変態で漫画原作なTVアニメ動画ランキング 14

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月08日の時点で一番の変態で漫画原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.4 1 変態で漫画原作なアニメランキング1位
女子高生の無駄づかい(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (833)
3325人が棚に入れました
ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!

声優・キャラクター
赤﨑千夏、戸松遥、豊崎愛生、長縄まりあ、富田美憂、高橋李依、佐藤聡美、M・A・O、興津和幸
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

あだ名がみんなに浸透しているのが凄い。田中のこれは許せる枠結構言われたら傷つくよな。バカもどうかとは思うけど。
一番笑えたのはショッピングモールのゲーセンで寝そべって動かなくなったシーン。{netabare}掃除のおじさん連れてきて、てこの原理とか爆笑必至。{/netabare}
留年回避の勉強会は大変そうだった。暗記パン食べて生活しているのか。しかも、精力剤でぎんぎんに。

ヲタが腐っているときの目は印象的。一番まともと見せかけて美味しいもの食べるときはうるさいし、そこまでまともな奴ではないような。11話が凄い良かったなあ。{netabare}憧れのPが担任って少しショックもあるけど、夢を再認識できた。まずは膝が曲がる絵を描かないとね。膝が曲がらない呪いは辛い。{/netabare}

おばあちゃん子のロリ可愛い。やさぐれようとしてもメイクをしようとしても失敗して空回り。素のままでいいぞ。

ヤマイは中二病こじらせ中。包帯かぶれが大変。{netabare}顔はめパネルに頭がはまって抜けなくなったままバカと登校するのあほすぎて笑ってしまった。{/netabare}

リリィは男が苦手。もとい触るとぶつぶつが。{netabare}バカは男性ホルモンに溢れているのかゴライアスガエルみたいな感触なのかリリィに蕁麻疹を出させる特殊能力を備えている。{/netabare}まじめのことが好きなのかな。想いは通じてないけど。

まじょはスプラッターとか魔術的なのが好き。そんなに印象に残ってない。

鷺宮まさかの文系かあ。微生物大好きだからどう考えても理系じゃね?結局どの道に進みたいんや。実は文学少女?それとも、文学的に微生物学者?それとも、原作者の中に女性は文系という偏見が?だとしたら酷いですね。考えすぎとは思うけど。

色々と笑わせてもらえた作品だけど、あそびあそばせの上位互換ではないという印象。女子校は男子校と似たようなものだから、さらに暴れてもらいたい。

OP
輪!Moon!dass!cry! 歌 田中望(赤﨑千夏)、菊池茜(戸松遥)、鷺宮しおり(豊崎愛生)
ED
青春のリバーブ 歌 田中望(赤﨑千夏)、菊池茜(戸松遥)、鷺宮しおり(豊崎愛生)
さいのたま女子高等学校 校歌
OPはカレーが食べたくなるBGM。独特すぎる。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
浪費する、青春──。 WEBコミック誌「コミックNewtype」で大人気連載中の学園ガールズコメディが待望のTVアニメ化決定!ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!


第1話 すごい
かつてとあることをきっかけに何となく疎遠になってしまっていた田中、菊池、鷺宮の三人は、偶然にも同じ高校に進学したことによって再会を果たす。久しぶりに会う旧友を前に、ぎこちなさを隠せない菊池だったが、昔と何一つ変わらない田中と鷺宮のやりとりを見ているうちに、自然とツッコミを入れてしまう。クラス分けでも同じクラスになった三人は、そのまま入学式に出るが、途中から何やら落ち着かない様子の田中。入学式を終えて、教室へと向かう途中で、田中は取り返しのつかない失敗をしてしまったと話し始める。

第2話 まんが
クラス全員にあだ名をつけるという田中の試みによって、菊池はヲタ、鷺宮はロボ、そして田中自身はバカというあだ名が定着したある日の日曜日。ヲタはベッドに寝転びながら、低所得Pの新曲を聞いたり、アニメを観てみたり、漫画を読んでみたりと、週末を満喫していた。バカから暇過ぎるからという理由で、大量に送られてくる自撮り写真を完全に無視して、趣味を謳歌するヲタは、いつか自分も有名になって夢の印税生活をしてやると奮起し、描きかけで止まっていた自らの漫画を描き始める。

第3話 わすれもの
百井咲久は、その可愛らしい見た目から、周囲にいつも小さくて可愛いと言われ続けてきた。自分の容姿にコンプレックスを抱き、グレてやるとまるで尖ったナイフのように生きているのにも関わらず、周囲の反応は変わらない。そしてバカにロリというあだ名をつけられてしまい、事あるごとにあだ名を連呼されることに怒ったロリは、もうバカとは口を聞いてやらないと宣言するが、バカの巧みな誘導によって、つい返事をしてしまう。さらにはバカの嘘にまんまと騙されてしまい、ロリはバカに対して最高の悪口を言うのだが……。

第4話 まじめ
高校受験当日、高熱をはじめあらゆる体調不良によって、志望していた高校に落ちてしまい、さいのたま女子高校に入学することになったマジメこと一奏。辛い3年間が始まると落ち込んでいたマジメだったが、入学式のクラス分けが貼られた掲示板に、ずっと憧れていた鷺宮しおりの名前を見つけ、奇跡が起きたと喜ぶ。しかし、そんな喜びも束の間、中学では一度として崩れなかったロボの表情が、バカによっていとも簡単に崩されてしまったのを見て、衝撃を受けるマジメ。マジメはどうにかロボとお近づきになろうと、バカの観察を始めるのだが……。

第5話 りりぃ
バカたちのクラスに転入生がやってきた。転入生の名前は染谷リリィ。さらさらのロングヘア、ぱっちりとした大きな瞳、瑞々しくぷるんとした唇、扇情的な隆起を描く豊かな胸、きゅっとした細い腰に、すらりとした長い足、そして透き通るような白い肌という、リリィの完璧な美少女ぶりを見て、ヲタは思わず格差社会かと叫んでしまう。リリィはにっこりと微笑んで、自己紹介をするのだが、その内容が好き嫌いのくだりに入ったとき、その可憐な容姿からは想像もつかない斜め上の言葉が次々と飛び出していき……。

6. まじょ
ファミレスで、いつものようにバカのすごい話を聞いていたヲタとロボ。そんな三人に久条琥珀という見知らぬ少女が話しかけてくる。琥珀の話によると、双子の姉である翡翠が、バカたちと同じさいのたま女子高校に通っているのだが、とある事情で数えるほどしか学校に行っていないらしい。このままでは出席日数が足りずに、退学処分になってしまうかもしれない。翡翠にどうにか学校に通ってもらうため、バカたちに翡翠と友達になって欲しいという。話を聞いたバカたちは、快く友達になることを引き受けるのだが……。

7. やまい
屋上の給水タンクの上に座って、人間はもっとプライドを持たなければならないとつぶやくヤマイ。そんなヤマイに話があるから降りてこいと言うワセダだったが、ヤマイはワセダの言葉には屈しないと返す。しかし、ワセダが内緒で饅頭を一つやろうと言うと、あっさりと降りていき、いつものごとく進路指導室へと連れて行かれる。ワセダはヤマイの包帯がいつもに増して多いことを心配していて、いったい何があったんだと問いかけるが、ヤマイは大したことじゃないから案じるなと反論し……。

第8話 みずぎかい
ある夏の昼下がり、ファミレスに集まっていたバカ、ヲタ、ロボの三人。するとバカが、もしかして人生で一度きりの16歳の夏休みを無駄に過ごしている自分たちは、ものすごい贅沢をしているのではないかと話し始め、さらに女子高生が水着で武装すれば無敵じゃないかと語る。このあたりに海はないと返すヲタに、電車に乗ればすぐ海に行けるし、なんだったら海外でもと言うバカ。すかさずそんな金はないとヲタに一刀両断されるバカだったが、都合良く福引きで特賞が当たるなんてこともあるかもしれないと言い、三人は量販店に向かう。

第9話 おしゃれ
ある日、スーパーで買い物を終えたロリは、帰り道で同級生をいじめている小学生たちを見かける。彼らにいじめをやめるように注意をするロリだったが、小学生たちは言うことを聞くようなそぶりもなく、ロリに対してどこの小学校に通っているんだと凄む始末。小学生に間違われたことに憤慨し、自分が高校生であると主張するロリ。しかし、小学生たちはロリの言うことをまるで信じようとしない。高校生ならもっと胸が大きいはずだと言われたロリはショックのあまり、買い物袋を落としてしまい……。

第10話 ろぼ
廊下の掲示板に張り出された2年生に進級したときのコース分け。事前に文系か理系かを選択し、そこには選んだほうが記載されているはずにも関わらず、バカのところには未定と書かれていた。まだ進路希望の紙を提出してなかったのかと聞くヲタに対して、ちゃんと出したはずと答えるバカだったが、そこにワセダが現れ、お前は進路希望を意味を理解していないと、バカを進路指導室へと連れていく。進路指導室から教室に戻り、貴重な休み時間が減ったと喚くバカに呆れるヲタ。そしてふとしたことからバカとヲタの喧嘩が始まってしまい……。

第11話 ゆめ
年末が近づいたある日、机に向かって漫画を描いていたヲタだったが、中々アイディアが浮かばずスランプに陥ってしまう。気分転換をするために、低所得Pの楽曲を聞き始めたヲタは、こんなに素敵な曲をどうやって作っているのか、作っている人はどんな人なのだろうと恋にも似た思いを馳せる。どうにかしてこの熱い思いを届ける方法はないかと考えているうちに、ヲタはかつて歌ってみたをやるために、機材一式を買い揃えていたことを思い出す。一度は難しくて挫折してしまった歌ってみただったが、低所得Pに気持ちを伝えるため、ヲタは再び歌い始める。

第12話 なかま
年明け早々にワセダから、今度の期末で相当頑張らないと留年してしまうことを宣告されたバカ。どうやら1教科でも赤点を取ったら本当に留年してしまうらしい。落ち込むこともなく笑いながら、ワセダから留年するかもしれないと言われたことをヲタやロボに話すバカに対して、ヲタは一つも笑えないと返す。さらにマジョからも占いの結果が良くないことを示していたと言われるが、どこ吹く風のバカ。どうやら以前からとっておきの勉強法を実践しているから、何の心配もないと言うのだが……。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おバカすぎる女子高生の日常アニメ

とある女子高の個性的すぎる女の子たちのおバカすぎる日常のお話。
毎話のタイトルが、その話のメインキャラのあだ名が特徴になることが多いみたい。
いつのまにか、今期アニメで一番楽しみなのはこれになってました。
最初は面白そうなアニメだなあ、と見始めましたが、最終話まで見て、これはなかなかの良作だと思いました。
OPは妙に耳に残る良曲でしたし、EDもいい曲で良かったです。
ホント2期やってくれないかな。。またバカたちのおバカな日常が見たいです。
最終話まで見てから、あらためて1話を観てみました。冒頭のヲタのアルバムを見るシーンや、バカ、ヲタ、ロボが入学の日に再開するシーンに思わずじわっときました。その後の話も最初観た時よりも面白く見れました。これ、意外と2周目の方が楽しめるかもしれないですよ!
以下、各話のレビューです。

1話「すごい」。{netabare}田中(バカ)メインの話。
すごい女子高生ってなに(-_-;)家族が裸族とか田中アホすぎw
「それでも町は廻っている」の歩鳥を数倍アホにした感じ?
まさに「バカ」って感じ。でもこういうキャラ好きだなあ(*^_^*)
他の登場人物もみんな一癖あって面白い。もちろんワセダもね。{/netabare}
2話「まんが」。{netabare} 今回は菊池(オタ)メインの話かな。
パセリ丼ってどんなん(-_-;)パセリ嫌いにはありえんわ。。
鷺宮(ロボ)の漫画評ズレてる分だけえげつない。。ヒザ曲がらないとか(-_-;)
くすっと笑えるネタはいくつかあったけど、1話に比べてちょっと落ち着いたかな。
一番笑ったのは、山本(ヤマイ)とワセダの絡みかなあ。ヤマイ回が楽しみになりました♡{/netabare}
3話「わすれもの」。{netabare} 今回は百井(ロリ)の話かな。
バカは相変わらず、すごいを連発。心臓を守るために胸毛必要って(-_-;)
ロボは相変わらずマイペース。この2人を足して割れば良くなる・・わけないか(・_・;)
ロリ今でもサンタさん来ると思ってるんだね(*^_^*)かわいいなロリ。
はじめてのおつかいみたい。。気持ちも行動も見た目も小学生なんだね。
でも買い物でお金が足りなくてお肉よりもお菓子を選ぶとか、小学生というか幼児レベルだよ。。
バカ、床に寝て張り付いて離れないとかバカというか幼児レベルでしょ(-_-;)
バカって相手かまわず誰にでもバカみたいに接するんだね。お前も幼児か!と言いたい。。
今回はロリ回に合わせたのか、幼児っぽいギャグが多かったかも。。{/netabare}
4話「まじめ」。{netabare}今回は一(マジメ)の話だね。というかタイトルまんまだし。
バカ、いつも同じようなすごい会話してんのね。これ毎話冒頭のテンプレなのかな。
ロボに対して密かに憧れてるマジメ。何か勘違いしてるような。。
バカはポッキー口で大量に咥えたり、友達のジュースに細工するとかやってることが子供すぎ。
ロボと仲良くなりたくて、バカ観察ノートをつけてるマジメ。
でもバカが文字を見ると眠くなってノート読まれなくて良かったね。
ハゲカツラかぶって登校する女子高生いたら面白い超えて変人だわwでも笑った(^O^)
あと学校に培養してる菌が入ったシャーレを持ち込んでるロボはやっぱり変人だと思った。。{/netabare}
5話「りりぃ」。{netabare}今回のすごい話なんだろと思ってたら・・バカらしいなー(-_-)ロボは無駄に知識すごいし。
今回は・・ん?転校生の話なの?変化球きたな。女の子とオスって露骨すぎ(-_-)
そんなリリィにお菓子食べながらだいぶ変わってる奴だなと面と言えるバカもだいぶ変わってると思うよ(^O^)
リリィはバカが苦手なんだね。でワセダに訴えて席替えしてもらうリリィ。
リリィのキャラってヤな感じだけど、バカたちにいじられ役になると面白くなるかも。
何か今回はメイン話よりも、ロボがさりげなく実験やハンダ付やってたり、ヤマイが木に登ってたりしたとこはくすっと笑えたかな。ED後のヤマイとワセダの面談もね♪{/netabare}
6話「まじょ」。{netabare}3年ものの食パンって中学の頃から保存してたのかよwキモすぎでしょ(-_-)
あれ?また新キャラ?今回はどうやら翡翠(マジョ)の話。不登校の子なのかな?
というか、ホルマリンの瓶が並んでる部屋って(+_+)
バカの誰でも平気に会話できるとこはいいとこだね。おかげでマジョはバカたちと友達になれて。
わかってくれる人だけ大事にすればいい・・ロボいいこと言うね。
恋愛映画を観るマジョ姉妹とロリ。三者三様の感想が面白い(^O^)
ヤマイって高いとこが好きなんだね。木とか下駄箱の上とかw
マジョがロリをほのぼの映画に誘うけど・・(゜o゜){/netabare}
7話「やまい」。{netabare}オタの挙動からパンツの話を思いつくバカってすごいな。
今回は私待望のヤマイの話。まずは安定のワセダとの絡みから。
まんじゅう1つで陥落するヤマイの信念。。肌弱いのに包帯巻いてあせも誘発ってバカだ(-_-)
ダイオウグソクムシ娘のぬいぐるみ・・キモかわいいから意外と人気でるかも。私はいらないけど。
マジョ妹の部屋も真実の口のレプリカ飾ってるとかなかなか。ガスマスク持ってるマジョには負けるけど。
カラコンすると充血はあるあるだよね。目には良くないけど。
マジョのガスマスクをメ○カリで入手して学校に持ってきてかぶるヤマイ。
マジョからガスマスクの由来を聞いて引くヤマイ。マジョの話はヤマイと違ってガチ話だからね。
とここまではいつもの感じだったけど・・!
ははは(^○^)なにこのヤマイ鹿とバカコアラ!おかしすぎる。。お茶飲んでたら絶対噴きだしてたわ!
しかも首が抜けなくなってそのまま2人で学校に行くとか、ワセダが一緒に記念撮影するとかもうね。。
バカの一本締めとか、さいのたま校歌とかも面白かった。{/netabare}
8話「みずぎかい」。{netabare} ヲタ意外とスタイル良くてびっくり。
今回はサービス回なのかな?というかずいぶんストレートなタイトルだな(-_-)
ロリが忘れたスマホを取りに夜の学校に行くけど、なぜかみんな学校にいるしw
あれ?屋上のプールあんなに汚かったのに綺麗になってるし。バカたちが掃除したの?
で急に雨が降って濡れるみんな。あーここでマジメの濡れるのが好きネタが来るとはうまいなあ。
なんで学校に水着が置いてるのか知らないけど、水着に着替えるみんな。
マジメもスタイルいいんだね。バカが胸大きかったのは意外だった。
ヤマイは相変わらず高いとこが好きなんだね。
翌日、バカがまたプールに行ってみると・・ってえーーっ!そういうオチ!?だから話が出来すぎてたのか。
結局ヲタ以外のスタイルはバカの妄想だったってことね(-_-;){/netabare}
9話「おしゃれ」。{netabare}んー。今回もある意味サービス回なのかな?
ロリのまゆげボーンは笑った。なぜそうなる(-_-)しかも鉛筆で書いてるとか。。
着せ替えロリ人形可愛いかった(*^_^*)
なるほど。百合=Lilyなんだ。今頃気づいた。。
今回はあまり笑えるところが少なかったけど、かわいい子とか百合好きの人は面白かったのかな。{/netabare}
10話「ろぼ」。{netabare} なんでロボくち動かしてんの?動画ミス?と思ったらガタンゴトンて(-.-)
今回はロボの話。そういえばまだやってなかったんだね。
ぷちぷちとか鉛筆けずりとか糸通しとかで、はあっ♡となるバカ。バカらしくない声色出して笑った。
そんなバカたちをうまくとりなすロボってすごい。
そんなロボがバカとヲタと一緒の高校を選ぶくだりはちょっとじわっときた。
ヲタが大好きな低所得Pってワセダだったんだね。それヲタが知ったらどうなるんだろ。{/netabare}
11話「ゆめ」。{netabare}ワセダの話から始まったけど、今回のメインなのかな?
ヲタが憧れてやまない低所得P。ボカロPの即売会に出店したワセダ。そこにヲタが逢いに向かって。。
今日のヲタかわいいな。そして変装?したワセダに自分の想いを打ち明けるヲタ。
そして、ワセダもヲタを追いかけて、自分が低所得Pだと打ち明ける。。ショックを受けるヲタ。
でも・・あらためて自分が低所得Pが好きで憧れてる気持ちを再確認して自分も漫画家を目指そうとするヲタ。
なんだろう。。美容院のおじさんとか、即売会のぴーなっつおじさんの難解例えとか笑える要素はあったけど、今回の話はじわっときてちょっとうるっときてしまいました。。{/netabare}
12話「なかま」。{netabare}あれ?今回はすごいアバンないの?
タイトルからして、今回が最終話なのかな・・・ちょっと寂しいな。
こたつでみかん食べながらのゆるーい会話いいね。
バカがワセダに次の試験で赤点とると留年だと告げられて(゜o゜)
ヲタやマジメが勉強を教えてあげることになるけど、バカのマジボケがバカらしくて笑った。
勉強が嫌になって学校をサボってなぜか養豚場でバイトしてるバカ。でもなぜ養豚場?
ブタがそれぞれ各キャラの声でブヒブヒ鳴いてるし。
その中でヲタとロボとのイイ話が展開するけどブタの声がうるさくてイイ話がぶち壊しw
そして年度が変わり、2年になったみんな。またワセダが担任なんだ。あれ?でも・・
バカがロボだと思って話しかけてる人はよく見ると良く似た別人だし、ヤマイは異世界だと騒ぐし(-_-;)
ワセダがおじいちゃん先生になってたとこは笑った。。でもあの席よく空いてたな。
と思ったらロッカーからピンク髪の子が出てくるし(゜o゜)
謎の新キャラ?こ、これは2期の伏線・・・じゃないよね(・_・;)
ラストはいつものバカのすごい話で締めくくり。。あーもうこれで終わりなんだよねー・・・{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 37
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「キャラを丁寧に描き、シナジー効果で威力を倍増」→日常系コメディの鉄則を体現した優秀作

【レビューNo.24】(初回登録:2023/1/28)
コミック原作の2019年作品。全12話。
「【レビューNo.4】『4人はそれぞれウソをつく』」のレビューで本作に触れたので、ちゃんと
レビューしておこうと。

(ストーリー)
バカ・ヲタ・ロボ(あだ名)は幼馴染であったが、いつの間にか疎遠になっていた。
そんな3人は女子高で再会を果たす。しかしここには他にも個性あふれる面子がそろっていて・・・
再びつるむことになった3人を中心に、いろいろと残念な女子高生たちが「無駄づかい」の日々を
過ごしていく。

(評 価)
・「日常系コメディは『キャラが命』」をしっかり理解している
 日常系コメディでは際立った設定や仕掛けがないため、彼女たちの会話劇が作品の中心となります。
 だからこそ登場人物たちがしっかり「キャラ立ち」しているかが、作品の「生命線」となります。
 この作品は本当にそこを理解しているなっと。主要キャラ3人は
  ・バカ:説明不要
  ・ヲタ:{netabare}漫画家志望でBLが大好きなヲタク{/netabare}
  ・ロボ:{netabare}いつも無表情で感情表現が乏しい{/netabare}
 この「あだ名」が秀逸な仕掛けで、このあだ名だけでそれぞれがどんなキャラなのかが大体わかる
 ようになっています。サブキャラも
  {netabare}・ロリ、ヤマイ(厨ニ病)、マジメ、マジョ、りりィ(本名だが百合女子を暗示){/netabare}
 とバラエティ豊かにしっかりとキャラ付けされています。
 皆かわいい(除くバカ?)のに「残念女子」です。でも「残念さ」の『さじ加減』がまた絶妙です。
 個性を強調するあまり過剰な設定をする作品も多いですが、この作品は全体調和を考慮し程よくバラ
 ンスが取れています。バカが暴走して多少はみ出すところもありますが、ヲタやロボがきちんとフォ
 ローするので作品としてしっかり収まるよう構成されています。

・10×10=100 シナジー効果で威力倍増
 ストーリーとしては、序盤は主要キャラ3人が各サブキャラと絡み、サブキャラを視聴者に印象付け
 ながら各々の魅力を引き出していきます。その過程が丁寧で好感が持てます。キャラが増えていくと
 「主要キャラ×サブキャラ×サブキャラ」「サブキャラ×サブキャラ」
 との掛け合いになっていきますが、誰かの個性のボケに対し誰かの個性できちんと受け止め、投げっ
 ぱなしで終わらせない。ギャグ展開の基本ですが、これができていない作品が意外と多いです。
 (特に受けが雑な作品が多い)
 だからそこにシナジー効果が生まれ、「このキャラとこのキャラでこういう面白さに発展するのか」
 というエピソード展開が可能となります。「10+10=20」でなく「10×10=100」となる仕掛けです。
 それも序盤で視聴者にキャラに対する愛着がわくよう、丁寧にキャラを印象付けているからです。
 「キャラを大事に扱いそして育てていく」基本的なことですが、それをしっかり実行しています。
 あと生徒間だけでなく、担任(ワセダ)等の個性ある教員も登場して、エピソードに幅が出るような
 工夫がなされています。

・意外な終盤展開
 本作は彼女たちの「無駄づかい」の日々を描いていきます。4コマ漫画原作らしい小気味いいテンポ
 で日常コメディが展開されていきますが、
 {netabare}
 11話で「ワセダ×ヲタ」でヲタの成長物語を、最終話で「バカ×ヲタ・ロボ」の友情物語が描かれて
 います。最終話でのヲタのセリフ
 {netabare} 
 「あいつ(バカ)とつるんでいるのは、もしかしたら自分より下がいるっていう安心感を得たいから
  なんじゃないかって」→そして彼女は何を思うのか・・・{/netabare}{/netabare}

 これらもこれまでの日常系コメディからの積み重ねがあればこそ活きる展開です。
 でも最後はこの作品らしい締めで、きちんとコメディ作品として終わらせてくれます。

「【レビューNo.22】『月刊少女野崎くん』」でもレビューしたように
 ・王道パターンを丁寧かつ全力でやる。
 ・サブキャラも丁寧かつ魅力的に描き、キャラを育てていく。
 ・それをテンポや演出等で効果的にアニメとして面白く魅せる。
本作品もその基本を忠実に守り、しっかりとした面白さがある作品に仕上がっています。
特にこの作品はキャラが育ってきてこそ、その本領を発揮します。
だから序盤はバカのイラっとくる言動やスポットの当たるキャラの好き嫌いにより、イマイチという
感想を持つかもしれませんが、5話ぐらいまで温かい目で見守ってやってください。中盤以降期待に
応えてくれると思います。

OPは歌詞も曲もイミフな魔訶不思議な感じで、それに中毒性を感じる人も多いようですね。
EDはキャラソンで「青春のリバーブ」→「残響」という意味らしいのですがさてさて・・・

(追 伸)
この作品を観ていただければ「【レビューNo.4】『4人はそれぞれウソをつく』」のレビューで少し
辛口めいた感じだった理由が分かると思います。あの作品はあの作品なりの良さはあるんですが。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

76.0 2 変態で漫画原作なアニメランキング2位
ハッピーシュガーライフ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (527)
1965人が棚に入れました
松坂さとうには、好きな人がいます。その人と触れ合うと、とても甘い気持ちになるのです。きっとこれが「愛」なのね。彼女はそう思いました。この想いを守るためなら、どんなことも許される。騙しても犯しても奪っても殺してもいいと思うの。戦慄の純愛サイコホラー。

声優・キャラクター
花澤香菜、久野美咲、花守ゆみり、花江夏樹、洲崎綾、石川界人、井上喜久子
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

にがみのエッセンスが醸し出す「フロイト」的な世界観が気に入った!!

作品概要
▼原作:月刊ガンガンJOKER(スクウェア・エニックス)
▼原作者:鍵空とみやき
▼アニメーション制作:Ezo'la(ディオメディア)
▼話数:全12話{netabare}
▼総監督:草川啓造(ディオメディア)
・実績
(監督)
『魔法少女リリカルなのはA's以後のシリーズ』『迷い猫オーバーラン!』『ロウきゅーぶ!』『艦隊これくしょん』『風夏』『アホガール』他
▼監督:長山延好
・実績
(監督)
僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件
▼シリーズ構成:待田堂子
・実績
(シリーズ構成)
『らき☆すた 』『ティアーズ・トゥ・ティアラ』『おおかみかくし』『THE IDOLM@STER』『Wake Up, Girls!』
『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』『はるかなレシーブ』他多数
▼キャラクターデザイン:安田祥子
・実績
(キャラクターデザイン)
『銃皇無尽のファフニール』『sin 七つの大罪』『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』
▼音楽関係
音楽:亀山耕一郎
OP曲:「ワンルームシュガーライフ」(ナナヲアカリ)
ED曲:「SWEET HURT」(ReoNa)
挿入歌:「カナリア」(ReoNa)第9話
▼キャスト
【声優】項へ{/netabare}

原作未読
リアルタイム視聴済

☆エピローグ
普通のアニメは見飽きたぜ!糖質サイコホラーはドツボだ。
清々しいほどのバッドエンドや、スクイズやヨスガが大好物な私にとって、やっぱねーっ!これぐらいサイコパスで頭逝ってる作品がないとアニメはつまんねぇw
王道や名作、勧善懲悪ばかりじゃ肩が凝るもんね。
本作は世界線やら異世界やらと物理学分野のSFフアンタジー全盛なトレンドに対し、精神医学を世界観の基軸に据えた稀有な作品だ。
したがって、擬似リアリズムであっても、健常な精神感覚では一切のカタルシスを承認しない作品である。

異常心理に興味があったり、最近では『フリップフラッパーズ』を理解できる方々には面白いかも。
本作はストーリーが安定しているから分かり易い。
『ガリナン』もだが、アホアニメ制作会社の評価が定着して社会的には評価が厳しいディオメディアだが、たまに私のツボに入る作品を出すから、目を離せないw

主要キャラでマトモなのは「しょうこ」だけ。
他のキャラは悪い意味で個性が凄まじく、心の闇という健常と異常の行き交う「境界線」の想像どころではなく、真性の「精神病疾患者」であり、ペドフィリア、エフェボフィリア、パラノイア、火病、発達障害etc全員閉鎖病棟の患者でも不思議ではないような連中が繰り広げる異常人格者による基地外純愛群像劇(草)
共感できるキャラが見事に誰もいない稀有な作品ゆえに、様々な矛盾も精神異常が織りなす現象と見ているので許容の範囲であり、作中何が起こっても感情移入が生じることなく、エンタメとして割り切り楽しむことができた☆

タイトルの「フロイト」は精神医学の始祖。
世界的な心理学者「ユング」や「アドラー」の師匠でもある。
原作者はフロイト入門書の『精神分析入門』や『夢判断』を読んでいるな。
フロイトを読むと、読んだ側も精神をやれかねない危険物。
本作も視聴すると、そうなる方向性で演出されている。
異常心理の描写が精神医学的に考察されて「超自我」のメッセージがしっかりプロットされている。
さすがに1クールで精神医学界の巨匠フロイト的世界観を表現するのは厳しいのだが、そこに挑戦したことは評価されよう。
精神分析学的視点に立った考察はメンドクサイし、レビュー読まれる方々の気分を害するからしない。(いや、でも、気が向いたら追記をするかもw)
キャラ設定のベースがフロイト的価値観だから、基地外とは何かを問うているのと同様で、そりゃ陰鬱な世界観にもなるな。

とにかく可愛いOPや絵柄に騙されてはいけない。
マトモな神経では視聴できない作品だから、そこは覚悟した方がいいデス。はい。

それにしてもジエンコって『serial experiments lain』以来、この手の一風変わった作品のプロデュースが好きなんだな。
提供にバップもあったが、ジエンコ+バップ、あーあれか!w

ところで、最近ディオメディアはいろんな名義を使っているね。
「doA」に続いて今度は「絵空」か。
『BEATLESS』は綱渡りだったし、万策(略)に備えて、リスク分散でもしているのか?

【音楽】
OP曲はとてもインパクトがあり癖になる電波ソングだ。
不詳私、DLをいたしました。
OPの作画と楽曲『ワンルームシュガーライフ』で本作の世界観をしっかり視聴者に伝えた(伝わったかは別にして)好演出だ。
ED曲『SWEET HURT』は『GGO』の神崎エルザの曲を歌ったReoNa。
彼女のなんとも言えない切ない声質が、本作の無情で悲惨な末路を暗揄していてなかなか良い。これもDL。
EDの作画は折しも同じ精神異常系の『フリップフラッパーズ』と同様の演出。
「さとう」と「しお」が抱えている闇と二人の関係性を1分30秒でしっかりと表現している。
{netabare}「さとう」の幼少期から現在の描写、そこに「しお」が現れて、二人で城に向かって歩く。
ハッピーシュガーライフの描写と、スキップしながら城から旅立ち、二人で躓いたところで「さとう」が消える(さとうの死)でも「しお」の心には「さとう」が生きている、とこんな感じでEDはこの物語の顛末を分かり易い暗喩で演出している点は視聴者に優しい。{/netabare}
{netabare}しょうこが殺される{/netabare}9話の挿入歌『カナリア』も歌詞に込められたメッセージがそのシーンの演出にしっかりと映えていて良い曲だ。

{netabare}本作、9話は「しょうこ」の恋もあり内容が濃く相当の字数が必要だが、割愛して、挿入歌まで用意された「しょうこ(小鳥)」は本作にとって、さとちゃんの狂気を強調する意味でも重要なキャラだったし、彼女の存在が無ければ、ただの基地外ドラマで終わったな。
(7話の展開が殺される伏線だが)さとちゃんと向き合うタイミングを逸したとはいえ、幼女を「彼氏」として拉致しているさとちゃんの素顔を知った「しょうこ」がとった選択は極めて常識的だが、基地外相手には通じず、理不尽な結果となったが{/netabare}共感シーンが皆無な本作にとって唯一の救いだった。

【物語とキャラ】
キャラは本作一番の問題提議点だろう。
{netabare}よくもまー、あるゆるタイプの基地外を設定したものだと感心した。
しかし、「さとう」の叔母と「しお」を除き他のキャラのサイコパスの根源は抑圧され無意識下に封印された記憶、いわゆる「トラウマ」だ。
「さとう」、「太陽」、「あさひ」は過去エピソードの描写があるから分かり易いだろう。
今では「トラウマ」という言葉は普通に用いられるが、その概念を提唱したのがフロイトだ。{/netabare}
現在フロイトの【精神分析学】はポパーの科学定義にぶった斬られて【非科学】とされているが、なお、その研究は医学のほか哲学としても各方面に多大な影響を与えている。
因みに「トラウマ」と似た概念で「PTSD」があるが、こちら医学的な診断名、つまり科学。
医学的なフレームで論じるのが「PTSD」であると理解したらいいだろう。
そして、この三者の異常行動は明確に「PTSD」である。
「さとう」叔母は「トラウマ」の過去描写がないので、その異常性の因果関係は判別しないが、他人への関与が異常な博愛が動機である点から、所謂「離人性人格障害」であることは確かだろう。
{netabare}「しお」は年齢的に幼くまで認知能力が完成されてはいなから、母親との関係や「さとう」の死をきっかけとし「PTSD」を発症するのは想定内だろうし、「さとう」の狂気の正統後継者となるだろう。{/netabare}
基地外の成長物語を望むか望まないかは視聴者しだい。私は(怖いもの見たさで)今後も観察してみたいものだが。

以上、キャラの性格設定を多少考察したが、個人的に気になっているのはネーミング。
ここ突っ込んだレビューが少ないだよね。
物語と主人公とヒロイン?他女の子キャラのファーストネームの関係だが、「さとう」と「しお」。
これは、第三者視点で物語を俯瞰したときに醸される、二人のイメージなんだろう。
{netabare}さとちゃんの心が至福に満たせるときは「あまーい」、ストレスを感じたら「にがーい」と味覚で心理描写をしているのも本作の特徴だ。
これは丁度可知差異(物理学用語)が「フェヒナーの法則」による感覚量でも定式化されており、物理でメシを食っている私の心を擽った直喩だ。
「しお」の存在を「さとちゃん」から見た場合は「あまーい砂糖」だが、第三者視点ではさとちゃんに試練を与える文字通りの【塩】な存在。
自らの「あまーい生活」を守るためにさとちゃんは、せっせとバイトで生活費を稼ぎ、脅迫、傷害、詐欺、挙句の果てには殺人までやってのけた。
ある意味、これほどの純愛ドラマはスクイズ以来かもね。
これが、「しお」が【塩】である所以である。

そして「さとちゃん」の光に立候補し、人の道に戻そうとした「しょうこ」は「胡椒」の捩りで、そのお節介は、さとちゃんにとっては「辛い」味覚、はた迷惑で排除すべき存在として描かれているのではないのだろうか。{/netabare}

次に、苗字についてだが、「神戸」と「飛騨(飛騨しょうこ)」に共通するのは高級和牛ブランド。
さとちゃんの苗字「松坂」を「松阪」とすると、やはり高級和牛だが、これは作者の誤字なのかな?
他にサブキャラの宮崎すみれ、但馬みとりも高級和牛ブランド。
本作と高級和牛の相関関係は謎だが、キャラネーミングには法則があるようだね。

で、本作のキャラ設定だが、精神疾患と異常心理の掘り下げに作者の知識の限界からか詰めの甘さが残るが、これだけの基地外キャラをクリエイトし、物語をプロットした点は評価されよう。

{netabare}最終回はオリジナル展開だが、さとちゃんを「あさひ」に殺させ、それでも「しお」に切られ、自殺を図る展開も悪くないと思ったが、さとちゃんを死なせて、「しお」を生き残らせ、「あさひ」を切った展開は前述のとおり、{/netabare}これからの「しお」の異常人格発揮を十分妄想できる余韻を残した意味でも評価できる。

あと「しお」の失踪だが、{netabare}物語の通り捨て子であっても「しお」は小学生だ。
失踪すれば、社会的に何らかにリアクションがあるはずだが「あさひ」が述べたように警察で相手にされないのは不自然すぎる。{/netabare}
欠席が続けば「しお」の担任教師が家庭訪問をするし、親に不審な点があれば、児相とも連絡を取り合い世間にバレるはず。
その過程で事件性があれば警察が動くが、事件性はないとする裏設定でもあるのかな。
「しお」の境遇を考えると、無戸籍である可能性もあるが、視聴者が納得できる線で簡単にでも触れておくべきだったろう。

【作画】
全般的にディオメディアクオリティであり、動かす場面も少ないから、ボロも出ず可もなく不可もなくといったところだが、シャドーの用い方、基地外の表情など、サイコホラーとしての演出は頑張っていたと思う。
ただし、9話は{netabare}本作の神回であるにもかかわらず、作画が演出についていけていない。
挿入歌とナレーションを背景にCVを入れずに「さとう」と「しょうこ」の葛藤シーンが描かれた。
前述したとおり、演出は素晴らしかった反面「しょうこ」の表情が「棒」であり、迫力が全く伝わってこなかった。
基地外表現の作画に手一杯で、健常者の必死の訴えの表情演技まで手が及ばなかったようだ。
CVなしで映像表現のみを用いて視聴者へ訴えるのは、自信と相当の作画センスが要求される。
試しに、スクイズとの見比べで「誠」殺害後の「言葉」と「世界」の葛藤シーンを音声なしで視ると分かるが、迫力が全然違う。
ディオメディアの作画センスの限界が、この素晴らしい演出を削いでしまったと思うと残念でならない。

ただ、小鳥の演出を含めてだが「さとう」が文化包丁を「しょうこ」の首に突き刺し殺す描写は、頸動脈からの血飛沫には違和感を感じつつも、「さとう」を引っ掻き断末魔に喘ぐ描写や小鳥の死を比喩した痙攣描写など殺人過程はしっかり描ききっている。
ただし、グロ描写を強調し過ぎたことで視聴を打ち切った方々を出したという負の作用もあったが、{/netabare}これを斟酌して私的には高い評価をしたいと思う。

【声優】
原作を読んでいる方々には花澤さんはミスキャストだとの意見も多いが、原作を読んでいない私にとって可もなく不可もなしだ。
寧ろ、客寄せパンダ役も兼ねて、演技力が要求される「さとちゃん」役には適任だったのではないだろうか。
個人的には「しお」役の久野美咲さんの演技が輝いていた。
『WIXOSS』や『LOST SONG』でも思ったが、主役よりも準主役や重要キャラをやらせると巧いタイプかもしれない。
さとうの叔母役の井上喜久子さん。
『らんま1/2』から活躍しているだけあって、ベテランらしく味のある演技でサイコパスを演じていたのが印象的だ。
難しいキャラの「三星太陽」を演じた花江夏樹氏も好演だった。

ゆえに総じて高評価とする。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 62
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

コドモのセカイ

【視聴完了して改稿】*誤字訂正

特別なひととの「ハッピーな」甘い生活を守ろうと奮闘する女子高生。


{netabare}どう見ても猟奇的な生活を「シュガーライフ」と称するのは、主人公と監禁される少女が、虐待の被害者である必然なのだろう。
虐待を受ける子供は、「虐待」の事実を否認して、自分は愛されているのだと思い込もうとするものだという。
主人公が楽しげに唱える「ハッピーシュガーライフ」という言葉は、現実の悲惨を「否認」する、虐待被害者の心性を表現している。
決して、サイコパスの「モンスター」性の表現ではない。

現実の事件でも、しばしば、「被害者」に対して「どうして脱出しようとしないのか」「自分ならもっとうまく立ち回る」「被害を受けるのは能力が足りないせいだ」と、被害者へのバッシングが起きることは稀ではない。

だが、危ういバランスで猟奇的な生活を維持する主人公が、障害が立ちふさがるたびに、子供が鉛筆で紙を塗りつぶすように、心が黒く塗りつぶされる描写は、監禁されている少女が決定的な場面で「頭がグルグルする」と思考を続けられなくなる描写とともに、彼女たち虐待被害者の内面がどのようなものであるのか、視聴者に有無を言わせずに突きつけてくる。


友人が、仕事の都合でアメリカの警察で射撃訓練を受講させられたことがあり、話を聞かせてもらったことがある。

通常、銃の操作レバーやボタンは片手で容易に操作できる位置に配置され、アクション映画などでも、いかにも手馴れていることの表現として、指先で素早く軽快に操作する描写が多い。

が、訓練コースでは、両手を使って大げさな動きで操作するメソッドを教えられるという。

強度のストレスに晒された状況下では、人間は、普段は当たり前に行える細かい操作や判断ができなくなるからだ。

銃の撃ち合いと言えばストレス状況の最たるもので、普通であれば子供でも行える簡単な指先の操作ですらできなくなることを、アメリカの警察は豊富な事例から研究し尽くしているという。
したがって、アマチュアに対しては、ストレス下でも行える大げさな動作をあらかじめフォームとして体に覚えこませようとする。


心が「塗りつぶされ」たり、「頭がグルグル」する描写は、彼女たちの心性が異常であったり劣っているという表現ではなく、虐待という強度のストレス下で「正常な」判断が行えなくなったという表現だ。
彼女たちを、異常だ、対応能力がないのだと見下す視点は、自分ならこのようなストレス状況でも的確に判断できる、という思い込みが支えているのだろう。
が、それは撃ち合いになった時に普段通りの操作ができずに撃ち殺されるまでの空想的な自己満足に過ぎない。
撃ち殺される瞬間に自己満足の妄想であったと気づいても手遅れであるように、たとえばブラック企業で過労死するまで「彼女たち」と自分は変わりは無いのだと気づかないのだろう。

「被害者」を攻撃して恥じないのは、同情心やモラルの欠如といった価値観の問題ではなく、相手の状況を考慮する「知力」に欠けている、要するに頭の悪さを露呈している知能の欠陥だ。

自分の知識だけで世界のすべてを知ったような全能感から他人を評価してしまえる「浅知恵」は、言ってみれば子供の属性のようなもので、未知のものを処理する大人の知力が備わっていないことを示している。

こうした、「大人」が見えなくなっている現実が、本作の背景をなしているのだろう。

その表れとして、本作の「背景」には、たとえ繁華街のシーンであってさえ、すべて学生か若者=子供しか描かれていない。
オジサンやオバサンといった「大人」は、モブとしてすら描かれることはない。

生物の本質はDNAを伝えることであり、次世代へDNAを伝えることが成熟ということだが、人間のように社会性の動物においては、自分の子であるかに関わりなく、「子供」を社会の成員=大人に育て上げてこそ「大人」として成熟しているといえる。

その意味では、虐待を止められず育児放棄する主人公や監禁少女の母親も、虐待する「親」も、見ないふりで面倒を避けようとする近所の主婦たちも、すべて「大人」ではない。

主人公に接近する教師やバイト先の店長が、主人公にいいように「処置」されてしまうのも、彼らが「大人」ではない、オトナの皮をかぶったコドモであるからだ。
子供と目線を合わせるのではなく、子供と「対等」に付き合おうとする「大人」は、得てして「自分が」子供と同化したい=大人の責任を放棄したいという欲望にかられたコドモであるという現実を、正確に写し取っている。

「大人」のいない「世界」は、作者や製作者によって切り取られた「現実」か、主人公から見た「世界」に大人が存在しないことを表しているのだろう。

あやうく空想的な子供の「ハッピーシュガーライフ」が何とか維持されていくのは、このように自覚的に「大人」を排除したコドモのセカイを作り上げることに成功しているからだ。


コドモのセカイで「お城」を守ろうと奮闘する主人公だが、コドモのセカイを特徴付ける原則は「交換」であるように見える。

何かを手に入れるためには何かを差し出す。

当たり前だ、と納得しそうになるが、「子供」が何かを手に入れるのに「対価」は必ず必要なものだろうか。
もしも本作を視聴する前に『甘々と稲妻』を視聴していた視聴者ならば、ひょっとするとこの違和を共有してくれるかもしれない。

「子供」性をすりつぶす虐待の経験が、主人公に「交換」の原則を内面化させる。

「お城」を維持するための様々な交渉だけではない。もう一人の被虐待幼女と出会う前、次々と交際相手を取り換える遍歴も、愛情と「引き換え」に肉体関係を提供していたと暗示されている。
「お城」の所有者との出会いにおいても、まず「何もしなくていいの?」と肉体を提供しようとするのは、利益を入手するために対価を提供するという「交換原理」が思考の様式を支配していることを示している。

「交換」に支配され、内面化した思考は、判断や決断をゆがめてゆく。

主人公が「二人のお城」を守るために殺人を重ねる展開に、不快を感じる視聴者も多いかもしれない。
が、ここはコドモのセカイだ。現実の反社会性を根拠に不快を訴えても意味はない。

これらの「殺人」は、刑法上の犯罪として持ち込まれているのではない。
「ハッピーシュガーライフ」の絶対的な幸福の純粋性と「交換」に「差し出さねばならない」ものとして、「絶対性」につりあう「究極的」な「負債」の象徴として持ち込まれている。
究極の「負債」であるのは、「引き換え」に究極の「罰」=「怒られる」が与えられるものであるという、これまた「コドモ」の「交換原則」が根拠づけているからだ。

主人公に確かな「罰」が下されないことに不全感を感じる視聴者は、このコドモの交換原則の圏内にいるのかもしれない。
内田樹が、現代人は「等価交換原理を過剰に内面化している」と10年以上前に喝破したように、こうした主人公の感覚は現実でも共有されているのだろう。

「交換」の絶対化は、〈ゼロ-サム〉の、相手の損は私の得/相手の得は私の損、といった二者択一の判断に傾きがちになる。
そして「内面化」は、損得の「計算」ではなく、「快/不快」の感情として価値判断を誘導する。他人の損は「快」、自分の損は「不快」、と。

主人公の「罰」の不在への「不快」は、主人公が罰を受けないのは「得」をしている=自分が「損」をしている=「不快」、の回路に捉えられているのではないだろうか。


ブッフェ形式のランチを食べに行ったとき、「こっちの方が原価が高いよ」という会話を聞いた。
原価が高い=店の「損」=私の「得」=気持ちいい、の回路が作動しているのだろう。

台風の夜にピザを注文する人がいる。
配達員が特別に苦労する=特別に「損」している=特別な「得」をした=気持ちいい、の回路が作動したのだろう。

どちらにせよ、「得」などどこにもない。
架空の損得に誘導される気分が支配する判断が、現実にも蔓延している。

が、こんな「気分」の無意味さを指摘することができるのも、「現実」の関係性においては「交換」とは無関係に、利益や不利益が生じることがあると知っているからだ。
一方的に与えることもあれば、理由なく消失することもある。

「交換」の明瞭性からすれば、こうした「贈与」や「蕩尽」は不合理で不可解に見えるだろう。
不明瞭の排除として、本作の「コドモのセカイ」の設定がある。
現実世界には存在する児童保護施設のような子供の救済機関の不在が、コドモのセカイを支えている。

そうした救済機関の実効性や運営の仕方に不満の人もいるだろう。
しかし、そうした機関が存在し、子供の救済に従事する大人がいることは確かだ。

(子供に対しては)「無償」で保護を与える大人の不在が、コドモのセカイを支える。

この「コドモのセカイ」によって、虐待によって「交換」のみが行動原理となった少女の物語を、より鮮明に描き出し得ているといえるだろう。
そして、この「セカイ」は、交換の内面化において、現実と地続きであると示してもいる。

終幕で、新たな「お城」を目指して旅立とうとする主人公と監禁幼女は、置き忘れた指輪のために脱出を果たし得ない。
「交換」に貫かれた主人公の行動が、「かけがえのない」指輪=「交換」できないもののために頓挫する展開は、ついに「交換」の向こうへ、「セカイ」の拘束の向こうへの視線を獲得した希望なのだろうか。

追い詰められ、屋上から飛び降りる二人は、死において「愛」が成就するロマン主義の純愛をなぞったように見える。

心中や殉死に愛の超越性を見るロマン主義は、しかし、土壇場で幼女を救う主人公の自己犠牲によって、絶対的な犠牲と「引き換え」に絶対的な愛を差し出す「交換」の現代性に敗れ去ったようだ。

ラストで、他者を拒絶して主人公との「愛」に閉じこもる監禁幼女は、このセカイの交換原理を受け入れ、超越の契機は閉ざされたように思える。
主人公の生命という絶対性は、幼女を解放する「ギフト」ではなく、絶対の愛を「引き換えに」捧げる、交換媒体にしかならなかったのだろうか。

絶対的な犠牲と「引き換え」に絶対的な「愛」を応答させて自己という球体に引きこもる幼女は、相手を絶対的に受け入れる「引き換え」に相手の全存在を収奪する主人公の叔母の陰画のようだ。


無償で与えられる何ものかが存在する「現実」を慎重に作り替える「コドモのセカイ」が、「与えられるもの」が奪い取られた虐待を強力に浮かび上がらせる。

コドモの「ハッピーシュガーライフ」」を理想郷とみなして肯定しまうのも、登場キャラは「異常者」だと断罪してしまうことも、「大人」からかけ離れた「浅知恵」になってしまうようだ。

モブにすら大人のいないセカイでは、警察官もまた子供じみて、形式的につじつまが合えば明らかに不審のある住居を捜索することをしない。
自分が「怒られない」形式が整っていれば明白な異常を見逃す職業人が、必ずしも空想的には見えない現実が、このコドモのセカイを一蹴できない救われなさを支えているようだ。

このもどかしさを、もどかしさのまま引き受けることが大人なのだろうと思うと、なんとも切ない。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 14
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

満面の笑みで胸糞を楽しむ

1話感想{netabare}
ミザリーというか…ストックホルム症候群的な話なんだろうか。
シオが事実を知ってからどうなるかが気になるがずっと後になりそう、ってよりもそこまでやってくれるんか?

にしてもやっぱこういう作品も生まれるよなぁ、ってのも思ったり。
今期先に放送始まった“すのはら荘~”見てると「そのうちヒゲ生えたり声変わりして「こんなのアキちゃんじゃない」と管理人が狂気に走らないかのう?」とついつい思ってしまったり。
さすがにそれは天邪鬼すぎだろー、逆張りしすぎだろーとあんま考えないようにしてはいるけどね。
けどやっぱそっち方面を望む声ってのはあって、それが形になった、みたいな。
“からかい上手の~”を見て「西片もうちょい突っ撥ねても良いのに」と思ってたら“あっくんとカノジョ”が始まった時と似た感覚(こっちは極端過ぎていや待てって感じだけど)。
ネタ被りとは違う…カウンターというか、アナザーアンサーとでも言えば良いのか?
もうね、放送してるアニメの作品数多いからこういった補完する・対極に位置するような作品もバンバン出てくるのは…良い事なのかなぁ?
ってことで“すのはら荘”と並行して見ると楽しさが増すかも、これ単体でも結構面白いけど。

追記
この作品を棚に入れる際アニコレ側から「こんな作品もおすすめにゅ」と紹介されたのがシャッフルとギフトと未来日記。
ええい、3つ目はスクールデイズじゃないのかい!
ってよりもこれってどうやって判定してるんだか未だに不明、結局この作品はソレ系なのかい?{/netabare}

2話感想{netabare}
やっべ、面白い。
“表向きの顔”を演じてる最中の他の人の表情の僅かな違いを読み取ろうとしたり、女あるある過ぎて、もう…うひっ。
愛とか言ってるけどOPで暗示されてるように現状サトウはお人形遊びしてるのと大差無く(理想の像を相手に押し付けてるだけ)、更にはシオは演技してるんじゃないか?と確かめる辺りなんて、もう…ウヒヒ。
ってかあれはシオが演じきったってことでいいのかな?理想像を裏切るとヤバいと本能的に悟って。
サトウは疑心暗鬼に囚われるというか、深淵を覗いたら覗き返されてた方向(いわゆる自爆)でもいいけど、シオはシオでなーんかありそうよね?
いくら幼いからといってずっと部屋に閉じ込められてることに疑問抱いてないし。
ってか出てくるキャラがみんなキの字で、近所に頭を狂わす電波発する隕石でも落ちたんじゃないか?と思わせるくらい(誉めてる)。
同じ感じでキの字博覧会になってた“魔法少女サイト”も、これを見て思い返すと女臭さが全然無かったと思い知らされる。
あの、その…同期に放送してる“殺戮の天使”よりよっぽどコワイ(誉めてる)。

この作品は下卑た笑み浮かべてニヤニヤしながら視聴する(誉めてる)のが正解な気がする。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
サトウは、ぼんやりプチトマト眺めてるのを目ざとく気付いたり、バイト先ロッカー内のネクタイとピンの配置がズレてることに気付くとか、深入りされたくない相手を脅すのではなく気持ちいい思いをさせて阻止するとか。
女ってこええええ、ってのを非常に良く描けてると思う、ウヒィーッ。
シオはシオで、5話で咄嗟に嘘を吐いたのは頭で考えてってよりも本能的に・反射的にやったことなのかな。
なんか段々とシオが魔性の女に思えて来た…。
やっぱこれ、ご近所に毒電波発する隕石転がってるんじゃないか?w
相変らず面白いんだけど、ちょーっと陰りが見えて来たかも?いやそれでも面白いんですけどね。
嫌いな人はトコトン嫌いだろうなぁってのは分かった上で、じゃあなんで自分は好きなんだろうって考えてみた。
単に頭のおかしい人が出るだけなら「フーン」って感じで何とも思わない。
一方でこの作品見てる時のように下卑た表情で「ウヒヒ」と言いながら見てた作品は…あ、最近だと“URAHARA”の7・8話の時がそうだったわ(あれはもはやエロス)。
じゃあそれとこれとで共通点を探ってみると…こんな感じかな?

・「守りたいもの・大事にしてるもの(A)」があって、それが脅かされる・破壊される・もしくは異常に執着するが故にキの字になる。
・肝心の(A)が共感できる。

要はどこかに「あーその気持ちわかるわー」って思える…これ書くことで異常者に思われても困るんだけど、悪い言い方しちゃえば「自分にもそういう側面がある」って方向の狂気に対して見ててウキウキするっぽい。
まぁ深淵を覗く系は大好きですんで、ええ。
「結局共感できるかどうかだけじゃん」ってありきたりな結論になっちゃったけど、これ結構大事じゃないかなぁ?
また比較で挙げて恐縮だけど、同期放送作品で同じ感じでキの字博覧会をしてる“殺戮の天使”がホント退屈で…あっちは全っ然共感できない。
なんで共感できないんだろうって考えたら(A)が無いんだよね、あっちは。

で、陰りが見えてきたかも?って思ったのは、回が進むたびに変態キャラ増えてるけど(A)持ちはそんなに居ないような?
虐待されたとかのトラウマ持ちは(A)に固執する理由としてあった方がいいけど、(A)無しでただトラウマ持ちで頭オカシイだけなのは自分にはイマイチ。


ところで、先入観ってのは恐ろしいもので、総監督の草川啓造って「どっかで見たことあるなぁ」って程度で、作風もあっててっきり“シャッフル”や“GIFT”の人だと思い込んでて…実際は全然違ってたー!!
そっちは鈴木雅詞で、今期は“ロードオブヴァーミリオン”やってる方でした。
じゃあ草川啓造って何で見たんだっけ?って思ったら、ああ、“リリカルなのは”の人でした、あとは“ロウきゅーぶ”が有名?
…。
あれか、ロリっ娘なら任せろオラァァン!って人なんかね。
しっかしちゃんとスタッフ確認しないとアカンですね、アニコレで感想書いてなかったら勘違いしたまんまでしたよ。{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
今期一番面白かった。
…が、表立って人には薦めにくい作品、あれー?前期の“ラストピリオド”に引き続き、どうにも語るのを憚る作品が続くなぁ…。
ぶっちゃけ言っちゃえば「頭のおかしい美少女を眺めてニヤニヤする下卑た趣味」を、余計な装飾しないでそのまんま下卑たモノとして描いた作品。
これが下手に気取って・着飾って高尚ぶり出すと自分は一気に冷めるので、最後の最後までヘンタイをやり通したのは感動すら覚える。
(これを書くに当たり「下卑た趣味を装飾して高尚ぶってる」某作品のタイトルを書き直しておきました)

「なにかやるんだったらリスクは承知するべき」ってのはどうしても自分は思ってて、しかもそれが人道に背くことなら尚更で。
この作品は狂人ばっか出るけど、基本これを踏まえてるのに好感を覚える。
顕著な例では北埋川先生のサトウに対する「自分以外の人間と秘密の共有するのが許せん→破滅する姿が見たい→警察に通報」って感情は全然共感できないけど、「それにより自分もタダでは済まない」と覚悟を決めてたのは非常に共感できる。
(一方でこれはTVアニメとしてしょうがないんだろうけど、エレクチオンして然るべきところをヨダレで婉曲表現してるのはどうなんかな、仕方ないんだけどさ)

そして自分的に最もタマランかったのは、サトウは秘密を隠すために普段から周囲に気を張ってて(頭が良いというのもあるが)、何か変化は無いか・悟られてはいないかと他人の顔色を伺うシーンがちょくちょくあるんですよね。
いやね、聡い美少女から「ふーん、それ本当ー?」と瞳を覗き込まれるようなことをされたら…ああもうっ、ああもうっ(北埋川先生が興奮してるのと同じ感じで)。
友人はそんなことされたらブン殴るかも知れんと言ってましたが、自分はエレクチオンしながらもんどりうつかも知れん。
これは…コンテ書いた人の手柄になるのか?いい趣味していらっしゃる。
で、そういう「探り」に対してシオはシオでナチュラルに演技(無意識な演技)をしてて──トラウマ故か無意識のうちにサトウにとって都合の悪いことは考えようにしてて──いつ機嫌を損ねる真似をしやしないかヒヤッヒヤでした。
後半とうとう隠しきれなくなって秘密を共有することになるけど、タイミング間違えてたら殺されてたんじゃないかな。
他の作品でも何度か書いてる「殺して剥製にして額縁に入れて飾っておけば満足」ってタイプだったので…途中までのサトウは。
それに耐えかねてシオが「お人形じゃない」って言ったときは、まぁそう言われるわなぁと強く共感したもんです。

最終回の飛び降りのシーン、高飛びが成功してたら「あったであろう未来」が背景に流れた時は涙出ましたわ、切ないのう。
決して許されてはいけない奴だったけど…ってか、元々高飛び失敗したのは指輪を忘れて取りに戻ったせいで、じゃあ何で指輪忘れたかといえば偽装のためにショウコの死体に制服着させる時に邪魔だったので外したからで…ああこれ、ショウコの呪いじゃね?
単に耳目を集めるためにセンセーショナルに殺されたんじゃなくて、ちゃんと意味はあったんじゃないかなーと思うと良く出来てるんじゃないかな。

そして最後、病室のシオ…シロッコに連れてかれたカミーユやーんw
「彗星かな?」って言い出したらどうしようかと思ったけどそうじゃなくてひと安心。
サトウをグッサリ心に刻み込まれてキチ化エンドだったけど、サトウ的にはそれが真の愛だったってことだろう。

最後の最後まで救いの無いドス黒い話だったけど、徹底しててある意味爽快でした。
けどなー、冒頭にも書いたとおり人には薦めにくい、ヘンタイ嗜好の作品です。
今期一番面白かったけど、万が一これが一番売れた作品になったりしたら、それはそれでイヤ~な気持ちになるでしょう。{/netabare}

追記{netabare}
あ、思い出したのでちと追記
“殺戮の~”ばっかり比較で槍玉に挙げてしまって恐縮だけど、あれとこっちでは何が違ったのだろう?ってのはずっと考えてまして。
と思ってたら別の作品がポンと思い浮かびました。
“ウィクロス”…の特にあきらっきー、あれは自分ダメでした。
「やりたいことのために人の迷惑顧みない」ってのは共通してるのだけど、自分に不都合が降りかかると「他人のせい」にしてばっかで…。
↑で書いたのと共通してしまうけど、「不都合起きることも覚悟した上でやってるんじゃないのかい」「自分棚に上げてよく言うわ」と不快感のが先に来てしまう。
(当然あきらっきーはそういうキャラとして描いてたんだろうけど)
でもってシュガーライフは覚悟してる、不都合が起きても自分が撒いた種と承知してる。
指輪を忘れて取りに戻ったせいで高飛び失敗&心中する羽目になっても「おのれショウコめー!」なんてことは言わない。
それどころか目的達成のためなら泥水を啜る覚悟まで決めてて…同僚としたくもないキスしたり嫌いなおばさんに頭下げたり。
ただキチだサイコだ言ってもそこら辺の線引きはしっかりしてて、それが不快感なく楽しく見れた部分なんじゃないかなー、と思ったり。
単純に「異常行動させればサイコが描けてる」と思ってるような浅薄なクリエイター…は居ないとは思いたいけど、そこら辺もちっと注意して描いてもらいたいところ、ね、ヴァーミリオン。
普通の中に潜む深淵だからこそサイコなんじゃねーのん?と。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

86.3 3 変態で漫画原作なアニメランキング3位
東京喰種(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (2770)
15624人が棚に入れました
人間世界に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人・喰種が蔓延る東京。ある青年「カネキ」は喰種に襲われ瀕死となるが、喰種の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。それ以来、カネキは苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることになる―――・

監督に本年度米アカデミー賞ノミネートの森田修平を迎え、前代未聞のスタッフ陣によって彩られる「東京喰種」の新たな世界に乞うご期待!

声優・キャラクター
花江夏樹、雨宮天、花澤香菜、宮野真守、菅生隆之、諸星すみれ、小西克幸、中村悠一、豊永利行、浅沼晋太郎、櫻井孝宏、伊藤健太郎、梶裕貴、浪川大輔、速水奨、立花慎之介、津田健次郎、土井美加、仲野裕、釘宮理恵
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

おし…え…てよ おしぃえ…てよ…、この…魅力を…。。。

2014年7月放送。
全12話。


【前置き】

ヤングジャンプで連載されている人気漫画のアニメ化ということで、放送前から話題になっていた作品でしたね。
原作未読の私としては、知名度の高い人気漫画なだけに差異の生じかねないうメディアミックスから入ることに少々躊躇いはあったものの、
「アニメだし、実写よりはキッチリ原作再現してくれるでしょ!」
という淡い期待の元、視聴しました。

さて、結果としてこの選択は正しかったのでしょうか…。
おし…え…てよ、おしぃえ…てよ…。



【あらすじ】

人間世界に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人『喰種(グール)』が蔓延る東京。

平凡な大学生『金木 研(かねき けん)』は、好意を寄せていた少女『リゼ』との初デートで、彼女が喰種であることを知ります。
襲われ瀕死の重傷を負った金木ですが、直後にリゼが鉄骨落下事故に巻き込まれ即死状態となるのでした。

病院に搬送された後、医師の判断で金木に喰種であるリゼの臓器を移植したことで、彼は『半喰種』となってしまいます。
それ以来、金木の人間と喰種との間で揺れ動く苦悩と恐怖に満ちた日々が始まります…。


※※※
『カニバリズム(食肉の風習)』を表現する作品は、どうしても内容を説明するに辺り視覚的なグロテスク描写を含みます。
こちらに関しては、ホント人それぞれの許容量の問題なので、見る前に御自身で御判断下さい。



【語ってみる】
{netabare}
まず、見る前と見た後では内容のギャップに驚きましたね。
『半喰種』という主人公の立ち位置も魅力的でしたが、喰種の持つ「赫子(かぐね)」と呼ばれる背中から出る捕食器官に関しては、異能バトルをする上での特殊能力そのものに思えましたので。
しっかり、ヤングジャンプの層をとらえた、バトルを想定した作品だったわけですね。
徹底的に人を喰う葛藤を重厚に描き抜いてくれるのかと思っていたので、そこは少~し残念な気もしましたが…、まぁ売れないよねそれじゃ…。


まず第一話での、その衝撃的展開を彩る作画の気合いの入りようには驚きましたね。
中盤のバトルは、前半と終盤に比べると少し息切れした感もありましたが、それでも常に一定以上のクオリティーを維持したように思います。
ただ、その内容からTV放送にあたっては黒塗りで表現された部分が圧倒的に多く、内容ありきのグロが魅力の一つであろう本作にとっては、残念で仕方ありませんでしたね。
絶妙な隠し具合で、何がどうなっているかは理解出来ない程ではないので、話についていけなくなることはありませんでしたが。

演出面において記憶に残ったのは、オープニング曲「unravel」の絶妙なかかり具合でしたね。
第1話の終わり、そして最終話での終わりでもそうでしたが、あの「おし…え…てよ、おしぃえ…てよ…」から始まる歌詞は勿論、凛として時雨ボーカルのか細い声色の演出が、作中の金木君の内心と非常にマッチングしており、まさに主題歌と呼ぶに相応しい曲だったのではないでしょうか。
曲としてはエンディング曲の「聖者たち」の方が好きですが、アニメ版「東京喰種トーキョーグール」と言えば、この「unravel」ナシでは語れないとさえ思いました。



ただ、そのストーリー展開としては、まさに目まぐるしいと表現するのが一番正しかったように思います。
原作ファンの方は特に声を大にして訴えていたようでしたが、原作の丁寧な感情描写をスッパ抜いて展開が早過ぎるといった具合だったようで…。

原作未読の私からすると、毎回衝撃的な展開が続きヒキも非常に上手いので、毎週見たくはなりました。
ですが、最終話まで見て結果的に面白かったかと問われると、少し疑問が残ります。
なんというか、キャラクターを好きになるタイミングが掴みづらかったといった感じでしょうか…。

本作に限っては、原作漫画を先に見た方が良かったのもしれませんね…。
だとするとアニメ版の本作に、更に不満を言いたくなったのかもしれませんが…。
ストーリーとしては、ある程度魅力的なのは自分の中では間違いなく、それぞれのキャラクターの葛藤も片手間では見れない吸引力がありましたので、いつかゆっくり原作を熟読したいと思います。


人物の葛藤の中でも、とりわけ記憶に焼きついたのは、喰種でありながら平和に暮らしていた母娘

『笛口(ふえぐち) リョーコ』(←美人)と『笛口 雛実(ふえぐち ひなみ)』(←可愛い)

でしたね。
いや…決して双方見映えが良いからとか、そういう邪な気持ちが働いたワケではなく…。

喰種だからと言って、誰もが好きで人を襲って食しているわけじゃないんですね…。
ただ…人間の言う美味しいものを食べても、全く喉を通らない…、吐き出してしまう…。
そういう風に生まれてしまったばっかりに人目を避けなければならず、娘(←可愛い)を小学校にも行かせてやれない母親(←美人)の気持ち。
何も悪いことをしていないその彼女達(←美人母娘)は、人間が組織した喰種対策局により、一方的な制裁を受けることになります。

社会としては喰種は全員駆逐すべきという考えが一般的なようですが、それでもそういった喰種もいるのだと世論が学んだ時、この社会が考えを改める機会がくると良いですね。
決して邪な気持ちによる同情とかではなく。

作中でも、人間と喰種の対比の表現として、ヒロインの『霧嶋 董香(きりしま とうか)』がこう言う場面がありました。

『ねぇ、ケーキっと本当はどんな味なの?

 吐くほど不味いから分かんないんだけどさ、アレ…人間は美味しそうに食べるじゃない。』

「自分がもしそうなってしまったらどうする?」という問題提起を孕んだ本作。
この状況で主人公のように、目の前にある食肉に手を伸ばす自分を律せられるような『人を見失わない人』は、果たしてどれくらいいるのでしょうか…。
平和に暮らしても殺されるかもしれない、この世界で………。



作中で金木は、「あんていく」と呼ばれる初老の喰種が営む喫茶店に身をおき、以降生活をしていきます。
自殺者等を回収し、比較的罪を犯さず食肉を得られる環境を整えた本店は、この区での喰種の生活の支えとなっていたんですね。
当初は「自殺者の数だけで何人も十分に養えるの?」なんて考えておりましたが、日本の自殺者数や行方不明者数を換算して都心部の人口で割り当てた場合、結構まかり通る数なのだそうで…。
日本コワイ…。

金木はそこで、臓器を移植した大喰いの喰種『リゼ』の片鱗を見せながらも、喰種として少しずつ生活に馴染みをみせ始めるのですが…。
喰種対策局や別の区の喰種が、その生活を脅かします。

そして最終話、カタの外れた喰種による度重なる拷問で、『人を見失わない人』であった金木も、遂に『リゼ』の心に耳を傾けるのです。


『間違っているのは僕じゃない、

 間違っているのは…、この世界だ!』


『それでいいのよ金木君…、生きるというのは他者を喰らうこと…。』


ここから白髮と化した金木が魅せた、これまたカタの外れた…というより足首の骨を外した圧倒的な戦闘能力は、気合十分の作画も含めて物語のターニングポイントに感じ惹きつけられましたね。
そこから何の後日談も予告も無く終わってしまうのもこれまた衝撃的でしたが、まぁ…2期はしてくれるでしょうし、ゆっくり通知を待とうと思います。
{/netabare}



【人を喰ったような発言を繰り返す、美食家月山の魅力】
{netabare}
さて、急速な場面展開からも今ひとつ心象に欠けるキャラクターが多い中、それでもやはり異彩を放つ奴が一人。
それが、喰種対策局から「美食家(グルメ)」と呼称される『月山 習(つきやま しゅう)』でしたね。
はぁ…どーしてまたこういうキャラ好きになっちゃうかなぁ…。。。
でも、原作者の石田スイ先生も彼がお気に入りだとか…。
ですよねぇ、キャラの当て方に愛が感じられますもの。

はてさて、そんな月山という男。
見た感じはモデルを思わせる端正な顔立ちで、言葉の節々に英語や音楽用語を用い艶めかしく話すキャラクターです。
呼称としては他にも「20区の厄介モン」「気持ち悪いキザ野郎」「(ストレートに)変態」等多数。
うん、やっぱり愛を感じます。(愛の表し方は、人それぞれです。)


実際、彼は金木君に共通の話題である本を用いて近付くのですが、その本心はまさに彼を食すことであり、彼の血が付いたハンカチーフを鼻に擦りつけて


『柔らかな甘みと、芳醇なハーモニー。

 ああああああぁぁぁ、新しいごちそうの発見はっ!

 人の幸福にとって、星の発見以上のものだ!!!』


と迷言を吐き散らす、まさに変態野郎でしたね。
声を担当された「宮野真守さん」はまさにハマリ役で、「DEATH NOTEの夜神月」等の冷静沈着タイプから「STEINS;GATEの鳳凰院 凶真」といった厨二病キャラまで突き抜けてこなせる宮野さんだからこそ、存分に魅力を見出せたように感じました。


第5話で月山は、金木君をどうやって食べようかと試行錯誤した末、

『金木くぅんンがっ!! 食べながら

 金木くぅんうおっ!! 食べたい!!!』

という奇想天外な発想に辿り着き、人質をとって彼に迫ります。
ここで金木君から「変態」発言が飛び出るのですが、彼は侵害だと返しながらも「そうさせたのは君なのだから責任をとれ」と責任転嫁する天晴ぶり。
中の人繋がりで言うと、まさに「駄目だこいつ…、早くなんとかしないと…」状態でしたね。

ただ、実際に董香が割って入り彼を制止するも、「美食家」を名乗るだけあって良い物ばかりを食してきた月山は、食事が戦闘能力に直結する喰種の中でも、抜群の実力を持っていました。
そこで奇策として、董香が金木を食すことになるのですが、それを見た月山の

『僕のだぞっっ!!!』

発言には、シリアスな場面展開にもかかわらず笑ってしまいましたよ。
きっとそういう方も多いのではないでしょうか。


そんな彼も、金木くんが攫われた終盤では、

『アモーレ!! heartbreak…。

 無二の友人である金木君が…、ワケの分からない連中の手によって危険な目にあってるなんて…

 No kidding!!』

と言い放ち、「あんていく」と共に、彼を助けに?向かいます。
この月山が本作において、こういう味方とも敵とも呼べない立ち位置のキャラになったわけですね、にくい構成でした。
彼の言動を全て「お前が言うな!」で収めてしまうのは簡単ですが、皆さんもどうか彼を温かい目で見て愛でてみませんか?


そうそう、少し余談となりますが。
TV放送のCMを飛ばさない方はご存知かと思いますが、金木君と月山が行なうBlu-rayの販促CMは面白かったですね。

金木「月山さん、イベント抽選券付きBlu-rayが発売ですよ!」

月山「チュレェヴィアアアアァン!!

   イベントと言うことは、皆に祝福されながら、僕達が一緒になる日が遂にやってくるんだね!!?」

金木「人を喰ったような発言はやめて下さい…。」

最期の金木君の冷静なツッコミが良いですね。
これが聴きたくてCMは毎回飛ばしませんでしたよ、私は。
{/netabare}



【総評】

作品として魅力に感じる部分は大いにありましたが、その原作をアニメで100%活かしきれなかったように感じます。
原作未読の私から見ても、全12話で表現しようとするシナリオ構成の幅に、若干無理が掛かったように見受けられました。

それでも、内容として手を抜いた作品では決して無く、演出面にも秀でておりグイグイ見させるだけの吸引力はしっかり兼ね備えておりました。
全般的にシリアスな内容ではありますが、その分Cパートで小ネタを挟み楽しませてくれますしね。
次に見る機会があれは、ちょっと恐いですが黒塗りが無い完全版で是非見たいですね。

2期はやるのか…いつになるのか…。
今現在まだ噂の粋を出た情報はありませんが、どうせなら熱が冷めない内に放送してほしいですね。
展開が早かった分、視聴者の熱が冷めるのも早い気がしますし。

その時は、また作中にハマったを主題歌だと尚嬉しいですね。


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『月山 習』声 - 宮野真守さん

◇一番可愛いキャラクター◇
『笛口 雛実』声 - 諸星すみれさん



以下、カニバリズム(食肉文化)について。
(途中から妄想に突入してしまったので、〆ます。)
{netabare}

ちなみに私は恥ずかしながら、正直なところまだ一度もカニバリズムを体験したことがありません。
偏見を持たず多種多様な食文化に触れることは、人生観を広げる意味でも重要だと私は感じておりますので、ここは偏食なぞせずに、いつか体験しなければいけないなと考えております。

しかし、現代の日本において、そんな「ハンニバル•レクター」みたいな真似が出来る状況は早々ありません。
やはりここでも、『東京喰種トーキョーグール』の世界に妄想を抱くことで、脳内体験するのが社会人として果たすべき選択となるでしょう。


まぁ…どーせ喰べるなら、私好みの『チュレェヴィアアアアァン!!』な人間を捜すことにしましょう。

おっ、かなり好みの人間を発見!!
早速、声をかけてみましょう。


「あっ、お嬢ちゃん可愛いねぇ。

 ヒナミちゃんって言うんだぁ…。

 うんうん、髪型が(私好みな)ショートカットで似合うねぇ。(グヘヘ)

 へぇ、字のお勉強してるんだ、偉いなぁ。

 それならお兄さんが、こっちで詳しく教えてあげるよ。

 さぁ、おいでおいで!!(ゴクリ)」



……さて、数分後。
細切れになった私は、彼女の胃の中にいたワケですが…。

こんな可愛い美少女になら、喰われる側というのもまた乙なものでした。

でも、ちゃんと「ごちそうさま」って言おうね、ヒナミちゃん。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 61
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

喰べたら「ごちそうさま」するまでが作品なのに

人を喰らう正体不明の怪人・喰種。
主人公カネキは喰種に襲われ瀕死となるが
喰種の臓器を移植されたことで半喰種となってしまう。
それ以来、カネキは苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることに…。


凄惨な食事現場で始まり、凄惨な食事現場で終わった一話だったが
その課程には実に多彩だった。
Aパート開始時は安らぎや暖かさを感じさせつつも
黄色い道をゆっくりと歩む美女の姿が「迫る注意」「迫る非日常」を感じさせ
そこから緩急を織り交ぜ喜びから恐怖、救済に戸惑い、葛藤に絶望と
「赤い日常」へと変貌する様を流れるように観せてくれた。
この一話だけでジェットコースター一周分の感情を体感できる様な内容で
すぐにおかわりが欲しくなってしまった。
掴みとしては今期一番良いかも。今後も期待が高まってしまう。

考え過ぎかも知れないが、カネキが半喰種になる課程も単なる偶然とは思えず
どこか作為めいたものも感じている。
医者もグル(グール)かな?…とか、ミステリー好きの血も少々騒ぐ。

またこの世界での半喰種の存在意義がどうなるかにも注目している。
既存のグールなら自我を持っていないので、
その間に当たる半喰種には無条件で価値が生まれるが
この作品の喰種は既に自我や規律すら持ち合わせている模様で
半喰種との違いがどう現れるか気になる。
カネキの葛藤は半喰種ならではのものでずっと続いてしまうのだろうか?

※2話感想{netabare}
ヒデを救うためグールの力を借りグールの力に飲まれヒデを襲う衝動に駆られる…。
泥沼の葛藤が更なる深みへとハマっています。

それでも「人」の事「グール」の事、そして「自分」の事を知ろうとして
向き合う姿は立派でした。
ヒデも勘がいいので判っているご様子。良い友達じゃないか。
血の臭いだけでなく感動の匂いもしてきました。

あと触手を絡めた戦闘シーンもかなり上等で衝撃的でした。
そしてこの作品「目力」がハンパない! 夢に出そう…。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
アンティークを中心に活動するグールの生活が覗けた回。
どうやら安定区と掛けてあるようでグールの中でも穏やかに
生活する者が集まっている様子。
食事も自殺者を確保している様で納得できた。…ここまでは。

でも、他の区に多数の凶暴なグールが居るとなると
描かれている平穏無事で危機感の無い人間社会に疑問が湧く。
グールの数が多すぎる。

設定通り、毎月グールの人数と同じだけの人間が殺されるとなると相当な被害で
もはや警察が事件としてどうこうでは無く
軍が出来て対応していたり半分以上グールとの戦争の状態に成っていておかしくない。
…というか成っていて普通、それくらいの危機だと思える。
面白そうな作品なだけにバランスも考えて練って欲しかったと思ってしまう。

ちょっとケチが付いたが今後の展開で
グールの繁殖方法やジェイソンみたいな奴の素性や存在意義が明かされれば
もう少しは納得行くかも知れない。
【予想】{netabare}グールは元々政府が作り出しているが隠蔽されている{/netabare}
みたいな話なら判らなくもない。期待はしている。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
美食家、月山の裏の顔が見られた回。

人と仲良くしようとして無理矢理不味いモノを食べる霧嶋さんとは対照的に
美食を謳歌する月山。
狂った様に映るけどグールとしてはこちらが正常なのかな。
グールの味覚に着目したこの作品ならではの存在は面白く、次回以降も注目です。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
早くも月山の食指がカネキに迫り、錦の切ない過去も露わに。

前回に続き月山の個性が圧倒的。颯爽登場!宮野真守無双。
狂気の中、生き生きしていてキャラ的にはみんなを喰ってたと思う。

錦もイイ話で単なる憎まれ役から脇役レギュラーへと躍進したかな。
でも、錦自身は内蔵の九割方破損した所から復帰したのに
姉さんは一般人相手に呆気なく死亡。(詳細不明)
そう言えば路地裏でカネキと最初に会ったグールも蹴り一発で死んでたし、
グールの耐久力に差がありすぎてご都合感が出ている。

美味しく質の良い餌を食べると即効でパワーアップ!
ってキノコマリオみたいな事を急に言い出してるし
話が進むにつれ、設定の詰めの甘さが見えて来てちょっと残念にも感じる。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
何とか危機を脱したカネキ達。そして改めて浮き彫りになったグールと人との距離。

グールも人と同様に心があり愛があり家族があり。
「お母さん!」と言うヒナミの叫びがとても痛々しく突き刺さる。
同情できる話で何とかしてやりたいのだが、
「人喰い」…いや「人しか喰えない」と言う生態は致命的で
言葉や理屈が通じ心があるとしても相容れない存在になってしまうよなぁ…。

カネキの存在がグールと人との心の橋渡しになるかも知れないけど心が繋がったとして
約定作って「人を襲わない代わりに故人の体を提供する」って訳にも行かないし…。
設定上では既に詰んでいる…と言える落とし所のない問題にどう挑むのか
見物だと思うけど、ホントどうするんだろう?
バトルで何となく解決した風には成らないで欲しいけどな。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
人にもグールにも義はある。それ故に復讐と憎しみの連鎖は止まらない。

カネキが到着するもヒナミのお母さんを助けられず悲しい結末になりました。
ヒナミにとっては本当に最悪の結末。
でも、母の表情から察するに復讐は望んではいない筈。
それは幼いヒナミに伝わっているのか?理解できるのか?
葛藤の中、芳村さんの道か薫香の道か何を選択するのか
この作品の肝になりそうで興味深いです。

真戸さんはグールにとって脅威だけど人側から観ると逞しい。
彼処まで出来る様になるには相当な修羅場と仲間や知人の死を経験しているのだろう。
グールに情をかけて殺された者もいそうだし、少々壊れてなきゃ務まらない。
悪っぽく描かれているけど背景を察していくと憎めないキャラだと思う。

一人殺されたとはいえ亜門達は何とかクインケ無しで対抗してましたが
身体能力考えると全員瞬殺されて当然なレベルで無理がある気がします。
せめて刃物弾くって設定無くしてくれないと人に勝ち目がなくないかな?
グールって設定自体矛盾だらけなので小さい事は寛容には観てるけど、
バランス感覚がちょっと悪いなって気がします。

次回は真戸と薫香の戦いが更に激しくなりそうで、
そして復讐に走る薫香をカネキはどう見るのかも楽しみです。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
真戸さん亡くなってしまいました…。
良い悪役だっただけにちょっと寂しくもありますが復讐に囚われた者の末路として
意義を投げかけてくれました。

一方ヒナミは復讐に囚われず深い悲しみの中から「生きる」ことを決意。
溢れる涙が心に響きます。強く生きて欲しいですね。

カネキは不戦を貫き悲しみと復讐の連鎖を断ち
グールと人とを繋ぐ希望になって行きそうですが6話感想の懸念が個人的に引っかかる。
共生目指すならグール用の食料開発出来ないものかな?
{/netabare}

※9.10話感想{netabare}
悲しみを乗り越え日常を取り戻そうとするアンティークの面々、
そして新体制でグール対策に当たる捜査官達。

近隣の11区が騒がしく嫌な予感がしていたらやっぱり飛び火です。
捜査官も絡んできてなんだか仁義なき抗争モノの雰囲気が強くなってきましたね。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
人とグールが入り乱れた抗争、そして拷問と血生臭く暴力の砦と化しています。
覚醒しつつある亜門くんをいつの間にやら応援しちゃってます。
現状アンティークの敵ですが何れ手を組む事もありそうですよね。

カネキくんから新たなカネキくんが生まれそうですし、
屋上には何やら怪物が…ってあれまさかマスターなのか!?
次回も気になります。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
心身共に死よりも凄惨な地獄の様な苦しみ中、今までの全て否定し
生まれてしまったダークカネキくん。
これからこの作品はドコへ向かうのか?…って所で最終回!

せめて…せめて外での戦いにケリ付けてくれないと投げっぱなしにも程があるし
痛々しい拷問が最終回ってのも後味が悪すぎる。
この終わりならアニメ化しなくても良いんじゃない?って気さえします。
{/netabare}


【総評】
心理描写や戦闘描写は良く描けているしキャラも立っている。
そして設定上袋小路になっている人とグールの関係がどうなって行くのか
どういう結末になるのか期待と興味を持って観てこれたがとにかく後味が最悪でした。

人として生まれそしてグールとして再生して価値観や感性などを培い
積み上げたモノを最終回に全否定させて結論出さずにハイ退場!!

結局、1話で身体を失い、最終話で心を失った可哀想な青年の怪談のような話で終幕。
闇芝居なら三分で終わるわッ!
中身は投げっぱなしでブッツリ終わるアニメの中でも指折りの作品になってしまいました。
続きやるのですかね? やらない事には話にならないし観る意味もない作品です。
事情があるにせよ、この終わりを平気で観せる制作側の神経を疑います。
期待と観て来た時間までも全否定されるこの終わり方は許容できません。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 64
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

嫌われたっていいじゃないか 人喰いだもの

2018.08.17記


原作既読。いや、アニメ観てから原作揃えた人。
もともと職場の子から原作を薦められてたんだけど、その時スルーしてたのを後悔するはめに・・・


マンガはけっこうな売れ行きで、アニメも海外含め評価が高く、そのあと実写化までした大ヒット作です。
なにせ人を喰うおどろおどろしいバケモノの話なので、実写映画版では出演女優さんの一人が良心の呵責を覚えてなのか出家してしまうという騒ぎを起こしたほどです。
タイトルだけ見たら、人間視点でバケモノとの闘いを描いたバトルものか、グロ主体のホラーみたいなのを想像しがちです。そう、頑張れ人間!

 嫌われたっていいじゃないか 人喰いだもの

はいこれミスリードです。
ん?みんなもう知ってるって?

スプラッタホラーか超絶バトルものはちょっと、、、という先入観で本作を避けてしまうのはもったいないと思われ、むしろその先入観、この際棄ててもらってかまいません。

人間と喰種を分かつもの、それはたまたま人しか喰えない種族としてこの世に生を受けたか?そうではないか? 細かいところを除けば一点それだけ、この作品の基本設定です。

時には人間、時には喰種側の視点で
何が正しくて、何が間違っていて
勝利も敗北もないまま 孤独なレースは続いていきます

{netabare}8話戦闘シーンでの言葉の応酬に端的に表れてます。

亜門VS金木戦での亜門
『罪のない人々を平気で殺め…己の欲望のまま喰らう』『親を殺された子供たち…残された者の悲しみ…孤独…』『貴様はそれを考えた事があるか?』

真戸VS董香戦での董香
『訳もなく命を狙われる恐怖 あんたにわかる?』『大切な人が虫けらのように殺される あんたにこの気持ちわかる?』{/netabare}

単純に視点をどちらか一方のサイドに寄せて、というわけではない極めてドラマ性の高い作品といってよいでしょう。グロやバトルは作品を飾る要素として欠かせませんが、メインはあくまで人間?ドラマです。


そして人間でも喰種でも多少の個体差はあれ自分サイドの視点しか持ち合わせてません。
そこに{netabare}「もとは人間、今は半分人間半分喰種の」{/netabare}主人公金木研くんがどう割って入っていくかが作品の見どころとなってます。

{netabare}『自分の意思と無関係に、自身の体に改造がなされる。』
このへんは初代仮面ライダーみたいです。世の少年少女たちが心躍らせる伝統芸と言えるでしょう。
昭和の本郷猛はいかついあんちゃんでしたが、平成の金木研はナイーヴ優男である、というのも時代の流れでしょうか。{/netabare}


OP『unravel』は物語にドはまりしてる秀曲です。ムービー含めてインパクトがあり、カラオケのアニソンランクでも上位に食い込んでます。ただし、これ原キーで歌いきれる人っているんだろうか??
OPに隠れてますが、EDもクールダウンにちょうど良い曲です。ED後の巻末4コマ的なショートアニメもほっこりできますよ。


キャラは喰種も人間も多士多彩で登場人物多めです。
1期1クール12話で全員掘り下げきれるわけにもいきません。2期待ちか必要最低限か、私は掘り下げ不足を理由に感情移入できないといったことはありませんでした。

声優さんもキャラの多さに合わせて人数多めです。回によってはEDクレジットで3カット分使うほど用意してました。そして無駄に豪華です(褒め言葉)。
{netabare}
※印象深い演者さん
■金木研:花江夏樹
悲鳴に近い絶叫を担当するのに適任でした。梶さん(今回はアヤトの役)の絶叫も捨てがたいがよりナイーヴな感じを出すには花江さんじゃなきゃ無理かな。
■ウタ;櫻井孝宏、月山習:宮野真守
ハマってることはハマってるんだけど逆も見てみたい。
■エト:坂本真綾
ただ私が好きなだけです。
■真戸呉緒:大川透
マジキチぶりが伝わる好演。 病気からの復帰おめでとうございます。(2018年8月現在)
■鈴屋什造:釘宮理恵
意外な組み合わせ。什造を女性声優でというのはすごいアリ。什造の「見た目は青年中身は子供」感がよく出てました。
{/netabare}


※以下ネタバレタグは本当にネタバレ

引き込み充分な第一話。
{netabare}リゼを媒介におどろおどろしい喰種をまずは視聴者に印象づけます。そうですよね、人を喰うんですから我々人類の敵ですよ。
それで喰種の生態やら人間と喰種の関係性など適度にレクチャーが入るので初見殺しにはならない設計。Bパートからは半喰種になってしまったカネキ君の苦悩です。そしてクール通じてカネキ君は悩みに悩みます。{/netabare}
第二話アバンで物語のコア部分に触れるので、ノリが合わなさそうなら撤退を視野に入れてOK!
{netabare}
金木「僕は人間だ。お前らバケモンとは違うんだ。」
董香「どう?あたしがバケモノならあんたはなんなんだよ?」
金木「お願いします。教えてください。僕はどうしたらいいんですか?あの日から全てが最悪なんです。」
董香「最悪か?あたしだって教えてほしいよ。」
  「ねぇ?ケーキって本当はどんな味なの?吐くほど不味いから分かんないんだけどさ、あれ、人間がおいしそうに食べるじゃない?」
  「平和な生活はどうだった?CCGやグールに怯える必要のない日々は?
全てが最悪?ざけんなよ!」
  「だったらあたしは生まれた時から最悪ってわけ?なああんた!教えろよぉぉぉ!!」

・・・からの『おっしぃえってよっ』unravelインですからねぇ。カッコよすぎです。
{/netabare}
序盤に世界観の提示がなされるので、そこに抵抗がないなら最終話までいけるでしょう。無駄回無かったと思いますよ。1期の区切りもあの箇所までだったら納得です。


グロですか?

カレー食べながら観ることができましたので平気です。
そのへんは所詮アニメーションということで実物の映像とは違いますし、規制も効いてることから血しぶき+α程度のグロです。
{netabare}ただし画よりも音が嫌だということはあると思います。11話12話の拷問シーンでの悲鳴絶叫はきつい人にはきついでしょう。画はそうでもありません。{/netabare}
受け入れる視聴者側も、進撃の巨人あたりがこのへん切り拓いてくれたおかげで、出来上がった土台に乗りやすかったかもしれません。


さてさて金木くんは葛藤の末、どういった結論を出していくんでしょうか?

 しあ○せはいつも じぶんのこ○ろがきめる

最後に一つの結論を出します。共感するもしないもそういう物語なのでね。


続きは2期で!



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2019.06.28追記
《配点を修正》


視聴時期:2017年11月

シリーズは2018年秋クールまでの全48話をもって完結しました。
金木くんやトーカちゃんをはじめ、1期ではまだ子供っぽさの残る登場人物らが次第に深みを増していきます。
残念なことにあにこれでは期を重ねるごとに評価を落としていきましたが、私は好きですね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 36

85.5 4 変態で漫画原作なアニメランキング4位
僕らはみんな河合荘(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2401)
13623人が棚に入れました
親の転勤で「一人暮らし」をすることとなった男子高校生・宇佐は「河合荘」という賄い(食事)付の下宿に住むこととなった。そこには彼にとって憧れの先輩である女子高生・律も住んでおり、宇佐は「彼女と共に、穏やかで充実した高校生活を送りたい」と願う。

しかし河合荘には律の他に強烈な個性を持った住人がおり、宇佐は彼らに大きく振り回されてしまう。

声優・キャラクター
井口祐一、花澤香菜、四宮豪、佐藤利奈、金元寿子、小林沙苗
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

こんな下宿先に憧れます、馴染めるかは…さておいて。

2014年の4月放送。
全12話。


【前置き】

個人的に好きな「それでも町は廻っている」が掲載されている雑誌ヤングキングアワーズの人気作ということで、興味が湧いた作品でした。
加えて、好きなレビュアーさんの視聴後レビューも軒並み高かったので、見て損は無さそうかなぁ…と。

して、肝心の第1話。
開始数分で職務質問をされるキャラクターが登場した瞬間、私は本作を全話見ることを決意したのでした。



【あらすじ】

男子高校生の主人公『宇佐(うさ)君』が、下宿「河合荘」で一人暮らしをすることになりました。

そこには偶然にも、憧れの先輩である『河合 律(かわい りつ)』も住んでおり、充実した高校生活を妄想する宇佐君でしたが、無愛想で常に本に夢中な律ちゃん。

行き遅れのOLや腹黒い女子大生、更にはマゾヒストな同居人と、個性的な面々が住むこの河合荘で宇佐君は、律ちゃんと距離を縮められるのでしょうか?



【論じてみる】
{netabare}
冒頭のオープニング曲から、もう既に私は心を持って行かれ気味でした。
和で基調された趣ある映像は作画も綺麗でしたし、有頂天家族でも主題歌を歌ったfhanaさんの声も非常にマッチ。

しかしなによりサビの部分の、律ちゃんが色々な本の世界のキャラクターに成りきってコスチュームから表情までコロコロと変わるシーンが、もぅメチャクチャ可愛いかったのです。
黒髪ショート万歳。


ストーリーは、日常系の中ではワリと大人向けな気がします。
雰囲気もさることながら、会話に多くの下ネタ(主にマゾヒストなネタ)も含みますしね。
下劣であったり、過剰なエロ描写は一切ありませんけど。

ただ、コメディを交えながらも、人間模様を少しずつ丁寧に描く内容なので、総じて見応えがありました。
だからといって気楽に見れないわけでもなく、中々に絶妙な匙加減だと感じましたね。


年齢も離れた赤の他人同士が下宿先とはいえ一つ屋根の下で一緒に暮らし、一緒に夕食を食べ、誰彼ともなく「暇だなぁ…」と言いながら団欒の席に集まる生活。
特に今の現代では早々ありえないような日常生活な気がしますが、だからこそ魅力的な印象を持ちました。

特にそう思えた要因として、その住人を家族のように慕っていつもニコニコし、時にはちゃんと叱って?くれる、大家の『住子(すみこ)さん』の存在が大きいですね。
それぞれの帰りを待ちながら一人で夕食を作る住子さんの背中は、この河合荘の居心地の良さを物語っているようでした。
住子さんが大家であるからこそ、この河合荘は秩序を保ちつつ、こうも楽しそうに成り立っているのでしょうね。



さて、中学時代は変人処理班(略して『ヘンショリ』)と呼ばれていた宇佐君は、この河合荘の面々とも、すぐに打ち解け順応していきます。
本が大好きであるが故に、人付き合いが疎かになっていた律ちゃんとは、まさに真逆でしたね。

作品のテーマにも見える、この『人との距離感とその付き合い方』の描写は、思った以上に生々しく、ハッと思わせてくれる台詞もしばしば。
中でも、序盤で語った律ちゃんの本音、


『話合わないのお互い分かってるのに合わせたり…、かけてこないのにケー番交換したり…。

 そういうのより…、一人のがいいのに…。

 でも、笑って調子合わせて……、

 一人は嫌じゃないのに、一人だと思われるのは嫌で…。』


という台詞には、共感した人も多いかもしれませんね。

あと、腹黒女子大生サヤカさんが第5話で語った、パソコンで例えた人付き合いの対応の仕方も、とても上手い言い回しで、なるほど!!と思わせてくれました。
「ハードディスクが壊れてる」と称されたシロさんが、それを嬉々として受け入れている点から見ても、とても的を得ていましたしね。



本作は、成長という意味合いでは主人公の宇佐君よりヒロイン律ちゃんに注力されており、彼女が住民との触れ合いから何かしらを感じ取り、人付き合いを頑張る様が見所でもありました。

それが作中で大きく好転を迎えることはありませんでしたが、宇佐君とほんの少し縮めた距離感が、いつかまた一つ彼女を変えていくのかなぁと思うと、これから更に広がっていくであろう作品の世界観を追いたくなりました。

まぁ…、無愛想で、時に笑い上戸で、時に照れて顔を赤らめる今の律ちゃんで、もう十ニ分に魅力的で良いキャラなんですけどね。
最終話の酔った律ちゃんなんて、宇佐君と同じく

「なんだ、この可愛い生き物!」

なんて思っちゃいましたし。

ただ、声を演じられた花澤香菜さんの仕事量の多さから、個人的にはどうしても声だけは既存のキャラクターと重なってしまい、そこは残念でした。
元々大好きな声優さんなのですが、凄まじい売れっ子になってしまったが故の弊害ですね。
「化物語」で千石撫子に悶えていた頃は、まさかこんな不満が出るとは思いもしませんでした…。
{/netabare}



【マゾヒスト シロさんの魅力】
{netabare}
謎多き男である城崎(シロさん)は、作中でも欠かせない愛すべきキャラクターだったのではないでしょうか。

このシロさんは、真性のM男であり、 作中至るところで
『罵られては興奮し、人が罵られてる様を見ては嫉妬し渇望する』
という、ここだけ聞けば社会的に隔離することで、犯罪件数が確実に好転するようなキャラクターです。
しかし逆に捉えれば、罵るだけでどんな頼みも引き受けてくれるので、住人からは

「シロの燃費は、エネルギー革命レベルだな。」

と言われる程でもあるのでした。

加えて、あくなき無邪気さに加え、実は風貌以上に達観した見識も持ち合わせており、総じて底の見えない魅力に満ち溢れていました。

このキャラ立ちは、作中でも群を抜いていたように私は思います。
まぁ、苦手な人は最早嫌悪感以外何も浮かばないキャラクターかもしれませんが。


シロさんらしい台詞として私が共感したのが、慕われた小学生に対し

『遊びは子供だけの特権じゃないよ、大人だって遊ぶ時は遊ぶんだから。』

と言ったところですね。
こういう心持ちを、私もこの先ずっと忘れたくないです。

……まぁ、こんな良い台詞は全体の2割程度で、あとの8割は↓


「宜しくルームメイト、お互い干渉せずに時々物理的に縛ってくれ。」から始まり


「思いっきり塩っぱい目と、冷笑をアリガトウ(*´Д`)ハァハァ」とか


「心外だなぁ…小学生に興味ないよ、その…お母さんにはあるけど(*´Д`)ハァハァ」とか


「子供はそれでいいんだって、必要な時に大人を頼って…。

 切り捨てて、踏んでしまって行ってくれれば…(*´Д`)ハァハァ」とか


「俺は痴漢行為じゃなく、その撃退法に興味を抱いただけで、似て非なる者だよぅ(*´Д`)ハァハァ」とか


「たった一度の出会いで何度も虐めてくれる節足動物さんは、SM界のエコロジストやで(*´Д`)ハァハァ」とか


「俺さっき…、熱射病ギリギリ責めやっててさぁ…、おおっとドン引きアリガトー(*´Д`)ハァハァ」とか


「俺は断然ネコだね、出来れば俺をすご~く嫌っててほしいなぁ、

 でも時々は気まぐれに近付いて俺の期待を思いっきりブチ壊して「ざまみろだにゃ~ん」とかって(ry」などなど…。。。

(↑一応これでも厳選したのよww)

その言動は基本的に常軌を逸しているのですが、それが住人にシロさんだからと許され?受け入れられているのは、やっぱりその人柄の良さからくるのでしょうね。

ワリと気軽に好きという私ですが、このシロさんはその中でも、大っっ好きと胸を張って言えるキャラクターでした。
{/netabare}


【総評】

コメディのクオリティが高いだけでなく、人間同士のリアリティあるやり取りも魅力的で、根幹にしっかりとした柱がある作品のように思えました。
コメディに関しては、マゾヒストを許容出来るかに大きく左右されはしますけど。
(ちなみに私は、何度か吹いてしまう場面もあった程ハマりました。)

原作が基本的に短編の為、後半は若干シナリオ構成が不安定に感じる節もありましたが、総じて毎話一定以上の水準で楽しめ、私はこの河合荘の世界観と面々が大好きになれました。


では最後にもう一つ。
心に残った、律ちゃんのこの台詞について。


『確かに好き嫌いは皆違うし、そこは仕方ないけど、

 友達に…自分の好きなモノを簡単に否定されたら、傷付くよ…。』


私は本作が、その好きなモノになりました。
うん、簡単に否定されたとしたら…やっぱり誰でも傷付いちゃうかもしれないですね。

特にシロさんのことを酷く言われたら……。。。
…いや…、いいのか…シロさんに限っては…、むしろその方が…。

でも、それぐらい好きな作品に出会えたことは、とても幸せなことです。

読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『城崎(シロさん)』声 - 四宮豪さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『河合 律』声 - 花澤香菜さん

投稿 : 2024/07/06
♥ : 54
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

12話まで鑑賞済。レビューと総評っぽいものを追加。なかなか上手くまとまらないです。

原作未読で視聴を始め、今は単行本5巻まで既読です。
(一応アニメ終わってから4巻以降を読みました。)

採点&総評っぽい物-----
{netabare}
●物語
劇的な変化は無いけど少しずつ前に進めていると感じられる、そんな物語だったと思います。ゆっくりで良いけど、それでも早く宇佐君と律ちゃんの未来が見てみたい。そんな矛盾を抱いております。
話題転換やオチが基本下方面なので、そういう意味では観る人を選ぶとは思います。『生徒会役員共』とはまた違った方向の下ネタなので・・・。

日常物に分類できそうな作りではありますが、心理描写も細かく、伏線っぽい物も配置されてたり、観直してみて気がつくことも多々ありました。

●声優
シロ役・四宮様、麻弓役・佐藤様、大変お疲れ様でしたw
下方向・M方向なセリフ盛り沢山な上に、ボケにツッコミに奔走されていたと思います。
宇佐役・井口様も、基本1人で溢れんばかりのボケに対処されていたと思います。
千夏役・清水様は・・・安定のSJSだったと思います。

●キャラ
河合荘の6人からサブキャラまで、濃い面々でしたw

1回目序盤ではよくわからなかった宇佐君の過去ですが、2回目観直してみると「あ~なるほど」と。「ヘンショリ」というスキルで前面に出てましたが、基本空気も読める、よく気がつく、対人スキルの高い子だと思うんですよね。「適当に流して合わせる」のではなく「個々に対応できる」という、そんな印象。

序盤では取り付く島も無さそうな律ちゃんでしたが、色々出来事を重ねる内に、徐々にではありますが宇佐君との距離も近づいていき・・・。ラストは一見大したこと無さそうなのに、心底良かったな~と。

結局何を生業にしているのかイマイチ分からなかったシロさんですが、要所では住人に配慮しつつ、シリアスになり過ぎない要素として良い味だしてたと思います。M方向はともかく、他では意外と河合荘の良心的な部分もあったかな?と。

シロさんと同じシリアス回避・ラブコメクラッシュ要員だった麻弓さんですが・・・何といいますか、ブレずに振り切ってるな~とw とはいえ最後の一線は越えない、暴走するだけの人でも無かったのですが。美人でスタイル良くて、一見充実してそうな人なのに・・・w 大丈夫、徐々に股数減ってるからw

個人的に一番謎なのが彩花さん。ミステリアスとはちょっと違う気がしますがw こんなこと書いてしまうのはアレですが、一度素顔が見てみたいw 11話(?)での宇佐君の怯え様と彼女の魔術スキルから、気になって仕方がありません。

大家の住子さんは・・・若いといいますか、可愛いといいますか。住人を見守りつつ、一緒に楽しみつつ、締めるところは締めつつ。河合荘の母親といいますか。

●作画
クール通して安定していたのでも十分な上に、背景などの描写も細かく、綺麗に描かれていたと思います。「太陽の光」は特に気にして描かれていたのではないでしょうか?
キャラのデザインも個人的には問題無く見られたと思います。表情の変化・デフォルメなども良かったと思います。

●音楽
ED曲は一発でお気に入りに。
OPも映像と合わさると、いい感じだと思います。
{/netabare}

12話まで鑑賞後-----
{netabare}
結局原作3巻までのエピソードで終了となりました。
4巻5巻と読んでみて、キリのいい場所で終わっているとは思います。
が・・・やはり先が気になりますねw(TV終了時点だと)

ムカデ騒動の時の宇佐君は・・・カッコ良かった。
咄嗟にあんな反応、なかなか出来ない。
中盤以降から色々な要因はありつつも、宇佐君と律ちゃんの距離は確実に縮まってはいるな~と思える回だと思います。
しかし・・・ムカデガムテの話は笑えない。遭遇したらどうすればいいんだろうw 熱湯なんて常に手元にある物でもないしw

「霊感少女・林」と「SJS・千夏」再び。
主に宇佐君、律ちゃんの心を揺り動かしていってくれました。
SJSだからなのか、恋バナに興味がありすぎるのか・・・子供って怖いですよね~w あの彩花さんですらツッコまない部分に、勇敢にも(?)踏み入れて行くんですから・・・。何回観ても「あ~やめたげて~」と思いますw

11話のテーマは「友達」でしょうか?
彩花さんの友人・ツネコさんの時は・・・大変笑わせて頂きましたw 2人の出会いから、ツネコさんが河合荘をあとにするまでw
後半は律ちゃんに友達(?)が出来るわけですが・・・。

終盤の物語のメインは宇佐君と律ちゃんだったように感じました。2人の関係もありますが、どちらかと言えば「律ちゃんの心の中」が主題だったような。林さん再登場に揺らされて、千夏にツッコまれ。本の話が出来る知人が出来るけど、その流れの中で「宇佐」と「距離感」というものを感じて。
宇佐君を自覚しているのかいないのか。自覚しているならどう自覚したのか。その辺、今一つ把握し切れなかったですが、それでも最後はケータイの番号を交換するまでには至ったということで、1話に比べれば格段の進歩だと思います。
間違って梅酒で酔っ払って、絡んだり拗ねたりする律ちゃんは可愛かったw
{/netabare}
8話まで鑑賞後-----
{netabare}
ヒロインであろう律ちゃん含め、河合荘の個性的な面々との暮らしもよい感じの距離感になりつつあるな~と思えております。律ちゃんとの距離は縮んだり伸びたり絶妙ではありますが、こちらも悪くないような流れでしょうか。

チカンの件とか書生カフェの件とか・・・このところ律ちゃんがいろいろ可愛すぎるw
そして宇佐君にしてみれば惚れてる弱みなのでしょうが・・・ズルいw

基本M方向に物事を持っていけるシロさん。収入は一体どこから?w
見事なまでのダメ男キャッチャーぷりですが、要所でツッコんでくれる麻弓さん。
こんなこと書くのはアレですが、一度化ける前の素顔が見てみたい彩花さん。
大家さんだけど、住人のことをちゃんと見ている、それでいて時々悪ノリもしてくれる住子さん。
河合荘の皆はどのキャラもお気に入りです。

劇的に物語が進むわけではありませんが、少しずつでも変化が見える作品だと思います。原作を同時進行で読んでいるのですが、早く先に進みたくて仕方がない今日このごろです。

というか・・・8話でようやく原作2巻完了とか、どんなペースなのか?とw
元々原作自体、密度が高いのか。
アニメ化スタッフが意図して、そういうテンポにしてるのか。
『何巻まできたのか?』とか考えるとまだ2巻とも思えますが、実際に視聴していて「遅い」とか「ユルい」とか「まったり」とか感じたことはないので・・・不思議です。
30分が長いと思ったこともありませんね。

{/netabare}
3話まで鑑賞後-----
{netabare}
今クール上位に入れても良い出来だと思います。

若干下ネタに走り気味なところはありますが、テンポやノリ、方向性は好みです。

画的な部分も、飛びぬけて綺麗なわけでもないですが、丁寧に描かれていると思います。キャラデザも別に文句ないです。連載されてる雑誌名を知らなかったら、少女マンガ原作か?と思ったかもしれませんがw

キャラはとにかく・・・濃いですね。特に主人公以外。
個人的には『管理人さん』がツボですね。
住人のお世話をしてくれたり、心配してくれたり、ネタに乗っかってくれたり。とても柔軟なおばあちゃんだと思います。

今クールは『ブレインズベース』作品がお気に入りになりそうです。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 28
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

読書好きな彼女とへんじん荘

~ この物語は、

読書好きな高校2年生の女の子、りっちゃんと、
恋に恋い焦がれ恋に泣くこともできない、優しくも気が弱くはない、
思春期真っ盛りの男子高校生1年うーさーの恋愛成分をほどほどに含む、
一つ屋根の下系(下宿・一階建ての平屋)コメディです。

「りっちゃんはオレの嫁」とかハァハァしたいという過度な期待をされているヤローは、
メガネのりっちゃんでもプロデュースしてハァハァしてください。

また、
まゆみさんは誰にでも発情しますし、
さやかちゃんには中毒性のある息絶え絶えのハァハァできますし、
シロさんは密かにいいヤツですし、
すみこさんの料理は美味しそう、
だからと言って、河合荘に住みたいとかいう変態さん、特に男はお断りです。

独り虚しく勝手にハァハァしやがってください ~





・・・ん~、オレの中で今期ナンバー1☆☆☆☆☆

そう、この作品はショートカットで同級生とわちゃわちゃ騒がないりっちゃん、
ついでに、りっちゃんに惹かれる青春男うーさー、その果敢なアプローチ、

というかやっぱり、りっちゃん、ついでにうーさーを好きになれるか否かで楽しさが変わる。

{netabare}ドSな{/netabare}さやかさん、まゆみさん、変態シロさん、さやかさん、さやかさん、{netabare}超ドSなクイーン{/netabare}さやかさん、
を好きになっても、この二人を好きになれなかったら楽しめない。

まあ、ショートカットで、人見知りして、美少女で、
{netabare}最近読んでる本に感化されてはっちゃける{/netabare}カワええ子なんて、
オレからしたら最高にハァハァ(*´Д`)ハァハァ


★思い出話とか~{netabare}

そう言えば、初恋の女の子はショートカット。広末が全盛期の時代に思春期を送った。
最近、前髪があるショートカットを見なくなった。
前髪パッツンとか、ヘルメットは観なくはないし、パッツンのゆるふわパーマとかはあるが、
何だろう、このスポーツやってるかも的なただのショートカット。
ショートカット、最高だよ(*´Д`)ハァハァ
あまちゃんとかもええけど、違うんだよ。
ショートカットの美少女、社会人では見かけないあのショートカット(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ

・・・ええ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ{/netabare}


実は、初めてOP見たときからその素晴らしさに惹かれていた。
二つの場面が大好きで、OPでものすごい期待感を持ってしまった。
あの降り注ぐ文字の雨を傘で守る所、
うーさーがりっちゃんを見て瞬きするところ。
・・・べ、別に、うーさーにトキメイタなんてこと、ないんだからね!wwwww


けど、なんだかんだ言って、まゆみさんみたいな性格の人が一番好きなんだけどね。
{netabare}尻軽でなければ、というか見境がつくのであればねww{/netabare}



と、キャラばかりに視線を寄せたけど、
この作品の良さにはリアリティのある人間関係、感情の個性ってのがある。

正直、2,3話ぐらい非常にムカつくエピソードがある。
どうしてそういう行動を取ったのか、何でそんなヤツなのか、
そこには未成年の子どもらしい、過信や慢心、すれ違いや意志の弱さがある。

さやかさんメインの話はなんかホッコリしてしまった♪



とか、なんとか言っちゃって、
結局はりっちゃん{netabare}の眼がキラキラし始めてから{/netabare}続きが楽しみで楽しみで仕方なかった。

何度も繰り返して観たい、とは思わなかったけど、
どうしても一回観ずにはいられない、って欲求が駆られた。

結局、りっちゃんの声から違和感を取り除けなかったけど、

このちょっと古臭い色使い、人間関係、変わらない頭の悪さ、
ってのには懐かしくって心地よくってたまらなかった。

ちょっと不安定な日常と、少なくない淡い恋愛感情を楽しめそうなら観てみるといいんでない♯







~むかしのかんそう~{netabare}

2014.04.18 22:49 物語 : 4.0  作画 : 4.0  声優 : 3.5  音楽 : 4.0  キャラ : 4.0
【3話までの感想『マイ花澤さん論 とちょこっと感想』】


マイ花澤さん論 ※ファンの方、閲覧注意{netabare}

りっちゃんとは合ってない気がする。

オレの結論としては、
花澤さんはイイ声優だが万能型ではない。

冬アニメの合ってる度w
ディーふらぐ ロカ☆☆ ありだが合っているとは思わない
関くん 横井さん☆☆☆☆☆ ぴったり
ニセコイ 小野寺☆☆☆ 悪くないけど、作品がオレに合ってないからよーわからん
のうりん 農☆☆ なまりは合ってない
ダンディ ぜんつー星人☆☆☆☆☆ 合っている、実にイイ♪

前にもどっかで言ったけど、
花澤さんはオレの中でまゆしーの声優さんなんだよねw

なんとなくイメージとして、
「元気」「高校生(以上)」な感じ。
声が結構ハスキーだから、まずちびっ子がびみょい。(普通ちびっ子って声高いし)
そして、結構な頻度で寡黙キャラの出番も多いんだけど、あんま合っている気がしない。

昔の作品(ラストエグザイル?・・・とか??)だと色々合っている気がするけど、
最近の作品だと当たり外れが多い気がする?

けど、ぶっちゃけ上手いから3話ぐらい観てると違和感がなくなる。
それでもその3話までがツライ。

声聞いて「中の人は○○さんだ」ってあんまり当てられないけど、
花澤さんはほぼ確実に分かる。
(声優さんが誰だか分かるのは、
この作品ええ♪→原作なんだろう→ウィキる→ついでに声優さんも見てみる、の流れ。
エンドロールで気付くことも結構あるけど。)

要するにオレが言いたいことは、
花澤さんが出演するだけで売上が伸びるなら、しょうがないかwwwww
まあ、いいんでない。
ただオレの場合、主役が合ってないって感じると視聴意欲が下がってしまうこともあるだけ。

・・・許容範囲が広いと思いきや、みみっちいヤツだなw{/netabare}


さてさて、河合荘の話しよっかな。

ちょっとエッチなネタも扱う、1つ屋根の下である意味共同生活だけどアパートみたいなもん作品。

キモはエッチなことをするのではなく、エッチいことをネタにすることもあって盛り上がること。
つまり、エロい作品ではない。
エロいキャラ、変態キャラはいるが、主要キャラ同士で物理的な加害者・被害者にはなっていない?

ってエロとエッチばっか言ってるなwwwww

それはあくまでも面白さの1つであって、それだけの作品ではない。
変なキャラ同士で盛り上がっているのを見てホクホクして楽しむのが、イイ感じ♪

あらすじとかキャラ紹介は他を見てちょ。
ちなみに一番好きそうなキャラはさやかちゃん。
{netabare}主人公になびかなそうな{/netabare}色恋沙汰方面で露骨なキャラは好きだな☆☆☆☆☆

見て、好きなキャラがたくさんいたら見る価値あると思うよ~♯

投稿 : 2024/07/06
♥ : 34

86.2 5 変態で漫画原作なアニメランキング5位
監獄学園 - プリズン スクール -(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (2206)
11535人が棚に入れました
男子生徒5人、女子生徒1000人の学園を舞台に、女風呂を覗いた罪で、裏生徒会の手により懲罰棟に投獄された5人の学園生活を描くコメディ。

声優・キャラクター
神谷浩史、小西克幸、鈴村健一、浪川大輔、興津和幸、大原さやか、伊藤静、花澤香菜、橋本ちなみ、大地葉、藤原啓治
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

囚人はじめました☆

原作漫画既読◆全12話◆J.C.STAFF制作

懲罰棟(プリズン)がある共学化したばかりの
元女子高・私立八光学園に入学した男子5人の
視点で描かれた学園ギャグコメディ作品


◆感想◆
{netabare}
まず始めに、本作品は劇画調タッチの作画に加えて
お下劣ギャグ&エロを「コレでもか!」というぐらい
取り扱っている作風なので下ネタがお嫌いな人には
まず合わない視聴者を選ぶ作品だと思います。

でも好きな人には「コレでもかぁぁッ!!」というぐらい
がっつりハマれる魅力を備えた作品でもあります。


僕の場合は声を大にして言いましょう。

後者側の人間であると・・な!


簡単にですが、作品の魅力にふれてみます。

女子風呂を覗いた罪で懲罰棟行きに
なってしまった男子達の監獄生活を
描いたストーリーでお下劣ギャグやエロに
目がいきがちになりますが、
物語は意外にしっかりしています。

キヨシとガクト、それぞれ自分達の願いを成就させる為の
緻密に練られた脱獄へのプロセス、そしてドキドキ感は
昔好きだった海外ドラマの【プリズン・ブレイク】を
彷彿とさせてくれました。
坊主頭にした自称「練馬イチの知将」ガクトが
マイケル・スコフィールドに見えてしまったのは
僕だけでしょうか?(ぇーw)


その他にも
■裏生徒会の策略と駆け引き。
■男子高校生特有の女子に対する葛藤。
■囚人同士で仲違いするも絆を再確認。
■退学阻止に向けて一致団結する様。

などなど..

見所はたくさんありますが、
シリアスな展開や熱い展開を用意しつつ
それらを払拭するギャグとエロで
重くなりすぎないのが良いところ。


そんなバカなようで実はしっかりしていて
「でも…思い返せば結局は充分バカだったw」
それが本作品の最大の魅力にして最大の売りです♪

ストーリーも原作に沿ってほぼ忠実に描かれていて
変にアニメオリジナルを入れない姿勢は結果的に
大正解だったと思います。

と、言うのも
ギャグアニメ作品を面白く感じられるかどうかの
決め手は“テンポ”と“間”が命(ココ吉主観)
これら二つが少しでもズレてしまうとコレジャナイ感が
出てきてしまい笑いが薄れてしまいます。

ここに変なアニオリを入れてしまうとストーリーが繋がらなくなったり、当初のキャラ設定がおかしくなってしまう大惨事になりかねません。

アニオリの難しさたる所以とでも
言ったところでしょうか。

これらの点をよく踏まえて巧く演出と構成しつつ、
アニメならではのエロカメラワークとカット割りを駆使して作られているなと感じました(流石は水島監督)


声優陣の熱演も見事の一言。
おかげで原作とはまた違った面白さを
見出だせた箇所がいくつかありました^^
特に、キヨシと花ちゃんの
おしっこイベントとか…かなり好き(小声)


最終話では表生徒会(ケイト・別当さん・みつ子)の
3人が登場して裏生徒会の3人はプリズン行き。
そんな続編を匂わせる終わり方をしましたが、
この展開でもし2期が無かったら中途半端もいいところ。


この後のストーリーも果てしなくお下劣極まりないギャグとエロ極まりない展開が待っているので是非ともアニメで続編を観てみたいものだ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・なっ!!
(タメ過ぎですよねわかりますw)



本作品がお気に入り棚行きになったぐらいハマッて
「この後の展開が気になる!」という方であれば
原作はかなりオススメですよ^^

この作品の原作者は「アゴなしゲンとオレ物語」の頃から
お気に入り作家の一人だった平本アキラ先生。
(アゴゲンは現在でも僕のルーツ作品です)

異才にして、奇才にして、糞外道(褒め言葉)な氏が
生み出す渾身のギャグはアニメと変わらないクオリティで
楽しめると思いますので機会があれば是非♪



   ◆お気に入りキャラ◆

     『緑川 花』

見た目のガーリーな可愛らしさとは裏腹に
男子生徒からは“暴君花”と恐れられている空手の
実力者にして裏生徒会書記の花ちゃん。

普段の様とブチギレした時の様、
そして意外にウブな女のコの一面に
僕の心はわしづかみされました♪
(ギャップ萌えキマシタワー)


キヨシに野ションを目撃された事によりソコから数々の
執拗なおしっこイベントに発展していくわけですが、
その中の一幕でも取り分け僕の琴線に触れたセリフがコレ。


『チ〇コ出したくらいで偉そうに
してんじゃないわよ!バカキヨシ!』


むぅ…

何なんでしょうこのアホ可愛いセリフは?

感想の方でも前述した漫画で読んだ時とは
また違ったアニメならではのインパクト、とでも
申しましょうか? とにかく印象に残ったセリフ。


まったく、やれやれだぜ!
花(ざー)さんにナニ言わせてんだって話ですよ・・。

【本音: ありがとうございます(;´Д`)ハァハァ♡
     30回程リピート再生させて頂きました】


赤面しながらこのセリフを言ってのける
花ちゃんみたいなおにゃのコとは是非とも
お友達になってみたいもの!

そんでもって・・
是非とも当方のエリン…
もとい、エノキでも頬を赤らめて頂きたい!

そんでもって・・
是非ともトゥーキックでみぞおちを…(自重でゴザル)


キヨシがチン〇を出したから自らもシュバッと
豪快に脱いで相手と同じ土俵に立つという姿勢も
フィフティー・フィフティーの精神にのっとり、
大いに評価できます(ココ吉主観)

二人のおしっこイベントを観ていたら
ついつい下半身がムズムズしてしまった殿方は
意外と多いはず、、ですよね!?
(えっと…石化ではゴザらん。尿意の方でゴザルよ?)

何だか、キヨシの想い人である
千代ちゃんの存在が霞んでしまうような。。

それぐらいにインパクトとアホ可愛らしさを
併せ持つ凄まじくお気に入りキャラです♪

{/netabare}

◆OP曲 『愛のプリズン』
   歌 : 監獄男子
(神谷浩史・小西克幸・鈴村健一・浪川大輔・興津和幸)

◆ED曲 『罪深き俺たちの賛歌』
   歌 : 監獄男子

OPとEDともにキヨシ、ガクト、シンゴ、
ジョー、アンドレを演じた男性声優さんが歌っています。
特にOP画とサビの「ぷりぷり~ずん、愛のぷりずん♪」は
インパクト大で耳と記憶に残りますw

それとは打ってかわってEDの印象は少し薄め。

「WORKING!!」みたいにOPとEDで男性声優と女性声優それぞれに担当させてみる、ぐらいの趣向が欲しかったところ。
例えばの話ですが、EDを女性陣のターンにして男子達(囚人達)を皮肉る歌詞を軽快なメロディにのせて可愛く歌っているのを想像するだけで面白くて話題になる気がしました。



     ◆ココからは超余談◆

少しのネタバレと下ネタを交えて当方の過去エピソードを一人語りしているだけなので色々とご理解がある方のみ読んでいって下さいまし♪
※かなりの長文なのでお時間があるときにでも^^

{netabare}
本編第10話にて退学の延期をかけた理事長からの
「尻or胸」の問いかけに対してキヨシは胸好きを隠し、
理事長と同じ尻をチョイスして熱弁をふるい見事に
退学の1日延期を勝ち取る一幕がありましたね。

そのシーンでのキヨシの様はまさに男・・
いや、漢そのものです。


仮に僕がキヨシだったらどうするのだろうか?
そんな自問自答をしてみる事にしました。


普段から“お胸様に貴賤なし”や“巨乳っ娘、ペタン娘、つるぺた娘全てのお胸様に幸あれ!”などと謳っている自分としては当然、胸一択です(キリッ)

でも、僕が胸を選んでしまうと男子達は退学に…
まぁ、いわゆる一つのバッドエンドまっしぐら。
この作品が第10話で最終話になってしまいそう…

悩みに悩み抜いた末、やはり自分は胸を選ぶと思います。
(男子達からのフルボッコは確定事項でしょうけどw)


何故なら、好きなものを好きだといえないのなら
そこで変態紳士終了を意味するのだから。

己のありのままをぶつけて儚く散るバッドエンドは
バッドエンドじゃなくて、ほろ苦いビターエンド。
これもまた漢の決断なのかなって。。。
我が生涯に一片のなんちゃらです。



んっ!?

そもそもの問題で...
自分は何でお胸様が好きなのか?
自分は何で変態紳士になったのか?
(また自問自答が始まりますw)


自らの発言に対しては常に説明責任が伴うというもの。
そして、それにしっかりと対応できるのが大人だと
僕は思っています。


ふぅ…

どうやら語る時が
来てしまったようですね(唐突)


ココ吉という人間が、ココ吉という僕が、
いかにして(お胸様好きな)変態紳士の道に
足を踏み入れたのかというお話を。。。


しばしの一人語りをお許し下さいまし。



  タイトル 『小さな変態紳士誕生☆』


夏休みになると、よく泊まりに行っていた祖父の家。
釣りが大好きだった祖父と料理上手で優しい祖母は
僕が遊びに行くとマゴ可愛がりしてくれたものです。


そう、これは
僕のショタ時代…もとい、小5の夏の思い出話。


いつものように祖父と釣りに行った帰りの車中でのこと。
釣りを終えてほどよい疲労感からウトウトしかけていた僕に彼は唐突に話しかけてきました。


おじぃ『ココ吉はもう5年生だから女のコの
    胸の一つや二つ揉んだ事あるんだろう?』


ココ吉『・・ぃや、ないけど。』

【本音:はぁ?いきなり何言ってんだこのエロジジイ】


小5と言えば、誰もが通る道であるところの
反抗期にそろそろ入るかどうかの繊細なお年頃。
修行さえすれば自分も波動拳やカメハメ波が
本気で打てるようになると思っていた危ういお年頃。
(ちなみに昇龍拳はこの頃既に修得済み)

そして、異性の事がちょっぴり気になり出して
色気づくおませなお年頃でもありますよね。
そんな矢先に祖父のセクハラ発言には
結構ドン引きした記憶がありますw


おじぃ『まだだと!? ワシがお前ぐらいの時は
   揉んで揉んで揉みまくっておったというのに…』


ココ吉『へー、そーなんだー(棒)』

【本音:なに本気で悲しそうな顔してんだよ!?
 だいたい、小5で女子のおっぱい揉んだ奴なんて
 いねぇーよ! いたらクラスで「おっぱい星人」とか
 変なあだ名つけられてるわ!!】


おじぃ『揉んでみたい、とは思うんだろう?』


ココ吉『・・・・・』

黙っていた僕に対して、おじぃはニヤケ顔で
「やれやれ」と言いながら後部座席に手を伸ばす。
どうやら黙秘は肯定と捉えたみたいです。

いや、実際間違ってないけど・・・
おじぃ、ちゃんと前向いて運転してね?

後部座席からおもむろに何やらブツを取りだし
僕に渡してくる。見ればティッシュペーパーの箱。
これを一体どうしろと?


おじぃ『それを1枚手の平にのせてから
    窓を開けてかざしてみ?』


ココ吉『??? あっ、でも運転中は窓から
    手ぇ出しちゃ、いけないんじゃ・・』


おじぃ『構わん!今はワシが法律だ♪』 


ココ吉『う、うん。やってみるね。』 

【本音:え?何でキラキラした目してんだよ。
    おばぁに言いつけるぞクソジジイ】

色々と思う事はあるけれど、おじぃの事が大好きなので
言われた通りに車窓を全開にし、ティッシュを手の平に
のせて外へかざす素直な僕。


夕方とはいえ季節は夏まっさかり。

昼の熱気の余韻を残した生温い潮風が
“ティッシュ on the 手のひら”を
ビューッと乱暴に駆け抜けていく。


そこで、ついに、気づいてしまいました。
風と一体化した“ティッシュ on the 手のひら”から
伝わるどこか愛おしくもエロスな感覚に。。。


ココ吉『これって・・・・もしかして
    ・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・おっぱい!?』


おじぃは(超ニヤケ顔で)コクリと頷く。



ココ吉『うわー♪うわー♪コレがおっぱいかぁ~♪
    ティッシュをのせてるからまるで体操服の
    上から揉んでるみたいな感じが・・するっ!』


人生初の(疑似)おっぱいとのファーストコンタクトで
否応無くテンションMAXな僕はティッシュを夢中で
揉みしだく。


多分、僕はこの時、この瞬間に
変態紳士の扉を開いてしまったのでしょう。


おじぃ『ガハハハ!そうだろそうだろ!』

豪快に笑うおじぃ。。。マジかっけぇ!! 

 
そんな楽しそうな孫を横で見ていたおじぃは
自らの手にもティッシュをのせて運転席側の窓を開ける。


おじぃ『今のお前にはちょうど良いかもしれんな。
 が、ワシはこの程度の胸では満足できん。どれ!』

そう言うと同時に車は勢いよく加速し始めました。
スピード狂なおじぃ。。。マジかっけぇ!!


速度が上がるにつれて、手のひらのおっぱいも
かなりボリューミーな揉み心地になってきました。
まさに文字通り「手に取るようにわかる」ってやつ。

でも、そんな倖時間(ハッピータイム)は
長く続かないのが世の常。


ココ吉『あっ、おじぃ! この先ってたしか、
 ピカーッて光るやつ(オービス)があるんじゃ・・?』


おじぃ『おっと! いかんいかん・・。』

慌ててブレーキに足をかけて減速するおじぃ。
何とか減速が間に合って事なきを得ましたが
我にかえったおじぃの表情が一気に…
(´・ω・`)ショボーン ←こんな感じに。。。

まぁ、今思えば
これは“賢者タイム”の亜種だったのかなって。



ココ吉『・・・・・』

【本音:あ、あれ?さっきまで自分が法律だ、
    とか何とか言ってたような・・・?】

また色々と思う事はあったけれど口には出さない。
空気をしっかり読む事ができた小学5年生の僕。


そこから家に向かう帰路は互いに会話を交わす事はなかったけれど、ガレージに車を停め終えたおじぃが一言。


おじぃ『ココ吉よ、今日の事はカミサン(おばぁ)には
   絶対内緒だからな?男と男の約束だからな!?』


ココ吉『うん、わかってるって』


何ともまぁ、やんちゃなおじぃではありますが
この日を境にもっと仲良くなれた気がしました。


それからというもの、おじぃは僕を色んな所に
遊びに連れて行ってくれて色んな事を教えてくれました。
自らの体験を元にした女のコとの接し方や口説き方、
そしてここで書くのもはばかられる内容の
アレやコレやetc...

よく「早く一緒に酒が飲みたいわ~」とか
「彼女ができたら紹介しろよ。絶対なっ!?」
とか言ってましたが、
会話の最後に決まって言うセリフがコレ、、


『男はスケベなくらいが丁度良い。
 でも、、、最後は紳士であれ。』


まだ幼かった僕には言葉の意味が正直よくわかりませんでしたが、大人になった現在はおじぃのケンゼンでミダラ~な教えがよくわかります。(わかってるつもりですw)


そんな師匠的存在だった偉大なる祖父は
天国に旅立ってもういないけれど..

現在の僕と変態紳士論を語り合いながら
酒を酌み交わす事はもう叶わないけれど..

いつか、自分にも可愛い孫ができたら
おじぃのような存在でありたい!

そう願ってます。。。


それまでは自分の道を1歩1歩邁進するのみです。



今回は久しぶりのレビューという事もあったので
ギリギリアウトな感じを狙って書いてみましたw
※もちろんノンフィクション
(ご不快な思いをされたのであれば申し訳ないです)


老若男女、年齢問わず、このレビューをお読み頂いている
紳士淑女の皆様がユーモアと遊び心を兼ね備えた素敵な
変態紳士&変態淑女にパラダイムシフトしてくれたとしたら、それはとっても嬉しいなって(*´ω`*)♪


そう、これはいわば将来を見越した先行投資の一つ。
アベノミクスならぬココキチノミクス。

そして、、、ガクトの言葉を借りるとするならば
これこそまさに“僕の乱世”と言うやつなのです。


最後までお付き合い頂き
ありがとうございました♪

{/netabare}

               

投稿 : 2024/07/06
♥ : 50
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

さぁ男たちよ! いざ尋常に奮い勃て!! ぁΣ(ノ)゚Д゚(ヾ) 奮い立てッヾ(`Д´*)ノ!!!

原作コミック 原作未読 全12話

~ズンズンズン~プリズンプリズン♪~プリプリズン愛のプリズン♪~

男女比1000:5の学校(←大体 もちろん女子1000♡)
に通う男子生徒たち5人は、ある日よからぬ悪事を強行する|ョω♡)ジィーッ

大勢の女子に囲まれた勇逸無二の不純な男子ぃが
考え、やることは大抵一つに決まっている!!!

男って本当や~ね(。艸ε<*)もぉ~~!!

やっている事は実にバカバカしく下品で下らないが
男のロマン溢れる抱腹必死の超絶変態ギャグアニメ♪
(↑私的に本作を最大限に賞賛した上での褒め言葉↑)

そう…それは男の永遠のテーマ
誰がなんと言おうが、結局「男」とはみなバカな生き物なのである!!


よし! あらすじはこんな感じで(o´Д`)Фフゥ


さて、まず始めに本レビュー_((Ф(・ω・`)カキカキにあたって
以下より私が卑猥で下品な表現や、言い回しを多用することになる点を
予め先んじてここにお伝えさせて頂きます((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

そのような内容に、気分を害される心配のある方はくれぐれも
ご注意頂くようお願い申し上げます(∩´。•ω•)⊃スマソー

なんとかレッドカードを出さない程度に心がけつつ
ギリギリまで攻め込んでいきたいと思っています(つ・ω・)≡つ))シュシュッ♪


さて、前もって釘を打っておいたから大丈夫でしょう!!
本作の感想を先走り○タラタラでお送りしたいと…( ̄ゝ ̄)/□ピピー

え∑(((((゚д゚;ノノ さっそくもって警告1枚ですと…Σ(lliд゚ノ)ノ ンヵ゙ぁッ!!!


失礼(`・ω・´)ゝ でわ気を取り直して!!!

まず本作始まってすぐ、
何を隠そうにも隠しきれない程の胸…、じゃなくて下ネタギャグの応酬に
この手の作風、ノリ、ネタ好きの方々には堪らない作りになっておりまして

笑いこけては涙がとまりません(。 ノ∀<)σぁ~お腹痛いw

不純な目的の為に同じ志を掲げては…なぜか
そーいう時ほど男子って無駄に団結力を発揮しますよネ(。→ˇ艸←)ププッ

はい! バカなんです(*ゝ`ω・)b

お決まりのあるあるネタからちょっぴしマニアック(アブノーマル)な
ネタまで随所に散りばめられては見るものを飽きさせません!!

元の原作コミックが大人気で私も名前は知っていましたが
正にその原作の持つ面白さ、持ち味が存分に描かれ
大成功したアニメ化と言うべきでゴザろう♪


それにしても”アンドレ”くんには深く深く同情致します(´Д⊂
ぁのような環境で…あのような仕打ちを受けるとは…
正に”生き地獄” 全くもって生きた心地がしなかったことでしょう!!

おなじ性癖の主として誠に謹んでお悔やみの意を申し上げます((๑-人-。)

とあるK氏の妄想日記(๑꒪д꒪๑).。oO
{netabare} 副:「誰だぁ!!! こんなとこに鍬をさしっぱなしにした奴はぁ~ヾ(`Д´*)ノ」

私:「はーいヽ(*´∀`)ノ♥ 私です~♪」
「 副会長様こんなダメダメな私にどうかお仕置きをε“ε”ヽ((;´Д`)ノハァハァ♥」

副:「そーか( ‘ω’) 早くかたしておけよ( ‘ω’ヾ(・ω・`)」


私:「щ((´>д<`;щ)…」 {/netabare}


とこのようにあのシーンにはとてもズムズムしてしまいました(;´Д`)ぅぅ


それにしても副会長殿の一所懸命さには敬意を評するでゴザルよ♪
歩く18禁ことダイナマイトでグラマラスな肉体を武器に男子諸君を
悩殺しては一掃するその姿、その存在だけでご飯が何杯でもイケちゃう
いいおかずになります(人´∀、`〃)
↑大人な皆さまは変な詮索をしないこと(ヾノ・∀・`)w

{netabare}汗で体をビショビショにしてヒンズぅスクワットぅーーーヾ(`Д´*)ノ {/netabare}


花ちゃんの空手クレイジー強さに反してこと”性”に至ってはウブな一面も
見所の一つでゴザろう(´―`*)ウンウン
花殿のメデューサについつい…私のブナシメジも∵(ε゚((◯`Д´*)o♪ 
↑大人な皆さまは変な詮索をしないこと(ヾノ・∀・`)w


それでも本作一のMVPに挙げたいのが
自称、練馬一の知将こと「諸葛 岳人」 通称「ガクト」

彼の並々ならぬ三国志への愛…
実は偶然にも私めも三国志にちょっとばかし精通しておりまして
赤兎馬に股がる関羽殿をパカランパカラン♪と走らせては
戦場を駆け巡っていたモノです(´―`*)ウンウン

(↑すいません(´。・д人) 三國無双なるものをプレイしていただけですw
勿論、お気に入りは小喬殿で、CV釘宮理恵 くぎゅぅぅ~です♡)


あッ! まったく話がそれて…私の悪い癖です(ヽ´ω`)トホホ・・

とにかく、副会長殿が赤兎馬にパカランパカラン♪ ヒヒィーン♪
している姿はもぉ可笑しくって(。 ノ∀<)σ
で、その後の「ガクト」の…姿に胸打たれましたッ!!!

とにかく!! 「ガクト」は本作きっての一押しキャラであり
もぅその姿に思わず「クソったれ~、最高にイカした奴だぜ」と
心が叫びたくなるほど男気がぷんぷんと溢れた香ばしい男でしたGOLD☆( ゚Д゚)b

うん♪これはもう本作のお気に入りキャラは「ガクト」と言っても過言では
ないでしょう(ヾノ・∀・`)

うん♪こーいうノリ、熱いキャラは見ていて気持ちがいいでゴザルよ♪

うん♪個人的にはキヨシ殿との絡みが最高でゴザルよぉ|ω♡)

うん♪この不味いバ○タ飯はなんでゴザルかぁ~( ゚∀゚)・∵.グハッ!!

うん♪これはなんだかやばい雰囲気だじぇ(○゚д゚)ャバィカモ・・・

うん♪これは作為的な…なんだか明らかに文章の並びに悪意を感じるのは…
き、気のせいでゴザルよ(´―`*)ウンOウンO← ( ̄ゝ ̄)/□ピピー


ぬぅぁああ…結局累積2枚で退場ですとーヾ(`Д´*)ノ
それは困る…絶対困るでゴザルよ(>人<;)
小生まだまだ_((Ф(・ω・`)カキカキせねばならぬ内容があるのでゴザルから…



すいません(´。・д人) 大変おふざけが過ぎましたが、

本作は私的に豊作だった夏期作品の中でも頭一つ飛び抜けるほど
大変面白くギャグだけでなく、物語性としても実に巧みで
一見何してるか、わからないよ-なバカげたことにも意味を持っていて

様々に練りこまれたその計画や策略の一つ一つがネチョネチョ絡み合う展開が
見るものを惹きつけては所々に小気味良いテンポでギャグがふんだんに盛り込まれる
という至高のエロターテイメント作品に仕上がっています(`・ω・´)キリッ

最初の数話で本作のノリ、バカさに笑いのツボをガシッと掴まされ
気づけば練りこまれた○○作戦や、巧妙に仕組まれた陰謀といった
物語の展開に引き込まれ夢中で一気に見入ってしまった*゚Д゚)*゚д゚)(オォォ…
というべきでゴザろう!!

ある種の緊張感に観ているコチラも思わず手に力が入り(๑˃̵ᴗ˂̵)و ՞
興奮しては、股…、ゴホンッ!! 胸が熱くなってしまう!!

見事に面白く、思わず奮いたたずにはいられない作品でした!!

いやぁ~実にエロ♡、ゴホンッ!! いや実に面白い♪

とにかく私はもういっぱいでギュウギュウでキツキツになってしまった
私のお気に入り棚にエリン… ゴホンッ!!
本作を突っ込みたくてしょうがない気分になりました♪

下ネタOK☆( ゚Д゚)b で”真の漢”の姿をご覧になりたい方は
ぜひ一度拝見して頂くべきでゴザろう♪

ちょッと私…TVドラマも気になっちゃうので覗いてみちゃいます|д♡)
続編も楽しみにお待ちしてるでゴザルよ♪

さぁ行こう… 我らが目指す夢の高み…  {netabare} 濡れ○コンテストぉぉε“ε”(ノ´♡д♡)ノ {/netabare}



それでは、本レビュも切りがいいところで
私も残った諸用をかたずけてから眠りにつくとしよう…  

ん( ‘ω’) …何をするかって|д・)?

      
それはもちろん、 ”雑務”・・・・      だ!!!

んむぅ… (;゚Д゚)ハッ!!

ブラインド… カーテンを閉めておかねば・・・・      {netabare} な!!!{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 94
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

説明できるっ!面白さ

もともと変に理屈っぽくて好きになったアニメを自分はどういった所が
いいと思ったのかその高揚なり感動なりが一時の感情ではない、
いわば存在証明みたいなものを残したく、いつしか自分が感じたそのアニメに
対する魅力というものを言語化するようにしていて、
また巷で人気だったりアニコレ内での評価が高かったりするアニメでも
自分にはピンと来なくてもここが魅力を感じるポイントで今の時代は
こういう価値観が受けるのかとぼんや~り思ったり
(嫌味ったらしい書き方してすいませんm(__)m)

そんなものが積もり今ここでレビューを書かせてもらって今に至るわけですが
レビューをいくつか書いて感じたことなんですがストーリーに重きを置いたアニメだと
ここの伏線があーだとか演出の意図がこーだとか第三者がいるとして
その魅力を自分なりに説明できるんですけどギャグ中心のアニメだと
自分が感じた魅力を客観的に説明するのが非常に難しい、
ここのボケがどーだとか言っても面白さの神髄が霧散するように感じるし
「ゆゆ式は哲学」なんて言葉がいみじくも言い表すようにその場のノリや
空気とかもあるのでそれを踏まえての言語化というのが非常に厄介。

またアニコレなどの評判と自分の評価のぶれも普通のアニメ以上にあり
絶賛されていても自分のツボに入らないなんてざら
逆に片隅でやってたギャグアニメが好きで仕方ないなんて
しょっちゅうあるわけでいずれも客観的説明が難しいというのは同じです
自分がどうして気に入ったか気に入らなかったのか整理しようとしても
ノリとしか言えなくて自分の語彙の少なさに困惑することもしばしば
リアルの会話だと相槌や愛想笑いも含め大事な会話の潤滑油だと思いますが
ここでは気を遣う必要もなくだからこそ好き嫌いが如実に出ちゃうのかなと。

前置きが長くなりましたね、要はギャグって作り手の感性に拠るところが大きく
それが受け手の感性にフックするかしないかなので面白さの第三者視点の説明って
難しいよねっていうお話、最近は不条理路線やキララ系に見られる
かわいさを加味したゆるふわな落ちがないのがオチみたいなのもあって
ますます説明が難しく感じます。

{netabare}そこでこの監獄学園
好き嫌いは非常に分かれるとは思いますが面白さ、
可笑しさをなぜ感じるかというポイントは説明できます。

まずは動機の単純さ素直さ、健全な学生生活を送った男子諸君には一度は頭によぎる
煩悩を隠さずストレートに表現している所、そしてそんな彼らの奮闘を描く作画が
書き込みが多く一貫したシリアス調、この絵柄で「デスノート」みたいな重々しい
緻密なストーリーアニメをやっても何ら不思議でないタッチ。
(例外はいや~乱世乱世のとこくらいかな、あれはおもろかった)
そして投獄されてからの脱出劇という古典的題材ですが脱出の策略とか
監視役の目を盗んでの逃避行とかもう少しで見つかりそうなハラハラ感とか
ぶっちゃけめちゃくちゃ面白い、投獄の経緯を省いて単純な脱獄物にしても一級品の
演出とストーリーです。

しかしこの作品をギャグアニメたらしめているのがさっき書いた脱獄の原動力が
健全な煩悩であるところ。
八話で男子たちの退学が決定するがもう少し先にある臨海学校のスケベイベントに
参加するため生徒会の陰謀を暴き退学を撤回させるため再び一致団結する
ふつうは一人ぐらいは突っ込みそうな場面ですがシリアス調な作画とアホらしい動機の
温度差がおまえらそれでいいのかよと視聴者を笑いに誘う
いくつになってもスケベなことがよくバレる理事長然り要所要所に
練りこまれたストーリーとシリアスな作画ハラハラする演出との
アンバランスな高低差が視聴者を不思議な笑いの世界にいざなってくれるのであります。
私たちを突っ込み役にし笑いを誘う、視聴者の反応まで想定し
笑いの成立するファクターとしてその世界に引きずり込む
計算された職人芸が作り出した空間が見えるようです。

またEDの入り方も毎回秀逸で手を叩きながら見終えた後続きが予想できない
ギャグだからといってストーリーに手を抜かない志の高さがそこにある。

欠点が共感を誘う愛すべき男子たちの友情物語も見所
共犯関係的連帯感も手伝い気安いが強固な絆といったものが演出されている
自分が特に印象に残ったのはガクトの戦国武将のフィギュアの下り

 ちくしょう・・・こんなの卑怯だよ・・・ギャグアニメだと思って見てたのに
 こんなシーン見せられちゃ涙が出ちまうじゃねえか(´;ω;`)

漢の友情に貴賎なしということですかね、例えそれがどんなに下らないことでも。
少なくともあいつらは大真面目でやってんだ!(それがよけい面白いんだけど)
野暮を承知で冷静に見るとあのシーン、ガクトにとってあのフィギュアが
どれだけに大切か、それが今にも壊されそうな懊悩が短い時間ながらもこれでもかと
濃密に描かれてるんですよね、だからこそ自らフィギュアを壊す彼の
義侠心が一層光り輝く。

シンゴが反発していたのも友情が裏切られたという信頼の裏返しだし
今回は性癖の紹介だけで終わったキャラもいますがとにかく
そんな彼らが画面狭しと駆け回る姿には清濁併せ含め人間的魅力が横溢しています。

一貫してシリアスな絵柄演出、檻の中での極限状態での
脱出ゲーム、裏生徒会の陰謀と彼らの友情との綱引き
そのすべてに通底して流れている純情エロス、自分が感じた面白さはこんなところかな。

もちろん他のギャグアニメも計算して作っていて感性だけに任せたものではなく
視聴者にどう落とし込んで伝えるか腐心していることはわかってますが
自分の感度の低いアンテナにも受信できる作り手が笑いどころのポイントを
意識的に作っているというのが監獄学園に対する自分の印象です。

OP「愛のプリズン」     歌詞テキトーすぎんだろ("゚д゚)、いい曲なのがまた腹立つ
ED「罪深き俺たちの賛歌」異性を気にしないふりしてるがやっぱり気になって仕方ない
                苦悩多き思春期の賛歌
{/netabare}

以上まとまりのない文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございました<m(__)m>

投稿 : 2024/07/06
♥ : 49

80.0 6 変態で漫画原作なアニメランキング6位
生徒会役員共*(第2期)(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1498)
9424人が棚に入れました
少子化の影響で女子校から共学となった私立桜才学園高等部の学生・タカトシは、ひょんなことから生徒会副会長に就任する。しかし生徒会のメンバーは変人ばかりで…。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、日笠陽子、佐藤聡美、矢作紗友里、下田麻美、小林ゆう、小見川千明、新井里美、加藤英美里、田村睦心、椎名へきる、斎藤千和、日野未歩、平野文
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あなたのエロ知識が今試される!

約3年の時を経て。生徒会役員共が再びアニメとして帰ってきた!
あ、そういえば1期は途中までしか観てないや(´Д`;)
原作はほんのり下ネタまじりの4コマギャグ漫画
"ほんのり"なんて大嘘ですけどねww

あらすじやらなんやらは1期のレビューに書くとして(いつになるか分からないけど・・・)今回は適当に思ったことでも
まず何よりも下ネタ
ピー音が多くけっこうコア(?)な下ネタを大量に言ってくるので、ついていけなかった人もいるのではないでしょうか
日常系だけど意外と視聴者を選ぶ作品だと思います
私も下ネタの知識には自信があった方ですが、いくつかわからない用語も出てきました
私もまだまだですね、精進します(^人^)
よくよく考えたらエロボケに対して毎回ツッコミを入れてるタカトシ君もなかなかの変態ですよね
まあ彼のツッコミがなかったらこの作品は面白くなくなってしまうでしょうけど

そして下ネタに比べたら半分以下となってしまいますが、ラブコメ要素もあったりなんかします
主要男キャラがタカトシしかいないから、必然的に彼がモテまくりますね
羨ましいかぎりですヽ(`Д´)ノ
可愛い女の子の手料理が食べたい!
でも無理かあ(´・ω・`)

下ネタがわかる人には超オススメしたい作品です


好きなキャラは萩村 スズちゃん
ツンデレ最強説が再び俺の中で浮上!
それぐらい彼女はカワイイですね
彼女のツッコミとスズヘッド、とてもよかったです(*≧∀≦*)


以下各話感想的なもの
第1話
{netabare}知らないキャラがちらほらいるなあ
やっぱり1期ちゃんと観ないとな
開幕から下ネタだらけ
スズヘッドも健在!
無駄に熱い試合もやって盛り沢山な第1話でした
{/netabare}

第2話
{netabare}ギャルゲ風キャラ紹介ありがとございます
石膏像見て「立派だなあ」とかダメだろ
降ろしてスズちゃん可愛い
差し入れ→刺し挿れの誤変換は神レベルだなww

フラグクラッシャータカトシ
遠近法じゃねえよ!
生徒会長同士の会話がひどすぎる

エロの瞬発力が試されるいいアニメですねwww{/netabare}

第3話
{netabare}2年生が襲学旅行へ出発
コトミちゃんが一番下ネタ好きなのではなかろうか?
てか一番行動的なのかww
ツッコミ不在の桜才学園はひどいな
スズが迷子に・・・

ちんこすうが売ってる店で無事に合流を果たしたスズ
この学園でしかこの方法で合流できないだろ
地元の皆さんごめんなさいm(_ _)m
オチがひでえwww{/netabare}

第4話
{netabare}ウオミー会長再来!
相変わらずひどい人です
あ・へ・が・お・だ・ぶ・る・ぴ・い・す
予測変換&そんな顔文字ある訳無いだろ( ゚Д゚)ドルァ!!

くるとは思ったけどあの椅子はヤバイだろ
実際このメンツで勉強会とか羨ましいよな
タカトシ俺と代われ!

七条グループが経営する遊園地へ
いや、だから俺と代われよタカトシいいいいいいいい
うつ伏せで滑るのはキツいかな'`,、('∀`) '`,、
{/netabare}

第5話
{netabare}人という感じのイメージが崩れまくりだよ
いんしゅいんしゅいんしゅいんしゅいんしゅいんしゅ
はいアウトー(´▽`)

パッドは偽物だとバレたら駄目なんだヽ(`Д´)ノ
熱いツッコミですね
もっこりへの執着心は一体?

アリア先輩が一番ぶっ壊れてると思うのは俺だけでしょうか
みなさん今回も絶好調でしたねwww{/netabare}

第6話
{netabare}隠し事が顔に出るとかそういうレベルじゃないよ生徒会長
結局夢オチでした
すぐにわかりましたけどねww

これ言われたら露出狂も一発KOだな
三日坊主には宣言通りならなかったな
1日でダメなんだもの┐(´д`)┌
「おさない、かけない、しゃぶらない」のポスターに吹いてしまった・・・
スルタカが大変なことに!{/netabare}

第7話
{netabare}"ビーチクルーザー"←区切る場所によってはひどいことになるんですね・・・
スズちゃん、あの散歩道はやめた方がいいぞ
変態が多すぎる(>_<)
○○○の全体図←一体なんの全体図なのか誰か教えて!

タカトシのツッコミがひどくなってる気がします
いや、クールになってるというべきかな
「20代、30代、40代、たか兄」のネタが被るという事案が発生
強がっちゃうスズちゃんカワユス

水着回でサービス回!!
つまりことみは家の庭で全裸になっているということか
アホすぎる・・・
そして会長のノーパンが確定しました{/netabare}

第8話
{netabare}また水着回だと!?
サービス精神旺盛ですなあ、あのポーズはあかんけど
でたなビーチクルーザー!
肝試しの下見で怖がってるスズたんかわゆすなあ
うっでる→いっぱいでたねのコンビネーションはアウトー

下半身裸エプロンなんてただのアホですね
スルタカ絶体絶命www
先が気になってしょうがないよ
二学期ももっこりヽ(´▽`)/{/netabare}

第9話
{netabare}きゅうりは上の口とか開幕からトバシてますね
畑さんは瞬間移動できるのですか!?
先生が結婚するなんて聞いてないぞ、どうでもいいけど

先代の会長"古谷"さん登場
言動が古すぎるぞ先輩
先輩に誘われて大学祭へ
うちの大学もあれくらい豪勢にできればなあ
俺も親戚のおばさんかと思いましたwww

タカトシの親戚とウオミーの親戚が結婚→タカトシとウオミーも親戚に!?
ここからラブコメ展開!
となるわけないよね、この下ネタアニメじゃ・・・{/netabare}

第10話
{netabare}あれはたしかに萌えるゴミですね
森に山菜採りへ行くことに
きのこネタは想定内ですねハイ
やっぱり山菜は天ぷらが一番!

ハロウィンパーティーがあるとか楽しい学校だな
タカトシのツッコミ放棄が目立った今回
その気持ちはわかるよ、、、
顔を赤らめちゃうスズちゃんが可愛くてしょうがないです{/netabare}

第11話
{netabare}着てる枚数が増えれば脱がす回数も増える←これは深いですねwww
たしかに五十嵐さんの反応は勘違いしてしまいそうですね
いや、確実に勘違いする!

会長は成長してるみたいです
何がとは言いませんが、、、
うおみーお姉ちゃんがより可愛く見えてキタ━(゚∀゚)━!!

やっぱり冬はお鍋だよね
闇鍋は俺もやりたいなあ
出島さん本当にどうしようもねえな┐(´д`)┌ヤレヤレ{/netabare}

第12話
{netabare}新年からツッコミのテンションが低いですぞタカトシ!
新年の抱負を聞いて回る畑さん
みんなひどいな(^_^;)
ただのスライムでよかったよ、、、

三本の矢の新しい使い方を見たぞ俺は
結局体育会系はゴリ押しなんですよ
ホワイトデーのお返し
こんなので悩んだことはないな'`,、('∀`) '`,、
なんだか悲しくなってきたぞ・・・
まっぱこんな終わり方かよwww

シノ会長にお弁当作ってもらうとか羨ましいなコノヤロー
タカトシの天然炸裂!
グミかよ、、、
来週修羅場!?そんなことねーだろ┐(´ー`)┌{/netabare}

第13話
{netabare}うおみーお姉ちゃんが夕食を作りに来てくれたぞ
そして会長も来てくれたぞ
なぜか2人ともお泊りすることになったぞおおおおおお
翌日には七条先輩とスズちゃんも来たぞおおおおおおおおおおお
これはモテモテすぎて壁殴るレベルですね

三葉さん可愛いですなあ
ネネの下ネタは絶好調です(^_^;)
会長と七条先輩が卒業!?
なんてことはあるわけももなく、見事に下ネタで締めくくってくれました{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 27

そふぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「豊かな教養・高貴・清純!」

本作品は生徒会役員共の2期です。
TVアニメは2年前だが、コミック付属のOADとOVAで7話近く追加の話が続いていました。
ちなみにタイトルにある*に読み方や深い意味は無く、意味などを勝手に察してはいけませんよ(笑)

観てすぐ、びっくりしました。
「コレは生徒会役員共なのか?アニメ間違えた?」と一瞬勘違いする
謎の飛行機内の機長、スチュワーデス、客のセクハラ会話からスタートします(笑)
どこいった生徒会役員共と思わず突っ込みたくなるシーンから始まります。
もはや突込みどころが多すぎて突込みが間に合いません。

1期の序盤はテンポやツッコミが弱く、更にこの作品特有のシモネタのお陰で微妙な感じだったのは否めませんでした。
2期でももちろん人選びやすい下ネタではあるものの、流石に1期とOVAとOADをあわせて21話もやっていると制作側が明らかに慣れており、演出、テンポ、アニメーションと全てがこの作品のために洗練されていました!

もはや熟練の技のように1話から怒涛の下ネタとツッコミ所、更に声優さんたちのハイテンションかつ的確なボケ演技と鋭いツッコミが入ることでこの作品の「面白さ」を全開に味わうことが出来るようになっているます。簡易的なものではあるがそれぞれのキャラクターにふさわしいネタと共に「OVA」でしか出なかったキャラクターの紹介もさらりと入っています。

おそらく二期から見ても大きな問題はありません。

この作品ではお馴染みの低身長設定のスズが画面に映らない際の「スズヘッド」「この辺にスズ」の演出も豪華になっており、毎話のようにスズヘッドの演出が違い、見ているだけで面白かったです(笑)
スズヘッド、スズパンプキン、スズつむじなどのバラティ豊かなスズヘッドの数々は毎話の楽しみの一つでもあります!

その他の作画や演出のレベルも1期に比べて明らかに上がっています。
大胆なカメラアングルや質の上がったキャラクターの作画、
質だけではなく細かいキャラクターの動きも自然にきちんと描き、
本来動きの少ない4コマという漫画の欠点を上手いこと隠している。

しかしながら規制がやはりキツイです。
本作品の下ネタは過激かつストレートな表現が多いため1期でも「ピー音」でセリフが消されシモネタがストレートに見ている側に伝わりづらいことも多かったです。
2期でもセリフの規制はありますが、1期以上にセリフの規制がきついように感じ、かき消された部分を察っしないといけないためストレートに笑いづらい部分があるのは欠点でした、、、

良い点といえば洗練されたツッコミ。
1期の序盤はツッコミの弱さもこの作品の欠点でした。
しかしながら2期になってツッコミがかなり強烈になっており、様々なパターンで突っ込みます。
ハイテンションなツッコミ、ノリツッコミなどの基本的なツッコミはもちろん
あえて「スルー」するツッコミ、「適当」なツッコミなど
バリエーション豊かな突っ込みがあることでギャグがワンパターンになってませんでした。
下ネタであることは変わりないですけどね(笑)

とても面白いのですがやはり決定的に「好き嫌い」の別れる作品です。
エスカレートしたネタの数々は1期以上に嫌悪感を懐きやすい人にとっては受け入れがたいです
いい意味でも悪い意味でも「下品」なネタであることは変わらず、
ラブコメネタやそれ以外のネタはあるものの基本は下ネタなので
そういった意味での「好き嫌い」が別れてしまいます。
好みに合えばがっつりと気に入ることの出来る作品だが、好みに合わなければつまらないと思いました。
二期では1期以上にネタが過激になったことで更に好き嫌いがはっきりと別れる作品になってしまったのではないでしょうか?

キャラとしては個人的にはウオミーが本当に可愛かった。
斎藤千和さんが演ずる彼女の「積極的」なのか「消極的」なのか
よくわからないキャラクターは個人的に物凄いツボでした。
「てへっ!」「きちゃった!」などの可愛らしいセリフを斎藤千和さんが演じられることで
よりキャラクターの魅力が深まり可愛らしくなっていました。

ただ、やはりこの作品の本編はブルーレイですね!
規制が全て外されたセリフの数々を100%味わうためにはブルーレイしかありません。
もちろん規制されていたほうが笑えるネタもありますが、
そういった意味でTV版とBD版での違いを楽しめる一粒で2度美味しい作品です!

人には進めにくい作品であり好みは分かれる作品ですが
キャラ可愛さ、貫いた下ネタの数々、少し独特な演出の数々は
他の作品では味わえない面白さのある作品です!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 20

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

シモネタ4コマギャグマンガの思わぬ大作化 エロトークに萌える日常作品

2014年放送のテレビアニメ 生徒会役員共第2期 全13話

原作 氏家卜全 監督構成 金澤洪充 キャラデザ 古田誠
制作 GoHands 

第1期から4年空いての2期ですが、その間にOAD、OVAが発表されていたらしく、
残念ながら未見でした。
1期テレビ放送版は13話ですが、後続の作品を含めると全21話になるそうで、
気軽に観れるものなのかどうかは調査中です。
さらに2期放送後にも、OAD、OVA、劇場版が制作され、2期は22話になっています。

2期最終話では一瞬卒業かと思わせるシーンもありましたが、
完全無視で2017年夏までは継続中、まだまだ終わらないよ、っぽいです。
2010年の1期から、少なくとも2017年まで途切れることなく続いているシリーズになりました。

テレビ放送版しか観ていないのですが、1期から4年空いて相当の作画レベルアップ、
予算もかなり増えているように見えます。

津田タカトシ CV浅沼晋太郎 生徒会副会長 メインキャラで唯一の男子生徒
天草シノ CV日笠陽子 桜才学園生徒会長
七条アリア CV佐藤聡美 生徒会書記 お嬢様でHカップ
萩村スズ CV矢作紗友里 生徒会会計 身長140cm
横島ナルコ CV小林ゆう 生徒会顧問

以上が桜才学園生徒会の役員共

畑ランコ CV新井里美 新聞部部長
三葉ムツミ CV小見川千明 柔道部部長
五十嵐カエデ CV加藤英美里 風紀委員長 男性恐怖症
出島サヤカ CV田村睦心 七条家のメイド

など一期のメンバーに加えて

魚見チヒロ CV斎藤千和 英稜高校生徒会長
が登場。一発キャラと思いしや、重要メンバーとなります。

桜才高校は圧倒的に女性が多いとはいえ多少は男子生徒もいますが、
主要キャラは津田タカトシのみです。
女性キャラがエロネタ連発の割に色気とは無縁の設定なので、
ハーレムラブコメ的部分は一切無く、可愛い高校生のエロギャグアニメで統一しています。

はたして高校生が(エロい意味では無く)可愛いのか?と言う疑問はあると思いますが、
この作品中では大人の目からすると可愛いです。
と言うより、可愛く演じている感はぬぐえませんが。

下着見せやエロトーク連発にもかかわらず、楽しそうに演じているのは、
声優達がこの作品のセリフを楽しんで吹き込んでいるからだと思いますね。

1期から多数のOVAを挟んでの2期なので、相当キャラがこなれて、
どのキャラも違和感なく自然体の耳年増系エロトークで楽しませてくれます。
OVAで登場したらしいキャラも居て、「OVA見てね」とかで済まされ、
即座に通常営業はこの作品らしいです。
まあ、観るべきなんでしょう。

現在まで43話制作(うち2話分は劇場版1本)の思いもよらない大作化に、
その人気を確認できました。

これから観る人は1期視聴後に出来るだけOVAも観たほうがいいみたいです。
そして、1期は2期を観るためにあると言ってもいいほどの充実した作品と言えます。
エロくないエロトークの連発は高校生日常アニメと言ってもいいくらいの、
ゆるいギャグアニメ。

畑ランコで新井里美さんの声に初めて萌えたような気がします。
もちろん代表作は「白井黒子」ですが、「桜井小蒔」「シャッタッ君」「マジカロイド44」
など、特徴的な声を生かした役が多く、可愛らしさを前面に出したのはこの作品くらいでしょうか。

ギャグアニメの名作級に大進化、劇場版が見たいですね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 31

76.0 7 変態で漫画原作なアニメランキング7位
よんでますよ、アザゼルさん。(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1279)
6847人が棚に入れました
芥辺探偵事務所で働く女子大生・佐隈りん子。彼女は雇い主である芥辺に素質を見出され、助手として依頼をこなしてい くうちに、悪魔探偵」という芥辺の裏の顔を知ることになる。ある日、「夫と浮気相手を別れさせて欲しい」という妻からの依頼を受け、芥辺がグリモアという魔術書を使い魔界から召 喚したのは、とんでもなく下品な悪魔・アザゼル。イケニエと引 き換えに、依頼に向かったアザゼルだったが、事態は思わぬ 方向に…!?役に立ちそうで立たない個性豊かな悪魔たちと佐隈の騒がしい日々は今日も続いて行く…。

声優・キャラクター
小野坂昌也、佐藤利奈、浪川大輔、神谷浩史、中井和哉、小林ゆう、白石涼子、玄田哲章
ネタバレ

スガル72 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

宗教上のアザゼルについての解説でも

【よんでますよ、アザゼルさん。】は15分アニメなのに、毎回とても内容が濃いです。
間のとり方がすごく上手いので、15分で内容が濃いのに詰め込み過ぎの感じがしません。
作画も遊びの部分に気合が入っていて、特にイチゴの魔法少女の劇中劇アニメ【ストロベリーマジック】の出来は格別です。
アニメの制作スタッフにも敬意を評しますが、声優さんにも敬意を表します。
皆照れもせず、最高の演技を見せてくれます。

【よんでますよ、アザゼルさん。】の内容は、過激で下品なブラックユーモアに溢れているのに、主要キャラが魅力的なので嫌悪感を感じませんでした。
この作品は、神も天使も、人類も、悪魔も、等しく冒涜しているので、ある意味非常に平等な物語です。
ただ、その内容ゆえに、熱心なキリスト教国でテレビ放映が行われる可能性はきわめて低いのではないかと思います。
これは【聖☆おにいさん】が、神も天使も、人類も、悪魔も、仏陀も、等しく愛すべき存在として描いているのと対極にあるのではないかと感じます。

{netabare}【よんでますよ、アザゼルさん。】では神が普通にシモネタを披露します。
天使も悪魔も人類も、基本嫌な奴だらけです。{/netabare}
それでもこれは魅力的なアニメ作品でした。


あと私は宗教とか宗教団体には興味ないんですが、若い頃読書は好きだったので、聖書とか、カバラとか、錬金術書とか、仏典とか、道家の書とか、ウパニシャッドとか、有名どころの聖典類も少しは読んでいました。
なので最後に、メジャーなベルゼブブやルシファーに対していまいちマイナーな、宗教上のアザゼルについての解説でも書いてみようと思います。

アザゼルが直接言及される正統的な資料は、旧約聖書のレビ記です。
しかし旧約聖書を全部読んでみたんですが、そこではアザゼルの背景には一切触れられていません。
当時は当然知られていたので、改めて説明する必要がなかったんでしょうね。
旧約聖書レビ記では、神はモーセの兄である祭司アロンに、アロンが契約の箱(後の失われたアーク)に近づいて死なないように、二頭の雄山羊を用意するように命じます。

『アロンは二匹の雄山羊についてくじを引き、一匹を主のもの、他の一匹をアザゼルのものと決める。アロンはくじで主のものに決まった雄山羊を贖罪の献げ物に用いる。くじでアザゼルのものに決まった雄山羊は、生きたまま主の御前に留めておき、贖いの儀式を行い、荒れ野のアザゼルのもとへ追いやるためのものとする(レビ記16.8)』

この贖罪の儀式を記念として、イスラエル民族は毎年第七の月の十日に、アザゼルへの雄山羊を用いた贖いの儀式を行うことになりました。
現在は聖書の正典に含まれていないエノク書(1~2世紀頃成立)では、アザゼルは堕天使=悪魔のリーダーの一人として描かれます。
この堕天使達はエグリゴリと呼ばれ、200人の集団の中に、20人のリーダーがいました。
書名に用いられるエノクとは、アダムの7代目の子孫でノアの四代前の先祖ですが、旧約聖書の創世記では、「エノクが365年生きた後、神が取られた」とだけあるので、生きたまま神に連れて行かれたと信じられていました。
そのエノクのその後を描いたのがエノク書です。
エノク書によればアザゼル達の率いる天使の集団は、人間の女が美しいのを見てそれを妻にするために地上に降り、人類に知識と文明を与えたために、神と敵対して堕天使になったそうです。
このアザゼル達と人間の女との間に生まれたのが、ネフィリムと呼ばれる巨人族でした。
そして神がこのネフィリム達を滅ぼそうとして、ノアの洪水を起こしました。
以上はエノク書の説です。

そしてこのネフィリムの子孫達とユダヤ民族とは、ユダヤ民族のカナン(パレスティナ)侵入のときに敵対することになります。
創世記の中で、アブラハムはヘテ人(ヒッタイト)から、ヘブロンにあったマクペラの洞窟を購入しましたが、このヘブロンは、出エジプト後のヘブライ民族のカナン(パレスティナ)侵入後に、ユダ族(ヘブライ民族の一支族でユダヤの語源)の侵略を受けます。
そのときヘブロンに暮らしヘブライ民族と戦ったのは、創世記のノアの洪水以前に登場する、神の子達と人間の女達との間に生まれた、ネフィリムと呼ばれた英雄たちの子孫でした。

彼らは巨人族で、ヘブロンの土地も元々は、ネフィリムの伝説的英雄アルバの名にちなみ、キルヤト・アルバと呼ばれていました。
この神の子の子孫であり、ヘブライ民族に滅ぼされたネフィリムの子孫の住んでいた土地は、アシュタロト(中東の金星の女神。バビロニアではイシュタルと発音)や、デビルという名で、後に悪魔のことを指す語になりました。
ヘブライ民族に敵対した神の子の子孫ですから。

『サラは、カナン地方のキルヤト・アルバ、すなわちヘブロンで死んだ(創世記23.2)』

『神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。当時もその後も、地上にはネフィリムがいた。これは、神の子らが人の娘たちのところに入って産ませた者であり、大昔の名高い英雄たちであった(創世記6.2-4)』

『我々が見た民は皆、巨人だった。そこで我々が見たのは、ネフィリムなのだ。アナク人はネフィリムの出なのだ(民数記13.32)』

『ヘブロンはかつてキルヤト・アルバと呼ばれていたが、それはアナク人の中で最も偉大な人物アルバの名によるものであった(ヨシュア記14.15)』

『アシュタロトに住むバシャンの王オグ(申命記1.4)』

『バシャンの王オグはレファイム人の生き残りであった。
彼の棺は鉄で出来ており、基準のアンマで長さ九アンマ(4m5㎝)、幅四アンマ(1m80㎝)もあった(申命記3.11)』

『そこにはエミム人が住んでいた。
強力で数も多く、アナク人のように背の高い民であった。
彼らもアナク人同様に、レファイム人と見なされている(申命記2.10)』

『ヨシュアは攻め込んでアナク人を山地、ヘブロン、デビル、アナブから、ユダの山地及びイスラエルの山地から一掃した。
ヨシュアは彼らをその町もろとも滅ぼし尽くしたのである(ヨシュア記11.21)』

投稿 : 2024/07/06
♥ : 5
ネタバレ

智慧ノ輪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個人用メモ

【制作】
Production I.G
【CV】
芥辺 - 浪川大輔
佐隈りん子 - 佐藤利奈
アザゼル篤史 - 小野坂昌也
ベルゼブブ優一 - 神谷浩史
サラマンダー公威 - 中井和哉
アンダイン恵 - 小林ゆう
モロク義伸 - 玄田哲章
{netabare}
※なんつか…ヒドぃ作品。いい意味でねw
1話目から国民的アニメの主人公をパロディ化してみたり、なにと戦ってるんだw
エロ、グロ多し。なのに笑えちゃうのは人間界における悪魔の姿がコミカルになってるからなのかな?
内容的に好き嫌いは分かれちゃうと思うけど、おいらは凄く好きな作品です。

余談だけど最初の依頼で不倫問題の解決策として(ムダに)依頼人を巨乳化した際のやりとり…
アザゼル「だって巨乳は万国共通、男の大好物ですやんか!」
芥辺「残飯にキャビアかけても残飯だろうが!」
…はアニメ史に残すべき名言だと思う。
{/netabare}
こっから先はネタをネタとして受け止められるっちゅう人間、それか悪魔しか読んだらあかんで。(cv小野坂昌也
{netabare}
『アザゼルさんは大阪民国の住人だ!』

※あらかじめ言っておきますが、この項は筆者がアンサイクロペディアの大阪民国(ダイハンミンコク)の項「のみ」を読んで書いた物であり、真実とは違う点が「多少」あるという事を留意して読み進めて下さい。


【言語からの推察】
アザゼル氏が話す言語は日本国における、いわゆる標準語ではない。
筆者が調べた処、「大阪民国語」(通称:大阪語)が最も近いと思われる。
また大阪語を使用する大阪民国の大半(統計によると10人中8.9人)が迷惑な人間であるとされている通り、例外ではなくアザゼル氏もはた迷惑な事この上ない。
【食文化からの推察】
芥辺の生贄「豚足」を最初に「なんやこれ?」と存在を知らなかったようなセリフは、お好み焼きとたこ焼きを主食とする大阪民国の食文化ゆえに仕方ないと思われる。
その後に「嫌いじゃないかも」と食した順応の早さも、大阪民国の特徴である「喰い道楽」の精神にあてはまると考えられる。
【スポーツからの推察】
もっさん(モロク義伸)の消滅の際、号泣した理由は大阪民国のプロ野球チーム「近鉄バッファローズ」(バファローズやない、バッファローズが正式なんやで)のマスコットと重ねてしまったからだと筆者は考える。しかも「近鉄バッファローズ」もプロ野球球団として消滅してしまったという事実も加味すると、あの取り乱し方も納得である。
アザゼル氏の下品な言動は、その球団のファンがとばす「イテコマスゾワレー」に代表される下品な野次と関係あるのかもしれない。

…以上の点からの推察により、アザゼル氏は大阪民国の住人である事は確定的に明らかである。
…で、それがわかったから何なん?というツッコミは間に合っておりますw


『悪魔達の元ネタ』(2014.11.27追記)

このアニメでは人間界の姿はコミカルに描かれてるけど、神話ではどんな感じに描かれてるんだろう?の思いから、元ネタ的な物を調べてみました。


【アザゼル篤史】
アザゼルまたはアザエル(Azael, Azzael)は『第一エノク書』などの黙示文学やラビ文学において堕天使として登場する。(中略)7つの蛇頭、14の顔に6対の翼を持つとされる。(中略)アザゼルが堕天使となった経緯についてはいくつか説があるが、その1つに、神の創り出した人間アダムに仕えるように命じられるも、「天使が人間などに屈すべきにあらず」と頭を下げなかったという伝説がある。このアザゼルの行いは神を否定するに等しい行為で、結果、天界を追放されたとされる。(中略)堕天使としてのアザゼルは人間を監視する役割であるはずが、人間の娘の美しさに魅惑され、妻に娶るという禁を犯す。(ウィキペディア「アザゼル」の項より抜粋)

※あれ?アザゼルさん、元は天使じゃないっすかw
「人間に屈すべきにあらず」って神に反逆したのに、芥辺さんには屈しちゃったんすね。つまり…芥辺さんは神以上の存在だという証拠…ゴクリ。

【ベルゼブブ優一】
悪霊の君主の一名である。(中略)この名はヘブライ語で「ハエの王」(一説には「糞山の王」、「糞の王」)を意味する。(中略)近世ヨーロッパのグリモワールでは(中略)大悪魔で魔神の君主、あるいは魔界の君主とされるようになった。 地獄においてサタンに次いで罪深く、強大なもの。権力と邪悪さでサタンに次ぐと言われ、実力ではサタンを凌ぐとも言われる魔王である。(ウィキペディア「ベルゼブブ」の項より抜粋)

※サタンをも凌ぐ実力者…そんなベルゼブブ優一さんも、蝿なので糞尿の持つ魅力には勝てないんですねわかります。
アニメ内でも貴族キャラ…元ネタでも大悪魔。べーやんかっけー!

【モロク義伸】
モレク(Molech)は古代の中東で崇拝された神の名。男性神。元来はモロク(Moloch)という。(中略)古代のヨルダン東部に住んでいたアモン人達からは、豊作や利益を守る神として崇拝されており、(中略)像の内部には7つの生贄を入れる為の棚も設けられていた。そしてその棚には、供物として捧げられる小麦粉、雉鳩、牝羊、牝山羊、子牛、牡牛、そして人間の新生児が入れられ、生きたままの状態で焼き殺しており、新生児はいずれも、王権を継ぐ者の第一子であったとされる。また、生贄の儀式には、シンバルやトランペット、太鼓による凄まじい音が鳴り響き、これは子供の泣き声をかき消す為のものとされている。(ウィキペディア「モレク」の項より抜粋)

※アニメ内では暴虐の悪魔とされてたもっさんも、元は豊作や利益を守る神だったんすね。
赤子を生贄にしていた事から、暴虐の悪魔って変化したのかな?
そいえば、昔ハマってたMMORPGの魔王の名前もモロクだったな。倒して皮を剥いでたけどさw

{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

レッツマゲマゲ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

箸休め的なアニメです~その3~

これは他に評価済みの「むろみさん」や「鬼灯」と並ぶ「箸休め的なアニメ」ですね。

「アザゼルさん」における作品評価は特にしていません。ビジュアルのクオリティが高くないといけないような作品とも思えませんし、作風がちゃんと表現できていれば良い程度に動いて喋って笑わせてくれれば文句の出るアニメじゃないと思います。

ただキャスト凄いですね!特に人間のキャストはベテランさんの起用が目立ちます。(制作側もなんでこんな作品のキャストに力入れてんだか謎だわ!?お陰様で楽しませて頂いていますけど。)

私の場合放送順ではなく見た順で紹介させていただいておりますが。

何故これを見ようと思ったのか?ですが、友人が勧めるので…というのがきっかけでした。それも以前の話だったんですが「ふと」思い出して、なんとなく見始めてみました。

今思うと、あの時友人が「こいつがアザゼルさんを見てないなんておかしい!?」的な感じで迫ってくるので「俺の趣味・趣向」にあった作品なのかな?と、なんの予備知識も無しで、まず漫画から入り最新巻まで読破しました。

そして思った事
「この漫画ゲスい」
「だが気に入った」
「俺の友人は失礼」

そしてわかった事
「原作でのゲスさがアニメだと緩和されてるような気がする場合(実際自主規制が入る部分を差し引いたとしても)。たぶんそう感じた人は見てるだけでよいアニメより、自分のペース・テンポ・間や頭の中でキャラクター像を膨らませ楽しめながら読める漫画において【己からゲスさを倍増させて読むことが出来てる】のではないかと結論に至る。」

多分私はこの作品と相性が良いのだ。「アザゼルさんって何?」みたいな顔してた私に友人が必死こいて勧める理由はなんとなくわかった。

アニメは監督さんの感性に左右されるところも有り、また公共の電波に乗せる分の配慮がなくてはならないのはわかっていたが。きっと私は原作で己で膨らませたゲスさ加減を「そのままアニメにも期待して見た」のでしょう。

すると「思いの外、ゲスいはゲスいが思ったほどじゃなかった。」というところに落ち着き。少しホッとして見ている事も確かだ。

そして私の友人は失礼だ。

私は決してゲスくはない。

ただこんなモン見て、惜しみなく爆笑している人間である事は否定はしない。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 2

73.8 8 変態で漫画原作なアニメランキング8位
マンガ家さんとアシスタントさんと(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1257)
6783人が棚に入れました
主人公でスケベな漫画家の「愛徒勇気」とアシスタントの「足須沙穂都」との日常生活をゆるりと描く、爆笑マンガ家コメディー。

原作:ヒロユキ、監督:古田丈司、シリーズ構成・脚本:伊丹あき、キャラクターデザイン:鶴田仁美、、、、

声優・キャラクター
松岡禎丞、早見沙織、能登有沙、釘宮理恵、井口裕香、田中真奈美、伊藤美来
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

『嗅いでみたい、それだけだよ』で終わるアニメ

2014年4月放送(13分枠)
全12話


【あらすじ】

パンツをこよなく愛する漫画家「愛徒 勇気(あいと ゆうき)」が、

アシスタントとして職場をサポートしてもらっている「足須 沙穂都(あしす さほと)」や、

編集として、愛徒が原稿を落とさないよう見張っている『音砂(おとすな) みはり』らと送る、

ドタバタとした漫画家コメディー。



【論じてみる】
{netabare}
ギャグアニメとして、13分という枠から更に複数話のストーリーに分けられているので、メリハリがあり視聴者を退屈させない点は良いですね。
方向性が嫌いでなければ、見ていて切るような事態には早々ならなそうです。

ただ、物語の中にはオチがつかずに終わるようなものも多く(特に後半)、本作においては何より笑いを重視する方には強くオススメは出来ません。
加えて、男前なんだけど中学2年生並みの純朴さと変態さを兼ね備えた主人公の奇行は回を追う毎にエスカレートしていくので、展開的にも視聴者側はそこまでは求めていない…と思うような場面もしばしば…。

個人的には、最初の微エロ程度が調度良かった気がしました。
キャラクターデザインがシンプルながらとても整っていて好みだったので、それが余計に変態的展開に違和感を見せたのかもしれません。
そこまでエロ展開にしなくても、私は勝手に脳内で(ry


ですが、その奇行の数々がなんだかんだで許されるのが、この愛徒君の良さであり強みですね。

『ボク…、パンツが大好きなんだ。』

と言う台詞でさえ、なんとも無垢な笑顔で言い放っちゃう男性で、そこに女性の尊厳を損なわせるような下世話な気持ちなどは一切ありません。
一応「ムリヤリ襲ったりはしない人」という信頼も、ちゃんとされていますしね。

総じて周囲のキャラは勿論、視聴者的も少なくとも嫌悪感を抱くような主人公ではない……こともないか(汗)
良い子か悪い子かで言うと、確実に良い子ですけどね。
気持ち悪いか気持ち悪くないかで言うと、確実に気持ち悪いんですけど。

そんな彼に、周囲の美女達が罵声を浴びせながらも…少しずつ惹かれていく?、そんな微笑ましい作品でした。


演出として好きだったのが、オープニングや本編でもチョコチョコ挟まれる、それぞれ統一されたカラーで描かれた、漫画のトーンのように丸の点々でデザインされた一枚絵の見せ方ですね。
漫画のような白黒ではないですが、あぁ…漫画っぽい絵だなぁと思って楽しんでいました。
{/netabare}



【変態を取り巻く、魅力的な女性陣】
{netabare}
アシスタントを務める足須さんは、声優さんからもまさに一発で「俺妹のあやせ」を彷彿させるキャラクターでした。
愛徒君の行為を叱りつける様なんか特に。
その手が好きな人達には、ドンピシャだったのではないでしょうか。

ただ、私は色々と小さいキャラが好みなので、編集のダブルAカップ「みはりちゃん」や、スーパーアシスタントで小柄で非力でツンデレな「せなちゃん」が好きでした。
中学1年生の足須さんの妹や、小学生と見紛う編集長等も登場しますし、全体的に小さい人好きの需要に応えた内容な感も…?
………本当にありがとうございました。

本作に限らず、今はどの作品も全体的にそっちキャラ重視になる作品が多いですね。
………いや全く、本当にありがとうございました。

中でも、小柄代表格せなちゃんのツンとデレを演じられたのは、御大『釘宮理恵さん』なので、その破壊力は凄まじかったですね。
駆逐用の彼女のムチを欲する変態主人公を見て泣き叫ぶ様には、毎度私も血沸き肉踊りました。
「黄金水」のエピソードは、そこまでは求めてない…と思いましたが。


逆に、サブアシスタントである「風羽りんなちゃん」は、他のキャラとの掛け合い的にも必ずしも必要な要素が見当たらなかった気も…。
「大きい要因」として、一定の需要はあるのでしょうけど。
ただ、声を演じられた井口裕香さんは、全体的に小さいキャラのイメージが強いにも関わらず、巨乳キャラも違和感が無かったですね。



さて、最終話では女性総出演でパンツ談議。
パンツ性格診断の名の下、最後は『愛徒君のズボンを剥ぎ取る』という怒涛の展開となりましたが、そこからパンツの歌「終わりなきパンツ」を流してのエンディングは、

「私は、なんって無駄な時間を過ごしていたんだ。」

と思わせるには十分でした。
(褒め言葉でもあり、本気で貶し言葉でもあります。)
無駄に声もメロディーラインも良いのが、これまた非っっ常に馬鹿馬鹿しかったです。
{/netabare}



【総評】

キャラデザインは好みでしたし、女性陣も総じて魅力的だったとは思います。
ただ、エンディングが全てを持っていき、最終的に

【パンツをこよなく愛する主人公の、ひたむきなパンツ愛のアニメ】

という印象になってしまいました。
とても見やすいアニメなのでまた視聴しようと思えば出来ますが、それでも2~3周して本作を見る目が変わるということはなさそうです。
最後に、あのエンディング曲がある限りは。


本作を出会えて良かったとは強く思えませんが、それでも「みはりちゃん」「せなちゃん」に出会えたことや、変態に限界は無いという真理が垣間見れただけでも良かった、という結論に至りました。

ただ、特典で新作アニメが付いているとはいえ、13分枠でありながら2話収録でお値段据え置きなBlu-rayの価格は、少々ファンの足元を見過ぎな気がしますね。
低コストで作れる点が魅力な短編アニメでこうしてしまうと、せっかく買ってくれる熱心なファンの信頼を失うことに繋がる気がします。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『音砂 みはり』声 - 能登有沙さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『黒井 せな』声 - 釘宮理恵さん



ちなみに、私は縞パンツが好きであり、傾向としてもその種のパンツを穿くキャラが好みであることが多いです。
(※以下、これ以上に低俗な駄文なので〆ます。)
{netabare}

ちなみにちなみに、男性が女性用パンツを穿く際は主に

『頭頂から穿く、ポピュラーなパターン』



『顔面から穿く、変態仮面のパターン』

があると、広く伝えられています。


いつか国を上げてアンケートを実施し、統計をとっていただきたいですね。

う~~ん、多分7-3で頭頂派が多いってところなのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 48
ネタバレ

雪だるま* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

終わりなきパンツ!

◎放送時期:2014年4月~6月(全12話)※15分アニメ
◎ジャンル:コメディ

●原作:ヒロユキ(ヤングガンガンコミックス/スクウェア・エニックス刊)
●監督:古田丈司 ●シリーズ構成:伊丹あき
●キャラクターデザイン:鶴田仁美 ●アニメーション制作:ZEXCS


■あらすじ■
漫画家の愛徒勇気、アシスタントの足須沙穂都らを中心とした日常の
ドタバタを描くコメディ作品。

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☆★感想★☆

※原作未読。

始まる前は まさかエロ要素が入っているとは思わなかったので、
1話を観た時に主人公の変態さと下ネタの多さにビックリして
引いてしまいました^^;(一応、わたくし女性視聴者なもので…w)

このままエロ要素が多めなら視聴断念を考えましたが、
2話目以降はコメディ色が強くなり、下ネタはあるけど全体的に「微エロ」
な感じだったので最後まで観れましたw


1話15分という短めの尺にテンポとキレのいいギャグが凝縮されていて
退屈することはなかったです^^

また、基本的にエピソードも1話で完結するので 物語の繋がりを気に
することなく気軽に観れるのも良かったです。

A・B・Cパートに分けられているうえに、各ヒロインをメインにした回も
豊富で楽しめました。

でも、『先週は良かったけど今週は特に…』という高低差は、
単発エピソードなので どうしてもあったかと思います^^;


キャラも良い感じでした。

主人公の愛徒はパンツをこよなく愛する変態漫画家。(ドM気質アリ)
彼のパンツ愛は凄まじく、それは自身の描く漫画にも大きく反映されていますw

ハーレム主人公(しかもド変態)なんですが、嫌らしさを感じませんでした。
(ムッツリよりオープンスケベな主人公の方が、私は好む傾向なのかもw)

常に自分の欲望に正直で、それでいて何もかも包み隠すことなく素直に
モノを言ったり行動したりするので、なんだか憎めないですw
そういう裏表のなさや、人懐っこくて犬っぽい性格が愛徒の良さですね^^

まぁ、たまに暴走しすぎて冗談抜きで気持ち悪いと思うこともありましたが(爆)
でも、愛徒の天然バカ正直っぷりを見ていると、わりと元気貰えたりしますw

いつもはお調子者だけど、イケメンな面もあったりします。

{netabare}9話で、徹夜で仕上げた原稿を みはりちゃんが誤って墨をこぼして
台無しにしてしまった場面で、みはりちゃんを全く責めることなく再び
徹夜して原稿を仕上げたのは素直に『良い奴!』って思いました^^{/netabare}


ヒロイン達も個性的で可愛い子達が揃ってました^^

○しっかりしているけど、どこか趣味のおかしいアシスタント・足須さん
○愛徒の高校時代からの同級生で、ツンデレ乙女な編集・みはりちゃん
○愛徒のファンで、やや天然の巨乳美人アシスタント・りんなちゃん
○天才アシスタント。でも見た目は幼女並みのツンデレ少女・せなちゃん

その他にも、ヒロインの身内や編集長、マスコット的なキャラなどなど…
盛りだくさんでした^^
{netabare}足須さんの妹可愛かったなぁ。{/netabare}

このヒロイン達と愛徒のやりとりと、振り回されっぷりが良いバランスでした。

振り回されても皆が皆なぜか許してしまうのは、
前述したような愛徒の純朴さがあるからなんでしょうねw


そして、なによりこの作品の見所は「松岡劇場」だと思います\(^o^)/

愛徒のCVを担当されている松岡禎丞さんの全力かつ多彩な演技が作品を
引き立てていたと思います^^

常にテンション高めなうえ、老けた声やオカマ声まで披露されてたんで
驚きました。いやはや、お疲れ様ですw

アフレコ現場を覗いてみたくなります…どんな空気なんだろうw


パンツに始まりパンツに終わる。そんな「パンツ推し」なアニメでした^^
エロもあるけど基本は日常コメディなので、よほど下ネタに抵抗がない限り
は女性の方も大丈夫だと思います。実際に女性の私が大丈夫でしたし!w

まぁでも、全体通して『超面白い!』って感じでもないし、クセも強いので
『一度観ればもう満足』な作品かな^^;ゴメンナサイ…orz


{netabare}最終回、特別EDの愛徒のキャラソンは爆笑でしたw
ということで曲名をこのレビューのタイトル名にさせていただきました(*´ω`*)
松岡さん、演技だけでなく歌唱力もなにげに高いのが さらに驚きです。{/netabare}


■好きなキャラ■
一番は足須さんかな^^

捨て犬の目をされると放っておけないところとか、愛徒に対してたまにドSに
なったりするところも良いですね。

あとは、中の人(早見沙織さん)も好きなのでw
中の人で言えば、せなちゃん(釘宮理恵さん)もなんですけどね(∩´∀`)∩

投稿 : 2024/07/06
♥ : 37

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

変態とはすなわち、夢と理想を追い続ける者なり。

変態漫画家さんのちょっとえっちなアニメ、というのが持っていた前情報。

ただのえっちなアニメなら興味持たなかったと思うんだけど、

変態漫画家さんの声優さんが松岡禎丞さんと知り。

松岡さんは、今1番好きな声優さんなので(単純に声と演技が好き♪)、

松岡さんが変態!?それは…観たい(*´Д`)

と興味をそそられ、視聴決定しました。笑

1話が平均3話で構成されている、10分程度のショートアニメです。


● ストーリー
漫画家の愛徒勇気(あいと ゆうき)は月刊少年ゴンゴンで連載している漫画家。

愛徒の仕事場に集まるのは、変態漫画家・愛徒に振り回されるアシスタントや編集者の女の子たち。


松岡さんの変態演技が楽しめればそれでいいかなーとあまり期待していなかった作品だったのですが、

これがなかなかおもしろかったww

毎話爆笑でしたよww

確かにパンツだのおっぱいだの、エロワードばっかり飛び出してくるけど、

それよりも漫画家さんのおかしな日常という印象が強かったです。

その特徴の1つとしてエロがある、という感じかな。

よくあるラッキースケベなシチュエーションはあまり好きにはなれませんでしたが、

愛徒がかわいいので許すww

愛徒の純粋な女の子への探求心には感心&笑いが止まりませんでしたwwww

やー、こういうアホ一直線の作品が存在したとはwwww

愛徒の、純粋にアホなところは絶滅危惧種だわ。(ほめ言葉)


● キャラクター
愛徒は、頭の中ピンク色の残念な漫画家さんです。

だけど、純粋な心を持つ変態男なので、放っておけないタイプでもありますねww

愛徒に振り回されながらも、女の子たちが愛徒のこと嫌いにならない気持ち、よくわかるww

時々紳士に振る舞っても、その行為さえも笑えるってすごいポテンシャルだわ。尊敬wwww


登場するメインの女の子は、
◇足須さん …愛徒のアシスタント。スレンダー美人。
 〔足須沙穂都(あしす さほと)〕
◇みはりちゃん …愛徒の担当編集。胸が小さいことが悩み。
 〔音砂みはり(おとすな みはり)〕
◇りんなちゃん …愛徒のファン&アシスタント。ふわふわした巨乳女子。
 〔風羽りんな(ふわ りんな)〕
◇せなちゃん …スーパーアシスタントの異名を持つツンデレ、見た目は幼女。
 〔黒井せな(くろい せな)〕


みはりちゃんが1番恋してるって感じで好きなので、応援してました^^

愛徒とのやりとりは、もはや漫才ww

足須さんの妹のキャラもツボでしたww彼女大好きww


● ネーミングセンス
この作品で好きなところが、”名前”です。

愛徒の連載漫画「はじらってカフェラッテ」に始まり、

いちいちネーミングセンスが光っていて苦しかったwww

途中から登場する○○ニャーも○○チューも名前で大爆笑でしたよwwww


● 音楽
【 OP「純粋なフジュンブツ」/StylipS 】
元気いっぱいのかわいい曲^^

「純粋な不純物ってなんだ??」と毎回不思議に思っていましたけど。笑


【 ED「Spica」/StylipS 】
EDと次回予告は、流れている放送局と省略されている放送局があったそうです。

12話の挿入歌としても使われていた曲。

この作品の雰囲気と合っているかと言われると微妙ですが、

個人的には結構好きな曲♪卒業式っぽいね。


【 12話ED「終わりなきパンツ」/愛徒勇気(松岡禎丞) 】
さあ、きましたよーこの作品の問題児が。笑

これはひどかったwwwwww

これは、ないw

いくら松岡さんが歌ってるからというプラス価値があったとしても、あの歌はなし。却下。

曲よし、松岡さんの声よし、歌詞が…。

ある意味、伝説の1曲ですw

これカラオケで歌われたら、変態に寛大な私でもさすがにひいてまうわwwww


● まとめ
なかなかおもしろいショートアニメでしたが、

ちょっとエロが強くなると個人的な好みからは、ずれたかなあ。

たくさん笑わせてもらったから初めは「30分でも全然いけるよ!」って思ってたけど、

今では「10分がちょうど楽しく終われる適度な時間。」と思うようになりました。

これが男の夢なのか…とひっそりと思いつつ、これからも世の変態さんたちを温かい目で見守りたいと思います。笑

投稿 : 2024/07/06
♥ : 36

72.2 9 変態で漫画原作なアニメランキング9位
みつどもえ(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (924)
4729人が棚に入れました
人が苦しむ姿が好きなサドの長女みつば、おっぱいが大好きで小学生離れした運動能力を持つ次女ふたば、暗いオーラを出すガチレンジャー好きで愛読書はエロ本の三女ひとはといった三つ子と、個性豊かなクラスメイトや先生によって繰り広げられるドタバタストーリー。

声優・キャラクター
高垣彩陽、明坂聡美、戸松遥、下野紘、斎藤千和、豊崎愛生、大原桃子、葉山いくみ、三瓶由布子、山本和臣、茅原実里、内田彩、井口裕香、斎藤桃子、井上喜久子、天田益男

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

毎度お騒がせします。

アニメーション制作:ブリッジ
2010年7月 - 9月に放映された全13話+特別編1話のTVアニメ。

原作は、『週刊少年チャンピオン』から『別冊少年チャンピオン』に移籍して連載されている、
桜井のりおによる漫画作品。あと一回で原作は最終回です。
監督は太田雅彦。

【概要/あらすじ】

埼玉県上尾(あげお)市にあるという市立鴨橋小学校6年3組に在籍している、
日本一似ていない三つ子の姉妹が主役。

丸井みつば … 長女。女王様気取りでサディストだが弱キャラ。素直になれないツンデレ。あと、雌豚。

『グシャッってしたいグシャッって』
『ふふ…まだガキね 見られる悦びを知らないなんて…』
『なによ…』
『ありがたく思いなさいよ!!』

丸井ふたば … 次女。一人称は「小生」無邪気なオッパイマイスター。残念な頭脳に最強のフィジカル(人間凶器)

『反省の色よりパンツの色っス』
『おっぱいください!!』

丸井ひとは … 三女。クールな暗ガール。人見知りで表情が怨霊。エロ本愛読者。勉強は出来るが運動音痴。

『~なんて無意味だし不必要だよ』
『こ……この……泥棒猫…』

他には子どもたちからナメられっぱなしの担任の矢部智・23歳、変わり者揃いの6年3組の児童など。
そして、やはり変わり者な父兄たちも交えて織りなす、シモネタ成分が混入した変態学級コメディです。

【感想】

OPで登場人物全員がダンスしてるのを観て、昭和時代にそんなことやってたドラマがあったな?とタイトルに反映。
原作漫画は、ハタチそこそこの可愛いお姉さんが変態ロリコメディを描いてるってことで10年ほど前に話題に。
女児が、パ○ツとか○ラとか連呼してミニスカでM字開脚したりしていますのでイロモノであることは否めないですね。
大人がやったら露出狂やらセクハラや犯罪になることを子供キャラがやることでフリーダムなイメージ。
そのとばっちりで若干の大人キャラが酷い目にあっていますが。

作品そのものは会話の行き違いの誤解から生じる各キャラの反応の捻じれを楽しむ、
お笑いコンビ・アンジャッシュが得意とする勘違いコントが面白く、休載を挟んだものの11年間という長期作品に。
アニメ監督である水島努が、自分でやってみたかった作品の一つとしてカウントしています。(アニメ版も褒めている)

アニメ版は普通にハイテンションギャグとして面白いのですが、

・たたみかけるようなテンポが不足している。
・キャラデザが良くない。

の二点で不満を持っている原作ファンも存在しています。

確かに。原作より丸っこくて潰れているキャラデザに不満が持たれるのも理解できます。
アニメよりも原作のほうが三つ子が美少女なのは事実なのですが、
その原作も時期によって絵柄が変化していますので絶対視は出来ませんけどね。

このキャラデザの意図はなんなんでしょうね?
ネタがネタだけに真性のロ○コンが寄ってこないように、
少女の可愛さよりも元気っぱいな子供の健全エロスの強調が目的かもしれませんね。

原作初期は作者が大ファンである『浦安鉄筋家族』の影響が強くて、そこから自分のカラーを確立した感じ。
アニメの第2話は、その原作初期から拾っている下品すぎるネタで視聴続行のハードルになってる感じ。

アニメ化された第1巻~第5巻のなかで拾われてないエピソードが多く、
何故によりにもよって作中で一番汚いエピソード2つを使用したのか疑問。

敢えて第2話を無視すれば、面白い原作漫画を『みなみけ』のスタッフが手掛けたコメディアニメとして、
十分な満足感を得られるだけに、ちょっと惜しいなという気がしました。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 28

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

汁気たっぷりの6年3組

--更新(7/22)--

連休を利用して原作コミックス(既刊12巻)を読んでみました。

アニメは脚本的には原作に非常に忠実。
キャラデザの方向性が賛否あるようだけれど、まあ、どっちも好きかなと。
みつばの雌豚度合いはアニメのほうが格段に上。下腹部的な意味で。
年頃の女の子があれだけ体重をネタにされて、
それでも女王たらんとする姿には感動すら覚える。
なんという愛されキャラ。

血とか汗とかよだれとかに対する愛着は原作もまったく同じ。
この作者はどうしてここまで人体的な汁気にこだわるのだろう。
個人的にはすごくシンパシーを感じてしまうけれど。。

なんだかんだで杉崎、吉岡、宮なんとかの3人が魅力的。
単純なサブキャラという以上の存在感を放っている。

そしてたぶん、これはリアクション芸を楽しむ作品なんだろうと。
そう確信した。

--更新ココマデ--


※二期にあたる『~増量中』までを含めた感想

原作者の桜井のりおが若い女性であるという事実。
しかも連載開始時は二十歳そこそこの若さだったはずである。

まずそのことに感動を覚えるし、同時に日本の二次元コンテンツ産業の骨太さの一端を垣間見たような、切なくも頼もしい気持ちになってしまうのである…。
こーいうのを描ける女性作家がちゃんといて、それを商業ベースで展開するだけの懐の深さをもつ日本という国が、なんだかたまらなく好きだ。

基本的にこう、よだれとか鼻水とか鼻血とか汗とかおしっことか、およそ体から分泌される液状のもの全般に対する、愛着が感じられる。もちろんいい意味で。
結局、「つけてる下着にこそ意味がある」という発想も、そういった身体的な汚れと密接な位置関係にあるからこそなんだろうなあ、とか、脱いだパンツが少し汚れてたりにおったりするほうが好きなんだろうなあ、とか、相当どうでもいいことを真面目に考えてしまった。

お下品なのは間違いないのだけれど、けして野卑な感じはせず、カラっと晴れた低俗さを貫けているのはすごいな、と。

個人的にはみつばと杉崎の、はてしなく徒労感の漂う掛け合いが好き。
杉崎にかぎらず、全般的にサブキャラたちの絶妙な立ち回りが三つ子姉妹の魅力をうまく引き出している面が強く、結果として6年3組という「学級」そのものを物語の主体として落とし込むことに成功しているように思う。

特定のキャラが汚れ役になるのではなく、エピソードに応じてどんな人物も容赦なく汚れ役をやらされるところは、なんか新しい。いつ誰が汚れ役に指名されてもおかしくない独特の緊張感が漂っている。

この、「単純ないい子ちゃん」を許さない作品態度の根底には、さらけ出したら人間いろんなものが出てくるよね的な、滑稽なまでにリアルな人間観あるような気がする。それこそ、アイドルだってオナラするんですよナニ夢見てるんですか、というミもフタもなさに通じる何かが。

そういう意味で、キャラ設定というものに過剰な潔癖さと夢想を求めがちな男性思考ではなかなか描けない世界なのかもしれない。それを小学校を舞台に表現しちゃうところも含めて、受容できる人とそうでない人がパッキリと分かれそうな作風ではある。

声を大にして傑作と呼ぶには、自分の中の良心めいたアレが邪魔をしちゃうのだけれども、意味不明なエネルギー感といい、ブレることのない低俗路線といい、いい感じに世の中をなめくさった軽快な何かに仕上がっている気はした。


たくさん恥をかいて成長すればいいと思います。子供も大人も。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 13

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

小学生の頃って自分もこんなだった?? …ナイナイw 乂(^_^;)

暴走する小学生3姉妹が面白い(らしい)という予備知識だけで視聴。
全13話+番外回1話。


丸井家の小6三つ子姉妹が繰り広げる、
単話形式の日常ドタバタコメディ。
「日本一似てない問題児三つ子姉妹」が主役となって
1話につき4本立て(くらい)でネタを連発してくれます。

テンポは良いのだけれど、
類似したネタが繰り返し出てくる点は少々マイナス点。


◆登場キャラの顔ぶれ(初登場が早い順)
みつば(長女):ちょっとおませなサドガール
ふたば(次女):ちょっとスケベなマッスルガール
ひとは(三女):ちょっと不思議な暗(あん)ガール

信也:…たぶん優等生…(のちに⇒優等生改め変態)
雄大:健康優良児
咲子:オカルト大好き少女
丸井草次郎:ちょっと不審な三つ子パパ
ゆき:争いごとがきらいで、恋話が好き。眉毛がトレードマーク
宮下:6年3組で唯一の常識人。面倒見の良さが後に災いする事を
   彼女はまだ知らない…。
みく:みつばのことが大嫌いなブルジョワ。

※他にも、ヘタレ教師やマヌケ教師等登場します。


こんなキャラたちのギャグの勢いが強烈で、
「やりすぎなくらいが良い!」と言う感じ^^;
ただ、わざとらしい汚ネタが多く(特に序盤)、
不快になる話があったのも否めない。

↓こんなくだらないネタでワイワイ騒いでいます。
・チクビ(ハムスターの名前)
・おしっこ
・パンツ
・おっぱい
・ブラジャー
・ゴキブリ
…etc.

ただ、考えてみると、
(程度はさておき)自分が小学生の頃も似たようなものだったのかも?
と、思えなくもないw^^;

そうだとしたら、周りの人たちに迷惑かけてたんだなぁ…って
今更ながら反省してみたり( 〃..)


あと、みんな凄まじい暴れっぷりだけど、
実は思いやりのある良い子たちですよ^^
と、付け加えておきます。


作画はかなり独特な感じで、
キャラは異常に丸顔、
人物・物の輪郭が黒の線でくっきり描かれます。

好みが分かれるところだと思うけれど、
個人的には好きじゃない。。

どこか古い感じがするキャラ作画でありながら、
動きは滑らかで、キャラが喋るとおりに口が動く等、
映像は新しい技術が使われているようです。


音楽はOP曲が印象的で、ED曲も悪くないです。
OP曲:「みっつ数えて大集合!」
ED曲:「夢色の恋」

9話特殊ED:某有名クラシック曲に、氷上を滑る次女の映像
最終13話特殊ED:「夢色の恋(弾き語り)」


番外の1話は本編と全く変わらない調子の話で、
特に「必見」というような変わったネタもありません。



暴走&汚いネタも気にならない、という方で、
頭を空っぽにして楽しめる、勢いだけで突っ走る作品を
お探しの方にオススメできると思います。

子供には見せないほうが良さそう。
リアルでこんな子供が増えたら困りますしねw^^;

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

65.0 10 変態で漫画原作なアニメランキング10位
惡の華(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (1144)
4503人が棚に入れました
中学編 クラスの美少女・佐伯奈々子に密かに想いを寄せる春日高男。ある日の放課後、出来心により彼女の体操着を盗んでしまうが、その様子は嫌われ者の女子・仲村佐和に目撃されていた。窮地に陥り、仲村からの無茶な要求に翻弄される中、意外なきっかけから佐伯とつきあうことになり、春日は恋心と背徳の自己矛盾に苛まれる。そんな彼に呼応するかの如く、佐伯も内に秘めた意思を徐々に示すようになるが・・・。
現実社会の閉塞感に自己認識を見出せず、遣る瀬無い自我を抱える3人の中学生のアイデンティティは互いに交錯し、儚い逸脱へと向かっていく。
高校編 中学校編から3年後、春日高男は中学時代を過ごした群馬県から引っ越し、埼玉県で高校生活を送っていた。ある騒動以降仲村と離れ離れになりながらも春日は仲村への思いを捨て切れず、そして抜け殻のように毎日を過ごしていた。そんな春日はあるきっかけから男子の憧れの的である常磐と交流を深め、常磐の中に仲村の影を感じていく。

声優・キャラクター
植田慎一郎、伊瀬茉莉也、日笠陽子、松崎克俊、浜添伸也、上村彩子、原紗友里

らしたー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

好きの反対は嫌いじゃなくて無関心

*視聴完了(7/1更新)

仲村役の伊瀬茉莉也の演技力に支えられてた部分が大きかったなあ。
ますます売れっ子になるんじゃないかしら。(声優点を上方修正)

どなたかが、これこそ「中二病でも恋がしたい! 」である、とおっしゃっていたが
またうまいこと言うなと。たしかにそうだよね。

--更新ここまで--


なんていうか、ここまで「アリかナシか」で盛り上がるのも久しい気がする。もはや共和党か民主党かってなもんで、『惡の華』を話題にするときは阪神ファンしかいない飲み屋に入って原の采配やら江川のストレートについて語るくらいの心構えちゅーか、場合によっちゃ友人ひとりなくすくらいの覚悟が必要に思う、ってのは言い過ぎとしてもですよ、たとえば作画の評点だけをざっくり眺めても明らかにクオリティではなく「好き嫌い」が支配しているのは興味深いよね。

そのことをもってあにこれというサイトについてどうこう思うことはまったくもってナイのだけれど、問題作とはかくあるべし、てのを久々に目の当たりにした一種独特の高揚感とでもいうか、「好きの反対は嫌いじゃなくて無関心」という格言の示すところをまざまざと体現してくれたよなあと個人的に妙な感動を覚えてしまうのです。

まあ、たしかに尖り具合が尋常じゃない。

リアルタイムでアニメを観ながらニコニコ実況の様子を眺めると実に面白くて、CM中に原作コミックスの宣伝が流れるやコメント画面が「この絵で」弾幕で埋め尽くされるのである。そんな様子をみて、それはそれで商業的に正解かもなあと思いつつも、この人たち文句たれつつちゃんと観てるんだよな…と感心したりもするわけで。

原作者の押見修造と長濱監督の対談で、「とにかく消費者に刺さるものを作りたい」という文脈があったと記憶していますが、その点では間違いなく成功してると思う。てかあんだけ尖ってたら刺さることは刺さるよな、誰にでも、うん。


作品内容にまったく触れていないけどいいよね、これ。惡の華、アリですよ。

原作は原作で好きなんですが、アニメの気色悪さは正直クセになる。好きか嫌いかという軸ではなくて、無視できない、てのが感想として真っ先にきた。いきなり違う土俵で試合が始まっていて、ちょ待って!ってのが言ってみればつかみ。そこで展開されるのは、とてつもなくリアルな舞台で行われる、すごくアンリアルな青春ストーリ。

仲村みたいなのは、やたら権力のある生徒会とか美人ツンデレ風紀委員とかとアイテム的には同列で、リアリティのある舞台に放り込まれたアンリアル側の刺客ですよ。性質としてあの手のアタシ世界を内側に抱えちゃう人間はたしかにいるんだけれど、それを全開で他者に、それも異性に接続してくるってのはなかなかない。突き抜けた個性が根暗少年とクラスのマドンナを巻き込んでグロテスクな三角関係を構成するという点まで含めて極めてアンリアル。だから面白いんだけども。

てのはいいとして、このハードパンチャー仲村のエキセントリックな言動をぜんぶノーガードで受け止めてしまう春日も春日でね、まあ春日がそうであるがゆえに物語が成立してるわけでもあるのですが、もうフルボッコで見るに忍びない、でも無視できない。見ちゃう。笑っちゃう。

春日のボードレールへの傾倒も静かに気に入ってて、この街でボードレール読んでる人が何人いるのだろう?みたいなあのこじらせ方はちょっとグサリとくる、てか手足バタバタもんで、自分も中3くらいのときに夢野久作にハマってて、隣でジャンプ読んでる同級生を内心見下してたりもして。

すごい昔に観たNHK教育の番組で、周囲にうまく馴染めない中学生の少女が「周りはみんなラルクとか聴いてるけどワタシはアジカンしか聴かないから」などと、むしろ誇らしげにインタビューに答える場面があって、昔の自分を見ているようで恥ずかしくも微笑ましい気持ちになったことがあった。

ほんとにある種の思春期の子供って、大人から見ればどうでもいいようなことを媒介に自己の優位性・特別性を見出そうとするのですよ。アジカンとボードレールではその水準においてだいぶ開きがあるとは思うけれど、本質的には変わらない。

自分にとっても(おそろしいことに)完全な過去形じゃなく、そもそもこんなアニメ見て何かしら語りたがっちゃうとこなんか、まさにそーいう、春日にとってのボードレール的なものの残滓みたいなものがまだこびりついてるんだろーな、とか、そんな現在進行形の自己言及もあったり。

こういうね、あんまり触れられたくない部分を自覚的に鷲掴みにしてくる押見修造みたいな才能は大事にすべきだと思いますです、はい。描ける人は描けるし描けない人には一生かかっても描けないと思うのです。


●「楽しめる範囲での生々しさ」に対するカウンター

ちと外野的視点でうがった見方をすると、この作品って、最近の青春コンテンツ全般に対する強力なカウンターという気がしなくもない。甘酸っぱい思い出の想起、あるいは「こうであったら良かったのに」という遡及的な代償行為としての青春が小説やアニメのフォーマットとして大量に消費されている潮流にあって、「いやいや思春期ってそれはそれで大変だったじゃん?」という、考えてみれば割と素直に頷ける真実を鋭く突きつけてくるカウンター。

大人が青春時代に戻りたいと願うのは、懐かしさと同時に今だったらこうやり直すのに…的な後悔の念がそうさせる場合がほとんどで、であるがゆえに青春てのが魅惑的なノスタルジーのキーワードたり得るわけでもあるのですが、同じくらいのエネルギーでもって子供は大人に憧れてたりするわけで。はやく社会に出たい、子供は子供で大変だよ、と。

そういうカウンターってたぶん未来永劫有り続けるわけだのに、都合のよい青春イメージだけを生産し消費し続けるのはどうなのかしらっていう。そんな観点からも、いいパンチもらったなあ、てのが印象としてはあったりします。

部分社会の息苦しさだとか、そこからの逃げ道のなさだとか、将来への不安だとか、油断すると押しつぶされそうな何かしらが思春期の子供の周りにはけっこううようよしていて、逆に言えば、それらを避けて「楽しめる範囲の生々しさ」にフォーカスしているのが最近の学園日常系とか、そのあたりなんじゃないかと思う。そら楽しいし、安心できるわな、、なんて逆説的な見地から日常系の需要を再確認してみたりも。



以下、レビューとは関係ない話です。

結局自分の視聴スタイルって、「表現したいことは何で」「それに対してブレがなかったか」しか最終的には見ないです。

表現したいことってのはテーマがあるならそのテーマ、あるいはこういう雰囲気のアニメを目指す、とかでも全然いいし。それに対する個人的な好き嫌いや主義の食い違いは必ず出てくるのですが、それについての感想は、レビューにはなるべく残したいけれども評価には影響しません。ましてやテーマの高尚さだとか社会的倫理性なんかはほんとどーでもいい。イカ娘なんてテーマもへったくれもないアニメですが、あれ、表現したい雰囲気を出すための手法にブレがないでしょう。だから好き。

でもって、目的に向かって「ブレがないか」てのは、有り体に言えば技術です。一義的にはディレクションの成否に集約され、それを支えるところの脚本・演出、さらにそれを最大効果化するための美術・音響てとこまで落とし込まれていくわけですが、とにかく然るべきプロの技術がきちんと表現したい何かに向かって発揮されているか、ということです。

アニメ『惡の華』は胸をえぐるような生々しい思春期を描きたいわけでしょう。観る者を不快にするほどに。それを表現するためにロストスコープという技法が最適とジャッジした。結果、実に気持ち悪く生々しい世界を作り上げた。その一連のクリエイティビティの発揮には素直に拍手を送りたいわけです。もうね、女子クラスメートの木下の造形とか生々しすぎて軽く吐き気を催すくらい。

本作が成功なのか失敗なのかは割とどーでもいいと思ってて、ただひとつ願うとすれば、これを観たアニメクリエイターには歯ぎしりして悔しがってほしいってこと。少しくらいは「やられた」と思ってほしい。もちろんロストスコープという技法の話じゃなくて、表現したいことに向かって突き詰めて物を考える姿勢の話、ですが。

ただそれだけのことで、我々が駄作をつかまされる確率はずいぶんと下がるんじゃないかしら、と思ったりもするわけです。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 28
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るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

切欠づくり。

今季ボロ糞に叩かれている作品。
ある意味、花が咲きましたw

それだけ良し悪しに関わらず注目度はあったことは確かです。
ロトスコープによる実写トレースで描かれるキャラが気持ち悪い。 リアリティありすぎてお世辞にも可愛いとは言えないが手間暇かかる製作らしい。また、観る者に「傷跡を残す」コンセプトとのこと。

最初から狙ってやっていることで原作ファン・アニメのみの視聴者を振るいにかけ監督や原作者のニヤ顔が思い浮かんだりしましたがw それもボードレールの悪の華や自身の原作コミックとのギャップを狙った切欠が目的になればとコミックナタリーのインタビュー記事でも言及されていました。

確かに観終わった感想として、キャラデザの気持ち悪さ・ストーリー上における行動原理による気持ち悪さ・不協和音なBGMと拘った創りで徹底ぶりは一貫していた。

スローテンポなストーリー展開と演出によって作品の異質は増してゆく。序盤3話辺りから慣れが生まれてくると同時に物語も加速しどう転び落ちるのか先が気になって仕方なかった。

内容に至っては、ボードレルに心酔する中学2年生の主人公の成長譚を描いている。思春期特有の苦悩・葛藤といった周りとは違う何か特別な存在・自己の確立を内包し言葉にできない閉塞的な世界観から見せている。

変態と呼ばれる切欠も好きな人を知りたいという誰もが抱く気持ちが誇張されただけで、根は普通だけど誰が観ても変態になるんだよね。弁護するとタイミングが悪かったw
その行為もあって春日の悲壮感と思春期特有の持ち合わせる考え方が混在するところが見所であると想う。

変態行為により仲村に翻弄され、佐伯さんと関わり複雑な心境に陥ってゆく。7話まで佐伯さんと仲村の心情描写の意図がわからず困惑し春日の痛々しい姿で笑っていたが、2人の思春期特有の考え方に疑問に感じる部分も中学生頃を振り返ると色々と思い当たる節もあって感慨深い作品だった。

部分的なシーンで説明すると、{netabare}佐伯さんが変態と分かっても春日を受け入れ付き合う理由。中学生ぐらいだと無条件で好きと言われると自分を受け入れてくれる人を安易に許してしまう心境の表れで確かに当時なら私もそうだったと、つい納得してしまった。 
仲村は、不気味だけど本質的に春日と同じで仲間を見つけた喜び、コイツと一緒なら変われるかもと一目惚れとも解釈できる。春日が変態でもないと自覚し本当の天使は仲村だったと気づく展開も見応えあった。{/netabare}

3人の考え方それこそ不安定な気持ちの揺れ幅とアンリアルさが物語の深みになっていた。

結構楽しんで観ていましたが、最終話の構成の解釈が難しいですね。手抜きとも言えるし2期への期待をほのめかす結末だが、手間暇かかる演出している製作サイドがあえて狙った締めではないかと想う。
その方が何かしっくり来る。他の人のレビューでストーリー展開として中学生編の途中らしいと書いていたことを考慮すると詰め込んで駆け足な展開では凡作になるだけで、あのシーンが節目として最適だったように感じる。

お勧めする気はないけど、観る者に演出・原作へ促す目的には賛否両論あるが成功している。



以下 視聴時レビュー 

1話{netabare}
視聴した方ならわかると思いますが外、街中に居る時は
聴覚を促すような耳鳴りのような、ざわつき不安を掻き立てる音
ゆっくり流れピアノの音が不思議なリアリティが心地良いですね。
何かの前触れなのか、と観ている側をゆさぶる雰囲気が好印象。
あらすじを読むと1話では大した進展ありませんが、日常の中の非日常的な作品になるのかな 
と主人公・春日高男の心の表れが悪の花なのかな と想像したり、ストーリーが気になります!
どこにでも居る男子高校生で読書が好きな春日高男が
佐伯 奈々子に1年前から片思いをしていた。
仲村という女子の暗い雰囲気と凄みあるキャラが、どう動いてゆくのかわからない流れですね。

ただ、この作品は背景がとても現実的な絵が素敵ですね。
同時にキャラも現実的な為、可愛げはないですw
そこでまず一線ひかれるかな と制作側ZEXCSは、視聴者に振るいをかけられることを承知で作った意気込みは良いですね。

またOPが斬新なことに登場キャラ一人もでてこない、強いて言うなら花の芽のイラストだけである、主題歌が少しPOPが強いサウンドで作風とミスマッチかな と想ったが、これがいづれ良かったと思えるのかな と考えたりしますね。

EDはインパクトありますね、あの声が毎週流れるのかと考えるとHappy EDなど始めるからなく、救われない気持ちになる;
来週も楽しみな1本です。{/netabare}

2話{netabare}
随所で観られる、春日の葛藤において揺れる心がリアリティあって、不協和音とゆっくり見せる絵がマッチしていますね。
もう後戻り出来なくなる日がこれから始まり、仲村との契約。
キューベイかよ と言いたくなりましたw
後は、山田、彼の台詞の言い回しはグサッときますね。
何より春日の動揺・挙動の動きは細かく描かれていて申し分なしです。
この平坦なキャラデザインが無常に観えるから仲村の顔が、また憎らしくて本当に素敵だね。
陰鬱な展開がおもしろ過ぎる・・・どうやって堕ちてゆくのか見物ですね・・・クソムシがw{/netabare}

3話{netabare}
罪の意識から逃げたい行動から体操着を捨てる描写は、人の視線、日常の些細なことが彼を疑心暗鬼へ陥れる心情と悲壮感。1・2話と観てゆくと確実にテンポが早くやや余韻に欠ける気持ちになる、演出は良いが観る側の耐性がついてきたのだろう。
仲村の行動がまた狂う波乱の展開が見物。「この世界全部、私のモヤモヤの中でクソムシになればいいと想う。」、春日の理性に抑制が効かなくなると仲村と同類を漂わせる雰囲気。
そして仲村の給食費容疑を否定する春日の内心は保身からの行動が仇となる。同時に華が咲いたよBGMが流れ相乗効果となる自らドツボにはまる春日から目が離せない。{/netabare}

4話{netabare}
佐伯さんの優しい一言に有頂天な彼の罪悪感も薄れたのもつかの間、仲村のクズ罵声連呼の変態思想に染まられる。 救いがない春日は真性の変態になるだろうが、今後どういう要素を彼に課すのかわからない。 一方的に仲村の言いなりとなり染められるだけでは大きな波がないですね。来週は、恥辱の体操服デートから佐伯に軽蔑されるのか、もしくは仲村に抗う展開が少しはあるのか楽しみです。 {/netabare}

5話{netabare}
まさかのデートから告白して成功! 春日の前にまさに天使が舞い降りた~と浮かれたのも一瞬、奈落へ落とす仲村が頭に水をかけるw もう、ドッキリのオチですねw
このシリアス一色アニメで笑えるとは想わなかったですね。そしてこの水をかけるシーンはスロモも使われカメラアングルも細かく見せ描写に力が入ったが、もう仲村の行動はネタにしか思えないから残念w
春日のアタフタする行動・言動は仲村を逆撫でするだけとそろそろ察しないと、佐伯さんとの関係も仲村に遊び道具とされるだけだね。仲村によって真性の変態に侵されてゆく光明ない日々との葛藤が悪の華の持ち味なのか疑問に感じる。原作のボードレール悪の華を読まないと作品の本質が楽しめないのかもしれない。{/netabare}

6話{netabare}
佐伯さんは、お嬢様育ちにしては積極的な性格もあるがクラスに交際をばらし仲村と友達になり、全て仲村の思惑通りに事が運ぶ。友達として最後まで応援(邪魔)するよ と言葉の裏しかないねw 春日は、仲村と佐伯さんの接触を警戒し神経が磨り減ってゆく日々に耐えれるのかと想った矢先に、仲村と春日が二人で居合わす場面を観た彼女は木下に泣き事を伝え翌日休む。彼女の心情として嫉妬を含んだ騙された想いを持つのだろう。次回、展開に大きな動きがありそうで楽しみ。{/netabare}

7話{netabare}
人が内包的にある感情に揺さぶりをかける鬱屈に抗い弾ける衝動として非日常への展開はやりすぎているように感じるが・・・気持ち悪さより翻弄させられているバカな姿が笑える。 自己の確立といった大衆とは違う何か特別な存在意義などを求める思春期特有の気持ちが一線の引け目となる部分を押し出したものとなっている。結局、仲村も春日と本質的には一緒とわかるが、仲村は春日を利用しているだけで不気味な生徒ぐらいにしか感じられないな。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 57
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ostrich さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

必要になったら、勝手に観なよ。

本作の監督である長濱博史の監督デビュー作「蟲師」は、私にとってテレビアニメ作品のマスターピースであり、本作も監督名からたどり着いた。

彼はどちらかと言えば、職人的な監督だと思ってたので、原作の内容といい、ロトスコープといい、これほど挑戦的なことをするのは意外だったが、嬉しい誤算でもあった。
私は作家性のある監督のほうが好きだ。視聴者の顔色を窺うようなことはビジネスマンがやればいいのであって、そんなことに拘泥するクリエイターはクソムシだ。そんな輩はクソムシの海に沈めばいい。

いや、うそです。ごめんなさい。言ってみたかっただけです。すいません。

ただ、この原作ならば、やっぱり、挑戦的な姿勢は必要だったと思う。すべての作品が視聴者の顔色を窺ったようなものになるならば、アニメ業界全体がクソムシの海と化すだろう。
クソムシの海の中で、退屈し、苛立ちを抱え、「つまらない」と叫び続けている原作に対し、本作のアプローチは絶対に正しいと私は思う。絵柄を似せれば原作に忠実になるわけではない。

■ロトスコープ、および、作画

ロトスコープを用いたことで、思春期男子の重心の不安定さや、思春期女子の尻の重たい感じが表現された。ここが、個人的にはとてもよかった。
建物のシミまで描きこむ背景とあいまって、私は私の思春期を、さらに、段ボールに入れて、ガムテープでぐるぐるにまいて仕舞いこまれた体操服のような、当時の性衝動までもを思い出した。
まあ、思い出したいものばかりでもなかったのだが、こればっかりは仕方がない。「ドロドロをバーンと」解き放つ作品なのだ。このトリガーのおかげで(せいで)、仲村に詰め寄られる春日のように、作品から目が離せなくなる。

「実写でもいいじゃないか」という意見も当然あるだろう。
では、実写で上記のようなものを表現している作品がいくつあるだろうか?
実写だって、普通は役者に美男美女を使う。そうでない登場人物が出るときは、さらに記号化された特徴の役者を使う。もちろん実写でも表現可能なのだけど、実写なら必然的に表現できるというものでもないのだ。
少なくとも、私にここまで生々しい思春期の感触を思い起こさせた実写作品は寡聞にしてない。おそらく、本作の作り手の意思と技法による異化効果が、私の内なる体操服を段ボールから解き放ったのだ。

※もちろん、そのすべてがロコスコープを用いたことによる効果だと言うつもりもない。おそらく、原作者と監督と私が世代的に比較的近いことによる面も大いにある。
ただ、本作の風景は、ほんの20年程前にも関わらず、現代日本からあらかた失われていて、それをまざまざと蘇らせたり、作品に定着させたりすることができるのも、アニメーションの特色である。この方向性は、宮崎駿や高畑勲、最近なら「この世界の片隅に」の片渕須直監督に通じるものがある。まあ、ロトスコープは、若干、チート的かもしれないが。

■本作と華倫変と「花」

本作を視聴し強烈に思い出したのが、華倫変だ。
本作の原作者と同じくヤングマガジンでデビューして、28歳で夭折したマンガ家である。彼の作風をwikipediaから引用してみる。

「フェチズムな性をモチーフにすることが多く、怠惰な日常描写を得意とする」

本作と通じる作風であるのが、この一行から読み取れるだろう。
2000年代の初めに単行本が出て、当時の私は結構熱心に読んでいたのが、同時期によく聴いていたのが、本作のEDに使用されている「花」だった。だから、私は、華倫変と「花」を強く結び付けて、記憶している。
※私は本作の原作者は知らなかったのだが、どうやら華倫変の単行本発売と同時期にデビューしているようだ。

そういう個人的な経緯があったので、本作のEDで「花」が流れたときは、冷静ではいられなかった。
この曲により、私は、思春期だけでなく、華倫変を読んでいた時期も思い出すことになったからだ。

実はその時期の私は、思春期以上に精神的に危うい状態──しかも、精神的に危うい人と付き合っているために、自らも精神的に危うくなるという、まさに本作そのもののような状態──だったから、「そこも引きずり出すのか!」となったわけだ。

ただ、これらのことは、まったくの偶然でもない気がする。。
おそらく、本作は精神的に安定している時期には、あまりピンと来ないんじゃないかと思うのだが、逆に、不安定な時期に、寄り添ってくれるコンテンツというものがある。本作も華倫変も「花」も、さらに、ボードレールの「悪の華」も、そういうものなのだ。

まあ、そんな状態にはならないに越したことはないとは思うが、一生に一度もそういう状態になったことがないというのも、それはそれで何かが欠落している気はする。
だから、仮に本作のような作品を必要な精神状態になったとしても、それは、その人がクソムシではなく、まぎれもない人間だからだと私は思う。だからこそ、本作のような作品は、多くは必要とされていないかもしれないが、強い必然性があって生まれてくるのだ。

※使用楽曲「花」について

本作で使用されている「花」にはいくつかバージョンがあり、ひとつを除いて本作用(ED用)のバージョンなのだが、ここぞというシーン(たとえば、{netabare} 本作のひとつのピークである#7の教室で大暴れするシーン{/netabare} )では、思いっきり、オリジナルバージョンが流れる。
これは、オリジナルバージョンを聴き込んでいる私には悶絶ものだった。

ちなみに、「花」が映像作品で使用されるのは、本作が初めてではなく、町田康原作の実写映画「けものがれ、俺らの猿と」で使用されている。
また、演奏するASA-CHANG&巡礼(ユニット名)のASA-CHANG(個人名)は、元東京スカパラダイスオーケストラのリーダーかつ、発起人。曲中でポエトリーリーディングをしているのは元SUPERCARのフルカワミキ。

などと書きながら、漂うサブカル臭が気になってきたところだが、本作はまあ、間違いなく、そういう筋の作品ではある。

オリジナルバージョンを知っている人で、「花」が使用されているアニメがあること知っている人は多くないと思うが、知れば腕まくりで視聴し始めると思うので、近くにそういう人がいたら(あまりいないだろうが)、本作を教えてあげてほしい。
そもそも、私自身、あにこれで「花」について書くとは全然思っていなかった。

※「月光の囁き」

先に本作と華倫変の共通点について触れたが、より直接的な影響を与えた(と思われる)作品として「月光の囁き」を挙げておく。喜国雅彦によるマンガ作品で実写映画化もされているが、どちらにも熱狂的なファンがいる。本作の佐伯のキャラクター像は「月光」のヒロインが原型だろう。おそらく、華倫変にも影響を与えていると思う。

■彼が彼女を選んだ理由

あにこれのレビューではないが、本作についてネットで調べるうちに、「{netabare} 原作で春日が佐伯ではなく仲村を選ぶのは、仲村が佐伯と比べて容姿に遜色がないから{/netabare} 」という意見を読んだ。「{netabare} ところが、本作の場合は佐伯のほうが容姿がいいのに、仲村を選ぶから違和感がある{/netabare} 」のだそうだ。
この意見に、ちょっと、思うところがあったので下記させていただく。

{netabare}
ざけんな、クソムシ。
その程度の眼しか持ってねえから、おまえはクソムシなんだよ。

いいか、春日が仲村を選ぶのは、佐伯より仲村のほうがより切実に春日を必要としているからだ。セリフでも言ってんだろうが。
春日は、自分がより必要とされる方を選んだんだよ。その方がからっぽな自分が埋まるからだ。必要とされることで初めて、自分の存在が証明されるからだ。
こういうのは、容姿ごときじゃ絶対に埋らねえんだよ。そいつの有り様の問題なんだ。

このあたりがわからねえヤツは、本作に入るな、クソムシ!
{/netabare}

最後にお耳汚し、失礼。ただ、本項で思うところに偽りはない。

まあ、そもそも、本作は人に勧めるような作品でもない。不謹慎だからとか、人を選ぶとか、そんな理由じゃない。必要な人が必要な時に勝手に観る、そういう作品だ。
そして、私はそういう作品がとても愛おしい。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

69.8 11 変態で漫画原作なアニメランキング11位
謎の彼女X(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1015)
4295人が棚に入れました
普通の高校生・椿明(つばきあきら)は放課後に、クラスに転校してきた謎の美少女・卜部美琴(うらべみこと)が机に残した「よだれ」を舐めてしまう。翌日から原因不明の高熱を出し5日間寝込んでしまう椿。5日後に突然椿の部屋に見舞いに来た卜部が自分のよだれを舐めさせると、高熱が嘘のように下がってしまった。高熱の原因を訝しがる椿に、卜部は一言「恋の病」だと告げる・・・・。

声優・キャラクター
吉谷彩子、入野自由、広橋涼、梶裕貴、福圓美里

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

甘い涎は絆の証、魔性の怪作、二期熱烈希望!

趣味はハサミ、不意に笑い出す、ヨダレ垂れ流す・・・そんな謎多き彼女と付き合うことになる主人公。彼女のヨダレには不思議な力があるみたい。時代設定がよく分からん非現実的でフェティシズムなラブコメです。早急に原作も読んでみる予定です。

・キャラとか色々
指に付けたヨダレをクチュっと舐め合ってお互いの気持ちが分かるというようなシュールな設定の恋愛アニメですが、単なる色物として片づけるには勿体ない。独特な演出でキャラの表情を見せてくれるので見ていて本当に飽きないです。怪しげな雰囲気を際出させていて尚かつ丁寧なカットが多く落ち着いて見れたというのが一番大きかった。煩悩の塊のようでありながら一途な椿、ミステリアスの中に可愛らしさを魅せる卜部、表情細やかなキャラ描写には一定の現実感があって且つ非現実的な魅力がタップリ伝わってくる。そこにシュールな面白さが生まれています。リアクションにヨダレが・・・いや笑いが止まりません。異常に爽やかなOPソングもやや棒っぽい声優さんも同じ人みたいですが、これがまた超素敵だ。恋のオーケストラはエンドレスで聴いていたくなる魔力がある。ヒロインの卜部はなんとなく鬼太郎に見えるけど半端無く可愛い。異論は認めない。というか聞かない。聞こえない。

・フェティシズム
内容は思ったよりライトだと初めは思いましたが、ツボを悉くおさえてて毎回笑わせてくれました。ノーパン、うなじ、太もも、耳、髪などなど様々なフェチに焦点をあてつつも、直接的なエロ描写はあまりないという絶妙なバランス。これぞ美徳だ。そして意外とハートウォーミング。徐々に距離が縮まっていく男女の様子を見れる真っ当な(?)恋愛ものです。シュールな雰囲気な邦画が好きな人にはどストライクな作品かも知れないですね・・・。きっと好きな人はとことん好きになれるんじゃないでしょうか。

・甘美な世界観
生理的に受け付けないという人も多数いると思われますが、それは全くもって正常な事だと思います。ヨダレ舐めるなんて良識ある一般人はしないんで・・・・そりゃ気持ち悪いです、やってることは実質キスとさして変わらない気もするのだけど、絵的に気持ち悪い。でも思春期の頃を思い出せばこの程度の妄想はね、まぁ普通・・・・なのかな、私にはちょっと分かりかねますが(笑)。真面目な話をするなら、普通に慣れの問題かなと思います。私は衝撃的な一話以外は気持ち悪さは全く感じなかったです。むしろだんだん関係が深まっていくにつれて澄み切った愛を感じていきます。彼ら二人のための愛の形であって、気持ち悪いとかもう関係ないのだから、実に甘美な世界じゃないですか、多分。まぁこの作品では出てくる人物が誰も気持ち悪がらないという謎の世界観で、その怪しげな雰囲気も魅力だったりします。

・まとめ・・・てしまった。
とにかく終始安定した面白さを持続した優良作だったと思います。正直に言うと衝撃の一話を見た時は、直前に食べたカレーをケロっと吐きそうになりましたが、それゆえに掴みは抜群に良く一気に引き込まれた。誰でも共感出来る部分は一つはあるはずで、一話さえ乗り切ればそこまでハードルの高い作品じゃないと思います。まぁ某女子みたいに唾液舐めたいとか言いそうな女性には関係ない話ですが、基本的に男性向けです。難しいかも知れないが実写化とかも是非して欲しいですね。アニメも良いですが限りなく実写向きな気がするし、配役次第では実写のが面白くなりそうです。思春期における妄想の全てを詰め込み舐め回しなぜか綺麗に纏めてしまった怪作。ダラダラといつもより長文ですが、真面目に「非常に良かった」ということだけ伝われば、それだけで十分です。

・消化酵素。
遠い昔の理科の実験の事を思い出しました。ジャガイモかなんかのデンプンをアミラーゼで分解する実験で、人の唾液に含まれるアミラーゼによって分解されるか否かヨウ素液の反応を見る懐かしのアレ。誰もが唾液の提供に嫌がっていたところ、健気な一人の女子が大量に唾液を提供した。拍手喝采。そしてアミラーゼのアミちゃんというあだ名をつけられ可哀相な事になっていた。そんな彼女の事が好きでした。なんか無駄に恥ずかしい事を殴り書いた気がするけど、多分ほとんどの人はこんな狂乱文全部読まないからまぁいいか。とりあえず二期を期待したいですね、熱烈的に。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 38
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あずにゃん  さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

.゚+。★『 (*▼ー(。-_-。)ゝダキツイタラダメ』☆.゚+。(*´-ω)(ω-`*)。ぎゅっ♪

意思疎通できる『涎(ヨダレ)』色々な『未経験』に触れる作品です。

視聴当時は私も、あまりにも理解できない性癖のアニメだなと思いましたが、
観終わってみれば、まさに直球の純愛ラブコメストーリーだったと言えます。
不思議な男女交際ですが、速度が早いとも遅いとも感じさせない作風で、
涎に関しては回を重ねるたびに気にならなくなり、涎を通して互いの気持ちが変化していき、
卜部美琴の心情も少しずつそういった行動を通じて理解できてくると思います。


■物語
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
時代はケータイやパソコンのない昭和テイスト。性に対する感覚も、やや遅れているように見える時代。
主人公・椿明(つばき あきら)は高校二年生。彼のクラスに卜部美琴(うらべ・みこと)
という女子が転校してきて、椿明の隣の席に座ったところから話は始まります。
ボサボサのショートカットで少し伸びた前髪で目を隠し、無愛想で友達を作る気も見られない。
授業中に突然腹を抱えて笑い出すかと思えば、昼休みには机に突っ伏して寝てしまう。「浮いた女の子」
そして ある日の放課後、一人教室の机で眠りこけている卜部を見つけ、起こしてやった椿。
彼女が去った後の机が涎で濡れていることに気づき、その涎を指ですくい取って舐めてしまう。
ところがその後、暫くして彼は熱を出して寝込んでしまう。一向に熱は下がらず、学校を休み続ける椿。
そこに突然転校生・卜部が彼の自宅を訪れ、衝撃的なことを告げる。{netabare}
「椿くん。わたしのよだれを舐めたでしょう。あなたの熱は、わたしのよだれを舐めていないから禁断症状が出たのよ」ε=ε=((((((;;-д-ノ)ノ|壁|{/netabare}
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これが1話の大まかな流れですが、こうした『謎』に興味を惹かれ、視聴意欲になるかがキーポイント。
そして『涎』ですが。恋愛にウブな男女を繋ぐ絆として重要な役割を果たしています。
涎と言えば汚らわしさや後ろめたさを感じさせるものですが、
『好きな女の子の「涎」』ですので、少しニュアンスが違ってくると思います。
実際にキスをするときは唾液が交わりますし、それが好きな人の唾液なら嫌う人はいないはず。
それをいわゆる指フ●ラで、ことを大っぴらにしている感じです。
現実でもリコーダーを舐めたりする方もおられますし、フェチもまたひとつの愛の形だと思います
寧ろ、この涎が無ければ、魅力的で味わいのある作品にならなかったと思います!
それと、『涎』には性的な意味合いも込められていて、
作品に性的な彩り、色合いを持たせるために『涎』というモチーフが選ばれたそうです。
思春期の十代の男女が異性を意識する時、性的なモノを感じないはずありませんから、
それを表現するのに相応しいモチーフだったと思います♫

作画は今風のものとは違い、ノスタルジックな雰囲気を感じられ、
絵も決して美少女ってわけじゃないのに、妙に色気があります。
萌え系・エロ系のキャラデザ・絵柄に頼らないことにより、
それがかえって良いギャッブを生んでいたのだと思います。
声優は素人で正解でしたね~。彼女自身、アニメの声優は初体験だったそうで、
それだけに声優のように声を作ると言うことをしません。
それがまた、なんか非常にエロイんです。
AV女優より素人の方が興奮するのと似た感覚でしょうか(笑
音楽はOP「恋のオーケストラ」ED「放課後の約束」どちらもノスタルジックで素晴らしい曲です

徐々に作品の本当の姿が明らかになっていく…その過程を楽しんで頂けたらな と思います。

{netabare}〆の綺麗さといい「それでも町は廻ってる」に通づるものがありました。
設定からは想像つかない妙な爽やかさがありましたし、見ていて恥ずかしくなるくらい
初々しい交際をしていて、そうした二人を見てるととても微笑ましい気持ちになりました。
2期あれば是非視聴させて欲しいですね。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

妙にハマったw 敬遠しててスミマセンでしたっ><

原作は漫画で、未読。 全13話。

最初に言います、私はこの作品を気に入りました。

主人公は普通の高校生・椿明(つばき あきら)。
同じクラスに転校してきた卜部美琴(うらべ みこと)は
初日から「変な奴」のレッテルを貼られてしまう。
居眠りをしていた卜部は机に付いたよだれを気にすることも無く下校。
そのよだれを舐めた椿が翌日以降原因不明の高熱を出して学校を欠席
…というところから始まる「純愛」+「フェチ」な物語。

他人のよだれを舐める椿の行為自体が完全に異常ですし
よだれによって起きた「恋の病」というのも
多くの視聴者は理解に苦しむかもしれません。

でも、この2点を「設定」と割り切ってることができれば
この作品に対する見方が一気に変わるようにも思えます。

よだれなんかで恋を成就させることはできるのか?という
多くの視聴者に興味を持たせることが出来る。
「よだれフェチですか?」と聞かれて「Yes」と答える人は
世界広しと言えども かなり少ないのではなかろうか?
だからこそ、この作品はよだれを選んだのだと、勝手に考えてますw


これまでにない斬新な設定で、物語も分かりやすい。
第2話まで観た時点で、続きが気になって案外惹かれ、
その後も視聴を続けるごとにクセになっていきました。
そして、あっという間に観終わりましたw


作画について、
最初のうちは
・全体的に丸顔
・キャラの「目」が好きじゃない
・描線が全体的に荒い
といった辺りの作画に抵抗がありましたが、
観ていくうちにこの作品に合った味のある良い作画だと思えてきました。
気のせいかもしれませんがw(^_^;A


声優について、
多くの登場人物は比較的リアルに近い声です。
特筆することは無いのですが、違和感は感じなかったし
個人的に恋愛相手の卜部の声が気に入りました。


音楽について、
OP曲・ED曲ともに、いかにも純愛という爽やかな曲調・歌詞で好印象です。
ただ、作品を気に入った私もちょっと引くくらいの
よだれフェチのためだけに作られたような映像でした(;^ ^;;A
少しは自重してほしかったかなw

OP曲:恋のオーケストラ
ED曲:放課後の約束


キャラについて、
椿と卜部はお互いにひとすじなので、
この2人を気に入ることが出来るか否か。これに尽きる気がします。
私は視聴が進むほど卜部のことを(ちょっと怖いけど)可愛いと思えました^^
ハサミ技は見事!毎話1回は披露してくれた気がしますw


特にENDは個人的に最高でした^^
{netabare}カップルで椿の母(故人)の墓参りで「近況報告」と言って
2人とも母の墓に片手を置きながらよだれの交換。
…しながらのEND。{/netabare}
もし2期があれば2人の関係の続きを是非とも観たいです。


観る人を選ぶ作品であることは間違いないでしょう。
という以前に、よくぞアニメ化してくれました^^
私は不思議とハマりましたが、ハッキリ言ってオススメはできませんw

純愛が好きな方や、物好きな方は、
試しに最初の2話くらいをご覧になってみてはいかがでしょうか?
それでダメならスッパリ切ったほうが良さそうです。
もし受け入れることが出来れば、後は
一風変わった純愛物語を楽しんでいけることと思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 34

85.3 12 変態で漫画原作なアニメランキング12位
あそびあそばせ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (920)
4049人が棚に入れました
『あそびあそばせ』の原作は、涼川りんが「ヤングアニマル」(白泉社)にて連載中のJCガールズコメディ。
日本生まれ日本育ちのため全く英語ができない金髪碧眼の美少女・オリヴィア、真面目で知的な雰囲気を漂わせながら英語が全くできない眼鏡っ娘・香純、明るいけれどリア充になれないおさげ髪の少女・華子という3人の女子中学生たちによる、最高に可愛くて最高に楽しいお遊戯を描く作品だ。

声優・キャラクター
木野日菜、長江里加、小原好美、置鮎龍太郎、井上ほの花、金澤まい、戸田めぐみ、悠木碧、前川涼子、増谷康紀、斎賀みつき、筆村栄心、伊沢磨紀
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

頭おかしいアニメ選手権ならメダル圏内

<2018/5/6 初投稿>
まだ始まってもいないので評価はデフォルトの3です。

原作既読なんですが、あにこれの紹介文だけ読むと中身が全然伝わってこない、まさに紹介文詐欺 笑。
アニメの絵柄も普通のアニメっぽいし。
わざとか?

でも騙されてはいけません。
中身は身も蓋もタブーもないコントです。

原作はこんな風にも言われてます。
「画力を無駄遣いしている作家No.1」(出典Wikipedia)
ヒント:{netabare} 漫☆画太郎{/netabare} 先生

女性にも人気のこの作品(作者は女性)。
原作通りなら電波に乗っけにくいシーンもあるし、なによりあのおかしなテンション。
うまくアニメ化できるのか?

原作の破壊力を失なわなければ、今夏イチオシです!

<2018/7/8追記>
第1話観ました。
意外と(と言っては失礼でしょうか)原作の良さが出てました。
話はこれからもっとバカになってくので・・・

<2018/7/13さらに追記>
ネットでは早速「OP詐欺」「顔芸」が評判になってるようです。制作側の思惑通り 笑。

ところでこの漫画の本領は、個人的には顔芸よりも笑いの質だと思ってます。
目のつけどこや発想が変でためらいも遠慮もない。
「ついてこれる人だけついてきなさい」
監獄学園や古くは稲中と同じニオイがプンプンするやつ。
こういうのがたまらない。

<2018/7/17追記>
第2話観ました。
会長登場とオリビアの英語、お化粧、軟テの4本。
まだ割と大人しい話ばかりですね。
会長の心のツッコミも弱々しい。
あと、華子は腕とセンスの両方が試される役なんだなと実感。声優さん頑張れ。

<2018/7/22追記>
第3話観ました。
今日はアポクリン汗腺と顧問、将棋は{netabare} お尻{/netabare} から{netabare} ビーム{/netabare} 出すゲームの3本
だんだん本性が漏れ出てきてていい感じ。

<2018/7/29追記>
4話です。
ようやく登場ですね。
前多。
{netabare} ゴブ×ドワ{/netabare}
そして数少ないまともでナイスなツッコミする華子の弟くんも出てきて、これでようやく「頭おかしい漫画」らしくなりひと安心。
前多笑える。
まだ4話ですが中間評価で点付けてみました。
4.5点。

<2018/8/6追記>
5話です。
今回は
・オートクチュールから{netabare} 火事{/netabare}
・つぐみ登場
・岡さん登場
・箱根彫刻の森美術館
の4本です。
でも好きなのは4本目。
失速せず安定飛行に移った感じ。
下ネタに躊躇ないです。

<2018/8/12追記>
6話観ました。
前多は便利だな。
出しとけばとりあえず笑い取れる。

<2018/8/19追記>
7話観ました。
クワガタとかガムテとか家庭科とか。
笑えた。
5話と同じくらいに。
また少しバカが加速しました。

<2019/9/2追記>
9話まで観ました。
オリビアのエセ英語の話だったのでもしやと思ったら{netabare} ダッチなワイフ{/netabare} そのままやってくれました。
めちゃくちゃだなー 笑。
ネットでの「海外の感想」読むのが楽しみです。
あと、オリビアの{netabare} 兄ちゃん{/netabare} と藤原さん。
期待の変キャラがまた出てきました 笑。

藤原さんはまだほんの顔見せですが、やっぱり強烈キャラ。好きだわ。
オリビアの兄ちゃんなかなか吹っ切れてます 笑

<2018/9/3補足>
・Wikiによるとリンコス語とは1960年にハンス・フロイデンタール博士が宇宙人との交信のために作った人工言語だそうです 笑。
・9話の{netabare} ダッチなワイフのクソ汚い英語{/netabare}、やはり海外の感想サイトでオリビアの兄ちゃんと共に高評価でした 笑

<2018/9/9追記>
10話
香純が大変な回ですが、藤原さん掘り下げてくれた。
目覚める藤原さん最高 笑!
そして名言「テンポよく回します」
・・・バカすぎる 笑
9,10話と緩まず来てますね。

<2018/9/16追記>
11話
「副会長」と「オカ研」と「副会長」の話
三つ目が特に酷い(褒め言葉)
オールスターキャスト風な。
ダメな感じのパロディも健在ですが、個人的には副会長の名言とやっぱり前多がツボでした。
ただひたすらカオス!
ここに来てさらにバカがブースト加速してます 笑

<2018/9/23追記>
最終話の最終エピソードを「あれ」で締めるんですか。
原作で「読者から送られてきたオリジナル・ゲームのアイデア」を元にしたオマケ漫画がありました。
作者自身が「わけわからん」と言ってたゲーム。
まさかこれで締めるとか原作知らない人は「ネタ切れで切羽詰まってわけわからんオリジナルでもぶっ込んで来たのか?」と心配になるでしょう 笑

総評としては「よくここまでやったよなぁ」というのが感想。
4話くらいから11話くらいまで実力を遺憾なく発揮してましたね。

好きなキャラは、前多(CV置鮎龍太郎)、藤原さん、オリビア兄(CV森川智之)、✳︎とその婆ちゃん、済南先生です。

頭おかしいアニメ選手権やったら充分メダル狙える実力のある作品。
(同時に作者のメンタルも少々心配です)

華子の声がもっと聞き取りやすかったら最高だったんだけどな。

<2018/9/26追記>
最終話観直しました。
よく見たら{netabare} EDテーマ「インキャインパルス」{/netabare}の三人の頭に前多作の"最強の魔物"が・・・{netabare} エンドカード{/netabare} には大量発生してるんじゃん。

何がしたいんだろう?笑

投稿 : 2024/07/06
♥ : 74

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

遊ばれるな。遊べ、私たち。

この作品の原作は未読です。
2018年夏アニメでオープニングテーマの雰囲気と作風のギャップという切り口で見た時、この作品ほど上位に食い込む作品は無いのではないでしょうか。

この作品は、「美少女×お遊戯コメディ」をコンセプトに「遊び人研究会」で活動する3人の女子中学生たちの日常を描いたモノです。

オープニングアニメは曲調も相まってとても綺麗で、可愛らしいとうい言葉がきっと適切だと思います。
でも、物語が始まると雰囲気はそのままで、目の前で起こる出来事のレベルが一変します。
可愛らしいという言葉が凡そ相応しくない顔芸とシュールなギャグが私たちに襲い掛かるのです。

主要登場人物は3人の女の子…
キャラと一緒に演じる声優さんと合わせて紹介したいと思います。

本田 華子:黒髪ロングの二つ結びおさげと貧乳が特徴の女の子です。家には執事がいるほどのお金持ちのお嬢さんです。
CVは木野日菜さん:魔装学園H×Hのシルヴィア・シルクカット、刀使ノ巫女の糸見沙耶香

オリヴィア:ロングウェーブヘアで、金髪碧眼の美少女です。両親は外国人ですが、日本でしか生活したことがないため、英語が全く話せません。
CVは長江里加さん:フレームアームズ・ガールのバーゼラルド

野村 香純:ボブカットと眼鏡、大きい胸が特徴の美少女です。基本的に真面目で礼儀正しい恥ずかしがりな女の子です。
CVは小原好美さん:月がきれいの水野茜、魔法陣グルグルのククリ、はねバド!の藤沢エレナ

この作品はプレスコ方式で収録されていて、原作コミックを参照しながら声優さんは演技していたんだそうです(wikiより)
感想してまず最初に思ったこと…3人を演じた声優さん、お疲れ様でした。

3人の普段の状況はさて置き、顔芸モードに入った時のノリは、これまで演じてきたどのキャラとも違う異質とも言えるノリでしたから…
野村 香純を演じた小原好美さんですが、通常モードのトークは水野茜やククルちゃんをイメージすることができました。
オリヴィアを演じた長江里加さんも、通常モードでバーゼラルドを何とかイメージできるレベル…
ですが、本田 華子を演じた木野日菜さん…シルヴィアや糸見沙耶香が全くイメージできませんでした。
きっとこれって凄いことなんだと思います。
特に喜怒哀楽の一番激しかった本田 華子…声優さんが喉を傷めるんじゃないかと不安にもなりましたよ。

しかもプレスコ方式なので、台詞と表情のタイミングもバッチリ…
この声優さんの熱演と作り手のこだわりがマッチした結果がこの作品の出した答えなのでしょう…
正直、相当面白かったし、しっかり笑わせて貰いましたよ^^

監督は岸誠二さん…これまで「Angel Beats!」「蒼き鋼のアルペジオ」「結城友奈は勇者である」「暗殺教室」「月がきれい」などを手がけられてきました。
今回ピックアップした作品は、どの作品も号泣した作品ばかり…
てっきり監督業には向き不向きがあると勝手に思っていたのですが、岸監督はこんなシュールな作品もイケたんですね。
自分的に新たな発見です。
岸監督だったから、ここまで面白い作品になったのかもしれませんね。

シュールなギャグが苦手じゃなければ、万人受けする作品なのではないでしょうか?
気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは「スリピス」
エンディングテーマは、「インキャインパルス」
どちらも主人公の3人組が歌っています。
喉を傷めると言えば、エンディングの曲も相当激しかったです。
仕事って身体が資本なので、無理して故障しなければ良いんですけどね…

1クール全12話の物語でした。
本田 華子とオリヴィアに時折可哀想という気持ちを抱きながらも、他の二人と微妙に立ち位置の異なる野村 香純推しで見ていた感があります。
二人の激しさに後れを取ったというか、何というか…
それと、何気に執事の前多も面白いので、これから視聴する方は要チェックです。
もし、続編が放送されるなら、絶対視聴したいと思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 35

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

一緒に遊びましょ♪みんなで遊べば仲が深まる♪よね…?

サムネやOPで「女の子可愛いな…」とホイホイされて見ると、
痛い目を見る作品ですw

私は先に評判を聞いてたのですがOPを見てみると違ったので、
「あれ?いい話なアニメ?」と期待したら、見事に騙されましたw

そう、みんな普通にしてたら可愛いのよ。
普通にしてたら…。

全12話です。


● ストーリー
オリヴィアは、本当は日本育ちで英語が話せないのに、
片言の日本語しか話せないふりをしていて、

本田華子(ほんだ はなこ)は、
リア充になりたくて、

野村香純(のむら かすみ)は、
英語が苦手で。

同じクラスの3人は、
“遊び人研究会”、通称“あそ研”を作った。

放課後は空き教室で、
おしゃべりしたり遊んだり。


1話が3つほどのショートストーリーで構成された作品。

OPに騙されましたが、
内容はギャグです。残念女子です。笑

3人とも普通にしていたら可愛いのに、
言動がおかしくて、キャラが濃いw顔芸も強烈ですw

手押し相撲や靴飛ばしなどのオーソドックスな遊びをすることもあれば、
(ただしキャラの濃さでクセの強い遊びとなっていますw)

オリジナルな遊びをしていることもあります。
(まるで負けたら何かが終わってしまうかのような必死さでw)

個性的なキャラも多いため、
ネタは飽きずに楽しめました。

しかし、やや下品なところも多く、
(主に華子のせいだけど)

好みは分かれる作品かもしれません。

よい意味でも悪い意味でも、みんな素なんですよね。
絶対男子の前では見せない、素の女子の姿なんだよ。笑

あえてそれをやることでギャグにしてるんだと思う。
女の子としても人としても残念。だけどそこが笑える面白さ。笑

これは女子校という設定も後押ししていますね。
女子校が舞台だからこそ許される行為だと思いますw

だって3人の行動って、同性の前だから笑って済ませられるけど、
男子がいたらさすがにドン引きされちゃうでしょう…?笑

この作品の下品なところは私の好みではありませんでしたが、
キャラの可愛さと強烈な顔芸など、楽しめたところもありました^^


● キャラクター
メインは3人ですが、
その他のキャラも濃い人が多かったです。

1回きりの登場の子もいますが、
繰り返し登場する子が多いのが嬉しいです^^

顔芸もすごいですが、それに合わせた声を出すのも大変だったと思います…。
声優さん、うまかったです。すごかったです。面白かったです。笑

私のお気に入りは、オリヴィアと香純でした♪

オリヴィアは単純に可愛くて好き。
香純は、照れているときのもじもじ顔がたまりませんでした(*´ω`*)

華子は暴走レベルが桁違いだったので、
彼女がもう少しまともだったら、
この作品全体ももっと落ち着いていたと思います。笑

そう考えると、この作品を良い意味でも悪い意味でも壊している犯人は華子なのかな…。笑


● 音楽
【 OP「スリピス」/ 本田華子(木野日菜)、オリヴィア(長江里加)、野村香純(小原好美) 】

この曲に騙されたんだよな~!

いい曲だし、映像の3人はめっちゃ可愛いし。笑

好きなOPです^^
 

【 ED「インキャインパルス」/ 本田華子(木野日菜)、オリヴィア(長江里加)、野村香純(小原好美)feat. Ikepy & KSKN 】

えっと、こっちはこっちで強烈すぎるんですけど…。笑

OPはとても可憐で可愛いのに、
EDはとても気性の激しいヘビメタw

同じ作品の主題歌だと思えない並びの2曲ですw


● まとめ
初めは好みの作品ではないなーと思っていたけど、時には女の子らしくきゃっきゃと、時には暴走して、の笑いは嫌いではありませんでした。

でもこの3人にしつこく絡まれたら、すごくやだ。笑

意味不明な勢いも多いので、
好みは分かれそうです。

その代わり、好きな人にとっては
唯一無二の作品となるでしょうね^^

投稿 : 2024/07/06
♥ : 24

58.4 13 変態で漫画原作なアニメランキング13位
変ゼミ(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (460)
2342人が棚に入れました
いたってノーマルな大学生、松隆奈々子は、好きになってしまった武蔵小麦が所属している変態生理ゼミナール―通称『変ゼミ』に入ってしまう。さまざまな変態行為を研究するゼミとは知らなかった奈々子は、並み居る変態に翻弄される毎日を送るハメに。提出するレポートは教授にぬるいと罵られ、ちょっと気になる武蔵小麦のアドバイスにオタオタしつつも、奈々子のキャンパスライフは、慌しくすぎていく!

声優・キャラクター
花澤香菜、石田彰、高口幸子、白石稔、河原木志穂、森訓久、新谷良子、松山鷹志
ネタバレ

智慧ノ輪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個人用メモ

【製作】
XEBEC
【CV】
松隆 奈々子 - 花澤香菜
武蔵 小麦 - 石田彰
水越 美和子 - 高口幸子
加藤 あんな - 新谷良子
田口イエスタディ - 白石稔
蒔子=グレゴリー - 河原木志穂
飯野 堅治 - 松山鷹志
堀井幽璽 - 津田健次郎
{netabare}
※とりあえず言える事は「なんでアニメ化しようと思った?」に尽きる。
自分は原作好きだけど、絶対一般受けしない内容なのは分かってたし…
あれだな、花澤さんに変態なセリフ言わせたいだけで作ったと予想www

余談ですが、原作者のTAGROさんが自分の働いてた店に来店されたんですが、本人も公言してる通り、田口イエスタディにそっくりでした。
(そして…一緒にいた奥さん?がめっちゃきれいだったw)
TAGRO先生、あんときはいきなり「(販促の)POP書いてください!」とのムチャぶりに笑顔で応対してくださってありがとうございました。
{/netabare}
ここから先は真の変態以外は見てはいけない。割とマジで。
{netabare}
『世界の有名な変態さん達-殺人鬼編-』

※あらかじめ書いておきますが、ここから先のネタバレタグ内は常軌を逸した行動の記述になってます。気分を害する可能性が高いので、開く際は自己責任でお願いします。

【アルバート・フィッシュ】
「ブルックリンの吸血鬼」「満月の狂人」と呼ばれるアメリカ犯罪史上最悪の殺人鬼とも言われる人物。連続殺人鬼であり食人鬼でもある。犠牲者はあまりにも膨大すぎて詳しい数が判明していない。1936年1月16日、ニューヨーク州の刑務所にて死刑執行。

「変態所業の数々」
{netabare}●5歳の時、父の死により孤児院に預けられ、ここで成長する。この孤児院では教鞭による指導が行われており、フィッシュはこれによって叩かれている。この鞭打ちが、フィッシュに快感をもたらした。尻をむき出しにして鞭で叩かれ、その最中に勃起した。この環境は、フィッシュにサドマゾ嗜好を与えたと考えられている。
●性器の周辺に針を打ち込んで自慰行為に耽っていた。(中略)フィッシュは自分の体の到る所に針を突き刺すことにした。この習慣は彼が逮捕されるまで止まらなかった。自身の陰嚢に針を突き刺したときの痛さは正気ではいられなかったと述べている。さらには自身の背中の内側や、骨盤に針を打ち込んであるとも述べている(実際に、彼のレントゲン写真では、陰嚢部分に細いものも太いものも曲がったものも合わせて29本もの針が見つかっている)。最初は刺してすぐに引き抜くが、深く刺せば刺すほど快感が強まるために、引き抜くのが困難になるほど深く刺すようになったという。また、彼はライターオイルをしみこませた綿球を自身の直腸に入れて火をつけ、身体の内部が焼けるような感覚に酔いしれたと言う。
●犠牲者の遺体を食人し、遺体ばかりではなく尿や、血液、排泄物までも食べた。彼自身はそれらの傾向は幼少期に受けた虐待により培われたと述べている。また、彼は「神」が自身に殺人による「伝道」を指示したと主張している。彼の殺人にはしばしば時間をかけた拷問も含まれていた。フィッシュが調理する際に快適な様に、子供の肉を柔らかくするために子供たちを縛り上げ、半分に切られ釘が打ち込んであるベルトで子供たちを鞭打ちした。
(ウィキペディア「アルバート・フィッシュ」の項より抜粋){/netabare}

【エリザベート・バートリー】
「血の伯爵夫人」の異名を持つ、吸血鬼伝説の元となったとされる連続殺人鬼。「アイアン・メイデン」という拷問器具を作った事でも有名。高貴な家系であるため死刑を免れ終身刑となったが、真相は処刑人でさえも執行を嫌がったからという説もある。1614年8月21日収容先にて死亡。

「変態所業の数々」
{netabare}●農奴の娘を誘拐したりして惨殺していたが、やがて下級貴族の娘を「礼儀作法を習わせる」と誘い出し、残虐行為は貴族の娘にも及ぶようになった。
●歳若い娘を「鉄の処女」で殺しその血を浴びたり、拷問器具で指を切断し苦痛な表情を見て笑ったり、使用人に命じ娘の皮膚を切り裂いたり、性器や膣を取り出し、それを見て興奮しだすなど、性癖異常者だった。
●身体の具合が悪いときには、娘達の腕や乳房や顔に噛み付き、その肉を食べたともいう。
(ウィキペディア「バートリ・エルジェーベト」の項より抜粋){/netabare}

【佐川一政】
日本の殺人犯、小説家。「パリ人肉事件」で有名な人物。日本人でカニバリズムといえばこの人かと。

「変態所業の数々」
{netabare}●1977年(昭和52年)からフランスに留学し、1980年(昭和55年)、パリ第3大学大学院修士課程修了。引き続き同大学に在籍していた1981年(昭和56年)6月11日、佐川は同大学のオランダ人女性留学生(当時25歳)が自室を訪れた際、彼女を背後からカービンで撃って殺害。屍姦の後、解体し写真に撮り、いくつかの部分の肉を食べた。そのあと佐川は女性の遺体を遺棄しようとしているところを目撃されて逮捕され、犯行を自供したが、取調べにおける「昔、腹膜炎をやった」という発言を通訳が「脳膜炎」と誤訳したことから、精神鑑定の結果、心身喪失状態での犯行と判断され、不起訴処分となった。
●1989年(平成元年)の宮崎勤逮捕では猟奇犯罪の理解者としてマスコミの寵児となり、忙しい時は月刊誌や夕刊紙など4紙誌に連載を持っていた。印税収入だけで100万円に達した月があった他、講演やトークショーにも出演して稼いでいた。また、1本30万円のギャラでアダルトビデオに出演していたこともある。
●2010年のインタビューでは「もう白人女性は卒業した。今は日本人女性、特に沖縄の女性、ちゅらさん。食欲を感じます」と発言し、好きな女優に矢田亜希子、上戸彩たちを挙げている。
(ウィキペディア「佐川一政」の項より抜粋){/netabare}

…うん。。。書いてて胸クソ悪くなったおいらは、変態ではないと思っていいのかな?w
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 4

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

ニッチ過ぎて訳わからん。

アニメーション制作:XEBEC
2011年4月 - 7月に放映された全13話のTVアニメ。
原作は、TAGROによって『モーニング・ツー』に連載されていました。

【概要】

女子大生・松隆 奈々子(CV/花澤香菜)は、同じ大学に通う武蔵小麦(CV/石田彰)に一目惚れして、
彼を追うようにして「変態生理ゼミナール」に入ってしまうのですが、
そこには、飯野賢治がモデルの教授を始め、
所属する学生の男女たちも何かしらのフェチの持ち主である奇妙な連中ばかり。
なかでも小麦はとびきりのド変態悪趣味男であり、奈々子がふりまさわされ続ける日々が始まるのでした。

なお、本作品は15分枠です。

【感想】

『ヘンとヘンを合わせて、もっと変にしましょ♪』

と歌ったのは、『うる星やつら』でありますが、
『変ゼミ』の“ヘン”は“アブノーマル=異常嗜好”な変態行為。

第一話を見た限りではオール1をつけて断念でも、まあ順当かな?ってぐらいネタが酷すぎました。
頑張って最終回まで観てみましたが、
武蔵小麦という男キャラと水越とかいう女キャラがダメ。他はまあ、まだ大丈夫。

この作品は殆どが異常性癖とエロのみの直球勝負でぐっちょんぐっちょん、
かつドン引きされる行動の数々を視聴者に見せ付けてくれるのですが、ネタがキツイですねw

ゼミの研究課題という建前で、シモに絡んだ多くの変態行為に及ぶのですが、あれですな?

女性にいくらセクハラしても拒絶も罰則もない世界に憧れている変態男性。
爛れきった世界に興味関心がありマゾっ娘属性のある変態女性。

こういう人たちにしかオススメできない、ぬるくてガ○ガ○な世界観がなんとも言い難いような?

日本では馴染みの薄い昆虫食文化が根付いている国が世界各国にありますように、
視聴者の価値観や性癖によっては楽しめるかもしれませんし強烈な拒絶反応を起こすかもしれません。

主人公の片割れである武蔵小麦の声優は石田彰(渚カヲル)で演技がキャラの性格の気持ち悪さにマッチしてたものの、
中の人の性癖を思うと、関○一(鈴原トウジ)の方が小麦役にお似合いなんじゃねーの?と思ったり(笑)

肌色成分が非常に多いアニメなのですが、

男性キャラはみんなブサイク君だし、イケメン設定の武蔵小麦も全くハンサムに見えない。
女性キャラは水槽で飼ってる金魚を連想させますな。

絵柄がアニメ版『みつどもえ』並にクセが強すぎるアニメであるがために、
花澤さんとか女の声優さんが喘ぎ声をだして、いっくらサービスシーンやっても、
これに興奮する男性がいるのか甚だ疑問?

キャラの見た目って大事だなーと思ったりですね!

下ネタを扱った作品のなかでも、

『監獄学園』 … 男たちの絶叫演技。
『下ネタという概念のない退屈な世界』 … アンナしゅごい!
『くろアゲハ』 … 二代目OZのメンバーが良いね!
『ジャングルの王者ターちゃん』 … 尾田栄一郎の師匠だけある。

個人的には面白かった作品は、
キャラが立ってるか?ルックスが良いか?ストーリーの面白さが備わっているか?
なにかしらエロや変態以外の私を惹き付ける要素があったのですが、

『変ゼミ』の場合は、魅力の薄いキャラがゲテモノ展開をやってるだけだなって思う程度で、
『げんしけん』『究極超人あ~る』のような内部完結型の閉じた世界で、
アブノーマルのフルコースをやってて、それ以上でもそれ以下でもない。
私が面白さを感じるまでには至らない、どうでもいい作品だったのが正直なところでした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 23
ネタバレ

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

世は変態に満ちている? B

原作未読

変態行為を学問するゼミナールに所属している連中による数々の痴態。そして、それに巻き込まれる普通の(?)女子大生の悲哀を描いた作品です。

しっかし、こいつら本当に変態です。性癖は人それぞれだから別に構わないっちゃあ構わないのですが、こうも様々な態様を大々的に見せ付けられては、普通に受け取れと言うほうが無理な話です。具体的に書き連ねるのを憚るような内容が多く、汚い印象を与えるものもあるため、くれぐれも食事を摂りながら見るのは避けてください。

通常の性交や自慰行為も、人前でやることで快楽を得るようになった時点で変態と称されるに値すると思います。なのにこいつらは、学問をすると称して、自分の性癖を人前で堂々とさらし、それによって喜びを見出しているのです。だとすればその具体的内容を問う必要もなく変態と呼んで差し支えないでしょう。

逆に言えば、自分の(又は同好の仲間の)世界に閉じこもっている分には、どのような趣向であっても変態ではないのかもしれません。しかし、そのような趣味の人たちが出会うことはかなり難しそうだということは容易に想像できます。実は、このゼミは変態的な性癖を持った教授が、その出会いの場を提供するために作った場なのではないかと・・・。そう考えれば合点がいきます。

ある人がある行為を見て変態か否かを判断することはあっても、明確な線引きをすることまでは誰も出来ない(多分「ない」から)という、まあ、ありきたりなつまらない結論に落ち着いてしまいますね。恐らく、他者との関係でしか「アリ」か「ナシ」かは判断できないのではないかと。もっと斬新な提言ができれば面白いのでしょうが、凡人の範疇にとどまる私には到底無理でした。

余り深堀りするつもりはありませんが、誰しも、人に話していないことを一つや二つくらい持っているのではないかと思います。それを話さないのは、話せば変態扱いされるという危機感があるからではないでしょうか。私もありますし(断言?)、貴方もあるでしょう(多分)。レビューを書いている皆さんにも(きっと)。全員が言い出したら、案外、似たような趣向を持つ人が沢山見つかるかもしれませんよ。

最後に、最終話の{netabare}松隆漬{/netabare}を食べたくなった人は正直に手を挙げてみましょう。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 18

76.1 14 変態で漫画原作なアニメランキング14位
上野さんは不器用(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (408)
1762人が棚に入れました
ココは、とある中学校の理科室。科学部部長の上野さんは、部活の後輩・田中に恋する乙女。天才的(変態?&ちょっとフェチ?)すぎる奇想天外な発明品を使って、あの手この手で気を引くためのアピールをするが・・・。果たして上野さんの恋は成就するのか!?それとも・・・

声優・キャラクター
芹澤優、田中あいみ、影山灯、大森日雅、伊藤美来、井澤詩織、戸松遥、佐藤利奈、竹達彩奈、井口裕香
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

逆セクハラ

田中の鈍さと上野さんへの扱いが酷くてムカつく。いくらなんでも性格悪すぎないか?これに好意寄せるのは自己肯定感が低いかも。それかドM。男女逆転して考えたら完全にアウトだけど、僕はこういうノリは好き。上野さんは逆セクハラばかりしてるのに、肝心なところでは踏み込めなくて、なんか可愛い。まさにHow clumsy you are!!

何気に声優が良い。

OP
閃きハートビート 歌 伊藤美来
歌声可愛い。
ED
マイペース・サイエンス 歌 上野(芹澤優)、田中(田中あいみ)、山下(影山灯)
ラブミーサイエンス 歌 上野(芹澤優)
放課後トラベラー 歌 上野(芹澤優)
コスモルミナ 歌 上野(芹澤優)
不器用センセーション 歌 上野(芹澤優)
心のふりこ 歌 上野(芹澤優)

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
科学部部長の上野さんは、部活の後輩・田中に恋する乙女。天才的すぎる奇想天外な発明品を使って、あの手この手で気を引くためのアピール試みる。1年生部員の山下も冷静沈着なアシストで上野さんをバックアップ!果たして上野さんの恋は成就するのか!?

1. 実験その1「ロッカくん」/実験その2「クマタンダー2号」
ココは、とある中学校のとある理科室-。科学部部長・上野さんは、その天才的頭脳で究極の携帯型濾過装置「ロッカくん」を完成させた。性能を確かめるため、部活の後輩・田中に対し濾過した謎の液体を飲むようにすすめる。果たして、謎の液体の正体とは一体…!?{netabare}自分なら上野さんのおしっこ飲める。なんなら、濾過してなくても飲める。我ながら変態だな。実際、出したておしっこは無菌だから飲んでもセーフ。飲尿健康法もあるくらい。クマタンダーはパンチラ防止機器。スカートの中を暗黒にして履いてない状態で覗かせる。自ら見せるよりめくって見られるのは恥ずかしいようだ。というか田中、スイッチを切ったら駄目。{/netabare}

2. 実験その3「ダッシュたん」/実験その4「一七六防護服」
「田中のパンツくれ」上野さんは田中のパンツを要求した。新たに開発した、瞬間脱臭装置「ダッシュたん」の力を試すため、強力な臭い発生源が必要だという。自分だけ実験台になるのはイヤと言う田中。上野さん、山下も巻き込みお互いの衣類の臭いをかぎはじめるのだった。{netabare}臭い嗅がれるのは恥ずかしいな。女の子に対して臭いはデリカシーなさすぎねえか。防護服着ておっぱい触らせようとするも、違うと言ってるのにお尻に平手打ち。セクハラだけど、SMプレイになってる。言葉責めも激しい。乙女のパンツで遊んだ挙句、さらにけなすのは酷。{/netabare}

3. 実験その5「キルトハイド」/実験その6「ガラクたん」
水泳部部長・北長さんが訪ねてきた。最近、水泳部にのぞきが出るらしく、上野さんに対策のための発明品制作を依頼していたのだ。疑似立体映像投影装置「キルトハイド」-。それを受け取った北長さんは、おもむろに水着を脱ぎ始めて…!?{netabare}全裸になるのはびっくりした。というか田中馬鹿にもほどがある。服は着て帰ろう。ガラクたんで水生成して、間接キスを狙うけど、田中潔癖。{/netabare}

4. 実験その7「ウエノ13号」/実験その8「サモンスタット」
いつもの放課後。どこかいつもと違う上野さん(?)…。田中をじっと見つめたり、ひざまくらを要求したりと、かなり積極的。秘めていた乙女心を解き放ち、ついには田中に頭をなでなでさせはじめる。{netabare}田中は状況を受け入れるのが早い。自分で作ったロボに嫉妬は笑える。サモンスタットで何でもペットにできちゃう。謎の生き物見て触るだけ。パンストだけど。井澤詩織ボイスの無駄遣い。{/netabare}

5. 実験その9「ピースペクター」/実験その10「PEリザーバー」
夜の中学校、理科室。学校に点在する怪しい噂・地獄八怪奇の正体を暴くため、上野さんは新たな発明品を作成した。「ピースペクター」 それは、人ならざるものの挙動を捕捉し、モニタに映し出す装置である。上野さんと田中、山下とウエノ13号のペアに分かれ、校内を探索しはじめるのだった。{netabare}山下まさかのお漏らし。ウエノ13号の機能に救われた。田中が気を利かせてまさかのロッカくん持ってきちゃった。吸水して濾過するPEリザーバーの件では運動場から窓伝いで侵入する女の子西原登場。汗も飲めるぜ。田中は下より上の汗を濾過した水なら飲めるみたい。上野が阻止して飲むけど、西原の母性本能を目覚めさせてしまう。声優は僕の好きな佐藤利奈で嬉しい。{/netabare}

6. 実験その11「II傘」/実験その12「E-Qブースター」
急に降り出した雨。傘を持ってきていないと困る田中に、上野さんが差し出したのは「II(アイアイ)傘」。微弱な重力場を発生させ、対象物を受け流す装置である。傘の歴史が変わると、これには田中も上野さんを称賛する。その時、水たまりに足をとられた上野さんはII傘に向かって渾身の尻もちをついてしまう…!?{netabare}傘が股間かお尻かは定かではないが、めりこんでしまう。一緒に傘に入ってラブラブおち。E-Qブースター装着して上野と田中が相撲をとるわけだが、田中が上野のズボンを直接掴む容赦のなさ。配慮が足りん。{/netabare}

7. 実験その13「パンティロッティ」/実験その14「ガチャポーター」
田中にパンツ食べさす計画会議、通称TPT会合が開催された。いくらなんでもパンツは食べないだろうと思われたが、入念な事前仕込みにより田中は究極の空腹状態を迎えていた。上野さんは、満を持して非常食兼用パンツ「パンティロッティ」を差し出した!!{netabare}田中にパンツ食べさすは草。本当に食べるとは。しかも躊躇なく。ガチャポーターは欲しいものが転送されるらしいけど、実はパンツしか転送されない仕様。パンツ渡してまで、本当にこいつと結婚したいのかあ。まさかの山下のパンツやら北長の水着が出てくる。上野さんの狙い通りにはいかないけど、田中が成敗されててすっきりしますね。{/netabare}

8. 実験その15「コイツネートルナD錠」/実験その16「ペロリリオン」
新たに発明した「コイツネートルナD錠」をさり気なく田中にすすめる上野さん。眠気を解消し、睡眠時には簡易人格を形成するスグレモノである。熟睡する田中に上野さんはそっと身を寄せ、大胆な行動をとり始める。{netabare}手を握って好意を確かめる直前で目覚める。死刑は妥当。田中の双子の妹みずなとよもぎ登場。上野さんがあげた飴がきな粉味なのかチョコミント味かで喧嘩するのを兄として叱るけど、人が口に入れた物を入れるなとかいう視点の違和感。飴は好きな味に感じるというだけ。{/netabare}

9. 実験その17「ジゴスパッツ」/実験その18「SQ水」
スマホの電源が切れ、充電ケーブルを探す田中。 上野さんはおもむろにスカートをまくりあげ、超発電衣服「ジゴスパッツ」を取りだした。 あらゆる日常動作を電力に変換することができるアイテムである。 スマホの充電のため、上野さんは田中にスパッツをこするように要求する。{netabare}下半身に注目って女の子が発する言葉とは思えない。こすりかたがエロい。SQ水着ると宙に浮く。みずなが水筒をくれと教室のドアを開けると激しい引力で上野さんの水着が破れる。田中は少しは何か感じてもいいんじゃない?しかも、みずなが何の用事で教室に来たのか全然覚えていない。{/netabare}

10. 実験その19「カンチカン」/実験その20「レパラー手」
放課後、田中が理科室に着くと教室内は電車と化していた。 車掌の格好をした山下。自らに「痴漢しろ」という上野さん。 痴漢通報装置「カンチカン」の実験をしているのだという。 カンチカンを完成させ、痴漢被害に苦しんでいる人々を救うため-- 田中は痴漢することを決意した。{netabare}触る前から警報鳴っちゃう。痴漢対策としては最適解では?でも、鳴りっぱなしで触られても逆に意味がない。レパラー手は物質を削って、再構成してツルツルにする。ムダ毛処理用らしい。上野さんはムダ毛を処理してもらおうと思うが、田中はなんと女の子はすね毛生えないと思っていた。同じ人間なんだから生えるの常識だぞ。むしろ、ツルツルにする必要性があるのか常に疑問に感じる。女性だから処理しないといけないわけじゃないというのが僕の考え。田中よ、女子の毛について聞いたら駄目。デリカシーなさすぎねえか。{/netabare}

11. 実験その21「インビジブルマ」/実験その22「リアスコート」
新たな発明品「インビジブルマ」は空圧層を展開し、どんな場所にも着席することが可能となる。 装置の素晴らしさを特等席で見せるため、田中の顔の上で実験することになった。 上野さんは装置の不調を装い、田中の顔面に自らのお尻を落下させようと企んでいた。{netabare}お尻を落下させなくても顔面騎乗にしか見えん。田中いつの間にかスカートの下抜けるなんてどんな集中力だよ。最終的にお姫様抱っこ。リアスコートでスカートの中をきっちりガード。男子嫌いな女子テニス部部長南峰が肌着をパンツでないと言い張りつつ、卑猥な目で見るなとか言ったり、公衆の面前で見せたり。流れで可愛いとか言っちゃう。上野さんに言ってほしいよね。{/netabare}

12. 実験その23「眼キュー」/実験その24「バレッタン」
新体操部部長・東川が科学部を訪ねてきた。 部活をのぞき見する連中を監視する装置「眼キュー」が壊れたという。 上野さんに対するスキンシップがやけに激しい東川に対し、いつになく気になる様子の田中。 「お二人って…そういう仲なんですか?」田中は東川にある勘違いをしてしまう。{netabare}一人称が僕っていうだけで、男だと思うなんて。確かに見た目だけで男女の区別はし辛いこともあるかもしれないけど、言動で判別は余計難しいよね。田中の安心したという発言に上野さん反応薄い。僕も山下と同じ気持ち。なんでそこは押しが弱いんだよ。バレッタンは使えば食べてなくても、他の人が食べた物の味覚を感じられる。実験によって自然な流れで手を繋ぐ。山下から恋人繋ぎを促されるのに、そこは踏み込めない。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「ちゃんと見んかい!」

この作品の原作漫画は未読です。
芹澤さんが出演されると知り、視聴を決めた作品でした。
芹澤さん…私は個性的な役どころを演じられる声優さんだと思っています。

芹澤さんが出演されている主な作品は以下です。
・「双星の陰陽師」の音海繭良
・「賭ケグルイ」の夢見弖ユメミ
・「3D彼女 リアルガール」の五十嵐色葉
・「魔法少女サイト」の穴沢虹海(にじみん)
・「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」のシェラ・L・グリーンウッド

改めてそれぞれのキャラを見てみると、同じ声優さんが演じているとはとても思えないキャラが並んでいます。
繭良の様な正統派、色葉の様な少し影のあるキャラを演じるかと思えば、夢見弖ユメミやにじみんの様なある意味狂気的なキャラや、シェラみたいな色っぽいキャラまで演じられているんです。
これが声優さんの真骨頂なんでしょうけれど…やっぱ声優さんて凄いっ!

そんな芹澤さんが演じているのは主役である中学3年生の上野…科学部の部長です。
この上野さんが何とも可愛らしい…
上野さんは同じ科学部の田中に(密かな?)思いを寄せていて、何とか気持ちを伝えようとするのですが、普段の態度は強気なんですけれど、いざとなると途端に腰が引けてしまい、顔は真っ赤…汗ダクダク…
挙句の果てには髪の毛まで直立不動になる始末…
ある意味究極とも言える純情でシャイな女の子なんです。

でも何もしなければ気持ちが伝わらないのは上野さんだって百も承知…
だから平静を装ってさりげなく近づくために上野さんが駆使するのは、凡そ中学生のモノとは思えない発明品の数々…

例えばとある発明品を上野さんが身に付け、その効果を田中に確認させる…
すると田中が思春期特有の衝動が我慢できなくなり自分に迫ってくる…
そんな展開を毎回期待しながら、あの手この手で田中を発明品の実験に付き合わせるんです。

田中…いい加減、上野さんの気持ちに気付いてあげなよ…
と思うのですが、この田中が超が付くほど色恋沙汰に鈍感なんです。
上野さんの積極果敢なアプローチ…普通の中学生の男の子なら間違いなく陥落している事でしょう。
ですが、鈍感であるが故に難攻不落なんです。

上野さんにも意地があります。
自ずと言動がエスカレートしていくのですが、上野さんの純情でシャイな性格が災いしてあと一歩届かず堂々巡り…

この展開がお決まりのパターンなのですが、上野さんのリアクションがパターン化されているのを割り引いてもこのやり取りが実に面白いんです。
加えて、上野さんの激しい心情のアップダウンを芹澤さんが見事に演じられている分、面白さも増しましです。
でもこの作品の魅力は、やはり上野さんの開発する発明品の数々だと思います。
「ロッカくん」「ウエノ13号」「パンティロッティ」など…
発明品の効能が気になるのはネーミングセンスがが抜群だからなんでしょうね。

上野さんと田中の微笑ましいやり取り…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、伊藤美来さんの「閃きハートビート」
エンディングテーマは、6曲も用意されていました。
エンディングの個人的な推しは第8話、第9話で使用された上野さんの歌う「コスモルミナ」でした。

1クール全12話の物語でした。
こういう見て元気になれる作品が月曜日の朝から視聴できるのが私的には嬉しかったです。
月曜日の出勤は気持ち的に辛い時もありますが、この作品のお陰で元気になれましたから…
しかも15分枠なのでサクッと視聴できるのも良かった点でした。
原作は連載が続いているようなので、続編があるなら是非視聴したいと思います。
最後に…上野さんの本懐が遂げられることを願っています。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

もっと不器用でよい

原作未読


1回につき5分×2話で15分と短尺。基本的に1話完結型のギャグアニメ。
昨年(2018年)は『あそびあそばせ』『ポプテピピック』『ヒナまつり』『ちおちゃんの通学路』ことごとくスルーしてきたので、年始に「ギャグ枠なんぼのもんじゃい!」と誓いをたて臨んだ一作。
あまり食指が動かない系統であるとはじめに自己紹介しときます。


上野(CV芹澤優)、田中(CV田中あいみ)、山下(CV影山灯)の科学部三名が主要キャラ。上野(♀)さんが、タイトル名の通り不器用ながらもあの手この手駆使しながら田中(♂)の気を引こうと空回り、山下(♀)が緩衝剤(時にはボケ、時にはツッコミ)として機能するという関係性。放課後の部活動がほぼ作品の舞台で、わりと閉じられた空間で展開されます。
その気の引き方の変態っぷりがギャグの主成分であり本作の柱になってます。第1話から全開なためノリに合わないと判断したら切っちゃってよろしいかと。

科学部三名皆マイペースで、そのコミュニケーションのズレも笑いのポイントなんですが、キャラが固まる前の早い段階{netabare}(第3話){/netabare}でゲストキャラが登場してきました。ゲストキャラの声優さん達とても豪華なのですが、投入をもう少し遅くしても良かったんじゃないかなぁというのが気になるところです。
主演の芹澤優さんは、昨年(2018年)私が視聴した『3D彼女』『魔法少女サイト』とはまた違うキャラクターを全力で好演してます。・・・が、


まあこれが面白くない。クスリとも笑えない。渾身の第1話でさえゴミを見るような目の自分がいたし、リカバリの第2話では寝落ちしました。ギャグ作品で面白くないと致命的です。
なお、“お笑い”については面白かった面白くなかったが全て。笑いのツボこそ人それぞれで、シンプルにツボにはまったかそうでないかと思ってるので、あまりグダグダ言うのもなんかね。


少しフォローしとくと、本作で上野さんのド下手(≒不器用)な愛情表現、田中の馬耳東風、山下の宇宙人っぷりの絡み具合のバランスであったり、ネジの飛んでるゲストキャラ達であったり、ド○えもん/キテ○ツ大百科を彷彿させる珍妙な品々であったりと、こと材料は悪くありません。
そこを増加倍加させるための上野さんの不器用さっぷり変態っぷりだけは尖っていて好感です。
予定調和のお笑いは毒にも薬にもならないと思えば、本作『上野さんは不器用』は挑戦的な意欲作と言えるでしょう。


そしてちょっとだけグダグダ言うと、私としては一般的には度を越してるように見えるところ、もっともっと欲しかったですね。メーターを振り切ってほしかったのです。

{netabare}第5話の山下の失禁シーン。ここでこそ濾過器の登場でしょうに!{/netabare}
{netabare}第6話の山下の激おこシーン。意外とも思わず、上滑ったと感じたのはこれまでの積み重ねで作品にネガティブな印象を持ってしまってたからですね。限界です。{/netabare}

振り切って欲しかったから、上野さんの恥じらいの裏返しみたいな軽いデレ。アレいりませんでした。入れるなら散々イジリ倒されてからの終盤ないし最終話くらいなら破壊力があったでしょうに、、と思います。
ただしそれは{netabare}上野さんが田中に惚れているという{/netabare}作品の構成上、実現は難しい。この度はご縁がなかったものと思うことにします。


15分と短尺でダメージも少ないため多少引っ張りましたが、6話で断念しました。



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2019.08.23追記
《配点を修正》 -0.1


視聴時期:2019年1月~3月リアタイ視聴



2019.03.26 初稿

投稿 : 2024/07/06
♥ : 45
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