天使で異世界なおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの天使で異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の天使で異世界なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.6 1 天使で異世界なアニメランキング1位
魔王様、リトライ!(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (510)
1899人が棚に入れました
大野晶は自身が運営する「GAME」内のラスボス「魔王・九内伯斗」にログインしたまま異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った片足が不自由な少女と旅を始めるが、圧倒的な力を持つ「魔王」の存在を周囲が放っておくことはなかった。魔王を討伐しようとする国や聖女から狙われ、一行は行く先々で様々な騒動を巻き起こすことに…!

声優・キャラクター
津田健次郎、高尾奏音、石原夏織、戸松遥、豊崎愛生、佐藤利奈、生天目仁美、徳井青空、森久保祥太郎、久保ユリカ、荒浪和沙、木下鈴奈、桜咲千依、M・A・O
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

チープな異世界と不可思議なギャグが生み出す化学反応

アニメーション制作:EKACHI EPILKA、
監督:木村寛、シリーズ構成:谷崎央佳、
キャラクター原案:飯野まこと
キャラクターデザイン・プロップデザイン:中山知世、
音楽:宝野聡史、原作:神埼黒音

一介の会社員である大野晶は、
自らが制作・運営しているネットゲームの
「インフィニティ・ゲーム」を廃棄する決心をしていた。
サーバーとの契約が切れる日、
大野はゲーム内のラスボスである
魔王・九内伯斗にログインしたまま、
ひとりでゲームの終わりを迎える。
しかし、日付が変わった瞬間、
自らが制作したゲーム世界へと
飛ばされてしまうのだった。

巷では極めて評判の悪いこの作品。
作画の巧拙に重点を置いている人は、
観ないほうが良いだろう。
私も実は4話目くらいで、作画の質の低さが
気になり出して断念しそうになった。
馬車、岩山、そしてモンスターの造形に至るまで、
そもそものデザインの質が相当低い。
それだけでなく、もちろん動きも不自然。
OPの最初でモンスターが森から姿を現すのだが、
全く動かずに止め絵だけがヌーッと
そのまま上昇してくるシーンを観たときは、
思わず吹き出してしまった。
また馬車の出口にノブが付いているのに
出るときには引き戸になっていたりと、
『いもいも』級の失態が見られる。
普通に考えると、これは完全にアウトだろう。

それなのに観続けたのは、ストーリーが
よく出来ているからかと問われると
そんなこともない。
突然、ゲーム内に飛ばされた主人公が
戸惑いながら幼女や王女、側近などを連れて
現実へ帰るための謎を探りながら旅をしていくのだが、
世界観や全体の概要が今ひとつ掴めないため、
何を追っていけば良いのか分からないのだ。

では、何が良いのかというと、
コメディを全面に押し出した作風だ。
失笑してしまうようなギャグのセンス、
あり得ないようなチープなネーミング、
ドラえもんのアイテムのような万能道具という
様々なものを絡み合わせながら、
不可思議ともいえるコメディが展開されていく。
これが、ほかの作品にはないような
特異な世界観を作り出している。
そこに面白さを感じるかどうかによって、
評価が変わってくるだろう。

大枠で選別するなら『オーバーロード』に
『転スラ』を加えたテイスト。
第三王女・ルナの寂れた領地を
病院と温泉によって繁栄させ、
その土地を自らの拠点にしていくのが、
後半からの大きな流れになっている。
そこには迫害された獣人がいるなど、
『盾の勇者の成り上がり』風ともいえる。
また、もうひとつの特徴は、主人公・九内伯斗のキャラクター像。
全身黒ずくめのファッションに長髪。
昔のハードボイルド映画よろしく、
いつも煙草に火をつけている。
この煙草は、気力回復の効果があるアイテム。
彼がいつも冷静沈着にふるまい、時には霧雨零という
暴走族風の男にキャラチェンジできるのも風変わりだ。

もうひとつ、長所を挙げるとすると、
魔王が主役といっても、弱者に対しては、
いつも優しい視線が注がれていること。
{netabare}例えば、ヒロインのひとりアクの足を治した後に、
魔王が歩く練習をさせるシーンを
きちんと時間をかけて入れたのは好感だった。{/netabare}
また、村おこしを行っていくときに
差別なく多くの人々に手伝わせようとする。
自分の拠点であるゲーム内の『不夜城』を
居心地の良い場所へと変えていく。

そして、いちばんの特徴となり得るのが、
ゲームを作成・運営したのが主人公自身だということ。
管理者権限があって、実際は色々と使用している
ようなのだが、それがいまひとつ伝わらない。
この設定をもう少し上手く活かせば、
さらに面白くなる要素はあるだろう。

マツコ・デラックス風のマダム、
ノマノマの女将、ヨガ殴り、白い三連星など、
作者の創造力の小ささを感じるものの、
世界観に慣れてくれば悪くないように思えるから不思議。
ほかの異世界ものとは一線を画しており、
なぜか惹きつけられるものがある。
(2019年9月27日初投稿)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「これは……普通に面白いな」

レビューのタイトルは作中の居酒屋ノマノマでの「これは……普通に美味いな」という台詞をもじったものですが、微妙な作画などもあいまって一見ヒドい作品に見えますけど私は普通に楽しめました。

小説家になろう → 商業出版により書籍化という原作をアニメ化した作品のようです。私は現在「小説家になろう」に残っている分だけ読みました。

現在の書籍版は「小説家になろう」版とはストーリーが分岐しているようですが、とりあえず今回アニメ化された範囲で目立ったストーリーの変更はないようです。

主人公の雑な考えと側近による忖度の齟齬など話の構造としては『オーバーロード』に似たところもある本作ですが、主人公の入り込んでしまう世界の環境が旧来プレイしていたゲームとは異なっていることや『オーバーロード』の「守護者」に相当する側近が最初はおらず徐々に召喚していくこと、仲間にしていくメンバーは異世界側が中心であることなどが大きな違いになっています。

ストーリーについてですが、かつて大野晶(おおの あきら)が自ら作成しプレイした「INFINITY GAME」において大野晶は「帝国」と呼ばれる国家において一般プレイヤーの敵として君臨する組織の「長官」と呼ばれた九内伯斗(くない はくと)としてプレイしていました。

転移した異世界の「魔法」と魔王様と呼ばれる九内伯斗(中の意識は普通の社会人だった大野晶)やその側近たちである「帝国」サイドのスキルやアイテムのシステム体形がまったく異なるのに、仕様通りの効果を発揮するというのがストーリー上のポイントでしょうか。

いわゆる「主人公無双系」のお話ですが、「帝国」が力による覇道を目指したのに対して今回はソフトパワーを中心にしようとしている点が個人的には気に入っているところです。いや、戦っても普通に強いんですけどね。

もちろん他にもそういった作品はあるわけですが、本作の場合は各ヒロインについて、必ずしもキャラクターデザインに依らない可愛さみたいなものを感じます。

特に最初に出会ったアクや聖女ルナ・エレガントは主人公からは完全に子ども扱いされていましたが、そこも含めて「カワイイ」と思えました。あとは聖女エンジェル・ホワイトの「チョロさ」とか(笑)。

なお、ノマノマの女将の名前がイエイであったりとかなろう原作ならではの小ネタもたくさんありました。まあ、知らなくても特に視聴に支障はありませんが。

面白かったです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 46

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

続け!

原作未読。最終話まで視聴。

印象としては、『かなりチープなオーバーロード』
”かなりチープな”、がポイントです。
作画も含めて、登場人物も含めて、世界観も含めて、かなりチープ感が漂います。

津田健次郎さん演じる主人公の心の声が高評価です。
主人公が落ち着いた大人っていうのも高評価です。
この2点が異世界転生モノの成功の秘訣だと思います。

エンディングの「続け!」も気になりますね。
第2期を期待して待ちたいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 34

77.0 2 天使で異世界なアニメランキング2位
異種族レビュアーズ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (438)
1880人が棚に入れました
ここは人間だけではなく、エルフ、獣人、悪魔に天使と、あらゆる異種族が混在し、暮らしている世界。そこには当然、あらゆる異種族のスケベなお店もあるわけで…。足しげくムフフなサービスをしてくれるお店に通う人間の冒険者・スタンクは、ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。決着の方法は……嬢のレビュー!?あらゆる異種族娘のサービスをクロスレビュー方式で採点し、他の仲間達への“お役勃ち"情報として提供していくスタンクたちの活躍は、まさに性戦士のごとし!今日もレビュアーズたちは新たな快楽を求めて旅勃って行く……。

声優・キャラクター
間島淳司、小林裕介、富田美憂、湯浅かえで、M・A・O、小山百代、礒部花凜、日野まり、松嵜麗、日笠陽子、加藤祐梨、貫井柚佳、小市眞琴、井澤詩織、田中貴子、高森奈津美、八百屋杏

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「下品こそこの世の花」、或いは誠実への情熱。

アニメレビァーの笠さんが異種族レビァーズをやってくれると聞いて!。


~♪

(BGMツァラトゥストラはかく語りき)


みなさん、こんにちわ。本日は今期屈指の意欲作「異種族レビュアーズ」について語っていこうと思います。今回は作品の各論につきましては、他の方も語っていらっしゃると思いますので、本作の何が一番重要で、本質なのか語っていきます。


今回のレビューのタイトルの副題をいぶかしく思われた方もいらっしゃると思います。この副題は、ニーチェが著作につけようと考えていたものでして、今回のBGMも合わせて、本作の重要なポイントは、ニーチェの思想における誠実さの重視に通じているからであります。


何を言ってるんだ!、これは只のスケベアニメやろ!という非難をされる方もいらっしゃると思いますが、まぁまぁ冷静にお聞きください。作品が内包している思想とは、何も作中で哲学や思想について議論している物をさすわけではありません。いかなる人も、別に哲学を勉強しないでも価値の優先順位、意味の有無について自然と判断しているものです。即ち、作品においても言明されずとも、自然と制作者が身に付けてきた無意識的な価値観、思想を反映しており、多くを語らずとも語っているのであります。


少々横道にそれてしまいましたね。では、本筋に戻りましてニーチェが語った誠実さとは何か?。それは形式に堕した道徳を捨て、裸になって自身と向き合い、率直かつ情熱的に誠実さを追求すべし!というものなのです。


本作は、偽善、責任逃れ、忖度、不誠実が横行している現代日本において、そういった悪徳が最も蔓延っているスケベの世界の中で、大胆にも瞠目すべき誠実さを貫き通した作品なのであります。


そのことはopの歌詞の幕開けから明きからですね。「スケベが大好き!」。なんと率直で隠し事のない誠実な叫びでしょうか…。私はこの時点で感服いたしました。男なら、いや実は女性だってスケベが大好き、これこそ人類全てに共通する真実ではないでしょうか!


そして、彼等は更に先に進むのです。「エロいこと好きならば、種族超えた仲間さ!」。この言葉は、グローバル社会である現代においてなんと気高い叫びでしょうか。スケベが大好き、この人類共通の想いで繋がれば人類融和という夢も幻ではないのです。違いではなく、共通するところに目を向けるべし!。多様性の尊重などという単なる言葉ではなく、この精神こそ今後世界において重要になっていくでしょう。


更に、本作は一般エロアニメというジャンルの中でも他を圧するスケベに対しての誠実さを誇っています。他作品は、あくまでスケベは要素に過ぎませんでした。あるものはラブコメ、あるものはバトルという形式を表面上とり、本当はみんなが見たいスケベはオマケ的に示してきたに過ぎません。こういうった作品の中にも勿論優れた作品があることは否定致しません。しかし、スケベに対して誠実であったか?というと疑問であります。


そこで本作です。本作にスケベ以外の何がありましょうか?。何もない。純粋にスケベを追求しているのです。繋がってるところが映らないだけで完全に本番なのです。胸糞悪い要素もなく、実に爽やかですらあります。逆にこっからどう進んだらいいのか?と心配になるほどです。


ここまで語れば本作の重視さが皆さんにもわかっていただけたかと思います。各話における、ここヌキ!ポイントなどの詳細につきましては、近いうちに刊行予定の私の著書「始めにスケベありき」でのべたいと思います。本日はお付きあい頂きた、真にありがとうございました。


インタビュアー「はい、本日は世界的スケベ学の権威、スケベフスキー博士のインタビューをお届けしました。皆さん、ご興味を抱かれたら是非ソフトの購入をお考えください。(何言ってんだか全然意味わかんねぇ…。帰ったらメイドリーちゃんでヌこう)」。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 45

KANO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

KBS京都と共に完走しました

今季一番の話題作品
相次ぐ地上波の放送中止があったものの
KBS京都は最後迄放送してました
3月以降放送していた局もあり、近畿のローカル局は
少し緩いのかな?
私は家庭事情から配信で観てましたけど…

1話の人間とエルフの観点の相違は結構笑えましたが
後のエピソードに関しては
良く色々考えるな〜っと思う程度で流し見でした
流石に続けて観るのは飽きると思いますが…
人によるのかな?

女性声優陣は本当にお疲れ様でした
今季の富田美憂さんは良かったです〜
本作のクリムとドロヘドロの恵比寿、最高です!
クリムのアフレコ現場を観たいと思ったのは
私だけじゃない筈!

世界的に賛美を受け、非難を浴びる作品内容ですが
私はたまには良いんではないかと思います。

一つ気掛かりは、ミツエさんの登場が比較的多く
感じましたが、制作スタッフにエルフが
混じっているのかな?(^^)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは「価値観」の根源を問う崇高なアニメなのかもしれない。。。などと思っていた時期がわたくしにも御座いました。

[2020/01/11 v1
 これは?! 「価値観」の根源を問う崇高なアニメ(なのかもしれない)]
[2020/01/13 v1.1 若干の修正と追記]
[2020/01/26 v2
 これは「価値観」の根源を問う崇高なアニメなのかもしれない。。。
 などと思っていた時期がわたくしにも御座いました。]
[2020/01/13 v2.1 最終話まで観ての追記]

--v1 これは?! 「価値観」の根源を問う崇高なアニメ(なのかもしれない) --
{netabare}タイトルにちょっと興味がわいて1話視聴。評価は暫定。
まさかこんな作品だとは・・・でも。

日曜の昼間っから大笑いしました。アバンだけでシーズン視聴を決意。大変ユニークな切り口のファンタジー作品と思います。「レビューする」ことが作品のキーファクターになっているようで、あにこれとの親和性も高いのではないだろうか(迷走中)。でも、ツレには見せられないし、大笑いの理由が本作なことも言えない(笑)。

最近のを知らないので正しい表現かわかりませんが、スポーツ新聞のエロ記事欄にある「お店レビュー」をファンタジー世界でやってみた、というのが作品のあらましです。最初はエロアニメなどと言っていましたが、ポルノアニメというべき内容かと思います。

とはいえ、単なるポルノアニメ(であることは間違いないのだけど・・・)だけでは収まらない、なにかを感じました。

以下の「視聴条件」に問題がないのならば、是非1話をご覧いただきたいです。

==視聴条件(僕的基準)==
基本的に「性欲を持て余したオスの価値観で語られる物語」です。男女を問わず、結構本物の(?表現が難しい。ねたばれ隠し内の*にて後述)エロに耐性がない方は、視聴を避けたほうが良いと思われます。

並ぶ文言がアレなので、一応伏せておく。。。
{netabare}性的な意味(というより、エロ表現として)で「いく」「御子息・お子様」とかが何を意味するのか分かっている程度にはそっちの知識があり、かつ、それをアニメで見ることに抵抗がない、というのが条件でしょうか。

* {netabare} なお、僕はまごうことなき男なので、男性視点で以下を書いています。「見るエロ」「絵としてのエロ」や、うすっぺらいフェミニズムをぶん回す社会学(笑)な方々の言うような形而上的な性ではなく、生物としての性欲、およびその行為そのものを指しています。男性ならばどうしようもなく持ってしまう性衝動・性欲の発露に対して耐性がないならば、視聴を避けたほうがよさそうです。女性であっても、これらに対して理解があるのならばOKと思います。
{/netabare}
{/netabare}


さて、

===これ、実はものすごく深いテーマをあつかっているんじゃ・・・===
(以下、本編:第一話の詳細なねたばれ含みます)
アバンを見た段階でいろいろ考えさせられました。
この作品、もしかしたらエロ・バカアニメに擬態した、哲学、宗教学を包含する人文学の根幹を語っているのではないか、と。
また、「よくある異世界もの」に対して僕が思っていた疑問に対して、いきなり真正面から斬り込んでくれたのもよかったです。

{netabare}お話の暗黙の前提として「生殖本能が性欲という形で現れるのは種族を問わず全オス共通」「性差がある(両性具有含む)」がとられているはずです。

主人公の二人、人間のスタンクとエルフのゼルは、互いの性欲の対象としての女性観の食い違いを見せます。

齢500のエルフ嬢に対してスタンクが曰く「(人間視点なら)若くて綺麗で大いにアリ」、ゼルに曰く「マナが腐っているからNGもNG」。また、齢50の人間嬢(ミツエ)に対して、ゼルが言うには「高々100歳にしかならない人間はマナがきれいで最高だ。」と評価します。スタンクは省略({netabare}いや、書かんでもわかるでしょうというか、、、年齢云々ではなく、そういう造形になっています。”社会派”な方々にしてみれば格好の攻撃対象になっているような気がします。この作品がそっち方面で瓦解するとしたらこのキャラクターがきっかけになるかもしれない・・・{/netabare})。

種族が違えば性欲の起こり方も違う、当然、その行為の価値観も異なる。素晴らしい。

同じ人同士であっても人が違えば違って当然の価値観。宗教対立、イデオロギー対立など、対立の歴史ともいえる人類史から見れば(好き嫌いは別として)そういう違いは当然のものです。いわんや種族間、という話です。

ファンタジー作品や異世界もの、特に最近の粗製濫造異世界ものでは、人間である主人公と現地人の間にこのような価値観の違いはなく、あったらあったでそれは「悪」とラベル付けされます。

これに対して本作は、初手から「違って当然」。さらに、「違う理由、違いの本質」を問うてきます。しかもそれが、エロではありますが、笑いとして成立している。しかも、「人間の価値観」がいきなりマイノリティです。面白い。人間にはわからないけど、エルフには知覚できるもの(1話でいえばマナ)があることや、同じ感覚でもより鋭敏であることによって生じる嫌悪感(同、腐葉土をイメージさせるさむしんぐ)だったりと、ファンタジーならではの「違い」がうまく笑いになっています。その意味では、案外綿密に設定が組まれているのかもしれません。そういうものを人間が感じられないからHappyなのか、じつはUnhappyなのか、考えだすと結構深い。

人間、エルフ間の違いにとどまらず、ありとあらゆるファンタジー世界の種族がそれぞれに「エロのレビュー」することになるようです。視点の違いがすでに面白いです。「あたりまえ」は種族が違えば全くあたりまえにならない、そんな単純なことではありますが、レビューを通した比較によって「僕らのあたりまえ」のあたりまえじゃ無さを白日の下にさらしてくれることを期待しています。

即座に穢れる天使が、お話の視点を提供してくれるのでしょう。出だしから笑えます。

{/netabare}

価値観の違いが織りなすエロコメディ-。滅茶苦茶期待しています。
{/netabare}

--v2 。。。などと思っていた時期がわたくしにも御座いました。--
{netabare}3話まで視聴。

いやぁ。。。エロアニメですわ、単純に。少なくとも3話の段階では。
好きか嫌いかでいえば、嫌いにはなれないんですけどね・・・{/netabare}

--最終話まで観て--
{netabare}ん~。。。けっきょく、エロアニメのままおわっちゃったかな、という印象です。

地上波放送中止などの憂き目にあう中、最後まで配信しきった(もちろん、検閲済みバージョンですが)dアニメには、逆に不信感を抱くところです。ちいさなおともだちも実質ユーザに含まれるんだから、むしろ率先して対処すべきと思うのだが。。。なんも考えずに提供されるものをサーバにのっけてるだけなのかな・・・それとも、ユーザ情報に基づくゾーニングが事前になされているのだろうか。

さておき、

レビューする側もされる側もファンタジー世界の多種多様な種族である、というところに興味を見出したのですが、初回以外はレビューされる側、すなわち、サキュバス嬢の多様性にのみフォーカスしてしまっていて、対するレビューする側の多様性はあまり面白さを生み出せていませんでした。多少、レビュー内容に影響しているようにも見られましたが、ほとんどは、レビューする側の種族の違いというよりはパーソナリティの違いが反映されたものだったように思います。

もっと「価値観(えろ)」に突っ込んだ展開を期待しましたが、それなりに楽しいエロアニメという評価です。7点。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

69.1 3 天使で異世界なアニメランキング3位
天空のエスカフローネ(TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (276)
1988人が棚に入れました
神崎ひとみは陸上部に所属する占い好きな高校1年生。ある日、憧れの先輩・天野が外国に行ってしまうと知った彼女は、100m走で自己ベストが出せたら自分と付き合って欲しいと天野に告白。ところが、ゴール直前に天から光の柱のが降りると、光の中から竜と甲冑姿の少年が出現し、竜と少年の戦闘に巻き込まれたひとみは、異世界ガイアへと飛ばされてしまう。月と地球を天空に抱くその世界では、人の“想い”が世界を変える力となる。その地で、彼女は自国(ファーネリア)を滅ぼされた若き王、バァンと、彼の乗る人型機械(ガイメレフ)「エスカフローネ」、陰のある騎士アレンたちと共にガイア全土を取り巻く戦いへと巻き込まれていく。

声優・キャラクター
坂本真綾、関智一、三木眞一郎、中田譲治、飯塚雅弓、小杉十郎太、山内雅人
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

思い入れが強すぎて、レビュータイトルが決められない(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ロボット×少女漫画×異世界ファンタジーという異色の組み合わせ。(1996年の作品なのに)作画の補助にCGが使われたり、フルオーケストラ(ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団)の音楽を使ったり、声優の「坂本真綾」さんのデビュー作(当時女子高生)など、当時は話題が盛りだくさんだったアニメ。

自分にとっては思い出のアニメ。独特のキャラデザを、よく「鼻が」とか揶揄されますが、そんなのは些事ですよ。(古い)作画が気にならない方は観てほしい♪

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
別にエロじゃないけど、確か当時(小学校中~高学年の時)は23時くらいの放送(再放送?)で、夜にこっそり起きて親に内緒で観てたw 親に内緒で悪いことしてるという妙なスリルで、倍楽しかった気が(笑)

個人的に、ジャンプ原作アニメ版以外では、ほぼ初めてちゃんと観たテレビアニメ。

今考えるとヒロインの「ひとみ」は、ただの嫌な女だが、当時は好きだったな。自分のショートカット好きは、この辺が原因かも(笑) とりあえず、ディランドゥ様の狂いっぷりは一見の価値ありですw 同名の劇場版があるけど、ほぼ別物。ストーリーもキャラ設定も全然違っているので、スピンオフ的な作品になってます。断然、テレビ版の方がオススメです。

あと、主題歌の「約束はいらない」は神曲として有名です。ついでに言うと、筋肉番付の跳び箱飛ぶ前など、結構色んなところで、エスカフローネの挿入歌が使われてますよ(笑)
{/netabare}

【余談~ あなたが好きなのは、「曲」?「歌」? ~】
{netabare}
私は車のHDに1000曲くらい適当にぶちこんで、ランダムに音楽をかけているのですが、先日、「恋するフォーチュンクッキー(AKB48)」と「未来へ(Kiroro)」が連続してかかったんです。その時に思ったこと。

当たり前だけど、「曲」と「歌」って違うものなんだな~、と。

「曲」=「作曲+作詞」で、「歌」=「声+歌い方」と言っても良いかもしれません。「曲」=「物(作品)」、「歌」=「人間」みたいな、まあ、漠然とした区別ですが。

「フォーチュンクッキー」は、AKBの中で唯一好きな「曲」です。でも、よく考えれば、「別にSKEでも乃木坂でも、多分同じくらい好きになってる」と思います。尤も、私が耳が悪いだけで、ファンの方や耳が良い人は聞き分けているんでしょうが。

一方、「Kiroro」の場合、あの透き通るような声を聴いただけで、気持ちが揺れ動くんですよね。多分「未来へ」を違う歌手が歌っていたら、こんなに好きになってなかったと思います。

(ただの「言葉」かもしれませんが、最近の若い子と話をすると、「どの曲が好き?」とは言いますが、「どの歌が好き?」とは言わない気がします。逆に年配の方は、「○○の歌が好きなの」とか言うことがあります。偶然でしょうか?)

私は小説が好きなんですが、例えるならば「曲」は「ストーリーや構成」で、「歌」は「文体や語感」なのでしょう。初めて本を読んだときは当然、「ストーリーや構成」を楽しみます。でも、2回以上に読もうと思えるのは、「文体や語感」が気持ちいい作品です(ウチのゼミの教授曰く、だからミステリーは古典になり得ない)。私が川端康成や芥川龍之介を繰り返し読んでいるのは、ここが理由です。川端の、透明感があって触れば壊れるガラス細工のような繊細な文体。芥川の、(自分自身を含め)世の中の全てを見下したような、軽く酔っ払っているような洒落た文体、それらの醸し出す雰囲気に浸りたくて、(ストーリーなんて全部頭に入っているのに)繰り返し読んでいます。

前置き(驚愕w)が長くなってしまいましたが、この「天空のエスカフローネ」のOP、「約束はいらない」は、正に、大好きな「歌」なんです(自分的アニソンNo.1)。

私は基本的に声優萌えはしないし、ライブにいこうとか一切思わないし、もっと言えば、「できることなら詳しくなりたくない」とすら思っています。声優さん含め、「その作品の一部」として完結してほしいので(志賀直哉が、小説を読むときは作者を見るな、作家の人生を知るな的なこと言ってたらしいですが、そんな感じ)。

でも、「坂本真綾」さんの「声」「歌」は、別格なんです、自分的に。(かなり気持ち悪いですが)多分、小学生だった私は、あの(顔も知らない人の)「声」「歌」に「恋してた」んだと思います(オェ~)w

そんな感覚が今でも若干残ってて、たまに「約束はいらない」を聴くと、親に隠れて、夜にコッソリとエスカフローネを観ていた時の、あのドキドキが蘇ってくるのですよ。

まあ、その後に続けて放送されてた、「トゥナイト2」も観てたから、ただの思春期猿小僧だっただけですけど(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

終盤、相当無理してます。

ヒロインの女子高校生が異世界へと飛ばされるファンタジーロボットアニメ。

古い作品のためかストーリーがいまひとつパッとしない。
メッセージ性は感じとれますが、あまり伝わってきません。

終盤に向かって無理やり指数が増大。
とにかくヒロインの態度にイライラッでした。

ヒロインの女子高生のcvは、真綾さん。
このアニメはリアル女子高生真綾さんの出世作です。
誰でも最初はうまくない。
でも今では、歌も演技もうまいマルチ声優さんですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「鼻」で喰わず嫌いしちゃったら、超もったいな~い(T_T);

あの、ピノキオとゆーか、カイジみたいな「鼻」で喰わず嫌いしてまちた。。なんてもったいな~い(T_T);

制作年は、なんと驚きの1996年!!
この位古いアニメとなると、大半は目に痛い崩れた作画が多いのですが、ソコはご安心めされぃ。
キャラデザはさすがに古い(&あの鼻だしw)ものがあるけれど、作画はとてもきれいです。
さすがサンライズの誇りにかけて、醜い作画崩れは許さないのでしょう。。しかしナゼ、あの鼻を許したのか?

「鼻」はともかくとして、総キャラ乙女好み狙いです。
もうちっとリアル放映に近い時期に観てれば、アレ~ンに萌えられたのになぁ、鼻め~3
大丈夫、まだバァンには萌えられました(#^.^#)
天使の羽はピュアなチェリーボーイにピッタリですね♪
萌えとは離れますが、キレっぷりが半端ないディランドゥ様(側近はみな美少年)とか、ワキを固めるキャラクター達も魅力的。
ディランドゥ様の歪んだ表情の百面相、あの病んだ声(声優さん天才!)、登場する度に鼻血吹きそうな笑いがこみあげましたww
主人公のヒトミも、フツーの女子高生っぽさが爽やかで、好感が持てます。
キャラ立ち過ぎる周りに負けないヒロインとして、そのフツーっぽさが、かえって際立つ存在感です。
ヒトミは浮気モン、ビッチなんてご意見もあるけど、ちょっと可愛いフツーの女子高生なんて、あんなモンだと思う。。揺れる乙女心ってヤツ?

キャラだけ見ると乙女向き?って思っちゃいますが、バトルシーンも半端ないです。
サンライズとくればロボット、迫力ありますよ~
戦闘シーンは迫力ありすぎて、乙女には目を逸らしたくなるシーンも。。けっこーリアルにグチャッと潰れます。
完全に乙女向きにしたいのなら、バトルシーンはイイ加減の方が良いのです。
そう考えると、誰をターゲットにしているのか、ものすごく実験的な作品とも言えるでしょう。
それにしても贅沢な実験です。
「鼻」はともかくとして、作画は当時の最高峰ではないでしょうか。

ストーリーは、今初めて観ても感動を覚える素晴らしさです。
美しい背景と音楽が、ファンタジー世界の雰囲気を盛り上げます。
乙女の胸キュンロマンスとコメディ、戦争の悲惨さと狂気、相反するものが絡み合い、天使の羽と光に象徴される収束へと。。
これが約20年前の作品だなんて、信じられないアニメでした。
この実験的作品は、そこそこの商業的成功を生み出しはしたでしょうが、
さらなる進化を遂げた類似品の量産を今日に繋げていない事実からしてみると、業界的には禁じ手というか、実験の失敗に終わったのかもしれません。
ただ、時代を超える唯一の綺羅星的作品となりえたという意味では、「天空のエスカフローネ」の実験は成功をおさめたとも言えるでしょう。。あの「鼻」以外は。。

さて、乙女なら誰でも感涙する素晴らしいラストですが、「納得いか~ん;;」という乙女も多いかと。
私はもう乙女じゃない(だから早く観たかったんだよ、鼻めっ!)から、泣かずに楽しめました。
ここからはご想像ですが、バァンの性格からして、別れたわけじゃないと思います。
国造りで忙しいから、しばらく恋愛を交えたくなかったのと、ヒトミを一旦彼女の世界に返して、数年ゆっくり将来を考えて欲しかったのでは?
バァンのぶきっちょなストイックさと、相手を思いやる優しさから、そう判断するのは自然でしょう。
だから、バァンはヒトミが成人したら、きっと迎えに来るはずです。
その時ヒトミが、どう彼の気持ちに答えるのか、その方が予測不可能ですね♪
だから乙女たち、泣かないで?
夢の王子様はけっして裏切らないのよ、
裏切るのは現実だけなのよ。。

私はディランドゥ様のラストの方が納得いきましぇん~3
キレた殺人狂らしくイッていただきたかったのに、唐突にあーなるとは。。目が点になっちゃったよ(+o+);

長々と語ってしまいましたが、
要は「鼻で喰わず嫌いしちゃったら、超もったいな~い!」でした~!!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

61.7 4 天使で異世界なアニメランキング4位
魔界王子 devils and realist(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (355)
2167人が棚に入れました
名門貴族のウイリアムは、類いまれなる頭脳の持ち主。パブリックスクールでも、家柄のこともあり、話題の中心でもあった。しかしそんなある日、叔父が事業に失敗したことで財産を失ってしまう。名門の名に傷がつくことを恐れたウイリアムは自宅に戻り、家令と共にお金になりそうな物を探す。屋敷で見つけたのは、先代が出入りしていた地下の部屋。そこには魔法陣があり、意図せずウイリアムは悪魔を呼びだしてしまう。呼びだされた悪魔、ダンタリオンはウイリアムに告げる。「ウイリアムは魔界の代理の王を選ぶことのできる選定公である」と。それゆえに、自らを王に選べと迫ってくるのだが…。果たして魔界の代理王は誰になるのか!?

声優・キャラクター
江口拓也、寺島拓篤、松岡禎丞、柿原徹也、福山潤、高城元気、鳥海浩輔、斎賀みつき、小野友樹、安元洋貴、山本和臣、鈴木裕斗

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

魔界王子というより、学園王子という感じですね

原作未読 全12話

悪魔の中から代理王となるものを選べる選定公という血筋を受けついでいる主人公 ウイリアム・トワイニングが、ひょんなことから召還してしまった悪魔 ダンタリオン・ヒューバーなどの代理王候補との争いに巻き込まれていくお話です。

悪魔と天使と人間が出てきます。良くあるパターンですねw

主人公がいる学校も男子校で全寮制ということもあり、女性キャラが少ないです。
ほとんど学校でのお話がメインです。悪魔達も戦うこと以外は、学校の中に溶け込み、いがみ合いはあるものの普通の学生生活を送ってます。コミカルに描いてますね。

とにかく、主人公本人はリアリストで、悪魔や天使など真っ向から否定しますので、中々話しが進みにくく、各話でそれぞれのエピソードはあるものの、悪魔世界の部分が余り語られていないので(このお話では魔界の代理王を決める選定公というお話が軸ですから)バランスが悪く、最後も唐突な終わり方なので私にはあまり合いませんでした。

キャラやコメディ部分の相性が合えば観てもいいかも知れませんね。

最後に、緋色の欠片みたいにエンディングの後、各キャラが語りかける場面がありますが、こういう場面はいつ観ても苦手ですねw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

選定公設定等活かされていないです…。

リアリストで頭脳明晰、名門貴族のウイリアムが魔界の代理王を選ぶ選定公に!
そして王になりたいダンタリオンが現れ果たしてどうなる?ってストーリー。

最近の魔王ものアニメってなかなか面白いです。
気にしてなかったけど、ひょっとして魔王が好きなのかもな。

※1話感想 {netabare}
今回の成分 選定公2:破産2:バトル2:魔界2:貴族1:現実主義1

普通あれだけの事を目の当たりにしたらリアリストと言えども
魔界の事を信じてしまいそうだけどきっとそうは行かないのでしょうね。
ウィリアムとダンタリオンのやり取りが楽しくなってきそうです。

学費はダンタリオンが払ったのかな? だとしたらもう既に賄賂の様だけど…魔界だしアリか。
期待できそうな感じで次回も楽しみです。
ただ女性キャラが全く出て来ないのは少々気になりますが。
{/netabare}

※2話感想{netabare}
今回の成分 堕天使4:奨学金2:現実主義2:召還1:指輪1

女性キャラ登場!っと思ったらあれで男なのか…。
なんだか宝塚っぽさもUPしました。
演技が誇張され舞台向けな感じに聞こえてくる。
個人的にはこれはこれで面白味は感じますが好き嫌いは出てきそうです。

今のところコメディとシリアスを混ぜていて無難な感じですが
この作風だとコメディはあまり向いてないですし
このまま進んでも器用貧乏な感じで終わってしまうと思いますので
もう少しシリアス路線を強めて欲しい気はしています。
{/netabare}

【総評】
出だしは面白くなりそうな要素を感じたりもしていたのですが…。
ストーリーに厚みがなく今までの伏線や設定関係なしに魔界無双で締める内容。
1クールで締めたいのでしょうけどコレは無いです。
キャラクター付けも薄く皆似たり寄ったりの色男で個性が出ていないです。
また掘り下げも浅く感情移入のしようがないので、
最終的に美男子の魔法レーザー撃ち合うバトルをただ眺めていただけでした。
単調だし使い回しの絵は多いし迫力無くワクワクもしませんでした。

主人公のリアリストという設定は悪くはないですし悪魔も性格や使える魔法に
もっと個性が出ていれば特徴ある作品になれたかもしれませんが
全て控えめになっていて面白味も魅力もない作品となってしまっています。
ストーリー物にもコメディ物にも成りそびれた印象です。
一部でも突き抜けるキャラが居れば違ったと思いますが…。

個人的には全く楽しめず無為な時間となってしまいました。
登場キャラクターの中に見た目ストライクだと思える者がいる人は
もしかして楽しめるのかも知れませんけど、お勧めは出来ません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

血の繋がりが引き起こす魔界・天界を巻き込んだ壮大な物語・・・に発展しそうな作品です^^;

物語の舞台は19世紀のイギリス・・・主人公のウイリアム・トワイニングはストラドフォード校に通う学生です。イギリス王室より歴史のある名門貴族の子息で、なおかつ成績は常に首席・・・と非の付け所が無さそうな感じなのですが、明晰な頭脳が災いして・・・なのか、常に自分の評価を上げることばかり考えている主人公です^^;

ところが、ある日事業の失敗から突如無一文になってしまいます。学費未納で退学・・・となると自身のキャリアに傷がつくと考えた彼は、自分の屋敷内を金目の物目当てで物色していると・・・地下室に魔法陣があり、その魔法陣から悪魔を召喚してしまうのです・・・^^;

そして、ウィリアムは召喚した悪魔から「選定公」である事を告げられます。
決して切る事の出来ない血の繋がりを持っている選定公であるが故に、様々な事件に巻き込まれていきます・・・

視聴を進めていくと、なぜ主人公のウィリアムは常に成績が良いのか・・・もちろん、本人の努力もあるのですが、血のなせる技である事も大きく関係していると思います。
物語は壮大な感じがするのですが、今期は1クール12話だったので、この作品の導入部の放送・・・といったところなのでしょうか^^;
原作の連載も続いているようですので、全てはこれからの作品なのだと思います。

物語はこれからですが、主人公のウィリアムがこの先どうなっていくのかは気になりますし、キャラも作画も音楽も決して悪くないので、次期が放送されるならまた視聴すると思います。

何気なく視聴していたので最初は気付きませんでしたが、この作品はイケメンがたくさん登場します・・・というよりも登場するのはイケメンばっかりです。何故かな・・・? 
と思ったら、原作が掲載されている雑誌が女性向け雑誌だったんですね・・・なるほど^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

68.2 5 天使で異世界なアニメランキング5位
異修羅(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (162)
327人が棚に入れました
地平のすべてを恐怖させた魔王が打ち倒され、破滅に怯える必要がなくなった時代。 未来に夢を見ることができるようになった今、少女は理不尽な暴力の渦中にいた。 素晴らしかった景色はもはやなく、都市も、草花も、全てが燃えている。 生きながら解体されていく親友の苦悶の断末魔を聞きながら、少女は逃げ出した。 親しい誰かが死にゆくとき、自分が無力でいること以上の絶望があるだろうか。 しかし、少女の前にふらりと現れた一人の剣士が、絶望を、抗うことのできなかった理不尽を、たった一振りのなまくらで、いともたやすく斬り伏せてしまった。 「――柳生宗次朗。このオレが、地球最後の柳生だ」 この世界には、あらゆる“力”の頂点を極め、「最強」の名を戴く者たちがいる。 剣士もまた地平に蠢く無数の、“修羅”の一人。 魔王亡きこの世界で、なおも闘争を求める、その一人目に過ぎない。 ――そうか、私はこの男が、“強者”が許せないんだ。 幾度も命を救われたにも関わらず、少女に芽生えた見当違いな感情。 しかし、すべてを失った少女には自分自身を支えていく理由が必要だった。 ――この男を殺す。この世界には、それができる“強者”がいる。 理不尽な“強者”たちへの憎悪を支えに、少女は剣士と共に歩き出す。 「最強」を殺す旅路は、そうして始まりを告げた。


声優・キャラクター
柳の剣のソウジロウ:梶裕貴
遠い鉤爪のユノ:上田麗奈
星馳せアルス:福山潤
静寂なるハルゲント:大塚明夫
警めのタレン:朴璐美
鵲のダカイ:保志総一朗
夕暉の翼レグネジィ:森久保祥太郎
晴天のカーテ:雨宮天
世界詞のキア:悠木碧
赤い紙箋のエレア:能登麻美子
濫回凌轢ニヒロ:高橋李依
音斬りシャルク:山寺宏一
鎹のヒドウ:岡本信彦
速き墨ジェルキ:子安武人
海たるヒグアレ:杉田智和
月嵐のラナ:花守ゆみり
通り禍のクゼ:三木眞一郎
静かに歌うナスティーク:堀江由衣

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

厨二的なカッコ良さ!

<2024/1/9 初投稿>
原作のラノベ(なろう)は未読。
まだ1話見ただけなので評点はデフォルトの3.0です。

なろうっぽくないなろう、という感じです。
「客人(まろうど)」って呼ばれてる人が転生者ってことなのかな。

1話目に登場したソウジロウさんは口グセが「ういっ」
SPY×FAMILYのアーニャと同じですね。
つまり本作はほのぼのアクションアニメです(ウソ)

雰囲気や熱量的にはなんとなく「ドリフターズ」思い出しました。
コントの方じゃなくて漫画・アニメの方の。
「首置いてけー」って言う方の。
イカれポンチな転生者がドロドロに暴れまくるアレ。
あんな感じかな。

魔法とファンタジーな異世界が舞台で、そこで転生者含む強そーなあれこれが闘いまくる感じらしい。
ちなみに魔王は討伐され済みらしいですよ。

1話見た限り結構期待してしまうけど、さあどうだろう。
しばらく見てみたいす。

<2024/3/23 追記>
最終12話見ました。
西尾維新の十二大戦のようなバトルロイヤルで、今季は予選Aグループって感じでしょうか。
この先、戦いに参加する修羅はトータルで何人くらい出てくるのかわからないけど。

古き良き厨二テイストに懐かしさを感じます。
二つ名とか好き!
超人バトルが好き!
という方におすすめです。

中途半歩なので二期やって欲しいけどどうだろう?
あと声優陣がやたら豪華でした。
実力のある人気声優が揃うとお話が締まりますね!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

英雄、激突!

前半でキャラ紹介と掘り下げを一気にやって、後半で集めてバトルするハイクオリティバトルアニメ
明確な主人公がいない群像劇なので先が読めなくて面白いけど、誰に共感すればいいか迷うし視聴しづらさはあるかも
バトルアニメ好きじゃないけど、キャラが立っていて表情豊かで魅力的で、絵も綺麗でバトルシーンに躍動感や迫力があってとても面白かった!

終末のワルキューレは戦闘中に過去回想がはじまって掘り下げるけど、こちらは最初に一気に掘り下げてからバトルするので、戦闘がいちいち中断されるストレスもなく、ワルキューレみたいに「今度は俺が自己紹介するターン」みたいなワンパターンにならないので、同じ英雄同士のバトルアニメでもこちらのほうがいい作りだと思いました

欠点は残虐なシーンが無駄で関係ない人まで犠牲になるのが気分悪い、グロいのはバトルシーンだけでいいと思う
一般人のユノが復讐なんて無謀すぎてこのストーリー的には蛇足だし、ヒステリックすぎ・・・
「そうか、強い者が憎いんだ」じゃないでしょ、明確な復讐の相手がいるならいいけど、弱いのに漠然と強い人全体を恨んで復讐なんて、ただ実力がない自分から目をそらして嫉妬して逆恨みしているだけじゃないの?

キャラ名に二つ名がいちいちついてくるのが、覚えづらいけど厨二感くすぐられて面白い

とてもいいアニメでした!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

超絶勇者たちのバトルアニメ

どちらかというとドラゴンボールの世界のようだ。
主人公が誰なのか分からないが、いきなり巨大ゴーレムが現れ、
都市の人々を虐殺する。
そのゴーレムを一撃で倒す剣の勇者。
この世の中に、こんな勇者が何名かいるらしい。
2話は打って変わって別の都市でのお話。
こんな感じで勇者を紹介していく。
それが半分ほど続き、6話まできて、ようやく1話の勇者が出てくる展開。
各国のたくらみや、それに翻弄される勇者たちの動きが複雑で、
なかなかとっつきにくい。
序盤がどうしても難しい展開となったが、その分後半の勇者同士の戦いは
見ごたえがある。
リチア公国の滅亡を描いて1期は終わり。

2期の制作も決まったようだが、これだけキャラを広げ続けて、
うまくたためるのだろうか。
キャラデザインやアクションシーンは素晴らしい。
全体の物語の展開がさらに面白ければ。
今後も期待したい作品である。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

63.8 6 天使で異世界なアニメランキング6位
勇者が死んだ!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (128)
434人が棚に入れました
剣と魔法、そして人類の敵として悪魔が息づく世界。 ちょっとスケベな農夫の少年トウカは、ある日自作の落とし穴に勇者シオンを落とし、殺してしまう! その事実を隠すため勇者の死体を埋めたが、翌朝トウカの体に異変が…!!? 落とし穴からはじまる、村人と美少女たちのちょっとエッチな冒険ファンタジー開幕!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

緊張感が死んだ!

死んだ勇者の設定が斬新な男性向けB級ファンタジーアニメ
いい意味でも悪い意味でもB級って感じで、狙って作っているんだと思うけど、アニメの質までB級にする必要はないと思う・・・

女の子の顔は可愛いけど、作者の趣味で胸が不自然に強調されているからバランスが悪く感じます
美少女に変態なことやらせることが最後まで合わなくて、やめろーって何度も心の中で叫びました

OPテーマは100点!さすがオーイシさん、アニメの雰囲気にあったいい曲ですねー、EDは変な曲だけどこのアニメに合ってると思う

そこそこ面白かったんだけど、変態シーンや下品なギャグが多くて変態性癖がかなり気持ち悪い・・・
でも笑える人なら楽しい作品なんでしょうねー

話はシリアスなんだけど、弱い主人公が悪知恵を働かせて戦うバトルシーンや、ニーソ好きな変態行動、仲間の変な行動によってシリアスシーンが何度も何度もギャグで台無しにされちゃうB級感を楽しむ作品
ギャグアニメなんだけど、決めるべきところでちゃんとシリアスに決めつつ、ちゃっかりギャグで落としてくるところは好きです
シナリオは設定が斬新なだけでけっこう王道で普通の話かな?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

死んだ!死んだ!今日も死んだ!

オープニングで少し期待していたのだが、そこまでの物でもなかったというのが正直の感想。
トラップをメインに戦っていくと聞くと、パイナップルARMYを少し連想してしまうが…基本ギャグ進行で設定もザクっとしているし、罠で何かというのもなく悪知恵で戦っていく感じ。
頭脳戦の展開に緊迫感が薄い分、ギャグに振っており、下ネタも太ももとおっぱいとライトでフェチにメーターふってる感じで気軽に何も考えずに見れる作品で、基本ハーレムだがトウカとユナの関係はとてもよく見てて心地よい。

100点中63点

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

後半良かった

なんやこの主人公魅力ないなー観るのやめよーかなーから、ほうほうわりと良かったになった。

後半気持ちが盛り上がるってのは良い。
段々とダルくなるのが多い中、観て良かったで終わる作品はわりと嬉しい。

個性的な気に入ったキャラで目立っている訳ではないけど、全体的にそれぞれが無難に活躍してる感じ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

56.5 7 天使で異世界なアニメランキング7位
モブから始まる探索英雄譚(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.6 (79)
204人が棚に入れました
モブな男子高校生の成り上がり英雄譚!ステータスも低くいわゆるモブキャラである高校生・高木海斗は、日本に現れたダンジョンで毎日スライムを狩り、クラスのマドンナである幼馴染に憧れながらせっせと小遣稼ぎをするふつうの探索者だった。ある日そんな彼の前に、見たこともない金色のスライムが現れる。困惑しつつも倒すと、神話の存在を呼び出せるサーバントカードと呼ばれる時価数億の激レアアイテムが!!覚悟を決めて召喚するとそこにはこの世のものとも思えぬ美しさの戦乙女(ヴァルキリー)が現れ――。モブな探索者から成り上がれ! 現代バトルファンタジー開幕!

レオン博士 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

モブから始まるヒモの話

面白いところなかった

動きがおかしい、演出安っぽい、声優の演技はいいのに音響が悪いからセリフ聞き取りづらいところ多いなど低質だけど、ネタになるくらいひどいわけじゃないので話題にもなりません

主人公が適当な嘘ばかりついているし戦闘は仲間頼み、性格も能力も何もいいところ描かれてないのにモテる
戦闘は主人公がまずやられて、サーバントが倒して、いいところだけ主人公が持っていく、戦闘後はサーバントや仲間女子とイチャイチャ・・・英雄譚? ヒモの間違いじゃなくて?

ダンジョン外でも学校の友達や幼なじみも結構いっぱい出てくるんだけど、女の子達に好かれるきっかけとか全然描かれないのにモテまくる主人公

お金の計算するシーンとか適当な嘘つくシーンとか戦闘中にコケたりもたもたするシーンなどカットしても良さそうな描写多いのでそこをなくしてストーリーもう少し丁寧に見せたほうがいいかな?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

【評価辛目】ダンジョンのエンタメ化がリスク警戒心をバグらせる?

原作小説はweb版、ラノベ版共に未読。コミカライズも未見。

【物語 2.5点】
量産型の異世界転生物?と思いきや、舞台は現代社会。
ダンジョンの方が現世に出現したことで、ダンジョン攻略文化が根付いたパラレルな日本にて、
万年スライム狩りのモブ探索者である主人公少年が、激レアサーヴァントカードを入手し、
戦乙女シルフィーを召喚することで、ダンジョン深層へと足を踏み入れていく。

クオリティだけ見ると初回で視聴切る内容だったのですが、
私がズルズルと完走してしまったのは、
この世界におけるダンジョンの位置付けの異様さと言いましょうか、シュールさと言いましょうか。

ダンジョンの魔物は攻略に来た現代人をガチで殺しに来ていますし、
実際、主人公の高校生少年が憧れる学園の“マドンナ”の父親は、
ダンジョン探索中に失踪しており、
マドンナは主人公少年が危険なダンジョンに行くことを良しとしていません。

にも関わらず、この世界の人々は老若男女誰もが、
放課後ちょっとカラオケにでも行くような感覚で、
気軽にダンジョン探索を楽しんでいる。

如何にレアアイテムで一攫千金のチャンスもあるとは言え、
とかくリスクに過剰なアレルギー反応を示す現代社会が、
身の危険を顧みないダンジョン探索を許容するというのが、
私には腑に落ちなくもあり、どういう仕組みなのか気になる点でもあり。

人々のダンジョンに対するリスク警戒心を和らげたのは、
ダンジョンのエンタメ化でしょうか。
主人公が通うダンジョンは周辺に遊戯施設も有しテーマパーク化。
アトラクションの一種みたいにダンジョンを取り扱うことで、人々の感覚を麻痺。

さらにはダンジョン探索者の奮闘を題材にした人気ドラマが制作されたり、
テレビのニュースもダンジョン探索隊を英雄視して取り上げたり。
メディアによるある種の洗脳も、ダンジョンのリスク許容に貢献。

この辺りは、我々の社会における自動車などと似ているかもとも思いました。
現代日本でも事故で毎年2000~3000人の命を奪っている自動車ですが、
CMやモータスポーツ等で、車はカッコイイとのイメージ刷り込みが成され、
今日もドライバーたちは制御を失えば吹っ飛んでいく金属の棺桶に乗り込んでいるみたいな。


以上、長々と屁理屈をこねて来ましたが、
ハッキリ言って、多くの視聴者にとって、こんな物は興味深い視聴動機にはなり得ない、ツッコミどころw

基本設定から、ここまで紙幅を費やさねば、擁護できない時点で、
基準点3.0点から上乗せできる要素はないわけですが。

今回、私が、さらに基準点を下回ったのは、終盤の展開。
モブ主人公が英雄に憧れる気持ちを抑えられずに、ダンジョンに立ち向かっていく。
ダンジョン探索に懐疑的なマドンナともちゃんと向き合う。
といった感じで、主人公少年が作品テーマの真正面から問題を解決するかと思いきや、
{netabare} パーティメンバーの不治の病を治癒する方法を探る{/netabare} ために深層に向かうという、
脇道からなし崩し的にダンジョン探索継続が強行されたこと。

流されるからこそ主人公はモブなのでしょうが、
ダンジョン探索者の芯の部分まで他力本願なのは、私にはちょっと頂けませんでした。


それでも私が完走できたのは、シリーズ構成・筆安 一幸氏との相性としか言いようがありません。
TVアニメ版『邪神ちゃん』、最近はTVアニメ版『シャンフロ』などでも お世話になって来た同氏の構成。
道中、退屈する回があっても、何故か居心地が良くて許せてしまうんですよね(苦笑)


【作画 1.5点】
アニメーション制作・月虹

かねがね私は各所で、ダンジョン物でモンスターデザイン、作画に気合を入れない作品はダメだと申し上げておりますが、
本作はダメでしたね~。
単純に生き物を巨大にしただけの物体など、もはや魔物でもモンスターでもないんですよ。

ある階層で、出てきた敵が単なる{netabare} 巨大なG{/netabare} だった時はやる気あんのかー!
とテレビに殺虫剤噴射しそうになりましたw
まぁ、逃げ惑うシルフィー&ルシェ、ちょっとだけ面白かったですが。

あと、脱線しますが、モブ主人公の殺虫スプレー二刀流、モブ感半端なかったですねw


ここまでならまだ作画2点台なのですが、
今回1点台に沈んだのは、第7話「青春のオープンキャンパス」

パーティメンバーの女子3人が通う大学を舞台にした日常回なのですが、
この回、なんと主人公少年グループとマドンナ、女子3人の他に、オープンキャンパス見学者が一人もいませんでしたw
学生まで含めても、主人公らの所にボールを蹴り入れてしまったサッカーサークルの4人のみという閑散ぶり。
主人公がこの大学に合格できるか以前に、
私はこの大学、人気なさすぎて閉鎖にならないかが心配ですw

何か描こうと頑張って絵が崩れたまでなら、まだ2点。
が、そもそも描く気がないのは一線を越えています。
黒山でも、へのへのもへじでも何でも良いから、何か置いて欲しい。
それすらもできないなら、こんな日常回なんて放送休止でいいですから。

悲痛な作画トラウマと共に評点1.5で。


【キャラ 3.0点】
主人公のモブ男子高校生・高木海斗。

“マドンナ”葛城春香とは幼馴染で、海斗自身は鈍感で気付いていないようですが両想い。
のみならず、幼女な出で立ちのレアサーヴァントを次々と引き当てたり、
美人な大学生令嬢パーティとお近づきになったり。

優しいくらいで取り柄のなかった少年が労せずしてハーレム状態になっていく、
この手のストーリーにありがちなキャラ相関図。

本作のある意味凄いところは、好いた惚れたの理由を詳述する気がほぼ無い所。
それどころか、幼女サーヴァントの従属といったレアな出来事が続くのは、
主人公が引き寄せ体質だからとの開き直りすら見せる。

ダンジョン探索において運(LUCK)は重要ですし、
取って付けたような理由で、男女関係を深堀りしても、墓穴を掘るだけなので、
安全策という意味では無難なのでしょうが。

主役がこれでは、例えサーヴァントがロリロリで萌えても、
私には基準点が限界ですね。

ただし、売れば10億円にもなると言うレアカードを、
あっさり召喚で消費して、探索者として飛躍のキッカケにしてしまう。
主人公の冒険者気質と言いましょうか、金持ちにはなれない小市民気質と言いましょうか。
その純朴さは自分には無いものだと感心はしました。


【声優 3.5点】
主演・高木 海斗役の保住 有哉さん。
抑揚をセーブして小物感を出したりするナヨナヨした演技で、
見事なモブムーブを好演出。
海斗くんが勇者だとは思えなくても、モブじゃないと疑う人はほぼいないでしょう。

その他、キャストは中堅、新人が混在する、若手育成型の布陣。
CV.青山 吉能さん率いる女子大生3人組の中で、
田辺 光梨(ひかり)役の 辻森 梓咲(あずさ)さんは本作が初レギュラーの新人。
魔法詠唱の迫力などには、まだまだ課題があるのかなと感じました。
もっとも、ひかりんは{netabare} 病弱キャラ{/netabare} なので塩梅が難しかったのもあるでしょうが。

そんな中、私に癒やしを提供したのはサーヴァント・シルフィー役の花澤 香菜さんのロリ幼女ボイス。
いつも通り、主人公がスライムを倒しただけなのに「流石です!ご主人様!」と褒めそやす。
何でも肯定する甘々ボイスに身を委ねていると、
今日一日、誰も褒めてくれなくても、俺、十分頑張ったんじゃないか?
と錯乱して救われた気分になりますw

後に召喚されたルシェリア役の相良 茉優さんの自己顕示欲強めのツンデレ幼女ボイスも、
ざーさんの甘味成分を中和する辛味といった感じで美味でした。
流石は『ニジガク』かすみんの中の人です。

中盤お二人の幼女ボイス供給が途絶えた時は、私もほぼ心が折れかけましたw


【音楽 3.5点】
劇伴担当は井内 啓二氏。
英雄譚を盛り上げる勇壮なサウンドについては『ダンまち』などでも定評がある同氏。
が、作中目立ったのは、次回予告でも使用された長閑なマーチ。
ダンジョン戦闘が続く中、むしろマーチを流す。
これはこれで和みますが、ちょっともったいない気も。

OP主題歌は天月-あまつき-「Up Start」
力強い男性ボーカルが冒険心を煽るアップテンポナンバー。
結局、私が本作で一番、冒険を感じたのはOP聴いている時だったのかなと(苦笑)

ED主題歌はMay'n「ストロボ・ファンタジー」
シルフィー視点を重視して制作された一曲。
EDアニメの成人モードのシルフィーとルシェ。
本編でも見たかったなぁ~(遠い目)

May'nさんは挿入歌「戦乙女の歌」も提供して、
戦闘シーン盛り上げに一役買っていましたね。

後半には、もう一つのED主題歌・SMILE PRINCESS「MOVE ON BABY」も登場。
冒険も佳境に入って、逆にMONACA提供のユルユル電波ソングで緩めて来る。
これもある意味、作風に合った選曲なのかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

薄味英雄譚、堂々完結!何だったのこれ?

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.22

 どういう理屈かわかりませんが、低層でスライム狩りをしていたら、仲間の不治の病も治り、幼馴染との関係も上手く行った様です。良かったね!

 今回は初見の魔物が登場しなかったので、取り敢えず雑にやられることはありませんでしたが、別に強くなった感じでも無いのに、何故か俺の英雄譚はこれからだ!と、言うことになっていい感じに終了しました。

 気持ちの持ちようと、仲間のヨイショが重要ってこと?何か最後まで気持ちの悪い物語でした。やはり、ガワだけ設定して、目的も目標も無い主人公が何となく冒険するアニメは面白くなりようが無い様です。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2024.09.09

 主人公、モブだから…で、全くダンジョンについて調べようともしません。こんな、未成年でも誰でも入って稼げる様なダンジョンなら、効率良く稼げるためのロールモデルが早々に確立するはずですが、不自然なほど攻略法が成立していません。

 そのため、主人公は初見のモンスターには取り敢えずやられるという、命は一つしかないのに死に覚えゲーをやっている様な愚かなプレースタイルを貫きます。

 チートキャラのロリ二匹とショタがいなかったら、命がいくつあっても足りません。スライム狩りの頃から全く冒険スタイルを変えないのは、脳に欠陥でもあるんでしょうか?

 不治の病に罹ったハーレム要員のために、エリクサーを探しに行くなど、ダンジョンへ行く理由が常に場当たり的なのも良くありません。

 何か、世界の謎的なものも伏線っぽくあるのですが、主人公が脳足りんなので、どうせ大したことも無いのが見え見えなので、気にもなりません。

 冒険なろうの中でも、トップクラスに無能な主人公は新鮮な気もしますが、作りこんでいない世界の言い訳の様な気もします。なんか、世界設定が場当たり的でおかしいです。

 無能で人間味も薄い主人公に感情移入出来るお人好しな視聴者ばかりではありません。もう、評価は浮上しないでしょうが、何とかして欲しいです。

投稿 : 2024/11/09
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