国王で奴隷なおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの国王で奴隷な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月25日の時点で一番の国王で奴隷なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.0 1 国王で奴隷なアニメランキング1位
精霊幻想記(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (316)
1003人が棚に入れました
前世と現世が交錯――二つの記憶を持つ少年が運命に立ち向かう!!幼い頃、母を殺され孤児となったリオはスラム街で必死に生きていた。ある日、幼馴染との再会を夢見て事故死した《天川春人の記憶》と《強大な魔力》がリオの中で覚醒し、剣と魔法の異世界に転生していたのだと気づく。さらに、偶然出くわした王女誘拐事件の解決に貢献したことで、貴族の子女が集う名門学院に入学することに……。階級社会の最底辺から這い上がるリオは、出会いと別れを重ねながら過酷な運命を打ち砕いてゆく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、諏訪彩花、藤田茜、桑原由気、楠木ともり、原田彩楓、鈴代紗弓、本渡楓、金子彩花、浜田賢二、田丸篤志、遊佐浩二、東山奈央、新田ひより、首藤志奈、西明日香

K さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

すみません。最悪です。

本当にひどいです。先に良い点ですが、キャラクターと声がとても良かったです。しかしそんなことを考える暇がないぐらい気持ち悪い作品でした。まず適当すぎる。5話の謎言語とか見ると本当によくわかる。てきとーに声をカットしてくっつけましたーみたいな感じの声。聞いてて違和感が半端ない。直そうって思わないのかなぁって思う。あとキャラクター設定とセリフもそう。伏線をはるのと回収するのが下手くそ。面白いのは読者に考えさせるような作品だと思うんだけどこの作品は幼稚園児でもわかるようなことをいちいちセリフにして出してくる。もう完全に伏線を理解したのにその伏線の話を延々とされるのは苦痛でしかないし新しい情報が入ってこないからただただ鬱陶しい。あと戦闘シーンについて。ループ使いまくりすぎだよねって感じ。もちろんある程度はループがあってもいいんだけども長すぎる。主人公無双なので緊迫したシーンがないのはあたり前ではあるけどやっぱり面白くない。言い忘れてたけど無双が中途半端すぎる。イラつく。
まあ愚痴はこれぐらいにしときます。
とにかく本当にカスなので見ないほうがいいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ハルトリオの紡ぐ縁

(2021.4.24初投稿, 2021.9.21更新)

◎ 1クール全12話

 2021年夏クールのアニメは、個人的にお気に入りのラノベ原作のファンタジー作品は、本作以外、「現国」「ツキミチ」「はめふら2期」「転スラ2期第2部」と盛りだくさんで非常に楽しみだった。

 中でも本作はかなり期待。それで放送前からオール4.5から評価スタート。以下ご覧のように長文レビューに。しかし、残念ながら徐々に評価は下がる結果になってしまった。もし原作ファンでなければ途中で視聴中断したかもしれない。

 不満の理由等は以下の各話レビューに書いたので、お時間とご興味があればご一読下さい。

以下、放送前投稿 (2021.9.21改訂)
ネタバレレビューを読む

❰原作既読視点の各話レビュー❱
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

4話までの感想ネタバレレビューを読む

5話感想ネタバレレビューを読む

6話感想ネタバレレビューを読む

8話までの感想ネタバレレビューを読む

9話感想ネタバレレビューを読む

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

74.4 2 国王で奴隷なアニメランキング2位
アルスラーン戦記(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1089)
5941人が棚に入れました
東西を結ぶ陸路の中心地・エクバターナを王都に掲げ、各地からの人や物資、そして豊かな文化が集まる強国パルス。この国の王太子として生まれた少年・アルスラーンは、幸福のうちに国を引き継ぐはずだった。土煙が舞う平原に、パルスの誇る騎馬隊が葬り去られるその日までは……。パルスの豊かな領土を狙って、異教徒の国・ルシタニアが侵攻を開始。初めての直面する本物の戦いに、不安を隠しきれない"気弱な"王太子・アルスラーン。彼の不安が的中したかのように、戦場には不穏な空気が渦巻き始める。敵の策略にはまり、これまでにない脅威を感じるパルス軍と、混乱する戦況に翻弄されるアルスラーンの父王であるアンドラゴラス三世……。駆けつけた「戦士の中の戦士」の異名を持つ騎士・ダリューンとともに、次々と襲いかかる敵、そして過酷な運命へと立ち向かうアルスラーン。運命という名の嵐が吹き荒れるなか、彼は信頼できる仲間たちとともに"王太子"として最初の一歩を踏み出す!

声優・キャラクター
小林裕介、細谷佳正、浪川大輔、花江夏樹、KENN、坂本真綾、梶裕貴、菅生隆之、田中敦子、津田英三、大川透、安元洋貴、三宅健太、小西克幸、桜井敏治、子安武人、斎藤志郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

少年は、やがて王となる・・・「ヤシャスィーン!」

私はこの作品に触れるのは今回が初めてですが、1991年〜1995年の間に劇場版アニメやOVAが制作されていたようですね(wikiより)
正直最初は視聴を迷った作品でした。物語の大筋が、2014年の秋アニメから2クールで放送された「暁のヨナ」と被っていると思ったからです。
しかもヨナは、お気に入りの棚序列22位の作品(2015年10月時点)・・・同じ系統の作品だとどうしても見劣りして映ってしまう・・・そんな懸念が頭の中で生じていました。
そこで、数話見てどうするか決めよう、と思い視聴を始めました。

この物語の主人公はパルス王国の王太子アルスラーン・・・パルスは国王アンドラゴラス三世が戦で無敗を誇っていることも手伝って発展した豊かな国・・・その様な中で、両親から疎まれながらも臣下と剣の稽古をしたりしながら過ごしてきました。
アルスラーンが14歳の時、侵略してきたルシタニアを向かい打つべく初陣に臨むのですが、味方の裏切りと敵の策略によってパルス軍は大敗を喫してしまうのです。

戦場ではぐれたアルスラーンは、絶体絶命の危機を迎えてしまうのですが、戦士ダリューンに助けられ九死に一生を得る事ができました。
ここから14歳の王太子アルスラーンに課せられた「パルス奪還」に向け、壮大な物語が動き出すのです。

振り返って見るとヨナとは背景こそ一部かぶっている部分がありましたが、物語の展開は似て非なるモノだったと思います。最初の心配は稀有だったようです^^;

この作品の見どころはアルスラーンの人柄に惹かれ、彼の周りに協力者が少しずつ集まっていくところです。最初は小さなさざ波でしかなかったアルスラーン一行が大きなうねりに変貌していく様は迫力があります。
それは、アルスラーンが臣下を身分や経歴にこだわらず、己の力全部をアルスラーンに貸してくれる人物を選んだからにほかなりません。

当然甲冑で身を包んだ戦士もいますが、流浪の楽士、女神官、山賊を生業とするゾット族の娘、同盟国の部下など、何もかもバラバラな彼らがアルスラーンの側近なのですが、アルスラーンを守りパルスを再興するという目標に対しては誰もが同じ・・・熱い気持ちを持ち合わせています。

それにしてもアルスラーンはまだ14歳なのに・・・他人の心を掴む事に関しては天才的です。
優しさや救いといった施しだけが人の心を動かすのではないという事を本能的に理解しているんでしょうね^^;
機会を与えること・・・許すこと・・・目線を合わせること・・・
きっと時と場合に応じて正解はいくつもあるのだと思いますが、アルスラーンの選択には感心するばかりでした^^

物語は悲願の道半ばで終わってしまいました。物語の行方は当然気になるのですが、一人だけ特別に気になる人がいます・・・それはエステルです。
ルシタニアの騎士を目指した彼女は、熱心なイアルダボート信者・・・
信仰自体は決して悪いことではありません・・・でも異教徒だかといってを相手を皆殺しにする教えは本当に正しいと言えるのでしょうか・・・だって相手は人間なんです。
過去信仰上の違いから歴史上何度も人は同じ過ちを繰り返してきました。
そこに立って前に進むのは自分と自分の意志・・・例え道を違えたからといって神さまはゼロクリアになんかしてくれません・・・だから自分の行動に対して責任を取るのも自分・・・だと思うんですけれど^^;
エステルがアルスラーンを始めとする異国の民族や文化に接し・・・何を感じるのかは気になるところです^^

オープニングテーマは、
UVERworldさんの「僕の言葉ではない これは僕達の言葉」
NICO Touches the Wallsさんの「渦と渦」
エンディングテーマは、
藍井エイルさんの「ラピスラズリ」
Kalafinaさんの「One Light」
カラオケで「僕の言葉ではない これは僕達の言葉」を歌ってみましたが撃沈^^;
エンディングはどちらも格好良かったです(こちらはカラオケで何とか^^;)

2クール計25話の作品でした。
よりテレビのCMで「少年は、やがて王となる・・・」と流れていたので、きっと続編はあるものだと思っていますが・・・良いんですよね^^;?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

王道のお手本

<全25話観終えて>
全話通していつも地に足が着いた脚本で、
偉人伝の王道の、「王となる道程」が
ブレずにしっかりと描かれてましたね。
ラストシーンのオーケストラも雄大で素晴らしかった。

特に不満や中弛みを感じることもなく、
1話から最終25話まで童心に返って楽しめました。

大河ドラマのような展開だったと思います。
フィクションにありがちな刺激的な急展開などあまりなく、
ゆっくりと詰将棋を楽しむような感覚が心地好かったし、
あたかも実話を基にした伝記のようなリアリティを感じられた。

時折、ナルサスの絵画ネタとか、
ギーヴとファランギース、エラムとアルフリードとの絡みなど
真面目な戦記物なのに、クスッと笑えるシーンを
さりげなく挿入するセンスもいい感じ。

また、最初から最後まで素直に楽しめたのは、
原作やOVAにはノータッチで、
白紙の状態のまま完走したためかもしれません。


★最終話:第二十五章「汗血公路」感想
ネタバレレビューを読む

ヒルメスの闇はどこまでも深い。
アルスラーンたちは、その闇を討ち砕き、
王都を奪還し、奴隷制度を廃し、
希望に溢れる王政を実現することができるのか。

続編が生れることを切に願います。

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以下は、初投稿時のレビューです。(2015/08/10)
ネタバレがあるわけではないですが、長いのでタグで閉じます。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

王道な面白さ

【6話まで見て 何となく、内容修正】
原作未読。
田中芳樹を読んだこと無し。アニメ銀英伝は全部見た。

吉川三国志、横山三国志に心躍らせ、
角川スニーカーのロードス島シリーズを発売日を心待ちにしながら読み、
富士見ファンタジアのスレイヤーズの発音し難い敵キャラにツッコミを入れ(※黄昏よりも暗き存在、に反応してしまう恥ずかしさ)、
ドラゴンランスの読みにくさに100ページ位で投げ出し、
ファミコンドラクエ1で街の人に話しかけるには東西南北の方角指定をしなければならなかったことをリアルタイムに経験し。
そんな私の感想。

【6話まで見て ベタな王道を楽しむ】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

88.4 3 国王で奴隷なアニメランキング3位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1179)
5556人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

タイトルに偽りなし!

原作未読。最終話まで視聴。

主人公がハメられ、酷い目に逢わされる第1話から始まる、他の異世界転生モノとは一線を画す作品。
主人公の尚文たち同様、視聴者も、何度もどん底に突き落とされる。
こういう所が、好き嫌いの分かれ目かも知れない作品。

私も何度も、どん底に突き落とされ、不快な思いをしました。
尚文たちが少しでも上向くと、必ず、突き落とされる。

ネタバレレビューを読む

人間たちの内側に秘めた汚さ・愚かさの表現が秀逸。
逆に、尚文とラフタリア、フィーロ、メルティの絆の美しさが光る作品。

ラフタリアとフィーロの感情表現の豊かな表情が、とても好印象の作品です。

続編を期待して待ちたいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 63

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

再視聴で最後まで

私が感じた限りの駄目な部分を箇条書きで挙げさせて頂きます。


Ⅰ.異世界に転移した経緯の部分が雑過ぎること
世界を救う為に転移させられた → わかります○
転移させられたのが日本人だけ → わかりません×
特別な能力(特殊能力や身体能力)がない一般人 → わかりません×

普通に考えて世界の危機を救う為に転移させるなら、身体能力や特殊な技能を持っている方を呼び出しますよね?
呼び出しできる相手を選べないだけだろうと皆さんは思うかも知れませんが
その場合だと仮定した場合でも何故、日本人だけ?
しかも若い日本人男性だけ??となる訳です。
完全にランダムで不確定な召喚魔法だとしたなら、日本人で男性で年齢が若い者だけというのは些かご都合主義が過ぎるのでは?
と凄く感じました。

Ⅱ.登場人物が転移後の世界に慣れるまで秒なのが、ご都合主義過ぎて違和感
現実で自分自身が異世界に転移させられた時のことを想像してみて下さい。
まず夢と考えますよね?
そして現実だと理解するまでにある程度の時間を要すると思います。
更に異世界でモンスターがいる世界だと認識した際、物事を進める上で警戒をし
慎重に物事を進める筈です。
それこそ我らが偉大なる御方アインズ様のように。

それが転移しました。
あー異世界なのかぁ~ → 勇者なのね! → 世界救ったら報奨金くれよな
となるのは異世界転移の経験者か余程の愚者かの二択ですねぇ~

Ⅲ.マインに盾の勇者(岩谷尚文)が騙され身包みを剥がされる件の場面で
全員一致で盾の勇者を犯人だと決め付けるのはどうなのでしょうか?
マインの装備が豪華な物に変わっていたり、盾の勇者の所持金や所持品が無くなっていることなど
少し考えればマインを疑う者が出てもおかしくないのではないでしょうか?
それが全員揃って疑うことをしない愚者だけとは……このデミウルゴス頭が痛くなりますねぇ~


と駄目な部分を箇条書きで3項目挙げさせて頂きましたが
他にも個人的趣向の部分で申し上げるなら
盾の勇者の仲間になるであろう面子に男がいないことなどが頂けません。
理由があればいいのですが、理由のないハーレムは私個人として毛嫌いする要素ですので……

リゼロ、オーバーロード、幼女戦記、転スラ etc...
など数多くのなろう系作品を観て来ましたが
転移の理由付けなど、各所に渡り設定の甘さやご都合主義が目立ち
とてもではありませんが、今後観る価値がないと言わざるを得ません。
私自身、アインズ様に仕える身ですので
多忙であり、時間がないので視聴する作品は厳選したい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
ネタバレレビューを読む

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
ネタバレレビューを読む

 

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19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
ネタバレレビューを読む

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18話感想
ネタバレレビューを読む
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


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17話感想
ネタバレレビューを読む
いろいろ重要な情報が開示された回でした

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16話感想
ネタバレレビューを読む
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
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15話感想
ネタバレレビューを読む

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


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物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

65.6 4 国王で奴隷なアニメランキング4位
07-GHOST[セブンゴースト](TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (346)
2087人が棚に入れました
ラグス戦争終結から十数年後、バルスブルグ帝国の第1区で軍に入隊するためエリート生として過ごしていたテイトは、ある日、失われた記憶の一部を取り戻し、自分がラグス国王の息子であることを思い出す。
記憶を取り戻したテイトは軍を脱走し、第7区のバルスブルグ教会の司教たちに助けられた。しかし、彼の運命はすでに動き始めていた。

peko さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

緋色のカケラ~♪

原作で号泣してください!
アニメで主人公を見守ってください!
という作品です。

1話がちょっとドタバタ展開なのですが、数話すれば回想シーンも入り、落ち着くので安心してください。
25話ありますが、まだ主人公テイト=クラインが駆け出した1歩で、完結には程遠いですが、内容的には、笑いあり、バトルあり、涙ありでかなり楽しめます。
私もアニメから入って原作を買いだした人なので!
あと音楽にも注目して観て欲しいです。
迫力大・癒しの聖歌が素晴らしく、バトルの時のサントラには圧倒されます。

私が大好きな原作とアニメなので、ネタばれなしで書くとこんなけしか書けませんが、是非!観て欲しい作品です。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆追加◇◆◇
サントラをニコ動で聞きなおしてみました!
これは!!!!!!!!!
なななななんと!★

心洗われるようなサントラだと改めて思いました。
アヤナミ登場シーンでのサントラが緊迫しつつも美しい旋律、そして穏やかで悲しいものであるのに気付かされた今日この頃です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

斎 美織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

是非原作を!

アニメ07-GOHST全25話完結です。
キャラクター作画声優さん申し分ないです。
物語もあれはあれでいいのですが
原作を知っている者からすると
アニメはまだまだ物語の始まりで
これからがたのしいところです!
是非是非アニメの続き見ていただきたいです。

原作完結いたしましたが
私的には最初のわくわくから考えると
うーん…と思ってしまう部分もある終わり方でしたが
やはり原作は読んでほしいです。

内容キャラなどから見て
女性向けなアニメだと思います。
ほんのり腐向けなので苦手な人は注意!

内容はダーク?ファンタジーです。
主人公は過去の記憶を持たない少年なのですが
ひょんなことからその記憶を思いだし
幼い自らの前で父を仲間を殺した人物を思い出します。
その人物への復讐を果たそうと行動を起こすが失敗。
以降主人公は追われる身となってしまいます。
そんな主人公を拾ったのは教会の神父たち。
けれど彼らには秘密が有って…
そんな彼らと過ごすうち主人公は過去に起きた世界の危機
それを起こしたフェアローレンという死神、
其れを封じた7人の死神(07-GHOST)を知り
深く関わっていくことになります。

謎も多く次の展開、最後はどんな風に…?と
常にわくわく期待できる内容でした!
ギャグ部分は面白くシリアス部分は感動できて
何より愛情友情に泣かされます。
見て損はないかと!

アニメでも十分感動できますが
原作ではさらに踏み込んで感動できます!
アニメ原作共に泣きました←

余談ですが私の推しメンは
コナツ=ウォーレンです!
声優さんが岸尾さんなのもイメージぴったりですし!
何より容姿性格共に可愛い!
ヒュウガとの絡みは微笑ましいです(笑)
ドラマCDではぶっ飛んだ部分も明かされ
もうホントに可愛いです←

主人公テイトくんの斎賀さんボイスも
素敵に似合っていましたし
フラウの俺様何様諏訪部様具合も
とてもイメージに合っていました!
アヤナミ様の速水さんボイス!!!!!
協会側も帝国軍側も
みんな豪華すぎる声優陣を持て余すことなく
イメージとぴったりで素敵でした。
クロユリ様の声優さんが
私的に少し残念ですが
あれはあれで可愛いかも知れないです。

そして何より私は
アニメでもっとも感謝したのは
ランセのかなりのイケメン度です(笑)
あの特徴的な髪形をあそこまでイケメンに…!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

柚稀 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

俺は、失ってばかりだった…けれど…。

全25話。
キャラ、イケメンわんさか(*゚▽゚)ノ   
描かれる、熱い友情☆
シスターに死神☆司教、カストル様!(ナイスメガネ☆)ラブラドールくん(可愛い♪)
そんでバトル、またバトル!!
これは、きっとおもしろい!!((o(>▽<)o))

…………………………!?!?!?Σ(゚д゚;)

ってあれ??www
こ、こんなはずでは…(´・ω・`)が25話観た感想。。。。。


スクラー(戦闘用奴隷という意味らしい)から、
軍隊へと入隊したテイトには生まれながらに課せられたおっきな運命があって、
紐解かれる記憶と復讐の思い、
そして親友であるミカゲの想い、を胸に戦う。
のですが…

…ですが。
前半というかはじめの数話の展開は、テンポよく、
いい感じにバタバタとしていて、観ていて気分良かったのだけれど、
それ以降のスロー、超スローな展開にはちょっと残念。。。。。

いつ攻め込んでくるんだ?どうなんだ?
と結構楽しみにしていた、テイトを追う軍側、アヤナミが率いる敵さん部隊の登場も少なめで、
5,6人いる敵さん達の名前もいまいち覚えられずw

能力もそれぞれ、使用する武器もそれぞれ、なので、
敵さん達の戦闘シーンも期待していたのですが、
思ったほど、さほど描かれることはなく。

僕の期待とは裏腹に物語は進んでいきましたとさwwwww

そんで25話終了後、気付いたのは…
これは今後の物語へ続く、プロローグにしか過ぎない。
ということでしたwww

…まだ、あるんすか?
あんたけスローだったんだから、何とか25話に収まらなかったのですか…??

モヤモヤとした問いかけだけが残りました(〃゚д゚;A

ただ、声フェチとしての目線wでいいましたら、
イケメンキャラ揃いだけに“いい声”がたくさんしました(*´∇`*)

福山潤・浪川大輔・入野自由・諏訪部順一・宮田幸季・岸尾だいすけ・朴璐美・斎賀みつきなどなど♪

特にテイトの声、斎賀みつきさんは“カナリヤ”という曲を聴いてから、男性ばりにかっこよすぎる歌声に惚れましたd(>_・ )グッ!ww

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

80.1 5 国王で奴隷なアニメランキング5位
ヴィンランド・サガ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (429)
1680人が棚に入れました
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、幼くして戦場を生き場所とし、幻の大陸"ヴィンランド"を目指す――激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語(サガ)。

声優・キャラクター
石上静香、上村祐翔、松田健一郎、内田直哉、小野賢章、大塚明夫、安元洋貴
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヴァイキングの壮大な物語

名作プラネテスと同じ原作者ということで、見ることにしました。原作未読です。
ヴァイキングの子トルフィンの復讐のお話。
途中、残虐なシーンがあったりして視聴をやめようかなと思ったこともありましたが、最終話まで見て、なかなかの良作だと思いました。
とにかく物語がとても丁寧に語られていて、良質な本を読んだ時のような昂揚感も感じます。
人物の描き方も豊かで、簡単な善悪では判断できない深みがありました。
その筆頭はアシェラットです。最初はただの残虐な悪党だと思っていましたが、彼の複雑な生い立ち、想いなどが語られ、やさしい面も覗かせます。
トルフィンが主人公ですが、もう一人の主人公はアシェラットだと思いました。
最終話のタイトルが「プロローグの終わり」なので、これからがトルフィンの物語の本番ということでしょうか。
終わり方も半端な感じでしたし、これ絶対2期ありますよね?
以下、各話のレビューです。
1-12話
ネタバレレビューを読む
13話
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14話
ネタバレレビューを読む
15話
ネタバレレビューを読む
16話
ネタバレレビューを読む
17話
ネタバレレビューを読む
18-19話
ネタバレレビューを読む
20-21話
ネタバレレビューを読む
22-23話
ネタバレレビューを読む
24話
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2019年秋期マイベスト

原作未読 ※大作。まだ完結してないらしい


NHKでやる以上きっちり進行してくれそう。万策尽きるのを許されなさそう、と勝手に期待してます。
漫画原作。西暦1000年近辺のデーン人(北方ゲルマン人)をメインキャストとしてイングランド侵攻などを描いた歴史ファンタジー全24話。
北欧だからといって神話を絡めた異能バトルが展開されるということもなく、実在の人物や地名を登場させながら史実に寄せつつも創作に舵を切った物語です。

録り溜めていたのを観るにあたって最終話のサブタイが目に入ってきました。

ネタバレレビューを読む

心構えができたのでむしろ有り難かったです。

剣はあるが魔法は無い。神々が降臨することも妖精の力を借りることも萌え萌えきゅんもありません。


  歴史フィクション


『アンゴルモア 元寇合戦記』が近いかな。また『キングダム』『蒼天航路』『横山三国志』。男の子が好きそうな系譜です。あまり見かけない路線なのでせっかくなので堪能したい。
“サーガ”って中世アイスランドで成立した古ノルド語による散文作品群の総称らしいですね。こうした発見も面白い。

土地名、人物、年代やイベント。まっさらで臨むのも楽しい。
歴史にまつわる各人の知識との照らし合わせ作業も楽しい。この時代についてはせいぜい

【ふわっとイメージ】
・イングランド地方にヴァイキングが立てた王朝あったよな
・フランク王国ってまだあったっけ?
・ノルマンコンクエストってこの時期だったような

十字軍がイスラム世界からいろいろ持ってくるまで。大航海時代で富をヨーロッパに持ってくるまで。ヨーロッパ地域は地球儀見回しても後進地域。蛮族らが荒ぶってるイメージでした。アニメ作中で答え合わせしてもおおむねイメージ通りです。

【Wiki調べ】
・1016年デンマーク王クヌートによるデーン朝成立
・1066年ノルマンコンクエスト ※混み入るので各自調べて!
・フランク王国は9世紀には滅亡してたみたい


ん?クヌート?それは置いときます。
日本では紫式部が『源氏物語』、清少納言が『枕草子』を描きあげてる頃です。
世界史は縦と横で読み解くと面白いですが脱線が止まらなくなるためアニメに戻ります。



ほぼ馴染みのない時代とエリア。ふわっとした知識背景はあるもののほとんど知りません。

 まっさらで臨むのも楽しい

結果、めっちゃ楽しんでました。歴史ものが好きなら迷わず行けよ!
アニメ的にどうこうは他の方に譲りますが、一言で片付けると


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以上です。

後期OP「Dark Crow」イントロのバグパイプはとってつけた感ありだがMAN WITH A MISSIONはやはりかっこいい。
前期ED「Torches」Aimerさん好き。



2クール長丁場と思いきや、あくまでプロローグ。これで続編なければ詐欺ですよ。
最後に魅力と感じた点について触れておきます。


■死に方

濃い物語ではあるが深いのか浅いのか測りかねてることがひとつあります。

※ネタバレ閉じます

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さてそうなると、釈然としないことがひとつ生じます。


■トルフィン(CV上村祐翔)

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今のところ致命的にオツムが不自由な男の子にしか思えないわけですが、それも自分が平和ボケして現代の感覚で彼を見てるか答えは出てません。
そしてしっかりサーガしてます。2期があるならきっと観ることでしょう。


占領した地での略奪・虐殺。そしてレ○プは常であったであろう時代の話。
直接描写は控えめなものの、エロとグロの後者の雰囲気は充分伝わってきました。前者はさすがにNHKじゃ無理だったのかもで皆無です。

下手に現代の価値観に寄せなくて成功した例ではないでしょうか。
おそらく原作がそうなんだと思います。
マイナーエリアのマイナー年代を題材にした良作です。



※オマケ

これくらいのキリスト教イジリは海外でもウケそうだが実際どうなんだ?



視聴時期:2019年7月~2019年12月   

------


2020.02.08 初稿
2020.02.27 タイトル修正
2020.07.19 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 58
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

人生の地図を描くこと

原作幸村誠、WIT STUDIO制作。

風は雄弁に語り、鳥と戯れ、
ロングシップは新天地を求め航海を続ける、
彼の地の名はヴィンランド。

10世紀を前後して、
西欧諸国を恐怖に陥れたヴァイキングですが、
スカンジナビア半島の単なる略奪者ではなく、
新天地や交易を求める商人であったと、
最新の文献では伝えているみたいだ。
永久凍土の大地では農耕に適さない、
家畜の生産性もきっと上がらない、
生きるための必然的選択であったのでしょう。

Aimer、miletの楽曲が静かに心に響く。
壮大な歴史活劇に思いを寄せますね。

17話視聴追記。
ネタバレレビューを読む
まとめて観ると物語の見通しが良くなり、
感じることも増えて来ました。

最終話視聴追記。
怒涛の後半戦、お見事。
歴史大河は単話ごとでは評価できない。
ネタバレレビューを読む

命を賭すまで人を動かすものとは、
そして私にはそれがあるのだろうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 70

68.9 6 国王で奴隷なアニメランキング6位
盾の勇者の成り上がり Season2(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (351)
1284人が棚に入れました
立ち止まるな──災厄は、想像を超える。
『盾の勇者の成り上がり』シーズン2

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生、内田真礼、井上喜久子、原奈津子
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

9話 話展開してますが、時間切れ。気力がなくなりました。

1話 アバズレ「ち、役立たずが」最高です。
ネタバレレビューを読む

2話 設定に設定を重ねるのは…逆境じゃない盾の勇者の面白さとは?

ネタバレレビューを読む


5話 やっぱり「成り上がり」が欲しいなあ。亀さんはもういいので展開を。

ネタバレレビューを読む


9話 やっと7話から展開しましたが、時間切れです。気力が持ちませんでした。

 さて、1期は宗教的な話から盾の勇者が冷遇される。宗教のクーデター、第1王女と第2王女の跡目争い。国王と王女の考え方の違い。4人の勇者のキャラ付け、亜人の取り扱いや歴史。フィロリアたちの意味。
 思いつくだけでも、これだけの仕掛けがあって、全部が上手く絡んでドラマが非常に秀逸に描けていました。

 翻って、2期ですよね。何が残りました?この構造って波って、単なる強敵でしかなかった感じです。当然発展などできるわけありません。それを亀さん出して、無理無理ストーリーをくっつけて。

 1期の面白いものを全部解決した後なので、非常にハードル高いのはわかりますが、ここからまた設定を物語で説明するのは時間がかかりすぎでしょう。まして、亀さんで6話も使ってしまって。

 多分原作通りなのでしょうね。アニメなんだから、ラノベの構成を見て、不要だと思えばカットすればいいのにそれをしないのはなぜでしょう?原作厨対策なのか、伏線が実はあるのか。

 でも、少なくとも「連載」という概念に近いラノベやなろうは、無理に話を展開しているはずです。それは仕方がないことでしょう。人気があればシリーズを簡単に切れるものでもないし、ベストをずっと続けられるわけもありません。それをうまく編集するのがアニメ化の意味だと思うのですが。まあ、ネバーランドの大炎上とか見ると勇気はいるでしょうけど。あれは原作リスペクトが足りないからであって、原作通りにやってしまうことと表裏で本質的には同じこと思うのですが。

 まあ、非常に出来がいい1期。TVアニメの異世界ものとしてはしっかりしたストーリーでしたし、キャラも素晴らしかった。相当面白かったです。実際再視聴しました。
 それだけにこの2期が、残念でなりません。また、7話以降話が展開していますが、どうせならここからスタートすればまだ数話は気力が持ったのに。ひょっとしたらレベルの件含めて面白い可能性を感じます。感じますがちょっと今期に見るのは無理ですね。いずれ機会があれば確認するかもしれません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

楽しみに待っていた! …作画含めレベルダウンしてない???

タイトル通り。

すごい楽しみにしていたのだが、観始めて5分…。
「あれ? なんか人物作画ちゃちくなってないか???」

盾の能力拡大表現とか光源エフェクトは悪くないのだけど、根本の人物描写が…。

あれ? 1期の3年前よりレベルダウンしてるのか? なんか、カット割りというか演出も雑というか、なんだかなぁ。

無職転生とか、着せ恋を観たせいで、自分の中のハードルが高くなってるのか???

で、1期を少し見直したのだけど、やっぱり1期の方が中身が詰まっているというか、全体的に出来が良い。

何が違うんだろう? と思ってクレジット観たら、監督が変更になっていた…。作画も韓国と共同…。

あー、この監督って、異世界食堂で描写がすげー適当だった人だ…。しかもゆるキャン△のダメダメぶりを加速させたへやキャン△の人か…。作画も半分が残念会社じゃん…。

細部に注意を払えない人が監督かぁ…。中身が詰まった感がすごかったこの作品、2期はハズレかもしれない…。

あ、一応、アニメとしては普通のレベルにはあるんじゃないかと。ただ、1期を楽しんだ身としては、そのパワーダウン感が相対的に酷くて残念。楽しみにしてたんだけどなぁ。ここから巻き返す…感が一切してこないのはなぜだろう???



■3話まで視聴

うん、やっぱり作画も演出も大幅にレベルダウンしている。1期より凝っているのはCG部分だけだな。そのCG部分が凝っているから尚更演出と作画のレベルダウンがわかるという皮肉。

とくに酷いのは顔の作画が明らかに下手になっていることかな…。あと、演出が稚拙。これは監督レベルの違いじゃないだろうか?

どうしても1期と比較してしまうから、相対的に各キャラもいまいちに見えてしまうな。



■6話まで視聴

うーん、話がどれだけ進んでも演出が凡庸すぎる…。
1期の監督のままの方が絶対面白くなっただろうに…。

すべてが1期に劣るというのはいかがなものか…。
まあ、魔法科高校の劣等生みたいな例もあるし、2期が駄目なのも多いし、仕方ないか。
本当に残念。


■最終話まで視聴

12話だから仕方ないのだろうけど、まったくもって丁寧さがない。
展開が急というか雑。そして11話最後は無理やりな大円団。
押し付けの感動路線にした感じにしかみえない。

監督のレベルが低かった…が答えな気がする。
あと、おまけの13話はトム・ハンクスに謝れ…って感じ苦笑
パクリ含めすべてが雑なんだ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作中最強のヘイトを集めるキョウさん

1期目が2クールあったのに対して今回は1クール。

まあ、アニメの終わりはコミカライズ版の進展具合とほぼ同じ辺りで話の区切りとしてはちょうど良かったんじゃないかと思います。

2期目から観ようって人はあまりいないとは思いますが、1期目を未視聴な方はここでとりあえずさようなら…。



さて、1期目の第2クールで「波」が複数の世界で共有されている現象であることがグラスなどの言により判明していますが、今回は「世界間の利害関係」みたいな話がフォーカスされます。

それとこのSeason 2を盛り上げてくれるキャラとしてはオスト・ホウライとキョウは外せません。

オストさんは世話焼きな感じでありがたい人でしたね。

キョウについては、三バカ(尚文以外の四聖勇者3人)は単なるバカなのに対してキョウは一身にヘイトを集めてくれるわかりやすいキャラでした。

話の軸はわかりやすいですが同じクールに本作以上に楽しめる作品があったため個人的にはインパクト低めな感じでした。

ただ、前作を観ていたなら今作も観といて良いんじゃないかなとは思います。あ、ラフタリアの変化はちょっと意外性があって良かったかな。あと、リーシアが最初と最後で別人(笑)。(← 良い意味で)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

68.4 7 国王で奴隷なアニメランキング7位
現実主義勇者の王国再建記 第二部(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (199)
711人が棚に入れました
異世界に召喚された相馬一也は、エルフリーデン王国の王位を譲られて以来、辣腕を発揮し、王国の政治・財政を立て直していった。そして、三公の反乱とアミドニア公国の侵略を鎮圧したソーマは今、新たな問題に直面していた。 アミドニアの首都ヴァンを失い敗走した公太子ユリウスが復権を狙い、人類宣言の盟主たるグラン・ケイオス帝国に助けを求めたのである。始まる女皇マリアの妹ジャンヌ・ユーフォリアを代表とする帝国との交渉。それはエルフリーデン、アミドニアだけではなく、大陸全体の運命をも左右するものとなろうとしていた――。

声優・キャラクター
ソーマ・カズヤ:小林裕介
リーシア・エルフリーデン:水瀬いのり
アイーシャ・ウドガルド:長谷川育美
ジュナ・ドーマ:上田麗奈
ハクヤ・クオンミン:興津和幸
トモエ・イヌイ:佳原萌枝
ポンチョ・パナコッタ:水中雅章
カルラ・バルガス:愛美
ロロア・アミドニア:M・A・O
マリア・ユーフォリア:金元寿子
ジャンヌ・ユーフォリア:石川由依
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

君主論信者の王国粛清記

同期に放送している天才王子~と内容が完全に被っているのですが、作画やデザインは天才王子のほうが出来がいいので見た目で負けています。
ただ、天才王子のほうは天才とは名ばかりなので、中身はこっちのほうがまともかも。

現実主義勇者は高校生の秀才が国動かしていて、周りがそれに合わせて無能になっている感じ
天才王子は凡人が国動かしていて、周りがそれに合わせて無能になっている感じ。
五十歩百歩?

1期と良いところも悪いところも一緒。

良いところはヒロイン可愛いのと、国の内政や外交を自由に動かせる立場で王国再建するという設定が面白い

【悪いところ】
作画以外は天才王子よりマシですが、やっぱりこんなんでうまくいくわけないっていうのがあるので素直に見れないところありますね。

・困難はいっぱいあるけどあまりにもうまくいきすぎで、シミュレーションゲームのイージーモードを見ているみたい。
・作画がかなり悪い。
・テンポが悪い
・主人公は頭良いと思うけど、知識の応用とか経験から学んだこととか考察とかがなくて、マキャベリの君主論をそのまま引用するだけで創意工夫がないところなど見ても一生懸命教科書読んで勉強しましたーって感じがするんですよね。

君主論を崇拝しているのはわかったから、ソウマ自身はどうしたいの?ってコト。
君主論に操られているようではとても英雄にはなれない。

こういう人は天才じゃなくて秀才って言う。
よく勉強してて偉いねーっておじいちゃんおばあちゃんから褒めてもらえるやつ。
天才として描きたいなら、「教科書」の枠を出ないと無理だと思う。

ネタバレレビューを読む
・安易にハーレムになるのでラブコメの面白さがない。
可愛いヒロインいるんだから、そっちをもっと大事に扱えばいいのに。

【シナリオ】
わかりやすくて見やすいのはいいと思いました。
ネタバレレビューを読む


【感想】
シナリオは主人公の有能さがあまり感じられず残念ですが、滅亡寸前の王国を立て直すというコンセプトは面白いですね。
細かいことを気にしなければ普通に面白いアニメだと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真

2023/04/20 初投稿

OP・EDが変わった14話から最後まででいいのでしょうか?


第2部も面白く見させていただきました。

社会の改革的な話好物なのです,

さらに相談,会議,謁見,対談,交渉いろんな話し合いの場面が多くありました。わりと会話シーンの時間が長いです。
これまた好物です。(たぶん少数派でしょう^^;)


個人的にネタバレレビューを読む22話は神回認定です。
ほぼほぼ,ゲストキャラ中心にストーリーを展開している点
はじめソーマ達が出てこない(序盤は出てきますが・・・)展開に違和感を感じるのですが,いつの間にか話に引き込まれていました。
もちろん,ツッコミどころは山ほど有るのですがw
そもそも,教育ってそんなに短時間でできるの?(作中何年もかけたようには見えませんでした。)
仮に短時間で出来たとしたら
①この世界の人類がみんなすごく優秀(これだと,ソーマがすごく有能な国王であることと矛盾します。)
②ジンジャーが教育者としてものすごく有能ネタバレレビューを読む
と色々ツッコミどころは感じながらも,見終わった後はすごく感動しちゃっていたわけですw

24話の難民問題についてもすごく良かったし
お妃講座も割と好きですw
最終話のとって付けたようなネタバレレビューを読む

自分としては終盤特に盛り上がり面白かったようにおもいました。

そうそう,ハーレム構成員として1期からちらほら顔を出していたロロアがついにレギュラー化したのも高ポイントです。自分はロロア推しです!!

わりと,賛否が分かれる作品(しかも,否の方が多数かもw)のような気がしますが,自分としては星五つのお気に入り棚入りという最高評価だったりします。

ところで,書き忘れましたがソーマが反体制派の貴族達を一気に殺害したところは流石に引きました・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

現在の国際情勢からも、考えさせられる21話目

あにこれはアニメを楽しむサイトなので、あまり政治的なことは書きたくない(し、書いてきていない)のですが、流石に今回は看過できないですね。

本作の21話目。東西の争いを寓話的に表していました。レビューではアニメ内の寓話を要約して引用し、私感を述べます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む


【各話感想(自分用メモ)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

74.0 8 国王で奴隷なアニメランキング8位
ヴィンランド・サガ SEASON2(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (226)
528人が棚に入れました
新たな千年紀を迎えたデンマーク・ユトランド半島南部。仇敵・アシェラッド亡き後、生きる目的を失ったトルフィンは、「奴隷」として地主・ケティルに買われ、彼が所有する農場で開墾作業に従事していた。そこで、同じく奴隷の身分へと堕ちた青年・エイナルとの出会いをきっかけに自らが犯した罪と向き合い、生きる意味を見出していく。一方、イングランド王に即位したクヌートは「楽土」の建設に向けて、さらなる版図の拡大を目論んでいた。これは“本当の戦士の物語”プロローグのその先にある“償いと救済の物語”。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心に刻まれる壮大なサーガ

引き続き原作未読で視聴。

【物語 5.0点】
超スローペースの2クール全24話。
概要など、トルフィンは平和な日常のかけがえの無さを知る。
トルフィンは自らの進む道を決意する。
以上で説明できてしまう程。
だが私の心に爪痕を残すのはこういう作品。

戦場で狂気に囚われた戦士の末路。
帰還兵が抱えた心身の傷と再生。
各々テーマとして語り尽くされ傑出した物語も多数あります。

ですが1シーズン目で前者を、2シーズン目で後者を。
双方の題材を紡ぎ合わせた大作となると希少かつ貴重。

戦いに明け暮れ復讐の虚しさを思い知ったトルフィン。
戦いから逃げ腰だったが戦場を経験する中で、楽土建設を標榜する大王として覚醒していくクヌート。
異なる道へ進んだ両者。交わるはずがないと思われた二人の道がやがて交錯。
様々な価値観を抱えた人生がぶつかり合うことにより、テーマを重層化させる人間ドラマが圧巻。

前シーズンでは、トルフィンの父トールズの言動に、正直、平和主義や反差別主義といったヒューマニズムに過剰なのでは?との違和感も抱えていました。
ですが終わってみれば正気の沙汰じゃないと思っていたネタバレレビューを読む などのトールズの酔狂にすら懐古して感じ入ってしまう不思議。

争いの無い土地を目指して“ヴィンランド”に行きたいとか後ろ向きの夢想が物語になり得るのか?
という疑問も、今ではすっかり前向きな進路だと好感できている。

同時に、ここまで語り尽くされないと戦争や奴隷の恐ろしさ理不尽さが理解できない、
私の心の鈍感さに愕然とします。

1シーズン目観ていないと分からない以上に、
1シーズン目を“経験”として血肉とした上で、心を研ぎ澄ませて噛み砕いて行かないと、
2シーズン目では感性が反応できず、描写が淡々とし過ぎて退屈だとなりかねない。
ギャグもネタバレレビューを読む など少な目ですし。
お前ちゃんと定期的に里帰りしとけよと諭されますw

人も条件も選ぶ続編ではありますが、私は満点を付けざるを得ません。


【作画 4.5点】
アニメーション制作はWIT STUDIOからMAPPAにスタジオ変更。
監督、シリーズ構成等スタッフ陣の中核は継承。

ヴァイキング世界の雄大な自然を描き切る背景美術のクオリティも堅持。
天候変化による心情描写の拡張、鳥による自由意志の暗喩など、演出面もハイレベル。

例えば、一見、美人な奴隷のアルネイズさん。掌は手荒れでボロボロ。
肉体に刻み込まれた傷痕で、苦労を重ねた人生の年輪を語る人物作画にもグッと来ます。

トルフィンを責め立てる死者の群れなど悪夢のトラウマ描写も迫力あり。
クヌート王に至っては、ネタバレレビューを読む 白昼夢が続く。
これで狂わないなんて、本当にあのひ弱だったクヌート殿下なのか?と戦慄します。
というより、あの顔面、気持ち悪くて夢に出てきそうですw


余談ですが、スタジオがMAPPAに変わっても、放送局がNHKじゃなくなっても、
冒頭バイクツーリング映像でスタジオロゴを打ち出すスタイルは変わらないのですねw
世界観に合わせてヴァイキング船になったりはしないのでしょうかw


【キャラ 4.5点】
トルフィンがケティル農場で同じ奴隷の相棒となる男・エイナル。
情の厚さから復讐心に駆られそうになるエイナルの血気をなだめるトルフィン。
その他、1シーズン目で辿った自身の道を繰り返しそうになる周囲。
農場で出会う人々を通じてトルフィンが何を思うのか?
合わせ鏡を覗くような構図も交えて、トルフィンの経験と成長を噛み締める濃厚な人物相関。

農場主のドラ息子・オルマル。
心身共に貧弱なクセに、俺は農場は継がずに戦士になるんだ!と息巻く分かりやすいグレっぷり。
彼もまた、あの頃トルフィンもそうだったかなと懐古する上でも有用な人物。
終盤には、ネタバレレビューを読む
男が一皮むけるためには、早目に荒れて、やらかすことも必要なのかもしれません。
にしてもオルマルはやらかし過ぎですがw

オルマル&ケティル親子を始め、弱さ故に女を侍らせ、富と暴力に執着する。
地獄の中世ヨーロッパの底流に男の性ありとの示唆が繰り返されテーマを補強。

ケティルは欲張って土地を広げ過ぎ。やがて争いの火種となる。
先代当主・スヴェルケルのご指摘はごもっとも。
が、ケティルの旺盛な農場経営があったからこそ、
トルフィンらは自由民復帰に挑戦する機会を得たとも言える。

トルフィンとは別の覇道を進むクヌート王らと合わせて、
キャラによる反証が、ヴィンランドへの道を鍛え上げる。


【声優 4.5点】
主人公トルフィン役の上村 祐翔さん。クヌート王役の小野 賢章さん。
壮絶な半生を経た人格の変化、徐々に氷解していく心。
この辺りを演じさせたら、お二人は本当に上手いです。

脇では洋画、海外ドラマ吹替経験も重ねたベテラン勢が起用され、
ヴァイキング世界の洋風ムードを演出。
その中でも特にアルネイズ役の佐古 真弓さんや、大旦那スヴェルケル役の麦人さん辺りは、
人生の年輪が滲み出た、簡単に養成できないような妙演で魅せてくれました。


【音楽 4.0点】
劇伴は、やまだ 豊氏が続投。
感情が極まった人物に心を打たれるのは、一体となった背景美術だけではなく、
繊細なピアノと雄大なストリングスで盛り上げていくBGMとの合わせ技による所が大きいです。


主題歌
前期OP・Anonymous「River」/前期ED・LMYK「Without Love」
後期OP・Survive Said The Prophet「Paradox」/後期ED・haju:harmonics「Ember」

歴史物にサバプロのようなロックを起用すると好みが分かれて、“酷い”の検索候補が必ずついて回りますがw
グチャグチャした葛藤を叫びたいロック魂のような感情は古今東西不変という観点から私は嫌いではありません。

主題歌群で相変わらずなのは英語歌詞の多さ。
TVsizeだと、後期EDのサビでようやく美しい日本語バラードを耳にして里帰りできた感w

続編があれば、思い切って本場“ヴィンランド”のラウドロックやR&Bシンガーを一曲挟んでみても面白いかもしれません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

逃走論

アニメーション制作:MAPPA 、
監督:籔田修平、シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン・総作画監督:阿比留隆彦
音楽:やまだ豊、
原作:幸村誠(講談社『アフタヌーン』連載)

どうして幸村誠は、こんな題材を選択したのだろう。
連載が始まったことを知ったとき少し落胆した。
作者の前作『プラネテス』は、連載時と単行本化されてからも
何度も読み返したほどのお気に入り。
『宇宙兄弟』よりも先に発表していた画期的な宇宙漫画。
宇宙という広大な世界を描きつつ、
その憧れの結実として「愛」に収斂させる。
お話としては当然のようでありながら、
行き着くまでの主人公たちの真っ直ぐな想いや苦悩、
導き出された選択を鮮やかに描き出した傑作だった。

作者の次回作をとても期待して待っていたのだが、
ヴァイキングの話と知って手に取るのをやめてしまった。
ゲルマン民族の大移動に端を発し、海へと向かったヴァイキング。
それは、まさに長く長く続く殺戮の歴史。
私にとっては高校の選択科目において、
ほぼ選ぶ者もいなかったのに
ずっと好きで受験科目にまでした世界史。
きっかけがこのゲルマン民族の大移動だった。
そんな話を幸村誠が描くということで興味はあったが、
物語の根底に広がる血みどろの展開を目にしたくないという
気持ちのほうが先に立ってしまったのが、
これまで読まなかった大きな理由だった。

しかし、アニメ化されたことで観ないという選択肢は、
ほぼなかった。制作はWIT STUDIO(2期はMAPPA)で、
シリーズ構成・脚本は瀬古浩司。
いくら血なまぐさくても観るべき布陣だし、
面白くないという可能性はゼロに近いと思ったからだ。

ただ、想定していたとはいえ、物語の序盤から苛酷な話が続く。
シーズン1では、戦士トールズの子供であるトルフィンが
隠れて父親の船に乗ったことで悲劇が起こる。
ネタバレレビューを読む
2期は、大農場の奴隷として、気の良い領主であるケティルの元で
同僚のエイナルとともに土地を整備し、畑を耕す仕事に
従事するところから始まる。

ケティルの側仕えをしているアルネイズ、
ケティル農場の用心棒である蛇、
ケティルの長男・トールギルと次男・オルマル。
そこに1期で行動をともにしていた
デンマーク王・クヌートが加わり、物語は大きなうねりを見せる。

キャラクター一人ひとりの心の変遷を深く描いている。
過去の経験からつながる現在の生き方、信条。
大切なものは何なのか。
それぞれが重い十字架を背負っている。
何が正しくて、何が間違っているのか。
ひと言では言い表せないほどの
苦悩や争いが綴られていく。

私はこの作品のクライマックスを観ていて、
浅田彰の著作『逃走論 スキゾキッズの冒険』を思い出した。
今でも、この本のことを鮮明に覚えているというのは、
やはり多くの人と同じように、私も自分の価値観を
ひっくり返させられるほどのショックを受けたからだろう。
「常識」が悉く疑わしく感じられるようになり、
本当の意味で自分自身のアタマで考えるようになった
きっかけの書籍だった。

この著書で浅田彰が意識していたのは、全共闘世代の問題、
そして連合赤軍事件についてだったという。
私は全共闘世代とは年が離れているので、
当時の連合赤軍事件のことはほとんど知らなかったのだが、
よく行く飲み屋の知り合いが、
若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』という
映画の制作に深く関わっていたこともあり、
公開当時の2008年に映画を鑑賞し、
いろいろな資料を読む機会があった。
映画を観て、ひとつ感じたのが集団における空気感と
ある意味の真面目さだった。
最初は思想に深く入り込んでいなかった者たちが
次第に国を変えるという壮大な夢と
集団における規律に囚われて
何も見えなくなってしまう心理。
一線を超えた行動によって引き返せなくなってしまう
様子がとてもリアルに描かれていた。

あまりにも簡単にまとめてしまうと、
浅田彰は、そういうある種の真面目さから
身動きの取れない状況に陥ってしまう人々に向けて、
「逃げろ」と訴えた。
最近の風潮、たとえばいじめの例をひとつとっても、
それは当然のことのように思えるが、
終身雇用制が常識だった時代、さまざまな社会の常識と
されるものによって縛られていた、少なくとも私にとって、
その言葉は深く心に刺さったのだった。
行き先が決まっていなかったとしても
負の連鎖が続いていると感じたなら、
逃げて、逃げまくっても良いのだという提言だった。

そして、ヴィンランド・サガ2のクライマックスである。
トルフィンは、奴隷になった地においても
クヌートと対峙し、殺し合い、奪い合いの連鎖にまきこまれる。
クヌートは、元々、信仰心に篤い男だったが、
戦乱の世の中心に自身の身を置かざるを得なかったことから、
「神は何もしない」ことを悟り、
「神の条理に従っていては楽土を築けない」と考える。
神から捨てられたヴァイキングを救い、
「神と戦う」ことで、楽土建築を目指していた。
一方、トルフィンは盟友・エイナルの生き方にふれ、
アルネイズの絶望を目にし、新たな決意をする。

ネタバレレビューを読む

苛酷な運命を辿った人物から導き出された
新しい思考というのは、人を動かすこともある。
もちろん、史実からはかけ離れているだろうが、
クヌートはトルフィンの決断を聞いて、
自身の統治についての方向性を大転換することになる。

1期からずっと続いてきた陰惨な殺し合いの連鎖。
2期の終わりまで観て、とても納得感のある
作者の目指しているものが伝わってくる物語だった。
主人公の「心の旅」という部分では、
ひと区切りついた形となったが、
作品タイトルからは、ここからが本番。
トルフィンは「逃げ続ける旅」のなかで、
どんな選択をしていくのか。

まだまだ興味の尽きない叙事詩的作品として、
私たちを楽しませてくれそうだ。
(2023年7月2日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

比類なき濃厚ドラマ(追記しました)

[2023.6.29追記]
2期見終わった後、クヌートの歴史が知りたくなって調べてみました。
クヌートがネタバレレビューを読むシーンが23話でありましたが、
あれ、「逸話」としてWikiに書かれててちょっとびっくり。
こういう逸話などもちゃんと調べて盛り込んでるところもすごいなぁと改めて感じました。

[初回感想]
ヴァイキングの子トルフィンが自分の生きる道を見つけていく物語の2期になります。
未見の方は1期からの視聴をおすすめします。ここからでも見れますが1期見てると物語の深さの理解度が違うと思います。
全24話。原作未読ですが先が気になるので読もうかちょっと迷ってます。

見てて感じたのが物語の世界観がとてもしっかりしてるのと、とても細かいところまで描きこまれてる綺麗な絵、そして劇中曲もピアノの曲など見てるこちらの心情に寄り添うような素敵なものが多くてよかったです。

それからすごいって感じたのはキャラの描き方がとても深いこと。
これは1期のアシェラッドを見てても感じたことですが、人の一面だけじゃなくて多面的に描かれているというか。
農場主のケティルや大旦那のスヴェルケル、用心棒リーダーの蛇、アルネイズなど、人物造形がみな深いです。
特に印象的だったキャラはケティルの次男のオルマル。
ネタバレレビューを読む

1期のほうが好きって方が多いみたいですが、私はトルフィンが大きく成長した2期がとても気に入りました。
ネタバレレビューを読む全体的に丁寧に描かれてるところは好感持ちましたし、物語のクライマックスの21話~23話は感動して何回かリピート視聴しちゃいました。。

トルフィンの理想は現代ではなかなか難しいものがあるかもですが、実はそれを実現した社会が大昔の日本にあったみたいなんです。(作品と関係ないので畳みます)
ネタバレレビューを読む

2期はネタバレレビューを読む
最終話見てから1話を見返したんですが、色々と発見があって1話の「刻め」と23話の「刻め」がつながるところなど凝ってたり。
ここまできたらぜひヴィンランドに行くところまでやってほしいですよね。(原作未読だけど・・)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23
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