大阪で神様なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの大阪で神様な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番の大阪で神様なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.5 1 大阪で神様なアニメランキング1位
江戸前エルフ(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (275)
821人が棚に入れました
東京都中央区月島。 江戸時代より400年以上の歴史を刻む『髙耳神社』。 祀られたるそのご神体は、異世界から召喚され、すっかりひきこもったエルフでした。 ご神体のエルフ・エルダに仕えるのは、高耳神社15代目巫女の小金井小糸。現代文明とオタク趣味をエンジョイするエルダに振り回されながらも、彼女が教えてくれる江戸の文化に胸をときめかせ、連綿と紡がれる月島の人々とエルダのつながりにほっこり。 でもやっぱりこのエルフ、ぐうたらすぎる! しかも他の神社のエルフ&巫女コンビまで現れて……!? 江戸と令和をつなぐゆったり下町コメディ、始まります。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【最終】だから「異色の組み合わせ」で「ハートフルコメディ」やるならこういうのやれよな!!

【レビューNo.67】((最終レビュー)初回登録:2023/6/24)
コミック原作で2023年作品。全12話。
これもタイトル切りしかけたんだが、たまたま観たPVで「想像していたのと違うかも」
ってことで視聴してみることに。

(ストーリー)
月島で江戸時代から400年以上続く「高耳神社」を舞台に、異世界から召喚されご神体と
して祀られてきたエルフ「エルダ」と、そして巫女を引き継いだ女子高生「小糸」による
ハートフルな日常コメディ。

(評 価)
・第1話:「エルフ」という設定がきちんと生かされている上々の滑り出し
 {netabare}本作で一番感心したのはこの部分ですね。
 ・エルフのくせに現在文明にどっぷり浸かり、引きこもりの駄目ニート
  {netabare}・エルフ →文明を嫌い自然を愛する神秘の一族である(作中解説より)
   いやいや、ゲームにアニメにしっかりハマって、現在人以上に現在文明を満喫し
   てますからw
   ・単にゲームやアニメ観てるとかだけでなく、本堂でエアブラシ使ってプラモデ
    ルを完成させるとか、なかなかのマニアックな描写が個人的にはツボ
   ・本来なら酒や米等を奉納する、氏子さんからの神饌も
    → ポテチやファ●タ、果てはVRゲーム機等みんなエルダのことが大好きで、
      好みをちゃんと把握している。
      (VRゲーム機は「ハードを渡しておけば、ソフトはウチで買うしかない
       だろ」というオチまでつけているのがGood!)
   ・そもそも神体として祀られても「神通力とかないからなあ」
    こういう細かいセリフ回しが上手い!
    (精霊魔法は使えることと上手く対比させてる点がGood!){/netabare}

 ・エルフという長寿を生かした構成
  ・召喚されてから400年この町を見届けてきたという、エルフ設定がきちんと生かさ
   れている。神を引き受けた理由が
   {netabare}→ 「自分の代わりにこの江戸・国の行く末を見守ってくれ」400年前に友と約束
      を交わしたから →  {netabare}その相手が「徳川家康」という盛大なオチまでw{/netabare}
  ・それゆえエルダにとっては、自分が知るこの町が目まぐるしく変化していくことや
   愛する人との死別等は悲しい出来事 → だから引きこもりになった。
  ・そしてその思いを察した小糸は
   「その友達はエルダに未来を見てほしかったんだと思う。世界が変わっていくこと
    はきっと悪いことじゃない。だから私と一緒に東京を観て回ろう。」
   というハートフルなオチで1話を締めくくるという・・・{/netabare}

 単なる「エルフの現世での駄目神ぶりを愛でる」浅い作品かと思いきや、このエルフ(ご神体)
 は「高耳さま」と呼ばれ、神社共々皆に愛され生活に根付いている。そんな下町情緒溢れる
 古き良き伝統を背景に、しっかり心情等を描いているので、今後が気になる作品ですね。
 コメディはベタなところが多いですが、よく言えば王道ですし、エルフネタを生かしたり、
 上述のような細かいネタにセンスを感じ、個人的にはツボでした。
 とはいえ「出オチで終わらず、1クール乗り切れるのか」という不安もありますかね。
 しかし、ハートフルなエピソードを丁寧に描いていけば、結構いい感じに展開していける
 んじゃないかなと期待もしています。

 最後に、「異色の組み合わせ」で「ハートフルコメディ」やるならこういうのやれよな!
 安易に「幼女」×「ヤクザ・殺し屋」という奇抜さだけで、後にそれを生かしたストーリー
 が作れないのなら、思い付きで手を出すんじゃねーよと。
 この作品が成功例となることを願いつつ、今後に注目していきたいところですね。{/netabare}

・第2話:無難な日常回 →エルダにとってのいろいろな第一歩
 {netabare}1話を受けて2話どうするの?感じでしたが、無難に日常回を入れてきましたね。
 ・妹の小柚子と親友高麗の紹介
  まずは使えるサブキャラを育てるということで、上述2人をエルダに絡ませてきました。
  ・小柚子:小学生なのに料理が凄く上手で、町内でも一目置かれる存在。
  ・高麗:快活で歯に衣着せない言動もあるが、性格は男前(江戸っ子ぽさがある)
  2人ともキャラは悪くなく、今後も期待できそう。
  エルダにとっても小糸以外の初顔合わせで、ぎこちない感じであったがまずは第一歩。
 ・「佃煮とカエルキャラの食玩」で乗り切るAパート
  っで、Aパートの話のメインは「佃煮とカエルキャラの食玩」という・・・
  いやあ、この原作者なかなか大胆だなw特に「カエルキャラの食玩」については(1話で
  も感じたが)オタクへの理解度というか描写がめちゃリアルでしっかりしているんだよ
  な。本人も何かのオタクなのかなw
  個人的にはエルダのキャラがより鮮明になって高評価だが、この辺は評価が分かれるかな。
 ・地元密着のもんじゃで締めるBパート
  (小柚子のもんじゃ新メニュー開発依頼のリサーチを兼ねて)もんじゃを食べに行くとい
  う話でしたが、月島ということで地元密着を印象付ける上手い流れでしたね。
  そしてエルダにとっても初の外食(いつもは本堂で一人で食事している)という、ここで
  も第一歩を踏み出します。

 緩い日常回ながらも、エルダのキャラの輪郭をより明確にし、人間関係や外食して皆で食事
 するという、エルダの閉ざされた世界が少しづづ変わっていくのを感じられた、意外とよく
 練られた構成だったかなと思います。{/netabare}

・第3話:いろいろと作品の今後が見えてきた回
 {netabare}・Aパート:お取り寄せグルメ/Bパート:小糸の巫女・継承の儀
  可もなく不可もなく、緩い日常回って感じでしたが、
  ・(冷凍技術等)今とは違う、江戸時代の宅配事情
  ・きれいなガラス瓶に愛着 → 舶来品のギヤマンとして心躍らせていた過去
  等、400年生きてきたエルダの「江戸時代の生活ぶり等の豆知識紹介」がこの作品の鉄板
  ネタのひとつになるのかな。
  また「小糸の巫女・継承の儀」では、先代巫女の「小糸の母」とのちょっとした思い出を
  懐かし気に語るなど、(小糸は母との思い出が少ない感じで)こういうハートフルなネタ
  も織り交ぜていくのかなっというのが垣間見えた回でしたね。
  「エルフ設定」を上手く生かしつつも、ただこれだけだと「あと10話ほど大丈夫か?」
  って不安もあったのですが・・・
 ・Cパート:新キャラ登場
  終了間際に、大阪在住らしき「新エルフ」を突っ込んできました。さすがにその辺はきち
  んと考えられているようです。次週は東京のエルザに会いにいくようで、この作品が
  「出オチで失速とならず、今後に繋いでいけるか」
  次週は結構重要な回になるかもですね。{/netabare}

・第4話:コメディ展開の限界が見えてきたんだが・・・
 {netabare}・前回下記のように書いたんだが
  >終了間際に、大阪在住らしき「新エルフ」を突っ込んできました。さすがにその辺はきち
  >んと考えられているようです。次週は東京のエルダに会いにいくようで、この作品が
  >「出オチで失速せず、今後に繋いでいけるか」
  >次回は結構重要な回になるかもですね。
  図らずも不安が的中した感じですね。
  大阪のエルフ「ヨルデ」はエルダより1歳年上らしいが、幼稚で面倒くさいキャラ。個人的に
  は笑いどころが一つもなく「なんでこんなキャラ設定にしちゃったの?」と苦言を呈したく
  なるレベル。救いは大阪在住だから出番は少ないかなっと。
 ・Bパートはエルダが風邪を引き、小糸が世話を焼くという話だったが、こっちもこの2人でコメ
  ディ展開していくのは厳しいって感じだったかな。
  ・親友の高麗を上手く使うor新キャラでの打開
  ・地元民とのふれあい&ハートフルなエピソード
  ちょっとこの辺の割合を増やさないと、エルダも小糸も自分から面白展開を作っていけるキャ
  ラじゃないので、誰かが火付けてやらないと面白く話が回っていかないという印象ですね。
  (で、今回ヨルデを入れてみたものの、大きく期待を裏切ったかなっと)
  それにエルダの声優「小清水亜美さん」の演技、少し愁いを含んだ回想などは、400年の歳月の
  重みを感じさせ、今のところこの作品の一番のウリかなと思うので、その辺をもっと上手く活用
  して欲しいところ。
  今の感じだと次回もちょっと心配かなあ。{/netabare}

・第5話:これがこの作品の1つの理想パターンかな
 {netabare}>・親友の高麗を上手く使うor新キャラでの打開
 >・地元民とのふれあい&ハートフルなエピソード
 >ちょっとこの辺の割合を増やさないと、今の感じだと次回もちょっと心配かなあ。

 まあこちらの声が届いた訳でもないだろうが
 ・エルダの駄目っぷりをベースにしつつも
 ・飛脚や江戸のおしゃれ事情の豆知識は面白く
 ・Bパートで高麗が入ると、会話の流れに変化が生まれ〇
 ・最後に歴代巫女たちを偲ばせる、ハートフル展開でホロリとさせる
 なんだ~、やればできるじゃないですか!
 やっぱり前回のヨルデに問題があったようで・・・
 飛びぬけた面白さではないですが、この作品らしい味のある構成だったかなっと。
 あと、エルダの顔のアップは◎。やはり作画のレベルは高いので、そういうところも活かして
 いけばいいんじゃないですかね。{/netabare}

・第6-7話:エルダが外出するとやはり話が広がり面白い
 {netabare}(6話)
 ・Aパート:テスト勉強/Bパート:50年に1度の大神事
  ・テスト勉強でエルダに歴史のことを聞いたり、大神事では富士山が見える場所ということ
   でスカイツリーに登りながら富士山の名前の由来等、エルダの豆知識多めでそこは面白い。
  ・ただ2人だけのコメディ展開は、(個人的には)やはりちと厳しい印象ですね。
  ・そして小糸は時折見せる、エルダの愁いを含む(?)笑顔があまり好きじゃないとのこと。 
   はじめはよくわからなかったのですが、EDの歌詞で
   「たまにするその顔~遠くにいってしまいそうで~好きじゃなかった♪」
   とあり、そういうことなのかなっと。こういう描写が入ると作品が締まってGood。

 (7話)
 ・Aパート:昔の遊び/Bパート:福引き
  ・Aパートは小柚子回。
   ・小柚子の自由研究で「昔の遊び」を調べるとのことで、エルダが「私に任せろ」と。
    「いかのぼり→たこあげ」になった経緯等、エルダの豆知識はやはり鉄板。
   ・しかしこの自由研究は、実は小柚子の嘘で、最近忙しくあまり構ってもらえない小糸に
    遊んでもらいたかったから。
    ・普段のしっかり者キャラとのギャップ
    ・実は寂しがり屋だが甘え下手
   ハートフルな展開で、小柚子の新たなる1面が見られた非常に優れた構成でしたね。
  ・Bパートは商店街へのお出かけ回。
   ・前回やったエルダがハマっている「カエルキャラの食玩」のレアアイテムが限定販売。
    → 抽選が外れて落ち込んでいるエルダだが、商店街の福引き景品にあることが判明。
    ということで、2人で福引きのために商店街のスタンプラリーに参加することに。
   ・エルダを見つけると、陰から「高耳さま」と拝む町の人々。この辺り皆エルダとの付き
    合い方を心得ているようです。
   ・そして商店会を回りスタンプを集め終わると、いざ福引きへ!
    → 見事5等で念願のレアアイテムをゲット!!
     → しかしこれには商店街の皆が裏で協力していて・・・
   エルダが町の皆に愛されていることが改めて伝わる、こちらもいいエピソードでした。

  エルダが外出するとやはり話が広がり断然面白くなりますね。
  そもそも1話で「だから私と一緒に東京を観て回ろう」といった割に、神事以外ではほとんど
  外出していないというw 作品も後半戦、エルダがいろいろな東京を観て回る展開が増えると
  いいですね。{/netabare}

・第8話:新キャラ登場 →ギャンブルはエルフをも狂わすw
 {netabare}今回は久々に新キャラ登場でした。4話でヨルデたちを出したきりなので、タイミング的にも悪
 くないですね。金沢のエルフと巫女のようです。
 ・ハイラ
  ・前田利家に召喚されたという、エルダより100歳程年上のエルフ。そのためエルダを子供扱
   いする。(エルダにはお姉ちゃんと呼ばれたいようだが、エルダは拒否)
  ・糸目で上品な話し方をするので、普通にしてれば高貴な雰囲気が漂う。
  ・でも、重度なギャンブル狂w
 ・小伊万里いすず
  ・8歳から麗耳神社の巫女をしている。小糸と同じ16歳の女子高生。
  ・インスタのフォロワー15万人を誇るインフルエンサー。
  ・実はハイラのことが好きすぎて、給料の大半をハイラのブロマイド作りに費やしている。
   (こいつもちょっとおかしいやんw)

 2人は「金沢物産展」のお手伝いをするために、今回上京。ハイラ曰く
 「金沢は愛する氏子たちが住む街。だからこんな機会にお返しをしたい。」
 と、立派な志を持っているのかと思いきや、やっぱりダメエルフだったかwww
 しかも東京競馬場目当てのようですしw
 (でも一番の目的は、エルダに200年ぶりに会いたかったらしい)
 ハイラが道中ギャンブルで宿代をスッたため、2人は高耳神社でお世話になることに。
 最初はハイラと最近上手くいっていない影響で、小糸に対してもツンケン気味ないすずでしたが、
 小糸と同じで「ハイラの隣にいてもいい位かっこいい大人になりたい」といった思いを語り合い
 ながら、すっかり打ち解けたようです。

 今回一番面白かったのは、恒例のエルダの豆知識で「水茶屋娘」の話ですかね。
 ・水茶屋(今でいうカフェ)にアイドルばりの人気の町娘がいた。
 ・あまりの人気振りに「茶屋娘見立て番付」というランキングまであった。
 ・(一介の町娘が)当時最先端のメディア「浮世絵」にも描かれていた。
 これって今のアイドル事情そのまんまやんけ!!江戸時代からすでにそんなシステムが存在して
 いたのは驚きでしたね。

 別れ際にいすずからこう問われます。
 「寿命の短い私たちの方が先にいなくなる。それなら仲良くしないで、悲しい思いをさせない方
  がいいと思うことはない?」
 「あるよ。でもきっと間違ってる。」
 それにいすずも同意。2人がエルダたちを思っていることが分かる、ほっこりとした締めでしたね。{/netabare}

・第9-10話:コメディ展開もこなれた感が出てきて〇
 {netabare}(9話)
 ・Aパート:雨降り/Bパート:部屋の片づけ
  ・エルダ「雨は好き、堂々と引きこもれる」 →まあ晴れても引きこもるんですけどねw
   2人で漫画を読んでいると、雨漏りが!
   → エルダのオタクグッズや押入れのものを退避
    → まさかBパートへの伏線だったとは・・・
  ・小柚子「傘をさすと片手がふさがって不便」
   エルダ「ドローンに逆開きの傘をぶら下げるのはどうだ!」
   → エルフのくせに、人間よりハイテクに詳しく、柔軟な発想してるの草www
  ・雨も上がり、屋根の修理も終わり、出した荷物を片付けているとビデオテープが出てきて
   → 小糸の世代になるとビデオテープを知らないんだな・・・
     (まあ「ReLIFE」でMDを知らないのをネタにしてた位だしなw)
     しかも1本はβテープとか、またマニアックなw
  ・そのビデオテープを観ると、小糸と同じ頃の母親が映っていて・・・
   エルダ「そのテープ小糸にあげようか?」
   小糸「ううん、エルダが持ってて」
   → 行間を読むような「間」の演出といい、やっぱハートフル展開はさすがですね。

 (10話)
 ・アバン:エルダの1日/Aパート:大阪ヨルデたちの日常/Bパート:金沢ハイラたちの日常
  /Cパート:小糸の1日
  ・エルザ
   ・7時起こしてもらうの起きず →10時起床~4時就寝。
    という夜型エルフに染まってる1日の紹介。
  ・ヨルデ
   ・こちらはエルダと違い、一人でウメダの地下街へ買いものに行き迷子になったり、食べ物
    を奉納してくれた氏子さんにお礼にいくと言ってたり、積極的に外へ出歩いている模様。
  ・ハイラ
   ・いすずはハイラ好きが高じて、前回のブロマイドに続き、ハイラ写真集も作っている模様。
    (200冊目)
  ・小糸
   ・巫女の朝は早い →5:20~23時就寝。
    久しぶりに高麗が登場。
  それぞれのエルフの日常を切り取り、対比で見せる構成はなかなか面白かったかな。

  原作未読なので推測でしかないが、始めの頃のコメディ展開は。無理に笑いをとろうみたいな肩
  に力が入ってたように感じたのですが、だんだん作品の方向性が固まってきて、コメディ展開も
  自然でこなれた感ができてたように思いますね。
  話数が進むほどに作品がよくなっていく感がいいですね。{/netabare}

・第11話:緩い日常回 →ラストは最終回への布石なのか?!
 {netabare}・Aパート;探偵/Bパート:弓耳祭り
  Aパートはガッツリ高麗ちゃん「暇だしな!」。
  ・エルダのオタクコレクション・ゴンゲムの限定プラモデルが見つからず、エルダは
   「盗まれた」と大騒ぎ。 →遊びにきてた高麗が「探偵ごっこ」を始める。
  ・「探偵」も江戸時代の捜査を行う者(同心・与力等)「探偵方」と呼ばれたのが始
   まり。今の形になったのは明治になり「私立探偵」現れてから。(エルダ豆知識)
  ・推理で犯人を暴き出すと、今度は裁判を始める高麗。
   そしてエルダの豆知識「町奉行所」ネタ。

  Bパートは弓耳祭り。
  ・海の平安を願う、高耳神社のお祭り →「お弓神事」宮司が船に乗り矢を射る。
   エルダはその的を持つ係。(昔は矢を射てたが、誤って川に落ち溺れたのでやめた)
   ここでも豆知識「徳川家康の運河整備」ネタ。
  ・ところが宮司(小糸の祖父)が怪我をしたため、今年は小糸が矢を射ることに・・・
  
  もうラスト周辺ですが、緩い日常回で終わりましたね。弓耳祭りを描くのか思ったら、
  その手前で終わったし。もしかしたら来週が最終回でそこで描くとか?!
  このままだと、ちょっと消化不良な感じがしますね。{/netabare}

・第12話:「エルダダイブ」にコメディもキレッキレで満足感高かった
 {netabare}・Aパート:お弓神事/Bパート:辻占
  >もしかしたら来週が最終回でそこで描くとか?!
  やはりラストは弓耳祭りで来ましたね。
  ・怪我で欠場する宮司(小糸の祖父)に代わり、矢を射ることになった小糸ですが、なか
   なか上手くいきません。
   で、エルダが見本をみせるのですが、さすが腐ってもエルフ!見事に中心を射抜きます。
   「コツは風(の精霊)の声を聴くこと」さすがコツもエルフですw
  ・ついに弓耳祭り当日。ラブコメ等の夏祭りイベントとは違い、しっかり神事としてその
   過程で町の人たちが信仰している様子を描いていたのは、さすがですね。
  ・そしてお弓神事本番。やはり2本の矢を外し、最後の矢を「エルダに当たらないように」
   と大きく外した小糸。それを見てエルダは、なんと矢に向かって大きくジャンプ!!
   盛大に海にドボン。でも矢は中心を射抜いていました。
   このまさかの演出は心に響きました!!そして、島田のばあさんが「小糸の母」の時の
   神事を振り返りホロリをさせるという・・・最終回神がかってるな。
  ・さて神事も終わり、日常に戻ったエルダたちですが、エルダには小さな不幸が立て続け
   に起こり、エルダは不安に陥ります。
   そんなエルダに小糸は本神社のお守りをおススメしますが、
   「この私をご神体に祭るような神社のお守りは頼りない!!」
   と、言い切っちゃいます。どうした最終回、ギャグもキレッキレだぞw
  ・で、「辻占」に頼ることにしたエルフ。
   (江戸時代に流行った占い。夕方に辻(神の通り道)に立ち道行く人々の声を聞いて占う)
   「ご祭神がよその神さまの声に頼るのはちょっと・・・」小糸のツッコミもキレッキレw
   でも引きこもりのエルダが人通りの多い街角に立てるはずもなく・・・
  最終回にしては、特別なこともなく普通の日常で締めましたが、お弓神事での「エルダダイブ」
  やら日常のコメディにも切れがあり、結構見所は多かったかなと思います。{/netabare}

(最 終)   
「『異色の組み合わせ』で『ハートフルコメディ』やるならこういうのやれよな!」ですが・・・
1話のレビューで書きましたが、特殊設定を打ち出してきたならそれを出オチで終わらせず、最後まで
その設定を活かしたストーリー展開をこちらは期待するわけですよ!
その点本作はしっかり最後まで、エルフという特殊設定をちゃんと活かせていたのではと評価。
そして他の方も「小清水劇場」と書かれていますが、エルダ役小清水亜美さんの「ダメエルフの緩さ」
や「400年の歳月の重みを感じさせる、少し愁いを含んだ回想」等はホントハマり役で、彼女の熱演
を楽しむだけでも、この作品を観る価値はあると思います。
あとエルダの顔のアップなど、やはり作画のレベルも相当高かったのではないかと。

ただこういう緩い感じのコメディはあまり見ないので、個人的にはコメディ展開の当たり外れはあった
かな。でも上述したように回を追うごとに「こなれてきた感」が出てきて、良くなってきてましたが。
あと個人的には「ハートフル要素」はもう少し多めの方がよかったかな。その方がエルダのキャラや
小清水さんの演技が活きたような。
それに「私と一緒に東京を観て回ろう。」と言っておきながら、全然東京巡りをしていない点も。
やはりエルダがもう少し外出した方が、展開に変化が生まれより面白くなったのではと思いますね。
この辺り、もし2期があればそういう機会も増えるのかもしれませんが。
それでも(出オチで終わり失速するのを懸念していましたが)最後までしっかり完走してくれたかなと
思います。


(追 記)
エルフの長寿命を生かした作品としては「葬送のフリーレン」が有名ですが(今年アニメ化)
・江戸前エルフ:「少年マガジンエッジ」2019年7月号~
・葬送のフリーレン:「週刊少年サンデー」2020年22・23合併号~
ということで、本作の方が先輩らしいので。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

変わっていくものと変わらないもの

[見終わって・・]※各話感想は下にあります
ちょっと不思議な感じな作品でした。
基本ダメエルフと女子高生巫女のほわほわコメディなんだけど、エルフと人間の生きる時間の違いにしんみりさせられたり、江戸の豆知識も面白かったりと別な切り口もあったりしてそれが味わい深い感じになってるというか。。
原作未読ですがそれなりにストックはあるみたいですし、人気も出たみたいなので続編あるかもですね。
2期があったらぜひまた見たい作品です。

[初回感想]
400年前の江戸時代に召喚されて、東京月島の神社で高耳姫として祀られたエルフのエルダが現代を生きるお話。

私なぜか江戸時代~大正時代って好きなんです。
なので、これもタイトルで気になってたんだけど、イロモノっぽい作品なのかなと思ってあまり期待してなくて、とりあえず1話だけ見てみることに。。

作画綺麗ですねー。
現代の便利で面白い物欲に負けてダメエルフっぽくなってるとこは好き嫌いが分かれるとこかもだけど、外に出ずに引きこもってる理由もきちんと語られていて、エルダの気持ちを考えるとあまり人と会わないようにしている気持ちもわかる気がする。。

これ見てて他の方も言ってましたけどエルフと人間の時間の流れの違いとか「葬送のフリーレン」を思い出しました。(この作品も大好きでアニメ配信がとても楽しみです♪)

でも地元の人たちにすごく愛されていて電気店のおばあちゃんの「変わらないものがあると安心する」って言葉にじんわり。こういうシーンがあるところ、好きかも。
私も地元に帰って、小さい頃からやってるお店が頑張ってやってたりするとなんだかちょっと嬉しくなる。応援したくなる。そんな気持ちに近いのかな・・

月島って古いものと新しいものが混在してるようなイメージがあって、この作品のテーマというか雰囲気にぴったりですね。

あとEDが実写かCGか分からないですけど凝ってたりしててすごいです!

以下、各話の感想です♪(1話については↑でだいたい書いたので2話から・・)

2話「いこうぜ、もんじゃストリート」
{netabare}佃煮の始まりとか、もんじゃの由来とか今のもんじゃと違うとか、そういう話を聞くのも楽しいですね。
月島のもんじゃは1度食べたことありますが、おやつ感覚で小ベラでちまちま食べるところも楽しかったです。
でもあれは誰かとわいわいしながら食べるのがいいのかも。{/netabare}

3話「新米巫女と継承の儀」
{netabare}芋蜜のムースプリン、実際に売ってるんですね♪
スイーツとかはネットで買ったことないんですよねー。
実際にお店回って見たりするのが好きだし送料高かったりすることも多いので・・
と言いつつ、お酒は何度か買ったことありますw
遠くのものとか手に入りにくいものもネットだと手に入ったりするからいいですよねー。
今回もお氷さまとか、ちょうちんの話とか昔の話も面白かったです。
二人でコンビニ前でカップラーメン食べてるシーン見ててなぜか放課後インソムニア思い浮かべちゃいました。{/netabare}

4話「古今東西エルフ合戦」
{netabare}他の方も書いてますが、エルダの声がキャラによく合ってる感じでなんかいいんですよね。
今回は大阪からもう一人のエルフ、ヨルデが巫女さんと東京に訪ねてくる話。
エルダと違って活発で元気な神さまみたいで今後もたまに登場するんでしょうか。(ちょっとうるさいケド)
風邪で高熱でたりしたときってすごく心細くなりますよねー。
昔独り暮らし始めたばかりの頃40度OVERの熱だしたことあったんですけど、歩くのもふらふらで、このまま死ぬんじゃないかと心配になって、母に電話してわざわざ来てもらったことを思い出しました。{/netabare}

5話「月島ガールズコレクション」
{netabare}エルダが精霊を使いすぎたので、代わりにスマホの使い方を教える話だけど・・
エルフがスマホ使ってるのはなんか嫌だなー。
やっぱり精霊とか魔法つかってほしいかも。
江戸小紋とかすごく日本らしいおしゃれな発想だよね。
高耳神社に代々伝わる振袖の話は良かった。。こういう話はほっこりして好き。{/netabare}

6話「Stand by Me」
{netabare}試験勉強が忙しくてなかなか会いに来てくれない小糸に淋しくなるエルダ。
エルダにとっては一緒にいられる時間のとらえ方が小糸とは違うからこその淋しさなのかな。
スカイツリーに一緒に上って、神域に小糸を引き入れたのもそんな気持ちの表れなのかも。
それから小糸が勉強中に掃除とか他の事に夢中になるやつ、あるあるですよねw{/netabare}

7話「街の匂いは」
{netabare}凧あげの名前の起源知りませんでした。毎回勉強になります。。
小糸と小柚子が仲良くしゃぼん玉を飛ばしている姿を優しい笑顔で見ているエルダのちょっぴり憂いの感じる横顔が印象的でした。
エルダが街の人たちからすごく愛されてるのがわかる福引きの話はほんわか和まされました♡{/netabare}

8話「彼女とエルフの事情」
{netabare}またまた新たなエルフちゃんが登場です。
今度は金沢で、前田利家が召喚したみたい。
普通に見てる分には面白いし、悪くはないんですけど・・
こう、ぽんぽんとエルフが増えちゃうと・・なーって。
個人的には5話や6話みたいな話を掘り下げてくれると嬉しいかな。。
あでも会話爆弾処理シーンは笑っちゃいました♪{/netabare}

9話「Time After Time」
{netabare}エルダの押し入れから出てきた、古いビデオテープ。
変わらないエルダと今はもういない人・・
これ見た小糸はどんなことを思ったんだろう。
私も身内が亡くなってるので、昔の映像とかなんとなく見れないんですよね。
でもちゃんと残しておきたいとは思うんです。
小糸も私と同じ気持ちか分からないけどテープをエルダに預けたのはわかる気がします。{/netabare}

10話「みっつの都のエルフと巫女のはなし」
{netabare}電子媒体と紙媒体。
私は気に入ったものは基本紙媒体で買ってます。
エルダじゃないけど、最初電子で読んでたけど気に入って紙で買いなおすこともあったりw
大阪の二人の会話、漫才聞いてるみたいで面白い♪
金沢の二人もいいコンビだし、それぞれのちょっとした日常を覗いてるみたいで面白いです。
小糸視点のCパート。こういう何気ない日常がとても素晴らしいんだって後になって思うんだろうなって静かなピアノの音を聞きながら思いました。{/netabare}

11話「名探偵コマちゃん」
{netabare}「エイチジー144分の1・・・」って長セリフ何回も言わせてて笑った。。声優さんすごい!
苦手なジャンルのアニメ一気見させられるのは確かにキツイかな。
でも私ガンダム見たことないから意外と新鮮な感じで見れちゃったりするかも??
小糸のとなりで楽しそうに早口で解説してくれてるエルダが面白いw
ゆみみみまつりって10回言ってと言われたら噛みそうw
射て人の祖父がケガをして小糸がすることになって・・で次回に持ち越し。
最終話のお祭りのお話、楽しみです♡{/netabare}

12話「これが私のご祭神」
{netabare}エルダが弓が上手かったり、船からジャンプして矢に的を当てたりする身体能力の高さなど、エルフらしいところが垣間見られてちょっと嬉しいかも。。
この話が最後じゃなくて、その後のエルダが厄除けする話で終わらせるところがこの作品らしいなって。
見ててとても楽しい作品でした♪{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 36

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

江戸前エルフって、そういうことか!地雷を上手く回避したコメディの良作です。

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.24

 作画も良く、安心感のあるコメディでした。ただ、皆様のレビューにあるように、薄味テイスト気味です。

 エルフ以外の登場人物も、生病老死の四苦から解脱したような穏やかな人物しかいません。

 人間ってもっと、ドロドロした業を背負った生き物だろ?リアルな人間だったら不老不死のエルフを放っておくはずもありません。

 江戸時代のウンチクが、守貞漫稿の上澄みでしかないのは、ディープ江戸がヤバいからです。

 江戸時代は基本平和で、人々の寿命も伸びましたが、医療はそれ程発達してないので、あらゆる病に苦しんだ時代でもありました。

 縄文時代の発掘人骨は、健康そうな骨が多いですが、江戸時代人骨は、骨まで病理が及んでいるものが少なくありません。

 縄文時代は、健康そうでも何かあるとすぐに死亡したけど、江戸時代はかなり病状が進むまで生きながらえたということです。特に、すぐには死なない、慢性疾患の性病が猛威を振るっていました。

 そのため、少ない医療資源を求めて、人々が暗闘した時代でもありました。効くか不明な薬石、ご利益のある御札や縁起物なんかを皆とても欲しがりました。

 淋病治療には女性の経血を男性器に塗ると良いなんていう怪しい民間療法を本気で信じる人もいました。

 エルダの体液を求めて、江戸中の淋病患者に神社を包囲される位のエピソードはありそうです。

 幕末になっても、薩長兵、幕府兵ともに戊辰戦争で討ち取った敵兵の肝を健康のために切り取って喰うような連中ですよ。不老不死のエルフなんて、問答無用で襲われそうです。
 
 江戸っ子地雷や不老不死、信仰、出オチに対する地雷などを上手く回避した佳作でしたが、制約が多いので、大爆笑痛快コメディとはいかなかったのは、少し残念です。
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 7話まで観ました。2032.05.22

 非常に分をわきまえた作品です。あくまで江戸前であって、江戸っ子エルフではありません。

 江戸っ子を詐称すると、江戸っ子コミュニティの地雷を踏みかねないですが、月島、豊洲、押上と微妙に江戸から外れた地域を描いて、地雷を回避しています。

 都会は開放的と言われていますが、実際のコミュニティは閉鎖的です。神田浅草とか江戸っ子の誇りを持っている地域は特にそうです。

 開放的に見えるのは、単に貨幣経済が発展していて、行政のパワーもあるので、コミュニティやら中間団体に属してなくても寄生虫的に生きていける環境だというだけです。

 江戸っ子は、隅田川以東すら江戸だと認めていません。私の友人の江戸っ子は、深川に遊びに行って、店の店員の何気ない一言で、川向うの田舎者に地方人扱いされた!とガチギレするほどの狭量さです。

 あくまで江戸前でやらしてもらってますという、謙虚さがコメディとして上手く機能している作品なので、私の友人も安心して観れる良作です。いや〜素晴らしい!

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 3話まで観てのレビューです。2023.04.23

 段々世界観が分かって来ました。どうも記紀神話→江戸時代→現代という世界線のようです。

 古代の仏教伝来も無し、中世以降国家の庇護を無くして武装、自衛し、戦国時代に世俗権力と死闘を繰り返し(僧兵と同じで、武装神人は世俗権力の悩みの種)、江戸時代に権力側に取り込まれた経緯も無し、神仏習合も無し、明治維新や太平洋戦争の敗戦も無し…。

 ヤバい歴史は無かったことにし、江戸時代の浅い歴史ウンチクのみが有効なようです。

 まぁ、コメディだから…。エルダは生きた御神体ですが、モノ扱いなのか?宗教行事に近隣を巻き込むのは信教の自由に抵触するんじゃ?

 キナ臭い話は気にしてはいけないようです。私の様な設定厨は、思考停止し、疑問を持つなということでしょう。

 エルダが可愛いからそれで良いのだ!

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 前回、神社や世襲巫女が胡散臭い存在だとレビューに書きましたが、本作品はそんな現実が気にならない程の魅力があるなぁと、1話を見返して思いました。2023.04.16

 月島が舞台なところが良いです。月島は空襲の被害も無く、江戸情緒が残っている上に、タワマンが林立するハイパー現代的な街でもあります。

 上手いこと、伝統と現代を使い分けできる便利な環境と言えます。

 都会は、どんどん人が入れ替わるので、自分がイノセントな住民だと思いんで生きることができます。

 先祖代々住んでいると、どこどこの誰とは昔から仲が悪いとか、地域がピンチな時期に協力しなかったとか、澱のように怨念が溜まっていきます。

 私の地元も、農村地域から都市化したために、農家が土地を売ったり、共同住宅にしたりしてウハウハ地主になっています。

 ただ、農家の土地は敗戦後にGHQの土地改革で旧地主から取り上げて分配されたものです。

 なので、今だに古い住民同士が喧嘩すると、小作あがりが生意気だとか、水呑百姓が上手くやりやがってとかの怒号が飛び交います。

 農地改革から何年経ってるんだか…。

 何が言いたいかと言うと、400年も地元にいるエルダは変わらなさを体現する存在では無く、地域のトラウマとスティグマを蒸し返しかねない化物だということです。

 エルダに好感を抱いている地域住民は、江戸の伝統を引継いでいると言いつつ、新住民なのでしょう。

 エルダが先祖代々の記憶を持っていたら、ヤバい話の一つや二つはあるでしょう。覚えていなくても、可能性があるというだけである種の住人には脅威です。

 また、エルダが引きこもりのオタク的ニートで、あまり人に興味が無いのも良いです。

 エルダがネチネチ色々細かいことを記憶していたら、世襲巫女が何か言っても、400年分の知識でいちいち過去の話を蒸し返され、ウィキが元ネタのひろゆきさんの比じゃないほど論破され、15の小娘の人格なんて簡単に崩壊します。

 住人の移動の少ない田舎にエルダがいたら、〇〇村シリーズのラスボスです。

 口を開くたびに、因習と怨念を吐き、人々の思考と行動を支配することでしょう。よくネットに上がっている「自治会に入らなかったら苛められた件」なんて生易しいです。

 すげぇ化物とのハートフルコメディがどんな風に展開するのか、早く2話が観たいです。

 東京の街を見て回る展開になりそうですが、エルダの記憶が炸裂すると、単なるダークツーリズムになってしまうので、知能低めでお願いします。
 
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 1話を観てのレビューです。

 400年前に月島の神社に神様として召喚されたエルフと新米巫女のお話。

 巫女の態度が悪いです。600年以上生きている知的生命体に対するリスペクトが無いのは酷いです。

 原作者は本地垂迹説を知らないのでしょうか。教典や教条の無い神道は、長らく仏教の傘下にあり、神仏習合で神は仏の別の姿とされていました。

 仏教を敵視した明治政府が維新後の仏教弾圧政策で神仏分離を行い、神社も今の形になっています。現在の多くの神社が説明している、仏教の影響を排した縁起は、ほぼ嘘と捏造です。

 エルフも最初は、仏教系の信徒に召喚されたのかもしれません。寺も神社も流行により宗派や神様が変わる事は珍しくありません。
 
 あの外見では太平洋戦争中も弾圧されてそうです。400年間ずっと信仰対象になっていたといのは珍しい事です。
 
 現代の平和な感じの神社組織がずっと続いて来たわけではありません。

 かなりハードな世界を400年生きてきたエルフ(神)をギャグキャラ扱いする本作は、神社が現在も信仰の対象であることもあり、どこかで地雷を踏みそうで、とても不穏なものを感じてしまいます。

 ただ、宗教史に興味のある私には、これからどう描かれていくのかが気になります。

 巫女のエルフに対する酷い態度も、前提として日本の寺社が抱える矛盾が背景としてありそうです。

 寺も神社も、本来は信仰心を持つ檀家や氏子が支えるものなのに、坊主や神主は家業として相続しています。

 これは、明治維新や戦後の国家神道解体の結果、ドサクサに紛れて、たまたまそうなっただけで、寺社の本来の在り方ではありません。

 伝統的宗教法人の運営者が信仰心に基づいていないため、本作のように世襲で家業の手伝い的にやっている女子高生巫女がキャラクターとして成立してしまうのです。

 本作品は、面白さとは別次元で日本の宗教・民俗学的興味から、視聴継続しようと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

66.3 2 大阪で神様なアニメランキング2位
うちの師匠はしっぽがない(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (96)
313人が棚に入れました
いつか人間を化かしてみたいと夢見る、豆狸の女の子・まめだ。 少女に化けて大都会・大阪に繰り出し、黒髪の美女を化かそうとするが一目で見破られてしまう……! 落ち込むまめだに容赦なく「里に帰れ」と言い放った美女は、自分を「落語家」だと名乗り……? 笑うかどには、たぬきたる。観ると笑顔になる大正落語ファンタジー、ここに開演!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

うちの落語はしんぽがない

【この作品の見どころ】
一生懸命な弟子の可愛さと面倒見のいい師匠、取り巻くキャラクター達の暖かさを見て和む作品
笑える作品じゃないけど上方落語もマジメに取り扱っていて解説もちゃんとあるので落語がどんなものなのか興味ある人にもいいかも

【感想】
序盤がつかみ悪くて微妙かなって思ったけど落語の修行がはじまってからまめだを取り巻く人間模様は少しずつ面白くなってきました
少しずつ成長していくまめだちゃんの純粋さと、見守るししょーの関係性がとても良く、見て良かったです

でも落語はぜんぜん面白くない

上方落語がテーマですが、声優は演技は上手でも落語のプロではないので
演技がいいだけで面白さまでは表現できてないと思った
そこの部分が昭和元禄落語心中との差かな?

作中でししょーが「ただ暗唱するだけでいいわけじゃない」って言ってたけど、それはそのままししょーの声優に当てはまる言葉
ただ上手に演技すれば笑いが生まれるわけでもないのでしょう
どれだけ上手にマネをしても、声の抑揚、表情、間の取り方、そういった何代も師匠から弟子に伝えられてきた熟練の技術はそう簡単にマネできない
だから面白くないんだと思います

そんな簡単にマネできたら落語家の立場ないですよね・・・

落語って漫才やコントと違って小刻みに笑いが生まれる芸じゃなくて、
ほとんど笑いのない長話を聞いてしっかり物語に入り込ませたうえでここぞというところで落として笑いにつながるものだと思ってるけど
このアニメはオチで笑いをとれるだけの技術がないので、ただの退屈な長話になってしまっていて、長話に付き合って損した・・・ってなると評価が低くなるのも仕方ないのかなあ

でもそれは声優が悪いわけじゃなくて、落語はそれだけ難しくて奥が深い芸ということだと思います
落語の面白さはイマイチ伝わらなかったけど、まめだとししょーのキャラクターは好きで楽しめました

【落語がダメなら映像でカバーすればいいじゃない】
尺の関係もあると思うけど、間の取り方に難があるので落語の物語が一回聴いただけではすっと入ってきません
プロの落語家ならしゃべりだけで観客に情景を思い浮かべさせて物語に引き込む力があるけど、
声優は落語家じゃないので映像でちゃんとサポートしないと話に入り込みづらいと思う

【大阪弁ちゃう】
声優がすごく頑張ってるけど、やっぱりししょーの関西弁のイントネーションが気になります・・・

まめだちゃんは大阪弁覚えろって師匠から言われてるのになんで日常会話共通語なの?
普段から使ってないと習得なんてできないと思う

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「その、陽気なこと~!」(いっぺん、言ってみたかったんだよな)

……といきなり本作Blu-rayのテレビCM風にぶちかましてみたところで、以下ぜんぜん関係のない話をします。

本作の漫画原作は未読です。

時は大正、処は大阪。田舎から街に出てきた豆だぬきのまめだ(いわゆる化け狸(?))が落語家に弟子として入門して、人を化かす代わりに落語家として人を笑わせることを目指すというお話ですね。

そして内弟子として弟子入りした大黒亭文狐(だいこくていぶんこ)師匠にも、人には明かせない秘密が…。

ということでまずは落語、特に本作では上方落語についてです。

近頃では伝統芸能・古典芸能的な扱いを受けている落語ですが、古典落語と呼ばれる噺が作られた当時は、その当時の様子に基づいたものになっています。

江戸時代から明治、大正と時代が移り変わったとしてもまだ大正時代だと例えば「祖父母が江戸時代の生まれ」とかいう人がいて、古典落語でも世相は落語の世界そのままではないにせよまだその残滓みたいなものは残っていたんだと思います。

例えていうなら令和の今の世で「昭和は○○だった」的な話をしている感じなので、私が昭和の話をされても普通に理解できるし当時の笑いも普通に楽しめるのと同じことで、大正時代の寄席の客は普通に当時の落語が楽しめる人ばかりだったんだろうと思います。

ロケーションについても、上方落語は当然大阪周辺を舞台にした話が多いわけです。

時代、場所どちらにも馴染みがない視聴者は落語の内容から置いて行かれるし全然面白くないといったことになりそうです。


……ということで本編の話に戻ると、作中の文狐師匠は見かけこそ若くても噺の中の世界を懐かしむ側であり、まめだもまた「古き者」のコミュニティーで生まれ育っているのでまだ若いですがそちらの感覚に近いんでしょうね。

落語の内容自体が楽しめなくても、その辺のノスタルジックな感覚に共感できればある程度は楽しく本作を観られると思います。

ということで、個人的には落語の内容も含めてまあまあ楽しめたんですけどそうじゃないって人は多そうですよね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

良い話系か。ヒロインが可愛らしい。内容もちょっぴり切ないが楽しそう。

前情報一切無しで見て… なかなか楽しかったです。

たぬきのヒロインが可愛らしくて和みますね。
内容も楽しそうです。ただ時代の流れに取り残された化けたぬきというのはちょっと切ない感じもありますね。

意外とクオリティが高く良かったし、気に入ったのですが…。
内容としては落語ものですね。
あかね噺とか、最近ちょっと話題になってきていますが、落語自体は、私は特に好きなわけではないです。
落語が好きならアニメみないで落語聞いてますしね…。
もちろん落語には落語の面白さもあるのでしょうけれど。
本作を見てまた落語の魅力を見直せるでしょうか。

でも本作も見れるかどうかは本数次第です。


→本数の都合で一話切り。
まあ、そんな派手な内容では無さそうですからね。
後は… やっぱり『本職じゃない声優さんにあまりきついことを言うのも…』とは思いましたが、師匠の落語を聞いてもこちらには『おお!』という感じは無かったんですよ。
昭和元禄落語心中の方はもっと落語が面白い、という感じがあったのですけれどね。
そういうこともあって諦めました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

60.2 3 大阪で神様なアニメランキング3位
W'z《ウィズ》(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (79)
286人が棚に入れました
荒城ユキヤ、たぶん14歳。普段はひとりでDJやってます。親の影響で、小さい頃からハウスミュージックを聴いてたから…… プレイ動画もちょこちょこアップしたりして。誰かに何かを伝えたい。認められたい、必要とされたい。けど、傷つくのは怖い。どこか噛み合わない日常…… ある日、視聴数を稼ぎたくてやったことが、取り返しのつかないことになってしまった。『あの世界』からの生放送。それをきっかけにボクは狙われ、人の願いと、想いの渦に巻き込まれていく。自分ひとりではどうにもできない状況…… でも、誰かと一緒なら 。

声優・キャラクター
福原かつみ、増田俊樹、武内駿輔、江口拓也、山上佳之介、浪川大輔、福山潤、藤田茜、水瀬いのり、種﨑敦美、高橋未奈美、日笠陽子

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これ、「ハンドシェイカー続編」ってことで良いんですよね? ダンス要素が気になります!(神ってガチで「神」なんですか!?)

事前情報をまったく把握しないまま第1話を観たのですが、とりあえず『ハンドシェイカー』最終話から10年後のお話ということみたいです。

とりあえず前作『ハンドシェイカー』からは、「ハンドシェイカー」という能力を持つペアが手をつなぐことで「ジグラート」と呼ばれる異空間に入ることができ、「ニムロデ」と呼ばれる固有の異能を発揮してただ1ペアが勝ち残るまでバトルし、勝ち残ったペアが望みをかなえることができるという設定がそのまま引き継がれているようです。

…が、まあそんなことはわからなくても一応ストーリー進行で「ジグラート」や「ニムロデ」のニュアンスはわかると思うので『ハンドシェイカー』を観ていない人を完全に相手にしていない作りではないとは思います。

荒城ユキヤ(主人公)の能力の特殊性も、おそらくは前作準拠といった感じでしょうか。ヒロインと目されるミドリの方は良くわからないですけどやっぱり前作同様、普通の「ハンドシェイカー」ではなさそうな感じでした。

なお、ユキヤも前作登場人物の関係者と思われます。

前作との差別化要素としては、ダンスミュージックという辺りなのかなと思いました。ビート、グルーヴといった用語が聞こえてきた気がするのですが、ダンス要素がストーリーにどう絡むのかはちょっと興味があります。

ちなみに私は前作『ハンドシェイカー』のレビューにて書いた通り、「続編があったら観ます」なスタンスでとりあえず視聴継続なのであります。
(実は前作も嫌いではなかったですし…。)

2019.1.13追記:
第2話の冒頭で「バベルの塔」の話が出て来ましたけど、じゃあ「願いをかなえてくれる神」っていうのはガチであの「汝の主たる神」なんですかね?

2019.4.1追記:
観終わってみれば、間違いなく『ハンドシェイカー』の続編でした。『ハンドシェイカー』を観ていて「投げっぱなし」と思っていた話はいろいろと回収された感じですが、新しく謎は生まれたかもしれません(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

プラネットウィズとは関係ない

1話感想{netabare}
なんじゃこりゃ、“ハンドシェイカー”の続編じゃ~ん!
(しまった、前作ハンドシェイカーの感想途中までしか書いてないや)
前作はいわゆる「オレ達の戦いはこれからだエンド」で、行方不明の親はどうなったのか謎だわ神様の正体も不明だわ、そもそも神様の言ってることは本当なのかどうかを訝(いぶか)しんだ段階での終了で非常に中途半端で「なんじゃこりゃ?」だったのだけど…。
要は自分は前作は「残念な形での未完結作品」としてクソ判定を下してまして、うう~ん?続編ありきの構成だったってこと?
だったらハナから「続きは2019年に~」と言えば良かったのに…決して前作の人気を受けての続編ってことではなかろう、最初から“ウィズ”を作ることは想定されてたんだよね?
不思議不思議、なんで自ら評判落とすようなセールスしてたんだろう。

で、本編の“ウィズ”ですが、さすがに前作「目が痛い」って声が多かったのを受けてか、そこまでキラキラ・ギラギラしてない。
これだけでもかなり見易くなった?
主人公の能力は「特定の人物である必要なく・それこそ誰でも」ハンドシェイカーの相方にできてしまう特殊なものって話かな?
しかもその能力で相方にされた場合は「神様からの声」が聞こえなかったり、ジグラートでの記憶は残らない、って感じっぽい。
今まではそうだったのにハルカは違ってて──って展開だろうか。

と思いつつキャラの名前調べに公式ページ見に行ったらひっどいネタバレ食らったあああああ!
気をつけろ、公式見に行ってはいけない、2話終わったら大丈夫かも知れんけど現段階ではアカンわアレ。

面白いかどうかは不明だけど“ハンドシェイカー”世界の顛末はどんなのか見届けたいので見る予定。
これでまた未完で終わったらどうしてくれよう。{/netabare}

2話感想{netabare}
よし、もう書いて大丈夫かな。
↑で「公式でネタバレ食らった」ってのは、キャラ紹介のところに前作のキャラがドバーっと載ってて、外伝というより続きですよと明かしちゃってて。
2話でコヨリに頼まれた内容が今回の主人公達の目的になるのかな?
ツダケンとマユリの探索…前作の重要キャラクターですしおすし、やっぱ外伝ってよりは続編と見たほうが良さそう。
ってか両親の捜索はどうなったんだ?
また前作から10年後って設定の割にはあんまハイテク化が進んでないような?1話のファミレスのシーンでも全自動給仕システム見せなかったし。
あと前作「一番核心に迫ってる重要キャラ」のツダケンが口下手設定で、肝心の謎明かしパートのテンポが非常に悪かったのだけど、今回も重要キャラっぽい(中の人が浪川だし)のが「何を言ってるのかわからない」だってさ。
あーもう、そういうので時間稼ぐの止めて欲しいのだが…まぁこれはちゃんと出てくる(もう出てる)ようになってから判断か、イヤな予感しかしない…。

でもって2話感想。
ユキヤの両親ってハンドシェイカー1話の鎖マンか。
ってかこっちの1話で出てたマサルって前作の「ましゃるー」か、覚えてないワケじゃないけど思い出すのに時間かかった。
研究室?で振舞われるのはシュウマイじゃないのか。
そして主人公の能力は1話感想で書いた通りのものでいいみたい、その一方ハルカはトボけてるのか本当に記憶無いのか…。
でもって前作ではちょっと期待しつつもやってくれなくてガッカリしたことがありまして。
「ハンドシェイカー敗退してジグラートに入れなくなった奴によるサポート」、特にコドモ店長がそれを「やる」と言ったのにその後それらしいシーンは無く「なんだやらないじゃないか」と突っ込んだもんだけど、今回はやってくれる、かも?
主人公の能力でこっち側の機材をジグラートに持ち込めるみたいだし、サポート役として前作のキャラ達が登場するって流れ…かも知れない。
これは期待していいのかなぁ…?{/netabare}

3話感想{netabare}
うーんうーん、どこまで前作情報書いていいのやら。
知らなくても通じるような作りにはしてると思うので、そこで語られてない「前作のあの件はどうした?」について言うのは…良いのかな?
遠慮せず書いちゃうと、前作の流れとしては(超ネタバレ注意)
{netabare}
・コヨリとマユミはジグラート生まれの双子で、先天的なハンドシェイカー
・幼いハンドシェイカーは格好のカモとして常に狙われ安息の日が無い→どうにかしなくてはと親父教授(これもハンドシェイカー)が闇堕ち→神にまみえる、と残して妻共々行方不明
・行方不明から1月後、コヨリとマユミは心と臓器の一部を「持ってかれる」※→居なくなった両親が神に頼んでそうさせた?
・「こんな仕打ちあんまりじゃないか、なんとかならんのか」と教授の教え子のマキハラとツダケンが方法を巡って仲たがい、ツダケンはマユミを連れて行方不明
・※の時、臓器亡くして死ぬところを提供して生きながらえさせてくれたのはタヅナ(前作の主人公)の妹→そんな「縁」でコヨリとタヅナはペアになれた(と思う、これは個人的解釈)
・一方ツダケン側はマユミに薬物投与して洗脳して強引にペア化させてた
(更にネタバレ、これは読まなくても良い){netabare}
・「これに勝てば神様に会える(根拠はナシ、当人が勝手にそう感じるんだそうな)」としたタヅナペアvsツダケンペアは引き分けに→それぞれ相方を救う手段を探すぜエンド→その中に「神とまみえる」の選択肢は残ったままで、おれたたエンドにしか見えない{/netabare}{/netabare}

で、この流れだったら教授は一体何考えてたの?・神様にどんな願い言ったの?・そもそも神ってマトモなの?ってのは気になると思うんだよねぇ。
もっと突っ込めば、コヨリマユミの体質が正常になってくれない限りは(もしくは、どうにもならない理由があるならせめてその理由を明かしてくれない限り)スッキリしない話でして──。
ってことで今作はそこら辺の「問題」を解決してくれる展開だったら良いなぁ~と見てるのですが

3話、ハンドシェイカー同窓会が開かれて色々と話がされて…ユキヤがジグラート生まれと明かされる。
うおっ、これはキタか?
コヨリマユミの謎と直結するんじゃないか?
しかもコヨリは歳をとってないそうで、完全な体質改善はされてないらしい(ってかその体質はコドモ店長もかかってるだろw)。
ってかユキヤを鎖マンに預けたのは浪川だろこれ。
前作最後、てっきり「まだまだハンドシェイカーは居る」って設定だと思ってて浪川もそのうちの一人だと解釈してたのだけど、普通に本当に神様?
また預けたタイミングは前作の一連が終わった後っぽい、まさか親父教授の生まれ変わりってオチじゃないだろうなぁ?(コヨリに心を魅かれるのは親子の情愛が加味されてたから、って展開よくありそう)
ってかコヨリ、お前無防備過ぎだろw
ユキヤにツダケン・マユミの探索お願いしちゃってスイマセンした直後なのに思わせぶりな態度取っちゃってまぁ…同窓会メンバーも言ってやれよとw
ハルカとのNTR展開になったらクッソ笑えるけどそんなことは無いだろう。
ハンドシェイカーが身バレした時の危険性はコヨリが身をもって一番知ってそうだが…心は戻ったけど記憶は戻ってないんだっけ?どうだったっけ?
そして新たな謎、ユキヤは10年前赤ん坊だったのに現在14歳という不思議な現象、これは伏線でしょう、まさかスタッフのウッカリってことはないと思う。

それにしても…やっぱこれ前作見てないとキツくない?
いきなり新キャラどばーっと出て、しかもそいつらの会話ばかりがダラダラ続いて…。
鎖マン「あいつ(ユキヤ)はお前とは違う、オレともユキネとも、あいつと同じヤツは…」と言ってコヨリに目をやるシーンがあるけど、この流れの意味分かる…のか?(答え:{netabare}コヨリはジグラート生まれ{/netabare})
また、この流れで同窓会メンバーはコヨリの事情を承知してることも明かされてて、前作メンバーは情報を共有してると見ていいのか?それにしちゃあコヨリは鎖マンとユキヤのこと知らなかったみたいだが。
更に言うとコダマヒビキペアは出番無いかも?公式のキャラ紹介に載ってない。
なんだかんだで1クールって長いので、そのうちW'z新キャラがメインの話が続くようになるとは思うけど…天文台ペアがメインの回が自分的には辛そうな予感。


独自の呼称をしちゃってるので追記、な、直したほうがいいかな?
鎖マン→レイジロー
ツダケン→ナガオカ
浪川→フミユキ
コドモ店長→チヅル{/netabare}

4話感想{netabare}
うわぁこうなるか、大丈夫かな?
タヅナとユキヤどっちが主人公なんだよ?ってなりかねない予感が…タヅナ早々に退場するかね?
ってか前作キャラが出張ってきて、マジで今作から見始めた人篩にかけてない?大丈夫??
現在戦ってる相手はそのうち共闘関係になって、コンポーザーと芥川教授のスポンサーとユキヤ預けたヤツと神様(一部はイコール?)と対峙してく展開になるんじゃないかな。
そこまで行けば今作からの新キャラしか分からなくてもイケると思うが…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
主人公の座をタヅナが食ってしまうんじゃないかと不安視してたけど、それより先にヒロインの座をコヨリが食っちゃってないか?w
キャラグッズとかコヨリのほうが売れそう…今後巻き返すのかなぁ?
レズコンビと天文台ペアの扱いは予想通り。
それよりも7話、ユキヤと親父の会話で「別にコヨリの時のような生きる死ぬって問題じゃないからハンドシェイカー対戦は降りてもいいんだぜ?」みたいな話が出て「おおっ!?」とビックリ。
前作で不満を感じて突っ込んでた問題じゃーん、やっぱ作ってる側も自覚してたのねw
そういう話は1期でやって欲しかった…が、まぁ回収?してくれただけでもありがたいのかな?
そしてユキヤとハルカがかつてジグラートで何があったのか、それをどう認識してるか(心にしまってるか)の話になって…。
ちょw
若気の至りで粗相をした後「あれは酒の勢いでつい…スマン無かった事にしてくれ」「う、うん」みたいな感じなのね。
なにその気まずい関係ww
ってかそんな関係で1話から途中まであんな親しく接してたのか、ってか1話そんな関係でいながらジグラート連れて行ったのか。
その時はそうまでして再生数稼ぎたかったってことなんかな?
コヨリを巡ってタヅナに嫉妬したり、ユキヤって結構闇が深い?{/netabare}

10話までの感想{netabare}
8話、ハルカが突然ヘソを曲げた理由が分からない。
9話はそれが原因で転校までして奥池グループに加担するって流れだけどどうにもピンと来ない。
まぁそのうちちゃんと理由は明かされるだろう、と待ってたら10話で明かしてくれたのだけど…え、そんな理由?
「ユキヤが女子から悪口を言われてるのに言い返せなかった自分がイヤ」ってことらしい。
…?
自分はてっきり女子らは「今まで気にもしてなかったけど学祭の姿見て興味が沸いた」という、好意的な話をしてるんだと思った。
わ、悪口だったのかあれ…。
もしろユキヤの良さが他人にバレちゃった・独り占めできなくなったと思ってしまった自分が許せないとかの方がまだ自然じゃない?
そんな複雑な心情はアニメじゃ描けないって?いや描けるだろー。
ユキヤもそれ聞いて「そんなこと」呼ばわりしたが、それはこっちの台詞、ナガオカとマユミの件そっちのけで話数跨ぐ話かよーー。
ってかさ、今期のユキヤを巡る一連の騒動の発端って1話のジグラートでのライヴをネットに上げた軽率な行為に因るもので、そっちを理由に気に病んでるでも良かったんじゃ?
1話の段階ではハルカはジグラートは知らない体を貫いてたので、止めようと思えば出来たのにしなかった自分を責めるとかさぁ。

なんか恐ろしくなってきたぞ、今作も中途半端に終わらせてまた続編作るつもりだったりして?{/netabare}

11話感想{netabare}
うぅ~ん、前作に引き続きまたこういう系かぁ。
コンセプトとしては「良い奴ばかりで悪い奴はどこにも居ない」だとは思うんだ。
それが良いっていう人が居るのも分かる。
だけど自分としては…その方向性自体は構わないのだけど、それでいて対立・戦闘をするって展開をやる上でスタッフの取る手段が「誤解が元」「意見交換ができてなかった」ばっかり。
毎度毎度戦った後で「話したら分かってくれた」オチ。
いやまだそれでも構わないのだけど、じゃあ「話すことのできないよっぽどの事情があったのか?」というと、無い。
前回のユキヤの「そんなこと」呼ばわり以上に、10話のナガオカマユミが音信不通だった理由・浪川がユキヤの目的を知らなかった理由、ここら辺はもう何なんだよと。
ナガオカの口下手、浪川は何を言ってるのか分からないという設定を見た瞬間にイヤな予感はしてたけど、残念な方向で当たっちゃいました。
お互い良い奴で、意見交換もしっかりして、だけど主張の違いで対立ってのはないのかな?
タイトルからたまたまイジっただけではあるけど“プラネットウィズ”はそうだったじゃん?
一応次ミドリとの対決っぽいからそこでやるのかな?
ってか浪川「探してる人も見付かったしもうお前の望みは叶ったな、じゃあ能力消えてもらおうか(じゃないとミドリに何されるか分からない)」にならんのか?

というかだ、天文台ペアが子供のころキャンプで引率を務めた先生がナガオカとマキハラで、けど「これ前期見てなくて気付いた人ってどれだけ居るんだろう?」と凄い勿体ぶった描き方(「マキなんとか先生」としか呼ばなかったり、ナガオカも名前言われるのはサラっと一度だけ)で、そこら辺を伏線・ナガオカの居場所を見つける手がかりに繋がるのかと思ったら全然関係ないでやんの。
これじゃあ天文台ペア自体要らなくね?
ナガオカとマユミがジグラートで暮らしてる理由はやや肩透かし感はあるけどまぁいい、現実出たらナガオカ死んじゃうからね。
ただその…歳取らない状態で何年分一緒に暮らしてようが子作りしちゃうのはやっぱ抵抗を覚える。
ユキヤはコヨリの甥ってことになるけど、↑の「3話感想」で書いたように「弟じゃないか?」って予想は簡単についてしまうので、それを外そうとしてこうなっちゃったのかな?
ってかコヨリの両親の件はどうなったんだ?あえて無視してる感じもするが。
奥池グループが芥川教授の研究のスポンサーだったって繋がりはあるのでそっちで明かしてくれるのかね?
それとタヅナとコヨリの「願い」の内容とコヨリが年取らない理由か、まだ明かされてない謎は。{/netabare}

12話感想{netabare}
キキキ、キターーー!
こういう展開を待ってた。
いわゆる「動機や目的に生き死にがかかった」話…別にかかってなくても良いのだけど、じゃあそれに代わる切実さを視聴者に説明できるほどのものを用意できるか?といったら難しいだろうし話数も食うだろうしで、ある意味お手軽ともいえるけどこれで良いんだよこれで。
更に前回の感想で指摘した『「悪い奴はどこにも居ない」をしたくて戦闘(対立)の理由が「誤解が元」「意見交換が不十分だった」ばかり』『お互い良い奴で、意見交換もしっかりして、だけど主張の違いで対立ってのはないのかな』につぶさに答えてくれたかのような展開。
なんだやればできるんじゃーーーーん!!!
ってそれは7話の会話見りゃ分かってるけど、くそう遅いよ、次で最終回?
あーもう、ホントもう、こういう展開を4話くらいでやってくれよと、できないワケじゃないんだからさぁ。
というか…逆に1期を見てなかった方はいきなりグロい話になったと面食らわないか?
体の一部が宝石化してえぐり取られるって…前作知ってればコヨリも似たような目に遭ってるので驚くことでもないんだけど。

一応内容のおさらい。
奥池グループのトップのミドリはジグラートから物質を持ち出すことのできるユキヤ・ハルカの能力が欲しい(→実は真の目的ではない、あくまで手段)。
断ったらジグラートでニムロデを壊せば勝利確定という穏便な手段ではなく現実世界で実力行使をされかねない(この手段は前作で芥川教授もやってたねぇ)。
ミドリが神様に会って願いを叶えれば目的も果たせるだろうとして、ユキヤ・ハルカは出来レースを持ちかける。
出来レースの内容は、ニムロデ内に以前敗退したハンドシェイカーを召還できるので、そいつらにワザと負けてもらうことでミドリに勝ち星を与えて神様に会わせようというもの。
が、実はミドリはとっくに神様に会って願いを叶えていた。
願いの内容はジグラートから物質を持ち出すことにご執心で芥川教授のスポンサーになってた父親が、芥川教授の失踪に伴い精神的に追い詰められ、そんな父を救おう・どうにか認められようと「この身に変えて(ジグラートから物質(情報も可と言ってる)を持ち出す)」なーんてことを言ってしまったもんだからさぁ大変。
本当に体の一部が別の物質(ジグラート産の何か)になってしまい、そして父親は喜んで摘出しまくる鬼畜っぷりを披露。
結果的に児童虐待状態となり、それを見かねたセパはミドリを救おうとしたが、これまた結果的にミドリを父親殺しにさせてしまう。
こんなことになってしまったのはそれもこれも神様やハンドシェイカーシステムのせいだ、として復讐するのがミドリの真の願いだった…ってことかな?

神様っていうのがWiz6のコズミックフォージ(願いは叶うけど良い結果にはならない)とまではいかないけど意地悪というか、お前AIかよ?ってくらい字面通りの叶え方をしてしまう。
芥川教授の願いも言葉の綾でコヨリマユミにあんな影響を及ぼすことになったってことかのう?{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
お、終わった、終わったぞ!?
どうしても前作同様投げっ放しエンドで終わるんじゃないだろうなぁ?という不安が払拭できずに居たのですが、これ、ちゃんと完結した、でいい…よね?
「あの件はどうした?」というのもあるけど、一応想像で補うことはできるレベル。
芥川教授がどんな願いを神に言ったか?だけど、具体的には分からないまでも言葉の綾で娘双子にあんな災い(一期でしか触れてない)が降りかかったというのは分かる。
最後「背が伸びた」と言ってて解除されたっぽいからね。
具体的にどんな文言で誤認識された?のは気にはなるけどねー。
教授夫妻の行方だけど、これは直接神様とは関係の無い理由かなぁ?
ジグラートではなく現実の世界でハンドシェイカーを手にかけてるので(これも一期でしか触れてない)、登場させてもそこら辺の償いしなきゃならなくなるし、頭狂ったまんまどっか行っちゃったってことでもそこまで投げっ放しではない、かと。
ああ、神様やジグラートってそもそも何だよ?ってのは気にしてはいけない、それは創作物における最初の嘘ってヤツでしょう。
まぁ掘り下げるなら掘り下げるで続編作ればいいし、「ハンドシェイカー→ウィズ」のストーリーとしてはひとまず完結したと見ていいでしょう。

序盤完結させるつもりあるんだろうなぁ?と不満抱いてた時期もあったけど、ほほうこうなりましたか。
ユキヤはナガオカが親父であることは知らずに終わるかと思ったら、ちゃんと知ることできました。
つまりコヨリは叔母に当たると知ることにもなるのだが、これで序盤抱いた恋心?も踏ん切りがつけられたのかな。
画面には出ないけどヒビキコダマも最終決戦の舞台作りに協力してた模様、一期知らんと誰ソレ?になりそう。
復讐を原動力にしてたミドリは梯子を外されて喪失感半端なさそう、ってかハンドシェイカーの力無しで奥池グループの存続大丈夫かね?
浪川だけがハンドシェイカー能力を維持してるのかな、もし続編あるとするなら(無いと思うが)ここら辺が中心になりそう。

不満点が無いワケじゃないけど(ミドリが関わってくる展開はもっと早くからやって欲しかった、予告も逆効果じゃないかな?)、終わってみれば前作ハンドシェイカーの仇を討ったというか、不満を解消してくれて「ああ良かった」って感じ。
ひょっとしたら前作を強く不満に思った人ほどカタルシスがデカいかも?
…。
バンドリといい、最近そういうの増えて来てるのか?

恐らくテーマはアバンでバベルの塔について語ってるように、「言語が変わった→意思疎通が困難になった→それによる誤解・対立」で、「話せば分かってくれる」相手にしっかりと話さなかったがために戦闘に発展って展開が多く、個人的にはイラっとくることが多い。
そんなん先に言えよって感じでね。
テーマなんだからしょうがないといっても、もうちょいやり様があったんじゃないかなぁ。
また「音楽は言語を超える」ってのをやるのかなぁ?と思ったが、作中そう思わせる描写は見当たらない、見落としてるだけかも知れないけど。
ハルカのニムロデなんてギター型でありながら使い方は鈍器だしね。{/netabare}

総評{netabare}
前作の投げっ放しエンドを不満に思った人への救済作品。
前作不満に思ったとしてもオチではなく絵や演出がダメって方は見てもしょうがない気がするし、前作知らずにウィズだけ見てもキャラが理解できるかどうか怪しい。
誰得作品?と考えると非常にニッチなような…。
ついでに放送前の宣材などではハンドシェイカーの続編には見えず、更にはBL作品っぽい印象を与えるものばかりで、ホント何処を狙ったんだ?
スポンサーに企画通す時にブラフかました?今そういうのってあるんかな?
もしそうだったらそこまでしてハンドシェイカーの顛末に決着をつけてくれたのはありがたい。
これから見ようという方は前作ハンドシェイカーを先に見ることをお勧めします。
あ、見る時は部屋を明るくしてTVから離れてね。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

問題点を改善し見所を増やした「ハンドシェイカー」続編

2019年冬アニメ。全13話(+BDに前日譚1話)。

2017年冬アニメ「ハンドシェイカー」の正統な続編です。
前作に比べてほぼ全ての要素をバランスよく改善しています。
第1話から見所を作り解りやすくする、映像の方向性はそのままにメリハリを付けて見やすくする、台詞を簡潔にして画と演出で理解させる、特に質の高かった音楽を新しい見所に加える、など。
問題点を改善するのはなかなか出来ることではないと思うけど、それをきちんとやっているので魅力が増しています。

【良かった点】
{netabare}
脚本の全体の流れが「ハンドシェイカー」に比べ、かなりスムーズに。王道で良い話が多いのでとても安心して見られました。
ただ台詞回しが回りくどかったりしてちょっとわかりにくい所も。

前作と同じく音楽が良質で、さらに主人公の核となる要素に設定することで新しいウリに。音楽の流し方も細切れにしないのが個人的に凄く好みです。
サントラも買いましたがとても良かったですよ!

前作では見にくかったビジュアルも大分改善されています。
バトルシーンが凝ってるのは相変わらずですが、メリハリを付けるようになって大分見やすくなりました。
止め絵を効果的に演出に使っているので、かえって映像の作り込みや美しさがしっかり見られるようになった印象。
シーン毎に光の具合とか意識してるのも面白い。屋外と室内で全体的に色味が変わるのが好きなんだけど、時々見にくく感じるかも?{/netabare}


【キャラクター】
この作品、相変わらずキャラクターとパートナーの描き方に優れています。
{netabare}
ユキヤとハルカが良いですよね。和む。
相手と一緒に居ると自分もここに居ていいんだと思える。そういう関係が前作から一貫して描かれてきたパートナーの在り方で、ハンドシェイカーをリタイアしてから皆願いが叶っているのも同じ。
その点が前作よりもさらに解りやすくなり、続編としての質を高めた印象でした。

今回の新キャラに共通するのが世間や学校で浮いていること。
孤独感の強さと人間性の芯となるものが描写されていて、どこか共通する気質があるように感じられます。過去の回想が短いながらとてもわかりやすくて良い。

前作キャラの活躍のさせ方も秀逸。
パートナー同士で皆幸せになっているのも嬉しいし、能力を失っていることで新キャラの活躍を喰いすぎないように配慮されています。
ユキヤに対しても胸が温かくなるような関係が多くて良いなあと。会話シーンからもユキヤの特殊性が解りやすくもなっています。
コダマとヒビキが登場しなかったのだけが残念…。

特に親子関係はグッときました。
ユキヤが一番信頼している相手が養父母だったり、コヨリに実母の面影を見ていたり、細かな描写が好き。
奥池家のエピソードもラストに持ってくるのに相応しい内容でした。ミドリが幼い頃から求めていた父親の愛情、あるいは生きる意味を、ミドリから生きる意味を与えられたセバが今度は与える側になる、ということなのかなと思いました。父親を殺したあの瞬間からもう一度やり直すという演出も良かった。{/netabare}


【個人的に勿体無いと感じた点】
{netabare}
タヅナ達が神にまみえた件には触れられておらず、全体的な設定の甘さは変わらず。
ジグラートやハンドシェイカーについての解説が作中でされないのが、初見さんにはマイナスかも。公式サイトにはあるんですが…
ただこれはハンドシェイカー達の生き様・関係性を最重要視した展開上、意図的に省いたように感じました。描きたい内容の取捨選択は理に適っていると私は思ってます。

異能バトルものとしては前作の方が興味深かったかも。
キャラの能力が前作の方が多様だったのは確かです。これも敢えて解りやすくした印象がありますね。{/netabare}

あとさあ…女の子こんな可愛いのに何で最初から売りにしないのでしょう?w
男性キャラも魅力的だったけど、女の子好きとしては最初スルーする所だったよ…;;


【BD1巻収録・未放送話について】
{netabare}
ユキヤの養父母・荒城夫妻(ブレイク・チェイン、バインド・チェイン)の過去編。
前作「ハンドシェイカー」第1話直前、ハンドシェイカーになった際のレイジロウとユキネのエピソード。ちょっと齟齬が出た部分もありますが、チェイン組の掘り下げが前作で無かったのが残念だったので、その意味ではとても良かったです。
レンタルでも見られるので気になる人にはおススメ。{/netabare}
(2019.5.30)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
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