女子高生で演技なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の女子高生で演技な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年10月09日の時点で一番の女子高生で演技なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.4 1 女子高生で演技なアニメランキング1位
声優ラジオのウラオモテ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (81)
235人が棚に入れました
「夕陽と~」「やすみの!」 「「コ―コーセーラジオ~!」」 「この番組は、偶然にも同じ高校、同じクラスのわたしたちふたりが、皆さまに教室の空気をお届けするラジオ番組です!」 声優としてもクラスメイトとして、と~っても仲良しなふたりのほんわか声優ラジオがスタート・・・・・・というのは「オモテ」の話。 夕陽の素顔は根暗な地味子、対するやすみは生粋のギャル。見た目も性格も正反対なふたりは、口を開けば大ゲンカ。 「・・・・・・・何その眩しさ。本当びっくりするくらい普段とキャラが違うな、いつもの根暗はどうしたよ?」 「あなたこそ、その見た目で可愛い声を出すのはやめて」 収録が終わればそこは修羅場、嫌味と罵りの嵐が吹き荒れる! こんなやつと一緒にラジオなんて、絶対に無理! でも、オンエアは待ってくれない・・・・・・! 前途多難な声優ラジオ、どこまで続く・・・・・!? プロ根性で世界をダマせ!バレたら終わりの青春声優エンタテインメント、NOW ON AIR!

声優・キャラクター
歌種やすみ/佐藤由美子:伊藤美来
夕暮夕陽/渡辺千佳:豊田萌絵
桜並木乙女:長谷川育美
柚日咲めくる:東山奈央

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アニメ化するべきでは無かった。原作者はキモヲタか業界ゴロのどちらかだろ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.27

 原作者には悪いけど、アニメ化しない方が良かったですね。これ、声優に一番詳しい組織(アニメ製作会社)が、大して業界情報を持っていない原作者のラノベをアニメ化するという、地獄絵図になっています。

 声優ブームが落ち着いて、我々視聴者にも声優残酷物語が明らかになりつつあります。

 そもそも70年代から80年代のアニメのムック本とかに載っている声優インタビューを読んでみると、声優達は業界をボロクソに言っています。(特に銀河鉄道999映画版のムックはやばかった)

 声優なんて目指してなるものでは無く、俳優崩れが仕方なくやるもんだとか、低スキルワークに過ぎないので何年やってもキャリアにならないとか、給料が安くて生きていけないとか、業界ヒエラルキーの最底辺の声奴隷に過ぎないとか、酷いもんです。

 そして現在、アニメ業界は規模だけがデカくなったものの、声優の待遇は改善されていません。競争だけが激化しています。さらに、A.Iで代替も出来そうです。

 本アニメは、高校生声優2人が業界で頑張る話ですが、はっきり言ってメルヘンです。

 多分、声を当てている声優も、アニメ監督他のスタッフの方々も、こんなことあるわけねーじゃんとニヤニヤして原作者を馬鹿にしながら製作しているのが見え隠れします。

 業界内部のことを、外部の人間が小説に書くと、キモヲタの妄想にしかなりません。

 これ、原作者がアニメ業界内部の人間だったらさらに悪質で、声優業界の惨状を知っていながらも、こんなメルヘンなお花畑ラノベを書けるというのは、業界と癒着した業界ゴロでしかありません。

 どっちに転んでも、妄想思弁小説で辞めとけは良かったのです。ただ、構造的に声優が主役のアニメが面白く無いということが分かったのが一番の収穫でした。

 後、私は陰キャが演技について偉そうなことを言うのが鼻につきました。ほぼコネのクセに…。事務所のゴリ押しとかと余り変わらんだろ。

 また、声優如きにキャスティング権など無いので、先輩に評価される意味なんてあるの?全員別撮りだろ?

 原作者がキモオタなのか、業界ゴロなのかが、一番気になります。どっちにしてもクソですね。
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 10話まで観ました。2024.06.15

 9話でクリスマス会をカラオケでやってクラスの友達と遊んだり、10話でイベント出たりしてなんやかんやでギャルの演技はオーケーになりましたとさ。

 どうも普通のアイドルモノの様な感じになってしまいました。ラジオはどこへ?

 声優業界の詳しい状況を描けない縛りでもあるのか、ゆるい雰囲気です。もっと、陰キャとギャルの差が開いて欲しかったです。

 声優業界も、陰キャの様にパパが監督みたいなコネが無いと駄目らしいですが、其の辺をもっと深掘りして欲しかったです。

 後、声優イベントで、主人公達女子高生声優他に告白ボイス対決をさせたりしてましたが、イベントってあんなにキモいの?若い娘にセクハラして、反応を楽しんでいる様な悪趣味さを感じます。

 声優のギャラとかがも明らかにならないし、リアルティも欠如しているので、裏も表も無い、緩いなんちゃってお仕事モノでしか無いようです。

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 8話まで観ました。2024.06.03

 6話、7話と意味不明な展開が続きます。ギャルと陰キャがキャラを作っていた事にファンは怒っているらしいですが、これ、演技そのものを否定してますよね?

 プライベートそのままじゃ、声優にならないじゃん。時々大人の事情で出てくる棒演技声優が良いってこと?普段通りにボソボソ台詞を喋られてもなぁ…。

 普段からアニメ声じゃおかしい人です。しかも演技なしじゃ現況、高校生キャラしか出来ません。

 もう、人を殺したことがある人しか殺人犯役出来ないと言っている様なもんで、ファンの方がおかしいでしょ。転生したことないのになろう主人公やるな!レベルです。

 そして、陰キャの弁護士マッマとの賭けで引退チキンレースをやりますが、こんな茶番でファンに許されるのかな?物理攻撃されなきゃカウントしませんレベルのハードルの高さはズルですねぇ…。

 この二人、ちょっと事件起こしすぎです。無許可路上興行で警察に怒られるでしょ。

 そして8話、何か許されたことになってからの、ギャルが悪役に挑戦して上手くいかね〜と悩みますが、こんなの挫折でも何でもありません。

 オーディションでレギュラー役ゲットした時点でスーパーエリート声優ですよ。私の友人など、一回もアニメに出演出来ずに引退ですよ?大半の声優はデビューしてもこんなもんです。

 人型決戦兵器に搭乗して出撃した経験が無いから駄目なのかな?プロなんだから頑張って欲しいですね。
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 4話まで観ました。2024.05.03

 今回で一区切りって所でしょうか。陰キャの裏営業疑惑を晴らすためにギャルはキャラを作るのを辞めて、ラジオ配信することを決意します。

 顔出し営業してるのに、本来はギャルで、声優の仕事のキャラは作ってましたって…。普段はヤマンバギャルメイクかなんかしてんの?本当の自分とは?

 昔の子供向けアニメみたいに、偽物ヒーロー出現!劇中の登場人物はヒーローが本物かどうか分からないけど、視聴者には一目瞭然的な昭和演出かよ…。

 売出し中の芸能人(アイドル)ポジで一般人の中に混じったらオーラが消えるなんて、声優とは言え不味くない?

 陰キャも、正体が全国的にバレましたが、人気アニメの主演に決まっても、ヲタク以外は興味が無く、平穏に高校生生活出来ますよ的な業界の甘えが見え隠れします。

 アイドル声優のファンって、そんなに物分かりが良くて、世の中に影響力無いものかな?撮り鉄みたいに、自殺特攻して来ない?

 何か、現実感の無いファンタジーになってきたので、そろそろ潮時かもしれません。
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 3話まで観ました。2024.04.27

 主人公のギャルと陰キャ、顔出しで仕事しているのに同級生に正体がバレて無い様です。ストーカーになりそうな同級生ファンが特定しようとして興奮してますが、気付かないなんてことある?

 百合営業もやり過ぎ感があります。一緒に家風呂入る?そしていつもの胸揉ませろ…。男同士だったら、珍宝がデカいからフェラチオさせろ位にキモいんですが…。

 ネットにアップする画像も顔を出さないのですが、ラジオで公開放送とかしてましたよね?家の場所とか特定されない様に背景に気を使うとかなら分かりますが、今更顔を隠す意味ある?

 陰キャのマッマは金持ち弁護士で、娘がドル売りしているのを良く思っておらず、初対面で同業者のギャルに対して恥さらしだみたいなことをグチグチ言いますが、二人で私生活切り売りしてますが今更?

 そして陰キャに枕疑惑が…。オチは読めますねぇ…。声優業界の闇を描きたいのか、女子高校生声優二人の成長と成功を描きたいのか…。

 高校生ラジオも不人気で打ち切りとか劇中で言ってますが、色々ぶっ込み過ぎて迷走中です。そもそも未成年に私生活切り売りさせんなよ…。

 主人公達、女子高校生で生活もかかって無いのに、ギラギラし過ぎです。ギャラもいくらもらっているのか不明ですし、部活動ものっぽい雰囲気と業界の殺伐とした状況が上手く噛み合っていません。

 青春ものなのか、業界残酷物語なのか…。迷走していて観ていて疲れます。
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 2話観てのレビューです。2024.04.18

 何か、トントン拍子に仕事が入ってきます。主人公達、セットでアニメのメインキャストに決まり、アイドル売りもする様です。主人公達は舞台で歌って踊ります。陰キャとかギャルとかどこ行った?

 ドル売りするのにギスギスしている暇なんてありません。しかし、素人新人では無いとは言え、人前で見事にパフォーマンスできるんだ…。

 サービス停止ソシャゲ宣伝謎アニメのCUE!みたいに、バンバン仕事が入ってきて、スターダムにのし上がりそうですが、そんなに甘い業界なのかな?

 女子高校生である必然性も無くなってきています。ギャルの方は売れるために何でもする覚悟で、コネでも何でも良いから売れる時に売るんじゃ〜!若さぶん回してアドバンテージ活かすんじゃ!新人枠で無くなる四年目から景色が変わるんじゃ!とかマネージャーとグチグチ言あいますが…。

 仕事に制限がある女子高校生の身分は邪魔なんじゃ…?SHIROBAKOの赤毛みたいに高校卒業後でも良かったのでは?商売上の理由かな?う〜ん…です。
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 初回観てのレビューです。2024.04.11

 同じ高校のクラスメイトで女子高校生声優の二人がラジオをやることに!しかし、性格は真逆だった!上手く仕事出来るのか!?

 と、いうコメディですが、レジェンド級ならまだしも、売出し中のアイドル声優は普通に仲が悪そうなので、意外性は全く無いです。

 構造的にも仕方無い所があって、一同に集まって仕事をする必要も無く、一人何役も出来るので、芸能人の〇〇キャラ枠より競争が激しそうです。

 しかも、メインキャスト以外、誰も覚えちゃいません。加齢で席が空くわけでもないし、レジェンド級が50年位少年キャラ枠を独占したりもします。

 正直、ヒーロー、ヒロインそれぞれ5人位、後は子供、老人、父母等のバイプレイヤー、数は少ないけどドラえもん、ちびまる子ちゃん級の声優とキャラが一体化したアニメのキャストとで20〜30人もいればアニメ業界回るでしょ?

 アイドル声優は演じられるキャラも被っているせいで、ライバルが失脚すればストレートに己の利益になるので、ファンの場外乱闘も含めて蹴落とし合いが大変そうです。

 主人公は二人とも女子高校生で生活がかかって無いので、ギラギラはしていませんが、高校生でデビュー出来ているエリートという面も含めて、陰キャやギャルとかのキャラ付けが必要なのでしょうか?

 素の自分と違うとか、成長とか描きたいのかもしれませんが、芸能人なんて、客席から狙撃される危険があっても舞台に立ちたい承認欲求の化物じゃないと、やろうと思わないでしょう。

 声優という特殊技能者を高校生というオブラートに包んでラジオを舞台に面白い話が作れるのか、凄く疑問に感じます。

 取り敢えず、次回以降に期待です。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

8話 うーん、深掘りできず、かな。期待感がなくなったので断念します。

1話 バカバカしいのも一周回ってアリ。メタのメタで面白いかも。

{netabare} 歌種やすみ(声優17歳)佐藤由美子(JK17歳)伊藤美来(声優27歳)
夕暮夕陽(アイドル声優17歳)渡辺千佳(JK17歳)豊田萌絵(声優29歳)
だそうです。

 普通アニメは情報入れないで見るんですけど、今回声優さんの情報をwikiで調べてしまいました。すごいのが来ましたね。

 もうバカバカしさも一周回って、ここまでくるとアリかな、という感じです。メタ的な上にメタでもうメタメタという感じです。これは見ちゃうなあ…普段声優さんには演技と声の雰囲気以外まったく興味はないんですけど、それだけにどう言う話になるか面白そうです。

 ひょっとしたらアイドルものの亜流なのかな、という気もしますが、キービジュアルと年齢的に多分違いますよね?結果的に1話は結構面白かったです。

 あれ、オリジナルと思ったら原作付…だと?既刊11巻?ひょっとして人気作品でした?(ついでに調べたら累計20万部だそうです。中堅クラスかな?){/netabare}


2話 出落ち感。コンセプトが中途半端でリアリティが弱いかも。

{netabare} 惜しいかなあ…というのが感想です。もうちょっとギスギスというか距離感の縮まり方がゆっくりの方がいいのでは?それと歌種やすみのコンプレックスとか業界の順位とかをストーリーに織り込むのはいいんですが、それがサラッとしている印象です。

 アニメ業界でやるアニメ業界ものだけにもっと「声優さんのお仕事」としてリアリティがあるヒューマンドラマがシリアスのものが見たかったかな。それかもっとコメディにするか、アイドルものにするか…ちょっとコンセプトが見えづらいです。

 それと最後のコンサートの部分で「本人が出てきて謝る」というのは業界ならあるんでしょうか?普通この場に来れないから休みなのであって「来れるなら歌え」だと思うんですけど。薬なりなんなりで対応するよね?というのと、失敗とか受け入れられていない、という雰囲気が全然描けていません。エピソードとしてのリアリティが弱いですよね。

 どうでしょうね?出落ちかもしれない、と思い始めています。次週判断ですね。{/netabare}


3話 お風呂シーンでもう中断しようと思ったら、なかなかいいギスギスが…

{netabare} 前半のお風呂シーンでそっち?という感じだったので「ああもういいかな」と思ったら、母親登場です。母親の無理解そのものはテンプレではあるんですけど、そのあとのギスギスとかいろいろとの合わせ技で、ちょっと興味が…見るもの多くて切りたいんだけど、結構面白いかも…このギスギスがもっとドロドロしてくると最高なんですけど。

 うーん、もうちょっとみたいかも。{/netabare}


4話 実力とアイドル的な売り方のアンビバレントが描けていれば最高だったんですけど。

{netabare}  なんでしょうね。思った通りにストーリーが展開しすぎて自分が予言者になったのでは?と思うくらいでした。本来ならもう切りたいんですけど、ウラの話題で何を出してくるのか、という興味だけはあるんですよね。
 今回の話、もしあの中年男が本当に愛人(コンプラ的にプラトニックでもいいですけど)なら見直しました。そのストーリーが描ければ本当に声優さんの裏を描けていると思います。

 私は、声優さんのプライベートが作品に影響することに今の業界の問題があると思っていますので、そこにテーマ性があれば最高だったと思います。それが演技・声での評価とアイドル的な売り方に対する矛盾にもつながってくるし。一方でそれで売れている声優さんもいるという事実とそれもエンタメになっている部分が描けたと思います。

 原作付なので業界に精通した裏話ではないかもしれませんが…だからこそそこまで突っ込んで描けたと思うので、ちょっと惜しいなあとは思いました。

 まあ、面白そうな回があれば見るかもしれませんが、いったん断念…いや、微妙ですね。来週もう1回みようかな。 {/netabare}


5話 視点はいいんですけど、原作者の自己陶酔にも見えなくはない

{netabare} 焦点の当て方として「アイドル声優」の是非に行きそうで、結局は肯定的なのかな?その辺りに興味はありますね。ただ、やっぱり原作者が業界人でないとすると、自分の声優という職業に対する考え方が物語に反映するだけなので、リアリティという点では難しいでしょう。

 その辺りはアイドル声優を単にアイドルとして肯定的に見たい願望どまりなのか、現状否定で声優の実力を声だけに求める、という話になるかですが…まあ、話の構造上、自分らしさとか実力がすべてとか言う結論の割には、アイドルとしての視点から外れず、次世代アイドル的な落としどころなんですかね?結局彼女たちは容姿が優れていますから。

 ギスギスは面白いのですが、少々原作者の自己陶酔にも見えなくはないです。私の理想の声優さんはこんな感じ、ただし美少女に限るみたいな。ここでルックスに問題がある声優の成り上がりが描ければ最高だったんですけど。

 それとそもそもなんですけど、声優のメインのファンとのコミュニケーションの媒体ってラジオなんですか?昭和から平成前期のころはそうだったらしいですけど…でEDアニメにラジカセです。今の人はラジカセってわかるんですかね?

 ただ、結構ギスギスが面白いし、東山奈央さんんとか藤田咲さんを使うあたり、ちょっとした意味を感じなくはないので、もうちょっと見ようかな。{/netabare}



7話 題材は面白いんですけど、エピソードの作りがなあ…

{netabare} お話のためのお話感がなくはないですね。確かにアイドル声優にとって、プライバシーというのは重大な問題でしょうし親の方針と未成年問題かあ。ただ、民法改正がありましたからね。18歳の誕生日しだいですけど、卒業までというのは制作サイドで直してもよかったかも。とはいえ、親の態度としては自然な気がします。

 見るか見ないか微妙なラインになってきましたね。エピソードの題材としては面白いんですけど7話の最後の方がどうもなあ…だんだん見なくなるかもしれませんし、だらだら見続けるかもしれない、という感じです。ただ、まあ、キャッキャうふふの能天気な業界ものよりは面白いかもしれません。{/netabare}


8話 うーん、深掘りできず、かな。期待感がなくなったので断念します。

 ちょっと楽しみにしていた声かける件は先週でさらっと終わったのかな?うーん、親の思惑と声優活動活動そしてファン。深掘りする素材はあったのになあ、という感じで残念です。

 それと作画悪くなってきてます?もう断念するのでいいですけど、視点はいいんですけど、ちょっと話の展開に興味が持てなくなったのと、改善する期待値が低くなったので断念します。

 話はよくないですが、何となくポテンシャルはあったので3。キャラは芯が感じられず感情移入も萌えもなかったですので2.5。声優さんはまあ題材的にむつかしいですが評価せずの3。作画は2、音楽は3とします。

 初めのギスギスがよかったなあ、という気がします。ただ、点ほど悪い印象ではないです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

アイドルセイユウクライ

あれ…意外と面白い…と思ったんだけど。
若き未熟なJK声優たちによるアンビバレンツな情念渦巻く人間ドラマ。

デビュー作がアニメ化って凄い。
アニメはあまりにも劣化が凄まじく訴えていいレベル。作画もなろうレベルのゴミ。

設定は古典アイドル漫画っぽい。無邪気な未熟者でも報われたい!みたいな新海誠的妄想ロマン主義メルヘンにも見えるが、主役の二人は自発的な女性として描かれており美少女アニメに求められる庇護欲を刺激する薄幸少女ではない。つまりキャラの魅力ガーであり初期新海誠のキーファクターであった可哀想なボクに酔う被害者意識のナルシズムは完全にオミットされている。ゆえにモチーフと内容がズレているというか、声優ファンが求めているドリーミーメルヘンでは無いように思う。お仕事アニメとしてもリアリティラインは少年マンガレベルなので特に声優に思い入れがないほうが楽しめるのかも。

07
うわーまさかほんとに「みんないいひとでした!」をまっすぐにやるとは驚いた
なにか奥行きのようなものを感じてはいたが単純にただ破綻していただけだったとは。

もはやKEYを超えた伝説として語られるレベルのザ☆茶番。今回の引退チキンレースでの「絶対無理だろどうすんのこれ?」を「ここは俺に任せて先に行け!」で無理やりクリアするとは…。呆れを通り越してむしろあまりのまっすぐさに恐れ入るというような謎の境地。しかしこれをやるのならKEYレベルの地獄みたいな可哀想!属性がなければならないし、作画でも京アニのようなギラギラとしたメス感も必須なのだが、このクソ作画のせいでキャラの魅力ガー!!!!でしかない企画倒れ。今回でほんとに脳死メルヘンを狙ってたのだと理解したので声優モチーフは間違ってなかったらしい。

小学生でもこれを真に受ける子供はいないでしょう。だからこそ語るべきメルヘンとも言えるのかも。どうせ見るなら踊らにゃソンソン。配信時代でこそ存在が可能なエロくも不幸でもない全年齢KEY。

あーでも原作は多分違うのかも。いつものなろうみたいな出資調整習作枠でしょうか。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 1

70.8 2 女子高生で演技なアニメランキング2位
スキップビート!(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (347)
1706人が棚に入れました
高校にも行かず日夜バイトに明け暮れる主人公・最上キョーコは幼馴染であるロックミュージシャン・不破尚と同居し、生活費を一人で賄っていた。歌手志望で家出同然に上京した尚に献身的に尽くす事が無上の喜びだったが、尚がデビューし超人気歌手となった後は次第に距離が開いてきていた。
そしてついにある日、自分が単なる家政婦代わりに上京させられたことを知り、あっさりと別れを告げられる。捨てられてしまったキョーコは失意の中で尚に復讐すべく、芸能界入りに挑戦する決意を燃やす。執念と根性で無理を通し、尚の所属するアカトキと並ぶ大手芸能プロダクションのLMEの新人発掘オーディションに参加し審査員の意表を突き、一次審査を通過する。しかし続く二次審査で愛する心と愛されたいと思う心が欠けている事を露呈してしまい、落選してしまう…。

声優・キャラクター
井上麻里奈、小西克幸、宮野真守、早水リサ、川中子雅人、石井康嗣、今野宏美

08261216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

少女漫画で45巻!?

なんだその長期連載!!!
って、電子書籍の新刊ニュースで見て、原作読んだのですが、ストーリー展開上手いし、キャラ立ってるし、笑えるし、泣けるし、伏線凄いし、この作者天才か?
と3回読み直してる途中で気付いたのですが、アニメ化と韓国ドラマ化してたんですね。とりあえず、実写はちょっとなぁと、アニメを見てみたのですが・・・。
上手く拾って、ふわっと原作では飛ばしてる、諸々やモー子さん命名の謎も解けました。

原作の絵は好きではなかったのですよね。
多分、本屋に通ってた頃、目に入らなかったのはそのせいかと・・・。
一回目読んだ時、敦賀さん、馬面・・・。
足長いし、12頭身?人としてどうなの?という所も、若干違和感あるものの、アニメでは上手く馴染んでますね。

※原作話※
かなり漫画読んでますけど、こんな面白い漫画読んだことない。
18年前からこんな作品が存在してたなんて、全く知らなかったことに後悔しかけましたが・・・元々、完結済みの方が一気読みできるので、18年手を付けなかったことに、安心しつつも・・・あと何年で終わるのだろうか?不慮の事故で、自分が死んだ場合、続きが気になって成仏できないのではないかと、思う程、はまってます。
兎角、キョーコが母に足蹴にされていた理由は想像を遥かにというか、想像を絶するものでした。そりゃ、そうなるよな・・・・・。
これは・・・未だにスッキリと判明していない敦賀君の過去は如何なものかと身構える程に、その為、二人の恋愛模様は読者が悶絶する程、進展しません。18年前から読んでる人たちが可哀相になる程。
でも、全く飽きさせない。ダラダラ感が全くなく引き込まれる世界感。ヒロインにここまで魅力のある作品はみたことない。
少女漫画のヒロインって、お決まりに、さして魅力のない女子高生がイケメンにひたすらモテるという謎の展開が多いですから。
それ故、この作者天才だと唸ったのですが・・・。
なので、今まで好き好んで読んでいた漫画たちが一気に霞んで見えて・・・他の作品を読もうにも、比較してしまって、つまならく見えて、もう一回読もう・・・と中毒性がある危険な漫画です。
男性が読んでも面白いと思います。
個人的には、名作と呼ばれる少年漫画すら霞んで見えます。
これ程の伏線、ストーリー展開は、他の作者さんは書けないかと・・・。
特に驚きなのは、ドラマや映画の内容やセリフ、所作をよく思い付くなぁと、脱帽ものです。
難点を言えば、本格活動が凡そ1年程の16歳でトップミュージシャンの不破尚には無理がある。
20代女性に抱かれたい男7位にもかなり無理がある。
更に言えば、芸歴5年の20歳の俳優なぞ、日本ではペーペー。
それが抱かれたい男1位、更に無理がある・・・。
脇を固めるのもまた10代が大半。
少女漫画だし、16歳のヒロインに合わせた結果なのでしょうが・・・。

45巻もかなりいい所で『つづく』になってしまっているので、初めて雑誌『花とゆめ』を電子書籍で買ってしまった程・・・。
※原作話終了※

という訳で、原作を忠実に再現している、更に補足までしている、このアニメの2期が12年後の今もないのが、逆に驚きました。

2008年制作アニメとウィベキアでみたので、正直、画力は期待してなかったのですが、上手いし、なんで、2期、3期と続きがないのか、疑問でしかないですね。

監督には敬意すら抱く程、原作を深く理解し、一分一秒目が離せないアニメを見たのは初めてです。
ただ、25話で纏めるのは20話以降辛かったのか、遠巻きの絵が荒くなり、23話から少し飛ばしてましたが、それを差し引いても良作アニメでした。

ネットで調べた所、制作会社は吸収合併されたようです。その会社で作れば良かったのに、つまらないゲイアニメを作る暇があるなら!
ならば、強奪してでも作ろうという制作会社がいないのが不思議で仕方ない。
こんな傑作が埋もれているのが、実に腹正しいです。

それにしても怨キョが動き、喋るのは最高に愉快でした。
ヒロインの声優さんは始めは耳障りな声でしたが、坊、幼少期、恐キョを一人でやりのけてしまう。結構な演技幅の広い声優さんで、驚きました。

因みに、怨キョがレイノに捕まるシーンが見たいので、24巻辺りまでやって欲しい。あとヒール兄弟が見たい。やっぱり3期までやって欲しい。
(願望が膨らむ膨らむ)

アニメの難点を言えば、神様が作った箱の中身は怨キョではありません。25話(12巻では)謎とされているので仕方ないとは思いますが、作者さんに指摘して欲しかったな。

お願い、NHKさん・・・。
理解のできない崩壊の一途を辿る『進撃の巨人』より、スキップビートの2期、3期アニメを作って下さい。
凄い、いいところでアニメが終わってるのよぉぉ!!!今からなの!面白く、更に伏線が増えていくのが!!!

投稿 : 2024/10/05
♥ : 0

ふわふわマショマル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

次観たい!それを実現させるには?

アニメ観た後、コミック37巻まで購入。
原作が14年続いてると知ってビクッリ〜。
敦賀蓮がフェミニンで小西克幸さんの声は度ハマりですね。
尚役の宮野真守さんも現在2016年ですので大分前の放送でしたが、あの頃はハマリ役です。現在の宮野さんの蓮役も出来そうな気がします、観てみたいです。

皆さんが、何故あの終わり方で2期が無いのか?
私もハマったアニメだったので気になり、Wikiってみましたら。
制作アニメ会社が放送後、他のアニメ会社に吸収されて、放置されてる様です。
私は、その吸収された会社のHPを訪ねて、問い合わせてみました。
是非、2期が観たいっという内容です。

2期作るつもりだったけど、会社が何らかの事情であのまんまで終わってしまっのではないかと思われます。その結果、原作が売れたのではないかと思われます。
作品自体も良いから勿論、コミックまで購入するわけですが。。。
絶対に気になる、これからっとい時の終わり方なので、原作買う覚悟で観た方がいいかもしれないですね。(笑)

現在もなお原作が続いているので最初はコミックで追いましたが、何ヶ月も待てずマガジンに手をつけてしまった程、私的には度ハマりなストーリーでした。

特に芸能界がよく描かれてる良作品だと思います。
三角関係ですれ違う心の心理描写がスパイスたっぷりですね。
心理学か?男の世界も知り尽くされ、作者の人生経験値高い?っと感じましたので、Wikiりましたら、やはり素敵な歳を重ねた年代の女性でした。

あんな世界で、あんな事が有りそうだし、狭い世界なのできっとよく会うでしょうし、あの世界で恋多き人は大変だなぁ。。。っと想像しちゃいました。
キョーコちゃんのキャラがすごく良いです。芸能界はあの位猪突猛進でないと、生きていけないのですね。

男性よりは女性の方がハマりやすいですね、きっと。
何度見ても、コミック読んでも飽きない程に私はお馬鹿になってしまったほどでした。是非、大好きになった人は現在の会社に問い合わせるのもいいかもです。
問い合わせ先は、http://tyo-animation.com 問い合わせからできると思います。

追記 : 40巻記念盤のCDでは、蓮とキョーコちゃんのイヤ、精霊コーンとキョーコちゃんのストーリーが聴けて感動!! 声優のお二人もこのアニメを再び演じたいと言ってました。やはり、あの続き見たいですね。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少女漫画原作モノでは最も好感が持てたヒロイン

アイドル戦国時代と言われる昨今。
ポッと出の、まだまだ普通の女の子にしか見えない彼女たちは、しかし口々にこんなことを訴えてくる:

「子供の頃から、芸能界に入るのが夢だった」

「一生懸命やっていれば、願いは必ず叶う」

「みんなに夢を届けるお仕事がしたい」

…嘘くさいと思ったことは無いだろうか。
現在の芸能界は門戸自体は広く、入るためのハードルも低くなってきているため、いずれは淘汰されるであろう供給過多の状況で、「頑張っていれば、夢は叶う。皆に気付いてほしい!」と言われても…10年後の彼女たちから同じ言葉が聞けるとは到底思えない。

それに比べ、自分の青春を捧げてまで献身的に尽くした男に手酷く捨てられ、その復讐をすべく芸能界入りを目指すヒロイン・キョーコは、そんな上っ面な夢を語る女の子よりもずっとリアルで好感が持てる。

ロックシンガーとしてブレイクした尚からばっさりと切り捨てられた時点で、キョーコの尚への執着は殆ど消え去っている。

潔いほどの立ち直り。「復讐」というより、「キレイになって見返してやる!」「あんなイイ女を振って、惜しいことをした…と思わせてやる!」的な発想である。
未練タラタラに昔の男を追い掛け回すのではなく、むしろ追い越してやろうという思い。非常に共感できる。

そしてキョーコはその気持ちを全く美化せずに、真正直に表に出す。見ていて小気味良い。
怨みや憎悪の念をばらまき散らすシーンは、毎回コメディタッチで描かれていて、クスリと笑える。

芸能の世界に限らず、仕事でも勉強でも成功を収めようと思ったとき、ポジティブな感情だけでは充分なエンジンにはならない。

「あの人には負けたくない」「悔しい」「今度こそやり返してやる!」という思いが、時に人を駆り立てるものではないだろうか。

キッカケなど何でもいい、動力源があれば、徐々にそれが純粋な追及へと変化していき、いずれ花が咲くこともある。

登場人物それぞれのモノローグが多く、自分自身の本当の気持ちや間違いに気付いていくプロセスがとても丁寧に描かれていた点も良かった。

また、ヒロインを筆頭に、特に女性キャスト陣の好演も光っていた。

思わぬ良作に出会えた。
男性が見ても楽しめるアニメではないだろうか。おススメ!

投稿 : 2024/10/05
♥ : 12

67.5 3 女子高生で演技なアニメランキング3位
私の百合はお仕事です!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (126)
395人が棚に入れました
「ようこそ、カフェ・リーベ女学園へ!」 ここは架空のお嬢様学校。 店員同士が姉妹(シュヴェスター)となり、清らかに美しく給仕をするサロン。 日頃より誰からも愛されるような振る舞いを心がけている陽芽は、とあるきっかけでリーベ女学園の生徒として給仕をすることに。 そこで出会った女生徒・綾小路美月を何気なく「お姉さま」と呼んでしまい…? 演技(ソトヅラ)と本音が咲き乱れる、お給仕生活はじまります!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

キャラ達の心理とか感情が描けていると思います。面白いです。

 日常女子だけ百合系ではないです。ストーリーが良くできていて、登場人物の機微がとても面白く、キャッキャうふふ、べたべたするだけの「なんちゃって百合」ではなく、ちゃんと百合ものとして見られる作品です。ニーズは選ぶでしょうが、作品のレベルはなかなかだと思います。「きらら的女子だけ日常百合もの」を期待した人はジャンル違いでしょう。

 23年春はラブコメが沢山ありましたが、ヤバい奴、グイグイ来るなどと並んで、本作は当たりだったと思います。


 見どころはヒロイン陽芽を初めとした全員の思惑と感情の危ういバランスが崩れかかっているような雰囲気がちょっとドキドキさせるところでしょう。

 嘘に嘘を重ねることで陽芽は自分のやっているとこ、言動は制御できていても感情の制御ができていない。感情がまた思考や理性も動かす、という逆流が起きているようなところが、キャラとして本当に深みがあります。
 ひょっとしたら作者自身意図していないのかもしれません。いわゆる勝手にキャラが動きだす、という状態かもと思います。

 美月との過去。お互いを思いやったからこそ生まれた誤解。嘘をつくことで出来た人間関係の歪みともいえるし、コミュニケーションの難しさとも言えます。
 そして再開後。理性では許せない相手に、いつのまにか感情が引っ張られて、苦しい想いをするのもたまりません。

 この2人の乱れる感情が、自分自身すらわからなくなってゆく様子が「お仕事です」=「仮面をかぶっている」というタイトルの逆説になっているのも上手いなあと思います。

 そして、今は果乃子です。連載を続けるためのとって付けたような話にならなければいいなあと思ってましたが、杞憂でした。美月・陽芽が「過剰な演技」と「友情」ならこっちは「本気の感情」と「百合」の方に視点がいきましたね。

 自分の本心を隠しながら陽芽の近くにいたいと願う果乃子の想いを理解できるのは、純加でした。
 どうもギャルっぽい恰好をしているのもボーイッシュな言動をするのも、純加が自分で自分が百合体質なのを無意識・無自覚に否定するかのようなふるまいなのが、アンビバレントな内面を上手く描けています。
 一方で、果乃子は自覚的です。自分だけが陽芽の本当の顔を知っているという事実が、恋愛に結びつくというのも自然だと思います。

 この2人あるいは4人がどうなるかわかりませんが、外面と内面のそれぞれの立場を描くことで、すべてが不確かな少女たちの姿を非常に面白く描いています。
 タイトルに本当に色んな意味を乗せてきてますねえ。話が進めば進むほど、噛めば噛むほど味が出る感じです。

 舞台となる喫茶店は、動画を営業中ずっと配信するか、観客は毎日こないと成立しなくね?と思わなくはないです。しかし、あの喫茶店の設定の「お仕事」=「仮面」=「嘘」というテーマと絡んで見事に機能しています。ちゃんとタイトル回収してますね。味があるタイトルです。

 そうそう、乙女の心臓という本は実在しないみたいです。アマゾンその他で検索しても出てきません。
 ただ、なぜギャルの純加が読んでいるのか、を考えると味わい深いです。そういう細かいところまで考えが及んでいる作品だと思います。


 ただ、ちょっと12話のエロい制服のところなんですけど…うーん。選挙後の話にしないと不自然なのはわからなくはないですが、もうちょっと前の方のサブエピソードにして11話が最終回で良かったのでは?
 そもそもほぼ女子だけの喫茶店で、ああいう制服で皆エロいって思うのかなあ?ああいうのも「可愛い」と言われるのが自然なのでは?

 で、ほぼアニメの範囲である原作1~4巻はサブスクで読めるのですが…うーん。原作者は男…かなあ?内容は繊細さがあるんですけど、考えてみれば結構論理的だし、絵柄は少女マンガ的な花とかエフェクトを背景に使っているんですが、なんか同じトーン柄の使いまわしが多いんですよね。女性作者にしては、花やエフェクトの線が固いし。
 コマ割りも見やすい…つまり、感覚的ではないので、これは男の方なのかもしれません。私は、志村貴子さんの「青い花」など、私は時間感覚とかキャラ同士の心理とか、原作についていけませんでした。ああいう不思議な感じがほぼありません。

 わかりません、一見女性的な画面ではあります。デジタル時代ですから、アナログと違い繊細さの表現に制約があって出来ないだけかもしれません。

 ただ、12話の「制服がエロい」っていう発想が男だと思うのですが、どうでしょうか??
 あと女性作者って、髪、レース、下着、ドレープ、アクセサリ等女性らしい可愛らしさに命かけるんですよね。それが本作はそうでもない気が…ただ、男の作者ではほぼ必ずある「アホ毛」がいなんですよね…

 と考えてひるがえって本作の内容ですが、女性から見た場合不自然に感じるところもあるのでは?思春期の疑似的な同性思慕のような、自然な百合の心理ではなく、男から見た男女の恋愛物語を百合の構造にしているだけなのでは?と思わなくはないです。
 こうして考えて行くと、特に美月・陽芽のところは友情物語としては優れていても、百合としてはどうかなあ、という気がしてきます。

 続きの物語が果たして百合として機能しているのか、気になるところです。


 作画がちょっと過剰な色彩感な気がします。この作品の雰囲気だともうちょっとリアルに寄せたほうが入りやすかったかもしれません。丁寧だしレベルは高くていんですけど。

 あと、小倉唯さんですけど、演技上手くなった?非常にナチュラルで声もいつもより少し変えている気がしました。使い分けもできるようになったのかな?



 

以下 視聴時の感想です。



6話 3重構造が面白い。役割、ペルソナ、嘘など、キャラ心理がいい。

{netabare} これはすごいですね。Dアニの本作トップページのキービジュアルが普通のワチャワチャしたエセ百合モノ…「ブレンドS」か?と思い敬遠していました。なんとなく開いてみたらかなり奇麗な絵柄でした。それで見始めた次第です。

 絵、奇麗ですね。感心しました。そしてそれ以上に話がいいです。陽芽の演技が喫茶店と教室の2重構造に更に重ねて、美月との関係の3重構造になっています。そして美月との関係をこじらせた部分が、相手を思っての事でした。
 
 この拗らせ方。今時の教室での「ロール・役割」という生きづらさ、自分の本音が言えなくなる、本当の自分すら見失ってしまう、という部分に非常にオーバーラップします。外野の無責任な期待や投影を裏切れない、つまりクラスメイトと喫茶店の客=観客という部分です。

 陽芽、美月のキャラ造形と言動に違和感がないです(もちろんコミックス的デフォルメはありますがそれがないと話になりません)。百合の演技が本当に百合になるのか、友情を取り戻すのか。設定だけの百合ものと違い、心理とかペルソナなどの問題が上手くてストーリーに絡んでいるために見ごたえがあります。そして、ヤンデレ果乃子はどうなる?という感じで目が離せません。

 日常ものだという期待で見始めると、意図が違うかもしれません。今回絵柄だけで見たのが良かったと思います。なかなか深くていい話だと思います。

 本作、気になるのが作家の性別ですが、うーん。調べても非公開ですね。ストーリーの心の機微や繊細さに女性的なものは感じなくはないですが、時間の切り取り方、展開、内面の描写、キャラ造形が男っぽい気がします。
 若干コミックスの絵柄を見ましたが、女性作家っぽいコマ割りとかエフェクトの使い方に見せていますが、なんとなく繊細さというか女性ならではが無い気がします。髪の書き込みやフリルの書き方なども併せて、男かなあという気がします。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 10
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

嘘の功罪がスパイシーな百合作品

演技(ソトヅラ)抜群の美少女JK・陽芽(ひめ)がクラスメイトの果乃子と共に
ミッションスクールの百合ムード等を提供するコンセプト・カフェ「リーベ女学園」で働くことになり、
確執や恋愛絡みなど、店舗の裏側でも嵐が吹き荒れる同名コミック(未読)の連続アニメ化作品(全12話)


【物語 4.0点】
前後半で2つのメインストーリーを展開する全体構成。

前半は陽芽が“姉妹(シュヴェスター)”の契りを結んだ先輩店員の美月との確執。

陽芽のコンセプト・カフェの無理解によるボタンの掛け違いか?
優雅そうなカフェだし、その内ゆるふわと丸く収まるのだろうか?平凡だな……切ろうかな?と軽く見ていたら、
3話~4話にかけて{netabare} 小学校時代、2人は親友だったが、陽芽が友情を守るため重ねた嘘により、関係が破綻。
それを根に持つ美月、過去を思い出してからも納得できない陽芽。{/netabare}
という重量級の理由をみぞおちに食らって目が覚めました。


後半は人気投票企画「ブルーメ選挙」が続く中、
陽芽と美月の愛憎を横目に見ていた果乃子の嫉妬。
これを店に波乱をもたらす危険な恋愛要素とみなした先輩店員・純加が絡んでこじれて行く。


陽芽の外面と友情を守るための嘘が導火線になった面もありますが、
わだかまりを解く媒体となったのも「リーベ女学園」の演技。

人間にとって嘘はどのくらいの塩梅が、どんな用法が最適か?
探っていく感じが、割り切れない人間関係を象徴していて苦味が効いています。


割り切れないと言えば、後半は特に、恋は過ちであるという価値観に久々に触れた感もあり、
物語4.0点到達の決め手に。

恋愛物を巡っては、何で好きになったのか分からない、その判断は納得できない。
との批判をよく見かけますが、私は恋に落ちた人間の言動を全て合理的に説明しきれる恋愛物なんてAIと会話するより退屈だと思っていまして。

その観点から、恋愛は、店の人間関係を壊してしまう危険要素。
恋心の取り扱いに難儀する、果乃子と純加の葛藤と口論には惹き付けられる物がありました。

恋愛の不合理性に関しては、むしろ百合作品の方が洞察が深いのではないか?
共感できるかどうかは別として、触れてみる意義はある心情描写だと好感しました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・パッショーネとスタジオリングスの共作。

時折、華のミッションスクールのイメージ映像を挟んだり、
カフェ内の百合の瞬間で背景に花を咲かせたり。
コンセプト・カフェに酔いしれる観衆の心境を視聴者と共有。

前半から嫉妬の睨みが効いている果乃子の縫い付けるような視線など、
言外の心理描写も中々。

作画カロリーはそこそこながら、ポイントは押さえた感。


ただスタッフに巨乳好きがいたのか?美月の夏服乳揺れ案件のインパクトが強すぎて(苦笑)
これをまた最終回に持って来られたものですから、
私はそれ以外の作画のことが中々思い出せませんw


【キャラ 4.0点】
「リーベ女学園」の新人・白木陽芽と間宮果乃子は店では白鷺、雨宮と名乗る。
2人が出会う先輩店員も源氏名を名乗っており、本名は演技の下の正体と共に後々知ることになる。
この設定も嘘というテーマを深める視点を提供する。

主人公・陽芽(ひな)は処世術としての演技が抜け目ないようで、店舗業務では抜けも多いポンコツな面も。
外面も完璧というわけではなく、演じていない本音を言える親友がいないと落ち着かないようで。
そのポジションが今は果乃子で昔は{netabare} 美月{/netabare} というわけですが、
これが台風の目になるという自覚にも欠ける。
物語展開上は起爆剤ですが、困った娘ですw

むしろ鉄仮面なのは店長の舞さんでしょうか。
ロリ中学生みたいな笑顔の外面で、
{netabare} ぶつかって怪我をしたとこじつけて陽芽をカフェに引きずり込んでおきながら、
ギプスで固めた腕を平然と振り回す言動w{/netabare}
どんだけ面の皮分厚いのかと呆れ果てます(笑)
それだけに多少の修羅場では動じない頼れるリーダーでもあります。


そして、やっぱりワケありだった{netabare} 厨房の寧々{/netabare} さん。
明らかに自身も周りも破滅させてしまう間違った恋なのに深入りしてしまう。
本作の恋愛観を象徴するようなキャラでしたが、
原作ではさらに計算をこじらせた深い事情があるそうで。

嘘は用法用量を守って適切に使いましょう。


【声優 4.0点】
主人公・陽芽役の小倉 唯さん。
中の人も可愛らしいお方で、昔、見た配信番組では、
共演した女性声優をも狂わせる事案がしばしば発生w
外面を操るあざとさを表現するようになって、魔王化していたらどうしよう?
と余計な心配をして本作のラジオ等も拝見しましたが、相変わらずの天使ぶりで一安心w

香乃子役の田中 美海さん
元「Wake Up, Girls!」の中でも妹ポジションを務めたロリボイスを武器に、しぶとく生き残っている美海さん。
声優歴の中で、毒ボイスも交えて来た経験が、本作の嫉妬の演技でも光り、
キャリアの積み重ねも幅の広がりも着実。


メインの新人店員役を姉妹(シュヴェスター)役として受け止めるのが
美月役の上坂 すみれさんと、純加役の小市 眞琴さん。
店員コンセプトの外面と、素の姿の落差も大きい役ですが、卒なくこなす。
特に、{netabare} 普段はギャルの純加が、店では白紙の本を読んで知的なメガネ娘でキャラ作りする件{/netabare} が凄いですw


その他、店長がCV.田村 ゆかりさんだったり、
過去の因縁に{netabare} CV.瀬戸 麻沙美さん{/netabare} やCV.伊藤 静さんが絡んで来たり。
「リーベ女学園」の層は厚いです。


あとは、カフェ内でお嬢様学園の演技を堪能する客たちの感嘆のガヤ。
毎回、聞くのが楽しみでしたw


【音楽 3.5点】
劇伴担当は大橋 恵氏。特撮戦隊ヒーロー物BGMの実績も目立つ方ですが、
本作では優雅なワルツでカフェのコンセプトを表現する。
裏側のドロドロで重たくなれば修羅場曲に変わりますw

OP主題歌は主演・小倉 唯さんの「秘密♡Melody」
十八番のスウィーボイスで視聴者の脳を溶かしつつ、
微量の小悪魔成分もアレンジされたメロディで懇願する罪な一曲。

ED主題歌は陽芽&美月。“姉妹(シュヴェスター)”によるデュエット曲「夢が覚めても」
嘘と本音(しんじつ)の狭間で尚も惹かれ合う。
二人の関係性や作品テーマも押さえたアップテンポナンバー。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 14
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この喫茶店は幻想です!

メイドカフェ系のコンカフェのことは結構知ってるつもりですけど、この作品のコンカフェは現実とは全然違います
※どういうところが違うかは下のほうにネタバレタグで隠しています

でもストーリーには関係ないので気にしないほうがいいのかも、面白かったけど見ていて気持ちいいアニメではないですねー

百合アニメだけど、女の嫌らしいところが満載で性格かなり悪いしずっとギスギス、ドロドロしています
地獄か!!ってくらい背筋がゾクッとなる泥沼の女コミュが楽しめるのが本作品の魅力
絶対関わりたくないけど外から見るなら面白い、人間の業を感じますね

アニメのクオリティは高いけど、負の感情とか陰湿な部分の表現がちょっとマイルドで可愛さを捨てきれてないのが惜しいかな?
嫉妬に狂ったときの女の醜さはこんなものじゃないですよ、裏の顔とかヤバすぎてとても放送できるものじゃないです
問題が先送りで気持ちに決着ついてなさそうだからこの後惨劇が起きそうで怖いですねえー


【コンカフェの話】
{netabare}
お客様は毎日来るわけじゃないし、来店時間もバラバラなので途中から見てもどういう関係なのかわからないので、百合をテーマにするならもっと違うやり方をしないと商売になりませんから、こんなコンカフェはないと思います

実際のメイド喫茶系のコンカフェは入店前に料金システムや設定の説明をコンセプト壊さないように上手に説明されます。
だいたいは滞在時間で加算or席代+料理代+追加サービス料のはず
追加サービスは多種多様で、オムライスに文字とかラテアートのような提案から、一緒にチェキ(写真)撮ったり、カラオケしたり、ライブしたり、浴衣やサンタクロースなどのコスプレしたり、ミニゲームしたり、キャストに特技があるなら披露したり・・・とにかくキャストとお客様が触れ合うサービスなんですよね、常連の人はだいたいこれ目的で来店されます。
コンカフェにとって大きな売上げが期待できる部分なのですが、この作品のコンカフェは普通のカフェに寸劇を追加しただけって感じでした
現実に百合学園のコンカフェやるなら、追加料金払ったお客様の前だけで寸劇することになるんじゃないかな?需要あるかわからないけど

女学園設定なのに、舞が「店長」って呼ばれてるけど、「生徒会長」とか「理事長」とか、開店のことは「OPEN」だけどこれも「登校」、退店の時は「下校」とか、
現実のコンカフェならこういう細かいとこまでこだわると思う
細かいことは置いといても、コンカフェはコンセプトが命なので
システムや設定がよくわかってない主人公をいきなりお客様の前に出すのはナシです

お客様との距離が近いしキャストもお客様もだいぶ独特な人が多いのでモチベ低いと続かないんですよ
人気店だと「顔とコミュ力には自信があります!!」っていう自信過剰・・・じゃなかった、「期待の」バイト希望者も多く入ってくるので人手不足にはならないですし
給料は固定給+歩合制なところが多くて人気があるキャストは高い時給で働けるのでお金目的で働く子か、この仕事が好きで働く子に分かれます
モチベが高い子が多いしそういう子がお店の売り上げを伸ばすので、意識の低い子に嫌々やらせてもお店の評判悪くするだけでいいことはないのです

キャストは地下アイドルみたいなもので「自分を魅力的に見せること」「お客様を楽しませること」が大事
他のキャストとうまくいけば意気投合して仲良くなれるけど、人気が大事の歩合制で女だらけの職場っていつ爆発するかわからない火薬庫みたいなもの・・・
誰かが喧嘩すると秒で派閥ができあがるし、お客様との距離が近いから変なお客さんに当たるときついし、
人気がないとお客様から「あの子と代わって」とか「君と話しててもつまらない」とか「うざい」「キモい」など酷い言葉も言われるし、人気のあるキャストは接客中のセクハラやナンパ、ストーカー被害があります
そんな待遇の差からキャスト同士でもめることになりがちで、ストレスが大きい
それでも続けられるのは「稼ぎたいから」「働いていて楽しいから」「アイドル気分になれるから」
でも何と言っても可愛い制服が着れるところが良くて、制服目当てにバイトする子も多いです

長々と語りましたけど、嫌々働くような仕事じゃないってことをわかってもらえたら幸いです
{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 19
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