喫茶店でコーヒーなアニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの喫茶店でコーヒーな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の喫茶店でコーヒーなアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.9 1 喫茶店でコーヒーなアニメランキング1位
イヴの時間(OVA)

2008年8月1日
★★★★☆ 3.9 (922)
5041人が棚に入れました
高校生のリクオは、所有するハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、命令した覚えのない行動を発見する。友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。そこに集う様々な人間やアンドロイド達との関わりの中で、それぞれが少しづつ影響を及ぼしあい、変わっていく。やがてそれは、外の世界へもかすかな、しかし確実に波紋を広げることとなる。

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

" Are you enjoying the time of EVE ? "

アンドロイドが一般家庭にも普及した近未来を舞台に、人間とアンドロイドの
絆や関係性を描いた物語。 1話15分位で全6話です。

人とロボットってありがちな題材ではありますが、世界観や設定が魅力的。

この世界でのアンドロイドは、頭上のリング以外では人間と見分けがつかない
外見ですが、あくまで無機質な感情の無いロボットで、人間側も一部を除き、
家事や雑用などをさせるだけの「道具」としか見ていません。

ですが、この作品のタイトルでもある「イヴの時間」という喫茶店。
ここには一つだけ特別なルールがあります。

   それは、『人間とロボットを区別しない』というコト。

「イヴの時間」では、頭上のリングを消し 普段は命令でしか動かない
アンドロイドも、人間同様に自分で考え会話し行動します。

そこで過ごす時間を通して、感情がないと思っていたアンドロイドたちの心情や
アンドロイドに対する人側の心の変化などの描写は良かったです。
特に、アンドロイド側から人に対する優しい気持ちなどの想いを「家族」という
言葉を使って表現してるのが印象的でした。

各話それぞれに物語があり、短編ながらも考え深く温かい内容は見ていて
心地よく とても楽しめましたw

まぁ作中の謎など未回収な部分もあるので、物足りなさは少し感じましたが、
それを差し引いても十分良い作品だったと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

みけねこ+ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

マスターがいい味出してます。

久々の掘り出し物♪
すごくよかったです。

内容はある特殊店内ルールがある喫茶店で展開される
人間とアンドロイドのヒューマンドラマです。

OVAで1話15分×5話+最終話30分
なのでサクサク見れます。

でも、見終わったときにはもっとこの空気を
味わっていたいなと思う心温まる作品になってます。

非常によく話がまとまっていて感動しました。
また、色々考えさせられる作品でした。

こんな雰囲気の喫茶店あったらいいのにな。
きっと足繁く通うだろうな。

良作でしたのでぜひ見て頂きたい作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日常系ロボ?

印象的なのは主人公より友達のマサキが受けた父親の仕打ち?
ある日突然、会話しなくなるなんてこれはもうショックすぎる

もっとドロドロとした負の部分を見たい気もしたけど、きっと作風にあいませんね

短い尺でよく出来ていると思います、2期とか期待したいです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

67.5 2 喫茶店でコーヒーなアニメランキング2位
ヨコハマ買い出し紀行(OVA)

1998年3月1日
★★★★☆ 3.7 (110)
481人が棚に入れました
 講談社「月刊アフタヌーン」に連載され、四季賞、星雲賞など数多くの賞を受賞した芦奈野ひとしの同名コミックスが原作。98年に制作され、好評だった前作を受け、新たにスタッフを一新しストーリーを再構築した本作。エッセイのような語り口でノスタルジー漂う独自の世界観を描く。喫茶店のオーナーは、カフェ・アルファをロボットのアルファに任せてどこかへ旅立ってしまった。お店を経営しながらオーナーの帰りを待っていたアルファだが、ある夏にやってきた台風によりお店は大破。アルファはカフェ再建の資金を稼ぐため、ちょっと長めの旅に出ることにした……。声の出演は椎名へきる、陶山章央、寺山幹夫、中川亜紀子ほか。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

1日中 コーヒーと向き合っていられる贅沢

芦奈野ひとしによる漫画作品を原作として制作された全2話のOVA作品。
「ヨコハマ買出し紀行」というタイトルとパッケージの絵から
横浜をショッピングする女の子のお話かと思ったら、まったく違っていた(笑)
でも嬉しかったのは音楽がGONTITIだったこと。
横浜の風景によく似合っていた。

主人公はアルファという少女型のロボット。
オーナーが彼女にカフェを任せたまま、長い外出をしているという設定。

午後から夕方にかけて変化していく空の淡い色合い。
やがて赤みが増し、紫色のグラデーションから徐々に深い青へと変わる夕刻。
住居らしい住居がほとんど見当たらない景色は静まり返り、
時間が止まっているわけではないけれど、
何かの時間が止まっているような、そんな感覚。

江ノ島を遠くに見る場所だから、鎌倉、湘南あたりだと思うのだが
キラキラと輝く波の音、カモメやトンビの鳴き声を少し遠くに聞きながら
ゆったり、まったりとした時間を過ごすアルファの暮らし。
ただそれだけなら、よくある癒しの風景なのだけれど、
アルファが意外なものを携帯していることと、
中型以上のビルの高層階が水面から飛び出している、という風景は異様。
何があったのだろう?って感じで引き込まれていくが
この作品では多くを語ることなく緊迫感もなく、ただひたすらのんびりしている。
水底から浮かび上がる美しい夜景や、誰にも使われなくなった歩行者用信号機が
水面から顔を出して点滅しているのが見えたりすると、なんだか切ない。

人々が行き交うような街の光景もなく、だけど彼女は孤独に見えず、
ただただぼんやりとコーヒーを半日かけて淹れ、
夜になるまでコーヒーカップを目の前にして、物思いにふけっている。

日々、忙しいとこんな時間が欲しくなったりもするけれど、
さすがに毎日続くとなると、普通は退屈になっていくのが人間で。
充実しているように見えるアルファの贅沢な時間を見ていると、
ほんの少しだけ羨ましく、でもやっぱり自分は忙しいほうが
性に合ってるなと思ったりする。

とにかく、細かな風景の描写は本当に美しかった。
空だけでなく、風の強弱、雷雨、部屋に差し込む光の筋や
コーヒー豆の香ばしい香りがしてきそうな時間の流れとか。

ついクセで、いろいろ深読みしそうになってしまうが、
「今、この時間に情報は必要ない。この風景をゆっくり眺めよう?」
そう囁いているような作品だった。
のんびりしたい時に観るにはいいが、忙しい人が観るとイラッとくるかも。
少なくとも、原作を知らないのでそうとしか受け取れなかった。

観る人によっては眠くなると思うので、お休み前にオススメ。
あ、でもそれやると電源消し忘れるかもです(笑)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 34

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シニカルな絵本みたいなオハナシ

あにこれあらすじ
「エッセイのような語り口でノスタルジー漂う独自の世界観を描く。喫茶店のオーナーは、カフェ・アルファをロボットのアルファに任せてどこかへ旅立ってしまった。お店を経営しながらオーナーの帰りを待っていたアルファだが、ちょっと長めの旅に出ることにした (OVA『ヨコハマ買い出し紀行』のwikipedia・公式サイト等参照)」

あらすじにあるように、ロボットのアルファがちょっと長めの旅に出る話なのだが、旅と言っても何があるわけでもなく、わけがあるわけでもない。時代の果てにあるような荒廃した大地を、ただただ彷徨う話。何故ロボットなのか、オーナーはいつ帰ってくるのか、それもただ、分からずに、ぶらぶらとてろてろと、時間の概念なんて考えずに過ごしてゆく。その世界に黄昏て物思いにふけってポツリと呟く台詞。時々会う数人の知り合いと過ごす程度のオハナシ。

何て言うんでしょう。本作は人それぞれの感覚のそれ、に応じて違った角度に観えてくる作品に感じる。雰囲気自体が、エンディングテロップのような、物語そのものが余韻のような、特質したところとか、見所とか、そんなハッキリした輪郭なんてないような作品。でも、そんなところに何やら変な感慨を抱いてしまう。

ふと、絵本っぽいなとも感じた。よくあるじゃないすか、綺麗なのに皮肉が混じってる物悲しいやつ。ざっと言えばそんな感じ。ヘンテコと言えばヘンテコ。精巧と言えば精巧。どっちにも傾いてしまう危うさを備え、ある意味個性的な世界観を放ち、ある意味主人公アルファは無個性なのかもしれない。

無個性なアルファと取れば、この世界を映すものさしであるし、「私は多分、この黄昏の世をずーっと観ていくんだと思う」とのアルファの台詞が物語を閉口させ、半ば終わりを遠回しに伝え、物語は視聴者の中で膨張してゆき、アルファにも長い流浪の果ての悲しみを想像させる。簡略した情緒と、軽量なユーモア、シニカルな雰囲気。無駄ばかりあるようで、いらないシーンは一つもない。そんな美妙なオハナシ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

てろてろの時間を味わう癒し系アニメ

原作はアフタヌーンの漫画

癒し系アニメといえばこれ
どうやら原作ファンにはどうも評判がよろしくないようで。
原作をパラパラっと読んだことがある程度なので、比較は少し難しいのですが
このアニメは単体でも非常に良いアニメで、
癒し系アニメと思われるジャンルでは一番好きなアニメです。

ストーリーはまぁ無いに等しい、完全なる雰囲気アニメだが
ヒーリングビデオをみる感覚で見れば至高のアニメ。
窓から差し込む光、海面に浮かぶ街灯。滅び行く世界の美学。
軍艦島の廃墟の美学と似たような感覚がありますね・・・

しかし悲壮感といったものはなく、穏やかでとてもゆっくりした時間を味わえる
その幻想的な独特の世界観は本当に素晴らしいし、演出も非常に良かった
静寂な空気のなかで、ぽつりぽつりと主人公とつぶやく様も実に良い!
ほのぼの系や日常系が少々苦手な私でも随分と楽しめた希少なアニメです。

『ヨコハマ買い出し紀行-Quiet Country Cafe-』という続編がありますが
全然タッチが違うので、これもまた違う楽しみ方が出来るかも知れない
ただ個人的には98年版のこちらのアニメの方が確実に良いと思えました
この辺は個人の趣向の違いもかなり出てくると思われます。

何にせよ、癒し系アニメが好きな人ならオススメ出来る良作。
その空気感を味わいつつ、コーヒーでも飲みながら見てはいかがかと。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18
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