鬼戦車 t89 さんの感想・評価
3.2
爽快活劇としては中々良かったです。基本、組織も登場人物もアホで無能なのが気にならない人向け!
最終話(12話)まで観ました。
ドラゴンボール張りに世の中に散らばったカードを巡ってバトルする話です。カードに選ばれると凄い能力が使えますぅ!
どっかで観たことある話ですが、中々スタイリッシュです。主人公は王直属の秘密組織に加入します。
結構人が死にますが、何となく明るい雰囲気で話が進んでいきます。
狙っているのか、意図してないのか不明ですが、主人公の能力名が「ネオニューナンブ」だったり、悪役がドロンジョ一味みたいな愉快なうっかりさん達だったり、シリアスなのかコメディなのか掴みどころがありません。
能力バトルも工夫が足らず、敵の能力者に対して、複数能力者で袋だたきにするのが最適解となっています。
組織として能力者を沢山抱えている主人公達が強いのがあたり前で、緊張感がありません。
敵も単体で複数能力者を倒せる能力や、戦略を練って挑戦して欲しいところですが、結局力押しで各個撃破されます。
数の理論で力押しできるので、物語の都合上、構成員の頭数が揃わないシチュエーションを作らざるを得ないところに、組織の頭の悪さを感じます。諜報能力とか無いんですか?
カードを沢山集めて適合者を組織すれば、もうイージーモードです。何年もカード集めしているのに何をしてるんでしょうか。
最終話近く、カードを集めて役をつくると奇蹟的なことが出来ることが明らかになります。
カードはトランプと一緒で枚数が決まっているようなので、益々沢山のカードを持っている組織が有利です。
一回ミリタリーバランスが傾いたら、組織間闘争でカード保持数が少ない組織が逆転するのは不可能です。
それなのに、敵対マフィア組織は、意味のないちょっかいを仕掛けてきて、カード能力者を消耗します。
マフィア組織はボスもキレているだけで、組織としての目的が不明です。テロや武装蜂起をしたりする意味も良く分かりません。
敵味方共に組織のトップが意味深なことを言うだけの無能な感じしかしないのもバトルの緊張感を削いでいます。
ラスト、味方が個人的理由から暴走したり、許したりとガバガバな感じで走りきって二期へ。
いやいや、組織のピンチの時にカードを持ち出して脱走し、観覧車に格好つけて乗っているアホを許したらアカンやろ!
これで良いのか?と思いつつも二期が楽しみだったりします。