地獄絵図TVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の地獄絵図成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の地獄絵図TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.7 1 地獄絵図アニメランキング1位
鬼灯の冷徹(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1253)
6680人が棚に入れました
これは地獄のお話。戦後の人口爆発、悪霊の凶暴化、地獄に亡者があふれかえった今日、人手不足に喘ぐ地獄は前代未聞の混乱を極めていた。そんな中、あたふたする閻魔大王に代わって、さまざまな問題の後始末をする陰の傑物が。彼の名は閻魔大王の第一補佐官・鬼灯。亡者から仕事をサボる閻魔大王まで容赦なく呵責する鬼灯の、忙しくも案外楽しげな地獄の毎日が今ここに登場!

声優・キャラクター
安元洋貴、長嶝高士、平川大輔、小林由美子、後藤ヒロキ、松山鷹志、柿原徹也、青山桐子、種﨑敦美、喜多村英梨、上坂すみれ、遊佐浩二

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青鬼院蜻蛉 「この作品が好きなお前は・・・Mだ!」 

原作:マンガ 未読

全13話

ジャンル:地獄の日常シュールギャグ


このお話は閻魔大王第一補佐官・鬼灯のドSっぷりを中心に
地獄の沙汰とあれやこれを描くものである。


感想

シュールギャグですね~
時々パロディーも入っていて笑えます。
それに、鬼灯さんの閻魔さまの扱いが酷すぎてw(笑)
あれじゃあ、鬼灯さんが地獄を回してるって感じです^^

好きなキャラは、やっぱ鬼灯さん
能面のような顔だけどイケメン
博学で礼儀正しいのも好感持てます
でもドSって所が魅力的w
CV安元洋貴さんの低い声も渋くて素敵ww ^^

結構女性ファンが多そうな気がします^^

1話完結型なので、見落としても問題ないし
毎週、頭空っぽにして、気楽に笑って見れたので好きな作品でした。


シュールギャグが好きな人や、Mの人にはオススメです ^^


追記:最近 途中からですが、原作が掲載されてる「週間モーニング」を
   喫茶店でモーニング注文して読むようになりました。 ^^


PS:タイトルの青鬼院蜻蛉(しょうきいん かげろう)とは「狐×僕SS」に出てくるキャラです^^
  この作品が好きな自分は、やっぱMなのかな・・・?^^;

投稿 : 2024/11/09
♥ : 57
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この世の行い気をつけて♪

原作既読 全13話

地獄の閻魔大王の補佐官である鬼の鬼灯を通じて、あの世の世界をシュールに描いているコメディ作品です。

原作を読んでいて、アニメ化するような予感のする作品でした。
楽しみにしていた作品の一つです。

夏の風物詩の一つである稲川淳二さんのナレーションから物語は始まります。
もうそれだけで、十分この作品のコンセプトが分かりましたw

最初、鬼灯の声の低さに違和感がありましたが、慣れてくると全然気になりませんでしたね。

もうひとつ声というとシロさん(犬)の声ですが、これはいい意味で予想とかけ離れていて良かったですw

地獄ですが、グロい表現はほとんどなくクスっと笑える作品です。鬼灯のドSぶりを観てくださいねw

OP 地獄の名所を楽しそうにみんな歌ってますが、鬼灯だけ表情が変わりませんね~さすがですw {netabare}(272も名所があるんですね) {/netabare}
ED 1話のみ曲が変わっていましたが爆笑でしたw 2話からは上坂すみれさんが歌ってます。どちらも金魚草が関わってますね~

最後に、この作品を観ると、今まで抱いていた閻魔大王のイメージが崩壊するかもしれませんw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

こんな楽しい地獄なら行ってみたくなっちゃう!?

原作未読。

【物語】
地獄を舞台にしたコメディ。
閻魔大王の第一補佐官を務める有能かつドSな鬼神の鬼灯と個性豊かな仲間たちの日常を描いた作品。

{netabare}主人公の鬼灯は、上司(閻魔大王)からの信頼も厚く、仲間や部下からは慕われる”好人物”。

閻魔大王をはじめ、自分より上位の者を、ドSで情け容赦なく扱う様が面白い。
逆に、格下の者に対しては意外と優しく接していたような気が・・・。

このギャップが魅力かも。{/netabare}

【作画・音楽】
とても個性的。
どちらも作品にイメージに合っていたと思います。

【声優・キャラ】
鬼灯役の安元洋貴さんと、閻魔大王役の長嶝高士さんの掛け合いは最高だった。
桃太郎の犬・シロの喋りや動き、表情に、いつも和みっぱなしでした(笑)。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 39

61.3 2 地獄絵図アニメランキング2位
青い文学シリーズ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (159)
903人が棚に入れました
 本作は、太宰治の「人間失格」と「走れメロス」、坂口安吾の「桜の森の満開の下」、夏目漱石の「こゝろ」、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」、「地獄変」の6作品からなる全12話のTVアニメ。ただし物語や設定は大幅に変更・脚色されており、必ずしも原作小説に忠実な内容ではない。
 企画の発端は、2007年6月に集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア」企画として週刊少年ジャンプで連載する漫画家が、名作の表紙を新たに描きおろしたこと、さらに太宰治生誕100周年という節目の年であるということから始まった。それぞれ、「人間失格」と「こゝろ」を『DEATH NOTE』や『ヒカルの碁』の小畑健、「桜の森の満開の下」「蜘蛛の糸」「地獄変」を『BLEACH』の久保帯人、「走れメロス」を『テニスの王子様』の許斐剛がカバーイラストを担当。アニメ化にあたり、カバーイラストを担当した漫画家がキャラクター原案を担当し、それぞれの作品は、オムニバス形式で放送された。
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

文豪の名作×人気漫画作家によるオムニバスコラボ

文豪の名作×人気漫画作家によるコラボを
全12話のオムニバスにしたアニメ作品。
しかしながら、原作を忠実にアニメ化したわけではなく、
作品によってはかなり勝手な解釈による脚色や書き換えもある。
でも、「走れメロス」など、作品によってはそれがすごく良かったりもして、
独自の切り込み方での脚色も悪くないものだなと思った。
また、こういうオムニバスは好きな作品から観ていけるのも良いよね。

■1話~4話 『人間失格』(太宰治)

キャラクター原案=小畑 健(「DEATH NOTE」、「バクマン。」)
脚本=鈴木 智
美術監督=清水友幸

表題作だけあって、この物語だけ4話使っていた。
個人的に好きな昭和一ケタの時代背景と
東京の銀座を中心にした街並みが、アニメで観れたのは嬉しかった。

幼少の頃から、自分という人間にもがき苦しみ続けた主人公の
波乱に満ちた半生と、行き場のない生き地獄を味わいながら堕落し
狂っていく姿は、小畑氏の得意とするダークで繊細な人物描写が
すごくマッチしていたと思う。

また、主人公の父親が発する「人間失格」についての言葉、
主人公が苦悩の末ふともらす「生まれてきてすみません」という台詞、
タバコ屋の娘の「世間なんてひとりひとりの集まりじゃないですか」
という台詞は、自分の中のある想いに、特に強く心に響いた。


■5話~6話 『桜の森の満開の下』(坂口安吾)

キャラクター原案=久保帯人(「BLEACH」)
脚本=飯塚 健
美術監督=一色美緒

いきなりコミカルな山賊のお出ましで、わぁ~これはまた。。と。
原作から僕がイメージしていた世界とはかけ離れすぎていて、
唖然としてしまった。それに、大柄で筋肉質な主人公の雰囲気に、
堺雅人氏のか細い声はまったく合っていなかった。
背景からくる不気味さと狂気が伝わる美しさだけはあるものの、
途中の変なギャグで台無しになってるとしか思えなかった。
桜がとても美しく妖しげに描かれていただけに、残念。


■7話~8話 『こころ』(夏目漱石)

キャラクター原案=小畑 健(「DEATH NOTE」「バクマン。」)
脚本=阿部美佳
美術監督=上原伸一

前編を冬編、後編を夏編として、2通りの解釈による設定と展開で
見せたのが秀逸。 原作をどう受け取るかという問題そのものを
物語に組み込んだのは、すごく面白いなと思った。

登場人物は、先生、Kという男、お嬢さん、未亡人の4人だけ。
Kが自殺をするまでの出来事を、冬編でのお嬢さんは奥ゆかしく、
夏編でのお嬢さんは積極的でしたたかな女性という設定のもと、
物語の中の大まかな台詞は同じなのに、ニュアンスの違う言い方にして
まるで正反対の展開になってしまうところが、興味深かった。


■9話~10話『走れメロス』(太宰治)

キャラクター原案=許斐剛(「新テニスの王子様」)
脚本=川嶋澄乃
美術監督=金子英俊

物語が始まってまず、自分の大好きなアニメ作品の『魍魎の匣』と
まったく同じ演出と音楽と語り口だったことに感動してしまった。
なるほど、スタッフが同じだったので納得。

縁側に舞い込む桜の花びら、やわらかな光に包まれた部屋、
穏やかで懐かしいピアノのメロディー、美しすぎる万年筆やインク瓶。
それだけでも個人的にはしっかり鷲づかみにされたのだが、
原作の『走れメロス』を劇中劇としてうまく取り入れて再現しつつ、
原作のテーマとなっている約束と友情と信頼を、
このアニメの主人公である作家とかつての親友との甘くて苦い過去に
うまく重ね合わせてあって、それがまた僕の甘くて苦い記憶と
ぴったり一致してしまったものだから、
つきあげる胸の苦しみで、どうにも切なくなってしまった。

川嶋さんの練られた脚本に、胸をこじ開けられて参ったw
心の奥底に仕舞い込んでいたはずのものが一気にあふれ、
「うわぁ~~やられたな・・」と、しばし身動きできなかった。

待つほうがつらいのか、待たせるほうがつらいのか。
{netabare}
「待つことも待たせることも必要なくなってしまうことが一番つらい」
と主人公の独白に、自分も深く共感。
{/netabare}

ただし、どの作品にも言えることだけれど、観る人によっては
まったく違う解釈や感じ方があって当然なわけで、
自分が感動した、良い作品と思ったからといって、
感じる部分は人それぞれだし、逆に受け付けない人もいるとは思う。

でも・・・ほんとうに、この中の『走れメロス』は、
このオムニバスの中でひときわ美しく、味わい深い作品だった。


■11話   『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)

キャラクター原案=久保帯人(「BLEACH」)
脚本=小林雄次
美術監督=金子英俊

全体通して原色を使い、特に赤と緑と青が強烈な印象を残す。
サイケデリックで不気味な地獄の様子や、悪の限りを尽くした主人公の
殺戮シーンは、なかなか迫力があった。
それだけのことをしておきながら、子どもに刺された後の彼が、
目の前にいる蜘蛛を殺さなかったのはなぜか。
それがやがて、地獄での蜘蛛の糸に繋がるわけなのだが、
蜘蛛にささやかな情をかけたあの心理描写には、
もう少し丁寧さが欲しかったなと思った。
しかし・・・悪人は地獄に堕ちても悪人というこの物語、
なかなかシュール。


■12話   『地獄変』(芥川龍之介)

キャラクター原案:久保帯人(「BLEACH」)
脚本=小林雄次/いしづかあつこ
美術監督=金子英俊

「蜘蛛の糸」から物語は続いており、
こちらでは国王の悪人ぶりが描かれる。
地位と名声を得ながらも、愚かな人間はどこまでも愚かで。
そしてその国王に目をかけられている絵師の、「地獄を描きたい」
という欲望が強烈で悲惨な犠牲を生み出すにも関わらず、
絵師はどこまでも絵師で・・・
なんとも、最終話にして一番後味の悪いエンディングだった。

それでも、アジアンチックな雰囲気を独特の色彩で描いた背景は
強い個性が感じられて、なかなか良かった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

文学が身近に

このアニメ作品、皆さんの評価が低いのですが私はすきです。

日本の代表する文学をアニメ化。

冒頭で語っているのですが、
「若い世代にとっては昔の話、上の世代にとっては昔読まされた話」
・・確かに!

図書館や図書室でいかにも難しそうな書籍たちが並び、その中にこのアニメで表現された作品たちは置いてあります。

人間失格、こゝろ、桜の森の満開の下、蜘蛛の糸、走れメロス

本を開くと、印刷部が古く滲み、茶色くなったページ。まるで読む気にもならない。

けれど、本の中の人たちは特別難しい人間ではなくて、私たちと同じで
青さや愚かさ、悲しみや喜び、時には焦り、怒り、涙。 動く心、衝動。
とても人らしい感情をもった主人公たちが描かれています。
小さな、汲み取らないような感情を丁寧に表現するさまは惹きつけられます。


アニメ化にあたり、それぞれのキャラクター原案が、週刊少年ジャンプの有名な漫画家たちということで
観やすく、文学との距離をとても近いものにしてくれたのだなぁと感じました。

想像していたのと少し違ったり、制作した方たちの原作とは違う解釈があったりしたのですが、
今の人たちに、受け入れてもらいやすいように表現して
もう一度読み返そう!と思ったり、ちょっと読んでみようかな?と思ったりして
本を手にとってもらえたら・・ということなのかな。

鬱々とした雰囲気や堕ちてゆく様、狂気ギリギリの心理描写など、見所満載でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 26

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

名作も真っ青?

各エピソードとも作画も演出もまるで違うので、各々別物として見る必要があります。

「人間失格」
原作既読。ほとんど覚えてないので純粋に楽しめたと言えば楽しめました。
しかし自分のイメージしていた主人公像とちょっと違っていた気がします。
共感出来る部分が結構あったと思うんですが、このアニメの主人公はあまりそういう部分がなかった。
しかし、綺麗に纏めていてぐっとくる内容だったので、アニメとしての出来は非常に良かった。
いずれ読み返したいと思わせる面白さだったので、全然アリだと思います。

「桜の森の満開の下」
原作は読んだこと無ければ粗筋すら知らないが・・・これは唖然とした。
打って変わってコメディタッチで描かれてるわけですが、
時代劇なのに英語喋ったりミュージカルしたり意図がよく分からない。
内容は至極残酷なものなので、そのギャップが悪趣味にしか映らなかったです。
オチの意味もよく分からなかったですが、原作がどんなもんか知りたくはなりますね。

「こころ」
原作既読。Kが自殺に至るまでを過程を2つの解釈で描いた作品。
前編は先生の視点、後編はKの視点で展開されている。
先生からの視点の回は、Kの容姿・性格・心理描写全て酷すぎる出来に映ったのですが、
原作にはないKからの視点の回を見てみると、Kの心理描写はまだまともになりました。
ただ、全ての登場人物が原作と乖離しすぎているので、解釈として成立しているとは思えないです。
作品の要であるKの自殺理由を扱うのであれば、Kの人物像だけは守るべきだと思うんですが・・・
「こころ」を真っ二つにしているような酷い出来だと思いますw

「走れメロス」
原作既読。これは鮮明に覚えています。
アニメ「魍魎の匣」のスタッフということで、さすがという出来。
走れメロスの劇と小説家をリンクさせるというやり方はありがちではありますが
原作を巧く活かしてるという面では一番良い印象を受けました。
ただ本当に小説を執筆する様や汽笛の音まで「魍魎の匣」とかぶり過ぎて笑ってしまったw

「蜘蛛の糸」「地獄変」
「蜘蛛の糸」は既読。「地獄変」は未読。アニメでは同じ世界観で続きものとなっています。
カンダタの生前の描写から始まるのですが・・・とにかく色彩鮮やかな作画が美しかったなと。
地獄の禍々しさとか炎に包まれるところは素晴らしかったと思います。
「地獄変」はよく知らないので、内容についてはなんとも言い難いですが。

原作を結構改変してるので、この辺をどう受け取るかですよね。
良いと思えた作品と悪いと思えてしまった作品の差は結構激しかったです。
原作を読み返そうという気にはさせられたので、そういう意味では良かったのかな。
ただこのアニメを見る時は原作とは違うということを念頭に置かないとひどく痛い目に合う。
繊細な人物描写を、割合とざっくり描写してしまっているのは残念ではあるけど
アニメとして表現するのであれば、ある程度は仕方ないことではあるんでしょうね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
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