和歌山県TVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の和歌山県成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月22日の時点で一番の和歌山県TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.3 1 和歌山県アニメランキング1位
サマータイムレンダ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (623)
2140人が棚に入れました
「潮が死んだ―――。」幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷である和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた。家族や友人との再会。滞りなく行われていく葬儀。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。翌日、近隣の一家が突如として全員消えてしまう事件が発生。時を同じくして、慎平はある不吉な噂を耳にする。「自分にそっくりな“影”を見た者は死ぬ。影に殺される――!」さらに、潮の妹・澪が「お姉ちゃんが亡くなる3日前に影を見た」と言いだして......!?紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島で、時をかけるSFサスペンスが、今幕を開ける――!
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイムリープ連打

原作未読 全25話

離島を舞台に、都会に上京していた主人公が幼馴染の死をきっかけに離島を訪れ、色々な疑念が出てきます。離島に伝わる「影」の存在、失踪していく島民たち、その真相を追って解決していくお話です。

残酷で悲しいお話で、最初は絶望と恐怖しかありません。何かのホラー映画を観ているような気分になりました。
{netabare}
影、怖かったですね〜 無表情に人を殺すところ、最初の村祭りで村人がどんどん殺されていくところは絶望的でした。
{/netabare}
タイムリープを繰り返して次第に光明を見出していくのですが、敵もなかなか曲者、簡単に光を届ける展開にはなりません。
{netabare}
シデはなかなか尻尾を出さなかったですね。ハイネとの話はおぞましかったです。
{/netabare}
最後はHappyEndで終わりますが、少し切なさが残るお話でした。
{netabare}
結局、あのタイムリープや激闘の記憶は慎平の心の中にわずかに残っているだけで、他の人には分かち合えないのは少し寂しい感じがしましたね。
{/netabare}
最後までドキドキハラハラするお話でしたね。2クールと長いですが、しっかり最後まで描いています。オススメです^^

OP は亜咲花さん、EDはcadode さんが歌っています。

最後に、福岡にも有名な能古島(福岡内で有名)や離島ではありませんが志賀島に久しぶりに行ってみたいですね。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 18

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

オペレーション:スレッジハンマー

「狂気のマッドサイエンティスト」(大事なことだから二回いいました、ってか?、厨ニ病乙)の高笑いが聞こえてきそうな作品であった。

さらに言えば、きっと海外ドラマ大好きな原作者であることは、容易に想像がつく設定・展開がこれまた素敵だ。

いわゆる“ムラ社会”、西部開拓時代を彷彿とさせる辺境感と隔絶感をして、この治外法権的世界観への説得力となってゆく。
そういう意味では『ツインピークス』と同じ香りがするのも納得だ。
ウシオはローラ・パーマーであり、南雲先生はクーパー捜査官のオマージュであろう。
加えて、警察官である凸村さんが保安官スタイルである念の入れよう。

さらに、『洋食コフネ』は、正に西部劇のプロローグでお馴染みのウェスタン・サルーン的な役割を演じ、全てのキャラクターが出入りする重要な場所という気の利きようだ。
看板娘の潮と澪のコントラストも良い。
ブロンズとメキシカンと言えば、酒場の踊り子の定番メニューである、等と調子に乗っていると、ポリコレハンマーの鉄槌が下されそうな気もしないではないが…、もう少し。

南雲先生のスレッジハンマーである。

ウィキによれば、スレッジとはアングロサクソンの言葉の「Slaegan」、相手を「激しく攻撃をする」に由来するそうで、そのまま形容詞として使えば、「強力な、圧倒的な」、場合によっては「残酷な」という意味となる。
そして、チェンソーと並ぶ『制圧兵器』であるショットガンはポンプアクションのショートバレル、ってのも良い。
そう、シュワちゃんのスピンコックもカッコイイが、サラ・コナーのワンハンド・アクションも良いということで…。
本編で是非ともチェックして欲しい。
あと、凸村くんの護身用もレミントンの2連装のデリンジャー!
これまた、オープニングで慎平くんがカッコよくこめかみに当てるニューナンブと共に印象的な逸品だ。

しかし何といっても、最強のリーサルウェポン(大事なことなので二度言う)は、“金髪スク水”と“コパトーンセーラー服”の姉妹ではなかろうか。

ただし、『ネタバレ』R18の南雲先生と時をかける合法ロリの『ネタバレ』ちゃんは対象外とする。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 17
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

消える夏の日々

アニメーション制作:オー・エル・エム、
監督:渡辺歩、シリーズ構成:瀬古浩司、
キャラクターデザイン:松元美季、
音楽:岡部啓一、高田龍一、帆足圭吾、
音楽制作協力:MONACA、
原作:田中靖規(集英社ジャンプコミックス刊)

既視感のある作風だ。
誰もが感じていることだろうが、
舞台設定は『ひぐらしのなく頃に』だろうし、
主人公の設定は『あの花』にも通じる。
もちろん、時間遡行は『シュタインズゲート』や
『Re:ゼロから始める異世界生活』。
またスワンプマンのくだりは、
アメリカの哲学者の思考実験ではなく、
『サクラダリセット』を参考にしたのではないか。
そう感じさせるほど、内容にアニメ的な背景が鮮明に映る。
ストーリーは、『寄生獣』を下敷きにしている。
細部の設定や世界観、根幹をなす部分までも
かなりの相似といえるだろう。
謎解きのエピソードの絵で、
漫画『寄生獣』そっくりのシーンもあり、
大きな影響を受けていることは間違いない。

これだけ他作品の「影」を感じさせる作風は、
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』を思い起こさせる。
「観たことがある」感覚は、マイナス感情を抱かせるが、
作品の完成度とは別問題だ。
この作品も『ダーリン・イン・ザ・フランキス』と同じように、
既視感はあっても優れた部分が目立つ。

タイムリープのSF的な辻褄は別にして、
過去作品のマイナス部分を考慮して
作品内の主人公優位性をなくしているのは上手い。
{netabare}例えば、あるときから敵のシデが
ループする慎平とともに記憶を引き継ぐことが
できるようになることや、
ループしたときに戻る場所が少しずつ進んでしまうことなど、{/netabare}
能力に制限をかけているところは、
物語の面白さを増幅させている。

バトル自体は、元々それほど好みではないのだが、
小早川家に踏み込むところや、
ひづるの浜辺の戦いは胸が高鳴った。
緊張感を出すための表現は好みだった。

作品のベースとなっている
慎平と潮のラブストーリーがとても良かった。
慎平は数年前に故郷から離れ、
葬式のために島に戻ってくる。
潮との別れを思い出して、
懐かしい顔や思い出の場所を巡りながら、
事件に巻き込まれていく展開になっている。

{netabare}そんなときに慎平とともに事件の謎を追うのが
死んだはずの潮で、「影」として敵と戦う役目も担う。
影となってもその人自身が持っているものは、
全く失われないことから、
潮は影でありながら、大切な人を優先する思考を持つ。

影の潮の持つ魅力に惹かれる。
謎解きホラー型のストーリーだが、
いちばんのカギとなるのが慎平と潮の関係性だ。
ここの描き方は惹かれた。{/netabare}

しかし、シデがなぜ世界を滅ぼそうと考えたのか
という理由は、相当弱いし、
{netabare}何百年も生きてきた人間が辿り着く思考ではないように思う。
リアリティを感じないし、
共感することができなかった。
何百年も生きてきたということは、
それだけ多くの人々と関りがあったはずだし、
感情を動かされた知り合いの「死」というのも
間近で見てきたはずだ。{/netabare}
その上で、たったあれだけの理由で
世界を終わらせることを選択する思考は、
あまりにも短絡的で説得力がないと言わざるを得ない。
同じ展開にするにしても、もうひとつかふたつ、
重要なエピソードが必要だと思う。

OPとEDの音楽が心に残る。
前期OPのマカロニえんぴつ『星が泳ぐ』は、
重厚なサウンドが特徴のロックで作品の謎を表す歌詞が
とても印象的だし、cadodeの『回夏』は、
ミステリアスな雰囲気でEDにふさわしい。
1話の終了時にこのEDが響くと、
謎めいた余韻を残すようで心地よかった。
後期OPの亜咲花『夏夢ノイジー』は、
敵との戦いやスピード感のある楽曲で
文句のつけようがない。
EDのりりあ。『失恋ソング沢山聴いて 泣いてばかりの私はもう。』は、
作品のラストも思わせる叙情的ともいえる曲。
ただ、この曲を聴いてラストを想像すると、
見事にすかされてしまったというのが正直なところ。
それにしても2期分で、これだけハズレの全くない曲を
揃えたのもあまり記憶にないほどで、
毎回音楽を聴くのが楽しみだった。

シデの感情の推移をもう少し丁寧に描ければ、
完璧とも思える優れた作品。
最終回まで息をつかせぬ展開で、
もう二度と戻らないひと夏の日々を堪能させてくれた。
(2023年1月9日初投稿)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 37

62.8 2 和歌山県アニメランキング2位
びんちょうタン(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (154)
711人が棚に入れました
山の中にある古い一軒家で暮らす少女・びんちょうタンのけなげに一生懸命過ごす物語を描いた、江草天人原作のコミックをTVアニメ化した作品。

声優・キャラクター
野中藍、野川さくら、門脇舞以、福圓美里、佐藤利奈、斎藤桃子、井上喜久子

. さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

隠れた名作発見!これは良いアニメでございます。

~謝辞~
”びんちょうタン”はアニコレ仲間のレビューを拝見して知ったアニメです。とても絵柄が気に入ったので、私の観たいアニメリストの作品を全て押しのけて、夜中なのに朝まで掛かって一気に視聴しました。でも、それは正解でした。まさかこんな素敵な作品に出会えるなんて・・・。作品を教えてくれてありがとう。そして作品を作ってくれた制作者のみなさんありがとう。忘れられない作品になりました。いつまでも余韻に浸っていたい。久しぶりに素敵な作品と出会えたこと、とても感謝をしています。だから、”ありがとう”の気持ちを込めて、本作品に☆5を送ります。

お話は1話が12分程度×12話の短い作品。山の中の美しい風景を中心に、可愛い可愛いびんちょうたんの暮らしぶりを描いています。何か大きな事件が起きる訳でも無く、ドラマチックな展開がある訳でもありません。びんちょうタンを中心としたほのぼのとした日常を淡々と綴ります。でもそれがすごく良い・・・。とっても癒されますし、心が温かくなるのです。

”びんちょうタン”は備長炭を擬人化した”びんちょうタン”が主人公。作品には、クヌギを擬人化した”くぬぎタン”、竹を擬人化した”ちくタン”、”ちくリン”、練炭を擬人化した”れんタン”等、個性的なキャラクタ達が沢山登場します。パッケージ絵を見ても解るとおり、とっても可愛いキャラクタ達。お目々が大きくて小さな体。まるでお人形さんみたいなキャラクタ達が、とても生き生きと動き回ります。

びんちょうタンは山の中の小さなお家で一人暮らし。昔はおばあちゃんと2人で住んでいたみたい。だけどおばあちゃんはどうして居なくなってしまったのかな?詳しい事情は作品では説明されません。お年は解らないけれど、どう見ても未だ小さい子供だよね。とっても優しくて、とってもがんばりやさん。そんな良い子が”びんちょうタン”。

びんちょうタンは一人暮らしでも泣き言一つ言いません。時々”ウバメガ”さんと言う人が郵便で送ってくれる”備長炭”を大事に使い、ご飯は山で山菜等をとっておかずにします。お米や僅かばかりのお金は街へ働きに出てお駄賃として貰います。ボロボロのお茶碗に毎日同じ服、穴の空いてしまった毛布が彼女の全て。贅沢なんてありません。そんな生活でも彼女は負けません。毎日を一生懸命生きて、そして生きる事を精一杯楽しんでいます。(謎の人である”ウバメガ”さんの正体は12話で明かされますのでお楽しみに!)

小さい女の子が山の中で一人暮らしをするなんて、とてもとても想像出来ません。きっと辛くて悲しい事や、寂しくて泣きたい事も有るのでしょうね。決して弱音を吐いたり泣いたりしない彼女。そんな彼女の姿を見ていると、何故だかこちらの方が泣けて来ます。泣かせる演出等は一切無いのだけれど、本当に自然に涙が溢れてきます。彼女が一生懸命働いている姿、傷だらけの小さな手、欲しい物をけなげに我慢する様子・・・。そう言う様子を観ているだけで、いつしか涙があふれ出し、そして止まらなくなってしまうのです。 まいったな・・・。私ってこんなに涙もろかったっけ?
 
でもでも基本は癒されるお話です。一生懸命で優しいびんちょうタンには自然に友達が出来ます。彼女の周りに集まる友達とのお話は楽しい事ばかり。それに登場する人達はみんな良い人。みんながみんな優しいから、周りで起こる出来事も、みんなみんな優しいエピソード。きっと心が癒されて、気持ちが少し温まります。 それにね、クスリと笑えるお話なんかもあったりして、私は心底作品を楽しむ事が出来ました。本当に素敵な作品です。

作中でびんちょうタンはお友達から文字を教わります。そして覚えた文字でお手紙を書きます。まだ覚えたてなので難しい言葉は書けません。ぜ~んぶひらがなで簡単な言葉だけ。でもでもすごく気持ちが伝わる素敵なお手紙でした。
よっし!私もびんちょうタンにお手紙書くね! 読んでくれると嬉しいな^^

びんちょうタンへ
かわいいえがおのびんちょうタン いつもわらっていてほしい ともだちいっぱいできるといいね
わたしもいっしょにいさせてね あなたといっしょにわらっていたい
こころやさしいびんちょうタン つらくてかなしいとき さびしくてなきたいとき どうかどうか 
がまんしないでくださいね わたしでよければとなりにいるね なんにもできないかもだけど
あなたのえがをがもどるまで わたしはとなりにいてあげる            
                                         あなたのふぁん ベルより

投稿 : 2025/02/22
♥ : 26

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

びんちょうタンかわいいよびんちょうタン

私がこのアニメを知ったのは全くの偶然、ローゼンメイデン2期の後番組として流れた新番組予告を見てこの作品を知り、そのキャラクターの可愛らしさに一発で魅せられてしまいました。

◆びんちょうタンとはこんな子です・・・
「クラナドで伊吹風子役を演じた野中藍」が演じる主人公のびんちょうタンはとにかく可愛いのです!
あにこれユーザーの他の方のお言葉を借りると異物がビシバシ入ってきそうな大きな目、頭でっかち、着物姿で頭の上には備長炭を乗せています。
とても健気で一生懸命に生きようとする頑張り屋さんなのです。
でもこの子はとても可哀想な子でもあるのです。

◆この作品の概要は・・・
このアニメはとてもほのぼのできるアニメです。
キャラクターの可愛らしさに癒されます。
ストーリー性はあまりありませんが、まるで親が我が子を微笑ましく見ているようなそんな感じで鑑賞するアニメです。
個人的にはゆったりとした癒しアニメとして「ARIA」に次ぐ作品かもしれないと思っております。

◆可愛いだけではありません・・・
でもね、可愛い日常の裏側にはとても寂しい一面もあるのです。
びんちょうタンは山奥のオンボロ小屋に一人で住んでいます。
毎朝どんぐりを持って、こちらに振り向き「行ってきます」と言ってお仕事を探しに町に向かいます。
その「行ってきます」と言った相手は・・・・それは実際に見てもらいたい(確か第5話で判明)。

◆感動します・・・
大自然の山奥から町に出向いてお仕事を探し、健気にお仕事をこなします。
とても仲良しな友達もいます。
でも家に帰ると孤独。
でもこの子は負けません。
一生懸命に生きようとします。
そこにこのアニメの感動がありました。

◆ぜひ視聴を・・・
15分(本編が10分程度)×12話構成の作品なのでさっくと視聴できるので、興味のある方はぜひこのアニメを見て、優しい気持ちになって癒されてみて下さい。

◆大事な事忘れていましたので追記・・・
びんちょうタンのイメージソングに「ひとつ星」という曲があります。
このアニメの視聴と共にぜひ聞いてみてください!
とっても綺麗な優しい曲です!

投稿 : 2025/02/22
♥ : 23

ロボ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

☆癒しの最高傑作☆ 萌え系じゃなく芸術作品♪

こんな人にオススメ☆
はじめてのおつかいが好きな人
ジブリ作品が好きだった人
心の穴を埋めたい人
その他の人^^

まだ小さいのに一人で暮らしてて
かわいそポイント満載なのに
寂しがらずに一所懸命頑張って
けなげでかわいそうなのに観てて
ほのぼのと癒してくれる
心温まる作品♪

効果・効能
心の打ち身・すり傷
生きる勇気が湧いてくる
悪い子が良い子になる
(効用には個人差があります)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 19
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