天才で戦闘なおすすめアニメランキング 18

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの天才で戦闘な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の天才で戦闘なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.7 1 天才で戦闘なアニメランキング1位
新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (102)
300人が棚に入れました
“別にいいじゃねぇか……。何歳から新しいこと始めたって!” 最強にして新人のオッサン、冒険者を目指す! 「夢を追うならできるだけ若いうちがいい」 人は皆、そう考える。だが、どうしても諦められない。そんな大人も、どこかにいる――。 10代で冒険者になるのが当たり前の世界で、30歳を過ぎてギルド事務員から冒険者を目指したリック・グラディアートル。 大陸最強の冒険者が集う伝説のパーティ「オリハルコン・フィスト」のメンバーによる想像を絶する訓練の日々を過ごしてきた彼は、新米Fランクながらも最高位であるSランク並みの戦闘力を有していた!? 叶えたい夢を追い続けるアラサー主人公が、なめてかかってくるエリート冒険者を、本人が気付かないうちに鍛え上げられた戦闘力で次々にねじ伏せていく痛快アクションコメディ!

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ううーん、クソアニメですが面白いクソアニメかどうか…

やりたいことはわかりますがクオリティは残念。
作画が微妙過ぎ。

内容はまあ、結局いつもののバリエーション違いでしかない。
やっていることはいつもの通り、なろうチートものです。

まあ的当てが無いからいつものとは違うというなら、そうですかって感じですが。

ただまあ、一応ギャグな雰囲気があるところは、微妙に笑えないことも無かったかもしれません。

まあ明らかにクソアニメなんですが、笑えるタイプのクソアニメってのもあるんですよ。

決闘したアンジェリカが、なかなか反応が良くてクスッとしそうになったので、もしかしたらちょっとは笑えるのかなーとも。

というわけでちょっとだけ見たい気もしました。

でもまあ、多分切ります。今期も本数多いでしょうし。
暇なら流し見しても良いのですが。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

転生、転移がこれほど重要だとは…。ズラしが上手くいっておりません。そして脳筋体育会系アニメでした。

最終話(12話)まで観ました。2024.09.29

 ワンクールの半分以上やっていた闘技会編もいよいよクライマックス!リックとブロストン先輩が本気で殴り合い、ブロストン先輩も大満足!凄まじい体育会系の脳筋ストーリーでしたが、オチはキレイに決まった様です。

 リック達の今後の目標も定まり、俺達の戦いはこれからエンドでしたが、ワンクール作品としては上手く畳めたと思います。わりと強さ表現が限界突破したので、2期は無くても良い感じです。これ以上の強敵が出現すると、作画崩壊しそうです。

 まぁ、リック達の目的も、宝玉を集めて超強いカイザーをいっちょ討伐するかぁ〜位なので、そんなに興味を湧きません。別に今の所カイザーは人類の脅威にもなってませんしね。

 後、ブロストン先輩は、割と才能だけで産まれた頃から強いので、トカゲ男のギースと何が違うのか良く分かりません。イキッて無い所かな?パーティーのメンバーも修行で強くなったとは思えない面々なので、これ以上続けると、物語が破綻しそうな気もします。

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 9話まで観ました。2024.09.04

 6話からスタートした拳王トーナメントも佳境に入りました!お色気ツッコミ要員のアンジェリカのために、超天才で才能のみで戦うトカゲ男のギースをボコボコにして指導します。

 主人公、もう強さを自覚してるやん…。手加減まで覚えちゃって…。最初のオトボケ振りは何だったのかな?普通の俺tueeeeee!に成り下がっています。

 主人公、努力だ〜とか申しておりますが、チート能力覚醒してましたよね?説得力がありません。始めの変に自分は弱いと勘違いしてる云々の設定は、正直必要ありませんでした。

 アンジェリカ以外のキャラに魅力が全く無いという不思議なアニメですが、ここまで来たら最後まで視聴継続です。
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 4話まで観ました。2024.07.24

 えっ!?タイトル詐欺じゃね?4話で3話までのお話と矛盾する回想をぶっ込んできました。

 他のレビューアー様も指摘されていますが、主人公、特訓のおかげで強くなり、自分の実力を勘違いしているキャラだったはずなのに、ドラゴン倒しちゃったよ…。

 30歳で能力覚醒してたのね…。1話辺りの無知さは何だったのか?出落ちで後の展開を考えてなかったのでしょうか?

 物語の制作において、誠実さを感じさせない展開に、失望させられました。せめて能力覚醒は特訓中にするべきだろ…。

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 3話まで観ました。2024.07.16

 Eランク昇級試験編終了!主人公、Aランクエリートお貴族様を軽く退けました。

 そして、お貴族様に対して強くなるためのアドバイスなんかしちゃいます。これ、全然無自覚系俺ツエエエエ!じゃ無くね?

 主人公、割と性格が悪いんじゃね?と疑問に思いつつ、次回も楽しみです。

 しかし…、主人公はあんなに鍛えた体を見せつける様な格好をしていて、自信が無いとか、何を言っているのか…。

 ボディービルの大会で上位入賞する様な人物が自分はヒョロガリですとか自己紹介する様なもので、嫌味にしか聞こえません。

 どう考えてもオッサンである以前に強いでしょうよ…。みんな、年齢以外に他人を評価すべき基準が無いのかもしれません。視覚情報に頼らないなんて、こんなことじゃモンスターに勝てなくね?
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 初回観てのレビューです。2024.07.05

 なろう無自覚オレtueeeeee!テンプレを転生転移無しでやってみたら?的な作品です。主人公は元ギルドの受付32歳!

 まぁ、これが見事に滑っています。主人公はある意味視聴者の分身なので、親切にいちいち異世界の出来事に驚いてくれますが、あれ?この世界の住人ですよね?

 主人公、異世界で社会人を何年もやってたのに、無知過ぎます。山奥で暮らしていたならともかく、ギルド職員だったのに、冒険者とかの状況を知らな過ぎです。

 なろうの導入としての異世界転生、転移というのは、やはり重要な発明だったんですね。生粋の異世界人なのに、主人公の無知さは違和感を感じます。

 現代日本の現役世代なのに、スマホを見たことが無いとか、キャッシュレスの使い方が分からないとか、日本を旅行中の外国人を見て天狗や鬼がおる〜と驚く様なもんです。

 記憶喪失かムショ帰りかなんかでしょこれ?どう考えてもサイコパスです。元ギルド職員設定いらんでしょ。

 後、2年でここまで強くなるんなら、10代から修行してたら、素手による惑星破壊が可能な位に強くなってね?

 テンプレを少し外してみても別に面白くないと言う…、1話から事故ってますが、これからどうなるのかちょっと気にはなります。十中八九クソアニメでしょうが…。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

saitama さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

昭和の少年漫画にあったようなストーリーだけど、悪くはない。

原作未読。

タイトル通り。

主人公がオッサンであることを除けば、昭和の少年漫画にありそうなストーリー。
嫌いではない。ただ、作画とか描写はレベル低い。
昭和の熱い感じとコメディ要素が嫌いでなければ、最後まで観ていける気がする。

原作を完全に殺したグレンダイザーUと比較しても仕方ないが、
現代アニメの全ての悪要素で作られたクソアニメのグレンダイザーUと比べると
やりたいことは見えるし、作画レベルは低いけど、ちゃんと目指しているものは感じられるので、
こちらには評価点以上の良さは感じる。

多分、これは最後まで見るかな。


◾️最終話まで視聴
うん、これは主人公がオッサンでなかったら、完全に王道路線だったな。
この泥臭い感じとか、今の若い子がみて面白いのだろうか? そこは疑問。
ぶっちゃけ、作画レベルが低いために、この昭和路線を見るなら、
最初から昭和アニメの王道名作を見た方が正解なわけで‥‥。

世代的に最後まで見たけど、視聴者ターゲットが不明な作品だったかも。
まあ、中身自体は悪くないんだけどね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

76.9 2 天才で戦闘なアニメランキング2位
グリザイアの迷宮 & グリザイアの楽園(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1228)
7502人が棚に入れました
美浜学園5人の少女たちの心を救った風見雄二。しかし、彼自信の心の闇は、いまだに晴れぬまま重く立ち込めていた。雄二は自らの生い立ちを振り返る。自らを育み、形作っているものが何なのか。そして、それらとの邂逅の中で何を得、何を失ったのか――。忌まわしいくも、かけがえない時間をたどる旅路の果てに、雄二は自ら心の奥底にしまいこんだ闇の正体と対峙する。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、田中涼子、田口宏子、水橋かおり、たみやすともえ、清水愛、鳴海エリカ、友永朱音、瑞沢渓
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

風見 雄二物語

原作未プレイ 迷宮編 全1話(1時間) 楽園編 全10話

グリザイアの果実の2期です。先にグリザイアの果実を観ることをオススメします。

1期の果実の方は過去に色々なことを背負った5名のヒロインたちのことを、主人公の風見 雄二がフォローする形でしたが、今回は風見 雄二自身の過去と現在を描いた作品です。

1期は5人のヒロインのエピソードを13話で展開していて、エピソードが1話で終わるヒロインもいたので感情移入ができないこともありました。

今回は雄二のお話がメインなので、1期に比べると丁寧にお話が作られている印象です。

ヒロインたちは雄二のフォロー役という感じですね。

{netabare}迷宮では
 お姉さんの一姫がいなくなってからのお話は本当に悲惨でしたね。

 これでもかというほど不幸の連鎖が描かれておりました。結構視聴するのに心苦しかったですね。

 雄二が感情をあまり表に出さない理由がよくわかりました。

楽園では
 雄二の師匠である朝子は、かっこ良かったですね。

 師匠にどんどん心を開いていく様子が凄く良かったです(開き過ぎると思うシーンもありましたがw)

 米海軍訓練学校時代のお話は面白かったですね。まさにTHE・軍隊という感じで個性的な仲間たちも好きでしたね。

 師匠との別れは、切ない気持ちにさせてくれました。

 後半は各ヒロインたちが大活躍でしたね~みちるは相変わらずでしたがw 幸の凄技には驚いてしまいましたw この作品では一番目立っていましたね。

 タナトスさん(風見一姫)の話し方が好きですね。まさかコンピュータにされていたのは驚きでした。

 最終決戦のとき、朝子が雄二の背中を押すシーンはウルウルしました。{/netabare}

色々なことをたくさん詰め込んだところはありましたが、テンポも良く、必要なことだけ残して他は一切省いた感じがしました。

もう少し日常シーンがあっても良かったのではと思いましたが、この話数では収まらないでしょうね~ OVAなどになると嬉しいです^^

1期がもう少し丁寧作られていると良かったのですが、この2期は重く悲しい迷宮から楽園で徐々に盛り上げていくお話に満足できました。

{netabare} (雄二とみんなの再会シーンは観たかったですが){/netabare} きちんと終わっているところも良かったですね。

ちょいエロなところやバトルが苦手でなければオススメです^^

OP 迷宮は飛蘭さん、楽園は黒崎真音さんが歌っています。楽園のOPは、歌詞を作画に入れているところが良いですね^^
ED 楽園編で2曲とも南條愛乃さんが歌ってます。

最後に、オチまであって大満足ですw{netabare}一姫の義手は最初から違和感がありましたが、最後にスポーンって抜けたシーンは思わず笑ってしまいましたw{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 46

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

エロゲ原作の問題作w

グリザイアの果実に続く、2期にあたる作品です。
迷宮と楽園と、風見雄二の過去から現在までを描いた内容です。

まあエロゲーが原作だけあって、表現に容赦はありませんw
Hシーンがカットされていても、けっこう衝撃的な内容が多いですね。
突っ込みどころも多いですけどw

18禁の制限の無いストーリーが、エロすぎずグロすぎず丁度いい処で
収まっている作品でした。
ゲームの方は、未プレイなので判りませんけどw

最後が本当にハーレムな楽園でしたw
エロゲ原作の中ではでは、かなりのお勧め作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

たとえ原作がエロゲでも面白いものは面白い

ゲームが原作のグリザイアの果実の続編。
主なストーリーとしては捕らわれの身となった風見雄二(かざみ ゆうじ)を救出して過去のしがらみから解放する事。

雄二の幼い頃、姉に頼っていた事や一家離散した事も、何故、戦闘能力があるのか等、キチンと筋立てして描かれています。
子供の頃から虐待を受け、引き取ってもらった環境は人殺しの練習ばかり。
あまりおススメできない教育方針です。
小さい頃から過酷な現実を突きつけられたら心に傷がつくのは当たり前でしょう。

そんな雄二は捕らわれの身に。
美浜学園の生徒である榊由美子(さかき ゆみこ)、周防天音(すおう あまね)、松嶋みちる(まつしま みちる)、入巣蒔菜(いりす まきな)、小嶺幸(こみね さち)とタナトスと呼ばれている謎の人物達は雄二を奪還すべく行動を起します。
タナトスを司令塔として適材適所に役割を与えられた美浜学園の5人。
それぞれ行動を起すのですが、視聴している側がスッキリするような話の展開。
計画が上手くいくと、見ている側としては気持ちが良いものです。

雄二の生い立ちを説明しながら、何故、無双のような強さを持つ事になった事が分かるようなストーリー仕立て。
子供の頃から人の死に触れていると冷静な判断ができるのでしょうか。
平和な高校生活を送れるようになるとは、とても思えませんでした。

何だかんだ説明をしていますが、雄二の過去から現在までを網羅している内容です。
面白いか面白くないかは人それぞれ感想が違うと思いますが、自分はそれなりに楽しめました。
とてもエロゲ原作とは思えない出来の良さ。
中々、綺麗にまとまっています。
『グリザイアの果実』→『グリザイアの迷宮』→『グリザイアの楽園』とテレビ放送された順番で見る事をおススメします。
縁遠い世界を描いていると感覚がマヒするのかなぁ。
本作品を面白いと感じていいんですよね^^;

投稿 : 2024/11/16
♥ : 43

87.4 3 天才で戦闘なアニメランキング3位
SPY×FAMILY(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (920)
3042人が棚に入れました
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている―― 世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。 東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。 西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。 その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。 内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。 〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。 だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった! 3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。 ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ハートフルスパイコメディの良作☆

舞台は東西冷戦時代に似た世界。
西側のスパイ、黄昏(たそがれ)ことロイド・フォージャーは、東側の政治家に近づくために、偽装家族を作る必要に迫られて・・
で始まるお話。

原作はかなり人気だったみたいで、作画の良さなどにも制作側の期待の大きさが感じられます。

まずはなんといってもアーニャすごくかわいいですね~♡
あの年頃の子供特有の無邪気でかわいいところがよく表現されてますね(#^.^#)
ウィって返事やちち~~って呼ぶのもかわいいし、たまに見せる(๏д๏)みたいな表情もかわいい♡

任務のために偽りの家族を作るんだけど、それぞれみんな秘密を持っているところが面白いし、家族というものを知らなかった人たちが少しずつ「家族」になっていくところがいいんですよね。

結局アニメ2話まで見たところで我慢できず、原作読んじゃいましたw
原作も面白かったですけど、アニメはさらに良くなっていると感じました!

本格的なスパイものというよりもコメディよりの作風ですので、人によっては肩透かしの方もいるかもですけど個人的にはすごく気に入りました♡

アーニャ役の声優さん、うまいなぁって思ってたら種﨑敦美さんという、Vivyやジュジュ様などされてた方みたいです。
色んな声で演技されててすごいですね!

アニメはどうやら分割2クールみたいなので、10月からの後半もとても楽しみです!

以下、各話の感想(印象に残ったシーンなど)です。
★今回のアーニャ語録☆、各話に追加しました。

1話「オペレーション梟(ストリクス)」
{netabare}任務よりもアーニャのことを思って警察へ行けというロイド。
でも警察に行かないでロイドの姿を見つけて嬉しそうに駆け寄るアーニャ。
ラストの寝てるロイドの懐にもぐりこんで一緒に寝るアーニャの絵がすごーくほっこりしました☀
★今回のアーニャ語録☆
ずっと前からちちの子供のアーニャです
ちちすごいうそつき、でもかっこいいうそつき
ははそんざいしない{/netabare}

2話「妻役を確保せよ」
{netabare}パーティで苛められてるヨルに対して、誰かのために頑張る姿は誇るべきことで素敵なことだと話すロイド。
色々とおかしい言動のロイドをまったく疑わないヨルの超天然なところも殺し屋とのギャップもあって良いです。
手榴弾が後ろで爆発してる最中に手榴弾のピンを指輪がわりにする絵が最後にきまってましたね♪
★今回のアーニャ語録☆
ア~ニャ、ははいなくてさみし~い♫
ピーナッツかいこんどけ{/netabare}

3話「受験対策をせよ」
{netabare}アーニャの舌足らずな話し方とかもう可愛すぎ~♡
アーニャ役の声優さんすごく上手です!
3人で撮った記念写真のアーニャとヨルの表情にニヤニヤしちゃいました♪
★今回のアーニャ語録☆
アーニャにははうまれてめでたい
わたすがキメラだ・・よろすおねがいするます
おでけけ記念日!
ひとがゴミのようだ・・
やっつけてくさいメシ食わせます{/netabare}

4話「名門校面接試験」
{netabare}コメディ色がより強くなった感じの4話でした。
エレガントな寮長さん、なかなか面白いキャラで好きかも♪
今回もアーニャに笑ったりほっこりしたり・・ホントいいキャラです♡
自分の気持ちに戸惑うロイドとヨル。少しずつ家族になっていく3人。
★今回のアーニャ語録☆
だいじょぶます!
オペラたべたり・・
100点満点です!
半分メガネのおっさん{/netabare}

5話「合否の行方」
{netabare}ポケットに忍ばせてたクラッカーでお祝いとか洒落てて好き♡
今回はアニメオリジナル展開も結構混じってましたね。
アクションシーンすごくよく動いてて、ロイドとヨルが闘うシーンなどもっと見たかった!
「これ桁間違ってない?」「合ってます」「え?」「あってます!!」に笑った。。
★今回のアーニャ語録☆
お城で助けられごっこ!
アーニャ、孤児院でてからわくわくいっぱい!ちちのおかげ!{/netabare}

6話「ナカヨシ作戦」
{netabare}イーデン校の制服を着てすごく嬉しそうなアーニャ♡
ターゲットの子ダミアンや、アーニャの友達になりそうなベッキー、エレガント先生も担任になって学校編も楽しくなりそう♪
必殺パンチのシーンは3回くらい見ちゃいましたw
今回はアーニャの色んな表情の顔芸がすごく面白くて楽しかったです✿
★今回のアーニャ語録☆
あざざます!
制服のアーニャです、ばーん!
おーきーどーきー
今こそ必殺のパンチを放つとき!{/netabare}

7話「標的(ターゲット)の次男」
{netabare}ベッキーはいつも本音で話してるから心の声も同じみたい。
周りを気にせずアーニャと仲良くしてくれたり・・いい子と友達になれて良かった♪
アーニャの号泣顔と上目遣いで見てる顔は可愛すぎ♡
理想の子供を求める前に自分が理想の父親になるべきと思い直すロイド。
部屋に引きこもったアーニャが自分から勉強してて寝ちゃったシーンはほっこりしました☀
★今回のアーニャ語録☆
学校へたくそでごめんなさい
せかいへいわがー{/netabare}

8話「対秘密警察偽装作戦」
{netabare}8分の2!って何度も得意げに言ってるアーニャに笑った。。
ヨルとユーリって色々と似てるところがあってやっぱり姉弟ですね。
ラスト、引っ張りましたねw
続きがどうなるか気になって思わず原作見ちゃいました。
★今回のアーニャ語録☆
ざんだんすう8ぶんの2!{/netabare}

9話「ラブラブを見せつけよ」
{netabare}キスシーン、前回から引っ張ってさらにOP後の回想シーンも挟んで・・ってちょっと引っ張りすぎかなー。
アーニャが寝ぼけてるシーンすごく可愛くて面白い♡
前回も感じてたけど、アーニャが出てこないと面白さが半減しちゃうと感じるのは私だけ?
ところで、ヨルの雇い主の組織と秘密警察ってどんな関係なんだろう?どちらも東側の組織みたいだけど。
どっちにしてもロイドとは敵対関係だし、今後その辺も描かれるのでしょうか。
★今回のアーニャ語録☆
んが・・ちきゅうのおわり・・
おはえんます・・
ちち、なんだかきょうみどりいろ{/netabare}

10話「ドッジボール大作戦」
{netabare} 久々のアーニャ回♡
今回のお話は5話と同じく、原作にアニオリを加えて膨らませた感じでした。
正直、15分くらいでもいいかな?って内容だったけど、全日本ドッジボール選手権全国大会とコラボするみたいでその辺も絡んでるのかもです。
アーニャ、相変わらず可愛いんだけど・・今回はちょっとあざとい感じもあった・・かな。
アーニャ、ベッキー、ダミアンと、キャラは揃ってるのでテンポをあげてお話が面白くなるのを期待したいです。
★今回のアーニャ語録☆
く○やろう
腰のひねりをおててにつたえて・・{/netabare}

11話「星(ステラ)」
{netabare} 心が読める能力のおかげで人命救助ができたアーニャ。
すごく得意げになってるアーニャに合わせて付き合ってあげてるベッキーがいい子で好きになりました♡
ダミアンも陰口に参加しないでビシッと周りに言ってるとこなんか意外とイケメンじゃんって。
あと種﨑敦美さんの一人四役が面白くて笑っちゃいました♪
実験されてた犬たちの中にロイド一家の絵が浮かぶ犬が・・!
次回違う話みたいだし、彼が家族になるのは2クール目かな・・
★今回のアーニャ語録☆
アーニャ、ちちのりょうりがいい
スターライトアーニャとよべ{/netabare}

12話「ペンギンパーク」
{netabare}今回はアーニャ大活躍でした!
スパイの話とアーニャの話が程よく混じってて、面白かったと思います♪
新人飼育員が、もうお前に教えることはないって言われてるところが可笑しくて。。
あとペンギンロイドとロボットヨルがアーニャとお菓子を買いに行くところはほっこりしました☀
これで前半終了ですね。10月の後半はいよいよ新キャラ登場なので、楽しみに待ちたいと思います!
★今回のアーニャ語録☆
まってー。ふつうのいい人でちち~
ペペペペンギン~
つよいけど、あとはだめだ{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 57

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とても素敵な家族を描いた物語

この物語をひと言で表すのはとても難しい。
アクション、笑い、アーニャの可愛さ、などもありますが、しいて言うならば、とても素敵な家族を描いています。

父のロイドは、娘のアーニャを守るためならば危険を顧みず、命懸けでアーニャを守ります。
そして彼は、血まみれになりながらも妻のヨルとの約束を守ります。
彼は仕事よりも家族を優先する優しい父親です。

母のヨルは、悪を許さない正義の心(?)を持った女性。
決して他人の不幸を見過ごしません。たとえ自分に関係なくとも自分にできる精一杯のことをします。
そして娘のアーニャに危害を加える者に対しては容赦しません。
ヨルはアーニャをとても大切にしています。

そして娘のアーニャは、常に父と母とに役立つ人間であろうとしています。
まだ幼い子供なのに、ロイドのために、そしてヨルのために精一杯頑張ります。

そんな素敵な家族なのですが…、
ロイド、ヨル、アーニャには、それぞれ誰にも言えない秘密があります。
三人は、各自の秘密を隠しながらも家族の絆を深めてゆきます。

私達は誰だって、多かれ少なかれ家族に言えない秘密を抱えていると思います。
この家族は、その秘密の度合いが大変重い。それだけのことだと私は感じましたが、皆さんはどう思われますか?


ところで、今までは影の世界でしか生きていることに意味を感じなかったロイドやヨルでしたが、二人はアーニャのおかげで日の当たる世界で生きることの充実感を感じられるようになったような気がします。

もしかして、アーニャはロイドとヨルのために神様が遣わした天使なのかもしれませんね。
いつの時代でも、子供は親のために神様が遣わした天使です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 81

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

話題作?、これが。「何も考えないで良い」問題。

 タイトル通り。設定が出落ちにならないといいが、ちょい不安。コメディーとしても、スパイアクションとしても中途半端な印象。ところで、本作に限らず「何も考えないで良い」って良いことなのか?。別に高度なものだけが価値あるとは思わないが、何もかも手取り足取りなソフトコーディングで、どんどん下に下に合わせてじゃあ表現できる幅は確実に狭まっていく。あと、みんなそんなに考えることが苦痛なの?。そんなにストレス溜め込んでんの?と不安になってくる。


 「何も考えないで良い」というリラックス効果が目的なら日常系を見れば良いし、「日常系」でも極まればやはり素晴らしいテーマ性を帯びるから考えることでより深い味わいを産む。「何も考えないで良い」な発想には、コンテンツをただ暇つぶしとして消費するだけな安さがどうも感じざるをえない。心が大きく揺れ動くには頭も働かざるをえないし。それもすらもう面倒な人はアニメ見なくても良いんじゃね?ってという疑問が。そもそもエンタメとはそんな簡単なもんじゃない。犬猫動画見てればええやん。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 37

66.4 4 天才で戦闘なアニメランキング4位
ベイマックス(アニメ映画)

2014年12月20日
★★★★☆ 3.8 (207)
1181人が棚に入れました
ヒロは、幼いころに両親を亡くし、兄タダシと2人きりの生活を送っていたが、ある日、謎の事故により兄タダシは帰らぬ人となる。
ひとりぼっちになり深く心を閉ざしたヒロの前に現れたのは、つぶらな瞳と空気で膨らんだ白くて大きな体を持つ"ベイマックス"。彼は、亡き兄タダシが、人々の心と体の健康を守るために開発したケア・ロボットだった。
「どのくらい痛いですか?」「泣きたい時は泣いていいのですよ」と優しく寄り添う"ベイマックス"のおかげで、ヒロは少しずつ元気になる。
そして、兄の死に疑問をいただいて謎を追うと、世界の脅威となる巨悪の存在を知り、兄のために戦う決意をする。ヒロの味方は、戦闘能力・戦闘意欲のない優しすぎるベイマックスのみ。果たして彼は世界を救うことができるのか、そして、兄タダシがベイマックスに託した驚きの使命とは。
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ベイマックスが うしろから包み込んでくれる、あたたかいストーリー

ここは...わたしの住む都市?
目の前に広がるどこかで見たような景色...
けれども少しだけ異国っぽい雰囲気もあるこの場所は...

アメリカ、サンフランシスコと東京をミックスした「サンフランソウキョウ」という架空都市。

そのせいだったのでしょうか...
ここは非日常的なファンタジーの世界であるのに、どこかに実在しているのではないかと....そんな気持ちにさせたのは。

科学が進歩した世界では尖ったフォルム、禍々しい色。そんな近未来的なデザインのハイテクロボットを見かけます。

しかしこの作品の「ベイマックス」というロボットは白くてやわらかそう、さわって良い?あなたはふわふわなの?そんな印象でした。

開発者タダシはこのロボットを「人々の心とカラダを守る」ケアロボットという使命のもと作りました。
それに相応しい柔らかなフォルムが優しさを感じさせています。

とっても大きいベイマックスがちょこちょこと歩く仕草や

通路を通れないからとカラダを自ら押し潰したりとお茶目だったり

簡単にカラダに穴が空いてしまうことは戦うための存在ではないという理由でしょう。その柔らかい雰囲気としてうまく表現されていました。

この一挙手一投足に至るまで全てが愛らしくユーモラスなベイマックス。大いに癒されます。
あなたも癒されること間違いなしです!!

{netabare}
中盤では大切な人を失うことから アクションストーリーへと移行。未知の敵に向かうため主人公や学友が秘密のヒーローになるのです。

正義とはなんでしょう
復讐心からくる正義は果たして正義なのでしょうか。
その間で葛藤する主人公ヒロ、信頼できる仲間は一緒に悲しみ、ヒロを諭してくれるのです。
{/netabare}
いちばん好きなシーンがあります
ヒロをそっと包み込むベイマックス
背後からやさしく、あたたかくヒロを包みこむ仕草。

画面を通して伝わってくる、わたしの背中もあったかくなるような
ヒロの表情を見ていると
感じているその安心感が伝わってきます...

心にも...愛情、安心、やすらぎが直に伝わる行為、包み込む「ぎゅう」

包んて欲しいときも
包んであげたくなるときも
心と心が伝わる大切なスキンシップ
ベイマックスがヒロを包み込むシーンに胸がぎゅうってなりました....

この作品すごくまっすぐなストーリーで、かけがえのない仲間との絆を描きます。
中盤からアクション作品かと思いましたがやはり「心」に重きを置いています。
とても素敵な作品、とても心があたたかくなりました。

AIさんが歌うエンディングテーマ Story (英語版)ソウルフルな歌声にぐっときます!ベイマックスがしてくれたような包容の力を感じます。その声に胸があつくなりました。

キミがくれた希望で 強くなれたもう怖くない...
今はキミを近くに 感じるから...

投稿 : 2024/11/16
♥ : 53

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『BIG HERO 6』の映画化・・・でも日本のアニヲタ的には微妙な心境かも?

『X-MEN』のスピンオフ作品である『BIG HERO 6』の3DCG映画化作品です
つまりディズニー作品にしては珍しくれっきとした原作があります
ただし肝心の「ベイマックス」の設定やデザインを含め、キャラの名前だけ拝借したほぼオリジナルストーリー
そもそも『BIG HERO 6』そのものがアメコミの中でも弩マイナーな為、向こうのファンですら忘れかけてた一本ですね
2D吹き替え、または3D吹き替え、一部劇場のみ字幕版もあり


アジアとアメリカ西海岸をごちゃ混ぜにした架空の未来都市、サンフランソーキョーが舞台
13歳にして高校を卒業した天才少年ヒロ・ハマダは有り余る才能を持て余し、非合法なロボットバトルに夢中でした
そんなヒロを見かねた彼の唯一の肉親、兄のタダシはヒロを大学の科学教室へと誘います
科学ヲタクの仲間達やロボット工学の権威である教授に触発され、進学を決意するヒロ
そして世紀の大発明「マイクロボット」を発表するがその矢先に大学で大火事が発生、取り残された教授と教授を助けようとしたタダシが帰らぬ人となってしまいます
兄を失った悲しみに傷心しているヒロの前に、タダシの形見で人の治療を専門とするケアロボット「ベイマックス」が現れます・・・


まずビニール風船で出来た「思わず抱きしめたくなる」ベイマックスのデザインが良いですねb
原作は普通にスーパーロボットですが、ケアロボットという新設定の元に起こされたポッコリ感、工業デザインとしてとても秀逸です


お話の前半、ヒロとタダシの微笑ましい関係からタダシの残酷な死までを描く部分が家族モノ、青春サクセスモノとして大変素晴らしいです
あと超脇役ですけど兄弟の育ての親であるキャス叔母さん、個人的にすごく好きですb


さて、日本版予告やCMなどでは仕切りに「優しさで世界を救えるか?」というキャッチコピーと共に感動作品、癒しの物語であることが強調されたプロモーションをしていました
ところが本国の予告や実際の本編はあくまでコメディタッチのヒーローアクションなんですよね


非戦闘ロボットであるベイマックスは戦えない、戦えないけどヒーローになる
これは本作のクライマックスに関わる大きなテーマなんですが、日本版のプロモーションだと“戦わずして世界を救う”みたいな印象を受けます
でも本編の内容は「力の使い方を間違えてはいけない」とか、「大きな力には大きな責任が伴うべき」とかを伝えんとしてきている
結果的に世界を救うために“武力の必要枠”があることを肯定しています
これは科学の発展と軍事を切り離せないアメリカ臭さが抜けない感じで、少し意見が分かれそうなところですね;
そして日本版予告に関しては流石にちょっと予告詐欺と言っていいレベル
個人的にはちょっと残念でした


じゃあアメコミヒーローとしてなら純粋に楽しめるのか!?って部分にも実は疑問がありまして・・・
ぶっちゃけるとこれって様するに『HEROMAN』なんですよ
そう、2010年にスタン・リーが原作、日本のボンズが制作したアニメです
すごくヲタク向けな内容なのに、いざガチヲタが観ると「HEROMANの焼き直しかよェ・・・」ってなる


お涙頂戴モノを期待してるとちょっと違う
ヒーローアクションを期待しててもちょっと違う
どこもかしこも中途半端
だからこそ誰もが楽しめる一作なのかもしれませんが、良い意味でも悪い意味でも“凄く軟派な映画”だと思います


上記した前半部分の感動の他に面白かった部分と言えば、クライマックスの救出シークエンスが『インターステラー』と偶然にも被ってるってとこ
あと科学ヲタク仲間の一人、フレッドの父親に関してですかね
まさかの“ご本人”登場かよって吹き出しましたw


ネタ的な意味では『アナ雪』以上に語り甲斐のある作品でしたよ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

工学部のアホGeekどもを愛する人々は全員みるべき

「おまえの対人感情把握能力は、ベイマックス以下なので、ベイマックスを見習うように」と言われました。

ほんとうに、すみませんでした。頑張りたいと思います。


*1.工学部萌え


まあ、それはさておき、
某工学部出身の知り合いが「けっこうマジ泣きした」と言ってたけれど、おれはおまえのことを想像しながら、ちょっとうるっとキタぜ?と言ってやりたくなりますた。(わたしは工学部出身ではありません)

工学部出身の尊敬できる友人たちの居場所が『ベイマックス』ではとてもキラキラと描かれていて、ただ、そのことだけで、泣ける。これだけ、工学部の世界をキラキラと描いたコンテンツってほかにないんじゃなかろうかとーーあるかもしれないけど――ないんじゃないだろうか、と言いたくなる何かだろうと、これは。

たとえば、最初のシーンで天才児であるヒロが画期的な発明を披露するシーン。あれ、実際にはあんなことどう考えても短期間ではむりだとは思うけど、ああいった発明が実際に短期間で可能であるかどうか、ということは別問題として、「工学部」に生きるGeekな人々の人生の喜びの見出し方というのを、ぐぐっとわかりやすく、かっこよく描くならばまさしくああいうものになるだろうと思う。
 
人々をあっと驚かせるようなものを作り上げて、それをプレゼンテーションしてみせること。
研究室のなかで好き勝手に素っ頓狂な発明品をつくりながら、みんなで心地よい変人Geekの巣窟で熱心に日々を費やすこと。
そういうことが、ただただ、ひたすらに、たのしく、麗しい日々で、そういうものを、すばらしい風景として描いてくれているという、ただそれだけで、このアニメは、全世界の工学部出身者および、工学部の人たちを愛おしく思う人々にとってすばらしいアニメだと言って良いものになっていると感じました。


*2.PC


あと、これもすでに言われていることだけれども、工学部の男女比率や人種比率もきちんと配慮されていて、「さすがディズニーだな(笑)」と。その政治的配慮の行き届き具合に、おもわず皮肉めいた笑いをこらえられなくなるのですが、皮肉めいた笑いをする一方で、皮肉めいた笑いだけではすまないものでもあります。
 あまりにもベタなこの政治的配慮は、日本では十分になされていないことなので、これはこれで、やはりとてもとても重要で、きちんとしていて、改めて真顔で「すばらしい」といいたくなる気持ちもやってきます。
 日本の工学部連中の愛すべきアホGeekどもは、たいがいにおいて愛すべきアホGeekなんだけれども、ジェンダー配慮の文脈だと、ごく素朴に悪い意味で「このアホが!」と叱ってやりたくなることも多いもので、こういうところは、ベタに見習ってほしいよね。まあ、去年の人工知能学会の表紙のネタでうんざりしてるかもしれないけど >工学部の男性各位
 工学部の人々は、けっこうベタにフェミ系のまともなもの読むといいよ、ほんと、とか思いますよね、しみじみ。


*3.サンフランシスコと日本


 サンフランシスコが美しく描かれているのもけっこううるっときましたわ。現実のサンフランシスコはあそこまで美しくないけれども、個人的にサンフランシスコは良い思い出のおおい街なので。
 しかも、主人公は日系人ですからね。


*4.話の構成、見せ方、演出エトセトラ

 
 いうことなし。すばらしいのではないでしょうか。機械の波の表現とか、いや、まあ、ほんとすごいとおもうよ。


*5.ということで、けっこう、わたしにドンピシャ

 全体的に、すごい自分にむけてドンピシャな作品だという感じでした。けっこうマジでうるっときてしまいましたわ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

68.4 5 天才で戦闘なアニメランキング5位
最強陰陽師の異世界転生記(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (214)
722人が棚に入れました
強いだけでは幸せになれない。たとえ、最強の陰陽師だとしても。 並ぶ者のいない天才と称された陰陽師・玖峨晴嘉は、朝廷からの裏切りにあい、命を落とそうとしていた。 次の生でこそ幸せになりたいと決意し、自ら生み出した秘術・転生の呪い(まじない)によって異世界に転生する。 そして、セイカという名と新しい人生を手に入れた。 「前世の自分に足りなかったものは狡猾さ、今世では上手に立ち回り幸せな生を手に入れる――――」 最強の陰陽術と強力な妖怪たちを従え、彼の進む先に待ち受けるのは、望んだ平穏か、それとも・・・。 いまだ誰も目にしたことのない、最強の陰陽師が挑む異世界ファンタジーが始まる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

狡猾に 策を巡らす 怨霊の 掴みし幸は 花霞かな

原作小説『最強陰陽師の異世界転生記〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜』はweb版、ラノベ版共に未読。

【物語 3.5点】
シリーズ構成・脚本・待田 堂子氏。
私が好相性を感じている書き手の一人。
伏線の強調の仕方が、しつこ過ぎず、分かりにく過ぎず。
私にとって丁度いい塩梅なのが心地良いです。

終盤、主人公セイカ・ランプローグが(※核心的ネタバレ){netabare} 魔王{/netabare} でしたという件にしても、
道中セイカはチョットやばい奴だぞ?という布石が、
アンテナ張っていれば捉えられる程度に、さりげなく置かれていたので、
唐突感なく受け入れられました。

ラストの(※核心的ネタバレ){netabare} 勢力均衡を保つ人間界と魔界。
魔王を倒す勇者伝説など疎ましい。{/netabare}
この世界の大局提示も上々でした。


世界観・設定によるシナリオ明快化もまずまず。

主人公最強な転生者の陰陽道が、洋風ファンタジー世界にインパクトを与える構図。
和と洋。設定のコントラストで展開が捉えやすかったです。

転生者の主人公は前世で力を持ちすぎた陰陽師として忌避されハメられた反省を元に、
現世では狡猾に立ち回り幸福を掴むことを人生の目標に据えている。
けれど狡猾に掴んだ幸せなど虚しいものではないか?
元の優しいセイカのままでは幸せになれないのだろうか?
葛藤のテーマも明確。

ただ、テーマについては前世、狡猾以前にセイカが、力がなければ幸せになれないと悟ったいきさつ。
そもそも前世で謀殺された詳しい経緯。
過去の掘り下げは持ち越され、やや不完全燃焼。


私は脚本家や和洋折衷な世界観を始め、気になる要素が多数あったので美味しく頂けました。
ですが、お話自体は、量産型の異世界転生物。
結末も、やっと基本的な方向性が示された所で終わる俺たたENDの典型。
オススメ度となると、お暇でしたらどうぞ位の学園系の異世界転生アニメです。


【作画 3.0点】
アニメーション制作・スタジオブラン

凡庸。

洋風モンスターたちの描写。
いくら原作タイトルで弱過ぎると酷評しているとは言え、
この作画では、ちょっと倒しがいがない感じw
特に初回、巨大モンスター出現!と期待したら、
{netabare} ただのドでかいオオサンショウオ?{/netabare} だった件はズッコケそうにw

一方でセイカ配下の妖怪たちなど和風モンスターについては、
襖(ふすま)が開いて召喚される中々の演出で魅せる。


それにしても魔法学校の学生服デザイン。
スカートの丈が短くて実にけしからん(笑)

普通、魔法学校の制服と言えば『ハリポタ』ホグワーツのロングローブや『まほよめ』2期学院のハーフパンツにロングコート辺りが定番でしょう?
あんなミニスカじゃ下位の風魔法演習とかでパンツ見えちゃいますよw
と私はツッコミながらも、ついヒロインズの絶対領域に目がいっちゃうわけですがw


【キャラ 4.0点】
ヒロインズ。
セイカの奴隷だが精霊魔法使える金髪ロングのイーファ。
今世代の勇者でセイカとは冒険仲間意識が強い赤髪ショートのアミュ(八重歯、下ネタ付)。
色々隠し事が多そうなクール系な後輩赤髪ショートのメイベル・クレイン。
あとは予言系の聖皇女とか。

色恋沙汰には興味なさそうな前世陰陽師の少年の周りに、
恋人ポジションからは微妙にズラして美少女を配置する。
鈍感ハーレム人物相関のバリエーション。

ただ、どういう都合なの?との疑問や違和感には、答えを用意しているキャラ設定ではある。
何でイーファは奴隷なのに凄い魔法適正があるのか?
→{netabare} エルフの血筋でした。セイカから離れろ展開。{/netabare}
何でメイベルまで赤髪ショートなのか?アミュと被ってるじゃん。
→{netabare} 地毛は青髪。背負った宿命も背筋が凍る凄惨さ。苦手のお勉強で高飛車を崩される。ただし私は赤髪のメイベルの方が好きです。{/netabare}


もう一匹ヒロインズとも言えそうな狐妖怪ユキ。

前世からの縁で、セイカが転生者であることを知る数少ないキャラ。
現世では狡猾に生きると言うセイカに、目立ち過ぎでは?あの娘に肩入れし過ぎでは?などと進言したりする配下。
要所でセイカの葛藤を整理、言語化することで、主人公を拡張しテーマも深める献身ぶり。


【声優 4.0点】
主人公セイカ役には花守 ゆみりさんを指名オーディションで起用。
この手の転生者の役には、外は少年、中身はおっさん。狡猾に子供を使いラッキースケベをいなす。
といった難解さが付きまといますが花守さんは好演。

大人の中身が滲み出る主人公モノローグも、前世の陰陽師ボイス担当の梅原 裕一郎さんではなく花守さんが全対応。

さらに陰陽道独特の詠唱呪文もこなし、果ては月下で短歌を詠みながら敵を始末し、寒々しい和風ムードを演出する万能ぶり。
私も感心のあまり僭越ながらレビュタイで一首詠んじゃいましたw

花守さんの転生少年ボイス。もっと聞きたいです。


異母兄弟のセイカにつっかかるランプローグ家の次男・グライ役には上村 祐翔さん。
良く吠える噛ませ犬ボイスで主人公無双を引き立てる。
その後も続くグライの人生。価値観の変化もカバーする。
この手の波乱万丈の乗りこなし方はお手の物です。

その他、ヒロインズだけでなく、敵、モンスター、妖怪役にも実力者が配されキャスト陣は安定。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は桶狭間 ありさ氏。
その名の通り古戦場出身で、和風と洋風の往復をカバーする守備範囲の広さが魅力。
今後も共作で参加が決まっているアニメ版『薬屋のひとりごと』など東洋風サウンドに期待したい劇伴作家です。

OP主題歌はangela「RECONNECTION」
デビュー20周年。32ndシングル。確立した音楽観を持つベテランユニット。
エレクトロ成分と和風サウンドを混在させても崩れない安定度で世界観を支える。

ED主題歌はヒロインズ3人による「リンク」
個別キャラ回のソロ歌唱にも対応したバラードソング。
EDアニメのセイカ+ヒロインズのパーティー編成で気ままに冒険する穏やかな日々。
本当の幸せはまだまだ遠そうです……。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

人間不信の某賢者が陰の実力者に成り上がるようです

腹黒主人公のキャラ性には独特な魅力を感じましたが、異世界転生もの作品自体に内在する
限界性みたいな壁にぶち当たり、目新しい展開もなく、異世界転生もの作品の宿命の如く
見事失速して逝ったような結末でありました。

{netabare} 「メイ【ベル】」の死亡フラグはしっかり機能していたようでありまして
それが個人的に満足できた点であります。

「転生腹黒キャラ」の正体が「魔王」であったのでこのような展開になったわけであります。

「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」にも似たところありますが
主人公が魔王設定でありますので「まおゆう」系の「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」
の影響の方がかなり強く表れていたように思います。

最終話にかけての主人公である「魔王様」のご乱心?は友達のために必死になった
ということでありまして、前世において裏切りに遭い失敗人生を送った反省として
転生後には友情や信頼関係を大事にするようになったというオチだったようにも思いますが
今一つ視聴者には伝わってなかったような気がいたします。

主人公は最強魔王なので戦えば当然勝つに決まっており、それではテーマもくそもない
ということで、何のために戦うのか?ということに重点を置き友情物語を描こうとした
ようですが「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」と同じ着地点という意味では、
なかなかに評価も難しいということになるのかもしれません。 {/netabare}

●邪眼の茶番

幽遊白書みたいなキャラの5人衆が登場し {netabare} ジャンプ系バトルが始まります。
ちゃんと兎タイプのケモ耳フレンドも漏れなくいるのはお約束というやつですね。

邪眼率多めです。
みんな大好き【プロビデンスの目】でございます。

もしかしたら【プロビデンスの目】を得た対価が高くつきすぎたのかもしれませんが
腹黒主人公により邪眼チームは敢え無く瞬殺であります。

ジャンプ系バトルを長々やられても困りますが、主人公が強すぎて
盛り上がるところもなく、意図不明な展開でありました。

ただ一つだけ見るべきところがあるとしたら、「メイ【ベル」」の活躍と言いますか
「【ベル】の第1法則」、即ち「死亡フラグ」の発動が彼女の出番ともに現れるという
ところで、セオリー通りでお約束通りのフラグにより邪眼チームは全滅というオチでした。{/netabare}


「【ベル】の第3法則」

話は「メイ【ベル】」 {netabare} 兄妹のシーンに戻りますが、もしも兄がトーナメント王者に
なっていたならばどうなっていたかについて言及いたしましょう。

もしも優勝したならば兄は頭蓋骨に穴をあけられ洗脳手術みたいなことを施されたのであります。

これと全く同じような手術法がありまして、これを「ロボトミー」と言います。
今では禁止となったこの「ロボトミー」は「ノー【ベル】賞」を受賞しました。

「メイ【ベル】」の兄に「ノー【ベル】賞」の「ロボトミー手術」を施すのですから、
これは完全に狙ってやっているとしか考えられません。

ということでこの事例から導かれる「【ベル】の第3法則」は{/netabare}「災いの発動」でございます。



●【メイベル】回収!

【メイベル】が似非 {netabare}勇者という設定も興味深いですが、それよりも
「邪眼」の殺し屋と兄妹だったというのには更に確信犯的なものを感じます。

「邪眼」や「魔眼」は【プロビデンスの目】を表すものですが、それと【メイベル】が
繋がると言うのはとても重要であるように思います。

そもそも【メイベル】は邪眼の兄に殺される役目を負っていました。
という意味では【生贄】に捧げられる立場であったわけであります。

【プロビデンスの目】とは「全能の目」でもありますが、それを得るには代償が
必要になります。

そもそもは「左目」や「右目」を失い、「新たな目」を得るという流れであったのですが
【ベル】が絡むことにより【命】まで取られなければならないことになったようです。

ここで判明した【ベル】の第1法則、それは
【ベル】は死亡フラグとして機能するということであります。

ちなみに四葉のクローバーは「4」という数字を表しますが、これが2枚だと
【8】を暗示することになり、「※願い事」が叶うわけであります。

兄が妹の生存を「※願った」のであれば、【ベル】は等価交換変換装置として
機能したと言えるのかもしれません。

そして【ベル】の法則は他でも{/netabare}機能するものと予想されるのであります。


●ゴースト・イン・ザ・「なろう」
やはりという感じで、なろう系にありがち展開発動します。

総合{netabare}武術大会に出場という展開はある意味お約束ですが
それよりも注目すべきことは、その大会に出場すべく選ばれた新キャラの存在であります。

その名は【メイベル】。明らかにラスボス級の猛者であります。
「金装のメルヴェイユ」の「ヴェルメイ」に名前が似てるのは偶然でしょうか?

「SPY家族」と「ノケモノたちの夜」では「ブラック【ベル】」
リコリコでは「リリ【ベル】」。「水星の魔女」では【ベル】と言う名の魔女が。

探してみると【ベル】という名のキャラは意外と多いようですが、
これはただの偶然でしょうか?

これは恐らく狙いあってのことであると推測いたします。
何故そう思えるのかと言えば、【ベル】には特別な意味があるからであります。

そして、そこである種の疑問が浮かび上がるわけです。

なろう系作品と言えば素人当然の作家が書いた物語でありまして
そんな素人レベルが【ベル】という名に込められた意味を知り得るのか?
という疑問でございます。

【ベル】は貴族にありがちな名前とか言う話でしょうか?
恐らくは【メイベル】も物語上「ブラック【ベル】」と同じ性質が示されることなるでしょう。

もしもそうだとしたら、なろう系作家とは「ゴーストライター」ではないか?
という疑惑が確定的なまでに濃厚になると考えるべきなのかもしれません。
と言うことで、以降【メイベル】の動向から {/netabare}目が離せなくなりました。



陰陽師という最強無双チートが異世界転生するとなれば、火を見るよりも明らかに
いつものなろう系展開になるだろうと予想してしまいがちですが?

前世で謀略に嵌めこまれ不本意な結末を迎えることとなったのを悔い、
次こそは自分の至らぬ点を克服し、リベンジを果たそう決意
新世界でリスタートを切った、そんな主人公の性格が中々にいい感じに腹黒で、目的のためには手段を択ばない冷徹さやマキャベリストな感じのキャラ性が
良い味を醸して出しているような好印象を受けた次第であります。

主人公同様一癖も二癖もある最強女勇者系ツンツンヒロインと出会い、この度
男女混合{netabare}ダンジョントラップに見事二人っきりで嵌りますが、この試練こそが
最大の見せ場であったように思われます。

人間不信のクール系主人公とバトルジャンキー系ツンツンヒロインの凸凹人間関係にダンジョン効果が
相互理解の架け橋を渡し、不器用な二人の人間関係に明るい兆しが見えたというオチについては
なかなかに独自のチート能力を有効活用しているようであり、主人公のキャラ設定や
声優のクールヴォイス含め、すべてがうまく機能していて大いに納得の行くところでございます。

今回序盤での突如上からものが落ちてくるシーンでは、主人公の片目をクローズアップ
するという表現=「魔眼」表現で伏線もばっちり決めるあたりも、中々に卒が無いと言えるほど
巧い事まとまった回であったように思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

陰の実力者になりたくなくて

私は結構好き

話は面白くないし、最初は主人公の人を見下した態度があまり印象良くないけど、物語が進むうちに主人公の印象も良くなってきて、見ていて退屈とか嫌な気持ちになる作品ではなかったです

【見どころと欠点】
{netabare} 主人公以外のキャラの魅力を描こうと頑張ってるけど、主人公が全部美味しいところ持っていくのでヒロイン達の見せ場が足りないところは残念かな?
特に勇者なんてこの設定だと話の軸になるはずなのに、全然目立ってなくてただのハーレム要員Aになっちゃってるので物語の軸が弱い

でも、人間の権力者と魔族側が争いの火種を消したいから勇者と魔王を邪魔に思っているということが終盤わかって、主人公が自分の強さに酔ってるだけのイメージから、親しい人を放っておけないイメージが強くなっていく物語の展開の仕方が良かったし、安っぽいシリアスシーンを使わずにそれを描けていたので、終わってみれば満足感のあるストーリーでした

{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

60.5 6 天才で戦闘なアニメランキング6位
冰剣の魔術師が世界を統べる(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (186)
512人が棚に入れました
―――世界最強と謳われる“冰剣(ひょうけん)の魔術師”――― その称号を受け継いだ少年・レイ=ホワイトは強大すぎる自身の力に苦悩し、極東戦役を収めたのを最後に、深い心の傷と共に戦場から姿を消した……。 時は流れ、3年後。 世界中からエリート魔術師が集まるアーノルド魔術学院に入学したレイ。学院始まって以来、初めての一般家庭出身(オーディナリー)である彼を待っていたのは、貴族出身の魔術師からの侮辱と軽蔑の眼差し。そして、学院で出会ったかけがのない仲間をも巻き込む数々の陰謀だった。 今、最強魔術師の友情と波乱に満ちた学園生活が幕を開ける。

声優・キャラクター
レイ=ホワイト:榎木淳弥
アメリア=ローズ:佐伯伊織
エリサ=グリフィス:春村奈々
レベッカ=ブラッドリィ:和氣あず未
クラリス=クリーヴランド:本渡楓
アリアーヌ=オルグレン:関根明良
リディア=エインズワース:種﨑敦美
アビー=ガーネット:森なな子
キャロル=キャロライン:内田真礼
エヴィ=アームストロング:梅原裕一郎

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

空前絶後のテンプレ!かと思いきや、ラスト意味不明。

 最終話12話まで観ました。

 楽しい文化祭が一転、何らかの陰謀に冰剣一味が巻き込まれてバトルです。

 これが意味不明です。おかしいな?1話から観ているはずなのに、伏線とかあったかな?脳死してたのかな?と心配になるほど、いきなり暴食とか虚構の魔術師とか、先輩のオーバーヒートとか重要な話をぶっ込んできます。

 視聴者置いてきぼりで話が進んでいます。雑な姉妹喧嘩も急に始められても意味が分かりません。

 主人公も戦争で傷ついた元少年兵設定なのに、心中を独白の台詞で説明してしまう上に、師匠や上官達も妙にコミカルで、説得力がありません。

 主人公のキャラが最後までブレているのでギャグとシリアスのバランスが悪く、今一物語に入り込めません。

 AIで物語を自動生成したら最後バグったみたいな印象のお話でした。2期あるっぽい終わり方なので、2期があれば、少しはマシになるかもです。
………………………………………………………………………
 9話まで観ました。テンプレ学園のテンプレ武術大会終了です。次回はテンプレ学園祭が始まるようです。

 この話、AIが書いてるんでしょうか?人間が考えて書いているとは思えない程の清々しいテンプレです。

 子供の頃やった、出来合いの顔パーツをランダムに組み合わせてキャラクターを作る遊びみたいな作品です。

 冰剣の魔術師を狙う敵勢力が何なのかまだ不明です。話のオチがあるのか、ハラハラします。

………………………………………………………………………
 7話まで観ました。主人公は、相変わらず何か変なノリのキャラで、ブートキャンプしたりとやりたい放題です。

 しかし、学園はテンプレ設定の舞台としては優秀だと再認識しました。何だかんだで、ストーリーが成立するんですね。

 なろう万歳といったところでしょうか。
………………………………………………………………………

 1話めで挫折しそうです。全く展開に意外性が無く、学園でテンプレの楽しい仲間が増え、テンプレの楽しいイベントが起こるようです。テンプレ主人公は学園行かないと死ぬのかな?
 
 全く期待出来ませんが、頑張って欲しいです。
 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

作画崩壊も限界突破すると天下をとれる?

驚くほど低クオリティすぎて逆にネタとして面白い作品
だけどこの作品の一番ダメなところは作画崩壊じゃなくて、序盤の雑なキャラ紹介です
途中からキャラの掘り下げが丁寧になってくるけど最初がやっぱり肝心なので、ペース配分を間違ったかな?
ストーリーはシンプルだけど内容も悪くなくて序盤は酷いけど中盤から面白くなってきます
いいネタアニメだったけど、原作ファンは激おこでしょうね

作品の設定は{netabare} 魔法科高校の劣等生 {/netabare}の丸パクリって言われても仕方ないくらい似てる

作画崩壊がかなりひどくて、わざと下手に描いてるの??っていうくらい不自然に歪んだ絵がたくさんあります
顔が頻繁に崩壊するのは当たり前で、絵の塗りが途中??になっている放送事故もありました
でも酷すぎる作画崩壊が逆に楽しくなってきた

どうしても合わなかったのが、1~2話で主人公が美少女達を薄っぺらいキザな言葉で次々と口説いていってみんな秒で好感度MAXなので、ヒロイン達が安っぽく感じるところです
ここ、ちゃんと尺使うべきとこでしょう
アルバートとか主人公を見下しているモブ達がとってつけたようなガヤで安っぽいし目立ちすぎているのも気になりました
でもそれは序盤だけで、中盤以降はちゃんとキャラクターを丁寧に掘り下げていてとても良かったです

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14

猫好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

何がポイントなのか理解できないアニメ

絵は流行のアニメータを使えてない古臭い絵柄の低予算な感じ。作画自体に見るべきもの無し

すると登場人物やお話で勝負なのかといえば、主人公は過去ありそうな元軍属少年。みなしごとして軍に拾われ、師と仰ぐ魔術師に大切にされていたが、家族と思っていた軍人の戦死をきっかけに暴走。そのおり師を下半身不随にするなど多大な被害を出したため退役

その後、貴族だらけの魔法学園に送られて波乱の第二の人生頑張るってことなんだけど、、、

正直、何がポイントなのかよくわからないアニメ

エンディングを見てると半裸の女子登場人物4人が恥ずかし気なポーズで寝そべってたりするから、男の子の夢、リビドー噴出ハーレムものかと思えば、主人公は堅物とまではいかないまでも、言葉遣いも礼儀も正しく品行方正で、特に女の子に興味があるのかすらよくかわからない

では、ガチで体を鍛えている筋トレ友達と怪しいBL関係なのかといえばそんな感じは無し。単に体を鍛えるのが好きなのかな?

セクハラ無しのまっとうなナイスガイ主人公物って嫌いじゃないんだけど、彼は何を達成したくて、何がツボで何が弱点なのかよくわからない点で感情移入が出来ないのが最大の弱点かな

ーーー
他の人のレビューで、これってギャグアニメなのかもって指摘を見て、確かにそうなのかも?と思うようになってきた。筋肉脳筋バカアニメって思えば納得、、、、できるのかなぁ?w

あとテーマ曲を聞いてたら結構好みで気に入ったわ。その点だけは高評価

-- 見終わった最終評価

やっぱり捉えどころがなかったなぁ。低予算だけど、クリエーターの能力は最高では無いのを理解しつつ頑張った計算しきった結果のアニメだったのかしら

特に才能の一つもない子が、それでも文化祭頑張ります!って流行りの要素をがんばって詰め込んでみて発表会を終わらせたのを見終わった担任の先生になったような気がしたアニメでした

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

78.5 7 天才で戦闘なアニメランキング7位
劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ(アニメ映画)

2013年7月6日
★★★★★ 4.2 (740)
4763人が棚に入れました
「週刊少年ジャンプ」連載の空知英秋による人気コミックで、架空の江戸を舞台に万事屋(何でも屋)を営む銀時と仲間たちの活躍を描いた「銀魂」の劇場版アニメ第2作。ある力により、自分がいない未来の世界に飛ばされてしまった銀時は、崩壊した江戸の町並みを目の当たりにする。荒れ果てた町をさまよう銀時は、成長した新八と神楽に出会い、やがて衝撃の事実に直面することになる。原作者の空知が考案したオリジナルストーリーが展開。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

発つ鳥跡を濁さず まさしく『アニメ 銀魂』の幕引きに相応しいラスト

坂田銀時は既に死んでいる、という未来に送り込まれてしまった銀さん
謎の疫病が蔓延し、荒れ果てた江戸で風変わりしてしまった仲間達と再会を果たしていくが、江戸を滅ぼさんとする元凶にはかつて攘夷戦争で自分が打ち倒したはずの魘魅(えんみ)と呼ばれる天人が絡んでいることを突き止める
過去を清算し、未来を救うために、銀さんは孤独な戦いに身を置くことを決意するのだが・・・


まずディストピアと化してしまった未来の江戸の登場人物たちがカッコイイのが今作の魅力でしょう
銀さんのジャージと同じ柄を着込んで洞爺湖の木刀を持った新八
銀さんの着物をチャイナドレスに仕立て直した長髪の神楽
その他にも高杉にそっくりな出で立ちの桂小太郎や『るろうに剣心』のパロくさい沖田総悟など、普通にカッコイイんだこれがw


やっぱし随所にぶっこまれるパロや下ネタが面白いんですけど、それよりも現在、過去、未来が一直線に繋がっていくタイムスリップSF的要素や仲間同士を想いやるアツい展開、そして映画らしい派手なバトル
そんな部分の方が強い作品だと感じました
特に、未来の知人達にバレないよう偽装した銀さんを、失明してしまったお妙さんだけが声で銀さん本人だと気付くくだりは涙モノ
キャストの演技も常にテンションMAX、小林ゆうなんかメッチャいい仕事しましたね(ーー)b


アニメ銀魂とも縁深い『SPYAIR』が手掛けた主題歌も良かったので・す・が!それよりオイラはエンドロールに仕掛けられた“もう1曲”に感動いたしました(;_;)
スタッフの愛を感じます、まさに「幕引き」だったわけですね
GJ!
そしてさらば銀魂!
もう二度と戻ってくるな!w(褒め言葉)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

なすB さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ジャンプ映画でここまで原作者が力入れてる作品あるのでしょうか

紅桜編と違い、こちらは空知先生が原案を出されているようで
相当空知色が出ていました。

のっけからジブリの某アニメを最低な下ネタでパロっていましたw
あれは、本家からクレームこないのでしょうか…見てるこっちがハラハラしますw

そしておなじみ映画泥棒パロ。
いつまでgdgdで本編いつ始まるんだよーと思っていたらまさかの展開。
未来に飛んだ銀さん、見つかるとまずいからと機械操作で見た目を変えますが…
おいおいそれは最低だろーーーー!!!と声を大にして突っ込みたくなりますw
本当にジャンプなんでしょうかw
流石銀魂、ギリギリを駆け抜けてくれています。

他のキャラクターの成長姿も突っ込みどころ満載です。
おとせさんやさっちゃんみたいにあまり変わってないキャラもいますが
長谷川さん…!w どうしてそうなった!!w
あと沖田も桂もダメな感じに成長していましたw

中盤になるとだんだんシリアスモードです。
戦闘シーンなんかは流石劇場版でモブもしっかり描かれています。
最後の敵(敵と言っていいのか謎ですが)を倒す場面で
SPYAIRの現状ディストラクションが流れますがかなり盛り上がります。
やっぱり銀魂とSPYAIRは合いますね。

ちなみにカラオケに結構映像付きで入っているので
劇場版を思い出しながら歌うと個人的にかなりアガれます。

さあ、いい感じの終わりかーと物語が収束に向かいましたが
最後はやっぱりぱっつぁんが〆てくれましたw
彼は中二病キャラになってもメガネなんですねw

ギャグとシリアスのバランスは相変わらずとてもいいので
まだ見ていない方は是非ご覧ください!!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5
ネタバレ

トゥーリータラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

まさにアニメ銀魂完結篇!!

物語
空知先生の全面協力ということで素晴らしいストーリーになっていました。ただ全蔵が出てれば完璧だった。
{netabare}にしてもさすが空知先生。映画泥棒をキーパーソンにするとは驚いた。{/netabare}ホントに映画館で見れてよかった。
ネームからだいぶ削ったようなので完全版をぜひとも漫画で見てみたいです。

声優
文句なし。

キャラ
全蔵・・・
でもほかのキャラクターはほとんど出てきて、各々に出番があったのでよかった。{netabare} 東条さんの戦闘シーンは新鮮でした。やっぱり強いんですね・・・。 {/netabare}

作画
戦闘シーンの作画は見ごたえあった。
{netabare}それから攘夷時代の戦場のシーン。{/netabare}
すごい迫力でした!

音楽
現状ディストラクション、はじめは合うのか心配だったけど流れたときは鳥肌ものでした!タイミングが完璧すぎる。アニメ版でおなじみのBGMもたくさん使われていてよかった。


とりあえず完結したのかな? {netabare} まあ、このラストなら復活もできそうなので、 {/netabare}ぜひとも「アニメ銀魂再び」やってほしいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

64.4 8 天才で戦闘なアニメランキング8位
紅殻のパンドラ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (361)
1843人が棚に入れました
先進国では、一部ではあるが、サイボーグや自律ロボットが一般に出回り始め──
戦争や災害をはじめ、世界はあらゆる災厄に覆われ、救いをもとめて人々がさまよっていた時代。
これはそんな時代に──全く関係なく、『彼女が、彼女に出会う物語』

声優・キャラクター
福沙奈恵、沼倉愛美、田中敦子、森田順平、松田颯水、村川梨衣
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

TEXHNOLYZEのカウンター作品 と言えなくも無い(汗)

 思うところ有ってテクノライズを再視聴してて、若干設定面では差異はあるしその視点と未来への展望は対極では有るものの肉体の置き換えという部分に関しては意外と近い作品だなと感慨深いものを感じたので点数見直します。
片や理想郷、片やディストピアの極みですが比較すると結構面白いですw
セナンクル島{netabare}(後のオリュンポス){/netabare}
と流9洲{netabare}(統括第九小地獄){/netabare}とか。
もっとも対比ならば流9洲じゃなくて地上かもですが・・・

島の通信障害による混乱と、流9洲のオベリスクの機能停止とか。

 全身義体(無機質サイボーグ)とシェイプスの表現の差に至っては、作り手のビジョンの違いが明確すよね。
士郎作品は最早人の姿に固執しなくなった時代のサイボーグに関してもブリアレオスや双角等とても愛嬌が有るデザインなのに、シェイプスなんて虫の腹みたいなのがぶら下がった骸骨すもんね。とても不快なグッドデザインだと思う。
(ジェイムスン型サイボーグの阪華精機社長とかも攻殻にゃ居ましたが、葉巻吸う姿がラブリーですしね)

んで福音と違って、ある意味スタンドアローンの極みとも言える櫟士w


 テクノライズは記憶の外部化・自我の境界云々に関しては物語には盛り込まれてないですが、紅殻は電脳化・義体化と言うテクノロジーに対して(戸惑いはありつつの)とても前向きで希望を感じさせる世界観が私は最高に心地良かったんですよね。その点では無二の作品なのは間違い無い。
そこは士郎正宗作品全般の事であって紅殻の特色ではないかもしれませんが、其処を示唆する表現は多分に盛り込まれていた作品であったにも関わらずほぼスルーされちゃってるっぽいのがこの作品の不幸と言うかw
{netabare}
 10歳で肉体を失った少女が元の肉体の動かし方を捨てて「しっぽをふるように」「はねをはばたかせるみたいに」全身義体に対応し、「はじめてものをみるみたいに」システム補助無しで情報の海にダイブしてゆくこの時代では常識を外れた驚異の適応者と言う側面。

「初めて歓迎してもらえたよ」「私は私を(両親以外から)もらったの」
最先端の技術で社会や周囲のおかげで"生かされている"現実と負い目。常にロボットと間違われる疎外感。

 そしてクラりんから問いかけられる"力の行使と持てる者の義務"
未来を作れってのは士郎正宗作品にはよく出てくる言葉ですし、攻殻新劇場版のラストでも引用されてた部分ですが、この作品にもきちんと盛り込まれている。
{/netabare}

 汲み取ろうと言う気さえあれば、哲学的とは言わないけど十分中身の有る作品だと思うんですけどねぇ。まぁこの手の意見は多勢に無勢なのは判ってるつもりですが。
パンドーラデバイスのアクセスのシーンがエロくて気に入らないという事ならば、ドラえもんの四次元ポケットにのび太が手を突っ込んでると置換えて見る事をお勧めします。

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以下、視聴時のレビューです
{netabare}
最終話視聴。
 アニメとしての総合的な質と言う点では、正直駄目な作品とは私も思ってます。お勧めもしません。
ですが個人的には今期一番楽しませてもらった作品でした。本放送中の期間に何度も繰り返し観返した作品は久しぶりですし、原作も何度も読み返しちゃいまして。正直見る気の無かったARISEの円盤買う切欠にもなりましたし。

 設定面も士郎正宗作品に馴染んでいないと"あぁ"とすら気付けない所も多々ある為、攻殻→アップルシードに連なる作品では無く単独の作品として見た場合は面白味の無い話と思われるのも止むを得ないかと。
"光学迷彩では無く熱光学迷彩"とか、クラりんのナイフ夜龍・灰虎の"MADE IN P.I.A"の刻印とか、普通はスルーしちゃうと思います。そもそもクルツの背後にポセイドンが居ると言う点ですら、士郎作品観てなければ「何ソレ?」で終わっちゃうでしょうし

 絵に関しても残念すね。低予算だったでしょうし、名和監督自身がCGを生かしたメカ物作品の経験が無くて色々と相談しながら作ってた旨を公言してますもんね。アクションのスピード感も欠けてるし、かんたんクラりんとは別にマンガ的記号に頼ったとこも多い。
そこは個人的には止むを得ないかなと割り切って観てましたが、それ以上に残念だったのはコメディとしての印象を左右する大事なシーンを再現しきれなかった点が多かった。代表的なのがフィアーの目前での変身シーンの"場違いな面白さ"をクルツの怒りと部下の赤面だけで済ませちゃった点とこですかね。
日常系等で女の子をかわいく見せる点では手練れだったであろう制作側の良改変も有りましたから、痛し痒しのトコは有ると思いますが。猫王子のトコは良かったですね。「耳に触っていいニョ」のトコは声優の沼倉さんが声変えたのもあってバカバカしくて良かったかと。

 原作とのラストの展開の差異の大きさは正直残念でしたが、制作時期的に原作無しの状態だった訳でその点を加味すれば無難に纏めたかなと思います。
距離を置いて見ればアニメとしてのクオリティも高くは無く、中盤の昔の魔法少女モノみたいな部分が無駄回に思えても仕方のない1クール内の構成の悪さから世間的に低評価も止む無しですね。やはりニッチ過ぎたと思います。
本来ここでの評価点を付けるとすれば低くすべき作品とは思いますが、個人的な思いで高い点付けちゃいます。


原作と比較しての不満点ですが

・福音の全身義体故の世間に対する引け目がさほど表現出来ていなかった。
原作もけしてその点に関しては表現は多くないですが、アニメでは誇張すべき要素だった気がします。全身義体の可能性の裏の側面として"高度なメンテが有ってこその体"という社会への感謝と恩返しが福音の社会への貢献と世界平和への願いの根の一つですので、表現が皆無では無いですがもっとアピールすべきだったかなと。

・クラりんの福音に対する認識
原作では事件の終息後に、福音との共同作業が自分の計算上は不可能な事を可能とした事に戸惑い「・・・ありが・・・とう・・・」とやっとデレるんですよね。アルゴリズムでは生まれ得ないノイズとしてゴーストの発生を匂わせている。
アニメのラストも悪くないですが、クラりんのアンドロイドとしての書き方がかなり人寄りかなと。福音も本来彼女たちには目の洗浄液でしかない"涙"を流して泣きますし。
多分、制作側の方々はあまり士郎正宗作品思い入れは無い気がします。
福音達を尾行してたゲルツェコマの光学迷彩を"熱光学迷彩"と言わせた件はweb上でも色々指摘されてましたし。私もアレは台詞のミスだと解釈しました。

・ロバートとの共闘と太鼓の達人・キノコとタケノコを描けなかった。
アニメの制作時期的には原作と併せる事が出来なかったのは止むを得ないんですけど、やはり原作では福音のチート能力の最大の見せ場でしたしロバートが事態収束の当事者の一人としてこそ前段の繋がりが生きたと思います。

福音「これだーーーーーって、私の何かが囁いたんですよーーーー!!」
クラりん・ロバート・クルツ:「お前は一体何を言ってるんだ・・・」

をアニメで見たかったんですよね。福音役の福さんもキャラにマッチしてましたし。
このアニメをコメディとして観るかSFとしてシリアス多めで見たいかは個人差有るかと思いますが、私は終始コメディで通して欲しかったです。


実は今期アニメに関しては、コレにご執心過ぎて他のアニメがかなり印象薄いです。私、かなり趣味が変かもですねw

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10話視聴
 正直、残2話だと原作通りにクルツとの決着迄を消化するのはかなり厳しいような。公式HPにもアニメのオリジナルの展開になる様な事書いて有りましたが・・・
OPから予想すれば目だけ書かれてたランドメイトとの戦闘は要れるでしょうし、当然クラりんへの電子戦闘支援も外さないでしょうから。
描かれていない福音のシステム補助無しでのシステムのハックを削るのだとしたら、一番攻殻らしいシーンだけにガッカリかも。11話のサブタイからすると外さないでしょうが(汗)
 個人的には原作終盤の展開が好きだったもんで、あのヒドいオチも含めて原作に忠実にやって欲しかった気はします。

それにしてもニッチなアニメすね、ホント。好みにカスリもしない層が多いのも止むを得ないというかw
私は今期手をつけたアニメでは、質は別の話として一番好きです。

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8話視聴
 今期の一番のお気に入りですので、何故かマメに書きたくなっちゃうと言うか。今期は他にいい作品いっぱいあるのにコレが一番好きな自分は変わり者だなとは思うんですけどね。恐らく円盤の売り上げも撃沈でしょうから、私は買う事にしましたw

 こういう各話の内容の書くのって個人的には好きじゃないんですが、ちと判り辛い回だった気もするので敢えて。流し見でなければ判る程度の事ですが、この作品の場合真剣に観て貰えてない可能性高そうですし(汗)

・火災の原因はクルツのハックで"くしゃみした"ブエル(大)の荷電粒子砲。
もしかすると敢えて火災とラストのシーンの関連の表現は次回に回したのかもしれませんが、人によっては紐付けできなくて訳ワカメにしか見えないような。
ブリ(ドカーン)のノース君の着ぐるみがなんで突然燃えだしたのも、原作ではこの時点でちゃんと火線が絵に描かれてるんですけど・・・・

・デパートの売り物だった耐火布をクートゥリエのスキルで袋にしてその袋に入って身を守り、周りが見えない袋の中から電動カートと携帯ゲーム機と自らの機能を利用して視覚情報では無く音響情報(エコー)を視覚化する事で移動。

・取り残された子供に、全身義体(サイボーグ)の福音は自らの体内残留分の酸素で人工呼吸。
福音は脳だけ生身ですので、本来必要な酸素は脳の維持分のみで済むため僅かの酸素しか必要でなく1話も含めこのような過酷な状況で1時間程活動が可能。
しかし、そのわずかな量を通常の人間に供給したため急激に残量が減った。
クラりんはアンドロイド(ロボット)なので酸素が無くても活動が可能の筈(1話は海底でタンク背負わず調査活動)
ただアニメでは酸素ボンベで吸引してましたね。原作ではクラりんは吸ってるシーンは無いんですが。多分ミステイクかなと。

・耐火布の袋に風船用のヘリウムガスを貯め、地上にダイブ。
そのまま地上に落下するにはロバートが言ったように速度が出過ぎだったが、議長のリムジンの屋根に着地した事で変形のエネルギーを利用して緩衝した。でも原作ではその前に建物の壁を蹴る事で減速もしてるんですよね。

 通常の人間では無理だがサイボーグである福音とアンドロイドのクラりんだから出来る事(可能性)とは何かがこの作品の総体のキモの一つであり、その意味でわざわざ他の"料理の鉄人""ジャグリング"等の「便利だね~」程度のスキルを前半でやって"人形遣い"とこのエピソードを話の山場のクルツとの対決の直前にこのエピソード持ってきたんだと思いますが。
 けど、流石に1話の短い尺で原作の絵の情報量を全て詰め込むのはこのエピソードに関しては苦しいかも(汗)
ブリ(ドカーン)の突撃インタビューや議長の抱えた"大きな問題"のシーン自体は話の本筋には無駄ですが、彼の政治家としての暗部の表現のシーンでもあるので削れなかったんでしょね。

 クラりんのロジカルで合理性を優先する思考と福音の人間的行動原理の話でもあった回でしたので、ラストのクラりんが自らの判断を誤りだったと認めるシーンを原作より長めにしたのは好印象でしたです。

 初期の原案でも阪神淡路の被災者である体験からか、基本的な緊急救命を盛り込んだ作品にしたいと言う思いは有った作品らしいので、ある意味本作らしい回ではあったのかもですね。
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7話まで視聴
 相変わらずアニメとしてのクオリティはアレだと思いますが、私的には今期のアニメで何度も繰り返し視聴してるのはコレだけでして(汗)
原作も読んじゃったので今後の展開も判っちゃってるんですけどね。
恐らく大半の方が何の面白味も感じないと切ってるんでしょうし、その気持ちも判りますホント。
この作品を脳内変換してでも楽しむ気持ちでいないと、アホらしくなると思います。今期だと小麦ちゃんRに近いかもしれませんねw
この後8話の火災の話以降は結構派手な展開なんですが・・・
もちっと金掛かった作りならばとも思わないでもないんですが。

 この作品のせいで久しぶりに士郎正宗熱が上がっちゃったもんで、14年発売のPIECESGem01買っちゃいまして。
本作に関しても言及されてまして、別にアニメのネタバレには当たらないと思いますが
やっぱりオリュンポスに関連してましたw
初期設定ではオリュンポス形成の初期実験の物語として設計されてたそうでして。もっともマンガの六道氏がそれを使うかは別な話なんでしょうけど。
7話の福音のお勉強のシーンでの講師のお話もよ~く聞くと、士郎正宗ファンなら「やっぱりそういう時期ね」と納得なんですよね。

webで見ましたが日常系が多い名和監督自身は自らこの手のSFは畑違いと思われてたとの事で、実際魔法少女モノ風にアレンジする事も視野に入れてたみたいですが・・・
にしては意外と士郎正宗の原案と言うものを大事にされてるんだなと感心したのと共に、であればこそ士郎正宗のマンガのテイストが感じられるんだなと納得しましたです。もちろんマンガの六道氏が有っての作品だと思いますが、"アニメの攻殻"という商売に染まってないカドカワと制作会社で作られた事の福音なのかもですね。

士郎正宗の読み物なんて攻殻2.0巻読んで以来なんですが、PIECESGem01読んでアニメの攻殻って色んな意味で色々有った作品なの知って「あぁなるほどね」って感じでして。正直、押井版も含めアニメとしての出来は別として"コレ、士郎正宗じゃねぇよね"と言う違和感感じてたのは私だけでは無い筈。
 紅殻のパンドラと言う作品が変化球なのは間違い無いですが、こういう形でもテイストを継承した作品が出てきてくれた事が嬉しく思います。

もっとも、今でも士郎正宗って名だけでときめくなんてのは古い世代だけなのかもですが(汗)
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意外と原作に書かれて無い部分足してたりするんですね。

原作は現時点7巻でフィアーとの戦闘のクライマックスで、これでほぼ一区切りかと思ってたんですが。
OP見てて気付いたんですが、クルツの背後にフィアー以外の目が光ってますよね。ラストに更にもうひと山作るって事なんでしょうか?(汗)

 個人的には今期のアニメで一番好きで観返すのも多いんですよね。
別に賛同求めはしませんがw
アニメの1作品としての出来云々で言えば低評価なのは納得なんですけど、個人的にはこういうのツボなんすよね。

世界でこの時点で10人と居ない適合者の福音が"肉体の代替品"に留まらない全身義体のその可能性をパンドーラデバイスと言う"最高のスキルの取り込み"で更に広げるってプロットが正に士郎正宗というか。電脳化が世界を変える新技術と言う認識は有っても未だ倫理的に抵抗の残る時代と崑崙八仙も劇中で言ってましたし、私は今となっては大昔の本のアップルシード・データブックの年表読み返したりして楽しんでます。
本作の段階では連合・米帝の大戦中の様ですが、ムンマ教国の台頭の時期且つMMによる"日本の奇跡"の前なのかなと思って観てるんですが。劇中の宿題の職場訪問のエピソードで浮遊MM云々なんてセリフも有りましたしね。
セナンクル島って意外とオリュンポスの原型だったりするのかな~とか思ったりして。ガチの士郎正宗ファンの方の見解聞きたいすね。
 んで、そんな士郎正宗の世界の中で繰り広げられるサイボーグの福音とアンドロイドのクラりんのユルい百合とブエル(小)の暴走というギャップが堪らないw
フィアーとの戦闘ですらアレですしね。
 士郎正宗のお膳立てだけで楽しめる人にはナカナカな御馳走だと思うんですが、そうでない人にとっては雑な三流以下でしかないというニッチな作品というかw
 
 別にクラりんのデフォルメで作画リソース節約は私は気にしてないんですが、義体の関節部分を線足しだけで済ましちゃってるのが残念なんすよね。
もうちょっと手間かけて欲しかったとは思います。2ndGIGの素子の少女時代と見比べるとガッカリ。
作画金掛かってたら個人的には円盤迷わず買ったんですが・・・

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 面白そうなんで原作読みはじめましたけど、士郎正宗自身が自分の作品の色では今時はウケないからと六道氏にお任せって感じなんすね。マンガ本編と士郎正宗のあとがきのテイストの違いが変な感じw

部分義体に出来る事の限界と全身義体の可能性の違いとかってアップルシードの頃から書いてたし、スキルの外部記憶化というパンドーラデバイスとの相性の良さなんて要素もとても士郎正宗っぽいすよね。
(そいえば無彩限のファントムワールドでも3話で外部化された記憶・体験の共有ネタやってましたね)
崑崙八仙の傘下の企業の名前もメガテク・セブロとかお馴染の社名出てきたり、マンガの方では福音がヘカトンケイルシステムの実験させられてたりするし。
そういう懐かしさもあって、なんか個人的には好きなんすよね~。

 自称"魔界の哲学者"ブエルも五本目の脚がイイ味出てるし、かわいい全身サイボーグとロボットのコンビでユルい感じってのも個人的には好きなんでその気に入った気持ちを評価に反映します。

まぁ明確に"彼女と彼女の出会いの物語"と深~い話じゃ無い事は明言してますし、客観的にアニメの出来として観れば切る人多発なのは納得ですんで私もお勧めはしないですけどねw
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 個人的にはなんかカオスな出来が楽しい気がするんですよね。お勧めはしないし多分切る人多発だろうけどw

絵も動きも雑だし変なアニメなのは間違い無いんですが、意外とドミニオンのマンガにテイストに近い気はします。コンフリクト編じゃなくて初めの方ね。SFベースのドタバタ劇と言う点で。
まぁ本作品自体の原作は士郎正宗では無い訳ですが、マンガのドミニオン・オリオンが有りの人は別に抵抗無く見れると思いますけどね。

何度もくどいですが、お勧めはしません(汗)

士郎正宗というとアニメの攻殻・アップルシードというイメージの人は耐え難いかも。
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 攻殻以前との話ですので、古い世代の士郎正宗ファンなもんで個人的には期待しちゃうんですけど最近はエロばっかですしねw
全身義体(無機質サイボーグ)の黎明期のお話みたいなので、希望としては攻殻→アップルシードの流れに繋がるミッシングリンクがちょっと埋まる作品だと最高にうれしいんですが・・・多分ふつうに萌えですね(汗)

まぁ別にかわいくて面白ければOKかなと。
1話目の印象は絵は崩れないけど、電車や船等のオブジェクト動きがイマイチすかね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 26

RFC さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

ドン引き

攻殻機動隊のパロディ?
原作が好きだったので見てみました。

結果1話からドン引きでした。
データを移行する際のあれ(手○ン)は何なんですか!?
あと20年若かったら笑えたような気もしますが、
流石におっちゃんには引くしか選択肢がなかったです。

ちょびっツにも似たような設定がありましたが、
あっちはまだセーフだったんですがねえ。


敢えてよかった点を挙げるなら、
至る所にガンダムやらサザエさんやら本家攻殻のパロディがちりばめられていて
クスッとするところもありました。
社会科見学の行き先がセラノゲノミクス(本家攻殻の超重要企業)
とかね。


しかしそれだけでした。
一応乗り掛かった船ということで最後まで視聴しましたが、
私にとっては一体何を愉しめばいいのか分からない作品でした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ルールをちゃんと守る悪役(苦笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
90年代後半のアニメの良さを出している感じの作品。

エロは苦手だけど、ギリギリ許容範囲かな? 絵は、あえて少し古めを意識してるのかな? メカがタチコマっぽくて、攻殻機動隊ファンとしてはニヤニヤ。もちろん、他にも共通点多数。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
う~ん、面白くなかったな~。パンドラデバイスはひとつの装置として良かったと思います。少年がいきなりモビルスーツを操縦できるよりは、インストールという方がなんとなく納得できるし、あの位置にあるのもまあ、他人にバレにくい部分にあると思えば、なくはない。ざっくり言うと、士郎版ひみつのアッコちゃん、ですね。

中盤の日常回がいらなかった気がします。最初と最後をシリアスバトルにするなら。あと、敵も味方も、みんな浅いな~と思いました。特に、メインの敵であるイアン・クルツの小者感がひどかった。

「ブエルの真の価値は……」と気をもたせ、「荷電粒子砲だ!」……ん?? 「荷電粒子砲なら、条約に触れることなく、中枢を破壊できる!」……って、真面目か(゜o゜)\(-_-)wwwww

なに、悪のくせに条約気にしてんねん(笑) というか、最初は条約外でも、すぐに条約化されるでしょ? そしたらなに? ブエル使うのやめるの(笑)?

ある意味で、ここ最近一番笑った台詞です(笑) 死に方まで小者だし(笑)

あと、ところどころでガンダムネタが雑に扱われて、腹がたちました。シリアス場面での笑えないパクりネタは、原作への冒涜、つまり悪です。と、ガンダム好きとしては、思わずにはいられませんでした。

まあ、士郎さんは、世界観の設定とざっくりしたキャラ設定までの原案で、ストーリーその他諸々は、漫画家の六道さんが担当しているそうなので、しょうがないかな~とも思いました。最初は面白かったのに、残念。シリアス展開追いかけ(微百合、微ギャグ程度で)、2期目があったら、化ける可能性も感じるアニメでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29

59.8 9 天才で戦闘なアニメランキング9位
ブブキ・ブランキ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (347)
1563人が棚に入れました
3DCGを中心とした制作を手がけるアニメスタジオのサンジゲン設立10周年を記念したオリジナルTVアニメ。

また、小松田大全さんによる初監督作品となる。

声優・キャラクター
小林裕介、小澤亜李、斉藤壮馬、石上静香、小松未可子、潘めぐみ、津田健次郎、日笠陽子、木村昴、興津和幸
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

少年少女推奨の冒険・能力バトルに乱入するアラフォーの矜持

サンジゲン10周年記念・3DCG作品の分割1クール目。

【物語 3.0点】
物語進行の緩急等が独特で合わない場合も……。

“心臓”+四肢……。
巨大合体ロボの如き“ブランキ”迫力の戦闘が拝める!?
と思いきや本格化は分割2クール目から。
1クール目は異能の武器“ブブキ”に適性がある少年少女たちと、立ちはだかる大人ら、
人間同士の能力バトルが中心。


構成について考えさせられたのが、中盤。
“四天王”の大人たちとの連戦。

{netabare} メインストーリーをひとまず横に置いて、
主人公VS敵。両サイドのキャラ同士の過去の因縁と激突が、
運搬列車上という舞台も変更せず、
作中時間もろくに進まずにジックリ3話以上、
放送期間で言うと約1ヶ月続く……。{/netabare}

メインシナリオ進行とキャラの回想を交互にする等、
もう少しリズムを生み出す工夫が欲しかったです。


【作画 4.0点】
果敢。

3DCGをアニメ制作のメインに据えるには?
という課題への解決策が随所に散りばめられる。

例えば、キャラの輪郭などを描画する際に、線の太さにメリハリを付ける
いわゆる「入り・抜き」についても、
CG制作ソフト上でサポートするなど、
CGによる手書き風タッチの実現に尽力。

3DCGが苦手とするギャグにもチャレンジするなど開拓精神も旺盛。

背景では、適宜リアルな街並みを削り、流線背景を当て、
作画ソース低減とマンガ的演出を両立させる等、
予算を浪費しない、持続可能な3DCG制作現場を追求。


それほど大ヒットとはいかなかった本作ですが、
3DCGアニメ制作史上においては、
後世、重要なエポックとして回顧される可能性。


【キャラ 3.5点】
周年作品らしい、お祭り騒ぎ♪但し、やや空回りな部分も……。


“ブブキ”を継承した5人が担当する5つのパーツが合体して成立する“ブランキ”各機。
1体増えるごとにキャラも当然、5の倍数で増殖し、把握が困難に。


敵役の“ブランキ・炎帝”の“心臓”礼央子様が真打だが、本領発揮は1クール目終盤。


主人公の少年少女らのキャラデザは微妙に低頭身に設定。
高頭身の大人たちの壁を乗り越えて……というテーマ性を内包したデザインだが、
萌え&イケメンのトレンドからはやや外れた印象……。

ここは、“王舞の右手”・朝吹黄金の“ブブキ”「右手ちゃん」に萌えるしか(笑)
(因みに本作展開当時「右手ちゃん」は、ぬいぐるみ化もしたとかw)


【声優 4.0点】
3DCGをとことん追求できる制作現場実現の探究か。
本作の収録はプレスコ(音声収録後に作画)
手描きの如く表情豊かなCG構築には声優さんの演技も寄与。

特にチーム・アメリカの“心臓”エピゾ役・細谷 佳正さん。
頭空っぽのほうが夢詰め込める♪系のアホキャラを爆裂させ終盤前の丸一話をジャックw

コンテ繋げたムービーだけ見て、あれだけの独演を繰り広げるとはw
ホンマようやりますわ(笑)


【音楽 4.0点】
劇伴は横山 克氏。刺激的なバトルBGM等で好演出。
特にテーマ曲である「BBK/BRNK」のバリエーション「~The Gentle Giants of the Galaxy」は、
テクノとストリングスを融合した逸品♪


OPは鈴木 このみさんの「Beat your Heart」が主人公サイドの少年少女に奮起を促し、
EDはMYTH&ROIDの「ANGER/ANGER」が敵の首班・礼央子様の沸々たる憤怒を代弁しぶちまける。
主題歌でもハードデジタルロックの応酬による"王舞”VS"炎帝”の場外戦が勃発♪


【感想】
細腕のティーンが不釣り合いな重装備を振り回し世界を救うとか(笑)
冒険やヒーローはそんなに甘くはないんだよw
そう捻くれた大人は現実を諭すわけだけど、
改めて少年少女のピュアな言動が新世界を切り開く王道を示したい。
そんな主張も感じられる本作。

そのアンチテーゼとして設定されたと思われる
礼央子様と彼女を守護する“四天王”のアラフォーたち。

これは分割2クール目『~星の巨人』のネタバレになりますが、
{netabare}“ブブキ”や“ブランキ”の適性は血筋で継承され、
その能力は子を成した時に、次代に受け継がれ喪失する。{/netabare}

すなわち“四天王”は自分たちの幸福もお預けにして、
文字通り、全身全霊、礼央子様のために人生を捧げている。
涙ぐましいアラフォーの執念です。

シリーズ通じて、オッサン、オバサン属性をからかわれたりする“四天王”ですが、
私には笑えません。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こういう「制作が力んだ作品」つまり力作は好きですね♪ →8話目を境に、ジェットコースター並の急降下(苦笑)

[文量→中盛り・内容→各話感想系]

【総括】
3Dアニメ。アニオリ。SF、ロボット、バトル。

斬新なアニメでした。美しい3Dで世界の真理をシリアスに描き出す、ダークファンタジーの大作を思わせておきながら、急にコンバトラーV的なスーパーロボットアニメに展開させ、結果的にはガンダムのオマージュ作品だったという(苦笑)

レビューでは、自分が高評価した点と、なぜ低評価に転じたのかを書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話は、本当に面白かった。名作の気配がした。

なぜ、あのままダークファンアジーを真面目に、硬派にいかなかったのだろう?

8話からの方針転換(ギャグ、スーパーロボット)は、予定調和だったの? それとも、評判にビビってテコ入れをはかった?

最初の3話までは、評価を5にしようとしてた(本当に面白かった!)。4,5,6話で、疑問を感じて、評価3に。8,9,10,12話は評価1。11話は4(この辺は、各話感想に)。レオコチームのカッコ良さをプラスに考えて、総合評価は3かな。

まあ、2期あるようだから観るけど、たった1話(8話)で、これだけガッカリしたアニメは初めてです。オリジナルアニメであり、この世界観、尻すぼみ感は、迷作、コメットルシファーを彷彿とさせました(苦笑)
{/netabare}

【各話感想(レビュー)】
{netabare}
1話目
世界観の紹介って感じ。デザイン的には、忘念のザムドに近い? 3Dですが、シドニアとかより大分キレイですね。色々気合いが入ってる感じは伝わる。なんか、部屋を暗くして観たくなる(映画っぽい)アニメだな。好きな感じの作品♪

2話目
かなり熱い展開、手に汗握る感じ。仲間の4人は、良いキャラしてますね♪ 特に、二刀流の眼鏡っ子は良いね(^.^) 粗暴な純情、ちょっとサヤ師を思い出す(笑)

3話目
ずいぶんゆっくり展開してるけど、だからこそ楽しいけど、大丈夫か心配になってきた。コガネは、分かりやすい復讐者だけど、最後、あの銃の奴と相討ちになりそうで、怖いな^_^; シリアス展開は好きだけど、最後はハッピーエンドが好きだから。

4話目
一度観た回想シーンを、あないに長々流さなくても^_^; ブブキ戦の「邪魔できない」の基準がよくわからないな。

5話目
いや、人力じゃ絶対ムリ(笑) 魔法少女降臨! なんか、展開が安っぽくなってきたぞ^_^;

6話目
シズルのバトルシーン、カッコいいな♪ でも、あの絵のくだり、ACのCMに似たようなのあったよね?

7話目
ブブキって、そういうシステムな(核を壊されても持ち主に能力が依存する)の? じゃあ、コガネの右手ちゃんの核に傷がついていたのも、大したことないじゃん。レオコは、少し「キルラキル」の鬼龍院皐月っぽいな。

8話目
謎の新キャラ、新組織が大量登場! いや、だから後半にそれやると物語が安っぽくなるんだってば(汗) しかも、ギャグテイスト……そぐわないってば。ヤバイ、加速度的につまんなくなってきたぞ^_^;

今後の定番としては、レオコ陣営が仲間になるのか? それとも群像劇? いや、最後は世界各国のブランキ大集合してラスボスとバトル? そんなGガンダム的な展開は求めてないんだが。

9話目
あぁ、やっぱり今後はこのテイストでいくのね。ガッカリです。監督は何を考えてるんだ? てか、監督変わったの? とすら思えるレベル。これが目指すべき姿なら、序盤のシリアスは、前フリですか?

10話目
あぁぁ、安っぽさが止まらない(苦笑) 心なしか、生命線だった絵も所々……。東京証券取引所なら、ストップ安の勢いですw 東、10年ぶりの母親との再会だぞ! もっと感動しようよ……。自給自足って、宝島でそのまま暮らすつもりかよ……。突然のラブ展開w 女子3名のカップリングは完成ですな。

11話目
なぜロシアがNARUTO走り(笑) レオコ、カッコいいな。レオコチームもカッコいい感じ。しかしながら、昭和感のする、次回へのひき(笑) まあ、ここ3話よりはだいぶ良いかな。

12話目
ミギワとレオコ(チーム)の高校時代はいい感じ。レオコチームは、本当に、キルラキルの皐月と四天王だね。レオコ→ミギワは、正に愛憎って感じ。大人がカッコいいアニメは好きです。……かと、思ったらまさかのアクシズ落とし&ニュータイプ同士の共感(笑) そうか、ミギワは東方不敗だったのかw まさかの、お気楽な感じでの2期発表(苦笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 27

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ブブキ戦が安易で残念

1期2期合わせて。
キャラの動きが3Dモーションのせいで今風というか、人形みたい。動くのは動いてるのだが…
1期はブブキ戦が安易で残念。安直なら安直なりに戦いに入る展開はもう一つ二つ何か欲しかった。
特に左足戦の展開が意味不明すぎ、右足戦も入りは良かったが途中ノリだけになる。そして国対抗戦から大筋の方向性が分からなくなる…
終盤の伏線回収で再び展開が持ち直す。

2期は結構面白くできていた。1期の残念な所を抜けない到達できないのだが…
大筋がわかりやすく、風呂敷はそんなに広げずに、キャラも沢山増やさず薄いキャラは薄いままで終わらせたのはよかった。
ただ最終話はもう少し何とかして欲しかったかなぁ。正直寝そうになってしまったので最終話事態いらない感があった。

1期2期トータルで
100点中65点

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

71.7 10 天才で戦闘なアニメランキング10位
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (426)
1362人が棚に入れました
世界一の暗殺者が、暗殺貴族の長男に転生した。彼が異世界で請け負ったミッションは只一つ。【人類に厄災をもたらすと予言された《勇者》を殺すこと】それこそが世界最高の暗殺者が、新たな人生で果たすべき使命であった。現代であらゆる暗殺を可能にした幅広い知識と経験、そして異世界最強と謳われた暗殺者一族の秘術と魔法。そのすべてが相乗効果をうみ、彼は史上並び立つものがいない暗殺者へと成長していく――。「面白い、まさか生まれ変わってもまた暗殺することになるとはね」転生した"伝説の暗殺者"が更なる高みへと駆け上がる!限界突破のアサシンズ・ファンタジー!!

声優・キャラクター
赤羽根健治、上田麗奈、高田憂希、下地紫野

vQDWo52039 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

http://doujinsokuhou45.com/archives/8535688.html

無職転生からの盗作疑惑

月夜 涙@ @Tsukiyo_rui
コミカライズとかその先を狙うとなると
どうしても幼少期時代は一巻内に納めないといけない
でも、転生もののだいご味は幼少時にどれだけ積み重ねたかなので
そのためにやっている実験が、超圧縮・超スピード展開
読者さんが暗殺貴族に楽しんでついてこれているかは心配

無職転生 主人公 ルーデウス ルー(ケルト神話の神(アイルランド語ではルーグ))+デウス(ラテン語で神)
暗殺貴族 主人公 ルーグ ケルト神話の神

無職転生 プロローグ(5325文字) ニートが死ぬ
暗殺貴族 プロローグ(5483文字) 暗殺者が死ぬ

無職転生 1話(4978文字) 転生して美人のママの胸でにやつく。魔法の存在を知る
暗殺貴族 1話(3769文字) 転生神にスキルをもらう、「美人のママの胸を吸うときににやつくな」と転生神に言われる

無職転生 2話(5506文字) 家の中で本を探してはいまわってメイドに気持ち悪がられる
暗殺貴族 2話(5463文字) 家の中で本を読んだりして文字を覚える。殺しの練習として死刑囚を殺す

無職転生 3話(9103文字) 魔力訓練をする
暗殺貴族 3話(5694文字) 魔力訓練をして魔眼をもらう   

無職転生 4話(17400文字) ロキシー登場
暗殺貴族 4話(6084文字) 偽ロキシー登場

無職転生 5話(6461文字) 剣術と魔術の訓練をする 
暗殺貴族 5話(4394文字) 魔術の訓練をする 

無職転生 6話(9490文字)  ロキシーから卒業
暗殺貴族 6話(5469文字) 土魔術で金属をつくる

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトル通り

原作未読 全12話

お話はこの作品のタイトル通りで、現世で暗殺されてその後、女神に出会い異世界を破滅させるといわれる勇者を暗殺するように依頼を受けて、異世界貴族の中でも暗殺をする貴族の嫡子に転生させられ、異世界での様々暗殺術を学び仲間を増やし成長していくお話です。

現世で渋い姿形をしていたのに、異世界ではかなり可愛い少年になりましたねw

ハーレム要素満載の作品ですが、お話は結構シリアスな展開多いので見応えはありました。

作画もかなり安定していましたね。バトルも結構迫力がありました。色々な魔法が出てきて面白かったです。

お話は{netabare}勇者が出てきたところ{/netabare}終わっています。続きがあれば観たいですね。

OPはニノミヤユイさん、EDは結城アイラさんが歌っています。

最後に、原作の方は回復術士と同じ方なのですね。どうりでAT-Xで観たらそのままのシーンが多かったですねw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 23

大貧民 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

爽快さは無い。

原作者はひどく評判が悪いようですが、テンプレやストーリー構成には著作権は無いので、そんなことろで叩かれてもと思うのですが、原作を読んで居ないので、原作そのものの評価は保留です。
まあ、ジャンルの近い所でやると批判を受けやすいとは思いますが。

とりあえず3話まで視聴。

1話目はとにかく面白い。この感じの作品なら凄い作品になるのではと思った。
こちらの皆さんの投稿にて、1話目はアニメオリジナルだというのを知る。

2~3話、ふつうのなろう系異世界転生もの。
ところどころ、回復~の雰囲気が感じられる。
回復~は途中切りしたが、本作はどうだろうか、今のところはそこまで酷く嫌な気になるというほどでは無いが……。

6話は嫌な話ですね。大半を少女たちが酷い目に合う話で、ここは回想とかにしてもっと飛ばしてもいいんじゃなかろうかと思います。
原作もこんな感じなんでしょうね。最後はあっさりと悪者退治して孤児院を開放してメデタシメデタシというところですが、なんか薄っぺらい。
作品として、もやもやというか不快感が残る。

ゆかり女神パートはギャグパートとして、そこそこ天丼で面白い。

時々、原作が持つものか判りませんが、嗜虐的、サディスティクさが垣間見られ、好きな人は好きなのでしょうが、ちょっと気持ちの良いものではありませんね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

71.1 11 天才で戦闘なアニメランキング11位
異世界薬局(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (302)
944人が棚に入れました
現代日本の薬学研究者であった薬谷完治は目を覚ますと、宮廷薬師の名家ド・メディシス家の息子、ファルマ・ド・メディシスとして転生していた。 ファルマは間違った治療法や薬の調合、医療行為と呼べない呪術やまじないが横行するこの世界の医療に絶望する。 前世で培った現代薬学に加え、異世界で手に入れたチート能力【物質創造&物質消去】、貴族だけが使える【神術】を駆使し、あらゆる疾病に立ち向かう。 そして、真に効果のある薬を広く人々に届けるべく『異世界薬局』を開業する……。 異世界チート×現代薬学!異世界の医療を変える人助けファンタジー、本日開業!
ネタバレ

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

自称「本格的薬局ファンタジー」アニメを斬る

個人的に思うところが大盛りなので、いろいろツッコませてもらいます。
好意的なレビューではありません。

全体的な感想 {netabare}
問題だらけの「本格的」。監修は免罪符じゃない。
「薬局」に診察室? 誰が見ても病院。
ほぼ中世ヨーロッパ。病気も治療法も史実通り。魔法要素だけ「ファンタジー」。

医療行為しまくりの薬師さま。
「医療行為していいのは医師だけ!!」と日本医師会からクレームが来そう。

過労死した前世の時から、何でも一人でやろうとする悪癖があった天才准教授さま。
転生したら、時代背景を一切無視して、現代知識を誇示し、専門用語を使いまくる。
社会への影響なんか気にしない。最後は実力で屈服させる。
最新のガジェットを持って、文明破壊する子供の様。
何でこんな、無神経な人物描写にするかなあ。

人に不可能なことをするのが神様。
だけど、多くの人を助けるなら、人ができることを増やすべき。
ならば自分は動かずに、知識の普及に力を注ぐべき。奇跡よりも布教活動。
だが、この物語は奇跡に舵を切ってしまった。

聞きかじりの医療知識と史実のパッチワーク。
上手く繋げないところはチートで誤魔化す。
後半は、現代医学に基づいた治療シーンはほとんど出てこなくなる。
そしてチートが爆発し、何でもできるようになってしまう。
この内容なら「子供薬神さまの無双ストーリー」と自称すべき。

よくある魔法関連の話は、世界は5大元素から成り立っているっていうのが一般的。
現代医学の基本となる科学の常識とは、全く相容れない。
必ず矛盾が生じる2つのテーマ。これらを選んだ時点で、破綻してましたね。
{/netabare}
1話 転生薬学者と異世界 {netabare}
幼いころ妹が病死した体験を持つ、分子創薬学研究室の准教授。
新しい薬を創っていると思ったら、何故かペニシリンの効き目に関する論文を執筆。
さらに製薬会社との共同研究まで。いろいろ手を出してるご様子。

助手や学生を使わずに、全部一人で研究をしている。
それじゃあ過労死するのも無理ないね。

そして、宮廷薬師のド・メディシス家の子供に転生。
元々のファルマ君の記憶はないが、知識は失われてはいない。都合のよろしいことで。

さらに、物質を合成する力と、神眼で病気が分かる力に目覚める。
モンスター誕生。影がないなんて可愛いもんです。
{/netabare}
2話 家庭教師を辞めたい {netabare}
さらっとヘパリンを合成してる。混合物は作れないんじゃなかった?
かなりの高分子ですが、分子構造はイメージできる?
ステロイド入り軟膏をロッテちゃんに渡してるけど、理解できる?
あら、理解してるみたい。都合のよろしいことで。

で、妹さんはヘルペスですか。現代と同じウイルスがあるんですね。
コロナで有名になったけど、遺伝子は変異してないの?
{/netabare}
3話 筆頭宮廷薬師と転生薬学者 {netabare}
昔、結核は貧乏病と言われていた。
一番いいものを食べてそうな皇帝が重篤になっている。こりゃ深刻だ。

父親は皇帝の病気を認識しながら、安楽死を視野に入れている。
体力増強の薬があるなら。少しでも抵抗力を上げる。それが第一選択だと思うが。

まずは、父親を説得すべきだが、スタンドプレー発動。
安楽死が考慮される状況なんだよ。副作用のリスクは大きい。
神眼でモニターできるなら、薬を1種類ずつ確認していけばいい。
この世界で初めて使用される抗菌剤に、いきなり耐性菌が現れる確率は低いだろう。

皇帝が薬を飲んだだけで、誰でも簡単に薬が作れるとか、大嘘言いふらしてるし...
ところで、レンズはどこで調達したの? 自分でガラス(混合物)を作って、磨いたの?
{/netabare}
4話 皇帝陛下と創業勅許 {netabare}
皇帝に投薬しても助からない可能性を認識しながら、パフォーマンスをしていたと。
治療失敗したら、自分だけじゃなく父親の首も飛ぶとか考えないの?
父親がブチ切れたのは当然だよね。

さらに侍医たちを無視している。これじゃ医師からも敵視されるよね。
医師との関りは、極力描かないようにしているようだね。

運よく皇帝が改善して、ご褒美で宮殿を立ててもらうことに。
えっ、これ薬局なの?
{/netabare}
5話 異世界薬局の日常と化粧品 {netabare}
庶民がこんな外見の建物に近づく訳じゃない。元々貴族だったの、君は?

化粧品ねえ。世界トップクラスの薬学研究者様が、化粧品のテストを請け負う?
日焼け止めと保湿化粧水だけで十分。それ以上は薬局の領分じゃない。
ひょっとして、薬局以外では化粧品を売ってないとか思ってない?
{/netabare}
6話 兄妹と海 {netabare}
普段から自分には影がないこと、それを他人がどう思うかを全く気にしていない主人公。
危険フラグを無視してトラブル発生。チート爆発で教会に目を付けられる。
海水を消すって... 水、塩、有機物、プランクトン等々、とんでもない混合物だよね。

皇帝に作ってもらった店を破壊されたら、まずは報告だよね。
なんでも自分一人で対応しようとする。その挙句、取り囲まれる。いろいろ自業自得。
まあでも、ファンタジーらしさを出すための付け足しエピソードだね。
{/netabare}
7話 影のない少年と異端審問官 {netabare}
はいはい薬神さま、神術すごいですね。と、言うことで戦闘は茶番でした。

解放骨折の手術までできるんだ。
動物実験で骨折の処置はしないよね。動物を骨折させて実験するってか。

薬師は外科的処置は専門外と言いつつ、外出先なのに道具がそろっているのは何故?
腰椎麻酔まで行うとは。麻酔科医ですか? もはや薬神じゃなく医神だ。
皇帝への注射をためらったよね。瀉血も切開で行われていたよね。
この世界に注射器が存在するの? なければ誰が作ったの?
局所麻酔(+鎮静剤)の方が現実的だよ。

問題なく歩けるようになったみたいだけど、その後の処置は、どうやったの?

影が無いことを気にしてたの?全くそのようには見えなかったけど。
{/netabare}
8話 インフルエンザと薬局の夜明け {netabare}
多くの店の営業妨害になっていれば、いやがらせを受けるのは当然。
安ければいいってもんじゃない。相変わらずの文明破壊行為。

吸入薬ねえ。ならば吸入器もあるんだよね。全く映像が出てこなかったけど。
注射器と同様に、誰がどうやって作ったの?

薬神さま以外の人間は、風邪とインフルエンザを、見分けられるの?
その他の病気についても同様。
店を増やしても、国民のメリットは少ない。営業妨害の応酬になるだけでは?
{/netabare}
9話 ある邪悪な男の話 {netabare}
国民の死亡者が2割減ったと。
公衆衛生の向上は大切。でも講演会は非公開ですか?
診断のできない薬局を増やすより、ずっと重要なのにね。
既成の薬局ギルドの人たちは、路頭に迷うことになったんだね。

続いてはペスト。
目に見えないものの侵入をを封じることは、現代社会でもできていません。
中世ならば、どんなに頑張っても不可能でしょう。
まして、人為的に広められてはね。もはやバイオテロですね。
{/netabare}
10話 黒死病 {netabare}
東イドン会社って??? 史実をパクるのは良いとしても、ネーミングセンス酷すぎだね。
検疫ねえ。人は脅せば言うこと聞くけど、ネズミやノミはどうやって排除してるの?

薬神さまのチートが加速してる。空を飛ぶだけじゃなく、障害物を通過するとは。
見慣れない防護服を着て、村人を閉じ込める人間を、信用するのは無理だと思う。
パニック状態の村人からすれば、宮廷薬師のバッジなんか無意味。おまけに子供だし。

治療シーンがなくなってきましたね。これじゃどんな処置してるか分かりません。
もともとチートなんだから、現代医学すら不要じゃない? 本末転倒だけど。
{/netabare}
11話 エスターク村の奇跡 {netabare}
中世のペストで「カラスマスク」が用いられたのは史実。
だがなぜ、ファルマ君の知り合いまで、効果の薄いマスクをしているの?

病気が分かるだけじゃなく、治療結果まで見えるんだね。
「一介の薬学研究者の手に余る」って、違うだろ。チート薬神さまだろ。
で、エスターク村の奇跡って結局何だったの? さっぱりわからない。

ここで、カビの研究者の話を出す必要がある?
抗菌物質はペストにだけ効く薬じゃない。史実ならペニシリンが最初だし。

空飛ぶ薬神さまよりも早く、王都に情報がもたらされました。
しかし、不審者の流入は食い止められませんでしたとさ。
{/netabare}
12話 彼が治せなかったもの {netabare}
薬神パーンチで悪霊粉砕。そして消去。

物質消去能力で、いろいろなことができるんだね。
だったら、皇帝の身体から結核菌を消去しちゃえば、簡単だったのにね。
ヘルペスもインフルエンザやペストも同様。
さらに感染した細菌が作り出す、毒素も物質消去しちゃえば完璧だね。
結局、薬がなくても、チートで事足りるってお話でした。

Fin. て最後はフランス語かよ。何てアニメだ!!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

5話 一番危惧していた繁盛記になっちゃったなあ。店は結論で最後で良かったのに…

1話 ラストシーンがなければ1話切りでした。あれで次回見る気になります。

{netabare}  先に文句を言うと、薬谷という名前と、あの共同研究がうんうんという冒頭の説明的な感じで、おやおや?という感じです。あと異世界転生時の驚きというか演出について今更云々いってもしょうがないですが、アレ?という感じもありました。
 いつもならPCの論文を読んでみようと思いますが、さすがに難しそうなのでやめました。ペニシリンという単語があった気がするので、多分ちゃんとした論文なんでしょう。
 検証したわけではないですが、雷云々のところなど見ると、多分知識的にはちゃんとしてそうです。実験の開始時間終了時間を記録するなど現実を知ってそうですし。

 目の作画を見ると正面なのにバランスがおかしい?なんか原画マンの手癖っていう感じです。

 エロいへそ出し乳袋先生。眼鏡が下フレームとかその文明の発展度では不可能だろうと思います。デザイン重視なんでしょうねえ。

 1話で既に既視感が満点です。まあ、設定と「無の属性」とかチートの説明なので、具体的には次回からでしょう。

 クスリの知識の期待感とラストシーンの「影がない」で先生が逃げなければ1話切りするところでした。この展開があったので、次を見る気になりました。
 転生後のチートとして薬屋は沢山あるので、どうなるかはこれからですね。{/netabare}



2話 テンポが良く結構面白い。設定をストーリーで見せているところがグッド。薬設定がまだイマイチ飲み込めませんが、医は仁術的なテーマがあるんでしょうか。

{netabare} 冒頭の先生のお見舞いから島での特訓のギャグパートはかなり面白かったし、話のテンポが良かったです。妹の件を一瞬で片づけ設定と世界感の説明をして来週につなげると言う脚本は、非常に好感がもてました。来週がまた楽しみになります。
 
 この薬神さまのチートって病気が分かることと、現代日本の薬を化学的ではなく魔法で合成できるということですね。ということはポーションの話から言って、怪我や病気の快復は今の医学以上のものではない?そこが魔法で強化されるかどうかですね。

 平民と貴族の医療サービスの差があるということとで、医は仁術的なストーリーになるんでしょうか。

 1話の冒頭はちょっとどうなるかと思いましたが、1話の後半から2話にかけて面白かったです。とにかくなかなかいい出来の異世界ものだと思います。視聴決定ということで今後レビューに残したいことがあれば追記します。 {/netabare}




5話 発想は良かったがストーリーがどんどんテンプレに…

 妹の死、そして科学者として人の命は救いたい。そこはいい話だと思います。そして2話。テンプレ部分をテンポ良くどんどんこなして、さあ、物語はこれからだと期待しました。

 3話 あれ、いきなり陛下を助けるって…それってオールマイティのジョーカーを手に入れるっていうテンプレです。これはいただけません。
 しかし、父親との確執で「考えの違い」が表せていましたし父を下に見ることで俺TUEEEでなく、父の能力の高さを表現した上で話が進んだのはとても良いと思います。これで見直しました。元の世界との考え方の差が上手くでていました。
 
 ただなあ、4話5話と話がどんどん陳腐になってゆきます。

 あれだけ頭がいい人間がいきなり店舗を手段として確定するというところから、話がおかしくなります。オカルト・慣習・せいぜい薬草などしかない世界で「ほら、薬屋だよ、いらっしゃい」とは言わないでしょう。少なくとも民間の医療の実態を調べてから手段を探すと思います。

 いかにも貴族的な店構え…というか貴族は店は使わないと思いますがそういう貴族の習慣や既得権益とかに、原作者も気が付いていると思うんです。その解決が化粧品かあ…うーん。ちょっと陛下の件は別にすると発想や展開に感心していたのに、急におかしくなったかなあ。原作者の気付きを上手くストーリーに落とし込めてない感じです。

 化粧品の危険性が話に出たと思ったら、いきなり事件が起きて解決。そして無事庶民からも貴族からも認知って…このプロセスの苦労が面白そうなのになあ…壊血病もそうですけど、解決への苦労がないから魔法で解決するのと展開が変わりません。むしろ面倒な説明が多い分テンポが悪いです。

 化粧品なら「聖女の力は万能です」みたいに化粧品づくりそのものはチートでも、女心とか貴族の生活とかそういうところを上手く描いていました。「本好きの下剋上」みたいに衛生面の描写をしてもいいと思います。
(そういえば「アンケート」という概念の有無にまで「本好きの下剋上」は原作で踏み込んでいます。本作は平民のメイドがいきなりアンケート取ってきちゃうし。紙の値段とかにも踏み込んでないし。そのくせ識字率を言い出すし。本作は、リアルをやりたいのかテンプレ異世界チートをやりたいのかどっちも中途半端です)

 本作は科学的知識による治療と異世界の文化・生活・価値観のコンフリクトをどう解決するかがテーマかと思っていました。結核まではそれがあったと思うんですけど、一番肝心の「店」の存在価値、成功要件で手を抜いてしまいました。
 これならあのエロメガネ白衣の魔法先生と協力して魔法で解決しても一緒です。医薬品チートなら、薬をつくるプロセスを現代医薬品に置き換える必要はありません。
 これじゃあ異世界のマヨネーズとかリバーシ的なテンプレ話になってしまいます。


 いきなり薬屋繁盛記じゃなくて、平民の苦労や生活習慣、薬を売ろうにも薬というものが庶民といかにかけ離れているかとか、話に出ていた壊血病とか鉛中毒みたいな、そういう部分を丁寧に解決しながら薬屋に行き着くプロセスを描けばいいのに…
 ありきたりのなろうじゃなく魔法をうまく科学と融合しようとする方向性は買いますけど、1話2話…せいぜい3話まであった期待感がなくなりました。面白くないわけじゃない、と言いたいですけど、4話5話…特に5話はつまらなかったです。

 今後チェックするかもしれませんが一旦断念で。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界アニメだけど現実寄りのようです

過労死した現代の薬学研究者が異世界へ転生し、異世界で薬局を経営する物語です。
なろう系の小説が原作なのですが、原作は専門家や医療従事者の指導のもとで書かれているそうです。
だから病気の原因や病気の媒体になるもの、そして病気の対策などの説明は、しっかりしています。

主人公は、ある大学院の薬学研究科の准教授。彼には幼くして病気で亡くなった妹がいました。
だから彼は、妹のように病気で亡くなる人を救おうと日夜研究に没頭しています。
そのため、極度の過労により、彼は亡くなるのです。
そして彼は、異世界で宮廷薬師見習いのファルマに転生します。

この異世界は、現代よりも医療技術が劣っていました。
そして転生後のファイルマは、薬の分子構造を思い浮かべるだけで、その薬をつくることができる特技を身につけたのです。
そのファルマが現代医学を駆使して{netabare}女王陛下の命を救い、{/netabare}薬局を経営することで多くの人の命を救うのです。

だから、このアニメは、わりと現実的で真面目な物語です。
こんな異世界系物語ならば私は好きです。続きを見たくなります。
{netabare}
但し、私にとって良くないと思った点が一点あります。
このファルマ、薬学に優れているだけでなく最強の魔法使いであり、戦えば必ず勝つ無敵戦士です。
なぜ原作者は、ファイルマを最強の魔法使いにしたのでしょうか?
そうすることで物語のねらいがぼやけたような気がします。
{/netabare}

ところで、日本の医者の過労死の確率をネットで調べたところ、
なんと勤務医の約60%が過労死ラインを超えているそうです。
特に20代後半の男性勤務医の1週間の平均勤務時間(滞在時間)は、約75時間だそうです。
しかも近年は、コロナの影響で、その時間がさらに増えているようです。
だから、医者が過労死するのは、アニメの世界だけではなさそうです。
コロナの報告を簡単にするようにとの医療現場からの要求が、身に沁みてわかりますね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 28

71.0 12 天才で戦闘なアニメランキング12位
スペースコブラ(TVアニメ動画)

1982年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (156)
656人が棚に入れました
戦いの記憶を消し、平凡なサラリーマンに身をやつしていたコブラだったが、アクシデントに巻き込まれたことをきっかけに再び冒険のスリルを求めて宇宙へと旅立つ。折りしも悪の組織ギルドが謎のイレズミを背負った三姉妹捜しに躍起になっていた頃、コブラはそのひとりジェーンと知り合う…。

声優・キャラクター
野沢那智、榊原良子、藤田淑子、小林清志、高島雅羅、加藤精三、内海賢二

esso-neo さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ヘッ、サイボーグのトーストなんざママレード付けても食えねえや

 監督がかの出崎監督。主演のコブラが野沢那智、相棒のレディは榊原良子。もはや現代のアニメにはない魅力が詰まっている。そのセリフ、その芝居、その画面、どれをとっても退屈させず現代でこれをいかに超えなければいけないのか、同時に何を残していくべきなのかべつにアニメ製作にかかわってるわけでもないのに考えてしまう。もはや“魅力”そのもののあり方が変わってしまったのか。それは無理もないことだけど、今でもコブラは多くの男児をうならせるキャラクターのはずだ。いちいち新時代だとかいってひとつ爆発したものに倣って同様の爆発をしていてはそれは昔となんの変わりもないのだ。もっといろんなアニメに賞賛とケチがつけば楽しいのになぁ。
 こう書いておいてなんだけどこのレビューは賞賛のほうで。
 やっぱり時代が違う。なのに今見ても退屈しない。たいした脚本が仕込まれてるわけではない。でもべつにアニメなり映画なり、ストーリーがすごいってだけで必ずよくなる保障なんてないのだ。なんにせよ見所はコブラの野沢那智を始めとするモブにいたるまでの声優陣、そして監督らによる作画と演出で魅力を持たせていることが見ていて退屈はさせない要因なのだろう。昭和もいいもんだなぁ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いわゆる「アメコミ」

少年ジャンプにおける銀魂やシティーハンター、北斗の拳などのいわゆる劇画路線の開祖である。その前にもいろいろ劇画はあるが「アメコミ」や「バンドデシネ」を意識した画面作りは「コブラ」のヒットから始まっている。

バンドデシネ作家のエンキビラル、メビウスやアメコミ,SF作家のフランクフラゼッタ、ボリス・ヴァレホなどの絵と酷似している。。。。だけでなく、ヘビーメタルやロックに詳しい人なら知っていると思うが、70年代から80年代にかけてのバンド系のレコードの表紙は必ずと言っていいほどSFやファンタジーのオタク的なイラストがそのまま使われている。

と、言うのも。。。だいたい有名どころのロックシンガーは実はかなりのSF、ファンタジーファンであり小説やらパルプ雑誌を読みふけりながら葉っぱと酒と女にラリっているというとんでもない人が多い。リア充なんだかオタクなんだかわけわからないが、海外のファンは日本と違ってオープンであり、ギークやナードはどちらかといえば小心者を指す言葉になっている。

そういったカウンターカルチャーと呼ばれる文化は日本にも波及し、80年代を席巻した。音楽にしろ、漫画にしろこの頃の作品はやたらとアメコミ調で、世界は荒廃しており、男は皆モヒカンで世紀末な格好で、女はビキニアーマーを着ている半裸のねーちゃんなのである。

寺沢武一先生は、これに関して「私はバーバレラ(フランスの60年代エロティックSF漫画及び映画)から影響を受けた」と言ってたらしいが、確かにそれは出発点ではあるものの、全体的には当時のフランスSF漫画雑誌メタルユルラン(英題:ヘビーメタル)調であり影響受けてないはずがないのである。北条司や荒木飛呂彦、三浦建太郎、原哲夫。。。挙げたらキリがなくなるくらい影響を受けている。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

漢という名の物語

やっぱりコブラっていったら野沢那智、出崎演出&羽健だろう?まぎれもなくヤツなんだよ。
ルパンに似てる?スタッフかぶってますからね・・
最初は山田さんだったらしいがさすがに似すぎだから変えたとかなんとか。
話は原作に結構近い。いろいろと細かいところは変わっているが。


最近は動画サイトでフラグクラッシャー&スペースほむら等として有名になってしまった。あれはあれで大爆笑するが。
ついでに元ネタのほうもぜひ観てほしい。
これもあのかっこいいOPのせいよね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

72.5 13 天才で戦闘なアニメランキング13位
キングダム第4シリーズ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (96)
412人が棚に入れました
合従軍編を描いた第3シリーズに続く物語。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

痴情のもつれ

原作未読 実写未経験


いろんな人から漫画をお勧めされ未だ成らず。ご経験あると思うのですが大作って尻込みするのよね。
アニメも1期から4期まで足掛け100話超え超長編の装い。さりとてこの4期ですら道半ばでございます。私のあにこれでの評価だと
 1期 4.4点
 2期 4.6点
 3期 4.3点
 4期 ←今ココ
4.5点近辺の評価は全体の10%内なので高く評価してるほうです。今回も期待通り面白かったです!

3期大半を占めた“五国合従軍と秦との戦い”後のあれやこれや。要は政争ですね、の4期全26話。
外敵に目の向いてる時はまとまってても、一段落したり戦線膠着したりすると椅子の取り合いが始まるなんてことは世の常。
身近なとこでも、ペナントレース勝ち切った翌年にチームが瓦解してみたり、競合他社に水をあけた途端に失速してみたりはあるあるなんです。
ドンパチ控えめな分、権謀術数やら心の動きやらを愛でるわけですが見方によっては地味に見える仕様です。なんとなしに某心臓を捧げる巨人アニメ2期の如く終盤に効いてくるネタが仕込まれてそう。

プレイヤーは基本変わらず。今回シリーズの顔となるのは、まあ秦国の政争なんで“呂不韋”ですかね。

史実にも目を向けると、なにせ中原初の統一皇帝の物語です。ライバル国から頭一つ抜けて、史上誰も成し得なかった偉業達成がチラ見できるとこまで漕ぎつけました。ただ先駆者がいないため先例に倣うことはできません。
結果、世を統べる方法論で激突する嬴政と呂不韋。皆さんどちらにシンパシーを感じますか?
 

※ネタバレ所感

■4期の顔

・呂不韋 第20話~21話
{netabare}経済優先し資金力を背景に影響力を行使するスタイル。対して武力での統一を志向する未来の皇帝。
「統一しなくてもよくね?」な呂不韋には頷けること多々でしょう。援助で友好国増やす少し前のマイルド路線JAPANしかり、札束で顔ひっぱたく現在のCHINAしかり、企業単位ですら表現規制で生殺与奪権を握る某TUBEなんかもそうでしょう。金は力なり。経世済民は治世の根っこだと私は思います。
一方で、大陸に目を移すとそんな政治に興味ない一般国民でもCHINAの武断政治を目にしまくってるここ20年。国の成り立ちからしてTHE民主主義な我が国視点から見れば異様に映るわけですが、なんだかんだ大陸統治の基本プロットは長らくこれ。始皇帝嬴政が作ったスキームは以後2000年変更されずに受け継がれているのです。
どっちが良い悪いじゃないんだよなぁ。呂不韋が忌避した「暴力による統治」がこの土地の肌に合っている現実がなんだかなぁ、って感じがします。{/netabare}

・成蟜 第5話
{netabare}だいぶ前に後継者争いで敗れていた嬴政の異母弟。100話続いてる意味があると思わせた代表格。
第1期の頃は典型的な憎まれキャラが4期ではこれですよ。1or2クールくらいだと物語2/3経過あたりのイベント経てキャラ変したのを成長と見做す描き方が一般的ですが明らかに毛色が違います。
元の性格+複数エピソードの積み重ねで最期描写の説得力がハンパない。散り際が愛の言葉ですもん。{/netabare}

・太后さまと嫪毐(ろうあい)
{netabare}政の実母と宦官の間男。場末のスナックのママと通い詰める常連客って感じの組み合わせ。
欲と愛がむき出し過ぎて堪能できました。共依存の二人は死に場所探してましたしそのための物語も欲していました。憐れで愛おしい存在でした。太后さまの中の方の演技良かったです。{/netabare}


おおかた天下国家のデカい話も元を辿れば私情で動いているのかもわかりません。
そして高度化した現代では安全保障と経済は密接不可分。両雄並ぶ世界線があったかもしれませんね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 21
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

第4シリーズ

OP/EDがレーベル縛りで、第3シリーズ並みに合わない…

26話
{netabare}
やはり、六将は残り1席(現時点)
で、呂不韋の処刑は、次のシーズンに持ち越し。

楚、趙が国として危ないみたいだから、次シーズン?
李牧の復帰もだけど。
{/netabare}

24話~25話
{netabare}
太后劇場から始まり、政と信の親友の会話に終わる。

呂不韋の処刑は、次のシーズンに持ち越しそうだね。
15年内に中華統一難題。

次回のタイトルだけど、六将の内、五席埋まっている気が・・・
残り一席を信、王賁、蒙恬、羌瘣で争う感じか、
誰かが戦死し、枠が開くのか、今後の展開に期待。
{/netabare}

22話~23話
{netabare}
信、なんとか、間に合い、政の娘を救う。
宮女が信に一目惚れしたように見えたけど、
羌瘣には勝てないよねー

昌平君門下生の河了貂は、いち早く師の策略に対応しサポート。
昌平君の圧勝に終わる。

知は李牧、武は蒙武とか、昌平君チートキャラ過ぎる。
{/netabare}

20話~21話
{netabare}
政と呂不韋、語らう。

呂不韋は合理的だけど、一時しのぎ的な感じ。
政は、1人の側仕え?の死により変わったのね。

信の活躍はまだ???
{/netabare}

19話
{netabare}
「袂を分かつ」タイトル通り。

昌平君が、恩人である呂不韋を裏切り、
政の陣営に入った回。

それより、信の最後のセリフが熱かったなぁ。
{/netabare}

18話
{netabare}
政が頼れるのは、やはり信と昔からの家臣である壁なのね。

呂不韋の鼻っ柱は、あと何話でへし折られるのかな?
{/netabare}

16話~17話
{netabare}
河了貂の所に来た伝令のおっちゃんかなり怪しい。
呂不韋側の人間かな?

加冠の儀が無事終わりそうに無い気しかしない・・・

OPで、信が毐国の将と戦っていたから、
18話で駆け付けそう。
ネタバレOPは止めて欲しいのだけど。
{/netabare}

15話
{netabare}
呂不韋の配下っぽい爺さんが、
嫪毐をそそのかし、秦に進軍しそうな流れ。

信と王賁は、将軍まであと1段階なので、
次に功を上げたら、将軍かな?
{/netabare}

14話
{netabare}
毒国が建国され、秦にまた難題が降りかかる。
太后も、そろそろ退場かな?

呂不韋は、どう動くか気になる。
{/netabare}

13話
{netabare}
師匠の霊凰を「呉鳳明様~」と呼び、信の的にさせるとか、
呉鳳明、かなり卑怯・・・
いや、策士というべきか。

次回から、暫く、後宮の戦いになる?
{/netabare}

12話
{netabare}
凱孟にはまだ及ばず、ただ、持ち前の嗅覚で、
呉鳳明、霊凰を見つけ出す。

信は、両方討取れるか?
{/netabare}

11話
{netabare}
王賁、紫伯に敗れた半日後に槍術見切って、
紫伯倒すとかチート過ぎる・・・

飛信隊の方のチート無し戦況を次回から楽しもう。
{/netabare}

10話
{netabare}
秦軍 信・王賁、若手組の奮起回。

騰の先を見据えた2人への期待感半端ない。
{/netabare}

9話
{netabare}
紫伯の過去回。

王賁活躍回ならまだわかる・・・
{/netabare}

8話
{netabare}
河了貂、捕虜交換だけでよかったね。
次話から、王賁活躍回になる?
{/netabare}

6話~7話
{netabare}
秦軍 騰・信・王賁・録嗚未 vs 魏軍 呉鳳明

一番活躍するのは誰になるのだろう?
策を出した王賁?

河了貂捕縛されちゃったけど、羌瘣が敵副官捕縛したから、
殺されはしないかな?
{/netabare}

3話~5話
{netabare}
3話、信の絶妙な登場シーンと、
4話の成蟜の成長(男気)を感じるシーンは良いね!
{/netabare}

2話
{netabare}
呂不韋の狙いが成蟜だったとは。

成蟜も成長したねぇ。
{/netabare}

1話
{netabare}
羌瘣、信と子作り宣言に笑いが…

蒙驁の死と蒙武の漢気。

呂不韋が、今後何を仕掛けてくるか…
成蟜が、次は、俺の番だ。とあるから、組むのかな?

李牧、何、他人事のように…再起はあるのか?

見どころ満載の1話だった!!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

希望を胸に、前へと進め――

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版は第1期~第3期まで視聴済です。

恥ずかしながら、この作品を見るまでは、視聴を敬遠していました。
理由は作画が自分好みではなかったから…

ですが、これまでそういう作品を幾つも視聴してきて分かったことは、例え、作画が自分の好みであろうとなかろうと、面白いモノは面白いというごく当たり前のことでした。

作画なんて慣れてしまえば何ということはありません。
寧ろ、この作品の熱量を踏まえると、この作画じゃないと支えることはできないんでしょう。

加えて、くぎゅ演じる河了貂、日笠さん演じる羌瘣、他にも飛信隊のみんなはもとより、信や嬴政を演じる福山さんの激アツ演技も相まって、私にとってこんなにも心の震える作品と出会えたことに、今は感謝しかありません。


紀元前、中国西方の秦国。
今は亡き親友と夢見た「天下の大将軍」を目指す下僕の少年・信は、
王都で起きたクーデターに巻き込まれ、秦王・嬴政と運命的な出会いを果たす。

時は流れ、戦場に身を置く信は、同世代の将である蒙恬や王賁らと切磋琢磨しながら武功を重ねて着実に出世を果たし、これまで年若いことを理由に補佐役の相国・呂不韋りょふいに国の実権を握られていた嬴政も、その類稀なる才覚によって、
弟・成蟜らかつて対立していた者たちをも味方につけ確実に宮廷内での影響力を強めていた。

そんな中起きた函谷関攻防戦。

趙国の天才軍師・李牧と楚国の宰相・春申君の働きかけにより
列強五か国が参加することになった合従軍に攻め込まれた秦国は、
亡国の危機に国家一丸となって立ち向かいこれを打ち破る。
この戦いで嬴政は、自らの才を証明してみせ、まもなく行われる成人の儀式「加冠の儀」において、
国内外に向け自らが「第31代秦王」であることを宣言し、国の実権を取り戻すことを誓う。

だが、中華全土を巻き込んだ戦いは、攻め込まれた秦国も、合従軍に参加した国々にも大きな爪痕を残した。
秦国では、混乱に乗じた内乱を目論む者が現れる。
さらには呂不韋が自身の野望達成のための最終段階へと動き出す。

国家存亡の危機を乗り越えた秦国に、新たな波乱の兆しが見え始めていた―。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

第4期も本当に色々ありました。
前半戦の見どころは何と言っても成蟜に纏わる物語です。
成蟜は政の異母弟で最初や「なんて嫌な奴」と思っていましたが、人って変わるモノなんですね。
もちろん、「とあるきっかけ」を経た結果なんですけれど…
あ、正室である瑠衣の影響も決して少なくはないんでしょうね。

ですが、どこでボタンを掛け違えてしまったのでしょう。
人間的にも成長した成蟜にとんでもない事件が待ち受けていたのです。
詳しくは、是非本編でご覧頂きたいと思いますが、涙無しでは見ることの出来ない展開であったことだけは間違いありません。

今、ウクライナとロシアが戦争していますが、つくづく日本が島国で良かったと思います。
日本が国外に打って出た時期もありましたし、決して忘れてはいけないことだと思います。
でも、今は国境近傍での緊張は高まっていますが、まだ首の皮一枚繋がっているので…

戦争って、何でもありのバーリトゥードじゃないと思うんですが、実際に紀元前の遥か昔から略奪は行われてきたんですよね。
かくいうこの作品でも略奪を描いたシーンは登場するので…
そんな著蕹を巡る、秦国と魏国の攻防戦が次の見どころになると思います。

ここでは、飛信隊と王賁率いる玉鳳隊の大活躍を見ることができますよ。
王賁演じる細谷さんの演技…半端無いくらい激アツでした。

そんな国境線での激しい攻防が行われている最中、秦国内でも不穏な動きが見られるようになります。
秦の首都、咸陽から北方の地に新たな毐国(あいこく)が建立され、咸陽を狙った反乱が引き起こされるのです。
気の休まる暇が無いとは、正にこういうことを言うでしょうね。

反乱軍が目指すのは咸陽の後宮…
狙いは…秦王・嬴政の逆鱗に最も触れる方と言えば分かりますよね。
元々後宮まで戦禍に巻き込まれることは想定していないので、守りも盤石では無い…というより、ほぼ戦闘力皆無と言っても過言では無いでしょう。

それでも、私たちが目にするのは、例え戦闘力が皆無だったとしても守りたい者のために背中を見せずに対峙しようとする姿勢そのもの…
自分が何をしたって数秒の時間すら稼げないと分かっているし、
斬られたら物凄く痛いことも知っています。

それでも、大切な人のために自らを厭わず盾になろうとするその姿勢…
これも涙無しには見れない展開です。

嬴政と呂不韋による長きにわたる権勢争いの顛末がどうなるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、SUIRENさんの「黎-ray-」と、zonjiさんの「geki」
エンディングテーマは、珀さんの「眩耀」と、みさきさんの「Believe」

2クール全26話の物語でした。
このキングダムシリーズはお気に入りの棚序列73位の作品なのですが、今期もこの順位に相応しいクオリティだったと思います。
それに制作がNHKだから安心感が堪らないです。
それは、作品のクオリティ然り、続編の制作についても然りです。
既に第5期が2024年の1月から放送されるそうです。

もう、期待しか無いんですけどっ!
続報を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

64.5 14 天才で戦闘なアニメランキング14位
BEM(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (125)
404人が棚に入れました
湾港都市「リブラシティ」。政治・経済・文化の中心であり、街の“富"が結集した「アッパータウン」と、汚職や犯罪に溢れ、人々がお互いを疑い合わざるを得ない「アウドサイド」、その両エリアを分かつ巨大な運河と、一本の「橋」。これらにより構成される、まさに人間の“差別意識"が顕在化した様な街である。そんな「アッパー」から「アウドサイド」に赴任してきた、若き女性刑事・ソニアは、数々の事件を追う中で、人間を守るために戦う、醜い姿の3人と出会う。彼らは一体何者なのか・・・?妖怪人間3人は、それぞれの思いを抱えながら、正体を隠し生きていた。人間に仇為す悪を倒すことで、人間になろうとする「ベム」、人間に憧れ、人間と同じ学校に通い、人間を理解することで、人間になることを目指す「ベラ」、人間や世間に達観し、冷めた様子でゲームの世界に没頭する「ベロ」。彼らはいくつもの事件や、人間たちとの触れ合いの中で、傷つき、悩む。人間のために戦っても、その醜い姿から、決して人間に受け入れられることはない…。そんな3人を探す1人の存在がいる。リブラシティを裏で牛耳る「見えざる議会」を操り、ベムたちを確保しようとする彼女の目的は果たして?

声優・キャラクター
小西克幸、M・A・O、小野賢章、内田真礼、乃村健次、西山宏太朗、斉藤壮馬、諏訪部順一、小野大輔、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ねえ本気で早く人間になりたいん?

往年の名作リメイク

『妖怪人間ベム』といえば?


 ベム・ベラ・ベロの三人組
 
 早く人間になりた~い


民放のアニメ特番などで繰り返される表層部分。知ってるはこれくらい。
前作(前々作)を知らないため、ベラがかわいくなってると言われてもピンとこない私です。


政治・経済の中心地“アッパーサイド”と貧民街“アウトサイド”に二分化された“リブラシティ”という街が舞台。頻発する怪事件の裏ではなにかしらが暗躍。
アッパーサイドでポカしちゃった若手の女性刑事ソニアがアウトサイドに左遷されてーの赴任日から物語が始まる、という導入です。

主役の三人。普段は見た目人間の仮の姿で行動し、敵やピンチに遭遇した時だけ見た目醜悪な本当の姿に変身して闘う模様。

この三人がいつか人間になるべく、善行を重ね人間を助けて、でも真の姿を見せちゃうと忌み嫌われて、というジレンマがもの悲しく見えるお話でした。
「早く人間になりた~い」理由も深いものがあります。


で、この『BEM』です。

タイトルをアルファベットに替えるとやりたい放題できるんでしょうか。
その昔、『GOEMON』という石川五右衛門である必要あるんかいな?な戦国物のフリしたSF映画がありました。そちらとの既視感がハンパありません。

オサレ感の演出に余念がなく、「既成概念を跡形もなく破壊する」という公式サイト(『GOEMON』のほうね)の紹介文よろしく好き放題やった結果、原形留めてますかね?的ななにか。

OPは椎名林檎。ED降谷建志が楽曲を提供し両曲ともオサレです。劇伴もジャジーで大人ムード。
物語も実際のところ第一話、第二話は良かったのです。そして巡り巡って終わってみたら尻すぼみという帰着。

前作を知っていればその比較でどうぞどうぞ。
知らなくても作品が伝えたかろうテーマは悪くないです。


■良かったところ1

序盤です。

{netabare}・ソニアとジョエルの刑事コンビ(第一話)
正義を貫きたいソニアと土地(アウトサイド)に順応し上手く立ちまわってるジョエルとの対比が良い。
デンゼル・ワシントンの『トレーニングデイ』を彷彿させる関係性が妖怪人間とどう絡むか期待してました。{/netabare}

{netabare}・なんか人間のほうが悪くね?(第二話/第三話)
第一話ベム/第二話ベラ/第三話ベロ回でした。そこで展開されたのは「人間は悪いやつ」。こんな奴らを助ける意味があるのか?の葛藤とお付き合いせねばなりません。
正邪不透明なモザイク展開は望むところでした。{/netabare}


■良かったところ2

人間になる確実な方法がわからないこと

答えのない道を探すのはやる気の維持も覚束ないものです。事実ベロは及び腰だったりするのがリアル。

{netabare}「人間を信じないと人間になれない」
第一話でベラが呟いた一言がちょっぴり切ないのでした。{/netabare}


後付けで旧作の設定も調べてみて、やはり深みがありそうな気配は感じるのです。
外形を留めてないと述べましたが知る由もないのであくまで想像です。

作中ではその深みみたいなものの説明が不足しておりますが、別のものを作る意図があるのであればそれはそれでけっこう。
別個のものとして、そして先入観なく視聴した結果、物語としても訴えてくるものが少なかったかな~という全体の印象でした。
理由は大小いくつかあれど一点だけ。


■極めて悪かったところ

 悪役担当に魅力がありません

容姿は異形ながら心持ちはむしろ下手な人間より高尚だったり綺麗だったりなベムら妖怪人間三人です。
私怨や公憤なんでもいいのですが、主役三人と敵対するキャラに説得力がないと彼ら三人の輝きも限定されてしまいます。

本作で感じたのは、三人を迫害したい描写だけがほしいという雑さでした。

{netabare}CASE 1 ダリル・ブライソン(学生)

父親殺しの事実誤認だけ見ても知的冷静さとは無縁。単なる厨病激発ボーイにしか見えないこともそれに拍車をかけます。
そんな彼がいつの間にか黒幕組織の中枢に収まっていく過程は失笑を禁じえなかったです。
些末な人物がたいそれたことをしてるように映り、ひいては黒幕組織も矮小化した団体に感じました。

ベロも嫌疑をかけられた時に粘って疑いを晴らせよと思いつつもそれだって、ダリルが利発なキャラ設定だったら不問にできたことでしょう。{/netabare}


{netabare}CASE 2 ヘルムート・フェルト(刑事)

・彼自身が妖怪人間を敵視する理由が不明。説明がありません。
・世論操作を謀る時に「妖怪人間をどげんかせんといかん。なぜなら・・・」の“なぜなら以下”に相当する部分の台詞が意味不明。
・ベムの公開裁判(茶番)も失笑レベルの法廷劇。「じゃあ君はキスできるか?」それ大真面目に言われると腹筋がもちませぬ。

狡猾で敏腕な刑事ぶりを描きたかったんでしょうし、こちらもそれを期待してましたが、役不足もいいところでした。{/netabare}


{netabare}CASE 3 Dr.リサイクル(白衣)

結局、こやつが編み出した改造人間が起こした殺人事件への落とし前をつけてない上に、警察は協力を仰ぐとかわけわかんないです。
マッドサイエンティスト設定にも狂気を感じることすらなし。強いて上げるなら「ヒッヒッヒッ」といったそれっぽいセリフぐらいかしら。残念です。{/netabare}


{netabare}CASE 4 ベガ

といえばストⅡなのだが脱線するのでやめときます。
まだマシなレベルです。ベムたちに執着する理由もわかりやすい。ただしいかんせん手下の駒不足でラスボス感が薄くなっちゃったのがもったいなかったですね。{/netabare}


これはB級コレクターさん向け作品です。



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2019.10.16 初稿
2020.04.14 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 41
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

エレファントマン

妖怪人間ベム誕生50周年プロジェクト。

<<ナレーション>>
それはいつ生まれたのか誰も知らない。
醜い身体の中には正義の血が隠されている。

子供の娯楽であるはずのアニメでは、
初代「妖怪人間ベム」は特異点であろう。
秘匿された神秘性の恐怖と克服を描き、
異質で怪奇で奇妙で、
それは世代が違うものにも正しく伝わる。
オープニングはアニメ史に残る衝撃であった。

いつか「人」になれる日を夢見て、
事件を解決し、人知れず町を去る。
異形がゆえに人に恐れられ迫害を受ける。
それは正義とは何か、生命とは何かを問う、
世代を超えて語り継がれる主題なのでしょう。

椎名林檎へのオファーは良い選択でしょう。
村田蓮爾のキャラデザインはどうも苦手である。
オールドファンはベラをどう見るのでしょうか。

9話視聴追記。
人を救うことで人になれる。
根拠もない、ただ彼らが信じる道である。
物語の裏が見え始めていますが、
やはり設定や演出に困惑することも多い。

最終話視聴追記。
現代的な妖怪物語の帰結としては、
{netabare}落ち着くべき所に落ち着きましたが、
全体的に主題に対する、訴求が弱い。
もっと「生」の欲求に足掻いて欲しい。{/netabare}
ちびっ子ハラジーはお気に入りです。

私としては残念な結果に終わりました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 38
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ベムベムハンターとは関係ない

1話感想{netabare}
「今回のベラは女子高生だぞゲラゲラww」って情報は友人から聞いてました。
鬼太郎6期といい素晴らしい時代になったなwと思ったり思わなかったり。
ひょっとして鬼太郎の影響?にしてはまだ1年ちょっとだし、考えることは一緒ってことなんかな?
ところでえーっと2000年代入ってリメイク一回ありましたよね?
これか。
https://www.anikore.jp/anime/849/
確かMXとアニマックスのみの放送で、MXの方が途中で打ち切りになって「続き見たけりゃアニマックスでどうぞ」ってことになって「ざっけんなよオイ」とガックリした記憶。
見てる人殆ど居なかったけどさ…だから打ち切りになったんだけどね。
(その後地上波放送が打ち切りになった“R.O.D -THE TV-”がMXで全話放送されて「ベムん時と正反対だなw」と思ったのは強く覚えている)
“俺たちゃ妖怪人間”は全然見てないけど2006年版が散々だったのを見てた自分としては「またベムやるんだ、懲りないねぇ」って感じ。
いや果敢に挑戦するのは評価しますよ。

それにしても…へーまた村田蓮爾なんだ、“コップクラフト”に比べると蓮爾っぽさは弱い?
公式でキャラ紹介見る限りは良さそうなのに、実際本編見てみると…敵モンスターのデザイン?演出?ダッサくない?
モンスターだけじゃなくて作画全体が…う、うーん。
もっとこうフィルムっぽいというか、ホラータッチにした方が「らしい」と思うんだけどなぁ、妙にマンガチック、おどろおどろしさが無い。
それと水男のセリフよく聞き取れない、一応「博士」だけ聞けりゃ他はノイズ扱いで良いっぽいけど。

妖怪3人とソニアの性格は大体分かった…気がする。
舞台も(治安的に)どんなところなのかも分かったし、何やら黒幕が居るっぽいという匂わせ方も悪くない。
シナリオは決して悪くないと思うのだけど、な~んかパっとしないのはやっぱり作画だか演出なのかなぁ?{/netabare}

2話感想{netabare}
やりたいことは分かるんだ、「醜いバケモノ言ったお前の方がよっぽど(心が)醜いじゃないか」をやりたいのは、分かる。
「そんなヤツも居れば裏表の無いヤツも居たり、人間ってオモロイなー」ってこともりたいんでしょう。
ストーリー?シナリオ?は悪くないと思うんだ、多分。
だけどボーリング男のデザインだけは…これだけは…なんじゃこりゃ?
こういったフザけたデザインが逆に深い意味を持つ展開とかあるのか?大丈夫か?{/netabare}

3話感想{netabare}
個人の趣味でレトロゲーミュージアムみたいなのって実際にあるみたいね。
ってかアウトサイドのゲーセンの外観がトロンレガシーのFLYNN'S(ゲーセン)に似てるような?
ガンシュー、メンテナンス悪そう。
「殺人現場に居合わせて犯人だと勘違いされてしまう」って…こ、古典すぎて吹いたw
敵モンスターのデザインからして、意図的に古臭くしてるのかも?

…。
と思ってたら次回の4話は例の事件の影響で放送延期だって。
再放送で間を稼いでその間に4話の問題シーンを変更するっぽい。
これ言うと不謹慎かもだけど、すごいベムらしいと思ってしまった。
しっかしこうなると最終回が放送されるのはいつになるんだろ?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
暫くは変人を出してベム達がそれを撃退する話が続くのかなー?と思ったら大体その通りで、6話で話が動き始めた…のか?
人間になりたがってるベム達・人間を辞めたがってる連中・それ以外のただの人間、の3勢力だけでなく「人間を辞めたくなかったのに辞めてしまった人」という立場が登場。
ほほう、勢力増えるのは構わんが…これはレギュラー?1話限りのゲスト?
次元の狭間に飲まれて~とか、それまでの作品世界からぶっ飛んでる気がしないでもないけど「元々ぶっ飛んでたじゃん」と言われればその通りの気もするしまぁいっか。
ってかこのノリは見覚えがあるなぁ、と思ったら…思い…出した!(思い出したくなかった)
“セイントオクトーバー”ってアニメがかつてありまして、どんな内容かはいちいち書かないけどあれと同じようなオチにならないことを祈る。{/netabare}

最終回感想・総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
ラスボスのベガの目的は「死ねない存在で、唯一死ねる存在を見つけたので、自分を殺してくれるように仕向けた」ということで良いのかな?
その目的に至った動機は「もうこの世に飽き飽き」「人間に失望」それでいて人間の真似事は何でもしてきたけど未だ出来ずに居たこと=生と死、それの実行って感じか?
最後のほうはベムを懐柔するための方便に聞こえなくもないけど、結局は大規模で大迷惑な自殺をしようとした、という展開。
非常にベタでどこかで見たような…どちらかというとゲームでこの手の設定ってよく見た気がするけど、そうはいってもちゃんとラスボスが登場してそれを退治(殺すことは出来ないので封印って形だけど)したのは久々に感じてしまう。
なんか最近はラスボス倒さないどころかラスボス(or黒幕)が姿を見せずに目的すらあやふやなまま最終回迎える作品が多い感じだったのでねぇ…。
ラスボスの目的の提示→主人公との意見の相違・対立→対決・決着までを1クールで収めるとなると、やっぱ色々と難しいのかな?

余韻に関しては──
ベム達も一歩間違えれば、もしくは長年生き続ければそのうちウンザリしてベガのようになりかねない。
人間の方も人間の方で、ベガによって作られた(ベガがトップだったのでそうだよね?)議会のトップの後釜に人間を就任させて、今まで通りが続くとは限らないみたいなところを見せてエンド。
ハラジーもホントに今後安泰かどうかは不明。
博士は…これは、元々ベガを誕生させた太古の錬金術師の現代版になりかねない、ってことなのかなー?と思ってたり。
ベム達も錬金術師だか科学者だか知らんけど誕生させた存在ってのは居るハズで、そういうのが人類の歴史の中ではどの時代にも居るってことなのかも(そう感じたのは自分が“Dr.STONE”見た影響かも?)。
この手の作品の鉄則「化け物コワイコワイ言うけど、それを生み出せる人間の方がよっぽどコワイ」ってテーマも一応は描けているんじゃないかな?
もし妖怪人間が妖怪人間を生み出すことができたら、とっくにベガは自殺済ませてるだろうし。

と、テーマを表現できてたか?という目線では概ね合格なんだけど、細かい部分が…ちょっとね。
なんといっても改造人間のデザイン、なんでこんなプリキュアの怪人みたいにしちゃったんだろう?昭和っぽさを演出した?
そうはいっても子供向け作品はぶっ殺さないで浄化するのが大半で(そうでないなら“セイントオクトーバー”の二度殺しみたいな話は作られない)、元が人間で生き死にに係わる作品ででんぷんくんとか「ニン」とか言われてもちょっと…。
最後ハムスターが映画“スピーシーズ”のオチみたいになったらホラー作品として成立したけど、そんなことは無かった。
そもそもベム達はあの町を去る必要はあったんだろうか。
余韻との兼ね合いになるけど博士を追って姿を消すでも良かったような…。

現代風アレンジを目指したのか懐古路線だったのか、両方やろうとして結局どっちつかずになってしまった印象。
どっちか特化しろってことじゃなくて、もうちょい上手く融合できなかったのかなぁって感じ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14

73.8 15 天才で戦闘なアニメランキング15位
PLUTO(Webアニメ)

2023年10月26日
★★★★☆ 4.0 (52)
231人が棚に入れました
憎しみの連鎖は、断ち切れるのか。 人間とロボットが<共生>する時代。 強大なロボットが次々に破壊される事件が起きる。調査を担当したユーロポールの刑事ロボット・ゲジヒトは犯人の標的が大量破壊兵器となりうる、自分を含めた<7人の世界最高水準のロボット>だと確信する。 時を同じくしてロボット法に関わる要人が次々と犠牲となる殺人事件が発生。<ロボットは人間を傷つけることはできない>にも関わらず、殺人現場には人間の痕跡が全く残っていなかった。2つの事件の謎を追うゲジヒトは、標的の1人であり、世界最高の人工知能を持つロボット・アトムのもとを訪れる。 「君を見ていると、人間かロボットか識別システムが誤作動を起こしそうになる。」 まるで本物の人間のように感情を表現するアトムと出会い、ゲジヒトにも変化が起きていく。 そして事件を追う2人は世界を破滅へと導く史上最悪の<憎しみの存在>にたどり着くのだった―――。

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

漫画を「越えられない」

ボクがアニメ会社にいた数年前から作るという企画は聞いていましたが、正直期待はずれな出来だと思います。

原作を「そのまま」アニメ化しただけで、アニメーションとしての出来が凡庸なんですね。盛り上がらないまま最終回まで見ました。

というよりも、強豪のアニメが多いからかもしれませんが、演出がちょっと古くさいと思いますし、なにより今の時代には派手な演出が多いアニメがたくさんあるので見劣りしてしまいます。

かと言って、構成になにか特出した驚きを入れているわけでもないので、浦沢直樹さんの漫画は非常に面白いと思いますが、このような評価になります。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

浦沢直樹って…問題。陰気で暗ければ立派ってのは錯覚だから!by高橋ヨシキさん。

 元々は、軟派なくらいな「ヤワラ」や「パイナップルアーミー」や「マスターキートン」などの職人的な作品で成功していた浦沢さんだが、エヴァ以降の0年代の暗くて謎めかしい雰囲気が流行ってた頃に産まれた「MONSTER」からだいぶ作風が変わって作家!みたいになっちゃったのがやはり良くなかった…というのを改めて認識しました。


 流石に作画は力が入っていて、声優陣もなかなか揃っている(皆口裕子さんがちょい役なのは謎)。Netflixで意欲的な作品が出るのは良いことだけど、正直今回もブレイクスルーにはならず…(「サイバーパンク ランナーズエッジ」は割りとえがったが)。


 やたらサイコスリラーみたいにして謎めかして引っ張った割には…というのが「MONSTER」以降の常套になってしまって、苦労して殻を割ったわりには実は小さいしあんま美味くない…。自分のオリジナルならまだ良いけど、いちお人の作品のリメイクまでそれだとねぇ…。企画ありきでスタートしちゃった感が。それしかないんか!ってなっちゃいますし。これなら「パイナップルアーミー」のアニメ化のが見たい。


 各ロボットの話の割りとベタな人情噺というかシンプルな良い話で、それならまだ良かったんだけで引っ張りと回り道が過ぎる…。アメリカの中東に対する問題とかも時代の要素として入れて見ました…くらいであんまり深掘りされず…。それこそこういう救いのない話を安易な解決におとさないで描いてた旧作たちの方が良かった。浦沢さんも「ビリーバット」がすべってからだいぶヒットがないし、流石に時代が変わった事を認めて頂きたい。元々作画担当の方だったんだし、また職人として良い仕事する浦沢直樹が見たい。それにしても、ヨシキさんは良いこと言う。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ストーリーと作画は抜群に良いが、私には浅く感じる作品です。

 原作既読です。若干のセリフ回しの他はほぼ原作の再現と言っていい作品でした。

 浦沢直樹氏の作品ということでとてつもない完成度の本作を、これまた丁寧にアニメ化したなあという印象です。映像と演出でかなりの水準のアニメに仕上げたと思います。ただ、先に言っておくと途中で集中力は切れました。それは原作既読だからというより、やっぱり奥行がない作品だなあと思うからです。

 さて、鉄腕アトムの「史上最大のロボット」を膨らませ、湾岸戦争におけるパパブッシュのイランの核兵器開発の言いがかりをメインプロットにして再構成したような話です。
 私は原作を読み終えたときからの疑問があります。何か「作者が語りたいテーマ」が見いだせるか?です。

 経験の蓄積によるAIの感情の獲得、完璧なAI問題、ロボットの社会学的なシミュレーション、環境そういうものが散りばめられていますが、さて、どこまで本気で深掘りしていたか?ということです。
 何かそういう世の中にある既存のテーマを拾ってきて、ストーリーやエピソードのギミックにしただけではないか?と思ってしまいます。

 浦沢直樹氏は、相変わらず非常にうまいストーリーテラーであるとは思います。が、特に本作ですが「これってニュースとか過去作品のパーツを拾って来て、奥行きがあるように見せてるだけじゃん」って、思ってしまいます。作家性が感じられないというのでしょうか?
 何かを主張せざるを得ない熱さが生み出す歪さや不自然さが全く感じられません。まあ、それだけ完成度が高いということではありますが。また、完成度が高すぎなのが、かえって面白みを損なっています。先読みできるわけではないですが、展開してほしいように展開するといえばいいでしょうか?思考的な意外性はあるのですが、感情的な意外性がないという感じです。

「羊たちの沈黙」のハンニバルレクターに宮崎駿的なロボット造形、そして「AKIRA」的な地下牢獄のブラウ1589が象徴的ですが、正直、目新しさが全くない既存作品の話の集合体のような作品ではあります。

 ウランの感情についての機能について、AI、人間、人類…そういったものの深掘りとか定義問題に寄与できたでしょうか?
 お茶の水博士がアイボみたいなロボットを修理する場面も、ニュースでアイボのメンテナンスが終了するときに報道された内容がそのまま使われている感じです。
 奥さんの「あの人の記憶」という言葉を弄んで、悲しみを演出しているだけに見えます。記憶問題は需要なファクターであっても、じゃあ記憶ってアイデンティティにとってどういう意味なの?というテーマに結びついて行きません。
 子どもを世話する徴兵を拒否したロボットが平和を望めば、そりゃあいい話にはなるでしょう。じゃあ、そのロボットの平和思想はどこから来ているんでしょう?彼の背景は?

 7体のロボットについては、1つ1つのロボットに人間味を出すためのエピソードの集合体です。ゲジヒトとアトムは別格ですけど、じゃあ、ゲジヒトのロボットとしての使命、感情、人間性、記憶、悲しみ…そういったものはエピソードとしては優れていても、深さを感じません。深さとは言い換えれば新しい視点と考え方で、それがないと言う意味です。要素はいろんな作品の真似なのはいいんです。視点=作家の感性や個性が生み出した物事を考えるきっかけや道筋が感じられないということです。
 ロボットの人間性という意味はなんとなく乗っていた気もしますが、しかし、あれだけ注目しておいて記憶の内容がそのエピソード?と思ってしまいます。

 鉄腕アトムそのものに「勧善懲悪」に対する手塚治虫氏の疑問や、強さとは何か?ロボットがいる未来とは?のようなテーマがあるので、そういう蓄積がある人はかえって深読みしてしまうのでは?と思います。まあ、そこを上手く拾って話にはしている気もしますが、しかし、本作におけるアトムはかえっていい子ちゃんになってしまっています。
(反陽子爆弾はワンダー3のオマージュでしょうね。やっていることは…うーん1978年のスーパーマン?カリフォルニアの断層に核ミサイルを撃ち込む)

 実は、本作「見終った」にしていますが、途中流し見しています。それはやはりアニメの出来としては上質でも、内容が薄いからです。最近の類似作では「AIの遺電子」の方が深みを感じました。

 いろんな蓄積を持っている人が、自分の思想を投影しやすい構造なのでしょう。本作は過去作やニュースからパーツを拾ってつなぎ合わせているし、ストーリーの幹も鉄腕アトムという名作と現実の事件に取材しているので、そこに付随する問題を勝手に解釈するような構造だから一見深い様に見えるし、ある意味それを深みというのもいいかもしれません。が、私の考え方では、それは視聴者・読者に丸投げしているだけで新しい視点を与えてくれるものではないので浅さと判断しています。


追記 ネタバレになるので隠しておきますが…憎しみについてです。

{netabare} この作品、経験値の蓄積によって感情が芽生え、人間性を獲得して行くような出だしがあります。ただ、記憶はいじれるみたいな話がでます。悲しみという喪失の感情をロボットが持つことが描かれます。
 ロボットはどんなに蓄積をしても、一つの方向性がないと決して人間にはなれない、という話があります。それが「憎しみ」です。人間性を獲得すると「嘘」それも「優しい嘘」がつけることが明示されます。

 この様にまとめると「憎しみを乗り越えると人間性が獲得される」そういう「テーマ」なのかなあ、と思えます。ですけど、この人間性の獲得のところで、それぞれの要素、経験と記憶、憎しみや悲しみ、そういったものが深掘りされないで、ただそういう話だと提示されているだけです。

 憎しみがなぜ人間性に必要なのか?肝心のそこが私には理解できませんでした。ゲジヒトの子供を持つ喜びと喪失という誕生と愛情そして別れならまだ理解できなくはないですけど、それにしたって表面をなぞっているだけです。

 なので、ストーリーのフレームはよくできている。それっぽい話です。でも、憎しみとは何かが描かれたでしょうか?悲しみについても喪失のエピソードはいっぱいありますが、それで何を表現していたのか?

 そもそもロボットの人間性の獲得は、進化なのでしょうか?よくわかりませんでした。{/netabare}

 もし、この点で何か納得できる気付きがあれば、評価が変わる可能性はあります。アニメそのものの出来は素晴らしいと思いますので。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

64.8 16 天才で戦闘なアニメランキング16位
マブラヴ オルタネイティヴ 第二期(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (57)
203人が棚に入れました
白銀武:神木孝一
鑑純夏:楠木ともり
御剣冥夜:奈波果林
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

名作候補生、復活の兆し!?

●概ね良好な着地
原作が名作であるとの評判に相違なく前期に比べるとかなりの巻き返しに
成功したように思います。

説明不足なところが無いかと言えば、嘘になりますが少なくとも関連作品を見てきた
層ならば脳内補完も機能し、それなりに満足のいく結果だったと言える気がいたします。

最後の12月25日に {netabare}黒い球体のようなものが描かれていたのが、まるでアキラ{/netabare}みたいに思え
個人的には違和感を覚えましたが、今期の全体評価は概ね満足のいく合格点でありました。


●ベータマックスのベタな展開
このシリーズの最大の見どころは何かと申しますと
ベータがう {netabare}じゃうじゃ湧いてきてこんなんじゃ生き残るの無理だろう・・・
という絶望展開からのあれ、なわけあります。

完全なる絶望展開の中で、生真面目な熱血主人公とその仲間たちが
どうにかして死中に活を求め≪ようとして≫必死に足搔いて足搔きまくる
そこが最大の見どころであると言わせて頂きましょう。

そういう意味においては、今一つ惹きが弱かった1期に比べると
かなり巧く描けているため、個人的にはかなり印象がいいわけであります。

絶望展開が {/netabare}まだまだ続くのは非常に好ましいことであります。

●普通に良作、優等生は動き出す
{netabare} 「スサノオ」がサイコガンダム的モビルアーマーに見えてしまうのは気のせいでしょうか?

本作はエヴァ的な世界観に通じるところあるように、ガンダム的な世界観とも
通じるところあるような気もいたします。

水星の魔女に比べたら遥かに古参のガンダムファンには理解してもらえそうな
王道戦略展開絶賛実施中であります。

人類とベータとの生き残りをかけた戦い、あまりに使い古されたテンプレではありますが
逆に言えば非常に無難なテーマだからこそ、大コケすることもないように思います。{/netabare}



名作と謳われた本シリーズの前期作品の戦績は完全なる惨敗、
まるで総集編を見てるようなダイジェスト感があまりにも惨いものでありました。

しかしながら「シュバルツェスマーケン」や「トータルイクリプス」などの関連作品を見る限りに
おいてはストーリーはなかなかに見所あるように思われ、従いまして原作ファンが一押しする通り
本シリーズの潜在能力はかなり高いと見るべきでありましょう。

期待のルーキー、何をやらせても卒なくこなす
優等生過ぎる士官候補生の主人公の卒業シーンから舞台は幕を開きます。

ここから始まる本気「候補生」の物語。
生ぬるい日常と生ぬるい仲間たちと、それを守るために全力で駆け抜ける彼自身の物語。
グロは当然のお約束。
もちろん最大の見どころはそこではありません。

平和というぬるま湯、その価値とは?
平和であるのが当たり前であると思い込んでいる我らが日本人にとっては
空気みたいな軽いものなのかもしれません。

そんな軽い空気の中で日々生きていると「生」の価値すら
希薄なもののように思えてしまうのも必然であるのかもしれません。

これは個人的信条みたいなものですが、グロや残酷描写とは結局のところスパイス
みたいなものに過ぎず、やたらめったらスパイス振りかけても料理自体の旨味は増しません、
舌が痺れて旨味を感じる感性が麻痺するだけというオチでございます。

若い感性とは刺激を欲するものですが、刺激と旨味の違いも識別不能というならば
もはやただただ刺激に毒されてるだけの「薬物」ジャンキーと変わりがないという結論にございます。

刺激的で過激な傾向が顕著な作品ばかりがもてはやされているような昨今の奇妙な現象には
個人的に違和感を覚えますが、ある種の「薬物」ジャンキーが増殖してるというのならば
奇妙な感性が世にまかり通るのにも納得のいく話であります。

前後不覚のジャンキー感覚を脱するには、「意味」について深く考えることこそが
肝要であるように思います。

どうかジャンキー感覚という幻想に惑わされず、物事の「意味」について熟考して下さい。

本作の主人公と視聴者とは、
「生きる意味」においては必ずリンクするものと確信いたします。


●薬物ジャンキーと××工作について

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

原作を知らずに最後まで観ましたw

原作未プレイ 全12話

マブラヴ オルタネイティヴの二期です。一期から視聴することをオススメします。

突如人類に襲ってきた地球外生命体BETAを殲滅するためにBETA戦用人型兵器である戦術機を操作する衛士と呼ばれるパイロットたちの活躍を描く作品です。

1期は内輪揉めのお話が中心で、BETAとの戦いが余り描かれていませんでした。

この2期はいよいよある作戦のためBETAとの戦いが始まりますと思いましたが、序盤で主人公がつまずきBETAとの戦いが遠のきましたねw

でも後半は主人公が立ち直って、ある計画のため対BETAとの戦いが繰り広げられます。

一つの作戦が終わり、BETAを殲滅できる可能性を残してお話は終わっています。

原作であるゲームをプレイしていないので、分からないことが沢山ありましたね。

OPはJAM Projectと栗林みな実さん、EDはV.W.Pさんが歌っています。

最後に、大変申し訳ありませんが、主人公の声が苦手でした。キャラとも合っていないように思えました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

――それは、語られなかった他なる結末。とてもちいさな、とてもおおきな、とてもたいせつな、あいとゆうきのおとぎばなし――

この作品の原作ゲームは未プレイですが、以前放送された本シリーズの作品は視聴済です。

まず、最初に本シリーズでアニメ化されたのは、2012年の夏アニメから2クールで放送された「トータル・イクリプス」です。
「トータル・イクリプス」は、この「マブラヴ オルタネイティヴ」の11ヶ月前から物語の始まる作品です。
物語の舞台もアラスカですし、「マブラヴ オルタネイティヴ」との登場人物も異なるので、ぱっと見は別モノですが、BETAと戦うという設定は共通化されています。

次に放送されたのは、2016年の冬アニメから1クールで放送された「シュヴァルツェスマーケン」です。
こちらは「マブラヴ オルタネイティヴ」から18年も前の出来事が描かれた作品です。
物語の舞台はヨーロッパの東ドイツと西ドイツで鬱展開が前面に押し出された感じの作品でしたが、個人的には見応えのあった作品だと記憶しています。

そして、物語の本編であるこの「マブラヴ オルタネイティヴ」が万を辞して2021年の2022年に放送されたという訳です。


それは、極限の世界で戦う人々の絆の物語―
この時空に存在する、無数の並行世界のひとつ―
そこで人類は、戦術歩行戦闘機(戦術機)と呼ばれる人形兵器を駆り、
地球外起源生命体「BETA」と数十年にわたる戦いを続けていた。

滅亡の危機に追い詰められた人間たちが、
過酷な運命の中でどのような生き様をみせていくのか―

『マブラヴ』は、ゲームブランド:âge(アージュ)が企画・製作した2003年発売のアドベンチャーゲーム。
2006年発売の『マブラヴ オルタネイティヴ』と合わせてひとつの壮大なストーリーを成し、
多くのシェアードワールドタイトルやメディアミックスを展開しているプロジェクトである。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

原作ゲームが未プレイで、加えてシリーズのアニメーションを視聴していると、正直一番この本編に違和感を感じてしまいました。

何故なら、これまでのどの作品も当たり前ですが登場人物は死んだら一巻の終わり…
この大前提があるから、どのキャラも儚げさと翳りを持ち合わせており、生き死に大きな意味を持っていました。

まぁ、この作品もある意味では死んだら一巻の終わりなのですが、主人公にタイムスリップする能力があることで、終わりの意味合いが大きく変わっていたからです。
もちろん、都合よくやり直しが出来る訳でもなければ、無尽蔵にやり直すことだってできません。
それでも、「万が一にも救える可能性のある世界」の存在は私にとっては大きかったと印象を受けました。

ですが、どの作品に対しても共通的なのは「人類にとってBETAはとんでもない脅威である」という点です。

BETAは「人類に敵対的な地球外起源種」の略称で、1967年の地球侵攻から現在に至るまで無差別に侵略活動を続けている存在です。
小型種の「兵士級」「闘士級」「戦車級」、大型種の「突撃級」「要塞級」、そして最もやっかいなのはレーザーを放つ「光線属種」で「光線級」と「重光線級」が公式サイトで紹介されていました。
ですが、wikiには公式サイトでは紹介されていないBETAも記載されていました。

BETAが何故やっかいか…それは兵士の心を簡単に折ってしまう程の物凄い数で蹂躙してくるからです。

個々人のスペックは武器を操る人類に軍配が上がるのは間違いないと思います。
ですが、無尽蔵に増え続ける圧倒的な数の前に、これまで人類は撤退を繰り返さざるを得なかったんです。
これまでは、一筋の光明すら見い出すことはできませんでした。

ですが、今回の作品を完走して振り返ってみると、人類は勝利に向けた一歩を踏み出そうとしたと言っても過言ではありません。
まだ不安定で、もしかすると錯覚や気のせいで片付けられてしまう可能性も十分に懸念されますが、微かな勝機でも確実に拾って欲しいと思います。

人類はBETAに勝利することができるのか…
そもそもBETAが人類を侵略する理由すら分かっていないんですけどね…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、V.W.Pさんによる「輪廻」と、JAM Projectと栗林みな実さんによる「暁を撃て」
エンディングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんによる「TRISTAR」と、V.W.Pさんによる「再会」

分割2クールの作品で、全24話の物語でした。
これまでは人類が一方的に蹂躙される展開ばかりでしたが、これから少しずつ人類の逆襲が始まっていくのを願ってやみません。
しっかりと堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

68.4 17 天才で戦闘なアニメランキング17位
デビルマン 誕生編(OVA)

1987年11月1日
★★★★☆ 3.7 (40)
123人が棚に入れました
TVアニメ版と同時に連載されていた、コミック版『デビルマン』の導入部を元にして制作されたOVA。

 心優しき少年・不動明は、以前クラスメイトだった飛鳥了との再会を果たす。
了の父親は地質学者だったが、古代に栄えていたデーモンを発見しそれが原因で命を落としてしまったのだ。
父の遺志を受け継いだ彼は、デーモンに対抗するためには人間の心をもったままデーモンと合体することだと考え、そのために明を味方に引き入れるのだった。
了の主催でサバトが開かれ参加者が次々と悪魔に乗っ取られる中、明は狙い通りにデビルマンへと変身する!

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

漫画版を忠実に再現したホラーOVA

このOVAは永井豪の漫画、デビルマンの設定を元に制作された
作品の一つである。

そのため、テレビアニメ版とは相違点がかなり多い。
以前に、AMON デビルマン黙示録のレビューを書いた際に
記入したので、そちらを参照して欲しい。

このOVAは、デビルマンの誕生に焦点を当てた作品だ。
おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
主人公不動明は飛鳥了と出会い、デーモンの話と
デーモンと戦う方法を知らされ承諾したうえにデビルマンとなる。

素晴らしいと感じたところは、驚くほどの再現度。
私も、漫画は誕生編のみ読んだことがあるが、OVAの方が好みだと
感じるくらいのものだった。
漫画版では、とても早い段階で、飛鳥了が銃を使用する場面があるのだが
そこをいい形で脚色されているのだ。誠に感服した。

また、グロ描写もなかなかのもの。
特に、飛鳥了の回想シーンや終盤のデビルマン誕生直後
のシーンは、相当きついものがあるので
耐性がない人は見ないことを推奨する。

個人的に好きなシーンは、冒頭のシーン。
bgmも好みだということもあり、何度も見直した。
いつ見ても飽きない。近いうちにまた視聴するだろう。

私としては、傑作といってもいいほど素晴らしいOVAだった。
名作の域に達すると考えている。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

原作は神格化

アニメにおいて原作ありの場合原作の良さや雰囲気壊さずとか原作に忠実等という表現での評価がある、これは至極まっとうな事でアニメ企画なり起こした段階で原作有るならば、人気や魅力含め原作の力に依存するという意味でも原作に対するリスペクトはあってしかるべき、
その結果として例えば西尾維新氏原作物語シリーズのように、原作の世界観損なわずともすれば視聴的イメージ提供により更なる認知度、ファン増やす結果となれば最高である、

残念ながらアニメともかく事実写においてコレが実現された作品は希な現状、原作を実写化する事の危険性について後ほど少し、、、

さて、このデビルマンという作品、初出原作1972年少年マガジン6月11日号~だがテレビアニメ放送も同1972年7月8日~、ほぼ同時期、先ず原作がありこれを基にアニメ化される従来の様式ではなく、ごく大まかな主人公なりの名前やデザインを共有しつつ、永井豪氏による雑誌と辻真先氏他脚本東映アニメ其々同時進行、世界観勿論とにかくその内容全く違う別物として世に送り出された、

当時ジャンプ誌にもマジンガーZを寄稿し、引く手数多油乗り切り状態の永井豪氏だがこの時期の氏の発想作風天才的、実際アニメ化されたマジンガーZなければ、今のロボット物はありえない事に異存はないだろう、

そんな永井豪氏により描かれた雑誌版デビルマンは、神話、黙示録題材に今で言えば超展開的で、衝撃的ラストまで一気に畳み掛けるような内容は、その後も多くのファンや専門家に語られ、この作品に出合い影響された文化人も多数存在する、

単行本巻数多いイコール好評にて引っ張るもしくは引っ張られた作品、これは過去現在違わずな図式だが、原作デビルマンについては単行本にしてたったの5巻!なれどその分内容は濃い、最終決戦(ハルマゲドン)周辺もっと膨らませたかった著者本人の意向、これを是とせず、そのあまりにも衝撃的革新的内容測りかねた当時の雑誌担当者或いは数々因子あれどそれに従ってしまった著者本人でさえ図りえぬ程の未知数な魅力を持った作品だったと言えるのかも知れない。

後に作者はこれを悔やまず良しとする、読者自身に様々な想像を提供する最終決戦からラストに至る表現は時代環境含めプラスマイナス様々な要因あれど、結果としてこの作品を誰のものでもない読者自身のデビルマンとして、心に刻みこむ、それを可能にする力をもった故の名作である。

一方のアニメ版の方だが媒体的要因もあるだろう、視聴対象一般向け或いは低年齢層向け意図された結果当時流行の変身ものに類寄した巨大化変身ヒーローとして描かれた、当時のアニメ版一部スタッフさえ同時進行永井氏の原作横目で見つつも、もしデビルマン再構築な機会あらば雑誌版しかありえず等当時のアニメ版でキャラデザイン担当だった小松原一男氏の言もあり、こちらで紹介するOVAデビルマンシリーズも同氏は作画監督を務められている、ただアニメ版はアニメ版として雑誌版と全く異なる魅力も多い、それについては別の機会にでも、

アニメ版デビルマンについてはその後も再放送その他で目にする御人も多かったろうが、問題は永井豪氏原作デビルマン、
この作品に触れ感化啓蒙された幾多のファンや文化人にとって、原作デビルマンは一種神格化されたと言ってもいいほどの作品で「うかつに手出しできない、させない、すべきではない」そんな風潮さえあった、

にも関わらず2004年これが実写映画化されてしまったのだが、、、
幾多の原作名作が実写化され多かれ少なかれファンを落胆させた事例多く存在するが、実写デビルマンに関しては内容書きたくもない結果として目もあてられないシロモノになってしまった、原作知る方々はこの作品がどう描かれるのかという興味もあったろうが、実写映画に触れ落胆しつつも原作の魅力知る故の補正は効く、
原作知らず無防備にこの実写に触れてしまった方々加え永井豪氏の原作デビルマン未見な方は「原作是非一読されたい」というのが正直な気持。

ここまでで気付いていただけた御人も居らっしゃる事だろうがここに紹介するOVAデビルマン、実の処過去~現在通し原作に一番忠実な作品と言えるもの、デビルマン誕生編及びシレーヌ編にて原作なかばまでが描かれ作画音楽共私的にはいい出来だとも思える内容、
ただ惜しむらくは当時の財政的所以らしく完結編まで描けず未完放置になってしまった作品、しかるに初期山場とされるデビルマン誕生~死闘シレーヌ等、原作に沿ってとても丁寧に表現されてるしこの作品基に原作そのものに、再考或いは興味持って戴けたらと想う次第、

もっと言えば願わくば、永井豪氏原作デビルマン、今のアニメ技術持ってこの超展開な名作復活なればという期待や興味、正直多々ありな昨今。
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悪魔の力を手に入れた青年・不動明が襲い来る敵、デーモンと戦う姿を描く永井豪原作の人気コミック「デビルマン」。アニメはもちろん、04年には実写映画化もされた本作がこの秋、イベント上映という形で帰ってくる!アニメーション制作を手掛けるのは、『ガールズ&パンツァー』などで知られるアクタス。国内外のクリエイターに影響を与える本作がどのように映像化されるのかに注目したい。
(アニメ映画トピックスより)
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どうなります事やら、、、、

投稿 : 2024/11/16
♥ : 24

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

原作準拠のデビルマン B

原作 一部読んだことがあるようです(記憶があやふや)

今更説明不要でしょう。巨匠・永井豪の代表作品です。

1972年から73年にかけてTVアニメが放映されましたが、本OVAはそれと同時並行で製作されていた漫画版を元にしたものだそうです。一話完結のヒーローものとして描かれたTVアニメ版とは違い、本作は一つのストーリーの断片にすぎません。

全く個人的なことで申し訳ないのですが、視聴してみて、「あれ、この話知っている!」と思いました。多分どこかで原作を読んだことがあるのだと思いますが、結末までは覚えていませんでした。

本作はデビルマンが誕生するまでを描いたものですから、具体的な活躍は控えめです。デーモンを題材にしているだけあって、グロテスクな描写がそこここに見られます。近年の作品ほどのグロさではありませんが、苦手な人は避けておいた方が無難かと思います。

物語は主人公の不動明の親友である飛鳥了によって進められていきます。悪魔がこの世に存在すること、そして人間に起こるであろう災厄、それに対抗しうるデビルマンという存在などが彼の口から語られていきます。序盤は余り恐怖心を煽るような描き方ではなく、淡々とした感じで進んでいくので、身構えていると肩透かしを喰らってしまうと思います。

少し残念に思ったのは、不動明がなぜデビルマンとなるに相応しい人間だったのかについて、一応理解できるような理由付けはなされているのですが、それを十分に納得させるだけの描写が不足していることでした。これは単純にOVAという限られた時間内では描ききれなかったと見るべきだろうと思います。

そして、いよいよデビルマンが誕生する際は、それまでとうって変わって凄惨なシーンとなります。終盤の方ではデーモンとのバトルも少し見せており、少し派手になってきますが、本格的な戦闘はまだまだこれからといった印象です。

続編である妖鳥死麗濡編に期待したいのですが、少し気になるのは次の作品でも完結しないどころか、まだ序章にすぎないようなのです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

計測不能 18 天才で戦闘なアニメランキング18位
シンカリオン チェンジ ザ ワールド(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (7)
41人が棚に入れました
かつて、突如として現れた正体不明の敵・アンノウン。 「超進化鉄道開発機構」通称「ERDA(エルダ)」は、対抗手段として新幹線が変形するロボット「シンカリオン」を開発し、脅威に備えていた。 「何かを守れる、カッコイイ人に…僕は…」 中学2年生の大成タイセイは、2年前に失踪した姉の手がかりを求めて、進開学園中等部に転入する。 その矢先、10年ぶりにアンノウンが出現。偶然にもタイセイがシンカリオン運転士として高い適性値を持つことが判明し、闘う決断を迫られることとなる。 アンノウンの正体、そして目的は何なのか…。闘いの末に見えてきた真実とは…。 少年たちの決意と成長の物語が、今、始まる―。

声優・キャラクター
大成タイセイ:石橋陽彩
フォールデン アカネ:小野賢章
九頭竜リョータ:土屋神葉
ビーナ:集貝はな
青梅マイ:本渡楓
高輪カドミチ:小林親弘
大成イナ:喜多村英梨
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【13話までのレビュー】シンカリオンが描く思春期少年たちとセカイの変化

【物語 4.0点】
シリーズ3作目にして初の中学生男子主人公。

元気だった児童が、小学校卒業した途端に、急に黙り込んでしまう。
自分や周りの心身の変化を敏感に察知して、
簡単に言葉にできなくなったりするのが原因の、
思春期特有の変化かと思われます。

『シンカリオン』シリーズにこれまで登場して来た中学生運転士たちもまた、
寡黙になったお兄さんキャラとして、思春期の一端を捉えていると私は好感していて、
いつか、中学生主人公の『シンカリオン』も観てみたいとの願望を抱いていたので、
本作のコンセプトはストライク。

ですが少なからぬファンがアニメ『シンカリオン』に望むのは、
初代の速杉ハヤトみたいな明朗快活でブレない小学生運転士。
ナヨナヨとした中2少年のフラフラ成長譚など、深夜アニメのセカイ系とかでお腹一杯。
日曜朝にまで思春期の葛藤何か見たくない。
というのが多くの“大きなお友達”の本音かと思われます(苦笑)


それでも尚、本作には推したくなる程の思春期少年たちの人間ドラマがあると私は可能性を見出しています。
高い理想の自分との自己同一性などに苦しむ中学生運転士たちのメンタルは、
しばしばシンカリオンとの適合率の低下を招き、内的要因から戦闘不能になるほど繊細。

余談ですが、過去シリーズでコラボして来た『エヴァンゲリオン』との親和性が過去最高値なのが、
良い感じで面倒臭いです。

精神状態に左右される適合率なんてほぼシンクロ率ですしw
子供たちを戦わせることに罪悪感を覚えていた超進化研究所と異なり、
今回のERDA(エルダ)幹部はチルドレンを使い捨てることを躊躇しない特務機関みたいに冷徹ですしw

そんな壊れ物の少年少女たちが傷つけ合いながらも再起して敵に向かっていく。
1クール目だけで、踏み込んだ人間関係のバチバチが繰り広げられて、日曜朝は毎週曇りがちですがw
私はベタでも思春期ドラマは何度観ても痛切で良いものだと再認識してザワザワしています。

人間ドラマの煽りを受けて、敵“アンノウン”の存在が霞んだり、
回によってはほぼ模擬戦だけで終了したりと、バトルロボアニメの文法がやや崩れ気味なのが課題。
そこは2クール目以降で{netabare} 主人公の姉イナを洗脳した{/netabare} 敵の正体が解明される中でバランスを取って欲しいと願います。


サブタイトルの『~チェンジザワールド』には複数の意味が含意されていると思われます。

スタッフ、世界観、作風の一新。

AIとメタバースがもたらす世界の変革の是非。
(主人公タイセイ憧れの姉・イナには急進的なメタバース革命の欲求が垣間見え、
この辺りがアンノウンと人類の論点になると予想されます)

そして、思春期の少年少女たちの心身の成長。

『シンカリオン』はこれらのチェンジを織り込み“カッコイイ”作品へと進化できるのか?
真価が問われるのはこれからです。


【作画 3.5点】
アニメーション制作もOLMから、シグナル・エムディとProduction I.Gへとチェンジ。

本作はI.Gグループがデジタル作画の推進を目的に設立したシグナル・エムディ、10年目の進化を発表する場でもあります。

今回のシンカリオンの新要素としては変形チェンジするトレーラーとのビークル合体がありますが、進化としては地味で小幅。
1クール目終盤に登場したファントムシンカリオンも現状はダークシンカリオンとの差が見いだせない感じ。

期待したいのはむしろVR空間の表現。
大成タイセイもまた鉄オタですが、属性は“妄想鉄”で、
VR上に仮想車両基地などを構築するメタバースとの絡みに可能性を感じます。
現実に侵食するVRなどを言葉以上に痛感させる映像表現を望みたいです。

制作体制は13話の後、早くも総集編配信で息継ぎして、凡庸な人物作画を維持するのがせいぜいと、やや苦しい印象。
デジタル化による制作現場の苦境打破もまた近年のI.Gグループのトレンドなので、
この『シンカリオン』マラソンにて真価を見定めたいと思います。


【キャラ 3.5点】
主人公の大成タイセイ
「カッコイイ人になりなさい」と諭し、失踪した姉{netabare} (13話で無事奪還){/netabare} に執着する自立性に欠ける思春期少年。

自分や周りへの不満を笑って誤魔化す九頭竜リョータ。
誤魔化している内は、シンカリオン適合率が上がらないのも本作の良い意味で痛々しい部分。

優秀すぎる兄に対する劣等感に苦しむフォールデン・アカネ。
お姉さん子のタイセイと衝突しながら、シンカリオンに適合していくドラマが熱かったです。

以上の中2運転士をメインとして、サブにも天才過ぎて周りが付いてこないと見下す系の少年運転士や、
{netabare} VR登校で長身イケメンアバターで築いてしまった友情の処理に難儀する{/netabare} 武道少女運転士など、
1クール目だけで様々な思春期の葛藤と克服が繰り広げられる濃密な内容。
どんどん変化、成長するのが本作のキャラ方針なのだと思います。

後にはシリーズ初の高校生運転士も控えているようで、
『シンカリオン』の挑戦的なキャラ開拓の行方が楽しみなような怖いようなw


今後、個人的に気にしているのが、こちらもシリーズ初の恋愛要素が持ち込まれるかどうか。
「カッコイイ人」を目指して電車の席を譲るタイセイに、ちょっと時めいた感じの同級生のサポートエンジニア・青梅(おうめ)マイ。
マイと幼馴染のリョータ。
このトライアングル辺りが火薬庫になり得るのでしょうが。

従来作だとマスコットポジションに留まったマイを、
思春期の人間関係の中でどう描いていくのか。

もしも恋愛描写に踏み込むなら、
『シンカリオン』に恋愛とか要らん、
小学生を見せろとの声を封じるだけの内容が求められるので中々難しいでしょうが、
チャレンジするなら私は受けて立ちます。


【声優 4.0点】
主演・大成タイセイ役には石橋 陽彩さん。
『リメンバー・ミー』などの洋画吹替から、
昨年、高卒を機に本格的に声優活動を進めている子役タレント上がり。
潜在する表現力は間違いないので、本作でのいっそうの進化を期待したいです。

九頭竜リョータ役に土屋 神葉さん。フォールデン・アカネ役に小野 賢章さん。
己の至らなさを自己嫌悪したりする少年の演技は確かな実力者が脇を固め、1クール目から真価を発揮。
タイセイとのぎこちない三人四脚を体現し、時にささくれ立つ青春ドラマを支える。


ナビゲートAI・ビーナ役の集貝 はなさん。
少年少女たちが引っ込み思案になる中、感情表現が豊か過ぎる人工知能ぶりがやかましいw
マイが単なるマスコット枠に収まらない見込みである以上、
ビーナ役・はなさんの元気ボイスには、頼りない主人公たちを叱咤激励する起爆剤も求められます。


【音楽 4.0点】
劇伴担当もまた菅野 祐悟氏にチェンジ。
明るい雰囲気だった従来の『シンカリオン』を鑑みると、
氏の楽曲は少々ヘビィ過ぎないか?と懸念していましたが、
この人間ドラマの重量なら、心情曲も多少ハードなくらいが丁度良いです。

OP主題歌はGRe4N BOYZ「閃光ハヤブサ」
今春、事務所退所と新会社設立と共にGReeeeNからグループ名をチェンジした彼らにとっても挑戦となる今回のタイアップ。
テクノ、ヒップホップ色キツめの構成に、コレジャナイ感を抱くファンもいるかとは思いますし、
それ以前に『シンカリオン』OPはボイメンじゃなきゃダメだろうとの異論もあるでしょうが。
私はこの進化、結構好きです。

ED主題歌は現在meiyo「HOPE!HOPE!HOPE!」が流れていますが、
私が楽しみにしているのは次に控えるTHE ALFEE。
『銀河鉄道999』主題歌で知られる同グループが、
『シンカリオン』とどんな化学反応で魅せてくれるのか注目です。


因みにサブタイトル『~チェンジザワールド』の元ネタは同名のエリック・クラプトンの名曲から。
当初企てられていた同曲挿入は見送られたとのことですが、
今後、人間ドラマが、特に恋愛の波動とかが吹き荒れたカットなんかで
盛り上げ役に「チェンジザワールド」。
ワンちゃんあっても良いと私は思っています。


【参考文献】「月刊Newtype」2024年6月号

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まあ内容は子供向けですね。意外と絵は可愛らしいですが

子供向けは流石に対象外。
ロボットものはまあ、そういうノリをちゃんと共有していないと楽しめない面もありますからね。
ただ絵はなかなか可愛らしく悪くなかったです。

でもヒロインはロボットに乗らないんですかね。


どうでもいいですが私は初音ミクブームをデビュー初期から追いかけているので、はやぶさが出た時初音ミクカラーだ、と話題になり、名前募集の時に「はつね」に投票しよう、なんて運動があったことも知っていました。
まあ当時はささやかな運動だったようですが。でも5位だかまで行ったんでささやかってほどでも無いかもしれませんが。
その後このシンカリオンで本当に初音ミクがはやぶさのパイロットになっていたのはびっくりですね。
初音ミクもすっかり大きく育ったものです。
本作には初音ミクはでなさそうなので全く関係ないですが。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1
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