Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.6
原作は2009年から連載を開始してまだ連載中の長寿作品・・・先が楽しみです♪
この作品の原作は未読ですが、高橋留美子先生は良く存じ上げています。
『めぞん一刻』『うる星やつら』『らんま1/2』という作品名は、私と同年代の方は一度は耳にした事があるかと思います。
私にとって久々の「るーみっくわーるど」作品という事で視聴を楽しみにしていました^^
この物語の主人公は、高校1年生の六道 りんね。彼は学業の傍らで黄泉の羽織を纏い死者の魂を輪廻の輪に乗せる死神の仕事をしています。
死神の仕事は文字にすると上記のような感じですが手段は人それぞれで、りんねは魂がこの世の未練をなくし、自らの意志で転生させる事に注力するという、労力の必要な手段ですが誰も傷つける事なく穏便に解決できる方法を模索する心優しい一面を持っています。
そもそも彼が死神の仕事をしているのは、名誉死神である祖母から隔世遺伝で受け継いだ能力がある事も理由の一つだと思いますが、最大の理由は貧乏だから・・・が一番大きなウェイトを占めていると思います。
なにせ貧乏すぎて学校指定の制服も買えないほどなんです^^;
彼がどうしてそこまで貧乏になったか・・・それは是非本編でご確認下さい。
そんなりんねの金銭的サポーターがヒロインでクラスメイトの真宮 桜です。
飄々としていますが、可愛らしくてスタイル抜群なおさげの似合う女の子です。
彼女は幼少の頃の体験で霊が見える体質になってしまい、それがきっかけでりんねをサポートしているのですが、困っている人や霊を放っておけない優しい性格による後押しが功を奏する事も多く、りんねもだいぶ救われていることと思います。
そんな2人ですが、お互いに恋愛面に関してはウブというか鈍感というか・・・^^;
物語の序盤では決して見られなかった表情や言動が、回を重ねるごとに少しずつですが変化しているように感じられます。
これからどのように変化していくのか、先行きがとても楽しみです^^
ですが、物事はそんな都合よく簡単には進みません。
2人の間に割って入ろうとする人物がちゃんと存在するんですよね^^;
りんねに関しては貧乏を除けば外見は悪くありませんし、桜さんだって美人さんです。
普通にライバルが現れてもおかしく無いと思います。
そんな2人のライバルが、お祓い屋の十文字 翼と死神の鳳(あげは)です。
こちらの2人は思い込んだら突っ走る・・・良く言えば積極的なタイプなので、りんねや桜とは真逆の性格なのですが、みんなのアンバランスさが逆に丁度良い関係を保っている理由になっているように思います。
十文字は性格・根性が極めて打算的なのでいかがなものかと思いますが、鳳ちゃんの一途さは嫌いじゃありません。彼女も彼女なりに自分の思い描く幸福像を胸に行動するのですが、打算というレベルには程遠いんですよね^^;
それでも一生懸命さはちゃんと伝わってくるのが彼女の魅力なのかもしれません^^;
レビューでは主要キャラについて触れたのみとなりましたが、他にも味わい深いキャラが沢山登場します。決して大きな風呂敷を広げている訳ではありませんが、物語がしっかりと纏まっているので見易く時にクスッと笑える面白さ有りと、流石高橋留美子先生・・・と思える作品なのではないでしょうか^^
それと高橋先生の作品で一貫しているのが、どこかに飛ばされたり殴られたときに見せる中指と薬指を織り込む手の形を見た時、思わず懐かしさを感じてしまいました^^;
オープニングテーマは、KEYTALKさんの「桜花爛漫」とパスピエさんの「裏の裏」
エンディングテーマは、パスピエさんの「トキノワ」とくるりさんの「ふたつの世界」
パスピエさんの「裏の裏」を練習中です。今度カラオケに行く機会があったら是非チャレンジしてみたい歌です^^;
2クール25話の作品でした。久々に「るーみっくわーるど」を堪能させて貰いました。
25話で見せてくれた桜の笑顔が脳裏に焼き付いて、「えっ。これで終わっちゃうの?」と思ったら百葉箱にNHKから手紙が入っていたのにはビックリでした^^;
内容は第2シリーズが16年春に放送されるとの事・・・百用箱でお知らせなんてNHKも粋な事しますよね^^
来年の春を楽しみにしています^^