大阪弁おすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの大阪弁成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番の大阪弁おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.4 1 大阪弁アニメランキング1位
てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (97)
248人が棚に入れました
お笑いが大好きな阪本やよいは、大阪・なんばにある私立華月高校に入学。小さい頃に「こなもんず」というコンビを組んでいた幼馴染み・高橋よもぎと再会する。早速、商店街のコンテストに出るために、思い出の公園でネタ合わせしていると、謎の少女が声をかけてきた――。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

漫才のビジュアライズって、こういうことだよね!(個人的納得)

最終話まで観終わりました。

本作は上方漫才のスピリットをアニメという媒体に見事に落とし込んだ快作で、ノリや勢いが重視されがちな現代の笑いに反したロジックの積み上げによる丁寧な昭和の笑いを提供しています。

漫才が日常をデフォルメして「あり得んやろ」とツッコませつつ、それでもどこかで見たような風景や会話をベースに成り立っている、綿密な脚本によって作られた笑いであることを思い出させてくれるような、古典的な漫才のスタイルを本作は体現していました。

それでいて舞台はしっかりと現代であり、社会状況や作中のガジェットはそれを踏まえたものになっている名作です。

ただ、刺さらない人には全く刺さらない作品でもあるようには思われます。

なお、漫画『てっぺんっ!!!』は時系列的に本作の前日譚ということのようでした。

== [以下は第9話視聴終了時のレビュー] ==
漫画『てっぺんっ!!!』には同じヤングワイワイが出ていますが、直接的なストーリーとしての原作ではなさそうです。

一時お蔵入りが危惧された第2話は9/10に放送・配信されることになったようです。良かった良かった。

アニメでネタにされている事象はちゃんと現代を踏まえたものですけど、ホン(漫才の台本)的には古典的なものを感じるというか、笑いの方向がけっこう昭和を感じさせるものになっています。

同じく女子高生のお笑い芸人が出てくる『まえせつ!』は「お笑い芸人を目指す女子高生の青春ストーリー」を志向していると思いますが、本作では各話ストーリー自体がいわば「漫才をビジュアル化した」ような物なのです。

古典落語を落語家が語っているのに合わせて役者が口パクで演じたドラマを見せるNHK「超入門!落語 THE MOVIE」という番組があるのですが、方向性としてはそれに近い物があるかもしれないです。

つまり、このアニメで各キャラがドタバタ動いているのはその世界で本当に発生している出来事ではなくて、漫才として語っている内容が誇張された表現されたものと考えるととてもしっくりします。

上沼恵美子さんの設定として「淡路島全島を所有している」という物があって、そういう体(てい)でバラエティー番組などに出演して喋ったりしますが、もちろん実際に所有しているわけではありません。

各メンバーのキャラ付けをそうした視点で見てアニメ本編を見るととてもしっくりきます。関西人が日常会話でもいろいろと「盛ってくる」のとも感性的には近いかもしれないです。

というわけで私はこのアニメがものすごく好きですが、まあそんな人がたくさんいるとも思えないのでお勧めできるかどうかは微妙なところですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

べっぴんっ!!!!!!!!!!!!

【紹介】
大阪や名古屋など全国各地で同じ地方出身の3人の美少女でお笑いトリオを作ってお笑いのてっぺんを目指すアニメ

※第2話が放送延期になった理由は予告されていたあらすじが「大統領暗殺を防ぐ話」だったので前日に起きた例の事件を受けて自粛したのでしょうね
その後、無事放送されました

【感想】
笑えるポイントなかったけど、女の子達の掛け合いは面白いところもありました
芸人トリオがテーマですが、芸人というよりもバラエティに特化したご当地アイドル番組を見ているような感じでキャラクターは可愛くて良かったです

なんかよくわからない話が多かったし、漫才とかネタはまったく笑えなかったけど、日常シーンでのキャラのかけあいは良くていい萌えアニメだと思います
「てっぺん」は見れなかったけど「べっぴん」はたくさん見れました!!!

・・・はい、こんな感じでネタがずっと滑ってて笑いどころはなかったのがちょっと残念です

日常で起きたことを生かしてネタ作りするところは良かった
良い話もあったし笑いにこだわらなければいいアニメだと思います
{netabare}
話の面白さにムラがあって面白い回も2回くらいあったけど、北海道の七不思議タイムループネタは特に退屈で私には何が面白いのかわかりませんでした
ただお笑いがテーマのアニメだからつまらないって思ったけど、そうじゃないアニメだったら特に気にならなかったかも
{/netabare}
【主題歌】
曲は響かなかったけど、OPアニメはいい感じ

【作画】
あまり作画は良くないけど、CM前後のポップなアイキャッチなど良かった

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

女子ワチャワチャ系のコメディとしては及第点は超えているのか。

いわゆる「お笑い」をテーマにした作品はいくつかある中で、「作品として」のコメディと言う点では及第点を越えているかな、とは思った。
「コメディ作品」として楽しめるレベルになっていたという評価です。


この手の作品や、あるいはアイドル(歌手)なんかをテーマにした作品だと、作品自体の面白さの他に、その作品に内包される「ネタ」や「歌」が強烈に作品の評価に影響してくる。

ガッツリその世界を描こうとすればするほど「このネタでそうはならんやろ」とか「この歌でそれはないわ」と言った視聴者側のシラケムードをクリアしなければならないからだ。

そんななか、この作品は、ワチャワチャしたお話と各グループの個性とそれを活かした構成で上手にその点を回避していたと思う。
もっとも、それゆえ、ガチ作品だとかお笑いで成上がっていくプロセスを描く、とかクリエイターの生みの苦しみを描く、と言った路線からは完全に外れているのだがw。
そこが目的でないなら、このことは大きな問題ではない。


あとは、いろいろな作品のコメディやパロディも盛り込まれていましたね。
古くは昭和のセブンとメトロン星人のちゃぶ台会議・・・、いやなんでもないです、ほか、人気ドラマ、人気アニメ、あの通販、あの人々ほか多彩でした。
シチュエーションもループものなど、話題になったタイプを上手に盛り込んでいました。


作画もキャラ造形もなかなかに良かったですね。
そもそもタレントが豊富過ぎて、頭に入るか心配だったのですが、トリオのユニットごとに個性的な設定があったのと、構成自体も各話で区切られていたりしていたので混乱なく視聴できました。
今作では、どのキャラが、という事はなく、私的には割と平等に、どのキャラクタも楽しく観れたと思いました。
意外とこれって珍しいなぁ、と個人的には思いました。



一年後、あるいは数年後に記憶にちゃんと残っているか?と言われると少々、答えに窮してしまいますが、視聴時点では確かに楽しめた感はありました。


女子のわちゃわちゃ楽しい系をご覧になりたい方は観てみても良いのではないかと思いました。
コメディとしても視聴にネガティブな影響があるレベルでは無かったと思いましたし、機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

72.6 2 大阪弁アニメランキング2位
あずまんが大王(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (687)
3320人が棚に入れました
舞台は、とある高校。10歳だが優秀なので編入してきた美浜ちよ、元気が取り柄の滝野智、一見恐そうだが実は動物好きの榊、関西人というだけであだ名が決まった大阪こと春日歩や、恐らく登場人物中もっとも自己中心的で身勝手な担任のゆかり先生などなど、それぞれキャラクターの突出した登場人物達が繰り広げる、楽しくどこにでもありそうで、でもなさそうな日常。大仰なタイトルとは裏腹に、簡略化された線と抑え気味の演出で進行する。笑いのポイントを意図的にずらすこともよく行なわれ、ベタとシュールの間を行ったり来たりする独特の空気感があるアニメ。

声優・キャラクター
金田朋子、浅川悠、松岡由貴、田中理恵、樋口智恵子、桑島法子、野川さくら、平松晶子、久川綾、石井康嗣

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

日常の降臨

※あくまでもネタレビューですw
いきなりですが、映画にしても音楽にしてもその時代ならではのモノがあると思います。
それはアニメにも言えることであって、
エヴァにしてもハルヒにしてもそのような節が伺える。

けいおんレビューhttp://www.anikore.jp/review/1187556/

本作は空気系いわゆる日常系の原点と呼ばれている作品で4コマきららのアニメ化処女作です。
私はけいおんのレビューでも書いたのですが、この日常系はセカイ系の系譜とはいきませんが派生したモノではないかと勝手に思ってますってなレビュー。

本作が放送されたのは2002年。
多分後発的にらきすた、ひだまり、けいおんと続く作品群でさらに価値を認められたのだと思いますが、
らきすたが2007年けいおんが2009年です。

☆涼宮ハルヒの憂鬱2006年
そこで私が思うにあずまんが→らきすた→☆けいおんと日常系が続く中
京アニルートとしてらきすたとけいおんの間に☆ハルヒがあってけいおんが生まれた気がします。

ハルヒはセカイ系ですが色々な要素を含んだ作品です。
その中でハルヒは最終的に非日常なセカイより、キョンのいる日常セカイを選び、
「日常の楽しさ、セカイの終焉、ボーイミーツ作品でもあります」
その日常の選択と、ハルヒ放映当時話題になったGod knowsの演奏クオリティーを通してけいおんが誕生したのではないでしょうか。そしてらきすたで京アニは空気系の感覚を掴み、けいおんに至ると考えます。

また時代背景としては2chが生まれた年1999。
ニコ動2006年。SNSは大体00年前半。またコミュ力とか言い始めたのもここら辺?

そんな感じで自分の気の許せる相手とのコミュニケーションを楽しめる
セカイ系のセカイを無くしたキャラだけで作れる低予算アニメであり萌え重視
アニメがメジャー化していったのもここら辺から

ちなみに京アニは日常系を意識して作ったわけではないようです。
こんな感じで時代とも大人の都合ともマッチし日常系は生まれたのではないでしょうか。
あずまんがの事をあまり触れてませんがそこはご愛嬌でw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44
ネタバレ

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

 「あ!」という間の三年間♪  【ねこ's満足度:93pts】

あずまきよひこによる4コマ漫画をアニメ化。
女子高生の何気ない日常を描いた、ほのぼの学園コメディです。

数多ある日常系作品の先駆けとも言われる本作ですが、その内容はまさに”正当派”。
キャラクターの魅力、ギャグセンス、テンポの良さ、間、そして萌え。
同系作品に不可欠な要素が高レベルで混在する、パーフェクトな日常アニメです。

過激な表現や演出はほとんど無し(少しだけファンタジーしてますがw)。
今や当たり前となったロリ&百合ネタも、この作品では全くしつこくありません。
そんなものに頼らなくてもいいだけの面白さが、この作品にはあるのです。

その源は、やはり個性的なキャラクター。
特に”大阪”がつくり出す不思議空間は、一度ハマったら抜け出せなくなることうけあいです。

ちよちゃん、とも、よみ、榊さん、神楽、かおりん、ゆかり&にゃも先生。
その他のメンバーもみんな大好きなのですが、ひとりだけとてつもなく異彩を放つ人物が……。
それは古文の木村先生。この人だけはガチです(笑)。今だと色々問題になりそうでマジで怖い(笑)。

全26話。その中で3度も体育祭があるのも特徴的でした。
1年から3年まで、毎年描いてる作品というのも珍しいです。
中でも3度目の体育祭回は秀逸。”イケメン”榊さんの格好良さに泣けます。ホントカッコイイ。

日常系作品ながら、卒業まで描きしっかり完結させているのにも好感が持てました。
日常系だからこそ栄えるモラトリアムからの脱却。その切なさがたまらないのです。
最終話は泣けます。本気で泣けます。
{netabare}”初めての卒業”をするちよちゃんの涙でさらに泣けます。
その雰囲気を見事にぶち壊すゆかり先生は相変わらず(笑)。
でも「あんたらは大丈夫だろう」というゆかり先生の言葉にはぐっときました。
そして、最後までクールなゆかり先生に無言でおじぎをする生徒一同……。
これは卑怯すぎます。こんなの泣くに決まってんじゃんか、このやろー(笑)。{/netabare}

笑いに関しては結構シュール。
そこが好き嫌いの分かれ目になるかもですが、個人的には大ハマリでした。
まったりとした空気の中にときおりみせるいい話。日常系好きの方なら視聴必須です☆

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女子高生とか好きな方へ

制作はJ.C.STAFFで原作は漫画です。原作既読。
ジャンルは萌え・日常系です。


10歳ながら天才で飛び級した高校生、美浜ちよ。
彼女を中心に、入学から卒業までの三年間を描く。


本作と「よつばと!」で知られる、あずまきよひこ氏の漫画原作アニメ。
本作は日常系萌え四コマ漫画の走りと言われています。
作者曰く「主人公はいない」らしいですが、便宜上主人公はちよちゃんということで。


「あずまんが大王」というよく分からないタイトルですが、学園物の日常系。
日常系萌えアニメが苦手な方でも楽しめている方が多いようです。
この手の作品をいろいろ見た私感ですが、単に走りだから持て囃している感もありますけどねw
でも面白いことは面白い。

日常モノあるあるで、序盤は微妙、終盤は侘しくなるというパターンを強く感じる作品。
最終話できっちり完結するところが、日常系アニメ好き以外にも受けが良いところかな?
最終話とかね、ちよちゃんのせいで泣きそうになったよw
{netabare}「仰げば尊し」は最強ソングだということが分かりましたw {/netabare}


本作最大の強みはキャラの良さでしょう。

天才ロリのちよちゃん。
超ド天然の大阪。
暴走バカのトモ。
ツッコミ担当のヨミ。
寡黙少女趣味の榊。
根が真面目バカの神楽
榊マニアのかおりん。

どのキャラも可愛らしくて、ちゃんと女子高生やっています。
キャラの絡みに不思議な空気感を感じますね。
この手の作品にしては百合を感じることがないのも特徴(百合キャラはいるけど)。


加えて、アクの強い教師陣も見どころ。
教師としてあるまじきほどのインモラル、ゆかり先生。
{netabare}酔った勢いで夜の保健体育の授業{/netabare}を始める、みなも先生。
変態紳士の鑑、木村先生。


好き嫌いが最も分かれるのは“間”でしょうね。
個人的にはあまり“間”にハマらず。
尺の無駄使いに感じてしまいましたw
あと、序盤の猫推しが頂けないかな。


総括して、正統派日常系萌えアニメ。
この手の作品はいろいろありますが、スタンダードといってもいい作りだと思います。
でも個人的には原作漫画の方が好み。




どうでもいいですが、木村語録でも貼っておきますね。

○教師になった理由を尋ねられた際
→{netabare}「女子高生とか好きだから!」{/netabare}
○フォークダンスの際
→{netabare}「ようこそー!次は私ー!」{/netabare}
○水泳部の屋台を訪れた際
→{netabare}「水泳部のお店なのに、どうしてみんな水着じゃないのかな?」{/netabare}
○落とした写真に写る女性について尋ねられた際
→{netabare}「MY WIFE」{/netabare}
○「かおりんって呼ばないで!」に反論する際
→{netabare}「だってみんな言ってるじゃん!私の事もキムリンって言っていいよ?」{/netabare}
○学級委員長を決める際
→{netabare}「はい!かおりんがいいと思います!」{/netabare}
○お参りする際
→{netabare}「世界人類が平和でありますように」{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

64.2 3 大阪弁アニメランキング3位
カラフル-Colorful(アニメ映画)

2010年8月21日
★★★★☆ 3.5 (413)
1778人が棚に入れました
死んだはずの“ぼく”は、プラプラという天使らしき少年から“おめでとうございます。あなたは抽選に当たりました”と話しかけられる。大きな過ちを犯して死んだ魂のため輪廻のサイクルから外れてしまうはずだったが、再挑戦のチャンスが与えられたというのだ。そして、自殺したばかりの中学生“小林真”の体を借りて、自分の犯した罪を思い出すため下界で修行することに。ところが、父は偽善者で、母は不倫中、そして自分をバカにする兄とは絶縁状態という最悪の家庭環境。おまけに学校でも、友だちがひとりもいない上に、秘かに想いを寄せる後輩ひろかが援助交際をしていた事実を知ってしまうなど、まるで救いのない日々だった。そんな中、真の体に収まった“ぼく”は、真っぽくない振る舞いで周囲を困惑させてしまうのだが…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

簡単そうで実は難しいこと

金木犀の花が満開の日から散っていくまでの短い間、
死んだはずの少年が、中学生の小林真としてもう一度命を与えられ
日々の生活の中で修行をし、あることに気づけるか否かで
生まれ変われることができる、と天使から言い渡されるところから
展開していく物語。

小林真という少年を生きる、そんな修行期間を与えられた彼。
天使から言い渡されたその本当の目的は何なのか?
以前の記憶はないので、戸惑いながらも「小林真」という人間をみつめ、
彼を取り巻く家族やクラスメイトをみつめなおし、
そして一番、気づかなくちゃならないことを見出していく。

ここでひとつ、大切なのは、甦る前の記憶がないという枷のおかげで
客観的に自分をみつめることができる点だと思う。

全体通して流れる、穏やかなピアノの旋律も綺麗だったし
いろんな色を持つ人間と言う生き物の、愚かさ滑稽さの中、
普段当たり前のように思っているさまざまなことへの
ありがたみについても、気づかされる作品だった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 68
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

人生の追試

原恵一監督作品、サンライズ制作。
原作は森絵都のロングセラー。

前世で大きな過ちを犯し死んだ「ぼく」が、
罪深い魂の償いであるかのように、
自殺したばかりの少年「小林真」の体を借り、
もう1度下界へ戻され人生を再挑戦をする。
自殺した少年の日常を追体験し、
人生を違った角度から見直し始める。

平凡な少年の静かな日常と、
丁寧に書き込まれた美しい街並み。
{netabare}その背景には家庭内の不和や学校でのいじめ、
密かに想いを寄せる少女の援助交際と、
前半は陰鬱とした展開が淡々と描かれます。
少年には絵を描くことだけが救いだったのですが、
未完成の絵を残したまま死を選ぶのです。{/netabare}

小林真の中に入った「ぼく」は、
彼の世界を知り、息苦しい日常を知るにつれ、
青臭くも反発しながら人生の意義を見つけていく。
これは小さな現代版ファウストでしょうか。

生きるということはたくさんの人に支えられ、
知らないうちにたくさんの人の支えになっている。
見方を変えれば世界はこんなにも色で溢れている。

世界を肯定するまでの繊細な物語です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 47

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人生とは普通である。

人間の記憶って怖いものですね。
この作品は2年ぶり2回目の視聴ですが、ラストの記憶が完全に欠落してました。
それだけラストの印象が普通だったと言うことでしょうか。

内容は、何らかの理由で死んだ人間が、少年として人生の追試を受ける話です。
設定に強引さを感じますが、シナリオが巧みなため時間を忘れて視聴しました。

人生とはカラフル。
この訳を考えるうちに、生きる上でもっとも大事なことに気づく筈です。

最後に残念なお知らせです。
声優さんの演技がちょっと・・・普通すぎます。
人生とは普通といえば、それまでですが・・・。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

66.2 4 大阪弁アニメランキング4位
うちの師匠はしっぽがない(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (95)
311人が棚に入れました
いつか人間を化かしてみたいと夢見る、豆狸の女の子・まめだ。 少女に化けて大都会・大阪に繰り出し、黒髪の美女を化かそうとするが一目で見破られてしまう……! 落ち込むまめだに容赦なく「里に帰れ」と言い放った美女は、自分を「落語家」だと名乗り……? 笑うかどには、たぬきたる。観ると笑顔になる大正落語ファンタジー、ここに開演!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

うちの落語はしんぽがない

【この作品の見どころ】
一生懸命な弟子の可愛さと面倒見のいい師匠、取り巻くキャラクター達の暖かさを見て和む作品
笑える作品じゃないけど上方落語もマジメに取り扱っていて解説もちゃんとあるので落語がどんなものなのか興味ある人にもいいかも

【感想】
序盤がつかみ悪くて微妙かなって思ったけど落語の修行がはじまってからまめだを取り巻く人間模様は少しずつ面白くなってきました
少しずつ成長していくまめだちゃんの純粋さと、見守るししょーの関係性がとても良く、見て良かったです

でも落語はぜんぜん面白くない

上方落語がテーマですが、声優は演技は上手でも落語のプロではないので
演技がいいだけで面白さまでは表現できてないと思った
そこの部分が昭和元禄落語心中との差かな?

作中でししょーが「ただ暗唱するだけでいいわけじゃない」って言ってたけど、それはそのままししょーの声優に当てはまる言葉
ただ上手に演技すれば笑いが生まれるわけでもないのでしょう
どれだけ上手にマネをしても、声の抑揚、表情、間の取り方、そういった何代も師匠から弟子に伝えられてきた熟練の技術はそう簡単にマネできない
だから面白くないんだと思います

そんな簡単にマネできたら落語家の立場ないですよね・・・

落語って漫才やコントと違って小刻みに笑いが生まれる芸じゃなくて、
ほとんど笑いのない長話を聞いてしっかり物語に入り込ませたうえでここぞというところで落として笑いにつながるものだと思ってるけど
このアニメはオチで笑いをとれるだけの技術がないので、ただの退屈な長話になってしまっていて、長話に付き合って損した・・・ってなると評価が低くなるのも仕方ないのかなあ

でもそれは声優が悪いわけじゃなくて、落語はそれだけ難しくて奥が深い芸ということだと思います
落語の面白さはイマイチ伝わらなかったけど、まめだとししょーのキャラクターは好きで楽しめました

【落語がダメなら映像でカバーすればいいじゃない】
尺の関係もあると思うけど、間の取り方に難があるので落語の物語が一回聴いただけではすっと入ってきません
プロの落語家ならしゃべりだけで観客に情景を思い浮かべさせて物語に引き込む力があるけど、
声優は落語家じゃないので映像でちゃんとサポートしないと話に入り込みづらいと思う

【大阪弁ちゃう】
声優がすごく頑張ってるけど、やっぱりししょーの関西弁のイントネーションが気になります・・・

まめだちゃんは大阪弁覚えろって師匠から言われてるのになんで日常会話共通語なの?
普段から使ってないと習得なんてできないと思う

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「その、陽気なこと~!」(いっぺん、言ってみたかったんだよな)

……といきなり本作Blu-rayのテレビCM風にぶちかましてみたところで、以下ぜんぜん関係のない話をします。

本作の漫画原作は未読です。

時は大正、処は大阪。田舎から街に出てきた豆だぬきのまめだ(いわゆる化け狸(?))が落語家に弟子として入門して、人を化かす代わりに落語家として人を笑わせることを目指すというお話ですね。

そして内弟子として弟子入りした大黒亭文狐(だいこくていぶんこ)師匠にも、人には明かせない秘密が…。

ということでまずは落語、特に本作では上方落語についてです。

近頃では伝統芸能・古典芸能的な扱いを受けている落語ですが、古典落語と呼ばれる噺が作られた当時は、その当時の様子に基づいたものになっています。

江戸時代から明治、大正と時代が移り変わったとしてもまだ大正時代だと例えば「祖父母が江戸時代の生まれ」とかいう人がいて、古典落語でも世相は落語の世界そのままではないにせよまだその残滓みたいなものは残っていたんだと思います。

例えていうなら令和の今の世で「昭和は○○だった」的な話をしている感じなので、私が昭和の話をされても普通に理解できるし当時の笑いも普通に楽しめるのと同じことで、大正時代の寄席の客は普通に当時の落語が楽しめる人ばかりだったんだろうと思います。

ロケーションについても、上方落語は当然大阪周辺を舞台にした話が多いわけです。

時代、場所どちらにも馴染みがない視聴者は落語の内容から置いて行かれるし全然面白くないといったことになりそうです。


……ということで本編の話に戻ると、作中の文狐師匠は見かけこそ若くても噺の中の世界を懐かしむ側であり、まめだもまた「古き者」のコミュニティーで生まれ育っているのでまだ若いですがそちらの感覚に近いんでしょうね。

落語の内容自体が楽しめなくても、その辺のノスタルジックな感覚に共感できればある程度は楽しく本作を観られると思います。

ということで、個人的には落語の内容も含めてまあまあ楽しめたんですけどそうじゃないって人は多そうですよね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

フツーかなぁ・・・、いや違うんだけど、でもフツー。

何を言っているのかわからないレビュータイトルですなぁ、我ながら。


えーと、作品としてはフツーに物語を追えました。
でも、ホントの所を言うと、落語をネタに据えた作品なので、特色のある方の作品になるはずなのですが、あまり刺さるポイントがなく、フツーと言ってしまうという・・・。

解説しても何を言っているのかわからないという。。。


物語は日本昔話的な・・・、タヌキとキツネ・・・。


パート的にはまめだの紹介兼頑張っているパートと
師匠である大黒亭文孤の過去含めまめだが文孤の真の弟子になるために奮闘するパートかなぁ。

逆シャアまでのガンダムの主役がアムロでありながら、実はブライトの物語だと言われているように、この作品も「まめだ」が主役でありながら、実は文孤の物語だといってよいかもしれませんね。

個人的にはまめだが頑張っているパートよりも、文孤の弟子になるための試練が設定されているあたりの方が好みでした。

ただ、全体的に良い雰囲気は持っているのですが、ボヤんとした感はあったかもしれませんね。
私の印象ではそうでした。

悪い印象もないのですが、切れ味のあるポイントも無かったかなぁ、と。
そして、出てきた言葉が「フツーに観れた、物語を追えた」という事でして・・・。

こういうアニメもあってもいいなぁ、と思うアニメではあったのですけどね。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

あ、そう言えば、しららの口調はクセになったかな、楽しかったかもしれません、お気に入りのキャラと言えばそうかも。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

55.1 5 大阪弁アニメランキング5位
バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 2.6 (52)
146人が棚に入れました
宇宙からの侵略者・ネリリ星人を退けた人類は、太陽系全域にまで居住区を広げ、その繁栄を謳歌していた。その100年後──人類が熱狂するのは、神(しん)・大運動会!大学衛星と呼ばれるスペースコロニーに、太陽系の各地から少女たちが集結。宇宙一の座をかけて、様々なスポーツで激闘を繰り広げるのだ。最後に勝ち残った者は宇宙撫子(コスモビューティー)と呼ばれ、太陽系の女王の座に就くことができる。地球の少女・明星(あけほし)かなたは、幼い頃に交わしたある約束を果たすため、宇宙撫子を目指す。南極訓練校での予選を見事に勝ち抜き、大学衛星にやって来たかなた。そこで、かつて約束を交わした少女と再会を果たす。勇気と希望と誇りをかけた、少女たちの熱いスポーツバトルが幕を開ける!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

走れ少女たち!

この作品は、1997年から1998年にかけてOVAやテレビアニメが放送されていたそうです。
今回の作品のタイトルが「ReSTART!」であるのも、きっと前作が影響しているのでしょうね。
あ、1997年から1998年ころの前作はOVA、テレビアニメ共に未視聴です。

まず、この作品の凄いのは声優さんの布陣です。
主人公の「明星 かなた」役にすみれちゃん、そして主人公と競い合うキャラを演じるのが、石川由依さん、とみたん、はやみん、あかりんって凄いですよね。

唯一知らなった南條ひかるさんは、この作品がテレビアニメのデビュー作だとか…
周りには旬な声優さんだらけの状況って、きっと緊張したでしょうね^^;


宇宙からの侵略者・ネリリ星人を退けた人類は、太陽系全域にまで居住区を広げ、
その繁栄を謳歌していた。

その100年後――

人類が熱狂するのは、神・大運動会!
大学衛星と呼ばれるスペースコロニーに、太陽系の各地から少女たちが集結。
宇宙一の座をかけて、様々なスポーツで激闘を繰り広げるのだ。

最後に勝ち残った者は「宇宙撫子(コスモビューティー)」と呼ばれ、
太陽系の女王の座に就くことができる。
地球の少女・明星かなたは、幼い頃に交わしたある約束を果たすため、宇宙撫子を目指す。

南極訓練校での予選を見事に勝ち抜き、大学衛星にやって来たかなた。
そこで、かつて約束を交わした少女と再会を果たす。

結城と希望と誇りをかけた、少女たちの熱いスポーツバトルが幕を上げる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

はて、ネリリ星人…?
と思ったら、前作の設定が踏襲されているみたいです。
何でも前作では「ネリリクイーン」なる者が登場し、スポーツ勝負による地球侵略を企んでいたそうですから…

きっと、前作を見ていたら縦横の繋がりを感じるんだろうなぁ…と思います。
だから、続きから見るのは勿体ないんですよね…

物語の方は、大運動会の裏で蠢く怪しげな組織が、何やら陰謀を企てているようなのですが、どうやら、この作品でも純粋にスポーツを追い求めていない輩が登場してきました。

スポーツと政治…とまでは言いませんが、スポーツと競技団体の癒着は何度かニュースでも話題になりましたし、今まさに巷を賑わせているオリンピックも、IOC収入の約7割を占めると言われているテレビ局への放送権料を巡る忖度が、オリンピックを決行させた理由などと取り上げられています。

人類にとってスポーツは、もう利権なしでは存在し得ないのでしょうか。
一番可哀そうなのは、目標を持ってトレーニングに励んできたアスリートの皆さんです。
競技自体、ましてや、選手には非は微塵も無いのにヤリ玉にあげられた結果、翻弄されますので…
もしかすると21世紀に入る前から蔓延していたのかもしれません。

この作品でもそんな輩が絡んでいなければ、競技の展開も結果も全然違うモノになっていたかもしれない。
この作品では、現実世界以上にアスリートは翻弄されていましたから…
そういうのが本当に残念で仕方ありません。

ですが、物語の展開としては王道だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、諏訪ななかさんによる「コバルトの鼓動」
エンディングテーマは、近藤玲奈さんによる「桜舞い散る夜に」

1クール全12話の物語でした。
声優さんの演技にだいぶ背中を押して貰った作品だったのではないでしょうか。
アニメーション制作は、「アニメーションスタジオ・セブン」さん。
ググってみると、これまで30分アニメを制作した実績は「王様ゲーム The Animation」と「京都寺町三条のホームズ」の2作だけのようでした。
幅広いジャンルの作品を手掛けているようですが、今後も実績を積んで日本のアニメ業界の底上げに寄与できる会社になってくれることを期待しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

競技は二の次?

全12話 前作未視聴

テレビ朝日ヌマニエーション枠で放送。この枠は結構変わった作品が多いので毎回楽しみに観ています。

前作が1997年放送ということですが、あまりキャラとの関係性とかはないようですね。

色々な星からこの大運動会に出場するために選ばれた者たち。

最優秀選手には宇宙撫子(コスモビューティー)という全人類・人類が住む星々に影響のある存在になるために様々な競技を行うお話です。

そのコスモビューティーの座を裏から狙う者たちの暗躍も描いています。

昭和風のキャラデザや作画を見てギャグ作品だと思って観てましたが、そんなことはほとんどなくシリアスな場面が多かったですね。

暗躍といっても直ぐにバレるようなことばかりしていますが、終盤までほとんど誰も気づかないというのはありえませんねw

競技より暗躍しているほうに焦点が当てられていますので、競技内容が頭に入ってきませんし、競技の印象が薄いです。

お話はきちんと終わっています。もう少し楽しい作品かと思っていましたが、ちょっと思っていたのとは違いましたね。

OPは諏訪ななかさん、EDは近藤玲奈さんが歌っています。

最後に、暗躍しているボスたち昭和風テイストで下品でしたね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

pikotan さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

旧作を冒涜するレベル

90年代に放送されていた、初代のバトルアスリーテス大運動会は毎週楽しく視聴していましたが、今回のReSTART!は全く面白くないです。
普通にスポーツとギャグのアニメで良かったのに、太陽系管理委員会の陰謀とか物語にとって邪魔でしかないと思うのですが、何でこんな要素加えたんでしょうか。
競技中に事件が起きて刑事が登場するとか、視聴者の気持ちが盛り下がるだけです。
もっと競技そのものに力を入れて欲しかったですね。

作画レベルも低いように感じましたが、敢えて昔のイメージを出したかったのか単に下手だったのか。
昔好きだった作品の続きが観られると期待していただけに、余計にガッカリ感が強いです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5
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