劇としか言えない
{/netabare}

伏線について
{netabare}シナリオに関わる部分だけど、伏線の扱いが全体的に下手すぎる

災いの子というのが全く意味を持たないこと、幸いの子という要素を後半になるまで登場させなかったこと、この辺りは勿体ない
例えば、災いの子の根拠をもっとハッキリ示すのもそうだけど、回想の中でユルゲンに生贄という言葉を語らせるとかすれば良いのに
そうすれば、マーリヤが災いの子というフレーズに拘る理由が「生贄候補だったから」という形でミスリードさせつつ説得力を持たせられた

生贄の概念自体後半クールで突如登場した概念で、その上生贄に関わるのがこれまた後半で登場した幸いの子という存在
災いの子はただ占い師がノリで語っただけで特に理由も意味もない、ではあまりにも馬鹿げている
ミスリードにすらならず、解決したと思ったらぶり返して同じ悩みで話数を無駄に消費して、しかも本筋に絡まないのでは設定自体無くてよかった

あとは大きなもので言うとオズの妖精器官
あれは本当に残念だった
前半クールの伏線の中でも一番楽しみにしていた要素で、あれがシナリオの中核になってマーリヤに牙をむくものと思っていた
それが実際にはアバンタイトルの数分で片付けられる要素だったとは…

オズの妖精については他にも問題がある
それは、「そもそもあの場で登場する意味が全く無い」という点
ミケル・コナーはドロテアから黒の妖精書を強奪するために、オズの妖精を使って護送するリリーを襲撃した
ただ、黒の妖精書ってそもそもドロテアから妖精省に引き渡されるものであって、強奪しなくても普通に妖精省(=アインツ)の手に入る

だからあのシーンって、「普通にしてれば手に入るのを無理矢理奪って無駄に正体を表した」というだけ
ドロテアのその後の話し合いの様子も含めて噛み砕くと、

「妖精省に渡すためのモノを妖精省が違法に奪い取った…せや!黒幕は妖精省やったんや!」

…あまりの馬鹿馬鹿しさに最初に見たときは呆然とした
この場面も襲撃直後の段階では「ウルフランは妖精省を利用しつつ出し抜く形で横取りしたのかな…?」と好意的に解釈しようと頑張った
ただ、次話でウルフランとマルコ・ベルウッドが妖精省で普通に会話をしていて、マルコの指示に基づいての行動だと明かされた
ここまでは退屈と思いつつもまだ若干の期待もあったんだけど、クライマックスに向かう重要なシーンすらこの始末で完全に期待は失せた

この全体に渡ってお粗末な内容を描くためだけにオズの妖精を再利用して、しかもCパート数秒と次話アバン数分で役目を終えるのは無意味過ぎる
そもそもオズって前半での活躍自体ほぼ無くて、その割に死んだ結果大げさな扱いを受けていた
マーリヤのトラウマを掘り返したり、ドロテア一同が敵討ちに燃えたり、視聴者からすると「そんな大事なキャラか…?」としか言えないのに
だからこそ、せめて妖精器官を再利用するタイミングでもう少し掘り下げて、マーリヤが自分の心で対峙すると期待していた

それが実際にはオズの妖精は制御失敗でほぼ自滅、マーリヤも自分の意志で向き合うのでなく、妖精憑きの謎能力を唐突に発現する有様
あのシーンで唐突に「妖精の声が!」と言い出したと思ったら、それが物語の重要なファクターになってしまう
そしてついでのように発現した妖精器官の燃焼能力に関してはあの場面以外とくに活かされること無く終了
というかレイ・ドーンもヴェロニカも普通に妖精の声を聞いていたわけで、オズの妖精と向き合ったとか関係無かった

というか妖精の声ってのは最後の展開に関わる重要な設定なのに、それをあんな場面まで伏線すら用意せずにいたせいで超展開の連続になっている
張るべき伏線を用意し忘れて、その割にオズの妖精という使い道が無いのに無駄に大きな設定が全体をガタガタにした主要因だと思う
よく知らんキャラがなんとなくで殺されて、その死を団結の旗印に利用されて、挙げ句妖精は雑な扱いで適当に処理…オズがあまりに浮かばれない

妖精憑きとはなにか、というのもダミアンが思わせぶりにはぐらかしたのに特に語ることもなかった
中核の設定を隠すことにばかり執心した結果、オズの妖精のように枝葉の設定ばかり増えてしまったのかな
その結果種明かしの時間を取れなかったり、肝になる設定が終盤に集中してしまい超展開めいてしまう結果になったのだから悲惨過ぎる
{/netabare}

オチについて
{netabare}ヴェロニカが死んだとこは特に気にしない
直後にやってきたフリーがヴェロニカと全く同じ行動をとって神獣を傷つけるのに成功したときは思わず笑ったってくらい

問題はウルフラン
別にウルフランも死ぬべき、なんて思ってない
ただ、無罪放免はさすがに頭がおかしいとしか思えなかった
ディーゼの反乱への幇助、アインツ教団によるテロ行動、それ以前にも人工妖精の密売など一つとっても重罪だろうに
なんで里帰りして知り合いと感度の再会なんてやってるんだと

脱獄したアクセルがドロテアに捕まるシーンがあったこともウルフランの扱いとの落差を感じさせる
というかアーケイムを抜けて、教団を抜けたのになんであの服装から変わってないの?
改心したのを描くなら服装を変えて心機一転した姿をせめて描くべきだろうと
洋服あの一着しか無いの?体臭いの?キャラデザ担当、作画班が気を抜いたんだろうけど、あのシーンは全てにおいて違和感しか無い

ヴェロニカが死んでウルフランは生き残る、という構図はともかくこの落差はあまりにも露骨過ぎる
これではカタルシスなど生まれないし、リアリティすらない
無骨で硬派な作りを目指したはずなのに、リアリティのないご都合主義と後味の悪さばかり感じてしまう

あまりにもお粗末なオチは、この2クールに及ぶ物語が壮大な茶番だったと思い知らせる恐るべきインパクトだった
このオチのために視聴を続け消費された時間と、それに耐えた自分という間抜けさだけが残るのはさながら戦後の虚しさといったところかな
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

観終わった

14話までの感想{netabare}
1クール目、一応見たけど意味が分からなかった。
覚えなきゃいけない用語が多くて…多い分には構わないのだけど、そうはいっても覚えてく順番というか優先順位ってあるじゃない?
「これだけは覚えとけ」「できれば覚えといたほうがいい」「覚える必要は無い」みたいな差ってあるじゃない?それすら分からない。
ってことで2クール目見ればそこら辺の整理も付くかなー?ってことでそれまで評価保留にして臨むことに。

13話。
おーい、これを1話に持って来れば1クール目ももうちょい感情移入出来たんじゃないか?
1クール目、マーリヤが具体例を示さずに「私は災いの子」と言って人との接触を避けようとしたシーンがあったのだけど、可愛そうというよりは「なに自分に酔ってるんだ?」って印象を抱いたのを思い出した。
13話目にして「こういうことがあったんですよ」と、やーっと具体例を見せてくれました。
でもってついでにスーナの村の設定も紹介。
なんでも土地神ポケモンにキテルグマが居て、たまに暴れるんで村の試練と称して生贄捧げて鎮めてたみたい。
そんな村の風習に否定的だったグズマがアローラリーグどころか島をぶっ潰した、と。
あれ?キテルグマ(作中「あのお方」と呼ばれてた妖精)はどこ行ったんだろ?まぁ今後出るのかな。

とはいえ14話、マーリヤとベロニカとで村を襲ったグズマ改めレイドーンを許せるか許せないかの問答で再び疑問が。
ベロニカは家族や親しかった隣人を殺され、一方マーリヤは身寄りは無いわ村からは災いの子として迫害されてたワケで。
これだと村が襲われた時、自分も死ぬけど「どうせ死ぬならみんな道連れだザマァミロ」って心境でもおかしくないような?
言い合いのシーンではずっと「そりゃマーリヤは大切な人は殺されてないもんなぁ」って感じでベロニカの言い分が10割正しく、マーリヤの主張は空虚にしか思えなかった。
それともアレかい?「あんな村人なんて死んで当然、けどベロニカには生きてて欲しい」ってこと?マーリヤ結構腹黒いの??
イマイチ自分を迫害してた村人に対しどう思ってたのかが見えてこない。
これが男女の間だったらまだ分かるんだけど…えっ百合っスか?この作品そんなんだったっけ…?{/netabare}

20話までの感想{netabare}
シドーだかラプソーンだかシャブラニグドゥだかダイナスティーだか、世界を破滅に導く邪神復活に必要な材料が…キテルグマと妖精憑きで、どっちもスーナの村で収穫できるものだった、と。
なんていうか…一気に世界が狭くなった気分、これがRPGだったら世界各地に散らして配置するもんじゃない?
ゼスキアが統一することで各地に散らばってた材料が一箇所に終結されたでもいい、ってかそうでないならなんのための統一ゼスキア設定なんだ。
{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
妖精がペルソナみたいってのはよく言われてることだけど、最終回とうとう悪魔合体しおったw
だからといってそれでどうかするでもなく、お、おう…。
この作品は総じて、盛り上がりポイントをワザと外してそれをカッコいいと思ってるフシがあるような無いような。
それまで意味ありげに出てきた設定はことごとく「結局アレ意味あったの?」「え、それで解決?」というものばかりで、後半はなんか打ち切り作品を見てる気分だった。
黒の妖精書や妖精武器の設定って必要だったのかな?ビタースウィートも。
打ち切りっぽいと思わせるのはレイドーン・ヴェロニカ・ウルフランの心変わりも然り。
レイドーン、スーナの村を焼いた理由が大したことなくてガックリ、その直後これといった理由もなくレイドーンを匿ったドロテアの隠れ家が突き止められて追撃のガックリ。
あの程度だったら黒の妖精書と絡めて妖精憑きが居ると世界が危ないとか、もっと早い段階で伏線として処理しとこうよ、引っ張れば引っ張るほど「なにかデカい謎があるんだろうな」となるよ?
それ言ったら「災いの子」設定もそうで、生かされないどころか邪魔ですらあった。
心のどこかに「虐げてきた村人死んでザマー」って思ってるんじゃない?っていうのがチラつき、どのツラ下げてヴェロニカ説得してるんだか、ってかそんなのでヴェロニカ折れるのか…。
最後ヴェロニカ死んで、マーリヤは本当に災いの子なのでは?なんてことまで思ったり…そして気に病まないのか今度は。
ウルフランはもうよく分からない、発想が宇宙人。
アクセルは逮捕されたのにウルフランが無罪放免なのは“ゾイドワイルド”のドレイクとすっごい被るのだけどなんでこういうことをしてしまうんだろう、脚本書いてると陥りやすい方向性ってのがあるのかな?
あ、宇宙人は法律で裁けないってことかな?
そして一番肩透かしだったのはリスカーをもってして「あの魔女」と言わしめてた局長の大立ち回りが…無い!
西部警察でいう石原裕次郎みたいなもんだと思うのだけど、箔を見せ付けるようなことは何もナシ、というか次期宰相のレイドーンの護衛をしくじった責は問われないの?
まとめると…

意味あり気に思わせといて大して意味ありませんでした、の連続でした

「いよっ、待ってました!」といえる物が無いとでも言えばいいかな、ずっと塩試合。
…どうしてこうなった。
2クール目が面白かったら1クール目からもう一回見返そうと思ってたけどいいや。
一方でこれは常に迷ってるんだけど、そんなでも一応の決着は着けたので投げっ放しエンドの作品に比べればマシなのかなぁ?とも。

追記
「完結してるだけマシじゃん!」ということで星を上方修正。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

北アルプス幻想(ファンタジー)

※注)少年はみんな明日の勇者オーイェー、とは一切関係ございません

オリジナルアニメ 分割2クールの後半


昨夏(2019年)初めて富山県に足を踏み入れて、たしか南砺市でも一泊したと思う。言わずと知れたP.A.WORKSさんの本拠地であります。
だからといって本社はもちろんのこと、金沢含めてこの近辺を舞台にした作品をことごとく未視聴の自分は聖地巡礼は一切せず。風光明媚な北陸やアルプスを観光したわけでございます。もちろん山海の幸も堪能しました。つい最近現物を目に焼き付けた以上、自信をもって言えることがあります。


 {netabare}作品で描かれた背景の山々が立山連峰っぽい{/netabare}


前半12話。この度の後半12話。の全24話を観終わって、{netabare}最終回で目に飛び込んできた{/netabare}山々が綺麗なこと綺麗なこと。本作で最も印象に残った風景です。

サブストーリーもメインストーリーも“結果”だけ見ればそこそこ良くて、しかし“過程”がまるでダメという作品。あまり印象に残りません。
このご時世。画が最初から最後手前まで綺麗だったことは敢闘賞に値しますし、原作無しの中世近世を舞台にしたオリジナルファンタジーできちんと結論を出しての終幕というのも評価できます。割いた労力に見合う評価を取ってほしかったがもったいないっすね。



■噛み合わない物語

お話が面白ければOK!辻褄が合って納得できたり、隠されてたものが明かされたり、があれば良かったのですが…

{netabare}・「妖精憑き」が敵の手に渡ることの阻止。マーリヤは任務でありヤバさも重々承知してたはずが、レイ・ドーンをかっさらうグリフを追う気配すらない。死体を引きずっての撤収だからそんなに早く現場を離脱できるとは思えないのに。

これは一例。正確にはキャラの多さも相まって、目の前で起こっていることを追うので手一杯。「あの時こうだったからだよね。なるほど!」とピースがかちっとハマる感覚に乏しいのです。{/netabare}


一方で行動結果だけみれば物語的に良かったともいえるところがあるのでなんとも言えん。

{netabare}・レイ・ドーン公が改心してヴェロニカたちに謝る
・ヴェルの妖精原体がマーリヤに取り込まれるのはアツかった
・なんとか教が破滅に向って一直線というのにぶれてないところ

理由は不明でも、「やってること」「やったこと」だけみればなんとなく合点がいくのです。{/netabare}



■前に出てこないキャラたち

お話の整合性が乏しければ、キャラの魅力で強行突破!という方法も残されてたとは思うのですが…

{netabare}・黒の妖精書を求める理由も希薄なのはご愛嬌。特異な魅力のあったスウィーティーとパトリシアのコンビがフェードアウトしてったのは残念。
・戦争大好きビーヴィー・リスカーも中途半端。リスカーに惚れてる副官もそのきっかけみたいなの触れてれば深みが出てたかもしれないのに。

なんかしら作中でキャラはいろいろやらかすわけで、その行動の説明なりをキャラの口を通してでも回想でもアウトプットがあれば、感情移入も出来たのに。
“キャラの掘り下げ”がない印象。登場人物多くて覚えきれないのも足を引っ張りました。{/netabare}



なんとなく最後まで観たけど面白いというのとは程遠いです。しかしながらイラッとくるのとはまた違う流し見しがちなやつ。
よく分かんないので段々と集中力が削がれていき、とはいえ綺麗な絵だったりするのでついつい点けっ放しにしたまま最終回まで来ちゃった感じでした。

あとマーリヤ役の市ノ瀬加那さんのキャスティングは大正解だったのでは?
自信なさげ女子の演技では頭一つ抜きんでている気がします。




※オマケ

極めて私的なところなので以下は流しちゃってもらって良いのですが、個人的にはアイキャッチや妖精出す時の胸掴んで出す『ドクン』って音でしょうか。
ちょうど放送期間中に心臓に関わる領域で病気を患って入院してたこともあって、気が気でない音でもありました。こっちが“ドクン”とくるがな!みたいな。
また、普段でしたらマーリヤのような『命どぅ宝』を全面に出したキャラって苦手だったりするのですが、受け止め方ちょっと変わったかもしれません。

命あってのものだねですな。
どうぞ皆さん楽しいアニメライフを!



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

------


2020.01.26 初稿
2020.02.29 タイトル修正
2020.07.27 修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 33

60.7 4 妖精で陰謀なアニメランキング4位
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (122)
921人が棚に入れました
月の輝く夜、孤児院の屋根で二人は出会った。比類なき強き精霊--コーティカルテ・アパ・ラグランジェスと孤独な少年--フォロン。
「お前を私だけのものにしたい。お前の描き出す魂の形を私だけのものに。--ダメか?」
精霊が口にしたのは契約の言葉。絆を結ぶための神聖な儀式。だが、それは少年にとって一夜の夢のようなできごとだった。
そして、時は流れ、あるできごとをきっかけに絆が再び動き出す。

声優・キャラクター
神谷浩史、戸松遥、水樹奈々、佐藤利奈、川澄綾子、小西克幸、速水奨、野中藍、生天目仁美、浅沼晋太郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

出会えて良かった・・・そう思えた作品でした^^;

物語の舞台は、人間と精霊が共存する世界・・・
人は神曲と呼ばれる音楽を奏で、精霊はその神曲を糧として奇跡を起こすことができる・・・

この作品は、神曲楽士である主人公・・・タタラ・フォロンと彼と契約した精霊であるヒロイン・・・コーティカルテ・アパ・ラグランジェスが出会い、音楽を通して成長していく様が描かれています。

前作は神曲奏界ポリフォニカですが、このクリムゾンSは前作より少し時間が遡って・・・フォロンの学生時代のお話になっています。


前作同様、とても素直な作品という印象を受けました。

人と精霊は「神曲」で繋がっていて・・・そして「神曲」は神曲楽士の描いた魂の形・・・お互いを思い合えば思い合うほどお互いを結ぶ絆となり、より深くなっていく・・・
大切な人との繋がりは、こうありたいものです・・・^^;

「大切な人の事をもっとよく知りたい」・・・ごく普通の欲求だと思います。でもその欲求は現在のみならず、過去にまで発展していくこともあると思います。でも、中には知って欲しくない・・・知られたくない過去もあると思います。なぜそう思うのか・・・そして、過去を知られるよりもっと怖いものがある・・・ということをこの作品は教えてくれます。

1クールの作品なので、あっという間にエンディングを迎えてしまいましたが、設定がしっかりしているのでとても見応えのある作品だと思います。

あまり認知度の高い作品ではないようですが、私はしっかり堪能させて貰いました。そして、出会えて良かった・・・そう思えた作品でした^^;

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

一期とは少しずつ変わっています。

キネティックノベルを中心とするのを

原作とする神曲奏界ポリフォニカシリーズの

第二期である。

一期より以前の話、学生時代の話を持ってきた

作品です。キャラの設定等が一期と若干変更されて

いるため、微妙に異なった結末を迎えている。

一期は一話もしくは二話で完結する構成だったが

二期は伏線を張りながら、ひとつの大きな

話として描かれていました。

私は一期よりは二期の方がいいと思いました。

一期は少々ワンパターンに近いところがあったが

二期は一つの話の上に、盛り上がりを複数そして

後半に大きくなるように持ってきていたので

途中で見るのを止めることができないくらい

だったからです。(実際に全話ぶっ通しで

見てしまいました。)

話に引き込まれるいいものだと思います。

それにOPもわりといい曲で良かったと思います。

あとは、精霊に力の強いのが増えて、

バトルに迫力があって、そのバトルも

主人公だけでなく、周りの学友や教師も

しっかり描かれていて良かったと思います。

それでいて、心のつながりも大事にする

ところも良かったように思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

バトルアニメです。キーワードは「精霊」と「音楽」

「ぬあぁにぃーーー!」(関係ないです。書いて
みたかっただけ、スルーしてください。)


自分の奏でる音楽(ピアノ、バイオリン、ギター等)
によって精霊を呼び出せるという異能者と
それによって現れる精霊たちを中心にストーリー
が展開されます。

シリアス要素が強いですが、ちょっと笑いもあります。

物語の核はその異能者の一部がテロ集団となり、世界
をリセットしようとするのに対して、主人公とその
契約精霊(とその仲間)と戦うことになります。

主人公、全く毒がないですがそれなりに生い立ちが
わかります。
対してその契約精霊もしかり。1クールなのにその辺は
よく説明が行き届いていたと思います。

感想
ストーリー展開も良かったし、音楽も良かったし、
最後の締めは、、、満点です。

レビュー少ないし評価も分かれてるようですが、
私はこのような作品、大好きです!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

66.7 5 妖精で陰謀なアニメランキング5位
ラディアン 第2シリーズ(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (52)
260人が棚に入れました
カッコいい大魔法使いになることを目指す少年・セト。空からやってくる怪物・ネメシスを倒すため、毎日魔法の特訓に励むが、うまくいかずトラブル続き。村人たちに迷惑をかけ、育ての親・アルマからも叱られてしまう。そんなとき、超巨大ネメシスが村を襲う! 世界を救うためネメシスの根絶を決意したセトは、ネメシスの巣があるという伝説の地“ラディアン”を探す旅に出る。新たな仲間との出会いや、強敵との戦い、待ち受ける困難に立ち向かうセトの冒険が今、始まる!

声優・キャラクター
花守ゆみり、悠木碧、大畑伸太郎、渕上舞、遊佐浩二、子安武人、朴璐美、小市眞琴、ゆかな、石谷春貴、熊谷健太郎、白熊寛嗣、青山穣、木下浩之、千葉繁、根谷美智子、利根健太朗、小原好美、山崎たくみ、吉野裕行、東山奈央、稲田徹、三宅健太、緒方賢一、佐倉綾音、早見沙織、黒沢ともよ、木村良平、小野賢章、井上喜久子、島田敏、速水奨
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白かったけどまだまだ先は長そう

2019年秋アニメ。第2シリーズです。全21話(第1シーズンと合わせて42話)。

【あらすじ】
魔法使いとして幼少時に差別された経験を持つセトは、人間と魔法使いが一緒に暮らせる世界を作りたいと願い、「ラディアン」と呼ばれるネメシスの巣を探す旅に。1期ラストではランブル・タウンでの騒動は収まったものの、正体不明の自分の力が暴走したことを憂いて、セトは友人メリを残してアルテミス学園を去ります。
2期1話にて、魔法騎士の本拠地「カスラーン・マーリン」に「スペクトル・ネメシス」と呼ばれる今までと違うネメシスが現れました。


【第1話感想】
{netabare}
まず新しいOPEDがかなり好みでした。4クールアニメの後期OP・EDっぽくて良い。
あまりJPOPは聞かないのでHaloat四畳半さんは初見(?)だけど「ナラク」良い曲だと思ったし、映像もとても良かったです。
EDはNakamuraEmiさんの「ちっとも知らなかった」。うっわ嬉しい…!ちょっと切ないメロディ、しかも歌詞少な目なのが余計にしんみりさせる。どんなタイプの曲も作っちゃうなあ…。映像も凝っていて、爽やかだけど少し寂しげでとても合ってる。

これまでのお話!みたいなパートを入れることもなく、普通に22話目のように始まりましたね…。
半年も期間が開いているので少し不親切では?と思ったらyoutubeで「1分でまるわかり」というのを公式がやってた。そっちを見てね!ということかあ…。総集編とかもなんのかんのと楽しむ自分はちょっと寂しいです。

セトが沈んだ様子なのがなんか悲しいというか、元気出してよぉ!って思ってしまう…。
アルマは相変わらず偉大な師匠で母。セトには試練が多くて独り立ちはまだ先でしょうか。
ドグラノフ隊長今度はどんな貧乏クジ引…もといどんな奮闘ぶりを見せてくれるのか、楽しみにしてるw

それにしても、何だか無性に明るいメリが見たい…。
私がこの作品に求めてるのは癒しなのかも知れない。

1期の時には不安要素も少しあったし、続きを凄く楽しみにしてたつもりは無かったんですよ。でも雰囲気やキャラクターはもうわかっているので、2期には不安要素はほぼ無く、それが気持ち的にとてもありがたい。もう少し展開がハイテンポでも良い気はしますが。
なので物語がきちんと進めばのんびり楽しめるかなと思ってます。{/netabare}
(2019.10.3)


【視聴終了感想】
相変わらずエンドカードが凝っていて楽しかったです。
OP、EDがたまに変わったり、凝った挿入歌もあったり。
それぞれのキャラクターも深まりましたし、守るべき人や国が描かれたのがとても良かったと思います。

1期に比べてストーリーの連続性が高くなり、4クールアニメの後半という感じで良かったけど、やっぱり展開はゆっくりめ。まだ色んな謎が残っていますね(というか、謎が増えたw)。
私は謎が明かされることよりドラマ性がきちんとしていれば良い人間なので十分楽しみましたが、これは3期以降がないと勿体ないなあ。多分原作のストックも溜まっていないでしょうし、3期があるとしたら大分先になるかも。
{netabare}

今作は人間ドラマに見所が多く、セトとメリの関係は特に良かったです。
メリ、オコホ、アルマ、ジル、クイーン・ブーディカと、やっぱり女性が強い作品。
クイーンを怪しませるミスリード演出として、オコホに同じ女性としての忠告シーンを入れているのも良い。クイーンからすればオコホを評価しているからこそだけど、視聴者からすると怪しく見えるようになっていましたね。

呪いや差別が人間の意識の問題という描写になっているのがとても良いと思います。
呪いを宿す住人が多いカスラーン・マーリンの中でも結局差別があるのは変わらないんですよね。外見的に目立つ呪いを持っていると魔法騎士になれないというのが、すごく差別的。男社会でオコホがなかなか認められないのもそう。

ラディアンの発見は原因を特定したり理解を深めることにはなると思うけど、ネメシスが悪ではない可能性を1期で提示した以上、ラディアンもネメシスも諸悪の根源みたいなものでは多分ない。
今後のラディアンの扱いによっても、差別や拒絶を超えての共存が描かれたら良いですね。

17話でセトはドラグノフに「それはお前自身が考えて本当に正しいと思ったことなんだな」と問いかけています。以前アルマに「自分の頭で考えて正しいと思ったことをしな」と言われたから、セトは愚直に考え続けてきました。それに加えて、人間の社会だけではなく妖精たちの世界も知ったことがセトの視野を広くした。
1期では世界を俯瞰して見ていたドグラノフが、冒険を通して視野を広げてきたセトに、自身の視野の狭窄を指摘されるのは良かったです。

毎週楽しかったんですけど、個人的には現在のオコホ・モルドレッド・サグラモールのエピソードが序盤に一つ欲しかったかな。それがあれば後半の3人のドラマもさらに良くなったと思うので。
でも子ども時代の3人は描かれていて、可愛くて好きでした。

1期で「ネメシスは必ずしも凶暴なものばかりじゃない」という問題があったけれど、それは次回作以降かな。セトの暴走の制御・解決の物語が先ということでしょうね。
今期の内容は物語の起承転結の「承」の部分だった感じです。
{/netabare}


【気になることメモ】
先が長そうなので、思い出しやすいようにちょっとだけメモ。
{netabare}
グリムは世界から距離を置いている、という発言。グリムの正体。
「アヌマテック」と呼ばれるもの、書庫の大魔法使いの記憶の石のコレクション。その中の「マゴジア」という女魔法使いの記憶の石がグリムの手に渡る。「記憶の石」は持ち主の魔法使いの経験を記録する。
ピオドン、ディアバルはじめセトの兄弟たちのこと。セトの暴走は侵入してくる闇のせいで、感染者の呪いではなく人為的なもの。魔法使いを産める魔法使いである可能性。ディアバルはセトの迎えが間に合わず姿を消してしまった。ピオドンは結局ディアバルをどうしたのか?兄弟たちに侵入してくる闇は何か?
{/netabare}
(2020.3.5)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

その手が導くのは破壊か、創造か

言わずもがなですが、本作はラディアンの続演に相当します、
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

岸誠二さんが監督で、主人公のセトを演じるのがゆみりんという、私にとって凡そ最強と思われる組み合わせであるこの作品…2期の放送をとても楽しみにしていました。


魔法使い少年・セトは、
怪物ネメシスを倒すため冒険の旅に出た…。

道中、魔法使い少女・メリや情報屋・ドクと仲間になり、
魔法使いの天敵・異端審問所と衝突!
激戦の末、辛くも勝利を収める。

伝説とされるネメシスの巣"ラディアン"の手がかりを握る
魔法使い騎士団の本拠地へと到着したセトだったが、
ラディアンを探していたのは昔のことだと言われてしまう。

魔法騎士志願者の少女・オコホとの出会いや、メリ・ドクとの別れ、
セトを追う異端審問官、新たな敵・商人男爵との激突など、
セトの冒険はますます盛り上がっていく!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

どうして異端審問官はセトら角の生えた少年を執拗なまでに追い回すのか…
そして魔法使いを目の敵にするのか…
恐らく物語の核心の一つに相当すると思うのですが、実はこれが未だ良く分からないのですが、異端審問官が「奇跡の人」を投入して本気で魔法使いに戦いを挑んだらどうなるか…
その顛末が痛いほど伝わってくる展開であったことだけは間違いありません。

魔法使い…今回の場合は魔法騎士団になるのですが、彼らだって指を咥えて黙って見ていた訳でも一方的にやられた訳でもありません。
シファンディールを治める、麗しき巨大な女王であるクイーン・ブーディカを先頭に、空気中のファンタジアを操り勇猛果敢な突進を何度も何度も繰り返したんです。

ですが、異端審問官のやり方は魔法使い側からの視点で見ると周到で狡猾…
まるで、魔法使いの心と身体を同時にへし折る方法を熟知しているかのような場面が待っていましたから…

この様な大惨事が起こる前、とある事情で満身創痍だったセトは自らを森の妖精だと明かしたミルに「カイルトの森」という場所で一命を救って貰っていたんです。
そこにはミルの伴侶であるジルが暮らしていて、まるで家族にように接してくれたんです。
それだけじゃありません。
ミルは魔法を生み出す源であるファンタジア使い方…特に制御の仕方をセトに指南してくれたのです。
ミルとジルが育んできた森です。
セトにとって空気が優しくてとても居心地が良い場所だったに違いありません。

異端審問官の仕打ちが目の前で武器を取る騎士団に対するモノだったら…
降りかかる火の粉は払わなければならないのは理解できます。
ですが、彼らが引き起こしたのは目を覆う様な惨状だったんです。
怒りと悲しみに我を忘れたって全然おかしくありませんでした。
もちろん、私も涙で前が見えなくなりましたよ。

ラストの展開に少し希望の光が見えたのが唯一の救いでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Halo at 四畳半さんの「ナラク」
エンディングテーマは、NakamuraEmiさんの「ちっとも知らなかった」

2クール全21話の物語でした。
物語は何度も急転直下しましたが、制作がNHKなので作品は安心・安定していたと思います。
原作は既刊12巻まで刊行されてるようですが、2期までで原作の10巻までが使われたようです。
せいさくがNHKなので続編はきっとあると思いますが、ストックが貯まるまで少し時間が掛かりそうですね。
ですが、しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

hidehide さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

長旅、そして声優さんに…

2期続けてみました。
…長くなるなぁ…コレ…長旅だ…

けれど、
3期(あるなら…)さらなる成長、展開が楽しみですね。
今、無ければ…無いのかもしれませんが…
NHKも、
金ばかり請求せず、
きちんとヤリ切って頂きたい!

個人的に、ゆるキャン好きなのですが。

花守さんは、本当、幅の広い声の声優さんだと
実感しますね。
例を挙げるなら、今作 悠木さん早見さん、
メジャーで花澤さん、水瀬さん、本渡さん、天宮さん、
ベテランどころだと朴さん沢城さんは
声のトーンは違えど、各キャラ、判り易いのですが、
今作『セト』とゆるキャン『なでしこ』は
聞き慣れるまでは別人だと思ってました。
やはり、
起用率の高い人気声優さんは、流石ですね。

3期もあったらイイな、に★4
NHKの怠慢に-0.5 ですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

74.1 6 妖精で陰謀なアニメランキング6位
鋼殻のレギオス(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1004)
7316人が棚に入れました
時の果てとも言うべき遠い未来。世界は“汚染物質”に覆われ、大地の実りから見捨てられていた。
人の住めない荒野には“汚染獣”と呼ばれる異形の怪物たちが闊歩し、人類は、それ自体が意識を持ち、歩行する自律型移動都市(レギオス)の中で暮らしていた。
互いの存亡を賭け、《都市》と《都市》の間で繰り広げられる戦い。そして天を覆い、地を埋め尽くす巨大モンスター“汚染獣”の群れ。数ある《移動都市(レギオス)》の1つ 「学園都市ツェルニ」にやってきた少年・レイフォンは、入学式で他生徒の起こしたトラブルに巻き込まれ、ツェルニを守る“第十七小隊”に入隊するはめになる。ところがそこは、とんでもない“落ちこぼれ部隊”だった!

隊長として小隊を率いる猪突猛進少女のニーナ、無口な少女フェリ、やる気のないナンパ男シャーニッドなど、個性的な“第十七小隊”のメンバーに囲まれた、レイフォンの新たなる学園生活。そして過去を語りたがらないレイフォン自身と、《移動都市》に隠された秘密とは……。

声優・キャラクター
岡本信彦、高垣彩陽、中原麻衣、谷山紀章、子安武人、阪口大助、高橋美佳子、大亀あすか、仙台エリ、緒乃冬華、飯島肇、小清水亜美、鳥海浩輔、鹿野優以、諏訪部順一、桐井大介、渡辺明乃
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

物語自体は面白かったぶん、なおさらもう少し説明が欲しかった

■話数
全24話

■ジャンル
ファンタジー、バトル、学園

■感想
◇簡単にまとめると…
主人公・レイフォンが汚染物質が充満した世界で仲間と共に戦い生きていく、お話です。
汚染獣と戦いよりも、レイフォンが所属する第十七小隊の仲間との成長がメインとなってます。


◇物語
全体的に物語と関係がないほのぼの話のようなものはあまりなく、すらすらと物語が進んでいきます。

内容はしっかりしていて面白かったのですが、説明不足な気が否めません。いろいろありますが、その代表例として、作中に出てくる英語の部分ですね。内容と関係がある事は分かるのですが、字幕なしなので、内容が殆ど分からない。英語が分かれば、理解できたのかも知れませんが…

原作が結構長いので、24話にまとめるのがそもそも難しいとは思いますし、また物語の進むリズム重視なのかもしれませんが、原作未読の人の配慮をもう少し欲しかったです。


◇キャラ
レイフォンとフェリの絡みは面白かったです!コメディパートでのフェリの拗ねたときの顔とか凄く好きです!
他のキャラもそれぞれ印象的で覚えやすかったです。


◇作画&声優&音楽
派手なバトルに、岡本さんの演技は相性抜群ですね!
作画は、キャラの顔の線がハッキリとしていますが抵抗はあまりありませんでした。背景も世界観としかっりあっていたと思います。

音楽は凄く良かったです。OP「 Brave your truth」、ED「ヤサシイウソ」「愛のツェルニ」の全て僕の好みでした。特に、EDのボーカルの声は普通にカッコイイのに、そこにヒロインとのデュエットもしてて言うこと無しですね!


↓↓↓各話の感想↓↓↓

{netabare}1話の感想 ★★★★☆ 4.5
{netabare}学園生活、スタート!

主人公は元々めちゃくちゃ強かったって感じなのかな?
いろいろといきなりだけど、先が分からないのはワクワクする!{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}小隊戦!

やっぱ、レイフォン強いね~
でも、力隠してたらチームメイトからすればあまりいい気はしないだろうね。{/netabare}

3話の感想 ★★★ 3.0
{netabare}電子精霊がピンチ!

レイフォンの故郷にいる女の子は何者なのか??
それと、アグレッシブな女王も何者なのか?
気になることが減らないね~{/netabare}

4話の感想 ★★★ 3.0
{netabare}フェリのバイト探し

フェリが笑ったけど…
不気味な笑いに感じるんだが…{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}襲撃!!

レイフォン、次元が違う強さだね!
作画もかっこよくていい!{/netabare}

6話の感想 ★★★ 3.0
{netabare}レイフォン宛に手紙が…

今回は特に事件らしい事件は起きませんでした。
あえて言うなら、ニイナが悩んでる、ぐらいですかな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}激闘!

やっと17小隊が一つにまとまったって感じだね。
案外いいチームなんじゃないかな。{/netabare}

8話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}襲われた都市を調査!

レイフォンは過去に何かやらかしたらしい。
恐らく大事な人を守るためなんだろうけど…
{/netabare}

9話の感想 ★★★ 3.0
{netabare}レイフォンの過去が明らかに!

確かに小隊のメンバーにとって、自分が生きるためには何でもするっていうのは見逃せないよね。
レイフォンはどうなってしまうのか?{/netabare}

10話の感想★★★☆ 3.5
{netabare}謎の黒幕現る。

レイフォンの、多くは語らず、ただ守る、っていう心情って男の理想の生き方だよね。 超かっこいいと思う。 女性からすればただの馬鹿なのかもしれないけど…
あの黒幕と精霊は一体…{/netabare}

11話の感想 ★★★ 3.0
{netabare}プール!!

閑話休題です。
結局、お兄さんのシスコンがあらわになっただけですね笑{/netabare}

12話の感想 ★★★☆3.5
{netabare}謎の剣士現る。

あの剣士はのちのちのキーキャラになるのだろう?? そして、10小隊で起こった出来事とは?{/netabare}

13話の感想 ★★★☆3.5
{netabare}廃貴族の正体がわかる

廃貴族って、あの獣の事だったのか~ てっきり、黒服の方かと思ってたわ。
次回、何かが起こりそう。{/netabare}

14話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}ディンはどうなる??

結局は色恋沙汰がいやだったから、辞めたってことなのかな?
最後はいい感じで終わったけどその辺がよく分からなかったから、イマイチ感動はできなかったなー{/netabare}

15話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}合宿!!

恋愛展開と思いきやあんな事故になるとは…
レイフォンは大丈夫なのか??{/netabare}

16話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}第1小隊との試合

レイフォンはニーナになんと伝言をしたのか?
そして、故郷であの女の子がレイフォンの元へと動き出す…
あれ?何か予告みたいになっちゃった笑笑{/netabare}

17話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}ニーナに異変が…

レイフォンはただ無謀なだけじゃなく、ちゃんとこれからのことを考えてるみたいだ。
それにしても、ニーナはどうなってしまったんだろうか??{/netabare}

18話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}ニーナの行方は…

フェリの最後の言葉の真意が良く分からない…
あれは、告白なのでしょうか??{/netabare}

19話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}ニーナは廃貴族を抑えらるのか?

感動の再会ですね。いつから、ニーナが正ヒロインなったのやら。僕的には、フェリ押しなんだけどなー{/netabare}

20話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}フェリが拉致された!?

ついに、リーリンがゼルニに到着したしたね。 いつ、再開するのか楽しみだ!{/netabare}

21話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}フェリ、救出に。

レイフォンって、なかなか自分勝手だよな~(;´Д`)
団長の方がカッコよく見えてしまった…
ついに、リーリンと出会いましたね!ここから、修羅場になるのか!?{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}ゼルニ暴走!

最後のってどういうこと?? あの汚染獣とニーナがリンクしているのか??{/netabare}

23話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}ニーナを救出に!

ニーナを救出したと思いきや、またさらわれてしまった… ニーナ、なかなかかわいそうな立場だよな…
リーリンはレイフォンに刀を渡すことができるのか!? てか、なぜ会ったときに渡さなかったんだーー!{/netabare}

24(最終)話の感想 ★★★★☆ 4.5
{netabare}決戦!!!

いい感じに終わったんだけど…
ニーナはどうなったの??? 廃貴族を抜かれちゃったから、廃人になっちゃったの??
また、レイフォンの天剣は取り上げられちゃったけど、リーリンからの刀はどうなったの??一緒に没収??
上手くまとめた様で分からないことが多過ぎ!
これは、「詳しくは原作をcheck!」ってことなのかな~{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

ゆっぴー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

フェリのかわいさにヤラレました!

原作はライトノベル。
原作は完結してます。
アニメは2クール作品で、原作の2部くらいまでのお話です。
原作は未読。
制作はzexcs
作画、背景美術、演出、声優陣は制作された頃では普通だと、思います。
最近はバトルものでも美麗な作品が多いので、それに見慣れている昨今では、ちょっと物足りないかもです。
音楽は浅倉大介氏!サンライズ系にちょくちょく出ていたとおもうのですが、この作品にも音楽を提供していたのは驚きでした。実際、音楽は良かったと思います。

さて、シナリオですが、
初めて観たとき、???になると思います。
それは3話目からなんですが…涙
突然、アメコミ風作画に字幕なしのフルイングリッシュの作品が挿入されます。
原作読んでないので、何がなんだか?でした。
そういったノリが終盤まで続きます。
これが、キツかった涙涙涙。
結局、某有名ゴルファーがCMしている英会話がCD聞いてるだけで上達する教材を聞いているような感じになり(もちろん意味わからず、英会話できるわけではない笑)、なんども切ろうとしました…が、否!
フェリ、いや、へり先輩がいたおかげで、なんとかコンプしました!
しかも、2周!
ヒロインは何人かいるのですが、実際どれが本ヒロインかは最後まで分からなかったのですが、銀髪たれ目のちびっ子ヒロインのへり先輩に心もってかれました。
よくある、ツンデレではなく、鬱系によくいるツンドラヒロインなんですが、いちいち仕草がかわいい。
演出もへり先輩にはよくデフォルメしていたので、制作サイドもよくわかっていらっしゃってましたって感じです。
自分はこの一点があるが故にコメントしたくなり書いている次第です。
きっと、へり先輩の良さがわかっている方が、まだまだたくさんいるはず!と思い、本作品プッシュさせていただきます!

ちなみに、2周みてもアメコミ作画のことがわからず、ウィキしたところ、本作品の前述談で、円盤には特典で和訳字幕あるそうです。
なぜ、オンエアで字幕なかったのかは理解に苦しみますが…。
ライトノベルのよくあるあるですが、最後は「俺たちの戦いはまだまだ続く」路線なのであしからず。
とにかく、へり先輩へり先輩へり先輩です笑
って、へり先輩ばかりでスミマセン。
一応、簡単に紹介すると、人としての心を持たない主人公が、あるきっかけで挫折し、新たな生き方を探しに慣れ親しんだ街をはなれ、別の街に行き、そこで出会った仲間たちと新たな生き方を見つけ、成長するお話です。
バトルものなんですが、敵は汚染獣と呼ばれるクリーチャーどもなんですが、時に敵がライバルであったり、陰謀めいたことで首謀者だったりで、バトルものの基本を抑えたものだと思います。
あと、最後に世界観も特徴的です。
風の⚪のナ⚪⚪カ的な感じかな。
ダンゴ虫的な生物が印象的です(よくでるからですが)。
また、設定が細かく、資料集は膨大だと思われます!

以上、長くなりましたが、
バトル、友情、恋愛、三角関係、ライバル、確執、成長、異世界あと最後に英語?が好きな方
おすすめします!

追記へり先輩は自分のヒロインランキングのトップ3です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

かたらぎ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ちょっとやそこらのクソアニメってレベルじゃない。

物語の核心には触れませんが、多少ストーリーに触れるのでネタバレになるかもしれません、ご注意下さい。







ーーーーーーーーーーーーー
まず、脚本が最悪と言っても過言ではありません。
自分は今まで結構アニメを見て来たという自負がありますが、
その中でも駄作度は上位に食い込みます。

世の中には支離滅裂な作品でもそれが売りになったり、笑いになったりと、意味の分からなさ、無駄な拘りなどが作品の魅力になり得ますが、この作品はそこに愛着など湧きません。
ただ、一言、本当に意味不明です。

一例として、世界観を上げますが
・世界は荒廃し、汚染獣なる生物が生息している。
・大半の人々は汚染獣に対抗できないので移動型都市で生活している。
・大気は汚染物質が蔓延しており、人はマスク無しに5分と活動できない。

という設定が出てきます。
何故、このような世界になったのかは説明がありません。
そして主人公は、ただでさえ人々が対抗できない汚染獣を1人で何百体と瞬殺します。俺TUEEE状態です。

脳内で思うわけです。
あぁ、人類は何かしら(核戦争等)地球を荒野にしてしまってその結果、汚染獣なる生物が出現して、主人公がやたら強いのはまぁ、何かしらと言い聞かせました。

作中、説明はありません。

挙げ句の果てに異次元から刺客らしき者があらわれるわ。
なんか最終的にただの食人生物と思ってた汚染獣も異次元から出現。

異次元って何?となります。正直そのシーンはぽかーんです。

説明はありません。そして汚染獣を倒して終わりぃ!

意味が分かりません。
凄い事に1話から最終話まで意味がわかりません。

ちなみに原作はラノベらしく、wikiで概要を見ました。
世界観の設定に関して言うと全て説明されています。
しかもwikiを読んだだけでももの凄く原作は面白いというのが分かります。
ただwikiを見るととんでもない情報量が詰め込まれてます。

最終的に言うとどう考えても24話で出来る内容では無かったと思うのです。

原作の評価は見た限りは非常に良かったので読んでみたいなと思います。

あと音楽は浅倉大介さんが担当していますが、全く合ってなかった気がします。個人的な意見ですが
ただ、EDが非常に良かったので高評価を出しておこうと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10
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