国王で王女なTVアニメ動画ランキング 9

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の国王で王女な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月04日の時点で一番の国王で王女なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.2 1 国王で王女なアニメランキング1位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1170)
5478人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

憎しみの連鎖

アニメーション制作:キネマシトラス
監督:阿保孝雄、シリーズ構成:小柳啓伍
総作画監督:鈴木 豪、山本由美子
キャラクターデザイン、総作画監督:諏訪真弘
原作:アネコユサギ

異世界系アニメは嫌いではない。
パーティーを組んでモンスターを倒すという
今では誰もが知っている物語自体に
不思議と惹きつけられるからだろう。
しかし、物語の骨格が共通のため
誰もがストーリーを作りやすいこともあり、
作者の嗜好が分かりやすく伝わってくる。
そのため、私にとっては好みがはっきり
分かれるジャンルの作品でもある。
物語が目指しているものが見えたときに
感じたのは、『盾の勇者の成り上がり』は、
私が好きな異世界ものだということだった。

20歳の大学生、岩谷尚文は「四聖武器書」という
本を読んでいるときに異世界に召喚されてしまう。
そこには、剣、槍、弓、盾の4人の勇者が揃い、
尚文は盾の勇者として召喚されていた。
4人の勇者は定期的に訪れる「災厄の波」に
対抗するために呼ばれた存在。
しかし、なぜか盾の勇者である尚文だけが
召喚したオルトクレイ王やその娘・マインから
迫害されてしまうのだった。

序盤を乗り切れるかどうかが
いちばんのカギになるかもしれない。
主人公の尚文が周りの人々から騙され、
迫害され続けるため、観ていてストレスが溜まるからだ。
個人的にはフィーロとドラゴンのレースでの
マインのやり方があまりにも滑稽で笑ってしまい、
そこから、安心して観られるようになった。
尚文が迫害されることが、この物語の核心の
部分なのだろうと思ったからだ。
おそらく盾の勇者についての本当の秘密は、
物語の最終段階にまで来なければ、
明かされないのではないだろうか。
そもそも尚文だけが「盾」の勇者ということで、
武器ではなく防具だというのは変な話で、
攻撃を受け続けることを示している。
それによって、憎悪の炎が蓄積されていき、
強大な力を持つ話になっている。

結局、何千年も続く人類の歴史で
戦争が終わることのないのは、
憎しみが連鎖するからだろう。
これを断ち切らない限りは、
私たちはいつまでも破滅の危機と
直面し続けなければならない。

マチュー・カソビッツ監督の『憎しみ』という
映画があるのだが、フランスでの
有色人種たちが差別を受け続け、
悲劇を生んでしまう様をモノクロの映像で
スタイリッシュに描いている。
フランスというとサッカーの
ジダンやアンリなど有色人種のスター選手が
多いイメージだが、反面、差別が根強いと聞く。
国粋主義者が一定数以上いて、
スラム街のような場所も存在する。
フランス国内の暗部が描かれた、
とても心に残った作品だった。

『盾の勇者の成り上がり』を観ていて、
そんなことを思い出したのだが、
この作品は、テーマや教訓を込めた童話。
明らかに西洋の童話がバックボーンにある。
だいたい、マインや教皇、ほかの勇者の行動が
あまりにも常軌を逸しているわけで、
明確な目的をもって物語が紡がれていく。
そのため些か、極端な展開になっていて
好みが大きく分かれるだろう。
例えば、先述したように盾の勇者は、
攻撃を受け続け、憎悪の炎で自らと
世界を滅ぼすほどの力を備えているように見える。
それを助けるのが奴隷商で売られていた
タヌキの亜人のラフタリアと
神鳥と呼ばれるフィーロである。
本心から信じてくれる大切な人が近くにいることが、
人を憎悪の念に縛られることから救ってくれる。

また、「災厄の波」に際して、
モンスターを退治していくのと同時に
一般の村々が被害を被り、
モンスターの死骸が周辺地域に
災害をもたらす話もある。
勇者たちがモンスターを倒すことで
後始末をしないと被害が拡大していく発想は面白い。
そんなときに尚文が人々を助けるのだが、
必ず報酬を要求する。
つまりは「ギブ&テイク」の精神だ。
人と人との関係というのは、いくら親しい間柄でも
「ギブ&テイク」を忘れてしまうと、
簡単に関係性が崩れてしまうことがある。
一方が与え続けているだけの関係性は、
いくら口では「気にしないでいい」と
言われたとしても、長続きすることはない。
これは親子であっても同様だ。
誰もが頭では分かっている、人と人との関係性の常識を
物語でしっかり伝えているのは好感だった。
この常識は最近の社会では忘れかけられていると思う。

そして、物語に一貫して流れているのは、
「信じる」とは、どういうことかということ。
盾の勇者は、ほかの使い物にならない勇者たちと
共闘しなければならないことをフィロリアルの王から
課される。人を信じたり、託すことによって、
初めて未来が拓けることを示す。
{netabare}勇者たちには、それぞれ特殊能力が設定されており、
他の勇者のことを信じることで、
その能力を全員が使えるようになっている。{/netabare}
おそらく、この物語では、人が持たなければならない
いくつもの大切なものを身につけなければ、
「災厄の波」に対抗することができないのだろう。

物語全体としては「なろう系」らしく、
設定や物語の粗が散見され、
主人公以外の頭が悪すぎてイライラする。
タイトルもこの作品が内包するテーマとは
かけ離れていると思うし、失敗だと感じる。
おそらく編集者がつけたのだろう。
しかし、キャラが魅力的で、
やりたいことがはっきりしている。
最後に仲間に加わるのも、樹のチームから
追い出されたキャラということで徹底している。
作画は安定していて、顎のとがった造形が特徴。
美術面もなかなか興味深く、
ローマやマヤ文明の遺跡を参考にした
絵作りが好感だった。

別の異世界から訪れたグラスやラルク、
そして、勇者たち全員が
それぞれ別の世界の現代から召喚されたこと、
盾が抱える暗い秘密など、
気になる点はたくさんある。
2期と3期の制作が決定したということで、
続編を楽しみに待ちたい。
(2019年11月10日初投稿)

投稿 : 2024/06/29
♥ : 70

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人間の醜い心に嫌気がし、人狼や神鳥の美しい心に癒される物語

この物語はドラゴンクエストのような立派な勇者が登場する素晴らしい物語ではありません。
人間の醜い心が思いっきり表現されています。
このアニメで美しいバトルを期待されている方は、見ない方が良いでしょう。
でも、人間でない人狼のラフタリアや神鳥のフィーロが私たちを癒してくれるので、この物語は何とか見ることができます。


この物語では、顔も見たくないほどの嫌な人間たちが登場します。
その嫌な人間たちから盾の勇者である尚文(なおふみ)は、何度も何度も濡れ衣を着せられて酷い目にあいます。

そんな嫌な奴らからの迫害をバネにして、尚文は少しずつ成長します。しぶとく、たくましく生き抜きます。
そんな尚文の生き方に、思わず感情移入してしまいます。
ドロドロして美しくないけど、大好きです。共感が持てます。

そして、尚文の仲間である人狼のラフタリアや神鳥のフィーロは、この物語では天使のように純粋です。いつも尚文を守ってくれます。

人間の心が醜く、獣や鳥の心が美しい、それが嫌というほどわかってしまう物語です。


この物語は、まさに人生の縮図のようなものです。
嫌な奴に屈服して日陰のような人生を送るか、それとも嫌がらせを跳ね返してしぶとく生き抜くか、その選択を迫られることが人生には割とあります。
私たちも盾の勇者のように、しぶとく生き抜きましょう。

エンディングは 藤川千愛さんの「きみの名前」 と 
               「あたしが隣にいるうちに」
2曲ともこの物語にふさわしく、心の叫びが聞こえてきます。魂の叫びと言っても良いかもしれません。
決して美しくないですが、心に響く名曲です。
       

投稿 : 2024/06/29
♥ : 69
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

デブチョコボが全てを救う

キネマシトラス制作。
異世界×ファンタジー。

図書館で1冊の古書と出会った主人公尚文は、
世界を救う盾の勇者として異世界に召喚された。
召喚された勇者は彼を含め4人である。
次元の渦・亀裂から大量に魔物が湧き出し、
世界は「波」と呼ばれる現象で破滅の道を辿る。
世界の救出を国王から託され彼らの冒険が始まる。

労働の対価として報酬を要求する勇者たち、
英雄譚としての勇者像からは乖離した設定である。
この設定も、物語後半で効果を上げる。
{netabare}地道に任務をこなし民の信頼を得る主人公と、
どこかゲーム感覚で勇者ごっこをする、
他の勇者との対比が顕著な形で表される。{/netabare}

お約束のハーレム展開も少しずらされている。
根拠のない愛情が、先行するのではなく、
信頼が先行しているため過度な嫌味とならない。
{netabare}身寄りのないものたちの疑似家族なのだ。{/netabare}
デブチョコボのフィーロが全てを救う。
なんて愛嬌のあるキャラクターでしょう。
ニコニコと荷馬車を引く姿がとても可愛い。
彼女の功績は、個人的に大きいです。

地道に戦闘し、レベルを上げ、
その対価で食料と武具を購入し旅を続ける。
気が付けば民の信頼を集め仲間を得る。
このこともまた物語後半で効果を上げる。
{netabare}召喚直後に、嘆き泣いた「盾」の性能も、
戦闘報酬で様々に派生しその効果は絶大である。{/netabare}
このあたりも丁寧に描かれていますね。

主人公尚文は、物語終盤になり、
{netabare}壊滅した仲間の故郷の再建を願い町を作る。
それは彼にとっても新たな旅の拠点である。{/netabare}
様々な旅での出会いが彼を成長させたのだ。
生き方を見つけ、ここからまた始める。

新たな冒険の始まりに期待するばかりだ。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 68

74.8 2 国王で王女なアニメランキング2位
暁のヨナ(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (896)
4771人が棚に入れました
建国神話・四龍伝説が伝わる高華王国。
緋龍城では当時、王の他には世継ぎの王子も、世継ぎを産むお妃も無く
ただ齢十五の王女・ヨナが、大切に大切に育てられていた――。
そして迎えた十六歳の誕生日。
武器を厭う心優しい父王・イル、幼馴染で護衛のハクや、ヨナが想いを寄せていた従兄のスウォンと共に、幸せな一日を過ごす…はずだった。
宴の夜、スウォンとの婚姻を反対するイルに、ヨナは自分の気持ちを伝えに行く。
しかし、イルの部屋で彼女が遭遇したのは思いもよらぬ過酷な現実で…!?
ヨナと四龍、それぞれの運命が絡みあう、激動の大河ファンタジー・ロマン――!

声優・キャラクター
斎藤千和、前野智昭、小林裕介、森田成一、岡本信彦、諏訪部順一、下野紘、皆川純子

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

少女漫画原作強し(´▽`)♪

謀反により国を追われた皇女・ヨナの
決意の旅を描いたファンタジー作品。
全24話。
原作:花とゆめにて連載中漫画(未読)


命を狙われる事となってしまった
主人公・ヨナが“四龍”と呼ばれる
古来から伝わる4人の戦士を探す旅に。

物語の冒頭、エピローグが
『七つの大罪』とちょっと似てますねw
が、こちらは少女漫画が原作なので
当然、女子向けのファンタジー。
俗にいう逆ハーレムものですね。
そんでも十分に楽しめました(´∀`)/″

まるで韓流ドラマを観ているような世界観。
これが序盤の印象。
(まぁ、韓流ドラマ観た事ないんですけどねww)

ストーリーは至ってシンプルですが
シリアスとコメディのバランスの良さが
絶妙で最後まで飽きずに視聴できました。
豪華な声優陣も魅力的。
イケメンキャラクターの掘り下げや
少しずつ成長を見せるヨナの姿など
2クールを上手に使って描かれています。

何よりも丁寧に描かれていたのは
ヨナを心から想うハクの姿。
スウォンとハクを想うヨナの気持ち。
この辺りはさすが少女漫画原作ですねぇ。
ほんと秀逸でした(o´∀`o)

これからが物語の根幹というところで
1期は終了しちゃいましたねw
何だよ!もーー!って方も多いかとw

『最後まで細部まで作品の世界観が統一された良作』
というのが最終的な評価です。
原作も続いているようなので
続編を心待ちにしています!





《キャスト》

ヨナ(CV.斎藤千和)
ソン・ハク(CV.前野智昭)
スウォン(CV.小林裕介)
ユン(CV.皆川純子)
キジャ(CV.森田成一)
シンア(CV.岡本信彦)
アオ(CV.山本希望)
ジェハ(CV.諏訪部順一)
ゼノ(CV.下野紘)
ケイシュク(CV.吉野裕行)



《主題歌》
OP
『暁のヨナ』(第1話ー第14話)
『暁の華』/Cyntia(第15話ー第23話)
ED
『夜』/vistlip(第1話ー第14話)
『暁』/志方あきこ(第15話ー第24話)

投稿 : 2024/06/29
♥ : 69

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

暁の珍獣使いユンくん

何不自由もなく育った齢16の王女様が、ドン底に落ちて這い上がる物語。
物語の進行は遅く、2クール使ってキャラ紹介の段階かな。
核心部分はまるで語られず、いまだプロローグです。

それにしても、お付のキャラが強烈です。
ハクは強カッコイイ。
白龍キジャは強なよっちい。
青龍シンアは強もの静か。
緑龍ジェハは強渋い。
黄龍ゼノは弱ふてぶてしい。
でも、なんといっても、彼らを珍獣呼ばわりするユンくんが最強です。
もっとも美人なのに。
もっともボコボコにされ。
もっともキレまくり。
もっともツッコみまくり。
もっとも軽く見られ。
もっとも女子力が高いです。
ユンくんの登場で、このアニメの雰囲気がコメディー方向にシフトしました。
すべからく個人的男性キャラの上位にランクイン。
声優さんは、皆川純子さんですが。

四龍の中では、ジェハがお気に入り。
あの落ち着き払った態度は爽快です。
それに、優しい低音ボイスがここちいい。
私としては珍しく、男声ボイスにハマりました。
諏訪部順一さん、名前をしかっり覚えておきましょう。

あっと、ヒロインのことを忘れていました。
ヨナの魅力は何と言っても目ですね。
城での無邪気な目から逃亡中の死んだ目。
その後、旅の中で魅せる強烈な意志を発散する目。
その目つきはヒロインとしては異常ですね。
すっかり魅了されました。

2期やらないかな?
やってほしい。
やってくれないと泣いちゃうよ。
いっそ、3期でも、4期でも、5期でも。
私にとっては、それほどの作品でした。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 62

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

花とゆめ白泉社枠

OP楽曲が梁邦彦と12国記と同じ方なので
見始めたけれど
まぁ、これがいいのなんのって。

あらすじは、色々あって国を追われる事になった姫が
四竜を集める旅をするというお話です。
22話が抜群で鳥肌がたちました。
元々、中華系のお話はロマンを感じるものが多いのですが
(日本や世界の歴史ものも大好きですよ)
これは中々…話の内容もさることながら
引きが抜群に上手いし、BGMもだけど曲全般が素晴らしい。
22話は特殊EDでこれも鳥肌もの。

彩雲国物語が好きな人には特におすすめです。
四竜がイケメンキャラですし。
ギャグも入れつつ、シリアス展開を重ねて来る。
全キャラクターがとてもいい。
ヨナが成長し、21話の睨みつける眼はぞくっとするものがあり
どんな姿に身をやつしても姫であると思わせてくれた22話。

多分、キリのいいところで終わってくれるとは思いますが…


後数話でどうにかなるというものでもなさそうだし
2期希望ですね。
白泉社さんは続きを作ってくれない事が多いのですが
これは是非お願いしたいです。
神はじが花とゆめ枠で2期も出てる事だし…期待してもいいのかな…

続きがないと悶えます…


OP
「暁のヨナ」(第1話 - 第14話)
作曲・編曲 - 梁邦彦
「暁の華」(第15話 - )
作詞 - SAKI / 作曲 - AZU / 編曲 - SATORI SHIRAISHI & Cyntia / 歌 - Cyntia
ED
「夜」(第1話 - 第14話)
作詞 - 智 / 作曲 - 瑠伊 / 編曲・歌 - vistlip
「暁」(第15話 - )
作詞・作曲・編曲・歌 - 志方あきこ

投稿 : 2024/06/29
♥ : 51

77.1 3 国王で王女なアニメランキング3位
それでも世界は美しい(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1159)
6485人が棚に入れました
雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女・ニケ・ルメルシエ(ニケ)。彼女は嫌々ながらも国のため、「晴れの大国」の太陽王・リヴィウス一世(リビ)に嫁ぐことに。しかも、即位して3年で世界を征服したと聞いたが、会った相手は、なんとまだ子供であった。さらに、くだらない理由で、雨を降らせろと要求され、反発するニケ。しかし、共に危機を乗り越え信頼を深め、ニケは、自らの意志でリビのそばに残ることを決意する。互いに愛し合い、支え合いながら、共に歩むニケとリビ。やがて、2人は正式な婚約者となり、運命の輪が回り始めるのだった。感動×愛×ファンタジー。太陽と雨が一つに合わさる、光と雨のディスティニーロマンス。

声優・キャラクター
前田玲奈、島﨑信長、杉田智和、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、寺崎裕香、浪川大輔、横山智佐、潘恵子、櫻井孝宏、池田秀一、二又一成、富田耕生、青木瑠璃子、大塚みずえ、佐武宇綺、乃村健次
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

9月28日11時にニコニコ動画で前田玲奈さんの生歌

 9月28日11時に花とゆめアニメ祭りがあって、ニケ役の前田玲奈さんの生歌と島崎信長さん、杉田智和さんが出演されました。また、ニコニコ動画でも生放送されました。

OPすぐにアメフラシの歌でした。前田玲奈さんはちょっとあがっていらっしゃったようでしたが、きれいな歌声でした。2番目からは突然男性の歌声が!島崎信長さんがステージに出てきて前田さんと一緒にデュエット、わー凄いスペシャル!!

トークでは出演者が選ぶBEST3などで、それセカの名シーンを振り返りながらアフレコでの楽しいお話などを聞くことができました。アフレコ時の前田玲奈さんは身を乗り出したりジャンプしたりとかなり動きのあるアフレコだったようですね。会場は大笑いでした。

杉田智和さんは終始、笑いをとっていました。杉田さんがニールの衣装を自前で準備されたとのことでした。杉田さんが登場して会場は盛り上がっていましたね。

最後は前田玲奈さんの曲 「PROMISE」で締めくくられました。

***********************
雨送りの歌、すてきな歌

ついに最終回を見てしまいました。もう、大泣きしてしまいました。

 前回の雨の公国編中盤では、{netabare}リビとトハラの争いが、見ていて胃がちぎれそうなお話でしたし、瀕死のリビを見たニケの泣き叫びながらの救命シーンはもう真に迫っていて、 {/netabare}前田玲奈さんの演技がすごすぎて、心が締めつけられそうでした。

 最終回は名言がたくさんあったと思います。{netabare}トハラに会えず落ち込んでいるニケにリビが背中を押すシーン、ニケのトハラへの別れのセリフ、そしてトハラの雨送りの歌中でのニケへの別れ。見ないとわからないですよね。ほんとうにとっても良かったんです。 {/netabare}

 トハラの雨送りの歌、とっても感動しました。素敵な歌だなあ、誰が歌っているのかなと思い、調べたら、トハラ役の横山智佐さんそのままだったので、とても驚きました。凄い!
 横山さんのお姉さんはオペラ歌手で、横山さん本人もとても歌が上手とのことでした。確かに良く聞くと声量が大きくて、ビブラートを聞かせた伸びのある歌はプロ級の技術だと思います。それセカでは前田玲奈さんの歌がとっても素敵で上手だなあと思っていましたが、横山さんの雨送りの歌も圧倒的でした。{netabare}この歌が、ニケのトハラとの思い出を描き、師匠として、そして恐らくは娘同様に可愛がってきた孫との別れを物悲しく奏でていました。
(トハラが風を起こして船を進ませるシーン、ニケも大泣きしていましたね。今まで見たことない別れのシーンです) {/netabare}

 雨送りの歌を調べた後で、最終回を見直したのですが、見るたびにもう大泣きしてしまいました。ニケ役の前田玲奈さん、本当に泣きの演技で、私も泣かされました。演技、素晴らしすぎです!

 サントラ版を買ったのですが、雨送りの歌は入っていなかったので、とっても残念です。

 ラストで、ニケもリビもお互いがいないともうだめになっちゃうくらいの関係になっていましたね。いいなあ♡

 それセカは毎回お話が安定していて、私にとっては今年のアニメでは最もお気に入りの作品でした。製作スタッフも原作とそのファンをとっても大事にしていたと思います。最後に原作者の椎名橙さんのテロップがその証拠かと思っています。
これだけの素敵な作品だったので、2期は見て見たいけど、この雨の公国編で感動をしまい込んでもいいかもしれません。


6話見ました。
「こんなのが公女だなんて、世界中のプリンセスに謝れって感じよ!」
【2014/06/04】 {netabare}
タイトルのセリフ、ルナ姫がニケに {netabare}放ったセリフです。もう大笑いでした。
とにかく6話は自称許嫁のルナ王女!ルナ姫が圧倒していて、ニケはもしかして本編最大の敵(^^;)に遭遇。~ {/netabare}
 リビの表情、太陽王になったばかりの頃は、ルルーシュの表情にそっくり。それが今はコナン君になってます。いろんな表情の変化がありますね。
 それとルナ姫、このキャラクター好きになりました。いじっぱりで。最後はウルウル来ました。

4話と5話見ました。「敵意」と「悪意」 {netabare}の大きな違い、ニケの危機。それを5話で日傘とこぶしで解決するなんて、ニケはかっこいい!
 ニケを失うことにおびえるリビ、もうかわいいです。ニケでなくても守ってあげたくなるかも。
 5話の演出も素敵です。昔の映画みたい!~ {/netabare}

2話のレビュー 
2014.05.11 雨の公女と太陽王

 まだ3話だけ視聴しただけですが、1話を見てとても印象に残って見続けています。
 ニケもリビも喧嘩ばかりしているけど、とてもお似合いで、緊張感漂う世界観の中で、2人がどのような愛を奏でるのか、とても楽しみです。
(太陽王って、フランスのルイ14世もそう言われていたそうですね)

 奏でるといえば、音楽や歌がとってもよくって・・・
 特に「アメフラシの歌」はニケのCVの前田玲奈さんが歌っているんですが、とても気持ちがこもっている歌だと思います。特に2話と3話でこの曲が流れてきただけで感動しました。
 このような素敵な歌は私にとって「Silver Sky」(nano)以来で、聞いただけでもう、涙が出てきます。

 作品的にも演出や絵がとても私好みです♪

 これからが楽しみですね(*^-^) ~ {/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 106
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

中世っぽい世界観がいいですね^^
太陽王のもとに嫁ぐことになったニケはこれからどうなるのでしょうか。

いきなりの食い倒れキャラっぷりだったけど大丈夫?(笑)^^

■第2話
{netabare}
2話目からいきなりいい話。
なんかもう最終回みたい(笑)^^
反乱分子どうなったんだろ。
{/netabare}

■第3話
{netabare}
これはホの字になりますわ^^
{/netabare}

■第4話
{netabare}
今週もニケちゃん天使でした^^
次週予告からすでに涙腺が。。。
{/netabare}

■第5話~第12話
{netabare}
ばば様暴走したけど、最後まで良いお話でした^^
前半がものすごく盛り上がってましたね♪
{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 93

ヒカリ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君と感じる雨がこんなにも美しいなんて

原作を読んでいたので、やっとアメフラシの歌が聴ける!とウキウキしながら観始めた作品。

世界を手にしたまだ幼い太陽王と、歌声で雨を呼ぶことができる小国の姫が出会う。
というなんともロマンティック×ファンタジックなお話。
もうこの設定だけでたまりません…(´∀`*)ノ

ただ、マンガの絵がすごく好きだったので、
アニメの絵に慣れるのが少し時間がかかりました。

でも!もうそんなの気にならないくらい
アメフラシ最高でした!
お気に入りで、部屋で歌ったりしています~♪(*´○`)o¶~~♪
歌声ひとつで人の心を動かせるってすごいことですよね。
それにあの声量はすごいです!

でも最終話、どんどん好きになっていくリビに会えないさみしさと切なさが入り混じったアメフラシの歌も素敵でした。

そのヒロイン・ニケ姫役は新人声優さんの前田玲菜さん。これからもどんどん活躍されるのが楽しみです。
ニケ姫のおてんばなところも、意志がしっかりしているところも、きゅんきゅんするシーンも、すごくよかったです^^

太陽王・リビ役は島崎信長さん。カッコいいけど、まだ人間としては幼さを持っているところや、ニケだけに見せる顔が素敵でした。


キスシーンが多いな
どうしてここで字?
みたいに思うところはありました。
感動シーンにテロップみたいに字が出てきて…

ストーリーが素晴らしいからこそ、なんだか色々言いたくなって申し訳ないです…本当は大好きなんです!!

やっぱりこの作品は
幼く母を亡くし、世界を手にしながら、世界にすばらしさを感じられないリビが、ニケに出会い、
その世界が色づいて…
っていうのが、すごく心にくるんですよね。誰かのために歌うアメフラシは心に響きました。

そんな深いお話なのですが、コメディ部分もおもしろく
1クールできれいにまとめられているので、気軽に観てみてくださいね。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 71

83.9 4 国王で王女なアニメランキング4位
オーバーロードⅢ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (826)
4415人が棚に入れました
TVアニメ第1期が2015年7月~9月に放送された第1期が「最凶ダークファンタジー」の名にふさわしい圧倒的なスケール感と、クオリティの高い映像に多くのファンを魅了、2017年には劇場版総集編(前編・後編)が公開。TVアニメ第2期「オーバーロードII」が2018年1月~4月にかけて放送された。「オーバーロードIII」は7月より放送開始。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、東山奈央、五十嵐裕美、小松未可子、沼倉愛美、瀬戸麻沙美、佐倉綾音、真堂圭、東地宏樹、楠見尚己、雨宮天、石井康嗣、安野希世乃、逢坂良太、白熊寛嗣、遊佐浩二、小清水亜美、斉藤貴美子、花守ゆみり、石上静香、富田美憂、嶋村侑、櫻井孝宏、土師孝也
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

本格的に世界征服へ?

原作未読。第1期、第2期は視聴済み。最終話まで視聴。

いよいよ、”ナザリックVS人間”の構図で物語が描かれます。
ナザリック(アインズ様)サイドに肩入れすれば、爽快なんですけど・・・。
人間サイドに肩入れしちゃうと、結構グロい作品かも知れないです。
{netabare}対フォーサイト戦や、対ガセフ戦{/netabare}など、少し心が痛みます。

オーバーロードのもう一つの魅力はコメディパート。
第1話の、アインズ様や守護者たちの日常は、かなり面白かったです。
それ以降も、デミウルゴスに対する、アインズ様の知ったかぶりとか、定番ネタも面白かったです。

第4期を期待して待ちたいと思います。



《以下、各話レビュー的何かです》
{netabare}
【第1話】
OP、EDが、いつもながら、とてもカッコいい。
OxTとMYTH&ROID、OPとEDの担当が1期、2期から入れ替わっている。
こういう変化は、ファンには格別の御褒美ですよね。

ナザリックの日常回。
さりげなく、第2期のおさらい。
さりげなく、新キャラ登場。
このさりげなさが、とても良い。

コメディ回であり、サービス回(?)でもある。
しかし、アインズ様の{netabare}入浴シーン{/netabare}って、需要ありますか?

【第2話】
相変わらずデミウルゴスに振り回されるアインズ様。
思わず声が出るほど、ウケた!

カルネ村編。
恐らく本編とは大きく関わらないであろう、カルネ村の日常が丁寧に描かれる。
第2期のリザードマン編とも通じる、丁寧な作風が嬉しい。

【第3話】
カルネ村編のつづき。
エンリの大変な一日。
そして、恐らく、アインズ様にとっても大変な一日(笑)。

いちいち説明がなくとも、エンリの背後でアインズ様が暗躍している様子がうかがえる。

ルプスレギナ。
エンリに絶妙なアドバイスとしたかと思えば・・・。

【第4話】
はい!ルプスレギナちゃん叱られました(笑)。
「ほうれんそう」は組織の基本ではありますけどね(笑)。

アインズ様はアウラを連れて、巨人と魔蛇のもとへ。
しょせん、ハムスケと同レベル。
結果はおのずと・・・。

【第5話】
巨人の群れがカルネ村を襲撃。
前話との繋がりから、アインズ様の指示を受けた魔蛇が、陰で糸を引いていることは容易に想像が出来る。
ルプスレギナちゃんも無事にテストをクリア。

エンリとネム、ンフィは、アインズ様の招待でナザリックへ招かれる。
甘味に目覚めたエンリが可愛い!

【第6話】
捕らわれのデスナイトから始まる、バハルズ帝國編。
皇帝役は櫻井孝宏さん。
パンドラズ・アクター役の宮野真守さんの時も思ったけど、有名声優さんの贅沢使いは人気作ならでは。

デミウルゴスの提案を受け入れ、アインズ様も動く。
冒険者とは異なる組織。ワーカー。
フォーサイト。
この後の話の中心になるんだろうな。

【第7話】
ワーカーたちがナザリック地下大墳墓に、盗掘目的で忍び込む。
いうまでもなく、これはアインズ様たちの企て。
次々と排除されるワーカー。

恐怖公の声優さんは神谷浩史さん。豪華声優の贅沢使い。これも人気作ならではですね。

ガゼフに匹敵するともいわれる天才剣士・エルヤーがハムスケに一蹴される。
三人のエルフの奴隷に見捨てられた末路は惨めでした。

【第8話】
この回は純粋に面白かったですね。

{netabare}アインズの「仲間」というキーワードからフォーサイトのリーダー・ヘッケランが導き出した答え・・・。
『ナザリック地下大墳墓にいるアインズに宜しく』
一見、間違っていない。
しかし、第1期から視聴している視聴者なら分かりますよね?
{netabare}至高の四十一人のメンバーなら「アインズ」ではなく「モモンガ」と呼ぶ。
守護者なら「アインズ様」と呼ぶ。{/netabare}
仲間の名を語った嘘にアインズ様が激怒するのも無理はない。

クレマンティーヌ戦と同様、はじめは戦士として戦うアインズ様。
理由は、{netabare}恐らくあの首輪{/netabare}?

次にマジックキャスターとしての力を見せつけるアインズ様。
アインズ様が魔力探知阻害の指輪を外した途端、アルシェが嘔吐。

『タッチオブアンデス』
超位階魔法保有者のアインズ様にとっては恐らく下位の魔法。
だけど、フォーサイトの面々には目にしたことのない高位の魔法?

イミーナを庇い犠牲になったヘッケラン。
自らの命と引き換えにアルシェを逃がすよう懇願するロバーデイクとイミーナ。
そこでアインズが導き出した答えは・・・。
{netabare}シャルティアに対して『苦痛なく慈悲深く殺せ』と。
「そこのどこに慈悲があるというのですか!」
『教えてやろう。このナザリックにおいて死は、これ以上の苦痛を与えられないという意味で慈悲である』{/netabare}
ひえ~っ!
まあ、実験材料にされたり、拷問を受けたりetc・・・。
そんなナザリックでは、苦痛の伴わない死は慈悲なのかも知れない(笑)。

アルシェとエントマの{netabare}声優さん{/netabare}が同じ理由がここにあったんですね。

Cパート。ドラゴンとともにアウラとマーレが王宮を襲撃。
まず先に相手に手を出させておいて、それを口実に、後から相手の本陣に乗り込んで、相手を屈服させる。{/netabare}

【第9話】
ジルクニフにとっては恐怖の一日だったでしょうね。
{netabare}居城に乗り込んでこられたら、目の前で大量殺戮。
ナザリックに呼びつけられたら、デスナイトの出迎え。
玉座を間を一望しただけで把握できるであろう、圧倒的な財力と武力。{/netabare}

ジルクニフ一同が帰った後の玉座の間のくだりは、とても面白かった。
アインズ様の心の叫びと守護者たちの過大評価!
これぞオーバーロードの真骨頂!

ラストの演出はとても良かった。
アインズ様の圧倒的な魔力を目の当たりにした{netabare}フールーダの{/netabare}声の上ずり方。
興奮と歓喜が否応なしに伝わってくる。
{netabare}フールーダの方を見向きもせずに前を通り過ぎるジルクニフとそれを見送るフールーダ。{/netabare}
言葉が無くても、お互いに察し合ったことが伝わってくる。


【第10話】
王国と帝国の戦争が近づく。

レエブン公は第2期ぶりですね。

第1王子のおバカぶりが笑える。

【第11話】
エンリ将軍が誕生し、第1王子のおバカな行動が、笑えない事態を巻き起こす回。
そもそも、情報収集に行くだけなのに、{netabare}5000人もの{/netabare}兵士を引き連れて行けばどうなるのか?
情報収集すらまともにできないおバカぶり。

数で押し切ろうとしたら、逆に数で押し込まれて、撤退・・・。
おバカ丸出し・・・。

アインズ様が動揺するさまも面白い回でした。

【第12話】
アインズ様の超位階魔法に王国サイドも帝国サイドも圧倒される回。

ところで、アインズ様が言っていた、『3人いや4人の殺してはいけない人』って誰と誰なんですかね?
{netabare}クライムとガゼフは決定でしょうね。
クライムには、ラナー王女から目立つ鎧を身に着けるように指示がありましたからね。
これは、デミウルゴス辺りからの入れ知恵でしょうね。
大勢の中で間違えて殺されないように、目立つ鎧を身に着けろ、と。
ガセフも、この後アインズ様からスカウトされましたからね。
まず間違いないでしょうね。{/netabare}
残りの2人は、今、戦場にいるのか?いないのか?で意見が分かれちゃうかもしれないですね。
今、戦場にいる場合なら{netabare}国王とレエブン公かな?{/netabare}
今、戦場にいないとすれば、{netabare}ラナー王女とザナック第2王子かな?{/netabare}

【第13話】
{netabare}アインズ様を殺せるほどの武器の存在。{/netabare}
シャルティアの精神支配のくだり以来の重要な話となりそう。

パンドラズ・モモン登場(笑)。
{netabare}『トウッ』って・・・。{/netabare}
思わず{netabare}『お前』{/netabare}って言っちゃった、アルベドが可愛い。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 61
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

喝采せよ

以前、オーバーロードの真髄は、
コメディにあると宣言しましたが、
ナザリック面々の日常で始まるなんて、
これですよ、楽しい初回でしたね。
2期より格段に楽しくなってきた。
その後、世界征服に向けて、
着々と歩を進めることになるのでしょう。

しかし原作を知らない私は、
隣国がどこなのか、どの方向に進軍しているのか、
登場人物も多く名前もわからない始末。

ウィキを調べては頑張っていますが、
何と「五大最悪」なるものを発見しました。
それぞれが領域守護者とのことですが素晴らしい。
今期で出てくるのでしょうか?
その名もニューロニストペインキル。

最終話視聴追記。
{netabare}やはり壮大なファンタジーは、
アニメでは難しいのでしょうかね。
シンプルな構造を取れませんから。
魔導国建国、いよいよ歴史の表舞台へ。
当初の目的を忘れそうになりますが、
きっとこれで良いのでしょう。{/netabare}

活字ではより面白いのでしょう、率直な感想です。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 60
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

株式会社ナザリックの世界戦略

2期から1クール置いての3期です

続きものですので1期からお願いします。
よくよく振り返ってみましょう。本を正せばデミウルゴスがアインズ様の深謀を忖度して上申したネタが発端です。
それを「お、おう」となし崩し的に追認したことで史上稀にみる惨劇に見舞われる人類を憐れむ第3期。

安定してはいますね。
飽きもきてますけど、人間の敵アンデッド視点の斬新さも手伝って賞味期限をまだ迎えておりません。
ここまで3クール費やしてます。完結する素振りもなく今回もそれなりに区切りをつけた俺たたEND。
個人的には2期までで生じた“これどうなるんだろう?”がほとんど進んでなかったので肩透かしを食らった格好ではありますが、そこは大きな減点になりませんでした。ちなみに“これ”とはこんな感じ↓

{netabare}・他のプレイヤー(至高の御方々)は存在するんだろうか?
・アインズ様(至高の御方)に異議申し立てする部下(守護者やメイド)は出てくるだろうか?{/netabare}

伏線っぽいのは未回収。
そして冒頭述べました通り、ナザリック勢の大々的な地上侵攻が始まるわけです。このへんが3期の事実上のお楽しみポイント。もしくは楽しめるかどうかの分岐点ですね。
人間を蹂躙していくことが予想されるとは思いますがこれまで以上に残酷度はパワーアップ。作者の狙い通りなんでしょうけど人間の視点で観るとつらいものがあるかもしれません。こちらもなんでしたらアンデッド視点で臨むことをオススメいたします。


いったん原点戻りましょうか。。。

老舗VRMMORPG「ユグドラシル」の有力ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の長モモンガさんが本作の主役なわけですが、シンプルにこの人そこらへんにいるネトゲ廃人なだけ。この前提を忘れないようにして楽しく視聴しております。
ギルドは出入りしながら述べ41人在籍していたようです。サービス終了の理由はユーザー減少だったかはうろ覚えですが役割終えたゲームってところなんでしょう。ボーナスほぼ全額注ぎ込むほど依存度強かつ名残惜しげに最後まで執着しちゃうようなモモンさんの中の人。なんかしらネジがぶっ飛んでるんだろうな~と思って観るとアインズ様のズレ気味な行動もけっこう許容できるかなぁ。それに現実世界で居場所が無かった独りの男の物語でもあり哀しき現実逃避第二章(※第一章はオンラインプレイ時)プレイ中と捉えると味わいが増してきます。

私にとっての『オーバーロード』現在地。4期あったらきっと観ます。



※余談

■きちんとフラグ

あれ!?なんか胸騒ぎしかしないんだけど?と不思議に思い繰り返し観てみたら露骨でした。

{netabare}「我が子よ お前に命じる。カルネ村に向かい村人たちから話を聞いて参れ」
「王命であるならば従うほかありません」
→第一王子用。カルネ村に手を出してはいけません。

「とはいえ働きづめですので、この戦争が終わり次第 数ヶ月は領地に引き篭もらせていただくと先に宣言しておきます」
→レエブン候用。なんと明快な“この戦争が終わったら…”的なやつ。

「男3人で話をするのも悪くないと思っただけさ」
→ガゼル用。普段と違うことしちゃダメ

「王都には美味い飯を出す酒場がある。この戦争が終わったらそこで打ち上げをやるか」
「戦勝を祝してだと嬉しいもんだな」
→ガゼル・ブレイン・クライム用。もうわざとしか思えん{/netabare}


■密かに期待…

最強であるが故に
{netabare}アインズ様が墓穴を掘って身を滅ぼす自滅エンドにやや期待してます。

ミスリードなんでしょうか?

Ainz Ooal Gown 文字を入れ替えて own goal

を想像できる語の並び。
どう落ち着かせるんでしょうね。まだよくわかりません。{/netabare}



視聴時期:2020年10月 

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2020.11.18 初稿
2021.09/04 修正

投稿 : 2024/06/29
♥ : 54

63.2 5 国王で王女なアニメランキング5位
エガオノダイカ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (202)
700人が棚に入れました
地球より遥かかなたの星にある、笑顔に溢れた王国。王女のユウキは十二歳、そろそろ多感なお年頃。毎日泣き、笑い、時にはときめいたり…?しながら、王宮で楽しく暮らしている。日々を彩るのは、忠実な家臣たち。教育役のレイラ、政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、そして……幼馴染の側近、ヨシュア。「ユウキ!気合と根性さえあれば、何だってできる!」「……もうっ。またそれ~!?ヨシュア、もっと貴族らしくしてっ!」ステラは十七歳、有能かつクールな軍人。けれど微笑みはいつも絶やさない……笑顔は生きるためには、欠かせないから。これは、遠い星に生まれた、二人の少女の物語。

声優・キャラクター
花守ゆみり、早見沙織、松岡禎丞、佐藤利奈、神奈延年、置鮎龍太郎、小市眞琴、榎木淳弥、松山鷹志、長久友紀、増田俊樹、石谷春貴、白石稔
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

笑った私は素敵でしょう・・・ね?どう?どや!素敵でしょ?

タツノコプロ創立55周年企画オリジナルアニメーション、とのこと。


そのまんま『笑顔の代価』となるのでしょう。好物である不穏な展開が待ち受けてそうなタイトルが視聴の決めてでした。鬱展開カモン(^^)

王国と帝国。二つの勢力に別れての戦争もので主力兵器はロボットという世界が舞台です。キービジュアルからは想像つかないですけどね。王国側の王女ユウキ(CV花守ゆみり)と帝国側の一兵卒ステラ(CV早見沙織)のWヒロインになります。
戦争の原因は資源エネルギーに絡んでと妥当な理由でした。
タイトルから“笑顔は何と引き換えなのか?”
OP映像から“ユウキとステラはどう絡むのかなぁ?”
そんなところが気になる序盤です。


観終わって、、、そこそこ期待した通りの“不穏さ”ではありました。
エガオにまつわるオチのつけ方やたぶん監督が描きたいであろうテーマも伝わってきます。ただわかりづらい。

戦争もののくくりで本作を捉えるとして、陣営の違う二人を主人公に据える場合、まずはお互いの関係を決めてくれると楽だったのです。
 ・一番手っ取り早いのは二人をライバルにしちゃうことでしょう。
 ・次に考えられるのは敵味方を超えた友情物語にしちゃうことでしょう。
これがどちらでもなく関係性は不明のまま。
ただそれ自体は悪くないことです。後半に結びついてこればいいだけの話。

次に早い段階で二人が会うなり相手を認識すること。接点を作ってあげないと一つの作品のなかで別個の物語を追うハメになるからです。これもないため、視聴者は二つを追いながらの集約待ち状態が続きました。これもそれほど悪くないことです。
代わりかどうかは知りませんが、同じ事柄を王国視点で次は帝国視点でと交互に見せる演出が何回かあって理解を促してました。
おもしろい演出でしたが、《話の進行速度》を代価として払った感じですね。終盤近づいてももやもやが依然として残ります。
{netabare}9話以降、クラルスとは何ぞや?が解明されたあたりから物語は加速していきますが、{/netabare}どうしても終盤慌てて畳んだような印象です。

 尺不足ではなくこれは脚本が悪いです。

並行で物語を進行させる場合、興味を引き付ける要素を要所で挿れないと置いてけぼりになります。その悪い見本。
最終盤はいろいろ繋がって作品のメッセージも受け取りましたが、それまでの組み立てのしょっぱさから{netabare}ラストカットのユウキとステラの二人に{/netabare}感情移入できた方がどれほどいたでしょうか?私は2週めでやっとおぼろげながら見えてきた感じでした。

 『その笑顔のためにどんな代償を二人は払ったのだろうか?』

ここに注視する必要がありそうです。鬱展開は好物です。ただしそれは人間の根っこ部分を摑まえてこそ。メッセージ性があるものの根っこが弱い、もったいない作品でした。
テロップ挿入ありのOP。「笑った私は素敵でしょう」とストレートなED。OPはムービーがネタバレやんと思いつつ、両曲とも作品世界に合っており肝いりだったことがわかります。


※以下ネタバレ所感
■笑顔の意味
ヒロイン二人の笑顔には別々の意味がありました。
{netabare}ユウキ:幼くして両親を失う不幸に見舞われながら周りの助けもあり、愛情を注がれて育った娘の笑顔。
王女らしく笑顔の対象は自国民だったり『公』に向いている。しかし次々と愛する人(家臣含む)を失っていき、笑顔は消えていく。愛する人を失わずに済む日が訪れた時に笑顔は取り戻せるのだろう。{/netabare}

{netabare}ステラ:幼くして両親を失う不幸に見舞われ里子に出されても厄介者扱いで、愛情を注がれずに育った娘の笑顔。
自己防衛ありきで笑顔の対象は自分『私』に向いている。仮の居場所(軍)を見つけ必要がなくなり、笑顔は消えていく。在りし日のかすかに残る記憶。人と人との繋がりを取り戻せた時に心から笑える日が訪れるのだろう。{/netabare}

{netabare}ユウキは民を統べる者としての自覚が芽生え、その責任を全うしようとすることで。
ステラは戦災孤児や隊の仲間の温もりに触れ、居場所を見つけようともがくことで。
クライマックスに向けて両者の心の変化みたいなものが集積していき、ラストピースをレイラさんが埋める。そして繋ぐ。ここはちゃんと筋が通っているんですよね。{/netabare}


■メッセージ
非戦反戦であることは明確です。王国にも帝国にもそれぞれ兵士たちには愛する者がいて、と。両陣営の視点で描かれているので狙いはある意味分かり易い。戦争なんてろくなもんじゃない。その通り!
なんだけど、物語の収束のさせ方が自分には刺さらない刺さらない。受け取ったメッセージに共感するまでには至りませんでした。

{netabare}作中でも再三指摘されてましたが、動力源(クラルス)を失えば、新たな争い生まれないわけないでしょうに。自覚あるだけマシと言えなくもないが、クラルス停止の正当性の根拠に持ってきたのが住環境の維持、すなわち環境破壊の阻止です。しかも1000年後。
これは問答無用でグレートリセットすればなんとかなる、のテロリストの発想ですよ。クラルス停止してもいいようにエコ手法を周知徹底するロードマップを敷くとか代替エネルギー研究するとかまじめな議論すっ飛ばすやり方はどうも性に合いません。そんな真っ当なツッコミに対しての反論が{/netabare}

{netabare}『気合と根性さえあれば、なんだって出来る…』
ヨシュアの伏線回収です。 ダメだこりゃ (*´▽`*){/netabare}

賢明な皆さんならもうお気づきでしょう。既視感のあるプロパガンダ臭がプンプンで胡散臭いったらありゃしないのです。
エンタメはエンタメで楽しみたいのでこういうのいらんかなぁ。リアリティの欠如した作品は今の時代ウケませんよ、タツノコプロさん。
GO!GO!がコンセプトの55周年企画なそうですが、これが非難轟々にならないことを切に願います。


■オマケ
1.CV花守ゆみり
ユウキが野営のキャンプで食事にありついてるシーン。もうすぐ冬ですね。
※出典:寒い季節にキャンプを楽しむアニメ
2.役名リリィ
仲間が戦死する度にこのフレーズが耳から離れない
「さよならはやってくるけれど ずっと先だって思ってた」
※出典:ゾンビがアイドルするアニメ

お粗末さまでした。



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2019.08.25追記

視聴時期:2019年1月~3月リアタイ視聴

ED『この世界に花束を』のフレーズ。「笑った私は素敵でしょう」
これ放送中は気にならなかったのですが、最終話を観終わって、

 「素敵って言えや、ゴルァ!」

と迫られてるかのように感じました。作中のメッセージが押しつけがましかったのが理由です。お姫様は自分は良いことしてる!って信じて疑ってないですよね。だいたいこの手の方って人の話聞かないんですよ。



2019.03.29 初稿

投稿 : 2024/06/29
♥ : 46

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

第一印象はかなり良いです!(搭乗タイプのロボットが出てきますね…。)

== [下記は第1話視聴時レビュー: 以下、追記あり] ==
第1話を観ました。ユウキ王女は「王女」と呼ばれているということは王位継承者ではあるけどまだ即位していないってことですかね。

そして近衛騎士でユウキ王女の幼馴染みであるところのヨシュア、教育係っぽい感じのレイラ、武官のトップっぽいハロルド、文官のトップっぽいイザナ、辺境警備が担当らしいユニ、ルネという双子の姉弟の騎士がメインキャラとして出てきていました。

ソレイユ王国にとっての「辺境」とは隣国である帝国との国境付近を指すようです。

タイトルのエガオとはおそらくは「ユウキ王女の笑顔」ということであろうと思われますが、それに対して支払われるべきダイカ =「代価」とはいったい何なのか?

テウルギアという一般名詞で呼ばれるパイロット搭乗タイプのロボットが出てきて、王国で「騎士」と呼ばれるのはこのパイロットのようです。

戦闘ロボットが出てくれば連想されるのは武力での係争なわけですが、第1話冒頭では「新型クラルスを開発中」といった話はあるものの、王都とおぼしき都市では平和な感じが漂っています。

今後どうなっていくのか、未視聴の方はまずは第1話をご覧あれ…。

……と、ここまで書いたけど内容的にネタバレなしでの更新が難しそうなので視聴を進めても当分レビューは更新しないかも?
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.3.26追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。なんというか「惜しい」感じの作品でした。最後まで観たこと自体には後悔はありませんが。

初回の感じで一応戦記物っぽい内容を期待していたのですが、その期待からするとユウキ王女がある程度軍略の才の片鱗を見せていたのにそれがいまいち活用されなかった感じがあって、戦記物としての出来はあまり良くなかったですね。

そして次に期待したのが「政治的決断」なのですが、これも下されるのがちょっと遅かったと思いますし、内容的にも私個人には不満な感じでした。兵器が満足に使えないからといって停戦が決まるまでには両陣営なりの葛藤があって然るべきだと思うのですが、その辺りはお茶を濁された感じです。

私個人の好みで言えば、2話前に最終話Bパート辺りにたどり着いて、最終話Cパートの辺りに2話くらい割いて良い物を見せてくれたらより楽しんで観られたんじゃないか思いますが、制作サイドが作りたかった物がそれじゃないならしょうがないですよね。

ということで、ちょっと残念な感じで終わりました。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

エガオニナルカ?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
アニオリのロボアニメのダメなパターンの方、って感じですかね。

雰囲気や出だしの感じはかなり良かったんですが、肝心のストーリーでおおこけしました。ロボットアニメ自体は大好物なので、期待はしてたんですけどね。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず一番の問題は、「クラルスの停止=文明の崩壊」みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終話Cパートでいきなり、「え? 結構、普通に文明を維持できるんじゃん」となったところ。あれはズルいと思う。話が違う。

という事で、あくまで、「クラルスの停止=文明の崩壊」と考えてレビューを進めていきたいと思う。そうじゃないと、ユウキの行動に是も非も言えないから(兵器だけが停止し、文明が維持できるならば、そりゃ理想的だから)。

ユウキのとった行動は控えめにいっても最悪で、まさかただの箱入りワガママ王女様のままで最終話までいくとは思わなかった。じゃあ、縄文時代や弥生時代は争いが無かったのか? 充分な食料や医療がない中で、幸せに長生きできたのか? など、たくさん疑問が浮かぶ。

もしこういう「ハッピーエンド」を目指すなら、「クラルスの軍事転用だけを止めるウィルスを流す(ナノマシンの改造)」とかにすりゃ良い(勿論葛藤は生まれないが)。

構成的にも、とてもとても疑問が残る。

本作はダブル主人公の形式をとり、相互にそれぞれの陣営を見せていた。その中で、敵味方に分かれた二人の主人公が出会い、どう平和に導くかが見処になる作品だったはずだ。

そんな二人の大切な「邂逅」を、まさか最終話の終盤にもってきて、しかも、一方(ユウキ)の考えに全のっかりとか、マジか?と思った。もう一人の主人公であったステラのとった行動は、「止めない」という消極的なものだけで、だったらなぜ、主人公を二人にしたのか分からない。

ダブル主人公のメリットは、立場や境遇などの違いから、見える風景が変わり、異なる主張をもった者同士がぶつかり合い、それでも互いを認め、異なる二人だからこそ辿り着けるゴールを見つけるところにあると、私は考えている。

例えば、ダブル主人公×戦争 モノの金字塔、「銀河英雄伝説」は、ラインハルトとヤンという二人の天才が、直接顔は見合わせずとも、常に相手を意識し、敵の味方以上に相手のことを深い部分で理解していからこそ、感動が生まれた。

けれど本作は、二人が直接顔を合わすまでは、互いから何かを受けとるのではなく(というかユウキに関しては、ステラを個人として認識すらしてないと思うし)、むしろ、自分の味方から多くを学び、たくさんのものを受けとってきた。だから、最後に敵側についたステラには、裏切り者のような印象をもってしまった。会って数十秒の敵国の姫のありきたりな台詞に感動し、祖国をあっさり裏切った、そんな風に捉えられてしまわないだろうか?

ダブル主人公のデメリットは、片方を深める時間が半分になることだ(だから銀英伝は長大だった)。これだけ、ユウキのやりたいことを100%叶えるなら、普通に王国サイドのエピソードだけで充分だった。また、ダブル主人公の良さを生かすなら、7話くらいで二人を出会わせ、二人がそれぞれに1つのゴール地点に向かっていくような構成の方が良かったと思う。

さらに、普通に考えて「クラルスの全停止」というのは、愚作としか思えない。ナノマシンを使いきり、人が住めない環境になるのが、明日明後日の危機でないのなら、まずはこの情報を全世界に公表し、王国は帝国に即事降伏(敵対勢力がなくなることで、兵器によるナノマシンの浪費は防げる)。日常生活におけるクラルスの使用も最低限に抑えつつ、代替のエネルギー開発か、ナノマシンの発明・生産に全力を尽くす。その上で、全て上手くいかなかった場合は、一次産業の推進(人力での農業指導や農具の生産、家畜を充分に増やすなど)や治安機関などをしっかり整備した上で、今回のユウキのように、クラルスの全停止を行う。そのぐらいのことをやった上で行わないと、限られた食料や文明の遺産を巡り、間違いなく略奪が横行し、戦争以上の被害を生んでしまう可能性もある。マジで、雑だと思う。

これだけの悪さがある作品なので、視聴後の感覚的には☆1でも良いのだが、1~4話くらいまではしっかり楽しめるなど、良さもあったので、まあ、☆2かな。

あと、ネタバレに繋がるようなOPをつくるのは、特にアニオリならやめてほしいと思った。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
クラルスの全停止=文明の崩壊みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終回Cパートで、わりと普通に生活出来ているようなので、話が違うと思った。

ダブル主人公の良さを全く生かさず、最終回になってようやく邂逅し、すぐに意気投合する二人がよくわからん。

てか、クラルス全停止、兵器が止まって世界が平和になりましためでたしめでたしとか、頭お花畑かよ(向日葵だけに)w

☆1でも良いが、序盤はまあ楽しめたので、☆2で。
{/netabare}


【1話ごとの感想(視聴時毎回更新)】
{netabare}
1話目「ソレイユの少女」☆3
{netabare}
器の大きさをみせる、主人公。なんか、好きな世界観っぽい。

《今後の展望》
王女が有能且つ良い人なので、彼女の成長を描くというより、理想と現実のギャップに悩みつつも、それを乗り越える様子を描くんだろうな。笑顔の代価、というタイトルが気になるな。ヨシュアかユウキのどちらかが死んだりする?
{/netabare}

2話目「戦乱の真実」☆4
{netabare}
なんか、OPが盛大なネタバレになっているような、、、。ヨシュアの死亡、思ったより早かった。

《今後の展望》
こうなると、王女の闇堕ち、本領発揮で帝国を蹂躙することもありそうだけど、多分、爽やか路線だな。OP観る限り(苦笑)
{/netabare}

3話目「微笑みの戦士」☆4
{netabare}
戦場で親を殺した(かもしれない)兵士が、その子供に桃缶を配る。そして、家を爆破に巻き込み、助け、罵倒される。しっかり「人間」を描いているな。

《今後の展望》
1話ごとに主人公サイドを変えていく、ダブル主人公構成でいくのかな。銀英伝もそないな感じだし、好きな構成ではあるかな。
{/netabare}

4話目「希望の選択」☆4
{netabare}
王女の素人判断で最悪の結果を招く。なかなかちゃんとドラマを作る気があるな。

《今後の展望》
科学力と経済力、地の理は王国にあるが、戦力(物量)と勢いは完全に帝国にある中、やはり逆転の一手は、ユウキの覚醒しかないでしょうね。ただ、最終的には和解、和平だろうから、互角まで戻せば良いわけだけど。帝国に物資は無さそうだし。
{/netabare}

5話目「分隊の一夜」☆3
{netabare}
昔世話になった先輩軍人、、、わっかりやすい、死亡フラグ(笑)

《今後の展望》
リリィもいつか死にそうですね。ユウキにとってのヨシュアの死に釣り合う存在が、ステラにとってのリリィっぽいし。
{/netabare}

6話目「運命の岐路」☆3
{netabare}
総数五万!? かなり大規模なロボット軍団がいるんだな。いくら士気を上げるためとはいえ、戦術を考える人が前線に出るの? ユウキが指揮をとる(覚醒する)きっかけ作りか。

《今後の展望》
やはり、ユウキ無双の展開かな。今回追い討ちをしなかったことが、後々、ステラとの和解、共感の種になるのかな?
{/netabare}

7話目「王宮のひまわり」☆2
{netabare}
退役、メデタイ、メデタクナイは、微妙なところだな。こっちのチームも、かなりキャラは深まったな。ピアーズを殺したか、これはちと残念。なんか、体よく悲劇を背負わせて、ちょいキャラを殺していく。こうなると、ピアーズを殺すために、今回、彼をとってつけたように引き立てたことになる。こういう、キャラの生かし方、殺し方は嫌いです。キャラクターは、ちゃんと生きて、どうしようもなく、死なないと。

《今後の展望》
帝国側、ステラサイドにも死の悲しみは必要で、だとしたら、ヨシュアに釣り合うのは、リリィか隊長かと思っていたら、ピアーズというちょいキャラに悲劇を背負わせて退場させる手段に出たか。今後を、想像したいと思えなくなったな。とりあえず、ユウキ無双ですね。
{/netabare}

8話目「最後の伝言」☆3
{netabare}
イザナ、死亡。最後に一花咲かしたら死んでいく流れを続けるのか?

《今後の展望》
新型クラルスのリスク。世界が滅ぶとか、そんなんでしょ、多分。
{/netabare}

9話目「暁の挽歌」☆3
{netabare}
王国編が続いたね。笑顔の代価とは、人々がクラルスによって笑顔になった代価として、環境が犯されることもあるんだね。う~ん、パタパタ人が死んでいくな~。ハロルドも死に、いよいよ王国は人材不足だな。

《今後の展望》
次は帝国編を2話続けるのかな? 最終的には、世界の全てのクラルスを活動停止にするの? てか、これ、ストーリーまとまるか?
{/netabare}

10話目「魂の発火」☆3
{netabare}
戦争被害者との触れ合い。素直に笑う、ステラ。悲劇の予感しかしない。ここで、隊長の死か。ここで両陣営の物語がひとつにまとまるのね。

《今後の展望》
ステラ、最後は隊長の孤児院を引き継ぐのかな。次はステラとユウキの邂逅だろうね。二人はどんな決意をするのか。やっぱり、新型クラルスを使って、全クラルスの停止かな。でも、それで争いがなくなるほど、世界はシンプルなのかな?
{/netabare}

11話目「二人の決意」☆2
{netabare}
隊長への熱い思いに、なんかこっちがついていけないな。ダブル主人公ものだけに、片側の掘り下げは不十分になるわけだし。ユウキが、父の死というツラい事実を、母親に言わせず、自ら言ったのは、偉いと思った。

《今後の展望》
まさかこれ、クラルス全停止でハッピーエンド、にはしないよね? クラルスを全停止するならするで、現実的な代替案がないと。
{/netabare}

12話目「笑顔の代価」☆1
{netabare}
よく娘だと分かったな。母親の超能力か? なぞの挿入歌(笑) 野菜は元気になるって、ナノマシンは自己増殖するの? じゃないなら、「減らなくなった」だけ(現状維持)で、回復はしないでしょ。

いや、確実に間違いなく、ユウキもステラも刺されると思うんだけど。

ここまでダメな最終回も珍しい。総合評価まで1にしようか悩むレベルです(汗)

《今後の展望》
2期や劇場版はないな。100%。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 34

72.1 6 国王で王女なアニメランキング6位
魔弾の王と戦姫(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1016)
6442人が棚に入れました
中央から遠く離れた辺境の若き領主であるティグルヴルムド=ヴォルンは、
ある日、国王の命によって隣国との戦争に出向く。
敵の総大将は竜より超常の武具を与えられし七戦姫の一人、
エレオノーラ=ヴィルターリア。
弓使いの少年と銀髪の美しき戦姫が出会うとき、
後世まで語り継がれる《英雄》の伝説が幕を開ける!

声優・キャラクター
石川界人、戸松遥、上坂すみれ、井口裕香、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、小松未可子、小林ゆう、原田ひとみ、興津和幸、飯島肇、菅生隆之、木村良平、松本大、東地宏樹、小杉十郎太

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ストーリー展開早ッ(゜ロ゜;)

辺境の地「アルサス」を統治する伯爵・ティグルと
7人の戦姫を中心に描かれるバトルファンタジー。
全13話。
原作はライトノベル。


隣国同士で巻き起こる激しい戦を主人公・ティグルが
仲間たちと共闘し生き抜いて行くストーリー。
バトルファンタジーの「王道」って感じですかね(´∀`)

ハーレムやサービスカット、可愛いキャラデザなど
いかにもラノベらしい演出もちらほらw
その反面、戦場の描き方は特徴的でしたね。
工夫された戦況説明の巧さ、CG、騎乗シーンと
駆け足気味に進む戦場を上手に描いていると思います。

ティグルの武器が「弓」。 まぁ、地味ww
ピシュッ!グサグサグサ。 まぁ、地味ww
ただ、その分、戦姫たちが激しくも美しく
戦ってくれてますのでご安心を(ゝω・)

戸松遥、茅野愛衣や井口裕香など人気の女性声優陣と
ベテラン男性声優陣はバランスが取れいて安定感あり。
しかし、石川界人もよく出るねぇw


チラッと上にも書きましたが
疾風のごとく駆け足でストーリーが進行しますw
この辺りが作品評価の分かれ目になるかと。
個人的には予想より楽しめましたが♪

魔弾の王たる片鱗しか見せていない主人公
一部、未登場のままで終わった戦姫と
続編に期待せざるを得ないところですね。

領民を想う気持ちを強く持ち
領地を守るため必死に立ち向かう
ティグルの姿は勇敢で熱いです(*´∀`*)ノ




《キャスト》
ティグルヴルムド=ヴォルン(CV.石川界人)
エレオノーラ=ヴィルターリア(CV.戸松遥)
リュドミラ=ルリエ(CV.伊瀬茉莉也)
ソフィーヤ=オベルタス(CV.茅野愛衣)
ティッタ(CV.上坂すみれ)
リムアリーシャ(CV.井口裕香)
レグナス(CV.藤井ゆきよ)
バートラン(CV.菅生隆之)
マスハス=ローダント(CV.飯島肇)




《主題歌》
OP
『銀閃の風』/鈴木このみ
ED
『Schwarzer Bogen』/原田ひとみ
『竜星鎮魂歌』/鈴木このみ(第10話のみ)

投稿 : 2024/06/29
♥ : 62
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

千の声、万の夢を踏み越えていく英雄の物語

この作品も2014年のお気に入りの1つになりました。

特にOPの鈴木このみさんの「銀閃の風」は、とっても好きな曲で、この物語の勇壮さ、人のはかなさ、激しさを想像させてくれました。それにしても鈴木このみさんの声量、ほんとうに素晴らしいです!

私は歴史ものが好きで、特に馬がたくさん出て来る映画を見るのが好き。本作品では馬が走るシーンが結構あるんですけど、本物の馬が走るように細部にわたって動きがいいなあと思えます。opのエレンが馬上の人となって滑走するシーン、大好き。

馬ばかりではなく、英雄ですとアレキサンダー大王やジュリアス・シーザー、ハンニバル、そしてグスタフ・アドルフが好き。グスタフはスウェーデンを発展させた英雄ですが、その称号が「北方の獅子王」で、17歳で王様(ティグルやエレン、リュドミラもほぼ同じ年齢)となって、王妃の名前がエレオノーラ。ライバルがヴァレンシュタインという名前なんです。戦姫のエレンやヴァレンティナなど似たような名前だけど、2人は将来 {netabare}争うと思えることから、ちょっと驚きです。

ティグルとエレンとの出会はとても印象的。エレンを射殺しようとして失敗、捕虜になるのに、物語が進むにつれてかけがいのないパートナーになっていくのがとっても素敵。
でも、いっしょになって戦ったのは、エレンよりもリュドミラのほうが多かったみたい。戦争終結後にティグルとリュドミラが寄り添って寝てたし。
ティグルにとって、エレンは先生の立場みたい。 リュドミラはティグルととってもお似合いと思えたのは気のせいでしょうか。

戦争中心でお話が進むので、内容は人命軽視ですけど、中世の戦争っていろんな本を読んでもこんな感じだったと思うし、エレンに兵を借りたティグルが多くの兵の死者を出したことに謝罪するシーンもあったことから、これも許せるかなと思います。{/netabare}

不満だったのは、あまり時間がなかったこと。2期でやってほしかったと思います。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 59

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ついついリムの胸に・・・

剣と竜で象徴されるファンタジー戦記もの。
アニメタイトルとおり、「魔弾の王」と7人の「戦姫」の物語です。
ただし、魔弾の王は本領発揮していないし、戦姫も一部未登場。
いまだ導入部といったところかな。

戦争描写が残酷で、モブたちが容赦なくバッタバタ。
一方、戦姫や竜がやたらと強く、戦争としてはアンバランスです。
でも、ナレーションとチェス状解説は、戦況を把握する上で良い試みでした。

私のハマりポイントは、ティグル・エレオノーラ・リュドミラの三角関係。
軽い修羅場が結構楽しみでした。
ティグルは超優良鈍感キャラなので、いたしかたあるまい。

私のイチオシキャラはエレオノーラの副官リムアリーシャ。
冷静な振る舞いとお堅い性格はおくゆかしいです。
そのいでたちで顔を赤らめるとは・・・。
最大の萌えポイントです。
こら、ティグル、毒を吸い出す時に胸を持つんじゃない!
いくら持ちやすいとは言え・・・。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 54

70.8 7 国王で王女なアニメランキング7位
アルスラーン戦記 風塵乱舞(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (513)
2733人が棚に入れました
聖マヌエル城での戦いから一ヶ月。パルスでは未だ終わりの見えない戦乱が続いていた。ルシタニアの侵攻によって生じたパルス国内の隙を突き、ペシャワール城砦に攻め込む遊牧国家トゥラーンの軍勢。パルスの兵たちは懸命に持ちこたえているものの、圧倒的な数の敵を前に、もはやその命は風前の灯。しかしそのとき、一迅の黒い風が戦場を駆け抜け、トゥラーン兵たちを次々と切り伏せる。続いて響く、涼やかで力強い「ヤシャスィーン!」の声。アルスラーンとその仲間たちが、帰ってきたのだ。

声優・キャラクター
小林裕介、細谷佳正、浪川大輔、花江夏樹、KENN、坂本真綾、沼倉愛美、羽多野渉、内山夕実、梶裕貴、稲田徹、玄田哲章、斉藤壮馬、日野聡、茅野愛衣、櫻井孝宏、津田健次郎

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

えっ!もう終わり

原作未読 全8話

荒川弘版の漫画を原作としたアルスラーン戦記の続きです。1期から見ることをオススメします。

またまたアルスラーンに過酷なことが待っていました。

今回はどちらかといえばアルスラーンの参謀であるナルサスがメインでしたね。

敵と比べると役者が違う感じがしました。

次回に繋ぐ準備運動みたいな感じでしたね。

凄く良いところで終わりました。(早く続きが見たいです!)

OP 藍井エイルさん、EDはKalafinaさんが歌っています。どちらも良い曲ですが、藍井エイルさんの体調不良で活動を一時休止されるとのことで早く良くなることを祈っています。

最後に、1クールの残り4話で七つの大罪のオリジナルエピソードがあるみたいですね。この枠の次クールは鉄血のオルフェンズなので、来年是非どちらも続きを2クールは行ってくださいと切に願いしますw

投稿 : 2024/06/29
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まぁ、全8話なので覚悟はしていましたが…

この作品は、アルスラーン戦記の続編に位置する作品です。物語に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

王都エクバターナを奪還するため、着々と力を付けてきたアルスラーン一行…
その破竹の勢いは増すばかりです。

ですが、その一方で不穏な空気の密度と混沌さも増してきたように思います。
牢に閉じ込められているアンドラゴラス…自らを正統なパルス国王であると主張を続ける銀仮面…

力を付けているのはアルスラーンだけではなく、黙って囚われ続けているアンドラゴラスではありません。
この作品ではずっと燻っていたこれらが一気に爆発して動き出す様が描かれています。

きっとそれぞれ自分の本分があるのだと思います。
それでもやはりアルスラーンに肩入れしながら視聴する事しかできませんでした。
優しさ溢れる判断には甘さがあるかもしれない…けれど、それは真っ当に立ち直る機会を与えてくれているから…

今のアルスラーン達には司法がありません。ですが、相手の事を深く考え裁量する姿を目の当たりにすると良い国王になるとしか思えませんし、そんなアルスラーンの人格だからみんながついてくるのだと思います。

アルスラーンの周りには。騎士以外に色んな人がいます。
身分や職業に拘ることなく分け隔て無いのも、彼の魅力に拍車をかけています。
しまいにはとんでも無い人までアルスラーンを訪ねにいくのですが、これは本編でのお楽しみ…
アルスラーンの人となりによるモノなのですが…個人的にはこういう展開は大好物です^^

一方、どうしても解せない事もあります。
物語の中でアルスラーンはアンドラゴラスから勅命を受けるのですが…何故あんな仕打ちの様な勅命を出さなければならなかったのでしょう…
エクバタール奪還に向け、アルスラーンの貢献度は決して小さくはありません。
それなのに…
その真意は今回も結局分からず終いでした。

王族の内紛でもめているのは、パルスだけではありません。
もめているのはルシタニアも一緒でした。

でも…人の欲って、何故こうも際限が無いのだろう…
そりゃ「無い」より「有る」方が良いものってたくさんありません。
けれど、ここで実際に争っているのは一般の人より遥かに良い暮らしをしていて、富も権力も十分過ぎるくらい持った人たちばかり…
きっと使え切れないくらいの富と権力を持っているにも関わらず、それでも欲しがってしまうのは何故なんでしょう…
人は富と権力を持てば持つほど卑しくなっていく生き物なんでしょうか…
こんな中だからこそ、アルスラーンの気高さが眩しく見えるのかもしれません。

オープニングテーマは、藍井エイルさんの「翼」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「blaze」
オープニングとエンディングとも平成の歌姫なんて何と贅沢なんでしょう…
もちろん、どちらの曲も文句なしに恰好良いです。
唯一気になるのは藍井エイルさんの体調でしょうか…
調子が良くないとの事でしたが…早く快方に向かう事を祈念しています。

全8話の作品でした。この変則話数を聴いた時から覚悟はしていましたが、
これから物語は最高潮を迎える…の直前で終わってしまうのは、やはり残念でなりません。
三つ巴の真っ向対決…無茶苦茶続きが気になって仕方ないです。
それに個人的にはエトワールの今後が気になります。
続編の制作…楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 21

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

できれば早めに続きが観たいです

昨年の夏まで放送されていたアルスラーン戦記の2期。
前作は2クール作品でしたが今作は僅か8話で終了。ついこの前に始まったばかりという感覚のうちに最終回となりました。内容的には、当然ながら前作の続きから始まって、最後もまだまだこれからが楽しみというところで終わります。言ってみれば長い物語の途中から途中までの一部分なわけで、この2期の部分だけの感想を書くというのもなかなか難しいのですが、基本的な雰囲気は1期と変わっていないので、前作が好きだった人なら問題なく楽しめるのではないでしょうか。
キャラは、アルスラーン王子が物語最初のころに比べて、かなり「ひ弱さ」が薄れてきた印象。原作を読んでいないので「少年はやがて王となる」というお馴染みのナレーションが2期終了の時点よりどれくらい先のことなのかわかりませんが、王子の能力や人徳的にはもうすぐにでも立派な王になれそうな風格が感じられました。その他のキャラでは、個人的にはアルフリードが結構好きなキャラでした。(沼倉愛美の声が好みなのかも)
作画は、合戦シーンにもう少し迫力が欲しい気もしましたが、まあ許容範囲かなといった印象。音楽も悪くなかったです。
わざわざたった8話で2期を作っておいて、3期なしで中途半端に終わるとは思えないので、多分続きををやってくれるだろうと楽観はしていますが、できればあまり長く間を置かないで続きが観たいです。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 20

73.6 8 国王で王女なアニメランキング8位
ベルサイユのばら(TVアニメ動画)

1979年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (136)
624人が棚に入れました
18世紀のフランスで、男として育てられた14歳の貴族オスカルは新たに皇太子妃となるマリー・アントワネットを護衛する近衛隊長に任じられた。心優しい彼女を守って数々の修羅場を戦い抜くオスカルだが、贅沢三昧の王侯貴族と貧しい庶民の溝は日々深まっていき、やがて血で血を洗うフランス革命が勃発する…。

声優・キャラクター
田島令子、志垣太郎、上田みゆき、野沢那智、吉田理保子、三景啓司、市川治、キートン山田、内海賢二、京田尚子、安原義人、森功至

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

オスカルは「餌」(笑)。(連載開始45周年らしい)

原作は少女漫画『ベルサイユのばら』(池田理代子作)。

実際にあったフランス革命近辺の時代を、架空のキャラクターオスカルの視点からを中心に描く歴史大河ロマン作品。

作中で歴史は20年近く経つ、今の感覚からすると長い感じの作品です。

池田先生は当初マリー・アントワネットを主人公にした作品を構想して、編集部に却下されたらしいです(笑)。オスカルを立てても、少女漫画誌で歴史物を連載すること自体に難色を示されたらしい。

当初の構想の影響か、オスカルの青春だけでなくマリー・アントワネットの奔放さみたいな辺りの描写にも時間が割かれています。

他にアンドレは有名だと思いますが、フェルゼン伯爵辺りも重要キャラですね。

オスカル中心に観るだけでなく、是非マリー・アントワネットやフランス革命にフォーカスして観ていただきたい作品です!

OP/EDも劇伴音楽もかなり良いと思うので、想い出補正はあるかもしれませんが、音楽評価は5です(笑)。

2017.4.21追記:
1972年に原作マンガのマーガレットでの連載が始まったらしく、今年2017年は連載開始45周年、池田理代子先生はデビュー50周年らしいです。これを記念して復刊ドットコムから豪華版(全7巻: 復刊ではない)が刊行されることになりました。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 27
ネタバレ

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

薔薇は気高く咲いて、薔薇は美しく散る ジュテーム、オスカル

1979年~1980年放送のテレビアニメ 日本テレビ系列 全40話

原作 池田理代子 監督 長浜忠夫→出崎統 制作 東京ムービー

泣く子も黙る熱血監督二人のリレーによる少女漫画のアニメ化。
いまだに信じられませんが、多くの人が名作と批評している作品でもあります。
 
観たのはうちの奴なので感想を聞きましたが、壮絶なネタバレ注意です。

{netabare}前半はマリーアントワネットが中心で声優の声が優しく美しく大好きでした。
後半はオスカル(女)とアンドレ(男)が中心となります。
すれ違う恋が切ない二人で、両想いになってから短いんです。
アンドレ(平民)と結婚するためにオスカルは貴族を捨てます。
二人とも死んでしまうんですが、恋愛シーンが短すぎます。
フランス革命でみんな死んじゃいます。悲しすぎます。
マリーアントワネットは白髪化して首を刎ねられます。{/netabare}

観終わったのは私ではありませんので、いつかは観たいと思っております。
長浜監督は声優の起用で揉めて降板したといわれていますが、
翌年病気で亡くなったことからして、盟友の出崎氏に託したというのが正しんではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 18

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フランスの歴史の一端として

フランスの貴族政治の隆盛期からフランス革命までのお話。
一般市民と貴族との乖離と貴族社会における陰謀と腐敗を
ドラマチックにアニメにした感じで、なかなか面白い作品
でした。マリー・アントワネットを守るオスカルは女性で
ありながら男として育てられ、美しすぎる近衛士官(王妃
の護衛をするかなり位の高い士官)で、とにかくカッコい
いメインキャラでした。

貴族の豊満政治に業を煮やした反乱兵士や市民の勢力が拡
大し、最後は実質のフランス革命のごとくバスティーユ監
獄が市民の反乱で陥落し、貴族政治は崩壊。マリー・アン
トワネットも処刑ということで、フランス革命の流れを、
アニメで観ることができる作品です。よくできています。
 
ドラマとしても、男性目線というよりは女性目線の恋愛観
が展開していて、いけないことも美しく表現されています。
しかし、陰謀に関しては、かなりネチネチしていて、この
時代のアニメ特有の陰湿な感じはあります。
 
女性が男らしい振る舞いをして、男らしい言葉を話す・・・
みたいな先駆け的作品であったと思う。OP曲の最初の画の
オスカルは、裸にバラがまとわりついている画だったので、
子供の頃はちょっと観るのが恥ずかしかった思い出がありま
す。
フランス革命はどうして起こったのか分かると思いますよ。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 12

69.1 9 国王で王女なアニメランキング9位
テイルズ オブ ジ アビス-TALES OF THE ABYSS(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (559)
3372人が棚に入れました
二大国・キムラスカ・ランバルディア王国とマルクト帝国により危うい均衡が続いている時代。
キムラスカ公爵家の一人息子・ルークが敵国マルクトに誘拐された。それから7年後、自分の屋敷に軟禁されているルークは、師匠・ヴァンとの剣の修行が唯一の趣味となっていた。
そんな折、ルークはヴァンを殺そうと屋敷に侵入してきた少女・ティアと超振動を起こし、彼女とともに見知らぬ場所に瞬間移動してしまう。屋敷に戻るため、ルークはティアと行動を開始する。その旅路で、ルークは様々な人と出会い、自分の生まれた意味を知ることとなる。
ネタバレ

TEE-PURPLE さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

奈落の底

[傾向・特徴]
・ゲーム原作(テイルズオブ○○シリーズ)
・バトルファンタジー
・魔法
・主人公が落ちるだけ落ちる…そして…
・本物と偽物


怠惰で傲慢な貴族の主人公の少年が思わぬことから、空間移動をしてしまい、全く違う国に飛んでしまうことから始まる話です。帰宅するための旅をするに連れて様々な問題に巻き込まれていきます。
初めのうち性格・態度などが最悪の印象の主人公のルークですが、そこで嫌いにならずに観続けることができるかがこの作品を楽しめるのかの分かれ目になると思います。
旅をしていくうちに、自分とは何なのか…本物とは何なのか…はたまた偽物とはどういうことなのかということに触れてからが面白くなっていきます。そこがテーマというか見所だと感じます。


感想{netabare}

まず、もし自分と同じ人間が二人いたらどう考えますか?まぁ驚くのは間違いないですけど、受け止められますか?
私は、兄弟がいないのでとてもうれしく感じると思います。毎日ワイワイはしゃいで遊んで楽しく過ごすでしょう。これが一般論の一部だと考えています。

しかしこの物語ではどうでしょう…。ルークとアッシュは戦う運命にあった…。悲しいことだと思います。二人とも過去は決していいものではなかったのに、最後まで報われない双方でした。
ルークは「造られた存在」過去と呼べるものはない…。
アッシュは「本物の人間」ちゃんと生まれてきたけど、誘拐されたことによりルークとすり替えられてしまった。
とても残念で可哀想な二人だと感じます。
そう感じながら最後の戦いを観ていて辛くなりました。そして…。


さて、本編の感想に移ります。
一番の印象は、主人公のどん底からの成長ですね。これはすごく良かった。落ちるだけ落ちて落ちてしまっても開き直って、はたまた人のせいにする最低の主人公から、文字通り英雄になりましたね。過去は消せないから背負っていく覚悟を見せてくれたルークに好感もてました。
覚悟を示すために髪を切りましたが、普通は決意の証に髪を切るのは女だと思っていた私からしては、印象が強かったです。そこからこの作品がグイグイ面白くなっていった分岐点だったと思います。

最後に、
過去の失敗を忘れろとは言わないから、背負う強さを身につけるべきだ。それが「成長」。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 24

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

なんと言いましょうか

原作ゲームは知りません

正直、ちょっと期待はずれでした
まず世界がせまく感じる、大陸を行ったり来たりしてるのに時間の流れを感じない
無駄に道中を描くよりはよしとしたのでしょうね

主人公がまともになるまではイライラしっぱなし・・・
バトルもあっさり終わるパターンが多く物足りない
とても世界の命運を左右するPTに見えなくて残念

良いところもあるんだけどイマイチ頭に残らず

投稿 : 2024/06/29
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分の存在意義を見出しながら成長していく主人公を描いた作品・・・聞いていた通り名作だったと思います。

この作品の原作であるゲームは未プレイです。テイルズシリーズで3番目に視聴した作品になります。
2作目の「テイルス オブ ファンタジア」がOVA4本分という短さだったため、ゲームの世界観を描くに留まりましたが、今回の「テイルズ オブ ジ アビス」は堂々の2クール作品です。
その上、あにこれで懇意にさせて頂いている方から「名作」と伺っていたので、とても視聴を楽しみにしていました^^

私はこのシリーズを制作された時系列の順に視聴するつもりですが、これまで作品前後の繋がりが全くありませんでした。
もしかすると、時系列に視聴しなくても物語についていけなくなる事はないのかもしれません。
この辺りも気にしながら視聴を進めたいと思います。

物語の舞台は、預言(スコア)と呼ばれる創世時代に未来の出来事が記された譜石通りに人類が生きていく事を是とする異世界・・・
スコアには国家間の戦争から個々人の行動といった幅広い内容が記されており、このスコアに従っていれば国家の繁栄が示唆されていた事から、人々にとって無くてはならない存在となっていました。

一方、この世界ではキムラスカ王国とマルクト帝国という二つの大国が、和平条約を遥か昔に取り交わしたものの緊張状態に陥っていました。
そんな中、キムラスカ公爵家の一人息子であるルークが誘拐されるという事件が発生します。
幸いにも大きな怪我を負うことなく救出されたのですが、ルークは誘拐前の記憶を一切失っていたのです。
そして7年の歳月が流れ・・・17歳になったルークは剣の師匠であるヴァンと稽古をしていたところ、ティアというヴァンを殺害するため屋敷に不法侵入してきた少女の武器を防ごうとした際、ルークの身体の回りが急に光りだしティアと一緒に全く知らない場所に飛ばされてしまうんです。

何が起きたか全く分からないルークでしたが仕方ありません・・・
この7年間、ルークは軟禁されていたのですから・・・
こうしてルーク達の壮大な物語が動いていくのです。

まず物語ですが、2クール作品だけあってストーリーがしっかり練られていて、一切無駄がありません。
内容は・・・驚きの連続です。
生きていく上における「自分の居場所」・・・身分の差はあれど家族という一つの集団の中に必ず居場所はあるので、普段は気にする必要の無い事です。
ところが、この作品においてそれは考えの甘さである事を痛感させられます。
家族の中における自分の居場所・・・昨日までの自分の居場所が今日は無い・・・
これが運命なら自分の不運を呪う・・・?
それで居場所が戻ってくるなら、きっと誰もが呪うことでしょう・・・
でもそんな事をしても・・・生きていく上において何の価値も無いんですよね・・・
今日食べる食事や寝床にも結びつかない・・・

だから過去に因われるのではなく先を見据えて生きていく・・・
正にその通りなのですが、気持ちと心はホントにバラバラです^^;
過去の思い出や約束に縋らないと心が折れてしまう・・・
やっぱりそこまで強くなれませんし、それで良いのだと思います。

でもいきなりこんな展開から物語が始まる訳ではありません。
序盤はルークの考え無しの言動に・・・正直何度かイラッとしました^^;
言う事は一丁前なんですが・・・やってる事はヘタレなところも苛立ちを後押しします。
そんな言動を発してしまう理由もあって彼ばかりを責められない一面もあるのですが・・・

ルークも自分の行いにハッと気づくのですが全ては後の祭り・・・
周りの信用を失ってしまったルーク・・・
どん底からルークはどうやって這い上がるのか・・・この作品の一番の見どころです。

この作品はRPGが原作なので、主人公以外のパーティーの仲間も登場する訳ですが・・・この仲間が半端なく素晴らしいんです。

私の一推しはヒロインのティア・・・少し影がある感じで決して表に出ることは多くないのですが、ルークを見守り時には叱咤する彼女・・・CVのゆかなさんとの相性もバッチリだったと思います。
他にも魅力的なキャラがたくさん出てきますが、濃密な2クールなので登場人物の名前が分からなくなる事はありませんでした。

その最大の理由が・・・それぞれのキャラを深掘りしていく先には想像を超える接点や、一人で抱えるにはあまりにも重すぎる過去を背負っている人達なかりなので、どのキャラにも感情移入ができちゃうんですよね^^

この感情移入という点においては、敵に対しても同じです。
大切な人を殺された・・・
この大切な人が居たから今の自分があるというのに・・・
直接的ではないにしろ、それに加担してた・・・
貴方だけは許せない・・・
自分の筋を通すには十分過ぎる理由だと思います。
そして次の瞬間画面一杯に広がるのは、本気と本気の激しいぶつかり合い・・・
本当に好きになれない敵もいましたが、敵でも嫌いになれない人の方が多かったのも印象的です。

そして物語だけでなく作画の緻密さにも圧倒されました・・・
原作がRPGなので、お約束の船や飛行艇が登場する訳ですが、それらどれもが細かいディテールまで丁寧に捉えられているのですが、その出来映えには感嘆の声しかありませんでした。

2クール全26話の作品です。物語が面白くて声優陣が豪華で作画が綺麗・・・文句の付け所の無い作品だったと思います。
特に中盤以降・・・目が画面に釘付け状態で視聴していました^^;
こういう王道ファンタジー作品・・・見応えがあって堪りません。
販促目的の作品が多い中、しっかりと物語を完結している所も好印象です。
こういう作品は、これからもどんどん視聴していきたいと思います^^

投稿 : 2024/06/29
♥ : 21
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