女優でコメディなTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の女優でコメディな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の女優でコメディなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.1 1 女優でコメディなアニメランキング1位
ひなこのーと(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (521)
2235人が棚に入れました
桜木ひな子は人前に出るとかかしのようにかたまってしまう女の子。
動物に好かれるため、田舎では本当にかかしとして働いていた彼女だったが、口下手で人と話すことが苦手な自分を変えるため、憧れの演劇部がある藤宮高校への進学を決意する。
田舎から出て、下宿先であるひととせ荘にやってきたひな子が出会ったのは少し変わっているけれど、とっても可愛い住人たち。
同級生のくいなや一つ上の先輩にあたる真雪に、演劇部に入るために上京してきたことを伝えると、彼女たちから返ってきたのは演劇部が去年で廃部になったという話で……。

声優・キャラクター
M・A・O、富田美憂、小倉唯、東城日沙子、高野麻里佳、吉田有里

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「せめて人前で固まらないように…人とスラスラお話できるようになりたい…」

この作品の原作は未読ですが、侮れない「コミックキューン」の作品である事は事前にリサーチ済…
この雑誌は「にゃんこデイズ」の時に存在を知りました。
萌え萌えなにゃんこちゃんたちには何度も心を奪われっ放しで、気が付いたら関連グッズに手を出している有様…
そんな作品を輩出する「コミックキューン」の作品…気にならない訳がありません。

この物語の主人公は、極度の人見知り&あがり症な桜木ひな子…
ですが、彼女は中学の時に見た藤宮女子高の演劇の舞台に感銘を受けて自分もそこで頑張りたいと目標を掲げて頑張ってきました。
全ては自分の欠点である人見知りとあがり症を克服したいから…

そしてひな子は憧れの高校生活のため遥々田舎から上京し、下宿先である「ひととせ荘」に向かったのですが…
そこにはどう見ても怪しげな女の子が一人…
決して姿かたちが怪しげなのではありません。
ひな子の目には今目の前に繰り広げられている事自体が怪しげに映っていたんです。

そんな怪しげな女の子は、ひな子と同じひととせ荘の住人で同じ年の夏川くいな…
ひととせ荘には他にも住人が居ます。
ひな子の1年先輩で喫茶店で働いている、まるでお人形さんの様に可愛らしい柊真雪。
真雪と同じ高校2年生でひととせ荘の大家さんでもある萩野千秋…
このメンバーに新たにひな子も加わり、いざ目標に向かって意気揚々と進もうとしたところ、序盤でいきなり出鼻を挫かれる出来事がひな子を襲うのです。

ずっと目標にして頑張ってきたのに…と落ち込むひな子でしたが、ひな子の進む道は一つではないことをひととせ荘のみんなに諭して貰い…物語が動いていきます。

この作品…通常の萌え枠とは一味違った作品だと思いました。
特にひな子には痛烈にそれを感じます。

ひな子は天然で…人前だと直ぐにカカシに変身してしまうほどの恥ずかしがり屋さん…
そのくせ、装備は一級品ときているから手に負えません。
デフォルメからノーマルにキャラデザが戻った時、彼女のスタイルにドキッとしたのはきっと私だけじゃないと思います。

そう…時折キャラに激しい色っぽさが感じられたのです。
例えばごちうさ、きんモザ、のんのん…どれもキャラデザは可愛らしく、特にごちうさの可愛らしさは段違い…激しい萌えは感じますが、色気を感じた事はありません。
(ごちうさ2期で登場したココアのお姉さんのモカ…雰囲気はありますが元祖「お姉ちゃんに任せなさいっ!」にでも、やはり色気は感じませんでしたし…)

この作品ではひな子のような爆弾娘は大家さんも…それに作り手もその辺りはしっかりと視聴者の事を考えてくれているのでしょう。
だからあざとさはしっかり感じつつも、つい魅入ってしまうんですよね…

このお色気路線を突っ走ったら作風はきっと全然違うモノになってしまうでしょう。
危ういほどの均衡を保ったのが真雪の徹底した可愛らしさと、くいなの食欲だったと思います。
ゆあのサポートも感じましたが、結局導火線への火付け役だったような気がするのですけど…

総じて可愛らしいキャラがみんなで同じ目標を掲げ、日々を一生懸命生きている姿が瑞々しく描かれています。
やっぱり目標を持って、それに向かって頑張る姿は本当に綺麗だと思います。
そんな彼女たちの日常を切り取った物語…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは「あ・え・い・う・え・お・あお!!」
エンディングテーマは「かーてんこーる!!!!!」
どちらも劇団ひととせの4人組が歌っています。
オープニング、エンディングとも今期の楽曲の中で中毒性No.1だったと思います。
特にこのオープニングは早口言葉交じりで難しい…
こういう曲をスラスラ歌えると良いんですけどね。

1クール12話の物語でした。
これまでの癒し枠の常識に一石を投じた作品だったのではないでしょうか。
この変化…個人的には嫌いじゃありません。
今回のアニメ化で原作のストックをどの程度消費したかは不明ですが、もし続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

普通に良い出来。

まず、普通に良い出来のアニメだと思いました。


いわゆる日常系に類するものと言って差し支えないと思いますが、
演劇というベースがある作品です。
ただ、演劇といってもガチの熱い展開と言う訳ではなく、主人公の桜木ひなこが人見知りというか、話下手というか、人と相対して緊張すると「かかし」になってしまうという特技wを克服したいという思いで、演劇を志し成長していくという展開がメインです。

高校への進学を機に都会へ出てきて下宿するひととせ荘へやってきて、
夏川くいな、柊 真冬、荻野千秋、中島ゆあ、黒柳ルリ子らと出会い、彼女たちと演劇活動を中心とした日常を過ごしていく姿を「愛でる」w作品です。

ちなみに、キャラクター達は
どの娘も、どっかで見たような・・・wですし、
展開も田舎からできた女の娘が下宿先、学校で仲間と出会って・・・、というテンプレ要素満載なのですが、キャラの性格(個性)という意味ではしっかりと立っていて嫌な感じはしませんでした。


このコメントを書くのに公式サイトを確認したら大家さん(萩野千秋)の説明に「父親が舞台役者で、自らも4歳から舞台に立っていた。演劇の世界では有名で、男女問わずファンも多い。」との説明があった。
あ~なら、おっとり大家さんの別の顔もしっかりと観てみたかったなと、もう少し掘り下げエピソードを見てみたい気がしました。


そういえば、よくある各キャラ掘り下げエピソードみたいなのはあんまりなかったな、そういうのもあると楽しかったかもです。


あと、作画、音楽もしっかり、丁寧に作ってあったと感じました。
OP/EDも良かったです・・・。
というよりも・・・ここにどんだけのカロリー使っとるねん!!
という感じでした。
確かに、作り自体はどっかのハルヒや、どっかのらき☆すたを強く意識しているのは嫌でもわかりました。
しかしながら、わちゃわちゃ感を内包した、楽しげでわくわくするような作り、そしてキャラクター(声優)ががっつり前に出てくる。
映像もきれいで、歌も個性的(ミュージカルっぽい)、よくあのテンポ変化やセリフちっくな歌唱についていけるものだと感心しました。
見事だと思います。

作品全体をとおしてキャラクターもかわいらしく、
キャラ同士のいざこざなんてシーンも特になく、キャッキャうふふの進行でしたが、一応、演劇というテーマがあるので、ブレはあまりなかったと思います。
デフォルメキャラになるシーンもかわいかったですし、頭身上がったときにはちゃんとアニメ女子高生していました。


もし、拒絶反応が出るとしたら、
キャラがどっかの誰かにめっちゃ似ていること(容姿)、
少しだけ百合的要素(大したことはないと思います)があること、
ちょっとだけ、小僧向けの演出があることでしょうか(絵がきれいだけにネ)。

しかし、繰り返しになりますが、
総じてクオリティは高いアニメ作品だと評価します。
見るには十分楽しめる作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

TAMA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

コミックキューンにしてはよくやったほうだが…残念。

全話視聴。

『ごち◯さ』+芳文社の手法の劣化版、時々『らき◯た』ですかね。OP、EDと良かったと思いますがOPは所々『日◯』のOPと似てる部分が多々ありましたね。『カカ◯タ』の方です。
『ひなこのーと』はいろんな意味で勿体無かったと思います。凄いチャンスを逃したと…。
リアルタイムで放送されてた時に他に日常系をやってなかったのでここでコミックキューンがドーンと行ければ…惜しい。

OP、EDは成功だと思います。とりあえず掴みはOKって意味で。作画も悪くない。潔くパンツ見せたりしたのも◯。物理法則を無視した捲れないスカートとか不自然な光で隠すよりは評価します。

ただ問題が酷似し過ぎた設定ですね。
キャラは『らき◯た』っぽい。
くいな→完全に『こ◯た』

ゆあ→ツンデレ担当『か◯み』

千秋→ほわっ、超人、巨乳等々…『み◯き』

真雪→料理上手等『つ◯さ』

みたいに感じました。
ま、くいなが酷いですね。
『くいな』の本や文学少女の所は『こ◯た』のネトゲとネット用語等を画面の世界を本に移行しただけ。7話のスク水はまんまでしたね。小学生のを使うのもカブってる。(パクってる?)

喫茶店などはもう『ごち◯さ』。表現はほぼ芳文社作品と同じ。お風呂で振り返りは『ひだま◯スケッチ』等々ちょっとツッコミ所がありすぎる…
パロ作品?ってなりました(-_-;)

ストーリーも日常系でやればまだマシだったのかな?と思います。変に劇団とか入れてしまったが為に最後までグダグダ感がありました。
とにかく『ひなこ』が成長が早すぎる!感情移入どころではない、置いてきぼりでした。
ルリ子の存在も酷い。この子が居ないだけで休部になる学校って…それに9才て…。学校は?役作りは?現役女優をやってるなら講師出来る時間無い筈です。子役でも拘束時間長いですし。
オペラ座、スカラ座等々を言ってプロっぽく見せられても…チープ。
あざといエロさと百合もちょっとマイナス。

本当に勿体無い。日常だけでやっていたらまだ良かったと思います。ただ8話の部分は少し良かったと思います。
37.5度で倒れるなんて!と思う人が居るかもしれませんが、現代の学生達は一昔前の人と平熱の体温が違います。統計学などで調べたところ今の子達は平熱が35.5度が平均らしいです(女性)。
だから37.5度ともなるとかなりの体調不良になり『ひなこ』の様に倒れる子も居ます。
一昔前の統計学では36.5度が平熱とされてましたが人間の身体も変わっていってます。だから8話の表現は中々合ってるなと私は思いました。

個人的にはくいなですね。
『こ◯た』だと言うのは大体の人が見たまんまでしょうが私はそれより声がまんま『ガヴ◯ール』にしか聞こえなくて…。富田さん、もう少し消そうよ…。ひなこのーと放送前のクールにやってたからそれが残りすぎてますね。

OPとパロディとしてなら多少アリ…?。
私からはあまりオススメしません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

68.0 2 女優でコメディなアニメランキング2位
ザ・ファブル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (90)
298人が棚に入れました
最強の天才殺し屋...でも殺してはいけない? 幼少期から殺し屋としての英才教育を受け、 どんな敵も 6 秒以内に鮮やかに葬り去る、 無敵の殺しの天才・通称“ファブル”。 ある日、組織のボスから 「1年間誰も殺してはならない」 という突然の指令を受けた彼は、 人殺しをしない全く新しい生活を送ることになる。 佐藤明と名乗り、プロとして初めて過ごす普通の生活。 しかし、平穏な日常の中に蠢く、不穏な空気が明を放っては置かない...。 果たして、この最大にして至難のミッションを遂行することはできるのか!? 寓話と呼ばれし無敵の殺し屋“ファブル”の、 カッコよく、滑稽で、 そして少し風変わりな 1 年間の殺し屋休業生活が始まる!

声優・キャラクター
佐藤明:興津和幸
佐藤洋子:沢城みゆき
清水岬:花澤香菜
海老原剛士:大塚明夫
小島賢治:津田健次郎
ボス:小村哲生
ジャッカル富岡:福島潤
浜田広志:石井康嗣
黒塩遼:岩崎諒太
高橋勝也:三野雄大
砂川宗一:髙橋耕次郎
マツ:水内清光
田高田健二郎:大西健晴
貝沼悦司:朝比奈拓見
マスター:一条和矢
河合ユウキ:梶裕貴
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハードすぎないコミカルすぎない絶妙なバランス。緩急の上手い作品。

 16話まで見ました。見逃し配信で見ています。4、5~8話を飛ばしてしまいましたが、ほぼコミックス通りなのでレビューします。見逃し配信の最後が9月末なのでその前後でディズニーに1か月は入ろうかな、と思うくらいには面白いです。
 原作は何年か前にどっかの食堂で読んだら面白くてその店にある8巻まで数度通って読みました。ちょうど今やっているあたりだと思います。

 こういう作品ってとっかかりが難しいです。1巻の表紙を見ると「殺し屋イチ」「シマウマ」みたいなドロドロの奴を想像していました。こんなにギャグ…だけではない部分もありますが、面白いとは思いませんでした。
 シリアス部分のハードさは少し前にアニメでやった「マイホームヒーロー」くらいですが面白い部分が本作の方が多いです。といっても「静かなるドン」のようにギャグに振りすぎてません。その辺の緩急のバランスが非常に上手くできています。あるようでなかった新鮮な感覚があります。

 そう…この緩急は非常に上手いです。佐藤洋子というコメディよりのキャラを置いたのがいいです。洋子の酔っ払い男の鑑賞、最高です。活き活きしています。それでいて、只者ではない感がいいです。アニメでは沢城みゆきさんがやっているのが非常にキャラに合っています。

 この緩急に関しては、メインヒロインのミサキは洋子と違う意味でいいです。性格が一般人感覚で結構いい性格だろうと思わせる描写が初期からあるので、自然読者・視聴者が応援したくなるキャラになっています。
 素性として{netabare} もとグラドル、AVもどきのイメージビデオの女優をやったり、ちょっと強制的なエロいシーンなど{/netabare}いろいろありますが、その辺の昔の事を含めてなかなか可愛いキャラに描けています。作中の登場人物からのミサキへの評価は読者目線に近いのではないでしょうか。つまり描写やエピソードが上手いということです。この2人のキャラが秀逸です。

 アキラ自身も新しい場所で今までと違う生活をするという話で、そのドタバタがアキラのコミカルな日常に見えます。見えますが、それはアキラの出自にかかわることだとわかってきます。
 それとアキラに憧れるクロを置くことで、アキラの能力の説明が物語上で自然に理解できていきます。この真骨頂が今やっているキャンプ編です。

 この主要キャラ3人プラスクロ以外は比較的シリアスで、その配置が上手いのでしょう。

 アニメはほぼ原作と同じ水準の面白さがあると思います。会話劇のセリフが多い作品なのでアニメの方が理解しやすいかもしれません。

 作画がいいかどうかというレベルでは動きがないですが、原作からさほど動きがある絵ではないので、違和感はほぼありません。丁寧な作りなので必要十分以上の水準だと思います。サブの「あっちの人たち」の描き分けが良くわからないのも一緒です。




追記 最期までみました。

 原作の一番面白いところで終わりましたね。ヒナコの手紙は一つの文学だと思います。最高ですよね。会いたいけど会わないほうがいいことが分かっている感じ。恨みもないし、後悔もない。その精いっぱいの想いがこもっています。

 全編でこの話が一番いいと思います。ミサキとどうなるの?がないのがちょっと残念ですけど、原作の既読勢からするとここが面白さのピークだと思います。

 総評としては「原作でいいじゃん」がつきまといますけど。一方でアニメは若干のエロシーン以外はほぼ忠実だったので、原作読んでいない人でも十分評価できるのではないかと思います。ですので、4はつけたいなと。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

またも手塚アニメーションとヤングマガジンのコンビw まあ内容は、うーん

ヤングマガジンの人気作を手塚アニメーションがアニメ化する流れが続いていますね。
マイホームヒーロー、アンダーニンジャ、ファブル…。いつまで続くねん。
いや別に文句があるわけではないのですが。

さて、このファブルですが…。
原作はあまり好きじゃないんですよね。結局今は読み飛ばしてしまっています。

何が悪いのかと言うと…。
まあ改めて見ましたけれど、主人公、ちょっと変で、あまり格好良くは無いです。

見た目は冴えないけれど実際には凄腕の殺し屋、というのは本来格好良いキャラなのですが、それにしても格好良くない部分が多すぎて、なんだかなぁと。
結局、キャラをあまり好きになれないのでした。

まあヤングマガジン全般的に、そういうところはあるのですけれどね。
純粋に格好良いヒーローが出てこない。
弱さとか、情けなさとか、悪さとか、そういう人間の醜さを持った主人公が多くて。
私はそういうところが、ジャンプとか普通の漫画誌と比べてヤングマガジンが好きじゃない部分なのですが、もちろんそこが良いと、一定の人気を博しているのもわかりはします。
私もカイジは好きですし。
弱さ、嫌さが耐えられる範囲なら、面白いと感じられる。あるいは面白さがそれだけずば抜けていれば、欠点はどうでも良くなるし。

カイジは私は初福本伸行で、何だこの絵は、主人公はクズだし、からの、ずば抜けた面白さに一気に魅了されましたよ。

私にとってファブルは、ヤングマガジンの好きじゃない面が強すぎて、ちょっと敬遠している作品でした。
欠点以上の魅力は感じられなかった、ということです。
まあそういうこともありますね。

というわけで、アニメになって、嫌な面がマイルドになって見られるようになっていたら、と期待したものの、そうでは無さそうなので諦めですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

おかしく哀しくおぞましいヤクザの世界

【総合評価☆☆☆】
 北野武の映画などを見ると、日本の男優はみなヤクザの演技が異様にうまいと驚かされるが、不思議でも何でもない。ヤクザ自身、自分を大きく見せようと思いっきり背伸びした演技をしている。演技の素人であるヤクザよりも、プロの俳優の方が上手なのは当たり前だ。
 ヤクザを登場させる作品の場合、この「ヤクザを演じるヤクザ」をいかにして表現するかがハードルとなる。近年のアニメには、子供に好かれる人の良いヤクザがしばしば登場するが、どんな場合でも演技を忘れない(まともな)ヤクザならば、あり得ないこと。その一方で、たとえカツアゲや麻薬の密売をしても、多くのヤクザからは生まれつきの悪人とは思えない雰囲気が漂う(私見。ヤクザを取材したドキュメンタリー番組の感触から)。少しやさぐれた一般市民が、精一杯演技をしているというのが、ヤクザの素顔だろう。こうした真のヤクザ像を描出できなければ、あまりに嘘っぽくて面白みがない。
 本作の場合、ヒットマンとしての技量を極限まで磨き上げたファブルは、もはや演技をする必要がない。ヤクザより怖いのに好人物---現実にはあり得ない矛盾したキャラを見事に体現する(特に、第12話「上には上。」では…)。ファブルと対照的に描かれるふつうのヤクザたちは、根っからの悪人ではなさそうな日常を送りながら、シノギが絡むと急に強面になる。こうした状況を、リアルロボットもので知られる高橋良輔が、ベテランらしい円熟した演出で巧みにアニメ化した。おかしく哀しくおぞましいヤクザの世界が、リアルに浮かび上がる佳作だ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

64.4 3 女優でコメディなアニメランキング3位
ビジネスフィッシュ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (37)
120人が棚に入れました
2019年、「働き方改革」が声高に謳われ、働くこと自体への向き合い方や考え方が変化する中で、変化を最も求められる最たる者、それが「サラリーマン」。元号が平成から令和へと変わり、景気が良くなっているのかそうではないのかイマイチわからない今の日本社会。そんな波瀾万丈な大海の荒波に翻弄されつつも、会社のために個性を発揮しながら、時に流れを読みながら、忖度もしながら、泳ぎ続けていかなければならないサラリーマンたち。そんなサラリーマンを応援する「ビジネスフィッシュ」誕生!顔は魚、しゃべるは日本語、職業は会社員、生きるは現代社会。上司と後輩に挟まれながらの仕事に悩み、仕事を終えると魚なのに海鮮居酒屋でビールを煽る。そんな不思議な“ハタラクサカナ"な彼は、今日も日常をカレイに泳ぐ…!?

声優・キャラクター
永岡卓也、武田玲奈、落合モトキ、竹井亮介、藤井武美、大津尋葵、白石優愛、小野賢章
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

わ○せせ○ぞう的色使いで同人臭強め

監督は実写ドラマの経験ありな住田崇氏。
当初、ボキャブラ芸人“ビシバシステム”の住田隆氏と勘違いしておりました。メッセで言い放ってましたのでこの場を借りてごめんなさいm(__)m



アニメーターでない方が作ってみたらこうなった、という斬新さがウリなのかもしれません。
内容・あらすじともに割愛。
なんというか、、、社員旅行の模様を録画して動画サイトに挙げたような内容で、内輪ウケのネタみたいななにか。


世界で約2.5億ダウンロードされているFacebookメッセンジャーのスタンプに登場するキャラクターをアニメ化したものだそうです。
アニメ放送と機を同じくしてLINEスタンプの発売。清々しいくらいに販促アニメです。
・・・・これまでにスタンプ初のアニメってありましたっけ?それはそれで偉業かも。

アニメの内容よりも本業売り上げへの影響が気になります。
きっと低予算。CGで外注費を下げ、IKKOさんとキャラ被りするイカちゃん役小野賢章さん以外はあまり売れてなさそうな役者やモデルを起用しております。社長の知り合いとかそんなやつかもわからん。
コメディは台本と演者の力量に依存するものですので素人集めたところで結果は推して知るべしです。


見どころは

・全体的に原色系のカラフルな色調。最近お目にかかれてません。
・発する一言の瞬発力。スタンプ出身だから?
・EDのダンス。スマホ画面に収まってキャラがHIPりHOPります。


うーん、ほんと中身に興味が持てない(笑)

 EDのダンスをコンテンツ化するのかな?
 LINEスタンプの売れ行きはどんなもん?
 新卒採用のツールとして使うだろうな? 
 どうやってこの企画通ったんだろう?


キャラ販売元の会社さんの企画会議目線でどういう戦略立てるのか?をこのアニメ横目に見ながら妄想するのが楽しい気がします。
アニメは素人の学芸会レベルなので、逆説的に普段鑑賞している作品はたとえ酷評になるものだってそれなりに頑張ってるんだな~というのを気づかせてくれるというおまけつき。

録り溜めてた5回分を消化して、あっしは一足先に抜けちゃいますね。


 {netabare}“WHOOOOOOOOOO!!!”

 これで “うおーっ” って読むのには抵抗があるぞい{/netabare}



視聴時期:2019年7月~途中断念 リアタイ視聴

-------
2019.10.10追記

LINEスタンプの売り上げランキングを覗いてみたがしっかり圏外の模様。
そして居住地域では10月から再放送がスタートすることに。なんで!?
ますますもって謎作品である。


2019.08.14 初稿
2019.10.10 追記
2020.04.03 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画はチープだけど、内容はとても笑えるサラリーマンコメディ

身体は人間、顔は魚のサラリーマン・魚脇タイが主人公のコメディ作品。30分枠に毎回2話の構成。全6回で計12のエピソードとなります。最終回終了後にそのまま同じ枠で、EDの曲と映像だけ差し替えたものが「ビジネスフィッシュ+」というタイトルで再放送されました。
内容は、IT企業(株)SEA VISIONを舞台に、中間管理職である魚脇タイの人間関係や恋愛を描いています。作画はチープなCGで、第1話を観始めた時点では全く期待していませんでしたが、これは非常に面白かったです。
まず、キャラが良いです。主人公のタイは、お調子者でヘタレだけど、どこか憎めない性格。個人的には、現実の友人にどこか似ているような感じもあって、好感が持てました。主人公以外も、ヒロインの乙姫さんや後輩OL・もずくちゃんといった女性キャラは、かわいい外見なのに意外と気が強かったりして人間味がありますし、顔が伊勢海老の同僚OL・えびかちゃんの、いかにも「いい女」風のキャラは、堂に入っていて良かったです。行きつけのオシャレショップのカリスマ店員・IKAちゃんは、強烈なインパクトがあり、出てくるだけで笑ってしまいました。その他、親友の蛸山、後輩の海野、上司の浅瀬課長なども割と現実にいそうな感じで、キャラ作りは全体的にとても上手かったです。
一方、物語のネタのほうも、恋愛、ハラスメント、SNSなど、誰にでも共感できそうな素材を、随所に魚ネタも絡めながら、無理なく笑えるエピソードに料理できていました。頭と頭がぶつかって中身が入れ替わるなんていうパロディも、馬鹿馬鹿しくて楽しかったです。
作画は、一見して酷いですが、タイの顔などは目と口だけの変化でも表情豊かでしたし、EDのダンスも結構好きでした。作品のタイプ的にも特に作画が重要というわけでもないので、実害はそれほどなかったように思います。声は、本業は俳優の人が多かったようですが、全体的に良かったです。特にえびかちゃんの藤井武美、IKAちゃんの小野賢章は好演でした。
最後まで(ビジネスフィッシュ+も含めて)観終わって、どの回もとても笑えました。会社が舞台ということで、ネタ自体はコントや実写ドラマでもいけそうな感じですが、顔が魚というキャラを考えると、やはりアニメだから良かったのかもしれません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

珍味w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ナンセンスギャグアニメ。作画はマジでクソですが、不思議と観られますし、色々クセになります。なんだろう? 病んでるのかな、俺(笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
魚脇がさ、すげぇダメで情けねぇ奴なんだけどさ、なんか、どっか可愛らしいというか、見捨てきれないんだよね。

んで、ああいうダメダメな奴が、美人と付き合ってるってのも、結構ある話で。母性本能くすぐるのかな?

課長もさ、マジでクソだけど、いるよな~と。

んで、蛸山の立ち位置がさ、わりと絶妙で。ああいう同期、ありがたいよな。

生意気な後輩、海野。相入れない存在の、えびか。そういうキャラの配置が良くて、妙にクセになります。「Wooooo!」や、「やっちゃうよ」とか、強いフレーズもあります。EDもクセになる。

そういう飛び道具だらけの中で、「誰も褒めない人は、褒められない。でも、慣れないこと(ムリに褒める)はするもんじゃない」「弱味を見せた方が、人気者になれる。あとはプライドの問題」とか、たまに真理をついてくるから、侮れない。

印象に残っているのは、「不治の病と勘違いされる魚脇」「人気者になりたい課長」「SNSでバズりたい乙姫」の話かな。

特に、SNSの話は、色んな人が、社会が、クズクズしくて、この作品に合っていると思った。面白かった。

課長の話は、共感性羞恥の自分としては、観ているのが辛くなるエピソードだった。

まあとにかく、絶賛はしませんが、好きな人はけっこうハマると思います。社会人に観て欲しいかな。
{/netabare}

【余談~ CMでも、脇役を極めてるw ~】
{netabare}
私、本作をBSで見てたんですが、最終話?で、魚脇が自分を脇役ではなく主役だと思い違いする話、、、で、番組間に流れたCMが、「天気の子」(笑)

「ビジネスフィッシュ」と「天気の子」のどっちが主役で脇役かって、一目瞭然過ぎて、笑えたw

なんだ? あのCMまで狙ってるんか?(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

52.6 4 女優でコメディなアニメランキング4位
ヒットをねらえ!(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (24)
106人が棚に入れました
『ヒットをねらえ!』は『超変身コス∞プレイヤー』に引き続いて放送された「変身3部作」の第2弾。
刑事ドラマが好きで、その制作に携わることを志望して宝竹に入社した生田美月に、プロデューサーとしての初仕事が任されることになった。しかし、それは刑事ものではなく色物企画の特撮番組『超変身コス∞プレイヤー』であった。そして、彼女はどこか釈然としないものを感じつつ、慣れない中、関係者の気まぐれや横車に振り回されながらも、必死に番組作りに邁進していくことになる。

声優・キャラクター
能登麻美子、田口宏子、笹島かほる、草尾毅、石井隆夫、木ノ下ぐみ

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

子供パンツを見せるエロ。ロリなOLの奮戦記

変身3部作。
『超変身コスプレイヤー』という子供向け特撮番組のメイキング物語。
子供のようなプリントパンツを履いた24歳、身長146cm、見た目チビッコの新米プロデューサー(女)が主人公。
TV番組を企画・プロデュースする裏方さんの苦労とドタバタを描いたお話です。


いわゆるサクセスストーリー的なノリの作品。
意に沿わない仕事に最初は戸惑いながらも、周りの人達に支えられて人気番組を創っていく過程が描かれています。
番組制作に関わるあらゆる出来事やしがらみに晒され、それをマネジメントしなければいけないプロデューサーの苦労話が中心で、これが意外と面白い。
展開や問題解決の方法などのツメが甘くてご都合主義的ではありますが、エロコメにしては結構なオシゴトものの要素が盛り込んであって、見応えはアリです。
個人的には、変身3部作では本作が一番楽しめました。


エロについては、とにかくロリっぽい。
主人公がお色気担当の中心ではありますが、冒頭で語ったとおり見た目はお子ちゃまで子供パンツを愛用しているOLです。
当然、各所のサイズもそれに違わない規格。
OLなので社会的には大人ですが、別段エッチな行為に及ぶわけでもなく、転んでパンツみせたり、お風呂で裸みせたりのサービスシーンです。健全、健全。
他のOLさんや、コスプレイヤーの面々もサービスしてくれますので、エロの出現率はわりと高めです。

ちなみに、見た目は子供っぽくても性格や言動はオトナです。
中の人は能登麻美子さんなので、ロリ声を発しているわけでもありません。
最初は、能登さんのイメージとはかけ離れたキャラのように思いましたが、意外と合ってました、これが。


変身3部作は全部そうですが、とにかくB級です。
キャラデザもそこそこ、ストーリーも深さはなく、作画も褒める程でもない。
ただ、B級のエロ作品だと最初から割り切ってみるなら、決して悪くはない出来です。
能登さんにソロで歌わせているOPは、ちょっとアレだとは思いますがw

別々の視点で3作つくるという企画は面白いので、変身3部作全部を揃えてご覧ください。



【エロ成分】
パンツ  :☆☆☆☆
おっぱい :☆☆☆
裸    :☆☆☆
性行為  :☆
マニアック:☆☆☆
エロス総評:☆☆

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ロマンティック路線のOLアニメ。

番組制作の裏舞台。

能登さんがヒロインなんだけど・・キャラデザが・・
中途半端だなぁ~・・大人ロリでもなくMOBキャラ。
台詞の演出もきつい・・キャラ設定に無理ある気が。

因みに1話・・何なのこれ!ってバスとUPで終了。
裏舞台ドキュメント風とはいえそういう路線ですね。

単純に理想と現実の違いから・・ドタバタコメディ。
序盤はヒロインの物語になってて・・って当たり前?

何かMOB並みのサブキャラスピンオフ視てる感じ・・
女優キャラも絡むので余計貧相で・・残念・・
ギャグ系アニメのようなソフトなデフォルメも微妙。
サービスカットが随分あるけどあまり可愛くない。
キャラデザと共に敢えて色気を削ぐ演出に感じる。

制作現場のシーンが少なくてどっちつかずな感じ。
裏舞台ネタも単純で世間一般社会のあるあるの枠内。
意外性や興味を惹く業界ネタがない・・ありきたり。

コスが何故あんなふうになったのか?という絡みも
少なくて・・「黒騎士クリス」「下克上」「巨大ロボ」や
玩具メーカー云々も常識でそれ以上のネタがない。
コスでエロ露出が増減するのも予想の範疇のネタ・・
それが淡々と垂れ流しの情報として何の演出もなく
描写されるので面白みもない。唯のOL物の日常・・

TV放送8話(1話14分程度)+DVD4話充分長く感じる・・
中弛みや無駄なシーンが多過ぎる・・盛り過ぎ・・

OPは能登さんEDは亜波根綾乃



生田美月   能登麻美子
久留米健治郎 草尾毅
谷川弥生   田口宏子
早川和美   笹島かおる
生田皐月   斉藤梨絵
荻島翔    木下ぐみ
大泉直人   宮野真守
八神菜摘   松来未祐
桂木洋子   小林沙苗
城ヶ崎ヒカル 大原さやか
今村さやか  吉田真弓
早坂みく   浅井清己
御木本真也  渡辺英雄
高橋竜之介  青木誠
かのうたつお 石井隆夫
韮沢譲治   加藤亮夫
田宮俊太郎  中村秀利

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

ななろう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

まぁまぁ楽しめました。

このアニメの面白い所は、企画でまず3つの作品に分かれていることです。
観る順番を個人的には、この順番が良いかと(^^ゞ

1.「LOVE LOVE?」は、TV番組「超変身コス∞プレイヤー」でコス∞プレイヤー役を演じた5人のアイドル女優達が、原作者という秘密を隠してメイキングカメラマンとして番組に参加する主人公・大泉直人の争奪戦を繰り広げます。

2.「超変身コス∞プレイヤー」は、「LOVE LOVE?」の中で演じていたTV番組「超変身コス∞プレイヤー」を視聴者目線で描かれた物語です。

3.この「ヒットをねらえ!」は、「LOVE LOVE?」の中で、番組制作会社のプロデューサー・生田美月をメインに、TV番組「超変身コス∞プレイヤー」のメイキングドラマが描かれます。

宝竹に入社したお子様容姿の生田美月を主人公にして、制作側から裏側が面白おかしく描かれていてプロデューサーとしての初仕事として「超変身コス∞プレイヤー」任されることになります。

お子様容姿でドジっ娘と言うことでスタッフからも信頼されずからかわれるコメディータッチで進んで行きながら、度々起きるトラブルに必死に奔走していくことになります。

「LOVE LOVE?」での主人公が原作者ということを隠して現場に参加すること等、「LOVE LOVE?」側では描かれていなかった裏側部分もあり楽しめます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ページの先頭へ