稲葉姫子 さんの感想・評価
4.0
安定しない作画も、時代の味なんでしょうか
96話(8クール)というとてつもなく長い作品です。
当時はゴールデンタイム(19:30-20:00)に放映されていたといいます。現代のアニメ事情とは異なるものです。アニメの地位が高かったのでしょうか。
[物語・ストーリー]4.5点
物語に難しいものは何もありません。簡単に言えば、主人公・五代裕作と音無響子の出会いから結婚までの話です。それに三鷹瞬という恋のライバルが絡みます。(この関係はYAWARA!と似ていますね)
ストーリー自体はゆっくり進むために、現代のアニメを見慣れている私たちにはまどろっこしいところもありますが、人の心の描写を丁寧に描くために一旦引きこまれたらキャラクターと同じ視線にたって考えることができます。
[作画]3.5点
作画・キャラデザインは、もりやまゆうじさん(第1話 - 第26話)と、高田明美さん(第27話 - 第96話)で大きく変わります。私はもりやまゆうじさんの26話までの方が好きな絵でした。特に第15話「あぶない二人の人形劇! 僕もうダメです」の作画は神レベルの素晴らしいものと思います。
最後まで作画崩壊のようなつらいものはありませんが、全体と通して作画が安定していませんでした。
またOPやEDの作画もちょっとなんでしょう?レベルがあります。
(OPの「悲しみよこんにちは」、EDの「シ・ネ・マ」は素晴らしいです。)
[声優]4.0点
達者な人たちで、プロのお仕事でした。特に千葉繁さんは名人芸ですね。
[音楽・主題歌]3.5点
?な作画のために損をしています。
[キャラ]4.5点
各キャラクターがいい味を出していました。